在宅ワークで手軽に姿勢を変えられる、収納タイプのPCスタンド「パタスタ」が発売

コクヨグループでオフィス通販を手掛けるカウネットは、スタンディングワーク用PCスタンド「パタスタ」を6月17日に発売します。価格は5478円(税込)です。

 

パタスタは、オリジナルブランド“「カウコレ」プレミアム”から、在宅ワークをより快適にするために新たに立ち上げられた「WORK FIT HOME」シリーズの新商品。コンパクトに収納できるスタンディングワーク用PCスタンドで、必要なタイミングでデスク上に設置可能なため、自宅で手軽にスタンディングワークを導入できます。

 

使用時のサイズは幅450×奥行260×高さ260mmと、マウス操作を想定した幅広設計となっています。また、重量は約1.55kgで、耐荷重は約10kgとなっています。

 

気が向いたら手軽に取り出せるのが便利そうです。在宅ワークでずっと同じ姿勢を取ってしまう人は購入を検討してみましょう。

 

内ポケットが色分けされたメッシュポーチ「ペン&ツールポーチ」の考え抜かれた機能とは?

「もし、無人島に何か1つだけ持って行けるとしたら?」という、定番の問いかけがある。ナイフだとか火起こしツールだとか、回答からはそれぞれ個人の死生観が見える気がするのだが、ともあれ筆者はこの場合、「カバン」一択だ。

 

何しろ人間には手が2つしかないのだから、持ち歩ける道具の数も限られてしまう。もし原生の食料を見つけたって、カバンなしでは収穫できる量も限られる。人間が生きていくのに必要な荷物は多く、それをひとまとめに収納して持ち歩ける袋(=カバン)というのは、意外と偉大な発明なのだ。

 

少々大げさな前振りから始めてしまったが、荷物を収納して携行するための入れ物……カバン、リュック、ポーチ、トート、袋などは、無人島じゃなくたって重要だろう。

 

異世界転生ものラノベの主人公がだいたい「無限収納」スキルを持っているのだって、つまりはそういうものがないと話がいきなり詰んじゃうからで。そういったチートを持たない我々が、できるだけ収納力があって中身が取り出しやすい袋を探し求めてやまないのも、ある意味、生存本能に基づく事案だからしかたがないのである。

 

ということで今回紹介するのは、文房具や小物をイイ感じに整理収納できるポーチだ。(話が一気にキュッとコンパクトになったな……)

 

中身が丸見えのポーチは、それだけで価値がある!

せっかく荷物がたっぷり入る袋があったところで、必要なタイミングで使うものが素早く取り出せないようでは、意味がない。「四次元ポケットがあろうと、パニック状態のドラえもんは役に立たない」なんて、我々日本人なら誰でも知っていることだ。

 

逆に言えば、多少容量が少なくたって、使いたいものがサッと取り出せる収納は優秀なのである。

ミドリ
ペン&ツールポーチ
968円(税込)
グレー、ピンク、黄緑、水色の全4色。写真はグレー。

 

ミドリの「ペン&ツールポーチ」は、その点で優秀だ。何しろ全体がメッシュのスケスケなので、中身が丸見え。何がどこに入っているのかが即座に把握できるわけで、いちいち使いたいものを探ってゴソゴソとかき回す無駄がない。

 

これは以前この連載で紹介した、キングジム「フラッティワークス」(前面が透明窓になったポーチ)も同様で、実際に使ってみると、中身が見えるというのはかなり大きなアドバンテージだと理解できるだろう。

【関連記事】カオスなカバンにはこれ一つあればいい! キングジム「フラッティワークス」は“絶妙”を体現するバッグインバッグ

 

↑収納状態。横幅はB6ノートがちょうど収まるぐらいだ

 

↑筆者は現在、アルコールスプレーや除菌ウェットティッシュなど、衛生用品を携行するために運用中。アルコールの残量が外からでも分かるので重宝する

 

とはいえ、ただメッシュ素材のポーチというだけなら、無印良品をはじめ、すでにいくつも発売されている。何を今さら便利アピールを? と思われるかもしれないが、実はそういった既存製品と大きな差を付けるポイントがあるのだ。

 

それが、ポーチ内部に備え付けた2つの色分けポケットである。

 

2つの色分けされたポケットのメリットを徹底解説

もちろん、内ポケット付きのメッシュポーチだって珍しくはない。ポイントとなるのは、“色分けされている”という部分だ。

↑ポーチ内部にはポケットを2つ備え、異なる色(茶/濃グレー)に色分けされている。ピンク/紫など、もっと見やすく色分けされたモデルもある

 

メッシュ素材は視認性が良いが、ポケットまで同じメッシュだと、見分けが付きにくくなってしまう。例えばボールペンが入っているとして、それがポーチ本体に入っているのか、ポケットに入っているかが、とっさに見分けづらい。対して、ポケットのメッシュが本体と違う色だと、識別のラクさが全く違うのだ。

 

↑他メーカーのメッシュポーチ(左)と「ペン&ツールポーチ」(右)の比較。色分けされたことで、視認しやすさが大きく変わる

 

ポケットは、浅い小物用と、深い長モノ用の2種類。浅い方はカードサイズなので、名刺やふせん、買い物のレシートなどを入れておくのにちょうど良い。ジッパーに近いところに配置されているため、取り出しも簡単だ。

 

ポケット自体がポーチの底と接せず宙に浮いているので、視覚的にもポーチの中と混じりにくくなっている。色分け効果も加わって、見分けやすさは抜群なのだ。

↑ポケットはだいたいペン3本ぐらいが適量。

 

長モノポケットは、主に筆記具などを入れるためのペンポケットとして機能。筆記具は、ポーチにそのまま入れると底に横たわってガチャガチャし、けっこう邪魔になる。ポケットに立てて整理できたほうが、取り出しやすさの点でもありがたいのだ。

 

また、メッシュポーチにシャープペンシルのような先端が細く鋭いものを入れると、メッシュを突き破ってしまう問題がある。

↑ポケットはこれくらいポーチ底から浮いているので、突き破る心配はかなり低い。よく配慮された作りだと思う

 

しかし、この長モノポケットは、小物ポケットと同じく底と接していない(数mmだけ浮いている)ので、もしポケットの底を突き破ったとしても、ポーチの底までは届きにくくなっている。これはなかなかよく考えられている。

 

筆者は以前、他社製のメッシュポーチを使っている際、突き出したシャープペンシルの先端で指を刺して痛い思いをしたので、ここはこだわりたいところである。

↑比較してみると、他メーカーの同サイズポーチと比較して20mmほど天地が高い。これはなぜか、というと……

 

↑筆記具類をきちんと収納できるサイズに設計されているから。さすが文房具メーカーの作ったポーチと言えるだろう

 

ポーチ全体としてはほぼA5サイズ(内寸はB6判が収まるぐらい)ということで、容量はさほど大きくはない。何でもかんでも放り込んでおこう的な使い方だと、すぐに膨れあがってしまうはずだ。

 

そのため、カバンに入れると他と紛れてしまいがちな小物用バッグインバッグとするか、手帳&筆記具+α用の携帯ポーチとして使うのがいいだろう。そもそも、たっぷり入れてしまうと、中身が見えるというアドバンテージも失われてしまう。そのあたりのバランスを考えるのが、うまく使いこなすコツと言える。

 

 

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個人情報を隠せるスタンプ「ケシポン」に段ボール開梱用ギザ刃付きモデルが登場

プラスは、個人情報保護スタンプ「ケシポン」シリーズから、段ボールの開梱機能を搭載した「ローラーケシポン 箱用オープナー」を6月1日に発売しました。販売は全国の文房具店や量販店、ネット通販などで、ヨドバシ.comでの価格は990円(税込み)です。

 

ローラーケシポン 箱用オープナーは、段ボールに付着している粘着テープをカットできるギザ刃を本体に収納したモデル。特殊な配列のアルファベットパターンで文字を覆い隠して大切な情報を守る従来のスタンプ機能に加え、段ボールの開梱が可能です。

 

 

ギザ刃は、梱包に使われる滑りやすいOPPテープなども簡単にカットできるほか、刃を固定するロック機能が付いているので安心して使いやすいとしています。

 

スタンプ機能面においては、新開発のインクを搭載し、これまで苦手だったつるつるとしたラベルや圧着はがきに記載されている情報も、黒々としっかり隠せるようになったとのこと。スタンプは約30m、500回使用可能です。

 

 

カラバリは、ホワイト、ペールピンク、ペールブルー、グリーン、マリンブルーの5色をラインアップ。また、本体サイズは幅50×奥行き50×高さ82mmで、重量は46gです。

一番気持ち良いのはどれだ?コクヨ「ペルパネプ」でペンとノートのマッチングを堪能した結果

“紙と筆記具の組み合わせ”を考えるようになったら、文房具好きとしてもなかなかの上級者と言えるだろう。そして、組み合わせについては2つの面がある。“実利”と“官能”だ。

 

実利とは「この手帳にこのペンだと裏抜けするから」だとか、「あのノートは水性ペンがやたらと滲む」といった、性能的な相性のこと。要するに、単純に使いやすい組み合わせか否か、という部分である。

 

対して官能は、「ツルツルした紙に濃いめの鉛筆を走らせるのが気持ちいい」など、感覚的な相性の話だ。

 

例えば、筆者の知人には「画用紙に『Vコーン』(つゆだく系の水性ボールペン)のインクがダバーッと滲んでいく感触がエロい」と断言する者もいるほど。個人の感覚や嗜好によるものだけに、一度この官能性にハマると、抜け出し難いほどに魅力がある。実のところ、先の“画用紙にVコーン”のように、実利に反してでも気持ちよさを優先するケースだってあり得るのだ。

 

……と、話だけ聞いたところで、まだピンとこない人もいるだろう。“紙とペンが気持ちいい”ってなんの話かと。であれば、試してみるのが一番早いのではないだろうか。

 

紙と筆記具の組み合わせを堪能できるノート&ペン

その“紙と筆記具の官能性”を味わうために作られたのが、コクヨの文具シリーズ「PERPANEP(ペルパネプ)」である。

 

3種類のA5サイズノートと3種類のペンがラインナップされており、互いを組み合わせることで書き味の違いを楽しめるというから、まさに官能性を確かめるために作られた製品と言える。

コクヨ
ノートブック<PERPANEP
TSURU TSURUSARA SARAZARA ZARA
各900円(税

 

↑罫線は5種類。A5の紙面だと、4mm方眼とドット方眼がほどよいサイズ感でいい

 

まずノートは、「TSURU TSURU」「SARA SARA」「ZARA ZARA」という、まったく紙質の異なる紙が3種。

 

どのような違いかというと、まさに名前そのまま、紙の表面がツルツル、サラサラ、ザラザラとした紙質になっている。紙質が違えば、当然ながら筆記具の走り方や、書いた時の感触が全く違ってくるというわけで、いろいろと組み合わせを探して楽しむことができるのだ。

↑紙の表面を顕微鏡で拡大。こうして見ると、紙繊維の密度がまったく異なることが分かる

 

そして筆記具の方はというと、水性の極細サインペン「ファインライター」、ゲルインクの「サラサクリップ」、コスパ最強の万年筆として知られる「プレピー」の3種類。

↑筆記具は、上から「ファインライター」「サラサクリップ」「プレピー」の3種。白軸にグレーのロゴがオシャレだ

 

ファインライターPERPANEP
200円(税別)

サラサクリップPERPANEP
130円(税別)

プレピーPERPANEP
400円(税別)

 

この中で、ファインライターはコクヨのオリジナルだが、それ以外はご存知の通り、サラサクリップはゼブラ、プレピーはプラチナ万年筆の製品。特別な白軸仕様でPERPANEPブランドとして発売されている。

 

なかなかに珍しい展開の仕方ではあるが、ノートへの書き味を比べるための“基準筆記具”として納得のチョイスではあるし、なかなか面白いやり方だと思う。

 

●TSURU TSURU×ファインライター

↑ツルツルした紙の上をなめらかにペン先がすべる感覚は、うっとりする気持ちよさだ

 

TSURU TSURUはまさに高平滑度のツルツルスベスベ紙。手で触れても毛羽立つ感触はゼロだ。紙の繊維密度が非常に高く、コシも強め。よほど筆圧をかけないと、ペン先が沈み込まない。

 

これに、コクヨ推奨の組み合わせであるファインライターで書いてみると、ツルツルツルーッ! とどこまでもペン先が走るのだ。そもそもサインペンは筆圧を必要としない筆記具なので、このツルツル感を楽しむにはうってつけと言えるだろう。

 

個人的には、このスケートリンクの如きツルツル感は、コントロールしにくくて苦手なのだが、気持ちよさだけに焦点を当てれば、納得の組み合わせだ。とても気持ちいい。

 

●SARA SARA×サラサクリップ

↑かすかな摩擦感はありつつ、サラッと軽い書き味も魅力的

 

SARA SARAはそこまでピーキーな特性はないが、普通に“書きやすい紙”という印象だ。実際、コクヨのキャンパスルーズリーフ(「さらさら書ける」タイプ)と同質の紙とのことで、つまりは“間違いのないヤツ”である。

 

手触りも確かにサラッとしており、同じくサラサラした書き味でお馴染みのサラサクリップと組み合わせるのが、コクヨ推奨ということになっている。慣れ親しんだ感触なので、特段の官能性を感じることはないかもしれないが、安定感は抜群だ。

 

●ZARA ZARA×プレピー

↑ザックリとした感触が独特で、慣れるとこれはクセになりそう

 

今回の3種のノートの中で、最もユニークなのがZARA ZARA。なにせ表面を撫でるとハッキリと凹凸がわかるほどのザラザラ具合である。透かして見るとムラが視認できるほどに繊維の密度も低く、厚みがある分だけ、筆圧をかけるとペン先の沈み込みが体感できるほど。

 

とは言っても、ノートとしての使いにくさを感じるほどではないので、そのあたりのバランスはうまく取れているように思う。

 

ちなみに組み合わせとして推奨されているプレピーで書いてみると、ニブが凹凸を乗り越えるザリザリというかすかな振動が指先に伝わってきて、非常に心地よい。

 

↑特殊なフラット製本により、どこで開いても中央に段差が発生しにくく、書きやすいのも特徴だ

 

メーカー推奨の組み合わせはもちろんイイのだが、せっかくなら自分だけの組み合わせを見つけてみたいもの。次では、そんなチャレンジを敢行してみたい。

“気持ちいいノート&筆記具”探しチャレンジ

メーカー推奨の組み合わせはもちろんイイのだが、しかし、せっかくなら自分にとって書き味の官能性が高い組み合わせというのも確認してみたい。ということで、ひとまず目の前にあった筆記具を、3タイプのノートにあれこれ組み合わせて使ってみた。

 

●「TSURU TSURU」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑TSURU TSURUオススメは、ダクダク系の「Vコーンノック」。まさに官能的と言いたくなるしっとりツルツル感がたまらない!

 

すべりが良いTSURU TSURUは、やはり筆圧少なく書けてツルツル感を堪能できるものが楽しい。

 

ファインライターに加えて、インクフロー良好なダクダク系の「Vコーンノック」(パイロット)や「サラサR」(ゼブラ)は、確実にテンションの上がる書き味だ。ただし、平滑度の高い紙はインクを吸いにくいので、ダクダク系は乾くまでにかなり時間がかかる、というのは憶えておいたほうがいいだろう。

 

また、元からすべりの良さがポイントの低粘度油性インクとの組み合わせは、さすがに行き過ぎだなという感じ。

 

●「SARA SARA」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑SARA SARAは、なめらかさよりもむしろシャリ感のある書き味が似合うような気がする

 

平均的に良くできている優等生タイプのSARA SARAは、割と何でも上手く受け入れてポテンシャルを発揮させる傾向にある。なので、個人的な筆記具の好みというのがダイレクトに出るようだ。

 

筆者が最も愛用している「ユニボール シグノ RT1」(三菱鉛筆)の書き味も、細めのペン先がショリショリと走る感じがとても気持ちいい。しっかり書き比べることで、あらためて「惚れ直したな」という気分である。

 

●「ZARA ZARA」と組み合わせて最も官能性が高いペンは?

↑思わず「うわー、これ気持ちいいわ」と声が出たZARA ZARAと「モノグラフライト」のコンビ。これはしばらく使い続けてみたい

 

そして、実は今回の書き比べで最も気持ち良かったのが、まったく予想外だったZARA ZARA×「モノグラフライト」(トンボ鉛筆)の組み合わせである。

 

低粘度油性インクのなめらかさと、ザラザラした紙質がいい感じに噛み合って、好みの安定したコントロール感になるのもいいし、ニードルチップが、繊維密度の低いフカッとした表面を彫るように進む振動も気持ちいい。筆圧をかけやすいグリップも、この気持ちよさを味わうのに関与しているような気がした。

 

どれくらい良かったかというと、「しばらく手書きはZARA ZARA×モノグラフライトの組み合わせでいこう!」と決心したほど。

 

ともあれ、自分が気持ち良く書ける組み合わせを探るのはかなり楽しいので、機会があればぜひ試してみて欲しい。

 

 

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アウトドアでも働く現場でも! ライト付きボールペン「ライトライトα」の本気を感じる進化とは

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を1点ずつピックアップしている。第8回となる今回は?

 

第8話

ゼブラ
ライトライトα
660円(税込)

ペン先にライトを搭載したボールペンの新モデル。暗い場所で使っても目にやさしい、赤いライトが新たに加わった。暗い場所で長時間過ごす夜間の仕事や、天体観測などの趣味のシーンで活躍する。

 

ライト付きボールペンとしてのさらなる進化形

文房具史上初の、「本気の」ライト付きボールペン。

 

これまでも暗闇で書くためのライト付きボールペンはあるにはあったが、どれも使い勝手や書き心地がイマイチで実用に耐えるものはほとんどなかった。

 

そこに2018年、突如登場したのがゼブラの「ライトライト」。ペン先に明るいLEDライトを搭載し、インクはゼブラの主要インクである油性インクを採用。海外メーカーに通ずる無骨でシンプルなデザインと、基本的なスペックの高さからその「本気」が伝わってきた。

 

ペン先の出し入れとライトのオンオフをノックで切り替えられるから両手が塞がらないし、灯りがいらない場面では普通のペンとしても使える。ペン先が光った状態での筆記にはやや慣れが必要なので、最初はペンとライトを別々に使うのも良いだろう。クルマの中や非常用持ち出し袋に入れておく一本としても安心感がある。

 

そして2021年3月、その改良版「ライトライトα」が登場した。ペン先に蓄光パーツを使い、ライトに目が眩むのを防ぐ赤色LEDライトモデルも用意するなど、ライト付きボールペンとしてのさらなる進化形を見せてくれている。

 

同社の調査によれば、医療、運送、建設業などで働くおよそ4割の人が日常的に暗い場所で筆記しているという。「本気」で必要とする人がいるから本気で応えた、その応答が気持ちの良い一本である。

 

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【第1話~第6話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第7話】万年筆入門にうってつけ!丸くカーブしたペン先が特徴のミドリ「MD万年筆」
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ボールペンかシャープか、メイン機能で選ぶべき最新個性派「多機能ペン」

最近、あらためて「面白いなぁ」と感じているのが、多機能ペン。いわゆる「ボールペン+シャープペンシル」の複合筆記具だ。

 

実は、自分自身では多機能ペンを使いこなした経験が非常に少ない。学生時代にシャープペンシルを使っていたときは「ボールペン邪魔だな」と思っていたし、社会に出てボールペンをメインに使うようになると「シャープペンシルいらないな」と思っていた。つまり、常にどちらかが無駄だと感じていたわけで、そりゃ使うわけがないよなあ、ってなもんだ。

 

それがなぜ唐突に心変わりしたかというと、仕事の関係である。他媒体の話で申し訳ないが、筆者は高校生向けの冊子で「勉強に役立つ文房具」を紹介する連載、というのをやらせてもらっている。その関係で、最近の高校生はかなり多機能ペンに興味を持っている、というのが分かってきた。実際、今の生徒はノートを取るのにボールペンを使うケースも多い(我々の世代はほぼ100%シャープペンシルだった)ため、多機能ペンがあると便利なのだ。

 

そこで、紙面で紹介するようにあれこれ使いこんでみた結果が、冒頭の「面白いなぁ」というわけ。実際、最新の多機能ペンはユニークな発想で作られたものもあり、面白いのだ。そこで今回は、そういった面白い多機能ペンを2点紹介したい。

 

学生に必要なものを詰め込み! シャープペンシルがメインの多機能ペン「examy」

多機能ペンを使うにあたってまず考えたいのが、ボールペンとシャープペンシル、どっちを使う機会が多いのか、ということ。当然ながら、メインで使う機能を重視したペンのほうが、満足感が高くなるからだ。

 

シャープペンシル重視の多機能ペンでいえば、サンスター文具「examy シャープ&シャープ&赤ボールペン」(以下、examy)の振り切りっぷりがとても興味深い。

サンスター文具
examy(イグザミー) シャープシャープ赤ボールペン
600円(税

 

なにが振り切っているかというと、まず多機能の構成が名前の通り「0.5mmシャープ+0.3mmシャープ+0.7mm赤ボールペン」という部分だ。

 

従来にも、シャープばかり0.3/0.5/0.7mmという多機能ペン(ぺんてる「ファンクション357」)はあったが、examyは0.7mmを赤ボールペンにしている。なぜかって、そりゃ当然、勉強する場合にはそれがいいからに決まっている。

 

↑本文や作図、赤字まで1本でできるので、ノート作りがかなり効率的になる

 

examyというのは、サンスター文具が展開している「勉強がはかどる文房具」シリーズ。つまりこの多機能ペンも、想定ユーザーは中高生が中心だ。

 

であれば、ノートを取るのにまずシャープ0.5、図表や細かい書き込みにも便利なシャープ0.3、そして丸付けや見出しに使える赤ボールペンという構成は、最適解のひとつと言えるのでは。正直、なんでこれ今までなかったの? という気すらしてしまう。

 

しかも、それが1本にまとまっていると来たら、筆箱がいつもギチギチでパンク寸前の中高生にとっては、嬉しい話だろう。ついでに言うと、消しゴムも太めで消しやすいものを備えているのがナイスだ。

↑ついでに消しゴムも大きめで、消しやすい

 

機能の切り替えは、後軸を回転させて行うツイスト式だ。

↑後軸を「赤・0.5・0.3」の順に回して切り替える。ノックも後軸全体を押し込んで行う

 

ただし、現時点でどの機能が選択されているかを表すようなインジケーターは存在しない。しかもシャープは、0.5/0.3のどちらが出ているか、見た目では判断できないので、少しまぎらわしい。

↑ここまで拡大すると0.3と0.5の見分けがつくが、肉眼では難しい

 

とはいえ、そういった機能を省いてでも定価で600円という学生向けの価格設定にした、という判断は理解できる。「そんなの使ってれば慣れるし、それよりは安い方がいいよねー」という話である。

 

ボールペンがメインならやはり“書きやすさ”重視! 注目の多機能ペン「ブレン 2+S」

対して、ボールペンがメインの多機能ペンは、従来からの主流派ということで選択肢が多い。その中でも個人的にチェックしたいのが、軸の太さ。あくまでも筆者の嗜好の話だが、昔から太軸がなんとなく苦手なのだ。

 

その点でイイなと思ったのが、ゼブラ「ブレン 2+S」である。

ゼブラ
ブレン 2S
500円(税

 

何しろ軸径が単色ブレンと変わらない11.8mmなので、多機能ペンとしてはスリムな部類に入るのだ。ブレンは3色タイプが出たときも単色と同じ軸径をキープしていたので、そのあたりはデザイナーであるnendo・佐藤オオキ氏のこだわりなのかもしれない。

↑軸径は単色の「ブレン」(写真左)と一緒。手帳のペンホルダーにも入れやすいサイズだ

 

そしてなによりありがたいのが、ブレないブレンシステム。

↑ペン先ががっちりと固定されているので、安定感は多機能ペンの中でも最高
↑口金の先にある黒い輪が、ペン先固定用パーツ。これがあることで非常に書きやすいのだ

 

多機能でもペン先がカチャカチャと振動しないのは、とても書きやすいのである。この感覚は、一度別の多機能/多色ペンを使ってからブレンに戻ると、非常によく分かるはずだ。口金の先でリフィルを固定させているので、もちろんボールペンだけでなくシャープにも、効果は発揮されている。

 

機能の切り替えはノック式で、ボールペンは左右の小ノックノブ、シャープは中央の大ノックノブを使用する。

↑ノブがかなり沈んでしまうため、一度スライドさせてからの芯出しノックがしづらい。これはちょっと改善して欲しい部分だ

 

シャープは切り替えだけでなく芯出しでもノックするので、大きなノブは使いやすそうだな、と思っていたのだが……このノブ、切り替えでスライドさせた時点で、軸に大きく沈み込んでしまう。そのため、芯出しノックがかなりしづらいのだ。さらに上面に丸みがついているため、指掛かりも悪い。

 

毎回、芯出しをするたびにノックノブに指を強く押しつける必要があるのは、ちょっとマイナス要素に感じられた。

 

 

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世界最小クラスで一度に5枚も穴を開けられる2穴パンチ「XSコンパクトパンチ」

デザインフィルは6月3日、コンパクトに収納できる世界最小クラスをうたう2穴パンチ「XSコンパクトパンチ」を、7月14日に発売すると発表。希望小売価格は1056円です。

 

XSシリーズは、機能性と携帯性を追求した小さなステーショナリーシリーズ。また、デザイン性が高く評価される製品を多数そろえているのも特徴です。

 

XSコンパクトパンチは、折りたためる2穴パンチです。一見すると四角い箱のようですが、本体のパーツを左右に開くだけで、2穴パンチの姿に様変わりします。さらに、一度にコピー用紙5枚までの穴を開けることが可能。

 

また、本体底面にはダストトレーが付いているなど、使い勝手にも工夫しています。

 

本体の素材は、耐衝撃性に優れたポリカ―ボネートを採用。本体サイズは、収納時が幅68×奥行き22.5×高さ28mm、使用時が幅109×奥行き45×高さ56mmです。また、カラバリは黒/白/ピンク/青をラインアップしています。

【菅未里の自腹買い文房具】フィルム付箋「ココフセン」の掘り出し物2タイプは色や形で気分も上向く!

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回は、フィルム付箋の人気ブランドのなかで、意外と知られていない2タイプです。

 

便利なうえ、デザインも魅力の付箋「ココフセン」シリーズ

文房具ファンにはよく知られた商品だと思いますが、私はカンミ堂のフィルム付箋「ココフセン」シリーズが大好きです。

 

なかでも最近気に入っているのが、「ココフセン ベーシック」シリーズ。何がいいって、とにかく色が綺麗なのです。流行りの“くすみカラー”を中心に展開していて、柄が入る場合でも非常に落ち着いた印象になっています。

 

付箋は、目立たせるためか鮮やかな色である場合が多いので、くすみカラーの付箋は貴重です。

 


カンミ堂
ココフセン ベーシック
180円(税別)〜

 

しかし、それだけではありません。使い勝手が非常にいいのも、ココフセン ベーシックを含む、ココフセンシリーズの特徴です。

 

その秘密は、ケースにあります。オーソドックスな「ココフセン」やココフセン ベーシックは、ケースの裏が粘着シールになっているので、手帳やノートにケースごと貼りつけられるのです。

↑このように、ケースは薄くてコンパクト。ケースごと、手帳などに貼り付けられます

 

あらかじめ手帳などに貼っておけば、必要になったときにいちいち付箋を取り出す必要がありません。

 

ケースの色も落ち着いていますから、おしゃれな手帳(やノート)に貼っても雰囲気を壊さないのも、重要なポイントですね。

 

↑ちなみに、さまざまな筆記具でココフセンに書き込んでみました。フィルム付箋なので、シャープペン(鉛筆)、油性ペン、油性ボールペンではくっきりと書けますが、ゲルインキや消せるボールペンは一見書けているようでも、実際はインクを弾いてしまうので注意が必要です

 

目標、見出しには「ココフセン COLOR パステル」

大人しいくすみカラーもいいけれど、華やかな色の付箋も欲しい……という方も多いでしょう。

 

そんな方に向けた商品も、ちゃんとあります。「ココフセン COLOR パステル」です。上質さを保ったまま、華やかなパステルカラーになっています。


カンミ堂
ココフセン COLOR パステル M(カタヌキ)
380円(税別)

 

COLOR パステルは、形が面白いのも特徴です。

↑4色それぞれ異なる形をしています

 

私はこれをノートや手帳に貼り、目標や、そのページの見出しを書いています。色が華やかで、しかも形が個性的なので、テンションが上がるわけです。目標の達成率も上がるかもしれませんね。

↑ユニークな形は、目標やコメントを書くにもいいですね

 

最後にひとつ、豆知識を。

 

今や、文房具ファンで知らない人がいないブランドとなったカンミ堂ですが、もともとは餡子の製造販売が本業でした。商品もユニークなら、成り立ちもユニークですよね。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

人気カッターの最新モデル登場、安全に配慮した「替刃式カイコーンPRO」

オルファは、ハードな現場でも使えるとうたう開梱用カッター「替刃式カイコーンPRO」を7月5日に発売すると発表。参考価格は1100円前後です。

 

近年、安全意識の高まりから、カッターナイフの使用を制限する企業が増加していますが、それにより作業効率が大きく下がることがあり、企業は万が一のケガのリスクと利便性を天秤にかけることがあるといいます。この背景から、オルファはカッターナイフよりも安全・効率的に開梱できる製品「セーフティシリーズ」を展開してきました。

 

替刃式カイコーンPROは、そんなセーフティシリーズの製品で、安全な開梱作業に特化したプロ仕様の替刃式開梱用カッターです。2019年に発売された従来モデルの「カイコーン」に比べて、刃とグリップが厚くなったうえ、切れ味が悪くなったら刃を交換できる替刃式を採用しています。

 

替刃はワンタッチで交換できる、ケガのリスクを抑えた設計を取り入れており、安心して使用できるとしています。

 

また、刃幅は広く、ゴムシートやカーペットなどの厚手素材を切断可能。それでいて、刃の露出をできるだけ抑えた形状を採用しています。刃の先端も露出していないため、開梱時に荷物の中身や下地を傷付けにくいとのこと。

 

このほか、サビに強いステンレス製の刃や、頑丈かつ握りやすいボディ、本体後部に金属製のテープスリッターを採用。本体サイズは全長172×全幅44×全厚20mmで、重量は54gです。

 

なお、7月5日に2個入りの替刃と10個入りの替刃も発売されます。参考価格は2個入りが440円前後、10個入りが1936円前後です。

 

文房具総選挙2020でも人気を集めたカイコーンの最新モデル。いいカッターを探している人は必見と言えそうです。

複数色を織り交ぜた人気の朱肉「わたしのいろ」第二弾がシヤチハタから

シヤチハタは6月1日、彩りの異なる印影を残せる朱肉「わたしのいろ-ときのながれ-」を6月10日に発売すると発表。販売はシヤチハタ公式オンラインストア「シヤチハタオフィシャルショップ」からで、価格は2200円です。

 

「わたしのいろ」は、複数の色を織り交ぜた鮮やかな朱肉。2020年7月に第一弾を数量限定で発売したところ、すぐに売り切れ、希望者が多かったために追加で受注販売した人気の商品です。

 

今回発売するわたしのいろ-ときのながれ-は、第一弾発売時に実施したアンケートでリクエストの多かった「時」と「変わりゆく色」をテーマに、1日の空の色を表現した朱肉になっています。

 

ラインアップは、希望の夜明けを表す「あかつき」、晴れやかな昼時を表す「はくちゅう」、染まる夕暮れを表す「たそがれ」、輝く夜を表す「つきよ」の4つ。なお、一つ一つ手作りのため、配色にはばらつきがあるとしています。前回もそうでしたが、一点モノという部分はグッときます。

 

また、朱肉をつける場所によって捺した時の印影が異なるため、捺す時の気持ちや人によって色が変わる、自分だけの印影を表現できるとのこと。

 

印鑑の朱肉として、というよりはスタンプ感覚で使う方がよさそうですね。前回同様、人気を集めるのが予想されるので、手に入れるのであれば待機しましょう。

スマホの角度自在! サンスター文具「SMAND(スマンド)」は“ペンケース付きスマホスタンド”というべき安定感

御多分に洩れず、筆者も携帯電話をこの春から始まったオンライン契約専用の新プランへと、早々に乗り替えた。これまでは、段階制プラン+できるだけ3~5GB程度の使用量に抑えることで通信料金をケチってきたのだが、それが一気に20GBまで従来より安く使えるようになったわけで、非常に助かるのだ。おかげで、出先でちょっと時間が空いたときも「スマホで動画でも観とくか」という選択肢をとりやすくなって、まぁありがたいことである。

 

すると、今まで使ってこなかったモノがひとつ必要となってきた。動画を観る際にスマホを立てかけておける、スタンド的なツールだ。

 

スマホを横位置に構えたまま、観やすいように手で保持し続けるのはなかなかダルいので、やはりちょうどイイ感じに固定しておきたい。もちろん、コンパクトな折りたたみスタンドなんてものは、探せばいくらでもあるが……ちょうどそういった用途に良さそうな文房具が発売されていたような気がするな? アレ、使えるんじゃないだろうか。

 

スマホを立てかけるのにちょうどいいペンケース

そこで、試しに入手してみたのが、サンスター文具のペンケース「SMAND(スマンド)」だ。この名前は、おそらく「スマホスタンド」からの造語であろう。つまりは、ペンケース兼スマホスタンドとして機能するというものである。

サンスター文具
SMAND
1595円(税込)

 

形状は、シンプルに三角柱をゴロンと寝かせたもので、5面すべてに硬めの芯材が入ったセミハードタイプだ。

 

開閉はダブルファスナーで、三角注の上辺がガバッと大きく開く。そこそこ大きいので容量もたっぷりあるが、さらにこの大きな開口で中の見晴らしも良好。できれば開口状態で固定できると、なお便利だったが、これでも充分に使いやすい。

↑矢印ペン10本+消しゴム+テープのりを入れても、まだ余裕

 

ところで、肝心のスマホスタンドはどこに……? と思ったら、「SMAND」のネームタグがついたカバーパーツが、それらしい。指をかけてペラッとめくると、マグネットで本体に貼り付いていたカバーが、そのままフタが開くように展開した。感覚的には、三角のおにぎりから海苔を剥がしたみたいな雰囲気である。

↑このネームタグをつまんで引っぱると……

 

↑側面カバーがめくれて、スマホスタンド形態に変形!

 

この“海苔を途中まで剥がしたおにぎり”ことSMANDを机に置いたら、三角柱の傾斜にスマホをもたれかけさせれば、スマホスタンド形態の完成。

 

“剥がした海苔”=ベースの裏面には、ストライプ状に何本もゴムの滑り止めが走っているため、スマホを乗せてもズルズルと滑り落ちることがない。これなら、画面が見やすい角度に角度を調整することも可能だ。

↑スマホは置くだけ。これでしっかり止まって安定する

 

↑ベースの上なら、どの角度に配置してもピタッと止まる

 

↑ポイントは、ベースにびっしり配置されたゴムの滑り止め(斜線、紫の帯状部分)

 

タテ置き・ヨコ置きも自由自在だし、スマホスタンドに変形させるシークエンスが“開くだけ”と、非常にシンプル。

 

設置スペースは単機能のスマホスタンドよりも必要だが、そもそもペンケースを机に出している前提であれば、そこに新たに別のスタンドを置くよりも場所を取らないし、何よりイチイチ単機能のスタンドを持ち歩く手間もない。

 

動画視聴だけでなく、オンライン会議や授業にも万全

学生なら動画授業の視聴に便利だし、仕事で使うにも、ノートPCを広げずにスマホでサクッとオンライン会議に出席できる。

 

そう考えれば、机に出ていることの多いペンケースとスマホスタンドのマッチングは、なかなかに優れているんじゃないだろうか、と思った次第だ。現実的には、「スマホスタンドが欲しい」+「いま使っているペンケースを買い替えても構わない」という層にしかリーチしないので、ちょっと難しい製品だとは思う。しかし、使ってみるとなかなかに便利な製品なのは、間違いない。

↑1万2000mAhのモバイルバッテリーも収納可能。これなら電源を気にすることなく動画視聴が可能だ

 

最後に、蛇足かもしれないが、SMANDはガジェットポーチとして使うのもアリ、というのはお伝えしておきたい。先にも述べたように容量的には余裕があるので、モバイルバッテリーとケーブル類をまとめて収納しておくにも実用範囲だ。

 

しかも、バッテリーを収納したままでスマホに接続し、立てかけての動画視聴だって可能なのだ。(本体内のバッテリー劣化につながるので、良くない使い方ではあるけれど。)

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

共働きでテレカンは洗面所…GetNavi web編集長の在宅ワーク禍を救ってくれたアイテムはコレだ!

どうかこの写真を見て欲しい。「洗面所の片隅でPC作業に勤しんでいる」という我が家ではごく当たり前の、ある日の一コマだ。

↑鏡で身だしなみをチェックしながらテレカンに臨める点が唯一のメリットかも。とはいえ、ココじゃない感は丸い背中が物語っている

 

ガジェットが散乱。テレカンは洗面所で。

GetNavi web編集長の山田佑樹です。夫婦共働きで、二人とも今では在宅勤務が通常のワークスタイル。個室がないので、二人そろってダイニングテーブルで仕事をしている。ところが、ウェブメディアの編集長である僕と代理店勤務の妻は、仕事柄どちらも打ち合わせが非常に多く、お互い1日に5〜6回はテレカン(オンライン会議)をこなす日々。二人ともテレカン、というタイミングは否応なしに訪れる。

 

すると、ダイニングテーブルを譲らなければならないのは、たいてい僕。PCを置きキーボードを打ちながら打ち合わせできる場所は、もはや洗面所しか残されていない。水はねが気になるし、相手への見栄えも気になるし、そもそもデスクはおろか、テーブルでさえない。いちいちツールを持ち運ぶ面倒は、ちょっとしたストレスだ。

 

では打ち合わせではなく、自分の作業に没頭するときはどうか?

↑ダイニングテーブルを広々と使っているように見えるだろうが、実際は妻が向かいでPCと周辺機器を広げるので、静かなる“領土紛争”が勃発する

 

ダイニングテーブルに自分のスペースを確保して、ノートPCを広げ、スマホとスマホスタンド、ケーブル、モバイルルーター、ペンと付箋など、必要なアイテムをドサッと広げる。そこに秩序はない。

 

そして、さて今から編集部に出社、となれば、テーブルに広げていたこれらのPCとガジェット類を、バックパックにまとめて放り込むのだ。おおよそ想像がつくと思うが、編集部に着いてファスナーを開けたら、アイテムがごちゃごちゃに突っ込まれており、ケーブルは絡まっている。おまけに、黒いバックパックに黒モノガジェットばかりで見つけにくい。悲惨だ。

↑バックパックという三次元ポケットに、PCとガジェットを放り込む

 

↑放り込んだらファスナーを閉めて、上着をつかんで飛び出す。以上

 

長々と愚痴を語ってしまったが、そんな僕の“在宅ワーク禍”を救うべく今回導入してみたのが、カウネットの「テレワークノートPCカバー」だ。

 

カウネット「テレワークノートPCカバー」を導入して起きたこと


カウネット
テレワークノートPCカバー スタンドタイプ
3619円(税別)

ツールを収納できる小さなポケットを多数備えた、ノートPC用のカバー。「シンプルタイプ」(税込3280円)もラインナップする。対応するノートPCは13.3インチ〜14インチが目安。幅340×奥行250×厚さ25mm(スタンドの高さ36mm)、390g

 

カウネットの「テレワークノートPCカバー」は、PC作業に必要なツールを一緒にしまえるノートPCケースだ。まずは、ダイニングテーブルの上でごちゃついているツールを収納してみた。

↑前出の、在宅ワーク用のコアアイテム。仕事柄、常により良いモノを探しているため中身は頻繁に入れ替わるが、基本的にアイテム数はこれくらい

 

↑ポケットのサイズや形状に合わせ、分別して収納できる

 

細長いポケット1つに、大小の浅めのポケットが5つ備わっており、スマホやモバイルルーターなどガジェットのほか、ペンやケーブルなども、この通りスッキリ。ポケットが小分けになっていることでアイテムごとに定位置が決まり、自然と片付く上、失くしたり忘れたりしにくいのだ。実に秩序だっている!

↑表面はネオプレン素材を採用しており、伸縮性に富むので入れたモノを適度にホールドしてくれる

 

このように一見ポーチでありながら、“カバー”と名付けられている理由がある。3辺がファスナーで開くので、ノートPCを取り出すことなく広げて、そのまま仕事を始められるのだ。家の中という誘惑だらけの環境で、このケースを開閉するだけで、仕事のオンオフがいとも簡単に切り替えられるのは福音だ。

 

しかも、すぐに使わないツールは、前面のポケットにしまったままにしておけるので、デスクの上で必要以上にモノを広げてしまうことがない。領土紛争の折にありがたい。

↑ポケットの中身もそのまま。ケースがPCに取り付いている状態なので、開いてすぐ仕事に取り掛かれる

 

↑内側は四隅にゴムが付いており、ノートPCに引っ掛けることで固定する仕組み

 

また「スタンドタイプ」なら、カバーの裏面にレザー調のスタンドが付いている。スタンドを起こせば高さが出せるので、PC作業中も目線が自然と上がり姿勢も良くなる。わずかなようだが、この違いは長時間作業をしているとかなり大きい。

↑スタンドを使うと、ディスプレイの位置が上がり、キーボードに傾斜ができて打鍵しやすくなる

 

↑裏側に設けられたスタンドは、持ち運ぶ際は畳んでフラットに、使用時には立ち上げてマグネットで固定する

 

さらに、内側には付箋を貼れるボードも備えている。大きな付箋も二重に貼れる十分なサイズがあり、カバーを閉じる時はポケットに付箋を貼り付けたままスライドしてしまえるのも、気が利いている。

↑些細だがそれゆえに忘れがちな“名もなきタスク”こそ、付箋の出番だ

 

↑ちょっと気分転換にカフェで続きを……という場合は、このテレワークノートPCカバーひとつ持ち出せばいい

 

この「テレワークノートPCカバー」、以上のように機能満載で利便性に優れているのだが、収納できるモノは、ノートPCとその使用に必要なコアアイテムだけにとどまる。とはいえ、何でも入れられるなら、混沌とした僕のバックパックと一緒なのだ。この限られた収納力も、特筆すべき点ではないだろうか。

 

さて、ツールはまとまったが、冒頭で洗面所でのテレカン事情を明かしたように「そもそも場所がない」問題は残る。それを解決してくれたのが、カウネットの「リビングワークデスク」である。

 

カウネット「リビングワークデスク」がもたらした予想外のメリット


カウネット
リビングワークデスク
7980円(税別)

折りたたみタイプのワークデスク。事務用品などを収納する取り外しできるポケットが付いており、デスクの上を常に整理整頓しておける。幅800×奥行450×高さ720(背面ポケット含む高さ920)mm、9.54kg

 

簡単に折りたためる構造により、使わないときは厚さ8cmとコンパクトにできるデスク。天板も奥行45cmと、一般的なワークデスクに比べて細長い作りをしている。ダイニングテーブルでは仕事がはかどらない場合に、リビングの片隅で広げ、仕事専用の場所を作り出せるという困りごと解決商品だ。これをリビングではなく廊下で使うことで、テレカンがカブったら場所がないという僕の困りごとを解決することにした。

 

すると、実に便利なのである。仕事をするスペースを作れただけでなく、廊下といういわばデッドスペースを有効活用。さらに使わない時は通りやすいよう、折りたたんで置いておけるじゃないか。

↑リビングワークデスクで廊下ワーク。冒頭の洗面所ワークと比較して欲しいのだが、姿勢も明らかによくなっている。やはりモノ選びは大事である

 

ちなみに僕は、そもそもリビングが使えないときの救済策として活用しているので、「リビングに仕事専用スペースを創出する」という本来の使い道とは少々ズレているのだが、おかげで想定外のメリットも享受することができた。

 

廊下という、そもそも狭い上に“何もない”環境に仕事環境を作り出したことで、趣味グッズなどがごろごろ転がった誘惑だらけの家の中で、何にも気を散らされることなく、仕事に邁進できるのである。これは、家では集中できないぃ! と嘆く人にぜひ、参考にしていただきたいと思う。

↑リビングワークデスクを設置した廊下から見た、ダイニングテーブルに向かう妻。お互い、快適な環境で自分の仕事に打ち込める。ちなみにこのデスクはその後、妻に横取りされ、位置取りは逆転したのだった

 

言わずもがなだが世の中、コロナ一色だ。ウイルスに席巻され、ライフスタイルも一変した。だが家とオフィスという2つの空間、そしてオンとオフという2つの時間を、自分やチームの都合に合わせて使いこなし、最適なタイムマネジメントを行う。その新しい生活様式は、アフター・コロナが訪れた頃には、すでに常識になっているだろう。

 

そのとき、この「テレワークノートPCカバー」や「リビングワークデスク」もまた、引き続き活躍してくれるんじゃないだろうか。

【文房具総選挙2021】結果発表! 文房具のプロたちが99商品からたった1つ選んだのは?

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

ここでは、選考委員特別賞を発表。文房具のプロである7名の選考委員それぞれが「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を各自1点ずつ、特別賞として選出。選定コメントとともに紹介します。

 

7名の選考委員が選んだ“はかどり文房具”は?

 

■菅 未里 賞
ゼブラ「ライトライトα

先端にライトが付いたペンの新型。ペン先とノック部分に暗闇で発光する蓄光パーツを使い、暗い場所でもペンを探しやすくした。新たに、目にやさしい赤いライトもラインナップ。税込各660円。


「リニューアルをして、ちゃんと使いやすくなっているのを感じました。外出がしづらいこの一年では、観劇やアウトドア、夜の車内など使用シーンを想像しにくかったのか、上位入賞は逃しましたが、今後役立つシーンが増える注目商品だと思います。」(文具ソムリエール・菅 未里さん)

 

■きだてたく 賞
キングジム「〈ジリッツ〉クリアーファイル」

背の部分が3ステップでスタンドになり、書類を入れたまま自立するファイル。中面は書類ポケットになっており、立てたままでもページをめくれる。片付けるときは閉じるだけ。税込660円(10ポケット)、935円(20ポケット)


「『ファイルが自立すると便利だろうな』と思ってはいたけれど、実際に使うと予想以上に便利でした。狭い机での在宅ワークや、巣ごもりでのインドア趣味に効くという点も、いまのご時世にピタッとハマった感があります。お見事。」(文房具ライター・きだてたくさん)

 

■古川 耕 賞
サクラクレパス「SAKURA craft_lab 005」

ペン先からサクラ型の頭冠まで続く、流線型のフォルムが特徴的なゲルインクボールペン。見た目が美しいだけでなく、手にフィットして握りやすい。別売りでクリップ(330円)も用意。税込3520円


「性能的には限界まで達したここ10年のボールペン界において、いまひとつ最適解を見い出せてなかった国産の高級ボールペン。そこに新しい風を吹き込みました。ゲルインクの軽やかさ、サクラクレパスらしさ、そして見た目の新しさを兼ね備えた見事な一本。」(ライター/放送作家・古川耕さん)

 

■伊東屋バイヤー 賞
伊東屋「おいしい魚シリーズ ヒラメ分度器/タイコンパス」

魚がモチーフの分度器とコンパス。分度器は中心の十字と口、尾ビレを繋いだ位置に一辺を合わせて角度を測る。コンパスは、口の穴を支点に半径10cmまでの円を描ける。いずれも税込1760円。


「手前味噌ではありますが、魅力のある商品なので選ばせていただきました。かわいらしさのある分度器とコンパスは、ひとりで使っても友だちと使っても楽しめて、使いこなしていただければ人気者間違いなしの逸品です。」(銀座 伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん)

 

■イオンバイヤー 賞
キングジム「サンドイット」

ゴムの力で書類をサンドし、最適な厚さで持ち運べる書類ホルダー。A4タイプはクリアーホルダーごと入れられ、コピー用紙を約250枚まで収納できる。インデックス付き。税込319円(カードホルダー)、638円(ドキュメントホルダー A4)


「ゴムの力で書類を挟んで持ち運ぶという発想が斬新です。特にカバンの中で書類がバラけるのを防ぎながらも、ホルダー自体をカバンから出さずに目的の書類が取り出せるところがイイ。ものぐさな自分にもピッタリです。」(イオンリテール ステーショナリーバイヤー・大野 智さん)

 

■GetNavi 賞
カウネット「テレワークノートPCカバー」

ポケットに小物を収納したままでも開けるノートPCカバー。付箋を貼り付けられるスライド式のボードを備える。スタンドタイプは、底面に折りたたみ式のスタンドも搭載。税込3280円(シンプルタイプ)、3980円(スタンドタイプ)

 

「リビングで仕事をしていると仕事道具を片付けるのが面倒で、PCの前で昼食も夕食も済ますなんて日がほとんど。そんなダラダラワークスタイルに喝を入れてくれた商品です。サッと片付けられるから、オン・オフの切り替えスイッチに最適。」(GetNavi編集部・鈴木翔子)

 

■GetNavi web 賞
サクラクレパス「ボールサインiD」

ほのかに色味が異なる、6色の黒インキをラインナップした単色ボールペン。ビジネスシーンでも個性を発揮できる。上質感のある金属クリップは、ノック部も兼ねる個性的なデザインだ。税込220円

 

「“インク沼”がボールペンにも波及しています。青みや赤みを加えた、微妙に異なる黒色ばかりを揃えた本品は、その時流を捉えつつ、握りやすい軸の形状にこだわるなど“6色の黒”を存分に味わえる機能を備える点も秀逸です。」(GetNavi web編集部・和田史子)

 

 

「文房具総選挙2021」の結果を選考委員はどう評価する?

●文具ソムリエール・菅未里さん

いざというときの“備え”にも役立つアイテムが並び、時代を反映
「一見オーバースペックではないかと思う商品が上位に並ぶ、いつになく濃厚な総選挙でした。“はかどり”だけでなく、いざというときへの“備え”にも対応した高機能文房具が出揃った例年とは違う雰囲気の結果が、いまを反映している気がします。」

 

●文房具ライター・きだてたくさん

大激戦の「書く・消す」部門の文房具が偉業を達成!
「ノミネート点数最多の『書く・消す』部門が超絶激戦区なため、票が分散することで潰し合いが起こりうるかもと思っていました。しかしフタを開けてみれば、そのなかから大賞・準大賞が決定。これはかなりの偉業だと思います。」

 

●ライター/放送作家・古川耕さん

意外なものから話題のものまで並ぶ、例年以上にバランスの良い結果
「毎年、選考委員の予想を超えてくる本イベント。今年もその驚きはありつつ(特に大賞!)も、『オレンズネロ 0.5』や『はにさっく』など、文房具好きの間ですでに高く評価されていた商品が入っていて、例年以上にバランスの良さを感じました。」

 

●伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん

普段店頭でインパクトのある文房具が受賞を逃した驚きも!
おおむね納得の結果ですね。どの商品も機能が優れており、私たちの生活や仕事、勉強をサポートする上で役立つ商品が受賞されていると思いました。反面、プラスの『ハシレエンピツケズリ』や『チームデミ』、キングジムの『サンドイット』など、店頭ではインパクトのある商品が入賞を逃しているなど、驚きもありました。」

 

●イオンリテール ステーショナリーバイヤー・大野 智さん

コロナ禍に負けず、良い文房具が生まれていることにあらためて感謝
「コロナ禍の中であっても、新しくて・面白くて・便利な文房具達が登場していることに感謝を覚えます。商品たちの良さ・面白さ・便利さを知って頂きたいので、「文房具総選挙」企画は長く続いていって欲しいと思っています。」

 

●GetNavi編集部・鈴木翔子&GetNavi web編集部・和田史子

来年こそは、リアルでタッチアンドトライイベントを開催したい!
「蓋を開けてみれば、最多投票数で終わり、オーバースペックとも言えるハイスペック文房具から、正統進化を遂げたロングセラーの新作、思わず気持ちがほころぶ癒し系と、様々な文房具が入賞する結果となりました。それでいて、どれもが“はかどり”ポイントをもつ点が、近年の文房具の素晴らしさでしょう。願わくば、来年はリアルで文房具を触って試せるイベントができますことを!
投票してくださった方、オンラインイベントに参加してくださった方、興味をもってくださった方、ありがとうございました」

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表! 大賞はアウトドアでも活躍する“無敵”なタフ系マーカー

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する「文房具総選挙」。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

各部門の発表を経て、いよいよ「大賞」の結果発表です。

2020年度の「はかどり文房具」の頂点が、ついに決定! 大方の予想を覆す結果となったのではないでしょうか!?

 

【大賞】
寺西化学工業「ガテン無敵マーカーPRO」

過酷な環境でも安心して使えるタフネスマーカー

日本初の油性マーキングペンを生み出した老舗が作る、超タフな油性ペン。水に強いインクと耐摩耗性に優れた強化型ペン先を採用し、屋外や水回りで使え、災害時にも重宝する。ペン先は極太(写真)とおの型の2種展開だ。税込253円(おの型)、473円(極太)

 

「文房具総選挙2021」の頂点に輝いた喜びのコメントを、寺西化学工業の広報担当、今井孝史さんからいただきました。


寺西化学工業
広報 今井孝史さん

「速乾性と耐水性に優れたインクと強化型ペン先でどんな面にも書けて、よりハードに使える本品が、たくさんの方に受け入れられたことが非常にうれしいです。今後も幅広い方にご使用いただける商品を開発していきたいと思います」(今井さん)

 

投票したファンのコメントは?

「実際に雨で濡れている場所にも書くことができて、感動しました」「濡れている面にもにじむことなくしっかり書ける。それでいてリーズナブル!」「“無敵”というネーミングがイイ。どのくらい無敵なんだろう? と想像力を掻き立てられます!」などなど、たくさんの賛辞が寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「プロ仕様で大健闘。災害など不安が多いご時世でオーバースペックとは受け取られず一般ユーザーにも安心感を与えた結果ではないでしょうか。」

文房具ライター・きだてたくさん「建築現場などで真価を発揮する玄人好みのツールだけに、大賞獲得はちょっと驚き! 巣ごもり需要でDIYがプチブームなのも、追い風になったのかもしれません。“無敵”の名に相応ふさわしいペン先のタフさで、性能的には疑いありません。」

ライター/放送作家・古川耕さん「最近知って注目していたペンですが、まさかの大賞とは! どんな環境でも書けるというタフなペン先、無骨な外見、そして名前のインパクトの勝利でしょうか。『一度手にしてみたい』感は確かに抜群。」

伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「使用するシーンを絞り、そこに特化した点で独自性が出たと思います。使い捨てでなく、替えのペン先や補充用のインキなどがあることも、継続使用に配慮した現代にぴったりの商品だと思います。」

イオンリテール ステーショナリーバイヤー・大野 智さん「利便性最強のマーカーだと思います。金属・ガラス・プラスチックなどいかにもインクを弾きそうな土台にも書けるとは頼もしい。これ1本あれば何にでも書けるので、機能性文具としての受賞は当然といえるかもしれません。」

 

続いて、準大賞から第5位までを発表していきましょう。

 

■準大賞
ナカバヤシ「SEED Radar ヨゴレ&インキ落とし」

汚れや手垢をピンポイントで狙えるペン型汚れ落とし

同社と寺西化学工業、シードがコラボした、汚れ落とし。ハサミなどの小物に付いた粘着汚れやインク、手垢などを落とすのに使う。ペン型で気になる部分をピンポイントで塗り付けられる。税込550円(大型タイプ)、1100円(極太タイプ)

 

■第3位
ライオン事務器「はにわの形の指サック〈はにさっく〉」

癒しを与えながらもしっかり働く、紙めくりの達人

とぼけた表情がかわいい、はにわ型の指サック。大・小ペアになっており、2本の指に装着して使える。背中側には凹凸加工が施されており、突起が紙をしっかりキャッチする。税込495円(大1個、小1個ずつセット)

 

■第4位
ぺんてる「オレンズネロ 0.5」

ワンノックで書き続けられる人気シャープの新モデル

2017年に登場し、品切れ状態が続いた人気シャープペンの芯径0.5㎜モデル。ペン先を紙面から離すたびに芯が出て、ノックの手間を省く「自動芯出し機構」を搭載。芯折れを防ぐ機能も備える。税込3300円

 

■第5位
キングジム「ラベルプリンター 〈テプラ〉PRO SR-MK1」

直感的な操作でおしゃれなラベルを作れるスマホ専用テプラ

スマホと連携し、直感的に操作できるラベルプリンター。誰でも手軽におしゃれなラベルを作れる。ヘッドは360dpiと高精細で、繊細なデザインもお手のもの。インテリアに馴染むデザインも人気だ。税込1万6500円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「収納する」部門は“自立する”ペンケースが席巻

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、機能別部門「収納する」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「収納する」部門の部門賞と上位商品は?

人気の続く自立型ペンケースの新型と、見える化を極めたポーチが健闘! 収納力に加えて、使いやすさにもこだわったアイテムが人気を集めました。

 

■第1位
クツワ「エアピタ」

圧倒的な吸着力で倒れないのに、取り外すのは簡単

底面に備えた吸盤で、自立型ペンケースの弱点である「倒れやすさ」を克服。貼り付けて逆さにしても落ちないほどの吸着力を誇る。シリコーン製で、水まわりでも気軽に使える。税込1540円〜

 

【コレではかどる!】がま口がスマホスタンドに大変身
開口部の大きながま口は、開くとスマホスタンドに。タテヨコどちらでも置けて、オンライン授業や勉強動画などを見るときに活躍する。口が大きく開き、中身を取り出しやすい。

↑取り外すときは、底部の「PUSH」を押すだけ。吸着力の高さからは想像がつかないくらい、簡単に外せる

 

投票したファンのコメントは?

「想像していた以上にしっかりくっついて、びっくりしました!」「デザインがかわいいし、スマホが立てられるのも便利!」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「在宅勤務やフリーアドレス化の加速で大きく見直された収納グッズ。『エアピタ』は使い勝手のよさはもちろん、動画映えする機能も相まって広く知られ、受け入れられたのだと思います。」

ライター/放送作家・古川耕さん「一度使ってみたいと思わせるギミックと、その期待感を裏切らない実用性。そして見た目のかわいさ。1位の『エアピタ』はやはり、頭一つ出ています。」

伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「縦型のスマートなフォルムのペンケースだと倒れやすいという弱点を、吸盤で解決するアイデアが素晴らしいです。形も美しくスマホスタンドになるところもとても便利だと思います。」

 

■第2位
ミドリ「ペン&ツールポーチ」

色の違うポケットで、分類しやすさと探しやすさを両立!

B6ノートが入るサイズのメッシュポーチ。内側にカードサイズのポケットと、筆記具などを入れやすい縦長のポケットがあり、中身を整理分類できる。ポケットと本体はそれぞれ異なる色でできている。税込968円

 

【コレではかどる!】目的のモノをすぐに見つけられる
ポケットの色が本体とは異なるため、外から見たときに中身がポケットに入っているのか、ポーチ自体の荷室に直で入っているのかを見分けやすい。爽やかなカラーリングも魅力だ。

 

■第3位
レイメイ藤井「デテクールペンケース」

ペンスタンドが斜めに飛び出すから、出し入れがスムーズ

ペンを出し入れしやすいように、ペンスタンド部分が手前に傾く機構を採用。口を全開にしたときに、開けたフタが背面に内蔵した磁石で固定されるため、開いた状態をキープできる。税込1870円

 

【コレではかどる!】傾き角度30度が効率アップの秘密
ペンスタンド部分が傾く角度は約30度。机に肘をついた姿勢でもペンをつまんで取り出しやすく、戻すときはポイッと投げ込むようにしまえる。絶妙な角度が効率を上げてくれる。

 

■第4位
キングジム「かさばらないバッグインバッグ〈フラッティワークス〉」

透明窓で人気のポーチが、布製になって使いやすさアップ

透明の窓が付いて中身が見えるポーチ「フラッティ」の帆布生地タイプ。丈夫さと、雑貨感のあるカラーリングが魅力だ。マチは35㎜と従来品の1.5倍。厚みのある小物も入れられる。税込935円〜

 

■第5位
ナカバヤシ「CAPOTTO」シリーズ

省スペースで置ける、スタッキング式の収納ツール

磁器のような質感とデザインがオシャレな収納ツール。小物入れが積み重なった構造で、使用時は広げて取り出しやすく、収納時は重ねてスッキリしまえる。各段を固定できるロック機構付き。税込1870円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「切る・貼る・綴じる」部門1位は老舗の定番に一工夫!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、機能別部門「切る・貼る・綴じる」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「切る・貼る・綴じる」部門の部門賞と上位商品は?

コロナ禍の巣ごもりで増えた、ダンボールの開梱作業やDIYで活躍するアイテムが多数入賞。特にひとつで複数通りに使えるアイテムが票を集めました。

 

■第1位
オルファ「クランクハイパーAL型」

“切る”以外にも使える、万能工具レベルの大型カッターナイフ

人気の「Xデザイン・ハイパーシリーズ」の最新モデル。後部にM字型ツメを備え、こじ開けやスジ入れ、空回りするネジを抜くときの補助など、様々な用途に使える。ワンタッチでしっかりロックできるオートロック機能付きで安全だ。実売価格税込890円

 

【コレではかどる!】軍手のままでも滑らず作業しやすい
究極の握り心地を追求したダブルインジェクション成型とX型のラバーグリップで、抜群のグリップ感を実現。軍手を着けたままでも滑らずに握れて、しっかり力をかけられる。

 

↑M字型ツメの根元は、隙間にも差し込みやすいクランク形状になっている

 

投票したファンのコメントは?

「プロ向けの商品に見えますが、ダンボールを使った工作などでも活躍してます!」「切る以外のシーンでも使えるので、一家に一本あると安心」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「コロナ禍の配送利用の増加で需要が増大し大注目の部門でした。メーカー各社が日々のもどかしさを解決すべく商品を出した中でオルファがしっかりと一位の座をつかみ取り、カッターの老舗として強さを見せつけました。」

文房具ライター・きだてたくさん「もともとオルファのハイパーシリーズファンなので、最新版の『クランクハイパーAL型』の1位は嬉しいところ。一方、“貼る”文房具の票が伸び悩んだのは残念。」

ライター/放送作家・古川耕さん「この1年での通販需要が反映したのか、開封に使えるカッター類が12フィニッシュ。もとより信頼感の高いハイパーシリーズが、ちゃんと評価されたのが喜ばしい。」

 

■第2位
ミドリ「ダンボールカッター」

通販ヘビーユーザーの必需品が、より使いやすく進化!

ダンボールの開梱や雑誌の一枚切りに対応する、開梱ツールの第2世代。左右対称の形の刃を搭載し、欠けたら反転させてもう一度使える。開閉部には軽い力で開けられるスプリングバネを内蔵。税込1078円

 

【コレではかどる!】開梱する場所に磁石でピタッ!
従来モデルではウラ面のみに内蔵していた磁石を、オモテ面にも入れて両面貼り付けを可能に。開梱作業を行う場所の近くに貼っておけばサッと使えて、紛失の危険性も減らせる。

 

■第3位
サンスター文具「スティッキールはさみ Tasuno」

ハサミとドライバーが一体化した“あると助かる”便利ツール

“普段はあまり使わないけれど、たまに必要!”という需要に応えて、コンパクトハサミにプラスドライバーを内蔵。本体はスリムなペン型で、ペン立てなどに常備しておきやすい。税込990円

 

【コレではかどる!】大小のビットで大体のネジに対応!
プラスドライバーは、時計の電池交換やメガネの緩み調整など、いざというときになくて困る隠れた必需品。内蔵のビットは差し替えによって大小ネジに対応するので、様々なネジに使える。

 

■第4位
コクヨ「Bobbin(ボビン)」

持ち運びしやすい小型のマステシリーズ

持ち歩きしやすい小さなマステ「ボビンテープ」とその周辺ツールのブランド。「コマキキ」と「ボビン芯」を使えば、他ブランドのマステを巻き替えて小型化できる。テープカッターも揃える。税込198円〜

 

■第5位
コクヨ「テープのり〈ドットライナープチモア〉」

小型タイプなのに、最後まで軽い力でスーッと引ける!

のり切れの良さで人気のテープのり「ドットライナー」の小型タイプ。内部のギアを一新し、小型テープのりに多い、“残量が少なくなると引き心地が重くなる”という弱点を克服している。税込231円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
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「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「分類する・印をつける」部門1位は話題沸騰の癒し系

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、機能別部門「分類する・印をつける」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「分類する・印をつける」部門の部門賞と上位商品は?

発売が発表されるやいなや、文房具ファンの間で“かわいすぎる指サック”として話題になったアイテムが第1位に。やはり、かわいいは圧倒的な正義!?

 

■第1位
ライオン事務器「はにわの形の指サック〈はにさっく〉」

はにわが仕事をサポート! とぼけた表情がキュートな指サック

「指サックって、よく見るとはにわに似ているかも?」という発見から生まれた指サック。色もはにわに近づくように研究されている。大小1個ずつセットになっており、表情はそれぞれ3種類。税込495円(大・小1個ずつセット)

 

【コレではかどる!】遊び心と使いやすさを両立
滑り止めとしてはにわの背中側に並んだ凹凸加工のなかに、ひとつだけ「前方後円墳」がある。見つけると思わずニヤッとしてしまう遊び心のあるしかけも、人気の秘訣かも。

↑内側のリブ加工は、指へのフィット感を高めて紙をめくりやすくする工夫。見た目だけでなく、ちゃんと実用性も備えている

 

投票したファンのコメントは?

「見た目が可愛いだけでなく実用的。デスクに置いておくだけで和みます!」「黙々と、そして延々と続く“めくる”という作業に潤いをもたらしてくれるデザインが良い!」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「『はにさっく』は手洗いや消毒で乾燥する指先の不便さを愛らしくサポートしてくれる実用と可愛らしい表情で納得の一位です。」

文房具ライター・きだてたくさん「昨年各所で話題をさらった『はにさっく』。この部門全体を通して、“かわいい”が文房具の価値観として年々大きくなっているのを感じます。かわいいは正義で間違いなし。」

イオンリテール ステーショナリーバイヤー・大野 智さん「とにかくカワイイですね!! 指サックで使うのもそうですが、指人形として遊ぶのもいいかもです。」

 

■第2位
カンミ堂「フセンマーカー」

フィルム付箋が文字を目立たせるラインマーカーに変身!

“半透明のフィルム付箋で書類やノートの文字を目立たせる”という新発想の、ラインマーク用の付箋。真っすぐにきれいなラインが引けて、不要になったら剥がせるのがうれしい。リフィルも用意。税込528円

 

【コレではかどる!】紙面がすっきりきれいに整う
ラインマーカーの困りごとのひとつが、一定幅の線をきれいに引けないこと。付箋ならば、6㎜幅の均等な線を真っすぐ引けて紙面がきれいに整う。水性マーカーのような裏写りも防げる。

 

■第3位
コクヨ「IDカードホルダー〈wemo〉」

首から提げていつでも書けるウェアラブルなメモ

特殊なシリコン素材のメモ「wemo」とコラボした、IDカードホルダー型のメモ。油性ボールペンで書いても、消しゴムで消して繰り返し書ける。机などに当たったときに音が鳴らないのもポイントだ。税込2200円

 

【コレではかどる!】付属のカバーが衣類汚れを防止
首から堤げて持ち歩けるため、アイデアを逃さずメモできる。書き込んだ面に付いたインクが衣類に付くのを防いだり、IDカードの個人情報を隠したりできるカバーが付属。

 

■第4位
城山博文堂「ひらがな印鑑」

珍しい名前もスムーズに読めるふりがな入り印鑑

珍しい読み方の名前の人なら誰もが「それ欲しかった!」と思う、ふりがな入りの印鑑。漢字の大きさはそのままで、読み方が透かし彫りにされている。印鑑タイプは、銀行印としても登録できる。税込1990円〜(浸透印タイプ)、3120円〜(印鑑タイプ)

 

■第5位
スリーエム ジャパン
「ポスト・イット コネクトディスペンサー/ホルダー、スコッチ コネクトディスペンサー」

連結型の収納ツールで付箋やテープをコンパクトに設置

同社の強粘着付箋やテープなどが付属する収納ツール。側面には凹凸があり、連結可能。接着面を傷めずに剥がせる両面テープ付きで、壁などに貼れば、モノを置けない場所にも文房具を常備できる。税込550円〜

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「記録する」部門1位は“機能全部載せ”クリップボード

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは機能別部門「記録する」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「記録する」部門の部門賞と上位商品は?

ノートや手帳など、見た目は多少地味でも、優れた機能を持つアイテムが多数ノミネート。結果も、まさに「見た目より実力!」な強者揃いです。

 

■第1位
キングジム「オールイン クリップボード」

ファイル機能が全部盛り! 小物をまるごと収納できるクリップボード

背面に伸びの良いメッシュポケットを備えたクリップボード。カバー付きタイプは、名刺ポケットやクリアファイル、チャックポケットと様々なファイル機能を備え、ひとつで複数の書類や小物をまとめられる。税込660円、1078円(カバー付き)

 

【コレではかどる!】長時間の立ち仕事が快適に!
立ち仕事のときに、置き場所に困る小物と書類をひとまとめにして持ち運べる。ボードのフチには触り心地の良いパイピングが施されており、長時間持ちっぱなしでも手にやさしい。

 

↑背面のメッシュポケットは、厚さ約20㎜のモノまで収納できる。ペンホルダーも付いている

 

投票したファンのコメントは?

「イベントスタッフの仕事をするときに必要なアイテムがまとまるので、忘れ物が減ります」「メッシュポケットが予想以上に丈夫で長く使えそう」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「ユーザーに合わせて使い方がいくつも考えられる文房具が上位に。この『オールインクリップボード』は、立ち仕事の方にこれからさらに受け入れられそうです。」

文房具ライター・きだてたくさん「ここ数年はクリップボード人気が高い傾向ということもあり、“機能全部入りボード”こと『オールイン クリップボード』の1位は納得です。」

伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「折りたたみ式のクリップボードはありましたが、ここまで様々なものを一緒に持ち運べるようにしたものは初だと思います。会議や商談などで活躍する事は間違いなく、キングジムのクリップボードの進化は、あらためてすごいと感じます。」

 

■第2位
スリーエム ジャパン「ポスト・イット 油性ペンも使える
ホワイトボードフィルム」

好きな大きさで貼れて、油性ペンでも書き消しできる!

好きなサイズに切って貼るだけで壁面をホワイトボード化できるフィルム。ボードマーカーだけでなく油性ペンでも書き消しできる。油性ペンを消すときは水をかけて拭き取るだけでOK。実売価格税込9460円〜

 

【コレではかどる!】枠線入りボードを自由に作れる
油性ペンで表などの枠線を書き、ホワイトボードマーカーで内容を書き込むといった使い方ができる。内容を消すたびに枠線を書き直す手間が省ける。壁を傷めずに剥がせるのも魅力。

 

■第3位
コクヨ「白と黒で書くノート」

黒でも白でも書き込める、グレーカラーのノート

白と黒どちらの筆記具でも書ける灰色の紙を綴じたノート。紙の色に対して暗い色の文字と明るい色の文字が並ぶと同時には読みにくいという目の性質を利用し、大切な部分を目立たせられる。税込990円

 

【コレではかどる!】ユニークな16:10の見開き
見開きにしたときのタテヨコ比率は、珍しい16:10。PC用ディスプレイのアスペクト比に近いため、画面内の情報をノートに写すなど、PCとノートの併用をスムーズに行える。

 

■第4位
コクヨ「ジブン手帳DAYs mini 2021」

斬新なフォーマットで、スケジュールをわかりやすく視覚化!

人気のライフログ手帳のデイリータイプ。ページの中央にタイムラインを配置した珍しいフォーマットで、仕事とプライベートなどを分けて書ける。生活の流れを視覚的に捉えるのに最適だ。税込3520円

 

■第5位
PageBase「SlideNote

綴じノート? ルーズリーフ? 新しい第三のノート

背に備えた独自のスライドクリップを使って紙を綴じ、ノート化できるバインダー。ノート用の紙だけでなく、書類や印刷物なども穴を開けずに綴じられる。後からページの入れ替えが可能。税込2222円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「書く・消す」部門は大穴? の超実用マーカーが1-2フィニッシュ!

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、機能別部門「書く・消す」部門の結果をお伝えします。

【機能別部門】「書く・消す」部門の部門賞と上位商品は?

本イベント最多の19点がノミネートされ、激戦となったのが本部門。機能特化型マーカーやペン型の汚れ落としなど、個性の強いアイテムが勝ち抜きました。

 

■第1位
寺西化学工業「ガテン無敵マーカーPRO」

へたりにくくて水に強い! ハードに使えるまさに“無敵”なマーカー

耐摩耗性に優れ、ガシガシ書いてもへたらない、プロ仕様のタフすぎる油性マーカー。強化型ペン先チップを搭載し、金属やダンボールだけでなく、コンクリートや木材などの凹凸面にも描画できる。。税込253円(おの型)、473円(極太)

 

【コレではかどる!】厳しい環境にも耐える耐水性
強い耐水性を誇り、濡れた面にも筆記できる。さらに風雨にさらされる屋外や水まわりといった、従来の油性マーカーでは筆記しにくい環境でも、濃い筆跡をキープできる。

 

↑強すぎる耐水性インクは、水の溜まったウェット面ですらこの通り。補充用のインク(440円)と替えのペン先(おの型 5本入り・275円/極太 5本入り・715円)も購入できる

 

投票したファンのコメントは?

「私が知っている油性マーカーのなかで最強だと思う」「凹凸面にも滑らかに書けるのがうれしい!」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅未里さん「最も文房具らしい部門でこの結果は、正直意外でした!」

文房具ライター・きだてたくさん「ノミネートを見れば、ここが最激戦区なのは一目瞭然。どれが勝ってもおかしくないとは言え、(言葉は悪いが)地味な「ガテンマーカーPRO」の1位&大賞はやはり衝撃的。投票した皆さん、視点がやたらシブい!」

伊東屋 文房具バイヤー・吉田聡さん「第2位もそうですが、とても“いぶし銀”な商品が選ばれたと思います。店頭では目立たない商品、埋もれてしまうに光が当てられたのは素晴らしいと思います。」

 

■第2位
ナカバヤシ「SEED Radar ヨゴレ&インキ落とし」

文房具メーカー3社がコラボした、ペンタイプの汚れ落とし

同社と寺西化学工業、シードの3社がコラボして作った汚れ落とし。ハサミなどに付着した粘着汚れや手垢、インクなど強い汚れも簡単に落とせる。低臭性のため、屋内でも使いやすい。税込550円(大型タイプ)、1100円(極太タイプ)

 

【コレではかどる!】汚れをピンポイントで狙える!
ペンタイプのため、汚れにピンポイントで塗りつけられて効果は抜群。汚れに塗ってティッシュなどで拭き取って使う。溶剤の乾きが早く、汚れが気になったときにサッと使える。

 

■第3位
三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ 3」

油性最細0.28mmボールペンに、待望の多色タイプが登場!

油性インクで世界最細径となる、0.28mmボールペンの多色タイプ。極細ながらも、ジェットストリームならではの滑らかな書き味はそのままだ。軸後端のダイヤルを回して芯を切り替える。税込2750円

 

【コレではかどる!】極細なのに安定して書ける!
芯がボディに対して真っすぐ出るように開発された「ポイントノーズ」が、激細ペンとは思えない安定した筆記感を生み出す。筆記可能面が狭いのにミスなく確実に書ける。

 

■第4位
サクラクレパス「SAKURA craft_lab 005」

サクラのマークを取り込んだ美麗なボールペン

頭冠にあるサクラのマークから流れるように形作られた美しいゲルインクボールペン。セピアブラックのインクを標準装備し、別売り(220円)でブラックとブルーブラックがある。税込3520円

 

■第5位
サンスター文具「Ninipie(ニニピー)」

ノート作りに最適な、新世代のマーカー&ペン

ひとつのペン先にラインマーカーと細字サインペンのペン先を備えたユニークな筆記具。ペンを持ち替えることなく、マーキングした部分に細字ペンで補足情報を書き込むことができる。税込220円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
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【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
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【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
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「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「デジアナ文房具」1位は30年超進化し続ける定番の新作

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、トレンド部門「デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具」部門の結果をお伝えします。

【トレンド部門】「デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具」部門の部門賞と上位商品は?

デジタルとアナログを融合させた最新ジャンル。利便性を追求しながらも、使っていて楽しくなる雑貨のようなデザインのアイテムが注目を集めました。

 

■第1位
キングジム「ラベルプリンター〈テプラ〉PRO SR-MK1」

スマホから直感的な操作で手軽にラベル作り

スマホから操作するラベルプリンター。テンプレートを豊富に揃えた専用アプリ「Hello」から、誰でも簡単におしゃれなラベルを作れる。360dpiの高精細ヘッドを搭載し、繊細なデザインもきれいにくっきりと印刷できる。税込1万6500円

 

【コレではかどる!】タイムラベルなら食材管理も簡単
印刷したラベルに日時や曜日を紐づける「タイムラベル」機能を搭載。食品を入れた容器に消費期限を設定したラベルを貼っておけば、期日が来たときにアプリに通知が出る。

投票したファンのコメントは?

「事務用品の枠を超えたと感じました。オリジナルのイラストも印刷できて素晴らしい!」「保育園のママたちの間でも話題に! 子どもの持ち物の名前付けに活躍しています」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅 未里さん「1988年誕生のテプラが2021年も、機能を新たにランキング上位にいることが、時代に合わせた進化を遂げていることがよくわかります。」

文房具ライター・きだてたくさん「アプリUIのおしゃれさも含めて、よく作り込まれているなと感じました。」

ライター/放送作家・古川耕さん「キングジム強し。なかでも『テプラ』は、ブランド力に甘えず地道に進化を続けた結果で、盤石の1位と言っていいのでは。」

 

■第2位
カウネット「モバイルOAタップ」

コードを本体に巻きつけて、コンパクトに携帯

コンセントを3口備えた持ち運び用のOAタップ。カフェやコワーキングスペースなど、コンセントが限られた場所でも複数の電源を確保できる。タップには珍しいカラーリングも人気の理由だ。税込1290円

 

【コレではかどる!】狭い場所でも使いやすい!
スリムな形状のため、テーブルの端や足元といった狭いスペースでも使いやすい。本体がリールを兼ねており、コードを巻きつければカバンやポーチの中で広がるのを防げる。

 

■第3位
キングジム「デジタルノート〈フリーノ〉」

親しみやすさと機能性を両立した新しいノート

デザインと質感にこだわったデジタルノート。4096段階の筆圧検知で、スムーズな書き心地を実現した。240gと軽量ながらも、ノート約8万7000ページぶんの情報を持ち運べる。実売価格税込4万6200円

 

【コレではかどる!】ライト付きで暗い場所でも使える
E Ink社の電子ペーパーディスプレイを採用した画面は、フロントライト付きで暗い場所でも使える。常時表示ができるため、専用カバーと組み合わせれば卓上カレンダーとしても活躍。

 

■第4位
キングジム「Boogie Board BB-14」

繰り返し書けてデータ化も簡単! 手帳サイズの電子メモ

筆跡をワンボタンで消せる電子メモのA6手帳サイズ。背面には磁石と14㎝まで測れる目盛り付き。専用アプリで読み取れば書いた内容がデータ化され、色を付けたり文字を追加したりできる。税込3520円

 

■第5位
ほぼ日「ほぼ日のアースボール」

地球の様々な情報をARで楽しめる今までにない地球儀

専用アプリをインストールしたスマホやタブレットをかざして使うAR地球儀。地形の高低差や昼夜の移り変わり、リアルタイムの雲の流れなどを楽しめる。国境線が描かれていないのも特徴だ。税込3960円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「学生応援文房具」1位は3000円も納得の伝説的シャープペン

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

引き続き各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、トレンド部門「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門の結果をお伝えします。

【トレンド部門】「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門の部門賞と上位商品は?

ノートを取りやすくしたり、見やすくしたりする文房具が上位を席巻。学生だけでなく、資格試験などに向けて勉強をしている大人にもオススメです。

 

■第1位
ぺんてる「オレンズネロ 0.5」

よりタフに使える! 最強シャープペンの0.5mmモデル

同社のフラッグシップ・シャープペンの0.5mm芯タイプ。従来の0.2〜0.3mm芯タイプ以上に芯が折れにくく、集中を妨げにくい。「自動芯出し機構」を搭載し、ワンノックで芯が一本なくなるまで書き続けられる。税込3300円

 

【コレではかどる!】0.5mm芯でも書き心地は滑らか
筆記抵抗が大きくなりがちな0.5㎜芯でも滑らかに書けるよう、パイプの先端の角を丁寧に研磨。紙に当たるときのガリガリ感が抑えられ、気持ちの良い筆記感を味わえる。

↑ペン先のパイプが紙面から離れるたびに、自動で芯が繰り出される。パイプは芯の減り具合に合わせてスライドし、芯が折れるのも防ぐ

 

投票したファンのコメントは?

「価格以上にプレミアム感を感じる見た目と書き味が好きです」「全自動芯出し機構の元祖であり頂点! 0.5mmが出るのを待っていました!」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅 未里さん「意外にも3000円のシャープペンが一位。高価格ながら一位を獲得したことは、価格を上回る機能が認められたということでしょう。」

文房具ライター・きだてたくさん「すでに0.2~0.3mmで“最強シャープ”の呼び声も高い『オレンズネロ』だけに、0.5mm版も期待していた人は多かったはず。第4位に入賞した商品などもあり、まだシャープペンは面白くなりそうな気がしています。」

ライター/放送作家・古川 耕さん「現行シャープペンとして屈指の完成度。歴代シャープペンの中でも上位でしょう。」

イオンリテール・大野 智さん「シャープペンシルと言えば『オレンズ』ブランド、という方も多いのでは。筆圧が強くてもこれはなかなか折れません。ストレスが減るので満足度は高いでしょう。」

 

第1位=部門賞は、中間結果の時点で1位だったオレンズネロが、そのまま逃げ切り! では2位以下も見ていきましょう。

 

■第2位
ゼブラ「サラサR」

鮮やかな新インクが、読み返しやすいノート作りをサポート!

人気のゲルインクボールペン「サラサ」に、従来モデルより27%も濃い新インクを搭載。くっきりと鮮やかに発色し、文字や線の視認性が高く読み返しやすいノートを作ることができる。税込110円(1本)、770円(7色セット)

 

【コレではかどる!】驚異的な速乾性でスレがない
新開発の染料インクは、発色だけでなく速乾性にも優れる。書いた直後に手で触れてもスレが発生しないため、うっかりミスで紙面を汚すことなく美しいノートに仕上げられる。

 

■第3位
コクヨ「キャンパス ソフトリングノート」

ページの端へもラクに書き込める、ソフトなリングを採用

ぷにっと柔らかい「ソフトリング」を搭載したキャンパスノート。リングに手が乗り上げても気にならず、集中してノートを取れる。中紙は、ページをきれいに切り取れるミシン目入り。税込286円(A5サイズ)、308円(B5サイズ)

 

【コレではかどる!】色付きリングですぐに見分けられる
5色展開で、リング部分も表紙に合わせた色になっている。教科ごとに色を決めておけば、カバンに入れた状態でもリングを見るだけで必要なノートのみを素早く取り出せる。

 

■第4位
三菱鉛筆「ユニ アルファゲル スイッチ」

用途に合わせて筆記感をスイッチング!

芯が尖り続ける「クルトガモード」と、安定感のある筆記感で速記に対応する「ホールドモード」を搭載。アルファゲル素材のグリップが指の圧力を吸収し、長時間筆記しても疲れにくい。税込1100円

 

■第5位
コクヨ「キャンパス はがせるノート型ルーズリーフ」

ノートのように持ち運んで、書いたあと剥がしてファイリング

持ち運びしやすいようにクロス製本されたルーズリーフ。メモパッド型のため凹凸のある机の上などでも安定して書けて、書き終わったら一枚ずつはがして教科ごとにファイリングできる。税込319円

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

「文房具総選挙」特集ページ

【文房具総選挙2021】結果発表!「テレワーク&フリーアドレス文房具」1位は画期的な構造で”自立する”ファイル

仕事や勉強など、作業がはかどる機能をもつ「はかどり文房具」の頂点を、ファンの厳正なる投票で決定する企画。第9回目となる今回の「文房具総選挙2021」は、2020年4月から2021年3月に発売・発表された文房具のなかから、史上最多となる8部門・99商品がノミネートしました。

 

まずは各部門の結果を発表していきましょう。ここでは、トレンド部門「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門の結果をお伝えします。

【トレンド部門】「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門の部門賞と上位商品は?

コロナ禍で、特に注目が集まったのが本部門。自宅を中心に、オフィス以外の場所でも快適かつ効率的な作業環境を構築できるアイテムが揃いました。

 

■第1位
キングジム「〈ジリッツ〉クリアーファイル」

狭いスペースでも広々と使える、革新的な“立つ”ファイル

背にスタンドを内蔵したポケットタイプのクリアファイル。狭い机でも作業スペースを確保しやすい。ファイルを開いた状態で立てられるため、一度に2枚の書類を閲覧できる。立てたままページをめくることも可能だ。税込660円(10ポケット)、935円(20ポケット)

 

【コレではかどる!】仕事に趣味にマルチに使える!
書類が自立することでPCの入力作業がはかどるだけでなく、楽器演奏時の譜面立てやキッチンでのレシピ立てなど、様々な用途で活躍。在宅ワークだけでなく、巣ごもり趣味にもオススメ。

↑スタンドはスライド式。閉じた状態でスタンド部分を引き出してからファイルを180度に開き、スタンドに付いたストッパーを押し込む

 

投票したファンのコメントは?

「省スペースで閲覧できて、持ち運びもしやすい画期的な商品!」「いままでにない発想! 日常からオフィスワークまで幅広く使えますね」などのコメントが寄せられました。

 

選考委員はこう見た!

文具ソムリエール・菅 未里さん「『ジリッツ』は今年3月発売にも関わらず堂々の一位で、子ども大人も簡単に使える作りでプライベートでも仕事でも役立つ機能が素晴らしいです。」

文房具ライター・きだてたくさん「ここは個人的にも特に注目していた部門ですが、得票上位はかなり納得度の高い感じ。どれを使っても間違いなし。そんな中でもやはり『ジリッツ』はクリアファイルという地味な製品ながら革新的な機能で驚かされました。」きだてさんは、同商品を「きだてたく賞」に選出。

イオンリテール・大野 智さん「本年度の文房具総選挙での目玉部門。1位の『ジリッツ』はウチでも注目しておりました。ファイルを開いて立てられると、地味ですがとても便利ですね。」

 

第1位=部門賞は、中間結果の時点で1位だったキングジムのジリッツが、そのまま逃げ切りました。では2位以下も見ていきましょう。

 

■第2位
カウネット「ワークサポートクッション エアーイン座用」

座面の角度を変えて、オフィスチェアのような座り心地に!

自宅の硬いリビングチェアをオフィスチェアのような座り心地に変えてくれるクッション。座面の後部の高さを調節できるエアポンプを内蔵しており、疲れにくい前傾姿勢を作れる。税込8789円

 

【コレではかどる!】快適な座り心地で疲れにくい!
オフィスチェアによく使われるモールドウレタン製で、長時間座っても疲れにくい。快適な座り心地と自然な前傾姿勢が、身体への負担を減らし、集中力が切れるのも防ぐ。

 

■第3位
カウネット「テレワークノートPCカバー」

開くだけで最小規模のオフィスが完成!

仕事道具がまとまるPCカバー。伸縮性と弾力のある生地でできたポケットが、マウスのような厚みのあるツールもスッキリ収納。スタンドタイプは、底面に折りたたみ式のPCスタンドを備えている。税込3280円(シンプルタイプ)、3980円(スタンドタイプ)

 

【コレではかどる!】始業時のもたつきゼロ!
小物を入れたままPCを開けるため、すぐに作業に取り掛かれるのが魅力。オフィスデスクのようにTo Doなどを書いた付箋を貼っておける、スライド式の付箋貼り付けボードも付いている。

 

■第4位
学研ステイフル「Write White(ライトホワイト)」

ノートのように手軽に使える小型ホワイトボード

リングノート感覚でページをめくって使えるホワイトボード。ページの間には筆記面の擦れを防ぐ透明シートが付いている。B6タイプは、卓上カレンダーのように立てることも可能だ。税込880円(B6タイプ)、1320円(B5タイプ)

 

■第5位
キングジム「SPOT〈ツールスタンド〉」

移動のしやすさと収納力の高さを両立!

ハンドルを持って移動できる、立て看板型の収納グッズ。両面に大小様々なポケットを備え、ノートPCから筆記具まで幅広いサイズのアイテムに対応。厚みのあるモノはマチ部分にしまえる。税込3718円(デスク)、4378円(フロア)

 

「文房具総選挙2021」結果発表まとめ

【大賞】

「文房具総選挙2021」にノミネートされた、史上最多8部門・99商品のなかから、頂点に立ったのはどの文房具!? 全体の上位5位までを発表します。
https://getnavi.jp/stationery/604308/

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/604334/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605239/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

今回新たに設置された部門。もっか、スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605241/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想された本部門。インク色にこだわった商品も注目されました。19商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605243/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題でした。11商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605245/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605247/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品など、13商品がノミネートしました。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605249/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドとなりました。13商品がノミネート。その第1位と上位入賞商品は?
https://getnavi.jp/stationery/605251/

 

【選考委員特別賞】

「文房具総選挙2021」の選考委員を務めた文房具のプロ7名が、それぞれ「これぞ受賞に値する!」と感じたはかどり文房具を1点ずつ、特別賞として選出しました。
https://getnavi.jp/stationery/605226/

 

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【レビュー】クツワ「パーソナルスポット」はPC作業中に人目を遮れる上、集中力もアップ!

ずっと自宅で仕事をしていると、気詰まり&飼い猫たちがウロウロして気が散る、という理由もあって、カフェやコワーキングスペースに移動して仕事をすることが多い。そういう環境下では、たまに隣席の人に、チラリとノートPCの画面を見られることがある。これが思いのほか、気になるのである。

 

もちろん彼らも「見てませんよ。もしくはたまたま目に入っただけですよ」と言うだろうが、それは関係ない。こちらが「見られた!」と感じた時点で、一方的に気になっちゃうんだから。もちろん、見られては困ることをやっているわけではない(この原稿も近所の喫茶店で書いている)が、それでもなんかイヤ。自意識過剰と言われようと、落ち着かないものは落ち着かないのだ。

 

それに仕事柄、商品に関する資料を画面に表示していることもあるので、情報管理にも気を遣いたい。そうやって周囲を気にしていると、どうしても集中力に欠けてしまう、ということに。自宅で集中できないからって外に出たのに、これでは本末転倒じゃないか。

 

ということで、そういった事態に対応できると謳ったPCバッグを手に入れてみたら、これが思った以上に集中できて、効果的だったのである。これは、筆者と同じタイプ(人目が気になるとパフォーマンス落ちる系)の人には、かなり刺さるんじゃないかということで、紹介しておきたい。学生時代、弁当を隠して食ってた経験のある人、ハイ集まって!

 

これはATフィールド? 領域展開? 視線から画面を守るPCバッグ「パーソナルスポット」

「ははは、自意識過剰な繊細ちゃんだな!」と笑わば笑え。気にしている人は、あなたが考えるよりもずっと多いはずだ。

 

例えば、画面をしっかり隠せる機能を持ったPCバッグがクラウドファンディングで達成率400%超えした上、一般販売もスタートしたほどの需要はあるんだから。ちなみに筆者はファンド開始早々に飛びついたので、1月にゲットしている。

クツワ
パーソナルスポット
4300円(税別)
※13インチノートPC用

 

そのPCバッグというのが、クツワの可変式PCバッグ「パーソナルスポット」である。基本的にはノートPCを収納して持ち運ぶ用のバッグだが、最大のポイントはもちろん、周囲の視線からPCの画面を守る機能。バッグを開いて展開すると、左右にフラップが大きく張り出してパーテーションとなり、外からの視界をシャットアウトしてくれるのだ。

 

↑まずはジッパーでフルオープンに。PCバッグとしては見慣れないパーツがあるな……?

 

↑先の見慣れぬパーツこと大小のフラップを開いて、マジックテープで結合

 

↑変形完了。周囲からの視線をシャットアウトする防壁として、万全に機能する

 

パーテーションは画面に対して垂直ではなく、やや広がった形で展開する。おかげで画面周辺に圧迫感はなく、手を動かす邪魔にもならない。それでいて、実際に隣(約1m離れた真横)から見てみても、画面はほぼ確実にカバーされている。これならもう「覗かれているかも……」と不安に感じることはないはずだ。

 

ちなみに、パーテーションはマジックテープでがっちり固定するので、多少画面を動かしてもズレ動く心配はない。

 

↑パーソナルスポットを使用しない場合。どんな作業が行われているのか、完全に丸見えだ

 

↑パーソナルスポットを使用した場合。隣の席からも、この通り視線は通らない

 

パーテーション内側の壁面には、3面ともにポケットを備えている。

 

左側は全面がメッシュポケットで、ケーブル類やバッテリー、モバイルルーターなどを収めると良さそうなサイズ。中央は、かなり余裕のある2段ポケットなので、電源アダプタ、マウスに加えてA4書類なんかもすっぽり。

↑左側のメッシュポケット。マチはないが面積が大きいので、多少は厚みのあるものも飲み込んでくれる

 

↑中央のポケット。前面は2分割で、後面はA4書類も入るサイズ。画面を開いたままではアクセスできないので、入れるものは考える必要がある

 

ユニークなのは右側のクリアポケットで、ここにはスマホを入れておくと、そのまま操作ができるのだ。メールなどの着信もすぐに確認できるし、なんならTwitterなどSNSを表示しっぱなしでもいいかもしれない(集中はどうした)。

 

ただ個人的には、左右どちらかに書類を立てるなり貼るなりで掲示しておけるペーパースタンドがあると、よりありがたかったかもしれない。

↑右側のクリアポケットは、スマホを入れたままで操作可能。ただしiPhoneのFace IDは機能しなかった

 

また、周囲からの視線をシャットアウトすると同時に、こちらの視界もある程度ふさいでくれるのも、意外とうれしいところ。画面に視線をスポットしているうちは、視界の左右120°ほどが限定されるので、視覚ノイズがそれなりに軽減する。人目を気にしないで済むのと同じく、これも集中のしやすさに直結しているように感じられるのだ。

 

使い始めてから数か月が経つが、すでに「これなしで作業するの、ヤだなぁ」と感じるぐらいには、助けられているように思っている。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

【文房具総選挙2021】大賞の発表迫る! ここで中間開票結果をおさらい

史上最多、99もの文房具がノミネートされた「文房具総選挙2021」は、一般からの投票による結果が、いよいよ5月24日(月)に発表されます。その前に。4月半ば開催のイベントで速報として発表された中間開票結果(3月24日からおよそ15日間の投票結果)をおさらいしておきましょう。

文房具総選挙とは?

仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回「文房具総選挙2021」で、9回目の開催となります。

 

「文房具総選挙2021」の中間開票結果は?

●仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

中間開票時の第1位は、キングジム「<ジリッツ>クリアーファイル」でした。

 

●勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

中間開票時の第1位は、ぺんてる「オレンズネロ 0.5」でした。

 

●デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

中間開票時の第1位は、キングジム「ラベルプリンター<テプラ>PRO SR-MK1」でした。

 

●書く・消す 部門

中間開票時の第1位は、ナカバヤシ「SEED Rader ヨゴレ&インキ落とし」でした。

 

●記録する 部門

中間開票時の第1位は、キングジム「オールイン クリップボード」でした。

 

●分類する・印をつける 部門

中間開票時の第1位は、ライオン事務器「はにわの形の指サック<はにさっく>」でした。

 

●切る・貼る・綴じる 部門

中間開票時の第1位は、サンスター文具「スティッキールはさみ Tasuno」でした。

 

●収納する 部門

中間開票時の第1位は、キングジム「かさばらないバッグインバッグ<フラッティワークス>」でした。

 

以上、中間時点での各部門上位5位までを紹介しました。最後に、今回ノミネートされた8部門・99商品を、下記からぜひチェックして、結果発表をお待ちください!

 

「文房具総選挙2021」は全8部門・99商品がノミネート!

仕事や勉強など作業をはかどらせる機能をもっていることを条件に、2020年4月以降に発売され、2021年3月23日までに情報公開された文房具から選考。各商品のはかどりポイントは、下記から確認できます。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/

 

いよいよ「文房具総選挙2021」の結果を、5/24(月)に発表! 当日は、下記のページでご確認ください。発表まで、もうしばらく。

 

「文房具総選挙」特集ページ

 

クレパスやクーピーでおなじみ!「サクラクレパス」の創業100周年記念サイトがオープン

子どもの頃、お絵かきの画材に、クレパスやクーピー​などを使用していた人も多いでしょう。

 

そんな思い入れ深いロングセラー商品の生みの親、サクラクレパスが、2021年5月29日(土)に創業100周年を迎えます。

↑創業100周年記念サイトのメインビジュアル

 

それに先駆けてオープンした記念サイトを紹介しましょう。

 

同サイトでは、1921年の創業から今までに発売したロングセラー商品をはじめ、サクラクレパスの歴史を紹介する「100年のあゆみ」を掲載。ファンの方にはもちろん、幅広い層の人が子供のころを懐かしみ、楽しめる内容となっています。

↑「100年のあゆみ」

 

さらには、ユーザーから創業100周年のお祝いメッセージを募る「みんなの投稿でサクラの木を満開にしよう」といった参加型コンテンツも配信。集まったメッセージの数に応じて、サクラの木が次第に満開になっていくので、ぜひコメントを寄せてみましょう。

↑メッセージには、松崎しげるさんからのものも!

 

↑しだいにサクラが花開き、満開に

 

その他にも、創業100周年を記念した限定商品や100周年記念動画が随時、更新予定。大正、昭和、平成、令和と長きにわたり愛されてきたサクラクレパスの100周年をぜひお祝いしましょう!

 

【サイト情報】

https://100th.craypas.co.jp/

手帳用ボールペンは“激細油性”で決まり! パイロット「アクロインキ」採用の細軸&多機能ボールペン

すでに、この連載では繰り返し言っていることだが、とにかく今は、ボールペンが多様化していて面白い。なかでも注目すべきは、「低粘度油性インク」を使った「激細ボールペン」だろう。

 

そして今、“激細油性”を選ぶとしたら、代表的なものは2点。三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ」か、パイロット「アクロボール」シリーズの0.3mmとなる。

 

そこで気になるのが、両社の細さに対する考え方の違いだ。

↑激細(ボール径が0.3mm以下)の油性ボールペンを代表する存在が、三菱鉛筆「ジェットストリーム エッジ」(左)と、パイロット「アクロボール 0.3mm」(右)

 

そもそも激細油性ムーブメントの先駆けとなったのが、「ジェットストリーム エッジ」。世界初となる油性0.28mmで、しかも世界最細という自負もあるのか、三菱鉛筆はエッジをかなり特別な「超細く書ける凄いペン」として定義しているように感じられる。

 

それは、単色1000円、多色2500円という高めの価格設定からも、明らかだ。(リフィルサイズは今までのジェットストリームと同じなので、150円のプラ軸に装備もできるが。)

 

対してライバルのパイロットは、0.3mmを初手から150円の軸に搭載し、「普通に売っているボールペンの、一番細いやつ」程度の“身近”に置いてきた。ブランドとしても、単に従来からあるアクロボールの0.3mm、というだけの立ち位置。完全にアットホーム路線だ。

※価格は全て税別

 

当然ながら、どちらが正しいというわけではない。両方アリ。なんだけど、発展性があるのはやはり「普通の細いやつ」の方じゃないかなー、と。

 

そこで今回は、そんなアクロインキを採用した0.3mmの新製品2点を紹介したい。どちらも普通なのだが、なかなか面白いコンセプトをもっているのだ。

 

単色なのに“多色用リフィル”を搭載した、超スリムな「アクロ500」

激細油性の使い道を挙げるとしたら、やはりまずは手帳だろう。最近は、システム手帳の小型化ムーブメントもあって、ほぼ名刺サイズの紙面にあれこれ書く、なんていうことも増えてきた。であればそりゃ、激細の方が使いやすいよね、という話。

 

そんな小さな手帳にマッチするのが、パイロット「アクロ500」である。


パイロット
アクロ500
ボール径 0.3mm/0.5mm
各500円(税別)

 

シンプルだがチープさがなく品の良いルックスで、なかなか“お高そうなペン”の香りがする。でも500円(税別)。うーん、これは単純にお得っぽいな。

 

そして何より特筆すべきは、全長128mm/最大軸径9.6mmと、かなりスリム&ショートなボディサイズ。同シリーズの「アクロ1000」「アクロ300」はややスリムながら一般的なサイズなので、500だけが完全に別物といった印象である。

 

↑M5サイズの手帳カバーとセットにすると、こんな感じ。いいマッチ感と言える

 

手の小さな女性が握っても間違いなく細いし、今のところ最小のM5(マイクロ5)サイズのシステム手帳と合わせても、ほんの少しカバーからはみ出す程度。これなら充分に適正サイズだ。M5手帳は小さすぎて、ペンを合わせて携帯するのがなかなか難しいので、非常にありがたい。

 

実はこれ、リフィルに多色用の細くて短いものを搭載することで実現したサイズ感なのだ。

↑アクロ500が搭載するのは多色の「BVRF」リフィル。そしてノックバネの中に、何やら見慣れぬパーツが……?

 

とはいっても、単色ボディに多色リフィルを挿しただけで、はいスリムなペンができました! とはいかない。ノック用バネの位置が、単色と多色で異なるのが、問題なのである。

 

単色ボディはリフィルの前(口金の中)に、多色ボディはリフィルの後ろにバネがある。そのため、単色リフィルは前方にバネを受け止めるための段差や出っ張りが必要となる。つまり、バネ受けの段差や出っ張りがない多色リフィル(構造上、多色ボディは口金にバネが内蔵できない)は、よしんばサイズが合ったとしても、単色ボディには使えないのが常識なのである。

 

じゃあアクロ500はどうやってんだよ? というと、もちろん秘密がある。

↑この真鍮パーツ(バネ受け座)が、リフィル先端を受け止める構造になっている

 

口金を外すと、バネの先に真鍮(しんちゅう)製の見たことのないパーツがあるのが分かるだろうか? この“バネ受け座”と呼ばれるパーツが、リフィルの先を受け止め、バネの力を伝える役割を果たしているのだ。

 

こんな小さなパーツひとつで、単色ボディに多色リフィルが使えるようになるわけで、これはなかなかの発明と言える。

 

↑ブレのない安定感のある細さで、漢字も潰れず読める文章が5mm角に納まる!

 

ついでの話で、副次的に「このバネ受け座がリフィルを固定することで“ペン先のブレ”を抑制する効果もあるんじゃない?」というのも、ユーザーの中で話題となっている。

 

書いてみると、確かにペン先がぐらつかずピタッと固定されて、細かい字を書くのがかなりラク。筆記時の精度が欲しい激細だけに、この効果はけっこう大きい。ただしこのブレ抑制を、メーカーは公式には謳っていない。あくまでも、使ってみた印象の話である、念のため。

 

激細と激細と激細と激細と、そして激細が書ける多機能「ドクターグリップ」

激細油性の使い道を挙げるなら、やはりまずは手帳……とはすでにさきほど語ったが、さらに、手帳へスケジュールを書き込むのに多色を使いたい、という人も多いはずだ。できれば“リスケ”対策にシャープペンシルもあるといい。

 

となれば、パイロット「ドクターグリップ4+1」がオススメだ。


パイロット
ドクターグリップ 4+1
0.3mm
1000円(税別)

 

「ドクターグリップ4+1」はもちろん以前から発売されていたのだが、なんとこのほど、アクロインキの激細0.3mm多色リフィル(アクロ500と同じもの)を搭載した、激細×4色モデルがラインナップに追加されたのである。

 

しかも+1のシャープユニットまで芯径0.3mmというのだから、どこをノックしても必ず激細。もはや“激細の要塞”とでも言うべき存在なのだ。

↑どれをノックしても激細で書けるのが凄い!

 

激細多色といえばすでに「ジェットストリーム エッジ3」があるが、多機能となるとこれが初。シャープペンシルも欲しい層には、現時点では唯一の選択肢となっている。

 

ただし、激細ボールペンは筆記対応角(ペン先が紙に当たる角度)が他よりも狭いという問題がある。この角度がだいたい50度より小さくなると、ボールが紙に当たらずインクスキップなどの筆記不良が発生しやすい。つまり、ペン先が軸に対して垂直に出てこない多色ペンは、激細化するのにハンデがあるのだ。

 

ジェットストリーム エッジ3は、特殊な繰り出し機構でこれを克服しているが、ドクターグリップ4+1の構造は残念ながら、既存モデルと変わらない。手帳を立ったまま書くなどの場合は筆記角が変わりがちなので、そこは注意しておく必要はあるかもしれない。

↑判型が小さな手帳は、やはり0.3mmぐらいの細さがないと書き込みづらい

 

とはいっても、先に述べた通り、0.3mm全通しの多機能ペンは今のところこれだけである。やや特殊な性能ではあるが、使いこなせれば唯一無二の「手帳最強ペン」になる可能性も高いと思うのだ。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

狙った所にピタリ! ペン先がカーブしたミドリ「MD万年筆」は入門者に優しく愛好家にも新鮮な書き味

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を、1点ずつピックアップしている。第7回となる今回は?

 

第7話

ミドリ(デザインフィル)
MD万年筆
2750円(税込)

「書く」ことにこだわった文房具シリーズ、「MDペーパープロダクト」の万年筆。ペン先は使い勝手の良い中字で、「MD PAPER」のロゴが刻印されている。鉛筆のように軽く、首軸に施されたグリップは指が滑るのを防ぐ。

 

高い完成度を持ち、万年筆初心者でも扱いやすい

無垢でシンプルで風合いが良く、それでいてクオリティも押し並べて高水準。しかもリーズナブルな価格で安定した人気を誇る「MDペーパープロダクト」シリーズに、初の万年筆が登場した。

 

クリーム色の胴軸にシルバーのキャップと、見た目がまず合格点。価格のわりに安っぽさがなく雑貨的なかわいさがある。そして何より特筆すべきは、先端が九官鳥のくちばしのように丸くカーブしたペン先だ。握って上から見たときに、ペン先が外側に反り返った万年筆ならたまに見かけるが、それが内側に湾曲しているのは珍しい。

 

外側に反ったペン先は、毛筆のようなトメ・ハネ・ハライを擬似的に再現するためのものだが、こちらはまさにその逆が狙いで、ペン先を寝かせても立てても一定の線が引けるようになっている。これは、「万年筆初心者でも扱いやすいように」という配慮なのだが、それに加えて、個人的には精密作業に使う先曲がりピンセットのような「狙ったところにピタリとペン先を落とせる」感覚がとても快適だった。これは万年筆上級者でも一度は試す価値あり。

 

いまや安価な万年筆シーンは、質・量ともに大変充実し、本格万年筆への入門編にとどまらない独立したジャンルになっている。そのなかでもこのMD万年筆は「安価な万年筆入門」にうってつけ。すでに高い完成度を持ち、しかも本格万年筆ですら持たない確固たる個性を備えているからだ。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第5話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第6話】サクラクラフトラボ「005 ゲルインキボールペン」
https://getnavi.jp/stationery/575709/

ペンケースからデスクまで! 家で仕事に集中できる「テレワーク」快適化グッズ18選

家やコワーキングスペースなど、オフィスから離れて仕事する「テレワーク」が増えています。とくに家では、仕事専用の机を持たず、リビングのテーブルで仕事をしているという人は多いのではないでしょうか。また、専用机を用意できたとしても、オフィスのように大きな机を置くというのはなかなか難しいものです。

 

そういった制限のある環境で効率的に、快適に仕事をするにはどうしたらいいのでしょうか?

 

アイテム情報誌「GetNavi」編集部で文房具カテゴリーを担当し、最新のワークツール事情に詳しい鈴木翔子さんに話を聞きました。

 

「狭いスペースで仕事をするときに、ぜひ活用していただきたいのが“自立する”アイテムです。例えばペンケース。普通のペンケースとして持ち運び、机の上ではペン立てのように立てて使えるというものです。寝かせておくよりも圧倒的に省スペース化を図れるというわけなんです。

実は、文房具業界では在宅ワークの普及よりも前から、“立つペンケースブーム”は起きていて、さまざまな商品が登場していました。そしてテレワークが進み、カフェなどの小さな机で仕事をする人が増えたり、在宅ワークが浸透したりしたことで“デスクが狭い問題”がさらに顕在化したからか、“立つ”ブームは他の商品ジャンルにも波及しました。昨年あたりから“立つ書類ファイル”に“立つツールポーチ”……と、狭い机の上でも使いやすいアイテムが多ジャンルで登場しています」(GetNavi編集部・鈴木翔子さん、以下同)

 

落ち着くどころか、さらなる広がりを見せているという“立つ”アイテム。ここからは、「自立する」をキーワードに、鈴木さんおすすめのリビングワーク快適化アイテムを紹介します。

 

立てられるファイルで書類の閲覧性もアップ!

「書類を立てるスタンドが付いたファイルは、省スペース化を図れるだけでなく、書見台としても機能し、作業効率を挙げられるのが魅力。書類を見ながらのPC入力作業もぐんとはかどりますよ」

 

キングジム「『ジリッツ』クリアーファイル」
660円(税込・10ポケット)、935円(税込・20ポケット)

背に内蔵されたパーツが3ステップでスタンドになり、自立。片付けるときは、通常の書類ファイルのように閉じるだけと簡単です。
「書類入れ部分はポケット式になっています。開いた状態で立てられるので、一度に2枚分の書類を閲覧できるのがポイント。もちろんスタンドを出さなければ、普通のファイルとして使えますよ」

 

リヒトラブ「クリップボード<スタンド付>」
726円(税込)

「書類を2枚並べるスペースがないという方には、スタンドが付いたクリップボードがオススメ。縦置きだけでなく、横置きにも対応します。クリップが透明になっているので、書類の文字が隠れないのもうれしいですね」

 

収納ポーチは片付けのしやすさも要チェック!

「リビングのテーブルを食卓兼・仕事机として活用している場合、仕事道具の出しっぱなしは避けたいところ。とはいえ、細々したアイテムが多いと片付けるのは意外と面倒ですよね。ガジェットポーチを選ぶときは収容量だけでなく、仕事道具の設置・撤収の手間を減らせるかどうかもチェックしましょう」

 

カウネット「テレワークノートPCカバー」
3280円(税込・シンプルタイプ)、3980円(税込・スタンドタイプ)

ワークツールをポケットに収納したまま、PCを開閉できるPCカバー。PCを開くだけですぐに仕事に取り掛かれ、就業後はPCを閉じるだけで撤収ができます。
「ポケット部分は伸縮性のある素材なので、中に入れたものがちゃんとホールドされ、収納ツールとしての実用性も◎。本品の自立ポイントは、机との設置面。折り畳み式のスタンドが付いているんです。PC作業をするときの目線が上がり、疲れにくくなりますよ(スタンドタイプのみ)」

 

↑「固定席がない場合、To Doなどを書き出した付箋の置き場所に困りますが、本品は付箋を貼り付けるためのボード付き。スライド式なので、付箋を貼ったまましまうこともできます」

 

コクヨ「THIRS FIELD STAND TOOL POUCH」
4400円(税込)

「ノートPC以外を入れるポーチを探している方に使っていただきたいのがコチラ。サイドにあるベルトを留めると自立するので、PCの横に立てておくと便利です。口が大きく開くので中身の出し入れがしやすく、開いた口はスマホスタンドにもなりますよ」

 

キングジム「SPOT『ツールスタンド』」
3718円(税込・デスクタイプ)、4378円(税込・フロアタイプ)

「部屋の雰囲気を崩さずにワークツールを収納したいならコレ。インテリアのような見た目で部屋に馴染みますよ。両サイドに大小さまざまなポケットを備え、ノートPCや書類ファイルなど大きめのアイテムから小物まで分類して収納できます。何より便利なのがマチの内側にもモノが入ること。ヘッドホンや箱ティッシュなど、厚みのあるアイテムの収納に最適です」

 

オフィスに行く機会が多い人は通勤バッグをワークツール入れに

「オフィスに通勤することが多い方は、通勤用バッグをワークツールの収納バッグにしてしまうというのも手。ものを増やさなくて済みますし、仕事道具を一式入れておけばオフィスに行くときの忘れ物も防げます」

 

コクヨ「THIRS FIELD STAND BACKPACK」
1万8150円(税込・13.3インチモデル)、2万900円(税込・15.6インチモデル)

満員電車に乗るときに邪魔になりにくいスリムなバックパック。荷室の下部がスタンドになるため、マチが小さいにもかかわらず立てて置くことができます。

 

「メインの収納スペースは、上下の2段構造。小さなアイテムがバッグの底に入って見つからない……ということが起きません。小物が多いときも荷室を隙間なく活用できるので、スリムな割にたっぷり収納できて使いやすい!」

 

立つペンケースの新モデルはスマホも立てられる

「オンライン会議の普及でスマホを立てるシーンが増えたため、最新の立つペンケースは、スマホスタンド機能付きがトレンド。立つことでペンケース置き場を節約できるだけでなく、スマホスタンド置き場まで節約でき、省スペース化の強い味方です。在宅ワークの導入でスマホから電話をする機会が増えた人にもオススメ。PCの横に立てれば通知に気づきやすくなりますよ」

 

クツワ「エアピタ」
1694円(税込 ※3月に発売された写真下段の新色は1815円)

机と接する面に強力な吸盤を備え、置くだけでピタッと倒れなくなるペンケース。外すときは本体の下の方にある「PUSH」部分を押すだけです。

 

「開いた口の部分がスマホスタンドに変身。スマホは縦横どちらの向きでも置くことができます。シリコーン素材で汚れたときに水洗いできるところも、このご時世にピッタリ!」

 

小型のホワイトボードがあればオンライン会議もスムーズ

「オフィスには当たり前のようにあったホワイトボード。自宅にもあるという方はあまりいないでしょう。そこでオススメなのが小型のホワイトボードです。顔の横に掲げてカメラに映り込ませることができるので、オンライン会議のときに大活躍! もちろんメモ書きにも使えます」

 

学研ステイフル「Write White」
880円(税込/B6)1320円(税込/B5)

「両面使える4枚のホワイトボードがリングノートのように綴じられています。B6タイプは表紙のリングが付いていない側の長辺に滑り止めが付いているので、卓上カレンダーのように机に立てて置けます」

 

「各ページの間に綴じ込まれた透明のシートが、筆記面の擦れを防止。透明シート自体も書き込めるので、例えばホワイトボードページに日課となるTo Doを書き込んで、チェックマークは透明シートに書き込むという使い方ができます。チェックマークだけを消せるので、TO Doを書き直す手間もありません」

 

ここまで“自立する”をテーマに商品を紹介していただきましたが、それ以外にも在宅ワークを快適にする技ありグッズはいろいろあるそう。次のページでは、鈴木さんがオススメするリビングでの在宅ワークお助けアイテムをまとめて紹介します。

【デスク&チェア周り】

カウネット「リビングワークデスク」
8778円(税込)

使わないときは厚さ80mmに折り畳めるワークデスク。
「折り畳みデスクでは珍しい、収納ポケット付きタイプ。ポケットにワークツールを収納したままでも折り畳むことができます。ポケットが不要なときは取り外すことも可能です」

 

パナソニック「組み立て簡単デスク『KOMORU』」
9万6800円(税込)

約120cmの高さの仕切りとデスクが一体化。約1平米の半個室空間を作れます。
「付属のレンチだけで組み立てられるので、工具を用意する必要がないのも魅力。仕切りの両面が有孔ボードになっているので、フックを付ければ小物をぶら下げることもできます!」

 

カウネット「ワークサポートクッション」
5489円(背用)、5489円(座用)8789円(エアーイン座用)

体圧分散性に優れたモールドウレタン素材で作られたクッション。ダイニングチェアがオフィスチェアのような座り心地に。
「背用と座用の両方を揃えるのが大変な場合は、座用だけでも試していただきたい! 特に座面の奥側にエアポンプを内蔵した『エアーイン』タイプは、座面の傾きを自分に合う角度に調節できるので、身体にやさしい前傾姿勢を簡単に作れるんです」

 

コクヨ「cuna」
実勢価格3万8830円(税込)

リビング空間にマッチするシンプルで無駄のない造形のワークチェア。
「ゆりかごのように心地よく揺れる“ソリ脚”を採用しているので、“前傾”や“後傾”など作業中に変わる姿勢に自然とフィットしてくれます。座面はオフィスチェアでよく使われているモールドウレタン素材。厚みがあるので、長時間の着座もしっかりサポートしてくれますよ」

 

【パーテーション】

カウネット「折りたたみ集中ブース」
3036円(税込)

広げるだけで視界を遮ることができるパーテーション。折りたたむと書類ファイルのサイズになります。3サイズ展開。
「折りたたみ式パーテーション人気の火付け役。昨年、弊誌が主催している文房具のアワードの“テレワーク&フリーアドレス部門”で1位に輝いた商品です。内側に書類が入るポケットや付箋を貼れるスペースがあって、ポケットに中身を入れたまま片付ければ、次に広げたときにすぐ作業に移れます。家族がいる場所で仕事をするときに広げれば、“仕事中だから話しかけないで”というサインにも!」

 

【収納ツール】

クツワ「パーソナルスポット」
4730円(税込)

“仕事場を丸ごと持ち運ぶ”がコンセプトのPCケース。「視線をブロックできるパーテーションが付きで、広げれば名前の通りパーソナルスポットが完成! パーテーションの内側とノートPCのモニターの裏側には、小物や書類、ケーブルなどを入れられるポケットがあり、抜群の収納力です」

 

ソニック「ハンギングボックス A4ファイル対応 ユートリム」
3630円(税込)

ダイニングテーブルなどにぶら下げて使う収納ツール。
「足元や机の上にモノを置きたくないという方に最適。手前側のマチの両サイドにファスナーが付いていて、開けるとマチが下に垂れるように開くので、セットしたままでも中身の出し入れがスムーズ。引っ掛けている金具部分を折り畳めば、一般的な書類ボックスのように中身を入れたまま書棚などにしまえます。14インチのノートPCが入れられるので、PC置き場として使っても便利ですよ」

 

【ノート】

ダイゴー「isshoni.ノート デスク 厚口」
770円(税込)〜

狭いスペースでも広げやすい横長のノート。罫線は「方眼」と、1日の予定を書き込めるタイムラインが入った「デイリー」の2種展開です。
「ノートPCと自分の間にぴったり収まるサイズで、PC作業をしながらメモを取るのがラクに。13インチPC用と15インチPC用の2サイズあります。方眼は192ページ、デイリーは368ページとページ数が多いので、コンパクトながらもたっぷり書けます」

 

バタフライボード「notesX」
7920円(税込)

消せるボールペンで書いた筆跡をウエットティッシュなどで拭き取って落とすことができ(水で洗い流すことも可)、何度も書き消しできるノート。
「自宅に紙類を増やしたくないという方に。各ページに内蔵したマグネットの力で綴じているので、ページを取り外したり入れ替えたりできます。取り外したページは磁石がくっつく壁に貼り付けることも可能。ボードの表面がマットなので、光の反射を気にせずに書いた内容を写真に撮ることができます!」

 

【ペンケース】

サンスター文具「SMAND」
1595円(税込)

「約23本の筆記具を収納できる大容量タイプのペンケース。滑り止めの付いたフラップを手前に倒すとスマホを立てられます。スマホを立てたまま中身を出し入れできるのが便利。収納部分が硬い素材でできているので、持ち運ぶときに中身をしっかり保護できて安心です」

 

【プロフィール】

雑誌「GetNavi」文房具担当 / 鈴木翔子

2017年よりアイテム情報雑誌「GetNavi」編集部で文房具などを担当。「GetNavi web」とともに、仕事をはかどらせる文房具のナンバーワンを一般投票で決定するアワード「文房具総選挙」の運営・制作を担当している。実用性を極めた機能派文房具に精通するのはもちろん、プライベートでは嗜好品としての文房具も好き。

 

見やすくて省スペース! キングジムの自立するファイル「ジリッツ」の斬新な仕組みとは?

なんだかんだと騒がれている間に、もうコロナによる最初の緊急事態宣言から1年以上が経つ。「慣れないながらも、テレワークをなんとか1年やってきたよ」という人も多いだろう。

 

ただ、あちこちで話を聞いてみるに、「在宅できちんと仕事ができる環境を整えた」というケースは、まだあまりないようだ。例えば、机や椅子もあり合わせの物を使ってなんとか作業スペースを捻出しているだけで“快適な仕事環境”とは少々言い難い、など。

 

筆者の知人も「ベッドに座って小さい折りたたみ机で仕事してる」と話していて、それはさすがにしんどそうだなあ、と思ったものだ。

↑机が狭いと、PC、ノート、紙資料、飲み物……と大混雑が発生してしまう

 

もちろん自宅の広さは有限なので、そこへ新たに仕事用の椅子や机を持ち込むのは非現実的だ。あり物でなんとかするしかないのも分かる。

 

では作業スペースを変えようがないなら、次に考えるべきは「省スペースで仕事がしやすい文房具を使うこと」ではないだろうか。実際、ここしばらくはペンケースやガジェットバッグなどの“入れ物”は、そういった工夫のある物が次々に登場して、かなり注目されている。

 

しかし個人的には、それらよりもさらに省スペース化させたいものがある。それが、紙だ。

 

紙資料を立たせると、机は格段に広くなる!

これは、筆者の仕事と考え方に由来する部分だが、資料の類はできるだけプリントアウトして使いたい。なにしろ、使っているノートPCが13インチと画面が狭いので、PDFなどの資料を見ながら原稿を書くのが、やりづらいのである。別ウインドウに切り替えるのも、作業が中断されて面倒くさい。とはいっても、A4の紙束と13インチのノートPCを同時に広げて邪魔にならない机なんて、自宅においてはかなりハードルが高くないか?

 

横幅だけ考えても、ノートPCが300mm強+A4が210mm。600幅の折りたたみ机では、もうこれだけでいっぱいという感じで、飲み物を置く場所すら確保できない。紙資料は欲しいけれど、その面積は邪魔。それならやっぱり、立たせるしかないだろう。


キングジム
ジリッツ
10ポケット60020ポケット850円(ともに税別)
※写真は10ポケットタイプ。

 

そこで注目したのが、キングジムから2021年3月に発売されたクリアファイル「ジリッツ」である。

 

その名の通り、自立する機能を備えたクリアポケットのファイルで、これなら紙資料を参照しながらの仕事がグッと省スペースでできるんじゃないか。いや、さすがにその名前はそのまんま過ぎないか? とは思うけど。

 

立たせる仕組みが斬新!

早速立たせてみよう。立たせ方は、まず表紙を閉じたままで、背の下部にあるスタンドをスルッと引き出す。

↑立たせる際は、まず背の下部にあるスタンドをつまんで……

 

↑ナナメにスルッと引き出す

 

次に参照したいページで180度開いたら、スタンドのストッパーを内側に折り込む。以上。これで、ファイルが見開き状態で立たせておくことができるのだ。

 

↑表紙を開いた状態で、スタンドストッパーを内側に折れば完了。最初はうまく折れないが、何度かやっているうちに折り目がついて折りやすくなる

 

底面積はほぼストッパー部分だけで済むので、スペースはかなり広く空くのではないだろうか。収納するときは、表紙を閉じれば自動でストッパーが戻るので、あとはスタンドを背に滑り込ませるだけ。かなり手軽である。

 

では、いったいどういったシーンで活用できるだろうか?

書類をファイリングしたまま立てられるメリットの汎用性

↑立たせたところ。180度開いたままで固定できるので、見やすいのもありがたい

 

↑逆側から見るとこういった状態だ

 

ノートPCの後ろに立たせておけば、画面に隠れて見開きはフルに活用できないが、片ページだけなら確実に見ることができるはず。実際、これで充分かもしれない。

↑書類を立たせると、机の使える面積はグワッと広がる。快適!

 

これまで、書類を立たせたい場合は書見台(もしくは自立機能付きのクリップボード)を使っていたのだが……ファイルが自立したほうが、圧倒的にラク! 書類が1枚だけならいいけれど、複数枚の場合、書見台などはいちいち書類を差し替える必要がある。ファイルならページをペラッとめくるだけだから、その辺りの効率は段違いだ。

 

何より、書類をファイリングしたままで立たせられるのが素晴らしいと思う。書類を立てるための道具(=書見台)は、書類をセットしたり戻したりという手間があるが、自立するファイルは表紙を閉じるだけで片付けが終了する。

 

書類を整理収納するためのファイル機能はそのまま、スタンド機能がプラスされているわけで、これは終業したら素早く仕事道具を片付けたいテレワーカーにとって、大きなポイントと言える。ついでに、クリアポケットなので、飲み物をこぼしたとき紙にダメージがないのもありがたい(狭い机での仕事あるある)。

 

↑妻に「このファイル使う?」と渡すと、さっそく譜面台として活用していた

 

書類が立つとありがたいのは、狭い机でのテレワークだけに限らない。例えば楽器を演奏する人なら、楽譜を入れたファイルがそのまま譜面台になると考えれば、その便利さが理解できるんじゃないだろうか。もしくはレシピ集が自立すれば、それを見ながらの調理もやりやすそうだし、プラモを組み立てるにも、説明書を入れて立てておけば、組み立てるスペースが広く取れるし。などなど、趣味のジャンルでもかなり幅広く役立ちそうなのだ。

 

少なくとも、今の説明を読んで「お、使えるかも?」とちょっとでも思ったなら、まず買って損なしとおすすめできるアイテムである。

 

 

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【菅未里の自腹買い文房具】クリーム色のノートに馴染む修正テープ「クリームテープ」

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回は、昨今人気のクリーム色の中紙を採用しているノートのために生まれた修正テープ。

 

クリーム色のノートに馴染む修正テープ

近年、クリーム色の紙を採用したノートが流行っています。私が愛用しているノート「ロイヒトトゥルム1917」の紙もクリーム色なのですが、ひとつ困るのは、字を修正したいときです。普通の修正テープは真っ白ですから、違和感が出てしまうのです。

 

まあ、我慢すればいいのですが、やはり若干気になる。そんな私にとって、これはずっと待ち望んでいた商品でした。


プラス
ホワイパープチ〈クリームテープ〉
各300円(税別)

 

プラスの「ホワイパープチ〈クリームテープ〉」。クリーム色の紙に対応した修正テープです。

 

クリーム色のノートが増えたから?

なぜ今まで、クリーム色のテープがなかったのかは理解できます。需要が少なかったからでしょう。いえ、正確に言うとゼロではなかったのですが、市場からなくなってしまいました。やはり、あまり売れなかったのかもしれません。

 

そんなクリーム色の修正テープを文房具メーカー大手のプラスが作ったのは、やはりクリーム色のノートが増えたからでしょう。ありがたい話です。

 

ちなみに、プラスからもクリーム色のノート「カ・クリエ」が発売されています。

 

白すぎずクリーム色が濃すぎず、絶妙な色合い

↑3種の色の修正テープを引き比べた

 

ただし、これは単なるクリーム色の修正テープではありません。とても優秀な修正テープです。

 

上が白いテープ、真ん中がクリームテープ、下がロルバーン専用修正テープ。クリーム色の紙に使うと、この通り。修正跡が目立ちませんよね。

【関連記事】「ロルバーン専用修正テープ」もピックアップ。“文具ソムリエール”菅未里が振り返る2020年に自腹買いしたベスト文房具5選

 

テープ幅も充実

↑押しながらテープを繰り出せる「リバースモード」も健在だ

 

そもそも、私はクリーム色に限らず、この「ホワイパープチ」のシリーズをずっと推してきました。

 

それは、修正した上から筆記するときにペン先が引っかからない「薄さらテープ」や、通常の逆方向に押しながらテープを引き出せる「リバースモード」も搭載しているから。要するに、非常に使いやすいのです。

 

「ホワイパープチ〈クリームテープ〉」にも、この「薄さらテープ」に通常の逆方向に押せる「リバースモード」と、ホワイパープチの使いやすさは、しっかり引き継がれています。

 

↑上から、2.5mm、4mm、5mm、6mmの4種類展開

 

さらに、テープ幅が充実しているのもいいですね。最大6mmから、最極細の2.5mmまで4種類用意してあります。

 

罫線の幅からマイナス1mmが対応するテープ幅と考えればいいので、例えば4mm幅は5mm間隔のドット方眼に対応するなど、さまざまなノートに対応できます。また、極細の2.5mmは、ピンポイント消し用に活躍します。

 

クリーム色ノート愛用者への福音

というわけで、全国のクリーム色ノート愛用者のみなさん、おめでとうございます。ついに、思う存分修正できるときが来たのです。

 

実は、私はこれを、やはりクリーム色のシステム手帳リフィルを愛用している母親にプレゼントしたのですが、とても喜んでくれました。母親ははがき用の修正液を使っていたのですが(というのも、はがきはややクリーム色なので、はがき用修正液もクリームだから)、修正液は乾くのを待たなければいけないという弱点があったからです。

 

しかし、修正テープなら大丈夫。修正した後も、すぐにその上に書けます。いい時代になったものです。

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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ゲルインクボールペン覇者の逆襲開始! ゼブラ「サラサR」のくっきり発色&カラバリ充実を検証した

ゲルインクボールペンの主戦場は、どうやら“書き味”から“色”へとシフトしたようだ。

 

というのも、ここ1〜2年のうちに発売されたゲルインクボールペンの大多数が、インクのカラーラインナップや発色性を最も強く打ち出しているのである。

 

以前にもこの連載で「ゲルインクボールペンのインク沼化」という話をしたが、その傾向は(ざっと見渡した限りは)一時的なものではないようで、しばらくはカラーインク千紫万紅(せんしばんこう)の時代が続くんじゃないだろうか。

 

このゲルインク沼のきっかけのひとつして挙げられるのが、三菱鉛筆「ユニボールワン」だ。

 

カラーラインナップは、限定色も含めて発売から1年で35色と、すごい勢いで増えているが、なによりポイントとなるのは、その発色性。新開発の顔料インクは非常にクッキリとしており、特に黒は、現時点で最も真っ黒なゲルインクと言っても過言ではない。

 

実はこれ、油性インクの覇者「ジェットストリーム」を擁する三菱鉛筆が、今度は「ワシら、ゲルでも王座獲ったりますけん」と打ち出してきたペンではないかと推測(邪推とも言う)されていた。つまり、ゲルインクボールペンの売上で9年連続トップを誇るゼブラ「サラサ」シリーズへの刺客である。

 

実際、ゲルインクボールペンのメインユーザー層である中高生の間でも、ユニボールワン人気は徐々に高まっているように感じる。

【関連記事】
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ゼブラが打ち出した、クッキリ発色のカウンターパンチ「サラサR」

しかし、ゼブラもやられるばかりではない。ユニボールワン・カウンターとして(と思われる)、次の一手をすかさず打ち出してきたのである。それが、2021年3月に発売された新シリーズ「サラサR」だ。


ゼブラ
サラサR
0.4mm・0.5mm
各100円(税別)

 

ローンチのカラーラインナップは、0.4mmが14色、0.5mmが黒・赤・青の3色。これまでと違って、主軸が0.5mmから0.4mmに移行しているのも、おそらく0.38mmにカラーを集中させたユニボールワンに対抗してのことではないだろうか。

 

↑「サラサR」(左)と従来の「サラサクリップ」(右)。サラサRでは、パーツの造形はそのままに全体を白で統一しており、まさに今風のデザインとなった

 

ちなみにこの14色は、中高生のノート筆記に最適という視点で選ばれているようで、初回限定として国・英・数・社・理の5教科向けにそれぞれカラーコーディネーターが配色した、科目別の5色セットも発売されている。

↑ラインナップの14色。「まずは定番色をきっちり揃えてきたな」という印象だ

 

従来のサラサクリップとの違いは、インクの濃さ

ゼブラによれば「黒で従来インクより27%濃く書ける」とのこと。やはりクッキリした発色を謳っているわけだ。

 

比較してみると、確かにパッと見た印象でも「お、濃いな」という感じ。ただ、インクフローがややダクダク気味で線が太るのも、クッキリとした濃さを演出しているのかもしれない。個人的には、インクたっぷりなこの書き味はなかなか好ましいし、ダーッと早書きする板書にはマッチしそうではある。

↑遠目に見ても字が読み取れる視認性の良さ。ただし線が太い(ほぼ0.5mmと同じ)ので、細かい字を書き込むには向いていないかもしれない

「ユニボールワン」と比べてみるとどうか?

さて、やはり気になるのは「じゃあ、ユニボールワンと比べてどうなの?」というところ。

 

ということで書き比べてみると……正直、黒さで言えば、ユニボールワンのほうが正しく「黒色」だろう。サラサRは従来のサラサシリーズと同じく「赤黒色」傾向、かつ光の反射もあるため、並べてみるとやはり浅く感じられる。

 

とはいえ、赤黒でもかなり強い色なので、視認性という点ではさほど差はないかもしれない。しっかり読み返しやすい黒なのだ。

↑純粋な黒さで言えば、やはりユニボールワンの方が「クッキリと黒」だ

 

“出色”の出来は明るめの色。速乾性も見逃せない!

ラインナップの中で気に入ったのが、ライトブルー・フレッシュグリーン・ピンクといった明るめの色。明るいのだが浅くなく、どっしりした発色なので、目に痛くない。これは確かに、カラフルなノート作りに使うと、色分けがきちんと活かされた読みやすいものに仕上がりそう。

 

逆にカラーブラック系は、少しアッサリし過ぎて物足りなかった。あくまでも筆者の好みだが、もうちょっとダーク方向に振ってくれたほうが使いやすい。

 

ところで、実際に書いていて気付いたのだが、このサラサRのインク、やたらと速乾性が高い。筆記直後に指で擦っても、かすれることがないのだ。

↑サラサシリーズでの比較。「サラサドライ」とサラサRは、インクの方向性がかなり近いように感じた。染料系で水濡れに弱いところも同様だ

 

速乾性が高く、インクがダクダク気味な書き味のサラサ……なにか覚えがあるような。そう、2016年に発売された「サラサドライ」である。もしかして? と思って、手元にあるサラサシリーズ(サラサクリップ・サラサマークオン・サラサドライ・サラサR)を並べて書き比べてみると、うーん、ドライとR、発色まで非常によく似ているような。さすがに全く同じものとは思わないが、同系統のインクを使っている可能性はありそうだ。

 

それにしても、クッキリ発色や速乾性を備えながら、価格は従来のサラサと同じ100円(税別)! というのは、なかなか面白い判断だと思う。おそらく120円(税別)のユニボールワンに対するカウンターなのだろう。特に、カラーをあれこれ揃えたい中高生にとっては、1本につき20円は軽視できない差だろう。

 

ゼブラ VS  三菱鉛筆の“ゲル抗争”が今後どうなっていくのか、まだ目が離せない。これが激化すれば、ユーザーはより進化したペンを手にできるわけで。みんなももっとガンガン煽っていこう!

 

 

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自宅がオフィスになる時代だから。仕事道具の整理に家でも使える「ラベルライター」5選

ラベルライターというとオフィスの定番商品。もちろん、自宅でも活躍するアイテムでした。が、コロナ禍で在宅勤務が増え、自宅の一部がオフィス化している人も多いはずで、これまで以上にニーズが広がっているジャンルです。

 

持ち物は、しっかりラベリングしておくと物の場所が一目瞭然になり、片付けも楽に。身の回りがスッキリとした状態で過ごせます。そこで今回は、整理整頓に役立つおすすめのラベルライターをご紹介します。絵文字や装飾なども充実しているラベルライターを使って、日々の片付けを簡単にしませんか?

 

目次

 


ラベルライターといえば王道の「テプラ」!


キングジム テプラPRO SR170

誰でも簡単に使えることを追求したキングジムのラベルライター。印刷するたびにラベルを自動的にカットするオートカッター機能を搭載しているため、手間いらずで作業の効率を高めます。従来機種(SR150)に比べ、最大印刷可能幅は9.0mmから13.5mmに拡大、文字サイズが5段階から6段階となり、より大きい文字が印字できるようになりました。よく使う機能はワンタッチで切り換えが可能です。

 

また、「お名前タグ印刷機能」を搭載しており、別売の「PROテープカートリッジ りぼん」と「お名前タグメーカー」、「スナップボタン」を使用すれば、SR170に搭載された最適フォーマットでお手軽・簡単にお名前タグを作れます。

【詳細情報】
サイズ(約):58×183×219mm
重量(約):580g(乾電池・テープ除く)

 


ガーリーなデザインと充実した機能性が両立!


キングジム テプラPRO SR-GL1

無機質なデザインのラベルライターが多いなか、ガーリーな見た目で人気の商品。とはいえ、見た目がかわいいだけでなく、機能も充実。手書きフォントなどを含むかわいいフォントが8種類、女性に人気のモチーフを採用した絵文字、フレームを多数搭載。電源は電池とACアダプタの両方が使用できます。

 

オフィスの備品管理などに便利な表組みや、フォーマルからポップまでのさまざまな外枠も搭載。ユーザーからは「字体もかわいく、いろいろなフォントがあり大活躍してます」「小さいから場所を選ばずどこでも使えて満足です」と評価も上々。

【詳細情報】
サイズ(約):62.5×154×108mm
重量(約):530g(乾電池・テープ除く)
カラー:シェルピンク・ペールブルー

 


台紙からラベルをはがしやすい「ハーフカット機能付きオートカッター」搭載!


カシオ KL-TF7 スタンダードモデルテープ付セット

こちらはカシオの人気ラベルライター「KL-M7」にテープ1本がついた特別セット。アマゾン限定モデルなら、本体に9mm幅テープ1本がついてお買い得。漢字・かな・英数のほか、多彩な絵文字・記号、フレームが内蔵されているほか、1回の入力で縦書きと横書きのラベルをつくることができる「縦横同時印刷機能」を搭載。ファイルなどの表書きと背表紙のラベルを同時に作成したいときに便利です。

 

また、シールにのみ切り込みを入れ、台紙からはがしやすくする「ハーフカット機能付きオートカッター」を搭載しており、シールを台紙からはがす時のストレスを軽減。テープがバラバラにならないので、大量のラベル印刷や連番印刷にも便利です。

【詳細情報】
サイズ:202×64.5×216mm(KL-M7本体)
重量(約):750g(電池を除く)

 


スマホの専用アプリでラベルデザインが簡単に!


ブラザー P-TOUCH CUBE PT-P710BT

スマホの専用アプリ(P-touch Design & Print 2)を通して、簡単にラベルデザインができるラベルライター。ラベル作成ソフト(P-touch Editor)を用いて、凝ったデザインのオリジナルラベルやExcelなどのソフトと連携したラベルも作れます。また、専用アプリから「シェアラベル」のカテゴリーを選べば、簡単にQRコードを生成してラベルに印刷することも可能。QRコードに家電やデジタル製品の取扱説明書のページを紐づけておけば、取扱説明書が読みたくなった時いつでも誰でも簡単にアクセスできる、なんて使い方もできます。

【詳細情報】
サイズ(約):128×128×67mm
重量(約):580g(Li-ion充電池付き約640g)

 


片手で持って操作できるコンパクトなラベルライター


ブラザー P-touch PT-J100P

片手で持ちやすいこちらのラベルライターは、入力文字をおしゃれにアレンジできる「デコラベル機能」を搭載。また、内蔵された豊富な印刷データからわずかなボタン操作だけで凝ったデザインのラベルがつくれる「できてる!ラベル機能」、ステップで実用的な名前ラベルがつくれる「かんたんラベルモード」、印刷前に内容&長さを確認できる「リアルプレビュー機能」など、使いやすい機能が充実しています。

【詳細情報】
サイズ(約):110.9×59.8×158.8mm
重量(約):365g(テープカセットおよび乾電池除く)

 

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QOL爆上げをお約束! プロや愛好家が厳選した「文房具&日用品」【前編】

今回は、テープなどの粘着物がくっつかないはさみなど、感動的な使い心地の日用品を紹介。各界のプロが認める名品たちを使えば、QoLが爆上がりすること間違いなしだ!

※こちらは「GetNavi」 2021年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】文具ソムリエール・菅 未里さんの殿堂入りモノ

文具ソムリエール

菅 未里さん

メディアやイベントを通じて、文房具の魅力を発信。商品の監修やプロデュースも行う。GetNavi webでも文房具コラムを連載中。

ベタ付きを寄せ付けず粘着テープが紙のように切れる

《はさみ》

林刃物

パーフェクトバリア

2970円

医療やスポーツの現場、倉庫内作業など、プロの現場での使用を想定し、「粘着物をストレスと感じずに切る」をテーマに開発。極薄のコーティング層が刃全体を覆っており、粘着物がくっつかない。医療用の湿布なども快適に切れる。

 

↑強粘着のガムテープも、切った瞬間に刃から剥がれていく。刃にまとわり付きやすいビニールテープなどもスパスパ切れる

 

↑林刃物は、刃物の街・岐阜県関市で70年以上にわたり刃物を製造している老舗メーカー。本品もすべて国内で作られている

 

↑フッ素コートのはさみは、コーティング後に刃付けをするため、上のイラストのように刃の先端のコーティングが削れてしまっている

 

コロナ禍で荷物を送ることが多くなり、梱包用のテープを切る機会が増えました。そのときに活躍するのが本品です。粘着物を寄せ付けないので、刃にテープが付着せずイライラはゼロ。

 

これまでの非粘着タイプのはさみは、「刃付け」という刃を研ぎ出す作業をしてから、粘着物が付着しないようにフッ素でコーティングをし、その後、再度刃付けを行っていました。フッ素コートには厚みがあり、切れ味に干渉してしまうからです。ただし、再刃付けによりコーティングが取れた部分の刃先には、テープがくっついてしまうという課題がありました。

 

一方でパーフェクトバリアのコーティングは、1〜3ミクロンという極薄タイプ。切れ味に干渉しないため再刃付けが要らず、刃の先端もコーティングされた状態のまま。おかげで、粘着テープを切っても、まるで紙のように切れます。切ったテープがはらりと床に落ちるのには、ビックリ。はさみなのに高価と思う人もいるかもしれませんが、使ってみれば、むしろ安いと感じるはずですよ。

 

【殿堂入りの理由】ベタつかないだけじゃない! ただものではない切れ味

「はさみの切れ味は、刃を擦り合わせてみただけでわかるもの。本品は2枚の刃が吸い付くような感触で、開閉しただけで『ただものではない!』と感じます」(菅さん)

↑糊付きの壁紙もサクサクカット。刃渡りが7cmあり、キッチンばさみのような大ぶりサイズで、大きい紙なども切りやすい

 

★コレも殿堂入り!

《ノート》

平和堂

ロイヒトトゥルム 1917 ハードカバー

2200円〜

カバーに撥水性があるノート。にじみや抜けが少なく、筆記具を選ばずに使える。「ページ番号が記載されていて、検索性が高いのが魅力。表紙が硬く、立ったまま書き込めます」(菅さん)

 

【No.2】ラジオパーソナリティー・他故壁氏さんの殿堂入りモノ

ラジオパーソナリティー

他故壁氏さん

FM OZEで文房具専門番組のラジオパーソナリティとして活躍。文房具トークユニット「ブング・ジャム」のメンバーでもある。

手を汚さずに切手を濡らせてメンテナンスも簡単

《切手濡らし》

ちろり

ネームルナ

2200円

超給水システム「アクアシステム」を採用した切手濡らし。水を注ぐと、珪藻土のような多孔質の硬い吸水体が軽く湿った状態になり、切手にちょうど良い量の水を付けられる。フル(約30cc)に給水した場合、約1週間使用できる。

 

↑洗浄・殺菌したいときは、給水体をカップに入れて熱湯を注ぎ、放置するだけ。消毒用エタノールを噴き付けてもOKだ

 

パーソナリティを務めているラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」では、お便りを読まれたリスナーにステッカーを郵送しているんですが、その作業で超絶役に立っています。

 

スポンジや海綿を使った従来品に比べて給水体が硬いので、切手を押し付けても水が溢れてビショビショになることがありません。オススメは切手を本品からはみ出させるように置いて、糊面の半分ずつ水を付ける方法。切手のフチを持てるので、手が汚れにくくなります。

 

「切手を舐めたら汚いから舐めるな→nameruna→nameLUNA」となり、ダジャレが商品名と商品の形(月)になったという経緯が、おしゃれな見た目にマッチしていなくて好きですね。

 

【殿堂入りの理由】実用性とデザイン性ともに超優秀

「余分な水分が付かず、快適に使える切手濡らしの決定版。机に出しっぱなしにしていても邪魔にならない見た目も◎。安定感があり、倒す心配もありません」(他故さん)

↑容器部分は陶器でできており、白と黄色の2色展開。給水体を入れて上から見ると三日月に見えるデザインだ

 

★コレも殿堂入り!

《宛名書き用ガイド》

セーラー万年筆

スットカケール(はがき用)

275円

はがきに乗せてガイド穴に沿って書くだけで、宛名をバランス良く書けるスケール。「まっすぐ書くことに神経質にならなくて良いから時短に。文字数のガイドも書かれているので、改行の目安としても使えます」(他故さん)

 

↑金封の表書き用(418円)もラインナップ。美しいお手本文字見本と、祝儀・不祝儀袋に関するマナー説明書が付いている

 

【No.3】文房具ライター・きだてたくさんの殿堂入りモノ

文房具ライター

きだてたく さん

機能系から面白雑貨系まで片っ端から使い倒してレビューするライター。GetNavi webでも文房具コラムを連載している。

手軽に携帯できるコンパクトさなのに切れ味もイイ!

《携帯はさみ》

クツワ

HiLiNE 携帯はさみ

550円

刃渡り19mm・重さ7gのコンパクトな携帯はさみ。小さくとも切れ味は実用的で、硬いプラスチックタグなども簡単に切れる。刃がハンドル内に収納される構造のため、持ち歩く際の安全性も問題なしだ。

 

↑丸い部分をスライドさせると刃が出てくる。キャップレスタイプのため、キャップを失くす心配がない。よく切れる日本製の刃を採用している

 

【殿堂入りの理由】はさみを常時携帯するだけでQoLは爆上がり確定

「外出先で『はさみがほしい』と思うことは意外と多い。開けにくいお菓子の袋を切ったり封筒を開封したりと、色んな場所で役に立つこと間違いなしです」(きだてさん)

↑収納時のサイズはわずか44mm。指でつまめるコンパクトさで、ストラップに付けて手軽に持ち運べる

 

【No.4】実演販売士・レジェンド松下さんの殿堂入りモノ

実演販売士

レジェンド松下さん

1日で2億円を売り上げた実演販売士。特に調理と掃除のアイテムに精通する。店頭販売や通販番組で活躍している。

一瞬にして光り輝く理想のかかとが手に入る

《美容グッズ》

協和工業

5セカンズシャイン(かかと角質削り)

2750円

ひび割れが目立ってしまったかかとを手軽にケアして元通りにできるガラス製のかかと削り。ガラスの表面に0.02mm単位の凹凸を設けることで、水で濡らさなくてもかかとの角質を削りとれる。使用後は保湿クリームなどでケアすれば、ツルツルに。

↑表面は爪やすりの技術を応用している。使用時は何もつけずそのままでOK

 

【殿堂入りの理由】流水で丸洗いできて衛生面でも安心できる

「かかとに当てて使うので、衛生面は気になるところ。本品は、ガラス製なので使用後に気軽に水洗いできて、清潔さをキープできます! 手入れがラクだから毎日でも使えます」(松下さん)

 

↑水洗いしたあとは、乾燥させればメンテは完了。所要時間はわずかだ

 

★コレも殿堂入り!

《姿勢補正器具》

コパ・コーポレーション

骨盤整隊 カシャーン

9900円

10個の滑車と紐で骨盤を補強してくれる姿勢矯正ベルト。「マグロの一本釣りに使われるストリングスを使って自分の10倍の力で理想的な姿勢へ導いてくれます。軽いので腰痛で力が入らない人でも簡単に装着可能です!」(松下さん)

↑ベルトの素材はメッシュ状になっている。通気性が良く、長時間使用していても蒸れることはない

 

【No.5】住生活ジャーナリスト・藤原千秋さんの殿堂入りモノ

住生活ジャーナリスト

藤原千秋さん

新聞、ラジオ等で住まいや暮らしまわりの情報を発信している。外出自粛ライフを娘たちとどう快適に過ごすかが目下の課題。

凹凸のあるものや細長いものも隅々までキレイに!

《キッチンタワシ》

KBセーレン

そうじの神様キッチン用アミタワシ

実売価格349円

髪の毛より細いV字形状の繊維を束ねた網状の薄型タワシ。形状が自由に変わるので、普通のタワシでは洗いにくい凹凸のあるグリルや弁当箱、細長いコップなども隅々までピカピカに仕上がる。水切れも良いため、衛生的に使うことができる。

↑本体は薄く、屹立した特殊な繊維で作られている。スポンジと違って煮沸消毒も可能で、衛生的に長く使える

 

【殿堂入りの理由】スポンジでは洗いにくい汚れもキレイに落ちる!

「魚焼きグリルの網やザルのメッシュ部などのスポンジでは洗いにくい部分もアミタワシならよく落ちます。鍋にこびりついたカレーなどを落とすのもすごくスムーズです!」(藤原さん)

↑スポンジだと汚れを落としにくい網なども洗いやすいのが特徴。アミタワシ本体は汚れにくいのもうれしい

 

【No.6】モデル・女優・三戸なつめさんの殿堂入りモノ

モデル・女優

三戸なつめさん

文房具好きとして知られ、「なつめ文具店」と題した文房具シリーズをプロデュースしている。絵本作家としての顔も持つ。

中身を出し入れしやすいポケットで書類や小物を整理できる

《ファイルケース》

チョークボーイ

クリアファイルブック A5

638円

ハンドライティングの世界を盛り上げる人気アーティスト、「CHALKBOY」によるイラストが描かれたファイルケース。A5サイズのクリアファイルが入る収納ポケットが8つ付いている。しっかりした太めのリングを採用し、耐久性も高い。

 

↑中身の整理に役立つインデックスシールが、6枚付属する

 

↑表紙の裏にはフタ付きのポケットを備える。付箋や小さなシールなど、細々したものを収納するのに活躍する

 

【殿堂入りの理由】かわいいだけでなく使い勝手も抜群に良い!

「チョークアートのようなイラストがかわいくて、持っているだけでワクワクします。使い勝手の良いサイズ感と、ポケットの中身の出し入れのしやすさも魅力で、実用性が高いです」(三戸さん)

↑ポケットがページの半分ぐらいの深さで開きやすい。厚みがあり、ペンのクリップを引っ掛けることもできる

 

★コレも殿堂入り!

《ボールペン》

へデラ

ゲルインクボールペン

110円(ピュアハート以外)、198円(ピュアハート)

ファッショナブルなデザインで人気の、中国・上海の筆記具ブランド「KACO」とTSUTAYAのオリジナルブランド「HEDERA」のダブルネームのボールペン。「絵を描くのに使っています。手が疲れにくく描きやすいんです!」(三戸さん)

↑転がるのを防ぐ立体的なハートが付いた「ピュアハート」も用意(上)。ピュアハート以外は、軸と同じ色のインクを搭載(ピュアハートのインクは黒)している。30色展開(右)

QOL爆上げをお約束! プロや愛好家が厳選した「文房具&日用品」【前編】

今回は、テープなどの粘着物がくっつかないはさみなど、感動的な使い心地の日用品を紹介。各界のプロが認める名品たちを使えば、QoLが爆上がりすること間違いなしだ!

※こちらは「GetNavi」 2021年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】文具ソムリエール・菅 未里さんの殿堂入りモノ

文具ソムリエール

菅 未里さん

メディアやイベントを通じて、文房具の魅力を発信。商品の監修やプロデュースも行う。GetNavi webでも文房具コラムを連載中。

ベタ付きを寄せ付けず粘着テープが紙のように切れる

《はさみ》

林刃物

パーフェクトバリア

2970円

医療やスポーツの現場、倉庫内作業など、プロの現場での使用を想定し、「粘着物をストレスと感じずに切る」をテーマに開発。極薄のコーティング層が刃全体を覆っており、粘着物がくっつかない。医療用の湿布なども快適に切れる。

 

↑強粘着のガムテープも、切った瞬間に刃から剥がれていく。刃にまとわり付きやすいビニールテープなどもスパスパ切れる

 

↑林刃物は、刃物の街・岐阜県関市で70年以上にわたり刃物を製造している老舗メーカー。本品もすべて国内で作られている

 

↑フッ素コートのはさみは、コーティング後に刃付けをするため、上のイラストのように刃の先端のコーティングが削れてしまっている

 

コロナ禍で荷物を送ることが多くなり、梱包用のテープを切る機会が増えました。そのときに活躍するのが本品です。粘着物を寄せ付けないので、刃にテープが付着せずイライラはゼロ。

 

これまでの非粘着タイプのはさみは、「刃付け」という刃を研ぎ出す作業をしてから、粘着物が付着しないようにフッ素でコーティングをし、その後、再度刃付けを行っていました。フッ素コートには厚みがあり、切れ味に干渉してしまうからです。ただし、再刃付けによりコーティングが取れた部分の刃先には、テープがくっついてしまうという課題がありました。

 

一方でパーフェクトバリアのコーティングは、1〜3ミクロンという極薄タイプ。切れ味に干渉しないため再刃付けが要らず、刃の先端もコーティングされた状態のまま。おかげで、粘着テープを切っても、まるで紙のように切れます。切ったテープがはらりと床に落ちるのには、ビックリ。はさみなのに高価と思う人もいるかもしれませんが、使ってみれば、むしろ安いと感じるはずですよ。

 

【殿堂入りの理由】ベタつかないだけじゃない! ただものではない切れ味

「はさみの切れ味は、刃を擦り合わせてみただけでわかるもの。本品は2枚の刃が吸い付くような感触で、開閉しただけで『ただものではない!』と感じます」(菅さん)

↑糊付きの壁紙もサクサクカット。刃渡りが7cmあり、キッチンばさみのような大ぶりサイズで、大きい紙なども切りやすい

 

★コレも殿堂入り!

《ノート》

平和堂

ロイヒトトゥルム 1917 ハードカバー

2200円〜

カバーに撥水性があるノート。にじみや抜けが少なく、筆記具を選ばずに使える。「ページ番号が記載されていて、検索性が高いのが魅力。表紙が硬く、立ったまま書き込めます」(菅さん)

 

【No.2】ラジオパーソナリティー・他故壁氏さんの殿堂入りモノ

ラジオパーソナリティー

他故壁氏さん

FM OZEで文房具専門番組のラジオパーソナリティとして活躍。文房具トークユニット「ブング・ジャム」のメンバーでもある。

手を汚さずに切手を濡らせてメンテナンスも簡単

《切手濡らし》

ちろり

ネームルナ

2200円

超給水システム「アクアシステム」を採用した切手濡らし。水を注ぐと、珪藻土のような多孔質の硬い吸水体が軽く湿った状態になり、切手にちょうど良い量の水を付けられる。フル(約30cc)に給水した場合、約1週間使用できる。

 

↑洗浄・殺菌したいときは、給水体をカップに入れて熱湯を注ぎ、放置するだけ。消毒用エタノールを噴き付けてもOKだ

 

パーソナリティを務めているラジオ番組「他故となおみのブンボーグ大作戦!」では、お便りを読まれたリスナーにステッカーを郵送しているんですが、その作業で超絶役に立っています。

 

スポンジや海綿を使った従来品に比べて給水体が硬いので、切手を押し付けても水が溢れてビショビショになることがありません。オススメは切手を本品からはみ出させるように置いて、糊面の半分ずつ水を付ける方法。切手のフチを持てるので、手が汚れにくくなります。

 

「切手を舐めたら汚いから舐めるな→nameruna→nameLUNA」となり、ダジャレが商品名と商品の形(月)になったという経緯が、おしゃれな見た目にマッチしていなくて好きですね。

 

【殿堂入りの理由】実用性とデザイン性ともに超優秀

「余分な水分が付かず、快適に使える切手濡らしの決定版。机に出しっぱなしにしていても邪魔にならない見た目も◎。安定感があり、倒す心配もありません」(他故さん)

↑容器部分は陶器でできており、白と黄色の2色展開。給水体を入れて上から見ると三日月に見えるデザインだ

 

★コレも殿堂入り!

《宛名書き用ガイド》

セーラー万年筆

スットカケール(はがき用)

275円

はがきに乗せてガイド穴に沿って書くだけで、宛名をバランス良く書けるスケール。「まっすぐ書くことに神経質にならなくて良いから時短に。文字数のガイドも書かれているので、改行の目安としても使えます」(他故さん)

 

↑金封の表書き用(418円)もラインナップ。美しいお手本文字見本と、祝儀・不祝儀袋に関するマナー説明書が付いている

 

【No.3】文房具ライター・きだてたくさんの殿堂入りモノ

文房具ライター

きだてたく さん

機能系から面白雑貨系まで片っ端から使い倒してレビューするライター。GetNavi webでも文房具コラムを連載している。

手軽に携帯できるコンパクトさなのに切れ味もイイ!

《携帯はさみ》

クツワ

HiLiNE 携帯はさみ

550円

刃渡り19mm・重さ7gのコンパクトな携帯はさみ。小さくとも切れ味は実用的で、硬いプラスチックタグなども簡単に切れる。刃がハンドル内に収納される構造のため、持ち歩く際の安全性も問題なしだ。

 

↑丸い部分をスライドさせると刃が出てくる。キャップレスタイプのため、キャップを失くす心配がない。よく切れる日本製の刃を採用している

 

【殿堂入りの理由】はさみを常時携帯するだけでQoLは爆上がり確定

「外出先で『はさみがほしい』と思うことは意外と多い。開けにくいお菓子の袋を切ったり封筒を開封したりと、色んな場所で役に立つこと間違いなしです」(きだてさん)

↑収納時のサイズはわずか44mm。指でつまめるコンパクトさで、ストラップに付けて手軽に持ち運べる

 

【No.4】実演販売士・レジェンド松下さんの殿堂入りモノ

実演販売士

レジェンド松下さん

1日で2億円を売り上げた実演販売士。特に調理と掃除のアイテムに精通する。店頭販売や通販番組で活躍している。

一瞬にして光り輝く理想のかかとが手に入る

《美容グッズ》

協和工業

5セカンズシャイン(かかと角質削り)

2750円

ひび割れが目立ってしまったかかとを手軽にケアして元通りにできるガラス製のかかと削り。ガラスの表面に0.02mm単位の凹凸を設けることで、水で濡らさなくてもかかとの角質を削りとれる。使用後は保湿クリームなどでケアすれば、ツルツルに。

↑表面は爪やすりの技術を応用している。使用時は何もつけずそのままでOK

 

【殿堂入りの理由】流水で丸洗いできて衛生面でも安心できる

「かかとに当てて使うので、衛生面は気になるところ。本品は、ガラス製なので使用後に気軽に水洗いできて、清潔さをキープできます! 手入れがラクだから毎日でも使えます」(松下さん)

 

↑水洗いしたあとは、乾燥させればメンテは完了。所要時間はわずかだ

 

★コレも殿堂入り!

《姿勢補正器具》

コパ・コーポレーション

骨盤整隊 カシャーン

9900円

10個の滑車と紐で骨盤を補強してくれる姿勢矯正ベルト。「マグロの一本釣りに使われるストリングスを使って自分の10倍の力で理想的な姿勢へ導いてくれます。軽いので腰痛で力が入らない人でも簡単に装着可能です!」(松下さん)

↑ベルトの素材はメッシュ状になっている。通気性が良く、長時間使用していても蒸れることはない

 

【No.5】住生活ジャーナリスト・藤原千秋さんの殿堂入りモノ

住生活ジャーナリスト

藤原千秋さん

新聞、ラジオ等で住まいや暮らしまわりの情報を発信している。外出自粛ライフを娘たちとどう快適に過ごすかが目下の課題。

凹凸のあるものや細長いものも隅々までキレイに!

《キッチンタワシ》

KBセーレン

そうじの神様キッチン用アミタワシ

実売価格349円

髪の毛より細いV字形状の繊維を束ねた網状の薄型タワシ。形状が自由に変わるので、普通のタワシでは洗いにくい凹凸のあるグリルや弁当箱、細長いコップなども隅々までピカピカに仕上がる。水切れも良いため、衛生的に使うことができる。

↑本体は薄く、屹立した特殊な繊維で作られている。スポンジと違って煮沸消毒も可能で、衛生的に長く使える

 

【殿堂入りの理由】スポンジでは洗いにくい汚れもキレイに落ちる!

「魚焼きグリルの網やザルのメッシュ部などのスポンジでは洗いにくい部分もアミタワシならよく落ちます。鍋にこびりついたカレーなどを落とすのもすごくスムーズです!」(藤原さん)

↑スポンジだと汚れを落としにくい網なども洗いやすいのが特徴。アミタワシ本体は汚れにくいのもうれしい

 

【No.6】モデル・女優・三戸なつめさんの殿堂入りモノ

モデル・女優

三戸なつめさん

文房具好きとして知られ、「なつめ文具店」と題した文房具シリーズをプロデュースしている。絵本作家としての顔も持つ。

中身を出し入れしやすいポケットで書類や小物を整理できる

《ファイルケース》

チョークボーイ

クリアファイルブック A5

638円

ハンドライティングの世界を盛り上げる人気アーティスト、「CHALKBOY」によるイラストが描かれたファイルケース。A5サイズのクリアファイルが入る収納ポケットが8つ付いている。しっかりした太めのリングを採用し、耐久性も高い。

 

↑中身の整理に役立つインデックスシールが、6枚付属する

 

↑表紙の裏にはフタ付きのポケットを備える。付箋や小さなシールなど、細々したものを収納するのに活躍する

 

【殿堂入りの理由】かわいいだけでなく使い勝手も抜群に良い!

「チョークアートのようなイラストがかわいくて、持っているだけでワクワクします。使い勝手の良いサイズ感と、ポケットの中身の出し入れのしやすさも魅力で、実用性が高いです」(三戸さん)

↑ポケットがページの半分ぐらいの深さで開きやすい。厚みがあり、ペンのクリップを引っ掛けることもできる

 

★コレも殿堂入り!

《ボールペン》

へデラ

ゲルインクボールペン

110円(ピュアハート以外)、198円(ピュアハート)

ファッショナブルなデザインで人気の、中国・上海の筆記具ブランド「KACO」とTSUTAYAのオリジナルブランド「HEDERA」のダブルネームのボールペン。「絵を描くのに使っています。手が疲れにくく描きやすいんです!」(三戸さん)

↑転がるのを防ぐ立体的なハートが付いた「ピュアハート」も用意(上)。ピュアハート以外は、軸と同じ色のインクを搭載(ピュアハートのインクは黒)している。30色展開(右)

なめらか筆記はもう常識! 最新ボールペンが「モノグラフライト」「イルミリー」で遂げたさらなる進化とは?

ボールペン史を語る上で重要な出来事はいくつもあるが、その中でも特筆すべきは、2006年の「ジェットストリーム」(三菱鉛筆)発売だろう。

 

それまで、“ただ書ければそれで良し”だったボールペンに、なめらか低粘度油性インクによる“書き味の良さ”という新たな価値基準を生み出したわけで、これは間違いなく、大きなパラダイムシフトだった。

 

実際、ジェットストリームの爆発的ヒット以降に発売されたボールペンは、ほぼすべて(油性・ゲル・水性問わず)、書き味についてなんらかのアピールをすることを強いられる傾向にあったと思う。ある意味、業界全体にかけられた“書き味の呪い”とでもいうべきものだ。

 

しかし、ジェットストリーム発売から15年目を迎えた今、この呪いが徐々に解け始めているようなのだ。書き味の良くないレガシーなボールペンが駆逐され、集団の中でより注目を集めるためにはさらなるアピールが必要になった、というのもあるだろう。社会全体におけるボールペンリテラシーが上がったため、ユーザーが書き味競争に飽きてきた、というのもありそう。

 

ともあれ、2021年のボールペンは書き味が良いのが大前提だから、そこはもはやあえて語ることではない、というムードになってきているのは、間違いない。

 

パイプチップを長く伸ばした極細油性「モノグラフライト」

それなら、今のボールペンはどこをアピールするの? というと、これが面白いことに、油性インクとゲルインクでそれぞれ違う。

 

油性インクがいま進んでいるルートのひとつは、“極細化”だ。手帳筆記に向いた0.3~0.28mmという超々極細(激細)ボール径でもなめらかに書ける、というのが最近の主なトレンドで、三菱鉛筆とパイロットがここで争っている。

 

しかし、トンボ鉛筆が3月に発売した精密筆記ボールペン「モノグラフライト」は、細字傾向を追いつつも、ちょっと違う方向にハンドルを切ってきた。

トンボ鉛筆
モノグラフライト
0.3mm/0.5mm
各180円(税別)

 

その最大の特徴は「ニードルチップの長さ」である。針(ニードル)のように伸びた細いペン先は、業界最長の5.2mm。実物を握ってみると「おお、確かに長いな」と実感できるはずだ。

 

ニードルチップの利点としては、ペン先視界の広さが挙げられる。つまり、一般的な三角錐のコーンチップよりも、細いニードルチップの方が文字を書いている周辺が見やすいということ。そのニードルが長くなれば、視界を邪魔する口金からペン軸にかけての部分が上にずれるため、さらに視界は良くなるというわけだ。

↑中央が「モノグラフライト」の5.2mmロングニードルチップ。コーンチップや他のニードルチップと比較すると、1mmほど長い

 

↑絞った形状の口金とロングニードルチップ(写真右)により、文字周りの視界は従来よりも大きく広がっている

 

ボール径のラインナップは0.5mmと0.38mmなので、いま注目の激細というほどではない。が、この視界の良さは、それをフォローするに充分な性能だと感じた。

 

激細ペンで書くと当然ながら文字も小さくなるわけで、視界が悪いと、狙った位置に思ったような線を引くのは難しい。逆に、ペン先周辺がよく見えれば、細かな文字はグッと書きやすくなる。なるほど、精密筆記ボールペンとはよくいったものだ。

 

手帳に粒のような字をびっしり書くには0.38mmだとやや太いが、ノートを細かめの字で埋めるような書き方には最適だと思う。

↑0.38mmでもカリカリ感はなく、非常になめらか

 

0.4mm以下になると、全体的にややカリッとした筆記感になりがちだが、事前に想像していたよりもかなりなめらか。トンボ鉛筆独自の低粘度油性インクで、スルスルっと書くことができる。

 

これは、新開発の“スプリングレスチップ”(ボールを後ろから押すバネをなくした先端構造)と、ボール座面を真球に近付けることによって、筆記時の摩擦抵抗を従来比10%低くした結果とのこと。

 

また、インクのボテ汚れが、筆記テスト中にまったく発生しなかったことにも驚いた。実は、これまでのトンボの低粘度油性ボールペンは、ボテが出やすい傾向があり、ちょっと苦手に感じていたのだ。

ボテが出ないことで快適性はずいぶん上がるので、この進化は大歓迎である。

↑サラッとしつつ、指にしっかり食い付く新グリップ。手触りは硬めだ

 

また、個人的にいいなと感じたのが、グリップ部分だ。ディテールまで作り込まれたゴムグリップで、指への食いつきが非常に良い。それでいて、手汗をかいた状態でもしっかり握れるサラッとした感触もあり、かなりレベルが高い。

 

本来、ニードルチップは曲がりやすいため、強く握って筆圧をかけるのはNG行為。だが「モノグラフライト」の細長ニードルは切削加工で作られているため、強度は充分にあるようだ。ならば、がっちり握れるグリップでも問題はないのだろう。

ペールトーンオンリーのうっとりゲルインク「イルミリー」

さて、一方のゲルインクだが、こちらは油性にはない“発色性”を武器に、より斬新なカラー展開が主戦場となっている。ゲルインクボールペンの“インク沼化”とも呼ばれる現象だ。

 

昨年末にも、サクラクレパス「ボールサインiD」が全6色カラーブラックという、特殊すぎるラインナップで注目されていたが、対して3月発売のパイロット「イルミリー ゲルインキボールペン」は、ラインナップ12色がすべてペールトーン(高明度・低彩度の淡色)である。うーん、極端!

パイロット
イルミリー ゲルインキボールペン
全12色
各150円(税別)※期間限定販売

 

ペールトーンといえば、それこそ数十色のラインナップ中にちょっとだけ混じっている程度のカラーである。まさか、ペールトーンオンリーなシリーズが出るなんて、さすがに予想外だ。

 

ちなみに色名は「夢に見たブルーローズ(ペールトーンブルー)」や「しとやかなスミレ(ペールトーンバイオレット)」など、うっとり成分が非常に強くなっている。ただでさえすべて頭に「ペールトーン」と付くために色表記が長くなるのに、そこに加えてこのうっとり成分配合。正直、ライターという立場としては「勘弁してくれ」とも思うのだが。

↑色見本を作ってみたが、あまりに淡過ぎてきれいにスキャンできなかった!

 

そんな思いをしてまで、なぜ取り上げているかというと。「イルミリー」、すごくいい色が揃っていて……めちゃくちゃ好みなのだ。筆者の心の奥に潜む野生の乙女がキュゥゥゥゥン! と遠吠えしちゃうぐらい、好き。

 

淡い色をしっかり発色させるのは難度が高いのだが、それでも白みを含んだ美しい色合いに仕上がっている。方向性としては、1990年代にヒットしたぺんてる「Hybrid ミルキー」に近いが、より淡く、儚い色合いと言えるだろう。

↑インクの隠蔽力は強くないので、黒地での発色はいまひとつ

 

なにより色名がいい。いや、ライターとしては勘弁して欲しいけど、乙女おじさんとしては好きなのである。

 

カラーを想起させるワードとうっとり成分が濃厚に混ざりあって、ドラマチック。色名を見るだけで、なにかうっとりしたシーンを夢想するほどのパワーを感じてしまうのだ。だってほら、ペールトーンマゼンタが「真夜中のハーブティ」だぞ。しかも、実際の色もまさにイメージ通りで、ブレのない「真夜中のハーブティ」色なのも、お見事。

 

パイロットという生真面目なメーカーが、ここまでのうっとり力(うっとりりょく)を発揮するとは……申し訳ないが、予想外だった。

↑軸の印刷もほんのりと夢々しくて、うっとりする

 

実際のところ、筆記色としては淡すぎて使いづらいところもあるのだが、それはもう放っておいてかまわないと思う。

 

例えば手帳用の赤字として「ごきげんチーク(ペールトーンコーラルピンク)」を使えば、うっとりとテンションが上がりそうだし。多少は読みづらいかもだが、気にしない。さらに言えば、ただ色と雰囲気が素敵だからまとめて買っちゃう! なにに使うかは想定してないけど! という買い方でも、たぶんまったく問題ない。

 

 

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文房具ブームの火付け役「クルトガ」に「アルファゲル」の最強タッグ実現! 三菱鉛筆「ユニ アルファゲル スイッチ」に込められた逆転の発想とは?

2021年春、シャープペンシル業界に激震が走った。

 

と、そこまで大げさな事態でもないが、筆者としてはかなり驚いたのである。なにがあったのかというと、三菱鉛筆が「“クルトガモード”をオフにできるシャープペンシル」を発売したのだ。これは、本当に驚いた。えー、そんなことある!?

↑もはや伝説級に有名なシャープペンシル「クルトガ」(三菱鉛筆)

 

そもそもの話から説明しよう。「クルトガ」というのは、2008年から三菱鉛筆が発売している超絶大ヒットシャープペンシル。書くたびに、芯が9度ずつ回転することで偏減りせず、常にシャープな芯先を保つという機能「クルトガエンジン」を搭載し、均一に細い線が書けるのが特徴だ。

 

これが、メインユーザーとなる中高生の認知度100%・所有率70%以上(2013年調査)というバケモノみたいな人気で、シリーズ累計販売数も2018年末の時点で9000万本超え! おそらく一億本突破も間違いないところだろう。

 

それなのに、そこまで人気の高い機能をわざわざ“オフ”にできると謳った新製品が出るとは、つまり“メーカーによるクルトガの否定”ではないのか!? マジで!? どういうこと!?

 

……と、つまりそういうことで驚いていたわけだ。

 

クルトガモードをオフにすると、一体なにが起きるのか?

その驚きの製品というのが「ユニ アルファゲル スイッチ」(以下、スイッチ)である。

 

ちなみに「アルファゲル」というのは、グリップに衝撃吸収素材である「α GEL」を採用した、これまた三菱鉛筆の人気シリーズ。2010年には、両者を合体させた「アルファゲル クルトガエンジン搭載タイプ」も発売されている。

 

今回発売されたスイッチは、つまり「アルファゲル クルトガエンジン搭載タイプ」のクルトガオフ機能付き、という立ち位置になるのだろうか。それにしたって、製品名にクルトガと一切入っていないのには、なにか意図的なものを感じる。

三菱鉛筆
ユニ アルファゲル スイッチ 0.5mm
1000円(税別)

 

先から何度も勝手に“クルトガ機能オフ”と連呼しているが、正しくは「クルトガモード」と「HOLDモード」が切り替えられる、という表現となっている。クリップを軸後方のロゴが見える位置にセットすると、芯が回転する「クルトガモード」、ロゴを隠す位置に動かすと、芯固定の「HOLDモード」として機能する仕組みだ。

↑クリップを90度回転させてモードを切り替え。このとき、最後にカチッというまで回す必要がある

 

ここで問題となるのが、芯が尖って均一な線が書きやすいんだから、クルトガモードのままでいいんじゃない? という話。逆に言うと、HOLDモードにするメリットってなんなの? ってことだ。

 

もちろん、HOLDモードにはきちんとメリットがある。書いても芯がカチャカチャと振動せず、安定した筆記感が得られるのである。実際に筆者も、シャープペンシルをメイン使いする中高生からも、「クルトガは書くとカチャカチャいうのが気になるから使わない」と聞いたことがある。あの書き味に苦手意識を持つ層が一定数いるのは、おそらく間違いないだろう。

↑HOLDモードがあるためか、通常のクルトガよりもカチャカチャ振動する気がする

 

クルトガは、芯を紙に押しつける力を利用してギアを回転させているため、どうしても芯が戻る際にカチャカチャというブレが発生してしまう。これにロックをかけて固定するのが、HOLDモードというわけ。

 

なので、クルトガモードからHOLDモードに切り替えると、「あっ、さっきまですごいカチャカチャしてたんだ!」と気付かされる。芯の微振動が完全に抑制されているので、落ち着いた書き味となるのだ。(要するに、普通のシャープペンシルなのだが。)

↑クルトガモード中は、ペン軸中央の窓の色が芯の回転に合わせて変わり続ける

 

ところが、しばらくHOLDモードで書いていると、徐々に線が太くなってくるのが気になり出す。書き味の面でも、芯が偏減りしているのが違和感として手に感じられるはずだ。

 

もちろん、そういうときは軸を手の中で少し回転させて、自前で芯の偏減りを解消させてやればいいのだが……すっかりクルトガに慣れきった身だと、それもちょっと面倒くさいのである。結果として「あー、やっぱりクルトガって便利だな」なんて思ったり。

 

もしかして否定どころか、これによってクルトガの良さを再確認させるのが、三菱鉛筆の目論見だったりするのかもしれない。

↑比べてみると、やはり偏減りしないクルトガは文字が潰れずシャープだ

 

普段は均一な線できれいな字が書きやすいクルトガモードがいいし、板書のように集中してガーッと早書きしたい場合はHOLDモードの安定感が欲しい。つまり、その時の気分次第でクルトガエンジンをオンオフできるのは、意外とアリなんじゃないだろうか。どちらにもメリットがある以上は、切り替えができるならそれだけお得ってことだし。

↑かためアルファゲルは、握った際のグリップ力もあり、気持ち良いクッション性もありで、本当に優秀なグリップだ

 

集中してガーッと書くといえば、そういった用途に、衝撃吸収素材のグリップはとても効果的だ。

 

スイッチのグリップは、アルファゲルシリーズの中でも人気の高い「かため」を採用している。握った指への当たりはフニッと柔らかだが、ほどよい反発感もあって、筆記中のブレが少ない。個人的にも、筆記具史に残る名品だと感じるほどに大好きなグリップである。

 

長時間筆記でも指が疲れにくいため、集中力も長続きする。モードを切り替えてまで筆記感に注意を払いたい、というタイプの人が使うシャープペンシルには、ベストな装備と言えそうだ。

「UNI」の名を冠したシャープ芯

実はもうひとつ、三菱鉛筆からシャープペンシル関連の新製品が登場している。それが、13年ぶりの新芯ブランド「UNI」である。

三菱鉛筆
シャープ芯 uni
0.5mm(40本入り)、0.3mm(25本入り)
各200円(税別)
硬度にはHB、B、2Bがある。

 

三菱鉛筆のシャープ芯としてこれまでお馴染みだったのが、「ユニ ナノダイヤ」シリーズ。内部に超微粒のダイヤを練り込むことで芯強度を高めた、折れにくい芯だ。ちなみに発売はクルトガと同年の2008年。

 

以降、これまでずっと三菱の芯といえばナノダイヤ、だったわけだ。そこへ13年ぶりとなる芯の新ブランド登場。しかも三菱鉛筆のブランドネームである「uni」をそのまま名乗るのだから、これは三菱側もかなり本気だな? と感じさせる。

↑同等の力でこすり比べると、uni芯のスレ耐性の強さが分かる

 

その最大の特徴は、汚れにくさだ。今まで、シャープペンシルで書いたあとのノートが、うっすらと汚れているように感じたことはなかっただろうか? あれは紙に付着しきれなかった芯の微細な粉が、手に触れるなどして散り、紙面を汚していたのである。

 

対してuni芯は、芯に特殊な成分を配合することにより、芯の粉がしっかりと紙面に密着して飛び散りを防ぐ、とのこと。なるほど、試してみると確かに擦れたときの芯粉の広がりがまったく違う。手で触ってもスレが少なく、あきらかに汚れにくいのが見て取れるだろう。

↑タテにスライドさせると、途中から斜め後ろに動く新しい方式

 

芯ケースももちろん、これまでとは一新されている。ナノダイヤは、横スライド式のキャップを採用していたのに対し、UNI芯はケース自体をタテに大きくスライドさせて開ける方式になった。

 

横スライドキャップは、ケース自体をトントンと軽く振って少量の芯を出す構造だったが、うっかりドバッと大量の芯がこぼれ落ちる、なんてトラブルもたまにあったのだ。

↑従来(ナノダイヤ)の横スライド式開口。振り出す際に芯がドバッと出すぎることも

 

↑対してuniは、開口が大きいため、芯が1本ずつつまみやすい

 

タテスライドは開口が大きいため、そもそも振って芯を出すことがない。そのまま指で芯1本だけつまみ出せばいいので、芯ドバトラブルが起きにくいのである(寒さで指がかじかんでいると、逆に芯が取り出しにくい場合もありそうだが)。

 

芯ケースのキャップギミックは、メーカーやブランドごとに様々な方式があるので、こういう新しい構造を見るのもなかなかに面白い。

 

 

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乃木坂46・山崎怜奈が「文房具総選挙2021」の気になる文房具をお試し!

前回、文房具への愛を語ってくれた乃木坂46の山崎怜奈さんが、再び登場! 今回は、現在開催中の「文房具総選挙2021」にノミネートしている文房具を、実際に試してもらいました。果たして、れなちのハートを射止めた文房具はどれだ!?

 

「思わずテンション上がっちゃいました!」

乃木坂46 山崎怜奈さん

やまざき・れな。乃木坂46の2期生として活動。「れなち」の愛称で親しまれる文房具愛好家。TOKYO FMで冠ラジオ番組「山崎怜奈の誰かに話したかったこと。」(毎週月〜木曜日13:00より放送)を持つ。

 

【文房具総選挙とは?】

“はかどり文房具”の頂点を一般投票で決める!

日々の仕事や作業、勉強の効率をあげる「はかどり文房具」のナンバーワンを決定するアワード。文房具のプロが選出したノミネート製品から、読者と一般ユーザーの投票により順位を決定する。今年で9回目の開催となる。

 

【デジアナ文房具部門】

スマホからサクサク操作ができて、繊細なデザインもきれいに印刷!

キングジム

ラベルプリンター
「テプラ」PRO SR-MK1

1万6500円(税込)

360dpiの高精細ヘッドを搭載した、「テプラ」PROシリーズ初となるスマホ専用モデル。専用アプリから、チャット感覚でテキストを入力できる。ラベルに日時などを紐付けて、スマホに通知を出せる「タイムラベル」機能付きだ。

 

【山崎怜奈のキニナル】冷蔵庫内を整理できて、賞味期限切れ防止にも!

「作り置きした食べ物の容器を整理するのに使いたい! スマホにリマインドしてくれるから、賞味期限切れの心配がないのもうれしいですね。テンプレートや絵文字がかわいいので、コレさえあればもうシールを買わなくていいかも!」(山崎さん)

 

【学生応援文房具部門】

クルマを前後に動かして、楽しみながら鉛筆を削る

プラス

ハシレ!エンピツケズリ!

3300円(税込)

本体の上に手を置き、前後に走らせることで鉛筆を削る、クルマ型の鉛筆削り。小さい手にフィットするサイズと形状で、幼い子どもでも軽い力で操作できる。削り終わったら音で知らせる「トンガリ検知機能」を備え、削りすぎを防ぐ。

★color variation

【山崎怜奈のキニナル】鉛筆を削る作業が楽しいことに変わる!

「鉛筆を削るという行為が、ただの作業じゃなくなるのが良いですね! もちろん電動の鉛筆削りは早く簡単に削れて便利ですが、削っていて楽しいワケではないので(笑)。もし自分に子どもがいたら買ってあげちゃうと思います!」(山崎さん)

 

【テレワーク&フリーアドレス文房具部門】

筆記面を守るシートが付いた自立するホワイトボードノート

学研ステイフル

Write White

880円(B6タイプ)、1320円(B5タイプ)(税込)

ノート型のホワイトボード。ボードは両面に筆記可能で、各ページの間には書いた内容を保護できる透明シートが付いている。B6タイプの表紙の端には滑り止めが備えられており、立てて使うことも可能だ。0.8mmの極細マーカーが付属。

★color variation

【山崎怜奈のキニナル】キッチンなど水回りでのメモ書きにピッタリ!

「ホワイトボードなら多少水に濡れても気にならないので、レシピや材料を書いて料理をするときに使いたいです。繰り返し書き消しできてエコなのも良いですね。立てられるので、動画配信をするときのカンペとしても活躍しそう!」(山崎さん)

 

【書く・消す部門】

持ち替えることなく“引く”と“書く”を切り替え可能

サンスター文具

Ninipie

各220円(税込)

ひとつのペン先にマーカーとニードルペンを搭載し、軸を回すだけで“引く”と“書く”を切り替えられる。濃さの異なる同系色を組み合わせたタイプと、「ライトグリーン×ピーチピンク」のように違う色を組み合わせたタイプをラインナップ。

【山崎怜奈のキニナル】持ち替える手間も色選びの悩みも解消!

「学生時代に、マーカーと細字のペンの色の組み合わせを研究していたのですが、はじめから相性の良い色が組み合わさっているなんて……すごく便利! 学生時代に欲しかったです(笑)。ペンを持ち替える手間がないのもうれしいです」(山崎さん)

 

【切る・貼る・綴じる部門】

現代版にアップデートされた手のひらサイズの文具セット

プラス

チームデミ

6600円(税込)

1984年に発売されて一世を風靡した小型文具セットの最新版。はさみや液体のりなど、従来品と同じ7種類の文房具に、SIMカード交換用ピンが追加された。各アイテムとケースに磁石が埋め込まれており、吸い付くように収納される。

★color variation

【山崎怜奈のキニナル】日常で使う文房具がひと揃いして安心

「使う頻度の高い文房具がまとまっていて安心。特にメジャーが入っているのはありがたいですね。持っていない人は多いですが、家具や家電を選ぶとき必要になるので。磁石のおかげで個々のアイテムを失くしづらいのも良い!」(山崎さん)

↑「ピタッと収納できる!」と驚く山崎さん

 

【文房具総選挙2021 開催概要】

2020年度に登場した商品のなかから、99点のはかどり文 房具がノミネート。「テレワーク&フリーアドレス文房具部門」や「学生応援文房具部門」など全8部門を用意し、4月25日23:59まで投票を受付中だ。今年は、どの文房具が大賞に輝くのか!?

 

■投票はコチラから!

特設サイト(https://forms.gle/LFvaVhBpmvBviECNA)に設置された投票フォームから、誰でも手軽に投票できる。特設サイトには、全ノミネート商品の紹介記事も掲載している。

 

【投票〆切】2021年4月25日(日)

 

★結果発表は雑誌「GetNavi」7月号と「GetNavi web」で!

投票結果は5月24日発売のGetNavi7月号と「GetNavi web」の特集ページで発表! 最も票を集めた大賞はもちろん、部門ごとの順位や選考委員特別賞なども公開する。読めば文房具選びが“はかどる”はず!

 

★お店の売り場もチェック!

結果発表と同時に、全国の伊東屋やイオン、イオンモールの店頭に、入賞商品を並べた特設売り場を設置(一部商品、一部店舗を除く)。特設売り場では、れなちのインタビューが載った冊子を無料配布するので要チェック!

 

「文房具総選挙2021」投票フォーム

文房具総選挙2021の投票期間も、残りわずか! こちらから、ふるってご参加ください。

 

【4/25(日)23:59まで】

投票フォーム → https://forms.gle/LFvaVhBpmvBviECNA

※各部門3商品まで投票できます。

 

文房具総選挙とは?

仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回「文房具総選挙2021」で、9回目の開催となります。

 

「文房具総選挙2021」は全8部門・99商品がノミネート!

仕事や勉強など作業をはかどらせる機能をもっていることを条件に、2020年4月以降に発売され、2021年3月23日までに情報公開された文房具から選考。各商品のはかどりポイントは、下記から確認できます。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。

https://getnavi.jp/stationery/585417/

 

「文房具総選挙」特集ページ

 

光宗薫さん出演決定! 中間速報の結果は!?「文房具総選挙2021」オンラインイベントは4月17日開催

現在投票受付期間中の「文房具総選挙2021」。4月17日(土)に、イベントの開催が決定しました。

 

例年、ノミネート商品のタッチアンドトライを主とした内容で催してきましたが、コロナ禍の下、安全に万全の態勢でお届けするため、今年はYouTubeライブで配信するオンラインイベントに。文房具の殿堂ともいえる、銀座・伊東屋「G.Itoya」から、およそ2時間にわたってお届けします。

【開催日時・配信URL】
4月17日(土)13時〜(15時終了予定)
https://youtu.be/TzTggz2nJOk

 

イベントの見どころは?

ポイントは3点。1つめは中間結果発表と、それをふまえた選考委員によるノミネート商品の解説、2つめは会場の立地を生かした“文房具散歩”、3つめは話題の“ボールペン画家”をゲストに迎えたスペシャルコーナーです。

 

1.
中間結果を発表!
文房具のプロたちは「文房具総選挙2021」大賞をどう予測する?

4月25日(日)23:59までウェブ投票を受付中の「文房具総選挙2021」。イベント第一部では、4月10日までに投じられた票を集計した、中間結果を発表します。それをふまえて、選考委員に名を連ねる文具ソムリエール・菅未里さん、文具ライター・きだてたくさん、放送作家兼文具ライター・古川耕さんの3名が、注目のノミネート商品や、2020年度の文房具の傾向、大賞予測などもりだくさんの内容でトークを繰り広げます。

↑「文房具総選挙2021」選考委員7名のうち、文具ソムリエール・菅未里さん、文具ライター・きだてたくさん、放送作家兼文具ライター・古川耕さん(写真左から)が登壇

 

「文房具総選挙」とは?

過去1年間に発売された新商品から、仕事や作業、勉強などの効率を上げる「はかどり文房具」を、文房具に精通した専門家たちが選出。ノミネート商品のなかから、読者や一般ユーザーが「はかどり力」に納得したアイテムに投票し大賞を決定するアワードで、9回目となる今回は全8部門99商品がノミネートしています。

ノミネート商品の一覧と投票フォームへの入り口はこちら
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

2.
銀座・伊東屋店内から中継!
菅未里さんが“おうち時間”を充実させる最新文房具を探す「伊東屋さんぽ」

第二部は、最新の文房具について。新型コロナウイルスに暮らしが脅かされるようになって、はや1年。人と直接会ってのコミュニケーションが制限され自宅で過ごす時間が増えるなか、“おうち時間”を快適にしたりはかどらせたり、元気付けてくれた文房具とは?

 

菅未里さんが、伊東屋の文房具バイヤー・吉田聡さんとともに「おうち時間を快適にする文房具」を探して、配信スタジオを設けた銀座・伊東屋の店内へ! その様子を現場から“生中継”します。

↑銀座・伊東屋「G.Itoya」の入り口。4月17日(土)13時から店内にスタジオを構え、イベントを配信します。(スタジオには入場できません)

 

3.
スペシャルゲストをお迎え!
話題のボールペン画家・光宗薫さんの「ボールペントーク」

第三部では、スペシャルゲストをお迎えします。元AKB48のメンバーであり、現在は女優・モデルとして活躍する光宗薫さん。10年ほど前から取り組んでいるボールペン画と愛用のボールペンについて、たっぷりとお話をうかがいます。

女優・モデル・アーティスト/光宗 薫

1993年生まれ、大阪府出身。AKB48のメンバーとして活動後、現在は女優・モデルとして活躍中。ボール径0.7mmボールペンを駆使した細密なボールペン画を描くほか、水彩画では『プレバト!』の準レギュラーとして出演を重ねるなど、アーティストとしての活動も話題。

細密ぶりに驚かされる「ボールペン画」はこちらから
https://www.instagram.com/mtmnkor/
https://twitter.com/mtmnkor

 

以上のように、三部にわたって「文房具総選挙2021」と文房具にまつわる盛りだくさんの内容でお届けします。4月17日13時をお楽しみに!

 

※上記のコンテンツ内容は現時点での予定です。予告なく内容に一部変更が発生する可能性があります。

 

「文房具総選挙」スペシャルサイト
https://getnavi.jp/features/bunbougu-senkyo/


https://forms.gle/LFvaVhBpmvBviECNA

 

文房具好きの乃木坂46山崎怜奈が語る「私と文房具」【文房具総選挙2021スペシャルインタビュー】

慶応義塾大学卒の才女として知られる乃木坂46の山崎怜奈さんは、文房具愛好家という一面も持つ。2月に上梓した「歴史のじかん」では、題字やあとがきで直筆の文字を採用し、書店に飾るポップも手書きで作成した。手書きを大切にする山崎さんに、文房具への思いを語ってもらった。

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです

 

使い心地の良い文房具に出会うと、味方が増えた気分になるんです

乃木坂46

山崎怜奈さん

やまざき・れな ●2013年より乃木坂46の2期生として活動。歴史や世界遺産をはじめとして様々なジャンルにおいて知識欲が旺盛で、クイズ番組でも活躍している。好きな歴史上の偉人は坂本龍馬と渋沢栄一。

 

文房具では、特に筆記具が好きです。毎日持ち歩いているペンには専門店で調合したオリジナルインクを入れて、手紙を書くときなどに使っています。絵が上手な父と、絵葉書を描くのが好きな祖母の影響で、小さいころから絵を描くのが大好きで。そこから文房具に興味を持つようになり、文字を書くことに興味が移っていきました。

 

中学、高校で試験勉強をするようになると、赤い透明シートで隠せるペンとマーカーのベストな組み合わせをかなり研究しました(笑)。ノート作りにもこだわりがあります。授業を聞いて大事だと思ったことがらを、あえて空欄にして板書を写すんです。即興で問題集を作るイメージ。そして家に帰ってから、復習しながら赤シートで消える色のペンで空欄を埋める。試験の前にノート作りをする人は多いと思いますが、私は普段の授業でそれをやっていました。高校生のころからこのお仕事をしていたので、どうすれば効率良く勉強できるかを考えてたどり着いた方法です。工夫するなかで、使い心地の良い文房具に出会うと、強い味方が増えたような気がしてうれしくなります。いまも筆記具は書棚の引き出し3段ぶんくらい持っていて、細字ペン、太字ペン、シャープペンと鉛筆に分けて収納しています。

 

ありがたいことに、最近はテレビやラジオ、雑誌などのお仕事をいただけるようになってきました。でも、どんなに忙しくても、週に一度は書き物をする時間を確保しています。書かないとモヤモヤが溜まっちゃうんです。ふと良いと思った言葉、共演する方について調べたことや聞きたいことなどを書き留めています。先生などからお話をうかがうときは、聞き逃さないよう録音してあとでノートにまとめることも。「歴史のじかん」のコラムテーマも、ノートに書き溜めた内容をヒントに選びました。あとは「35歳までにやりたいことリスト」も書き出しています。2年ほど前にゲッターズ飯田さんにうかがった話をベースに、いつまでにこれをしよう、と。そのときは実現が難しそうと思いながら書きましたが、いま振り返ると結構実現しているんですよ。“言霊”ではないですが、実際に文字として書き出すことは大切だと実感しています。

 

【怜奈のこだわり】

ノートの中紙は白ではなく やさしいクリーム色が好き

「普段、スマホのブルーライトが目に入ったり、台本などで白い紙を見たりして目を酷使しているので、ノートの紙色はやさしいクリーム系が良いと思っています。ノートを開く時間は、自分に向き合う時間でもあるので」(山崎さん)

 

マイノートに書き込むときは ボール径0.4mmの黒一択

「滑らかに書けてくっきり濃いペンが好きなので、サラサのボール径0.4mmを愛用。リフィルは箱買いしてストック中です。愛用のノートに違うペンの筆跡を混ぜたくないので、忘れないよう全部のバッグに入れています」(山崎さん)

 

【愛用中の文房具】

↑左のペンには、茶色がかったオレンジ色に調合したオリジナルインクを入れている。ノートはノーブルシリーズの横罫タイプを何年も愛用(写真上)。背表紙の裏に、手紙を書くときに使うマスキングテープや付箋を貼っている(写真下)

 

【Information】

■Book

幻冬舎

歴史のじかん

1650円

「応仁の乱」や「忠臣蔵」など14のテーマを、専門家たちと対談形式で掘り下げるいままでにない歴史本。歴史愛にあふれる考察と、23歳のいまを閉じ込めたコラムは読み応えたっぷりだ。

 

■Radio

TOKYO FM

山崎怜奈の誰かに話したかったこと。

自身初の冠レギュラー番組であり、乃木坂46メンバーとして初の帯番組。生活の現場で感じるモヤモヤやザラつきをリスナーとともにすっきりさせる。毎週月〜木曜日の13時より放送中。

 

撮影/中田 悟 ヘアメイク/稲葉紀和 スタイリング/菅野 悠

新「サラサ」は鮮やか発色! 従来比27%濃いゼブラのボールペン「サラサR」で気分も上向く!

サラサラとした軽い書き心地と、豊富なカラーバリエーションでヒット商品となったジェルボールペン「サラサ」シリーズ。授業のノートをとる時や家での勉強に、毎日のビジネスシーンでと、その用途はシーンを選ばず、幅広い世代から人気を集めています。

 

サラサシリーズを発売する筆記具メーカーのゼブラでは、2000年の登場以来、ニーズやトレンドに合わせて、商品やインクの色数を増やしながら、インクがなくなる最後まで書ける品質を追求してきました。

 

そんなサラサシリーズに、2021年3月22日より新シリーズ「サラサR」が登場しました。


ゼブラ
サラサR(サラサアール)
各110円(税込)

 

【商品情報】
・ボール径:0.4mm ※黒・赤・青インクのみ0.5mmも発売
・インク:ジェル(ゲル)インキ
・インクの素材:水性染料
・インク色(全14色、写真左から):(白軸)黒・ブルーブラック・青・スカイブルー・緑・フレッシュグリーン・オレンジ・赤・ピンク・マゼンタ・バイオレット・ブルーグレー・グリーンブラック・レッドブラック(黒軸)黒
その他:使い切りタイプ

 

濃さ27%アップで前向きな気分に

濃くあざやかな筆記線と、カラーバリエーションが豊富なことから、学生がノートを取るときに使われることの多いジェルボールペン。

 

その中でも、ゼブラのジェルボールペン「サラサクリップ」は、さらさらとした書き心地の良さが幅広い世代から愛されている筆記具で、ジェルボールペン9年連続売上No.1、累計販売本数8億本(2020年9月時点ゼブラ出荷実績)を達成したロングセラー商品です。

 

今回新発売となる「サラサR」は、従来品と比べて約27%濃くあざやかに書けるインクを採用。

↑(左)従来品で書いたノート(右)サラサRで書いたノート

 

きれいで見やすいノート作りをしたい学生のニーズに応えました。また、パキッとした色味は、おうち時間が増え、モチベーションの維持に苦労するなかでも前向きな気持ちにしてくれるでしょう。

 

インクの色は、全部で14色。赤、オレンジ、ピンクは赤シートを重ねると文字が隠れるので、暗記したい内容を書くのにも適しています。

 

白を基調としたシンプルなボディ

ボディは、白を基調としたシンプルなデザイン。他の文房具と合わせやすいのが特徴です。また、ノック部分とクリップの一部にインク色を表現しているため、筆箱の中やペン立てでも見分けやすいはず。

↑濃く、鮮やかな文字でノートをとれる

 

5色ずつまとめた教科別「勉強セット」も限定発売

さらに学生がノートを取るときに、こだわりの色を使う傾向があることから、教科別のおすすめカラー5色をセットにした「勉強セット」も数量限定で発売。

 

それぞれの教科の組み合わせは、カラーコーディネーターが前向きな気持ちで勉強できるよう診断したもの。もちろん、勉強以外のシーンでも使えるので、チェックしてみてください。


ゼブラ
サラサR 0.4 限定5色セット
550円(税込)

 

【セット内容】
国語:ブルーブラック、青、ピンク、赤、バイオレット
数学:青、スカイブルー、オレンジ、赤、マゼンタ
英語:ブルーグレー、スカイブルー、オレンジ、ピンク、赤
理科:黒、スカイブルー、緑、オレンジ、赤
社会:スカイブルー、フレッシュグリーン、オレンジ、赤、レッドブラック

「バッグインバッグ」ならぬ「バッグインバッグインバッグ」で整理整頓が捗る【愛用品コラム13】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【愛用品13:クツワ「タブラ」】

 

●起

「バッグインバッグ」は決して新しいジャンルではないが、新型コロナをきっかけに脚光を浴びているジャンルである。その名の通り、バッグの中に入れるバッグで、ケーブルや充電器はもちろん、電卓やペンなどオフィスで使うものを収納できるものだ。特に都市圏のワーカーにとっては、在宅勤務やリモートワークする日もあれば、オフィスで仕事をする日もあればという場合、これらを整理整頓して体系的に持ち運べる。

 

●承

私はメインのバッグインバッグに、リヒトラブの「SMART FIT ACTACT バッグインバッグ」を使っている。が、MacBookとiPadとiPad miniと周辺機器を入れるともうパンパン。めっきり少なくなったとはいえ、紙資料を入れる仕組みが欲しい。

 

●転

そこで導入したのが、クツワの「タブラ」だ。この商品は、表面にケーブルなどを入れるスペースが4つほどあり、裏面は紙を挟める構造になっている。Makuakeでプロジェクトされたアイテムで、7000%近い達成率を実現。クラファンで達成率だけ見ると本質を見誤るが、1400万円近い応援を集めているので、バッグの整理整頓で悩む人がとにかく多いのだと思う。

 

●結

で、私の場合、リヒトラブの中にタブラを突っ込んで、「バッグインバッグインバッグ」にして使っている。別に、それぞれでリュックに入れればいいのだが、ちょうど入る余地があったので、入れてみたらジャストサイズで気持ちいい!こんな使い方をする人はいないと思うが、自分だけのカスタマイズ感を楽しんでいる。あとは、とにかくバッグインバッグインバッグって言いたいだけ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。

 

開ければどこでも即オフィス! カウネット「テレワークノートPCカバー」の絶大な威力【文房具総選挙2021注目アイテム】

「テレワークノートPCカバー」は、ワークツールをひとつにまとめられる収納アイテムだ。開くだけでどこでもサッと仕事を始められ、切り上げるときも簡単。今回、「文房具総選挙2021」にノミネートしているGetNavi注目の同アイテムをガジェットのプロが実際に使用。使ってみての本音レビューをお届け!

 

【テレワーク&フリーアドレス文房具部門ノミネート】

カウネット

テレワークノートPCカバー

3280円(シンプルタイプ)、3980円(スタンドタイプ)

ノートPCを収納できるカバー。装着したままPCを開けるため、すぐに仕事に取り掛かれる。マウスやACアダプタなどを収納できる6つのポケットや、付箋を貼り付けられる専用ボードも備える。スタンドタイプは高さを出すことで目線をあげて打鍵が可能。

 

【colour variation】

 

文房具総選挙とは?

雑誌「GetNavi」とウェブメディア「GetNavi web」が主催。仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回で9回目となる。

 

【解説する人】

ガジェット好きにもオススメです!

テクニカルライター
湯浅顕人さん

PC&AVのライター。デジタルガジェットが好きで、プライベートの旅行でもPCや大量のガジェットとともに行動する。

 

仕事道具がひとつにまとまり、オン・オフのスイッチになる

本品は、単なる収納グッズではなく“仕事の流れ”を作ってくれるアイテムだ。

 

ポケットから必要なアイテムを取り出し、スタンドを立ててカバーを開く。それだけで「オフィス設営」が完了。そして、カバーを閉じて各種アイテムをポケットにしまえば「撤収」完了。つまり、広げることが「出社」、閉じることが「帰宅」となり、オン・オフの切り替えが難しい在宅ワークで、気持ちを切り替えるトリガーになるのだ。もはや「ベリースモールオフィス」と言っても過言ではない。

 

もちろん機能面も優秀だ。例えば、カバーとスタンドが一体化しているため、持ち運ぶアイテムが減るし、PCをカバーから出して、広げたスタンドに乗せるという手間も省ける。ポケットが用途を決め打ちしたサイズになっているのも良い。おかげで収納するときに迷いが生じず、指定の席に指定のモノが入っていないときには、入れ忘れにすぐ気付ける。

 

名前に「テレワーク」とあるが、オフィスでの使用もオススメだ。社内での移動時に、PCをトレイのように使っている人は多いだろう。マウスや書類を乗せて移動し、ドアを開けるときに乗せたモノが落下。本品があれば、そんな“オフィスあるある”も防げるのだ。

 

<「テレワークノートPCカバー」はココもスゴイ!>

【その01】伸縮素材のポケットが中身をしっかりホールド!

↑仕事道具が…

       ▼

↑全部入る!

 

「ポケットの素材と構造が絶妙! 伸縮する生地なので、マウスやACアダプターなどの出し入れがスムーズにできます。一方で、入れたあとは開口部がやや絞られるため、中身が飛び出しにくく安心して持ち運べる。収納力も十分です」(湯浅さん)

 

【その02】PCスタンドとしても使える!

●シンプルタイプにはスタンドは付きません

 

「スタンドは、立てるのもたたむのも片手のみのワンアクションでOK。重めのPCを乗せて打鍵してもグラつかず、簡易スタンドとは思えない安定感です。画面の位置が高くなるので猫背を防げ、長時間作業をしても疲れにくかったです」(湯浅さん)

 

【その03】付箋を貼れる専用ボードが付いている!

       ▼

「新幹線や飛行機などの狭いテーブルでも、付箋に書いたメモを参照しながら作業ができて便利。ボードがスライド式なので、移動をするときにも付箋を貼り付けたまま収納でき、貼り剥がしの手間や紛失の心配がありません」(湯浅さん)

 

カウネット「テレワークノートPCカバー」の詳細はコチラ!

ポータブルなペン立てが旬! 最新の“自立型ペンケース”は収納力も中身の見やすさも申し分なし!

文房具に対して、文房具好きと一般ユーザーとの間には、さまざまな“認識の違い”というものがある。文房具好きならば家に備えていて当然と感じているものが、一般的な家庭にはなかったり。そういった類いのことだ。

 

そして以前、筆者が一般ユーザーに分類される知人のお宅にお邪魔して、「え! うそ! ないの?」と驚いたのが、ペン立てである。

 

「オフィスでは、ボールペンとかマーカーとかあれこれ使うからペン立てを使ってるけど、家庭内ではそんなにペンもないし。あるだけ邪魔だわ」ということらしい。なるほど、そのご意見も確かにごもっとも。当時はそう納得したのである。

 

とはいえ、昨今のテレワークの機会増加で、自宅でも文房具を使う機会が増えた人も多いはず。仕事がノートPCだけで完結するなら問題ないが、まだまだ紙の書類や資料を手にすることはあるだろう。

 

ただ、それなら家で仕事するスペースにも、ペン立てさえあればイイ……となるわけではないのが、難しいところだ。なにしろそこは、仕事をしていない時は普通のリビングテービルだったりコタツだったりする確率が非常に高い。つまり、ペン立てを常備すると邪魔になる率も高いわけで。

 

ということならやっぱり、“持ち運びができてペン立てにもなる自立型ペンケース”が便利だと思うのである。

 

そこで今回は、最近発売されたばかりの最新自立型ペンケースを2点紹介したい。

 

絶対に倒れない! 不動のシリコンペンケース「エアピタ」

クツワ初の自立型ペンケースとなる「エアピタ」は、ツルツルしたシリコン製のボディに巨大ながま口がついて、見た目は相当にファニーだ。しかし、使ってみると意外なほどに実用的なのである。

クツワ
エアピタ
1400円(税別)

 

件の巨大がま口には金属製のフレームが入っているので、カパッと開けると、そのままスムーズに大きく開口する。

 

ボディの半分程度が開く構造なので、中に入っている筆記具などが丸見え。中身の一覧性はペンケースの使いやすさに直結するが、これはまず申し分ないレベルと言えるだろう。開口部は、下端の高さが約95mmとそれなりに低いので、ペン型ハサミなどもだいたいのものは頭が出るはずだ。

 

ただし、他の自立型ペンケースでは定番機能になっている“消しゴムやふせん類を分けて収納できるポケット”がないのは、ちょっと残念なポイントと言える。

↑容量はボールペンで最大25本ほど。ボディが大きめで中仕切りもないので、かなりたっぷりとペン類を飲み込む

 

最大に開いたがま口のフタ側は、受け皿として機能するので、ここに一時的にストックしておきたい小物などを置いておくことが可能。さらにスマホを立てかけておくこともできるので、Zoom会議やビデオ通話にも使いやすい。シリコンゴムの摩擦とがま口の口金を使えば、縦置き・横置きどちらでも大丈夫だ。

↑幅内寸は約80mmで、縦に長いMax系iPhoneでもすっぽりと収まる。ただし、置いている間は中身が取り出せなくなるが……

 

そしてもっとも特徴的なのが、なにをどうやっても倒れない、という点。

 

自立型ペンケースは、機構上どうしてもタテに細長く、接地する面積が狭い。“狭い場所にも置ける”というのが最大のメリットなので仕方ないのだが、それは同時に、倒れやすいというデメリットも含んでしまう。

 

ペンケースの中身がザラザラとこぼれてしまうと、もうそれ以降テンションはダダ下がり。しかし「エアピタ」は、トンと置くだけで自動的に底面の吸盤が机にピタッとくっついて安定し、倒れないのだ。

↑単なる薄いゴム板に見えるが、実はやたらと強力な底面の吸盤(ピンクのパーツ)だ

 

↑中が空であれば、この通り逆さまにしてもしっかりと吸着している

 

この吸盤が本当にやたらと高性能で、一度ツルツルの面に吸着したら、逆さにしたって剥がれ落ちないレベル。これなら手が当たろうが、ノートPCのカドがゴン! と当たろうが(筆者がよくやるミス)、まず倒れることはないはず。試しに無理矢理倒そうとすると、先にペンケース本体がぐにゃっと曲がってしまった。

 

他社製の自立型ペンケースにも底面吸盤を備えたものはあるが、吸着強度は圧倒的にこちらの勝ちと言える。

↑狭い場所で使うと意外と頻発する、“ノートPCが自立ペンケースにガチャーン!”事件。でも吸盤でくっついていれば安心だ

 

↑取り外すときは「PUSH」ボタンを軽く押すだけ

 

そんな強力な吸盤、剥がすときはいったいどうするの? という話なのだが、正面底に見える「PUSH」と表記されたパーツを軽く押しつつ持ち上げれば、スルッと取れる仕組みになっている。こういった取り扱いのラクさも、実用的だと感じるポイントのひとつだ。

 

あの30度傾きペンケース「デテクール」がコンパクトになった!

もう一点紹介したいのは、レイメイ藤井の「デテクールモバイル」。以前にこの連載でも紹介した「デテクールペンケース」のコンパクト版として、2021年1月に発売されたばかりだ。

 

単にサイズが小さくなっただけなので、もちろん、あの特徴的な30度傾き機構もそのまま搭載している。

レイメイ藤井
デテクールモバイル
1600円(税別)

 

ご存じない方には「あの30度傾き機構」と言われてもなんのこっちゃ!? という感じだろうから、あらためて説明しよう。

 

使用時には、まずダブルジッパーをそのまま上端まで上げ、開いたフタをめくって、背面底部にくっつける(フタ先端をマグネットで固定する)。

 

そして、中におさまった、ペンなどを収納しているケースを指で引き出す。すると、ケースが30度ほど傾いた状態に変形。つまり、立っているペンの後端をこちら側に差し出すように保持してくれる、という仕組みなのだ。

↑ケースが傾く、かなり独特なギミック

 

30度傾斜のペン立ては、中身の出し入れがスムーズなのがメリット。一般的なペン立てがペンを垂直(真上)に出し入れするのに比べると、腕の動きに無理がなく、やりやすいのである。

 

特にペンを戻す動作は、机にヒジを置いたままの姿勢でポイッと投げ込むようにできるので、非常にラクだ。

↑傾くことによって、垂直方向よりも腕の動きが少なくペンが出し入れできるのは、大きなメリット

 

コンパクト版となる「デテクールモバイル」は、元の「デテクール」と比べて、およそ90%に縮小したサイズ感となっている。セミハードケース、かつそこそこ大きかった「デテクール」は、カバンに収納しにくい、という意見がメーカーに寄せられたようで、確かに筆者も、前回のレビューでそう感じた旨を書いていた。

 

正直に言えば、「デテクールモバイル」もそんなに小さくはないのだけれど……。縮小化は容量とトレードオフになるし、さらには底面積が減ることで転倒しやすくなるというデメリットもある。そういう意味で、これくらいがちょうどいいのでは? というメーカー判断なのだろう。

↑ベースとなる「デテクール」(写真左)と比較すると、一回り小さいかな? というくらいのサイズ

 

コンパクト化で、メイン収納のケース容量は減っているが、その代わりに小物収納ポケットが増やされている。以前と同じ上部のポケットに加えて、ケース前面にもふせんやボールペンの交換リフィルが入るポケットを装備。さらに、本体の両側面と背面にも、薄物を収納するポケットが追加された。

 

側・背面のポケットは、ケースには入れづらい定規などがちょうど収納できそうだ。

↑小型化で収納が減った分をフォローできる外部ポケット

 

↑ケースに入れると底に沈んでしまう小物は、前面ポケットがありがたい

 

テレワークでどれくらいの量の筆記具を使うかは、職種によってまちまちだとは思うが、例えばボールペン1本、ラインマーカー2本、サインペン1本、シャープペンシル1本……という程度の構成であれば、大きなペンケースは単に置き場所の無駄となる。であれば、「デテクールモバイル」で充分に余裕のある運用ができるし、しかも出し入れがラクなのは便利だろう。

 

そういう意味では、「高機能なペンケース」を、自分の運用に合わせてサイズから選べるのは、ありがたいことだと思うのだ。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

「6色の黒」で個性を表現! サクラクレパス「ボールサイン iD」、文房具好き6人のそれぞれ推し色は?【文房具総選挙2021】

「ボールサイン iD」は、6色の黒インキを揃えるペンだ。一見微細な違いだが与える印象は明らかに異なり、ビジネスの場でも個性を表現できる。そこで今回は、文房具好き6人が“推しブラック”の魅力を熱弁!「文房具総選挙2021」にノミネートしている同アイテムがどれだけ魅力的なのか、ご紹介します。

 

文房具総選挙とは?

雑誌「GetNavi」とウェブメディア「GetNavi web」が主催。仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回で9回目となる。

 

【書く・消す 部門ノミネート】

黒ペンも“多様性”の時代!

サクラクレパス

ボールサイン iD

220円

6色の黒インキをラインナップするノック式単色ペン。名前の「iD」は“自分の色を選ぶ=独自性(identity)”に由来する。軸色はボール径0.4mmがライトグレー、0.5mmがダークグレーだ。

 

↑ボディは新感覚iD設計。両サイドの角に丸みを持たせることで、六角形の安定感と自然な指馴染みを両立している

 

<私の“推しブラック”>

【No.1】文房具ライター きだてたく さんの場合

↑機能系から面白雑貨系まで片っ端から使い倒してレビューするライター。GetNavi webでも文房具コラムを連載中

 

【My favorite Black】ミステリアスブラック

使いこなせるとカッコ良い! 大人の雰囲気を醸す妖艶な黒

「その名の通り、紫色が発する妖しさが良い。6色のなかで最もダークな大人の雰囲気を感じるのだ。この色を使いこなせる人って、男女問わずめちゃくちゃカッコ良いのでは? ということで、ミステリアスなダンディを目指して常時愛用中です」(きだてさん)

 

【No.2】文具ソムリエール 菅 未里さんの場合

↑文房具に関するメディア出演や商品監修などで活躍し、著作も多数。GetNavi webで「菅 未里の自腹買い文房具」を連載中

 

【My favorite Black】カシスブラック

文字に暖かみが生まれるから、感謝を伝えるときに最

「よく見るとほんのりと赤みがかかっていて、普通の黒よりも暖かみを感じられるのが魅力です。お礼状などに使えば、きちんとした印象を与えながらも、感謝の気持ちが伝わる気がします。フォーマルなシーンで文字に想いを乗せたいときにピッタリ」(菅さん)

 

【No.3】ライター/放送作家 古川 耕さんの場合

↑「OKB(お気に入りボールペン)48総選挙」の総合プロデューサー。本誌では文房具コラム「手書きをめぐる冒険」を執筆

 

【My favorite Black】モカブラック

暖かみがあって味わい深く、クリーム色の紙とも相性抜群

「ブラックの派生カラーだとブルーブラックがお馴染みですが、個人的には断然モカブラック。黒よりも柔らかく飽きがこないうえ、ブルーブラックより暖かみがあって味わい深い。そして何より、クリーム色の紙を使ったノートとの相性が最高です!」(古川さん)

 

【No.4】ビジネス書作家 美崎栄一郎さんの場合

↑著書では、アナログとデジタルを組み合わせるノート術を提案。商品開発コンサルタントや講演家としても活動する

 

【My favorite Black】ナイトブラック

ノートも書類もコレ1本! 青ペンの代わりに大活躍

「ノートを取るのは青ペン派。ただ青は公的な書類には使いづらく、黒ペンも持ち歩いていました(気持ち的な問題でしかないのですが……)。その点、コレはそこはかとないブルー。気に入りましたね。おかげでいまは、ノートも書類もこの1本でOKです」(美崎さん)

 

【No.5】GetNavi編集部 文房具担当 鈴木翔子の場合

↑担当歴4年目。子どものころから紙モノ文房具に目がなく、書棚には読書や映画鑑賞の記録をまとめたノートが並ぶ

 

【My favorite Black】フォレストブラック

懐の深さを感じる色合いは、心の中を旅するときのお供に◎

「新緑のような緑ではなく、太古の深い森を想起させる色合い。真っ白な紙に書いたときに、白のまぶしさが和らぐ気がします。どっしりと構えながらもやさしく包み込んでくれる色味で、日記を書くときなど心の中に深く潜りたいときに使いたくなります」(鈴木)

 

【No.6】GetNavi web編集部 文房具担当 和田史子の場合

↑雑誌編集を経てウェブ編集へ。PCでメモを取るスタイルに移行した時期もあったが、手書きに回帰。ペンと紙を愛する

 

【My favorite Black】ピュアブラック

あえて選ぶ価値のある、やさしい発色が魅力の純な色

「“6色の黒”を謳うシリーズで、シンプルな“黒”を選ぶ人は天邪鬼でしょう。でも、宛名書きや社内書類への記入など、フォーマルなシーンではやっぱり安心の黒! しかも、するすると出てちょっとやさしく発色する黒インキは、あえて選ぶ価値があるのです」(和田)

 

サクラクレパス「ボールサイン iD」の詳細はコチラ!

Apple製品持ち歩き過ぎな人のための「バッグインバッグ」【愛用品コラム06】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 06:リヒトラブのバッグインバッグ】

●起

ふだん、作業用デバイスで持ち歩くのは

・12インチMacBook:記事執筆&制作用
・10.2インチiPad:記事校正&校了用
・Logicoolデジタルペン:赤字入れ用(Apple Pencilも予備で)
・iPad mini:サブディスプレイ用
・Wi-Fiルーター:上記デバイスの通信用

っていう感じで、多い。本当はもっと少なくできるのだけど、多い。これらの充電器やケーブルも持ち歩くと、本当に多い。

 

●承

これらを1つにまとめて収納しているのがリヒトラブの「SMART FIT ACTACT バッグインバッグ」。現時点で、私のマイベストのバッグインバッグだ。とりあえず、MacBookとiPadとiPad miniを同時に使っても、「同時に持ち運びたい」という酔狂な人はあまりいないはずで、購入してすべてハマったときの快感といったらドバドバ。文具アイテムはパズルのように試行錯誤するのが楽しい。

 

●転

バッグインバッグは、今旬なアイテムだ。会社であちこち移動する時はこれひとつを持ち歩けばいいし、在宅勤務の場合でも、妻がオンライン会議中は、娘の部屋に移動したり、洗面所に移動したりをこれひとつで可能。

 

あとは、1日と始まりと終わりを区切れるアイテムとしても良い。リモートワークでオン・オフが付けにくいとは散々言われているけど、1日の始まりは、このバッグからデバイスたちを出して並べる、1日の終わりは、元の場所に戻す。この単純な作業だけでも区切りがつく。

 

●結

最近は、在宅勤務になって本当にペーパーレスになり、クリアファイルが必要最低限で済むようになった。そこでこのバッグインバッグの中にさらにバッグインバッグを入れて、「バッグインバッグインバッグ」を構築中。その詳細はまた今度。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。最新コラムは下記からご覧ください。

どれが一番書きやすい!? 手帳に使いたい0.3mm以下の「超極細字ボールペン」7モデルを使い比べ!

ボールペンを選ぶ際の基準にはさまざまあるが、手帳へ小さな字を書き込む機会が多いのであれば、“超極細字”が書ける0.3mm以下のボール径が便利だ。

 

小さな字も潰れにくいので可読性が高いし、狭い面積に密度を高く情報が書き込めるのは、超極細字ならではと言えるだろう。なにしろ“ボール径0.3mm”といえば、筆記線の幅は0.15~0.2mm程度。0.5mm径の線幅が0.3mm台なので、ほぼ倍は違うことになる。

 

最近はシステム手帳界隈でも、名刺より一回り大きいくらいの“M5サイズ”が人気。小さな紙面に太いペンでは、とても書いていられないのだ。

↑コクヨ「ジブン手帳」も、紙面に3.5mm方眼を採用している関係で、細いペンとの相性が良い。小さな3.5mm方眼にみっちりと字を詰め込みたいなら、やはり超極細がいいだろう

 

もうひとつ、字が汚い人でも丁寧な文字を書きやすい、というメリットもある。

 

近年のボールペンは、書き味の良さを高めるために、全体的になめらか筆記優先のチューニングがされている。しかし、悪筆の人間にとってなめらか過ぎるペンは制御しにくく、ついつい雑な走り書きになりがち。

 

0.4-0.3mm以下のボール径は、細い分だけペン先が紙にカリッとひっかかりやすいが、その抵抗感がほど良いコントロール性を生むことがあるのだ(壮絶な悪筆でお馴染みの筆者は、0.38mmを愛用)。もちろん悪筆の原因はいくつもあるので、一概に「細字ならOK!」とも言えないが、字の汚さに悩んでいるなら、試してみる価値はあると思う。

 

ということで今回は、今のところ市場で最も細い「ボール径0.3mm以下」の製品を書き比べてみたい。

 

0.3mm以下の超極細ノック式ボールペンで、一番細い線が書けるのはどれだ?

今回揃えたペンは、筆者の使用頻度が高いというシンプルな理由で、ノック式に限定。ノック式、かつ0.3mm以下で、現時点で市場入手可能なものといえば、だいたいこの7本になるだろう。

【ゲルインク】

・ゼブラ「サラサクリップ 0.3」100円

・パイロット「ジュース アップ 0.3」200円

・ぺんてる「エナージェル 0.3」200円

・三菱鉛筆「シグノ RT1 0.28」150円

※写真左から。すべて税別

 

【低粘度油性インク】

・OHTO「スリムライン 0.3」500円

・パイロット「アクロボール Tシリーズ 03」150円

・三菱鉛筆「ジェットストリームエッジ 0.28」1000円

※写真左から。すべて税別

 

実のところ、従来の油性インクは粘度の高さなどが問題で、ボール径を小さくするのが技術的に難しい。そのため、細い字が書けるボールペンといえば、長らくゲルインクの独壇場だったのだ。

 

キャップ式であれば、現在ゲルの最細は「ハイテックC 0.25」(パイロット)。過去には「シグノビット0.18」(三菱鉛筆)なんていうものもあった。

 

油性では、手帳用ボールペンとして「スリムライン0.3」が以前からあったが、2019年に三菱鉛筆が低粘度油性で世界最細径となる「ジェットストリームエッジ0.28」(以下、エッジ0.28)を発売。ライバルであるパイロットも、2020年末には「アクロボール0.3」を発売し、ようやく油性でも超極細を選んで使えるという時代が到来した、という流れである。

↑0.3mm径ボールペンとしては最新鋭となる、パイロット「アクロボール Tシリーズ 03」

 

滲み・かすれはどうか?

前置きはここまでとして、まずは実際に細さを体感するため、シンプルに直線を引いてみよう。

 

ここで感じるのは、油性グループの線の細さだ。水性インクの一種であるゲルは、どうしても紙に染み込むため、その滲み分だけ線がわずかに太る傾向がある。対して油性はその滲みが少ないため、こういった差が出てしまうわけだ。

↑5mm方眼に0.3mm径ボールペンの名前と線を詰め込んでみた(右下はサンプル用の0.5mm径)。超極細字ならではのマイクロ試し書きである

 

なかでも圧倒的細さを誇るのが、スリムラインである。今回の7製品の中ではダントツに細い!

 

店頭でもあまり見かけない製品だけに、実は筆者もあまり意識して触ったことがなかったのだが、「こんなに細かったっけ!?」と驚かされた。OHTOお得意のニードルポイントはペン先周辺の見通しも良く、ついつい、どこまで小さい字が書けるか? 的なトライアルをしたくなるヤツ。ただし、けっこう頻繁にかすれが発生してしまうのは、気になった。

↑最細の線が書けるOHTO「スリムライン」。金属軸もとてもスリムで、手帳と持ち歩くには良さそうだ

 

逆に「ちょっと太いな?」と思ったのはサラサで、続いてエナージェルあたり。

 

もちろん線幅で0.1~0.2mm台というミクロな世界での話なので、比較用に併せた0.5 mm径の線と比べれば、どれでも充分に「細い!」という感じなのだが。

 

正直言えば、米粒に般若心経を書くのでもない限り、大した差じゃない。どれを使っても、方眼1マスに10文字以上書き込める性能はあるのだから。……ここまで書いておいて急にハシゴを外すな! という話だが、だってどれも問題なく細いのだ。

 

だから、それよりも気になるのは“書き味の差”なのである。

 

書きやすい超極細字は、カリカリとなめらかのバランスがポイント

そもそも0.3㎜径以下の極細字というのは、それだけでボールペンにとって非常にハードな環境だ。ボールが小さい分だけ、わずかにペン先の角度が変わるだけで書けなくなったりするし、紙の粉(繊維)が詰まるようなトラブルも、一般的な0.5mm径と比べると発生しやすい。

 

そういったハードモードで、なおかつ書きやすいものこそが、優れた超極細字だと思うのだ。

 

↑書きやすさではダントツのジュース アップ。その秘密はパイプチップとコーンチップの長所を併せ持つ特殊なシナジーチップにある

 

あくまでも筆者の体感ではあるが、飛び抜けて「書きやすい!」と感じたのが、ジュース アップだ。

 

超極細字の問題の一つに、細いパイプを通すことでインクフローが不十分になり、かすれや引っかかりが発生する、というものがある。しかし、ジュース アップのペン先(シナジーチップ)は、極細でも充分なインクフローが得られる。これはかなり大きなアドバンテージで、0.3mm径とは信じられないような快適さ。

 

ゲルの超極細字としては引っかかりも少なく、なめらかさ側に振られたチューニングは、万人受けしそうな印象だ。

↑シグノRT1(写真右)は、ここまで筆記角を寝かせてもスムーズに書ける。これは超極細ジャンルとしてはかなりレア

 

また、シグノRT1は先端のカドを削ったエッジレスチップの効能か、角度の変化にやたら強い。他社の製品では筆記不能になるほど寝かせた状態でも普通に書けてしまうのは、なかなか面白い。筆記感はややカリカリ感強めで、個人的には好きなタイプだ。

 

油性に関しては、個人的にはアクロボールの筆記角の狭さが少し気になった。ペンの“最適筆記角”と言われる60°で書いていれば、何の問題もなくなめらかなのだが、これを傾けて50°をきったあたりから、いきなりガリガリと強く引っかかり、筆記不能になる。

 

このリニア過ぎる書き味は、もしかしたら、合う人と合わない人がパッキリと別れるタイプなのかもしれない。

↑ジェットストリームエッジ0.28のリフィルは、0.5mm径などと同じシリーズ。お馴染みジェットストリームスタンダードの軸に入れて使うことも可能だ

 

対して、エッジはかなりオールマイティ。カリカリとなめらかのバランス、筆記可能角度の広さともにクオリティの高さを感じた。超極細の不快な要素(引っかかり・かすれ・トラブルの発生率)を極力減らすことに注力して作られているようなイメージだ。

 

今回準備した中で唯一の1000円超えだし、価格分の良さはあるのかな? と一瞬思ったが、冷静に考えればエッジもリフィルだけなら税込220円とお安いもの。となれば、シンプルに「お得」という結論しかないかもしれない。

 

超極細ボールペン選びの注意点

ただ実際問題として、例えば同じジェットストリームでも、0.5mm径と0.28mm径では筆記感が大きく違う。そのため、「書き慣れた0.5mmと同じペンで、細いヤツを買う」という選び方をすると、なんとなくしっくりこない感じを引きずることもありそうだ。

 

超極細ボールペンはあくまでも別物の筆記具と考えて、ゼロベースで試筆をして選ぶのが良いと思う。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

ファイルが自立するだけで仕事効率が雲泥! キングジム「ジリッツ」、プロの発売前レビュー【文房具総選挙2021】

「机が狭い」と泣く人がいる。「仕事をする場所がない」と嘆く人がいる。そんな悲しき在宅ワーカーのために、新型ファイルが立ち上がる! 書類を立てて、作業スペースを確保するのだ! というわけで今回は、「文房具総選挙2021」でGetNaviが注目する本製品を紹介していきましょう。

 

文房具総選挙とは?

雑誌「GetNavi」とウェブメディア「GetNavi web」が主催。仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回で9回目となる。

 

【テレワーク&フリーアドレス文房具部門ノミネート】

皆の在宅ワーク効率を上げるため、立ち上がれ「ジリッツ」!

 

キングジム

ジリッツ クリアーファイル

660円(10ポケット)、935円(20ポケット)

3月26日発売

背に内蔵したスタンドで、開いたまま自立するクリアーファイル。素早く組み立てられて、平置きするよりもグッと省スペースに。リビングにも馴染む落ち着いた5色展開だ。

 

【colour variation】

 

【解説してくれる人】

文房具ライター
きだてたく さん

機能系から面白雑貨系まで片っ端から使い倒してレビューするライター。GetNavi webでも文房具コラムを連載中。

 

狭い場所でも使いやすい“立つペンケース”は人気なのに、より大きい面積を取る書類は、相変わらず机に置きっぱなし。書類を立たせるツールとしては書見台があるが、掲示できる書類が1枚だけだったり、書類を台にセットするのが面倒だったりと、細かな不満があった。

 

そこで登場したのが本品だ。ひと足先に使わせてもらったが、立たせることで作業空間がグッと広がるのは、やはり非常に快適。自宅の狭いスペースで仕事をしている在宅ワーカーにとって、マウスを自由に動かすスペースを確保できるだけで作業効率はグンと上がるし、プチストレスも減る。

 

開いた状態を保ったまま自立し、A4書類2枚ぶんの情報が視界に入るのも魅力だ。立てたままページをめくれるから閲覧性が高い。書類を見ながらの入力作業はもちろん、プレゼン中の資料立てや、楽器演奏時の譜面立て、台所でレシピ入れとしても活躍する。

 

そして何よりうれしいのは、中身の出し入れをせずにそのまま立てられること!これにより、「出し入れしているうちに書類が紛失した!」なんていうトラブルと無縁になれるのだから。

 

使い方は実に簡単!

【STEP1】スタンドを引き出す

 

【STEP2】表紙を180度に広げる

 

【STEP3】ストッパーを押し込む

 

↑書類が見やすい!

 

★片付けるときは1STEP!

↑表紙を閉じるだけ!

 

クリアーファイルだけでなく付箋も立ち上がっちゃった!

キングジム

フタマタフセン

253円〜429円

接着面が二股に分かれた付箋。接着面に対して垂直にミシン目が入っており、折ると自立する。机の上などで埋もれにくく、伝言を確実に伝えられる。紙を挟んで貼ればインデックスとしても活躍。

 

↑イラストタイプ(M、Lの2サイズ)に加え、無地もラインナップ。水色と黄色があり、S、M、Lの3サイズ展開だ

 

↑平面だけでなく、モニターの縁などの立体面にもしっかり貼ることができる

 

↑イラストタイプの裏面は動物の後ろ姿

 

キングジム「ジリッツ クリアーファイル」の詳細はコチラ!

キングジム「フタマタフセン」の詳細はコチラ!

【文房具総選挙2021】“立つ”ペンケースを中心に収納力を究めた「収納する」文房具13点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「収納する」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。

 

No.87

クツワ
エアピタ
1650円

底面に吸盤を備えた、倒れないペンケース。逆さにしても落ちないほどの吸着力だが、「PUSH」部分を押せばすぐ外せる。中身を取り出しやすいがま口仕様で、スマホスタンドにもなる。

 

No.88

ナカバヤシ
CAPOTTOシリーズ
1870円

スタッキングできる収納ツール。ペンスタンドは、ペンを最上段の切り欠き部分に立て掛けると、必要なときに取り出しやすい。下段には付箋などの小物が入り、段ごとにロックできる。

 

No.89

LIHIT LAB.
CUBE FIZZ 「ホルダーファイル<ワイヤ式>」
858円

クリアーホルダーを綴じられるファイル。一般的なクリアーホルダーの背側の底部にある隙間に付属のワイヤを通し、ワイヤの上下を綴じ具に挿し込んでファイリングする仕組みだ。

 

No.90

学研ステイフル
クロスタンドペンポーチ
1430円

広げて山折りにすると机の上に立つペンケース。ペンがクロスして立ち、目的のものを見つけやすい。ポケットは、細身のペン用と多色ペンなどの太めのペン用、小物用のポケットがある。

 

No.91

キングジム
サンドイット
319円(カードホルダー)、638円(ドキュメントホルダー A4)

ゴムの力で書類をサンドし、最適な厚さで持ち運べる。A4タイプはクリアーホルダーごと入り、コピー用紙は約250枚まで収納できる。書類の分類に便利なインデックスが2枚付いている。

 

No.92

LIHIT LAB.
CUBE FIZZ「カードケース」
308円(10枚収容タイプ)、363円(20枚収容タイプ)

目的のカードを見つけやすいケース。底面内側に傾斜があり、収容したカードの高さが1〜2mmずつズレて段差状に並ぶ。フタが大きく開くため閲覧しやすく、出し入れもスムーズだ。

 

No.93

キングジム
SPOT 「ハルファイル」
880円〜

吸盤で壁などに貼り付く収納ファイル。表紙を閉じればホワイトボードとしても使える。書類をパラパラめくれる状態で収納できるタイプや、表紙に書類を挟んで掲示できるタイプなど4種展開。

 

No.94

サンスター文具
SMAND
1595円

前面に滑り止め付きのフラップを備えた、スマホスタンドになるペンケース。スマホをタテ・ヨコ自由な角度で置いたまま、中身を取り出せる。収納本数が約23本と大容量なのも魅力だ。

 

No.95

レイメイ藤井
デテクールペンケース
1870円

ペンスタンド部分を手前に引くと、斜めに約30度飛び出す構造のペンケース。中身がよく見え、背の低いものも見つけやすい。付箋やクリップなど、小物の収納に便利な内ポケット付き。

 

No.96

ライオン事務器
PPカラーホルダー<PELTO>
385円

フタとホックが中身の抜けを防ぐ書類ホルダー。2辺がL字に開くため書類の出し入れがしやすく、クリアーホルダーごと収納できる。不透明な素材を使用し、大切な書類も安心して持ち運べる。

 

No.97

カミオジャパン
FUKU ROLL
880円

小容量のゴミ袋を内蔵したカラビナ付きのポーチ。袋は、20枚綴りのロール状になっており、前面の口から引き出し、ミシン目で切り離して使う。3ロールセットになったリフィルも用意。

 

No.98

キングジム
かさばらないバッグインバッグ「フラッティワークス」
935円〜

人気のバッグインバッグの帆布生地タイプ。マチが35mmと従来品の1.5倍あり、厚みのある小物も入れられる。新たにポケット付きの可動式の仕切り(A5サイズ、A4サイズのみ)も追加した。

 

No.99

ミドリ
ペン&ツールポーチ
968円

内側にカードサイズのポケットと、筆記具などを入れやすい縦長のポケットを備えたメッシュ素材のポーチ。アイテムに合わせてポケットを使い分けでき、小物をすっきりまとめられる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【文房具総選挙2021】潰したガムテに引き金で切るテープカッターなど「切る・貼る・綴じる」がはかどる文房具13点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「切る・貼る・綴じる」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。

 

No.74

ヤマト
アウトドアテープ
649円

巻き芯を取り除き50㎜×約70㎜の平巻きにした布粘着テープ。かさばらずに持ち運べ、手でカットできるため、アウトドアや旅行に最適だ。チャック付きのパッケージが、テープをホコリから守る。

 

No.75

オルファ
クランクハイパーAL型
実売価格890円

滑らず、力のかけやすい形状を追求したXデザイン・ハイパーシリーズの大型カッターナイフ。後部に、隙間に入れ込みやすく細かい作業に適した、クランク形状のM字型ツメを搭載している。

 

No.76

スリーエム
スコッチ スーパーホールドテープ
418円〜

従来品よりも粘着剤を30%増量した、よりしっかり貼り付く粘着テープ。粘着力やテープの厚み、引き心地など、バランスが取れた製品設計で、抜群の使いやすさだ。

 

No.77

マックス
SCOOVA DP-50T
2860円

軽い開け心地で人気のパンチの最上位モデル。コピー用紙50枚まで対応する。セットした紙の端に用紙ガイドを合わせるだけで簡単に中央合わせができる「センタリングWゲージ」を搭載。

 

No.78

スリーエム
スコッチ フレックス&シール 梱包ロール
実売価格2200円(380㎜×3m)、3850円(380㎜×6m)

ガムテープなしで梱包から発送まで行える、3層構造の梱包材。表面には裂けや水滴を防ぐ素材、中央には気泡入りの素材、裏面には粘着面同士のみがくっつく特殊な粘着材が使われている。

 

No.79

サンスター文具
スティッキールはさみ Tasuno
990円

ハンドル部分にプラスドライバーを内蔵した、刃渡り3cmのスティック型はさみ。大小2種類のネジに対応する。ドライバーの先端が磁石素材のため、ネジが吸いつき作業しやすい。

 

No.80

ミドリ
ダンボールカッター
1078円

開梱作業や雑誌などの一枚切りができるカッターを、替刃式に刷新。刃の形を左右対称にしたことで、切れ味が悪くなったら反転させて新しい刃として使える。どちらの面でも貼れる磁石を内蔵。

 

No.81

プラス
チームデミ
6600円

小型の文房具セットの最新版。はさみやのりなど、従来品と同じ7種類の文房具に、SIMカード交換用ピンが追加された。ケースと文房具には磁石が埋め込まれ、吸い込まれるように収納される。

 

No.82

コクヨ
テープのり<ドットライナープチモア>
231円

のり切れの良さで人気のテープのり「ドットライナー」の小型サイズ。走行メカニズムを一新し、小型テープのりに多い“残量が少なくなると引き心地が重くなる”という弱点を克服した。

 

No.83

マックス
Vaimo11 E-SQ(エスク)
1万2100円

書類を差し込むだけで綴じられる、電動ホッチキス。本体に触れる必要がなく、片手でも作業できる。コンパクトな本体はヨコ置き、タテ置きの両方に対応。乾電池駆動で場所を選ばず使える。

 

No.84

ニチバン
ナイスタック プッシュカット/
マスキングテープ プッシュカット
各1320円

テープの送り出しからカットまで、片手で行えるテープカッター。下部のレバーを引くとテープが送り出され、上部のボタンを押してカットする。テープは両面テープとマスキングテープの2種。

 

No.85

コクヨ
Bobbin
198円〜

持ち歩きやすい小さなマステ「ボビンテープ」と、周辺ツールのブランド。「コマキキ」と「ボビン芯」を使えば、他ブランドのテープを巻き替えて小型化できる。テープカッターもラインナップ。

 

No.86

LIHIT LAB.
マスキングテープカッター
363円

握るだけでサクッと切れる押し切り型のテープカッター。テープをカッター台に貼り付けておけるため、切れ目を探す手間がない。オープンカバーは一体型で、開くだけでテープ交換できる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【文房具総選挙2021】「分類する・印をつける」文房具は機能も見た目も個性的なアイテム9点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「分類する・印をつける」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】分類する・印をつける 部門

名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。

 

No.65

コクヨ
IDカードホルダー〈wemo〉
2200円

メモ帳にもなるIDカードホルダー。油性ボールペンで繰り返し書き消しできる、特殊な表面コーティング加工のシリコン素材を使っている。外出時にIDカードの名前を隠せるカバー付き。

 

No.66

伊東屋
おいしい魚シリーズ
ヒラメ分度器/タイコンパス
各1760円

魚をモチーフとしたステンレス製の分度器とコンパス。分度器は中心の十字と口、尾びれをつないだ位置に一辺を合わせて、角度を測る。コンパスは、口の穴を支点に半径10cmまでの円が描ける。

 

No.67

アオトプラス
Kamidea 定規付箋
各385円

定規や三角定規、分度器の形を模した付箋。実寸の目盛りがレイアウトされており、実際に長さや角度を測ることができる。3種類とも長辺が粘着面になっているため、しっかり貼れる。

 

No.68

ヤマト
テープノクリップフセン
605円

全面にのりが付いたテープ型付箋の新モデル。カッター部分に差し込み式のクリップと磁石が付いていて、ファイル等に挟んで持ち歩いたり、冷蔵庫に貼り付けたりできる。付箋の幅は15mm。

 

No.69

ライオン事務器
はにわの形の指サック<はにさっく>
495円

とぼけた表情が魅力の指サック。紙をめくっているときに滑って回るのを防ぐため、内側はリブ状になっている。背中側には、紙をめくりやすくする凹凸加工も。大小セットで3種類用意。

 

No.70

カンミ堂
フセンマーカー
528円

好きな長さでラインを引く用途に特化した、新発想の全面のり付き付箋。半透明のフィルム素材のため、マーカーを引いたように下の文字を目立たせられる。きれいに剥がせるため、気軽に使える。

 

No.71

キングジム
フタマタフセン
253円〜429円

先端が二股に分かれた付箋。粘着面に対して縦に入ったミシン目で折ると先端が開き、平面や立体的な場所に立てて貼れる。両面に書き込めて、紙を挟めばインデックスとしても使える。

 

No.72

城山博文堂
ひらがな印鑑
1990円〜(浸透印タイプ)、3120円〜(印鑑タイプ)

漢字の大きさはそのままに、読み方を透かし彫りにした印鑑。学校や出先で、名前の読み方を尋ねられるストレスを解消する。難読漢字にも対応。印鑑タイプは、銀行印としても登録可能だ。

 

No.73

スリーエム
ポスト・イット
コネクトディスペンサー/ホルダー
スコッチ コネクトディスペンサー
550円〜

同社の強粘着付箋が付属するホルダーと、ロール付箋やテープが付属するディスペンサー。側面に凹凸があり、連結できる。接着面を傷めずに剥がせる両面テープ付きで、垂直面にも貼れる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【文房具総選挙2021】小物も入るクリップボードから折り畳める手帳まで「記録する」文房具は11点ノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「記録する」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。

 

No.54

キングジム
オールイン クリップボード
660円、1078円(カバー付き)

背面に20㎜厚のアイテムまで入るメッシュポケットを搭載した、収納力の高いクリップボード。カバー付きタイプには、中身を保護する表紙や名刺ポケット、クリアーポケットなどが付いている。

 

No.55

PageBase
SlideNote
2222円

紙を挟んでノートを作れるバインダー。独自開発したスライド式の綴じ具を採用しており、紙に穴を開ける必要がない。ページの入れ替えも簡単だ。ノートとともに資料などを挟むのもオススメ。

 

No.56

いろは出版
SUNNY SCHEDULE BOOK
FREE DAILY NOTE
3850円

マンスリーとデイリーを備えた手帳。デイリーページには24時間のタイムラインが入っている。日付は書き込み式のため、日によって使うページ数を変えられる。ページ番号入りで検索性が高い。

 

No.57

コクヨ
ジブン手帳 DAYs mini 2021

3520円

ライフログを書き記すことに特化した手帳のデイリータイプ。24時間軸をページの中央に縦に配置しているため、仕事と家族の予定、ToDoリストとライフログなど、左右で書く内容を変えられる。

 

No.58

コクヨ
白と黒で書くノート
990円

白でも黒でも書ける灰色の紙で作ったノート。“紙の色に対して暗い色の文字と、明るい色の文字は同時には読みにくい”という目の性質を利用し、大切な部分を際立たせることができる。

 

No.59

伊藤手帳「ユメキロック」
TETEFU
2950円〜

ハンカチのように折りたためる手帳。広げた状態はA4、折りたたむと最小A6サイズになる。一枚の手帳カバーに、二冊の横長の手帳を上下に収納可能。フォーマットは月間、週間など8種類ある。

 

No.60

バタフライボード
notesX
7920円

各ページに磁石を内蔵したノート。磁力で綴じているため簡単にページを取り外せ、外したページは磁石が付く場所に貼れる。摩擦で消せるペンのインクなら、ウェットティッシュで落とせる。

 

No.61

ミドリ
プラススタンド
605円(A6)、715円(A5)

裏返した表紙に、裏表紙に付いたゴムを引っ掛けると、卓上カレンダーのように自立するノート。中面には裏写りが起きにくいMD用紙を採用。フォーマットは、無罫とクロス罫の2種類だ。

 

No.62

PLOTTER
ミニ5穴リングレザーバインダー
8250円

同ブランドの薄くて軽いレザーバインダーに、持ち歩きに最適な「ミニ 5」サイズが登場。姫路の老舗タンナーが手掛けたブライドルレザーを使い、小型ながらも高級感のある仕上がりだ。

 

No.63

スリーエム ジャパン
ポスト・イット
油性ペンも使えるホワイトボードフィルム
9460円〜

油性ペンで書いても、水をかければ消せるフィルム状のホワイトボード。はさみやカッターで好きなサイズに切って、壁などに貼り付けて使う。裏面には接着面を傷めにくい特殊な粘着剤を使用。

 

No.64

ラボクリップ
ミーツプランナー/キーノート スリム
660円(B6スリム)、880円(A5スリム)

PCの脇でも開きやすいスリムなノート。全ページに見出し欄とインデックスがあり、検索性が高い。A5スリムのインデックスは切り取り線入りで、不要なタブを切り離すとより探しやすくなる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【文房具総選挙2021】書きやすさも発色もこだわったペンが多数!「書く&消す」文房具19点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【機能部門】「書く・消す」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【機能部門】書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。

 

No.35

パイロット
アクロボール Tシリーズ 03
165円

滑らかな書き味とかすれのない書き出しが特徴の「アクロボール」に、ボール径0.3㎜が仲間入り。細く濃い安定した筆記を実現するため、ペン先のボールの精度をナノレベルで制御している。

 

No.36

ゼブラ
ウェットニー
660円

濡れた紙にもしっかり書ける加圧式ボールペン。ミルスペックのメタルボディで、ハードな使用環境にも耐える頑丈さだ。ペンの上部には、紐などを付けられる穴が設けられている。

 

No.37

寺西化学工業
ガテン無敵マーカーPRO
253円(オノ型)、473円(極太)

速乾性と耐水性に優れ、濡れた面にも書ける油性ペン。耐摩耗性の高い強化型のペン先で、凹凸面にも筆記できる。インクは黒と赤の2色。別売りで替えのペン先や補充用のインクもある。

 

No.38

サクラクレパス
SAKURA craft_lab 005
3520円

ペン先からサクラ型の頭冠まで続く流線型のフォルムが特徴的な、ゲルインキボールペン。見た目が美しいだけでなく、手にフィットして握りやすい。別売りでクリップ(330円)も用意。

 

No.39

ビック
BIC クリックゴールド 0.5mm
198円

フランス発の筆記具ブランドの代表作に、創業以来初の日本企画モデルが誕生。日本のユーザーに合わせたボール径0.5㎜の芯を搭載している。新開発のインクでサラサラと滑らかな書き味だ。

 

No.40

三菱鉛筆
ジェットストリーム エッジ 3
2750円

世界最小のボール径0.28㎜を採用したボールペンの多色タイプ。筆記性能を維持するために、ペン先の中央ではなく、あえてずらした位置から芯が出る「ポイントノーズ形状」を新開発した。

 

No.41

ナカバヤシ
SEED Radar ヨゴレ&インキ落とし
550円(大型タイプ)、1100円(極太タイプ)

はさみなどの金属面に付着した粘着汚れやインク、手アカを落とせるペンタイプの汚れ落とし。汚れに塗り、ティッシュや布で拭き取って使う。ニオイが少ないうえ、乾きも速く使いやすい。

 

No.42

サンスター文具
Ninipie
220円

ひとつのペン先にマーカーペンとニードルペンのペン先を搭載。インク色は、同系色で濃さの違う色を搭載したタイプと、ピンクとグリーンのように異なる色を搭載したタイプがある。

 

No.43

クツワ
ネオンピツ
330円

蛍光色の芯をノック式のボディに装着。ノートや教科書などのマーキングに活躍し、インク式のマーカーのようなにじみや裏写り、インク乾きの心配がない。透明ボディで残量もわかりやすい。

 

No.44

ゼブラ
ライトライトα
660円

先端にライトが付いたペンの進化版。ペン先とノック部分に暗闇で発光する蓄光パーツを使い、暗い場所でもペンを探しやすくした。新たに目にやさしい赤いライトもラインナップした。

 

No.45

サクラクレパス
ピグマホルダー
1980円

豊富な線幅を揃える水性ペン「ピグマ」を、スタイリッシュに演出するホルダー。アルミニウムと真鍮で作られた軸は、筆記しやすい低重心で、発色の良いアルマイト加工が質感を高めている。

 

No.46

パイロット
Vコーン ノック
165円

速書きしてもかすれず、濃い筆跡を残せる水性ボールペン「Vコーン」のノックタイプ。垂れにくいインクと、インクが外気に接触するのを抑制するペン先が、インクの漏出や渇きを防ぐ。

 

No.47

ゼブラ
ブレン 2+S
550円

筆記時の振動を制御した多機能ペン。黒・赤のボールペンとシャープペンを搭載しながらも、ボディは同シリーズの単色ペンと同じ細さ。ノック部はラバー製で、ノック解除時の音が小さい。

 

No.48

コクヨ
PERPANEP(ペルパネプ)
143円〜440円(ペン)、各990円(ノートブック)

紙とペンの相性に着目したブランド。手触りの異なるノート3種と、3タイプのペンをラインナップし、組み合わせて書き味の違いを楽しめる。罫線はそれぞれ5種。フラットに開き、書きやすい。

 

No.49

サクラクレパス
ボールサインiD
220円

赤味のあるカシスブラックやほのかに青いナイトブラックなど、6色の黒インキをラインナップした単色ボールペン。六角形と丸形を組み合わせたボディは、指馴染みが良く安定感もある。

 

No.50

プラス
ホワイパープチ〈クリームテープ〉
330円

クリーム色の紙に使っても消した部分が目立たない、オリジナルカラーの修正テープ。6mのテープを搭載しながらも、消しゴム並みのプチサイズだ。テープの幅は4種類から選べる。

 

No.51

コクヨ
2ウェイカラーマーカー〈マークタス〉
165円(1本)、825円(5本セット)

同系色のマーカーと極細ペンがひとつに。極細ペンには、マーカーよりも濃い色が使われている。インクの種類を変えることで、極細ペンの筆跡にマーカーを重ねてもにじみにくくした。

 

No.52

トンボ鉛筆
油性ボールペン モノグラフライト 0.38mm
198円

5.2㎜と業界最長のロングニードルチップを搭載し、精密に筆記できる。筆記時の摩擦を抑える新技術で摩擦抵抗を業界標準より約20%抑え、軽く滑らかな書き味を実現。ボール径は0.38mm。

 

No.53

シード
レーダーTW
165円

繰り出し式の消しゴム。消し面の形は、ピンポイントで消せる三角、1文字消しに最適な丸、一気に消せる四角の3種類から選べ、色によって形が異なる。グリップは転がりを防ぐストッパー付き。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
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【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
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【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
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【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
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【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
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【文房具総選挙2021】デジタルと連携してはかどる“デジアナ文房具”9点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【トレンド部門】「デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【トレンド部門】デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。

 

No.26

エレコム
iPad用着脱式ペーパーライクフィルム
実売価格3058円

紙のような書き心地のiPad用フィルムに、繰り返し貼り剥がしができるモデルが登場。しっかりとした描き心地の「上質紙タイプ」と、軽い書き心地の「ケント紙タイプ」の2種類展開だ。

 

No.27

キングジム
ラベルプリンター
「テプラ」PRO SR-MK1
1万6500円

スマホから直感的に操作できるラベルプリンター。高精細ヘッドが繊細なデザインもきれいに印刷する。ラベルに日時や曜日などを紐付け、スマホに通知を出せる「タイムラベル」機能を搭載。

 

No.28

インターメディア研究所
Gridwork
9800円(ペン、ボード、用紙、ボールペン芯、金属芯のセット)

PCでの手書き操作を可能にするセット。アプリ等はなく、金属芯を装着したペンをPCに接続し、ボードの上で動かすだけ。ボールペン芯に替えて用紙に書けば、書いた内容を紙にも残せる。

 

No.29

ワコム
Hi-uni DIGITAL for Wacom
3960円

ロングセラーの鉛筆「Hi-uni」とコラボした、「Wacom One 液晶ペンタブレット13」専用のデジタルペン。鉛筆と同じ木材から作られており、温かみのある握り心地と木の香りが特徴だ。

 

No.30

キングジム
「Boogie Board」BB-14
3520円

ボタンひとつで書き込みを消せて、繰り返し使える電子メモパッドのA6サイズ。専用アプリがあり、書いた内容をカメラで読み取りデータ化すると、色付けやテキストの追加ができる。

 

No.31

キングジム
デジタルノート「フリーノ」
実売価格4万6200円

紙のように見やすく、スムーズに書き込める電子ペーパーディスプレイを採用。PCやスマホと連携し、約8万7000ページぶんの情報を保存できる。明度や色味を調整できるフロントライト付き。

 

No.32

ほぼ日
ほぼ日のアースボール
3960円

スマホやタブレットをかざすと、リアルタイムで変化する地球上の「雲」や「雨」、「気温」が見えるAR地球儀。ほかにも国旗や遺跡など、かざして楽しむコンテンツが19種類ある。

 

No.33

カウネット
モバイルOAタップ
1290円

持ち運びしやすいように、コードを本体に巻き付けて収納できるマルチタップ。差し口は表面に2個と裏面に1個あり、コードの長さは14㎝。タップには珍しいモスグリーンとホワイトの2色展開だ。

 

No.34

ロケットブック
Rocketbook Beacons
1980円

ホワイトボードの四隅に貼り専用アプリでスキャンすると、メモがデジタルデータに。画質や角度は自動で補正される。Googleドライブなどの外部サービスに瞬時に保存・共有も可。繰り返し使える。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
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【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
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投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

【文房具総選挙2021】子どもの学習や資格試験勉強がはかどる文房具13点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【トレンド部門】「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
https://getnavi.jp/stationery/585036/

 

【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【トレンド部門】勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場しています。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。

 

No.13

三菱鉛筆
ユニ アルファゲル スイッチ
1100円

芯が回転して尖り続ける「クルトガモード」と、安定した筆記感で早くたくさん書ける「ホールドモード」を搭載し、シーンによって切り替えられる。安定感のある硬めのグリップを採用。

 

No.14

ミドリ
いきものものさし
2640円

目盛りの横に、カブトムシや蝶などの生き物の絵とサイズが入った木製の知育定規。観察に使えるルーペ付きだ。付属の説明書には、生き物の絵と説明を載せた「いきものずかん」を収録。

 

No.15

プラス
エアイン スイット
1650円

子どもの手でも持ちやすい卓上クリーナー。500円玉が吸い付くレベルの吸引力を持つ。吸引口には指が入るのを防ぐ安全バーを装備。ダストケースは着脱式で水洗いできるから衛生的だ。

 

No.16

ぺんてる
オレンズネロ 0.5
3300円

ノック1回で芯がなくなるまで書き続けられるシャープペンの芯径0.5㎜モデル。0.2㎜や0.3㎜よりタフに書ける。芯のサイズに比例して大きくなる筆記抵抗を抑え、滑らかな書き心地を実現。

 

No.17

コクヨ
キャンパス ソフトリングノート
286円(A5サイズ)、308円(B5サイズ)

キャンパスノートに、筆記時に手が当たっても痛くなりにくいソフトなリングを採用。ドット入り罫線が、“美しく書く”ことをサポートする。ページをきれいに切り離せるミシン目入り。

 

No.18

コクヨ
キャンパス はがせるノート型ルーズリーフ
319円

メモパッドのようにクロス製本されたルーズリーフ。バラけにくいため持ち運びしやすく、必要なページだけをはぎ取れる。B5サイズで、7㎜と6㎜のドット入り罫線をラインナップ。

 

No.19

ゼブラ
サラサR
110円(1本)、770円(7色セット)

ジェルインクペン「サラサ」の新モデル。従来品より27%濃く書けるインクを使っている。インクは全14色で、黒のみボディが白と黒の2種。ボール径は0.5㎜(黒、赤、青のみ)と、0.4㎜だ。

 

No.20

三菱鉛筆
シャープ替芯「uni」
220円

同ブランドの従来品よりもこすれに強く、紙面を汚しにくいシャープ芯。上からマーカーを引いてもにじみにくい。ナノダイヤを配合しているため折れにくく、くっきり滑らかに筆記できる。

 

No.21

ゼブラ
シャーボNu
1980円

1本に黒・赤のボールペンとシャープペンを搭載。シャープ芯が上から補充できる独自機構で、“分解しないと芯を補充できない”という多機能ペンの弱点を克服した。使用中のペンを表示する窓付き。

 

No.22

プラス
ハシレ!エンピツケズリ!
3300円

削るのが楽しくなるクルマ型の鉛筆削り。車体の上に手を置いて、力を加えながら前後に走らせて削る。削り終わりを音で知らせる「トンガリ検知機能」が削りすぎを防ぐ。替刃が2個付属。

 

No.23

コクヨ
キャンパス
復習がしやすいプリントファイル
440円

復習に使うプリントを冊子状に綴じられるクリップと、プリントの保管用ポケット、浅めのポケットを搭載した見開きファイル。表紙を裏側に折り返せば、電車内などの狭い空間でも閲覧しやすい。

 

No.24

トンボ鉛筆
モノ学習用消しゴム
110円

濃い鉛筆の筆跡も、少ない往復回数でよく消せる消しゴム。スリーブには、しっかり握れる滑り止めと、消しゴムの減り具合に合わせてきれいに切り取れるミシン目が付いている。

 

No.25

ソニック
リビガク トッピン タテ型スリム
手動鉛筆削り
1650円

鉛筆をタテに挿し込む鉛筆削り。ヨコ型のものよりも省スペースで置ける。ダストケースはロックでき、倒しても削りカスがこぼれない。インテリアに馴染むデザインはリビング学習に最適。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
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【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
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【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
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【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
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【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
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【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
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【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
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【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
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【文房具総選挙2021】家やカフェで仕事がはかどる文房具12点がノミネート

仕事や作業の効率をアップさせる高機能な文房具、「はかどり文房具」の年間ナンバーワンを決定するアワード、「文房具総選挙2021」がスタートしました。ここでは【トレンド部門】「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門にノミネートされた文房具を紹介していきます。

「文房具総選挙2021」の全貌
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【ノミネート商品をまずは写真でざっとチェック!】


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。

 

No.01

ダイゴー
isshoni.ノート デスク 厚口
770円〜1100円

キーボードと自分の間にできる狭いスペースにも置ける横長のノート。「方眼タイプ」は192ページ、1日の予定とタスクを管理できる「デイリータイプ」は368ページあり、たっぷり書ける。

 

No.02

カウネット
折りたためるかばん置き
2480円

コンパクトにたためて、持ち運びしやすいカバン置き。ファスナーテープを外して、広げるだけで設置できる。たたむと床に触れる面が内側に折り込まれるため、カバンに入れても中を汚さない。

 

No.03

キングジム
「ジリッツ」クリアーファイル
660円(10ポケット)、935円(20ポケット)

背の部分が3ステップでスタンドになり、書類を入れたまま自立するファイル。中面は書類ポケットになっており、立てたままページをめくれる。片付けるときは、閉じるだけでOKだ。※3月26日発売

 

No.04

コクヨ
THIRD FIELD
STAND TOOL POUCH
4400円

モバイルツールの収納に適した、伸縮性のあるポケットを備えたポーチ。口が大きく開き、中身を取り出しやすい。サイドのベルトを留めると自立し、開口部にはスマホを立て掛けられる。

 

No.05

キングジム
SPOT 「ツールスタンド」
3718円(デスク)、4378円(フロア)

立て看板のように自立し、ハンドルを持ってそのまま持ち運べる。両面に大小様々なポケットを備え、収納力は抜群。広げた内側には、箱ティッシュのような厚みのあるモノも入れられる。

 

No.06

キングジム
小さくたためるワイドカッターマット
1760円

A4を縦向きにして、横に4枚繋げたサイズのカッターマット。折りたためばA4やA3サイズになり、コの字型に広げて立てればパーテーションにも。工作に便利なガイドが印刷されている。

 

No.07

カウネット
テレワークノートPCカバー
3280円(シンプルタイプ)、3980円(スタンドタイプ)

開けばすぐに作業ができるノートPCカバー。6つのポケットと、付箋を貼り付けられるスライド式のボードを備える。スタンドタイプは、机に触れる面に折りたたみ式のスタンドがある。

 

No.08

セーラー万年筆
セーラーどこでもシート
A3・5枚セット
968円

静電気で壁などに貼り付き、ホワイトボードのように使えるシートのA3タイプ。平滑面ならガラスや木などにも貼れ、繰り返し貼り剥がしできる。裏写りしないため、表と裏どちらも使える。

 

No.09

クツワ
パーソナルスポット
4730円

広げると仕切りになり、周りの視線をブロックできるノートPCケース。13インチまでのPCやタブレットと、仕事道具をまとめて持ち運べる。生地は、中身を水濡れから守る強撥水タイプだ。

 

No.10

カウネット
モバイルデスクマット 550×300mm
1980円

共有デスクなどで、置いたものがテーブルに触れるのを防げて衛生的。両端に持ち手があり、仕事道具をくるんだ状態で移動できる。くるんだままA4サイズのカバンに入れることも可能。

 

No.11

学研ステイフル
Write White
880円(B6タイプ)、1320円(B5タイプ)

ノート型のホワイトボード。各ページの間にある透明シートが、書いた内容を保護。シートにも書き込みができ、ボードへの追記などに使える。B6タイプは、卓上カレンダーのように自立する。

 

No.12

カウネット
ワークサポートクッション エアーイン座用
8789円

モールドウレタン素材が体圧を分散させ、座り疲れを軽減。座面の傾斜を自分好みに調整できるエアポンプが付いており、ダイニングチェアがオフィスチェアのような座り心地になる。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/


投票は4/25 23:59まで・結果は5/24に発表します

作業がはかどる文房具の頂点は?「文房具総選挙2021」が投票受付スタート!

季節は春。春といえば、新生活の始まり。その新生活に欠かせないモノといえば、文房具でしょう。作業をはかどらせる“はかどり文房具”のナンバーワンを決めるアワード「文房具総選挙」は、2021年も開催が決定しました。

 

9回目となる今回は、2020年度に登場した新作文房具が、なんと99商品もノミネート! “大賞”の栄冠は、いったいどの商品の頭上に輝くのでしょうか? すべてを決めるのは、みなさんからの投票です。奮って投票してください。

 

「文房具総選挙」って何?

仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回「文房具総選挙2021」で、9回目の開催となります。

 

ノミネートの条件は、この2点。

・仕事や勉強をはかどらせる機能を持っていること
・2020年4月以降に発売された、もしくは2021年3月23日までに商品の発売情報が公開されていること

 

雑誌「GetNavi」5月号の巻末にある応募ハガキか、下記で紹介する各部門のノミネート商品発表記事の中に設置された投票フォームから、誰でも投票が可能です。

 

「文房具総選挙2021」概要
●投票期間:2021年3月24日(水)から4月25日(日)23:59まで(「GetNavi」5月号に付属する読者ハガキでの投票は、4/23(金)消印まで)
https://forms.gle/LFvaVhBpmvBviECNA
●対象カテゴリー:下記の8部門
【トレンド部門】
「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門、「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門、「デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具」部門
【機能別部門】「書く・消す」部門、「記録する」部門、「分類する・印をつける」部門、「切る・貼る・綴じる」部門、「収納する」部門
●大賞発表:2020年5月24日(月) ※大賞のほか、準大賞、各部門賞、選考委員特別賞を発表
●入賞商品展示・販売:2021年5月25日(火)〜 ※予定
●入賞商品展示・販売会場:全国の伊東屋店舗及び、本州・四国のイオン、イオンスタイル(約200店舗・一部店舗除く)、カウネットのECサイト ※いずれも一部商品を除く
●投票イベント:2021年4月17日(土)  ※詳細は近日発表!

 

前年の大賞受賞商品は?

「文房具総選挙2020」は、“消す”という半ばネガティブな作業を楽しくする、新発想の文房具が大賞に。

「消す」を楽しく! 消しゴムで作る、自分だけの富士山

「文房具総選挙2020」の大賞は、プラス「エアイン 富士山消しゴム」が輝きました。前後左右バランス良く消すと先端が富士山の形になるというもの。同社の消しゴムシリーズ「エアイン」でおなじみの「エアイン樹脂」を採用しており、軽い力で消せるのも魅力です。スリーブのデザインは全部で6柄。税込220円。

 

「文房具総選挙2021」の見どころは? 最新の“はかどり文房具”が99商品ノミネート!

コロナ禍によって、仕事や勉強の進め方が一変したこの1年。オフィスではない場所での仕事、学校ではない場所での勉強と、慣れない環境下でスムーズ、かつ快適に作業を進めるためには、それぞれの環境で作業がはかどる“はかどり文房具”をユーザーの目線で選択する必要があるでしょう。

 

「文房具総選挙2021」では、時代を象徴するはかどり文房具をピックアップした“トレンド部門”を設置。昨年に引き続く「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門、「勉強がはかどる! 学生応援文房具」部門に加え、今回はスマホやパソコンが暮らしの中心になった今、存在感を増す「デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具」部門を新設しました。

 

トレンドと機能で分類した8部門・99商品!

たった今の世の中の流れが見える「トレンド部門」3部門と、機能によって分類した5部門の、合計8部門。部門によってボリュームの差があるものの、およそ10数商品が選出され、合計99もの商品がノミネートされました。

 

【トレンド部門】
仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具 部門

コロナ禍で特に需要が広がったのが、本部門のアイテム。仕事道具をまとめる収納ツールから、狭いデスクでも使える省スペースアイテムまで、快適な環境構築を助ける商品が目白押し! 12商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585389/

 

【トレンド部門】
勉強がはかどる! 学生応援文房具 部門

昨年に引き続き、ノートをきれいに取れる、使っていてモチベーションが上がるなど、学習効率を高めてくれる文房具が数多く登場。資格取得などに向けて勉強中の大人も要注目! 13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585398/

 

【トレンド部門】
デジタルと連携してはかどる! デジアナ文房具 部門

スマホやPCと連携することで、機能を拡張できる文房具が増加中。本部門では、それらの商品に加え、デジタル機器の使い心地を向上させる周辺アイテムもピックアップしました。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585400/

 

【機能部門】
書く・消す 部門

人気ブランドから待望の多色・多機能ペンや細径モデルが登場するなど、ボールペンを中心に熾烈な戦いが予想される本部門。インク色にこだわった商品にも、ぜひ注目してみてください。19商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585405/

 

【機能部門】
記録する 部門

白でも黒でも書けるノートや、油性ペンで書き込めるホワイトボード、半分に折りたためる手帳など、常識を覆すユニークかつ画期的なアイテムが満載。いままでにないフォーマットを採用した手帳も話題です。11商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585407/

 

【機能部門】
分類する・印をつける 部門

付箋を中心に、9アイテムがラインナップ。名前の読み方を彫った印鑑や、メモを取れるIDカードホルダー、定規やマーカーペンの代わりに使える付箋など、新発想の商品が多く選出されています。9商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585409/

 

【機能部門】
切る・貼る・綴じる 部門

コロナ禍で増えた荷物の梱包・解梱作業の効率アップを図るアイテムを中心に、多彩な商品が集結。携帯はさみをはじめ、コンパクトながらも使い勝手を極めた商品が増えています。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585415/

 

【機能部門】
収納する 部門

今年は省スペースで使えるだけでなく、中身の取り出しやすさにもこだわった“立つペンケース”が多数ノミネート。雑貨のような素材やデザインの収納アイテムもトレンドです。13商品がノミネート。
https://getnavi.jp/stationery/585417/

 

「文房具総選挙2021」選考委員の面々

最後に、以上の8部門・全99商品を審査、選考した「文房具総選挙2021」選考委員会を構成する面々を紹介しておきましょう。今年は、GetNaviやGetNavi webの連載記事でお馴染みの顔ぶれに、文房具ファンから支持されるショップのバイヤー、さらにGetNavi/GetNavi webの文房具担当を加えた7名で構成しています。

 


文具ソムリエール
菅 未里 さん
文房具に関するメディア出演や商品監修などで活躍し、著作も多数。GetNavi webで「菅未里の自腹買い文房具」を連載中。

 


文房具ライター
きだてたく さん
最新の機能派文房具から雑貨/ファンシー系オモシロ文房具まで、なんでも徹底的に使い込んでレビューする文房具ライター。文房具の楽しさを伝える講演活動なども精力的に行っている。GetNavi webで「きだてたく文房具レビュー」を連載中。

 


ライター/放送作家
古川 耕 さん
TBSラジオ「アフター6ジャンクション」「ジェーン・スー 生活は踊る」などで構成作家を担当。ライターや編集者としても活動し、「OKB(お気に入りボールペン)48総選挙」の総合プロデューサーも務める。「GetNavi」で「文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険」を連載中。

 


銀座 伊東屋
文房具バイヤー
吉田 聡 さん
銀座本店・池袋店・玉川店・新宿店と、大型店舗勤務。各店舗では、グリーティングカード・万年筆・事務用品などを担当、また新宿店では店長を務めた。今春よりバイヤーに就任。好きな文房具はぺんてる「プラマン」(200円のほうです)とLAMY「サファリ」の万年筆。

 


イオンリテール
大野 智さん
「年賀関連商品」や「シーズン商品」などのバイヤーを担当。最近はテレワーク関連の商品に興味津々。

 

雑誌「GetNavi」文房具担当
鈴木翔子
雑誌『GetNavi』にて文房具担当歴3年。子どもの頃からノートや手帳が好きで、買い集めてはいるものの、かわいい字やイラストが描けないのが悩み。マイブームはミドリの「MDノート」で自作した連用日記。

 

ウェブメディア「GetNavi web」文房具担当
和田史子
10年超の雑誌編集を経てウェブ編集部へ。好きなペンはビックのオレンジEG、プラマン、ユニボールエア。好きな紙はユポ、グラフィーロ、サンバレーオニオンスキン、藁半紙。後世に遺したい文房具はショットノート。

 

「文房具総選挙」特集ページ

https://getnavi.jp/features/bunbougu-senkyo/

 

これぞサクラクレパスらしい“高級感”! サクラクラフトラボ「005 ゲルインキボールペン」に膝を打った理由とは?

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を1点ずつピックアップしている。第6回となる今回は?

 

第6話

サクラクレパス
サクラクラフトラボ
005 ゲルインキボールペン
3520円(税込)

2017年に誕生した「かく」喜びを届ける筆記具シリーズから2020年11月に登場。流線型のシルエットと、ボディ中央から両端に向かって彫られたラインが美しい。ボディは8色展開で、インクはセピアブラックを搭載。別売りでブラック、ブルーブラックもある。

 

「新しいのにどこか懐かしい」

ここ数年、各筆記具メーカーが自社製品のリブランディングを進めていくなかで、サクラクレパスが売り出したのが「サクラクラフトラボ」シリーズ。こちらの既発4モデルはどれも、真鍮を素材に使い、重厚感のあるヴィンテージ路線を打ち出していたが(「002」のみ同社のクーピーペンシルをモチーフにしており毛色が異なるが)、どれもどっしりとしたボディにサクラならではの軽やかなインクがどうにもチグハグで、そもそもサクラクレパスが「高級感=重量感」というステレオタイプに与する理由も見当たらず、ずっとモヤモヤしたものを感じていた。それぞれの出来に文句はない。が、ほかにもっと高級感の出し方があるんじゃないかしらん−–−と。

 

そんなところに発売された新作「005」を見て、思わず膝を打ってしまった。そうそう、これこれ! クーピーペンシルにも通じる無垢なボディラインに、不揃いのスリットが走り、繊細なニュアンスを出しながら握りやすさも確保している。この「新しいのにどこか懐かしい」というバランスはまさにサクラクレパスに望んでいたことで、しかもちゃんと高級感まであるのだから感心してしまう。胴軸をひねってペン先を繰り出し、大きめの紙に殴り書き。しばし無心になってペンを走らせ、ふと尾尻を真上から眺めてみると……ペン後部の断面が桜の花びらの形になっているのに気が付いた。そうそう、こういうこと〜! 大正解。

 

↑サイドから削り込まれたボディは、天面でサクラクレパスの社章である、「サクラマーク」を形づくっているのがわかる。美しい造形だ

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第4話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第5話】三菱鉛筆の開拓精神を見た! 異形のペン先をもつ3色ボールペン「ジェットストリーム エッジ3」

https://getnavi.jp/stationery/551859/

フリクションで書けるホワイトボードノート「バタフライボード noteX」は新発想のペンループで書きたい瞬間を逃さない!

以前、この連載でノート型ホワイトボードと細字ボードマーカー各種を紹介したばかりなのだが、正直なところを告白すると、個人的には苦手なのだ。ホワイトボードとボードマーカーの組み合わせが。書き消しできるのはいいし、消しカスが出にくいのもいい。くっきりして、筆跡の視認性も高い。だがあのツルツルした筆記感が、どうしても苦手。

 

そもそも悪筆とホワイトボードは、相性が最悪なのである。字が汚い人間が使うと、ペン先チップが滑りすぎてコントロールできず、自分でも後から解読できないレベルの字になってしまう。氷上をスリッパで走るが如きあのツルツル感で、どう丁寧な字を書けというのか。

 

だから、ホワイトボードにきれいな字が書かれているのを見ると、言い知れない敗北感に襲われてしまう。たまにいるよね、ものすごく整った字で会議の内容をボードに書く人。

 

だから、以前ああやってドヤ顔で紹介はしたものの、自分ではノート型ホワイトボードを使いこなすには至っていないのである。でも、使いたい。駆使できれば便利なのが頭じゃ分かっているので、ちゃんと使いこなしたいのだ。

 

ホワイトボード? それともノート? 不思議な「notesX」

……と、いつもの悪筆コンプレックスをこじらせて鬱々としていたところ、GetNavi編集部から「じゃあ、これとかどうスかね。んでレビューよろしくですー」と、一冊のノートが送られてきた。

 

それが、現在クラウドファンディングサイトのMakuakeで先行販売中の、バタフライボード「notesX」である。ああコレ、確かに興味はあったんだ。

バタフライボード
notesX
一般販売予価 7200円(税別)

 

「バタフライボード」についてまず説明しておこう。ノート型ホワイトボード「バタフライボード」から始まったメーカーだ。そして2019年には、メモタイプのホワイトボード「notes」がMakuakeでクラファン達成率9000%超という、とんでもない数字を叩き出した。

 

で、今回の「notesX」はその「notes」の発展型という立ち位置で作られたもの。期待値は当然高く、早割でも7000円近い価格ながら、ファンド開始10日間で達成率3500%超えという爆速スタート。ファンド残り20日となった現在は、達成率が5600%に上っている。

 

↑開いたところはごく普通のノートのようだが、実は綴じ方に秘密がある

 

「notes」は測量野帳(コクヨのポケットタイプのスケッチブック)に近いサイズのハードカバーメモだったが、「notesX」は少々サイズアップ。A5(より少しスリム)な大きさで、ノートとして使うにも問題ないサイズだ。

 

表紙を開くと、薄く5㎜方眼が印刷されたページが始まり、ぺらぺらとめくっていくと、6枚(12ページ)の紙……というか、薄いボードが綴じられている。

 

この表紙とページが、引っ張るとそれぞれがこの通り、ポコッと外れて分解できてしまうのだ。これが、初代「バタフライボード」から最新の「notesX」まで共通の、マグネットヒンジを使ったスナップバインディング構造である。

↑引っぱるだけで簡単にページが分離する

 

↑各ページと表紙はマグネットでくっついているので、分離・結合が自由自在

 

ページのノド側(綴じられている側)2か所に極薄のマグネットを内蔵しており、普通のノートのように違和感なくページもめくれるし、リングノートのように表紙を360度折り返して使うこともできる。

 

さらにはページを外してスチール面に貼り付けられるほか、2枚外してくっつければ、ほぼ正方形のボードとしても運用可能だ。バタフラボードシリーズ独自の、かなり面白い機能と言えるだろう。

↑360度折り返せて、邪魔なリングもない。これは快適だ

 

そしてなにより興味深いのが、「notes」「notesX」のページとして採用されている「シンセティックペーパー」だ。

 

従来のホワイトボードと違って、かなりサラッとマットな手触りがあり、テカりもかなり少ない。それでもジャンルとしてはホワイトボードになるので、当然ながら書いて消してが可能……なのだが、書くのにホワイトボードマーカーは使わない。なんと、お馴染みのフリクションボール(など、いわゆる消えるペン系)を使うように作られているのだ。

↑フリクションボール(0.5mm)が付属。思ったよりも紙に近い書き味だ

 

通常のホワイトボードでは、表面でボールペンのボールが空転し、きちんと書くことができない。しかしシンセティックペーパーは、樹脂と鉱物を原料に作られた耐水紙で、表面に無数の微細な孔がある。この微細孔がほどよい引っかかりとなって、ボールペンでも書けるマットな紙面を生んでいるのだ。

 

もちろん、コピー用紙などと比べればやや滑りはするが、それでもホワイトボード+マーカーの不安なほどのツルツルさはない。印象としては、だいぶ紙っぽい。「7割ぐらい紙かな」という感じである。なによりボールペンなので、細字マーカー以上に細い字が書けるのも嬉しいところ。これなら「notesX」を普通にノート感覚で運用することだって、充分にできるはずだ。

 

フリクションなので当然のことながら、1文字だけ消したい場合は、軸後端のラバーで擦って消すことができる。さらにある程度まとめて消したいときは、濡らしたキッチンペーパーやウェットティッシュで撫でると、きれいに拭き取ることができるのだ。

↑まとめて消したい時は、ウェットティッシュでサーッと!

 

↑指に水分が付いてなければ、擦っても大丈夫。夏場は汗で流れる可能性がありそう

 

チマチマと拭くのが面倒くさいなら、いっそ水道からページ全体にダバーッと水をかけてやってもいい。これで一気に全部洗い流せてオールクリア。うーん、なかなか気持ちいいぞ。

 

フリクションインクは乾燥しても水に弱いという性質を持っているので、こういうことも可能なのだ。

↑流水でインクがきれいに落ちるのが楽しい

 

もうひとつ面白いのが、ペンを携帯するために備わっている「バタフライループ」。単に2本のゴムベルトが交差しているだけに見えるが、これが直径9~15mmのペン軸に対応した万能ペンループとして機能するのだ。

 

手帳やノートカバーのペンループと言えば、ユルユルすぎてペンが抜けたり、多色ペンだとキツくて入らなかったりと、ちょうどよくペンが入ることがあまりない。それがバタフライループなら、だいたいのペンがクリップを使わずにピタッと固定できて、抜け落ちる心配もない。うまく装着するのには少し慣れが必要かもしれないが、それでも良くできているんじゃないだろうか。

↑交差しているゴムベルトの中央にペンを挿し込んで……

 

↑パタンと表紙を閉じればペンが固定される。太さに関係なく使えるのはナイスアイデアだ

 

ノート型ホワイトボードを超えて、もはやノート感覚

さて、ひとまず一週間ほど手元で使い続けてみたのだが、慣れるほどに「ノート型ホワイトボードを使っている」という感覚は薄れてくる。というか、もうほぼノートだわ。これはやはり、シンセティックペーパーのマットさによるところが大だろう。

 

アイデアノートとしてあれこれ雑に書き込んで、必要な部分はiPhoneの「メモ」アプリでスキャンして取り込み。あとはざっくりウェットティッシュで拭き取って(一気に洗い流すのは楽しいけど、あとで水気を拭うのが面倒になってきた)、また書いて……という運用が、なかなか快適だ。

 

さらには、リモート会議用の小型ホワイトボードとしても充分に実用的。この場合はサインペンタイプのフリクションカラーズがマッチする。

↑摩擦で消えるインクであれば問題なく使える。特に、カリカリ感があってインクも濃く出る「フリクションポイントノック04」(パイロット)との相性は最高だと思う

 

↑消す前提で運用するノートなので、保存したいものはスキャンしておくといい。iPhoneなら「メモ」アプリが手軽だ

 

価格は、たしかにノート/ノート型ホワイトボードとしてはかなり高額かもしれない。しかし個人的には、それだけの価値はあるかもなー、とも感じる。

 

クラウドファンディング終了後には、これまで通り一般発売もされるはずだが、気になるのであれば、割引の効く先行販売中に買っちゃったほうが良さそうだ。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

「文房具総選挙2021」が開催決定! 仕事・勉強・作業がはかどる文房具の頂点はどれだ?

雑誌「GetNavi」と我々「GetNavi web」が主催し、毎年開催してきた「文房具総選挙」。2021年もコロナ禍に負けることなく、果敢に開催することをお知らせします。

 

文房具総選挙とは?

仕事や作業、勉強などの効率をアップさせる文房具を「はかどり文房具」と位置付け、文房具に精通した専門家により結成された「文房具総選挙選考委員会」が選出したノミネート文房具のなかから、読者や一般ユーザーが「これぞはかどる!」と実感したアイテムに投票し、そのナンバーワンを決定するユーザー参加型のアワード。今回で9回目の開催となります。

 

2021年は、「書く・消す」「記録する」「収納する」などの機能別部門に、コロナ禍において仕事や作業、勉強をはかどらせる「トレンド部門」を加えた、計8部門に分類し、各部門賞と、全ノミネートの頂点となる「大賞」を決します。

 

リモートワークやオンライン授業で、一番 “はかどる” 文房具はどれだ!?
「文房具総選挙2021」が3月24日より投票スタート!

新型コロナウイルス対策により、在宅勤務などのリモートワークや、オンライン授業が促進されるなど、仕事や勉強の進め方が一変したこの1年。いかにスムーズに、快適に作業を進められるか、ユーザー自身で選ぶ文房具の重要性は一層増しています。

 

そうしたトレンドを受けて、日々の仕事や作業、勉強を効率化できる“はかどり文房具”をフィーチャーし、読者及び一般消費者に向け、より良いモノ選びの基準を提案します。

 

大賞・準大賞や各部門賞は、読者や一般ユーザーからの投票により決定。投票期間は3月24日からスタートし、結果は5月24日発売の「GetNavi」と、同日の「GetNavi web」において発表します。なお、発表された入賞商品は、「伊東屋」(一部商品は除く)及び「本州・四国のイオン、イオンスタイル」(約200店舗)にて展示・販売。また、オフィス用品の通信販売「カウネット」では、ノミネートから入賞まで一連の商品情報を掲載し、販売します。

↑大賞のエンブレム。(写真は2020年のもの)

 

■「文房具総選挙2021」概要

●投票期間:2021年3月24日(水)受付開始
雑誌「GetNavi5月号」に綴じ込まれたハガキと、「GetNavi web」内に設けた「文房具総選挙」特集ページから受付いたします。

●対象カテゴリー:「仕事がはかどる! テレワーク&フリーアドレス文房具」部門、「学生応援! 勉強がはかどる文房具」部門、「デジタルとの連携ではかどる文房具」部門、「書く・消す」部門、「記録する」部門、「収納する」部門、「切る・貼る・綴じる」部門、「分類する・印をつける」部門の8部門

●大賞発表:2020年5月24日(月) ※大賞のほか、準大賞、各部門賞、選考委員特別賞を発表

●入賞商品展示・販売:2021年5月25日(火)〜 ※予定

●入賞商品展示・販売会場:全国の伊東屋店舗(一部商品は除く)及び、本州・四国のイオン、イオンスタイル(約200店舗・一部除く)、カウネットのECサイト

 

現在、文房具総選挙の選考委員会では、ノミネートする文房具を精査している段階です。文房具ファンなら誰でも知っている“傑作”という納得の選出もあれば、時流を捉えたいますぐ欲しい文房具、大穴になりそうな予感を感じさせる意外なモノまで! 発表されたばかりの注目の新商品も目白押しです。全ノミネート商品を発表する3月24日まで、期待してお待ちください。

 

昨年までの「文房具総選挙」の模様をチェック!


https://getnavi.jp/features/bunbougu-senkyo/

 

ペン回しの世界チャンピオンを直撃! 完全監修したペンスピナー垂涎の「Gyro pro」の出来は?

“ペン回し”と聞いて、どういうものを想像するだろうか? 誰もが中高生の頃に一度くらいはチャレンジしたことがあるだろう、ボールペンを指で弾いたりして手の中でクルッと回す、あれだ。

 

ただ、おそらく今あなたの脳内で思い描いたペン回しとは次元の違うペン回しが、いま世界で人気となっており、さらには世界大会がある……なんてことまでは、さすがに想像の域を超えていたはずだ。「次元が違うってなんだよ、しょせんはペン回しだろ?」という人には、実際どんな感じか、動画を見てもらったほうが手っ取り早いかもしれない。

 

 

これが世界レベルの、いや実は、世界チャンピオンによるペン回しである。これを見てまだ「しょせんはペン回し」と言ってしまうのは、どう考えても無理筋だろう。凄すぎる!

 

ちなみにこの世界チャンピオンというのが、日本人プロパフォーマーのKayさん。2019年に中国で開催されたWPSAL(World Pen Spinning Alliance League)において、厳しい国内予選を勝ち上がった7か国16人のペンスピナー(ペン回し競技者)たちの頂点に立った、まさにトップ・オブ・ペンスピナーなのである。

↑世界大会のステージでパフォーマンスを行うKayさん

 

そしてこのKayさんが完全監修した「ペン回し最強のボールペン」が、クラウドファンディングサイト、Makuakeにおいて現在展開中だという。ひとまずそれがどういうものなのか、Kayさん本人にお話を伺ってきた。

※取材は感染症対策のもとで行っています

 

ペンスピナーが求める回し心地最強のペンとは?

その前に、世界チャンプ監修の「ペン回し最強ボールペン」が開発されることになった、その流れを説明しておこう。

 

まず2018年、精密部品加工メーカーの湯本電機が、ペン回しに最適化されたボールペン「Gyro(ジャイロ)」を発売。しかしこれを見たKayさんが、「これではまだ甘い! もっと凄いものができるはずだ」と湯本電機側に連絡を取り、タッグを組むことに。

 

そこから2年以上の月日をかけて開発されたのが、いまクラウドファンディングで展開されている「Gyro pro」というわけだ。

↑世界チャンプが「これが、ペンスピナーにとって最強のペンです」と豪語する。もう確実に凄いやつだ

 

湯本電機
Gyro pro
Gold/Silver/ Platinum」
各1万3200円(税別・クラウドファンディング価格)

 

Kay「先代『Gyro』は、僕らペンスピナーから見るとまだ微妙な部分がいくつかあったんです。まず、長さが足りなかった。ペンスピナーは既存のペンを改造して、20センチ前後まで伸ばすことが多い。あとは重心の分布も重要で、両端が重くなっているほうが回しやすいんだけど、先代はそれも違ったんです」

 

↑2018年に発売された先代「Gyro」。筆者も当時しっかり購入していた

 

もちろん、基本的な技(くるりと指で一回転させるなど)を繰り出すにはそれでも充分だが、最初の動画にあったようなレベルの高いパフォーマンス用としては厳しかった、とのこと。

 

そこで「Gyro pro」では、企画段階からKayさんが関わることで、ペンスピナーが求めるスペックを満たす製品に仕上がったのである。

 

長さは先代の約150mmから大きく伸びて、鉛筆よりも少し長い約190mmのABS製樹脂軸に。同時にペンの筆記機構も、重心が微妙に狂いやすい繰り出し式から、双頭タイプのキャップ式に変更された。

 

さらに、キャップの両端には金属製の重りを搭載することで、回転時の遠心力をフルに活かせるようになっている。

↑先端の重り(金属パーツ)は素材によってわずかに重量が違う。この微妙な差でも、回転フィールは大きく違ってくる

 

ラインナップは重りの素材別で、ベーシックなステンレスの「Gyro pro Silver」、重量感のある真鍮(しんちゅう)の「Gyro pro Gold」、軽量なアルミの「Gyro pro Platinum」の3タイプ(アルミはカラー3色あり)。それぞれ好みの重さでモデルを選ぶ方式だ。

 

重りの重量差は、各モデル間で1個辺り1g前後(両端で2個搭載するので、全体的な重量差は約2g)だが、実際に回してみると違いははっきり感じられるという。

↑リフィルを搭載した状態のSilver(ステンレス)モデルで、重さは約20g。重量の1/3が両端に偏っているので、非常に回しやすい

 

Kayオススメはベーシックなステンレスの『Gyro pro Silver』です。全体的なバランスが抜群なので、迷ったらこれで大丈夫。ペン回し初心者の人にも、これが最も回しやすいはずです。最終的には好みの問題なんですけどね(笑)。真鍮は重さを使って回転させる大技向け、軽いアルミは小回りが効く感じになっています

↑回しやすさだけでなく、書き味にもこだわったパーカーリフィル。「金属製のリフィルは2g以上あるため、搭載時の重心バランスを取るのにも苦労しました」とKayさんは話す

 

軽い樹脂軸の両端に重りということで、正直なところ、筆記用としてはかなりアンバランス。書く握りで持つと明らかにリアヘビーで、後ろに持って行かれる感じが強い。

 

しかし、本製品はあくまでもペン回し専用に作られているので、回すためにはこれが正しいバランス。ボールペンも用途によって正解・不正解の要素が大きく違ってくるのが、なかなかに面白い。

 

ちなみにリフィルも、先代がややレガシーな油性「SC-7N」だったのを、書き味向上を求めてパーカータイプのジェットストリーム「SXR-600-07」に変更されている……のだが正直なところ、そもそもこのバランスだし、書きやすさを求めてもしようがないような気はするのだが。

↑書いてる間中、ずっと後ろに引っぱられる感覚すら覚えるリアヘビーさ。筆記機能はあくまでも“おまけ”レベルと考えた方が良さそうだ

 

Kay「あと、特にこだわったのは軸のラバー塗装でした。軸に最適なグリップ力があると、技の出しやすさが全然違ってくるんですよ。湯本電機さんと何度もしつこくサンプルのやり取りをして、ようやくこのベストな摩擦感のあるラバー加工の軸が完成しました」

↑指に吸い付くような印象のラバー軸。さすがにこだわっただけはある安定感だ

 

インタビュー時には、決定する前のサンプル(ボツバージョン)とも触り比べさせてもらったが、確かに安定感は天地ほどの差があった。なるほど、ここまで差が出るなら、監修としてもこだわりどころだというのは納得できる。

 

質感だけでなく塗装の厚みなども考慮されているようで、しっかり回ってピタッと止まる、ペンスピナーにとっては完璧なグリップになっているそうだ。

 

Kay「ペンが1回2回ぐらい回せるかな? というペン回し初心者の方にも、ラバー軸のメリットは感じられると思います。なので、基本的な技の練習用にもぜひ使ってみてもらいたい。実際、確実に回しやすく感じてもらえるはずです」

 

 

まさに筆者は「ノーマルを1回2回ぐらい回せるかな?」レベルなのだが、それでも回したときの成功率は、普通のペンと比較してもかなり違うように思えた。

 

とはいえ、さすがに世界チャンプの目の前で「わー、回せた!」とはしゃぐのも恥ずかしい(こんなレベルで!)ので、コッソリと回していたんだけど。

 

実は昨今、自宅にこもってできる趣味として、ペン回しの人気は高まっているようだ。テレワークなら、休憩中にクルクル回していても上司ににらまれることもないし。

 

また、指先を使うことで、仕事疲れした脳のリフレッシュにもなるとのこと(Kayさんが脳科学者に確認済み)。あのレベルまで到達できるかはさておき、息抜き程度に気持ちよく回せるペンを1本持っておくというのは、悪くないのかもしれない。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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第三のノート誕生! 入れ替え可能な“綴じ”ノート「SlideNote」は“アイデア出しは手書き”派の最適解!?

一般的に“ノート”として扱われているものには、超大きくざっくり分けて2つある。紙束を綴じた、いわゆる「ノート」と、開閉可能なリングで専用の用紙を綴じた「ルーズリーフ」だ。

 

もちろん前者のノートと言うだけでも、糊や糸で綴じたもの、リング綴じのものといろいろあるし、細かく分類していったら面倒くさいことになる。とりあえずここは、ノートとルーズリーフの2つだ、と思ってもらいたい。

↑左がノート、右がルーズリーフ

 

この2つにはそれぞれ、使う上でメリットとデメリットがある。(今さら! と言う人は、この段落は読み飛ばしてOK)

 

ノートは、軽くスリムなので携帯しやすい。また、基本的に価格が安い。一方デメリットは、ページの編集(入れ替え)ができないので、基本的に1つの系列順にしか記入しづらい(これがメリットになるケースもあるが、今回は述べない)。

 

対してルーズリーフは、ページ編集ができるのが最大のメリット。インデックスを使えば1冊で複数の系列が扱えるのも便利だし、横罫・方眼などタイプの違う用紙の混在も可能。その代わり、開閉リングを備えたバインダーは分厚くて重い。

 

あくまでも個人の考え方や好みで選ぶものなので、どっちがベストという話ではない。だが、それだけに「自分に合ったノート選び」というのは難しいのである。しかも昨年末には、“ノート”にもう一つ選択肢が加わり、さらにどれを使うべきか悩ましいことになったのだ。

 

第三のノート、誕生!
———PageBase「SlideNote」

ノートでもルーズリーフでもない、新しい第三の選択肢というのが、印刷会社を母体とした新ブランドPageBaseの「SlideNote」だ。

 

製品名で自らノートを名乗っているものの、使い方はルーズリーフっぽくページ編集が可能で、そのくせ用紙にリング穴は不要というのだから、かなり異質な存在と言える。

PageBase
SlideNote A4サイズ
2020円(税別)

 

↑表紙を開いた印象は、ほとんど綴じノートのよう。この状態では「ルーズリーフ感覚で使える」と言われてもピンとこないかもしれない

 

初手からタネを明かしてしまうと、これ、“ノートっぽく使えるファイルバインダー”なのである。

 

ただ、中に綴じリングやクリアポケットはない。表紙を開けばページが始まっているので、意識しなければ、まったく普通にノートとして使うことができる。だが、このページは自由に取り外したり、差し替えたりが可能となっているのだ。

↑ページをバインダー本体から抜いた様子。上質紙で最大30枚ほどがセットできる

 

どういうことかというと、実は背の部分に2か所、スライド式の金属クリップが埋め込まれているのだ。

 

背の部分をつまんで外向きに引っ張ると、クリップがオープン。適当に紙を差し込んだら、背を再びスライドさせて戻す。するとクリップが紙を挟んで固定する。これで元通り、ノートとして使える状態になるという仕組みだ。

 

実のところ、既存のレールファイルを使えば似たような使い方もできるのだが、背を少しスライドさせるだけで開閉できるのは、圧倒的にラク。

↑本体の背パーツをつまんで……

 

↑軽く引っぱるだけ。これでクリップ(写真内の金属部)が開放され、自由にページ編集ができるようになる

 

ノートのページとして使う用紙は、専用サイト「Paper&Print」から購入できる。先に述べた通り、発売元のPageBaseは母体が印刷会社なので、紙と罫線タイプを自由に組み合わせての注文が可能だ。

 

紙は、一般的な上質紙から、高級ノート用の「OKフールス」、手帳で人気の「トモエリバー」、銀行業務用の「バンクペーパー」など12種類。罫線は横罫や方眼から五線譜、400字詰原稿用紙を含む8種類。罫線に関しては希望を伝えてのカスタムも可能なので、まぁ好き放題という感じだ。

 

これなら、紙にうるさい文房具好きも黙るだろ、という揃えとなっている。

↑「Paper&Print」で選べる罫線は、現時点で8種類。試合の記録などに使えるスポーツフォーマットがユニークだ

 

↑筆者はお気に入りのレターペーパー「コンケラーレイド」×5mm方眼を購入してみた。ザラッとした紙質は、鉛筆で書くと気持ちがいい

 

しかし、勘のいい人ならとっくにお気づきだろう。「ん? そもそもこれ、専用用紙とか要らなくない?」

 

そう、ある意味ではそれも正解かも。紙と印刷精度にこだわらなければ、例えば上質紙に普通のプリンターで罫線を裏表印刷したヤツでも、挟んでしまえば自由に使える。どころか、無罫線でよければコピー用紙の束をそのままガチャッと入れちゃっても問題なし!

 

当然ながら、穴の空いたルーズリーフ用紙だってそのまま挟み込みOK。要するに、A4の紙ならもうなんだって挟んで持ち歩けるわけだ。

 

とはいえ、紙質や罫線を気にしたいなら、やっぱり専用紙を注文したほうが幸せになれるとは思うけど。

↑端をクリップで挟むだけの固定なので、サイズや穴の有無は関係なし。どんな紙でも、挟めばノート綴じになるワイルドさが面白い

 

さらに、ファイルバインダー要素を強めに考えれば、ノート用紙以外にも、プリントアウトした資料や小冊子も挟んでファイリングが可能だ。議事録をとったノートページの次に、もらった資料を挟む、といった使い方をすれば、一冊で仕事内容を集約した業務ノートだって簡単に作れるのである。

 

世の中的に“紙”と言えば、ほとんどがA4サイズを基準に動いている。つまりA4サイズの「SlideNote」があれば、だいたいの紙モノは自由にノートっぽく使えるということだ。

↑家電マニュアルのような小冊子だって、このとおり綴じ込めてしまう

 

ここまでの話だと「すげー、もうこれ一択じゃん!」って気分にもなるが、もちろん、実際に使ってみるといくつか良くない部分も見受けられた。

 

まず、クリップを背パーツで押さえる構造のため、表紙の開閉がかなり硬い。机に置いて180度開くだけでも、手でグイッと押さえる必要があるのだ。そのため、ノド側(ページを見開いた際の中央付近)への書き込みがかなりやりづらい。もしかしたら、筆記時は紙をバラして使って、書き終わったものを閲覧用に再クリップする、というのがラクなのかも。

 

もうひとつ、背パーツにロック機構がないので、カバンから取り出すときにうっかりスライドさせてしまい、中の紙がまとめてバサッと落ちてしまうこともあった。これはちょっと困る。

↑クリップの“くわえ”が約20mm(写真の赤い部分)とかなり大きいのも不満のひとつ。印刷物を挟むと端の文字が読めないこともある

 

……などの不満はいくつかあるが、とはいえ第三のノートとして期待するだけのポテンシャルは十分にあると思う。

 

ファイルバインダーなんだけど、クリアホルダーぐらいの手軽さで紙を持ち運べて、ノートにもなる。これは紙の運用を考える上でかなり面白い選択肢になり得るのではないだろうか。

 

 

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鉛筆削りが疾走する!? プラス「ハシレ!エンピツケズリ!」は子どもとかつての子どもに買い一択のケッサク文房具

生まれて初めて鉛筆を削ったときのことを憶えている人は、いるだろうか? タイミングとしてはおそらく、小学校入学直前の今頃。入学用品のひとつとして買い与えられた鉛筆と鉛筆削りを、親から「こう使うんだよ」と教えてもらう、というケースが多いのではないだろうか。

 

筆者もまさにそうで、当時の定番だったナショナルの電動鉛筆削り「ペンナー KP-55」を買ってもらったのである。水色ボディに尖り具合セレクターのついた、かっこいいやつだ。

↑「ナショナル KP-55」の画像検索結果。いい出物があれば欲しいな……とずっとメルカリなどを探し回っている

 

ピカピカのKP-55をうっとりと眺めていたら、父親が「よし、じゃあ鉛筆の削り方を教えてやろう」と言う。で、父親に手を添えられつつ電動削り器に新品の鉛筆を差し込むと、瞬間、ズガガガガガガ! という爆音が上がり、凄まじい振動が手に響いたのである。

 

そのあまりのけたたましさにビックリした筆者が手を離そうとしたのに、あろうことか、父親が手をがっちり抑え込んで離さない。手がビリビリ痺れるほどの振動と音、そして、どんどん飲み込まれていく鉛筆。「このままでは手まで食われる!」と怯えてギャンギャン泣きわめき暴れる筆者。なぜかゲラゲラ笑いつつも手をガッチリ離さない父親。おそらくあの頃には、全国各地で同様に繰り広げられていたであろう、軽い惨劇の現場である。

 

その後どうなったのかは、あまり憶えていない。ただ、それ以降はけっこう平気でKP-55を使って鉛筆を削っていたはずで、あの初体験が幼いきだて少年のトラウマにならなかったのは幸いだった。

 

もちろん、近年の電動鉛筆削りは昭和の製品よりもずっとマイルドになっているが、それでも、振動と音に怯える子どもはまだいるのかもしれない。

 

ハシレ! エンピツケズリ! 走れ!

そもそも、なんで鉛筆削りごときにそこまでビクビクせねばならんのか。楽しく削ることはできないのか。

 

音と振動の少ない手回しの削り器だって、ハンドルの回転半径がまだ体の小さな子どもには大きすぎて、上手く回すのは一苦労だ。もっとラクに、かつ怯えることなく楽しく鉛筆が削れたっていいはずだろう。

プラス
ハシレ!エンピツケズリ!
3000円(税別)

 

だから、プラスの新しい鉛筆削り「ハシレ!エンピツケズリ!」を一目見た瞬間に、そうそう、こういうやつだよ! と思ったのだ。

 

もしかしたら開発担当者は、同じく電動鉛筆削りでギャン泣きした経験を持つ人なのかもしれない。コンセプトカー的な未来感溢れるフォルムが超カッコイイし、さらにこれ、手に持ってコロコロと走らせるだけで鉛筆が削れてしまうというのだから、この時点で早くも最高と言わざるを得ない。

 

もちろん、つらい振動とか怖い爆音もなし。ただトップレーサー気分で車を走らせているだけで、だ。

↑大迫力の鉛筆挿入口が印象的なリアビュー

 

↑鉛筆を挿したら、レバーを左に倒してロック。鉛筆が削れるのに合わせてレバーが前に動く構造が車のシフトレバーっぽい

 

まず、後部のジェットノズルめいた穴に鉛筆を挿したら、レバーを左に倒してロック。あとは手を車体上部に添えてコロコロと走らせれば、前輪の回転に連動して車体内部の削り器が回転し、鉛筆を削り上げていくという仕組み。

 

エラストマー製のタイヤはグリップ力があり、フラットな路面でもしっかり食いついて空転にくいのも、いい感じだ。もちろん、走らせることで机や床を傷つけるようなこともなさそう。

↑前後に転がすことで、狭い机の上でもキビキビと削る走行性能は、松任谷正隆と田辺憲一(by カーグラTV)も大満足だろう

 

ここで面白いのが「1Wayギア」と名付けられた構造で、本体が前進しても後進しても、削り器はずっと同じ方向に回り続けるのである。

 

 

↑前進と後退でそれぞれ左右のギアが切り替わって、削り器を一定方向に回転させる面白い構造

 

おかげで、鉛筆を削るためにどこまでも走らせる必要はない。途中で机から飛び出しそうになってバックしている間も、きちんと仕事をしてくれるのだ。

 

 

つい延々とコロコロ走らせ続けそうになるが、内部からカチ! カチ! と音がしたら、ドライブ終了の合図。ロックを外して鉛筆を取り出せば、ピンピンに削り上がっているわけだ。

 

ロックレバーは強めのバネが入っているので、レバーを引き戻しつつ倒すという動作は、小さい子どもにはちょっと難しいかもしれない。もしかしたら、このあたりをチャイルドロックとして機能させようとしているのかもしれないのだが。

↑この通りの削り上がり。芯が折れているぐらいだと、前進後退合わせて1mほど走らせればきれいに尖る

 

削りカスを捨てるときは、ガラスルーフ(っぽい部分)の先端にあるスライダを引いて持ち上げる。するとルーフがパカッと外れるので、そのまま車体内部に溜め込まれたカスを捨てるだけ。

 

ちなみに削り刃が摩耗して交換する、もしくは芯詰まりの解消も、ルーフを外した状態で行う。この時は、削り刃近くの固定ネジに、指先をかけてユニットを引きずり出すことになるので、必ず専門のメカニック(保護者)が行うこと。日常メンテナンスはカス捨てまで、とドライバーにも伝えておこう。

↑ルーフを開くと削りカスが。あまり溜めすぎると削り器の回転を阻害しそうなので、早めに廃棄したい

 

↑刃の交換はユニットごと行う。替え刃は予備が1個入っているが、別売り(320円・税別)でも購入可能

 

良くできているなーと感じたのは、サイズ感だ。

 

全長155mmは、いわゆるミニカーの1/32スケールに近く、さらに全高のボリュームもあるため、トミカの1/60スケールに慣れている子どもにはかなり大きく感じられるはず。このデカさがいいのだ。

 

大人の手でコロコロ走らせても問題ないサイズなので、子どもの手には少し余るぐらい(幅を削っているので、持つのに問題はない)。この大きめサイズは、ただのミニカーじゃない特別な車なのだ、という気持ちの盛り上がりにつながるのではないか。

 

実際、構造的にはもう少しコンパクトにだって問題なく作れただろうから、これは運転するドライバーのテンションまで考慮したサイズだと思う。

 

もちろん、削る効率の良さとかスピードとか、そういった点で便利な削り器では絶対にない。ないんだけど、でも、必ずしも「高効率=優秀」というわけじゃないのが、文房具の面白いところだと思うのだ。

 

使う楽しさとか、削れるまでの作業を退屈に感じないという意味で言えば、「ハシレ!エンピツケズリ!」はなかなかに優秀なものなんじゃないだろうか。これ、大人だって削ってみたくなるし。

 

 

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【菅未里の自腹買い文房具】宅配のサインにも重宝! 実用性と癒し力が高いリヒトラブ「ペンスタンド」を玄関に常備すべし

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回は、巣ごもりが続く毎日に増えた宅配をスムーズに受け取るために、玄関先に常備しておきたい文房具。

 

一本挿しのペンスタンド

ペンを一本だけ挿せるタイプのペンスタンドを使ったことがありますか? 私は好きで、従来、家の中でも玄関とキッチンの2か所に置いていました。

 

玄関にあるものは荷物を引き取った時のサイン用で、キッチンにあるものは、カレンダー(私はカレンダーをキッチンに置いているのです)に予定を書き込むためです。

 

ですが、最近はさらに一本挿しペンスタンドを増やしたくなったので、新しいものを探してみたわけです。すると、こんなものがありました。

 

畑に生えた野菜のようなデザイン

リヒトラブの「ペンスタンド」です。

↑ダイコン、ニンジン、パイナップル、ナスの4種をラインナップする

 

リヒトラブ
ペンスタンド
620円(税別)

 

もともと、リヒトラブからは3枚の羽根(?)がチューリップのように開閉し、ペンを支えてくれるペンスタンドが発売されていることを知っていたのですが、特に買うことはありませんでした。

 

ところが2020年1月、そのペンスタンドをアップデートした商品が追加されたのです。それが、野菜モチーフのこのペンスタンドです。

 

見事なほどに、ニンジンです。なんという愛らしさでしょう。あまりに可愛らしいので、同シリーズのナスやダイコンも欲しくなっているところです。

 

遊び心と実用性を両立した“モチーフ文房具”

一本挿しペンスタンドにはマジメなものが多かったので、こういう、遊び心がある商品は非常に貴重です。

 

ところが私のように、家の要所要所にペンスタンドを置いている人間の場合、ペンスタンドが楽しいものだと家の中が明るくなります。ペンスタンドを使っているオフィスも同じではないでしょうか。

 

さらに重要なのは、実用性の高さ。空の状態では開いている“葉”が、ペンを差し込むと閉じてペンを押さえる形になりますから、ペンを入れやすいのです。

↑開いた葉の部分にペンを差し込むと、葉が閉じてペンをホールドする仕組み

 

穴が開いているだけのタイプだと、目測を誤ると本体にペンを突き刺してしまったりしますが、そういうミスが防げます。片手でさっと使えますね。

 

この商品は野菜モチーフですが、近年はモチーフをもった文房具が増えているようです。モチーフそのものには何の機能もなく、このペンスタンドも食べられないわけですが、「楽しさ」「かわいらしさ」は立派な機能と言えるのではないでしょうか。なぜって、空間が明るくなりますからね。

 

新型コロナ禍のなかでの気遣い

私は、このペンスタンドを玄関に置こうと思っています。新型コロナウイルスの影響で通販の利用が増えた方も多いと思いますが、確認のサインをする際に配達員の方のペンを借りずに済むからです。

 

ちょっとしたことですが、ペンの貸し借りがなければお互いに安心ですよね。「新しい生活様式」のための気遣いです。

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

手書きメモをいつでも楽に取り出せる! 機能系ノートのおすすめ5選

なにかあるとすぐ紙とペンを取り出す「メモ魔」必見! 何度も繰り返して書けるスマートノートや、書いた内容をその場でデータ化できるデジタルノートなどの機能系ノート。このアイテムがひとつあると、いざというときに「あのメモどこだっけ?」なんてバッグの中や部屋の中をガサゴソと探したり、過去に取った山積みのメモを延々と遡ったりする手間もいくらか省けますよ。今回は、少しずつでもペーパーレス生活に近づきたいと考えている人にもおすすめの、機能系ノートをご紹介します。

 

目次

 


アメリカ発の「何度でも書ける」未来のノート


Rocketbook Everlast


「Everlast」は米国Rocket Innovation,Inc.社の手によりボストンで生まれた、濡れたタオルで拭くだけで書いた文字が消せて何度でも使える未来のノート。Everlast1冊で1冊100円の大学ノート533冊分(5万3300円)以上使用できます。また、スマートフォンアプリを組み合わせることで、書いた内容を簡単にクラウドに保存することが可能です。アプリ内でカメラを起動させ、ノートにかざすとアプリが自動的に読み取り範囲を選択。瞬時に各ページを読み取ることができ、簡単にデジタル・ノートが完成します。そして、各ページの下部にある7つのマークは、Everlastのクラウドの仕組みを背後に持つ魔法の「ボタン」。 Dropbox、Evernote、Google Docs、OneNote、もしく電子メールアドレスに用意された任意のフォルダに対し、各アイコンを保存先に設定できます。モデルはノートサイズと手帳サイズ、ミニサイズの3種類。

【詳細情報】
サイズ:216mm×280mm(ノート型)
重量:100g
カラー:ブラック・ブルー・レッド

 


9種類のノートフォームを用途によって使い分けできる!


シャープ 電子ノート WG-S30


用途に合わせて使い分けられる9種類のノートフォームを内蔵した電子ノート。電源オンですぐ書けて、手のひらが画面に触れても反応しにくいのでノンストレスです。また、書いた内容は自動保存なので、紙のノートのような感覚ですらすらと書き込むことが可能。ペンとマーカーは共に5段階の太さ、3段階の濃淡を選択でき、作成する文章や図をより豊かに表現。すべてのノートを合わせて最大3000ページ、最大100冊のノートが作成できるので、プライベートからビジネスまで1冊でカバーできます。4桁の暗証番号で画面ロックできるので持ち歩き時でも大切な情報がしっかり守れます。

【詳細情報】
サイズ:111×155×9.9mm(専用カバー除く)
重量:約260g(専用カバー・スタイラスペン含む)
カラー:ブラック・ブラウン

 


JPG、PDFなどのファイル形式へのエクスポートにも対応!


ワコム Bamboo Folio CDS610G


紙に書いたメモやアイデアを、ボタンを押すだけでスマートフォンやタブレットに保存できるスマートパッド。保存したメモやアイデアをWacom Inkspaceアプリで編集したり、エクスポートしたファイルを共有したりできます。クラウドサービスの「Inkspace」を使えば、いつでもお手持ちのあらゆるデバイスから、メモ、スケッチ、アイデアにアクセスしたり、Dropbox、EvernoteまたはOneNoteのようなお好きなクラウドサービスにファイルを直接エクスポートしたりできます。Wacom Inkspaceアプリは、JPG、PNG、PDF、およびWILLといったファイル形式へのエクスポートにも対応します。サイズはLとS、形はノート型、バインダー型の2種類。

【詳細情報】
サイズ:338×268×19mm(Lサイズ)
重量:スマートパッド/810g、ペン/17g(Lサイズ)

 


文具でおなじみの「コクヨ」のデジタルノート


コクヨ CamiApp S ノートブックタイプ


大手文具メーカー・コクヨから誕生した、紙のノートに書いた内容をそのままデータ化・クラウド連携できるデジタルノートです。ノートに書いてワンチェックするだけで、スマートフォン・タブレット専用アプリCamiAppでデータを取得。アクションマーカー機能により、データ化と同時に自動でタグ付けやクラウドサービスへのアップロードなどが可能で、いつでもどこでも見たいときにノートを確認することができます。文字認識機能により手書きの内容もテキスト検索できるので過去のノートもすぐ見つかります。対応OSはAndroid 5.0以上、iOS 7以降。充電方式はUSB充電(Micro-USB:Bタイプ)。形はノートタイプのほかに、メモパッドタイプも。

【詳細情報】
サイズ:179×38×258mm
重量:730g(ノート含む)

 


上質を求める大人にぴったりなモレスキンのスマートライティングセット


モレスキン スマートライティングセット ノート+スマートペン PTSETA


数多くの生活用品のデザインを手掛けるイタリアのデザイナー、ジュリオ・イアケッティ氏によってデザインされた上質な雰囲気をまとったスマートライティングセットです。厚く上質な紙を使用しているので、インクの裏抜けなども防ぎます。ページレイアウトはドット方眼を採用しているので、文章はもちろん、デッサンや図形の描写にも適したマルチに使えます。ペーパータブレットに書かれた文章やイラストは専用のアプリで即座にデータ化。アプリ上で創造性豊かな編集・整理が可能です。また、便利な録音・再生機能付きなので、会議や電話でメモをとるビジネスマン、授業でノートをとる学生、取材等でメモをとる記者、デザイナーやイラストレーターなど、幅広い分野の方におすすめです。

【詳細情報】
梱包サイズ:34×256×258mm
発送重量:700g

 

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新年なのでペンケースを新調したい……オトナカッコいい革製ロールペンケースはいかが?

せっかくの新年。身の回りのアイテムを新調したいですよね。それではまず筆記用具、ペンケースは如何でしょうか。シックでオトナカッコよく見せたいあなたにおすすめなのがロールペンケースです。必要最低限の筆記用具のみを入れるスタイルのロールペンケースは、余計なモノを“持たない”ミニマルな選択のできる大人にぴったり。素材も革製や布製など様々です。そこで今回は、使えば使うほど味が出る“エイジング”などを楽しむことができ、プレゼントにも最適の、上品な革製のロールペンケース5選を紹介します。

 

目次

 


なめし加工された牛革が魅力的なロールペンケース


ステッドラー 牛革製 レザーペンケース 900 LC

ドイツのブランド「ステッドラー」の本革製ロールペンケース。丹念になめし加工された牛革を厳選した、風合い豊かなこだわりのレザーペンケースです。カラーバリエーションもキャメル、ネイビー、ブラックとシンプルでかっこいいデザインにマッチした落ち着いた色合いの3色をご用意。中はポケットで仕切られているためさまざまな物を入れるのに便利です。高級万年筆から筆記具・画材、また、職人さんの道具入れなど、アイデア次第で使い道は無限に広がります。大型のポケットには小物を収納することもでき、落下防止のフラップが付いているので、大切な愛用品をしっかりと守ります。

【詳細情報】
サイズ:290×200mm
重量:約75g
カラー:ブラック・キャメル・ネイビー

 


一枚革で作られたおしゃれなロールペンケース


m+ rotolo SUEDE

一枚革でくるっと一巻きで作られている、変わったデザインだけどおしゃれなペンケース。ペンを取り出すときも開口部分が大きく開くので、わかりやすく取り出しやすい仕様になっています。ゴムバンドとギボシで、筆記用具の容量に合わせてしっかり本体をホールド。収納実験では、通常よく使われるようなペン13本を収納可能でした。ペン先対策としてマチの内張に濃色の綿を配しています。十分な厚みの生地でマチの強度をあげ、濃色で鉛筆やインク移りによる汚れが目立たないので、長く愛用できます。自分用としてはもちろんですが、プレゼント用としても人気のペンケースです。

【詳細情報】
サイズ:35×200mm
重量:80g
カラー:ブラック・ブラウン・ホワイト・コニャック・タバコ・グリージョ・レッド・ブルー

 


極上の手触りを体感できるロールペンケース


Raffaello 一流の革職人が作る 上質なオイルドレザーを使用した ロールペンケース

柔らかい革にくるりと包み込み、レザーストラップで留める革の色ムラが美しい大人の味を備えたペンケース。 商売道具でもある筆記用具を最上質な皮革で包みこみ、ペンを取り出すたびにオイルドレザーの極上の手触りを体感することができ、長く使い続けたくなる大人の逸品。 書類に目を通しペンを取り出すときに感じる至福は、精神を落ちつかせ余裕を持ってペンを走らせることができます。ユーザーからは「柔らかい革質で万年筆等の軸へのダメージは抑えられそう」という声がある一方で「糸のほつれが気になる」といった声も。

【詳細情報】
サイズ:約200×340×25mm
カラー:プリジデントチョコ・プリジデントブランデー・プリジデントブラック

 


かぶせ蓋がペンを守ってくれるロールペンケース


パイロット Pensemble(ペンサンブル) PSR5-01

革素材の質感を最大限に活かしたロールタイプのペンケースです。太軸の筆記具も入るペンポケットが5個あります。内装がピッグスウェードを使用していてとても柔らかく使い心地も抜群。また、ペンの飛び出し、巻いた時のクリップ同士の接触などを防ぐ為のかぶせ蓋があります。外側は、革紐巻きにて留めることができます。ユーザーからは「万年筆向けにぴったり」「ペンの収納はもちろん見た目も◎」と高評価。中には「色違いでリピートしている」といった声も。

【詳細情報】
サイズ:85×170×30mm
重量:150g
カラー:ブラック・ダークブラウン・ブラウン

 


収納力抜群のロールペンケース


BLUE SINCERE 本革 ロール ペンケース 大容量 レザー 筆箱 万年筆入れ RP1

ペンが8~10本⼊り、それに加えて定規や消しゴムなどの文房具が⼊るペンケース。ロールペンケースとしては十分すぎるほどの収納力を誇ります。また、特別な1本を傷つけないようにするための、1本専用の収納スペースを配置。このスペースによりほかのペンや筆記具と干渉することが減るので、傷つきを心配する必要がありません。このスペースにはロールペンケースを開かなくてもサッとスマートにペンを取り出すことができるというもうひとつのメリットも。本革素材に耐久性を向上させるシボ加工を施しているので、経年劣化が少なくなっているのもうれしいポイントですね。

【詳細情報】
サイズ:200×60mm
重量:60g
カラー:ダークネイビー・ダークブラウン・ロイヤルブラック・ライトキャメル

 

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“軽くて滑らか”を超える開拓精神を見た! 異形のペン先をもつボールペン「ジェットストリーム エッジ3」

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏による連載。「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される“手書きツール”を1点ずつピックアップしている。第5回となる今回は?

 

第5話

三菱鉛筆
JETSTREAM EDGE 3(ジェットストリーム エッジ 3)
2500円(税別)

0.28mmの超極細ボール径を搭載した「ジェットストリーム エッジ」の3色タイプ。インクは黒、赤、青の3色。後端のダイヤルを回すことで3色のリフィルが回転し、一定の場所から繰り出される機構が新開発された。

 

↑ペン先がアシンメトリーな扁平形状で、本体軸に対しリフィルが常にまっすぐ出てくるようになっている

 

ジェットストリームの開拓精神あふれる一本

2019年12月に三菱鉛筆から発売された「ジェットストリーム エッジ」は、ボール径0.28mmの世界最細油性ボールペン。見たことがないほど細い線が書けるが、そのぶんクセも強く、針で引っ掻くような硬質な筆記感には面食らうほどだ。そんな「エッジ」の発売からおよそ1年。2020年11月に発売された3色タイプ「ジェットストリーム エッジ3」では、その異形性がいよいよ剥き出しになっている。

 

極細のリフィルがペン内で斜めにならぬよう、ペン先を軸の中心からズラし、3色のリフィルをリボルバーのシリンダーのように切り替えて垂直に下ろす機構を採用している。このためペンを持つ向きが決められているが、使ってみるとさほど違和感はない。「普通のペンとは違う、何か特殊な道具を扱っている」という感覚はあるのだが、そもそもエッジは「普通ではない特殊な道具」なのであった。”3色ボールペン”という複雑なプロダクトに対応していった結果、異形の本質が顕在化した、という言い方が正確かもしれない。

 

もとより「エッジ」シリーズは低粘度油性のジェットストリームインクなくして生まれなかったもの。だが、進化を突き詰めた結果、自ら築いた2010年代以降の「軽くて滑らか」というボールペンの主流から大きく逸脱しつつある。しかし、こうした開拓精神こそジェットストリームの”本質”なのである。外見の必然性も込みで、志の高さを感じる一本だ。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話~第3話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第4話】芯1本使い切るまでノック不要! メカまでシャープな「オレンズネロ」に真打登場

https://getnavi.jp/stationery/551859/

【新商品情報】筆記内容の保存も可能に! キングジムの電子メモパッド「ブギーボード」にA6手帳サイズを追加

サッとメモをとる際には、やはり便利なのは紙とペンですよね。そんな手書き感覚で使えるデジタル文具の筆頭格が、文房具メーカー、キングジムの「Boogie Board(ブギーボード)」シリーズ。液晶画面に付属のスタイラスや爪などで直接書き込みができ、ボタンひとつで消去できるという手軽さがウケて、2010年の発売から個人・法人を問わず人気のロングセラーアイテムです。

 

その「ブギーボード」に、ニューアイテムが仲間入りしました。

【商品情報】
キングジム
Boogie Board(ブギーボード) BB-14
3200円(税別)

・本体色:キイロ・ミドリ・ネイビー・クロ・シロ
・外形寸法:約W105×H148×D5.5mm ※スタイラス除く
・画面サイズ:約6インチLCD約W93×H124mm
・質量:約75g
・消去回数:約3万回(電池交換可能)
・電池:リチウムコイン電池(CR2016)1 個
・セット内容:本体、リチウムコイン電池(セット済み)、スタイラス、取扱説明書(保証書付)

 

A6サイズで軽量コンパクト!

2021年1月に「ブギーボード」シリーズに新たに登場したのが、A6手帳サイズの「Boogie Board(ブギーボード)BB-14」。一般的なA6サイズの手帳や文庫本と一緒に持ち運べるサイズで、画面サイズは約6インチ、質量は約75gと軽量コンパクトなのが特徴です。

 

↑画面サイズは約6インチ。キングジムが発売する「ブギーボード」シリーズの中でもコンパクトなサイズで、薄くて軽いため、手帳などと一緒に手軽に持ち運べます

 

↑視認性の高いハイコントラスト液晶を採用。紙に文字を書くような、滑らかな書き心地の感圧式液晶で、筆圧によって線の太さが変わるので、細かい描画も可能です

 

専用アプリを使えば書いた内容をアーカイブすることも可能!

電源はリチウムコイン電池1個(交換可能)で、約3万回の書き換えができます。ボタン電池ひとつで約3万回消せる、というのも凄いですが、これはブギーボードシリーズ共通のメリット。紙の無駄使いも省けるし、瞬時に消せることで業務メモの機密性も保たれるのがポイントです。

 

一方、書いた内容を残したい、というニーズもあるでしょう。2021年1月から無料配信されているブギーボード専用アプリ「Boogie Board SCAN」を使えば、書いた内容をスキャンして、画像データとして保存することが可能になりました。

 

↑ブギーボードのディスプレイをスマホのカメラでスキャンして取り込み。書き足したり消したり、テキストを追加するなど、あとから編集が可能だ。スマホのカメラで撮影した写真を、このアプリ内にインポートすることもできる

 

編集画面で色をつけたり、テキストを加えたり。また、データ化した画像はフォルダで管理、共有することも可能です。思いついたアイデアをブギーボードに書き取り、それをあとからキュレーションするなどして、まるで手帳にアイデアを書き溜めるように活用することもできそうです。

 

なお、こちらのアプリは最新の「ブギーボードBB-14」はもちろん、キングジムで販売しているブギーボード各機種でも使えるので「ブギーボード」ユーザーはぜひとも試してみてください。

※一部非対応の機種あり。

 

【アプリ情報】

キングジム
Boogie Board SCAN
無料
OS:iOS12.0以降、Android7.0以降

 

付加機能が意外と便利

ほかに、使い道を広げるプチ機能も備わっています。

 

意外と便利なのが、本体裏面に設けられたマグネット。金属製の壁やデスク、冷蔵庫などに貼り付けて、メモやTODOを目立たせるように貼り出すこともできます。

↑冷蔵庫の扉や側面などに貼って、忘れ物防止や家族との連絡板に活用できます

 

また、同じく裏面には定規をレーザー刻印! ちょっとした物のサイズを測ったり、直線を引くのに使えるのも面白いですね。

↑14cm以下のものを測定できます

 

【菅未里の自腹買い文房具】システム手帳が2020年代を再び賑わせる理由と、まとめ買いした手帳とは?

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

今回、菅さんがクローズアップするのは、近年、文房具ファンたちを中心に徐々に見直されている「システム手帳」。1980年代後半、“バブル時代”と時を同じくするように出現すると、利便性にファッション性も相まって空前の大ヒットとなりました。巷のビジネスパーソンはこぞって紙ものの情報を詰め込み、小脇に持ち歩いていたものです。現在のスマホの役割を果たしていた、と言っても過言ではありません。

 

それが令和時代のいま、再びのブームの兆し。その理由は、時代がめぐって再び受け入れられるようになった、というより、システム手帳自体が時代やユーザーに合わせて大きく変化したことにあったようです。

 

変化するシステム手帳

システム手帳が今、大きく変化しています。

 

かつては男性ビジネスパーソン向けだったシステム手帳ですが、近年は“趣味性”が高まっています。とくに、「体調管理」や「読書」など、特定のテーマに関する記録をつける“ライフログ”としての使い方が増えているようです。

 

使い方の変化に伴い、デザインも変わっています。バインダーの色は黒や茶、素材は革が多かったのですが、最近はファブリック(布)やビニール製なども加わり、色もカラフルに。同じ「システム手帳」といっても、以前のものとは見た目からまったく異なります。

さらに、担い手も男性ビジネスパーソンだけではなく、女性が多くなっています。あらゆる点で、昔とは大きく変わっているのです。

 

新型コロナウイルスの影響で大判が増えた!?

さらに今年は、新型コロナウイルスの影響もありました。コロナ禍により在宅勤務が増えたことで、家でシステム手帳を使う人が増えました。

 

その結果、今までほど携帯性が重要視されなくなっているようなのです。したがって、システム手帳の弱みだった重さが、あまり気にされなくなっています。

 

文房具の小売店大手、伊東屋のシステム手帳の担当者によると、A5サイズなどやや大きなサイズも見直されているようです。パンデミックの影響は、こんなところにも表れているのですね。

 

システム手帳サロンに集まる人々

そんな状況下で、2020年11月に開催されたのが「銀座 伊東屋 システム手帳サロン」です。銀座 伊東屋に、システム手帳だけの催事場が設けられ、システム手帳や凝ったリフィルなどが一堂に会するこのイベントは、手帳ファンなら見逃せないシステム手帳の祭典です。

 

11月6日(金)~24日(火)の19日間にわたって行われたこのイベントですが、私は3日間も参加してしまいました。うち2日はプライベートで、残りの1日はYouTubeの撮影のためです。

 

「ものすごい盛況!」とうわさを聞いた私は、できるだけ人が少ない平日日中を選んで参加したわけですが、システム手帳への需要の高さが伺えました。

 

さらに面白いのは、客層は30〜40代女性が中心だったこと。まだまだおさまらないコロナ禍のもと、高価な手帳も多いこのイベントにわざわざやってくる彼女たちのパワーは、システム手帳界の変化を物語っているのではないでしょうか。

 

文具ソムリエールが買ったのは? 異なる革を組み合わせたRIOWAのシステム手帳

そんな私も、会場で限定品を買ってしまいました。お財布メーカーであるRIOWAがこのイベントのために作ったシステム手帳です。

↑菅さんが手に入れたのは、RIOWAのリミテッド。「stripes システム手帳 ミニ6」

 

↑“ミニ6サイズ”と括られるポケットサイズも人気。その名のとおり、リング穴は6つだ

 

異なる革を複数種類組み合わせているのがわかりますか? 珍しい意匠に魅せられた私は、ひとつ2万1000円(税別)にも関わらず、ミニ6サイズを2つ(!)も買ってしまいました。今買わなければ、もう手に入らないのではと思ったからです。

 

これもシステム手帳サロンの魔力でしょうか。

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

チップからチップが生えてる…!? 次世代ラインマーカーの刺客、サンスター文具「Ninipie(ニニピー)」の仕組みと使い心地をレビュー

もしかすると今、ラインマーカーが新たなステージへ進もうとしているタイミングなのではないだろうか。ちょっと古い言い方をするなら、ラインマーカー2.0の時代が来てるっぽい、と。

 

そもそもラインマーカー(蛍光マーカー)というのは、ノートや書類の「ここを目立たせたい」という部分を、目立つカラーでマーキングするためのもの。つまり、ひとつの情報をその他大勢の中に埋没させずにピン留めする、というのが最大の機能だ。

 

これは結構すごい発明だと思うのだが……欠点もいくつかあるように思う。

 

まず、使いすぎがNG。紙面に何か所もマーキングを行うと、目立たせるはずの部分が、結果的に“その他大勢”になってしまうということ。そしてもうひとつが、マーキングした以外の部分の重要度が極端に下がってしまうこと。見る側が、マーキングされた箇所だけチェックすればいい、という感覚に陥って、他に注意を払えなくなるのである。

 

そこで、そういった欠点を克服しようと作られているのが、いわゆる“新世代”のラインマーカーである、という話だ。とにかく目立つ蛍光色を塗ってたらええねん、という時代は、そろそろ終わりに近づいているのかもしれないぞ。

 

新世代ラインマーカーは情報をコントロールするツールだ!

新世代ラインマーカーとしてまず挙げられるのが、2020年に発売されたコクヨ「マークタス」シリーズである。

 

「マークタス 2トーンカラーマーカー」は、1本のペン先が同じ色の濃/淡に分かれており、マーキングを塗り分けることができる。これにより、「すごく目立つ」と「ちょっと目立つ」を階調で仕分けることができるのだ。

 

目立つ度合いが調整できれば、マーキング部がその他大勢に埋没しにくくなるのは当然だろう。

↑新世代ラインマーカーの先駆け、コクヨ「マークタス」シリーズの「2ウェイカラーマーカー」(左)と「2トーンカラーマーカー」(右)

 

一方、同シリーズの「マークタス 2ウェイカラーマーカー」は、ラインマーカーと細字カラーペンが一体化したもの。

 

ラインによるマーキングと、それよりも目立つ濃色の文字情報(はっきりメモタイプ)、もしくはグレーで軽く目につく程度の補足情報(ひかえめメモ)を書き分けることで、マーキング部以外にも重要度をコントロールした情報を付与できるわけだ。

 

ラインマーカーの新ジャンル誕生!“色”の濃淡で書類を整理するコクヨの2Way「マークタス」
https://getnavi.jp/stationery/544894/

 

これらは非常に画期的なアイデアで、確かに優れた製品と言えるのだが……、残念ながら、こういった次世代ラインマーカーに取り組んでいるのは、現時点でコクヨだけ。他に挑戦するメーカーがなければ、もしかしたらこの流れは立ち消えしてしまうかも、と思っていたのだ。

 

しかし、出てきましたよ、第2の次世代型ラインマーカー! それが、サンスター文具から発売されたペン&マーカー「Ninipie」(ニニピー)である。

サンスター文具
Ninipie(ニニピー)
各200円(税別)

 

↑ラインマーカーのマーキング+カラーペンの文字情報で、紙面がまとめやすい

 

一見するとなんの変哲もないラインマーカーのようで、なによりユニークなのは、そのペン先チップ。

 

なんとラインマーカー用のチップとニードルタイプのカラーペンチップが並んで突き出している。しかも、ニードルがやや斜めに出ているという、恐ろしく独特なスタイルだ。

 

ラインマーカーとして使うときはマーカー用チップを下向けにして、スッと引ける。ペンとして使うなら、くるりと180°回転させればOK。斜めニードルのおかげでマーカーチップと干渉することなく、書き分けができるという仕組みである。

↑初見だと、まず間違いなくギョッとするペン&マーカーチップ

 

ラインナップは、「ライトピンク×ピンク」「ライトイエロー×イエロー」「ライトブルー×ブルー」「ライトグレー×ブラック」「ライトグリーン×ピーチピンク」「ライトバイオレット×ネイビー」の6種類。ライト○○となっている方がラインマーカー、もう片方がカラーペンのインク色を表している。

 

マーカーの方が淡いので、カラーペンで書いた上から重ねてマーキング、という使い方も可能だ。

↑ラインマーカーは、全体的に発色が淡めでアッサリとした印象。ペンを目立たせるための調整か

 

ピンク・イエロー・ブルー・グレーはマーカーとペンが同系色なのに対して、グリーンとバイオレットは別のカラーペンになっている。異なるカラーを1本に搭載した理由は不明だが、これは重ねてマーキングした際の読みやすさを考えてのことだろうか?

 

特にバイオレット用のネイビーは、そのままでも、ラインと重ねても視認性が高く、読みやすい。もちろん地の文字色(黒)とも違う色なので差別化しやすく、情報を追記するのにもオススメだ。

 

↑軸から分解してみた図。ペンとマーカー、それぞれ別の中綿からインクが供給されていることが分かる

 

つまり、方向性としては「マークタス 2ウェイカラーマーカー」と同じで、重要度をコントロールしつつ、情報付与ができるマーカーとして作られているようだ。しかも「2ウェイカラーマーカー」は、マーカーとペンで書き分けるのに持ち替えが必要だが、先述の通り「Ninipie」は180°回転させるだけ。

 

ということは、物理的な機能で言えば「マークタス 2トーンカラーマーカー」の分割チップと同様ということになる。

 

うーん、要するに「いいとこ取りしたフォロワー」ってことかもしれないが、言い方を変えれば「後発の強みでいろいろやってきた」とも言える。

 

↑Ninipieとマークタスの比較。マークタスの「細太の書き分け」「持ち替え不要で濃淡の書き分け」機能が合体すると、Ninipieになる

 

ただ、ペンで書く際にマーカーチップが視界に重なってしまうのは、いささか問題のような気がする。

 

勘の鋭い人なら、チップの写真を見た時点で気付いただろうが、その通り。マーカーのせいでペン先がどこにあるかよく見えず、かなり書きづらいのだ。強めに筆圧をかけて書いていると、ペン先チップを中心にペン軸が傾いてくるし。

↑カラーペンでの筆記を自分視点(右)で見るとこんな感じ。ペン先が見えず書きづらい!

 

本当に正直な話をすれば、現時点ではいろいろと使いづらい部分もあるマーカー、と言わざるを得ない。とはいえ、情報コントロールツールとしての機能は間違いないし、使いこなせばノートの整理などにかなり役立つ気もするのだ。なにより、ラインマーカーの最前線はこんなことになってるぞ、というのを体感して欲しい。

 

さすがに、万人に向けてオススメはしづらいけれど、文房具好きなら一度は触れておくべきアイテムでは? と思う次第だ。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

【新商品情報】ワザアリ収納が暮らしを助ける! キングジムから収納の新ブランド「SPOT(スポット)」が誕生

コレあると便利! そんな気付きのある傑作ガジェットが多い文具メーカー、キングジム。2021年2月5日に新たなブランド「SPOT(スポット)」が誕生します。

 

ユーザーが潜在的に感じている家庭での不満にスポット(ライト)を当て、よりよい暮らしをサポートしたい! という願いが込められたブランドで、第1弾として、整理収納に役立つアイテムが3点同時リリースされる予定です。

 

●貼ってすっきり整理&閲覧できる「ハルファイル」

これまで、無造作に冷蔵庫や玄関ドア周りに貼りつけていたクーポンや領収書、メモなどの紙類をすっきり整理できるファイル。見た目が良くないし、どこに行ったか分からない……という不満や不安もすっきり解消します。

 

本体背面には吸盤があり、 冷蔵庫や玄関のドアなどにファイルを貼り付けられます。吸盤なので、ガラス扉の冷蔵庫やキッチンのタイル壁など、 マグネットの付かない面にも使えるのが嬉しいですね。また、 ファイルは見開き状態でも使える一方、閉じた場合は表面をホワイトボードとしても活用できます。

 

ラインナップは4種類。

 

別売りの「ハルファイル マグネットセット」を使用すれば、金属面にも取り付け可能です。

 

【商品情報】

キングジム
スポット ハルファイル
・スタンダード A4変形 1400円(税別)
・スリム A4変形1/2 800円(税別)
・クリップ A4変形 1200円(税別)
・ポケット A5変形 1000円(税別)

キングジム
スポット ハルファイル マグネットセット
680円(税別)
セット内容:マグネットパーツ 4個、 マグネットシート 1枚(両面テープ付き)

 

●リモコンなどをさっと収納できる「ツールスタンド」

はじめはきれいに配置、収納していても、気が付いたら乱雑に散らばっている……なんてことが多いリモコンやペン。「ツールスタンド」は、そんな不満を解消してくれる立て看板のような収納スタンドです。

 

両サイドにはサイズ違いのポケットが多数設けられており、収納物の大きさに合わせて整理可能。本体上部には取っ手が付いているため、持ち運びが可能で、 使わないときはコンパクトに畳んで棚のすき間などに収納できます。乱雑になったツールも収納できるだけでなく、部屋も見栄えもすっきり!

 

【商品情報】

キングジム
スポット ツールスタンド
・フロア 3980円(税別)
・デスク 3380円(税別)
本体色:クロ・ベージュ

 

●出し入れしやすい2段式の「スタックバスケット」

蓋なしの収納バスケットは頻繁に出し入れしやすい反面、平置きすると上部スペースが使えない、重ねると今度は取り出しにくいというジレンマが……。それを解決してくれるのが「スタックバケット」。

 

2段式の無蓋バスケットで、スチール製フレームで1段目と2段目のスペースをとることで、下部からも取り出ししやすい構造となっています。空間を有効活用しつつ出し入れも楽チンな、あると便利なバスケット。さらに使わない際は、畳んでスマートに収納できる点もナイスなポイントです。

 

【商品情報】

キングジム
スポット スタックバスケット
3800円(税別)
本体色:クロ・ベージュ

 

“文具ソムリエール”菅未里が振り返る2020年に自腹買いしたベスト文房具5選

2020年は、社会が試された1年でした。言うまでもなく、新型コロナウイルスの影響です。海外旅行もできず、外出や会食も難しくなり、“新しい生活様式”下での不安やストレスに苛まされた方も少なくないでしょう。

 

しかし、文房具は元気でした。ひとりで、お家で楽しめる“趣味”であることも幸いしたと思いますし、自宅勤務をする方が増えた影響もありそうです。

 

その結果、いい文房具が、2020年もたくさん登場しました。

連載「文具ソムリエール・菅 未里の自腹買い文房具」アーカイブ
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

1.“りくちのいきもの”のホッチキス

動物たちがかわいい、MAX(マックス)の「シリコンカバーホッチキス」は、2019年の文具女子博で1200個を超える売り上げを叩き出した注目作ですが、その第3弾ですね。私は2020年11月にあった「文具女子博2020」で先行販売されていたものを買いました。

 

ひと言で言うなら、ホッチキスに動物のかわいいシリコンカバーをつけたもの、なのですが、この第3弾では、ホッチキス本体だけでなく、ホッチキスの針にもカラフルなシリコンカバーがつくようになりました。失くしがちなホッチキスの針が目立つのはありがたいですね。

 

【商品情報】
マックス
シリコンカバーホッチキス Vol.1 みずべのいきもの
サメ/ワニ/ビーバー
各1200円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.2 つめたいうみのいきもの
ペンギン/シロクマ/セイウチ
各1500円(税別)

シリコンカバーホッチキス Vol.3 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各1500円(税別)

シリコン針ケース付きカラー針 りくちのいきもの
ライオン/パンダ/ゾウ/オオカミ
各750円(税別)

 

2. ディズニーのカモフラージュホルダー

「カモフラージュホルダー」とは、中に入れた書類の文章が見えないクリアホルダーのことです。情報を守るためのものですが、細かい文字は見えないようにしつつ、タイトルや見出しなど、大きな文字は見えるのもポイントです。中の書類を出さなくても、持ち主にはどういう書類かわかるからです。

 

そのカモフラージュホルダーの限定版です。ディズニーのおなじみのキャラクターたちがあしらわれています。

 

↑挟んだ書類の文字をカモフラージュする柄も、よく見ればディズニーキャラクターという凝りよう

 

↑裏側

 

実は、この商品はサンプルを送って頂いたのですが、あまりの愛らしさに「保存用」を別に購入しました。したがって、「自腹買い文具」に含めてもいいのです。

 

【商品情報】
プラス
カモフラージュホルダー 限定ディズニーデザイン
各300円(税別)

 

3. 段違いに色が濃いゲルインクボールペン

ユニボールワンはごくシンプルなゲルインキボールペンなのですが、色が鮮やかで、黒も濃いことが特徴だと、メーカーは言っています。私は最初、黒以外の色はともかく、「黒が濃い」ということがどういうことなのかピンと来ていなかったのですが、いろいろなボールペンの黒を書き比べたところ、よくわかりました。

 

圧倒的に黒いのです。黒インクが黒いのは当然なのですが、その黒さが段違いというべきでしょうか。試す価値は大きいです。

 

ちなみに、今風の“くすみカラー”の限定色も出ていますので、そちらもおすすめです。

 

【商品情報】
三菱鉛筆
ゲルインクボールペン ユニボール ワン
120円(税別)

※写真は、数量限定モデル(各360円・税別)

 

4.“日本の色見本帖”が付箋に

このシリーズではシールが人気で、今年のISOTの「日本文具大賞デザイン部門」にも選ばれていましたが、私はあえて付箋を推しましょう。

 

デザインや色の素敵さは言うに及ばず、色が「●●系」と、系統でまとめられているのがいいですね。同系統なら異なる色でも統一された印象を与えられますから、たとえば手帳に異なる色のふせんを使っても、全体としてまとまりが出るのです。ガチャガチャしません。色味も落ち着いていてすばらしいです。

 

↑手帳に。全く異なる色のようで、不思議とまとまりが出る

 

【商品情報】
カミオジャパン
日本の色見本帖付箋短冊
各400円(税別)

日本の色見本帖マスキングテープは文房具総選挙2020の準大賞に輝いた
https://getnavi.jp/stationery/496518/

 

5. 定番ノートの専用修正テープ

以前、連載でも取り上げましたが、かなり黄色が強いロルバーンの紙に合わせた修正テープが出たことは、本当に画期的でした。「合う修正テープがないから」という理由でロルバーンを敬遠していた人も、これからはロルバーンを選択肢に入れられるでしょう。

 

ロルバーンは限定柄が多いのが特徴なのですが、修正テープがあれば、コレクションするだけではなく、どんどん使えますね。

 

【商品情報】
デルフォニックス
ロルバーン 修正テープ
330円(税別)

【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由
https://getnavi.jp/stationery/553186/

 

文房具業界も新型コロナによるダメージは受けました。しかし、ユーザーは自宅にいる時間が長くなったので、お手元の文房具を整理したり、しまい込員でいたものを引っ張り出したりと、自分なりのしかたで文房具と向かい合えた一年だったのではないでしょうか。

 

メーカー側も変わった一年でした。特に、SNSやインターネットの力が再認識されたのが大きいですね。子育て中でなかなか文房具店に行けない方や、地方の方にとってはプラスもある一年だったはずです。

 

まだまだ新型コロナの収束は見えず、2021年も厳しい時期が続くはずです。でも、文房具は今までのように、いえ今まで以上に、みなさんを助けてくれるでしょう。どんな一年が待っているのでしょうか。

2021年に続く、2020年「文房具」二大トレンドをきだてたくが見立てる!

2020年を何かひと言で表せと言われたら、もう「予想外」しかないだろう。誰がこんな状況を、去年の今頃に予想できただろうか?

 

実際のところ、筆者も昨年末から今年初めにかけての文房具トレンド予想では「東京オリンピックを機会としたテレワーク文房具の普及」とか、呑気な話をしていたわけで。結果として、テレワークが便利になる文房具の普及、という部分だけは当たったことになるが、いやはや、それがオリンピックが中止になるほどの世界的なコロナ禍が要因だとか、想像がつくはずもない。

【関連記事】
世相を占う!? 2020年へ続く、2019年文房具の三大トレンド
https://getnavi.jp/stationery/460500/

 

コロナは収まるのか? ワクチンは効くのか? 経済は立ち直るのか? などといった不確定要素盛り盛りの現状では、2021年にどのような文房具が流行るか? のトレンド予測なんて無理中の無理! というのが、本音だ。

 

だから今回はひとまず、結局のところ今年はどういったジャンルの文房具が人気だったのか、を振り返ってみよう。一応の可能性として、文房具業界ではこの2020年トレンドがもう少し続くような気もしているのだ。いや、断言はできないけれど……(弱気)

 

1. テレワーク文具は、より在宅ワーク仕様へ!

ひとつ確実性が高いのが、冒頭で述べた「テレワークが便利になる文房具」というジャンルがさらに普及しそう、ということ。

 

その中でも今年とくに注目されたのが、自宅でもオフィスに近い作業効率性が得られるペンケースやバッグ。通称“携帯型オフィス”とよばれるものだ。

 

↑携帯型オフィスの代表格

 

LIHIT LAB.
HINEMO スタンドポーチ Lサイズ
3950円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/495392/

 

2020年に発売されたものは、東京オリンピック含みのテレワーク需要増を見越して作られていたはずだが、それがタイミング良く(というのも言葉が悪いが)コロナ禍にハマッたという次第である。

 

基本的には「展開すれば場所を選ばずどこでも仕事が始められる」という機能が主軸。発売当時、その「場所を選ばずどこでも」にはカフェやコワーキングスペース成分が多く含まれていたはずだが、コロナ禍によってテレワークで働ける場所は、ほぼ自宅一択となってしまった。

 

↑一見するとビジネストート風のバッグが、ジッパーで3辺フルオープンして自立

 

↑作業空間に“壁”を作ることで、周囲に「いま仕事中」をアピール。自宅テレワーカーには必須の機能かもしれない

 

自宅と、その他のオフィス外ワークスペースでなにが違うか? というと、大きいのは「子どもを含めた家族が常時いること」と「机・椅子など設備の有無」だろう。一人暮らしであればさほど関係ないが、特に子どものいる世帯で家族の問題はかなり重要だ。自分以外の人間が仕事と関係なく動くだけでも集中力が落ちるし、仕事オン/オフの切り替えも難しくなる。

 

そういう場合に有効なのが「HINEMO スタンドポーチ」(LIHIT LAB.)のように、バッグが変形してパーテーションになる製品だ。視界を制限して集中力を高め、さらに子どもにも「これが机にあるときはお父さん/お母さんは大事な仕事中だから」と説明しやすい。

 

今後もおそらく“携帯型オフィス”は、オンオフを物理的に区切る方向で進化するのではないだろうか。

 

また、自宅仕事において「自宅の狭い机や硬い椅子で、長時間働くのはしんどい!」ということは、多くの人が体感しているはず。オフィスにある仕事専用の机や座り心地の良い椅子は、実は当たり前のものじゃなかった、という話である。そこで必要になるのが、そういった環境を改善するツール類だ。

 

文房具ではないが、カウネット「ワークサポートクッション エアーイン」は、エアで前傾姿勢に調整できるクッションで、硬いリビングの椅子をオフィスの機能性チェアに変えてしまう。テレワークで腰痛を患ったという人にとっては、天恵とも言える製品である。

↑仕事向きではないダイニングチェアを、機能的なオフィスチェアに変身させる

 

カウネット
ワークサポートクッション エアーイン 座用/ワークサポートクッション 背用
8789円/5489円(ともに税込)

 

↑クッションで前傾姿勢を作ることによって背筋が伸び、腰痛予防に効果を発揮する

 

おそらくコロナが収まったあとも、一度動き出したテレワークへの流れは進むはず。であれば、自宅をオフィスに近づける動きもまた止まらないと思うのだ。

 

テレワーク・在宅ワークに最適な文房具&雑貨

【文房具総選挙2020】テレワーク&フリーアドレスに便利な文房具10選
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出勤も在宅勤務もこれひとつで乗り切る! パーテーションとバッグインバッグに変形自在な「スタンドポーチ」
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この容量がちょうどいい! マイデスクにセットできる「1日分のゴミ袋」レビュー
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アイデア出しを快適化するのはどれ!? 最新ホワイトボードマーカーとホワイトボードノートをレビュー
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ボールペンは先鋭化とインク沼化がさらに進むかも?

コロナ禍とは特に関連性がないが、今年はボールペンにちょっとした動きがあった。油性ボールペンの先鋭化と、ゲルボールペンの“インク沼”化である。

 

まず、油性ボールペンの先鋭化だが、これは2019年末に発売された世界最細0.28㎜径の油性ボールペン「ジェットストリーム エッジ」(三菱鉛筆)に端を発するムーブメントだ。

 

昨今は、ゲルボールペンも0.4㎜以下の極細字が好まれる傾向だが、インクにじみがない油性ボールペンは、同じボール径でもゲルよりはるかにシャープな線を書くことができる。もちろん、細字になるほど紙への筆記抵抗は増してカリカリと引っかかるのだが、それをなめらかな低粘度油性インクで打ち消した、というのがポイントである。

↑油性インク世界最細0.28㎜を多色化

 

三菱鉛筆
JETSTREAM EDGE 3(ジェットストリーム エッジ 3)
2500円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/551511/

 

↑多色ペンなのにリフィルがまっすぐ出る、画期的な機構を搭載

 

2020年は、多色化した「ジェットストリーム エッジ3」(三菱鉛筆)に加え、同じく低粘度油性インクのライバルであるアクロインクを搭載した0.3㎜径の「アクロボール Tシリーズ 03」(パイロット)も登場。

 

極細字の多色でもリフィルが傾かず安定した書き味のエッジ3、本体価格が税別150円と安価なアクロ0.3と、選択肢が増えたことで、ユーザーの注目度はさらに高まるはずだ。

 

いま手帳業界では、名刺の大きさに近いコンパクトなミニ5サイズの人気が高まりつつある。小さな紙面に細かく書き込みをしたい需要に対しても、先鋭化した油性ボールペンはリーチするはずだ。

 

↑低価格で極限の細さを体感できるのが嬉しい

 

パイロット
アクロボール Tシリーズ03
150円(税別)

 

対してゲルボールペンは、インクカラーに注目が集まった。

 

例えば、1月発売の三菱鉛筆「ユニボール ワン」は、ローンチ時点で早くも全20色(0.38㎜のみ)と揃えの良いゲルボールペン。しかも特殊な顔料を配合することで、これまでにないクッキリとした発色を可能としているのが、最大のポイントだ。

 

黒インクはテカりもなく非常に黒々としており、ボールペン史上最も黒い! とすら言えるし、黄色やピンクといった淡い色でさえ筆記色としてしっかり視認できるクッキリさを持っている。

↑これまでにないクッキリ発色

 

三菱鉛筆
uni-ball one(ユニボール ワン)
0.38㎜(全20色)/0.5㎜(全10色)
各120円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/485229/

 

↑ピンク系やブルー系など人気の高いカラーに重点を置いてきたな、というカラーラインアップ

 

11月には数量限定ながら追加で9色が発売されたし、今後もおそらく次々と色を増やしていくことは予想できる。

↑「ユニボール ワン」に登場した、朝・昼・夜にマッチした3色、という限定カラー。どれも良い色揃いなので、定番化して欲しいほど(https://getnavi.jp/stationery/557305/

 

ゲルボールペンのカラーといえば、現時点ではゼブラ「サラサクリップ」の全56色が最強。だが、「ユニボール ワン」はクッキリ発色を武器に、間違いなくゲル最強王座を狙ってくるはずだ。

 

また、いま文房具マニアを中心にじわじわとユーザーが増えているのが、一見すると黒だがよく見ると違うダークカラー、通称「カラーブラック」である。

 

既存のゲルボールペンに、次々とラインアップ入りすることからも注目度合いは伺えるが、なんと全6色カラーブラック! というピーキーな「ボールサインiD」(サクラクレパス)が登場するに至っては、もはや人気は本物だろう。

 

ニュアンスのある絶妙なカラーブラックは、ビジネスシーンでも使える大人の遊びカラーとして、より広まっていきそうな気配である。

↑ラインアップ全部がカラーブラック、という珍しさ

 

サクラクレパス
ボールサインiD
ライトグレー軸(0.4mm)/ダークグレー軸(0.5mm)
各200円(税別)
https://getnavi.jp/stationery/557305/2/

 

↑6色の黒はどれも深みがあり、大人の余裕をイメージさせる。高級金属軸に入れて使ってみたいと感じる人も多いのではないか

 

実はここ十数年、ボールペンといえば「書き味の良さ」が価値観の基準となっていた感が強い。ただ、最近の「先鋭化」や「インク沼化」は、もちろん書き味の良さは大前提にあるとしても、それ以外の新たな価値観の模索の結果にあるように思う。

 

他にない線の細さや特殊なカラーなど、そういった部分でボールペンを選ぶ、新しい時代にもう差し掛かっているのかもしれない。

 

“先鋭化”“インク沼化”したボールペン

超細字なのになめらか!「ジェットストリーム」と「ハイテックCコレト」に登場した次世代ボールペンを検証
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120円で驚きの完成度!三菱鉛筆「ユニボールワン」は新開発のくっきりインクで記憶に残る字を書ける
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ボールペンにも“インク沼”!? 2020年のボールペントレンドを象徴する色にこだわった2選
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色味は渋いが使い道は多彩!ぺんてる「プラマン」と呉竹「ドットスタンプペン」のベイクドカラーが使える!
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「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
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【菅未里の自腹買い文房具】送って喜ばれる個性的なグリーティングカードはそれ自体がギフト!

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

手書きが人気の一年

今年は「手書きの年」でもありました。新型コロナウイルスの影響で自粛を強いられたためだと思いますが、カードや封用、びんせん、はがきといった、家の中で楽しめる手書き関連の商品が人気になっているのです。

 

パンデミックに見舞われた人は、今や「書く」ことでつながりを保とうとしているのかもしれません。

 

季節もののレター用品に注目

そういう商品を「レター用品」と総称しますが、レター用品は季節イベント限定の商品が多いのも特徴です。

 

ややこしいのは、メーカーが「〇〇限定」とうたわず、さりげなく発売する場合が多いこと。レター用品はシーズンごとに入れ替えることが珍しくないからだと思いますが、ユーザー側からすると、新商品が数か月で消えてしまうリスクもあるわけです。

 

というわけで私は、気に入ったレター用品は迷わず買うようにしています。実はそれが限定品で、すぐになくなってしまう可能性もありますからね。

 

 

夏・冬は手紙シーズン

そんなレター用品ですが、種類が増えるのが夏と冬です。暑中見舞いやクリスマス、年賀状など手紙を出す機会が多く、かつ、ヒマワリとか雪だるまとか、商品にしやすいモチーフが多いからではないでしょうか。

 

ですから今の時期は、レター用品に注目しているのですが、今年はこんな素晴らしいカードが見つかりました。今回は、クリスマスカードを例にとってご紹介します。

 

対極のかわいさの「Christmas night」と「クリスマス演歌犬」

ひとつは、G.C.PRESSの「Christmas night」。クリスマスものというとかわいいものが多いのですが、これは大人でも楽しめる、上品なかわいらしさが魅力です。仕事関係の方に送ってもいいですね。

↑便箋。左は表紙。A5、罫台紙入り

G.C.PRESS
便箋 Christmas night
858円(税込)

 

↑同柄の封筒もラインナップ。4枚入り

G.C.PRESS
封筒 Christmas night
528円(税込)

 

もうひとつは、おなじみ日本ホールマークの「クリスマス演歌犬」。文字通り、サンタさんのコスプレ(?)をして気持ちよさそうに演歌を歌う犬です。

 

↑メインのカードと、プレゼント柄のミニカードがセットに

 

日本ホールマーク
クリスマス演歌犬
1078円(税込)

 

↑立体オルゴールカードになっている。こぶしをきかせて演歌調のクリスマスソングを熱唱する

 

なんという愛らしさでしょう。上の「Christmas night」とは対極にあるかわいさですが、子どもっぽさもなく素敵です。

 

季節のグリーティングカード自体がプレゼントにも

手紙やカードはプレゼントに沿えるイメージが強いかもしれませんが、シーズングリーティングには豪華なものも多いので、単体でプレゼントにもできます。特に、今回ご紹介したようなものなら、インパクトも大きいでしょう。

 

今年は人とのつながりが試された一年でした。そんな年末年始に、個性的なカードやレターを送り、相手をほっこりさせてはいかがでしょうか?

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
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【2020年クリスマスセール】ロルバーンで有名な文具メーカーから、期間限定モデル&ギフトが登場

2020年もいよいよクリスマスシーズンに突入しようとしています。クリスマスといえばやはり大切な人へ贈るプレゼントですが、そこで見逃せないのがクリスマスセール。GetNavi webでは、大切な人に対してはもちろん、1年を頑張った自分に対しても贈りたい、そんなギフトの情報をお届けしていきます。

 

ロルバーンなど、人気の文具に期間限定モデルが登場

デルフォニックスが運営するステーショナリーショップ「DELFONICS」「Smith」と、オンラインストア「DELFONICS WEB SHOP」では、冬の贈り物選びに向けた「Good time in Winter」フェアを開催。冬の時間を少しだけ特別にしてくれる、様々なアイテムやキャンペーンを展開します。

デルフォニックスの直営店舗として、首都圏を中心に国内で30店舗(2020年12月現在)を展開している文具と雑貨のセレクトショップ「DELFONICS」「Smitn」では、「Good time in Winter」フェアを開催。冬の贈り物としてはもちろん、自分用にも欲しくなるアイテムを各店で展開します。また、DELFONICS WEB SHOPでは、冬の贈り物に最適なこの時期だけのギフトセットがラインナップされるほか、デルフォニックスの人気アイテムがお得に購入できる「Good time in winter pack」キャンペーンを実施しています。

 

■ウィンターシーズン 限定アイテム

冬ならではのデザインが目を引く、2つのアイテムが数量限定で登場。DELFONICS、Smith各店とDELFONICS WEB SHOPのみでの取り扱いです。

↑ロルバーン ポケット付メモ スノードーム 縦型 M 605円

ロルバーン ポケット付メモ
縦型のロルバーン ポケット付メモに、冬らしいスノードームをデザイン。スノードームの中には、シーズンモチーフの雪の結晶や雪だるまに加え、万年筆のペン先など、デルフォニックスらしいステーショナリーのアイコンを描きました。

※DELFONICS、Smith各店ではターコイズ/ブルー、DELFONICS WEB SHOPではターコイズ/ライトブルーの取り扱いです

※DELFONICS WEB SHOP 楽天市場店でも「ロルバーン ポケット付メモ スノードーム 縦型 M」を含んだセットアイテムを取り扱っています

 

↑ドット キトリ ポーチ M 1760円(写真上)ドット キトリ ペンケース 1430円

ドット キトリ ペンケース/ポーチM

マルチカラーと箔押しをランダムに散りばめた、リズミカルなドット柄。上質な素材感が魅力の「キトリ」シリーズのペンケース、ポーチが登場しました。爽やかなライトブルーのカラーリングで甘さを抑え、可愛らしさと同時に大人の雰囲気を感じさせます。

 

■【WEB SHOP限定】よりどり3点でスペシャルプライス「Good time in winter pack」

WEB SHOPでは、特別なセールも実施中。対象アイテムの中からお好みの商品を3点選んで、税込2999円で購入できる期間限定のお得なセール「Good time in winter pack」です。「ロルバーン ポケット付メモ スノードーム 縦型 M 2色セット」も対象になるほか、定番人気の「インナーキャリング」や「キトリ」、Eating Patternsとのコラボレーションアイテムなどから欲しいものを選ぶことができます。期間は、12月11日(金)11:30~12月25日(金)11:30までです。

 

■【WEB SHOP限定】スノードーム柄ロルバーンのギフトセット

また、WEB SHOPでは複数アイテムを組み合わせた、ギフトセットも登場しました。ギフトセットには、全て「ロルバーン ポケット付メモ スノードーム 縦型 M」が入っています。贈る相手や予算、シチュエーションに合わせて内容を選べます。

↑Rollbahn gift set 1209円+~7425円(全20種)

Rollbahn gift set

デルフォニックスのオリジナルアイテムをメインに組み合わせた「Rollbahn gift set」。インナーキャリングや手帳、アルバムなどのデルフォニックス定番アイテムとの組み合わせのほか、グリーン、ブラウンなどのカラーでコーディネートしたものなど、全20種のセットがラインナップ。

 

↑Special gift set 3355円/4785円(全2種)

Special gift set

シックで大人な雰囲気が漂う、ペンとペンケースをセットにした全2種の「Special gift set」。滑らかな書き心地が魅力のペンと、本革ペンケース、スノードーム柄ロルバーンを合わせました。カジュアル過ぎず、ビジネスシーンでもさっと取り出して使えるような、スタイリッシュなアイテムを揃えています。

 

■冬季限定ラッピング

冬の贈り物にぴったりな、冬季限定デザインのギフトラッピングも登場しました。スノードームがモチーフのグラフィックを配したラッピングペーパーは、凛と冷たい冬の空気を思わせる、ブルーを基調としたカラーリングです。スノードームの中には、雪の結晶や2021年の干支である丑(うし)のほか、クリップや万年筆のペン先など、デルフォニックスらしいステーショナリーのアイコンを描きました。DELFONICS、Smith各店と、DELFONICS WEB SHOPでラッピングを希望すると、こちらのラッピングを選べます。

※店舗によりリボンカラーが異なります

↑直営店舗のDELFONICS、DELFONICS WEB SHOP
↑直営店舗のSmtih

会議やブレストを快適化するのはどれ!? ホワイトボードマーカーと最新ホワイトボードノートを比較レビュー

Zoomなどのツールを使ったオンライン会議をしている最中、「あぁ、今、ホワイトボードがあれば」と思うことがけっこうある。というより、今までの“会議におけるホワイトボードの重要性”を軽く見過ぎていたということかもしれない。出てきた意見を列記するだけでも、会議の参加者が「どこに話を着地させればいいのか」の目安にもできるので、話がまとまるまでにかかる時間が短いように思うのだ。

 

そういうときに意外と重宝するのが、ノート型の携帯用ホワイトボード。ノートのように綴じた紙に特殊加工を施し、ホワイトボードマーカーで書き消しができる、というものである。これは、すでにいくつかのメーカーから発売されており、A4からB6、小さいもので新書版サイズまで、幅広く展開している。

 

多くは、個人でアイデアをまとめるアウトプットツールとして作られたものだが、オンライン会議にも実は重宝する。書記役の人が手元で書きとめて、必要な時にカメラに向けて見せれば、それなりに従来のホワイトボードに近い使い方ができるのだ。

 

ここで気にしたいのが、まずはホワイトボードマーカー。なにしろ、ボードがノートサイズなので、従来のマーカーのような太さでは、あっという間に紙面が埋まってしまうし、そもそも書きづらい。できれば、線幅1mm以下の極細を使いたいところ。

 

そして、もうひとつ重要なのがイレイザー(イレーザー、イレーサーとも呼ぶ)だ。手元でチマチマと書く関係上、大きなイレイザーは邪魔。持ち歩く可能性も考えれば、マーカーのキャップに小さなイレイザーがくっついたタイプがベストだろう。

 

ということで今回は、各社から発売されているイレイザー付き極細ホワイトボードマーカーをあれこれ試してみたい。

 

極細ホワイトボードマーカー3種を比較

ノート型ホワイトボードに使いやすい条件である「線幅1mm以下」「イレイザー付き」を満たすものとして適当だろう、という3本をピックアップしてみた。

※上から
欧文印刷「nu board ホワイトボードマーカー」3本1000円
パイロット「ボードマスターS 極細」150円
コクヨ「ホワイトボード用マーカー(PM-B100D)」100円(すべて税別)

 

まず確認したいのは線幅と書き味、ということで書き比べてみよう。

 

線幅は一目瞭然、公称値で線幅0.6mmの「nu board ホワイトボードマーカー」(以下「nu boardマーカー」)が細い。次に細いのが、線幅0.8mmの「ボードマスターS」で、最も太いのが線幅0.7~1mmの「PM-B100D」となった。ここはそのまま、メーカーの公称値通りの結果と言える。

 

もちろん細い方がより優秀というわけではなく、ボードのサイズや使い方でそれぞれマッチする線幅がある。ここはあくまでも参考まで。

↑線の濃さ、細さは圧倒的にnu boardマーカーが優秀。書き味はすべり過ぎず、比較的紙に書いているのに近い感覚がある

 

書き味に関しては、ペン先に細字サインペンと同様のプラチップを使っている「nu boardマーカー」が快適だ。細くカリッとした書き味で、ボードに対してツルツルすべらず安定しやすい。「ボードマスターS」と「PM-B100D」は、マーカー系の太い繊維チップなので、やはり早書きするとすべりを感じてしまうのだ。

 

ただし「nu boardマーカー」はチップが硬いため、紙製のボードに筆圧をかけて書くと表面を掘ってしまう(消しても筆跡が溝になって残る)ことがある。そこは要注意だ。

↑コクヨ「PM-B100D」はチップが柔らかいのか、文字を書くとかなり太くなる気がする

 

純粋に書くだけなら「nu boardマーカー」がいいような気もするが、イレイザーで消してみると、また印象が変わってくる。

↑イレイザーを並べてみた写真(左からnu boardマーカー、ボードマスターS、PM-B100D)。nu boardマーカーのイレイザーはかなり硬く、密度が高い。他2つはフワッとした感触で消し感もソフト

 

「nu boardマーカー」は乾燥がやたらと早く、一度乾いてしまうと筆跡の皮膜がカリッと硬くなる。そのため、イレイザーでこすって消そうとしてもなかなか消えないし、黒いカスも発生しやすいのだ。

 

「ボードマスターS」と「PM-B100D」はどちらもスルッと消えて快適。書き消しを頻繁に行うなら、やはりこれくらい軽く消えてくれないと使いづらいかもしれない。

↑nu boardマーカーはやたらとボードに固着して、軽くこすったぐらいではなかなか消えない。硬いイレイザーでこすり取る、という感覚に近い

 

とはいえ、先にも述べた通り、ホワイトボードマーカーは自分の使い方にマッチしたものを選ぶのが最重要。ノート型ホワイトボードをまさにノート的に使うなら、細かく書き込めて、こすったぐらいでは消えない「nu boardマーカー」がベストだろうし、会議用ホワイトボードとして使うなら「ボードマスターS」と「PM-B100D」の消しやすさが生きてくる。

 

ちなみに全体的なバランスで言うなら、「ボードマスターS」が、シーンをあまり選ばず使いやすそうに思った。

 

さて続いては、今回のマーカー比べで試筆用に使った、ノート型ホワイトボードも紹介しておこう。実はこれに付属したホワイトボードマーカーが“大穴”ともいえる出来だったのだ。ノートの特色と合わせてチェックしてほしい。

ノート型ホワイトボードの注目商品も要チェック!

今回のマーカー比べで試筆用に使った、ノート型ホワイトボードも合わせて紹介しておこう。学研ステイフルから、2020年11月に発売された「Write White」だ。

学研ステイフル
Write White(ライトホワイト)
B5サイズ 1200円/B6サイズ 800円(すべて税別)

 

↑一見すると普通のリングノートだが、ホワイトボードマーカーで書いて消すことができる

 

サイズがB5とB6の2種類がラインアップされているが、意外にもこれまでなかったのがB6サイズ。さすがに「書き消しが手軽なアイデアまとめノート」という用途には小さ過ぎるのだが、実はこれ、目の前にあるウェブカメラに向けて写すのに、ちょうどいい感じのサイズなのである。

 

カメラからわざわざ身体を引くといった気も遣わず、ホイと見せればそれでボード面全体がフレームに収まって、自分の顔が写る隙間もちょっと残るくらい。これがオンライン会議にはとても使いやすいのだ。

↑B6サイズをヒョイとノートPCの内蔵カメラに向けると……

 

↑フレームに丁度いい感じに収まる。文字も充分に読み取れるので、しっかり実用に足るだろう

 

B6サイズは、表紙端に滑り止めが付いているのもポイント。表紙を折り返して立てれば自立するので、卓上の常時表示ボードとしても使いやすい。

 

今日のToDoやスケジュールを書き出しておくと便利だし、電話受けの卓上メモとしても機能する。個人的には、このB6サイズが大きすぎず小さすぎずのほど良さで使いやすく、お気に入りだ。

↑山型に折り返して置けばきちんと自立。個人用の常時掲示のボードとしてもいいサイズだ

 

このホワイトボードマーカーがベストかも!?

もうひとつ見逃せないのが、付属のマーカーである。見た目からは、さきほど紹介したコクヨ「PM-B100D」のマグネット抜きバージョンかな? と思ったものの、キャップを開けてびっくり。ペン先チップが、より細いものになっているのだ。

 

これ、探してもコクヨ製品としては販売されていないようなので、おそらく「Write White」用に別注されたカスタム品だろう。書いてみると、線の細さは「nu boardホワイトボードマーカー」に近いもの(表示スペックは0.8mm)で安定した書き味があり、かつインクはコクヨ製なので消しやすくクズも少ない。

 

正直なところ、筆者の好みとしてはこれがノート型ホワイトボード用のマーカーとしてベスト! というレベル。このマーカー目当てで「Write White」を買うのすらアリという気がするし、できれば別売してほしいぐらいだ。

↑外見的には、軸の印刷とイレイザー裏のマグネットがないだけが「PM-B100D」との違い。ただしキャップを開けると、まったく別もののチップが現れる

 

↑線幅も非常にシャープで細かく書き込める。nu boardマーカーよりも黒が薄いが、そのぶんきれいに消せるのはメリット

 

他の仕様はB5、B6ともにボード4枚(8ページ)+各ボード間に透明シートと、ノート型ホワイトボードとしては一般的。ペンホルダーには先述のナイスなマーカーが付属している。

 

ホワイトボードとしての性能は先行の製品とさして変わらないが、オンライン会議に使いやすいサイズ感とマーカーは優秀。もし現時点でノート型ホワイトボードを探しているなら、候補として確実にアリだろう。

 

 

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芯1本使い切るまでノック不要! メカまでシャープな「オレンズネロ」に真打登場

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す放送作家の古川耕氏による新連載は、「手書き」をテーマとし、デジタル時代の今だからこそ見直される、手書きツールを1点ずつピックアップしている。第4回となる今回は?

 

第4話

ぺんてる
オレンズネロ 0.2/0.3/0.5
各3000円(税別)

1回ノックするだけで、芯を1本使いきるまで書き続けられる、「自動芯出し機構」を備えたシャープペン。ストレートのパイプが、紙と芯の設置面の視認性を高めている。パイプ先端を研磨し、滑らかな書き心地も実現。

 

名作シャープペンに待望の0.5mmが追加

グラフ1000、グラフレット500、PG5、スマッシュ……ぺんてるが誇る名作シャープペンの系譜の突端に位置しているのが、2017年発売の「オレンズネロ」。発売当時にはあまりの人気で入手困難になったほどだ。

 

「私は『かっこいい』ものを作りたかったわけじゃない。ネロはもっと大きなものを背負っているのだと思うのです」

 

とは、そのオレンズネロのプロダクトデザイナー 柴田智明氏の弁。ここで言う“大きなもの”とは、つまり前述したようなぺんてるの名作シャープペンが築いてきた遺産のことだ。こうした責任感、あるいは使命感を持って生まれたプロダクトだけに、ネロは近年のシャープペンブームのなかにあって目先のトレンドには目もくれず、どっしりと風格のあるデザインに仕上がっている。手にしていて「ここはちょっと緩いな」というパーツがひとつもなく、特に金属粉と樹脂を混ぜたという独自素材は、重さと手触りも込みで本当に見事なもの。

 

それでいて自動芯出し機構や芯折れを防ぐスライド式のパイプなど、現代シャープペンに求められる機能も兼ね備えており、使い勝手も申し分ない。これまでは芯径が0.2と0.3mmだけだったが、2020年10月には待望の0.5mmモデルが発売され、これでいよいよすべての状況は整った。

 

ぺんてるだけではない、日本産シャープペンのすべての歴史の最先端に、オレンズネロが躍り出た。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話・第2話】https://getnavi.jp/tag/furukawakoh-handwriting/
【第3話】知る人ぞ知る200円の傑作! パイロット「Vペン」は“無骨な書き味”が気持ちまで文字に反映する

https://getnavi.jp/stationery/544312/

ボールペンにも“インク沼”!? 2020年のボールペントレンドを象徴する色にこだわった2選

2006年に“低粘度油性インク”を搭載した「ジェットストリーム」(三菱鉛筆)が発売されて以来、ボールペンは「書き味で選ぶ」時代が続いていた。なにしろ、従来とはまったく次元の違うスルスル感である。その衝撃たるや黒船来港級だったし、誰もが書き味にこだわるようになったのも当然だろう。

 

しかし、翻って2020年現在、「もう書き味にこだわるのは、しばらくいいんじゃないかな……」というムードが漂っているような気も、少ししているのだ。実際、近年のボールペンで、書き味に根本的な不具合がある製品というのは見たことがないほど、全体的に進化しているわけで(好みの差はもちろんあるが)。さらには一周回って、「低粘度じゃない昔の油性のネチャッと感も、ある意味アリだよね」なんてことを言い出す人も出るほどなのだ。

 

では、今はどこでボールペンを評価するのかというと、「インク色で選ぶ」時代に突入しているように思うのだ。

 

最近の文房具業界では“インク沼”(万年筆のカラーインクを集める趣味)なんてワードが流行っているように、筆記色をあれこれ変えて遊ぶことは、充分に“ホビー”として成立している。それなら、より日常的な筆記具であるボールペンだって、色で遊んで悪いことなんかないはずだ。好きな色で書くことは、ごく当たり前に楽しいのである。

 

もちろん筆記具メーカーは、そんなことは先刻ご承知で、ここしばらくのボールペン新製品はまず一番に、インク色をアピールすることが増えている。そこで今回は、最新の「インク色がおすすめのボールペン」2種を紹介しようと思う。

 

特濃発色の「ユニボールワン」に限定色が登場

三菱鉛筆の「ユニボールワン」と言えば、新開発の顔料系ゲル「ワンインク」を搭載し、発色の良さで大人気となっているボールペンだ。

 

発売当初は、黒インクが従来のどのペンよりも、濃く黒々と美しいことで話題になったのだが、実は同時発売の他20色も素晴らしい発色なのだ。特に、読みにくいはずの黄色で書いた文字ですらはっきり読めるのには驚かされたほど。

 

その超クッキリ発色シリーズに、早くも新色(ただし数量限定生産)が、しかも9色も登場したとなれば、それは注目せざるを得ない。

三菱鉛筆
ユニボールワン 限定色
各120円(税別)

 

新色は、左から「MORNING TIME STUDY」「DAY TIME STUDY」「NIGHT TIME STUDY」のアソートパッケージ3種に3色ずつ、計9色という形で発売されている(バラ売りもある)。この秋冬シーズンのテーマカラーの中から、それぞれ朝・昼・夜の時間帯をイメージさせる3色をセレクトした構成だ。

 

これがまぁ、どれもイイ色揃ってるなあ! という感じ。ちなみに「NIGHT TIME STUDY」の3色だけがボール径0.5mmで、他は0.38mmとなっている。

↑こちらが3本アソートパッケージ。パッケージも、シンプルでおしゃれでいい

 

筆記見本(下写真)を見てもらえば分かると思うが、スカッと抜けたターコイズブルーやサンフラワーイエロー、ほんのりしたコーラルと、どれもしっかりと視認できる発色だ。これはさすがワンインク! といったところで、あらためてその実力の高さを感じている。

 

この明るさ・淡さで文字が読める色とは、実は非常に難しいのである。

↑1日の時間帯をそれぞれイメージした配色。朝のアッシュブラウンは、コーヒーのイメージ?

 

そういった性能の部分とは別で、色そのものの面白さ・新しさも非常にいい。個人的に特に興味深かったのは、ピスタチオグリーン、シトロン辺り。これらは、先ほどのスカッと抜けた色とは対照的に、かなり濁った色なのだが、想像した以上に深みがあって、しみじみといい色だなぁと感じられる。

 

なかでもシトロンは、下手すると「黄色に、間違えて黒を混ぜちゃったんじゃないの?」と思ってしまうような、どんよりとした濁りっぷり。基本的に濁り色はどうしても汚くなりがちなので、従来のボールペンカラーのラインアップには、まず入ってこないのだ。

 

つまり、そこを押してでもこの色を入れてみよう……とメーカーが判断するほど、昨今のユーザーの色感覚は熟成してきているのかもしれない。

全色をトレンドのカラーブラックで統一した「ボールサインiD」

もうひとつ紹介したいのが、サクラクレパスの「ボールサインiD」である。

カラーラインナップは6色。なんと、全色をいま流行のカラーブラック(一見すると黒に見えるような、濃いダークカラー)で揃えたという、なかなかピーキーなシリーズだ。

サクラクレパス
ボールサインiD
ライトグレー軸(0.4mm)/ダークグレー軸(0.5mm)
各200円(税別)

 

色名もすべて「○○ブラック」で統一しているこだわりようで、いわゆるダークカラー系とは一線を画す黒さである。

 

書いてみてもほぼ黒。よくよく見ると、ほんのり色が入ってるかな……? という濃さ。正直、あまりに黒すぎて、並べて見ないとどれがどの色なのか、すぐには判断できないほどだ。

 

さすがはキャッチコピーで「6色の黒 誕生」と謳うだけあって、ガチ黒。

↑写真に撮ると色味が分かりやすいが、目視だともっと黒に近く感じる。落ち着きのある渋色揃いだ

 

カラーブラックの面白さのひとつに、ビジネスシーンでの使いやすさが挙げられる。やっぱり仕事で使う書類やノートにカラフルなインクで書き込みをしていると、周囲や上司に「なに不真面目なことやってんだ」という目で見られる可能性もなくはない。

 

対してカラーブラックなら、わかる人だけがわかるという、大人の秘密の遊びとして成立するのだ。

↑ツルンとシンプルなルックスは、まさに最近のトレンド。ただし、素材的に滑りやすくグリップ感が薄いので、手汗をかく人は握りづらいかもしれない

 

外見はとてもシンプル。六角形と丸形を組み合わせたような独特の軸に、ノックノブ兼用の金属クリップと色表示パーツのみ。刻印も最小限で、他に装飾らしきものは一切ないのだから、徹底している。

 

「ユニボールワン」とも共通することだが、この極端なまでのシンプルさも、令和のボールペンデザインの流行のひとつと言えるだろう。

 

 

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無限のアイデア出しツール、ホワイトボードノート「Write White」は細部まで隙なしの完成度

ノートといえば、書いたらあとで見返す“ストック”型のツール。でも、アイデア出しや思考を整理する際など、書いたり消したりを自在に繰り返せるホワイトボードの機能を、ノートタイプに落とし込んだ「ノート型ホワイトボード」が近年注目されており、「NUboard」や「バタフライボード」「ノーツ・ホワイト」など、選択肢が増えています。

 

会議やブレストなど複数のメンバーが集って使うホワイトボードなら、参加者が同時に確認できるサイズが便利ですが、思考を整理するなど自分ひとりでのブレストには、持ち運びも容易なノート程度のコンパクトサイズで十分。さらに、まさにノートとして綴じられていれば、ページを繰っても使える上、広げればサイズアップもできて重宝しますよね。

 

2020年11月に、新たなノート型ホワイトボードが発売されたので紹介しましょう。

 

学研ステイフル
ホワイトボードノート「Write White(ライトホワイト)」
B5/B6
1200円/800円(税別)

学習帳サイズのB5と、手帳サイズのB6の2種。カラーはネイビー、ブルー、イエロー、レッドの4色がラインナップ。ページをホールドするゴムを備えています。

 

Write Whiteのポイントは?

1. 8面が使えるリングノートタイプ

表紙裏の見返しも含めれば、8面が使えます。書いたあと次のページを繰れば、消す手間をかけることなく、また新たに書き始められます。

 

2. 便利な透明シートを装備

各ページ間には、硬さのある透明シートを備えており、書いた文字の保護カバーに。複合機などでスキャンする際に、投影面を汚さずに済みます。また、透明シート自体にも筆記が可能なので、資料への追記などにも活用が可能。

 

3. 付属のマーカーは0.8mmの極細タイプ

付属のペンは、0.8mmの極細マーカーを採用しており、詳細な書き込みや図表の作成にもぴったり。本体サイドのペンホルダーに挿しておけるので、落としたり失くしたりする心配はありません。キャップのトップにイレーサーが付いています。

 

4. B6版には滑り止め付き

B6サイズは、表紙と裏表紙の小口(ページの断面側)に滑り止めが付いています。開いた状態で立てておきたい場合に、デスクの上で姿勢を固定してくれます。

 

5. 用途に応じて選べる2サイズ

本体サイズは、B5とB6の2種をラインナップ。B5は、アイデアを書き出したり思考を整理したりしたいときなどに、思う存分たっぷりと書ける学習帳サイズ。また、B6はバッグやドキュメントホルダーなどに挟んでの持ち運びがしやすく、狭いデスクにも立てかけやすい手帳サイズです。

 

6. シーンやファッションに合わせて選べる4色

ひらめきやアイデアを書き留め、煮詰める作業に最適で、まさに表紙に書かれた「light up your idea」を体現するツールと言えそうです。

付箋がラインマーカーに!? カンミ堂「フセンマーカー」が斬新かつ便利

ノートなどでポイントとなる部分を目立たせるのに、ラインマーカーはとても便利なツールだ。ただスーッとラインを引くだけで、どこが重要か一目で分かるんだから、勉強や仕事には必須とすら言える。

 

とはいっても、文句のつけようがない完璧なツールなんてものは存在しない。やっぱり不満な点だってあるのだ。

 

まず最も大きいのは、インクたっぷり出過ぎ問題だろう。ペン先チップが太いため、その分だけ大量にインクが出る。その結果、紙によっては裏抜けもあるし、ボールペンで書いたところが滲むようなことにもなる。

 

筆者のような不器用な人間にとっては、ラインをまっすぐ引くのが難しいのも困りごとのひとつ。ラインがガタついたりナナメになったりするのを避けるなら、わざわざ定規を使うという手間までかけねばならない。

 

つまるところ、紙面をきれいに保ちつつラインマーカーを使うのはけっこう難しい、ということだ。便利さだけを享受しつつ、きれいに使えるラインマーカーはないの? 無理なの?

 

それなら考え方を変えてみよう。単に文字列を目立たせたいだけなら、マーカーで書く以外に方法があるんじゃないだろうか?

 

ラインマーカーは“ペンじゃなくてもいい”という発想転換

ということで今回紹介するのは、カンミ堂の「フセンマーカー」だ。

 

カンミ堂といえば、これまでにもいろいろな機能を持った付箋を発売してきた付箋メーカーである。そこがラインマーカーを発売すると聞いて最初は驚いたものだが、あらためて確認して納得。製品名は“マーカー”と名乗っているものの、実は“ラインマーカー的な働きをするフィルム付箋”なのである。

カンミ堂
フセンマーカー
480円(税別)
テープは「COLORグリーン」「同 ピンク」「同 グレー」「PATTERN BRスクエア」「同 GYストライプ」「STUDY ブルー」の6種類がラインナップ。ケースは共通。

 

同じようにラインマーカー的に使えるフィルム付箋は、以前にも他メーカーから発売されているのだが、これは“シートタイプをミシン目でちぎって使う”というもの。持ち歩くには少しかさばるのが難点だった。

 

対して「フセンマーカー」は、コンパクトなボディにロール状の6mm幅フィルム付箋テープを内蔵しており、かなりコンパクト。日常的に使うのであれば、ペンケースに放り込んでおけるサイズ感はありがたい。

 

どうやって貼り付ける?

使用する際は、まずケースからピロッとはみ出しているテープの先端を、目立たせたい文字列の先頭に貼り付ける。あとはケースを引いて必要なところまで貼れたら、上部の「ココ」と指示された部分を指で押し込みつつ、ケースを前に倒す。すると内蔵された刃でテープがスパッと切れるという仕組みだ。

↑使用する際は、ケース底部から出ているテープの端をつまんで……

 

↑マーキングしたい文字列の先頭に貼り付ける

 

↑必要なところまで貼ったら、ケース上部をギュッと指で押しつつ少し前に傾けると、テープが切れる

 

ケース上部を押すことで「内部のテープをロックする」+「刃を押し出して切る」という2つの動作を同時に行う構造で、これはよく考えられている。

 

↑ケース上部を押すことで、「テープの固定(A)」と「カッター刃を押し出す(B)」を同時に行う。慣れないうちは、露出した刃で紙面を傷つけたりすることもあるので、要注意

 

↑切り終わったテープ端は、ケース底部に貼り付けておけばOKだ

 

実際にフィルムを貼った文字列は、下の写真の通り、ラインマーカーを引いたような雰囲気で、しっかり目立つ。

↑ピンク・グリーン・グレーの見本。テープを貼っている分だけ下の文字はややぼやけるが、視認性は充分だ

 

しかも、インクではないから紙に染みたり滲んだりは当然しないし、ラインがガタガタになることもない。つまり、ラインマーカーの不満点はこれでスッキリと解決してしまうわけだ。

 

どんな使い道がある?

粘着部は全面付箋糊なので、貼り剥がしが可能。間違えてラインを引いた部分は、剥がせば簡単にクリアできるというわけ。マーカーでラインを引きたくない本にでも、これなら使えるだろう。

 

カンミ堂のフィルム付箋の特徴として、筆記具を選ばず貼った上から書ける、というのもポイントだ。手帳の予定欄に貼った上から予定を書き込み、もしリスケされた場合は別の場所に貼り直す、という使い方もできるのだ。

 

このあたりはやはり“書けるフィルム付箋”ならではの応用ワザである。さすがにゲルインクや水性インクは乾くのに時間がかかるが、それでも比較的問題なく書けるのが面白い。

 

↑暗記用ブルーはかなり濃いめで、赤シートを乗せれば完全に目隠しできる

 

↑柄テープは手帳の飾り付けなどに良さそう。6mm幅テープは3mm方眼に適合する

 

↑文字をテープの上から書き込むことで、スケジュールの移動も可能。貼って剥がせる付箋テープならではの使い方だ

 

発売時点でのフィルムのラインナップは、ラインマーカー感覚のピンク・グリーン・グレーに、暗記用ブルー、そして柄物のスクエアとストライプの6種類。ケースは全て共通なので、リフィルロールの補充も、入れ替えて好きなフィルムを使うことも可能だ。慣れればケース開閉も簡単なので、入れ替えで戸惑うことはあまりないだろう。

 

また、柄タイプは文字列を目立たせる用というよりは、手帳の飾り付けに使う感じだろうか。この場合は、マステよりも細幅で貼れるのがポイントと言えるだろう。

 

↑詰め替え用のテープは2本入り270円(税別)。使ってみると意外と消費が激しいので、本格的に運用する場合は、詰め替え用テープは事前に購入しておくのが良さそう

 

冒頭で、「文句のつけようがない完璧なツールなんてものは存在しない」と書いたが、もちろん「フセンマーカー」にも、これはちょっと……という点がある。

 

思ったよりも、狙った場所で切りにくいのだ。おかげで文字列からフィルムがはみ出したり、足りなかったり、ということがしばしば。慣れればもうちょっと改善できそうな気がするのだが、意外と難しい。

 

もうひとつ、コストもやや気になるところ。リフィルロールは長さが5mあるが、例えば文庫本で1行まるまるに貼ると、それだけで約12cm。これだと、単純計算で41回貼ったらもう使い終わってしまうので、場合によっては本1冊でリフィル切れなんてこともあり得る。

 

リフィルは2本で270円(税別)なので、そもそも1本あたりでも普通のラインマーカーより割高感がある。それが本1冊で切れてしまうとしたら、やはり、ちょっと高いかなという気はする。

 

であれば、インク染みやまっすぐ引けない問題を解決できる能力がどれだけ必要か、というところで価格部分と足し引きして決めるべきだろう。従来のラインマーカーに不満を感じているなら、まず試してみてほしい。

 

 

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フリクション由来の特殊部材搭載! 史上初のラメまで“消せる”ボールペン「ケセラメ」の消字性能は?

ボールペンとは、基本的に文字を書くための道具である。文字を書くことで、情報を後から読める形で残したり、他人に伝達することができるわけで……あらためて考えると、びっくりするくらい便利な道具なのだ。今さら驚くことでもないのだが。

 

情報として文字を残すためだけであれば、黒や青、赤といった視認性の良い色だけで事足りる。実際、昭和時代のボールペンは黒・青・赤の3色のみ! というラインナップがごく当たり前だった。

 

それが、発色の難しい油性インクでさえ、今や8色とか作れるようになっているうえ、インク内に大きな粒子を入れることが可能なゲルインクなら、白だのパステルだのラメ入りだの、まぁ好き放題、という感じ。

 

つまり現在のボールペンは、ただ文字情報を書き残すだけでなく、色や輝きといった、さらにリッチなデータも一緒に伝えられるようになっているのだ。

 

などと、やや面倒くさい調子の書き出しで始めてみたが、実のところは「また面白いラメインクのボールペンが出たから、紹介したいんですよ」と言いたいだけなのだ。なにが面白いって、フリクションボールのラメインクなのだから。

 

史上初! 消せる“ラメインク”ボールペン

この連載をいつも読んでくださっている皆さんには、もはや説明するまでもないことだろうが、「フリクションボール」というのは、パイロットのいわゆる“消せるボールペン”のこと。

 

65℃以上の熱で透明化する特殊なインクを搭載しているので、描線をこすって摩擦熱を加えると消えたように見える、という仕組みだ。

 

そして、2020年11月に数量限定で発売されたのが、“ラメフリクションボール”こと「ケセラメ」。名前通り、摩擦熱で消せるフリクションの技術を活用したラメインク搭載ボールペンなのである。

パイロット
ケセラメ
各230円(税別・全6色)

 

書いてみると、0.7mmの筆跡はたしかにラメだ。もちろん光の当たり方によって変化はあるが、ギラギラ光るというよりは、全体的に細かく光っている印象。ラメの粒子が小さいのだろうか? 正直、昨今のラメボールペンと比べると、ややおとなしいように感じた。

 

ついでにベース色も発色がやや薄い気もするが、とはいえその淡さと細かなラメの輝きは、うまくマッチしている。

↑しっかりとラメ感があって、テンションが上がる! 拡大して見ると、細かなラメがみっしりと入っているのが分かる

 

とはいえ、実際にラメの筆跡を見ると「本当にこれが消えるのか?」と疑問に思うが、ペン軸後端のラバーで擦ってみると……おお、消えた! まさに従来のフリクションボールの消す感覚と同じで、きちんと線が見えなくなっている。

 

それにしても、インクが消えるのはもはや当たり前として、あのラメも一緒に透明化したのだろうか? なかなか不思議な感じだ。

↑消す時の感触も従来のフリクションと変わらない。ラメはいったいどこへいった?

 

そこであらためてよく観察してみると、消えたはずのラメが、ペン軸後端のラバーにくっついているのを発見した。なるほど、インクは透明化させて消し、ラメ粒子は物理的にラバーでこすり取るという方式なのだ。いわば化学+物理攻撃の二段構えである。

 

分かってみれば単純かつ豪快な解決法だが、実際に消えているのだから文句はない。ただ、紙にも多少はラメ粒子が残るし、消した後のラバーを触ると指もキラキラする。これはまぁ、しょうがないところだろうが。

↑拡大撮影したラバー。表面にキラキラとした細かなラメがこびりついている

 

↑「ケセラメ」のラバーは従来より柔らかく粘りを感じるし、消しカスも少し発生する。どうやらラメをこすり取る用に作られた、専用ラバーのようだ

 

ちなみに今回発売されたカラーは、ラメゴールド、ラメシルバー、ラメピンク、ラメバイオレット、ラメブルー、ラメグリーンの6色。

 

パッと見の印象では、ゴールド、ピンク、ブルー、グリーンといった明るめの色と、ラメの輝きが相性良さそうだ。逆にシルバーとバイオレットはベースがやや暗めな分、輝きがちょっと目立ちにくい。

↑「ケセラメ」の6色ラインナップ。個人的にはピンクとブルーのトロッとした発色が好き

 

フリクションインク自体が、隠蔽力(いんぺいりょく。下地の色を隠す発色の強さのこと)が弱めなので、ラメインクの楽しみのひとつである「黒の紙に書いてキラキラさせる」のはダメかも? と思っていたのだが、やってみると思ったよりも輝いている。

 

インク色よりもラメの輝きが優勢になるためか、雰囲気はややパール寄りに白っぽくなるが、これはこれできれいだ。

↑予想していたよりも黒地にしっかりアピールできるラメ。可読性も充分だ

 

なによりラメインクが消せるというのは、他には絶対にないユニークな能力である。これからのクリスマスシーズンなど、失敗したくないカード作りなどにバリバリ効果を発揮するはず。なにしろミスっても消せるのだ。

 

なにより売り切りの限定製品ということなので、気になるという人は見つけたら即ゲットをおすすめする。

 

 

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【菅未里の自腹買い文房具】大定番ノート「ロルバーン」がリングノート苦手派にも支持される理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

大人気の定番リングノート「ロルバーン」への苦手意識を克服できたワケ

みなさんご存知のノートブランド、「ロルバーン」。デザインステーショナリーのメーカーであり、全国、そしてフランス・パリにも直営店をもつ、デルフォニックスの大ヒット作で、すでにお使いの方も多いと思います。

 

いきなり話の腰を折るようで恐縮なのですが、私は、このロルバーンがあまり好きではありませんでした。

 

まず、リングノートがあまり得意ではありません。リングが手に当たるのが、気になってしまうんですね。もちろん、人によっては使い勝手がいいと感じることはよく理解しているのですが……。

 

もう一点の苦手ポイントは、表紙の角がむき出しであること。私は割とノートの扱いが雑なので、角がカバーされていないと折れてしまうことがあるのです。

 

デルフォニックス
ロルバーンポケット付メモ
275円〜(税込)

 

↑巻末にはクリアポケットを備えている

 

限定版がかわいくて使わないのに買ってしまう

そんなロルバーンですが、実は私は、大量にストックを持っていました。なぜ使わないロルバーンを買い込むのかというと、たまに出る限定版が実に可愛いからです。過去には、タカノフルーツパーラーの表紙のもの(上写真)が出ていましたが、たまりませんね。

 

というわけで、私の手元には使い道のないロルバーンが溜まっていきました。

 

そんなある日のことです。私はチーズが好きなのですが、ワイン好きの方がワインのラベルと感想をまとめたノートを作るように、「チーズノート」を作ろうと思い立ちました。そして、そのベースとして、しまい込まれていたロルバーンを選んだのです。

↑左が“料理ノート”、右が“チーズノート”

 

長年の悩みはカバーで解決!

使いはじめてすぐ、私はふと、ロルバーン用のクリアカバー(「ロルバーンポケット付メモカバー」)の存在を思い出しました。ノートが汚れるのも嫌ですし、一応つけておこうと思い装着すると、これが実にすばらしい。ダメージを負いやすい角を守ってくれますし、もちろん表紙が汚れることも防げます。

↑透明カバーは、ロルバーン専用なのでもちろんサイズもぴったり

 

↑透明カバーをつければ付箋やシールをまとめていれておくこともできる

 

さらには、つい最近ですが、ロルバーン専用の修正テープも作られました。黄色がかかったロルバーンの紙には、真っ白なテープが目立ってしまっていたのですが、これで綺麗に修正できるようになったのです。

↑ロルバーンノートに修正テープを引いたところ。上が一般的な白い修正テープ、真ん中がロルバーンノート専用、下はクリーム色の修正テープ

 

リングノートは面積をとらない

これらのアクセサリーによって、一気に使いやすくなったロルバーンですが、苦手意識があった“リングノート”という点にも、良いところが見えてきました。ノートががばっと180°開きますから、半ページだけ開いて机の上に置けるのです。つまり半ページしか使わない場面で、場所をとらないのです。

 

そんなわけで、今の私はロルバーンを2冊、それぞれチーズ記録帖と料理のレシピメモに使っています。どちらの用途でも片方のページだけでまとまるため、折り返せるからです。

↑レシピ1品を1ページにまとめれば、料理中も見やすい

 

もともとロルバーンが好きだった方はそのままで問題ありませんが、私のように表紙の汚れが気になる方、あるいは紙色に合った修正テープがないことで購入を控えていた方は、ぜひカバーと修正テープと一緒に使ってみてください。定番ノートが、さらに使いやすくなりますよ。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

知る人ぞ知る200円の傑作! パイロット「Vペン」は“無骨な書き味”が気持ちまで文字に反映する

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す放送作家の古川耕氏による、「手書き」をテーマとした連載がスタートした。デジタル時代の今だからこそ、見直される手書きツール。いったいどんな文房具の数々が披露されるだろうか。第3回となる今回は?

 

第3話

パイロット
Vペン
200円(税別)

万年筆の書き味とサインペンの手軽さを両立した、使い捨てタイプの筆記具。ペン先は細字と中字の2種類から選べ、インクはブラック、レッド、ブルーを揃える。水性染料インクを採用している。

 

心の声を書き記すのに合う”無骨さ”

見た目はいかにも廉価版の万年筆。しかしメーカーサイトには「サインペン」と分類されており、でもキャップを取ってみるとスチール製のニブがあり、書けば無愛想ながら万年筆らしいしなりがわずかにある。どっちなんだ。最近の安い万年筆にある優等生らしさは微塵もない、カリカリとつっけんどんな書き味である。

 

パイロットの「Vペン」を知ったのは、フラッシュアニメ「秘密結社 鷹の爪」の作者FROGMAN氏が“台詞を書くのにこのペンを愛用している”と本で紹介しているのを読んだときだ。あの小気味良い会話はこのペンから生まれているのかと、文房具店に行くたびに気にするようにしていたら、大抵のペンコーナーの脇にひっそりと置かれていることに気が付いた。実は固定ファンの多い、玄人受けするペンだったのである。

 

台詞、歌詞、ラジオのCM台本など、〝声〟になる言葉はいまも手で書く、というクリエイターが実は少なくない。フィジカルな表現に息を吹き込むために、よりフィジカルな道具を選ぶというのは何やら意味がありそうだ。キーボードや予測変換機能は、ときに頼りない心の声を先回りして太字に書き換えてしまう。けれど身体で鳴らす言葉はもっと未整理で、キーボードの隙間によくぽろぽろと落ちている。それを拾い上げ、紙面に並べようとするとき、“洗練”とは言いがたいこの無骨なペンは、妙に合っている気がするのだ。

 

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】バックナンバー

【第1話】久米宏氏の美学を見た! 扱いにくくも書くのが楽しい、懐かしの“赤青鉛筆”
【第2話】“細筆”感覚の軽快なタッチが心地良い! ジェットストリーム誕生の伏線となった三菱鉛筆「ユニボール5」

 

 

片付けの基本はラベリング収納!ラベルプリンターでできる“自然と片付く”収納術

キングジムの「テプラ」と、ブラザーの「ピータッチ」。ラベルプリンターの2大ブランドが、そろって新モデルを発表しました。いずれも本体デザインはおしゃれで、部屋に出しておいても違和感のないデザインに。また印字は高解像度化されて細かな文字のニュアンスや表現が可能になったうえ、対応するスマホアプリを一新して、テンプレートを充実させたことがポイントです。

 

それによって、今まではオフィスなどで必要に迫られて文字を入力し、ラベルを作っていたのが、「かわいいラベルを作りたいから作る」「ラベルで個性を表現する」という、動機さえ変えてしまうような進化が起きそうです。

 

そもそも部屋の片付けにも活用されてきたラベリング。次世代モデルを駆使した、ラベリング収納のアイデアを紹介しましょう。

 

↑ラベルプリンターとは、シールタイプのテープを本体に挿入してラベルを作る機械のこと。作ったラベルを収納グッズに貼ることで、中身が見えなくても何が入っているかわかる、“片付く収納”を実現できます

 

今回は、整理収納が確実にできるようになる“5つの鉄則”を掲げ、そのひとつに「ラベリング」の重要性を伝えている整理収納アドバイザーの能登屋英里さんに、新しいラベルプリンターを使った収納のコツを教えていただきました。

 

能登屋英里流「ラベリングの5つの鉄則」

1. 適正量を決める
2. 行動動線と物の高さを意識
3. 使用頻度別に分ける
4. グルーピングする
5. 定位置管理とラベリング

 

家にある物を仕分けて収納場所を決めたら、後でどこに何が入っているかわからなくならないよう、ラベリングすることが大切なのだそう。また、出して使ったらラベルを貼ったところに戻す、というクセづけもでき、あちこちに置いてしまわないようにもなるのです。

 

最新の注目ラベルプリンター1「ピータッチキューブ」

太くて見やすいラベルが印刷できる! 36mm幅に対応した最新の「P-TOUCH CUBE」

brother「P-TOUCH CUBE(PT-P910BT)」
2万8000円+税(編集部調べ)


グッドデザイン賞も受賞したブラザーの「ピータッチキューブ」。最新モデルはさらにひと回り大きくなり、36mm幅という太いラベルも印刷できるようになりました。この新モデル専用で同時にリリースされたスマホアプリ「P-touch Design&Print2」では、豊富なテンプレートからシーンや用途に合わせて選べるほか、ラベルにしたい文字をスマホカメラで撮影すると、自動でテキスト変換される「テストスキャン」機能も便利です。

↑「初期のモデルを使っていたのですが、その頃よりテープの種類も豊富で、キラキラしたシールやニュアンスのある色味のものなどもあります。小さなロゴやイラストもとてもきれいに印刷できるので、細かいものに貼ることもできます」(整理収納アドバイザー・能登屋英里さん、以下同)

 

・ピータッチキューブを使ったラベリング術

1.食材に貼るラベルは見てすぐわかるように太いテープで

新しい36mmのラベルで作ったのは、梅酒の瓶のラベル。ガラスなど透明な背景に貼っても読み取りやすいカラーと、同じような見た目のものを間違えてしまわないよう太いテープをチョイスしています。

 

「梅酒のような保存食は、仕込み日がわかることが大切ですよね。あとどのくらいで飲めるかな? とか、まだ大丈夫かな? と、日付がはっきり読み取れるように大きめの文字にしました」

 

こちらはスパイスラック。同じく太いテープでラベリングすることで、文字を大きくでき、小麦粉や塩、砂糖など、一見同じように見えるものを調理中に瞬時に見分けられるようになります。

 

「梅酒とスパイスは別の色のテープを使っていますが、フォントは同じような雰囲気のものに合わせました。同じゾーンにあるものはテイストを揃えると、ごちゃごちゃした印象になりません」

 

2. 洗剤など市販のラベルは外してオリジナルラベルでスッキリ!

洗剤のラベルはカラフルなものが多い傾向にあります。それは剥がして、必要な情報だけをラベルプリンターで印刷したオリジナルラベルに張り替えるのが、能登屋さん流の片づけ法。色数を減らし、生活感のあるものを置かないようにすることで、ただ置いてあるだけでも整っているように見えるマジックなのです。

 

「洗剤は、使い方など必要な部分だけを印刷して貼ります。このように細かい文字で4行になってもきれいに印字でき、使うときもパッケージのどこに書いてあったか探さなくて済むので楽ですよ」

 

洗濯機やキッチンまわりは、市販品のラベルでごちゃごちゃした印象になってしまいがちですが、こうしてラベルを外しておくと目立たず、整った印象を与えてくれます。

 

「詰め替え用などでボトルを購入する場合は、同じサイズのものやフォルムが似ているものを買うと、それだけでも整って見えるのでおすすめです」

 

【番外編】ラッピングにも使えるリボン印刷

テープだけではなく、リボンにも印字できるのが最新のラベルライターの魅力。好きな言葉を印字でき、お店のラッピングのような仕上がりになります。

 

↑手作りのりんごジャムは、瓶に入れてラベルを貼り、先ほどのリボンで飾りつけ

 

「ラベルやリボンをオリジナルで作っただけで、お店で買ったようなラッピングにできてプレゼントするのも楽しくなりますよね。フリマアプリや、ECサイト『minne』などで手作りの品物を売っている方も多いですし、ラベルプリンターを使うと、商品自体のクオリティも高く見えます」

 

次に紹介するのは、テプラの新モデル「MARK」と、これを使ったラベリング収納のアイデアです。

 

最新の注目ラベルプリンター2「テプラ MARK」

ラベルプリンターの草分け的存在! イラストで遊べる「テプラ」

キングジム「テプラ PRO <MARK>(SR-MK1)」
1万5000円+税


ラベルプリンターの代名詞として定着している、キングジムの「テプラ」。およそ30年に誕生した際は、ダイヤルで操作する設計でしたが、馴染みがあるのはキーボードと小さな液晶窓が付いたタイプでしょう。それが新作では、「ピータッチキューブ」と同様、キーもディスプレイもないシンプルなボックスに。カーキとベージュというカラーラインナップも新鮮です。

 

「hello」と名付けられた、スマホの専用アプリで操作。印刷したラベルに、日時や曜日などアラームを設定して紐付け、ゴミ出しや保存食のリマインダーとして活用できる「タイムラベル」機能も便利です。

 

↑「テンプレートが充実していて、文字の位置やデザインをスマホの画面で感覚的に動かすことができるので、自分のこだわりに合わせた微調整ができるのが魅力です。写真やイラストを取り込むこともでき、さらにオリジナル感のあるラベルが作れます。マスキングテープの種類があるのもかわいくておすすめですね」

 

・テプラ MARKを活用したラベリング術

1. 家族で共用するものはイラストを使ったラベルで視覚的に区別

収納ボックスの外見が似ていてわかりづらい場合は、ラベルを貼って識別しましょう。家族で住んでいる人はとくに、家族全員がどこに何があるかを理解することで、それぞれが片付けを積極的に行うようになります。

 

「ゴミ箱にラベリングしたら、5歳の娘がゴミを“燃えるか、燃えないか”で理解できるようになってきました。そうやって意識してゴミを捨てることも、エコへの第1歩ですよね」
「ゴミ箱にラベリングしたら、5歳の娘がゴミを“燃えるか、燃えないか”で理解できるようになってきました。そうやって意識してゴミを捨てることも、エコへの第1歩ですよね」

こちらは日常的に使うマスクと薬箱。イラストを使うことで目に入りやすく、読まなくていいのが親切なラベルの作り方なのだそうです。

 

「人間は視覚から入る情報に左右されやすいので、読むよりも見て感覚でわかるようにイラストを添えると、考えずに物を選べます。同じような素材や色で合わせて収納している方はとくに、ラベルにイラストがあった方が、物が取りやすくなります。テプラはテンプレートにかわいくて使えるイラストが多いので、そういったイラストも活用するといいですね」

 

続いて、能登屋さんご夫婦で使っている文房具の収納ボックス。

 

「同じ箱に並べて貼るときなどは、同じデザインのテンプレートを使うと見た目もスマート。文字とイラストだけを変えたいときも、アプリで簡単に作れて一気に印字できるので、とても手早くできます。ラベルを作るのに時間がかかってしまうと、ラベルを張り替えなくてはならなくなったときに面倒だなという思いが先行してしまって、いつの間にかラベルとは違うものが入っている……ということになりかねません。パッと作れて貼れるのも、ラベリングの大切なポイントです」

 

2. ラベルを貼って場所を決めることでモノが迷子にならない!

頻繁には使わない文房具やお薬手帳、ハンコなどは、玄関脇のスペースに収納されていました。細かく分類しておくことで、探し物をせず必要なものを取り出せるようになっています。

 

「左側のファイルボックスは、無印良品で購入した薄いグレーのもの。それに合わせてグレーのテープをチョイスしました。右側は中身が見えるよう透明のボックスにしたので、それを邪魔しない透明のテープで作っています」

 

粉ものや乾物など、ストックや使いかけの食品でごちゃごちゃしやすいキッチン収納も、入れる場所を決めてラベリングしておきます。

 

「いただいたものや予定外のものを収納するスペースも確保しつつ、いつも使うものはきちんと置き場を作っておきます。我が家もストックはするのですが、ストック用に決めた場所に入る分だけにしておくことで、モノがあふれないようにしています。コロナ禍で備蓄する方も増えたと思うのですが、本当に備蓄が必要なものかどうかも合わせて考えてみましょう」

 

3. つい増えていってしまうものは場所を決めてラベリング

「洗面所兼脱衣所に置いているパジャマボックスは、それぞれの名前で管理し、そこに入る分だけを買うようにしています。家族が多い方は名前でラベリングするのもおすすめ。自分の棚は自分で管理してもらえるようになると、家事が増えません」

 

こちらは5歳のお子さんの洋服ボックス。自分で取り出せるように、イラストもつけています。

 

「子どもの洋服は、サイズアウトしたものや汚れてしまったものを定期的に見直して、いつでもスッキリと片付いている状態にしておきます。自分で取り出したり片付けたりできるような空間を作ってあげることが、子どもへのお片付けの学びにもなると思いますよ」

 

4. 防災グッズは消費期限を外側にラベリングすることで入れ替えも簡単

普段はベッドサイドに置いてある防災グッズ。備蓄用の食料品や水などは消費期限をラベリングすることで、開けなくても換える時期がわかって便利です。

 

「テプラのラベルはこんなに小さな文字でもきれいで、読みやすいフォントも揃っています」
↑「テプラのラベルはこんなに小さな文字でもきれいで、読みやすいフォントも揃っています」

 

「ちなみに、食料品や水は5年や10年単位で保管できるものもありますが、防災意識を高めるためにも我が家では1年程度のものを購入しています。5年で交換となると、結構忘れてしまいがちなのですが、1年であれば毎年同じ時期に交換すればいいので、必要なときに期限が切れていた! ということも防げますよ」

 

 

収納や片付けは、苦手な人にとっては苦痛な作業でもありますよね。でも、ラベルプリンターでラベルをデザインすることが楽しくなると、片付けへのハードルはぐっと下がります。せっかく片付けた場所をいつまでも美しいまま保つために、ラベリングを試してみましょう。

 

【プロフィール】

整理収納アドバイザー / 能登屋英里

住宅収納スペシャリスト、インテリア・リノベーションアドバイザー。
神戸芸術工科大学工業デザイン学科ファッションデザインコース卒業。夫・娘(4歳)と自らデザインしフルリノベーションした築50年の52㎡(1LDK+WIC)マンションに在住。15年のアパレルディスプレイで培ったバランス感覚と、整理収納のプロとしての知識で、実用×おしゃれな収納を実現。現在は個人宅の整理収納・インテリアアドバイスを始め、リノベーションコンサルやメディア執筆などで幅広く活動中。

 

変態ボールペン「ジェットストリームエッジ3」が超極細芯なのになめらかな理由はペン先の“偏り”にあった!

「用途に合わせてボールペンを使い分けよう」と聞いてピン! ときた人は、“文房具リテラシー”がとても高い人だと思う。

 

もちろん、基本的にはお気に入りの書き味のペンが1本あれば充分なのだが、例えば、手帳に細かくみっちり書き込むには極細かつ、滲みにくいペンが便利だ。場合によっては多色が欲しいし、消せた方が便利かもしれない。対してハガキの宛名書きをするなら、太めでサラサラ書けるものがいいし、インクの耐水性も気になるだろう。

 

こういった用途すべてをお気に入りの1本でまかなうというのは、やっぱり難しい。だって、求められる要素がまったく異なるから。

 

といっても、その様々な用途にそれぞれ対応できるペンがある、という状況自体がごく最近の話。ひと昔前であれば、ボールペン=もったりした油性インクでボール径も0.7mmのみだったし、それですべての筆記作業をこなすのが普通だったわけで。

 

つまり、近年のボールペンの進化というのは、ざっくり言えば「環境に合わせた細分化」であり、「機能の先鋭・専用化」と言える。であれば現代において、ボールペンは用途によって使い分けたほうが便利、というのはご理解いただけるのではないか。

 

超極細字専用ボールペン「ジェットストリーム エッジ」が待望の多色化!

で、その機能の先鋭化した最先端のひとつとして挙げられるのが、三菱鉛筆から2019年末に発売された「ジェットストリーム エッジ」だろう。お馴染みの低粘度油性インクで0.28mmの超極細字がサラサラ書ける、まさに“すごく細い線を書くための専用ツール”である。

【関連記事】超細字なのになめらか!「ジェットストリーム」と「ハイテックCコレト」に登場した次世代ボールペンを検証
https://getnavi.jp/stationery/461727/

 

発売された当初は、その機能的なトンガリ具合に驚いたものだが、そこから1年も経たないうちに登場した多色タイプの「ジェットストリーム エッジ 3」(以下、エッジ3)に、また驚かされたのである。これ、見た目からしてすごい”変態ペン“なのだ。

三菱鉛筆
JETSTREAM EDGE 3(ジェットストリーム エッジ 3)
2500円(税別)

黒・赤・青の3色のインクを搭載する。 2020年11月25日発売。

 

↑エッジ3と、単色の「ジェットストリーム エッジ」(右)

 

見た目は、ワイヤークリップや六角の金属軸、タテ溝の入ったグリップなど、単色エッジの特徴的な要素をピンポイントに継承。ただ、単色エッジが軸後部に向かって細くなる独特な形状をしているのに対して、エッジ3は全体的に真っ直ぐ。

 

ただ、驚かされたのはそこじゃない。先端をよく見ると、芯先が出てくる穴が、コーンごと軸中心から大きくズレているのである。え、なにこれ、すっごく変だぞ!?

↑芯先が中心から大きく偏ったポイントノーズ。これが、エッジ3のもつ最大の特徴だ

 

いかにも”変態“チックな“偏心コーン”ことポイントノーズには、もちろん理由がある。これは、従来の多色ペンが誕生以来ずっと抱え続けてきた、“芯先ナナメ問題”を解決するためのカタチなのだ。

 

これまでの多色ペンは構造的に、内部のリフィルを軸中央にまっすぐ降ろすことができない。先端がコーンの内壁を沿って露出するため、わずかに芯先がナナメに傾いてしまうのである。つまり、芯が普通よりも“寝た”状態になる→ボールが正常に回転しにくい→インクがかすれるなどの症状が出やすい、というわけだ。

 

これはもちろんわずかなものなので、気にならない人にはまったく問題ない。だが、気になる人には「多色ペンはなんか気持ち悪い」と感じさせる要因にすらなり得るだろう。

↑エッジ用リフィルを、従来の多色軸に装填した図。軸の中心(赤線)に対して、露出したリフィル(青線)は4〜5度ほどナナメになっている

 

なにより、芯先がナナメになって起きるトラブルは、ボールが小さいほど発生しやすくなる。それが0.28mmの超極細ともなれば、やはり芯先はナナメにならないほうが安心。

 

そこで、ポイントノーズである。エッジ3は、軸後端のダイヤルでリフィルを選ぶ回転繰り出し方式なのだが、このダイヤルを回転させるとリフィルが軸内部で回転しつつ、ある位置で前方にグイッと押し出されるようになっている。この押し出される位置が、ちょうどポイントノーズの口に当たるのだ。

↑ポイントノーズから常にまっすぐリフィルが出る、新しい回転繰り出し方式の“スピロテック機構”

 

動きを見てみよう。

 

つまり、芯先はコーン内壁に当たることなく真っ直ぐに露出する。これで、多色ペンの“芯先ナナメ問題”は解決だ!

 

スピロテック機構は本当に快適な書き心地をもたらすのか?

ただ、正直なところ筆者は、多色ペンに対して不快な書き味を体感したことはあまりない。このスピロテック機構から、そこまでメリットを享受できるかしら? と訝しんでいた。

 

そこで、エッジ用0.28mmリフィルを従来の「ジェットストリーム」多色タイプに装填(エッジリフィルは共有可能)して試してみたのだが……あれ? ちょっと書きにくい?

 

普通に60度ほどの適正角度で握って書けばなんの問題もないが、少し寝かせ気味に持つと、途端にカスレや引っかかりを感じるようになった。確かにボールが小さいほど角度による回転不良は発生しやすくなるので、これくらいのささいなナナメでもトラブルにつながるようだ。

↑超極細字が、多色でもスムーズに書ける!

 

対して、エッジ3はとても快適。たったいま従来の多色ペンでは不良が出た角度でも、きちんとサラサラ書くことができる。なるほど、径が超極細にまでなると、わずかな差が大きく響くようだ。

 

また、ポイントノーズの特殊なフォルムも、使ってみれば違和感はほとんどなし。特に慣れるような手間もかからず快適だ。先端がニードルのように細いポイントチップは、筆記点がよく見えるし、超極細由来のカリカリ感と低粘度油性のなめらかさが上手い具合に噛み合って、とても気持ちよく書くことができる。

↑インク色選択は軸後端のダイヤルで。色表示はないので、リフィル先端の色帯を確認するしかないのは、ちょっと不便かもしれない
↑リフィル交換は、グリップ部をまっすぐ引き抜いて行う。ネジ式じゃないので最初は少し戸惑った

 

この書き味のバランスはなかなか秀逸で、ここまで極細でも、比較的紙を選ばない。特に手帳用の薄い紙でもひっかかりなく、細かい字がサラッと書けるので、多色と合わせて手帳用筆記具として重宝しそうだ。

 

単色エッジと違って軸がストレートなのも、手帳カバーのペンホルダーにすんなり入れて持ち運べるように考えてのことだろう(単色エッジは形状的に、ペンホルダーには入れづらかった)。

 

なにより、0.28mmの細い線と3mm方眼の相性は抜群なので、「ジブン手帳」ユーザーにはマストなペンとして人気が出るんじゃないだろうか。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

【菅未里の自腹買い文房具】カスタムボールペン「ハイテックCコレト」が実はビジネスパーソンにふさわしい理由

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

ビジネスシーンでも使える大人っぽいカスタムボールペン

最近、“カスタマイズペン”と呼ばれる、自身でボディとリフィルを選んで組み合わせられるペンが、種類豊富になり注目しています。

↑空のボディと、リフィル。リフィルは、インクカラーだけでなくペン先のサイズも種類豊富で、シャープペンなどのユニットもラインナップする

 

多色ボールペンの空のボディと、リフィルが独立して売られているので、ユーザーは好きなボディとリフィルを買い、自分で組み合わせて楽しめるというわけです。

 

私は複数のメーカーが販売しているカスタマイズペンをひと通り持っていますが、なかでももっとも使用頻度が高いのがこれ。パイロットの「ハイテックCコレト」です。

パイロット
ハイテックCコレト
本体ボディ2色用/3色用/4色用/5色用
:100円/150円/200円/250円(すべて税別)
レフィル
:100円〜280円(税別)

 

まず何といっても、大人っぽいデザインが素敵です。多色ボールペンは、どうしても実用性が前面に出がちですが、ハイテックCコレトはシンプルな透明樹脂のボディもクール。

 

落ち着いた金属軸(「ハイテックCコレト 500/1000」500円/1000円・ともに税別)も用意されていますから、ビジネスの場で使っても違和感がありません。

↑空のボディ。クリアで美しい

 

↑空のボディに選んだリフィルを入れていく

 

実用性も素晴らしいですよ。リフィルには、ボールペンだけではなくシャープペンや消しゴムも用意されていますから、自分で作り上げたこのカスタマイズペン1本だけで、相当のことができてしまいます。

↑シャープペン用リフィルにカラー芯を入れれば、1本で色鉛筆セットにもなります

 

シナジーチップのリフィルが加わった!

以上だけでも、ハイテックCコレトを推す理由としては十分ですが、去年、さらにハイテックCコレトがカスタマイズペンとして一歩抜きん出るアップデートがありました。

 

それは、最新のペン先「シナジーチップ」を採用した0.4mmのリフィルが18色も加わったことです。

↑シナジーチップタイプは、リフィルパッケージに「シナジーチップ搭載!」の表記があります

 

パイロットのヒット作「ジュースアップ」に採用されて話題になったシナジーチップは、きわめて細いにも関わらず、書いた際に引っ掛かりがないペン先として好評を博しました。お持ちの方は分かると思いますが、今までにないなめらかな書き味です。

【菅未里の自腹買い文房具】常時20本ストックする溺愛ボールペン「ジュースアップ」
https://getnavi.jp/stationery/465624/

 

それがハイテックCコレトでも選べるようになったのです。細書きなのでメモに最適のシナジーチップは、仕事にも最適でしょう。

 

↑パステルカラーは黒い紙にもくっきりと発色します

 

↑リフィルには蛍光カラーも。好きな色を見つけてカスタマイズできます

 

ペンケースに1本入れておけば、ほとんどの需要をまかなえてしまえるハイテックCコレト。自分だけの1本を作ってみてください。

 

 

「菅未里の自腹買い文房具」バックナンバー
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

【2021年版手帳14選】渋谷ロフトで選ぶ、まだ買える注目手帳&小物カタログ

今年も残すところ、あと1か月あまり。「そろそろ来年の手帳を買わなきゃ」と思っている人も多いはず。翌年の手帳は、9月始まりも含め、8月頃からいっせいに店頭に並び始めるため、すでにお気に入りを確保している人もいるでしょう。でも多くの人は、年の瀬が迫ってから検討を開始するもの。いまは、人気モデルが売り切れる直前の、ラストチャンスともいえる時期です。

 

2020年は、働き方や時間の使い方が変わり、リモートワークのスケジュールを細かく立てる必要が出てきたり、在宅ワークで区別が難しくなった仕事とプライベートを手帳でしっかり時間管理する必要に迫られたり。2021年版の手帳には、そういった新しい生活様式にも対応するものが、さまざまラインナップしています。そこで、まだ買える注目の手帳を、渋谷ロフトでピックアップしました。

 

2021年版の手帳の傾向は?
「細かく予定管理したい」と「家時間を充実させたい」の二極化

「勤務はリモートに、会議はオンラインがメインになったことで、15~30分単位で細かくスケジュール管理ができる手帳を選ぶ、という方も多いようです。移動がいらないオンライン会議はこまめに予定を切り替えられるので、今まで以上に細かく時間を区切って管理する必要が出てきたためでしょう。

 

また、手帳を持って移動する機会が少なくなった方も多いのか、ペンや書類まで挟めるような大型のタイプや、中身を自分仕様にカスタマイズでき厚みが増しがちなシステム手帳も、人気になってきています。

 

一方、家で過ごす時間やプライベートを充実させたいという方には、フリースペースが多く自由度の高い手帳が売れています。暗くなりがちな日常をハッピーにしたいと、モチベーションが上がるような仕掛けのある手帳も登場しました」(ロフト渋谷 広報 / 高橋祐衣さん、以下同)

 

仕事の予定を詳細に管理できる「1日1ページ」手帳

まず、仕事でのスケジュール管理を重視した手帳をチェックしていきましょう。2021年版は、“1日1ページ”で詳細に書き込めるタイプが人気。さらに予定を管理するだけでなく、この潤沢なスペースを活用して、1日が終わってから日記のように書き綴ったりして、“自分の本”を作っていくのも楽しいですよね。

 

1. ブランドとデザインコラボした新作も毎年人気


マークス「EDiT(エディット)」
2000円+税~
 ※カバーやサイズにより価格が異なる

1日1ページのタイプだけでなく、週間バーチカル(時間軸が縦になっているもの)タイプ、週間ノートタイプなど、好みの書き方に応じて選べるだけでなく、スマートフォンより小さなB7変型からA5正寸までのサイズをラインナップ。2021年版には「PAUL & JOE La Papeterie」の新デザインが加わりました。

 

↑「こちらは、1日に1ページを割り当てたデイリーページ。左端に時間軸はありますが、空いたスペースが大きいので、日記やメモ、イラストなどを自由に書けるようになっています。もっとも小さなタイプは、バックポケットに入れられるので、販売員として売り場にいた頃は重宝していました。表紙は柔らかくて開きやすいのにへたらないんです」

 

↑こちらは、月ごとに目標やデータをまとめられるページ。月々でお金や買い物などをリスト化できるので、あとで見返すのに便利です

 

2. 日付ブランクで書きたい日だけ書けばいい!


ミドリ「MDノートダイアリー 1日1ページ」
2300円+税(文庫)

帯に“余白を愉しむ”とある通り、スペースをたっぷり設けたフリーダイアリーの手帳です。写真の文庫本サイズのほかに、A5サイズ(3500円+税)もあるので、さらにたっぷり書き込みたい人にはそちらがおすすめ。

 

↑「月間カレンダーのほかに、1日(8時から24時まで)のタイムスケジュールを1ページずつ書き込めるようになっています。日付が入っていないので、好きな日から始められ、必要な日にだけ書けるのです。すべてのページがモノクロで、カラーペンを使って彩る楽しみもありますよ」

 

↑さらに罫線にとらわれず自由に書きたいなら、同シリーズのスケジュール罫がないノート「MDノート ジャーナル(フレーム)」を使って、ライフログを書いてみてはどうでしょう? 別売りの月間カレンダーシール「MDダイアリーシール」や付属のインデックスシールを使ってレイアウトも可能。公式サイトからダウンロードできる、スケジュールや買い物リストなど、さまざまなしおりなどを組み合わせて、自分好みの手帳をつくるのも楽しそうです

 

3. 1日1ページタイプのパイオニア! 今年も人気キャラものが充実


ほぼ日刊イトイ新聞「ほぼ日手帳」
1900円+税~
 ※カバーやサイズにより価格が異なります

2021年版で20年目を迎える「ほぼ日」の手帳は、“1日1ページ”という手帳スタイルのはじまりと言えます。毎年たくさん発表される、アーティストやキャラクターなどとコラボレーションしたカバーも人気の秘訣。毎年違うカバーを選んでも、前年と同じカバーでリフィルだけ交換しても楽しめます。

 

↑「渋谷ロフトでは、ほぼ日手帳のみのコーナーを設けています。毎年欠かさずチェックされるファンの方もたくさんいらっしゃるので、人気のカバーはあっという間に売り切れてしまうんです」©️Tezuka Productions ©️Fujiko-Pro ©S.P ©️高橋留美子/小学館

 

↑2021年版は、「ドラえもん」に「鉄腕アトム」「ちびまる子ちゃん」「らんま1/2」と、コミックから飛び出したカバーも

 

↑ほぼ日手帳のガイドブックも毎年発売されるほど、書き方の手本もたくさん公開されています。日々の記録や好きなことなどを書いて残したい人には、参考になりますね

 

↑月間カレンダーでは、日々のファッションを書き留めておく、なんて使い方も。今日はなにをどのように書こうと考えることも、日々を豊かにしてくれる気がしますよね

 

【番外編】PCの傍らで仕事をサポートするプチ手帳

こちらは1日1ページタイプではありませんが、仕事でPC作業が多い人にぴったりの手帳を紹介しましょう。

 

・PCと並べて使える形状が便利!


ラコニック「仕事計画  A5変型 STICKダイアリー」
1400~1600円+税
 ※カバーによって価格が異なる

STICK=スティックタイプの珍しい手帳で、服のポケットやミニバッグにも入れられ、とっさに確認できて便利。見開きで1週間を見渡せます。

 

↑「週ごとにスケジュールを見られるページと充実したページ数のメモがついていて、小さいながらも使い勝手のいい手帳です。詳しいスケジュールをデジタルで管理している方が併用するのにも向いていると思います」

 

↑このようにパソコン脇のスペースに置けるので、オンライン会議をしたりスケジュールをチェックながらPC作業をする際などにはとても便利

 

↑書き方見本がこちら。1日が上下で二分割されているので、仕事とプライベートを分けたり、TODOとスケジュールを分けたりが可能です

 

続いて、日々の感情まで記録できたりペイントを楽しめたり、習慣づけにも役立てられる、プライベートで活躍する手帳を紹介します。

プライベート充実! 気分や習慣づけも管理できる手帳

続いて紹介するのは、おうち時間での過ごし方など、プライベートもしっかり予定管理したい人におすすめしたい手帳です。

 

1. ニコちゃんマークで“ハッピー”を貯められる


アートプリントジャパン「ハッピーストックダイアリー」
1200円+税

気持ちまで明るくなりそうな、今年らしいやわらかな色合いのカバー。名前の通り、“ハッピー”がストックできる仕掛けがされているのが特徴です。

 

↑「月間スケジュールのページには、各日に“ニコちゃんマーク”がついていて、その日自分がどんな気分だったかを塗って記録できるようになっています。マークは、“ニコニコ”と“普通の顔”と“ちょっと悲しそうな顔”の3種類で、ニコニコしているものを月ごとに数えて書き込めるページもあり、年間でどれだけハッピーだったかをあとで集計することができるんですよ」

 

↑習いごとやスキルアップなど、タスクごとに管理できるページもあり、プライベートの予定も書き込みやすくなっています

 

2. 塗り絵のようにペイントを楽しむ


ミドリ「ペイントダイアリー」
1800円+税

こちらは、前出の「MDノート」ブランドを展開するデザインフィルが展開する「ペイントダイアリー」。カバーは、オフィスなどビジネスシーンでも浮かない、大人っぽい色合いも魅力です。

 

↑「開くと、すべてのページで予定やライフスタイルに合わせて、自分らしくページを彩れるデザインになっています。カレンダーの数字にも色がついていないので、土日休みでない方やシフト制で働いている方は、休日を赤く塗ってもいいかもしれません。余白も多めに取られているので、自由に書き込める楽しみもありますよ」

 

↑こちらのページには面白い仕掛けが! 例えば“500円玉を1つ貯金したら花をひとつ塗っていく”と決め、すべての花を塗り終え花束が完成する頃には10万円が溜まっているという仕掛け。貯金管理を楽しんでできるのです

 

↑ほかにも、読んだ本や見た映画、友人の誕生日を書き込んでおけるなど、付録として収録された“ハビットトラッカー”のページが充実。絵を描いたり塗り絵をしたりしながら、簡単に楽しく習慣作りができます

 

3. オタ活にも気合いが入る!?


アートプリントジャパン「オタ活手帳」
1300円+税

こちらはその名の通り、まさにオタ活に役立つよう作られた手帳。カバーにはビニールカバーがかけられており、“推し”の写真を挟めるになっているのも心憎い演出です。

 

↑「月間スケジュールのページでは、平日より土日に大きなスペースを割いているのが特徴です。また、3か月ごとに管理できる写真のページは、数か月先のチケットをいつ取ればいいのか、いつまでに入金すればいいのかなどの見通しが立てられ、オタ活をしている方には必須です。プレゼントリストや、会場の地図やアクセスを書いてまとめられるメモ、レビューリストなどのページも用意されています」

 

4. 1冊で仕事とプライベートを完全に分けて管理できる


ミドリ「ダブルスケジュールダイアリー」
1300円+税(B6)
※ロフトで扱うカラーはブラックのみ

仕事中に手帳を開くと、プライベートな予定まで相手に見えてしまう……と心配したことはありませんか? また、プライベートで楽しいことを計画しているときに、仕事の予定が目に入ってきてしまってとたんに気分が滅入ったり……という人におすすめしたいのが、このダブルスケジュールダイアリーです。

 

↑「一見、普通のスケジュール帳なのですが、月間スケジュールのページが2セットずつ用意されています。この写真は仕事用の3月のページ。次の写真はプライベート用の3月のページで、2種類のスケジュールを分けて書き込めるようになっています」

 

↑さらにこのスケジュール帳には、便利な仕掛けが施されています。手帳の上部(グレーの部分)を手で押さえてパラパラとめくると、仕事用のページだけが開かれ、下部のピンク色の部分を手で押さえると、プライベート用のページのみが開かれるという仕組みなんです。会議中にうっかりプライベートのページを開いて公開してしまう心配がありません

 

5. 3年間かけてじっくり完成させていく


佐々木印刷「四角い手帳 3年ウィークリー」
2400円+税

こちらは3年分をまとめておける、ダイアリーつきの手帳です。去年の自分を振り返りながら予定を立てたり、目標に向かってどれだけ進んでいるか確認したい人にもおすすめです。

 

↑「3年分書けるのに重さがなく、ひらきやすい綴じ方で作られているので書き込みが楽です。家に帰ってからの時間が長くなった方も多いので、じっくり日記をつけていくのもいいかもしれませんね」

 

次のページで紹介するのは、近年人気が再燃しているシステム手帳。リフィルを買い足すことでアレンジでき、自分好みの手帳を作ることができます。

自分仕様に作り上げられる「システム手帳」

次に紹介するのは、近年人気が再燃しているシステム手帳。リフィルを買い足すことでアレンジでき、自分好みの手帳を作ることができます。

 

1. これ1冊持って行けばOK!? ポーチ代わりの手帳


レイメイ藤井「A5システム手帳 decona」
4500円+税

スケジュール帳としての役割以外にも、さまざまなものをしまえる“ポーチ”のような存在のシステム手帳。挟むリフィルによっては厚みにボリュームが出ますが、在宅ワークが増え手帳の重量感は気にしないという人や、会社と家との往復で忘れ物が心配という人には便利なはず。

 

↑「ペンケースは別売りですが、名刺やクリップ、付箋などの文房具や、届いたDMや葉書なども全部これ一冊にまとめられます。リフィルもたくさん出ているので、アレンジを楽しめます」

 

↑こちらはデフォルトで付いている月間スケジュールのページ。手帳に使うシールやマスキングテープなども一緒にしまっておいて、思いっきりデコって楽しみたいですね

 

2. シンプルで軽量小型タイプのシステム手帳


アシュフォード「デザインリフィルパッド ミニ6穴」
2300円+税

スマートフォンよりも小さく、ポケットにもするっと入るサイズの手帳です。あらかじめ付属しているのはメモ帳のみで、必要なリフィルを買い足して使います。

 

↑「表紙とリングは、スケルトンのプラスチック製。軽く、持ち運びに便利です。デジタルでしっかりした予定を管理して、こちらは簡易的に、という使い方もいいと思いますよ」

 

続いて、次のページで取り上げるのは、ロフトオリジナルと、残念ながらロフトで今年は完売してしまった超人気手帳。いったいどんな手帳でしょうか?

ロフトオリジナルは見逃せない!

ロフトの店頭やオンラインストアでしか買えない、ロフトならではのこだわりが盛り込まれた手帳です。

 

1. システム手帳のように見える柔らかなカバー


いろは出版「view スケジュールブック週間バーチカル ポケットタイプ」
3400円+税

雑貨や文房具のメーカーであり「サニー手帳」でも知られるいろは出版と、ロフトがコラボして作った新作。高級感のあるやわらかな手触りのカバーは、茶や黒などのカラーもラインナップするものの、くすみ系のパステルカラーが人気だそう。カバーの内側には、ペンを刺したり、別売りのノートを挟んだりできます。

 

↑「週間スケジュールのページは、コアタイムとされる8時から19時の予定を、15分単位で詳細に書き込めるようになっています。ただし、土日分のスペースは小さめになっているので、平日の仕事の予定を中心に書く方におすすめです」

 

2. 「能率手帳」からリブランディング! ロフト限定カバーのNOLTY


日本能率協会マネジメントセンター
右・中=「NOLTY キャレル B6」1700円+税
左=「NOLTY リスティ」2100円+税

およそ70年の歴史をもち、時間の目盛りを初めて盛り込んでビジネス手帳の代名詞となった「能率手帳」。2013年に「NOLTY(ノルティ)」と名前を刷新しリブランディングを果たしました。定番モデルに、限定カラーのカバーや別冊の拡充など、ロフト限定モデルだけの趣向を盛り込んでいます。

 

↑「仕事向けのスケジュール帳ですが、硬くならない優しい色合いのカバーもご提案しています。週間タイプや月間タイプなど、中面はさまざまあるのですが、いずれもタスク管理やスケジュール管理が一冊でしっかりできるよう作られています」

 

最後の手帳は、人気殺到のため、ロフトでは残念ながら完売・再入荷なしとなってしまった手帳。ロフト以外のお店ではまだ、出会えるかもしれません。

 

【番外編】

・特許出願中の新機能も搭載! 分冊で持ち歩きやすくなった「ジブン手帳」


コクヨ「ジブン手帳DAYs mini」(イエロー)
3200円+税

1日に1ページが割り当てられ、24時間のバーチカルと、方眼罫によって予定を詳細に書き込める手帳。1年を半年ずつに分けた分冊タイプなので厚みが抑えられ、B6スリムと持ちやすいサイズで、カラーバリエーションも豊富です。

 

↑「24時間で書き込めるタイプの中には、アフター6以降の時間幅が狭くなっているものも。こちらは夜の予定も昼間と同じボリュームで書き込めるので、夕方以降のプライベートの予定や朝活などをしている方にも使いやすい仕様です」。また、2021年版から新登場した「ジブン手帳DAYs mini」には、特許出願中の最新機能が追加。「1日1ページの手帳は、1週間の中での位置がわかりにくいということから、日付と曜日を横軸に配置。“今日”は固定され、その周辺の日程が日が進むごとに左へ移動していく仕組みで、コクヨが特許出願中の機能です」

 

↑マンスリーページには、ブロックタイプのカレンダーの下に、横軸のカレンダーがついています。「横軸のカレンダーには、何人かいる家族の予定や、プロジェクトごとの月間スケジュールを書き込めます。1か月の中で達成したい目標を掲げて、少しずつスキルアップの予定を立ててみると、いつ何をすればいいのか、ひと目でわかるんです」

 

最後に、次のページでは手帳といっしょに使いたい文房具を紹介します。

合わせて揃えたい、手帳を彩る文房具

手帳を確認したときに、よりわかりやすく、さらに楽しい気分にさせてくれるようなアイテムを取り入れてみましょう。引き続き、渋谷ロフトでピックアップしました。

 

1. 精細でくっきり! 1個にバリエーションいろいろなスタンプ


ミドリ「ペインタブルスタンプ 回転印」
1500円+税

油性顔料で滲みにくいスタンプは、1つで10~12種類の絵柄を押すことができます。「文字や柄が細かいので、手帳のわずかな隙間にもポンと押せて、それだけで手帳が賑やかになりますよ。インクは黒1種類なので、上から色を足して塗るのも楽しいですよね」

 

2. 使いたい形・分量をカットして使える大きなマステ


キングジム「マスキングテープブック」
520円+税(はがきサイズ)/720円+税(A5サイズ)

通常マスキングテープというと、テープ状の細長いタイプですが、これは葉書サイズとA5サイズの大きなマスキングシール。ハサミで自分の好きな形やサイズに切り取って使います。「1日1ページの手帳をデコレーションしたり、インデックスに活用したりして使えるマステです。切り取りのガイドも付属しています」

 

3. カット不要! 付箋のように気軽に使えるマステ


キングジム「KITTA」
350円+税~
 ※柄によって価格が異なる

一見付箋のように見えて、実は全面シールになっているマスキングテープ。膨大な色柄が揃い、季節ごとに新柄が登場するので、コレクションする楽しみもあります。「ロールタイプのマスキングテープは、持ち運ぶ際にかさばるのですが、これなら手帳に挟んでおけるので、とても便利ですね。ページの端に折り込んで貼ってインデックスにも活用できます」

 

4. “目かくし色”でタスクをひとめで確認できる2Wayマーカー


コクヨ「2トーンカラーマーカー mark +(マークタス)」
150円+税〜

2色が1本の軸にチップを分けて搭載されたカラーマーカー。薄いグレーと目に優しいマイルドなカラーを組み合わせたタイプと、同系色の濃淡を組み合わせたタイプがあります。「“めかくしグレー”と呼ばれた薄いグレーは、TODOリストの中で終わった項目や意識しなくていい項目をグレーで塗って目立たなくできる、画期的なマーカーです。カラーの濃淡で、リストの優先順位を区別するのにも効果的ですね」

 

↑ペン先が割れているように見えますが、実際は2本の芯が入っており、ペンをくるっと回転させるだけで2色を使い分けられるます。持ち替えたりペンケースの中に何本もペンを入れなくていい手軽さがあります

 

毎日使うものだから、機能もデザインも妥協なしで選びたいですね。不安な日々がまだしばらく続きそうですが、毎日を大事に記録しながら過ごしませんか?

 

【店舗情報】

渋谷ロフト(B1階 文具売り場)

所在地=東京都東京都渋谷区宇田川町21-1
電話番号=03-3462-3807
営業時間=11:00~21:00
定休日=無休

LOFT https://www.loft.co.jp/

 

文房具を知り尽くしたプロが選んだ「LAMY(ラミー)」の傑作ペンカタログ

万年筆ブームに沸く日本で、新作や限定モデルが登場するたびに話題になるなど人気を博しているのが、ドイツの筆記具メーカー「LAMY(ラミー)」。創業は1930年ですが、1966年から“装飾ではなく機能を重視したモダンデザイン様式”であるバウハウスの理念を取り入れ、以降50年以上経った現在まで変わることなく、美しいデザインのペンを数々生み出しています。

 

文房具の専門誌『趣味の文具箱』(枻出版)の編集長を務める清水茂樹さんに、ラミーが創り出した傑作の数々を紹介いただくとともに、美しさを感じるポイントや使い心地、ひいてはこの“デジタル時代における手書きの楽しみ”について、語っていただきました。

 

ラミーの根底にあるのは「バウハウス」の精神

↑バウハウスらしさが凝縮されている「LAMY aion(ラミー アイオン)」。潔いほど簡素なつくり

 

ドイツ・ハイデルベルクで誕生したラミーが、モダンデザイン様式であるバウハウスデザインを取り入れたのは1966年のこと。「LAMY 2000(ラミー 2000)」が登場した、今から50年以上前にさかのぼります。

 

「ラミー 2000は、『西暦2000年になっても古びない』というコンセプトで発表されたデザインの万年筆です。ここからラミーの新しい歴史は始まり、ラミー 2000はその名の通り、2000年を超えて20年経った今でも、変わらず愛され続けています。この美しさが50年以上も前に考えられていたことには、驚きを感じるばかりです。

 

シリーズによってデザイナーが変わったり、外部デザイナーが参加したりするのですが、著名な外部デザイナーであっても完全に委託してしまうのではなく、ラミーと外部デザイナーで共同開発しているそうです。ですから、すべての製品に間違いないラミーの理念を感じられ、筆記具の中でもラミーの人気は群を抜いていて、性別や年齢問わずに愛されています」(『趣味の文具箱』編集長・清水茂樹さん、以下同)

 

ラミーが愛される3つのポイントとは?

自身でもラミーの筆記具を数多く所有している清水さんに、ラミーの魅力を知る上で欠かせないポイントを、3つ挙げていただきました。

 

1. 考え尽くされた機能性

ラミーの製品は、すべてにおいて“装飾せず機能に徹している”そう。単にシンプルにしたりあるべきものをなくしたりするのではなく、取り出す・キャップを開ける・書く・キャップを閉める・しまう、という一連の流れがよりスムーズに行えるよう考え抜かれています。

 

「一番の魅力は、書くまでのアクセスがとても良いということ。まるで指先からインクが流れ出てくるかのように、書きたいと思ったら瞬時に書けるので、ひらめきを文字にするまでの時差がありません。雨の日や電車の中、いつでもさっと取り出して書くことができ、その身体との一体感がとても心地いいのです」

 

2. 4つの要素から突き詰められたデザイン

機能重視のデザインは、材料・色・形・テクスチャーの4つの視点から考え抜かれています。デコラティブなデザインはこれまでにひとつもなく、半世紀を過ぎてもその考えが守られ続けている、そのブランディングにも心を動かされます。

 

「万年筆のなかには、キャップ上部にロゴマークが入っていて、胸ポケットに挿してもそれが見えるようにデザインされているものも多いのですが、ラミーは、そのロゴさえも目立ちません。頑固なまでに機能重視で、あくまでも書くための目的に従って作られています。しかも、それでいてラミーらしい個性を感じられるところが、デザインの優れた点です。装飾をしないということは、言わばスッピンで勝負しているのと同じですよね。それでも、美しさと輝きを強く放っていることに魅力を感じます」

 

3. ラミーらしい個性

機能をより重視してデザインされているラミーのペン。ミサイルを思わせるなめらかなボディラインのものや、見た目にはさほどわからないのにグリップだけ素材が変えられているもの、それぞれのクリップのデザインにも、デザイナーの意志を感じます。

 

「雑誌にペンのシルエットだけを並べて掲載したことがあります。ラミーのシルエットは一番簡素なのですが、見てすぐに、どのモデルであるかわかりました。シンプルな中にもそれだけではない、ラミーならではの美しさと格好の良さがしっかり反映されています。触れてみると、重さや素材の感触など、細部にわたってこだわりを持って作られていることがよくわかりますよ」

 

“手書き”は暮らしを楽しむためのエッセンス

美しい文房具を手にしたい気持ちはあっても、デジタル機器が中心となりつつある現代の暮らしのなかで、どのように“手書き”を取り入れていくかに悩む人は多いのではないでしょうか? 続いて、手書きすることのメリットや楽しさを語っていただきました。

 

・アナログ感を楽しめる

ここ数年、デジタル機器の使用時間が伸びていく一方で、フィルムカメラやレコード、ラジカセといったアナログなものにも注目が集まっています。

 

「最近、レコードの売り上げがCDを抜いたという話題がありました。それだけCDが売れていないということでもありますが、レコードを愛している方の多さをあらためて知ったニュースでもありましたよね。我々の世代だとリバイバルになりますが、20-30代にはレコードやフィルムカメラが新しいものとして受け入れられています。手書きはアナログの最たるもの。紙やペンを扱うときの所作を楽しむことが、デジタルな道具に囲まれた日常に彩りを与えるかもしれません」

 

・保存に適している

仕事での議事録やメモはもちろん、プライベートの買い物リストやTODOリストなどをデジタルで管理している方も多いでしょう。それにはそれで便利さがありますが、手書きのよいところは、実は保存に適している点なのです。

 

「データが消えてしまったり、インターネット上のデータにアクセスできなかったりと、便利な一方でデジタルツールでの管理にはデメリットも伴います。手書きのものは、いったん書いてしまえばずっと保存しておける確実さと、アクセスの良さがあります。またラミーのような、取り出してすぐに書けるペンなら、いつでもどこでもさっと書いて見返すことができますから、“手書き=スローライフ”ではなく、日常をスムーズにするツールでもあるのです」

 

・豊かな表現ができる

効率の良さを追究する場面では、デジタル機器を使用することが多くなりますが、それだけでは「誰が書いたのかわからない文字ばかりが並ぶ日常になる」と、清水さんは話します。

 

「文字を書くことは、表現のひとつでもありますよね。その人なりの表情がある手書き文字からは、汲み取れるものが言葉以上にあります。人に伝えるときだけでなく、胸のうちにあることを書き殴ることは、精神的なバランスを取ったりストレスを解消したりすることにもつながります。
個人的には、PCのキーボードで入力している最中にも新しいメールがどんどん届く環境より、メモとペンを持って静かに考えた方が集中できるので、集中したいときこそ手書きを選択しています」

 

ラミーの魅力、そしてラミーなどペンを使って手書きする楽しさをたっぷり語っていただいたところで、次のページでは、清水さんが愛用する数々のラミーコレクションから、おすすめのモデルを紹介していただきます。

 

ラミービギナーにおすすめの万年筆

数多くのシリーズが登場しているラミーの中でも、ビギナーに向いている万年筆について、清水さんのおすすめを教えていただきました。フォルムや色の好みなどから最初の一本を決めてもかまいませんが、気をつけなくてはならないのが、“万年筆は一本一本の書き味が違うこと”。

 

「まったく同じ万年筆でも、ペン先の書き心地はわずかにそれぞれ違います。できれば店頭で試し書きをし、自分の筆圧や持ち方に合った万年筆を選んでください。また、試し書きをしに行くときは、普段使っているノートや、これから書きたいノートを用意していくといいですよ。店頭にあるものと紙質が違うだけでも、インクの乗りやペンの滑りが違うのです」

 

1. ドイツの小学生も使う基本の万年筆


LAMY safari(ラミー サファリ) / LAMY AL-star(ラミー アルスター)
4000円+税 / 5000円+税
※写真はラミー サファリ

 

1980年に登場して以来、最も多くの本数が生産されているというサファリシリーズ。ドイツの小学生が愛用するだけあって、筆圧をかけなくても美しい文字を書きやすく、安価で購入しやすいモデルです。

 

「限定カラーがあるのも、人気の理由のひとつです。写真左のミントグリーンは2019年の限定色で、同時に同じくパステル調のピンクとブルーが発売されました。重厚感がある万年筆とは違い、シャープペンやボールペンのように普段使いができます。デザインや機能がほぼ同じであるアルスターは、子ども向けに開発されたサファリの兄弟モデル。アルミ製でやや重みがあり、わずかに大きくて大人の手に馴染みやすく作られています」

 

2. 長く使ってペン先を育てていく万年筆


LAMY 2000(ラミー 2000)
3万円+税

 

50年以上前に作られたラミー 2000は、とてもシンプル。ボディにある継ぎ目は触ってもまったくわからないシームレスなデザインで、まるで一体型のように見えます。

 

「ペン先は14金製で、スチール製のサファリやアルスターとは書き心地がひと味違います。14金のペン先は、自分の書き癖や書く角度、筆圧に合わせて馴染んでいきますので、使えば使うほど書きやすくなっていきます。14金のペン先は劣化しにくく長く使い続けられるので、サファリやアルスターを使ってみて、万年筆の楽しみ方がわかってきたら2000を使ってみるとよいでしょう」

↑こちらはラミー 2000のペンシル。ほかにローラーボールペン、ボールペン、4色ボールペンなども展開

 

万年筆のほかにも傑作がいろいろ

最後に、万年筆以外のラミー製品についてご紹介いただきました。デザインのコンセプトは変わりませんが、使う人のことを考えた機能が随所に見られます。

 

1. クリップのデザインが秀逸


LAMY dialog 2(ラミー ダイアログ2)ローラーボール
2万8000円+税

 

このキャップレスの水性ボールペンは、キャップをしなくてもインク漏れやペン先による汚れがないように開発されたデザイン。

↑「ボディをひねるとペン先が出てくる仕組みですが、ペン先が出るとクリップがボディの中に収まるようにできています。つまり、ペン先が出ているときは胸ポケットに挿すことができません。このとき、ボディ中央にある2つの突起が揃うので、視覚的にも指先でも“書ける状態になっている”と確認することができます」

 

↑「筆記を終えてペン先をしまうと、クリップが現れます。ペン先で洋服を汚してしまわないよう、持つ人のことを考えて作られていることに感動する一本です。とにかくフォルムが美しい」

 

2. どんな持ち方をしても書きやすい


LAMY scribble(ラミー スクリブル)ボールペン・ペンシル
各6000円+税

 

持ってみると、そのマットな素材がきゅっと指に馴染むのが実感できる、丸みのあるボディ。それぞれクリップが着脱でき、どのような握り方をしても持ちやすく感じられます。

 

「“スクリブル”とは、走り書きや落書きを意味する言葉で、その名の通り、とにかくペン先を滑らせやすい感覚があります。ペンシルはノック式とドロップ式があるのですが、ドロップ式のボディにはグリップのような凹みがあり、指先を置きやすいデザインになっています」

↑こちらは清水さんが“毎日酷使している”という3.15mm芯を使うペンシル。硬度4Bの芯は紙面を滑るように書くことができ、メモやラフスケッチなどにも便利なのだとか。ただし、全身ブラックのこのモデルは残念ながらすでに廃盤となっています

 

3. ノックすると一瞬でペン先が出て全身が伸びる


LAMY pico(ラミー ピコ)ボールペン
各7000円+税

 

限定カラーが出るたびに買いたくなってしまうサイズ感のピコシリーズ。

 

「ミニペンのジャンルだと思われてしまいがちなのですが、手の大きい男性も十分に使えます。閉じているときは93mmしかないのですが、伸縮性がありワンノックすると124mmになります。ポケットに入れておいて、ちょっとメモしたいときや思いついたときにシュポッと出せ、即書きにとても向いているペンです」

 

4. 極細の携帯用ペン


LAMYラミー スピリット(ボールペン・シャープペン)
※販売終了

 

こちらは、すでに生産が終了したペンシル(他にボールペンもあり)。金属製のユニークな極細の形をしています。

 

「直径は6mmに満たないくらいの細さですが、実際に書くときはその細さを感じさせない製品です。手帳に沿わせて携帯するのに便利で、ペンケースに入れても場所を取りません。1枚の鉄板を巧妙に丸めて作っているため、全身フルメタルな容姿をしています。この重量感が、細軸らしからぬよい書き心地を生んでいるのです。廃盤となったラミーのペンの中で、もっとも復活してほしいモデルです」

 

ラミーや文房具のことをもっと知るための“教科書”


『ラミー パーフェクトブック』1600円+税(枻出版)

 


『趣味の文具箱』1600円+税(枻出版)

清水さんが編集長を務める月刊誌『趣味の文具箱』。2020年10月号は万年筆のインクを特集しています。万年筆を買ったらインクにもこだわりたい! という人には必見の情報を凝縮。
また、ムック『ラミー パーフェクトブック』では、歴代のラミー製品について詳しく解説されているだけでなく、工場の様子や本国・ドイツの小学生が使っている筆記具など、現地で取材したレポートも掲載されています。

 

お気に入りの文房具は、日々のモチベーションを高めてくれる大事なツール。デジタル時代のいまこそ、“指先から生まれるひらめき”は筆記具で残していきたいものですね。縁遠い存在だと思っていた万年筆も、ラミーなら普段着のように暮らしに取り入れられそうです。

 

【プロフィール】

「趣味の文具箱」編集長 / 清水茂樹

株式会社枻出版社で、文房具に関するムックや書籍を担当。2004年に「趣味の文具箱」創刊し、世界中の文具メーカーの取材を精力的に続け、最新の文具情報を発信。筆記具や文房具の魅力と、手で書くことの楽しさを伝えている。2009年からISOT「日本文具大賞」審査委員を務める。

趣味文CLUB http://shumibun.jp/

 

通販に必須の傑作オープナーが刷新!「ダンボールカッター」の地味だけどジワジワ効いてくる改善点とは

ライターなどという“自宅引きこもり系”の仕事をしていると、忙しいほど外へ出る機会が失われる。結果、なにが起きるかというと、通販のダンボールがやたらと届くのである。

 

なにしろ買い物にも出られないのだから、欲しいものは通販で手に入れるしかないし、これまで紹介している文房具も、ほぼ通販で買っているし。問題なのは、妻も自宅仕事の自営業者ということ。つまり、届く荷物が単純に2倍になるのだ。

 

そして、荷物が大量に届くことで、筆者宅は「開梱用オープナーのテストフィールド」と化している。とにかく日夜いろいろなツールで片っ端から梱包を切り開いているのだ。

 

そうやって選りすぐられたもののなかで、現時点で一線級として活躍しているのが、オルファの「カイコーン」と、デザインフィルの「ダンボールカッター」の2点。どちらも機能的かつ汎用性があり、家庭用オープナーとしてはとても優秀である。

 

2点とも、すでにこの連載で紹介したものだが、実はその「ダンボールカッター」がこの秋にリニューアルしたという。すでに相当に便利なオープナーではあるが、それがリニューアルしたとなると、どう変わったのか気になるぞ。

【2018年モデル】スッと切れるが中身は無傷! 通販ラヴァー喝采の「カッター」があったー!
https://getnavi.jp/stationery/279206/

 

新「ダンボールカッター」は前モデルの不満点をスパッと解消!

ということで早速入手したのが、デザインフィルがプロダクトブランド、ミドリから発売する「ダンボールカッター」である。リニューアルなので名称は変わらず、今後は店頭でも順次新しい方に切り替わっていくはずだ。

 

本体をカパッと開いて、中にある小さなセラミック刃で梱包テープの合わせ目を切る、という基本的な機能は変わらない(ので、使い方の詳細は前回の記事を参照して欲しい)。まあ、ちょっと大きめのコインみたいな形をしている、というパッと見の印象も一緒だ。

ミドリ(デザインフィル
ダンボールカッター
980円(税別)

 

↑刃をダンボールの合わせ目に挿し込んで切り開くと、簡単に開梱完了。ハサミやカッターより使いやすいし、安全性も高い

 

いや、よく見ると新モデル(2020年版)には「表面のシボ加工が無くなった」「外周全体に凹凸のモールド追加」という変更点はあるようだ。

 

そして実は、この2つの外見変更は、リニューアルされた最大のポイントに端的につながっているのだ。その最大のポイントというのが、ズバリ、開けやすくなった! というところ。

↑リニューアルによる外見の変更点。表面のシボの有無と、側面の凹凸だけで、見た目的にはあまり変わった感は無いが……

 

この「ダンボールカッター」は、コイン型のボディをパカッと割り開くことで、中からセラミック製の開梱刃が露出する……のだが、実は前モデル(2018年版)は、この開閉が少々固くてやりづらいことが、数少ない難点のひとつだったのだ。

 

この固さは、保安上のチャイルドロックとして機能していたようなのだが、グッと指に力を入れて開けるためには、表面のシボ加工(=滑り止め)が必須だったというわけ。

↑内蔵スプリングの弾力で、軽い力でも開くように。これは使いやすさの大幅アップポイントだ

 

対して新モデルでは、開閉機構にスプリングを内蔵。開けていくと最初は少し抵抗があるが、90度近くまで開くと、今度は弾力でスイッと自動で開くようになったのだ。ちょっと開いたぐらいでは、逆にスプリングの弾力で閉じてしまうので、これもある種のチャイルドロックになるのだろう。

 

もちろん前モデルだって、慣れれば別になんてことはなく開閉できるが、それでも軽くスイッと開ける方が、気軽に使えるに決まっている。その際は表面をつまむのではなく、外周に新造された凹凸モールドに指をかけることで、片手で開くことも可能だ。うーん、これはめっちゃラク!

↑少し慣れれば片手でもこの通り。前モデルでは考えられなかったラクさ

 

この簡単オープンだけでもリニューアルとしては充分すぎるぐらいだが、実はまだ改善ポイントはある。

 

「ダンボールカッター」はボディに磁石を内蔵しており、冷蔵庫ドアなど金属面にペタッと貼っておけるのだが、前モデルはコイン型の裏面にしか磁石が効いていなかった。そのため、貼る際はいちいち裏表を確認する必要があり、それがもうひとつ難点に思えていたのである。

 

しかし、新モデルは磁石を大型化して磁力アップ。表裏どちらでも気にせず金属面に貼ることができるようになった。それによって、貼る収納が簡単になった→使用後、元の位置に戻しやすい→紛失の確率が減らせる、ということになる。改善はささやかながら、運用上では確実に扱いやすくなったわけ。

↑裏表を確認せずにホイッと金属面に貼れるのもラク。これだけでも買い替える価値があると思う

 

もうひとつ、セラミック刃も左右対称の形状にリニューアル。もし刃が欠けるなどした場合は、カバーを外して刃を反転させることで、新しい刃として再利用が可能になった。

 

正直、この刃はかなり頑丈かつ小さいので、よほど無茶な使い方をしないかぎり欠けたり割れたりすることなんてないだろうと思っていたのだが、もしかすると実際に刃を欠けさせたユーザーからの要望があったのかもしれない。

 

ただ、万が一のときにすぐ新しい刃が手に入ると思えば損はないが(さらに替え刃も別売り化)、個人的には交換可能な構造にしたことで刃のガタツキが大きくなったのは、いささか惜しい気もする。

↑ネジの固定をひとつ外せば、このように刃が取り出せる。左右対称形なので、裏返してハメなおせば新しい刃として使えるのだ

 

ともあれ、実用性の高いツールにあったわずかな不満点が、リニューアルでスパッとまとめて解消されたのは素晴らしいことだ。デザインフィル、これはお見事!

 

我が家では、開梱する場所に合わせて3個(自室・リビング・玄関前)の「ダンボールカッター」を運用していたのだが、もうすべて新モデルに交換決定である。また、前モデルを悩んでまだ買っていなかった人に対しては、あらためて新モデルを猛プッシュしておきたい。通販を使う機会が多いなら、持っていて絶対に損はしないから。

 

 

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この新機構を待っていた! 先駆者ゼブラが「シャーボNu」で多機能ペンの不便を解消

おそらく40代以上の人にとって、“もっともメジャーな多機能ペン”(多機能ペン=多色ボールペン+シャープペンシル)といえば、ゼブラの「シャーボ」だろう。

 

我々の脳には「右へ回すとシャープペンシル、左へ回すとボールペン」のテレビCMが染み込んでしまっているのだ。「1本でシャープとボールペン、これから本当の勝負です」という、星野仙一バージョンも懐かしい。

 

1977年に発売された初代シャーボは、回転式でシャープペンシルとボールペンが切り替わるという、これまでになかった機能性と、その機能を端的に表した製品名で大人気となった。当時は、入学・卒業時の贈り物としても活用されていたので、「もらったシャーボを長らく使ってた」という人も多いのではないだろうか?(実際、先のCMも春先に集中して放映されていた)

 

ただ、今となってはもう、筆記具メーカー各社から多機能ペンは発売されているし、「シャーボ」というブランド自体もかなり影が薄くなっていることは否めない。正直、今の今までシャーボの存在そのものを忘れていたんじゃないだろうか?(地味にリニューアルしたり、けっこう頑張っていたんだけど……)

 

ところが、その忘れられかけていたシャーボの新製品が、2020年11月24日に発売される。しかも、驚きの新機構を携えて。

 

新シャーボ「Nu」はシャーボ“中興の祖”となるか!?

その新製品というのが、11月に発売となったゼブラ「シャーボNu(ニュー)」だ。

 

黒・赤の2色ボールペン(エマルジョンインク)+0.5mmシャープペンシルという、最近の多機能ペンとしてはごくベーシックな構成である。

ゼブラ
シャーボNu
1800円(税別)

 

ここまでは、まずなんの変哲もない製品としか思えないし、見た目も、後軸がやや太くなっているかな? 程度の印象。驚くべきは、シャープ芯が軸後端から入れられる独自の“トップインシャープ機構”を持っている、ということなのだ。

 

芯を軸後端から入れるって、そんなのシャープペンシルなら普通では? と思った人は、おそらく多機能ペンを使ったことがないか、使い慣れていないのだろう。多機能ペンでのトップインは、普通に考えれば不可能なのだ。

↑シャーボNuの、画期的なシャープ芯トップイン。初めて見たときに「えっ、そんなこと可能なの?」と驚いた
↑対して、こちらは従来の多機能ペン。軸を分解してシャープユニットを抜いて……と、いちいち面倒くさい。でも、これが普通だった

 

従来の2+1タイプ多機能ペンを輪切りにすると、円(軸の外装)を中心から3分割するような形で、2色のボールペンリフィルとシャープユニットが存在する。これを、ノックなり回転繰り出しなりで選んで、押し出すことによって筆記している。

 

ところが、それでは軸の中心にシャープユニットが来ないので、構造上、芯を入れる際はいちいち軸を分解→シャープユニット引き抜き→芯入れ→逆手順で復帰、という手順を踏まなければならなかったのだ。

↑多機能ペンのユニット配置比較。シャーボNuは、シャープユニットが軸の中心に固定されているからこそ、トップインが可能になる

 

ところが「シャーボNu」は、シャープユニットを中心に、ボールペンリフィルを左右に振り分けて配している。これなら問題なくトップインで芯入れができるというわけだ。

 

具体的な手順としては、軸後端のキャップを45度ひねってはずし、露出した消しゴムユニットを引き抜けば、あとは開いた穴に芯を滑り込ませるだけ。戻して後端ノックで芯が出るので、普通のシャープペンシルのように何の違和感もない。これは、多機能ペンとしてはおそろしく画期的だろう。

↑シャープペンシルは、ふくらんだ後軸全体を押し込んでノック

 

ちなみに、ゼブラが行ったアンケートによれば、多機能ペンユーザーで週に1度以上の頻度でシャープペンシルを使う人は、全体の80%以上とのこと。さらに、その80%の人が感じる、多機能ペンに対する不満の第1位が、「芯の補充が面倒」というのも、さもありなんという感じである。

 

正直なところ、筆者は「補充が面倒だから、使わなくて済むなら使わないようにしよう」とすら思っていたくらいだ。それが、「シャーボNu」の登場によって、ようやく「これなら気軽にシャープペンシルが使えるな〜」という気持ちになれたのだ。

 

↑ペン選択は回転式。使用中のユニットは、透明窓に色で表示される

 

ボールペンユニットは、ゼブラ独自の書き味の良いエマルジョンインク0.5mmを搭載。リフィル自体はお馴染みの4C規格なので、これは自分の好みで入れ替えても問題ない。

 

というか筆者は、後ろ重心の強い多機能ペンとなめらかエマルジョンインクの組み合わせに苦手意識を持っている(挙動が大きすぎて字が汚くなってしまう)ので、いち早く大好きなゲルインクリフィルに差し替え済み。これなら、より快適に書くことができそうだ。

↑シャーボNuのボールペンユニットは金属製の4Cリフィル。ただし、ゼブラのリフィルはわずかに太いので、他社製のものを入れると多少グラつくかもしれない

 

とはいっても、やはり「シャーボNu」のメインはシャープペンシルが使いやすい! というところ。多機能ペンユーザーで、特にシャープペンシルを使う機会が多い人であれば、導入すると面倒がかなり減るはずだ。少なくとも、「芯の補充が面倒」と感じたことがあるのなら、まずは試してみて欲しい。

 

 

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ラインマーカーの新ジャンル誕生!“色”の濃淡で書類を整理するコクヨの2Way「マークタス」

書類や議事録ノートの重要なポイントにラインマーカーを引いて目立たせる、というのはよくやる作業だろう。パッと目に入ってくるので非常に便利なのだが……実はちょっと困ることもあるのだ。

 

それは、ラインマーカーの色が“紙面において支配的すぎる”ということ。つまり、目立ちすぎ! ってことだ。目立たせようとしているのだからそれでいいのでは? と言われればそれも正しいが、でも、重要なポイントだけが目に入ってもしょうがないのである。

 

例えば、下の写真のような状況で、ラインを引いた部分に対して「さらに強調して伝えたい情報」と「そこまで目立たなくていいけど見ては欲しい補足」を追記したいとしよう。それぞれを黒のボールペンで書いて、果たして満足のいく結果が得られるだろうかというと、それは難しい。なにしろ、ライン引いたところだけに目が走ってしまうから。

↑パッと視界に入るのはラインを引いた部分のみで、その近くに記入した補足はほぼ埋もれてしまう

 

目立ちすぎるというのは、そういうことなのだ。ラインマーカーは道具としてとても強力だが、ホイホイ引いていると、逆に情報の伝達を阻害してしまう可能性もあるのだ。

 

とは言っても、ラインが目立つのはもう仕方ない。それなら、情報を追記しやすい工夫がなされた最新のマーカーを使ってみるのはどうだろうか?

 

“めだたせカラー+メモ用ペン”で情報はすっきり整う!

以前この連載で、特殊な2色チップで濃淡のラインを使い分けられる、コクヨ「マークタス」というマーカーを取り上げたことがある。

濃淡の組み合わせがキモ!コクヨ「マークタス」のチカチカしないマーカーは集中力まで高める!?
https://getnavi.jp/stationery/470173/

 

今回紹介するのは、その新バージョン「2ウェイカラーマーカー<マークタス>」(以下「マークタス2way」)だ。

コクヨ
2ウェイカラーマーカー<マークタス>
左:カラータイプ(めだたせカラー+はっきりメモ)5色
右:グレータイプ(めだたせカラー+ひかえめメモ)5色
各150円(税別)

 

この「マークタス2way」は、「めだたせカラー+はっきりメモ」タイプと「めだたせカラー+ひかえめメモ」タイプの2種類が、各5色ずつのラインアップ。

↑外観は、「カラータイプ」(上)はキャップが乳白色、「グレータイプ」(下)はグレー。あとは軸の4本ラインの色が異なる

 

2wayの由来は、ラインマーカー(めだたせカラー)と0.3mmの極細サインペン(はっきりメモ/ひかえめメモ)が1本になっているというところから。ラインマーカーが目立たせる用なのは理解できるが、はっきりメモ/ひかえめメモの意味するところとは? いや、実際に書いてみれば、ああ! とすぐに納得できるだろう。

↑冒頭の文章を「マークタス2way」で彩色し直したもの。上の緑色は“ひかえめメモ”、赤色は“はっきりメモ”を使用している

 

そう、はっきりメモの「カラータイプ」はラインと同系色のより強いカラー、ひかえめメモの「グレータイプ」は、ラインと同系色のグレーカラーで書けるようになっているのだ。

 

つまり、はっきりメモは、ラインよりもさらにはっきり目立たせたい“超・強調”情報に。ひかえめメモは、本文の黒字よりも薄い色で控えめに伝わる補足情報に最適、というわけ。しかも、それぞれがラインと同系色なので、メモ部分がラインを引いた部分の関連情報であるということが直感的に分かる。つまり、使うだけで自動的に情報が整理された状態になるのだ。

 

↑はっきりメモの「カラータイプ」の色見本。白い紙面にクッキリとした発色で、アピール力が強い

 

はっきりメモはまさにはっきりクッキリしたインクで、黒字の合間に記入するとかなり目立つ。普通なら薄くて見づらい黄色ですら、きちんと視認して文字が読み取れるし、上からラインを引いてもしっかり視認できる強さなのだ。

 

もちろん、同色のカラーインクボールペンを使っても同じことはできるが、そこはやはりマーカーと一体化した2way構造なのは強み。携帯も運用も、こちらのほうがラクに決まっている。

↑対してひかえめメモの「グレータイプ」はほんのりとした色で、まさにひかえめな情報伝達が可能。カラーグレーの色合いもいい

 

筆者が個人的に好きなのは、ひかえめメモ。このカラーグレーは、視認しやすいのに目立ちにくい、本当に絶妙な色なのだ。

 

意識すれば目に入るけど、あえて意識下から外すと気軽に読み飛ばせる薄さ。かつ、ラインとの連携をうっすら感じさせる程度のグレーな色味。それでいてラインを重ねてもきちんと視認できるので、「普通の補足よりは強めの補足」みたいな使い分けが可能なのも面白い。

↑「これは目立たせたい」「これは目立たなくてもいいけど記載はしたい」のように、紙面の情報を必要に応じて整理できる

 

ここ数年、ラインマーカー業界は「目立たせる度合いの変化」をいろいろ考えていたように感じる。例えば、ゼブラ「マイルドライナー」は、淡いカラーでほんのり目立たせるもの。先に紹介したコクヨ「マークタス」も、濃淡で目立ちの差をつけるという考え方だ。これらは、目立てば正義! というシンプルな立ち位置を脱却した製品と言えるだろう。

 

ただ、そうは言っても目立つ度合いが変わるだけで、結局のところラインが紙面の中で支配的という構図は変わらない。

 

対して「マークタス2way」は、ライン以外の部分にも強弱をつけることで情報を整理する、という発想で作られている。これは明らかに従来のラインマーカーにはなかった考え方だ。ポイントを目立たせるのに加えて、すっきり整理されて理解しやすい紙面を作るためのツール。これは、ラインマーカーのまったく新しいジャンルなんじゃないだろうか。

 

 

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指差しだけで瞬時に翻訳! 英語学習の魔法の杖「Yiida」第2世代はどこまで進化したのか?

筆者はときどき、海外から洋書の資料を取り寄せることがあるが、それを読みこなすのが毎回、ほんっっっっっとうに大変。英語の勉強がてら、画像翻訳は使わずやっているのだが、「あー、学生時代にもうちょっとマジメに英語やっときゃ良かった!」と心から思うばかり。なかなか進まないし、面倒くさいしで、げんなりしてしまう。

 

ウェブ上の英文はもう、翻訳サイトに突っ込んで丸ごと翻訳すればいいや、と開き直れるが、印刷物はそうもいかない。画像翻訳アプリを使うにせよ、スマホで撮影して、小さな画面上でチマチマ和訳を読むことになるので、それなりに手間がかかるのだ。

 

ところが、昨年末に強い味方をゲットしたおかげで、そんなつらい状況はかなり改善された。この連載でも以前に紹介した、スキャン式電子辞書「Yiida」である。書籍ページ内の分からない英単語を指さすと、瞬時にその単語の和訳を教えてくれるという、まさに魔法の杖かというレベルの超兵器。「この単語だけ分かったらあとは読めそうなのに!」みたいなとき、非常に助かるのだ。

【第1世代はどうだった?】
分からない単語を指差すだけ! 机上で高速翻訳する電子辞書「Yiida」をレビュー
https://getnavi.jp/stationery/446989/

 

おかげで、英文を読むのがかなりラクになり、「あー、Yiidaもう手放せないわー」と思っていたところへ、なんと早くもバージョンアップした新モデルが登場したというニュースが! おいおい、それは試さずにはいられないぞ。どうバージョンアップしたのか? 新機能が追加されているのか!?

 

翻訳する魔法の杖、待望のスタンドアローン化!

ということで手元に届いたのが、新しい「Yiida S1」。見た目は前モデルと変わらないお馴染みの“棒“スタイルだし、なにか変わったところがあるかと聞かれると、この状態では見分けが付かないというのが正直なところ。

GenHigh Tech
Yiida S1
2万1800円(税込)

 

早速使ってみるか、と本体をシャキーンとスライドさせてみると……おっ、内側に小さな液晶ディスプレイとスピーカーが追加されている!

↑前モデルでは単にフラットな面だったところに、ディスプレイを搭載。下の小さなボタンは音声のオンオフ切り替え用だ

 

前モデル(Yiida)は、本体カメラから単語を読み取り、Bluetooth接続したスマホの専用アプリで和訳表示+英語の発音をしてくれていたのだが、なんと「Yiida S1」ではスマホが不要。スタンドアローンで本体画面に和訳を表示し、発音発声もしてくれるというのだ。

 

もちろん、従来通りスマホとセットで使うことも可能なので、その辺は使うシチュエーションに合わせて自由に選べばOK(発声をイヤホンで聞きたい場合はスマホ経由でどうぞ)。

 

これは正直、予想以上の大幅バージョンアップだろう。今まで、何の不満もなくスマホ連携で使っていたのだが、確かに単体で使えた方が圧倒的にラクだ。一度スタンドアローンの「Yiida S1」を使ってしまうと、いちいちスマホのアプリを立ち上げてBluetoothでペアリングして……というのが手間に感じてしまうほど。

 

ちなみに本体内蔵の辞書は『新英和中辞典(第七版)』ということで、こちらは従来と同様。つまり、スマホなしでも、今までと同じ単語訳が得られるということだ。

↑本体上部のカメラから最大1750平方cmの面積をフォロー。大判雑誌の端っこの文字まできちんと読み取ってくれる

 

では、早速使ってみよう。あらためて本体をシャキーンとスライドさせて伸ばすと、連動して電源オン。液晶画面の立ち上がりを確認したら、読みたい英文(書籍・雑誌・書類など)の上部に立てて、これで準備は完了だ。

 

本体底部には小型の吸盤があり、スライドさせると机上に吸着するので倒れにくくなる。背が高いのでいささか不安になるが、多少の揺れでは転倒しないので安心して使えるのだ。

 

あとは、意味を知りたい単語の下に指を当てると、本体上部のカメラが瞬時(メーカー公称で約0.2秒)にその動作を感知→指示された単語を読み取り→ネイティブ音声による単語の読み上げ+単語和訳の画面表示がなされる。

 

ユーザーは単語を指さすだけ。それだけで、きちんとそれを読み取って単語の意味を教えてくれるのは、何度やっても不思議なのだが……しかし読み取り精度は非常に高く、きちんと指さす限り、意図しない読み取りミスはまず発生しない。

 

一般的な電子辞書といえば、キーボードでいちいち知りたい単語のスペルを入力するもの、と相場が決まっているが、そういったレガシーな機械とは完全に別モノであり、別次元の使いやすさだと断言できる。

↑ディスプレイは単語の和訳のみ表示。スマホでなら用例や発音記号なども確認できるので、情報量はやや減ってしまうが、単体で使える身軽さは魅力だ

 

読み取り精度の高さ・スピードは従来と変わらない印象だが、そもそも前モデルの時点で充分すぎるほどに魔法クオリティだったので、そこは何の不満もない。それよりも新たに「Yiida S1」を使ってしみじみと感じるのは、スタンドアローン運用できる、その手軽さだ。

 

本体を起動してから知りたい単語の訳を得られるまでの速度は段違いだし、なによりスマホを占有されないのがありがたい。例えば、スマホでは英会話講座の動画を流しつつ、テキストを開いて分からない単語は「Yiida S1」で確認する、という使い方だってできるわけだ。

↑こちらはスマホ画面での表示。しっかりと学習したい場合はこちらが良さそう。また、専用アプリはチェックした単語の繰り返し暗記学習にも対応する

 

画面が小さいために、和訳や用例のボリュームが多いと自動スクロールされて最初の方が流れてしまうが、少し待つとあらためて文頭まで戻って再スクロールが始まる。これはささやかながら親切な仕様だと思う。とはいえ、やっぱり画面が大きいほうがいい、という場合は、スマホ連携に切り替えてアプリ画面で単語を表示させればいいのだ。

 

価格は前モデルよりも3000円余り高くなっているが、今から購入するのであれば、やはり軽快な「Yiida S1」を選んだほうが良さそう。というか、いま英語の電子辞書を買うなら断然これ! というほどオススメできる。ホント、スゴいのだ。

 

 

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クリップとマグネットの挟み撃ち! ロール付箋「テープノクリップフセン」が必要な時にすぐ使える優れモノに進化

文房具の“持ち歩き”について考えることがある。もちろん、全部まるっとペンケースに放り込めばいいのでは? って話なのだが、そうしにくいモノもあるのだ。

 

その代表が、付箋(ふせん)だ。一般的な短冊形の付箋をそのままペンケースに入れると、気付くと中でバラバラに分離していたり、汚れてみすぼらしくなっていたり、ということも少なくない。だから、付箋専用ケースを使ったり、ペンケースの隔離されたポケットに入れたりといった工夫はしたいところなのだ。

 

さらに、ペンケースと一緒に持ち運べないケースだってある。例えば、書類を挟んだクリップボード+ペン1本と付箋、という場合。さてこれは、どうしたものだろうか?

 

このように、携行するには意外と悩ましい付箋だが、その問題にひとつの提案をしてくれている新製品があったので、今回はそれを紹介したい。

 

かっこいいロールふせんが使いやすくバージョンアップ

ヤマト「テープノクリップフセン」は、以前にもこの連載で紹介した「テープノフセン」のバージョンアップ版。

 

ベースとなった商品は、ソリッドでやたらとカッコいいロールタイプの付箋だが、そこへ新たにクリップとマグネットが付きました、というものだ。ボディと紙テープロールの質感が揃ってスッキリとしたカッコよさで、前モデルと同様にグッドデザイン賞も獲得している。

ヤマト
テープノクリップフセン
550円(税別)

 

ただ、ボディ中央のロール軸になっている部分がポコッと盛り上がっており、そこがクリップとして機能するようになっているのが、新しくなった部分。

 

クリップは内部に食い込みがあるので、ノートや手帳の表紙、クリアホルダーなど、薄いものでもそれなりに固定は可能。つまり、貼るモノと貼られるモノをセットにして携行できるということで、そこは単純に使い勝手がアップしたと言えるだろう。

↑左が新商品、右が前モデル。飛び出した部分が新たに追加されたクリップ部だ

 

↑ノートの表紙につけて携行。わりとしっかり固定できるので、多少振り動かしてもポロッと落ちそうな危うさはない

 

加えられる厚みは、メーカー公称で0.4mm~2.5mm前後とある。クリップは、バネではなく素材の弾力だけで挟む構造。クリップボードでも3mm厚以上のものがよくあるので、バキッといかないように見定めつつ、あまり無理のない範囲で使うのが良さそうだ。

 

本来は、可動式のバインダークリップのようなものの方が運用上は向いているのだが……デザインとの兼ね合いを考えれば、これがほどよい着地点なのかもしれない。

 

また、クリップとは逆サイド(裏面)側にも、新たにネオジム磁石を内蔵した。金属面ならしっかりとくっつくので、冷蔵庫やオフィスのパーテーションに貼りつけての運用にも問題なさそうだ。

↑ネオジム磁石内蔵で、冷蔵庫にもピタッ。よく使う場所に貼れるのは、それだけで便利だ

 

冷蔵庫に貼っておけば、日付を書いて貼って手作り総菜の消費期限を管理するなど、地味ながら有用な使い方もできる。携行がラクなのに加えて、置き場所に悩まなくても済むのはありがたい。

↑小さく切ってのマーカー化は、「テープノフセン」シリーズが得意とするところ

 

↑二つ折りにしてインデックスに。使い道を工夫するのが楽しいタイプのツールだ

 

付箋としては、全面のりタイプなので、少し使い方にクセがある。ただ、長さを自由に調整できる分、慣れればいろいろと幅広く使えるのが面白い。

 

例えば、小さく切ってマーカーとして貼れば、紙コップなど自分の飲み物の目印にすることもできる(書き込みも可能なので、名前を書いてもいい)。手帳と一緒に携行した場合、よく開くページの端に二つ折りにして貼れば、インデックスに早変わり。テープ自体がしっかりとした硬さなので、ページを開く手がかりとしても充分に使えるはずだ。

 

また、付箋だけに粘着力は弱いものの、ちょっとした仮留めテープの代用として使うことも可能だ。実際、“付箋”というよりも、“多用途に貼れる紙片”と捉えた方が、使い道は広がるだろう。

↑カッターはギザギザが大きめのプラスチック刃。純粋な使いやすさで言えば、もう少しフラットに切れる刃が欲しいところ

 

↑ちょっと思いついて、ポケットの端にクリップをひっかけてみた。欲しいときに素早く使えるので、アリかも!?

 

もともと汎用性の高かった「テープノフセン」だが、それが携行しやすく、設置しやすくなっているわけで、「テープノクリップテセン」へのバージョンアップは確実に“アリ”。持ち歩いていれば便利に使えるシーンがそこかしこにあるはずなので、“とりあえず買い”で1個ぐらい持っておいてもいいのだろうか。

 

 

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指サックに求めるのは実用性か“癒し”か!? 安定の「メクリッコ」と話題の「はにさっく」をレビュー

文房具には、かわいさも重要である。もちろん、仕事や勉強のための道具なのだから実用性が第一というのは当然なのだが、でもそれだけというのも違うだろう。聖書にも「人はパンのみにて生くるにあらず」とある。パンだけじゃなくて、たまには“カワイイ”とか“カッコイイ”を食べることで、心の栄養バランスもとれるというものだ。

 

とはいえ、大人が摂取できるかわいさとは、意外と難しい。ファンシージャンルはどうしたって、子ども向けにフォーカスして作られることが多いので、大人が堂々と「うーむ、かわいい!」と胸を張って言えるアイテムは、限られてしまうのである。いや、個人的にはどんなものでも、堂々と思うがまま「かわいい」と言っちゃっていいと思うのだが。

 

ということで今回は、老若男女を問わず「かわいい!」と言っちゃっていいポテンシャルを持った、かわいさ一点突破の最新文房具を紹介したい。

 

誰もが“かわいい”を感じられる「はにさっく」

万人がかわいいと思えるモノといえば、はにわ(埴輪)である。

 

はにわは古墳時代の祭祀品だと言う研究者もいるだろうが、筆者は「古代の萌えキャラフィギュア」なのではないかと思っている。祭祀品なら、あんなに愛らしい表情だったり、多彩な(=コレクティブな)形状だったりする必要はないだろう。絶対に、はにわ制作者の中にもかわいさを極めて「神職人!」なんて崇められてる奴がいたはずだ。

↑はにわが溢れる宮崎「はにわ園」にて。日本人のDNAに訴えかけるかわいさだ

 

つまり、古代より日本人の体内には“はにわ萌えDNA”が刻まれているはずなのだ。だから、“生真面目な事務用品メーカー”と思われていたライオン事務器が、唐突にはにわ型指サック「はにさっく」なんてものを作ってしまうのも、無理のない話なのかもしれない。

ライオン事務器
はにさっく
各450円(税別・大小2個セット)

 

大小のはにわが各1個セットされた3種類で、計6タイプがラインナップ。どれも埼玉県野原古墳で発掘された、有名な「埴輪 踊る人々」(東京国立博物館所蔵)がベースになっているようだ。東京国立博物館所蔵の“本物”、「埴輪 踊る人々」にはない、おどけた表情やポーズのはにわもいて、それぞれなにか名前をつけたくなるぐらいにキュート。

 

これは萌える。机上に置いてマスコットにするもよし、指人形として遊ぶもよし、という感じである。

↑裏面の滑り止めに一つだけ紛れ込んだ前方後円墳。こういうのもかわいい

 

裏面には滑り止めの細かな凹凸の加工が施されているが、これもよーく見ると……ひとつだけ前方後円墳になっているのがお分かりだろうか? こういうちょっとした“お遊び”が入っているのも、はにわファンには嬉しいポイントだろう。

 

【関連記事】
はにわの形の指サック「はにさっく」が砂漠のような指と心を包み込む!
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……と、ここまではいいのだが。冒頭で「かわいさ一点突破」と言った通り、指サック(紙めくり)としての実用性は、正直かなり低い。

↑滑り止めは充分に効くので、紙めくりとしての機能は問題ないのだが、大サイズははにわの手が少々邪魔かもしれない……

 

まず、サイズの問題。紙めくりをする際には、親指・人差し指にサックを装着するのが基本だが、「はにさっく」は大の方が成人男性の一般的な人差し指にちょうどサイズ。小だと小指ジャストぐらいなので、これは仕事には役立たない。大と小は、それぞれ内径が17mm/15mmとあるので、女性でもよほど指が細くないと、親指に大はキツいのではないだろうか。

↑大を親指に、小を人差し指に装着してみたところ。男性の指だと確実にパツパツで血が止まる。また、指を曲げるとこのように干渉してしまうのだ

 

もうひとつ、指の第一関節までカバーする形状で、かつシリコンの厚みが全体的に均一なので、指の曲げ伸ばしがすごくやりづらい……。従来の指サックは、先端だけ滑り止めを厚くして関節部分は動かしやすく、といった工夫があるのだが、こちらははにわのデザインを優先しているため、そういう設計は無理だったようだ。かわいさのために犠牲にされている部分(=実用性)は、やはり確実に感じられた。

 

“癒し”面での実用性はバツグン!

とはいえ、イラッとして指からはずしてしまえば、その“のほほん”とした表情に癒されてしまう。つまりは、いらだちと癒しのマッチポンプ装置なので、できれば癒し部門でだけ、職能を発揮してもらうのがベストだろう。

 

パッケージには「はにわたちがお仕事をお手伝い」とあるが、こちらとしては「いやいや、君たちは働かなくていいから。そこでじっとしているのがお仕事だよ」と言ってあげたいところ。かわいいだけで充分なのだ。

 

そもそもこの「はにさっく」、ライオン事務器の若手社員が中心となって立ち上げた、夢のある商品作りのための「夢工房」プロジェクトで企画された製品とのこと。(プロジェクト名のそこはかとないダサさに、やはり生真面目さを感じてしまう。)このプロジェクト、以前はスイーツモチーフのクリップやマグネットといったベタなものを作っていたが、今回は一転してはにわ。なにかふっきれたのか、夢工房。次回も期待したい。

最強指サック「メクリッコ」がリング型に進化し使い勝手アップ!

さて、じゃあ見る用の指サックははにわでいいけど、仕事用はどうしようかな、って話だろう。そこでオススメなのが、昨年12月に発売されたプラス「リング型 メクリッコキャッチ」である。

プラス
リング型 メクリッコ キャッチSML
各180円(税別・5個入り

 

立ち位置としては、以前にこの連載でも優秀な指サックとして激推しした「メクリッコキャッチ」のシリーズアイテムということになる。従来品が3Dカーブで指先までカバーする形状だったのに対し、こちらは開放感のあるリング型……なのだが、ただのリング型とは違う、ちょっと変わった形状をしているのだ。

 

【関連記事】
“指先舐め”は嫌われる! 使えば病みつきの書類めくりがサクサク進む指サック
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↑指の腹を全体的にカバーする前モデルと異なり、開放的なリング型に。装着するときは「PLUS」のマークが爪側に来る

 

装着すると、指の腹側上部が大きくえぐれたようになっているのがお分かりだろうか? これ、装着したままキーボードを打ったり、スマホを操作したりがやりやすいのである。

 

もちろん通常のリング型(指の腹を巻くタイプ)でもそれは可能だが、爪に近いちょっとしたスペースが解放されているだけなので、爪が伸びているとスマホの操作がけっこうやりづらい。対してこちらは、普段画面に触れている指の腹の先側が使えるので、かなり自然なタッチになるのだ。

↑装着したまま、特に気を遣うことなくスマホも操作できる。これはシンプルにラクだ

 

もちろん、がっつりと紙をめくるには指の腹まで使いたいので、そういう点では従来の「メクリッコキャッチ」の方が優秀と言える。

 

でも、「ちょっと書類めくりたいんだけど」程度の状況なら、外さずにすぐスマホが操作できるほうが、圧倒的に便利。そもそも摩擦力に優れた製品だけに、これぐらいの形状でも充分に実用的なのである。

↑摩擦力の高いエラストマーは、相変わらず強力。ちょいと指を引っかけるだけで紙が簡単に持ち上がるので、リング型でも充分に使えるだろう

 

開放感が高いので指も蒸れづらくて快適。「メクリッコキャッチ」、リング型になってもやっぱり、激推しできる指サックだ。

 

 

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使う分だけ引き金引いてワンハンドでカット! ニチバンの良作を復刻した「プッシュカット」はやっぱり快適だった

愛用していた文房具が、いつの間にか店頭から姿を消している。おかしいな? と思って調べると、メーカーサイトの製品リストからも消えている───そう、廃番(または製造終了)だ。

 

困ったことに、愛用しているからにはそれなりの“使っている理由”があって、つまり他に代替品となるものがないケースが非常に多い。なので、「待って待って、困るよー」とオロオロし、小売店やネットショップで在庫を探し回り、「なんで廃番にした!」と怒りに声を荒げることになる。

 

当然のことながら、メーカーだって好きで廃番にするわけではない。部材の供給が難しくなったり、そもそも単純に売れていなかったり、などと理由は様々にあるだろう。これほど次々に新製品が出ているのだから、その陰で消えていく製品も出ざるを得ないのだ。仕方ないことなのだ。ギギギ……。

 

とはいえ、ごく稀なケースではあるが、「祝! 復刻!」なんてこともないではない。それも「ユーザーの声に押されて復刻」なんてことになれば、廃番を惜しむ声(というか、怨嗟の声)を挙げた甲斐もあったというもの。今回は、まさにそういう復刻を果たしたばかりのおめでたい製品を紹介したいと思う。

 

片手で切り貼りできて快適なテープカッターが復刻

2011年、ニチバンの「ナイスタック ハンドカッター」「メンディング テープハンドカッター」という製品が販売終了となったのをご存じだろうか?

 

これらは、片手でテープが切り貼りできる携帯型テープカッターとして非常に優秀だったのだが、海外生産における部材の安定供給が難しくなったことで、最終的に市場から姿を消してしまった。で、そのハンドカッターが2020年に復刻! という形で、このほど同社から再びの新発売となったのが、「プッシュカット」である。

ニチバン
左:マスキングテープ プッシュカット
右:ナイスタック プッシュカット
各1200円(税別)

 

当時のハンドカッターは商品名の通り、メンディングテープとナイスタック(両面テープ)にそれぞれ専用で対応したものだったが、新発売のプッシュカットは、メンディングテープの代わりにマスキングテープがラインナップ入りした。

 

これは、ハンドカッター販売時のユーザーがDIY・クラフトホビー系や、プロの塗装業者に多かったことを受けてのことだそう。なるほど、特にそのあたりの層から、復刻を願う声が強かったのかもしれない。

 

販売時には、緑のボディにマスキングテープ、赤のボディにナイスタックがそれぞれ装填されているが、機構的に専用ということではなく、どちらのテープでも使用可能だ。

 

↑レバーを引くたびに約12mmずつテープが出てくる機構。動作はスムーズで、テープ詰まりなどのトラブルもなし

 

使い方は簡単。まず本体下のレバーを引くと、内蔵されたテープが約12mmずつ、にょろっと外に飛び出してくる。

 

何度かレバーを引いて必要な長さになったら、上部のボタンをギュッと押し込む。するとテープ排出口内側の刃が降りて、カットできるという仕組みだ。もちろん、レバーを引くのが面倒なときは、にょろっと飛び出たテープ先端を手でぐいっと引き出してもOK。

↑テープを切るにはボタンをギュッと押し込む。テープ断面がギザギザせずフラットに切れるので、塗装マスキングに使いやすい

 

しかも、レバーを引く回数を揃えれば、常に同じ長さのテープを取り出すことが可能となる。これなら、広い面積に複数枚の両面テープを揃えて貼る、といった作業が簡単になるはず。

 

レバー1回12mmというのもなかなか絶妙で、両面テープで“点付け”をするための、小さな正方形に近いテープ片を量産するのがとてもラクなのである。特にナイスタックのような高品質両面テープは、剥離紙が頑丈で小さく切りにくいが、それがサクサク切れる。実際にやってみると、これは非常に快適だ。

↑テープ幅は15mmなので、レバー1回でカットすれば15×12mmのテープ片が量産できる

 

ハンドカッターシリーズからの最大の変更点は、刃を降ろしてのカットがボタンプッシュに変わったところだ。

 

従来は「本体上部のスライダを後ろに引いて切る」だったので、手の動きを考えれば、よりスムーズに使えるようになっている。旧モデルで30分ほどテープを連続して切ったときなどは、親指がクタクタに疲れたもので、少なくともボタンを押し込むほうがはるかに疲労は少なそうだ。

↑旧モデル(ハンドカッター)は、上部のスライダを親指で引いて切る仕組みだった。これ、長時間繰り返しているとけっこうつらい

 

テープの装填は、透明カバーをパカッと外して持ち上げ、引き出したテープを排出口に通しながらリールにセットする。

 

このとき、テープを排出口からはみ出すぐらいの長さに伸ばしておくと、扱いやすい。はみ出した分は、リールにセットしてから巻き取ればいいのだ。また、本体内部でテープが少したるむようにしておかないと、透明カバーをハメたときに干渉してしまうので、その点は要注意である。

↑透明カバーは真上に持ち上げれば簡単に外れる

 

↑再装填時は、写真のパーツにテープが干渉しないよう注意。このパーツの下をテープが通ることで、スムーズなテープ送りができるようになっている

 

ちなみにテープの詰め替えは、マスキングテープ・両面テープともにニチバンの推奨品を使うように、と注意書きにある。これは、本体のテープ送り出し性能がテープの粘着特性に左右されるため、構造が推奨品に最適化されているからだ。

 

とはいってもニチバンのテープだから、両面テープは言うに及ばず、マスキングテープも車両塗装にまで使える高品質な製品である。あえて送り出し性能を落としてまで非推奨品を使う必要はないと思う。

 

↑カット用ボタンに加えて、本体後部にセーフティーコード用の取付穴も追加された。この辺りは工事現場などで使う道具として重要なポイント

 

実は筆者も、従来品のハンドカッターをヘビーに使っていたので、久々に使ってあらためて「やっぱりいい製品だな」と感じた次第である。同じく以前使っていたという人には待望の復刻だろうし、初見の人にも用途がハマれば間違いなく便利なはずだ。ぜひ長く愛用してやってほしい。

 

 

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【菅未里の自腹買い文房具】「KOKUYO ME」のマステカッターが大人買いも納得の名品ぶり

イベントやメディアへの出演、新作文房具のプロモーションなどに引っ張りだこの文具ソムリエール・菅未里さん。仕事柄、文房具を試す機会は多く、手元には山のような文房具が……。そんな菅さんが、自腹を切ってまで手に入れた、いま本当に気に入っている文房具とは?

 

“大人買い”した名品マスキングテープカッター

皆さんは、マスキングテープを何で切っていますか? もちろん、手で簡単に切れるのがマスキングテープのいいところではあるのですが、切り口を綺麗に整えたいときもありますよね。そんなときは、どうしますか?

↑手でちぎることが多いマスキングテープ。でも、このように切り口をきれいに切れるアイテムがあるのです

 

コクヨの名品「カルカットクリップ」をご存知ですか?

文具メーカーのコクヨから、マスキングテープを切るための「テープカッター カルカット(クリップタイプ)」(以降、カルカットクリップ)が発売されています。マスキングテープ本体に挟んで装着し使うタイプのカッターで、これなら簡単に切ることができますし、小さいので持ち運びも問題ありません。ハサミで切るよりずっと楽です。

 

手帳好きの間では人気のアイテムですが、意外と知られていないようです。似た商品は他にもあるのですが、カルカット刃を採用したカルカットクリップは切れ味が抜群。頭一つ抜けているといっていいでしょう。

 

が、今回ご紹介したいのは、実はカルカットクリップではないのです。

 

KOKUYO MEがカルカットクリップを彩った

↑奥がカルカットクリップ。手前が、今回紹介する「KOKUYO ME」ブランドの「マスキングテープカッター」

 

コクヨに、既存のコクヨ製品をファッショナブルにデザインし直して商品化する「KOKUYO ME」というブランドがあります。カルカットクリップもここから、名前を変えて発売されているのです。

 

それが「マスキングテープカッター」です。名称は地味なのですが、色が絶妙です。淡く明るいカラーが多かったカルカットクリップですが、今らしい、くすんだ色に生まれ変わっているのです。機能としてはカルカットクリップと同じなのですが、より大人っぽく、フォーマルな印象になっています。

KOKUYO ME
マスキングテープカッター
各400円(税別)

 

マスキングテープとの相性を楽しめる

もともと丸いフォルムが特徴のカルカットクリップですが、くすみカラーで彩られたことで、より大人っぽくなっています。私は迷わず写真の5色を大人買いし(ラインナップはこれに「ゴールデングリーン」を加えた全6色。)、マスキングテープとのマッチングを楽しんでいます。ちょうど、万年筆やペンと、インク、ノートの相性を楽しむような感じですね。

↑カッターの側面。刃はサイドについている

 

↑まさにクリップのようにテープを挟む。テープのデザインとカッターのボディカラーとの組み合わせも楽しめる

 

↑クリップを少し浮かせて必要な分だけテープを引き出し、再び挟んで刃でカットするだけ

 

もちろん実用性もばっちりですし、価格もひとつ400円+税と手頃です。場所も取りません。さらには、長く使えますし、デザインも落ち着いている。隠れた名品です。

 

 

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なぜ今までなかったんだ……「カウコレ」プレミアムが目からウロコの“困りごと解決”便利グッズだらけな理由

オフィスで使われる文房具や雑貨を膨大に取り扱うオフィス通販の「カウネット」が、オリジナルブランド「『カウコレ』プレミアム」を展開していることをご存知だろうか? 一見“普通”のオフィス用品のようでいて、使えばわかるユニークなアイデアを盛り込んだ“普通じゃない”便利グッズの数々。

 

文具ソムリエールとして活躍する菅 未里さんも、その「カウコレ」プレミアムのアイテムを熱烈に愛用するひとりだ。今回その菅さんが、「『カウコレ』プレミアムの商品がどれも、かゆいところに手が届くのはなぜか?」を突き止めるため、カウネットを突撃した。

 

文具ソムリエール / 菅 未里さん

大手雑貨店の文房具販売・仕入れ担当を経て、文房具の専門家として独立。国内外で商品や売り場の企画・監修、各種メディア出演、メーカーのコンサルティング、執筆などを行っている。近著に『仕事を効率化するビジネス文具』(ポプラ社)、『私の好きな文房具の秘密』(枻出版社)がある。GetNavi webでは『菅未里の自腹買い文房具』を連載中。
https://getnavi.jp/author/misato-kan/

 

あきらめていた困りごとを解決!

菅さんがそもそも、カウネットを知るきっかけとなったのは?

 

「オリジナル商品を展開する『カウコレ』プレミアムが登場してからなんです。正直なところ、『カウコレ』プレミアム登場以前のカウネットの印象って、実はあまりないんですよね。『カウコレ』プレミアムが出たことで、『ここにはこんなに面白い商品があるんだ!』と、カウネット自体に興味をもち始めました」(菅さん)

 

では、そんな「カウコレ」プレミアムの魅力って、どんなところだと思いますか?

 

「一言でいえば、“かゆいところに手が届く”商品が多いことですね。文房具や日用品を使っていて『なんか使いづらくてイライラする……』って感じても、『でもこういうものだから仕方がない』ってあきらめちゃいますよね。でも、そういった小さいイライラが積み重なると、けっこうストレスになるんです。『カウコレ』プレミアムには、こういった今まであきらめていた小さな“困りごと”を解決してくれる商品がいっぱいあるんです。本当に気が利くアイテムが多くて、私は好きですね!」(菅さん)

 

と語る菅さん。ここはぜひ、「なぜ『カウコレ』プレミアムの商品がどれも、かゆいところに手が届くのか?」を突き止めていただこう!

「カウコレ」プレミアム

 

カウネット新ショールーム「Kau-Box」へ初潜入!

菅さんが足を運んだのは、コクヨ東京品川オフィス内に2020年10月にオープンしたばかりのカウネットの新ショールーム「Kau-Box」。メディアの取材者として初潜入となった。一歩、足を踏み入れてみると……?

↑完成間もない「Kau-Box」に到着した菅さん。エントランスで開口一番、「『カウコレ』プレミアムは、実用的な商品がメインということもあって“ちょい地味”なイメージがあるんですけど、なんだか、とってもオシャレですね!」

 

↑新製品を中心に商品が並ぶショールーム。カウネットのオリジナルキャラクター「カウ坊」のアウトラインを生かしたディスプレイも目を引く。10月1日のグランドオープン後は、一般ユーザーにも予約制で開放されている

 

「『カウコレ』プレミアムは大半が通販でしか買えないので、商品を一気に見るのは初めてですね。一通り眺めると、あらためてニッチな商品が多いことを実感します。興味がある方は、ショールームを訪れるだけでも気分が上がると思いますよ!」(菅さん)

 

在宅ワークやフリーアドレスオフィスにぴったりの商品がいろいろ!

Kau-Boxに入り、さっそく「カウコレ」プレミアムの商品群をチェックする菅さん。中央のテーブルで発見したのは……。「あ、あれ折りたたみ集中ブースだ! カウネット社内でも実際に使ってるんですね!」と、その時、折りたたみ集中ブースの横から人影が……。

↑「菅さん!お待ちしていました!!」とブースの中からヒョイと顔を覗かせたのは、カウネット 商品企画部グループリーダーの本澤真悠子さん。この「折りたたみ集中ブース」をはじめ、さまざまな商品の企画の裏側を、たっぷりと語っていただこう

 

菅未里さん(以降、菅):今日はカウネットの知られざる傑作や、その開発の裏側を見せていただくためにやって来ました。よろしくお願いします! 早速ですが、この「折りたたみ集中ブース」はテレワークにぴったりの商品ですね。

 

本澤真悠子さん(以降、本澤):実はこれ、企画した担当者が席替えで周りを上司に囲まれてしまい、「この環境では仕事に集中できない……」という、自分自身の困りごとから着想を得た商品なんです。単なるパーテーションではなく、収納ポケットやケーブルを通せる穴があったりなど、機能がいっぱい詰まっています。

 

菅:そんな秘話があったんですか(笑) フリーアドレスのオフィスも増えていますが、周りになじみのない方が座ることもあるので、周囲の動きが気になって集中できない時にはいいですね。また在宅ワークでは、これを立てることで「今集中しているので、話しかけないでね」という、家族への意思表示にもなりますよね。

 

本澤:外側は白で、一般的なオフィスや住宅の壁になじみやすいように、内側は黒で、仕事に集中しやすいようにしたのもポイントです。

 

菅:しかも、折りたたむとファイルと同じ場所に収納できる、コンパクト設計もいいですよね。便利な物は欲しいけど、収納まで気を遣ってくれないと暮らしには取り入れられないので、そのあたりのツボも押さえられています。使っているうちに、良さがジワっと伝わってくる商品だと思います。

折りたたみ集中ブース
3036円(税込)〜

広げるだけで周りの視界を遮り、仕事に集中できる簡易パーテーション。内側にはスマホや小物を収納するポケットや、A4書類の入る透明スリーブなどを用意し、どこでもオフィスにいる際と同様に集中し作業を進められる。また、使用後はコンパクトに折り畳め、ファイルと同じ棚や引き出しにすっきり収まるのもポイント

 

本澤:「テレワークバッグ」「フリーアドレスバッグ」はセットで企画した商品で、カウネット自体がオフィスの移転を機にフリーアドレスになるということもあって、「今後、働き方改革においてどのようなバッグがあると便利か?」というテーマのもと企画されました。仕事に必要な道具をまとめて収納したまま移動ができ、広げるとコンパクトにテーブル上に自立する設計が特徴です。カフェなどで、バッグからゴソゴソと何度も物を取り出す必要もありません。バッグ・イン・バッグとして「テレワークバッグ」と、ノートPCが収まる手持ちの「フリーアドレスバッグ」の2商品を発売しました。

 

菅:今までの「カウコレ」プレミアムにはなかったカラーリングも新鮮ですね。これならカフェでも臆さず使えます。

 

本澤:個人的には、スマホを立てて置けるタブが付いているので、FaceTimeなどでミーティングをする時に便利ですね。また、共有スペースで仕事をする際に、周囲の環境との境界になるので安心感があると、お客様から好評いただいています。

仕事に使う小物類をまとめて収納して持ち運べる箱型の収納バッグ。左右に広がる2面式で、カフェやコワーキングスペースですぐに作業を始められる。「テレワークバッグ」はバッグに収まるコンパクトサイズで2色展開、「フリーアドレスバッグ」はノートPCや厚いファイルも収納して携行できるサイズで3色展開

左:テレワークバッグ 2990円(税込)
右:フリーアドレスバッグ 4280円(税込)

 

菅:文房具ではありませんが、デスク周りに貼りつけてぶら下げられる「1日分のゴミ袋」も、アイデアに感心しました。封筒の剥離紙とか紙の切れ端とか、ちょっとしたものを捨てる時にこれがあると便利! 家にもしっかりストックしています。オフィス以外で仕事をする際に、ゴミの処理には意外と困ると思うので、在宅ワークでも活躍しますね。

 

本澤:元々、フリーアドレス(固定席ではなく、空いている席に自由に座るスタイル)のオフィスにおけるゴミ捨てのお困りごとに着目したのが、この「1日分のゴミ袋」です。フリーアドレスだとゴミ箱は共有になるため、「ゴミが出るたびにわざわざ捨てに行くのが面倒」という声が聞かれたんです。かと言って、ゴミをそのままにしているのも見た目が気になる、と。そこで、その名の通り“1日分のゴミ”をまとめられ、終業後にそのまま共有のゴミ箱にポイっと捨てられるこの商品が生まれました。ご家庭でも、例えばダイニングテーブルでお子さんの宿題時や食事中のちょっとしたゴミを入れたりするのにも便利です!

↑ゴミをこまめに捨てられる小さなゴミ袋。自立ができる「置くタイプ」と、どこにでも貼れるテープが付いた「貼るタイプ」がある。フリーアドレスやテレワークなど、近場にゴミ箱のないスペースでのゴミ問題を解決する

1日分のゴミ袋 貼るタイプ置くタイプ
各207円(税込・30枚入り)~

 

オフィスに必要な物を届けて20年、困りごとを解決して7年

菅:そういえば、「カウコレ」プレミアムは2020年で7周年を迎えたんですよね?

 

本澤:そうなんです。カウネットは、事務用品や生活用品、オフィス家具などの多彩な商品を取り扱い始めて、2020年の10月でちょうど20周年となります。「カウコレ」プレミアムは、カウネットのプライベートブランドとして2013年に立ち上がりました。ユーザーの声に耳を傾け、オフィスでの困りごとを解決し日々の業務をより快適に、をコンセプトとしています。

 

菅:精力的に新商品をリリースしている印象ですが、最初の商品はなんだったのでしょう?

 

本澤:こちらの「フラットファイル背補強タイプ」が先駆けでした。2009年に発売した商品で、当時は「カウコレ」プレミアムのブランドこそ生まれていませんでしたが、「カウコレ」プレミアムらしい独自の工夫が施されたオリジナル商品としては、記念すべき最初の商品と言えます。

 

菅:こちらがきっかけとなり様々なオリジナル商品が開発され、2013年のブランド化に繋がったということですね。

 

本澤:はい、まさにそのような経緯です。「フラットファイル背補強タイプ」は、フラットファイルの傷みやすい部分を補強することでより長く使っていただこうと、カウネットが独自に開発した商品です。フラットファイルの背の部分がボロボロになってしまうのは、誰しも経験があるかと思いますが、この小さなお困りごとに向き合い、それを解決する商品を開発しようという姿勢が、とても「カウコレ」プレミアムらしい商品だと思います。実際、現在でも「カウコレ」プレミアムの人気商品のひとつとなっています。

フラットファイル背補強タイプ
各74円(税込)〜

破れや擦れでボロボロになりやすい、紙製フラットファイルの背の上下部分を、同社比2倍の強度で補強。内側の閉じ具にも、曲げやねじれに強い丈夫な再生ポリスチレン樹脂を採用することで、より耐久性を高めている。A4〜A3まで、サイズも豊富

 

小さな困りごとへの着目がヒットを生む

菅:新商品は、どういったコンセプトで企画されるのですか?

 

本澤:「お客様のお困りごとを解決する」というのが大前提です。その「お困りごと」はユーザーの声を商品開発に活かすコミュニティサイト「カウネットモニカ」で集めた、リアルな声から見つけています。

 

菅:「カウコレ」プレミアムが解決する困りごとって、かなりニッチですよね。

 

本澤:そうなんです。「カウネットモニカ」では、頻繁にお困りごとを把握するためのアンケートを実施していますが、実は集計における上位ではなく、5~6番目にあるお困りごとをもとに商品を企画することが多いですね。というのも、上位のお困りごとって、大体すでに専業メーカーさんが商品化されているんですよね(笑)。一般的には、全体の1割程度の声であれば商品化されることはあまりないかと思いますが、当社では「困っている人が1割もいる」と受け取って企画を進めるので、菅さんがおっしゃる“かゆいところに手が届く”商品を生み出せているのかもしれません。

カウネットのコミュニティサイト「カウネットモニカ」

 

さまざまなチャネルから困りごとの種を仕入れる!

菅:このほかに、新商品のアイデア、つまり困りごとのネタは、どのように見つけられているんですか?

 

本澤:会員向けのイベントで、葉の形状の付箋にお客様のお困りごとを書いていただき、木を模したボード「お困りごとの木」に貼ってもらうという仕掛けを実施したこともありますよ。想像以上にたくさんのお困りごとが寄せられ、それをヒントに実際に商品化もされました。

 

菅:こうして見ると、私が気に入っている「ファイル用たおれんシート」は、ここで寄せられた困りごとも参考にしているのですね。

↑会員イベントの会場に設置した、オフィスでの困りごとで茂った「お困りごとの木」。イベント後は撤去する予定だったが、商品開発に役立つ意見が多く集まったことから、「Kau-Box」に引き続き展示されている

 

↑「キャビネットのファイルが横に倒れてくるので整えるのが面倒!」という困りごとは、「ファイル用たおれんシート」で解決された

 

ファイル用たおれんシート
1017円(税込)〜

並べたファイルや本が倒れにくい、凹凸付きシート。棚板に敷くことで収納物の横すべりを防ぐ。引き出しの中敷きや、自宅の本棚でも活躍する

 

本澤:また、SNSでのお客様の声もヒントになりますね。「カウコレ」プレミアムの人気商品「ミーティングバッグ」が、Twitter で「コミケで同人誌をたくさん運ぶのに良さそう」と話題になったことから、なんと実際に「コミケ用」バージョンも商品化したんです。Twitterで多くの声を集めながら製作した試作品は反響を呼び、即日完売となったので、現在は定番商品として販売しています。

 

菅:私は仕事柄、大量に文房具を持ち歩くためフタ付きの「ミーティングバッグ」を活用しています。仕切りを動かせるので、荷物に合わせてカスタマイズできるのがいいですね。厚いカタログなら2-3冊、大きいパイプ式ファイルも入ります。ペットボトルのスペースがあるのも気に入っています。

ミーティングバッグ
1298円(税込・A4サイズ対応スリム)〜

ミーティングなどで社内を移動する際に、必要な書類やかさばる道具を一式入れて持ち運べる、持ち手付きの多目的バッグ。机上のファイルボックスとしても使えるタイプや、撥水仕様の生地を採用し、持ち手の長さが調整可能な外出用、A4ノートPC対応の幅広サイズなど、用途別に様々なタイプをラインナップする

 

開発者自身の困った経験から“お困りごとの木”まで、さまざまなところから困りごとの種を仕入れ、それを解決する商品を提供する「カウコレ」プレミアム。まだまだ“かゆいところに手が届く”商品はたくさん! 引き続き、菅さん愛用のアイテム、さらに注目の新商品もチェックしていこう。

菅さん愛用の「カウコレ」プレミアムは傑作ぞろい!

本澤:ほかにも、菅さんが愛用してくださっている「カウコレ」プレミアム商品はありますか?

 

菅:「カウコレ」プレミアムの商品には、オフィスでの使用を想定したものが多いと思うんですけど、“細かく便利”なアイテムは家の中でもとても役立っています。「音が出にくいPPテープ」は、一度使うと普通のPPテープが使えないぐらい重宝していますね。

 

本澤:ありがとうございます。摩擦を低減するため、テープの表面にシリコンをコーティングしているので、音が静かというだけではなく、軽い力で引き出せることもポイントです。女性やお年寄りなど、力が弱い方にも好評です。

 

菅:私はかつて販売員をしていたのですが、レジの後方で袋の底上げをするためにテープを使うたびに、音があまりに大きくてお客さんは飛び上がっていましたね。あの頃にあればよかった……。

 

本澤:最近、フリマアプリを活用されている方も多いと思うのですが、お子さんが寝ている時でも梱包作業ができると好評いただいています。

 

菅:ファイリングしたまま貼れるビニールパッチ」も、「カウコレ」プレミアムらしい商品ですよね。パッチを貼るためにわざわざファイルを外すのは面倒ですから。当初は「ふつうのパッチに切れ目を入れればいいのでは」とも思いましたが、今度はそれが新たな困りごとになりそうなので、このC型はよく考えられていると思います。以前、講演でこれを紹介したことがあるんですが、意外と知らない方も多く、もうすごい反響でした。サンプルとして持参した100以上のシートが一瞬にしてなくなったくらい!

 

本澤:当社の場合、ドーンと話題になるのではなく、じわじわと「いいね」を重ねていく商品が多いので、そうやって菅さんの影響力で広めていただくと本当にうれしいですね!

テープを引き出す時のバリバリ! という音を大幅に軽減。オフィスの静かな空間でも周りを気にせず作業ができるうえ、引き出しも軽いので梱包の効率も向上する。大きな音を立てないので、小さな子どものいる家庭にもぴったり

音が出にくいPPテープ
141円(税込)〜

 

ファイリングしたまま貼れるビニールパッチ(2800片)
1078円(税込)~

一部が空いているC型形状により、書類をファイリングしたままでパンチ穴を補強できるビニールパッチ。貼り付けの面倒な手間を省くことで作業が大幅に効率化できる。大量のファイルを保管するオフィスでは広く使用されている

 

菅:ただしく押せるスタンプ台 ミスらん」は、印鑑を押す前に鏡で向きを確認できる、アイデア勝ちの商品ですね。正直なくても困らないのですが、あれば絶対便利ですよね。

スタンプ台のフタの裏に鏡を付けたアイデア商品。印鑑に朱肉をつける際に押印正しい向きや内容を確認する“1秒チェック”で、ミスを防ぎ、修正印や再作成の手間を省く

ただしく押せるスタンプ台 ミスらん
711円(税込)〜

 

「カウコレ」プレミアム注目の新商品は?

本澤:最後に、新製品を見ていただいてもいいですか? これ、どう思われます? こちらの「モバイルデスクマット」は、昨今の衛生意識の高まりを受けて、急遽開発されたものなんです。デスクやテーブルに直接触れることなく仕事のスペースを確保でき、両サイドが持ち手になっているので、ノートPCなどをマットにくるんだ状態で移動できるようになっています。

モバイルデスクマット
1980円(税込)〜

テーブルに置くだけで作業スペースを確保できるデスクマット。置いた物が直接テーブルに触れないので衛生的だ。左右に持ち手があるので、仕事道具を乗せたままの移動も簡単

 

菅:物をくるんで移動できるというのは、オフィス以上に家庭で役立ちそうですね。例えばお子さんがお絵描きとかをしていたら、食事の時間だけシートごと道具一式を別の場所に移し、食事が終わったら元に戻すとか。在宅ワークではノートや資料、文具をまとめてくるんで部屋を移動することもできますよね。移動中に物が落下しないように、スナップなどでサイドを止められたらもっと便利ですね。

 

本澤:たしかに! 家庭にもニーズがありそうですね。サイドを固定できた方がいいというのは、納得のご意見です。商品開発のスピードには定評がありますので、もしかしたら来春には改良版が出ているかもしません(笑) ありがとうございました。

 

「カウコレ」プレミアムの“地味な良さ”を体感して欲しい

「カウコレ」プレミアムの初代から新製品までチェックしつつ、困りごとを解決する底力を実感した菅さん。

 

「物を使って感じる小さなストレスを解決してくれる『カウコレ』プレミアムには、独自の強みを感じました。地味な商品も多かったですが、むしろ“地味”って大事だな! とも思いましたね。オフィスでの使用を想定した商品がメインだと思うんですけど、家の中でもかなり役立っていますし。

 

今回は、オフィスの困りごとを視点に作られた商品を数々見てきましたが、『カウコレ』プレミアムの商品って着眼点がとにかく細かいんですよ(笑)。『確かにそれは気になってた……、でも目を付けたのはそこか!』というような。商品開発ではここも強みであり、私の好きな部分でもあります。今回は、カウネットがいかにしてこの小さなお困りごとを把握しているのかを知れたのも良かったです。

 

販路はインターネット通販が中心ということで、意外に知られていないのがもったいないんですよね。多くの人にもっと知っていただきたいし、手に取ってその“地味な良さ”を実際に確かめてほしいですね!」(菅さん)

 

取材・文/安藤政弘 撮影/湯浅立志(Y2)

“潰れたガムテ”がこんなに便利なんて! ヤマト「アウトドアテープ」がキャンプでも災害時も活躍する理由

2020年7月の豪雨水害は、本当に大変なものだった。全国1府34県で、浸水や損壊を含めた住宅被害が1万8000軒以上、甚大な人的被害も発生した。被害に遭われた方には、心よりお見舞い申し上げます。実のところ筆者も、佐賀県在住の知人から「近所で土砂崩れに巻き込まれかけた」という話を聞いて、ゾッとしたものだ。

 

こういう自然災害は、いつどこで発生するか分からない。せめて備えだけは、普段からしておくべきだろう。皆さんも、非常用持ち出し袋など防災セットの準備は万全だろうか? 10月は上陸するような強い勢力をもつ台風が頻発する時期なので、今回は、防災セットに入れておくと助かるかもしれない文房具を紹介しておきたい。

 

持ち運べるコンパクトな粘着テープが役に立つ

飲料水やライト、防災ラジオはもちろん防災セットのマストだが、意外と忘れてならないのが、粘着テープ(布ガムテープ)だ。

 

緊急時の止血や骨折時に添え木を固定したり、割れた窓をふさいだり、避難所でダンボールを組んでパーテーションを作ったり。あとは油性マジックで書き込んで伝言を貼ったり、名札代わりにしたり。とにかく応用範囲がものすごく広いのである。

 

ただ、容量が限られた持ち出し袋の中に入れておくには、ちょっとかさばる。そこでオススメなのが、ヤマトから7月に発売された「アウトドアテープ」だ。

ヤマト
アウトドアテープ(全8色)
各590円(税別)

 

なにがオススメかといえば、それは見ての通り、コンパクトな形状が、である。モノとしてはごく普通の布粘着テープだが、一般的な製品と比べるとこれほどコンパクトなのだ。

↑並べて置くと、25m巻の粘着テープが巨大に見えるほど

 

サイズは約70×50mmの平巻きで、厚みも15mmほど(実測値。公称18mm)と薄い。1~2巻くらいは無理なく防災セットの袋に詰め込んでおけるはず。重量も1つがたかだか50gほどだ。

 

従来の粘着テープも、押し潰して芯を抜いて……という手を加えればコンパクト化はできる(筆者もそうして備えていた)のだが、それでも一般的な25m巻は思ったほど平たくはなってくれない。「アウトドアテープ」は3m巻とかなり短いが、それでも緊急時に持っておけるか分からない25mよりも、確実に携帯できる3mのほうが価値があるのは間違いないだろう。

↑引き出す時はこんな感じ(これで80mm)。もちろん手でビリッとまっすぐ切れる

 

平巻きでちょっと面白いなと感じたのが、テープの取っかかりが見つけやすい、というところ。巻きの端で切ると決めておけば、次に使う際にもテープ端がすぐ見つかる。グルグルと芯を回しながら「どこから使えるのかな……」と探す手間がないのだ。

 

また、端から端まででだいたい70~80mmになるので、長さを把握しやすいのも面白い。これなら、梱包時にやたらと長くテープを出し過ぎて無駄にする、というミスも減らせるかもしれない。

↑ダンボールの梱包にももちろん活用できる。3mと短いので、あっという間に使い切ってしまうのだが……

 

もうひとつ、ありがたいのがパッケージ。ゴム系粘着剤のテープは裸のままで長期保管しておくと、側面に染み出した粘着剤に埃が付着しがちだし、そうなると粘着力も確実に低下する。

 

「アウトドアテープ」は、ジップ付きの密閉袋にパックされた状態で販売されているので、このまま保管しておけば、少なくとも埃の付着は防げるし、携帯するにしても粘着のベタベタが他のものに付いてしまう心配がない。いざという時に使えない! のが致命的な防災グッズとして、これはかなり重要なポイントと言えよう。

↑パッケージはそのまま密閉できる保存袋として使える。粘着のベタベタも気にせず携帯できるのだ

 

↑テープの上から、油性マーカーや鉛筆で書き込み可能。被災時は伝言を書いて貼っておくなどするといい

 

もちろん、防災用としてだけでなく、名前通りアウトドア……キャンプや登山用としても、携帯しておくと便利。テントやシュラフの穴をふさいだり、汚れた衣服を圧縮パッキングしたり、などなど使えるケースは多いのだ。

 

なにより、グラム単位で荷物を軽くしたい登山行において、コンパクト&軽量さは圧倒的な正義だ。

 

↑我が家の防災袋にもすでに備えてある。粘着テープはアレコレ応用が利くので、邪魔にならないなら持っていて損はないのだ

 

それ以前に、ここまでコンパクトならば、オフィスデスクの引き出しとか家庭のリビングとか、もうどこにでも置けるし、見た目にも邪魔じゃない。ただ、価格的にはいささか普段使いはしづらいので、やっぱり「いざというときにあって助かる」系のツールだとは思うのだが。

 

 

「きだてたく文房具レビュー」 バックナンバー
https://getnavi.jp/tag/kidate-review/

 

“細筆”感覚の軽快なタッチが心地良い! ジェットストリーム誕生の伏線となった三菱鉛筆「ユニボール5」

【文房具愛好家・古川耕の手書きをめぐる冒険】

文房具をこよなく愛す、放送作家の古川耕氏。雑誌『GetNavi』で「手書き」をテーマとした新連載をスタートした。デジタル時代の今だからこそ、見直される手書きツール。いったいどんな文房具の数々が披露されるだろうか。第1回は“赤青鉛筆”と呼ばれた懐かしの「朱・藍鉛筆」、今回は?

 

第2話

三菱鉛筆
ユニボール UB-105
110円(税込)

1981年に発売された水性ボールペン。事務用水性ボールペンの定番として根強い人気を誇る。インクは黒・赤・青の3色で、乾くと耐水性に変化。ボール径は0.5mm。

 

ジェットストリームに影響を与えた軽やかなタッチの一本

人とボールペンの話をしていて、どうやら自分はボールペンの“重さ”に人一倍関心があると気が付いた。具体的にいうと、ボディの重心のバランスとインクの粘度、ボディの重量の関係をいつも気にしている。例えば、ここ数年で定着した滑らかな低粘度油性インクなら、断然ボディも軽いほうがいい───と力説しては怪訝な顔をされている。でも自分としては、重さは誰でも分かる、最も直感的な“性能”だと思っているのだけど。

 

この観点で一番好きな一本は三菱鉛筆の水性ボールペン「ユニボール UB-105」、通称「ユニボール5」だ。水色のプラスティックボディがチープでかわいらしく、手に取ると見た目の印象どおりに軽い。水性ボールペンらしい潤沢なインクフローはかすれ知らずで、軸の真ん中あたりを軽くつまんでペン先を走らせると、まるで細い筆を扱っているような軽いタッチが楽しめる。ここまで書いていて心地良いペンはそうない。

 

初めてこのペンを意識したのは、三菱鉛筆の市川秀寿(いちかわしゅうじ)氏が愛用していると本人にうかがったときだ。2006年、ボールペンの歴史を決定的に変えた低粘度油性ボールペン「ジェットストリーム」の生みの親である市川さんは、油性インクの「重さ」が苦手で、UB-105のような書き味を目指しこのインクを開発したという。日本文具史にとって極めて重い意味を持つペンは、なんとも軽やかな一本から生まれたのだ。

 

【第1話】久米宏氏の美学を見た! 扱いにくくも書くのが楽しい、懐かしの“赤青鉛筆”
https://getnavi.jp/stationery/524920/

 

カオスなカバンにはこれ一つあればいい! キングジム「フラッティワークス」は“絶妙”を体現するバッグインバッグ

カバンの中がカオス……という人は多いが、バッグインバッグを利用している人は意外なほど少ない。というより、そもそも“バッグインバッグ”という概念を知らない人すらいるのだ。

 

筆者も文房具ライターという仕事柄、「カバンの中が整理できなくて、必要なモノをすぐに取り出せない。なにかいい解決法はないか?」という質問をたまにもらうのだが、「バッグインバッグ使ってます?」と問い返すと、きょとんとされてしまうのだ。

 

だいたいが普段使いしているカバンというのは、あれこれ放り込めるようなサイズなのだが、だからといってそのまま野放図に放り込んでいたら、収集がつかなくなるのが当然。PCのデータを管理する場合だって、大量のファイルをそのまま一つのフォルダにしまわず、フォルダ内フォルダに分類して格納しているはず。ならば、カバンの中に小さなカバンを入れて整理収納すれば便利なのは、自明の理だろう。

 

とはいえ、バッグインバッグというのもなかなか奥深い世界で、どれがベストと言い切るのは難しい。だって、カバンの形や内寸もいろいろ、身についた使い方もいろいろ。これひとつあれば万人が快適、なんて製品があるはずはない。

 

そこで今回は、ひとまずバッグインバッグ初心者向けに、とりあえずこれを使っておけば快適! というものを紹介しよう。

 

帆布製の封筒型「フラッティワークス」はオールマイティに便利

カバンの収納で困りがちなのが、手帳やモバイルバッテリーなど、さほど厚みのないもの。多少ごちゃついたカバンの中にもスルッと入ってしまうが、取り出す時は探さないとなかなか出てこない。

 

なので、まずは厚みのないものをしっかり整理収納するのがポイント。そこで便利なのが、封筒型のシンプルなバッグインバッグなのだ。

キングジム
フラッティワークス A5ヨコ
1800円(税別)

 

↑メインのカバンの中で迷子になられると困る、というものをひとまとめに収納できる

 

キングジムから2020年6月に発売された「フラッティワークス」は、薄いケースをフラップで閉じるタイプの、まさに封筒型のベーシックなもの。もともとは、同型でPVC製の「フラッティ」シリーズが2017年に発売され人気となっていたが、今回はその上位版として帆布製の「ワークス」が仲間入り、という流れだ。

 

サイズ展開は、カードサイズ・A6・A5(タテ/ヨコ)・A4(タテ/ヨコ)の6タイプ。バッグインバッグは、あまり小さいようだとカバンの中で紛れて役に立たないので、個人的にはA5かA4がオススメである。普段使っているノートや手帳が入るものとして考えれば、サイズ選びに迷うことはまずないだろう。

↑筆者はノートや手帳などのサイズをA5で統一しているので、当然のようにA5版をチョイス。タテ/ヨコは使うカバンのタイプによって選べばOKだ。(リュックならタテが使いやすい)

 

シリーズ最大のポイントは、表面の透明ポケット。収納したものが外から見えるので、中に何が入っているかザックリ分かるし、中をゴソゴソ探るときも、光が入って明るいので探しやすい。

↑中に入れたものがほぼ素通しで見える透明ポケット。中身を取り出す際の“迷うことのなさ”は素晴らしい

 

さらには、収納したスマホを透明ポケットの上から操作できる(多少、操作性は落ちるが)というのも、けっこう便利。メールやLINEくらいなら取り出さずに対応可能で、これは使ってみるとなかなか快適である。

↑バッグに入れたままでスマホの地図が確認できたりも。移動中にスマホを出し入れするのは面倒くさいので助かる

 

ではなぜ、同じ透明ポケットを搭載しているのに上位版の「ワークス」がオススメなのか? というと、それはもう単純に収納力の問題である。

 

まずマチの厚みだが、同じA5サイズで比較すると「フラッティ」のマチ約20mmに対して「ワークス」は約35mm。厚みが15mm変われば収納力はそもそも大きく変わるし、なにより、入るモノ自体が違ってくる。例えばMacBookの電源アダプターは厚みが約28mmだが、「ワークス」ならこれぐらいすんなりと飲み込んでしまう。つまり、バッグインバッグとしての利便性に差が出るわけだ。

↑厚みのある電源アダプタも、マチにちょっと余裕を残して収納できる

 

内部は、間に内ポケット付きの仕切り板を挟んだ2室構造となっている。ごちゃっとした小物は見通しの良い前(透明ポケット)側のポケット、薄い紙モノなどは後ろ側のポケット、と使い分けると整理しやすいだろう。

 

仕切り板の内ポケットもよく考えられていて、バッグ全体の底部よりもやや浅めに作られている。収納したものが沈みすぎず、絶妙に取り出しやすいのだ。薄いバッグインバッグは指を入れてかき回すのも一苦労なので、そのあたりは非常によく考えられた仕様だと思う。

↑内ポケットはわざと浅い作り(赤の点線部分)になっている。ポケットの底まで指が届きやすいので、出し入れがラクだ。細かい気遣いだなぁ、と感心した

 

↑裏側にもポケットを供える。封筒や半折りにしたA4書類などを一時的にキープする

 

開閉はマグネットホックなので、フラップをただめくれば開いて、降ろせば閉まるというシンプルさ。いちいちボタンを閉めたりゴムをかけたりという手間がないのはありがたい。

 

バッグインバッグはカバンの中で開け閉めすることが多く、そこでなにか開閉に操作が必要なのは単純に使いづらい。かといってフタなしでは中身がこぼれ出る心配もあるし、これくらいシンプルな構造がちょうどいい。こういう点が、バッグインバッグ初心者に最適な使いやすさ・面倒のなさというわけだ。

 

↑フラップをかぶせるだけで、パチンと固定できるマグネットホック。磁力はさほど強くはないが、これで充分というレベル

 

もちろん、バッグインバッグとしてだけでなく、単体で携行できるサブバッグとしても実用的。帆布の手触りや質感もいい。どのような形で使っても役立たないシーンがない、と言えるほどなので、ぜひ使い倒してみてほしい。

 

 

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