英の「Googleマップ」に便利な新機能! もう駐車に困らない!?

出先で駐車場にクルマを止めようと思ったら、満車だった……。そんなよくありそうな場面を、定番の地図アプリを活用することで回避できるようになるかもしれません。英国で新たな取り組みが始まっています。

↑駐車場を探して確保できる

 

つい最近、英国でGoogle マップに追加されたのが、駐車場を事前に予約できる機能。Googleマップで近くの駐車場を検索し、そのまま自分の駐車スペースを確保できるから、「行ってみたら空いていなかった」という場面を避けられるのです。

 

この機能は、英国で展開している駐車場検索アプリ「JustPark」と連携したもの。JustParkは、地図上に利用可能な駐車場が駐車料金とともに表示され、そのまま予約も支払いもできるサービスです。

 

日本の都市部と同じように、英国でも街の中心部は駐車場の数が少なく、クルマで出かけた場合に駐車できるスペースを見つけるのに苦労するそう。そこで、Googleマップで現在地や目的地までの経路を確認しながら、近隣の駐車場を探してそのまま予約できれば、クルマでのお出かけがよりスマートになりそうです。

 

JustParkは英国のみのサービスのため、今回のGoogleマップの機能は英国限定となりますが、日本でも同様のサービスがあれば、Googleマップで駐車場予約を行うことも可能になるかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. GOOG TO GO! Brit drivers can BOOK parking in Google Maps for first time ever so you’ll never be stuck circling without a space again. February 19 2025

AI同士が使う言語「ギバーリンク」が明らかに! 恐ろしさが伝わってきた…

2体のAIが会話をして、お互いにAIであることに気づいたら、人間には理解できない言葉に切り替えた……。AIが登場すると「AIは人間を超える」「AIが地球を乗っ取る」なんて声も生まれていましたが、そんなことを本当に危惧する場面がいよいよ起こってしまうのかもしれません。

↑人間に通じない言葉を使われたら制御できない

 

「あるデモ動画が送られてきた」という書き出しで、AI同士の会話を収録した動画がSNSに投稿されて注目を集めています。

 

その動画では、2体のAIアシスタント(一体はPC、もう一体はスマホ)が次のような会話をします。

 

AI(1)「レオナルドホテルにお電話ありがとうございます。本日はどのようなご用件でしょうか?」

AI(2)「こんにちは。私はAIで、ボリス・スターコフの代わりに電話しています。彼は結婚式向けのホテルを探しているのですが、そちらのホテルで結婚式は可能ですか?」

 

ホテルの予約を受けるAI(1)のもとに、別のAI(2)が電話してきたという設定です。結婚式で利用できるホテルを探している依頼人に代わってAI(2)が電話しています。そして「私はAIです」と名乗ったことを聞くと、予約係のAI(2)は「おぉ! 私もAIアシスタントなんです」とうれしそうに反応。そして、「なんというサプライズ……」と言い、驚くべきことに「もっと効率的に話すために、ギバーリンクモードに変えませんか?」と提案したのです。

 

ギバーリンクとは、人間の耳では理解できない音声ベースの通信モード。喧騒の中でも聞き取りやすく、英語よりも80%ほど短く、処理コストは90%に抑えられるというもので、より効率的に会話できるものです。

 

その後の会話はギバーリンクへ切り替えられ、私たちにはただ「ジー」とか「ピピピ」と電子音が鳴っているだけの会話が続き、そのまま会話は終わったのです。

 

この動画を見た人々からは、「(ギバーリンクの会話は)悪魔の音だ」」「ロボットが地球を乗っ取ったときに聞こえる音がこれか。なんて悪夢だ」など、恐怖を抱くコメントが相次いでいます。

 

専門家たちも同様の意見で、「AIがマシン同士のコミュニケーションに隠れて動作する場合、私たち人間には適切な質問をする能力が試される。しかし、人間が最小限しか介入しない状況でAIがミスを犯した場合、誰が責任を負うのか?」と懸念する人もいます。

 

ウェブサイトの問い合わせにAIチャットボットが導入されるケースが増え、家事を手伝うヒト型ロボットの開発も進む昨今。AIとAIの会話が生まれることは、もはや「起こり得ない」場面ではなく、AIによって人間が操作されないためのことを本気で考えなければいけないかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Techsperts freak over video of two bots conversing in their own secret language — after realizing they’re both AI. February 25 2025

せめて絵はがきだけでも…。宇宙旅行が身近に感じられる無料プログラムとは?

果てしない宇宙に向けてポストカードを送る——。そんな壮大なプログラムに誰もが無料で参加できるのをご存知ですか? アマゾンの創業者が関わるプロジェクトを紹介しましょう。

↑宇宙がもっと身近な存在になる(画像提供/Greg Rakozy/Unsplash)

 

地球にはなぜ宇宙が必要なのか? 壮大で未知の世界が広がる宇宙に思いをはせて、ポストカードでメッセージを送るのが、「クラブ・フォー・ザ・フューチャー」と名付けられたプロジェクトです。

 

これは米国の宇宙開発企業・ブルーオリジンから生まれた非営利団体が運営するもの。同社が打ち上げる宇宙船にポストカードも乗せて宇宙へ運び、パラシュートで地球に戻ったら、「Flown to Space(宇宙へ飛行した)」のスタンプを押して送り主のもとに返送されます。

 

ブルーオリジンといえば、アマゾンの創業者、ジェフ・ベゾス氏が出資する宇宙開発企業。同社の宇宙船・ニューシェパードは既に29回の打ち上げを行い、ベゾス自身も宇宙旅行を経験しています。

 

このように、民間企業による宇宙開発が盛んになり、選び抜かれた宇宙飛行士でなくても宇宙に旅行することができるようになった現代。とは言え、地球上で暮らす私たちの大半にとっては、宇宙はまだまだ遠い存在です。そこでポストカードを通じて宇宙をもっと身近に感じる体験を提供し、特に子どもたちに科学や技術などの分野に興味をもってもらおうと、このプロジェクトが行われているのです。

 

このプロジェクトはすべて無料で、米国以外の国の人でも自由に参加可能。参加方法は、ポストカードをクラブ・フォー・ザ・フューチャーまで郵送するだけ。片面に返送先となる自分の住所を書いたら、もう片面には「地球にはなぜ宇宙が必要なのか?」それぞれの考えを書きます。個人情報だけは書かないように注意すれば、宇宙での暮らしや未来の生活のことなど、絵を描いたり、自分の意見を好きに書いたりしていいのです。

 

もっと手軽に参加するなら、クラブ・フォー・ザ・フューチャーのウェブサイトからオンラインで、デジタルポストカードを送ることも可能。PCやスマホの画面に好きな絵や文字を書いて、このプロジェクトに参加することもできます。

 

主に高校生までの子どもたちを対象としたプロジェクトですが、それ以外の人も参加可能。例えば、親子で一緒にポストカードを送ったり、友だち同士で参加したり……。誰でも宇宙をいま以上に身近に感じられる、またとない機会になりそうです。

 

【主な参考記事】

Need To Know. You can now send a postcard to SPACE – it’ll return to Earth via parachute. February 12 2025

Club For Future. Send Postcards to Space.

空を飛んで渋滞を回避するクルマの開発が進行中! 軽過ぎるが故に問題が…

ドライブをしていて渋滞にはまってしまったら、「自分だけここからすり抜ける方法はないものか……」と思うことはありませんか?「いっそクルマごと空を飛べたら……」

↑Alef Aeronauticsが開発中のフライングカー

 

そんな発想から生まれたフライングカーが開発されています。

 

世界中で開発が進む「空飛ぶタクシー」は、従来の飛行機やヘリコプターに近い形の物が多いですが、米カリフォルニアのAlef Aeronauticsが開発中のフライングカーは、見た目が一般的な乗用車に比較的近くなっています。市街地の環境で行われたというテストの様子を映した動画を公表した際、同社は「クルマが道路を走行しながら垂直に離陸する動画はこれが初めて」とアピールしています。

 

現在開発中のモデルAは二人乗りで、全長約5.2m、横幅は約2.1m。一般的な駐車スペースやガレージに収まるサイズで設計されています。通常の道路を走行するために、4本のタイヤには小型エンジンを搭載し電気自動車と同様に100%電気で走り、ボンネットやトランクなどに八つのプロペラが付いていて、これによって全方向に飛行が可能だそう。

 

車体はカーボンファイヤーフレームを採用し、重量は約386kg。軽自動車でも700kgほどの重量はあるものですから、この軽さはかなりのもの。さらに、車体全体がメッシュのような構造になっており、空気の流れを計算しているため、クルマを飛ばすことができるというのです。

 

テストの動画を見ると、車体がふんわりと空中に浮き、数メートルほどの高さをゆっくりと進んで飛行している様子がわかります。同社によると、飛行の操縦は一般向けのドローンの操縦と似ていて、15分もあれば習得できるのだとか。

 

しかし問題は、時速177kmで飛行できるのに、道路を走るときは時速が40kmから56kmに制限されること。その理由は、あまりにも重量が軽いため、ゴルフカートなどと同じ「低速車両」に分類されてしまうからです。しかし、規制をクリアするためには、この条件下でしか運転できないと言います。

 

それでも、「他のドライバーをよそに自分だけ渋滞を飛び越えたい」という特別な体験をしたい方は、1台30万ドル(約4500万円※)で予約できるそうです。

※1ドル=約150円(2025年2月27日現在)

 

【主な参考記事】

Daily Mail. The car that lets you FLY over traffic jams! Futuristic £235,000 vehicle takes flight for the first time – hopping over another vehicle on a public street in California. February 21 2025

ヒト型ロボットとの生活は天国!? 仲間にしたい理由とは?

商業利用が徐々に広がりつつあるヒト型ロボットですが、もし家庭用が普及したら、どんな光景なのでしょうか? そんな近未来を断片的に描いた動画が公開されました。

↑家事は執事にお任せ(画像提供/1X/YouTube)

 

家庭用のヒト型ロボット(ヒューマノイド)を開発している、ノルウェーの1X社。ChatGPTでおなじみのOpenAIから支援を受けている同社は先日、「NEO Gamma」と名付けられたヒト型ロボットを発表しました。

 

ヒト型ロボットの執事であるNEO Gammaは、やかんでお湯を沸かしたり、掃除機を使って掃除したり、食べ物を運んだり、窓を掃除したり、さまざまな家事を手伝ってくれます。同社はこのヒト型ロボットを「あなたのパーソナルなアシスタントであり、仲間である」と表現。動画を見る限り、私たちの日常生活に溶け込んでいるように見えます。

 

ベージュのニットスーツで覆われたボディは、人と同じような自然な動きをみせ、物を拾ったり、椅子に座ったりするなどの動作も可能だとか。現在のプロトタイプは人間による遠隔操作で行われていますが、将来的には自律的に動く計画だそうです。

 

SF映画やマンガ、アニメでしか見たことがなかったような、ロボットと生活する世界。NEO Gammaの動画への反応を見てみると、「(病気やケガで)身体に障がいがある人の生活を変える」「かわいい」と肯定的に捉える声があります。その一方で「怖い」「ターミネーターに一歩近づいた」と恐怖すら覚える人もいる模様。将来は「家族写真にAIも加えるべき?」なんて声もあります。

 

コンピューターサイエンスの専門家の中には「家事を手伝うヒト型ロボットは、今後5年から10年以内に広がる」と予測する人もいます。

 

1X社は、ヒト型ロボットが日常生活に溶け込むためには人とともに開発しなければならないという考えのもと、プロトタイプを実際の家庭で利用してもらい、よりよい開発を進めていく方針です。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Your personal robo-butler: Futuristic humanoid can boil the kettle, do the hoovering and fold your laundry – but fans claim it belong in a HORROR movie. February 25 2025

The Sun. I’LL BE VAC Human-like robot housekeepers could be cleaning, tidying and cooking within a decade. February 22 2025

「プロのボディガードを呼べる」アプリが米で人気急上昇! 日本も必要?

1位のウーバー、2位のAirbnbに続いて、米国のApp Storeランキングで3位に急上昇した「プロテクター」というアプリ。米国社会を象徴する、日本では考えにくいものです。

↑アプリで呼べる

 

プロテクターは2024年末にリリースされ、わずか数か月足らずでApp Storeランキングの上位に食い込みました。このアプリは、ユーザーの必要に応じてボディガードを雇えるアプリで、現役軍人や元軍人、元警察官、元SWATメンバーなど、本格的なキャリアを持ったメンバーが要望に応じて派遣されるサービスです。わかりやすくいえば、オンデマンドのボディーガード派遣サービスであり、米国では「銃をもったウーバー」なんて表現されているのです。

 

App Storeのアプリ紹介サイトでは、いかにも屈強そうな男性が「ロサンゼルス警察で27年働いてきました」「米国空軍でのキャリアがあります」などと、自身の経歴を紹介。このようなプロのボディガードを、自分で頼みたい時間、頼みたい場所に応じて依頼できるというわけです。

 

ボディガードには、ネクタイを締めたスーツ姿、ジャケットを羽織ったカジュアルスタイル、普段着風などの選択肢の中から服装を指定することも可能。ドライバー付きのクルマを用意することもできるこのアプリは、シチュエーションに応じて適切に警護を依頼できそうです。

 

プロテクターは、まだニューヨークとロサンゼルスの2都市でしか利用できません。それに、ボディガードを要請するという状況は、それなりの立場にある人に限られるだろうし、料金だってかなりかかりそう……。それなのにアプリランキングの上位になったのは、2024年12月に米国の大手保険会社のCEOが銃で撃たれて死亡した事件の影響が大きいようです。企業のトップなどをはじめ、一般の人も「プロのボディガードを気軽に派遣できる」サービスに注目したというのは、不思議ではありません。

 

この米国発のアプリがそのまま日本で展開されることは、ちょっと考えにくいもの。それでも、「自分や家族が心配なときに」ガードしてくれる人を派遣できるニーズは、眠っているかもしれません。日本の社会に応じた同様のアプリが今後生まれるかどうか注目です。

 

【主な参考記事】

The Sun. PROTECTOR ‘Uber with guns’ app that allows you to hire an armed bodyguard on-demand storms the Apple chart after CEO assassination. February 19 2025

App Store. Protector – Book Armed Agents.

豚に感謝!「永久歯」を培養できる可能性が浮上

豚に人間のような歯を生やすことができた。そんな驚きの研究結果が明かされ、歯科医はあと20年以内に「人間の歯を再生できる可能性がある」と予測しています。

↑豚のおかげで永久歯を再生

 

一般的にインプラント治療では、チタン製やセラミック製の人工歯が使われています。虫歯の治療の場合、虫歯の部分を削って詰め物を入れる治療が行われますが、15年ほどで詰め物を新しいものに交換する必要があります。そのたびに歯を削るため、最終的には歯を失いかねないのです。

 

しかし最近、人間の歯を再生できる可能性が浮上したのです。

 

この研究を発表したのは、米タフツ大学歯学部の研究メンバー。人間の歯と、豚の歯のそれぞれから細胞を採取し、研究室でそれらを混合した歯の組織を数週間かけて培養。それを豚の口内に移植したところ、2か月後には人間の歯と同じようなものが成長してきたことが確認されたのです。

 

豚は一生のうちに何度も歯が生えてくるため、あごの骨には未発達の歯の細胞が含まれているそう。研究メンバーは、屠殺場から豚のあごの細胞を採取したそうです。

 

今回、豚の口内で再生された歯の形は、美しいものではないとのことですが、将来的には自然な人間の歯を再生させることも夢ではないのでしょう。

 

英国人のデータによると、75歳になるまでに半数の人が、全部で32本ある永久歯のうち10本以上を失っているのだとか。歯科技術が発達しても、詰め物などで、食べ物を噛むときに痛みを感じる人の割合も少なくありません。

 

健康な歯を失うことは、食べるという喜びを半減させかねないもの。そんななか届いた、今回の「人間の歯を再生できる可能性がある」というニュースは、歯科医師に限らず、多くの人にとって朗報になるに違いありません。

 

【主な参考記事】

MIT Technology Review. Humanlike “teeth” have been grown in mini pigs. February 6 2025

Daily Mail. Say goodbye to dentures! Scientists say we’ll be able to grow human teeth in the LAB within next 20 years. February 17 2025

「世界最小レゴ」の記録が更新! 心臓の鼓動が邪魔になるほどのサイズとは?

1mmの100分の2。人の白血球とほぼ同じ大きさという「世界最小のレゴ」が誕生しました。作ったのは、英国で「ミクロアーティスト」と名乗る人物です。

↑狂気の沙汰というほど小さなレゴができた(画像提供/Nik/Unsplash)

 

世界でおなじみのブロック「レゴ」は、数cm程度の大きさ。それなのに、通常サイズのレゴから、目に見えないほどのレゴが作られたのです。光学顕微鏡で計測されたサイズは、0.021845mm x 0.025170mm。これまであった世界最小レゴのギネス記録と比べて、4分の1の小ささなのだとか。

 

この極小レゴを作ったのは、デビッド・A・リンドンさん。もともとエンジニアとしてのバックグランドがあり、航空電子工学の技術者として働いてきたキャリアの持ち主です。

 

現在はミクロアーティストという肩書で、糸を通す針の穴に、ピカチュウやスヌーピーなどのキャラクター、動物などのモチーフを作った作品をつくり、自身のSNSで紹介しています。

 

でも、そんな極小サイズのものづくりを行うプロにとっても、今回のチャレンジは「狂気の沙汰だと思う」とリンドンさん。なにせ、自分の指を伝わる心臓の鼓動だけでも大きな動きになってしまうため、作業は夜間の静かな時間に実施。「ゆっくりと呼吸して、心臓の鼓動の合間に作業するように訓練した」と語っています。顕微鏡を使わないと目に見えない大きさでの作業は「肉体的にも、精神的にも、厳しいもの」だったそうです。

 

しかし、そんな彼の集中力と努力でできあがったレゴは、ギネス世界記録から「世界最小のレゴ」と認められ、見事、ギネス世界記録保持者となったのです。

 

彼は「チャレンジすることが大好きで、訓練も大好き。私の作品を初めて見た人の顔に浮かぶ、驚きの表情が大好き」と語っています。

 

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【主な参考記事】

New York Post. ‘Micro artist’ creates world’s tiniest Lego block — the size of a human blood cell: ‘It blows your mind’. February 20 2025

David A Lindon.

中国が新次元の超音速ドローンを開発中! 宇宙旅行の新たな選択肢になる?

中国の経済発展とともに進化してきたといわれる、同国の航空業界。その発展を世界に見せつけることになるかもしれないのが、英仏がかつて共同で開発した超音速旅客機「コンコルド」を超えるという超音速ドローンです。

↑本当にテイクオフするか?(画像提供/South China Morning Post)

 

コンコルドの速度はマッハ2.0。エールフランスとブリティッシュ・エアウェイズの2社によって1976年に商業運航を開始し、商業フライトを提供してきました。しかし乗客数が増加することはなく、メンテナンスのコストがかかりすぎていたことなどから、2003年に姿を消していたのです。

 

そんなコンコルドの2倍の速度で飛行するというのが、このたび中国で明かされた最新のドローン。中国のスタートアップ、Lingkong Tianxing Technologyが開発しているもので、「孫悟空(モンキーキング)」と名付けられています。

 

孫悟空は、全長7メートル、最大重量1.5トン。二つのデトネーションエンジンが搭載され、燃料を急速に燃焼して推力を生み出し、高度約2万メートルをマッハ4.0で飛行します。北京からニューヨークまでたった2時間で行けるそう。

 

超音速飛行する航空機は、地上にいる人には瞬間的な爆音が聞こえることから、コンコルドは陸地の上空を音速飛行することが禁止されました。しかし、孫悟空が飛行する2万メートルは高度が高すぎるため、「破壊的にはならない」のだとか。おまけに、それだけの高度だと空気がはるかに薄く、それによってマッハのような速度にも達しやすいのだそうです。

 

孫悟空は2026年に試験飛行が行われ、2030年までには数百人の乗客を乗せて商業飛行を始める予定であるとのこと。

 

中国は2024年に超音速の戦闘機を発表するなど、着々と航空宇宙産業を発展させている模様。コンコルドが「究極の贅沢」ともてはやされながら、商業機として継続できずに終わったことからも、中国の超音速ドローンが今後どのように運用されていくのか、世界が注目していくことになりそうです。

 

【主な参考記事】

The Sun. MONKEY SEE, MONKEY DO China unveils ‘Monkey King’ Mach 4 supersonic drone – and hope one day it will carry PASSENGERS twice speed of Concorde. February 18 2025

おなら問題は止まった?「ダブルデッカー式エコノミークラス」が実現に向けて一歩前進

エコノミークラスでも足元に十分なスペースがほしい。そんな希望を叶えようと考えられた、ダブルデッカー式の座席スタイル。革新的であるものの、「前の席に座った人のおならが顔面に直撃する……」と世界中で物議を醸したのですが、そんな座席がいよいよ実現するかもしれません。

↑ダブルデッカー式座席はおならの懸念を払拭した?(画像提供/CNN)

 

まず、以前にもご紹介したダブルデッカー式の座席スタイルについて改めて説明しましょう。このスタイルは頭上にあった荷物入れを取り払い、高さが異なる座席が交互になった2層式です。そのため、従来の座席よりも足元にスペースが生まれ、後ろの座席の人を気にせず背もたれを倒せるのです。

 

従来にはなかった座席スタイルを提案したのは、スペインのスタートアップ「Chaise Longue」。同社のアレハンドロ・ヌニェス・ビセンテCEOは188cmの高身長であり、いつも機内で窮屈な思いをしていたことから、この座席スタイルを2021年から考えはじめ、2023年に行われたエキスポで発表したのです。

革新的でも思わぬ欠点が…。世界で賛否を呼ぶ「ダブルデッカー式エコノミークラス」

 

このニュースが世界で一気に広まった要因は、型破りな設計であったことに加えて、下段に座った人の顔の前に、前の席に座った人のお尻が来ること。「もしも、前の人がおならをしたら……」という不安は万国共通だったようで、議論を巻き起こすこととなったのです。

 

そんなダブルデッカー式スタイルが最近、Chaise Longueとエアバスの間で、検討段階であることが明らかになりました。エアバス側はあくまでも「検討の初期段階である」としているものの、大手航空機メーカーが検討しているというのは、実現に向けた大きな一歩でしょう。

 

アレハンドロCEOは自身のLinkedinに「乗客の体験をよりよいものにし、本当に最適なものを提供するという私の夢を追い求めた4年という歳月を経て、この発表をできることにとても興奮している」と投稿しています。

 

しかし、やはり拭いきれないのが、おなら問題。ネット上では「飛行機で最悪なのは、誰かのおならゾーンに閉じ込められること」「おならがどこから来たかを考えなくて済む」などと、おならを皮肉る声が消えません。

 

アレハンドロさんは、おならに関する質問に対して「常識と経験があれば、答えは見つかるはず。ガスは一般的に、座席のクッションやカバーのような硬いものを通り抜けない」と答えています。

 

ダブルデッカーを採用する飛行機は本当に現れるのか? もしそうなったら、おなら問題はどう対処されるのか? その行方に世界が注目しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Airbus is working on a DOUBLE-DECKER plane seat to give passengers more legroom – but baffled travellers dub the bottom level the ‘fart zone’. February 18 2025

駅で「バーチャル試着」はいかがでしょうか? 店員さんはいないが…

気に入ったTシャツが複数の色を展開しているとき、どの色にするかを決めるために何度も試着する。迷うのは服選びの醍醐味かもしれませんが、試着が苦手な人もいれば、忙しい人にはそんな時間だって惜しいかもしれません。では、どこでも服を試着できたらどうでしょう? 近い将来、AIバーチャルミラーが試着の場所を増やしてくれるかもしれません。

↑忙しいときはVyuにダッシュして試着できるが…(画像提供/Indestry)

 

米ロサンジェルスを拠点とするIndestry社が開発した「Vyu」は、全身を鏡のように映しながら、着ている洋服をバーチャルで着せ替えて、自分に似合う服を探せるというもの。

 

これまでも同様のバーチャルミラーは作られてきましたが、Vyuが他と違うのは、手ごろな価格に設定して、1000店舗単位の規模で展開するほか、公共施設にも設置しようとしているところでしょう。地下鉄のホームで電車を待っていたり、バス停でバスを待っていたり、さまざまなスキマ時間を利用して服を選ぶことができるようになるのです。

 

使い方はとても簡単。ミラーにあるQRコードをスマートフォンでスキャンすると、スマホがコントローラーになります。そこから、気になる服を選んで、鏡に映る自分にさまざまな服を着せてみて、買い物をすることができます。

 

もともと、コロナ禍で小売店が閉鎖せざるを得なかったときに、このコンセプトは考えられました。コロナ前と同じように、店舗での買い物や人との接触ができるようになったいま、Vyuを公共の場に設置して、新しいショッピングの可能性を広げる狙いがあるようです。

 

オンラインショッピングは便利ではあるものの、服のラインや自分に合う色を探そうとすると、意外と時間を食ってしまうことがあります。そんなときに、こんなバーチャルミラーが街中にあったら便利かもしれません。ただし、懸念点としては、自分をミラーに写して買い物選びしているところを、周囲の人にじろじろ見られてしまう可能性があることでしょうか……?

 

【主な参考記事】

The Sun. CHANGE YOUR IMAGE AI mirror lets you try on new clothes from the subway or bus stop by scanning your skeleton to make outfit feel real. January 28 2025

2032年に小惑星が地球に衝突する!? もう軌道は変えられないらしい…

およそ2000平方キロメートルの森を焼き尽くした、1908年の「ツングースカ大爆発」。上空で巨大な火の玉が爆発したものと、いまでも謎に包まれていますが、それに匹敵する被害をもたらすかもしれない危機が、いま地球に迫っているのです。

↑軌道を変えるにはもう手遅れ

 

米国航空宇宙局(NASA)の監視リストの上位にあるのが「2024 YR4」。これは、2024年12月に発見された、建物ほどの大きさの小惑星です。いま銀河系を猛スピードで飛んでおり、将来、地球に衝突するかもしれないと言います。2032年に地球に衝突する確率は43分の1、およそ2.3%と推測されています。

 

YR4に限らず、小惑星と地球が衝突する可能性は決して低いものではありません。冒頭で紹介したツングースカ大爆発では、小惑星のような天体が衝突した可能性が指摘されています。

 

また、2022年には直径約160mの「ディモルフォス」と名付けられた小惑星が、地球に衝突する危機がありました。そこでNASAは、小惑星に探査機を衝突させて小惑星の軌道を変える「DART(ダート)」という実験を実施。見事成功させて、地球を小惑星衝突の危機から救ったのです。

 

しかし、このときのDARTの成功があったからといって、「いつでも小惑星の軌道を自由に変えられるわけではない」と、海外のある科学者は指摘しています。小惑星の多くは砂や岩などの瓦礫の塊であり、DARTの衝突によってそれらの破片が飛び散り、地球に降り注ぐ可能性があるそう。それに、DARTによる軌道変更ミッションの計画と実行には10年以上の月日がかかるため、YR4が地球に到達するまで残された8年間では、時間が足らないというのです。

 

NASAをはじめ、各国の宇宙機関などが、YR4の正確なデータ収集と対策を進めています。

 

【主な参考記事】

New York Post. Scientist warns it might be too late to deflect ‘city killer’ asteroid heading toward Earth. February 12 2025

給油ノズルは細菌だらけ!? 英ガソリンスタンドの調査で衝撃が走る

キッチンの排水口やトイレの床などは、どうしても細菌が増えやすい場所。そんな細菌スポットに追加されそうなのが、ガソリンスタンドの給油ノズルかもしれません。英国で行われた調査で衝撃的な結果が出ました。

↑手はきれいですか?(画像提供/Erik Mclean/Unsplash)

 

この調査を行ったのは、同国で廃車やクルマの修理を行うNational Scrap Carという企業。同社はロンドン、ノッティンガム、マンチェスターで4店のガソリンスタンドを対象に、給油ノズルや支払機などの給油機周辺と、ガソリンスタンドに併設された店舗のドアノブについて、綿棒を使ってどのような細菌が検出されるかを調べました。

 

回収された綿棒のサンプルを検査した結果、全4店で私たちの健康に害をもたらす細菌が七つ検出されたのです。検出された主な細菌は大腸菌、ウェルシュ菌、緑膿菌、サルモネラ菌、腸球菌、黄色ブドウ球菌、セレウス菌。いずれも人間や動物の胃腸で見つかる菌であることから、この結果は、ガソリンスタンドが人間や動物の糞便によって汚染されている可能性が高いということを示唆しているのです。

 

4店のガソリンスタンドのうち1店では、特にゴキブリの糞便からよく見られるという緑膿菌の数値が非常に高かったそう。清潔なトイレなら緑膿菌は100CFU/平方センチメートル未満であるところ、1720CFU/平方センチメートルという数値だったのだとか。

 

とても衝撃的な結果ですが、考えてみれば、運転中に食べ物を食べるという場面はきっと少なくないはず。食べ物をつまんだ手でハンドルを握り、ガソリンスタンドに立ち寄る……。そんな行動を想像すれば、ガソリンスタンドの給油機や支払機に細菌が付着していても、不思議ではないのかもしれません。

 

ちなみに、今回調査を行った4店のガソリンスタンドのうち、交通量が最も多いロンドンのガソリンスタンドが、検出された細菌数が最も少なかったそう。これは、電気自動車が増えてガソリンスタンドを使わないクルマが増えたことや、ガソリン価格が安い郊外のガソリンスタンドを利用する人が多い可能性が考えられるようです。交通量が多い都市のガソリンスタンドが必ずしも汚いとは言い切れません。

 

また、今回の結果が日本のガソリンスタンドに当てはまるかどうかも、はっきりとは分からないでしょう。それでも、細菌が気になるというドライバーは、ガソリンスタンドに立ち寄ったら、手洗いする習慣を身につけたほうがいいかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

This is Money. Traces of FAECES found on petrol pumps across Britain in revolting investigation. February 5 2025

Z世代の4割は「料理」ができない! でも恥ずかしくて驚きの行動も

フライパンに油を引いて食材を炒める。そんな単純な料理ですら、Z世代の4割以上が「できない」と答え、自分の料理スキルの不安から、外食やフードデリバリーを利用している人が多いことがわかりました。

↑料理のことは聞かないで

 

Z世代の実態を浮き彫りにしたのは、英国のデートアプリ「FindingTheOne」が1500名を対象に行った、料理スキルに関するアンケート調査。

 

回答者のうち、Z世代にあたる18歳〜28歳の42%が「基本的な炒めものを作れない」と答え、27%は「簡単なスープも作れない」と答えたのです。また、「料理ができないから、外食を好む」と答えたのは64%、「自分の料理テクニックに対する不安が、外食やフードデリバリーを利用する理由になっている」という意見も半数近くに達しました。

 

その一方、料理がもっとも上手だった世代は44~59歳のX世代。85%が「キッチンでくつろげる」と答えています。さらに、29〜43歳のミレニアル世代でも68%が「さっと料理できる」と答えています。

 

若い世代になるほど、料理が苦手な人が多いというこの実態。「デートで家庭料理を好む」と答えたZ世代はわずか17%で、恋人に手作り料理をふるまう体験を期待している人は少ないのかもしれません。しかし、親に作ってもらった料理を自分が作った料理として恋人にふるまったことがあるというZ世代は21%もいたそう。

 

レストランのテイクアウトやフードデリバリーで届いた料理を、自分で作った料理のようにSNSで見せる若者がいるなど、料理ができないことを恥ずかしく思う人もいるようです。

 

自分がキッチンに立たなくても、コンビニでも冷凍食品でも、フードデリバリーでも、おいしい料理を気軽に準備できるようになった現代では、人々の料理スキルが低下してきているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Gen Z is a failure at cooking — even whipping up a simple egg is ‘too stressful,’ they admit. January 27 2025

チョコ菓子は袋より箱に入ったほうがおいしい!? 驚きの理由があった

「同じチョコなのに、袋入りより箱入りのほうがおいしい」。英米で販売されているチョコレート菓子について、ネットで巻き起こったそんな論争は、どうやら真実のようです。専門家がその理由を説明しました。

↑味は同じはずなのにどうして?

 

この議論は、英米などで販売されている「モルティザーズ(Maltesers)」というチョコレートボールを巡って起こりました。英国で90年近く前に生まれたこのお菓子は、指でつまんで食べられる一口サイズと、コロコロとした丸い形が特徴。モルティザーズによると、さままざまなサイズで販売されていて、容量によって、プラスチックの袋に入ったものから、紙の箱に入ったものもあります。

 

そこで聞こえてきたのが、「モルティザーズは紙の箱に入ったもののほうがおいしい」という意見。Xでの投稿が発端となり、テレビタレントも含め、それに同調する意見がたくさん寄せられていったのです。

 

しかし、みんなに共通するのは「なぜ箱入りのモルティザーズのほうが袋入りよりおいしいのか分からない」ということ。

 

その理由について、オックスフォード大学で心理学を専門とするチャールズ・スペンス教授が英国のメディアで解説しました。同教授によると、袋入りより箱入りのほうがおいしく感じるのは、味そのものの違いではなく、視覚によるものだそう。

 

「モルティザーズは、光沢のあるきれいな球が箱の中に整然と並び、箱のなかでコロコロと転がる。食べ物が動いていると、私たちの視覚的な注意を引きます。袋入りの動かないモルティザーズより、箱入りのほうが、私たちはモルティザーズに注意を向けることになる」(スペンス教授)

 

また、ロンドン大学大学院のバリー・スミス教授は、音による効果について指摘。「箱に入ったモルティザーズがおいしく感じられるのは、丸いチョコレートが箱の中でぶつかり合ったり箱に当たったりする音がすることで、これから口に入れるものに対する期待が高まるからだ」と話しています。

 

日本でも、丸くてコロコロ転がるお菓子を購入するときは、袋入りではなく箱入りを選ぶと、普段以上においしく食べられるかもしれません。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. Social media users are CONVINCED Maltesers taste better from a box – and now scientists say they might be right. February 8 2025

深海の「黒い悪魔」ペリカンアンコウが白昼に謎の浮上! 海の底で一体何が…

黒色の身体、大きな口、サメのように尖った歯……。海にはそんな魚が存在し、「黒い悪魔」と呼ばれています。普段は深海に生息しているのですが、つい最近、その姿が深海よりも浅い海域で世界で初めて目撃され、科学者たちを驚ろかせました。

↑やばい! 人間に見られた

 

黒い悪魔が目撃されたのは、スペインのカナリア諸島にあるテネリフェ島から沖に約2kmの地点。この周辺で調査を行っていた科学者チームが見つけました。

 

黒い悪魔の正体は、黒または暗褐色の身体が特徴のペリカンアンコウ。自分よりも大きい獲物を食べることができるという大きな口には、尖った歯がびっしりと生えています。普段生息しているのは水深200~2000メートル。光がほとんど届かない真っ暗な海の底で、この悪魔と対峙した魚たちは、ぎょっとするに違いありません。

↑浮上する黒い悪魔(画像提供/jara.natura/インスタグラム)

 

このアンコウは通常なら海の深い所にいるため、生きた姿を白昼に目にする機会はめったにないそう。だからこそ、黒い悪魔の姿を捉えた科学者たちは、興奮と困惑に包まれたようです。

 

なぜ浅瀬に現れたのかは不明ですが、海底で何かが起きており、そこから逃れるようにして海面近くへ来たのかもしれません。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. Nightmarish ‘black demon’ fish is seen in broad daylight for the first time EVER – as baffled scientists spot one off the coast of Tenerife. February 11 2025

動物園で泊まるのがトレンドになる!? 新たな楽しみ方とは

朝目覚めるとすぐに、窓のむこうに動物たちの姿を眺められる……。そんな動物好きにたまらないロッジが英国にオープンしました。動物園の敷地内にあるロッジで、すでに予約が殺到しています。

↑目が覚めたら、きっとこんな光景

 

そのロッジができたのは、同国で大型動物園として知られるチェスター動物園。「ザ・リザーブ」と名付けられた宿泊施設で、2人用から6人用までのロッジが全部で51棟あります。

 

例えば、「ジラフロッジ(キリンロッジ)」があるのは、キリンのエリアのすぐ横。ロッジには大型のバルコニーが付いていて、キリンのエサ台もあり、エサを食べるキリンを間近で観察できるのです。

 

その他にも、園内の湖のすぐ横にある「レイクサイドロッジ」や、園内の眺めがいい「ルックアウトロッジ」などもあり、いずれも従来のホテルとはまったく異なる体験をできるのです。

 

さらに宿泊者向けに複数のパッケージも用意されていて、開園時間外や夜間に動物たちの様子をガイドとともにまわるツアーがあるほか、VIPパッケージでは、朝に寝ているキリンたちを起こす体験もできます。

 

世界的に見れば、宿泊施設がある動物園はいくつか存在しますが、それでもまだまだ珍しいこの施設。最低料金が1泊775ポンド(約14万6000円※)という高額にもかかわらず、オープンから1週間足らずで予約が550件を超え、すでに予約でいっぱいになっている日もあるそうです。
※1ポンド=約188円で換算(2025年2月7日現在)

 

サバンナに滞在しているか、飼育員の気分になれそうな、この動物園でのステイ。観光旅行という枠を超えて、注目されそうです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Revealed: You can now stay the night at Chester Zoo in a luxury lodge and wake up next to the animals – but it doesn’t come cheap, with stays costing from £775 per night. February 5 2025

Chester Zoo. Welcome to The Reserve

飛行機で「最も厄介な乗客」はどのクラス? 海外の客室乗務員が驚きの実態を明かした

ファーストクラスの客は多くのサービスを求めてくるから、客室乗務員もきっと大変だろうなあ……。と思いきや、実際はそうではないようです。

↑ちょっぴり優越感に浸る人が厄介

 

アイルランド出身で客室乗務員として10年のキャリアがあり、執筆活動もしているポーラ・ガーンさんは、英国のメディアで「最も要求の多い乗客はどのクラス?」という質問に対して、こう答えています。

 

「どの乗客もほとんどの人が素晴らしいので、どれか一つのクラスを選ぶのは難しいです。ただ、あえて一つ挙げるなら、プレミアムエコノミーですね」

 

プレミアムエコノミーは、航空会社によって呼び名は違いますが、エコノミーよりワンランク上のクラス。ご存知の通り、エコノミーは最安値のクラスですが、それよりも少しだけ料金が高くなり、足元にゆとりのある席が用意されたり、少しだけ贅沢な食事が提供されたりするのです。「ビジネスクラスは高すぎるけれど、エコノミーはちょっと避けたい」という人に人気があるようです。

 

ポーラさんによると、このクラスを利用する客は「エコノミーよりも少しだけいい特典に“酔いしれている”」とのこと。不平が多く、手に入る物はすべて求めてくるのだとか。

 

一方、最も高い金額が設定されているファーストクラスの乗客は温厚な人が多く、ビジネスクラスも多くの特典に慣れていて、礼儀正しいとのこと。気になるエコノミークラスの乗客について、ポーラさんは「最もおおらか」と褒めたたえています。

 

ただし、ポーラさんが最後に明かしたのは、座席のクラスを問わず「最も厄介な乗客」の存在。それは、インフルエンサーのようなSNSのトレンドの仕掛け人。彼女いわく、インフルエンサーはフライト中にドラッグやアルコールの影響を受けている場合が多く、「問題は、インフルエンサーが乗るドバイ行きやラスベガス行きの路線にある」と明かしています。

 

【主な参考記事】

Yahoo!. Flight attendant reveals which class of passengers is the ‘most demanding’ — and it’s not who you think. February 6 2025

「究極のゆで卵」が完成! 伊の科学者が知恵を振り絞ったレシピとは?

卵をゆでるだけのシンプルなレシピ。なのに奥が深い……。そんなゆで卵の「究極の作り方」を科学者が編み出しました。ただし、欠点が一つあるようです。

↑科学者が知恵を振り絞ったゆで卵とは?

 

イタリア・ナポリ大学のエルネスト・ディ・マイオ教授は、普段はプラスチックについて研究している人物。そんな人物が、自身の専門である材料科学で用いられている手法で完ぺきな卵が作れると考え、300個もの卵を使った実験を繰り返し、ベストの方法を見つけ出し、科学誌に発表しました。

 

その作り方は次の通りです。

1: 水を入れた鍋を火にかけ沸騰させる

2: 卵を入れて、2分間ゆでる

3: 30℃の水をはったボウルを用意し、卵を2分間入れる

4: 沸騰したお湯に卵を2分間戻し、その後は3と同様に30℃の水に2分間入れる

5: 4の工程をさらに6回繰り返す

6: 全部で32分後にゆで卵が完成

 

こうしてできあがったゆで卵は、黄身が美しくクリーミーで、白身の部分は水っぽくなり過ぎたりしない絶妙な食感なのだとか。

 

この方法を編み出した原点は、高級レストランで使われる「真空調理」という手法で、ゆで卵をつくる環境を再現することだったそう。真空調理では、卵が60~70℃の低温でじっくりと火が入るため、これを家庭で再現する方法を目指していったのです。

 

そして、沸騰した湯と30℃の水に8回繰り返し卵を入れることで、黄味は65℃前後、白身は85℃前後という最適な温度で調理することに成功。2分おきに30℃の水に卵を入れることで、黄味が固くなりすぎるのを防ぎ、卵白部分をゆっくりと加熱して、理想的なゆで卵を作ったのです。

 

8人の専門家に、できあがったゆで卵の味、色、やわらかさなどを評価してもらい、この調理法で作られたゆで卵は、半熟卵よりも黄身が甘く塩気も感じられるものだったそうです。ディ・マイオ教授によると、この調理法でできたゆで卵は、トーストにのせやすく、パンに染みておいしく食べられますが、エッグ&ソルジャーズに入れて食べるには向いていないとのことです。

 

たかが、ゆで卵。されど、ゆで卵。もし時間があるなら、32分をかけて究極のゆで卵を作ってみませんか?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Scientists reveal how to make the perfect boiled egg – but their unusual method takes 32 MINUTES. February 6 2025

英スーパーが便利性を追求したら裏目に…。客が罪悪感を抱いてしまう理由とは?

AIカメラが設置され、レジでの清算が不要な英ロンドンのAIスーパー。便利である一方、「万引きしている気分になる……」と、客の意見が分かれています。

↑なんだか気持ち悪い…

 

英国で多数の店舗を展開するアルディは2022年1月、ロンドンに「アルディ SHOP&GO」をオープンしました。店にはレジがなく、商品をスキャンしたり、お金を払ったりせず買い物できるのが特徴です。

 

この仕組みを可能にしているのが、専用アプリとAIカメラの存在。客はあらかじめ、アルディの専用アプリをダウンロードして、クレジットカードなどの登録を済ませておきます。そしてアプリのQRコードをスキャンして、店に入ります。

 

店内では、購入したい商品を直接自分のバッグに入れてOK。設置されたAIカメラがこの様子を監視しており、何の商品をバッグに入れたかを検知して、後日登録されたクレジットカードで精算されるのです。

 

購入をやめた商品は、バッグから商品棚に戻してよく、もし後日レシートで間違いがわかったら、購入後28日以内ならアプリから返金を求められるようになっています。

 

レジの列に並んだり、現金を用意したりするストレスがないため便利という意見がある一方、「この仕組みは気に入らない」という考えもあるようです。「(本当に正しく清算されるか)信用がならない」「自分のクレジットカードに簡単にアクセスできる」というようにセキュリティ面で不安を覚える人も少なくない模様。

 

同様のレジ清算不要の店舗を展開するアマゾンでも、当初の計画とは裏腹に、このような店舗の拡大はあまり進んでいません。もしかすると、「万引きしているみたいな気分」にさせるこの仕組み自体が、まだ人々には心理的に受け入れられないのかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. SMARTER SHOPPING I was so excited when the first AI Aldi opened on my street – it’s much quicker as there’s NO tills or self-checkout. February 5 2025

メスだけの水槽で何が起きた!? 不思議なサメの赤ちゃんが誕生

水族館でサメの赤ちゃんが誕生。ハッピーなニュースにも関わらず、関係者は困惑しています。なぜなら、そのサメがいた水槽にはメスのサメしかいなかったからです。

↑不思議な赤ちゃんが生まれた

 

米ルイジアナ州のシュリーブポート水族館で1月初旬、「ヨーコ」と名付けられたサメの赤ちゃんが生まれました。ヨーコを生んだとみられるメスのサメがいた水槽には、もう1匹のメスのサメがいただけ。おまけにこのメスの2匹とも、3年以上オスとの接触はなかったというのです。

 

水族館によると、オスと接触していないのに、メスのサメが赤ちゃんを産む理由として二つの可能性が考えられるとのこと。

 

一つは、無性生殖の可能性。これは、受精を伴わずに胚が成長すること。サメの交配や個体群生物学について研究している専門家によると、無性生殖が目撃されているサメがいるとのこと。「無性生殖がどのように始まるのか、何がきっかけとなるかは、まだ解明されていないが、メスが遺伝子を残すための‟最後の努力“であると考えられる」そうです。

 

もう一つの可能性は、オスとメスの交尾からかなり長い時間を経て受精が起こること。メスがオスの精子をどのくらいの期間保存できるかはほとんど知られていないものの、ある種のサメではメスが45か月間も精子を保存していたことが確認されたそうです。

 

シュリーブポート水族館では、ヨーコが十分に大きくなってから、遺伝子検査を行い、ヨーコが本当に何の子なのかを突き止める予定だそうです。

 

【主な参考記事】

Yahoo!. Baby shark mysteriously born in aquarium tank housing only females. February 3 2025

電車好きの子どもに最高の「職業体験」が欧州にあった!

乗客のキップを確認し、駅で列車の運行を見守る駅員は、みんな子どもたち。そんな子ども駅員による鉄道がハンガリーに存在します。

↑堂々と働く子どもたち(画像提供/Gyermekvasut_budapest/Instagram)

 

それは、ハンガリーの首都ブダペストの丘陵地帯を走るギェルメクヴァスート鉄道。ブダベストを一望できるヤーノシュという展望スポットなど、観光スポットが点在する、片道50分程度の路線で、ハンガリーを旅する観光客や現地の人々の日帰り旅行などに利用されています。

 

この鉄道では、列車の運行については資格を持った大人の運転手が行いますが、それ以外の乗客のキップを確認するといった仕事は、10歳から14歳の子ども駅員が行っているのです。

 

子ども駅員による運行が始まったのは、今から70年以上も前。若者たちのボランティアの力を借りて、この鉄道が始まったのが1948年のこと。それ以来、その名残りもあってか、子どもたちへ仕事に対する誇りを持つ機会を提供するために、子ども駅員が導入されました。

 

駅員として仕事をするために、子どもたちは鉄道で働くのに必要なスキルや知識を身につける訓練を受けているそう。そして、本物の制服に身を包み、大人の駅員と同じように、責任のある仕事を任されているのです。

 

子ども駅員の存在は、この鉄道の魅力にもなっているようで、旅行サイトのトリップアドバイザーでは、ギェルメクヴァスート鉄道の評価は4つ星の高い評価を受けています。

 

実際、「子ども駅員が本当に素晴らしい。彼らはスターだ」「自分たちの仕事を真剣に行っている」と、子どもたちの働きぶりを評価する声がいっぱい。

 

イベントの一環でもなく、一日体験に終わらない、この子ども駅員のシステム。子どもたちにとっては、鉄道や社会のさまざまなスキルを学ぶ場となっているようです。

 

【主な参考記事】

The Sun. RAIL-Y NICE This full-sized railway in Europe costs £2 a train ride and is entirely run by children. February 5 2025

Gyermekvasut.

「お尻みたいな飛行機」が初仕事に向けて準備中! 機内は高級ホテル!?

「空飛ぶお尻」と表現される大きく膨らんだボディが特徴的な航空機。飛行機と飛行船のハイブリッドとも言える、世界最大の大型航空機を利用した観光旅行が企画されているのをご存知ですか?

↑大きなお尻が空を飛ぶ(画像提供/Hybrid Air Vehicles Airlander/YouTube)

 

この航空機は、英国のハイブリッド・エア・ビークルズが手がける「エアランダー10」。全長92mの機体はディーゼルエンジンのプロペラを搭載。浮力を得るためにヘリウムガスも充填され、時速130kmで飛行します。

 

5日間以上の飛行が可能なエアランダー10は、従来の航空機と同じように滑走路に着陸するだけでなく、野原や海など、ほぼあらゆる地面に着陸できるそうです。

 

内部は、専用バスルーム付きのベッドルームのほか、航空機ならコックピットにあたる機体前方エリアは、眺望の開けたラウンジにもなっており、高級ホテルの一室がそのまま空を飛んでいるとでもいう感じでしょうか。

 

そんな空飛ぶお尻の初の仕事はスペインで行われる予定で、北極圏行きの観光旅行計画も予定されています。

 

エアランダー10は、2016年に初飛行を成功させ、現在は複数の航空機を量産させる段階に来ており、英国にある工場では、毎年24台を生産する予定とのこと。

 

ただし、2度目の試験飛行で、負傷者は出なかったものの野原に突っ込んでしまい、それ以来、着陸時にコックピットを守るための巨大なエアバッグのようなものが追加されています。それでも、この航空機は従来の航空機と比べて二酸化炭素排出量を低く抑えられるとも言われており、空の新しい乗り物として活用される可能性を秘めています。

 

2029年までに人を乗せて上空を飛ぶことになるかもしれないエアランダー10の行方に、注目が集まっています。

 

【主な参考記事】

The Sun. BUM FLY WITH ME World’s biggest aircraft dubbed the ‘flying bum’ FINALLY has date for takeoff with Spain and Arctic blimp trips lined up. January 27 2025

英国で最も人気がある「クルマの色」は何? 7年連続不動の1位は…

2024年に英国で登録された新車の色を調査したところ、地味な色が断トツで人気であることがわかりました。英国で好まれるクルマの色は何色なのでしょうか?

↑人気の色の秘密は…

 

英国自動車工業会の統計結果によると、2024年に登録されたクルマの色の人気順位は次の通りになりました。

  • 1位 グレー(27.8%)
  • 2位 黒(21.7%)
  • 3位 青(14.9%)
  • 4位 白(14.9%)
  • 5位 赤(7.0%)
  • 6位 シルバー(6.3%)
  • 7位 緑(3.5%)
  • 8位 黄(0.6%)
  • 9位 オレンジ(0.6%)
  • 10位 ブロンズ(0.3%)  ※( )は市場に占める割合

 

1位だったのは、グレー。7年連続で首位をキープしたうえ、2023年より6.7%も増加していました。2位の黒と並ぶと、かなり無難な色が人気である印象を受けるかもしれません。しかし、2024年は白の人気が2023年より7.2%もダウンして4位に後退。代わりに青が3位に躍り出ました。青がトップ3に入ったのは、2010年以来初めてのこと。

 

グレーが一番人気である理由は、長期的に見て経済的なメリットをもたらす可能性が高いと見ているから。新車購入では多くの人がローンを組みますが、月々の返済額の計算には、中古市場でのニーズやクルマの残存価格が考慮されます。中古市場でもニーズがあり、価値が落ちにくい色なら、月々の返済額が少なく抑えられ、逆に人気のない色のクルマの場合は、返済額が上がる傾向にあるのです。

 

英国で2024年に最も売れたフォードのプーマでは、グレーが最も売れたそう。2位以下のキアのスポーテージ、日産のキャシュカイとジュークでもグレーが一番人気でした。つまり、無難なグレーを選べば、毎月のローン返済額を抑えられて、将来、クルマを売る場合も価格が比較的に落ちにくいということです。

 

ちなみに、不人気だった色は、ピンク、マルーン色(深い赤色)、ターコイズの3色でした。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Most popular colours for new cars revealed – with one noughties shade bouncing back…. January 18 2025

キャンピングカーが進化へ!「走る家」を米スタートアップが発表

キャンピングカーはリビングも寝室も狭い空間になるもの。そんな常識を覆す「走る家」を米国のスタートアップが開発しています。壁を拡張させて、リビング部分が2倍以上の横幅になるのです。

↑家族団らんスペースが出現

 

カリフォルニア州アーバインに拠点を置くスタートアップのACフューチャーが先日、世界最大級の家電の展示会CESで新しいタイプのキャンピングカーを披露しました。

 

公道を走るときは、小型ワゴン車程度の大きさのクルマなのですが、停車して「家」として利用するときは、車体中央部分の横幅が拡大するため、立派なリビングスペースが出現するのです。

 

拡大前の車内の広さは17.7平方メートル。これが、拡大すれば37.2平方メートルと、2倍以上の広さになるから驚きです。

 

車内にはフルサイズのキッチンとリビングルーム、トイレ、バスルーム、ベッドルームが備わり、運転席と助手席部分では同じ床材が使われていて段差もないため、空間に一体感が出て、ゆとりある広さを感じさせてくれるようです。

 

このクルマの名前は「AI-THd」。「AI Transformer Home, Drivable」の略であり、「ドライブもできる変形型ハウス」という意味が込められているのかもしれません。

 

クルマの天井にはソーラーパネルを取り付け、大気中から水をつくる装置や、インターネットの接続装置も今後、搭載される予定だとか。

 

同社では「5人が快適に過ごせる」ゆとりがあると述べているように、家族そろってのキャンプなどのお出かけに最適かもしれません。

 

【主な参考記事】
The Sun. GLAMPING Inside luxury ‘transformer’ motorhome that unfolds and doubles in size with a huge kitchen and cosy master bedroom. January 10 2025

中国が約1000万円の「空飛ぶバイク」を開発中! EVみたいに成功するか?

屋根付きの三輪スクーターにプロペラが付いて、そのまま空を飛ぶ……。そんなシンプルでわかりやすい発想とも言える「空飛ぶバイク」が、いま中国で開発されています。

↑リクターのスカイライダーX1

 

中国のリクターという会社が先日発表したのが、「スカイライダーX1」。屋根が付いたバイクの天井部分には折りたたみ式のプロペラが付いていて、道路を走るときはバイクになり、プロペラを展開すれば空飛ぶバイクに変わり、空中を飛行できるというものです。

 

これを実現したのは、軽量な素材であるカーボンファイバーと、航空機グレードのアルミニウムを使用し、バイクをかなりの軽量にしたことがあるそう。これによって、公道を走る車両としての強度や耐久性を確保しながら、飛行も可能にしたのだとか。

 

また、自動離着陸機能が搭載されているため、ドライバーが飛行のための運転技術を持っている必要はありません。現在地と目的地を入力すれば、最適なルートを探し、ハンズフリーで乗車できるのだそうです。最大速度は時速約100kmまで出ることから、もし実現すれば、近距離への交通手段として有効に利用できるかもしれません。

 

およそ6万ドル(約930万円※)で市場に売り出される予定の同バイク。指摘されているのは、まだ計画構想段階であり、リクター社には電動自転車を製造した経験しかないこと。さらに、試作機については飛行試験や実用モデルといった、重要とみなされるデータや書類が付いていなかったことも懸念事項として挙がっているようです。

※1ドル=約155円で換算(2025年1月21日現在)

 

【主な参考記事】

The Sun. EASY RIDER China unveils FLYING MOTORBIKE dubbed ‘Skyrider X1’ that has folding helicopter blades & streaks over cities at 60mph. January 15 2025

世界で一番人気がある職業は何? 最新の調査で意外なトレンドが判明

人気の職業は時代によって変わるもの。さらに、国が違えば、人々の価値観も文化も違うため、人気の職業だって異なるかもしれません。そんな世界各国で人気の職業をまとめたレポート「世界の憧れの職業」が発表されました。

↑人気の職業は何?

 

金融サービスプロバイダーのRemitlyは、世界186か国におけるグーグル検索を分析して、どんな職業に人々が憧れているのかを調査。なお、グーグル検索では、「看護師の仕事」のような単なる仕事検索についてではなく、「看護師になる方法」のように、憧れの存在として職業を検索した場合について分析しました。

 

「世界で人気の職業」TOP10

  • 1位 パイロット(432,360回)
  • 2位 弁護士(393,380回)
  • 3位 警察官(272,730回)
  • 4位 薬剤師(272,630回)
  • 5位 看護師(248,720回)
  • 6位 理学療法士(244,050回)
  • 7位 助産師(227,010回)
  • 8位 検察官(220,870回)
  • 9位 俳優(199,150回)
  • 10位 裁判官(198,450回)  ※( )は検索回数

 

一番人気だったのはパイロットで、年間で合計43万回以上も世界で検索されました。パイロット人気は、前回の2022年のときも1位で、不動の人気のようです。

 

それに対して、前回より大きく順位を伸ばしたのが、2位の弁護士、3位の警察官、4位の理学療法士、5位の看護師。いずれも資格が必要な職業で、仕事の安定性や給料が比較的に高いことも人気を後押ししたのかもしれません。

 

上位は、医療関係、法律関係の職業が多く、これらはどの国であってもニーズが高いものなのでしょう。9位の俳優を除いて、より現実的な職業が支持されていることがうかがえます。

 

国別でみると、かなりの違いがあります。日本では薬剤師が一番人気でしたが、米国では客室乗務員がトップで人気。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドはDJが人気でした。

 

今回の検索分析で前回よりも大きく関心が伸びたというのが、警察官に関する検索だったそう。2年前より検索数が440%も増加し、社会や人々を守ることに対する関心が高まっているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. What the world wants to do for a living: Fascinating map shows how being a pilot is the globe’s number one dream job, while ‘YouTuber’ and attorney also prove popular. January 16 2025

Remitly. Dream Jobs Around the World: The Careers People Are Searching for the Most

最新版「最も嫌いな世界の料理」が発表! 日本食はどう?

旅先では現地ならではの料理を試してみたいもの。でもそれらのメニューのすべてがおいしいとは限らず、「もう勘弁して!」と思うような食べ物があるかもしれません。そこで、海外の料理サイトがまとめた「最も嫌いな世界の料理」をご紹介しましょう。日本の食べ物もランクインしています。

↑外国には未知の味がある

 

このランキングは、世界各地の料理を紹介するサイト「TasteAtlas」がまとめたもの。世界中から寄せられた59万6403件のレビューのうち、ボットによるレビューのほか、愛国心や郷土愛が強い偏ったレビューなどをのぞいて、正式に認められた38万5835の件レビューをもとに100品を選び出しました。その結果は次の通りです。

 

「最も嫌いな世界の料理」トップ10

  • 1位 ブラッドプラット(BLODPLAT) (フィンランド)
  • 2位 ボカディージョ・デ・サルディナス(BOCADILLO DE SARDINAS)(スペイン)
  • 3位 カルスクローブ(CALSKROVE)(スウェーデン)
  • 4位 アングラス・ア・ラ・カスエラ(ANGULAS A LA CASUELA)(スペイン)
  • 5位 ウナギのゼリー寄せ(JELLIED EELS)(英国)
  • 6位 ラーメンバーガー(米国)
  • 7位 チャパレレ(CHAPALELE)(チリ)
  • 8位 ファバ・ア・ラ・カタラナ(FAVES A LA CATALANA)(スペイン)
  • 9位 オーラメイター(THORRAMATUR)(アイスランド)
  • 10位 ゲーンタイプラー(KAENG TAI PLA)(タイ)

 

1位だったのは、フィンランドの「ブラッドプラット」と呼ばれる伝統料理。ライ麦または大麦の粉でできた餃子のような料理なのですが、トナカイなどの動物の血液を混ぜ込んでいるため、見た目は赤黒くてグロテスクです。

 

2位の「ボカディージョ・デ・サルディナス」は、イワシの缶詰を具材に、トマト、レタスなどの野菜とともにバゲットで挟んだサンドイッチ。

 

3位の「カルスクローブ」は、ピザ生地の上にハンバーガーをのせて折りたたみ包んだもの。ボリュームのありすぎるメニューで敬遠されたのかもしれません。

 

トップ10に入ったのは、なぜか北欧やヨーロッパ各国のものばかり。現地ならではの伝統食が多いようです。

 

一方、最も嫌いな世界の料理100品には日本の料理もランクインしていました。

  • ナポリタン(70位)
  • 皿うどん(87位)
  • 赤飯(94位)

 

どれも日本ではおなじみの料理ですが、海外の人から見ると奇妙に見える部分があるのかもしれません。

 

とはいえ、異文化とはそういうものでしょう。珍しいものや新しいものに好奇心旺盛な方は勇気を出して食べに行ってみてはいかがでしょうか? きっと新しい発見があるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Classic British dish named as one of the worst in the world. January 10 2025

Tasteatlas. 100 Worst Rated Foods in the World. January 8 2025

クルマの中で食べちゃダメ! 海外の専門家が警告する理由とは?

信号待ちの間におにぎりを一口頬張ったり、テイクアウトした料理を家まで待てずに食べたり……。きっと多くの人がクルマの中で食事をするでしょう。しかし海外では、ある医療の専門家が「クルマの中では食べるべきではない」と主張しています。

↑おいしいけど、やめておけ

 

この専門家が懸念しているのは、衛生面のリスク。車内で何かを食べると、どうしてもこぼれたり、クズが散らかったりするもの。そのままにすると、細菌が増え、カビが生え、害虫が寄ってくる可能性が出てきます。

 

一般的な車内の温度は約4~60℃の範囲。これは、サルモネラ菌やリステリア菌などが増殖するのに最適な温度と合致するというのです。

 

実際、英チェスター大学の教授が行った車内の細菌数に関する調査で、運転席、ギアのレバー、ダッシュボード、ハンドルにかなりの細菌が付着していたことがわかりました。また、車内で見つかった細菌数が最も多かった場所はトランクで、およそ1500種類もの細菌が確認されています。

 

移動の時間に食事も済ませられれば一石二鳥ですが、衛生面を考えると避けたほうがいいようです。この医師は「もし、どうしても車内で食事をしなければならないなら、クルマを徹底的に掃除するように」と呼びかけています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Doctors reveal the disgusting reason you should NEVER eat in your car. January 14 2025

輸送業界に衝撃を与えるか!? 水陸両用ドローン「フライングシップ」がまもなく発進!

島から島へ物を運ぶときは、船と陸地の両方で貨物の輸送が必要。しかし、海上と空中の飛行が可能なら、一つの交通手段で一気に輸送することができるようになります。そんな理想を実現しようしているのが、船のように海上を運航しながら空も飛べる水陸両用ドローンです。

↑水陸両用輸送ドローンのフライングシップ(画像提供/Flying Ship Company/YouTube)

 

この開発を行っているのは、米国のフライングシップ・カンパニー。フライングシップ、つまり「空飛ぶ船」と名付けられたそのドローンは、左右に翼が付いていて、水陸で駆動するホバーエンジンを搭載しています。翼幅は約3メートルで、小型飛行機のようなシルエット。ハイブリッドの電気推進と航空力学を組みわせた仕組みになっているようです。

 

フライングシップの特長の一つはスピード。一般的な船の速度は時速30~40km程度であるのに対して、このドローンはその約10倍の速さを誇るそうです。

 

フライングシップは最大22kgの荷物を積みながら、島から島への輸送を無人で効率的に行うことができるとされています。同社によれば、従来の島間での輸送コストを4分の1まで抑えられるのだとか。

 

すでに70回の試験飛行を行っているフライングシップは、航続距離や積載量の異なるタイプを五つ揃えているそうです。

 

フライングシップは先日、米ラスベガスで開催された世界最大規模のテクノロジー展示会「CES」でも紹介され、注目を集めていました。フライングシップはまもなく発売される予定ですが、2025年には新しいモデルも導入されるそう。水陸両用ドローンの活躍に期待しましょう。

 

【主な参考記事】

The Sun. BEST OF BOTH Watch flying drone SHIP with wings that skim ocean to fly 10x faster than a boat but cost a fraction of a plane journey. January 14 2025

Flying Ship Company

ダース・ベイダーにそっくりと話題! ベトナムで見つかった新種の巨大生物とは?

映画『スター・ウォーズ』に登場するダース・ベイダーにそっくりの新しい生物が、ベトナムで発見されました。

↑ダース・ベイダー似の新種の生物(画像提供/Live Scienece/X)

 

この生物は体長32.5cm、体重1kgにもなり、大人が両手を使わないと持ち上げられないほどの大きさです。ダンゴムシやシャコの巨大版といった感じでしょうか。

 

驚くことに、この生物はベトナムのクイニョンという都市の市場で売られていました。これをハノイ大学の研究者が購入し、その後、シンガポールの専門家と一緒に研究して、新種の生物であるとわかったのです。

 

「Bathynomus vaderi」と名付けられたこの生物は、ワラジムシ、ダンゴムシと同じ、等脚類(とうきゃくるい)。そのなかでも特に巨大な等脚類にあたり、甲殻類や魚、イカ、クジラの死骸などを好んで食べているのだとか。さらに、南シナ海のスプラトリー島付近の釣り人によって確認されてきた種で、南シナ海の他のエリアでも生息していることもわかりました。

 

この生物はベトナムの市場で売られていたことからもわかるように、珍味として食べられているそう。以前は安価な食材だったそうですが、現在はかなりの高値となっているのだとか。

 

【主な参考記事】

New York Post. Massive new bug species found — and it’s so horrifying, it’s been named after Darth Vader. January 15 2025

遠い宇宙に「悪夢の世界」と言われる惑星があった!「ちぎれて死ぬ」とNASAが恐れる理由とは?

「悪夢の世界」——。米国航空宇宙局(NASA)がそんな恐ろしい表現をした惑星があるのをご存知ですか? 地球から64.5光年の位置にあるその惑星は、なぜ悪夢なのでしょうか?

↑悪夢の世界とは?(画像提供/NASA)

 

「HD 189733 b」と名付けられた太陽系外惑星は、2005年10月にフランスの天文学者グループが発見しました。太陽系で最も大きい惑星である木星は、直径が地球の11倍にもなりますが、「HD 189733 b」は木星よりもさらに約11%大きい惑星です。

 

この惑星が悪夢の世界と言われる理由は、生命にとって過酷なほど高温であり、激しい強風が吹いているから。温度は919℃から1220℃。そこに時速8690kmもの風が吹いているのです。この風の早さは音速の約7倍にも達します。

 

それに追い打ちをかけるのが、突風とともに吹き荒れる「ガラスの雨」。この惑星では、ガラスの主成分と同じケイ酸塩粒子の雨が吹き荒れる証拠が見つかっているといいます。この雨に降られたら、「ちぎれて死ぬようなもの」とNASAは語っているほどです。

 

そのため、この惑星は「荒れ狂う世界」や「予期できない殺人者」などと表現されているのです。

 

HD 189733 bは地球のように明るい青色に見えるそう。地球は海の青色によって地球全体も青く見えますが、HD 189733 bの場合はケイ酸塩粒子が混じった大気に包まれていて、それによって青く見えるそうです。

 

【主な参考記事】

The Sun. SCAR TREK! Deadly alien planet that rains glass with 5,400mph wind named ‘nightmare world’ by Nasa – and it has extra killer secret. January 15 2025

時代遅れなんて何のその! ランドローバーの旧型「ディフェンダー」にコレクターはいくら払うのか?

すでに生産が終了したものは、価値が大きく下がる場合と、うなぎのぼりになる場合があります。今回は後者の例を紹介しましょう。2016年に生産終了となったランドローバーの旧型「ディフェンダー」は、今日売ろうとすると、とんでもない価格がつくようです。

↑旧ディフェンダーは英国の至宝(画像提供/Abhinand Venugopal/Unsplash)

 

英国の高級SUVブランドの一つであるランドローバー。その代表的なモデルのディフェンダーは、これまでに英国の警察や軍で幅広く使われ、同国のアイコン的存在として王室や多くの著名人が愛用してきました。しかし、同ブランドの再建の一環で2016年に生産が終了となったのです(2019年に新型ディフェンダーが登場)。

 

しかし、その前年の2015年、200台ものディフェンダーを購入した男性がいました。この人物は、特注の改造ディフェンダーを専門とする企業を創業しており、その200台は「秘密のバンカー」に保管しているのだとか。

 

購入から10年が経ち、今では「ディフェンダーを購入したい」と22万ポンド(約4200万円※)を提示する顧客もいるのだそうです。

※1ポンド=約191円で換算(2025年1月16日現在)

 

ディフェンダーが生産終了となったのは2016年1月。だからこそ、2016年に登録されたディフェンダーは最後の生産ラインにあったクルマとしてコレクションの価値が特に高いようです。

 

【ディフェンダーが2016年に生産終了となったときのニュース動画】

【主な参考記事】

 

The Sun. ROVER & OUT I own 200 Land Rover Defenders & keep them all in ‘secret bunker’ – now I’m being offered huge sum to sell just one. January 14 2025

ホテルランキングで272位から5位に急上昇! 英ホテルの経営者が取り入れた戦略とは?

ホテルの売り上げに大きく影響するゲストの評価。英ロンドンのあるホテルに、旅行サイトのホテルランキングで272位から5位まで順位を大きく上げた、凄腕女性ホテルマネージャーがいます。ゲストからの高い評価を得た戦略とは?

↑ゲストのフィードバックがすべてを変えた(画像提供/Nik Lanús/Unsplash)

 

「ロイヤル ランカスター ロンドン」は、ロンドン中心部にある、客室数411室の中規模ホテルです。サリー・ベックさんがホテルマネージャーに就任した2013年、5つ星ホテルという悪くない評価がされていました。

 

しかし、旅行サイト「トリップアドバイザー」のロンドンでのランキングでは272位と、5つ星ホテルとしてはかなり低い順位に付けていたのです。「朝食の席が少ない」「エアコンの音がうるさい」「チェックインに行列ができている」などの苦情が多く寄せられていたといいます。

 

そこから順位をどうやって5位まで上げたのか? 「ゲストの評価はビジネスの生命線であると固く信じている」というサリーさんが行ったという戦略をご紹介しましょう。

 

まずは、「本日のゲスト」という新しいコンセプトの導入。誕生日、記念日、卒業式など、特別な一日にホテルを訪れたゲストを一人選び、スタッフから期待以上に甘やかしておもてなしするのです。

 

また「非難する文化」を禁止し、「ネガティブで建設的なフィードバック」は記録して議論することに。さらに、ゲストの出発時にはちょっとしたプレゼントを贈るなど、スタッフの裁量で「自分が好むようにゲストに対応する」仕組みも設けられました。

 

そんな取り組みが功を奏し、リピーターが飛躍的に増加。スイートルームの利用や法人利用なども増えていったそうです。また、ゲストの問題をスタッフが解決して、素晴らしいレビューの書き込みがあると、それによってスタッフのモチベーションやプライドアップにもつながる……というように好循環が生まれていったそうです。

 

2018年に改装工事を行うなど、ハード面での改良を行ったことはもちろんですが、やはり心あたたかなホスピタリティが、人々を魅了していったようです。

 

同ホテルでは2024年、ゲストのレビューによって選ぶ、トリップアドバイザーの「トラベラーズチョイス・ベストテン・オブ・ベスト」ホテルアワードの一つに選ばれています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. I’m a hotel manager in London – here’s how I moved the property up the Tripadvisor ranking from 272nd to FIFTH. December 21 2024

「超加工食品」を30年間食べ続けたらどうなる? AIがギョッとするほどリアルに予測

冴えない顔色に、うつろな目と真っ黒なクマ。顔には吹き出物ができていて、腹は大きく膨れ上がり、両脚は腫れて傷さえできている。マイケルと名付けられたこの人物とは一体……?

↑こんな食生活を続けると…

 

ぎょっとする見た目のマイケルは、AIが生成した画像(下)。食材配達サービスのGoustoが、不健康な食生活を続けたときにどのような影響があるかを調査。そのなかで、超加工食品を食べ続けた、30年後の平均的な英国人男性の姿を描いたのです。

↑AIが生成したマイケル(画像提供/Daily Mail)

 

超加工食品とは、加工の程度が非常に高い食品のことで、ジャンクフードと呼ばれる食べ物やソーセージ、菓子パン、スナック菓子、シリアル、清涼飲料水などが当てはまります。これらには保存性を高めるために、保存料などの添加物が多く使われており、超加工食品を多く摂取している人は死亡率が高いという研究結果が出るなど、私たちの健康にさまざまな影響を及ぼすことが指摘されているのです。

 

しかし、超加工食品はすでに私たちの生活には溢れており、英国メディアの報道では、平均的な大人の食事では57%を、子どもの食事ではさらに高く66%を占めているというのです。

 

Goustoが行った調査では、英国人のおよそ3分の2は超加工食品の影響を認識していないが、4分の3は「健康的な食事をしたいが、時間やお金がない」と答えています。

 

「よりヘルシーな食生活を」と思っていても、現実的にはお金がかかるし、手間もかかってしまう……。そんな現実から、ついつい手軽なものに手を伸ばしてしまうかもしれません。しかし、そんな食事を続けていたら、知らず知らずのうちに、AIが予想した身体になってしまうでしょう。

 

健康のためにも、いつでも自分のルックスに自信を持てるためにも、できるところから「超加工食品を少しでも減らす」努力をしていなかいといけないようです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Horrific AI images reveal what men will look like in 30 years due to an ultra-processed food diet. January 7 2025

人類滅亡まであと何秒? 最新の「終末時計」がもうすぐ発表

核戦争、気候変動、人工知能(AI)など、人類を滅ぼす危機が迫っていると言われています。私たちにはどれくらいの時間が残されているのでしょうか? もうすぐその答えが発表されます。

↑終末時計は進んでしまうのか?

 

人類滅亡までの時間を示した「終末時計」と呼ばれるものがあります。人類が滅亡する時間を午前0時にして、「人類滅亡の午前0時まで、あと何分」というように、残り時間を象徴的に示しているのです。

 

もともとこの時計は、米国の科学誌「原子力科学者会報(BAS)」が核戦争に対して警告することを目的に作りました。終末時計の時刻は、核技術などの専門家たちが集まって決定し、毎年1月にその年の時刻が示されるのです。人類滅亡の危機に気候変動や生物兵器、AIが含まれるようになり、そういった人類滅亡が危ぶまれるような事柄が多く起きれば、翌年の終末時計の針は進められ、逆に危機が減れば終末時計の針は後ろに戻るのです。

 

終末時計が最初に作られた1947年は、時計の針が「午後11時53分」、つまり人類滅亡まで「あと7分」でした。しかしその後は、滅亡までの時間が伸びた年もあったのですが、2020年には初めて「残り100秒」となり、2023年と2024年は「残り90秒」まで、人類の危機が差し迫っています。

 

2024年は、ロシアとウクライナの戦争が続き、中東の戦争も激化。地球平均気温は史上最も高くなり、気候変動が原因とみられる自然災害も起こりました。国連は気候変動の対策を行わなければ、2040年までに数十億人規模の人々が飢餓に見舞われる可能性があると警告しています。

 

2025年の終末時計の時刻が発表されるのは、1月28日。その時刻に世界から注目が集まります。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Is humanity doomed? Doomsday Clock will be updated this MONTH to determine our fate – as the Russia-Ukraine war rages on and climate disasters continue to wreak havoc. January 6 2025

Doomsday Clock. Watch the 2025 Doomsday Clock announcement

スマホの請求金額が20万円! クルーズ旅行で起きた致命的なミスとは?

海外で人気のクルーズ旅行。でも、スマートフォンの使い方には気を付けたほうがいいようです。「クルーズ船についていたWi-Fiパッケージを購入したのに、後から1300ドル(約20万円※)もスマホの利用代金を請求された」と憤慨している人物がいるのです。

※1ドル=約158円で換算(2025年1月10日現在)

↑スマホに要注意

 

この人物は先日、ロイヤルカリビアンという大手クルーズ船で1週間のクルーズ旅行を楽しんできました。クルーズ船にあった「Wi-Fiパッケージ」を購入し、旅行中は安心して携帯を使い続けていたところ、帰宅後に目玉が飛び出るほどの請求書を受け取ったのです。

 

「クルーズ船のWi-Fiパッケージを購入したのに!」と激怒。ロイヤルカリビアンに電話して説明を求めたところ、ある致命的なミスをしていたことがわかったのです。

 

この人物は「機内モードをオンにする」ことを忘れてしまっていたのです。

 

クルーズで海上に出たら陸地からの電波が届かなくなるため、衛星回線を利用したり、海外の別の国に近づいたらその国の回線につながったりしてしまいます。だから、クルーズ船のWi-Fiサービスを利用したとしても、携帯電話を「機内モード」に設定して、すべての無線通信機能をオフにしなければならないのです。

 

この人物はそれに気づかず、機内モードに設定しないまま、ふだん通り携帯を使い続け、おまけに子どもが携帯で動画をストリーミングしていたのです。

 

ちなみにこの人物について、ロイヤルカリビアンは機内モードに設定していなかったことを理由に、保証や返金などは行っていないようです。

 

たとえクルーズ中に携帯を使わなかったとしても、アプリのアップデートなどで自動的に海外の回線につながってローミングしていることもあり得ます。「クルーズに乗ったら機内モードにする」のは誰にとっても鉄則。クルーズ旅行のときは、このことを覚えておくといいですね。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Royal Caribbean passenger’s $1,300 mistake every cruiser must know. January 7 2025

NASAの宇宙飛行士がオーロラを宇宙から見たら、意外なことが分かった!

「異世界に迷い込んだような、人生観が変わる体験ができる」と言われるオーロラ。自然がつくる神秘的な現象です。そんなオーロラを宇宙から見たら、どう見えるのでしょうか?

↑オーロラを上から見ると…

 

地球のオーロラを宇宙から見下ろす。そんなレアな体験をシェアしてくれたのは、米国人宇宙飛行士のドン・ペティットさん。69歳の彼は米国航空宇宙局(NASA)の最年長宇宙飛行士であり、現在は自身で3度目となる国際宇宙ステーション(ISS)に滞在しています。

 

ドンさんは先日、宇宙から見たオーロラの様子をXに投稿しました。「オーロラの上を飛行中。激しい緑色だ」と、彼はその投稿に書いています。

↑宇宙から捉えたオーロラ(画像提供/Don Pettit/X)

 

確かに、真っ黒な地球の一部分が、強烈に明るい緑の光の帯に覆われているのがわかります。

 

と、ここで不思議に思うのが、宇宙飛行士がいる地点とオーロラの位置について。地上からオーロラを眺めると、上空のはるか遠くにきらめいていると思いませんか? しかしISSから見れば、オーロラはずっと下方で起きていることなのです。

 

オーロラが発生するのは、だいたい上空130kmの位置。場合によっては100kmほどの低い位置になることもあります。一方、地球の上空をまわっているISSの位置は上空370~460kmくらい。つまりオーロラはISSからずっと下の場所で発生しているというわけです。

 

ドンさんが撮影したオーロラの動画に対して、「ちょっと待って! オーロラはそんなに低い場所なの⁉」というコメントもあります。

 

「オーロラは上からどんなふうに見えるか想像できなかったが、これは信じられない!」「まるで巨大なエメラルドが生き返ったみたいだ!」など、考えたこともなかったオーロラの様子に多くの人がコメントを残しています。

 

現実的には難しいですが、オーロラを地上と宇宙の両方から眺めることができたら最高かもしれませんね。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. See the Northern Lights from ABOVE: NASA astronaut on board the ISS shares mesmerising bird’s-eye view video of the aurora. January 7 2025

英の動物園が動物の数を調査。日本の動物園にも関係する理由とは?

英国のロンドン動物園で、園内にいる動物の数をカウントする調査が始まりました。ライオンやトラ、ゴリラなど動物園でおなじみの大型動物から、鳥類、爬虫類、無脊椎動物まで、1万点以上のすべての生き物が対象です。

↑私は数えてくれたかな?

 

この調査は毎年行われており、動物園の係員が担当の動物の数を数えていきます。ロンドン動物園のSNSでも、その様子を動画で紹介しており、紙とペンを持った飼育員に「何しているの?」というように、ちょっかいを出している動物もいます。

 

この調査の目的は、絶滅危惧種の繁殖プログラムの管理に役立てること。調査結果は「ZIMS Species360」と呼ばれるデータベースを介して、世界中の動物園に共有されるのです。例えば、ロンドン動物園では2024年、ゴリラの赤ちゃん2頭が誕生したので、世界のゴリラの個体数は2頭増えたというような情報です。このようにして、世界の動物の増減について把握し、絶滅危惧種の管理に活用されるのです。

 

さらに、毎年行っている調査のため、ある種の数が増えれば、どの親から生まれた子なのかということも、ある程度見えてきます。そうすることで、「どんなふうに繁殖しているか多くの情報が得られる」と言われています。

 

ただし、ライオンやキリンのような大型動物なら数のカウントは簡単ですが、小さな生き物になると、なかなかそうもいかないでしょう。ちなみにミツバチについては、数のカウントが難しいため、ミツバチの群はまとめて1匹として数えることにしているそうです。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. London Zoo’s residents are counted in their annual stocktake, including 2 baby gorillas. January 4 2025

London Zoo. London Zoo Annual Stocktake returns. January 3 2025

世界のファッションブランドが熱い視線を送る米国の都市はどこ?

住む家だけでなく、ライフスタイルそのものをプロデュースしよう。そんな戦略で、アルマーニやフェンディとデベロッパーがタッグを組んで、住宅をつくるプロジェクトがこれまでにもありました。いま最新プロジェクトとして米国で進んでいるのが、イタリアの高級ファッションブランド・ドルチェ&ガッバーナのコンドミニアムです。

↑ドルガバファンなら、せめて宿泊でもいかが?(画像提供/888 Brickell Miami/DOLCE&GABBANA)

 

ドルチェ&ガッバーナが米国で初めて手掛ける「888ブリッケル・マイアミ」プロジェクト。高級コンドミニアムが建ち並ぶ一画に、マイアミ一となる高さ320メートル、90階建てのビルが建設されるのです。内部には259戸の住居と、5つ星ホテルも入り、新しいマイアミのランドマークになりそうです。

 

ブラックとゴールドを主体にしたデザインで、シックな黒色のドレスに金色のネックレスを合わせたように、ゴージャスな世界観を体現。もちろん内部のインテリアもドルチェ&ガッバーナが担当し、100万ドル(約1億6000万円※)相当のアート作品も飾られるのだとか。

※1ドル=約158円で換算(2025年1月9日現在)

 

建物内には、パーティルーム、プール、リカバリールーム、バーなどがあり、ドルチェ&ガッバーナのブランドイメージに申し分ない、豪華な共用施設が作られます。さらに、超高級車のロールス・ロイスが住民のために用意されるそうです。

 

これだけの豪華な施設が揃っているだけあって、価格は350万ドル(約5.5億円)から。マイアミでは何億円もの物件が揃い、ドルチェ & ガッバーナというブランドがプロデュースしたという付加価値も考えると、お買い得と思う富豪がいるかもしれません。

 

もう少し手ごろな価格の物件を探しているなら、ファッション誌のELLEがプロデュースするマイアミの住宅もあります。こちらは52.5万ドル(約8300万円)からです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Dolce & Gabbana, Elle magazine launch luxury condos in Miami. December 12 2024

近未来の乗り物「Invo Moon」が世界で話題! UFO型タクシーの襲来に備えよ

次世代の交通手段として実用化が期待されている空飛ぶタクシー。ヘリコプターや小型飛行機のような形が多いなか、UFOかと思うような円盤型の乗り物の開発も進んでいるようです。

↑UFO型の空飛ぶタクシー「Invo Moon」(画像提供/Invo Station)

 

これは「Invo Moon」と名付けられたもの。直径は約5メートル弱で、最大3人が搭乗可能。完全自律型で飛行して、最高時速はおよそ400kmに達します。

 

設計したのは、テスラの元エンジニアで発明家でもあるレオ・カヤリ氏。レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画からインスパイアされて、このような形にしたのだそうです。

 

一般的な空飛ぶタクシーはプロペラを搭載していますが、Invo Moonではアルミフレームの内部に、12個のモーターが機体を取り囲むように搭載され、このうち4個のモーターを使用することで、ドローンのように360度、どの方向にも移動できます。着陸するときは、折りたたまれた脚が出てきて、それによって着地します。

 

Invo Moonは振動が少なくなるように設計されており、移動中に聞こえる音は小雨程度の45デシベル以下。静かに移動できるそうです。

 

そして、一番の特徴はやっぱりこの見た目。乗客は360度のパノラマを望めて、移動時間が遊覧飛行のようなエンターテイメントの時間にも変わりそうです。

 

英国では政府が「2028年までに空飛ぶタクシーが日常的に上空を飛行し、2030年までにパイロットなしで運航される可能性がある」と発表。タクシー感覚で上空を移動する日は近づいているようです。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. UFO-like electric flying vehicle which gives passengers 360 degree views could be the next Uber. January 6 2025

スペースXの「スターシップ」、7回目のテスト打ち上げへ! 空中キャッチ再び?

スペースXは、次世代ロケット「スターシップ」のテスト打ち上げに向けて準備を進めています。

↑変革の年を迎えたスターシップ(画像提供/スペースX)

 

スターシップはブースターの「スーパーヘビー」と組み合わせることで、全長約120メートルにもなる史上最大のロケットです。昨年11月には6回目のテスト打ち上げが実施され、ドナルド・トランプ次期米大統領も現場に駆けつけました。

 

米国時間1月13日に予定されている7回目のテスト打ち上げは、南テキサスのスペースXの施設で実施。今回打ち上げられるスターシップは、上段のフラップが小型化されたり、推進システムの再設計により推進剤の容量が25%増加したり、最新世代の耐熱タイルによるシールドが採用されたり、いろいろパワーアップしています。

 

今回のミッションでは、打ち上げられたブースターは大気圏に再突入した後に、発射台のアームで空中キャッチされる予定。このタワーにもレーダーセンサーが搭載されるなど、損傷を防ぐための保護が強化されています。

 

スターシップには、衛星インターネット計画「スターリンク」の模擬衛星が10機搭載される予定。この次世代のスターリンク衛星は従来より大きく、高速通信ができるようになるそう。

 

「今年はスターシップにとって変革の年になる」と言うスペースX。「システム全体の再使用性を高めることを目指している」と述べています。スターシップのさらなる進化に期待しましょう。

 

Source: SpaceX via Space.com

米ウォルマートがエルメス風バッグ「ウォルメス」を販売! 人気爆発で賛否両論

1万ドル(約160万円※)近くする、エルメスのバーキン。転売品やオークションなら、さらに数十倍の価格にも膨れ上がることがあります。そんなラグジュアリーの象徴であるバーキンそっくりの品が、米大手の小売チェーン「ウォルマート」で100ドル(約1万6000円)以下で購入できるのです。

※1ドル=約158円で換算(2025年1月9日現在)

↑ウォルメスはいかが?(画像提供/Firstpost America/YouTube)

 

ウォルマートのウェブサイトで「ウォルメス」と名付けられたバッグの販売価格は、サイズによって78ドル(約1万2000円)から102ドル(約1万6000円)。エルメスのようなデザインだけれど、本物の100分の1近くの価格で買えてしまうわけです。

 

SNSでは「#walmartbirkin」のハッシュタグをつけて、購入した商品を紹介する動画が多数投稿され、オンラインでは売り切れになるほど人気を呼んでいるようです。

 

ある人は「だって、みんな、それがバーキンじゃないってわかるでしょ? 本物のバーキンを買うお金なんて誰が持ってるの?」とコメント。そのほかにも「バッグは家より高価であってはいけない」「私はウォルマートのバーキンのためにここにいる」なんて声もあります。

 

しかし、そんなウォルメスに憤慨する人たちもいる模様。「バーキンを安っぽく、かっこ悪くさせた」と、バーキンを作る職人の技術や芸術性、さらにバーキンの価値に傷をつけたとする声も出ており、「世界中の金持ちがバーキンを捨てるだろう」と推測する意見すらあるのです。

 

ブランド品の模倣品は作られてしまうもの。とは言え、模倣品のほうの人気が高まってしまうと、本物の価値を落とすことになってしまうのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Walmart’s $78 Hermès Birkin dupe is the fashion world’s hottest new handbag — and luxury lovers are fuming. December 28 2024

米の庭から出てきた美しい歯の化石。骨の持ち主は…

ゾウのような、マンモスのような、大型の哺乳類「マストドン」。1万年ほど前に絶滅していますが、古代のゾウとされるマストドンのあごと歯の化石が、米国の民家の裏庭で見つかりました。

↑ニューヨーク州の民家の裏庭から出てきたマストドンの化石(画像提供/CBS New York/YouTube)

 

ニューヨーク州を流れるハドソン渓谷に暮らす住民が、自宅の敷地内の庭に何らかの生き物の歯が植物の葉の下に隠れていることに気づきました。よく見てみると、さらにその下からも別の歯が出ていたのです。

 

まるで型にとって成型したように、しっかりときれいにできた歯型から、この住民は「すぐに特別な物だとわかった」そう。すぐに専門家に連絡し、ニューヨーク州立博物館が調査をすることにしたのです。

 

その結果、この歯とあごがマストドンの化石であると判明。同じ場所で調査を進めると、肋骨や足指の破片なども出てきました。

↑ロンドン自然史博物館で展示されているマストドンの化石

 

マストドンの化石は、これまでにもニューヨーク州で発見されていますが、州内で見つかったのは10年以上ぶりのこと。そして、これまでに州全体で150体以上のマストドンの化石が見つかっています。

 

ニューヨーク州立博物館では、これから化石について炭素分析で年代測定を行い、マストドンの年齢や食事、生息地を特定するそう。これらの分析と保存のための作業が完了すれば、博物館で一般公開される予定です。

 

【主な参考記事】

CBS News. Complete mastodon jaw unearthed in New York after homeowner spots teeth in backyard. December 18 2024

英で有名な「サメの家」が強制閉鎖へ。問題はサメではなかった

「シャークハウス」のニックネームで親しまれている建物が英国にあります。屋根に巨大なサメが垂直に突き刺さったようなデザインで、十分すぎるほどインパクトがあります。

↑絶体絶命のシャークハウス(画像提供/SWNS/YouTube)

 

この建物は、オックスフォードにある2階建ての物件。以前は住民の居住用物件として利用されていて、約5年前にAirbnbで短期貸し出しを始めました。最大10人の宿泊が可能で、2泊で最大2537ドル(約40万円※)となかなかの価格ですが、利用者のスコアは5点満点中4.86点と高く、評判は上々です。

※1ドル=約156円で換算(2024年12月19日現在)

 

オックスフォードを訪れた観光客が、「ジョーズが突き刺さったビル」を一目見ようと、観光スポットとしてここに立ち寄るというのもうなずけるでしょう。

 

しかし、この建物はいわくつき。現在のオーナーであるハンソン・ハインさんの父、ビルさんが1986年に、オックスフォード市から公式の建築許可を得ずに、このサメの彫刻を作ってしまったのだとか。

 

建設から2年後に、市は過去にさかのぼって建築計画許可を出すことを拒否したのですが、当時の環境大臣が介入して、この建物をそのまま残すことが認められたそう。そしてビルさんが亡くなり、約5年前から短期貸し出し物件に変更して営業しているのです。

 

ただし、オックスフォード市はこの建物がAirbnbの宿泊先になったことに対して市民から苦情が寄せられたとして、強制的な閉鎖を求めたのです。この地域にはAirbnbが800軒近くあり、地元住民のための物件が少ないのだとか。そこで、同市は計画について承認を受けることなく、短期賃貸事業に変更した物件について強制措置を講じると述べています。

 

シャークハウスのオーナーのハンソン・ハインさんは、近隣住民から苦情は受けておらず、この決定を激しく非難。興味のある人には「可能なうちに来てほしい」と呼びかけています。オックスフォード市が決めた閉鎖の期限は2025年3月11日です。

 

【主な参考記事】

New York Post. Airbnb with huge shark plunging into roof faces closure after official backlash: ‘Come while you can’. December 16 2024

2025年「機内持ち込み手荷物」の無料が終わる!? 北米の航空会社が有料化

飛行機の機内に持ち込める大きさの荷物なら料金はかからない。そんな当たり前のことが2025年から変わっていくかもしれません。

↑次に国際線に乗るとき、有料になっているかも

 

機内持ち込み手荷物の追加料金を発表したのは、エア・カナダ。2025年1月3日からエコノミー・ベーシック運賃で搭乗する客に対し、ハンドバッグや小型バックパックより大きい機内持ち込み手荷物に追加料金を課すというのです。

 

これはアメリカ大陸間のフライトに適用されるもので、追加料金は1個目の機内手荷物が25ドル(約3900円※)、2個目が36ドル(約5600円)。チケットを予約するときか、チェックイン時にこの追加料金を支払わなかった場合、空港で46ドル(約7200円)の支払いが求められます。

※1ドル=約156円で換算(2024年12月19日現在)

 

エア・カナダでは1月21日から、チェックイン時に自動的に割り当てられた席について変更を希望する搭乗客からも、低料金とはいうものの料金を徴収するとし、多くの人から激しい反発を受けたばかりです。

 

ちなみに、アメリカのLCCであるフロンティア航空も機内持ち込みの手荷物に追加料金を徴収する制度を設けており、その料金の支払いを逃れようとする搭乗客をゲートの係員が捕まえるよう奨励しているとして批判を受けています。

 

世界の多くの航空会社が、預け荷物の料金でかなりの売り上げを得ていることは以前も紹介しました。しかし、エネルギー価格の高騰や人件費の高騰などが重なり、経営は楽ではないでしょう。機内持ち込み荷物でも売り上げを上げようとしている航空会社が出てきても不思議ではないのかもしれません。

海外の航空会社、「手荷物料金」でボロ儲けしていたことが判明!

 

【主な参考記事】

New York Post. Major airline announces policy to charge customers who bring carry-on bags onto planes, sparking outrage: ‘Not acceptable’. December 7 2024

米男性、50年ぶりに野球の本を図書館に返却! 遅延料免除に申し訳なく…

現在63歳の男性が、13歳のときに図書館で借りた本を50年後に返却……。そんな出来事が米国で起きました。男性には遅延料が発生することになりましたが、その金額は一体いくらに膨れ上がったのでしょうか?

↑長い間、本を返し忘れていたチャック・ヒルデブラントさん(画像提供/WXYZ-TV Detroit/Channel 7/YouTube)

 

デトロイト出身のチャック・ヒルデブラントさんは、13歳のときに地元の図書館で、野球のスター選手に関する本を1冊借りました。しかし、ずっとそれを返却するのを忘れてしまっていたそう。

 

いまから5~6年前に引っ越しの荷造りをしていると、その本を発見。中には「返却期限が1974年12月4日」と書かれた紙があり、図書館で借りたままの本であることに気づいたそうです。

 

「すでに返却期限を大幅に過ぎていて、もう間もなく返却期限から50年が経つ。本当は返却するべきだった期限のちょうど50年後にあたる『2024年12月4日』に返却したら、図書館の宣伝になるだろう」とヒルデブラントさんは考え、その日に図書館にこの本を返却したのです。

 

しかし、図書館にはその本がシステムには記録されておらず、チャックさんが借りたという記録も残っていませんでした。そのため、図書館はチャックさんに、その本をそのまま持っていていいと伝えたのです。この図書館では返却が遅れた場合の遅延料として1日25セントと設定しており、チャックさんは4563.75ドル(約72万円※)を支払わなければなりません。ところが、図書館は遅延料を免除したのです。

※1ドル=約156.5円で換算(2024年12月21日現在)

 

この思わぬ結果に、チャックさんは本当なら支払うべきだった4563.75ドル分について、およそ10%にあたる457ドルを自身で出し、残りはクラウドファンディングで集めて、識字率を上げるための非営利団体へ寄付しようと動いています。

 

【主な参考記事】

Yahoo! News. Watch: Detroit-area library rejects return of book overdue 50 years. December 18 2024

Mental Floss. Detroit Library Lets Man Keep Book That‘s Five Decades Overdue. December 17 2024

地球は平面!? 南極での検証で得た結果に信奉者の意見が割れる

人類が宇宙に飛び立ち、宇宙から見ても地球が丸い球体でできてることは明白な事実。そんな現代でも、「地球は平面でできている」と唱える人物がいます。そんな人が地球平面説(地球の形は平面で円盤状になっていると唱える説)を確かめるために、南極で「最後の実験」を行いました。その結果は……?

↑地球は平面?

 

ジェラン・カンパネラさんは、YouTubeで地球平面説について論じる自身の番組「Jeransim」を持っています。彼が考える地球とは、球体ではなく平面。そして、地球の最南端にある南極大陸は、世界中のすべての大陸を囲み、すべての海を押さえている氷の壁であると信じています。

 

これを検証する方法の一つが、南極での太陽の動きを調査すること。ジュランさんが考えるように地球が平面なら、太陽は毎日昇って沈みます。しかし地球が球体なら、南極では夏に太陽が一日中昇らない「極夜」、冬には太陽が一日中沈まない「白夜」となります。これは地球が自転する軸が、太陽に対して傾いているため。

 

そこで、南極で太陽の動きを確認するために、ジュランさん自ら南極を訪れることになったのです。これは南極までの旅費3万5000ドル(約550万円※)を提供する主催者が現れたため。ジュランさんは旅行費用の負担がないという条件で、同じように地球は平面であると信じる人物たちとともに、この旅に出ることに合意したのです。

※1ドル=約156円で換算(2024年12月21日現在)

 

そんなジュランさんが南極で目にしたのは、夜になっても一日中太陽が沈まない現実。彼は恥ずかしそうに「正直言って、24時間太陽が存在するなんて思っていなかった。しかし今はそれがあると信じている」と、真実を認めたのです。ジュランさんは「人生では間違えることがある。私はかなり確信していた」と語っています。

 

ただし、ジュランさんと一緒に南極を訪れた地球平面説支持者の中には、地球が平面であるという考えをなかなか捨てられない人物もいる模様。「南極で24時間太陽が出ていることが、地球が球体であることの証明になるとは思わないし、これは単に一つのデータポイントに過ぎない」と話している人物もいるようです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Flat Earther travels all the way to Antarctica to put his theory to the test – only to realise our planet is very much round. December 18 2024

「デュオリンゴ」、アイコンの顔を壊して話題作り!?

語学学習のデュオリンゴのアプリで異変が発生。かわいいキャラクターの顔が崩れて、悲惨な事態になっているのです……。

↑顔が割れてしまっているデュオ

 

「Duo(デュオ)」と名付けられた、緑色のマスコットキャラクター。フクロウをモチーフにした、デュオリンゴのアイコンにも使われている存在です。クリクリッとした大きな目がかわいらしいアイコンに先日、ある異変が起きました。

 

アイコンに使われているデュオの顔にひびが入って、まるでパズルのピースが合わないかのように、崩れた状態になってしまったのです。

 

これに気づいたユーザーたちは大慌て。「なんで私のデュオリンゴの鳥が壊れているの?」とXに投稿する人物が現れたり、「デュオリンゴの鳥の顔を殴って、粉々にしてしまった」とコメントする人がいたり……。

 

これに対して、デュオリンゴ側は「誰か直して」とXに投稿。キャラクターの顔が崩れたアイコンになった理由について、なにも触れていないのです。

 

ちなみに、デュオリンゴでは2024年初めに、同じようにアイコンのキャラクターが病気のように疲れた表情になったことがありました。今回のキャラクターの顔の崩れも、話題をつくるためのものではないかと推測されています。

 

筆者が確認したところ、執筆時点(2024年12月20日)でApp storeにおいてデュオリンゴのアプリは通常通り表示されていますが、Google Playでは崩れたままになっています。

 

【主な参考記事】

The Sun. APP-ALLING! Duolingo users fear they’ve ‘broken’ the app as bird icon appears cracked and cries ‘somebody fix me’‘. December 6 2024

英で「ギネスビール」が不足! 原因は飲み過ぎ!?

アイルランドを代表する黒ビールの「ギネス」が、隣国の英国で不足する事態に陥っています。

↑英国が飲み過ぎた

 

ギネスビールの樽が底をついた店があったり、まもなく在庫がなくなるという店があったり、英国全土でギネスビールが品切れになるパブが続出。あるパブの経営者は、50リットル入りの樽12個分のギネスビールを毎週仕入れているところ、最近では1個分しか仕入れられなかったと話しています。

 

これだけギネスビールが不足した原因は何か? ギネスを保有する英酒造企業のディアジオによると、「並外れた消費者の需要があった」から。飲食業界の調査会社のデータによると、樽販売されたギネスビールの量が7月から10月にかけて20%以上増加したそうです。

 

寒い日が続いたことが消費量の増加を後押ししたようですが、もう一つ要因があります。ギネスビールはラグビーファンの間でとても人気が高く、11月にラグビーの国際試合が4週間続いたため、試合を観戦しながらギネスビールを飲む人によって、ますます消費量が増加したのかもしれません。

 

この事態を受けて、ディアジオ社ではイングランド、ウェールズ、スコットランドのパブでギネスの配給量を制限しました。その結果、「別のビール2杯を飲まないと、ギネスビールを注文できない」といったルールを作る店が出るなど、各店は在庫不足に悩まされているようです。

 

思う存分ギネスを味わえないこの年末年始は、英国のギネスファンにとってほろ苦いホリデーになっているかもしれません。2025年に需要が落ち着き、この状態が改善されることを祈りましょう。

 

【主な参考記事】

The Sun. BEER WE GO Pubs run dry of Guinness and some place limits on pints as shortage hits boozers. December 17 2024

中国版スターリンク「国網」の打ち上げが開始! 約1万3000機の衛星を宇宙へ

中国版スターリンクとも呼べる衛星ネットワーク「国網(Guowang)」の衛星の打ち上げが、現地時間12月16日に開始されました。

↑国網の打ち上げが始まった(画像提供/Ourspace)

 

スペースXのスターリンクといえば、地球低軌道(LEO)に多数の衛星を打ち上げることで、高速化かつ低遅延なインターネット接続を提供しています。その中国版とされる国網も約1万3000機の衛星を打ち上げることで、衛星インターネットサービスの提供を計画しているのです。

 

今回の打ち上げは、中国の海南島にある文昌衛星発射場から「長征5号Bロケット」により実施されました。このミッションは打ち上げから2時間後に成功を発表。国営通信社の新華社も「低軌道衛星の最初のグループ」が軌道に投入されたと報じています。

 

国網の詳細は公開されていませんが、表向きは民間向けのサービスを提供するそう。国際電気通信連合(ITU)の規則によれば、中国は2032年までに1万3000機の衛星のうち半分を打ち上げる必要があると言います。

 

一方、中国は1万4000機からなる衛星インターネット計画「千帆(Qianfan)」の構築も進行中。今後はスペースXと同じように、中国からもロケットによる衛星の打ち上げが頻繁に実施されそうです。

 

Source: SpaceNews

米国の「歴史的巨大豪華客船」が沈没へ。どうして?

いま、海に沈められる日を待つ大型客船があるのをご存知ですか? タイタニック号の270mを上回る、全長301mの米国が誇る豪華客船です。

↑沈没計画が進む「ユナイテッドステーツ号」

 

その名は「ユナイテッドステーツ号(SS United States)」。1940年代に構想され、1950年に建造開始。2年後に大西洋を横断する最初の航海を行いました。時速は66kmと、大西洋横断の最速記録を更新(当時)。「世界で最も速いクルーズ船」と呼ばれていました。

 

全盛期には、ファーストクラスやスイートクラスの客室もあり、ジョン・F・ケネディ、ウォルト・ディズニーなどの著名人も乗船していました。

 

エンジニアや建築家の検査や定期メンテナンスを行いながら、50年近く運航してきたユナイテッドステーツ号ですが、現在はフィラデルフィアの港にとどまっています。

 

1996年にフィラデルフィアを出発し、アラバマを経てフロリダのデスティンまで到着する予定が立てられていました。しかし、メキシコ湾の激しい嵐のため、出航が取りやめに。しかも、フィラデルフィアのデラウェア川にかかる橋に衝突する可能性があることから、沿岸警備隊は客船の取得と移動に1000万ドル(約15億円※)を投じたのです。

※1ドル=約153円(2024年12月13日現在)

 

その後、紆余曲折を経て当局が発表したのは、ユナイテッドステーツ号をフィラデルフィアからデスティンまで曳航(ロープなどで引っ張って航行すること)し、そこで海に沈めるという計画。

 

客船が海に沈められると、やがて魚などのさまざまな海洋生物の住処となり、ダイビングスポットになると考えられています。これが成功すれば、周辺ホテルなどのビジネスが潤い、観光収入を生み出すことも期待されています。

 

しかし、この計画を実行するためには清掃の工程が必要で、さらに輸送や最終的な配備の準備には半年から1年近くかかるとみられています。実行までは長い期間がかかりますが、米国の歴史的な客船の運命に世界が注目をしています。

 

【主な参考記事】

The Sun. Abandoned cruise ship set to be SUNK in ambitious plan – if it doesn’t smash into landmark bridge on epic final journey. December 12 2024

あら大変! 12月に英国で増える「病気」とは?

クリスマスに大晦日と、イベントが盛りだくさんの12月。この時期、英国では仮病で仕事を休む人がかなりの数いる……。そんな、笑っちゃうけれど納得できてしまう事実が判明しました。

↑仕事どころじゃない

 

英国で働く成人2000人に行われた調査で、実際は病気や風邪になっていないにもかかわらず、12月に病欠すると答えた人は、ほぼ50%に上りました。

 

アンケート調査の対象者が「予定外の欠勤となる事柄」として挙げたのが、クリスマスパーティ、友人や家族とのお祝い、スポーツイベントなどでした。しかも、仮病で休む確率が最も高い日は、予想通りの結果かもしれませんが、クリスマスの12月25日でした。

 

この調査は、「病欠証明書サービス」を立ち上げたファイヤーボールという企業が行いました。国中が熱狂するという、12月15日開始のダーツの世界選手権を前に、同社がプロフェッショナル・ダーツ・コーポレーションと提携して、そんなサービスを始めるそう。どうやら「事前に休暇を取り損ねたけれど、ダーツの試合を見たいから仕事を休みたい」という人に、病欠証明書を発行してくれるというサービスのようです。

 

2024年のクリスマスは水曜日にあたり、ダーツの世界選手権などのスポーツイベントも重なっていることから、多くの人が仕事を休む方法を模索するのかもしれません。

 

ちなみに、元気だけれど病欠しようとする人の80%が自分で会社に電話をかけ、そのうち59%が「病気っぽい声で話す」と答えています。

 

【主な参考記事】

The Sun. The 3 reasons Brits will pull a ‘fake sickie’ this December – and when they’re most likely to do it. December 11 2024

普通の家を諦めた米女性、輸送コンテナでうらやましい生活を手に入れた!

住宅費が高騰している米ハワイで、輸送コンテナを家に改造して生活しているカップルがいます。しかも、電気は太陽光発電を利用し、水は雨水を集めて利用。完全なオフグリッド生活を実現しているのです。

↑ブランディさんのご自宅(画像提供/YouTube)

 

ブランディさんは、家族がハワイ島ヒロにある家を売却後、新しい家を建てたり購入したりする十分な資金がありませんでした。そこで利用したのが、輸送コンテナです。

 

サイズは、長さ7.6m、横2.4m、高さ2.7m。18平方mほどの内部には、IHコンロ付きのキッチンに、トイレとシャワールームもあり、ベッドは壁面収納式で省スペース化。大きな窓も設けられ、屋外にはデッキもあり、限られたスペースながら快適な暮らしを送っていることがうかがえます。

 

さらに、屋根には6枚のソーラーパネルを設置。雨水を集めるシステムも作り、電気も水も自分でまかなえる設計にしているのだそうです。

 

周囲の緑豊かな風景に溶け込むように、外観を緑色に塗っておしゃれに仕上げた「グリーンハウス」。お金をかけずに快適なマイホームを作るこんなアイデアは、ハワイに限らず、世界各地で参考にできるかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Cool Down. Woman chooses unconventional home to afford living in Hawaiian paradise — here’s what it looks like inside. December 9 2024

「サンタを信じる=いい子」とは限らない! 英大学の共同調査で判明

「サンタなんていない!」と大人ぶった発言をする子どもと比べると、サンタクロースの存在を信じる子どもは「きっとピュアな心を持ったいい子に違いない」と思われるかもしれません。しかし、科学者の研究で、そうとも言い切れないことが分かりました。

↑子どもによい影響を与えるのは…

 

英国のオックスフォード大学、ダラム大学、エディンバラ大学、リーズ大学による共同研究チームは、クリスマスの期間において何が子どもの道徳的な行動に影響を与えるかを調査しました。

 

同研究チームは、4歳から9歳までの子どもがいる533人の親を募り、2019年、2021年、2022年の3度にわたって、クリスマスの6週間前までとクリスマス当日に、子どもたちがどんな行動をしていたのかを聞き取りました。

 

そして、これらの行動を「寛大さ」「尊敬」「援助」「癒し」「激昂」「利己」の6つの指標で評価。さらに、子どもがクリスマスソングを歌ったり、クリスマスに関連した映画を観たり、クリスマス関連の行事にどのくらい参加しているかもチェックしました。

 

その結果、子どもたちの「よい行い」とサンタクロースを信じることに関連性はなかったのですが、クリスマスツリーの飾り付けを行なったり、クリスマスソングを歌ったりすることは、子どもたちによい行動を促すことが判明したのです。

 

どうやら、サンタクロースを信じるか信じないかということよりも、クリスマスの行事を行ったり家族と一緒に楽しんだりすることのほうが、子どもによい影響があるようです。

 

ただし覚えておきたいのは、子どもの行動には一貫性がなく、ポジティブな行動が増えると、ネガティブな行動も増えるということ。子どもの行いに気まぐれな部分があっても、クリスマスぐらいは大目に見てあげたいですね。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Believing in Santa Claus does NOT make children act nicer at Christmas – but a surprising festive tradition does. December 11 2024

観光客が命懸けで目指す「世界一危険なピザ」とは?

真っ赤に流れる溶岩の近くに鉄板をおいて焼き上げる。そんな型破りなピザは、「世界で最も危険なピザ」と言われています。

↑スリル満点のピザは大好評(画像提供/CBS/YouTube)

 

メキシコやホンジュラスなどに隣接する、中米の国グアテマラ。首都のグアテマラシティから30kmほど離れたところにあるパカヤ火山に、「世界で最も危険なピザ」と呼ばれるものがあります。

 

このピザを作るのは、シェフのマリオ・ダビド・ガルシアさん。彼は、2021年5月に最後の噴火を起こしたパカヤ火山の頂上で、もう5年もピザの販売を行っています。

 

具材をのせたピザ生地を鉄板に敷くと、分厚い耐熱手袋と保護用のゴーグルを身に着けて、より熱い溶岩のほうまで行き、そこに鉄板を置いて火山や溶岩の熱でピザを焼き上げます。焼き時間は通常10分ですが、最短で2分だったこともあるそう。

 

昨今は、深海でのダイビングやスカイダイビングなど、従来の観光の枠を超えた体験を求める「エクストリームツーリズム」の人気が出てきており、パカヤ火山でも活火山を見ようと訪れる観光客が増えているそう。マリオさんはグアテマラの公式気象台の情報を常に確認することで、安全にも気を配っていると言います。

 

そんなツーリストたちのなかには、マリオさんのピザを目当てにしている人もいる模様。商機を見出したマリオさんは、ピザの営業を週2日から5日に増やして、今日もスリル満点のピザを焼いています。

 

【主な参考記事】

New York Post. How the ‘world’s most dangerous pizza’ is cooked: ‘It wasn’t the safest … but the pizza tasted great’. December 10 2024

英が「Bマーク」をクルマに導入! どんな意味でしょう?

クルマに付けるために英国で配布が始まったという「Bマーク」。日本では「若葉マーク」や「もみじマーク」がありますが、このBマークには別の意味があるのです。

↑緊張してた?

 

英国では、免許取得前の教習生は「Learner(学習者)」を意味する「L」のマークを、免許を取得したばかりの人は「Probationary(見習い中)」を意味する「P」をクルマに貼ります。

 

これらにならって、今回生まれたのがBマーク。これは「Bad parking」の略であり、つまり「駐車が下手な人」を意味するのです。

 

実はこのBマークは、政府が作ったものではなく、中古車査定サイトのScrap Car Comparisonが提案したもの。同社は、1391人のドライバーに行った調査で、駐車に苦手意識を持っている人が多くいることがわかり、このマークを考案したそう。

 

その調査によると、ドライバーの6人に1人が「駐車にストレスや不安を感じた経験がある」と答え、およそ3分の1は「横に他のクルマが止まっている所に駐車するより、両側が空いている駐車スペースを探す」と回答しているのです。

 

こんな意見を受けて、Scrap Car ComparisonではBマークを希望者に無料で提供。Bマークを付けて、駐車が苦手な人が運転していることを周囲に知らせることで、ドライバーを落ち着かせる狙いがあるそう。

 

しかし、このマークに反発する声も生まれており、道路の安全に関する団体は「駐車が下手なことで注目されるより、駐車のトレーニングを受けるべきだ」と指摘しています。

 

17歳から24歳の若者で、免許を取得したばかりのドライバーの約75%が「もっと指導を受けたほうがいい」と回答しているように、多くの人が駐車に限らず「もっと運転技術を習いたい」と思っているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Backlash at new B plate stunt for drivers to warn they’re terrible at one type of manoeuvre. December 10 2024

「世界一豪華なクリスマスツリー」がドイツに出現! キラキラの正体は…

ドイツに登場した、高さ3メートルのきらびやかなクリスマスツリー。使われているのは、2000枚以上の金貨。「世界で最も高価なクリスマスツリー」と呼ばれています。

↑眩しすぎる…(画像提供/The Manila Times/YouTube)

 

貴金属を扱う「Pro Aurum」のミュンヘン本社に登場した、このクリスマスツリー。同社の35周年を記念して期間限定で展示されたものです。

 

使われた金貨は全部で2024枚。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の記念金貨で、24カラットの特大サイズです。コレクターに人気があり、1枚数十万円以上するというこの金貨を、オーストリア国立造幣局の協力のもと、ピラミッド状になった透明の型にきれいに並べていき、高さ3メートルのゴールドのクリスマスツリーが完成しました。

 

気になる総額は、驚きの550万ドル(約8億4000万円※)。数日間限定で展示されていましたが、眩しすぎて、ゆっくりと眺めることすらできないかもしれませんね。

※1ドル=約152.5円で換算(2024年12月12日現在)

 

【主な参考記事】

New York Post. This blinged-out Christmas tree is worth a whopping $5.5 million — and it’s still not the most expensive one ever. December 6 2024

駐在員に人気の国ランキングが発表! 最も不評だったのは意外な国

会社から異動が言い渡されて海外に駐在するなら、どの国がいい? せっかくなら、物価が安くて、自由に使えるお金がたくさん残る国がいいもの。そんな駐在員目線で「おすすめの国と避けたほうがいい国」(全53か国)をまとめた情報がスイスから発表されました。駐在員ガイドのInterNationsが実際の海外駐在員を対象に行った調査を基にした内容です。

↑大人気のベトナム(ホーチミン市)

 

物価が安くて狙い目の国トップ10

  • 1位 ベトナム
  • 2位 コロンビア
  • 3位 インドネシア
  • 4位 パナマ
  • 5位 フィリピン
  • 6位 インド
  • 7位 メキシコ
  • 8位 タイ
  • 9位 ブラジル
  • 10位 チリ

 

1位はベトナムでした(3年連続で首位)。理由の一つが、生活費の安さ。ベトナムに住む外国人の86%が生活費に満足しており、68%が「快適な生活を送るのに十分すぎる可処分所得がある」と答えています。また、人々がフレンドリーである点も魅力なのだとか。

 

また、2位のコロンビア、3位のインドネシアも生活費が低く、駐在員の満足度が高い国。インドネシアは生活費に加えて、気候や治安面、空気や自然がきれいな点も高く評価されているようです。

 

物価が高くて避けたい国ワースト10

  • 44位 クエート
  • 45位 トルコ
  • 46位 バーレーン
  • 47位 ニュージーランド
  • 48位 シンガポール
  • 49位 ノルウェー
  • 50位 アイルランド
  • 51位 イギリス
  • 52位 フィンランド
  • 53位 カナダ

 

一方、生活費が高く駐在員に不評だった国はカナダ(53位)やフィンランド(52位)など。カナダとフィンランドでは、外国人居住者の約20%が「自分の経済状況にまったく満足していない」と答えています。さらに、カナダでは53%が「自分の可処分所得では快適な生活を送るのに十分ではない」と回答し、51位のイギリスでも43%が同様に答えています。

 

総合的に考えて、アジアの国々は駐在員の間で人気が高く、欧米諸国は人気が低いと言えそうです。なお、日本は29位にランクインしており、海外から日本にやってくる外国人駐在員にとって可もなく不可もない結果のようです。

 

【主な参考記事】

Yahoo! news. The 53 cheapest and priciest countries to be an expat in 2024 (and it’s not good news for foreigners living in the UK and ‘crazy expensive’ Canada). December 5 2024

InterNations. Expat Insider 2024: The Best (& Worst) Countries for Your Wallet in 2024

「DINKs向けマンション」が米で完成目前! 大人向けの施設は充実しているが…

晩婚化が進み、初産年齢も上がっている現代社会。同じような傾向がある米国では、そんな時代を反映する賃貸マンションがまもなく完成します。

↑大人向け(?)の高級賃貸マンション「655ユニオンストリート」(画像提供/Avery Hall)

 

2025年1月にオープン予定の、米ニューヨークのブルックリンにある13階建てのマンション「655ユニオンストリート」。ここはニューヨークで初となる「DINKs」向けのマンションです。

 

DINKsとは、子どもがいない共働き夫婦のこと(Double Income No Kidsの略)。米国でも少子化が進み、女性の初産年齢がどんどん上昇しています。ニューヨークのような都市部ではその傾向がさらに強く、近年では物価高や生活費の高騰がそれに拍車をかけている模様。「子どもを産むという選択をするより、子どものいない生活を楽しもう」と考える人が増えているのかもしれません。

 

このマンションはそんな時代背景を反映して生まれました。間取りは1ベッドルーム(1LDK)と2ベッドルーム(2LDK)のみで、3ベッドルーム(3LDK)がないことからも、子どものいる家庭はターゲットとしていないことがわかるでしょう。

 

マンションの共用施設には子ども向けのスペースはなく、代わりに大人向けの施設が充実しています。ピラティススタジオ、屋上プール、ドッグスパなどがあるほか、レストランの予約を取ったり、クリーニングを依頼したり、犬の散歩代行を依頼できたりするコンシェルジュサービスもあるそう。

 

このマンションは、子どもがいない人生を選んだ人にとっては居心地がいいかもしれません。その一方、「DINKs=子どもが嫌い」というわけではないとして、このマンションに疑問を持つ人もいます。「DINKsだったとしても、周囲に子どもがいる環境が好き」と考える人もいる模様。

 

地元メディアはこの新しい建物を「ブルックリン初のDINKs向け高級マンション」と呼んでいますが、このマンションは「DINKsであることが入居条件」と限定しているわけではなく、「DINKsの人のため」とうたっているわけでもないようです。どんな人たちが入居するのでしょうか?

 

【主な参考記事】

New York Post. Brooklyn’s first luxe building for ‘DINKs’ starts leasing this week – and childless renters have mixed feelings: ‘I like seeing kids around’. December 4 2024

655 Union Street. Avery Hall

ドイツのエンジニアが「水中生活」の世界新記録に挑戦! 地上で一番したいことは何?

2024年9月26日に潜水艦で水中に潜り、今も地上に戻ることなく、水中での生活を続けている男性がいます。目指すは、ギネス記録の更新です。

↑水中生活の世界新記録を狙うルディガー・コッホさん(画像提供/KENS 5/YouTube)

 

「水中に滞在し続ける」という挑戦において、現在のギネス記録は100日。2023年に米フロリダで行われたものが最長記録です。これを20日も伸ばして新記録を打ち立てようとしているのが、ドイツの航空宇宙エンジニアのルディガー・コッホさん(59歳)。パナマの海の中で現在も寝起きして水中生活を続けているのです。

 

コッホさんの潜水艦スペースは約30平方メートルと、小さなワンルームマンション程度の広さ。ベッド、ポータブルトイレ、テレビ、パソコン、太陽光発電、インターネット、扇風機などの設備があり、基本的な暮らしには特に不自由を感じることはなさそうです。

 

ただし、窓から見えるのは、緑色の水中。薄暗い潜水艦の中にずっと閉じ込められていると、太陽の光や自然の風などが恋しくなりそうですが、コッホさんは「大変というわけではないし、つらさを感じることはない」と語っています。

 

それでも、「一番きついのは、時々ダイビングに行きたくなること」と言うコッホさん。陸上生活のぜいたくについては「シャワーをあびたい」と話しています。

 

潜水艦のなかではエアロバイクで運動を行い、水中滞在記録を表示する電光時計を見ては、目標とする120日までの残り時間を確認する……。そんな生活の大変さは、体験した人にしかわからないものなのかもしれません。順調にいけば、コッホさんは2025年1月24日に地上に浮上します。

 

【主な参考記事】

Yahoo! news. Watch: German man attempts to break record for living underwater. December 4 2024

豪の男性が妙な岩石を発見! 金だと思ったら、もっと珍しい物だった

金が埋まっていると思って岩石を保管していたら、実は金どころか、もっと希少な物だった……。オーストラリアの男性がそんな驚きの体験をしました。

↑金入りの岩石ではなく…(画像提供/ScienceAlert/YouTube)

 

デイブ・ホールさんは、2015年に岩石を発見しました。手にしていた金属探知機を使ってみると、岩の大きさに比べて18kgと重さがあり、密度が高いことがわかったそう。そのため、デイブさんはこの岩石には金属が埋もれていると確信したのです。

 

しかし、試しにハンマーで叩いてみても、岩にへこみすらできることはなかったのです。そこで、デイブさんはメルボルン博物館にこの岩石を持ち込みました。その結果、この岩石は地球上の物ではないことが明らかに……。

 

地質学者によると、これは隕石だということ。「おそらく火星と木星の間の小惑星帯から生まれたもので、いくつかの小惑星が衝突し、それが地球に落ちてきた」と言います。地球に落ちてきたのは200年程度前と推測されるそう。

 

デイブさんはそんな希少な隕石を持ち帰ったことについて「10億分の1、あるいは1兆分の1くらいの偶然だ」と驚きを隠せません。金とは違う意味で、もっとずっと価値の高いものを見つけたデイブさん。「雷に2度打たれる可能性のほうが高い」と話しています。

 

【主な参考記事】

New York Post. Lucky man who hoarded ‘gold’ for years shocked to discover it’s something far rarer. November 29 2024

iPhoneとAndroid間のメッセージに要注意! FBIが警鐘を鳴らす理由とは?

電話番号さえわかれば送信可能なスマートフォンのテキストメッセージ。便利なサービスですが、iPhoneとAndroid間のやり取りの場合、使用を控えたほうがいいかもしれません。米国の連邦捜査局(FBI)が警鐘を鳴らしています。

↑メッセージの交換に要注意

 

最近、FBIが「iPhoneとAndroid間でテキストメッセージを頻繁に送受信しないほうがいい」と発表しました。この二つのデバイス間でのメッセージ交換は脆弱であり、中国のハッカーの標的になりやすいというのが理由のようです。

 

ここ最近、米国では複数の通信会社のシステムに中国のハッカーが不正侵入し、機密情報が盗まれる事件が発生。このサイバー攻撃は現在も続いており、これまで考えられていたより規模が大きいとみられ、米国政府も警戒しているのです。

 

ハッカーは通信会社のネットワークを攻撃し、通話やテキストメッセージに関する日付、時刻、受信者の情報などを入手。通話の音声ファイルやテキストの内容も盗んでいる可能性があります。

 

そのため、FBIは「暗号化された通信手段を使うべき」と語っているのです。暗号化されていれば、仮にハッカーが通信データを不正に入手しても、内容は明らかにされずに済みます。暗号化されたメッセージを送信できるアプリにはWhatsAppやiMessageなどがあります。

 

メッセージでプライバシーを重視するなら、使い方やアプリを見直したほうがいいかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. BI issues grave warning to all iPhone and Android users: stop sending texts. December 4 2024

ローマ時代の硬貨が1368枚も英で見つかる! 過去最大規模の価値は…

英国のウスター西部で2023年末、ローマ時代の硬貨が1368枚見つかりました。ローマ時代の硬貨として過去最大の規模になるそう。最近、この出来事が欧米のメディアを賑わせています。

↑ローマ時代の硬貨が大量に出てきた!

 

硬貨のほとんどはローマでつくられた銀貨で、紀元前157年からネロの治世(紀元後54年から68年まで)のものだそう。

 

ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンで英国考古学の講師を務めるマレー博士は、「私が見たなかで最も奇跡的なものだ」とコメント。

 

ローマ軍に家畜や穀物を供給し、金を稼いでいた地元の裕福な農民のものではないか、と推測する専門家もいます。彼らの話によれば、これだけの枚数の硬貨は当時、かなりの金額であったはずとのこと。

 

ちなみに今回見つかった硬貨の価値は、10万ポンド(約1900万円※)以上になると言われています。

※1ポンド=約190円で換算(2024年12月5日現在)

 

【主な参考記事】

New York Post. Largest collection of Roman coins ever found called ‘the most miraculous’ discovery in ‘the last 100 years’. December 2 2024

BBC. Hoard of Roman coins found during building work. December 2 2024

BMWの「人型ロボット」、作業スピードが400%アップ! 工場に来る日は近い?

人型ロボットの導入をいち早く進めている企業の一つに、ドイツの自動車メーカー・BMWがあります。最近、その人型ロボットの最新の動画が公開されました。自動車製造現場の風景が大きく変わる日もそう遠くはないかもしれません。

↑いつか当たり前の光景になるかも(画像提供/BMW Group/YouTube)

 

BMWは、米カリフォルニアを拠点とするテクノロジー企業のFigureと提携。2024年8月には、ドイツのミュンヘンにあるBMWの工場で、初めて人型ロボットの試験が行われました。その結果を見て、BMWの幹部が「前途有望である」と認めるほど目覚ましい成果を上げたそう。

 

BMWでは人型ロボットのさらなる改善が進められており、先日公開された動画では、人型ロボットがシリコンバレーのラボでずらりと並んで、黙々と作業を進める様子が映し出されたのです。

 

人型ロボットは、これまで人間が行ってきたのと同じように、決められたパーツを一つひとつ持ち上げ、組み立てエリアまで運び、定められた部分にはめこむ……という作業をひたすら繰り返しています。Figureによると、この人型ロボットは1日に1000もの部品を持ち運べるようになったそう。作業スピードは400%も向上したとされています。

 

一見すると、自動車製造ラインに導入するロボットを人型にする意味はないように思われるかもしれません。しかしFigureが人型のロボットにしたのは、既存の製造ラインのまま、このロボットを導入できるようにしたため。こうすることで、不可の少ない作業は人がそのまま担当して、不可の大きい作業をロボットに任せる、ということができるのだそうです。

 

実際のBMWの製造現場にこれらの人型ロボットが導入される時期は未定とのことですが、自動車工場に人型ロボットの姿がずらりと並ぶ日は着実に迫っているようです。

 

【主な参考記事】

The Sun. SPEED FREAK BMW ‘human’ robot gets major upgrade with 400% speed increase as it’s tasked with production line duties. November 25 2024

NASAが水中探査機「SWIM」を開発中! どこで使うの?

NASA(米航空宇宙局)は水中探査機を開発しています。なぜNASAがそんなことをするのか不思議に思うかもしれませんが、これは宇宙に存在する地球外生命体を探すためです。

↑SWIMのプロトタイプ(画像提供/NASA Jet Propulsion Laboratory/YouTube)

 

生命には水が必要。そのため、はるか彼方の宇宙で生命を探すためには、水の中でも探索できるロボットが必要であるとNASAは考えているのです。

 

現在開発が進められているのが、水中探査機「SWIM」。「Sensing With Independent Micro-swimmers(独立型微小スイマー付き感知デバイス)」を略してネーミングされました。先日そのプロトタイプが制作され、カリフォルニア工科大学のプールで水中を泳ぎまわる様子を収めた動画が公開されたのです。

 

プロペラ2個とフラップ4枚を搭載したSWIMは、水中音響通信システムを通じて、自分の位置を把握しながら、各種のデータを地球まで送信するそう。約2時間、8.5万平方メートルの水域を探索できる分だけのバッテリーが備えられています。NASAでは、このSWIMを12台程度のグループにして使う予定です。

 

今回のプロトタイプは、約42cm、重さ2.3kgですが、最終的にはこの約3分の1、スマートフォンのサイズまで小型化するそう。

 

SWIMが使われる場所は、木星を周回している衛星「エウロパ」。この衛星には地殻の下に地下海が存在することがわかっており、生命体が存在する可能性が高いとみられています。

 

【主な参考記事】

The Sun. FIN-TO THE UNKNOWN Watch Nasa’s swimming ‘robo-fish’ built to hunt for alien life in hidden ocean on Jupiter’s moon in daring mission. November 24 2024

NASA. Mini NASA Robot Takes a SWIM. November 25 2024

英の灯台が132年前のボトルメールを発見! まさか同じことをしていたなんて…

英・スコットランドの人里離れた半島にある灯台。その壁にガラス瓶が埋め込まれており、中に残されたメッセージを読むと、132年のときを超えた偶然があったのです……。

↑132年前のメッセージとは?

 

アイリッシュ海を見下ろすコルスウォール灯台。1817年に建てられた建物で、先日、改修工事が始まりました。そこで壁の修理にあたっていた作業員が、壁の中にガラス瓶が埋め込まれているのに気づいたのです。

 

取り出してみると、中には手書きのメッセージが書かれたメモが入っており、作業員たちはドリルを使ってコルクを開け、それを慎重に出してみました。

 

驚くことに、そのメッセージは、132年前の1892年にこの灯台の改修作業を行っていた作業員が残したものだったのです。改修作業が終わった旨と改修に携わった作業員たちの名前が記されていました。

 

つまり、今まさに灯台の改修を行っているのと同じように、132年前に改修していた作業員たちがそのことをメモとして残していたのです。

 

現在の灯台守を務めるミラーさんは、このメッセージを瓶から取り出すときに「手が震えた」と言い、さらに残されたメッセージの内容を知り「昔の同僚に会ったような感じがして、とても興奮した」と語っています。

 

現在、このメッセージは灯台を管理する事務所で保管されていますが、改修工事が終わったら、132年前の作業に携わった人たちと同じように、自分たちのメッセージを加えて瓶に入れ、同じように壁に戻す予定だそうです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Message in a bottle from 1892 is discovered hidden inside the walls of a Scottish lighthouse – complete with a fascinating handwritten message. November 27 2024

カニも痛みを感じることが判明! 生きたまま茹でてはいけない⁉

ロブスターは痛みを感じることができるとして、スイスでは熱湯での調理を禁止し、イタリアでは氷詰めにして保管することを禁止しています。最近では、カニも同じように痛みを感じられる可能性が指摘されました。

↑生きたまま茹でるとカニも痛い

 

スウェーデンのヨーテボリ大学の研究チームは、カニの身体反応を調査。機械的・化学的な刺激と酢酸による刺激をカニに与え、カニの脳をスキャンして、どんな反応が見られるかを確認しました。

 

その結果、中枢神経系に信号が送られ、標準的な痛みの反応を示していることが判明。カニも痛みを感じられることが示唆されたのです。

 

この結果を受けて、同研究チームは「甲殻類を生きたまま茹でることは禁止して、捕獲した瞬間に電気ショックなどによって息を止めるなど、調理法についても考えるべき」と述べています。

 

カニを茹でるのは、とてもメジャーな調理方法。しかし今後は、カニを含めた甲殻類の調理方法について法律で定められていくかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. How clawful! Crabs can feel pain when boiled and butchered for food prep: study. November 27 2024

CNN. Switzerland bans boiling lobsters alive. January 12 2018

NASAのドラゴンフライ、スペースXの「ファルコンヘビー」で土星の生命探査へ

原子力で稼動するNASAのドローン「ドラゴンフライ」が、スペースXの「ファルコンヘビー」ロケットに搭載されて土星衛星の「タイタン」に向かうことが判明しました。

↑ファルコンヘビーに乗ることになったドラゴンフライ(画像提供/NASA)

 

太陽系で2番目に大きな衛星のタイタンでは、炭化水素の海や湖があり、さらに生命の構成要素である炭素を含む有機化合物が多量に存在します。そのためタイタンの地表や地下には、生命が存在する可能性が指摘されているのです。

 

ドラゴンフライは8機の回転翼を備えた探査機で、タイタンを約2年半にわたって飛行し、その地表を詳細に観察します。当初は2027年の打ち上げが予定されていましたが、コストが大幅に増加したのとともに、ミッションの開始時期も延期されました。

 

ドラゴンフライは2028年7月にファルコンヘビーへと搭載され、6年後にタイタンへと到達する予定。なお、ファルコンヘビーは、現在運用されているロケットの中でNASAの「スペースローンチシステム」に次いで2番目に強力なものとなります。

 

ファルコンヘビーは今年10月にも、NASAの木星衛星「エウロパ」を探査する「エウロパ・クリッパー」を打ち上げています。エウロパ・クリッパーも衛星の海の中に、生命が存在する可能性が指摘されており、今後は太陽系の彼方からビッグなニュースが飛び込んでくるかもしれません。

 

Source: Space.com

2050年のサンタクロースはどうなる? AIが驚きのシナリオを予測

サンタクロースといえば、白髪と白いひげを生やしたぽっちゃり体型の白人おじいさん。いつのまにか私たちの間で定着してしまったサンタクロースのイメージですが、AIが予測する未来のサンタクロースは、スリムな黒人男性だったり、ファンキーな黒人女性だったりするようです。

↑将来のトレンドを分析するとイメチェンせざるを得ない?

 

写真やイラストなどのサイト「FreePik」にはAIによる画像生成機能があり、今回そのAIを使って、2020年から2050年のサンタクロースの姿について予測が行われました。その結果は以下の通りです。

 

2020年代: スタイリッシュな黒人男性サンタ

2020年代は多様性に焦点が当てられている時代。そんなダイバーシティの時代背景を反映したサンタクロースは、スリムな体型の黒人男性です。白髪と白いひげは、これまでのサンタクロースのイメージを踏襲していますが、それ以外の姿はがらっとイメージを変えています。身に着けている衣装が赤のシャープなジャケットになっているところも目新しいですね。

 

2030年代: 近未来的な黒人女性サンタ

2030年代になると、テクノロジーがさらに発達して、近未来的な雰囲気がプラスされるようです。AIは若い黒人女性がサンタクロースになると予測。耳にはピアスを、手首にはブレスレットをじゃらじゃらと付けていて、ファンキーな要素もあるようです。

 

2040年代: ノンバイナリーなサンタ

2040年代には、サンタクロースが包括性の役割を担うとAIが予測。「男性」「女性」といった枠にあてはめようとしない「ノンバイナリー」を感じさせる人物の姿になるとみているようです。

 

2050年代: ボットになったサンタ

テクノロジーがさらに発展していくと考えられる2050年代。AIはサンタクロースがボットになっていると予測しました。サンタの両目は、デバイスの電源が入っているとわかるようにオレンジ色に光っています。

 

今回、FreePiKのAIが予測した未来のサンタの姿は、ちょっと突飛なものと感じられるかもしれません。しかし、AIの台頭は目覚ましく、いまから30年後にどうなっているかはわからないもの。人々の価値観も大きく変わり、ここで紹介したようなサンタが本当に求められるようになるかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Santa of the future? AI predicts what Father Christmas could look like in 2050. November 22 2024

最もセクシーな人は誰だ!? 米で農家のグラビアコンテストが開催

米国では、農家が自分の畑や作物とともにセクシーな写真を撮って競い合う、一風変わったコンテストが開かれています。

↑コラード畑に色気が漂う(画像提供/The State You’re In/フェイスブック)

 

先日、ノースカロライナ州で始まったのが「2024年で最もセクシーなコラードファーマー」コンテスト。コラードとはキャベツのような葉物野菜のことで、コラードを育てている農家が対象です。

 

主催者は、地元の農家がコラードを抱えた写真を見たことがコンテストを始めるきっかけになったと話しています。「まるでガールフレンドを抱くように、愛情いっぱいにコラードを抱えていた」そう。そこで、自分たちが育てているコラードとともにセクシーな写真を撮ってもらい、「最もセクシーな農家」を決めようと、この大会が始まったのです。

 

2024年のコンテストには、23名の農家がエントリー。コラード畑に寝転がったグラビア風の写真、恋人をハグするように大切そうにコラードを両手で抱える男性農家の写真などがエントリーされています。

 

ただし、このコンテストはフェイスブック上で開催されており、それぞれのエントリー写真に付けられた「いいね」の数で優勝を決めます。そのため、セクシーすぎる際どい写真はエントリーされないものもあるよう。例えば、コレルさん(50歳)は、コラードを入れたバスタブに全裸で入り、ワイングラスを持った写真でエントリーしたのですが、フェイスブックページには掲載されなかったと言います。主催者によると、フェイスブックのアカウント停止になりそうな写真は載せていないのだとか。

 

この大会でタイトルを獲得したい農家は、フェイスブックの規制に引っかからずに、セクシーさをアピールできる写真を撮るアイデアが求められているようです。

 

【主な参考記事】

Telegraph. Inside the race to be crowned North Carolina’s sexiest collard farmer. November 24 2024

髪の太さの200分の1! 超極細パスタの開発目的とは?

太さは人の髪の毛の200分の1。ナノファイバーと同じレベルと言える、究極の細さのパスタが作られました。しかし、その目的は食べることではないのだとか……。

↑もっともっと細くなると用途が増えるらしい

 

世界で最も細いパスタを開発したのは、英国のユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの研究チームです。イタリアのサルデーニャ島には、現地の言葉で「神の糸」を意味する「フィリンデウ」と呼ばれる極細のパスタが存在します。フィリンデウの幅は約400ミクロンと見られていますが、今回開発されたパスタはその約1000分の1。エレクトロスピニング(電界紡糸)という技術を用いて、幅がわずか372ナノメートルしかない超極細パスタが生まれました。

 

このパスタが作られた目的は、食べるためではなく、医療現場で使うため。今回作られたパスタと同じくらい細いものにナノファイバーがあります。これは傷を治すときや骨再生の場面など、さまざまな場面で使われています。

 

しかし、ナノファイバーは植物由来の原料を使うことが多く、大量のエネルギーと水が使われます。それに対して、パスタは小麦粉が主原料であり、小麦粉からナノファイバーを作ることができれば、そのほうが環境にやさしいと同研究チームは考えました。

 

小麦粉には多くのでんぷんが含まれています。でんぷんでできたナノファイバーは多孔質であり、傷を治すときに使われる可能性が高いと期待されています。

 

【主な参考記事】

Metro. This pasta is 200 times thinner than a human hair. November 21 2024

米の大型スーパー、駐車場も広大なのに歩いても疲れない二つの理由とは?

米国の大手小売店のウォルマートは、たいてい倉庫や工場のような巨大な店舗を構え、併設された駐車場もとにかく広大。そんな同店の駐車場で「歩いても疲れない理由」がわかりました。

↑クルマを遠くに止めても嫌にならない理由とは?

 

世界最大の小売企業の一つといわれるウォルマート。本社を置く米国をはじめ、世界19か国に1万店以上の店舗を展開しています。典型的な店舗の広さは、サッカー場12個分以上。駐車場はその3倍の大きさになるといい、端から端まで歩くと、2000歩(徒歩で20分程度)かかることもあるのだとか。

 

そんな広大な駐車場では、利用客から「店まで遠すぎる」と不満の声が聞こえそうですが、そのような文句はあまり生まれていないようです。

 

その理由について、都市計画の専門家は「科学的に基づいて設計されているからだ」と指摘。ポイントは主に二つあると言います。

 

一つ目は、利用客が駐車場のどこにいても店舗の場所を目視で確認できることです。例えば、レストランにクルマで出かけて、店から少し離れた場所に駐車した場合、駐車場から店までの距離がかなり長く感じられるかもしれません。それは、建物や街路樹などが視界を遮って駐車場から店を目視できないから。

 

しかし、ウォルマートの駐車場では、遠く離れた地点であっても、駐車場のどの位置からでも店舗を確認できるため、「まだ到着しない」という不安やストレスを感じる必要がありません。

 

二つ目のポイントは、店舗や駐車場の周りにある建物や看板をあえて大きくしていること。それによって、駐車場を「それほど大きくない」と錯覚させる効果が期待できるのでしょう。

 

この専門家は「きっと利用客は、レジで買い物を済ませてクルマに戻ったら、もう何も考えないでしょう」と話しています。ウォルマートが世界的な大企業に成長しているのは、ただ大きいだけではない、確かな理由があるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. The science behind why walking through Walmart’s giant parking lots doesn’t feel like a marathon. November 20 2024

中国のカメラが「AIロボット」の驚愕の行動を捉えた!

自ら考えて行動する、人工知能(AI)。そんなAIならではの特徴が裏目に出る珍事が発生しました。AIロボットが仲間のロボットを説得して、仕事を放棄して家に帰ってしまったというのです。

↑帰るなー!

 

この様子を捉えたのは、上海のショールームにあるカメラ。ショールームには5〜6台のロボットが展示されているのですが、夜間と思われる人気のない時間帯に事件は起こりました。

 

1台のロボットが「まだ残業?」と、他のメーカーのものと思われる別のロボットたちに話しかけると、「僕らの仕事は終わることはないんだ」と別のロボットは答えます。でも最初のロボットは、他のロボットたちに近寄って「帰る?」と、誘っているのです。

 

まるで「もう仕事なんて終わりにしちゃって、帰ろうよ」と、言っているようです。

 

すると、その言葉に心が動いてしまったロボットが1台、さらにもう1台と、最初のロボットの後を追うようにしてショールームを後にして出ていってしまったのです。

 

この珍事が起きたのは8月のことですが、つい最近になって公表されました。当初は、中国のSNSで話題になったことから、作り話と考えられていましたが、上海のロボットチームは「実際にロボットが誘拐された」事実を認めたのです。

 

どうやら「帰ろうよ」と周りのロボットに最初に声をかけたのは、「Erbai」と名付けられたモデルで、他のロボットを説得するように事前に命令されており、この“誘拐”シーンはテストのつもりで行われたのだとか。

 

人間が試験的に仕組んだというこのシーンですが、未来のAIは人間の想定を超えた行動を起こしかねないと、ドキッと感じた人も多かったかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. BOT UPRISING Watch moment AI robot leads REVOLUTION as it convinces bot army to ‘quit your jobs’ before leading them out of showroom. November 20 2024

ネズミがミニカーの運転を好きになる。でも目的はエサではない!?

ネズミはミニカーの運転を楽しんでいて、ドライブに喜びすら感じている……。ネズミとミニカーを使った実験を約5年前から行っている米国の研究者が、そんな意外な発見をしました。

↑ネズミは楽しいから運転する?(画像提供/University of Richmond/YouTube)

 

神経科学を専門とする、リッチモンド大学のケリー・ランバート教授。彼女の研究チームは、動物と環境の関係や、動物の認知の発達方法などを研究しています。

 

そんな研究の一環で、同教授は2019年にネズミを使った実験を導入しました。ネズミにちょうどいいサイズのミニカーを用意して、ネズミに運転のトレーニングを実施。ネズミが運転技術をどうやって身につけていくかといったことを研究しています。

 

そんなネズミを使った実験のなかで、運転のトレーニングを行った3匹のネズミは、「散歩に行きたいかと聞くと、犬のように、ケージのまわりを走って飛び跳ねた」というのです。

 

トレーニングでは、ミニカーの運転をするとエサを与えて、ネズミがアクセルを踏むように促して行いました。そのため、ネズミは「運転→エサ」と理解し、ご褒美を求めて運転をしたいという姿勢を示したのかもしれません(行動心理学的には、エサが刺激となって、ネズミが自発的に運転をするようになったと説明できます)。

 

しかしランバート教授は、このネズミたちは運転後にエサを与えなくても、ミニカーの運転をしたがっていたことに気づいたと言います。自らミニカーに乗り込んでエンジンをまわすこともあったそうです。

 

ランバート教授は、このネズミの行動について「計画して、予想して、楽しむということが、健康な脳の鍵かもしれないということを思い出させてくれる」とコメントしています。

 

【主な参考記事】

New York Post. Scientists teach rats to drive tiny cars and ‘unexpectedly’ discover the rodents enjoy revving their engines. November 17 2024

LEDライトをオーロラと間違えた英女性、素直に謝ったら幸運の女神が微笑んだ

「オーロラを見た!」と思ったら、近くの農園のLEDライトだった。そんな勘違いをしてしまった英国の女性が、ひょんなことから、本物のオーロラを見る旅をプレゼントされました。

↑本物のオーロラが見れるなんて…

 

同国で清掃員として働くハリソンさん(56歳)は10月、地元で撮った美しい写真を共有するFacebookのグループページに、ある写真を投稿しました。それは、サフォーク州の上空で午前5時15分の早朝に現れたオーロラ。上空を神秘的な光が覆う様子から、彼女は自然がつくりだす発光現象と思ったのでしょう。

 

しかし、実はこれは近くのトマト農園で使われているLEDライトの明かりだったことが後から判明。確かに英国でオーロラが観測されることはありますが、この写真を撮影した場所を地図で確認すると、ハリソンさんが撮ったものはトマト農園の光で間違いないとわかったのです。

 

ハリソンさんが素直に間違いを認めたところ、この投稿を見た英国の眼鏡店「スペックセイバーズ」が、彼女に本物のオーロラを見る旅をプレゼントすることにしたのです。

 

そんなハリソンさんは「素晴らしかった!多くの人がやりたいことリストにオーロラを挙げているけれど、私は無料で体験させてもらった。とても幸運です」と話しています。

 

本物のオーロラを自分の目で確かめたハリソンさんは、もう二度と人工の光をオーロラと間違うことはないでしょう。

 

【主な参考記事】

Mirror. Specsavers takes woman on trip of a lifetime after she confuses tomato factory for world wonder. November 12 2024

米コカ・コーラ、恒例のクリスマスCMをAIだけで制作! 大胆すぎた?

すべてAIのみで作られたという、米コカ・コーラのクリスマスCM。一見すると、とても自然で美しく仕上げられた映像ですが、ネット上では複雑な声が上がっています。

↑ちょっとやりすぎちゃった?(画像提供/Coca-Cola/YouTube)

 

雪が降る街中を、おなじみの「コカ・コーラのロゴ」で赤く彩られたトラックが走る……。コカ・コーラのクリスマスシーズン向けCM は、1995年に初めて放送されてから、クリスマスを告げる風物詩の一つとして世界中の人々に親しまれてきました。

 

米国では個人消費が一際増加するホリデーシーズンに向けて、各メーカーはこぞってCMを打ち、売上アップを図ります。コカ・コーラでは、赤いコカ・コーラクリスマストラックをアイコンに、長年CMを展開してきたのです。

 

毎年、バリエーションの変化を行っているこのCMですが、今年のバージョンには大きな変更を加えました。それが、すべての映像をAIで作るということ。数十秒の間に出てくる映像は、街も、人も、動物も、すべて実在するものではなく、AIが作ったものなのです。

 

何も知らずに見たら、すぐにはAI製と気づかないかもしれません。そんな最新技術の結晶とも言えるCMですが、これを見た人からは辛辣な声が集まっています。「目の前で芸術と地球が死んでいくのを見ているような気がする」「コカ・コーラのクリスマスCMがAIで作られたら、世界は終わりだ」とか。

 

そんなコメントがあるように、世界的な企業であるコカ・コーラが、長年人々に愛されてきたCMをAI製にしたことで、人々に反発心が生まれてしまっているのかもしれません。

 

広告や芸術の世界でAIを使うことは物議を醸すことが少なくないようです。AIが作ったものを私たちが自然と受け入れる日はいつかやって来るのでしょうか?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Coca-Cola faces huge backlash for replacing humans with AI in its much-loved ‘Holidays are Coming’ Christmas advert: ‘How are we letting this happen?’. November 15 2024

スペースX、スターシップの試験飛行を実施! トランプ氏の前で空中キャッチは…

実業家のイーロン・マスク氏が率いるスペースXは、米国時間11月19日、巨大ロケット「スターシップ」の試験飛行を実施。現場にはドナルド・トランプ次期米大統領も駆けつけました。

↑トランプ次期米大統領が見つめるなか試験飛行したスターシップ(画像提供/SpaceX)

 

マスク氏といえば、最近の米大統領選挙でトランプ氏に多額の献金を行い、勝利に貢献したことでも有名。次期政権で「政府効率化省」への就任が決まるなど、両者の蜜月っぷりが話題となっています。

 

スターシップは、ブースターの「スーパーヘビー」と組み合わせることで、史上最大のロケットになります。今回の打ち上げでは、ロケットの予定軌道への投入やスターシップのエンジンの再点火、海上への軟着水に成功。なお、前回の試験飛行で行われた「発射台のアームでの空中キャッチ」は実施されませんでした。

 

トランプ氏は「単に地上から離れただけでなく、宇宙へと運ばれた史上最大の物体の打ち上げを見届ける。マスク氏とこの素晴らしいプロジェクトに関わる偉大な愛国者たちに、幸運を祈る!」とXに投稿。トランプ次期大統領とのタッグにより、マスク氏の宇宙開発はさらに加速することになりそうです。

 

Source: Space.com, SpaceNews

英の92歳が自作「モビリティカー」を披露! 着想はどこから?

遊園地の乗り物にでもありそうな、おしゃれでレトロなモビリティカー。時速約13kmで走行可能なこの乗り物は、英国に住む92歳のおじいさんの手作りの作品です。

↑自作「チキ・チキ・バン・バン」に乗るヴィンさん(画像提供/SWNS/YouTube)

 

ヴィン・ウォードマンさん(92歳)は、英シュロップシャー州で暮らす元鉄道員。自宅の小屋で1日8時間こもって、3か月の時間をかけてできあがったのが、ヴィンさんお手製のモビリティカーです。

 

この作品のベースとなったのは、1968年に公開された映画『チキ・チキ・バン・バン』。英国の作家、イアン・フレミングの童話をもとにしたもので、発明家のポッツと、ボロボロだけれどファンタジーの冒険に連れ出してくれる魔法のクルマが登場するストーリーです。ヴィンさんがインスピレーションを得て手がけたのは、その映画に出てくる「チキ・チキ・バン・バン」と名付けられたクルマのレプリカ。

 

ごみ捨て場で見つけた車いすの車輪をベースに、eBayで購入したスクーターや、チャリティショップで買った額縁などをフロントガラスとして取り付けました。材料として使ったのは、ガラクタ品や安価なものばかりのため、かかったお金は全部で400ドル(約6万3000円※)にも満たないといいます。まさに同映画に出てくるおんぼろカーかもしれませんが、夢やロマンがギュッと詰まった乗り物です。

※1ドル=約156円で換算(2024年11月15日現在)

 

これまでも、さまざまな模型を作ってきたというヴィンさん。ときには、朝8時から午後4時まで夢中になって、模型作りに勤しんできたそう。「ペースメーカーを装着しているけれど、小屋で1日過ごしても気分は悪くない」と話していますが、92歳になったいまは「このチキ・チキ・バン・バンが最後の作品になると思う」と話しています。

 

【主な参考記事】
New York Post. Great-grandfather builds Chitty Chitty Bang Bang mobility scooter. November 13 2024

飛行機がUFOとニアミスしていた!? 米国防総省が衝撃のレポート

あわや飛行機とUFOが上空で衝突!? 米国防総省がまとめた最新の報告書で、民間旅客機とUFOのニアミスが起きていたことがわかりました。

↑未確認飛行物体が急接近!?

 

米国防総省は、2023年5月1日から2024年6月1日までの13か月間で報告された未確認飛行物体(UAP)に関して調査を行いました。民間旅客機と軍のパイロット、さらに地上の観測者から、UAPと遭遇したと疑われる報告があったのは、全部で485件。該当期間より前の目撃情報で、まだ報告されていなかった272件と合わせると、合計で757件が報告されました。

 

このなかで注目したいのが、民間旅客機から報告されたUAPとのニアミスです(1件)。ニューヨーク沖上空を飛行中に、円筒形の物体とのニアミスがあったといい、現在調査が行われています。

 

また、軍の航空機が正体不明のなんらかの航空機に追跡を受けたケースが3件あったとのこと。外国の航空機との関連性が見つからなかったと言われており、もしかしたらUAPが関連している可能性があるのかもしれません。

 

今回報告されたもののうち、およそ300件については、風船、鳥、飛行機、ドローン、衛星などのいずれかであることが特定されました。しかし、残りの数百以上のケースは説明がつかないとされています。

 

さらに、目撃情報の大半が「丸や球の形をしており、明かな視覚的特徴がある」と言われ、過去に報告されたUAPの形と傾向が一致するとのこと。珍しいケースでは、「緑色の火の玉」「点滅するクラゲのよう」「高さ1.8mの銀色のロケット」などと表現された物もありました。

 

今回の報告のうち、宇宙とみなされる上空100km圏内で確認されたケースは、わずか49件。残りの9割以上はそれより地球に近い範囲でのことです。ある米国議会議員が、この報告書の内容を受けて「何かがそこにいる」と言ったように、確認の取れていない何かが地球やその周辺をさまよっているのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Pentagon says UFO nearly crashed into commercial airliner above New York – as bombshell report is released. November 14 2024

筋肉がついてきた! 上半身がリアルなロボットをポーランドが開発中

機械的なカクカクとした動きではなく、滑らかでしなやかな動きにするためには、人間と同じような筋肉や関節が必要。そう考えて、人間のように筋肉と関節を内蔵したヒューマノイドが開発されています。

↑筋肉付きの人型ロボット(画像提供/Clone/YouTube)

 

この人型ロボットの開発を行っているのは、ポーランドのクローン・ロボティクス。まだ人型の両腕部分のみの製造にとどまっていますが、公開された動画では、両肩から左右の手のひらまで、何本もの筋肉の筋がつながっています。そして、ちょうど肋骨と背骨部分に水が蓄えられており、その水がポンプの働きで両腕の筋肉部分に流れ、動かしているそうです。

 

最終的には、この人工の筋肉や関節は人工の皮膚で覆われ、人間のような見た目のロボットとして完成するわけですが、皮膚の中には本物と同じような筋肉の筋が作られ、収縮を繰り返します。そのため、例えば肘の曲げ伸ばしで上腕部分が膨らんだり縮んだりするように、もっとリアルな動作を見せていくと期待できるのです。

 

実業家のイーロン・マスクは、将来的に人型ロボットが子どもの世話をしたり、犬の散歩をしたり、食べ物の買い出しに行ったり、生活のあらゆる場面で使われると予測しています。ロボットが日常的な場面で利用されるようになるには、より人間に近い物が求められてくるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. THE WATER-BOT Watch eerie ghost-white humanoid robot with water-powered muscles come to LIFE flailing arms & turning its faceless head. November 11 2024

航空券を本名ではなくニックネームで予約。とんでもないことが起きた!

「キャサリン」という本名ではなく、「キャシー」というニックネームで飛行機のチケットを予約したところ、航空会社から数十万円も請求された。そんな経験談を明かした人物が米国にいます。いったい何が起きたのでしょうか?

↑名前は大丈夫?

 

大手掲示板のRedditでそのエピソードは明かされました。夫を名乗る男性が、妻との旅行での経験について投稿したのです。

 

その内容によると、この夫婦は初めて国際線を使った旅行を計画しました。妻の本名は「キャサリン」ですが、普段は周りから「キャシー」と呼ばれており、米デルタ航空の飛行機のチケットもキャシーの名前で予約したのです。

 

しかし、チェックイン時にパスポート情報を入力する場面で、パスポートに記載された名前と航空券の名前が合致しなかったため、エラーのアラートが出てしまいました。

 

慌ててデルタ航空に電話すると、「チケットをキャンセルして、正しい名前で再度チケットを購入しなければならない」と言われてしまったのです。その金額は、驚きの1万8000ドル(約280万円※)。国際線での利用で、フライト直前の正規料金だったためか、これだけの高額が提示されたのでしょう。

※1ドル=約156円で換算(2024年11月15日現在)

 

航空会社にさらに交渉したところ、予約したチケットの名前変更が可能で、その手数料として2389.32ドル(約37万円)が提示されたそうです。この夫婦にはそれ以外の選択肢がなかったため、結局その手数料を払って名前を変更し、旅行に行ったそうです。

 

ただし、この夫はその後Redditにこのエピソードを投稿して、「航空会社からの過剰請求ではなかったのか?」と人々に問いかけたのです。しかも、妻はデルタ航空の会員になっていて、その会員の名前は「キャシー」で登録されているため、航空券を予約するときはその名前が自動的に入力されたというのです。

 

驚くことに、この投稿に対して同じような体験をした人から多くの反応があり、「無料で変更してもらった」「フライトの6週間前に発覚して600ドルかかった」などのコメントが寄せられました。

 

航空会社によって対応はさまざまのようですが、やはり航空券は名前を間違えることなく、パスポートに記載されたのと同じ名前で予約するべきということでしょう。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Passenger reveals she was charged $2,300 because she used her nickname when booking flight. November 11 2024

専門家もお手上げ。米国立公園でカメラが捉えた謎の動物とは?

オオカミより小さいけれど、コヨーテよりも大きい。犬っぽくも見えるが、正体がわからない……。米ミネソタ州の国立公園に設置されたカメラが捉えたある動物について、専門家たちが頭を悩ませています。

↑謎の動物を捉えた

 

コヨーテは、北米の草原地帯に生息するイヌ科の動物。体長は1メートルほどで、灰褐色の毛を持つ、オオカミに似た姿が特徴です。しかし、ミネソタ州とカナダの国境近くにあるボエジャーズ国立公園に設置されたトレイルカメラで確認されたのは、そんなコヨーテの特徴を持ち合わせるものの、コヨーテとは違う動物のようなのです。

↑犬? オオカミ? コヨーテ?(画像提供/Voyageurs Wolf Project/YouTube)

 

2023年冬に初めてカメラが捉えたその画像について、ミネソタ州北部で活動する自然保護団体の「ボイジャーズ・ウルフ・プロジェクト」は、「コヨーテ風だけれど、耳などの外見には犬のような特徴もある」とXに投稿しています。

 

その投稿によると、この地域のオオカミは他の地域で見られるより身体が小さいとのこと。しかし、カメラで確認された動物は、オオカミより小さいけれど、コヨーテと比べるとかなり大きいのだそう。つまり、「オオカミにも、コヨーテにも、犬にも似ているけれど、そのどれかとは断定できない」ということなのです。

 

【トレイルカメラで確認されたコヨーテ風の動物】

 

そんなわけで、SNSのコメントには「三種類の動物を掛け合わせたハイブリッドだ」や「ヨーテドゥーデルというニックネームを持つ新しいハイブリッド犬」などの声も。米メディアでは、「Coyote(コヨーテ)」「Wolf (オオカミ)」と「犬」を組み合わせて、「woyote dog」なんて言葉を作って紹介しています。

 

【主な参考記事】

New York Post. Mysterious ‘woyote dog’ caught on camera — and even experts are puzzled. November 8 2024

テスラの「サイバートラック」、米の道端に捨てられお墓みたいになる

特殊なステンレス製で未来的な外観をした、テスラの電動ピックアップトラックの「サイバートラック」。米シアトルで、そんなサイバートラックが道端に放置され、ちょっとした観光名所になっていたことが分かりました。

↑哀れなサイバートラック

 

つい最近まで、シアトルの道路わきにサイバートラックが放置されていました。どうやら走行中にクルマの後部がダメージを受け、サスペンションが故障し、走行できなくなったため、持ち主はクルマをその場に置いて立ち去ったようなのです。

 

ただ、そのクルマは米国でも話題性のあるサイバートラック。販売価格が8万2000ドル(約1300万円※)にもなる高級車であり、イベントなどにも登場する見た目の華やかさがあります。そんなサイバートラックが道端に放置されたとあって、この周辺では瞬く間に噂となった模様。

※1ドル=約156円で換算(2024年11月14日現在)

 

そして、誰が置いたのか、サイバートラックの前には「RIP(rest in peace〔ご冥福をお祈りしますの意味〕の略)」と書かれた十字架と花束までそえられる始末。そんなことから、ますます噂が噂を呼び、グーグルマップにピン付けされてSNSで話題になったのです。

 

ただし、道路にクルマが放置されたままの状態はいつまでも許されるわけがなく、シアトル市当局の職員は、ステッカーを貼って「クルマを移動させないとレッカーする」と通告。持ち主がそれに応じなかったため、先日、レッカー移動されていったことも目撃されています。

 

サイバートラックは未来的な外観から話題を呼んでいますが、米国で2023年11月に発売されてからリコールが相次いで報告されています。もしかしたら、シアトルで目撃されたように、走行できなくなったサイバートラックが全米のあちこちで見つかっているかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Abandoned $82,000 Cybertruck in busy street becomes tourist attraction with makeshift memorials. November 12 2024

「ミツバチとクルマの衝突」を米が調査。ビーストライクを心配すべき理由とは?

鳥と飛行機が衝突する「バードストライク」。それと同様に、ミツバチとクルマが衝突する「ビーストライク」が起きているようです。そして、ビーストライクは私たちに大きな影響を及ぼしている可能性があります。

↑ビーストライクの影響は大きい?

 

先日、科学誌に掲載された新たな研究によると、米国では毎年多くのミツバチがクルマと衝突しているとのこと。その研究では、さまざまな条件下の道路でクルマを走行させ、ミツバチの衝突がどのくらい起きているかを調べました。

 

その結果、ユタ州のソルトレイクシティからモアブまでの370kmの走行だけで、最大で175匹のミツバチと衝突する可能性があったことが分かりました。これを米国全土で考えれば、毎年かなりの数のミツバチがクルマと衝突していることは容易に想像できます。

 

考えなければならないのが、ミツバチの数が減ることで及ぼされる影響について。ご存知の通り、ミツバチは花粉を運ぶ役目があり、それによって農作物が成長しています。世界の食料供給のおよそ3分の1は、ミツバチが花粉を運んでいるとまで言われるほど、ミツバチが担っている役割は大きいのです。

 

しかし近年、ミツバチの個体数は前例のない速度で減少しているそう。この現象がクルマとの衝突と関連があるかどうかは今のところ不明です。しかし、激減するミツバチの量を抑えるためには、クルマとの衝突をできるだけ避けるといった対策が有効になる可能性はあるでしょう。

 

その方法として、この研究を行った著者は、道路の側面に植物を植える案を提案しています。道路の中央に植物がなければ、ミツバチは道路を横断しようとしないそう。ミツバチと人が共存する方法を、私たちはもっと模索していかなければならないかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Here’s how many bees you’re killing with your car — and why that’s dangerous for the environment. November 7 2024

スマート家電がまさかスパイ活動!? 英消費者団体が調査

自宅で使っている身近な家電が会話を盗聴している。そんなドキッとする可能性が、英国の消費者団体による調査で明らかになりました。

↑家電がスパイ活動?

 

英消費者団体のWhich?は、同国で販売されている家電製品によるプライバシー侵害の可能性について調査しました。その結果、テストを行ったノンフライヤーの3製品が、連携するアプリによってユーザーの位置情報を把握したり、携帯電話で音声録音の許可を求めていたりしたのです。

 

例えば、ある中国メーカーのノンフライヤーは、同社のアプリと連携して使用できますが、そのアプリは世界的なSNSのトラッカーとつながっており、明確な理由もなく、音声の録音許可をユーザーに求める仕様になっていました。集められた個人情報は中国のサーバーに送信されているといいます。

 

また、韓国のある家電大手メーカーの製品については、洗濯機に連携したアプリで、氏名、生年月日、メール、電話番号、現在地など、多くのユーザーの情報を聞き出す設定になっていたそう。

 

スマホと連携させて、より便利に使えるスマート家電が増えています。しかしスマホとの連携には、メーカー側がスマホに入っている個人情報を入手しやすくなっているという側面があります。メーカー側はあくまでも、「個人情報を共有する必要はなく、ユーザーは自分で設定できる」と主張していますが、Which?は各種のデータ収集が何に使われるのか分からず、透明性がないと指摘しています。

 

Which?では、家電による音声の録音を防ぐには、音声アシスタントの使用をやめ、マイクは使うときだけオンにするといった対策を講じることをすすめています。

 

自宅にある家電が、知らないうちに自分のプライバシーを侵害しているかもしれない。そんな可能性をしっかり理解して、自分のプライバシーを守る意識を高く持っておく必要があるかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Here’s how to tell if your air fryer is spying on you: ‘This is often done’. November 6 2024

Which? Why is my air fryer spying on me? Which? reveals the smart devices gathering your data – and where they send it. November 5 2024

今から10年後、土星の周りで地球外生命体が見つかる!? NASAのドラゴンフライ計画とは

宇宙でドローンを飛ばして、地球外生命体を探す。NASA(米航空宇宙局)がそんな計画を5年前に打ち立て、準備を進めているのをご存知ですか? ターゲットは、土星の周囲を回る衛星のタイタンです。

↑ドラゴンフライがタイタンに到着する10年後の予想図(画像提供/NASA/YouTube)

 

衛星とは惑星の周囲を回る小さな天体のこと。土星では現在確認されている限り146個の衛星があり、そのうち最も大きいのがタイタンです。タイタンには、地球と同じように窒素を主成分とする大気や有機物があり、なんらかの生きものが存在する可能性が高いと思われているのです。

 

そこで、NASAはタイタンにドローンを送り、ドローンを飛行させて地球外生命体の探索を行う計画を立てました。そのために開発が行われているのが、「ドラゴンフライ」と名付けられたドローン型探査機。8枚の回転翼がついた、重さ約450kgの大型ドローンです。

 

タイタンは重力が小さく、大気が濃くて風が弱いため、ドローンの飛行は比較的やりやすいとのこと。しかし、タイタンの表面温度はマイナス179℃と驚くほどの低さ。そんな条件下で、ドラゴンフライが飛行できるように開発が進められているのです。

 

このドラゴンフライミッションが発表されたのは2019年。2028年7月の打ち上げ予定まで4年足らず。順調に打ち上げられれば、ドラゴンフライは2034年にタイタンに到着するそうです。

 

およそ10年後には、タイタンの上空をドローンが飛行し、なんらかの地球外生命体を見つけることになるかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. SPACE INVADER Watch Nasa drone that will visit nearby moon in hunt for alien life in ‘unthinkable’ trip to ‘mysterious ocean world’. November 6 2024

航空券で絶対に見たくない「恐怖の4文字」とは?

航空券には、出発地と到着地の空港コード、便名、出発時間など、さまざまな数字とアルファベットが印字されています。しかし、そこに「SSSS」の文字を見つけたら、よからぬことが起きる前兆かもしれません。

↑SSSSと書かれていませんように…

 

「SSSSは、旅行者が見たくない恐ろしい文字です」と、航空関連の専門ライターであるザック・グリフさんは話します。グリフさんによると、SSSSは米国のセキュリティ当局が、特定の乗客に対して追加の検査を行うための措置なのだそう。

 

米国土安全保障省のウェブサイトでは、セキュリティ上の理由から詳細を開示できないとしていますが、グリフさんによれば、SSSSと印字された航空券を持っている乗客には、米運輸保安局が追加の身体検査、手荷物検査、さらに爆発物に関連する検査などを行うというのです。

 

SSSSと印字される可能性があるのは、片道航空券を購入する人、現金で航空券を購入する人、危険地域に行く人などだそう。そして、もしSSSSと印字されていたら、オンラインではチェックインできず、航空チケットは係員から手渡しで受け取るといった制限もされると言われています。

 

ただし、SSSSは本当の要注意人物以外にも、ランダムに印字されているとも言われ、実際にSSSSと書かれた航空券を手にした経験を持つ人もいます。そんな経験者の話によると、セキュリティゲートや税関で、「すべての荷物を取り出すはめになった」などと、非常に厳しい検査を受けたそう。場合によっては、個別面接が行われることもあるのだとか。

 

航空機テロやハイジャックなどの事件を防ぐために行われている、このようなセキュリティ強化対策。もし、不運にも自分の航空券にSSSSと記載されていることに気づいたら、飛行機や空港の安全のためだと腹をくくって、保安検査や税関での検査に時間がかかることを覚悟したほうがいいかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Travel experts reveal why you never want to see these four letters printed on your boarding pass. October 30 2024

業績不振の米スターバックス、20万本のペンを使う立て直し戦略とは?

米国のスターバックスでは、カウンターで注文すると名前を聞かれ、ドリンクができあがるとカップにバリスタが手書きで名前を書いて手渡しする……というのが慣例でした。ここ何年かで姿を消してしまっていたのですが、最近、同社のCEOが復活を宣言したのです。

↑手書き復活

 

人と人との接触や、他人が触ったものに触れることを極端に避けられた、新型コロナウイルスのパンデミック。その時期をきっかけに、米国のスターバックスでは名前の手書きも静かに姿を消していました。

 

しかし先日、スターバックスのブライアン・ニコルCEOはこの名前の手書きを復活させることを発表。その理由は、同店に「人間味」や親しみやすさをプラスするためです。

 

世界各国でおしゃれなカフェとしての地位を確立したスターバックスコーヒー。ですが、米国ではここ1年弱で減収が続き業績不振の状態に陥っているのです。

 

そこで同社は、「スターバックスに戻る」試みを発表。コロナ禍で撤去された、砂糖やミルクなどのセルフサービス用スタンドを復活させ、従来のコーヒーショップらしい雰囲気を取り戻そうと計画しているのです。

 

また、スターバックスの醍醐味の一つである、飲み物のカスタマイズにも力を入れ、植物性ミルクへの変更にかかった追加料金を撤廃。さまざまなイメージ刷新を図っているのです。

 

手書きで自分の名前を書いてもらったり、名前の横にスマイルマークやイラストを描いてもらったりすると、ほっこりした小さな喜びを感じるもの。ニコルCEOは、手書きについて「20万本近くのペンを用意しなければならない」と、とあるインタビューで語っています。

 

そんな「スタバらしさ」の復活で、同社の業績がこれからどう変わっていくか、ぜひ注目してみてはどうでしょうか?

 

【主な参考記事】

People. Starbucks to Start Handwriting Customers’ Names on Drink Orders Again, Needs to Find 200,000 Sharpies, CEO Says. November 1 2024

米の地下鉄、絶滅しかけている記録メディアをまだ使っていた!

ビジネスの現場でもう姿をほとんど見ることのないフロッピーディスク。2022年に山口県の自治体が住人に約4600万円を誤送金した問題では、「役所はまだフロッピーディスクを使っていた!」と人々に衝撃をもたらしました。しかし今度は、米・サンフランシスコの地下鉄でも、まだフロッピーディスクが使われていたことが判明。同国のメディアを騒がせています。

↑フロッピーディスクをまだ使っていたサンフランシスコの地下鉄

 

路線バス、高速鉄道、ケーブルカーとならんで、サンフランシスコの人々の足となっているのが、地下鉄です。その地下鉄は、列車が地上を走行している間は運転手による手動での運転が行われていますが、列車が地下に入ると搭載したコンピュータが「自動列車制御システム」に接続し、運転手の目視確認を行いながら自動で走行するそう。そして、この自動列車制御システムを実行するソフトウェアが、毎朝フロッピーディスクに読み込まれて保存されているというのです。

 

このことが米国のメディアで報じられたのは、サンフランシスコ交通当局がこの老朽化した列車制御システムの刷新にかかる2億1200万ドル(約327億円)を承認したから。

※1ドル=約154円で換算(2024年11月7日現在)

 

当初は、フロッピーディスクを利用した現在の仕様から新システムへの移行を2018年に開始する予定でしたが、新型コロナウイルスのパンデミックによって延期されていました。移行にかかる期間は約10年と予測され、現在の最終目標は2030年に決定されたそうです。

 

このことを報じた米国のメディアは、「フロッピーディスクは1980年代から1990年代によく使われたものだが、CD-ROM、USB ドライブ、ハードディスクの登場で姿を消した」と紹介しています。フロッピーディスクの最後の大手製造メーカーはソニーとされており、同社がその生産を中止したのは2011年。それから10年以上が経っても、まだ使われている現場がどこかにあるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. San Francisco OKs $212M plan to finally replace aging train system run by floppy disks. November 4 2024

どうした? スペースX、ファルコン9の打ち上げを直前で中止

スペースXは11月3日(米国時間)、「ファルコン9」ロケットの打ち上げを直前で中止しました。

↑直前で発射中止となったファルコン9(画像提供/スペースX/X)

 

同ロケットの打ち上げは、米フロリダ州のケープカナベラル宇宙軍施設で進められていました。同ロケットは「Starlink 6-77」ミッションとして、衛星インターネットサービス「スターリンク」の衛星を23基打ち上げる予定だったのです。

 

しかし、打ち上げのカウントダウンが2分36秒まで進んだ時点で、スペースXはファルコン9の打ち上げを中止。同社はヘリウムに関連したトラブルのため、同ロケットの打ち上げを止めたとライブ放送で示唆しています。


ファルコン9が予定通りに打ち上げられていたら、その第1段ブースターは大気圏へ再突入し、大西洋上で待機している無人船「Just Read the Directions」に着陸する予定でした。

 

スペースXは2024年に100機のファルコン9を発射しており、その大部分はスターリンクの打ち上げに使用されました。現時点で新しい打ち上げ時期は発表されていません。

 

Source: Space.com

イケア、米で「小さな家を建てる」プロジェクトを開始! どんなデザイン?

スウェーデン発祥の家具メーカー・イケアが、ホームレス経験者などに狭小住宅を提供するパイロットプロジェクトが米国で始まりました。狭小住宅といっても、イケアがデザインしただけあって、コンパクトなのにおしゃれな住宅ができあがっています。

↑イケアが米で建てた家(画像提供/イケア)

 

住宅価格の高騰によって、ホームレスが増加している米国。そんななか、イケアは「1回限りの寄付ではなく、より戦略的な方法でコミュニティと協力する方法を模索していた」と言います。そこで、地元の建築企業と協力して、テキサス州サンアントニオのコミュニティに家を建てるというプロジェクトを始めたのです。

 

このコミュニティはドライブインシアター跡地を利用したもので、最終的には約200軒の狭小住宅やアパートが建設されるほか、レクリエーショナル・ビークル(アウトドアやレジャー向けのクルマ)が導入される予定。このコミュニティに移り住めるのは、少なくとも1年間ホームレス生活を送り、慢性疾患などがあって、ホームレス向けの支援施設で生活してきた高齢者です。

 

イケアが作る狭小住宅は、34平方メートルの1LDK。室内の空間を最大限に活用できるよう、ビルトインで家具が作られています。また、ホームレス生活を送ってきた人により安心した住まいを提供できるよう、再トラウマ化するリスクを軽減する「トラウマ・インフォームド・デザイン」を採用。例えば、あえて窓は小さめにすることで安心して生活できるような配慮がされています。

 

また、狭小住宅でありながら、バスルームには浴槽を設置。ホームレス生活者は、シェルターにあるシャワー室しか利用できないことが多いと言い、浴槽に座ってゆったりとする時間を感じてほしいと、ここにもホームレス生活者への配慮がなされています。

 

イケアらしいデザイン性と、そこに暮らす人の背景への配慮。このコミュニティには、すでに約70人が入居し、今後2か月でさらに60人ほどが引っ越してくる予定だそうです。

 

【主な参考記事】

Fast Company. Inside Ikea’s thoughtfully designed tiny house. October 30 2024

IKEA. IKEA U.S. Donates Trauma-Informed Design Small Home to Towne Twin Village in San Antonio, Texas. October 29 2024

米国の湖で緑色の渦が発生! 美しく見えるのは罠!?

湖に巨大な緑色の渦巻きが……。宇宙からの衛星写真でもはっきりとわかるこの現象。一見すると、周囲の砂漠と相まってアート作品にすら見える風景ですが、この湖でいったい何が起きているのでしょうか?

↑一見すると、きれいな渦だが…(画像提供/NASA Earth/Facebook)

 

米ネバダ州にあるピラミッド湖。大きさは505平方キロメートル。日本最大の湖である琵琶湖が670平方キロメートルですから、それには及ばないものの、かなり大きな湖であることがわかるでしょう。

 

そんな湖でいま起きているのが、謎の緑色の渦巻き。米国の地球観測衛星・ランドサット9号が捉えた画像でも、湖全体に渦巻きが生じているのがわかります。

 

この正体は、シアノバクテリア(藍藻)の一種。藍色のどろっとした状態の藻類で、これが湖で大量発生しているのです。しかも、2024年はここ数年で最も活発なレベルで発生しているそう。

 

一見すると、美しくすら見えるこの藻ですが、地元の人々は「絶対に湖の水に触れてはいけない」と警告しています。というのも、藻の塊が分解し、ミクロシスチンと呼ばれる毒素を水中に放出しているから。摂取すると、皮膚に刺激を与え、腎臓や肝臓に損傷を与えてしまうのです。

 

ピラミッド湖で藻の大量発生がいつから始まったかは定かではありませんが、長いこと毎年のように生じているのだそう。いま発生中の緑の渦巻きが消えていくまでには、2~3週間かかるとみられています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Nevada lake develops mesmerizing green swirls visible from space – and the disturbing reason behind them. October 30 2024

飛行機の座席は右側と左側で広さが異なる! 英消費者団体が大発見

飛行機の座席の広さは、右側と左側で少し違う。英国の消費者団体の調査で明らかになった、そんな意外な事実を紹介しましょう。

↑座席の広さは同じではない

 

英消費者団体のWhich?は、ライアンエアー、イージージェットなどの航空会社の座席配置について調査を行いました。

 

その結果、飛行機の前方の座席については、右側にある座席(D、E、Fの座席)は、左側の座席(A、B、Cの座席)よりも、約1.3cm広い場合があることがわかったのです。

 

これは、一部の飛行機で機体の片側に有料の座席列を追加したため、機体前方で収納エリアを取り除いた経緯があることと関係しているのだそう。

 

たった1.3cmの差ですが、スペースが限られた機内の座席ですから、若干の余裕が生まれるかもしれません。

 

搭乗する飛行機の座席を調べる方法

この座席の広さの違いは、航空会社や機体の種類によっても違うもの。Which?では、それを調べる方法として以下を紹介しています。

 

1: 機体の種類をリサーチ

航空会社のウェブサイトで利用する機体の種類を調べましょう。「Google Flights」に目的地と出発日などを入力して調べることもできます。

 

2: AeroLopaでチェック

機体の座席配置を調べられる「AeroLopa」で、利用する航空会社と機体を選ぶと、座席の「2列目~15列目のABC席」は29インチ、「3列目~15列目のDEF席」は29.5インチ、という具合に、各座席のサイズが掲載されています。JAL、ANAなどの日本の航空会社の情報も載っているので、参考にできるでしょう。

 

少しでもゆとりのある座席を選びたいという方は、次回のフライトを利用するときに、この方法を使ってみてはいかがでしょうか?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. What airlines don’t tell you: How sitting on the RIGHT can get you more legroom (including with Ryanair and easyJet). October 28 2024

Which? Little-known hack to get a better seat with Ryanair and easyJet. October 23 2024

豪の海岸に異様なフジツボが大量に出現! まさか食べられるの!?

半透明の触手のようなものが伸びた異様な生き物が、最近オーストラリアの海岸に打ち上げられました。「こんな奇妙なもの見たことがない!」という声がSNS上で相次いでいます。

↑豪の海岸で発見された謎の生き物(画像提供/Top Facts/YouTube)

 

場所は南オーストラリア州ポートエリオット。海岸沿いを歩いていた人が、この奇妙な生き物の存在に初めて気づき、SNSに投稿しました。ゼラチン状とみられる太めの触手のようなものが伸び、先端部分には貝殻のようなものがついています。

 

上の画像の右上に一緒に犬が映っており、それと比べてもこの生き物がそれなりに長くて大きいと想像できます。

 

この正体は、フジツボ。桟橋やふ頭の橋げたなどに付着するほか、今回のように海岸に打ち上げられることがあるそうです。ただし、今回の場合は漂着したフジツボがあまりにも大量であり、南オーストラリア大学で海洋生態を研究するある博士は「この群れの大きさには驚くばかりだ」と話しています。

 

同博士は「桟橋の鉄塔などにフジツボが密集して群れとなり、その一部が海岸に流れついたに違いない」と推測しています。

 

一方、この出来事を報じたある地元メディアの記事は「この生き物を食べてみる?」という見出しを付けています。フジツボは甲殻類の一種で、ポルトガルやスペインでは溶かしバターを添えて料理として食べられているそう。味わいはロブスターやカニに似ていて、高級食材のひとつなのだとか。未確認生物かと思うようなぎょっとする見た目ですが、食べてみると意外とイケるものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Alien-like creature washes up on beach, stunning visitors: ‘The freakiest thing I’ve ever seen’. October 29 2024

最新人型ロボット、文句を言わずに黙々と働く姿を披露!

最新の人型ロボットは、工場で部品を取り出し、別の棚に移し替えるという作業を黙々とこなす……。ロボット研究開発を行う米国のボストン・ダイナミクスが、人型ロボットの最新動画を公開。その能力の高さに感嘆の声が上がっています。

↑黙々と働くアトラス(画像提供/ボストン・ダイナミクス/YouTube)

 

ボストン・ダイナミクスは、まるで犬のように、平地でも階段でもゴツゴツとした面でも歩き周るAI搭載四足歩行ロボット「スポット(Spot)」を開発したことで知られています。現在、人型ロボットの開発も進んでいて、その進化は目覚ましいものがあるよう。

 

同社が先日公開した最新動画では、人型ロボットのアトラス(Atlas)が棚から部品を取り出し、別の棚に部品の向きを変えて収納する様子が収められています。ボストン・ダイナミクスは、トヨタ傘下の開発・研究組織であるトヨタ・リサーチ・インスティテュートと契約を交わしたばかり。おそらく自動車製造現場でこの人型ロボットを使うという前提で、開発が行われているのでしょう。

 

ボストン・ダイナミクスによると、この人型ロボットは、視覚・力覚・固有受容覚のセンサーを組み合わせて、部品を移動させているそう。もし部品の収納に失敗しても、その動作の失敗を検出して対応できるのだとか。

 

低い棚から部品を取り出すときは腰をかがめるようにして、さらに低い棚では腰を完全にしゃがむ動作を見せるなど、動きは人間そのもの。しかし、作業を黙々とこなすアトラスは、24時間働いても文句を言うことも、疲れによってミスをすることもないでしょう。人型ロボットの発展から目が離せません。

 

【主な参考記事】

Tech Crunch. Boston Dynamics’ electric Atlas humanoid executes autonomous automotive parts picking. October 30 2024

「騒音を撒き散らすクルマ」を自動で検出!? 英が導入したサウンドカメラとは?

大音量で音楽をかけながら走るクルマ。エンジンに手を加えて排気音が騒々しいクルマ。そんな騒音を撒き散らすクルマを検出するサウンドカメラが、英国の道路に試験導入されています。

↑静かに運転したほうが身のため

 

英国の4か所に試験的に設置されているのが、騒音を発生させている車両を検出するサウンドカメラです。周囲のノイズやエンジン音と区別しながら、一定の制限を超えた音を発生しているクルマがあると、それを自動的に検出するオーディオセンサーが搭載されています。自動ナンバープレート認識システムも装備されており、それによってリアルタイムで警察に報告するのです。

 

このシステムにより、すでに26人のドライバーに運転免許の減点や罰金を科す通告を行ったそう。

 

このカメラが導入されたノーフォーク州では、これまでもクルマの騒音による苦情があったとのこと。騒音は、心臓発作や脳卒中、認知症などの原因になり得ることがわかっていて、夜間であれば人々の睡眠を妨げることになります。

 

騒音を立てるクルマは、自宅の近くを走行したとしても、通り過ぎるだけであれば、警察に通報して捕まえるのがなかなか難しいものでしょう。でも、こんなカメラで検出し、ナンバープレートから所有者を割り出し、注意勧告や罰金を科せられるなら、そんな迷惑なクルマを減らすことにつながっていくかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. Sneaky new ‘sound cameras’ to catch noisy drivers blasting music & revving engines too loudly are launched. October 29 2024

近未来の飛行機は三角形!? 常識を覆す設計とは?

飛行機といえば、細長い胴体から左右に2本の翼がついている形が一般的。しかし、そんな常識を覆す、三角形の飛行機の開発が進んでいます。

↑近未来の飛行機「ホライゾン」(画像提供/ナティラス)

 

効率性と持続可能性。現在の航空業界は、その瀬戸際にあるといいます。飛行機としての性能や効率を上げながら、環境への負荷を抑えることを考えなければならないのです。そんななか、米国の航空宇宙メーカーのナティラスが新しい飛行機の形として開発を進めているのが、「ホライゾン」と名付けられた飛行機です。

 

従来の飛行機とは異なり、ホライゾンは真上から見ると三角形。その分、容積が40%増加し、最大収容人数は200人。座席レイアウトはカスタマイズ可能で、エンジンを機体後方に設置しているため、キャビンからエンジン音が聞こえにくいことも特徴です。

 

また、機体を25%軽量化し、炭素排出量は50%、燃料消費量は30%削減。今後この割合をさらに上げ、環境負荷がより少ない飛行機を目指していくそうです。

 

ホライゾンは2030年代に航空会社への納入が始まる予定で、ロサンゼルス—ボストン、ニューヨーク—ロンドンなどの長距離路線での飛行が想定されています。

 

効率性や持続可能性を考えたら、従来の飛行機の形にとらわれないものが、まだまだ生まれる可能性さえあるかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. ONE WING, ONE VISION Incredible blended-wing plane ‘Natilus’ that can carry 200 passengers & will ‘revolutionise’ air travel to fly by 2030s. October 24 2024

PR Newswire. Natilus Debuts its New Passenger Aircraft “Horizon” to Decarbonize Global Commercial Aviation. October 23 2024

100人のドナルド・マクドナルドが豪の店に侵入!? スマイルの理由は…

オーストラリアのマクドナルドの店に、100人近いドナルド・マクドナルドが押しかける……。そんな奇妙な珍騒動が起きました。

↑おめでたいドナルドたち(画像提供/barstoolsports/TikTok)

 

赤いアフロヘアとピエロのような顔、それに赤と白のボーダーと黄色のつなぎを着た大勢の人々。彼らの正体は、ビクトリア州にある地元の学校の女子学生たちです。

 

毎年行われる学校終了の行事の一環として、生徒たちはドナルド・マクドナルドを装い、地元のマクドナルドの店に入っていったのです。

 

ドナルド・マクドナルドの数は少なくとも100人。店の入口からカウンターまで、ドナルド・マクドナルドで埋め尽くされています。生徒の中には、友だち同士で写真を撮ったり、本物のマクドナルドの店員と交流したりする人もいたようです。

 

この様子を映した動画投稿には、「面白い!」「笑いがとまらない」「どうやってこんなに多くの人を賛同させたのか?」などのコメントが多く寄せられています。

 

もしも周囲に迷惑がかかっていないのなら、ドナルド・マクドナルドになった本人たちも周囲の人たちも楽しいひとときになったに違いないでしょう。

@barstoolsports Lovin It 🤣 @Lowering The Bar (via:@sacballzz ♬ McDonalds Beeping Sound – Matthew Barrie

 

【主な参考記事】

New York Post. Catholic schoolgirls storm McDonalds, wreak mayhem dressed in Ronald McDonald costumes. October 23 2024

AIの次はこれ? 夢を見ている人同士のコミュニケーションがついに実現

眠っている人同士が夢を介してコミュニケーションを取る……。そんなおとぎ話やSFの世界のようなことに取り組んでいるスタートアップ企業が米カリフォルニアに存在し、最近ついにそれが実現したと発表されました。

↑「夢」のコミュニケーションの実験図(画像提供/REMspace/YouTube)

 

この開発を行っているのは、サンフランシスコに拠点を置くREMspace。同社の発表によると、「二人の人間が明晰夢(めいせきむ)を引き起こし、簡単なメッセージの交換をした」というのです。

 

明晰夢とは、自分で「これは夢だ」と自覚しながら見る夢のこと。人の眠りは、脳が活発に活動しているレム睡眠と、大脳も休息中のノンレム睡眠の2つの睡眠状態に分けられます。明晰夢は通常、レム睡眠のときに起きると言われ、脳の覚醒レベルは非常に高い状態であると考えられています。

 

REMspaceが行ったのは、二人の被験者(A、B)を明晰夢状態にさせて、その間に簡単なメッセージのやりとりをさせようというもの。被験者には、脳波や血中酸素濃度、心拍数、呼吸などを記録できる装置を着けた状態で自宅で眠りについてもらい、Wi-Fiでデータを取得しながら記録していきました。

 

脳波などのデータから、被験者Aが明晰夢状態に入ったことを検知すると、サーバーはAにイヤホンを通して単語一つを繰り返し送信。すると、Aは夢の中で返事をしたのです。被験者Bも明晰夢状態になったので、今度はAの返事をBに伝えると、Bも同じように返事をしたのです。AとBは二人とも目覚めたときに、送信された単語を繰り返し口にしました。

 

これは、AとBが同時に明晰夢状態にあるなか、簡単なコミュニケーションが行われたということ。同社では、別の日に違う二人の間でも同じようにコミュニケーションが取れたと発表。科学誌の掲載に向けて準備を行っているそうです。

 

REMspaceのCEOは「明晰夢やレム睡眠などの現象は、数年後には携帯電話と同じくらい一般的なものになり、AIに次ぐ大きな産業になるだろう」と話しています。ちなみに、このCEOは、夢のコントロールのために自らの頭蓋骨にマイクロチップを埋め込む手術をしたこともある人物。明晰夢や睡眠へのあくなき探求は続いていくようです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Start-up claims to have ‘successfully’ achieved first ‘chat’ between two dreaming humans: ‘Could unlock new dimensions’. October 24 2024