大型ビールブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」誕生! キレある辛口、泡はクリーミー、柑橘感ある芳香…隙なしの仕上がりでこの価格とは

徐々に気温が上がり、ゴールデンウィークを過ぎれば初夏に突入。つまり、冷たいビールがいちばんおいしい季節がやってきました。そんな春、アサヒビールから注目の新ブランドが誕生。この「アサヒ ザ・ビタリスト」を中心に、今シーズンの同社の施策に迫ります。

↑4月15日発売の「アサヒ ザ・ビタリスト」。

アサヒビール
アサヒ ザ・ビタリスト
店頭想定価格(税込):350ml 237円前後/500ml 310円前後

 

アサヒとして7年ぶりの大型スタンダードビールが登場

筆者が参加したのは、アサヒビールの事業方針説明会。ビール類や缶チューハイを中心に、2025年の新商品や取り組みが紹介されました。なかでも驚いたのが、「アサヒ ザ・ビタリスト」です。

↑「アサヒ ザ・ビタリスト」のキービジュアル。通年販売の商品で、同社では7年ぶりとなるスタンダードビールだ。

 

ビール類の市場全体を見ても、2023年秋の酒税法改正により、発泡酒や第3のビールとの価格差が縮まりました。さらに2026年秋には酒税が一本化される予定で、ビール(狭義のビール)にとっては追い風が吹いている状況です。

↑経済産業省の資料より。

 

こうした流れを見越して、各社は「サントリー生ビール」や「キリンビール 晴れ風」といったスタンダードビールを新たに発売。スタンダードビールでいえばアサヒも、2023年10月に「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売しましたが、さらなる大型ブランドが登場するとは……これがひとつ目の“驚き”です。

↑虎ノ門ヒルズ駅では、発売約1週間前から「アサヒ ザ・ビタリスト」の広告が大量掲出。

 

もうひとつの“驚き”は、その印象的な黒いパッケージデザイン。深みのある漆黒で、視覚的インパクトは抜群。製造方法もユニークで、個性的なホップによるシャープかつフルーティーな苦みが特徴。さらに「アサヒスーパードライ」と同じ酵母で発酵させている点にも注目です。

↑副原料には米、コーン、スターチを使用。これら3つを使う製法は、日本のスタンダードビールに多く見られ、「アサヒスーパードライ」も同様。アルコール度数は6%。

 

使用されている酵母は「アサヒスーパードライ」と同じく、“辛口酵母”の愛称をもつ「318号酵母」。シャープなキレと繊細な香味を生み出す、アサヒの代表的な酵母を新ブランドに採用していることからも、本気度がうかがえます。

 

クラフトビール級の個性を、手頃な価格で

会場では試飲もできたのですが、これまた驚き。ホップの個性がしっかりと感じられる味わいに、思わず「こうきたか!」とニンマリ。柑橘感のあるフルーティーな苦みは、ホップの品種によるもので、「タラス」と「ヘルスブルッカー」が一部使用されています。

↑「アサヒスーパードライ」譲りのクリーミーな泡と、キレのある辛口。香りは柑橘を思わせる心地よいグラッシーなアロマ。

 

「ヘルスブルッカー」とはドイツの伝統的なホップで、日本のクラシカルなビールにも使用されていますが、苦みの中にスパイシーさや冷涼感を感じるのが特徴。一方「タラス」はアメリカ産の比較的新しい品種で、柑橘の皮やハーブのような爽快感ある香りと苦味が魅力です。

↑アサヒビールの資料より。

 

クラフトビールのような香味の秘密は? 担当者に話を聞いたところ、まずキーとなっているのが「ホップの使用量」だそう。複数使われているなかでも「タラス」の使用比率が高いとのこと。ビアスタイルはIPL(インディア・ペール・ラガー)で、下面発酵を採用。これは「アサヒスーパードライ」や「マルエフ(アサヒ生ビール)」と同じ発酵方法です。

 

なお、IPLやIPA(インディア・ペール・エール)など香りの強いビールでは「ドライホップ」という手法が用いられることが多いのですが、「アサヒ ザ・ビタリスト」ではこれを採用していないとのこと。

 

↑黒と金の配色で、味わいや世界観を表現したというデザイン。

 

伝統的な製法をベースにしながら、現代的な個性をまとった「アサヒ ザ・ビタリスト」。クラフトビールのような風味を持ちつつ、価格は一般的なスタンダードビールと同等というのも、大きな魅力でしょう。

 

「スーパードライ」は“冷たいウマさ”を体験できる企画を展開

「アサヒスーパードライ」からも今シーズンの注目企画が発表に。辛口のキレをより強調するため、「アサヒスーパードライ 示温(しおん)インキ デザイン缶」と「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」を展開します。どちらも“キンキンに冷えた温度”がキーポイントです。

↑5月20日発売予定の「アサヒスーパードライ 示温インキ デザイン缶」。価格や販売店舗は通常商品と同様だが、数量限定のため取扱いがない可能性も。(アサヒビールの資料より)

 

「示温インキ デザイン缶」は、温度で色が変化する特殊インキを採用。冷蔵庫でしっかり冷やすと、缶の「辛口カーブ」が氷をイメージした青に変化し、一目で“冷えたスーパードライ”とわかる仕様です。

 

また「キンキン冷感タンブラー」は、冷えたビールを注ぐと、側面に描かれた「辛口カーブ」の色が変化。アルミ素材を使用することで冷たさが手に伝わり、五感で冷えを体験できます。

↑会場で試すことができた「スーパードライ キンキン冷感タンブラー」。ロゴ背景の「辛口カーブ」が青く変化。

 

 

春とはいえ、すでに夏日を記録する日もあり、これから猛暑・酷暑が続くことでしょう。そんな季節にぴったりなのが暑気払い。冷えたおいしいビールで夏を楽しんでみては。

 

キリンビール横浜工場のレストランが進化。激ウマフードに舌鼓でますますビールが進む!

2022年、脱コロナに向けて再開したキリンビールの工場見学をレポートしましたが、併設のレストランは休業中でした。それが、今春いよいよ復活。しかも店名の改称を含めたリニューアルオープンということで、内覧会に参加してきましたので、その模様をお届けします。

 

【関連記事】
噂の“元が取れる”工場見学「キリン一番搾りツアー」へ。やっぱし、ビール好きの聖地でした

 

↑2023年4月11日にリニューアルオープンとなった「キリン横浜ビアホール」。キリンビール横浜工場の見学入口から数歩の場所にあります

 

なぜ大胆リニューアルしたのかを考えた

横浜らしく、レンガ調の設えが印象的な建物。こちらは2015年より「スプリングバレーブルワリー横浜」として営業していましたが、コロナ禍により休業へ。そして今回を機に店名と内装、そしてドリンクとフードも刷新されました。

↑高い天井や大きな窓から眺められる緑の借景など、開放的な空間はそのままに一部の内装をリニューアル。さらにくつろげる空間へ

 

「スプリングバレーブルワリー横浜(以下、SVB横浜)」はクラフトビールがテーマでしたが、「キリン横浜ビアホール」はビアホールと銘打つだけあって、ビールの主役は「一番搾り」(650円・税込)をはじめとするおなじみの銘柄が中心。これには納得する部分もあります。

↑「一番搾り」をはじめ、できたてのビールをプロがとびきりおいしく注いでくれます

 

あくまでも筆者の想像ですが、理由はふたつ。ひとつはキリンビール横浜工場でつくられる主役の銘柄が「一番搾り」であり、工場見学で学ぶメインビールも「一番搾り」だから。「一番搾り」をじっくり学んだあとは、やはり「一番搾り」をガッツリ飲みたいというのが心情ではないでしょうか。

 

↑工場見学の特別体験のひとつが、一番搾り麦汁(左)と二番搾り麦汁(右)の飲み比べ ※写真は2019年取材時のもの

 

そしてもうひとつは、ブルーパブ(醸造所併設型のビアパブ)に特化する必要がなくなったから。SVB横浜が開業した2015年当時は、世の中へクラフトビールを発信する拠点としての意味合いもありましたが、いまではクラフトビールの認知度も上がり、その役目は終えたと考えたのではないでしょうか。とはいえ、クラフトビールも「スプリングバレー」ブランドの<豊潤496>とシルクエール<白>、そしてブルックリンラガーとよなよなエールの4銘柄は飲むことができます(800~850円・税込)。

↑店内入口から客席に向かう途中のスペース。ここにはSVB横浜時代からあった、ビールの歴史やギャラリーコーナーが残されています

 

料理にはビール由来の素材や地元食材を積極的に使用

料理も、工場直送の「一番搾り」とのベストマッチを考えた味わいへとリニューアル。加えて、ビールやホップなどビール由来の素材や、神奈川県の地域食材を積極的に使うことも料理のコンセプトに。横浜のビール工場ならではのメニュー構成へと刷新されました。スペシャリテから紹介します。

↑「ペアリングフード8種盛り」(3800円・税込)※写真は試食用で、実際はよりボリューミー。その名の通り、ビールとのペアリングを楽しむのに最適な一皿です

 

「ペアリングフード8種盛り」は、自家製スモークやシャルキュトリー(加工肉)など、渾身の前菜を少量ずつ組み合わせたプレートで、8種のほとんどは単品メニューとしてもラインナップしています。

↑「自家製スモーク盛り合わせ」(1280円・税込)。足柄牛レバー、チキン、ベーコン、半熟卵、ナッツの5品すべてが店内燻製で仕上げられています。ペアリングは「ハートランド」(700円・税込)がオススメ

 

↑「ベーコンと半熟卵のポテトサラダ」(680円・税込)。丹沢の赤卵と、神奈川銘柄豚「やまゆりポ-ク」のベーコンを使い、ニンニクマヨネーズで味付け。「一番搾り<黒生>」(700円・税込)がオススメ

 

盛り合わせプレートにないメニューとしてイチオシなのが、「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」。こちらは神奈川・厚木の老舗から届く豆腐を湘南名物のシラスなどで仕上げた個性的な一皿です。

↑「富塚豆腐店の絹ごし豆腐 シラスと酒盗のバターソース」880円。大豆の味が濃厚かつ、とろけるような食感の豆腐に濃厚なソースがマッチ。ビールは「一番搾りプレミアム」と「スプリングバレー シルクエール<白>」がベストペアリング

 

そしてメインは、オススメの肉料理を盛り合わせた「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」。種類の異なる5本のソーセージと、スペアリブ、グリルチキンからなるボリューム満点の一品。

↑「ソーセージとポーク、チキンのミックスグリルプレート」(4980円・税込)。各肉メニューは単品でも用意されており、豚肉には「やまゆりポーク」を使用。どのビールとも相性抜群です

 

食事のイチオシは「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」。燻製チキンとベーコン、3種のナッツを使ったスモーキーな香りが特徴で、ケイジャンスパイスと粒マスタードによるクレオールマスタードのピリ辛感も絶妙です。

↑「ベーコン、チキン、ナッツのスモークピザ」2480円。25cmサイズで食べごたえ十分。生地は薄めのクリスピーなタイプでビールと合い、特に「一番搾り」と「一番搾り<黒生>」がマッチ

 

アフターコロナということで、これまでできなかったぶん積極的に外出したいと考えている人は多いはず。キンキンのビールがますますおいしく感じるこれからの季節、大人の社会科見学の代表格であるビール工場見学はいかがでしょう。そして横浜で工場見学する際には、ぜひリニューアルした併設レストランで至福のペアリングもお試しください。

↑日本のビール発祥地といわれる横浜で、ここならではのビール体験を

 

【SHOP DATA】

キリン横浜ビアホール

住所:神奈川県横浜市鶴見区生麦1-17-1 キリンビール横浜工場内
アクセス:京浜急行線「生麦駅」徒歩約10分
営業時間:平日11:00~21:00(L.O.20:00)、土日祝11:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:月曜(祝日月曜の場合は営業し翌日休業)、年末年始

https://www.kirin.co.jp/experience/factory/yokohama/

「CMか!?」と思うような表情を鈴木亮平さんがした、キリン渾身の特製グラスで味わう、最高の一番搾り。

全国的に厳しい暑さで、東京でも35度を超える最高気温を記録した7月22日。六本木ミッドタウンで「キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~」のオープニングイベントが開催され、キリン一番搾りのCMキャラクターを務める俳優の鈴木亮平さんが登壇しました。そのイベントの模様と、筆者が実際に体験した特製グラスで楽しむ「キリン一番搾り」の味をレポートします。

一番搾りのCM撮影の裏側や、商品への愛を鈴木さんが熱くトーク

涼しげな浴衣姿で登場した鈴木さん。まず行われたトークセッションでは、一番搾りのCM撮影エピソードや商品への愛を披露してくれました。鈴木さんによると、一番搾りのCMはほぼアドリブで撮影されているそうで、ビールが提供されてからはエキストラさんも含めて「あとは適当に盛り上がってください」という指示が出るだけなのだとか。「毎回ステキなときを楽しみながら撮影していて、アドリブだからこそリアルな夏を表現ができています」と語り、撮影の裏側を教えてくれました。

 

「どのようなシーンで一番搾りを飲みたいですか?」という質問に対しては、「屋外、大人数で楽しむ飲み方はたくさん味わってきたので、ひとりベランダで夏の夕暮れを眺めながら飲みたいですね」と回答。続いて、司会者から「忙しい日々を過ごされていますが、どんなときにビールを飲みますか?」という質問には「だいたいは仕事のあと」と答え、近々ある合戦のシーンを撮る屋外ロケでも「終了後に一番搾りを飲みたい!」と語った鈴木さん。やはり疲れた身体に染みわたるビールはやはり格別なようで、「撮影が終わったあとのやりきった感を味わいながら共演者で、『お疲れ様です』と近くの居酒屋で一杯やりたい」と話していました。

 

“最高”の一番搾りを叶える特製グラスは、一度飲んだら手放せない

さて、今回注目なのが本イベントで提供される特製グラス。一番搾りを最も美味しく飲める形状にこだわったというグラスで、鈴木さんも早速試飲。「普通のグラスのように見えるけれど、実際に手にしてみるとガラスが薄く、泡や口当たりが違う」と感想を語り、暑さのなかで冴えるその味には大満足の様子でした。ビールを口に含んだ瞬間のその顔は、CMでも見せる表情そっくりで、一番搾り&特製グラスの旨さを率直に物語るものでした。

 

↑ビールを口にした鈴木さんの表情がその味を物語ります。炎天下のなか、味わうビールは格別なよう

 

さて、一番搾りをさらにおいしくしてくれるというこの特製グラス。筆者もそのグラスに注いだ一番搾りを体験する機会を得ましたので、その味をお伝えしましょう。まず感じたのは、泡の細かさと口当たりの良さ。苦みをあまり感じず、喉を潤す爽快感が際立つのが印象的です。グラスをキンキンに冷やして飲むビールのスッキリ感がさらに強くなったその味は、まさに夏のための味わい。

 

一度飲んだら何杯でも飲みたくなる、問答無用で旨い一番搾りといえます。飲むまでは「グラスでそんなに味が変わるの?」と半信半疑だった筆者も、鈴木さんの爽快感に満ちた表情は本物だったのだと実感させられました。

 

↑“最高”のビールを演出する特製グラス。ビジュアルだけで飲みたくなってしまいます

六本木とお台場で、おいしい夏を体感しよう

この特製グラスで一番搾りを味わえるイベントは六本木、お台場の3会場で開催中。200円というお手頃価格で、“最高”の一番搾りを味わうことができます。期間限定のこの味を、ぜひご自身の口で体感してください。同時に、今回紹介した特製グラスが抽選で当たるキャンペーンも実施中なのでそちらも要チェックです。

 

【“最高”の一番搾りが楽しめるイベント概要】
●キリン一番搾り おいしい体験会~暑い夏を、おいしい夏にしよう。~
場所:東京ミッドタウン コートヤード
開催期間:7月22日(日)~7月25日(水)
営業時間:12:00~20:00

 

●テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION
場所:六本木ヒルズ 大屋根プラザ カフェ&ビアテラス
開催期間:7月14日(土)~8月26日(日)
営業時間:11:00~23:00(L.O22:30/月~土)
11:00~22:00(L.O21:30/日・祝日)
※8月11日は11:00~23:00

 

●ようこそ!!ワンガン夏祭り THE ODAIBA 2018 キリンビールブース
場所:フジテレビ本社屋 1階 フジテレビ広場
開催期間:7月28日(土)~9月2日(日)
営業時間:10:00~18:00