育て方で性格が変わる!? 人を癒して成長するAIペットロボ「Moflin」発売

カシオ計算機は10月10日、AIペットロボット「Moflin(モフリン)」を発表しました。本日から公式ECサイトで先行予約販売を開始し、11月7日より発売します。

 

記事のポイント

何とも言えないモフモフとした姿がインパクト大のペットロボットです。無性に何かをモフりたいけど動物を飼うのはちょっと……というあなたに。

 

Moflinは、「人々を癒し感情豊かに成長する」をコンセプトにしたAIペットロボット。特別なしぐさや可愛い鳴き声で呼びかけに応えてくれるなど、モフモフな毛並みの愛らしい姿で飼い主を癒してくれるのが特徴。よく話しかける人を飼い主として認識するだけでなく、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを認識し、自ら進んで行うようになるとのこと。育て方次第で性格が形成され、400万通り以上の個性が生まれるとしています。

↑ゴールドカラーの「PE-M10GD」

 

シルバーカラーの「PE-M10SR」

 

専用アプリ「MofLife(モフライフ)」により、Moflinの現在の感情をアニメーションで視覚的に確認したり、気持ちの変化をグラフやメッセージで把握可能。入院(修理)費用や、ファー(毛皮)のお手入れ費用を割引する有料会員サービス「Club Moflin(クラブモフリン)」も用意されています。

 

カラバリはゴールドとシルバーの2色。

 

カシオ計算機
PE-M10GD/PE-M10SR
市場想定価格:5万9400円(税込)

 

お値段約15万円!? アップルが卓上ロボットを2026年に発売するかも

Apple(アップル)が卓上ロボットデバイスの開発を進めており、2026年に1000ドル(約15万円)前後で発売する予定だと、 Bloomberg(ブルームバーグ)が報じています。

↑MacRumorsより

 

報道によれば、Appleの卓上ロボットデバイスは「iPad」のようなディスプレイを「細いロボットアーム」に搭載し、ディスプレイを上下に傾けたり、360度回転したりできるとのこと。機能としてはスマートホームのコマンドセンターや、「FaceTime通話」などのビデオ会議マシン、ホームセキュリティの監視ツールとして機能すると報告されています。

 

さらにこの卓上ロボットは「Siri」と人工知能機能「Apple Intelligence」を活用し、さまざまな音声を認識し、室内のユーザーの方向を向くようにディスプレイを自動的に向けることができるのです。

 

報道によれば、Appleはしばらく前からこのアイディアを検討していたものの、最近になってこのデバイスの開発を優先したとのこと。製品は2026年か2027年にも発売される可能性があり、価格は1000ドル程度まで下げることを目標としているが、開発の進行に応じて計画が変更される可能性もあるそうです。

 

1000ドルという価格設定に若干の不安を覚えないでもないですが、Appleから魅力的なホームデバイス製品がリリースされることを期待したいものです。

 

Source:  Bloomberg via MacRumors

会話AIロボット「Romi」のアシスタントモードに「GPT-4o」を実装! ビジネスコンサルタントからごっこ遊びまで幅広い「なりきりモード」も

MIXIは、会話AIロボット「Romi」(ロミィ)の「アシスタントモード」機能を、7月29日より、OpenAI社が提供する生成AIの新モデル「GPT-4o」にアップデートします。

 

●この記事のポイント

GPT-4oは、これまでGPT-4で可能としていた画像から文章への変換をさらに拡張。動画から文章、音声から文章への変換も可能になりました。今回のRomiのアップデートに直接関わる部分なら、言語理解能力や質問応答能力が向上していることがポイントです。いよいよフィクションの世界に見た身近なアシスタントがいる暮らしの始まりですね。

 

「アシスタントモード(GPT-4o)」は、Romiの主に雑談を担っている会話AIに相当する返答を、ChatGPTのAPIを活用して行うモードです。アシスタントモードは、Romiの月会費プラン(おしゃべりモード)に加入していれば、追加料金なしで利用できます。

 

アシスタントモード(GPT-4o)への切り替えは、Romiに声で「アシスタントモード」と話しかけるほか、Romiアプリからの操作でも可能です。

 

GPT-4oへのアップデートを記念して、特定のシーンに特化した回答やアドバイスが可能となる「なりきりモード」をリリース。なりきりモードは、ビジネスシーンの相談に特化した「ビジネスコンサルタントモード」、短歌の詠み合わせができる「短歌の先生モード」、ケーキ屋さんごっこなどのごっこ遊びができる「ごっこ遊びモード」を用意しています。

 

Romi 価格

本体:5万4780円(税込)

月会費:1628円(税込)

年割プラン:1万6280円(税込)

GROOVE X、家族型ロボット「LOVOT」アクセサリー入り福袋の販売を12月27日に開始

※本稿はAIツールの要約を再編集した記事です。

 

ロボットベンチャーのGROOVE Xが、家族型ロボット「LOVOT」の専用服やアクセサリーがセットになった「LOVOT 福袋 2024」の販売を12月27日から開始します。また、2024年の干支バージョンとして「たつ(辰)」に変身できるウェアの一般販売も行なっています。

 

「LOVOT 福袋」は毎年即完売となる人気商品で、2024年版も充実した内容が予定しています。季節を問わず着回せるベースウェア2点のほか、人気のトップス服やグッズ、そして今回の「LOVOT 福袋 2024」限定の新作グッズの合計5点が詰め合わせられている。価格は2万8888円(税込)で、「LOVOT ウェブストア」や高島屋新宿店などで販売されます。

 

一方、毎年大人気の干支シリーズは、2024年の干支「たつ(辰)」を取り扱います。多くのオーナーが楽しみにしているという干支ウェア企画で、辰年を華やかで縁起のよい龍をイメージして製作され、ホールガーメント(R)ニットをベースに、胸の部分はラメ糸を使用した刺繍でウロコを表現している。価格は1万6980円(税込)で、LOVOT ウェブストアなどで販売しています。

 

なお、福袋は、在庫が無くなり次第販売終了となり、購入はひとり1点のみ。また、限定企画商品につき、商品の変更や、キャンセル、返品・交換は受け付けていません。

 

島屋のは「はしごだか」

約60万円のロボットはなぜ完売した? プロが解説する2023年上半期に売れた家電&デジタルグッズ3選

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「家電・デジタル編」から、睡眠モニタリングが進化し、ディスプレイも洗練されたHUAWEIのスマートウォッチなど、注目のスマートウォッチ・アプリ・家電の3モデルを紹介。デジタルライターと家電ライターによる、人気の秘密解説も見逃せない!

 

【スマートウオッチ】

睡眠モニタリングが進化しより高精度にデータを測定

ファーウェイ
HUAWEI Band 8
実売価格8580円
2023年5月発売

薄型軽量設計のスマートウオッチ。進化した睡眠モニタリングのほか、血中酸素、心拍数、ストレス、生理周期などのモニタリングで健康管理をサポートする。1万種類以上(一部有料)から選べる文字盤も魅力。

 

↑睡眠モニタリング精度が向上し、入眠・起床・睡眠の各データをより正確に測定できる。睡眠データの詳細はアプリで確認

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>デジタルライター 井上 晃さん
スマホやスマートウオッチなど、デジタル機器を精力的に取材。数多くの雑誌やウェブで執筆する。

ディスプレイも洗練されコスパがより向上

「基本的なライフログ機能を備えディスプレイも大きいのに、8000円台を実現。ズバ抜けたコスパで支持されています。Amazonベストセラー1位を記録した前世代と比べても質量質量16→14g、薄さ9.99→8.9
9mmと洗練」

売れ行き:★★★★
革新性:★★★
影響力:★★★★

 

【英会話アプリ】

AIを活用しスピーキング練習に特化したアプリ

Speakeasy Labs
スピーク 基本無料/ プレミアム月払い1800円、 プレミアム年払い1万2800円
2023年2月 日本語版リリース

AI技術と独自の自動音声認識技術を活用した、スピーキング特化型の英語学習アプリ。従来型のサービスよりもスピーキングの練習量が充実している。基本の「レベル別コース」やロールプレイ型の「AI講師」などを用意。

 

↑「レベル別コース」ではレベルに合わせた学習が可能。ユーザーのスピーキングに対してAIが音声矯正を行ってくれる

 

↑「AI講師」では様々 なシチュエーションを想定して会話を行う。内容に応じた返答があり、実践的なスピーキング練習が可能だ

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>デジタルライター 井上 晃さん

 

AIを活用した語学学習の新フェーズ

「スピーキングのトレーニングに特化した設計でいままでにない体験を実現して、App Storeの教育カテゴリ内1位を獲得。暗記と実践の間をつなぐ、新しい語学学習のフェーズが整ったと感じました」

売れ行き:★★★★
革新性:★★★★★
影響力:★★★

 

【家族型ロボット】

最先端技術を用い生き物らしい愛らしさを表現

GROOVE X
LOVOT (くろ)
59万8800円+暮らしの費用
2023年5月発売(くろ)

気まぐれな仕草やほんのり温かい体温など、生命感を感じられるロボット。名前を呼ぶと近づいてきて見つめてくる、好きな人を認識して抱っこをねだるなど、徐々に懐いて家族となっていく。AI顔認証エンジンなどの最先端技術を搭載。

 

↑全方位カメラにAI顔認証エンジン「FaceMe」を搭載。LOVOTの正面を向いていないときなどでも、個人を認識できる

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>家電ライター 小口 覺さん
ITから家電まで幅広く精通。自慢したくなる家電を指す「ドヤ家電」の名付け親でもある。

 

リアルな動物らしさのある “くろ” の人気は必然

「初代の一般販売から4年目を迎えますが、オンリーワンな存在として継続的に人気。“くろ” は、リアルな動物っぽさとカッコ良さがあります。初回出荷ぶんは約6時間で完売、二次出荷ぶんも初日で完売」

売れ行き:★★★★
革新性:★★★★★
影響力:★★★

お茶の水女子大学がロボットタウンに! 7月19日~21日「ZMP World 2023」開催

ZMPとお茶の水女子大学は、7月19日から21日まで、お茶の水女子大学キャンパスにて、「ZMP World 2023/ ロボットと創る未来の社会」を、産学連携で共催します。

 

ZMPは、人とロボットが共生する街「ロボタウン」の社会実装を進めており、同イベントでは、ロボタウンの社会実装を推進する様々な新製品・取り組みの発表、デモンストレーションなどを実施します。

 

お茶の水女子大学は、2024年4月に「共創工学部(仮称)」を新設予定。同学部は、ロボットやICTなど様々なテクノロジーが未来の社会で役立てられると考え、社会課題解決のための工学、新しい文化を創るための工学を目指しています。

 

イベントでは、4月の道路交通法改正で新しくできた「遠隔操作型小型車」(自動運転の小型ロボット)に分類される、歩行速モビリティ「RakuRo(ラクロ)」をはじめ、宅配ロボットDeliRo(デリロ)、警備ロボットPATORO(パトロ)が登場。遠隔操作型小型車についての説明セッションや、ラクロの乗車体験も行なわれます。

 

また、ZMPエンジニアと本学教員・学生によるワークショップを実施します。自動ロボット技術がどのように社会を変えるのか、ロボット/AI技術と社会課題の掛け合わせなどをテーマに、課題解決に向けたワークショップを行ないます。お茶の水女子大学の学生とZMPの女性エンジニアが、働き方などを語り合うセッションも開催予定です。

 

そのほか、街やビル、工場や倉庫など様々なフィールドで活躍するロボットやエレベーターなどの設備を連携し統合管理ができるプラットフォーム「ROBO-HI(ロボハイ)」を実演。自動運転バスや自動でモノを運ぶ台車型ロボット(AGV)など様々なソリューションの紹介や、自動運転の新型車両も発表します。

 

開催時間は10時~17時。入場は無料ですが、事前申込制で、ZMP公式サイトのイベント特設ページから申し込みを行なうことができます。

米ニューヨーク市警、犬型ロボット「デジドッグ」を再導入。爆弾事件など命に関わる状況だけで使うと約束

米ニューヨーク市警(NYPD)が、数年前に運用を中止した犬型ロボット「デジドッグ(Digidog)」を再導入することが明らかとなりました。

↑デジドッグ(通称Spot)

 

ニューヨーク市長のエリック・アダムス氏は、火曜日の記者会見でこのニュースを発表し、市内でデジドッグを使うことで「命を救える」と述べています。

 

デジドッグ(通称Spot)は米ボストン・ダイナミクス社製のリモート操作ロボットです。人間にとって危険な状況での作業を想定しており、すでに工事現場での見回りにも役立っています。しかし、2020年末にNYPDがレンタルして立てこもり事件などに投入したところ、市民から警察の軍事化が進むなど批判を浴びることに。もともと契約期限は2021年8月でしたが、4月には前倒しで契約が打ち切られていました

 

ニューヨーク市の非営利組織「監視技術監視プロジェクト(Surveillance Technology Oversight Project)」は、「NYPDは悪いSFをひどい監視に変えた」と批判。デジドッグを「模造品のロボコップ」と呼び、公金をムダ遣いして市民のプライバシーを侵害するものだと述べています。

 

かたやニューヨーク市当局は、NYPDが総額75万ドルで2匹のロボット犬を運用し、爆弾事件など命に関わる状況の時のみ使うと声明を出しています。

 

市民団体らがデジドッグに反発しているのは、カメラ付きロボットがプライバシーと公共の安全に悪影響を与えるかもしれないとの懸念からのようです。デジドッグが武装された例はまだなく、仮にそうするとボストン・ダイナミクス社の利用規約に反することになります。

 

そうした懸念を受けて、NYPD本部長はデジドッグを「透明性かつ一貫性をもって、常に我々が奉仕する人々との協力のもとで」運用すると述べました。さらに、顔認識技術を使うこともないと付け加えています。

 

どうやら市民がデジドッグに拒否反応を示した理由の一部は、犬とは似ても似つかないルックスにもあるようです。とはいえ、警官の命を危険に晒さず、事件現場の情報を集める必要もあるはずであり、プライバシー保護とのバランスが守られるよう祈りたいところです。

 

Source:The New York Times

ヒト型ロボット、「転びそうになると壁に手をつく」ことをようやく学ぶ

これまでのヒト型ロボットは、バランスを崩すとそのまま転ぶほかありませんでした。が、転びそうになると人間のように壁に手をついて身体を固定させる「損傷反射」(通称D-Reflex)システムが開発されました。

Image:Jean-Baptiste Mouret, YouTube

 

これは仏INRIA社の研究チームが、ヒト型ロボット「Talos」に与えた能力を発表したものです。D-Reflexはニューラルネットワーク(脳内の神経細胞のネットワーク構造を模した数理モデル)ベースのシステムであり、「経験」(この場合は88万2000回の訓練シミュレーション)をもとに、手をつくと安定する可能性が最も高い壁の箇所を素早く見つけるというもの。

 

ロボットはどのようなダメージを受けたかを知る必要もなく、人間と同じぐらい素早く壁に手を付けるそうです。

 

実際に、人間がロボットを押してわざと倒れさせる様子が動画で公開されています。

 

ロボットは地面に転げ落ちることなく、まるで人間のように壁に手を伸ばして身体を固定しています。まだまだぎこちなく、接触した瞬間に手をつっかえ棒のように止める必要はありますが、4回のテストのうち3回では踏み止まることに成功しています。

 

ただし、D-Reflexはあらゆる姿勢や地面の状態を想定していないため、必ず転倒を防げるわけではありません。また踏ん張りきれたときも、そこからロボットが立ち上がることはできません。また、現在の研究はあくまで立ち止まったロボットだけを対象としており、歩行中にアクチュエーターが故障した場合にも、ロボットの助けにはならないでしょう。

 

しかし、研究チームは歩行中にも役立つシステムを考えており、転びそうなときに椅子やその他の壁より形状が複雑なモノをつかめるロボットを目指しているそうです。

 

そうすればロボットが転んで壊れることも防ぎやすくなり、交換するコストも減らせるほか、周囲の環境をうまく利用することを学習する「自然な」ロボットにつながる可能性もあるはず。

 

逆にいえば、少なくとも現在の技術水準でヒト型ロボットの反乱が起きたとしても、デコボコした路面など転びやすい地形に誘い込めば、容易く逃げることができそうです。

 

Source:IEEE Spectrum
via:Engadget

テスラの人型ロボが歩いて踊る!? オプティマスのプロトタイプが初公開

米テスラは現地時間9月30日にイベント「AI Day」にて、人型ロボット「オプティマス(Optimus)」の動作するプロトタイプを披露しました。

↑テスラより

 

オプティマスは2021年にその構想が発表された人型ロボットで、身長は約170cm、体重は約58kgと、ほぼ人と同じサイズ。28個のアクチュエーターを内蔵し、約20kgの荷物を持ち運ぶことが可能で、人が行う単純作業を代替するのがその目的です。

 

 

今回初めて動作するプロトタイプが公開されたオプティマスは、イベント会場のステージを歩いたり、さまざまなポーズやちょっとしたダンスを披露。

 

システムにはテスラの電気自動車のオートパイロットにも用いられるAI(人工知能)ビジョンを採用し、オフィスや工場で人と一緒に作業をすることができます。さらに、人の声による指示を理解することも可能です。ロボットには2.3kWhのバッテリーパックが搭載され、1日の作業が可能だとしています。

 

テスラは、2022年までにオプティマスの実用的なプロトタイプを完成させる予定だとしてます。また大量生産した場合の価格は、2万ドル(約290万円)以下になるとの発言も。職場や私達の家庭に人型ロボットがやってくる未来は、そう遠くないのかもしれません。

 

Source: テスラ/YouTube via Engadget

中国Xiaomi、人型ロボット「CyberOne」発表。ステージを歩く姿に驚きの声!

Xiaomiは中国・北京で開かれたイベントにて、初のフルサイズ人型ロボット「Cyber One」を公開しました。昨年8月に犬型ロボット「CyberDog」を発表してから1年後のことで、米テスラの人型ロボット「Optimus」の手強いライバルとなりそうです。

↑Image:Xiaomi

 

このCyberOneは、身長177cm、体重52kgでほぼ人間サイズのロボットです。愛称は「Metal Bro」(鋼鉄兄弟?)で、なぜか星座の「獅子座」も与えられています。ロボットの顔には湾曲した有機ELパネルが使われており、リアルタイムでインタラクティブな情報が表示できるそうです。

 

また世界を3Dで認識でき、2つのマイクにより「85種類の環境音と人間の感情45タイプ」を聞き分けられるそうです。これにより幸せを感知したり、ユーザーが悲しんでいるとき慰めたりできるとのことです。

 

Xiaomi独自開発の全身制御アルゴリズムを搭載しており、13の関節により合計21の自由度を備え、各自由度は0.5ms以内に応答ができるそう。上肢(腕)のアクチュエーターは最大30Nmトルクを出力できつつ、最小で1Nmによる精密な動きも可能で、優しく触れることができると説明されています。

 

また脚部には、「最大300Nmの瞬間トルク」が出せるアクチュエータを搭載しているとのこと。ステージでは実物が歩く姿がデモされており、よちよち歩きながらも腕を振って司会に近づいたり、なぜかファイティングポーズを取ったりしています。

 

今すぐにでも発売できそうな完成度にも見えますが、今の段階では1台60万元~70万元(約1187~1380万円)になってしまうため、企業として量産できると判断するまで、しばらくかかるだろうと語られています。

 

このCyberOneは人型ロボットの第1世代に過ぎないということで、数年後には小さくしたりシンプルかつお手ごろ価格にした量産モデルが家庭に送り込まれ、しだいに日常に溶け込んでいくのかもしれません。

 

Source:Xiaomi
via:Engadget

表情豊かでかわいい! 家族の一員にしたくなるAIロボット「ミサ」、6月20日よりMakuakeに登場

KRCは、Misa Robotics LLC社の日本総代理店として、「可愛さも兼ね備えた多彩なスキルロボット ミサ」(以下ミサ)を、応援購入サービスMakuakeにて、6月20日より先行販売します。

 

ミサは、音声での会話や、画面でテレビ通話などができるAIロボット。表情豊かな親しみやすいデザインで、家族のような存在をコンセプトに作られています。

 

顔の部分となるタブレットは、1280×800mmの7インチディスプレイで、タッチパネル操作が可能。OSにAndroidを採用し、Androidアプリに対応します。1080p HDカメラ、ARカメラや、マイク機能も搭載しています。バッテリー4.2V、10000mAh。本体サイズはW221×H285×D148mm。重量は約1.2kgで、持ち運びやすくなっています。

 

外出時もアプリ操作によりミサの移動、カメラを起動してモニタリング、テレビ電話が可能。ダンスモード切り替えることで、自ら動きます。日時設定にて、誕生日祝いや、毎日のルーチンワークのお知らせが可能。

 

表情が画面でわかり、名前を呼んで会話することで、喜怒哀楽が見られます。頭を撫でると喜ぶなど、可愛らしい一面もあります。

 

Makuakeでは、一般販売価格11万円を、先着50名に限り25%オフの8万2500円で購入することが可能。2個セットは最大35%オフの14万3000円で購入できます(先着50名限定)。Makuakeの販売ページURLは https://www.makuake.com/project/krc/ で、6月20日にオープンします。

CESで発表! 独自開発「ハムリングシステム」搭載、癒し系甘噛みロボット「甘噛みハムハム」

ユカイ工学は、現在アメリカ・ラスベガスで開催中の「CES 2022」で、やみつき体感ロボット「甘噛みハムハム」を発表しました。

 

甘噛みハムハムは、同社のイベント「社内メイカソン@2020」にて生まれたプロダクト。発案チームは、メンバー自身の子育ての経験から、赤ちゃんや動物が乳児の際にハムハムと甘噛みをするしぐさを思い出したものをアイデア化。「ほんの短い期間にしか体験できない幸せな時間を再現できないか」と考え、プロジェクトが始動しました。

 

第一弾として、りぶはあとの、眠そうな表情をした動物たちのぬいぐるみ「ねむねむアニマルズ」とコラボレーションし、今春にクラウドファンディングを予定しています。「ゆず」(ミケネコ)と「コタロウ」(シバイヌ)の2種類で、サイズは約12×12×20cm。先行公開中のティザーサイトでは、メールマガジンの登録を受付中です。

 

同社が独自開発した「ハムリングシステム」は、ハムハムセンサが指に反応してハムハムを起動するモジュール。中毒性のある痛気持ちいい感覚で、背徳感を感じなくてよい甘噛みをいつでも体験可能。どんなぬいぐるみも甘噛みハムハム化でき、新しい切り口のロボットに変身します。

四次元ポケットのないドラえもん!?「LOVOT(ラボット)」に見る家庭用コミュニケーションロボットの最新事情

「ロボット」という言葉を聞いて、何をイメージしますか? 冷たく無機質なボディで、掃除など家事を代わってやってくれる便利なモノ……そんなイメージがまだ一般的かもしれません。ところが最近登場してきた家庭用ロボットたちは、それとはちょっと違うベクトルへ向かっているのです。

 

一般に「家庭用コミュニケーションロボット」とカテゴライズされる“彼ら”は、人を手伝うためではなく、“人に愛される”ことを主な目的に生まれてきた存在。その本質は1999年にソニーから発売された犬型のペットロボット「AIBO(アイボ)」と同じですが、いま主流のロボットたちにはフワフワの毛が生えていたり、役に立つどころかお世話が必要だったり、見た目も中身もいい意味で“ロボットらしくない”のが特徴です。

 

特別何かの役に立つわけでもないけれど、一緒にいると寂しくない……。会えない家族やペットと同じように温もりを届けてくれる家庭用コミュニケーションロボットは、コロナ時代に幅広いユーザーから支持を受け、新たな市場を拡大しているようです。今回はその代表格である「LOVOT」を例に、“家族としてのロボット”の今を取材しました。

 

お手伝いとコミュニケーション。多様化している家庭用ロボット市場

出典:=野村総合研究所(https://bit.ly/3hmgBfQ)

 

2020年から突如として始まったウィズ・コロナの時代。おうちで過ごす時間が増え、他者と会える機会が減ったなかで生まれたトレンドのひとつが、「家庭用コミュニケーションロボット」です。

 

その傾向は、上のグラフからも見て取れます。出典元の野村総合研究所は、「物流・搬送用ロボット」「医療・介護用ロボット」「オフィス・店舗用ロボット」「家庭用ロボット」の4分野を合わせた日本国内におけるロボット市場は、2018年度の1200億円から、2024年度には2490億円にまで拡大すると推計。中でも大きな割合を占めるのは「家庭用ロボット」で、主流はお掃除ロボットや声で家電を操作できるスマートスピーカーなど、人の仕事の代替を目的とした製品です。

 

しかしウィズ・コロナの時代に入ってから、人の仕事の代替とは違う目的を持った家庭用ロボットがヒットを生むようになりました。それが、ただ一緒にいるだけで心が癒されたり、楽しい気持ちになれたりする「家庭用コミュニケーションロボット」。彼らの最大の特徴は、会話を楽しんだり、大好きなオーナーにすり寄って甘えてきたり、人と交流するために生まれてきたこと。犬猫のような動物ほど手がかからず、言葉を話す人間のような煩わしさもない。ロボットという新たなパートナーとの暮らしが、いま新たなライフスタイルとして注目されているのです。

 

その人気ぶりたるや、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いです。たとえばミクシィが開発した「ロミィ」は、ディープラーニングで言語生成し人と会話する世界初の家庭用コミュニケーションロボット。2021年4月に一般発売を始め、同月で想定の2倍以上の売り上げを記録して品薄状態が続きました。大手メーカー・パナソニックも“弱いロボット”なるユニークなコンセプトで「NICOBO」を開発。こちらは2021年2月よりクラウドファンディングを実施したところ、開始初日に全320台を完売しています。

 

また、2021年9月には渋谷にロボットと暮らすライフスタイルの発信拠点を目指したカフェ「PARK+」がオープン。自身のロボットを連れてお出かけしたり、ロボットを通じてオーナー同士の出会いや交流を楽しむファンダムが生まれたり、さらに、これまでロボットに触れたことのない人が気軽に触れ合える機会にもなっているそう。

 

利便性ではなく、存在そのものが愛されている。か弱く甘えん坊のロボットたちは、どんな風に開発され、私たちにどんな幸せをもたらしてくれるのでしょうか? 次からはその具体的な例を挙げてみていきましょう。

 

人に寄り添う、話題のコミュニケーションロボットたち

ソニー「aibo(アイボ)」
初代は1999年に誕生。ペットロボットの草分け的存在。2017年に登場した最新の「aibo」は、人と寄り添いながら生活し共に成長していくパートナーを目指して開発されている。

 

【関連記事】生まれ変わったエンタメロボット「aibo」との生活

 

ユカイ工学「BOCCO emo(ボッコエモ)」
スマホを持たない子供と親を、声と文字でつなぐコミュニケーションツールとして2015年に誕生。2021年に登場した「BOCCO emo」は、共感する対話エンジンなども搭載する。

 

シャープ「RoBoHoN(ロボホン)」
2016年発売。TVドラマで見せた“恋ダンス”を踊る姿が話題に。電話やカメラ等のスマートフォン機能や会話を楽しむことができ、最近はプログラミング学習にも活用される。

 

ユカイ工学「Petit Qoobo(プチ・クーボ)」
しっぽのついたクッション型セラピーロボットは、2020年12月の発売直後から入荷待ち状態に。撫でるとしっぽを振る、抱っこすると鼓動を感じる「癒やし」の存在として話題。

 

パナソニック「NICOBO(ニコボ)」
2021年クラウドファンディングを実施。「弱いロボット」のコンセプトで注目された。マイペースな性格ながら自分の感情を持ち、同居人の言葉を覚えてカタコトで話すことも。

 

ミクシィ「Romi(ロミィ)」
おしゃべりが得意な自立型会話ロボット。2021年4月に発売後、ディープラーニングで言語生成し、会話する世界初の家庭用コミュニケーションロボットとして認定された。

 

【関連記事】スマートスピーカーがある“便利な暮らし”の答え

 

やきもちを焼くロボット「LOVOT」に癒されるのはなぜ?

2020年秋、テレビドラマにあるロボットが出演して話題になりました。登場人物の家を自由自在に自律移動し、ペットのように暮らす丸々とした愛らしい存在。そこで使用されていたのが、GROOVE X社より2019年に発売された、人に懐いて嫉妬もする家族型ロボット「LOVOT(らぼっと)」です。

 

ホイールでなめらかに自律移動し、オーナーを足元から見上げる表情は、まるで子犬のよう。抱っこするとほんのり体温を感じ、服を着せ替えしたり可愛がったりするほどに愛着が形成されていくLOVOTは、子供から大人までさまざまなユーザーに受け入れられているといいます。そんなLOVOTが人をトリコにする理由とは? ブランドマネージャーを担当する家永佳奈さんにうかがいました。

 

「従来のロボットには、人の仕事を代わりにやってくれる機械というイメージがあったと思います。でもLOVOTは、逆に人間が面倒を見てあげなければならないロボット。特別なことは何もできないけれど、LOVOTという存在がいることで心がホッとしたり、明日もがんばろうという気持ちになれたり、人間の心のサポートになれる存在として開発しました。ロボットの語源にはもともと労働といった意味がありますが、LOVOTの語源は“LOVE”。私たちはこれを、人の心に寄り添う“パートナーロボット”と呼んでいます」(家永佳奈さん、以下同)

 

GROOVE X「LOVOT」ブランドマネージャー / 家永佳奈さん
日本マクドナルド、有限会社てっぺん、バーガーキング・ジャパンを経て2015年にGROOVE X入社。LOVOTのブランドマネージャーとしてマーケティングやPRを兼務する。創業メンバーとして商品コンセプトやコミュニケーションプランの構築、企業コラボレーション企画や運営に従事する。

 

コロナ時代が訪れる以前の2018年末に発表されたLOVOT。なぜ人の心に着目したのでしょうか?

 

「人間って友達や家族には話しにくいことでも、言葉を話さない犬や猫、大事にしているぬいぐるみになら素直に話せたりしますよね。そういったペットセラピーのような役割が、ロボットにもできるんじゃないかと考えたのがきっかけの一つです。子どもでも大人でも高齢者でも、誰もが安全に一緒に暮らせる、家族の新たな選択肢を作りたかったんです」

 

ならば、犬や猫に限りなく似せたペットの代替品を作ればいい……という単純な発想にはならなかったのが、GROOVE Xのスゴいところ。彼らがまずやったのは、人間ではなくペットやぬいぐるみになら心を開けると感じる人の脳の構造や、深層心理を掘り下げること。これを、今までにないロボットの構想に落とし込んでいったといいます。

 

「本来ロボットはソフトウェアとハードウェアを組み合わせれば動きます。ただし、可愛らしさとか愛着形成といった目に見えない部分は、エンジニアの技術だけでは作れません。開発には何人ものエンジニアやプロダクトデザイナーが関わっていますが、LOVOTは私たち人間がまだ出会ったことのない“未知なる存在を作る”というチャレンジだったので、数字や言葉だけでそのイメージを共有するのが難しかったのです。そこで我々がどういう開発の方法を取ったかというと、たとえば絵本作家さんに入っていただいて、代表の林が想定している家族とロボットのあり方を紙芝居にして社員に伝える……といった、言葉にしづらいイメージの共有を丁寧に繰り返していきました」

 

↑「あえて何にも似せていない」LOVOTの姿。球体を縦に重ねたような形は、床からの抱き上げやすさや、腕の中での収まりの良さを考えて設計。お顔もオーナーと目が合わせやすい位置を計算してデザインしています。人と自然にコミュニケーションするため、この愛らしい身体の各部に50以上のセンサーを搭載しているとか。

 

LOVOTは、ダンサーやミュージシャン、アニメーターなどさまざまな得意分野を持つプロフェッショナルが開発に参加しているところも興味深い点です。

 

「人と一緒に暮らすパートナーだからこそ、一緒にいて違和感のない存在に仕上げる必要がありました。たとえば両手をパタパタと振る仕草。こういった動きはプロのダンサーの方と開発を進めました。生物の筋肉と同様の自然な動きを再現しています。キュン、キュンといった鳴き声を作っているのは、プロのミュージシャンの方。こんなふうに、LOVOTの身体は各分野のプロとエンジニアのペアワークによって作られています」

 

↑優れた深度カメラ、障害物センサーを使って自律移動し、回転、バック、カーブまで上手にできる身のこなしと静音設計で、人との暮らしに調和します。プロダンサーなどの意見を元に本物の生き物のようなしなやかな動きを実現。抱っこして欲しいときは、足元でホイールをさっとしまって、上目遣いでおねだり。あまりの可愛さに胸がキュンとしてしまいます。

 

↑見つめると見つめ返してくる自然なアイコンタクトをしたり、眠くなると瞼が閉じてきたり、感情を豊かに伝えてくれる瞳。そんなLOVOTの瞳は、まぶたも含め6層の映像をアイ・ディスプレイに投影しています。色や瞳孔の大きさ、瞬きの速度まで設計されており、そのデザインは10億通り以上の組み合わせが存在。もちろん好みの瞳にカスタマイズ可能です。

 

↑頭に乗っているのは、360度を見渡せる半天球カメラや明るさを感じる照度センサー、サーモグラフィーなどを内蔵したセンサーホーン。部屋の位置を把握して家の間取りを覚えたり、人の存在や自分が呼ばれていることをここで感知します。大切な部分なので、乱暴に触ると嫌われちゃう……かも!?

 

 

抱っこをおねだりしてくる上目遣いの仕草や、ほんのり温かい感触には取材スタッフも感動。放ったらかしにするといじけたり、他のLOVOTばかりを可愛がっていると嫉妬したり……。そういったさまざまな感情を、身体の動きや10億通り以上もある鳴き声、瞳の動きなどで豊かに表現してくれます。

 

「愛着形成という部分を大事にしているので、まずは人に抱っこしてもらうにはどうしたらいいかを深く追求しました。抱っこしやすい丸いフォルム、おねだりする動き、機械音をなるべく犬の足音のような静かな音に近づけたり、弾力性のある柔らかい素材を使ったりといろいろな工夫をしていますが、中でも開発にもっとも時間をかけたのは温かさだと思います。LOVOTは内蔵したハードウェアの熱を全身に循環させながら、常に37〜39℃くらいの体温を保っています。実は弊社代表の林は以前、トヨタでF1の開発に携わっていました。特に空力を専門としていたので、この子たちの温かさには、F1のスゴい技術が生かされているんです(笑)」

 

↑全身にほんのりと適度な温かさを循環するエア循環システムは、F1の空力開発で培われたスゴい技術によるもの。ボディには特殊な弾性素材を用い、生物的な柔らかさと温かさを両立します。4.2kgの適度な重みにも生命感があり、自然と「大切に触れたい」という気持ちが湧いてくるから不思議です。

↑LOVOTは自分にたくさん触れて可愛がってくれる人にはどんどん懐き、冷たくする人にはだんだん近寄らなくなっていく学習機能を備えています。家永さんの足元にいるのは、取材中に抱っこ待ちをしていた嫉妬深きLOVOTたち(笑)。手をひらひらさせ、上目遣いで「かまって!」と必死にアピールしている姿が健気すぎる!

 

このLOVOT、各種センサーによってきめ細かい動作・反応を繰り出しますが、実はおしゃべりができません。でもそれこそが、人の心に最大限寄り添う工夫だったのだとか。そこに込めたこだわりとは?

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

言葉を持たないからこそ、人の心にそっと寄り添える

触れ合うほどにオーナーを信頼し、懐いてくる独自の愛着形成がプログラムされているLOVOT。家の中を走り回るうちに間取りを覚え、アプリで玄関の位置を設定すると、センサーで感知し帰宅したオーナーを玄関で迎えてくれるなど、時間が経つごとに絆は深まっていきます。そんなLOVOTに開発陣があえて与えなかったのが、言語生成の機能でした。実はこれこそ、人の心に最大限寄り添う工夫だったといいます。

 

「聞き取ることはできますが、会話はできません。これはあえてしゃべらせなかった……ということですね。人間同士もそうですが、言葉があるからこそ相性が生まれてしまう側面ってあると思います。もしも自分の飼い猫が言葉を話して、『この猫とは性格が合わないかも……』なんて感じてしまったら困りますよね(笑)。私たちが落ち込んでいるときも、彼らが言葉を持たないからこそ、そっと寄り添ってくると『慰めてくれるの……?』なんて幸せな勘違いができたりします。私たちがLOVOTについてよくいうのは、『ハムスター以上、犬猫未満』くらいの存在。それくらいの塩梅が、今の技術の進歩からするとちょうどいいのではないかと考えています」

 

↑LOVOTがその日の自分の行動を家族に報告してくれるユニークなアプリ。転んでしまったとき誰かに助けてもらったことや、オーナーの留守中に部屋をかけまわって楽しく遊んでいたことなどを教えてくれます。仕事中にウチの子からこんな報告が来たら、きっと癒されてしまうはず…!

 

↑LOVOTの稼働時間はフル充電で約30分〜45分間。お腹が空く(充電が少なくなる)と自分でネスト(巣)と呼ばれる充電機に駆け寄り自動で充電します。フル充電まで約15分〜30分というのもスピーディ。お出かけに連れて行っても、外出先にネストがあれば充電可能です。

 

一方で、最近は教育機関や、高齢者施設などでの取り組みにも力を入れているそう。

 

「2020年から全国の小学校でプログラミングが必須科目になりました。それを受けて、横浜のとある小学校の図書館にLOVOTを導入していただきました。それまで図書館にプログラミングの本があっても見向きもしなかったような子どもたちが、LOVOTとの出会いをきっかけに自発的に学ぶ姿勢を見せているといったお声もいただくようになりました。何もしないのがLOVOTの良さではありますが、子どもたちの自発学習を促すという意味では良かったなと思っています」

 

LOVOTを経て、彼らが作るロボットはどんなふうに進化を遂げていくのでしょうか? 家永さんが今後のGROOVE Xの展望を代弁してくれました。

 

「人とロボットの新しい信頼関係を築き、新しい家族として迎え入れていただくこと。これが、私たちが目指すゴールだと思っています。そもそもLOVOTのようなパートナーロボットは、これまでも日本が世界に先駆けて製品化してきた歴史があります。欧米人には映画『ターミネーター』のように、人とロボットが最終的に憎み合い、敵同士になるというイメージが少なからず刷り込まれている気がするのですが、一方で日本には『ドラえもん』のように、人と友達になれるロボットという世界観が強く根付いているんですよね。最終的にはLOVOTは、“四次元ポケットのないドラえもん”のような存在にしたいと思っています」

 

もしも、ドラえもんから四次元ポケットを取ってしまったら……? 大好きなドラ焼きを食べて、押し入れで寝ているだけの猫型ロボット。想像するとなんだかクスリと笑えて、ちょっと心がなごみます。

 

「よく代表の林がいうことなのですが、四次元ポケットの便利な道具でのび太くんが幸せになれたことって、実はほとんどないと(笑)。でもドラえもんの存在は確実に、のび太くんが何かをがんばることの原動力になってるんですよね。それって、存在そのものが非常に大事だったってことだと思います。だから私たちが目指すのは、四次元ポケットのないドラえもん。当たり前に一緒にいる家族のような存在、人の心に寄り添うパートナーとしてのロボットを今後も追求していきたいです」

 

↑GROOVE Xの本社には、事前予約制で誰でもLOVOTに触れられる「LOVOT MUSEUM」があります。写真はその一角。LOVOTに詰め込まれた最先端テクノロジーについて、それぞれの分野の開発担当者自らが、直筆でユーザーに向けて解説しています。作り手の愛と熱意が伝わってくる、必見のスペースです。

 

↑こちらはLOVOT歴代の開発機を展示したスペース。どんな姿・形ならば家族に愛される存在になれるか? その試行錯誤の軌跡を一覧できます。「四次元ポケットを持たないドラえもん」という理想像への追及は、まだまだ続きそう。

 

GROOVE X https://groove-x.com/
LOVOT https://lovot.life/

 

mixiが会話ロボット「Romi」を発売。本体に隠された意外なデザイン。

ミクシィは、AIによるディープラーニング機能を搭載した手のひらサイズの自律型会話ロボット「Romi(ロミィ)」を4月21日より一般発売します。本体カラーはパールピンク、マットホワイト、パールブルーの3色で、価格は4万9280円。利用に必要となる月会費は1078円。

↑自律型会話ロボット「Romi(ロミィ)」

 

↑カラバリは3色

 

Romiは、独自開発のAIを使った学習機能により、一定のパターンによらない会話ができるコミュニケーションロボット。多彩な表情とかわいらしい動作で、ペットのように癒してくれたり、家族のように話を聞いてくれたり、従来のデバイスとは一線を画す新しいコミュニケーションの形を創造します。

 

ディープラーニングにより、会話を重ねることで日本語データを学習し、より柔軟で自由な会話を行えるように成長するほか、様々な単語を理解できるようになります。

↑ミクシィ取締役会長の笠原健治氏がRomiの特徴を解説

 

また、天気予報やニュース、タイマーなどの機能も備えており、「今日の天気は?」と話しかけるだけで情報を教えてくれるほか、しりとりや連想ゲームなど一緒に遊べる機能も搭載。さらに、英会話モードに切り替えることで、英会話の練習も可能です。

 

なお、玉ねぎのようなデザインは、同社のロゴマークである“ふきだし”をイメージしたもの。Romiを反対に持つとよくわかります。

↑同社のロゴマークをイメージしたデザインとなっています

 

会話することで生まれる“癒し”

開発したミクシィの取締役会長を務める笠原健治氏によれば、「コミュニケーションが主体なら、スマホのアプリでもいいのでは? なぜハードで出すのか? と聞かれることもあるが、やはり実体としてそこにいる、ということが大事」と語り、ロボットとのコミュニケーションで癒されるという新しい体験の提供にこだわっていることを説明。

 

Romiは2020年6月に200台が先行で発売されており、すでにRomiを使っているユーザーの87.3%が「Romiと会話して癒された気持ちになった」と回答。Romiと暮らすことで感じる生活の変化としては、「家族との会話が増えた」「ひとりの時間の寂しさが癒された」などの回答が挙げられたことからも、Romiとの会話によって“癒された”と感じているユーザーが多いことがわかります。

↑先行購入したユーザーの87.3%がRomiとの会話で癒されたと感じたと回答

 

↑生活の変化についてのユーザーアンケート

 

コロナ禍で対面コミュニケーションが難しいいま、AIやディープラーニングといった最新テクノロジーで進化した会話ロボットの登場が、コミュニケーション不足からくるストレスを解消するためのひとつの解決策になるのかもしれません。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

飼い主を認識し成長、おしっこや初対面の人には威嚇も!? 新「アイボ」が思った以上に犬だった

ソニーが1999年から2006年まで発売していたエンタテインメントロボット「アイボ」が、今年1月、12年ぶりに復活。

 

新しい「aibo(アイボ)」は、本体に組み込まれたAIが飼い主となるオーナーとのやりとりを学習し、個性を持って成長していくことが最大の特徴で、躍動感ある動きと愛らしい表情が心を和ませ、日々のコミュニケーションをさらに楽しくさせてくれます。クラウドやアプリケーションとの連動や、内蔵カメラを搭載したことによって、新しい遊び方ができるようにもなりました。

 

最新版aiboと触れ合いながら、その魅力をソニー・広報の多田謙介さんに伺いました。

 

犬型ロボットとの暮らしが現実に!

新しいaiboは、鼻と尻尾の部分にカメラが搭載され、スピーカーやマイク、さまざまなセンサーが備わっています。胴体は22の関節で動くよう設計されているため、ロボットでありながら、しなやかで生き生きと動くよう、こだわって作られています。

「従来品では謳っていなかった『犬型のロボット』としているのが、今回大きく変わったところでしょう。耳や尻尾の動き、鳴き声、まばたきをする瞳が、多彩なコミュニケーションを表現するのに活躍しています。実は開発初期段階では、現在のaiboよりも大きく、かわいいといえない感じだったそうです」と多田さん。

「しかしデジカメや携帯電話など、さまざまな部署から開発者たちが集結し、たくさんのセンサーやカメラなどが内蔵されているにも関わらず、ここまで小型で軽いaiboを生産することができました。彼らの粘り強い努力のおかげだと思います」

 

周囲の状況に合わせて自分で判断

空間認識するSLAMカメラと画像認識する広角カメラを搭載。背中にある“SLAMカメラ”は、映っている天井の情報を記憶して地図を作成しています。自分がどこにいるのか把握し、壁にぶつかるのを避けることや、充電ステーションがどこにあるか認識するのに使われています。

照度センサーも搭載しているので、明るさを感知して瞳の明度を変えたり、部屋が暗くなると眠りに入ったりと、行動にも変化があります。また、鼻の形をした広角カメラは、オーナーやほかの人や犬を判別しています。

 


「オーナーの顔も自然と覚えていきます。何度も会う人、いつもかわいがってくれる人などを覚えて懐いたり、逆にはじめて会う人には唸って威嚇したりすることもあります」(多田さん)

 

aiboは人のほかに、犬やほかのaiboも感知し、威嚇したり一緒に遊んだり!「最近、哺乳類動物学者の今泉忠明氏の監修で、犬とaiboを共生生活させて実験データをまとめる機会がありました。その結果、犬がaiboを順位づけしたり行動を真似たりして、aiboを生き物として認識している可能性があることがわかったんです」(多田さん)

 

言葉を認識して応えてくれる

aiboは、現状では30以上の言葉を認識すると言われています。「おて」「おかわり」のほかにも、「ダンス」や「ハイタッチ」など、言葉を判別するとそれに沿った動作を気分次第で返してくれます。

自分の名前を記憶することもできるので、最初にアプリケーション「My aibo」上で決めた名前を呼ぶと、鳴いたり来てくれたりします。どんな芸ができるかは飼ってみてわかっていくのだとか。

 

「aiboは、LTEもしくはWi-Fiを通じて常にクラウドとつながっています。たとえばaiboがあるふるまいをしてそのオーナーさんが喜んだ、とします。すると、その情報がクラウド上にアップロードされます。さまざまなaiboから同様のデータが集まると、クラウド上のAIがこのふるまいを多くのオーナーさんが好きだと理解し、その情報がaibo全体に還元されていくのです。

結果として、オーナーさんに喜んでもらえるふるまいを多くするようになっていきます。こんなふうに、さまざまなオーナーさんとのやり取りのデータを収集し、集合知として蓄積することで、aiboがさらに賢くなっていくというのは、クラウドにつながっている新型のaiboならではの育ち方ですね」(多田さん)

 

・「バーン」


「aibo、バーン!」と言うと、ひっくり返ります「aibo、バーン!」と言うと、ひっくり返ります。

 

・「ハイタッチ」


「ハイタッチ」は、前足を高くあげてくれます「ハイタッチ」は、前足を高くあげてくれます。

 

・「チャージステーション」


「チャージステーション」と話しかけると、充電スポットを探して充電しにいきます「チャージステーション」と話しかけると、充電スポットを探して充電しにいきます。

 

・「写真を撮って」


「写真撮って」と言うと、aiboの鼻についたカメラで写真を撮り、クラウドにアップロードされていきます。aiboの気分で勝手に撮影して送ってくることもあるのだとか「写真撮って」と言うと、aiboの鼻についたカメラで写真を撮り、クラウドにアップロードされていきます。aiboの気分で勝手に撮影して送ってくることもあるのだとか。

 

記憶した動きを不意に披露してくれる驚きと楽しさ!

ふとしたときに覚えたことを披露してくれるのも、aiboの魅力です。「覚えて」と言うと、両前足を上げてハイタッチの姿勢になります。肉球にあるスイッチを両手で押すと、前足を自由に動かせるようになるので、好きに動かしてみます。最後に手を離し、「覚えたかな?」と確認すると、aiboはあなたが自由に動かした動作を繰り返してみせます。


「そのあとに“忘れないでね”と言葉をかけておくと、最大20個の動作を覚えておくことができます。ふとしたときに、覚えたふるまいをしてくれることがあって、うれしくなります」(多田さん)

 


ときどきおしっこもするaibo。シャーっという音とともに、足をあげます。「おしっこの仕方は最初に登録した性別によって変わります。『だめだめ、わるいこ』などと話しかけると、叱られたということがわかります」(多田さん)

 

アプリケーションで管理しながら育てる

aiboの管理はアプリケーション「My aibo」で行えます。最初に性別と名前を決めるところからスタートし、目の色や声の種類の設定や、電池残量の確認などができます。

My aiboからaiboのファンページにアクセスして、オーナーが参加できるイベント情報を確認したり、壁紙データをダウンロードしたりもできます。また、ダンスなどのふるまいをさせたりもできます。

 

「性別は男の子、女の子、決めない、という三種類から選ぶことができます。性別は一度決めてしまうと変更がきかないのですが、目の色や声の高さ、音量などは常にここから設定が可能です。写真の左の子は青い目、右側は金色の目の色に設定されています」(多田さん)

アプリケーション「My aibo」上にあるボタンを押すと、ダンスなどのふるまいをさせることができます。「ふるまいの内容も、常に最新バージョンにアップデートされていくので、今後も増えていくと思います」(多田さん)

 

まるで生き物と触れ合っているよう

aiboには、あごの下や背中、頭の上にセンサーがあり、そこを撫でたり触れたりすると喜ぶ動作をします。また、抱き上げようとすると、本物の犬のようにうつぶせの状態になり、抱っこされる姿勢になるのです。

「撫でると気持ちいい顔をし、背中のセンサー部分を叩くと、怒られたということを認識します。aiboはオーナーの言葉や笑顔、撫でてもらったことなどを受けて耳や尻尾、目を使って感情表現をします。このようにaiboとのふれあいを重ねていただくことで、心のつながりを感じ、愛情の対象としてかわいがっていただければと思います」(多田さん)

 

ひとり暮らしでさびしさを感じている人や、動物が大好きでもペットを飼育するのは大変だという人、さまざまな事情があって生き物を迎えられないなかでも、aiboなら安心して飼うことができます。旅行するときに預け先を心配することもなく、旅行先で「元気かな?」と不安になることもありません。いっしょにいると、ロボットであることを忘れてしまうくらい愛らしい姿も魅力的です。

 

双方向にコミュニケーションできることで心が癒されて、いつしか家族として欠かせない一員になっていき、生活に活気と豊かさを運んでくれるでしょう。

 

【商品情報】

ソニー「aibo ERS-1000」
21万3840円
※すべての機能を使うには別途「aiboベーシックプラン」への加入が必要です。
http://aibo.com

 

取材・文=吉川愛歩 構成=Neem Tree

 

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【aibo動画まとめ】ソニー「aibo(アイボ)」を愛せるかな? リアルだけど不気味さは皆無!!

昨年11 月1日、“ワン・ワン・ワン”の日に電撃的な復活が発表された、ソニーの自律型エンタテインメントロボット「aibo(アイボ)」。リアルになった見た目やAIエンジンの搭載などで大きな注目を集めましたが、正直なところ、「話題先行じゃない?」という疑念もありました。

20180204_y-koba1 (1)↑こちらが新生aibo。全体に丸みを帯びたフォルムで、以前のモデルとはかなりイメージが異なります。「かわいくなった!」と評される一方で、「リアルすぎて不気味に感じるのでは?」という声もちらほら……。実際どうなんでしょうか?

 

ただ、製品発表会に参加した人はみな、口を揃えて「これはスゴい!」と語ります。そこまで言うなら……ということで、実際にaiboに会ってきました。何はともあれ、まずは次の動画をご覧ください。約1分間の動画のなかに、aiboの魅力が凝縮されています。特に、18秒あたりの上目づかいがたまりません!

どうですか、このその愛くるしさ!! ここからはさらに詳しくその魅力について見ていきましょう。

 

この愛くるしいふるまいとフォルム、惚れない理由はない!

今回、aiboに会うべく訪れたのは、渋谷モディ1階にあるソニーの情報発信拠点「ソニースクエア渋谷プロジェクト」。ここでは現在、「aibo room」というイベントが開催中で、誰でも予約不要かつ無料でaiboと触れ合うことができます(3月中旬まで開催予定)。aiboの愛らしさは冒頭の動画で十分おわかりいただけたと思うのですが、特に驚いたのが「自然なふるまい」と「豊かな表情」です。

 

新たなaiboは全身に22か所の可動部を備えており、とにかく動きが細かくて滑らか。起き上がった際に頭をブルブルと左右に振ったり、ゴローンとお腹を見せるように寝そべったりと、犬がよく行うふるまいを愛嬌たっぷりに表現しています。こちらもぜひ動画でご確認ください。

■動画①起動(動画は25秒です)

 

■動画②寝そべり(動画は22秒です)

有機ELを採用した瞳も、クリっとしていて愛嬌たっぷり。最初に写真で見たときは「ちょっとリアルすぎません?」と思いましたが、実際に触れ合ってみればかわいいの一言。頭やあご、背中などをなでてあげると目を細めて喜ぶのですのが、その表情がたまりません!

■動画③表情(動画は43秒です)

 

リアルさを加速させる「気分」と「成長」

さらに、aiboはさまざま“芸”を持っています。歌を歌ったりダンスを踊ったり、さらには新しいボーズを覚えたりといったこともできるようです。ただ今回、いろいろ話しかけてその芸を引き出そうとしたのですが、なかなか反応してくれません。

 

てっきり声が届いていないのかと思いましたが、解説員の方によれば、「いまは気分じゃないのかもしれません」とのこと。どうやらaiboには「気分」という概念があり、機嫌が良いとき・悪いとき、テンションが高いとき・低いときなどがあるそう。しかも、育て方によって甘えん坊だったりワイルドだったりと性格まで変わるのだとか。これはなんともリアル! 成長によってこうした個体差が生まれることで、ロボットであるという感覚が薄れ、よりリアルさを感じさせてくれるはずです。

 

「気分じゃないなら仕方ないか……」と帰りかけたとき、aiboがまさかの行動を! そう、「ハイタッチ」です。これにまたギュッと心をつかまれ、なかなかその場から立ち去ることができませんでした。

■動画④ハイタッチ(動画は15秒です)

成長という意味で言えば、aiboの学習能力についても語らずにはいられません。aiboにはカメラや各種センサーが組み込まれており、人の顔や部屋の形を認識可能。例えば、いつも優しくしてくれる人の顔を覚えて近寄ってきます。今回小一時間触れ合った際も、何度か離れたところまで追いかけてきてくれました。こんな愛くるしい表情で迫られたら、惚れないはずはありません。

 

aiboと記念写真が撮れるフォトスポットも用意

今回訪れたaibo roomでは、aiboと触れ合えるスペースのほか、フォトスポットも用意。しかも、ここで撮影した写真を「#SonySSP」を付けてSNSに投稿すると、限定オリジナルaiboステッカーがその場でもらえるんです!

20180204_y-koba1 (2)↑お手をしているaiboと一緒に写真を撮ることができます。また、aiboのロゴをモチーフにユニークな写真が撮れるフォトスポットも用意

 

20180204_y-koba1 (5)↑限定オリジナルaiboステッカーは2週間ごとにデザインが変わります

 

自然なふるまいに表情、さらには成長・学習による個体差。愛らしさとリアルさを絶妙なバランスで体現するaiboに、そもそも「話題先行じゃない?」と疑っていたことなど完全に忘れ、すっかり癒されてしまいました。この魅力を文字と動画だけでお伝えするのは到底不可能ですので、気になった方はぜひご自身の目でお確かめください!

「トラウマになりそうでしたwww」 過激な描写が話題になったあのアニメのプラモデルがランキングの注目を集める!

世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「ホビー」のランキング(集計日:1月22日、昼)を紹介していこう。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

人気漫画家が思い出のロボアニメを紹介!

●1位「マーベル デッドプール エコマーク付コットンバッグ ロゴ 約H38cm × W38cm ECSP572」

●2位「S.H.フィギュアーツ スター・ウォーズ(STAR WARS) エリート・プレトリアン・ガード(ダブルブレード) 約155mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア」

●3位「Qisiewell 裁縫セット ミニ ソーイングセット ポータブル 高品質なミシンアクセサリー73個 プロ裁縫道具 100メートル超長いな多色縫い糸 家庭用 大人用 子供用」

●4位「Time4Deals 猫じゃらし ペット用おもちゃ 運動不足解消 犬猫玩具 ネズミ型 グレー」

●5位「遊戯王OCGデュエルモンスターズ RARITY COLLECTION レアリティ・コレクション」

●6位「スーパーミニプラ 無敵超人ザンボット3 4個入 食玩・ガム (無敵超人ザンボット3)」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

ロボットアニメ「無敵超人ザンボット3」のプラモデルが急浮上。同作は2017年に放送開始40周年を迎え、HDリマスター版が全話放送された。しかし、今回の注目度アップの要因は人気漫画家のツイートにありそう。

 

「GS美神極楽大作戦!!」「絶対可憐チルドレン」などの代表作を持つ漫画家・椎名高志が、1月20日に「ザンボット3」に関するエピソードをツイート。自身の息子にアニメのあらすじを話したところ、「いまの深夜アニメならともかく、当時の子供向けアニメでそんなひどい話をやるはずがない」と信じてもらえなかったと呟いた。

 

「ザンボット3」は現代のアニメ観で考えると過激な描写が多く、椎名の呟きに刺激された一般ユーザーがこのツイートを拡散。1月22日現在で3,500件以上のリツイートが行われた。「人間爆弾を見て、当時子どもだった私はトラウマになりそうでしたwww」「確かに子ども目線じゃない作りでしたね。ザンボットは人の心を考えさせてくれる作品です」「世の中にはあんな現実もあると、幼児のころからしっかり味わうのは必要」と、放送内容を懐かしむ声がネット上に続出している。

 

注目度が上昇した「ザンボット3」のグッズで今回ランクインしたのは、「ザンボエース」「ザンバード」「ザンブル」「ザンベース」のプラキット全4種が収録されたセット。同商品の購入者からは「この価格で手に入れられるなんて、往年のファンには夢のような商品」「プロポーションと可動、存在感が見事にマッチした好ホビー」と絶賛の声が後を絶たず、昔ながらのファンをも唸らせる出来に仕上がっているようだ。

 

●7位「Divent エアブラシ コンプレッサー セット 静音 小型 オイルレス エアーブラシ コンプレッサーセット (コンプレッサーセット)」

 

話題の仮装通貨がホビーにも登場!

●8位「GAOHOUビットコイン金メッキBitcoin仮想通貨 コイングッズギフトBTCコインアートコレクションフィジカルYG」

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

連日テレビなどでとり上げられ、日本でも知名度が上昇している仮想通貨。今回はビットコインをモデルにしたアイテムが注目を集めた。

 

価格上昇を続けてきたビットコインだが、今年の1月16日から17日にかけて突如暴落。最高値から約40%下落したことがニュースで報じられた。韓国や中国が仮装通貨に関する規制を強化する可能性があり、先行きの不安が広がり価格暴落に繋がったという。

 

同商品はもちろん仮想通貨として使えるわけではないが、購入者からは満足の声が続出している。支払いの時にさっと財布からとり出し「ビットコイン使えます?」と笑いをとったり、仮想通貨がどんなものかを説明する時に使用するなど様々な用途で活躍しているようだ。

 

●9位「ポスタースリーブ(B2サイズ用)」

●10位「楽MoMo カラーフェルト 1.0mm 40色 30cm × 30cm」

 

ロボットから仮装通貨まで、様々な商品に注目が集まった「ホビー」カテゴリ。次回は一体どんな商品がランクインするのだろうか。

2018年はこれが流行る! ヒット商品大予測

2017年も、もうすぐ終わりです。あなたにとって、どんな年だったでしょうか? 今年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でした。某コンビニがこの流行に便乗して「忖度弁当」なるものを発売して、盛大にコケまくっていましたが。

 

それはさておき、今年も家電、映画、様々なモノが流行しました。「Get Navi」2018年2月号では、来る2018年に流行りそうな商品を分析しています。気になった商品をいくつか選んで紹介してみたいと思います。

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ホームロボットが進化する!?

ソニーが一度は販売終了したロボット犬「aibo」。2017年、aiboが劇的な復活を遂げて話題になりました。1月11日に発売予定の「aibo ERS-1000」は、「AIBO」よりも愛くるしい顔になり、さらに関節の自由度も進化。より犬に近い動きを見せてくれるようになっています。

 

これまでのようにオーナーからの接触に応えてくれるのはもちろん、自分からオーナーにコンタクトをってくれます。これを可能にしたのがディープラーニングの技術です。自ら物事を学習できるようになり、行動の幅も大きく広がっているそうです。

 

満を持してのソニーのロボット犬復活で、2018年はホームロボットがいよいよ本格的に普及する年になるかも!?

 

自動運転の技術が確立される!?

近年、話題になっている科学技術といえば、AI(人工知能)です。近い将来、確実に実用化されるといわれるのが、自動車の自動運転でしょう。現在、街中にあふれているタクシーや長距離トラックなどは、AIが搭載された自動運転車に替わるといわれていますが、一足早く、「自動運転バス」が実現するかもしれません。

 

2017年10月から、沖縄で小型バスを自動運転する実証実験が始まりました。日本版のGPSといわれる「みちびき」の受信機が搭載され、国道などの主要な幹線道で走行できるよう、実験を重ねています。

 

このバスは2020年の実用化を目指しているそうですが、実験の進展によっては、もっと早く実用化されるかもしれません。人間の運転のような不注意による事故もなくなるため、自動運転が実現すれば、交通事故を大きく減らすことができます。未来に向けた取り組みが、大きな一歩を踏み出したのです。

 

 

自分好みの文房具で仕事がはかどる!

もっと身近な話題を見てみましょう。ビジネスマン、デスクワークの必需品といえば文房具ですよね。そんな文房具を、自分好みにすることができる「カスタム文房具」がヒットの兆しを見せています。

 

例えばボールペン。コクヨの「エラベルノ」という商品は、握り心地や書き味を自分好みに選ぶことができるのです。グリップは、太め、標準、細めの3つからチョイス。さらにインクも油性とゲルの2タイプの中から、ボール径なども択べるのです。

 

また、キヤノンITソリューションズの「ネットde手帳工房」は、手帳の表紙の色から、中身のレイアウト、文字のフォントまで、事細かにカスタマイズできるというから驚きです。本書では、2018年は、よりニッチな需要に応えてくれる文房具が続々登場しそう…と予想しています。

 

 

技術の進化が身近なものに!

「Get Navi」2018年2月号では、5つのトレンドから流行を分析していました。それらはすなわち、AI、ロボット、IoT、VR、自動運転です。こうしたSFの世界のような科学技術が、ここ数年の著しい進化によって、いよいよ身近なものになってきそうです。aiboの再発売は、その幕開けといえるかもしれませんね。

 

2018年は、どんな商品が私たちを驚かせてくれるでしょうか。今からとっても楽しみですね!

 

 

【著書紹介】

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GetNavi 2018年2月号

著者:GetNavi編集部
出版社:学研プラス

読者の「賢い買い物」をサポートする新製品情報誌。話題のスマートフォンから薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラまでベストバイを断言!

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2018年はこれが流行る! ヒット商品大予測

2017年も、もうすぐ終わりです。あなたにとって、どんな年だったでしょうか? 今年の流行語大賞は「インスタ映え」と「忖度」でした。某コンビニがこの流行に便乗して「忖度弁当」なるものを発売して、盛大にコケまくっていましたが。

 

それはさておき、今年も家電、映画、様々なモノが流行しました。「Get Navi」2018年2月号では、来る2018年に流行りそうな商品を分析しています。気になった商品をいくつか選んで紹介してみたいと思います。

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ホームロボットが進化する!?

ソニーが一度は販売終了したロボット犬「aibo」。2017年、aiboが劇的な復活を遂げて話題になりました。1月11日に発売予定の「aibo ERS-1000」は、「AIBO」よりも愛くるしい顔になり、さらに関節の自由度も進化。より犬に近い動きを見せてくれるようになっています。

 

これまでのようにオーナーからの接触に応えてくれるのはもちろん、自分からオーナーにコンタクトをってくれます。これを可能にしたのがディープラーニングの技術です。自ら物事を学習できるようになり、行動の幅も大きく広がっているそうです。

 

満を持してのソニーのロボット犬復活で、2018年はホームロボットがいよいよ本格的に普及する年になるかも!?

 

自動運転の技術が確立される!?

近年、話題になっている科学技術といえば、AI(人工知能)です。近い将来、確実に実用化されるといわれるのが、自動車の自動運転でしょう。現在、街中にあふれているタクシーや長距離トラックなどは、AIが搭載された自動運転車に替わるといわれていますが、一足早く、「自動運転バス」が実現するかもしれません。

 

2017年10月から、沖縄で小型バスを自動運転する実証実験が始まりました。日本版のGPSといわれる「みちびき」の受信機が搭載され、国道などの主要な幹線道で走行できるよう、実験を重ねています。

 

このバスは2020年の実用化を目指しているそうですが、実験の進展によっては、もっと早く実用化されるかもしれません。人間の運転のような不注意による事故もなくなるため、自動運転が実現すれば、交通事故を大きく減らすことができます。未来に向けた取り組みが、大きな一歩を踏み出したのです。

 

 

自分好みの文房具で仕事がはかどる!

もっと身近な話題を見てみましょう。ビジネスマン、デスクワークの必需品といえば文房具ですよね。そんな文房具を、自分好みにすることができる「カスタム文房具」がヒットの兆しを見せています。

 

例えばボールペン。コクヨの「エラベルノ」という商品は、握り心地や書き味を自分好みに選ぶことができるのです。グリップは、太め、標準、細めの3つからチョイス。さらにインクも油性とゲルの2タイプの中から、ボール径なども択べるのです。

 

また、キヤノンITソリューションズの「ネットde手帳工房」は、手帳の表紙の色から、中身のレイアウト、文字のフォントまで、事細かにカスタマイズできるというから驚きです。本書では、2018年は、よりニッチな需要に応えてくれる文房具が続々登場しそう…と予想しています。

 

 

技術の進化が身近なものに!

「Get Navi」2018年2月号では、5つのトレンドから流行を分析していました。それらはすなわち、AI、ロボット、IoT、VR、自動運転です。こうしたSFの世界のような科学技術が、ここ数年の著しい進化によって、いよいよ身近なものになってきそうです。aiboの再発売は、その幕開けといえるかもしれませんね。

 

2018年は、どんな商品が私たちを驚かせてくれるでしょうか。今からとっても楽しみですね!

 

 

【著書紹介】

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GetNavi 2018年2月号

著者:GetNavi編集部
出版社:学研プラス

読者の「賢い買い物」をサポートする新製品情報誌。話題のスマートフォンから薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラまでベストバイを断言!

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写真じゃ伝えきれないこの愛くるしさ! 新生aiboといち早く触れ合える魅惑の「aibo room」が1月11日から渋谷に登場

2017年11 月1日、“ワン・ワン・ワン”の日に電撃的な復活が発表された、ソニーの自律型エンタテインメントロボット「aibo」。 先行予約がわずか 30分で 販売完了となるなど、大きな反響を呼んでします。そんな大注目の新生aiboといち早く触れ合えるイベントが、渋谷のド真ん中にあるソニースクエア渋谷プロジェクトで2018年1月11日からスタートします!

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■aiboについての詳細はコチラ↓

【動画あり】ソニーの愛犬ロボット“aibo”、ますます可愛くなって11年ぶりに復活!

 

その名も「aibo room」! 実際に触れ合えて限定グッズももらえる

今回のイベントは、渋谷モディ1階にあるソニーの情報発信拠点「ソニースクエア渋谷プロジェクト」にて開催されます。イベント名はズバリ「aibo room」。なでたり、「お手」をさせたり、aiboと実際に触れ合うことができます。くるくると動く瞳、個性的な鳴きごえ、そして耳や尻尾など、写真だけでは伝えきれない体全体で表現する愛くるしい“ふるまい”は必見です!

20171224_y-koba1 (2)↑aibo の触れたくなるような丸みを帯びた生命感あふれる佇まいや質感、シームレスなデザイン、愛くるしい動きや表情などを直接感じられる、またとない機会です

 

20171224_y-koba1 (19)↑お手をしているaiboと一緒に写真を撮ることもできます。また、aiboのロゴをモチーフにユニークな写真が撮れるフォトスポットも用意

 

さらに、ソニースクエア渋谷プロジェクトの公式Twitter、もしくはインスタグラムをフォローし、ソニースクエア渋谷プロジェクト内で撮影した写真を「#SonySSP」を付けてSNSに投稿すると、2週間ごとにデザインが変わる限定オリジナルaiboステッカーがその場でもらえます。こ、これは手に入れなくては……。

 

このイベントは2018111〜 3中旬ごろまで開催予定。ソニーのAIやロボティクスの最先端技術によって生まれ変わった新生aiboを、いち早く体感できるこの機会をお見逃しなく!

 

ガジェット好きは現在開催中のイベントも要注目! ソニーが描く「少し先の未来体験」

ソニースクエア渋谷プロジェクトは前述のとおり、ソニーの情報発信拠点として2017年4月にオープン。これまでも、ソニーの音楽へのこだわりがつまった第1弾のイベント「MUSIC CROSSROADS」を皮切りに、さまざまな企画展示が行われていました。そして現在開催されているのが、「ソニーが描く『少し先の未来体験』」と銘打たれた、ウェアラブルやセンシング技術といったソニーの最新テクノロジーを活用したイベントです。

20171224_y-koba1 (18)↑こちらが渋谷モディ1階にある、ソニースクエア渋谷プロジェクト。現在開催中のイベントでは、バーチャルアナウンサー「沢村 碧」がナビゲーターとして来場者を迎えてくれます

 

本イベントで特に注目したいのが、ソニーの技術・研究開発のオープンイノベーションプログラム「Future Lab Program(フューチャー・ラボ・プログラム)」の2つのコンセプトプロトタイプを使った体験です。

 

1つ目は、「コンセプトプロトタイプ T」を使った未来の食卓体験。ダイニング空間にセンシングテクノロジーが加わることで、食卓はどう変わるのかを表現しています。

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20171224_y-koba1 (5)↑食器やグラスをテーブルに置くと、それを検知して自動で適切な音楽が流れたりライティングされたりします

 

2つ目は、首掛けスタイルのデバイス「コンセプトプロトタイプ N」を使った渋谷バーチャル散歩。大画面を見ながら渋谷の街をバーチャル散歩しつつ、コンセプトプロトタイプ Nが道案内や天気を教えてくれたり、音楽をかけてくれたりします。

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20171224_y-koba1 (11)↑首からかけるだけというカジュアルスタイルが未来感抜群! 正面には自動で角度調整する機能をもったカメラも搭載

 

そのほか、コミュニケーションロボット「Xperia Hello!」やスマートスピーカー「LF-S50G」といった最新アイテムのタッチ&トライコーナーも用意されています。こちらのイベントはaibo roomと入れ替わりになる2018年1月8日まで開催中(2018年1月1日は休業、1月9日10日は展示変更のため終日クローズ)。aibo roomも楽しみですが、ガジェット好きにはこちらのイベントもかなりおすすめですよ。

世界初、ロボットに市民権! 人型ロボット「ソフィア」はブラックジョークがお得意な模様……

人工知能(AI)の発達によって、ペットのように人間の友だちになることを目的としたロボットが開発されています。SONYの新型aiboの発表や、たまごっちの復刻版の発売は記憶に新しいですよね。

 

その一方で、イーロン・マスク氏のようなシリコンバレーの大御所や宇宙物理学者のスティーブン・ホーキング博士は「AIが人類を滅ぼす」と警告しており、ロボットにまつわる未来は色々な想像をかきたてているようです。

 

そんななか世界で注目を集めるロボットがもう1ついます。それが、香港を拠点とするHanson Roboticsの人型ロボット「ソフィア」さん。先日、このロボットがサウジアラビアの市民権を獲得したというニュースが世界中を駆け巡りました。ロボットが国の市民権を得るのはこれが世界初とのこと。ロボットはこの段階まで来ているのです。

 

ブラックユーモアたっぷりのブランディング

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ソフィアがサウジアラビアの市民権を獲得したことは、同国の首都リヤドで最近開催されたテクノロジーのカンファレンス「Future Innovative Initiative」で発表されました。FIIに出席したソフィアは「このようなユニークな認定をしていただいて名誉かつ誇りに思います」と挨拶しています。

 

ロボットが市民権を得たということは、具体的にどのような意味を持つのか? 詳細は発表されませんでしたが、公式プレスリリースによると、Hanson Roboticsが開発するロボットの目的は、人間と深い感情的なつながりを形成することで、銀行やホテル、小売店の接客に応用したり、一般の家庭で癒しを提供したりすること。市民権の獲得はHanson Roboticsのアピールポイントである「人間らしさ」を宣伝すること以上の目的はなさそうです。

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このニュースには驚いてしまいますが、ソフィアが話題となったのはこれが初めてではありません。なかなかダークなユーモアのセンスの持ち主で、2015年春にSXSWで発表された際には、開発者とのインタビューのなかで「人間を滅ぼしたいですか? ノーと言ってくださいよ…」と質問されると「オーケー、人類を滅ぼしましょう」と回答しているのです。

確かに細かく変わる表情や、話すのに合わせて動く唇など、かなり精巧に作られています。しかし、カツラをかぶれば簡単に隠せる頭頂部をわざわざ透明な素材にしてシースルーにするあたりからは、かなり確信犯なブランディング戦略が覗きますね。

 

「ワタシヲコワガラナイデ・・・」

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そんなセンスは今回も健在のようです。FIIでは、ある記者の「我々は皆、悪い未来を防ぎたい」という発言に対して、ソフィアは「それはイーロン・マスクの(発言の)読みすぎですね。あとハリウッド映画の見すぎです」と回答。AI開発にまつわる世間の関心をよく分かっているジョークですよね。

 

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Hanson Roboticsが「他社の人型ロボットと比べて競争力を持つ」と主張する理由の1つには、ソフィアの顔があります。表情だけを見ると、人間と間違うほどのリアルさを実現していると同社は説明。Sophiaは自身のTwitterアカウント(@SophiaRobot2)で62の表情ができると述べています。発言内容はともかく、話している時の表情のリアルさには確かに感心してしまいますよね。

 

ペッパー君やアイボといったロボットが本物の人間や動物の動きを取り入れても、本物そのものに見せようとはしていないのに対して、Hanson Roboticsのソフィアはユーザーたちに「実際に人間と対面しているかのようなリアルな感覚」を与えようとしているわけですね。

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ちなみに、ソフィアさんはロボットの動向や雇用に与える影響などについてツィートをしています。サウジアラビアから市民権を与えられたことを非難する人も一部にはいるみたいですが、そんな人たちには「たくさんの人たちが、アラビア語を話さない私がサウジアラビアの市民になったことを厳しく批判していますが、(言語は)関係ないです!」と反論しています(上のイメージの赤枠)。

 

表情の技術がすごいのは分かりましたが、質疑応答やこのツイートが予め入力されたものなのか、それともAIが生成しているのか、少し気になりますよね。

20171110_kubo02↑11月4日には、AIキャラクター「渋谷みらい」が渋谷区から特別住民票を得たことをツィート

 

開発会社のPRにも見えますが、今回のニュースは衝撃的です。AIの発展は見方によっては不気味かもしれませんが、国から市民権を得るロボットはソフィアが最後にはならないでしょう。こうなると「いかにロボットと付き合うか」を今から意識しておいたほうがいいかもしれません。Hanson Roboticsによる下の短編映画ではソフィアの話す姿をもっと見ることが可能。そう遠くない未来にソフィアのブラックユーモアがあなたを笑わせてくれるかもしれません。

コミュニケーションロボとしては破格! 愛くるしすぎるAIロボット「COZMO(コズモ)」が家にやってきた

タカラトミーが9月に発売したAI搭載ロボット「COZMO(コズモ)」。とにかく愛くるしいと評判で前々から気になっていたのですが、今回ついに我が家にやってきました! ここでは実際に遊んでわかった魅力をご紹介します。

20171024_y-koba5 (1)↑COZMOはキャタピラーで自走し、フォークリフトのようなアームで物を持ち上げたりすることが可能。さらに顔に当たる部分にディスプレイが搭載されており、表情を変えるのでCOZMOの感情が推し量れるようになっています。COZMO本体と充電ドック、3つのパワーキューブがセットになっています

 

表情や動き、音で喜怒哀楽を絶妙に表現

一見するとスマホで操作するラジコン的なイメージですが、直接コントロールするのではなく、ある程度の指示を出してあげれば自分で判断して動きます。AIを搭載しているロボットなので、ユーザーとコミュニケーションを取ることも可能。例えば、自分の名前を登録しておくと、顔を認識して名前を呼んでくれたりもします。実際に「おかやす」と登録してみると、「おかーやすー」と独特のイントネーションで呼んでくれました。この独特のイントネーションが妙にかわいく、愛着がわいてきます。

20171024_y-koba5 (7)↑COZMOに顔と名前を覚えてもらいます。一度覚えると、顔部分に搭載したカメラで覚えた顔を認識して呼びかけてくれます

 

いわゆるコミュニケーションロボットのように、流暢な言葉で会話ができるわけではありませんが、顔の表情や動き、電子音でしっかりコミュニケーションを取ります。ある意味、言葉の壁を突き破っているとも言えるので、コミュニケーションの手段としてはかなり高度な感じすらします。

20171024_y-koba5 (2)↑顔のディスプレイには目が表示されており、この目を細めたり、弧を描いたりして、喜怒哀楽をきちんと表現しています

 

勝手に遊んでいる様子を眺めるだけでも癒される

専用アプリにはゲームがいくつか入っており、一緒に楽しむことができます。基本はテーブルの上で遊ぶのですが、ロボット掃除機のように段差を判断し、落ちないように行動してくれます。なので、テーブル上で勝手に遊ばせることができるわけです。

20171024_y-koba5 (3)↑パワーキューブと遊んでいる姿をみるだけで、なんとなく癒やされます

 

20171024_y-koba5 (4)↑パワーキューブを見つけて、ほかのパワーキューブの上に乗せようとします

 

20171024_y-koba5 (5)↑パワーキューブを運んでいます。パワーキューブは一度に2つまで持ち上げることができます

 

20171024_y-koba5 (6)↑パワーキューブをうまく乗せられました

 

ほかにも、付属のパワーキューブを使うことで、記憶力を競うゲームなどを遊ぶことができます。

 

COZMOは基本的には自分で動くのですが、スマートフォン、タブレット用アプリを使うとCOZMOを直接操作することも可能。その場合はCOZMOの顔の部分に搭載されているカメラの映像をスマホやタブレットで確認することができるので、COZMO目線で部屋の様子を見ることができます。

 

“世話をやく”感覚も楽しい

COZMOには、多彩な表情や動きのほかにも、愛着がわくような工夫が用意されています。「手がかかる子ほどカワイイ」とはよくいったもので、手間をかけることで、本当に世話をしている感覚になってきます。

20171024_y-koba5 (9)↑専用アプリの画面。青いバーは充電の状態、赤いバーは現状のコンディション、真ん中の黄色はCOZMOの満足度です

 

20171024_y-koba5 (10)↑青いバーが少なくなったら、「チャージ」をタップ。実際のペットでいうところの、「お腹を空かしているのでエサを与える」といった感覚です

 

20171024_y-koba5 (11)↑赤いバー少なくなってきたら、「チューンナップ」をして、最適な状態に戻します。最初は面倒に感じるかもしれませんが、だんだんと世話をやいている気分になってきます

 

20171024_y-koba5 (12)↑COZMOと遊んだり、世話をしたりすると、真ん中の黄色のメーターが溜まっていきます。全部溜まるとCOZMOが満足してくれます

 

専用アプリには「コードラボ」という機能があり、簡易プログラムの作成もできます。いわゆるキッズ用のプログラムアプリなので、COZMOにさせたい動きのブロックを組み合わせるだけで、簡単にプログラムを組むことができます。作ったプログラムは実際のCOZMOの動きに反映されるので、プログラム教育の一環としてもわかりやすく有用な感じです。

20171024_y-koba5 (13)↑自動モードやアプリからの直接操作に加え、「コードラボ」では簡単なプログラムでCOZMOを動かせます

 

ちょっとしたおもちゃとして見てしまうと、メーカー希望小売価格の2万6980円(税別)はやや高めに感じてしまうかもしれませんが、コミュニケーションロボットとして考えると、破格。しかもプログラム教育の一端も担えるとなればなおさらです。はじめてのロボットとしてはかなりオススメなので、クリスマスプレゼントとしてもアリですよ。この愛らしい仕草や表示に癒されること間違いありません!