「真空パック」が手の平デバイスで! 料理も保存もはかどる密封ガジェット「Air Lock Vacuum Sealer」

 

料理するときに真空にして調理したいものってありますよね? 例えば、ローストビーフとか。もしくは、一度に使い切れない食材や料理を小分けして空気をなるべく抜いて、冷凍したいことってありますよね? 特に肉は傷むのが早いので、買ったらすぐに小分けして冷凍したいもの。ここで役に立つのが小分け用の保存袋。この分野では旭化成のジップロックが有名ですね。

 

しかし、海外にはそれを超えるかもしれない新しい保存袋があります。それは、現在Indiegogoで絶賛販売中の「Air Lock Vacuum Sealer」です。

名前から分かるように、本製品は真空パックになるアイテム。一般的なジッパー付き保存袋と同様に口を開けて食品を入れ、プチプチと袋の口を閉じ、付属のバキュームデバイスで内側の空気を吸い取る仕組みです。

 

これまでも真空パックを作るデバイスはいくつか発売されてきましたが、デバイスが大型だったり、操作が大掛かりだったりして、「一家に一台」というものはなかなか見つかりませんでした。

 

本製品は違います。デバイスも手のひらに納まるくらい小型。USBで充電できるので電池も不要。丈夫かつ再利用可能な袋。これら全部がセットになって2000円以下という手軽な価格設定になっているのです(袋は4つ付/配送料金は別途)。

180214_kubo03

何よりうれしいのは、その簡単な操作方法でしょう。デバイスを袋に着いた吸引口に押し付けるだけで15〜30秒ほどで空気を抜いてしまいます。シリアルやおせんべいなどが湿気で柔らかくなるのを防ぐのにも最適。容量は1ガロン(3.8リットル)と大きいので助かりそうです。

 

ジッパー付き保存袋をウェブで検索すると、「キッチンテーブルの角を使って空気を抜く方法」や「水に沈めると空気が簡単に抜ける」「ストローで空気を抜く」といったアドバイスがたくさん見つかり、多くの人が空気を抜こうと努力しているのがよくわかります。

 

というのも、ジッパー付き保存袋に入れる目的は空気に触れて食品が酸化してしまうのを防ぐため。空気でパンパンに膨らんだジッパー付き保存袋では、場所を取るやら保存期間も短いやらで本末転倒なわけです。また、空気を抜かずに肉を冷凍庫に入れて保存しても、いざ使おうと思ったときに霜がいっぱいについて味も落ちてしまいます。

180214_kubo01

その点で本製品は優れています。本製品は米Amazonでも販売されており(正規価格は約2800円、袋10枚のみを約1100円で購入可)、「保存や肉のマリネに最適」「汁漏れや空気抜けがなく何度も再利用できた」「お気に入り!」とポジティブな書き込みがたくさんあります。問題点がないわけでもなく、「スイッチが簡単にONになってしまうので、カバンのなかでONになってしまった」「空気を抜くのに思ったより時間がかかる」といった声も書かれています。

 

でも、これがあれば、週末に1週間分の晩御飯を調理して冷凍保存しておいたり、肉を大量に購入して長期保存したりするのも一気に楽になりそうです。急な飲み会の誘いや外食で自炊のスケジュールが狂ってしまったり、いざ自炊をしたい時に食材がなかったり、社会人には自炊習慣を阻む様々な障害がありますが、「Air Lock Vacuum Sealer」で小分けの長期保存ができるようになれば、それもうまく解決できそうです。