すっかり定番化した “放題”サービスですが、意外と知らないことも多いのではないでしょうか。本特集のキャラクター「見杉田玄白」とともに、“放題”サービスにありがちな疑問を解決しましょう。
【一緒に学ぶ人】
見杉田玄白
江戸時代から現代にタイムスリップして“放題”サービスに出会う。未来のテクノロジーに驚きながら、使いこなすべく勉強中。
Q1:最新テレビじゃないと対応していない?
A.セットトップボックスを使えば対応テレビに変身する
現在店頭に並んでいる最新テレビは、はじめから“放題”サービスに対応している製品も多いです。しかし、そういった機能のない古いテレビでも、セットトップボックス(STB)を使えば対応させることができます。STBは、HDMI端子に接続することで動画サービスやゲームなどのコンテンツが利用できるようになる機器です。
なお、製品によって利用可能なサービスが異なるので、自分が利用したいサービスが対応しているものを選びましょう。

Q2:視聴にはWi-Fi環境が必須?
A.必須ではないがWi-Fiがあればより快適
Wi-Fi環境がない場合でも、スマホのデータ通信を使ってネットに接続すればSVOD(放題サービス)を楽しむことができます。大容量のデータ通信を利用できるスマホのプランを契約している場合などは、この方法でも問題ないでしょう。
とはいっても、Wi-Fi環境があったほうがより快適にSVODを利用できます。Wi-Fiには利用できる通信量の上限といった制約がないので、長時間の視聴でも安心。話題のドラマのイッキ見なども心おきなく楽しめます。
Q3:家族で見るには人数分の契約が必要?
A.家族向けのアカウントを作成できるサービスもある
サービスによっては、1つの契約に対して複数のユーザーを登録できる「家族アカウント」が作成できる場合もあります。家族それぞれのプロフィールを設定しておくと、マイリストや視聴履歴に基づくオススメ作品の表示といった機能は個別に利用できます。
例えばNetflixは、いずれのプランも契約者を含め5人のアカウントを作成できます。Spotifyは、「ファミリープラン」で同じ住所に住む人に限り、6人まで登録が可能です。
Q4:クレジットカードがないと契約できない?
A.アプリストアでの支払いやキャリア決済を使えばカードなしでも契約できる
多くのサービスでカード以外の支払い方法も用意されています。iTunesやGoogle Playの決済に対応していれば、スマホアプリから登録することで各ストアでの決済が可能。また、携帯電話のキャリア決済に対応したサービスもあります。
そのほかの方法として、Spotifyはコンビニなどでの支払いに対応。Netflixはプリペイドカードの「Netflixギフトカード」を利用できます。

Q5:スマホで見ると通信制限がかかる?
A.Wi-Fi接続なら大丈夫。オフライン視聴も活用しよう
動画コンテンツの視聴で消費するデータ通信量の目安は、標準画質の場合で1時間あたり0.5〜1GB程度です。Wi-Fi接続ではなく、モバイル通信モードのスマホで視聴すれば、気づいたら通信制限……という事態にもなりかねません。Wi-Fiが使える場所ではスマホがWi-Fi接続になっていることを確認してから視聴を開始しましょう。
Wi-Fiが利用できない場所では、事前にコンテンツをダウンロードしておき、オフラインで視聴するといいです。

Q6:複数のサービスに入ってもあまり意味はない?
A.オリジナル作品や独占配信に違いがある
“放題”サービスはどれも同じというわけではありません。多くのサービスで配信されているコンテンツが存在する一方で、特定のサービスだけで独占配信されている作品もあります。また、各社のオリジナル作品にも魅力的なものが揃っている。複数のサービスに入れば、それぞれの独占配信やオリジナル作品を楽しめるので、視聴できる作品の幅が大きく広がります。
ほとんどのサービスで無料期間が設けられているので、色々なサービスを試してみましょう。
Q7:見たい番組がなければあきらめるしかない?
A.配信コンテンツのリクエストを受け付けている場合もある
Netflixの場合、ヘルプセンターの「映画やドラマをリクエスト」から、配信してほしい作品をリクエストできます。多くのユーザーからリクエストが集まればその作品が配信される可能性もあるので、あきらめる前にチャレンジしてみましょう。
すぐに見たいなら、配信されている別のサービスを探すのもひとつの方法。多くのサービスは1か月単位で契約できるので、目的の作品を見るために一時的に契約する手もあります。

文/酒井麻里子、西田宗千佳、油納将志 イラスト/もりいくすお