なでるように剃る新体験。手のひらサイズに5枚刃搭載のパナソニック「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」発売

パナソニックは、手のひらサイズに5枚刃テクノロジーを凝縮し、指先で肌状態を感じながら剃る新体験のシェーバー「ラムダッシュ パームイン ES-PV6A」を9月1日に発売します。公式通販サイトでの販売価格は4万1580円(税込)。

 

ラムダッシュ パームイン ES-PV6Aは、従来の5枚刃機種と比較して体積約70%を実現し、手のひらに収まるコンパクトなボディを採用しています。刃の近くを持つことで、ヒゲや肌の状態を指先で感じられるほか、手首と指先で力を加減しながら製品を操り、なでるようにやさしくシェービングできます。

 

本体には、ラムダッシュPROにも搭載している5枚刃システムと、ラムダッシュ史上最速とうたうリニアモーター、「ラムダッシュAI+」を搭載。常に最適なパワーで肌にやさしく、深剃りと早剃りを両立します。また、複合材「NAGORI」を採用し、プラスチック使用量を約40%削減するとともに、陶器のような手触りを実現。さらに、USB-C充電対応とキャリングケース付属により、自宅はもちろん、オフィスや出張、旅行など、さまざまなシーンで使用できます。1回のフル充電で約14日間使用が可能です。

「お肌よわよわ」新人編集者が最新シェーバー「ラムダッシュ6枚刃」をレビュー!【動画ダイジェスト】

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、パナソニックのリニアシェーバー「ラムダッシュ」ES-LS9AX(実売価格6万6000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。6枚刃による深剃りに感動する小山くんの様子をぜひチェックしてみてください!

↑今回レビューするリニアシェーバー「ラムダッシュ」ES-LS9AXを手にする小山くん

 

普段使いのフィリップスとラムダッシュ6枚刃を比較レビュー

今回のラムダッシュについて、小山くんも以前から気になっていた商品とのこと。なぜなら、小山くんは子どもの頃からのアトピー持ちで、肌が弱いからだといいます。

 

「今まではT字のカミソリ、またはフィリップスのシリーズ9000という肌に優しいと言われる電動シェーバーを使っていました。T字カミソリは深剃りできますが、肌が荒れてヒリヒリしてしまうので、できるだけ電動シェーバーで剃りたいんですが……(フィリップスだと)剃り残しがあるので、今回はラムダッシュ6枚刃によって、そのあたりが解決されるのか、見ていきたいと思います!」

↑現在はフィリップスの電動シェーバーとT字カミソリを併用しています

 

USBタイプCケーブルや、全自動洗浄充電器などの付属品を取り出したあと、いよいよ本体にご対面。まずは、その収納ケースの高級感にびっくり

 

「電動シェーバーが入ってるとは思えない! パソコン周辺機器が入っているのか? というぐらいの硬めのケースです! ケースの下にはUSBタイプCが入るようになっていて、持ち運びしながら充電できるようになっています。(本体は)やっぱりヘッドの部分がすごい重厚感があって、ゴツさがありますね。カッコイイ!」

↑重厚感のあるボディ

 

↑本体は頑丈なケースに収められています

 

ラムダッシュの深剃り性能は優秀!

それでは検証をスタート! 検証の内容とは?

 

「3日間ぐらいひげを伸ばして準備しておきました。ラムダッシュで右半分、(古いモデルで申し訳ないですが)私物のフィリップスで左半分のひげを剃ってみて、実際に剃りやすさや、どれぐらい深剃りができるか、肌への負担、お手入れのしやすさ、そんなところまで見て行けたらと思います!」

 

まずは、いつも使っているフィリップスの剃り心地を改めてチェック。

 

「T字カミソリに比べてまったく痛くならないですし、問題ないぐらい剃れています。ただ、アゴ下の剃り残しを若干感じますね。この剃り残しを剃るのに何回もこすらなければいけないので、それが肌にいいのかな……と感じたりします」

↑いつも使っているフィリップスでは、剃り残しが気になる様子

 

続いて、ラムダッシュで顔の右半分を剃ってみたところ……

 

「明らかに深剃りに関してはラムダッシュの方が優秀! T字カミソリを越えるかというと、かなわないかな……という感じですが、かなりそれに近い深剃りができています! これだったら外に出かけるとき、撮影するときでも剃り残しが気にならないレベルには剃れるでしょう。ラムダッシュだったら、T字カミソリを使わずにこれ1本でちゃんと深剃りできるのがいいですね」

↑ラムダッシュで剃った後、ビフォー・アフターを比較。使用後はキレイに剃れています

 

T字カミソリに比べて肌への刺激は少ない

気になる肌への刺激はどうだったでしょうか?

 

「やっぱり、ラムダッシュはちょっとだけ肌へのヒリヒリ感を感じました。ただ、T字カミソリに比べたらヒリヒリ感は少ないです。しかも、これは肌が非常に弱い僕の感想。一般の方なら全然大丈夫だと思います! もし、肌を気にしていて、T字を使いたくないな……という方がラムダッシュを選ぶのはいいと思いました

 

ただし、ひげ剃り後の肌への刺激に関しては、フィリップスが優れていることは確かなようで「剃った後のヒリヒリもしないし、肌を守りたいと考えるならフィリップスの方がいいかもしれません」とのこと。

 

ただし、「ラムダッシュは上下に動かすだけで剃れますが、フィリップスだと円を描きながら剃るのでちょっとだけテクニックが必要」とのことで、ラムダッシュのほうがカンタンに剃れるとの評価でした。

↑肌への刺激の少なさは、フィリップスが優れていたようです

 

↑動画ではお手入れもチェック。洗浄の際はハンドソープをつけて音波モードにすれば、自然に汚れが落ちます。普段のお手入れは、「洗浄機にさしておくだけで清潔な状態が保てるので、その点ではラムダッシュがいいと思いました」

 

最後に、「ラムダッシュ」6枚刃を使ったシメのひと言を!

 

「ラムダッシュを使うことによって、T字のカミソリを使わなくて良くなるのでは? と思ってかなり欲しくなった商品ですね! フィリップスは肌には優しいんですが、要所要所でT字カミソリを併用しなくてはならず、肌が荒れてしまうみたいなことがあって。そういうこと繰り返しているので、これからはラムダッシュ1本にするのも、いい選択肢かな……と。アゴ下など剃りづらいところでも密着してちゃんと深剃りしてくれるのは、さすがラムダッシュ。そういうところで悩んでいる方、試してみるのもいいんじゃないでしょうか!」

↑ラムダッシュがあれば、T字カミソリはなくても不自由はしなさそうです

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の電気圧力鍋や掃除機を試した動画も公開中。ぜひチェックしてみてください!

【今回紹介した動画】

剛毛ヒゲに悩むライターがパナソニック「ラムダッシュ6枚刃」を検証!「3日伸ばしても剃れる」は本当か?

パナソニックは、メンズシェーバーのフラッグシップモデル、リニアシェーバー「ラムダッシュ」6枚刃シリーズを6月6日に発売します。従来、ラムダッシュシリーズのフラッグシップモデルは5枚刃でしたが、新製品では初の6枚刃となりカット率が向上しています。

↑6月6日発売のリニアシェーバー「ラムダッシュ」6枚刃。パナソニック初の6枚刃にかけて、発売日も「6」にこだわってる?

 

「アゴ下トリマー刃」を追加し、長いくせヒゲのカット率が4倍に

新製品は、短い寝たヒゲを捉えてカットする「くせヒゲリフト刃」×2、最薄部41μmの外刃でヒゲを根元からとらえて深剃りする「フィニッシュ刃」×2に加え、新たに「アゴ下トリマー刃」を2枚追加しました。コーム状の外刃が長いヒゲやくせヒゲを起こして取り込みプレカットするもので、その後に外側の「フィニッシュ刃」で深剃りする仕組み。これにより、長いくせヒゲのカット率が従来モデルより約4倍向上したとのことです。

↑新搭載のアゴ下トリマー刃を含め3種類の刃を2組ずつ配置したことで、「3日間伸ばしたヒゲもしっかり剃れる」とのこと

 

↑新搭載の「アゴ下トリマー刃」は長いヒゲやくせヒゲ、寝たヒゲも起こして内部に取り込み、フィニッシュ刃が刈り取りしやすいようにプレカット

 

「新密着5Dシステム」により、複雑なラインにも密着

6枚刃に加え、1秒間に約220ストロークするラムダッシュ史上最速のリニアモーター駆動も特徴。さらに「新密着5Dシステム」により、アゴ下、喉元の複雑なラインも密着して深剃りします。この「新密着5Dシステム」とは、360度全方向にスイングする密着5Dヘッドと、内刃と外刃が一体となり上下に大きく浮き沈みする密着フロート刃機構を組み合わせたシステムです。

↑高速リニアモーターは健在。約220ストローク/秒の高速ストロークで、なぞるだけで濃いヒゲもカット

 

↑密着5Dヘッドと密着フロート刃機能により、喉元やアゴ下の複雑なラインでもしっかり肌に密着し、1回の剃り上げで広い面積を深剃りできます

 

今回、「ラムダッシュ」6枚刃シリーズとして発売するのは3モデル。ともにシェーバー本体は同じで、付属品が異なります。「ES-LS9AX」は全自動洗浄充電器・ACアダプター・USB充電ケースが付属し、市場想定価格は6万6000円前後(税込・以下同)。「ES-LS9N」は全自動洗浄充電器・ACアダプター付属で5万5000円前後。全自動洗浄充電器を省略し、充電システムはACアダプターのみの「ES-LS5A」は4万4000円前後。

↑3つのシリーズの本体は同じで、付属品が異なります

 

3日半伸ばした太く、長く、密集したヒゲを剃る

筆者は人一倍ヒゲが濃く、1本1本が太い上に伸びるのが早い……。伸ばした状態で通常のモデルを使うと、太くて長く、密集したヒゲがシェーバーの中に入っていかず、なかなか剃れません。ようやくヒゲが入ったら入ったで、シェーバーの刃がヒゲをカリカリと噛んで強く引っ張ってしまい、すごく痛いんです。また、筆者はヒゲが濃いゆえに、ヒゲ剃りに時間がかかって腕が疲れてしまうため、毎朝のヒゲ剃りが憂鬱で仕方がありません。

 

その点、本機は「3日間伸ばしたヒゲでもしっかり剃れる」と公言しています。果たして、剛毛ヒゲの筆者にも当てはまるのでしょうか……? 伸ばした期間は、丸3日半。日曜日の朝に剃ってから月・火と剃らずにヒゲを育て、水曜の午後にラムダッシュ6枚刃を試してみました。

↑3日半剃らないと太いヒゲが3mmくらいまで伸びてしまいます

 

長いヒゲを刃が噛む痛みがなくなった!

使ってみると、いつもの「長いヒゲを刃が噛んで痛くなる現象」が全くありません。力を入れずに、すーっと剃れていくのです! さすがに、1回のシェービングで全てがキレイに剃れるわけではありませんが、初めのシェービングでも長く濃いヒゲが引っかかることなく、スムーズに切れていきます。1回目で70%ほどが剃れ、その後に2-3回軽くなぞっただけで、3日半伸ばしたヒゲもきれいサッパリ深剃りできました!

 

5Dシステムとフロート刃のせいか、肌の密着感も高く、外刃の感触も滑らかでした。私のように濃いヒゲでもひっかかりがなく、肌の上をスムーズに動き、滑らかにカットしてくれたのはうれしいところ。本製品なら、いままで憂鬱だった毎朝のルーティンをスムーズにこなすことができそうです。これは、6枚刃もさることながら、日本刀と同じ鍛造製法で作られたという刃の切れ味の鋭さも理由のひとつでしょう。

↑まずは左の頬に使用した状態。長く伸ばしたヒゲも1回のシェービングで大まかに剃ることができました

 

↑あとは2-3回、細かい動きでなぞってやれば、このようにキレイになります

 

↑日本刀と同じ鍛造製法で作られた内刃のエッジは0.3μmと鋭いのも特徴です

 

ただ、本製品は肌への当たりは柔らかいのですが、いつも使っているシェーバーのクセで肌に強く押し付けすぎてしまい、部位によってはわずかに血が滲んでしまうこともありました。ラムダッシュは外刃が薄く内刃が鋭いため、強く押し付けずとも軽く撫でるだけで深剃りができるので、それに合ったシェービングに慣れる必要がありそうです。

 

デザインや付属品もさすが高級機

ちなみに、本製品は上質感を高めた新カラー「クラフトブラック」と「スカルプチャーデザイン」を採用。立体的な造形美と手になじむボディラインも魅力で、さすがはフラッグシップといったところ。

↑高級感のあるボディも魅力。本体を軽く握るだけで充電状況などの情報が表示されます

 

さらに、今回試した「ES-LS9AX」には、USB充電ケースが付属しているのが便利です。こちらを使うとケースに入れたままUSBケーブル(Type-A/Type-C)で充電できるため、ACアダプターを持ち歩く必要がなく、出張や旅行の時に重宝しそう。

↑「ES-LS9AX」は全自動洗浄充電器・ACアダプター・USB充電ケースを付属

 

↑USB充電ケースはモバイルバッテリーからでも充電できて便利

 

また、付属の全自動洗浄充電器は専用の洗浄液を使って自動洗浄でき、洗浄・乾燥・充電ができる全自動コースのほか、充電のみ、乾燥・充電(手洗い後や入浴時に使ったときなど)の3コースが選べます。シェーバー本体のヘッドは、刃と外刃フレームが外せるので、手洗いでも念入りに掃除することができます。

↑専用洗浄液1袋を付属。このほか、ブラシと専用オイルも付属します

 

↑充電器の背面にファンを搭載し、洗浄後に本体を乾燥することもできます

 

↑外刃フレームと刃を分離できるので、細かい箇所までお手入れができます

 

テレワークが続く今日この頃、ちょっとした外出ならどうせマスクするからと、ヒゲ剃りをサボりがち。オンラインミーティングの前に慌ててヒゲを剃ることもしばしばですが、2-3日伸ばしたヒゲはなかなかに頑固でストレスになります。「ラムダッシュ」6枚刃を使ってみて、「剃り心地の良いシェーバーはテレワーク時代でも必需品なのだ」と、改めて実感した次第です。

 

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パナソニックの男性美容家電がもはやサロンクオリティ!! 「濃密泡ブラシ」と「ラムダッシュ」ではじめる極上スキンケア

ここ数年、スキンケア意識の高い2、30代を中心に男性用化粧品の売り上げは年々拡大していると言われており、昨今では身だしなみを整える「メンズビューティ家電」も大きな注目を集めています。例えば昨年、パナソニックがアンダーヘアーケアもできるボディトリマーを発売したところ、あっという間に売り切れて数か月の入荷待ち状態になりました。ヒゲの形を整えるヒゲトリマーの売れ行きも順調に推移しており、メンズビューティ家電はすでに1つの市場を形成していると言えます。

 

そんな、身だしなみとスキンケアにこだわりたい男性にぴったりな製品が、再びパナソニックから登場します。それが、「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」。今回新発売されるこの2製品は「泡でスキンケアシェービング」をテーマに、サロンのような極上泡シェービングと、ディープ洗顔などのスキンケアができるモデルとなっています。

↑5月1日発売予定の「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」(右)。ES-ST8Qは写真の青に加え、カラバリとしてゴールド調を用意。価格はどちらもオープン

 

■詳しい製品情報はコチラ↓
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ここからはそれぞれの製品の魅力や使い方を詳しく見ていきましょう。

 

サロンクオリティの“濃密泡”にうっとり! 自宅で極上プレシェービング&洗顔

「濃密泡ブラシ ES-MC31」には、2種類のブラシが付属しています。

 

1つ目は、プレシェービング時に活躍する「サロンシェービングブラシ」。男なら誰しも、理髪店でヒゲを剃ってもらう際の滑らかなブラシと泡の心地良さにはうっとりしてしまいますよね。なかには、知らず知らずのうちに眠りに落ちた経験のある人もいるでしょう。サロンシェービングブラシは、その理髪店が使用している「アナグマブラシ」から着想を得て作られています。

↑サロンシェービングブラシに使用されている毛は、根元が太くコシがあるため、ヒゲにまとわりついた皮脂と汚れをかき出しつつ、シェービングしやすいようヒゲを立たせてくれます。一方、毛先は極細になっており、毛穴につまった汚れをしっかり落とします

 

使い方はとっても簡単。背面の注入口に洗顔フォームを入れてフタをし、付属の計量カップを使ってブラシ中央に約4mlの水を注入。そして「WASH」ボタンを押せば、ブラシが回転してクリーミーな泡がモコモコと湧き上がってきます。

↑まずは、注入口から普段使っている泡立つタイプの洗顔剤を入れます。ただし、手作りの洗顔料やスクラブ入りのもの、またはピーリング(角質除去)作用のある洗顔料は使用できませんのでご注意を

 

↑続いて、付属の計量カップで水をはかり、アタッチメントの中央部から注ぎます

 

↑「WASH」ボタンを押すと、約5秒で見るからにクリーミーなキメの細かい泡が完成! 公式サイトでは使い方と特徴が動画でわかりやすくまとめられているので、そちらもぜひご覧ください(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

泡ができあがったら、あとはゆっくりと肌に沿って思うがまま塗布するだけ。濃密泡とサロンシェービングブラシが理髪店での極上体験を自宅で見事に再現してくれます。

↑ゆっくりと円を描くように滑らせれば、その感覚はまさに理髪店でのあの感覚! ブラシの動きの強弱は「ノーマル」と「ソフト」の2段階から選べます

 

このあと、後述の「ラムダッシュ ES-ST8Q」でヒゲを剃るわけですが、濃密でクリーミーな泡がシェーバーの滑りをよくしてくれるうえ、ブラシでヒゲが立っているので無理せず深剃りできるのが嬉しいところ。濃密泡と極細毛先が1日の汚れをしっかり落としてくれるので、肌はすべすべです。

 

ヒゲを剃り終ったら、もう1つのブラシ「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」に付け替えて、ヒゲ剃りをした部位以外を洗顔します。使い方はサロンシェービングブラシと同じで、5秒ほどで濃密泡が作れます。

 

2つのブラシで生成する濃密泡は、100円玉を乗せても浮くぐらいの高いクッション性で肌に優しく、またキメが細かいので毛穴の奥まで石鹸成分が入り込み、汚れを落とすことができます。額と鼻の横は特に皮脂汚れが多いところですが、濃密泡洗顔により手洗いよりも汚れ落ちがよく、洗顔後には心地よい爽快感が得られます。

↑濃密泡と極細毛で皮脂汚れをしっかり落とし、気になる肌のテカリ感を抑制。手洗いのようにゴシゴシこすらず、ブラシを撫でるように動かすだけなので、肌に優しいのもポイントです

 

「濃密泡ブラシ ES-MC31」はさらに、底部に「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などのスキンケア用品を塗ったあと、この温感パターで温めることでスキンケア用品を肌になじませやすくします。夏でもエアコンの冷房風によって肌が乾燥するため保湿剤を使う男性が増えており、1年を通して活躍できる機能と言えるでしょう。

↑「WARM」スイッチを押し、約30秒で使用可能な温度になります。温度は「低」(約43℃)と「高」(約48℃)の2段階に切り替え可能

 

1本でプレシェービングから洗顔、そしてシェービング後のスキンケアまで活躍する「濃密泡ブラシ ES-MC31」。これを導入するだけで、これまでのスキンケアが大きく変わるはずです。

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泡メイキングモードで優しくヒゲ剃り! T字カミソリからの乗り換えにも最適

続いてご紹介する「ラムダッシュ ES-ST8Q」は、肌にやさしいヒゲ剃りができるメンズシェーバーです。ドライ剃りはもちろん、防水設計なので、お風呂で石鹸やシェービングジェルを使うことで摩擦抵抗を減らし、肌に優しくヒゲを剃ることができます。

↑防水仕様のため、洗顔剤やシェービングジェルを使ったお風呂剃りに対応します

 

↑もちろん、忙しい朝にはそのままドライ剃りも可能

 

最大の特徴は、「泡メイキングモード」を搭載していること。手のひらに洗顔剤やボディソープなどをとって少量の湯を加えたのち、本製品の電源ボタンを2秒以上長押しして同モードに切り替え、刃を上下に動かしてかき混ぜれば見る見るうちに泡立ってきます。

※泡メイキングモードは15秒で終了
↑「泡メイキングモード」を使えば手軽に泡が作れるため、時間がない朝などにも重宝します

 

これを顔に塗ってそのままシェービング。泡を外刃に届けるスムースローラーと、シェーバーが泡をすべて掻き取らず適度に残すことで繰り返しシェービングできるよう特殊な形状をした泡スルーヘッドの採用により、肌への摩擦を減らしてスムーズなシェービングができるのです。

↑軽い使用感で逆手持ちもしやすく、T字カミソリユーザーでも違和感なく扱うことができます

 

本製品から新たに搭載された機能として、「ヒゲ起こしフィン」が挙げられます。外刃の手前にラバーのフィンがついており、ヘッドを肌の上で滑らせることでフィンが寝たヒゲを根元から立ち上がらせ、シェーバーで剃りやすい状態を作ります。また、ヘッドは左右に30°可動するスイングするので、喉から顎にかけての曲線にもぴったりフィットして剃り残しを抑えます。

※ヒゲ起こしフィンの機能はES-ST8Qのみ
↑“小回りがきかない”という電気シェーバーのイメージに反し、左右に30°可動するスイングヘッドによって刃が顔の凹凸にしっかり密着します ※密着スイングヘッドの機能はES-ST8Q/ES-ST6Qのみ

 

↑丸みを帯びた刃面が、肌に無理なく密着。刃の下側に見えるのが本モデルで新たに搭載された「ヒゲ起こしフィン」です。このほかにも多くの機能を備えており、公式サイトではそれが動画で紹介されています(画像をクリックすると公式ページに飛びます)

 

秀逸なのが、手入れの簡単さ。電気シェーバーでは、お風呂で石鹸などを使ってヒゲ剃りをすると、剃ったヒゲくずがヘッドの中で石鹸カスと水によってべったりくっついてしまい、いちいちヘッドを外して水洗いする面倒さがありました。その点、本製品には「洗浄切り替えシャッター」がついており、これを押し下げることでヘッドの下に入水口が現れ、そのまま水道から水を注げばヘッドを外すことなく内部をきれいに洗浄できます。簡単に水洗いできるため、刃が皮脂でベトベトになることもなく、いつも清潔に使用できるのはうれしいですね。

↑T字カミソリに比べて手入れが面倒なイメージのある電気シェーバーですが、本製品はヘッドの中までサッと水洗い可能

 

T字カミソリ派が電気シェーバーに抱きがちな“手入れが面倒”“深剃りができない”“扱いにくい”といったマイナスイメージを見事に払拭する「ラムダッシュ ES-ST8Q」。この機会にぜひ導入してみては?

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組み合わせて使えばまさにスキなし! 話題のボディトリマー新製品も登場

個々でも魅力的な「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」ですが、これらを組み合わせることで、生活シーンに合わせた洗顔・シェービングが可能です。例えば、平日は夜にお風呂で洗顔ブラシを使って濃密泡で汗やホコリなど1日の汚れをしっかり落とし、朝はラムダッシュで泡立ててヒゲを剃る、週末にはサロンシェービングブラシを使ってプレシェービングをして、1週間の疲れを癒す、という使い方が考えられます。お風呂シェービング派と朝シェービング派、そのどちらにも両製品の組み合わせはおすすめです。

「何から始めればいいのかわからない!」という人も、この2製品を揃えるだけで手軽にスキンケア&身だしなみを整えることが可能。さらに、パナソニックではあわせて揃えたいメンズケア製品の新製品2モデルを同じく5月1日に発売します。

 

1つは、「マユ & フェイスシェーバー ER-GM30」。マユの形が整えやすい「マユ用刃」、マユの長さそろえが簡単にできる「マユコーム」2種に加え、新たにウブ毛用刃が付属しました。厚みが薄く幅広の刃でやわらかいウブ毛を確実にとらえてカット。刃先が丸いので肌に優しくシェーブできます。

↑マユ&フェイスシェーバー ER-GM30。価格はオープン。「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」とあわせれば、フェイスケアはスキなしです(写真をクリックすると公式サイトに飛びます)

 

もう1つが、昨年発売して大ヒットとなったあの製品の第2弾、「ボディトリマー ER-GK70」。ボディトリマーは購入者の実に99.6%が男性という、まさに男性のための美容製品で、購入者のほとんどがアンダーヘアのお手入れに利用しているそうです。特にビキニゾーンのお手入れニーズが高いのですが、前モデルに付属していた長さそろえアタッチメントは最長でも6mmだったため、「もっと長いものを」というユーザーの要望がありました。そこで新製品では新たに9mmのアタッチメントを追加付属することにしたものです。

↑ボディトリマー ER-GK70。価格はオープン。公式サイトでは、より具体的な用途や特徴が解説されています(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

これからどんどん暖かくなり、紫外線も強くなって汗をかくことが多くなります。肌トラブルを避けるためにも、汗やホコリをしっかり取り除き、ケアをしておきたいもの。男性も若いうちからケアを続けることで、年齢を重ねたあとでも若々しい肌を保てるのです。身だしなみと清潔感、「デキる男」に不可欠なこれらを手軽に実践できるメンズビューティ家電に、今後はますます注目が集まりそうです!

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撮影/高原マサキ  モデル/山谷宣博(HEADS)

 

提供:パナソニック

「銭湯」で家電の体験会!? 「泡」と「謎」に包まれたパナソニック新製品とは?

夜の銀座を眼下に見下ろしながら、むさ苦しい男たちがアンダーヘアを剃るという、パナソニックの衝撃的なイベントからちょうど1年(詳細はコチラの記事をご覧ください)。再びパナソニックから1枚の案内状が編集部に届きました。今回はなんと、東京・鶯谷の「銭湯」で新製品の体験会を行うとのこと。こんなイベントは前代未聞、どんな製品なのか? 果たして写真は記事で使えるのか? といった諸々の不安と妙なワクワク感を胸に、今回も怖いもの見たさで参加してきました。

↑今回の舞台は、鶯谷の駅から徒歩5分、昨年リニューアルオープンした銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」。暖簾にはパナソニックのメンズシェーバー「ラムダッシュ」のマークが!

 

会場となる銭湯「ひだまりの泉 萩の湯」を訪れると、入り口にはパナソニックのメンズシェーバ「ラムダッシュ」マークがプリントされた暖簾がかかっていました。暖簾をくぐると、銭湯の定番・富士山とラムダッシュがコラボした絵が! しかも、よーく見ると、頂上の白い部分は雪ではなく、「泡」。その泡をラムダッシュで剃っているイメージです。ははあ、なるほど。今日の体験会の内容が少し見えてきました。

↑ラムダッシュマークが入った銭湯の暖簾と泡を被った富士山の絵をこの日のためだけに用意したそう。パナソニック、気合が入ってます

 

高まる「男のスキンケア」ニーズに「泡」という回答

発表会場の席に着くと、参加者ごとに体験セットが置かれていました。中央に鎮座するのは、ボディトリマーの新モデル「ER-GK70」。その両脇にはメンズシェーバーのラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」と、新しいコンセプトで開発された濃密泡ブラシ「ES-MC31」が並んでいます。今日は、この3製品がメインのようです。

↑写真左から、ラムダッシュ「ES-ST8Q」、ボディトリマー「ER-GK70」、濃密泡ブラシ「ES-MC31」。すべて5月1日発売予定

 

パナソニックによると、国内のメンズシェーバー市場は年間770万台で横ばい傾向にあるそうです。パナソニックはそのなかでも大きなシェアを持っていますが、さらなるシェアアップ・売り上げ拡大を狙うためには、単純な剃り味の追求だけでなく、新たな切り口で市場自体を活性化すべき、という考えに至ったとのこと。そのなかで同社が注目したのが、「スキンケアシェービング」という視点です。

↑シェーバーというと「深剃りできるかどうか」が重視されがちなイメージですが、近年ではスキンケア意識の高まりとともに「肌へのやさしさ」というニーズが高まっています

 

上のデータからもわかるように、最近の男性はシェービングに対して、剃り残しが少ないことや深剃りができることと同じくらいに「肌にやさしい」ことを求めているんですね。保湿美容液など男性用スキンケア商品の市場も年々増加しており、肌環境を気にする男性は増えているようです。

 

今回のイベントには、人気の理容室「THE BARBER」を都内7店舗で運営しているヒロ・マツダ氏がゲストとして登壇。最近のリアルな男性理容事情について、「THE BARBERの客層は意外に若く25-40歳が中心。最近の男性は髪型だけなく肌の状態にも非常に気をつかっている。特に、働き盛りの30代男性が最も見た目を気にしており、週1回必ずフェイスケアに来るお客さまもいる」と語りました。

 

この流れを受けて掲げられた今回の新製品のテーマが「泡でスキンケアシェービング」です。

“濃密泡”でサロンクオリティの洗顔&シェービングを!

今回発表された濃密泡ブラシ「ES-MC31」は、その名のとおり自動でクリーミーな“濃密泡”を約5秒ほどで作ることができ、洗顔およびプレシェービングに使用します。

↑ES-MC31のサイズは高さ約18.4×幅5.5×奥行き約7.2cm、質量約220g、約2時間の充電で約1週間の使用が可能。5月1日発売予定で、市場想定価格は2万円前後(税別)となっています。

 

付属するブラシは2種類。1つは、理髪店が使用しているアナグマブラシから着想を得た「サロンシェービングブラシ」。根元が太くコシがあるのでヒゲにまとわりついた皮脂と汚れを掻き出し、剃りやすいようにヒゲを立たせます。そして、極細の先端が毛穴の汚れをしっかり取り除きます。毛足が長く、コシがありながらも柔らかさもあるので、まるで床屋やサロンのヒゲ剃りのような気持ちよさを自宅で体験することができます。

 

もう1つが「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」。こちらは毛足が短めなので、鼻の横や額など脂ぎった男の肌汚れをしっかり落とす役目を果たします。サロンシェービングブラシ同様、キメの細かい濃密泡を簡単に生成し、毛穴の汚れまでディープ洗顔できます。さらに、本体下部には「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などを顔に塗ったあとに温感パターで顔全体を温めれば、保湿剤などを肌になじませやすくする効果があります。

 

ラムダッシュの新製品「ES-ST8Q」はお風呂場でも使える防水設計のメンズシェーバーです。新たに外刃の横に搭載された「ヒゲ起こしフィン」により、あご下のクセ毛や寝たヒゲを根元から立たせ、肌に負担をかけずに深剃りしやすくなりました。

↑ES-ST8Qも5月1日の発売予定で、市場想定価格は1万9000円前後。急速1時間充電で約14日間の使用が可能。サイズは高さ16.5×幅6.5×奥行き5.5cm、質量約155g

 

また、本製品も泡に関連した機能として「泡メイキングモード」を搭載。この機能を使えば、手にとった洗顔料に水を少し垂らし、ラムダッシュのヘッドを当ててスイッチを入れれば、みるみるうちに泡ができてきます。これを顔に塗ってそのままシェービングするのですが、「泡スルーヘッド」により泡が適度に抜けていき顔に残っていくので、何度でも泡シェービングができる点がミソ。

 

パナソニックは、この濃密泡ブラシ「ES-MC31」とラムダッシュ「ES-ST8Q」の組み合わせによる「スキンケアしながら肌に優しい深剃り」を提案し、メンズグルーミング市場の活性化を狙っていく考えです。

↑この2製品を揃えれば、洗顔・プレシェービングからアフターシェービングまで一通り対応可能。昨今のスキンケア意識の高まりから「何か始めなきゃ、でもどこから……?」と漠然と考えている人にもぴったりです

 

ゲストのヒロ・マツダ氏も今回の濃密泡ブラシを使ったシェービングについて、ユーザーのニーズにしっかり合っているとしつつ、「1日働いたあとの肌は汗やホコリ、排出ガスなどでかなり汚れている。ブラシによる洗顔は、その汚れを毛穴レベルでしっかり落として肌コンディションを整えるとともに、泡で滑りやすくなっているため、肌を傷めずにシェービングできる。ES-MC31のブラシは店で使っているシェービングブラシ同様、柔らかくて泡がなめらかで気持ちが良い。いつまでも泡で肌を撫でていたいぐらい」と語りました。

 

昨年大ヒット、でも思わぬ要望が――ボディトリマー新モデルの進化点とは?

スキンケアに対応した上記2製品に加え、新たな男の身だしなみアイテムとして昨年大きな話題となったボディトリマーの新モデル「ER-GK70」が登場。初代「ER-GK60」は発売当初から注目を集め、たびたび品切れを起こし、ネットではプレミア価格で売られる例も発生するほどの人気ぶりでした。同製品は目標の2倍の売り上げを達成し、このおかげでパナソニックのメンズグルーミング事業は前年比1.5倍の規模に成長できたとのことです。

↑購入者アンケートで想定外だったのが、「スポーツのために体毛処理する」と答えた人が5割近くいたこと。パナソニックとしては、「この波に乗って、スポーツするなら体毛処理は当たり前という時代を作っていきたい」という野望に燃えています

 

そんなER-GK60の購入者は20~40歳までが61.4%と若く、購入者の8割以上がアンダーヘアのお手入れに使用と、パナソニックの想定通りの結果となりました。しかし、毛の長さをそろえる付属アタッチメントが最大6mmであったため、購入者からは「アンダーヘアのカットにはもう少し長いものが欲しい」と強い要望があったそうです。そこで新製品のER-GK70では新たに9mmのアタッチメントを追加することとしました。

↑こちらが9mmのアタッチメント。発表会後の体験会では、実際にアンダーヘアを剃るスペースも用意されていました

異様な光景も忘れさせる、あまりの気持ちよさにうっとり!

さて、このあとは洗い場に移動してお楽しみの濃密泡体験タイム。今回はGetNaviの野村編集長にモデルになってもらいました。まずは、濃密泡ブラシで「泡」を作っていきます。

↑濃密泡ブラシ「ES-MC31」の本体背面のフタを開け、洗顔剤を注入。専用のものはなく、泡立つタイプなら普段使っているものをそのまま利用できます

 

↑次に、ブラシの真ん中に、付属のキャップを使って適量の水を注ぎます

 

↑あとはスイッチを入れるだけ。ほんの数秒でモコモコとした泡が!

 

繰り返しになりますが、ここは銭湯。むさい男たちが裸に近い格好(水着は着用)でひしめき合うという異様な光景が広がっているのですが、野村編集長はあまりの気持ちよさからかそんなことは全く意に介さず、うっとりとした表情で濃密泡を塗りたくっていました。

↑理髪店のシェービングフォームのような、なめらかで弾力のある泡をヒゲに塗りたくります。「洗顔ネットを使って作る泡より断然細かくて気持ちイイ! ブラシ中央から泡がどばーっと出てくるビジュアルも◎」(野村)

 

↑あとはラムダッシュ「ES-ST8Q」でいつものようにシェービングするだけ。「泡剃りしても、泡が全部もっていかれない(泡が肌に残っている)のが相変わらず素晴らしい! ヒゲ起こしフィンのおかげで、あご下のクセ毛がきっちり剃れるのもありがたい」(野村)

 

続いて、ラムダッシュの泡メイキングモードも試してみました。洗顔フォームを手のひらにとって、水をかけてラムダッシュのヘッドでムニュムニュ動かすとクリーミーな泡が作れます。濃密泡ブラシのような弾力性のあるモコモコ泡でありませんが、いちいち自分の手で泡立てるよりも手軽で、しかも手で泡立てたものよりキメが細かいのでシェーバー滑りも良好。朝剃りなど、泡ブラシを使う時間がないときは、こちらを利用するのがおすすめです。

↑ドライ剃りももちろん可能ですが、泡を使うだけでシェービング後の肌のヒリツキをグッと抑えられます。本機に搭載された泡メイキングモードなら忙しい朝にもサッと泡シェービングができますね

 

筆者はこれまで、洗顔の際も身体を洗う石鹸を使って手でゴシゴシ洗っていました。しかし今回、濃密泡ブラシを使ってみたところ、サロンシェービングブラシの気持ちよさにうっとりするとともに、洗いあがりのスッキリ感が手洗いとまるで違うことに驚きました。これからムレる季節がやってくるので、ボディトリマーでムダ毛を剃って汗をかきにくくし、テカりが気になる額と鼻は、濃密泡ブラシでしっかり油分と皮脂汚れを落として清潔感を演出したいと思います。

コレ、読まずに選んでホントにいいの? 電気シェーバー「ビッグ3」の違いがわかる「6項目徹底比較」を総まとめ

本稿は、電気シェーバーの主要3メーカー(ブラウン、パナソニック、フィリップス)の高級モデルを比較する連載(全3回)の最終回。第1回では、「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」を検証し、第2回では「操作性」「メンテナンス性」「付加機能」を比較検証してきました。今回はそれらの検証結果を踏まえ、各モデルがどんなユーザーにピッタリなのかを考えていきたいと思います。

20171230-s1 (3)_R

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【検証のまとめ】

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電気シェーバーで誰もが第一にチェックする項目はシェービングの性能。前回までのテストではそれを「シェービングの速さ」「深剃り」「肌への負担」の3項目に分けて検証しました。今回はその結果をもとに、各モデルを選ぶべきユーザーのタイプを考えていきたいと思います。

 

また、切れ味維持に重要な役割を果たすシェーバーの「メンテナンス性」に関しては、どの機種も高い清浄能力を持っていた一方、ランニングコストや手洗いをする場合の快適性に差が出ました。そこでメンテナンスについても、各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

さらに、毎日使い続けるうえで重要な要素である「操作性」と、利用シーンが広がる「付加機能」の種類も、改めて整理していきましょう。

 

<シェービング性能(シェービングの速さ/深剃り/肌への負担)>

「シェービング」に関しては、今回テストした3機種はどれもトップクラスの性能を誇っています。それを前提としたうえで、より厳密に各モデルとユーザーの相性を考えていきます。

 

とにかく深剃りしたいならパナソニック

まず肌に負担をかけずに高い深剃り性能を求めるなら、パナソニックがオススメ。同機は3種5枚の外刃であらゆるタイプのヒゲを捕らえられ、毎分1万4000ストロークの高速駆動で濃いヒゲもスパッと剃り切るうえ、「5Dアクティブサスペンション」であらゆる形状の肌にピタッと密着。肌への摩擦抵抗を抑えたシェーピングができます。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

実際のところ、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がしました。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑パナソニックは、頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

また、同機はシェービングの速さも秀逸。3機種の中でも最もバランスの取れた機種だと言えます。ただし、お風呂剃りには非対応。その意味では、シェービングフォームなどは使わず、ヒゲ剃りをさっさと済ませたい人に最適です。

 

肌にやさしい速剃りを求めるならフィリップス

一方、深剃りはある程度のレベルでいいのでとにかく手早くシェービングを済ませたい人はフィリップスが最適。可動域が広い3つの丸型ヘッドが独立して動くことで、顔のあらゆる部分で肌の広い面積に接触。ヘッドを円を描くように動かしてシェービングすることで、外刃の「くの字」スリットにあらゆる角度からヒゲを導きカットします。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

また、敏感肌の人など、最も肌にやさしいシェーバーを探している人もフィリップスがオススメとなります。お風呂剃りやフォーム、ジェルを使ったシェービングにも対応し、「深剃り」以外はどれもトップクラスの性能を示しています。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

深剃り&お風呂剃りならブラウンがオススメ

深剃りでなおかつお風呂剃りやシェービングフォームを使ったヒゲ剃りを希望するならブラウンがオススメ。様々なヒゲに特化した5種類のカットシステムを搭載。毎分1万回の音波振動で普段皮膚の下に隠れたヒゲまで引き出してカットします。また、クッション性の高い4個の外刃がそれぞれ独立して可動し、顔の曲面に追随。また、本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象がありました。肌への負担はパナソニックと同レベルというイメージです。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

<メンテナンス性>

メンテナンスの手間に関しては、洗浄充電器を使う場合は、各モデルともシェーバーをセットして洗浄ボタンを押せば終了。ほかに必要なのは定期的な洗浄液(カートリッジ)の交換だけです。洗浄機能についても3機種とも遜色ない性能を見せました。違いが出てくるのがランニングコストです。

↑各社の洗浄充電器。左から↑各社の洗浄充電器。左からブラウン、パナソニック、フィリップス

 

「週1でいい」なら洗浄コストが最も安いのはフィリップス

まず、最もコストが安く、かつ洗浄液カートリッジの交換も少なくて済むのはフィリップス。週に1度洗浄した場合のコストは年間3000円で、カートリッジの交換も3か月に1回で済みます。ただし、この数字はメーカーが推奨する「週に1度の使用」という前提があってのもの。これを他機種の洗浄充電器と同じ1日1回の使用で計算し直すと、年間ランニングコストが約7倍=約2万1000円となり、交換頻度が約13日に1回になります。メーカーも推奨しない毎日の洗浄は必要ないかもしれませんが、「週に1度」という洗浄頻度は、毎日清潔な状態でシェービングしたい人には物足りないかもしれません。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

コストを抑えて毎日洗浄したいならパナソニック

シェーバーを毎日洗浄したい人で、洗浄のランニングコストを安く抑えたいなら、パナソニック・ラムダッシュES-LV9CXがオススメです。年間ランニングコストは約3200円。同機はカートリッジ交換式でなく、専用カップに水道水と洗浄剤を混ぜ入れて使うタイプで、洗浄液の交換目安は1か月に1回です。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

高い除菌率にこだわるならアルコール洗浄採用のブラウン

毎日洗浄して、除菌にもこだわりたい人は、アルコール洗浄システムを採用し、除菌率99.9%のブラウンが最適。毎日使った場合、洗浄液カートリッジは3週間に1度の交換が目安で、ランニングコストは年間8660円程度になります。ちなみに、2日に1度の洗浄なら年間4330円になり、パナソニックにだいぶ近づきます(洗浄液のアルコールが気化する関係で、2か月以上の使用は推奨されていません)。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

ヘッドを駆動させる手軽な洗浄を望むならパナソニックかブラウン

一方、洗浄のランニングコストを限りなくゼロに近づけるならヘッドを水洗いするという選択になります。この場合のオススメはパナソニック。「音波洗浄モード」を搭載し、市販のハンドソープを使って汚れを落とせます。また、同機の洗浄充電器には「乾燥+充電コース」が搭載されているので、洗浄のみ自分で行い、乾燥と充電は機械任せ、という使い方もできます。またブラウンも、ヘッドに液体洗剤やハンドソープをつけてスイッチを入れながら洗浄&水洗いが可能です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑パナソニックは音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

一方フィリップスは、シェーバーを駆動させながらヘッドの水洗いはできません。同機の洗浄充電器はジェルやフォームの洗浄力が高いので、特にシェービングフォームやシェービングジェルを使う人は、通常は水洗いでケアし、週に1〜2回は洗浄充電器でしっかり汚れ除去するのがオススメです。

 

替刃のコストが最も安いのはフィリップス

ちなみに、替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

<操作性>

操作性に関しては、毎日の使用感にも関わる重要項目。使い始めて「こんなはずでは……」とならないよう、ぜひチェックしておきたいところです。

 

ホールド感の高さで選ぶならパナかフィリップス

ブラウンは、他の2機種、特にフィリップスと比べると手に持ったときの重量感があり、デザインも無骨で、どちらかというと手が大きな欧米の人向けのサイズ感かなと感じました。ただ、シェービングしながら親指操作でヘッドの固定/解除ができるのは便利です。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑ブラウンのグリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

パナソニックは、重さはブラウンと同等で、サイズ感はブラウンよりやや細め。ただ、手に持つとホールド感の高いデザインで、ヘッドに重心があることもあり、ブラウンより操作感が軽く感じられました。親指が当たる部分にラバー素材を使うなど、きめ細かなデザインの配慮も伺えます。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑パナソニックの本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

フィリップスは3機種の中で最も軽く、グリップも細身。手で持ったときにホールド感のあるデザインで、手が小さめな筆者は、最もスムーズにシェービングが行えました。このモデルのみ、ヘッドを固定する機能が付いていなかったので、鼻の下などを剃りにくく感じる人もいるかもしれません。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑フィリップスのグリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます。なお、逆手での操作も快適

 

いずれにしても、手に持ったときの感触は個人差が大きいので、機会があれば、購入前に量販店などで1度手に取ってみることをオススメします。

 

バッテリー重視なら長持ち&表示が細かいフィリップス

充電に関しては、3機種とも1時間で充電が終了。万一バッテリーがなくなっていても数分で1回シェービングできるのも助かります。洗浄充電器を使った充電はどれも充電器にセットするだけと手間いらず。バッテリーの持ちは、1日3分の使用でフィリップスが約20日、ブラウンが約17日、パナソニックが約14日持ちます。シェービング後毎回洗浄・乾燥・充電する人にはあまり関係ないスペックですが、長期出張が多い人は、覚えておいてもいいかもしれません。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑フィリップスのバッテリー表示。本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

またバッテリー残高表示は、ブラウンが5段階表示、パナソニックは0〜100%を10%単位で表示、フィリップスが0~100%を1%単位で表示します。これも常に洗浄充電器を使う人にはあまり問題にならない差ですが、手洗い派で、使用中にバッテリーがなくなってしまわないか気になる人は、表示が細かく変わるモデルのほうが安心できるでしょう。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑パナソニックのバッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑ブラウンのバッテリー表示は5段階。シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

<付加機能>

ブラウンはキワ剃りしやすく、フィリップスは洗顔用アタッチメントが付属

追加機能も購入条件としての優先順位は低いとはいえ、知っておいて損はない情報です。付加機能で差が出たのはキワ剃り刃とお風呂剃り対応。ブラウンとパナソニックがキワ剃り刃を内蔵しています。使いやすさでは、キワ剃りしながら刃の先端が見やすいブラウンのほうが優秀でした。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑ブラウンのキワ剃り刃は先端が見えて便利。リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

フィリップスは、キワ剃り刃は内蔵していませんが、アタッチメントでヒゲスタイラー(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドが付いています。ヒゲスタイラーはヒゲの長さを5段階で揃えられ、洗顔ブラシヘッドは極細毛で毛穴に詰まった皮脂や角質をやさしく除去できます。シェービングだけでなく、フェイスケア全体への興味を喚起するフィリップスの独自の戦略が伺えます。

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑フィリップスの洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

一方お風呂剃りについては、「シェービング性能」の項でも触れましたが、ブラウンとフィリップスが対応し、パナソニックが非対応。パナソニックはお風呂剃り対応の3枚刃ラムダッシュも発売していますが、残念ながら、極上の剃り味が味わえる5枚刃はお風呂剃りモデルは発売されていません。朝シャワーを浴びるときにヒゲも剃りたいという人も多い昨今、お風呂剃り対応の5枚刃ラムダッシュの登場が待たれるところです。

 

高級電気シェーバー3モデルの検証企画は以上で終了。どの機種もシェーバーとしての実力は折り紙つきながら、細かく見ていくと様々な“違い”があることがわかりました。本稿を参考に、自分の肌質やシェービングの好み、お手入れスタイルに合った1台を選んでください!

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電気シェーバーの「年間メンテ代」って知ってる? 「ビッグ3」最新モデルの「剃り味以外」を徹底比較!

本稿は電気シェーバーの「ビッグ3」、ブラウン、パナソニック、フィリップスのフラッグシップモデルについて、性能や使いやすさを徹底検証する連載企画。「シェービングの速さ」や「深剃り」「肌へのやさしさ」をチェックした前回に続き、第2回となる今回は、「操作性」「メンテナンス性」と「付加機能」について検証していきます。

20171230-s1 (3)_R

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格4万5155円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

操作性」では、シェーバーの持ちやすさやボタン操作のしやすさ、運転モード数を確認。充電時間と連続稼働時間、バッテリー残量表示なども合わせて検証します。「メンテナンス性」はシェービング後のヘッド部分のお手入れの手間をチェック。特に、最上位機の売りである自動洗浄充電機の使い勝手を吟味していきたいと思います。さらに「付加機能」では、キワ剃り刃やアタッチメントなど、ヒゲ剃り以外の機能の有無と使い勝手を見ていきます。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<操作性>

グリップはやや太く重めだがホールド感は良好

本機のグリップはかなり太めで、しっかり持って操作する必要があります。背面にはラバー素材が使われていて、ホールド感は良好でした。

↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ↑グリップのラバー部分には独自のドット模様が施されています。この凹凸でホールド感がアップ

 

充電時間は1時間で約50分間の使用が可能で、1日3分の使用だと約17日、といったところです。バッテリーはリチウムイオン電池で、5分の急速充電で1回のシェービングが可能。毎回使用後の充電も問題なしです。

 

洗浄充電器での充電は、ヘッドを下向きにして充電器に置くだけ。充電ボタンを押すということもなく、自動で充電が始まります。また、本体に直接電源コードをつないでの充電も可能です。

 

本体のバッテリー残量表示は5段階で、残量がわずかになるとバッテリーマークが赤く点滅します。この状態でも1回分のシェービングは可能です。

↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます↑スタートボタンを押すと5段階の目盛りでバッテリー残量が表示されます

 

ちなみに、本体正面のスタートボタンの上には、ヘッドの首振りを固定できるスライドスイッチを付属。鼻の下を剃る際に、シェーバーを肌に当てたまま操作できるのは便利でした。

↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動↑ON/OFFボタン上部のスライドスイッチが上側だとヘッドが可動

 

↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます↑スイッチを下にスライドすると、ヘッドが固定されます

 

<メンテナンス性>

アルコール洗浄システムを採用し、除菌率が極めて高い

本機は、1台で充電、洗浄、刃の潤滑化、除菌、乾燥が行える「クリーン&リニューシステム」(洗浄充電器)を付属。“機械にお任せ”でシェーバーのメンテナンスが行えます。特に本機の洗浄充電器はアルコール洗浄システムを採用していて、99.9%という高い除菌率。実際に使ってみると、洗浄成分と循環システムのおかげか、ヒゲくずがキレイに落ちていました。

↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです↑シェーバーの液晶に、しずくマークが点灯したら洗浄のタイミングです

 

↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます↑洗浄充電器のカートリッジ交換用ボタンを押すと本体が上がるので、そこにカートリッジをセットして、再び本体を下に押し下げます。洗浄液が汚れてくると洗浄液残量表示ランプが赤く点灯して、交換時期を知らせてくれます

 

洗浄時間の目安は約3分。その後40分程度乾燥運転します。また、シェーバーは「クリーン&リニューシステム」を使わず、洗面所で水洗いも可能です。付属のブラシを使って、シェーバーヘッドの台座部分の掃除も可能です。

↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去します。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます↑ヘッドの洗浄時に研磨剤を含まない液体洗剤を使うと、汚れが落ちやすく、内刃・外刃も傷めません。泡を完全に洗い流したあとも、数秒間シェーバーをONのままにして水滴を除去。その後、ヘッドから網刃と内刃を外して、乾燥させます

 

なお、洗浄液カートリッジの交換は、毎日洗う場合は3週間に1度が目安。カートリッジの実売価格は2個入りで1000円前後なので、毎日洗浄する場合は年間8700円程度のランニングコストがかかる計算になります。網刃と内刃は約18か月ごとに交換することが推奨されており、こちらは9980円(F/C92S ※網刃・内刃一体型カセットタイプ)です。

 

<付加機能>

キワ剃り刃でもみあげなどを整えられるほかお風呂剃りにも対応

本体背面のキワ剃り刃で、もみあげや口ヒゲ、あごヒゲなどを整えることができます。スライド式で、使用時も刃がしっかり安定するのが魅力。また、刃がヘッドの上までくるため、剃っている部分が見やすくなっています。

↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います↑キワ剃り刃リリースボタンを押しながらキワ剃り刃を上部にスライドさせて使います

 

また、本機は耐水設計が施され、浴室での使用が可能。シェービングフォームやシェービングジェルを使い、肌にやさしいシェービングもできます。

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<操作性>

人差し指に重心が乗る独自のフォルムで安定して剃れる

グリップはブラウンに比べるとやや細めですが、フィリップスに比べるとかなり太く感じます。ただ、本体を順手で持ったときに人差し指にヘッドの重心が乗る形状になっているため、シェービング中の操作感はかなり高いです。T字カミソリのように逆手で持つ場合も薬指と小指がこのラウンド形状にうまくかかって、軽快に操作できます。グリップ部分はラバー製でホールド感も十分。

↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能↑本体を順手で持つと、人差し指に重心が乗ります。また、手の平と中指、薬指、小指にラバー製のグリップがすっぽり収まって、握りしめなくてもしっかりホールド可能

 

↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました↑驚いたのは順手で親指が当たる位置にもシボ加工(シワ模様)のラバー素材が使われている点。細部まで配慮が行き届いていると感心しました

 

本体は3機種中最も重い(とはいえブラウンとはわずか5g差)ですが、重心がヘッドのほうにあるぶん、操作感は軽く感じられます。

 

充電は1時間で、1日3分のシェービングが約14日間可能。ブラウン同様、洗浄充電器に本体をセットすれば、自動で充電が始まります。また、本体に電源コードを直接挿して充電もできます。バッテリー残量表示は100%~0%を10%単位で表示されます。残量が10%以下になるとバーが赤い点滅表示になるため、充電し忘れが防げて便利。

↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます ↑バッテリー残量は「%」と6分割の円形バーの2種類で表示。毎回のシェービング後に、そのときのシェービング時間も表示されます

 

ちなみに、本機は「スマートロック機能」を搭載し、グリップを握ると、それを感知してロックを解除。手を離して約60秒後にスイッチが自動でロックされるため、旅行中にカバンの中でON/OFFスイッチが押されて誤作動する、という事態が防止できます。

 

<メンテナンス性>

本体に「音波洗浄モード」を搭載し手洗いでもしっかりケアできる

本機も付属の洗浄充電器を使って、シェーバーヘッド部の洗浄、乾燥、充電が行えます。洗浄に10分、乾燥に80分(室温が約15℃以下の場合170分)かかり、その後充電に移ります。洗浄後は内刃、外刃ともにヒゲくずがすっきり除去されていました。

↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します↑充電乾燥器は、本体を差し込むと自動的に「充電コース」に入ります。「SELECT」ボタンを押すと洗浄・乾燥・充電を行う「全自動コース」に、もう一度「SELECT」ボタンを押すと「乾燥+充電コース」に移行します

 

本機の洗浄液は水道水と専用洗浄剤を混ぜて使います。洗浄剤は3袋入りで実売価格800円前後。目安として、1日1回の使用で1袋約30日使えるので、年間のランニングコストは約3200円になります。また、外刃の交換目安は約1年で、実売価格は6804円(ES9177)。内刃の交換目安は約2年で、実売価格は2916円(ES9170)となっています。

 

ヘッドを手洗いする場合は、「音波洗浄モード」が便利。別売のクリーニング液のほか、市販のハンドソープが使えて経済的です。

↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます↑音波洗浄モードになると液晶画面がイルミネーション表示に。ON/OFFスイッチを2秒以上長押しすると約20秒間音波振動で泡立てします。その後外刃フレームを外し、外刃と内刃を流水ですすぎ洗いすれば、細かいヒゲくずもすっきり除去できます

 

なお、本体液晶画面にはバッテリー残量のほか、「洗浄催促マーク」と「刃点検催促マーク」も表示。「洗浄催促マーク」は刃のメンテが必要なときに点灯、「刃点検催促マーク」は本機の使用開始から約1年の使用で点灯します。

 

<付加機能>

切れ味のいい跳ね上げ式のトリマー刃を搭載

ブラウン同様、本機にもキワ剃り刃(トリマー刃)が搭載されています。45°鋭角刃を採用し、切れ味は文句なし。ヘッドの裏側に設置されているため、剃っている部分がやや見えづらいのが残念です。

↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります↑本体背面のノブを押しながら櫛のマークが「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、トリマー刃が跳ね上がります

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<操作性>

スリムなグリッブと軽量設計で扱いやすさも文句なし

3機種の中で最もグリップが細くて持ちやすいのが本機。重さも約169gと軽く、T字カミソリのように逆手で持ってのシェービングもスムーズに行えます。

↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます↑グリップは適度な太さで、本機が手の平にすっぽり収まります。親指と人差し指だけで、ヘッドを自在に操作できます

 

本体背面にはラバー素材が貼られ、ホールド感も十分。グリップ上部のラウンドした部分に人差し指(逆手の場合は中指)が乗って、安定感のある操作が可能です。

↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです↑本機をT字カミソリのように逆手で持ってみました。グリップのくぼみに中指を置くように持つと操作しやすいです

 

充電時間は1時間。1回の充電で合計約60分のシェービングができます。これは1日約3分間の使用で約20日間使用可能ということです。

 

洗浄充電器での充電は、シェーバーを後ろ向きにセットし、洗浄充電器上部のキャップ(ホルダー)を押し下げてシェーバーのお尻と接続。他機種と比べるとひと手間かかる仕組みになっています。また、電源コードを本体につないでの充電も可能です。

↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します↑本体が後ろ向きになるようにセット。上部キャップを押し下げてシェーバーをロックすると充電モードに入ります。その後、洗浄充電器のON/OFFスイッチを押すと洗浄を開始します

 

バッテリー残量は100%~0%を1%刻みで表示されます。また、パナソニック同様本機もセンサーを装備、本体を持ち上げるとバッテリー残量が表示されます。

↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません↑本体が動くとセンサーが反応、バッテリー残量が表示されます。ただし、一定時間が経つとセンサーがスリープするようで、運転スタートするまで、残量表示は行われません

 

<メンテナンス性>

洗浄充電器でシェーバーについたジェルまでしっかり落とせる

付属の洗浄充電器を使い、シェーバーの洗浄、乾燥、刃の潤滑化、充電を自動で行えます。洗浄時間は約10分で、乾燥時間は約4時間が目安。洗浄後はヒゲくずがしっかり除去できていました。皮脂汚れやシェービングフォーム、ジェルも効率よく洗浄できます。

 

洗浄液カートリッジ交換の目安は週に1度の使用で約3か月。クリーニングカートリッジ交換ランプが赤色に点滅したら交換時期です。カートリッジは2個入りで実売価格は1500円前後。年間ランニングコストは3000円前後というところです。替刃の交換目安は約2年で、替刃(SH90/51)の実売価格は5770円です。

↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します↑洗浄充電器側面の着脱ボタンを押して本体を上部に上げ、クリーニングカートリッジを前面から装着します

 

ヘッドを水洗いする場合は、シェービングユニットを本体から外し、ユニットから上部ホルダーを外して洗います。

 ↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能↑シェービングユニットの分解は最初少し戸惑いましたが、慣れれば簡単に取り外せます。シェービングユニットは細かく分解も可能

 

シェーバー本体の液晶画面にはクリーニングや充電、ヘッド交換の催促表示など、様々な情報を表示。メンテナンスのし忘れを防げます。

 

<付加機能>

ヒゲトリマーと洗顔ブラシの2つのアタッチメントを付属

本機にはヒゲスタイラーアタッチメント(ヒゲトリマー)と洗顔ブラシヘッドを付属。ヒゲスタイラーはあごヒゲ、口ヒゲ、もみあげのケアに使います。使う際は。本体からシェービングユニットを外し、ヒゲスタイラーを装着。スタイラーコームを取り付けると、ヒゲの長さを1~5mmの5段階に刈り揃えることができます。コームなしでは、長さ0.5mmに仕上がります。

 

洗顔ブラシヘッドが付属しており、顔と毛をぬるま湯で濡らしたあと、毛に洗顔料をつけて回転させて洗顔が可能です。肌当たりはソフトで皮脂や古い角質を効果的に除去。洗い上がりもさっぱりで、手洗いよりも洗顔後の皮脂量の増加が抑えられるとのこと。

↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます↑スタイラーの長さ調節レバーを左右に動かすと、スタイラーコームが前にせり出す長さを変えられます

 

↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています↑洗顔ブラシヘッドは、シェーバーと同じように、円を描くように顔の上を滑らせながら洗うとよいそうです。また、肌の洗いすぎ防止のため、ひとつの箇所を洗う時間は20秒以内にするよう推奨されています

 

また、本機はお風呂剃り対応で、シェービングフォームやシェービングジェルをつけてシェービングもできます。肌の滑りが良くなり、摩擦も少なくなるので、肌が弱い人には特にオススメです。

 

【今回のテストのまとめ】

<操作性>

軽さと細身グリップで最も操作感が軽いのはフィリップス

今回試した中で最も操作感が軽いのはフィリップスでしょう。重さ約169gは他の2機種より40g以上軽く、細身で順手でも逆手でもスムーズに扱えます。

↑逆手で持ったフィリップス↑逆手で持ったフィリップス

 

パナソニックは本体が215gと重めで、グリップもやや太めですが、重心がヘッド側にあり、また手に持ちやすいグリップ形状と素材を採用しているため、操作感は良好です。

 

一方、ブラウンは重さではパナソニックより5g軽いものの、手に持ったときの重量感はパナソニック以上。色々な角度でシェービングするときのホールド感も、他の2機種よりやや劣ります。ただし、シェービングしながらヘッドの動きをロックできる機能は、鼻の下などピンポイントのシェービングの際に便利でした。

 

充電時間に関しては3機種とも1時間と急速充電が可能。運転時間に関してはフィリップスが約60分と最も長く、ついでブラウンが約50分、パナソニックが約42分という順番でした。充電の仕方は、ブラウンとパナソニックは洗浄充電器にシェーバーを置くだけと簡単。フィリップスのみ、キャップを押し下げるひと手間がかかりますが、それで決定的に充電が面倒になるということはありません。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスはセンサーが搭載されており、本体を手に持ったときにバッテリー残量が表示されて便利です。

↑パナソニックのバッテリー表示↑パナソニックのバッテリー表示

 

<メンテナンス性>

除菌力と乾燥の速さならブラウン、ランニングコストならパナとフィリップス

今回試した3機種は最上位機だけあって、どれも洗浄充電器が付属。洗浄、除菌、乾燥、刃の潤滑化、充電を全自動で行え、毎回清潔にシェービングできます。特にアルコール洗浄システムを採用したブラウンは、99.9%の高い除菌率が魅力。また洗浄性能についても、3機種とも問題なく汚れが落ちていました。

↑ブラウンの洗浄充電器↑ブラウンの洗浄充電器

 

乾燥時間に関しては、ブラウンは洗浄液にアルコールが含まれているせいもあり、乾燥が40分と早く済みます。逆に乾燥に一番時間がかかったのがフィリップスで約4時間。ただ、ヒゲ剃りはほとんどの人が1日に1回、多くて2回だと思うので、朝シェービングしてそのまま洗浄乾燥して翌日また使う、あるいは夜剃ったあと洗浄乾燥して翌朝使う、という使い方なら、乾燥時間はそれほど問題にならないと思います。

 

洗浄液のランニングコストは、ブラウンが年間8700円前後なのに対し、パナソニックが3200円、フィリップスが3000円前後と安く済みます。また、フィリップスは交換が3か月に1回とパナソニックの3倍長持ちし、交換頻度が少ないのもメリット。ただし、フィリップスの清浄液カートリッジは週に1度の使用を推奨しています。メーカー推奨の使用法でのランニングコストを考えると、フィリップスが最も安く、交換の手間も少なくなりますが、毎回清潔なシェービングを望むなら、パナソニックやブラウン、という選択肢に変わってきます。

 

替刃のコストがもっとも安いのは、交換目安が約2年で替刃の実売価格が5770円のフィリップス。次いで、網刃と内刃の交換目安が約18か月で、替刃の実売価格9980円のブラウン(2年に換算した場合は1万3306円)。最も高いのは、外刃(交換目安は約1年)の実売価格6804円、内刃(交換目安約2年)の実売価格は2916円パナソニックとなります(2年換算で1万6524円)。

 

 

手洗いでは「音波洗浄モード」がついたパナソニックが有利。市販のハンドソーブが使えるので、余計な買い物が不要なのも魅力です。せっかく最上位機を買ったのなら、洗浄充電器を使うのがオススメですが、ランニングコストを少しでも節約したい人は、「音波洗浄モード」で手洗いして、その後「乾燥+充電コース」を使うのもいいでしょう。

20171229-s1 (5)↑パナソニックの音波洗浄モード

 

ブラウンも専用モードこそついていませんが、電源スイッチを入れながら水洗いすることで、効率よく洗浄が可能。その際に液体洗剤を使えば、汚れ落ちがアップします。一方フィリップスはシェービングユニットを本体から外して洗うため、内刃や外刃を振動させながら流水洗いできないのがデメリット。特にシェービングジェルを使う人は、洗浄充電器を利用するのがオススメです。

 

ちなみにパナソニックとフィリップスは本体に充電催促や洗浄催促、ヘッド(刃)の催促表示出ます。こうしたメンテナンスのアシスト機能が豊富なのも、毎日清潔で快適なシェービングを望む人にはメリットとなるでしょう。

 

<付加機能>

機能の多彩さならフィリップスが一歩リード

付加機能に関しては、ブラウンとパナソニックはキワ剃り刃のみと標準的。実際の使い勝手は、筆者は刃先が見えやすいブラウンの方が使いやすいと感じました。

 

一方フィリップスは、ヒゲスタイラーと洗顔ブラシヘッドが付いているのが魅力です。ただし、本機では他機種で可能なキワ剃りができないのが残念。どうせならキワ剃り用のトリマーも付けてほしかったところ。

↑フィリップスのヒゲスタイラー↑フィリップスのヒゲスタイラー

 

お風呂剃りに関しては、パナソニックのみ残念ながら非対応。同社はお風呂剃り対応モデルを別途発売しています。浴室での使用を希望する人やシェービングフォーム、シェービングジェルを使いたい人は、ブラウンかフィリップスという選択肢になりるでしょう。次回はこれまでの検証を踏まえて、各モデルがどんな人に向いているかを考えていきたいと思います。

深剃りNo.1はどれだ? 最新電気シェーバー「ビッグ3」の剃り味を3項目で徹底比較!

「シェービングは手早く済ませたい」「でもしっかり深剃りしたい」という人には、何といっても高級電気シェーバーがオススメです。近年のモデルは深剃りだけでなく、肌への負担軽減にも配慮したものが多いのが特徴。また、専用の洗浄液を使って使用後のヘッド(刃)のケアも自動で行え、毎日清潔に使えるのも魅力です。

 

さて、高級電気シェーバーといえば、まずはブラウン、パナソニック、フィリップスが挙げられるのではないでしょうか。とはいえこの「ビッグ3」、名前は知っていても、いったいどれを選べばいいのか、わからない方も多いはず。そこで本稿では各ブランドの最上位機種を集め、性能と使い勝手を徹底的に比較検証。各ブランドの個性を洗い出していきます。第1回目となる今回は、ヒゲ剃りで最も気になる「シェービングの速さ」「深剃り度合い」「肌への負担」をチェックしていきます。

20171227-s2 (4)

 

【テストする機種はコチラ】

エントリーその1

人工知能と多彩なカットシステムであらゆるヒゲを逃さず剃る!

20171227-s4

ブラウン

シリーズ9 9295cc

実売価格3万3700円

人工知能がヒゲの濃さを読み取り、自動でパワーを調整するモデル。5種類の独自のカットシステムが寝たヒゲやくせヒゲなど様々なタイプのヒゲを捕らえて剃り切ります。毎分1万回の音波振動でヒゲを外刃に取り込みやすくし、肌にやさしい深剃りが可能。お風呂剃りに対応し、使用後は水道で丸洗いもできます。

SPEC●刃の枚数:4枚刃●駆動方式:往復式●充電時間:60分●連続稼働時間:約50分●サイズ/質量(本体):約W66×H168×D44mm/約210g

 

エントリーその2

肌への密着度が増し、肌にやさしい深剃りができる5枚刃モデル

20171227-s2 (2)

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

実売価格4万5772円

肌への密着度が増したヘッドで剃り残しを防ぐ5枚刃モデル。従来型ヘッドの前後・左右・上下の動きに、ツイストと前後スライドの動きを加え、アゴ下の密着度が約10%アップしました。くし状の突起でヒゲの下に潜り込みやすいスリット刃も進化し、長い寝たヒゲの除去率が従来比約200%に向上。また、グリップを持つと自動でロック解除し、手を離すと約60秒後に自動でロックされる機能を搭載し、誤作動を防止します。

SPEC●刃の枚数:5枚刃●駆動方式:往復式(リニアモーター駆動)●充電時間:60分●連続稼働時間:約42分(1日1回約3分間の使用で約14日間使用可)●サイズ/質量(本体):W72×H167×D59mm/約215g

 

エントリーその3

肌にやさしい深剃りにこだわり、他機種の約5分の1の力でシェービング

20171227-s2 (3)

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

実売価格3万9090円

一般的な電気シェーバーの最上位機種と比べ、約5分の1の力で肌にやさしい深剃りができる機種。8方向に動く輪郭検知ヘッドで顔や首のあらゆる凹凸に密着し、滑らかな深剃りを実現します。外刃のスリット形状と内刃の形状をV字型にした「ダブルVトラック刃」を採用し、より少ないストロークで最大深剃り30%アップを実現。モーター駆動のスピードは好みに合わせて3段階から選べる。

SPEC●刃の枚数:3枚刃●駆動方式:回転式●充電時間:60分●連続稼働時間:約60分(1日1回約3分間の使用で約20日間使用可)●サイズ/質量(本体):W59×H164×D70mm/約169g

 

【テストの内容はコチラ】

「シェービングの速さ」は、顔のヒゲを、これ以上ほぼ剃れない状態(シェービング中の「チリチリ」という音がほとんどしない状態)までシェービングし、その時間を計測しました。ちなみに、筆者はもともとヒゲが濃いほうではなく、生えている場所も口の周りとあご下だけで、シェービング時間は一般の人より短めです。あくまで、比較の目安と考えてください。20171227-s2 (16)

「深剃り度合い」はシェービング終了後のヒゲの残り具合を見た目と手で触った感触で判断しました。「肌への負担」は同じくシェービング後の肌のひりつきの有無をチェックしました。

 

【検証結果はコチラ】

エントリーその1

ブラウン

シリーズ9 9295cc

<シェービングの速さ>

顔のより広い面積に密着し効率よくシェービング

本機でほぼシェービングを完了するまでの時間は134秒で、その後、口元などややザラつきのある場所を追加で剃りました(筆者の場合、普段のシェービングでも、口元が最も剃り残しの多い場所です)。筆者が所有するシェーバー(1万円前後の普及モデル)よりずいぶん早く終了したというのが実感です。

 

本機のヘッドを、形状の似ているパナソニックと比較すると、一番の長所は外刃部分のクッションの深さ。見た目ではパナソニックの倍近く深く沈み込みます。

↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます↑ヘッド部の外刃を押し込むと3mmほど沈み込みます。見た目にもパナソニックの2倍程度沈み込んでいるように見えます

 

さらに、4枚の外刃が独立して動くことで、上唇の上やあご付近など緩やかに隆起している場所で、肌に密着する面積がパナソニックより広く感じました。一方、ヘッドの動きは前後のみのため、シェービング時はヘッドの角度を手で細かく調整する必要があります。1か所のヘッド走行回数は3~4回というところ。ゆっくり肌の上を移動しながらの、効率の良いシェービングでした。

 

<深剃り度合い>

4枚の多彩な外刃で頑固なくせヒゲまで捕らえて深剃り

ヘッドの外側に配置された2枚の「ディープキャッチ網刃」には900種類の異なる形状の穴が組み合わされ、さまざまな毛質のヒゲを捕らえられるとか。さらに網刃に毎分1万回の音波振動を加えることで、ヒゲを穴の中に呼び込みやすくなっています。本機は運転中の振動(運転音)は3機種中最も大きかったですが、振動によって網刃がよりヒゲを捕らえやすくなっている印象はありました。また、シェーバーを意識的にゆっくり動かすことでも、外刃がヒゲをキャッチしやすくなり、より剃り残しのない深剃りに繋がるようです。

 

シェービング後の剃り具合は、後述のパナソニックにわずかに及ばないものの、十分以上の深剃りに感じられました。筆者が普段使う電気シェーバーだと毎日のシェービングが不可欠ですが、本機だとそれが2日に1回でも大丈夫だと思わせる深剃りでした。

↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります↑2つの網刃の間に挟まれた部分が「人工知能デュアル連動刃」。2つの刃が連動して効率よくヒゲを剃ります

 

<肌への負担>

通常のシェービングなら肌のひりつきはほとんどなし

本機は3機種の中ではシェービングの振動が最も大きく、一見肌への負担が気になります。ですが、実際にシェービングし終わると、ヒリヒリ感もほとんど感じられませんでした。

 

本機の刃の部分のクッション性は他の2機種と比べるとやや強め。肌に強く押し付けても弱く押し付けても剃り味にはまったく影響がなかったので、肌のためには、シェービングの際はあまり強く押し付けすぎないように気をつけましょう。

↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です↑ヘッドのクッション性はやや強め。シェーバーを肌に押し付けると、ブラウンは圧力がよりピンポイントに掛かる印象です

 

エントリーその2

パナソニック

ラムダッシュ ES-LV9CX

<シェービングの速さ>

ピタッと密着するヘッドによりわずか93秒でシェービング完了!

本機で顔のヒゲをほぼ剃り終えるのに要した時間は93秒。その後、口元などをケアしました。ヘッドの動きも、5枚刃のクッション性も3機種の中で最も滑らかで、肌に当てた瞬間からピタッと密着する感覚があります。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。

↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着↑ヘッドは、前後・左右・上下の動きに加え、ひねりやスライドの動きも可能な「5Dアクティブサスペンション」を採用。ヘッドを指で動かしても本当にグネグネと可動します。このフレキシブルな動きで肌にピタッと密着

 

↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます↑5枚刃の間にチタンコーティングを施した金色の「スムースローラー」を設置。これで肌への摩擦が約3分の2になり、すべりの良いシェービングが行えます

 

ちなみに、本体背面にはヘッドの動きをロックするスイッチが付いていて、鼻の下などをシェービングするときに便利。ただ、筆者の場合はその機能を使うまでもなく、きれいに剃り切れていました。

↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます↑本体背面、ヘッド下のノブを押しながら、「LOCK」と書かれたマークを外側の「●」マークと同じ位置にくるまで押し上げると、ヘッドが固定されます

 

<深剃り度合い>

見た目でも手触りでもその優秀な深剃り具体がわかる

一度で剃れる深さは3機種中トップ。シェービング後に肌を触り、鏡を見て深剃り具合を確認しましたが、わずかな差ながら、これも一番深く剃れている印象でした。

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また、他機種でシェービングしたあとに本機を使うと、「チリチリ」とヒゲが剃れる音がします。本機の使用後に他機種を使った場合も、音がする箇所はありましたが、本機を後に使ったときの方が「チリチリ」と音がする頻度が高かったです。

 

最も感心したのは、肌にヘッドを押し付けずに、当てただけの状態でもしっかり深剃りできること。3種5枚の外刃であらゆる形状のヒゲを捕らえる技術の高さを実感しました。

 

<肌への負担>

ほとんど圧力をかけなくてもしっかり深剃りできている

このように圧倒的な深剃りができると、肌への負担が気になりますが、筆者の場合はブラウン同様ほとんどひりつきを感じませんでした。

 

深剃りの項でも書きましたが、肌に押し付けずに深剃りできることで、肌への負担も明らかに軽くなっています。本機を使えば、シェービング時につい肌に圧力をかけてしまう人も、軽く肌に当てるシェービングが習慣づけられるでしょう。

↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました↑頬などで、肌にほとんど押しつけていない状態でシェーバーを動かしても、しっかりとヒゲが剃れていました

 

エントリーその3

フィリップス

Shaver series 9000 ウェット&ドライ電気シェーバー

S9731/33

<シェービングの速さ>

独特の3ヘッドは円を描くようにゆっくりシェービングすると効率よくヒゲが剃れる

特徴的な3つのヘッドを備えた本機は、シェーバーを円を描くように動かしてシェービングすることが推奨されています。実際、この動きでより多くの方向からヒゲが捕らえられるようで、わずか76秒でほぼシェービングを終了しました。またヘッド自体も滑りやすく、他の2機種よりスピーディーに肌の上を移動できる印象。ちなみに、本機を他機種のように上下に動かしてシェービングすると、終了までより長い時間が必要でした。

 

ヘッドの可動域を手で確認してみると、まず3つの丸型ヘッドを備えたシェービングユニットが前後左右に動きます。さらに、丸型ヘッドのひとつひとつが左右・内側の3方向に動き、顔のあらゆる形状に柔軟に対応。特に、内側への沈み込みが大きく、あごの先端も包み込むようにシェービングが行えます。また、ヘッド全体の幅が大きいのも、効率のよいシェービングができる要因でしょう。

↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能↑3ヘッドの真ん中を押すと、間に大きな窪みができます。この窪みをあごの先端に沿わせて動かすとあごヒゲをヘッド全面で剃ることが可能

 

<深剃り度合い>

他の2機種にはやや劣るが、十分な深剃り力を持つ

本機はモーター駆動音がとても静か。使い始めは、本当にヒゲが剃れているのか心配になりますが、上にも書いたように、シェービングに要した時間は最も短かったです。

↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます↑9000シリーズは外刃の形状にも工夫が。外刃は外側に「くの字」型のスリットが施され、このカーブに沿ってヒゲが内側に導かれ、しっかり捕らえてカットされます

 

ただ、深剃りに関しては、他の2機種にいま一歩の印象。ブラウンやパナソニックの剃り上がりと比較すると、やや手で触ったときにザラつきを感じます。これは、ヘッドのクッションが極めて柔らかいためではないかと推測します。シェーバーを肌に押し付けても、他の2機種に比べて圧力が弱く感じるような、圧力が外に逃げるような感覚があるのです。

 

本機は後述する「肌への負担を軽減する」目的には最適ですが、かなりの深剃りが好みの人は、少々物足りなく感じてしまうかも。とはいえ、電動シェーバーとしては十分な深剃りの実力は備えているので、後述の通り、肌荒れが気になる人にはこちらが第一候補になります。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさは文句なしでよりやさしいモードも搭載

一方、「肌へのやさしさ」という意味では、本機は文句なしでNo.1です。また、3機種の中では唯一、刃の回転数を3段階で変えられ、肌が極端に弱い人はセンシティブモード(弱モード)でのヒゲ剃りも可能です。

↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています↑ON/OFFスイッチの左右の「+/-」のボタンでヒゲ剃り強度を3段階調節できます。普段使いに最適な「ノーマルモード」のほか、敏感肌の人に最適な「センシティブモード」、素早くシェービングしたい人向けの「ハイスピードモード」が搭載されています

 

【今回のテストのまとめ】

<シェービングの速さ>

どれも優秀だが特にフィリップスが秀逸!

シェービングの速さは、どの機種も十分速いというのが実感ですが、なかでも速かったのがフィリップス。3つに分かれた丸型ヘッドがあごの周辺でもより広い面積に密着できるのが、効率的なシェービングを生み出しているようです。

20171227-s2 (17)

一方、パナソニックは、少ない走行で着実にヒゲを剃り切る印象。シェービングではヘッドをかなりゆっくり移動させましたが、あご下など凹凸の大きな場所も2~3往復で剃り終えた印象です。ブラウンは鼻と口の間やあご付近など、緩やかな隆起がある場所での肌への密着度が大きく、一度に広い面積をシェービングできると感じました。

 

<深剃り度合い>

深剃り性能ではトップのパナソニックにブラウンが迫る状態

深剃りではパナソニックが優秀という結果に。これは、5枚刃と「5Dアクティブサスペンション」が、深剃りにも大いに寄与しているようです。

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ブラウンは見た目や手で触った感覚では、ほとんどパナソニックと変わらぬ深剃り度合い。ただ、シェービング後にパナソニックを使うとまだ剃れている音がするので、パナソニックのほうがより深剃りできると推測します。

 

フィリップスはパナソニックやブラウンに比べると、シェービング後のザラつき感がわずかに残ります。とはいえ、これはあくまで3機種を比較した結果であり、フィリップスも十分深剃りできていると感じました。ブラウンの項では、筆者の手持ちのシェーバー(1万円台の普及モデル)だと毎日のシェービングが不可欠だったところ、本機だと「2日に1回でも大丈夫に思えた」と書きましたが、それはフィリップスも同様(もちろんパナソニックも)です。

 

「少しでも深剃りできる機種がほしい」という人にはパナソニックがオススメ。そうでなければ、どの機種も満足できる深剃り性能を持っていると思います。

 

<肌への負担>

肌へのやさしさはフィリップスが優秀だが他の2機種も負担は少ない

今回検証した3機種は、どれも「深剃り」と「肌へのやさしさ」を両立できているといえます。なかでも特に肌への負担が少ないのはフィリップス。通常の使用では多少長時間シェービングしても、肌がひりつくことはありませんでした。

20171227-s2 (15)↑フィリップスは、やや強めに押し付けても、頬全体に圧力が分散しているのがわかります

 

他の2機種に関しても、「十分剃れた」と思うところまでシェービングを続けても、ほぼ肌にひりつきは感じませんでした。かなり肌が弱い人以外は、フィリップス以外の2機種でも問題なく使えると思います。次回は「操作性」「メンテナンス性」「拡張性」をチェックしていきましょう。