「脱毛」に目覚めたイタリアのアラフォー男性と反旗を翻すZ世代、勝つのは…

男女ともに美意識の高いイタリアでは、30代から40代の男性の間で脱毛をすることが常識になりつつあります。彼らは脱毛についてどのように考え、どうやって脱毛しているのでしょうか? その一方で、Z世代では脱毛に縛られない考え方も生まれており、体毛を巡る戦いがヒートアップしています。

 

ムダ毛処理に興味津々

↑これぞ完ぺきな肉体美

 

イタリアの女性は脚、腕、脇の下、VIOゾーン(デリケートゾーン)に体毛がないのが常識です。エステサロンを利用したり、家庭でカミソリやワックス、クリームを使ったりすることが一般的です。

 

これまで脱毛は主に女性がするものでしたが、近年、ムダ毛の除去に興味を持つ男性が増えています。2023年はグーグル・イタリアで「メンズ 脱毛」というキーワードの検索が急増しました。

 

地元メディアのFocus誌によると、イタリアでレーザーによる永久脱毛をしている人の男女の割合を見てみると、10人中3人が男性とのこと。その数を欧州の他国と比べた場合、イタリアはスペインに次いで2番目に多い国となっています。また、除毛クリームメーカーのVeet Menが18歳から54歳までの男性を対象に行った調査では、回答者の約60%が脱毛の経験があると答えました。

 

そのようなイタリアでは、2023年のクリスマス商戦で家庭用光脱毛器が主力商品とされ、テレビCMや家電量販店のバナー広告でも盛んに紹介されていました。テレビの宣伝では女性を主役にしつつ男性が使うシーンも放映されていた一方、パッケージのデザインや本体とセットとなるポーチの色が男性向けという商品も販売されています。

 

イタリアのあるニュースサイトが行った調査によれば、光脱毛器に興味を持った人の40%を男性が占めているとの結果が得られたそう。男女を問わず、安価に手軽にムダ毛を処理できる家庭用光脱毛器の需要が高まっていることがわかります。

 

ヒゲは処理しない

では、イタリアの男性はどこを脱毛するのか? Veet Menの調査によると、イタリア人男性に人気の脱毛部位は脇の下、VIO、胸、腹部、背中、眉毛、脚の順になるとのこと。脱毛する理由としては「見た目の美しさの追求」と「流行」を挙げる人が多く、他方で「衛生面」と「スポーツ時の快適性」を求める人もいました。

 

イタリア人男性を日本人男性と比較すると、違いが顕著に浮かび上がります。情報サイトの駅探PICKSによれば、日本人男性に人気の脱毛部位はヒゲ、すね、VIO、太もも、全身、腹部の順となるそう。

 

日本人男性の最も脱毛したい部分がヒゲである理由として、「剃るのが面倒」「清潔感を求めて」が上位に挙げられています。もともと体毛が濃く、男性のおしゃれとしてヒゲにこだわりを持つイタリア人男性とは大きな違いが見られます。日本人男性が興味を持っている脱毛方法の一位は「医療クリニック」で、家庭用光脱毛器を欲しがるイタリア人男性とはこの点でも異なります。

 

脱毛からの解放

↑体毛を受け入れろ

 

一方、より若い世代の間では新しい考え方も生まれています。オンライン医療サイトのMio dottoreは、Z世代と呼ばれる25 歳未満の人たちの3分の1は、脱毛という常識に囚われなくなっているといいます。「体毛を処理しないことが正常 (33%)」 「体毛を処理しないのは自由と同義語 (33%) 」というアンケート結果もあり、こういった価値観から「体毛ポジティヴ運動(Body Hair Positivity Movement)」も誕生しました。この動きは、従来の社会的な規範や価値観から女性だけでなく男性をも解放する試みとしてSNSで共有され、欧米中に広がっています。

 

男性なりの美しさを追求するイタリアの30代から40代の男性の間では、「体毛がないことが美しい」という意識が広がりつつあります。その一方で、より若い世代では脱毛に囚われないことに新たな価値を見出しています。まだ保守的なルッキズムが根ざすイタリアにおいて、これからZ世代が脱毛市場にどのような影響を与えていくのかが注目されます。

 

執筆/Ciho

カメレオンが最も鮮やかな色になるのはいつ? 貴重な瞬間をカメラが捉えた

周囲の環境に合わせて身体の色が変わるカメレオン。光を浴びたり温度が変わったりすると、体色が変化します。では、そんなカメレオンの体色が最も鮮やかになるのはいつでしょうか?

↑最も美しい瞬間は…

 

海外の研究者たちがタイムラプスで捉えたのは、マダガスカル西部の森の中で撮影された、ラボードカメレオンのメスが産卵する瞬間。研究チームは、土に掘った穴に卵を産むラボードカメレオンを見つけ、カメラを設置して撮影を開始しました。

 

すると、驚くことにラボードカメレオンの身体がエメラルドグリーン、ブルー、オレンジなど、鮮やかな色を放っているのです。研究チームはカメラを置いたままその場を離れ、2時間後に再び戻ってみると、そのラボードカメレオンは鮮やかな色のまま息絶えて横たわっていたのです。

 

ラボードカメレオンの寿命は短く、卵の中にいる期間は約8~9か月と長いのですが、孵化するとその後わずか4~5か月で命をまっとうするそう。そしてメスのラボードカメレオンは、産卵を終えるとその数時間後には死んでしまうといいます。

 

つまり、今回撮影された動画はラボードカメレオンのメスの産卵シーンと最期の瞬間を捉えていたのです。

 

撮影した動画を見て、色彩豊かなラボードカメレオンの身体にとても驚き、感動したという研究者たち。「これまで野生で観察したことのない光景だった」と語っているそうです。

 

自らの命をかけて、最後の力を振り絞って産卵するメスのラボードカメレオン。その姿こそが最も美しい瞬間なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Live Science. Watch chameleon erupt in color ‘as if uttering her last words’ in her final moments before death. January 24 2024

米ウェンディーズがAIを本格導入! 半年の実験で驚きの成果

米国発の大手ファストフードチェーン、ウェンディーズがAI搭載型のチャットボットの試験導入を始めたのが、2023年6月。それから半年以上が経ち、いよいよ本格導入を始めることが発表されました。

↑イラッシャイマセ

 

これまで試験導入されていたのは、オハイオ州コロンバスにあるウェンディーズの店舗。ドライブスルーで、客と会話して注文を受ける際に、AI搭載型のチャットボット「ウェンディーズ・フレッシュAI」が使われてきました。

 

このチャットボットは、Google Cloudと協力して開発されたもの。メニューのカスタマイズが可能で、注文の組み合わせが膨大な数になるという同店でも対応できるように設計されました。

 

ウェンディーズはチャットボットを導入するメリットを2つ挙げています。1つ目は顧客対応のスピード。チャットボットの試験導入を行った店は、注文を受ける時間が同じエリアの平均値より22秒も早くなったそうです。

 

2つ目が、正しい注文を受けてPOSシステムに送信される精度。注文内容が聞き取りづらくて誤った注文を取ることも考えられますが、ときには人間のスタッフが会話にヘルプで入り、フォローすることもあるそうです。

 

そんなことをベンチマークとして考えると、今回のチャットボットの試験導入の成功率は99%だったとウェンディーズは発表。2024年前半には米国内の複数の店舗に随時導入が進められるそうです。

 

ウェンディーズは、マクドナルドやバーガーキングなどよりも早く、米国で初めて生まれたファストフードチェーン。どのチェーン店でも同様にAIの利用が進められていますが、本格導入を行い、顧客対応向上や受注の効率化につなげられる店がどこになるのか、注目が集まっています。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Wendy’s to roll out AI chatbots at more drive-thrus after successful trial. January 22 2024

米軍の「旧核シェルター」が約1.8億円で販売中! 最高に広いが…

冷戦時代、米国は核攻撃を受けた場合に備えて、各地に核シェルターを作ったそう。そんな核シェルターの一つが現在、売りに出されています。

↑核シェルターが売り出し中

 

「究極のチャンスを発掘しよう!」

 

売り出し中の物件ページにそんな言葉が踊っているのが、米軍が以前、使用していたという核シェルター。

 

場所は、ワシントン州スプレイグ。約3万坪の広大な敷地には、プレハブ倉庫のように見える、352平方メートルの広さのガレージがあり、その地下に1203平方メートルの核シェルターが広がります。地上から地下にはエレベーターが完備されていて、非常時はそれを使って地下に逃げられるようになっています。

 

それだけの広さがあるものの、ここは、アトラスという大陸間弾道ミサイルが配備されていたそうで、核シェルターには寝室3室とバスルーム3つしかないとのこと。

 

なかなかお目にかかれない珍しい物件ですが、ネックの一つは価格。現在、124万ドル(約1億8300万円※)で売り出されており、庶民には手が出せません。さらに、もしここを利用するには改修工事が必要で、その金額は数百万ドルと、物件価格以上の費用がかかる可能性があるそうです。

※1ドル=約147.6円で換算(2024年1月26日現在)

 

物件を紹介するページには「無限の可能性を秘めた真っ白なキャンバス」と紹介されています。誰にも邪魔されずに趣味や好きなことに没頭したり、万が一の事態に備えたり……。太陽の光が届かない、不気味な地下の空間ですが、こんな変わった物件を購入する人物が現れるのか、気になるところです。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Former nuclear bunker with eerie tunnel system on sale for $1.2 million – but people are ‘creeped out’. January 23 2024

Zillow. 50342 Brown Rd E, Sprague, WA 99032.

滑走路に想定外の生き物が初出現! ニュージーランドの空港が大慌て

空港の滑走路が一時閉鎖されるとき、その原因には、鳥と飛行機が衝突するバードストライクなど、鳥が関係していることが少なくないでしょう。でも、ニュージーランドの空港で先日起きたハプニングは、もっとカワイイ鳥によるものでした。

↑海に面するウェリントン国際空港

 

ニュージーランドの首都ウェリントンにあるウェリントン国際空港で1月12日、小さな動物が滑走路にいることが見つかりました。それは、なんと小さなペンギン。ちょうど離陸しようとしていたエア・チャタムのパイロットがその存在に気づき、一時、飛行機の離着陸が中断されることとなったのです。

 

空港職員が滑走路に向かうと、滑走路を横断していたペンギンを発見。すぐに捕獲されたそうです。

↑空港に迷い込んでしまったペンギン(画像提供/Wellington Airport/Instagram)

 

この空港は、岩らだけの海岸沿いにあり、このペンギンは滑走路の周囲にあるフェンスの下に入り込んだものと見られています。とはいえ、ペンギンが空港に入りこんだのは、おそらく初めてのことで、とても珍しいハプニングだそう。

 

捕獲されたペンギンは生後6週間ほどで、少し痩せており、お腹が空いていた様子だったとのこと。職員に捕獲された後はタオルにくるまれて、おとなしくしていたようで、同空港のインスタグラムでそのときの写真が紹介されました。現在ニュージーランドは真夏で、ペンギンも暑さに疲れていたため、ウェリントン動物園に運ばれました。

 

よちよち歩きのペンギンが現れたのは、ほっこりするハプニング。でも、ひとつ間違えば惨事につながりかねません。空港側は同じようなことが起きないように、滑走路のまわりにあるフェンスについて見直しを行うことを発表しています。

 

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Wellington Airport(@wellingtonairport)がシェアした投稿

 

【主な参考記事】

New York Post. Penguin on runway causes delays at New Zealand airport: ‘A very unusual occurrence’. January 24 2024

床下から大量に出てきたのは…。築300年の家の改修工事に世界が仰天!

自宅の床下には、思わぬものが隠されているかもしれない。そう思わせるエピソードが最近、英国のタブロイド紙に掲載されました。「我が家の床下からトウモロコシが150本も見つかった」という出来事があったそうです。それだけ大量のトウモロコシが、なぜ床下にあったのでしょうか?

↑古い家の奇妙な物語り

 

もともと、この奇妙な話は海外で人気の投稿サイト「Reddit」にありました。ある人物が、トウモロコシの写真とともに「うちの床下から150本のトウモロコシが見つかった」と投稿したのです。

 

この人物は、自宅の改装工事を行っていたときに、偶然このトウモロコシを見つけたのだそう。その家は、1700年代に建てられたという築300年近くの物件。古い歴史を考えると、家の(改修に関わる)問題が見つかるだけでは済まないだろうと思っていたそうですが、まさかトウモロコシが出てくるとは考えてもみなかったとのこと。

 

幸いなことに、この床下は湿気がなく風通しがいいのか、トウモロコシは腐ったりカビが生えたりせず、完全に「ミイラ化」しているようです。

 

この出来事を投稿した人は、「この家に以前住んでいた誰かが、断熱材代わりにトウモロコシを床下に敷き詰めたのではないか」と見ています。とはいえ、「なぜトウモロコシを選んだのか?」という疑問はぬぐえません。

 

この投稿には「この家はトウモロコシの埋葬地の上に建っている。鶏の幽霊がやってくるかも!」「絶滅したトウモロコシの株が見つかるかも」なんてコメントが寄せられています。床下には何があるかわかりません。

 

【主な参考記事】

The Mirror. Man baffled after discovering 150 corn on the cobs under his floorboards. January 23 2024

米国に大寒波到来! ワニがまさかの行動に出た

1月半ばから大寒波に見舞われている米国。気温がマイナス40℃を下回る地域もあり、多数のフライトが欠航し、凍結や積雪による交通事故が多発するなど、各地で混乱が起きています。そんな中、テキサス州の池で珍しい風景が観察されました。

↑さあどうする?

 

最高気温が4℃を下回る寒い日が続いた先日、450匹以上のワニをはじめ、保護された爬虫類を飼育する地元の「ゲーター・カントリー」で、ワニが暮らす池が凍ってしまったそう。

 

そこで見られたのが、ワニが池の水面から鼻だけを突き出して、じっとしている姿。「ワニが池と一緒に凍ってしまったの?」とか「あまりの寒さにワニは死んでしまった?」と思うような光景です。

↑凍った?

 

でも実は、ワニは凍った池の中で冬眠をしているのだそう。水面から鼻だけを出し、池の中では、毎分3回の心拍数で生きているのだとか。

 

ワニなどの爬虫類は、周囲の環境に合わせて体温を変化させる変温動物。冬眠すると最小限の活動だけを行い、代謝を抑制した状態になるといいます。冬眠中は起きて水を飲むこともあるそうですが、やがて再び気温が暖かくなれば、通常の活動に戻るとのこと。

 

凍った池の中でも生き延びるテクを持ち合わせているとは、ワニの底力を改めて教えてくれるエピソードですね。

 

【主な参考記事】

6abc. Frozen alligator still alive after found totally submerged in iced-over pond. January 23 2024

気候変動で下痢が世界的に大流行する? 英の科学者が警鐘

世界中に脅威をもたらした新型コロナウイルス。それと同じように、下痢や腹痛が大流行するかもしれない……。最近、科学者がそんな警鐘を鳴らしています。

↑ヤバいかも…

 

英・サリー大学の研究チームは、「カンピロバクター」と呼ばれる細菌と気候変動の関連性について研究を行いました。この細菌はカンピロバクター感染症を引き起こし、世界保健機関(WHO)によると、世界の下痢性疾患の主な原因4つのうちの1つに当たるそうです。

 

同研究チームはイングランドとウェールズで過去20年間に発生した、約100万件のカンピロバクター感染症のデータを分析。感染症が発症した時期の天気との比較を行ったのです。その結果、気温が5℃上昇するごとに、発症件数が急激に増加していることが判明。また、湿度が75~80%でも感染が増え、日中の長さとも関連性があることを見つけたのです。

 

この理由についてはまだ不明ですが、今回の結果からいえることは、温暖化が進むと、カンピロバクターが世界的に流行する可能性があるということ。WHOの発表で、2023年は世界の平均気温が観測史上最も暑い年だったことが明らかになっていますが、今後、気温がさらに上昇していけば、カンピロバクターのような病原菌がまん延しやすくなる可能性も考えられます。

 

同研究チームは、気温が高くなるとカンピロバクターの発症が増える原因を突き止めたいと話しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Climate change could spark diarrhoea outbreaks: Experts warn deadly food poisoning bug will spread more quickly amid rising temperatures. January 18 2024

米『バチェラー』元出演者、日本のマクドナルドに感動! 特に驚いたのは…

米国の人気恋愛リアリティ番組『バチェラー』に出演し、現在はフード・インフルエンサーとしても活動しているマット・ジェームスさん。先日、彼女と一緒に日本を旅して、日本のグルメ情報を自身のSNSに投稿しました。その中でも多くの反響を呼んだのが、日本のマクドナルドに感動したというコメントです。

↑日本のマクドナルドに感動したマットさん

 

マットさんが「感動した」と紹介したのは、主に次の3つ。

 

1つ目は、ハンバーガーのバンズ。現在、期間限定で日本のマクドナルドで販売されている「チーズダブルてりやき」と「スモーキーペッパーチキン」を食べたマットさんは、「バンズがとてもやわらかい!」とコメント。「いままで食べた中で最高のファストフードのバンズだ!」と感激しているようです。味についても「ソーセージビスケットに似ているね。素晴らしい!」と言っています。

 

2つ目は、シャカチキ。マットさんはシーズニングパウダーを袋に入れて、フリフリと振って味をつける食べ方に挑戦しました。マスタードソースを追加して食べたところ、「マスタードと一緒なら、おいしくてホームメイドとして通用するかも!」と話しています。

 

3つ目は、バタースコッチパイ。袋から出した段階で、「最高にサクサク!」とコメント。一口食べて「サクッ」と気持ちいい音がすると、その音を聞いた彼女は思わず「ワオ!」と言ってしまったほどだったそうです。マットさんも「いままで食べたアップルパイの中で一番おいしかった」と感想を語り、彼女も「これはもうアップルパイじゃない」と感嘆している様子です。

 

この彼の動画には、「自分も食べてみたい」「米国ではどうしてこんなおいしいものが手に入らないの?」などというコメントがあふれています。

 

世界トップクラスの美食の国、日本。寿司や天ぷらなどの王道メニューに感動する外国人は多いでしょうが、マクドナルドのような身近なグルメでも、そのおいしさに驚いている人も多いのかもしれません。

 

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【主な参考記事】

Daily Mail. Food lovers are left stunned by Japanese McDonald’s amazing array of menu items – from ‘Shaka-Shaka’ chicken to GODZILLA burger. January 18 2024

家を買えないなら…。勇敢な行動に出た英の若者をSNSが称賛

ある程度の年齢になると、「一人暮らしを始めたい」という思いが芽生えてくるもの。ただ、厳しいインフレで物価が上がっている英国では、不動産価格も高騰し、「買えない」「借りられない」人が増えているのだとか。そんな中、自宅のガレージを自ら改造して、立派なワンルームを作り上げた若者が現れました。

↑ガレージを住居に改造したルイス・タッターソールさん

 

その人物は、ルイス・タッターソールさん(18歳)。彼はガレージ改造の工程を自身のTikTokで紹介しましたが、投稿してからたった2日間で再生回数が310万回を突破。いまでは380万回以上に達し、大きな話題になっているのです。

 

まず、ルイスさんはガレージの古い屋根を外し、新しいアーチ型の屋根を付けました。ガレージの入口部分には、下半分にレンガを重ね、上半分を窓に。そして床には、配管工と電気工事士に依頼してパイプやワイヤーを通し、断熱材も入れ、おしゃれなウッドフローリングの床に仕上げました。

↑部屋の中も見事な出来

 

できあがった内部は、少し広めのワンルームマンションといった雰囲気。ソファと壁面収納式のベッドを設置し、その反対側の壁には収納棚を設けて、収納力も申し分なさそう。さらに一画には、ミニサイズのキッチンを設け、冷蔵庫やオーブンなどを完備。また、清潔感あるトイレとシャワーブースもあり、生活するには十分の設備が整っているようです。

 

18歳の若者がほぼ自分の力だけで、ここまで立派な住居を作り上げたことに、多くの人が驚いたことでしょう。ルイスさんのTikTokには「素晴らしい!」「最高の仕事ぶり」「月500ポンド(約9万4000円※)で貸し出せるよ」といったコメントが数多く寄せられています。

※1ポンド=約188.5円で換算(2024年1月19日現在)

 

ちなみに、彼の両親が「全部自分でやるなら、材料費は出す」と言ってくれたおかげで、ルイスさん自身は自分でお金を払うことはほとんどなかったのだとか。

 

自ら手を動かし“自分の城”を作り上げた彼にとって、この経験は大きな自信につながっていきそうです。

@lewistattersall._ Garage project part 2 ✅ #newroof #joiner #joinery #18yearold #dewalt #project #garageconversion #construction ♬ Talibans – Byron Messia

 

【主な参考記事】

The Sun. I’m 18 & turned my parent’s garage into a flat – it didn’t cost me much & people are ‘so impressed’ with the result. January 17 2024

英農家が友人と畑で金貨を発見! 一人で見つけていたら、いくら手にしていた?

「畑や農場から古い金貨が見つかった」という話は、世界各地でちらほらと耳にするエピソードです。今回ご紹介する英国の農場主もそんな一人。30年以上前に財宝を発見していたそうですが、その価値は今日で7億円以上。しかし、全額を手にできなかったといいます。一体その理由とは……?

↑山分けはちょっぴり複雑?

 

英国南東部にあるサフォーク州。ここで農場を経営するピーター・ワットリングさんは1992年のある日、畑で作業中にハンマーを落とし、草むらのなかでそれを見失ってしまいました。探してもなかなかハンマーが見つからず、金属探知機を持っている友人のエリックに電話して、彼に助けを求めたのです。

 

エリックが金属探知機を使いハンマーを探していると、ハンマーの代わりに見つけたのが、銀製のスプーンや金貨、宝石だったのです。

 

英国の法律では、このような発見があったときに当局に通報することが義務付けられているそう。そこで2人は当局に連絡し、地元の考古学ユニットのチームが改めて埋蔵物の発掘を行い、金貨や宝石などを彫り出したのです。

 

驚きなのはその価値。発見当時は推定175万ポンド(約3億3000万円※)で、この2人はその分の金銭的報酬を手に入れたそうですが、現在の物価なら7億4000万円近くになる可能性があると報じられています。

※1ポンド=約188.4円で換算(2024年1月19日現在)

 

ピーターさんは法律に従って、きちんと報告したため、この価値と同等のお金を受け取ったのだとか。しかし、友人のエリックがいなければこの発見はなかったことから、2人は山分けすることになるのだそうです。

 

ハンマーを失くしたことと、金属探知機を持っている友人がいたこと。その2つのラッキーが重なって見つかった今回のお宝。ピーターさんは、そんな幸運に感謝しているのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

The Sun. I found $2.4 million of gold coins in my farm looking for my lost hammer – but I had to split the fortune with my pal. January 17 2024

宇宙視点で売り込め! 米ケンタッキー州が突拍子もない観光キャンペーンを実施

バーボンが生まれ、KFC(ケンタッキーフライドチキン)の本拠地である、米ケンタッキー州。ニューヨークやロサンゼルスのような大都市があるわけではないこの州で、驚くような観光キャンペーンが始まりました。

↑潜在顧客は地球の外にもいる

 

それは、宇宙から旅行者を招待するというもの。米国の別の州や世界の国々にケンタッキー州の魅力をアピールするのではなく、宇宙から地球外生命体を呼び込もうというのです。

 

早速、科学者や専門家の協力のもと、太陽系から40光年離れたところに存在する、トラピスト1(Trappist-1)と呼ばれる恒星に向けてメッセージを送信したそう。

 

その内容は、「ケンタッキー州中央部上空の大気圏から降りていくと、最初に気付くのは、レキシントンという都市とそれを取り囲む田園地帯です。それが、有名な“ブルーグラス”です」というもの。その後、牧場や丘、バーボンのことや、ショッピング、宿泊先、食事などを説明しているそうです。

 

ただ、地球外生命体が存在するかもわからないうえ、このメッセージがちゃんと届いているかも不明。おまけに、目的とするところまでメッセージを届けるためには40年ほどかかり、さらに何らかの反応があるまでは、さらに40年かかる可能性があると、ケンタッキー州観光局は述べています。

 

あまりにも突拍子もないと思われる、このキャンペーン。しかし何十年後かには、これが実現して、ケンタッキー州が地球外生命体を招く地球で最初の地になる可能性も否定はできません。

 

【主な参考記事】

ABC News. Kentucky city beams message into space inviting extraterrestrial visitors. January 17 2024

AIが「指紋の常識」を覆す可能性が浮上! 学会に衝撃走る

指紋は一人ひとりによって異なる模様を持ち、個人を識別することができるもの。そのため、生体認証に使われたり、事件現場に残された指紋から犯人を絞り込んだりします。そんな指紋にまつわる常識が、もしかしたら覆る可能性が出てきました。

↑そんなことはあり得ない?

 

指紋は人によって違うもの。同一人物であっても、例えば、親指と人差し指では異なる指紋があり、それらには関連性がないと考えられています。例えば、ある人物が事件現場に親指の指紋を残して、別の現場に人差し指の指紋を残したとしても、その2つを結びつけて同一人物であると確認する方法はないそうです。

 

そんな「指紋は一人ひとり、それぞれの指で異なる」という従来の考え方が、これから打ち破られるかもしれません。

 

この発見をしたのは、目覚ましい発展を遂げているAIでした。

 

米・コロンビア大学工学部のある学生は、ペアにした約6万個の指紋のデータを使い、AIが同一人物の指紋について関連性を見つけられるかどうかを確認しようとしました。するとAIは、まったく異なって見える2つの指紋であっても、同一人物の異なる指の指紋から類似したパターンを発見したのです。

 

この新説が本当であれば法医学や警察の鑑識にとって飛躍的な進歩となりますが、認められるにはまだまだ時間がかかる模様。ある有名な法医学雑誌はこの研究について否定し、「たとえ同一人物の指紋であっても、異なる指の指紋から類似性を挙げることは不可能であると結論づけた」と述べています。

 

AIによって出てきた、指紋にまつわる発見。これが正しいかどうかを判断するには、さらなる研究が必要で、結論づけるのは早急かもしれません。それでもこの一件は、進歩し続けるAIが、私たちのこれまでの常識を次々と塗り替えていく可能性を示した出来事といえるでしょう。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Our fingerprints may NOT be unique, study finds – in breakthrough that could help solve thousands of cold cases. January 11 2024

物置の様子がおかしい。不審に思った英国人が暗視カメラで捉えたのは…

冷蔵庫や物置の裏、屋根裏などを好んで、巣をつくるネズミ。どこからか集めてきた布や紙などで、巣をつくります。そんなネズミの中には、集めてきた物をきれいに置きたがるタイプがいるのかもしれません。

↑真夜中の物置で何が起きているのか?

 

英ウェールズの町、ビルス・ウェルズに暮らすロドニー・ホルブルックさん(75歳)は、自宅の庭の物置に置かれた物が、朝になるときれいに片付けられていることに気付きました。

 

洗濯ばさみ、コルク、ボルトなどが、朝になると作業台の箱の上に整然と置かれていたというのです。そんな状態が2か月近く続き、ホルブルックさんは毎日のように困惑していました。

 

そこで、ついにこの謎を解き明かすために、暗視カメラを設置。すると、そこに写った犯人は、ネズミだったのです。

↑あなたでしたか!

 

ネズミは散らかった物を口にくわえて台の上に運び、きれいに片付けています。まるで整理整頓が大好きだといわんばかりの様子……。

 

専門家によると、このネズミはおそらく巣をつくろうとしていたとのこと。

 

自分が散らかしたままにしても、朝になるときれいに片付いているなら、ネズミと共存するのも悪くないかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

USA Today. Homeowner’s mysterious overnight visitor is a mouse that tidies his shed. January 10 2024

ペットボトルの水に含まれる「マイクロプラスチックの量」に驚愕の新事実! 数百個どころじゃなかった

プラスチックが目に見えない微小なサイズになった、マイクロプラスチック。最近の研究では、市販されているペットボトルの水に、これまで考えられていたよりずっと多くのマイクロプラスチックが含まれていることが明らかになりました。

↑中身はマイクロプラだらけ?

 

マイクロプラスチックは、5ミリメートルから1マイクロメートルのプラスチックの粒子。1マイクロメートルは、100万分の1メートルで、人の髪の毛の1000分の1の大きさです。このようなマイクロプラスチックは、海水のほか、エベレストの山頂近くでも確認され、すでに人の血液からも見つかったという報告もあります。

 

今回発表された論文で、米コロンビア大学の研究者が、米国で販売されているペットボトルのうち、人気の3ブランドについて分析。1リットル当たり11万個から37万個、平均で24万個ものプラスチック粒子が含まれていることを確認したのです。24万個のうち約1割はマイクロプラスチックで、残りの約9割はマイクロプラスチックよりも小さいナノプラスチックでした。

 

5年前に同じ研究者が調査した際は、ナノプラスチックの存在を確認する方法がなかったため、確認されたプラスチックの粒子は1リットル当たり数百個のレベルでした。つまり、今回の発見は、これまで考えられていたよりずっと多くのマイクロプラスチックがペットボトルの水に含まれていたことを証明するものだったのです。

 

気になるのは、これらのマイクロプラスチックがどこから来たのか。ある研究者は、製造工程で入った可能性があるのではないかと仮説を立てて、調査を行っています。

 

私たちの知らない間に、身体の中に大量に流れ込んでいるかもしれない微小なプラスチック。健康への影響については、まだ研究が始まったばかりで解明されていません。しかし、たとえ微小な量でも、長年蓄積したり、血液や細胞のあちこちに入り込んでいったりすれば、身体になんらかの悪影響を及ぼす可能性は否定できないのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

CNN. Bottled water contains thousands of nanoplastics so small they can invade the body’s cells, study says. January 8 2024

海外の「コカ・コーラ」に黄色いキャップが登場! どうして?

コカ・コーラといえば、「コークレッド」と呼ばれる赤色が目印。ラベルにも広告にも赤色が使われています。しかし春になると、一部の国では黄色いキャップのコカ・コーラが登場するのです。その黄色いキャップに込められた意味とは……?

↑どうして黄色?

 

黄色のキャップのコカ・コーラは、単に季節限定で色が変わるだけではなく、使われている材料が変わります。それはユダヤ教の人々のため。ユダヤ教では春になると、「過越の祭(すぎこしのまつり。英語では「Passover」)」と呼ばれる祭りが行われます。出エジプトを記念するこの祝いでは、食べてよいとされるものが限られる、食事制限があるのです(焼いた子羊、除酵パン、苦菜などを食べます)。

 

コカ・コーラには、トウモロコシなどから作られるコーンシロップが含まれているのですが、これは過越の祭では食していけない物にあたります。そこでコカ・コーラは、ユダヤ教徒でも飲めるようにレシピを変更。これが黄色いキャップのコカ・コーラの正体なのです。

 

ユダヤ教徒が多く暮らす地域では、このようにユダヤ教徒が過越の祭でも食べられるように、特別に対応した商品を作ることも珍しいことではないそうです。

 

おそらく日本ではお目にかかることはないであろう、黄色いキャップのコカ・コーラ。もし海外旅行先などで目にしたら、従来の味とどんな違いがあるか、一度飲んでみてはどうでしょう?

 

【主な参考記事】

People. Here’s Why Some Coke Bottles Have a Yellow Cap. January 10 2024

英夫婦が新居で不気味なスーツケースを発見! 中から出てきたのは…

新しく購入した自宅に、謎のスーツケースが見つかったとしたら……。そんな恐怖に対面したという英国人女性が現れました。彼女がTikTokに投稿した動画が200万回以上も再生され、話題となっているのは、そのスーツケースの中身がさらに恐ろしかったからです。

↑なぜ壁の奥にスーツケースが…

 

この女性が夫と購入したという家は、1966年築。2階にある寝室のクローゼットを開けると、奥の壁にはさらに小さな扉のようなものが見え、しっかりと板で固定されています。その板を外して扉を開けると、屋根との隙間に大人が入り込めないようなわずかな空間があり、その奥に銀色のスーツケースが置かれているのが見えたのです。

 

スーツケースを引っ張りだして開けると、中には一回り小さなスーツケースが入っており、さらにそれを開けると、中には青い目をした女の子の人形が一体入っていたのです。ホラー映画のようなストーリーの展開には、ビックリ。人形がスーツケース内部のベルトにしっかり固定されるように入っていたところも不気味です。

 

建てられてから60年以上の歴史がある、この家。以前住んでいた人が置いていったのか、それとも意図的に隠していったのか……?

 

もしかしたら「死体が入っていた」なんてこともあり得たかもしれません。投稿者は、ひどいニオイがなく、ハエもいなかったことから、「死体が入っていたとは思わなかった」そうです。

↑スーツケースの中にあった一体の人形

 

この動画を見た人からは、「このシーンを見たことがある。ホラー映画の始まり!」「幽霊なのか、呪われた人形である可能性がある。だって閉じ込められていたのだから」「家を売って! 二重に閉じ込められていたのには、理由があるはず」などと、投稿者を心配する声があふれています。

 

しかし、この動画について紹介したメディアのコメント欄には「100%フェイクでしょ!」「作り話」という投稿も。SNSを投稿する人の中には、フォロワーを増やしたり注目を集めたりするために、行き過ぎた演出をする人もいるもの。この動画の真偽は不明ですが、もしかしたら捏造されたものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】
New York Post. Homeowner terrified after opening old suitcase found in secret crawl space: ‘A horror movie’. January 10 2024

93歳の米女性が波瀾万丈の「恋活」を公開! 5人とデートをして、どうなった?

「女性なら、いくつになっても恋していたい!」

 

そんな乙女心を感じさせてくれるのが、米国に暮らす93歳のインフルエンサー、リリアン・ドロニアックさんです。1270万人のフォロワーを引きつけるのは自分の恋の話。そんなリリアンさんの恋愛事情をのぞき見してみましょう。

↑2023年に恋活を始めたリリアンさん

 

リリアンさんは、コネチカット州シェルトンで暮らす女性。3人の子どもと5人の孫、3人のひ孫がいる、正真正銘の“おばあちゃん”です。

 

でも、そんな彼女は、TikTokで1270万人、インスタグラムで230万人のフォロワーを持つインフルエンサー。リリアンさんは日々の生活のことなどをSNSに投稿していますが、最近の投稿でヒットしたのが、彼女の恋愛事情について紹介した動画です。

 

その内容によると、リリアンさんは2023年に5人の男性と初めてのデートをしたそう。出会った場所は、2人の男性とはビンゴで、1人はバーで、1人はインスタグラムで、そして最後の1人とは葬式だったそう。

 

「私が何人とキスしたか気になるかもしれない」と茶目っ気たっぷりに言うリリアンさん。その答えは、「5人全員とキスした」と明かしています。

 

インスタグラムでの出会いは、多数のフォロワーを持つリリアンさんだからこその話かもしれません。この男性からは、インスタグラムを通じてメッセージを受け取ったといいます。孫が手伝ってくれて、その男性と実際に会う約束を取り付けたそう。

 

さらに、その5人とのその後についても明かし、5人のうち1人はボーイフレンドになり、3人とは連絡が途絶えたそう。そのうちの1人は、新聞の死亡欄に名前が載っていて、亡くなったことを知ったとか。

 

2000年に夫を亡くしてから、25年ぶりにデートをしたというリリアンさん。「2023年は波瀾万丈の恋愛生活を送れてうれしかった」と語り、今回できたボーイフレンドとの関係にも淡い期待を寄せているようです。

 

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【主な参考記事】

New York Post. 93-year-old TikTok star Grandma Droniak dishes on her dating life — and the dead man who ghosted her: ‘Kissed them all’. January 6 2024

グランピングが空を飛ぶ!? 2024年に海外で大注目の観光スポット

「2024年こそは海外旅行を楽しみたい!」と考えている方も多いはず。どこが良いでしょうか? 海外で注目されているアクティビティやスポットを4つご紹介しましょう。

↑さあ、どこへ行きましょう?

 

1: ヘリコプターグランピング

↑キャンプがぶっ飛んだ(画像提供/Glampinghelicopter.com)

 

「グラマラスなキャンプ」の言葉から生まれた、グランピング。テントやキャンプ道具を用意しなくても気軽に(しかも豪華に)キャンプを楽しめる体験をいいます。そんなグランピングとヘリコプターを組み合わせてしまったのが、米国の「ヘリコプターグランピング」。

 

ヘリコプターを改造して、その中には豪華なベッドやリビングスペースが設置されています。ラグジュアリーな部屋のまま飛行するような特別な体験をできそうです。このヘリコプターグランピングは、2024年第1四半期に始まる予定で、費用は明らかにされていませんが、事前予約を受け付けています。

 

2: ナイアガラの滝で皆既日食

↑ナイアガラで超特別な皆既日食を

 

2024年の天体イベントの一つが、4月8日の皆既日食。米国やカナダで見ることができるため、北米各地で皆既日食のイベントが開催される予定。その中には、NASAがニューヨーク州のナイアガラの滝で開催する皆既日食のイベントがあります。ナイアガラフォールズ公立図書館、ナイアガラ水族館などの会場で、無料でこの天体イベントを楽しもうと企画されているのです。壮大なナイアガラの滝とともに、皆既日食を楽しむなんて、なかなかできない組み合わせ。2024年に起きる日食は全部で3回ありますが、残念ながらどれも日本では観測できません。チャンスがあれば、このタイミングに合わせて北米旅行を楽しんでみては?

 

3: ラスベガスの新名所でコンサート

↑目玉が飛び出るライブを

 

2023年に米・ラスベガスに誕生したのが「Sphere(スフィア)」と呼ばれるアリーナ。総工費23億ドル(約3300億円※)をかけた巨大な球体型のつくりで、ドーム状の内部は高解像度のスクリーンになっており、まるで巨大なプラネタリウムといった感じ。ステージ上でのパフォーマンスはもちろん、ドームの空間全体まで演出してしまう画期的なエンターテイメント施設です。そんなエンタメ界の話題をさらった同施設で、こけら落としを行ったのがU2。ドーム状のスクリーンで演出された圧倒的な世界観に、世界中で話題となりました。

※1ドル=約143.6円で換算(2023年12月19日現在)

 

2024年はNHL(北米アイスホッケーリーグ)のドラフト会議と、ロックバンド「フィッシュ」のコンサートが予定されています。そんなSphereは、ドームが完成した翌日の四半期財務報告書で9840万ドル(約141億円)の損失を報告。チケットの販売は含まれていないとはいえ、収支の金額も半端ない大型施設の行方に、世界が注目しています。

 

4: ツール・ド・フランスのクルーズツアー

↑今までと違う楽しみ方を

 

毎年7月にフランスとその周辺を舞台に繰り広げられる自転車ロードレース、ツール・ド・フランス。自転車好きの方なら、2024年大会の観戦と、自身もサイクリングを楽しめてクルーズもできてしまう、Thomson Bike Tour社のツアーはいかがでしょう?

 

例えば、13日間のサイクリング&リバークルーズの旅。ツール・ド・フランスの観戦を楽しんだら、そのままツアーの参加者もサイクリングの旅をスタート。最後は船に乗ってクルーズを楽しみ、ゆったりと過ごすプランです。

 

2024年の夏にはパリオリンピックが開催されるため、ツール・ド・フランスのゴール地点が例年のシャンゼリゼ大通りではなく、ニースに設定されています。これまでにない珍しい大会を、いつもと違う形で楽しめる旅になるかもしれません。

 

定番観光地をめぐるだけのありきたりの旅行に飽きた方は、こんな一味違う海外旅行を計画してみてはどうでしょうか?

米国の「ランチボックス」、中身はシンプルだけど愛情たっぷり。秘密は…

日本の子どものお弁当がおかずたっぷりで彩りや詰め方が美しいのに比べ、米国ではサンドイッチにリンゴやバナナといったシンプルなランチが定番です。ところが、ランチボックスを開けたとき、そこには日本のお弁当にはない物と感動が……。米国の親は、メニューや彩りなどとは違う方法で、子どもに愛情を示しています。

↑愛情の伝え方は中身だけじゃない

 

カードにはジョークやなぞなぞも

米国の子どもが学校でランチボックスを開けた時に「わあ!」と感動するのは、「ランチボックスノート(Lunchbox Notes) 」と呼ばれるカードが入っているから。もともとは紙ナプキンに短いメッセージを書き添えたような簡素な物でしたが、今日では専用のメッセージカードまで販売されています。

 

メッセージにとどまらず、ジョークやなぞなぞなどをカードに書く親もいます。どのカードにも「メッセージを読んだ我が子に昼食を楽しく過ごしてほしい」という願いが込められているのです。

↑子どもが喜ぶランチボックスノート

 

例えば、カードにはこのようなことを書きます。

 

まずは、

You are awesome!(あなたは最高!)

I am so proud of you.(すごいね、私も嬉しいよ)

Today is your best day.(今日は最高の日だね)

といった称賛や励ましの言葉です。

 

また、

Why did John eat his homework?

Because his teacher said it’s a piece of cake.

(どうしてジョンは宿題を食べたの? 先生が「この宿題は楽勝だよ」と言ったから。※「it’s a piece of cake」は「余裕、超簡単、楽勝」という意味の慣用句)

といったジョークもあります。

 

さらに、

What runs but doesn’t have legs?

A river.

(「走る」けれど足がないものはなに? 答えは川。※「run」は「走る」という意味のほかに「(水が)流れる」という意味もある)

といった、なぞなぞもあります。

 

SNSで過熱

↑自慢したい人が多い

 

インターネットで「lunchbox notes idea」を検索すると、メッセージ例や印刷テンプレートなどがたくさんヒット。アマゾンやハンドメイドマーケットプレイスのEtsyなどでは、ランチに添える専用のメッセージカードが売られています。この習慣に熱心な保護者が多いということの現れでしょう。

 

その背景には、SNSの普及が影響しているようです。自らのメッセージのアイデアや凝ったカードなどを、ネット上に公開する人が現れ始めたからと言えます。

 

それらに触発されてか、毎日必ずカードを添えなければならないと思い込む人や、我が子を大袈裟に褒めたり凝り過ぎたりの内容を書く人もいるので、ネットではやり過ぎには気をつけようという声も挙がり始めました。

 

なぜランチボックスノートがここまで発展したのかといえば、米国ではメッセージカードを贈り合う習慣が根強いということです。誕生日、クリスマス、何かのお祝い、学校の先生への感謝、ちょっとしたお礼など、さまざまな種類のカードが市販され、手作りする人もいます。

 

また、食料品店やドラッグストアといったお店に行っても必ずメッセージカードを書くコーナーが設けられているなど、「書いて伝える」という文化が当たり前になっているからでしょう。

 

ランチボックスノートを書く親たちは、「離れている時でも我が子のことを考え、愛していると伝えたいから」と口をそろえます。教育専門家によれば、親の愛情を伝える小さなメモやカードは子どもの精神を安定させ、優しさや思いやりを育む効果も生み出すそうです。

 

執筆・撮影/福田マダール 有希子

半端ない一年でした。2023年、忘れられない「世界のハプニング」傑作選

2023年、読者の方々には、どんなハプニングがあったでしょうか? 海外の日常生活に目を向ければ、「そんなことが起きるのか!?」と思うような出来事がたくさんありました。そこで、今年取り上げた世界のニュースから、日本中を驚かせたとっておきの話題をピックアップして、この一年を振り返りましょう。

↑マジかよ…

 

徳川埋蔵金が米で見つかった⁉

まずは、お金にまつわるニュースから。アメリカのトウモロコシ畑で、畑の持ち主が偶然、大量の金貨を発見したのです。その数は全部で700枚以上。金貨に刻まれた製造年は、1854年から1862年でした。ちょうどその頃は、南北戦争が起きていた時期で、富裕層が持っていた金貨などを隠したと言われているので、これらもそんな隠された財産だったのかもしれません。“米国版の徳川埋蔵金”ともいえるこの金貨の価値は一体、どのくらいになったのでしょうか…?

 

【詳しく読む】

トウモロコシ畑で金貨700枚以上が見つかる。米国版「徳川埋蔵金」の価値は…

 

中東の大富豪の妻が「1週間に使う金額」は?

世界には、破格の収入を得ているお金持ちがいるもの。そんな大富豪が使うお金も、世間一般の金銭感覚とはかけ離れています。そんな大富豪の暮らしを教えてくれたのが、大富豪の夫を持ち、自身をラグジュアリー・インフルエンサーと名乗るドバイの女性。彼女の1週間の収入は約2億4500万円で、チョコレートの買い物で約108万円、洋服に約5300万円をかけたそう。どうやら金銭感覚のレベルが違い過ぎるようです……。

 

【詳しく読む】

1週間の支出はいくらだと思う? ドバイの大富豪の妻が「お金の使い方」を公開

 

賛否を呼んだ「ダブルデッカー式エコノミークラス」

次にご紹介したいのが、飛行機にまつわるニュース。エコノミー席の窮屈さを解決してくれるかもしれないダブルデッカー式の座席が、ドイツで開かれたエキスポで話題を呼びました。この座席スタイルは高さの異なる2層式になっているため、従来よりも足もとに余裕があり、おまけに座席を後ろに倒しやすいのです。ただ、このニュースを見た海外ユーザーからは、「前の席の人のおならが近い……」と思わぬ欠点を指摘されてしまいました。実現するかどうかは不明ですが、こんな座席スタイルについて、どう思いますか?

 

【詳しく読む】

革新的でも思わぬ欠点が…。世界で賛否を呼ぶ「ダブルデッカー式エコノミークラス」

 

中国の飛行機に乗ったら、窓際に……

飛行機の中は、いわば密室。そんな閉ざされた空間で、絶対に遭遇したくないものと出会ってしまったニュースがありました。それが、中国の飛行機の機内で見つかったゴキブリ。窓にへばりついたまま、目的地につくまでずっとモゾモゾと動きながらも、そのまま居座ったのだとか。しかし、どうやらこのゴキブリは何かの拍子で二重ガラスの間に挟まってしまったそうです。上空1万メートルでも生き延びたその生命力は、やっぱり並外れているのかもしれません。

 

【詳しく読む】

中国の飛行機に乗ったら見慣れない物が。よく見てみると…

 

米で「ビッグマック」の価格がとんでもないことに…

お次は食にまつわるニュースです。2023年は世界中をインフレが直撃した1年でした。日本以上に物価上昇が激しい米国では、マクドナルドの価格が衝撃的なものになったことがわかりました。例えば、コネチカット州のある店では、ビッグマックセットが18ドル(約2700円)。最低賃金も引き上げられている米国では、ファストフード店すらどんどん値上げせざるを得ないのかも。これでは「気軽にマクドナルドに行こう」という気にはならないかもしれません。

 

【詳しく読む】

米で「ビッグマック」がとんでもない価格になってしまった…

 

賞味期限間近のチョコバーを大量に抱えた女性の奇跡

もう一つ食にまつわるニュースを。カナダで小さなスイーツショップを運営していた女性のもとに、パンデミックの影響で製造スケジュールが遅れた工場から、発注していたチョコバーが一度に33万本以上も届きました。同国ではチョコレートの賞味期限を定める法規制がないものの、食料品店では賞味期限が考慮されています。製造から1年を迎えた6月には、倉庫に保管されている13万3000本、約5540箱ものチョコバーを処分しなければならない事態に。賞味期限が切れたら処分することも覚悟した彼女ですが、SNSで助けを求めたところ、「ぜひチョコバーを分けてほしい」という声が殺到。なんとも甘い大どんでん返しの結末を迎えることとなりました。

 

【詳しく読む】

賞味期限間近の13万個のチョコバー。在庫処分を覚悟したカナダ人の大どんでん返し

 

家の壁から大量の…

自宅でもハプニングは起きるもの。米国では、ある夫婦が新しい家に引っ越して2日目に信じられないことが起こりました。その日は嵐に見舞われ、地下室が浸水。壁の一部も浸水したため、石膏ボードをはがしていたら、壁のむこうの隙間から、なんと大量の酒の空き瓶が滝のように流れ出てきたのです。しかも驚きだったのは、この空き瓶を隠した犯人がSNSで判明したこと。犯人によると、空き瓶はまだまだ隠されているのだとか……。

 

【詳しく読む】

米夫婦の新居が浸水、家の壁から大量に出てきたのは…

 

104歳の米女性、スカイダイビング後に逝く

最後は、人生をエンジョイしまくった、ある女性の生きざまについて紹介しましょう。その人物は、104歳でスカイダイビングを楽しみ、世界最高記録を樹立した米国のホフナーさん。これまでのスカイダイビングの最高齢記録は、2022年にスウェーデンの女性が打ち立てた103歳でしたが、それを上回る記録となりました。「次は熱気球に乗りたい」と話していたホフナーさんですが、スカイダイビングをした数日後に亡くなっていたことが判明。きっと人生をエンジョイして、悔いなく天国に向かったのではないでしょうか?

 

【詳しく読む】

米女性が104歳でスカイダイビング! 世界最高齢記録を更新後に逝く

 

暗い出来事も多かった2023年ですが、くすっと笑ってしまうようなニュースや、ほっこりする話題もありました。2024年も、さらにそんな世界のニュースを追いかけてご紹介していきます。

2023年に海外で発見した驚きのライフスタイルは? 来年の生活をちょっと楽しくする世界のヒント

もうすぐ2023年が終わろうとしていますが、この一年間、外国と日本の文化や社会を比べて、驚くような発見がありました。今年を振り返り、世界各国に在住するライターが書いた記事の中から、暮らしに身近な「住宅」と「食」の分野について選りすぐりのトピックスを紹介します。

 

【住宅】「住まい」にまつわる発見

↑日本との違いが満載

 

老後破産と無縁のニュージーランドの不動産

老後破産が社会問題化しつつある日本ですが、同じく高齢化が進むニュージーランドではそのリスクは極めて稀です。理由は下記のように、日本と大きく違う不動産事情にあると言えます。

 

ニュージーランドで不動産は投資の感覚がかなり強く、持ち家比率がとても高いのが特徴。収入や家族構成により、一生に何度か買い替えることが一般的です。日本と違い不動産の売却税や相続税がないため、家の売却益を次の家の購入資金に充てることができます。

 

また新築物件重視の日本とは違い、中古物件が市場の約90%を占めています。新築物件の価格が上がるにつれて中古物件の価値も年々上昇するため、資産を増やすことができるのです。

 

このように持ち家を上手に売買すれば老後の見通しは明るいのですが、昨今は物価高騰や不景気が暮らしを圧迫。若い世代にとって、不動産投資の第一歩である初めての住宅購入が困難になっているようです。

 

【詳しく読む】老後破産はありえない? 日本と対照的なニュージーランドの不動産事情

老後破産はありえない? 日本と対照的なニュージーランドの不動産事情

 

家が狭くなっていく英国が布団に出会った

一方、住宅価格やローン金利の上昇などで住宅不足に悩む最近の英国では、大きな家どころか持ち家の購入自体が難しくなっています。手狭な賃貸空間での暮らしを強いられている状況で注目されているのが、省スペースを追求した日本の家具。なかでも丸めて収納可能な寝具の「FUTON(布団)」が大人気です。

 

1980年に英国で設立されたFuton Companyは、40年以上にわたり高品質の布団や家具を国内で提供。小さな場所を生かした日本の家具に注目し、省スペースでの暮らし方を提案する店舗「FUTON」で革新的な商品を展開しています。

 

例えば「BED IN A BAG」は、丸めて収納ができる布団。日本では畳んで収納するのは当たり前ですが、ベッド文化の英国ではとても画期的なアイデアなのです。英国の住宅難は今後も続きそうなので、狭い空間を利用できる布団の人気はより高まりそうです。

 

【詳しく読む】狭い空間を生かすのが絶妙!「日本の布団」に英国が大注目

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家の中も美しいイタリア

持ち家を美しく保つことに強いこだわりがあるイタリア人は、物を「見せない」テクニックに長けています。一般的にイタリア人は自宅に人を招いて食事をすることが大好きで、ツアーさながら、ベッドルームやトイレなどプライベート空間まで人に「見せる」ことが前提となっているからです。

 

驚くのは、家の中の美観に並々ならぬこだわりを持っているため、リビングや寝室など各部屋にごみ箱を一切置いていないこと。必ずと言っていいほど、ごみ箱はキッチン下の扉内、もしくはベランダなど外の空間にまとめて設置します。現地在住の日本人も最初はとても不便に感じても、慣れてしまえば特に気にならなくなったようです。

 

単身用アパートでも地下に小さな個別の専用スペースが用意されているケースが多く、家の中に収納しきれない物はそこで保管します。

 

【詳しく読む】イタリアに「部屋の片付け」のヒントあり! 日本と正反対の方法とは?

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超合理的なオランダ都市部のごみ捨て場

住宅とごみ処分は切り離せない問題ですが、オランダの都市部のごみ捨て場はとても効率的です。ごみ箱が地上にあり、ごみ自体は地下に収納される設計になっています。外からごみが見えないため景観や臭いの心配がなく、カラスなどにごみ袋を荒らされる心配もありません。

 

ごみ捨て場に置かれたごみ箱が地下の収納庫とつながっており、地上のごみ箱にごみ袋ごと捨てると、そのまま地下に収納される合理的な仕組み。ごみ捨ての時間や曜日が限定されず、いつでも捨てることが可能です。

 

地下に隠れている収納部分は深さ2メートルほどあり、収集時には収集車のクレーンがごみ箱ごと地下から引き揚げてごみ袋を回収。このシステムは自動化され手作業で行う必要がないため、収集員は1人で済みます。

 

ごみ回収箱の種類は普通ごみ、ビン類、紙類のみで、細かい分別は住民ではなく、ごみ収集所で実施。「収集拒否」という考え方はなく、きちんと分類されていなくても回収してくれます。

 

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窓を開けない国・アメリカ

米国では窓を開けて定期的に換気する習慣がなく、年中閉めっぱなしという家も少なくありません。学校でもほとんど窓を開けず、そもそも「窓=開けるもの」という認識がないようです。

 

窓を開けない理由の1つ目は、エアコンの存在。建物全体の温度を一定に保つ空調システムを組み込んだ住宅が多く、24時間いつでも適温で過ごすことができます。

 

2つ目は治安上の問題。強盗や誘拐といった事件が日々起こるため、特に治安の悪い地域では基本的に窓を開けません。カーテンすら昼夜問わず閉めっぱなしという家もあります。

 

3つ目は空気汚染で、近年、特に注目されています。呼吸器系疾患や心疾患といった健康被害が指摘されてきましたが、2022年に発表された論文では鬱病や不安障害との関連性も明らかとなりました。

 

治安や空気汚染の問題が解決しない限り、窓を開けない家は減るどころか、ますます増えていくかもしれません。

 

【詳しく読む】初夏なのに窓は閉めっぱなし!? アメリカ人が「窓を開けない」3つの理由

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【食】缶詰の魅力を再発見

↑缶詰のデザインが再注目された2023年

 

魚の缶詰の良さに気付いた英国

食品価格が急上昇している英国でトレンドになったのが、お手ごろ価格の魚の缶詰を木製ボードにおしゃれに並べるメニュー。パンデミックによるロックダウンが起こるまで、英国では非常用に缶詰をストックする習慣はなく、缶詰自体にやや“ダサい”イメージがありました。

 

しかし、米国発の簡単タパス風メニュー「#魚の缶詰でデートナイト」が英国でもSNSで大ヒット。魚の缶詰を開けてそのままボードに置きパンやピクルスを添えるだけで、SNS映えする「節約・時短・おしゃれメニュー」に大変身と、一躍話題になりました。

 

これまでナッツなど乾き物がメインだった“家飲み”のおつまみも、魚の缶詰の登場でバリエーションが拡大。人気を反映し、スーパーなどで売られていた地味なデザインの魚の缶詰は人気イラストレーターの手によっておしゃれにイメージチェンジしています。

 

【詳しく読む】節約・時短・おしゃれ! ついに「魚の缶詰」が英国人のハートをつかむ

節約・時短・おしゃれ! ついに「魚の缶詰」が英国人のハートをつかむ

 

日本のためにデザインを変えたモルディブ

モルディブでは、料理の基本食材といっても過言ではないのがツナ缶。チリや玉ネギ入り、ブラックペッパー入りなど種類がとても豊富で、中身のツナもゴロっと大きく食べ応えがあります。

 

以前のツナ缶は缶切りが必要なタイプでしたが、現在は全てプルトップ型(缶切りを使わず、缶の蓋についている引き金を引っ張って開けるタイプ)に変更されています。実はそのきっかけは、日本の東日本大震災でした。

 

モルディブでは日本の支援でつくられた防波堤や学校、さらに支援金で揃えた障がい者用のタクシーや救急車などが数多く見られます。こういった友好関係にあったモルディブは、震災が起こるとすぐに募金活動を実施し、義援金と約69万個のツナ缶を日本に送ってくれたのです。

 

その際、被災地で缶切りを探して開けるのはかなり不便と考え、日本に送るツナ缶の蓋を全てプルトップへと変更。モルディブ国内でも、そのままプルトップのツナ缶が出回るようになりました。

 

【詳しく読む】モルディブで大人気の「ツナ缶」、日本のために蓋を変えていた

モルディブで大人気の「ツナ缶」、日本のために蓋を変えていた

 

世界を見回すと、このような生活に密着した場面で各国に意外なトレンドやライフスタイルがあることがわかります。さまざまな事例に接することで、日本に住む私たちの視野も広がっていくかもしれません。

 

執筆/渡辺友絵

農業生産者のコンサルにこども園での生ごみ回収まで! ヤンマーグループが取り組む「食の幸せな循環」

↑「ホワイト卵とトリュフのリゾット」と「お米のティラミス」

 

↑レストラン「ASTERISCO」の店内

 

“お米と楽しむイタリアンレストラン”で話題を集めている東京・八重洲の商業施設「YANMAR TOKYO」のレストラン「ASTERISCO(アステリスコ)」。こちらの魅力は、料理の美味しさはもちろん、生物多様性に配慮した農法によるお米など、“サステナブルな農業”による食材が使われている点にあります。実はこのレストランを手がけているのが、農業機械で知られるヤンマーのグループ会社、ヤンマーマルシェ。

 

同社は、他にも生産者を支援し、持続可能な農業の実現に向けたさまざまな取り組みを行っています。また、同じくグループ会社のヤンマーeスターでは、食品廃棄物を有効活用するソリューションを提供するなど、“人と自然の豊かさが両立する未来”の実現に向けて、グループが一丸となって社会課題の解決に取り組んでいます。

 

生産者と伴走し持続可能な農業を目指す

 

↑米契約栽培に関して、契約生産者数は現在、25都道府県で190件に及ぶ(2023年度データ)

 

ヤンマーマルシェが行っている“持続可能な農業を支援”するための取り組みの1つが販路マッチング。農業生産者と実需者である食品メーカー・流通業者などの間に同社が立ち、両者をつなげることで、生産者には販路拡大や経営の安定化、農作物の収量と品質の向上を支援。実需者には安定的な農産物(食材)の調達などを行っています。

 

「生産者様と事前に価格を決めることで、相場に左右されない適正な価格で農産物を取り引き。安定した栽培や出荷のソリューションを提供するなど、生産者の皆さまに伴走して事業を行っています」と話すのは、米契約栽培を担当する井口有紗さん。北陸から島根までの約60件の米生産者を受け持ち、栽培技術をはじめ、営農計画から出荷、販売までをサポートしています。

↑ヤンマーマルシェ株式会社 フードソリューション部 農産グループ・井口有紗さん(※ヤンマーホールディングス株式会社から出向)

 

「農業機械メーカーという立場もあって、営業担当者は、昔から生産者の方たちから販路や経営に関する相談を受けていました。しかし本業とは異なるため、なかなか対応しきれないジレンマがあったそうです。そんな背景もあり、創業100周年を迎えた2012年に、次の100年を見据えた方針を打ち出した際、現場の課題解決に取り組むことが決まりました」(井口さん)

 

計画的な経営ができるという声も多い

もちろん、事前に取引価格が決められることに対して、当初は生産者になかなか受け入れられなかったそうです。

 

「その年ごとの損益はありますが、相場は毎年変動するため、実は長い目で見ると差はあまり出ません。生産者様のご理解をいただくのに時間は要しましたが、今では、価格を明確にすることで計画的な経営ができるという喜びの声を多く聞きます。また良質な米づくりと収量の安定を共に目指す取り組みにも力を入れています。例えば、気候に合った品種や市場で求められている品種を作付けすることで、安定した栽培が可能になります。今年は猛暑の影響でコシヒカリが不作だったのですが、暑さに強く、収穫量も多い『にじのきらめき』という品種を一部の生産者様と一緒にトライアルしました。単なる仲介者ではなく、伴走することで、生産者様が持続可能な安定経営ができることを目指しています」(井口さん)

↑「中干し」期間中の水田の様子

 

「にじのきらめき」の栽培では、夏の間に田んぼの水を抜いて稲の成長を調整する「中干し」期間を延長することにより、メタンガスの排出量削減やJ-クレジット創出の取り組みも行っています。こうした同社の取り組みに注目する企業が増えているのはもちろん、農林水産省が公表する「米に関するマンスリーレポート(5月号)」でも販路マッチングは推奨されるなど、持続可能な農場の実現は多方面から注目されています。

 

食品廃棄物の処理課題解決に挑む

そしてもう1つ紹介するのが、バイオコンポスター事業を展開するヤンマーeスターの取り組み。食料生産・消費の過程で発生する食品廃棄物を利用する資源循環ソリューションです。食品廃棄物は世界中で年間約13億トンといわれ、焼却時に発生するCO2やコストも問題視されています。こうした課題に対して、微生物を利用し、食品廃棄物を土壌改良剤や堆肥のもとにリサイクルするYC100というバイオコンポスターを開発。食品加工工場や飲食店、スーパーが主な対象ですが、それ以外でも活用の場が広がっています。2022年からは教育施設でYC100を活用し、収集した生ごみを堆肥化し周辺地域で活用するモデルの実証実験がスタートしました。

↑バイオコンポスター「YC100」

 

「子どもたちと一緒に新しい資源循環モデルをつくろうとしています」と、ヤンマーeスターでの業務を兼任する、ヤンマーホールディングスの中山法和さん。滋賀県犬上郡多賀町の「大滝たきのみやこども園」と一緒に、YC100を活用した「こどもやさいプロジェクト」に取り組んでいます。

↑ヤンマーホールディングス株式会社 技術本部 イノベーションセンター プロトタイプ開発部 コンポスタグループ グループリーダーの中山法和さん

 

毎日の登園が環境活動に!?

「実は日本の生ごみの半分ぐらいは家庭からと言われていて、業務用に開発されたYC100を家庭からの生ごみ問題の解決に活かせないかと以前から考えていました。家庭に大きな機械を置くのは現実的ではないし、別の場所に設置しても回収がネックになる――。そんな時、子どもたちの通学風景を見ていて、『学校など地域に身近な場所にYC100を設置し、子どもたちが通学時に生ごみを持っていく』アイデアが閃いたのです」(中山さん)

 

当初は小学校を想定したそうですが、保護者も一緒に通学する幼稚園や保育園がベストと考え、ヤンマーeスターがある滋賀県の自治体に相談。滋賀県では、自然保育に取り組む団体を認定する「しが自然保育認定制度」という制度があり、それに認定されている「大滝たきのみやこども園」を紹介されたそうです。

 

「自然保育に関心を持つ保護者の方や先生方が多いので、食品廃棄物のリサイクルに対しても理解を得やすいと考えました。安全面を考慮し、園内ではなく隣接する駐車場にYC100を設置。蓋には鍵をかけ、投入口には柵もはめ込みました。蓋をすると液漏れも臭いもしない専用バケツ“エコバケ”も用意し、2022年10月からスタート。自宅で出る生ごみがバケツいっぱいになったら、通園時にバケツを持ってきてもらいます。子どもたちが楽しくごみを持って来られるように、スタンプシールを集められる仕組みも設けました。

↑50家族約70人の園児が参加。家庭や先生の負担を減らすために、バケツの洗浄はシルバー人材に依頼している

 

↑プロジェクトの開始がハロウィン時期だったこともあり、生ごみを食べる“エコなオバケ”で「エコバケ」と園長先生が名付けた

 

生ごみが堆肥になるまでの変化を実際に見ることで、子どもたちは自然の成り行きを感じることができます。そして分別など、ごみに対する意識の芽生えや、環境を守る大切さも学んでくれていると思います。また、子どもが変わることで保護者をはじめ、周囲の大人たちの意識も変わったと感じています」(中山さん)

 

プロジェクトをスタートする際、園の近所にもエコバケを配布し、住民が24時間自由に生ごみを捨てられるように。一般的にごみの集積所は汚れやすいのですが、子どもたちの目があることもあり、綺麗に利用されているそうです。

 

自治体が抱えるごみ回収の課題解決にも

「10月から5カ月間で処理した生ごみの総重量は約2.3t、出来た完熟堆肥は約150Kgでした。堆肥の一部は園内の畑や花壇に蒔くほか、園児のご家庭や近所、他の園などに無料で配布しました。

↑堆肥をふるいにかけ、小分けする作業は子どもたちも参加する

 

見学に来る自治体や議員もいらっしゃるなど、生ごみの回収方法、子どもたちの環境教育という視点から興味を持たれる方は少なくありません。また、今回のプロジェクトで『生ごみがなくなったので、普通ごみを捨てるのが週2回から1回に減った』という保護者からの声もありました。もしかしたら、自治体のごみ回収の回数を減らすことにつながるかもしれません。

↑大滝たきのみやこども園

 

生ごみの回収は習慣化できるかどうかがカギ。『こどもやさいプロジェクト』では子どもたちの登園時に回収することで、うまく習慣化できましたが、他の回収方法もあるのではないかと摸索しています。それ次第では、家庭からの生ごみ処理の課題に一石を投じられるのではないでしょうか」(中山さん)

 

なお、ヤンマーeスターとヤンマーマルシェが連携した新たな取り組みも進んでいます。飲食チェーン「梅の花」では、セントラルキッチンで出た食品廃棄物をYC100で堆肥化し、ヤンマーマルシェのパートナー生産者で活用。生産された農作物を加工し、梅の花グループの飲食店で提供する資源循環モデルの構築に取り組んでいます。このようにヤンマーマルシェとヤンマーの取り組みは、一見、異なるように見えますが、ソリューションを共有するなどの連携が見られます。ヤンマーグループ全体が一丸となって目指す“人と自然の豊かさが両立する新しい未来”には、大きな可能性が期待できそうです。

「9時5時の仕事がつらい」と泣いた米女性に驚きの結末が…

「朝9時から夕方の5時まで働くのがつらい」

 

そう言って涙を流しながら、労働文化や現代社会に対する困惑の気持ちを表した動画をTikTokに投稿し、米国でも日本でも話題になった新社会人の女性がいます。「何をするにも気力がわかない」と語っていた彼女が、驚きの結末を迎えたことがわかりました。

↑失業して就活中のブリエルさん

 

その女性は、ブリエルさん。18万人のフォロワーを持つインフルエンサーです。彼女は社会人になったばかりで、10月に「9時から5時の仕事がつらい」と泣きながら訴える動画を投稿し、大きな話題となりました。

 

ニューヨークで働く彼女の言い分は、自宅とオフィスの往復で「帰宅すると時間も気力もなくなってしまう」というもの。米国では燃え尽き症候群になる人が問題になっていますが、「燃え尽き症候群になり、精神疾患の水準が高いことは残念だし、理解できる」と語っているのです。

@brielleybelly123im also getting sick leave me alone im emotional ok i feel 12 and im scared of not having time to live♬ original sound – BRIELLE

 

この投稿に対して、働き者が多い日本では「9時―5時の労働時間なら、全然いいでしょ!」と思う人が多いかもしれませんが、「週40時間労働はきつい」と彼女に賛同する声も多く寄せられていました。

 

そんな彼女が、先日投稿した動画で、驚きの結末を明かしたのです。それは、職場で「解雇された」ということ。解雇の理由は不明ですが、彼女はその仕事を見つけるまで5か月かかり、仕事のためにニューヨークに引っ越してきたそう。ブリエルさんはひょうひょうと語っているものの、やはり落胆はしているようです。

 

彼女は、取得した学位やインターンシップの経験、ポートフォリオの準備などを挙げながら、「再び求人に応募するのは、気が遠くなる」と話しています。

@brielleybelly123can someone tell me im going to be okay !!!! feels like the world is ending i need a job immediatley i am feeling so lost rn like i moved for this…!?♬ original sound – BRIELLE

 

【主な参考記事】

Yahoo! news. A graduate who went mega-viral with a tearful reaction to her first 9-to-5 job says she’s been laid off. December 21 2023

米の「宇宙人探査用望遠鏡」、35の奇妙な信号を検出。地球外生命体からのメッセージ?

米国に宇宙人探査のための望遠鏡が存在するのをご存知ですか? その望遠鏡がこの2か月間で35もの奇妙な信号を検出しているのです。

↑奇妙な信号を検出した望遠鏡(画像提供/Seth Shostak/SETI Institute)

 

その場所は、SETI(セティ)研究所。SETIは「Search for Extraterrestrial Intelligence(地球外知的文明探査)」の略で、地球外生命体の探索と理解のために作られた非営利団体です。カリフォルニアにあるSETI研究所には、地球外で発せられる信号を検知するために、数十もの宇宙人探査用望遠鏡が設置されています。

 

そんな望遠鏡が、ここ2か月間に35の奇妙な信号を検出しました。検出したのは、FRBと呼ばれる電磁波パレス。これは、ある方向から1000分の1秒ほどの極めて短時間だけ電波が発せられるもの。ごく短い時間にも関わらず、強力な電波を放することから、高速電波バースト(Fast Radio Burst〔FRB〕)と呼ばれています。

 

今回検出されたのは、一貫性のない35の高速電波バースト。どうやってこの高速電波バーストが発生しているのかは不明ですが、おそらく地球から10億光年離れた銀河から発せられたものではないかと見られています。

↑奇妙な信号の意味は?(画像提供/Seth Shostak/SETI Institute)

 

高速電波バーストはまだまだ謎が多く、2007年にはじめて望遠鏡で検出されて以来、科学者たちを困惑させてきました。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの物理学者、アヴィ・ローブ氏は以前、高速電波バーストについて、地球から数十億光年離れた深宇宙に何者かが存在することの証拠になる可能性があると述べています。

 

今回検出された高速電波バーストは、地球外生命の存在を示唆しているものなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Alien-hunting telescope captures 35 ‘whistling’ fast radio bursts come from a galaxy one billion light-years from Earth. December 19 2023

バージンロードで父のズボンに異変…。米の結婚式でまさかの出来事

新郎が待つ祭壇に向かって、新婦が歩くバージンロード。そんな厳かなシーンで、コントさながらの赤っ恥なハプニングが起きた動画が紹介されました。

↑父親も緊張する場面で…

 

米国のサラ・グランドマン・コナーズさん(36歳)は、2年前に挙げた自身の結婚式の動画をTikTokで紹介しました。

 

父親の腕を持ち、祭壇にいる新郎のもとに向かって歩みを進める二人。しかし、バージロードの終盤に差し掛かったとき、父親が履いていた黒いパンツがずり落ちて、足首のあたりまで落下。中の白い下着が丸見えとなってしまったのです。

 

父親はすぐに両手でパンツを腰の位置まで上げて履き直したのですが、会場にいた参列者は爆笑。両手をたたいて大声で笑う人、顔をふせて笑いをこらえる人など、さまざまな反応を見せています。後ろから撮影していたフォトグラファーの女性は、思わずカメラを下げて、撮影を中断してしまったほどでした。

↑会場は大爆笑に包まれた

 

この動画をTikTokに投稿すると、再生回数は数日で30万回近くにのぼり、さっそくSNS上で口コミで広がっているうよう。「ただ歩いているだけで、なんでパンツが落ちるの?」と疑問を持つ人もいる中で、「私も同じことが起きた」「私は胸が丸見えになった」などと、同じような経験を明かす人もちらほら。人生における“とっておきのシーン”にこそ、そんな笑ってしまうハプニングはつきものなのかもしれません。

 

コナーズさんは「私の家族にとって最高の思い出の一つになった」と語り、「バージンロードを歩く人は必ずサスペンダーを着用して」とアドバイスしています。

@sarahcongrun

PSA to all the 2024 brides- whoever is walking you down the aisle make sure they’re wearing suspenders or a belt! #bride#wedding#bridesoftiktok#funny#fyp#bridal#humor#weddingsgonewrong #greenscreenvideo

♬ original sound – Sarah_conhers

 

【主な参考記事】

New York Post. Bride’s dad has shocking clothing fail walking her down the aisle: ‘How does this happen?’ December 20 2023

子ども4人を育てる米のママ、驚きの「クーポン活用術」を披露! ホリデーシーズンの支出が変わる

4人の子どもに贈るクリスマスプレゼントの買い物で、1万9600ドル(約280万円※)も浮かした、1人の女性。“クーポンの達人”という彼女のやりくり術を見てみましょう。

※1ドル=約142.3円で換算(2023年12月22日現在)

↑クーポンは無駄にできない

 

米国のクリスマスでは、家族同士でたくさんのプレゼントを贈りあう習慣があります。だからプレゼントにかかる費用はかなりのもの。そこで、お得にクリスマスプレゼントを用意したというのが、4人の子どもを持つ、カリフォルニア在住のカーラ・ベナヴィデスさん(28歳)。

↑クーポンの達人ことカーラ・ベナヴィデスさん

 

彼女によると「普段のクリスマスでは、子ども1人のプレゼントに200ドル(約2万8000円)を使っていた」そう。しかし今年のクリスマスでかかったのは、総額でたったの400ドル(約5万7000円)。それにも関わらず、用意したプレゼントは合計2万ドル(約285万円)相当。つまり、1万9600ドル(約280万円)もお得に購入したというのです。

 

その秘密が、クーポンの活用。彼女は3人目の子どもを妊娠していた2018年に、クーポンを使い始めました。共働きだったものの、「3人目が生まれたら、どれだけお金がかかるか、どうやってやりくりしようか考えていたところ、クーポンを見つけた」というのです。

 

新聞に付いているクーポンで、子どものおむつを安く購入することから始めました。すると、たくさんの物を節約できることに気づいたそう。クーポンを活用することで、月800ドル(約11万円)かかっていた食費が、今では150ドル以下(約2万円)と、5分の1程度になっているそう。また、11月の感謝祭には、75ドル(約1万円)分の家族6人のディナーを無料で堪能。クリスマスも同じようにクーポンを利用しようと考えているそうです。

 

クーポンを活用しまくり、賢く節約しているベナヴィデスさんは、節約できた分でランドリールームに備蓄庫を作ったそう。そのおかげで、数週間は買い物に行かなくても過ごせるし、クーポンに詳しくない家族や友人に食料をあげられると話しています。

 

激しい物価高のいま、こんな節約術は日本でもぜひ真似していきたいものではないでしょうか?

@karlasavings

These are perfect for the kiddos that put “make up” on their Christmas List 🎄 #holidaysavings #christmasshopping2023 #giftsets #kidschristmaslist #shopwithme #moneysavingideas #couponingdealsthisweek

♬ original sound – Karlasavings

 

【主な参考記事】

New York Post. Coupon queen saved $19.6K on Christmas gifts — and she got a free holiday dinner. December 20 2023

ドイツで15世紀の「呪文が刻まれた板」が見つかる! 誰が悪魔を呼んだのか…

恋愛や嫉妬、金銭絡みのいざこざなど、人が誰かに恨みを持ち、呪いをかける……。そんな行為は古くから行われてきたのでしょう。先日、ドイツで見つかった金属片に、呪いの言葉とみられるメッセージが彫られていたことがわかったのです。

↑ドイツで見つかった呪文が刻まれた板(画像提供/New York Post/YouTube)

 

それが見つかったのは、ドイツ北部の都市ロストックの建設現場。そのトイレの底から、鉛の板のようなものが見つかったのです。最初に見つかったときは単なる金属片と思われたのですが、よく見てみると、肉眼ではほとんど見えませんが、ゴシック様式の小さな文字が刻まれていたのです。

 

鉛に書かれていたのは、「sathanas taleke belzebuk hinrik berith(サタナス・タレケ・ベルゼブク・ヒンリク・ベリス)」という言葉。専門家によると、これはタレケという女性とヒンリクという男性に向けて、ベルゼブクとべリスという悪魔を呼び寄せている呪いのメッセージのようなのです。この言葉を鉛に刻んだ誰かが、タレケとヒンリクの関係を壊そうとしていたのか……。

 

この発見を主導したドイツのグライフスヴァルト大学の考古学者によると、これは15世紀のものと見られるそう。これまで、紀元前800年から西暦600年までの古代ギリシャ、ローマ地域で、同じような呪いの言葉が書かれた石板が見つかっています。そのため、今回見つかった呪いのメッセージも、決して不思議なことではないのかもしれません。

 

誰かが誰かを呪う。そんな黒い行為は、昔も今も続いていくのものなのかも……。

 

【主な参考記事】

Live Science. Medieval ‘curse tablet’ summoning Satan discovered at the bottom of a latrine in Germany. December 15 2023

寿命と年収を予測する「AI」が誕生! 当たる確率は驚きの…

自分は何才まで生きるのか? 知りたいような、知りたくないような、そんなドキドキの質問に答えてくれるAIが誕生しました。おまけに、生涯の年収まで予測して、その精度は78%もあるそうなのです。

↑年収のピークはいつ?

 

このAIを開発したのは、デンマークと米国の共同チーム。彼らは、デンマーク統計局が提供した600万人を超える実際の人々のデータをもとに、学習アルゴリズムを訓練しました。使われたデータは収入、職業、居住地、ケガや妊娠など、多岐にわたる情報。これらの膨大なデータから、ChatGPTのように、その人がいつ亡くなるのか、そして収入についても予測するAI「life2vec」を開発したのです。

 

デンマーク人600万人のデータでは、早死にする要因として、男性であることやメンタル面で何らかの診断を受けていること、熟練した職業に就いていることが挙げられるそうです。

 

また、年収が高く、指導的な役割の仕事に就いている人は、長生きする傾向になあるのだとか。

 

こうしてできた「life2vec」は、ChatGPTと同じように、例えば「私は4年以内に死にますか?」というように簡単な質問をすると、それに答えてくれるのだそうです。そして、驚くことに、78%とかなりの高確率で当たるというのです。

 

早速「使ってみたい」と思う方が多いかもしれませんが、残念ながら、システムの学習のためにデータが使われた人々の個人情報を保護するために、「life2vec」は一般には公開されていません。しかし研究チームは、「この結果をオープンにするために、積極的に取り組んでいる」と話しています。ただ、デンマークの個人情報保護法では、保険契約書の作成や企業の雇用の際に、「life2vec」を使用することは違法になるとのことです。

 

自分だけでなく周囲にいる人の将来の人生についても予測するというAI。技術が進歩し、精度が上がり、それが広く人々の間で使われるようになったとしたら……。そんなAI技術は、私たちの人生にさまざまな影響を与えることになるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Scientists invent doom calculator that can predict when you’ll DIE and how much money you’ll earn with 78% accuracy. December 19 2023

日本語学校が急増! ネパールの若者の間で「日本語」が流行る微妙な事情

現在、ネパールでは日本語学習が大流行しています。街中では「STUDY IN JAPAN 」という看板があちこちに掲げられ、「はじめまして」と挨拶する若者によく出会うようになりました。この背景にあるのは「40万人の外国人留学生受け入れ」を掲げた日本の政策。海外に働き先を求めるネパールの若者にとって、この方針は渡りに船といえるのです。

 

なぜ日本へ?

↑日本が主要な留学先であることがわかる「日本語学習センター」と書かれた看板

 

ネパール人の海外出稼ぎ者の数は累計で約600万人。人口の5分の1が外国で出稼ぎをしていることになります。最大の出稼ぎ先といわれるインドは、ネパールとの国境の往来が自由であることから、この統計には含まれていません。大勢の人たちはアルバイトや卒業後の就業を目的に学生として海外に渡ります。

 

実際は600万人を優に超えると思われる、働く世代の国外流出が止まらない大きな原因は、ネパール国内で経済成長を後押しする産業が育っていないからです。

 

国内に若者向けの成長産業が少ないとはいえ、多くの人が出稼ぎ先として選んできた中東やマレーシアは、安全面や職場環境面で不安が払しょくできません。そこで、安定した出稼ぎ先や留学先を求めるネパール人が選んだ国の一つが日本。東日本大震災やコロナ禍の影響で日本への留学生が激減していたため、日本政府が呼び込みに力を入れたことが奏功したといえます。

 

就学中もアルバイトができ、ビザ手続きが比較的簡単といった日本の特徴は、ネパール人のニーズにぴたりと一致。将来は家族を呼び寄せられる可能性があることや、留学初期費用が150~200万円程度と欧米に比べて安いことも大きな魅力です。取得に時間はかかりますが、30万円程度で済む特定技能ビザも社会人に人気があります。

 

日本語をちゃんと勉強しないと…

↑日本語学校の先生は日本で大学を卒業し働いた後にネパールに帰国

 

多くの若者が日本への留学や就職を目指すようになり、留学を仲介する日本語学校は大人気。数年前までは日本語学校が1校もなかった田舎でも、今では数百メートル以内に5~6校がひしめきあっています。

 

筆者がそのうちの1校を訪問したところ、特定技能ビザにも挑戦可能な学校ということもあり、経営者でもある先生が1人で5クラス、計100人ほどの生徒に教えていました。現地の日本語学校の先生たちはほとんどが日本からの帰国者です。

 

日本語学校に行かずに日本語を学ぶことも可能ですが、学校には日本の学校や派遣会社とのコネクションがあります。学習目的だけでなく、日本に行く橋渡しをしてもらうために、多くの人は日本語学校に通うことを選びます。

 

ある日本語学校の事務員によると、生徒の望みはとにかく手っ取り早く日本に行くことで、学校の評判を上げたい先生も多くの生徒を送り出したいと思っているそうです。そのため、日本語を学び始めて数週間でも日本語学校の面接試験に参加させ、なかにはこっそり答えを教えている先生もいるとか。

 

結果的に、日本のことをよく知らず日本語の勉強も不十分なままで来日してしまう若者が増加。日本の文化や習慣、人間関係に戸惑ったり、思うように稼げず多額の借金をしたり、精神的に追い詰められたり、悪質な仲介業者や学校に搾取されたりという人たちが増えていくことになります。

 

ネパールの若者たちが日本に熱い思いを抱いてくれるのは、とてもうれしいことです。それが失望で終わらず、「憧れの国日本」が本当に住みよい場所となるために、政府だけでなく迎える私たちも真剣に考えねばならない時代が来ているようです。

 

執筆・撮影/Yui.N

築100年越えの教会をギター工房に! 米で日本人がユニークなリノベにDIYで挑んだ

建物や住宅に興味があれば、近年「アダプティブリユース」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。米国では築年数を重ねた建物が人気で、これらを改修して利用することが近年、静かなブームになっています。アダプティブリユースはそこでよく出てくるキーワードの一つですが、同国に住む筆者も築100年超の建物を実際にアダプティブリユースして暮らす一人なので、その魅力や費用などについて自分の体験に基づいてレポートします。

 

DIYで古い教会を住宅兼工房に

↑アダプティブリユースした教会の地下室にあるギター工房

 

厳密に定義をすることは本稿の趣旨ではないので割愛しますが、アダプティブリユースは、歴史のある建物を、その特徴や魅力を保ったまま、現代のニーズに「アダプティブ(適応)」させ「リユース(再利用)」する取り組みを指します。類似概念の「リノベーション」と比べて、アダプティブリユースは、より歴史が深く文化性が高い建物の再利用を意味するそう。ここでは、本来の役割を終えたこういった建築物の歴史性を保護したうえで、新しい時代に適した形で活用していく手法としておきましょう。

 

例えば、ニューヨークのランドマークでもあるペンシルベニア駅の拡張プロジェクトでは、向かい側に建つジェームズ・ファーレー郵便局を改修し駅舎として活用。歴史的な建築物を保存しつつ駅の規模を拡大するアダプティブリユースとして注目されました。

 

もともと米国では古い工場をアートスペースに変えたり、歴史的な建物をオフィスに改装したりという活用例があり、地域社会に新しい価値を提供しています。最近では、古い教会や学校などをアダプティブリユースする例をよく見かけるようになりました。

 

米国中西部に住む筆者も、歴史的建築物に指定された築100年を越える古い教会を購入し、住宅兼職場(ギター工房)としてアダプティブリユースしています。

↑筆者がアダプティブリユースして住む教会

 

教会は約5年間空き家の状態で放置されていたため、壁の一部が剥がれていたり、ほこりが溜まったりしていたものの、漏水といった大きな問題はなかったので、DIYでゆっくり改装していくことにしました。歴史的建築物に指定されているので、建物の外観を変えることはできませんが、内部は使われていた古材を再利用し、地域の人たちから聞いた建物の歴史や特徴をなるべく残すようにしました。

 

日本人があの教会を再利用するらしい。そんなうわさを聞いた町の人たちが次々に訪ねてくるようになり、著者自身もここが地域のシンボル的な建物として愛されていたことが分かるようになりました。そのような理由で、イベントがあるときには、地域コミュニティへの還元として聖堂やステンドグラス、ギター工房を見学できるようにしています。

 

古材などの再利用でコストを最小限に

↑古材を再利用したキッチンカウンター

 

もともと区切られていた空間にキッチン、シャワールーム、寝室などの居住スペースを設置。ペンキが剝がれていた壁は塗り直し、古いカーペットは剥がして元の木の床に戻しました。キッチンカウンターは教会の壁に使われていた古材を再利用したオリジナルです。

 

窓はステンドグラスで、部屋のアクセントにもなっています。上下にスライドして開き、網戸付きで換気できるのが気に入っています。

 

地下室はギター工房として使用し、作業しやすい高さに合わせた作業台にも古材を再利用しました。屋根裏部屋にあった教会設立当初からの古い長椅子を再利用して作製したギターは、教会の歴史を物語るギターとして即完売。ギター職人ならではのリユースといえるでしょうか?

 

まだ手を付けていないスペースも多くありますが、現時点でかかった改修費用はおよそ2万ドル(約300万円※)ほど。電気工事などプロに頼む必要があるもの以外はほとんどDIYで、古材もできるだけ再利用しました。筆者はギター職人なので、木材関係の知識や建築に関するある程度の技術、さらに機材・設備が揃っていることが大いに役立っています。

※1ドル=約146.2円で換算(2023年12月11日現在)

 

日本でも廃校や古民家などをリノベーションするケースが増えているようですが、歴史的価値を残したアダプティブリユースの手法は参考になるかもしれません。ここ米国で筆者も古い建物と共に、地域の人たちの思い出や歴史も保存していくことができればと思っています。

 

執筆・撮影/RYPO

「天才犬」を見分けるサインが3つ判明!お宅の愛犬はどう?

飼い犬が、人間の言葉や気持ちをわかるような行動をとったら、「なんて賢い子なの!」と思ってしまいますよね。そんな天才犬かどうかを見極める簡単な3つのサインが明らかになりました。「うちの犬は頭がいい!」と思っていたのが本当なのか、それとも単なる親ばかにすぎないのか、ぜひチェックしてみましょう。

↑三の兆候とは?

 

「ギフテッド・ワード・ラーナー(Gifted Word Learners、以下GWL)」と呼ばれる犬がいます。「ギフテッド」は「才能のある」、「ワード・ラーナー」は「言葉を学ぶ」という意味。つまり、これは新しい言葉をすぐに覚えられる犬を指します。

 

そんな珍しい犬について、ハンガリーのエトヴェシュ・ロラーンド大学の研究チームが調査を行いました。研究チームは5年間にわたり、世界中からGWL犬を探し、米国、英国、ブラジル、カナダ、ノルウェーなど9か国から合計41匹のGWL犬を見つけ出しました。

 

そして、それらのGWL犬について、飼い主とビデオ通話を行い、それぞれの犬の語彙力をテストして、GWL犬の3つのサインを明らかにしたのです。そのサインは……

 

  • 30分で新しいおもちゃの名前を覚える
  • おもちゃの名前を15以上覚えている
  • 2年間で50以上のおもちゃの名前を覚えられる

 

ちなみに、今回の研究で見つかった41匹のGWL犬のうち、56%はボーダーコリーで、その他はポメラニアン、ペキニーズ、シーズー、コーギー、プードル、雑種犬などでした。

 

また、これらのほとんどの飼い主は、犬に意識しておもちゃの名前を教えようとしたのではなく、遊びの中で犬が自発的に覚えていったものだったそうです。

 

家で犬を飼っている方は、その犬がGWL犬かどうか調べてみると面白いかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Is YOUR dog gifted? Scientists reveal the 3 key signs to look out for – and the ways you can boost your chances of having a ‘special’ pooch. December 14 2023

ぽっちゃりさんには追加の座席を無料で用意! 賛否を呼ぶ米航空会社の画期的なポリシー

身体の大きな人が飛行機の座席に座ると、ひじ掛けがからだに食い込んでしまったり、ときにはひじ掛け自体がきちんと下がらなかったり、苦しい思いをすることがあるかもしれません。そんなぽっちゃりさんに、座席をもう一つ無料で用意してくれる優しい航空会社があります。

↑座席のデザインを見直すとき?

 

ぽっちゃりさん向けに親切な対応をしている航空会社を紹介したのが、米国の旅行インフルエンサーのキャロラインさん。彼女によると、テキサスに拠点をおくサウスウエスト航空なら、ぽっちゃりさんが無料で追加の座席を確保できるというのです。このシステムによって、ひじ掛けが身体に食い込んで痛い思いや、窮屈で肩身の狭い思いをすることもないのだとか。

 

実際、サウスウエスト航空のウェブサイトには「Customer of size and extra seat policy(大きめサイズの乗客と追加座席に関する規定)」のページが設けられています。それによると、身体の大きな乗客は、1人分の座席のチケットを購入した後、「追加の座席が必要であると判断された場合、無料で追加の座席が提供される」と記載されています。そして、この規定の適用基準は、ひじ掛けを下げられない場合や、ひじ掛けに身体の一部が“侵入”する場合と明記されているのです。

 

このシステムについて、自身がぽっちゃり体型のキャロラインさんは賞賛。「太っている人は飛行機に乗るときの不安を知っていると思うけれど、その不安はこれでかなり軽減します。先日利用したときも、必要なスペースを確保させてもらった感じで、とても快適なフライトだった」と話しています。

 

また、別のぽっちゃりさんは、「サウスウエスト航空は、満席のフライトでも追加料金無しで追加の席を利用できる唯一の航空会社」とSNSで紹介。これは、ぽっちゃりさんがいれば、別の乗客を降ろしてでも、その人に2人分の座席を用意してもらえるということのようですが、思わぬ影響もあります。例えば、ある母娘は航空券を持っていたにも関わらず、オーバーブッキングで搭乗できなかった経験があるそう。「身体の大きな人が2席分の予約をしていなかったために、なぜ私たちが飛行機に乗れなくなったのか?」と憤慨したことがあるといいます。

 

そんなこともあってか、サウスウエスト航空は、乗客自身が2人分の座席のチケットをあらかじめ購入しておき、後で1人分の座席費用の払い戻しを求める方法を勧めています。

 

このシステムには賛否両論があるかもしれませんが、誰もが快適にフライトできるように環境が整備されることは、決して悪いことではないのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

New York Post. Southwest Airlines is praised for ‘customers of size’ policy that allows overweight flyers to purchase one seat and get another complimentary. December 13 2023

Southwest Airlines. Customer of size and extra seat policy

食肉処理場から大脱走!? 米ニュージャージーの駅に牛が現れた

12月14日朝、米ニューアークの電車の駅に1頭の牛が現れました。珍客の到来に、ちょっとした騒動になったのです。

↑とにかく逃げろ(画像提供/NBC News/YouTube)

 

牛が現れたのは、ニュージャージー・トランジット線のニューアーク・ペン駅。立派な角を持った雄牛のようですが、幸いだったことに牛が現れたのは駅のホームではなく、電車が通る線路でした。

 

牛はホームのほうをじっと見つめたり、周囲の様子をうかがったりしていたそう。駅のホームからは少し離れていたため、人々も不安げに牛の様子を見ていることが動画からも分かります。そのうち牛は線路沿いを走り始めましたが、並走する電車からは牛が走っている様子も捉えられています。

 

この牛は、体重がおよそ320~360kgで、1歳半ほどのテキサスロングホーンと見られ、どうやらこの地域の食肉処理場か輸送トラックから逃げ出したよう。この日、地元で牛やヤギなど450頭近くの動物を飼育しているスカイランズ動物保護区には、駅に現れた牛に関する通報が何百件もかかってきたそうです。

 

結局、牛は1時間近く線路や駅の辺りをうろついた後、ニューアーク市の警察によって捕らえられ、スカイラインズ動物保護区に連れていかれました。今後、検査などを受けて、他の牛たちと一緒に暮らすことになるのか検討されるそうです。

 

電車が最大45分遅れる事態となった今回の牛騒動。ケガ人の報告はなかったそうですが、この牛の生活もハッピーになってほしいものです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Bull that escaped slaughterhouse taken to animal sanctuary after causing rush-hour chaos on Newark-Penn Station tracks. December 14 2023

「年末の買い物」はスリにご用心! 米護身術インストラクターが役立つアドバイスを伝授

年末の慌ただしい時期になると増えてくるのが、スリや空き巣といった犯罪。米国でも、クリスマスプレゼントやパーティの買い出しに出かけた人を狙った強盗が増えていきます。そんな中、サンフランシスコ在住の護身術インストラクターのリングさんが、買い物の際に気を付けるべき5つのポイントを紹介しています。

↑標的にならないためには…

 

1: ショッピングカートに注意

ショッピングカートは、強盗犯が人の注意をそらすためによく使うアイテムだといいます。リングさんが紹介した、実際にあった強盗シーンでは、強盗犯がショッピングカートをクルマの前に置き、クルマの発進を妨害。ショッピングカートを横にどかそうとドライバーがクルマを降りた瞬間を狙って、強盗が現れてクルマから荷物を奪い去っています。

 

ショッピングカートの他にも、空のペットボトルも同じように“気をそらすアイテム”として使われるため、注意が必要とのこと。どうしてもクルマを離れる必要がある場合は、クルマのエンジンを切って鍵をかけるべきだとリングさんは注意を促しています。

 

2: クルマは前向きに駐車

ショッピングセンターやスーパーの駐車場にクルマを止めるとき、頭から突っ込むのではなく、前向き駐車がおすすめ。買い物からクルマに戻って万が一危険な目に遭っても、クルマに乗ってすぐに発進して避難しやすいからです。

 

3: いつもドアはロックする

クルマのドアにロックがかかっていないと、いつ強盗犯にドアを開けられるか分かりません。常にドアはロックするのが鉄則。リングさん自身は「クルマの中からドアを開けたときだけ、ロックが解除されるようにしていて、外からクルマに乗るときもドライバー席しか開かないように設定している」と話しています。

 

4: スマホは触らない

スマートフォンに気を取られるのは危険。誰かが近づいてきたとしても、それにすぐに気づくことができません。リングさんは、「駐車場に着いたときも、そこから帰るときも、スマホには触らないで」とアドバイスしています。

 

5: 防犯グッズを用意

最後に、リングさんは防犯グッズを持つことをおすすめしています。安心して持ち歩ける物を用意し、普段から「それを使う練習をするといい」と語っています。

 

日本でも参考にできそうなこれらのアドバイス。年末の買い出しの際は注意してみてください。

@the.self.defense.girl These Safety Tips apply to your every day shopping trips, but we have to be extra alert during the holiday season…especially if you have just purchased some expensive presents! 🎁 . #christmas #christmasshopping #shopping #tiktokshop #safety #safetytips #selfdefense #fyp #foryou ♬ original sound – Katie | The.Self.Defense.Girl

 

【主な参考記事】
New York Post. I’m a self-defense expert — here are 6 safety tips for holiday shopping at stores. December 13 2023

1万円も払ったのに…。米ディズニーワールドのビュッフェでママが落胆したわけ

ラーメン1杯3000円、卵1ダース(12個入り)700円、オレンジジュース1ポンド(約454g)500円……。インフレの激しい米国では、驚くような価格が当たり前になってきています。そんな中、フロリダのディズニーワールドを訪れた米国人の一家が、現地での物価を紹介した動画が話題を呼んでいます。

↑これ1杯で1万円!?

 

オータム・スコットさんは、娘2人と友人と一緒に、フロリダ州オーランドにあるディズニーワールドを訪れました。朝食に「シンデレラズ・ロイヤル・テーブル」というレストランへ行ったところ、朝食ビュッフェで1人69ドル(約1万円※)を払ったそう。

※1ドル=約141.6円で換算(2023年12月14日現在)

 

せっかくのビュッフェなら、「あれも、これも……」と好きなものをたくさん食べようと思うかもしれません。しかし、娘の1人はシリアルを1杯だけしか食べなかったそう。そのためスコットさんは、「シリアル1杯だけで69ドル(約1万円)かかった!」と、その費用に困惑することになったのです。

 

ただでさえ、物価が上がっている米国では、ディズニーワールドのような観光地は、さらに高額の料金設定になってしまうのかも……。

 

大人なら「元を取ろう」と考える人もいるかもしれませんが、子どもはそうなるとは限りません。スコットさんと友人は、このシリアルを「シンデレラシリアル」とユーモアを込めて呼び、「ディズニーで食べると、さらにおいしい!」と結論づけています。

 

米国人ですら驚くこの価格。ディズニーランドやディズニーワールドに家族で出かけるには、それなりの覚悟が必要になるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Mother-of-two reveals sky-high prices at Disney World after she spent $70 on a bowl of CEREAL for her daughter at a Cinderella breakfast. December 12 2023

パスポートも航空券もビザもなし! 世にも奇妙な密航者が米で見つかる

11月4日、1人の男性がデンマークから米ロサンゼルス国際空港に降り立ちました。でもこの男性は、パスポートもビザもなく、おまけに航空券すら持っていなかったというのです。

↑一体誰なんだ?

 

その男性は、デンマークのコペンハーゲン発のスカンジナビア航空に乗り、ロサンゼルス国際空港に到着。しかし、パスポートもビザも持っていなかったため、FBIは不法入国の疑いで起訴したのです。

 

起訴状によると、最初に米国税関・国境取締局によって、この男性がパスポートもビザも持っていないことがわかった際、男性は「パスポートを機内に忘れた」と語ったそうです。しかし、スカンジナビア航空が機内を捜索したものの、パスポートは見つからず、男性のバッグからはロシアとイスラエルの身分証明書らしきものを発見したとのこと。

 

また、男性が米国のビザを申請、受領したことを裏付ける書類も見つからなかったそうで、有効なパスポートもビザもないまま、米国に入国を試みようとしたものと見られています。

 

さらに不可解なのは、この男性の名前がスカンジナビア航空の乗客名簿にも、ロサンゼルスに到着したどの便の乗客リストの中にもなかったこと。おまけに男性が搭乗していたスカンジナビア航空の客室乗務員の話によると、男性は搭乗中に何度も座席を変えたり機内を歩き回ったりしたほか、機内食のサービスではいつも2人分を要求して、客室乗務員のチョコレートまで食べようとしたというのです。

 

パスポートも航空券もないまま、どうやってデンマークの空港審査を通過し、機内に乗り込んだのか……。正規の方法ではないやり方で潜りこんだのかもしれません。

 

ちなみに起訴状で、この男性は経済学とマーケティングの博士号を取得しており、以前はロシアで経済学者として働いていたと語っていたそう。また3日間眠らずにいたたため、必要な書類を持たないままどうやってデンマークから飛行機に乗ったかわからないと話しているそうです。

 

近年、米国では不法入国を試みる人物が複数発覚しており、この男性もそのような一人なのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Yahoo! News. A man flew to the US without a passport or a ticket and only got caught once he landed in LA: FBI. December 11 2023

英国で世界最小のキツネ「フェネック」を飼う人が急増! 専門家が心配することとは?

最近、英国ではキツネをペットとして飼う人が増えています。しかも、ただのキツネではなく、「世界最小のキツネ」と呼ばれる種類です。

↑ねえ、フェネック、英国の天気を知ってる?

 

フェネックは、サハラ砂漠で生息するキツネ。大きな耳とふわふわのしっぽを持ち、体長は30~40cm程度と小型で、「世界で最も小さなキツネ」といわれています。

 

英国では、このフェネックを輸入してペットとして飼うことが認められています。かわいらしい見た目に加えて、人懐っこくて、しつけも可能なことから、犬や猫に代わるペットとして飼い始める人が増えているのだそうです。

 

しかし専門家は、この事態について警鐘を鳴らしています。というのも、フェネックはもともとサハラ砂漠で生息している動物なので、高い気温の中で砂の上で生活することに慣れていて、穴を掘ることが好きなのだそう。

 

そのため、彼らを健康的かつ幸せにするには、環境が全く異なる英国の家庭は向いていないというのです。フェネックを快適に生活できるようにするためには、温かい気温を維持するほか、エサにも非常にコストがかかるそう。

 

また、本来は最大で10匹の仲間と群れで生活するのに、単体で生活するかのように1匹だけで販売されるのも不自然なこと。おまけに、正しく飼育しないと、飼い主に牙をむいて襲う危険な動物になる可能性もあると、専門家は指摘しています。

 

フェネックを輸出する世界最大の国はスーダンで、これまで輸出されたフェネックは2359匹。中国や米国をはじめ、世界の国々に渡っているそうです。

 

「見た目がかわいい」「小さくてちょうどいい」など、人間の都合だけで売買される動物たちは、本当に幸せなのかどうか? 改めて考えるべきなのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Forget dogs, now Britons are importing FOXES as pets: Fennec foxes from the Sahara entice people with their ‘cute’ ears and fluffy tails – but experts warn they make TERRIBLE pets and can even attack owners. December 6 2023

ウィキペディア、2023年「世界の閲覧数ランキング」を発表! 1位は…

自由に閲覧と編集が可能なインターネット百科事典の「ウィキペディア」。英語版の年間PV数は840億にもなり、それだけ多くの人がそこにアクセスしているということになります。そんな英語版ウィキペディアが、2023年の閲覧数のランキングを発表しました。

↑世界中の人々が今年知りたかったことは…

 

2023年英語版ウィキペディア閲覧数TOP25は、次の通りです。

 

1位: ChatGPT 4949万406PV
2位: 2023年の死亡者 4266万6860PV
3位: 2023クリケット・ワールドカップ 3817万1653PV
4位: インディアン・プレミアリーグ 3201万2810PV
5位: 映画『オッペンハイマー』 2834万8248PV
6位: クリケット・ワールドカップ 2596万1417PV
7位: J. ロバート・オッペンハイマー 2567万2469PV
8位: 映画『ジャワン』 2179万1126PV
9位: 2023 インディアン・プレミアリーグ 2069万4974PV
10位: 映画『パターン』 1993万2509PV
11位: TVドラマ『ラスト・オブ・アス』 1979万1789PV
12位: テイラー・スウィフト 1941万8385PV
13位: 映画『バービー』 1805万1077PV
14位: クリスティアーノ・ロナウド 1749万2537PV
15位: リオネル・メッシ 1662万3630PV
16位: プレミアリーグ 1660万4669PV
17位: マシュー・ペリー 1645万4666PV
18位: 米国 1624万461PV
19位: イーロン・マスク 1437万395PV
20位: 映画『アバター: ウェイ・オブ・ウォーター』 1430万3116PV
21位: インド 1385万178PV
22位: リサ・マリー・プレスリー 1376万4007PV
23位: 映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』 1339万2917PV
24位: ロシアのウクライナ侵攻 1279万8866PV
25位: アンドリュー・テイト 1272万8616PV

 

第1位は、AIチャットサービスの「Chat GPT」でした。2022年11月に公開されてから、2023年前半には日本を含め世界中で注目を集めるようになり、そのインパクトがウィキペディアの閲覧数にも如実に表れています。私たちの日常生活やビジネスでAIをどう活用できるか、具体的に考えるきっかけになった人も多いのではないでしょうか?

 

そのほか、ランキング上位に影響を与えたのは、今年世界一の人口大国となったインド。インドで人気のクリケット・ワールドカップやインディアン・プレミアリーグも上位にランクインしました。

 

世界のトレンドを反映した今回の結果。もしTOP25にまだ知らない事柄や人物が入っていたら、チェックしてみては?

 

【主な参考記事】

CNN. Wikipedia releases its top 25 most-viewed pages of 2023. December 6 2023

ノスタルジーに浸れる? 米マクドナルドのスピンオフ「CosMc’s」がもうすぐ開店

米マクドナルドが、スピンオフのブランド「CosMc’s」の1号店を間もなくイリノイ州にオープンします。2024年末までに10店舗に増やす予定と発表されていますが、従来のマクドナルドと何が違うのでしょうか?

↑米で今週オープンするCosMc’s(画像提供/abc7 Chicago/YouTube)

 

米マクドナルドが発表したスピンオフのCosMc’s。1980年代後半から1990年代前半のマクドナルドの広告に登場したマスコット「CosMc(コスマック)」からその名がつけられました。コスマックは、マクドナルドの食事を欲しがる、宇宙からやってきたエイリアンという設定です(以下の動画を参照)。


従来のマクドナルドと何が違うのか? ノスタルジックな側面があるものの、CosMc’sはコーヒーなどの飲み物や軽食を手軽に購入できる店という位置づけです。

 

そのため、メニューは飲み物が中心。コーヒー、ティー、レモネード、ラテ、フラッペなどバラエティに富んだメニューが用意され、午後になると飲み物のカスタマイズも可能です。

↑ドリンクメニュー(画像提供/CosMc’s)

 

食べ物に関しては、「クリーミー・アボカド・トマティロ・サンドイッチ」と「スパイシー・ケソ・サンドイッチ」の2種類のみで、クッキーやブラウニーなど飲み物と一緒に食べるスイーツを多くラインナップしています。また、エッグマックマフィンやマックフルーリーなど、マクドナルドと同じメニューも一部、用意されるそう。

↑フードメニュー(画像提供/CosMc’s)

 

CosMc’sの店舗自体はマクドナルドよりも小さめですが、ドライブスルーのレーンを多く設け、キャッシュレス決済デバイスで注文と同時に支払いもできるため、注文から受け取りまでよりスムーズになるように設計されています。

 

出勤前に立ち寄ってコーヒーと軽食を買ったり、おやつタイムに利用したりできそうなCosMc’s。米国で成功を収めたら、日本への進出を検討することになるかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

CNBC. McDonald’s to open first CosMc’s spinoff restaurant this week. December 6 2023

McDonald’s. McDonald’s Welcomes CosMc’s to its Universe. December 6 2023

コロンビアの男性、手術で身長を10cm伸ばす! 一番痛かったのは…

手術によって身長を10cm伸ばしたコロンビアの男性がいます。「世界一痛い手術だった」と語ったその全貌と、驚愕の手術代についてご紹介しましょう。

↑手術で身長を伸ばすエフェルソンさん

 

コロンビアのエフェルソン・コシオさん(29歳)は、インスタグラムで1100万人のフォロワーを持つインフルエンサー。彼は、173cmだった身長を183cmまで伸ばすことに成功しました。

 

その方法を簡単に説明すると、まず左右の太ももの骨を折り、2つに分けたら、それぞれの骨に釘を打ち込み、伸縮する特殊な磁気性の金属棒を埋め込みます。そして数か月の時間をかけて、リモコンを使いながら金属棒を1日1mm程度、ゆっくり伸ばしていくのです。

 

しかし、この手術にはひどい痛みが伴い、治療中は車椅子生活になり、手術が終わった後も数か月にわたって、歩行器や松葉杖を使いながら歩行訓練を行う必要があるそう。

 

自身のYouTubeやインスタでそのときのことを紹介している動画では、病院のベッドに横たわり、両脚を包帯でぐるぐる巻きにされた様子が映し出され、痛々しいばかり。エフェルソンさん自身も「世界で最も痛みを伴う手術だった」と話しています。

↑これで人気も上がりそう?

 

しかも、この手術は世界一痛いばかりでなく、費用も高額。エフェルソンさんが支払った手術費用は17万5000ドル(約2500万円※)にも上りました。

※1ドル=約143.5円で換算(2023年12月8日現在)

 

ちなみに、身長をのばす手術を希望する人は、ここ数年で2倍近くに増えているのだそう。特殊外科を行うニューヨークのある病院では、この手術の成功率は95%と話しています。

 

手術から3か月後の経過観察で、エフェルソンさんの太ももでは、人工的に骨折させた骨と骨の隙間に、新しい骨が成長している様子が見られたとのことです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Colombian man, 29, grows from 5ft8 to 6ft thanks to $175,000 operation that lengthens legs by snapping and stretching bones. December 6 2023

ドイツで緑色の子犬が生まれていた! 原因はあざと同じ?

数年前、ドイツのある一家で誕生した1匹のゴールデンレトリバーは「モヒート」と名付けられました。それはミントを使ったカクテルのように、全身が緑色だったから。一緒に生まれた8匹は、クリームやゴールドの色をしているのに、なぜモヒートだけ緑色だったのでしょうか?

↑いつもこの色で生まれるとは限らない

 

ドイツ北部のヴェルメルスキルヒェンに暮らすジョアンナ・ジャスティスさんの家で2019年、飼い犬のゴールデンレトリバーが出産しました。生まれた子犬は全部で9匹。元気に生まれた子犬たちの中で、1匹だけ全身が緑色に染まった犬がいたのです。

 

そのときの写真を見ても、顔からしっぽまで全身が薄い緑色に染まっていて、他の8匹と違うのは明らか。ジョアンナさんはとても心配したそうです。

↑英ミラー紙に掲載されたモヒートの写真(出典:Mirror)

 

原因は何か? 胆汁に含まれるビリベルジンという物質が関係しているとみられています。ビリベルジンは緑色の色素で、身体にあざができたときに、青緑色っぽくなるのもこの色素が原因。モヒートはビリベルジンが多く、それによって全身が緑色がかってしまったというのです。

 

犬の専門家によれば、ビリベルジンが多くなっても無害で、だいたい数週間程度で自然と緑色は薄れていくとのこと。ただし、稀なことは確かだそうです。

 

ちなみに、2022年には米国でも同じように緑色のフレンチブルドッグが生まれたことが地元のニュースで報道されています(以下の動画を参照)。

 

【主な参考記事】

Mirror. Golden Retriever gives birth to green puppy called ‘Mojito’ due to unusual condition. December 3 2023

WBRC. Alabama French bulldog puppy born green. September 26 2022

米の元泥棒が「侵入前のチェックリスト」を大公開! 意外な所を見ていた…

泥棒が増える年末年始にかけて知っておきたいのが、効果的な防犯対策。泥棒はどんなところを見て、ターゲットを決めているのでしょうか? かつて泥棒をして刑務所に10年間入ったという米国の女性が、「盗みに入るときに行っていた6つのチェック項目」を明かしました。

↑泥棒は盲点をつく

 

ジェン・ゴメスさんは、2006年頃に強盗を行っており、その他の罪とあわせてフロリダ州の刑務所に10年間入っていたという人物。現在は出所しており、先日TikTokに「泥棒のチェックリスト」として、自身が盗みに入る家を探すときに必ず確認していたことを紹介しました。

 

1: 天気

最初に確認するのが天候。晴れた日は人々が庭でガーデニングしたり、犬の散歩に出かけたり、赤ちゃんと散歩したりする可能性が高くなります。ジェンさんが「ベスト・オブ・ベスト(最高な中の最高)」と表現したのは、霧雨や雨の日。「(万が一見つかっても)外に追いかけてくることが少ない」そう。

 

2: 時間

ジェンさんは「ゴールデンタイムは午前8時から11時まで」と話しています。たいていの人は、朝8時までに仕事のため家を出て、ランチに家に帰ってくるかもしれません。そこで彼女が泥棒するときは、朝の5時30分には出動し、いい頃合いを見計らっていたそうです。

 

3: セキュリティーシステム

セキュリティーシステムも重要な判断材料の一つ。自宅にセキュリティーシステムがついているなら「守りたいものを持っている可能性が高い」と判断でき、逆にターゲットになりかねないとのこと。警察やセキュリティ会社に通報された場合に備えて、盗みは10〜15分程度で済ませるそうです。

 

4: 侵入経路

どのようにその家に侵入するか、ということもポイント。侵入しやすいのは低めの位置にある窓。彼女はガラスを切断するツールを使って、容易に侵入していたそうです。さらに彼女は、身を隠せる場所がある家を探していたと話しています。

 

5: ペット

ペットについて確認するのは、犬にほえられることを警戒しているというより、モーションセンサーについて確認するため。動物が敷地内を自由に動き回っているなら、モーションセンサーがオフになっていて、泥棒には好都合の可能性が高いとのことです。

 

6: 着用する服と靴

最後に、泥棒自身が着用する服装について。足元は、もし警察に靴跡を見つけられた場合に備えて、あえてジャストサイズではない靴を履き、髪は必ず結んで、怪しまれないようにユニフォームを着ていたそうです。

 

セキュリティシステムをつけ、犬を飼うことは、防犯のためにいいと思われているかもしれませんが、「実は逆」と彼女は語っています。これらのチェックポイントを知れば、自宅での防犯に活かせるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Former burglar who spent 10 YEARS in prison reveals exactly how she used to stake out homes she was targeting – and why having a high-tech security system WON’T protect against thieves. December 4 2023

お金のために飛行機を墜落させた米YouTuberに懲役6か月!「極めて稚拙な判断力」

視聴回数を稼ぐために小型飛行機をわざと墜落させた米国のYouTuberに、懲役6か月の実刑判決が下されました。

↑うそをつきまくったYouTuber(画像提供/Trevor Jacob/YouTube)

 

トレバー・ジェイコブ被告は、経験豊富なパイロットにしてスカイダイバー。2021年11月24日、ジェイコブは飛行機のさまざまな部分にビデオカメラを数台取り付け、パラシュートやビデオカメラ、自撮り棒を装備して空港から飛び立ちました。

 

飛行開始から約35分後、エンジンが故障したと偽り、墜落する様子やパラシュートで脱出した自分の姿を録画。それから約1か月後にその動画をYouTubeにアップロードしました。その再生数は448万回を突破しています。

 

しかし、コメント欄ではエンジンを再始動しようとはしなかったこと、不時着も試みていないこと、最初からパラシュートや自撮り棒を装備していることが不自然だという指摘が相次いでいました。

 

その後、ジェイコブは国家運輸安全委員会(NTSB)に墜落を報告し、墜落場所を知らせることに同意。しかし、残骸の場所を知らないとうそをついたうえ、現場に戻って残骸を切り刻んで破壊し、別の場所のごみ箱に捨てたそうです。

 

しかも、ジェイコブは墜落についてもうそをついていました。捜査官に対して「飛行機は離陸後すぐに完全に動力を失った」「着陸する安全な場所がないと判断してからパラシュートで降りた」と述べたものの、後にそんな事実はなかったと認めています。

 

検察は判決メモで「(ジェイコブは)この犯罪を行うにあたり、極めて稚拙な判断力を使ったようだ」とコメント。動機については「ソーシャルメディアやニュースに取り上げられ、金銭的な利益を得るためだった可能性が高い。とはいえ、このような無謀な行為は許されるものではない」と述べています。

 

しかし、ジェイコブは最長20年の懲役刑も予想されていたものの、司法取引に応じたことで6か月まで減刑されました。これが見せしめとなり、視聴回数稼ぎのために迷惑行為をするYouTuberが減ることを祈りたいところです。

 

Source:United States Attorney’s Office
via:Ars Technica

まさかこれは…。米の強盗犯、盗んだスマホを見て意外な言葉を言い放つ

米国で最近、強盗に襲われた男性が、「iPhone以外はいらない」と言われて、所持していたAndroidスマートフォンを奪われなかったという事件が起こりました。

↑まさかこれはAndroidか?

 

米メディアのABC7によれば、ワシントンに住む男性がクルマを止めて自宅に戻ろうとすると、「マスクをした2人の強盗」が接近。銃を持った彼らは男性のポケットにある物を全て奪い、トラックのキーを取って車両に乗り込み、去っていったそうです。

 

しかしその去り際に、盗んだスマホを見ると「これはAndroidか? いらねえ。iPhoneだと思ったのに」と言い放ち、Androidスマホを男性に返して消えたのです。

 

もちろんAndroidスマホには「折りたたみ端末」など、iPhoneにない先進的な機構を搭載した素晴らしいモデルがたくさんあり、決してiPhoneに劣っているというわけではありません。しかし今回の強盗にとっては、「iPhoneこそがスマートフォン」だったのかもしれません。

 

Source: ABC7 via 9to5Mac

ウクライナの学校へ電子黒板を。Gakkenが子どもの“学びを止めない”支援をクラファンで開催中

Gakkenと学研教育総合研究所は、キーウ国立経済大学のガンナ・マモノワ氏を発起人として、「ウクライナ教育支援プロジェクト」を立ち上げ、ウクライナの学校に電子黒板を寄贈するクラウドファンディングを、2024年1月31日までクラウドファンディングサービス「READYFOR」にて実施中です。

 

同プロジェクトは、ウクライナの教育現場の“いま”を、一人でも多くの方々に知ってもらい、ウクライナの子どもたちの未来をつくるために教育支援を実行することが目的です。

 

教育支援の内容は、発起人のガンナ氏の希望による、ウクライナの小学校などへの電子黒板の寄贈。最新のテクノロジーを使った学習ツールで、未来を担うウクライナの子どもたちによりよい教育を受けてほしいという強い願いから、寄贈品を電子黒板としています。

 

目標金額は300万円で、All in形式で行います。資金は電子黒板の購入費、配送費などに使われます。ウクライナは現在、国外からの電子機器の搬入が不可能で、ウクライナ国内の電子機器販売会社、ブチャ市の教育委員会などと連携して、在庫と調達ルートを確保して寄贈します。

 

リターン(返礼品)は、ガンナ氏の原作による学習まんが「ブレーズ・パスカルと組合せ論」。原書のウクライナ語版を、東京大学国際高等研究所ニューロインテリジェンス国際研究機構 辻研究室の協力のもと、Gakkenの編集部が編集・制作をしています。寄付を行なうと、「プロジェクト賛同者」として、名前が同書に掲載されます。そのほか、「電子黒板贈呈のセレモニーへオンラインご招待」など、全12コースを用意しています。

スティーブ・ジョブズの「4ドル小切手」を競売に出品。プレミアム価格になっちゃった

アップル創業者の故スティーブ・ジョブズの小切手が、米国のオークションサイト・RR Auctionに登場しました。

↑競売に出されたジョブズの小切手(画像提供/RR Auction)

 

今回の小切手は、1976年7月23日にジョブズがサインしたもの。金額は4.01ドル(約600円※)で、両親のガレージで経営していた会社の住所が記入されています。この小切手が記入されたころ、ジョブズとスティーブ・ウォズニアックは「Apple-1」コンピューターを開発していました。

※1ドル=約147円で換算(2023年12月5日現在)

 

本記事の執筆時点で、この小切手には21件の入札があり、2万2444ドル(約330万円)の値段が付けられています。予想落札価格は2万5000ドル以上(約370万円)で、オークションは12月7日に終了予定。当時と今は物価もかなり異なりますが、それでも4ドルの小切手につけられたプレミアム価格は驚くべきものです。

 

Source: RR Auction via MacRumors

米の園芸店が泥棒対策に「AirTag」を使用、驚きの効果が!

アップルの紛失防止タグ「AirTag」が、ガーデニング用品を盗んだ泥棒の逮捕に貢献した、と海外メディアのABC7が報じています。

↑この辺にAirTagを取り付けておこうかな…

 

報道によれば、米・カリフォルニア州にあるガーデニングショップのRoger’s Gardenは、数週間、泥棒に悩まされていたとのこと。高価な噴水や鉢が盗まれるなど、被害も小さくなかったようです。これを受けて地元警察はパトロールを強化しましたが、犯人の特定には至りませんでした。

 

そこで、同店のマイケル・サリバンさんは、ガーデニング用品にAirTagを仕込む作戦を実施。すると、そのうちの一つが、ある場所に移動しているのを見つけたので、そのスクリーンショットを警察に送りました。警察がその場所を訪れると、多数の盗まれたガーデニング用品が見つかったのです。

 

AirTagはこれまでも、自転車泥棒を見つけたりなくした財布を発見したり、あるいは大雨で流された犬の救出にも役立っています。発見を保証するものではありませんが、AirTagは大切な物の管理にかなり役立つようです。

 

Source: ABC7 via 9to5Mac

「オタクの絵文字」に異議あり! 英少年がアップルに変更を要請

世界に3000種以上もあるといわれる絵文字。そのなかで「オタク」を表す絵文字に異議を唱える10歳の少年が英国にいます。その主張は……?

↑怒り心頭のテディ・コトル君(画像提供/The Project/YouTube)

 

英・オックスフォードシャーに暮らす、テディ・コトル君。彼は、オタクの絵文字を早急に変更する必要があるとし、学校の周辺で署名活動を開始しました。

 

テディ君によれば、メガネをかけて前歯が出ているオタクの絵文字が、「メガネをかけた人に対して誤った印象を与えている」とのこと。自身がメガネをかけているため、「この絵文字は、私を悲しくさせ、怒りを感じさせる。世界中の何千人もの人も同じように不快に感じる」と話しているのです。

 

テディ君が署名活動を始めたきっかけは、自身が感じた怒りを学校の先生に伝えたことでした。いとことメールでやりとりする中で、オタクの絵文字の存在を知ったテディ君は怒りを感じ、それを先生に話したそうです。そして先生は、署名活動を行うことを提案。学校周辺での署名活動と、オンラインでの署名活動を始めることを手伝ってくれたそうです。

 

先生は「テディの探求心と、彼が信じることのために闘うという事実が好き」と話し、アップルに対する請願書には「オタクの絵文字は、世界中のメガネをかけている人に対して不快をもたらし屈辱的である」と書いているそうです。

 

テディ君は、オタクの絵文字がプリントされた紙を、両手で思いっきり破り、代わりにメガネをかけてやさしく微笑むスマイルの絵文字を提案しています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Bespectacled boy, 10, starts petition calling for Apple to change its ‘horrible’, stereotypical nerd emoji. November 29 2023

フィリピンの動物園で天国へ旅立った「ゾウ」を世界が悲しむわけ

先日、フィリピンのマニラ動物園で、「マリ」と名付けられた1頭のアジアゾウが息を引き取りました。マリの別名は「世界で最も悲しいゾウ」。かつて世界的著名人を含む動物保護活動家からも注目されていたというマリですが、なぜ、そんな悲しい名前が付けられていたのでしょうか?

↑天国へ旅立ったマリ(画像提供/PETA/YouTube)

 

マリはフィリピンで捕えられた後、動物園で暮らしていました。動物園に住んでいた期間は、なんと45年近くにもなるといいます。自然界とは比べ物にならないほど、狭く限られた空間に、長期にわたって閉じ込められてきたことから、動物愛護団体のPETAは「厳しい監禁状態、孤独、退屈に耐えている」と主張。それが「世界で最も悲しいゾウ」と言われた理由なのです。

 

2013年には、英国出身のミュージシャンであるポール・マッカートニー氏がPETAと協力して、マリをゾウ保護区に移すよう求める活動を実施。当時のフィリピン大統領に書簡を送るなど「フリー・マリ・ムーブメント(マリに自由をもたらすムーブメント)」を起こしました。

 

タイのゾウ保護区では、マリを受け入れる準備も整っていたそうですが、結局、マニラ動物園の目玉的存在だったマリが移送されることはなかったのです。

 

45年もの期間をコンクリートで囲まれた動物園で過ごしたマリは、最後は呼吸を荒くして、横たわっている状態で発見されました。その翌日には息を引き取り、がんを患っていることが死後に明らかになったのです。

 

ちなみに、アジアゾウの平均寿命は野生では約70年、飼育された環境下なら約80年とのこと。PETAでは、「マリと同じように、新たなゾウが動物園に来ないよう闘う」と表明しているそう。

 

動物園は、動物を間近で観察する機会を私たちに与えてくれる一方で、動物の視点で考えると、決して幸せなことではないのかもしれません。マリのニュースは、そんなことを改めて考えるきっかけになるのではないでしょうか?

 

【主な参考記事】

CBS News. Mali, dubbed the “world’s saddest elephant,” has died after decades in captivity at the Manila Zoo. November 29 2023

ヘビがキツネを首つりに…。豪の住人が自然の残酷さを捉えた

ヘビがキツネの首に身体を巻き付けたまま、屋根からぶら下がって首つり状態にする……。そんな衝撃的な映像が撮影されました。

↑自然の世界は厳しい(画像提供/Jason8V92TA/X/New York Post)

 

この動画が撮影されたのは、オーストラリアのサンシャインコースト。ダニエル・バスストラさんは、自宅のベランダの屋根からヘビがぶら下がり、その先にキツネがいることに気づき、すぐに撮影を始めたそう。

 

体長1mほどはありそうな巨大なヘビは、しっかりとキツネの首に身体を何重かに巻き付け、そのまま屋根からぶら下がっています。そのため、まるでキツネは首をつっているよう。しばらくこの状態が続いた後、キツネは床に落ち、そのままぐったりとしていたことがわかります。

 

ダニエルさんによると、ヘビはキツネの首に巻き付いて殺し、屋根の上まで持ち上げようとしたが、バランスを崩して失敗。キツネを落としてしまったのではないかと推測しています。

 

この地域では、動画で撮影したくらいの大きさのヘビがいて、キツネを食べることも一般的なのだとか。残酷に感じられる捕獲方法だったためインパクトの大きい映像となってしまいましたが、ダニエルさんは「このビデオは、健全な生態系の一部を表しているだけ」と話しています。

 

【主な参考記事】
New York Post Post. Wild video shows python hanging from rafters pulling possum up by its neck. November 29 2023

「KFC」をテーマに結婚式を挙げたシンガポールのカップル、米国は不思議そうに見ていた…

人生の一大イベントである結婚式は、ディズニーファンならディズニーランドで、鉄道ファンなら電車を貸切って行いたいと思うでしょう。ケンタッキーフライドチキン(KFC)好きなら、もちろん結婚式でもKFCに囲まれたい……。そんな熱い思いを形にして「夢が叶った!」と興奮気味にFacebookに投稿したシンガポール人カップルがいます。

↑カーネルおじさんも喜んでいるはず

 

シンガポール在住のレイン・ル・ウォンさん(32歳)は、KFCが大好きな女性です。そこで自身の結婚式でも、招待客への料理にはKFCのフライドチキンを大量に用意しました。会場のあちこちに、赤の「KFC」のロゴや、赤いラインが入ったおなじみのカップなどをディスプレイしたのです。

 

極めつけは、新婦のウォンさんが手にしたフライドチキンのブーケ。花に6個ほどの大きめのフライドチキンが刺さったブーケが用意され、ウォンサンはそれを手にして満足そうな表情を見せています。


しかも、この依頼を受けた地元のKFCのマネージャーは、依頼者のウォンさんが、歩くことが難しく車椅子を使っていることを知り、シンプルなお祝いの言葉を贈る以上のことをしたいと決意。ジンジャースパイシーチキンサンドを再現した巨大なチェアと、写真撮影用の背景に使えるボードもプレゼントしたそうです。

 

これにウォンさんは感激。動画では、フライドチキンのブーケを参加者に“ブーケトス”をして楽しんていたとか。

 

米国発のKFCがシンガポールに上陸したのは1977年。もう45年以上もの歴史があり、人々の間ではおなじみのファストフードとして親しまれているのでしょう。しかしその一方、今回の出来事を不思議そうに見ているのが米国人です。このニュースを報じたNew York Post紙のXの投稿には肯定的な意見があるものの、「私もKFCが好きだけど、この結婚式はちょっとやり過ぎかも……」というようなコメントもあります。

 

ちなみに、今回のウェディングの料理にかかったコストは2300ドル(約34万円※)で、KFCが負担してくれたそうです。新郎新婦に幸あれ。

※1ドル=約147.7円で換算(2023年12月1日現在)

 

【主な参考記事】

New York Post. I had the KFC-themed wedding of my dreams — with a fried chicken bouquet and all. November 29 2023

The Starits Times. From bouquet to buffet: Couple serve up KFC-themed wedding. November 29 2023

頭痛に悩むベトナム人男性、精密検査で頭蓋骨にとんでもない物が見つかる

激しい頭痛に5か月間も悩まされたあげく、病院に行ったら頭蓋骨に箸が刺さっていた……。そんな衝撃の事実がわかったベトナム人男性のニュースが海外で報じられました。

↑一体これは何だ…?(画像提供/New York Post/YouTube)

 

その男性(35歳)は、激しい頭痛が続き、体液も出てきたといいます。そして11月25日にベトナム中部の街ドンホイにある病院を訪れました。

 

医師がCT検査を行ったところ、2本の箸が鼻から脳まで突き刺さっていたことが判明。頭蓋骨内部の圧力(頭蓋内圧)が上昇しており、稀なケースではありますが、生命の危機を脅かす可能性もあると、医師は診断しています。

 

ここで気になるのが、当の本人が知らない間になぜ2本の箸が頭蓋骨に刺さっていたのか? 男性も初めは箸が見つかった事実に当惑していたそうですが、ふと5か月前の出来事を思い出したそう。

 

なんでもこの男性は飲みに出かけて、ケンカに巻き込まれてしまっていたのです。その騒ぎのことは本人の記憶にほとんどなかったのですが、「誰かが何かの物体で自分の顔を刺した」ことだけは覚えていたそう。

 

その騒動の後、男性は病院に運ばれましたが、鼻の異常や箸は見つけられなかったのだとか。その結果、男性は5か月もの間、箸が頭の中に刺さったまま、過ごすことになったのです。

↑箸を摘出

 

幸いなことに男性は医師によって手術で箸を除去。脳や脊髄の動脈なども処置され、男性の容態は安定していると報じられています。

 

むやみに鼻の穴にモノを入れては危険だし、酔ったときの行動も、十分注意したほうが良さそうですね。

 

【主な参考記事】

New York Post. Man who suffered headaches for 5 months learns he had chopsticks stuck in his brain. November 28 2023

コロナ禍を経て親が…。イタリアの子どもたちが「習い事」をすぐに変えるわけ

イタリアでは、多くの子どもたちが学校の放課後、習い事に通っています。コロナ禍を経てイタリア人は「子どもがやってみたいことはすぐにやらせる」ようになり、この傾向は習い事にも表れていますが、そもそも同国の子どもたちは何を習っているのでしょうか? 現地からイタリアの習い事事情をレポートします。

 

人気の習い事

↑水泳の人気は日本とイタリアで共通

 

イタリアで人気が高い習い事は、日本と同様にスイミングと英会話教室で、男女とも4〜5歳から開始。特に英語教育は親の関心がとても高く、放課後に幼稚園内で行われるネイティブスピーカー教師による教室の運営を保護者が担うほどです。

 

6歳から小学校に通い出すと、習い事の選択肢がぐっと広がります。イタリアのある企業が行った調査によると、スポーツでは、女子は器械体操やバレーボール、男子は国技ともいえるサッカーをはじめ、バスケットボールやテニスが多く、男女共通では柔道、空手、ボルダリングなどを始めます。日本で一般的ではない乗馬、フェンシング、水球、シンクロナイズドスイミングなども、イタリアが世界的に強い種目なので選択肢の一つです。

 

一方、文化系の習い事を見てみると、女子はクラシックバレエやダンス、男女共通では演劇、ピアノやドラムなどの器楽となります。イタリアらしいのはチェスで、日本の将棋のように子どもたちは昇級や大会にも挑戦。このゲームは学校の授業でも学年単位で取り組んだり休み時間に対戦したりと盛んに行われています。

 

日本では学習塾に通う小学生が目立ちますが、イタリアの小学校と中学校には日本のような受験システムがないため塾は一般的ではなく、学習の遅れがある場合には家庭教師で対処します。

 

送迎問題

↑送迎問題をどう攻略するか…

 

また、日本と違い、イタリアでは誘拐が多いため、11歳未満の子どもが一人で外を出歩いたり、家に一人でいたりすることは法律で禁じられています。そのため、幼稚園生や小学校4年生までの放課後の習い事には保護者の送迎が必須。

 

幼稚園や学校外での習い事の送迎は、日によって時間の融通が利くほうの親が担当。両親とも帰宅が遅い家庭では、祖父母やキッズシッターが対応することが一般的です。

 

なかには送迎が難しくて習い事をさせられない家庭もあり、学校内での部活動がないイタリアにおいて子どもの課外活動は全員ができることではありません。

 

しかし、共働き家庭が多いミラノの場合、放課後は校舎を契約業者に開放して低料金の課外活動をしている小学校もあります。授業後、子どもたちはそのまま学校に残り、それぞれの習い事の教室や体育館に直接行くことができるので、保護者の間でとても人気です。

 

一番大事なことは…

↑思いっきりプレーしよう!

 

イタリア人はコロナ禍でロックダウン(都市封鎖)を体験したことで、「できる時にやりたいことをする」「ヴァーチャルでは味わえないリアルな体験をしたいし、子どもにも経験させてあげたい」と考えるようになり、コロナ禍前よりも頻繁に家族で珍しい場所に行ったり旅行をしたりする人が増えました。

 

例えば、長距離バス会社・FlixBusの調査によると、コロナ収束後は単なる観光ではなく体験を重視する旅行者が増加。サファリ体験など、それまでやりたいと思っていたことやユニークな楽しみを優先する傾向が目立つそうです。

 

このトレンドは子どもの習い事にも表れています。親は子どもがやってみたいことをやらせてみて、練習がキツかったり、子どもに向いていなかったり、楽しくなかったりする場合はすぐにやめて、次のやってみたいことをやらせる。こんな傾向がコロナ禍前よりも顕著になりました。

 

コロナ禍を経て、もともと「楽しいことが一番」というイタリア人の考え方に拍車がかかったといえます。

 

イタリアと日本で人気の習い事は共通している部分もありますが、親が子どもに習い事を始めさせた理由が異なるように思われます。日本人の親の間では「受験に備えさせたい」「自信をつけさせたい」「夢中になれることを見つけてほしい」など、子どもの成長や将来への期待が一般的な理由のようです。

 

一方、イタリアでは「新しいスキルや興味を開発する」に加え、「友達を作る」「アクティブで健康的」「楽しむ」といった理由が挙げられると同国のニュースメディア・PISATODAYは述べています。どちらかといえば、イタリアでは今を楽しむことやフィジカルな成長が重視されています。

 

努力し継続して成長することを大事にする日本人と、楽しいことが一番というイタリア人の国民性の違いが、習い事にも表れているといえるでしょう。

 

日本の宿坊よりリアル!? 韓国で「テンプルステイ」が大人気

お寺に泊まりながら僧侶の日常を体験する「テンプルステイ」。 最近の韓国では、宗教的な関心とは関係なく、休息とリフレッシュを目的にテンプルステイを楽しむことがトレンドになっています。日本にも「宿坊」がありますが、どんな違いがあるのでしょうか?

 

リアルな修行体験

↑テンプルステイにようこそ

 

韓国のテンプルステイは、2002年の日韓ワールドカップ開催時に観光客の宿泊施設が不足していたため、お寺を宿泊施設として開放したのが始まりです。リアルな僧侶の生活を体験しながら、忙しい現代人が心を休める場所として流行しました。

 

韓国で仏教はキリスト教の次に信仰者が多い宗教であり、深く信仰していない人でもテンプルステイをしたり、僧侶がユーチューブで人生相談をする動画の再生回数が100万回を越えたりするなど、韓国国民にとって身近な宗教の一つです。

 

韓国の文化体育観光部によると、テンプルステイが始まった2002年から2022年までの20年間に、体験者数の累計は国内外を含め600万人を超えました。テンプルステイのプログラム自体は寺院によって運営されていますが、宗教に関心がなくても休息やリフレッシュ目的で参加することを寺院側も歓迎しています。

 

費用は一泊当たり5万~7万ウォンほど(約5800~8200円※)。実際に僧侶の服を着たり、普段僧侶が食べている質素な精進料理を食べたり、座禅に参加したり、さまざまな修行をリアルに体験できます。

※1ウォン=約0.12円で換算(2023年11月16日現在)

 

基本的に飲酒や喫煙は禁止されており、このルールを守らなかった場合には即刻退室させられたり、罰金が発生したりするお寺もあるそう。

↑僧侶との会話も魅力

 

お寺によってはチャダム(僧侶とのお茶会)をしているところもあり、なかには人生の悩みを打ち明け、僧侶の助言によって涙を流す体験者もいます。

 

おもてなしが際立つ日本

一方、日本の宿坊は、平安時代に上皇が地方を訪問した際に宿泊施設が整備されていなかったため、寺社を宿泊施設として利用したのが始まりです。韓国のテンプルステイとは対照的に、日本では皇族や貴族階級が宿坊の客だったことから、旅館のようなおもてなしがされるようになりました。

 

日本の宿坊は一泊当たり1万円以上のところが多く、豪勢な精進料理やお酒が振舞われ、宿坊によっては温泉に入れるところもあります。座禅体験もできますが、日本の宿坊では強制ではなく任意参加のところが多いようです。

 

このように、韓国と日本の宿坊では始まった時代や意図が異なるため、さまざまな違いがあるようです。

 

熾烈な競争社会で生きる韓国人をはじめ、禅の体験に魅力を感じる外国人も訪れるテンプルステイ。コロナ禍も終息し外国人観光客が増えた現在、観光スポットとしてさらに需要が高まっていきそうです。予約可能なテンプルステイ関連サイトには、外国人専門のテンプルステイプランもあるので、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか?

 

米国が再注目! 日本人が知らない日本食の「HIBACHI」とは?

「HIBACHI」と呼ばれる食べ物を知っていますか? 最近、米国では「HIBACHI」と書かれたフードトラックやレストランが街中でよく見られるようになりました。その正体は「鉄板焼き料理」で、ソーシャルメディアで話題となり、今や国中で大ブーム。その魅力や人気の理由について現地からレポートします。

 

なぜHIBACHI?

↑火鉢も英語になっていた(意味は変化したけど)

 

HIBACHIは日本語で「火鉢」を指す言葉ですが、米国では「鉄板焼き料理」を意味します。店舗の看板には「HIBACHI」や「ジャパニーズステーキハウス」などと書かれており、日本食として米国人に認識されています。

 

実はHIBACHIは米国に以前からあった料理で、一説によれば、日系人のロッキー青木さんが1960年代にニューヨークで開いた米国初の日本式鉄板焼きレストラン「BENIHANA」で提供したメニューが始まりとされています。シェフがスチール製の鉄板焼きグリルで調理するチキンやエビといった料理の名称がHIBACHI CHICKENなどだったことから、HIBACHIとして広がっていったとのこと。

 

ところが最近、X(旧ツイッター)などソーシャルメディアへの投稿がバズったことで、HIBACHIは再び注目を浴びるようになりました。日本食の新たなグルメとして、米国内でブームを巻き起こしています。

 

米国人に人気がある理由として、まずは目の前の鉄板で焼いてくれるパフォーマンス力やエンターテインメント性が挙げられます。注文を受けてから調理するため、作り置きではない食べ物の新鮮さが味わえることも好評。また、さまざまな食べ物を多彩なソースや調味料で楽しめるうえ、揚げるのではなく鉄板で焼くという調理方法もヘルシーと受け止められています。

 

さまざまなスタイルで味わう

↑米国人のハートをつかんだエンターテイメント

 

一般的なHIBACHIのメニューは、「メインディッシュ」+「野菜炒め」+「焼きそばまたはフライドライス」で構成。メインディッシュを牛肉、チキン、エビから選び、焼きそばかフライドライスのどちらかを選びますが、お店によってはハーフ&ハーフもあります。

 

一般的に、HIBACHIはしっかり味付けされており、そのままでもおいしく食べられますが、別添えのクリーミーで甘辛いヤムヤムソースを付けるとより一層おいしくなります。「これがあるからHIBACHIが好き」という人もいるほど、ヤムヤムソースは人気です。

 

レストランではワンプレートで提供されることが多く、価格は20~40ドル(約3000円~6000円※)。高級なレストランになると、目の前の鉄板でシェフが豪快なパフォーマンスをしながら調理してくれるので、価格も50~100ドル(約7000円~1万5000円)に上がります。

※1ドル=約150円で換算(2024年11月15日現在)

 

一方、フードトラックでは持ち帰り用のランチボックスで提供され、トラックの前に設置したベンチで食べたり、持ち帰って家でゆっくり食べたりできます。手ごろな価格で、8~20ドル(約1000円~3000円)ほどです。

 

HIBACHIのメニューはバランスが良く、野菜もたくさん入っているため、米国人はヘルシーな日本食として評価。日本人の口に合う味付けなので、筆者も日本食が恋しくなった時に食べることがあります。

 

日本の鉄板焼き料理を米国風にアレンジしたHIBACHIですが、アメリカンジャパニーズフードとして日本でも食べられるようになるといいですね。

 

執筆・撮影/RYPO

 

米国が「餅」に大注目! 日本にない新たな価値を発見

米国で、日本の「餅」は「Mochi」として広く知られており、ヘルシーという前向きなイメージで受け入れられています。アイスクリームやドーナツなどのスイーツ原料に使われ、人気商品として定着。日本とは一味違う、新たな価値を創造しつつあります。

↑米国で人気のMochi Ice Cream

 

米国でMochi(※)が広まることになったきっかけは、ロサンゼルスの和菓子店が1980年代に実験的に発売した「Mochi Ice Cream」が始まり。日本の「雪見だいふく」のようなもので、その後1990年代から各地で販売を開始し、米国全土へと拡大しました。それまでになかった食感とやさしい味で、今はスーパーに定番商品として並んでいます。

※米国における餅を指す場合、”Mochi”と表します

 

Mochi Ice Creamに続いてメジャーになったのは、日本でお馴染みの「ポン・デ・リング」のような形をした「Mochi Donuts」。こちらも1990年代に発売され、最近では米国中で販売されています。

 

従来のドーナツに比べると、餅ドーナツは甘さが控えめで、モチモチ感が楽しめます。今ではすっかり定番の食べ物となり、餅粉を使った手作りレシピがたくさん公開され、餅ドーナツ用の型も売られています。

 

国が違えば、価値も異なる

↑色が米国らしい餅ドーナッツ

 

本来、餅米はお米なので、日本人は餅に対してあまりヘルシー感を持っていませんが、対照的に米国人はMochiにヘルシーなイメージを抱いているようです。

 

Mochi Ice Creamがきっかけで広まったためか、米国のMochiにはスイーツとしてのイメージが強くあります。確かにグルテンやコレステロールを含まないことから、Mochiはヘルシーな食品との評価を得ています。

 

一般のアイスクリームと比べて、カロリーは低めという見方も存在。Mochi Ice Creamが1つあたり約100キロカロリーであるのに対して、アイスクリームは350キロカロリー以上になるといわれています。

 

ただし、これはMochi Ice Creamの製造販売メーカーのウェブサイトでの説明で、一口サイズのMochi Ice Creamと市販のカップ入りアイスクリームを比べること自体、少々無理があるかもしれません。

 

米国は肥満問題を抱えていて、CDC(アメリカ疾病予防管理センター)は現在、成人の41.9%、小児の19.7%が肥満であると報告しています。その主な原因として、貧困層にとって健康的な食生活は手が届かなかったり、多くの地域で新鮮な野菜や果物を入手することが困難であったりすることが挙げられています。そのため、多くの米国人は肥満に敏感で、口に入れる食品がヘルシーかどうかをとても気にしています。

 

「Mochiはヘルシー」というのは販売側のイメージ戦略による部分もあるかもしれません。それでも、ジャンクフードが蔓延る米国において総合的に見れば、確かにMochiは健康的といえるでしょう。

 

米国では「和食=健康的」というイメージが根強いことから、Mochiについてもそう考えられているようです。グルテンフリーやコレステロールフリーを歓迎する米国人は多いため、これらを武器にMochiを使った新たな食べ物が今後も登場するかもしれません。

 

執筆・撮影/福田マダール 有希子

 

どうしても盗み食いしたくなったら…。米ピザ屋のシェフが禁断の方法を公開

米国のピザ屋で働くあるシェフが、TikTokに「客にバレずにピザを盗み食いする方法」を紹介。狡猾なテクニックに「頭がいい!」という声が寄せられると同時に、批判を集めています。

↑食べる前にピザをよく見たほうがいいかも

 

390万回以上も再生されているのは、ピザ屋で働くジェイ・ライアンさんが投稿した動画。オーブンからピザを取り出した彼は、デリバリー用の箱に詰めるため、ピザカッターでピザをカットしていきます。

 

このときの方法がポイント。通常でしたらピザの中央を切って、2つの半円状に分けるところ、ライアンさんは中央をカットせずに、あえて少しずらした部分に切り目を2つ平行に入れていきます。こうすることで、2つの半円状のピザと、細長い帯状のピザができるわけ。そして、2つの半円状のピザを組み合わせて箱に詰めると、そのままピザを8等分にカットして完成。手元には帯状のピザが残るのです。

 

ライアンさんは帯状のピザをカメラに見せて「ディナー」と紹介して、この動画は終わります。どうやら彼は、この方法で客のピザの一部をカットして、自分の食事として食べているようなのです。

 

確かに、ピザは本来のサイズよりひとまわり小さな円になったものの、きれいに箱に入って届けられたら、まさか盗み食いされたなんて気づかなさそう……。

↑誰のディナー?

 

この動画に対して、「天才!」「真ん中はベストな部分」といったコメントもあれば、「これからはカット無しで注文する」「素直なピザ職人を探さないと」というまともなコメントも。一方で、「頭いい! でもノー!」「警察に電話した」というように、怒った人もいるようです。

 

これまでにも世界では、今回と同じようにピザを盗み食いしている例や、ピザの配達員がトッピングをこっそりつまみ食いしたことも起きているよう。注文している側からしたら、こんな悪知恵はたまったものではないですね……。

@pizzajayryan

♬ how would they know bad girls club – Sara Speax

 

【主な参考記事】

New York Post. Pizza chef reveals sneaky hack for ‘stealing’ customers’ slices without them realizing. November 15 2023

南米の砂漠で女性が愕然…。目に飛び込んできた異様な光景とは?

太陽の影で茶色の濃淡が生まれる、美しく幻想的な砂漠の景色。海外のある女性インフルエンサーが、チリの砂漠を訪れました。しかし、そこで信じられない光景が目に飛び込んできたのです。

↑タラパカ砂漠に異様な光景が…

 

ソフィア・フィオレラさんは、友人と一緒にチリの都市アルト・オスピシオから約15分の場所にあるタラパカ砂漠を訪れました。彼女は、砂漠でスノーボードを楽しむ“サンドボード”の動画をInstagramでたびたび紹介しており、ここでもそんなアクティビティを楽しむ予定だったのでしょう。

 

しかし、彼女が目撃したのは、美しい砂漠の景色ではなく、捨てられた大量の服。しかも一部の場所だけではなく、クルマを走らせると服が捨てられたエリアが延々と続いているのです。

↑大量に捨てられている服や靴

 

クルマを降りて、捨てられている物を拾い上げてみると、ジャケット、NIKEのシューズ、バスタオル、パンツなど、どれもまだ着られそうなものばかり。その中にはスパイダーマンのコスチュームもありました。着古したり破損したりした服というより、不要になって捨てられてしまった物ばかりのようです。おそらく、販売には適さなくなった物を企業などが適切に処分せずに、このような場所に放棄していったのでしょう。

 

ソフィアさんは「世界のごみ捨て場。これが、市内からわずか15分のタラパカ砂漠の悲しい現実です」とコメント。

 

不要な服には捨てるのではなく寄付するという選択肢もあるはず。私たちも世界で起きているこんな悲しい現実を知り、なんらかの対策を考えていかなければならないのかもしれません。

@sofiamangini_Lo subo de nuevoooo!!! Vertedero de ropa en alto hospocio, que esta pasando aqui?♬ Suspense, horror, piano and music box – takaya

 

【主な参考記事】

Need To Know. Huge ‘graveyard’ of clothes found in middle of desert. November 15 2023

ニューヨーク発の貨物機に緊急事態! コンテナから脱走したのは…

先日、米・ニューヨークの管制官がキャッチしたのは、飛行中のパイロットの叫び声。

↑私も迷惑

 

「馬がコンテナから抜け出した!」

 

このパイロットは、飛行機で輸送中の馬がコンテナから逃げ出してしまう緊急事態に見舞われたのです。

 

11月9日、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港を飛び立ち、ベルギーに向かったエア・アトランタ・アイスランドの飛行機。ボストン上空に差しかかったあたりで、輸送中だった馬がコンテナから抜け出してしまいました。

 

そのまま飛行するには問題なかったとのことですが、飛行中に馬を確保するのは難しいことから、できるだけ早くニューヨークまで戻る必要があったそう。

 

このときパイロットが管制官に連絡した音声記録には、慌てたパイロットの声が残っているそう。「私たちは、生きた動物、馬を乗せている貨物機です。馬がコンテナから抜け出したんです!」と、パイロットは叫んで伝えたのです。

 

燃料を多く積んだままでは重量の問題から安全に着陸できないため、結局この飛行機はおよそ20トンの燃料を機外に排出して、ニューヨークの空港に戻ったそう。その後の詳細は明らかにされていませんが、飛行機は再びニューヨークを飛び立ち、長いフライトの末、今度はベルギーに無事到着したそうです。

 

馬にとっては大きなストレスになっているかもしれない、飛行機での輸送。こんなハプニングは、馬にとっても一大事だったに違いありません。

 

【主な参考記事】

New York Post. Horse forces plane to make emergency landing after breaking free in cargo hold. November 14 2023

並外れたものばかり?「禁じられた作品」を展示する美術館がバルセロナに誕生

これまで世界で生まれた芸術作品の中には、政治的な意味合いが含まれて抗議を受けた物、検問に引っかかって展示が中止された物などがあります。そんな“いわくつきの作品”ばかりを集めた美術館が、スペインのバルセロナに誕生しました。

↑マクジーザス(画像提供/Euronews Culture/YouTube)

 

美術館の名前は、「Museu de l’Art Prohibit」。日本語では「禁じられたアートの美術館」と訳します。その名の通り、収集されているのは、世界中で非難を受けたり抗議を受けたりしてタブーとなった42の作品。

 

例えば、マクドナルドのマスコットキャラクター、ドナルド・マクドナルドが十字架に架けられた『マクジーザス』。元イラク大統領のサダム・フセインにそっくりな人形をホルマリン漬けにした『サメ』。また、「あいちトリエンナーレ2019」で展示され、慰安婦を象徴することから猛反発を引き起こした『平和の少女像』も42の作品の中に含まれています。

 

このような訳ありの作品は、見る人をギョッとさせたり深く考えさせたりするものの、この美術館の存在自体にも賛否両論の声が集まっているようです。

 

この美術館を開いたのは、これらの禁止された作品200点のコレクションを所有しているというカタルーニャの実業家、タチョ・ベネト氏。「ここには(検問アートの)居場所がある」と、同氏はこれらの作品を展示する正当性を主張しています。同美術館を訪れた人の中には「驚いた。並外れたものばかりで、本当に興味深い」「通常なら見られないものを見られることは、良いことだと思う」などと、この美術館や作品について評価している人も少なくないようです。

 

その一方、例えば、写真家のアンドレス・セラーノが自らの尿で容器を満たし、その中に十字架を入れた作品は、フランスで展示された際、何者かに作品が破壊され、米国で展示された際にも大騒動を巻き起こしました。平和の少女像も日韓問題にかかわるだけあって、また物議を醸すかもしれません。

 

なんらかの騒動や抗議を引き起こしてきた作品が再び美術館の中に並ぶことで、どのような結果を招くことになるのか? この美術館に世界が注目しています。

 

【主な参考記事】

France24. ‘Extraordinary’ museum of censored art opens in Spain. October 28 2023

Hindustan Times. Spain’s museum of forbidden art opens, showcasing previously censored works. October 28 2023

米で「インスタントラーメン専門店」が大好評! 激安で食べられる秘密は?

お湯を沸かしたら数分後に食べられるインスタントラーメン。日本はもちろん、中国、インドネシア、ベトナムなど、アジアを中心に広く食べられています。そんな文化を取り入れたのが、米・ニューヨークにある「インスタント・ヌードル・ファクトリー」。好評のため、間もなく2号店をオープンするそうです。

↑話題のセルフサービス即席ラーメン店(画像提供/Picture Perfect Luis/YouTube)

 

インスタント・ヌードル・ファクトリーが提供するのは、名前の通り、インスタントラーメンのみ。スクリーンで好きなラーメンを選ぶと、袋を開けただけのインスタント麺が紙製のラーメンどんぶりに入れられて出てきます。店内には、どんぶりの上からお湯を注ぐことができるIH調理器があるので、客はそれを使って自分でラーメンを調理します。

 

同店で扱っているインスタントラーメンは115種類。店内の壁にはインスタントラーメンのパッケージがずらりと展示されていて、世界各国から集められたことが分かります。「出前一丁」「サッポロ一番」「カップヌードル」など、日本でもおなじみの物もちらほら。

 

セルフサービスで徹底的にシンプルなオペレーションになっているためか、価格は良心的。インスタントラーメンの価格は2.4ドル(約360円※)から、高いもので6.5ドル(約980円)。ねぎやコーンなどのトッピングを無料で3つまで選ぶことが可能。追加料金を払えば、エビシュウマイ(2.5ドル)、パルメザンチーズ(1ドル)、豆腐(3ドル)なども添えることができます。

※1ドル=約151円で換算(2023年11月16日現在)

 

シンプルなインスタントラーメンなら、5ドル以内で食べられて、店にはウェイターもいないからチップも不要。物価の高いニューヨークで、これだけのプチプラで食事できるというのは驚きかもしれません。

 

そんな破格の軽食スポットとして人気を呼んだためか、11月下旬には同じニューヨーク内に2店舗目をオープンする予定だそう。

 

「スーパーで安く購入できるインスタントラーメンを、なぜ自分で調理して外食するのか?」と、SNS上で起きている疑問に対して、オーナー夫婦は「コーヒー豆とミルクを自分で買ったほうが安いけれど、カフェでラテを買うのと同じ」と話しています。

 

インフレで物価上昇が続く米国では、こんな激安ラーメンスポットが静かな人気を集めていくのかもしれません。

 

【主な参考記事】

New York Post. NYC restaurant serves instant ramen — that you have to cook yourself. November 14 2023

体内に52個もチップを埋め込む女性がギネス記録に。思わぬ代償も…

皮膚の下に埋め込むチップ。例えば、決済用のチップを手に埋め込めば、機械に手をかざすだけで、決済が済みます。そんなチップを体内に52個も埋め込んだ女性が、ギネス世界記録に認定されました。記録のタイトルは「技術的インプラントを最も多く埋め込んだ女性」。まさにサイボーグです。

↑テクノロジーで人間を超えた…?(画像提供/Guinness World Records)

 

カナダ生まれで、現在は米カリフォルニアに暮らすアナスタシア・シンさん(48歳)。彼女は自身の身体に合計52個ものチップを埋め込みました。全チップの機能のリストを作り、チップが埋め込まれていることをレントゲン写真で証明。先日、ギネスに認定されたのです。

 

シンさんが埋め込んだ52個のチップには、例えば次のようなものがあります。

 

・玄関の鍵を開けるためのチップ
・PCの電源を入れるチップ
・登録先に電話するチップ
・金属製の物質を見つけ出すチップ

 

52個のチップのうち半分以上はマイクロチップですが、最も大きなものでは幅6.35cm、厚さ1.27cmのものもあるとか。

 

シンさんがチップに目覚めたのは、娘から「コンピューターのロックを解除するのに、マイクロチップを埋め込められる?」と、尋ねられたことがきっかけでした。「それなら、安全性を確認するために、私がやったほうがいい」と、自身の身体に埋め込むことにしたのです。それ以来、チップでさまざまなことができる生活にすっかり魅了されていったようです。

 

ただ、これだけの数のチップを埋め込んでいることで、デメリットも生まれているそうです。それは、MRI検査を受けられず、埋め込んだチップにはメンテナンスが必要だということ。「病気にかかってMRI検査が必要になったら、チップを全て取り除く」と、シンさんは話しています。

 

ちなみに、磁気を帯びたチップのおかけで、シンさんは左手に“第六感”を持つようになりました。例えば、壁の後ろにある電線を見つけて、変圧器などで電流が流れているかどうかを感じることができるそう。そんな意味では、サイボーグになったら気を感じやすくなるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Mirror. Woman named ‘world’s ultimate cyborg’ after having 52 metal chips implanted into body. November 9 2023

Guinness World Records. Woman inserts technological implants into her body to become human cyborg. November 8 2023

飛行機の座席にある「秘密のボタン」を知ってる? 人生が変わるらしい…

あまり知られていないけれど、知っていると便利なボタン。飛行機の座席には、そんな秘密のボタンがあるのを知っていますか? ヴァージン・オーストラリア航空の客室乗務員が明かしたその動画は12万回近く再生され、多くの反響を呼んでいます。

↑秘密のボタンを大公開

 

秘密のボタンがあるのは、通路側の座席の通路側にあるひじ掛けの裏。ひじ掛けを上げ下げするときの起点となる“ヒンジ”のあたり。そのボタンを押すと、ひじ掛けが上がるのです。

 

座席と座席の間にあるひじ掛けには前方にボタンがついていて、自由に上げ下げできることは、よく知られていますよね。でも、通路側のひじ掛けは固定されていて動かないと思っている方が多いでしょう。

↑ここにあった!

 

ただ、この通路側のひじ掛けがあるせいで、立ち上がって歩き出そうとしたときに、バッグの紐などが引っ掛かりやすいもの。そんなときは、このボタンを押してひじ掛けを上げておけば、大丈夫。立ち上がったり座ったりするときにも動きやすくなるのです。障がいを持つ方や、けがをして自由に身動きがとりにくい方にとっても、きっと便利でしょう。

 

このボタンを紹介する動画は、瞬く間に広がり、「もっと多くの人が見るべき」「人生が変わった!」などと多くの反響を呼んでいます。

 

航空会社や機体の種類によっては同じようなボタンがないかもしれませんが、次のフライトのときは、ぜひ試してみてはいかが?

@virginaustralia

Like a pro💅 #lifehack #airline #airport #fyp

♬ Ultimate life hacks – Kelly – The Life Bath

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Flight attendant reveals secret button that’s hidden on plane seats – and why pressing it could make your plane journey more comfortable. November 6 2023

珍しい米の「2ドル札」、その価値がとんでもないほど上昇!

今日の米国ではあまり流通していない2ドル札。日本円でわずか300円ほどに相当する紙幣ですが、いまではその価値が5000ドル(約75万円※)近くもあるというのです。

※1ドル=約151円で換算(2023年11月10日現在)

↑2ドル札は持ってる?

 

米財務省は1900年代前半に2ドル札を普及させようと、1917年までほぼ毎年発行されてきました。しかし、現金で使いにくい金額だったためか、あまり広まらなかったそう。そのため、政府はしばらく2ドル札の新規発行を行っていませんでした。その結果、現在の米国では、2ドル札はまったく使われていないわけではないものの、なかなかお目にかかることのない存在になっています。

 

2017年に流通した2ドル札は12億枚で、2022年は15億枚。米国全体で流通する貨幣の総額が541億ドル(2022年)とされているので、それと比べると2ドル札の流通量はごく一部であることが分かります。

 

そんな2ドル札の価値がぐんぐん上がっていると報じられています。例えば、2003年に発行された2ドル札は最近のオークションで2400ドルで落札され、その後4000ドルで転売されました。紙幣のオークション会社では、現在は6000ドル近くでも転売できる可能性があると推測しています。

 

また、ジョージ・ワシントンが描かれた現在の1ドル札が登場した1869年は、コレクターの間で「レインボー紙幣」と呼ばれており、同年の2ドル札は3000ドル以上で取り引きされていて、eBayに7999ドルで出品されているものもあるのだとか。

 

日本でも2000年に発行が開始した2000円札は、すっかり見かけなくなっています。2000円札は米国の2ドル札と同じように、将来何倍もの価値をもたらすことになるかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

CBS News. Have a $2 bill lying around? It could be worth thousands. November 7 2023

防犯カメラに黒い影、玄関にあったウーバーイーツの料理が消えた…

ウーバーイーツで配達してもらった料理を食べようと思ったら、何者かに持ち去られていた。そんなハプニングが、米・フロリダ州のある一家で起きました。防犯カメラに映っていた黒い大きな影とは……?

↑誰だ?

 

先日、ウーバーイーツを利用したのは、フロリダ州に暮らすグティエレス一家。タコベルの食事を注文して配達完了の知らせが来たので、数分後に娘と一緒に玄関を開けると、そこには何もなかったのです。

 

玄関の防犯カメラを確認すると、確かにウーバーイーツのドライバーが玄関のすぐ外にタコベルの袋を置き、確認のためにスマホで写真を撮っていることが確認できます。しかし、すぐその後に玄関に現れたのは、大きな黒いクマ。クマは急ぐことなく悠々と玄関に向かうと、迷うことなくそこに置かれたタコベルの袋をくわえ、立ち去っていったのです。

↑いただきま〜す

 

この犯人に、「驚くことはなかった」と話しているグティエレスさん。この地域では、クマがよく出没しており、そのため、クマと鉢合わせないように家を出る前には防犯カメラをチェックする家庭が多いのだとか。

 

おまけに、このクマはタコベルの食事を食べた後に再び玄関まで現れ、持ち去るのを忘れたソーダを持って行ったのだそうです。

 

グティエレスさんは、今回のウーバーイーツにかかった45ドル(約6800円※)を返金してもらえたそうで、今後はウーバーイーツを利用しても、玄関に置いてもらうのはやめるとのことです。

※1ドル=約151円で換算(2023年11月10日現在)

 

【主な参考記事】

USA Today. Not your average porch pirate: Watch the moment a bear steals a family’s Uber Eats order. November 7 2023

「省エネ家電に買い替え」、家計の負担はどれくらい? 米の消費者団体が怒りの声

脱炭素社会を目指して、世界各国が省エネルギー政策を打ち出しています。その中には省エネ家電への買い替えの促進があり、日本の環境省も古い家電を使い続けるのはもったいないと訴えています。ありがたいことに、買い替えによって電気代をどれくらい節約できるのかを伝えてくれているのですが、消費者にとってはもう一つ肝心な問題があります。買い替えにはいくらかかるのか?

↑地球の前に我が家が潰れてしまう!

 

最近、その点を明らかにしたのが、米国のある消費者団体です。同国ではバイデン政権が気候変動対策に注力しており、米国民に家電製品をエコなものに「アップグレード」するように促しています。

 

では、同政権がつくった家電を巡る一連の規制は、家計の支出にどれほど影響を与えるのか? 米消費者保護団体の「The Alliance For Consumers(AFC)」が分析を行い、10月下旬にその結果をX(旧ツイッター)に公開しました(以下)。この投稿は大反響を呼びましたが、ずばり買い替え費用が家計をかなり圧迫するとAFCは指摘しています。

「バイデンのドリームハウス」と名付けられたこの調査結果は、バイデン政権の規制を「アメリカンドリームをもっと高くするだけだ」と批判しています。このドリームハウスを見学させてもらうと、具体的な出費の増加が分かります。一部を抜粋しましょう。

 

・給湯器:2800ドル増
・食洗機:225ドル増
・ガスレンジ:800〜3250ドル増
・エアコン:1100ドル増
・洗濯機:200ドル増

 

一家庭において家電の費用は合わせて9166ドル(約140万円※)も高くなります。
※1ドル=約151円で換算(2023年11月9日現在)

 

新しい家電で省エネ性能が増しているからといって、古い家電より効果が弱いことはよくあるともAFCは指摘。そうだとすれば、バイデン政権の規制はこのように解釈できるそうです。

 

もっとたくさんお金を払え。メリットは少ないが、心配することはない。君たちのために私たちが気候変動の面倒を見てあげよう(そもそも君たちがエコな選択をするとは信用していない)。だから気候変動は我々に任せろ。その費用だけ払ってくれ。

 

「バイデン政権はただ規制をいじっているだけではなく、実際には既に市場に出回っている家電製品の発売を止めるようなことをしている。気候変動の影響を受けてこのような判断が下されているが、私たちの生活を変えてやるという思惑もある」とAFCのエグゼクティブディレクターは述べています。自由を大切にする米国人にとって政府は大きくなり過ぎているのかもしれません。

 

省エネ家電への買い替えは結構ですが、地球の前に生活が破綻してしまわないように、一般家庭は家計をきちんと管理しておくべきかもしれません。

 

【出典】

FOX. Consumer group exposes costs of Biden admin’s war on home appliances. October 30 2023

ニューヨークのマンホールから謎の緑の液体が…。地下で何があった?

道路のマンホールから不気味すぎる鮮やかな緑色の液体があふれ、側溝にたまっている……。映画『ゴーストバスターズ』に出てくる緑色のモンスターを彷彿させるこの映像は、先日ニューヨークで実際に撮影されました。この正体は一体……?

↑何だこれ?(画像提供/INDEPENDENT/YouTube)

 

雨が降ったのか、側溝には小さな水たまりができています。でも、そこで自然界では存在しないような蛍光のグリーンの液体が混ざり、異様な雰囲気を放っているのです。

 

これは先日、ニューヨークのワンワールドトレードセンター近くの道路で見つかったもの。緑色の液体は道路のマンホールからあふれ出てきているようなのです。

 

ぎょっとするこの小さなハプニングは、地元はもちろん世界のニュースで報じられることになったのですが、緑色の正体は結局明らかにはなりませんでした。

 

しかし、配管工が水漏れを検出するときに使う蛍光の緑色の塗料が原因だろうと言われています。配管や下水工事では、水漏れ箇所を検出するために、わかりやすい緑色の塗料を使っているのだとか。今回道路に出てきたものも、どこかの配管で使われた塗料入りの水があふれでたものと見られます。

 

ちなみに、配管工事で使われる緑色の塗料は無害とのこと。一瞬驚くような緑色ですが、特に大きな問題があったというわけではなさそうで、きっと近くの人も一安心したのではないでしょうか。

 

【主な参考記事】

Independent. Bubbling green sludge leaks from New York City manhole cover in bizarre footage. November 3 2023

必見!「まん丸の虹」を英警察が激写

私たちがふだん目にしている虹は、ごく一部だけ。その全景は半円ではなく、円です。そんな虹を見たことがある人はきっと少ないでしょう。しかし最近、円を描いたレアな虹を英国の警察がカメラに収めてくれました。

↑こんな虹は見たことがない!(画像提供/NPAS South West & Wales Region/X)

 

英国の南西・ウェールズ地区の国家警察航空局は、警察のヘリコプターから撮ったという一枚の写真をXに投稿しました。それは、7色の虹が丸く円を描いている様子。パッと見ただけでは、何の写真かわからないかもしれませんが、確かに円の縁は私たちがよく知っている虹のように、7色に輝いており、それがきれいな円を描いていることが分かります。

 

そう、虹は半円でもなく、きれいな円を描いているものなのです。虹はそもそも、空気中に水滴があるとき、太陽とは反対側に現れます。ほとんどの場合、地平線によって視界が遮られるため、地上から見るときは虹の一部しか見えないのです。でも、今回のようにヘリコプターなどで上空にいると、こんな風に完全なまるい円の虹を見ることもあるのだそう。

 

とはいえ、めったに出会えない「まん丸の虹」。この写真の投稿には「常識ではありえないことだ!!」と驚きのコメントが寄せられています。

 

パソコンやスマホの画面越しですが、こんなレアな虹を見れたあなたも、きっと幸運な世界の一人。今日はラッキーなことが訪れるかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

News.com.au. Rare photo of full circle rainbow captured from police helicopter. November 8 2023

キッチンを広く使いたい? シンクの上にヒントがあった!

最近、欧米のメディアでは「小さいキッチン」に関する記事をよく目にします。「狭いキッチンをいかに使うべきか」悩んでいる人が少なくなさそう。どんなアイデアが生まれているのでしょうか?

↑シンクの上に注目

 

調べていると、驚くような発想を見つけました。

 

それは、キッチンのシンクに蓋をして調理スペースを広げること。

↑シンクが調理台に!(画像提供/Livingetc)

 

「これは思い付かなかった!」という人は少なくないのではないでしょうか? 一般的に考えたら、日本の住宅でシンクを活用する場合、その横に設置する水切りトレーが思い浮かぶでしょう。確かにこれで調理台は拡張されているかもしれませんが、活用しているのはシンクの一部分だけ。「キッチンシンク用目隠しフタ」もありますが、シンク全体に蓋をして調理スペースを拡大するために設計された物ではなさそうです。

 

シンクを完全に蓋で塞ぐという発想が、どうして私たちにあまりなかったのか? ついつい考えてしまいますが、それにはそれで不便なこともあります。水で食べ物を洗えなかったり、汚れた調理道具や食器の置き場所に困ったり……。

 

でも、今回のアイデアを見ると、いつもシンクをオープンにしておく必要もないことが分かります。料理をたくさんしなければならないときや親子で料理をするときには、広い調理スペースが必要。そんな場合にはシンクの上のスペースを少しだけ拡張するなんていわず、もっと大胆に考えて、シンク全体に蓋をして調理台に変えちゃうのもアリでしょう。

 

料理の状況に応じてシンクの使い方を変えてみると、キッチンが広く見えるようになるかもしれません。

 

【出典】

Livingetc. How do I make the most of small kitchen countertops? Experts reveal 4 clever tips to maximize space. November 5 2023

 

「英国一孤独な羊」が見つかる。崖の下で2年間も…

本来なら群れをつくり、仲間たちと一緒に行動する羊。それなのに2年もの間、1匹だけで暮らす羊が英国で見つかりました。「英国一孤独な羊」は、どうして1匹だけで生活するようになったのでしょうか?

↑誰か助けて

 

英国在住のターナーさんは2021年、スコットランドのハイランド地方を旅行で訪れました。バリントアという小さな町から、海岸沿いをカヌーで進んでいたところ、1匹の羊を見つけたのです。

 

そこは険しい崖が続き、人間はもちろんのこと、動物も限られたものしか生息できそうにない場所。このときターナーさんは、「この羊は崖を登って仲間たちのもとに戻るのだろう」と考えていたそうです。

 

しかし、それから2年後に彼女が再び同じ場所を訪れカヌーに出ると、驚くことにその羊はまだ1匹だけでいたのです。羊はターナーさんたちの存在に気づくと、近くの岩場まで駆け寄って鳴き声をあげ、カヌーが進むと、岩から岩へ飛び移り、追いかけるように鳴いていたそうです。

 

おそらく、この羊は崖の上に仲間と一緒に来た際、誤ってそこから転落してしまったのでしょう。そして孤独なまま、少なくとも2年はここで生き続けているようなのです。

 

ターナーさんによると、2年前に見かけたときに比べて羊の毛が伸び、そのせいか、身体全体が大きく見えたそうです。

 

取り残されてしまった羊について、「心が引き裂かれる思い」と話したターナーさん。この羊を救出するために、彼女はドローンを飛ばして、協力してくれる人を呼びかけているそうです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Is this the loneliest sheep in Britain? Drones are sent in to check on animal left stranded on a cliffside beach in the Scottish Highlands for TWO years. October 26 2023

米造幣局から「硬貨1トン」が盗まれていた! 被害額は…

紙幣や硬貨を製造する造幣局。「お金を盗むなら、そこを狙うのが手っ取り早い」と思ったのかは分かりませんが、ある窃盗グループが米国の造幣局から出発したクルマを襲い、中に積んでいた硬貨を奪う事件が4月に起きていました。最近この詳細が明らかになり、強盗犯は1トンもの硬貨を盗み出していたのです。

↑事件現場に散乱した大量の硬貨(画像提供/6abc Philadelphia/YouTube)

 

事件のあらましを説明しましょう。硬貨を積んだトレーラーがフィラデルフィアにある造幣局からマイアミに向かいました。ドライバーは夜、仮眠をとるために駐車場にトレーラーを止めていたところ、6人組の強盗犯が襲撃。ドライバーを引きずり下ろし、トレーラーをボルトカッターで開け、中にあった硬貨を小さな袋に詰め込み、待機していた別のトラックに運び出したのです。

 

トレーラーに積まれていた硬貨は10セント硬貨で、重さは約6トン。全部で75万ドル(約1億1300万円※)にも相当します。強盗犯は、ここから約100万枚の硬貨を奪ったと見られていましたが、実際は200万枚以上、23万4500ドル(約3500万円)相当の硬貨を盗み出していたのです。

※1ドル=約150円で換算(2023年11月2日現在)

 

その重さはおよそ1トン。トレーラーの周囲には、運び出す際に落ちた大量の硬貨が散乱する事態になりました。

 

強盗犯は奪った硬貨の一部を地元の銀行などに持ち込んで、紙幣に交換したと見られていますが、結局逮捕。彼らは硬貨以外にも、カニ、エビ、肉、ビール、酒、冷蔵庫など、あらゆる物品を盗んできた窃盗グループだったことも明らかとなったのです。

 

大量の硬貨を強引に奪ったものの、ド派手な強盗劇で世間の注目を集めてしまい、それが逮捕されるきっかけになったのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Wgau. Tons of change: New details released in theft of 2 million dimes. October 25 2023

The Philadelphia Inquirer. Philly men charged with stealing more than $200,000 … in dimes. October 21 2023

「究極のカルチャーショック!」米国人がシンガポールで驚いたこととは?

すりや置き引きが当たり前に起こる国の人からすれば、高価なものが誰からも奪われずに置いてある光景は、驚異に映るのかもしれません。シンガポールを旅行したある米国人が、「シンガポールでの究極のカルチャーショックだった」と表現して、SNSで話題となったのは、高級自転車が路上に立てかけられているシーンでした。

↑安全性で米国のはるか先を行くシンガポール

 

ニック・ウィッカ―さんが自身のXに投稿したのは、シンガポールの道端での写真。テイクアウト専門店のカウンターの近くに、2台の自転車が置かれています。これは、LVMH傘下のイタリアの自転車ブランド「ピナレロ」のドグマF12。1台1万5000ドル(約225万円※)もするのだそうです。

※1ドル=約150円で換算(2023年11月2日現在)

 

この自転車の所有者は、このテイクアウト店で注文して近くで食事をとっているのかもしれませんが、米国ではすぐに誰かに目をつけられて、自転車を奪われそうなもの。そんなことから、ニックさんは米国とシンガポールの治安の違いを目の当たりにしたのでしょう。

 

この投稿の閲覧数は111万回以上になり、5400以上のいいねがつき、大きな反響を呼んでいるのです。「米国人を驚かせる、“先進国”でよくあることだ」「どこでもこれがスタンダードであるべき」「私たちの国でも同じことができるはず」などのコメントが寄せられ、人々の社会的なマナーや秩序の良さに改めて感嘆した人が多かったようです。

 

ザ・エコノミスト・インテリジェンス・ユニットによる「世界の都市安全性指数2021」によると、シンガポールの安全性指数は、1位のコペンハーゲン、2位のトロントに次いで、世界第3位。特に犯罪率でのスコアは、東京と大阪に次いでシンガポールが高かったと評価されています。つまり、シンガポールは日本と同様に、安全性が高い都市のようなのです。

 

治安がよく、安全な場所は、旅行者にとってもメリットが大きいもの。そんな面でもシンガポールは魅力的な都市の1つといえそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. American tourist shocked to see $15,000 bike left safe, unattended on Singapore street. October 31 2023

The Economist Intelligence Unit. Safe Cities Index 2021

米で「ビッグマック」がとんでもない価格になってしまった…

パンデミックの頃から始まった物価上昇。「収入は上がらないのに、物価ばかりが上がる」と嘆いている人が日本でも多いでしょう。しかし、そんなインフレは米国でもっと激しく、最近ではマクドナルドのビッグマックセットが2700円になる店もあることが分かりました。

↑気軽に食べられない

 

米マクドナルドでは先日、第3四半期の収益が66億9000万ドル(1兆円以上※)で、前年比から14%増加したと発表しました。この増益の原因は、戦略的なメニューの値上げだといいます。

※1ドル=約151円で換算(2023年11月1日現在)

 

メニューの価格は店舗によって異なりますが、例えば、コネチカット州のダリエンという町にある店では、ビッグマックにフライドポテトMサイズ、ソフトドリンクMサイズがついたセットメニューは、18ドルとのこと。これは、日本円で2700円ほど。ファストフード店とは到底思えない金額です(なお、日本でビッグマックのバリューセットの価格は750円〜)。

 

これだけの物価上昇の理由は、材料費やエネルギー価格の上昇、さらに人件費の上昇でしょう。実際、カリフォルニア州では、最低賃金をこれまでの時給16.21ドル(約2500円)から時給20ドル(約3000円)に引き上げる法案が決まったばかり。これを受けて、カリフォルニア州にあるマクドナルドのほか、チポトレというファストフード店は、値上げを発表しています。

 

あらゆるものの値段が上がりまくる米国。さすがに、マクドナルドでビッグマックのセットが20ドル近くするのなら、「気軽にマクドナルドに行こう」という気にすらならない現地人も増えてきそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. McDonald’s revenue soars as it hikes menu prices: ‘$18 Big Macs’. October 30 2023

New York Post. McDonald’s, Chipotle hiking menu prices after California raises fast-food minimum wage. October 31 2023

どうしてネパールの道路はジャングルに囲まれているのか?

ネパールの田舎を旅すると、道路のすぐ横がジャングルで驚くかもしれません。場所によっては国立公園の中を道路が通っていますが、ネパールの人たちにとってジャングルは生活と切っても切り離せない身近で大切な存在。ジャングルと融合したネパールの暮らしをお届けします。

↑道路の脇はジャングルへの入り口

 

恵みの宝庫

ネパールの道路でよく見かけるのは、ヤギや牛、水牛の群れ。長距離バスや自動車、バイクの通行が妨げられるのも日常茶飯事です。放牧者が動物たちを引き連れ、道路からジャングルの中に入っていきますが、ジャングルの中で草や葉っぱを食べさせるのが目的です。

 

それ以外にも手ぶらで、もしくは袋や道具を手にして、ジャングルの中に入っていく人がたくさんいます。そして、ジャングルから出てくる時には、もれなくたくさんの荷物を持っているのです。

 

定番の収穫は薪です。女性たちは頭の上に何本もの薪を乗せて、バランスを取りながら歩いています。今でもネパールの田舎では土で塗り固めたかまどで調理をするので、薪はその燃料となります。

↑家畜を連れてジャングルへ

 

家畜の餌となる葉っぱはジャングルの木に登って切り落とし、人間が見えなくなるほど大量に背負って出てきます。袋にどっさり入っているのは、青菜のように調理して食べる葉っぱや、木の実、いろいろな種類のきのこなど。ジャングルはおいしいものの宝庫でもあります。

 

雨期には特にきのこが大人気。その日に食べる分だけでなく、乾燥させて日持ちさせたり、ジャングルに取りに行けない人に売ったりと、貴重な食料であり収入源です。

 

また、何人かの女性たちが誘い合って採りに行くのが、宴会などで使うお皿を作るための葉っぱや、ほうきの材料になる植物、家を塗るための土などです。このように、ジャングルの恵みは生活に欠かせないものなのです。

 

均衡を保つ難しさ

↑取りすぎ?

 

ところが、最近のネパールは不便な山から交通の便のよい平野地方に引っ越してくる人が多く、平野地方のジャングルに人がどんどん集中するようになりました。そのため、この貴重なジャングルの恵みも乱獲の危機にあります。

 

特に薪は無謀な森林伐採にもつながりかねません。そこで、ジャングルを守るための組織やルールがつくられ、薪を採りに行ってよい日を決めたり、薪や家畜の餌となる葉っぱを採集するための料金を徴収したりしています。ジャングルの管理人にルール違反が見つかると、罰金が科されます。

 

ジャングルとの距離が近く、その恵みが生活に不可欠なネパールでさえもジャングルを守ることは簡単でなく、このような取り組みがなされているのです。

 

現地の人にとっては不便で面倒ですが、将来にわたりその恵みを受け続けるには欠かせない手段といえるでしょう。ジャングルがもたらしてくれる豊かさと、人と共存していく難しさについて、改めて考えさせられます。

 

執筆・撮影/Yui.N

2024年、北米で「自宅のキッチン」にちょっと意外な変化が起きる!

景気が悪いせいで、最近の英国では家がだんだん狭くなっているといわれています。でも、北米ではそんなトレンドと異なる動きが起きているようです。

↑こんなキッチンで料理がしたい

 

最近、米国の食べ物サイト・Delishが2024年のキッチンのトレンドについて記事を掲載しました。同媒体は北米のインテリアデザイナーに取材したり、業界団体のナショナル・キッチン・バス・アソシエーションの資料を調べたりして、10個以上のトレンドを見つけていますが、北米の家ではキッチンが拡大しているように見えます。

 

どういうことでしょうか? わかりやすい例を4つ挙げます。

 

1: 裏庭と一体化したキッチン

レストランやバーのように、裏庭やベランダとつながったキッチン空間が人気。大きな窓が付いたドアを開け放つことで、外の空間をキッチンの内側に持ってくるというデザインが面白いです。

 

2: 寝室に侵出するコーヒーマシン

コーヒーマシンを寝室に置こうというアイデア。ホテルのような空間を演出してくれるそうです。小さい子どもと親が一緒に寝ている家庭では少し先の話かもしれませんが、(大人用の)寝室のベッドの横にコーヒーメーカーを置けば、モーニングコーヒーをゆっくり、静かに楽しめるようになるそうです。こんな考え方を含め、コーヒーやお酒といった飲み物を入れるための専用ステーションを設置する需要が拡大しているようです。

 

3: セカンド冷蔵庫がいっぱい

冷蔵庫は必ずしもキッチンだけにあるものではないようです。北米の家では、日本でいうセカンド冷蔵庫として「引き出し式冷蔵庫(drawer refrigerator)」が、子どもの遊び部屋やトレーニング室、書斎などでどんどん設置されているそう。コロナ禍後でホームバーの人気が復活したことも、セカンド冷蔵庫の需要を押し上げているようです。

 

4: 巨大化するアイランドキッチン

いま北米ではアイランドキッチンが熱いようです。小さめのアイランドキッチンを2台設置する人もいれば、その反対に、横長のものを1台提案するデザイナーもいるそう。いずれにしても、アイランドキッチンはどんどん大きくなっており、食卓テーブルに取って代わっているようです。

 

このように、北米の家ではキッチンの空間が拡大しているようです。なぜでしょうか? 自炊が定着したからでしょう。

 

コロナ禍において自宅で料理をする人が世界各国で増えました。2021年に行われたある調査によれば、米国ではコロナ禍が終わっても自炊を続ける人が7割以上もいたそう。家計が楽になったり、健康的な食事ができたり、趣味として料理を楽しむようになったり、さまざま理由が挙げられています。自宅でキッチンが拡大していることは、この自炊トレンドが続いているからと考えられます。

 

日本の一般的な家のキッチンは北米のように広くないかもしれませんが、キッチンを庭とつなげてみたり寝室とミックスさせてみたり、頭の中で思いつくままにアレンジしてみると、ホームクッキングがもっと楽しくなるかもしれませんね。

 

【出典】
Delish. The 12 Kitchen Design Trends You’ll See Everywhere In 2024. October 27 2023

ネパールに不可欠の交通手段になった「日本製のバン」。何と呼ばれているでしょう?

ネパールで運行しているバスの種類の1つに「ハイス」というものがあります。これはミニバス(バン)のことで、中長距離移動では大型バスより早く着くためネパール人に重宝されています。さて、このハイスの名前の由来は何だと思いますか?

 

なぜ「ハイス」と呼ぶ?

↑ネパールの移動を支えるハイス

 

ネパールのバスは大きさや種類によってデラックスバス、ツーリストバス、ACバスなどの名称があります。では、なぜミニバスがハイスと呼ばれているのかといえば、それはトヨタの「ハイエース」を使っているからです。

 

バイク、スクーター、タクシーなど、ネパールでは乗り物に日本製が多く使われており、日常の移動に欠かせない存在。ハイスもその1つで、主要な観光地であるポカラとカトマンズ間の移動にハイスを利用する人も目立ちます。

 

ハイスの特徴はなんと言っても目的地までの所要時間が短いこと。とにかく速いです。ネパールは基本的に道幅が狭く、特に山道は曲がりくねっているため、大型バスはどうしてもスピードが出せません。その点、小型のハイエースならカーブが多くてもスピードを保ったまま走り抜けられますし、渋滞中でも合間を縫うようにして追い越しができます。

 

もう1つの特徴は、大型バスに比べて定員数がはるかに少ないこと。時間になっても乗客が満員になるまで出発しないのがネパール流なのですが、ハイスは少人数で満員のため、大型バスよりも早く出発できます。

 

小グループ旅行に貸し切で使うのにぴったりなこともあり、中流階級の人たちの結婚式の花嫁行列でも重宝されます。

 

ネパールでは、花婿たち一行が花嫁を迎えに実家を訪ね、花嫁を連れて自分の家に戻ってくるという儀式が結婚式の一環として行われます。遠くの地方から花嫁を迎えることも少なくなく、その場合はクルマで迎えに行きます。乗用車と大型バスをチャーターできるほど裕福でない家でも、ハイスならば花嫁花婿が乗るにも見栄えが良く、予算や定員数もちょうど良いのです。

 

狭いことが難点

↑狭いし、カーブが多くて速いので、酔っちゃう

 

目的地まで早く到着できて、大きさもちょうど良いハイスなのですが、難点が1つ。それは、ぎゅうぎゅう詰めになるまで乗客を乗せること。2人用シートに3~4人乗ることも珍しくありません。

 

「ハイスは狭い!」と言う人もいますが、その主な原因は、できるだけ大勢の人を乗せて稼ぎたいというバス側の思惑。この狭さとスピードで車酔いする人が続出するのもハイスの特徴かもしれません。

 

そういった多少の難点があるとはいえ、やはり、ネパール人の生活にハイスが欠かせないことは確か。山や平野など地域間の地形の差や道路状況、経済的な格差など、多様性に富むネパールにぴったりとフィットしている移動手段と言えます。

 

執筆・撮影/Yui.N

13種類の笑顔を使い分けるタイ人、「微笑みを絶やさない」の裏にある意味とは?

現在、約6万人のタイ人が日本で暮らしています。タイ人の国民性としてよく挙げられるのが、微笑みを絶やさないこと。しかし、どうしてそうなのでしょうか? そこで、宗教的・制度的な側面からタイ人の微笑みを深堀りしてみることにしました。身近にいるタイ人との付き合い方や働き方についても何らかのヒントが得られるかもしれません。

↑微笑みを絶やさないタイ人の親子

サクディナー制と上座部仏教

なぜタイ人はいつも微笑みを絶やさないのでしょうか? その答えは、近代まで残っていた階級制度「サクディナー制」と「上座部仏教」の教えに、タイの国民性が深く根ざしていることにあります。

 

サクディナー制は、国王が社会の頂点として国土と人民の支配権を持ち、貴族、僧侶、農民などが身分に応じて国王から貸与された土地保有面積を数値化した階級制度。15世紀に定められ、1932年の立憲革命まで存続しました。

 

長く続いたサクディナー制は、自分と他人の身分や立場を明確にし、「互いの面子をつぶさないことが最も重要」であるという価値観をタイ社会に浸透させました。制度が廃止された現在でも、相手は自分と比べて立場が上なのか下なのかを無意識に慮り、その基準に沿って行動するという国民性が存続しているのです。

 

その一方、タイ人は「出家して悟りをひらき、煩悩の苦に満ちた生を解脱する」という上座部仏教の教えにも大きな影響を受けています。男子が一度は出家して僧侶としての修行を行うという文化もあり、仏教が持つ寛容の精神を持って日々功徳を積んでいくことが行動規範です。

 

基本的にタイ人は、今の社会的立場は前世の業によるものということを信じ、自分の社会的立場を知って分に応じたふるまいをすることが大切だと考えます。そのため自分の置かれた立場や運命を受け入れやすく、不満や怒りを表に出さない傾向があります。

 

こういったことが背景となり、タイ人は微笑みを絶やさないといわれているのです。

 

気配りの世界

↑基本的にタイの男子は一度は出家し僧侶としての修行を行う

 

サクディナー制と上座部仏教の影響により、タイ人は人と関わりを持つ社会を「気配りの世界」とらえています。そして、この世界では「グレンチャイ」がとても重要です。

 

グレンチャイは日本語で「遠慮する」の意味で、タイでは人間関係において相手との心理的距離感に常に配慮するという教えです。特に自分より立場が上の人に面倒をかけることは、相手の面子をつぶす「分をわきまえない言動」であり、自分の面子も傷つき社会的評価が下がってしまうという考え方です。

 

気配りが行き届いているといわれる日本人と似た部分もありそうですが、タイ人は「タンマ(仏教的公正)」に沿った行動規範にならっているため、気遣かったり敬意を払ったりすることや、自己抑制という意識が徹底しています。

 

ただ、ビジネス現場などではグレンチャイが障害となることもあります。具体的には、配慮しすぎたあまり上司への緊急報告が遅れたり、上司の指示が理解できないのに質問せず「わかりました」と対応したり、といったことがよく見られます。

 

そのため、自分が上司の立場になった場合は、その都度「マイ・トン・グレンチャイ(遠慮しないで)」と伝え、タイ人スタッフとの風通しをよくすることが大切。そういったコミュニケーションを重ねることにより、グレンチャイの壁が低くなるからです。

 

微笑みは13種類

グレンチャイはタイ人の微笑みにも表れているので、会話する際にもそれを念頭に置くことが大事です。

 

タイ人の微笑みは13種類あるといわれています。しかし、そのうちポジティブな感情を表す微笑みはわずか3種類で、残りの10種類はネガティブな感情を隠すためとされます。タイ人の微笑みを理解するには、言葉だけでなく、表情、ジェスチャー、目線、声のトーン、身体の距離といった非言語的な要素も注意深く観察する必要があるのです。

↑タイでは1980年代から経済発展が進む

 

タイ人はサクディナー制と仏教の教えに基づき、自分と他人の面子を守り、「グレンチャイ(遠慮)」を美徳とする世界に生きています。タイ人がいつも絶やさないさない微笑みは、複雑な感情を伝えるコミュニケーションツールでもあるのです。

 

私たち日本人がタイ人の微笑みの本当の意味を読み取るのは簡単ではないでしょう。でも、微笑みの背景にある宗教的・制度背景を知ることにより、互いの理解を深めることができるかもしれません。

 

執筆/諏訪薗 和人

米写真家が「ヘビ対オオアオサギ」の撮影に成功! 壮絶な戦いの結末は…

翼を広げると2メートル近くにもなるという大型のサギ。この野生動物とヘビが対峙したら、どうなるでしょう? 米国の写真家が先日、そんな貴重な対決シーンをカメラに収さめました。果たして結果は?

↑オオアオサギのくちばしに巻き付くヘビ(画像提供/Florida Today/YouTube)

 

北米最大のサギといわれるオオアオサギ。魚を食べるほか、ネズミのような動物も鋭いクチバシで攻撃して丸のみするのだとか。そんなオオアオサギがヘビと格闘しているシーンが、米フロリダ州のセントマークス国立野生生物保護区で目撃されました。

 

野生動物たちの姿を撮影しているという写真家のジョージ・スティンソンさんが周囲をクルマで回っていたとき、この戦いに気づいたのです。彼はすぐにクルマを降りて、レンズを向けました。

 

オオアオサギの口元がふくらんでいるので、ヘビの一部を口の中に入れているようですが、ヘビはオオアオサギの長いクチバシから顔にかけて、グルグルと巻き付いて応戦。オオアオサギのほうも、のたうち回るようにして対抗していたのだとか。

 

結局、4分ほど戦いを続け、互角の相手だと思ったのか、双方が相手から離れ、この対決は引き分けに終わったそうです。

 

動物の写真を撮るには「忍耐と運が大切」と、スティンソンさんが言うように、そう簡単に劇的なシーンに遭遇して撮影できるものではありません。だからこそ、今回の撮影について「お宝ショットが撮れた!」と興奮したよう。スティンソンさんのこれまでのコレクションの中でも、トップ10に入るお気に入りのショットになったそうです。

 

【主な参考記事】

USA Today. Epic battle between heron and snake in Florida wildlife refuge caught on camera. October 26 2023

シーソーのように傾く米の飛行機、一体何が起きた?

英国のLCCで7月、機体が重すぎて離陸できず、一部の乗客に飛行機を降りてもらったという珍事が起きたように、飛行機にとって重さとバランスは重要なもの。そんな当たり前のことを再確認させるハプニングが、今度は米国で起きました。空港のゲートに到着した機体が、シーソーのように傾いてしまったのです。

↑バランスを崩した飛行機

 

このハプニングが起きたのは、ニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港。搭乗ゲートに止まっていたジェットブルーの飛行機(エアバスA321ceo)が、後方に傾いて尾翼は地面に付き、逆に前方部分は完全に持ち上がって、車輪が注に浮いてしまったのです。

 

この原因は、機体の重量のバランスが崩れたこと。ちょうど、積み込んでいた乗客の荷物を運び出していたところで、そのバランスが崩れてしまったそうなのです。ジェットブルー側も「降機中の重量とバランスの変化で起きた」と事態を認め、今回のことを検証してフライト前に機体の検査を行うとのこと。

 

今回のハプニングで負傷者は出ておらず、結局、飛行機はその後もとに戻ったそうです。

 

ふだん利用している飛行機は、こんなふうにバランスを崩すことはめったにありませんよね。でも私たちが思っている以上に、機体の重量とバランスは大切なようです。

 

【主な参考記事】

CNN. JetBlue plane tilts back while unloading at JFK Airport, no injuries reported. October 23 2023

オーストリアの「寝台列車」がカプセルホテルを導入!? その出来は…

ヨーロッパでは近年、温室効果ガスを多く排出する飛行機より、環境への影響がより小さい、列車を使った旅に人気が集まっています。そんな中、オーストリア連邦鉄道は新しい寝台列車「ナイトジェット」を発表。まるでモダンなカプセルホテルのような1人用個室が備えられた最新型の列車です。

↑モダンなデザインだけど、どこかで見たことがあるような…

 

ナイトジェットは7両編成で、店員は254名。客室は2人用、4人用個室のほか、1人用個室も備えており、1人旅をしたい人にも設計されているところが特徴です。

 

特に魅力的なのは、その1人用個室。カプセルホテルのように、個室が上下2段に連なっています。中には、折りたたみ式のテーブル、鏡、読書灯、荷物ラック、ロッカーなど、限られたスペースながら、必要最低限の設備がコンパクトに備わっています。なにより、プライベートな空間が守られているから、1人旅する人や女性でも安心して利用できそうです。

↑プライバシーを確保した1人用個室

 

2段ベッドが供えられた2人用個室には、専用バスルーム付きのものもあり、ホテルの客室に限りなく近い、よりプライベート感のある空間となっています。家族での旅行なら4人用個室が良いでしょう。

 

車内には無料Wi-Fiがあり、スマートフォンのワイヤレス充電器も完備。コントロールパネルのボタンを押せば、飛行機でCAを呼ぶように、車内のサービススタッフに来てもらうことも可能です。

 

このナイトジェットの最高時速は230km。オーストリアからローマ、ヴェネツィア、ミラノなどのイタリアの人気都市を結ぶ路線などで導入される計画で、最初の運行は2023年12月とのこと。

 

長い道中でも快適に過ごせる列車があれば、車窓の風景を眺めながら、そこで過ごす時間もまた楽しいもの。飛行機で短時間でアクセスできる場所でも、あえて列車で時間をかけて訪れる。ヨーロッパでは、そんな旅のスタイルがいままで以上に定着していくかもしれません。

 

【主な参考記事】

CNN. Solo sleeping pods aim to revolutionize European train travel. October 6 2023

宝石店の金庫に閉じ込められた米男性、消防が駆け付けたら想定外の出来事が…

銀行や宝石店の金庫にうかつに入って閉じ込められたら、すぐに救出されると思いますか? 最近、ニューヨークの宝石店の宝石保管庫に男性が1人で閉じ込められたのですが、消防が救出を断念したという出来事が起こりました。

↑これは無理だ…

 

多くのブランドのショップが連なる、ニューヨークの五番街。複数の宝飾品店が入っていることから、「ワールド・ダイヤモンド・タワー」と呼ばれる建物に10月24日、消防と警察が出動しました。その理由は、あるジュエリーショップの宝石保管庫に男性が閉じ込められたから。

 

男性がどのように中に入ったのかは明らかにされませんでしたが、内部を映す防犯カメラで中に男がいることを確認。消防と警察は男性と会話しながら、救出をすることにしたのです。

 

消防が持ってきたのは、厚さが76㎝はあるという保管庫の壁を切断できる特別な道具。およそ10時間をかけて、その壁を突き破り保管庫の金属の鉄板に到達しました。

 

しかし、男性を救出するためには、そこからさらに道具を中に突き進めなければならず、それでは男性に危害を及ぼす可能性が出てしまったのです。そのため、10時間もかけた救出劇はここであえなく中断。男性はそのまま保管庫で夜を明かさなければならなくなったのです。

 

ただし、保管庫はタイマーがセットされており、翌日の25日の朝7時には扉が自動でオープン。男性は無傷で救出されたそうです。

 

現地の報道では、この男性が何者なのかは明らかになっていません。しかし、「頑丈な金庫や保管庫には簡単に入ってはいけない」という教訓になったかもしれません。

 

【主な参考記事】

AP News. Man trapped in jewelry vault overnight is freed when timer opens the chamber as scheduled. October 25 2023

米ファストフード店に「鹿」が乱入! 店内は大パニック

世界各地でちらほら耳にする、野生の動物が街中に出没するニュース。先日、米国ではファストフード店に鹿が押し入るハプニングが起きました。

↑鹿が乱入!

 

現場となったのは、ウィスコンシン州南部の町、ベロイト。ここにある、パスタのファストフードショップ「ヌードルズ・アンド・カンパニー」に鹿が紛れこんだのです。

 

午前11時30分頃のお昼どき。店内の奧にある注文カウンターには、10人以上の客が列になって並んでいます。ほとんどの店内席にも客が座ってにぎわう中、正面の入口の窓を突き破り、突然、鹿が店内に走り込んだのです。

 

店にいた全員がすぐに異変に気付き、パニック。一斉に店の外や離れた場所に逃げたり、逃げ場のない客は椅子の上に立ち上がったり……。そして、鹿は正面の注文カウンターを通り抜け、厨房に直行。

↑食べれそうな物がなかった?

 

ただ、この鹿は空腹だったわけではないようで、キッチンの食べ物やモノをあさることはせず、すぐに通り抜けていき、1分もせずに外に出て行ったそう。防犯カメラの映像を見ても、鹿が店内を荒らす素振りは見せていなかったことがわかります。

 

同店では、その日は店を閉め、被害状況の確認や店内の清掃等を行うことになりました。しかし翌日には、「2バック・マック&チーズ(バックは鹿の意味)」と名打ったスペシャルメニューを販売。

 

人も店も鹿も、被害がなかったという今回のハプニング。店側は、およそ半日間営業できなくなる事態になりましたが、きっと地元ではちょっとした話題の店となったのでしょう。それを逆手にとって、スペシャルメニューの販売で売上アップを狙ったのかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

Fox6. Deer disrupts Wisconsin Noodles & Company lunch. October 24 2023

ポルトガルの世界最高齢の犬、31歳で天国へ旅立つ

ペットフード協会が発表した最新の調査によると、犬の平均寿命は14.76歳。大型犬と小型犬で寿命は違いますが、多くの犬が10代で天寿を全うしています。そんな中でギネス世界記録に認定されたいたのが、ポルトガルのボビ君、31歳です。

↑世界最高齢の犬・ボビ君

 

ボビ君は、ポルトガルを原産とし、かつて牧羊犬としてよく利用されていたという、ラフェイロ・ド・アレンティジョ。この犬種はだいたい、10年から14年ほど生きるそうですが、ボビ君は1992年生まれで、およそ半年前に31歳の誕生日を迎えていました。

 

これまで犬の世界最高齢の記録を持っていたのは、オーストラリアン・キャトル・ドッグ。29歳5か月という記録は1939年からずっと破られることがありませんでした。

 

しかし、この記録をついに打ち破ったのがボビ君。2023年2月にはギネス世界記録に「世界最高齢の犬」として認定されたのです。

 

そんなボビ君が先日、31歳と165日という年齢で天国へ旅立ちました。これは人間の年齢に換算すると、なんと217歳近くにもなるのだとか。

 

ボビ君と飼い主が暮らしていたのは、ポルトガル中部のコンケイロスという村。田舎の新鮮な空気をたっぷり吸い、飼い主からの愛情をたっぷり受けて、リードでつなぐことなく生き生きと過ごしていたそう。そして、人間と同じ食事をとっていたことを飼い主が明かしています。

 

ペットフード協会の調査で、犬や猫の寿命が年々長くなってきていることが明らかになっています。人間の世界では「人生100年時代が訪れた」と言われていますが、犬や猫の場合も、それは同じなのかもしれませんね。

 

【主な参考記事】

Daily News. World’s oldest dog dies in Portugal at 31 years. October 25 2023

エッフェル塔でまさかの足止め、プロポーズ作戦が狂った彼氏にひらめきが舞い降りた

パリの人気観光地、エッフェル塔。そこに男がよじ登り、エレベーターが一時停止となり、観光客が展望台で立ち往生する事態になりました。でも、そんな非常事態を逆手にとり、恋人にプロポーズした男性がいます。

↑うれしい誤算

 

米国の首都・ワシントンで暮らしているアミールさんとカットさんのカップル。2人は先日、パリ旅行でエッフェル塔を訪れました。しかしちょうどそのとき、1人の男が塔をよじ登っているのが見つかったのです。

 

そのため、警察と消防が出動する事態に発展。展望台までつなぐエレベーターは一時停止となり、アミールさんとカットさんを含め、そのときに展望台にいた観光客は、地上に戻れずそこに留まらなければならなくなったのです。このときの展望台の様子を映した写真によると、多くの観光客が床に座りこみ、スマホをいじったりしながら、エレベーターが再び動き出すまで時間を持て余していることがうかがえます。

 

そんな退屈な時間を逆に利用したのがアミールさん。彼はこの日、ディナーでカットさんにプロポーズしようと計画していました。しかし「想像よりも長くここにいることになるかもしれない」と思ったそう。また、恋人のカットさんはエッフェル塔の近くでプロポーズされることをいつも願っていたのだとか。そんなこともあり、アミールさんは「今がそのときだ!」と感じ、プロポーズしたのだそうです。

 

カットさんの答えは「イエス!」。2人はエッフェル塔で愛を確かめ、これからの人生を一緒に歩むことを誓ったのです。

 

展望台で立ち往生するという予期せぬ事態がもたらした、思わぬハッピーストーリー。2人のプロポーズは、きっと忘れられないものになったことでしょう。

 

【主な参考記事】

Fox News. Stranded atop the Eiffel Tower, man proposes to his girlfriend: ‘This is the moment’. October 20 2023

エッフェル塔でまさかの足止め、プロポーズ作戦が狂った彼氏にひらめきが舞い降りた

パリの人気観光地、エッフェル塔。そこに男がよじ登り、エレベーターが一時停止となり、観光客が展望台で立ち往生する事態になりました。でも、そんな非常事態を逆手にとり、恋人にプロポーズした男性がいます。

↑うれしい誤算

 

米国の首都・ワシントンで暮らしているアミールさんとカットさんのカップル。2人は先日、パリ旅行でエッフェル塔を訪れました。しかしちょうどそのとき、1人の男が塔をよじ登っているのが見つかったのです。

 

そのため、警察と消防が出動する事態に発展。展望台までつなぐエレベーターは一時停止となり、アミールさんとカットさんを含め、そのときに展望台にいた観光客は、地上に戻れずそこに留まらなければならなくなったのです。このときの展望台の様子を映した写真によると、多くの観光客が床に座りこみ、スマホをいじったりしながら、エレベーターが再び動き出すまで時間を持て余していることがうかがえます。

 

そんな退屈な時間を逆に利用したのがアミールさん。彼はこの日、ディナーでカットさんにプロポーズしようと計画していました。しかし「想像よりも長くここにいることになるかもしれない」と思ったそう。また、恋人のカットさんはエッフェル塔の近くでプロポーズされることをいつも願っていたのだとか。そんなこともあり、アミールさんは「今がそのときだ!」と感じ、プロポーズしたのだそうです。

 

カットさんの答えは「イエス!」。2人はエッフェル塔で愛を確かめ、これからの人生を一緒に歩むことを誓ったのです。

 

展望台で立ち往生するという予期せぬ事態がもたらした、思わぬハッピーストーリー。2人のプロポーズは、きっと忘れられないものになったことでしょう。

 

【主な参考記事】

Fox News. Stranded atop the Eiffel Tower, man proposes to his girlfriend: ‘This is the moment’. October 20 2023

豪州の海岸に打ち上げられた「ホホジロザメ」の頭部、下半身を食べたのは…

海の食物連鎖の頂点に君臨するといわれるサメ。そんな最強の存在であるはずのサメが、オーストラリアの浜辺で、身体を食いちぎらた状態で打ち上げられていたのです。誰の仕業か? 同国の政府機関が調査を始め、ある生き物の名前が浮上しました。

↑無残な姿で見つかったホホジロザメの死骸(画像提供/Sky News/YouTube)

 

ホホジロザメの死骸が見つかったのは、ビクトリア州ケープ・ブリッジウォーターの浜。地元の人が見つけたとき、このサメの身体は半分ほど引き裂かれていたそう。このニュースを報じた動画を見ても、サメの頭部は残っていますが、下半身は原型をとどめていないことが分かります。

 

海の中で最強の存在ともいわれるサメに、これほどのダメージを与えたのは一体何者なのか? その答えを明らかにするために、ホホジロザメの死骸は政府機関に送られることになりました。

 

フリンダース大学のマイヤー博士は、「まだ100%明らかではないが、シャチがサメの肝臓を食べるために、サメを攻撃した可能性が高い」と話しています。

 

マイヤー博士によると、シャチは食べ物の好き嫌いが多いのですが、ホホジロザメやアオザメ、イタチザメの肝臓を好むそう。マンボウやジュゴンの腸も好きなのだとか。

 

さらに、サメの死骸が見つかったポートランド周辺の海は、ホホジロザメが多く生息する海域で、シャチが獲物を狙う場所。そのため、今回見つかったサメは、シャチの群れに襲われて内臓を食べられた可能性があるというわけです。

 

サメ対シャチの対決は、シャチに軍配が上がるのかもしれません。

 

【主な参考記事】

ABC News. Killer whale attack suspected as great white shark carcass washes up on Victoria’s coast. October 17 2023

なぜ数十億匹の「ズワイカニ」はアラスカの海から消えたのか? 真犯人は…

2022年の冬に高騰したズワイガニ。2023年もまた価格が上がって、高級食材がますますピンチになるかもしれません。数十億匹ものズワイガニが姿を消しているというアラスカの海で、一体何が起きているのでしょうか?

↑消えたズワイガニの真相は?

 

アラスカの海でズワイガニが激減していることが明らかになったのは、2021年のことでした。米国海洋大気庁の生物学者は、調査データを見て「ぶっ飛ぶほど驚いた」と表現。「調査結果が間違いであり、翌年にはもっと多くなると祈っていた」と言うほど、ズワイガニの数が明らかに減っていたのです。

 

しかし、その次の年もその数は回復することなく、初めてズワイガニ漁を禁止する措置が取られ、残念ながら2023年も2年連続でズワイガニ漁の禁止が先日、決まりました。

 

なぜ大量のズワイガニが海からいなくなったのか? 漁師の中には「乱獲が原因?」という声もあったようですが、この理由が科学者たちの研究で明らかになってきたのです。

 

それは、海水温の上昇。私たちもここ数年は特に、「気候変動で地球が異常に暑くなっている」ことを実感しているはず。アラスカに近い北極周辺では、他の地域よりも4倍の速さで気温が上昇していることが指摘されているのです。

 

ズワイガニは水温が2℃以下の地域で多く生息しており、12℃までなら活動できると言われています。しかし、近年の海水温の上昇によって、カニの代謝に異変が起こり、必要な食べ物の量が増えたそう。ところが、ベーリング海は海水温の上昇で食べ物を見つけることが難しくなり、「ズワイガニが餓死した可能性が高い」と科学者は考えているのです。

 

数十億匹ものズワイガニが消えたというアラスカ沖。アラスカの海は、日本や世界中の海につながっていて、これはアラスカだけの話ではないはずです。日本周辺や他国の海にも、いずれ同じような影響を及ぼすのかもしれません。

 

【主な参考記事】
CNN. Billions of crabs went missing around Alaska. Scientists now know what happened to them. October 19 2023

 

「行方不明の猫」が12年ぶりに米夫婦と再会。その日はなんと…

ペットが10年以上も行方不明になっていたら、多くの飼い主はもう諦めてしまうでしょう。でも、米国で先日、奇跡のようなストーリーが起こりました。12年も前に姿を消した猫が、500km以上離れた場所で見つかり、飼い主と再会したのです。

↑まさか再び会えるとは…(画像提供/abc7)

 

シアトルに暮らすアンジェロさんとシェリーさんの夫婦。彼らは10年以上前、サンディエゴに住んでいて、そのときに飼っていたのが、猫のバターズちゃんでした。ただバターズちゃんは「冒険好きで外に出るのが好きだった」そうで、ある夜、突然姿を消してしまったのです。周囲を探しても見つからず、それ以来家に戻ることはありませんでした。

 

シェリーさんは「近くに峡谷があるので、コヨーテに食べられてしまったのではないかと考え、もうバターズには会えないと思っていた」そう。

 

そんな彼らのもとに先日、1本の電話がかかってきました。その相手は、サンディエゴを管轄とするカリフォルニア州リバーサイド郡の担当者。驚くことに「バターズちゃんが見つかった!」という内容です。

 

もうとっくに死んでいると思っていたことから、「いたずら電話だと思った」という彼ら。でも、バターズちゃんの名前を知っていることから、それが本当のことであると悟ったようです。

 

バターズちゃんが見つかったのは、元々暮らしていたサンディエゴからは346マイル(約557km)も離れた、カリフォルニア州のブライスという場所。リバーサイド郡の動物管理を行う担当者が、自宅の庭を歩いている猫を見つけ、その猫にマイクロチップが埋め込まれていると気づき、それを読み込んで、バターズちゃんの名前や飼い主の連絡先を突き止めたのです。

 

こうして、動物保護を行う支援団体によるサポートも受け、シアトルにいるアンジェロさんとシェリーさん夫婦のもとにバターズちゃんは届けられ、12年ぶりの再会となったのです。

 

バターズちゃんが見つかったという電話を受けたのは、奇しくも、夫婦にとって29回目の結婚記念日だったそう。バターズちゃんがどうやって500km以上もの距離を移動し、どんなふうに12年も生き延びてきたかは不明ですが、夫婦に思わぬ喜びをもたらしたことには変わりはありません。

 

【主な参考記事】

ABC News. SoCal tabby cat reunited with owners 12 years after running away: ‘I thought he was dead’. October 9 2023

Riverside County Department of Animal Services. So Cal cat missing 12 years reunited with family now living in WA. October 10 2023

米で「野生のクマ」がBBQのパテを盗み食い! 食後に飲んだのは…

ジュージューと肉を焼く香ばしい匂いがしてきたら、そのもとはどこにあるのか見つけ出したくなりますよね。無意識のうちに、そんな行動を起こすのは、野生の動物だって同じ。米国で最近、BBQグリルで焼いているパテを盗み食いする動物が現れました。

↑見ーつけた!(画像提供/New York Post/@melmelll7197)

 

テネシー州の小さな町ガトリンバーグで、ある一家が屋外にあるBBQグリルで夕食用にハンバーガーのパテを焼いていました。人が姿を消したのか、その隙に現れたのが、黒いツキノワグマのファミリーです。

 

クマはBBQグリルの匂いを嗅ぎまわると、おいしい食べ物は閉められたふたの中にあると分かったのでしょう。後ろ足2本で立ち上がり、今度はふたの隙間あたりの匂いを念入りにクンクンと嗅ぎ、器用に手でふたを開けてしまったのです。

 

中にあったのは、ハンバーガー用のパテ10枚。まだ片面は焼けていない生のままのようですが、クマはこれを次々にむさぼり、あっという間に全て平らげてしまいました。おまけに、パテの次には、近くにあったダイエットコークの缶をひっくり返し、それも飲み干していったのだとか。

 

この一部始終を捉えたカメラの映像によると、このグリルのすぐ横は木々が生い茂っていて山や林があるようです。そのため、近くで暮らしていたクマが匂いを嗅ぎつけてここまで来てしまったのかもしれません。

 

パテとコークのおいしさに目覚めて、このクマが再び一家のもとにやって来ないといいのですが……。

 

【主な参考記事】

New York Post. Bear caught on video crashing family barbecue, feasting on 10 burgers and Diet Coke. October 18 2023

米国が新しい「糖尿病診断技術」を開発! 必要なのは声だけ?

わざわざ病院に足を運んで、大がかりな検査を受けなくても、病気の可能性やリスクがわかるようになっている現代。最近では新たに人の声だけで糖尿病かどうかを判断する方法が生み出されました。

↑声を聞かせて

 

この方法を開発したのは、米国のクリックラボ。彼らは、これまでの研究で、肥満や生活習慣の乱れなどがきっかけとなる2型糖尿病にかかった患者は、そうではない人と比べて、発声に違いがあることを見つけ出しました。

 

そこで、2型糖尿病患者とそうではない人、あわせて1万8000人の声を録音して分析。人間の耳では聞き分けられないような、声の速さや強度などのわずかな変化を検出して、AIモデルに学習させたのです。

 

その結果、6~10秒ほどの録音した声を聞かせるだけで、その人物が糖尿病にかかっているかどうかを判断するシステムができました。その精度は、女性で89%、男性で86%だったとのこと。

 

この方法が確立すれば、スマホで自分の声を録音して、自宅にいながら簡単に糖尿病の診断を受けることが可能になります。AIの能力が上がり、スマホの音声録音機能がさらに向上すれば、その精度がさらに高くなることも期待できるでしょう。

 

【主な参考記事】

Independent. New AI can screen for diabetes in seconds by listening to your voice. October 18 2023

広州交易会が開幕! 世界のバイヤーが今、中国で目を付けている家電は何?

10月15日、中国では第134回広州交易会(広州で春と秋の2回開催される)が始まりました。イタリア、ロシア、ベトナム、韓国、南米諸国など200か国以上から5万人以上のバイヤーが参加したそう。世界のバイヤーは中国で何を探していたのでしょうか?

↑今年は中国で何を買い付けた?

 

今回は次の2種類の家電に注目が集まったようです。

 

1: エアコン

ポータブルエアコンなどを作る「POSI」は、欧州連合(EU)の基準を満たすために省エネ性能を高めているようです。欧州では2027年までに全てのエアコンが冷媒にR290を搭載しなければならないようですが、中国のエアコンメーカーはEUの新しい規制をクリアして見せると意気込んでいます。

 

一方、深圳市を拠点とする「スカイワース(Skyworth)」は太陽光発電型エアコンを発表し、2024年から発売していく予定。消費電力量は10〜20%減らすことができると言われています。

 

2: ヒートポンプ

初めて聞く方もいるかもしれませんが、ヒートポンプとは「低温部から熱量を吸収し、高温部に運んで放出する装置。冷暖房に利用される」(日本国語大辞典)。

 

近年、中国のヒートポンプは欧州で需要が高まっている模様。でも、2022年までは部屋を涼しくしたりお湯を沸かしたりするための機能が求められていましたが、今はそれらに加えて床暖機能も必要とされているようです。

 

2023年、中国メーカーの白物家電に対する欧米の需要は低下しているそう。そんな状況に対応するため、中国のメーカーはもっと省エネでスマートな製品に注力しているようです。欧州では10月から炭素国境調整メカニズムが始まり、その影響がこれから家電に及ぶのではないかと言われています。

 

意気揚々の中国メーカーも内心、心配しているかもしれません。

 

【出典】

YICAI. Chinese Green Home Appliances Draw Attention as Overseas Buyers Throng Canton Fair. October 17 2023

なぜハワイの沖で…? 一生懸命泳ぐブタが見つかる

犬かきのように両足で水をこぐ、一匹の黒い動物。ハワイのオアフ島で先日、ボートで海に出た地元の家族は、海の中を一生懸命に泳ぐ何かを発見しました。近づいてみると、それは小さなブタでした。

↑なぜここに?(画像提供/KHON2/YouTube)

 

その家族が撮影した動画を見ると、ブタはコバルトブルーに輝くハワイの海を一生懸命に泳いでいるのが分かります。ただ、ブタが泳いでいた場所はビーチからかなり離れた場所。岸まではまだかなりの距離がありそうです。

 

そこで一家は、ロープを使ってブタを捕まえ、ボートに救出してあげたのです。ブタをボートに乗せるまで、格闘すること約45分。ボートに救出されたブタは、疲れ切っていたのかすぐに寝てしまったそうです。

 

このブタがどこからやってきたのか、なぜ海を泳いでいたのかは不明。ただ、ボートに助けられるとずっと眠っていたというから、よほどクタクタになっていたのでしょう。もしこの家族に助けられなければ、どうなっていたか分かりません。

 

岸まで届けられたブタは、そこで開放してもらい、野生に戻っていったそうです。

 

【主な参考記事】

Hawaii News Now. Good Samaritans help save pig struggling to stay afloat in waters off Kaneohe Bay. October 17 2023

お菓子しか食べられなかった英少年、意外な方法で「偏食」を改善

お菓子以外の食事を与えると、叫んだり吐き気をもよおしたり……。そんな反応を見せ続けていた子どもが、お菓子以外の食べ物を食べられるようになった方法は、催眠術によるものでした。

↑どうすれば止められるのか…

 

英国のイプスウィッチで暮らすロッコ君(8歳)。普段、彼が食べている物はポテトチップス、チョコレートバー、チョコレートソースだけ。母親が、野菜やチキンナゲットなどの食べ物を与えようとしても、叫んで拒否して、吐き気を感じることすらあるそう。

 

そんなロッコ君は、ただ単に好き嫌いの激しい子どもというわけではなく、回避・制限性食物摂取症(ARFID)を患っているようなのです。ARFIDは摂食障害の1つですが、拒食症、過食症とは異なり、極端な偏食を見せ、時には食べ物に対して恐怖を起こす可能性もあるそう。

 

また、ARFIDは4歳頃までに症状が出てくる傾向があるといいます。ロッコ君の場合も、食べ物の好き嫌いは離乳食を食べ始めた頃から見られ、クラッカー、ビスケット、チョコレートなどのお菓子ばかりを食べていたそうです。

 

そしてロッコ君が、栄養士や心理学者などと会い、ARFIDという症状を知り、彼がそれにあてはまること可能性が高いことが判明したというのです。

 

ロッコ君は、摂食障害の治療を専門に行う催眠療法士のセッションを数回受け、ホウレンソウ、リンゴ、ナシを食べたそう。そして今では、お菓子以外の10種類以上の食べ物を食べられるようになりました。

 

子どもでも大人でも、スナック菓子ばかりの食生活を送る人は少なくありませんが、そんな人の中にはロッコ君のような症状を持っている人もいるかもしれません。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. ‘Fussy’ boy, 8, who lived on chocolate bars, Nutella and Pringles and cried if given chicken nuggets can finally eat normally after being hypnotised. October 17 2023

なぜスポーツブランドは「文房具」を売る? 英単語を調べたら意外な発想があった

アディダス、プーマ、ミズノなど、日本ではスポーツブランドの文房具が販売されています。同じような文房具は海外でも見られますが、よくよく考えてみると、「なぜスポーツメーカーが文房具を販売するのか?」と疑問が湧きます。実は意外と面白い組み合わせかもしれません。

↑良いコンビ?

 

そう考えるようになったきっかけは、あるおかしな出来事。最近、英国で大手スポーツ用品小売業者の「スポーツダイレクト」が、一部の文房具キットで「文房具」のつづりが誤ったまま店頭で販売されていることが分かりました(以下の通り)。

 

【誤】STATIONARY
【正】STATIONERY

 

このスペルミスは珍しいことではありません。オックスフォード英語大辞典(OED)では、この2語は間違えやすいので用法に気をつけてと言われています。ちなみに、OEDによるそれぞれの意味は……

 

【Stationary】動かなかったり変わらなかったりする状態(例:the lorry crashed into a stationary car. トラックが、止まっているクルマに突っ込んだ)
【Stationery】執筆に必要な紙などの道具

 

このように意味や用法が違うので、スペルミスは英国人にさぞおかしく見えたことでしょう。SNSでは「スポーツダイレクトの社員は学校で勉強しなおしたほうがいい」とか「”Stationary”か”Stationery”のどちらが正しいか分からなかったから、スポーツダイレクトは両方使うことにしたんだろう」と揶揄されたようです。

↑痛恨のスペルミス(画像提供/Daily Mail)

 

しかし調べてみると、実はこの2語には共通点がありました。それは語源が同じこと。

 

それぞれの用語の起源をたどると、どちらもラテン語の”stationarius”に辿り着きます。この言葉は、”stationery”の歴史では「行商人と違い常設の店舗を持つ商人」を指すのに対して、”stationary”のほうでは「駐屯地」を意味するなどの違いがあるようですが、もっとさかのぼると、どちらも”station”に行き着きました。”station”はもともと「(動かないで)じっと立つ」という意味です(American Heritage Dictionary)。

 

文房具は持ち運ぶ物とそうでない物に分けることができそうですが、部屋を見ると、ただそこにじっとある(立っている)文房具がありますよね。ノート、鉛筆、万年筆、定規、鉛筆削り……。誰かに使われても、しばらくしたら元の場所に戻ってきて、次に使われる機会を静かに待つ。その佇まいを美しく感じることもあるかもしれません。動かない状態のほうが文も書きやすい。

 

英語の文房具の根本には「動かない」という要素がありそうですが、そこに誰かが正反対の要素(「動く」)を持つスポーツを結び付けた。これは面白い発想です。文房や書斎といった部屋に運動は似合いませんが、スポーツブランドの文房具は「静」と「動」をうまく1つにまとめたようにも思えます。スポーツブランドのロゴがあるだけで、文房具やそれを使う人に運動の感じが漂うようになりますよね。

 

編集という観点から見ると、そんなデザインだからこそ、スポーツブランドの文房具は世の中に受け入れられたのではないかと思います。でも、それをやって良いブランドと、やらないほうが良いブランドがあるのでしょう。スポーツダイレクトを日本で知る人はあまりいないかもしれませんが、英国でさえ同社に好意的な見方をしている人の割合は、ナイキやアディダスのそれに及びません。同社のスペルミス事件について、ある人はこうコメントしています。

 

たぶんスポーツダイレクトは、この商品がずっと(売れずに)棚の上にあるだろうから、”stationary”のままにしたんじゃないかしら? だって一体、誰がこの会社の文房具を買うっていうの?

 

文房具の語源通り、スポーツ・ダイレクトの文房具キットは、じっと動かないまま棚に残りそうです。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Sports Direct mocked for glaring spelling mistake on stationery set for kids. October 10 2023

「ポルターガイスト」の恐怖に圧倒される米夫婦、自宅のカメラが衝撃の場面を捉えた

誰もいないのに物が落ちたり、家具が勝手に壊れたり、人々を恐怖におとしいれるポルターガイスト。そんな超常現象が自宅で起きているという夫婦が米・ペンシルべニア州にいます。自宅のカメラで捉えられた恐怖のシーンはSNSに公開されて大きな話題となり、ハロウィーンを前に多くの人たちが凍り付いています。

↑この家に何がいるのか…

 

ロッキングチェアが…

夫婦が寝室で寝ている夜中、リビングの様子を撮影した動画があります(以下)。誰も座っていないのにロッキングチェアが揺れ続け、テーブルの上にあったウィジャボードが勝手に動いています。ウィジャボードとは、外国版のこっくりさんとも言われる、降霊術に使われるボードのこと。しかも、金属がきしむような音がときおり聞こえるところも不気味です。

 

壁にかけた十字架が…

ソファの後ろの壁に十字架がかかっているのですが、あるとき、部屋の電気が勝手に点滅をはじめ、その十字架が勝手にくるっと180度回転。そのとき、部屋には腐った卵のような硫黄のニオイがたちこめていたそうです。これを目撃した妻は、あまりの恐怖に別の部屋に走って逃げています! この動画は、TikTokで4100万回以上も再生されています。

 

部屋のドアが勝手に…

ポルターガイストは夜に起こるものと思われるかもしれませんが、この自宅では日中でもあり得るよう。妻が寝室で片付けなどをしていると、半開きだったドアが突然バタンと閉まったのです。恐怖のあまり、ベッドに後ずさりして枕を抱えこむ妻……。勇気を出してドアのノブを触ってみても、鍵がかかっており、ドアが開きません。たまたま電話中だった夫に「今すぐ家に帰ってきて!」と叫ぶように懇願。棚の上にあったものも勝手に床に落ちる中、ふいにドアの鍵が開き、妻は別の部屋に走って逃げていったのです……。

 

合理的な説明が難しいこれらの動画。彼らのTikTokやYouTubeには、これ以外にも多数のポルターガイスト現象が収められています。怖いもの知らずの方は、ぜひ一度見てみては?

 

【主な参考記事】

New York Post. ‘Paranormal’ activity terrorizes family: ‘We are not gonna let this thing run our lives’. October 12 2023

米女性がパトカーそっくりにクルマを塗装、惨めな結末が待っていた

警察マニアなら、警察官の制服を着たり白バイに乗ったりすることに憧れるかもしれません。でも、自分のクルマをパトカーそっくりの色に塗ったとしたら、それは単なる趣味で済むのでしょうか……? 最近、米国でそんなことをしでかしてしまった女性が現れました。

↑違反となったクルマ(画像提供/7News/YouTube)

 

彼女は先日、フロリダの道路を運転中、1人の警察官に呼び止められました。この警察官が彼女を止めたのは、運転していたクルマが、「フロリダ・ハイウェイ・パトロール(FHP)」のそれにそっくりだったから。

 

FHPは、フロリダの高速道路の安全を監視している警察組織。ボディ全体は黒と薄いベージュの2色で塗装され、サイドにはFHPのクルマと同じような警察のマークが描かれており、「FSO GUARD」と書かれています。おまけに、ルーフには警察車両さながらの青色のランプまでついているのです。

 

警察官が話を聞いたところ、彼女は「FSO GUARD」という警備会社のオーナーで、このクルマを自動車オークションで購入したそう。ただ、破損していた部分があり、ハリウッドにある自動車工場にこのクルマを持ち込んだとのこと。そして、以前FHPのクルマを見かけたときにその配色が気に入ったことから、同じ色で塗装するように依頼したというのです。

 

しかし、クルマを警察車両と同じ色にすることは違法。彼女は「知らなかった」と主張しているようですが、そんな言い訳は通じるわけはありません。おまけに、クルマはルイジアナ州で最初に登録されたもので、フロリダ州では登録されていないことも発覚。このような理由で、彼女は本物の警察車両に乗せられて逮捕されたのでした。

 

【主な参考記事】
CBS News. Woman charged after reportedly having look-alike FHP cruiser. October 11 2023

信じる? 信じない? 未確認生物「ビッグフット」が米コロラド州で目撃される

未確認生物の「ビッグフット」。人間のように二足歩行する猿人と見られていますが、最近、米・コロラド州の山の中でその存在を目撃したというカップルが現れました。公開された動画はSNSで話題となっています。

↑コロラド州で目撃されたビッグフット(画像提供/FOX 26 News)

 

「大きな脚」という名前が付けられているように、がっちりとした脚が印象的な猿人のような存在。ビッグフットはそう言われており、これまでも米国でたびたび目撃されてきました。今回ビッグフットと思われる生物が目撃されたのは、コロラド州の田舎を走る列車の中から。窓の外に広がる山の斜面に、確かに二足歩行の生物が動いているのが確認できます。

 

最初にビッグフットらしき生物に気づいたのは、1組のカップルでした。彼らは鹿を見ようと列車の中から周辺を観察しており、その存在に気づいたのです。そして、カップルの1人が「ビッグフットを見たんだと思う」と話しているのを別の乗客が耳にし、すぐにスマホを手に取り、動画を撮影したのです。

 

その動画では、周囲の木々と同じような色をした大きめの生物が歩き、しゃがみこんでいる様子が映されていました。歩いている姿や身体の線などは人間に近いように見えなくもありませんが、このあたりは、野生の鹿がいるような山の斜面。人間がいるとするなら、やや不自然なエリアかもしれません。

 

乗客が撮影した動画はネット上で口コミで広がっていますが、動画を見た人からは「人間みたいに歩いている」「コスチュームでしょ⁉」「フェイクだろ」などのコメントが寄せられ、ビッグフット説に疑問を持つ声の方が大半のようです。

 

これまでもあちこちで目撃情報があるビッグフット。あなたは、この動画を見てビッグフットの存在を信じますか?

 

【主な参考記事】

Daily Mail. ‘Bigfoot’ is spotted walking through the shrubs on rural Colorado mountain as astonished train passengers record latest sighting of the mythical beast. October 11 2023

1週間の支出はいくらだと思う? ドバイの大富豪の妻が「お金の使い方」を公開

収入が破格なら、お金の使い方も桁外れ。そんな大富豪の暮らしっぷりをのぞいてみませんか? ドバイ在住で大富豪の夫を持つ女性が明かした、ある1週間の収入と支出をご紹介しましょう。

↑豪遊のレベルが違う

 

TikTokに75万人のフォロワーを持つ、リンダ・アンドラーデ。大富豪の夫を持ち、自らをラグジュアリー・インフルエンサーと名乗って、ドバイで豪勢な暮らしを送っています。そんな彼女が先日、「今週の家計簿」を紹介した1本の動画を投稿。庶民の金銭感覚とはかけ離れすぎた、桁違いの生活を明かし、話題を呼んでいます。

 

リンダさんの収入と支出は次の通り(※1ドル=約150円で換算〔2023年10月13日現在〕)。

 

【収入】

  • 口座への入金 141万1008ドル(約2億1100万円)
  • 現金での収入 22万9141ドル(約3400万円)
  • 収入合計:164万149ドル(約2億4500万円)

 

【支出】

  • 買い物(洋服) 35万6214ドル(約5300万円)
  • 買い物(チョコレート)7210ドル(約108万円)
  • 買い物(ゴールドジュエリー)20万1200ドル(約3000万円)
  • 娯楽 5万2210ドル(約780万円)
  • ランダムな水曜日 21万6789ドル(約3200万円)
  • 支出合計:83万3623ドル(約1憶2400万円)

 

ファッションに5000万円以上を使い、チョコレートの買い物だけで100万円超え。3000万円以上使ったという「ランダムな水曜日」の項目では、船に乗っているシーンを見せているため、水曜日には不定期で“お出かけ”を楽しんでいるのかもしれません。

 

ドバイは物価の高い場所として知られていますが、それにしても、頭がクラクラしてきそうな金額。そして忘れてはいけないのが、これは1年間や1か月のものではなく、たった1週間の明細だということ。

 

この投稿には、「マクドナルドで10ドル使って泣いているのに」「本当に現実なの?」「私の学生ローンを払ってくれる?」など、彼女をうらやむコメントがあふれています。

 

彼女いわく「強盗に遭うのが怖いし、いつも満点の恰好をしなければならない」などのデメリットがあるという、億万長者との結婚生活。見た目以上に大変なのかもしれません。

@lionlindaa Wells fargo loves me #money #howmuchispendinaday #millionaire ♬ Habibi (Albanian Remix) – Ricky Rich & Dardan

 

【主な参考記事】

Mirror. ‘I’m Dubai millionaire’s wife – people can’t believe how much I spend in a week’. October 11 2023

日本を食った中国で台頭する、意外な「家電大国」はどこ?

世界の白物家電業界を動かす中国。しかし現在、同国の市場で台頭している国があります。

↑家電製品たち、君たちはどこから中国にやってきたの?

 

それはトルコ。

 

トルコ? 白物家電において日本の消費者にはあまり馴染みがない国かもしれません。外務省の資料を見てみると、トルコの主要貿易品目の輸出には「機械類(11.1%)」や「電気機器・部品(5.3%)」と書かれています。日本はトルコの主要援助国なのですが、トルコの主要貿易相手国の輸出において日本はわずか0.2%で第71位。大手家電量販店でトルコブランドをあまり見かけなくても変ではない気がします。

 

トルコの代表的な白物家電メーカーの中には「ベコ(Beko)」があります。親会社は「アルチェリク(英語表記はArcelik)」で、2021年に日立製作所から家電事業を買収したことでも知られています。日本でもベコの食洗機や洗濯乾燥機は販売されていますが、ベコの製品を知らなくても、サッカーファンなら同社がスペインのFCバルセロナの公式スポンサーであることは知っているかもしれません(かつては英・プレミアリーグのクラブやFA杯のスポンサーになっていたことも)。

 

どうやってトルコのメーカーは中国で人気を伸ばすようになったのでしょうか? ベコが欧州でスポーツビジネスを展開してきたように、トルコのメーカーは海外市場の開拓に注力してきました。例えば、アルチェリクはトルコがEUに加盟した1990年代半ばに海外に進出。グローバル市場における売り上げの多くは西欧諸国(特にドイツ)が占めてきたようです。西欧で売れている理由について、英国の経済紙・The Economistはこう述べています。

 

ベコのキッチン機器や他の家電製品は、金融危機で消費者の需要が低価格な製品に移行したので、英国で最も人気がある家電ブランドの1つになった。

 

ベコの魅力の1つは価格にあるようです。以前からトルコ政府は製造業を支援してきました。国家が介入して、重要な産業を補助金で保護し、外国企業との競争は避ける。トルコの経済史にはそんな過去があります。1980年代に経済政策が変わったものの、EUに加盟した後でも政府の支援は何らかの形で続いている模様。トルコに移住する人に向けたあるサイトは同国の白物家電事情についてこう述べています。

 

品質が良いことに加えて、トルコブランドの白物家電の特徴は、政府が自国のメーカーを支援しているため、価格がかなりお手ごろであるという点です。

 

そして、トルコのメーカーは中国市場に目を向けます。中国国営英字紙のチャイナ・デイリーによれば、早い段階で一帯一路に参加したトルコから中国が輸入した白物家電の金額は、2022年に約78億円(※)に上り、特に冷蔵庫が人気を集めているとのこと。ベコは北京や上海などの都市に計946店舗を構える一方、中国のさまざまなeコマースプラットフォームでも旗艦店を運営しているようです。業界の事情通は、トルコのメーカーが中国における研究開発や中国メーカーとのコラボに大きな可能性を見出しているといいます。
※1ドル=約149円で換算(2023年10月12日現在)

 

研究開発はトルコメーカーの強み。アルチェリクはトルコ最大の産業コングロマリットの1つであるコチ財閥が所有しています。資本が潤沢なので、同社は研究開発に積極的に投資してきました。その結果、中国の白物家電市場においてトルコが中国に次いで2位に上り詰めたという見方もあります。

 

そんな自国ブランドの発展はトルコ人にとっても誇り。トルコのデイリー・サバ紙は「トルコは白物家電市場において世界有数の製造国として知られている」と自信たっぷりに述べています。この新聞社は政府に近いとされていますが、国内メーカーの凋落を嘆く日本のメディアと論調が違うことを感じてしまいます。

 

白物家電市場において日本を食った中国をトルコが食う日は、いつかやって来るのでしょうか?

 

【主な参考記事】
China Daily. Turkish home appliances gain popularity in China. September 28 2023