ソニーの最新完全ワイヤレスイヤホン「WF-C710N」をレビューして驚いた! エントリーでもノイキャン・音質・操作性が全合格

ソニーから発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン、「WF-C710N」がアツい!

 

注目すべきは、人気の先代「WF-C700N」からさらに進化した使い勝手&ノイズキャンセリング性能。エントリークラスのモデルとしては、かなりハイスペックな仕上がりになっています。

 

気になるサウンドとあわせて、実機をチェックしていきましょう。

↑ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとしてはエントリーモデルに位置付けられる、「WF-C710N」をレビューします。

 

 

独自開発の小型5mmドライバー搭載。DSEEで音質をカバー

まずはWF-C710Nの基本スペックから。音質面では、独自開発の小型5mmドライバーを搭載しています。対応BluetoothコーデックはAAC/SBCのみと最新モデルとしては物足りなさがありますが、そこは独自アップスケーリング技術「DSEE」でカバーしています。

↑DESSのイメージ。ソニーが独自開発したアップスケーリング技術で、圧縮音源で失われた高音域をCD音質相当まで補完します。

 

価格的にはもっと安価に高音質コーデックをサポートするモデルがあるなかで、LDAC非対応なのは残念。一方で、様々な圧縮音源をCD音質相当に補完するDSEEは、YouTubeなどを気軽に視聴するには優れた機能です。カジュアルに使用するには十分と言えるでしょう。

 

バッテリーは、イヤホン単体で最大約8.5時間、充電ケース併用で最大約30時間の連続再生が可能(ともにノイズキャンセリングオン時)。同クラスのモデルと比べても優れたスタミナを誇ります。

 

カラバリのグラスブルーがインパクト強し

カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンク、グラスブルーの4色展開です。なかでもグラスブルーは、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンでは初となるスケルトンデザイン。PlayStationのスケルトンコントローラーやメモリーカードを思い出させるような良い意味での“トイ感”もあり、ガジェット好きの心をくすぐります。

↑イヤホン本体と充電ケースがともにスケルトンになったグラスブルー。

 

タッチ式操作は感度も十分

使い勝手の進化面としては、物理ボタン式からタッチ操作式に変更されたのが大きなポイント。物理ボタン式は確実な操作性が得られる反面、ボタンを押すとイヤホン本体も耳に押し込まれるというデメリットがあります。タッチ操作式はその反対で、軽く触れるだけで操作できますが、反応の不確実さが課題に。その点、WF-C710Nはタッチセンサーの感度が良く、軽いタッチで反応してくれます。

↑イヤホンのタッチセンサー部がフラットな形状で、耳に着けたままでタッチしやすくなっています。

 

充電ケースとイヤホンを固定するマグネット強度が調整され、充電ケースのフタが大きく開くようになったので、イヤホンの出し入れがスムーズに行えるようになりました。一方で、フタが途中(45度くらい)で引っかかり、スッと開閉できないのはやや気になりました。

↑充電ケースから取り出しやすく、しまいやすいのも、地味なようで使いやすさに関わるポイントです。

 

そのほか、イヤホンを外すと再生停止する装着検出機能や、2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能など、現在の完全ワイヤレスイヤホンに求められる基本機能はだいたい備えていると言っていいでしょう。

 

ノイキャン&外音取り込みはエントリーレベル超え

本機の最大の進化点は、ノイズキャンセリング&外音取り込み性能。デュアルマイク構成により、従来モデルよりも精度が大きく向上しています。

 

その触れ込みどおり、ノイズキャンセリングの効きはなかなかのものです。体感上では雑音を半減してくれており、特に駅構内での「ゴオオオオ……」というような低音や、ティーカップがソーサーに触れるキンキン音などを強めにカット。人の声はある程度聴こえるようにしている印象です。超強力というほどではありませんが、音楽を流しながら使えば雑音はほぼ気にならなくなります。

 

また、ノイズキャンセリングが音質に与える影響が極めて少ないのもポイントであるように思います。ほんのわずかに低音が持ち上がるように感じますが、意識しなければ気にならない程度です。

↑イヤーピースはXS/M/XLの3サイズが付属。イヤホン本体と耳の接触面を増やすエルゴノミック・サーフェス・デザインで、高いフィット感を実現しています。

 

外音取り込み機能は20段階でレベル調整が可能で、人の声を中心に拾うボイスフォーカスにも対応。マイクで取り込んでいる音らしい不自然さは多少ありますが、この機能はしっかりと外音を取り込むことに意味があるので、その点において優秀といえます。小ボリュームでの音楽再生中なら、電車のアナウンスを聞き取ることもできました。

 

そして、ノイズキャンセリングと同様に、音質への影響がほぼないことも特徴です。これならどちらの機能も、積極的に使っていくことができるでしょう。さらに「アダプティブサウンドコントロール」機能を利用すれば、身体を動かしていないときはノイズキャンセリング、移動しているときは外音取り込みをオンにするなど、行動にあわせて自動でモードを切り替えることもできます。

↑「Sony | Sound Connect」アプリから、外音取り込み機能のレベル調整やアダプティブサウンドコントロール機能の設定が行えます。

 

ボーカルもののポップスと高相性なチューニング

それでは、サウンドをチェックしてみましょう。

 

全体としては、音楽を楽しく聴かせてくれる優等生サウンド、といったバランスです。質感は結構ウォームで、まろやかな聴き心地。中低域に厚みがあり、ボーカルが目立ちます。重低音がブンブンしているわけではありませんが、ゴリッとしたベースのアタック感は十分。エレキギターも力強く、線の細さを感じさせません。特にボーカルもののポップスと相性が良いのではないでしょうか。

↑いろいろなジャンルの音源を聴いて音質を確認。なお「DSEE」機能をオンにするとバッテリー消費が激しくなりますが、せっかくならオンにするのがオススメです。

 

・米津玄師「Plazma」

キラキラした電子音と鍵盤、うねるようなベースがとにかくパワフル。重心の低いサウンドとテンポの良さがあいまって、グイグイと引っ張られるようなグルーブ感があります。

 

・Mrs.GREEN APPLE「ライラック」

イントロのギターソロ一音一音に厚みが感じられます。そこに楽器隊が加わり、迫力ある音の大波になって耳に押し寄せてくるかのよう。それでいてボーカルが埋もれず、輪郭を保ってハッキリと聴こえるのが本機の良いところですね。

 

・tuki.「晩餐歌」

表現力あるボーカルが力強さを感じさせるサウンドで再現され、ラスサビへの盛り上がりが一層強調されます。明るいアイドルポップやロックチューンはもちろん、しっとりとしたバラード調の曲も楽しめるチューニングになっています。

 

ここまでWF-C710Nのノーマル状態でのサウンド傾向をレポートしましたが、独自アプリ「Sony | Sound Connect」からイコライザー機能を利用すれば、多彩なプリセットやマニュアル調整で好みの音を追求できます。また音楽を聴きながら直感的にイコライジングできる「ファインド・ユア・イコライザー」機能なら、自分で調整するのは難しいという方でも簡単にオリジナルの設定ができるのもポイントです。

↑豊富なサウンドモードから選べるだけでなく、指示に従って操作するだけで自分好みの音に調整できるファインド・ユア・イコライザー機能も利用可能。

 

結論。カジュアルに使える高バランスな一台

昨今のエントリーモデルは、ハイエンド機のような高解像度なフラットバランス志向に寄る傾向も見られますが、音がスカスカだったりして満足できないケースも少なくありません。そのなかで、WF-C710Nは2万円以下の価格帯で実現できるバランスを追い求めたような印象を受けます。

 

最新機能全部乗せとはいきませんが、それでも十分過ぎる多機能を備え、使いやすく、楽しく音楽を聴くことができる。WF-C710Nは、完全ワイヤレスイヤホンをカジュアルに日常使いしたい方にはかなりオススメのモデルです。

ソニー
完全ワイヤレスイヤホン「WF-C710N」
市場想定価格:1万8000円前後(税込)

ソニーの最新完全ワイヤレスイヤホン「WF-C710N」をレビューして驚いた! エントリーでもノイキャン・音質・操作性が全合格

ソニーから発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン、「WF-C710N」がアツい!

 

注目すべきは、人気の先代「WF-C700N」からさらに進化した使い勝手&ノイズキャンセリング性能。エントリークラスのモデルとしては、かなりハイスペックな仕上がりになっています。

 

気になるサウンドとあわせて、実機をチェックしていきましょう。

↑ソニーの完全ワイヤレスイヤホンとしてはエントリーモデルに位置付けられる、「WF-C710N」をレビューします。

 

 

独自開発の小型5mmドライバー搭載。DSEEで音質をカバー

まずはWF-C710Nの基本スペックから。音質面では、独自開発の小型5mmドライバーを搭載しています。対応BluetoothコーデックはAAC/SBCのみと最新モデルとしては物足りなさがありますが、そこは独自アップスケーリング技術「DSEE」でカバーしています。

↑DESSのイメージ。ソニーが独自開発したアップスケーリング技術で、圧縮音源で失われた高音域をCD音質相当まで補完します。

 

価格的にはもっと安価に高音質コーデックをサポートするモデルがあるなかで、LDAC非対応なのは残念。一方で、様々な圧縮音源をCD音質相当に補完するDSEEは、YouTubeなどを気軽に視聴するには優れた機能です。カジュアルに使用するには十分と言えるでしょう。

 

バッテリーは、イヤホン単体で最大約8.5時間、充電ケース併用で最大約30時間の連続再生が可能(ともにノイズキャンセリングオン時)。同クラスのモデルと比べても優れたスタミナを誇ります。

 

カラバリのグラスブルーがインパクト強し

カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンク、グラスブルーの4色展開です。なかでもグラスブルーは、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンでは初となるスケルトンデザイン。PlayStationのスケルトンコントローラーやメモリーカードを思い出させるような良い意味での“トイ感”もあり、ガジェット好きの心をくすぐります。

↑イヤホン本体と充電ケースがともにスケルトンになったグラスブルー。

 

タッチ式操作は感度も十分

使い勝手の進化面としては、物理ボタン式からタッチ操作式に変更されたのが大きなポイント。物理ボタン式は確実な操作性が得られる反面、ボタンを押すとイヤホン本体も耳に押し込まれるというデメリットがあります。タッチ操作式はその反対で、軽く触れるだけで操作できますが、反応の不確実さが課題に。その点、WF-C710Nはタッチセンサーの感度が良く、軽いタッチで反応してくれます。

↑イヤホンのタッチセンサー部がフラットな形状で、耳に着けたままでタッチしやすくなっています。

 

充電ケースとイヤホンを固定するマグネット強度が調整され、充電ケースのフタが大きく開くようになったので、イヤホンの出し入れがスムーズに行えるようになりました。一方で、フタが途中(45度くらい)で引っかかり、スッと開閉できないのはやや気になりました。

↑充電ケースから取り出しやすく、しまいやすいのも、地味なようで使いやすさに関わるポイントです。

 

そのほか、イヤホンを外すと再生停止する装着検出機能や、2台の機器に同時接続できるマルチポイント機能など、現在の完全ワイヤレスイヤホンに求められる基本機能はだいたい備えていると言っていいでしょう。

 

ノイキャン&外音取り込みはエントリーレベル超え

本機の最大の進化点は、ノイズキャンセリング&外音取り込み性能。デュアルマイク構成により、従来モデルよりも精度が大きく向上しています。

 

その触れ込みどおり、ノイズキャンセリングの効きはなかなかのものです。体感上では雑音を半減してくれており、特に駅構内での「ゴオオオオ……」というような低音や、ティーカップがソーサーに触れるキンキン音などを強めにカット。人の声はある程度聴こえるようにしている印象です。超強力というほどではありませんが、音楽を流しながら使えば雑音はほぼ気にならなくなります。

 

また、ノイズキャンセリングが音質に与える影響が極めて少ないのもポイントであるように思います。ほんのわずかに低音が持ち上がるように感じますが、意識しなければ気にならない程度です。

↑イヤーピースはXS/M/XLの3サイズが付属。イヤホン本体と耳の接触面を増やすエルゴノミック・サーフェス・デザインで、高いフィット感を実現しています。

 

外音取り込み機能は20段階でレベル調整が可能で、人の声を中心に拾うボイスフォーカスにも対応。マイクで取り込んでいる音らしい不自然さは多少ありますが、この機能はしっかりと外音を取り込むことに意味があるので、その点において優秀といえます。小ボリュームでの音楽再生中なら、電車のアナウンスを聞き取ることもできました。

 

そして、ノイズキャンセリングと同様に、音質への影響がほぼないことも特徴です。これならどちらの機能も、積極的に使っていくことができるでしょう。さらに「アダプティブサウンドコントロール」機能を利用すれば、身体を動かしていないときはノイズキャンセリング、移動しているときは外音取り込みをオンにするなど、行動にあわせて自動でモードを切り替えることもできます。

↑「Sony | Sound Connect」アプリから、外音取り込み機能のレベル調整やアダプティブサウンドコントロール機能の設定が行えます。

 

ボーカルもののポップスと高相性なチューニング

それでは、サウンドをチェックしてみましょう。

 

全体としては、音楽を楽しく聴かせてくれる優等生サウンド、といったバランスです。質感は結構ウォームで、まろやかな聴き心地。中低域に厚みがあり、ボーカルが目立ちます。重低音がブンブンしているわけではありませんが、ゴリッとしたベースのアタック感は十分。エレキギターも力強く、線の細さを感じさせません。特にボーカルもののポップスと相性が良いのではないでしょうか。

↑いろいろなジャンルの音源を聴いて音質を確認。なお「DSEE」機能をオンにするとバッテリー消費が激しくなりますが、せっかくならオンにするのがオススメです。

 

・米津玄師「Plazma」

キラキラした電子音と鍵盤、うねるようなベースがとにかくパワフル。重心の低いサウンドとテンポの良さがあいまって、グイグイと引っ張られるようなグルーブ感があります。

 

・Mrs.GREEN APPLE「ライラック」

イントロのギターソロ一音一音に厚みが感じられます。そこに楽器隊が加わり、迫力ある音の大波になって耳に押し寄せてくるかのよう。それでいてボーカルが埋もれず、輪郭を保ってハッキリと聴こえるのが本機の良いところですね。

 

・tuki.「晩餐歌」

表現力あるボーカルが力強さを感じさせるサウンドで再現され、ラスサビへの盛り上がりが一層強調されます。明るいアイドルポップやロックチューンはもちろん、しっとりとしたバラード調の曲も楽しめるチューニングになっています。

 

ここまでWF-C710Nのノーマル状態でのサウンド傾向をレポートしましたが、独自アプリ「Sony | Sound Connect」からイコライザー機能を利用すれば、多彩なプリセットやマニュアル調整で好みの音を追求できます。また音楽を聴きながら直感的にイコライジングできる「ファインド・ユア・イコライザー」機能なら、自分で調整するのは難しいという方でも簡単にオリジナルの設定ができるのもポイントです。

↑豊富なサウンドモードから選べるだけでなく、指示に従って操作するだけで自分好みの音に調整できるファインド・ユア・イコライザー機能も利用可能。

 

結論。カジュアルに使える高バランスな一台

昨今のエントリーモデルは、ハイエンド機のような高解像度なフラットバランス志向に寄る傾向も見られますが、音がスカスカだったりして満足できないケースも少なくありません。そのなかで、WF-C710Nは2万円以下の価格帯で実現できるバランスを追い求めたような印象を受けます。

 

最新機能全部乗せとはいきませんが、それでも十分過ぎる多機能を備え、使いやすく、楽しく音楽を聴くことができる。WF-C710Nは、完全ワイヤレスイヤホンをカジュアルに日常使いしたい方にはかなりオススメのモデルです。

ソニー
完全ワイヤレスイヤホン「WF-C710N」
市場想定価格:1万8000円前後(税込)

紛失が怖くて使えそうもない! 146個のダイヤをあしらった完全ワイヤレスイヤホンが当たるソフトバンクセレクション10周年キャンペーン

スマホアクセサリーのトータルブランド「SoftBank SELECTION」は、ブランド設立10周年を記念し、オーディオブランド「GLIDiC(グライディック)」の完全ワイヤレスイヤホンに146個のダイヤモンドをあしらった限定モデル「GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition(非売品)」を2名にプレゼントする「SoftBank SELECTION 10周年記念SNSキャンペーン(3月)」をスタートしました。

20180305-i02 (4)↑GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition

 

この限定イヤホン「GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition」は、イヤホン本体と充電ケースに合計146個の天然ダイヤモンドをあしらったもの。左右のイヤホンのボタン部分と充電ケースの GLIDiC ロゴの部分に合計0.6カラット分のダイヤモンドを使用し、ダイヤモンドを固定する台座部分もK18のホワイトゴールドを使用したゴージャスでラグジュアリーな特別モデルです。

20180305-i02 (1)↑左右イヤホンのボタン部にダイヤモンドをあしらっている。台座部は18Kのホワイトゴールド

 

20180305-i02 (2)↑充電ケースのブランドロゴ部にもダイヤモンドを贅沢に使用

 

応募方法は、3月31日までのあいだにSoftBank SELECTIONの公式SNSアカウント(TwitterもしくはInstagram)をフォローして、ハッシュタグ「#SBS10」と「#ダイヤモンド GLIDiC」を付けて、10年前の思い出を投稿するだけ。抽選で、2名に「GLIDiC Sound Air TW-5000 Diamond Edition」のほか、「10万円分のドリームジャンボ宝くじ」や「10万円分のQUOカード」など豪華賞品が当たります。

20171130-i06 (1)

 

SNSをフォローするだけで誰でも気軽に応募できるキャンペーンですので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

特設ページ:https://www.softbankselection.jp/special/10th/tw-5000de/

注目4製品を比較!「完全ワイヤレスイヤホン」の音質と使い勝手

左右のユニットが独立した耳栓型の完全ワイヤレスイヤホンは、国内外の大手オーディオメーカーからも続々と新製品が登場しています。注目のモデルを、音質と使い勝手についての5項目で徹底比較しました。

 

【レビューした人】

テクニカルライター 湯浅顕人さん

PC&AVのライター。主にジムでのトレーニング用にワイヤレスイヤホンを愛用している。

 

オーディオメーカー参入で音質が向上した

オーディオメーカーが続々と市場に参入し、完全ワイヤレスイヤホンの音質が向上しています。なかでも、テクニカルライターの湯浅顕人さんが絶賛するのが、ボーズのSound Sport Freeです。

 

「重厚感のある低音が迫力を持って鳴る一方で、中高音もひとつひとつの音がしっかりと聴こえます。音の輪郭もクッキリしており、ボーカルの息遣いや演奏の細かな音も感じられました」

 

使い勝手では、ソニーのWF-1000Xが頭ひとつぶんリード。

 

「独自開発された細長い形状のシリコン製イヤピースは、耳孔を内側から圧迫される感覚がありません。ノイキャン機能も秀逸で、音楽に没入できます」(湯浅さん)

 

【その1】

イコライザーによりバランスの取れたサウンドに!

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ボーズ

SoundSport Free wireless headphones

実売価格2万9160円

音量に合わせてバランスの取れたサウンドに最適化するイコライザーを搭載。オープンポートに撥水性のあるメッシュ素材を採用することで、内部への水の浸入を防ぎ、汗や雨を気にせず使えます。ミッドナイトブルー(写真)とブラック、ブライトオレンジの3色展開。

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イヤホンを耳軟骨で支える設計の「StayHear+ Sport」チップを採用。軽量かつ外れにくい独自の構造です。

 

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右イヤホンに操作ボタンを搭載。再生・停止や電話の応答、音声アシスタントの起動などが可能です。

 

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ケースのフル充電で本体を2回ぶん充電でき、本体と合計で15時間再生。急速充電にも対応します。

 

【レビュー】音質は言うことないが操作性と装着性がネック

「スポーツ時のリスニング専用として使うにはもったいないくらいの高音質。ユニットが耳からはみ出すため操作時にグラつく点と、イヤチップやイヤピースが固めで耳が痛くなりやすい点が気になりました」(湯浅さん)

 

【その2】

ノイキャン時も周囲の音を取り込めて安全面に配慮

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ソニー

WF-1000X

実売価格2万3690円

ノイキャンに加えて、周囲の音を確認できる「アンビエントサウンド(外音取り込み)モード」を搭載。アプリを使えば、ユーザーの動きに合わせて自動でモードを切り替える「アダプティブサウンドコントロール」も利用できます。

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シャンパンゴールド(写真)とブラックの2色展開。イヤーピースは装着感の良いシリコン素材を採用しています。

 

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左右それぞれのイヤホンに操作ボタンを備えます。ノイキャン/外音取り込みなどを切り替え可能。

 

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充電ケースにNFCが搭載されています。対応するスマホならワンタッチでBluetooth接続可能です。

 

【レビュー】クリアな音質で、ノイキャン時の音も及第点

「全体的にクリアでスッキリした音。ノイキャンを使うと少しだけ解像感が落ちますが、騒音の中で聴くよりは断然良いですね。操作性も高く、シリコン製のイヤピースは装着感が快適でした」(湯浅さん)

 

【その3】

1PX5防水仕様でスポーツ時の使用も安心

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JBL

JBL FREE

実売価格1万5140円

JBL初の完全ワイヤレスイヤホン。IPX5相当の防水仕様で、スポーツ中に汗をかきながらのリスニングでも安心です。本体ロゴ部分がボタンとなっており、再生やスキップなどの操作を行えます。

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ホワイトとブラックの2色。人間工学に基づいた設計で、アクティブに動いても耳にフィットします。

 

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本体とケースフル充電で最大約24時間再生。充電約15分で最大約1時間再生できる急速充電にも対応します。

 

【レビュー】スピーカーのような広がりのある音が特徴

「ケースは大きいものの、そのぶんバッテリーの容量が大きく、急速充電に対応するのは便利。左右ユニットのボタンが押しやすく、操作方法も良好です。スピーカーで聴くような広がりのある音も特徴」(湯浅さん)

 

【その4】

独自のドライバーがクリアで力強い音を鳴らす

20171227_yamauchi_01

エレコム

LBT-TWS01

実売価格9080円

φ6.0mmの外磁型ダイナミックドライバー「マイクロETEMドライバー」を採用。力強く、クリアな音質を実現します。振動板には6.0ミクロンのPETフィルムを用い、高レスポンスでイキイキとした音に。

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3サイズのイヤピースおよび耳の軟骨でイヤホンを支えるイヤーアームが付属します。

 

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充電ケースは小さく持ち運びやすい形状。蓋を閉めた状態でもイヤホンの充電LEDを確認可能です。

 

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イヤホンの操作ボタンは左右両方に同じ機能を搭載。空いている手で素早く操作できるので便利です。

 

【レビュー】コンパクトな充電ケースは持ち歩きに便利

「充電ケースは小さくて持ち歩きやすく、バッテリー残量が4段階のLEDでわかるのも便利です。左右両方のイヤホンにボタンを備え、どちらからも同じ操作ができる点も使いやすいです。音質はいまひとつ」(湯浅さん)

 

 

【ネックバンド型も注目】

ネックバンド型イヤホンは、快適な装着感と高いスタミナ性能を実現。気軽な普段使いからスポーツ時まで幅広く活用できます。

 

【その1】

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RHA

MA750 Wireless

実売価格2万1490円

特殊メタル構造の本体はIPX4相当の防滴防汗仕様。高音質コーデックのaptX、AACに対応します。NFC搭載で、スマホとのペアリングもスムーズです。

 

【その2】

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ゼンハイザー

MOMENTUM Free

実売価格2万5920円

同社史上最小サイズのイヤホン。鮮明かつ広がりのあるサウンドを実現。スマホやPCなど2つのデバイスを同時に接続できるのも特徴です。

 

【その3】

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クリプシュ

R5 Neckband

実売価格1万4900円

新開発の5㎜径ダイナミックドライバーを搭載。ネックバンドは本革製で、ハンドステッチが施された高級感のあるデザインを採用します。

 

【その4】

HyperFocal: 0

シュア

SE215 Wireless

実売価格1万9850円

温かみのある高解像度サウンドを再現するダイナミック型MicroDriverを搭載。ケーブルのイヤホン側にワイヤーを内蔵し、耳かけ時に最適な角度を保てます。

 

【その5】

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JVC

HA-FX99XBT

実売価格2万6870円

独自技術「K2 TECHNOLOGY」でハイレゾに相当する高音質を実現。高磁力ネオジウムドライバーユニットが、クリアな重低音を奏でます。