コーヒー好きならこだわりたい! 風味や味わいを長時間キープする京セラ「真空断熱サーバー」

京セラは、マグボトル・タンブラーの「CERAMUG」(セラマグ)シリーズより、コーヒー本来の風味と味わいを持続する「真空断熱サーバー」を、2025年2月13日(木)に発売しました。サイズは600mlと800mlの2サイズで、カラーはそれぞれサンドベージュとダークグレーの2色。実売価格は600mlが5940円、800mlが6490円(税込)。

「真空断熱サーバー」

 

記事のポイント

独自技術により内側にセラミック塗装加工を施し、コーヒーなどの風味や味わいを損なうことなく長時間温度キープできる大容量ポット。一日何度もコーヒーを飲む人や家族や友人などとお茶を楽しみたいときに活躍してくれます。

 

「CERAMUG」は、「おいしい瞬間をいつまでも」をコンセプトとし、セラミックの特性を生かした独自の塗膜加工を内側に施した真空保存容器のマグボトルやタンブラーをラインナップ。

 

一般的に保温・保冷を目的とした真空のマグボトルやポットは、本体内面に金属が露出しているものが多く、酸性のコーヒーなどを入れると金属成分が溶出しやすく、時間が経つと本来の風味や味が損なわれてしまいます。CERAMUGシリーズは、内側の表面に独自技術のセラミック塗膜加工を施しているため、時間が経っても飲み物本来の味を損なわないのが特徴です。

 

新製品の「真空断熱サーバー」は、たっぷり入る大容量に加え、コーヒーなどの飲み物の本来の風味と味わいを持続することができるので、家族や友人とのコーヒータイムを楽しむときなど、何度も淹れたり、温めなおす手間なく使えます。

 

また、保温・保冷力を高めるため、ステンレス製真空断熱構造(魔法瓶構造)を採用。内びんと外びんの空間を真空にすることで、飲み物の熱の移動を遮断し放熱を防ぎます。さらに、その内びんの外側には金属箔を巻きつけ、熱を内側に反射させて外に逃がさない構造を採用しています。これにより、温かいものは温かく、冷たいものは冷たく、長時間温度を保ちます。

 

本体は、注ぎ口が広いデザインを採用。コーヒーを直接ドリップすることができます。また、内側まで洗うことができ、いつでも清潔に使えます。本体の表面にはパウダー塗装を施しており、指紋や水滴汚れが付きにくい仕様。

 

京セラ
セラマグ「真空断熱サーバー」
2025年2月13日発売
実売価格:600ml 5940円、800ml 6490円(税込)

京セラ、夜間走行時のセンシングに大きな効果をもたらす「車載ナイトビジョンシステム」を技術発表

京セラは10月11日、世界で初めて白色光と近赤外光の光軸一致・一体化した「車載ナイトビジョンシステム」の開発をしたと発表。同日、都内で記者説明会を開き、その効果についてデモを通した説明会を実施しました。なお、この車載ナイトビジョンシステムは、10月18日~10月21日に幕張メッセ(千葉県)で開催された「CEATEC 2022」にも出展していました。

↑クルマのフロント部分を使ったデモ機。ヘッドライト内にはWhite-IR照明が埋め込まれ、フロントグリル中央(エンブレム下)に備えられたのがRGB-IRセンサ。下の照明はヘッドライトをジオラマ用に設定したもの

 

車載ナイトビジョンシステムの実装は2027年ごろを予定

車載ナイトビジョンシステムは、照射された物体をRGB-IRセンサ(可視光と近赤外光センサ)で撮影し、その画像データから独自のフュージョン認識AI技術により高精度な物体検出を可能としたものです。白色光と近赤外光の光軸を一致させたレーザーヘッドライトは世界で初めてで、京セラでは、安全性の向上や自動運転車のセンシングデバイスとしての実用化も見込んでいます。

 

この白色光と近赤外光の光軸一致・一体化した車載ナイトビジョンシステムは、京セラの米国子会社で自動車用ヘッドライトを手がける米国のKYOCERA SLD Laser,Inc.独自開発した高輝度、高効率、小型パッケージを実現するGaN(窒化ガリウム)製白色光レーザーを採用することにより実現したものです。

↑一体型ヘッドライトを採用したことで、より高精度な認識結果を獲得。車両デザインにも影響は与えなくて済むメリットもある

 

その効果としては夜間、雨、霧など視界が悪い環境下でも危険要因になる可能性のある物体を高精度に認識し、安全運転を支援できるのが最大のポイントです。また、独自の学習データ生成AI技術によって学習を効率化しており、これによりコストと性能の両立を実現しているのも見逃せません。

↑独自のフュージョン認識AI技術による高精度検出を実現。可視光画像と近赤外光画像の両方の強みを併せ持つ

 

↑近赤外光画像は「学習データ生成AI技術」によりデータ収集が不要。AI学習コストを大幅に削減できる

 

ヘッドライト内の白色光をロービーム、近赤外光をハイビームなどとし、人や物に応じて配光を変化させることができることから、眩しさを抑えながらセンシングできる特徴も持ちます。また、白色光と近赤外光の一体型によりヘッドライトの省スペース化と車のデザインに自由度を提供することも可能に。京セラでは、2025年には量産技術を確立し、2027年にも実用化していく計画です。

White-IR照明技術は、1つの発光素子に照明となる白色光に、近赤外光を生み出すダイオードも一体化した

 

↑検知した結果からどちらかを選ぶのではなく、2つの結果をフュージョンさせることでより良い結果をもたらしている

 

↑可視光画像から近赤外光の学習データ画像を自動生成する「生成AI技術」を開発

 

京セラ 研究開発本部 先進技術研究所の所長・小林正弘氏は、車載ナイトビジョンシステムの開発意図について、「弊社研究所ではさまざまな社会課題の解決に向けて、要素研究およびシステム研究を行なってきました。今回の発表は(そこから生まれた)要素研究の成果を具現化し、ADAS(先進運転支援システム)車載向けに発表したものです。運転中の危険因子をどんなシーンでも検知できるシステムを開発し、社会に提供することで、京セラは交通事故の撲滅に貢献していきたいと考えています」と述べました。

↑冒頭の挨拶に立った京セラ 研究開発本部 先進技術研究所の小林正弘所長

 

同社研究開発本部 先進技術研究所 自動走行システムラボの大島健夫氏は、「近年のADAS技術普及によって交通事故は減少傾向となっているが、夜間や霧発生の死亡事故は大幅に増えています。そうした様々な危険要因を検知するため、用途に合わせてカメラやミリ波レーダー、LiDARなどの各種センサを採用してきましたが、それぞれが対応する条件は制限されており、悪条件下での危険検知性能は十分ではありませんでした。そこで危険検知性能のさらなる高度化を図る一方で、搭載するセンサ数の削減を両立させなければなりません。こうした課題を解決するために京セラが開発したのが車載ナイトビジョンなのです」と語りました。

↑記者からの質問に答える研究開発本部 先進技術研究所 自動走行システムラボの大島健夫氏

 

夜間ドライブに大きな安心感として効果を発揮してくれそう

説明会終了後は、模型を使ったデモンストレーションが行われました。大型モックアップのヘッドライト内にはWhite-IR照明が埋め込まれ、フロントグリル中央にRGB-IRを組み合わせて車載ナイトビジョンシステムとしています。車載ナイトビジョンシステムによってセンシングされた映像はモニターを通して確認できるようになっていました。

↑デモに使われた模型とそのディスプレイ部を備えたジオラマ

 

部屋が明るい状態でも被写体をセンシングした枠がモニター上で反映されていましたが、この状態では暗い場所での効果がわかりません。そこで照明を落とすと、モニター上には車載ナイトビジョンシステムによるセンシング状態が浮かび上がりました。驚いたのはそのセンシングがかなり広い範囲まで届いていることです。一方の白色光だけの照射では、照射した光が当たった中央部以外はセンシングされないままとなっており、その差は歴然としていました。

↑車載ナイトビジョンシステムで照射した結果。近赤外光も併用するため、両サイドの暗闇に配置された駐車車両や黒いクルマ、さらには端にいる歩行者までしっかりと検知している

 

特に見分けがつきにくい黒い車両でも鮮明に捉えていたほか、左右の生け垣の奥にいる歩行者の存在も見事にセンシングしていたのには驚きました。これなら夜間走行時に歩行者を捉えるのも容易ですし、何よりも横断歩道を渡ろうとしている歩行者をセンシングしてくれることことへの期待値も上がります。これを使えば、視認性が下がる夜間の雨天時でも安心度が高まるのえはないかと感じました。

↑画面内に白色光だけの画像で危険要因を検知させた映像(左)と、近赤外光の画像も併用する車載ナイトビジョンシステムの検知映像(右)の比較。検知範囲が大きく違う

 

また、レーザーを使っていることで、人間の目に対する影響を心配する声も上がりましたが、それについて担当者は「レーザー光の出力を分散させることで、同じ場所にレーザーが集まらないような設計としています。今回のデモでは近赤外線の方を幅広く照射し、白色光を狭めて照射し、さらに反射板を併用することで人の目に直接入らないようにも工夫しています」とのことでした。

 

この車載ナイトビジョンシステムを車載で展開する場合は、基本的にセンシングした結果をインフォテイメントシステムに反映させることとなります。たとえばメーター内とか、ヘッドアップディスプレイ上に展開することも考えられるとのこと。発表された車載ナイトビジョンシステム、実装されれば夜間ドライブで大きな安心感を生んでくれそうだと思いました。

 

 

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卵・乳・小麦不使用の本格ラーメン! 京セラ発・食物アレルギー対応「matoil」オンラインショップがオープン

京セラは、新規事業アイデアスタートアッププログラムの第1弾として事業検証中の、食物アレルギー対応サービス「matoil(マトイル)」のオンラインショップを、7月11日にオープンしました。

 

同サービスは、2021年10月より事業検証を開始。食物アレルギーや食の嗜好に合わせたオーダーメードのごちそうキットを予約販売していましたが、5月中旬からは、試験的に「matoilオンラインショップ」を開設し、イベントに合わせて限定商品を販売していました。

 

今回は本格オープンを記念し、7月11日「ラーメンの日」に合わせ、卵、乳、小麦不使用の特製「ラーメン麺」と、卵と乳不使用の「スープ」「出汁しょうゆ」がセットになった、「豚骨玄米ラーメン」を発売。税込価格は1500円。商品はすべて冷凍で発送するため、日本全国どこからでも利用できます。

 

卵、乳、小麦が使われていることの多いラーメンは、食物アレルギーがある人にとって、家族で楽しむことが難しい食事のひとつでした。同サービスを利用した、食物アレルギーがある人やその家族から「食べたいもの、食べてみたいもの」として「ラーメン」の要望が多く、同サービスでラーメンを提供したときには、初めてラーメンを食べた子どもや家族から「おいしい」と好評だったことから、今回オンラインショップで豚骨玄米ラーメンを販売することになったそうです。

 

ラーメンの麺は、卵や小麦粉を使わず玄米を使い、コシが持続できるように何度も試作を繰り返し、ミリ単位までこだわって作られた中太麺。熱いスープと合わせても伸びにくく、玄米の香ばしさが引き立つように仕上げています。特製スープは、豚骨や鶏ガラから出汁を取り、野菜とハーブ・鰹節を加えてじっくり3日間煮込んでいます。大人だけでなく、子どもにも食べやすい味を目指して作られた、本格的なラーメンとのこと。

首元を効果的に冷やして真夏対策、京セラのネッククーラー「DNC5000」

京セラインダストリアルツールズは、ウェアラブル型モバイルネッククーラー「DNC5000」を6月4日に発売しました。希望小売価格は1万1550円(税込み)です。

 

DNC5000は、首の後ろ側に当たる部分にペルチェ素子を内蔵した2枚の冷却プレートを、首の前側に左右の小型高性能ファンを搭載。首元にある太い血管を冷やし、首回りから体を効率よくクールダウンできる冷感アイテムです。

 

小型高性能ファンは風の流れを最適化した設計を採用。また、羽根の長さや高さの異なる中間羽根を設けることで、風切り音が気にならない静音ファンになっています。さらに、ファンの風量は弱・中・強の3段階に切り替えることが可能です。

 

本体サイズは幅110×長さ195×高さ60mmで、重量は約180g。バッテリーは、強モードで連続約8時間の使用が可能です。また、充電はUSB Type-A経由でとなります。

 

本格的な暑さを迎える前にしっかり対策を取っておきたいところ。こういったアイテムを取り入れていきましょう。

バルミューダがまさかのスマホ参入! ソフトバンクから京セラ製5Gスマホ

バルミューダは5月13日、携帯端末事業の参入を発表しました。端末の発売時期は11月以降を予定しており、価格は未定です。

 

同社はこれまで家電事業で培った経験と実績をもとに、5Gスマートフォンの開発・販売に参入。自社工場を保有しないファブレスメーカーのため、京セラが製造パートナーとなります。キャリアはソフトバンクの独占となりますが、同時にSIMフリーモデルの販売も計画しているそうです。

 

バルミューダといえば、代表作の「BALMUDA The Toaster」をはじめ、「BALMUDA The Pure」「BALMUDA The Speaker」など、「音」にこだわる家電メーカーとしても知られています。高音質なプレイヤー機能を持たせたり、スマホに何らかの音のギミックを仕込んだりと、様々な期待ができそう。続報が楽しみなところです。

京セラのEVコンセプトカー「Moeye」詳細。クラシカルな中に秘められた超最先端を解説

京セラは9月29日、独自デバイスを数多く搭載したコンセプトカー「Moeye(モアイ)」を発表しました。京セラは2018年にトミーカイラZZをベースとしたスポーツEVコンセプトカーを開発しましたが、このモアイはそれに続く第二弾となります。

↑京セラが「驚きと快適をもたらす未来のコクピット」を表現するために作成したコンセプトカー「Moeye(モアイ)」

 

外観はクラシック、だけど車室空間は最先端!

2020年は1月にソニーがCES2020で「VISION-S」を発表して注目を浴びましたが、このモアイの場合も京セラが培ってきた車載向け技術を対外的にアピールするショーケースとしての役割を担います。京セラは自動運転化やMaaSの普及が進むなかで、車室内空間の重要性に着目。驚きと快適をもたらす未来のコクピットを完全オリジナルデザインで開発したということです。

 

コンセプトカー「モアイ」イメージビデオ

 

披露されたモアイは突き出たフロントグリルと丸形ヘッドライトを組み合わせ、ボディラインは緩やかな曲線へとつなぎ、それは一見するとクラシックカーのようにも見えます。しかし、このデザインを手がけたFortmareiの石丸竜平氏によれば、開発テーマは「時間を駆け抜けるデザイン」とし、そのスタイルには連綿と続く自動車の歴史における過去、現在、未来とリンクする流れが含まれているのだといいます。

↑光学迷彩技術は前部6つのカメラで前方を捉える映像がベースとなる

 

↑モアイのリアビューは初期のシトロエン「2CV」を彷彿させ、そこに曲線を加えた個性的なデザインとなった

 

ドアを開けるとそこは一転、未来的な空間が広がっています。居心地が良さそうなファブリック仕立てのシートが並び、左右に伸びたダッシュボードはメーターもハンドルもありません。それはまさしく自動運転時代の新たな乗り物として提案するもので、クラシカルな外観とはかけ離れた雰囲気を作り上げていたと言えるでしょう。

↑自然光に近い、生体に優しい光を作り出す独自の「LED照明 CERAPHIC(セラフィック)」で車内を照らした

 

説明会では、京セラの執行役員上席 研究開発本部長 稲垣正祥氏が登壇してモアイの開発コンセプトを紹介しました。業界で注目されているCASEを採り上げ、時代はその方向に進む流れとなっていると認める一方で、「クルマを単なる移動する箱として捉えたくない」想いがあることを告白。

 

そこでモアイを開発するに当たってテーマとしたのが「人間の五感のから味覚を除いた視覚/触覚/聴覚/嗅覚の4つの感覚」を直に感じて楽しむ移動空間だったのです。

 

その中で最も注目される“視覚”の技術が、独自の光学迷彩技術を用いる技術です。これは東京大学 先端科学技術研究センターの稲見昌彦教授と協働して実現したもので、コクピットの一部を透明化してドライバーの視野を拡大することが可能。

 

運転席に座った時、ダッシュボードから下が見えないのは当たり前ですよね? そこで6台のカメラで前方を撮影し、その様子を3Dプロジェクターでダッシュボードに投影します。周辺の風景を合わせ込むことで、あたかもダッシュボードから下が透明化したように見えるようになるわけです。

↑カメラで捉えた映像は3D画像処理し、その映像を表示するとドライバーはあたかも前方が透けているかのように見える

 

↑車内天井にはダッシュボードに投影する3Dプロジェクターが搭載されている

 

まさに本来なら死角となる部分を映像技術によって“見える化”する画期的な手法と言えますが、課題もあります。それは映像として再現できるまで0.15秒かかということです。つまり、これは現実よりも0.15秒遅れて投影されるわけで、仮に高速で走行していればとても間に合いません。そのため、今後は遅延を限りなくゼロに近づけていく必要があるのです。

 

ただ、駐車するときなら低速ですから現状でも遅延はそれほど気にならないと思いますし、むしろ、周辺をより広く確認できるようになることは大きなメリットを生み出すでしょう。

 

他にも“視覚”に関して、京セラ独自の4つの技術が投入されました。フロントウインドウにオリジナルキャラ“モビすけ”を浮かび上がらせる「空中ディスプレイ」は、ナビゲーション案内などを通してドライバーと様々なやり取りを行うロボット的な役割を果たします。自然光に近い、生体に優しい光を作り出す独自の「LED照明 CERAPHIC(セラフィック)」や、京セラ製「京都オパール(人工オパール)」をドアの内面とセンターコンソールに装飾したのも注目です。

 

コンセプトカー「モアイ」光学迷彩技術

 

↑「LED照明 CERAPHIC(セラフィック)」は気分に合わせた多彩な照明で車内を照らせる

 

↑「LED照明 CERAPHIC(セラフィック)」で照らされて光り輝く「京都オパール(人工オパール)」

 

そして、“触覚”には操作した指先に振動が伝わる「HAPTIVITY(ハプティビティ)」が使われ、“嗅覚”として搭載されたのが車室内に5種類の豊かな香り・匂いを噴射させる「アロマ芳香器」です。また、“聴覚”には「ピエゾ素子振動スピーカー」を搭載。薄型である特徴を活かし、ダッシュボードやヘッドレストにも内蔵することで一体感のあるサウンドを提供します。いずれも京セラ独自の技術として紹介されているものです。

↑指先に振動が伝わる「HAPTIVITY(ハプティビティ)」で操作し、音声は極薄型の「ピエゾ素子振動板」で再生される

 

京セラはモアイが2つめのコンセプトカーになりますが、初代のコンセプトカーと違って残念ながら実際に走行することはできません。その理由は自動運転やMaaSが少しずつ現実のものになっていくとした時、京セラとしてどの分野に力を入れるかを想定した答えがこのコンセプトカーに込められているからなのです。つまり、モアイは車室内空間をいかに魅力的に表現するか、そこに注力するためにあえてコンセプトカーとして走る機能は搭載しなかったというわけです。

 

初代コンセプトカーのイメージビデオで、朝陽を受けながら京都の山岳路を疾走する姿は強烈な印象として今も記憶に残っています。コンセプトカーであっても走ることで初めて分かることも多いはず。第3弾はぜひ走るコンセプトカーで京セラの技術力を見せて欲しいと思います。

↑説明会に登壇した、東京大学 先端科学技術研究センター 稲見昌彦教授(左)、京セラ株式会社 執行役員上席 研究開発本部長 稲垣正祥氏(中央)、株式会社Fortmarei 代表取締役社長 石丸竜平氏(右)

 

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