【文房具総選挙2024】素早く検印できるホルダーや手にフィットするハンコなど「印をつける・分類する」文房具9点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2024」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「印をつける・分類する」部門にノミネートされた文房具9点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

文房具総選挙2024の投票はこちらから

 

【「印をつける・分類する」部門】

「その手があったか!」と膝を打ちたくなる捺印アイテムを中心に画期的なアイテムがラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9点がノミネートしました。

 

No.50

リヒトラブ
かんたん検印ホルダー
528円(5枚入り)

ホルダーから取り出さないから押印スピードアップ!

検印欄がどの位置にあってもカバーをめくるだけで簡単に押印できる書類ホルダー。2か所に付けられた三角形のストッパーが、書類の脱落を防ぐとともに、書類をめくりながらの閲覧を可能にしている。

 

No.51

マークス
マステ 水性ペンで書けるマスキングテープ・ミシン目入り シート
各880円

好みや用途に合わせてちぎって使えるマステ

メモパッドのように綴じられた剥離紙付きのシート型マステ。横にミシン目が4本入っており、好みの太さにカットできる。剥離紙の一部だけを剥がして、付箋のようにも使用可能。水性ペンでも書き込める。

 

No.52

無印良品
全面のりデッドライン付箋紙
250円(3色・各30枚)

〆切管理に役立つ日付欄が入った剥がれにくい付箋

日付欄があり〆切の管理などにも使える付箋。ウラ側のほぼ全面にのりが付いており、貼り付けた際にピラピラせず剥がれにくい。メモ欄は文字を真っ直ぐ書き込める方眼罫入り。色が鮮やかでよく目立つ。

 

No.53

シヤチハタ
つまめるはんこ
4800円

持ちやすさを追求した新形状でまっすぐきれいに押せる

持ち手に“くびれ”を設けたはんこ。印影の傾き調整がしやすく、支点が下がったことでズレにくく、安定してきれいに押せる。傾斜が指にフィットし、下方向に力を込めやすい。専用ケース付き。

 

No.54

シヤチハタ
布用下地スプレー にじみガード
605円

布にシュシュッとかけるだけで名前書きのにじみを防止

布や衣類のタグなどに、油性ペンで書き込んだときに起きる“にじみ”を防ぐスプレー。布に吹きかけて乾かせば、スプレー液に含まれる樹脂が繊維の隙間を埋めて、後から使うインクのにじみを抑える。

 

No.55

シヤチハタ
nototo roller
各836円

コロコロ転がすだけで手帳やカードがかわいく変身

手帳やメッセージカードなどを簡単にデコレーションできるローラー型のスタンプ。油性顔料が染み込んでいるため、上から水性ペンで彩色してもにじみにくい。コンパクトサイズで持ち運びがラク。

 

No.56

カンミ堂
ファイルタブ
495円

クリアファイルを分類して引き出しやすさも叶える

クリアファイルに貼ることで書類を見つけやすくするインデックス。丈夫なプラスチック製で、つまんで引っ張って書類を引き出せるタブとしても機能する。部屋やオフィスに馴染む透け感のあるデザイン。

 

No.57

リヒトラブ
ふせんボード
1320円

付箋に書いたカンペをカメラ目線のままチェックできる

ノートPCの上部に付箋を貼るスペースを確保できるボード。オンライン会議や面接などの要点を書いた付箋を貼れば、カメラ目線のまま内容をチェックできる。設置はストッパーをPCに引っ掛けるだけ。

 

No.58

カンミ堂
ミニクリップ ココフセン
各484円

クリップと付箋が一体化し付箋の定位置が決めやすい

クリップとして使いながら必要なときにすぐ付箋を取り出せる2Wayツール。プラスチック製のクリップは、ミニサイズながらも紙や小物をしっかり挟める。つまみを下に向けて立てれば、メモスタンドにも。

 

※価格は全て税込みで表示しています。

 

「文房具総選挙2024」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した9部門・100商品!

「文房具総選挙2024」は、機能によって分類した5部門に加え、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした  “トレンド部門”  には、1年ぶりに復活した「SDGs文房具」など3部門、さらに “特別部門” として、2013年発売以降5年以上売れ続けている学生向け文房具に絞った「キッズの勉強がはかどるプチロングセラー文房具」部門の、計9部門。総数100点もの商品がノミネートされています。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
人気ブランドの多色・多機能ペンを中心にラインナップ。ペン先の線幅を変えることで使い心地を向上させた、アイデア商品にも注目だ。 “くすみカラー” のトレンドは今年も健在で、すっきりとした見た目のアイテムが多い。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949724/

■ 記録する 部門
今年は、「キャンパス」、「ロルバーン」、「ニーモシネ」、 「プロジェクトペーパー」とロングセラーブランドの新作が相次いで登場。 新機構を搭載し多機能化したクリップボード類もアツい! 全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949766/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
ダンボールの開梱ツールを筆頭に2Way、3Wayで使えるアイテムから、 袋や封筒を開ける単機能特化型アイテムまでバラエティに富んだアイテムが集合。 教科書や手帳を広げた写真をアップするSNSトレンドの影響も見られる。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949796/

■ 収納する 部門
昨年は書類入れのノミネートが多かったが、今年は筆記具や PC小物を収納するツールが豊作。広がったりくっついたり立ったりと、 ペンケースが変形するのはもはや当たり前の時代に。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949833/

■ 印をつける・分類する部門
「その手があったか!」と膝を打ちたくなる画期的な捺印アイテムを中心にラインナップ。本来の機能を十分に発揮しながらも、 日常に馴染むオシャレなデザインのアイテムが多い。全9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949864/

 

【トレンド部門】

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
赤シートやでんぷん糊、鉛筆など、ゲットナビ読者世代には懐かしい あの定番商品たちの最新モデルがズラリ。なかでも暗記シートの新作が豊富で、 「まだ、進化の余地があったのか!」と驚かされる。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。全15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/949948/

■ キッズの勉強がはかどる環境をつくる文房具 部門

子どもたちの集中力ややる気をアップさせる環境整備アイテムがノミネート。なかでも半数を占める「タイマー」は、 “タイパ” を上げ、 ダラダラ勉強を防げるツールとして昨今人気だ。全8商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950024/

■ SDGs文房具 部門

2022年に創設され、1年ぶりに復活した本部門。脱プラ、CO2排出量削減、 ユニバーサルデザインなど、SDGsに配慮するだけでなく、 あえて選びたくなるようなデザイン性に優れたアイテムが増えている。全12点がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950095/

 

【特別部門】

■ キッズの勉強がはかどる プチロングセラー文房具  部門

文房具総選挙が初開催された2013年以降に発売され、5年以上売れ続けている 文房具のなかで、昨今需要が高まっている学生向け商品に絞った新部門。 エポックメイキングかつ、いまなお現役の全7商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/950177/

 

カメラ目線でカンペをチラ見! 「ふせんボード」がオンライン会議で印象アップにも活躍する構造上の理由

オンライン会議をする際、事前準備として、聞きたいこと・話したいこと・伝えたいことなどをメモにまとめているのだが……話をしながらその紙面を盗み見るという動作は、思ったよりも相手にバレているようだ。対面で話をしているなら、ふと相手の意識が逸れた瞬間にサッと見ることもできる。しかし画面越しだと、相手の呼吸を読むのがとても難しいのだ。

 

加えて、フレーム内に顔がアップで写り込んでいるから、視線の移動は思ったよりも目立つ。話の途中でチラッと視線が斜め下辺りに逸れると、「おっ、今カンペか何かを見たな?」というのがモロバレだ。もちろん、カンペを見るのが悪いという話ではないし、相手がしていたとしても責めるつもりだってまったくない。ただなんとなく、スマートさには欠けるなー、とは常々感じてはいたのである。

 

常時カメラ目線でビデオ会議ができるボードが便利

「カンペを見るぐらい問題ないだろ!」というのはごもっともだが、とはいえ実際に相手の視線がしょっちゅうチラチラと画面の外に逸れると、「この人あんまり集中していないな」という気分にもなるというもの。それであれば、カメラから視線を外すことなくカンペが見られれば問題解決だろう。つまり、そういうことができるツールを導入すればいい、ということだ。

 

リヒトラブの「ふせんボード」は、ノートPCの画面上部に設置することで、内蔵カメラから視線をほとんど動かさずに、ボード面に貼った付箋(ふせん)を見ることができるというもの。まさに欲しかったヤツ、である。

リヒトラブ
ふせんボード
1200円(税別)

 

使う際には、折り畳まれたボードを展開し、90度回転させて立てたスタンドで画面裏側から支えて設置するだけ。設置までの所要時間は数秒という手軽さだ。ちなみに、横幅は13インチのノートPCにフィットするサイズとなっている。

↑折りたたまれたボードを展開し、アームを回して固定したら………

 

↑ノートPC上部に乗せて設置完了

 

あとは、平らなボード面に「会議進行に必要な情報」をメモした75×75mmの付箋を貼っておけば、カメラ目線を維持したままでカンペが見放題。付箋は4枚まで並べて貼れるので、60分程度の会議用ならメモの分量的にも余裕で間に合うはず。そんなのPCの画面外周に貼ればいいじゃん、と思われるかも知れないが、ふせんボードはボード面が平滑なので、しっかり貼れて剥がれにくいというメリットもあるのだ。

↑ボード面には、貼り位置を示す「+」の刻印があるので、これに合わせて付箋を貼ると並べたときの見た目もスマートだ

 

会議がテキパキと仕切れて、“デキる感”がスゴイ

実際に会議で試用した様子を後から動画で確認したが、我ながら思った以上に「仕事がデキる感」がスゴい。というのも、常にカメラ目線でテキパキと話を進められているので、全体の進行が完全にコントロールできているような雰囲気が作れるのだ。

↑視線上に会議で必要な情報が集約できるため、話がスムーズに進められる!

 

いちおう、事後に「実は今回こういうツールを使っていたんですが……」とネタバレをしてみたが、気付いていた人はゼロ。知人から「いつもより頭良さそうに見えて、ちょっと違和感はありました」と、失礼なコメントもあったほどで、印象アップしていたのは間違いない。話し方ひとつで大きな差が付くオンライン面接などに使うと、かなり効果が出るのではないだろうか。

↑ボード下部は中央の内蔵カメラを塞がない形状になっている

 

このようにデキる印象が与えられることに加えて、会議をテキパキ進行させることで時間が節約できるのも嬉しいポイント。そもそもダラダラと長い会議を喜ぶ人なんかいないので、サッと話を終わらせることで、さらに周囲からの「あの人、デキるな」という評価につながりそう。デメリットは無さそうだし、千数百円で周りからの評価が上がる可能性があるなら、だいぶお得ではないだろうか。

 

文房具総選挙2023で大賞受賞!「1冊でも倒れないブックスタンド」が想像以上の大ヒット

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「文房具編」から、リヒトラブ「1冊でも倒れないブックスタンド」、三菱鉛筆「ユニボール ワン P」、伊藤手帳「3STEP日記」を紹介。人気の秘密を、文房具ライターのきだてたくさんにたっぷり教えてもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が解説します】

文房具ライター きだてたくさん
機能派からイロモノまで文房具全般に精通。ユーザーニーズを捉えたレビュー記事で人気だ。

 

【ブックスタンド】

ブックスタンドのプチストレスを画期的な構造で解決!

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円
2022年10月発売

少ない冊数でも本が倒れず、本の出し入れがしやすいブックスタンド。両サイドにジョイントを備え、置くスペースに合わせて複数台連結させられる。本誌主催の「文房具総選挙2023」でも堂々の大賞を受賞。

 

 

【ヒットのシンソウ】

コロナ禍が明け作業空間の再構築に最適

「半年で年間目標の約3倍売れの大ヒット。コロナ禍が明け作業空間の再構築を始める企業も増えているので、まだまだ需要は広がりそう。本を抜いたときに周りの本が倒れないのは本当に快適!」

売れ行き:★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★

 

【ボールペン】

フォルムのかわいさと書き心地の良さを両立

三菱鉛筆
ユニボール ワン P
550円
2023年3月発売

黒は一層濃く、カラーはより鮮やかに発色する独自インクを搭載した「ユニボール ワン」シリーズの新モデル。手のひらに収まる短寸ながらも、低重心で書きやすい。リフィルがシリーズ共通で使える点も好評だ。

 

↑クリップは、手に当たらないようスタンダードモデルの「ユニボール ワン」(写真下)よりも短め・幅広にリデザイン

 

【ヒットのシンソウ】

かわいいモノ好きに加え小型手帳ユーザーも注目

「ころんとしたかわいいフォルムが女性を中心に人気を集め、単月における販売目標比は241%で推移。トレンドのM5サイズの小型手帳とシンデレラフィットする点も、ヒットを後押ししています」

売れ行き:★★★
革新性:★★
影響力:★★★

 

【3STEP日記】

現役大学生が考案! 3ステップで自分が育つ日記帳

伊藤手帳
3STEP日記
1500円
2022年12月発売

1日3行書くだけで、自己成長を促せる日記帳。同社と愛知大学キャリア支援センターが産学連携し、学生発のアイデアを商品化した。就職活動を控える学生はもちろん、自分を成長させたい社会人にも好評を得ている。

 

 

【ヒットのシンソウ】

“タイパの良さ” でZ世代を中心にヒット!

「わずかな時間と作業量で、自己分析から次の目標設定までできてしまう “タイパの良さ” がZ世代にウケて、発売4か月で予定数の5倍の冊数が売れ完売。現在、追加再々生産ぶんを販売中とのこと」

売れ行き:★★★
革新性:★★★
影響力:★★

開発者が明かす発明的構造の意外なヒントとは? 文房具総選挙2023大賞に輝いた「1冊でも倒れないブックスタンド」開発の舞台裏

1年間に発売された最新文房具のなかから、読者や文房具ファン、一般消費者による投票でNo.1を決定する「文房具総選挙」。2023年の大賞に選ばれたのは、2022年10月に発売されたLIHIT LAB.(リヒトラブ)の「1冊でも倒れないブックスタンド」だった。その名の通り、本1冊だけでも立たせておける、特殊構造を持ったブックスタンドである。

↑文房具総選挙2023は結果を5月24日に雑誌『GetNavi』と「GetNavi web」で発表した。写真はGetNaviの特集ページ

 

居並ぶノミネート文房具のなかでも、特にユニークかつインパクトの大きかった商品。この結果は、仕事や勉強、日常での作業がはかどる機能をもった文房具、を切り口としている文房具総選挙らしい結果だったといえるだろう。

 

では、「1冊でも倒れないブックスタンド」はいったいどうして生まれたのか? ユニークな機構はどうやって着想・開発したのか? 文房具総選挙選考委員として同商品が台風の目になることを予想していた文房具ライターのきだてたくさんが、開発担当者であるリヒトラブの岩上優樹さんを直撃した。

↑リヒトラブ 本社開発チーム・デザインプレイス所属の岩上優樹さん

 

着想の原点はピアノ! 驚きの“本が倒れない”構造

↑2023年の文房具総選挙大賞に輝いた「1冊でも倒れないブックスタンド」(リヒトラブ)。スタンド上部に小さなストッパーが並んでおり、本を抜き出すとストッパーが自動で下りて隣り合う本を支える仕組みが画期的だ

 

−−−早速ですが、この「1冊でも倒れないブックスタンド」はどのような経緯で作られたんでしょうか? アイデアのきっかけはどのようなものでしたか?

 

岩上優樹さん(以下、岩上):きっかけは、うちの子どもの片付けでした。家に絵本がいっぱいあるので、その収納に大手家具メーカーさんの収納ボックスを使っていたんですが、子どもが絵本を片付けようとして、ボックスの隙間に無理矢理に詰め込むんですね。本が傷むし、ボックスの蓋も閉まらなくなるしで、日頃から不便を感じていました。

 

−−−なるほど。お子さんにはよくありそうなシーンですが、スッキリと収納できないストレスがあったんですね。それを解決するために考えたのが、「1冊でも倒れないブックスタンド」につながる機構ということですか。

 

岩上:私は小さい頃にピアノを習っていまして。特に上手くもないのでつまらなく思っていたんですけど、ピアノの鍵盤を押すと、その隣の鍵盤と段差ができるでしょう。その段差の引っかかる感じが面白いな、と印象に残っていたんです。そういうのばかり気にしていたので、やっぱりピアノは全然上達しなかったんですが(笑)。ただ、それが頭の片隅にずっと残っていて、ふと「あの鍵盤の段差が絵本の収納に使えるんじゃないか」と思いつきました。

↑ピアノの鍵盤のように並んだストッパーパーツが、本の出し入れに連動して支える仕組み

 

−−−子どもの頃に習ったピアノが、今になってそんな形で役に立つとは! ところで大賞受賞時に岩上さんからいただいたコメントに「二つの部材だけで作られている」とありました。これはどういうことなんでしょうか?

 

岩上:「ブックスタンドのベース部分」と、「上のパタパタ動くストッパー部分」という2種類の部材だけで構成されています。開発の都合上、端的に言えば、部材の種類が少ないほど低コストで作ることができるわけです。実は、初期段階ではストッパーをカバーする部材もあって3種類だったんですが、それだと価格がもっと高くなってしまうため、社内からは「もう少し価格を抑えられないか」と指摘され、部材を2つにすることで達成できたという経緯がありました。実現するために構造を作り込むのは、かなり難しかったですね。

 

−−−また、このパタパタのストッパー機構はもちろんですが、本体の連結機構のおかげで端のストッパーが無駄にならないのも素晴らしいと感じました。価格も安いので、複数台を導入して連結しているユーザーも多いのではないでしょうか。

 

岩上:ありがとうございます。個人的にとにかく機能がいっぱい詰まっているのが好きなので、連結は最初の頃から盛り込みたかった部分ですね。基本的にこのブックスタンドはパタパタ部分がメインでプロモーションしてもらっているので、連結機能は声高にアピールしていないんです。でも設計者としては、シンプルな構造ながら、間違いなく機能するように非常に苦労して作った機構なので、褒めてもらうと嬉しいです(笑)。

↑シンプルな構造で本体同士をつなげられる、岩上さん渾身の連結機構

 

−−−全体的にかなり工夫の詰まった製品ですが、例えばリヒトラブの既存商品や技術から応用されている部分というのもあるんでしょうか?

 

岩上:いまはもう廃番になっている「コンピューターバインダーワゴン」という製品があって。弊社の定型の「コンピューターバインダー」というファイルが収まる専用ワゴンです。棚板の上から小さなパーツが並んで吊られている構造なんですが、これがブックスタンドのパタパタと似たような働きをして、ファイルが倒れないように固定します。本が倒れないようにピアノの鍵盤の動きを考えていたとき、先輩社員から「うちに昔、こういうのがあったよ」と教えてもらいまして。「コンピューターバインダーワゴン」が廃番になったときは、まだ僕は入社していなかったのですが、このシンプルな構造はヒントになりました。

↑ピアノと並んでパタパタのヒントになった、ストッパー付きの「コンピューターバインダーワゴン」(現在は廃番)

 

出荷台数は当初予想の11倍に!

−−−開発では、いろいろな部分でご苦労があったんですね。発売前の社内での評判や数字的な見込みはどうでしたか?

 

岩上:発売前は年間で6000台、月あたりにすると500台程度を見込んでいたそうです。製品自体は1色でバリエーションもなく、そもそも市場に需要があるのか読めなかったし読書人口も減っているので、かなり低めに設定されていたようです。あまり前例のない製品でもありましたし……。

 

−−−では、発売以降の数字はいかがでしょうか?

 

岩上:おかげさまで、昨年10月の発売から半年間で約1万7600台を出荷しました。年間計画の3倍近くですね。文房具総選挙2023で大賞を受賞して以降はさらに多くのお声がけをいただいていまして、発表された5月1か月の出荷台数は5600台以上になっています。

 

−−−月間予定の11倍以上! これはすごいことになりましたね。「文房具総選挙」がお役に立てたようでなによりです!

 

岩上:文房具が獲得できるアワードはいくつかありますが、そのなかでも文房具総選挙はひとつの目標としていたアワードなので、大賞受賞はたいへん嬉しかったです。

 

−−−大賞を取って、社内の反応はいかがでしたか?

 

岩上:数名の方から「すごいね」と言ってもらえました。

 

−−−……数名? 後に月間出荷台数を11倍にしたのに、数名なんですか!?

 

岩上:いえ……、盛り上がってたのが私のところまで届いてなかっただけかも(笑)。ただ、自分でも「売れたとしてもニッチなところだろうな」と思っていたので、そこまで大きな数字になるとは予想外でした。

 

−−−リヒトラブ広報担当・金親さん:岩上の開発部門と、私たち広報や営業のいるフロアが別なんですが、こちらのフロアではもうめちゃくちゃに盛り上がっておりました(笑)

 

生粋の文房具ファン。自分が「欲しい」と思う製品を作りたい!

−−−ちなみに、このブックスタンド以外で岩上さんが設計担当された文房具には、どういうものがありますか?

 

岩上:最近ですと、ナカバヤシさんとコラボさせていただいた「プリントルーズバインダー」や、ゼムクリップとめ機の「クリラーク」を担当しました。「クリラーク」も構造がめちゃくちゃ大変でしたね……。

↑左:ゼムクリップをステープラの要領でとめられる「クリラーク」、右:プリントとルーズリーフを一緒に綴じられる「プリントルーズバインダー」

 

−−−これらを通して、岩上さんが製品開発をするときに心がけていることがありましたら、教えてください。

 

岩上:弊社の営業担当が販売店様からいただいてきたご意見やご要望が、アイデアのタネになることが多いんです。ただ、最終的にそれを自分が「欲しいな」と思えるかどうか。そう仕上げるように、常に心がけています。自分が欲しくないものを作ってしまうと、どうしてもブレるというか、詰めの部分が甘くなってしまうように感じていて……。もちろん、最終的にはいろいろな方の意見を聞いて仕上げますが、最初の段階では自分が欲しいと思えるかどうかを大事にしていますね。

 

−−−自分の「欲しい!」が重要なんですね。

 

岩上:そもそも中学生ぐらいから、用もないのに文房具店に通いつめていたタイプの人間なので。その当時からいろいろな文房具の構造をたくさん見てきたのが、今の仕事に役立っているように思います。

 

−−−小学校のピアノレッスンが役に立ったぐらいですから。それにしても、昔から相当に文房具がお好きだったんですね!

 

岩上:そうですね。中学の頃から、大学では工業デザインを学んで、文房具メーカーに就職して、自分で開発した商品を世に送り届けたい! と考えていたんです。今でも個人で文房具専用のツイッターアカウントを持っていて、そこで一般のユーザー様や他社様の公式アカウントからのツイートもしっかり追って、情報収集しています。

 

−−−それは完全な“文房具ガチ勢”ですね! 最後に「1冊でも倒れないブックスタンド」の今後の展開などがありましたら、教えてください。

 

岩上:いろいろと検討中ではありますが……。

 

−−−まずは「カラバリが欲しい」という意見はあちこちから聞こえてきています。あとは雑誌用の大きめサイズとか。雑誌「GetNavi」でタレントの山崎怜奈さんに文房具大賞に関してインタビューしたときも、「黒が欲しい!」とコメントしていたようですよ。

 

岩上:そうですね、本体カラーやサイズのバリエーションのご要望は、ありがたいことに数多くいただいています。みなさんのご意見にお応えして、商品展開が増えることはあるかもしれません。あと、連結機構をうまく活かせるような商品のバリエーションは、ぜひ出せたら嬉しいなと思っています。ホント、苦労した部分だったので(笑)

 

−−−期待しています。今回はおめでとうございました!

 

【文房具総選挙2023・大賞発表】本1冊でも倒れないブックスタンドが今年のNo.1に決定!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

各部門の発表を経て、いよいよ「大賞」の結果発表です。

 

【大賞】
リヒトラブ「1冊でも倒れないブックスタンド」

発明レベルの斬新構造で堂々の大賞に輝く!

少ない冊数でも本が倒れず、本の出し入れがしやすいブックスタンド。本を差し込んだときにストッパーが跳ね上がり、残った両サイドのストッパーが支えとなって倒れるのを防ぐ仕組み。両サイドのジョイントで複数台連結させることも可能だ。1100円

 

大賞に輝いた喜びのコメントをリヒトラブ デザインプレイス・岩上 優樹さんからいただきました!

「書籍等を支える部材がパタパタと動く他には見ないような本商品は、たった2部材で構成されています。多くの方に選んでいただきうれしく思います。今後も皆様の生活に寄り添い長く愛される商品を増やしていきたいです」

 

選考委員たちはこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「便利な機能はもちろん、絶妙なサイズ感はコンパクトな住宅・仕事場どちらにも使え、店頭のディスプレイ什器としても活躍。様々な場所で使える汎用性の高さがあり、納得の大賞です」

 

文房具ライター・きだてたくさん「“デスクツールの新発明” と呼びたい画期的な製品。書籍を抜いた位置が空いたままに保存される=元の場所に戻しやすい、という要素が “片付け苦手勢” にはありがたいかぎり」

 

放送作家 / ライター・古川耕さん「審査員や文房具ファンの間で評価の高かったブックスタンドが見事大賞に。投票会場で初めて知った人にも伝わるぐらい、誰が見てもインパクトが強い製品。大納得、そして貫禄の大賞」

 

おめでとうございました! 続いて、準大賞から第5位までを発表していきましょう。

 

■ 準大賞
キングジム「ラベルプリンター『テプラ』PRO SR-R2500P」

スマホと連携できるテプラに、手ごろなエントリーモデルが登場。対応アプリは2つ用意され、テンプレはデザイン重視からシンプルなものまで豊富だ。電池駆動式で、使う場所を選ばない。8800円

 

■ 第3位
サンスター文具「メタシル」

「削らずに16kmも書き続けられる!」と話題をさらったメタルペンシル。黒鉛と金属を含んだ特殊芯で、2H鉛筆相当の濃さを実現し、実用性は高い。990円

 

■ 第4位
ミドリ「クラフトテープカッター」

クラフトテープを軽い力でまっすぐきれいに切れる専用カッター。切るときに安全カバーが自然と上方向に持ち上がり、刃先が指に当たりにくい。990円

 

■ 第5位
プラス「クリーンノートKaite メモタイプ」

消耗品不要の磁性メモ。前モデル比で薄型コンパクトになったうえ、筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存できる。1100円〜1760円

 

※価格はすべて消費税込み。

 

「文房具総選挙2023」結果発表まとめ

「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門・80商品がノミネート。その頂点に立ったのは? また該当部門を制したのはどの文房具なのか!?

 

【大賞・準大賞】

「文房具総選挙2023」にノミネートされた、新設部門を含む7部門・80商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? ベスト5までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/861113/

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/861606/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862468/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862647/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862785/

■ 分類する・印をつける  部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862801/

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862842/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/862862/

【選考委員特別賞】
今回の選考委員は、文房具のプロたち8名から結成された。彼らが独自の視点で100点からたった1点、選んだ文房具とは?
https://getnavi.jp/stationery/862899/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2023】結果発表!推し活を最もはかどらせるのは痛バにもなる透明窓付きポーチ!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここではトレンド部門「推し活がはかどる文房具」部門の結果をお伝えします。

 

【トレンド部門】「推し活動がはかどる文房具」部門の部門賞と上位商品は?

コロナ収束による “おでかけ解禁” の影響もあってか、推しとの外出をサポートするアイテムが多数入賞。第1位に輝いたポーチは、大人が取り入れやすいシンプルなデザイン。フェスなどのイベント参戦にもオススメだ。

 

■第1位

推しを愛でながらおでかけできる

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円~3080円

「推し活の必須アイテム、 “痛バッグ” 作りに最適」と話題の中身が見えるポーチ。マチが5~6cmあり、収容力は見た目以上だ。ストラップを外せばバッグインバッグにも早変わり。

 

【ココがはかどる!】

中身がひと目でわかる透明窓付きで、目的のものがすぐに見つかる。アクスタや缶バッジ、推しぬいなどを入れれば、グッズを保護しながらもしっかり推しアピールできる。

 

↑ミニサイズはカラビナ付き。S・Mサイズは、肩の負担を減らすショルダーパッドが付属する

 

↑スマホを透明ポケットに入れたまま、通知や時刻を見られるのはもちろん、操作も可能だ

 

【選考委員はこう見た!】

「“推す” 対象を選ばないところが魅力的といえます。ベーシックなデザインでシーンを限定せず、使いやすいところもオススメです。おでかけシーズンのお供に!」 (イオンリテール バイヤー・山田真弘さん)

 

■第2位

推しまみれにデコれる万能ポーチ

リヒトラブ
ミファ デコレーション ポーチ ミニ
各1430円

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットし、自分だけの推しデザインポーチが作れる。

 

■第3位

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明 / 半透明の窓付き。

 

■第4位

推しの予定はこれでカンペキ

こどものかお
ポチッとシックス
990円

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録できる。

 

■第5位

擬態可能だからお仕事も “推しごと” もお任せ!

エレコム
推しごとバックパック(Mサイズ)
2万2231円

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実している。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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【文房具総選挙2023】結果発表! 収納する部門の頂点は画期的構造のブックスタンド!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出! 「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「収納する」部門の結果をお伝えします。

 

【機能別部門】「収納する」部門の部門賞と上位商品は?

第1位は画期的構造で既存品の不便を解消した名品。住環境に馴染むシンプル設計の商品が並ぶなか、あざとかわいいポーチが入賞しており、癒し需要の高さも感じられる。

 

■第1位

少ない冊数の本でも倒れず立ち続ける

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円

本1冊だけでも立てられる新構造。本などを差し込むと、当たった部分のストッパーのみが跳ね上がり、残った両サイドのストッパーが本を左右から支えて、倒れるのを防ぐ。

 

【ココがはかどる!】

本などを抜き差ししても、残った収納物が倒れにくく整理された状態をキープできる。抜き取った場所は空いたままになるため、元の場所にすぐ戻せる。底面には滑り止めが付く。

 

↑ストッパーは差し込んだものの厚さに合う数だけ跳ね上がる。立てるモノの厚さや背丈を選ばず使える

 

↑両サイドにはジョイントを搭載。置く場所のスペースに合わせて複数台連結させることも可能だ

 

【選考委員はこう見た!】

「機構のユニークさだけでなく、価格も要注目。ここまで斬新な構造で1000円+税とは正直安すぎ……。おかげで、連結しての複数台運用がしやすいのはありがたいですね」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■第2位

マグネットで貼れる収納力UPの箱状ペグボード

キングジム
ハルペギー
1485円〜1980円

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す” を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作れる。

 

■第3位

画用紙も立体物も作品をまとめて本棚へ

サクラクレパス
おかたづけシリーズ 作品思い出ボックス
1760円〜2200円

子どもの作品をひとまとめにできる。クリアファイルには画用紙や賞状、じゃばら式ファイルにはノートや通信簿などを収納可能。

 

■第4位

書類1枚でも直立するカーブ設計

カール事務器
ペーパースタンド
715円

クリップで挟んで紙を直立させるスタンド。カーブを描くように立たせるので、紙1枚でも倒れない。用紙の抜き差しはワンタッチ。

 

■第5位

実用性兼備の骨格入りぬいぐるみペンケース

キングジム
「ポーズー」ペンポーチ
各2475円

骨格パーツが仕込まれ、好きなようにポーズをとらせることができるぬいぐるみペンケース。ペンなら約15本入り、実用性も兼備。パンダ、レッサーパンダ、ライオン、トラ、ネコの5種。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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【文房具総選挙2023】結果発表! 記録する部門のNo.1は繰り返し使える磁性シートメモ

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する文房具総選挙。11回目となる「文房具総選挙2023」は、2022年度に登場した新作文房具から、仕事や勉強がはかどる機能をもつ文房具80商品が選出!  「トレンド部門」2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門の頂点に立ったのは?

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「記録する」部門の結果をお伝えします。

 

【機能別部門】「記録する」部門の部門賞と上位商品は?

第1位の磁性メモは、使用頻度の高いツールゆえエコ性とコスパの高さが人々の心を掴んだ。筆跡がきれいに消えるルーズリーフなど、成熟しきったように思えるジャンルにも進化の余地があることを示す商品が目立つ。

 

■第1位

繰り返し使えるメモが機能をアップデート

プラス
クリーンノートKaite メモタイプ
1100円〜1760円

専用ペンで繰り返し書き消しでき、消しカスが出ない磁性シートのメモ型タイプ。従来品より筆記線が見やすく紙に近い書き味に進化。シリコーン素材で滑りにくく片手で使用可。

 

【ココがはかどる!】

イレーザーを独自に開発することで、一般的な “裏から消す” 方式と異なり、消したいところを表側から自由に消せる。1文字だけなど細かく狙った箇所のみを消せるため、書き直しの手間が省ける。

 

↑水に濡れても文字が消えたり滲んだりしないため、キッチンなど水回りで使うメモとしても活躍する

 

↑書いた内容は専用アプリで保存できる。アプリが筆記面を検出し自動で撮影し、傾きや歪みを補正してくれる

 

【選考委員はこう見た!】

「Kaiteシリーズのなかでも小ぶりで使用シーンの多いメモタイプは、十分なスペースが取れない場所でも活躍。気軽に生活に取り入れられ、水に強く電池がいらないので便利」(文具ソムリエール・菅未里さん)

 

■第2位

リングが手に当たらないスリムなバインダー

コクヨ
キャンパス
ノートのように使えるバインダー(2×2リング)
616円〜748円

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計も美点。

 

■第3位

右手入力時の指や手に自然にフィットするエルゴ電卓

カシオ
人間工学電卓 JE-12D / DE-12D
1万450円 / 1万1000円

電卓を打つときの姿勢に着目したエルゴノミクス設計。操作面を3度の角度に傾斜させることで、右手入力時は自然にフィットする。

 

■第4位

軽い力できれいに消せる、書き心地もなめらかなオリジナルペーパー

コクヨ
キャンパス
ルーズリーフ きれいに消えてなめらかに書ける
385円

紙面の凹凸を減らして平滑にしたルーズリーフ。鉛筆の芯の汚れが残りにくく、消しゴムによる消し跡が目立たない。

 

■第5位

薄いPPシート製でリングに手が当たっても痛くない

リヒトラブ
ソフィーチェノート
209円〜363円

ページを綴じるリングにごく薄いPPシート製を採用しているので、書く際に手が乗り上げても痛くない。オープンポケット付き。

 

※価格はすべて消費税込み。

 

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リングノートの常識を変える! 極薄なソフトリングの「ソフィーチェノート」と裏表紙がリムーバー化する「ココチィ」を使い比べ

ノートは判型が大きくて分厚いものがいい、というタイプの人がいる。

 

自分の思考を書き出してまとめるような使い方であれば、ガーッと書き殴る面積が欲しい。作業中にページが尽きると興ざめなので、たっぷり分厚いものがいいというわけ。対して自由度の高い手帳兼用ノートが欲しいのであれば、軽快さが最優先。つまり薄くてコンパクトなノートが求められるはずだ。

 

つまりノートはユーザーの用途によってそれぞれ選ぶ必要があって、単に値段だけで5冊パックノートを選んでいると「いまいち満足できない…」ということになりかねない(もちろん、パックノートならではの使い勝手が必要なケースだってある)。そこで今回は、手帳兼用ノートにかなり良さげなノートを紹介したい。最近発売された「薄くてコンパクト型の最右翼」とも言える、かなりピーキーなリングノートだ。

 

1.リングが薄くてやわらかいスマートな「ソフィーチェノート」

そもそも「薄くてコンパクト」という要素を求められた場合、リングノートは比較的不利だ。金属製のリングが全体的な厚みのボトルネックとなってしまうから、どうしたって綴じノートほど薄くはならない。ただ、リングによって表紙から360度折り返せるから、狭いスペースでササッとメモるのには使いやすい。痛し痒しなのである。

 

それなら、リングを極限まで薄くしたリングノートがあれば最高なのでは?

リヒトラブ
ソフィーチェノート
セミB5  330円/A5 310円(ともに税別)

※他にA6とハンドメモサイズがラインナップ

 

リヒトラブの「ソフィーチェノート」は、リングを極限まで薄くすることによって “リングノートの使い勝手” と “綴じノートの薄さ” を両立した、まったく新しいリングノートなのだ。見ただけでも従来のリングノートとの違いは感じられると思うが、それでも実物を手にした時の「うっす!」というインパクトはかなり大きい。なんせ用紙30枚のノートなのに厚み約5mmだから、ほぼ綴じノートと同じ。同程度の用紙を綴じたリングノートのリング径がだいたい10mmなので、これはかなり薄く感じられる。

↑リングは一般的なクリアホルダーと同じ素材(PP)で作られている

 

↑ワイヤーのダブルリングと比較。これだけ径に差があると、取り回しも全く違ってくる

 

そもそも「ソフィーチェノート」は、リング自体が金属ではなく、柔らかなポリプロピレン0.2mmのシートを輪にしたもの。柔軟性があるから、束ねた紙厚より少し大きなだけのリング径で綴じられる=綴じノート並みに薄くできるというわけだ。そしてこの柔軟性と薄さによってもう一つ、リングに手が乗り上げても痛くない! という大きなメリットも生まれる。

↑手が乗り上げてもほぼ違和感のないソフトなリング。これなら左ページも無駄にせず書けそう

 

筆者はリングノート好きなのだが、右手がリングを乗り上げる感触にどうして耐えられない。なので、基本的にノート左ページはないものとして扱う、という贅沢極まりない無駄な使い方になってしまうのだ。これまではその対策としてコクヨの「ソフトリングノート」(プニプニとして柔らかな樹脂リングで、手が乗り上げても痛くない)を使っていたんだけど、ようやくもう一つの選択肢として、「ソフィーチェノート」が選べるようになったわけ。実際、乗り上げても痛くないどころか、ほぼリングの存在を感じないレベルで、これはとても書きやすい。

↑最終ページには1枚ものの資料やふせんなどを収納できるオープンポケット付き。これも地味に便利だ

 

↑ノートを分解するときはハサミでチョキチョキ。同社の「ツイストノート」に綴じ直すのも簡単だ

 

ハサミでリングを切って分解することができるため、バラした用紙は同じくリヒトラブのツイストリングなどに綴じなおすのが簡単、というのもメリットとして挙げられる。持ち歩きノートは軽快な「ソフィーチェノート」で、情報は「ツイストノート」にまとめなおす、という使い方はなかなか便利だと思う。ちなみにノート自体を廃棄するときは、(自治体にもよるが)だいたいはそのまま燃やせるゴミとして出してOKだ。

 

2.裏表紙を使ってリングをバラせるエコな「ココチィ」

ノートを廃棄する、という話が出たついでに、もう一つ新しいノートを紹介しておこう。こちらは金属リングをバラす特殊機能を搭載したリングノート、マルマン「COCOCHY」(ココチィ)だ。

マルマン
COCOCHY(ココチィ)
B5 270円/A5 220円(ともに税別)

 

リングノートは、基本的にそのまま廃棄することはできない。金属のワイヤーリングと紙類(表紙と用紙)に分別する必要があるからだ。しかし、リングを分解する専用のリムーバーは市販されているとはいえ、一般的なものとは言い難い。というか、持っていたらそこそこ文房具マニアだなー、というレベル。

↑ちなみにこれがそのリングノート用リムーバー(リヒトラブ)。単純な道具だけど、まず普通のご家庭には無いはず

 

↑でもご安心。「COCOCHY」には、裏表紙に同様のリムーバー機能が備わっているのだ

 

「COCOCHY」を廃棄する際には、まず裏表紙部分からミシン目に沿って、四つ葉のクローバーのような形状のパーツを切り出す。これを説明書(1ページめに付属)の通りに数回折ることで、紙製のリング分解ツールが出来上がる、という仕組みだ。

↑まずはパーツの切り出し。表紙はかなり頑丈な紙なので、ミシン目で切るにしてもわりと力が必要だ

 

↑説明通りに折ると、こんな感じに。これがリムーバーとして機能するのだ

 

↑グイッと差し込んでいくと、リングが合わせ目から押し広げられていく

 

あとは先端をリングの合わせ目に差し込んでグググッと引き進めると、きれいにリングが開いて、表紙と用紙を取り出すことができる。リングは燃やせないゴミ、紙は燃やせるゴミとして分別完了だ。(もちろん、紙はツイストリングに綴じなおしても良し)

↑作業自体は5分もせずにあっさり完了。これで不要となったリングノートも分別廃棄できる

 

SDGs的な話としては、表紙・用紙ともにFSC認証材(植林などを管理された森林の木材)や再生資源から作られているため、サステナブルさに関しては文句なし。さらに表紙はプラ代替素材である「FSエリプラ+」で、耐水性・耐油性も充分。紙なのに手汗で湿ってもうねりにくく、多少の汚れはサッと拭き取ることができる。

↑かなり頑丈な「FSエリプラ+」紙の表紙。水しぶきぐらいならサッと拭き取るだけでOK

 

そもそも用紙の紙質自体はマルマンクオリティということで、やや薄めながらコシがあり、裏抜けもしにくい。書きやすい良いノートで、かつ意識高めに使えるというのは、今後のノート選びのポイントになりえるだろう。SDGsが強く謳われる今、紙製品は使った後のことまで考える必要があるのだ。

 

【入れ替え用】【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ ミニ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

 

「文房具総選挙2023」投票はこちらから

 

トレンドと機能で分類した7部門・80商品!

「文房具総選挙2023」は、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした “トレンド部門” に今年は「推し活がはかどる文房具」を設置した2部門と、機能によって分類した5部門の、合計7部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計80もの商品がノミネートされました。

 

【機能別部門】

■ 書く・消す 部門
インク容量が増えたり替芯式になったり、長く使えるペンの存在が目立つ。またペンが豊作で部門を「書く」に限定した昨年と打って変わって、「消す」文房具にも注目。全13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842446/

■ 記録する 部門
ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視する傾向に。電子文具もエルゴ設計で、作業を快適にはかどらせる。全12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842493/

■ 収納する 部門
7部門のなかで、「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムがもっとも多く並ぶ。斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性は、はかどり文房具の真骨頂と言えよう。全11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842564/

■ 切る・貼る・綴じる 部門
本質機能を磨くと同時に、ポータブル性を高めたアイテムが目立つ。また、刃物である「切る」文房具は切れ味とともに安全性を担保するなど、全体的にきめ細やかさが光る。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842568/

■ 分類する・印をつける 部門
推し活ならぬ “捺し活” と言いたくなる楽しいスタンプを中心に、実用性に華やかさも併せ持つアイテムが揃う。仕分けに役立つファイルなど硬派な実用アイテムも健在。全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842570/

 

【トレンド部門】

■ 推し活がはかどる文房具 部門
推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/842574/

■ キッズの勉強がはかどる文房具 部門
児童の毎日の宿題から学生の試験勉強まで、学習意欲を応援する文房具14商品がノミネート。集中力を持続させるスムーズな使用感を追求したアイテムや、各自の苦手分野をサポートしてくれるアイデアに注目したい。当部門は「学研キッズネット」からも投票が可能だ。
https://getnavi.jp/stationery/842580/

 

【文房具総選挙2023】オンオフ関わらず机上で愛でる!「推し活」をサポートする10アイテムがノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【トレンド部門】「推し活がはかどる文房具」部門にノミネートされたアイテム10点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「推し活がはかどる文房具」部門】

推しを愛でる心にオン・オフは関係なし。デスクに推しを迎えられるデコレーションアイテムや、仕事用っぽく “擬態” 可能なバッグまで、推し活を完全サポートする全10アイテムをご紹介します。

 

No.57

リヒトラブ
ミファ うちわコレクションファイル
1595円

チケットなど思い出も丸ごと収納

ポケットの有効内寸は約440×329mm。うちわの持ち手をホールドする仕切りが付いたトップインタイプのファイル。飛び出し防止のフラップ付きで、チケットやトレカ等もまとめて収納できる。

 

No.58

エレコム
推しごと バックパック Mサイズ
2万2231円

お仕事も “推しごと” もお任せ!

サコッシュにもなるフロントパーツの有無で “擬態モード” と “推し活モード” を素早く切り替え。ペンライトなどが入るポケットも各種充実し、 “推しごと” が断然はかどるバックパック。全6色。

 

No.59

カルチュア・エンタテインメント
推守 カーテン
2530円

デスクで毎日推しを愛でられる

推しのアクスタやフィギュアをデスクで常に、なるべくこっそりと愛でたい。そんなニーズに応えるアイテム。カーテンを閉じている間は仕事に集中。早く推しを拝みたくて作業もはかどる!? 全5色。

 

No.60

カルチュア・エンタテインメント
推守 ガジェットケース
各3740円

推しグッズを美しく収納&飾れる

缶バッジやアクスタ、トレカなど常にいっしょにいたい推しグッズを美しく収納、デスク上にさっとディスプレイもできるガジェットケース。うるさい上司がきたらカーテンでそっと隠してあげて。全5色。

 

No.61

レイメイ藤井
ケプト キューブポーチ
990円

愛しの “推しぬい” を大切に携帯

小さなぬいぐるみや小物を収納してバッグなどに付けられる、コロンとしたキューブ型が可愛いポーチ。透明の窓付きなので、 “推しぬい” を汚さずに保護しながら持ち運ぶのにぴったりだ。全4色。

 

No.62

リヒトラブ
ミファ デコレーションポーチ
各1430円

推しまみれにデコれる万能ポーチ

シールなどでデコレーションした透明シート2枚を表面のクリアポケットにセットすることで、自分だけの推しデザインポーチが作れる。中にはペンやトレカ、会員証などが入る各種ポケットが充実。全8色。

 

No.63

レイメイ藤井
ケプト トレカホルダー
1100円

デコができるトレカホルダー

トレカが入るシンプルなホルダー。中にステッカーなどで自由にデコれる透明板が入っており、これを推しトレカに重ね合わせることで、トレカは元のまま、自分なりの愛を様々に表現できる。全4色。

 

No.64

パイロット
フリクションスタンプ「推し活」
132円

推しのリスケにこすって対応!

こするとインクが透明化する「フリクションインキ」を使った浸透印に、「推し活」モチーフが追加。推しのスケジュールに変更が発生しても、こすって消し、捺し直すことで即対応。印面は全60種。

 

No.65

こどものかお
ポチッとシックス
990円

推しの予定はこれでカンペキ

ポチポチッと押すだけで使えるボタン型スタンプに「推し活」バージョンが新登場。発売日、配信、TV、ラジオにライブと、推しの予定をわかりやすく手帳やカレンダーに記録。うっかり忘れを防止!

 

No.66

キングジム
フラッティ ワンマイル
2145円〜3080円

フラットなのにたっぷり入る!

ライブやイベント参戦時も快適に動けるとSNSで話題となった、透明窓付きポーチ。アクスタや缶バッジなどはもちろん、約5〜6cmのマチ付きなので “推しぬい” やペットボトルなども入れられる。全4色。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】紙1枚でも立たせるスタンドや壁掛け書類ファイルなど技ありの「収納する」文房具11点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされたアイテム11点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「収納する」部門】

「技あり!」と膝を打ちたくなるアイテムが多く並ぶなかでも、今年は収納ボックス・ファイルが豊富です。はかどり文房具の真骨頂とも言える、斬新な構造、1つで複数のシーンに活躍する機能性に注目です。

 

No.26

リヒトラブ
1冊でも倒れないブックスタンド
1100円

隣の本を抜き取っても倒れない!

立てた本の冊数が少なくても、倒れることなく保持できる画期的構造。23個のストッパーが個別に本を支えるので、本を抜き取っても残った本が倒れることがない。両サイドのジョイントで連結も可能。

 

No.27

サクラクレパス
おかたづけシリーズ 作品思い出ボックス
1760円〜2200円

画用紙も立体物も作品をまとめて本棚へ

子どもの作品をひとまとめにできるボックス。クリアファイルには画用紙や賞状、じゃばら式ファイルにはノートや通信簿、やや厚みのある作品を入れられる。ゴムバンドで閉じ、本棚などに並べて保管可能。

 

No.28

コクヨ
さっと出し入れできる
壁掛けポケット(書類・カタログ用)
3080円

厚手のカタログも収納できる書類ポケット

壁面にフックで吊り下げ、デスクの場所を取ることなく書類の受け渡しや一時収納が可能。出し入れも片手でストレスなく行える。組み立てれば立体ポケットに、中身が少ない時は折り畳んでコンパクトになる。

 

No.29

カウネット
ノートPCスタンドにもなる ミーティングバッグ
3718円

収納・移動・PCスタンドの一台三役!

ノートPCや書類、小物類など社内での移動に必要なものをまとめて運べるバッグの先駆け的商品に、新作登場。横に倒して折り目に合わせて変形させれば即PCスタンドに。リアルもオンラインも会議を快適化する。

 

No.30

キングジム
ハルペギー
1485円〜1980円

マグネットで貼れる箱状のペグボード

内側に収納スペースがあり “見せる” と “隠す ”を使い分けられるペグボード。冷蔵庫や玄関の扉に貼って小物収納を作り出せる。オプションのL字フックなどと組み合わせれば収納力がアップする。

 

No.31

キングジム
ハングオーガナイザー
3080円

バッグインバッグを机の下収納へ

作業時にはカバンから取り出してフックをかけるだけで、デスクの下のデッドスペースを有効活用できるバッグインバッグ。カバンの中でも自立し中身を取り出しやすいよう、芯材入りのハード仕様だ。

 

No.32

プラス
パスティ ペンケース
990円〜1320円

メッシュの透け感で中身を見やすく!

メッシュで中身が透けて見えるペンポーチ。カーブを描いて見た目にもかわいい内ポケットには、小物をしまっておける。ペン約15本が入るフラットタイプと、約30本が入るマチ付タイプがラインナップ。

 

No.33

カール事務器
ペーパースタンド
715円

書類1枚でも直立するカーブ設計

クリップで挟んで紙を直立させるスタンド。カーブを描くように立たせるので、紙1枚でも倒れない。挟むだけなので用紙の抜き差しはワンタッチ。パーツは分解もでき、持ち運びにも便利だ。

 

No.34

キングジム
「ポーズー」ペンポーチ
2475円

骨格入りで自在にポージング

骨格パーツが仕込まれ、好きなようにポーズを作れるぬいぐるみペンケース。見た目のかわいさの一方で、ペンなら約15本入る実用性も兼ね備える。パンダ、レッサーパンダ、ライオン、トラ、ネコの5種。

 

No.35

コクヨ
ポケットが大きく開く 書類ファイル〈ノビータ〉
462円〜1100円

ガバッと開いて中の書類を見渡せる

仕切りが側面に固定されていないことで目当てのポケットが大きく開き、収容物を探しやすい書類フォルダー。マチが伸縮するので書類の量に合わせて背幅が変えられ、省スペースにも貢献する。

 

No.36

リヒトラブ
わが家の整理ケース〈ペット用〉
1320円

ペットグッズをひとまとめ

ケースとクリヤーブック(A5・12ポケット)がセットになった収納アイテム。ワクチン接種証明書や薬など、ペットに関する大事な品々をまとめておける。A5判の写真が入るポケットタイプの窓付き。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

【文房具総選挙2023】思考を引き出す快適なノートなど「記録する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ “はかどり文房具” の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2023」がスタートしました。ここでは、【機能別部門】「記録する」部門にノミネートされたアイテム12点を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

【「記録する」部門】

ノートはリッチな紙質を競った時代を経て、昨今は構造や形状を工夫し、思考を妨げないことや使ったあとのエコ性も重視するアイテムを中心に12アイテムがノミネート。作業を快適にはかどらせるエルゴ設計の電子文具にも注目です。

 

No.14

プラス
クリーンノートKaite メモタイプ
1100円〜1760円

書き心地が向上した磁性メモ

消耗品不要の磁性メモが、薄型コンパクトに。紙により近い書き心地になったほか、筆跡のコントラスト比が大幅アップし筆記線も視認しやすくなった。メモはスマホで撮影し専用アプリに保存可能。

 

No.15

マルマン
ココチィ ノート
242円〜297円

リング分解ツールが裏表紙に付属

裏表紙から組み立てられるリング分解ツールを用い、廃棄時にリングとノート本体を簡単に分離できる。中紙の原料にはサステナブルなFSC認証材を使用。裏抜けしにくくなめらかな書き心地も美点だ。

 

No.16

ラコニック
スタイル ブックマーカー
各330円

本に挟んで、ふとしたときに書き留める

売り場の本に挟まれた短冊のようなデザインで、しおりとしてページに挟んで使えるメモ。To Doリストからコーディネートを記録できる人型テンプレートまで、メモは8種類。1セット24枚入り。

 

No.17

リヒトラブ
ソフィーチェノート
209円〜363円

リングに手が当たっても痛くない

ページを綴じるリングに薄いPPシート製を採用しているので、書く際に手が乗り上げても痛くない。オープンポケット付きで、付箋などの小物を入れて持ち運べる。リングまで色にこだわった4色展開。

 

No.18

キングジム
デジタルメモ「ポメラ」DM250
6万280円

スマホ連携の強化で手軽にテキスト共有

テキスト入力に特化したデバイス「ポメラ」の約6年ぶりの新作。校正支援機能が強化され、台本の制作に適したシナリオモードが追加されたほか、スマホ連携の向上でより手軽なデータの活用が可能に。

 

No.19

カシオ
人間工学電卓 JE-12D/DE-12D
1万450円/1万1000円

打ちやすさを追求したエルゴ電卓

電卓を打つときの姿勢に着目したエルゴノミクス設計。操作面を3度の角度に傾斜させることで、右手入力時の指や手に自然にフィット。キー自体は常に垂直方向に打てるよう、階段状に配置した。

 

No.20

コクヨ
キャンパス
ノートのように使える バインダー(2×2リング)
616円~748円

リングに手が当たらないスリムなバインダー

上下2×2のリング構造で、書く際に手に当たらず快適に使える。ノート感覚で折り返し省スペースで使えるほか、スリム設計のためバッグの中でかさばらないのもうれしい。B5とA4をラインナップ。

 

No.21

プラス
パスティ クリップファイル
770円

表紙ポケットに小物やプリントを一時保管

パステルカラーが持ち味のファイルシリーズに、携行に便利なクリップファイルがお目見え。付箋などの小物を収納できる表紙ポケットが付く。表紙を折り返して使えばデスクの省スペースにも役立つ。

 

No.22

オキナ
プロジェクトガジェットメモ 6.1inch/8.3inch
605円/880円

スマホやタブレットとのセット使いに最適

裏面に滑りにくい加工が施され、片手でも書きやすいデスクメモ。6.1inchスマホと8.3inchタブレットに合わせたサイズ展開で、メモと重ねてもリングが当たらずデバイスが傷付きにくい仕様になっている。

 

No.23

コスモテック
wemo ペーパーフリップボード
3500円

“書いて伝える” ウェブ会議サポートボード

ウェブ会議の横長画面に、顔とともに写しやすい正方形のホワイトボード。パーソナルサイズで携行しやすく、会議でも手で支えやすい。ボード本体に装着可能のイレーザーはペンも収納できる一体型。

 

No.24

コクヨ
キャンパス
ルーズリーフ きれいに消えてなめらかに書ける
385円

軽い力できれいに消せるオリジナルペーパー

紙面の凹凸を減らして平滑にすることで、鉛筆の芯の汚れが残りにくく消しゴムによる消し跡が目立たない。軽い力で消せるので、消しゴムの摩擦による紙のシワや破れも防止。書き心地もなめらかだ。

 

No.25

コクヨ
キャンパス
レポートパッド〈SPREAD PAPER〉
385円~836円

罫線と書き心地が思考の整理をサポート

便箋にも使われる中紙で速乾性が高く、さらさらした書き心地で思考を妨げない。軽量で、表紙をぴったり折り返せるのも美点。5mm方眼罫はコピーに写りにくい薄いブルーを採用。A3・A4・B5の3種。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

地味でも実は凄かった! 2022年発売の忘れられない文房具5選

この連載では例年、年末年始に「今年の文房具トレンドは●●で、その流れから来年は■■が流行るかも!?」というような振り返りと予想をしてきたのだが……正直、今回は難しい! なにが難しいかといえば、2022年の文房具シーンは全体的に“凪ぎ”傾向。ドカン! と注目される製品も少なく、結果として、トレンドと呼べるほど大きなムーブメントもほぼなかったと言えるのだ。

 

つまり、全体的な印象としては「地味な1年だった」のだが、けっしてそれが駄目という話ではない。例えば「えっ、ココが進化するの?」という地味ながら堅実なアップデートがあったり、地味なジャンルの製品が改良されていたり。派手ではないもののそれなりに面白い製品もいろいろと発売されていたのである。

 

■もっと目立っていいはず! の注目文房具

とはいえ、やはりインパクトが小さいせいで、ユーザーから忘れ去られがちという傾向がある。そこで今回は、トレンドとして1年をまとめるのは早々に諦め、あらためて筆者レコメンドの「2022年、あの文房具買い忘れてない?」を紹介しようと思う。地味な年だったからこそ、地味に進化した優秀な文房具を見逃さないで褒めておきたいのである。

 

黒インクが濃くなった新世代フリクション「フリクションボールノックゾーン」

その中での最注目案件といえば、発売から15年を経てついに超進化した「フリクションボール」だろう。発売1か月前から「フリクション 3.0」などとメチャクチャ気になるティーザー広告を展開し、我々ファンの期待を大いに高めてくれたパイロット「フリクションボールノックゾーン」は、まさに2022年の筆記具の目玉アイテム!

 

……のはずだったのに、2021年後半のボールペン発売ラッシュに比べると、業界全体の熱気が欠けているせいか、思ったよりも盛り上がり不足のような気が。気のせいかもしれないが。

パイロット
フリクションボールノックゾーン ラバーグリップモデル
500円(税別)

 

↑フローも良好で、書き味もサラサラと気持ちがいい

 

性能自体は、“新世代フリクション”と呼ぶに相応しいハイスペックぶり。ブレ防止や静音ノックといった便利機能ももちろん注目だが、なんといっても、従来よりもはるかにクッキリと発色する「プレミアムフリクションインキ」がスゴい。

 

実際のところ、フリクションは黒が薄いから使いたくない、という勢力も今まで一定数あったはずで、そこへ向けて「もうちゃんと黒いですよ?」と言えるようになったのは、大きいと思う。

↑比較すると、ノックゾーンはあきらかに黒の濃さがアップしているのが分かる

 

↑個人的に最もバランスが良く感じられたウッドグリップモデル

 

ラインアップは軸種によって、ラバーグリップ(500円+税)、ウッドグリップ(2000円+税)、マーブル調グリップ(3000円+税)の3種がある。個人的には、金属化したレフィルの重さを打ち消せる重量感と握りやすさを備えたウッドグリップモデルが、一番のオススメだ。そういえばまだ買ってなかったな、という人はぜひ試してみてほしい。

 

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人気機能が全部入り! 新「フリクション」が2022年の最注目ボールペンと断言する理由

 

キャップから見直したハイコスパなテープのり「ドットライナーフリック」

コクヨ
ドットライナーフリック
290円(税別)

 

テープのりの新製品と言えば、基本的にはテープの粘着力やヘッド周りなど、貼るための性能アップを謳うものがほとんど。しかし今年のテープのりの目玉は、テープを埃やゴミから守るためのキャップという、なんとも地味な部分で進化したのが面白かった。

 

コクヨ「ドットライナーフリック」が搭載しているフリックキャップは、ヘッド部分をすっぽり包む形のフルカバーキャップを、片手で簡単に開閉できる機構が最大の特徴だ。

↑横方向に90度倒れて開く、まったく新しいフリックキャップ

 

↑ヘッド周りの視界が開けており、作業もかなりやりやすい

 

親指で弾く(フリック)ことでキャップが本体の裏面に回り込むため、開閉のしやすさだけでなく、ヘッド周りの視界を広く確保する効果もある。まさかキャップひとつでテープのりが使いやすくなるとは想像もしていなかった。これもまた地味な進化ながら、万人に試してほしい傑作だ。

 

ちなみに、コンパクトだが詰め替えタイプなのもポイント。筆者はペンケースに入れて常時携帯するテープのりを、このフリックに切り替えた。それぐらいのお気に入りである。

 

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キャップの動きが斬新! コクヨの最新「テープのり」はコスパを極めた隙なしモデルだった

 

これまで気にしたことのなかった!? そんなジャンル自体も“地味”な文房具が、意外にも超進化を遂げたことも見逃せない。

■これまで気にしたことのなかった!? 地味ジャンルも超進化

「えっ、こんな地味なやつを進化させたの!?」という案件も、例年より多かったように思う。例えば「プラスチックの下敷きが2022年の日本文具大賞で機能部門グランプリを獲る」なんて、昨年の今頃の自分に告げても、おそらく信じなかったんじゃないだろうか。しかもそれ、5月の時点で文房具総選挙でも地味に入賞を果たしている

 

大人も子どもも使いたくなる「魔法のザラザラ下じき」

レイメイ藤井
魔法のザラザラ下じき 0.3mmドット
A4・B5サイズ 各750円(税別)

 

レイメイ藤井「魔法のザラザラ下じき」は、学童向けに開発された、ノートに敷くだけで字がキレイになるという下敷きだ。表面には細かな凹凸のシボ調加工が一面に施されており、鉛筆などで上から書くとザラザラという手応えがある。

 

このザラザラ感が雑な走り書きを抑制し、さらには鉛筆を運ぶ動作を意識的に行える=丁寧な字が書けるようになる、という仕組み。

↑0.3mmの細かな突起が全面に広がり、ザラザラとした手触りになっている

 

↑凹凸のタッチを意識することで、ペン先の走りすぎを防いで丁寧な筆記ができる

 

正直なところ、プラスチック下敷きなんて小学生が使うもんだろ? そんなイメージが強いが、これは意外と大人が使っても面白い製品ではないだろうか。

 

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大人の美文字にも効く!「ザラザラ下敷き」の子ども用と侮れない威力とは?

 

目からウロコの機構で“雪崩”を防ぐ「1冊でも倒れないブックスタンド」

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

ブックスタンドという、普段ほとんど意識することのない地味ジャンルも、着実に進化していた。LIHIT LAB.の「1冊でも倒れないブックスタンド」は、まさに名前の通り、たとえ本1冊を立てても横倒しにならず安定する、稀有な機能を持つスタンドだ。

 

特殊なストッパーが上面に並んでおり、これがスタンドに立てた本を左右から挟んで支えるという仕組みである。

↑並びから本を抜き出しても、空きスペースに隣の本が倒れ込んでこない

 

↑秘密は、本の幅だけ立ち上がる上部のストッパー。これが本を支えている

 

ズラリと並んだ中から本を抜き出すと、その空いた空間に目がけて両隣の本が倒れてくるのはよくある光景。しかしこのストッパー構造なら、本を抜いて空いた空間はずっとキープされるのだ。

 

つまり、本を抜き取った跡がずっと可視化されているため、本を元の位置に戻しやすいというのもメリット。デスク上でよく使う参考資料を立てておくのに用いれば、机上の整理に間違いなく役立つ、地味優秀製品と言えるだろう。個人的にも間違いなく「買って良かった」と断言できる傑作だ。

 

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片付けの癖もつく? 本1冊でも倒れないリヒトラブの「ブックスタンド」が想像以上に快適

 

手でちぎるのは2022年で終わらせたくなる「クラフトテープカッター」

ミドリ(デザインフィル)
クラフトテープカッター
900円(税別)

 

クラフトテープ(ガムテープ)を切るための“ギザギザ刃カッター”すら進化していたのには、驚かされた。正直、今年一番「マジかよ……」という思いが強かったのが、コレだ。

 

ミドリ「クラフトテープカッター」は、テープ芯に取り付けることで、安全かつスパッと軽くテープを切ることができる最新カッターである。

↑テープを切ろうとする動きによってカバーが開き、鋭い金属刃でフラットカット

 

なにより、刃のカバー機構がとても優秀。あえて指で刃に触れようとすると触れられず、テープを当てて切る動作にだけ反応して刃が露出するよう設計されているのだ。この機構を考えた人、すげぇ頭イイなー! と感心してしまうほど。地味ながら、とても良い仕事を見せてもらった気がする。

 

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これぞ待っていた進化! ギザ刃が痛いクラフトテープのカッターが安全スマートに生まれ変わった

 

 

さて、やはり最後に「来年はどうなる?」という予測も添えておきたい。

 

2022年の文房具シーンが地味になってしまった最大の要因は、身もフタもないことを言えば、戦争+円安による部材価格の高騰だろう。この部材価格がいきなりストンと落ちることはしばらくないはずで、2023年も引き続きやや地味な感じになりそうだ。

 

ただ、近年まれなレベルで地味だった2022年ですら、よく見ればこれほど面白い製品が出ていたわけだ。2023年も隅から隅まで見逃さないよう、文房具をチェックしていきたいところだ。

 

片付けの癖もつく? 本1冊でも倒れないリヒトラブの「ブックスタンド」が想像以上に快適

ライターという仕事柄、資料を見ながら文章を書くことが多い。間違ったことを書かないよう、慎重にやっているのだ。(それでもしょっちゅう間違うけど。)だから、仕事机の奥にブックスタンドを置いて、そこにあれこれ資料を並べているのだが、立ててある中から抜き差ししていると、空いた隙間を起点に、横へダーッと雪崩のように崩れることがある。

 

この横方向への雪崩は見た目がよろしくない以上に、抜いてあった本を戻しにくい、本に妙な曲がり癖がつく、などデメリットが多い。そこで試してみたのが、なんと「1冊でも倒れないブックスタンド」という名称のブックスタンドである。分かりやすい!

 

本の出し入れが多いならこのブックスタンドが最強かもしれない

あらためて今回紹介するのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から2022年10月に発売された「1冊でも倒れないブックスタンド」である。

 

アピールポイントはそのまま名前の通り、本を1冊立てただけでも倒れることがない、という点だ。

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
1冊でも倒れないブックスタンド
1000円(税別)

 

それにしても「これブックスタンド……?」というような、やや謎めいたフォルムをしているではないか。なにより気になるのが、本を差し込んでいく部分にズラッと並んでいる、奇妙な三角形のパーツ。

 

実はこれこそが、本1冊でも倒れない機能のキモなのだ。

↑ピアノの鍵盤よろしく、ズラリと23個並んだ三角形のストッパー

 

それほどアピールするのなら、じゃあ本を1冊だけ立たせてもらおうじゃないか!

 

ということで、試しにスタンド中央の辺りに差し込んでみよう。スタンドの背板に向けて差し込んでいくと、途中で三角パーツことストッパーが本の小口(本の断面)にぶつかり、そのままスーッと持ち上がる仕組みとなっている。

↑本をスタンドの奥に向かって差し込むと……

 

↑本の幅だけストッパーが持ち上がる。これで本の固定完了だ

 

ストッパーが持ち上がるのは、小口に当たった部分=本の幅の分だけなので、その両サイドにある元の位置のままのストッパーが、本を倒れないよう支える役を担うわけ。

 

↑本を立てていくと、こうなる。どこに立てても本が横倒れすることはない

 

持ち上がったストッパーは、本を引き抜くとスーッと下がって、元の位置に復帰する。これによって、例えば本が数冊並んでいる中から1冊を抜き取ったとしても、すぐにストッパーが抜いた穴を埋めるため、倒れる余地がないのだ。しかも、抜き取った場所がそのままブランクとして残るため、本を戻すべき位置がはっきり分かるのも大きなポイント。

 

“元に戻す”癖づけができる!?

棚で“歯抜け”になっている部分が明確に見えていれば、本を出しっぱなし・抜きっぱなしにせず、元の位置に戻そうという意識が働きやすい。結果、本が散らかりにくく片付けやすい、ということになる。

 

この効果がかなり重要で、整理整頓が苦手なタイプの人でもかなり有効に働くはずだ。

↑本が抜けた部分は、その幅の分だけ空いたまま残る

 

↑背後から見るとこんな感じ。本を抜いたところはストッパーが戻って、残っている本を支えてくれるのだ

 

増幅も簡単!

ちなみにこのブックスタンド自体は連結が可能なので、横幅が欲しいなと思ったら、単純に継ぎ足していけばいい。

↑スタンド自体の幅が物足りない場合は、側面に設けられた連結器を使おう

 

↑好きなだけつなげて増設が可能だ

 

側面の連結器に差し込み合わせるだけなので、連結/解除は簡単。とりあえず1台から試してみて、気に入れば増やしていく、というのがいいだろう。

 

↑本を押し込んでも机面からズレにくい、かなりガッチリと効くゴム足が付く

 

また、使ってみて感心したのが、底面に備えたすべり止めのゴム足。これがとても優秀で、本を差し込んでいってもスタンド自体が後ずさることなく、しっかり止まってくれるのが使いやすかった。

 

こういう地味なところまで気が配られているのは、ユーザーとしてもありがたいものだ。

 

【文房具総選挙2022】自宅が散らからない! 在宅ワークやオフィスとのハイブリッドワークを効率化する文房具&雑貨15点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【トレンド部門】「在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム」部門にノミネートされた15商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。

 

No.58

キングジム
折りたたみコンパクトブース
3万2780円

2か所の面ファスナーを留めるだけで完成する個室ブース。在宅ワークはもちろん、撮影や趣味の作業用ブースとしても使える。軽量で丈夫なプラパール製で、折り畳み時の厚さは40mm。2022年3月25日発売。

 

No.59

カウネット
折りたたみブースデスク オレルタ
3万2780円

広げたときにトビラがパーテーションになり、集中できる空間を簡単に作れる。有孔ボードは小物の吊り下げが可能。前面に配線穴があり、机上に電源タップを置く必要がないのも魅力。

 

No.60

カウネット
スタンディング用PCスタンド パタスタ
5478円

マウスを置くスペースが付いた、スタンディングワーク用のPCスタンド。座る・立つを切り替えることで集中力の維持、作業効率のアップを期待できる。使わないときはコンパクトに折り畳みが可能。

 

No.61

コクヨ
スタンド型ノートPCオーガナイザー〈BIZRACK〉
3520円

筆記具とケーブルなどのPC周辺ツールをまとめられる収納ツール。三つ折りにしてマグネットで固定すれば自立し、省スペースでも使える。ノートPCに装着できるゴムバンド付きだ。

 

No.62

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
SMART FIT ALTNA(スマートフィット オルトナ)
アレンジマグポケット/アレンジボード
550円〜/3190円

卓上に収納スペースを作れるボードとポケット。収納物に合わせてコーディネートできるポケットは、背面にマグネットが付いており、アレンジボードはもちろん金属ラックなどにも貼れる。

 

No.63

コクヨ
スライドボード付きノートPCスタンド〈BIZRACK〉
4950円

2段階に角度調整できる折り畳み式のノートPCスタンド。スライドボードを引き出して折り返すと、キーボードに干渉しにくい筆記台になり、狭い場所でも作業スペースを確保できる。

 

No.64

レイメイ藤井
デテクールコンボ
4950円

中のペンケースと小物ケース、2つのユニットが30度に傾き、中身の出し入れがしやすい収納ツール、「デテクール」の大型モデル。ユニットごとケースから取り出して使うこともできる。

 

No.65

レイメイ藤井
デテクールフリーアドレスバック
5500円

内ポケットが豊富で、書類やノートPCなどを収納しやすい社内移動用バッグ。必要に応じて引き出せるパーテーションが、左右に内蔵されている。クリアポケット付きでA4書類の確認も可能。

 

No.66

カウネット
テレワークハングラック
2189円

テーブルに引っ掛け、デッドスペースを有効活用できるラック。耐荷重は3㎏で、中央部に底板が入っているため、ノートPCを入れても安定して使用できる。シリコン製の滑り止め付き。

 

No.67

エレコム
テレワーク向けマルチインナーケース BM-IBSML01NV
実売価格6280円

PCスタンド、マウスパッド、リストレスト、スリーブポケットを備え、広げるだけですぐに仕事に着手できる。ノートPCは14インチまで対応。高級感のあるソフトレザーを使っている。

 

No.68

キングジム
ノートPCカバー「ネスティ」
5280円

オンライン会議などカメラ位置を調整したいときに、PCスタンドとしても使えるノートPCカバー。書類や小物をまとめられる収納ポケットや、手が疲れるのを防ぐリストレスト付きだ。

 

No.69

キングジム
ノートPCに貼り付けるポーチ
2970円

粘着シートでPCに貼り付けて使うポーチ。口を自由な位置に設置できるダブルファスナー仕様で、モバイルバッテリーなどをPCに繋いだまま入れても口を閉じやすい。耐荷重は約500g。

 

No.70

カウネット
ポケッタス
3828円

ダイニングチェアなどの脚部背面に取り付けられる収納ポケット。在宅ワークはもちろん、子どものリビング学習グッズをまとめるのにもオススメだ。カバーで中身を隠せるのもうれしい。

 

No.71

ソニック
ユートリム
広々ひざ上デスク 裏面クッション&アームレスト付
3850円

ソファなどで膝の上に置いて使う、クッション付きデスク。手の疲れを低減させるアームレストは、PCの滑り落ちを防ぐストッパーとしても活躍する。タブレットを立てられるスリット付き。

 

No.72

カウネット
リビングワークデスク ロータイプ
6578円(ワイド600mm)/7678円(ワイド800mm)

広げた場所がオフィスになる、折り畳みデスクのロータイプ。コンパクトサイズで、手持ちのローデスクのサブデスクとしても活躍する。両側の脚は、事務用品がまとまるポケット付き。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

【文房具総選挙2022】書類と一緒に小物もインできる便利な「収納する」文房具12点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「収納する」部門にノミネートされた12商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「収納する」部門】

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。

 

No.28

パイロット
オトバコ
2200円

文房具とスマホをまとめられるペンケース。机の上に広げれば、ペン立て、ペントレイ、スマホスタンドとして活躍する。ワークスペースをすっきり片付けることが可能だ。

 

No.29

キングジム
クリアーファイル チャックタイプ
726円〜

中身を水や汚れから保護し、収納物の落下を防げるチャック付きのファイル。雨の日や屋外での仕事でも安心して活用できる。開口部がサイドにあるため、大きな書類や冊子を収納しやすい。

 

No.30

コクヨ
クリップノート〈BIZRACK〉
605円

穴を開けずにコピー用紙や書類を綴じられる、開閉式クリップが付いたファイル。ノートのように、綴じたままでもページをめくったり書き込んだりできる。薄型で持ち運びしやすい。

 

No.31

キングジム
チアーズ ツインペンケース
1375円

中身を分類しやすい2部屋構造のペンケース。部屋ごとに開口部の形が異なり、小物を入れやすいファスナータイプと、ペンを出し入れしやすいオープンタイプがある。ポップなカラーも人気。

 

No.32

キングジム
ナナメクリ
330円(ホルダー5P アソート)、418円(ファイル)

ホチキス留めした資料のように、書類を斜めにめくりながら閲覧できるファイル。書類を角にあるストッパーに挿し込んで固定するタイプと、クリップで固定するタイプの2種類展開だ。

 

No.33

サンスター文具
ファイルバッグ PAAT
1100円(A5サイズ)、1320円(A4サイズ)

マグネット製のダブルフラップを備え、“パッと”一瞬で開くことができるファイル。収納口が大きく開き、中身の出し入れがしやすい。芯材入りで、紙類を折ることなく持ち歩ける。

 

No.34

コクヨ
2つ折りクリヤーブック〈BIZRACK〉
660円

A4サイズの書類をA5サイズで持ち歩ける、2つ折りタイプのファイル。開くとA4サイズに広がり、書類を閲覧しやすい。書類の入れ口がサイドにあり、口が広いため出し入れがスムーズだ。

 

No.35

コクヨ
2つ折りドキュメントファイル〈BIZRACK〉
770円

A4サイズの書類と小物が入る、2つ折りのファイル。書類を3つに分類できるインデックス付きファイルと、小物を入れられるポケット、名刺などを挿し込めるスリットが付いている。

 

No.36

ミドリ
ペン&ツールポーチ マチ付
968円

色とサイズが異なる2つの内ポケットを備えたマチ付きポーチ。内ポケットの開口部が斜めになっており、中に入れた小物にも指が届きやすい。メッシュ素材で中が見えるのもうれしい。

 

No.37

キングジム
ホルサック クリアーホルダーファイル
550円(6枚収納タイプ)、726円(12枚収納タイプ)

市販のクリアーホルダーを冊子状に綴じられるファイル。綴じるときはホルダーをストッパーに挿し込むだけ。ホルダーの開口部を塞がない設計のため、綴じたままでも中の書類を取り出せる。

 

No.38

LIHIT LAB.
マグネットフレーム
275円

A4サイズの書類や写真をスチール面などに掲示できるマグネット式のフレーム。3辺にマグネットを搭載し、空いている辺から書類を出し入れする。書類を水や汚れから守れる。

 

No.39

キングジム
「ロッツ」フルオープンケース
1870円(A5サイズ)、2585円(A4サイズ)

小物と書類をまとめて持ち運べる薄型の収納ケース。開口部が大きく開き、中身を一覧できる。背面には、面ファスナーで開閉する書類入れも搭載。丈夫で軽いクラフトペーパー製だ。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

https://forms.gle/8fX4AHXHcWbvg7h66

【文房具総選挙2022】PCの傍らで広げやすいノートなど技アリの「記録する」アイテム11点がノミネート

仕事や勉強、作業の効率をアップさせる高機能をもつ“はかどり文房具”の年間ナンバーワンを投票によって決定する、「文房具総選挙2022」がスタートしました。ここでは【機能別部門】「記録する」部門にノミネートされた11商品を紹介していきます。

 

【ノミネート商品をまずは写真でチェック!】

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

 

【「記録する」部門】

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に、11アイテムがノミネート。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。

 

No.17

ダイゴー
isshoni.ノートナンバー
1045円(B6サイズ)、1100円(A5サイズ)

検索性に優れるページ番号入りのノート。ページごとのタイトルを巻頭のインデックスに記入して使う。ページ番号が斜めに印字されているため、ノートはタテヨコどちらでも使用可能だ。

 

No.18

大栗紙工
A4→A1note
990円

裏写りしにくいA1サイズの肉厚紙を、A4に折り畳みハードカバーで挟んだノート。書き込むときは紙を広げて使う。無地と「目標達成シート」「思考・アイデアシート」の3種類がある。

 

No.19

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
軽量クリップボード<抗菌>
462円

重さが従来品の約半分(同社比)で、持ち運びしやすいクリップボード。中芯に中空ボードを使い、丈夫さと軽さを両立している。フック穴が付いており、吊り下げて掲示することも可能だ。

 

No.20

コクヨ
書類がすっきり分けられるクリップホルダー
880円

表紙の内側に、A4書類を挟めるインデックス付きポケットを3つ搭載。ポケットの端が浮いており、片手でも書類の出し入れがしやすい。持ち歩き時に表紙が開くのを防ぐゴムバンド付きだ。

 

No.21

マルマン
ジウリス ミニ
2750円

キーボードの手前にも置きやすい、片手サイズの横長バインダー。新開発のバインダー用金具を搭載し、本体が約1.5㎝コンパクトになった(同社比)。スリムながらも筆記用紙を約100枚収納できる。

 

No.22

NOLTY
NOLTYノート 横型スリム
横罫クロス/方眼マトリクス
各770円

筆記具を選ばずに、抜群の書き味を楽しめる「オリジナル手帳専用用紙」を採用。PCの手前に広げやすいサイズで、狭い机の上でも活躍する。ベーシックな6.0㎜の横罫と3.5㎜の方眼がある。

 

No.23

カウネット
パッとメモできるマウスパッド パメモ
657円

メモ帳としても使えるマウスパッド。ToDoの記入に便利な日付とチェックマーク、横罫が印刷されている。台紙に防滑加工が施されているため、片手でも書きやすく電話中のメモにも活躍。

 

No.24

セパル
ポケットクリップボード
715円

クリップボードに、書類が入るポケットをプラス。ポケットはA4サイズのクリアーホルダーが入る大きさで、中身の落下を防ぐフラップが付いている。フラップはマグネットの留め具付きだ。

 

No.25

学研ステイフル
Write White + ホワイトボードノート
1320円(A5タイプ)、1430円(B5タイプ)

ホワイトボードを綴じたノートの最新モデル。従来モデルは無地のみだったが、TO DOが1ページ、方眼が3ページ加わった(無地は2ページ)。書き込みがこすれて消えるのを防ぐ透明シート入り。

 

No.26

キングジム
ルーズリーフイン ホルダータイプ
550円

ルーズリーフの収納に特化したホルダー。ルーズリーフをポケットに挟むだけで分類・閲覧できる。綴じ具がないためスリムで持ち運びもラク。ポケットは4つあり、それぞれ最大10枚入れられる。

 

No.27

ホールマーク
Logppo 旅編
1540円

「したいことリスト」や「スケジュール」などを書き込むページを備えた、旅の記録を残せるノート。チケットやショップカードが入るポケット付きだ。およそ2泊3日の旅をまとめられる。

 

※価格はすべて税込で表示しています。

トレンドと機能で分類した8部門・100商品!

2013年に始まった「文房具総選挙」は今回で記念すべき10回目。ノミネートされた文房具のラインナップに、その年の世相が見える!? 2021年度のはかどり文房具をフィーチャーした「文房具総選挙2022」は最新の傾向を反映した「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品ずつが選出され、合計100もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
在宅・ハイブリッドワークがはかどる文房具&環境整備アイテム 部門

在宅ワーク用ツールは、2021年度も引き続きホットなジャンル。今年は机上だけでなく、仕事環境を整備するインテリア寄りのアイテムまで選出しました。 15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/716263/

 

【トレンド部門】
キッズの学習がはかどる文房具 部門

子ども向けの学習情報ポータルサイト「学研キッズネット」とコラボした本部門。新しい教育方針を反映し、PCやタブレットと併用できる文房具も登場し始めています。15商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717396/

 

【トレンド部門】
SDGs文房具 部門

文房具の分野でも、脱プラや森林保全、ペーパーレスなどに貢献できる、SDGsに配慮したアイテムが続々と登場。左利きでも使えるといった多様性にも配慮するなど、企業努力が光るアイテムたちに光を当てました。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717444/

 

【機能部門】
書く 部門

「サラサ」や「ジェットストリーム」、「ボールサイン」など、人気シリーズの新モデルが多数登場。ノミネート商品が最多の16点という、激戦部門でもあります。16商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717119/

 

【機能部門】
記録する 部門

最新のクリップボードや狭いデスクでも広げやすいノート、メモ帳を中心に選出。ルーズリーフの利便性を高めるアイテムにも注目です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717178/

 

【機能部門】
収納する 部門

例年はペンケースのノミネートが目立つ部門ですが、今年はドキュメントファイルが豊富に揃いました。小物を一緒に持ち運べる書類ファイルにも注目です。12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/717298/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

開梱用カッターや瞬間接着剤など、ホームセンターに並ぶタフな文房具が多数登場。一方で、持ち運びやすいコンパクトな文房具も選出されています。10商品がノミネート。https://getnavi.jp/stationery/717325/

 

【機能部門】
印をつける・捺す 部門

ハンコ関連商品に名品が多数登場し、部門名を「分類する・印をつける」から「印をつける・捺す」に刷新。もちろん、付箋やタグにも良品が揃っています。
https://getnavi.jp/stationery/717346/

 

<投票は4/24 23:59まで! 結果は5/24に発表>

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まるでおしゃれなポーチ!? リュックなどに入れておきたいA4サイズのバッグインバッグ5選

いつも使っているリュックやバックパック、トートバッグも、ビジネス用途に最適なバッグインバッグを使えばビジネス仕様になります。今回ピックアップしたバッグインバッグはどれも芯材などがしっかりしたものばかりで、バッグの中で散らばっている荷物を整理するだけでなく、バッグ自体の型崩れも防いでくれるのが嬉しいポイント。また、最近はおしゃれなポーチのようなバッグインバッグも増えたので、デザインで選んでみるのもいいかもしれません。

 

目次

 


内側の明るい色でバッグの中でも中身が見やすい!


コクヨ バッグインバッグ Bizrack up A4ヨコ

樹脂製芯入りのセミハードタイプの仕切りが付いているので、A4サイズの書類を傷めず仕分けできるのが嬉しいポイント。内側には明るい色を使用しているので、バッグの中でも中身が見やすくとても便利。ユーザーからは「インナーカラーが明るくなったため中のモノの視認性が大幅に向上し、バッグの中が一目で見渡せるようになりました」と高評価。本体生地には風合いのある杢調素材を使用し、4色のカラーから選べます。

【詳細情報】
サイズ:360×45×250mm
重量:約270g
カラー:アイスブルー、ネイビー、ブラウン、ブラック

 


かさばらない、フラットなバッグインバッグ


キングジム フラッティ 5366

本体はスリム&軽量設計でかさばりません。芯材入りで、カバンの中でもしっかり自立するので、大切な書類も守ります。中身が見える透明ポケットは、一目で確認がしやすく便利。マグネット製の留め具で、カバンの中でも手軽にワンタッチ開閉可能です。さらに2つの内ポケットで、整理しやすくなっています。本体裏面には、大きなバックポケットつきです。レビューには「映画館や劇場で買ったパンフレットやフライヤーを綺麗に持ち帰るために買いました。しっかりした堅さがあるのに薄く、曲がったり角が折れたりすることなく持ち帰れるので、助かっています」という声も。

【詳細情報】
サイズ:352×245×20mm
発送重量:233g
カラー:ダークグレー、ピンク、ブルーグレー、ミントグリーン、ラベンダー

 


バックパック派にはこちら!


リヒトラブ SMART FIT ACTACT バッグインバッグ タテ型

タテ型のバッグインバッグは、リュックやトートバッグなどで使用すると、中の荷物が底溜まりせず、上手に整理できます。ファスナーはダブルファスナーでL字型に開くので、簡単に出し入れできるのもポイント。メインの収納ポケットには13インチ程度のタブレットPCが収納可能。起毛インナーポケットには12インチ程度のタブレットPCが収納できます。サイド補強プレートが入っているので強度があり、バッグの中で折れ曲がりにくい構造になっています。本体にはDリングがついているので、別売りのショルダーベルト(A-7679)を使用すれば、ショルダーバッグとしても使えます。

【詳細情報】
サイズ:250×25×340mm
重量:210g
カラー:イエローグリーン・ネイビー・ブラック・レッド

 


自立するからそのままデスクの上にも置ける!


キングジム フリオ スタンドバッグA4 8416

書類やファイルなど、オフィスで使うかさばる物を大量収納して、ひとまとめにできるバッグインバッグ。手提げ用持ち手つきなので、そのまま手提げバッグとして使用できるほか、クラッチバッグのように抱えたりできます。本体は自立するので、デスクに立てて置くことも可能。フリーアドレスオフィスやカフェ、図書館などでは、必要な持ち物だけを収納して机に立てれば、いつでも自分専用オフィスの出来上がり。別売のショルダーベルト(No.8421)を使えば、ショルダーバッグにもなります。

【詳細情報】
サイズ:350×45×270mm
発送重量:381g
カラー:ネイビー、白、緑、黒

 


薄マチだからスマートなフォルム


ノーマディック バッグインバッグ 小物収納 A4 ヨコ

軽い素材を採用し、持ち運びの負担も軽減。薄マチのスマートなフォルムだからかさばらず、バッグにすっきり収納できるのが魅力。使用頻度の高いアイテムを収納するポケットは、出し入れしやすいように上部に配置しているので、取り出しやすく便利です。背面には書類やファイル、チケットなどを収納できるポケット付き。個人ロッカーなどの元々の収納が少ない場所では、小物の収納ポケットとしても役立ちます。蓋付ポケットもあるので安心で、背面には替えのストッキングや靴下、マスク等を収納しておくと、いざというときに便利です。

【詳細情報】
サイズ:220×340×60mm
重量:約246g

 

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マステは収集から次のフェーズへ! スライドか噛み切りか「マスキングテープカッター」はカットする触感で選ぶべし

マスキングテープ(以下、マステ)がコレクタブルな趣味アイテムとして認知されるようになって、もうずいぶん経つ。主な楽しみ方としては「いろいろな柄を集める」派が主流だが、ここ数年はちょっと風向きが変わって、「積極的に貼って楽しむ」派も、それなりに増えてきているようだ。

 

なにしろ、貯め込むことで収納スペースを圧迫する。置いておく場所が飽和したら「そろそろマステを買うのは止めようか」となるのも当然の話。みんながそうなったら、つまりそこでマステブーム終了である。

 

ということもあって、最近は文房具メーカーがかなり積極的に、マステを消費しやすい製品を発売している。例えば、以前紹介したコクヨ「Bobbin(ボビン)」などは、そういったマステ消費促進システムの最たるものだろう。

 

そういった文房具業界内の事情はさておくとして、そもそも集めるだけでは飽きるのも早いし、やっぱり文房具は使ってこそ楽しい、というもの。そこで今回は、マステを積極的に使うための専用ツールを2点、紹介したい。

 

“スライドして切る”が快適な「クイックテープカッター」

ミドリ「クイックテープカッター」は、5月に発売された最新テープカッターである。マステ周辺のツールは、全体的にやや可愛げというかファンシー感を打ち出し気味なところ、こちらはかなりシャープというか、機械感の強いデザインだ。

ミドリ
クイックテープカッター
968円(税込)

 

まず、マステを内部にセットしたら、本体のスライダーを引く。1回引くとテープが20mmほど出るので、必要な回数だけスライダーを引いたら、あとはテープを吐口上部のカッターに当ててひねれば、スパッと切れる。

 

仕組みとしては、ニチバン「プッシュカット」に非常に近いもの。あれの押しボタン式カッターがない版だと思ってもらえれば、だいたい正解と言えるだろう。切る仕組みが簡略化されている分、作りも「クイックテープカッター」の方がコンパクトだ。

【関連記事】
使う分だけ引き金引いてワンハンドでカット! ニチバンの良作を復刻した「プッシュカット」はやっぱり快適だった

 

↑スライダーをグイッと引くと約20mm分のテープが出てくるので、これを欲しい長さが吐き出されるまで繰り返す

 

↑最後にテープをカッターに押し当てつつひねると、スパッとカット。ギザの細かな金属刃なので、切り口は比較的フラットだ

 

ポイントは、スライダーで連続して同じ長さでテープが切れるという点。壁面にポストカードや写真を貼って飾ったり、ラッピングなどの用途には、テープ長が揃っていた方が見栄えも良い。塗装用(つまり、本来のマスキング用途)に使うにも、おなじ長さのテープを手軽に量産できると効率的なのだ。

 

もちろん、スライダーを引いて露出したテープの端をつまみ、そのまま好きなだけ引き出すこともできるし、逆にスライダを途中で止めて、柄の切れ目のところでのカットも可能である。

↑テープをセットする際は、透明カバーの穴に指を入れて、ケース側の突起に指をかけつつ開く

 

↑テープ端をローラーの▲マークの位置に貼り付けてケースを閉じれば、セット完了

 

搭載できるマステは、テープ幅が12~15mm/芯内径25mm以上/外径54mm未満、となっている。ようするに、だいたい普通サイズのマステなら使える、という感じで問題ないだろう(マステコレクターなら体感的に理解できるはず)。

 

セットの仕方も、本体をカパッと開いてテープを入れて、テープ端を本体に刻まれた▲印まで伸ばしてローラーに貼るだけ。最初はちょっと戸惑うかもしれないが、1-2度やればすぐに慣れるはずだ。

↑キッチン周りでのマステ使用も想定したマグネット。あると意外と便利な機能だ

 

本体にマグネットを内蔵しているので、スチール面に貼っておけるという機能もちょっと嬉しい。食品パックの再封などにマステを使っている人もいるので、普段は冷蔵庫ドアに貼っておけると便利なのである。

サクン! とした切れ味が気持ちいい「マスキングテープカッター」

一方、2020年11月に発売され、文房具総選挙2021にもノミネートされたLIHIT LAB.「マスキングテープカッター」は、色合いやデザインともにかなりファンシー寄り。こちらはいかにもマステ用といった雰囲気のツールだ。

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
マスキングテープカッター
363円(税込)

 

セットしたテープを引き出したら、本体をグッと握る。すると先端の大きなギザ刃がテープを噛みちぎるようにしてカット……と文章で表現すると、なかなか非ファンシーな野蛮さである。

 

しかし、実はこの“噛みちぎる”カットの手応えが「マスキングテープカッター」最大のポイントと言える。

↑一見するとワニのような、かなり豪快なギザギザのプラ刃

 

刃がプラ製ということもあって、さほど切れ味が鋭いわけではない。ところが、テープに食い込んで切れる際に手に伝わる「サクン」という感触が、とても気持ちいいのだ。

 

このサクン感を「かわいい手応え」と表現する人もいるが、なるほど、なんか納得できるかもしれない。これを味わうために、ついつい意味なく何度もテープを切ってしまうぐらい楽しいのである。

↑必要な分だけテープを手で引っ張り出したら、ステープラーのようにぐっと握って押し込む

 

↑ピンと張ったテープに尖った刃の先端が刺さって、そこから裂き開いて、最後に切れる。この一連の感触が、かわいい「サクン」だ

 

開発時には、金属製のスパッと鋭く切れる刃を搭載する案もあったはず。そこをあえて、切る手応えを強く感じられる、失礼ながらナマクラ(刃物の切れ味が鈍いさま)なプラ刃をチョイスしているわけで、その考え方はなかなかユニークだ。

 

また、切れ味がナマクラなことで、テープの切り口がギザギザと大きく乱れるのも、味わいとしてアリ。マステでデコレーションをする場合、切り口が鋭くフラットなよりも、いかにもテープっぽい風合いのギザギザな方が好まれるケースもあるのだ。

↑最近こういうのなかなか見ないなー、というくらい派手にギザギザとなった切り口

 

↑テープセットは本体下部のカバーを開いて行う。対応テープは テープ幅15mm以下/芯内径25mm以上/外径54mm未満となっている。

 

同じ長さのテープがスパッと切れるシステマチックなカッターと、サクン感が気持ちよくギザギザに切れる感覚派カッター。どちらが優れているというわけではなくて、どちらも好きに選べるのが素晴らしい。マステ消費ツールもいい感じに成熟してきたなぁ、と感じる次第である。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

いわば「メモ用紙専用の掲示板」!リヒトラブの「メモスタンド」が在宅ワークに超便利でした

この1年で、仕事の何が変わったかといえば、「打ち合わせの大半がZoomなどのオンライン会議になった」ことだろう。もちろん業種によっても違うだろうが、少なくとも筆者(フリーランスのライター)の場合、これが最も大きな変化だ。実のところ、オンライン会議中の微妙なラグが苦手ではあるけれど、それでも先方に出向く際の少なからぬ移動時間と交通費が発生しないのは、嬉しいところ。

 

ところで、そのオンライン会議によって、日常使いの文房具構成もちょっと変わってきた。従来の顔を突き合わせての打ち合わせでは、カバンに常に入っているA5ノートで議事録的なメモを取っていたが、オンライン会議の場合、すでにPCが乗っている狭い机上では、A5ノートですら邪魔になる。

 

ということで、A7前後のいわゆるハンドメモサイズが活躍する機会が、だいぶ増えたのである。これくらいが結局、ちょうどいい。

 

で、机上でハンドメモを多用するのであれば! ということで導入した“とあるツール”が案の定、めちゃくちゃ役に立っているのだ。同じく在宅ワークでメモ帳を多用している人には響きそうな気がするので、ぜひ紹介しておきたい。

 

メモ帳の情報が常に視界に入ってくる「メモスタンド」

そのツールというのが、リヒトラブの「メモスタンド」。ざっくりと言えば「メモ用紙専用の掲示板」という感じだろうか。ここに、普段使いのメモ帳とメモした情報が集約されることになるのだ。

LIHIT LAB.(リヒトラブ)
メモスタンド
680円(税別)

 

自立するスタンドボードの上辺には、クシのような突起が何本も突き出して並んでいる。まずスタンバイ状態にするために、ボード付属の「ツイストノート メモサイズ」のリング部分を、このクシ歯にひっかける。場所はどこでもいいが、使いやすいのは左右どちらかの端だろう。ちなみに使用するメモ帳は、同社の「ツイストリング」を使用しているものが前提となる。

↑並んだクシ歯にツイストノートメモのリング(ヒンジ部分)をひっかけると……

 

↑このような感じでメモ帳を固定できる。ひっかけたまま、めくったページを裏側に回すこともできる

 

オンライン会議で、メモを取らなきゃ!となった場合、クシ歯からひょいとメモ帳を外して取り出し、メモをとる。打ち合わせが終わったら、そのメモを取ったページをめくったまま、クシ歯にかけ直す。

 

これなら、机上にメモ帳を広げたままでなくとも、情報が視界に常に入ってくるという仕組みだ。こうやってメモ帳の“住所”を確定しておくだけでも、いざなにか書き取ることになった際に、メモ帳を探してゴソゴソ周囲をかき回す必要もなくなる。

↑さらに、リングを開いてページを取り出したら……

 

↑ひっかけたメモ帳の隣にストック

 

ただ、ハンドメモは当然ながら、だいたいのノートよりも面積が狭い。書き続けていくに従って、ページがどんどん進んでいくので、後から必要な情報にアクセスしたいと思ったら、それだけページをめくって戻らなければならないことになる。後から必要になるはずのページは、取り出して保存しておくのが便利だろう。

 

では、どうするか? メモ帳のリングをパカッと開いて大事な情報のページを取り出したら、それもリング穴をクシ歯にかけておくだけでいい。リング穴を破らずにページを抜き差しできる「ツイストノート」のメリットが、ここで活きてくるのだ。

 

↑メモ帳+メモページ単体+付箋ボードの使用例。書き取った情報が1か所に集約されているのは、それだけでありがたい

 

ボード自体の横幅は「ツイストノート メモサイズ」が3面並ぶサイズなので、つまりはメモ帳本体とは別に2ページ分の情報が掲示できることになる。

 

例えば、メモ帳+今日のToDoリスト+掲示しておきたい情報、みたいな使い方でもいいし、もしくは1ページ分を余らせておき、そこを付箋貼り付けボードとして使うのもアリ。

 

何にせよ、知りたい情報が常に視界に入っている、という状態が重要なのだ。

↑本体両端はペンスタンド。浅めで安定感はそんなによくないが、あればそれなりにありがたい

 

あと、地味にありがたいのが、三角柱のボード内側がペンスタンドとして使えるという部分。メモとペンは確実にセットで使うのだから、同じ住所で同居してもらうのが最も確実なのである。

 

在宅ワーク中、気分を変えてちょっと違う部屋で仕事をしようかな? という場合でも、このボードごと持って移動すれば、必要な情報・メモ帳・ペンがまるごと付いてくるので、なかなかにラクだ。

 

自分で“改造”してスマホスタンドにも!

↑ちょっと改造してスマホスタンド兼用に。ペンスタンド内にオモリ(石ころでもなんでも)を入れておくと安定する

 

ちなみに筆者は、このボードをちょっと改造して、右端にスマホを立てかけられるようにしてある。「ツイストノート メモサイズ」とiPhone 12 Pro Maxの横幅がほぼ同じくらいなので、面の埋まり方がしっくりくるのだ。スチレンボードを切って組むだけの簡単改造なのだが、これもまた便利である。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

部屋がどうしても片付かない人必見! 上着やバッグなどを掛けられるハンガー5選

「フリーアドレス」「リモートワーク」「ワーケーション」など、“新しい生活様式”の浸透により働く場所を選ばなくなった昨今、職場に“マイデスク”がなくなったという人も増えたのではないのでしょうか。そんな中、長い間職場に置いていた様々な大量の“私物”を家に持ち帰ったことで、物の置き場所に困り、自室が“整理整頓”どころではないというケースも……。そんなときは、椅子や机周りの“デッドスペース”を活用してみるのは如何でしょうか? 今回は、部屋が散らかりすぎて、脱いだ上着やバッグの置き場に困っている人におすすめの、オフィス向けハンガーをご紹介します。

 

目次

 


S字フックで安定感◎なチェアハンガー


ナカバヤシ ロアス チェアハンガー 服の神

普段使っているデスクチェアの背もたれ部分にS字フックを引っ掛け、本品をセットするだけ。好みの高さに調整した後アームを広げると、ジャケットなどの衣類を掛けることができます。デスクチェアを動かしても、しっかりとしたアームとS字フックで安定しているため、衣類の落下の心配もありません。レビューでは「ずっと個人ロッカーのない職場環境のため、かなり重宝しているアイテム。既に3回ぐらいは購入している」というリピーターも。

【詳細情報】
サイズ:260~443×23×240mm
重量:350g

 


「Ergohuman」ユーザー必携のジャケットハンガー


エルゴヒューマン ジャケットハンガー(PROハイタイプ専用)

腰へのフィット感とサポートに重点を置いて設計・デザインを行う「Ergohuman」のオフィスチェアを使用している人におすすめのハンガー。エルゴヒューマンプロヘッドレスト付き(EHP-HAM)やエルゴヒューマンプロオットマン(EHP-LPL)に取り付けることができます。上着を掛ける際、背もたれにかけるよりもシワを防げます。また、上着のほかにもバッグなどをかけてもOK。耐荷重約は5kg。

【詳細情報】
サイズ:415×95×110mm
重量:400g

 


高級感を醸し出すマホガニー製デスクチェアハンガー


Hoja(ホヤ) デスクチェアハンガー

Hoja(ホヤ)のデスクチェアハンガーは、イタリア北部の東に位置する国、スロベニアで製造されています。ハンガー部分は高級木材のマホガニー製で、木材のブロックから一つずつ削り出されて作られています。立体的な人体ハンガー構造で、スーツの上着も型崩れしにくい幅広設計になっています。取り付けが可能な背もたれの厚みは約7cm~10cmが目安です。クルマのヘッドレストに装着することも可能。ユーザーからは「ハンガーの部分は木の材質やカラーがきれいで高級感があります」という声も。

【詳細情報】
サイズ:445×165×150mm
重量:475g

 


超強力ながら使い勝手が良いマグネットフック


コクヨ 超強力マグネットフック タフピタ フク-225


デスクワゴンやキャビネットなど薄いスチール面でも高い保持力を発揮するマグネットタイプのフックです。超強力ながら、上部のハンドルを手前に倒すと軽い力で取り外しができる、ユニバーサルデザイン。フックは360度回転し、ハンドルを倒した状態なら位置決めも簡単。デスク内の天井に取り付けても使えます。裏面キズ防止シート付きと壁を傷つけにくいシリコンチューブ付きです。最大保持荷重は約5kg。

【詳細情報】
サイズ:58×38×105mm
重量:122.47g
カラー:オレンジ・ピンク・ホワイト・ブラック

 


マグネットが付かないデスクでも使えるバッグハンガー


リヒトラブ SMART FIT バッグハンガー


手荷物が多いときや、ちょっとカバンを置きたいときにバッグからサッと出して机に取り付ければ、出先でもスマートにバッグの置き場を作ることができます。サイズは1.2cm×5.3cm×10.4cmとコンパクトなので、持ち運びの際にも場所を取りません。また、小さいながら耐荷重は5kgとしっかりと荷物を支えることができます。フック部分は角度を調節することが可能(角度調節をしているときの耐荷重は3kg)。

【詳細情報】
サイズ:53×12×104mm
重量:23g
カラー:オレンジ・ブラック・ベージュ

 

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【菅未里の自腹買い文房具】宅配のサインにも重宝! 実用性と癒し力が高いリヒトラブ「ペンスタンド」を玄関に常備すべし

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回は、巣ごもりが続く毎日に増えた宅配をスムーズに受け取るために、玄関先に常備しておきたい文房具。

 

一本挿しのペンスタンド

ペンを一本だけ挿せるタイプのペンスタンドを使ったことがありますか? 私は好きで、従来、家の中でも玄関とキッチンの2か所に置いていました。

 

玄関にあるものは荷物を引き取った時のサイン用で、キッチンにあるものは、カレンダー(私はカレンダーをキッチンに置いているのです)に予定を書き込むためです。

 

ですが、最近はさらに一本挿しペンスタンドを増やしたくなったので、新しいものを探してみたわけです。すると、こんなものがありました。

 

畑に生えた野菜のようなデザイン

リヒトラブの「ペンスタンド」です。

↑ダイコン、ニンジン、パイナップル、ナスの4種をラインナップする

 

リヒトラブ
ペンスタンド
620円(税別)

 

もともと、リヒトラブからは3枚の羽根(?)がチューリップのように開閉し、ペンを支えてくれるペンスタンドが発売されていることを知っていたのですが、特に買うことはありませんでした。

 

ところが2020年1月、そのペンスタンドをアップデートした商品が追加されたのです。それが、野菜モチーフのこのペンスタンドです。

 

見事なほどに、ニンジンです。なんという愛らしさでしょう。あまりに可愛らしいので、同シリーズのナスやダイコンも欲しくなっているところです。

 

遊び心と実用性を両立した“モチーフ文房具”

一本挿しペンスタンドにはマジメなものが多かったので、こういう、遊び心がある商品は非常に貴重です。

 

ところが私のように、家の要所要所にペンスタンドを置いている人間の場合、ペンスタンドが楽しいものだと家の中が明るくなります。ペンスタンドを使っているオフィスも同じではないでしょうか。

 

さらに重要なのは、実用性の高さ。空の状態では開いている“葉”が、ペンを差し込むと閉じてペンを押さえる形になりますから、ペンを入れやすいのです。

↑開いた葉の部分にペンを差し込むと、葉が閉じてペンをホールドする仕組み

 

穴が開いているだけのタイプだと、目測を誤ると本体にペンを突き刺してしまったりしますが、そういうミスが防げます。片手でさっと使えますね。

 

この商品は野菜モチーフですが、近年はモチーフをもった文房具が増えているようです。モチーフそのものには何の機能もなく、このペンスタンドも食べられないわけですが、「楽しさ」「かわいらしさ」は立派な機能と言えるのではないでしょうか。なぜって、空間が明るくなりますからね。

 

新型コロナ禍のなかでの気遣い

私は、このペンスタンドを玄関に置こうと思っています。新型コロナウイルスの影響で通販の利用が増えた方も多いと思いますが、確認のサインをする際に配達員の方のペンを借りずに済むからです。

 

ちょっとしたことですが、ペンの貸し借りがなければお互いに安心ですよね。「新しい生活様式」のための気遣いです。

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

2021年に続く、2020年「文房具」二大トレンドをきだてたくが見立てる!

2020年を何かひと言で表せと言われたら、もう「予想外」しかないだろう。誰がこんな状況を、去年の今頃に予想できただろうか?

 

実際のところ、筆者も昨年末から今年初めにかけての文房具トレンド予想では「東京オリンピックを機会としたテレワーク文房具の普及」とか、呑気な話をしていたわけで。結果として、テレワークが便利になる文房具の普及、という部分だけは当たったことになるが、いやはや、それがオリンピックが中止になるほどの世界的なコロナ禍が要因だとか、想像がつくはずもない。

【関連記事】
世相を占う!? 2020年へ続く、2019年文房具の三大トレンド
https://getnavi.jp/stationery/460500/

 

コロナは収まるのか? ワクチンは効くのか? 経済は立ち直るのか? などといった不確定要素盛り盛りの現状では、2021年にどのような文房具が流行るか? のトレンド予測なんて無理中の無理! というのが、本音だ。

 

だから今回はひとまず、結局のところ今年はどういったジャンルの文房具が人気だったのか、を振り返ってみよう。一応の可能性として、文房具業界ではこの2020年トレンドがもう少し続くような気もしているのだ。いや、断言はできないけれど……(弱気)

 

1. テレワーク文具は、より在宅ワーク仕様へ!

ひとつ確実性が高いのが、冒頭で述べた「テレワークが便利になる文房具」というジャンルがさらに普及しそう、ということ。

 

その中でも今年とくに注目されたのが、自宅でもオフィスに近い作業効率性が得られるペンケースやバッグ。通称“携帯型オフィス”とよばれるものだ。

 

↑携帯型オフィスの代表格

 

LIHIT LAB.
HINEMO スタンドポーチ Lサイズ
3950円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/495392/

 

2020年に発売されたものは、東京オリンピック含みのテレワーク需要増を見越して作られていたはずだが、それがタイミング良く(というのも言葉が悪いが)コロナ禍にハマッたという次第である。

 

基本的には「展開すれば場所を選ばずどこでも仕事が始められる」という機能が主軸。発売当時、その「場所を選ばずどこでも」にはカフェやコワーキングスペース成分が多く含まれていたはずだが、コロナ禍によってテレワークで働ける場所は、ほぼ自宅一択となってしまった。

 

↑一見するとビジネストート風のバッグが、ジッパーで3辺フルオープンして自立

 

↑作業空間に“壁”を作ることで、周囲に「いま仕事中」をアピール。自宅テレワーカーには必須の機能かもしれない

 

自宅と、その他のオフィス外ワークスペースでなにが違うか? というと、大きいのは「子どもを含めた家族が常時いること」と「机・椅子など設備の有無」だろう。一人暮らしであればさほど関係ないが、特に子どものいる世帯で家族の問題はかなり重要だ。自分以外の人間が仕事と関係なく動くだけでも集中力が落ちるし、仕事オン/オフの切り替えも難しくなる。

 

そういう場合に有効なのが「HINEMO スタンドポーチ」(LIHIT LAB.)のように、バッグが変形してパーテーションになる製品だ。視界を制限して集中力を高め、さらに子どもにも「これが机にあるときはお父さん/お母さんは大事な仕事中だから」と説明しやすい。

 

今後もおそらく“携帯型オフィス”は、オンオフを物理的に区切る方向で進化するのではないだろうか。

 

また、自宅仕事において「自宅の狭い机や硬い椅子で、長時間働くのはしんどい!」ということは、多くの人が体感しているはず。オフィスにある仕事専用の机や座り心地の良い椅子は、実は当たり前のものじゃなかった、という話である。そこで必要になるのが、そういった環境を改善するツール類だ。

 

文房具ではないが、カウネット「ワークサポートクッション エアーイン」は、エアで前傾姿勢に調整できるクッションで、硬いリビングの椅子をオフィスの機能性チェアに変えてしまう。テレワークで腰痛を患ったという人にとっては、天恵とも言える製品である。

↑仕事向きではないダイニングチェアを、機能的なオフィスチェアに変身させる

 

カウネット
ワークサポートクッション エアーイン 座用/ワークサポートクッション 背用
8789円/5489円(ともに税込)

 

↑クッションで前傾姿勢を作ることによって背筋が伸び、腰痛予防に効果を発揮する

 

おそらくコロナが収まったあとも、一度動き出したテレワークへの流れは進むはず。であれば、自宅をオフィスに近づける動きもまた止まらないと思うのだ。

 

テレワーク・在宅ワークに最適な文房具&雑貨

【文房具総選挙2020】テレワーク&フリーアドレスに便利な文房具10選
https://getnavi.jp/stationery/481393/ 

出勤も在宅勤務もこれひとつで乗り切る! パーテーションとバッグインバッグに変形自在な「スタンドポーチ」
https://getnavi.jp/stationery/495392/

この容量がちょうどいい! マイデスクにセットできる「1日分のゴミ袋」レビュー
https://getnavi.jp/stationery/500597/

アイデア出しを快適化するのはどれ!? 最新ホワイトボードマーカーとホワイトボードノートをレビュー
https://getnavi.jp/stationery/558845/

 

ボールペンは先鋭化とインク沼化がさらに進むかも?

コロナ禍とは特に関連性がないが、今年はボールペンにちょっとした動きがあった。油性ボールペンの先鋭化と、ゲルボールペンの“インク沼”化である。

 

まず、油性ボールペンの先鋭化だが、これは2019年末に発売された世界最細0.28㎜径の油性ボールペン「ジェットストリーム エッジ」(三菱鉛筆)に端を発するムーブメントだ。

 

昨今は、ゲルボールペンも0.4㎜以下の極細字が好まれる傾向だが、インクにじみがない油性ボールペンは、同じボール径でもゲルよりはるかにシャープな線を書くことができる。もちろん、細字になるほど紙への筆記抵抗は増してカリカリと引っかかるのだが、それをなめらかな低粘度油性インクで打ち消した、というのがポイントである。

↑油性インク世界最細0.28㎜を多色化

 

三菱鉛筆
JETSTREAM EDGE 3(ジェットストリーム エッジ 3)
2500円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/551511/

 

↑多色ペンなのにリフィルがまっすぐ出る、画期的な機構を搭載

 

2020年は、多色化した「ジェットストリーム エッジ3」(三菱鉛筆)に加え、同じく低粘度油性インクのライバルであるアクロインクを搭載した0.3㎜径の「アクロボール Tシリーズ 03」(パイロット)も登場。

 

極細字の多色でもリフィルが傾かず安定した書き味のエッジ3、本体価格が税別150円と安価なアクロ0.3と、選択肢が増えたことで、ユーザーの注目度はさらに高まるはずだ。

 

いま手帳業界では、名刺の大きさに近いコンパクトなミニ5サイズの人気が高まりつつある。小さな紙面に細かく書き込みをしたい需要に対しても、先鋭化した油性ボールペンはリーチするはずだ。

 

↑低価格で極限の細さを体感できるのが嬉しい

 

パイロット
アクロボール Tシリーズ03
150円(税別)

 

対してゲルボールペンは、インクカラーに注目が集まった。

 

例えば、1月発売の三菱鉛筆「ユニボール ワン」は、ローンチ時点で早くも全20色(0.38㎜のみ)と揃えの良いゲルボールペン。しかも特殊な顔料を配合することで、これまでにないクッキリとした発色を可能としているのが、最大のポイントだ。

 

黒インクはテカりもなく非常に黒々としており、ボールペン史上最も黒い! とすら言えるし、黄色やピンクといった淡い色でさえ筆記色としてしっかり視認できるクッキリさを持っている。

↑これまでにないクッキリ発色

 

三菱鉛筆
uni-ball one(ユニボール ワン)
0.38㎜(全20色)/0.5㎜(全10色)
各120円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/485229/

 

↑ピンク系やブルー系など人気の高いカラーに重点を置いてきたな、というカラーラインアップ

 

11月には数量限定ながら追加で9色が発売されたし、今後もおそらく次々と色を増やしていくことは予想できる。

↑「ユニボール ワン」に登場した、朝・昼・夜にマッチした3色、という限定カラー。どれも良い色揃いなので、定番化して欲しいほど(https://getnavi.jp/stationery/557305/

 

ゲルボールペンのカラーといえば、現時点ではゼブラ「サラサクリップ」の全56色が最強。だが、「ユニボール ワン」はクッキリ発色を武器に、間違いなくゲル最強王座を狙ってくるはずだ。

 

また、いま文房具マニアを中心にじわじわとユーザーが増えているのが、一見すると黒だがよく見ると違うダークカラー、通称「カラーブラック」である。

 

既存のゲルボールペンに、次々とラインアップ入りすることからも注目度合いは伺えるが、なんと全6色カラーブラック! というピーキーな「ボールサインiD」(サクラクレパス)が登場するに至っては、もはや人気は本物だろう。

 

ニュアンスのある絶妙なカラーブラックは、ビジネスシーンでも使える大人の遊びカラーとして、より広まっていきそうな気配である。

↑ラインアップ全部がカラーブラック、という珍しさ

 

サクラクレパス
ボールサインiD
ライトグレー軸(0.4mm)/ダークグレー軸(0.5mm)
各200円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/557305/2/

 

↑6色の黒はどれも深みがあり、大人の余裕をイメージさせる。高級金属軸に入れて使ってみたいと感じる人も多いのではないか

 

実はここ十数年、ボールペンといえば「書き味の良さ」が価値観の基準となっていた感が強い。ただ、最近の「先鋭化」や「インク沼化」は、もちろん書き味の良さは大前提にあるとしても、それ以外の新たな価値観の模索の結果にあるように思う。

 

他にない線の細さや特殊なカラーなど、そういった部分でボールペンを選ぶ、新しい時代にもう差し掛かっているのかもしれない。

 

“先鋭化”“インク沼化”したボールペン

超細字なのになめらか!「ジェットストリーム」と「ハイテックCコレト」に登場した次世代ボールペンを検証
https://getnavi.jp/stationery/461727/

変態ボールペン「ジェットストリームエッジ3」が超極細芯なのになめらかな理由はペン先の“偏り”にあった!
https://getnavi.jp/stationery/551511/

120円で驚きの完成度!三菱鉛筆「ユニボールワン」は新開発のくっきりインクで記憶に残る字を書ける
https://getnavi.jp/stationery/485229/

ボールペンにも“インク沼”!? 2020年のボールペントレンドを象徴する色にこだわった2選
https://getnavi.jp/stationery/557305/

色味は渋いが使い道は多彩!ぺんてる「プラマン」と呉竹「ドットスタンプペン」のベイクドカラーが使える!
https://getnavi.jp/stationery/445195/

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

ビジネスマンこそ使うべき!「ルーズリーフバインダー」はスマートな大人のノートだった

【きだてたく文房具レビュー】大人こそ使いたいスマートなルーズリーフバインダー

文房具は、小学生から高校生時代と社会人以降で大きくラインナップが変わる、という傾向にある。

 

例えば筆記具でいえば、それまで鉛筆・シャープペンシルしか使わなかったのに、社会人になった途端にボールペン生活に切り替わった、とか。それ以外にも諸々と例はあるが、筆記具並に顕著なのが、ノート類ではないだろうか。

 

もっと端的に言うと「社会人になってからルーズリーフ使わなくなってない?」という話である。

↑筆記用ノート各種。社会人にはなぜかルーズリーフは不人気だ

 

紙の入れ替えや追加が容易だし、作業に合わせて罫線の有無や方眼を混在させるなど応用も利く。ルーズリーフは大人にとっても、なかなか優秀な存在なのである。

 

以前もこの連載で使いやすいルーズリーフ用紙とバインダーをおすすめしたことがあったが、今回はあらためて、社会人向けのルーズリーフバインダーを紹介したい。

 

「360度折り返せる」が社会人向けルーズリーフに欲しい機能

従来のルーズリーフバインダーが社会人にとって使いにくい存在だった理由のひとつに、折り返して使えない、ということがある。

 

他のクライアントとの打ち合わせ内容など、目の前のクライアントに見せたくない情報が前ページに書かれていたりすると、まさかドーンと見開いたまま、机に広げることもできないだろう。

 

そこで便利なのが、LIHIT LAB.(リヒトラブ)から発売されている「コンパクトバインダー」だ。

↑LIHIT LAB.「コンパクトバインダー」B5サイズ 40枚綴じタイプ(左)410円/100枚綴じタイプ(右)540円

 

↑360度折り返せる珍しいバインダー。表紙がワイドなので、ふせんやインデックスを貼っても外にはみ出しにくい

 

このコンパクトバインダーの最も大きな特徴が、360度折り返せる、ということ。

 

従来製品は背表紙側にベタ付けされたリングが干渉して折り返しができなかったところ、コンパクトバインダーは裏表紙側の中央に1軸で可動するリングを配置。これにより何の違和感もなく360度の折り返しが可能になっているのだ。

 

先に述べたような「見開きで机に置きたくない」という以外でも、カフェの狭い机でちょっと仕事をするといったシーンで360度折り返しは役に立つだろう。

↑一般的なバインダー(左)とコンパクトバインダー(右)のリング比較

 

リングは、底部のプッシュレバーをクイっと押し上げるだけできれいに開く。スリムなプラ製リング+中央の小さなバネ1本だけで、このオープン機構が実現されているのは、なかなか感心させられる。

 

これは、同社お得意の“ツイストリング機構”(開閉自在のリングノート用リング)がベースにあっての技術だと思う。

↑レバーを軽く押し上げると、リングが開く

 

↑つまんだまま指を滑らせて閉めると、パチパチとリングが噛み合っていく。ジップ袋を閉じる感覚とよく似ている

 

逆にリングを閉じる時は、リングを端からつまむようにして指を滑らせていく。従来の金属リング+板バネ機構のように、一気にバカッと閉じることはできないが、やり方に慣れれば特に面倒はないはず。

 

なにより、100枚綴じタイプでも本体重量は100g以下と、金属リングバインダーの1/3以下という軽さである。ただでさえ重くなりがちな社会人のカバン事情において、この軽さはかなりのアドバンテージになるのではないか。

もはやリングノート感覚のルーズリーフバインダー

いや、それでもまだ重い、というのであれば、もうこれしかない。コクヨ「スマートリングBiz」だ。

↑コクヨ「スマートリング Biz」B5サイズ 810円/A5サイズ788円

 

↑使い勝手もほぼ“リングノート”と同様なので、当然のように360度折り返しが可能

 

背表紙なしで、表紙・裏表紙とプラ製リングのみ、という思い切った構成は、もはやルーズリーフバインダーの最小構成限度だろう。見た目はほぼリングノートといった感じ。使い勝手もリングノート感覚で、当然のように360度折り返しが可能となっている。

↑レバーを押すとリングが開く。ちょっと強めに押し込むのがコツ

 

リングを開ける時は上部のプッシュレバーを押し込み、閉じる時はリングをどこか一か所をつまむだけで、全体が閉まるようになっている。

 

ただ、リング自体のかみ合わせがやや弱いのか、実際に使っているとカバンの中でごくたまにリングが外れていたり、紙が抜けていたりということがあった。この辺りは、リングが常に露出しているという構造上の問題もありそうだ。

↑閉じるときは、リングをどこか一か所つまむと全体が閉じる。クリック感が少なく、慣れないうちは「ちゃんと閉じたかな?」と不安になる

 

表紙は、書いた内容が外から透けて見えない不透明仕様。また裏表紙には、クリアホルダーのような書類ポケットと、名刺が挿し込んでおけるミニポケット付きになっている。この辺りの細かな作りは、「Biz」(コクヨ製品のビジネスモデルシリーズ)ならでは、といったところだろう。

↑裏表紙側には書類などが一時保管できる全面ポケットと、名刺用ポケット付き。あれば重宝する

 

本体重量は25枚収納タイプで約86g。収納枚数は「コンパクトバインダー」よりも少ないが、学生のように毎日がっつり板書を取るわけでもなし、これで充分ということもあり得る。むしろこの軽さの方が重要、ということならば、こちらを選んで間違いないだろう。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。

ペン40本は余裕! 大量の文房具を持ち歩ける母艦ペンケース2選

【きだてたく文房具レビュー】きれいに並べたい人と片付けられない人、どっちも来いのペンケース

人間は大きく2つに分けられる。整理する人と、整理しない人。人間は大きく2つに分けられる。文房具をいっぱい持ち歩きたい人と、ちょっとでいい人だ。

 

こんな雑な分類ならいくらでも分け続けられるのだが、ひとまずここで留めて、全人類を4分割としてみよう。セグメントとしては[整頓する/文房具いっぱい][整頓しない/文房具いっぱい][整頓する/文房具ちょっと][整頓しない/文房具ちょっと]となる。

 

この4セグで何が表せるのかというと、それはもう単純な話で、オススメなペンケースのタイプだ。特に最近は[文房具いっぱい]な人向けのペンケースが人気傾向なのだが、その中でも最大級……ペン40本以上収納可能という母艦クラスのものから[整頓する][整頓しない]の区分で、それぞれ面白いものを紹介したい。

 

[整頓する/文房具いっぱい]人向けペンケース

まず整頓系母艦ペンケースの最新版として紹介するのは、LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「ブックタイプペンケース トリプル」。ペン2~3本収納のペンケースを優美なヨットだとすると、これはまさに空母や戦艦に例えられる巨大さである。

↑LIHIT LAB.「ブックタイプペンケース トリプル」1620円(税込・以下同)

 

製品名のトリプルというのは、全容量を3ポケットに分割しているという意味。ファスナーをすべて展開すると、本のページのようにポケットをめくって中の文房具を探すことができるというのが、“ブックタイプ”の所以だ。

↑3つの収納スペースが本のようにめくれる、ブックタイプ収納

 

ページにあたる面には、ペン用の固定バンドやメッシュポケットがついており、ここにきっちりと収めるようになっている。中央のジッパースペースはさらに内部に1枚の仕切り板が入っているため、収納可能ページは表紙・裏表紙を除けば総ページ数は8ページ。1ページにペンを5本ずつ差すだけでもう、40本収納はクリアだ。

 

↑筆記具がきれいに並んで収納できるので、見た目もスッキリ

 

さらに、一般的な直径10~12㎜程度のペンなら1ページに8本が入る設計になっているので、ペン40本どころか、それにプラスして定規やハサミ、消しゴム、カッター、A7サイズのメモ帳ぐらいは収納できるようになっている。

↑小物用の3段メッシュポケットは厚めのマチ付きなので、消しゴムやふせん、マスキングテープなどもスルッと気持ちよく入る

 

ページごとにきちんと文房具を仕分けて収納すれば、先にも述べたとおりページをめくるように文房具を探せる閲覧性がブックタイプのポイント。大量の文房具が入る母艦ペンケースは、この閲覧性の高さこそが、使いやすさの最も重要な要素と言えるだろう。

 

↑筆記具45本+ハサミ、カッターナイフ、定規、消しゴム、マステなどなど。普通のペンケース3つ分ぐらいは余裕で飲み込む収納力!

 

ただし、もちろん使う側も「ここはカラーペンのページ」「ここはレギュラー筆記具のページ」ときちんと分類整理し、ひとつひとつ固定バンドやポケットに収める能力が必要だ。

 

そこさえきちんとできていれば、ブックタイプは大量の文房具をピシッときれいに揃えて持ち運ぶことができ、必要な文房具がすぐに取り出せる、最強の母艦ペンケースだと言えるだろう。

 

[整頓しない/文房具いっぱい]人向けペンケース

対して、整頓しない系のオススメは、クラックス「トレーBOXペンケース」。ブックタイプが使う人を選ぶペンケースとすると、こちらは全く人を選ばない。どんなガサツな人間でも大量の文房具が持ち運べる母艦ペンケースだ。

↑クラックス「トレーBOXペンケース」1382円

 

一見すると、サイズは少し大きめだがごく普通のポーチ型ペンケース。実際、ファスナーを開けて中の文房具を出し入れしているだけなら、機能的にも単なるポーチに過ぎない。

 

ちなみに容量的には、ペンだけ入れるなら40~45本ぐらい。ハサミや定規、消しゴムを含めてペン30本ちょっと、というのが実戦的な運用レベルといったところだろう。

↑内張りは明るいカラーなので、ファスナーを開けただけでも内部は比較的見やすい

 

さて、このペンケースのミソとなるのは、本体側面についたスナップ留めのポケット(の、ようなもの)部分である。プチプチとスナップをはずしてポケットを開けようとすると、予想をはるかに超えて大きくガバーッ!!と広がるのだ。

 

まるで深海魚の口のように大きく開くこの部分は、ポケットのようでポケットでない。実はポーチの中に素通しで直接アクセスできる、第二の開口部なのである。

↑側面をガバーッと開くと、中が一気に見渡せるペントレーに変身!

 

つまり、この開口部がガバーッと広がることで、大容量のポーチから一転、中身が見渡せるペントレーに早変わり、という仕組み。

 

ポーチ側からトレー底部に文房具をザラリと広げると、その重量でトレーが展開したまま安定する。トレーの側面フチは深めになっているので、広げた文房具が外にこぼれることもない。

 

↑筆記具33本+コンパクトなハサミ、カッターナイフ、定規など。これだけのものがサッと選んで取り出せるのは便利すぎ

 

トレー形態の何がいいかって、もちろんその閲覧性の高さだ。これだけ大きなポーチであれば中から必要な物を探して取り出すのもちょっと大変だが、トレーに広げてあればそれもたやすい。机が狭い場合はそのままポーチとして使い、広げられる場所があればガバーッ!と開けちゃってトレーとして使う。そういう両刀使いができるのはかなり便利だ。

 

なにより、ブックタイプのように整理収納を心がけなくても使えるのは、大雑把[整頓しない/文房具いっぱい]人間にとってはかなりありがたい。雑にポンポンと文房具を放り込んであっても、使いたいものが素早く取り出せるというのは、まぁ想像を超えた使いやすさなのである。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。近著にブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)がある。