「逸材を撮るならこのカメラ!」プロレスラー・棚橋弘至が認めた本格ミラーレス「FUJIFILM X-H1」

「タナハシ~!」黄色い歓声の響く後楽園ホール。最近のプロレス会場は、「プ女子」(女性のプロレスファン)と呼ばれる新たなファン層に牽引されるように、活気に満ちあふれています。そして、そのファンの多くがカメラやスマホを手に試合を撮影しています。しかし、プロレスに代表されるような、動きが速く照明が限られた室内でのスポーツ撮影はブレやピンボケが発生しやすく、上手く撮るのが非常に難しい被写体。そこで重要になるのが、高感度やAF性能に優れたカメラと、被写体に最適化したカメラ設定です。

 

GetNavi webでは、そうしたプロレス撮影向きのカメラや設定を知って、かっこいいプロレス写真を撮ってもらいたい! ということで、スポーツ写真家の山田高央さんを講師にプ女子読者を招待しての撮影会を実施。山田さんオススメの富士フイルム製ミラーレス一眼「FUJIFILM X-H1」と山田式プロレス用スペシャル設定を駆使して、存分に撮影を楽しんでいただきました。

 

さらに後日、撮影会当日の試合に出場し、今回の参加者がともにファンだという新日本プロレスの棚橋弘至選手に3人の作品をプリントして見ていただき、山田さんとともにプロレスやプロレス写真の魅力、面白さなどについて語ってもらいました。本稿では撮影会~インタビューまで、その一部始終をお届けします!

↑「色鮮やかで力強い写真を撮っていただけて感激です。表情などもすごくシャープに撮れていてスゴイ! X-H1は軽くて、操作も簡単。しかも、AFが速い! プロレスの試合を撮るならコレ! ですね」(新日本プロレス・棚橋弘至選手)。棚橋選手のインタビューは記事後半でたっぷりご紹介!

 

【今回紹介する製品はコチラ!】

富士フイルム
FUJIFILM X-H1
実売価格25万8660円(ボディ)

仕上がりの良さで定評のある「フィルムシミュレーション」や高感度性能に加え、シリーズ初のボディ内5軸手ブレ補正、フリッカー低減撮影機能などを備えるハイパフォーマンスモデル。防塵・防滴・耐低温構造を持つ高剛性・高耐久ボディも魅力です。撮影会では、このボディに小型で高性能な望遠ズームレンズ「フジノンレンズ XF55-200mmF3.5-4.8 R LM OIS」(実売価格8万460円)を組み合わせて使用しました。現在、期間内(~2018年9月30日)に購入した場合に3万円がキャッシュバックされるキャンペーンも実施中。

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ロープにピントが合って選手がピンボケ――“プロレス撮影あるある”解決法とは?

撮影会当日、まずはカメラの使い方や撮影時の設定、撮り方のコツなどを山田高央さんが作品を交えながらレクチャー。その後、後楽園ホールに移動し、FUJIFILM X-H1(以下、X-H1)を使って実際の試合の写真を撮る、というプログラムです。

【講師】

山田高央さん。1968年東京都出身。日本写真芸術専門学校卒。出版社写真部を経て2005年からフリーとして活動開始。週刊誌・月刊誌などではスポーツ・ポートレートなどジャンルを超えて多方面で作品を発表している。日本スポーツプレス協会会員・国際スポーツプレス協会会員。

 

【参加者】

小山さん。海外遠征も厭わないプロレス好きで、普段はコンデジを使用。選手がピンチのときの表情が好きだが、ぶれてしまうことが多く、なかなか上手く撮れないと悩み中。

 

石塚さん。棚橋選手が好きでプロレスを見るようになり、写真も撮るようになったという。高倍率ズーム機のオート機能で撮影を楽しむも、ブレやピンボケ、露出アンダーなどで苦しんでいる。

 

野口さん。気合を入れてミラーレス一眼を購入するも、ロープにピントが合ってしまい、ピンボケになることが多いそう。

 

山田さんによると、プロレスを客席から撮る場合には、

①ロープが邪魔でピントが合わない

②シャッター速度が遅くなってぶれる

③照明の加減によって露出が変化しやすい

という3つが問題になってくるといいます。

 

①については、AF測距点の位置をいかに素早く、最適な位置に合わせられるかがポイント。ピントは必ずしも顔に合わせるのではなく、顔とほぼ同じ距離にあり、かつ比較的動きの緩やかな胸の位置などで合わせると、合わせやすいとのこと。②については、被写体を止めて写すにはシャッター速度を目安として1/1000秒以上にする必要があり、そのためにはISO感度を上げて撮らないと露出アンダー(暗く写る)になるため、高感度時の性能がキモになります。③については、写真の明るさを一定に保つ必要があり、自動露出ではなく、マニュアル露出の使用がオススメとのこと。

 

これらの条件を考えると、AF測距点の操作がしやすく、高感度でも画質が破綻しない、しかも連写に強いというX-H1はプロレス撮影にぴったりだと、山田さんは語ります。蛍光灯などの照明のちらつき(フリッカー現象)による露出や色のばらつきを低減する「フリッカー低減機能」が搭載されている点も、室内スポーツ撮影における確実性を高めてくれるでしょう。

↑X-H1は、フォーカスポイントを直感的に動かせる「フォーカスレバー」を背面に装備。ファインダーをのぞきながらでも、ロープの合間をぬうようにピントを合わせることができます

 

↑上面には感度ダイヤル、シャッタースピードダイヤルという専用ダイヤルを装備。難しい印象のあるマニュアル撮影も手軽に行えます。また、大きなサブ液晶モニターで細かな設定状況が一目でわかる点も◎

 

↑AF-Cモード時の動体追従性を、被写体やシーンに応じて3つのパラメーターで細かく設定可能。「加速減速に強い」「激しい動きに強い」など5つのプリセットに加え、ユーザーカスタムにも対応します

 

↑高精細で視認性の高い、369万ドットの大型EVFを装備。連写モードを中速の「CM」にすると、ブラックアウトする時間が短くなり、動く被写体も快適に追いかけることができます

 

そのほか、ホワイトバランス(WB)などもオートでは多少のタイムラグが出る可能性があるので、固定するほうがチャンスに強くなるそうです。それらを踏まえた、プロレス撮影用のオススメ設定が以下の表のようになります。

【山田式プロレス用“スペシャル設定”(後楽園ホール版)】

↑「フィルムシミュレーション」は、フィルムメーカーである富士フイルムならではの絵作り機能。プロレス撮影では、スタンダードである「PROVIA」に設定し、なおかつWBを3600Kにすることでやや赤寄りの鮮やか描写となり、筋肉を美しく表現できます

 

実際の撮影での狙いとしては、選手がコーナーポストに登っているシーンなどは写真撮影に邪魔なロープがなく、確実に押さえたいシーン。さらに、試合中でも選手がにらみ合っているシーンや組み技が決まったシーンなどは、比較的動きが緩やかなので狙いどころです。そのほか、動きが速いシーンは狙いにくいですが、その場合は動きを予想しながら、最適なピントの位置を考えつつ構図を決めるのがポイントです。

↑講義では技術的な指導に加え、「何よりもあきらめないことが重要。連写するのであれば、イメージしている動きが終わるまでは連写を止めない。あるいは、狙った次の瞬間も撮ってみる。そうしたことで、運を呼び寄せるのも撮影のコツ」と山田さんは語ります

 

↑初めて手にするX-H1に興味津々の参加者。がっちりしたボディですが、約673g(レンズは除く)と見た目の印象ほど重くはなく、グリップもしっかりしているため女性でも無理なく扱えます

 

「単なる記録じゃない楽しさがあった」クリアな描写に大満足!

講義のあとは、いよいよ後楽園ホールに移動です。イベント当日もホールは満員。周りを見渡すとカメラを持った方も大勢いて、気持ちが盛り上がってきます。ということで、参加者の皆さんに試合前の意気込みを聞いてみました。

「仕事では一眼も使ってはいるのですが、X-H1はファインダーがキレイで期待しています。かわいい表情をアップで狙えたらと思います」(小山さん)

「躍動感のあるシーンを狙ってみたいですね。本格的なカメラで(グリップがしっかりしているので)持ちやすいです。あと、いい写真が撮れたら自分で大きなパネルに仕上げたいと思います。」(石塚さん)

「あわてずに撮りたいシーンをじっくり撮れたらと思います。ロープに邪魔されずにピントが合わせられるかどうか、挑戦してみます」(野口さん)

↑後楽園ホールは満員。試合が近づくにつれ、会場の熱気が高まっていきます。ファンのコールや拍手が続き、選手が入場。いよいよ試合開始です!

 

↑みなさん、撮影中は真剣そのもの。決定的瞬間を収めようと、夢中でシャッターを押していました

 

試合前半は少し緊張気味でしたが、後半はカメラにもかなり慣れてきたようです。当日、棚橋選手はセミファイナルの出場で、ちょうどいいタイミングでの撮影となりました。熱戦が終わり、3人とも数百枚の写真を撮って満足した様子。撮影後の感想を聞いてみると、

「いつもよりもキレイに撮れていてうれしかったです。アップで撮れて、新たな萌えポイントも見つかるなど、単なる記録じゃない楽しさがありました」(小山さん)

「ファインダーをのぞいただけでもキレイで、撮っていてテンションが上がりました。瞬間瞬間がぶれずに髪の毛までキッチリ撮れていてすごかったです」(石塚さん)

「思った以上にAFが合っていました。クリアに撮れて、満足度は100点でした」(野口さん)

みなさん、いままでの失敗を克服しつつ、撮影を楽しんでいただけたようです。試合はもちろん、最新一眼で撮るプロレス写真の仕上がりに、心底満足されていた表情が印象的でした。

 

こちらが参加者のみなさんが実際に撮影した写真。ベストな1枚を山田カメラマンのコメントとともにどうぞ!

↑小山さん撮影。「フレーミングを横にとり、相手選手とレフェリーを画面いっぱいに入れることで、リング上の緊張感を表すことができました。相手に向けられる棚橋選手のシャープな視線が勝負の厳しさを感じさせてくれます」(山田さん)

 

↑石塚さん撮影。「相手選手をコーナーに追い込み攻め続け、次の技を繰り出す僅かな合間に見せた、棚橋選手の気合いに満ちた表情が見事に写し出されています。被写体から目を外さない心掛けが、このような素晴らしい作品を生みました」(山田さん)

 

↑野口さん撮影。「試合前のアナウンス、彼の耳には全く聞こえていないような集中力。棚橋選手の表情から緊張感が伝わってきます。一瞬の動きも見逃さず捉えることで、真剣勝負を十分に感じさせてくれる作品となりました」(山田さん)

「写真1枚で多くのことが伝わる」棚橋選手ロングインタビュー

後日、参加者のみなさんの写真を見てもらうため、山田さんとともに棚橋選手を取材させていただきました。写真を見た瞬間「この写真いいなあ~」と一言。今回使用したX-H1にも触っていただきましたが、「持ちやすくて操作しやすい」と大変お気に入りのご様子でした。

 

――早速ですが、普段ファンの方が撮られた写真を目にされる機会はありますか?

棚橋弘至選手(以下、棚橋):最近、リングサイドで写真を撮ってくださる方が増えて、すごくうれしいんです。そこで、ポーズを少し長くとるようにしていますし、シャッターチャンスには合図もしています。ビッグマッチだと、そうしたシーンが特に増えますね。写真をツイッターなどのSNSにアップされている方もいるので、けっこう写真を目にする機会は多いです。

 

――では、今回の参加者の方の写真をご覧になられての感想はいかがでしょうか?

棚橋:この写真、いいなあ~。やっぱり、被写体もいいのかな(笑)。プロレスの試合って動画で見ることが多いと思うのですが、実は印象的なシーンというか、いわゆる“名シーン”と呼ばれるものは、写真のほうが記憶や記録に残るので、1枚の写真に残したいという気持ちがあります。そんななかで、いまはたくさんのファンのみなさんが写真を撮ってくださるというのは、本当にありがたい。その写真をSNSなどで見た方がプロレスを好きになってくれる可能性もありますし。

SNSや口コミを通じて、ファンの方が新しいファンを増やしてくれているのですが、そのときに1枚の写真があるかどうかで印象が変わると思うんです。例えば、同じ「面白かった」というツイートでも、そこに1枚の写真がつくだけで面白さが伝わりやすい。まさに「百聞は一見に如かず」です。文字が少なくても写真1枚で多くのことが伝わりますよね。

↑「様々な表情を撮っていただいていて、うれしいですね。しかも、髪の毛までシャープ。枝毛まで写ってそうですね(笑)」(棚橋選手)

 

――今回の撮影で使用したX-H1はBluetoothによるワイヤレス通信に対応していて、手軽にスマホに転送できるのでSNSへの投稿も簡単なんです。ところで、ご自身でも写真を活用される機会はありますか?

棚橋:巡業で各地を周っていますが、そうしたときに、自分がどこにいって、何を食べて、何を見たのか……それらを撮った1枚の写真を添えてブログなどにアップするようにしています。そうすることで、ファンの方にも追体験してもらえると思うので。

 

――写真はご自分で撮っていらっしゃるのですか?

棚橋:基本的に写真はすべて自分で撮っています。例えば、セルフタイマーを使ってモデル風に歩いているシーンを撮ってみたりとか。ときにはタイミングが合わなくて、失敗したりもするんですけどね(笑)。試行錯誤しています。

↑「1枚の写真で伝わることの多さを日々実感しています。それだけに、ブログの写真なども大切にしているんです」(棚橋選手)

 

――選手の立場から見たプロレス写真の面白さについて教えてください。

棚橋:リング上には喜怒哀楽が満ちていて、試合前の集中している顔だったり、相手に対して気迫で押している顔だったり、ときにはやられて苦しみもがいている顔だったり、様々なシーンがあると思いますが、そうした様々な表情を見られるのも写真の良い点だと思います。自分で見て気づかされることも多いですね。(参加者の写真を見ながら)……少し、ダイエットしなきゃいけないかな? G1(※)に向けて頑張らないと……。今日は歩いて帰りますね(笑)。

※毎年恒例の“真夏の最強戦士決定戦”「戦国炎舞 -KIZNA- Presents G1 CLIMAX 28」のこと。インタビューは本大会の開幕前に行いました

↑棚橋選手自身が撮ってほしいシーンについてうかがうと、「先日、棚橋選手は横顔がかっこいいですねって言われたので、棚橋を撮るなら横顔でってことで。じゃあ、正面はどうなんだという話ではあるんですが(笑)」と笑顔で語ってくれました

 

――読者の方の写真に続いて、プロの写真家である山田さんがX-H1で撮られた写真もご覧ください。

山田高央カメラマン(以下、山田):撮る側からすると、コーナーポストに上がったときやキメのシーンで少しタメを作っていただけると、私だけでなく、一般の方も撮りやすいと思うのですが、棚橋選手はそうした点も気を遣っていただいているんですね。撮影するファンにとっては本当にうれしいはず。一般の方もそうしたシーンが1枚でも撮れると、満足度が高いのではないかと思います。

↑入場後、ポストに上って決めポーズをとる棚橋選手。こうしたシーンでは選手が静止してくれることも多く、大きなシャッターチャンスに!(撮影/山田高央)

 

↑パートナーとの交代を待つ棚橋選手の真剣な一瞬の表情を捉えた1枚。ズームでぐっと寄って表情を切り取ると、選手の新たな一面が見えてきます(撮影/山田高央)

 

↑客席からだと、どうしてもロープが被ることが多くなりますが、X-H1のフォーカスレバーを駆使すればロープを避けてのAFも容易です(撮影/山田高央)

 

↑技を掛け合う激しいシーンでは、ある程度動きを予測してシャッターチャンスを待ちましょう。必ずしも画面内でロープを水平にする必要はなく、むしろ斜めになっているときのほうが躍動感が出る場合も(撮影/山田高央)

 

棚橋:さすがプロですね。画角にキチッと収まっていて、1枚1枚の表情がすべて違っている。選手の側では、写真を見るとどんな気持ちで試合をしていたかを思い出すことができるのですが、ファンの方が見ても、その時々の表情などから、シーンや感情を想像していただけると思います。そういう点でも写真は良いですよね。

 

――今回は山田さん含めて、このX-H1で撮影していただきました。棚橋選手も、よろしかったら少しカメラを触ってみてください。

棚橋:おっ、連写が速いですね。しかもAFも速い。撮りたいところに瞬時にピントが合う。以心伝心って感じですね。一眼カメラって少しハードルが高い印象もあったんですが、これは意外と軽くて撮りやすいです。操作も簡単だし、使っていくとカスタマイズできる部分も多いと思うので、初心者でもハイアマチュアでもプロでも撮影が楽しめそう。プロレスの試合を撮るなら、このカメラって感じですね。写りも、表情だけでなく髪の毛の1本1本まで見事に解像してますし。

↑「これは“100年に一台の逸カメラ”だ!!」(棚橋選手)

 

山田:私は普段の仕事ではリングの下から撮っているので意識していなかったのですが、今回のように客席から撮ると、やはり選手の前にロープが入るので、難しいケースもあるんですよね。その点、このカメラはフォーカスレバーでピントの位置を自在に変えられるなど、本当に撮りやすいんですよ。

 

棚橋:よく、ロープにピントが合っていて選手がピンボケになっている写真、ありますよね。

 

山田:そうなんです。今回参加された方からも、ロープにピントが合ってしまうという声が多くて。でも、このカメラは選手にピントが合いやすくて、一般の方でも使いやすいカメラだと思います。

 

棚橋:使いやすさとか、ピントの合わせやすさとか、これはもうプロ泣かせじゃないですか? 色もインパクトがあって、少し“盛れる”感じ。リングは照明が入るので背景が黒くなりますが、先ほど見せていただいた作品だと黒のトーンというか、黒い色のバリエーションもしっかり出ています。いまの時代、写真が盛れるというのは、SNSなどで使う場合などには重要ですよね。

↑「背面モニターもファインダーも見やすくてクリアですね。ピント合わせが特に速い!」(棚橋選手)

 

山田:プロレスのリング上は照明もきれいなので、そうした黒い色のトーンなどがきれいに写ると、選手もよりかっこよく撮れると思います。色も濃くそれでいてトーンもしっかり出るので、棚橋選手がおっしゃるとおり、写真が盛れるカメラですね。カッコいい写真が撮りたくて、今日は棚橋選手が出るから見に行こう! という方もいるのではないかと思います。そんな方に使ってもらいたい1台です。

 

棚橋:そうだと僕もうれしいですね。これだけ情報やエンタテインメントが数多くあるなかで、名前と顔を覚えてもらえるというのは本当に重要だと思います。会場でも、顔と名前が一致している選手は、応援しやすいと思いますし、そのぶん、声援も増えます。写真ももっと撮ってもらいたい。ただ、入場のときは拍手もしてもらいたいので悩ましい……。2回拍手して1回撮るって感じでお願いできるといいですね(笑)

 

――試合も写真も楽しんでほしいということですね。

棚橋:そうですね。もっともっと楽しんでほしいですね。試合を楽しんで、帰って写真を見て楽しんで、さらにプリントして楽しんでと1粒で3度楽しめる。そんな楽しみ方をしてもらえればと思います。

↑取材当日はA1サイズにプリントしたパネルも用意。大きくプリントして楽しめるのも一眼ならでは

 

――それでは最後になりますが、今回の参加者の方と読者のみなさんにメッセージをお願いします。

棚橋:みなさんにたくさん写真を撮って頂いているおかげもあり、いま、プロレスはさらなる発展が感じられるものになっています。もっといい写真を撮っていただけるように、我々ももっといい被写体であるために……僕もダイエット頑張ります(笑)。7月14日の大田区総合体育館から8月12日の日本武道館まで、G1 CLIMAX 28という全国的なシリーズも行われます。ここは1つ優勝して、優勝旗を振り回すといった感じで、絵になるシーンを目指しますので期待してください。最後に、GetNavi webとCAPA CAMERA WEBをご覧のみなさん、愛してま~す!

今回は3人の読者の方にFUJIFILM X-H1を使ってプロレス撮影を楽しんでいただきましたが、参加者の方はもちろん、指導していただいた山田さん、さらには被写体となっていただいた棚橋選手も含めて、みなさん納得の写りを得ることができました。

 

高感度に強く、フィルムシミュレーションにより色鮮やかでトーンも美しい。そんな富士フイルムのカメラの特徴に、快適なAFやクリアなEVF、高速連写など、ハイパフォーマンス機ならではの魅力がプラスされたFUJIFILM X-H1。このカメラなら、撮るのが難しい室内スポーツも楽しく撮れる――そんな魅力を存分に実感できるイベントになりました。読者のみなさんも、プロレスをはじめ、室内スポーツを撮るならFUJIFILM X-H1で存分に撮影を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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取材・執筆/河野弘道  モノ・状況撮影/我妻慶一

【参加費無料!!】最新カメラでプロレスをカッコよく撮ろう!! プロが教える撮影会参加者募集【6/17】

従来の格闘技ファンに加え、プ女子(プロレス女子)と呼ばれる女性ファンを新規に獲得するなど、近年再び大きな盛り上がりを見せるプロレス業界。なかでも数多くのスター選手を抱え、このプロレス人気をけん引し続けているのが「新日本プロレス」です。今回ゲットナビウェブでは、その新日本プロレス、そしてカメラ業界の老舗メーカー・富士フイルムとコラボした撮影会を実施することになりました!

 

舞台は6月17日(日)  の東京・後楽園ホール。使用するカメラは、今年3月に発売された富士フイルムのミラーレス一眼「FUJIFILM X-H1」です。

富士フイルム
FUJIFILM X-H1
実売価格21万8660円

従来から定評のあった“写真画質”に磨きをかけつつ、シリーズ初となるボディ内手ブレ補正やフリッカー低減機能を搭載したハイパフォーマンスモデル。防塵・防滴・耐低温構造の高剛性ボディもあいまって、これまで以上に難しいシーンでの撮影を可能としています。

 

「カッコいい、でもうまく撮るのは難しい」その悩みを最新カメラ&プロの指導で解決!

なぜプロレスで撮影会? と思われるかもしれませんが、その理由は「写真を撮りたいと思っている人は多いのに、うまく撮るのが難しいスポーツ」だから。普段プロレスを見に行かれる方ならご存知だと思いますが、慣れていないと読みづらい激しい動きや屋内ならではの照明のバランスなどによって、大きくぶれてしまったり、露出が定まらなかったりしてしまいます。

 

そこで今回は、スポーツカメラマンの山田高央さんを講師に迎え、事前におすすめの撮り方や設定などを解説。そのうえで、スポーツ撮影のプロも認める最新ミラーレス一眼を使い、思う存分、実際の試合でカッコいい写真を撮ってもらおうという企画になっています。後日、撮っていただいた写真をプリントして出場していた選手に見ていただく予定なので、もしかすると、あなたが撮った写真にコメントがもらえるかも!?

 

定員は3名、そして参加費は無料!! お席もこちらでご用意します。 本撮影会の様子は、顔写真や氏名、コメント、撮影いただいた写真などを使ってGetNavi webおよびCAPA CAMERA WEBにて記事化される予定ですので、こちらに同意いただける方のみご応募ください。プロレスが楽しめて最新カメラで撮影も学べる、このとっておきのチャンスをお見逃しなく!

 

【開催概要】

●日時:6月17日(日) 16:00~(試合終了まで)

●場所:後楽園ホール、および周辺の会議室

●定員:3名

●参加費:無料(※お席もこちらでご用意します。ただし、会場までの交通費は参加者ご自身のご負担となります)

●申込み方法:コチラの応募フォームより必要事項をご記入のうえ、ご応募ください

●申込み期間:6月5日(23:59)まで

※人数に限りがあるため、実際にご参加いただける方にのみ、6月8日(金)ごろまでに編集部よりメールまたはお電話にてご連絡させていただきます

 

【講師プロフィール】

山田高央(ヤマダ タカオ)さん

1968年/東京都出身/日本写真芸術専門学校卒

出版社写真部を経て2005年からフリーとして活動開始。週刊誌・月刊誌等でスポーツ・ポートレート等ジャンルを選ばず多方面で作品を発表している。日本スポーツプレス協会会員・国際スポーツプレス協会会員。

フォトブックがSEXYすぎる…! 「イケメン筋肉まとめ」出演のプロレスラーSHO&YOHってどんな人?

近年、多くのプ女子(プロレス女子のこと)とも呼ばれる女性ファンを獲得し、再び盛り上がりを見せている「プロレス」。数ある団体の中でも、最も古い歴史を誇り、常に業界をけん引し続けているのが「新日本プロレス」です。オカダ・カズチカ選手、内藤哲也選手、棚橋弘至選手をはじめとしたイケメンプロレスラーを筆頭に、お茶の間でもすっかりおなじみとなった真壁刀義選手や本間朋晃選手、獣神サンダー・ライガー選手など、時代を越えて次々とスター選手が登場し、ファンを魅了し続けています。

 

注目の若手イケメンタッグ「ROPPONGI 3K」にインタビュー

↑SHO選手(右)とYOH選手(右) 1stフォトブック「3K」より出典

 

そんな群雄割拠のなか、注目を集めているのが、ジュニアヘビー級のタッグチーム“ROPPONGI 3K(ロッポンギスリーケー)”ことSHO 選手&YOH 選手。昨年10 月の両国国技館大会で約2 年のメキシコ~アメリカでの海外武者修行から帰国し、記念すべき凱旋試合で、テレビ朝日「アメトーーク!『プロレス大好き芸人』」でも話題になったリコシェ選手&“ファンキーウェポン”田口隆祐選手のタッグチームから、IWGP ジュニアタッグのベルトを奪取。

 

一夜にしてスターダムにのし上がった反響を受け、4月23日には1stフォトブック「3K」が発売されました。また、両選手は若手時代から卓越したプロレスセンスと甘いルックスで既に多くの女性人気を獲得。団体トップクラスの肉体美から、日本テレビ「PON!」の“イケメン筋肉まとめ”で特集されるなど、プロレスの垣根を越えて活動しています。

↑ROPPONGI 3Kの1stフォトブック「3K」

 

今回、そんな彼らの背景からいまに至る心情や、初のフォトブック刊行について、また、5月18日(金)の後楽園ホールからスタートする人気興行「BEST OF THE SUPER Jr.25」への意気込みなど、ここ最近の思いを改めて語ってもらいました!

 

一夜にしてプロレス界のスターダムにのし上がった反響は?

――そもそも“ROPPONGI 3K”とは何でしょうか?

 

<YOH>僕たちSHO&YOHの“タッグ“に、2人のパートナーであり、フレンドでもあるロッキー・ロメロ選手が加わった“チーム”ですね。

 

<SHO>ちなみに「3K=3000」という意味で、3000倍強くて・速くて・カッコイイという意味です。

 

<YOH>もともとはバレッタ選手&ロッキー・ロメロ選手からなる“ROPPONGI VICE”というタッグチームが全身にあったんですけど、バレッタ選手の階級変更に伴って昨年、解散したんです。残ったロッキー選手が新たな展開として、アメリカ・ROHという団体に上がって活動していた僕たちを見て、声をかけてもらったことが始まりでした。

画像出典:1stフォトブック「3K」

 

――凱旋帰国試合からIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。一夜にしてプロレス界のスターダムにのし上がったことを受けて、メディアへの露出も徐々に増えてきたかと思いますが、周りからの反響や出演してみての感想はどうでしょうか?

 

<YOH>知り合いからバンバン連絡がきました(笑)。テレビはもちろん、プロレス関連以外のメディアに出るというのは一番のプロレスのプロモーションになると思っているので。自分自身、せっかくやるなら良いものをと思うので、日々勉強しながら取り組ませてもらってます。

 

<SHO>この反響をもっとプロレスに還元したいですね。まずは「プロレス観に行こう」と思ってもらえるように。

 

――TBS「SASUKE」など実際に挑戦してみていかがでしたか?

 

<YOH>TBS「SASUKE」はまさに「サスケイズグレート」。偉大でした。

 

<SHO>練習できず、本番一発勝負独特の緊張感があるんですけど、楽しかったです。

 

<YOH>機会があれば完全制覇目指してもう一度挑戦したいですね!

 

<SHO>プロレスを知らない人も見ている番組だと思うので。

 

フォトブックのSEXYな演出は、「楽しくもあり恥ずかしくもあり」

――フォトブックの撮影で印象に残っていることは何ですか?

 

<YOH>僕は「六本木のホテルでの撮影」ですね。2人でアメリカにいるときは、キングサイズの一つのベッドで一緒に寝てたんですけど、いざスタッフに囲まれると恥ずかしかったです(笑)。

画像出典:1stフォトブック「3K」

 

<SHO>たしかに、カメラを向けられると恥ずかしい(笑)。ここの撮影では、お風呂でシャンパン空けたり、写真を観てる人に向けて撮っている感じが楽しかったです。

 

<YOH>色気を撮るというか…ずっとSEXYと遠いところにいたんで、楽しくもあり恥ずかしくもあり、ですね(笑)

 

――このフォトブックをどんな人に見てもらいたいですか?

 

<YOH>これ、コスチュームだったりリング上だったりいわゆる「プロレスラー」っていう写真がないんです。あえてプロレス感をなくそうってことで。なので、老若男女問わず、みんなに手に取ってもらって「この人たち、何やってるひとなんだろう?」って思って欲しい。

 

<SHO>国境もまたいで届けたいですね!アメリカのプロレスファンとかにも。

 

プロレスの“ジュニアの祭典”では「エモいビリビリな風を吹かせる」

↑試合で連携技を消めるSHO選手とYOH選手

 

――出場が決まっている、BEST OF THE SUPER Jr.25とはどんな大会ですか?出場にあたっての意気込みは?

 

<YOH>世界中からジュニアヘビー級のプロレスラーが集まって2ブロックに分かれて総当たり戦で戦う“ジュニアの祭典”と呼ばれる、シングルシリーズですね。

 

<SHO>G1(ヘビー級の総当たり戦)と比べられることも多いんですけど、G1の出場選手がBOSJに出るからって優勝できるとは限らない、そのくらい世界トップレベルのシリーズだと思います。俺は初出場になるんですけど、ファンの頃からずっと観ていた大会でもあるのですごく楽しみです。

 

<YOH>エモいビリビリな風吹かせますよ。とにかく、いい風を吹かせますから。タッグでもシングルでも面白い試合を見せていきます。

 

――プロレス以外での目標や挑戦してみたいことは?

 

<YOH>最近、趣味でバンドを始めたのでいつかライブに出たい!僕はギターボーカルで、いまはブルーハーツのコピーをやっています。コードはGしか弾けなくて、基本はぶらさげてるだけなんですけど(笑)。編成はSHOくんがドラム、ベース/キーボード/リードギターはプライベートの友人で。そのうちオリジナル曲も作って披露したり、ツアーもしてみたいですね。

 

<SHO>とにかくカラダ鍛えるのが好きなので、コンテストとかにも出てみたいです。カラダもプロレスラーとしてコスチュームの一部だと思うので。

画像出典:1stフォトブック「3K」

 

ジュニアヘビー級を盛り上げるため、やれることは全部やる

――今後、レスラーとしての目標や挑戦してみたいことは?

 

<YOH>僕らがいる体重100kg未満の選手が所属する階級・ジュニアヘビー級を盛り上げたいです。ジュニアでやれることは全部やりたい、IWGPジュニアタッグ王座だけじゃなく、ロッキー選手を加えた3人でNEVER無差別級6人タッグ王座(3 vs 3の試合)にも挑戦してみたいです。とにかく、“ROPPONGI 3K”としてできることは全部やりたい。“ROPPONGI 3K”という名を残していきたいんです。

 

<SHO>チームとしては“ROPPONGI 3K”を世界のトップにしたいですね。個人としては階級関係なく、ありとあらゆる全タイトルを総ナメにしたいです。理想は現役中、負けなしくらいの勢いでありたい。常に全力でいきます。

 

【ROPPONGI 3K プロフィール】
パワーファイターとして注目されるSHOと、リズミカルなムーブで相手を翻弄するYOHによる群雄割拠の新日本プロレスで、いま一番シビれるタッグユニット”ROPPONGI 3K”。メキシコ・アメリカでの海外武者修行を経て、昨年10月にIWGPジュニアタッグ王座を初戴冠。卓越したプロレスセンスと甘いルックスで女性ファンも多い。

 

SHO[ショー] (Twitter:@njpwShowT)


1989 年08 月27 日生まれ。愛媛県宇和島市出身。AB 型。
2012 年02 月 新日本プロレスに入門。同年11 月の渡辺高章戦でデビューを果たす。
2016 年01 月 小松洋平(現・YOH)とともに無期限海外遠征へ。
2017 年10 月 両国国技館大会にYOH と組んだ新タッグチーム「ROPPONGI 3K」としてサプライズで凱旋し、IWGP ジュニアタッグベルトを初戴冠。
身長173cm、体重93kg。ロコモーション式ジャーマンを得意とし、パワーファイターと目される。

 

YOH[ヨー] (Twitter:@njpwyohei_k)


1988 年06 月25 日生まれ。宮城県栗原市出身。蟹座。O 型。
2012 年02 月 新日本プロレスの入門テストに合格。同年11 月の渡辺高章戦でデビューを飾る。
2016 年01 月 田中翔(現・SHO)とともに無期限海外遠征へ。
2017 年10 月 両国国技館大会でSHO とともに「ROPPOGI 3K」凱旋し、IWGP ジュニアタッグベルトを奪取する。
身長171.5cm、体重85kg。得意技はカウンターで相手を片エビ固めに捕らえる「ROLL of K」。

【大会情報】
●大会名: BEST OF THE SUPER Jr.25●開催期間: 5月18日(金)~6月4日(月)●その他詳細: http://www.njpw.co.jp/series/bosj25?id=schedule

【書籍情報】
●タイトル:新日本プロレス SHO&YOHフォトブック「3K」●発行元: 東京ニュース通信社●発売日: 2018年4月23日(月)●定 価 : 3000 円(税込)●撮 影 : 藤本和典

【1stフォトブック「3K」発売記念お渡し会】
●開催日: 2018年6月16日(土)11:00~●会 場: HMV&BOOKS SHIBUYA 6階イベントスペース●参加詳細: http://zasshi.tv/news/149

【法人別購入者特典】
●撮り下ろし生写真(全9種類)①試合会場/闘魂SHOP/闘魂SHOP通販サイト https://goo.gl/uNnE7B②ローソンHMVエンタテイメント(※WEB・一部実店舗含む) https://goo.gl/EZYjr1③Amazon https://goo.gl/q419Vf ※全てフォトブック未掲載カットとなります  ※1法人につき生写真は3種類、そのうち1枚がランダム封入

【特大パネル販売情報】
●販売期間: 2018年5月12日(土)正午12:00~6月11日(月)午後17:00まで●販売数: 各絵柄100枚限定(完全限定生産)●価格: 各1万円(税込・送料別)●サイズ: 530mm×420mm×24mm●販売詳細: http://zasshi.tv/news/148

プロレスラーの「海外武者修行」って何なの? 「凱旋帰国」直後の話題のタッグSHO&YOH選手に聞いてみた!

新日本プロレスのイケメンタッグとして、急速に知名度を上げつつあるSHO選手とYOH選手。メキシコ、アメリカ遠征から凱旋帰国した2017年10月の両国国技館大会で、タッグチーム「ROPPONGI 3K」(ロッポンギスリーケー)として電撃デビューを果たし、初のIWGP Jr.タッグ王者に輝きました。残念ながら、2018年1月4日の東京ドーム大会では外国人タッグのヤング・バックスに敗れてベルトを手放したものの、これまでの戦いぶりは、今後の活躍を大いに期待させる内容。今回は、そんなSHO選手とYOH選手に下積み時代から海外遠征、凱旋帰国までのお話をうかがうことで、お二人が何を学び、何を目指しているかを明らかにしていきます!

 

PROFILE

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SHO(左)

1989年8月27日生まれ。愛媛県宇和島市出身。173㎝、93㎏。高校時代にレスリングを始め、徳山大学に進学。レスリングでは副主将を務め、全日本大学グレコローマン選手権で7位、全日本学生選手権グレコローマンスタイル3位、西日本学生選手権フリースタイル準優勝など、数々の成績を残す。2012年に新日本プロレスに入門を果たし、同年の11月に渡辺高章戦でデビュー。2016年1月、同期のYOHと共にメキシコCMLL、アメリカROHに遠征。凱旋帰国となった2017年10月の両国国技館大会で、ロッキー・ロメロ率いる「ROPPONGI 3K」として、YOHとタッグを組みIWGP Jr.タッグ王座を獲得。所属ユニットはCHAOS(ケイオス)。趣味は筋トレ、釣り、ゲーム、サバゲー。

SHO選手のツイッターはコチラ

 

YOH(右)

1988年6月25日生まれ。宮城県栗原市出身。171.5㎝、85㎏。両親の影響を受け、幼いころからプロレスに興味を抱き、中学1年生の頃からプロレスラーを志すようになる。高校、大学ではレスリング部に所属し、卒業後にプロレス学校を経て2012年の入門テストに合格。同年、渡辺高章戦で待望のデビューを果たす。2016年1月、同期のSHOと共にメキシコCMLLへ遠征。その後、アメリカへと渡りROHで活躍。2017年10月の日両国国技館大会で、ロッキー・ロメロ率いる「ROPPONGI 3K」として、SHOとタッグを組みIWGPJr.タッグ王座を奪取。所属ユニットはCHAOS(ケイオス)。趣味は音楽鑑賞。THE BLUE HEARTS、銀杏BOYZ、HUSKING BEEなどを愛するパンクな一面も持つ。

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憧れの選手との出会いによってプロレスラーを目指す

――まずはお二人がプロレスラーを目指したきっかけを教えてください!

 

SHO 高校生の頃、レスリングに入部するとプロレス好きの後輩がいて、その影響を受けたのが始まりでした。大学に入るとプロレスラーになるか、教員免許を取るか悩んでいたのですが……。棚橋弘至選手のサイン会で「プロレスラーを目指してます」とお話をすると、その当時に憧れていた棚橋選手から「待ってるよ!」と声を掛けてもらって。その瞬間、将来の目標は「プロレスラー」に決まりました(笑)。

20180115-s3 (2)↑SHO選手

 

YOH 僕は父親がプロレスの大ファンで、子どものころからプロレスが身近にあったことがきっかけですね。土曜の深夜に放送していた「ワールドプロレスリング」を毎週録画して、日曜の朝から一緒に観ていたのをいまでも覚えています。当時はまだ幼稚園の頃で「闘魂三銃士」が全盛の時代。リングで大活躍する武藤(敬司)選手を見て「カッコイイなぁ」と思っていました。そして、中学一年生のときに「プロレスのリングに立ってみたい。きっと気持ちいいんだろうなぁ」と考えるようになり、本気でプロレスラーを目指すようになりました。いま思えば父親の「英才教育」ですね(笑)。でも、プロレス好きの父親に「プロレスラーになる」と言ったら本気で驚いていました。そのとき、「お前本気か? なれるものならなってみろ!」と笑われて、闘志に火がついた形です。

20180115-s3 (6)↑YOH選手

 

下積み時代は相撲の世界に通じる厳しさがある

――新日本プロレスに入門し、練習生として過ごしたお二人ですが、下積み時代にはどんなことをしたのでしょうか?

 

YOH 入門した練習生は必ず専用の寮に入り、寮生活が義務付けられます。基本的には寮内の仕事をしつつ午前中に練習をして、午後は夜中の11時ごろまで雑用ですね。

 

SHO 練習や雑用よりも厳しかったのは、デビューするまでの寮生活が「外出禁止」だったこと。

 

YOH 僕たちはデビューまでに9か月掛かりましたから、かなり辛かった(笑)。デビューしてからも食事の当番や先輩レスラーの付き人、会場でのセコンド業務と、遊んでいるヒマはありませんでした。

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SHO 新日本プロレスの基本は、相撲のしきたりがベースになっています。力道山さんの時代から相撲の習慣が受け継がれていて、「新弟子」と呼ばれる下積み時代は相撲の世界と共通した厳しさがありますね。ホント、何度も辞めようと思いました(笑)。

 

「海外遠征」とは、一人前になるための卒業試験のようなもの

――プロレスでは、「海外遠征(または海外武者修行)ののち、凱旋帰国」といったフレーズをよく耳にするのですが、これはどういうものなのでしょうか?

 

SHO 新日本プロレスではヤングライオン(新日本プロレスの若手選手のこと)を経験したら、海外に送り出されるのが代々のならわしになっています。海外遠征は、一人前になるための卒業試験みたいなもの。俺たちも若手としての区切りを着けるため、必死になって海外遠征を目指しました。

 

YOH 海外に行くことは、自分の将来を探すための貴重な経験ですからね。でも当時、僕たちの下の後輩が入門してこなかったので、寮を出るまでの修業期間は約4年もかかりました。

 

――えっ、下が入ってこないと、寮を出られないわけですか?

 

SHO そうなんです。いや、長かった~(笑)。

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――新日本プロレスと関係の深いメキシコのプロレス団体「CMLL」とアメリカの団体「ROH」へと武者修行に行ったとのことですが、海外で一緒に生活するなかで、ケンカすることはなかったのですか?

 

YOH 僕たちは入門テストも入門日もまったく同じ同期。練習生時代から常に一緒にいたこともあってか、ケンカをしたことは一度もありませんでした。

 

SHO YOHさんの方が1歳年上と言うこともあり、上手にリードしてくれる感じですね。いまでも会話は敬語90%、タメ口10%(笑)。

 

YOH 敬語は使っても、気は遣ってくれないけどね……(笑)。でも、同じ歳だったら、ここまでうまく行ってなかったと思いますよ。

 

SHO このベストな関係は、俺が年上でもダメだったでしょうね。

 

メキシコでは試合のために往復14時間かけたことも

――ちなみに、武者修行には自分のスタイルを決めてから海外に向かうとうかがったのですが、お二人もスタイルを決めていたのでしょうか?

 

YOH 常に同期として行動をともにしていたので、スタイルとしては「タッグ」ということだけは決めていました。

 

SHO 海外には数多くのタッグチームがいるので、試合を重ねることで学ぶことも多いのでは? と漠然と考えていたんです。

20180115-s3-25↑連携技を決めるYOH選手とSHO選手 ©新日本プロレス

 

――メキシコのCMLLとアメリカのROHで試合をしていたお二人ですが、その違いを教えてください。

 

SHO メキシコは「ルチャリブレ」と呼ばれる、空中技を多用する独特のメキシカンプロレスがメインになるのですが、プロレスが文化として定着しているので、練習環境としてはかなり充実していました。

 

YOH メキシコは自分たちには合っていましたね。CMLLは常設の会場を5つくらい持っていて、そこをサーキットするような感じでした。

 

SHO 会場を回る日程が決まっていて、たとえば、火曜日はバスで7時間くらいかけて会場に行き、試合をして、そのまま7時間かけて帰ってくるのがお決まりでした。

 

――かなりハードなスケジュールですね。辛くはなかったのですか?

 

YOH バスの中ではいつも爆睡でしたから(笑)。

 

SHO 移動の時には地元のルチャドール(ルチャリブレの男性プロレスラー)と話をするのも楽しかった。今となっては良い思い出ですね。

 

メキシコでの練習方法は「ぶっつけ本番」

――では、アメリカのROHはどうでしたか?

 

YOH ROHでは平均して月に2~3試合くらいしか出場できなかったのですが、ヤング・バックス、モーターシティ・マシンガンズなどのトップクラスのタッグが多かったので、試合自体は楽しかった。コテコテのアメリカンプロレスも僕たちにとっては良い勉強になりました。

20180115-s3-24↑現在は日本で活躍するヤング・バックスと対戦するYOH選手(左)とSHO選手(右) ©新日本プロレス

 

SHO ただ、ROHでは試合数が少なかったので、休みの日はメキシコに練習するために通うことも多かったです。ROHでも、もっと試合がしたかったですね……。

 

――練習では、どんなことをしていたんですか?

 

YOH アメリカでは筋トレなどが中心だったのですが、メキシコでは、現役のプロレスラーに技を習っていました。教え方も独特で、高いところからいきなり「飛んでみろ」と言われる(笑)。それは怖いですよ。でも、やってみると何とかなるものです。ぶっつけ本番だと、集中力も高まりますしね。

 

――CMLLのルチャリブレとROHのアメリカンプロレスでは、どちらの経験が役に立っていますか?

 

SHO メキシコとアメリカのプロレスはまったく別物なので、どちらも経験して良かったと思います。

 

YOH 僕たちのようにタッグで戦うプロレスラーにとっては、対戦相手に合わせてスタイルを使い分けることが大きな武器になりますからね。引き出しを増やすことで、試合の流れを変えることができる。その経験値を増やしてくれた海外遠征は、大きなターニングポイントだったことは間違いありません。

 

――ちなみに、メキシコとアメリカでは、どちらが肌に合いましたか?

 

SHO 完全にメキシコです。とにかく人が優しくて陽気な性格ですから、ホームシックになることはありませんでした。

 

YOH でも、メキシコ人って、平気でウソをつくんですよ(笑)! 自分から食事に誘ったのに約束の場所に来ないとか。道を聞くと、その場所を知らないのに「向こうだ」って指をさすんです。でも、そのウソには悪意がないんですね。楽しませようとか、困っているヤツを助けようと思ってウソが出ちゃうらしい(笑)。

 

――それも困ったものですね(笑)。

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SHO選手は「技術」、YOH選手は「華やかさ」を追求

――メキシコとアメリカの海外武者修行中で、自分たちのスタイルが固まってきたのはいつごろですか?

 

YOH 正直な話、タッグとしてのスタイルが見えてきたのが2017年の6月くらい。メキシコやアメリカで試合を続けながら、迷走し続けていたというのが本音です。

 

SHO YOHさんと話し合って、タッグパートナーとして同じ目標を持ちながらも、それぞれが違った色を出すことが俺たちのスタイルになるんじゃないかと……。俺の場合はパワー重視で戦うスタイルを目指していたのですが、それだけでは他の選手と差別化はできません。MMA(総合格闘技)でも戦えるようなテクニックを身に着けるため、アメリカ修行時代には、柔術の達人でもあるダニエル・グレイシーに教えを請いました。

 

YOH 僕の場合は、SHOが技術的な部分を追い求めていることを知っていたので、それとは対照的に、「華やかさ」を突き詰めて行こうと決めました。

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――具体的には、どんなスタイルなのですか?

 

YOH 僕の憧れは今でも闘魂三銃士時代の武藤選手。ですから自分のプロレス哲学の中には蹴りや関節技は入っていません。僕が求めるのは、ひとつひとつの動きだったり、技と技の間(ま)の取り方だったり、所作の華麗さでお客さんを盛り上げて行きたい。最近のプロレスは技を数多く繰り出すことが主流になっていますが、もっと「技」を大切に使うべきだと考えています。古典的な技であっても、もっと華麗にアレンジできれば会場を盛り上げることができると信じています。SHOとは真逆の部分に磨きを掛けることが、僕が求めるスタイル。目指すべき道は、子どものころに憧れた「プロレスの原点」の違いなのかもしれませんね。

 

SHO その個性の違いがリング上でシンクロする。俺は、それがタッグとしての強みになると信じています。

 

タッグならではの魅力を伝えていきたい

↑↑カニのポーズ(後述)をとるSHO選手とYOH選手

 

――では、今後の目標を教えてください!

 

YOH 今の新日本ではオカダ・カズチカ選手を頂点にしたヘビー級の戦いが注目を集めていますが、ボクたちが戦う「ジュニアヘビー級」という階級をもっと盛り上げていきたい。観戦しているファンのみなさんと同じような身長の選手たちが戦う姿に共感してもらえたら。

 

SHO でも、そこにはプロレスラーとしての憧れを感じてもらえるハイレベルな戦いは欠かせません。実際、学生のころには「体の小さいお前がプロレスラーになれるワケがない」って言われていましたから。そんな俺がプロレスラーになれたのだから、本気でこの世界を目指している人たちに勇気を与えられたらなと思います。

 

YOH 僕の目標は、ジュニアヘビー級の試合が大会のメインを飾ること。新日本のマットに新しい伝説を作り上げることが僕たち「ROPPONGI 3K」に課せられた使命だと考えています。僕たちも所属するユニット「CHAOS」(ケイオス)には、邪道選手、外道選手のようなお手本にするべきタッグもいるので、まずはそこを目指すことが必要ですね。

 

SHO タッグを組んで戦う格闘技はプロレスだけ。その面白さ、迫力に興奮してもらえたら最高ですね。格闘技の新しい形として俺たちROPPONGI 3Kが盛り上げていきます!

 

――最後に、プロレスファンだけでなく、プロレスに興味を持ち始めた人たちに対してROPPONGI 3Kの魅力と見どころを教えてください。

 

SHO ROPPONGI 3Kならではのコンビネーションと技のキレを見て欲しい。展開の早さと激しい攻防に、きっと興奮してもらえるはずです。テレビでも楽しんでもらえると思いますが、実際に会場に足を運んでもらえればうれしいですね。

 

YOH パワー担当のSHOと、頭脳派の僕のコンビネーションは必見です(笑)。特に高い位置から相手の顔をマットに叩きつける必殺技「3K」(スリーケー)に注目してください。コンビで繰り出す技はシンプルですが、見応えがあると思います。

 

SHO 決め技の前に行う「カニのポーズ」も一緒にチェックしてほしいですね。このポーズが必殺技の合図。このときは、カニのように横にしか歩けなくなります(笑)。

 

YOH とにかく一度、会場で観戦して欲しいです。僕たちの試合を生で見てシビれてください!

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――今回のインタビューで目立ったのは、パワフルでお茶目なSHO選手、知的な印象のYOH選手の絶妙なコンビネーション。試合だけでなく、日常的に深い信頼関係が築かれていることが強く伝わってきました。このチームワークの良さを活かして、これからも新日本プロレスで大暴れしてくれることでしょう。ジュニアヘビー級タッグ王座のチャンピオンベルトを奪い返す日は、そう遠くはなさそうです。

 

【SHO&YOH選手が出場する大会情報はコチラ】

NJPW PRESENTS CMLL FANTASTICA MANIA 2018

2018年1月19日(金) OPEN 17:30/START 18:30
2018年1月21日(土) OPEN 17:30/START 18:30
2018年1月22日(月) OPEN 17:30/START 18:30

東京・後楽園ホール
https://www.tokyo-dome.co.jp/hall/

イベント特設サイトはコチラ

IWGP王者オカダ・カズチカが「なるほど」連発! バス釣り未経験者も納得できる「やさしいルアー講座 in 琵琶湖」

新日本プロレス×GetNavi Web オカダ・カズチカ選手が琵琶湖でのバス釣りに挑む!

現IWGPヘビー級チャンピオンであるオカダ・カズチカ選手のバス釣り好きはますます熱を帯び、ついには自らのシグネチャー・ルアー「サンデームーン・レインメーカーver.」が発売されるに至った。そんなオカダ・カズチカ選手のもとに、「サンデームーン」を手がけた「アカシブランド」の代表、明石光正さんから琵琶湖での釣りのお誘いが!  こうして関西でのシリーズの合間になんとかスケジュールをねじ込んだオカダ選手の琵琶湖への初挑戦が実現した。前編では強風に苦しめられ、釣果ゼロという結果に終わったが、今回は南湖から北湖へと移動して大物を狙う!

 

PROFILE

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オカダ・カズチカ

愛知県安城市出身、1987年11月8日生まれ。新日本プロレス所属。身長191cm、体重107kg。「レインメーカー」の異名を持つ現IWGPヘビー級チャンピオン。華麗なるドロップキックを得意とし、フィニッシュホールドとしてレインメーカーを持つ。趣味はルアーフィッシングで、フェラーリ好きとしても知られている。

オカダ選手のTwitterはコチラ

 

ガイドをしてくれたのはこの人!

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明石光正(あかし・みつまさ)さん

幼い頃からの釣り好きが高じ、ハンドメイドルアーの「アカシブランド」を立ち上げたのは、1997年のこと。近畿地方を中心に多くのルアービルダーが名乗りを上げた当時においてもユニークな造形と丁寧なルアー作りは大きな話題を呼び、頭角を現す。その後、ハンドメイドルアーだけでなく、オリジナルロッドやプラスチック製の量産型ルアー、さらには、他のルアーメーカーとのコラボレーション製品なども製作。ボディのシェイプ、パーツ選択、塗装、そして生み出されるアクションと、細部にまで魂の込められたその製品は実績も高いものばかりで、多くの釣り人から高い支持を受けている。また、「トップdeガイドサービス」を中心に、琵琶湖を舞台にトップウォータールアーでバスを釣る楽しさを広める活動も精力的に展開中。

 

南湖と北湖の違いとは……?

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午前中に実績のある南湖を攻めたものの、魚からの反応が得られなかったため、急遽、北湖へと移動した一行。

 

明石さんによると、北湖は南湖に比べるとこの日のような南風の影響を受けにくく、「まだマシ」な状況であることが多いという。特にそういうエリアを選んでくれていることもあり、確かに移動した先は、先ほどの南湖の東岸よりも、水面に立つ波も穏やかだ。

 

明石 本当は南湖でどうにかして釣りたかったんですよね。

 

オカダ 南湖のほうが釣れるんですか?

 

明石 「サンデームーン・レインメーカーver.」はどちらかというと虫を模していて、水面を掻き回してアクションをするタイプですよね。ほかにもダブルスイッシャー(前後にプロペラがついたタイプ)みたいなルアーで、ジャッ、ジャッと水しぶきを上げるようなアクションを試してもらいましたが、こういうタイプのルアーは、ウィード(水草が水中に茂っているポイント)が伸びている南湖のほうが向いているんです。

 

オカダ なるほど。ということは、北湖だと違うタイプのルアーのほうが有効なんですね。

 

明石 北湖は水面までウィードが伸びているようなところが少ないんですね。それと北湖のバスは小魚を主に補食しています。だから水面にボイル(大きな魚に下から追われた小魚が、水面まで逃げてバシャバシャと逃げている様子)が見られるような状況でないと、なかなかトップで釣るのは難しいですし、「サンデームーン」のようなルアーはあまり向きません。

 

オカダ となると、ここではどんなルアーを投げるんですか?

 

明石 小さめのペンシルベイト(鉛筆を思わせる細長いハードルアー)を使ってみましょう。水面で右、左、と首を振らせるように泳がせて魚を誘います。

↑ペンシルベイト↑ペンシルベイト

 

こうしてペンシルベイトを中心とした釣りへと移行した2人。

 

オカダ 水面で飛び跳ねる小さい魚はなんですか?

 

明石 ハス(※)の幼魚ですね。南湖だとブルーギルも多いので、バスはそれを食べることもありますが、今の季節、特に北湖のバスはハスを食べていますね。この群れを追って移動するバスもいます。

※琵琶湖淀川水系、三方湖に生息する淡水魚

↑ボートに飛び込んできたハス↑ボートに飛び込んできたハス

 

オカダ なるほど、ハスの群れがいるところがバス釣りではひとつの狙い目になるんですね。

 

明石 ただ、ハスの群れは移動が速いんです。だから昨日釣れたからといって、その場所で今日も釣れるとは限りません。群れに付いているバスは群れといっしょに移動してしまうんです。

 

オカダ 難しいですね。

 

こんな会話を交わしながら、2人はキャストを続ける。期待を込めてときおり「サンデームーン・レインメーカーver.」も投げてみるが、いずれのルアーにも反応はなかった。

 

明石さんオススメのうどん店で作戦会議!

こうして午前の釣りは不発のまま終了してしまった。昼食はマリーナからほど近い場所にある「小麦屋」というどん店へ。近畿地方ならではの薄い色のつゆに入った柔らかめのうどんが絶品だった。

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午前の釣りを振り返りつつ、会話はバス釣りのシーズンの話へ。

 

オカダ トップウォーター・ルアーだといつごろまで釣れるものですか?  やっぱり寒くなると釣りづらいですよね?

 

明石 僕は寒いのが苦手なので10月いっぱいでガイドサービスを終えてしまうんですが、11月くらいまではふつうに釣れますね。釣りの業界では毎年2月から日本の各地でフィッシングショーをはじめとしていろんなイベントが開かれるんですよ。11月からはそれに向けてルアー製作に集中します。

 

オカダ 春先はお忙しいんですね。でも春は釣りにいい季節ですよね?

 

明石 そうですね。スポーニングといって、バスは浅場で産卵行動に入るので、それに絡んで岸近くで大きいバスが釣れます。逆に冬は深場に落ちてしまうんで、メタルジグと呼ばれる金属のルアーを沈めて釣る人が増えますね。まあ、僕はやりませんが。

 

オカダ トップの釣りにおけるベストシーズンはいつごろなんですか?

 

明石 6月末から7月くらいですね。スポーニングで落ちた体力も回復してきて、釣りやすくなります。ただ、いずれにせよ「サンデームーン・レインメーカーver.」みたいなルアーは、本当は琵琶湖よりも、野池やダム湖の岸際のような場所のほうが向いているんですよ。

 

オカダ 「サンデームーン」が虫系だからですか?

20171128-s2 (16)↑オカダ選手がプロデュースし、明石さんが製作を担当した「サンデームーン・レインメーカーver.」

 

明石 木や草が水面まで覆い被さったような、オーバーハングと呼ばれるような岸際の場所だと、木から落ちてきたセミなどの虫を食べているので、そうですね、虫系のルアーで釣りやすい状況になります。

 

オカダ 勉強になります!

 

魚からの反応はないがオカダ選手は貪欲に知識を吸収

20171128-s2-(3-4)↑フィールドの状況を僚船の森口さんと確認する明石さん

 

こうして楽しい昼食のひとときを終えた後は、作戦会議を経て再び湖上へ。しかし吹きすさぶ風は午前よりも強くなり、その影響が少ない場所を選んでマリーナ周辺を皮切りに、東へ西へと大移動を繰り返した。どれも過去に実績のあるポイントばかりではあったものの、魚からの反応はない。ルアーを投げつつも、オカダ選手は明石さんからさまざまな情報を吸収していった。

 

オカダ お昼を食べながらもうかがいましたけど、琵琶湖の季節ごとのパターンをもう少し教えてください。

 

明石 琵琶湖は南端で瀬田川、下流は淀川と呼ばれる川へと流れ出していますが、そこにある堰で季節ごとに水位が調整されているんですよ。台風や長雨で増水する秋は最低で基準となる水位よりマイナス30センチ、逆に、岸際で魚が産卵するような時期は、プラス30センチくらいと、けっこう増減するんです。

 

オカダ 初めて知りました!  こんなに大きいのに、ダムみたいですね!

 

明石 理屈はいっしょですね。バス自身の産卵もありますが、水位の上昇にあわせてほかの魚も岸際に生えたアシなどに産卵したり、浅場に入ってくるので、その季節は岸際をずっと狙っていく、トップウォーターらしい釣りが楽しめますね。

 

オカダ なるほど! そして暖かくなってウィードが茂ると、狙い目も沖合に移っていくわけですね!

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明石 その通りです。水温が上がってくると、水面まで伸びたウィードに、切れて漂うウィードがさらに絡まったりして「この上歩けるんとちゃうか?」というくらいの状態になるんですよ。そういうところは水面下に日陰が出来ますよね。

 

オカダ あ、そこがバスの隠れ場所になるんですね!?

 

明石 そうなんです。日中は僕らだってまぶしいじゃないですか。だから、今日みたいに晴れて太陽が照りつける日ほど、ウィードが水面に顔を出すくらいに茂っているところがいいんです。

 

オカダ選手、ルアー選択のキモを学ぶ!

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オカダ ウィード以外に狙い目はありますか?

 

明石 取水塔みたいな人工物ですね。でもトップウォーター・ルアー(水面に浮き、そこでアクションして魚を誘うルアー)で狙うなら、琵琶湖の場合、人工物のそばのウィードとか、やっぱりウィードが中心になりますね。

 

オカダ どういう場所を狙うべきか、だいぶわかってきました。ルアーの使い分けについても教えてください!

 

明石 今日みたいに風があって波立っているようなときは、糸を結ぶ部分がカップ状になっていてそこで水を受けるポッパーと言われるタイプのものとか、午前中も投げたダブルスイッシャー(前後にプロペラがついたもの)みたいな、アピール力の強いものが基本になりますね。ペンシルベイトにしても大きめだったり、太めだったり、シルエットがはっきりしているものがいいですね。

↑ポッパー↑ポッパー

 

↑ダブルスイッシャー↑ダブルスイッシャー

 

オカダ 波立っている状況でも魚に気づいてもらえるようなルアーを選ぶといいんですね。

 

明石 もうひとつは、エサや水中の状況で変えていくパターンですね。ウィードで魚の視界が遮られるような状況だと、ルアーで魚を騙しやすいんですよ。だから、水面までウィードが伸びているような場所であれば、わりにどんなルアーでも釣りやすい状況になります。でも、ウィードの先端が水面から離れたり、北湖のようにウィードの密度がまばらになった状況だとなかなか魚を騙せません。そんなときは、そこでエサとなっている小魚により近いルアーを選ぶほうが、釣果は上がります。

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オカダ なるほど! だから今はペンシルベイトを中心に投げているんですね!

 

明石 同じブラックバスが相手の釣りではありますけど、どういう状態でいる魚を狙うかによって、選ぶルアーが変わっていきます。南湖でブルーギルをメインに食べているようなバスを釣るときは、ブルーギルを意識したルアーを使うわけです。

 

オカダ じゃあ、ブルーギルにそっくりなルアーを選べばいいんですか?

↑ブルーギルを模したルアーの例↑ブルーギルを模したルアーの例

 

明石 別にカタチがブルーギルに似ている必要はありません。ダブルスイッシャーでも、ポッパーでも、ブルーギルを演出できるルアーはいっぱいあるんです。ルアーを動かしたときの水のヨレ方であったり、立てる水音だったり、何かしらの要素でブルーギルを意識させればいいんです。

 

オカダ わかりました。これも勉強になります!

 

明石 魚だったり、虫だったり、ブラックバスはいろいろなものを食べるので、いろいろなタイプのルアーで釣れますね。これがたとえばシーバスになると、水面近くにいる魚ばかりを食べているので、「サンデームーン」みたいなルアーではなかなか釣れません(笑)。

 

トップウォーターでの釣りは、アクションも大事

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オカダ エサや状況でルアーを選んでいくことはすごく大事なんですね!

 

明石 ルアーそのものを変えるだけじゃなくて、動かし方も重要です。ひとつのルアーでも、ゆっくりリールを巻いていくとき、ロッドを大きく動かしたときでアクションが変わりますよね?

 

オカダ ロッドの動かし方でも変わりますね。ペンシルベイトを左右に首を振らせるように動かす、いわゆるドッグウォークも、慣れるまでは少し難しかったです。

 

明石 トップウォーター・ルアーでは、ペンシルベイトに限らず、ねちねちと左右に首を振らせる動きはアクションの基本となります。ルアーをどう動かすかで、ブルーギルにもアユにもエビにもなるんですよ。今日は「ジュボッ」と大きく波をたてるように動かしましたけど、あれはバスみたいな魚の補食音を演出してるんです。

 

オカダ 別の魚か何かを食べていて、エサが近くにあると思わせるんですね?

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明石 そうですそうです! でも、霞ヶ浦のような場所のアシ際で細かくターンさせて小さなしぶきを上げることで、ダブルスイッシャーはエビにもなるんです。プロペラが立てる飛沫が、エビが逃げるときに上げるものとそっくりなんですよ。エビを食べているようなバスには、それがめっちゃ効きます。

 

オカダ なるほど! スゴい!

 

明石 つまり、どんなエサに変身できるか、その種類が多いルアーこそが、いろんな状況に対応できる「むっちゃ釣れるルアー」ってことになるんですね、きっと。

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オカダ 水中を想像しながらワームを動かすのもおもしろいですけれど、トップはその動きがすべて釣り人から見えるのがいいですよね。しかも、いつ魚が出るか、ドキドキします! 明石さんに教えていただいていろんな動かし方を試していますけど、音や飛沫の立て方にちゃんと意味があるということがわかって、おもしろいです!

 

そんな会話を続けながらも、アシに囲まれた小さな川の流れ込みなど、さまざまなポイントで諦めることなくルアーを投げ続けた2人。夕刻のタイムアップ寸前、ポッパーをチェイスしてくる魚影を発見し、一気にテンションが上がった瞬間を迎えはしたものの、残念ながらこの日、トップウォーター・ルアーへ飛びつく魚はいなかった……。

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オカダ選手、来年のシーズンへ向けてリベンジを誓う!?

明石 今日は残念でしたね。せっかく来ていただいて、なんとか釣ってもらいたかったんですが……。

 

オカダ 大津で新日本プロレスの大会もあるんですよ!  会場のすぐ目の前が琵琶湖なんです。そのときにも時間があれば、ルアーを投げるつもりです!

 

明石 どうせならバスボートで会場入りしましょうか?(笑)

 

オカダ バス釣りの大会みたいに、トレーラーで牽引されたボートの上に乗って入場…というのもいいかもしれませんね!(笑)

 

明石 でも冗談抜きに、また琵琶湖にリベンジしに来てください!

 

オカダ はい、こちらこそぜひお願いします!  東京に戻ってからも、今日教わったことを活かして、トップウォーター・ルアーでの釣りを続けるつもりです。 「サンデームーン・レインメーカーver.」で釣ったら、写真を撮ってご報告しますね!

 

明石 吉報をお待ちしています!

 

前回、霞ヶ浦水系で川村光大郎さんの教えを受けて、バス釣りにますますのめり込んだオカダ・カズチカ選手。今回の琵琶湖釣行では釣れはしなかったものの、自然の中で起こるさまざまな知識や技術を学んだことで、また一歩、ランカーバスへの階段を昇ったようだ。オカダ選手が琵琶湖での釣果を報告する日は、そう遠くはないだろう。

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明石光正さんのルアーブランド「アカシブランド」のHPはコチラ

撮影協力:GEEZER  http://www.geezer.co.jp/

 

【オカダ選手プロデュースのルアー情報】

アカシブランド

サンデームーン・レインメーカーver.

akashi_catalog

オカダ・カズチカの趣味の一つでもあるバスフィッシング。バス釣り好きが高じて、ついに本人プロデュースのスペシャルルアーが誕生しました。制作するのは、琵琶湖のトップウォータースタイルを牽引してきた伝説のハンドメイドルアー工房「アカシブランド」。ベースモデルとなるのは、スローリトリーブから超高速リトリーブまで対応出来る絶妙のバランスを持つ名ルアー「サンデームーン」です。回収時にもボディが回転しにくく非常に扱いやすい三日月型のクローラーベイトとなっています。

 

オカダ・カズチカ本人がはじめてランカーバスを釣った際に使用していたルアーにちなんでいます。ウッドの削りだしから、全行程をひとつひとつすべて手作業で仕上げた逸品。特に、オカダ選手の入場コスチュームをインスパイアしたペイントは、黒いチェックパターンや細かなラメ入り意匠は、すべて手作業で仕上げており、ルアーを越えた工芸品に近い仕上がりとなっています。

 

バス用のルアーとして実戦使用が可能であるのはもちろん、オカダ選手がこのルアーに込めた、釣りへの熱い思いをアクセサリやディスプレイとしてお手元に置いておくのはいかがでしょうか。ハンドメイドゆえ大量生産ができず、生産本数100本限りの限定品です。

価格:1万3600円(税込・送料込)/100本限定販売・シリアルナンバー入り

公式ショップはコチラ

楽天市場店はコチラ

 

【大会情報】

20171116-s1-(20)

WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

特設サイトはコチラ

毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

あまりの快楽に失神寸前!? プロレスラー後藤洋央紀「すぐにでもほしい」最新マッサージ家電とは?

GetNavi web × 新日本プロレス マッサージが大好きな後藤洋央紀選手がマッサージ家電6アイテムをお試し!【後編】

今回の「GetNavi web × 新日本プロレス」のコラボ企画は「マッサージが大好き」という新日本プロレスの後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)選手に、6つのマッサージ家電を実際に試してもらい、その使用感を語っていただく特集の第2回。前編では、3つのマッサージ家電を試して、眠ってしまうほど癒やされた後藤選手。今回はさらに3つの最新マッサージ家電を使用して、最高のマッサージ家電が決定! 独特なネーミングセンスを発揮する後藤選手に必殺技風に、その気持ちよさを表現していただきました。

 

PROFILE

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後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)

2002年、新日本プロレスに入門。翌年にデビューを果たし、2005年にヤングライオン杯で優勝。2008年の「G1 CLIMAX18」では初出場・初優勝を果たし2012年には第2代IWGPインターコンチネンタル王座に輝く。その後、試合中で負った大ケガを克服し2014年の東京ドーム大会で復活を遂げ、2016年にはCHAOS(ケイオス)に加入。GTR、昇天、牛殺しなどを得意技とし、荒武者を思わせる硬派なスタイルで人気を集める。

後藤選手のTwitterはコチラ

 

お試しアイテムその4

空間に溶け込むスタイリッシュな木目調デザインが魅力

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ドクターエア

3Dフットマッサージャー amadanaモデル

実売価格4万3800円

ドクターエア3Dマッサージシリーズと、デザイン家電ブランドamadanaがコラボしたフットマッサージャー。空間に調和するスタイリッシュな木目調のデザインが魅力。内側のカバーは取り外していつでも洗濯が可能です。「ふくらはぎ」「足」「全体」の3つのマッサージコースが選べるほか、エアーの締め付けの強さも3段階から選べます。ローラーは「自動」「連続」「停止」で切り替えられ、単独でも操作が可能です。

●サイズ/質量:(約)W430×D430×H410mm/約6kg●オートタイマー:約10分●エアー圧力:60kPa以下●足裏たたき回数:約64回/分~約128回/分

↑ボタンのデザインもスタイリッシュ↑ボタンのデザインもスタイリッシュ

 

――こちらはあのオシャレ家電ブランド、amadanaとのコラボモデルです。このデザインはいかがですか?

 

後藤 アンティーク調というか、普通の家電にはないようなカラーですね! 部屋に置いてあっても、これはマッサージ器には見えません。オシャレなので、リビングに置きっぱなしでもよさそうですね。

 

――こちらはふくらはぎまで入れて使うタイプになっています。では両足を入れてみてください。

 

後藤 実は、ふくらはぎのマッサージが苦手なんですよ。いつもマッサージしてもらうときも、ふくらはぎだけは外してもらうんですよね。すごく痛いんです。だから、ちょっと怖いですね。

 

――え、そうなんですか? …では痛ければ言ってくださいね。まずは「全体」のマッサージから。最初は「弱」から始めてみましょう。

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後藤 おっ、いいですね。エアバックとローラーで足全体をマッサージしてる感じです。振動がきて、足裏のローラーは、大きいものと小さいものと2種類の大きさがありますね。それが回転しています。ああっ、エアバッグが膨らんでどんどん締まってくる! そのなかで、横からグッと押さえつけられてます。これは気持ちいいですね! おおっ、ローラーも指先のあたりまで、ちゃんと来てくれるのがいいですね。

 

――ふくらはぎはどうでしょう? 痛くはありませんか?

 

後藤 ぜんぜん平気ですね。これはちょうどいいです。いつもは痛いのをガマンしながらなんですけど。ちょっと、強さを上げてみますね。あっ、とそれでも平気です。振動ボタンを押すと…連続して…振動が…来る…。これもいいですね……。

 

――後藤選手、いかがですか?

 

後藤 …んん? …んあっ、ああ、また寝そうになった! けど、寝てないですよ(笑)。エアバッグの圧の力が絶妙ですね。ぜんぜん痛くなかったです。これだけ本格的な足裏マッサージを家でできるならいいですね。

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お試しアイテムその5

ロングストローク構造に大型マッサージチェアと同等のユニットを搭載

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ドクターエア

3Dマッサージプレミアム MS-002

3万7800円

イスにかけて使うタイプのマッサージシートの上位モデル。体格を選ばない70㎝のロングストローク構造に、大型マッサージチェアと同等のユニットを搭載しています。これまでの「もみ」、「指圧」に加えて「たたき」、「もみたたき」を追加してより本格的なマッサージを実現しました。「肩上限」ボタンでもみ玉が動く範囲を指定できるほか、たたき位置や速度、もみ玉の幅など、細かいマッサージの調整が可能です。

●サイズ/質量:W460×H1260(背部840)×D120mm(もみ玉部除く)/7.35kg(本体のみ)●タイマー :20分(±10%)●定格消費電力:53W

 

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――こちらはイスに設置して使うシートタイプですね。

 

後藤 イスさえあれば、どこでもマッサージができるってことですか。それは便利ですね。あっ、シートが長いから、身体を預けてしまってもちゃんと身体に沿っています。

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――では、リモコンを使って操作してみてください。

 

後藤 うわ、リモコンにはボタンがたくさんあって、本格的なマッサージチェアみたいですね! 自動コースとマニュアルコースが選べるのか……。おっ、ローラーが動いてますね。たたきともみが始まりました。…ああ、これはいい! 実家にあるマッサージチェアとぜんぜん変わらないです。ローラーの間隔を広くしたり狭くしたりできるし、好みの場所に集中的にマッサージもできる。自分は、ローラーが上下に動いて背筋を伸ばす感じがいいですね。ああっ、指圧もいい! 下から上に上から下にグーっと押してくれるから……本当に眠たくなってきた。

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――すでに眠たくて仕方がないって顔になってますよ(笑)。

 

後藤 でも、ここまで本格的だとは思わなかったですね! 本当にマッサージチェアと機能的には同じだし、使わないときは、コンパクトなぶんこっちのほうがいい気もします。あと、十分な大きさがあって、作りがしっかりしているので、体重を預けても平気なのがいいですね。

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お試しアイテムその6

じんわりホットマッサージとふわふわリッチな素材感が楽しめる

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アテックス

ルルド

ホットネックマッサージピロー リッチファーグレー

8424円

新もみ玉による手もみ感覚を再現したマッサージピロー。なかでも本機は2017年秋冬限定モデルで、ふわふわリッチなエコファー素材仕様となっています。ふわふわの三日月フォルムで首筋のほか、肩や腰、太ももなど、体のいろいろな部分にしっかりフィット。シームレスヒーター搭載で、じんわり暖かいホットマッサージが楽しめます。カバーは洗濯が可能で自動オフタイマー付き。

●サイズ/質量:(約)W440×L440×H140mm/1.2kg(アダプター含まず)●タイマー:10分自動OFF●コード長:約2m●もみスピード:低速(約)26回転 / 分、高速(約)36回転 / 分

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――こちらはピロータイプのマッサージ家電で、首にあてて使用するタイプです。

 

後藤 あ、これ、しっぽがついてるんですか?

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――はい。それが今年の秋冬限定モデルの特徴だそうです(笑)。

 

後藤 動物みたいですね(笑)。ボタンはこの2つだけなんですか?

 

――マッサージのスピードを調節するボタンと、ヒーターのオンオフがあるだけです。

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後藤 …ああ、いいですね。こうして手に持って、こっているところに押し当てるとすごく気持ちいい……。これはいままでのアイテムと違って、自分で気持ちいい部分に当てていく感じですね。

 

――裏返すことで当たるポイントが変わりますよ。

 

後藤 あ、ほんとだ! これ、腰にも当てられるんですか……ああ、でも気持ちいいけど、自分には腰の刺激がちょっと弱いかな。女性やお年寄りにはちょうどいいかもしれないですね。壁を使って押し当ててみたらどうだろう…(と、壁にもたれ出す後藤選手)。…うわ~、おおおっ、これはいいです! 自分が動いて体重をかけることで、力加減を調整できます!

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――10分で切れるオフタイマーが付いているので、寝てしまってもOKだそうです。後藤選手にはちょうどいいですね!

 

後藤 え……んん? ああっ、また寝そうになった。寝てないですけど!(笑)

 

――と、いうわけで、6つのマッサージ家電をじっくりと試してもらったわけですが。このなかで後藤選手がいちばん気に入ったものはどれですか?

 

後藤 そうだな~、これは迷いますね。個人的にはハンドリフレもよかったんですけど…一番を決めるとしたらエアーマスクですね。これはどこでも使えるのがいいです。地方巡業のバス移動中に使えるのが、自分としてはすごくいい。すぐにでも欲しいですね!

↑後藤選手がもっとも気に入った小泉成器「エアーマスク KRX-4010」↑後藤選手がもっとも気に入った小泉成器「エアーマスク KRX-4010」

 

――では最後に、後藤選手のセンスで、必殺技風にエアーマスク KRX-4010の気持ちよさを表現していただけますか?

 

後藤 えー、何だろうな……。これ、眼球が本当に気持ちいいんですよ。だから、「眼球昇天」で(笑)。

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最後には自身の得意技「昇天」を絡めて、独特のセンスで締めてくれた後藤選手。お試しの最中は表情がゆるみっぱなしで、本当にリラックスしている様子が伝わってきました。本企画で、激闘の疲れを少しでも癒せたなら何よりですね。後藤選手を虜にした最新マッサージ家電の数々、クリスマスも近いことですし、自分へのごほうびに、大切な人へのプレゼントにいかがでしょうか。

 

撮影/黒飛光樹(TK.c)

 

【大会情報】

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WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
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毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

天気は大荒れもテンションMAX! バス・フィッシング愛が止まらないIWGP王者、憧れの琵琶湖に初アタック

新日本プロレス×GetNavi Web オカダ・カズチカ選手が琵琶湖でのバス釣りに挑む!

現IWGPヘビー級チャンピオンであるオカダ・カズチカ選手のバス釣り好きはますます熱を帯び、ついには自らのシグネチャー・ルアー「サンデームーン・レインメーカーver.」が発売されるに至った。

 

そんなオカダ・カズチカ選手のもとに、「サンデームーン」を手がけた「アカシブランド」の代表、明石光正さんからバスボートでの釣りのお誘いが!  関西でのシリーズの合間になんとかスケジュールをねじ込み、オカダ選手の琵琶湖初挑戦が実現したのだ。実はオカダ選手、琵琶湖が初めてなら、バスボートに乗るのも初めて。ついでに「トップウォータールアー限定の釣り」も初めてと、初挑戦尽くし。完全アウェー感の漂う釣行は、いったいどんな展開に……!?

 

PROFILE

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オカダ・カズチカ

愛知県安城市出身、1987年11月8日生まれ。新日本プロレス所属。身長191cm、体重107kg。「レインメーカー」の異名を持つ現IWGPヘビー級チャンピオン。華麗なるドロップキックを得意とし、フィニッシュホールドとしてレインメーカーを持つ。趣味はルアーフィッシングで、フェラーリ好きとしても知られている。

オカダ選手のTwitterはコチラ

 

ガイドをしてくれたのはこの人!

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明石光正(あかし・みつまさ)さん(左)

幼い頃からの釣り好きが高じ、ハンドメイドルアーの「アカシブランド」を立ち上げたのは、1997年のこと。近畿地方を中心に多くのルアービルダーが名乗りを上げた当時においてもユニークな造形と丁寧なルアー作りは大きな話題を呼び、頭角を現す。その後、ハンドメイドルアーだけでなく、オリジナルロッドやプラスチック製の量産型ルアー、さらには、他のルアーメーカーとのコラボレーション製品なども製作。ボディのシェイプ、パーツ選択、塗装、そして生み出されるアクションと、細部にまで魂の込められたその製品は実績も高いものばかりで、多くの釣り人から高い支持を受けている。また、「トップdeガイドサービス」を中心に、琵琶湖を舞台にトップウォーター・ルアーでバスを釣る楽しさを広める活動も精力的に展開中。

 

今夏の霞ヶ浦水系で釣具ブランド「ボトムアップ」の代表である川村光大郎(かわむら・こうたろう)さんにレクチャーを受け、劇的に釣果がアップしたというオカダ・カズチカ選手。最近では少しでも時間が空けば水辺へと向かい、また、同じユニットに所属する、外国人のロッキー・ロメロ選手を連れ出すなど、多いときには週に3〜4日も釣りをしていることがあるという。

 

そんなオカダ選手の胸中では、明石さんと交わしたひとつの約束がずっと大きな位置を占めていた。「『サンデームーン・レインメーカーver.』が発売されたら、ぜひこれを使っていっしょに琵琶湖でバスを釣りましょう」…

 

そう、オカダ選手はもう何か月ものあいだ、明石さんのガイドで「サンデームーン・レインメーカーver.」を投げ、琵琶湖バスを釣る日を心待ちにしていたのだ。

 

そして9月も終わろうとしていた某日、新日本プロレスの試合で近畿を訪れたオカダ選手と、ランカーバスの季節で多忙な明石さんのスケジュールが奇跡的に合致。ついに2人による琵琶湖釣行は実現することになった。

 

 いよいよ釣行当日!  ここで琵琶湖について簡単にガイド

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前泊、とはいえ、オカダ選手が宿へと到着したのは日付が変わった午前2時ごろ。それから3時間ほどしか寝てないはずなのに、早朝5時にホテルのロビーに元気いっぱいな姿で現れた。

 

オカダ とにかく楽しみです! バスアングラーにとっての憧れである琵琶湖で、それもバスボートに乗って釣りができるんですから、眠いなんて言ってられません!

 

——でも今日はかなり風が強いみたいですね。琵琶湖は湖とはいえ、海みたいなものなので、けっこう荒れるかも…… 荒れたときの琵琶湖は恐いですよ。

 

オカダ 明石さんが「出船できる」と判断されるなら、問題ありません!

 

さすが防衛を重ね続けるIWGPヘビー級王者、気持ちも強い。さて、ここで、改めて琵琶湖について説明しておこう。

 

言うまでもなく、琵琶湖は日本最大の面積、そして貯水量を誇る、日本一の湖。意外と知られていないことだが、誕生してから400万年以上が経過する「古代湖」としても世界有数の規模を誇る。そのため、ビワコオオナマズやホンモロコといった固有種のほか、ビワマスやニゴロブナなどの固有亜種も生息している。また、近江八幡市沖島町に属する琵琶湖最大の島、沖島は「架橋されていない淡水湖に浮かぶ島としては、世界で唯一の有人島」でもある。

↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス

 

なお、ブラックバスの一種でより大型化するといわれる「フロリダバス」が移入された歴史があり、それに起因するのか、近年になって世界記録クラスのビッグバスが相次いで釣り上げられ、バスアングラーがもっとも熱い視線を向ける釣場のひとつとなっている。オカダ選手が興奮するのも、無理はない。

 

 強風吹き荒れる琵琶湖へ、明石さんとともにいざ出船!!

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そして一行は明石さんの待つ「ビワコワニヨットクラブ」へ。

 

オカダ おはようございます!  今日はよろしくお願いします!

 

明石 おはようございます。今日は風がキツいらしいんですよね。それと、一昨日くらいから気温が下がっていて……。いきなりこんなことを言うのも気が引けるんですけど、今日はちょっと厳しいかもしれませんよ?

 

オカダ いえ! 初めての琵琶湖で、明石さんと、それも自分のシグネチャー・ルアーを使って釣りができるというだけで、今日は特別な、記念すべき1日ですから! 悔いのないように投げ倒します!

 

明石 ちなみに僕のガイドで釣りをしていただくからには、今日はトップ・オンリーでいきますからね。

 

「トップ」とは、「トップウォーター・ルアー」、つまり、水面に浮き、そこでアクションして魚を誘うルアーを意味する。「サンデームーン・レインメーカーver.」は“ノイジー”と呼ばれる、水面で騒がしいアクションを見せて魚を誘う、トップウォーター・ルアーのひとつ。手前に引くと左右に広がった羽根が水を受け、ルアーは身をよじり、クロールで泳ぐ水泳選手のような動きを見せるのだ。

20171128-s2 (16)↑オカダ選手がプロデュースし、明石さんが製作を担当した「サンデームーン・レインメーカーver.」

 

水面のエサを捕食するということは、鳥や動物などの天敵に襲われる可能性も激増するため、魚にとっては非常にリスクの高い行為だ。そのぶん、トップウォーター・ルアーでの釣りにはある種の難しさが生じる。季節や天候、気温、水温、そして魚の活性など、さまざまな条件にマッチした釣りをするには、やはり水中でアクションする、沈むルアーも使えたほうが有利なのだ。

 

しかし、魚が水柱を上げ、ルアーを食うその瞬間を目にできるトップウォーターでの釣りは、中毒性が高い。バス釣りを嗜む人たちのなかには、明石さんのように「トップウォーター・ルアーしか使わない」という、水面至上主義を貫く人が少なくないのだ。

 

オカダ トップ・オンリーですね。はい!  望むところです!  できれば「サンデームーン・レインメーカーver.」で釣りたいですね!

 

初めて見る琵琶湖の風景、初めて乗るバスボート、そして初めてのトップウォーター・ルアー・オンリーでの釣り。リフトによって水面へと下ろされる明石さんの船を見つめるオカダ選手の目は好奇心いっぱいの子供のよう。初めて尽くしの釣りに、オカダ選手の気合いは十分! こうして明石さんとオカダ選手の乗ったボートは、朝日きらめく琵琶湖へと滑り出していった。

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まずはマリーナ周辺で1匹、のはずが……!?

出船後、エンジンをかけて大きく移動、かと思いきや、ボートは岸沿いにゆっくりと流していく。さっそくの釣り開始だ。

 

明石 まずはこのマリーナ周辺の岸際で釣っていきます。

 

オカダ ここはいいポイントなんですか?

 

明石 朝イチは小魚がボイルしていることが多くて、有望なんです。ご存じかもしれませんが、ボイルとはエサになる小魚が、バスなんかに追われて水面で跳ねているような状態ですね。

 

オカダ まさにトップウォーター・ルアー向きのシチュエーションなんですね。

 

明石 はい。この時間帯に1匹釣りたいですね!
実は明石さん、この前日もまた同様の厳しい状況ではあったものの、ガイドサービスでなんとか1匹、かなり大きなバスを釣り上げていた。

 

——昨日も風が強くて気温、水温が低く、厳しい状況だったみたいですが、釣果が出ていましたね。

 

明石 なんとか1匹……。

 

オカダ それはこの場所で釣ったんですか?

 

明石 こことはまた別の場所です。思うに、昨日釣れたのは時間帯がひとつのカギだったんじゃないかと。なので、ベストな時間にそこに行くとして、まずはここで1匹釣っていきましょう!

 

オカダ はい!

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ボートからの釣りが初めてであるオカダ選手に、明石さんはキャストのコツや狙い方、ルアーへのアクションの付け方などのアドバイスを交えつつ、2人とも、「サンデームーン・レインメーカーver.」を中心に、トップウォーター・ルアーを投げ続ける……が、不発。魚の反応がまったくないために、南湖へと大きく移動することになった。

 

昨日釣れたポイントへと希望を託し……!?

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周囲235キロメートルにも及ぶ、日本最大の湖、琵琶湖。地形的にもっとも狭まった部分には、東西方向に琵琶湖大橋が架かり、そこから北は北湖、南は南湖と呼ばれている。北湖と南湖では水質や環境が大きく違い、周辺で暮らす人の数も、南から北に行くほど少なくなっていく。

 

北湖の西南に位置する和邇のマリーナを出たボートは、琵琶湖大橋をくぐり、南湖へと向かった。予報では北西の風とのことだったが、実際に吹いているのは南風。しかし、時間とともに、少しずつ強くなっていった。

 

やがてボートを減速させた明石さん。しかし、その表情が渋い。

 

明石 ここがいつも僕が釣りをするポイントです。ここはあまり南風の影響を受けないんですが、ちょっと先行者でいっぱいですね。

 

見れば平日だというのに、数隻のボートが浮かんでいる。そこで、再びの移動。次善の策として、「名鉄の導水管」と呼ばれる構造物のある周辺へ。しかし、ここでもかなり粘ったものの、魚の反応が得られない……。

 

明石 そろそろ8時ですね。だんだん日も高くなってきたので、昨日釣れたポイントへ移動します。

 

オカダ いよいよですね!

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ここまで魚からの反応は得られていないものの、オカダ選手のテンションはまったく落ちる気配がない。実はオカダ選手、初めて「ランカーサイズ」と言われる大きなバスを釣ったのが、トップウォーター・ルアー。それもやはり「サンデームーン・レインメーカーver.」と同じように、2枚の羽根が水を受けてアクションをするタイプなのだ。そのときの興奮が、シグネチャー・ルアーの製作につながり、この日のテンションを支えていた。

 

…が、しかし。

 

直前まで釣りをしていた場所の対岸、つまり東岸寄りの沖合、期待したポイントへ到着するも、かなりの強風が吹いていた。

 

明石 ちょっと風が強くて難しいですね。

 

オカダ こんな沖合で釣りをするんですか?

 

明石 ここはウィード、つまり水草が水中に茂っているポイントなんです。さっきのように、岸際を狙うことももちろんありますが、琵琶湖の釣りは、こうしたウィードを中心に組み立てていくのが基本なんです。いまの時期は水位が下がり気味で岸際が釣りづらいのと、そういう場所は釣り人がたくさん入るので魚がスレて釣りづらいんですよね。

 

オカダ なるほど!

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明石 沖合のウィードは新たな魚が入って来やすいこともあって、ウィードを狙うなら、岸際より沖合を狙うほうが有望ですね。

 

オカダ バスはウィードの間に潜んでいるんですか?

 

明石 そうですね。そこから水面近くを泳ぐ小魚とか、水面に落ちてきた虫なんかを狙っていますね。

 

水面まで伸びたウィードエリアめがけてキャストを続けるが、あまりの風に投げづらいうえ、やはり魚からの反応はなかった。その状況に、明石さんは南湖をあきらめ、北湖への移動を決断する──。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA <後編へ続く>

撮影協力:GEEZER  http://www.geezer.co.jp/

 

【オカダ選手プロデュースのルアー情報】

アカシブランド

サンデームーン・レインメーカーver.

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オカダ・カズチカの趣味の一つでもあるバスフィッシング。バス釣り好きが高じて、ついに本人プロデュースのスペシャルルアーが誕生しました。制作するのは、琵琶湖のトップウォータースタイルを牽引してきた伝説のハンドメイドルアー工房「アカシブランド」。ベースモデルとなるのは、スローリトリーブから超高速リトリーブまで対応出来る絶妙のバランスを持つ名ルアー「サンデームーン」です。回収時にもボディが回転しにくく非常に扱いやすい三日月型のクローラーベイトとなっています。

 

オカダ・カズチカ本人がはじめてランカーバスを釣った際に使用していたルアーにちなんでいます。ウッドの削りだしから、全行程をひとつひとつすべて手作業で仕上げた逸品。特に、オカダ選手の入場コスチュームをインスパイアしたペイントは、黒いチェックパターンや細かなラメ入り意匠は、すべて手作業で仕上げており、ルアーを越えた工芸品に近い仕上がりとなっています。

 

バス用のルアーとして実戦使用が可能であるのはもちろん、オカダ選手がこのルアーに込めた、釣りへの熱い思いをアクセサリやディスプレイとしてお手元に置いておくのはいかがでしょうか。ハンドメイドゆえ大量生産ができず、生産本数100本限りの限定品です。

価格:1万3600円(税込・送料込)/100本限定販売・シリアルナンバー入り

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【大会情報】

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毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

プロレスラー内藤哲也「カラ回りの人」から「人気沸騰」に至ったワケ「リスクを考えなくなった瞬間、流れが変わった」

内藤哲也選手は、新日本プロレスでいま大ブレイク中のプロレスラー。新日本のトップスター、棚橋弘至選手と対戦した際も、棚橋コールをかき消すほどの大声援を集めるまでに成長。リーダーを務めるユニット、「LOS INGOBERNABLES de JAPON」(ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン)はプロレスファンの絶大な支持を集めており、試合後に観客と行う「デ・ハポン」の大合唱は、その日、もっとも盛り上がるポイントのひとつとなりました。

 

同ユニットのグッズもバカ売れで、その勢いは、かつて大ブームを巻き起こしたユニット「nWo」に匹敵すると言われるほど。内藤選手自身、8月の「G1 CLIMAX 27」で優勝し、新日本プロレス最大のイベント、1月4日の東京ドーム大会で、IWGPヘビー級王座に挑戦することも決定しています。

↑挑戦権利書を手にする内藤選手↑挑戦権利書を手にする内藤選手

 

と、いま人気絶頂の内藤選手ですが、11月5日放映のアメトーク「プロレス大好き芸人」でも触れられていた通り、かつてベビーフェイス(※)だったころはブーイングの嵐だったそう。それがいま、なぜこれほどまでに人気を集めるに至ったのでしょうか。1.4東京ドーム大会への意気込みとともに、本人にじっくり聞いていきましょう!

※ベビーフェイス…善玉レスラーのこと。ヒール(悪役)に対応する存在。

 

PROFILE

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内藤哲也(ないとう・てつや)

1982年6月22日生まれ、東京都足立区出身。身長180cm、体重102kg。00年より5年間、アニマル浜口ジムにて基礎を学ぶ。05年、新日本プロレス公開入門テストに合格し、06年に宇和野貴史戦でデビュー。08年、裕次郎(現:高橋裕二郎)とNO LIMITを結成。第22代IWGP Jr.タッグ王者に就く。その後はヘビー級に転向し、10年にIWGPタッグ王者。12年には右膝前十字靱帯断裂の大ケガを負い、長期欠場を余儀なくされる。13年「G1 CLIMAX 23」にてG1初優勝を果たすも、ファン投票の結果、翌年の1.4東京ドーム大会メインイベンターの座を明け渡す屈辱を味わう。15年5月のメキシコ遠征の際、現地でラ・ソンブラやルーシュらのユニット“LOS INGOBERNABLES”(ロス・インゴベルナブレス)に加入。メキシコから帰国後の同年11月、ユニット“ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン”を結成する。17年8月、東京・両国国技館大会「G1 CLIMAX 27」優勝決定戦で、ケニー・オメガを撃破。4年ぶり2度目の優勝を果たし、18年1.4東京ドーム大会メインイベントでのIWGPヘビー級王座挑戦権を獲得。宿敵のオカダ・カズチカに挑む。得意技は「デスティーノ」。決めゼリフは「トランキーロ」。

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メキシコに行くまでは自分の人気の無さを実感していた

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――現在、圧倒的な支持を得ている内藤選手ですが、ここ1年の人気の高まりはご自身でも感じますか?

 

内藤 それは感じますね。会場でも、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのグッズを身につけてるお客様が、全国どこの会場に行っても多いですし。いま、新日本プロレスで入場時に、名前のコールが起きるのは僕だけです。それが東京だけじゃなくて、地方に行っても起こるんです。だから「支持されてるんだな」というのは毎試合、感じています。

 

――人気に火が付いたと実感されたのはいつ頃ですか?

 

内藤 僕の転機はメキシコでロス・インゴベルナブレスというユニットに加入した2015年5月ですね。それまでは自分でいうのもなんですけど、まあ人気がなかった(笑)。

 

――当時、ご自身でも実感されていたんですか?

 

内藤 感じていました。元々、棚橋(弘至)選手、中邑(真輔)選手がいて、次は内藤だと言われていた時代があって、僕もそうなると思ってたんです。でも2012年の1月、オカダ(・カズチカ)が帰国して、一気に抜かれてしまった。そこから2015年までの3年間は、この状況がどうしたら覆えせるのか、自分でもわからないまま、なんとなくプロレスをしていた時期ですね。

↑第65代IWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカ選手  ©新日本プロレス↑現IWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカ選手  ©新日本プロレス

 

ファンの反応を気にしすぎてカラ回りする悪循環に陥る

――2014年の1.4東京ドーム大会では、ファン投票によるメインイベンター降格という悔しさも味わいました。そんななか、2015年にメキシコへ行かれたんですよね。

 

内藤 思い悩んでメキシコに渡ったんです。向こうで当時、すごく勢いのあった「ロス・インゴベルナブレス」というユニットに誘われて。彼らがやっていたプロレスは、まわりの目を一切気にせず、自分たちが表現したいことをそのままリング上で表現するというスタイル。そのイキイキとした姿を見たときに、「せっかく海外に来たんだし、自分もまわりを気にせず、やりたいプロレスを表現してみよう」と思ったんです。

 

――それまでは、やりたいプロレスができていなかったんですか?

 

内藤 僕はずっと、まわりの目を気にしながらプロレスをしていました。「いま、これが求められてるから、こうしたらウケるだろう」と考えて、動きやマイクパフォーマンスをやっていました。お客様ありきというか、いつもお客様の反応を気にしながらプロレスをした結果、逆にウケないという悪循環に陥ってたんです。

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――気持ちだけがカラ回りしていて、お客さんがついてこなかったというか……。

 

内藤 はい。それがメキシコで、彼らに混ざって気にせずにやってみたら、歓声も起きるし、ブーイングも起きる。そこにすごく充実感を感じて。

 

――ちなみに、内藤選手がよく口にする「トランキーロ」も、現地の経験からきているんですよね。

 

内藤 そうなんです。メキシコで彼らのスタイルに合わせて試合したときに、とにかく楽しくて楽しくて。僕がどんどん前に出ていっちゃうんで、仲間に「内藤、トランキーロ!」ってよく言われてて。「落ち着いて」とか、「冷静に」という意味の言葉なんですけどね。その言葉が頭にずっと残っていて、日本に帰ってきてから、ぽろっと出たのが始まりなんです。

 

メキシコで掴んだプロレスを貫いたらビックリするぐらい伝わった

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――なるほど。「トランキーロ」は、「プロレスが楽しくてたまらない」という経験から生まれた言葉なんですね。

 

内藤 はい。僕はメキシコでプロレスの楽しさを再認識して、「これをメキシコだけで終わせるのはもったいない」と思ったんです。「これを日本でもやってみよう。伝わらなかったら、もうプロレスラーとして終わるかも知れないけど、試してみよう」という覚悟で帰国しました。

 

――日本に戻って来られてからは、メキシコで掴んだやり方を日本で貫いたんですか。

 

内藤 はい。やりたいようにやって、思っていることを言うことにしました。そうすると、ビックリするぐらい伝わったんです。いままで僕の思いなんか、ぜんぜん伝わらなかったのに。「表現の仕方、伝え方をちょっと変えただけで、こんなにも反応が違うのか」と思いました。15年の6月に帰ってきて、その年の10月に両国で棚橋選手と戦ったころからお客様の反応も変わった。そのあと、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンを結成して、そこからですね。日本で「プロレスが楽しいな」と感じるようになったのは。

↑ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバー。後方左からSANADA選手、BUSHI選手、EVIL選手、手前左から髙橋ヒロム選手、内藤選手 ©新日本プロレス↑ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのメンバー。後方左からSANADA選手、BUSHI選手、EVIL選手、手前左から髙橋ヒロム選手、内藤選手 ©新日本プロレス

 

「手のひら返しかよ!」ファンを「お客様」と呼ぶ複雑な心境とは?

――ちなみに、内藤選手はいつもインタビューなどでファンを「お客様」と呼びますよね。それはどうしてなんですか?

 

内藤 メキシコに行く以前はいつもブーイングを受けてたんですけど、それが15年の10月ごろからいきなり歓声に変わったんです。だから、最初は「手のひら返しかよ!」と思いました(笑)。そういう皮肉も込めて「お客様」と言い始めたんです。でも、それだけじゃないのもわかっていて。僕も昔からプロレスファンでしたから、「いい試合を作り上げるのは、リング上のレスラーだけではムリだ」ということを知っています。プロレスの雰囲気は会場に来ていただいている方、全員で作るものだと思うので、その感謝の意味も込めて。皮肉半分、感謝の気持ち半分で、「お客様」と言うようにしているんです。

 

――内藤選手といえば、会社批判だったり、オーナー批判だったりと、歯に衣着せない発言も注目されていますが、メキシコのロス・インゴベルナブレスもそういった部分があるんですか?

 

内藤 いいえ。その辺りは、僕のオリジナルですね。

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――振り返ってみると、ご自身でも「言い過ぎたかな」と思うこともありますか?

 

内藤 結構、ギリギリでしたね(笑)。でも、思ってることをため込んでもしょうがないですから。言ってよかったと思うし、そのときの自分があったから、いま、これだけの支持につながっているのかな、と。

 

――とはいえ、物事をはっきり言うことって、なかなか難しいですよね。上の人に睨まれるかもしれないし、言ったからには責任を持ってやらなきゃいけない、とか……。その辺りはいかがでしょうか?

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内藤 もちろんリスクはあるんですけど、思っているだけじゃ、なにも伝わらないですからね。「踏み出す勇気」こそ、共感してもらえるいちばんの方法だと思うんです。口に出したり、行動で示さないと。迷っている人には、「伝えたいならリスクは恐れずに踏み出せよ」と言いたいです。

 

――内藤選手はそうすることで変わることができた、と……。

 

内藤 そうですね。僕もそれまでは自分の本音をさらけ出せず、リスクを考えながら動いていました。だからやることなすこと全部ダメだったんですが、最後の最後の賭けでうまく流れを掴むことができた。リスクを考えなくなった瞬間、流れが変わったんです。

 

オカダ選手には「焦らせてみろよ」と言いたい

――さて、新日本プロレス最大のイベント、1.4東京ドーム大会が近づいてきました。対戦相手であるIWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ選手についてはどんな印象をお持ちですか?

 

内藤 僕は一度、IWGPヘビー級王座を巻きましたけど、彼はもう1年以上、ベルトを巻き続けているわけで。偶然で防衛できるほど簡単なベルトではないので、力がある選手なのは間違いない。でも、かつて、オカダ・カズチカは、僕にとって、どうしたら彼と並べられるのか、考えても考えても答えが出ないほど巨大な存在だった。それが今は、彼の姿を見てもなにも焦らなくなってしまった。彼が小さくなったのか、僕が大きくなったのかわかりませんが。ムリだとは思うんですけど、かつての僕が焦らされたオカダ・カズチカが、1月4日、僕の前に立っていてくれたらうれしいですね。

20171129-s2-(10)↑オカダ・カズチカ選手(左)と内藤選手による1.4東京ドーム大会の記者会見 ©新日本プロレス

 

――「焦んなよ」ではなく「焦らせてみろよ」というわけですね(笑)。ちなみに、これまで内藤選手は、インターコンチネンタル王座のベルトを破壊するなど、ベルトを雑に扱うイメージがあるんですが、IWGPヘビー級王座のベルトを奪取できたら、どのように扱いますか?

 

内藤 …逆に、僕がベルトを取ったらどうすると思いますか?

 

――うーん、どうでしょう……。やっぱり今回も雑に扱うような気が…いや、意外に大切にするかもしれないし……。

 

内藤 そう、それ! いまの時間ですよ! その「考える時間」がプロレスファンにとって最も楽しい時間であり、最も贅沢な時間ですよね。1月4日までまだ時間がありますから、それまで「内藤がベルトを取ったら、どうするんだろう?」ってことを予想しながら楽しんでほしいです。その答えは、もちろん…「トランキーロ! あっせんなよ」

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メキシコ遠征を機に、周囲を気にせず、リスクを恐れないことで人生が変わったという内藤選手。1.4東京ドーム大会では、ついに夢に見たメインイベンターを務めます。きっとこの大舞台でも、やりたい放題の試合を見せてくれるはず。みなさんもぜひ「お客様」として参加し、内藤選手とともに、忘れられない試合を作ってみてはいかがでしょう。

撮影/黒飛光樹(TK.c)

 

【内藤選手がメインを務める試合情報はコチラ】

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WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

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毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

このなかで「寝落ちしたアイテム」はどれ? プロレスラーが最新マッサージ家電を試したら

GetNavi web × 新日本プロレス マッサージが大好きな後藤洋央紀選手がマッサージ家電6アイテムをお試し!

今回は「GetNavi web × 新日本プロレス」のコラボ企画をお届け。「マッサージが大好き」という新日本プロレスの後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)選手に、6つのマッサージ家電を実際に試してもらい、その使用感を語っていただきます。「混沌の荒武者」の異名を持つコワモテの後藤選手も、マッサージ家電のあまりの気持ち良さに寝落ち寸前……。その使用感を参考に、お仕事の疲れを癒す「自分へのごほうび」として、家族へ感謝の気持ちを示すプレゼントとして、検討してみてはいかがでしょうか?

 

後藤洋央紀(ごとう・ひろおき)

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2002年、新日本プロレスに入門。翌年にデビューを果たし、2005年にヤングライオン杯で優勝。2008年の「G1 CLIMAX18」では初出場・初優勝を果たし2012年には第2代IWGPインターコンチネンタル王座に輝く。その後、試合中で負った大ケガを克服し2014年の東京ドーム大会で復活を遂げ、2016年にはCHAOS(ケイオス)に加入。GTR、昇天、牛殺しなどを得意技とし、荒武者を思わせる硬派なスタイルで人気を集める。

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プライベートでもマッサージに行くのでマッサージ家電は楽しみ

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――マッサージにはよく行かれるんですか?

 

後藤 この世界に入ってからよく行くようになりましたね。温泉が好きなんで行くと必ずお願いします。最近はスーパー銭湯に行ってもマッサージコーナーがあるじゃないですか。オフの日に行くと、ついやっちゃいますね。

 

――特にこりやすい部位はあったりしますか?

 

後藤 腰ですね。だいぶ悪いので、新日本の専属トレーナーさんにやってもらうのは腰が中心になります。プライベートで行くときは、足裏が中心。1時間のコースだと、足裏20分、全身40分とか、基本、足裏は必ずお願いします。強さは、かなり強めがいい。痛いぐらい強めにやってもらうのが好きです。

 

――マッサージ家電は使われたことはありますか?

 

後藤 実家にマッサージチェアーがあって、帰ったときによく使うくらいです。ここにあるような、手や目だけをマッサージする器具というのは初めてなんで、すごく楽しみです!

 

お試しアイテム その1

6つのエアバッグが手の平から指先までを丁寧にマッサージ

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ヴァルテックス

モンデール ハンドリフレiP630

2万520円

今年の夏に登場したハンドマッサージ器の新モデル。ミトンのような形状のマシンに片手を入れて使用します。上下3つ、計6つのエアバッグが膨張と収縮を行い、細かな突起が手の平から指先までを丁寧にマッサージ。低温と高温を選べるヒーター機能も搭載し、じんわり温めながらほぐされるハンドリフレのような癒やし効果を満喫できます。

●サイズ:W200×H90×L265mm●電源:単3乾電池4本●モード:弱モード、中モード●タイマー:5分、10分、15分●エアプレッシャー:モードA、モードB、モードCの3種類●ヒーター:オフ、低温モード(約36℃)、高温モード(約42℃)

 

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――では、「モンデール ハンドリフレ」をさっそく使っていただきましょう。手を入れて、スイッチオン!

 

後藤 うおっ! 圧がすごい! おお~っ、気持ちいいですね。手だけ集中してやってもらうことって、マッサージに行ってもあんまりないじゃないですか。しかも、この一気に、グーッと全体を押される感覚は人の手のマッサージとは違った気持ちよさがありますね。

 

――モードは3タイプあって、パワーも弱、中、強と、切り替えが可能です。

 

後藤 強でお願いしますっ。おおっ! かなりパワーありますね。強くていいです。

20171116-s1 (15)↑一番右の「オン/オフ モード」ボタンを押すたびにモードが切り替わります。左の赤いボタンは、圧力が強すぎたときに使うエアプレッシャー排気ボタン

 

――ヒーターをオンすれば温めながらマッサージもできますよ。

 

後藤 ……あっ、じんわり温かくなってきた気がしますね。

 

――今、「自動」モードなんですが、いかがですか?

 

後藤 どんどんパワーが強くなっていきますね。これはいい!

 

――強すぎたらボタンをワンプッシュで、圧を抜くこともできますよ。大丈夫ですか?

 

後藤 いや、強めが好きだからちょうどいいです。マッサージに行っても、いつも強めでお願いしてるんです。血流がグアッと押される感じがしますね。

 

――では、手を抜いてみてください。

 

後藤 うわっ! 見てください、手にこんなに赤いブツブツが!

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――これだけ赤くなっているわけですけど、痛くはないんですか?

 

後藤 イヤ、痛くはないです。これ、すごく気持ちいいですね。自分の手でも入るから、大きい手の人でも問題なく入ると思います。

 

――後藤選手が手を入れていると凶器のようにも見えますね(笑)。

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後藤 アイアンフィンガー…なんちゃって。飯塚選手(下写真)が使いそうですね(笑)。それはさておき、これは想像していたよりパワーもあるし、気持ちいいです。でも、欲を言えば一気に両手をやりたいですね。2つ買おうかな(笑)。

20170226-s2 (11)↑敵対するユニット、鈴木軍の飯塚高史選手。爪型の武器「アイアン・フィンガー・フロム・ヘル」を使用することで知られています ©新日本プロレス

 

お試しアイテムその2

医療機器認証を取得したコリを治療するアイテム

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パナソニック

高周波治療器 コリコラン EW-RA510(4個入り)

実売価格3万5950円

医療機器認証を取得したコリを治療する高周波治療器。約9MHz(約900万回/秒)の高周波パルスが血管を広げて血行を促進します。付属のテープで患部に貼り付けるか、シリコン製のリングを用いてストラップや肌着に付けて使用します。4つの本体を充電可能な収納ポーチも付属。充電時間は約3時間で、連続使用時間は約24時間。収納ポーチ内の高周波チェッカーに本体をかざすことでランプが点灯。高周波の状態を確認できる。

●サイズ/質量:約8.5 ×外径φ 約33.0 mm/約6g(本体)、W約150×D約105×H約38.5 ㎜/約170g(充電器・乾電池含まず)●電源:ACアダプターまたは単4アルカリ乾電池 4本●充電:3時間充電で約24時連続使用、9時間充電すると約48時間の連続使用が可能

 

――続いては、こりを治療する高周波治療器です。医療機器として認定された業界唯一の高周波治療器とのこと。よくバラエティ番組の罰ゲームで見かける低周波治療器は刺激が強いですが、こちらは刺激を感じないので、仕事や家事をしながらの「ながら治療」ができるのが特徴です。

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後藤 おお、小さくて軽いですね。これは、すでに高周波が出てる状態なんですか?

 

――収納ポーチの丸いチェッカー部分に、本体を近づけてみてください。

 

後藤 おっ、近づけると緑に光った!

 

――緑だと高周波が出ている状態ですね。もしこれが赤だと充電が切れそうな状態を表すそうです。では、専用シールを使って、気になる患部に貼ってください。

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後藤 とりあえず、肩に貼ってみます。実は、肩はあんまりこらないんですよ。そういえば、レスラーって、あんまり肩こりはいないですね。腰痛持ちは多いんですけど。

 

――貼ってみていかがですか?

 

後藤 ぜんぜん気にならないですね。
――肩こりを軽減する治療をするタイプなので、すぐに効果はわからないと思うんですが、しばらく着けてみてください。

 

後藤 じゃあ、着けたまま次に行きましょう。でもこれ、まったく違和感がないから、本当に着けてるのを忘れますね。このあと試合なんですけど、気づかずこのまま試合に出てしまいそうです(笑)。

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【コリコランを編集部で試してみました!】

肩がスッキリして手がポカポカしてきた!

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……残念ながら、撮影の短い時間内ではコリコランの効果がわからなかったため、GetNavi webの編集部員が試してみました。同アイテムをシールを使って肩に装着。付け心地は後藤選手と同様、まったく違和感がなく、付けたまま帰ろうとしてしまったほど。付けてから数時間、パソコンで作業をしていると、あれ、たしかに肩が軽い……。コリコランをつけた場所がヒンヤリスッキリしてきて、肩の重だるさが抜け、自然に背筋が伸びてくるイメージです。これを付けていることで、逆に日ごろいかに自分の肩がこっていたのかがわかりました。

 

もうひとつ驚いたのが、付けているうちに手がポカポカしてきたこと。見た目にも明らかに血色が良くなっており、血管の拡張効果があるというのも納得です。「いやー、コレはスゴイ!」と同僚に興奮を語ったところ、「気のせいじゃないですか」と心ない返答が。失敬な! 本当に効いたんだって!(編集部レビューおわり)

 

お試しアイテムその3

「エア・温め・振動」でこめかみや目元をケアするエアーマスク

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小泉成器

エアーマスク KRX-4010

実売価格1万3298円

目にあてて使用し、「エア・温め・振動」機能で、こめかみや目元をケアするエアーマスク。「こめかみ」「目もと」などのピンポイントのコースも選択できます。目に触れるカバーは取り外して水洗いが可能。単三形アルカリ乾電池(別売)に対応しており、コードレスで使用できます。

●サイズ/質量:約W198×D124×H86mm/約500g●電源:ACアダプターまたは単3アルカリ乾電池4本●タイマー:5/10/15分

 

後藤 これは、すでにやる前から、気持ちよさそうですね。…おおっ! エアの圧がきますね。で、同時に振動も来ます。振動は全体。圧は動く感じですね。うおっ! これは気持ちいい。おおーっ、いい、いいですね!

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――こちらもスイッチ1つで、温めながらの施術もできます。

 

後藤 おっ、だんだん温かくなってきました。エアの移動が気持ちいいですね……

 

――では、振動なしで指圧風のマッサージが楽しめる「エアのみ」というコースに切り替えてみますね。どうですか?

 

後藤 圧が…気持ちよくて…眠たくなる……。

 

――では、次は「振動のみ」に変えますね。いかがですか?

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後藤 ……(しばらく経過)。

 

――あの~、後藤さん、後藤さん! すいません。「エアのみ」の感想をお願いします!

 

後藤 …んん? ああっ! 寝そうになった!

 

――それぐらい気持ちいいってことですね。

 

後藤 いや~、気持ちよかった! すごいスッキリしますね。ぐっすり寝たあとみたいな!

 

――本当に寝ていたような気もしますが…(笑)。アルカリ電池を使えば、コードレスでも使えるのもいいですね。

 

後藤 携帯できるサイズだし、移動中のバスの中でも使えそうですね。寝ながらも使えるし、これもいい!

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と、いうわけで眠たくなるほどマッサージ家電で癒やされた後藤選手。次回の続けて最新マッサージ家電を3アイテム紹介します。後藤選手が選ぶ最高のマッサージ家電はどれなのか。また、後藤選手が再び眠ってしまうのか? 後編をお楽しみに!

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撮影/黒飛光樹(TK.c)

 

【大会情報】

20171116-s1-(20)

WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

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毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。