家電のプロが美容効果をリアルに実感! 男女問わず使ってほしい2024年「美容家電」ベスト5

男性美容が一般化したのに伴い、近年は男性も手軽に使える美容家電が注目を集めています。そこで今回は、美容に詳しい家電ライター・田中真紀子さんをお招きし、2024年に役立った美容家電を振り返ってもらいました。忙しい日々に寄り添う時短ケアや、プロ級の効果を体感できるアイテムが勢ぞろい。男女問わず、美容を楽しみたい方は必見です!

私が解説します!
家電ライター・田中真紀子さん

家電を生活者目線で分析し、雑誌やウェブで紹介する家電のスペシャリスト。自宅には最新家電を中心に200以上の家電を所有し、美容家電の製品レビューも多数行っています。高校生の子どもと夫、犬の3人+1匹暮らし。

1.「EMSが心地よく、頭皮が引き締まったような爽快感が味わえます」

フェスティノ

充電式 EMSヘッドスパ プレミア SMHB-044

実売価格1万9800円(税込)

EMSを搭載した電動ヘッドスパブラシ。独自の動きによる「極技つまみ上げ」は、つまみ上げながらしっかり頭皮や筋肉を動かします。EMSは肌表面に近い筋肉に働きかけるレベル1から、より深い部分の筋肉にまで届くレベル3までの3段階。日常生活では動かしにくい筋肉をEMSで刺激し、頭や首・肩などの筋肉を鍛えてリフトケアを行います。 IPX 7相当の防水性能を持つのでシャンプー時にも使用可能。スパブラシともみブラシの2種類のアタッチメントブラシが付属します。カラバリはホワイトとサンドベージュを用意。

【田中さんのお気に入りポイント】

ブラシが頭皮をしっかり捉えるので、頭皮が動いているのを実感。さらに先端から出るピリピリしたEMSが心地よく、頭皮が引き締まったような爽快感が味わえます。顔にも使えるので、バスタイムを利用してケアしてみては。肌のたるみが気になる人、頭皮が固くなっていると感じている方、バスタイムを有効に活用したい方にオススメです。

↑防水仕様なのでお風呂や洗面所でも安心して使えます

 

2.「お肌がしっとり引き締まる実感が得られる。初心者やエイジング世代にもオススメ」

アンファー 

DISM

EMS EER メンズスキンケアデバイス BOT-2310

実売価格3万5200円(税込)

長さ約16cmのコンパクトなT字型美顔器。2種類の波長のEMSで表情筋を刺激し、リフトケアをしながら美容成分の浸透しやすい柔らかい肌に導きます。さらに赤色LEDがコラーゲン生成を促進し、肌にハリを与えます。EMS、エレクトロポレーション、ラジオ波を組み合わせた独自のうるおい浸透機能、EERも搭載。超微弱電流で肌にハリを与え、うるおいのある肌に整える機能、マイクロカレントも搭載しています。

【田中さんのお気に入りポイント】

男性が使いやすいT字シェーバー型で、63gととにかく軽くて使いやすいです。EMSと浸透、ラジオ波のケアが同時にでき、1回でお肌がしっとり引き締まる実感が得られるので、モチベーションが続きます。美容男子はもちろん、操作がシンプルでわかりやすいので、美顔器初心者や肌のハリがなくなってきたエイジング世代にもオススメ。

 

3.「2分で顔のケアが完了。忙しくても『これぐらいやっておこう』と思えます」

ヤーマン 

リフトロジー YJFD1N

実売価格3万9600円(税込)

手のひらサイズのリフトケア特化型美顔器。立体的なヘッドに7つの湾曲電極を配置した「ワイドリフトヘッド」が凹凸のある顔はもちろん、首、ボディにもしっかりフィット。7つの電極からは、低周波&高周波EMSが電極間を移動するように出力され、顔の上をタッピングしていくような刺激とともに表層筋・深層筋にアプローチ。「デュアルヒーター機能」を搭載し、温めながら筋肉を効果的に刺激します。EMSのパワーを強化した「リフトロジー SP」もラインナップ。

【田中さんのお気に入りポイント】

当てるだけのシンプルケアなので、エイジングが気になる人に、とりあえず使ってみてほしい。痛すぎずほどよい刺激が気持ちいいですし、とにかくわかりやすく肌が引き締まるのを実感できます。幅が広いので、一度に当てられる範囲が広く、半顔1分、全顔2分でケアできるのもうれしいところ。忙しくても「これぐらいやっておこう」と思えます。

↑1秒間に刺激の異なる電極刺激を与え、筋肉を縮める、緩めるを繰り返すことで表層筋~深層筋までケアします

 

4.「その名の通り、『指で毛束を作る』感覚で癖づけができます」

MTG

リファ フィンガーアイロン ST

実売価格1万4500円(税込)※発売は2023年10月

美容師の指先の細かい動きを再現し、前髪・毛先・トップの「毛束1cm」に絶妙なニュアンスが作れるよう開発されたコードレスタイプのヘアアイロン。ツヤを出したり、髪のふくらみやうねりをレタッチしたり、幅広いスタイリングに活躍します。髪を傷つけにくく、ムラなく熱を伝えるカーボンレイヤープレートを採用するのも特徴。小回りがきくので、男性の短い髪のスタイリングにもオススメです。カラバリはホワイト/ブラック/ピンクの3色を用意。2025年1月15日よりヘアメイクアップアーティスト・河北裕介氏が監修するリファ フィンガーアイロンST 6も発売。

【田中さんのお気に入りポイント】

フィンガーアイロンという名の通り、プレート部分が細いので、まさに指で毛束を作る感覚で癖づけができます。「毛先を遊ばせて動きのあるヘアを作ってみたい」という男性にオススメ。充電式なので出先で髪のセットを直せるほか、温度が下がりがちな2回目以降の昇温スピードが早いのもポイントです。

↑毛束1cmを誰でも簡単につかめるよう、指先サイズのプレートを開発

 

5.「履くだけでお尻が鍛えられる。動くことが以前よりおっくうでなくなりました」

MTG

SIXPAD Hip Fit

実売価格3万9600円(税込)

履くだけでヒップトレーニングができるEMS機器。ヒップのシルエットに沿ってヒップの下部まで覆う大きな電極を配置し、最大60VのEMSで大臀筋にアプローチします。筋肉を効率的に鍛える23分のトレーニングプログラムを搭載し、「ながらトレーニング」も可能。水で通電する独自の布製電極「エレダイン」を採用しており、トレーニング後は洗濯機で洗えるのが便利です。

【田中さんのお気に入りポイント】

履くだけで手軽にお尻が鍛えられます。座りっぱなしの時間が長い私にとって、こちらを使うことでお尻を筋肉の大切さを考えるいいきっかけになりました。お尻の筋肉を意識するようになり、意識的に立ち上がったり、ストレッチしたりするようになったり。動くことが以前よりおっくうでなくなり、最近は本気で鍛えようかな……と思い始めています。

↑大きな電極で大殿筋にアプローチ

 

田中さん、2025年はどんな美容家電が出ると思いますか?

2024年は美容家電への新規参入が相次ぎました。特にアンファーやマンダムなど、男性向けの頭皮やお肌をケアする商材を扱っていたメーカーが美容家電に参入したのは象徴的。コロナ禍を経てセルフケアに力を入れる人が増え、男性美容が一般化したことで、今後もますます美容家電への関心が高まっていくと予想します。その意味で、男女を問わず家族で美容家電をシェアするのもオススメ。ちょっと高価なものが試せますし、一緒にケアすることでモチベーションのアップにもつながるでしょう。

 

「美容家電は女性のもの」という垣根がなくなりつつあるので、2025年は美容慣れしていない男性でも使いやすい単機能タイプが増えていくのでは。機能をシンプルにして価格を抑えつつ、より効果が実感できる出力の高いものが出てくると思います。

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ヤーマン、日本初のAI美顔器「HAKEI」を発売! 2万点以上の化粧品に合わせた波形が効果を引き出す

ヤーマンは6月5日、同社の美容機器ブランド「YA-MAN TOKYO JAPAN(ヤーマン トウキョウ ジャパン)」より創立45周年を記念し、日本初(※)のAI美顔器「HAKEI(ハケイ)」を発売した。価格は6万6000円(税込)。ヤーマン公式通販サイト「ヤーマンオンラインストア」およびヤーマン直販店にて取り扱いを開始している。同日に行われた発表会にて、 “ヤーマン45年の集大成” だという、同社最新技術を取材して来たので紹介しよう。

※ 日本マーケティングリサーチ機構調べ

 

2つのモードを搭載。手持ちの化粧品に合わせたスキンケアを実現する

↑6月5日に発売された日本初のAI美顔器「ハケイ」

 

「ハケイ」は日々変化する肌に合わせて、好みのスキンケアを実現する “進化するAI美顔器”。機能として、角質層までの浸透とリフトを行う「ENRICH LIFT」と、専用アプリ「ヤーマン ハケイ」に接続し好みのアレンジができる「myMODE」の2モードを搭載している。

 

「myMODE」の「PERSONALIZE」モードでは、クラウド上にある他社ブランドを含む約2万点以上のスキンケア化粧品のデータから手持ちの化粧品を検索することが可能。AIがスキンケア成分を解析し、成分に応じて浸透に適した「波形」を即座に形成してくれる。より肌の奥へ成分を届けることで、スキンケア化粧品の効果を引き出すという。

↑好みのケアをアレンジできる「myMODE」は、スマートフォンなどに専用アプリ「ヤーマン ハケイ」をダウンロードして使用する

 

↑専用アプリと美顔器を接続して使用する「myMODE」の「PERSONALIZE」モード

 

7月以降は、必要な手入れのモードを専用アプリで追加購入することも可能。購入後も、季節の変わり目や肌の悩みなどに合わせて機能追加をすることで、「新しい美顔器が出る度に買い替える」という行動も減らすことができる、「サステナブル」な製品でもある。

 

美顔機器&スキンケア研究の開発体制で海外ビジネス拡大へ

同社は、研究開発を担う「表情筋研究所」で美顔機器の礎となる「電気・光・熱・超音波」の設計とその効果効能の検証を行ってきた。電気波形が肌に及ぼす影響を研究するなかで、スキンケア成分にはそれぞれ浸透に適した電気エネルギーの波形があることを発見。従来の美顔機器では、固定の波形のみが搭載されるものが大半だったが、「ハケイ」は手持ちのスキンケア化粧品に合わせた波形を生み出すことを実現した。

 

6月5日のメディア発表会に登壇した、同社の代表取締役社長 山崎貴三氏は「1978年に精密機器メーカーとして設立して以来、独自のアルゴリズムを駆使した製品開発を行ってきた」と語った。

↑ヤーマンの代表取締役社長 山崎貴三氏

 

1985年には、日本初(※)の体脂肪計や体型に合わせて効果的なEMSを出力する機器などを開発。このアルゴリズム設計技術は、45年の集大成となる「ハケイ」の波形設計技術にも生かされているという。

※ 手足4点で測るタイプ、インピーダンス方式において

↑体脂肪計開発に向け開発した独自のカプセル型装置

 

「ヤーマンならではの美顔機器とスキンケアが融合した技術を核にし、今後は現在海外市場の主力となっている中国、アメリカとはじめ、さらなるグローバル展開の拡大も視野に入れています」(ヤーマン 代表取締役社長 山崎貴三氏)

 

また、同社では、「ハケイ」発売にあわせたポップアップイベント「コスメティックバー “ハケイ”」を、6月21日~25日の5日間、東京・表参道の青山ランドで開催する。

 

取材・文 /会田香菜子(GetNavi web編集部)

 

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メンズ美容の活況で「美肌シェーバー」が人気に! 2022売れたモノセレクション

ここでは2022年に売れたモノを紹介! リモート会議などをきっかけに、中高年男性の間でもスキンケアへの意識が向上し、美肌シェーバーが人気に。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私たちが選びました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌のほかウェブメディアなどで執筆活動を行う。掃除機や調理家電など生活家電全般の紹介記事を執筆。製品評価では特に使い勝手を重視する。

本誌副編集長

青木宏彰

本誌で生活家電・美容健康家電を長く担当。「家電コーディネーター」の資格を持ち、市場動向にも詳しい。製品評価では機能性に加えデザイン性も重視。

 

【美肌シェーバー】 メンズ美容の高まりを受けパナソニックが新製品を発表し、他社も続々参入

売上: 8/10

影響: 10/10

市場開拓: 9/10

ニーズをいち早くキャッチして20年に発表されたパナソニックのスキンケアシェーバーは、大きな話題に。22年には同社から新モデルが登場。ヤーマンとブラウンも追随して市場が活況だ。

 

使い続けることで肌質の変化を実感!

1週間ほど使い続けるだけで肌のモチモチ感が変わっていることを実感。美肌シェーバーを契機に、男性の間でも美顔専用器への注目度がより上がっていくかもしれません。(平島さん)

 

美肌に関心はあるが実践できない層にヒット

近年は若者だけでなく中高年男性の間でもスキンケアは常識に。この3機種はシェーバーとしての基本性能も十分で、美容に関心はあるがなかなか実践できない人にもトライしやすい!!(青木)

 

美容機器メーカーのシェーバー参入に弾み

コロナ禍を契機に美容クリニックを訪れる40歳以上の男性が大幅増。ヤーマンのような美容機器専業メーカーのシェーバー市場への参入も今後増えるかもしれません。(本誌家電担当・金子)

 

【その1】 日本初となるRF搭載で温めながら剃っていく新体験のシェービングを

【電動シェーバー】

2022年6月発売

ヤーマン トウキョウ ジャパン

温剃りシェーバー HOT SHAVE(ホットシェイブ)

実売価格4万4000円

エステサロンでも使われるRF(ラジオ波)で肌を温め、弾力をアップ。シェーバー部分は肌にやさしい回転式で、モチモチになった肌と密着してやさしく深剃りできる。継続して使うほどに肌の水分量が向上し、毛穴の大きさも縮小する。

 

↑水分に反応するRFが肌の深部まで温め、肌の水分量をアップ。ヒゲ剃りの肌ストレスを軽減するだけでなく、使うほどに弾力のある美肌に導く

 

【その2】 シェービングしながら保湿成分を肌に浸透させクリアな肌へと導く

【電動シェーバー】

2022年9月発売

パナソニック

スキンケアシェーバー「ラムダッシュ」 ES-MT22

実売価格2万6730円

イオンプレートを使ったスキンケア機能を搭載。手塗りと比べて化粧水や乳液の保湿成分の浸透量が1.7倍、ビタミンCの浸透量が1.3倍になる。パワーを自動制御するラムダッシュAIでやさしい深剃りが進化。

 

↑ヘッド側面のイオンプレートからの微弱電流で保湿成分の浸透性が向上。「スキンクリアモード」では、毛穴汚れや古い角質をコットンに吸着・除去できる

 

【その3】 ヘッドを替えれば美顔器に!! 深剃りとスキンケアを両立したい人へ

【電動シェーバー】

2022年9月発売

ブラウン

シリーズ9 Pro 9487cc-V マットシルバー

実売価格6万8800円

同社の最上位シェーバーに着脱式の美顔器ヘッドを同梱。磁力の反発とシェーバーの振動を利用した独自技術で、スキンケア成分が肌の奥まで浸透する。シェービング性能も非常に高い。

 

↑美顔器ヘッドのステンレス鋼から発生する磁力と高速のモーター振動で、化粧水成分が肌の奥の角質層まで浸透する。使い続けるほどうるおいのある肌に

 

「う゛う゛う゛」が気持ち良すぎるヤーマン「メディリフト プラス」の美容家電を超えた魅力【愛用品コラム69】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 69:ヤーマン「メディリフト プラス」】

●起

2つ前の投稿で、ジェットウォッシャーで「口の中が持っていかれる」という説明をしたが、「口自体が持っていかれる」、そして「顔が持っていかれる」デバイスで触れたいのが「メディリフトプラス」だ。夫婦兼用で使っているウェアラブルなEMSマシンである。

 

●承

使うと何が起こるかというと、顔が引っ張られる、顔が揉みくちゃにされる、ジンジンと響く。喋っている最中に電気信号がオンになれば、呂律が回らない感じになるし、痛くはないのだけど「い゛い゛い゛い゛」と言ってしまう感じ。写真はなんかすました顔してるけど、実際は「う゛う゛う゛う゛」である。いかに普段、顔を動かしていないかがわかる。

 

●転

多くの人が語るように、そして個人的にもリフトアップ効果が感じられる本製品だが、使い終わったあとの「すっぴん感」がこの上なく好きだ。実際にむくみが取れてのスッキリ感とはニュアンスが違って、やり切った後に訪れる清々しさというか。マンガやイラストでいうなら、描き込みが少なくなったような感覚。シンプルになった自分が気持ちいい。

 

●結

さて、ジェットウォッシャーやメディリフトを使っていて思うのは、「どこかに持って行かれたい」という気持ちがあるということ。「強い力」と言ってもいいかもしれない。家の中に縛り付けられて、行動範囲が固定化されていくなかで、それを壊してくれる存在。別に今の生活に不満はないのだけど、常にイレギュラーやジョーカーは持っておきたい。メディリフトは自分にとってそんな存在だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。