逢田梨香子を小林愛香がお祝い!「二人で楽しいことをいっぱいしたので、放送を楽しみにしていてくださーい!」

アニメ紹介型動画配信サイト「AT-DX」で配信中のオリジナル番組『#アニバ声優~記念に○○してみた~』に、声優デビュー10周年&アーティストデビュー5周年を迎えた逢田梨香子が出演。ナビゲーターは『ラブライブ!サンシャイン!!』で共演経験のある小林愛香が務める。

(左から)小林愛香、逢田梨香子

 

『#アニバ声優~記念に○○してみた~』は、アニバーサリーを迎えた”アニバ声優”のやりたいことを(可能な限り)叶える番組。番組の見届け人は、アニメが大好きな女性アナウンサー森遥香とぺこぱ・松陰寺太勇が担当している。

 

今回は「りかこの夏休み」と題し、浅草花やしきや養成所時代に通っていたスタジオ、サンシャイン水族館など、さまざまな場所へお出かけ。それぞれの場所を満喫したあとには夏休みの宿題として“絵日記”を書くという。この度、逢田梨香子と小林愛香からコメントが到着したので紹介する。

 

■出演者コメント

逢田梨香子
この度声優デビュー10周年、アーティストデビュー5周年のWアニバーサリーを、仲良くしていただいてる小林愛香さんと共に楽しくお祝いしてもらいました!
二人で楽しいことをいっぱいしたので、放送を楽しみにしていてくださーい!

 

小林愛香
今回逢田梨香子ちゃんのWアニバーサリーを一緒にお祝いできる機会をいただけて、わたしもすごくハッピーでした!ありがとうございます!
10年近く一緒にいるけど、また梨香子のだいすきなところがいっぱい増えたそんな番組でした!
ぜひみなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです!
改めて、おめでとう!!

 

『#アニバ声優~記念に○○してみた~』番組情報

【出演】
逢田梨香子、小林愛香
見届け人(ナレーション):松陰寺太勇(ぺこぱ)、森遥香
【配信開始日時】
#6:7月4日(木)16:00
#7:7月18日(木)16:00
【配信URL】
https://atdx.at-x.com/atdx/g/gS00002-000/
【番組公式SNS】
X:@anibaseiyu_pr<https://twitter.com/anibaseiyu_pr>
Instagram:@anibaseiyu_official<https://www.instagram.com/anibaseiyu_official/>
TikTok:@anibaseiyu_official<https://www.tiktok.com/@anibaseiyu_official>
ハッシュタグ:#アニバ声優

 

『AT-DX』サービス概要

■月額
480円(税込)
※一部番組はレンタルも可能。100円(税込)~、1週間視聴可能
※無料会員登録すると、『AT-DX』オリジナル番組が1話まるごと無料で見られるクーポンをプレゼント

■コンテンツ
『AT-DX』オリジナルのアニメ紹介番組、特集スタイルのアニメラインナップ、『AT-X』オリジナル声優バラエティ番組のアーカイブなど

※視聴方法:PC・スマートフォン・タブレットなどにてChrome、Safariなどのブラウザにより視聴可能
※日本国内向けサービスとなります(海外での利用はできません)

AT-DXロゴ

■AT-DX公式サイト
https://atdx.at-x.com/

■公式SNS
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小野賢章&富田美憂「この映画を観て、子を思う親の気持ちを感じてもらえれば」映画「好きでも嫌いなあまのじゃく」

『ペンギン・ハイウェイ』や『泣きたい私は猫をかぶる』など話題作を世に送り出してきたスタジオコロリドの待望の長編アニメ・映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』が現在公開&配信中。人間と鬼の世界を舞台に、少年少女の冒険や旅の先々で経験する大人たちとの交流など、多くの世代の心に響く内容となった本作。W主演を務めた小野賢章さん、富田美憂さんにキャラクターたちの魅力、アフレコの様子などをたっぷりうかがった。

 

【小野賢章さん&富田美憂さん撮り下ろし写真】

 

柊とツムギは足りない部分を補い合っている、互いに大切な存在

──この作品は“誰かに必要とされたい”と願う高校1年生の柊と、消えた母親を探している鬼の少女・ツムギの冒険譚です。お2人はご自身の役にどのような印象を持ちましたか?

 

小野 柊には親友と呼べる存在がいないんですよね。でもそれは引っ込み思案だからとか、そういうわけでもなくって。友達を作る行動はしているけど、どこか空回りしてしまっている。空気を読み過ぎて、相手の懐にあと一歩入り込めない男の子という感じがしました。

 

富田 ツムギにはたまに周りが見えなくなるところがありますけど、柊は逆に見過ぎちゃうんでしょうね。でも、柊には客観的に自分以外を見られる良さがあるし、精神的に大人だなと思いました。

 

小野 確かに。ただ、柊にはツムギのように初めて会う相手や大人に対してガツガツと言えるところがないから、柊からすれば、ツムギのほうが大人っぽいと感じているかもしれないですね。

 

──富田さんから見てツムギはどんな女の子ですか?

 

富田 鬼であるというところ以外は至って普通で、年相応の天真爛漫さがある子だなと思いました。賢章さんがおっしゃったように、自分の思ったことをハッキリと口に出せるタイプですし、きっと頭で考えるよりも先に行動に移せてしまう子なんだと思います。

 

──確かに2人が出会ったばかりの頃は、なかなかすぐに行動に移せない柊に対し、ツムギがちょっとモヤモヤしているところがありましたよね。

 

富田 そうなんです。“なんではっきり言えないの?”っていう苛立ちみたいなところもあって(笑)。ただ、柊は大人と会話をするときにちゃんと敬語を使うけど、ツムギは“敬語が苦手なのかな……?”って思えるようなお茶目なところがある。それぞれに良さと短所があるんですよね。

 

小野 お互いに足りないところを補い合っている存在だとも言えるし。だから性格は正反対だけど、相性はいいんだと思います。

小野賢章●おの・けんしょう…10月5日生まれ。福岡県出身。4歳から子役として活動を始め、12歳から映画『ハリー・ポッター』シリーズの日本語吹き替え版でハリー・ポッター役を務める。主な出演作に『黒子のバスケ』(黒子テツヤ)、『アイドリッシュセブン』シリーズ(七瀬陸)、『SPY✕FAMILY』(ユーリ・ブライア)など。声優活動に加え、ミュージカルや舞台にも多数出演し、俳優としても注目を集めている。公式HP XInstagram

 

──なるほど。

 

富田 ただ、急に大人だらけの空間に放り込まれたとき、きっと一番かわいがられるのはツムギみたいな、物怖じせずに何でも言えちゃう子なんですよね。

 

小野 そうなの?

 

富田 私、年下の兄弟がいるんですけど、真ん中の弟がまさにツムギタイプなんです。小さい頃から大人に囲まれると、「おまえはかわいいな」って言ってもらっていて。それを見ながら、“私にはない部分だなぁ”っていつも思っていました(笑)。

 

──それを思うと、旅先でツムギが倒れ、柊が旅館の方に「ここで働かせてください!」と談判する姿は、大人を相手にすごく頑張っていましたよね。

 

小野 なかなかすぐに行動に移せない柊とは思えない積極さがありましたし、実は彼ってすごく頑固な一面を持っているんだなと知れたシーンでした。それに、ツムギの体を気遣って休ませるためにあそこまで必死に頼み込んでいて。もしかしてツムギのことが好きなのかな? って、ちょっと思いましたね。

 

富田 早くないですか?(笑) だってあのシーンって、2人が出会ってからまだ2日目とかですよね。

 

小野 うん。でも、柊くらいの年頃の男の子って、好きな女の子からかっこよく見られたいという思いがあるじゃない? だから頑張れたのかなって。ものすごく勝手な妄想ですけど(笑)。

 

富田 そっかぁ〜。

 

小野 と言いつつ、ツムギの意識が戻って、「助けてくれたの?」って聞かれたとき、「いや、旅館の人たちが助けてくれたんだよ」って返していて。あの言葉から考えると、純粋にツムギのためになんとかしてあげたいと思ったのかなという気もしました。

 

──柊のツムギに対する思いは、いろいろと想像させられますよね。

 

小野 そうですね。そもそもツムギと出会い、彼女から「一緒に母親を探してほしい」と言われたことが、柊にはすごくうれしかったんだと思います。彼は学校でもよくクラスメイトに「これ、やっといてくれる」って頼まれることがありましたけど、それは言うなれば押し付けに近くて。でも、ツムギから言われたときは、本当に自分が必要とされていると感じた。だから、彼女と一緒に行く決心をしたんでしょうね。

 

──反対に、ツムギが柊に頼み込むとき、“柊じゃないとダメだ”という思いがあったと思いますか?

 

富田 う〜ん、どうかなぁ……。

 

小野 いや、あれは計算だと思う(笑)。

 

富田 はははははは!

 

小野 だって、あのシーンのときのツムギは単純に柊を利用しようと思っていただけでしょ?

 

富田 はい! 目的のために!!(笑) でも、聞いてください。ツムギの行動原理には大前提として、消えた母親にとにかく会いたいという、強い思いがあるんです。ですから、最初のうちはそれを助けてくれる人が柊でなくてもよかったという思いはあったはずで。ただ、それが一緒に旅をすることで、だんだんと“柊だから頼みたい”に変わっていく。そうした心の変化もこの作品の見どころの1つになっていると思います。

 

母親を思い続けるツムギの感情と、意外と頑固な柊に注目を

──アフレコはいかがでしたか?

 

小野 こうした単発長編作品だと1日で一気に録ったり、多くても2日で録り切ることが多いんです。でも今回は4回に分かれていて、2人で一緒に収録もできたので、丁寧に作ることができたなという印象があります。

 

富田 私、最初の頃はすごく探り探りでした(笑)。賢章さんとここまでしっかり共演するのは初めてでしたし。

 

小野 僕も柊の高1という設定には少し苦戦しました。最近は大人の役を演じる機会も増えてきたのですが、ここにきて年齢がまたぐっと下がって(笑)。高1というと、ほぼ中学生ですしね。でも、監督がすごく時間をかけてくださったんです。アフレコ前には監督が抱いているキャラクター像の説明を細かく教えていただく時間もあったので、役作りはとてもスムーズでしたね。

 

富田 そうでしたね。収録時はまだ映像が完全にはできておらず、物語に登場する“本当の気持ちを隠す人間から出る”という《小鬼》についてもたくさん説明をいただいて。おかげで頭のなかでイメージしながら演じることができました。

富田美憂●とみた・みゆ…11月15日生まれ。埼玉県出身。2015年に声優デビュー。主な出演作に『アイカツスターズ!』(虹野ゆめ)、『メイドインアビス』(リコ)、『かぐや様は告らせたい』シリーズ(伊井野ミコ)、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』(チュアチュリー・パンランチ)など。朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ)のコーナーにておどろんの声を担当。2019年、『Present Moment』でソロアーティストとしてデビューし、音楽活動も行っている。公式HPXInstagram

 

──アフレコで特に印象的だったシーンはありますか?

 

富田 物語の序盤のほうなんですが、ツムギが柊のお母さんにお風呂上がりに髪をすいてもらう場面があるんです。そこで監督から、「多分、ツムギは母親からあまりこういうことをしてもらった経験がないから、気恥ずかしさやちょっとドキドキしている感情も出してみてください」というディレクションを受けて。それ以来、彼女が母親を思う気持ちというのが物語の要所要所に出ればいいなということを意識するようになりましたね。

 

小野 僕はやはり旅館のシーンが印象的でした。柊って、譲らないときは本当に譲らないんだなって思いましたし。だって、女将さんから何を聞かれても、「ここで働きたいんです!」しか言わないんです(笑)。

 

富田 3〜4回くらい繰り返していましたよね(笑)。

 

小野 あの、“てこでも動かんぞ!”という柊の意志の強さは本当に意外でした。

 

──また、今作ではツムギと母親に関することだけでなく、柊と父親の関係性も描かれています。それぞれのキャラクターの立場から見た父親、母親はどのように映りましたか?

 

小野 柊の父親は「俺の言ったとおりにしておけば間違いないんだ」と考えを押し付けるタイプなんですよね。柊にとっては自分のやりたいことを優先させてもらえないから、もしかしたら父親に大事にされていないんじゃないかと不安を感じている部分もあるのではないかと思います。だからこそ、ツムギに「一緒に行こう」と言われて着いていく。それがまるで家出のようにも思えて。子どもが家出をするのは、大抵が親に構ってほしいときだと思いますし。

 

富田 “探さないで”って言いつつ、本心では“絶対に探しに来てよ”って思ってるような?

 

小野 そう(笑)。だから、父親のことが決して嫌いなわけではないんだけど、自分が思っていることをちゃんと伝えたいし、聞いてほしいという気持ちがあったんじゃないかなって思いますね。

 

富田 私はこの作品に触れて、“親も人なんだな”と、より強く思いました。私自身、長きにわたり反抗期を続けていた過去がありまして(苦笑)。ある日、母と大げんかをし、思わず「こんな家なんかに生まれなければよかった」って言ってしまったことがあるんです。それを聞いた母が目の前で号泣して。その瞬間は、“どうしてこんな言葉なんかで?”と不思議に思ったのですが、自分が大人になって振り返ると、“お母さんだって人なんだから、あんなことを言われたら絶対に哀しむはずだ”と分かり、すごく反省したんです。当時は気づくことができませんでしたが、親はいつも子どものことを見ているし、私のためを思ってしてくれていたことや、かけてくれていた言葉がたくさんあって。それがどれだけ幸せなことなのかが今ではよく分かるので、この作品をご覧になり、同じように感じてくれる人がたくさんいるとうれしいですね。

 

思わず買ってしまった浮遊する電球と、一目惚れして購入した念願のレスポール

──お2人の仕事道具についてもうかがいたいのですが、アフレコ現場に必ず持っていくものなどはありますか?

 

富田 多くの声優が持っていると思うのですが、持ち運びができる吸入器ですね。私は特に乾燥に弱いので、お薬を入れられるタイプのものを使用しています。

 

小野 オムロンのだよね?

 

富田 そうです。多分、みんな同じものを使っていると思いますし、私も今のもので三代目になります。

 

小野 僕はアプリのアクセント辞典ですね。

 

富田 もしかして、NHKの?

 

小野 そう。台本を読み、“あれ? この言葉の正しい発音ってどうだったっけ?”と思ったときにすぐ確認できるので、ものすごく重宝しています。

 

──では、プライベートで最近購入して、ご自身のなかでヒットだったものはありますか?

 

富田 少し前からギターを始めたんです。レスポールのエレキギターが欲しくて、都内のいろんな楽器屋さんと転々と探し歩いていたところ、渋谷のとあるお店で見つけたギターにひと目惚れをして。

 

小野 ギブソン?

 

富田 そうです。ただ、やはりそれなりのお値段なので、なかなか踏ん切りがつかなくて。その後3〜4回ほど通い、それでも欲しいという気持ちが変わらなかったので、“この思いは本物だ!”と思って(笑)、マネージャーさんたちと買いに行きました。

 

──ギターを始めたいと思ったのは何かきっかけがあったんですか?

 

富田 実家にいた頃、父がエレキギターを弾いていたんです。それに、私ももともと楽器に興味があって。すっごく昔にちょびっとだけベースをやっていた時期もあったのですが、あまり向いてないと思って、そのときは断念したんですね(笑)。でも、今は音楽活動もさせてもらっていますし、今年になり何か新しいことをしたいなと思って、意を決して始めました。

 

小野 ということは、いつか自分のライブで披露する日も……?

 

富田 そんな日が来るといいですね。今は本当に自信がなくって、果たしてちゃんと弾けるようになるかどうか不安しかないので(笑)。

 

小野 僕は結構、ガジェットが好きなんです。“それ、絶対にムダでしょ”って思われるようなものでも、興味が湧くとつい買っちゃいます。最近は宙に浮いている電球を買いました。

 

富田 あ、もしかして、磁石か何かで電球が浮いているということですか?

 

小野 そうです。インテリアとしても面白いし、浮いている電球の下にスマホを置くと充電もできて。

 

富田 おしゃれだし、便利! でも、どこでそういうのを見つけるんですか?

 

小野 たまにショート動画とかで、「今きてるガジェット!」とか、「買ってよかった家具」みたいなのが流れてきて、面白そうだなと思うと、気づいたらポチリと押してますね(苦笑)。

 

富田 つい買っちゃう気持ちは分かります。私、ワンコを飼っているんですが、ワンちゃん用の給水器を最近新しくしたんです。普通の水道水をろ過して軟水にしてくれるというもので。そしたら、ガブガブ飲んでくれて(笑)。その姿を見て、買ってよかったなぁって思いましたね。

 

 

映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』

Netflix世界独占配信&日本劇場公開中

【映画『好きでも嫌いなあまのじゃく』よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
監督:柴山智隆
脚本:柿原優子・柴山智隆
出演:小野賢章、富田美憂、浅沼晋太郎、山根 綺、塩田朋子、斎藤志郎、田中美央、ゆきのさつき、佐々木省三、日髙のり子、三上 哲、京田尚子ほか

(STORY)
みんなに嫌われたくないという想いから、頼まれごとを断れない性格になってしまった高校1年生の柊。季節外れの雪が降ったある夏、柊は泊まるあてがないという女の子・ツムギと出会い、彼女を助けることに。そしてツムギを家に泊めたその夜、事件が起きる。寒さで目を覚ますと、目の前にいたのはお面をつけた謎の化け物。そして、ツノが生えた鬼の姿のツムギがいた。彼女は物心つく前に別れた母親を探しているといい、ツムギからの願いを断りきれず、柊は彼女と一緒に旅に出る。

 

公式HP:https://www.amanojaku-movie.com/

 

撮影/干川 修 取材・文/倉田モトキ ヘアメイク/yuto スタイリスト/DAN (kelemmi)

黒沢ともよ「考察したくなる物語、美しい色合い、謎の多い登場人物たち……すべてが魅力的で魅惑的な作品です」映画「クラユカバ」

塚原重義さんが原作・脚本・監督を手掛ける初の長編アニメーション映画『クラユカバ』が現在公開中。先だって2023年ファンタジア国際映画祭に出品され、長編アニメーション部門「観客賞・金賞」を受賞するなど国際的な映画祭で高い評価を集めている本作。主人公・荘太郎と邂逅する謎の装甲列車を率いる・タンネ役を演じ、「完成を待ちわびていた」という黒沢ともよさんにキャラクターや作品に込めた思いをうかがった。

 

黒沢ともよ●くろさわ・ともよ…4月10日生まれ。埼玉県出身。声優、俳優、歌手として活躍。主な出演作に、アニメ『響け!ユーフォニアム』(黄前久美子役)、『アイドルマスター シンデレラガールズ』(赤城みりあ役)、『スキップとローファー』(岩倉美津未役)など。4月21日にバースデーライブ『kioku tadori te 2024 -aquarium-』を開催。公式HPXInstagram

 

【黒沢ともよさん撮り下ろし写真】

 

タンネは軍人であり、少女性もあり、少年っぽさもある不思議なキャラ

──作品を拝見しました。レトロ感やスチームパンクっぽさもある世界観に、物語が始まった瞬間から惹き込まれました。

 

黒沢 うれしいです! ありがとうございます。

 

──この作品は、冒頭の15分にあたる「序章」がクラウドファンディングで作られ、その後、数年かけて本編の完成に至ったそうですね。

 

黒沢 はい。探偵役(荘太郎役)の神田伯山さんとサキちゃん役の芹澤 優ちゃん、そしてタンネ役の私は「序章」から参加させてもらっていて。ですから、今回の本編の完成をすごく楽しみにしていました。

 

──塚原重義監督とは「序章」で初めてお仕事をされたそうですが、その時の印象はいかがでしたか?

 

黒沢 監督はすごくおしゃれな方なんです。この作品から飛び出してきたかのような色合いのお洋服をいつも着ていらっしゃって。それに、この映画ではサキちゃんがキャスケットを被っていますが、監督もずっとキャスケットを被っているので、“もしや、本当にこの映画の世界の住人なのでは!?”と思ってしまうほどでした(笑)。その意味でも、この映画はまさに監督の頭の中をそのまま具現化したような作品なんだなと感じました。

 

──今回のタンネ役に関しては監督からどのようなディレクションがあったのでしょう?

 

黒沢 「序章」を制作していた段階では、物語の中でのタンネの立ち位置がどのようなものなのかが、私にはあまり知らされていなかったんです。オーディションでいただいた資料にも、《謎の人物で、時おり少年にも少女にも見える》といった程度の情報量しかなくって。ただ、その後、改めて今回の本編を作るにあたって監督から言われたのは、「少女性が欲しい」ということでした。また、タンネは『鬼の四六三』と呼ばれる部隊の列車長(指揮官)といった側面もあるので、そこも大事にしたいと。つまり、軍人っぽさがあり、少女性もありつつ、なおかつ、ちょっとやんちゃな少年っぽさのある役にしたいというオーダーをいただきました(笑)。

 

──今のお話を聞いているだけでも、一体どんなキャラクターなのか見失いそうになります(笑)。そうした少女性と少年っぽさが内在したキャラクターをどのように作り上げていったのでしょう?

 

黒沢 今回はそのさじ加減が本当に難しかったんです。ですから、まず私のなかで一番女の子っぽい部分を表現し、そこから一番男の子っぽいところまでを、ちょっとずつ目盛りを動かしながら演じて、「どのあたりがイメージに近いですか?」と監督と相談しながら探っていきました。

 

──最終的にはどういった点を強く意識されたんですか?

 

黒沢 本編の台本を読んだところ、列車長としての役割が大きなウェイトを占めていましたので、そこを軸に表現していくようにしましたね。軍人の要素をしっかり出しつつ、でも、タンネの相棒である女の子たちと会話をする時には無意識に少女性やボーイッシュさが出ているような。そうした女性像をイメージして演じるようにしました。

 

──確かに、タンネが部隊の代表として誰かと交渉する時はすごく軍人らしさを感じ、会話の語気もいつもより強めになっているような印象を受けました。

 

黒沢 そうなんです。タンネは誰と相対しているかで、ちょっとずつ表情や言葉遣いに違いが出るんですよね。例えば、主人公である探偵の荘太郎に対しては、最初は“おまえは何者だ!?”みたいな警戒心強めの態度だったのに、そこから少しずつ心を開いていき、会話も柔らかくなっていって。最後のほうになると、荘太郎にぼやいたり、愚痴を言うぐらいの距離感になっていましたからね(笑)。

 

──ちなみに黒沢さんは、「序章」を作っていた時、すでに今回の本編の展開をご存知だったんですか?

 

黒沢 いえ、知りませんでした。ですから、完成した台本を初めて拝読した時は驚きの連続でした。どこまでがリアルで、どこからが非現実の世界なのかが分からなくなっていく展開に、“一体どうなるの!?”というワクワク感が止まらなかったんです。それに、登場人物たちのやりとりや行動を見ていても、簡単に悪や正義という概念だけでは語れない部分があって。そこにもすごく魅力を感じましたね。

 

──タンネも「序章」では敵か味方か分からない不気味さがありました。

 

黒沢 そうなんです。そもそも「序章」では、『クラガリに曳かれるな』というセリフしか言ってませんしね(笑)。それもあって、私自身も本編での物語の展開を知るのを楽しみにしていたのですが、もう想像以上でした。

 

昨今、こんな超挑戦的なキャスティングって、そうそうないです(笑)

──お話をうかがっていると、タンネはすごく難しい役だったように感じますが、実際のアフレコはいかがでしたか?

 

黒沢 すっごく楽しかったです! この作品はセリフの語り口が独特で、声に出すと気持ちいいんです。耳も喜んでいるような感じがして(笑)。それに、タンネにはちょっと小生意気なところがあるんですよね。タンネはまだ年齢的に若いだろうに、態度がやたら横柄ですし、そうした普段の生活では絶対に出せない姿をお芝居でできたのも最高でした(笑)。

 

──耳が喜ぶという意味では、伯山さんをはじめ、素敵な声をお持ちのキャストばかりです。

 

黒沢 そうなんです。講談師の伯山さんだけじゃなく、荘太郎の古くからの知り合いである新聞記者の稲荷坂役には活動弁士の坂本頼光さんもいらっしゃって。昨今、こんな超挑戦的なキャスティングはないぞって思います(笑)。お2人とも声優活動を本業にしている役者には出せない味わいをお持ちですし、そうした点でも、これは唯一無二の作品になるなと感じました。

 

──伯山さんとは一緒に収録をされたのでしょうか?

 

黒沢 いえ、残念ながら別でした。ただ、伯山さんが8割ほど収録し終えた後でしたので、ほぼ荘太郎の声を聞きながらアフレコに臨むことができました。

 

──伯山さん演じる荘太郎にどのような印象を持たれましたか?

 

黒沢 すべてがすごかったです! たまらなかったです!! 間の取り方一つとっても独特の雰囲気があり、どれもが新鮮で。例えば、同じ量のセリフを同じくらいの尺でしゃべっているはずなのに、場面によってはすごくゆっくり話しているように聞こえたり、逆に捲し立てているようにも聞こえる。坂本頼光さんのお芝居もそうですが、“緩急の付け方やしゃべり方次第で、こんなにも違いが出るものなんだ!!”と、すごく勉強をさせていただきました。

 

色彩の柔らかさ美しさは推しポイントの1つ!

──収録時はほぼ映像が出来上がっていたとうかがいました。アニメのアフレコは画が未完成の状態で行うことがよくありますが、やはり最初から先に画があると、役へのアプローチも違うものなのでしょうか?

 

黒沢 画に合わせた演技をしやすくなりますし、イマジネーションの広がり方が変わってくることもあります。特に今回のタンネはそうでした。というのも、タンネには背景といいますか、設定があまりないんです。年齢は謎だし、謎に列車長だし、組織の中での立ち位置も謎で。とにかく謎だらけなんですよね(笑)。そのくせ、たまにニヤニヤしていたりと、表情は意外と豊かで(笑)。

 

──話してる内容や口調だけだと怖そうに感じますが、たまにかわいいところも垣間見えるのが素敵ですよね。

 

黒沢 そうなんです。ものすごくかわいいんです! 腹の中ではいろんなことを考えているけど、それらをぐっと抑えて、表情だけは笑顔だったりする。そうすると、自然と少し皮肉な感じや、相手をなめている雰囲気がお芝居にもにじみ出てくるんですよね。“なるほど、こういう表現の仕方もあるのか”と、すごく勉強になりました(笑)。

 

──確かに、実際に映画の中でも探偵に対して、「ちょっとなめてた」と告白するシーンがありました。

 

黒沢 ありましたね(笑)。しかも、それを素直に言っちゃえるのもタンネの魅力なんです。実は、収録に入る前はこのタンネをどう演じていこうかと、少し悩んでいたところがあったんです。台本の文字だけを読むと、真面目すぎる子みたいになってしまわないかという懸念もあって。でも、先ほどのお話にあったように映像がほぼ完成していたので、たとえ頭が固そうに感じるセリフでも、画のタンネが笑顔なら、そこにも合わせていかないといけない。そこが難しくもあるのですが、結果、かわいさと生意気さが混じったようなキャラクターを生み出すことができたので本当に良かったなと思いました。

 

──そうだったんですね。また、先ほど「タンネというキャラクターには設定が少ない」というお話をされていましたが、この作品に出てくる登場人物たちの背景は、探偵以外ほとんど描かれていませんよね。

 

黒沢 はい。でも、それが作品の面白さを際立たせているなと感じました。多くのキャラクターの背景が謎に包まれているので、物語が進むにつれて、どこまでが現実でどこからが虚像の世界なのかが分からなくなっていく。そうした“余白”を楽しんでいただけるんです。それに、同時公開となる『クラメルカガリ』は逆にとても分かりやすい物語になっていますので、塚原監督の頭の中のオモテとウラを覗き見している感じもして、そうやって見比べられるのもすごく面白いなって思いましたね。

 

──情報過多や説明過多とも言える今の時代において、こうした謎の多い『クラユカバ』のような作品は珍しいですし、観終わった後に、解釈を巡って友人たちといろんな話ができるのも醍醐味だなと感じます。

 

黒沢 確かにそうですね。私が声優のお仕事をさせてもらうようになったのは10年ほど前なんですが、その頃っていろんな作品でアニメファンが考察をして盛り上がっていたんです。その意味では、あの時代を経験してきたアニメ好きの方にとっては、ものすごくたぎる作品になっているなと思います(笑)。

 

──(笑)。もちろんそこまで深読みせずとも、純粋に映像を観ているだけでも楽しめますしね。

 

黒沢 はい。そこは私がすごく推したいところでもあります。色彩がとてもきれいなので、まるで夢を見ているかのような不思議な感覚を味わっていただけると思いますし。それに、なんと言っても、作品全体の画が柔らかい。劇中の戦闘シーンではバンバンと大砲を撃っているんですが、それでも目が疲れないんです!(笑) それでいて、細かい色合いなど、随所に監督のこだわりが詰まっていますので、ぜひあの美しい世界をスクリーンで堪能してほしいなと思います。

 

伯山さんの頭の中ってどうなってるんだろう?っていつも思います

──『クラユカバ』は“謎”がテーマになった作品ですが、黒沢さんのなかで最近気になっている謎のようなものはありますか?

 

黒沢 先日、伯山さんの講談を聴かせていただいたんです。その帰り道、ふと“伯山さんの頭の中には講談の読み物が何冊分入っているんだろう?”と思ったことがありました。それに、公演の演目はご自身でお決めになることがほとんどだと思うのですが、急に作品名を挙げてもすぐにできるものなのかなとも思ったり。あと、どういった練習をされているのかとか、稽古期間はいつもどれくらいなのかということも気になりますね。以前、歌舞伎は公演前に一週間ほどお稽古をするだけで本番を迎えると聞いたことがあったのですが、どうしてそれでできるんだろうかと、本当に不思議で。

 

──黒沢さんは舞台の活動もされているので、余計に疑問に感じるのかもしれないですね。

 

黒沢 はい。「普段からお稽古しているし、型が決まっているからできることなんです」という説明をうかがったこともあるのですが、歌舞伎に限らず講談や落語でも、演者さんの新たな解釈が作品に加わることがありますよね。そうすると、とてもじゃないけど一週間では間に合わないんじゃないかと思ったり。また、そうしたオリジナリティってどこまで許されるのかも気になります。あと、特に知りたいのが脳内のキャパシティ。あれだけ多くの作品が頭の中に入っているのに、インプットできる余力があとどれくらいあるのかすごく知りたいです。

 

──舞台役者さんだと、たまに千秋楽を迎えた翌日にはすべてセリフを忘れるという方もいらっしゃいますよね。

 

黒沢 私もそのタイプです。かっこよく言えば、スイッチが切り替わるように忘れちゃいます(笑)。でも、伯山さんのような講談師さんや落語家さんはストックし続けないといけないわけで。本当に、頭の中がどうなってるんだろうって思います。今度お会いした時に「忘れないと、次の台本が頭に入らなくないですか?」って聞いてみたいです(笑)。それに、何気ない会話でも覚えているものなのか、それは訓練してできるものなのか……。「人によるんじゃないですか?」って言われてしまったら、それまでですが(笑)。

 

──(笑)。では最後に、黒沢さんにとって仕事をする上での必需品があれば教えてください。

 

黒沢 よく持ち歩いているのがオムロンの吸入器です。本来は喘息の方に向けて作られたものだと思うのですが、私はそれを喉を潤すために使っていて。生理用食塩水を入れて、霧状になったものを口の中に直接入れると、加湿器代わりになるんです。私は基本的に睡眠をしっかりと取ればどれだけ喉を酷使しても翌日には治るんですが、声優と舞台のお仕事が重なったりすると、どうしても十分な睡眠時間が取れなくなって。そんな時にこれがあれば手軽に持ち運べるし、喉の炎症をすぐに治癒してくれるのですごく重宝しているんです。

↑黒沢さんが愛用するオムロンの吸入器

 

──そうした吸入器を使った喉のケアはいつ頃からされているんですか?

 

黒沢 高校生ぐらいの頃からですね。当時はものすごく大きなものしかなく、技術の進化とともに、今では手のひらサイズにまでなってくれたので、もう感謝しかないです(笑)。しかも、最近は流行りでどんどんバッグも小さくなっていますからね。時代に対応したサイズでありがたいです(笑)。

 

クラユカバ

2024年4月12日(金)より全国公開中
(『クラメルカガリ』と2作品同時公開)

 

【映画「クラユカバ」よりシーン写真】

(STAFF&CAST)
原作・脚本・監督:塚原重義
キャラクターデザイン:皆川一徳
音楽:アカツキチョータ
プロダクションプロデュース:EOTA
アニメーション制作チーム:OneOne
主題歌:「内緒の唄」(チャラン・ポ・ランタン)

声の出演
荘太郎:神田伯山、タンネ:黒沢ともよ、サキ:芹澤 優、稲荷坂:坂本頼光、指揮班長:佐藤せつじ、松:狩野 翔、トメオミ:西山野園美、御多福:野沢由香里

 

(STORY)
「はい、大辻探偵社」紫煙に霞むは淡き夢、街場に煙くは妖しき噂…。今、世間を惑わす”集団失踪”の怪奇に、探偵・荘太郎が対峙する! 目撃者なし、意図も不明。その足取りに必ず現る”不気味な轍”の正体とは…。手がかりを求め、探偵は街の地下領域”クラガリ”へと潜り込む。そこに驀進する黒鐵(くろがね)の装甲列車と、その指揮官タンネとの邂逅が、探偵の運命を大きく揺れ動かすのであった…!!

公式サイト:https://www.kurayukaba.jp/kurayukaba/

(C)塚原重義/クラガリ映畫協會

 

撮影/映美 取材・文/倉田モトキ ヘアメイク/笹浦麻記 スタイリスト/末吉久美子

声優・井口裕香 最新写真集の注目ポイントは「やっぱりお尻ですね!」発売記念イベントで見どころをアピール

声優・井口裕香の写真集「MORE MORE MORE」(KADOKAWA)が、4月3日(水)に発売。その発売記念イベントが4月6日(土)に東京・HMV&BOOKS SHIBUYAにて行われ、井口裕香が本書の見どころを語った。

 

本書は、『とある魔術の禁書目録』シリーズのインデックス役や、『〈物語〉』シリーズの阿良々木月火役をはじめ、さまざまなアニメ作品などで活躍する、声優・井口裕香の最新写真集。声優デビュー20年を経て、今だからこそ表現できる大人の魅力を凝縮した一冊となっており、この写真集に向けて鍛え上げた美ボディを水着やランジェリー姿で披露している。

井口裕香 写真集「MORE MORE MORE」発売記念イベント

 

写真集発売の心境を問われた井口は「去年撮影して、まだまだ発売は先だと思っていたんですが、あっという間にこの日が来て、皆さんからの感想もいただけて、感無量な気持ちでいっぱいです」としみじみ。

 

撮影については「昨年の12月上旬に、沖縄で撮影させていただきました」と説明し、「撮影が決まってからの3か月で体重も10キロ落として、パーソナルトレーニングも2か所に行ってお尻を育てたり、女性らしい体のラインを作ったりすることにすごくこだわったので、体作りの過程はとても思い出に残っています」と口にした。

 

お気に入りの写真は、赤の衣装から黒のランジェリーが透けた一枚。「撮影初日の一番最初の衣装だったんです。『ここから撮影が始まる』という気合いや『頑張るぞ』という思いも含めて、すごく印象に残っている」と話し、「12年前の写真集だったら絶対着ることのなかった、今だから着れる大人な衣装・メイク・シチュエーションで撮っていただけたのがすごくお気に入り」と前回の写真集からの変化を実感していた。

 

特に注目してほしいポイントを尋ねられると、「やっぱりお尻ですね!」と断言。「いわゆるちっちゃくてかわいらしいお尻じゃなくって、海外の女優さんたちみたいな大きくてプリッとしているボリューミーなお尻を目指してトレーニングしたので、丸みのあるお尻はぜひ注目していただきたい」と呼びかけた。

 

さらに井口は、本作に向けたトレーニングの過程を「同業の方からすごく驚かれました」と振り返る。「例えば男性からは『俺よりも重い重量を上げてるな』みたいな。トレーニングの過程をちょっとSNSに上げたりしていたので、『いったい何キロを上げているんだ』と現場で話題になったり、女性声優さんからは『私も最近ダイエットしたいんだけど、どうやってやったの』とアドバイスを求めてもらったり。現場でも体作りのことはいっぱい声を掛けてもらいました」と報告。実際にどれくらいの重量を上げていたのかという質問には「ヒップスラストでは80キロいきました」と驚かせつつ、「でもまだまだ。もっとやる方もいると思うので」と謙虚に語った。

井口裕香 写真集「MORE MORE MORE」掲載カット(撮影/倉本侑磨)

 

本作でお尻のトレーニングにこだわった理由を聞かれた際には、「私が好きだからでしょうか(笑)」と笑う場面も。井口は「お尻って一番、努力すればするだけ結果が出せるというか。お胸とか二の腕とかは、癒せるとかふっくらさせるとか限界があるけど、お尻って鍛えれば鍛えるほど大きくなるし形もきれいになる。だから一番変化が出せるし、魅力的に女性が見えるのはお尻なんじゃないか、という思いにたどりついて、お尻を鍛えました」と熱弁していた。

 

最後には「35歳という年齢で、すごく挑戦的な、今までの私ではできなかったような写真集を作ることができて本当にうれしく思っています。頑張って体作りもしたので、男性だけじゃなくて女性の方にも、老若男女問わず、見て楽しんでいただけたらいいなと思います」とアピール。

 

「改めて新しい自分に出会えたし、『いくつからでも年齢は関係なく新しいことを始められるし、自分は変わっていけるんだ』とポジティブなマインドをいっぱい得られた」と明かすと、「ぜひ皆さんにとっても、新しいことにチャレンジしたり、運動を始めたりといった、何かのきっかけの一冊になったらいいなと思っています」とメッセージを贈った。

 

なお、「井口裕香 写真集 MORE MORE MORE」の重版記念イベントが、5月25日(土)名古屋・星野書店にて開催。参加方法などの詳細は、写真集のXアカウント(@yukaphotobook)などを参照。

 

書誌情報

井口裕香 写真集
「MORE MORE MORE」
2024年4月3日(水)発売

定価:3520円(税込)
発売:KADOKAWA
撮影:倉本侑磨
URL:https://lit.link/yukaphotobook
写真集 公式X(旧:Twitter):https://twitter.com/yukaphotobook

 

WEB

井口裕香 公式X(旧:Twitter):https://twitter.com/yukachiofficial
井口裕香 公式Instagram:https://www.instagram.com/ooo31_iguchiyuka_31ooo

大渕野々花 TVアニメ『怪異と乙女と神隠し』ED主題歌でデビュー!新アー写&シングル詳細も公開

声優・歌手の大渕野々花が5月22日に、4月より放送のTVアニメ『怪異と乙女と神隠し』エンディング主題歌「朱く染めて心臓」にてフライングドッグよりデビューすることを発表。あわせて、新アーティスト写真とデビューシングル収録楽曲の情報も公開された。

大渕野々花

 

大渕野々花(おおぶち・ののか)は、フライングドッグ・オーディション「犬コン!」声優・歌手・シンガーソングライター部門にて特別賞を受賞した、深みと透明感を兼ね備えた歌声と表現力が魅力の声優・歌手。そんな彼女が、TVアニメ『怪異と乙女と神隠し』エンディング主題歌「朱く染めて心臓」を表題曲としたデビューシングルを5月22日(水)にリリースする。

 

デビューシングル「朱く染めて心臓」は、【直筆サイン入り限定盤】と【アニメ通常盤】の2形態で発売される。【直筆サイン入り限定盤】はその名の通り、大渕本人が1枚1枚手書きでサインを入れた撮り下ろしフォトブック「ののさんぽ」を同梱した実写ジャケット仕様、【アニメ通常盤】は本作のためだけに描き下ろされたTVアニメ『怪異と乙女と神隠し』と大渕のスペシャルコラボイラスト仕様となっている。

 

表題曲であるTVアニメ『怪異と乙女と神隠し』エンディング主題歌「朱く染めて心臓」は、YouTubeの総再生回数2億回超え、「ロストワンの号哭」「脱法ロック」などの数々のヒット曲で知られるボカロP“Neru(ネル)”による書き下ろし。既に公開となっているTVアニメ『怪異と乙女と神隠し』PV第2弾では、楽曲の一部も視聴可能だ。

 

シングルにはその他、新時代の奇才シンガーソングライターとして注目を集める小林私、「贖罪」「あなたの夜が明けるまで」などの数多くの人気曲を発表しているボカロP・傘村トータ、そして「犬コン!」のNExTアーティスト部門で特別賞を受賞したイナツといった豪華作家陣の提供楽曲が収録される。

 

あわせて公開となった新アーティスト写真は、白いドレスを身にまとった大渕が白銀の世界に包まれ、儚げながらも芯の強さをのぞかせる表情が印象的な一枚。衣装は刺繍アーティスト・デザイナーとして活躍する田中大資(タナカダイスケ)が担当した。「朱く染めて心臓」にちなんだ左胸元の朱い蓮の花の緻密な刺繍が鮮やかな、『怪異と乙女と神隠し』主人公の1人・化野蓮(あだしの・れん)の名をも彷彿とさせる、主題歌作品にも楽曲にも寄り添ったデビュー衣装だ。

 

また、3月16日から4月30日(火)までの間に対象店にて【直筆サイン入り限定盤】と【アニメ通常盤】の2形態を同時予約して申し込みをした全員が大渕との【わんonわん!おはなし会(オンライン1on1お話し会)】に参加できるW予約キャンペーンの実施も決定。その他の特典情報を含めた詳細は、今回の情報解禁と同時に開設されたデビューシングル「朱く染めて心臓」特設サイトを参照。

 

さらに、ラジオ新番組としてFM Fujiにて4月よりレギュラー番組がスタートすることも明らかとなった。声優・歌手としての大渕野々花のこれからの活躍からも目が離せない。

 

リリース情報

Debut Single『朱く染めて心臓』
2024年5月22日(水)発売

【直筆サイン入り限定盤】2,750円(税込)
【アニメ通常盤】1,430円(税込)

 

WEB

公式サイト:https://e-stonemusic.com/nonoka
公式X:https://twitter.com/tiny_WildFlor
公式Instagram:https://www.instagram.com/tiny_wildflor/
公式YouTube:https://www.youtube.com/@obuchinonoka

岡本信彦&久野美咲「タンクは最強だし、かわいくてエース級に強い子ばかり。最高のパーティーだなって思います」アニメ『最強タンクの迷宮攻略〜』

これまであまりRPGの世界で注目を集めることのなかった《タンク》のスキル。仲間たちを守ることに特化したこのスキルを軸に、計り知れない力を持つ主人公・ルードと仲間たちの冒険譚を描いたアニメ『最強タンクの迷宮攻略〜体⼒9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜』が絶賛放送中。現在は物語も中盤に入り、さらなる仲間マリウスとアモンも加わって、より賑やかで強固なパーティーとなった。そこで2人の魅力に迫るべく、キャラクターを演じる岡本信彦さんと久野美咲さんにご登場いただき、作品への思いをたっぷりとうかがった。

 

【岡本信彦さん&久野美咲さん撮り下ろし写真】

 

強敵として登場した2人。それが今では……

──《タンク》を主人公にした作品ということで、原作も以前から大きな話題を集めていました。お2人が最初にこの作品に触れた時はどのような印象を持たれましたか?

 

岡本 RPGのゲームが好きな方にとっては、タンクってものすごく重要な役割を担っている存在なんです。いわゆる敵からの攻撃を受ける“盾”ですから。ただ、それだけに地味な印象があり、物語の主人公にするには映えそうにないポジションでもあるんですよね。にもかかわらず、この作品では非常に魅力的に映し出しているなと感じました。また、物語の冒頭で、主人公がいきなりパーティーをクビになるのも面白くて。こうした“追放モノ”というのはポピュラーな設定ではあるんですが、本来なら卑屈になりそうな主人公をここまでかっこよく描いているのがほかにはない部分ですし、見終わったあとに気持ちが前向きになれるところにも新鮮さを感じました。

 

久野 私はタンクという言葉の意味が最初はわからなかったんです。なので、作品のタイトルを見た時も“最強タンクって何だろう……!?”と思って(笑)。

 

岡本 そうか。そうだよね。知らない人にとってはタンク=戦車と思う人もいるだろうし。

 

久野 私は桶や樽を連想してしまって。タンクボトルとか、そっちのほうを(笑)。

 

岡本 面白い!(笑) それはそれで斬新な物語が作れそうだけどね。桶を使って、いかに主人公が迷宮を攻略していくか。……ごめん、自分で言いながら、全然想像つかなかった(苦笑)。

岡本信彦●おかもと・のぶひこ…10月24日生まれ、東京都出身。2006年に声優デビュー。代表作に『葬送のフリーレン』ヒンメル役、『鬼滅の刃』不死川玄弥役、『僕のヒーローアカデミア』爆豪勝己役、『ハイキュー!!』西谷夕役など。2012年よりKiramuneレーベルで音楽活動も行っている。公式HPXInstagram

 

久野 (笑)。でも、原作を読んで、タンクの意味がちゃんとわかりました(笑)。お話を読み進めると、登場するキャラクターがみんな素敵だなって思いました。回を増すごとに主人公のルードとの関係性も深まっていきますし、心がほっこりするシーンがたくさんあって、元気をもらえる作品だなって。

 

岡本 温泉シーンもあるしね。

 

久野 そうですね(笑)。身も心もほっこりするのは間違いないです!

 

──(笑)。お2人が演じるマリウスとアモンは物語の途中からルードたちの仲間となります。しかも、その加わり方が斬新でした。

 

岡本 そうなんですよね。マリウスはルードたちが攻略しようと訪れたアバンシア迷宮の守護者であり、その迷宮のボス的な存在でした。戦闘が大好きで、バトルシーンでは声を荒げたり、変身もする獰猛さを兼ね備えていて。

 

久野 アモンもケイルド迷宮の守護者としてルードたちと戦うところからスタートでした。そんな2人が戦いののちにパーティーに入るんです。ルードやその仲間たちの人柄や、パーティーの空気感の良さに惹かれたのもあるんでしょうね。

 

──パーティーに加わってからは、マリウスもアモンも醸し出す雰囲気が変わっていきますよね。

 

岡本 はい。マリウスは見た目もイケメンでかっこいい要素が満載なんです。でも、どんどんとかわいらしいキャラへと変わっちゃって(笑)。温泉のエピソードではデフォルト顔までさらけ出していますし、どんどん愛すべきキャラになってきています。

 

久野 マリウスはどんどん表情が豊かになっていきますよね。アモンに関しては原作を読んだ時、スラッとした容姿で大人の女性という印象で、荘厳で怖い表情をお芝居でも表現できたらと思っていました。アフレコでは「余裕のある感じで演じてください」というディレクションがあったので、ルードたちを上から見下ろすような雰囲気で演じました。

 

岡本 それが今や……という感じだよね(笑)。

 

久野 ほんとですね(笑)。仲間になってからはコミカルなお芝居がどんどん増えていって。「怖さを忘れてかわいさを出してほしい」というディレクションもいただきました。アモンはルードに甘えたり、仲間にいじられてすねたり、お菓子をもらって喜んだりと、いろんな表情があってどれもが魅力的なので、演じていてとても楽しいです。

 

チート級で、未知の力も秘め、愛されキャラ。ルードはちょっとズルい(笑)

──個性あふれる仲間が集まっていますが、お2人から見てこのパーティーの魅力はどんなところだと思いますか?

 

岡本 バランスがいいですよね。ルードの強さはもちろんですが、実はどのパーティーでもエース級の人たちが集まっているんです。それに、僕の中でタンクの役割って、ゲームの世界では敵からのダメージを一手に引き受けつつ、それを仲間のヒーラーに回復してもらうというイメージなんです。でも、ルードはそのダメージすら返せる。ちょっとズルすぎる(笑)。しかも、それだけでもチート級なのに、まだ何かしら未知の力を持ってそうで。本当に最強のパーティーだなと思います。

 

久野 ルードはパーティーのみんなを引っ張ってくれます。戦闘能力が高いだけでなく、性格も素敵だなって思います。パーティーの仲間であるニンやルナ、リリア、それにリリィたちはそれぞれ不安なことや心配事を抱えながら頑張っていて。そうした一面をルードは理解し、相手の気持ちを考えて行動して、優しく寄り添ったり、楽しい時間を一緒に過ごそうとしてくれるんです。そんな彼だからこそ、みんな信頼してついていきたいと思うんでしょうし、パーティーの絆を強固なものにしている気がします。

久野美咲●くの・みさき…1月19日生まれ、東京都出身。舞台でのキャリアを積み、2003年に声優デビュー。代表作に『アイドルマスター シンデレラガールズ』市原仁奈役、『リコリス・リコイル』クルミ役、『戦姫絶唱シンフォギア』エルフナイン役、『七つの大罪』ホーク役など。公式HPX

 

──ルードは敵味方関係なく、真っすぐに相手の心に寄り添い、裏表のない言葉を投げかけるのが素敵ですよね。

 

久野 そうなんです。正義感のある言葉って、ときにはきつく聞こえることがあるかもしれませんが、ルードはまず相手のことを尊重して思い遣ったうえで、自分の言葉を素直に真っすぐ届けることができるんです。見習いたいなって思いますね。

 

──ちなみに、ご自身の役以外で特に気になるキャラクターを挙げていただくと?

 

岡本 個人的にすごくかわいいなと思うのはルナですね。人間とは少し違う種族という要素もありますし、そうした彼女の背景をルードが支えているところにも魅力を感じます。それと、マニシアも。もともとルードはマニシアのために頑張っているところがありますから。あとはやはり、そのルード本人も。キャラデザだけでいえば、正直、ルードよりもマリウスのほうがかっこいいと思うんです(笑)。でも、ルードのほうが女性キャラたちにモテる。これは世の男性陣にとって勇気になりますよね。“男は中身だぞ!”って(笑)。

 

久野 女の子たちはみんなかわいいですよね。原作を読んでいる時からみんなのことが大好きだったんですが、アニメになってより一層、魅力的に感じたのがマニシアです。(小倉)唯ちゃんのお芝居も相まってすっごくかわいい! ほんとにかわいい!!ルードがメロメロになっちゃうのも納得です(笑)。アモンもマニシアからお菓子をもらうシーンがあって、私自身もニヤニヤしちゃいましたね。

 

深夜のゲームはアラームをかけて寝落ちのパターン(笑)

──今作にはさまざまなスキルを持ったキャラクターたちが登場しますが、もし自分がパーティーを組むとして、仲間に“これだけは持っていてほしい!”と思うスキルはありますか?

 

岡本 ザオリクですね!(即答)

 

久野 即答ですね!(笑) その“ザオリク”というのは……?

 

岡本 いわゆる蘇生系の力で、戦闘不能になった仲間を復活させるスキル。これさえあれば、強大な敵と戦ったとしても、痛みはあるだろうけど、なんとか生きていけると思うので(笑)。

 

久野 なるほど。それは戦闘において大事なスキルですね。私が仲間にいてほしいのは……強い人(笑)。それだけでいいです。アモンみたいな強い子がいたら安心ですね。ちなみに、岡本さん自身はどんなスキルを持ちたいですか?

 

岡本 僕はずっと一貫していて魔法使い。夢が詰まっていますから(笑)。久野ちゃんは?

 

久野 私はきっと何もできないと思うので、みんなの邪魔にならないように、ずっと後ろの方にいたいと思います(笑)。

 

岡本 ということは、マスターだね。

 

久野 マスター? それはどういうポジションなんですか?

 

岡本 みんなに「いけ!」って指示を出す人。

 

久野 いいですね!(笑) あ、でも、戦略を立てられる自信もないし、状況が刻一刻と変わっていく中で適切な指示を出せない気もするので、やっぱり仲間に迷惑をかけちゃうかも(苦笑)。

 

──(笑)。久野さんは普段、ゲームはされるんですか?

 

久野 時々やりますね。ちょっと前だとスイカゲームにはまってましたし、パズル系も好きですね。

 

岡本 そっちのジャンルが好きなんだね。ということは、バトル系やRPGとかはあまりしてこなかったんだ?

 

久野 RPGだと「ドラゴンクエスト」はプレーしたことがあります。あと、「マリオ」シリーズや「星のカービィ」とか。あれはアクションゲームになるんですか?

 

岡本 そうだね!

 

久野 かわいいし面白いですよね。「星のカービィ」は初めて遊んだゲームかもしれないです。「ドラゴンクエスト」だと、トルネコが出ていたのも持ってました。トルネコ、お気に入りだったんです(笑)。

 

岡本 トルネコが登場するシリーズというと「IV」だね。「導かれし者たち」だ。

 

久野 すぐにパッとタイトル出てくるんですね!! 岡本さんは「ドラゴンクエスト」シリーズだとどれが好きなんですか?

 

岡本 どれも好きなのですが、個人的に物語として最高傑作だと思っているのは「ドラゴンクエストV 天空の花嫁」で。主人公が勇者の武器を手にできず、“えっ、これはどういうこと?”と思っていたら、息子ができて、真の勇者は息子だったという、その展開が本当に感動的で。

 

久野 それはとっても気になります! でも、岡本さんってお忙しいと思うのですが、いつゲームをされているんですか?

 

岡本 忙しい時とそうじゃない時でムラがあるんだけど、基本的にゲームは深夜にやり始めることが多いかな。で、たいてい寝落ちしている(笑)。そのまま寝ちゃってもいいように、アラームだけはセットして(笑)。

 

──用意周到ですね(笑)。久野さんは今、はまっているものなどはありますか?

 

久野 なんだろう……趣味らしいものってあったかなぁ……。

 

岡本 料理とかするの?

 

久野 前はしてたんですけど、最近は全然していなくて……。趣味と呼べるかどうかは分かりませんが、一年ちょっと前からピラティスをしています。

 

岡本 ピラティスって、いまいちよく分かっていないんだけど、ヨガみたいなものなの?

 

久野 体幹を鍛えるという意味では近いかもしれないです。体を動かすとスッキリするので、楽しく続けられていますね。

 

──ありがとうございます。ではこの流れで、最後にGetNavi WEBらしく、お2人が愛用しているおすすめのガジェットを教えていただけますか?

 

岡本 僕は「AirFly」です。最近、飛行機に乗る機会が多く、座席の画面で映画などを観る際に愛用しているんです。座席にある音声端子に挿すことで自分が持ってるイヤホンにBluetoothでペアリングできる。そのことで煩わしいケーブルがなくなり、快適に過ごせるので、すごく重宝しています。

 

久野 私はこの前、スマホの充電器を新しく購入しました。コンセントにも直接させて充電できる機能があるので、それがすごく便利で。1日中お仕事がある日も安心ですし、充電切れで困ってる友達に貸すこともできます。何かあった時のために、カバンの中にいつも入れてますね。

 

 

 

最強タンクの迷宮攻略〜体⼒9999のレアスキル持ちタンク、勇者パーティーを追放される〜

毎週土曜26時からABCテレビ・テレビ朝日系列全国24局ネット『ANiMAZiNG!!!』枠にて放送中

毎週土曜26時30分からABEMAにてWEB最速配信

毎週木曜26時からBS12 トゥエルビにて放送中

動画配信サービス
Prime Video/U-NEXT/dアニメストア/Lemino/DMM TV/バンダイチャンネル/Hulu/FOD/ニコニコ/J:COM/TELASA/みるplus/auスマートパス/マンガUP!/TVer

 

(STAFF&CAST)
監督:熨斗谷充孝
シリーズ構成:雨宮ひとみ
キャラクターデザイン:永井泰平
音楽:Mao Yamamoto
音楽制作:ビクターエンタテインメント
オープニング主題歌:「Brave」いれいす(ビクターエンタテインメント)
エンディング主題歌:「夢の中で」いれいす(ビクターエンタテインメント)
アニメーション制作:STUDIO POLON

出演:
ルード:笠間 淳
ニン:本渡 楓
ルナ:市ノ瀬加那
マニシア:小倉 唯
リリア:大橋彩香
リリィ:優木かな
マリウス:岡本信彦
アモン:久野美咲

(STORY)
最愛の妹・マニシアの病気を治すため、どんな願いごとでも叶えるという秘宝を追い求めていたルードは、勇者パーティーの盾役として迷宮攻略に挑んでいた。ところがある日、勇者から“使えないスキル”と烙印を押され、パーティーから追放されてしまう。仕方なく故郷へ戻ろうとした時、道中で不思議な少女・ルナを助け、やがて彼女が持つ能力によってルードの本来の力が判明する。それは歴代最高の外皮【9999】と未知の力を宿した最強のスキルだった。

公式HP  https://www.saikyo-tank.com/

公式X    @saikyo_tank

 

撮影/干川 修 取材・文/倉田モトキ

人気声優の礒部花凜&船戸ゆり絵&小泉萌香が新ユニット「MIX JUICE from アミュボch」を結成。本物の三姉妹のように仲の良い関係性に迫る!

アミューズの所属声優9名がさまざまなことにチャレンジするYouTubeチャンネル「AMUSE VOICE ACTORS CHANNEL」(以下、アミュボch)発のスピンオフユニットとして、礒部花凜、船戸ゆり絵、小泉萌香の3人で結成された「MIX JUICE from アミュボch」。11月29日にファーストミニアルバム「MIX JUICE」をリリースした彼女たちに、本作の聴きどころ、他己紹介、今ハマっていることを話してもらった。

 

【礒部花凜さん&船戸ゆり絵さん&小泉萌香さん撮り下ろし写真】

 

アミュボ三姉妹の他己紹介で知られざるキャラクターに迫る

──「MIX JUICE from アミュボch」は、アミュボch初のスピンオフユニットですが、どういう経緯で結成することになったんですか。

 

小泉 アミュボchの中でも波長の合う3人で、花凜が “アミュボ三姉妹”というハッシュタグでSNSに写真などを上げていたんです。

 

礒部 スタッフさんへのアピールもあったんですけど、そこまで大きな展開は考えていなくて、3人で企画やロケができたらいいな、ぐらいに考えていて。

 

船戸 アミュボchの延長線上かなと思っていたら、まさかのスピンオフユニット結成で、1st Mini ALBUM「MIX JUICE」まで出すことになりました。

礒部花凜●いそべ・かりん…1994年5月26日生まれ。奈良県出身。2015年、大学在学中にTVアニメ「Go!プリンセスプリキュア」のオープニング主題歌担当に抜擢。2017年、テレビアニメ「Just Because!」で主演・夏目美緒役を務め、声優としてデビュー。女優としても多くの作品でメインキャストを演じるなど、声優・女優として活動の幅を広げている。 主な出演作は、アニメ「ヒーラー・ガール」(藤井かな役)、「アリスのふしぎのくにのベーカリー」(アリス役)、ゲーム「アイドルマスター シャイニーカラーズ」(月岡恋鐘役)、「プロジェクトセカイ カラフルステージ!feat. 初音ミク」(天馬咲希役)、「ウマ娘 プリティーダービー」(ダイイチルビー役)、舞台「やがて君になる」、ミュージカル「薄桜鬼」、「October Sky -遠い空の向こうに-」、「シデレウス」、a new musical「ヴァグラント」など。2023年9月19日に、自身初となる写真集、礒部花凜1st写真集「私めく」を発売。公式HPInstagramX

 

──仲良し3人組ということで、他己紹介をしていただけますか。まずは長女の礒部さんについて。

 

小泉 しっかりしているし、見た目もお姉さん味があるので、いつも甘えています。

 

船戸 花凜ちゃんはアミューズの“貴族”で、ゆったりと、しっとりと、おティーを飲んでいる姿が美しいなと普段から感じています。普段はふんわりしているけど、やるときはやる! というギャップがかっこいいです。お料理が上手なので、ぜひ私にお料理を作ってほしい。

 

──2人に手料理を振る舞ったことはあるんですか?

 

礒部 まだないんですよ。

 

船戸 アミュボchの企画ではオムライスを作ってくれたことがあるんですけど、すごくおいしかったです!

船戸ゆり絵●ふなと・ゆりえ…1994年9月18日生まれ。埼玉県出身。2016年「ドリフェス」で声優デビュー。主な出演作に、テレビアニメ「俺だけ入れる隠しダンジョン」(レイラ・オバーロック役)、「八月のシンデレラナイン」(椎名ゆかり役)、「マジカパーティ」(クラっち役)、ゲーム「けものフレンズ3」(オーストラリアデビル役)、「アサルトリリィ Last Bullet」(横田悠夏役)など。2021年には趣味が高じて「唎酒師」の資格を取得。2022年11月には自身初となるフォトブック「前田佳織里×船戸ゆり絵 日本酒フォトブック たびとおさけ」を発売。2023年10月放送のテレビアニメ「星屑テレパス」に、主演・小ノ星海果役で出演中。公式HPX

 

──次女の船戸さんはいかがでしょうか。

 

小泉 ふーにゃん(船戸)はアミューズの“空気清浄機”という通り名だけあって、いてくれるだけで周りがほんわかするんです。あと不思議なことをするので目が離せない! ずっと面白いんですよ。

 

礒部 良い意味でボケているところが長所で、正常なふーにゃんを想像できない。でも実はしっかり考えているんだと思うこともあって、「自分はこうしたい!」みたいな意志も強くあって、ただボケているだけじゃないんです。

 

船戸 自分ではボケてるつもりはないんです。後になって、「なんでそんなことを言ったんだろう……」と反省することが多くて。

 

礒部 そうなの!?(笑)

 

小泉 一人反省会をしているんだ。

 

船戸 みんながいじってくれるから、助かっているところもあって。

 

礒部 それが面白いんだよ!

 

船戸 そう言ってくれてるからありがたいんですけど、個人的には反省しちゃいます。

 

礒部 そんなこと思わないほうがいい。

 

小泉 考え過ぎてもどうすることもできないから(笑)。

 

船戸 根本は変わらないけど、もっとしっかりしなきゃなっていう思いはあります。

小泉萌香●こいずみ・もえか…1996年2月27日生まれ。兵庫県出身。2014年に「アミューズオーディションフェス2014」歌うま・声優部門でグランプリを獲得し、アミューズに所属。主な出演作に、「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」(大場なな役)、「ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会」(三船栞子役)、「D4DJ」(笹子・ジェニファー・由香役)、アニメ「オッドタクシー」(市村しほ役)、舞台「やがて君になる」、「私立探偵 濱マイク -我が人生、最悪の時-」、「トワツガイ」など。 2021年3月に「きまぐれチクタック」で声優の岩田陽葵と女性声優ユニット「harmoe」としてデビュー。これまでにシングル4枚、ミニアルバム1枚、アルバム1枚をリリース。2023年7月~8月に東阪にてharmoe 2nd LIVE TOUR「GOOD and EVIL」を開催。10月11日、5thシングル「Love is a potion」をリリース。女優・声優・アーティストとしても今後の活躍が期待される。公式HPInstagramX

 

──最後は三女の小泉さんについて。

 

礒部 アミューズの“最終兵器”と呼ばれているんですが、脱力系でニュートラル。あまり感情に起伏がないところが末っ子っぽいというか、周りに流されずに、自分は自由にやるみたいな、そこがすごく魅力的です。あと人の良いところや、日常の中で楽しいことを見つけるのが上手です。

 

小泉 そうなの? 無意識だな。

 

礒部 ニュートラルだからこそ、興味があることに自然と乗っかって、そのままの調子でパーっと行ける、生きるのが上手だなって思います。

 

船戸 普段はニュートラルなんですけど、時々変なスイッチが入って、急に「ははははは」って笑いだします(笑)。特に車の中だと、急にテンションが上がるのが面白いです。

 

小泉 免許は持ってないんですけど、ドライブが好きなんですよ。最近事務所の社用車に乗る機会があって、音響設備が素晴らしくて、重低音がすごくて最高でした!

 

──確かに車の話になると急にテンションが上がりましたね(笑)。

 

小泉 自分で車を買うなら、同じぐらい充実したカーオーディオを搭載したいです! めちゃめちゃ高いと思いますが(笑)。

 

自分のご機嫌を自分で取るようにしたい

──11月29日にファーストミニアルバム「MIX JUICE」をリリースしましたが一曲ずつ聴きどころをお聞かせください。

 

船戸 1曲目は「仲良し三姉妹」という設定からインスパイアされた私たちの自己紹介ソングです。すごく楽しい曲で、掛け声やコール&レスポンスもそれぞれ録ったんですが、ライブでファンの方と一緒に掛け合いをしたいです。

 

小泉 歌詞はもちろん曲調もメンバーによって変化するので、私たちのことを知らない人でも、キャラクターが分かりやすい1曲になっています。

 

船戸 私のパートでは、特技のフルートも実際に演奏して録音させていただきました。

 

礒部 2曲目の「Rain or Shine」の歌詞に登場する主人公は、大変な日々の中でも、自分自身で楽しみを見つけて、ポジティブを掴みにいくんです。私自身、日頃から自分のご機嫌を自分で取るようにしたいなと思っているので、すごく共感しました。

 

小泉 いつも努力が報われるほど甘くはないという現実を突きつけられても、楽しくするのは自分次第というか。私たち声優で言うと、どれだけ日頃から頑張って、オーディションを受けに行っても、簡単に落とされてしまうことがあります。それって、どんな世界でもあることで、自分が一生懸命頑張っても、受け入れてもらえないことってたくさんある。それでも進んでいけば、プラスになることと巡り会えるかもしれないから、自分を信じて歩き続けることが大切で。誰かに声をかけてもらったとしても、歩み出すのは己だから、勇気を振り絞って歩み出したら、きっといいことがあると信じて、今日も一日頑張っていこうと勇気づけられる楽曲になっています。誰かの背中を押してあげるような楽曲になったらうれしいですね。

 

──ここからは、それぞれのソロ曲が並びます。曲によって視点が違いますが、3曲目は礒部さんが“君”に送る曲「巡る日々を追いかけて」。

 

礒部 人それぞれが思い描くドラマってあると思うんですけど、そのテーマソングになるような、人に寄り添った曲です。日常って滅多に大きな出来事は起きないですし、同じことの繰り返しになってしまうことも多いと思います。そんなときに、この曲を聴いて、何気ない毎日がキラキラした、ちょっと特別なものに感じてもらえたらうれしいです。

 

──4曲目は船戸さんが歌う“僕ら”の曲「Voyager!!」。

 

船戸 キャッチーで楽しくて明るくてキュートな楽曲で、イントロから乗れるアップテンポな曲です。ノリノリかと思ったら、テンポが急にゆっくりになったりと緩急があって、私的に技術的な面でチャレンジだったんですが、すごく良い感じにレコーディングできました。

 

──最後の曲は小泉さんが歌う“私”の曲「One day song」。

 

小泉 大人の余裕がある歌詞と、落ち着いた曲調で、個人的に今まで歌ったことのなかったタイプの楽曲です。私は歌でも踊りでも先走っちゃう癖があって、この曲はリズミカルな要素もあるので、焦ってテンポが上がるなど苦労しました。“鈍行列車でうたた寝 ありふれた午後 ゆらゆら揺れて景色に溶けてく”というフレーズがあるのですが、歌詞のように余裕を持って歌うことを意識しました。焦って周りが見えなくなったときに、この曲を聴いて、リラックスしてもらえればなと思います。

 

三者三様のおうちの過ごし方

──最後に、それぞれ今ハマっていることを教えてください。

 

礒部 チャイにハマっています。チャイの茶葉やスパイスを自分で煮るんです。きび糖(さとうきび由来の糖)の分量を調節して甘くしたり、スパイシーにしたり。ポットに入れておけば、朝起きたてで飲めるし、アイスはもちろん、これからの季節はホットで飲むのもいいし。

 

──お店で買うのではなく、自分で作るんですね。

 

礒部 お気に入りのカフェのチャイがおいしくて、チャイとシロップとミルクの割合など、店員さんがおいしく作れるコツを教えてくれたんですよ。そこで使用している茶葉を買ってみて、それがきっかけで始めたんですけど、今はいろんな茶葉を買って試しています。帰ってくると部屋中にチャイの良い香りが広がっているので、ほっこりします。あとは先日、せいろ蒸し器を買ったので、それを使った料理にも挑戦しようと思っています。

 

船戸 アロマストーンにハマっているんですが、最近プレゼントしていただいた木製のアロマウッドがお気に入りで。そこにアロマを垂らして、部屋に香りを充満させています。

 

──石と木で違いはあるんですか?

 

船戸 そんなに詳しいわけではないので、個人的な感想ですけど、石のほうが均一に香りが広がって、木は周辺に濃厚な香りがする印象です。アロマウッドを枕元に置いておくと、スーッと眠りにつきやすくて。寝る前は「Pokémon Sleep」(睡眠ゲームアプリ)とセットで香りに癒されています。

 

小泉 私は本当に趣味というものがないんですが、強いて挙げるなら「予定を入れること」ですね。人と一緒にいるのが好きなんです。

 

礒部 へー、そっちのタイプなんだ。

 

小泉 人と一緒にご飯を食べるのが好きなので、お仕事が早めに終わったときは、誰かに声をかけて「空いてる? ご飯食べに行こう!」みたいな。

 

礒部 なんで私たちには声をかけてくれないの!?

 

船戸 そうだよー。

 

小泉 2人ともおうちが逆側で距離があるから(笑)。私は家が近い友達が多いんですよ。そういう子から順番に声をかけていくし、声をかけてくれることもあるし、おうちに友達を招くこともあります。もしかしたら暇がない状態がうれしいのかもしれない。

 

──一人でゆっくり過ごすのは、あまり好きじゃないってことですか?

 

小泉 家にいると、ソファに座ったきりで、ずーっとYouTubeを見ちゃうんですよ。ずっと真顔で、たまに笑ってみたいな(笑)。そういう過ごし方も嫌いではないんですが、人と会ってワイワイ話すだけでストレス発散になるし、予定を入れたい派かもしれないですね。

 

 

 

1st Mini ALBUM
「MIX JUICE」

好評発売中!

 

【Type A 盤】
フォトブック(28P)付
価格:2,900円(税込)

 

【Type B 盤】
ソロアナザージャケット3枚付(全9種/ランダム封入)
2,600円(税込)

 

<収録曲>全5曲(2形態共通)
1. ぐるぐるミックスジュース/ MIX JUICE fromアミュボch

2. Rain or Shine / MIX JUICE fromアミュボch

3. 巡る日々を追いかけて/礒部花凜

4. Voyager!! /船戸ゆり絵

5. One day song /小泉萌香

 

ファンミーティング
「MIX JUICE from アミュボchファンミーティング2024 ~生産者の集い~」

日程:2024年2月17日(土)
会場:NEW PIER HALL(東京都・竹芝)
出演:MIX JUICE from アミュボch (礒部花凜、船戸ゆり絵、小泉萌香)

公式サイト:https://avac-fes.com/
公式YouTube:https://www.youtube.com/c/amuse_voiceactors_channel/
公式X:https://twitter.com/AMUSE_VOICE

 

★チケット先行受付:
チケットぴあ 「プレリザーブ」受付12/16(⼟) 12:00 〜12/24(⽇) 23:59
https://w.pia.jp/t/mixjuice-fm24/

★チケット一般発売:2024年2⽉3⽇(⼟)10:00〜

 

撮影/西邑泰和 取材・文/猪口貴裕

岡咲美保にとって声優は「自分じゃないものにならせてくれる場所」、歌は「自分に帰れる場所」- 3rdシングルインタビュー

声優・アーティストとして活動する岡咲美保が、3rdシングル「ココロトラベル」を2023年11⽉1⽇(⽔)にリリース。アーティストデビューから2年。ここまでの歩みのなかで彼女は、音楽への向き合い方が変化してきたという。声優は「好奇心を満たしてくれる、自分じゃないものにならせてくれる場所」、歌は「自分に帰れる場所」と言葉にする彼女に、3rdシングルと、ここまでの歩みについてお話を聞きました。

岡咲美保

 

◆アーティストデビューしてから2年が経ちました。振り返ってみて、どんな2年でしたか?

イベントに出演したり、テレビ番組で歌唱したり、いろんな写真を撮っていただいたりと、初めてのことがたくさんあったので、「まだ2年しか経っていないの!?」という気持ちがあります。一方で「もっとこうしたいな」という課題を見つけて、その階段を昇っているという感覚もずっとあって。そういう意味では、長い時間でもあったような気がしています。長いような短いような、そんな2年間でした。自分について考える時間がものすごく増えましたね。

 

◆声優としての活動では、自分よりも演じるキャラクターのことを考えることが多い。

そうなんです。私は自分を無にして役を入れるタイプなので、むしろ自分の存在が邪魔になることも多いんです。

 

◆歌唱力に定評がある岡咲さんですが……。

いやいや、それどこ情報ですか!?(笑)

 

◆もう各所からそういう声を聞きます(笑)。もともと歌は好きでしたか?

めちゃくちゃ好きですね。小さい頃から家で歌っていたと家族からも聞いていますし、中学生くらいからはお友達とカラオケに行ってアニメソングをはじめ、いろいろな曲を歌ってきました。アーティストは歌うことが仕事なので、カラオケとは違いパフォーマンスに落とし込む責任があります。それでも、音楽が好きという気持ちは変わらず、歌う時間は楽しいですね。

 

◆2年で音楽への思いや聞き方、聞く楽曲は変化していると感じていますか?

はい。「私が歌うなら、きっとこういう楽曲のほうが自分の声を活かせるかな」という聞き方をするようになりました。また、レコーディングやトラックダウンという楽曲制作の作業も、最初はお任せをしていたのですが、最近は「こうしてみたいです」と自分の意見を言えるようになったんです。音楽の理想像の輪郭が、少しは見えてきたのかも。ただ、これは現時点での私の理想。まだまだ変わっていくと思うので、完成形ではありません。

 

◆活動のなかでさまざまなアーティストの方と共演されることもあります。みなさんのステージやパフォーマンスを見て、刺激を受けることはありますか?

めちゃくちゃ受けます。みなさん、ものすごく視野が広いんですよね。ファンの方々の気持ちに応えるためにどうすればいいか、しっかりと考えて向き合っていらっしゃる。自分はまだまだだと痛感する日々です。ただ、得意なことを伸ばすほうがこの世界は合っていると思うので、刺激を受けつつ、自分の音楽ではどういう形で活かせるのかを考えるようにしています。刺激を受けたものをそのままアウトプットするのではなく、しっかり自分の中にインプットしてから表現に活かすようにしていますね。

 

◆「この人はすごい!」と、印象的だったアーティストの方は?

angelaさんです。同じキングレコードの大先輩で地元も一緒なので、すごく優しくしていただいていて。「Animelo Summer Live (アニサマ)」の舞台裏でも、いろいろとお話してくださいました。その「アニサマ」の舞台で感じたのは、angelaさんのエネルギー。私はお客さんに楽しんでもらおうと思うと、体が硬くなっちゃうタイプなんです。ただ、angelaさんは「アニサマ」のトリという大役だったのにも関わらず、エネルギーを最大限にお客さんに届けていました。それをお客さんが受けて、同じエネルギーを返していたんです。その様子を見て、シンプルに感動しました。MCでの盛り上げ方も含めて、「これぞエンターテインメント」というものを見せていただきました。

 

◆この2年で特に印象に残っている活動をひとつ挙げるとすれば?

ライブデビューとなった「リスアニ!LIVE」ですね。初めてアーティスト・岡咲美保として有観客のライブの舞台に立ったんです。準備する段階で不安の極限までいき、それがいつの間にか突破して本番では「あっ、もうやることをやるだけだ」という悟りの境地を開くまでに至りました(笑)。それぐらい自分を追い詰めたことも相まってか、ステージから見た景色にとても感動しました。

 

◆コンテンツ関係では大きな舞台で歌を披露する機会もあります。そのときとソロアーティストとして歌う場合では、感覚が異なる?

「あり方」が変わるんですよね。キャラクターを背負っているときは、その子と仲良くすることに集中しているんです。一方、アーティストとしてステージに立つときは「こうすれば喜んでもらえるかな」と考えることが多くて。自分でも「岡咲美保には価値がある」と思えるようなパフォーマンスをしたいなと思う分、力がより一層入るかもしれません。

 

◆キャラクターとしてステージに立つときは、そのキャラクターが後押ししてくれたり、傍にいてくれたりという感覚があるのかもしれないですね。

ですね。身振り手振りも「この子だったらこうする」というのが思い浮かぶんです。ただ、それがアーティスト・岡咲美保となると急に難しくなって。日々、勉強中です……!

 

決め手は「私の声で再生できる」

◆そんな活動も経て、この度、3rdシングルがリリースされます。表題曲「ココロトラベル」はご自身がリムル=テンペスト役として出演されているアニメ『転⽣したらスライムだった件 コリウスの夢』のED主題歌です。

以前にリムル役として作品の楽曲を歌唱する機会はありましたが、まさか岡咲美保としても歌わせていただけるなんて。とても驚きましたし、思ってもいなかった幸せが舞い込んできました。その分、期待に応えたいという思いと、責任もすごく感じて。うれしいという気持ちと同時に「どうしよう、どう作っていこうか」という気持ちもありました。

 

◆「ココロトラベル」は、コンペで募ったもののなかから選んだ楽曲だとお聞きしました。

コンペで集まった楽曲は、どれも『転スラ』らしいものだったんです。どの曲も未来が見えて迷いましたが、最終的に決め手となったのは「私の声で再生できる」という点。どれもいい曲でしたが、今回はリムルの傍にずっといた私として歌おうと思っていたので、私の声に合うという点を重視して選びました。

 

◆それは、ずっと『転スラ』と共に歩んできた岡咲さんならではの選び方な気もします。

そうかも!『転スラ』と出会ってから、1週間のなかでリムルにならない日が本当にないんですよ。私の声優人生を変えてくれた作品なのでその分、思い出もたくさんあるんです。リムルと出会っていない世界線の自分が考えられない。心の深いところにまでリムルがいます。

◆レコーディングで意識したポイントは?

真っすぐ出てきた自分の声を受け止めて歌いました。いつもならちょっと気になるような声の表現やリズム感、あとはピッチが多少ズレても、「こっちのほうが思いが伝わるならそのほうが良い」と思えたんですよね。そういう意味では、わりと肩の力を抜いて歌えました。リムルと『転スラ』が大切だという気持ちに浸っていたら、いつの間にかレコーディングが終わっていたんです。

 

◆どこも聞きどころではあると思いますが、なかでも読者の方に注目してほしいポイントは?

自分の旅路を慈しめる、愛して受け止めるというような歌詞がすごくすてきで。いいことがあった日はもちろん、ちょっと上手くいかなった日も「でも、こういうところを自分は頑張ったよね」というマインドに切り替えてくれるような、ストレスフリーな楽曲だと思っています。

 

「歌」は「自分に帰れる場所」

◆本シングルに収録されているもう1曲「キボウノレシピ」についてもお伺いします。こちらもご自身がミリー役として出演されているTVアニメ『とあるおっさんのVRMMO活動記』のED主題歌ですね。

私、主人公のアースが流行りに流されず、好きなことを楽しむ様子がすごく好きなんです。なので、「自分の好きという気持ちを大事にしよう」というテーマで、コンペで楽曲を募りました。本作のED主題歌は、温かい気持ちになって、笑顔になれるのが理想かなと思っていたんです。「キボウノレシピ」は、それにピッタリな楽曲でした。また、「君と君と君と」という歌詞の部分では、ライブでいろいろな方向を指さしている様子が見えたんです。そういうみんなを巻き込んで歌えそうな雰囲気が、アースがギルドに入ったり、ゲームの世界の主要キャラクターが彼に寄ってきたりする様子とシンクロするなと思ったんです。

 

◆アースの周りには自然といろいろな人が集まってきますよね。

誰かに気に入られたいから自分の形を変えるのではなく、自分の好きを貫き、それをみんなが気に入ってくれた結果、周りに人が集まってくる。アースは望んでいるかどうか分かりませんが、それってひとつの理想形ですよね。アニメで得た気持ちをさらに後押しできる楽曲になればと思いながら、レコーディングしました!

◆ライブ映えしそうな楽曲でもありますよね。岡咲さんはライブでどんなことをやってみたいですか?

ありがたいことに、2024年1月27日にワンマンライブの開催が決定しました!いまはそちらに向けてスタッフさんと一緒に、どんなライブにしようか考えているところです。まだ見えていない部分も多いですが、自己紹介せずとも、パフォーマンスを見たら「岡咲美保ってこういうアーティストなんだな」と伝わるような、自分らしさを詰め込んだライブにはしたいですね。いつかやってみたいのは、トロッコに乗ってお客さんの近くにいくこと!グッズを掲げたファンに、アーティストが手を振り返すというあのシーン。自分がお客さんとしてライブに行くときも、あの時間がすごく好きなんですよ。ファンの方と距離の近いライブができたら、自分の活力にもなる気がします。感謝の気持ちを返せるライブをしていきたいですね。

 

◆ここまでいろいろなお話ありがとうございました。では、ご自身にとって「声優」「歌」とはどういう存在になっているか、教えてください。

「声優」は「自分じゃないものにならせてくれる場所」。私、小さい頃はなりたいものがたくさんあって、定まらなかったんです。ただ、いろいろなものになれるのが声優。なってもいいと認めてくれる場所なんです。『転スラ』でいえば、現実世界でスライムには絶対になれないですし、リムルは元をたどると男性。そういう自分の姿形関係なく、声だけで旅ができる声優は、自分の好奇心を満たしてくれるものです。「歌」はそれとは逆に、自分に寄り添ってくれる場所。私、小さい頃から歌っている自分が好きなんですよ。自分を認められるのが歌っている時間でした。ふだん言葉で伝えられないことも、歌詞に寄り添ったら伝えられることもあります。言葉よりも自分を無理なく表現できる距離感が心地いいんですよね。「歌」は「自分に帰れる場所」だと感じています。

 

◆(こんなお話も!)今、岡咲さんが読者の方々に推したいエンタメは?

漫画ですね。少女漫画から入ったのですが、どんどん刺激が欲しくなって、ホラーにいき、今は人間の本心も赤裸々に描いている作品を読むようになりました(笑)。キラキラした世界を見られるエンタメももちろん大好きですが、現実ってこうだよなと思える世界をエンタメとして、芸術として昇華できる作品もすごいと思うんです。オススメは押見修造先生の作品や、郷田マモラ先生の『サマヨイザクラ』っていう作品。『サマヨイザクラ』は裁判員制度をテーマにしたサスペンスで、自分の下した判決が本当に良かったのかと向き合う作品です。ぜひ一度、触れてみてほしいですね!

 

PROFILE

岡咲美保

●おかさき・みほ…11月22日生まれ。岡山県出身。2021年9月15日に1stシングル「ハピネス」でアーティストデビュー。声優としての主な出演作は、『転生したらスライムだった件』リムル=テンペスト役、『アイドルマスター シャイニーカラーズ』市川雛菜役、『とあるおっさんのVRMMO活動記』ミリー役など。

 

リリース情報

3rd Single「ココロトラベル」

2023年11⽉1⽇(⽔)発売

CD+Blu-ray盤:1,980円(税込)

通常盤:1,430円(税込)

 

ライブ情報

「Miho Okasaki 1st LIVE 2024 ~キラメキブルーム~ supported by animelo」

2024年1月27日(土)神奈川・関内ホール 大ホール

 

WEB

公式サイト:https://www.okasakimiho.com/

公式X:https://twitter.com/okasakimiho_PR

公式TikTok:https://www.tiktok.com/@okasakimiho_official

 

●photo/YOSHIHITO_SASAKI text/M.TOKU hair & make/楢林ミナコ(ヘアメイクフリンジ) styling/細田真弓 衣装協力/ADELLY

川井田夏海&大塚剛央「いつだって世界は彩り豊かだと伝わってくるアニメ」映画『北極百貨店のコンシェルジュさん』

装画家・イラストレーターとしても活躍する西村ツチカによる漫画『北極百貨店のコンシェルジュさん』。人間と動物が織りなす奇想天外な世界観が魅力の本作を、「ハイキュー!!」シリーズや「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」など、数々の名作を世に送り出してきたProduction I.Gが映像化した映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」が公開中。今作で劇場アニメーション映画初主演を務める川井田夏海さんと、数多くの人気アニメに出演する実力派若手声優・大塚剛央さんの二人に、本作の魅力や、今ハマっていることを語ってもらった。

 

【川井田夏海さん&大塚剛史さん撮り下ろし写真】

 

原作の漫画は読めば読むほど自分の中で世界が広がっていった

──『北極百貨店のコンシェルジュさん』は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店を舞台に、川井田夏海さん演じる新人コンシェルジュの秋乃が、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら成長していくストーリーです。原作と脚本をそれぞれ読んだときの感想をお聞かせください。

 

川井田 オーディションにあたって原作を読ませていただいたんですけど、独特な絵のタッチを、どういうふうに映像化するんだろう、どういう構成になるんだろうというワクワク感がありました。脚本は、春夏秋冬を通して、秋乃の目線で成長していく姿がしっかりと描かれていて、上手に1本にまとまっているなと思いました。

 

大塚 最初に原作を読んだとき、パッと読んだだけでは理解できないことが多かったんです。特に僕が演じさせていただいたエルルは謎のペンギン、いつも百貨店内を歩いているキャラクターで、この発言はどういうことなんだろうとか考えて。人間に対する皮肉だったり、人間と絶滅種の動物とのやり取りの温かさだったり、読めば読むほど自分の中で世界が広がっていくという印象でした。台本は秋乃を中心に描かれていて、すごく人情味が強いというか、温かい雰囲気が感じられました。だからエルルを演じる上でも、前向きな姿勢で臨んだほうがいいのかもしれないと思いました。

川井田夏海●かわいだ・なつみ…2月18日生まれ。愛知県出身。主な出演作品は、「放課後ていぼう日誌」(帆高夏海役)、「ひげを剃る。そして女子高生を拾う。」(結城あさみ役)、「RPG不動産」(ルフリア役)など。今作で劇場アニメーション映画初主演を務める。公式サイト

 

──アフレコのときは、どのぐらい絵は出来上がっていたんですか?

 

川井田 色はついていなかったですが、かなり完成形に近くて、キャラクターがヌルヌル動いていたので、分かりやすかったです。たとえば秋乃が走るシーンで、お客様がいるときは正しい姿勢なんですけど、そうじゃないと雑になるところなどは、息遣いの演技するときに参考になりました。森さん(※秋乃の先輩コンシェルジュ)のスンとした感じも、アフレコの時点で十分伝わってきました。

 

──役作りでどんなことを意識しましたか。

 

川井田 秋乃が持っている素直さやひたむきさ、一生懸命さを豊かに演じようと思いました。あと、くじけないところですね。たとえばトキワさん(※秋乃を厳しくチェックする外商員)に「向いてない」とバシッと言われたときに、森さんに頼ることなく、泣きながらも「何くそ!」ってへこたれなかったり、お客様に土下座させられても、「私が見送ります!」と食い下がったり。ちょっと頑固なところもあるけど、そういうところも魅力だなと思うので、そこも含めて豊かに演じられるように意識しました。

 

──川井田さん自身、秋乃に共通するところはありますか。

 

川井田 私はド末っ子なので、すぐに私生活では「うえーん」って泣きつきます(笑)。ただお仕事のときは、うまくいかないときでも「何くそ!」ってなるので、そこは秋乃に似ているのかもしれません。

大塚剛央●おおつか・たけお…10月19日生まれ。東京都出身。2020年、第14回声優アワード「新人男優賞」を受賞。主な出演作品は、「風が強く吹いている」(蔵原走役)、「もののがたり」(岐兵馬役)、「【推しの子】」(アクア役)、「アイドルマスター SideM」(眉見鋭心役)など。公式サイトX(旧Twitter)

 

──大塚さんはエルルを演じる上で、どんなことを意識しましたか。

 

大塚 まだ若手の僕をエルル役に選んでいただいたので、若さがあったほうがいいのかなと思っていたんですけど、いざ現場でやってみたら、「もっと落ち着きがあって、しっかりとした説得力が欲しいです」と言っていただいたので、エルルの深みを意識して演じました。エルルは哲学的なことを言うので、百貨店に対してどう思っているのか、秋乃に対してどう思っているのかなどは、原作と脚本を照らし合わせながら考えて作り上げていきました。

 

──アフレコは何人ぐらいで行われたんですか。

 

川井田 大体3、4人ぐらいでした。

 

大塚 まだ制限があったので、掛け合いのある人たちで一緒に録るという感じでした。

 

川井田 私は一日スタジオにいて、シーンごとにキャストの方々をお迎えして、掛け合いで一緒に録らせていただいて、収録が終わって帰られて、次のキャストの方々をお迎えしてと、本当にコンシェルジュさんになった気分でした(笑)。

 

人生は季節のように巡っていくんだと前向きになれる作品

──お二人はこれまで共演経験は?

 

大塚 初めてですね。

 

──共演した印象はいかがでしたか。

 

川井田 ザ・落ち着き。

 

大塚 (笑)。

 

川井田 個人的に、この作品で一番難しい役はエルルじゃないかなと思っているんですが、大塚さんはかっこよく演じていらっしゃって、落ち着いていて、とても頼りになるし、たくさん助けていただきました。あまり会話をする時間もなかったんですけど、多くは語らずとも、どしっといてくださってすごく心強かったです。

(C)2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会

 

──大塚さん自身がエルルのような存在なんですね。

 

川井田 そうなんです!

 

大塚 そんなことはないです(笑)。川井田さんもお話した通り、この作品は、会ってすぐに「始めましょう」みたいな感じだったので、なかなかお話する機会はなかったんですけど、真っすぐぶつかって演じている姿は秋乃と重なって素敵だなと思いました。その後、別の現場でご一緒したときに改めてお話しをしたんですが、いつも元気に接してくださるので、自然と現場が明るくなるんです。

 

──完成した作品を観た感想はいかがでしたか。

 

川井田 すごい映像作品が出来上がったなと思いました。一体、何枚絵を描いたんだろうと不思議になるぐらい動きが素晴らしくて、そこに色がついて、音楽がついて、周りのざわめきや呼吸が加わって。クリスマスのシーンではオーケストラもあって。良いときもあれば、悪いときもあるけど、いつだって世界は彩り豊かだというのが伝わって来て、まるで人生みたいな作品だなと。つらいことがあっても、ずっと続くわけじゃない。人生は季節のように巡っていくんだと、観たら前向きな気持ちになれます。

 

大塚 多種多様な動物がいて、その中には絶滅種である“V.I.A”(ベリー・インポータント・アニマル)もいて、その説明も丁寧に描かれていて、原作を知らない方でも楽しめる作品だなと感じました。音も繊細で、たとえば足音一つとっても、それぞれ動物によって違いがあって、いろんな楽しみ方ができるなと。僕は試写を二度観させていただいたんですが、二回目のときは、「ここに注目しよう」みたいな見方もできて、何度も観たくなる作品です。

(C)2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会

 

──お二人は、どういうときに百貨店を利用しますか?

 

川井田 食べ物を探しに行くときですね。季節のお菓子が好きなので探しに行って、目当てのものがなかったら別のお菓子を買ったり。まあ、大体あんみつなんですけど(笑)。自分では作れないお菓子がたくさん売っているので、自分へのご褒美として買っています。

 

大塚 僕も食べ物ですね。今日はいつものスーパーじゃなくて、美味しいものを買って帰ろうかなみたいなときにデパ地下に寄ります。寄った結果、あれも欲しい、これも欲しいって、いっぱい買っちゃうみたいな(笑)。

 

二人がハマっている家電とゲームとは?

──最近、購入して重宝している家電を教えてください。

 

川井田 とても生活が変わったなと思ったのが、今年買った最新のiPad Airです。オーディションや仕事の原稿などが家にどんどん溜まっていくので、見返したいとなったときなどに「あの原稿どこだったっけ?」って探すのが大変だったんです。「だったらiPadに入れてしまおう」ということで、iPadを買ってからは荷物が軽くなりました。

 

──基本はお仕事で使うことが多いんですか。

 

川井田 そうですね。それこそ原作の本を読んだり、映像のチェックをしたりも全部iPadでできて便利なんです。ちょっとした時間に映画を観るときも、スマホよりも画面が大きくて臨場感があるので、生活の水準が上がりました(笑)。

 

大塚 僕はソニーのサウンドバーです。家で過ごすのが大好きなので、ゲームをしたり、映画を観たりするときに、どうせなら良い音質で楽しみたいなと思って買いました。ただ買って結構経っているんですが、いまだに設定に苦労するんですよね。一応、「シネマ」とか「ミュージック」とかボタンが付いているんですけど、自分の感覚で聴きたい音声はどれがベストなのかを探すのが難しいです。

 

──大塚さんはゲーム好きで知られていますが、最近は何にハマっていますか?

 

大塚 最近は『TROPICO』というシミュレーションゲームにハマっています。自分が大統領になって、政治や経済を動かして街づくりをするんですけど、YouTubeで動画を観て、面白そうと思って始めました。

 

──川井田さんはハマっているゲームはありますか?

 

川井田 最近、Nintendo Switchの『ピクミン4』を買ったんですけど、よくやっているのは『ドラゴンクエスト』です。もう何度もクリアしているんですけど、またリセットして一から始めるぐらいドラクエが大好きなんです。映画にしても同じ作品を何度も観て、同じところで泣けるタイプなんですよね(笑)。それはゲームも同じです。

 

──お二人ともインドア派ですか?

 

大塚 そうですね。基本的に休みは家で過ごすことが多いです。連休があったら、旅行に行きたいですけどね。国内でも行ったことのない場所がたくさんありますし、京都も修学旅行以来行ってないですし。最近は地方に行くのはお仕事になるので、プライベートで行きたいです。

 

川井田 私もずっと家にいますね。大袈裟じゃなく、一日中同じ場所に座って動かない、みたいな(笑)。それでソファに座ってゲームをやったり、映画を観たり。外出するとすれば、大好きな観劇をするときぐらいで、連休のときは実家に帰ることが多いです。しかも、いつも地元で同じものを食べるんですよ。鴨うどんを食べて、ラーメンを食べて、おいしいクレープ屋さんでクレープを食べて、スーパーのお団子を食べて。それを全て食べたら東京に戻ります(笑)。

 

 

北極百貨店のコンシェルジュさん

絶賛上映中!

【映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」よりシーン写真】

(CAST)
秋乃:川井田夏海
エルル:大塚剛央

東堂:飛田展男
森:潘めぐみ
岩瀬:藤原夏海
丸木:吉富英治
給仕長:福山 潤
トキワ:中村悠一

ワライフクロウ夫:立川談春
ワライフクロウ妻:島本須美
ウミベミンク娘:寿美菜子
ウミベミンク父:家中 宏
クジャク:七海ひろき
クジャク彼女:花乃まりあ
二ホンオオカミ:入野自由
二ホンオオカミ彼女:花澤香菜
カリブモンクアザラシ:氷上恭子
ゴクラクインコ:清水理沙
バーバリライオン:村瀬 歩
バーバリライオン彼女:陶山恵実里
ネコ:諸星すみれ

ウーリー:津田健次郎

(STAFF)
原作:西村ツチカ『北極百貨店のコンシェルジュさん』(小学館「ビッグコミックススペシャル」刊)
監督:板津匡覧
脚本:大島里美
キャラクターデザイン・作画監督:森田千誉
コンセプトカラーデザイン:広瀬いづみ
美術監督:立田一郎[スタジオ風雅]
動画検査:野上麻衣子
撮影監督:田中宏侍
編集:植松淳一
音響監督:菊田浩巳
音楽:tofubeats
アニメーション制作:Production I.G
製作:アニプレックス、Production I.G、KDDI、ADKマーケティング・ソリューションズ、トーハン
配給:アニプレックス
主題歌:「Gift」Myuk(Sony Music Labels Inc.)

 

(STORY)
新人コンシェルジュとして秋乃が働き始めた「北極百貨店」は、来店されるお客様が全て動物という不思議な百貨店。一人前のコンシェルジュとなるべく、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら日々奮闘する秋乃の前には、あらゆるお悩みを抱えたお客様が現れます。中でも<絶滅種>である“V.I.A”(ベリー・インポータント・アニマル)のお客様は一癖も二癖もある個性派ぞろい。長年連れ添う妻を喜ばせたいワライフクロウ。父親に贈るプレゼントを探すウミベミンク。恋人へのプロポーズに思い悩むニホンオオカミ……。自分のため、誰かのため、様々な理由で「北極百貨店」を訪れるお客様の想いに寄り添うために、秋乃は今日も元気に店内を駆け回ります。

 

公式サイト:https://hokkyoku-dept.com/

公式X:https://twitter.com/HOKKYOKU_Dept

公式Instagram:https://www.instagram.com/hokkyoku.dept/

(C)2023西村ツチカ/小学館/「北極百貨店のコンシェルジュさん」製作委員会

 

撮影/友野 雄 取材・文/猪口貴裕

声優・小野大輔が『らんまん』出演決定!特別番組『まだ間に合う!らんまん』のナレーションも担当

小野大輔

神木隆之介が主演を務める連続テレビ小説『らんまん』の特別番組『まだ間に合う!らんまん』(NHK総合、BSプレミアム)の放送が決定。また、同番組のナレーションを務める声優・小野大輔をはじめ、伊礼彼方、アナンダ・ジェイコブズ、田村芽実、小倉久寛ら新たな出演者が発表された。

 

連続テレビ小説第108作『らんまん』の主人公は、槙野万太郎。明治維新から大正、昭和、そして未曽有の敗戦と、激動の時代の渦中でただひたすらに愛する草花と向き合い、明るいまなざしで生命の多様性を肯定し続けた日本の植物学の父・牧野富太郎をモデルとしている。

 

5月8日(月)放送の第6週から描かれるのは、万太郎の東京生活。その放送を前に、まだこれからでも『らんまん』に追いつける特別番組『まだ間に合う!らんまん』、土曜日に放送してきたダイジェスト版の振り返りも放送。また、関連番組の放送も続々と決定している。

 

さらに、『まだ間に合う!らんまん』でナレーションを務める高知県出身の声優・小野大輔が、峰屋に出入りする呉服屋・仙石屋手代役でドラマに出演することも決定。そのほか、新たな出演者として伊礼彼方、アナンダ・ジェイコブズ、山脇辰哉、住田隆、今野浩喜、渋谷謙人、田村芽実、小倉久寛が発表された。

 

番組情報

連続テレビ小説『らんまん』
NHK総合 毎週月曜~土曜 午前8時~ ※土曜は一週間の振り返り
BSプレミアム/BS4K 毎週月曜~金曜 午前7時30分~

『まだ間に合う!らんまん』
NHK総合 2023年5月5日(金・祝)午後6時5分~6時34分
BSプレミアム 2023年5月6日(土)午後4時35分~5時4分
ナレーション:小野大輔(声優・高知県高岡郡佐川町出身)

連続テレビ小説『らんまん』土曜版振り返り放送
NHK総合
2023年5月7日(日)深夜2時25分~3時40分 第1週~第5週

<主な関連番組>
土スタ『らんまん』in高知
NHK総合
2023年5月6日(土)午後1時50分~2時50分
ゲスト:神木隆之介、志尊淳

あの日 あのとき あの番組
『ひたむきに愛するということ~「らんまん」と牧野富太郎~』
NHK総合
2023年5月7日(日)午後1時50分~2時55分

水瀬いのり「私的にもしめしめ感はありました(笑)」“攻め”のニューシングル「アイオライト」を語る

水瀬いのりの11枚目のシングル「アイオライト」が4月19日にリリース! 表題曲は彼女自身も崎宮ミサキ役として出演するTVアニメ『デッドマウント・デスプレイ』(TOKYO MXほか)のEDテーマとなっている。新たな挑戦もたくさん詰まった楽曲について、たっぷりと語ってもらいました。

 

誰かを引き込むカッコ良さではなく
自己完結するカッコ良さを感じる曲

◆「アイオライト」のMVのティザー映像が流れたときは、ザワついたのではないですか?
水瀬:私たちチームは撮り終わっているから知っていますけど、皆さんはあのジャケット写真があってのティザー映像でしたから、刺激は強かったと思います。これまで提示してきた世界観とはあまりに違っていたので、私的にもいい変化球を投げられて、しめしめ感はありました(笑)。

 

◆これはやはりアルバム『glow』を出したことが大きかったのでしょうか。

水瀬:そうですね。『glow』で、自分が好きな音楽のジャンルとか歌い方や表現を正直に、そして赤裸々にチャレンジしたことで肩の荷が下りたというか、とてもラクになったんです。ちょうどブラッシュアップされた自分だったので、果敢にチャレンジしていく勇気みたいなものは得られていたと思います。ちょっとしたチート状態というか。

アルバムリリースとツアーを経て、なりたい自分の片鱗をつかみかけた状態だったので、自分の幅を拡張するいいタイミングでもあったんです。

 

◆何をしてもブレない自分の核、みたいなものができたのかもしれないですね。

水瀬:だからこそ、今まで通りじゃないことをしたほうが意味があるんじゃないか? という気持ちはありました。そんなときに『デッドマウント・デスプレイ』のタイアップのお話をいただいたので、巡り合わせだなと。今までの私にはなかったジャンルに挑戦できる! その背中を押してくれる作品だったので、これは全力で乗っかろう! と。作品に染まった1曲を作りたいと思い、制作に臨みました。

 

◆その想いをチームで共有して、コンペで曲を集めたのですね。

水瀬:どこまで攻めよう、みたいなところはすり合わせましたね。ただ作家さんも、私のアーティスト活動の色を汲んで制作してくださっていたので、かなりぶっ飛んでいる! みたいなものはなくて、私の中にあるものだけど、その中でも尖った曲がそろっている感じでした。だからどれを選んでも、新しいことができそうだなって。

 

◆イントロから印象的でしたが、なぜこの曲を選んだのでしょうか。

水瀬:やっぱりイントロを聴いたときに「うわっ、これすごくかっこいい!」って思ったんですよね。編曲される前からあのイントロの感じと、こもったところからクリアになっていく雰囲気はあって。聴いていると、誰かを引き込むカッコ良さではなく、ずっと自分語りみたいな、自己完結したカッコよさを感じる1曲だったんです。

それが『デッドマウント・デスプレイ』の主人公ポルカ君(※異世界から転生した魂を肉体に宿した少年・四乃山ポルカ)の在り方とシンクロする感じがして…。己を貫く強さ、貫いた先にあるカリスマのようなカッコ良さを音楽から受け取りました。

 

◆アニメも意識しながら選んでいたのですね。歌詞も、四乃山ポルカ目線ですよね?

水瀬:歌詞はほぼリテイクがなく、志村真白さんが原作を読み込んで、世界観をキャッチして書いてくれました。“アイオライト”という言葉も私は知らなかったんですけど、そういうところも含めて自分にない世界観を描いてくれたので納得がいったし、言葉でねじ伏せられるような気持ちはありました(笑)。

その言葉の強さは歌詞カードで確認してほしいんですけど、〈アイを謳え〉って“アイ”がカタカナになっているんですよね。そこは愛情の“愛”だけでなく、自分の“I”であったり、悲しみの“哀”だったり、いろんな言葉に変換できると思うんです。それはポルカ君だからこそだろうなと思うので、『デッドマウント・デスプレイ』らしさが詰まっている部分でお気に入りです。

 

◆水瀬さんも「殺し屋殺し」の異名を持つ崎宮ミサキを演じていますので、アニメも観てほしいですよね。そうすればポルカになぜいろんな“アイ”があるかも分かるというか。個人的には「僕」が最後に「僕ら」になるところも、ポルカ君っぽくて良いなと思ったんです。

水瀬:物語が進むと、この歌詞の温かさとかもシンクロすると思います。最初は無機質で、人ではない感じがあったポルカ君だけど、作品が進むにつれて打ち解けていくようなところもあるので、そのあたりもリンクしていていいですよね!

 

◆ちなみに志村さんはレコーディングにもいらしたのですか?

水瀬:はい! 真白さんには今回初めてお会いしたんですが、自分の道を貫くような強さがある感じがしました。でも、お話をするとめちゃめちゃ気さくなんですよね(笑)。シャイなので、ドキドキ! みたいな、かわいらしさもあるんですけど、見た目はクールで絵になる方なんです。

今回は編曲が何度もお世話になっているEFFYさんなんですけど、アウトロを3~4パターン考えてくださって、どれがふさわしいかみたいなところを真白さんと私を入れて一緒に会議をしたんです。ブツって切れる感じもいいかなってことになったんですけど、MVではそのアウトロに合わせた振りもあるので、EFFYさん渾身のアウトロは、MVでもしっかり活かされています! とお伝えしたいです。

 

◆細かいこだわりがあるのですね。ちなみに、水瀬さんお気に入りのアレンジは?

水瀬:1番が終わったあとのシンセですかね! あそこはめちゃめちゃオシャレだと思いました。歌以外の音も終始カッコいいので、歌でもそのカッコ良さを活かせるようにしたいなとは思いました。

 

◆低音の感じもクールで、カッコ良かったですよ。

水瀬:力を抜いて、気だるくダウナー系で歌っていきました。ボーカルでいうと、サビがダブルになっているんです。それはレコーディング現場で決まったのですが、アニメでは異世界から来た屍神殿の魂と、もともとのポルカ君の魂の2つが表現されているので、そういう意味も込められるのではないかというアイデアだったんです。こういう長いダブルが入る歌はこれまでなかったので、作品らしさを感じるし、混沌とした世界に入ってしまったようなグルーヴ感も得られると思います!

2番以降で、後悔のような感情で主人公がブレる、みたいなところは歌っていても難しくて、どこまで感情的にするかという課題はありました。フェイクで伸ばすところなどは、一度録り終えてから、改めて録り直したんです。よりポルカ君を憑依させて、歌心というよりお芝居に近い感じで、頭を抱えるようなニュアンスを出したいなと思って。それでも前を向くような感じにしたかったんです。

 

◆アニメに寄り添った感情をフェイクに入れるというのは、聞いたことがないかもしれません。あと、EDアニメーションは、もともとのポルカ君の魂が入っている真ポルカ(サメのぬいぐるみ)が踊るという、かわいらしいものでしたね。

水瀬:真ポルカ君が踊ってくれるとは思わなくて! すごくかわいかったです! ミサキも冒頭と最後にちゃんといましたね!

 

◆アニメの作品の話を少しすると、水瀬さんの演じるミサキは、狂気的なキャラクターですが、想像していた声よりも大人な感じで、それが怖くて良かったです。

水瀬:ポルカ君よりも背が高かったし、スタイル含めて等身大の女性なのかなと感じたので、必要以上にかわいらしくしないほうがいいのかな? と思いました。その中で無邪気さだったり、底なしの能天気さみたいなところも出して、この人は素でこれなんだ! という裏付けになればいいなって。だから小悪魔とかではなく、スイッチが本当に“殺るか殺られるか”みたいな感じで、常に危険な子なんです。

 

◆なかなかヤバめのヒロインですよね(笑)。そして話題となったMVですが。

水瀬:もう皆さんはフルで観ていただけたと思いますが、ジャケットの感じがそのままMVに直結しているのは初めてかもしれません。ダンサーの皆さんとシンクロする動きだったり、パントマイムっぽい、操り人形のような、ロボのような動きが摩訶不思議な感じでした。体の動かし方も、骨っぽさを感じますよね? あと、体温を感じない映像ではあったので、作品の世界観にピッタリでした。私は紫色の手袋をつけているんですけど、ダンサーさんは黄色から手袋がカラフルになるという演出で、アイオライトという石の「多色性(角度によって違う色に見える現象)」とシンクロしていて。角度によっては一色ではないというのを表現していたので、お気に入りです。

 

◆水瀬さんも踊っていますね。

水瀬:踊りましたね。動きをレクチャーしていただきながらでしたけど、サビではダンサーさんとシンクロして踊っています。

 

◆そこは、お客さんもできるかもしれませんね。

水瀬:確かに! 覚えてやってほしい気持ちもありつつ、ライブだと私はマイクを持っているだろうからどうなるんだろう。でも動きは染み付いているから、MVで見たことがある動きを実際のライブでもするかもしれないです(笑)。

 

自分がどうしたいかという
気持ちを大切にしてほしい

◆カップリング「クータスタ」は、ロックテイストと言えばお馴染みの藤永龍太郎(Elements Garden)さんの楽曲ですね。

水瀬:安定と信頼の藤永さんです(笑)。この曲は、こういうテーマでこういう感じのことを歌いたいですと藤永さんにお伝えして、書き下ろしていただきました。

 

◆すごく水瀬さん感があると思いましたが、やはり事前にお話はしていたのですね!

水瀬:めちゃめちゃいろいろなことを伝えました。私が見てきた景色とか、立ってきたステージから得る自分の想い、そして自分の未来やアーティストとして何を伝えていきたいのかを歌にしたいと、気持ちをお伝えしたんです。それに書く上で、マイナスな表現とかネガティブな感情を隠したくないということも託したので、それも歌詞には含まれています。

いただいた歌詞も、生々しい言葉があるんですよ。それは藤永さんが並べてくれた言葉ではあるんですけど、私が思っていた方向と同じだったので、すごいなって思いました。ひょっとしたら藤永さん自身もそういった感性を持っていて、こういう感じかなって当ててくれたのかもしれないですけど、分かる人には分かるんだなぁと思いました。

 

◆例えばどのようなことを話されたのですか?

水瀬:いつも言っていることではあるんですけど、私自身、大勢の人に自分の歌を聴いてもらっている感覚がないままステージに立ってしまうことがあるんです。幕が開いて、こんなに人がいるんだ! って驚くというか(笑)。人が多い=みんなの希望を背負っているという重圧に押しつぶされがちではあるので、私は誰かのために歌うのではなく、自分のために歌おう! というのは、定期的に自分の中で唱えているんです…。

この歌詞に出てくる〈わたしがわたしだと歌を歌うのは きっとあなたに聞いてほしいから〉は、もしかしたらファンへ向けての言葉として藤永さんは書いてくれたのかもしれないんですけど、私はダブル・ミーニングで捉えていて、私自身に言っているとも思っているんです。

アーティスト水瀬いのりが歌を歌うのは、アーティストではない水瀬いのりに聴いてほしいから、みたいな。二重の意味で受け取っているんです。なので、〈あなたがきっとわたしに教えてくれたんだ〉も2つの意味で、アーティストと役者、そしてプライベートな私と全部が独立していて。それが合わさるのは奇跡だと思うので、そういう気持ちも込めて歌っています。

 

◆そう思って聴くと、また深みが加わりますね。なるほど……。『glow』ツアーの横浜アリーナでも、等身大の水瀬いのりとしてそこに立っている感じがしたんですけど、それはあながち間違いではないのかもしれないなと思いました。

水瀬:そうなんです。『glow』で自分の気持ちを正直にみんなに伝えることができたので、ここから先もそういう気持ちを伝えていきたいんです。だからみんなもファンはこうあるべき! という考えは捨ててほしいというか。自分が楽しければそれが正解で、どう応援すればいいんだろうと思っていることも、ひとつの応援なんです。ライブってみんなで作り上げる空間だから、どうしても周りが気になると思うけど、大事なのは自分が悔いなく楽しめることだから。自分がどうしたいかという気持ちを大切にしてほしいんです。

 

◆それにしても「八月のスーベニア」があって「クータスタ」。ロックな水瀬いのりもいいですね。

水瀬:ただカッコつけて力強く歌うことがロックではないというのは分かってきました(笑)。自分らしくロックを噛み砕いてきていると感じていて、レコーディングもすごくスムーズだったんですよ! それは自分でも意外でした。やっぱり歌詞の理解度やシンクロ度って、曲を歌う上でも作る上でも大切なんだなと思いました。

 

◆続く「運命の赤い糸」は“結婚”を連想させるような曲ですね!

水瀬:そうなんですよ、めちゃめちゃウェディングソングのようだなと思いながら聴いていたんですけど、この曲、告白はしていないんです。想っていた期間は長くて、勇気を出して次のステップへ、という曲なので。だからラブソングと言うよりは、モノローグラブソングみたいな感じですかね?(笑)。好きだよって伝えるのはまだ先の話っていうところが、ロマンティックなんです!

 

◆どうして、こういうテーマになったのですか?

水瀬:実は以前からあたためていた曲で、そのときは収録できなかったんですけど、別のタイミングで収録したいからと取っておいたんです。で、最初に入っていた仮の歌詞がこういうテイストで、そのテーマのまま広げてもらおうと、椿山日南子さんに歌詞もお願いしました。

 

◆運命の赤い糸って、結婚ワードではありますよね。

水瀬:そうなんですよね。で、椿山さんもレコーディング近辺でご結婚されて、レコーディング日にサプライズでケーキを用意して、私もささやかながらプレゼントを贈らせていただいたんです。まさに運命の糸で結ばれた椿山さんをこの曲でお祝いできる! という巡り合わせがうれしくて。

 

◆本人を祝福する歌にもなっちゃったんですね(笑)。

水瀬:めちゃめちゃのろけソングじゃないですか! みたいな冗談を言ったりしていました(笑)。でも、そのおかげで多幸感のあふれる仕上がりになったと思うし、聴いてくださる方には幸せを願う、温かい曲になったなと思います。

 

◆共感する方も多いでしょうしね。

水瀬:言いたいけど言えない、言ってしまったら関係が変わってしまう怖さとかもありますからね。それにコロナ禍で関係を進めるにあたっての障害がある期間も長かったから、想いを伝えられないというのは、家族や友達にも当てはまると思うし、明るい兆しが見えてきた今、背中を押してくれる1曲なのかなと思います。

 

◆そして同日リリースの『Inori Minase LIVE TOUR glow』Blu-rayについてもお聞かせください。でも、自分で自分のライブ映像は見ないのでしたっけ?

水瀬:そうなんですよね……。でもリリースされると両親が家で鑑賞するので、それはちらっと見てます(笑)。ただダイジェスト映像を見ても、ファーストライブの頃では表現できない世界を描けているんですよね。

これはツアーが終わったタイミングでもお話ししていたことなんですけど、アーティストとしての在り方みたいなものに、続けていけばいくほど迷いが生じていったんです。ファンの方が増えていくことに対してのプレッシャーとか、ネガティブな要素も抱えながら走ってきた活動だったので、『glow』という“輝き”って、自分を一番癒やしてくれた時間だったんです。バンドメンバーやライブチーム、制作チームとのコミュニケーションも一番取れて、自分の意見や考えをお話できたツアーでもありました。

それに衣装や演出、ステージへ向かう自分のモチベーションもコントロールできたので、私らしいライブの完成形は、これから見つけていくけど、その基盤になるようなライブツアーだったのかなと思います。だから皆さんにも、映像で観ていただきたいです!

あと、今年もツアーを予定しているので、今度は照明の演出もリハーサルのときに客席側から見て、どんな光に囲まれながら歌っているんだろうって確認したくなりました。

 

◆それを演出にも活かせればいいですよね。今年9月からのライブツアーも楽しみです。

水瀬:今回は関西の会場も大きくて、これまでの規模とは少し変わってくるのでドキドキしています。そして久しぶりのツアーファイナルが2DAYSで、ぴあアリーナMMなので、ペース配分やコンディション、モチベーションを保ちながら、次はこんなことがしたいなって思えるような、次に繋がる何かを吸収できるツアーにしたいです!

 

●photo/加藤アラタ(Kato Arata)、三浦一喜(Miura Kazuki) text/塚越淳一

 

リリース情報

11th Single「アイオライト」
2023年4月19日(水)発売

品番:KICM-2128
価格:1,430円(税込)

LIVE Blu-ray『Inori Minase LIVE TOUR glow』
2023年4月19日(水)発売

品番:KIXM-536
価格:7,700円(税込)

 

ツアー情報
「Inori Minase LIVE TOUR 2023」
2023年9月17日(日)【兵庫】ワールド記念ホール
2023年9月24日(日)【宮城】仙台サンプラザホール
2023年10月8日(日)【愛知】日本特殊陶業市民会館 フォレストホール
2023年10月14日(土)【福岡】北九州ソレイユホール
2023年10月28日(土)【神奈川】ぴあアリーナMM
2023年10月29日(日)【神奈川】ぴあアリーナMM

 

WEB
公式サイト:http://inoriminase.com
公式Twitter:@inoriminase
公式Instagram:inoriminase_info

三石琴乃が語る仕事へのポリシー「仕事は真摯に。じゃないと、神さまは運や巡り合わせをほかの人のところに持っていっちゃうんです」

声優、ナレーターとして常に第一線で活躍する三石琴乃さんが、自身の半生や仕事に対するポリシーを綴った『ことのは』を上梓。「上がり症で、人前で発言することも恥ずかしくてできなかった」という彼女が、声の仕事や芝居に魅了され、いかにして不動の人気を得るようになったのか――。その秘密がたっぷりと詰め込まれた今作は、ファンのみならず、夢に向かって頑張る多くの人にとってのバイブルのような一冊となっている。本が完成したばかりの今、本書に込めた思いをうかがった。

 

三石琴乃●みついし・ことの…1989 年デビュー。代表作に『美少女戦士セーラームーン』(月野うさぎ)、『新世紀エヴァンゲリオン』(葛城ミサト)、『ONE PIECE』(ボア・ハンコック)、『名探偵コナン』(水無怜奈)、『呪術廻戦』(冥冥)など。また、海外ドラマ『グレイズ・アナトミー』(メレディス・グレイ)のほか、バラエティ番組や CMのナレーションなどで多岐にわたり活躍。近年はTBS『リコカツ』などのドラマ出演にも幅を広げ、常に第一線を走り続けている。2024年には大河ドラマ『光る君へ』にも出演。Twitter

 

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自分の過去のことなのに、新鮮に感じました

──まずは書籍『ことのは』を作り終えた、今の心境をお聞かせください。

 

三石 “大変だったなぁ”という気持ちが一番かも(苦笑)。ギリギリまでしっくりくる言葉に修正したり、新たに付け加えたりして。“これ、本当に終わるのかな……”と思ったりもしました(笑)。でも、完成品を手にした時は嬉しくて感激して、編集者さんの仕事の喜びを少しだけ垣間見られた気がしました。産みの苦しみを知った、宝物の一冊です。

 

──書籍のお話があった時は“やってみたい!”という気持ちが強かったのでしょか?

 

三石 いえ、その真逆です。自分なんか大した人生を送ってきていないので、“本にするようなエピソードは何もないですよ……”と思っていました。でも、本としてまとめていくにあたって自分の過去を振り返っていくと、それなりにいろんなことがあったなと思えて。楽しいことも苦しいことも忘れていた記憶が甦ってくることもたくさんありましたので、自分の過去なのになんだか新鮮さを感じたりもしました。

 

──自分の過去が新鮮というのは面白い感想ですね。普段、過去を振り返ることってあまりなさらないんですか?

 

三石 そうですね。仮に振り返ったとして、そこに何かいいことがあるわけでもないし、今さら身につくようなこともないのでは……? と思ってしまって(笑)。それよりは、常に前を向いていたい。もちろん、失敗したり痛い目に遭った時は反省し、同じことを繰り返さないように気をつけますけどね。

──でも、今回の本を拝読すると、過去にアドバイスをいただいた先輩の言葉や収録現場で感じた経験などが細かく描かれていますよね。

 

三石 自分の糧になっていることはすごく覚えているんです。けど、それは今も常に自分の中にあるものなので、過去を振り返ることとは少し違うんですよね。

 

──なるほど。今も自分の中で現在進行形で生き続けている記憶ですもんね。

 

三石 そうなんです。7、8年に一回くらいご褒美みたいな言葉をいただいて、その嬉しさでなんとか今日まで仕事してきた感じです。今回、自分の歴史を掘り起こす作業が思っていた以上に大変で(笑)。それでも、こうした機会がなければ過去を振り返ろうとも思わなかったですからね。今回、「本を作りませんか」と声をかけていただいて、本当に感謝しています。

 

──また、この『ことのは』にはご自身の軌跡だけでなく、仕事をする上でのさまざまなポリシーが書かれています。特に《自分は天才ではなく普通な人間だから常に努力していた》という仕事への姿勢は、多くの方に響くのではないかと思います。

 

三石 嬉しいです。そこは今回、私の生き方で浮き彫りになったことの一つでした。本の中では『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』で大きな役をいただいた時のことや、『美少女戦士セーラームーン』でヒロインを務めた時の心境、それに『新世紀エヴァンゲリオン』での庵野秀明監督とのエピソードがあり、こうした大きな作品が20代のうちに続いたので、その部分だけを切り取ると、とても順風満帆な声優人生を送っているように思えるかもしれません。でも、あくまで軌跡として並んでいるだけで、そのときどきは、次の仕事があるか分からず不安でしたし、目の前にある作品に対してコツコツと真摯に向き合うことしか、私にはできなかったんです。

 

──とはいえ、そうした姿勢の大切さは頭で分かっていても、継続していくのは大変だと思います。

 

三石 もちろん、ときには疲れてしまうこともありました。でもやっぱり、自分が好きで始めたことですし、運や巡り合わせがあっていただいたお仕事なので、しっかり向き合わないといけませんよね。そうじゃないと、神さまは運や巡り合わせをほかの人のところに持っていっちゃいますから。だからこそ、努力を怠らない。コツコツコツコツ練習をして、自分に何が足りないのかを見つけ、それを補っていく。そんなやり方しかできなかったし、そうしていないと怖かったんです。

 

──本の中でも、「真面目すぎる性格」と書かれていましたね。

 

三石 本当に(笑)。でも、こういう性格で本当に良かったと思いました。自分の真面目さは嫌いでもあるけど、その結果として今があるわけですし、こうして本を出すこともできたわけですから。

 

家族座談会は読んでほしい半面、ちょっと恥ずかしいですね(笑)

──コロナ禍になってからのアフレコ現場の在り方など、三石さんの憂いの思いなどを感じることができたのも興味深かったです。

 

三石 コロナ禍になり、キャストたちがスタジオに集まって一斉に収録することがほとんどなくなりました。自分の出演シーンだけを録ることを考えるとスケジュールが組みやすく効率的でプラスの面もありますが、やはり掛け合いでしか生まれないものってあるんですよね。海外とは違い、掛け合いの収録は日本独特の文化で、こうした習慣があったからこそ、胸に刺さるキャラクターのセリフが生まれ、日本のアニメは多くの人に愛され続けるものになってきていると思います。ここ3年の間にデビューした方たちはコロナ禍以降の収録方法がスタンダードに感じるかもしれませんが、役者が呼吸を合わせて作り上げていくことの面白さは、表現者の世界では改めて重要なことだったんだと思いました。最近は少しずつ緩和され、一回にスタジオに入る人数が増えてきたんですよ。

 

──また、《声優を目指すのであれば、声の技術だけでなく、役者としての基礎をしっかり学ぶことが必要》という考えも、なくしてはいけない普遍的な要素だと感じました。

 

三石 私が通っていた養成所の勝田声優学院の教えがそうでしたからね。そこで出会った仲間と劇団活動を始めて身につけたことは、すべて今の自分の礎になっています。それに当時は、収録現場に行くと役者魂が熱い方々と外画やアニメで共演できて、学ぶことがたくさんありました。

 

──なお、この『ことのは』の中には特別対談などいろんな企画も盛り込まれています。特に印象的だったものはありますか?

 

三石 一つはやはり豪華すぎるほどの方々からの寄稿です。ドラマで共演させていただいた北川景子さんや、『おるちゅばんエビちゅ』の原作者である伊藤理佐さん、それに『美少女戦士セーラームーン』の原作者・武内直子さんにも描き下ろしのイラストをいただいて。庵野秀明監督からのコメントもちょっとした当時のエピソード付きで嬉しかったですね。ほかにも(高山)みなみさんとの対談や、(高木)渉くん、森川(智之)くんとの同期対談でもいろんな懐かしいお話ができて楽しかったです。ただ、そうしたなかで、自分でも“これは貴重だぞ!”と思ったのが家族座談会! 家族4人で話している時はなんだか不思議な感じでした。私と弟はそれぞれ独立して家族もいますし、実家の両親といざ顔を合わせてお互いのことを話すなんてことはないですから。みんなで「なんかへんな感じだね」って照れくさくて。それに、私も知らなかった当時の両親や弟の思いなどもいくつか出てきたので、皆さんに読んでもらいたい半面、ちょっと恥ずかしい気持ちがあります。できれば、ササッと読んでください(笑)。

──(笑)。では、GetNavi webということで、普段、三石さんが収録スタジオなどに持っていく必須アイテムを教えていただけますか?

 

三石 私はほとんどこだわりがないほうなんです。台本とメガネとボールペンさえあればなんとかなります。ペンは文字が読みやすい黒色であれば何でも大丈夫。……というか、すぐに無くしちゃうのでこだわってる場合じゃないんですよね。いつも現場に置いてきてしまうみたいで。ですから、いつもネットでまとめ買いしたものを使っています。私にとってペンは、消耗品ではなく消滅品ですね(笑)。

 

──文房具自体にもあまり関心がないんですか?

 

三石 いえ、文房具は大好きなんです。お店に行って、「へ〜! こんなものがあるのかぁ〜」って便利なアイテムを見つけるのも楽しいですし。ただ、整理が下手なんですよね(苦笑)。今も自宅のパソコン近くにあるペン立てが大変なことになってます。“これ以上、もう入らない!”というぐらいパンパンの隙間にペンが刺さっている。毎年、年の瀬になるとザザーッと全部取り出して、まだ書けるかどうかをチェックするんですが、ほとんどが残ってしまって(笑)。三色のペンだと、「赤はもう使えないけど、黒のインクが残っているから取っておこう」って思うから全然減っていかない。何かいいアイデア、ありませんか?(笑)

 

──ボールペンであれば、なくなったインクの芯だけ入れ替えるという方法もあるかと。

 

三石 そんなマメな性格なら、そもそもペン立てにいっぱいにならない気が……(笑)。

 

──確かに(笑)。では、いっそのことペン立てを増やすという手は?

 

三石 あ、そっちですか! 盲点でした(笑)。でも、根本的な解決にはなってませんよね。やっぱりどこかで捨てる努力をしないといけないのかなぁ。

 

──(笑)。では、もう一つ質問を。今欲しい家電はありますか?

 

三石 ずっと欲しいなと思っているのが、油を使わないないフライヤー。唐揚げや油ものって家で作ると、調理後の処理が大変なんですよね。だからといって、外で買ってきたものを再加熱すると食感が変わってしまいますし。ノンフライヤーがあると便利だなと思っているんですが、どれを購入すればいいのかが分からず、結局今に至ってしまっています。これも、もしおすすめがあればどなたか教えてください!

 

 

「ことのは」

2023年3月27日(月)発売

発売元:主婦の友社
定価:1980円(税込)

※電子版もKindle、Google Play ブックス、Apple Books 、楽天Kobo、hontoほかにて同時発売

 

取材・文/倉田モトキ

⼤阪アミューズメントメディア専⾨学校がゲストに⼩岩井ことりさんを迎えトークショーを開催!

エンタテインメント業界にプロを輩出し続けるAMGグループ、大阪市淀川区の⼤阪アミューズメントメディア専⾨学校(大阪AMG)が、⼩岩井ことりさんをゲストに迎え、3/26(⽇)にスペシャルトークイベントを開催します。

 

動画制作・配信のプロを⽬指す「動画・配信クリエイター学科」のオープンキャンパス・スペシャルイベントのゲストとして登場する小岩井ことりさんは、作詞・作曲・編曲、動画編集までこなす唯⼀無⼆の完パケ納品出来る声優として活躍。2021年には第15回声優アワードにてインフルエンサー賞も受賞しており、トークショーでは、Youtubeなどの動画配信からASMR、オーディオなど、幅広い活動について語ります。

 

◆スペシャルトークショー申込みはこちら

LIVEフェスタ/小岩井ことりさんトークショー

【開催概要】

開催⽇程:2023年3⽉26⽇(⽇)

開催時間:14:00〜15:00 ※受付開始/13:45〜

備考:要予約、参加無料

 

「LIVEフェスタ」について

ゲーム、アニメ、マンガ、声優などエンタテインメント業界を⼀⽇で体験できるイベント。学⽣がつくったゲーム作品のプレイ⼤会やアニメのお仕事体験、アフレコ体験にはじまり、在校⽣と⼀緒にコスプレモデルさんをクロッキーしたりなど楽しみながらエンタメ体験ができます。本トークショーはこのLIVEフェスタのスペシャルイベントになります。

開催時間:12:00〜16:00 ※⼊退場⾃由

 

「オープンキャンパス」について

AMGのオープンキャンパスでは、エンタテインメントのプロになるためのカリキュラムついて詳しく解説する説明会に加え、ゲストを招いたスペシャルイベントや体験型のイベントを⾏っています。

https://www.amg.ac.jp/event/

 

⼤阪アミューズメントメディア専⾨学校

所在地:〒532-0011 ⼤阪市淀川区⻄中島3-12-19

学科 :ゲームクリエイター学科、ゲームプログラマー学科、ゲーム・アニメ3DCG学科、アニメーション学科、キャラクターデザイン学科、マンガイラスト学科、ノベルス⽂芸学科、声優学科

https://www.amg.ac.jp/

 

上坂すみれの大型ポスターが渋谷駅コンコースに登場!2・11からアーティストデビュー10周年イヤー突入

声優・アーティストの上坂すみれのアーティストデビュー10周年を記念した大型ポスターが、2月6日(月)より東京・東急田園都市線渋谷駅のB2Fコンコースに掲出された(2月12日(日)まで)。

 

3月18日(土)、19日(日)に東京・立川ステージガーデンにて開催される自身の単独ライブ「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 運命の書/同人の書」のメインビジュアルを使用した大型ポスターとなっており、ファンタジーな世界観の中で上坂がほほ笑みながら絵を差し伸べる姿が印象的だ。

 

上坂は2月8日(水)には自身が主演を務めるTVアニメ『イジらないで、長瀞さん 2nd Attack』オープニングテーマなどが収録された13thシングル「LOVE CRAZY」が発売となり、2月11日(土)からアーティストデビュー10周年イヤーに突入する。

 

イベント情報

「SUMIRE UESAKA LIVE 2023 TALES OF SUMIPE 運命の書/同人の書」
【DAY1:運命の書】2023年3月18日(土)午後5時開場/午後6時開演
【DAY2:同人の書】2023年3月19日(日)午後4時開場/午後5時開演

会場:東京・立川ステージガーデン
チケット代金:8,800円(全席指定・税込)
チケット申し込み方法などの詳細は、LIVE特設サイト内NEWSを参照
http://king-cr.jp/artist/uesakasumire/live/talesofsumipe2023

 

リリース情報

「LOVE CRAZY」【初回限定盤】

 

13th SINGLE「LOVE CRAZY」
2023年2月8日(水)発売

【初回限定盤】CD+Blu-ray:¥2,200(税抜価格\2,000)
【期間限定アニメ盤】CD ONLY:¥1,430(税抜価格¥1,300)
※キャラクターデザイン・鈴木美咲描き下ろしジャケット仕様
【通常盤】CD ONLY:¥1,430(税抜価格¥1,300)

予約:https://sumire-uesaka.lnk.to/13thSG_LOVECRAZY

 

田村睦心&瀬戸麻沙美、10年来の仲の2人が初の本格共演を語る『雨を告げる漂流団地』インタビュー

近所で有名な“おばけ団地”は、小学6年生の航祐と夏芽が育った団地。そこにクラスメートたちと忍び込むと不思議な現象に巻き込まれ、気づくと大海原に浮かんでいた。彼らは元の世界に戻れるのか? そして、団地で出会った謎の少年・のっぽとは? ひと夏の別れの旅を描いた長編アニメーション映画『雨を告げる漂流団地』(9月16日(金)Netflixで全世界同時配信、日本全国公開)で航祐の声を担当した田村睦心さんと、夏芽の声を担当した瀬戸麻沙美さんにインタビュー。大人は懐かしさがこみ上げ、子供はわくわくが止まらないであろう本作について語ってもらいました。

 

◆航祐役、夏芽役に決まったときの率直な感想は?

田村:とてもうれしかったです。正直、オーディションのときは、小学6年生の役ということもあって私には難しいかなと思っていたので。「やった!」と「いいのかな?」が同時にやってきました(笑)。

瀬戸:オーディションでは、どんな方向にでも演技の可能性がある――逆に言えば、どれが求められている夏芽像なのか分からず、自分が想像したものを吹き込んだ素材を送ることしかできませんでした。長編アニメーション映画ということで、テレビアニメーションとはまた違った取り組み方をしていけると思い、夏芽役としてぜひ関わりたいと願っていたので、合格の連絡を頂いたときは喜びが倍増しました。同時に航祐役がむっちゃん(田村)だと聞いて、収録が待ち遠しくて仕方なかったです。

 

◆共演者が田村さんと聞いて、どんなところが楽しみになったのでしょう?

瀬戸:プライベートでもよくご一緒させていただいていて、私は“むっちゃん”と呼ばせていただいているのですが、本当に素晴らしい声優さんだと思っています。私の中では少年役のイメージが強く、航祐君を見た時に「これはむっちゃんでしょ!」と思ったんです。ファンか! という感じですが(笑)。

田村:ありがとうございます!(笑)

瀬戸:むっちゃんとは知り合って10年以上たつのですが、実はがっつり絡む役で共演したするのは初めてなんです。なので、むっちゃんに“瀬戸ちゃん、やるじゃん”と思われたい、という下心もありました(笑)。

田村:私も瀬戸ちゃんと一緒にお芝居するにあたり、「やりやすいな」「さすがだな」と思ってくれたらいいな、そう思ってもらえるように、より頑張らなきゃ、という思いはありました。

 

◆田村さんは、夏芽役が瀬戸さんと聞いてどう感じましたか?

田村:瀬戸ちゃんがすごい声優さんであることは当然知っているので、「どうやって絡めるだろう」という期待と楽しみがありました。夏芽のような、活発だけどちょっと影があるキャラクターを瀬戸ちゃんがどう演じるのか、わくわくしながら実際に声を聞いたら、きれいな水みたいな声で、すごくよかったです。「これかー!」と思いました。

瀬戸:安心しました(笑)。

 

◆台本を読んだときの感想は?

田村:子供たちが思った以上に過酷な状況に置かれているな、と思いました。それと、のっぽくんは最終的にどうなってしまうのかが気になりました。台本を読んだ時点からすごく泣いてしまい、「アフレコでは大丈夫かな」と思ったくらいです。私、涙腺が緩いので(笑)。

瀬戸:むっちゃんと初めて会った現場が『あの花(あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない)』だったんですけど、その最終回の現場でも大号泣していたよね? なので、むっちゃん=涙という印象があります(笑)。

田村:そうでしょ。だから、「ちゃんとできるかな」と思いながら、アフレコに臨みました(笑)。

瀬戸:台本を読んだ第一印象は、夏芽は思った以上に抱えているものがあり、それを表に出すのではなく抱え込んでしまう。自分の幼少期とは違ったので、演じる上で自分の経験の引き出しで補えるものがすごく少なかったんです。なので台本読みもすごくじっくりというか、「夏目はどういうリアクションになるんだろう」と、他人の感覚を考えるのに近かったです。でも台本を読み進めていくと夏芽が両親のけんかを止めるシーンがあって、涙が出ました。「そうだよね、両親のケンカを止めるのって、つらいよね」と。そこで共感するところがあるなと感じました。

 

◆アフレコで印象的だった出来事は?

田村:私たち2人で「このシーン、大変じゃない?」と言っていた場面がありました。そこは言葉数が多い上に、一緒に言うせりふも結構あったんです。

瀬戸:むっちゃんがばっちり合わせてきてくれても私がずれてしまったらどうしようと思い、「むっちゃん、このシーンできるかなぁ?」と先に聞くことで保険をかけたりしました(笑)。

 

◆石田祐康監督のディレクションで、印象的だったことは?

田村:基本的に「お二人はオーディションのときからばっちり合っていたので、そのままやっていただければ構いません」とおっしゃっていただいていました。同じシーンを何度も録ることによって、監督の思い描くシーンをより深く作っていた印象です。

瀬戸:ディレクションというより、お話をしているときに言われた「夏芽は悩んで悩んで、それが作中で解決したように見えますけど、明確に“これがあったから解決した”という状況はないんです。自分の中でじわじわと答えを見つけているんです」という言葉がすごく心に残っていました。それをヒントに、「明確なものがなくてもじわじわとした変化でいいんだな」と思えました。

 

◆『雨を告げる漂流団地』は子供たちの夏休みの物語ですが、お二人の夏休みの一番の思い出は?

田村:8月31日にずっと宿題をやっていたことですかね(笑)。

瀬戸:私は地元のお祭りで大きな花火大会があって、それを家から見たり、近くまで見に行ったりしていました。一番思い出深いのは、リビングの椅子を玄関の外まで運んで、みんなが座って花火を見られるように準備している父の姿がかわいかったことです(笑)。

田村:それはかわいい!(笑)そういえば私、夏休みに家のベランダでバーベキューをしました。大人も子供もいて、ウインナーとか好きな具材を焼いて食べて。そういう空間が楽しかったのを覚えています。

 

◆お二人はこの作品から、どんなメッセージを受け取りましたか?

田村:作品全体というより、航祐を演じて思ったことではあるのですが、どれだけ思いやっていても、結局言葉でちゃんと伝えることが大事なんだなと思いました。言おう言おうとしていても、感情が漏れていても、それだけでははっきりと伝わらないんですよね。どんなに信頼し合っていても、言葉にするのは本当に大事なんだとあらためて感じました。

瀬戸:登場人物がたくさんいて、育った環境や置かれている状況、考えていることでこれだけ意見が違うんだな、と感じました。でも相手を理解しようとしたり、思いやろうとしたりする気持ちは不器用ながらもしっかりぶつけていて、それがまた子供らしさを感じられるんです。彼らの中でこの経験は大きな思い出になると思いますし、自分がいち視聴者として本作を見たときに、子供のころに思いを馳せ、「この感覚は自分の経験と似てる」と胸にくるものがありました。初めて感じたピュアな感情を、思い出させてくれた作品です。

 

 

PROFILE

田村睦心
●たむら・むつみ…6月19日生まれ。東京都出身。主な出演作は『デジモンゴーストゲーム』(天ノ河宙役)、『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』(エルメェス・コステロ役)など。

 

瀬戸麻沙美
●せと・あさみ…4月2日生まれ。埼玉県出身。主な出演作は『ちはやふる』(綾瀬千早役)、『BIRDIE WING -Golf Girls’ Story』(天鷲葵役)、『呪術廻戦』(釘崎野薔薇役)など。

 

作品情報

長編アニメーション映画
『雨を告げる漂流団地』
9月16日(金)Netflix全世界独占配信&日本全国公開

<STAFF&CAST>
監督:石田祐康
脚本:森ハヤシ、石田祐康
制作:スタジオコロリド
主題歌&挿入歌:ずっと真夜中でいいのに。
声の出演:田村睦心、瀬戸麻沙美、村瀬歩、山下大輝、小林由美子、水瀬いのり、花澤香菜 ほか

 

●photo/中村功 text/篠崎美緒 hair&make/鰕澤真由美(addmix B.G)(田村)、久木田梨花(アートメイク・トキ)(瀬戸)styling/青木水穂(田村)、もりやゆり(瀬戸)衣装協力/styling(スタイリング)、VALENTINO(ヴァレンティノ)(田村)
©コロリド・ツインエンジンパートナーズ

上坂すみれ 2nd写真集の発売決定!「まさか南の島でベタな王道ビキニを着る日が来るなんて…」

2022年10月に放送スタートが決定しているテレビアニメ『うる星やつら』(フジテレビほか)でラム役を演じることでも話題の声優・アーティストの上坂すみれが今秋、2nd写真集を発売する。

 

現在、明治座で公演中の「舞台 ゲゲゲの鬼太郎」にねこ娘役として出演し、初めての舞台にも挑戦。また、アーティストとしても10月26日(水)に5thアルバムの発売を控え、ますます活動の幅を広げている上坂すみれ。

 

2019年に発売した、上坂の盟友であるスタッフと共に作り上げた1st写真集「すみれいろ」(東京ニュース通信社刊)はAmazon写真集ランキング上位を数週間にわたり獲得。発売後すぐに完売、重版するなど、大きな話題を呼んだ。

 

このたび発売される2nd写真集は、沖縄と東京で撮影されたセルフプロデュース作品だ。「青空の下、ビキニではしゃぎたい」「チャイナ服で激辛ラーメンが食べたい」「バニーガールになりたい」「メイド服でお散歩したい」「タイトなニットで色っぽいお姉さんになりたい」など、本人のやりたいことを大胆に詰め込んだ一冊に。

また、それぞれの衣装やコンセプトへの想いを綴った書き下ろしミニエッセイも収録予定。前作「すみれいろ」のアンニュイな雰囲気とはイメージを一新し、ニッコリ笑顔が多めのヘルシーな仕上がりに。上坂すみれの新たな一面を見ることができる、ボリュームたっぷりのメモリアルな写真集となっている。

 

セルフプロデュース作となった本書について、上坂は「ずっと着てみたかった衣装やシチュエーションを考えて、興味本位で挑戦してみたところ、想像以上に楽しくて楽しくて……。まさか自分が、南の島でベタな王道ビキニを着る日が来るなんて夢にも思っていませんでした」と明かした。コメント全文は下記に掲載。

 

上坂すみれ コメント

みんなが10代で経験するようなことを今の私がやることに意義があると信じて、温泉旅館で女子旅したり、ビーチではしゃいだり、大好きなコスプレをしたりと、遅れてやってきた青春を満喫してきました!
編集部の方に「すみれちゃんのセルフプロデュースで好きにやっていいよ」と言ってもらえたので、ずっと着てみたかった衣装やシチュエーションを考えて、興味本位で挑戦してみたところ、想像以上に楽しくて楽しくて……。まさか自分が、南の島でベタな王道ビキニを着る日が来るなんて夢にも思っていませんでした。
ずっと苦手意識のあった「笑顔」もたくさん披露しています。前作「すみれいろ」を撮影したのが27歳で、今回が29歳、30歳。たった2〜3年でも人間は成長できるんだ、という教訓を得ることができました。夜な夜な鏡の前で笑顔の練習をした成果を、ぜひご確認ください(エッセイは絶賛執筆中です……!)。

 

書誌情報

「上坂すみれ2nd写真集(仮)」
2022年秋発売予定

発行:東京ニュース通信社
詳細は決まり次第、TOKYO NEWS magazine&mookで公開。

 

WEB

TOKYO NEWS magazine&mook:https://zasshi.tv/
写真集公式アカウント:@sumipebook_02

 

22/7インタビュー「ずっと言えなかったことがようやく言えました(笑)」9thシングル「曇り空の向こうは晴れている」リリース

今年春から14人体制となったデジタル声優アイドルグループ7/22(ナナブンノニジュウニ)が、新体制初のシングル「曇り空の向こうは晴れている」を7月27日(水)にリリース。白沢かなえさん、宮瀬玲奈さん、新メンバーの椎名桜月さんの3人が、楽曲の聴きどころや新体制になっての変化、それぞれの意外な素顔などを話してくれました。

 

◆表題曲「曇り空の向こうは晴れている」を最初に聞いたときの感想は?

宮瀬:ネガティブな言葉が直接的に表現されていたので、びっくりしました。心にズンとのしかかる重い歌詞で、だいぶ攻めた楽曲だなって。

椎名:でもサビの部分は明るくて、辛いことを抱えている人に対するメッセージみたいなものも感じて。落ち込んだときに聴くと元気が出て、頑張ろうと思える曲だと思います。

白沢:陰から抜け出す明るさがあるところは、今までの22/7にはない感じかもしれないです。新メンバーが入って私たちの雰囲気も変わったことが、楽曲にも歌詞に反映されたのかなと思いました。

 

◆楽曲の中で特に印象的な部分を教えてください。

椎名:1人ひとりセリフがあるのですが、私のセリフは一種の比喩表現になってるんです。どういうふうに言おうか迷って、私はアニメが好きだし、悲しいセリフを言うキャラを演じるような感じでやってみようと。いろいろ試して、お母さんに聞いてもらい、アドバイスしてもらって。それからレコーディングに臨みました。

 

22/7・白沢かなえ

 

◆白沢さんや宮瀬さんもご家族に相談を?

白沢:曲の雰囲気ぐらいは伝えますが、詳しい話はしないです。ちょっと恥ずかしいですし。なので、世に出るまでお母さんはどんな曲か知りません(笑)。

宮瀬:私も恥ずかしくて、親に聴かせたりはしないです。楽しみにしていて、とだけ言います(笑)。発売したら両親もすぐ聴いてくれるので、そこでようやく感想を聞く感じです。

 

◆ダンスのポイントはどのあたりでしょう?

宮瀬:重い部分と明るい部分がある曲なので、どういう表情で踊ったらいいか悩みました。でもスタッフさんがこの曲は笑顔で踊ろうと言ってくださって、迷いが晴れたような感覚になれて。今までになく笑顔で踊っているところには注目していただきたいです。

白沢:14人になったことでダンスの迫力がパワーアップしていますし、今回はフォーメーションダンスも取り入れていて。dance videoを見た瞬間は、自分たちじゃないみたいにカッコよかったのでうれしかったです。

椎名:今回の曲は、いかに揃えるかが大事だったりしたので。自分だけズレていたら迷惑をかけちゃうと思って、手の角度や足を下ろすタイミングを合わせる練習はすごくしました。

 

◆先輩から何かアドバイスをしてもらったことは?

椎名:私、ダンスの立ち位置覚えるのが苦手で。そうしたらかなえさんが、「練習の後に今日注意されたことを言ってくれたら一緒に確認できるし、桜月の復習にもなるから」って言ってくれました。あと私、カメラを前にするとよく表情が固まっちゃうんですけど、玲奈さんはそれに気が付いてリラックスさせようとしてくれるんです。おかげでちょっとずつ表情にも意識を向けることができるようになってきたかなと感じています。

22/7・宮瀬玲奈

 

◆14人体制になって、以前と比べて何か変化したことはありますか?

宮瀬:純粋に楽屋で一緒に過ごす人数が増えて、部屋のいろいろなところからいろいろな話が聞こえてくるんです。今まではみんなが一つのことについて話していましたが、それぞれ違う話で盛り上がっていて。ほほ笑ましくもあり、雰囲気が明るくなったと感じています。

椎名:学校の教室みたいな感じで楽しいです。

 

◆楽屋では新メンバーと既存メンバーに分かれる感じですか?

白沢:時と場合によります。今はもう、いろいろな組み合わせで話してるので。

椎名:加入してすぐのツアーのときは緊張していたので新メンバー同士でいることが多かったんですけど、少しずつ先輩たちとも仲良くなれて。今は先輩に話しかけていただくことも増えましたし、私たちから絡んでいくことも増えました。

 

◆加入した当初は、先輩についてどんな話をしていたんですか?

椎名:西條和さんは人見知りな雰囲気だったので、どうやってコミュニケーションを取ろうか相談していました。みんなでワーッと行ったら怖いよね、とか(笑)。なので、和さんのことが好きな(望月)りのが猪突猛進に突っ込んでいって。私が最初に話しかけたのは、多分かなえさんか(天城)サリーさんだったと思います。

白沢:そうだったんだ!

椎名:お母さんがかなえさんのファンで、ニコニコチャンネルの料理バラエティ番組『かなえるキッチン』をよく見ていたんです。その番組でかなえさんが紹介した、アイスを使った料理を作ったりして…。

宮瀬:実はそのことでちょっと裏話があるんです(笑)。

白沢:桜月ちゃんから「お母さんがあずきバーを使った料理を作っています」と言われたんですけど。今まで私、料理にあずきバーを使ったことがないんです(笑)。でも、作ったことがないとは言えなかったから、どうしようと思っていて。

椎名:そうなんですか!? お母さん、今も言っていますよ。「まだあずきバーが1本残っているから、作らなきゃ」って。ほかの番組で紹介していたのと混ざっちゃったんですかね。

白沢:分からないけど、ずっと言えなかったことがここで言えてよかった(笑)。

椎名:今度、お母さんに伝えときます。あずきバーの料理、かなえさんじゃないと思うよって(笑)。

22/7・椎名桜月

 

◆宮瀬さんにはどんな印象がありましたか?

椎名:玲奈さんの声や話し方が好きだったので、それは伝えましたね。

宮瀬:覚えています。「一回、言葉を置いてから話す感じが好きです」と言ってくれて。それはうれしかったですね。

 

◆逆に先輩2人から見て、椎名さんはどんな後輩ですか?

宮瀬:見た目はすごくおしとやかな雰囲気なんですけど、新メンバーに聞いたら、全然そんなことないですよって(笑)。

白沢:すごくしゃべるし、いつも賑やかだって。本当にそうでした(笑)。

宮瀬:廊下にいるとき、部屋の中から桜月ちゃんの声が聞こえて。入ってみたら、麻丘真央ちゃんと2人でパラパラを踊っていてびっくりしました(笑)。

椎名:真央ちゃんがパラパラを作ったので、一緒にやろうって誘われたんです。

白沢:でも、私に対してはそんな賑やかな感じでは来ないよね?

椎名:かなえさんを前にすると、ファンの感情が出ちゃうんです。私もずっとお母さんと一緒にかなえさんのことを見てきたので。

白沢:でもこういう取材のとき、先輩のことを立ててくれるからうれしいです(笑)。

宮瀬:自己紹介のとき、率先して手を挙げていて。なかなかできることじゃないし、勇気があるなって思います。

 

◆ちなみにこの3人共通の話題はありますか?

宮瀬:桜月ちゃんと私はサンリオが好きなので、最近買ったグッズの話をしたりします。

椎名:私、シナモンくんが好きなんです。

宮瀬:私も強いて一番を挙げるならシナモンくんです。でも基本は箱推しで!

白沢:私はそこまでは詳しくないので、ついていくのに必死なんですけど(笑)。

椎名:3人の共通点だとゲームかもしれないです。細かい操作が必要なゲームはあまり得意じゃないけど、「ポケットモンスター」や「どうぶつの森」みたいな、ゆるっとしたゲームは好きなので。

白沢:私もテクニックが必要なゲームは苦手だけど、コツコツ進めていくのは好きですね。一番好きなのは「ゼルダの伝説」シリーズで、最近は「星のカービィ」をやっています。

宮瀬:私は何でもやりますね。テクニックが必要なゲームは練習すればするほど成長できる感じが好きで、人生みたいだなって。良かったら、2人に教えたいぐらい。

椎名:教えてほしいです。3人でゲームできたら楽しそうですね。

 

◆今後、メンバー同士でやってみたいことはありますか?

椎名:一緒にやりたいというか、個人的な願望なんですけど。22/7にはユニット曲があって、白沢さんと宮瀬さんは“蛍光灯再生計画”として、大人っぽい曲を歌っているんです。でも、ほかのユニットの曲も歌ってみてほしいです。お2人がゆるふわや元気系の曲を歌ったら、どんな感じになるんだろうなって。

白沢:なるほどね。あと、みんなでスポーツをしたら面白いかも。バレーボール対決とか。

宮瀬:7対7でバレーボールをやるの?

白沢:6対6で、1人は控えで(笑)。

 

◆どんな試合になりそうですか?

白沢:真央ちゃんが上手だと思うんです。フェンシングの経験があったりして、運動神経がいいので。逆に狙われそうなのは…(涼花)萌ちゃんかな?(笑)やったことはないけど、どんな感じになるか想像がつく部分もあります。

宮瀬:私はバイキングに行きたいです。ただ人数が多すぎると、座る席次第で話せる人と話せない人が出てきちゃうので、3、4人ぐらいがいいかなって。上京してきてからバイキングには行ってないし、一緒に行っていろいろお話したいです。

◆では、個人的にこの夏やりたいことは?

白沢:私、大人になってからプライベートで海に行ったことがなくて。日焼けしたくないので泳げないのですが、砂浜を歩きたいです。ずっと前から憧れているんですけど、一人で行くのも寂しいし、どうせ泳がないしと思っちゃって(笑)。

宮瀬:私も海は行った記憶がないかも。子供のころ、海よりプール派だったんです。お母さんが肌荒れするから海は嫌だって言って(笑)。それこそ写真集の撮影で初めて海に足をつけたぐらいなんですけど、潮の満ち引きを見ているとどこかに連れて行かれるような感覚があって。楽しいより怖いなという気持ちの方が強かったです。

椎名:確かに海に入るとなると、ちょっと気後れしちゃいますよね。私はサメやクラゲに会うんじゃないか、浅瀬にいる、毒のある生き物を踏んじゃうんじゃないかみたいなことも考えてしまって。見ている分にはすごく気持ちよさそうなんですけど。

 

◆宮瀬さんと椎名さんはどこに行きたいですか?

椎名:ユニバーサルスタジオ・ジャパンに行きたいです。今、私の大好きな『美少女戦士セーラームーン』とコラボをしていて。30周年ということでかなり大々的にやっているので、グッズをゲットしたりショーを見たり、セーラームーンにちなんだフードを食べたいです。あと、セーラームーンの展覧会も開催されるので、それも行きたいなと思っています。
宮瀬:だったら私は、ディズニーランドかな(笑)。

 

◆2人ともサンリオピューロランドじゃないんですね(笑)。

椎名:新メンバー3人で最近行ったばかりなので(笑)。でも、よく玲奈さんとも行こうねって話していますし、次は一緒に行きたいなと思っています。

宮瀬:あと今回はツアー「ナナニジ夏祭り2022」で初めて地元の福岡に行けることになったので、それが楽しみです。頑張って盛り上げて夏の思い出を作りたいですし、ただいまって言いたいです。

 

PROFILE

●しろさわ・かなえ…7月18日生まれ。佐賀県出身。O型。

●みやせ・れいな…5月26日生まれ。福岡県出身。A型。

●しいな・さつき…3月27日生まれ。山梨県出身。O型。

 

楽曲情報

9th Single「曇り空の向こうは晴れている」
7.27 Release!

完全生産限定盤A(CD+Blu-ray+ライブフォトブック+トレカ)7000円(税込)
完全生産限定盤B(CD+Blu-ray+ライブフォトブック+トレカ)7000円(税込)
初回生産限定盤(CD+Blu-ray)1850円(税込)
通常盤(CD)1250円(税込)

山崎エリイ 1st写真集「ナイショだよ?」が電子書籍化!ドール風衣装にチャイナドレスも…

「山崎エリイ1st写真集 ナイショだよ?」(主婦の友インフォス)

 

「山崎エリイ1st写真集 ナイショだよ?」(主婦の友インフォス)が電子書籍化され、7月22日(金)より各電子書店にて順次配信を開始した。

 

ROLANDが“世界で一番かわいい声優”と激推しする、山崎エリイが2018年5月にリリースし、今では手に入れることができない激レア写真集が待望の電子化を果たす。

 

声優として『Tokyo 7th シスターズ』の玉坂マコト役、『フレームアームズ・ガール』のマテリア姉妹役、『とんかつDJアゲ太郎』の天野さとみ役など数多くのキャラクターを演じるほか、ソロアーティストとしても活躍している山崎エリイ。そんな山崎エリイが20歳の時の貴重な姿を収めたのが、自身初の写真集「ナイショだよ?」だ。

 

ドール風衣装、チャイナドレス、清楚系ワンピース、部屋着、猫っぽい衣装など7パターンの撮り下ろし撮影に挑戦した本作には、普段見られない彼女の表情が満載。また、美麗な写真だけでなく、10000字のロングインタビューも盛り込まれるなど、山崎エリイのあらゆる魅力が詰まった一冊となっている。

「山崎エリイ1st写真集 ナイショだよ?」(主婦の友インフォス)

 

商品情報

「山崎エリイ1st写真集 ナイショだよ?」
2022年7月22日(金)より順次配信開始

希望小売価格:3,850円(税込)
※Kindleストア、Google Play Books、iBooks、楽天Kobo、hontoほかにて順次リリース

雨宮天「お酒と夜の力を借りた褒めあいトークは好き(笑)」ビールと下ネタが大好きな吸血鬼ナズナを演じる アニメ『よふかしのうた』インタビュー

なんとなく不登校で、夜眠れなくなった中学2年生の夜守コウが、吸血鬼になろうとする姿を描くTVアニメ『よふかしのうた』。コウに夜の楽しさを教え、人間が吸血鬼になるには「人が、吸血鬼に恋をすること」が必要だと教えたのが七草ナズナだ。今回は、そのナズナを演じる雨宮天さんにインタビュー。吸血鬼という特殊なキャラクターであるナズナについてや、こだわっているという吸血音、自身の夜にまつわるエピソードなど、プライベートについても聞きました。

 

◆ナズナは夜の楽しさをコウに教える存在ですが、雨宮さんは夜のどんなところが魅力的だと思いますか?

夜って、開放的でありながら、自分を隠してくれる感じもありますよね。そういう気楽さ、自由さが魅力的なのかなと思っています。ただ私、すごく怖がりで、人といる時は開放的だなと思えるんですが、1人の時は夜が怖くて。お化けが出るんじゃないかって、ソワソワします(笑)。

 

◆『よふかしのうた』に登場するのは、お化けではなく吸血鬼ですが、そのなかでナズナにはどんな印象がありましたか?

夜の持つ魅力をそのまま形にしたような人ですね。見ているだけでドキドキ、ワクワクする。人を引きつけるカリスマ性がありながら、実際は男子中学生みたいな子どもっぽさもあって。そのギャップも好きですね。

 

◆ビジュアル的に好きなところはありますか?

コートを着ている時はボーイッシュだけど、コートを脱いでもすごくエッチなわけじゃなくて、表情が合わさると色気が出てくるところ。色気といっても、健康的な感じで、イケメン感があるんですよね。そのバランスがいいなと思いました。

 

◆ナズナ役はオーディションだったそうですが、オーディションではどんなお芝居を考えていましたか?

基本的には原作を読んで、頭の中で流れてきた声で演じる感じでした。ただ、冒頭からナズナの色っぽさやかっこよさ、妖しさが出ていましたから、そこは意識したかったし、普通の声、普通の喋りじゃないだろうという気持ちもありました。だから、原作を読んでどういう声だったらしっくりくるのかを自分なりの声で演じた感じです。

 

◆アフレコでナズナを演じる際は、どんなことを大切にしていますか?

ナズナは人を狂わすカリスマ性と子どもっぽさのあるキャラクターなので、その両方を派手に出したいなと思ったんです。物語が進むと、どんどん子どもっぽい部分が出てくるんですが、それでも吸血鬼モードのカリスマ性は失いたくなくて。そこは気合いを入れつつ、毎回ミステリアスに、色気を感じてもらえるように心がけています。最終的にはどこまで行っても計り知れない感じがあってほしいなと。ただ、実は物語が進んで「もっとオジサンっぽく」というディレクションもあったんですよ。

 

◆オジサンっぽく、ですか?

最初に「オジサンっぽく」と言われた時、私の思うオジサン像で演じてみたら「もっとオジサンっぽく」と言われて。それでちょっとべらんめえ調にしたり、巻き舌にして喋ったりしています。

 

◆ナズナに共感できる部分はありますか?

オンとオフがはっきりしていて、感情表現がしっかりしているところは、自分と似ていてつかみやすかったです。あとは、ゲームに入りこんで本気になっちゃうところ(笑)。ナズナがレーシングゲームをプレイするシーンがあるんですが、コントローラーに合わせて体が動いちゃうんです。私も同じタイプなので(笑)、そこは特に似ているなと思います。

 

◆ナズナに惹かれていくコウについては、どう感じていますか?

コウくんだけじゃなくて、ほかのキャラクターも私はすごくピュアで愛らしいと思っているんですが、中学生として見ると、コウくんはかなりひねくれている部分があるんです。それでいて、すべてを受け止めて生きているし、“そんなのあり得ない”とか“絶対違う”という先入観があまりない。不登校だけど鬱屈しているところがあるわけではないし、すごく自然体。そこがコウくんの魅力なのかなと思っています。

 

◆コウを演じる佐藤元さんのお芝居で、コウへの印象に変化はありましたか?

元くんが演じたことで、血の通った少年になったなという印象があります。原作だと、コウくんって、どこか宇宙人みたいなつかめないところがあったんですが、元くんが演じると、彼の人間らしさ、素直さや表情豊かなところが引き出されて。私の中では中学生の男性になってくれた感じがしました。

 

◆ナズナはコウの血を吸うシーンがありますが、吸血音はSEじゃないと聞きました。

私もSEになると思っていたんですが、第1話のアフレコで試しにやってみようということで挑戦したんです。そうしたらそのまま「いける」ということで、やることになりました。テストの時はすごくか細い音でしたが、それ以降は美しく音を出すことと、絶え間なく一定の量を吸い続けて、極力ブレのない音にしたいなと思っています。できれば吸う血の量によって音も変えたいんですが、なかなか器用にできないので、出たとこ勝負みたいなところもあります。

 

◆ちなみに、ナズナにとってコウの血は美味なものだそうですが、雨宮さん的イチオシの美味なものは?

フォアグラのチョコレートケーキには衝撃を受けました! 食べた瞬間に白目をむきそうになるほど(笑)。それ以来、フレンチにハマって1人でも食べに行くようになりました。フォアグラとチョコレートケーキが結びつかなくて懐疑的だったので、そのおいしさに完全敗北しましたし、敗北の気持ちよさも教えてもらいました(笑)。

 

◆ナズナはビールと下ネタが大好きですが、雨宮さんの好きな飲み物や話のネタは?

白ワインです。ノンアルコールならブラックコーヒーが好きですね。話のネタ…は、酔っ払って開放的な気持ちになった時に「普段言えないけど、こういうところが好きだよ!」って言っちゃうようなのがいいです。お酒の力と夜の力を借りた、酔っ払いの褒めあいみたいなやつですね(笑)。

 

◆酔っ払いやすいほうですか?

空腹の時は、ワイン1杯でいい感じになります。普段なら3杯くらいで酔うかな…?

 

◆ナズナは恋愛話が苦手ですが、苦手な話などありますか?

私は女子トークが苦手です! お化粧とかファッションとか全然分からないので、「へぇ~」としか言えなくなっちゃって(笑)。普段、自宅ではジャージーで過ごしているくらいなので、当然ブランド名なんかも知らないし、20代女性との会話が一番困るかもしれません。だって、量販店でリップをつけたあとに塗ると雰囲気が変わるっていうグロスの見本を見ても、違いが全然分からなかったですから!(笑)

 

◆女性同士だとテレビ番組の話題で盛り上がったりもすると思いますが、ちなみに最近よく見るテレビ番組はありますか?

最近ハマったのは『梨泰院クラス』です。『イカゲーム』が流行っていると知って一気見して、それから別の韓国ドラマも見てみようと思ってチェックしたんですよ。恋愛メインのドラマかなぁと思っていたら、成り上がりのドラマだったので、楽しく見ています。ただ私、どうしてもハマる時期がみんなとはずれがちで、よく「今さら?」って言われます(笑)。配信番組って、好きな時に見られるのがいいですよね。

 

◆では最後に、雨宮さん的『よふかしのうた』推しポイントを教えてください。

冒頭はコウくんとナズナ、2人きりのエピソードが多いですが、私としては清澄さんというキャラクターにも注目してほしい…というか私、彼女の話が好きなんです! 彼女が出てくることで、コウくんと違った夜の視点も見えし、物語がより深みを増すと思うので、ぜひ注目してもらえたらと思います。

 

PROFILE

雨宮天
●あまみや・そら…8月28日生まれ。東京都出身。近年の主な出演アニメ作に『彼女、お借りします』シリーズ・水原千鶴役、『理系が恋に落ちたので証明してみた。』シリーズ・氷室菖蒲役、『見える子ちゃん』四谷みこ役、『この素晴らしい世界に祝福を!』シリーズ・アクア役など。

 

番組情報

『よふかしのうた』
フジテレビ“ノイタミナ”ほか
2022年7月7日(木)スタート
毎週木曜 深夜0時55分~

(STAFF)
原作:コトヤマ(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
監督:板村智幸
チーフディレクター:宮西哲也
脚本:横手美智子
キャラクターデザイン:佐川遥
音楽:出羽良彰
美術設定:杉山晋史
美術監督:横松紀彦
色彩設計:滝沢いづみ
色彩設計補佐:きつかわあさみ
撮影監督:土本優貴
編集:榎田美咲
音響監督:木村絵理子
オープニング・テーマ:Creepy Nuts「堕天」(Sony Music Labels Inc.)
エンディング・テーマ;Creepy Nuts「よふかしのうた」(Sony Music Labels Inc.)
アニメーション制作:ライデンフィルム

(声の出演)
夜守コウ役:佐藤元
七草ナズナ役:雨宮天
朝井アキラ役:花守ゆみり
桔梗セリ役:戸松遥
平田ニコ役:喜多村英梨
本田カブラ役:伊藤静
小繁縷ミドリ役:大空直美
蘿蔔ハツカ:和氣あず未
夕真昼:小野賢章
秋山昭人:吉野裕行
白河清澄:日笠陽子

TVアニメ公式サイト:https://yofukashi-no-uta.com/
TVアニメ公式Twitter:@yofukashi_pr
TVアニメ公式Instagram:@yofukashi_pr

©2022コトヤマ・小学館/「よふかしのうた」製作委員会

photo/河野英喜(エントランス) text/野下奈生(アイプランニング)

 

花澤香菜「隅っこでじっとしているからといって、何も考えていないわけじゃないし、別につまらないと思っているわけでもないんだぞ!」

「ジャンプ+」にて総閲覧数1.3億を突破した人気マンガ『阿波連さんははかれない』がアニメとなって現在放送中。人付き合いが苦手な高校生の阿波連れいなと、その隣の席に座るライドウとの不思議な距離感を描いた青春コメディ。第4話からはいよいよ原作でも人気の古文の教師・桃原先生が登場。そこで、桃原役を演じる花澤香菜さんにアフレコのエピソードや、ご自身の学生生活のお話などをたっぷりとうかがいました。

 

花澤香菜●はなざわ・かな…2月25日生まれ。東京都出身。子役として活躍後、ヒロインを務めた2006年のTVアニメ『ゼーガペイン』の出演を機に、本格的に声優として活動開始。現在、TVアニメ『恋は世界征服のあとで』(魔島忌々〈魔獣王女〉役)に出演中。5月20日(金)より、劇場アニメ『映画 五等分の花嫁』が公開。公式HPTwitter

【花澤香菜さんの撮りおろし写真】

ミステリアスな見た目とは違い、妄想たくましい桃原先生のギャップにご注目を

──この作品の原作は読まれましたか?

 

花澤 はい! 今回はオーディションで、桃原先生の役を受けることが決まっていまして。それで事前に原作を読ませてもらったのですが……“なんて、あはれなんだろう!”と思いました(笑)。あ、今のは古文のほうの意味です(笑)。本当に素敵な作品だなぁと思って。阿波連さんとライドウ君って、ずっと平熱が低いテンション感と言いますか、周りがにぎやかでも2人が醸し出す空気感だけは変わらなくて。その穏やかさがクセになるし、マンガもアニメも見ていて疲れないところが魅力だなと感じました。

 

──オーディションではどんなところを意識されたのでしょう?

 

花澤 この作品には個性的な登場人物がたくさん出てきますが、なかでも桃原先生はわりと“ヘンな人”としてキャラが立っている印象がありましたので(笑)、阿波連さんやライドウ君のテンションとは違う何かを投入せねばと思ったのを覚えています。

 

──確かに、インパクトのあるキャラクターですよね。

 

花澤 はい。登場するたびに毎回吐血するキャラって、そうはいないと思います(笑)。

(C)水あさと/集英社・BILIBILI

 

──(笑)。桃原先生は見た目とのギャップも面白いです。

 

花澤 そうなんです。見た目の雰囲気では何を考えているのかつかみづらく、ちょっとミステリアスさもあって。もしかしたら、生徒たちに怖い先生と思われているかもしれない。でも、そうした外見的な印象とは違い、内面はものすごく妄想たくましいので(笑)、そのギャップを楽しんでもらえればと思っています。

 

──演じる上で具体的なディレクションなどはあったのでしょうか?

 

花澤 妄想するシーンは、「とにかく思いっきりやってください!」と言われただけでした。セリフの最後には大抵“あはれ〜!”って必殺技みたいに叫びながら鼻血を出すので、そこへピークを持っていくように逆算して演技をする感じで。

 

──なんだかアスリートみたいですね(笑)。

 

花澤 (笑)。それと、“あはれ”の読み方がシーンによって違う時がありまして。まだ正気を保っている時は“あわれ”と発音するんですが、それを超えると“あはれ(AHARE)”になっちゃうんです。

 

いつ“あはれ”が出てくるのかは、ぜひ放送をチェックしてみてください!

──“あはれ”が出る時は最大級の妄想なわけですね。

 

花澤 はい。ですから、その“あはれ”をどのタイミングで出すかを、スタッフさんたちと毎回相談しながら決めていました。その一方で、「花澤さんのテンションが上がっちゃったら、いつ“あはれ”を出してもいいです!」とも言われて。私の一存でそんなことを決めていいのかしらと思いつつ、シーンによっていろいろとテンションを変えて演じさせていただきました。いつ“あはれ”が出てくるのかは、ぜひ放送をチェックしてみてください!

 

──楽しみです! また、既に収録は終えているそうですが、印象的だったシーンはありますか?

 

花澤 桃原先生のシーンで言えば、阿波連さんとライドウ君のやり取りを見て動揺しないようにと、耐性を付けるために家で妄想のシミュレーションをするというエピソードがあるんですが、それが本当にくだらなくて、最高でした(笑)。一人で勝手に妄想して、一人で勝手に鼻血を出していて。“なんて想像力が豊かな人なんだろう!”と、演じていて楽しかったです。しかも、本人はいたってマジメなんです。先生なりに、“生徒の前であまり心を乱してはいけない”という思いからの行動ですし。とは言え、はたから見れば“いとをかし”なんですけどね(笑)。あとは、同じ教師仲間である宮平先生とのシーンも好きでした。宮平先生とはお友達ということもあって、一緒にいる時の桃原先生は普段と少し違う一面が出ていますので、そちらにも注目していただければと思います。

 

突然現れる阿波連さんの照れ顔やキュン顔にはいつもやられています

──では、阿波連さんとライドウ君の魅力はどんなところだと思いますか?

 

花澤 こうした高校生のラブコメ作品って、どちらかがモジモジしていたり、反対にツンツンしていたりと、タイプの異なるカップルが描かれることが多いと思うんです。でも、2人は見ていて安心するぐらい関係性がストレートだし、お互いを思い合っているのがほのぼのとした感じでこちらにも伝わってくる。ふとした瞬間に見せる2人の言動も、はたから見ている私たちはものすごくキュンキュンするのに、2人にとっては当たり前のことだったりして。あまりいないタイプの組み合わせだなって思いますね。

 

──恋愛要素がそれほど強いわけではないのに、それぞれに愛らしさがあります。

 

花澤 そうなんです。阿波連さんは一見すると素っ気ない感じだったり、何を考えているのか分からないところもありますが、彼女のことを知れば知るほど、ちゃんと周りの人のことを考えているいい子だと分かって、どんどん好きになっていきます。ライドウ君もそんな阿波連さんとちょっと似ていて、相手を思いやる気持ちがすごく強い男性なんですよね。

 

──実は結構大人だなと感じます。

 

花澤 私は個人的に、なんだかゴーレムみたいだなと思っています(笑)。守り人感がすごいと言いますか。授業中にいきなり阿波連さんを肩に乗せていたりしますし(笑)。そうした突拍子もない行動に出るところも素敵ですし、ホントに大好きです。

 

──これまでの放送を振り返って、好きだった2人のエピソードはありますか?

 

花澤 たくさんあるのですが、お祭りのエピソードの時の阿波連さんがかわいかったですね。阿波連さんって、あまり照れることがないんですけど、あの時は最後にちょっと照れ顔が見られて。授業中のシーンでも、たまに突然現れる阿波連さんの照れ顔やキュン顔にはいつもやられています。

 

──学校の教師って、この作品の桃原先生みたいにいろんな想像をしながら学生を見ているのかなと考えると、ちょっと面白いですよね。

 

花澤 どうでしょう〜、私はできればもっと授業に集中したほうがいいと思います(笑)。あれだけいろんな妄想をしていたら、きっと授業どころじゃないですから。ただ、桃原先生みたいに生徒のことが気になるという気持ちには共感するところがありまして。私もイベントなどで人前に立つことがあるのですが、“あ、あの席の人、私の今の発言で引いたな”っていうのが分かるんです(笑)。そういうのって、結構目に入ってくるんですよね。

 

小・中・高・大と、その時々まるで性格の違う学校生活を送っていました

──花澤さん自身はどんな学生でしたか?

 

花澤 その時々によって全然違っていて、小学生の頃は男子に交じってサッカーをするような女子でした。でも、そこからどんどんと人見知りになっていって、中学生の時は地味〜な学校生活を送っていました(苦笑)。人と話すのがあんまり得意じゃなくなって、それで部活も、部員があまりいない上に、会話が少なくてすみそうなパソコン研究部に入っていたりして(笑)。ただ、高校生になってからは生徒会活動をしたりと、ちょっとずつ自分を出せるようになっていきました。

 

──そうだったんですね。ということは阿波連さんのように教室の隅っこが好きな人の気持ちもちょっと分かったりしますか?

 

花澤 めちゃめちゃ分かります!(笑) この場を借りて、“隅っこでじっとしているからといって、何も考えていないわけじゃないし、別につまらないと思っているわけでもないんだぞ!”と言いたいです(笑)。端っこのほうで静かにしているのが、ただただ好きだったりするんです。

 

──なるほど。では、大学時代ではどんな学生生活を?

 

花澤 一番生き生きとしていました(笑)。大学って、いろんな所から人が集まってきて、高校生の頃ならもしかするといじられていたかもしれないようなキャラの人でも、大学ではむしろそれが普通だったりして。なので、“ここにカーストなどない!”と、伸び伸びしていました(笑)。

 

──ちなみに学生時代、古文の授業は好きでしたか?

 

花澤 ものすごく好きでした。それもあって、今回、古文の先生を演じられることになって、ものすごくテンションが上がりました。古文だけじゃなく、国語も大好きだったんです。私は小さい頃からお仕事をさせてもらっていて、台本を読んだりと文字に触れる機会が多かったので、もし声優になっていなかったら日本語に関わるお仕事をしていたかもしれないなと思うこともあります。

 

──古文のどういったところに興味を持っていたのでしょう?

 

花澤 ひとつに、物語にきれいなお話が多いところ。それに、いろんな言葉を使って登場人物たちの心情を表現しているところも素敵で、改めて日本語の奥深さを感じます。また、これは古文本来の魅力とは違うのですが、中学時代の古文の先生の書く字がものすごくきれいだったんです。その頃、私は字が汚かったので、“そうだ、先生の字を真似すればうまくなるかもしれない!”と思って、習得するために黒板の字をずっと真似していたんです。そうしたら本当にうまくなって。先生には感謝です。

 

──それはすごい。努力の賜物ですね。では、字のつながりということで、普段使っているペンや文房具にこだわりなどはありますか?

 

花澤 仕事ではフリクションのペンを使うことが多いです。台本にいろんなことをよく書き込むんですが、修正や変更になる場合も多いので。それと、文房具ではないのですが、スケジュールはスマホで管理するのではなく、実際に文字で書きたいので手帳を使っています。愛用しているものも決まっていて、羽海野チカ先生が出されているデザインの手帳を毎年買って使っています。

 

──手書きにこだわる理由は?

 

花澤 自分で書き込むことで気合が入る感じがして。“この日のお仕事は気が抜けないぞ!”とか、“この日まで頑張ろう!”とか。そうやって、自分自身の気持ちを盛り上げています。それに、本を読んだり映画を見たりして心に残った言葉や、ふとした時に頭に浮かんだ歌詞も書き留めて、後で読み返すので、そういう場合もアナログな手帳のほうが私には合っていますね。

 

──ちなみに、最近見たり読んだりした作品で印象に残っているものはありますか?

 

花澤 『Tick, tick… BOOM! : チック、チック…ブーン!』という映画が素晴らしかったです。ミュージカルの『RENT』を作ったジョナサン・ラーソンの人生を描いた作品で、ミュージカル仕立てになっているんです。輝かしい業績を残された方ですが、波瀾万丈な人生を送られていて。しかも、『RENT』の公演初日の未明に亡くなられたんですよね。彼が苦境に立たされた時は一緒になって苦しくなり、波に乗り始めた時はこちらの気持ちも高揚してくる、そんな心動かされる素敵な映画でした。

 

──では最後に、GetNavi Webということで普段、愛用している家電があれば教えていただけますか?

 

花澤 パンが大好きということもあって、トースターの「ヘルシオ グリエ」を使っているのですが、これホントにイチオシです! 水蒸気でスチームして焼くので、どんなものでも倍以上美味しくなる感じがします(笑)。焼き加減の操作もすごく簡単ですし、前日に買ったパンでも、外はカリカリ、中はフワフワの美味しいパンに復活するので、パン好きの方にはぜひおすすめしたいですね!

 

 

(C)水あさと/集英社・BILIBILI

 

TVアニメ『阿波連さんははかれない』

TBS 毎週金曜 深夜2・25〜ほか
MBS/TBS/BS-TBS“アニメイズム” 枠にて放送中

(STAFF&CAST)
原作 :水あさと(集英社「少年ジャンプ+」連載)
総監督 :山本靖貴
監督 :牧野友映
シリーズ構成 :吉岡たかを
出演:水瀬いのり、寺島拓篤、M・A・O、柿原徹也、楠木ともり、花澤香菜、長江里加、小坂井祐莉絵、指出毬亜、藤原夏海 ほか

(STORY)
高校1年のライドウは持ち前の仏頂面のせいでうまく同級生と馴染めなかった中学時代の自分とおさらばするため、高校入学と同時に隣の席の阿波連さんと仲良くなろうとトライする。しかし、何をしてもリアクションがもらえず、どんどんと気持ちは沈むいっぽう。ところが、阿波連さんの消しゴムを拾ってあげたことをきっかけに、2人の距離は一気に近づいていく……のだが。

(C)水あさと/集英社・BILIBILI

【『阿波連さんははかれない』よりシーン写真】

撮影/干川 修 取材・文/倉田モトキ

富田美憂「えっ、私でいいんですか?」『デート・ア・ライブ』最新作でOP主題歌を担当「“富田美憂で良かった”と思ってもらえるはず!」

声優アーティストとして活躍中の富田美憂さんが4枚目のシングル「OveR」を4月20日(水)にリリース。本作は、現在放送中のTVアニメ『デート・ア・ライブIV』のオープニング主題歌にもなっている。本人自ら「成長を感じる」と語るように、これまでのアーティスト性を踏襲しつつ、新たなフェーズへと突入した今回のシングル。その制作秘話をたっぷりうかがいました。

 

◆富田さんは声優、アーティストとして活躍されていますが、子どもの頃から歌うことやテレビを見ることが好きだったんですか?

はい! 母の話によると、私は生まれる前から音楽を楽しんでいたそうです。母が宇多田ヒカルさんの大ファンで、「Automatic」をかけるとお腹が動いたという話しをよくしていました。“ホントに!?”って疑わしいところもあるんですけど(笑)、おばあちゃんもそれを見て、「この子は将来、音楽に関わる仕事をするかもね」なんて言っていたそうで。でも、本当にその通りになって、びっくりですよね。…まあ、実際はお腹の中で音楽に反応していたわけではなく、しゃっくりをしていただけだそうですが(苦笑)。

 

◆でも、日常的に音楽がある家庭環境で育ってきたんですね。

そうですね。父もよくギターを弾いていましたし、音楽好きの家庭でした。おかげで私もいろんなジャンルの音楽を聴くようになって。特撮の主題歌やアニソンもたくさん聴きますし、カラオケでもたくさん歌います(笑)。3年前にアーティストデビューしてからも、いろんな方から「幅広く音楽を聞いたほうがいいよ」と言われて、いろいろなライブを観に行っています。普段、自分があまり触れない音楽やライブを見るとたくさんの刺激をもらえるので、これからも、より自分の音楽の幅を広げていくことを目標の一つにしていきたいなと思っています。

 

◆テレビは、どんな番組を見ていましたか?

こちらもノンジャンルでしたね(笑)。子どもの頃に好きだったドラマは『野ブタ。をプロデュース』や『ごくせん』のシリーズとか。母もドラマ好きで、今でも「あのシーン、キュンキュンしたよね!」っていうやり取りをメールでしています(笑)。

 

◆学園ドラマが好きなんですね。

ほかにもいろんな作品を見るんですが、たまに自分が演じたことのない職業のドラマだと、仕事目線になってしまうことがあるんです。例えば医療系ドラマでは、「こんな専門用語を噛まずにスラスラと言えるこの女優さん、すごい!」って思ってしまったり(笑)。また、ドラマ以外だと、最近はナレーションのお仕事もさせていただいているので、ニュース番組やバラエティ番組、それに情報番組など、いろんなジャンルを見るようにしています。

 

◆特にお気に入りという番組はありますか?

家に“こはく”という名前の柴犬がいるんですが、そのこはくもテレビ好きで。中でも、動物番組だと反応がいいので(笑)、よく一緒に見ています。

 

◆こはくは画面に映る動物に吠えたりしないんですか?

それはないんですが、テレビの中で別の犬が吠えると身構えます(笑)。“おっ、何があった!?”っていう顔をして(笑)。

 

◆さて、この4月からさまざまなTVアニメの放送がスタートしましたが、その中で富田さんは『デート・ア・ライブIV』のOP主題歌「OveR」を歌われています。決まった時はいかがでしたか?

やはりうれしさが一番にありました。『デート・ア・ライブ』シリーズは、私が声優になる前から大好きな作品ですし、それだけに「えっ、私でいいんですか?」と驚いて(笑)。ただ、これほど歴史のあるアニメのオープニングを富田美憂が歌うということに、作品のファンがびっくりしないかという不安や、私なんかで務まるのかというプレッシャーもありましたね。

 

◆そうした思いはすぐに払拭できたんですか?

そうですね。楽曲を頂いた時、純粋に「かっこいい!」と思えて。それに完成した曲を聴いた時も「この曲なら“富田美憂で良かった”と思ってもらえる!」と感じたので、自信を持って皆さんに届けたいと思うようになりました。

 

◆富田さんはこれまでのシングルやタイアップでもハードな楽曲を歌ってこられているのでロックのイメージが強いのですが、今回の「OveR」はその中もダントツのアグレッシブさがあり、新たな面を感じました。

それは、昨年の6月に1stアルバム「Prologue」を作ったことがすごく影響しているのかなと思います。「Prologue」では作詞をさせてもらったり、これまで歌ったことのないような大人っぽい曲にもトライして。さらにセルフ・プロデュースのようなこともさせてもらったので、アーティストとしての幅を広げられただけでなく、私自身がどれだけのスキルを持っているかということを客観的に知る機会にもなって。今回の「OveR」はそのアルバムリリース後、最初のシングルになるので、そこからさらに一皮むけた富田美憂をお届けできる気がしています。

 

◆レコーディングはいかがでしたか?

実はアルバムとほぼ同時進行だったんです。確か、アルバムの曲を全部録り終わった翌週にレコーディングしたんじゃなかったかな…。だから、コンディション的には最高潮でした(笑)。それに、今まではコンペで楽曲を選ぶことが多かったのですが、「OveR」に関しては「富田美憂が『デート・ア・ライブIV』の世界観を表現するなら」というコンセプトのもと、作家の皆さんが、私とアニメ作品に合わせて曲を書き下ろしてくださって。ですから、レコーディング前に私が歌いやすいキーにアレンジしてくださったりと、いろんな調整をしてもらったんです。

 

◆となると、すごく歌いやすかった?

いえ、それがそうもいかなくて…。ものすごく難しい曲で、何度も“…私、試されてる?”と思うことがありました(笑)。とはいえ、アルバム制作直後ということもあってアドレナリンが出まくっていましたし(笑)、アルバム自体に大きな手応えを感じていたので、自分に自信を持って臨みましたね。そして何より、人気アニメの主題歌ですし、これを機に富田美憂のことを知ってくださる方もたくさんいらっしゃると思い、頑張って乗り切りました!

 

◆一方、カップリングの「ねえ、君に」は打って変わってバラード曲ですね。

バラードにしたいというのは、私からのリクエストでした。それと、切ない失恋ソングよりも、じんわりと心が温かくなるような曲がいいということもお伝えして、候補曲を集めていただきました。その中でこの曲は、聴いた瞬間に心に突き刺さってきて。スタッフさんたちも同じ気持ちだったようで、満場一致で決まりましたね。

 

◆歌詞がとても優しくてすてきですね。

最初に歌詞を読んだ時は、純粋なラブソングのように感じたんですが、レコーディングの前にもう一度じっくり歌詞を読み解いていたら、頭の中に“こはく”のことや、離れて暮らしている家族のこと、それに友達の顔が浮かんできて。その時、これは“恋”ではなく“愛”の歌なんだと思ったんです。だからレコーディングでも、大切な人やモノを想像しながら歌いました。また、しっかりと歌うというよりも、自然と言葉が口からこぼれ落ちていくような表現も意識して。それもあって、レコーディングのあとはすごく家族に会いたくなって、母に電話しちゃいました(笑)。

 

◆きっと同じような感情になる人も多いと思います。

そうだとすごくうれしいですね。ただ、この曲って聴く分にはとても気持ちがいいんですが、実際に歌ってみると、かなり難しいんですよ(笑)。というのも、仮歌の方が歌ってくださったものを参考にレコーディングに臨んだのですが、その方が歌う最後のロングトーンがとにかく長くて。正直、何テイク録ったか分からないぐらい苦戦して(笑)。スタジオにいたスタッフさんたちに「もうひと息!」「あと、もうちょっと!」と励まされながら頑張ったので、ぜひ注目して聴いてほしいですね。

 

◆では、シングル「OveR」にかけて、普段ダメだと思っていても、ついやりすぎてしまうことってありますか?

アクセサリー集めですね。ピアスや指輪をたくさん持っていて、アクセサリーボックスがすでにパンパンになっているんですが、それでもつい新しいのを買っちゃいます(笑)。洋服も好きなので、季節や流行でファッションの趣味が変わると、それに合わせてアクセサリーもどんどん揃えたくなりますし。とか言いながら、日頃よく身につけるのは、たいてい同じものなんですけどね(笑)。なので、そろそろ本気で整理しようと思っているんですが、断捨離のやり方が分からなくて。誰かに教わりたいです(笑)。

 

◆もともと収集癖がある…?

それもあると思います。靴も大好きで、毎月のように“今月はあれを頑張ったから、自分のご褒美に買っちゃおう!”って、どんどん増えていくので。一人暮らしを始める時にシューズボックスが充実している部屋に決めたんですが、あっという間に埋まってしまいました(笑)。ただ靴に関しては、どうやら私とサイズがほぼ同じの母がお下がりを狙っているみたいなので、いざとなったら母に譲ります(笑)。

 

◆でも、アクセサリーや靴など日常生活に密着したものばかりなので、どれも実用的だし、毎日の気分が変わっていいですね。

確かに! そういえばマンガも大好きなのですが、こっちは本棚に限界がきたので電子書籍に換えました。すごく気に入っている作品やどうしても紙で読みたいものは別ですが、今はほぼ電子ですね。ただ、電子だとかさばらない上に、簡単に買えてしまうので、気づくと大量に購入していたり。あれはあれで恐ろしいなと思う今日この頃です(笑)。

 

PROFILE

富田美憂
●とみた・みゆ…11月15日生まれ。埼玉県出身。主な出演アニメ作に『アイカツスターズ!』虹野ゆめ役、『かぐや様は告らせたい』シリーズ・伊井野ミコ役、『アイドルマスター シンデレラガールズ』砂塚あきら役、『シャドウバースF』小鳥遊ツバサ役など。

 

リリース情報

4th Single「OveR」
2022年4月20日(水)発売

4th Single「OveR」初回限定盤

初回限定盤 CD+DVD:2090円(税込)

 

4th Single「OveR」通常盤

通常盤 CD:1430円(税込)

 

発売元:日本コロムビア

公式HP:https://columbia.jp/tomitamiyu/

photo/松下茜 (エントランス) text/倉田モトキ

 

アニメ『アオアシ』スタート直前!八代 拓インタビュー「サッカーの戦術の面白さを描きながら、選手たちのドラマも表現している。そこがほかにはない面白さ!」

サッカーJリーグのユースチームを舞台に、プロを目指す高校生たちの熱き姿を描いた人気コミック『アオアシ』が待望のアニメ化。そこでGet Navi webでは注目のキャラクターにスポットを当てて、インタビューを敢行。今回は主人公・アシトとともに同じユースで切磋琢磨する冨樫慶司役の八代 拓さんに、サッカー好きの観点から見た『アオアシ』の魅力、そして自身が演じる冨樫のプレーヤーとしてのすごさをたっぷりと語っていただきました!

 

八代 拓●やしろ・たく…1月6日生まれ。岩手県出身。主な出演作に、『魔法使い黎明期』クドー役、『リーマンズクラブ』立花梓馬役、『遊☆戯☆王SEVENS』上城龍久〈ルーク〉役、『かくしごと』志治仰役、『不滅のあなたへ』グーグー役、『炎炎ノ消防隊』ヴァルカン・ジョゼフ役、『アイドルマスター SideM』柏木翼役など。

 

【八代 拓さんの撮りおろし写真】

原作を読んでいた時から、冨樫は完璧な原石だなとほれぼれしていました

 

──まずは、出演が決まった時のお気持ちをお聞かせください!

 

八代 嬉しかったです! 今回はオーディションだったんですが、僕自身、スポーツが大好きで、サッカーも大好きなスポーツの1つなんです。ですから、『アオアシ』の原作も当然のように読んでいて。その時から、サッカーへの愛や造詣の深さ、さらには物語の面白さやスリリングさを描いているマンガだなと感動していましたし、まさしくサッカーファンの心をくすぐる作品だなと思っていたんです。それもあって、出演が決まった時は、“声優をやっててよかった!!!!”と思えるぐらい喜びがこみ上げてきました(笑)。もちろん、人気のある作品ですから、同時にプレッシャーもありましたし、背筋が伸びるような思いにもなりましたね。

 

──サッカーを題材にしたマンガやアニメはたくさんありますが、『アオアシ』ならではの魅力はどんなところにあると感じていますか?

 

八代 プレーヤーの技術や成長過程を描く面白さはもちろんなのですが、戦術面をしっかりと描いているところだと思います。実際に今のサッカーってどんどんと戦術が発展してきていて、どんな戦略を立てて、そのためにいかに適材適所の選手を配置できるかということが、ものすごく重要視されているんです。『アオアシ』はそこを深くえぐりながらストーリーが進んでいくので、リアルさと説得力があるんですよね。

 

──ユースの世界を題材にしているのも面白いですよね。

 

八代 そこも本当に絶妙ですよね! ユースってプロを身近に感じることができる位置にいますけど、でも同じ階段上でもプロの場所は遙か先にある。夢の一歩手前のようでいて、厳しい見方をすれば、現実を目の当たりすることもあって。ただ、その一方で、今はJリーグはもちろんのこと、海外のクラブチームでもユースにどれだけ力を注いでいい選手を育てていくかがすごく重要だと言われているので、実はユース世代って選手たちの実力も含め、ものすごくアツいんですよね。

 

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

──八代さんが今回演じる冨樫慶司も、主人公・アシト(青井葦人)と同じエスペリオンユースチームの選手の一人ですね。

 

八代 冨樫の魅力は、まずは見た目に反して頭が良いというところでしょうか(笑)。彼は元ヤンキーで、グレていた過去がある。また、彼が本当に信じられるのは当時の仲間たち以外だと、ユースの福田監督やコーチたちで。サッカーという存在が冨樫少年と社会との繋がりをつなぎとめていたところがあるので、その意味では、彼のサッカーへの情熱にはほかの選手たちとは異なる強さを感じます。ただ、彼はちょっとひねくれているんですよね(笑)。素直に言葉を伝えられなかったりして。そうかと思えば、義理人情に厚く、優しさも持っているので、そうしたいろんな面をしっかり表現していけたらなと思っています。

 

──それと、興味深いのが、アシトをはじめ、周りの多くの選手がセレクションでの勝ち残りやジュニアユースからの昇格組ばかりなのに対し、冨樫は唯一のスカウトだという点です。

 

八代 そう! そこも彼のすごさなんですよね。実は、いち原作ファンとしてコミックを読んでいた時から冨樫のことを、“なんて素晴らしい選手なんだ!”とほれぼれしていたんです(笑)。恵まれたフィジカルを持ち、ロジックで物事を考えられる能力もあり、さらには独特の環境で育ってきた故の独創性もある。こんな完璧な原石はいないです!(笑) 元ヤンキーなので尖ったところもあるんですが、そうしたメンタルもアスリートにとっては時には必要だと思いますし、もっと言えば、あの尖り方が魅力的に見え、スター性を感じさせているところもある。そのくせ、人間関係を俯瞰で見る目を持っていて、ピッチ上では冷静だったりするし。スカウトされてきた理由がよく分かります。

 

──確かに。また、エスペリオンユースには個性的な選手がたくさんいますが、八代さん自身はどのキャラクターに一番近いですか?

 

八代 性格的なところでいえば…大友栄作かな(笑)。あくまでも、しいて言えば、ですけどね。僕は彼のように、プレーヤーになった時にカッコよく振る舞えないですから。それに大友って根っこは結構ビビリで、それを補うために明るく振る舞ったりしている。それでいて、意外に冷静な部分もあったりして。僕とは似ていないかもしれませんが、共感する部分はたくさんあります。

 

──なるほど。でも、あれだけ個性的な面々がそろっていると、感情移入してしまうキャラクターは必ず1人はいそうですよね。

 

八代 本当にそう思います。しかも、彼らのあの年代って精神面も肉体面も成長期で。その成長スピードがそれぞれ違うので、年齢的にあまり差がなくても、自然と個性が生まれていく。そこも面白いなと思います。それを思うと、この『アオアシ』はスポーツアニメという一面を持っていますが、実はヒューマンドラマの部分もすごく多くて、選手のみならず、監督やコーチ、それに選手を支える家族や友達など、それぞれのドラマもしっかり描かれているので、いろんな楽しみ方できると思います。

 

好きなチームは3rdユニフォームを買っちゃうくらい収集癖がすごいです(笑)

 

──先ほど、もともとサッカーがお好きだという話をされていましたが、スタジアムで観戦されたりもするんですか?

 

八代 時間がある時は行きます。今、一番行きたいのが「いわてグルージャ盛岡」の試合で。僕の地元のチームで、J2に昇格したので、なんとか観に行きたいんです。まだ応援し始めたばかりなので、にわかもいいところなんですが、さっそくユニフォームも買いましたし、スケジュールも調整して、観戦に行く計画も立てています。

 

──そういえば、以前はご自身のプロフィールに「趣味:サッカーのユニフォーム収集」と書かれていましたね。

 

八代 はい。つい買っちゃうんです(笑)。好きなチームでも毎年ちょっとずつデザインが変化していたりするので、そのたびに買いますし、好きな選手のユニフォームとなると注文もしたりして。海外チームだとそれを着て応援に行けるわけでもないので、まさに趣味の世界なんですけどね(笑)。

 

──ホームとアウェイの両方を買い揃えるんですか?

 

八代 ホームとアウェイだけじゃなく、3rdユニフォームもあるので、本当に好きなチームだと3枚買うこともあります(笑)。それに、最初は買うつもりがなくても、チームが勝ち続けて強くなると不思議とユニフォームもカッコよく見えてくるので、つい買ってしまう。これ、結構あるあるだと思います(笑)。

 

──ちょっと分かる気がします(笑)。

 

八代 本当ですか!? 嬉しいです。何年か経ってそのユニフォームを見た時に、「そうそう、このシーズンは最強だったんだよなぁ」と思いだせるのもまたいいんですよね。つまりは、思い出も一緒に買っているということです(笑)。

 

──(笑)。ちなみに、そのユニフォームコレクションの中で一番のお気に入りは?

 

八代 元フランス代表の選手でサミル・ナスリという方がいまして。ジダン二世とも呼ばれた選手なんですが、そのナスリ選手のマルセイユ時代の、それも長袖バージョンを持っています! ちょっと高かったんですが、自分へのご褒美として買いました。この長袖というところがお気に入りポイントで。分かる人にしか伝わらないと思いますが、ユニフォーム好きの方には深く同意してもらえると思います(笑)。

──では最後にもう一つ。Get Navi webということで、皆さんにお気に入りのアイテムをお聞きしているのですが、アフレコ現場で愛用しているものなどはありますか?

 

八代 最近ハンドクリームを持ち歩くようになりました(笑)。アフレコ中、台本のページをめくることが多いのに、指先が乾燥していると、めくりそびれてしまうことが稀にあるんです。「あ〜、次のセリフが〜!」みたいな(笑)。その対策用ですね。あとは、文字がはっきり見えるように目薬と、唇が乾燥しないようにリップクリームも持ち歩いてますね。コスメっぽいものが多いんですが、どれも体のケアではなく、仕事のためのものばかりです(笑)。それ以外だと、ありきたりですが色のついたペンも。赤色と青色のペンを使っていて、あえて消せないタイプのものを使っています。修正する際も二重線を引いて、最初に何を書いていたかを残しておくようにする。それもこだわりといえばこだわりかもしれませんね。

 

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

TVアニメ『アオアシ』

2022年4月9日(土) Eテレにて毎週土曜 後6・25〜

(STAFF&CAST)
原作:小林有吾「アオアシ」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:さとう陽
シリーズ構成:横谷昌宏
副監督/曽我準
キャラクターデザイン/中武 学、川村敏江、山口飛鳥、長谷川早紀
音響監督/はたしょう二
音楽/横山克
アニメーション制作/Production I.G
出演:大鈴功起、橘 龍丸、山下誠一郎、八代 拓、堀江 瞬、加藤 渉、榎木淳弥、熊谷健太郎、武内駿輔、梅原裕一郎、小野賢章、内山昂輝、古川 慎、興津和幸、河瀬茉希、上田麗奈、小松未可子、小林親弘、安元洋貴、園崎未恵、中島ヨシキ ほか

(STORY)
愛媛の弱小サッカー部でエースだった青井葦人(アシト)は中学最後の大会に破れ、ひとり海辺で走り込んでいたところ、試合を見てアシトに特別な才能を感じていたある男と出会う。その男とは、Jリーグの名門クラブ「東京シティ・エスペリオンFC」で高校生年代を育成するユースチームの監督、福田達也だった──。

【『アオアシ』シーン写真】

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

撮影/映美 取材・文/倉田モトキ

『アオアシ』待望のアニメ化!河瀬茉希「サッカーのユースについて初めて知ることも多く、興味深く学びながらアフレコに臨みました」

サッカーJリーグのユースチームを舞台に、プロを目指す高校生たちの熱き姿を描いた人気コミック『アオアシ』が待望のアニメ化。そこでGet Navi webでは注目のキャラクターにスポットを当てて、インタビューを敢行。第一弾にご登場いただくのは主人公・アシトを献身的にサポートする一条 花役の河瀬茉希さん。花の魅力や、義理の兄でありながらチームの監督でもある福田達也との関係性、さらにはアシトへの思いなど、気になるポイントをたっぷりと伺いました。

 

河瀬茉希●かわせ・まき…12月31日生まれ。千葉県出身。主な出演作に、『サマータイムレンダ』菱形朱鷺子役、『最果てのパラディン』ウィル〈ウィリアム〉役、『ゾンビランドサガ』紺野純子役、『ひそねとまそたん』星野絵瑠役、ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』桐生つかさ役など。

【河瀬茉希さんの撮りおろし写真】

 

チームの監督を怒鳴りつけられる花は、ある意味最強の女の子です(笑)

 

──今回はオーディションで出演が決まったそうですね。

 

河瀬 はい。もともと作品自体は知っていたんです。偶然、コミックアプリで少しだけ読んだことがありまして、オーディションでお声掛けいただいた時は、“あの作品だ!”と驚きました。

 

──コミックはどういった経緯で読もうと思われたんですか?

 

河瀬 私、電車での移動中や仕事の合間に時間ができると、ずっとアプリでマンガを読んでいるんです。そうすると、どんどんと読むものがなくなっていって(苦笑)。そうしたなかで、スポーツマンガって今まで自分が携わっているアニメの原作や私自身が経験したことのある競技が題材になっているものだと読むことはあるんですが、サッカーを描いた作品はあまり触れたことがなかったので、『アオアシ』は当時すでに話題になっていた作品でしたし、それで少し気になって読んでみたというのが最初でした。

 

──その時はどんな印象を持たれましたか?

 

河瀬 恥ずかしながら、Jユースというものの存在を知らなかったんです。言葉を耳にしたことはあっても、どういうカテゴリーのものなのかまでは知識として全くなくて。なのですごく新鮮でした。それに、知れば知るほど面白い世界だなと思いました。部活ではないし、かといってプロでもない。しかも、主人公のアシトはセレクションを受けてJユースに加入することになりますが、現実ではスカウトでほとんどのメンバーが選ばれるというのも興味深くて。また、そんなすごい選手たちばかりなのに、プロに昇格できるかどうかは分からない。“こんなにも誰もが真剣で、厳しくて、リアルにプロを目指していく世界があるんだ!?”と、ものすごく楽しみながら読んだのを覚えています。

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

──そうしたなかで、河瀬さんが演じる一条 花はアシトが所属するエスペリオンユースチームの監督・福田達也の義理の妹であり、スポーツ外科医を目指す高校生の女の子です。

 

河瀬 最初に原作や台本を読んだ時は、明るくて元気で、太陽のような子だなって思いました。でも、深く作品に触れていくにつれて、幼くは見えるけど、大人な部分もあるんだなと感じるようになりました。時々花は、アシトにとっては心に刺さるような言葉を投げかけたり、彼の背中を押すような優しい行動を取ったりしますし。また、彼女自身も自分の目標のために努力をしているからこそ、つい厳しい言葉が出てしまうことがあって。そうしたギャップも含めて魅力的な女の子だなと思います。

 

──監督であるお兄ちゃんとの関係性も面白いですね。

 

河瀬 あの2人はホントに、どうにもこうにもって感じです(笑)。もちろん花は監督として尊敬しているんですけど、普段はゆるっとした雰囲気のお兄ちゃんですから(笑)。周りの人からすれば一目置かれる存在なのに、そんなすごい人に向かって「もう、お兄ちゃんは!!!!」って怒鳴りつけられる。それができる花は、ある意味で最強だなって思います(笑)。それに、たまに試合や練習などでの監督の言動には何を考えているのか分からないところがあるんですが、花が尋ねることで真意が分かったりする。私自身、花と同じように“そういうことなんだ!”と学ぶことが多いので、2人の会話はすごく勉強になりますね。

 

──では、花から見たアシトはどんな男の子ですか?

 

河瀬 最初はお兄ちゃんがいきなり連れてきた、もじゃもじゃ頭のヘンな男の子という印象だったと思います(笑)。でも初めて会って彼のプレーを見た時、花が憧れていたサッカー選手と重なる部分があって。それからは1人の選手として気になる存在であり、“この人を支えていきたい!”と思える相手に変わっていったように思います。花はものすごく真っすぐな子なので、純粋な気持ちでアシトの健康面や体作りに合わせた献立表を渡したり、何かあると声をかけたりして。アシトからすれば、“何だコイツ!?”と思うかもしれませんが(笑)、そうやって自分の気持ちに正直に行動できる花って、やっぱり素敵だなって思いますね。

 

学生時代に経験してきたことは、全部いまの声優のお仕事に活かされてます

 

──では、河瀬さん自身が花やアシトたちのように、学生時代に熱中していたものはありますか?

 

河瀬 熱中していたかはどうか別として(笑)、小学3年生の頃からずっとバレーボールをしていました。レシーブが得意だったこともあって、小学生時代はずっと後方で守備を固めるポジションにいたのですが、中学生になってからはルールが変わり、フォーメーション移動も加わったことですごく苦労しましたね。ネット前にいる時はアタックを打たないと監督から「なんで跳ばないんだ!」と怒られるんですけど、“私、そもそもジャンプしたことないし……”といじけたりして(笑)。ルールが変わっていくことで新鮮さや楽しさもありましたが、難しさのほうが上回り、改めてスポーツって大変だなぁって思ってました。

 

──高校では続けなかったんですか?

 

河瀬 バレーボールから離れて、軽音部に入りました。そこでボーカルをやらせてもらって、文化祭などで歌っていました。その時、人前で何かを表現することへの度胸がついたところもあります。それにバレーボールをずっとやってきて腹筋を鍛えられていたので、声量も人並み以上にあって(笑)。思えば、学生時代に経験してきたことは全部、声優のお仕事で活きているので、どれも無駄じゃなかったなと過去の自分を褒めてあげたいです(笑)。

 

──声優を目指したのはどんなきっかけだったのでしょう?

 

河瀬 バレーボールをしていた頃によく悩んだり、落ち込むことがあって、気持ちを切り替えるためにアニメを見たり、マンガを読んだりしていたんです。それに、アニメ好きの友人に連れられて、声優さんが出演する朗読のイベントなどにも行ったりして、“こんな世界があるんだ”と憧れを持ったのが最初でした。それで、高2の冬に“声優になろう!”と思い立ち、高3に進級すると同時に養成所に通って、高校卒業のタイミングで事務所への所属が決まりました。

 

──思い立ったら即行動するタイプなんですね。

 

河瀬 すごいですよね、我ながら(笑)。養成所は地元の千葉にもあったんですが、あえて往復で3時間かけて東京まで通ってました。“私は本場の代々木で学ぶんだ!”っていう、よく分からないこだわりがあって。そもそも何が本場なのかもよく分かっていなかったのに(苦笑)。

 

──(笑)。でも、お話をうかがっていると、バレーボールをしていた頃にチームプレーの難しさを経験したり、声優になる夢に向かって全力で挑んだりと、『アオアシ』の世界観と共通するところがたくさんありますね。

 

河瀬 そうなんです。なので、ものすごく共感します。アフレコをしていても、アシトたちと同じような気持ちになって、自分の力不足や仲間とのチームワークの難しさに悔しさを感じることがあります。だって、いまでもバレーボールをしていた頃の夢をよく見ますから(笑)。きっと私と同じように、アシトたちの言動に感情移入してご覧いただく方も多いのではないかと思いますね。

 

ある意味で、戦友であり、お守のようなところがあって

 

──では最後にもう一つ。Get Navi webということで、皆さんにお気に入りのアイテムをお聞きしているのですが、アフレコ現場などで愛用しているものなどはありますか?

 

河瀬 現場に必ず持っていくのは某夢の国で購入したボールペンです。4色+シャーペンの組み合わせになっていて、家で台本をチェックする時は赤色、現場で書き込むときは青、ほかのことをメモする場合は緑、修正は黒というふうに色を使い分けています。

 

──ずっと同じペンを使い続けているんですか?

 

河瀬 はい。学生の頃からそうなんですが、例えばテスト勉強をした時に使っていたシャーペンで本番にも挑みたいんです。いつも使っているものじゃないと落ち着かなくなるというか……。そう言えば、一度このペンを失くしてしまったことがあって。どれだけ探しても出てこなかったので、すぐに夢の国に買いにいきました(笑)。

 

──そのこだわりはすごい!

 

河瀬 これまで、この子を使ってたくさんの作品で台本に書き込みをしてきたので、ある意味で、戦友であり、お守のようなところがあって。ですから、失くした時は本当にショックで、絶対に同じものじゃないとダメだと思ったんです。

 

──ということは、買い直しに行った時、同じペンをストックとして何本も購入されたり……?

 

河瀬 いえ、買ったのは1本だけでした。失くしたらまた買いにいけばいいかなという思いと(笑)、もう二度と買わなくてもいいように絶対に失くさないぞという思いから。……とか言いながら、今日、うっかりとここに忘れていたらどうしよう(笑)。

 

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

TVアニメ『アオアシ』

2022年4月9日(土) Eテレにて毎週土曜 後6・25〜

(STAFF&CAST)

原作:小林有吾「アオアシ」(小学館「週刊ビッグコミックスピリッツ」連載中)
監督:さとう陽
シリーズ構成:横谷昌宏
副監督/曽我準
キャラクターデザイン/中武 学、川村敏江、山口飛鳥、長谷川早紀
音響監督/はたしょう二
音楽/横山克
アニメーション制作/Production I.G
出演:大鈴功起、橘 龍丸、山下誠一郎、八代 拓、堀江 瞬、加藤 渉、榎木淳弥、熊谷健太郎、武内駿輔、梅原裕一郎、小野賢章、内山昂輝、古川 慎、興津和幸、河瀬茉希、上田麗奈、小松未可子、小林親弘、安元洋貴、園崎未恵、中島ヨシキ ほか

(STORY)
愛媛の弱小サッカー部でエースだった青井葦人(アシト)は中学最後の大会に破れ、ひとり海辺で走り込んでいたところ、試合を見てアシトに特別な才能を感じたある男と出会う。その男とは、Jリーグの名門クラブ「東京シティ・エスペリオンFC」で高校生年代を育成するユースチームの監督、福田達也だった──。

【『アオアシ』シーン写真】

(C)小林有吾・小学館/「アオアシ」製作委員会

撮影/中村 功 取材・文/倉田モトキ

声優・本泉莉奈と内田彩、学生時代は青春を謳歌! 新キャラクター登場で『やくも』に新たな風が吹く! テレビアニメ『やくならマグカップも 二番窯』

岐阜県多治見市を舞台に、陶芸に打ち込む女子高生たちの姿を描く『やくならマグカップも』。今年4月にTVアニメ化され、現在は第2期『やくならマグカップも 二番窯』が放送中。そこで第2期から登場となった、個性爆発の新キャラ・松瀬理央を演じる内田彩さんと、彼女にライバル視される陶芸部部長の青木十子を演じる本泉莉奈さんに、それぞれのキャラクターや陶芸についてなどを伺いました。

 

◆ついに第2期の放送が始まりましたね。

本泉:第1期も多治見の魅力がギュッと詰まっていましたが、私たちキャスト陣としては「もっとたくさんすてきなところを見せたい!」と思っていたんです。いっぽうで“まだまだ知らない多治見のことをもっと知りたい!”という気持ちも強かったので、第2期が決まって、とにかくうれしかったですね!

内田:第1期は一視聴者として多治見の魅力を存分に知ることができましたし、後半のロケ映像では“みんな、次はどこに行くんだろう”とか“何を作るんだろう”ってすごく楽しませてもらったので、第2期が決まって「また見られるんだ!」とほっこりした気持ちになりましたね。

 

◆内田さんは第2期で、真土泥右衛門と松瀬理央も担当しています。あらためてお2人が演じるキャラクターについて教えてください。

本泉:(青木)十子は陶芸部では部長ということで、普段は(豊川)姫乃ちゃんたちに陶芸について教えたり、わちゃわちゃしている後輩をたしなめたりするタイプの子。陶芸に対して内に秘めた思いがあり、とてもストイックなんです。でも、第1期で後輩たちと過ごすうちに、どんどんやわらかくなっていってる印象ですね。ただ、松瀬さんに対してはスンとするんですよね。その温度差が、すごく面白い。

内田:松瀬理央ちゃんは、十子ちゃんをライバル、目標、ファン…などなど特別な存在として見ているのに、それが全然伝わらないんですよね。彼女は十子ちゃんに対する気持ちの表現がパワフルすぎるので、はた迷惑ではあるんですが(笑)、不器用で愛があるところはかわいい女の子です。いい意味で、松瀬理央ちゃんの押しつけがましい愛を届けたいですし、不器用さや、陶芸に対しての情熱を愛らしく演じたいと思っています。

 

◆第1期のアフレコと、ロケを経験して感じた陶芸の魅力とは?

本泉:私は陶芸をやったのがほぼ初めてだったんですが、言葉で言い表せないくらい深い魅力があるなと思いました。もちろん失敗はありますが、それも発見になるし、釉薬などもサンプルどおりに発色しないところが興味深い。その奥深さは、第2期のロケでも感じたんです。第2期のロケでは「自由に作りたいものを作っていい」と言っていただいたんですが、第1期でマグカップとお皿を作ったあとだったので、とにかく「もっとやりたい」「こんなことがやってみたい」と思うようになって。マグカップやお皿も、今ならもっとうまく作れる気がする。そんな欲が出てきちゃうところが魅力なんだと思います。

内田:みんながキャッキャしながら陶芸にチャレンジしているところがすごくいいですよね。陶芸って、作品を見ると崇高で敷居が高いのかなと思っちゃうけれど、みんなが作っている姿を見て、もっと大胆でいいんだなと思える。そんな、実は身近なところも陶芸の魅力なのかもしれないですね。

 

◆4話では、内田さん演じる真土泥右衛門の誕生秘話も描かれました。

内田:実は、泥右衛門は渋い声がいいのかなと思っていたんですよ。そうしたらスタッフさんから「もっとマスコット感満載で大丈夫ですよ」と言われて、今の声になったんです。でも4話では、第1期の予告でペラペラしゃべっていたのとはまた違う表情を見せなければと思ってアフレコに臨みました。実際、泥右衛門のつぶやきはほぼひとり言なので、どんなにしゃべっても誰にも伝わらない哀愁みたいなものは出せたんじゃないかなと。見ていただけたら、泥右衛門に愛着を持ってもらえると思います。

 

◆本泉さんはロケで多治見を訪れていますが、思い出に残っていることはありますか?

本泉:ちょうどロケの日と陶器まつりが重なった時があって。空き時間に買いものをする気満々で伺ったら、学生の方からおじいちゃん、おばあちゃんまで、たくさんの方が声をかけてくださって。「私たちスターみたいだね」って言えちゃうくらいに歓迎してもらったんです。「『やくも』に出られている方ですか?」とか、赤ちゃん連れの方から「うちの娘にコメントを」なんて言っていただけたり。心の距離がすごく近くて、微力ながらも、もっともっと素敵な街の魅力を伝えていきたいなと思いましたね。

 

◆内田さんは、多治見に行かれたことは?

内田:まだないんです。夏に行きたいなと思っていたんですが、状況的に難しくて。ぜひ行きたいですね。

本泉:第1期のオープニングで姫乃ちゃんたちが訪れている街を見渡せる高台の公園は、天気がいいとオープニングと同じ景色を見られるのでオススメ! いつか多治見の新鮮な空気をたくさん吸ってほしいです。

内田:それは絶対見てみたい!

 

◆姫乃たちは高校生ですが、お2人の高校時代の思い出は?

本泉:中学、高校生のころは自転車通学だったので、どこに行くにも自転車でした。バイトやカラオケに行ったり、ちょっと遠出をして仙台にお買い物に行ったり、好きなアーティストのライブに行ったり…青春を謳歌してました! 勉強はあんまりしていませんでしたね(笑)。

内田:私も勉強はしてなかった!(笑) 私の出身地・群馬県の隣の埼玉県には、熊谷という暑さで有名な場所があるんですが、同じく暑さで話題になる多治見はライバルだと思ってました(笑)。私も自転車通学をしていて、出かける時は自転車でしたね。あと子どもたちを引率して、キャンプや旅行するような活動もしていました。それから私も、好きなアーティストのライブに行ってた!

 

◆アニメでは、姫乃が「お母さんって、すごい!」と感じるシーンがたくさん出てきます。お2人は、“お母さんって、すごい!”と思うことはありますか?

本泉:私の母は看護師をしているんですが、普段はすごく天然でお茶目だなと思っているんです。でも私が幼稚園児の時に、祖母に連れられて母が働いている姿を見て、すごくかっこいいなと思って。責任感がないと務まらない仕事だというのを肌で感じましたし、あまりにもすごすぎて、私には看護師は無理だって思うくらいの衝撃を受けましたね。

内田:私の母も、どちらかというとすっとぼけていて、「大丈夫かな」って私が心配しちゃうくらいで(笑)。でも、しっかりと娘2人育て上げたわけですから、やっぱり母は強いし、すごいんだって思います。最近はそんな母のことを、甘やかしてあげようかなと思えるようになりました(笑)。

 

◆アニメはまだまだ続きますが、これから十子と理央がどうなっていくのか、気になります。

本泉:第2期での十子は、等身大の女子高生らしさが出てきているんですよね。その部分にも注目していただきたいですし、新しい風を吹かせるキャラクターが登場して陶芸部のみんなとどんな化学反応を起こしていくのか、ぜひ楽しみにしていただきたいです!

内田:私は十子ちゃんに愛をぶつける松瀬理央ちゃんを、嵐を巻き起こすようにパワフルに演じていきたいです。第1期が陶芸にキャラクターが引き込まれる物語だったとしたら、第2期はみんなが陶芸とは何か、自分はどうしていきたいかを考えるような物語になっています。私は賑やかしポジションを頑張りますので、皆さんはぜひ、姫乃ちゃんを始めとするみんなの心の動きにも注目してください!

 

PROFILE

本泉莉奈
●ほんいずみ・りな…2月4日生まれ。福島県出身。主な出演アニメ作に『体操ザムライ』荒垣玲役など。

内田彩
●うちだ・あや…7月23日生まれ。群馬県出身。主な出演アニメ作に『不滅のあなたへ』パロナ役、『ラブライブ!』南ことり役など。『やくならマグカップも 二番窯』のエンディングテーマ「Canary Yellow」を収録した6thシングルが発売中。

 

番組情報

©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 

©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

『やくならマグカップも 二番窯』
CBCテレビ 毎週(金)深1・55~
ほか

 

(STAFF&CAST)
原作:プラネット・日本アニメーション
監督:神谷純
シリーズ構成・脚本:荒川稔久
キャラクターデザイン・総作画監督:吉岡彩乃
音楽:長谷川智樹
アニメーション制作:日本アニメーション
声の出演:田中美海、芹澤優、若井友希、本泉莉奈、石川界人、真山亜子、小川真奈、内田彩、鈴木勝美、梅原裕一郎、諏訪彩花、天城サリー、小澤亜李 ほか

 

(STORY)
伝説の陶芸家・土岐川姫菜を母に持つ豊川姫乃は、父と共に母の故郷である岐阜県多治見市に引っ越してきた。高校生になり、入学した織部学園で彼女が出会ったものは、なんと陶芸部。同じ部の久々梨三華、青木十子先輩、また部員ではないものの、いつも部室に入り浸る成瀬直子と共に楽しい学園&陶芸ライフを送る姫乃は、美濃焼コンテストへの出品経て、さらなる作品を目指して奮闘する。

 

公式サイト:https://yakumo-project.com
公式Twitter:@yakumo_project

©プラネット・日本アニメーション/やくならマグカップも製作委員会

 

text/野下奈生(アイプランニング)

水樹奈々インタビュー、1年ぶりとなるシングルのテーマは「愛」 20年の時を経てセルフカバーされたキャラソンにも注目

声優アーティストのトップランナー・水樹奈々さんが約1年ぶりとなるニューシングルをリリース。新曲「Get up! Shout!」は、水樹さんも玉村たまお役で出演しているテレビアニメ『SHAMAN KING』の第2弾OPテーマ。20年の時を経て、今『SHAMAN KING』という作品の主題歌を担当することへの思いなどを聞きました。

 

◆水樹さんは2000年版のテレビアニメ『シャーマンキング』にも出演していましたが、当時の思い出は?

とにかくそうそうたるキャストで、当時は「私がここに名を連ねていいのか」と、毎日お腹が痛くなるくらい緊張していました。阿弥陀丸役の小西克幸さんが声をかけてくださって、アフレコ終わりに皆さんとご飯を食べに行って、そこでいろいろなお話をさせてもらえたことが刺激的でしたね。

 

◆そんな緊張でいっぱいだった水樹さんが、約20年後の今回、OPテーマを担当することになりました。

「本当に私でいいんですか…?」と聞き返しました(笑)。これまで、林原めぐみさんが主題歌を担当されていたので、緊張とプレッシャーで震えました。

 

◆そんなOPテーマの「Get up! Shout!」は、疾走感のあるナンバーです。

私からは、歌始まりであること、古き良き日本を感じるような昭和テイストを織り交ぜてほしいとお願いして、コンペで決めました。歌始まりは、林原めぐみさんが歌われていた歴代主題歌と構成を揃えたいと思ったんです。そして昭和テイストは、『SHAMAN KING』の世界観のベースになっていて。この「Get up! Shout!」は、ストレートなロックサウンドと歌謡曲のエッセンスが融合していて、満場一致で決まりました。その後、疾走感だけでなくフックになるような部分も入れるなどブラッシュアップしていきました。

 

 

◆『SHAMAN KING』という作品の個性を曲でも表現しようしたんですね。

この作品は見方によっては、「正義も悪になる」という大きなテーマを扱っていて、心をえぐられるシーンがたくさんあります。それを楽曲でも表現したかったんです。

 

◆作詞のテーマは?

シンプルに言うと「愛」です。アニメに寄り添いつつ、現実にも置き換えられるようなバランスで「愛」を描けたらと思いました。作品としては、葉とハオの想いを主軸に置きつつ、ホロホロや蓮、リゼルグなど様々なキャラクターの想いを重ねられるものにしたくて。でも、曲の構成自体はシンプルだから、難しい言葉や遠回しな比喩表現を入れると伝わりにくくなってしまう。なので、できるだけストレートな言葉で書くことを意識しつつ、読み手によって捉え方が変化するような、シンプルなのに何層にも感じられるようにしたいと、とかなり熟考しました。

 

◆キャラクターが個性的すぎて、多角的に描くのは難しそうですが。

主人公の葉は、みんなが“ラク”に生きられる世界を作りたい人で、全てのことに「愛」で向き合うキャラクターなんです。どんなに自分が傷つけられてもやり返すのではなく、受け止めて、どうしたら自分がその人のために動けるのかを考える。物事に柔軟に向き合える姿勢、その共存の仕方を届けられたらいいなと思いました。葉以外のキャラクターもみんな根底には「愛」があるので、彼らが伝えたいメッセージを少しずつ織り込んでいった感じです。

 

◆レコーディングはいかがでしたか?

思うままに歌いました。頭で考えずにその場で生まれるもの、パッションを大事にしましたね。

 

◆テレビバージョンでは聞けない、フル尺だからこそのお気に入りポイントは?

歌頭はソリッドな形で切り込んでいるのですが、その後、ジェットコースターのように山あり谷ありで、一気に引き込まれていくのがポイントです。2番終わりのギターソロはめちゃくちゃかっこ良くて、自分の限界を突破できそうなエネルギーに溢れているパートなので、そこからの大サビへの流れがすごく好きです。

 

◆歌詞の最後に「Over soul」というワードが入っていますね。

最後の3音を聞いて、ここに入るのは「Over soul」しかないなと思って(笑)。『SHAMAN KING』という作品で欠かせないワードですし、2000年版の最初の主題歌が「Over Soul」ということもあり、そのリスペクトを込めて、書かせていただきました。

 

◆「Get up! Shout!」というタイトルには、どんな意味が込められているんですか?

今は、叫びたくても叫べないというフラストレーションが溜まっている状況が続いているので、早くみんなで叫び合いたい! という思いを込めて付けました。作品の中でも、それぞれが果たしたい目的や抱えている思いを爆発させて戦いを繰り広げているので、その姿にシンクロすると思いました。

 

◆カップリングには、玉村たまおのキャラクターソング「花、星、空」のリアレンジセルフカバーも収録されますね。

20年ぶりのアニメ化、そして今回初めて主題歌を担当させていただくということで、このタイミングにぜひ! と。以前から、この曲をセルフカバーしてほしいというリクエストをたくさん頂いていたので、ついに実現できてうれしかったです。

 

◆久しぶりに歌った感想は?

楽しかったです! 実は4テイクしか録っていないんですよ。以前レコーディングをした時のことは今でも鮮明に覚えていますし、イベントやライブで歌っていたこともあって、体に染み込んでいるんだと思います。自然にスイッチが入って、かわいくとか若々しくとか一切考えず、この曲に出会ったばかりの初々しい水樹奈々として歌えました(笑)。もちろん、今回はたまおではなく私自身として歌っているので、この20年の経験や思いが乗っている部分もあると思います。

 

◆アレンジもあってか、すごく前向きな歌声に聞こえました。

それは藤間仁さんの、ノスタルジックさと現在を融合させる、華やかなアレンジのおかげです。思いが届かないもどかしさや切なさよりも、あなたに出会えてうれしいという喜び、例えかなわない恋でも、こんな気持ち経験できて私はとても幸せですという、前向きな解釈になりました。

 

◆もう1曲のカップリング「Phase 21」についても教えてください。

実は、最初に収録が決まっていたのが、この曲なんです。昨年の春は、初めての緊急事態宣言が出て、自分たちに何ができるだろうと模索していた時期だったので、この曲と歌詞がスッと入ってきて。不安や壁にぶつかることもあるけれど、今だからこそできることを探して、新しいフェーズに適応できるように更新していこうという気持ちにピッタリで。どんな状況でも自分自身と向き合って高めていけるように頑張っていきたいという思いを込めて、制作しました。タイトルには2021年にリリースされること、そして私も歌手活動21年目に突入し新たなフェーズを迎えているという意味も込めています。

 

◆今回、ジャケット写真はいつもと雰囲気が違いますね。

中央の水樹奈々から、2人の水樹が分身しているような構成なのですが、今にも溢れ出しそうな魂の叫びを表現しています。実は今回、初めて振付師さんに入ってもらったんです。自分にない動きを取り入れることで、“オーバーソウル”状態のような表現ができるんじゃないかと思って。ライティングもライブの照明のようで、今までのジャケ写にない表情が撮れました。

 

◆『SHAMAN KING』が20年の時を経て復活し、水樹さんもアーティスト活動20年を超えましたが、20年前と比べて今の自分がパワーアップしていると思う部分はありますか?

心身ともにタフになりました! 20年前は、朝が苦手で、休日は昼まで寝ているなんてことも。でも今は寝ているのがもったいない! と飛び起きます(笑) それこそ20年前は、ライブも1本やるので精一杯で。ライブ後半戦でバテてしまうことが悔しくて、とにかく体力を付けなきゃとトレーニングに励んだ結果、今は当時より圧倒的に体力があると思います。

 

◆「Get up! Shout!」のタイトルにちなんで、今叫びたいことは?

「ライブやりたい!」「ツアーに行きたい!」「愛媛に行きたい!」ですね!(笑) 2020年に予定していた「LIVE RUNNER 2020」は愛媛スタートで、20周年の記念ツアーを地元からスタートできるんだと本当に楽しみにしていたんです。最近は実家にも帰れていないので、いつか全てリベンジしたい!

 

 

◆水樹さんが今、あらためて感じる『SHAMAN KING』の魅力は?

やはりキャラクターたちの生様ですね。主人公の葉は、暇さえあれば寝ているようなマイペースな人なのに、自然と人が集まってくる。それって、人間力があるからだと思うんです。私も、もっと要領よく生きられれば楽なのにと思うことがあるし、抜くところがなくて疲れることもあります。だから葉に惹かれるのかもしれません。葉のようになりたいと思う人もいれば、そうではない考えの人もいる。でも人を惹きつけるという点では、同じで。自分の意見や正義を押しつけたりせず、みんなそれぞれ考え方が違っていてもいいと言ってくれる、そのスタイルが時を経ても多くの人に響くのかもしれないですね。

 

PROFILE

水樹奈々
●みずき・なな…1月21日生まれ。愛媛県出身。主な出演アニメ作品は、『SHAMAN KING』玉村たまお役、『BORUTO-ボルト- NARUTO NEXT GENERATIONS』うずまきヒナタ役、『ハートキャッチプリキュア!』花咲つぼみ/キュアブロッサム役、など。2022年1月3日、4日に、さいたまスーパーアリーナで「NANA MIZUKI LIVE RUNNER 2020 → 2022」を開催予定。

 

リリース情報

 

「Get up! Shout!」

2021年10月27日(水)発売
1320円(税込)

公式サイト: https://www.mizukinana.jp

公式Twitter:@NM_NANAPARTY

公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/mizukinanaKING

 

photo/関根和弘 text/野下奈生(アイプランニング) hair&make/松田よりこ styling/KATAYAMA SAYURI

 

『転スラ』で一躍注目の存在に! 声優・岡咲美保がデビューシングルで届ける“ハピネス”

10代で声優デビューし、アニメ『転生したらスライムだった件』のリムル=テンペスト役などで瞬く間に注目の存在となった岡咲美保さんが、9月15日にシングル「ハピネス」でアーティストデビュー! 幼いころから歌うことが好きだったという彼女に、現在の心境やデビュー曲「ハピネス」について聞いた。

◆まずは、岡咲さんが声優を目指すようになったきっかけを教えてください。

私は幼いころからずっと人見知りで、中学生になってもなかなか他人と仲良くなれなかったんです。それで“どうしよう…”と思っていた時、仲良くなりたいなと思っていた子たちがアニメやボーカロイドの話をしていて。当時の私はそうしたものに対しての知識は少なかったのですが、興味を持って調べたら、あれよあれよという感じで惹かれて。それがきっかけで、その子たちとも仲良くなれました(笑)。

 

◆そこからアニメに興味を持つようになった?

それと同時に、キャラクターに声を吹き込む声優という職業をすごく意識するようになりました。みんなで将来の夢の話をする時も、漠然とではあるんですが、「私は声優になりたいな」と口にするようになり、声優って役を通していろいろな職業に就けたり、性別も変えられたり、魔法を使ったり空を飛んだりもできる。現実の世界では不可能なことができるので、自分の好奇心を満たしてくれるという意味でも“やってみたい”という思いが大きくなっていきました。

 

◆その仲良しグループ内では、声優に関する話題も出ていたんですか?

「あの声優さん、素敵だよね!」みたいな話は、よく出ていました。私も友達から「声が印象的だね」「きっと美保は声優に向いてるから、頑張りなよ!」と言ってもらえることが多くて。それがすごくうれしくて、自分の中でも“目指してもいい夢なのかもしれない”と思うようになりました。

 

◆当時、人気の声優と言うと?

私がすごく憧れているのは、水樹奈々さん! 日笠陽子さんも、役者としてはもちろん、歌の表現力も本当に素晴らしいなと感動しています。男性声優だと、当時『ソードアート・オンライン』というアニメが人気で、その作品でメインキャラクターの声を当てられていた松岡禎丞さんは、周りの子たちもすごく注目していましたね。

 

◆今回アーティストデビューということですが、歌うことはもともと好きだったんですか?

歌は子供のころからすごく好きで、物心がつく前からいつもメロディーを口ずさんだり、音楽が流れると踊ったりしていたみたいです(笑)。今でも、気がついたら小声で歌を口ずさんでいたりと、ずっと何かしらの音を発していますね。

 

◆学生の時、『NHKのど自慢』に出演されたことがあると聞きました。

高校1年生の時に、地元の岡山県で開催されたんです。そこに水樹奈々さんがゲストでいらっしゃると聞き、“こんな機会は人生でめったにない!”と思いまして。もちろん“のど自慢”ですので歌うのですが、当時私は軽音楽部でボーカルをやっていて人前で歌うことも楽しいなと思っていたので、テレビ放送ということなど深いことは考えず、水樹さんを生で見たい一心で応募しました。そしたら、ありがたいことに出演させてもらえることになったんです(笑)。

 

◆生で見た水樹さんは、いかがでしたか?

ライブ映像や水樹さんが出演された『NHK紅白歌合戦』は見ていたのですが、生で拝見するのは初めてでしたので、“うわー、同じ空間に水樹さんがいらっしゃる!”と思って(笑)。すごく凜とした雰囲気をまとわれていて、とても感動しました。気がついたら涙がツーッと流れていて、周りの人のほうがビックリしていたと思います。

 

◆その後、無事に声優としてデビューしたわけですが、アーティストデビューしたい気持ちはあったんですか?

そういったことも将来的にチャンスが頂けたらうれしいなとは思っていました。ただ、これまでは、夢だった声優というお仕事をさせていただく中で、オーディションで役を勝ち取って作品に出演することに全力で向き合う、挑戦と反省の繰り返しの毎日でしたね。それでも、お仕事の中でキャラクターソングを歌わせていただく機会があって、そのたびにキャラクターとして歌うことがすごく楽しかったんです。そこで“やっぱり自分は歌うことが好きなんだ”とあらためて感じたりもしていましたし、周りの方たちが「歌ってる姿が似合うね」や「あの曲良かったよ」と伝えてくださるのがすごくうれしかったです。“いつか歌を通して自分を表現できたら、また新しい世界が開けるのかな”という考えも、お仕事していく中で少しずつ大きくなってきて。そんな中でアーティストデビューのお話を頂いたので、とにかくうれしかったのを覚えています。戸惑いは一切なく、すぐに「やらせてください!!」とお返事しました。

 

◆デビュー曲の「ハピネス」を最初に聴いた時の印象は?

「ハピネス」を聴いた時は、すごく新鮮な感覚でしたね。自分自身の名前で、自分の声で歌うからなのか、岡咲美保という人間にすごく馴染むというか、ものすごくしっくりきたんです。キャラクターとして楽曲に向き合う時は、曲を聞きながら世界観を把握して、分析して、そこに歩み寄る感覚だったんですが、「ハピネス」は私の温度や雰囲気に、曲のほうから歩み寄ってくれている感じがして。初めて聞くメロディーなのに懐かしい感覚があって、スッと自分になじんでくれました。

 

 

◆サウンドは明るくて、すごく元気な印象です。

背中を押してくれる応援ソングで、自分自身も元気をもらっています。ただ、歌詞を読み解いていくと“頑張れ、頑張れ! 行け行け!!”というよりは、“自分がなりたい自分になれたら幸せだよね”という、受け皿が大きい応援ソングなんですよね。どんな状況でも、どんな思いを抱えていても、聞いている人に寄り添ってくれる曲だなと思います。

 

◆打ち合わせでは、どんな話をしたんですか?

私は、昔からいろいろなところで「DECO*27さんの曲が好きです」ということを発信していたのですが、実際にDECO*27さんに作詞・作曲をしていただけることになって。それを知らされた時は本当にビックリしました! 頂いた曲は、DECO*27さんらしいメロディーのキャッチーさがありつつ、岡咲美保という人間に楽曲が歩み寄ってくれているのがメロディーや歌詞から伝わってきて、すごくうれしかったです。DECO*27さんご自身も、レコーディングの時に「この曲の主人公は岡咲さんです」と言ってくださって。より一層気合が入りましたし、この曲でデビューできることが幸せでしたね。

 

◆まさに“ハピネス”ですね!

はい!(笑) 実際、この曲を頂いてから“幸せ”について考える機会が多くなりました。人生の中でデビュー曲を出させてもらえるのは一度きりですし、すごく貴重で幸せなこと。岡咲美保の人生を客観的に見た時に、今経験させていただいている一つ一つのことがすごく愛おしくて、幸せだなと感じるようになりました。

 

◆ちなみに、普段よく見るアニメや好きなテレビ番組はありますか?

私は、子供のころから日常系の国民的アニメが大好きなんです!『ドラえもん』や『クレヨンしんちゃん』、『ちびまる子ちゃん』、『あたしンち』など、日常の中でクスッと笑えるような作品に元気をもらっています。また、『世界の果てまでイッテQ!』も家族でよく見ていました。今はお仕事でなかなか見られないのですが、視野がすごく広がりますし、生命力にあふれる番組ですので、見ていてすごく面白いです。

 

◆好きなタレントは?

たくさんいるのですが、最近あらためてすごい方だなと思ったのは、元AKB48で女優の前田敦子さん。テレビなどで見る前田さんは思わず引き込まれるような魅力があって、“それってどこからくるんだろう?”と考えてしまいます。もちろんかわいらしいビジュアルもありますが、しゃべり方やオーラなどが、すごく前田敦子さんならではの世界があって。自分がアーティストデビューするタイミングということもあり、自分だけの色を持っている方に惹かれる気持ちが大きくて、前田敦子さんがテレビに出ていると思わず見入ってしまいます。

 

◆自分もそういうアーティストになりたい?

はい! 私もこれからいろんな曲に出会って、いろいろな私を見てもらいたいです! 皆さんに楽しんでいただけるように、自分の引き出しをどんどん増やしていけたらと思っています!

 

PROFILE

 

岡咲美保
●おかさき・みほ…11月22日生まれ。岡山県出身。主な出演アニメは、『転生したらスライムだった件』リムル=テンペスト役、『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』メアリ・ハント役、『ゾゾゾ ゾンビーくん』イサム役など。

 

リリース情報

デビューシングル「ハピネス」
2021年9月15日(水)発売

CD+Blu-ray盤 1,980円(税込)

 

 

通常盤 1,430円(税込)

岡咲美保 Official Web Site:https://okasakimiho.com
岡咲美保公式アカウント:@okasakimiho_PR
岡咲美保 OFFICIAL CHANNEL:https://www.youtube.com/c/okasakimiho

 

photo/松下茜 text/水上じろう

大西亜玖璃の秘めた素質が開花!?「殻はまだまだあるので、もっともっと破っていきたい!」2ndシングルで見せた意外な一面

今年3月3日にソロアーティストデビューした声優の大西亜玖璃さんが、8月4日に両A面仕様の2ndシングル「Elder flower/初恋カラーズ」をリリース。「Elder flower」は放送中のTVアニメ『精霊幻想記』のエンディングテーマ曲。今、人気急上昇中の大西さんに、2ndシングルに込めた思いと、アーティストとしての目標を聞いた。

 

◆あらためて、3月3日にシングル「本日は晴天なり」でソロアーティストデビューした時の気持ちはいかがでしたか?

シングル発売の当日にファンの方たちの前でトーク&ミニライブをしたんですが、私のデビューを楽しみに待っていてくださった皆さんの笑顔が印象的で、すごくうれしかったですし、心からデビュー出来て良かったなと思いました。

 

◆ソロデビューして何か変わったことはありますか?

こうやって取材していただく機会が増えたことですかね(笑)。内容も、これまでは出演しているアニメに関する質問が多かったんですが、自分について聞かれることが増えて。今まであまり自分について考えることはなかったので、最初は戸惑いもありましたね。

 

◆1人で取材を受けるのは、あまり得意ではない…?

ユニットで取材を受けるのとは違って、自分1人に注目が集まるので、最初はすごく緊張しました。ファンの方が聴いてくださる私のラジオとかでは、自分のペースで話せるから大丈夫なんですが、こういう取材になるとドギマギしちゃいます(笑)。

 

◆ソロデビューからの5か月間、あまり遊びに行ったりは出来ない状況でしたが、どのような日々を過ごしていましたか?

もともとインドア派なので、家にいることには慣れていて。以前は周りの人から「たまには外に出ないとダメだよ」と言われていたのが、今は家にいると褒められるので、ちょっとありがたいかも(笑)。ただ散歩は好きなので、人混みを避けて、よく公園に行ってました。

 

◆体を動かすことは大事ですしね。

私、運動があまり得意ではなくて、ライブの前ぐらいしか体を動かすことがないんです。子供のころから、スポーツというスポーツには触れてこなかったんですよね。読書とか、1人で打ち込めるものをしていることが多かったので。

 

◆1人で打ち込めるもの?
本を読んだり、編み物をしたり、お菓子を作ったり、ミサンガを作ったり…。高校生ぐらいまではそういうことをしている時間が多かった気がします。

 

◆スラッとしたスタイルから、運動神経が良さそうに見えたので、例えばバスケットボール部に入っていたりなど、活発なタイプなのかと思いました。

ホントですか!? バスケは授業でやるたびに突き指して泣いてました(笑)。私、のんびりしているので、周りのスピードについていけないんです。遊びでやるバドミントンは好きなんですけどね。「そ〜れ」「ほ〜い」みたいな(笑)。

 

◆そんな5か月を経て、8月4日にファン待望の2ndシングルがリリースされます。

アニメ『精霊幻想記』のエンディングテーマ曲ということもあって、早めに制作に入ってはいたんですが、両A面になるというのはわりと最近になって決まったんです。まさか自分が両A面シングルを出せるとは思っていなかったので、うれしかったですし、2曲分のミュージックビデオを同時期に作るのも、新鮮で楽しかったです。

 

◆では、まず「Elder flower」の方からお話を聞かせてください。

「Elder flower」は“挑戦”の曲です。自分がこんなカッコいい曲を人前で披露する日が来るなんて、ちょっと驚きです。

 

◆最初に曲を聴いた時の印象は?

アニメの原作である小説を読む前だったので、「こんなカッコいいアニメになるのかな!?」と想像を膨らませながら聴きました。原作を読むと、歌詞もすごく作品に寄り添っているんですよね。

 

◆歌詞はどのように解釈しているんですか?

『精霊幻想記』には数々のかわいいヒロインが登場するんですが、そのヒロインたちの目線で主人公への思いが描かれている感じがしますね。私、かわいい女の子たちが出てくるアニメが大好きなので、毎週楽しみに見ています(笑)。

 

◆アニメの終わりに「Elder flower」が流れているのを見た時はいかがでしたか?

すごく感動しました! アニメの絵に合わせて曲が流れているのを見て、「私がエンディングを歌っているんだな〜」という実感が湧いてきました。毎回アニメの終わりごろから曲が流れ始めるんですが、そのシーンによって曲の雰囲気や意味が変わるような感じがして、新鮮です。

 

◆曲に対する周りの反応は?

友達とかはカッコいい曲が好きなのか、「すごく好き!」という感想が多い気がします(笑)。こういうクールでカッコいい面は今まであまり見せたことがなかったので、みんな普段の私とのギャップに驚いちゃうんじゃないかという不安もあったんですが、たくさんの人に「いいね」と言ってもらえて良かったです。

 

◆レコーディングではどんなことを意識して歌ったんですか?

「恥ずかしい気持ちを捨てて、カッコよく決めよう!」というのが第一でしたね。友達とカラオケに行っても、カッコいい曲を歌っている自分が恥ずかしくなってしまうんです(笑)。その場のノリにうまく乗れない自分がいて、「無難に、みんなが知ってて盛り上がれる曲にしようかな」と思ったり。でも、恥ずかしがらずに思い切ってやった方がすてきに聞こえるんですよね。今回、それが実感できる機会を頂けて、自分的には挑戦でしたけど、また新たな自分をさらけ出すことが出来たんじゃないかと思います。

 

◆1つ殻を破った?

そうですね。でも、殻はまだまだあるので、もっともっと破っていきたいです!

 

◆「Elder flower」というタイトルについても教えてください。

私、カスミソウが大好きなんですが、エルダーフラワーも同じように白くて小さい花で。曲を作ってくださったhisakuniさんは、小さいけれど一生懸命咲いている印象が私のアーティスト像と重なったそうです。エルダーフラワーの花言葉は“苦しみを癒やす”とか“思いやり”という意味があるので、アニメのヒロインたちが主人公を癒やす存在であることとリンクしているなと思います。

 

◆カスミソウが好きというのは、自分もそういう存在になりたいという思いがあるんですか?

そうですね(笑)。カスミソウって、小さい花だけれど花束に入っていないと物足りないし、あるとやっぱり華やかになる。私もソロデビューさせていただいた時に、曲を聴いてくださる方の生活の一部として「これがあると幸せだな」「心が休まるな」とか、そういう存在になれたらいいなと思ったんです。

 

◆何かカスミソウが好きになるきっかけがあったんですか?

カスミソウはもともと好きだったんですが、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』という作品への出演が決まった時に、家族からカスミソウの花束をもらって。だいぶ前なので今はドライフラワーになっていますが、その一部をぬいぐるみに握らせています(笑)。

 

◆この曲のMVではダンスをされていますが、ダンスはいかがでしたか?

ああいうカッコいい感じのダンスを踊ったことがなかったので、やっぱりドギマギしちゃいました。振り付けもなかなか覚えられなくて、最初は不安でいっぱいだったんですけど、こつこつ練習して何とか形にはなったかなと思います。

 

◆ダンスはあまり得意ではない?

今はそんなに苦手意識はないんですが、アイドルをやっていた時代は本当に嫌いで、よくダンスの練習中にトイレに逃げ込んでました(笑)。でも今になってみると、頑張って乗り越えてきて良かったなと思います。今はダンスも嫌いではないですし、苦手かと言われるとそうでもない気がします。歌詞も踊りながらだとすんなり入ってきますし、“歌にダンスはつきもの”と思えるぐらい体になじんできました。

 

◆それでは、もう1曲の「初恋カラーズ」についても教えてください。

こちらはデビュー曲の「本日は晴天なり」の雰囲気に近い、かわいくてキラキラした曲です。「本日は晴天なり」は、最初に聴いた時に「この曲でデビューしたい!」と思った曲で、こういう曲をまた歌えたらいいなと思っていたので、この曲を選びました。

 

◆元気でかわいい曲の方が素直に自分を出せる感じですか?

実は「本日は晴天なり」の時も、「元気な自分って何だろう?」と考えるところから始まったんです。そこでもドギマギはしていたんですが、そこで自分をさらけ出すことが出来て、それを「いいじゃん!」と言ってくれる方がたくさんいたので、徐々に自信を持って歌えるようになりました。

 

◆シングルを出すたびに自分の新たな扉を開いているわけですね。

そうですね。でも、開けない曲が来たらどうしよう…?(笑) もしそうなっても、くじけずに頑張りたいです!

 

◆「初恋カラーズ」というタイトルですが、大西さんは特に好きな色はあるんですか?

最近好きなのは緑なんですが、よく買う洋服は白とかピンクとか水色が多いです。…逆に嫌いな色が思いつかないかも!? 洋服も最近まで黄色が多かったですし、黒を着てみようかなと思ったりもするので、どんな色にでも挑戦するタイプかもしれないです。

 

◆自分の部屋の中はどんな色が多いんですか?

部屋はピンクが多いかもしれないです。布団やカーテンはピンクだし、棚もピンクだし…。やばい、“ピンクマン”になっちゃう(笑)。

 

◆今回の「Elder flower」と「初恋カラーズ」。大西さんとしては、どちらの曲が実際の自分に近いと思いますか?

私の中にはどちらの要素もある気がします。カッコつけている時の私と、テンションが高い時の私。…少なくとも今、緊張しながらしゃべっているのは本当の私ではないと思います(笑)。

 

◆話は変わりますが、よく見るテレビ番組はありますか?

『ホンマでっか!?TV』とか『ねほりんぱほりん』が好きです!『ホンマでっか!?TV』は明石家さんまさんやブラックマヨネーズさんが面白いのと、身近なテーマを専門家の方たちが解説してくれるのがためになるし、面白いですよね。『ねほりんぱほりん』も、遠いようで意外と身近にある世界のことをいろいろ知ることが出来て面白いなと思います。

 

◆好奇心が旺盛なんですね。

意外とそうかもしれないですね。最近は本も、小説ではなく、いろんなことを学べる本を読んでいます。私、ちゃんと勉強をしてこなかったので時事問題にも疎いですし、これから少しずつ勉強していこうという気持ちになっているんだと思います。…と言いつつ、今、かばんの中には「ノルウェイの森」が入ってるんですけど(笑)。

 

◆アニメもよく見ますか?

はい。私はこれまで、異世界もののアニメにあまり触れてこなかったんです。でも今回、『精霊幻想記』のエンディングテーマを担当させていただくことになって、いろいろと異世界ものの作品を見ていて。今は『この素晴らしい世界に祝福を!』を1期から見ています。

 

◆子供のころ、大好きですごくハマッたアニメはありますか?

4〜5歳のころに好きだったのは『明日のナージャ』。『おジャ魔女どれみ』と『ふたりはプリキュア』の間の1年間だけやっていた作品なんですが、毎週夢中になって見ていた記憶があります。

 

◆では、自分がテレビに出るならどんな番組に出てみたいですか?

テレビじゃないんですけど、私、オードリーさんがやっているラジオが大好きで。その番組に出て、お二人に会ってみたいです(笑)。

 

◆お笑い芸人が好き?

芸人を目指す女の子たちが出てくる『まえせつ!』というアニメ作品をやったからだと思います。それまでは『M-1グランプリ』や『キングオブコント』を見るような人生をたどっていなかったのに、その作品を機に、お笑い系の番組をすごく見るようになって。そういう意味では、お笑い芸人さんが出ているようなバラエティ番組にも出てみたいですけど、私の場合、しゃべるより笑いが止まらなくなっちゃう気がします(笑)。

 

◆それでは最後に、声優として、そしてアーティストとしての今後の目標を聞かせてください。

やっぱりソロライブはやってみたいです。会場は、広いところで客席がペンライトで埋まったらきれいだなとも思うんですけど、ライブハウスのような近い距離で皆さんと時間と空間を共有して楽しむのも面白そうだなと思ったりしていて。いろいろなところでライブが出来たらいいですね。声優としても、もっともっと頑張りたいですし、自分がメインで出る作品で主題歌を歌う機会を頂けたら、そんなに幸せなことはないなと思います。

 

◆ソロライブが実現したら、どんなライブになりそうですか?

「ヘイ、みんな行くよー!!」みたいな感じには、絶対にならないと思います(笑)。「はい、じゃあ、次の曲に行きましょうか〜♪」みたいな、のんびりした雰囲気のライブになるんじゃないかな〜(笑)。

 

PROFILE

大西亜玖璃
●おおにし・あぐり…5月2日生まれ。愛知県出身。A型。2011年、NHK『中学生日記』で芸能界デビュー。2018年に声優としての活動を始める。主な出演アニメは、『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』上原歩夢役、『まえせつ!』北風ふぶき役など。2021年3月3日にシングル「本日は晴天なり」でソロアーティストデビューを果たした。

 

リリース情報

2ndシングル「Elder flower/初恋カラーズ」
2021年8月4日(水)発売

初回限定盤A 2,090円(税込)

 

初回限定盤B 2,090円(税込)

 

通常盤 1,430円(税込)

 

 

大西亜玖璃 Official Music Information Site:https://columbia.jp/onishiaguri/

 

●text/水上じろう

声優・豊崎愛生が語るコンサートへの想い──「来てくれるお客さんと私にとっての“帰る場所”」

声優・豊崎愛生のコンサート『豊崎愛生 コンサート2021~Camel Back hall~』の初日公演が7月17日(土)に神奈川県民ホールで開催された。公演では、最新アルバム『caravan!』の収録曲を中心に、定番曲なども披露。収容定員の50%という制限はあったが、久々の有観客によって会場が彼女のイメージカラーである緑色に染まる中、終始アットホームな雰囲気で初日公演は幕を閉じた。そこで、初日公演終了直後の彼女に直撃インタビュー! 今回のコンサートに込める想いから、初日の感想、そして来週開催される公演への意気込みまで、“生”の声をお届け!

 

◆今年2月に配信ワンマンライブを開催しましたが、有観客でのソロコンサートとしては2018年11月以来となります。まず、あらためて今回のコンサート開催が決定した時の感想から聞かせてください。

メチャメチャうれしかったです! “やっとみんなに会える!”と思いました。正直、こういう状況の中でアルバムをリリースさせてもらえるだけでも奇跡みたいなことなのに、それを引っ提げたコンサートまでやらせてもらえるなんて、本当にありがたいというか。と同時に、スタッフの皆さんには感謝の気持ちでいっぱいです。

 

◆やはり有観客でのコンサートは違いますか。

私がステージで歌っているっていうスタンス的には、お客さんがいる・いないや配信に関わらず、今までと変わらず1人1人に届けたい想いでやっていますけど、でもやっぱり皆さんと同じ空間を共有して、同じ音楽を聴いて、同じ気持ちになってというのがコンサートなので。本当に久しぶりにお客さんを入れて行うということもあったので、とにかくうれしかったですね。しかも今回、私の1stコンサートツアーでも立たせてもらった中野サンプラザホールで開催するということで、このタイミングであの会場に立って自分ができることと言うか、みんなに伝えたいことや見せたいことってなんだろうって考えながら、構成を考えていきました。

 

◆今回、セットリストを決める際のポイントなどは?

ニューアルバム『caravan!』は、私がこれまでリリースした中で一番振り幅が大きいアルバムだなと思っていて。今回はその『caravan!』を引っ提げてのコンサートだったので、アルバムの振り幅と同じように、新旧いろんな曲を織り交ぜたセットリストにしたいなって。だから、はじめましての方も、昔から私の曲を知ってくださっている方にも、どこで自分の好きな曲や思い出の曲が飛び出すかワクワクしてもらえるんじゃないかなと思ってます。そして、ありがたいことに4公演やらせてもらえるので、公演ごとに日替わり曲も用意しています。そこも楽しみにしてもらえたらうれしいですね。

 

◆テーマみたいなものはあるんですか?

アルバムもコンサートも“幸せを集める”をテーマに作ったので、とにかく前向きな気持ちのセットリストになっています! 自分の中では“テンションぶち上げて行こう!”みたいな感じの楽しいセットリストにしたつもりなので、定番曲は歌いつつも、「ここでこの曲を歌うんだ」って驚いてもらえるような、そういった意味でも“新しいコンサート”になってるんじゃないかなと思います。

 

◆久しぶりのお客さんの前でのコンサートということで、初日公演の前日、緊張などは…?

緊張しました。やっぱり久しぶりのコンサートという上に、お客さんの前で初めて披露する曲がたくさんありますから(笑)。でも緊張というか、なんだかソワソワする感じかもしれません。ただ不思議なもので、「私のコンサートに来てくれるお客さんなら大丈夫だな」っていう、なんかすごい安心感みたいなものもあります(笑)。

 

◆初日公演当日、会場入りしてリハーサルなどをこなしていく中で、なにか思うことはありましたか?

いろんなことが“懐かしいなぁ〜”と思いました。あと、とにかくコンサートって楽しいものだなというのを再確認できたっていうか。前日からワクワクしてるし、当日のリハーサルも楽しいし。まぁ生だから本番はいろいろあるんですけどね(笑)。

 

◆いよいよ開演。お客さんがいる会場を見た時はいかがでしたか。

“いる!”って(笑)。でも、“いる”ことが当たり前ではないので、まずそこに感動しました。すごく久々の光景だったし、ステージに出た瞬間、お客さんは声を出せないけど、“うわぁ!”ってなるのがこっちに伝わってきて(笑)。久しぶりだからこそできる少しの距離感みたいなものを、コンサート中にゆっくり縮めていけたらいいなと思いましたね。

 

◆今回のコンサートでこだわった点があったら教えてください。

新しい届け方というか、今回はお客さんが声を出せない状況の中でのコンサートなので、クラップ曲にしてみたりとか。例えばコンサートの届け方だったり、それこそ仕事のスタイルなんかも変わりましたけど、でもそれを仕方ないからそうなったとは絶対したくなくて。そういう捉え方は性に合わないというか(笑)、私はそういうふうに思ったことはなかったので。もちろんお客さんの目の前で届けられることの楽しさはあるけど、でも例えば配信だったら、どこに住んでいても観られる良さがあって。だから、そこは歌い方と言うかパフォーマンスもそうだし、みんながこれはこれで新しいコンサートの届け方ですごく楽しかったと思ってもらえるにはどうしたらいいか、バンドメンバーと考えましたね。できなくなったことを数えてもキリがないから、「じゃあ、逆にこういうことができるね」っていう感じで。

 

◆無事初日公演を終えましたが、それを踏まえて、豊崎さんにとって“コンサート”とは、どんな存在ですか?

私にとって、というか、私と私のコンサートに来てくれるお客さんにとっての居場所、“帰る場所”かな。今回久しぶりのコンサートだったこともあってか、なんかすごく“ホーム感”があって。みんなと私で集まる“実家”みたいな場所が、私のコンサート会場だったり、私が歌っている音楽の世界とかになってくれたらいいなって。だから、いつでも帰れる場所を用意しておくのが、これからの私の役目だなと思いました。今日をきっかけに、「また必ず会いましょう!」ってみんなに伝えたので、その日を作るために、これからも頑張ります!

 

◆そして今月24日(土)と25日(日)には、東京・中野サンプラザホールでの公演が控えています。あらためてコンサートへの意気込みと、楽しみにしている方へメッセージをお願いします。

コンサートタイトルの『Camel Back hall』には、ラクダの背中という意味があって、ラクダの背中には砂漠で生き抜くための栄養分が詰まっているらしいので、みんなにとっての栄養分になるようなコンサートにできたらいいなと思って作っています。皆さんが安心して楽しんでもらえるよう、できる限りの環境作りや対策を行っていきますので、もしよろしければ、一緒に幸せを数えながら楽しい時間を過ごしましょう。お会いできるのを楽しみにしています!

 

PROFILE

豊崎愛生
●とよさき・あき…10月28日生まれ。徳島県出身。AB型。声優としての主な出演アニメは『けいおん!』平沢唯役、『シドニアの騎士』科戸瀬イザナ役、『ゆるキャン△』犬山あおい役など。アーティストとしては、2009年10月にシングル「love your life」でソロデビュー。以降、15枚のシングルとベストとカバーを含む6枚のアルバムを発売。今年6月30日に最新アルバム『caravan!』をリリース。

 

公演情報

『LAWSON presents 豊崎愛生 コンサート2021~Camel Back hall~』
<2021年7月24日(土)>
東京・中野サンプラザホール
17・00開場/18・00開演【SOLD OUT】
<2021年7月25日(日)>
東京・中野サンプラザホール
1回目:12・00開場/13・00開演<追加公演>
2回目:16・30開場/17・30開演【SOLD OUT】

チケット料金
<一般発売>
全席指定:8,300円(税込)
・ローソンチケット:https://l-tike.com/toyosakiaki/2021_camelbackhall/
・イープラス:https://eplus.jp/toyosakiaki/
・チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/toyosakiaki-k/

<当日券>※公演当日0:00~開演時間まで
全席指定:8,800円(税込)
https://l-tike.com/toyosakiaki/2021_camelbackhall/

豊崎愛生オフィシャルウェブサイト:https://www.toyosakiaki.com/

 

内田真礼がホークス応援放送の副音声ゲストに!「今季は若鷹投手陣の活躍が楽しみ」

『BS12プロ野球中継2021』の4月23日(金)放送予定「千葉ロッテマリーンズvs. 福岡ソフトバンクホークス」戦の副音声ゲストに、声優・内田真礼の出演が決定。それに先駆けて、内田からのコメントも公開された。

 

本番組では昨シーズン好評だった副音声企画を、今シーズンも毎試合実施。中継する全試合で、ビジター応援放送を行う。副音声ゲストには、球団OBや各チームのファンと公言する各界の著名人が出演する予定だ。

 

4月23日(金)放送予定「千葉ロッテマリーンズvs. 福岡ソフトバンクホークス」戦では、熱狂的ホークスファンとして知られる人気声優・内田真礼が、副音声ゲストとして出演決定。今季初のビジター応援放送出演に向けて、ホークス愛たっぷりのコメントが到着した。

 

今シーズンの注目選手について、内田は「津森投手や泉投手など若鷹の活躍が楽しみですね。リリーフピッチャーの安定感があがると、勝利にも結びついていくかなと思うので頼りにしてます!」とエールを送る。

 

また、「チームの雰囲気がめちゃくちゃいいです!! 若鷹もおじ鷹も、コーチも、監督もみんな仲良くて、誰かが失敗してもカバーしあう土壌があるところが、ホークスの強さかなと思います!」と力説。

 

最後は「今年も楽しみなホークス! 2021年もブレずに大好きなホークスを、一緒に応援しましょう!!!」とのメッセージで締めくくった。

 

番組情報

『BS12プロ野球中継2021「千葉ロッテマリーンズ – 福岡ソフトバンクホークス」』
BS12
2021年4月23日(金)後5・59 放送開始予定

BS12公式サイト:https://www.twellv.co.jp/

花澤香菜「恋愛サーキュレーション」の神前暁と再タッグ!待望の新曲を3・31配信開始

花澤香菜が、新曲「magical mode」を3月31日(水)に配信リリースすることを発表。合わせて、過去に発表したシングルとアルバムもストリーミング配信を開始する。

人気声優として多忙を極める中、アーティスト・ヴォーカリストとして音楽活動でも才能を発揮している花澤香菜。今回配信リリースされる新曲は中国版ZOZOTOWN「ZOZO」のコラボレーションソングだ。

 

作曲・プロデュースには、日本はもとより中国を含めた海外でも大人気曲となっている「恋愛サーキュレーション」を手掛けた神前 暁(MONACA)との再タッグが実現した。

 

彼女のキュートなヴォーカルと、オシャレでキャッチーなKawaii Future Bass仕立てのメロディとサウンド。そして毎日をポジティブに過ごそうというメッセージの歌詞が極上にマッチした、とびきりポップな楽曲に仕上がっている。

 

新曲は本日3月4日(木)23時からのレギュラー番組、文化放送超!A&G+『花澤香菜のひとりでできるかな?』でオンエア解禁される。さらに、同日にこれまでのシングルとアルバムがストリーミングサービスで配信も開始。

 

すでに中国で公開されているコラボレーションソング「magical mode(Chinese Version)」をフィーチャーしたコラボレーションムービーは、各サイト合計で300万再生を超えるなど大きな注目を集めている。日本のみならず、中国を筆頭に海外でもますます人気が盛り上がりそうだ。

リリース情報

Digital Single『magical mode』
2021年3月31日(水)配信リリース

WEB

公式サイト:http://www.hanazawakana-music.net/

明日花キララ&CEOセオの新曲「モザイク」MV11・13配信決定!YouTubeライブでオンライン発表会も実施

明日花キララ&CEOセオが10月26日にリリースした新曲「モザイク」のミュージック・ビデオが11月13日(金)に配信されることが決定した。

「モザイク」は、“モザイク”のかかった社会に対して明日花キララ&CEOセオが真っすぐな気持ちをぶつけた楽曲。誰が何をしたっていい。挑戦をバカにしたり否定する世の中じゃ終わり。挑戦の先には必ず明るい未来がある事を信じてる。そんな現代社会に生きるすべての人へ訴えかけるPARTY SONGとなっている。

 

MVが配信される11月13日には、明日花のYouTubeチャンネル「キラランド」でオンライン発表会を実施。MVのリアクションやダンスレッスン、「モザイク」のブランドサイトの詳細発表などをライブ配信する。

 

 

リリース情報

明日香キララ&CEOセオ
「モザイク」

iTunes:https://music.apple.com/jp/album/mosaic-single/1535416235
Spotify:https://open.spotify.com/track/1wW4S9WDnEDCkVTckTnnd3

<オンライン発表会>
配信日:2020年11月13日(金)後9・00~※終了時間は未定。
配信場所:明日花キララYouTubeチャンネル「キラランド」
https://www.youtube.com/channel/UCBI_tQeLqKZPTCrKbsGhJoQ

水樹奈々 ダブルAサイドシングルより「No Rain, No Rainbow」試聴動画を公開

声優アーティストの水樹奈々が、10月7日(水)発売の40thシングルより「No Rain, No Rainbow」の試聴動画をYouTubeにて公開した。

同曲は、現在放送中のテレビ東京系アニメ『デュエル・マスターズ キング』10月からの新オープニングテーマに決定しており、水樹らしさの溢れるポジティブソングとなっている。

 

「No Rain, No Rainbow」は、“雨が降らなければ虹は出ない”という意味を持つハワイのことわざから付けられたもの。嫌なことや辛いことがあっても、そのあとには必ず良いことがあるという意味が込められている。晴れ女・水樹らしさもありつつ、自身の名前にちなんで、7色の虹(Rainbow)という言葉も入った、節目に相応しいタイトルだ。

 

楽曲には豪華28人編成のブリティッシュブラスバンドを取り入れており、学生にとっては身近な、大人にとっては青春時代を思い出すような誰もが聴き馴染みのある音で奏でられる、明るく笑顔になれる応援ソングに仕上がっている。

 

<動画>

「No Rain, No Rainbow」試聴動画

<リリース情報>

40th Single『FIRE SCREAM / No Rain, No Rainbow』
2020年10月7日(水)発売

定価:900円+税
発売元:キングレコード

<WEB>

公式サイト:https://www.mizukinana.jp

アイドル声優たちがバスケで勝負! 世界初『声優Jrバスケ3×3 SJ3.LEAGUE』メンバー紹介【後編】

日本バスケットボール協会公認、“世界初”の若手声優中心3×3バスケットボールリーグ、「声優Jrバスケ3×3 SJ3.LEAGUE」(エスジェイスリー・リーグ)のチーム紹介、後編をお送りする。

 

前編はこちら

 

【チーム5】PuaPureParty!(プアピュアパーティー!)

【メンバー】江口菜子、佐野愛、稗田寧々、伏見はる香、蘭乃和佳子

「PuaPureParty!」は、声優プロダクションの81プロデュースに所属する若手声優たちで構成されたチーム。愛らしく穏やかな雰囲気のメンバーが集まっているが、彼女たちが今後コートでどのようなプレーを見せてくれるのか、そのギャップにも注目したいところ。

 

○江口菜子

 

○佐野愛

 

○伏見はる香

 

○蘭乃和佳子

 

【チーム6】Tweedia(ツウィーディア)

【メンバー】太田侑希、小野紗也加、木間萌、花ノ木美織、篠花咲、竹内ゆうか、百野紗雪

こちらも若い声優たちで構成された「Tweedia」。81プロデュースでレッスン中のメンバーで結成された。名前の由来となった花(ブルースター)には、「信じ合う心」や「幸福の愛」という花言葉があるそうだ。ぜひ現地で観戦してメンバー同士のチームワークや絆の目撃者になろう! なお下記の投稿は公式サイトにアカウントの記載があった選手のみ。

 

○太田侑希

 

○小野紗也加

 

○木間萌

 

○花ノ木美織

 

○竹内ゆうか

 

 

【チーム7】WONDER ROCKET(ワンダーロケット)

【メンバー】烏丸じゅりあ、家守ニト、茉莉はな、姫宮なの、野原むぎ、ちさと、みさと

「SUMMER ROCKET」と「MELLOW GREEN WONDER」という2つのアイドルグループが合体したチーム。ツイートには3×3の話題が出てきていないが、これまでに培ったステージパフォーマンスで身に着けた度胸は群を抜く(はず)。ゲームでの勝負強さに現れるかもしれない。

 

○烏丸じゅりあ

 

○家守ニト

 

○茉莉はな

 

○姫宮なの

 

○野原むぎ

 

○ちさと&みさと

※所属するグループのアカウント

 

 

【チーム8】ちぇるびあっち

【メンバー】福緒唯、射場美波、柏木綾乃、小針彩希、佐々木奈緒、新津実稀奈

「ちぇるびあっち」というチーム名の由来は、イタリア語で小鹿を意味する単語から。こちらも81プロデュースに所属する声優とレッスン中のメンバーの混合チーム。本人たちいわく、選手としても声優としてもまだまだ成長過程とのこと。これからどのように成長していくのか期待しよう。

 

○福緒唯

 

○射場美波

 

○柏木綾乃

 

○小針彩希

 

○新津実稀奈

 

普段は声優やアイドルの世界で活動しているメンバーたちが、選手としてバスケで頑張る「SJ3.LEAGUE」。普段ファンにと接する場所とはまったく違うシチュエーションで、彼女たちの新しい一面を知るチャンスだ。既に推しメンがいる方も、これから見つけたい方も、声優×スポーツという新しい世界の最初のサポーターになってみてはどうだろう。

 

「SJ3.LEAGUE2018 秋」の開幕戦の開催概要は以下のとおり。無料で観戦できるので、この週末はぜひとも彼女たちを応援に行こう!

●SJ3.LEAGUE2018 秋
日程:2018年9月30日(日)

会場:豊島区立南長崎スポーツセンター内 体育館(東京都豊島区南長崎4-13-5)

時間:15:00~17:50予定

受付・開場時間(※ファンクラブ会員の優先入場後、一般観覧者の入場となります)
・13:30  SJ3ファンクラブ ブロンズブースター最優先受付
・13:45  SJ3ファンクラブ ビジターメンバー優先受付
・14:00~ 一般観覧者入場

 

公式HP https://cho-animedia.jp/sj3/

アイドル声優たちがバスケで勝負! 世界初『声優Jrバスケ3×3 SJ3.LEAGUE』メンバー紹介【前編】

日本バスケットボール協会公認、“世界初”の若手声優中心3×3バスケットボールリーグ、「声優Jrバスケ3×3 SJ3.LEAGUE」(エスジェイスリー・リーグ)が設立された。

3×3バスケットボールとは、国際バスケットボール連盟が推進している3人制バスケのこと。ストリートなどで行われていたいわゆる「3on3」に、世界統一ルールが作られて正式競技として発足したもので、すでに2020年東京オリンピックでは、正式種目として実施されることが決定している。

 

「SJ3.LEAGUE」は8チームで構成され、スポーツ×声優という新しい世界観でバスケットボール業界の盛り上げや普及を目指していくという。開幕戦となる「SJ3.LEAGUE2018 秋」は9月30日(日)15時から、東京・南長崎スポーツセンターで行われる。入場は無料だ。

 

当記事では、この画期的なリーグの開幕戦を前に、各チームの特徴を紹介しつつ現在Twitterを開設している選手たちのアカウントを、チーム別に『前編』と『後編』に分けて紹介していこう。声優ファンの皆さんはもちろんのこと、アイドルが好き、バスケも好きという方は、ぜひこの機会に気になるチームや応援したい選手を見つけてみてはいかがだろうか。

 

【チーム1】Bei Dou

【メンバー】メーメー、ユウブエツザン、エンモモ、ホワンホワン

今回、唯一外国から参戦するチーム。メンバーは中国の女子声優たちで構成されている。明るく元気な中国女子声優たちのプレーに注目しよう! 残念ながら彼女たちのTwitterアカウントはないので、チーム紹介動画をご紹介。

 

 

【チーム2】CLU+CH(クラッチ)

【メンバー】石原千尋、太田法子、北原侑奈、宍戸智恵、町田美優

新人声優アイドルユニットCLU+CHが「SJ3.LEAGUE」に参戦! バスケ好きメンバーが多いので、活躍ぶりに期待が高まる。普段はキュートで可憐なCLU+CHのメンバーたちが本気で動き回る様子は、声優ファン、アイドルファンなら気になるところ。アイドル声優たちが頑張る姿、人間としての成長の軌跡を、本業とは違った形で追いかけられるかも!

 

○石原千尋

 

○宍戸智恵

 

○町田美優

 

【チーム3】KOGAKUIN TWISTER(コウガクイン ツイスター)

【メンバー】斉慧美、西條深優、髙橋瑞希、梅村真理奈、勝見茜、亀鷹ひかる、熊谷百花

日本工学院専門学校に在学中の、声優を目指す現役女子学生たちで構成されたフレッシュなチーム(下記アカウントは公式HPに記載があった選手のみ)。

 

○斉慧美

 

○髙橋瑞希

 

○梅村真理奈

 

○亀鷹ひかる

 

○熊谷百花

 

 

【チーム4】KOGAKUIN WHIRL WINDS(コウガクイン ウォール ウィンズ)

【選手名】富手咲良、大賀虹湖、島田遥、菊池美玲、沖胡玲奈、福田春菜、澤田姫、大川華恵

こちらも日本工学院専門学校から参戦する、現役女子学生たちで構成されたチームだ。

 

○富手咲良

 

○大賀虹湖

 

○島田遥

 

○菊池美玲

 

○沖胡玲奈

 

○福田春菜

 

○澤田姫

 

○大川華恵

 

 

将来様々な作品に出演するかもしれない声優の卵たちのチームが、「SJ3.LEAGUE」には2チームも参戦する。未来を夢みる彼女たちを、バスケを通して応援してみてはどうだろうか。彼女たちのエネルギッシュな輝きから、自然に元気をもらえてしまうかもしれない。

 

次回は【後編】。『SJ3.LEAGUE』に所属する残り4チームの選手たちのTwitterアカウントを紹介する。

 

「SJ3.LEAGUE2018 秋」の開幕戦の開催概要は以下のとおり。無料で観戦できるので、この週末はぜひとも彼女たちを応援に行こう!

 

●SJ3.LEAGUE2018 秋
日程:2018年9月30日(日)

会場:豊島区立南長崎スポーツセンター内 体育館 (東京都豊島区南長崎4-13-5)

時間:15:00~17:50予定

受付・開場時間(※ファンクラブ会員の優先入場後、一般観覧者の入場となります)
・13:30  SJ3ファンクラブ ブロンズブースター最優先受付
・13:45  SJ3ファンクラブ ビジターメンバー優先受付
・14:00~ 一般観覧者入場

 

公式HP https://cho-animedia.jp/sj3/

 

世界初の声優バスケットボールリーグが発足!今後はアニメ化・音楽活動も!?発足記者発表会レポート

世界で初めての声優によるバスケットボールリーグ「声優Jrバスケ3x3 SJ3.LEAGUE」(以下、SJ3リーグ)の発足記者発表会が2018年8月29日(水)に文京学院大学 本郷キャンパスにて行われた。MCを務めたのは駒田航福緒唯

 

 

3人制バスケ「3×3」は、国際バスケットボール連盟(FIBA)が正式なルールを設け、2007年から「正式競技種目」として世界中でプレイされているスポーツ。2020東京オリンピックでも正式種目となり、いま大きな注目を集めている。「SJ3リーグ」はその「3×3」のコートに、Jr[ジュニア]と呼ばれる若手女子声優を中心とした8チーム(北京より1チーム参加)が舞い降り戦いを繰り広げる、JBA(日本バスケットボール協会)公認・協力のもとに誕生した、世界で初めての声優によるバスケットボールリーグである。

発足記者発表会では、大手声優事務所「81プロデュース」の社長であり、本リーグの理事長を務める南沢道義氏が昨今の声優業界が様変わりしていることに触れつつ、「(事務所でも)声優は一芸ではなく、二刀流になろうという話をしています」と、演じることがメインではあるものの、一芸ではないことが武器になると力説。「SJ3リーグ」もそういった考えのもと、縁があったことから発足が進んだのだという。続けて南沢氏は「ストーリーが生まれて、教育や国際交流につなげることもできれば」とリーグの今後についても想いの丈を言葉にした。

会見では実際にリーグに参加するちぇるびあっち、WONDER Rocket、Tweedia、PuaPureParty!、KOGAKUIN WHIRL WINDS、KOGAKUIN TWISTER、CLU+CHの代表1名も登壇(リーグには北京チームBei Douも参加するが会見では欠席)。それぞれがリーグへかける意気込みを言葉にした。さらにゲストとして、FIBA 3×3 Wordl Cup 2018日本代表の落合知也選手が登場。「まだまだ3×3という競技はマイナーなので、SJ3リーグさんと一緒に盛り上げていきたい」とリーグへかける思いを述べた。なお、超!アニメディアでは、「SJ3リーグ」に参加する各チーム、メンバーのプロフィールを紹介しているのでぜひご覧いただきたい。

「SJ3リーグ」の紹介はこちらhttps://cho-animedia.jp/sj3/team/

 

 

会見後には各チームの公開練習が行われる。ドリブルからのシュート、落合選手がディフェンス役となりシュートを決めるという練習風景が公開された。元々部活などでバスケをやっていた選手、バスケ未経験ながらも長身や持ち前の運動神経を活かして機敏な動きをする選手、運動は得意ではないながらも懸命に練習をして必死にボールに食らいつく選手……。色々な選手がいるなか、「格闘技」とも称される「3×3」ほどの激しさはないかもしれない。それでも全員がひたむきにバスケに打ち込む姿、それが結集したリーグは南沢氏が言っていたように、新たな“ストーリー”を生む可能性を秘めているだろう。

彼女たちは普段、あるチームはアイドルとして輝き、またあるチームは声優としての仕事を全うし、あるチームは学生として俳優や声優になるために学ぶ傍らで本リーグに参加している。本業とプラスした“もう一つの活躍のフィールド”で、彼女たちがどのような物語と感動を生むのか。9月30日に豊島区の南長崎スポーツセンターにて行われる「公式大会“SJ3.LEAGUE 2018秋”」は一般の方々の前でも初めてその姿を魅せる機会となる。観覧は無料なので、ぜひ彼女たちの努力、そして「SJ3リーグ」としての第一歩を見守っていただきたい。

 






いよいよ始動した「SJ3リーグ」。数々の名作アニメを手掛けてきたアニメーション制作会社「シンエイ動画」や声優・アーティストが所属する「テイチクエンタテインメント」も協力するなど、アニメ化や音楽面での展開も予定している。超!アニメディアでは今後もその動向を追っていく。

 

「SJ3リーグ」
https://cho-animedia.jp/sj3/
「SJ3リーグ」公式ファンクラブ
https://fc.sj3league.com/

三森すずこ アルバム発売記念ニコ生「MIMORIN STATION 4」6・20配信

三森すずこの4thアルバム「tone.」発売を記念して、6月20日(水)後9・00から4thアルバム発売記念ニコ生「MIMORIN STATION 4」が配信される。

 

 

番組では、ゲストに大坪由佳、やのあんなの2人が登場し、三森すずこについて語る。さらに、6月27日(水)発売予定の4thアルバム「tone.」の収録曲を全てオンエアする予定となっている。

 

三森すずこ4thアルバム発売記念ニコ生「MIMORIN STATION 4」
http://live.nicovideo.jp/gate/lv313772247

三森すずこ4thアルバム「tone.」
6月27日(水)発売

BD付 初回限定盤(CD+BD+PHOTOBOOK)
4,500円+税

DVD付 初回限定盤(CD+DVD+PHOTOBOOK)
3,800円+税

通常盤(CD ONLY)
3,000円+税

<初回限定盤特典>
三方背ケース
スペシャルフォトブック
フルカラーブックレット

<特典DISC収録内容>
「エガオノキミヘ」「サキワフハナ」「恋はイリュージョン」「Xenotopia」「Light for Knight」のMVに加え、新曲「革命のマスカレード」「アレコレ」の2曲のMV、メイキングを収録

<共通封入特典>
三森すずこ 5th Anniversary LIVEチケット優先販売申込券

<収録楽曲>
01.「恋はイリュージョン」作詞:三森すずこ 作曲・編曲:矢野博康
02.「Happy Lucky Life!!」作詞・作曲・編曲:やしきん
03.「Colorful Girl」作詞・作曲・編曲:PandaBoY
04.「海と空のヒミツ」作詞:きみコ 作曲:佐々木淳 編曲:nano.RIPE
05.「Light for Knight」作詞:UINA☆BUNNY 作曲・編曲:浅田靖、小高光太郎
06.「革命のマスカレード」作詞・作曲:志倉千代丸 編曲:Johnny.k
07.「Xenotopia」作詞・作曲・編曲:おぐらあすか
08.「比翼の鳥」作詞・作曲・編曲:HISASHI(GLAY)
09.「サキワフハナ」作詞:中村彼方 作曲・編曲:岡部啓一
10.「エガオノキミヘ」作詞:中村彼方 作曲:蔦谷好位置 編曲:野間康介
11.「夢飛行」作詞:しほり 作曲:光増ハジメ 編曲:EFFY
12.「WONDER FLIGHT」作詞:畑 亜貴 作曲・編曲:倉内達矢
13.「SAKURA dreamers」作詞:畑 亜貴 作曲:太田雅友(SCREEN mode) 編曲:EFFY
14.「スマイリウム」作詞:三好啓太、三森すずこ 作曲・編曲:三好啓太
15.「アレコレ」作詞・作曲・編曲:みきとP

三森すずこオフィシャルサイト:http://mimorin.com/

大躍進を続ける声優・東山奈央とは誰? 武道館ライブを成功させてファンも感慨深げ

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、声優の東山奈央。

 

“アイドル声優”東山奈央に大注目!

出典画像:東山奈央 公式Twitterより

 

今や声優がアイドルのようにコンサートを行うのは珍しいことではない。なかにはアニメ作品に登場するキャラクターとして歌手活動をするケースも。声優の東山奈央は、「“アイドル声優”の時代を築いてきた三森すずこや水樹奈々の後継者になるのでは」と高い評価を得ている若手の1人だ。

 

2010年にアニメ「神のみぞ知るセカイ」で声優デビューを果たした東山は、同作で演じた中川かのんとして何度もコンサートを行っている。2014年2月に開催された「中川かのん starring 東山奈央 2nd コンサート2014 Ribbon Illusion」では、ピアノの弾き語りまで披露。これまでピアノを弾いたことがなかったという彼女は、およそ1年半の時間を練習につぎ込み、見事コンサートを成功させた。ちなみにピアノとともに登場した東山を見て、ファンはまさか彼女自身が弾くとは思わなかったと驚いていた様子。

 

様々なアニメとのタイアップによって歌声を披露する機会が多かった東山は、2017年2月に個人名義でソロデビューシングルをリリース。もともと声優としての東山に多くのファンがついていたため、「東山奈央がやっと歌手デビューできたな。この日をずっと待ってたよ」と彼女の躍進に声優ファン界隈からは歓喜の声が上がっていた。

 

そして2018年2月に東山は、とうとう日本武道館での公演を実現。このビッグニュースは声優ファン内の話題にとどまらず、世間からも大きな注目を集めることに。ネット上では「嬉しすぎて涙が止まらない。ホントにおめでとう! 絶対観に行きます」「ついにこの日が来たか。長かったような短かったような…」「声優というより、もはやアーティストだね」と歓喜の声が続出。

 

コンサートで東山は自身の楽曲をはじめ、アンコールの際には「神のみぞ知るセカイ」で演じた中川かのんのキャラクターソングも披露した。日本武道館公演を終えた東山はTwitterで、「あの日の出来ごとは、夢だったんじゃないかというくらい、幸せで一瞬で」と振り返っている。

 

音楽の世界に身を置く全ての人が憧れる日本武道館に立った東山。スターダムにのし上がった彼女は次にどんな話題でファンを喜ばせてくれるだろうか。

 

プロフィール
名前:東山奈央(トウヤマナオ)
誕生日:3月11日
血液型:A型
出身:東京都

「絶対いつか話題になると確信してたよ」 大ヒット作のヒロインに抜擢されて話題の声優・Lynn

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、声優のLynn。

 

モデル並みの美貌が話題!

出典画像:Lynn 公式Twitterより

 

アニメや洋画の吹き替えなど、これまで数多くの作品に出演している声優のLynn。2016年にはテレビアニメ「競女!!!!!!!!」で初の主役を演じ、アニメファンの間では「エンドロールでよく見る名前」と比較的高い知名度を誇っていた。そんな彼女が大きな注目を集めるようになったのは、2018年9月1日に公開予定の劇場アニメ「君の膵臓をたべたい」でヒロインの声優に抜擢されたことから。

 

インパクトのあるタイトルで原作は累計260万部を売り上げ、2017年には実写映画化もした同作。今度は劇場アニメになるということで、アニメファン以外からも期待の声が上がっている。そのためLynnがヒロイン役に選ばれると、彼女に興味を持つ人が続出。ネットなどに公開されているLynnの顔を見て「え? この娘は声優なんだよね? モデルとかじゃなくて」「すごくキレイだったから女優さんが起用されたのかと思った」と驚く声が相次いでいた。

 

もともと露出度の低い職業のせいか、アニメ界隈でも顔は知らなかったという声が。しかし以前から彼女を応援しているファンからは、「絶対いつか話題になると確信してたよ」「Lynnの美しさに今さら気づくなんて」「Lynnは声優補正なしに美人と言える数少ない存在」と絶賛する声が上がっている。

 

ここにきて知名度を急上昇させた彼女は、アニメやゲームに関する情報を発信していく情報番組「アニゲー☆イレブン!」の新MCにも抜擢。2018年7月より放送予定のアニメ「アンゴルモア 元寇合戦記」でもメインキャラクターの声優に起用され、業界でも彼女の取り合いが始まっているようす。

 

もの凄い勢いでスターダムにのし上がっていくLynnだが、庶民的な趣味も持ち合わせている。彼女は無類のラーメン好きらしく、年間100杯近いラーメンを食べているそう。自身の公式Twitterでは「1月のラーメン」「2月のラーメン」と1カ月のうちに食べたラーメンの写真を一覧にして載せているほど。写真を見たファンからは「美味しそう!」といった声が多いが、中には彼女の健康を心配する声も。

 

幼い頃から芸能界に興味を持っていたという彼女は、いずれモデルや女優としても活躍していきそうだ。今後のLynnから目が離せない!

 

プロフィール
名前:Lynn(リン)
誕生日:6月1日
出身地:新潟県

花澤香菜、今井翼の声優ぶりを絶賛「初挑戦とは思えない」

『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』 4月8日(日)スタートの『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』(フジテレビほか)の舞台あいさつが行われ、主演の花澤香菜らが登壇した。

突如姿を消した父を探すべく探偵となったレイトン教授の娘、カトリーエイル・レイトンが不思議な事件を日々解決していくアニメ『レイトン ミステリー探偵社 ~カトリーのナゾトキファイル~』。人気アドベンチャーゲーム「レイトン」シリーズを世界初アニメ化した本作で、主人公のカトリーを演じる花澤は「毎話毎話面白い依頼人たちが現れて、謎解きをしているはずなのに人間関係も円滑にまとめてくれるカトリーがすごくかっこいいです」とコメントした。

 

「レイトン」シリーズを手掛ける株式会社レベルファイブ代表取締役社長で、アニメのクリエティブディレクター、原案・シリーズ構成を担当した日野晃博も「カトリーが本当にイキイキしている。必ずカトリーのことを好きになると思います」と自信をのぞかせた。OPテーマを歌う足立佳奈は「この曲を聞いて、物語を見てほっこりしてステキな1日のスタートになれば」とメッセージを送った。

 

また、この日は欠席となった第1話ゲストの今井翼の声優ぶりについて、日野は「キャストの皆さんととても溶け込んでいて、完璧な演技でした」と。花澤も「本当に初挑戦とは思えないくらいでした。アフレコ現場に見学にいらっしゃっていたんですが、その時も楽しんで聞いてくれているのが伝わってきて、実際も楽しんでアフレコされたんだろうなと思います」と語った。

 

さらに、第6話にゲスト声優として出演する司会の宮司愛海アナから寄せられた、アフレコ現場での心構えなどのさまざまな謎を次々と解き明かしていく一同。そんな中“逆依頼”としてそれぞれ謎を尋ねられると、花澤から「パンってふわふわじゃないですか?あんなにふわふわなのに、なんでいっぱい食べると太っちゃうのかな…」と、足立からは「洗濯に出した靴下が、いつも片っぽだけになってしまうのは何でだろう?」とかわいい謎が飛び出し、会場はほんわかムードに包まれた。

 

最後にレイトン教授の声優を山寺宏一が務めることも発表され、花澤は「個人的には山寺さんとがっつりお仕事するのが初めてなので…、ということはレイトン教授も本作に出てくるということですよね!楽しみです」と今後の展開に期待を込めた。

戸松遥が“後輩プリキュア”福原遥と夢の共演!ドラマ『声ガール!』に本人役で登場

声優の戸松遥が、4月スタートのテレビ朝日系連続ドラマ『声ガール!』に本人役でレギュラー出演する。

 

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同局系の人気アニメ『プリキュア』シリーズとコラボした作品で、女の子5人が共同生活をしながら声優を目指す青春群像劇。戸松は、主演の福原遥演じる主人公の菊池真琴に声優としてのアドバイスやヒントを授ける良き相談相手という役どころ。

 

『プリキュア』シリーズでは、戸松が『ハピネスチャージプリキュア!』(2014年~2015年)でキュアフォーチュン役、福原が『キラキラ☆プリキュアアラモード』(2017年~2018年)でキュアカスタード役の声を務めており、作品を超えた“夢の共演”が実現する。

 

戸松は「『プリキュア』に関わらせてもらったことからご縁がつながった嬉しさもあるし、声優がドラマ出演するのも珍しいので、『プリキュア』をやれたこと、声優という仕事に出会えたことに感謝したいです」と大喜び。

 

自らも身を置く声優の世界を描いた内容に、「目指している人も増えてきていると聞くので、このドラマを見て、楽しいことだけじゃなくて、厳しさと努力と、でも楽しさと、いろんなことを感じてもらって、『いいお仕事なんだな』って思ってもらえたら嬉しいです!」と話している。

 

<戸松遥(戸松遥役)コメント>

 

◆ドラマ出演について、どう思っていらっしゃいますか?
びっくりしました。「プリキュア」に関わらせてもらったことからご縁がつながった嬉しさもあるし、声優がドラマ出演するのも珍しいので、「プリキュア」をやれたこと、声優という仕事に出会えたことに感謝したいです。

 

◆台本を読んでみて、どう感じましたか?
わたしは本人役で、主人公の真琴ちゃんにいろんなアドバイスをするという役です。声優という仕事は今まで裏方の仕事だと思っていたので、ドラマでフィーチャーされるのはある意味、社会現象だと思います。目指している人も増えてきていると聞くので、このドラマを見て、楽しいことだけじゃなくて、厳しさと努力と、でも楽しさと、いろんなことを感じてもらって、「いいお仕事なんだな」って思ってもらえたら嬉しいです!

 

◆プリキュア声優への思い入れは?
声優界のなかでは、プリキュア声優をすることは「誇り」だと思っています。女性声優なら誰もが、「一度はプリキュアに!」と思っているかもしれません。プリキュアのオーディションって、新人もベテランも関係なく受けられるので、私もいままで2~3シリーズくらい受けて、落ちていて。「いつかやりたい」と思っていたんです。今度は自分が、いまの子供達に「将来プリキュアになりたい!」と思ってもらえる存在になりたいと思っています。

 

◆視聴者の方へ
このドラマを通して、声優という職業が素敵な仕事だということが少しでも伝わったらいいなと思います。声優になりたい人はもちろん、全く関心のなかった人の目にも止まったら嬉しいです。プリキュアファンの方達も、ドラマにはいろんなシリーズが出てくるので、「懐かしい!」と思っていただけるはずです。アニメの「プリキュア」は1年クールで終わるものだけど、それっきりじゃなくて、毎年仲間がどんどん増えていっているんですね。あの5人と一緒に、プリキュアの輪をどんどん広げていきたいなと思います!(笑)

 

 

上坂すみれが古都サンクトペテルブルグを紹介!旅ch『ロシア・トラベルガイド』

声優の上坂すみれが日本語吹き替えを担当する旅番組『ロシア・トラベルガイド』が、旅チャンネルで放送中。3月はノヴゴロド、プリゴロド、プスコフ、サンクトペテルブルグを紹介する。

 

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この番組は、ロシア各地の旅の見どころ、歴史、文化を紹介したシリーズで、2015年にロシアで制作された全12話の旅番組。ロシア各地を旅しながら番組をナビゲートするロシア人女性エカテリーナ・フェドトワの日本語吹き替えを、大学でロシア語を専攻し、歴史や文化からサブカルチャーまで幅広い分野でロシアに精通している声優の上坂すみれが担当する。

 

3月25日(日)放送の第8話では、上坂も旅したことがある古都サンクトペテルブルグを紹介。ザヤチ島の形に沿って6本の塔がそびえ、建造当時から続く儀礼として正午に砲弾の音が鳴り響く“ペトロパヴロフスク要塞”、歴史的な建造物が周りを囲む“宮殿広場”、世界昀高峰の美術館とも言われる“エルミタージュ美術館”などの名所を巡る。

 

サンクトペテルブルグで最も華やかでにぎやかな“ネフスキー大通り”、“チジュク=ピジュク像”が見どころの1つのネヴァ川のクルーズ船、オペラとバレエの殿堂“マリインスキー劇場”など、サンクトペテルブルグの魅力を紹介する。

 

上坂は、ロシアの旅について「私はモスクワ、サンクトペテルブルグ、サハリンを旅しましたが、街中を見て回るのが本当に楽しいです!戦車、砲、ソ連時代のさまざまな像、団地、白夜、豊かな流れの川、宮殿のような地下鉄、それから美術館も素晴らしいです。モスクワのトレチャコフ美術館の新館はアヴァンギャルド芸術のコレクションが多く特におすすめです」と。

 

また、「この番組では、観光ガイドブックからさらに一歩踏み込んだ、驚くべきロシアの魅力に出会うことができます。ロシアの広大な土地と豊かな文化が生み出す神秘的な光景を、番組を通じてぜひ体験してくださいね。一気にロシア上級者になれること間違いなしです!」と、番組の見どころを語った。

 

『ロシア・トラベルガイド』
旅チャンネル
毎週(日)午前8・00~9・00(他、再放送あり)

3月4日(日)#5 ノヴゴロド
3月11日(日)#6 プリゴロド
3月18日(日)#7 プスコフ
3月25日(日)#8 サンクトペテルスブルグ

吹替声優:上坂すみれ

旅チャンネル:www.tabichan.jp

 

©VGTRK

 

 

【大ブレイク間近の芸能人】乃木坂46・生田絵梨花に激似!? 声優の伊藤美来が可愛すぎると話題

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、声優の伊藤美来。

出典画像:伊藤美来 Official BLOGより出典画像:伊藤美来 Official BLOGより

 

声も歌もアイドル級!? 可愛すぎる声優・伊藤美来

スタイルキューブに所属する声優・伊藤美来は、2012年に行われた同社初となる新人オーディションを見事にパス。翌13年にはゲーム「アイドルマスター ミリオンライブ!」の七尾百合子役を務め、声優としての第一歩を踏み出した。さらに、デビューと同年に声優ユニットStylipSに加入し、歌手としての活動も始動。着々と知名度を上げていく伊藤は16年に水着姿を収めた写真集「むじゃき。」を発表し、ファンを喜ばせた。

出典画像:伊藤美来 Official BLOGより出典画像:伊藤美来 Official BLOGより

 

様々な舞台で活躍中の伊藤だが、現在は歌手活動に注目が集まっているようす。ユニットとしての活動だけでなく、20歳の誕生日となる2016年10月12日にはソロでメジャーデビューを果たし、翌17年には1stソロアルバム「水彩 ~aquaveil~」をリリースした。作詞に興味があったという伊藤は、同アルバム収録の楽曲「あお信号」で初めての作詞にトライ。

出典画像:Amazonより出典画像:Amazonより

 

伊藤の歌に対するファンの期待は止まることを知らないようで、2018年1月期アニメ「りゅうおうのおしごと!」で伊藤が担当したエンディングテーマ曲のMVが公開されると「美来さんらしい温かい歌ですね」「胸の内が温かいもので溢れてくる感じ」という声が相次いだ。

 

イベント出演も活発な伊藤は、2017年のクリスマスイヴに行われた配信番組の公開録音でなんとミニスカサンタコスチュームを披露。「これ、サンタじゃなくて天使ですよね?」「俺のクリスマスはこれで報われた!」「僕がトナカイになるから僕だけのサンタクロースになってくれ…」と、その可愛らしさに悶絶するファンが続出した。

 

伊藤はTwitterやブログで自身の写真を多数公開しており、画像がアップされる度にファンは嬉しい悲鳴を上げている。「アイドル並みに可愛い!」と評される伊藤のルックスは、乃木坂46の生田絵梨花に似ていると言われることも。そのそっくり具合は「今週のチャンピオンの表紙、一瞬伊藤美来さんかと思ったら生田絵梨花さんでした」「TVで生田絵梨花見て普通に伊藤美来かと思って焦った」という声が上がるほど。ちなみに、Yahoo! JAPANの検索エンジンで「伊藤美来」を調べると、関連ワードに「生田絵梨花」が出現する。

 

声も歌もルックスもアイドル並みに可愛いと注目されている伊藤。今後の更なる活躍に目が離せない!

 

 

プロフィール
名前:伊藤美来(イトウミク)
生年月日:1996年10月12日
出身地:東京都
趣味:観劇、仮面ライダー・戦隊ヒーロー鑑賞
特技:けん玉

元イエロー戦隊で声優の小宮有紗が可愛すぎると話題! グラビア活動に大注目

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、女優で声優の小宮有紗。

出典画像:小宮有紗 Official Website Twitterより出典画像:小宮有紗 Official Website Twitterより

 

中学生の頃にスカウトされて芸能界入りした小宮有紗。2012年から13年に放送されたスーパー戦隊シリーズの「特命戦隊ゴーバスターズ」で、宇佐見ヨーコ/イエローバスター役を演じて注目を集めることに。ここで知名度を上昇させた小宮は、その後はドラマ、映画、CMなど多方面で活躍し、2013年には水着姿を収めた写真集も発売。

 

大胆グラビアも披露する声優・小宮有紗

出典画像:小宮有紗 Twitterより出典画像:小宮有紗 Twitterより

 

そして現在、小宮が再び大きな注目を集めているのだが、その理由が2016年7月期と2017年10月期に放送されたテレビアニメ「ラブライブ! サンシャイン!!」で、主要キャラ・黒澤ダイヤの声優を務めたこと。


ほとんど声優経験のない小宮だが、同作は大ヒットが約束されている人気タイトルの続編。大勢のアニメファンがチェックする作品でプレッシャーはかなりのものだったと予想された中、アニメでの演技は好評を博して「ゴーバスターズのイエローが黒澤ダイヤの声優さんと知ってびっくり!」「ダイヤ様の声優さんゴーバスターズのイエローとは……、馴染み過ぎて気づかなかった」といった驚きの声があがっていた。


さらに、同作から生まれた小宮も所属する声優ユニット・Aqoursは多くの地上波の音楽番組出演も果たし、Aqoursのメンバーは声優アーティストとしても認知されていくことに。すると小宮は「週刊ヤングジャンプ」「週刊プレイボーイ」「ヤングアニマル」などで水着グラビアを披露する仕事も積極的にこなしだす。

 

雑誌やテレビ番組で小宮を見た人たちからは「最近の声優ってこんなに可愛いのか」「普通にグラビアアイドルかと思ったらまさかの声優さんとは」「声優ではなくもはやアイドル。ダンスとかすごい」と大反響。

 

しかし一方で「声優がグラビアをやるべきじゃない」といった声もあるよう。だが小宮は、自分の活動によってファンが新しいジャンルのものに触れるきっかけになれば良いと語っていた。実際、小宮の活動によってはじめてグラビア誌を買ったというファンもいるそうだ。


2018年2月に写真集が発売される小宮は、新たな声優のかたちを作り出すことができるのだろうか。今後の活躍に注目だ!

 

プロフィール
名前:小宮有紗(コミヤアリサ)
生年月日:1994年2月5日
出身地:栃木県
身長:164cm
趣味:幕末の歴史(新撰組)・漫画
特技:ダンス全般・イラスト

「めっちゃ面白くて寿司どころじゃない(笑)」 フリーザ様の丁寧な接客が「シュールすぎる」と話題の「はま寿司」

「はま寿司」が注文タッチパネルの音声に、フリーザ役の声優・中尾隆聖を起用。フリーザの声に接客してもらうシュールな光景が話題になり、「めっちゃ面白くて寿司どころじゃない(笑)」「これは落ち着かないww」といった声が上がっている。

出典画像:「はま寿司」公式サイトより出典画像:「はま寿司」公式サイトより

 

フリーザの接客がシュールすぎる!

回転寿司チェーンではもはや一般的となりつつある、タッチパネルでの注文方式。食べたいものを食べたいだけ注文でき、「同じネタを何個頼んでも恥ずかしくないしラクチン」「気兼ねなく何でも頼めるから助かる」と、その気軽さから絶大な人気を博している。

 

そんな中話題になっているのが、大手回転寿司チェーン「はま寿司」のタッチパネル。注文完了時や商品が届く時に流れる自動音声が、ドラゴンボールに登場する名悪役「フリーザ」の声とそっくりなんだそう。

 

タッチパネルで商品を選んで注文すると流れてくるのは、「ご注文、ありがとうございました」と丁寧にお礼するフリーザの声。商品が到着する際にも、「まもなく到着します。お取り忘れにご注意ください」と真心のこもったアナウンスを提供してくれる。

 

フリーザの声で接客されることに違和感を感じる人も多いようで、「丁寧な接客なのにフリーザ様の声だと落ち着かないww」「これはシュールすぎて笑う」との声が。「私の戦闘力は53万です」というフリーザの名台詞から、「お会計は53万です、とか言われそう…」とイメージする人の声も相次いだ。

 

CMにもフリーザ様の声が使われていた!?

はま寿司がフリーザ役の声優・中尾隆聖を起用したのは、タッチパネルの音声に有名声優を起用する「有名声優ナレーション」という企画の一環。今回は同企画の第一弾で、中尾のナレーションを聞けるのは12月20日までの期間限定となっている。第二弾以降も有名声優を起用する予定で、ネット上では「ピカチュウとかだったら面白いのに」「悟空も聞きたいでしょ」など次の声優を楽しみにする人が多く見られた。

 

また、はま寿司は6月に放映したCMでも中尾を起用している。「は、は、はま寿司!」「お、お、大とろ!」「きゅ、きゅ、90円!」と軽快なテンポで中尾の声が流れるCMで、「フリーザ様が歌ってる!」「これもフリーザ様の修行の一環なんだろう…」と大きな話題になった。

 

CMに続きタッチパネルでもフリーザの声が使用されるあって、SNSなどでは「まさかフリーザ様ははま寿司にご就職なさったのか…?」「フリーザ様ははま寿司で雇われたんだな」といった声も。最恐悪役のフリーザ様から丁寧な接客を受けたい人は、ぜひはま寿司まで足を運んでみては?

人気声優7人による工藤静香トリビュート盤 メイキング映像第一弾解禁

12月20日(水)発売の人気声優による工藤静香のトリビュートミニアルバム「Shizuka Kudo Tribute」のメイキング映像第一弾~SPOT編~が公開された。

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「Shizuka Kudo Tribute」は、森久保祥太郎、下野紘、鈴村健一、梅原裕一郎、谷山紀章、関智一、梶裕貴の7人の人気男性声優による工藤静香のトリビュートミニアルバム。

 

公開されたメイキング映像第一弾は、参加声優のレコーディング映像。声優陣全員の歌声も初お披露目されている。なお、今後別の映像の公開も予定されている。

 

 

 

「Shizuka Kudo Tribute」
12月20日(水)発売
価格:税込2,500円

 

<CD収録内容>
M1:「抱いてくれたらいいのに」(1988年)/歌:森久保祥太郎
M2:「MUGO・ん…色っぽい」(1988年)/歌:下野紘
M3:「嵐の素顔」(1989年)/歌:鈴村健一
M4:「黄砂に吹かれて」(1989年)/歌:梅原裕一郎
M5:「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」(1992年) /歌:谷山紀章
M6:「激情」(1996年)/歌:関智一
M7:「Blue Velvet」(1997年)/歌:梶裕貴

 

工藤静香オフィシャルサイト:http://shizuka-kudo.net/

 

 

 

平成ライダー×昭和ライダーが夢の競演!? 「アメトーーク!」に登場したVTRに特撮ファン大興奮

11月26日放送の「アメトーーク!」(テレビ朝日系)では“仮面ライダー芸人”を特集。仮面ライダーファンのみならず、特撮ファンや声優ファンの注目も集めた。

出典画像:「アメトーーク!」公式サイトより出典画像:「アメトーーク!」公式サイトより

 

平成仮面ライダーと昭和仮面ライダーが夢の共演!?

番組では“平成仮面ライダー”と“昭和仮面ライダー”の演出などを比較。例えば“平成仮面ライダー”の場合、進化したCG技術で迫力の映像を実現。体が真っ二つになる「仮面ライダーW」や、陣内智則が“今川焼き”と称した最新作「仮面ライダービルド」の変身シーンなど、様々な映像が登場した。

 

これに“昭和仮面ライダー”はCGに頼らない工夫された映像で勝負。相手をかみ砕くというワイルドな戦い方をする「仮面ライダーアマゾン」や、道路で火薬を使うという現代では再現困難な爆破シーンなどがスタジオを沸かせた。

 

そんな中で注目を集めたのは、番組最後に実現した“平成仮面ライダー”と“昭和仮面ライダー”の奇跡的なコラボ。トークの最中にショッカーを引き連れた怪人がスタジオに乱入して、田中卓志を誘拐してしまう。すると画面がVTRに切り替わり、そこにはとある資材置き場のフェンスに叩きつけられる田中の姿が。危機一髪の状況だったが、なんとそこに仮面ライダービルドと仮面ライダーアマゾンが登場。あっという間に怪人たちを倒してしまった。

 

夢のタッグに特撮ファンは「すごい! ビルド×アマゾンとか! これはすごい!」「テンション上がりすぎて鼻血出た」「今の技術でアマゾンの活躍が見れたことに感動」「録画し忘れたああああ!」と大興奮。

 

さらに同VTRでは、人気声優・関智一の“1人4役”にも注目が集まった。実はVTRに登場した怪人2体、仮面ライダーアマゾン、ナレーションは全て彼が1人で担当。これに声優ファンからは「ほとんど関智一劇場じゃないか!」「関智一が関智一と戦ってる」「さすが仮面ライダー大好き声優」「特撮ドラマの“困ったら関智一”って風潮が面白い」といった声が相次いでいる。

 

日曜夜に“仮面ライダー大戦”勃発!?

番組の内容以外に、裏番組の仮面ライダー率の高さも話題になっている。確かに同じ時間帯に放送されていた「誰も知らない明石家さんま」(日本テレビ系)には、桐山漣と共にダブル主演で「仮面ライダーW」を演じた菅田将暉が。そして「珍種目No.1は誰だ!? ピラミッド・ダービー」(TBS系)には、「仮面ライダー鎧武/ガイム」で仮面ライダーバロンに変身していた小林豊が出演していた。

 

さらに「アメトーーク!」の最後の方には、仮面ライダービルドの犬飼貴丈がスタジオに登場。ネット上では「実質今日は仮面ライダー大戦じゃね?」「『アメトーーク!』の裏でこばゆた(小林豊)が料理してる…」「仮面ライダー芸人もこばゆたも菅田くんも全部見たい!」といった声が続出。

 

26日の夜は、仮面ライダーファンにとって最高の時間になったようだ。

“けもフレ”サーバルちゃんの中の人が「とにかく可愛い」!! 大注目の若手女性声優・尾崎由香

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介!今回紹介するのは、女性声優の尾崎由香。

出典画像:尾崎由香 Twitterより出典画像:尾崎由香 Twitterより

 

Yahoo!も認める可愛さ!? サーバルちゃんの中の人がとにかく可愛い!!

出典画像:「響」公式サイトより出典画像:「響」公式サイトより

 

 

尾崎の名前を一躍有名にしたのが、今年1月から3月まで放送されたアニメ「けものフレンズ」(テレビ東京ほか)。尾崎は同作で、メインキャラクターである“サーバル”を演じて一躍注目を集めることになった。


新人声優として活躍している尾崎だが、実は小学3年生から舞台やテレビに出演し、子役として活躍していた過去が。2015年に当時の所属事務所を退所して芸能活動を仕切り直そうとしたところ、現事務所の「響」から勧誘を受け同年に事務所を移籍。女優から転身して、現在は声優として活動している。

 

そんな尾崎にとって、「けものフレンズ」は初の30分枠アニメのレギュラー作品。にもかかわらずサーバルという大役をゲットし、OPの「ようこそジャパリパークへ」も担当して一気に大ブレイクを果たすことに。すると、演技力だけでなくルックスにも注目が集まり、「なんだこの天使…」「可愛いすぎる。本当に声優?」「普通に顔面レベル高くて笑う」といった声が続出。「とにかく可愛い」と定期的に話題となり、Yahoo! JAPANで「尾崎由香」と打ち込むと一番最初に「かわいい」が出てくるほど。


2018年、ますます注目を集めていくことが期待されている尾崎。12月20日に発売される雑誌「フォトテクニックデジタル」1月号では、表紙&巻頭グラビア&付録カレンダーに登場する。同誌は尾崎にとって初めての単独表紙ということで、ファンからは「新年号の表紙とはトップ女優ですな!」「恋しちゃうじゃん。僕の心を奪った罪で責任とってもらうよ?」といった声が上がっている。


さらに、尾崎の写真集発売を待ちわびる声も多い。すでに写真集の話が進んでいるのかは定かではないが、尾崎は11月4日に自身のTwitterで「写真集出したら、買ってくれますか?」とつぶやいていた。この質問にファンたちは「もちろん買いますよ!!」「絶対買うに決まってる!!」「絶対買います! てか早く出して!」「5000兆冊欲しい!」と大興奮。「買いました」と錯覚に陥る人も見受けられた。


声優デビューしてから間もないにもかかわらず、大きな注目と期待を集める尾崎。すでに第2期の制作が発表されている「けものフレンズ」と共に、尾崎の声と名前を聞く機会が増えていくことだろう。

 

 

【プロフィール】

名前:尾崎由香(オザキユカ)

生年月日:1993年5月15日

特技:お菓子作り

趣味:映画鑑賞、山登り

血液型:AB型

 

 

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「めざましテレビ」に田村ゆかり登場も、紹介ナレーションにツッコミ殺到!?

10月24日に放送された「めざましテレビ」(フジテレビ系)に、大人気声優の田村ゆかりがVTR出演。朝から地上波で“ゆかりん”を見ることができ、ネット上では歓喜の声が沸いていた。

出典画像:T-SPOOK 公式Twitterより。出典画像:T-SPOOK 公式Twitterより。

 

「めざましテレビ」の田村ゆかり紹介にツッコミ殺到

10月21~22日にかけて青海P地区で開催されたハロウィーンイベント「めざましテレビ PRESENTS T-SPOOK ~TOKYO HALLOWEEN PARTY~」に田村は出演。イベントには他にも、Aqours(ラブライブ! サンシャイン!!)、SKE48、超特急、SPYAIR、乃木坂46(三期生)などがそれぞれハロウィーンの仮装をして登場。

 

24日の「めざましテレビ」ではこのイベントの様子を放送し、田村のステージや舞台裏でのインタビューがお茶の間に流れた。

 

ナレーションで「声優アーティストの“ゆかり姫”こと、田村ゆかりさん。今年デビュー20周年。数々のアニメで活躍するゆかり姫が、ウザギの仮装で登場です」と田村の紹介がされていたのだが、これにファンが敏感に反応。

 

「声優アーティストってなんだ」「声優アーティストって肩書最近使われるけど慣れないな~」「メタウサ歌ったから『ゆかり姫』で間違いはないけど、『ゆかりん』って呼んで欲しかった」「『ゆかり姫』って呼んで良いのは『ゆかりん』の周囲の人だけですし……」「ゆかりんは17歳だぞ! デビュー20周年とか言うのやめろ!」「デビュー20周年です(17歳)」とツッコミが続出した。

 

ステージでは田村が短めスカートのセクシーなウサギコスプレ姿を披露すると、男性たちからヒューヒューと囃し立てる声があがり、「カワイイィー!」と声をあげている者も。大雨が降っていたこの日のステージだが、ファンたちは合羽を着てサイリウムを振るなどして精一杯楽しみ、ステージは大盛り上がりだったようだ。


ステージ前には「ウチのお客さんとかは今日、結構ドキドキしながら参加していると思います」と、いつもとはノリが違う会場に訪れることになった自身のファンを心配していたようすの田村。しかしステージ後には「この過酷な状況の中でみんなが集まってくれて、一体感も増してすごくよかったと思いました」と駆けつけたファンに感謝し、「リアルが楽しい人の仲間に入れた気がしてうれしかったです」と若干の闇を醸すコメントも残すなどして、相変わらずの可愛さを見せつけていた。

 

王国民、名誉挽回の大盛り上がり

実は田村は9月23日のTVアニメ「LOST SONG」のトークイベントで傷を負ったばかり。複数の声優が出席したこのイベントでファンの言動に何やら傷ついたらしく、公式ウェブサイトで「とりあえず今日のイベントの感想は、ゆかり王国なんてどこにもなかったんだ。です」「王国民と言われる人がいなかっただけかもしれないですけどね」「とりあえず、深く傷ついた」「人生辛いことしかない」と綴っていたのだ。

 

しかし今回のイベントでは、ファンの盛り上がりに田村もご満悦。田村のファン、通称「王国民」たちは名誉挽回ができたかもしれない。これからも良い関係が続くことを祈りたい。

緒方恵美の声優デビューが「幽☆遊☆白書」だったことに驚きの声! オーディションの自己紹介がキャラクターそのもの

10月12日、声優業25周年を迎えた緒方恵美が自身のTwitterでデビュー当時のエピソードを語った。ベテラン声優の知られざる過去に、ファンからは「緒方さんすごすぎるだろ…」と驚きの声が上がっている。

出典画像:「緒方恵美」公式サイトより出典画像:「緒方恵美」公式サイトより

 

声優デビューでいきなり“蔵馬”役!?

緒方が語ったのは、1992年から放送されていたアニメ「幽☆遊☆白書」で声優デビューしたときのこと。当時彼女はミュージカルの世界で活躍していたのだが、初めての声優オーディションでまさかの合格。それも“蔵馬”という作中きっての人気キャラクターを演じることになった。

 

抜擢の決め手はオーディションの時の自己紹介。「緒方恵美です」と名乗ったときの声が、そのまま蔵馬だったらしい。ファンにとっては有名な話だが、知らなかった人もいるようで「蔵馬が声優デビューとかマジ? 全然新人には思えなかったが…」「改めて蔵馬の声聞いてみたけど新人っぽさが全くない」といった驚きの声が上がっている。

 

さらに、緒方は当時のことを振り返りながら「ド新人の私を最初に決めたので、周りを先輩で固めて下さったのだそう」とも語った。確かに同アニメには玄田哲章(役・戸愚呂弟)や京田尚子(役・幻海)など、当時すでに“ベテラン”と呼ばれていた声優が多数出演している。蔵馬と行動を共にするメインキャラクターも、佐々木 望(役・浦飯幽助)、千葉 繁(役・桑原和真)、檜山修之(役・飛影)というそうそうたる顔ぶれだ。

 

新人時代の様々な苦労とは?

緒方は、そんな先輩たちにもらったアドバイスも紹介していったのだが、ファンが注目したのは「手紙は素手で開くな」というアドバイス。「“手紙は素手で開くな”ってなんで?」「斬新なアドバイスだな」との声が上がっておりピンとこない人もいるようだが、中には「多分“カミソリレター”対策だろ。最近の人は知らないかもしれないが」と推測する人も。カミソリレターとは一昔前に問題になった、カミソリを仕込んだ手紙のこと。

 

実際に緒方の声優デビューは大変なことも多かったようで、「いろいろな面で最初の1年は公私共に激動で、大変なことが山積みでした」とも語っている。ちなみに当時の苦労に関しては主婦の友インフォスが運営している「声優グランプリWEB」でも言及しており、昔は珍しかった“女性が少年を演じる”ということに四苦八苦したようだ。

 

しかし、緒方は当時の苦しい経験も前向きに捉えており、今回のTwitterでは「汗と涙に塗れて五里霧中に歩いた1年があったから、今、ここにこうしていられます」と感謝の言葉を添えている。今後も様々な経験に裏打ちされた彼女の演技を楽しみにしていよう。