ユージさんに聞く! 夫婦の子育てと家事分担 後編

前編では、子どもたちとのコミュニケーションや、夫婦間のトラブルNo.1と言っても過言ではない家事の役割分担について聞いてみました。

 

妻からは「ユージさんを見習ってよ」と言われそう(泣)。でも、これを機に自分もできることからやってみようという気持ちが芽生えました。

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後編では、家族のルールをはじめ、長男の行動にグッときた話や娘さんたちの微笑ましい行動、そして子どもたちとの将来などなど。僕を始め、世のお父さん必見のエピソード満載ですよ!

 

【今月のお客さん】

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ユージさん
1987年生まれ、30歳。モデル、俳優業を始め、バラエティ番組でも活躍中。2014年に結婚し、現在14歳長男、3歳長女、2歳次女の3児の父親として育児に奮闘中。特技は建築現場で働いていた経験を活かした日曜大工やイラストを描くこと。アーティストのCDジャケットデザインを頼まれるほどの腕前を持つ。
[ブログ]http://ameblo.jp/lp-yuji/
[インスタグラム]@yujigordon

 

 

子どもを叱るときも“丁寧さ”を忘れずに

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ユージさんのように子どもたちと正面から深く接していると、思い出もたくさんあるでしょうね。

 

 

息子は、11歳の時に僕の子どもになったという経緯がありまして。結婚する前から名前で呼ばれていたので、今も息子からは「ユージ」と呼ばれているんです。あるとき、公園で友達と遊んでいる長男を見つけたので、遠くから声をかけたことがありました。でも、友達はまだ僕が父親だとは知らなかったらしく「あれ誰だ?」となってしまったんですよ。そうしたら、長男が僕に聞こえないように「僕のパパだよ」と言っていたんです! それがわかった瞬間は、グッとくるものがありましたね……。
 

 

comment-father
あれれ、目から汗が……(泣)。息子さん、めちゃくちゃ良い子ですね。

 

 
泣かないでくださいよ〜。じゃあ、娘のエピソードからは笑えるのを話しますね! 長女がまだ1歳くらいのとき、エレベーターの中で外国人男性と一緒になったんですけど、その方に向かって「パパ!パパ!」と何度も呼びかけてて。まあ、娘にしてみれば外国人顔=パパに見えたんでしょうね(笑)。僕がどうすることもできずに黙っていたら、その外国人の方が僕を見て「わかるよその気持ち」ってアイコンタクトしてくれました(笑)。
 

 

comment-father
それは焦りますね~。うちの娘も遊園地の着ぐるみを怖がって抱きついてくる、かわいい時期あったなぁ(遠い目)。そうそう、ユージさん家のルールって何かあるんですか? それと、子育ての悩みを誰かに相談したりとかしますか?。

 

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家族以外の人に悩み相談はしないですね。それから“ほかの家は気にしない!”が我が家のルールです。自分の家のことは自分たちのやり方で解決します。僕にしかできないこともあるはずだし、我が家にしっくりこないルールに振り回されるのは、心身ともに疲れちゃいますから。
 

 

comment-father
スカッとする回答ですね! 我が家も真似したい!

 

 

夫婦ゲンカも、子どもにわからないようにするのがベストですが、家の中で言い合いになってしまった場合は、子どもが聞いているかもしれないので、否定的な言葉や汚い言葉は使わないようにと約束しています。僕だったら妻のことを“お前”と呼ばない、とかですね。子どもを叱るときどんなにイライラしていても「サラちゃんもそこがよくないと思うよ」と丁寧に話します。丁寧語で言い合っている状況は、シュールでもありますが(笑)。
 

 

comment-father
子どもは親の口癖を真似たり覚えてしまうから、大人が丁寧に接しないといけないですよね。子どもたちが大きくなったらやってみたいことありますか?

 

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長男とは、将来一緒に仕事がしたいと思っています。パートナーとしてふたりで会社を経営できたら最高ですね! 娘とは、ヴァージンロードを歩くのが夢です。
 

 

comment-father
えぇっ! ヴァージンロードなんて、いま考えただけでも憂鬱になりますよ。どんな人を連れてくるんだろうとか、仕事はちゃんとしているんだろうとか。言いたいことや聞きたいことが山ほどあるけど、やっぱり躊躇して聞けないのかなとか……。

 

 
僕は、娘が幸せならどんな人でも賛成します。ただ、彼にアドバイスはすると思います。夢を追いかけている彼なら、「夢を見るだけじゃなくて、とりあえずやってみたら?」とか。正攻法じゃなくても、その夢を実現することはできると思うんですよ。やってみること、そこに向かってみることが大事だと思っているんで。でも娘には何度か確認をするかもしれませんね。「本当に彼とずっと一緒に居られる?」みたいな(笑)。
 

 

comment-father
えぇっ! ヴァージンロードなんて、いま考えただけでも憂鬱になりますよ。どんな人を連れてくるんだろうとか、仕事はちゃんとしているんだろうとか。言いたいことや聞きたいことが山ほどあるけど、やっぱり躊躇して聞けないのかなとか……。

 

 
そうなのか……ユージさんみたいな器の大きい父親なら「将来結婚するならパパみたいな人がいいな」とか言われるんでしょうね。僕も娘からそう思えるように、できることからがんばります! ユージさん、ありがとうございました。またぜひパパ会しましょうね!
 

 

【まとめ】

ユージさん夫婦の日々の過ごし方や子育ての方法は、考えさせられることばかりでした。

 

僕も参田家の大黒柱として、ちょっとずつでも前向きに努力してみようと、この年の瀬に気持ちを新たにしました。仕事や家事に子育てと、頼りないかもしれないけどお父さんなりにがんばっていますので、全国の奥様もそんな夫の不器用な姿を温かい目で見守ってくださいね!
 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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武将の嫁に学ぶ、出世するダンナの育て方

大河ドラマでも人気の徳川家康の正室こと築山殿(つきやまどの)など、戦国武将だけでなくその「妻」も近年、注目を集めています。秀吉の妻・ねねや、信長の妻・濃姫など、歴史を彩る武将たちを支えた嫁はどんな生涯を過ごしたのでしょうか。

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「私の旦那にも天下取ってほしいわ~」なんて思っているそこの奥様! 戦国武将の嫁たちは、旦那である武将をちゃっかり育てていたようですよ。『<戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代』(安西篤子・著/学研プラス・刊)より、出世できる旦那の育て方を学んでいきましょう。

 

あえて厳しく、男のプライドをくすぐる

丹羽長重の武将・江口三郎右衛門の家来に、出口某という老武者がいたそうなのですが、思うように戦えなかったことを悔やみ、畦道で休んでいたところ、前方から自分の妻がお酒を持って歩いてきたそうです。凹んでいる出口さんは、「よく頑張ったね」なんて言いながらお酒を振舞ってくれるのかな~、と思っていたようなのですが、妻は違いました。

 

「首一つ取ったぐらいで昼寝をしているような横着者に、この酒は呑ませられぬ」と憎まれ口を叩き、主人の江口はじめ居合わせた武士たちに、残らずふるまってしまった。

(『<戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代』より引用)

 

目の前でそんなことされたらたまったもんじゃないですよね!

 

しかもこの時の出口さん、60歳を超えていたそうです。しかし、相当悔しかったのかこの後、戦場へ駆け戻ってたちまち敵一人を斃したそうです。時には、男のプライドをくすぐり奮起させる・・・そうすることで、現代にまで名を残すような偉業を達成できるのかもしれませんね。男性のみなさま、いかがでしょうか?(笑)

 

共同経営者として資金援助しちゃう

戦国時代において、女性が働いてお金を稼ぐことはほとんどありませんでした。そんな中、大事な嫁入りの資金で旦那に馬を買っちゃったというのが、山内一豊の妻である千代さん。

 

山内一豊の妻というと、黄金十両で夫のために名馬を買った話が名高いが、その後もよく夫の役に立っている。

(『<戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代』より引用)

 

千代さんは、馬を買っただけに留まらず、旦那の一豊が、関ヶ原の戦いで東軍につくべきか西軍に味方するべきか悩んでいる時に、密書を送り、家康のいる東軍につくことを決めさせたとも言われているそうです。さらに、どこよりも早く東軍につくことを決めたことで、戦後も家康さんからかなり可愛がられたんだとか。

 

山内家をひとつの企業と考えたら、めっちゃできるやつ! 嫁という域を超えて、もはや経営者としての才能ですよね。旦那さんを信じて、投資する・・・うーん、できるかな。。。

 

友人の旦那の出世を気にしないほどの寛容さ

出会った当時は仲が良かったのに、一方の旦那が出世すると、嫁の仲が悪くなる・・・。女性には嫉妬やら妬みが付きまといますから、羨ましく思うのは当たり前っちゃ当たり前なのですが、豊臣秀吉の妻・ねねと、前田利家の妻・まつは、旦那が上司と部下の関係になろうとも変わらず仲が良かったそうなのです。

 

天下は秀吉のものとなり、前田利家はその麾下に入った。身分に上下関係が生じた。こうした様々な変化の中でも、ねねとまつの仲の良さは変わらなかった。

(『<戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代』より引用)

 

現代では、家庭事情を見たくなくても見えちゃいますし、ついつい相手と比べてしまう機会も増えています。でも、ちっちゃいことは気にしない女性の方が、旦那さんはのびのびとできるということかもしれませんね。旦那さんのステータスに左右されない女性っていいですよね♪

 

今回ご紹介した以外にも、戦国時代に学べることはまだまだありそうです。男性のみなさんも女性に「出世させてくれよぉ~」と頼ってばかりではなく、戦国時代の武将のようにがむしゃらに生きてみるのはいかがでしょうか? これだけご紹介しておきながら言うのもアレですが、やっぱりかっこいい! と思える旦那さんじゃないと、女性はここまでできないですもんね~(笑)。頑張れ、現代の戦国武将たちっ!!

 

(文:つるたちかこ)

 

【著書紹介】

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<戦国時代の女たち>波瀾万丈! 武将の妻と戦国時代

著者:安西篤子

出版社:学研プラス

戦国時代、男たちが合戦に明け暮れるなか、女たちもまた過酷な運命との戦いを強いられていた。陰に日向に夫を支える賢妻となる者もいれば、政略結婚や人質に利用される者も少なくない。時代に翻弄されながらも、健気に生きた女たちを紹介する。

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