クルマの神は細部に宿る。【LEXUS IS編】中高年カーマニアにとって、これ以上のクルマはない!?

ベテラン自動車ライターの永福ランプとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をするクルマ連載。今回はレクサスのスポーツセダン「IS」に追加された新グレード、IS500をピックアップ! 永福ランプが惚れた理由は?

※こちらは「GetNavi」 2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【PROFILE】

永福ランプ(清水草一)
日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。様々な自動車専門誌や一般誌、ウェブなどで、クルマを一刀両断しまくっている。初老となり運転支援装置の必然性を実感、クルマを評論する際に重要視するように。

安ド
元ゲットナビ編集部員で、現在ではフリーエディター。妻子を抱えても愛車はMTにこだわる。

 

【今月のGODカー】

LEXUS IS

SPEC【IS500“Fスポーツパフォーマンス ファーストエディション”】
●全長×全幅×全高:4760×1840×1435㎜●車両重量:1720㎏●パワーユニット:4968㏄V型8気筒エンジン●最高出力:481PS(354kW)/7100rpm●最大トルク:535Nm/4800rpm●WLTCモード燃費:9.0㎞/L

481万円〜850万円

 

中高年カーマニアにとって、これ以上のクルマはない!?

安ド「殿! 今回は殿の強い要望にお応えして、レクサスのIS500を取り上げます!」

永福「うむ。激しいまでの要望、いや欲望であった」

安ド「いまどき5.0L V8エンジンを積んだセダンなんて、ほかにないですよね!」

永福「そもそも、大排気量マルチシリンダー自然吸気エンジンそのものが絶滅寸前だ。メルセデスやBMWなどの欧州勢は、すべてターボ化しているので、地球上に残っているのは、コルベットやカマロなどのアメリカンV8と、トヨタの5.0L V8だけと言っていい。豪快かつ繊細なエンジンフィールは、まさに世界遺産級だ!」

安ド「同感です! 首都高に乗ってアクセルをベタ踏みしたら、強烈な加速で意識が遠のきました! 排気音の音量も上がり快音が聞こえてきて、なんというか、脳内でドバーッと汁が出た感じで、超気持ち良かったです!」

永福「うむ。これほど気持ち良いのは、自然吸気だからだ」

安ド「なぜドイツ勢は、みんなターボ化したんですか?」

永福「ターボのほうがパワーアップしやすいし、エンジンも軽量化できて、燃費を多少改善できるから……ということだろう。確かにIS500の最高出力は481馬力。対するBMW M3は550馬力だ」

安ド「それほど違わないじゃないですか!」

永福「たしかにそれほど違わない。カタログ燃費だってほとんど変わらない。実は今回IS500で燃費アタックをしてみたのだが、なんと14・5㎞/Lも走ったぞ」

安ド「ええっ! 僕のパジェロの2倍じゃないですか!」

永福「普通に走ったらリッター7〜8㎞だが、可変バルブタイミング機構により低速域でもトルクがあるから、ゆっくり巡航すれば驚くほど低燃費だ。トヨタの内燃エンジン技術はスゴイな」

安ド「こんなにパワフルなのに、その気になれば低燃費でも走れるなんて、本当にスゴイですね!」

永福「コーナリングも最高だ。フロントにはデカいV8エンジンを積んでいるから、曲がりずらいかと思ったら真逆で、常に前輪に重みがかかっているから、面白いように曲がる」

安ド「コーナーでは路面に張り付くように走れますね!」

永福「アクセルを踏めば無敵、ハンドルを切っても無敵。乗り心地も驚くほど良いし、ATだから渋滞でもラクチン。中高年カーマニアにとって、これ以上のクルマはないと断言できる」

安ド「ひょっとして、買うおつもりですか?」

永福「うむ。売ってくれればな」

安ド「えっ、これもやっぱり買えないクルマなんですか!!」

永福「最初の500台は競争率12倍で抽選になった。私も次の抽選に参加したいと思っているが、果たして抽選に混ぜてもらえるかどうか……」

 

【GOD PARTS 神】5.0L V8エンジン

名車の条件を満たすラインナップ数!

IS350は3.5L V6エンジン、IS300hは2.5L直4エンジン+モーターのハイブリッド、IS300は2.0L直4ターボエンジン、そしてこのIS500には、最もパワフルな5.0L V8エンジンが搭載されています。BMW3シリーズしかり、たくさんのエンジンがラインナップされていることは名車の条件ですね。

 

【GOD PARTS 01】ボンネット

気付く人は少ない!?フード上の細かな違い

スタンダードなISとはボンネットフードの形状が異なっています。通常は八の字のラインがある部分に縦のラインを2本走らせていて、スポーティさが強調されています。外観の変更がほぼないこのグレードにとって、数少ない特別な部分です。

 

【GOD PARTS 02】アルミホイール&ブレーキ

イケイケの専用ホイールと映えるブラック塗装

今回取材のために借りた500台限定の特別仕様車「ファーストエディション」には、細くて、しかし頑丈そうな専用19インチアルミホイールが採用されています。また、ブレーキキャリパーがブラック塗装されているのはIS500だけの特徴です。

 

【GOD PARTS 03】リアスポイラー

存在感は希薄だが計算されたサイズと形状

トランクの先端にちょこんと乗せただけのような薄くて小さなスポイラーが付いています。空気力学を研究し尽くして設計されたシロモノなのでしょう。スポーツセダンとしてはこれくらいがベストサイズなのかもしれません。

 

【GOD PARTS 04】リアパフォーマンスダンパー

足まわりだけでなくボディ全体の振動を吸収

IS500では「パフォーマンスダンパー」がフロントに加えてリアにも搭載されています。前後バンパー付近の左右にまたがる形で装着され、走行中、繰り返し発生している車体の変形や振動を抑えて、上質な乗り心地と操作性を実現します!

 

【GOD PARTS 05】フロントグリル

トヨタのヒストリーを感じさせる形状

クルマの印象を決定づけるグリルは、レクサスの特徴でもある「スピンドル」形状が採用されています。スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る軸のことで、トヨタが自動織機業から身を起こしたことに通じていて、歴史のロマンが感じられます。

 

【GOD PARTS 06】ドアミラー

ブラック塗装が左右を引き締めスポーティな印象に

本来はボディ同色のドアミラーですが、この特別仕様車「ファーストエディション」では、特別にブラック塗装が施されています。よく愛車のボンネットなどを黒く塗装する人もいますが、これによってスポーティな雰囲気が増します。

 

【GOD PARTS 06】Fスポーツパフォーマンス専用エンブレム

よく見ると色が異なる小さな部分に見つける喜び

フロントフェンダーに装着されたこのエンブレムは、IS500の「Fスポーツパフォーマンス」にのみの装備で、IS350の「Fスポーツ」のそれとはカラーが異なっています。非常に小さな差異ですが、オーナーにとっては誇って良い部分かもしれません。

 

【GOD PARTS 07】4連エキゾーストマフラー

後方から見た人に強烈な印象を与える4本出し!

ボディ後方から見ると、吹き出し口が4本もあって強烈な印象です。これだけで後方を走っているクルマはビビります(笑)。また、ISには「ロアガーニッシュ」と呼ばれるディフューザーが付いていて、車体の下を通る空気を整えます。

 

【GOD PARTS 08】スエード&木目素材

特別仕様車だけに許された特別な質感と肌ざわり

やはり特別仕様車「ファーストエディション」のみの装着となってしまいますが、インテリアにはウルトラスエードと呼ばれる、肌触りが良くて滑りにくい素材があちこちに使われています。ステアリングのアッシュ木目も良い感じです。

“神は細部に宿る”を体現! レクサス「IS」の現行型は最高峰の走りを味わえる

ベテラン自動車ライターの永福ランプとフリーエディターの安ドが、深いような浅いようなクルマ談義をする「クルマの神は細部に宿る。」。今回はGetNavi本誌連載200回目を記念して、この企画のタイトルに忠実な、懐かしのモデル(の現行型)をピックアップする!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

 

【レビュアーPROFILE】

永福ランプ(清水草一)

日本中の貧乏フェラーリオーナーから絶大な人気を誇る大乗フェラーリ教の開祖。様々な自動車専門誌や一般誌、ウェブなどで、クルマを一刀両断しまくっている。初老となり運転支援装置の必然性を実感、クルマを評論する際に重要視するように。

 

安ド

元GetNavi編集部員で、現在ではフリーエディター。妻子を抱えても愛車はMTにこだわる。

 

【今月のGODカー】レクサス/IS

SPEC【IS300“F SPORT”】●全長×全幅×全高:4710×1840×1435mm●車両重量:1570kg●パワーユニット:2.0L直列4気筒ターボエンジン●最高出力:245PS(180kW)/5200〜5800rpm●最大トルク:35.7kg-m(350Nm)/1650〜4400rpm●WLTCモード燃費:12.2km

480万〜650万円(税込)

 

ドイツ御三家にも勝る走りの質感を実現

安ド「殿! 今回は記念すべき、連載第200回です!」

 

永福「なんと第200回とな」

 

安ド「月刊誌で200回ということは、16年以上ってことです!」

 

永福「そんなに続けさせていただけるとは、感謝しかないのう」

 

安ド「連載第1回のクルマは何だったか覚えてますか?」

 

永福「まったく覚えておらぬ」

 

安ド「ホンダのシビックハイブリッドでした!」

 

永福「そうか。ちょうどいまのシビックにもハイブリッドが出たな」

 

安ド「はい。せっかくなので第200回を新型シビックハイブリッドでやりたかったんですが、ちょっと間に合わなくて(笑)。第3回で取り上げたレクサスISの現行型を借りてきました!」

 

永福「第3回か……。若干中途半端な気もするが、まあいい」

 

安ド「現行型のレクサスISが発表されたのは、もう9年も前ですが、2年前に大きなマイナーチェンジを受けてます!」

 

永福「うむ。新型と言っても良いくらいの、大掛かりなマイナーチェンジだった」

 

安ド「16年半前、殿は初代ISを、『目立たない細部の作りや仕上げにこだわりまくった、謙譲精神の高級車。つまり“神は細部に宿る”を地で行った、この連載のために作られたようなクルマだ』と書かれていますが、現行型もまさにそんな気がします!」

 

永福「謙譲精神がついに花開き、素晴らしいクルマになったぞ」

 

安ド「レクサスISのライバルはBMWの3シリーズやメルセデス・ベンツのCクラスですが、それらと比べても、なんだかデザインがワイド&ローに見えます!」

 

永福「2年前のビッグマイナーチェンジで、ボディが幅広く見えるデザインを採用したからな」

 

安ド「スピンドルグリルはともかくとして、全体のプロポーションでスポーティさを演出しててカッコ良いです!」

 

永福「スピンドルグリルもカッコ良いではないか」

 

安ド「僕はちょっと苦手でして……」

 

永福「ブランド統一デザインであるスピンドルグリルの採用によって、レクサスのイメージはグッと強力になった。アイコンとして大成功しておる」

 

安ド「走りもとても良くなっていてビックリしました!」

 

永福「とにかくシャーシが素晴らしい。走りの質感は、BMWやメルセデスにも勝っている」

 

安ド「ええっ! BMWオーナーの殿がそこまで評価するとは!」

 

永福「ついにレクサスがドイツ御三家に勝ったのだ! 日本人として誇らしいぞ」

 

安ド「第200回が日本人としておめでたい内容になって良かったです! しかしマイチェンとは思えない変更点の多さのなかで、内装のエアコン吹き出し口の形まで変えていたのは驚きました」

 

永福「まさに“神は細部に宿る”だな」

 

【GOD PARTS 1】リアスポイラー

薄くて小さくても空気をコントロール

今回の取材車両には、ISでは珍しいリアスポイラーが付いていましたが、とても薄くて小さくてかわいかったです。なお、トランク部分の厚みのある弧の形状を実現するために、“寄絞り工法”という世界初の技術が使われているそうです。

 

【GOD PARTS 2】エアコン

指を上下させて感覚的に温度を調節

エアコンまわりのデザインは現行型が登場したころから特に変化はありませんが、左右のバーに指を触れて上下させることで温度設定を変更します。この感覚的な操作方法はいまでも新鮮で、他社に普及しないのが不思議なくらいです。

 

【GOD PARTS 3】ディスプレイ

細かな変更点もレクサス流のおもてなし

インパネのディスプレイは大型化がトレンドですが、ISもマイチェンで大型化……と思いきや、従来と同じサイズ(10.3インチ)なんだとか。ただしタッチパネル化にともない、取り付け位置を手前側に移動させていると。芸が細かい!

 

【GOD PARTS 4】サイドミラー

大人しいイメージを払拭する色使い

ミラーは黒/シルバー/赤の3色に彩られていてイエメンの国旗みたいです。黒とシルバーは基本で、下側が車体色という設定になっているようですが、地味になりがちなセダンタイプでも、ちょっとした色使いで華やかになる好例です。

 

【GOD PARTS 5】プレミアムサラウンドシステム

静かな室内で映える高級オーディオ

その筋では有名な「マークレビンソン」社のオーディオシステムが搭載されています。元々レクサス車は車内が静かなので、音の素晴らしさもより深く体感できます。あとリアシート後方のスピーカーがデカくてビックリしました。

 

【GOD PARTS 6】サイドライン

ボディラインもしっかり強調

マイチェンとは思えないくらい、ボディ全体に変化が見られる最新型ISですが、リアタイヤ前方の斜めのラインも強調されています。初期モデルではちょこんと申し訳なさそうだった持ち上がりが、ビシッとリアドアにまで踏み込んでいます。

 

【GOD PARTS 7】スピンドルグリル

顔を埋め尽くしそうなほどの大きさ

グリルとは車体前面の黒い部分の空気吸入口のことで、レクサス車では糸巻き型をしているのが特徴になっています。2020年のマイナーチェンジでISのグリルの面積は拡大されていて、もはや地面とつながりそうな勢いです。

 

【GOD PARTS 8】パワーユニット

心臓部を好みで選べるという贅沢

さほど台数が出なくなったいまでも、パワーユニットは3種類ラインナップされています。今回のIS300は2.0L直4ターボ、IS350は3.5LV6のブルジョア仕様。IS300hは2.5L直4エンジン+モーターのハイブリッドで、時代に合わせた仕様です。

 

【GOD PARTS 9】フロント&リアランプ

ナイフみたいに尖った形状

左がフロント、右がリアのランプですが、どちらも非常に鋭利な形状です。手で持ったらナイフのように武器として使えそうなほど鋭いです。内部のLEDランプは、しっかりレクサスの「L」字型になっていて、アピール力がスゴイですね。

 

【これぞ感動の細部だ!】足まわり

数々の改良で高められた走りの質感

実際に乗ってみるとため息が出るほど素晴らしい走りを味わえますが、それを実現するために細かな改良が加えられています。たとえばアルミホイールは、ボルト締め方式のハブを使うことで集結力強化&質量低減を実現していますし、サスペンションは微小な動きに対しても減衰力を発揮する「スウィングバルブショックアブソーバー」を搭載。ブレーキフィーリングまで見直されています。

撮影/我妻慶一

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デンソーの「新世代運転支援」で今のクルマはどう変わる? LSとMIRAIの場合

デンソーは4月9日、乗員に安心感を与える高度運転支援技術の実現と、車両の安全性能向上に貢献する製品を開発したと発表しました。合わせて、その技術がレクサスの新型「LS」および、トヨタの新型「MIRAI(ミライ)」の高度運転支援技術Advanced Drive(アドバンスドドライブ)に新機能として採用されたことも紹介し、その概要についてオンラインにて説明会を開催しました。

↑デンソーが開発したLiDARやECUを搭載することで、ハンズオフでの走行を実現するAdvanced Driveを搭載したレクサスの新型「LS」(左)とトヨタの新型「ミライ」

 

高精度ロケーター機能を有するLiDARと望遠カメラで前方200m先までを検知

新型LSと新型ミライに搭載された新しいAdvanced Driveで可能となるのは、高速道路や自動車専用道路の本線上でステアリング、アクセル、ブレーキの全てをアシストし、ドライバーはステアリングから手を離して走行することができる(ハンズオフ)というものです。また、車線変更をシステム側から提案も行い、ドライバーが周囲を確認してステアリングを保持すると自動で車線変更することが可能となりました。

↑Advanced Driveで実現する自動追い越し機能。前方に遅い車両がいるとシステムが追い越しを提案。ドライバーが承認すると追い越し行動に入り、終わると元の車線に戻る

 

今回、デンソーが発表したのは、この機能を実現するために開発された製品です。車両や道路の形状を検知する「LiDAR」、2つのカメラで前方を検知する「ロケーター望遠カメラ」に加え、高精度で自車位置を特定する「SIS ECU」、それらの製品などから得られる情報を高速処理する「ADS ECU」「ADX ECU」となります。

↑レクサスの新型「LS」とトヨタの新型「ミライ」のAdvanced Driveを支えるデンソーの製品群(資料提供:デンソー)

 

LiDARとロケーター望遠カメラはこの二つを組み合わせることで、前方200m以上先までを120°もの広範囲で検知できる製品として開発されました。中でもLiDARはデンソーにとって6世代目となる製品で、新型LSや新型ミライではこれをフロント部に装備。レーザー光の高出力化、受光センサーの高感度化により、遠方までの検出能力で世界最高レベルの性能を備えたとしています。

↑世界最高レベルの車両検知距離200mを実現したLiDARはフロントに搭載。ヒーターやウォッシャー機能も備える(資料提供:デンソー)

 

LiDARのスキャン方式はメカニカルな平面ミラーを用いており、物体を検出する水平の角度も広いことも特徴です。照射するレーザービーム間に隙間がない設計としたことで遠距離の小さな物体を見落としにくいメリットも生み出したと言います。また、デンソーとしては初めて、LiDARに汚れを落とすためのヒーターとウォッシャーを装備したことも明らかにされました。

↑フロントバンパーに埋め込められているLiDAR

 

また、ロケーター望遠カメラは、近距離用と遠距離用に2種類のカメラを搭載し、LiDARを超える長い撮像可能距離と高画素数を備えています。特に遠距離用のカメラでは検知角度を狭めることで角度あたりの画素数を向上させており、これがより鮮明な映像の実現に貢献することになったということです。

 

デンソーの先端技術を搭載したECUが高度な運転支援を可能にした

このLiDARと望遠カメラなどによって得られたデータは高精度な自車位置を特定するロケーターとして使われます。その処理の中枢を司るのが「SIS ECU」です。高精度地図データやGNSS(GPSなど全地球測位衛星システム)、6軸ジャイロセンサーから得られる位置情報と組み合わせることで、自車が走行する位置情報を車線レベルで取得。LSやミライが車線ごとに高度に制御できるのもこの技術が活きているからと言えるでしょう。

↑自車位置の高精度測位を実現する中枢が「SIS ECU」。OTA更新に対応し、高精度マップやプログラムデータのアップデートに対応する(資料提供:デンソー)

 

そして、ここで得られた車線レベルの高精度ロケーター情報は、車両を制御する「ADS ECU」と「ADX ECU」に送られます。ADS ECUのADSは「Advanced Driving System」のことで、つまり、このECUが自動運転につながる制御を行うのです。デンソーによれば、このECUは「認識/自車位置推定/運動制御などの自動運転の基本ロジック搭載」「安全性確保のため複数のSoC、MCUで冗長性を確保」する役割を備えているということです。

↑「ADS ECU」「ADX ECU」は「SIS ECU」から受け取った測位データをもとに、自動運転の車両制御を司る。冷却はエアコンの空調を使う(資料提供:デンソー)

 

↑自動追い越しの概念図。ドライバーがステアリングを保持し車線変更先を確認、承認操作を行うことで、自動的に車線変更を行う

 

↑車線が減少する際のAdvanced Driveが動作する流れ

 

↑追い越し時に大型車などが車線いっぱいに走っている際は、車線内で軽く避けて走行するアルゴリズムも備えた

 

一方、ADX ECUは「Advanced Driving Extension」を表すもので、「AIを活用した機能の追加・性能向上」としての役割を担います。加えて、いずれも通信でアップデートするOTA(Over The Air)機能にも対応しているということも見逃せません。これは現時点でこそAdvanced Driveが運転支援であるレベル2にとどまりましたが、近い将来、システムがレベル3に発展する際にはアップデートで対応できることを意味しているのです。

↑Advanced Driveはあくまで運転支援である自動運転レベル2であり、ドライバーが一定時間、前方から視線を外すと警告が出る

 

実は3月にホンダは世界初となるレベル3の型式認定を受けた新型レジェンドを発売しました。そういう状況下においてもAdvanced Driveでは、どうしてレベル2にとどめたのでしょうか。そこには自動運転に対する考え方の違いがあったと言えます。

 

自動運転の次のステップへの可能性を秘めたAdvanced Drive

トヨタ自動車は新型LSと新型ミライの発表記者会見で、「自動運転のレベルを上げることよりもドライバーが運転を安心して任せられるかどうかが重要」と、トヨタ自動車 CTOの前田昌彦氏はコメントしています。また、トヨタ先進技術開発カンパニーの「ウーブン・プラネット・ホールディングス」でCTOを務める鯉渕 健氏も「オーナーカーは自分で運転を楽しみながら、運転したくない場面を任せられるミックスされたシステムが合うのではないか」としています。

 

つまり、システムとして自動運転レベル3に対応できる伸びしろは残しつつも、まずは現時点でユーザーが受容できるシステムを提供したのが、新しいAdvanced Driveなのです。デンソーとしてはサプライヤーとして、OEMが必要とする仕様を粛々と進めていくことが基本です。ただ、そういう中でも「初期段階で先を見据えた方がトータルの面でよりコスト効果が大きい」との提案は行っていくとしました。

↑オンラインでの説明会で製品説明を行ったデンソーAD&ADAS事業部長の渡辺浩二氏と、経営役員の武内裕嗣氏

 

こうして振り返るとAdvanced Driveの開発は、インターフェースで「アイシン精機」などが参画していますが、仕様検討の段階からトヨタとデンソーが一体となって取り組むことで完成されたものと言えます。自動運転の実用化はまさに今スタートしたばかり。デンソーが自動運転の発展に果たす役割はますます大きくなっていくと言えるでしょう。

 

 

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新型LSの進化点とは? 日本が誇るフラッグシップセダンの新時代

2020年7月7日、LEXUSのフラッグシップモデル「LS」のニューモデルが世界初公開となりました。日本での発売は2020年初冬を予定しています。

 

LSは1989年のデビュー以来、30年以上にわたりLEXUSのフラッグシップを守。圧倒的な静粛性と快適性は乗ったことがある人なら納得いただけるはず。今回のニューモデルでもその静粛性と乗り心地の大幅な向上がはかられています。そして、単に静かに快適になったというだけではないのがLEXUSの進化であり深化なのです。

 

日本ならではの美意識を具現化

ますは新型LSの外観の主な変更点から見ていきましょう。新色の銀影(ぎんえい)ラスターは、時の移ろいや環境の変化の中で美しいと感じられる「月の道」をモチーフにしています。これは、満月前後の数日に見られる月明かりが海面上で細長い道となり、照らされた波のゆらぎのグラデーションが人を魅了する神秘的な自然現象です。ハイライトの美しい輝きと奥行きを感じる深い陰影感を演出しています。

 

アルミ蒸着を高密度で敷き詰める最新の塗装技術を用い実現したフラッグシップに相応しい新色となります。粒子感を感じさせない滑らかな質感は周囲の僅かな光を繊細にとらえ、様々な表情を見せる上質で特別なシルバーとなりました。

 

この新色だけでなく、新デザインでLEXUSのLを意識させる3眼ランプユニット。そして、そのクリアランスランプの下にはブレードスキャンAHSを搭載し、厚みのあるヘッドランプ形状により鋭く新しい表情を作っています。特徴的なスピンドルグリルのメッシュカラーはダークメタリックに変更され、よりフォーマルなシーンに配慮した上品さを表現しています。

 

リアスタイルはコンビネーションランプ内のメッキモールをピアノブラックに変更して厚みを感じるランプ形状としました。

 

Fスポーツではサブラジエーターグリルのガーニッシュをサイドまで回り込ませることでワイドなスタンスを強調させています。専用色のスピンドルグリルや20インチホイールなどのアイテムなどの採用でスポーティなイメージを際立たせました。

 

続いて、インテリア。

 

外観に合わせコーディネートされ、オーナメントに西陣や箔を新規に設定しています。西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きはまさに「月の道」。12.3インチのワイドディスプレイとスマートフォンを連携させることで画面操作、音声操作が可能なタッチディスプレイを採用しています。ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一し、視認性の向上と端正な印象の演出をしています。そして使用頻度の高いシートヒーターやステアリングヒーターの操作画面表示スイッチをセンターコンソールに追加するなど、細かな操作性の向上にも抜かりがありません。

 

Lexus Driving Signatureの深化、上質な走りの追求

新型LSの走行性についてはどうなのでしょうか? LEXUSのフラッグシップモデルには人の感性を大切にし、進化させることが求められます。ドアをあけ、シートに触れ、座ったときに感じる上質感、安心感。LEXUSの世界はそこから始まっています。今回のモデルチェンジでシート表皮の縫い位置をより深い位置に変更し、ウレタンパッドに低反発素材を採用するなど、細やかに「人」の印象の向上を目指し他進化をしています。

 

シャーシ側では新たにAVSソレノイドを開発し、可変減衰力により減衰力の最適化が計られています。さらにランフラットタイヤの剛性とスタビライザーバーの剛性バランスの見直し、エンジンマウント内のオリフィス変更による減衰特性の変更など、振動の吸収と新たなシートの座り心地がもたらす快適性は筆舌に尽くしがたいものです。ドライバーズシート、それ以外のシートそのどこに座っても感じることのできる「落ち着いた上質」こそがLSの世界といえます。

 

ハイブリッド車のLS500hの加速時のバッテリーアシスト量を見直し、使用頻度の多い走行領域での加速時にパワーアシスト量を増加しています。発進加速時のエンジン回転数も低減させ、余裕を感じさせながら静粛性を増す絶妙なセッティングが施されています。また、ガソリンエンジン車のLS500では使用頻度の多い走行領域でのトルクの立ち上がりを向上させ、加速時のパフォーマンスを大きく向上させています。

 

そのトルク特性の変化によって、シフトスケジュールをより効率よく見直すことに成功しました。各ギアでの加速領域の拡大に伴い、加速時の余計なシフトダウン頻度を低減しています。LS500h、LS500共にANC(Active Noise Control)/ESE(Engine Sound Enhancement)のチューニングの変更による静粛性の違いには驚かされるはずです。

 

LEXUS Teammateって何?

人の感性に寄り添った最新の高度運転支援技術を「LEXUS Teammate」と呼びます。これはクルマが人から運転を奪うのでも、人に取って代わるのでもなく、『人とクルマが気持ちの通った仲間のようにお互いを高め合い。共に走る』というトヨタ自動車独自の「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発されています。特にLEXUS TeammateではPerceptive(高い認識性能)、Intelligent(知能化)、Interactive(ドライバーとクルマの対話)、Reliable(信頼性)、Upgradable(ソフトウェア・アップデート)という5つの技術的特徴を備えています。

 

最新の高度運転支援技術によって、ドライバー監視のもと、高速道路などの自動車専用道路での運転において実際の交通状況に応じて車載システムが認知、判断、操作を適切に支援します。車線・車間維持、分岐やレーンチェンジ、追い越しなどをスムーズに実現します。ドライバーに信頼される安全優先の運転操作を追求し、アクセル、ブレーキそしてハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労軽減が可能となります。それによってより周辺に注意を払った安全な運転を可能としているのです。

 

また、最新の駐車支援技術によって駐車場でのハンドル操作、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジに至るまでの全操作を車輌が支援します。カメラと超音波センサーによる全周囲監視と俯瞰絵像による切り返し位置や目標駐車位置を常に表示して安全/安心でスムーズな駐車を実現しています。

 

他にも、2019年8月にマイナーチェンジしたRXで世界初採用したブレードスキャンAHSを初採用。対向車や先行車を眩惑させることなく適切な配光を行い、ハイビームの広い照射範囲で歩行者や標識の認識を可能としました。さらに高解像度で大型なデジタルインナーミラーを採用し、後方の視認性も向上させています。

 

初代LSから追求してきたものは一貫して変わらない

最後にLEXUS International 佐藤 恒治社長からのメッセージを紹介しておきましょう。

 

「LSは、フラッグシップとしてイノベーションを追求し、常にお客様に新しい技術や価値を提供してまいりました。今回発表した新型の開発においては、初代から一貫して突き詰めてきた静粛性と乗り心地をさらに進化させ、高度運転支援技術Lexus Teammateの採用により、安全かつ安心なこれまでにない移動体験を目指しました。ドライバーは、アクセルやブレーキ、そしてハンドル操作などによる疲労が低減され、より運転に集中できるようになります。またクルマとドライバーの関係を熟知した自動車会社だからこそ出来る、敏腕ドライバーが運転しているような乗り心地を実現した運転支援と、クルマとドライバーが対話し、常にお互いの状況を正しく把握できるHMI(Human Machine Interface)が安心をもたらします。さらに、その開発を突き詰める過程では車両の基本性能も飛躍的に向上し、進化を果たしました。LEXUSは、これからも人間中心の考えのもと挑戦を続け、お客様お一人お一人のライフスタイルを豊かにする体験をお届けして参ります」。

 

人の感性と上質なハードとのコラボレーションを具現化している新型LEXUS LS。人間とクルマのよりよい関係に期待が持て、その発売が待たれます。

 

 

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新型LSの進化点とは? 日本が誇るフラッグシップセダンの新時代

2020年7月7日、LEXUSのフラッグシップモデル「LS」のニューモデルが世界初公開となりました。日本での発売は2020年初冬を予定しています。

 

LSは1989年のデビュー以来、30年以上にわたりLEXUSのフラッグシップを守。圧倒的な静粛性と快適性は乗ったことがある人なら納得いただけるはず。今回のニューモデルでもその静粛性と乗り心地の大幅な向上がはかられています。そして、単に静かに快適になったというだけではないのがLEXUSの進化であり深化なのです。

 

日本ならではの美意識を具現化

ますは新型LSの外観の主な変更点から見ていきましょう。新色の銀影(ぎんえい)ラスターは、時の移ろいや環境の変化の中で美しいと感じられる「月の道」をモチーフにしています。これは、満月前後の数日に見られる月明かりが海面上で細長い道となり、照らされた波のゆらぎのグラデーションが人を魅了する神秘的な自然現象です。ハイライトの美しい輝きと奥行きを感じる深い陰影感を演出しています。

 

アルミ蒸着を高密度で敷き詰める最新の塗装技術を用い実現したフラッグシップに相応しい新色となります。粒子感を感じさせない滑らかな質感は周囲の僅かな光を繊細にとらえ、様々な表情を見せる上質で特別なシルバーとなりました。

 

この新色だけでなく、新デザインでLEXUSのLを意識させる3眼ランプユニット。そして、そのクリアランスランプの下にはブレードスキャンAHSを搭載し、厚みのあるヘッドランプ形状により鋭く新しい表情を作っています。特徴的なスピンドルグリルのメッシュカラーはダークメタリックに変更され、よりフォーマルなシーンに配慮した上品さを表現しています。

 

リアスタイルはコンビネーションランプ内のメッキモールをピアノブラックに変更して厚みを感じるランプ形状としました。

 

Fスポーツではサブラジエーターグリルのガーニッシュをサイドまで回り込ませることでワイドなスタンスを強調させています。専用色のスピンドルグリルや20インチホイールなどのアイテムなどの採用でスポーティなイメージを際立たせました。

 

続いて、インテリア。

 

外観に合わせコーディネートされ、オーナメントに西陣や箔を新規に設定しています。西陣織の銀糸やプラチナ箔の輝きはまさに「月の道」。12.3インチのワイドディスプレイとスマートフォンを連携させることで画面操作、音声操作が可能なタッチディスプレイを採用しています。ハンドルとセンターコンソールのスイッチ類を黒で統一し、視認性の向上と端正な印象の演出をしています。そして使用頻度の高いシートヒーターやステアリングヒーターの操作画面表示スイッチをセンターコンソールに追加するなど、細かな操作性の向上にも抜かりがありません。

 

Lexus Driving Signatureの深化、上質な走りの追求

新型LSの走行性についてはどうなのでしょうか? LEXUSのフラッグシップモデルには人の感性を大切にし、進化させることが求められます。ドアをあけ、シートに触れ、座ったときに感じる上質感、安心感。LEXUSの世界はそこから始まっています。今回のモデルチェンジでシート表皮の縫い位置をより深い位置に変更し、ウレタンパッドに低反発素材を採用するなど、細やかに「人」の印象の向上を目指し他進化をしています。

 

シャーシ側では新たにAVSソレノイドを開発し、可変減衰力により減衰力の最適化が計られています。さらにランフラットタイヤの剛性とスタビライザーバーの剛性バランスの見直し、エンジンマウント内のオリフィス変更による減衰特性の変更など、振動の吸収と新たなシートの座り心地がもたらす快適性は筆舌に尽くしがたいものです。ドライバーズシート、それ以外のシートそのどこに座っても感じることのできる「落ち着いた上質」こそがLSの世界といえます。

 

ハイブリッド車のLS500hの加速時のバッテリーアシスト量を見直し、使用頻度の多い走行領域での加速時にパワーアシスト量を増加しています。発進加速時のエンジン回転数も低減させ、余裕を感じさせながら静粛性を増す絶妙なセッティングが施されています。また、ガソリンエンジン車のLS500では使用頻度の多い走行領域でのトルクの立ち上がりを向上させ、加速時のパフォーマンスを大きく向上させています。

 

そのトルク特性の変化によって、シフトスケジュールをより効率よく見直すことに成功しました。各ギアでの加速領域の拡大に伴い、加速時の余計なシフトダウン頻度を低減しています。LS500h、LS500共にANC(Active Noise Control)/ESE(Engine Sound Enhancement)のチューニングの変更による静粛性の違いには驚かされるはずです。

 

LEXUS Teammateって何?

人の感性に寄り添った最新の高度運転支援技術を「LEXUS Teammate」と呼びます。これはクルマが人から運転を奪うのでも、人に取って代わるのでもなく、『人とクルマが気持ちの通った仲間のようにお互いを高め合い。共に走る』というトヨタ自動車独自の「Mobility Teammate Concept」に基づいて開発されています。特にLEXUS TeammateではPerceptive(高い認識性能)、Intelligent(知能化)、Interactive(ドライバーとクルマの対話)、Reliable(信頼性)、Upgradable(ソフトウェア・アップデート)という5つの技術的特徴を備えています。

 

最新の高度運転支援技術によって、ドライバー監視のもと、高速道路などの自動車専用道路での運転において実際の交通状況に応じて車載システムが認知、判断、操作を適切に支援します。車線・車間維持、分岐やレーンチェンジ、追い越しなどをスムーズに実現します。ドライバーに信頼される安全優先の運転操作を追求し、アクセル、ブレーキそしてハンドル操作からも解放され、長時間の運転における疲労軽減が可能となります。それによってより周辺に注意を払った安全な運転を可能としているのです。

 

また、最新の駐車支援技術によって駐車場でのハンドル操作、アクセル、ブレーキ、シフトチェンジに至るまでの全操作を車輌が支援します。カメラと超音波センサーによる全周囲監視と俯瞰絵像による切り返し位置や目標駐車位置を常に表示して安全/安心でスムーズな駐車を実現しています。

 

他にも、2019年8月にマイナーチェンジしたRXで世界初採用したブレードスキャンAHSを初採用。対向車や先行車を眩惑させることなく適切な配光を行い、ハイビームの広い照射範囲で歩行者や標識の認識を可能としました。さらに高解像度で大型なデジタルインナーミラーを採用し、後方の視認性も向上させています。

 

初代LSから追求してきたものは一貫して変わらない

最後にLEXUS International 佐藤 恒治社長からのメッセージを紹介しておきましょう。

 

「LSは、フラッグシップとしてイノベーションを追求し、常にお客様に新しい技術や価値を提供してまいりました。今回発表した新型の開発においては、初代から一貫して突き詰めてきた静粛性と乗り心地をさらに進化させ、高度運転支援技術Lexus Teammateの採用により、安全かつ安心なこれまでにない移動体験を目指しました。ドライバーは、アクセルやブレーキ、そしてハンドル操作などによる疲労が低減され、より運転に集中できるようになります。またクルマとドライバーの関係を熟知した自動車会社だからこそ出来る、敏腕ドライバーが運転しているような乗り心地を実現した運転支援と、クルマとドライバーが対話し、常にお互いの状況を正しく把握できるHMI(Human Machine Interface)が安心をもたらします。さらに、その開発を突き詰める過程では車両の基本性能も飛躍的に向上し、進化を果たしました。LEXUSは、これからも人間中心の考えのもと挑戦を続け、お客様お一人お一人のライフスタイルを豊かにする体験をお届けして参ります」。

 

人の感性と上質なハードとのコラボレーションを具現化している新型LEXUS LS。人間とクルマのよりよい関係に期待が持て、その発売が待たれます。

 

 

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レクサスの新型クロスオーバー「UX」の外観が公開!

2月27日、レクサスは3月6日〜18に開催するジュネーブ・ショーにおいて新型コンパクトクロスオーバー「レクサスUX」を公開すると発表。その外観写真とティザー動画を公開した。

 

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UXは、都会派コンパクトクロスオーバーとしてLEXUSのラインアップに新たに加わる。エクステリアでは、タフな力強さを強調する厚みのあるボディや、俊敏な走りを想起させる張り出したフェンダーにより、大胆かつ洗練されたエクステリアを実現。インテリアは、安心して運転できるコクピットと、視覚的な開放感で人とクルマの一体感が強調された。また、高剛性かつ低重心な新プラットフォームを採用し、クロスオーバーらしいシルエットを強調しながら、優れた操舵応答性・操縦安定性を実現している。

 

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ジュネーブ・ショーにおけるレクサスのプレスカンファレンスは、現地時間の3月6日(火)午前10時(日本時間:同日午後6時)に開始する予定。また、その模様は下記サイトにてライブ配信される。

 

https://livestream.com/LexusInternational/geneva2018(英語のみ)

 

 

 

レクサス、ミラノデザインウィークに出展!

レクサスは、2018年4月17日(火)~22日(日)にイタリア・ミラノで開催される世界最大のデザインイベント、「ミラノデザインウィーク2018」に出展。レオナルド・ダ・ヴィンチ記念国立科学技術博物館の一角、カヴァッレリッツェにおいて、「LIMITLESS CO-EXISTENCE」を開催する。

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通算11回目のミラノデザインウィーク出展となる今回は、複数の要素を融合させ、その相乗効果により、既成概念や限界を越えて新しい価値を生み出すレクサスの思想、“CO-(共)”をテーマに、お互いを深く理解し、認め、尊重し合うことで創造される、“Limitless”な(無限の可能性を秘めた)未来を表現することになる。これは、デザインには、平凡を非凡に変容させ、よりよい社会を創造する力があると確信するレクサスが目指す未来の姿でもある。

 

今回、スペースデザイナーとして参画する市川創太氏は、建築空間を緻密に計算するテクノロジーとデザインの融合させた作品を生み出すことで知られている建築家。革新的な探求を続ける市川氏の思想と、レクサスの思想が強く共鳴したことから、今回のコラボレーションが実現した。

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「LIMITLESS CO-EXISTENCE」のメイン・インスタレーションでは、すべての存在が誰一人として影にならないように「共存」する世界が象徴的に表現される。それにより、一見不可能にも思える「完全なる共存の状態」は、アルゴリズムによる緻密な設計で天井から吊るされた無数の糸に、たった一点の光源からひとつの影も作ることなく光を当てることで創り出されている。来場者はこのインスタレーションによって、共存と調和から生まれる可能性に満ちた未来を予感することができる。

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また、メイン・インスタレーションに加えデトロイト・モーターショーでワールドプレミアしたコンセプトカー「レクサス LF-1 Limitless」のデザインをモチーフとした独創的なインスタレーションを展示。進化するレクサスデザインの可能性を提示するほか、新進気鋭のシェフ3人によるミラノの著名なフードコーディネーター「ALTATTO」と市川氏のコラボレーションによる、味覚と視覚を刺激するフードも提供される。

 

さらに、同じく“CO-”をテーマとして開催された「レクサスデザインアワード2018」のファイナリスト12名による、4点のプロトタイプおよび、8点のプレゼンテーションパネルを展示。4月16日のプレスデーには、ファイナリストたちが作品のプレゼンテーションを行ない、グランプリの受賞者が発表される。

 

(イベント詳細は下記を参照)

LEXUS DESIGN EVENT 特設サイト https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_events/

LEXUS DESIGN AWARD ウェブサイト https://lexus.jp/brand/lexus-design/design_award/

公式ハッシュタグ

#LexusDesignAward、#MilanDesignWeek、#LexusDesignEvent

Lexus GS Fを精密に再現した1/18スケールのプレミアムなミニカーが登場!

本格的RC(ラジオコントロール)モデルや高品質なミニカーといったホビー製品の製造・販売を手掛けるトップメーカー・京商は、新旧の“日本の名車”をモチーフとしたレジン製ミニカーブランド「samurai」シリーズの新商品として、1/18スケールのレクサス GS Fを発売した。

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「samurai」は、同社が満を持して送り出す、1/12および1/18スケールのレジン製プレミアムミニカーのシリーズ。“日本の名車”をテーマに、美しいボディラインや高品質な塗装など、その商品を見た人すべてが「実車と錯覚した」と感じてしまう、まるで工芸品のような仕上がりが魅力だ。

 

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エモーショナルな『F』の世界を1/18スケール(全長:273mm/全幅:103mm/全高:80mm)に凝縮した姿は、まさに実車そのもの。特徴的なスピンドルグリルやエアダクト、『F』の意匠でもある4連のエキゾーストディフューザーなど、ベースとなったGSとは似て非なる、GS Fならではエクステリアはもちろん、インテリアに至るまで忠実に再現されており、実車同様、所有する歓びを感じさせてくれる。

ボディカラーは、ヒートブルーコントラストレイヤリング(600台限定)とグラファイトブラックガラスフレーク(400台限定)という2色での展開。実車オーナーはもちろん、レクサスファンならぜひとも手にしたい1000台限定生産モデルだ。

 

京商

● Samurai 1/18スケール Lexus GS F 1万5000円(税別)

 

 

レクサスのそのほかのモデルもミニカーでラインナップ!

「Samurai」シリーズでは、上で紹介したGS Fに加え、IS350 F SPORTやRX200t F SPORTといったモデルも用意されている。

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京商

● Samurai 1/18スケール Lexus IS350 F SPORT 1万5000円(税別)

 

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京商

● Samurai 1/18スケール Lexus RX200t F SPORT 1万5000円(税別)

 

また京商では、レクサスのさまざまなモデルを「Samurai」以外のミニカーシリーズでもラインナップ。中でも1/43スケールのダイキャストミニカーは、手頃な価格設定と多彩な車種&カラー展開が魅力で、大人のコレクションアイテムとしてもピッタリだ。

京商

●KYOSHO ORIGINAL 1/43スケールダイキャストモデル 各5800円(税別)

 

 

 

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