最大約20%オフでペンタブが買える! ワコムが直販ストア20周年記念セールを開催中

ワコムは9月12日より、直販サイトのサイトオープン20周年を記念した「ワコムストア20周年記念セール」を開催しています。期間は9月26日まで。

 

記事のポイント

デジタルイラストの製作に便利なペンタブですが、基本的に高価なので購入を迷っている人も多いはず。今回のセールではアウトレット品の「Wacom Cintiq」シリーズや「Wacom One」シリーズが比較的手頃な価格で提供されているので、狙ってみてはいかがでしょうか。

 

デジタル環境でのイラスト製作やグラフィックスデザイン分野で圧倒的なシェアを誇る、ワコムのペンタブレットが安価に購入できる今回のセール。プロフェッショナル向けの「Wacom Cintiq Pro」シリーズや、液タブ・板タブをどちらもラインナップする廉価モデル「Wacom One」シリーズのうち、セット品およびeStore限定モデルがセール対象となっています。また、一部モデルは数量限定のアウトレット品として特別価格で提供されているようです。

 

割引率は最大約20%となかなかのもの。たとえば12インチの「Wacom One 液晶ペンタブレット 12 eStoreモデル」は、通常価格4万4880円のところ3万5860円で、アウトレット品の「Wacom Cinteq 16」は、通常価格9万800円のところ7万7000円で販売されるなど、モデルによってはかなりお買い得となっています。

 

セール会場はこちら

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

パイロットの“疲れにくいペン”とコラボ! 手に馴染む使い心地……ワコム「Dr. Grip Digital for Wacom」

ワコムは、総合筆記具メーカーのパイロットコーポレーションとコラボレーションした「Dr. Grip Digital for Wacom」を、8月29日に発売します。価格は6380円 (税込)。

 

同製品は、パイロットコーポレーションの筆記具Dr. Gripの使いやすさを継承したデジタルペン。太い軸径と弾力性のあるラバーグリップは、握りやすく、長時間使用するときにも疲れにくくい構造です。ペンはノック式で、ペン先を収納して保護することができ、持ち運びにも便利です。電源コードや電池を必要とせず、思い立ったらいつでも筆記できます。パームリジェクション機能を備えており、手の一部が画面に当たっても、ペン先のみを認識し、安定した筆記が可能です。カラーバリエーションはアクアブルーとブラックの2色。

 

8月29日から順次発売するペンタブレット製品「Wacom One」シリーズに対応しているほか、一部ペン対応のWindows PCやAndroid端末で利用することも可能。対応デバイスはワコム公式サイトの当該ページをご覧ください。

 

購入特典として、付属ソフト「Bamboo Paper」で使える、特別なノートデザイン・罫線デザインをダウンロードできます。

10種類以上のソフト付きでお手頃、ワコム初心者向けの「Wacom One 液晶ペンタブレット」などが登場

 

ワコムは8月10日、新モデル「Wacom One ペンタブレット」および「Wacom One 液晶ペンタブレット13 touch」「Wacom One 液晶ペンタブレット12」を発表しました。8月29日から順次発売します。ラインナップと直販サイト「ワコムストア」での価格(税込)は以下の通りです。

 

Wacom One ペンタブレット small/1万5180円

Wacom One ペンタブレット small eStoreモデル/8800円

Wacom One ペンタブレット medium/2万2880円

Wacom One ペンタブレット medium eStoreモデル/1万4630円

 

Wacom One 液晶ペンタブレット13 touch/9万2180円

Wacom One 液晶ペンタブレット13 touch(USB Type-Cケーブル付属)/8万9980円

Wacom One 液晶ペンタブレット13 touch eStoreモデル/7万4580円

Wacom One 液晶ペンタブレット12/6万2480円

Wacom One 液晶ペンタブレット12(USB Type-Cケーブル付属)/5万9180円

Wacom One 液晶ペンタブレット12 eStoreモデル/4万4880円

 

「Wacom One」シリーズは、「新しい方法で自分を表現することに挑戦したい人に向けた」とうたうエントリーライン。初心者向けではあるものの、ワコムが40年以上培ってきたペンの技術や描くノウハウを詰め込んだシリーズです。

 

シリーズの特徴は、豊富なソフトウェアの搭載、カスタマイズ性、簡単にスタートできる利便性、オリジナルのコンテンツによる楽しみをまとめた「アドベンチャープログラム」です。ソフトウェアについては、「CLIP STUDIO PAINT」を含む10種類以上をバンドルしており、写真編集やPDF編集もこなせます。カスタマイズ性は、豊富なアクセサリーを別売りでそろえており、ペンの見た目を好みの色や材質に変えられるほか、リアカバーやスタンドも用意されています。

↑ペンのパーツだけでも豊富

 

↑新しいペンタブレットと同時に、ドクターグリップとコラボした「Dr. Grip Digital for Wacom」も登場

 

↑別売りのリアカバーを装着すれば、本体との間にステッカーなどを挿し込めます

 

また利便性は、USB Type-Cポートを備えているため、別途電源ケーブルが不要なほか、一部OS利用時を除いてドライバーのインストールが必要ないうえに、セットアップチュートリアルもそろっているので簡単に始められます。コンテンツは、イラスト講座やプロによるメイキング動画などを公開しており、今後も充実させていく予定とのこと。

 

これらの要素を含めたアドベンチャープログラムによって、長くクリエイティブを楽しめるのがWacom Oneのポイントだとしています。

 

Bluetooth接続かつコンパクトになったペンタブの新ライン

↑Wacom One ペンタブレット。手前左がsmallサイズで、右がmediumサイズ

 

ペンタブレットのラインナップはこれまで「One by Wacom」「Wacom Intuos」「Wacom Intuos Pro」だったので、Wacom One ペンタブレットは新しく登場したラインとなります。位置付けはOne by WacomとWacom Intuosの間です。

 

One by Wacomよりもコンパクトなサイズになっており、読み取り範囲は約幅252×高さ181mm、本体の厚さは約7.9mmです。また、One by Wacomでは不可だったBluetooth接続に対応しています。さらに、WindowsやmacOSなどにも対応。なお、Windowsはタブレットドライバーをインストールしなくても利用できますが、タブレットの設定やペンタブレットのフル機能を利用する際には、タブレットドライバーのインストールが必要です。macOSはタブレットドライバーのインストールが必須となっています。このほか、iOS/Android/ChromeOSにも対応。

↑Wacom One ペンタブレット medium

 

Wacom One ペンタブレットは同梱物に、USB Type-Cケーブル、Wacom Oneスタンダードペン、替え芯10本、クイックスタートガイド、レギュレーションシートが含まれます。eStoreモデルは本体とクイックスタートガイド、レギュレーションシートのみです。

 

エントリーとしては初めてタッチ対応の液晶タブレット

↑左がWacom One 液晶ペンタブレット13 touch、右がWacom One 液晶ペンタブレット12

 

Wacom One 液晶ペンタブレットは、元々ラインアップされていた13.3型モデルに、2モデル加わった形です。Wacom One 液晶ペンタブレット13 touchは13.3型で、エントリーとしては初めてマルチタッチに対応しています。ディスプレイはノングレア方式を採用しているうえに、指紋がつきにくいアンチフィンガーガラスを採用。また、既存モデルからコンパクト・軽量化し、本体サイズは336×222×12mm、重さは約0.9kgを実現しています。

↑Wacom One 液晶ペンタブレット13 touch

 

Wacom One 液晶ペンタブレット12は、11.6型サイズのよりコンパクトなモデル。マルチタッチには対応していませんが、それ以外の仕様はWacom One 液晶ペンタブレット13 touchと同等です。なお、対応OSは両モデルともにWindows/macOS/Android/ChromeOSとなっています。

 

Wacom One 液晶ペンタブレットとUSB Type-Cケーブル付属モデル、eStoreモデルは同梱物と販売チャネルが異なっており、Wacom One 液晶ペンタブレットは3 in 1ケーブル、電源アダプター、電源プラグ、Wacom Oneスタンダードペン、替え芯10本、芯抜き、クイックスタートガイドが含まれています。USB Type-Cケーブル付属モデルは3 in 1ケーブルの代わりにUSB Type-Cケーブルを2本追加、eStoreモデルはケーブルやペンを自分で選べるようにするため、本体とクイックガイドのみとなっています。

↑Wacom One 液晶ペンタブレットの同梱物

 

販売チャネルはWacom One 液晶ペンタブレットがワコムストアのほか、全国の家電量販店、Amazonで、ほかはワコムストアのみです。

設計機構を磨き上げて進化! ワコムの27インチ液タブ「Wacom Cintiq Pro 27」

ワコムは、27インチ液晶ペンタブレット「Wacom Cintiq Pro 27」を、10月12日に発売します。

 

同製品は、新しいペンテクノロジー「Wacom Pro Pen 3」により、描き味を大幅に改善。Wacom Pro Pen 3は、作業スタイルに合わせて付属パーツを入れ替え、グリップの太さ、サイドスイッチの有無、ペンの重心をカスタマイズすることができ、自分だけのペンにすることができます。ペン先が細く、視認性が向上した新しいペンデザインで、より自然な描き心地で使えます。3つのサイドスイッチにはソフトウェアごとに機能を割り当てて使用可能。同社独自のEMR(Electro-Magentic Resonance:電磁誘導方式)テクノロジーで8192レベルの筆圧検知に対応し、電池や充電も不要です。

 

仮想化環境で使用する場合も、直感的操作を実現する10点マルチタッチ機能に対応しており、指先でキャンバスを拡大・縮小、回転ができ、マルチタッチとペン操作を切り替えることができます。MacとWindowsで動作し、OS固有のジェスチャもサポート。Linuxでマルチタッチ機能を利用する場合は、各ソフトウェアの仕様に依存します。マルチタッチを無効にしたいときは、本体背面の右上部にあるオン/オフボタンで切り替えることができます。

 

従来よりも滑らかな操作と描画が可能なリフレッシュレート120Hz対応でペンの追従性が高く、視差も小さくなりました。リアルなカラーを再現するAdobe RGBカバー率99%、デジタルシネマ規格のDCI-P3カバー率98%の広色域とHDRガンマに対応し、高精細な4K解像度で10億7374万色の鮮やかな表現が可能。Pantone認証とPantone SkinTone認証を取得しています。

 

設置面積は同シリーズの「Wacom Cintiq Pro 24」よりも小さく、大画面ながら省スペース設計で、エッチング加工を施した液晶ガラスは、紙とペンで描くときのリアルな描き味を味わえます。

 

別売の専用スタンド「Wacom Cintiq Pro 27 Stand」は、モダンで洗練されたデザインが特徴で、高さや角度を自由に調整し、時計回り、反時計回りそれぞれ20度まで回転して、自然な姿勢で理想の線を描画できます。ディスプレイ背面にはVESAマウントを搭載しており、別のスタンドオプションを利用することもできます。

 

税込価格は、Wacom Cintiq Pro 27が48万1800円、Wacom Cintiq Pro 27 Standが7万2380円です。

 

なお、9月30日12時より、同社公式YouTubeチャンネルにて、同製品のこだわりポイントなどを紹介するYouTube Liveの配信も予定しているとのことです。

iPad Air 4はPC代わりの仕事用途に耐えられるか?

iPad Air 4は、iPad Pro向けの周辺機器も利用可能で、トラックパッドを用いた操作などが快適に行える。そんな新型iPadは、仕事にも生かせるのだろうか? 今回は、同クラスの様々な機器と比較してみた。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が検証します

フリーエディター

有馬真一

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

 

A14 Bionicチップ搭載で処理性能がUP

Apple

iPad Air 4

6万9080円〜

iPad Proと同サイズの10.9インチディスプレイを採用した新型iPad Air。最新のA14 Bionicを搭載する。第2世代Apple PencilやMagic Keyboardといった、Proシリーズのアクセサリーを使用可能だ。

SPEC ●OS:iPadOS 14 ●CPU:A14 Bionic ●ストレージ:64/256GB ●ディスプレイ:10.9インチ(2360×1640ドット)●サイズ/質量:W178.5×H247.6×D6.1mm/約458g

 

Appleが設計した64bitの最新プロセッサーを搭載。6基のコア構成にすることで、高性能コアを4基用いたiPad Proに迫る処理能力を実現。リアルタイムの音楽ミキシングなども軽くこなす。

 

仕事に使いやすいアクセサリーも充実!

Apple Pencil(第2世代)

1万5950円

ピクセル単位の描画に対応したApple Pencilの第2世代。iPad側面に磁石で装着して充電する。

 

Magic Keyboard

3万4980円

新型のMagic Keyboardも使用可能。トラックパッドを備えており、よりPCのような操作性に。

 

vs

 

【Case 1】U-10万 2 in 1 Chromebook

Chrome OSを搭載するChromebookは多様なモデルが登場している。着脱式2 in 1タイプのIdeaPad Duetは、タッチ対応のモニターが分離し、タブレット感覚でも使用可能だ。

レノボ

IdeaPad Duet Chromebook

4万841円

Chrome OSは起動の早さも魅力。本機は、iPadより手ごろな価格だ。

 

【Case 2】Surface Go 2

iPadのライバル・Surfaceも要検討。Surface Go 2は、高解像度の10.5インチ液晶を搭載した最廉価モデル。別売のキーボードカバーやペンと合わせれば操作感はiPadと同様だ。

マイクロソフト

Surface Go 2

6万5780円

Windows OSを搭載する点が最大の魅力。PCと同様の環境で作業ができる。

 

【Case 3】U-10万円PC+板タブレット

PCに板タブレットを追加すれば、iPadと同じようにペン入力を活用できる。今回は、PCと板タブレットを合わせて、iPad Air 4と似た価格帯になるように製品を選出した。

HP

14s-dk 1000

5万5000円

Ryzenプロセッサーを搭載する14型機。USB Type-Cを備えるなど、拡張性も◎。

 

ワコム

Wacom Intuos Small

1万4080円

ペン入力の入門に最適な小型の板タブレット。Bluetooth接続にも対応している。

 

【その1】コスパ勝負

キーボードやペンまで一式購入した場合にかかるコストを調査。さらに、Performance Testを用いて各機のベンチマークスコアも計測した。これらを総合的に考慮して順位を付けた。

 

ノートPCと板タブのセットはバランスが良好

価格だけで見るなら着脱式キーボードが同梱のIdeaPad Duetは圧倒的に安いが、性能ではやや不利。一方で、iPadとSurface Go 2は、どちらもキーボードが別売だが、その価格に大きな差がある。iPadのMagic Keyboardは3万4980円で、1万6940円のSurface Goの「タイプ カバー」の倍以上。やはりApple製品はアクセサリーが高い。総合的な性能とコスパのバランスでは、HPの「14s-dk 1000」が非常に優秀だった。

CPUベンチマークスコア(※) 合計価格
iPad Air 4 1592 12万110円
U-10万円 2 in 1 Chromebook 1479 4万841円
Surface Go 2 1619 9万5700円
U-10万円PC+板タブレット 4227 6万7100円

※:PassMark SOFTWAREの「Performance Test」アプリを用いて計測したスコア

ペンやキーボードを考慮すると、iPadもSurfaceもやや高価。ノートPC+板タブの組み合わせは、ペン入力の操作性にクセがあるが、コスパは優秀だった。

 

【その2】携帯性勝負

実際の使用時に近づけるべく、本体に着脱式キーボードと専用ペンを加えた合計の質量を計測して比較した。目安としては、1500gを超えると持ち運ぶ際に重さを感じがちといえる。

 

新型iPad Airは本体の質量は軽かったが……

本体質量だとiPad Air は約458gであるのに対して、Surface Go 2は約544gとやや重い。だが、iPadのMagic Keyboardは600gとかなり重く、Surface Go 2が用いる「タイプ カバー」はわずか245gしかない。実際に持ち歩く一式では、Surfaceが最優秀。次点はIdeaPad Duetとなっている。

 

↑iPad Air 4はフラットなデザインも特徴。GetNaviよりも小さく、収納性は良好だ

 

合計の質量 備考
iPad Air 4 約1079g Magic Keyboardは600gと重め。とはいえ、合計質量で考えても、最新のMacBook Airなどよりは軽い。
U-10万円 2 in 1 Chromebook 約935g キーボードとスタンドは合計で470g。ただし、スタンドの磁石がつく本体側に重心が偏り、重く感じる。
Surface Go 2 約814g カバーと一体化したキーボードは250gと超軽量。だが、タッチパッドの左右クリックが誤反応しがち。
U-10万円PC+板タブレット 約1580g Wacom Intuos Smallは230gと軽く、接続もBluetoothならワイヤレス。とはいえ、やはり携帯はしにくい。

キーボードなしの単体での軽さは、新型iPad Airが圧勝だった。ペン入力は使うもののキーボードがなくても問題ないのであれば、iPad Airがオススメとなる。

 

【その3】作業効率勝負

仕事用マシンとして使用するなら必須のOfficeソフトの対応状況を調査。そのうえで、定型の文章を打って、キーボードの感触をチェックした。また、通信速度の平均値も調べた。

 

CPU性能と通信形式の差がDL速度の差につながった

Officeは全機種で使用可能だが、iPadとChromeのアプリは機能に制限アリ。着脱式キーボードの打鍵感はいずれも良好で、文字配置に違いはあるものの慣れの範疇だ。ダウンロード速度は3回試行した平均を比較。結果、IEEE 802.11gの通信までしか対応していなかったノートPCが最下位に。

 

↑IdeaPad Duet Chromebookのキーボード。深さが1.2mm以上あり、十分優秀

 

マイクロソフトOfficeとの互換性 キーボードの打感 1GBファイルのDL速度
iPad Air 4 △(制限あり) 2分13秒
U-10万円 2 in 1 Chromebook △(制限あり) 2分41秒
Surface Go 2 5分24秒
U-10万円PC+板タブレット 5分42秒

iPadは、Excelがマクロに非対応なので、同機能が必要な人は注意。とはいえ、通信速度が他機種よりも断トツで早く、ストレスなく作業できる点で1位とした。

 

【その4】ペン入力のしやすさ勝負

タブレットとしての使用感を決定づけるスタイラスペンの使用感の差を検証。手書きで線を引くだけでなく、ペンでアイコンをポインティングした場合などの操作感も検証した。

 

使いこなしに慣れが必要も精緻な入力は板タブが一番

IdeaPad Duetを除き、どの機種のペンも機能や色の切り替えを登録できるサイドボタンを装備していた。筆圧検知も4096段階で共通。板タブは傾き検知こそ非対応だが、タッチ操作への追従性ではトップだと感じた。ただし、操作性はクセがあり、習熟が必要。その点、iPadは初心者も使いやすい。

 

↑板タブの入力位置はモニターの同じ位置とリンクする。この感覚に慣れが必要

 

サイドボタン 感圧検知 傾き検知 使用感
iPad Air 4 4096段階 ペン先の滑る感覚が◎。ペンの平らな部分はサイドボタンだ。
U-10万円 2 in 1 Chromebook × × × 専用ペンはなく、指操作が主。タッチ操作はあくまで補助か。
Surface Go 2 4096段階 ペンの裏が自動的に消しゴムに割り当てられているのが◎。
U-10万円PC+板タブレット 4096段階 × プラスチックのペン先で、鉛筆のような書き心地だった。

安価な板タブには傾き検知機能がなく、イラストなどではやや使いにくい。しかし、写真のレタッチやPDFへの手書きコメントの付与などは十分快適に行えた。

 

<より描き心地を求めるなら、液タブであれば高精度かつ直感的に使える>

手元のディスプレイ上に直接書き込める液晶タブレットなら、板タブのように画面と手元の動きを体に染み込ませなくても作業可能。メモをとるだけなら、電子ペーパーという手段もオススメだ。

 

富士通クライアントコンピューティング

QUADERNO A5サイズ

3万9800円

膨大な資料を持ち運び、取り出して書くことに特化した電子ペーパー。一度の充電で約3週間も駆動するスタミナが魅力。鉛筆のような書き心地を実現したペンが付属し、メモには最適だ。

 

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

4万2900円

充電不要のスタイラスペン「Wacom One Pen」が付属する、13.3型液晶を採用したペンタブレット。60度までの傾き検知に対応し、自然な書き心地となっている。最大表示色は1677万色だ。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

リモートワークに「液タブ」が相性抜群! ワコム推奨のビジネスシーンでの使いこなし術

液晶タブレット、通称「液タブ」といえば、パソコンでイラストを描く人にはお馴染みのツール。絵を描かないから縁はないという人も多いでしょう。しかし、液タブは、ビジネスシーンでもガンガン活用できるポテンシャルを秘めています。

 

本記事では、リモートワークの相棒として注目の存在である液タブのビジネスシーンでの使いこなし術ついて、ペンタブレットの大手メーカー・ワコムに話を聞きました。

↑取材にあたって「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」(税込価格:4万2900円)を使ってみました

 

そもそもペンタブレットって何?

そもそもペンタブレットとはどのような製品なのか、ざっと解説しておきましょう。

 

ペンタブレットとは、いわゆるポインティングデバイスの一種で、マウスやトラックボールと同じジャンルの製品です。マウスと違うのはパソコンの画面上の正確な位置を指定して、筆圧を検知して反映できること。つまり、紙に筆記するペンでパソコンの画面上に筆記できるデバイスです。画面上の入力の正確さが求められるイラストレーションやデザインの分野では必須のツールとなっています。

 

ペンタブレットには、「板タブレット(板タブ)」と呼ばれる板上の操作デバイスと、液晶画面と一体型になった「液晶タブレット(液タブ)」の2タイプが存在します。

 

液晶タブは板タブより高価ですが、液晶画面が一体型になっており“画面にそのまま書きこめる”わかりやすさが特徴。「紙にペンで書く」というお馴染みの所作をそのままにデジタル対応できることから、ワコムは特に初心者には液タブがおすすめとしています。

 

ワコムでは2020年1月、液タブのエントリーモデル「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」を発売しました。品質に定評のあるワコム製の液タブにしては手頃な4万円台と、液タブ最初の1台にピッタリなモデルです。

 

↑Wacom One 液晶ペンタブレット 13は、2020年に発売されたエントリークラス

 

とはいえ、はたして4万円分の価値はあるのか、使ってみないと分からないと思います。ここからは、ビジネスシーンを想定した用途を紹介しましょう。

 

【使いこなし術その1】液タブはサブディスプレイとして使える

液タブを触ってみたことがないと意外と気づきづらいところですが、パソコンにつなぐと液晶ディスプレイとして機能します。

↑PCの画面を投影したWacom One

 

液タブを使いこなして絵を描いている方なら「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、液タブはサブモニターの代わりに使えるのです。立てかけて使う一般的なディスプレイと違い、手元に寝かせて操作するデバイスなので、ドキュメントや資料を用いて添削するといった使い方が適しています。

 

なお、iPadのようなタブレット端末とは異なり、Wacom Oneはマルチタッチ操作には対応していません。その一方で、ペン操作しているときに、うっかり画面に手を置いてしまってもスムーズに操作できるのは液タブならではのメリットです。

 

↑板タブならIntuosシリーズのSmallサイズがおすすめ。1万円前後で手に入ります

 

【使いこなし術その2】資料に文字入れできる

Windows 10ではペン入力機能「Windows Ink」に標準対応しているため、ペンタブレットはシーンを選ばず使えます。

↑Word文書に直接赤字を入れられます

 

WordやExcel、PowerPointなどのオフィスソフトや、手書きでコメントを書き込む機能を標準搭載しています。たとえば仕事の中でもらった資料に修正を入れて返すという作業しているなら、ペンタブレットを使うことで紙にプリントせずとも同じ作業ができるようになります。特に業務用プリンタを使えないような在宅勤務では、このデジタル化はおおいに意味のあることでしょう。

 

また、Adobe AcrobatなどをPDFリーダーもペンタブレットでのコメント書き込みが可能です。PDFに修正案を入れて渡すときも、書面上に直接書きこんでしまえば、PDFリーダーの操作に慣れていない人でも分かりやすく提案できます。

 

さらに、Adobe Acrobatではサイン機能やハンコ押印機能があり、社内の決済のデジタル化にも使えます。既存の業務フローそのままで、オンラインでの新しい働き方に対応できるのがポイントです。

 

(参考記事)

ワコム:「手書き」でコミュニケーションUP! オフィスワークやリモートワークでのWacome One活用法

 

意外と使えるのがWindowsが標準搭載してる画面キャプチャーツールの「Snipping Tool」と「切り取り&スケッチ」。これらは画面を撮影した後、ペンで書き込みをした上で保存できます。たとえばWebサイトや動画の内容を校正したいというときに、キャプチャー画像を上にそのまま修正内容を書き込んでしまえば、相手に伝えやすいでしょう。

 

【使いこなし術その3】ビデオ会議でも使える

コロナ禍で使うことが多くなったビデオ会議でもペンタブレットは活躍します。ZoomやMicrosoft Teamsのような主要ビデオ会議ツールには、参加者全員で書き込みできる「ホワイトボード機能」が用意されています。

 

この機能を使うことで、あたかも手元にホワイトボードがあるように議事録を作成できます。さらに、参加者がみな液タブを用意していれば、ディスカッションした内容を一斉に書けます。

 

さらにオンラインミーティングでは、液タブを活用することで一段上のプレゼンテーションができます。プレゼンをしながらスライドの上に書き込んでいくことで、注目点を分かりやすく伝えられます。つまり、Zoomのようなツールを使っていても、オンラインでも黒板に書き込むような伝え方ができるというわけです。ビジネス上でのプレゼンテーションだけでなく、オンライン授業でも活用できる機能です。

 

 

ビデオ会議アプリのホワイトボード機能は背景に好きな画像を入れることができます。アイデアシートなどを共有して書き込めば、距離があっても対面しているときのようなグループディスカッションが行えるでしょう。個人のアイデアメモではWindowsが標準搭載するOneNoteや、Evernote、Dropbox Paperといったアプリが手書きに対応。ワコムではBamboo Paperというノートアプリを無償で提供しています。

 

ペンタブレットの活躍の場はイラストレーションの分野にとどまらず、ビジネスシーンにも広がっています。Windowsがペン入力に積極的に対応していることで、業務でよく使うアプリでも液タブが使える環境が整っています。

 

また、三菱鉛筆とのコラボによるデジタル鉛筆「Hi-uni DIGITAL for Wacom」のような、より自然な使い心地を目指した対応ペンも生まれてきました。

 

 

さらに、ワコム製の液晶ペンタブレットとしてはお手頃な「Wacom One」の登場によって、その導入のハードルはさらに下がっていくでしょう。今後はオンラインでの業務効率化が求められる中で、液晶ペンタブレットはビジネスシーンでも重要なツールとなっていきそうです。

リモートワークに「液タブ」が相性抜群! ワコム推奨のビジネスシーンでの使いこなし術

液晶タブレット、通称「液タブ」といえば、パソコンでイラストを描く人にはお馴染みのツール。絵を描かないから縁はないという人も多いでしょう。しかし、液タブは、ビジネスシーンでもガンガン活用できるポテンシャルを秘めています。

 

本記事では、リモートワークの相棒として注目の存在である液タブのビジネスシーンでの使いこなし術ついて、ペンタブレットの大手メーカー・ワコムに話を聞きました。

↑取材にあたって「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」(税込価格:4万2900円)を使ってみました

 

そもそもペンタブレットって何?

そもそもペンタブレットとはどのような製品なのか、ざっと解説しておきましょう。

 

ペンタブレットとは、いわゆるポインティングデバイスの一種で、マウスやトラックボールと同じジャンルの製品です。マウスと違うのはパソコンの画面上の正確な位置を指定して、筆圧を検知して反映できること。つまり、紙に筆記するペンでパソコンの画面上に筆記できるデバイスです。画面上の入力の正確さが求められるイラストレーションやデザインの分野では必須のツールとなっています。

 

ペンタブレットには、「板タブレット(板タブ)」と呼ばれる板上の操作デバイスと、液晶画面と一体型になった「液晶タブレット(液タブ)」の2タイプが存在します。

 

液晶タブは板タブより高価ですが、液晶画面が一体型になっており“画面にそのまま書きこめる”わかりやすさが特徴。「紙にペンで書く」というお馴染みの所作をそのままにデジタル対応できることから、ワコムは特に初心者には液タブがおすすめとしています。

 

ワコムでは2020年1月、液タブのエントリーモデル「Wacom One 液晶ペンタブレット 13」を発売しました。品質に定評のあるワコム製の液タブにしては手頃な4万円台と、液タブ最初の1台にピッタリなモデルです。

 

↑Wacom One 液晶ペンタブレット 13は、2020年に発売されたエントリークラス

 

とはいえ、はたして4万円分の価値はあるのか、使ってみないと分からないと思います。ここからは、ビジネスシーンを想定した用途を紹介しましょう。

 

【使いこなし術その1】液タブはサブディスプレイとして使える

液タブを触ってみたことがないと意外と気づきづらいところですが、パソコンにつなぐと液晶ディスプレイとして機能します。

↑PCの画面を投影したWacom One

 

液タブを使いこなして絵を描いている方なら「何を当たり前のことを」と思われるかもしれませんが、液タブはサブモニターの代わりに使えるのです。立てかけて使う一般的なディスプレイと違い、手元に寝かせて操作するデバイスなので、ドキュメントや資料を用いて添削するといった使い方が適しています。

 

なお、iPadのようなタブレット端末とは異なり、Wacom Oneはマルチタッチ操作には対応していません。その一方で、ペン操作しているときに、うっかり画面に手を置いてしまってもスムーズに操作できるのは液タブならではのメリットです。

 

↑板タブならIntuosシリーズのSmallサイズがおすすめ。1万円前後で手に入ります

 

【使いこなし術その2】資料に文字入れできる

Windows 10ではペン入力機能「Windows Ink」に標準対応しているため、ペンタブレットはシーンを選ばず使えます。

↑Word文書に直接赤字を入れられます

 

WordやExcel、PowerPointなどのオフィスソフトや、手書きでコメントを書き込む機能を標準搭載しています。たとえば仕事の中でもらった資料に修正を入れて返すという作業しているなら、ペンタブレットを使うことで紙にプリントせずとも同じ作業ができるようになります。特に業務用プリンタを使えないような在宅勤務では、このデジタル化はおおいに意味のあることでしょう。

 

また、Adobe AcrobatなどをPDFリーダーもペンタブレットでのコメント書き込みが可能です。PDFに修正案を入れて渡すときも、書面上に直接書きこんでしまえば、PDFリーダーの操作に慣れていない人でも分かりやすく提案できます。

 

さらに、Adobe Acrobatではサイン機能やハンコ押印機能があり、社内の決済のデジタル化にも使えます。既存の業務フローそのままで、オンラインでの新しい働き方に対応できるのがポイントです。

 

(参考記事)

ワコム:「手書き」でコミュニケーションUP! オフィスワークやリモートワークでのWacome One活用法

 

意外と使えるのがWindowsが標準搭載してる画面キャプチャーツールの「Snipping Tool」と「切り取り&スケッチ」。これらは画面を撮影した後、ペンで書き込みをした上で保存できます。たとえばWebサイトや動画の内容を校正したいというときに、キャプチャー画像を上にそのまま修正内容を書き込んでしまえば、相手に伝えやすいでしょう。

 

【使いこなし術その3】ビデオ会議でも使える

コロナ禍で使うことが多くなったビデオ会議でもペンタブレットは活躍します。ZoomやMicrosoft Teamsのような主要ビデオ会議ツールには、参加者全員で書き込みできる「ホワイトボード機能」が用意されています。

 

この機能を使うことで、あたかも手元にホワイトボードがあるように議事録を作成できます。さらに、参加者がみな液タブを用意していれば、ディスカッションした内容を一斉に書けます。

 

さらにオンラインミーティングでは、液タブを活用することで一段上のプレゼンテーションができます。プレゼンをしながらスライドの上に書き込んでいくことで、注目点を分かりやすく伝えられます。つまり、Zoomのようなツールを使っていても、オンラインでも黒板に書き込むような伝え方ができるというわけです。ビジネス上でのプレゼンテーションだけでなく、オンライン授業でも活用できる機能です。

 

 

ビデオ会議アプリのホワイトボード機能は背景に好きな画像を入れることができます。アイデアシートなどを共有して書き込めば、距離があっても対面しているときのようなグループディスカッションが行えるでしょう。個人のアイデアメモではWindowsが標準搭載するOneNoteや、Evernote、Dropbox Paperといったアプリが手書きに対応。ワコムではBamboo Paperというノートアプリを無償で提供しています。

 

ペンタブレットの活躍の場はイラストレーションの分野にとどまらず、ビジネスシーンにも広がっています。Windowsがペン入力に積極的に対応していることで、業務でよく使うアプリでも液タブが使える環境が整っています。

 

また、三菱鉛筆とのコラボによるデジタル鉛筆「Hi-uni DIGITAL for Wacom」のような、より自然な使い心地を目指した対応ペンも生まれてきました。

 

 

さらに、ワコム製の液晶ペンタブレットとしてはお手頃な「Wacom One」の登場によって、その導入のハードルはさらに下がっていくでしょう。今後はオンラインでの業務効率化が求められる中で、液晶ペンタブレットはビジネスシーンでも重要なツールとなっていきそうです。

初代から雲泥の進化を遂げた、ワコムの新型液晶タブレット「Cintiq Pro」予約開始直前レビュー!

ワコムは同社の液晶タブレット「Cintiq」シリーズの最新モデル2機種と、液晶タブレットがPC不要で単独起動できるユニット「Wacom Ciniq Pro Engine」を発表しました。まもなく予約が開始するとのことで、実機レポートを行いたいと思います。

 

大画面にペンでそのまま描ける液晶タブレット

今回発表されたモデルは23.6型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 24」と32型モニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 27」の2モデルです。

↑「Wacom Cintiq Pro 24」

 

Cintiq Pro 24は解像度が4K(3840×2160ドット)の24インチモニターを搭載した高精細液晶ペンタブレットで、ハードウェアキャリブレーション(モニターの色味を調節する機能)にも対応した、まさにプロ仕様。ワコムと言えば、ハリウッドを始め、世界中のクリエイターがプロの現場で使用されているほど支持を得ているペンタブレットメーカーです。Cintiq  Pro 24もそんなクリエイターのニーズに応えたモデルと言えるでしょう。

 

Cintiq Pro 24には、「Wacom Pro Pen 2」によるペン入力に対応した「ペンモデル」とタッチ操作も可能な「ペン&タッチモデル」の2つのバリエーションがあり、直販価格はそれぞれ25万7040円(税込)と31万1040円(税込)となっております。双方とも3月20日から予約開始、3月29日発売予定。

 

また、32型の4Kモニター搭載の「Wacom Cintiq Pro 32」も年内には発売予定であることが明かされました。

 

↑「Wacom Cintiq Pro 32」

 

Cintiq Pro 24、32の双方に共通する特徴として、4Kの高精細なモニターに特殊なアンチグレア加工を施し、周囲の映り込みやペンの描き味などを紙に近づけています。また、8192段階の筆圧や、ペン先の位置と描画位置のズレ(遅延)を軽減させることに成功。最前線で活躍するプロのニーズに応えた仕様となっています。

 

↑サイドにはUSB3.0ポートも搭載

 

↑「Wacom Pro Pen 2」。ペン先は標準とフェルトの2種類

 

↑タッチホイールを搭載した「Express Key Remote」。ワイヤレス仕様なので左右どちらにも配置可能で利き腕を問わない

 

ドッキングさせるだけで液タブがパソコンと化す「Wacom Cintiq Pro Engine」

 

Cintiq Pro 24/32の背面には、今回新発売されるPCモジュール「Wacom Cintiq Pro Engine」をドッキングさせることが可能なスロットが搭載されています。通常、液晶タブレットはパソコンに接続して使いますが、Cintiq Pro Engineは、CPUやメモリを搭載したパソコンの本体のようなもので、これをCintiq Proにドッキングさせることで、液タブがオールインパソコンとして単独で動作するようになります。

 

Cintiq Pro EngineはCPUにIntel Core i5HQを搭載したモデルと、Intel XEONを搭載したモデルの2ラインナップ。直販価格は、Core i5HQモデルが31万1040円(税込)で、XEONモデルが39万7440円となっており、3月20日から予約が開始され、発売は3月29日の予定となっています。

 

 

↑Cintiq Proの背面にはこのようなスロットが……

 

↑ココにCintiq Pro Engineをドッキングさせます

 

また、液タブの高さや角度の調節が可能な「Wacom Ergo Stand」の発売も予定されています。このスタンドは、液タブをパソコンモニターとして使うときなどは立てたり、回転させて使用することも可能で、まさにスケッチブックやマンガの原稿用紙を回して作画するニーズにピッタリなスタンドとなっています。

 


↑「Wacom Ergo Stand」、発売日や価格などの詳細は未定

 

では、そのプロスペックとやらの描き味はいかに?

筆者は長年のWacomの板タブ(液晶がついていないペンタブレット)ユーザーでして、いつかは液晶タブレットに移行したいと考えていました。しかし、初代Cintiqが発売された当時、試し書きしたところ、とても動作がモッサリしており、描くペン先に描画が追いついてこないのです。ペン先が通り過ぎた後、送れて線が描画されるといった動作で、とても紙に描いている感覚とは言えませんでした。また、描いた線がペン先とズレて描画されてしまう、俗にいう「視差」と言うヤツにも残念な気持ちに。そんなこともあり、現在でも板タブを使用しております。

 

では、進化を果たしたという今回の新型Cintiqはどうでしょうか。

 

↑ペン入力デバイスのデモ機には必ずラクガキを描き逃げする筆者

 

まず、前述の「視差」はほぼナシと考えてOKです。これは、精密なイラストを描いたり、3DCGのデザイナーにはウエルカムな性能でしょう。次に、描画の遅延ですが多少あるものの初代に比べれば大幅に改善されていると感じました。初めて液晶タブレットを使う人には、多少違和感があるかもしれませんが、従来のCintiqユーザーであれば十分許容できるレベルに達したと言えます。

 

肝心の描き味ですが、標準のペン先は多少スベる気がします。最も、一日中ペンを握って描く職種の人にとっては、これぐらいのスベリのほうが疲労が低減するかもしれません。一方、フェルトペン先は、紙にサインペンで書いている感覚という先入観があったのですが、それほどひっかりもなく、こちらもスベリが良い感触。例えるなら、ホワイトボードにマーカーで描く感触に似ていると感じました。可能であれば、もう一段階、引っかかりが強めなペン先があると幅広いニーズに対応できると思います。

 

しかし、今回の新型Cintiq Proですが正直欲しくなりました。特に32インチモデルは、眼前一杯に広がるキャンバスのようで、素人な筆者でもプロ気分が味わえます。ただし、これをデスクに置いてしまうと、他の仕事ができなくなるので、イラスト専用のデスクを用意するか、Wacom Ergo Standのリリース待ちと言ったところでしょうか。ま、高額なので買えないんですけどね!

 

↑ゲットナビ非公式キャラクター「ナビ夫」