性能は従来の100倍! 世界最強の「スパイカメラ」が誕生

東京―熱海間の距離でも、ミリ単位で写せるカメラ。中国で発表された最新のスパイカメラは「世界最強」の性能と言われています。

↑凄くよく見える理由は?

 

中国科学院の航空宇宙情報研究所が開発したカメラについて、香港のサウスチャイナ・モーニング・ポスト紙が初めて報道しました。

 

その性能は、かなり驚異的。100km離れた先でもミリ単位の解像度の映像を写せるというのです。100kmといえば、東京から熱海ほどの距離。中国の湖で行われた試験では、101.8km離れた先のわずか幅1.7㎜の細部まで確認されたそうです。

 

従来のスパイカメラはここまでの性能はなかったそう。例えば、2011年に米国の軍事・航空関連企業、ロッキード・マーティンが行ったカメラのテストでは、1.6km離れた場所から2cmの解像度の映像を捉えたことが紹介されています。

 

それに比べると、今回のスパイカメラの性能は抜群によく、従来の物より「100倍も優れている」と報じられています。

 

これだけの技術革新が生まれたのは、従来のカメラはレンズを使用しているのに対し、今回の新しいスパイカメラは低軌道衛星を活用したレーザー画像システムを用いたことが理由でしょう。

 

米政府と提携を結んでいるアルベルト・スペース社も、同様に衛星を活用して画像を提供するサービスを行っています。衛星を介して地球上のあらゆる物を見られる、地球規模の監視カメラが今後作られる可能性だってゼロではないのかもしれません。

 

【主な参考記事】

Independent. China builds spy camera so powerful it can see faces from space. March 12 2025

 

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中国が新次元の超音速ドローンを開発中! 宇宙旅行の新たな選択肢になる?

中国の経済発展とともに進化してきたといわれる、同国の航空業界。その発展を世界に見せつけることになるかもしれないのが、英仏がかつて共同で開発した超音速旅客機「コンコルド」を超えるという超音速ドローンです。

↑本当にテイクオフするか?(画像提供/South China Morning Post)

 

コンコルドの速度はマッハ2.0。エールフランスとブリティッシュ・エアウェイズの2社によって1976年に商業運航を開始し、商業フライトを提供してきました。しかし乗客数が増加することはなく、メンテナンスのコストがかかりすぎていたことなどから、2003年に姿を消していたのです。

 

そんなコンコルドの2倍の速度で飛行するというのが、このたび中国で明かされた最新のドローン。中国のスタートアップ、Lingkong Tianxing Technologyが開発しているもので、「孫悟空(モンキーキング)」と名付けられています。

 

孫悟空は、全長7メートル、最大重量1.5トン。二つのデトネーションエンジンが搭載され、燃料を急速に燃焼して推力を生み出し、高度約2万メートルをマッハ4.0で飛行します。北京からニューヨークまでたった2時間で行けるそう。

 

超音速飛行する航空機は、地上にいる人には瞬間的な爆音が聞こえることから、コンコルドは陸地の上空を音速飛行することが禁止されました。しかし、孫悟空が飛行する2万メートルは高度が高すぎるため、「破壊的にはならない」のだとか。おまけに、それだけの高度だと空気がはるかに薄く、それによってマッハのような速度にも達しやすいのだそうです。

 

孫悟空は2026年に試験飛行が行われ、2030年までには数百人の乗客を乗せて商業飛行を始める予定であるとのこと。

 

中国は2024年に超音速の戦闘機を発表するなど、着々と航空宇宙産業を発展させている模様。コンコルドが「究極の贅沢」ともてはやされながら、商業機として継続できずに終わったことからも、中国の超音速ドローンが今後どのように運用されていくのか、世界が注目していくことになりそうです。

 

【主な参考記事】

The Sun. MONKEY SEE, MONKEY DO China unveils ‘Monkey King’ Mach 4 supersonic drone – and hope one day it will carry PASSENGERS twice speed of Concorde. February 18 2025

中国のカメラが「AIロボット」の驚愕の行動を捉えた!

自ら考えて行動する、人工知能(AI)。そんなAIならではの特徴が裏目に出る珍事が発生しました。AIロボットが仲間のロボットを説得して、仕事を放棄して家に帰ってしまったというのです。

↑帰るなー!

 

この様子を捉えたのは、上海のショールームにあるカメラ。ショールームには5〜6台のロボットが展示されているのですが、夜間と思われる人気のない時間帯に事件は起こりました。

 

1台のロボットが「まだ残業?」と、他のメーカーのものと思われる別のロボットたちに話しかけると、「僕らの仕事は終わることはないんだ」と別のロボットは答えます。でも最初のロボットは、他のロボットたちに近寄って「帰る?」と、誘っているのです。

 

まるで「もう仕事なんて終わりにしちゃって、帰ろうよ」と、言っているようです。

 

すると、その言葉に心が動いてしまったロボットが1台、さらにもう1台と、最初のロボットの後を追うようにしてショールームを後にして出ていってしまったのです。

 

この珍事が起きたのは8月のことですが、つい最近になって公表されました。当初は、中国のSNSで話題になったことから、作り話と考えられていましたが、上海のロボットチームは「実際にロボットが誘拐された」事実を認めたのです。

 

どうやら「帰ろうよ」と周りのロボットに最初に声をかけたのは、「Erbai」と名付けられたモデルで、他のロボットを説得するように事前に命令されており、この“誘拐”シーンはテストのつもりで行われたのだとか。

 

人間が試験的に仕組んだというこのシーンですが、未来のAIは人間の想定を超えた行動を起こしかねないと、ドキッと感じた人も多かったかもしれません。

 

【主な参考記事】

The Sun. BOT UPRISING Watch moment AI robot leads REVOLUTION as it convinces bot army to ‘quit your jobs’ before leading them out of showroom. November 20 2024

山はどうやって登る? 中国では意外な方法が人気

観光地として人気の山には、たいていロープウェイやゴンドラが設けられ、子どもや高齢の方でも簡単に山頂までアクセスできるようになっています。でも中国の場合は、ロープウェイではなく屋外エスカレーターを設置することが一般的なようです。

↑ラクして登りたい人には…

 

例えば、先日、英国のメディアを驚かせたのが、浙江省の天嶼山に設置されているエスカレーター。高さ300mの山頂まで登山道を歩いて登るなら約50分かかりますが、全長350mのエスカレーターが設置されたので、それを使えば約10分で到着可能。中国のメディアはそれを「無痛登山」と呼んでいます。

 

はじめはロープウェイの建設が検討されていたそう。ですが、ロープウェイでは輸送できる人数が限られることとセキュリティ上のリスクが高いことから、エスカレーターのほうが比較的安全で輸送能力も高いと判断したそうです。

 

たしかに、このエスカレーターの様子を撮影したSNSの動画を見ると、上りのエスカレーターも、下りエスカレーターも人でいっぱい。かなりの観光客が次々と山頂を目指して訪れているようですから、一度に乗車できる人数が限られるロープウェイやゴンドラでは、これだけの観光客に対応できなかったかもしれません。

 

屋外のエスカレーターということで、雨に濡れて故障しないかが気になるところですが、このエスカレーターは暑さ対策で、乗っている人にミストが吹きかけられるという機能も付いているそう。そして、同じように恩施大峡谷では長さ688mのエスカレーターがあり、設置されたときに話題になっています。

 

【主な参考記事】

Daily Mail. Pictured: The giant escalators that China installed to save tourists the effort of hiking up mountains. September 9 2024

広州交易会が開幕! 世界のバイヤーが今、中国で目を付けている家電は何?

10月15日、中国では第134回広州交易会(広州で春と秋の2回開催される)が始まりました。イタリア、ロシア、ベトナム、韓国、南米諸国など200か国以上から5万人以上のバイヤーが参加したそう。世界のバイヤーは中国で何を探していたのでしょうか?

↑今年は中国で何を買い付けた?

 

今回は次の2種類の家電に注目が集まったようです。

 

1: エアコン

ポータブルエアコンなどを作る「POSI」は、欧州連合(EU)の基準を満たすために省エネ性能を高めているようです。欧州では2027年までに全てのエアコンが冷媒にR290を搭載しなければならないようですが、中国のエアコンメーカーはEUの新しい規制をクリアして見せると意気込んでいます。

 

一方、深圳市を拠点とする「スカイワース(Skyworth)」は太陽光発電型エアコンを発表し、2024年から発売していく予定。消費電力量は10〜20%減らすことができると言われています。

 

2: ヒートポンプ

初めて聞く方もいるかもしれませんが、ヒートポンプとは「低温部から熱量を吸収し、高温部に運んで放出する装置。冷暖房に利用される」(日本国語大辞典)。

 

近年、中国のヒートポンプは欧州で需要が高まっている模様。でも、2022年までは部屋を涼しくしたりお湯を沸かしたりするための機能が求められていましたが、今はそれらに加えて床暖機能も必要とされているようです。

 

2023年、中国メーカーの白物家電に対する欧米の需要は低下しているそう。そんな状況に対応するため、中国のメーカーはもっと省エネでスマートな製品に注力しているようです。欧州では10月から炭素国境調整メカニズムが始まり、その影響がこれから家電に及ぶのではないかと言われています。

 

意気揚々の中国メーカーも内心、心配しているかもしれません。

 

【出典】

YICAI. Chinese Green Home Appliances Draw Attention as Overseas Buyers Throng Canton Fair. October 17 2023

日本を食った中国で台頭する、意外な「家電大国」はどこ?

世界の白物家電業界を動かす中国。しかし現在、同国の市場で台頭している国があります。

↑家電製品たち、君たちはどこから中国にやってきたの?

 

それはトルコ。

 

トルコ? 白物家電において日本の消費者にはあまり馴染みがない国かもしれません。外務省の資料を見てみると、トルコの主要貿易品目の輸出には「機械類(11.1%)」や「電気機器・部品(5.3%)」と書かれています。日本はトルコの主要援助国なのですが、トルコの主要貿易相手国の輸出において日本はわずか0.2%で第71位。大手家電量販店でトルコブランドをあまり見かけなくても変ではない気がします。

 

トルコの代表的な白物家電メーカーの中には「ベコ(Beko)」があります。親会社は「アルチェリク(英語表記はArcelik)」で、2021年に日立製作所から家電事業を買収したことでも知られています。日本でもベコの食洗機や洗濯乾燥機は販売されていますが、ベコの製品を知らなくても、サッカーファンなら同社がスペインのFCバルセロナの公式スポンサーであることは知っているかもしれません(かつては英・プレミアリーグのクラブやFA杯のスポンサーになっていたことも)。

 

どうやってトルコのメーカーは中国で人気を伸ばすようになったのでしょうか? ベコが欧州でスポーツビジネスを展開してきたように、トルコのメーカーは海外市場の開拓に注力してきました。例えば、アルチェリクはトルコがEUに加盟した1990年代半ばに海外に進出。グローバル市場における売り上げの多くは西欧諸国(特にドイツ)が占めてきたようです。西欧で売れている理由について、英国の経済紙・The Economistはこう述べています。

 

ベコのキッチン機器や他の家電製品は、金融危機で消費者の需要が低価格な製品に移行したので、英国で最も人気がある家電ブランドの1つになった。

 

ベコの魅力の1つは価格にあるようです。以前からトルコ政府は製造業を支援してきました。国家が介入して、重要な産業を補助金で保護し、外国企業との競争は避ける。トルコの経済史にはそんな過去があります。1980年代に経済政策が変わったものの、EUに加盟した後でも政府の支援は何らかの形で続いている模様。トルコに移住する人に向けたあるサイトは同国の白物家電事情についてこう述べています。

 

品質が良いことに加えて、トルコブランドの白物家電の特徴は、政府が自国のメーカーを支援しているため、価格がかなりお手ごろであるという点です。

 

そして、トルコのメーカーは中国市場に目を向けます。中国国営英字紙のチャイナ・デイリーによれば、早い段階で一帯一路に参加したトルコから中国が輸入した白物家電の金額は、2022年に約78億円(※)に上り、特に冷蔵庫が人気を集めているとのこと。ベコは北京や上海などの都市に計946店舗を構える一方、中国のさまざまなeコマースプラットフォームでも旗艦店を運営しているようです。業界の事情通は、トルコのメーカーが中国における研究開発や中国メーカーとのコラボに大きな可能性を見出しているといいます。
※1ドル=約149円で換算(2023年10月12日現在)

 

研究開発はトルコメーカーの強み。アルチェリクはトルコ最大の産業コングロマリットの1つであるコチ財閥が所有しています。資本が潤沢なので、同社は研究開発に積極的に投資してきました。その結果、中国の白物家電市場においてトルコが中国に次いで2位に上り詰めたという見方もあります。

 

そんな自国ブランドの発展はトルコ人にとっても誇り。トルコのデイリー・サバ紙は「トルコは白物家電市場において世界有数の製造国として知られている」と自信たっぷりに述べています。この新聞社は政府に近いとされていますが、国内メーカーの凋落を嘆く日本のメディアと論調が違うことを感じてしまいます。

 

白物家電市場において日本を食った中国をトルコが食う日は、いつかやって来るのでしょうか?

 

【主な参考記事】
China Daily. Turkish home appliances gain popularity in China. September 28 2023

まさか掃除用流しでオレンジジュースを…? 中国のレストランに非難の嵐

食品の安全性について、たびたび問題視されている中国。最近では、とあるレストランで、清掃用具が置かれたシンクの蛇口から水道水を注いで、オレンジジュースを作っていることが動画で発覚しました。

↑カメラが決定的瞬間を捉えた(画像提供/全民話燒/YouTube)

 

問題があったのは、中国の浙江省温州市にあるレストラン。ある客が撮影した動画によると、オレンジジュースがたっぷり入った大きな鍋が無造作にシンクに置かれているのがわかります。しかし、そのシンクがあるのは、掃除用のモップやブラシがある場所。どうやら、調理用のシンクではなく、掃除用のシンクのようです。

 

カメラが向けられていることに気づくと、スタッフはすぐにその鍋を手にして、別の場所に移動しました。他のスタッフが、客の撮影をストップさせようとしますが、すでにバッチリとカメラに写ってしまったあと。

 

客は、この店では粉末のジュースのもとを、掃除用のシンクの水で溶かしてオレンジジュースを作っていると、店内にいる他の客たちに伝えたのです。さらにこの動画はネット上で拡散し、非難が広がりました。

 

現地の報道では、この店では声明を発表し謝罪。レストランのマネージャーは解雇され、オレンジジュースづくりに関与したスタッフは停職処分を受け、食品衛生の研修を受けるよう命じられているそうです。

 

【主な参考記事】

Yahoo! News. Restaurant in China sparks outrage after patron films how they make orange juice. September 5 2023

中国のアップルストアで「iPhone」を見つめる女性。次の瞬間とんでもない行動に!

世界中で絶大な人気を誇るアップルのiPhone。アップルストアなどのスマホ販売店では、店頭に見本用として置いているスマホをケーブルで台などにくくりつけて、簡単に盗難できないようにしています。しかし、中国福建省のとあるアップルストアで先日、1人の女性客がそのセキュリティワイヤーを自分の歯で噛みちぎるという荒業に出ました。

↑万引き対策が破られた

 

防犯カメラの映像によると、女性はまず店内でMacBookを見ていた模様。そして次に、最新のiPhoneをディスプレイしている台に向かいました。その最新のiPhoneがセキュリティワイヤーとつながれていることを確認するような素振りを見せると、それを自分の口元に運び、噛みついたのです。

 

両腕をディスプレイの台に置きながら、何度か噛んでは、その具合を確認するしぐさを繰り返し、最後はセキュリティワイヤーをしっかりと噛み切ったのでしょう。自分のバッグにそのiPhoneをしまい、何事もなかったかのように店を後にしたのです。

 

店では警報器が鳴ったそうですが、店員は誰も彼女の暴挙に気づかなかったとのこと。しかし、30分後には彼女は警察に捕まり、「最近スマホを失くし、新しいものは価格が高いので、盗難を考えてしまった」と話していたそうです。ちなみに、このセキュリティワイヤーは決して細いものではないと報じられています。

 

店員には気づかれなかったものの、防犯カメラにバッチリ映り、それがネットで拡散してしまったこの暴挙。ネット上では「最初に防犯カメラのワイヤーを噛み切ればよかったのに」「噛み切る労力を考えると、彼女はiPhoneをゲットしたと言える」などの反応があり、このニュースを報じた記事でも「ワイヤーを噛み切ることを奨励するわけではないが、その努力は間違いなく賞賛に値する」と皮肉っています。

 

【主な参考記事】

LAD Bible. Woman tries to bite through anti-theft cable to steal iPhone 14. September 5 2023

中国でエレベーターが急降下! 人が空中に飛ぶ

乗っていたエレベーターが急降下したら……。そんな悪夢のような出来事が中国で実際に起こりました。なかにいた人は、降下の勢いで天井にぶつかる事態に。一体何が起きたのでしょうか?

↑エレベーターが突然落下

 

この事件が起きたのは、8月26日、湖南省長沙市のとある住宅のエレベーター。報道によると、なかに居合わせた3人のうちの1人、リーさんは25階に住んでいて、そのエレベーターに乗りました。すると、降下していたエレベーターが4階に達した時点で止まり動かなくなったというのです。リーさんたちは慌てて他の階のボタンを押そうとしたのですが、ボタンのライトが全て消え、その後に突然、エレベーターが急降下を始めたのです。

 

防犯カメラがこの恐怖の瞬間を捉えた映像を見ると、エレベーターの急降下によって3人は空中に投げ出されて、1人は天井にぶつかり、その後3人は床にたたきつけられるようになり、しばらくそのまま床に這いつくばるようになっていたことが分かります。

3人は不動産会社に連絡し、救急車で病院に搬送されたそうです。リーさんは幸いなことに、足に軽い打撲を負っただけで済みましたが、他の2人は腰の骨などを折るけがを負ったとのこと。もし、高齢者や小さな子どもが乗っていたら、さらに大きなダメージを受けていたかもしれません。

 

後日、エレベーターの製造を行った会社が現場で調査と修理を行い、乗り合わせた3人は全ての治療費を同社に請求するそうです。

 

【主な参考記事】

New York Post. Sudden elevator plunge sends passengers flying, injures 3: shocking video. Aug 29 2023

中国の飛行機に乗ったら見慣れない物が。よく見てみると…

小さな身体にものすごい生命力を宿し、世界中から嫌われているゴキブリ。そんな“招かれざる客”が飛行機に侵入し、ネット上で人々をザワつかせました。

↑ふと窓を見たらびっくり

 

ある乗客が中国国内を結ぶ飛行機に乗り、ふと隣の窓を見ると、黒い物体がとまっていることに気づいたそう。よく見たら、それは大きなゴキブリでした。外に逃げ出したいのか、このゴキブリは窓にへばりついていたんだとか。

 

この乗客は「ゴキブリは数分程度とどまったら、すぐにどこかに行く」と思っていたそう。そのため、客室乗務員に伝えることもしなかったのです。

 

しかし結局、このゴキブリはときどきモゾモゾと動いていたものの、およそ3000kmのフライト中もずっと窓にへばりついたままでした。ついには目的地に到着するまで、ずっと窓にいたのだといいます。

↑上空もどうってことなかった(画像提供/Zhaxi Delei Tianzhu ShouCang/Weibo)

 

航空会社職員の話によると、もともと貨物室または乗客の預け入れ荷物の中にいたゴキブリが、何かのきっかけで飛行機の中に紛れこんでしまい、二重ガラスの間に挟まってしまった可能性があるそう。

 

この人物がSNSに投稿した動画は、再生回数があっという間に1億2000万回以上を突破。「“ヤツ”は1万メートル上空でも生き延びた?」などと、ゴキブリの生命力に脱帽するコメントが多く寄せられていたようです。

 

【主な参考記事】

Yahoo! News. A cockroach on a plane is going viral for appearing to stay alive and twitching while lodged in a plane window next to one fascinated passenger. Aug 21 2023

中国の少年が「1分間縄跳び」で世界新記録! 日本人の記録がついに破れる

中国の16歳の少年が、1分間に縄跳びを374回行い、「1分間スピード縄跳び」のギネス世界記録を更新しました。

↑参った!

 

これまでの最高記録は、日本人の三村大輔さん(芸名:縄跳び超人みっちゃん)の348回で、10年間破られていませんでした。

 

しかし、今回のギネス新記録はこの少年の最高記録ではないそう。2022年に1分間で398回も跳んだことがあるといいます。

 

本人からすれば、まだまだといった感じでしょうか。恐るべし。

@guinnessworldrecords Most skips in one minute – 374 by Zhou Qi 🇨🇳 #guinnessworldrecords #skiptok #skipping ♬ original sound – Guinness World Records

 

【出典】

UPI. Chinese teen skips rope 374 times in one minute. July 26 2023

中国の13歳少女、モバイルゲームに900万円近くを乱費! 親の貯金が空っぽに…

ゲームにはまってしまうと、昼夜を問わず夢中になって遊び続け、見境なくお金を注ぎ込んでしまう……。昨今そんな出来事が国内外で度々報じられています。最近、中国で起きた13歳の少女の場合も同じ。親のデビットカードで900万円近くも浪費してしまったというのです。

↑金銭感覚がなくなる…

 

両親がそのことを知ったのは、娘さんが通う全寮制学校の教師から来た1本の電話がきっかけでした。この先生は少女がモバイルゲームにはまっていることを心配し、両親に相談したそうです。それを受けて両親が銀行口座を確認すると、わずか7セント(約10円)しか残っていなかったとのこと。

 

結局わかったのは、少女が1月から5月までの5か月間で、およそ6万4000ドル(約891万円※)を使ったということ。ゲームのアカウント購入のために1万6800ドル(約234万円)、ゲームの課金に3万ドル(約417万円)。さらにクラスメート10人のゲーム購入にもお金を使っていたそうです。どうやらこの少女がゲームにどんどんお金をつぎ込んでいることから、クラスメートが彼女にゲーム購入をせびっていたようです。

※1ドル=約139.25円で換算(2023年6月9日現在)

 

少女のお金の出どころは、母親からもらったデビットカード。以前、買い物をする際にパスワードを教えられていたため、そのカードを使ったそうです。しかも、両親に見つからないように、カードの取引記録などはこっそり削除していたとのこと。

 

日本の平均年収をはるかに超える金額を、ごく短期間で使い果たしてしまった少女。「お金がどこから来るのか、いくら使ったか、わからなかった」と泣きながら話しているそうです。また、銀行口座にあったはずの貯金が空っぽになってしまった両親は唖然としているとのこと。

 

両親は、決済会社に連絡を取り返金を求めていますが、まだ全て回収できていないそうです。

 

【主な参考記事】

Insider. A teenage girl found her mom’s debit card and spent $64,000 on mobile games, wiping out her family’s life savings. June 6 2023

自然な手触りが新しい! 中国で「木製ドローン」が大人気

日進月歩するテクノロジー。ドローンも変化を続けています。これまでドローンは主にプラスチックを使って作られていました。しかし最近では、木材を使ったドローンが中国で開発されています。木材は軽量なうえ、強度が高いものなら頑丈。環境負荷低減にもつながります。同国のクラウドファンディングで目標金額の526%となる資金を集めた「ウッドクラフトドローン」をご紹介しましょう。

 

720pのハイビジョン撮影ができるクラフトドローン

DIYで組み立てられるこのクラフトドローンの原料は、カナダで創設されたNGOであるFSC(森林管理協議会)公認のトドマツ材。本体は20個のメインパーツと164個の補助パーツから組み立てますが、プラスチック製なのはプロペラおよびコンピューター部分だけ。

初心者でも簡単に操作できるように設計されているので、難しい操作方法の習得は不要。一定の高度を保ちつつ安定した飛行を楽しむことができます。飛行速度と上昇速度は毎秒2m。半径50メートルの可視範囲で操作することが可能です。

 

アプリを使ってWi-Fi経由でハイビジョン撮影もできます。学習能力があるコンピューターが、ドローンの安定した飛行を実現。カメラは1280×720の解像度なので、動画や静止画を十分撮影できます。

コントローラーも木材のパーツでできています(操作レバーだけ手触りの良いプラスティック製)。2.4GHzの無線通信で操作するため、ドローンまでの距離が多少あっても、離着陸や水平移動などはスムーズに行えます。

軸間距離は12センチで重量は79グラム。スマートで軽量なボディは持ち運びにも便利です。本体の木製パーツはレーザー加工により切り出されているため、各パーツのサイズや厚み、凹凸部の形はいずれも正確。本体が歪んだりすることはありません。

自由自在に変形可能なウッドクラフト仕様

本体の形状は自由自在に変更できます。X型、円型、正方形など4種類から選べる一方、自分の好きな形状に切り出すことも可能。完全にオリジナルのクラフトドローンを一から設計することができるんですね。

また、モジュールを交換することによって、ドローンに新しい機能を追加することも可能。GPSモジュールや超音波モジュール、スピーカー・音センサーモジュール・サーチライトモジュールなど、好みの機能を加えることでカスタマイズできるので、楽しみも広がります。

 

組み立てる工程も複雑ではないので、大人から子どもまでDIYを楽しめるうえ、木材に塗装をして個性的なドローンに仕上げることもできます。

 

残念なのは、本製品には防水加工が施されていないこと。なので、雨のときは使えません。

 

希望小売価格は日本円で約1万1300円ですが、クラウドファンディングでの購入なら約半額で入手可能です。手ごろな価格で初心者からドローンマニアまで、どんな人でも楽しめるDIYウッドクラフトドローン。世界に一台だけのオリジナル作品を作ってみてはいかがでしょうか?

 

「ごちゃごちゃ充電コード」をスッキリ解決! 中国発の先進的な充電ステーション

中国深センを拠点とする「Fenergy(明能)」という会社がクラウドファンディングで開発を進める「XPro」。iPhone Xなど、計5台のデバイスをスタイリッシュに充電できるチャージステーションとして注目されています。獲得資金はすでに目標金額を超えており、iPad、iPhone、Apple Watch、Android端末、モバイルバッテリーなど、様々なデバイスを一度に高速チャージできるのが特徴。ワイヤレスチャージもできる先進的なプロダクトです。

 

4台のUSBケーブルチャージ+1台のワイヤレスチャージを一度に行える

所有するデバイスが増えてくると、それを管理するのも大変です。充電の際、机の上がコード類でごった返してしまうのは日常風景かもしれません。

 

XProは1度に5台ものデバイスを同時に充電できるうえ、これから増えてくるであろうワイヤレス充電デバイスも使えます。クイックチャージQC3.0にも対応しており、それによって通常の4倍速で充電が完了するのも特徴。XProとデバイス本体が接する部分はシリコンで覆われているため、大切なデバイスを傷つけることはありません。ワイヤレス充電は10Wで、一般的な5Wのワイヤレス充電器より高速で充電が完了します。

注目すべきは、ワイヤレス充電器が本体から着脱可能であるという点。ワイヤレス充電器を本体から取り外して好きな場所でスマホ1台を充電することができるんですね。枕元に置くだけでワイヤレス充電できるため、薄暗い部屋で充電口を探す必要もありません。

シリコンでできているデバイススタンドは、iPadやスマホを縦置きで充電できるようになっており、机上の省スペース化に貢献します。USBポートには、モバイルバッテリーや卓上のミニ扇風機なども接続可能。

クラウドファンディングでの支持率がすでに100%超え


Fenergyが面白い商品を開発しようとしているのは、中国最大のBtoCで、アリババ傘下の”タオバオ”が行うクラウドファンディング(淘宝众筹)です。XProの獲得資金は目標金額の109%に到達。1000人近くの支持者がおり、21万元(350万円)を超える資金が集まっています。

 

個人的な用途で使うのはもちろん、オフィスの共用タブレットやスマホの充電ステーションとしても使用できます。カフェやバーなどで充電サービスを提供する際にもよいでしょう。

 

XProの開発に携わるFenergyは2009年にスタートした企業で、モバイルバッテリーや充電器を専門に製造するメーカーです。生産工場は国際標準の検査をクリアしているため、品質にも信頼が置けるかもしれません。

中国でクルマを運転するなら必ず使え! 中国の交通事情を徹底的に網羅した「高徳地図」

中国の公道は国際ライセンスでは走れません。日本の道路とは異なり、クルマが多く取り締まりも厳しいため、難易度がかなり高いのです。特に、オービスの数は数え切れないほど。でも、そんな中国の道に特化したナビアプリ「高徳地図」を使えば、ドライブも一気に快適になります。このアプリは、もともと何の変哲もない地図アプリだったのですが、百度地図(中国版Googleマップのようなもの)と差別化を図るため、現在ではナビに特化しています。本稿では実際に使ってみた所感をレポートしたいと思います。

 

元祖を上回る地図アプリ

高徳地図は、元祖地図アプリであるバイドゥ地図より遅くできた後発組ではあるものの、ナビ機能強化を求めるユーザーのニーズへ的確に応え、ここ数年のバージョンアップで大きな進化を遂げてきました。中国では自動車の交通量が増えており、それに伴い交通規制も厳しくなっています。オービスの量も日本とは比較にならないほど多く、特に大都市内ではナビがないと走れません。

 

このような中国の現状に特化したアプリが「高徳地図」です。アプリダウンロードサイトでは評価も高く、バイドゥ地図を超えています。UI(ユーザーインターフェース)がシンプルかつ機能的で必要な機能がすべて揃っている、まさに完ぺきな地図アプリともいえるでしょう。

 

クルマだけでなくシェアバイクでも使える万能型アプリ

このアプリは、街歩きの際や交通手段の検索、レストラン、レジャースポットなどの周辺検索ができ、そのクオリティはGoogle Mapに迫ると言えます。2014年にアリババに買収された高徳地図は、アリペイを通してさまざまなサービスを利用することが可能。例えば、このアプリで滴滴タクシー(タクシー配車サービス)を呼んだり、レストランでの支払いを行ったりすることができます。

 

このアプリの本領が発揮されるのは、カーナビモードで使用するときです。GPS測位の誤差はほぼなく、交差点などでの車線案内も的確。また、オービスの種類や位置、速度超過などをこまめに教えてくれます(日本人にとってはうるさいくらい)。オービスによる交通違反の取り締まりが厳しい中国ではうれしい機能です。

 

また、中国ではナンバー制限があります。例えば、下1桁が1のナンバー車は月曜日に運転禁止など細かくルールが定められており、違反した場合は200元の罰金となりますが、高徳地図に自分のクルマのナンバーを登録しておけば、通行制限がかかっている道を避けてナビをしてくれるのです。

 

また、高徳地図にはAIのディープラーニング技術も応用されており、リアルタイムに変わる道路状況に応じて的確な情報を提供してくれるのも特徴の1つ。例えば、工事中の道路で車線が規制されている場合には、どの道を走ればいいかアナウンスしてくれます。

 

クルマの場合だけでなく、シェアバイクで移動する際にもシェアバイクアプリを開く必要はなく、高徳地図アプリのなかでシェアバイクの解錠を行えます。旅には必携のまさにオールマイティーアプリと言えるでしょう。

中国の街に徹底的にローカライズすることで支持獲得

複雑化する交通状況と、いくつもの交通手段がある中国都市部。徒歩、シェアバイク、自転車、路線バス、長距離バス、タクシー、滴滴タクシー、列車、高速鉄道、地下鉄、そしてマイカーなど、挙げればキリがありません。高徳地図はこれらすべての交通手段をカバーしており、誰にでも便利な地図アプリに設計されているのです。

 

高徳地図のナビ機能を使用する場合、アナウンスの声を有名人や歌手の声に変更することもできるので、ドライブ中のストレス軽減に一役買ってくれます。さらに標準語だけではなく、多くの方言をカバーしている点も評価したいポイントの一つ。

 

交通量やオービスが多い中国の道でも、高徳地図のような完璧なナビゲーターがいれば遠出も怖くありません。また、クルマに乗らずとも中国観光などにも十分使えます。中国に来たらまず高徳地図をダウンロードすることを頭の隅に入れておくとよいかもしれません。

 

世界最高の時速350キロ!! 中国での移動には「高速鉄道」を使うべき?

地図を見れば一目瞭然ですが、中国の広さは日本の比ではありません。実際に住んでみると身をもって分かります。例えば、中国では「寝台列車」は当たり前。列車泊をしながら旅をするのは日常茶飯事です。そんな中国ではいま、日本の新幹線にあたる「高速鉄道」が建設ラッシュ。広い中国を効率よく旅をするならこの「ガオティエ(高速鉄道の現地の呼び名)」がおすすめです。筆者が自信を持っておススメする理由を4つご説明しましょう。

 

1:国内2万5000キロを超える路線距離

中国の高速鉄道は路線距離が世界一。いまこの瞬間でさえ、レールの敷設作業が着々と進んでいますから、これから先はさらに距離が延びるはずです。地元メディアの報道によると、中国鉄道の総距離は12.7万キロで、そのうち高速鉄道が「2万5000キロ」を占めているとのこと。2017年だけでも約8000億元(日本円で約14兆円)という巨額の費用をかけて開発が行われていました 。

 

2:時速350キロの最高速度も世界一

以前は安全性の観点から速度制限が設けられていたものの、現在の一部区間では「最高時速350キロ」での走行が許可されています。ちなみに日本の新幹線の最高速度は、東北新幹線の宇都宮〜盛岡区間で時速320キロ。中国の高速鉄道より速い新幹線はこの世にありません。

 

3:乗り心地最高! 川崎重工業の鉄道車両を使用

中国の高速鉄道に利用されている車両は、実は日本の新幹線をベースに設計されているのです。使用されている「CRH2車両」は、中国が川崎重工業 車両カンパニーから購入したもので、乗り心地もなかなか。中国鉄道の種類には「G」もしくは「D」で始まる高速鉄道と、「T」や「Z」で始まるいわゆる鈍行列車があります。車内の防音効果やシートの座り心地など、高速鉄道と鈍行列車ではまさに雲泥の差。

 

4:高速鉄道専用の駅は新設備でサービスも充実

「G○○○」のようにアルファベットの「G」から始まる高速鉄道は専用の駅から発着します。高速鉄道に乗る人たちはスマートな人々が多く、何が入っているのかわからない巨大な荷物を背負って乗り込んでくる人もいなければ、プラットホームから車両につばを吐いたり、駅のプラットホームでたばこをスパスパ吸ったりするマナーの悪い人もいません。

 

また、駅内のサービスが充実していることも高速鉄道の魅力の1つ。広い駅構内には、おいしいレストランや気軽に入れるファストフード店、コンビニなどがいっぱいあります(駅内で食べ物を買い損ねても、車内でお弁当などのサービスを利用可能)。フリーWi-Fiが利用できるのも高速鉄道の駅ならでは。

速さだけじゃない! 比べ物にならない快適さ

単純に速さだけではなく、車両の「快適さ」も高速鉄道をおすすめする理由の一つです。ゆったりとしたシートの足元には電源プラグがあり、手持ちのデバイスを充電可能。シートの背もたれは鈍行列車と違ってリクライニングできるので、仮眠する際にも腰が楽です。広々としたシートで、気分はまるでファーストキャビン(さすが日本製車両!)。周りも静かなので、すやすや眠れます。

 

鈍行列車と比べて3倍ほどの価格とチケットが割高なため(北京-上海間で約500元) 、客層は中流階級以上が多く、マナーをわきまえた乗客が大半。怒鳴るような大声でおしゃべりする乗客もいないので、快適な乗車時間を過ごせるのです。また、おしゃべりしている人が少ないのは、鈍行列車のように座席が向かい合っておらず、相手の顔が見えないからかもしれません。

 

主要都市間は飛行機の便も多いものの、地方部になると高速鉄道のほうが飛行機よりも本数が多いのも事実です。例えば、武漢-上海間だと、飛行機は1日平均20本ほどですが、高速鉄道なら30本近くあります。天候などに左右されにくい、新しい交通手段のガオディエ。中国にお越しの際は高速鉄道をぜひお試しください。

 

 

中国内陸部でコンビニが急発展! 日本人も満足するファミマ似の「Fun Beans」とは?

日本に追いつけ追い越せの中国。最近では、シェアバイクやQRコード決済、高速鉄道など、いつの間にか先を行っている感もあります。しかし、コンビニエンスストアに至ってはまだ黎明期で発展途上。そんななか、筆者が感心しているのが日本のファミリーマートのような「Fun Beans(乐豆家)」という中華コンビニ。日本のコンビニ至上主義という方もこれには満足するかもしれません。

 

気分はファミリーマート! Fun Beansでお買いモノ

2014年にスタートした、中国江西省のFun Beans(楽豆家)。ライトグリーンの看板で、ファミリーマートさながらの外観は日本人であれば、きっと親近感が湧くはずです。上海などの大都市には本物のファミリーマート(中国では「全家」と呼ぶ)もありますが、中国内陸部ではローカルのコンビニしかありません。しかし、価格はファミリーマートよりも安く、品揃えもなかなかのもの。

 

日本のコンビニと比較すると、まだまだ足りない部分が見えてくるのですが、中国の内陸部に住みながらコンビニを利用できるというのはかなり大きなメリット。コンビニと名乗るからには「24時間営業」が必須条件ということで、Fun Beansも頑張って24時間営業しています。

↑Fun Beansの公式サイトより

 

中国ではこれまでコンビニ業界が発展途上にあり、長い間、隙間的なビジネスでしたが、ここ数年で新しいコンビニが次々とオープン。これまで大都市のみだったコンビニも、国家が開発を進める地方都市で増えてきています。消費者の購買力や食品に対する要求が高くなってきていることも、地方内陸部でコンビニが増えている一因。特に20~30代の働く若い世代を中心に利用者が増加し、好評を得ているのです。当然ながら競争も起きつつあり、内陸部ではFun Beansのほかにも「Uhome」というコンビニが店舗数を年々拡大しています。

 

Fun Beansは町のいたるところにあり、特に、ビジネス街やショッピングモールの一画などに多く、どれも15平米ほどの小規模な店舗ばかりです。ホワイトカラーのビジネスパーソンや買い物客をターゲットにしているようで、朝やお昼前になると食料品を買い求める人たちで賑わいます。

 

商品は中国の低所得者からすると割高感があるようですが、一般的な企業のサラリーマンなら気軽に購入できる価格帯。肝心の品揃えについては店舗により多少差はあるものの、基本的には以下のようにカテゴリ分けされています。

・パン類

・お菓子類

・インスタント食品類

・アイスクリーム

・飲料

・酒類

・ヨーグルトなどの乳製品

・文具

・日用品

・電気製品

・インポート食品

 

これ以外にレジ付近には、日本のように肉まんや「関東煮」と呼ばれるおでん、フランクフルトなどが置かれています。店舗によっては簡単なテーブルとイスも置かれていて、軽食をとったり、友人とちょっとおしゃべりしたりする場所としても利用可能。

Fun Beansのおススメ商品

上の写真は、筆者がFun Beansでいつも購入する商品。左上は正真正銘、日本のチョコレート「ダース」です。中国で作られた日本の商品ではなく、実際に日本から仕入れている模様。くちどけや風味などは、まさに日本のチョコレート! 中国産チョコレートと比較すると値段は高いものの、中国で「日本のチョコレート」が食べられると考えれば安いものです。ほかにも「マカデミアチョコ」や「アーモンドチョコ」などもありました。

 

パン類は充実しているものの、惣菜パンが少なく、これからの進歩に期待したいところ。パイ生地のデニッシュやクロワッサンなどはなかなかのお味でした。特におすすめしたいのが、上の写真にある「ヨーグルト」。ストロベリーとブルーベリーの2種類があって果肉と、チョコレートでコーティングされたクリスピーがなかに入っています。付属されている太めのストローで果肉ごと食べるのですが、これがまた絶品。日本円で約170円ほどです。

 

上海・北京・深センなどの大都市だけではなく中国内陸の各都市でも、いまはコンビニが急速に発達しています。内陸部でも日本と同じようにコンビニで買い物ができるなら、中国出張のストレスも減りそうですね。

これが4000年の賜物か!? 猫背になると自動で書けなくなる中華ペン

【きだてたく文房具レビュー】中国の宇宙開発技術によって? 強制的に姿勢矯正されるペン

最近のマイブームは、中国の通販サイト『AliExpress』(アリエクスプレス)での買い物だ。

 

基本的に料金後払い(商品到着後に確認ボタンを押すと支払いが確定する)だわ、送料もかなり安いわで、日本からでも意外なほどに安心して買い物ができるのがすごい。とはいえ通販にトラブルはつきものなので、あくまでも自己責任で。

 

文房具なんかも、「ハンドスピナーになるペン」とか「磁石でブロック玩具のように組み立てるペン」など、日本では買えないようなヘンなモノがいっぱいあって、見ているうちに気付くとサクサクと購入ボタンを押している次第である。

 

中でも最近で一番のヒットだったのが、「正姿護眼筆」(※護は、この簡体字である「手」偏に「戸」)というペン。これが、“ユーザーが書いている際の姿勢を検知し、姿勢が悪いと書けなくなる”という機能を備えたハイテク筆記具なのだ。

↑福州林文光電子科技有限公司「正姿護眼笔」3145円

 

で、そもそもどういう機構で“書いている姿勢を検知”するのかというと、(中国語の説明書を翻訳カメラアプリなどで読み解くに)後軸に内蔵したカメラユニットで使用者の姿勢を常時チェックしているらしいのだ。

 

そして、使用者の姿勢が正しければ普通に書くとができるが、猫背になるなど、いわゆる悪い姿勢を検知すると、ペン先が引っ込んでしまって筆記不可能になる、とのこと。それが本当なら、かなり未来!な筆記具である。

 

姿勢の悪い子供の矯正・近視予防用に開発されたというが、筆者だって年季の入った相当な猫背+ド近眼だ。なにより、大人だってそんなハイテクなやつ、使ってみたいじゃないか。

↑やたらとオプションが入っているのは、中国人がオマケ大好きだから。もちろん日本人だってうれしい

 

中国から届いた箱を開けてみると、中には正姿護眼笔の本体に加えて油性ボールペンユニット(青・黒 各2)、ゲルボールペンユニット(青・黒 各2)、0.7㎜シャープペンシルユニット+替え芯、電池が収まっていた。

 

ちなみにスイッチ的な物はなにもなく、本体軸にどれでもお好みのペンユニットを挿したら、あとは電池を入れるだけで自動的に機能するようになっている。

 

では、実際にちゃんと姿勢を監視してくれているのか、試してみよう。

↑背筋を伸ばした姿勢だと、この通りペン先は出たまま

 

まずは背筋をスッと伸ばした正しい姿勢で書いてみると……書ける。まったく普通。

 

筆記時に微妙なガタつきは感じる(ペンユニットが引っ込むギミックが入っているからだろう)が、とにかく書くことはできる。

↑机に頭を近づけると、本当に書けなくなった!

 

次に、頭をぐっと机に近づけた悪い筆記姿勢で書こうとすると……紙に触れた瞬間にフニャッとペン先が軸の中に入ってしまった。

 

正確に言うと、ペンユニットを内部で支えていたテンションがオフになり、ペン先が軸の中に戻ってしまう感じ。なるほど、これは確かに書くことができない。

↑後軸に内蔵されたカメラユニット。これでユーザーの姿勢を常時監視している

 

姿勢を元に戻すと、またペン先はテンションを取り戻し、書くことができる。どうやら姿勢を常時検出している、というのは間違いないようだ。といってもさほどたいした話ではなくて、カメラに大きく影がかかるとオフ、ぐらいのざっくりした処理だろうと思われるが。

 

ともかく、姿勢の悪い人というのは、だいたい無意識にそういう姿勢を取ってしまうものだ。いちいちペンの方で「この姿勢のまま書いちゃいけないよ」と警告を出してくれるというのはありがたい。これを使い続ければ、おそらく実際に姿勢矯正も可能だろう。

 

しかも特に機械的な動作音がするわけでもないので、学校の授業などで日常的に使っても問題はなさそうだ。

↑「30日使えば斜視・近視・猫背も完全に治る!」など華々しく謳われた裏面の惹句(じゃっく)

 

ちなみに、改めて箱書きの惹句を読むと、「人工衛星のリモートセンシング・マッピング技術を応用した360度全方位カメラを使い、常に正しい姿勢で書くように監督する」みたいなことまで書いてある。

 

リモートセンシング技術云々の真偽はさておき、360度全方位カメラはどうかというと、軸内のカメラユニットは素通しの軸でくるくる回転するようになっており、重量バランスによってレンズらしきものが常に上(使用者側)を向くようになっていた。

 

つまりここで言う360度全方位カメラとは、リコー「THETA(シータ)」のような全方位カメラで能動的に360度全周を撮影して、ユーザーの姿勢を監視するというわけではなく、単に「カメラが360度全方位をクルクル向くことができる」ということのようだ。嘘は言ってないからセーフだろう。

 

惹句の華々しさと現実のギャップは愛嬌として、しかし実際に名前通り「姿勢を正して目を護る」効果はきちんと発揮してくれた正姿護眼笔。これは間違いなく未来な筆記具である。純粋に驚いた。すごい。

 

【著者プロフィール】

きだてたく

最新機能系から駄雑貨系おもちゃ文具まで、なんでも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は文房具関連会社の企画広報として企業のオリジナルノベルティ提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。著書に『日本懐かし文房具大全』(辰巳出版)、『愛しき駄文具』(飛鳥新社)など。ブング・ジャムのメンバーとして参画した『この10年でいちばん重要な文房具はこれだ決定会議』(スモール出版)が発売されたばかり。

午前注文、午後配達では遅い!! 中国で大人気のアプリ「盒马」の配達時間は驚異の最速30分

みなさんは毎日の食材の買い物はどうしていますか? 会社帰りのコンビニは便利だけれど、お弁当にビール、おつまみと買っていたらいつの間にか重い荷物に。しかも、ビニール袋を下げて帰宅しなければなりません。家庭がある方なら、週末にスーパーで買いだめするのがパターンになりがち。せっかくの休みには自分の好きなことをしたり、家族で遊んだりする時間をもっと取りたいと思いませんか?

 

今回ご紹介するのは、思い立ったらすぐに注文ができて、自分の希望する指定時間が細かく設定できる中国のアプリスーパー「盒马」(「カバ」と読む)。帰りの電車のなかでポチっとして、帰宅する頃に自宅で受け取ることだってできるのです。これぞまさに上海のスピード感です。

 

ネットスーパーは日本にも中国にもたくさんありますが、パソコンで注文しなければならないお店が多いですよね。一方、今回ご紹介する盒马は完全スマホ対応。専門のアプリをダウンロードすれば、商品の注文から支払いまですべて手のひら上で完結できてしまいます。中国のアプリなので中国語が必須なのですが、幸い日本人は漢字を理解できますし、商品の写真が見やすい上に注文もしやすく、日本人が好むメーカーの商品も取り扱っているので、上海在住の日本人の利用者も少なくありません。

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ただ「サクッと注文できてしまう手軽さ」なら、きっと他のネットスーパーでも可能なことだと思います。“盒马”はなぜ「絶対的人気」を誇っているのでしょうか?

 

その理由は「スピード」です。友人の最速記録では、注文から自宅に届けられるまでの時間がたったの30分だったそう。注文してちょっと一服していたらすぐに商品が届いたと言うのですから、これには驚かされました。配達エリアギリギリのところに住む私の経験では、注文から到着までおおよそ1時間くらいです。一度配送指定時間を過ぎてしまったことがありますが、指定時間が過ぎる10分前にきちんと電話をくれて、どれくらい遅れそうなのかを教えてくれたので、困ることはありませんでした。配達員の時間意識やお客さんに対する態度も比較的好感を持てました。

 

では、この会社はどのようなシステムでこんなスピーディーな配送を実現しているのでしょうか? とても気になったので実店舗に視察に行って来ました。

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上の写真は、お店の青果売り場と調味料売り場の様子です。どうでしょうか? 商品がとても見やすく、整然と陳列されていますね。これは来店客のためのみならず、従業員が作業をしやすくするために考慮したものなのです。店内数か所にこうした保冷バッグが掛かっている場所があるのですが、注文が入ると店内にいる従業員がスマホとスキャナーを手に、注文を受けた商品を保冷バッグに詰め込み、配送部門に届けるシステムになっています。店内から配送部門への移動は、天井に設置されたレールを通じた画期的なシステムになっており、店内を回っている時に商品たちが頭上を移動する姿を何度も見かけました。

 

店内だけでなく店外もスムーズな配送を考慮した設計になっています。配送部門に届けられた商品は、検品と同時に専用の発泡スチロールケースに移し替えられ、配達員の電動バイクに乗せられます。入居するビルと何度も交渉したのではと見受けられる、専用の出入りスロープが設けられていて、交差点で信号待ちをしている間だけでも、7台のバイクが商品を乗せてスロープから上がって来ていました。

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実店舗の視察では、これまでのスーパーでは見ることがなかった様々な工夫が店内外のあちらこちらで垣間見ることができました。そのような創意工夫と最新ネットワーク技術の組み合わせで、最速30分で届けられるシステムが実現しているのですね。盒马があれば前日に注文を忘れてしまっても大丈夫ですし、早く食事の支度に取りかかりたいときに、いつ商品が届くのか待ちぼうけになることもありません。

 

これから盒马は小売革命を起こしていくのでしょうか? 中国各地にどんどん広がりつつあるこのサービスから目が離せません。

「以大为美」の中国人がハマった! 豪華客船で行く中国人向け「福岡・長崎観光クルーズ」に潜入

流行語大賞にも選ばれた中国人旅行客の大量購入を意味する「爆買い」。最近は落ち着いた感があるものの、日本を訪問する中国人旅行客は年々増え続け、インバウンド消費を後支えしています。中国人の訪日経路も多様化し、最近では道中における「モノ」や「コト」が楽しめる豪華客船による訪日ツアーも人気を集めています。その人気はどこにあるのでしょうか?

 

「大きい、多い」好きの中国人の心をくすぐった巨大豪華客船クルーズ

中国語に「以大为美(大をもって美とする)」という言葉があるのですが、「大きい」、「多い」ことは中国人にとっては「美しい」、つまり良いことだとの認識があります。「美」という字は「羊」が「大」きいと書きますよね? 長い歴史の中で中国人の国民気質として知らずのうちに培われてきたのでしょう。

 

そんな中国人たちの心をくすぐったのが、巨大豪華客船クルーズです。豪華客船はまさに動く大きなホテル。船が大きいので揺れも少なく、ホテルステイにミニ観光旅行が付帯されているので、一挙「多」得で楽しめることが中国人の人気を集めています。

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豪華客船クルーズのなかでも人気が高いのは、1週間程度で行き来できる日本行き。中国では夫婦共働きが一般的で、日ごろ自分の親世代に子どもの面倒を見てもらっている人が多いのですが、1週間程度であれば一方的な負担がかかりにくく、気軽に出かけやすいのです。

 

また、インバウンド消費の底堅さからもご存知のとおり、品質が良いと評判の日本製品を日本の免税ショップで買い物できる点も人気を後押ししています。

 

今回は日ごろお世話になっている義両親に楽しい時間を過ごしてもらおうと、「喜悦号」福岡・長崎観光ツアーをプレゼントしました。

 

義両親が乗った「喜悦号」はドイツ製造の豪華客船で、2017年に入水したばかりです。ドイツ製だからなのか、精緻な内装がとても印象的だったようでお義母さんは何度も絶賛していました。上海に自宅がある私たちですが、中国の住宅やホテルは内装が比較的大雑把で細かなところの後処理があまり施されていないことが多いのです。「喜悦号」は船内のどこもかしこも丁寧に施工されていて、大変心地良かったとのことでした。

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上の写真はこの船の模型。最大で4930人が乗船できる大きな客船です。果てしなく長い廊下からも船の規模と大きさがお解りになるかと思います。

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船内の施設には遊園地、プール、ジム、エステ、映画館、カラオケ、各種ショーが楽しめるステージ、カジノなどがあり、老若男女すべての世代の乗客が楽しめるコンテンツがたくさん用意されています。

 

遊びも豊富なら、食事も多彩なラインナップ。中国人に一番人気なのは、やはり食べ放題のブッフェ。早く行かないと人気のメニューはすぐに品切れになってしまうのだとか。

 

ブッフェ以外にもフランス料理やステーキハウスといった高級レストランも備えられています。別料金にはなりますが、こちらならおかず争奪戦にならず、優雅に食事を楽しむことができます。

 

今回の船旅では、長崎と福岡の市内観光が付帯されています。これまで私の義両親は何度か日本を訪れているのですが、地形や建物に特徴のある長崎はこれまで彼らが見たことのある日本とは一風変わった雰囲気が味わえるので、ぜひとも観光してもらいたい場所でした。家に帰った両親に早速長崎の感想を聞いてみたところ、オランダ坂が特に印象に残ったとのこと。長崎新地中華街で食べた長崎ちゃんぽんの味も格別だったそうです。

 

上海と九州を往復する船上での非日常生活と長崎、福岡の市内観光が付いた5泊6日の旅。これで当時3000元(約5万2000円)です。上海から飛行機の往復運賃だけでも2000~3000元かかりますから、運賃も含め、食も遊びも存分に満喫できてこの価格なら、上海人たちに人気なのも納得ですね。利用者のなかには豪華客船クルーズにハマってしまった人たちもいるようで、数回目の船旅だった人もいたそうです。同じ船旅でも行き先を変えれば、また新しい楽しみや思い出を増やせるというのも観光クルーズの良い所ですね。