“20冠”達成のフェデラー、全豪OP決勝チリッチ戦の「ベストショット」はこれ!

テニスの全豪オープンは1月28日、男子シングルスの決勝を迎え、第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第6シードのマリン・チリッチ(クロアチア)をセットカウント3-2で破り、見事連覇を達成した。

フェデラーは同大会最多に並ぶ6度目の優勝。また、4大大会(グランドスラム)での勝利数は、記念すべき20勝目に達した。

 

テニス史上最高のプレーヤーと呼ばれる36歳が、また一つ大きな階段を登ったことになる。

表彰式では涙を見せたフェデラー。そんな彼の決勝でのベストショット(Shot of the Day)がこちら。

強力サーブで体勢を崩されるもすぐに持ち直すと、最後は前へ出たチリッチに対しバックハンドを一閃! ダウンザラインのスーパーショットに、チリッチもまったく手が出なかった。

 

昨年はフェデラー(全豪、ウィンブルドン)、ラファエル・ナダル(全仏、全米)のベテラン2選手が4大タイトルを分け合った男子テニス界。

 

2018年は果たしてどんな年になるのか。そして、日本人トップ選手である錦織圭や杉田祐一は世界の強豪にどのように立ち向かっていくのか。楽しみな一年が始まった。

フェデラーは今年も健在!「ノールック」で打ったミラクルショットが話題

現在開催中の全豪オープンに出場している世界ランキング2位のロジャー・フェデラー(スイス)。

テニス界の伝説とよばれるプレーヤーも36歳となったが、昨年は全豪とウィンブルドンを制して完全復活。連覇および通算6度目の優勝を目指す今回の全豪でも好調を維持している。

 

それを象徴するようなプレーが、4回戦のマートン・フチョビッチ(ハンガリー)戦で見られた。

サーブ&ボレーで前に出たフェデラー。フチョビッチとの“接近戦”で裏を取られるも、なんとラケットだけは反応していて、ノールックの背面ショット!後ろに目があるの??

 

結局ポイントにはならなかったが、余裕があるからこそこうしたスーパープレーが生まれることは間違いない。ちなみに、試合のほうも6-4、7-6、6-2のストレートできっちり勝利している。

テニスツアー最終戦でソックが絶好調!フェデラー相手に“面白プレー”連発

2017年のATPツアーもいよいよ最終戦。上位選手によるATPファイナルズがイギリス・ロンドンで開催されている。

 

世界ランキング1位のラファエル・ナダル(スペイン)が初戦後に怪我で大会を棄権した一方、同2位のロジャー・フェデラー(スイス)は安定した強さを見せている。そしてなんといっても、現在絶好調なのがジャック・ソック(アメリカ)だ。

これまで主にダブルスで実績を残してきたソック。2011年全米オープン混合ダブルス優勝、2014年ウィンブルドン男子ダブルス優勝、さらには2016年のリオデジャネイロ五輪でも混合ダブルスの金メダルを獲得している。

 

そんな彼が、今大会直前、第16シードで出場したロレックス・パリ・マスターズでマスターズ1000初優勝。世界ランキングを9位まで上げたことにより、同7位のスタン・ワウリンカ(スイス)の負傷欠場で空いた出場枠に滑り込むと、同5位のマリン・チリッチ(クロアチア)、同3位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)を下して見事準決勝進出を決めたのだ。

 

しかも、敗れた初戦のフェデラー戦でも、こんな面白プレーを見せていた。

フェデラーに与えてしまったチャンスボールに対し、お尻を向けるまさかの行為でミスを誘うと、第2セットにも流れの中から自然体の股抜きショット!こちらはフェデラーが鮮やかに対応したが、これだけを見ても圧倒的な調子の良さをうかがわせる。

 

準決勝の相手はまだ決まっていないが、チリッチ、ズベレフを破り“怖いものなし”の25歳がどこまで行けるのか楽しみだ。