そのツヤツヤとした黄金(こがね)色から、「ゴールデンベリ―」の名で親しまれる食用ほおずき「Aguaymanto(アグアイマント)」。アサイーやチアシードにも負けない驚きの栄養価に、今世界が注目しています。
インカ時代から愛されてきたアグアイマント
ペルー生まれの「Aguaymanto(アグアイマント)」は、標高1800~2800mの高地で栽培されるナス科植物。インカ時代より食されていたことから、別名「インカベリ―」とも呼ばれています。
そっと皮をむくと、中から鮮やかな黄金色をした小さな丸い実が出てきます。食感はちょっと固めのプチトマトのよう。甘みはほとんどなく、しっかりした酸味が口の中に広がりますが、レモンのようなとがった酸っぱさではなく、そのまま味わうことができます。
ペルーでは砂糖を加えてジャムやジュース、お菓子などに利用するほか、サラダやピザのトッピングとしても人気があります。
ビタミンとポリフェノールがたっぷり!
アグアイマントの黄金色は、豊富なカロテノイドによるもの。カロテノイドは抗酸化作用にすぐれ、さまざまな病気の予防に効果があると言われています。美肌づくりには欠かせないビタミンCや、脂質をエネルギーに変えてくれるビタミンB群も豊富。加えてカルシウム、鉄、リンなどのミネラル類や食物繊維もたっぷりです。腸内でコレステロールの吸収を阻害する植物性ステロールや、抗酸化物質の代表とされるポリフェノールも含まれるというから驚きです。
そのうえカロリーは低く、生果の場合100gあたりたったの53キロカロリーしかありません。アンデスの日差しをたっぷり浴びたアグアイマントは、スーパーフードの呼び名にふさわしいフルーツといえるでしょう。
キヌアとアグアイマントのスーパーサラダはいかが?
さわやかな酸味が特徴のアグアイマントですが、ドライフルーツにすると甘味が増して食べやすくなります。そのまま食べるのはもちろん、ヨーグルトに入れたり、グラノーラに加えるとおいしいですよ。少しずつ日本国内での栽培も始まっているようなので、もし生果が手に入ったらサラダにどうぞ。
レモンの代用品として使えるアグアイマントは、キヌアやアボカドとの相性も抜群です。酸味が強すぎると感じたら、ハチミツを加えたりオレンジジュースで和えてもいいですね。
体によくて見た目もキレイな、ヘルシーサラダのできあがりです。