[ゲットナビ的]永久不滅のマスターピース! ロレックス

「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され続ける逸品。高級時計の象徴・ロレックスを紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ロレックス

高級時計の象徴となった現在においても“使える時計”という哲学を貫く

ロレックス

サブマリーナー

Ref.114060

ヴィンテージ価格例176万円(2018年製・ギャランティ付き)

ダイバーズウオッチの定義を決定づけたロレックスのアイコニックピース。反射を抑えるマットブラックの文字盤に、大型インデックスと太い針を配して読み取りやすさを追求した。潜水時間を計るために使う逆回転防止ベゼルは、硬質なセラミック素材でできている。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ステンレススチールケース&ブレスレット、セラミックベゼル●防水性能:300m●サイズ:φ40mm

 

歴史や機能美が証明する真のステータスウオッチ

世界一有名な高級時計ブランドであるロレックスは、これまで多くの成功者に選ばれてきた。それはネームバリューだけによるものではなく、普遍性を持った特別な存在であるからにほかならない。

例えば、防水性能。ロレックスは1926年に完全防水を実現するオイスターケースを発明し、特許を取得した。当時の腕時計は水や湿気が弱点だったのだ。そこに着目して防水時計を実用化し、腕時計を普及させる立役者となった。

その功績をいまに伝えるコレクションのひとつが、“サブ”の愛称で呼ばれている「サブマリーナー」だ。言わずと知れたダイバーズウオッチの決定版で、潜水用時計としての実力は職業ダイバーや各国軍も認めるところ。誰もが一度は見たことがあるだろう黒文字盤+回転ベゼルのスタイルを確立したのは、サブだという意見も多い。圧倒的な知名度、定番デザイン、そして実用性に優れるサブは、高級時計でこれ以上ない一生モノと言える。

 

DATA

ブランド創立年 1905年
年間生産本数 70〜80万本(推測)
現行コレクション 15種類

 

↑初代“サブ”は1953年に誕生。当時最先端の100m防水を備えていた。デザインを大きく変えることなく、継承されていることがわかる

 

↑時刻合わせに使うリューズは、ねじ込み式の防水仕様。トップに刻印されたロレックスロゴからは、細部にわたる高級感が感じ取れる

 

↑バックルには工具なしでブレスレットの長さ調節ができる機構を搭載。実用性と高級感を両立するロレックスらしい機能のひとつだ

 

↑ロレックスの創立者、ハンス・ウイルスドルフ。懐中時計全盛の時代に腕時計の将来性を見据え、開発に没頭し、様々な特許を取得した

 

↑光が届かない深度まで潜水しても、文字盤の各所に塗布された蓄光型の夜光により時間を確認できる。もちろん夜間や暗闇でも光る

 

↑1927年、ある英国人女性がドーバー海峡の遠泳横断に成功。装着していたロレックスの防水時計は壊れず、彼女の偉業とともに称賛された

 

多くの著名人も #デイトナマラソン に熱中!! 空前のロレックスブーム到来

ロレックスほど価値を落としにくい腕時計はほかにない。二次流通ではむしろ購入時よりも高く売れることもある。まさに資産としても優秀なロレックスの最新事情を追う。

 

ロレックスの価値上昇は一時的ではなく継続的

“#デイトナマラソン”がトレンドワードとなり、著名人が“デイトナマラソン”中であることを公言するなど、ロレックスが社会現象となっている。その現状についてロレックスのヴィンテージ(中古)市場に精通するBEST VINTAGEの田野副店長に尋ねた。

「これまでに経験のない盛況ぶりです。当店でも人気モデルが飛ぶように売れており、この2〜3年はほとんど在庫をストックしないで売りに出す状態が続いています。いわゆるデイトナマラソン(一日のうちに複数のロレックス正規販売店を巡り、デイトナを探し求める行動)の経由地として、ご来店される方も増えています」

ここまで好調な理由を田野さんは次のように分析してくれた。

「堅実なロレックスは以前から安定した投資対象として見られていましたが、これまで興味を示されなかった方にも“資産”として認知される傾向にあります。しかも全世界的なブームなのです」

過去12年の相場だけ見ても、市場価値は目を見張る上昇である。

「ロレックスは使いながら資産的価値の具合を楽しめる唯一無二の腕時計です。残念なのが需要と供給がアンバランスなこと。そこで当店は体制をさらに強化するため、3月4日にグランフロント大阪に支店を出します。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください」

 

2010年からの主要モデル相場

スポーツロレックスの新作が豊作だった2010年を基点に、ユーズド品(2010年製造のG品番)の相場をグラフ化してみた。驚くことに、この12年間で倍以上跳ね上がっており、デイトナに至っては4倍以上を推移。しかもまだ上昇する可能性がある。

 

コスモグラフ デイトナ

↑世界一有名なクロノグラフのRef.116520(黒)は2016年に生産終了。そのため2017年あたりから相場が急伸した

 

サブマリーナー デイト

↑上に掲載したサブの日付表示付きにあたるRef.116610LN。根強い人気で相場は常にアップし続けている

 

GMTマスターⅡ

↑3つの時間帯を表示できるRef.116710LNは2019年に生産終了。サブと同等の人気で相場の上昇が顕著だ

 

エクスプローラー

↑スポーツロレックスでもっともシンプルなRef.214270。2021年に生産終了したため、相場が一気に上昇している

 

最新ロレックスの買取額は?

希少かつ人気のロレックスとなると、買ったその日からプレミアム価格で売れる可能性もある。とりわけ最新のデイトナとなると、買取額が凄まじい。“デイトナマラソン”に熱中するのも頷ける。

 

“デイトナマラソン”してもほとんど買えない幻の逸品!!

コスモグラフ デイトナ

Ref.116500LN(白)

買取額 〜570万円

2016年に登場した現行デイトナの正規店価格は160万9300円。ただし極めて入荷が少なく正規店で買うのは至難の業だ。その爆発的な人気が理由で、ユーズド店では驚異的な買取額に!!

 

発売開始の直後からプレミアムな買取相場を形成

エクスプローラー

Ref.124270

買取額 〜120万円

昨年登場の新エクスプローラーは日本人好みの36mm径ケースで人気も上々。正規店価格は79万3100円だが、こちらも希少なため正規店での購入が難しい。ユーズド市場に出回り始めた。

 

12年前に発売の“グリーンサブ”は最高300万円

サブマリーナー デイト

Ref.116610LV

12年前の正規店価格 77万7000円

買取額 〜300万円

2010年の発表当時、「サブのグリーン文字盤はいかがなものか」といった声があったものの、ブラック文字盤よりもレアで、ロレックスのブランドカラーが緑であることなどから人気が高まり、相場が上昇。同時に買取額も大幅にアップし、プレミアムモデルに発展した。すでに生産を終えており、さらなる価値上昇もあり得る。

 

取材協力店

BEST VINTAGE

Tel 03-3341-4481
住所:東京都新宿区新宿3-17-12 ISHIDA新宿 B1F
営業時間:12:00〜20:00(土日祝 11:00〜20:00)
定休日:不定休
●新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業日や営業時間の変更を行っている可能性があります

※相場や買取額はすべて2月上旬の取材時のもの。あくまで一例であり、相場や買取額は時計の年式やコンディションなどによって異なる

世界中で愛される「ロレックス」の最新事情を探る

「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され続ける逸品。高級時計の象徴・ロレックスを紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

多くの著名人も #デイトナマラソン に熱中!! 空前のロレックスブーム到来

ロレックスほど価値を落としにくい腕時計はほかにない。二次流通ではむしろ購入時よりも高く売れることもある。まさに資産としても優秀なロレックスの最新事情を追う。

 

ロレックスの価値上昇は一時的ではなく継続的

“#デイトナマラソン”がトレンドワードとなり、著名人が“デイトナマラソン”中であることを公言するなど、ロレックスが社会現象となっている。その現状についてロレックスのヴィンテージ(中古)市場に精通するBEST VINTAGEの田野副店長に尋ねた。

「これまでに経験のない盛況ぶりです。当店でも人気モデルが飛ぶように売れており、この2〜3年はほとんど在庫をストックしないで売りに出す状態が続いています。いわゆるデイトナマラソン(一日のうちに複数のロレックス正規販売店を巡り、デイトナを探し求める行動)の経由地として、ご来店される方も増えています」

ここまで好調な理由を田野さんは次のように分析してくれた。

「堅実なロレックスは以前から安定した投資対象として見られていましたが、これまで興味を示されなかった方にも“資産”として認知される傾向にあります。しかも全世界的なブームなのです」

過去12年の相場だけ見ても、市場価値は目を見張る上昇である。

「ロレックスは使いながら資産的価値の具合を楽しめる唯一無二の腕時計です。残念なのが需要と供給がアンバランスなこと。そこで当店は体制をさらに強化するため、3月4日にグランフロント大阪に支店を出します。お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください」

 

2010年からの主要モデル相場

スポーツロレックスの新作が豊作だった2010年を基点に、ユーズド品(2010年製造のG品番)の相場をグラフ化してみた。驚くことに、この12年間で倍以上跳ね上がっており、デイトナに至っては4倍以上を推移。しかもまだ上昇する可能性がある。

 

コスモグラフ デイトナ

↑世界一有名なクロノグラフのRef.116520(黒)は2016年に生産終了。そのため2017年あたりから相場が急伸した

 

サブマリーナー デイト

↑上に掲載したサブの日付表示付きにあたるRef.116610LN。根強い人気で相場は常にアップし続けている

 

GMTマスターⅡ

↑3つの時間帯を表示できるRef.116710LNは2019年に生産終了。サブと同等の人気で相場の上昇が顕著だ

 

エクスプローラー

↑スポーツロレックスでもっともシンプルなRef.214270。2021年に生産終了したため、相場が一気に上昇している

 

最新ロレックスの買取額は?

希少かつ人気のロレックスとなると、買ったその日からプレミアム価格で売れる可能性もある。とりわけ最新のデイトナとなると、買取額が凄まじい。“デイトナマラソン”に熱中するのも頷ける。

 

“デイトナマラソン”してもほとんど買えない幻の逸品!!

コスモグラフ デイトナ

Ref.116500LN(白)

買取額 〜570万円

2016年に登場した現行デイトナの正規店価格は160万9300円。ただし極めて入荷が少なく正規店で買うのは至難の業だ。その爆発的な人気が理由で、ユーズド店では驚異的な買取額に!!

 

発売開始の直後からプレミアムな買取相場を形成

エクスプローラー

Ref.124270

買取額 〜120万円

昨年登場の新エクスプローラーは日本人好みの36mm径ケースで人気も上々。正規店価格は79万3100円だが、こちらも希少なため正規店での購入が難しい。ユーズド市場に出回り始めた。

 

12年前に発売の“グリーンサブ”は最高300万円

サブマリーナー デイト

Ref.116610LV

12年前の正規店価格 77万7000円

買取額 〜300万円

2010年の発表当時、「サブのグリーン文字盤はいかがなものか」といった声があったものの、ブラック文字盤よりもレアで、ロレックスのブランドカラーが緑であることなどから人気が高まり、相場が上昇。同時に買取額も大幅にアップし、プレミアムモデルに発展した。すでに生産を終えており、さらなる価値上昇もあり得る。

 

取材協力店

BEST VINTAGE

Tel 03-3341-4481
住所:東京都新宿区新宿3-17-12 ISHIDA新宿 B1F
営業時間:12:00〜20:00(土日祝 11:00〜20:00)
定休日:不定休
●新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業日や営業時間の変更を行っている可能性があります

※相場や買取額はすべて2月上旬の取材時のもの。あくまで一例であり、相場や買取額は時計の年式やコンディションなどによって異なる

高級時計ブランド「ロレックス」がタイムレスギアとして愛される理由

「コレ押さえときゃ間違いない!!」的ブランドと、そのアイコニックなモデルをフィーチャー。生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され続ける逸品。高級時計の象徴・ロレックスを紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ロレックス

高級時計の象徴となった現在においても“使える時計”という哲学を貫く

ロレックス

サブマリーナー

Ref.114060

ヴィンテージ価格例176万円(2018年製・ギャランティ付き)

ダイバーズウオッチの定義を決定づけたロレックスのアイコニックピース。反射を抑えるマットブラックの文字盤に、大型インデックスと太い針を配して読み取りやすさを追求した。潜水時間を計るために使う逆回転防止ベゼルは、硬質なセラミック素材でできている。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ステンレススチールケース&ブレスレット、セラミックベゼル●防水性能:300m●サイズ:φ40mm

 

歴史や機能美が証明する真のステータスウオッチ

世界一有名な高級時計ブランドであるロレックスは、これまで多くの成功者に選ばれてきた。それはネームバリューだけによるものではなく、普遍性を持った特別な存在であるからにほかならない。

例えば、防水性能。ロレックスは1926年に完全防水を実現するオイスターケースを発明し、特許を取得した。当時の腕時計は水や湿気が弱点だったのだ。そこに着目して防水時計を実用化し、腕時計を普及させる立役者となった。

その功績をいまに伝えるコレクションのひとつが、“サブ”の愛称で呼ばれている「サブマリーナー」だ。言わずと知れたダイバーズウオッチの決定版で、潜水用時計としての実力は職業ダイバーや各国軍も認めるところ。誰もが一度は見たことがあるだろう黒文字盤+回転ベゼルのスタイルを確立したのは、サブだという意見も多い。圧倒的な知名度、定番デザイン、そして実用性に優れるサブは、高級時計でこれ以上ない一生モノと言える。

 

DATA

ブランド創立年 1905年
年間生産本数 70〜80万本(推測)
現行コレクション 15種類

 

↑初代“サブ”は1953年に誕生。当時最先端の100m防水を備えていた。デザインを大きく変えることなく、継承されていることがわかる

 

↑時刻合わせに使うリューズは、ねじ込み式の防水仕様。トップに刻印されたロレックスロゴからは、細部にわたる高級感が感じ取れる

 

↑バックルには工具なしでブレスレットの長さ調節ができる機構を搭載。実用性と高級感を両立するロレックスらしい機能のひとつだ

 

↑ロレックスの創立者、ハンス・ウイルスドルフ。懐中時計全盛の時代に腕時計の将来性を見据え、開発に没頭し、様々な特許を取得した

 

↑光が届かない深度まで潜水しても、文字盤の各所に塗布された蓄光型の夜光により時間を確認できる。もちろん夜間や暗闇でも光る

 

↑1927年、ある英国人女性がドーバー海峡の遠泳横断に成功。装着していたロレックスの防水時計は壊れず、彼女の偉業とともに称賛された

 

取材協力店

BEST VINTAGE

Tel 03-3341-4481
住所:東京都新宿区新宿3-17-12 ISHIDA新宿 B1F
営業時間:12:00〜20:00(土日祝 11:00〜20:00)
定休日:不定休
●新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、休業日や営業時間の変更を行っている可能性があります

※相場や買取額はすべて2月上旬の取材時のもの。あくまで一例であり、相場や買取額は時計の年式やコンディションなどによって異なる

ビビッドな文字盤の人気が上昇! 2020年を彩った「カラーダイヤル高級腕時計」4選

腕時計のトレンド色として数年前から注目されているのがグリーンだ。技術の向上で発色も多彩になったうえ、文字盤表面の仕上げを変えたり、グラデーションを加えたりして魅力を広げており、選ぶ楽しみがある。今回は、GetNaviの時計担当・青木宏彰とGetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔のコメントともに、2020年を彩った「カラーダイヤル腕時計」を紹介していこう。

 

本格時計1本目は保守的でも2本目なら個性的な色に挑戦

最初の本格時計なら黒か白を選んでおけば間違いないが、もっと個性を主張できるグリーンやビビッドな文字盤色の人気が上昇中だ。

 

「息苦しいコロナ禍のなか、ロレックスのカラーダイアルが気分を盛り上げてくれました」(青木)

 

「鮮やかな明るい色は、これまで同じトーンできれいに仕上げるのが困難でした。塗料や塗装技術が進化したことも、カラーダイアルが流行している理由です」(水藤)

 

2本目以降なら、思い切ってビビッドカラーに挑戦してみたい。

 

【その1】ROLEX (ロレックス)

創業年=1905年 創業地=イギリス/ロンドン

5色のバリエーションをすべて揃えたくなる

© Rolex/Alain Costa

オイスター パーペチュアル 36

Ref.126000

58万8500円

知名度世界一の高級実用時計ブランドのロレックスが、日付のないスタンダードモデルに5色のバリエーションを追加。明るいラッカーダイアルは着けるだけで楽しい。約70時間駆動の新世代の自動巻きムーブを搭載。

↑グリーンのほか、ビビッドなイエローやオレンジ、フェミニンなピンク、ターコイズブルーも選べる。男女共に使える小ぶりな36㎜径だ

 

【その2】H.MOSER & CIE.( H.モーザー)

創業年=1828年 創業地=ロシア/サンクト・ペテルブルグ 

得意のグラデーションで優美なグリーンを演出

ストリームライナー・センターセコンド

Ref.6200-1200

236万5000円

1920〜30年代に活躍した高速鉄道の流線形に着想を得て、ラグを廃したブレスレット一体型モデル。幻想的なグラデーションが美しいアイコニックなフュメダイアルにグリーンを採用した。自動巻き。

↑最新クロノグラフはブルーフュメ。時分針とは別に、60秒積算針と60分積算針をセンター軸にセットした同軸4針の個性的な機構が特徴だ

 

【その3】IWC SCHAFFHAUSEN(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン)

 創業年=1868年 創業地=スイス/シャフハウゼン

名機の魅力を広げるバーガンディとグリーン

ポルトギーゼ・クロノグラフ

Ref.IW371616 87万4500円(2021年1月1日に価格改定の予定)

上品なインデックスと針、縦に並ぶ二つ目が特徴の人気クロノグラフが、2019年末に自社製ムーブメントにアップデート。2020年にその新色が追加された。艶やかなバーガンディダイアルが腕元を華やかに装う。自動巻き。41㎜径。

↑新色バリエーションには鮮やかなグリーンも揃う。オリジナルカラーのシルバーには、待望のブレスレット仕様が加わった

 

【その4】CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)

創業年=1888年 創業地=スイス/ルツェルン

鮮やかな4カラーで春夏秋冬を表現

パトラビ トラベルテック カラー エディション フォーシーズンズ

Ref.00.10620.08.93.03(オレンジ)

各146万3000円

10時ボタンでインターベゼルを回せば、最大3地域の時間がわかるGMTクロノグラフの新色。春(グリーン)・夏(イエロー)・秋(オレンジ)・冬(ブルー)を表現した鮮やかな色でリューズとストラップもコーディネート。自動巻き。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

誰もがうらやむ最新にして至高の逸品!! 2018年の腕時計トレンド「ネオ・クラシック」ハイエンドモデル6選

代表的な高級時計ブランドから発表された、ネオ・クラシックな新作をピックアップ。ロレックスもオメガも、タグ・ホイヤーも、お馴染みのロングセラーウオッチが大きく進化を遂げました。

 

【その1】

遂にSSで登場したペプシベゼル&ジュビリーブレス

ロレックス

オイスター パーペチュアル

GMTマスターⅡ

Ref.126710BLRO

95万400円(予価)

18KWGで発表されていた青×赤ベゼルが、SSケースでも登場。1955年の初代GMTマスターを彷彿とさせるデザインに仕上げました。ブレスレットは、ジュビリーブレスの愛称で親しまれている5連ブレスを採用。パワーリザーブ時間が約70時間に延長された新型Cal.3285を搭載します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.3285)●素材:SSケース&ブレスレット●サイズ:φ40㎜●防水性:100m

 

【CLASSIC POINT】

昼と夜の時間を区別する伝統の色使い

青×赤ベゼルは、旅客機パイロットに向けて1955年に開発された初号機の意匠。24時間針と合わせて、飛行中の昼夜判別を可能にしました。

 

【NEO POINT】

耐傷性に優れたセラミックベゼルで再現

先に赤のセラミックディスクを作り、焼成時の化学反応で残り半分を青にする製法を採用。24時間目盛りはプラチナPVDコーティングです。

 

 

【その2】

「経年変化」を克服した誕生25周年目の進化形

オメガ

シーマスター ダイバー 300M

マスター クロノメーター

Ref.210.32.42.20.06.001

55万800

海辺での強烈な日差しを浴び続けても褪色しにくいセラミック製のダイアルとベゼルを採用した定番ダイバーズの新世代機。超高耐磁性能と高精度を誇る自社製Cal.8800を搭載し、飽和潜水対応の300m防水も確保しました。文字盤には、レーザー加工で波型模様が施されます。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.8800)●素材:SSケース、ラバーストラップ●サイズ:φ42×D13.56㎜●防水性:300m

 

【CLASSIC POINT】

1957年に誕生した本格ダイバーズ

シーマスターは、1948年に誕生した初代を経て、1957年に本格ダイバーズウオッチへと発展。視認性や防水性が大幅に高められました。

 

【NEO POINT】

防水性だけじゃないハイスペック

オメガの最新自社ムーブメントは15000ガウスもの磁場に耐える性能を誇ります。新作シーマスターも高防水、高耐磁、高精度の三拍子が揃っています。

 

 

【その3】

かつての名優も愛した傑作を絶妙アレンジ

タグ・ホイヤー

ホイヤー モナコ キャリバー11 クロノグラフ

ガルフ エディション

Ref.CAW211R.FC6401

68万400

世界初の自動巻きクロノグラフ&角形防水ケースを実現して1969年に誕生した名作のバリエーション。名作映画「栄光のル・マン」で主人公が乗車したクルマと同じ、水色とオレンジの「ガルフカラー」を文字盤に配色。ブランドロゴも往時のものが採用されました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.11)●素材:SSケース、カーフストラップ●サイズ:WH39㎜●防水性:100m

↑スティーブ・マックィーンは「栄光のル・マン」劇中でモナコを着用

 

【CLASSIC POINT】

1969年来変わらない角形クロノの大定番

ホイヤー モナコはブランドの革新性を象徴する1本。レースドライバー憧れの時計としても有名です。

 

【NEO POINT】

いまになって新鮮なレトロカラーリング

新作は、ストラップのステッチにガルフカラーを採用。時計にまつわるエピソードを明確に表現します。

 

【その4】

〝古くて新しい〟ブライトリングのニューフェイス

ブライトリング

ナビタイマー 8 B01 クロノグラフ 43

Ref.A008C-1WBA

89万6400

1930年代に英国軍へ納入していたコックピット・クロックなどに着想を得て作られた新型。ダイナミックなコインエッジベゼルは、ポインター付きの回転式。文字盤外周やインダイアルにレイルウェイパターンの目盛りを使い、クラシックな雰囲気に仕上げました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.01)●素材:SSケース、アリゲーターストラップ●サイズ:φ43×D13.97㎜●防水性:10気圧

↑新作のモチーフのひとつとなった、1930年代に作られたRef.768

 

【CLASSIC POINT】

航空時計製造の歴史を反映した設計

本機は1952年誕生の「ナビタイマー」の名を冠しながら、それ以前の航空時計のデザインを採用しています。

 

【NEO POINT】

回転計算尺を持たない新鮮なデザイン

ナビタイマーの代名詞である回転計算尺を本機では未装備。ブライトリングの新時代を象徴しています。

 

 

【その5】

一世紀半の節目を祝うブルーダイアル

IWC

ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”

Ref.IW371601

84万7800円

ブランド創業150周年の節目に作られたジュビリーコレクションの一本。何層も重ねて仕上げたブルーラッカーダイアルと、シルバーの針やインデックスが特有の上品さを醸し出す。通常版とは異なり、自社製Cal.69355を搭載しています。世界限定2000本。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.69355)●素材:SSケース、アリゲーターストラップ●サイズ:φ41×D12.7㎜●防水性:3気圧

↑ポルトギーゼは、1939年に誕生。ポルトガル人の依頼で製作されました

 

【CLASSI CPOINT】

見やすく設計されたダイアルデザイン

面積の広い文字盤は初号機から継承。クロノ秒針に対応する目盛りの緻密さは高精度の証です。

 

【NEO POINT】

限定仕様の新型キャリバーを搭載

ポルトギーゼ・クロノグラフで初の自社キャリバーを搭載。ローターは限定仕様の装飾入り。

 

 

【その6】

国産ダイバーズ50年前の意匠に現代技術が融合

セイコー プロスペックス

マリーンマスター プロフェショナル 

1968 メカニカル ダイバーズ 復刻デザイン

Ref.SBEX007

59万4000

誕生50周年の節目に発表された限定1500本の特別版。1968年の機械式ダイバーズの意匠を忠実に再現しながら、毎時3万6000振動のハイビートで時を刻む先進Cal.8L55を搭載。独自のL字型パッキンや裏蓋のないワンピースケースにより、飽和潜水にも対応します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.8L55)●素材:SSケース、強化シリコンストラップ●サイズ:φ44.8×D15.7㎜●防水性:300m(飽和潜水用)

↑1968年に発表された10振動ムーブメント搭載機。著名冒険家も愛用しました

 

【CLASSIC POINT】

伝統のケース構造と視認性の高い文字盤

高気密のワンピース構造ケースは、セイコー ダイバーズの特徴。往時を彷彿とさせる文字盤も魅力です。

 

【NEO POINT】

現代的な素材でスペックアップ

風防にサファイアガラスを使い耐久性を向上。ストラップもかつての意匠をシリコンで再現しました。

2017年のベストウオッチが決定!ウオッチコーディネーターが選ぶ【2017インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤー】結果発表

カー・オブ・ザ・イヤーや流行語大賞などと同じように、腕時計にもその年最も輝いた製品にスポットライトを当てるグランプリがあることをご存知でしょうか。海外では「ジュネーブ・ウォッチメイキング・グランプリ」が有名ですが、同様の賞がこのほど日本でも行われ、グランプリモデルが決定しました。果たして栄冠を手にしたのは・・・

 

時計販売のプロが選んだ2017年の最優秀ウオッチ

日本時計輸入協会が主催する「インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤー」はこれまでもありましたが、2017年より形式が変更になりました。

 

日本では、時計販売員のための「ウオッチコーディネーター」という資格があるのですが、本年より、同資格の取得者(略称:CWC、2017年12月現在1879名)が選考を行う形となりました。

 

対象製品もブランドエントリー制から改められ、過去12ヵ月(2016年10月1日から2017年9月30日まで)に新作として発売されたモデルと、幅広くなっています。

 

選考基準は「お客様に一番推薦したいモデルは?」というシンプルなものでした。その結果、最多票を獲得したグランプリは・・・

Oyster Perpetual Sky-Dweller

はい! ロレックス「スカイドゥエラー」(Ref.326934/147万9600円)です。ブランドは納得も、製品の詳細を知らない方は多いのではないでしょうか。このあたりは、さすが時計販売の現場を知るプロの視点。

 

2017年のバーゼルワールド新作では、シードゥエラーのリニューアルが大きな話題でしたが、スカイドゥエラーは「最先端技術と使いやすさを融合させたデザイン」「2つのタイムゾーンを表示・操作できる機構が付いており、コストパーフォーマンスが高い」など、トータルバランスを高く評価する声が多かったようです。

 

2位と3位も時計を熟知した販売員ならではの選出に

2017 インポート・ウオッチ・オブ・ザ・イヤーでは、2位と3位も発表されました。獲得票数や各人の選出理由は明かされていませんが、実は筆者も投票者と同じくCWCなので、上位につけた理由を推測しつつ発表します。

 

2位/ユリス・ナルダン・マリーントゥールビヨン(Ref. 1283-181/E0/349万9200円)

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日本では通好みのブランドとして知られるユリス・ナルダンですが、ヨーロッパを中心とする海外では、憧れを抱く人も多いハイブランドとして認知されています。

 

1846年に創業したル・ロックルの名門は、船舶用の高精度クロック「マリンクロノメーター」の製造で名を馳せ、最近ではシリコン脱進機を世界で初めて時計に取り入れたブランドでもあります。

 

こうした由緒正しきブランドが、高度な技術を要するグラン・フーエナメル文字盤にトゥールビヨンまで搭載して300万円代というハイコストパフォーマンスな価格設定をした点が、高く評価されたのではないかと思われます。

 

3位/タグ・ホイヤー オウタヴィア ホイヤー02 クロノグラフ(Ref.CBE2110.FC8226/58万3200円)

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タグ・ホイヤーは愛用者の多い定番ブランド。その信頼性から販売員が安心して推薦できるブランドでもあります。

 

オウタヴィアは、同社が2017年に最も力を入れた新作。1960年代に発表されたコレクションを復刻したものですが、そのベースモデルをファンがインターネット投票から選ぶという手法と、その結果選出されたのが、かつてF1ドライバーのヨッヘン・リントが愛用していたモデルだったというストーリー性で話題になりました。

 

ムーブメントは、最新の自社製ムーブメントとなるキャリバー ホイヤー02を搭載。約80時間パワーリザーブを有する実用的なクロノグラフです。

 

耐久性の高いブレスレット仕様ではなく、よりヴィンテージ感を味わえるキャメルストラップ仕様が選出されたことに、投票者であるCWCの方々の“時計愛”が感じられます。

 

2017年新作は機能的にも価格的にも良作揃いで、買う方、売る方、どちらも非常に悩ましい状況だったと思います。

 

まだ、どれを買おうか決断しかねている人は、CWCが「推薦したい!」と太鼓判を押した、今回の上位モデルをひとつの基準に据えてみるのもいいかもしれませんね。