「意外と安く住めるな…」格安物件が揃う“東京の穴場3路線”とは?

10月24日放送の「幸せ! ボンビーガール」(日本テレビ系)では、京成線、京浜急行線、東武東上線の沿線にある物件を取材。東京の穴場とされる3路線の激安物件が視聴者の注目を集めた。

出典画像:「幸せ! ボンビーガール」公式サイトより出典画像:「幸せ! ボンビーガール」公式サイトより

 

穴場3路線の特徴とは?

まずは東京から千葉県を結ぶ“京成線”。番組に登場したSUUMOの編集長・池本洋一氏によると、京成線は東京23区の中で家賃が最も安い“足立区”“葛飾区”“江戸川区”を通る路線なんだとか。

 

例えば番組で登場した京成金町駅から徒歩9分のところにある物件は、2階の角部屋・6帖1Kに月4万3000円という格安料金で住むことが出来る。そして風呂・トイレ・キッチンが共同のお花茶屋駅にある物件に至っては、月2万1000円という驚きの価格。

 

ただし“足立区”“葛飾区”“江戸川区”の物件が安いのには、地理上のちょっとした訳がある。この3区は周りを川に囲まれており、さらに土地の標高が東京湾よりも低い海抜0m地帯。70年間大きな川の氾濫はないのだが、街の電柱には“水害”の注意を喚起する看板が張られている。

 

京浜急行線は、品川から川崎などの区間をJR京浜東北線と並走している路線。JRの駅の間を埋めるように駅があり、比較的安く住むことが出来る注目の路線だ。例えばJR蒲田駅の家賃相場は7万9000円で、JR川崎駅は6万8000円。一方で京浜急行線には京急蒲田駅と京急川崎駅の間にも駅があり、雑色駅が6万7000円、六郷土手駅が6万円と同じ地域でも若干安めの家賃相場になっている。

 

副都心線が開通して交通の便が良くなった東武東上線も、近年注目されている路線。以前は“イモ電”などと呼ばれていたのだが、2013年にみなとみらい線との直通運転を開始して、渋谷や横浜といった都市部に一本で行けるようになった。また東武東上線沿線の魅力は“食”にもあるようで、番組では“食費が都心の3分の1”と紹介している。

 

東京の穴場地域の情報に視聴者からは「東上線は度重なる“運休”に目をつぶったら本当に良路線だと思う」「東京でも意外と安く住めるな… 上京したい欲が再燃してきた!」「京成線沿いの街って下町感あってなんか好き」との声が上がった。

 

近年注目を集めている“穴場”の街

実際に世間の人々はどの街に住みたいと思っているのだろうか、SUUMOが毎年発表している「住みたい街ランキング」の2017年版をみてみよう。まず第1位は、去年のランキングで2位に転落した吉祥寺が王座を奪還。前回の王者・恵比寿は2位に下降した。しかし「吉祥寺」「恵比寿」「横浜(3位)」の3強体制は相変わらずという結果に。

 

そんな中で注目したいのが、人気が急上昇して過去最高の順位を獲得した穴場都市の数々。以前から“穴場”と知られてきた「北千住」が今年は18位に大躍進したほか、昨年29位だった立川も20位に浮上。今回の「幸せ! ボンビーガール」のように“穴場”を取り上げるメディアが多くなったことも、注目度急上昇の要因と見られている。

 

東京での暮らしを考えている人は、“穴場”が“人気の街”になる前に物件を見つけた方が良さそうだ。