何にでも書ける無敵の油性ペン!「ガテン無敵マーカーPRO」はインパクト抜群のハードな1本

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第21回となる今回は?

 

第21話

寺西化学工業
ガテン無敵マーカーPRO
おの型/230円(税別)、極太/430円(税別)

日本初の油性マーキングペンを生み出した老舗が作る、超タフな油性ペン。水に強いインクと耐摩耗性に優れた強化型ペン先を採用し、屋外や水回りで活躍する。インクは黒と赤の2色。

 

極太ゆえの大味な筆記感はペンタブにも近しい

個包装されたパッケージには、大きな文字で「無敵」の文字。その下にはなぜかカタカナで「向カウトコロ敵ナシ。」とある。筆記具の惹句(じゃっく)としては度を超えたイキり具合ですが、いわゆる油性マーカーであるところの「ガテン無敵マーカーPRO」(すごい名前だ)は、確かにこうしたハードな打ち出しが似合うペンなのです。

 

なにせ特徴は、コンクリート・金属・木材・ガラス・プラスチック、濡れた紙やダンボール等、何にでも書けてしまう「強化型ペン先」。特に「極太」芯のインパクトがスゴい。ぎょっとするほど真四角でエッジが立っており、まるでレゴブロックのパーツというか「とらや」の小型羊羹(本気の詫びのときに持っていくやつ)というか……最初に見たときは意味がわからなくて爆笑してしまいました。

 

自宅にあったボール紙に書いてみると、油性マーカーらしいツンとくる溶剤の匂いと共に、艶やかで幅広の線がくっきりと引けます。ただしその筆記感は硬質ゴムを撫でつけているような、独特の“大味”さ。一般的な筆記では、紙の質感やペン先のボールの回転といったミクロな情報を受け取っているのに対し、このペンではもっとマクロで大きな桁の値を相手にしている感じ。指先の感触と書かれた線にギャップがある、という意味ではペンタブあたりの筆記感と近いかも。

 

そしてこのペン最大の驚きは、昨年のGetNavi・GetNavi web主催の「文房具総選挙2021」で大賞を受賞していること。マジかよ! ぜひお試しを。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第19話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第20話】「どうせいいんでしょ?」を超えてきた! 極細ボールペン「ジュースアップ」3色タイプが欠点ナシの超進化形だった

https://getnavi.jp/stationery/725701/

ペンがもの凄いことになっている!! 使うたびにワクワクするユニークペン4選

日常に欠かせないアイテムであるペン。シャーペンやボールペン、鉛筆など種類は豊富ですが、最近では書きやすさに特化した商品だけでなく、おもしろ機能が詰まったペンも続々登場しています。そこで今回は、使うたびにワクワクするユニークなペン4選をお届け。色が変化するペンや、ライトを照らすと線が立体化するペンなど、いますぐ使いたくなる商品をピックアップしたのでお見逃しなく!

 

出典画像:「GRAF VON FABER-CASTELL」公式サイトより

 

[その1]

8種類のペンを搭載した多機能筆記具

ぺんてる

スーパーマルチ8
ぺんてるの「スーパーマルチ8」は、8種類のペンを内蔵した筆記具。定番のシャーペン機能には、黒い芯以外にも「赤色」や蛍光色の「ピンク」と「イエロー」の“色芯”が備わっています。さらに書いた文字がコピーしても写らない「PPCノンコピー芯(水色)」は、いままでのシャーペンにはない画期的な機能です。書類作成などの仕事に活用すれば、効率がアップするかも!?

 

<注目ポイント>
・8種類の芯を内蔵した“本格派多機能筆記具”
・「赤」「蛍光ピンク」「蛍光イエロー」の色芯を用意
・印刷しても写らない「PPCノンコピー芯」
そのほかにもボールペンの「黒」や「赤」、「青」の定番機能を搭載。ボールペンと色芯を使い分ければ、スケジューリングやノートの記録を効果的に記入できます。8種類の芯を内蔵していますが、大きさは筆箱に入れても邪魔にならないコンパクトサイズ。この“本格派多機能筆記具”、ぜひとも手に入れてみたいと思いませんか?

 

[その2]

トラディショナルかつエレガントな鉛筆

GRAF VON FABER-CASTELL

パーフェクトペンシル
世界最古の鉛筆メーカー「ファーバーカステル」の「パーフェクトペンシル」は、滑らかな書き心地が特徴の鉛筆です。備えつけのキャップには、「鉛筆削り」や芯が短くなった時に役立つ「エクステンダー」機能を内蔵。さらに消しゴムもついているので、1本あればオールインワンで楽しめます。

 

<注目ポイント>
・世界最古の文具メーカーが開発したイチ押しの鉛筆
・滑らかな書き心地を実現
・キャップには「鉛筆削り」や「エクステンダー」機能を搭載
カラーバリエーションは、「ナイトブルー」や「ライトグレー」、「ブラウン」などの全5色を用意しています。削りやすい木材「カリフォルニアシダーウッド」を採用し、高級感が漂うエレガントな1本に仕上がっているので、鉛筆愛用者はぜひチェックしてください!

 

[その3]

描いたイラストがアクセサリーに変化!

メガハウス

3Dドリームアーツペン クリスタルアクセサリーセット(3本ペン)
描いた文字や模様がアクセサリーに変化するアートトイ「3Dドリームアーツペン」。ペンのインクには、可視光線で固められる特殊なアクリル樹脂を使用しています。描いた線を同商品の付属ライトで照らすと、徐々に線が“ぷっくり”と膨張。完全に固まるとめくれるようになるので、好きな場所に貼りつけて遊ぶこともできます。

 

<注目ポイント>
・描いたイラストがその場で3D化
・作り方はテンプレートをなぞるだけ
・新色の「パールピンク」と「ラメイエロー」を内蔵
「アクセサリーセット」を使うとオリジナルアクセサリーが作れます。作り方は簡単で、テンプレートの「3Dプリントパーツ」と「デザインシート」をなぞるだけ。また同封されている「ブレスレット」や「リングパーツ」に作った模様やイラストを貼りつければ、自分だけのアイテムが完成します。

 

[その4]

光が灯るように色が浮き上がる不思議なペン

出典画像:「寺西化学工業」公式サイトより

寺西化学工業
マジックグロー
定番の油性ペン・マジックインキを多数発売している「寺西化学工業」から、新作のペン「マジックグロー」が登場。黒い紙に使用すると、はじめは暗い色だった線が徐々に鮮やかな色合いに変化していきます。独自に開発された特殊インクには、暗い部屋でもくっきりと線が浮き上がる発色機能を採用。「マジックグロー」で手紙を書けば、相手はあっと驚くかもしれません。

 

<注目ポイント>
・描いた線が徐々に鮮やかな色に変化
・暗い部屋でも目立つ「発色性」
・豊富なカラーバリエーション
カラーバリエーションは、「クールブラック」や「グリーン」、「イエロー」などの全13色を用意。また本体を振ったりペン先をプッシュしなくてもスムーズにインクが出てきます。ペン先の形状は「1.6mm」と「0.7mm」の2種類があるので、好みの方を選んでくださいね。