一方、「RACTIVE Air POWER」シリーズの「EC-SR5」は、新開発の高出力モーターと25.2V大容量高電圧バッテリーの組み合わせにより、「フルパワーモード」時の吸引性能が同社従来機と比較して約40%アップし、RACTIVE Air史上最強の吸引力を実現。また、先述の「EC-AR5X/AR5」と同様、新構造ドライカーボンパイプを搭載した新設計ボディを採用し、同社従来機より約300g軽量化。標準質量1.6kgの軽量ボディを実現しています。
↑6月22日から販売を開始しているDyson Digital Slim。スティック時のサイズは幅250×長さ1100×高さ233mm、スティック時の質量は1.90kg(バッテリー・パイプ・Slim Fluffyクリーナーヘッド装着)
フラッグシップモデル「V11」シリーズを全面的に改良
昨年発売したV8 Slimは、2018年に発売された「V8」シリーズをベースに日本人のニーズに合わせて改良したモデル。一方、最新モデルのDyson Digital Slimは、2019年4月に発売されたフラグシップモデル「Dyson V11」(以下V11)シリーズを日本市場に合わせて全面的に改良したものです。つまりはV8 Slimに比べて機能・性能が格段に向上しているということ。
まず形状からしてV8 Slimとは大きく異なります。V8 Slimはパイプとサイクロン部分が直角に交わっているのに対し、Dyson Digital Slimはパイプとサイクロン部分が直線的に接続され、空気が一直線に入るインライン形状を採用。モーターのパワーを効率的に伝えて吸引力を落とさない構造になっています。また、搭載するモーターは新開発の「Dyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーター」で毎分最大12万回転。V8 Slimの10万7000回転から大幅に性能がアップしています。クリーナーのもっとも重要な要素である吸引力が、V8 Slimに比べて飛躍的にアップしているということですね。
↑上から「Dyson V11」、「Dyson Digital Slim」、「Dyson V8 Slim」。Dyson Digital SlimはV11のフォルムと機能を継承しながら、V8 Slimよりコンパクトで軽量になりました
↑Dyson Digital Slim本体のカットモデル。吸い込んだ空気が真っ直ぐにサイクロンに入ってくるインライン形状となっています。サイクロンの後ろには新開発の小型で強力なDyson Hyperdymiumモーターが一直線上に配置されています
運転の残り時間を分・秒単位で表示するディスプレイを搭載
Dyson Digital Slimは、機能面でも飛躍があります。V11同様、本体背面に液晶ディスプレイを搭載しました。運転モードによる残りの時間を分・秒単位で表示するので、掃除中にバッテリーが切れてしまったという失敗を防げます。液晶ディスプレイでは吸引モードのほか、メンテナンス時期の告知、エラーおよびエラーからの復帰の方法などを表示します。
↑本体トップ部に液晶ディスプレイを搭載し、バッテリーの残り時間やメンテナンス時期を表示します
バッテリーをワンタッチ着脱式にしたのは「長く使ってもらうため」
Dyson Digital Slimには、V8 SlimにもV11にも無い、新しい機構が追加されました。それは、バッテリーがワンタッチ着脱式になったこと。従来のスティッククリーナーもバッテリーの取り外しが可能でしたが、ドライバーを使ってネジを外す必要がありました。それが、Dyson Digital Slimはボタン一つで簡単に取り外すことができるようになったのです。この点について、同社のフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデントであるジョン・チャーチル氏は以下のように説明します。
「Dyson Digital Slimは、エコモードで最長約40分の運転が可能で、家中を掃除するのに40分で十分だと考えています。今回、バッテリーを簡単に取り外せるようにしたのは、経年劣化によりバッテリー性能が落ちることで製品寿命自体が短くなることを防ぐため。長く製品を使ってもらいたいので、バッテリーを簡単に交換できるようにしたのです。ただ、1台のバッテリーでは足りないという家庭もあるでしょうから、ワンタッチ脱着式にしたことでこの不満は解消できるでしょう」
↑バッテリーの底部フロントにある赤いレバーを使って、ワンタッチでバッテリーが取り外せます
↑外したバッテリーは付属のACアダプターに挿して直接充電できます
↑オンラインインタビューに答えるフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデント、ジョン・チャーチル氏
交換バッテリーは付属のACアダプターで充電可能。専用バッテリーが7月末発売予定で価格は未定です。Dyson Digital Slimの運転時間はエコモードで最長約40分で、中モードで約25分、強モードでは約5分となります。じゅうたんを敷いた部屋が多い、ペットを飼っている、小さな子どもがいるなど、強モードを多用する家庭にとってはバッテリーが簡単に交換できるのはありがたいことです。
↑Dyson Digital Slimのラインナップ。左から、「Fluffy Pro」(直販限定モデル。Slim Fluffyクリーナーヘッドほか付属ツール10点、直販価格9万7900円・税込)、「Fluffy+」(同9点、同8万6900円)、「Fuffy」(同6点、同7万5900円)、「Fluffy Origin」(同4点、同6万4900円。充電ドックはなし)
V11に比べて25%軽量化し、パーツの小型化も実現
そして、これだけ機能てんこ盛りなのにもかかわらず、Dyson Digital Slimの重量は1.9kgとダイソン史上最軽量! V11に比べて25%も軽量化に成功しています。液晶パネルを搭載したにもかかわらず、V8 Slimの2.15kgより軽くなっているから驚き。また、サイズに関してもV11より20%小さくなっています。
↑上段がV11、中段がDyson Digital Slim、下段がV8 Slim。Dyson Digital SlimのヘッドはV11に比べてかなり小型になり、家具の多い日本の家屋で使いやすくなりました
もう一つ、Dyson Digital Slimで初めてのことがあります。それは、クリアビンが水洗いできるようになったこと。クリアビン自体はプラスチック素材なのでこれまでも水洗いができないことはなかったのですが、ダイソンでは推奨していません。というのも、クリアビンを水洗い後、乾燥が不完全な状態で本体にセットした場合、接触面から水分が電子部品に流れ込んで故障の原因となるからです。
その点、Dyson Digital Slimでは電子部品をクリアビンから完全分離することでこの問題を解消しています。これにより、クリアビンの汚れが気になる場合には、ガシガシ水洗いができるようになったのです。
V8 Slimも関節が滑らかではあったのですが、新モデルDyson Digital Slimはさらにその一歩上を行っています。首を右左に回した時に、V8 Slimは曲げる途中のほんの一瞬、わずかにストレスがかかる箇所があるのですが、Dyson Digital Slimではそれが全く感じられず、極めてスムーズ。これは、パイプとクリアビンが直線上にあることに関係がありそうです。V8 Slimを左右に回すと、クリアビンが左右に振られる感覚が手元にわずかに伝わるのですが、Dyson Digital Slimは左右に振られる感触はないのです。椅子やテーブルの脚周りをくるくる掃除するのがスゴくラクになりそう。
グリップの工夫も見逃せません。少しわかりづらいのですが、グリップがV11およびV8 Slimに比べて若干細くなっています。手が小さい日本人にとっては、握りやすく疲れにくくなるのは間違いありません。スイッチとなるトリガーも形状を変更しています。ダイソンのスティッククリーナーはトリガーを引いている間だけ稼働する仕様なので、掃除しているときはずっとトリガーを引きっぱなし。ゆえにとても重要なパーツなのですが、Dyson Digital Slimのトリガーは湾曲形状にすることで指をかけやすく、滑りにくく、少ない力で押し続けることが可能に。これらの工夫により、手首に掛かる負担も大幅に軽減されました。
↑中央がDyson Digital Slim。左のV8 Slimと右のV11に比べてブリップが細くなっているのがわかるでしょうか
↑Dyson Digital Slim(下)はトリガーが湾曲して指をかけやすくなっています
↑Dyson Digital Slimの「Fluffy Pro」と「Fluffy+」にはLED隙間ノズルが付属します。家具の隙間の掃除に便利です
仕事柄、ダイソンのモデルを毎年見て触って使ってきて、そのたびに「これは良いものだ」と思ってきました。ところが今回のDyson Digital Slimは、「歴代のモデルを大きくまたいで越えた」と思えるほど、完成度の高さを感じました。この軽さ、コンパクトさ、取り回しやすさ、握りやすさは大きな魅力。まさに、日本人のためのスティッククリーナーといえます。
なお、フラッグシップのV11も引き続き販売。V11はDyson Digital Slimに比べると大きくて重いものの、12万5000回転のモーター、運転時間最長60分のバッテリー、たくさんのゴミが溜め込める大きなクリアビンという特徴があり、とにかくパワーが欲しい人、広い自宅を1回で掃除したい人、こまめにゴミ捨てするのが面倒な人にはV11が最適です。今後はこのV11とDyson Digital Slimが、同社ラインナップの強力な柱となっていくのは間違いありません。
↑6月22日から販売を開始しているDyson Digital Slim。スティック時のサイズは幅250×長さ1100×高さ233mm、スティック時の質量は1.90kg(バッテリー・パイプ・Slim Fluffyクリーナーヘッド装着)
フラッグシップモデル「V11」シリーズを全面的に改良
昨年発売したV8 Slimは、2018年に発売された「V8」シリーズをベースに日本人のニーズに合わせて改良したモデル。一方、最新モデルのDyson Digital Slimは、2019年4月に発売されたフラグシップモデル「Dyson V11」(以下V11)シリーズを日本市場に合わせて全面的に改良したものです。つまりはV8 Slimに比べて機能・性能が格段に向上しているということ。
まず形状からしてV8 Slimとは大きく異なります。V8 Slimはパイプとサイクロン部分が直角に交わっているのに対し、Dyson Digital Slimはパイプとサイクロン部分が直線的に接続され、空気が一直線に入るインライン形状を採用。モーターのパワーを効率的に伝えて吸引力を落とさない構造になっています。また、搭載するモーターは新開発の「Dyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーター」で毎分最大12万回転。V8 Slimの10万7000回転から大幅に性能がアップしています。クリーナーのもっとも重要な要素である吸引力が、V8 Slimに比べて飛躍的にアップしているということですね。
↑上から「Dyson V11」、「Dyson Digital Slim」、「Dyson V8 Slim」。Dyson Digital SlimはV11のフォルムと機能を継承しながら、V8 Slimよりコンパクトで軽量になりました
↑Dyson Digital Slim本体のカットモデル。吸い込んだ空気が真っ直ぐにサイクロンに入ってくるインライン形状となっています。サイクロンの後ろには新開発の小型で強力なDyson Hyperdymiumモーターが一直線上に配置されています
運転の残り時間を分・秒単位で表示するディスプレイを搭載
Dyson Digital Slimは、機能面でも飛躍があります。V11同様、本体背面に液晶ディスプレイを搭載しました。運転モードによる残りの時間を分・秒単位で表示するので、掃除中にバッテリーが切れてしまったという失敗を防げます。液晶ディスプレイでは吸引モードのほか、メンテナンス時期の告知、エラーおよびエラーからの復帰の方法などを表示します。
↑本体トップ部に液晶ディスプレイを搭載し、バッテリーの残り時間やメンテナンス時期を表示します
バッテリーをワンタッチ着脱式にしたのは「長く使ってもらうため」
Dyson Digital Slimには、V8 SlimにもV11にも無い、新しい機構が追加されました。それは、バッテリーがワンタッチ着脱式になったこと。従来のスティッククリーナーもバッテリーの取り外しが可能でしたが、ドライバーを使ってネジを外す必要がありました。それが、Dyson Digital Slimはボタン一つで簡単に取り外すことができるようになったのです。この点について、同社のフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデントであるジョン・チャーチル氏は以下のように説明します。
「Dyson Digital Slimは、エコモードで最長約40分の運転が可能で、家中を掃除するのに40分で十分だと考えています。今回、バッテリーを簡単に取り外せるようにしたのは、経年劣化によりバッテリー性能が落ちることで製品寿命自体が短くなることを防ぐため。長く製品を使ってもらいたいので、バッテリーを簡単に交換できるようにしたのです。ただ、1台のバッテリーでは足りないという家庭もあるでしょうから、ワンタッチ脱着式にしたことでこの不満は解消できるでしょう」
↑バッテリーの底部フロントにある赤いレバーを使って、ワンタッチでバッテリーが取り外せます
↑外したバッテリーは付属のACアダプターに挿して直接充電できます
↑オンラインインタビューに答えるフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデント、ジョン・チャーチル氏
交換バッテリーは付属のACアダプターで充電可能。専用バッテリーが7月末発売予定で価格は未定です。Dyson Digital Slimの運転時間はエコモードで最長約40分で、中モードで約25分、強モードでは約5分となります。じゅうたんを敷いた部屋が多い、ペットを飼っている、小さな子どもがいるなど、強モードを多用する家庭にとってはバッテリーが簡単に交換できるのはありがたいことです。
↑Dyson Digital Slimのラインナップ。左から、「Fluffy Pro」(直販限定モデル。Slim Fluffyクリーナーヘッドほか付属ツール10点、直販価格9万7900円・税込)、「Fluffy+」(同9点、同8万6900円)、「Fuffy」(同6点、同7万5900円)、「Fluffy Origin」(同4点、同6万4900円。充電ドックはなし)
V11に比べて25%軽量化し、パーツの小型化も実現
そして、これだけ機能てんこ盛りなのにもかかわらず、Dyson Digital Slimの重量は1.9kgとダイソン史上最軽量! V11に比べて25%も軽量化に成功しています。液晶パネルを搭載したにもかかわらず、V8 Slimの2.15kgより軽くなっているから驚き。また、サイズに関してもV11より20%小さくなっています。
↑上段がV11、中段がDyson Digital Slim、下段がV8 Slim。Dyson Digital SlimのヘッドはV11に比べてかなり小型になり、家具の多い日本の家屋で使いやすくなりました
もう一つ、Dyson Digital Slimで初めてのことがあります。それは、クリアビンが水洗いできるようになったこと。クリアビン自体はプラスチック素材なのでこれまでも水洗いができないことはなかったのですが、ダイソンでは推奨していません。というのも、クリアビンを水洗い後、乾燥が不完全な状態で本体にセットした場合、接触面から水分が電子部品に流れ込んで故障の原因となるからです。
その点、Dyson Digital Slimでは電子部品をクリアビンから完全分離することでこの問題を解消しています。これにより、クリアビンの汚れが気になる場合には、ガシガシ水洗いができるようになったのです。
V8 Slimも関節が滑らかではあったのですが、新モデルDyson Digital Slimはさらにその一歩上を行っています。首を右左に回した時に、V8 Slimは曲げる途中のほんの一瞬、わずかにストレスがかかる箇所があるのですが、Dyson Digital Slimではそれが全く感じられず、極めてスムーズ。これは、パイプとクリアビンが直線上にあることに関係がありそうです。V8 Slimを左右に回すと、クリアビンが左右に振られる感覚が手元にわずかに伝わるのですが、Dyson Digital Slimは左右に振られる感触はないのです。椅子やテーブルの脚周りをくるくる掃除するのがスゴくラクになりそう。
グリップの工夫も見逃せません。少しわかりづらいのですが、グリップがV11およびV8 Slimに比べて若干細くなっています。手が小さい日本人にとっては、握りやすく疲れにくくなるのは間違いありません。スイッチとなるトリガーも形状を変更しています。ダイソンのスティッククリーナーはトリガーを引いている間だけ稼働する仕様なので、掃除しているときはずっとトリガーを引きっぱなし。ゆえにとても重要なパーツなのですが、Dyson Digital Slimのトリガーは湾曲形状にすることで指をかけやすく、滑りにくく、少ない力で押し続けることが可能に。これらの工夫により、手首に掛かる負担も大幅に軽減されました。
↑中央がDyson Digital Slim。左のV8 Slimと右のV11に比べてブリップが細くなっているのがわかるでしょうか
↑Dyson Digital Slim(下)はトリガーが湾曲して指をかけやすくなっています
↑Dyson Digital Slimの「Fluffy Pro」と「Fluffy+」にはLED隙間ノズルが付属します。家具の隙間の掃除に便利です
仕事柄、ダイソンのモデルを毎年見て触って使ってきて、そのたびに「これは良いものだ」と思ってきました。ところが今回のDyson Digital Slimは、「歴代のモデルを大きくまたいで越えた」と思えるほど、完成度の高さを感じました。この軽さ、コンパクトさ、取り回しやすさ、握りやすさは大きな魅力。まさに、日本人のためのスティッククリーナーといえます。
なお、フラッグシップのV11も引き続き販売。V11はDyson Digital Slimに比べると大きくて重いものの、12万5000回転のモーター、運転時間最長60分のバッテリー、たくさんのゴミが溜め込める大きなクリアビンという特徴があり、とにかくパワーが欲しい人、広い自宅を1回で掃除したい人、こまめにゴミ捨てするのが面倒な人にはV11が最適です。今後はこのV11とDyson Digital Slimが、同社ラインナップの強力な柱となっていくのは間違いありません。
↑6月22日から販売を開始しているDyson Digital Slim。スティック時のサイズは幅250×長さ1100×高さ233mm、スティック時の質量は1.90kg(バッテリー・パイプ・Slim Fluffyクリーナーヘッド装着)
フラッグシップモデル「V11」シリーズを全面的に改良
昨年発売したV8 Slimは、2018年に発売された「V8」シリーズをベースに日本人のニーズに合わせて改良したモデル。一方、最新モデルのDyson Digital Slimは、2019年4月に発売されたフラグシップモデル「Dyson V11」(以下V11)シリーズを日本市場に合わせて全面的に改良したものです。つまりはV8 Slimに比べて機能・性能が格段に向上しているということ。
まず形状からしてV8 Slimとは大きく異なります。V8 Slimはパイプとサイクロン部分が直角に交わっているのに対し、Dyson Digital Slimはパイプとサイクロン部分が直線的に接続され、空気が一直線に入るインライン形状を採用。モーターのパワーを効率的に伝えて吸引力を落とさない構造になっています。また、搭載するモーターは新開発の「Dyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーター」で毎分最大12万回転。V8 Slimの10万7000回転から大幅に性能がアップしています。クリーナーのもっとも重要な要素である吸引力が、V8 Slimに比べて飛躍的にアップしているということですね。
↑上から「Dyson V11」、「Dyson Digital Slim」、「Dyson V8 Slim」。Dyson Digital SlimはV11のフォルムと機能を継承しながら、V8 Slimよりコンパクトで軽量になりました
↑Dyson Digital Slim本体のカットモデル。吸い込んだ空気が真っ直ぐにサイクロンに入ってくるインライン形状となっています。サイクロンの後ろには新開発の小型で強力なDyson Hyperdymiumモーターが一直線上に配置されています
運転の残り時間を分・秒単位で表示するディスプレイを搭載
Dyson Digital Slimは、機能面でも飛躍があります。V11同様、本体背面に液晶ディスプレイを搭載しました。運転モードによる残りの時間を分・秒単位で表示するので、掃除中にバッテリーが切れてしまったという失敗を防げます。液晶ディスプレイでは吸引モードのほか、メンテナンス時期の告知、エラーおよびエラーからの復帰の方法などを表示します。
↑本体トップ部に液晶ディスプレイを搭載し、バッテリーの残り時間やメンテナンス時期を表示します
バッテリーをワンタッチ着脱式にしたのは「長く使ってもらうため」
Dyson Digital Slimには、V8 SlimにもV11にも無い、新しい機構が追加されました。それは、バッテリーがワンタッチ着脱式になったこと。従来のスティッククリーナーもバッテリーの取り外しが可能でしたが、ドライバーを使ってネジを外す必要がありました。それが、Dyson Digital Slimはボタン一つで簡単に取り外すことができるようになったのです。この点について、同社のフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデントであるジョン・チャーチル氏は以下のように説明します。
「Dyson Digital Slimは、エコモードで最長約40分の運転が可能で、家中を掃除するのに40分で十分だと考えています。今回、バッテリーを簡単に取り外せるようにしたのは、経年劣化によりバッテリー性能が落ちることで製品寿命自体が短くなることを防ぐため。長く製品を使ってもらいたいので、バッテリーを簡単に交換できるようにしたのです。ただ、1台のバッテリーでは足りないという家庭もあるでしょうから、ワンタッチ脱着式にしたことでこの不満は解消できるでしょう」
↑バッテリーの底部フロントにある赤いレバーを使って、ワンタッチでバッテリーが取り外せます
↑外したバッテリーは付属のACアダプターに挿して直接充電できます
↑オンラインインタビューに答えるフロアーケアカテゴリーのバイスプレジデント、ジョン・チャーチル氏
交換バッテリーは付属のACアダプターで充電可能。専用バッテリーが7月末発売予定で価格は未定です。Dyson Digital Slimの運転時間はエコモードで最長約40分で、中モードで約25分、強モードでは約5分となります。じゅうたんを敷いた部屋が多い、ペットを飼っている、小さな子どもがいるなど、強モードを多用する家庭にとってはバッテリーが簡単に交換できるのはありがたいことです。
↑Dyson Digital Slimのラインナップ。左から、「Fluffy Pro」(直販限定モデル。Slim Fluffyクリーナーヘッドほか付属ツール10点、直販価格9万7900円・税込)、「Fluffy+」(同9点、同8万6900円)、「Fuffy」(同6点、同7万5900円)、「Fluffy Origin」(同4点、同6万4900円。充電ドックはなし)
V11に比べて25%軽量化し、パーツの小型化も実現
そして、これだけ機能てんこ盛りなのにもかかわらず、Dyson Digital Slimの重量は1.9kgとダイソン史上最軽量! V11に比べて25%も軽量化に成功しています。液晶パネルを搭載したにもかかわらず、V8 Slimの2.15kgより軽くなっているから驚き。また、サイズに関してもV11より20%小さくなっています。
↑上段がV11、中段がDyson Digital Slim、下段がV8 Slim。Dyson Digital SlimのヘッドはV11に比べてかなり小型になり、家具の多い日本の家屋で使いやすくなりました
もう一つ、Dyson Digital Slimで初めてのことがあります。それは、クリアビンが水洗いできるようになったこと。クリアビン自体はプラスチック素材なのでこれまでも水洗いができないことはなかったのですが、ダイソンでは推奨していません。というのも、クリアビンを水洗い後、乾燥が不完全な状態で本体にセットした場合、接触面から水分が電子部品に流れ込んで故障の原因となるからです。
その点、Dyson Digital Slimでは電子部品をクリアビンから完全分離することでこの問題を解消しています。これにより、クリアビンの汚れが気になる場合には、ガシガシ水洗いができるようになったのです。
V8 Slimも関節が滑らかではあったのですが、新モデルDyson Digital Slimはさらにその一歩上を行っています。首を右左に回した時に、V8 Slimは曲げる途中のほんの一瞬、わずかにストレスがかかる箇所があるのですが、Dyson Digital Slimではそれが全く感じられず、極めてスムーズ。これは、パイプとクリアビンが直線上にあることに関係がありそうです。V8 Slimを左右に回すと、クリアビンが左右に振られる感覚が手元にわずかに伝わるのですが、Dyson Digital Slimは左右に振られる感触はないのです。椅子やテーブルの脚周りをくるくる掃除するのがスゴくラクになりそう。
グリップの工夫も見逃せません。少しわかりづらいのですが、グリップがV11およびV8 Slimに比べて若干細くなっています。手が小さい日本人にとっては、握りやすく疲れにくくなるのは間違いありません。スイッチとなるトリガーも形状を変更しています。ダイソンのスティッククリーナーはトリガーを引いている間だけ稼働する仕様なので、掃除しているときはずっとトリガーを引きっぱなし。ゆえにとても重要なパーツなのですが、Dyson Digital Slimのトリガーは湾曲形状にすることで指をかけやすく、滑りにくく、少ない力で押し続けることが可能に。これらの工夫により、手首に掛かる負担も大幅に軽減されました。
↑中央がDyson Digital Slim。左のV8 Slimと右のV11に比べてブリップが細くなっているのがわかるでしょうか
↑Dyson Digital Slim(下)はトリガーが湾曲して指をかけやすくなっています
↑Dyson Digital Slimの「Fluffy Pro」と「Fluffy+」にはLED隙間ノズルが付属します。家具の隙間の掃除に便利です
仕事柄、ダイソンのモデルを毎年見て触って使ってきて、そのたびに「これは良いものだ」と思ってきました。ところが今回のDyson Digital Slimは、「歴代のモデルを大きくまたいで越えた」と思えるほど、完成度の高さを感じました。この軽さ、コンパクトさ、取り回しやすさ、握りやすさは大きな魅力。まさに、日本人のためのスティッククリーナーといえます。
なお、フラッグシップのV11も引き続き販売。V11はDyson Digital Slimに比べると大きくて重いものの、12万5000回転のモーター、運転時間最長60分のバッテリー、たくさんのゴミが溜め込める大きなクリアビンという特徴があり、とにかくパワーが欲しい人、広い自宅を1回で掃除したい人、こまめにゴミ捨てするのが面倒な人にはV11が最適です。今後はこのV11とDyson Digital Slimが、同社ラインナップの強力な柱となっていくのは間違いありません。
ダイソンが都内で新製品発表会を開催。新製品として「Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター」と、「Dyson Lightcycle タスクライト」の2製品を発表したほか、なんと23.75カラットの金箔が施された「Dyson Sypersonic ヘアードライヤー」も新カラーとして紹介されました。
↑新製品2機種を発表。中央はダイソン CEO ジム・ローウェン氏
夏は扇風機、冬はファンヒーターとして使えるアイテムの新モデル
↑Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター
Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーターは、部屋の空気を清浄しながら、冬はファンヒーター、夏は扇風機として使える製品の新モデル。LCDディスプレイを備え、Dyson Linkアプリ対応で、検知、清浄、循環、温風の4つの機能を持ち、コンクリート住宅10畳/5畳、木造住宅6畳/4畳に対応。本体サイズは764×248×248mmで、重さは5.70kg。カラーバリエーションはホワイト/シルバーと、アイアン/ブルーの2色。2018年10月17日発売予定で、価格はオープン価格となっています。
空気清浄フィルターとしては、2018年4月に発表されたDyson Pure Coolのフィルターと同じものが採用されており、涼しい風が不要な季節は背面から排気できる「ディフューズモード」も装備。機能面では2018年4月に発売された空気清浄ファンヒーター「Dyson Pure Cool」に温風機能がついたコンパクト版と考えればいいでしょう。
Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーターと同時に発表された「Dyson Lightcycleタスクライト」は、自然光をトラッキングし、太陽光のサイクルに合わせて最適な光を実現するLEDデスクライト。光束は1120ルーメン、照度は1194ルクス。2700〜6500ケルビンの範囲で色温度を変更できます。カラーバリエーションは、ホワイト/シルバーとブラック/ブラックの2色。10月3日よりダイソン直営店、ダイソン公式オンラインストア、各家電量販店で順次発売予定。実売予想価格は6万9120円となっています。
そこで、本機には、Bluetoothで接続したスマートフォンのGPSで測定された現在地の、自然光の色温度と明るさをトラッキングする機能を搭載。これに応じた最適な光を提供することで、人間の身体が持つ24時間周期のサーカディアンリズムを乱さないとしています。睡眠負債が話題となっている昨今、こうした機能の搭載はうれしいですね。有害物質を取り除いてくれる先述の「Dyson Pure Hot+Cool 空気清浄ファンヒーター」も合わせて、同社が身体への影響に配慮している点に好感が持てます。
床拭きロボット、ブラーバのコンパクトモデル。ジェットスプレーで水を噴きつけ汚れを浮かせてから、クリーニングヘッドを細かく振動させて床をピカピカにします。床のぞうきん掛けは重労働ですが、これを代行してくれるのはうれしいですね。装着したクリーニングパッドの種類から掃除モードを自動で識別。使い捨てパッドは10枚1296円(税込)で用意しています。iRobot HOME アプリに対応しており、スマホから清掃スタート/ストップ、清掃モードの設定、清掃履歴の確認などを行うこともできます。
コードレスキャニスター掃除機は、キャニスター型のパワーと、コードレスの使いやすさを併せ持つ注目のジャンル。ここでは、9月13日に発売するシャープのコードレスキャニスター掃除機「 RACTIVE Air EC-AS710」を紹介します。軽さとパワーを両立しながら、身体への負担を大幅に軽減したという本機。以下では、従来機と比較した数字とともに見ていきましょう。
シャープ RACTIVE Air EC-AS710
実売予想価格8万6000円前後
2018年9月13日発売
バルミューダといえば、デザインに優れた扇風機などの空調家電や、トースターや電気ポットといったオシャレなキッチン家電で有名。ところが、9月6日、バルミューダが発表したのはなんとデスクライト。その名は「BALMUDA The Light(以下、The Light)」で、「子どもが使いやすいこと」を念頭に開発されたといいます。そして、価格はなんと3万7000円(税別)とかなり高価。当初はいったい誰が買うのか……と思うのですが、製品を見てから考えてみると、個人的には「価格は問題にならない」という結論になりました。以下でその理由をお伝えしていきましょう。
The Lightは、「光の質」も一般的なLED照明とは異なっています。実は、我々の多くが目にしているLED照明は「白色LED」と呼ばれるもの。その点、The Lightは「太陽光LED」と呼ばれるLEDを採用しています。白色LEDと太陽光LEDの違いは、ズバリ「光の波長」。一般的な白色LEDは「青色LED」の光を「蛍光体」に通すことで白く見せています。このため、光の波長を調べると「青」の波長がダントツに多いのがわかります。
実際、2017年にInstant PotはアメリカのAmazonプライムデーにおいて一番人気の商品となりました。関連するレシピ本も合わせて売り上げを伸ばしている様子。さらに、本製品は結婚祝いでのWish Listでも最も多く選ばれました(アメリカでは、花嫁があらかじめWish List を作っておき、贈る人はリストのなかから予算に合わせてギフトを選んで送ります。アメリカならではの実用的かつ合理的な習慣ですね)。
ソーダストリーム ソーダストリーム Source Power
ボタンひとつで簡単に炭酸水が作れるサーバーです。3つのボタンを選んで、強炭酸水から弱炭酸水までを自動で生成。使い方はシンプルで、本体に専用の炭酸ガスシリンダーを取りつけるだけ。セットアップが完了した後は、専用ボトルを装着して好みの強さの炭酸を選びましょう。
今回、「A MAN of ULTRA」の「3D アイマジック」「EMS エクサパッド10」を使ってみて、両機とも、今後もぜひ使い続けたいと思うアイテムでした。まず、毎日手に取りたくなる、高揚感をかきたてるデザインがいい(ただ、これだけカッコイイのに、人に見せる機会がないのが残念ですが……)。また、両機で実際に変身願望を実現できる点が面白いです。「3D アイマジック」の場合は、目元をリフレッシュすることで、使う前とは別人のような新鮮な気持ちになれる。「EMS エクサパッド10」を活用すれば、憧れのヒーローのような、引き締まった肉体が手に入る(かもしれない)わけです。この機会を逃してはいけません。ウルトラセブンに親しんだ世代のみなさま、あなたもこの「リアル変身アイテム」で「デュワ!」っと変身してみませんか?