この距離感がちょうどいい!準郊外に出現した「船橋グランオアシス」で実現する新しい暮らし

テレワークが働き方の新常識となってきた昨今、人々の暮らしの選択や価値基準もまた、大きく変化しつつあります。都心のオフィスに通う必要性が薄れていくなか、20~30代の若い世代から注目されているのが、「暮らしの質」を高める「準郊外の街」という選択肢です。

 

そこで今回は、東京のベッドタウンとして近年再開発が急速に進んでいるという、千葉県の船橋エリアに注目。「施工」から「暮らし」まで、日本初の再エネ電気100%タウンを実現し、子育て世代に好評を博している大和ハウス工業の「船橋グランオアシス」を訪ねました。

 

船橋駅へ好アクセス! 都心からちょうどいい“準郊外”の距離感

2021年3月、東武アーバンパークライン(旧:東武野田線)沿線の塚田駅そばに、新たな街が完成しました。その名も「船橋グランオアシス」。571戸の分譲マンションと250戸を超える賃貸住宅、さらに戸建分譲住宅街区や商業施設街区も含む、大規模な複合開発プロジェクトです。

 

「塚田」は地元民でない限りあまり聞きなれない駅名かもしれませんが、東京駅へ約24分の船橋駅まで、東武アーバンパークラインを使ってわずか5分。同じくターミナル駅の西船橋駅や津田沼駅にも自転車で行ける便利な場所にあります。加えて隣の新船橋駅も近年再開発でにぎわっており、働き盛りの世代にとって、このエリアは都心から遠すぎず、ちょうどいい距離感の「準郊外」として、近年再び注目を集めているといいます。

 

リモートワークが広がるコロナ禍の昨今、暮らしの拠点を見直す人々が急増するなか、ここ「船橋グランオアシス」の誕生は大きな話題になりました。会社や働く場所に近い都心で高い家賃を払い続けるより、もっと広々とした家で余裕を持って暮らしたい。そんなふうに人々の意識が「通勤の利便性」ではなく、「暮らしの質」へと向けられるようになったこのタイミングに、「船橋グランオアシス」の開発コンセプトは見事にマッチしていたからです。

 

それが、本件の開発コンセプトとして掲げていた「つながる未来、スマートコネクテッドシティ船橋塚田」という考え方。この「船橋グランオアシス」は、通勤や生活がしやすいというだけではなく、日本初の再生可能エネルギー電気100%の街づくりを実現するなど、時代の先をゆく取り組みを注ぎ込んだ先進的なプロジェクトでもあるのです。

 

エリアの価値を創造しながら、地域住民とつながる街づくり

↑敷地内に設けられた緑道は、居住者に限らず誰でも通行できます。休日の朝にはウォーキングやランニング、ペットの散歩などを楽しむ人々の姿が見られます

 

再生可能エネルギー電気100%の街づくりとは、いったいどんなことなのか? なぜこの塚田の地が選ばれたのか? 一連の開発の経緯について、大和ハウス工業・東京都市開発部の渡邊大吾さんに聞きました。

 

「『船橋グランオアシス』があるこの場所には、2012年まで大きなガラス工場がありました。その閉鎖をきっかけに、当社が船橋市とともに開発を手がけることになりましたが、そもそもこの周辺地域は昔から残る狭い道路が多く、車一台がすれ違うのも大変な道路ばかり。地域住民の方々からは、これ以上人の往来が増えるのは困る、といったお声も頂戴していました」(渡邊さん)

 

船橋市の都市計画課など関係機関と連携し、地域住民との協議を何度も重ねるなかで見えてきたのは、「つながる」というキーワードだったといいます。

 

「都心に近い準郊外エリアでは珍しいケースだと思いますが、船橋周辺は近年出生率が上がっているそうです。なかでも塚田は、自治会活動が活発なところで、地域住民のつながりをとても大事にしています。つまり、安心して子育てをしたいファミリーにはうってつけの場所なんです。そういった背景から、『つながる未来、スマートコネクテッドシティ船橋塚田』という開発コンセプトを導き、これに基づいてエリアの価値向上に繋がる取り組みを検討してきました。分譲マンション、戸建分譲住宅などあらゆるタイプの住居と、商業施設を含む複合的な開発を行うことで、ここに塚田のより豊かな未来につながる街を育むという構想です」(渡邊さん)

 

まず実施したのは、船橋市の地区計画と連携しての道路や周辺環境の整備。

 

「誰もが安全に歩行できるよう、行政と協働しながら敷地周辺の道路を広げました。さらに見渡しのいい公園や、住民以外の方も通れる緑道を設け、地域と安全につながれる環境づくりをしていきました」(渡邊さん)

 

もうひとつ重要だったのが、自治会の組成だったそう。

 

「『船橋グランオアシス』内にも自治会を作ってほしいという要請を受けていました。分譲・賃貸マンション、賃貸住宅に戸建住宅と、さまざまな形態の住居がありますが、そのすべてがひとつの自治会に入っているのが特徴です。賃貸物件に関してはオーナーさまの加入になりますが、ご入居の方でも準会員という形で加入できます。これによって地域社会や住民とつながり、情報を共有できるといった安心感が得られます」(渡邊さん)

 

↑「船橋グランオアシス」をはじめ、大規模な複合開発プロジェクトを多数手掛けている大和ハウス工業(東京本社 東京都市開発部 企画統括部 まちづくりグループ グループ長)の渡邊大吾さん

 

オフィスでは常識の再生エネルギーを、街の「暮らし」にもいち早く導入!

そして街の未来に「つながる」取り組みのひとつとして採用したのが、再生可能エネルギー100%のまちづくりでした。「船橋グランオアシス」では、各住戸で入居者が使用する電気はもちろん、共用部や街灯の電気、さらに施工時に使った工事用電源にも、再エネ電気のみを利用しています。大和ハウスグループでは全国397か所で再生可能エネルギー発電所を管理・運営していますが、ここでは岐阜県飛騨市の菅沼水力発電所で発電した電気を中心に供給。それもコストのかかるFIT非化石証書付きとすることで、国際的な「RE100」のルールにも準拠させています。

 

「実質再エネ電気100%供給の街づくりは、弊社ではもちろん、日本でも初の取り組みではないかと思います。そういう意味では実験的でもあり、なおかつ相応のコストや手間も要しますが、環境負荷低減という時代の流れの中で、弊社ができる取り組みとしていち早く取り組んだ形です」(渡邊さん)

 

ちなみに分譲マンション「プレミスト船橋塚田」では、自動制御による使用電力のピークカットやリアルタイムインディケーターといった省エネ対策も実施しています。

 

「分譲マンションの使用電力が極端に増加する際には、自動的にマンション共用部のピークカットが行われます。また停電時は蓄電池から共用部の特定機器に電気を供給されるようになっており、災害にも備えています。さらに各戸には、リアルタイムインディケーターを設置しました。これは電力の利用状況が赤・黄・緑の色でリアルタイムにわかるというもので、ご入居者の省エネ行動につなげたい考えです。実際に弊社の別の物件で設置したところ、消費電力が大きく削減されたというデータも出ています」(渡邊さん)

 

交通の便がよく快適に通勤ができる上に、地域と関わりながら安心して子育ても楽しめる。そんな塚田エリアの「準郊外」的な暮らしやすさを見事に引き出した「船橋グランオアシス」は、現在居住者の6割が20~30歳の子育てファミリー層なのだそう。そこで今回は、賃貸マンションの「ロイヤルパークス船橋」に@Livingスタッフが訪問。気になる中身を見てきました。

 

準郊外の快適さを“賃貸”で体感!「ロイヤルパークス船橋」で暮らす

 

「ロイヤルパークス船橋」は、1ルーム(賃料7万7000円~)から3LDK(~賃料33万円)までさまざまな部屋タイプが備わった総戸数223戸の賃貸マンション。大和リビング アセット事業部の松本太郎さんは、この物件と立地が当初の予想よりも幅広い層に受け入れられていることを感じているそう。

 

「若い子育てファミリー層はもちろんなのですが、ご高齢のお母さまとその娘さんなど、親御さんとの同居を始めるにあたって選ばれるお客さまもよくいらっしゃいます。この地域にひとり暮らしの高齢者が増えているという背景もありますが、ご入居者は地元の人よりも東京や県外からいらっしゃる方の方が多い。高齢の方でも、人の多い都心で暮らすよりは塚田の方が安心して街を歩ける……といった理由があるようです」(松本さん)

 

共用部には、パーティールームやトレーニングルームが設けられているほか、ラウンジスペースはテレワークにも人気とか。

 

「これは分譲マンションの方でも同様の傾向ですが、短時間のオンライン会議などに便利です。家に家族がいるからと、ちょっとした息抜き目的からラウンジで作業をする方もいらっしゃいます。やはりコロナの影響でテレワークが増え、都心に住む必要がなくなって引っ越して来られたり、会社自体が郊外に移転して、他県から転勤になったりするケースが多いんです。そういう方にとっては、賃貸でさまざまな共用部を利用できるメリットも大きいのではないかと思います」(松本さん)

 

11階建ての高さは圧迫感が少なく、それでいて眺望にはほどよい開放感があり、リラックスして暮らせそうな環境。なおかつ最寄りの塚田駅からは1本道で徒歩3分圏内と、アクセスが抜群です。

 

「船橋周辺の東武アーバンパークライン沿線は近年再開発の流れが来ていて、もともと注目されていたエリア。塚田も自転車でお隣の駅まで行けばイオンモールがありますし、建物西側には大きな行田公園もあるので、落ち着いて生活をするには便利な場所です」(松本さん)

 

↑「ロイヤルパークス船橋」を空撮。右上には最寄りの塚田駅舎が

 

↑「周辺は昔ながらの住宅街ですから、お年寄りでも暮らしやすい環境です。なおかつターミナル駅となる船橋駅にも自転車でアクセスできる塚田の利便性に、当初の予想よりも多くのお客さまが注目してくださっていると感じます」。そう語るのは、大和リビング(アセット事業部 営業部 第3営業課 係長の)松本太郎さん

 

では物件の内部を写真でチェックしていきましょう。

↑こちらは総戸数223戸のうち最も広い3LDK(128.75㎡)タイプのリビングダイニング(24.5畳)。最上階である11階からのぞむ景色も準郊外ならではの開放感があり、ホッと安心できます

 

↑12畳のマスターベッドルームは、東と南に窓があり朝日が心地よく差し込んできます。ウォークインクローゼット付き

 

↑こちらは9畳のベッドルーム。壁一面がクローゼットになっており、適度な広さもあるので書斎やテレワーク部屋として活用しても良さそうです

 

↑カウンター式のシンプルなキッチンは4畳。シンクの排水溝には生ゴミを自動処理できるディスポーザーも付いており衛生的です

 

↑洗面所とバスルーム。洗面台はダブルシンク(居室により異なります)がポイントです。家族みんなが忙しい朝に重宝するのはもちろん、用途によって使い分けることもできます

 

↑各部屋や廊下の壁面などに多くの収納スペースを設置。写真下はマスターベッドルームのウォークインクローゼット。そして玄関入ってすぐ左側には、写真上のシューズインクローゼットです。こちらは靴だけでなくスポーツやアウトドア用品などの収納にも重宝します

 

↑ウッドと間接照明の組み合わせでリラックス感を出したエントランス。日中はコンシェルジュが常駐し、暮らしをサポートしてくれます

 

↑キッチン付きの開放的なパーティールームやトレーニングルーム、ちょっとした打ち合わせなどにも使えるラウンジまで、共用部の充実も人気の秘訣。写真のほかにも、来客が宿泊できるゲストルームまで備えています

 

以上のように、従来の街とのつながりを大切にしながら、先進技術を取り入れた「船橋グランオアシス」。慌ただしい都心では得られなかった余裕や落ち着きといった暮らしの価値が、ここなら手に入りそうです。「準郊外の街」での新しい暮らしを、体感してみてはいかがでしょうか?

 

【物件情報】

ロイヤルパークス船橋(船橋グランオアシス内)

所在地=千葉県船橋市行田1-50-21
HP=https://www.d-resi.jp/rp/rp-funabashi/

 

猫のトイレの臭い・処理・健康チェックが全部解決!業界初の猫専用ユニットバス「ネコレット」を徹底解説

2月22日といえば「猫の日」。2021年の同日、住宅メーカー大手の大和ハウス工業が発表したのが、業界初の猫専用ユニットバス「ネコレット」です。“猫専用ユニットバス”とはいったい……? その驚きの仕組みと、猫のオーナーなら膝を打つであろう便利で快適な機能の数々を紹介しましょう。

 

また今回は、開発者である大和ハウス工業の住宅商品開発部の町田さんに、開発経緯と、“猫と共生する暮らし”についてインタビューしました。

 

大和ハウス工業「ネコレット」
36万3000円(税込)
「猫トイレパン」単体19万5800円(税込)

上部には安心してシャワーができる広々スペースと、下部には洗浄機能付きの猫専用トイレ。トイレ機能だけではないので、これぞ猫のための“ユニットバス”と呼びたくなる、これまでにない業界初の猫用トイレシステム。

 

これまでの猫用トイレとどう違う?「ネコレット」のすごい仕組み

一般的に「猫用トイレ」と言われて思い浮かぶのは、リビングや玄関に置かれた、猫砂やトイレシートとともに使われる箱型のものではないでしょうか? 猫砂が飛び散りにくい商品や、においが部屋に広がらないように設計されたドームタイプの商品、全自動のシステムトイレなどさまざまな商品が発売されています。きれい好きな猫のために、快適なトイレ空間を作ろうといろいろと工夫されている人も多いでしょう。

 

↑家庭で使われている一般的な猫用トイレは、猫砂の下に尿を吸収してくれるシートを設置するものがほとんど。排泄した尿の色や量から、猫の健康チェックをする飼い主も多いそう

 

これまでの猫用トイレとは違い、「ネコレット」は「ネコ+トイレット」という由来の通り、猫のためのトイレ空間のこと。上部にはシャンプー台が設置され、トイレ部分にはなんと自動洗浄機能付き! まずは、気になるトイレ部分を写真とともに紹介しましょう。

 

↑奥行きのある広々としたトイレ空間。恥ずかしがり屋な猫でもこっそりトイレができるような、ちょうどいい高さになっているのもポイント

 

↑トイレ部分には、使用している猫用トイレをそのまま設置することが可能(事前に要確認)。慣れたトイレをそのまま使えるので、猫にとっても違和感なく、スムーズに移行してもらいやすいのだとか

 

↑トイレの屋根部分にはセンサーが。水の音にびっくりしないよう、猫がトイレを終えてから自動洗浄するまでの間隔を10・30・60秒と変更が可能。トイレチェックをしたい飼い主のために、手動洗浄へ切り替えることもできる

 

↑自動洗浄までの時間のほか、水を流す洗浄時間(4・7・10秒)も変更できるので、尿の量や気になるにおいに合わせてカスタマイズも可能。トイレのパン部分は一体成型で抗菌仕様なので、お掃除もラクラク。※写真は、水の流れが分かりやすいよう、着色しています

 

↑排水部分はかわいい猫の肉球デザイン。飼い主までうれしくなってしまいますね!

 

また、「ネコレット」の魅力はトイレ部分だけではありません。上部のシャワー部分にもこだわりがたっぷり! それはのちほど紹介しましょう。

 

ドリカム・中村正人の“猫バトラー”精神が随所に宿る!

まずは「ネコレット」の仕組みを見てきましたが、実はこれ、自身で「猫のバトラー(執事)」と称するほどの愛猫家である、DREAMS COME TUREの中村正人さんがコンセプター/発案者として企画し、共同開発した商品。2017年に中村さんからの提案で開発がスタートしたそうですが、まずは中村さんと開発することになった経緯から、開発者である大和ハウス工業 住宅商品開発部の町田さんに聞きました。

 

「2017年に中村さまから、『飼い主も猫も快適に暮らせる、ともに幸せな時間を過ごすための商品を開発したい』とお声がけいただき、その情熱と熱意にお応えすべく開発をスタートさせました。

構想の初期段階ですでに、今回の『ネコレット』に近いユニットバス仕様になっていまして、2019年春に中村さまのご自宅にコンセプトモデルを設置させていただき、3匹の猫ちゃんに使ってもらいました。その後、改良を重ねながら商品化に向けて開発を進めた次第です。私も中村さまのご自宅にお邪魔した際、3匹の猫ちゃんたちがそれぞれ快適に使ってくれている姿を見て、とても安心できました」(大和ハウス工業・町田さん、以下同)

 

大和ハウス工業では、これまで収納のスペシャリストである近藤典子さんとともに「しまいごこちイージークローク -進化する収納-」を開発するなど、その業界のプロとのコラボレーションもいくつか行ってきたものの、今回のようなコラボレーションは初めてだったそう。初めての共同開発に不安などはなかったのでしょうか?

 

「中村さまは、建築分野にも詳しい方で、業界の専門用語が次々と会話の中に出てきて大変驚きました。一般的な共同開発となると、どうしてもモノ目線で商品を作ってしまいがちですが、私たちはあくまでも住宅メーカーなので、猫用のトイレを作るだけでなく、最初にお声がけいただいたような『飼い主も猫も快適に暮らせる空間』にポイントを絞り、開発を進めることにしました。

ただいいモノを作るだけの共同開発ではなく、心地良い暮らし方までご提案できる、そんな商品にできたと思っています。中村さまはご自身を『猫のバトラー』とお話しされていますが、その思いがこの『ネコレット』へたっぷりと注ぎ込まれていますよ!」

 

人間のトイレと同じように、猫のためのトイレも必要

愛情が詰まった「ネコレット』を我が家にも! と思った人も多いはず。こちらは一般的に使われている猫用システムトイレとは異なり、設置するためには配管工事が必要になります。そのため、新築戸建住宅や戸建住宅のリフォームと合わせて利用される人をメインユーザーとしているそうです。

 

「メインユーザーの想定は、新築戸建住宅を検討されている愛猫家さんですが、ご自宅を猫ちゃんが暮らしやすいような空間にリフォームしたい方、新築賃貸住宅の大家さんなどもご検討いただけます。新築戸建住宅を検討されている方とは、ご自宅の猫ちゃんの習性を設計士がヒアリングしながら『どこにネコレットを設置するか?』を踏まえ、設計図を完成させます。そのため、洗面台スペースに置く方もいれば、階段の下、飼い主さんのトイレの近くなど自由に設置場所をお選びいただけます。人間のトイレをどこに設置するかを考えるとの同様に、猫にとっても飼い主にとっても暮らしやすい場所に『ネコレット』を設置するわけです。

また今後、ペットと共生する暮らしを提案する賃貸住宅も増えてくると考えているので、全国の愛猫家さんがお家探しをする際に、『ネコレットを搭載しているお家に住みたい』と、メリットのひとつに感じてもらえるようになったらうれしいとも考えています。」

 

ウチの猫はちゃんと使ってくれるの?

「ネコレット」最大の魅力は、これまで使っていた猫用トイレをそのまま(一部対象外の商品もあります)、ネコレットへ移行できる点です。人間に例えると、今まで使っていた便器はそのままに、トイレの場所だけが変わるイメージ。猫にとっては「いつもと場所は違うけど、まあいっか!」なんて思ってくれるのでは。いろいろとデリケートな猫が快適に過ごせるトイレ空間にするために、どんな点に気を遣ったのでしょうか?

 

「中村さまのご自宅に設置した時も、3匹の猫ちゃんがいましたが、スムーズに移行してくれましたね。設計に当たり、愛猫家のみなさんと意見交換させていただく機会を作り、気になる点を洗いざらいお話いただきました。その中に『腎臓病で毎日尿をチェックしている』という飼い主様もいらっしゃいました。基本的にはセンサーが反応し、一定の時間が過ぎたタイミングで猫ちゃんが驚かないようトイレの中にある尿を洗浄していますが、“尿を流さない”という設定の必要性を再認識しました。

多頭飼いされている方、ご病気の猫ちゃんを飼われている方、音に敏感な猫ちゃんなど、幅広いニーズにお答えできるよう設定の幅を設ける工夫をしています」

 

また、トイレ部分だけでなく上部にあるシャワーシンク部分にも工夫がいっぱい。

 

↑シャワー台は、猫がすっぽり入れる深さがあり、体の横から少しずつシャワーを当てることができるので、“猫シャン”が苦手な猫でも落ち着いてシャワーしてくれそう

 

↑手元で水流調整ができ、優しい湯当たりになるマイクロバブル対応。シャワーホースを伸ばすのはもちろん、固定置きもできるので、猫の動きに合わせて猫シャンできるのもうれしいですね。排水部分にもこだわっており、毛の多い猫でも掃除しやすい設計に

 

↑ドライヤーボードも付属。ドライエリアとして、ドライヤーをかける際に活用できます

 

↑引き出し式の収納が付いているので、シャンプーセットやブラッシング、トイレ掃除グッズを入れておくのに便利。奥行きもたっぷりあるので、収納力も心配ありません

 

飼い主にも猫にもストレスがかかっていた猫シャンタイムを、これなら快適に行えそうです。

 

動物と人間が共生する暮らしが当たり前に

大和ハウス工業は、「ネコレット」だけでなく、今後も人間と動物がともに健やかに、豊かに暮らせる住まいづくりを提案していくそう。大和ハウスグループの指針にもある「共創共生」の精神はペットとの暮らしにも活かされているのだと感じました。今後、動物と人間の暮らしはどのように変化していくのでしょうか?

 

「数年前までは、猫も犬も外飼いがスタンダードでしたが、最近では室内飼いが推奨されるようになり、家の中でのペットの暮らし方に注目が集まるようになりました。私たちとしても動物たちが運動できる住空間があること、動物の習性を活かせる場があること、安全を守ることに注力し、ペットとともに暮らす家をご提案しています。

コロナ禍の影響もあり、手軽に動物をお迎えする家庭も多くなりましたが、ペットはともに暮らす“家族”です。我が家へ迎え入れる前に、いつどんな時でもずっと一緒にいてあげられるか、年老いて介護が必要になってもそばに寄り添ってあげられるか、当たり前ですがしっかり考えていただきたいと思います。大切な家族とともに、快適に暮らせる住まいづくりを今後もご提案していきます」

 

業界初の猫用ユニットバス「ネコレット」の取材でしたが、動物と“共生”することの意義をあらためて実感する話を伺えました。猫だけでなく、犬もうさぎも鳥も……どんな動物たちも人間とともに楽しく暮らしていける家が今後、当たり前になってくるのではないでしょうか。

 

Spot Data

Daiwahouse駒沢展示場

所在地=東京都世田谷区深沢4丁目26 ステージ3
HP=https://www.daiwahouse.co.jp/jutaku/tenji/tenji.html?cd=911
※「ネコレット」の実物をチェックできます。
※展示場への来場には、予約が必要です。

 

本当に“使える”IoTって? ニューノーマル時代の家がコミュニケーションのハブになる

進化目覚ましいITの波に、我々の生活もIoT(Internet of Thingsの略。“モノのインターネット”と訳される。モノとインターネットをつなぐサービス等を指す)が入り込み、知らぬ間に便利さを享受しています。音声による家電操作を得意とする「スマートスピーカー」などが代表例ですが、実はIoTによる家電連携の分野は、そこまで普及していません。

 

ただ、新型コロナウイルスの蔓延により家にいる時間が増えたこともあり、インターネットを介して外の世界とつながる動きは加速度的に進むと思われます。そこでイチ早くIoTとAIの重要性を考え、サービスに取り組んできた大和ハウス工業の分譲地「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」内にあるコンセプトハウスにお邪魔してきました。いや~、世の中本当に便利になってきているのを実感します!

↑神奈川県・藤沢市「セキュレアシティ藤沢 翼の丘」にある最新コンセプトハウス(6月6日オープン)。外見から分からないほど、中はハイテク化されたシステムが完備されている

 

なぜハウスメーカーがIoTに力を入れるのか?

小高い丘の上にあるモデルルームは、玄関からハイテク機器のオンパレード。IoTミラー、インターホン、自走式ロボット、コミュニケーションボード、2面にわたる巨大プロジェクターなど、種々様々です。一体なにができるのかワクワクしますが、大和ハウス工業の経営企画部IoT事業企画推進室・主任 齊藤邦久さんに聞いてみました。

 

「弊社は1996年からIoT関連(当時IT住宅)の研究を開始し、積極的に取り組んできました。ただ……実際のところ、国内のスマートハウス普及率は低く、例えば、スマートスピーカーの普及率はいまだ約6%と言われています。その問題点をしっかり考えたとき、導入のハードルの高さを解消したり家電メーカーを横断してパッケージングできたりするのは、やはりハウスメーカーであるという結論にいたりました」(齊藤さん)

 

なるほど、たしかにスマートハウスの導入・設定については「たかがテレビをオン・オフするのに、そこまで面倒なことをするほど困っていない」というのが本音のような気がします。

 

「ではどうすればいいのかというと、自宅を購入する際にある程度、最初からシステムとしてIoT機器が完備されていればいいわけです。家電メーカーは自社製品しかオススメできないし、IoT機器メーカーは建物に詳しくない、だからハウスメーカーが包括的にIoTを手掛ける意味がある」と、齊藤さんは言います。

 

IoT導入のメリットは「コミュニケーションを活性化させる」こと

さて家の中を見渡すと、一番目立つのがリビングにあるテレビ(?)です。

 

「これは『(仮称)α-board(アルファボード)』と名付けていますが、カレンダーやホワイトボード機能を活用して、家族で大画面を見ながら予定を立てられるなど、家族間コミュニケーションの活性化を目指したものです。また、IoT機器や電力の使用状況表示、制御インターフェースとしての利用も検討しています」(齊藤さん)

 

こちらはまだモック(見本)段階とのことですが、アプリも開発中らしく、今はスケジュール、ToDo、掲示板、通知などの情報が共有できます。こだわったのは、“モニターの大きさ”と“手書き”できるところ。同じことはスマホでも可能ですが、家族で使う場合はサイズが大きく全員が同時に見られることが大事とのこと。もちろんインターネットを介したテレビ電話もできて、その際もサイズ感が大きければ臨場感が増します。まるで、田舎にある実家の両親と一緒に食事をしている気分になるそうです。

↑コミュニケーションボードの「(仮称)α-board(アルファボード)」。50インチあり、どんな場所からも家族の情報が共有できる

 

また、手書きスタイルにこだわるのも、年齢によるデバイスの使い勝手の差をなくすためと、温かみを持たせるため。齊藤さんの場合は、子どもからの『パパ、早く帰ってきてね!』という手書きメッセージを受け取ったら仕事を張り切る模様。

 

↑連休の予定など、家族であれば誰でも書き込める。また手書き入力が可能なので、ITが苦手な人でも安心

 

スマホで撮った写真を転送して大画面で見ることができるので、家族で過去の思い出を振り返りやすくなります。こうしたIoT機器を使って、コミュニケーションを活性化させることがスマートハウス導入の目的なのだそうです。

 

↑リビングには、AIアシスタント機能を備えた自立走行するパーソナルロボット「temi」も設置。あらかじめ登録した場所まで自ら障害物を避けながら道案内したり、人の後を付いてきたりして、モニターによる外部とのコミュニケーションが可能だ

 

↑高齢者が動けない場合にtemiを呼び出して家族と連絡をとるなど、「移動型のテレビ電話」のような役割を果たす

 

外出する時間をカットし、自宅にいながらエンタメを楽しむ

また、気になるのがリビング横にある2画面のプロジェクター。大迫力のワイド画面が広がって、美しい風景の映像が流れています。

 

「IoT空間として、プロジェクター2基を使っています。サイクリングバイクを連動させてリアルな風景の中を走ったり、新型コロナウイルスで行けなくなった海外旅行もバーチャル体験できたりします。VRでも同じことは可能ですが、ヘッドマウントディスプレイをしたまま会話している姿は違和感しかない。やはり“家の中”ですから、コミュニケーションを大事にしたい。この大きさのプロジェクターであれば臨場感があるので、時空を超えたIoTサービスが提供できると考えています」(齊藤さん)

 

家にいながらオンラインでさまざまな体験ができるようになるので、旅行だけでなくスポーツ観戦・医療・ショッピング・遠隔授業・コンサートなど、外出するリスクや時間のロスも解消。たしかにスポーツ観戦は大迫力で、しかも2画面だから選手のTips情報なども表示され、より深く競技を楽しめるのが面白いと感じました。

↑自宅で実際に医師の方とコミュニケーションを取りながら、オンライン相談が可能になる日も近そうだ

 

↑遠隔授業であれば全国どこでも受講でき、親による送迎も必要がない

 

↑バーチャルショッピングをして、その中で店舗に入店してマッチングする洋服などを購入するサービスも検討中だ

 

家族の健康情報も“見える化”でチェック

玄関に置いてあるIoTミラーは、その日の天気や交通情報、家族からのメッセージなどが表示されていました。こちらもモック段階で、どのような情報が必要なのか調査中らしく、といっても未来を感じさせます。

 

「洗面所にも同様のミラーを設置していますが、健康に関する情報を表示しています。血圧、体重のほかテレビ画面なども。ただ実際にこれらの情報が本当にユーザーにとって有益なのかを考えなくてはいけません。可能だからといって何でもやるのは独りよがりになってしまいますから」(齊藤さん)

 

IoTはたしかに未来的ですが、必要ないテクノロジーは実装しても仕方ないということで重要性を精査しているそう。でも外出時に玄関で雨の予報に気がつけば、傘を忘れずに済みますね。これはちょっと欲しい……。

↑玄関のミラーには、時刻や天気、交通情報、家族からのメッセージなどを表示

 

↑ミラーに映す情報は思案中とのこと。「ユーザーにとって何が一番有益か」、それを考えるのがIoTにおいて重要だと齊藤さんは話す

 

↑洗面台は、子どもから大人まで身長に合わせて高さを変更することが可能。将来的にはセンサーを活用して自動で昇降させることを検討しているという

 

↑「ほこりセンサー」は室内のPM2.5などを検知。ゆくゆくは空気清浄機やエアコン作動のトリガーになるような使い方も検討されている

 

↑写真右側の「アトモフウィンドウ」は、IoTによってデジタル風景を映し、壁のない室内に窓を作るデジタルガジェット。3枚連なると活用の幅もより広がりそうだ

 

住む人に寄り添ったテクノロジーで新たな生活様式を確立する

「ユーザーにとって本当に必要な商品を提供するため、現在はコンセプトハウスで検証をしていますが、いかに住む人が快適かつ、コミュニケーションを増やせるかが目的。IoTは、そういった時間を作るために活用されるべきだと考えています」(齊藤さん)

 

遠隔地の家族と自然にコミュニケーションが取れたり、家事をテクノロジーが肩代わりすることで時間を生んだり、外出を避けてエンタメを楽しんだり……、まさに新型コロナウイルスによる新たな生活様式を叶えるためにIoTはうってつけですが、もともと推進していたからこそ、今の時代にマッチしたとのこと。ニューノーマルな住宅はますます進化を続けていきそうです。

 

取材・文/神谷たけし 写真/真名子

書斎に居酒屋まで!? 住宅メーカーによる新ワークライフ空間がストレスフリーそのもの

新型コロナウイルスの感染拡大によるテレワークの定着によって、オンライン会議が導入された働き方はもちろん、暮らしのスタイル自体も大きく変化しようとしています。

 

この“ニューノーマル”といわれる“with/afterコロナ”の暮らし方の変化に、いち早く対応したのが住宅業界。生活の場に、デジタルシフトする在宅勤務のスペースを確保した“職住一体”の発想や、コロナ禍でも安心して過ごせる“シェルター”としての提案など、住宅に対するニーズの変革をとらえた戸建て住宅やマンションが登場しています。3つの最新事例を紹介していきましょう。

 

1. 大和ハウスが提案する、選べる2つのテレワーク専用ルーム

大手住宅メーカーの大和ハウスは、在宅ワーク経験者からの声に耳を傾け、テレワーク前提で家の快適さを追求した「職住融合」と、リスク対策を習慣化し家族の日常を守る「家族のBCP」(企業の事業継続計画を家族に置き換えたもの)を兼ね備えた、コロナ禍の課題を解決する“ニューノーマル時代の住宅”を発表しました。

 

「職住融合」として開発されたのが、2タイプを用意する同社初のテレワーク専用ルーム。一つ目の「快適ワークプレイス」は、生活音に邪魔されず仕事に集中できる、防音ドアと二重窓を備えた防音仕様のクローズ空間。オンライン会議の声が明瞭に聞こえる独自の音響アイテム「コーナーチューン」や、高速通信を確保する専用のWi-Fiアクセスポイントを完備し、仕事モードやリラックスモードなど、気分に合わせてスイッチできる3光色切替LED照明(昼白色/電球色/温白色)、オフィスデスクと同等の奥行き60cmのデスクも揃えています。

↑専用のWi-Fiアクセスポイントを備えビデオ会議もスムーズにできる「快適ワークプレイス」。2台のパソコンが設置できるうえ、奥行き60cmと広いデスクも便利

 

↑生活音を遮断し、集中力を高められる防音ドア

 

↑周囲の騒音ストレスから解放される二重窓で、快適なクローズ空間を創出する

 

もう一つのテレワーク専用ルームが、仕事・家事・子育てを効率よく両立させるために、リビングとつなげたセミクローズ空間「つながりワークピット」。ドアの開閉でオンとオフを切り替えられ、家族の共有空間ではなく個室で仕事を行うことで、“気持ちのスイッチ”に配慮しています。室内窓を設けることで、家族とほどよい距離感と、効率的な仕事環境が生まれ、趣味や家事空間としても利用できるマルチスペースとしても機能。「快適ワークプレイス」同様、専用の高速Wi-Fiアクセスポイントや光色切替LED照明、奥行き60cmのデスクも確保しています。

↑オフの時間は、子どもと一緒に時間を過ごすこともできる

 

さらに、「家族のBCP」として、マスクや消毒液、ティッシュ、トイレットパーパーの残量確認や購入、家族へ帰宅時の手洗いやうがいの呼びかけといった、コロナ禍で生まれた新三大“名もなき家事”に対応する「家事シェアハウス」も展開。帰宅後は、玄関で衣服を消毒し自分専用のロッカーに。手洗いをして部屋着に着替えてからリビングに向かう。など、コロナ禍の課題に対応した仕組みが導入されています。

↑玄関にある自分専用ロッカーで衣服を消毒

 

↑家族との情報をシェアする仕組みも

 

2. 積水ハウスの家は、仕事はもちろんフィットネスやバルまで楽しめる

大手住宅メーカーの積水ハウスからは、高い耐震性と設計自由度、ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)にも対応可能な、優れた断熱性などの先進技術を使った人気住宅「ファミリー スイート」に、アフターコロナに対応する新たなライフスタイル提案を盛り込んだ、戸建住宅の新しいコンセプトモデル「ファミリー スイート おうちプレミアム」が誕生しました。

 

1階に最大幅5m、2.7mの天井高まで達する開放的な大開口を設置。2階には最大スパン10mの柱や壁のない大空間が広がります。これまで外でしていた仕事や楽しみを、家の中でもより快適にできることが特徴で、「在宅ワーク」「おうちでフィットネス」「うち de バル」など、家に多彩な役割を盛り込めます。

↑大空間を生かした専用や兼用のフィットネススペースを提案する「おうちでフィットネス」。運動スペースの確保によって運動のモチベーションを継続できる

 

↑住宅とは異なる照明、家具、仕上げなどで、隠れ場的なバーにいるような非日常感を演出する「うちdeバル」。夫婦の時間をお酒や肴とともに楽しむ暮らしを提案。おこもり感があり、楽しそうだ

 

さらに、ユーザー自身が「ファミリー スイート」のプランを作成し、SNSで発信をしたり、360度ビューのVR作成依頼をしたりも可能なウェブツール「おうちで幸せプランニング」を提供するのも、積水ハウスの特徴。「ファミリー スイート おうちプレミアム」は、柱や壁などの構造上の制限が少なく高い設計自由度を備えるため、理想の住まいをツールを使って自由に思い描き、形にすることができます。

↑「ファミリー スイート」の大空間なら、デスクやテーブルの後ろに家具を置くだけで集中できるコーナーを作れる。防音性能を高めることも可能で、在宅ワークや⼦どものオンライン授業にも対応する

 

3. 三井不動産のタワマンにはテレワークに活用できるコワーキングスペースが充実

三井不動産レジデンシャルなどが進める、勝どき駅直結・商住複合大規模再開発プロジェクト「パークタワー勝どきミッド/サウス」(総戸数2786戸・敷地面積約2万2727m2・2019年3月着工・2023年8月竣工予定)でも、ニューノーマル時代の暮らしの多様性に対応した様々なプランを用意しています。

 

専有部では、暮らしの中でのパーソナルな時間への需要に応える書斎部屋プランを3LDK、2LDKの間取り変更メニューに新設定。

↑自宅部分の書斎部屋プランのイメージ

 

共用部では、個室ブース付きのリモートワークスペースや、ひとりでリラックスした時間を過ごすことができるプライベートサロン、またオンラインフィットネスに対応したパーソナルスタジオなど、パブリックスペースのパーソナルユースを実現する設備施設を拡充しています。

↑8時~22時まで自由に利用できるコワーキングスペースで、家族に気兼ねすることなく快適なリモートワークを実現

 

↑コワーキングスペース内にある、LANケーブルや電源、大型モニターを完備した個室ブース。より集中して仕事に取り組める

 

↑フィットネスエリアに、Wi-Fiやモニター、スピーカーを完備したパーソナルスタジオを設置

 

今後も、多くの企業でテレワークは継続される模様。またこのコロナ禍が終息したとしても、働き方の新たな選択肢として定着するでしょう。この先を見据え、家族に負担をかけず、仕事に集中できる居住空間を確保しておくことはより重要になってくるのではないでしょうか。

 

文=安藤政弘

憧れのタワマンを1か月からお試し! 新宿駅から徒歩圏内の「Dマークス西新宿タワー」が至れり尽くせり

東京・西新宿といえば、そびえ立つ高層オフィスビル群をイメージする人は多いでしょう。その一大ビジネスエリアに、オフィス・商業施設・高級賃貸レジデンスで構成される「Dタワー西新宿」(免震構造地上29階/地下2階建て)が誕生しました。

 

レジデンスの名称は「D MARKS Nishi Shinjuku TOWER」(Dマークス西新宿タワー)で、20階がロビー、居住エリアは20階~29階にあり、総戸数は125戸(賃貸83戸/サービスアパートメント42戸)。居住者が快適に生活できる機能、設備や付帯サービスがふんだんに盛り込まれているといいます。編集部は、このレジデンスの部屋を実際に訪ねてみました。

Dマークス 西新宿タワー
https://www.d-resi.jp/dt/nishi-shinjuku/

 

JR新宿駅が徒歩圏内の超都心ながら緑と共生する住まい

「Dタワー西新宿」は、JR新宿駅からつながる青梅街道沿いの成子天神下の交差点にあります。最寄り駅となる東京メトロ丸ノ内線「西新宿」駅には徒歩4分、都営大江戸線「都庁前」駅からも徒歩8分程度と近く、JR「新宿」駅も徒歩約12分という好立地。

↑部屋からの眺め。高層ビルを横か下に眺めるような高さで、晴れた日には遠くまで見晴らすことができます。左手奥が東京都庁・第一庁舎と第二庁舎

 

隣接するエリアには西新宿の高層ビルやホテルが立ち並んでいますが、周辺には新宿中央公園などもあり、休日には散歩やジョギングなども楽しめます。また、新宿区がみどりの基本計画として掲げる「豊かな水とみどりの保全と創造」に賛同し、「Dタワー西新宿」の東側には自由に通行や利用できる公開空地があり、エゴノキやヤマモモなど、四季の変化を実感できる癒しの空間となっています。

↑ビルの外観にも注目です。建物全体は幹が地上から空高く伸びる樹木のイメージで設計。ビルの上部が枝のようにデザインされているなど、都市にありながら自然との調和を図っています

 

最新形の”快適“をパッケージ! スタンダードは2LDKタイプ

レジデンスである「Dマークス西新宿タワー」は、「Dタワー西新宿」の20階から最上階となる29階に設けられています。総戸数は賃貸83戸、1か月からレンタルできるサービスアパートメント42戸の全125戸。賃貸は1LDK、2LDK、3LDK(専有面積58.40m2~121.67m2)と多彩な間取りプランが用意されており、室内のレイアウトから壁の仕様、細かなところではコンセントプレートの形に至るまで、こだわりをもって作り込まれています。

 

まずは最もスタンダードな2LDKのプランを見てみましょう。

リビングダイニング、個室、設備、インテリアをチェックしてみました。2LDKタイプは72.88m2から用意されていますが、今回訪れたのは75.87m2のモデルルーム。ライフスタイルがイメージしやすいよう、家具や家電がコーディネートされているので、配置だけではなく暮らし方の参考になりました。

 

印象的だったのが、二面採光の外光が心地よいリビングダイニング。よく晴れた日には遠い山々までは見渡せるダイナミックな眺望。窓から眺める夜景も別格です。マスターベッドルームや個室にも景観を楽しめる窓があるので、在宅勤務でも仕事がはかどりそうです。

 

全室採光で天空から新宿の風景を一望!

↑13.2帖のリビングダイニングは明るく、開放感がある二面採光。テーブルとソファを置いてもゆったりと過ごせます

 

 

十分な広さと明るさで在宅ワークがはかどる書斎

↑書斎やゲストルームにも使える6.2帖の個室。広い窓からの採光で部屋全体が明るく、在宅ワーク中のオンライン会議でもバーチャル背景は不要になりそうです

 

バスルームやトイレは最新の機能とたっぷりの収納を確保

 

タワマンでは貴重なバルコニーと広い廊下。”余白“が上質な暮らしを生む

 

外出先からも施錠ができる最新のスマートキーを採用

エントランスから部屋まで、何重にもセキュリティに配慮された仕組みが整っていますが、部屋のロック機構も万全。住戸のセキュリティとして賃貸レジデンスでは初めて、美和ロックのスマートキー専用のワイヤレスリモート制御システム「wiremo」が導入されています。

↑アプリをダウンロードするだけで、スマホによる鍵の開け閉めや、外出先からの施錠確認ができ、締め忘れても部屋に戻ることなく、その場でロックできるので安心。賃貸全戸に設置されています

 

続いて訪れたのが、1LDKのプラン。個室はベッドルームオンリーですが、収納やトイレ、バス、パウダールームの仕様は2LDKタイプと大きくは変わりません。単身者や仕事の拠点としては機能的に暮らせるのではないでしょうか。

 

ストレスを感じさせない開放的な雰囲気の1LDKタイプ

1LDKタイプは、リビングダイニングとマスターベッドルームの構成。プランによって異なりますが、平均的に60m2あるので余裕を感じます。各スペースとも天井が高いため、開放的な気分に浸れるのも魅力です。

↑キッチンから見たリビングダイニング。右に見えるのがマスターベッドルームで、いずれも窓が大きく眺望も抜群

 

キッチンにはビルトインタイプのディスポーザーや食洗機を完備。ちょっと贅沢なセカンドハウスとしてもいいですね。

↑マスターベッドルーム(7.1帖)にはウォークインクローゼットを用意。ベッドと洗面台、バスルームと直結しているので、動線にも無駄がありません

 

続いては、一番広い3LDKタイプをチェックしました。個室の数が増えただけではなく、照明設備や収納もグレードアップ。ファミリーまで対応しています。

 

3LDKは都会の喧騒を忘れてしまう最上位の住まい

レジデンスではもっとも広い3LDKタイプ。占有面積も94.63m2~121.67m2とゆとりのある空間が広がります。ライトは折り上げ天井を使った間接照明が設置されより上質な空間を演出。どの部屋からも、都市の景観を満喫でき、最上位のプレミアムクラスのリビングダイニングは、表面に艶感のある鏡面フローリング仕様。より贅を尽くした設計になっています。

↑こちらは116.80m2・3LDKの広々としたLDK。リビングダイニングは19帖、キッチンは3.9帖あります。パウダールームにシンクが2台並ぶなど設備も充実

 

↑11.7帖のマスターベッドルームに備えるウォークインクローゼット。個室レベルのスペースが確保され、衣類や雑貨類がたっぷりと収まります

 

さて、「Dマークス西新宿タワー」のもうひとつの特徴が、最短1か月から利用できる“サービスアパートメント”です。生活に必要な家具や家電がひと通り揃っているので、ホテルより気軽に暮らせるはず。ビジネスや旅行の拠点としてもリーズナブルに活用できます。

 

お試しにも! 家具や家電は備え付けだから身ひとつで入居が可能

22階~24階には、中長期滞在者向けにシステムキッチンや家具・家電一式を完備し、敷金・礼金不要で入居できるサービスアパートメントを42戸用意。仕事で短期間だけ拠点を持ちたい人にはぴったり。入ったその日から快適な暮らしをスタートできます。

↑家電や家具がすべて揃っています。レンジや炊飯器といった小型家電もあるので、中長期出張のビジネスパーソンにもぴったり。ホテルと違って、部屋で料理ができることも魅力です

 

↑バルコニーの付いたマスターベッドルーム。ウォークインクローゼットにはアイロンやクリーナーも完備しています

 

コンシェルジュなど充実のサービスが最高の暮らしをサポート

20階ロビーでは、英語対応が可能なコンシェルジュによるインフォメーションをはじめ、宅配物などの手配、クリーニング、ハウスクリーニングの取り次ぎなど、さまざまなサービスを提供。フィットネスルームやビジネスの打ち合わせなどに活用できるミーティングルームも利用できます。

↑20階にあるレジデンスのロビー。上質な雰囲気の応接スペースも利用可能。来訪者とのちょっとした談話もできます

 

↑ロビーでは8時から22時までコンシェルジュが常駐し、入居者の“プレミアムな暮らし”をサポートします

 

↑トレーニングマシンが揃ったフィットネスセンター。街中のジムなどに通う時間がない人も、最高の見晴らしのなか、メンテナンスはおまかせで“家”で気軽に健康維持ができます

 

都心3区で働く人のセカンドハウスとしてもおすすめ

「Dマークス西新宿タワー」は、ビジネスエリアの中心となる都心3区(千代田区、中央区、港区)からのアクセスもよく、郊外に自宅がある人のセカンドハウスとしても機能します。新宿でショッピングや飲食を楽しんだあと、徒歩で帰宅できるので生活空間としても唯一無二のロケーションといえるでしょう。

 

間取りも多彩な上、サービスアパートメントという選択肢もあるので、都市で働くビジネスパーソンがさまざまな用途で利用できます。超都心ならではの暮らしを体感しに、一度内覧に出かけてみてはいかがでしょうか。

 

【物件情報】

D MARKS Nishi Shinjuku TOWER

所在地=東京都新宿区西新宿6-11-3
https://www.d-resi.jp/dt/nishi-shinjuku/

・プラン(レジデンス)=1LDKタイプ(32万円/月〜)・2LDKタイプ(33万円/月〜)・3LDKタイプ(64万円/月〜)
・プラン(サービスアパートメント)=1LDKタイプ(50万円/月〜)・2LDKタイプ(60万円/月〜)