一般的に、一眼カメラといえば写真(静止画)を撮ることがメイン。しかし、なかには写真も動画もプロが納得するレベルまで極めたカメラも存在します。ここではその代表格である、動画性能がスゴすぎるミラーレス機「GH5」をご紹介しましょう!
パナソニック
DC-GH5
実売価格24万8000円(ボディ)
2014年発売「LUMIX GH4」の後継機。2033万画素の4/3型撮像センサーを搭載し、ボディ内5軸手ブレ補正とレンズ内2軸手ブレ補正を組み合わせる「Dual I . S . 2」に対応。空間認識AFの進化により、高速AFと正確性も両立しています。
SPEC●撮像素子:有効約2万画素4/3型センサー ●レンズマウント:マイクロフォーサーズ ●モニター:3.2型、約162万ドット ●サイズ/本体質量:W138.5×H98.1×D87.4㎜/約725g
※上記の製品写真は、GH5に別売のバッテリーグリップとステレオマイクロホンを装着したものです
単なる4K対応ではない、ワンランク上の動画仕様
最近は4K動画に対応したカメラが増えています。ただし、その多くは、解像度こそ4Kですが、フレームレートは30pどまり。連続撮影時間にも30分未満という制約があります。プロユースでは、より滑らかな4K60p対応や時間制限のない長時間記録が欠かせません。それができるのがパナソニック「GH5」です。
↑ミラーレスカメラで初めて60p記録に対応。全画素読み出しにより画角が狭くならない点も便利
↑UHS-I/II対応のダブルカードスロットを搭載。リレー記録やバック アップ記録などが可能です
加えて、GH5は、多くの色情報を持つ4:2:2 10bit記録や4K HDR撮影に対応。小型軽量ボディに手ブレ補正を内蔵しつつ、XLRマイクも装着できるなど、本格的な動画撮影に十分耐えます。特に小規模な映画やPVを撮るプロにはありがたい逸品なのです。
↑ハイブリッドログガンマ方式の4K HDR動画に新対応。暗部から明部まで広階調で記録できます
↑6Kフォト機能に対応。H.265/HEVC圧縮の6K動画データから、目当てのコマを切り出せます
↑撮影中に定速でピントを移動させる「フォーカストランジション」にも対応。動画機能が多彩です
【プロ納得エピソード】日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」のお供に!
先日、冒険家の荻田泰永さんが実現した日本人初の「南極点無補給単独徒歩到達」。その持参カメラとしてGH5が選ばれていました。想像を絶する過酷な条件下でもトラブルなく駆動し、貴重な映像を残せたといいます。
↑GH5は、防塵・防滴・耐低温設計のマグネシウム合金ボディ。南極で も大活躍だったようです
■こちらのチャレンジの詳細は次の記事をご覧ください
冒険家・荻田泰永氏、南極冒険で日本人初の偉業! 中間地点ではまさかの出会いも
文/永山昌克 撮影/高原マサキ(TK.c)