いいもの見っけ隊が行く! メンテナンス塗料の優れもの発見!

塗るだけでよみがえる!

経年変化で傷んだチェアが見事復活!

ドゥーパ編集部が、実際に試してみて、これはいい!と実感したDIY商品を紹介する企画。
名付けて「いいもの見っけ隊」。
今回は面倒なガーデンメンテナンス塗装を誰でも簡単に行うことができる優れもの塗料、
和信ペイントの「デッキケア」と、その塗装方法を紹介する。

傷んだガーデン家具が生まれ変わった!

紫外線やほこりなどで傷みやすいガーデン家具には、定期的なメンテナンスが欠かせない。

そんな時に心強い味方になってくれるのが和信ペイントの「デッキケア」。
塗るだけで経年変化した木材がよみがえるという水性塗料だ。

プリンのような固さの塗料をウエスにとって薄く伸ばして塗り広げていく。
乾燥時間は20℃で約2時間とのことだが、試した当日は30℃を超える夏日で、10分もかからずに乾燥してメンテナンス終了(乾燥時間は目安ですので、十分に乾燥させてください)。
傷んだチェアがまるで新品のようにあっという間に生まれ変わった。

これなら休日のちょっとした時間にさくっとメンテナンスできそう。
簡単で即効、しかも、撥水効果もあるので、大切なガーデン家具とも長く付き合えること間違いなしだ!

 

使った塗料はこちら! 和信ペイント「デッキケア」

使った塗料は和信ペイントの「デッキケア」。
ウッドデッキやガーデン家具など、塗るだけで経年変化した木材をよみがえらせるメンテナンス塗料だ。
水性塗料なので扱いも簡単、木材の色も生かせる。色は4色(チーク、マホガニー、ウォルナット、エボニー)。
防虫・防腐・防カビ・防蟻のほか、撥水効果もある。容量200g。税込価格は2280円

販売元・問い合わせ◎和信ペイント(☎0480-48-2725)
https://www.washin-paint.co.jp/

では、手順を紹介します。(とても簡単です)

01 まずは下地を整える

150から180番手の紙やすり(今回は180番手を使った)で、表面の汚れや塗料をこすり取り、研磨で出た粉をきれいに拭き取る。

02 塗料はウエスに取って

今回使った色は、チーク。塗料はプリンのような固さ。
ウエスに取って塗装する。台所用のスポンジでもいい。

03 いよいよ塗装

マスキングテープで養生してから、デッキケアを刷り込むように塗っていく。
乾きが早いので、素早く薄くのばしていくのがポイント。すき間も抜かりなく塗っていく。

04 一度塗りで塗装が完了!

一度塗りだけで、あっという間に塗装が完了。
マスキングテープをはがしたら完成。色むらなくきれいに仕上がった。

なんと撥水効果も!

デッキケアは撥水効果も抜群! これで大切なガーデン家具も長持ちしそう!

あっという間によみがえった!

塗るだけでガーデン家具がよみがえった。
所要時間わずか30分もかからない早わざだった。
(乾燥時間は20℃で約2時間が目安ですが、十分に乾燥させてください)

「デッキケア」を実際に試せるイベントがあります!

2023年8月24日(木)~26日(土)(24日は一般方は入場できません)
幕張メッセで行われる「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2023」。
このイベントでは、和信ペイントのブースで、今回ご紹介した「デッキケア」のほか、
様々な塗料を試すことができます。
ウッドシザーブラケット作りや、アウトドアラック作りなど、手作りを楽しむことができるワークショップやプレゼント企画も盛りだくさん。詳しくは以下のサイトでご確認を!
 

木工の超便利ツールのガイドブック『トリマー&ルーター 木工の教科書』が6月28日に発売!

木工のレベルがみるみるレベルアップする超便利ツール「トリマー&ルーター」のガイドブックが6月28日(水)に発売開始!

 

<本書のご購入はコチラ!>

Amazon
楽天ブックス
セブンネット

 

DIYの教科書シリーズの第2弾は「トリマー&ルーター」のノウハウを完全網羅

トリマー&ルーターは超高速で作動するビット(刃)が材を薄くスピーディーに削りとっていくため、加工面を非常になめらかできれいに仕上げてくれるのが魅力です。本書ではそんなトリマー&ルーターの基本から応用ワザまでを余すことなく紹介しています。巻頭から順に読み進めて実践することで、トリマー&ルーターの扱い方がおのずとレベルアップ! 木工テクニックの上達に役立つこと間違いなしの1冊となっています。

 

面取り、直線&曲線削りといった加工テクニックがマスターできる

材の角を削る面取りは、トリマーがもっとも得意としている作業になります。種類豊富なビットを駆使することで加工面に装飾性をプラスすることができ、ワンランク上の作品が誰でも簡単に作れるようになります。さらにガイドを使えば真っすぐな溝から曲線デザインまで、板材を自由自在に削り出すことも可能です。ここで紹介するテクニックが習得できれば、頑丈な大型家具も難なく作れるようになります。

 

惚れぼれするような複雑な継ぎ手作りがマスターできる

熟練した技が必要な継ぎ手すら、トリマーを使えば精巧に美しく仕上げることができます。ていねいに手順を踏んでいけば、誰でも高精度に作ることが可能。木工マイスターのようなクギやビスを1本も使わない継ぎ手だけの家具作りも、もはや夢ではありません。

 

トリマーの上位互換ともいえるルーターの使いこなし術を徹底解説

ルーターテーブルを導入すれば、多くの作業において、より正確かつ迅速な切削を可能にしてくれ、手持ちでは難しい細材の加工も行なえるようになります。より複雑なデザインのモールディング、框組み(かまちぐみ)の扉作りなど、ルーターワークでしか味わえない木工の醍醐味をぜひ楽しんでみましょう。

 

トリマー&ルーターを駆使した本格家具レシピ集を収録

巻末にはリビングルームで活躍する定番の木工作例、ローテーブル、ダイニングチェア、テレビボードの作り方を収録しています。それぞれ各章で習得したテクニックを存分に取り入れているので、トリマー&ルーターワークの熟練を目指すのにうってつけです。

 

 

ターナー色彩の「エイジング仕上げ塗料キット」をdopa shopにて販売開始!

dopa 2023年4月号(No.153)掲載の広告と連動した、dopa shopオリジナルキット商品企画として、ターナー色彩のエイジング仕上げ塗料キットの販売をスタート!

【販売先リンクはコチラ】
https://dopashop.jp/products/detail/19

 

 

無垢の木材に塗り込むだけで、味のある古材のような仕上がりになる「オールドウッドワックス」1缶 と、重ね塗りすることで色に深さや厚みが出る下地材「ベースコート」100ml 1本をセットでお届け。

カラーはそれぞれ「アンティークグレー」「ウォルナット」「チーク」の3色から選択できます。

また、購入者にはもれなく、ターナー色彩オリジナルハケを1本無料でプレゼント!この機会にぜひお買い求めを!

 

エイジング仕上げ塗料キットの特徴と使い方

誰でも美しく棚板を留められる!全米No.1メーカー「Kregポケットホールジグ」の使い方を詳しく解説!

棚を作る際、棚板の留め方はたくさんある。留め方次第で、スマートな棚になったり、頑丈な棚になったり、便利な棚になったりする。

単純なビス留めにもさまざまな方法があるが、ここでは誰でも簡単に美しく仕上げられる「ポケットホールジョイント」と呼ばれる固定パターンについて紹介したい。

ワンランク上の収納家具を作りたい人は必見です!

 

ポケットホールジョイントは裏側から留めるので、ビス頭が見えず、強度も十分にある

 

見えない位置から斜めに下穴をあけて棚板をつなぐ

ポケットホールジョイントとは、材料の裏面に斜めに下穴(ポケットホール)をあけ、ポケットホール専用ビスで接合する方法のこと。表面からビス頭が見えないので、見た目はきれい、かつ十分な強度が確保できる。

接合箇所をきれいに仕上げる方法には埋め木やダボ継ぎなどがあるが、それらと比べるとスピーディーに作業できるのが特徴。通常のビス斜め打ちはややコツが必要で、慣れないと失敗しやすいが、ポケットホールでは専用のジグをドリルガイドとして使い下穴をあけるため、ビギナーでも簡単に作業できる。非常におすすめの方法だ!

 

ビスを下に隠せる
見えにくい場所にポケットホールをあけるようにすれば、見た目すっきりで美しく仕上げられる。ポケットホールさえあいてしまえば、あとはビスを打つだけなので組み立て作業も超簡単

 

秘密は2段の下穴
ポケットホールジグを使えば、ビス頭が収まる大きい下穴と、ビスを打つための細い下穴が専用のドリルビットで同時にあけられる。これにより、ビスを打つ方向や角度が決まるので、ビギナーも安定した斜め打ちが行なえるようになる

 

カスタマイズは無限大!
ポケットホールジョイントでノックダウン式シェルフを作ってみよう

作り方はいたって単純。木取り後に棚板にポケットホール加工を施し、側板に天板・棚板を縦に1列ずつ固定してユニットを作り、最後にそれぞれを合体させるだけ(ノックダウン方式)。作例では階段状に製作したが、中央が凹んでいたり、橋渡ししたような状態で連結したりと、デザインは自由自在。ポケットホールを用いれば、このように棚板が隣り合う構造のシェルフも気軽に作れる!

 

<主な使用道具>
Kregポケットホールジグ320、ドライバードリル、クランプ、サシガネ、サンドペーパー

<その他の材料>
ポケットホール専用ビス(32mm)

<木取り表>

材の種類 サイズ(mm) 数量 使用部位
パイン集成材(18mm厚) 1112 2 側板A
764 1 側板B
416 1 側板C
400 9 天板・底板・棚板D

 

<Kregポケットホールジグ320を使ったノックダウン式シェルフの作り方>
*画像をタップするとご覧いただけます

 

棚の完成度が高まるポケットホールジグの決定版「Kregポケットホールジグ320」

キャリーケースの中に、ドリルガイド(ジグ本体)、ドリルビット、スクエアビット、シックスネスゲージ、クランプアダプター、ポケットホール専用ビスがセットになっている。板厚13~38mmに対応。AmazonほかECサイトにて販売中。希望小売価格7980円(税込)。

●問い合わせ先…(株)Japan Liebe

 

全行程をまるっと凝縮してお見せするYouTube動画はこちら!

tokobo wood

9年前から独学で木工を学び、YouTubeやwebサイトにて木工家具・図面の販売、テクニック指導を行なう木工家。愛知県を中心に全国でイベント出展・協力、ワークショップも精力的に活動している。
https://tokobowood.com/

5㎡未満の床面積にDIY歴20年の履歴がギュッと詰まったセルフビルド工房/みんなのガレージ&工房(9)

以前は広々とした工房で木工を楽しんできたSさん。転居先の限られた敷地にセルフビルドした工房は5㎡足らずだが、DIY歴20年の間にそろった工具などを上手に詰め込み、最大限に快適な作業環境を作り上げた。

 

<記事内ギャラリー>

 

空きスペースいっぱいに建てたガルバリウム張りの工房。屋根もガルバリウム波板だ

 

5㎡足らずの室内ながら、たくさんの工具を収め、作業スペースも確保している。作業台の下は愛犬の居場所

 

<DATA>
施主…Sさん(72歳)
DIY歴…20年
製作費用…約20万円
実働製作期間…約2カ月
面積…約4.9㎡

 

 

工具の配置や収納を工夫して使いやすい狭小工房に

ガルバリウム波板で壁を仕上げた、かわいらしい小屋がSさんの工房。ケヤキの板で自作した看板には“グラン・チャイルド(=孫)舎”の文字。これまでお孫さんのために数々の作品を作ってきたSさんの木工歴をよく表している看板だ。

実は、以前はもっと広々とした工房で木工に没頭していたSさん。転居先にはスペースの余裕がなく、同様の作業環境を作ることはできなかったが、それでもできるだけ快適に木工を楽しみたいと、間口2730×奥行1820mmの工房小屋をセルフビルドしたのだ。

新工房には、以前から使ってきた工具などを可能な限り持ち込んだ。テーブルソー、トリマースタンド、ボール盤、角ノミ機、糸ノコ、卓上丸ノコ…DIY歴20年だけあって、大型工具もそろっている。ただ、大型の電動カンナ類はさすがに収まりきらず、別の場所に保管しているそうだ。

真ん中に鎮座する作業台も、以前の工房から引き続き使っているものだが、元はもっと大きかったのを、この工房に収まるサイズにぶった切ったのだとか。

窓を開ければ長材も扱えるように、テーブルソーを窓際に配置しているのは、狭小工房にとても有効な工夫。小物類は中身がわかるようにラベルを張った収納箱にしまい、その箱を棚にビッチリ詰め込むことで収納量を増やしていることにも注目したい。

そんな風に空間の使い方にこだわるSさんだが、作業台の下には愛犬の居場所をしっかりと確保しているのが面白い。以前より狭くなったとはいえ、愛犬と寄り添いつつ木工に没頭できるこの工房も、どうやらすっかりお気に入りの様子だ。

 

テーブルソーは窓際に。窓を開ければ長材も取り回せる

 

小物類はクリアケースなどに詰め込み、ラベルを張って棚に並べている

 

ランダムサンダー、ブロワーなど、この工房ではあまり使わない工具は、工具名を書いたカバーをして上の棚へ。カバーはSさんが工業用ミシンで自作した

 

天井には断熱材の発泡スチロールが見える。なお、この小屋はホゾ組みと金物を併用し、軸組み工法で作った

 

使える壁面はすべて収納に活用。隅にトリマースタンドのカバーが見える

 

夏場の室内はかなり暑くなるので扇風機は欠かせない。壁際には自作の扇風機専用ホルダーが

 

ドアのわきには、愛犬用の出入口を製作

写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2013年12月時のものです。

ギャラリーを併設した木工家の工房はハーフビルドで建てました!/みんなのガレージ&工房(8)

今回は、なかなか見ることのできないプロの木工家が仕事場にしている工房を紹介。工房の構造から外装を本職の大工が作り、内装はDIYで作るハーフビルドと呼ばれる方法で作られている。

 

<記事内ギャラリー>

 

東京都町田市郊外の山すそに建つ平屋作りのシンプルな工房。手作りのウッドデッキも見える

 

据え置き型の電動工具や、素材となるオニグルミの在庫が置かれた工房内部。内壁となる石膏ボードは張ってあるが、まだむき出しのままで仕上げを待っている

 

<DATA>
施主…Oさん(39歳・木工家)、Kさん(44歳・会社員)
DIY歴…7年(Kさん)、プロ10年(Oさん)
製作費用…約900万円
実働製作期間…2008年から進行中
面積…60㎡

家具作りの合間に内装作業もコツコツ進行中

家具作りの工房として基礎から外装、サッシ、シャッターまで、つまり鍵を掛けて戸締りできるところまで大工に建ててもらい、木工房として使いながら、作り残している内装は自分たちで製作している。

ここを仕事場としているOさんは注文家具の作家さん。国産無垢材にこだわったやさしいカーブを生かしたデザインや、植物油、自家製蜜蠟ワックスを使う環境に配慮した仕上げの作品で、ひとつひとつをていねいに作るため、いつも順番待ちの状態という評判の家具作家だ。音の関係で自宅では作品づくりのための電動工具を動かすことができないので、自宅から通いが可能な場所に土地を求め、この工房が建てられた。

工房は間口約5.4m。奥行き約7.28mで、100V電源のほかに、三相200Vの電源も引かれ、大型の電動工具にも対応できるようになっている。ギャラリーとして造られた工房奥にはトイレやシャワー、キッチンも完備し、長時間じっくりと作品づくりに取り組める環境も整備した。

内装作業は写真でご覧のとおり目線が通る高さまでは、ほぼ完成している。これからは脚立が必要な高い場所に取り掛かりたいということだ。平日は注文家具作りに追われるOさん、週末などを選んで夫のKさんと共同作業で、少しずつ作業を進めている。まだ時間がかかることはわかっているので、素材選びもじっくりと吟味しながら、こつこつと満足のできる内装作りを楽しんでいきたいということだ。

 

工房から見上げた屋根小屋組み部分。在来軸組工法で建てられていることがわかる

 

ギャラリーからは4連のフィックス窓を通して工房を見通せる

 

ギャラリーには薪ストーブが設置されている

 

昇降盤(プロの使う高精度のテーブルソーの仲間)は三相200V電源のモデル。上には木取りされた材が整理されている

 

ギャラリー奥のトイレ(左)とシャワー・脱衣所(右)のドアもDIY。素材はウォールナット。スペースの関係で左は開き戸、右は引き戸と工夫されている

写真◎高島宏幸

*掲載データは2013年8月時のものです。

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!/ひとりDIYに役立つ素敵なテクニック集・その2

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

*万力の種類と使い方編はコチラ

*F型クランプの自作編はコチラ

*現場で活かせるクランプ使用例9連発編はコチラ

*ひとりDIYに役立つ素敵なテクニック集・その1はコチラ

 

みんなが実践する裏ワザ、集めました!
ひとりDIYに役立つ素敵なテクニック集

ひとりDIYをサポートしてくれるのはクランプだけじゃない!

身近にあるアノ道具やコノ資材も、使い方次第で便利アイテムに変身!

全国のひとりDIYerよ、知恵で勝負だ! じゃんじゃん応用すべし!

 

9、二丁インパクトで素早く下穴あけ&ビス留め

ハードウッドや竹、金属などをビス留めするなら、先に下穴をあける必要がある。大量にビス留めする場合、これがかなりメンドクサイ。ふたりいれば、ひとりが下穴あけ、ひとりがビス留めと分担してスピーディーに進むのに…というところだが、ひとりでもインパクトドライバーまたはドライバードリルを2台用意し、それぞれに下穴用ドリルビット、ドライバービットをつけて使い分ければとても効率的。また、下穴あけ専用と割り切って安価なドライバードリルを購入するのもナイスアイデア。

 

10、重い枕木も一輪車ならラクラク運べる

一輪車で運べるのは、砂や砂利など、荷台の内部に収まるものだけじゃない。長い枕木だって、いったん載せてしまえばラクに運べちゃう。重い枕木をひとりで抱えて運ぶのは至難の業ですからね!

11、重い材は輪に引っ掛けて高所に上げる

ふたつのカーポートの間に屋根を作って、超幅広のカーポートを作ったFさん。どうやって重い梁などを高所に上げ、固定したのか? その答えは、「針金の輪」でした。

 

12、鉄筋や丸棒の保持は端材を切り欠けばOK

鉄筋にドリルで穴をあけるときは万力に固定するといいが、万力がなくても大丈夫。適当な端材をV字に切り欠き、そこに鉄筋をはめれば転がって逃げることがない。

 

13、丸太の保持は豪快にカスガイで

自然木の形状をそのままデザインに取り入れる「曲がり木工」が得意なYさん。チェンソーで丸太を割くときには、転がらないようカスガイでガッチリ保持。割き終わったら、カナヅチで軽く叩いてカスガイをはずすだけ。作品同様、作り方もワイルド~。

 

14、足を3つ目の手に!? 曲線の墨つけテク

材の端を曲線にカットするために、サシガネをたわませて墨つけ。しかし2本の手でたわませていたら、墨つけできない。そんなときは、足でサシガネを保持!

 

15、ドアをつけるときはバールで保持

ドアをつけるとき、上下左右に多少のすき間を作っておかないと、うまく開閉しない。とはいえ、ひとりでドアを持ち上げながら蝶番をビス留めするのは超タイヘン。そこで活躍するのがバール。バールの端をドアの下に差し込み、もう一方の端を足で踏んでテコの原理で持ち上げておけば、両手が使えるのでビス留め作業も問題なし!

 

16、ストレスなしで桟を裏からビス留めする方法

1×4材を数枚並べ、3本の横桟を留めてドアを作る。その場合、裏からビスを打つほうがしっかり接合できるし、見た目もスマート。そこで、平らな場所に横桟を3本並べ、その上に1×4材を並べてビスを打つことになるが、そのままだと必ずといっていいほど作業中に横桟がズレてしまい、イライライライラ…。そんなときは、合板を作業台にして、そこに横桟を仮留めしてしまえば、ズレることなくサクサク作業が進むのだ。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイド/現場で活かせるクランプ使用例9連発!

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

*万力の種類と使い方編はコチラ

*F型クランプの自作編はコチラ

 

助手代わりに駆使するクランプ術が満載! クランプ使用例現場写真集

ひとりで作業する現場では、やっぱり助手がいればなあと思う場面はしばしば発生する。そんなときこそクランプの出番。クランプなら「重くないですか?」「お茶いれます?」など、気を使わずに、徹底的に使いこなすことができる。ここでは実際の現場で使われるクランプの使用例を紹介。

 

1、根太受けの組み立て

 

2、ひとりで横桟を取り付ける手順例

高い場所に横向きに材を打ち付ける作業の手順を紹介しながら、クランプの使い方を見ていく。こうしたエクステリアの現場では写真のような中型のグリップクランプか、中型のF型クランプが使われている。

 

3、パーゴラの組み立て

 

4、門柱上下の間隔を調整する

 

5、根太張り

 

6、ドアの板材をはぐ

 

7、高所の材の仮固定

 

8、カーブ用墨つけ定規を固定する

 

9、根太の高さを仮固定する

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイド/現場で活かせるクランプ使用例9連発!

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

*万力の種類と使い方編はコチラ

*F型クランプの自作編はコチラ

 

助手代わりに駆使するクランプ術が満載! クランプ使用例現場写真集

ひとりで作業する現場では、やっぱり助手がいればなあと思う場面はしばしば発生する。そんなときこそクランプの出番。クランプなら「重くないですか?」「お茶いれます?」など、気を使わずに、徹底的に使いこなすことができる。ここでは実際の現場で使われるクランプの使用例を紹介。

 

1、根太受けの組み立て

 

2、ひとりで横桟を取り付ける手順例

高い場所に横向きに材を打ち付ける作業の手順を紹介しながら、クランプの使い方を見ていく。こうしたエクステリアの現場では写真のような中型のグリップクランプか、中型のF型クランプが使われている。

 

3、パーゴラの組み立て

 

4、門柱上下の間隔を調整する

 

5、根太張り

 

6、ドアの板材をはぐ

 

7、高所の材の仮固定

 

8、カーブ用墨つけ定規を固定する

 

9、根太の高さを仮固定する

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

F型クランプを自作してみよう!/ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイドの特別編

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

*万力の種類と使い方編はコチラ

 

作って使う道具DIY、F型クランプを作る

クランプは数がいるもの。数が増えれば経済的負担もそれなりになる。そこで、作れるなら、自作してみようということで、F型クランプを作ってみた。既製品のような完璧さはやや欠けるが、それなりに使うことができる。

 

自作したF型クランプ。アゴが木製ということで、ちょっとウッデイな雰囲気

 

クランプの定型といわれるF型クランプを手作りする。材料はホームセンターでそろえられるもので集めている。部材の数は6点とシンプルなものだ。目新しい部材といえば高ナットと呼ぶ、長さのあるナット。なければ、普通ナットや蝶ナットでもいいが、高ナットだと早回しがしやすい。工程で気を使う場面は穴あけで、穴が傾かないようにあけることが大切だ。堅い材を使いたいところだが、はじめの1台は、この作例どおり作ってみて、自作に自分なりの工夫を加えて、オリジナル度を上げて楽しみたい。

 

<木取り表> *単位はmm

材の種類 サイズ 数量 使用部分
垂木材(30×30) 110 2 アゴ
120 1 ハンドル
ボルト(8mm径) 150 2
高ナット(8mm径) 30 1 ロックナット

 

 

F型クランプの自作手順

写真◎冨士井明史/インストラクター◎白井 糺

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイド/万力の種類と使い方編

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

 

材をガッチリつかめ! 万力の種類と使い方

単純な工具ながら、ひとりDIYの工房にあるとないとでは、作品づくりの手順に大きな影響を与える。

万力はちゃんとしたものを手に入れれば、数十年は使える道具でもある。

 

木工用万力

バイスとも呼ばれる万力。まさに鉄の塊りといった道具だが、はじめは鉄工の道具として発展してきたので、無骨さは鉄工所向き。木工用の万力はつかむアゴが鉄工用より薄く、アゴには木の板か、木の板を取り付けるためのネジ穴が切ってある。

木の板が取り付けられない万力は鉄工用で、これで材を挟むと材をつぶしてしまうので、購入の際には木の板の保護材が見極めのポイントになる。アゴの長さが5cm程度のものから90cmもあるダブルハンドルの長大なモデルまで、バリエーションもある。

 

高速早締めバイス

 

平バイス

こちらも元は鉄工で穴あけをするとき、ボール盤のテーブルに置いて材を固定するための小型の万力。木工でもボール盤を使った穴あけでは、材を仮固定して、より正確な穴あけをするために使われる。

 

作業台兼用万力

簡易式の作業台として日曜大工に愛用される写真のような製品には、万力機能を備えたモデルもある。ハンドルを回すと天板が開き、ここに材を挟んで万力として使えるし、付属のブロックを天板上の穴にセットすることで、幅広な材にも対応できる。なんといってもホームセンターの店頭価格が1万円でお釣がくるという手頃さがうれしい。

 

スーパージョーズ

足踏みでアゴを動かし材を挟む大型の万力。締め付け力は1トンという強力なもので、丸太や枕木もつかむことができる。家具木工ではオーバークオリティー気味だが、エクステリアの木工では、ハードな作業もしっかりこなしてくれる。

 

ツインスクリューバイス

作業台の側面に取り付けるハンドルが2本付いた大型の万力。海外通販のキットで販売されている。2本のハンドルは同期させて回すこともできるし、別々に回すこともできるので、長い材はもちろん、少々テーパーのかかった材も締めることができる。

写真◎冨士井明史/インストラクター◎白井 糺

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイド/クランプの使い方と種類編

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

 

ひとりでも快適に木工を楽しむために
クランプ・万力を使いこなす

材同士を締めて仮固定したり、作業のために材を作業台に固定させる道具がクランプや万力。
使う状況に応じて小さなモデルから大きなモデルまであり、締め込む方法も多彩だ。

 

工房の壁の一角を占領するさまざまな種類のクランプ

 

写真のような形状のパーツのカンナがけでも、万力ならしっかり固定でき安定した作業ができる

 

木工に親しめば親しむほど、使用頻度が上がっていくのがクランプや万力。さまざまな作業で、材をしっかり仮固定することは大切なポイントで、いろいろな寸法の作品づくりをするたびに必要なサイズのクランプが増えていく。壁一面にクランプを収納しているベテランも少なくない。

クランプと呼ばれる道具には、使う目的や、サイズ、それに製造者のアイデアによって、バラエティー豊かなデザインがそろっている。その数はちょっとしたコレクションとしてもいいぐらい多い。実際、実用と趣味を兼ねて、サイズ別に違うデザインのクランプを買い足して楽しんでいるDIYerもいるほどだ。

クランプと並んで材を仮固定するのに活躍するのが万力。バイスとも呼ばれる万力は、作業台などに本体が固定され、材を挟んで締めて固定する。切断やカンナがけなど、材をしっかり固定して作業する必要がある場合に使われる。木工では木工用万力と呼ばれる、アゴに保護用の木の板をつけた、木工用のモデルを使う。

 

接着剤を使った組み立てはクランプ技の見せ所

 

エクステリアの木工でもクランプは大活躍

 

バリエーション豊かなクランプで木工を楽しむ
クランプの種類と使い方

デザインと使い方に、バリエーションが豊富なのもクランプの特長。材を締めるという単純な目的のためにさまざまなアイデアを詰め込んだ、いろいろなクランプが市販されている。

 

F型クランプ

ロックなしのF型クランプ。ホームセンターで一番よく見るタイプがこれだ

 

木工用クランプでもっともベーシックといわれるのが、F型クランプ。見た目がアルファベットのFに見えるのでF型と呼ばれている。

片方のアゴにネジがついていて、アゴを動かして大体の締め位置を決め、次にネジを締めて本締めするという使い方をする。使用できる幅が10cmから60cm程度でさまざまな長さがある。アゴがロックできるロック付きタイプと、ネジを締めることで摩擦力で軸にロックするロックなしのタイプがある。

 

C型クランプ

本来は鉄工、溶接用として作られている鉄製のクランプだが、シンプルで頑丈なので、木工でもよく使われ、価格も安い。

構造上あまり大きな開口が作れないので、木工でも開口幅5cmから10cm程度のものが、作品の細かな部分で使われることが多い。アゴが鉄製で小さいので、木工に使う場合は、アゴに当て木をして使うこと。

 

ピストルグリップ式クランプ

現在クランプの主流となりつつあるのが、ピストルグリップ式のバークランプ。リリーストリガーを引くとアゴが自由に動くようになり、材を挟んだらピストルグリップを数回握ると本締めできるという動きで材を仮固定できる。

家具作りはもちろん、片手で締めと緩めができるので、高所でも使いやすく、エクステリア木工の現場でもよく使われている。

開口幅のバリエーションは中型のモデルで30cmと60cmというものが多い。同型のモデルで大型と小型もラインナップされているので、クラフトから家づくりまで、いろいろな場面で使うことができる。

 

クランプでゆがみを修正しよう

 

リバース機能のあるクランプを利用する

 

スプリングクランプ

濯バサミ型のクランプで、クリップとも呼ばれる。樹脂製のものが多く、開口部をあまり広く設定できないので、比較的薄いものや小さいものの仮固定に使われる。

 

ベルトクランプ

額縁などの組み立てに使われるクランプ。角を押さえるブロックの数を増減することで、三角形から多角形に、ブロックを外せば円形や不定形を固定することもできる。

 

ハタガネ

伝統的に日本の指し物作りで使われるクランプ。開口は30cmから90cm程度まで腕の長さで何種類かある。アゴは小さいが、慣れるとシンプルな構造だけにけっこう使いやすい。

 

ウッドクランプ

こちらは、西洋の伝統的なクランプ。2本のネジを回して材を締める仕掛けは、最初は回す方向に戸惑うが、慣れれば問題はない。このクランプならではの木の雰囲気もよい。

 

コーナークランプ

角部分で2方向の材を直角に仮固定するクランプ。額縁の組み立てなどで便利に使える。あまり大きなものには使えない。

 

写真◎冨士井明史/インストラクター◎白井 糺

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。

マルチな使い方ができる!「ジグソー」活用の上級テクを徹底解説・後編/DIY工具使いこなし術(9)

切断用の電動工具としては、動きが穏やかで、手に触れにくいところに刃がついているので、初心者でも危険なく使えるDIYの入門用工具ととらえられることが多い。確かにそれは見識だが、使い方を工夫したり、選ぶモデルによっては、ベテランの片腕となる性能を発揮してくれるのもジグソーの実力だ。

*ジグソーの基本を解説した前編はコチラ!

 

ビギナーからベテランまでいろいろ使える切断用電動工具、それがジグソーだ

 

ジグソー用の直線切りジグを作る

フリーハンドでは切り線が墨線からぶれやすいが、ジグを手作りして、ジグソーが真っすぐにしか進めないように工夫すれば、安心して直線切りにジグソーを活用できる。厚さ3mm程度の合板やMDFボードを必要な長さ×幅30cm程度用意し、そこから左右2枚のフェンスを切り出す。このフェンスでジグソーのベースプレートを左右から挟み、両面テープで固定したら、ブレードを付けたジグソーを一度通して溝を切るだけの簡単な工作だ。

 

直線切りジグの作り方

 

直線切り用ジグを使う

 

メーカー製のジグもある

写真は、ボッシュ純正別売アクセサリーにラインナップされたPLS300というジグソーガイド。写真中央のスライドガイドにジグソーをセットして、スライドさせれば、簡単に直線切り、角度切りなどができる。最大切断幅は315mm、最大切断厚さは25mm、ガイド部は左右45度まで振ることができる。ボッシュの現行DIY用ジグソーに適応するが、ベースプレート幅があえばボッシュプロ用ジグソーでも使用できる。

ボッシュのジグソーに対応するPLS300

 

ジグソーはブレード交換でマルチ工具に変身

ジグソーは切断用電動工具の中ではブレードの交換が容易にできる。ジグソーを所有する人口も多いので、用途別にさまざまなブレードが開発されて販売されている。使いこなせば、DIYのいろいろな場面で活躍してくれる。

 

塩ビ管を切る

 

ゴム板を切る
鉄棒を切る

 

アクリル板を切る

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎冨士井明史/取材協力◎白井 糺、ブラック&デッカー、ボッシュ

*掲載データは2012年4月時のものです。

曲線だけでなく直線切りもおまかせあれ!「ジグソー」の基本を徹底解説・前編/DIY工具使いこなし術(8)

切断用の電動工具としては、動きが穏やかで、手に触れにくいところに刃がついているので、初心者でも危険なく使えるDIYの入門用工具ととらえられることが多い。確かにそれは見識だが、使い方を工夫したり、選ぶモデルによっては、ベテランの片腕となる性能を発揮してくれるのもジグソーの実力だ。

 

ビギナーからベテランまでいろいろ使える切断用電動工具、それがジグソーだ

 

直線、カーブどちらも切れるのがジグソーのいいところ

ジグソーは、ベテランでもよく使う汎用性の高い工具だ。ただし、気持ちよくサクサクと切断を楽しむには、モーターの力がある程度以上のものを選ぶ必要がある。厚さ38mmある2×材を切るなら消費電力が500W以上あるものを選ぶと、軽快に切ることができる。主に厚さ20mm程度の材を切るなら消費電力は400Wのモデルでも大丈夫だ。

作動は家庭用のコンセントを電源にして、トリガースイッチを引くと始動する。このときロックボタンを押すと、次にトリガースイッチを引くまで動作状態でロックされ、連続切断ができる。

新型モデルのジグソーの多くにオービタル機能が搭載されている。オービタル機能とは、イラストのように、スイッチをオービタル機能に切り替えると、普通は上下に動いているブレード(刃)の動きに前方にしゃくり上げる動きが加わり、切断スピードを増すことができる。直線を切る場合、とくに縦挽き(木目に平行に切る場合)では、オービタル機能を使わないと、切断スピードはのろのろしたものになってしまう。ただし、カーブを切る場合、オービタル状態では、曲線が切りにくくなるので、カーブ切りではオービタル機能はオフにして使う。

丸ノコの場合は、刃が少なくとも長さ10cm程度材に沈んでいれば、直進安定性は確保できるが、ジグソーでは、ブレードを見れば分かるように、ブレードの前後の幅は6~7mmしかなく、フリーハンドで正確な直線を切るのはベテランでも難しい作業だ。そこで、ジグソーを使った直線切りでは、必ず写真のようなフェンスで、ベースプレートの直進がぶれないようにして切るのが基本となる。

より正確に、いつでも直線をきれいに切るためには、紹介しているようなジグソー用の直線切りジグを自作したい。このジグの作成時間は30分以内。使う道具はジグソーとドライバードリルかインパクトドライバー。それにブレード幅より太いドリルビットがあればOK。簡単で効果の高いジグなので、自分のジグソーに合わせて自作したい。

ジグソーには、木材以外の素材を切るためのブレードも市販されている。これらを使えば、DIYの幅を広げることができる。

 

ジグソーのブレードの取り付け例

ジグソーのブレードの取り付け方法は、メーカーによりいくつかの種類があり、同じメーカー内でも開発時期によって違いがある。取り付け方法によって使えるブレード、使えないブレードがあり、各自のジグソーで確認していただきたい。失敗のないブレード選びは、ジグソーと同じメーカーの純正品から選ぶのが一番だ。

現在ホームセンターに並ぶジグソーのブレードはこの2種類がほとんど。取り付け部分の形の違いで、上が一般型、下がボッシュ型と呼ばれる

<ブレード前で固定する例>

<ブレード側面で固定する例>

 

ジグソーの構え方・基本の切り方

ジグソーは本体のベースプレートから下に向けて直角にブレードが出ているので、作業中のブレードの様子を見るのは難しい。インジケーターのついたモデルの場合、それを墨線に沿わせて進めればいいが、ない場合は、ジグソーの真上からブレードを覗き込むようにし、ブレードが墨線にのっているか確認しながら切る。

 

曲線を切る

カーブ切りは、フリーハンドでは、ぶれて少々墨線からはみ出すこともある。それを防ぐには、ねじ伏せるとは大げさだが、機械は真っすぐ進もうとするので、手首に力の入りやすい位置に、立ち位置を変えながら、カーブを追いかけながら切るとズレは少ない。小さなカーブや穴を切るときは曲線切り専用のブレードを使うとよい。

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎冨士井明史/取材協力◎白井 糺、ブラック&デッカー、ボッシュ

*掲載データは2012年4月時のものです。

キャンプの棚を自作するなら持ち運びやすさとコンパクトさが重要!/自作アウトドア道具20連発!(シェルフ編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

*椅子編はコチラ!

 

File09 棚板を差し込むだけのお手軽シェルフ

製作者 Sさん/サイズ 幅900×奥行280×高さ450mm/材料費 約7400円/製作期間 約1日

材を差し込むだけの簡単シェルフ。材の長さを変えるだけでサイズ変更できるので使い勝手がよく、棚受けを増やせば、3段キャビネットにもなる

 

「棚受けはシンプソン金具で補強」

脚兼棚受けを角材で作り、その接続部分をT字と折板のシンプソン金具でがっちり補強。この棚受けに好きな長さに切った1×6材を差し込めば、あっという間に2段キャビネットが完成! 自宅のインテリアとして使用して、アウトドア気分を室内に持ち込むのも◎。

 

File10 ナチュラルジャンクなジャグスタンド

製作者 Gさん/サイズ 幅315×奥行220×高さ300mm/材料費 約1000円/製作期間 約3日

リマジャグの購入をきっかけに作ったというジャグスタンド

 

「耳付き板と拾い木がいい味出してます」

耳付き板の端材を天板にして、拾った自然木で3本脚をつけたジャグスタンド。見てのとおり、素材の出す雰囲気が最大のポイントだ。なお脚は天板裏に掘った穴にはめ込んでいるだけなので、パーツごとに分解できる。小枝で作ったコップかけもかわいい。川や海で遊んだついでについ流木を探したくなる、ナチュラル系の一品。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

DIYとは思えないほどハイクオリティなキャンピングチェアが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(椅子編)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

*テーブル編・その2はコチラ!

 

File06 フレームが美しいモスチェア

製作者 Fさん/サイズ 幅480×奥行560×高さ660mm/材料費 約3000円/製作期間 約1日半

チョコレートカラーの座面からMoth(蛾)と名付けられたモスチェア

 

「バタフライ(蝶)ならぬモス(蛾)」

金属のフレームで作られた市販のバタフライチェアを見て「これを全部木で作ってみたい」と製作した折りたたみチェア。帆布で作った座面の色がまったく蝶らしくなかったので、モスチェアと名付けたのだとか。木で作られたフレームをきれいに折りたたむための金具は、リサイクルショップにあったキャンピングチェアをバラして拝借したもの。大きさの違う座面をいくつも用意しておくことで座り心地を変えられるのもポイント。

 

File07 背中にフィットする焚き火用ローチェア

製作者 Nさん/サイズ 幅590×奥行840×高さ580mm/材料費 約3000円/製作期間 約3日

いくつものスティック状の材が並ぶチェアはデザイン的にも面白い。仕上げにはワトコオイル(クリア)を使用

 

「体が包まれるようにフィットする」

ケンタッキーチェアの背もたれをヒントに作ったという焚き火用のチェア。試作段階では背もたれの後ろに横桟を入れていたが、どうにも背中が痛い。そこで気持ちのいい座り心地を追求し、スティック状の背もたれと座面はあえてロープで接続。中央がくぼみ、曲線状になることにより、体が椅子に包まれるようにフィットするというわけだ。座面の広さや高さ、背もたれの角度、フィット感など、満足するまで何度も試しては作り直したという力作だ。

 

File08 BR風チェア&オットマン

製作者 Gさん/サイズ 幅400×奥行600×高さ640㎜(チェア)、幅330×奥行250×高さ330㎜(オットマン)/材料費 約3000円/製作期間 約3日

ブルーリッジスタイルのスモールチェアとオットマン。フィールドでリラックスするのにもってこい

 

「ブルーリッジの家具に憧れて」

もはや手作りギアの登竜門といってもいいほど、キャンパーに人気のあるブルーリッジ(BR)スタイルのチェア。これにオットマンを組み合わせることで、より快適なチェアセットとした例。チェアの作り方はごくシンプル。角材を突きつけて、座面と背もたれのフレームを作り、布地を張り付ければ終わり。カモ柄のテキスタイルを使うなど、布のデザインで遊ぶのも面白い。かわいい布地を張れば、子供用のガーデンチェアにぴったり。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

キャンプメシのお供にぴったりなローテーブルが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(テーブル編・その2)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

*テーブル編・その1はコチラ!

 

File03 Z字脚が特徴的なロールトップテーブル

製作者 Fさん/サイズ 幅900×奥行600×高さ400mm/材料費 約3000円/製作期間 約1日半

ボルト以外はほぼすべて木で作られたウッディなテーブル。Z字の脚が特徴的

 

「Byerのテーブルがモデル」

ポイントは折りたためるフレームの構造。バタフライチェアに使われる金具を参考に、Zステー(Z字の接続パーツ)を合板から切り出し、ジョイントコネクターボルトで脚と横桟をつなぎ合わせることで、折りたたみ構造を実現した。天板は40mm幅に割いたパイン材を並べ、コットンテープで固定。クルッと巻き込んで収納できるので“ロールトップ”というわけだ。

 

File04 軽量グリルスタンド

製作者 Gさん/サイズ 幅500×奥行380×高さ200mm/材料費 約2000円/製作期間 約3日

熱々に温めたダッチオーブンやスキレットなどを載せられるグリルスタンド。テーブルの脇に1台置いておくと便利

 

「木のフレームでより軽く」

市販品のグリルスタンドはすべて部材がアイアン。「これをもっと軽量化できないか」と考えたのが、木のフレームにエキスパンドメタルの天板をはめ込んだオリジナルグリルスタンド。材の接合にクギやビスは使わず、木ダボとジョイントコネクターボルトを使用し、見た目もスッキリ。

 

File05 ミニキッチンテーブル

製作者 Yさん/サイズ 幅400×奥行300×高さ143㎜/材料費 タダ!/製作期間 約半日

調理するときは、市販のローテーブルを脚にして使用。背の高いガス缶も安定して使えるのがうれしい

 

「テントの中でも調理OK」

ガスストーブとガスランタンをセットできる引き出し付きのボックス。このボックスと食材があれば、テントの中はもちろん、庭や縁側でも、どこでも料理ができちゃうというわけ。使用した材料は合板の端材のみと製作費がリーズナブルなのもうれしい。自宅の庭でちょっとしたツマミをパパッと作りたい、お酒好きDIYerにもおすすめ。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

おしゃれで機能的なローテーブルが大集合!/自作アウトドア道具20連発!(テーブル編・その1)

今、キャンパーたちの作るアウトドア道具が面白い。

その完成度の高さから、キャンプはもちろん、庭やインドアでも十分に使えるものばかり。

オシャレで機能的なギアを自作することで、普段の暮らしにアウトドア気分を取り入れる。

庭でのパーティーをワンランクもツーランクもアップさせる。

そんな楽しいライフスタイルを始めるきっかけとなる、キャンパーたち自慢の自作ギアの数々をご覧いただこう。

 

File01 アイアン&ウッドのキャンピングテーブル

製作者 Gさん/サイズ 幅850×奥行560×高さ310mm/材料費 約4000円/製作期間 約5日

100Vの溶接機でチャレンジできる、オシャレなキャンプ用ローテーブル

 

脚を折りたたんだ状態のテーブル。製作者のGさんいわく「次はもっと薄いアングルを使って軽量化を図りたい」とか

 

「人とかぶらないテーブルを作りたい」

アイアンとウッドを組み合わせた男前な作品が自作派キャンパーの世界にも登場。ポイントはやはりアイアンの使い方。アングルを溶接して作った天板受けに、角パイプの脚を固定。天板受けにはコの字に曲げた四角棒を溶接することにより、シェラカップやフックをかけるハンガーに。天板には幅89mmと40mmの板材を交互に並べ、端に黒く塗装したアルミアングルを取り付けることで、ウッドの天板をアイアンの脚部に違和感なく溶け込ませているところも見逃せない。

 

File02 バーナースタンド付きキッチンテーブル

製作者 Kさん/サイズ 幅900×奥行460×高さ400mm(キッチンテーブル)、幅450×奥行460×高さ400mm(バーナースタンド)/材料費 約2000円/製作期間 約3日

左のテーブル天板はフィールドキッチンテーブル竹のものを流用。自分の好きなブランドのギアをより使いやすくアレンジした好例だ

 

30mm角の角材と1×2材のみで作られたテーブルフレーム(左)とバーナースタンド(右)

 

「スノーピークのギアをロースタイルでも」

スノーピークのフィールドキッチンテーブル竹をロースタイルで使えるよう、木製スタンドを製作。それに合わせ、同じくスノーピークのギガパワープレートバーナーをセットできるスタンドをドッキングした、ロースタイルのキッチンテーブル。テーブル、バーナースタンドともに脚部はジョイントコネクターボルトと蝶ネジで固定し、折りたたみが可能。バーナーを使用しないときはスタンドにも天板を載せて、ロングテーブルとしても使用する。

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2016年6月時のものです。

写真◎田里弐裸衣、谷瀬 弘、製作者提供

トイレにシャワー、寝室まで完備した木工房を作っちゃいました/みんなのガレージ&工房(4)

趣味のスピーカーや家具作りのために作った工房&趣味部屋。寝泊まりできる設備もついて、製作に没頭できるし、宴会だって楽しめる! 至れり尽くせりな空間。

 

<記事内ギャラリー>

 

大型の木工機械が置かれた工房内。200V電源を入れている。床はコンクリート土間。ペンキで塗装した

 

チューダー様式風に張った白い胴縁がアクセントになっている

 

<DATA>
施主…Kさん(53歳・設計士)
DIY歴…約15年
製作費用…120万円
実働製作期間…約6カ月
面積…約85㎡

DIYの拠点は没頭しすぎてもほろ酔いしてもOK!

畑の一角に立つKさんの工房&趣味部屋。農家からこの土地が売りに出ていると教えられ、趣味のスピーカーや家具作りの生産拠点にと購入し、セルフビルドした。

キットハウスのカタログを参考に小屋のイメージをかためる。設計は、資材を安価に抑えることを目標に行なった。

基礎はベタ基礎で、小屋は2×4工法。先に工房を完成させ、シャワーやトイレなどの水回りスペースと寝床を備えた趣味部屋を建て増しした。

2×4材と構造用合板で作った壁パネルを立ち上げ、2×4材で作った屋根トラスを900mm間隔で載せ、屋根材を張っていく。自然光を取り入れるため、屋根の中央部はポリカ波板を張った。外壁は住宅の外壁仕上げ材に使われる骨材入りの塗料をスプレーガンで合板に吹き付けて仕上げている。

建て増しした趣味部屋側は、内装を作るため、配線の修正が容易にできなくなる。事前の設計は工房以上に念入りに行なった。また、地下に浄化槽を埋めるなど、地下スペースへの施工があり、工房を建てたときより手間が掛かった。

自作スピーカー、家具などを販売することがKさんの目標。泊まり込んで作業に没頭できる場所ができ、目標がグッと近づいた。なにより「飲んじゃっても大丈夫」なのでちょっといい気分で作業できます。

 

趣味部屋の壁も吹き付け仕上げ。壁をスクリーンにしている。天井は見切りを使わなくて済むように格子状に板を張りつけた

 

屋根トラスの梁部分は2本の2×4材を接ぎ合せて作った。接触面積が大きいほど強い材になるのだとか。斜辺と水平の材が交わる付け根に合板を張った。面でしっかりと支えるため、張りつけには接着剤とビスを使用

 

手作りの作業台。天板の側面にバイスを取り付けているほか、天板面に材の固定に便利なベンチドックなどを差し込める穴なども作られている

 

自動カンナから排出される細長い木くずだけが入るダストボックス。ブロワーの入り口で詰まったため、自動カンナの木くずのみ分離するようにした

 

集じんシステムは200Vで稼働する。100Vのリモコンスイッチ&マグネットスイッチで遠隔操作できるようにした

 

趣味部屋に置いている椅子用のジグ。ひじ掛けの高さ、座板の幅と奥行きの調節が可能で体に合った椅子を作れる

写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2013年2月時のものです。

組み立てから楽しめるお店屋さんごっこのためのキッズハウスを作ってみた/この夏挑戦!わんぱくキッズに捧げるDIY作品集(4)

子どもは元気で外遊びがいい。走り、飛び、駆けまわる。よじ登り、はしゃぎ、大喜びする。そんな幸せな光景を見たければ、子どもたちが楽しめるDIYに挑戦してみませんか? ついでに大人たちも楽しんでみませんか?

 

<記事内ギャラリー>

 

作品File04 組み立てから楽しめる手作りのお店屋さん

柱にTさん手作りのインターホンを設置した。パーゴラの桟につけられたダボに、日よけシートのはと目をひっかけて屋根にしている。作品サイズは、幅100×奥行き130×高さ140cm

 

<DATA>
製作者…Tさん(63歳・自営業)
DIY歴…約30年
作った期間…16日
作った費用…約1万円

 

京都で半田舎暮らしを楽しむTさんは、年に数回程度遊びに来る、神奈川県で暮らすふたりのお孫さんと過ごすのを楽しみにしている。

端材や木の枝、ドングリなどを使って、お店屋さんごっこを楽しむお孫さんの姿を見て、外でも、室内でも使える組み立て式のお店屋さんを作ることにした。

使用した材は、2×材と1×4材。無駄がでないようにできるだけ96cm、86cmにカットして使った。材に切り欠きをいれたり、桟を使って、プラモデルのように組み立てられるようにしている。

年に数回オープンするお店屋さんの組み立ては、Tさんとお孫さんがいっしょに行なう。ままごとの楽しみはもちろん、作る楽しみも味わえるのだ。

 

組み立て前のお店屋さん。遊ぶときは、これをTさんと緑ちゃんがふたりで組み立てていく

 

L字型に作られた柱には、格子の棚をのせる板材がつけられている

 

ままごと遊び充実のディテール

お孫さんの要望でお店屋さんには、レジやキッチンが設けられている。すべてがTさんの手作りだ。さらに、蛇口が動いたり、お札やコインもTさんが作ったオリジナル! お孫さんはもちろん、Tさんの奥さんや、お孫さんのお母さんまで「子どもの頃に欲しかった」と、好評を得ている。

市販ものはシンクのみで、竹製の石鹸置き場を使っている

*掲載データは2009年6月時のものです。

写真◎製作者提供

庭にプライベート砂場&雨でも楽しめるエアホッケー台を作ってみた/この夏挑戦!わんぱくキッズに捧げるDIY作品集(2)

子どもは元気で外遊びがいい。走り、飛び、駆けまわる。よじ登り、はしゃぎ、大喜びする。そんな幸せな光景を見たければ、子どもたちが楽しめるDIYに挑戦してみませんか? ついでに大人たちも楽しんでみませんか?

 

<記事内ギャラリー>

 

作品File02 砂場とエアホッケーを作ってくれた自慢のパパ!

平板と耐火レンガで作られた砂場。Tさんの愛娘は、幼稚園から帰ってきても、自分の家に砂場があるためとても喜んでいる

 

使用しないときは、木枠に金網を張り、砂に落ち葉や猫のフンが入らないようにしている

 

<DATA>
製作者…Sさん(33歳・整備業)
DIY歴…8年
作った期間…約2週間
作った費用…1万円

 

Sさんは、5歳の娘さんと10カ月の息子さんのパパである。砂遊びが好きな娘さんのために、自宅の庭に砂場を製作したのが2008年3月のこと。これには、娘さんも大喜びしていた。

しかし、砂場製作後の雨が降ったある日、「娘の友達が遊びに来ていたんですが、暇そうにしていたんです」(Sさん)。そんな姿を見て、〝雨の日も楽しく遊べるもの〟を作らなければと思い立ち、同年5月にエアホッケーをDIYした。

資材には、枠板に1×6材、天板と底板に針葉樹合板を使用した。ラケットが滑るように、天板の針葉樹合板の上にアクリル板をのせている。エアは、天板と底板の間に高さ5cmの空間を作り、シロッコファン(送風機)で送風し、天板にあけた穴から出る風量でパック(玉)が浮く仕組みだ。

これで、どんな天気でも、友達と楽しく遊べるようになった娘さんは、「お父さんが作ったんだよ!」と、友達に自慢しているのだとか。こんなことを言われたら、うれしくて作りすぎてしまいそうだ。

 

底板と天板の間に5cmの空間を作り、シロッコファンで送風できるようにしている。これで、パック(玉)が浮く。「どういう作りなのかをよく聞かれるので、側板の両端までトリマーを走らせました」と、Sさん

 

エアホッケーで遊ぶSさん親子。シロッコファンは、ファンコイルの熱で火傷しないようにボックスで囲っている。内部が視認できるように、天板はアクリル板を使った

 

ボックス内で熱がこもり、コイルが焼損しないように、チューブでコイルにエアブローさせている。チューブは、ステー材がなかったため、アクリル天板にチューブ径の穴を2カ所あけ、穴に通して固定した

 

シロッコファンの送風口の形状にあわせて、側板に穴をあけ、はめあわせて止める

 

まだまだある! 子どものためのDIY作品!

子どもの日に、娘さんにプレゼントした折りたたみ式のストラックアウト。娘さんが数日で飽きてしまい、今は親戚のもとにある。資材は、フレームに30mm角アングル鋼材、的に振動吸収ゴム、ずれ止めに強力マグネットを使用。2枚のフレームをボルトで固定して、開閉させる。フレームに切り欠きを数箇所いれて、組立てたときの角度を微調整できるようにした。

2枚同時落としができる、ストラックアウトの引受人。ソフトボールクラブに所属している

 

たたんだときにボルトが邪魔にならないように、接地部分は切り欠きを大きく取っている。写真奥の2本のアングルは、フレームの支柱

*掲載データは2009年6月時のものです。

写真◎篠永智

みんなの手を借りてツリーハウスを作ってみた/この夏挑戦!わんぱくキッズに捧げるDIY作品集(1)

子どもは元気で外遊びがいい。走り、飛び、駆けまわる。よじ登り、はしゃぎ、大喜びする。そんな幸せな光景を見たければ、子どもたちが楽しめるDIYに挑戦してみませんか? ついでに大人たちも楽しんでみませんか?

 

<記事内ギャラリー>

 

作品File01 園長先生、パパと子どもたち、皆で作った木の上の遊び空間

根太は、木の枝にあたらないように斜めに張られている。写真右の縄梯子は、板材とロープをボルトで止めて作ったもの。子供たちは、竹のスベリ棒から慣れた手つきで降りてくる

 

枝が食い込んでいるため、右側の小屋の壁を張らずにいる。小屋はいずれログハウス風に仕上げたいそう

 

<DATA>
製作者…Kさん(51歳・幼稚園園長)
DIY歴…16年
作った期間…1日
作った費用…5万円

 

2009年の3月に新調したのツリーハウスは、設置場所である幼稚園の園長先生・KさんがDIYした。金子さんにとっては、2棟目の作品にあたる。2001年にも、同じイチョウの木の上にツリーハウスを作っていたが、そのツリーハウスの傷みが激しくなり、園児の父母の協力を得て作り直すことに。

ツリーハウス作り経験者のKさんをリーダーに、2×材を使ってDIYスタート。木の上に作るから、当然足場なんてない。水平とりに苦労しながら大引きの受け木を4つ枝に取りつける。そこに、大引きを置き、根太、床板、小屋の順に施工していった。木材への塗装は、園児たちが行なったのだそう。

完成したツリーハウスは、ロープと木の幹を使って登り、竹のスベリ棒で下りる。2階もあるし、ハンモックもついているのだ。すべり台やブランコなどの定番遊具以上に、子どもたちの「楽しい」を触発させる唯一無二の遊具になっている。

 

2階部分はデッキのみで、2001年に作られたもの。広さは1階部分が約10㎡、2階部分は約3㎡

 

ハンモックには、2階のデッキから入る。使われたネットはゴルフ練習用のもの

 

誰もが登れるわけじゃない!?

1940年代ころヨーロッパで広まった「自分の責任で自由に遊ぶ」を信条にした子どもの遊び場。ツリーハウスはこの信条のもと、あえて簡単に登れないように作られた。地上約3mの位置にデッキ部分があり、大人でも勇気がないと登れない。「自力で登れるようになった子は、自分で考えて降りてきます」とKさん。子どもたちにとってツリーハウス登頂が、卒園までの目標になっているのだそう。

だいたいの子どもたちが年長クラスになると、登れるようになる。登れずに卒園した子が「登れたよ!」と報告に来ることも

 

*掲載データは2009年6月時のものです。

写真◎小山修司

シックな振り子時計の作り方を解説!/トリマーで作る!アメリカンヴィンテージファニチャー(3)

トリマー&ルーターを使いこなす、『ドゥーパ!』本誌でも大人気の本格木工企画より抜粋。今回は振り子時計作りをレクチャー。

幕板のデザインカット、飾り面取りをしたモールディングで、クラシカルな家具っぽさを演出した。一定の周期でゆっくりと揺れる振り子が、流れる時間に癒しをプラスしてくれる。

 

 

ポイントとなるトリマー&ルーターテクニックはこの3つ!

 

今回の振り子時計の形状は、壁掛けも直置きもできる箱型タイプを採用。

ビスを使ったのは蝶番とマグネットキャッチの固定のみ。本体の組み立てにはさまざまな継ぎ手を用いて強固に接合。ぴたりと収まった継ぎ手の美しさが作品に高級感をもたらしてくれる。

天板、棚板、底板は単純な突き合わせではなく、4枚刃ビットを使って通し大入れ継ぎで接合。また、背板と文字盤は小穴作りと呼ばれる継ぎ手を用いた。これは背板と文字盤の板厚と同じ4mm径ストレートビットで彫った溝に材をはめて組むのだが、背板だけは時計を調整するために、スムーズに上げ下げできるようにしたいので、側板の後方上部の溝は5mm径ストレートビットで彫っている。

扉枠の直角接合は、レール&スタイル ビットを使った框組み(かまちぐみ)で行なう。これはドアパネル作りによく用いられる継ぎ手で、今回は枠内にはめ込む板(鏡板)の代わりにアクリル板と中空ポリカを使い、中が見える構造にしている。

 

 

<木取り表>

材の種類 サイズ(単位はmm) 数量 使用部位
パイン材(18mm厚) 60×300 1 天板A
65×300 1 棚板B
70×300 1 底板C
70×590 2 側板D
30×250 1 幕板E
50×250 1 幕板F
40×590 2 幕板G
40×187 3 扉横枠H
40×506 2 扉縦枠I
60×約414 1 モールディングJ
60×約130 2 モールディングK
50×約366 1 モールディングL
50×約106 2 モールディングM
パイン材(25mm厚) 30×約380 1 モールディングN
30×約113 2 モールディングO
シナ合板(4mm厚) 302×245 1 背板P
303×291 1 背板Q
303×231 1 文字盤R
アクリル板(3mm厚) 186×186 1 窓S
中空ポリカ(4mm厚) 186×236 1 窓T

 

<仕上がりサイズ>
幅約414×奥行約130×高さ610mm(組み立て時)

<主な使用道具>
テーブルソー、インパクトドライバー(ドライバービット、センタードリルビット、10/13mm径ドリルビット)、ジグソー、ビスケットジョイナー、トリマー、トリマー用平行定規、ルーター、ルーターテーブル、ランダムサンダー(サンディングパッド100番/180番/240番)、耐水ペーパー(1500番)、金切りノコギリ、メジャー、留めスコヤ、クランプ、サシガネ、ノミ、カナヅチ、直定規、筆、ウエス、マスキングテープ、ハケ

<その他の材料>
フラッシュ蝶番(長さ50mm)2個、プッシュ式マグネットキャッチ(26×42mm)1セット、ビス(16mm)、ビスケット(10番)、木工用接着剤、瞬間接着剤

 

 

振り子時計の製作に必要なパーツはオフ・コーポレイションでそろえられる

今回使用したのは、SKC振り子ムーブメント(924円)、振り子玉セットゴールド(550円)、時針・分針74㎜黒(176円)、秒針88㎜金(88円)、文字盤用数字セット20㎜ゴールド(253円)。これらは木工ツールのウェブショップ、オフ・コーポレイションで購入できる。文字盤の数字はブラック、シルバー、ゴールドの3色。針のデザインは10種類以上あるので、作りたい作品に合わせてチョイスしよう。*価格はすべて税込

 

Step1 天板、棚板、底板、側板、幕板の加工

 

Step2 背板、文字盤の加工と各部材の塗装

 

Step3 各部材の組み立てとモールディングの加工

 

Step4 扉を作る

 

Step5 扉の取りつけと文字盤の仕上げ

 

村上英敏 Hidetoshi Murakami

正統派パイン家具にこだわる家具職人。アメリカで家具作りを学んだ経験から、さまざまな工具を合理的に活用する技術は折り紙つき。千葉県柏市にオーダー家具ショップ「ポプリローカルファニチャー」を構える。トライトンスーパーマイスターとして、さまざまなイベントでトライトン製品の講習も行なっている。YouTubeチャンネル「Triton Super Meister村上英敏の家具作り教室」でプロのテクニックを発信中!
https://www.popurri.co.jp/

 

写真◎佐藤弘樹

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2020年6月時のものです。

外メシが楽しめるガーデンキッチン付きウッドデッキのポイントをチェック!/全天候型快適デッキを作ろう(6)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case06 外での食事を気軽に楽しめる!ガーデンキッチンがあるウッドデッキ

タープをつけたデッキ。写真左は物置兼自転車置き場

 

施主のNさんと奥さん。家族だけでバーベキューを楽しむときは、写真のようにバーベキュー台&ガーデンシンク前の掘りごたつ式ベンチに集う

 

ここでは屋根つきウッドデッキではないが、個性的なアイデアが光るウッドデッキを紹介する。

Nさんの自宅は山を切り開いた住宅地。土地の性質で、赤土や粘土が多かった。そのため、雨が降ると庭がぐちゃぐちゃになってしまう。また、夏になれば、抜いたそばから雑草が生え、穴を掘ると石がゴロゴロ出てくるかなり酷い状態だった。そこで、家族みんなで楽しく過ごせる庭を作ろうと、NさんはウッドデッキDIYに着手する。

「予算もDIYの知識もない中で始めたので、まず庭全体のデザインを考えるのに苦労しました」とNさん。本誌を読み、ホームセンターに通い詰め、DIYの知識を少しずつ得ながら作業にあたり、6カ月かけてデッキを作り上げた。製作費は25万円ほど。

完成したデッキは、リビングの延長になるように、デッキとリビングの段差をできるだけなくし、スリッパのままで出られるようにした。広さ約17㎡のデッキ上にはあえて、テーブル&チェアを置かず、小学6年生と5年生のお子さんふたりが側転の練習をしたり、夏にビニールプールを出して遊べるようにしている。また、ガーデンキッチンをデッキ横に設け、気軽に外で食事を楽しめるような作りになっている。

「みんなで集まってバーベキューをしたり、天気のいい日に昼寝をしたりして過ごしています。蚊に刺されますけどね(笑)」(Nさん)

Nさん家のウッドデッキは、家族が集え、子供が活発に遊ぶことができ、さらに大人のくつろぎ空間にもなる。シチュエーションに合わせて、いろいろな表情を見せる外リビングだ。

 

コンクリートブロックで作ったガーデンキッチン

コンクリートブロックで作り、ベルアートという塗り壁材で化粧を施したバーベキュー台とガーデンシンクがついたガーデンキッチン。アクセントとして、レンガを使い、おしゃれに仕上げている。本体に鉄板を取りつけ、焼き網は鉄板上に置いている。ガーデンシンクは、デッキ側とテラス側で使えるようにした。

 

床が掘りごたつ式ベンチになる

ガーデンキッチン前の床の一部が取りはずし可能になっている。取りはずした床は座面にして掘りごたつ式ベンチとして使用する。家族でバーベキューをするときはチェアやテーブルを用意しなくてもこのベンチだけで十分!

 

デッキ材は樹脂製を活用

Nさんがデッキ材に使用したのは樹脂製の人工デッキ材で、サンワカンパニーの「デッキアルト」というもの。耐久性とメンテナンスを考えて利用を決めたそうだが、「なんと言っても木材より安かったんです(笑)」とNさん。

 

鋼製床束と手作り基礎石

デッキ土台の基礎石は合板で作った型枠にコンクリートを流して製作したもの。根太にはC型鋼を使っている。製作手順は、C型鋼に鋼製床束を固定し、並べてコンクリートで束を固定。コンクリートが硬化したところで、C型鋼のレベルを調整して、土台部分を完成させた。

 

取り出し簡単! プランターカバー

ウッドデッキのステップと一体化したプランターカバー。側板と上部板を蝶番でつないでいるため、上部板は開閉式。上部板をパカッと開けると、カバー内に入れたプランターをラクに取り出せる。

 

プライバシーを守る背が高い塀

塀本体は、端太角材を柱に使い、サイディングボードを張り、塗り壁材(ベルアート)を塗って仕上げた。塀上部は、隣家に圧迫感を与えないように、ポリカーボネートを使用している。塀は高さ202cmある(塀本体部の高さは137cm)。

 

デッキ上は土足厳禁!

リビングの一部ととらえているため、室内リビングからデッキへスリッパで何気なく出られるようにデッキ上は原則土足厳禁にしている。デッキを囲うタイル敷きペイビングスペースが土足スペースだ。

写真◎竹内美治

*記事内の小さな写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2011年2月時のものです。

バリエーション豊かな電動工具「サンダー」の基本を徹底解説・後編/DIY工具使いこなし術(7)

日本では、あまり注目される工具ではないけれど、欧米ではカンナに代わる研磨道具として活躍する工具。

モデルのバリエーションも多く、研磨の種類に合わせていろいろ使い分けることも可能だ。

サンディングすれば作品の質が一気に上質になるぞ!

*電動サンダーの基本とオービタルサンダーの使い方を解説した前編はコチラ

 

電動サンダー4種。手前はデルタサンダー、中右からオービタルサンダー、ランダムサンダー、後ろがベルトサンダー

 

小さな角までカバーできるオービタルの発展型・デルタサンダー

名前の通りサンディングディスクがデルタ(三角州)型になっているサンダー。サンディングディスクの動きはオービタルサンダーと同じだが、サンディングディスクがデルタ型になっているために、写真のように作品の角部まできっちりと研磨することができる。

研磨力はオービタルサンダーと同様におだやかなので、広く木工一般から、複雑な構造の作品まで、利用することができる。

ただし、専用のサンディングパッドを使うことになるので、サンディングパッドを交換するごとに専用のサンディングパッドを購入することになる。

 

回転研磨でよりパワーアップ!・ランダムサンダー

ランダムサンダー(ランダムアクションサンダー)は、オービタル振動する研磨面が回転することによって、よりパワフルに研磨できるようにデザインされている。研磨面全体が回転するために、ランダムサンダーの研磨面はすべて円形になっている。基本的な運動にもうひとつの運動を加えてパワーアップするというのは、インパクトドライバーの考え方と同じだ。

オービタル振動しながら回転して研磨するため、研磨した粉の排出性もよく、目詰まりしにくいので研磨力も大きい。中ぐらいの番手のサンディングディスクをつければ、塗装のはがしも平滑にできるし、粗目のサンディングディスクをつければ、少々の材を削り取ることもできる。

パワーの必要なエクステリアの木工作品の仕上げ研磨や塗装はがしには最適なモデルだが、サンディングディスクが専用品となり、少し価格が張るのと、円形のディスクのため、入り組んだ部分が研磨しにくいというのが、ネックといえる。

 

ランダムサンダーの作動パターン

 

作品の段差をランダムサンダーで解消する

作品ができあがったら、端のほうに1mm程度の段差ができていたというとき、ノコギリの刃が段差に掛かれば、切り取れるが、刃がはずれてうまく切れないときに、ランダムサンダーのサンディングディスクを粗目に交換して研磨すれば、きれいに段差を解消できる。

 

大きな研磨で威力を発揮・ベルトサンダー

ベルト駆動でロール状のサンディングベルトを、キャタピラのように回して研磨するサンダー。手持ちで使うサンダーとしては大きなモデルで、作業中はしっかり保持しておかないと、力のない女性などだと、サンダーに引っ張られてしまう。また、ベルト面を上にして、作業台に固定して据え置き式として使うこともできる。

ベルトサンダーはパワーがあるので、研磨だけでなく、砥ぎ減らしのような、削る作業もできる。付属の定規を取り付けて、材の角度を一定にして研磨すれば、手押しカンナをかけたような、平面出しや角度出しの加工もできる。木工では、ベルト面を上にして固定して使われることが多い。

 

ベルトサンダーのベルトの流れ

 

力の強いベルトサンダーは両手でしっかり保持する

 

ベルトサンダーを作業台に固定して使う

ベルトサンダーは、ほとんどのモデルがベルト面を上にして作業台などに固定できる金具が付属している。研磨する材を手でもって作業するほうがやりやすい場合などに便利だ。

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎冨士井明史/取材協力◎白井 糺、ブラック&デッカー、ボッシュ、リョービ

*掲載データは2012年2月時のものです。

バリエーション豊かな電動工具「サンダー」の基本を徹底解説・前編/DIY工具使いこなし術(6)

日本では、あまり注目される工具ではないけれど、欧米ではカンナに代わる研磨道具として活躍する工具。

モデルのバリエーションも多く、研磨の種類に合わせていろいろ使い分けることも可能だ。

サンディングすれば作品の質が一気に上質になるぞ!

 

電動サンダー4種。手前はデルタサンダー、中右からオービタルサンダー、ランダムサンダー、後ろがベルトサンダー

 

モーターの力で素早くきれいに材を研磨できる

電動サンダーは、モーターで本体に取り付けるサンドペーパーを、振動、または回転、もしくは両方を合成して細かく動かして、材を研磨する工具。他にもベルトコンベアーのようにベルト駆動するものや、円筒を回転させてそこに材を当てて研磨するなど、目的によって特化されたモデルも存在する。単純な加工から、塗装前の仕上げ研磨まで、木工の工程の中でも、ひんぱんに使われるべき工具だが、日本の日曜大工では、登場する機会が少ない工具だ。

日本では工作用に販売されている材が、きれいにカンナがけされたものが多く、仕上がりも白木が好かれているので、必ずしもサンダーが必需品ではないと考えられているからともいわれる。

しかし、木工の常識として、研磨した面を作ってから最後に塗装して本当の仕上がりとなるのだし、市販の材がカンナがけ済みといっても、自分でサンダーを使って研磨すれば、よりきめ細かい面を作ることもできる。よりよい作品づくりのために、ぜひサンダーに注目してほしい。

 

サンダーに共通する使い方

一般的なサンダーは振動スピードを調節するスイッチなどはついていない。研磨の程度は振動の速度ではなく、サンディングペーパーやサンディングパッド、サンディングベルトの交換で調節する。

サンディングペーパー類は、細かい目から粗い目まで段階的に作られていて、交換することで粗い研磨から、細かい研磨まで使い分けられる。目の程度は番号がつけられていて、目が粗いほど番号が小さくなる。木工では80番から400番までの間の番手が多く使われる。

研磨する材や作品は動かないように固定しておく。サンダーは研磨したい部分にサンディングディスクを当て、サンダーが十分に振動できるように、あまり強くは握らず、軽く押さえる程度で作業する。材の木端など細い部分の研磨では、研磨中にサンダーが傾かないように支えて作業する。

 

サンダーは研磨面に対して平らに持つこと!傾くとどんどん斜めに研磨されてしまう

 

木工用サンダーのスタンダードモデル・オービタルサンダー

ベテランの間では仕上げサンダーとも呼ばれるモデル。研磨面がオービタルダイヤと呼ばれる微小な軌道を描きながら、細かく振動してサンドペーパーを動かして、材を研磨する。

電動サンダーの中では、一番おだやかな動きをするサンダーで、木工では、塗装時の木地調整や、切断面の簡単な研磨に使いやすい。材の形を変えるほどの大きな研磨はしにくいが、粗目のサンドペーパーを使えば、面取りなどに不自由はない。

他のサンダーが、専用のサンディングパッドを使うのに対して、四角い研磨面のオービタルサンダーは、市販のサンドペーパーを使うことができるので、ランニングコストの面でも有利だ。

またメーカーではオプションでサンドペーパーに、集じんの穴をあけるためのアクセサリーがあるので、これを使ってサンドペーパーに穴あけすれば集じん機能を生かすこともできる。

研磨作業では、あまり強く押し付けることはせず、サンドペーパーが自由に振動できる程度に押さえ、木目に沿って研磨するのがコツだ。オービタルサンダーは、長時間作業しても腕が疲れることが少なく、女性でも保持しやすいスタンダードなサンダーといえる。

 

オービタルサンダーの作動パターン

 

オービタルサンダーで塗装前の木肌調整をする

木肌調整とは、なめらかな塗装に仕上がるように、作品を研磨する作業。塗装自体より木肌調整のほうが、きれいな塗装のためには重要といわれる工程。細かな振動のオービタルサンダーに向いた作業だ。

 

オービタルサンダーに市販のサンドペーパーを取り付ける

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

写真◎冨士井明史/取材協力◎白井 糺、ブラック&デッカー、ボッシュ、リョービ

*掲載データは2012年2月時のものです。

野外囲炉裏つきの個性的なウッドデッキのポイントをチェック!/全天候型快適デッキを作ろう(5)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case05 ウッドデッキの床板を開くと野外囲炉裏が登場する面白ギミック!

庭の中心に作られた異形のウッドデッキ。アオハダ、ソヨゴ、西洋シャクナゲ、モミジなど雑木との相性も抜群。自然をうまく取り入れる方法も庭づくりの参考にしたい

 

ウッドデッキは野外囲炉裏にチェンジ!

 

ここでは屋根つきウッドデッキではないが、個性的なアイデアが光るウッドデッキを紹介する。

静かな住宅街にあるS邸。門から一歩踏み出すと、モダンかつ和風テイストの独特な空間が広がっている。

Sさんは自宅を新築する際、庭の施工もプロにオーダーしようとネット上で検索。すると雰囲気のいい庭とウッドデッキを発見。ビビッときたSさんはすぐ施工を依頼。それが今回S邸の庭を施工した木村グリーンガーデナーとの出会いだった。

庭のデザイン・施工を担当した木村博明氏は「若い夫婦と小さな子供が楽しく遊べる庭をイメージして作りました」と語る。

なにより目を引くのは庭の中央に位置する異形のウッドデッキ。実はこれ囲炉裏が組み込まれたデッキなのだ。

「囲炉裏まわりの材料は枕木、囲炉裏のフタはウエスタンレッドシダー、外側は椎の木を使って作ったBBQのできるウッドデッキです。」(木村氏)

デッキ中央のフタを四方に開けば、中にはレンガ積みの火床が出現する。このギミックには子供だけでなく、大人も目を輝かせるだろう。

デッキの右側には、ちょっとした洗い物に便利なガーデンシンクも取りつけた。子供が足を洗えるようにとシンクの右側にも蛇口がついているという細やかな配慮がうれしい。

「人が集まってワイワイとパーティーするのに最適。わざわざキャンプに行かなくなりました。庭でアウトドアを楽しめますから」(施主のSさん)

 

枕木囲炉裏のフタは開閉式!オープン時は座椅子に早変わり

デッキの中心にあるフタを四方に開くと、中から現れるのはレンガを積み上げて作られた火床! フタになっているウエスタンレッドシダーは開けば座椅子になるというデッキアイデアに思わず唸る。通常は普通のウッドデッキとして使用し、家族や友人との集まりには、野外BBQパーティーができるという楽しくておいしいウッドデッキ。花びらが開いたようなデザインも面白い。

 

枕木のアプローチはデッキへの道しるべ

母屋と囲炉裏デッキの間には枕木のアプローチを設置。母屋からウッドデッキへ自然に足が進むようにデザインされている。御影石や枕木の流れを感じさせる配置は、いわばデッキへの道しるべ。

 

照明はプランターとビー玉を使ってオシャレに仕上げる

ガーデンシンクの上部にはデッキを照らす照明が設置されている。照明は素焼きのプランターにビー玉を埋め込んだものをカバーに使用。夜の使用時はビー玉からほのかな明かりが輝く仕組み。ホームセンターで手軽に手に入るアイテムを使ったアイデアガーデンライトだ。

 

ガーデンパーティーに必須のシンクはウッドデッキ脇に配置

囲炉裏テーブル=週末は家族とBBQパーティー三昧、ということでデッキ横にはレンガ積みのガーデンシンク兼収納ボックスを設置。ここで野菜を洗ったり、食材の準備をしてすぐにBBQができるというわけだ。このガーデンシンクがあるだけでデッキが立派なガーデンキッチンになる。シンクの横にも蛇口がついているので、小さな子供やペットの足洗い場としても使える点も見逃せない。

 

母屋からあえてデッキを離して作った理由

通常、ウッドデッキというと母屋に直結して作られるという例が多いが、このデッキは完全に母屋から独立している。「デッキから庭を眺めるのも面白いけど、デッキから母屋を眺めるのも新しいかなぁと思って」と木村さん。デッキを作る位置で庭の印象が大きく変わる。あなただったら庭のどこにデッキを作る?

 

フェンスは互い違いに組むだけで雰囲気がバツグンにUP

丸太を支柱にして、1×4材の横板を編み込むように交互に取りつけたガーデンフェンス。手軽に作れて、庭に雰囲気の出るビギナーにオススメのアイデアフェンスだ。

 

デッキ基礎は床束&基礎パッキンで補強

デッキ基礎の一部にはレンガと鋼製床束を使って、補強を施すと同時にデッキの高さをそろえるよう調整。また束柱と束石との間に基礎パッキンを入れて、腐食対策も行なっている。プロのデッキを長持ちさせるテクニックは見逃せない。

写真◎佐藤弘樹/施工◎木村グリーンガーデナー

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*掲載データは2011年2月時のものです。

CAT HAMMOCK(ニャンモックスタンド)の作り方/愛猫のための家具をDIYで作ろう(2)

「猫ってどんな家具を使うんだろう?」と考えてDIY。ごはん台を作ってみよう、トイレカバーを作ろう。なになにニャンモックなんてものがあるのかと、いろいろなものを作ってみる。製作中は迷惑そうにしているけれど、完成後はいつも好奇心を持って迎え入れ、そして思い切り使ってくれる。DIYが好きな飼い主冥利につきるよ。

 

CASE02 CAT HAMMOCK(ニャンモックスタンド)

ハンモックが猫の体を包み込み、リラックス効果も期待できます

 

「猫ってよく寝るって言いますよね?僕もそうなんです。よく寝ます。ソファや座布団のふんわりも最高だけど、気持ちいいなぁと思ったら小さなダンボールの中でまったりしちゃうんだ。でさ、僕、SNSでニャンモックっていうのを知ったわけ。宙に浮いたベッドで仲間がスヤーッとしている姿を見たら僕も寝てみたいって思ったんだ」

 

<木材サイズ表>*単位はmm

木材の種類 サイズ 数量 使用部位
2×4材 450 1 貫A
320 2 土台B
1×4材 380 4 柱C
25mm径丸棒 450 2 ニャンモック掛けD
布(普通地) 500×500 2 ニャンモック

 

<使用した主な資材>
2×4材(1820mm/1本)、1×4材(1820mm/1本)、25㎜径丸棒(910mm/1本)、55mm・75mmスリムビス

<その他の資材>
布(普通地)、パラコード、60番普通地用ミシン糸、ペンキ系水性塗料

<使用した道具>
【接合・下穴あけ】インパクトドライバー(+2番ドライバービット、25mm径フォスナービット)
【切断・切り抜き】ジグソー(曲線切り用ブレード*木材用ブレードでも可)、ノコギリ、ハサミ
【固定】クランプ
【計測】メジャー、サシガネ、モノサシ
【塗装】ハケ、マスカー
【ソーイング】家庭用ミシン

 

<製作MEMO>
ニャンモックスタンドの土台と貫は2×4材を使ってどっしりと作りました。愛猫がジャンプして飛び乗っても安定感があります。1×4材で作る柱の角度は現物に合わせて決めました。ノコギリで柱の角度切りをするときはしっかりとクランプで固定してから行ないましょう。ニャンモックの紐通し部分はジグザグ縫いをして補強しています。

製作したニャンモック。引っ掛ける紐はパラコードなど丈夫なものを選ぼう

 

STEP1 土台を作る

 

STEP2 貫を作る

 

STEP3 土台と貫を接合する

 

STEP4 柱を作る

 

STEP5 貫と柱を接合する

 

STEP6 ニャンモック掛けに溝を彫る

 

STEP7 塗装する

 

STEP8 ニャンモックを作る

写真◎門馬央典、福島章公、編集部、製作者提供/イラスト◎丸山孝広

*掲載データは2021年1月時のものです。

 

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日差し対策にタープを張った快適なウッドデッキのポイントをチェック!/全天候型快適デッキを作ろう(4)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case04 日差し対策にタープを張って快適な簡易屋根つきデッキ!

施工主のKさんの奥さんと愛犬さくらちゃん。ガーデニング用の日よけを桁に取りつけ、タープに使う

 

しっとりと落ち着いた雰囲気のK邸のウッドデッキ

 

業者に依頼して行なった自宅リフォームがきっかけで、Kさん(51歳)がDIYしたウッドデッキ。リフォーム中に出た廃材(ヒノキの角材や床柱など)を捨てるのがもったいないと感じ、「ウッドデッキでも作れたらいいなぁと思ったんです」(Kさん)。

また、リフォーム完了と同時に飼うことになった犬が、デッキ作りへ拍車をかけた。犬は運動大好きなボーダーコリーの「さくら」。「犬小屋はもちろん、さくらのために(庭に)遊べるスペースを確保したい!」 と思ったのだとか。

DIYほぼ未経験だったKさんにとって、本誌がDIYの助けになった。「偶然、書店で知って、図書館でバックナンバーを読みあさりました。作業の手順や製作方法、いろいろな実例作品からアイデアを収拾しました(笑)」(Kさん)。そして、アレもコレも取りいれたいと考える内に、「どうせなら庭をまっさらな状態にして一から作ってみよう」と思い至る。

作業は、まず庭の植木の伐採から始め、整地を行ない、ウッドデッキのシンボルツリーとなる紅葉を植えた。そして、コンクリートを打ち、ウッドデッキ製作を行なう。ウッドデッキはおなじみの手法で作られた。

完成したウッドデッキは、犬小屋と一体化しており、愛犬はデッキで自由に遊べる。また、デッキは南向きにあって日差しが強く、日常的にタープを設置。簡単な屋根つきデッキという趣がある。「大きな部屋がひとつ増えた感じかな」というKさん。よく晴れた日にお昼ごはんを食べたり、お茶を飲んだり、昼寝をしたりとデッキライフを満喫しているそうだ。犬も人も楽しめる場所になっている。

 

いろんな収納システムを兼ねた犬小屋

愛犬さくらちゃんの犬小屋は、バイクガレージとウッドデッキの間に作られている。使われた資材は、ヒノキ材や廃材など。犬小屋上がKさんの道具収納棚になっている。サイズは幅110×奥行き75×高さ170cm。また、側板には飾り棚スペースが作られており、おしゃれな雰囲気だ。

 

カウンター&スツール

犬小屋横に作られたフェンス上はカウンターテーブルになっている。お茶のみスペースとして重宝しているそうだ。手作りのスツール2脚は背もたれ部が緩やかな曲線で仕上げられている。

カウンターテーブル天板はキハダを使用

 

タープを使って簡単な屋根に

南向きにあるデッキは日差しが強いため、普段からタープを張って日陰を作り過ごしやすい空間にしている。タープは桁に固定させた。桁は相欠き加工されている。

タープ用の桁の右側の柱は、フェンスとベンチ型室外機カバーの柱も兼ねている

 

シンボルツリーと格子のフェンスで和風モダンテイスト

KさんがDIYでいちばん初めに手をつけたシンボルツリーの紅葉。木製の格子フェンスの見た目も手伝って和風モダンな雰囲気になっている。

 

デッキフェンスと合体したベンチの室外機カバー

キハダとヒノキ材、廃材を利用して作られたベンチ型の室外機カバーは、重厚感のあるつくりが印象的。デッキフェンス支柱をベンチの脚部に利用しているユニークな作品だ。

 

廃材利用のフェンス支柱

カウンターテーブル下のデッキフェンスの支柱には、自宅リフォーム工事で出た廃材(床柱)を利用した。木の凸凹した質感が面白く、また、和風な雰囲気を与えている。

写真◎清水良太郎

*掲載データは2011年2月時のものです。

DIYで楽しむアウトドアリビング&ピザ窯・パン窯特集!『ドゥーパ!』2022年8月号(149号)の中身を紹介

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年10月号」(発行:株式会社キャンプ)が7月8日に発売!

 

 

【記事内ギャラリー】

 

第1特集は「ウッドデッキから始める、僕らの野外基地作り」

「ウッドデッキ作りがアウトドアリビングを実現する第一歩」をテーマに、小さな庭に作るささやかな(でも最高な)くつろぎ空間から、子どもの頃の夢想をそのまま実現したような、憧れの野外基地とその作り方を紹介。冒険心をくすぐる大人の秘密基地が大集合!

 

 

編集部のDIY実践リポートは、今も続くウッドショックの中、その存在感を増してきた人工木を使ったウッドデッキ作りと、継ぎ手を駆使した方形屋根のガゼボ作りの模様をお届け。板葺き仕上げのリゾートライクな“離れ”的くつろぎ空間の作り方をご覧ください。

 

 

ブーム真っただ中のサウナや開放感満点の露天風呂は、野外基地との相性抜群。極上の癒し空間を手に入れたDIYerとその作品を紹介します。さらに前項の製作リポートで紹介したデッキ&ガゼボを編集部が自ら露天風呂化! ポイントはもちろん、失敗やトラブルも包み隠さず公開した、汗と涙のDIYドキュメントをお楽しみください。

 

 

第2特集は「手作りピザ窯・パン窯のある暮らし」

3例の自作薪窯とその活用法をとおし、ピザ窯・パン窯のある暮らしの魅力を伝える本特集。材料や構造の違うそれぞれの窯の特徴から、ピザだけではない窯料理のアイデアまで、ドゥーパ!らしく細部まで掘り下げて紹介。ぜひじっくりとご覧のうえ、あなたも口福な熱中時間を愉しんでください。

 

 

バラエティあふれる連載にも注目!

車中泊や旅を楽しむための軽バンカスタム、トリマー&ルーター木工、さらにはレザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

 

※本書内、P058に掲載いたしました「屋根下地の構造図」上に、画像解像度が低い旨の指示文が残ったまま掲載したことを確認いたしました。読者の皆様、関係各位にご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げますとともに、ここに訂正させていただきます。

 

[商品概要]
ドゥーパ! 22年8月号(NO.149)
著者:ドゥーパ!編集部
定価:1,100円(税込)
発売日:2022年7月8日
判型:A4変形

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プライベート感と開放感を両立!屋根&フェンスつきウッドデッキの作り方をチェック!/全天候型快適デッキを作ろう(3)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case03 プライベート感と開放感を両立させる屋根&フェンスの絶妙なサイズ

ベランダが、ウッドデッキと屋根、フェンスにより、居心地のいい“部屋”となった。骨組みにはサイプレス、床材にはささくれにくいイタウバを使用。ナチュラルな雰囲気になるよう、あえて無塗装とした

 

リビングルームから続く半野外空間は使い勝手がよく、使用頻度はとても高いという

 

H邸では、ベランダにウッドデッキと屋根、フェンスを設けることで、プライベート感が増し、リビングルームを延長したかのような空間となった。

屋根はベランダ全体ではなく必要十分な面積のみを覆い、フェンスは目隠しとして機能する最小限の高さに抑えたため、心地いい開放感が保たれているのが、この空間の特長。周囲の環境に合わせながら、どのようにプライベート感と開放感のバランスをとるかが、半野外空間作りのポイントになると思われるが、その点、このベランダはちょうどいい。

完成前から、まさにリビングルームのように日常的に使える空間をイメージしていたという施主は、イメージ通りの生活が送れていると満足げ。

「サンルームにするという案も一瞬浮かんだけど、やっぱり風が通る空間、空気が動く空間がいいなと思って、こうなりました。思ったとおり、最高の居場所になりましたね」

天気のいい日、デッキの上で愛犬たちがくつろぐ姿を見るのも幸せだという。

 

オーニング利用で開閉式の屋根に

屋根は、日差しや小雨を遮りたいときには閉じ、青空を感じたいときには開けられるよう、オーニングをつけた。選んだのはドイツのメーカー、マルキルックス製。収納部分が丸くスマートなのが気に入ったそう。防水仕様だが、できるだけ長持ちさせたくて、そこそこの雨のときはたたむようにしているとのこと。

屋根を全開にすると、いわばパーゴラの状態になる

 

ベランダを横から見た状態。垂木の上にオーニングのフレームが載っている

 

ハンドルを回してオーニングを開け閉めする。所要時間はほんの数秒

 

外壁にビスを打たずに桁と垂木を組む

上のオーニングの説明写真で、屋根とフェンスの全体の骨組みの様子がわかるが、家の壁側に組んだ柱と桁は、壁には接合していない。柱を自立させ、その上に桁を載せているのだ。さらに桁の上に垂木を載せ、垂木の上にオーニングを載せている。雨が漏れるのは覚悟の上で、外壁にビスを打つのは避けたいという施主の要望に応えた構造だ。なお、壁に接合していないため、柱まわりの骨組みを頑丈にしてある点にも注目したい。

柱と桁はホゾ組みの上、ビス留めしてある。垂木は45mmほどザボリして、90mmビスで桁に固定。オーニングのフレームは垂木にステンレスのコーチボルトで留めている

 

できるだけ開放感のある骨組みに

ちょっと変わった骨組みのデザインは、強度を確保しつつ、オーニングをたたんだときに最大限の開放感を得られるよう考えたもの。真ん中付近の垂木の間隔を広くして、先端の2本の横桟を省いたことで、狙いどおりの仕上がりに。

中央先端付近が、とても“抜けのいい”骨組みデザイン

 

便利に使い分け!たためるフェンス

通常は、目隠しとして機能する高さに設定したフェンス。その一部を、ラッチと蝶番を使って下向きにたためるようにしているのが面白い。大きな荷物をベランダから運ぶことを想定したアイデアだそうだが、気が向いたときだけフェンスをたたんで外の様子を感じられるというのも便利に違いない。

通常の状態。たためる部分は、上部にラッチ、下端に蝶番がついている

 

たためる部分は2分割しているので、2段階でたためる。片方だけたたんだ状態

 

両方たたむと開放感はかなり増す

 

S字フックが大活躍

居心地のいい空間にするには、好みの演出を施したいもの。H邸では、その演出にS字フックが大活躍だ。屋根の骨組みやフェンスにフックをかけて、プランターなどを吊るしている。2本のフックの間にバーを渡して布をかけた日よけも、この空間には欠かせないアイテムだとか。

フェンスには、雑貨店で見つけた額縁風のプランター置き

 

日よけの布は、夏にはもっと大きくて厚く、アジアンな柄のものに変わるそう

 

邪魔にならない小さなテーブル

フェンスの一部に、少し広めの板をつければ、それだけでテーブルのできあがり。これぐらいのサイズなら、あまり邪魔にならないわりに、グラスやコーヒーカップ、読みかけの本などを置くには十分で、使い勝手がいい。

柱と板を相欠きして作ったミニテーブル

施工◎リーベワークス/写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2011年2月時のものです。

CAT BOWL(ごはん台)の作り方/愛猫のための家具をDIYで作ろう(1)

「猫ってどんな家具を使うんだろう?」と考えてDIY。ごはん台を作ってみよう、トイレカバーを作ろう。なになにニャンモックなんてものがあるのかと、いろいろなものを作ってみる。製作中は迷惑そうにしているけれど、完成後はいつも好奇心を持って迎え入れ、そして思い切り使ってくれる。DIYが好きな飼い主冥利につきるよ。

 

CASE01 CAT BOWL(ごはん台)

フードを入れる器と飲料水を入れる器を並べて置けます

 

「私たち猫って吐きやすい動物なんです。ごはんを食べ終えてすぐに吐いちゃうこともあります。フードの器が低いと頭を下げて食べることになって、食道が折れて苦しくなっちゃうんだ。フードの器は頭を下げずに食べられる高さにしてもらえるとうれしいな。そしたらいっぱいごはんを食べられるよ!」

 

 

 

 

 

<木材サイズ表>*単位はmm

木材の種類 サイズ 数量 使用部位
15mm厚パイン集成材 150×350 1 天板A
150×85 2 側板B
8mm径丸棒 適宜 4 ビス頭隠し

 

<使用した主な資材>
15mm厚パイン集成材、8mm径丸棒、30mmスリムビス

<その他の資材>
ステンレス製のミニボウル、ペンキ系水性塗料

<使用した道具>
【接合・下穴あけ】インパクトドライバー(ダボ錐ビット、10mm径ドリルビット、+2番ドライバービット)
【切り抜き】ジグソー(曲線切り用ブレード*木材用ブレードでも可)
【研磨】サンダー*サンドペーパーでも可
【ビス頭隠し】アサリのないノコギリ、カナヅチ
【固定】クランプ
【計測】メジャー、サシガネ
【塗装】ハケ、マスキングテープ

 

<製作MEMO>

天板にあけた円形の切り抜き穴に器をセットするため、縁つきのものを選びました。縁つきの器ならずれにくく、猫が安定して食事をできます。製作時のポイントはセットする器の型紙作りです。型紙を作って切り取り線を引くことで器にフィットした切り抜き穴を作れます。

使用した器は縁がついたステンレス製のボウル。縁が持ち手になり、開口部にはめたとき器がずれにくく安定する

 

天板に円形の切り抜きを作る

 

<ごはん台を組み立てる>

 

もっと手軽にごはん台を作るなら

天板と脚をビスで接合しただけのお手軽ごはん台。塗装をしたり、フードマットを敷くだけで見映えがよくなります。

天板に1×6材、脚に2×2材を使い、ビスによる接合だけで作ったごはん台

写真◎門馬央典、福島章公、編集部、製作者提供/イラスト◎丸山孝広

*掲載データは2021年1月時のものです。

 

ドゥーパ!YouTubeチャンネルでCAT BOWLの製作ダイジェスト動画を配信中!

DIYで作る猫のごはん台「CAT BOWL」

 

ドゥーパ!特別編集のムック本『DIYで作る猫との暮らし』が好評発売中!

ごはん台、トイレカバー、ニャンモックスタンドなどからキャットタワーやキャットウォークまで、猫のための家具と遊具の作例をたっぷりと収録しています。

また、猫の家具や遊具いっぱいの手作りの部屋の実例集や猫DIYに役立つ基本テクニックまで網羅。猫との住まいづくりの参考としてお楽しみいただけるのはもちろんのこと、愛猫のために家具や遊具を手作りしたい!というDIY派な飼い主さんの願いを叶える1冊になっています。

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※本の内容についての詳細はコチラ

ポリカ屋根とシンクを備えたウッドデッキリビングの作り方をチェック!/全天候型快適デッキを作ろう(2)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case02 ポリカ屋根とシンクを備えた一家のユーティリティースペース

骨組みにサイプレス、床材にセランガンバツーを使用した屋根つきウッドデッキ。奥に流し台が見える。ポリカ屋根が明るい光を通す、開放的な空間だ

 

柱の上に桁を載せ、桁の上に垂木を載せている。柱と桁はホゾ組みで接合し、桁と垂木は金具を介して接合。スジカイ型のフェンスが構造物全体の強度を高めている

 

家の周囲の半分ほどをウッドデッキで囲んだA邸。比較的幅が狭いデッキが廊下のようにL字型に続き、突きあたり部分に約2.5×3.2mのスペースがある。このスペースがポリカーボネートの屋根を備えた、全天候型のデッキリビングとなっている。

屋根をつけたのは、スポーツに明け暮れる息子さんたちの大量の洗濯物を、天候にかかわらずに干せる場所にしたかったから。

さらに、ここで靴が洗えればなおよしと、流し台も装備することになった。

そんなわけで、そもそも、毎日の家事をスムーズに行なえるよう設計されたウッドデッキなのだが、完成後の活躍ぶりは、もちろんそれだけにとどまらない。

昼は奥様の友人を招いてフラワーアレンジメントを楽しみ、夜はワインパーティーを楽しみ、休日は息子さんたちの友人が集まってバーベキューを楽しみ…と、家族や来客とともに楽しい時間を過ごす場として、欠かせないデッキリビングとなったのだ。

屋根があるから多少の雨なら影響ないし、流し台があるからその場で食器などを洗える。その横に作業台代わりになる収納ボックスがあるのも便利だ。こんな快適で機能的な空間、友人たちもほっとかないだろう。

 

廊下のように長く続くデッキの突きあたりに、屋根つきの半野外空間がある

 

ポリカ屋根の継ぎ目はサイプレスの桟でカバー

屋根材は厚さ3mmのポリカーボネート。透明だから開放感があり、光を通すため洗濯物の乾きも速い。ポリカ板の継ぎ目は、455mm間隔で並べた垂木の上にあり、その上にサイプレスの角材をかぶせてビスで固定。ポリカは温度の変化によって伸縮するため、継ぎ目には3〜4mmのすき間を空けているという。なお、約3mある屋根の奥行きに合わせた特注サイズのポリカ板を使っているため、縦向きには継ぐ必要がなく、横桟は不要となっている。

家の壁との接点にもサイプレスの桟をかぶせ、さらに桟と壁の接点をコーキングしている

 

敷地を目一杯使うための垂木デザイン

敷地いっぱいにデッキを作り、そのデッキを完全に屋根で覆いたい。しかしもちろん、垂木を隣家の敷地に張り出させるわけにはいかないし、さらにいえばデッキ屋根からの雨だれを隣家に落とすわけにもいかない。というわけで、垂木の先端が独特のデザインとなった。

垂木先端の上部を切り欠き、そこに雨どいを収めた。切り欠くことを考慮して、垂木には175mmと幅広の材を使用

 

垂木は桁からはみ出ない長さに設計。L字型の金具を介して桁に接合している

 

イタウバで作った物干し竿差し

ドリルで穴をあけたイタウバの板材を、柱に差し込んで接合した物干し竿差し。A邸では、屋根つきデッキ作りのきっかけが洗濯干し場にするためだから、重要な設備だ。

イタウバは、ひびが入りにくいのが特長のハードウッド

 

立水栓もデッキ材でコーディネート

屋根つきのスペースからは少し離れたデッキ上にある立水栓を、デッキにも使用するサイプレスでカバーし、空間全体の統一感を高めている。

細部へのこだわりが空間全体の印象に影響を及ぼすことは珍しくない

 

収納を兼ねる流し台

デッキの端に備えた流し台は、サイプレスで作ったボックスの天板にシンクと蛇口を取りつけたもの。ボックスの中には給排水の配管があるだけだから、収納庫としても使える。流し台の横には、やはりサイプレスで作った収納ボックスがあり、そのフタは作業台代わりにもなる。

水道と別に雨どいの水が、このシンクに流れ込むようになっている

 

流し台下の収納庫は、デッキリビングで使う道具類をしまうのに便利

 

ヒモを持って開閉する収納ボックスのフタは、頑丈な作りで、作業台代わりになる

 

靴干し専用台まで完備

こちらもイタウバを使った靴干し台。靴を引っ掛けやすい形状にカットし、面取りしたイタウバの板材を、柱にビス留めしている。

デザイン的なアクセントにもなっている

 

何かと便利な作りつけベンチ

幅広の板材と柱を、このように相欠きで接合すれば、作りつけベンチとなる。大人数が集まったときに重宝するのはもちろん、テーブルや作業台代わりにも使えて便利だ。プランターなどを並べる飾り棚にするという手もある。

骨組み全体の補強材としての役割も果たしている

 

ネコの巣にしないために…

デッキの床面が比較的高い位置にあり、デッキ下がゆったりとしているため、そこが野良ネコの巣にならないように、板材を縦張りしてふさいでいる。同様の心配がある人は参考にしてみては?

これにより、デッキの強度も上がることになる

 

施工◎リーベワークス/写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2011年2月時のものです。

おしゃれで快適!エンターテインメント・デッキリビングで半野外空間を楽しむ/全天候型快適デッキを作ろう(1)

野外でもない。室内でもない。オープンエアを楽しみながら、全天候に備える半野外空間。

それが、デッキライフの延長線上にあったら、なんと愉快なんだろう。

たとえば、デッキ上に作ったオーニングつきのパーゴラ。

たとえば、デッキで昼寝を楽しみ、観葉植物を楽しみ、アフタヌーンティーを楽しむためのコンサバトリー。

生活領域を広げ、季節や時間によって視界を変幻させる空間。

吹き抜ける風の流れ、樹々のざわめき、小鳥たちのさえずり…。

すべてが心地よい刺激となって、我らの五感に迫ってくる。

これが、デッキ作りの醍醐味だ。

 

【記事内ギャラリー】

 

Case01 おしゃれで快適!ベテランDIYerの
エンターテインメント・デッキリビングで半野外空間を楽しむ

広い庭全体を見渡せるデッキに、パーゴラ+オーニングとおしゃれなコンサバトリーを作った。愛犬もここがお気に入りの場所

 

パーゴラは2×6材を組んで作った。母屋やコンサバトリーとのマッチングもいい

 

写真ではわかりにくいが、オーニングの両サイドのパーゴラの垂木に洗濯用の棒を取りつけ、オーニングの骨組みを前後にスライドさせるようにしている。オーニングがスム-スに開閉できるようにするためだ

 

Yさん自作のコンサバトリー。コンサバトリーは、18世紀のイギリスで、南から持ち込んだフルーツの保存場所として発達したが、本来の温室の役目とともに、ガーデンリビング空間としての機能を持つようになった。Y邸では、観葉植物を置いてあるほか、昼寝やお茶を楽しむ場所になっている。ガラス張りの開放的な空間が素晴らしい。床はテラコッタ敷き

 

デッキ上の半野外空間は、屋根をつけ、壁をつけることで実現する。

ベテランDIYerのYさんは、ボイド缶を使って基礎石まで作ったというセルフビルドのウッドデッキ上に、ナバホホワイトカラーのおしゃれなコンサバトリーを作った。友人からもらったサイディングとペアガラスつきのアルミサッシで覆ってある。総予算80万円、施工期間1カ月という労作だ。その隣りには、2×材で組んだパーゴラとオーニングがある。オーニングはインターネットで購入したもので、手動で巻き取りができるタイプ。

コンサバトリーは、本来の使い方である植物の温室としてのほかに、寒い日の昼寝や奥さまとのコーヒーブレイクなどで大活躍。友人が訪ねてきたときには、オーニング下でのランチも楽しみだ。もちろん全天候型。芝生の庭に出て、自慢の石窯で焼いたピザをご馳走することも多いが、雨の日や日差しの強い日は、デッキがリビングルームになる。

 

 

階段デッキの縁にパイプを設置、そこにパラソルを差し込んで日陰を作る。これもアイデアだ

 

取りはずしできる階段デッキ

コンサバトリーの前の階段デッキは取りはずしが可能

 

このように簡単に動かせる

 

デッキの下は長尺物の収納場所になっている

 

デッキ下の布基礎はもちろん、ボイド管を使って円筒形の基礎石も自作した(写真:Yさん)

 

デッキ上のサウナ小屋

家のサイドまで続く回廊のようなデッキを進むと母屋と同じサイディングを使った小さな小屋に行きつく。これも完全手作りというサウナ小屋だ

 

内装に無垢のレッドウッドを使い、薪ストーブを使った本格的な作りで、数人が一度に入れる広さを持っている。Yさんはほぼ毎日入っている

 

芝生用パラソルスタンド

芝生をできるだけ傷めたくないので、ピンポイントで地面に受けのパイプを差し込み、パラソルを立てている

 

こんなパイプを溶接して自作した

 

物干し棒スタンド

物干し台のコンクリートの土台が嫌いなので、土台をはずし、サドルバンドでデッキフェンスに固定した。ここにもこだわりが見られる

 

庭の奥にガーデンシェッド、その隣りにパン窯、その隣りに薪ストッカーを作った。これは以前、本誌でも紹介した。このコーナーも青天井のガーデンリビング空間だ

写真◎佐藤弘樹/イラスト◎丸山孝広

*掲載データは2011年2月時のものです。

 

移動式ソーラーパネルをDIYして発電をしよう/太陽を連れて歩こう!~太陽光編~

大変な時代になった。これまで当たり前と思っていた電気の供給が危ないというのだ。もしかしたら、「大節電時代」の到来!?

そんな不安を解消するためにも、ぜひ、チャレンジしてほしいのが自分でできる太陽エネルギーの活用。ここでは、太陽熱と太陽光を利用した自作エネルギーの作り方を紹介。簡単かつとってもお役立ち、しかも、場所を選ばない携帯性もある画期的な方法を提案してみた。

今回の太陽光編では、太陽光パネル架台+バッテリー収納一体式移動ボックスを作り、どこでも発電所を実現! 12V用の車載機器はもちろん、安価な車用のDC/ACインバーター導入で、フツーの100V家電やUSB機器も使える!

ライフラインのない場所で優雅に電気のある時間を楽しむ

 

太陽光を受けるためのパネルは、屋根の上に固定するというケースが多いが、それは「1日3〜4時間以上の日照時間」を確保できる場所に限られた話だ。ドゥーパ!が提案するのは、その条件を満たせないさまざまな場所でも太陽光発電の恩恵に浴せるアイデアだ。

そのために、考えたのが簡単木工でできる「太陽光パネル架台兼用のフタつき・移動式バッテリー収納ボックス」だ。

 

 

まず、太陽光パネルは角度を調整できる架台(フタ)に固定。太陽光を受けられる場所に移動し、太陽光を受けやすい角度に架台を起こしてやればいい。この架台は、収納ボックスから取り外しができ、パネルとコントローラーを結ぶケーブルの長さの範囲内なら、架台だけを移動できる。つまり、太陽光を受けやすい位置にパネルのみを動かすことができるというわけだ。

キャスターつきの移動式ボックスには、ディープサイクルバッテリーが収められているばかりでなく、底板にチャージコントローラーが、外側には12Vシガープラグが刺せるコンセントボックスが取り付けられている。これで12V用の電気機器が使用可能。通常の100V用家電を使いたい場合は、コンセントボックスに車のシガーソケットにつないで使うタイプのインバーターを介せばOK。パネルとコントローラーは、脱着が簡単な長い(今回は10m)ケーブルでつながっている。

なお、収納ボックスの作り方は簡単。板材を単純にカットしたり、木ネジで接合する程度の技であっという間に完成するはずだ。(後述参照)

 

覚えておきたい、ソーラー発電の豆知識

太陽光パネル(太陽電池)の発電量は…?

太陽光パネルの発電量は、地域や季節によって日照条件が異なるので一概にはいえないが、国内の日照時間の平均を1日あたり4時間程度と考えた場合、太陽光パネルの定格出力の4時間分くらいだと思えばいい。たとえば、今回の太陽光パネルのような40Wのパネルであれば、1日あたりの発電量は40W×4h=160Wh(ワットアワー)となる。設置場所は南向きが基本で、夏場は水平~30度くらい、冬場は40~60度くらいの設置角度にしたい。

チャージコントローラーの役割は?

チャージコントローラーの役目は、バッテリーの過充電防止と電流の逆流防止。なお、チャージコントローラーとバッテリー間の電線ケーブルは、できるだけ太い物を使って短く接続したい。

なぜ、ディープサイクルバッテリーなの?

ィープサイクルバッテリーは、通常の車用バッテリーに比べ、充電、放電の容量が多く長寿命。今回のバッテリーは、内部が液状でなく密閉タイプなので、液漏れの心配がない。こうした理由で太陽光発電には、ディープサイクルバッテリーが使われることが多い。 容量はAh(アンペアアワー)という単位で表されるが、実際に使用できる容量はその半分程度。今回使っている85Ah容量のバッテリーだと、40Ah程度となる。なお、バッテリーは雨に濡れない、換気のいいところに置いておきたい。

DC/ACインバータの役目は…?

DC/ACインバーターは、バッテリーに蓄電された直流電気を、家庭用電源と同じ交流100Vに変換するための機器。ただし、エネルギーの変換ロスがあるので、直流12V をそのまま使える電気機器を使うほうが理想的だ。

 

いつでも太陽光に正対し、場所移動も簡単にできるために
こんなバッテリー収納ボックスを作ってみた

バッテリー収納ボックスを製作していただいた堀口丈夫さん。東京・世田谷で「みんなの木工房D.I.Y好き。」を主宰

 

<バッテリー収納ボックスの製作に準備する主な資材、金物など>

コンパネ(12×600×1800mm・2枚)、2×4材(1820mm・2本)、キャスター(100mm径・自在&ロックつき・4個)、横長丁番(1個)、六角フランジタッピング(8×25mm・4個入り袋・4袋)、L型金具(4個)、ステンレスコーススレッド(38mm・適宜)、水性工作用塗料(黄色)

 

<木取り表>

材の種類 サイズ(mm) 数量 使用部位
12㎜厚コンパネ(12×600×1800㎜) 600×650 1 フタ兼太陽光パネル架台A
576×626 1 底板B
650×300 1 側板C
576×300 1 側板D
2×4材(SPF) 626 2 キャスターをつける材E
2×4材(SPF)を半分の幅に割いた板 248 4 コーナー材F
630 2 太陽光パネルを受ける材G
490 2 フタを収めるときの留め材H
530 1 太陽光パネル架台の角度調整脚I

 

ボックスの製作

 

太陽光パネル架台(フタ)の製作

 

キャスターの取り付け断面の保護塗装など

 

太陽光パネルの固定

 

*掲載データは2011年6月時のものです。

 

太陽光発電システムの配線&セット

 

さっそく12V用の扇風機と野外ランタンをコンセントボックスにつなげて通電、見事成功でした!

 

いざ通電実践!お日様のある場所で、発電開始!

配線が終了し、いよいよ発電実験。太陽光を十分に受けている状態で、まず、シガーライターソケット用のプラグのある12V用の扇風機や電気ランタンをコンセントボックスに接続してスイッチオンしてみる。見事に通電!

次に車載用のインバーターをコンセントボックスにつなぎ、100Vのパソコンや携帯用充電器をつないでみると、もちろんこれもバッチリ。さらにと調子にのり、アンプをつないでエレキギターをかき鳴らしてみると、もちろんこれもバッチリ。

今回の取材でいろいろと教えていただいたオフグリッドソーラーのスタッフによれば、「インバーターの最大出力(今回は350W)を超えない消費電力の電気機器だったら、まず大丈夫」だとか。

常識的にいえば、通常の明かりやテレビやラジオ等の通信機器、ゲーム機器なら、今回設置したレベルで十分。消費電力が大きい電子オーブンや冷蔵庫、エアコン、調理機器等は難しいということになりそうだ。

 

夏はパネルを上向きにした状態で太陽光を受ける

 

冬はパネルを立て、太陽光を受ける

 

車にもコンパクトに積めるから、
山川やキャンプ場、ガレージでの〝出張発電〟もOK

今回目指した太陽光発電システムは、なによりも携帯性、機動性ということがあげられる。そのため、太陽光パネルの架台とバッテリー収納ボックスとが一体になって移動できたり、あるいは別々でそれぞれが移動できたりという作りにした。

たとえば、車に積んで、ライフラインのないアウトバックに移動して「電気のあるアウトドアライフ」を楽しむこともできるし、家の中にバッテリー収納ボックスを置き、パネルだけ太陽光のあたる場所、2階のベランダなどに移動させたりすることもできる。

ただし、パネルとバッテリー収納ボックスとの距離は、ケーブルの長さの範囲内に限る。今回作った手作り太陽光発電システムは、キャンプや夜釣り、夜のガーデンパーティー、庭での演奏会など、いろいろな場面で大活躍するに違いない。

バッテリー収納ボックスとパネル架台を離し、陽の当たる時間帯を選んで、バルコニーにパネル架台を移動させるということもできる

 

写真◎佐藤弘樹、伊勢和人/取材協力◎ネクストエナジーアンドリソース

おしゃれなアンブレラスタンド(傘立て)を作ろう/トリマーで作る!アメリカンヴィンテージファニチャー(2)

欧米諸国では傘だけでなくステッキを立てかける場所としても使われていたそう。柱と前板・背板にデザインカット、底板はモールディングビットで飾り面取りを施し、ヴィンテージ感を演出した収納家具で玄関をおしゃれに彩ろう。

 

村上英敏 Hidetoshi Murakami

正統派パイン家具にこだわる家具職人。アメリカで家具作りを学んだ経験から、さまざまな工具を合理的に活用する技術は折り紙つき。千葉県柏市にオーダー家具ショップ「ポプリローカルファニチャー」を構える。トライトンスーパーマイスターとして、さまざまなイベントでトライトン製品の講習も行なっている。YouTubeチャンネル「Triton Super Meister村上英敏の家具作り教室」でプロのテクニックを発信中!
https://www.popurri.co.jp/

 

ポイントとなるトリマー&ルーターテクニックはこの3つ!

 

今回は、アパートやマンションなどの狭小玄関でも使いやすいようにスリムなサイズ感で製作。通常の長傘なら、一列に約6本立てられる。手持ちの傘の数や、玄関の空きスペースなど住環境に合わせて設計してほしい。

前板・背板と幕板の接合は20番のビスケット、柱と幕板の接合には0番のビスケットを使用した。ただ、幕板の幅は60mmと、ビスケットを入れるための溝彫りを行なうにはギリギリのサイズで、精細な作業が求められるため、ビスケットジョイナーの扱いに慣れていない場合はダボ継ぎで接合してもいいだろう。

底板、脚の固定は裏側から28mmビスで行なった。なお、今回は補強材には端材を使用したので、最低限必要な長さで細かく木取りしたが、脚の内側全周に行き渡るように長く木取りしてもOKだ。

また、底板の上に置く受け皿(水受け)は、2種類の工作材を瞬間接着剤で組み立てて製作。メンテナンス性を考えて本体には固定せず着脱式にし、中心にアイアン製の取っ手を取りつけて取り出しやすくしてある。今回は自作することにしたが、ちょうどいい大きさのトレーがあればそれで代用したり、トレーのサイズを基準にして設計してもいい。

 

<アンブレラスタンドの構造図> *単位はmm

 

<主な使用道具>
テーブルソー、インパクトドライバー(ドライバービット、4mm径ドリルビット、皿取り錐つき2.8㎜径ドリルビット)、ビスケットジョイナー、トリマー、トリマー用平行定規、tritonオービタルサンダー(サンディングパッド100番/180番/240番)、スピンドルサンダー、9mm厚合板(テンプレート用)、サンドペーパー(180番)、耐水ペーパー(1500番)、メジャー、留めスコヤ、クランプ、ハタガネ、ノギス、直定規、筆、ウエス、ハケ

 

<その他の材料>
ビスケット(0番/20番)、アイアン製取っ手、木工用接着剤、瞬間接着剤

 

<用意した塗料>
油性ステイン(ウォルナット)、水性ウレタン塗料(クリア)

 

<使用したトリマービット>

 

Step1 柱の加工

 

<ビスケットの溝、前板・背板と幕板の固定位置>*単位はmm

 

Step2 幕板、前板・背板の加工と組み立て

 

Step3 底板の加工

 

Step4 脚の加工と組み立て

 

Step5 各部材の組み立てと塗装&受け皿の加工

写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2021年4月時のものです。

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【自作サウナを使い続けて半年経ったので、自分で修理してみました!】
DIYマガジン『ドゥーパ!』編集長設楽が、自作サウナを使い続けて半年……。小屋の内壁に使っていた杉板が反ってしまったので、その修理の模様をお伝えしている動画。なお、このサウナ小屋の作り方は『Sauna Builder ~DIYでサウナを作る本~』でリポートしているので、ぜひ!

 

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DIYマガジン『ドゥーパ!』編集長設楽が、大工さんが普段使っている腰袋に入っている”オススメ”の道具を5つ紹介! 意外な必需品の連続に編集長設楽も驚きの連続!?

 

【グリーンウッドワーク・DIYで作る木のスプーン】
『ドゥーパ!』で好評連載中のグリーンウッドワークの世界観を表現したイメージ動画。細い生木とナイフだけで始められるグリーンウッドワークは、とても親しみやすい木工です。 突き詰めれば奥深い世界だが、まずは気軽に生木を削る心地良さを味わってみてください。なお、動画内で紹介している本はコチラ!『グリーンウッドワーク 増補改訂版』

 

【DIYで作る猫のごはん台「CAT BOWL」】
愛する猫のために、ごはん台を手作りしてみませんか。 ちょっとした材料で誰でも簡単に作れる猫のためのごはん台の作り方をご紹介します。 この動画で紹介しているCAT BOWL(ごはん台)の作り方は、 『DIYで作る猫との暮らし』 でも詳しく解説しています。

 

【グリーンウッドワーク・足踏みロクロの使い方】
ドゥーパ!6月号(148号)連載「green wood work & life」で作り方を紹介している、「足踏みロクロ」の基本的な使い方を解説します。ぜひ本誌と合わせてご覧ください!

 

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その想いを形にすべく、YouTubeのdopaチャンネルで、メンバーシップ「セルフビルダーズ」プログラムをスタートさせました。

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dopa編集部のweb会議に参加できます。最新号dopaのさらに詳しいDIY解説や、誌面では紹介できなかった裏技のほか、資材購入のお得情報などをお伝えします。普段は聞けないあなたのDIYの疑問に編集部員がその場でお答えします(ミーティングは、偶数月第1週に開催予定。後日、メンバー限定で録画配信予定)!

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DIYで楽しむ「車中泊&バンライフ」特集!『ドゥーパ!』2022年6月号(148号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年8月号」(発行:株式会社キャンプ)が5月7日に発売!

 

 

第1特集は、DIYで楽しむ車中泊&バンライフ情報が満載!「旅とクルマとDIY」

2022年も衰えるどころか勢いを増す気配をビンビン感じる車中泊&バンライフムーブメント。

軽トラ、軽バン、ハイエースにモバイルバス……今年もさまざまなベース車のDIYカスタム実例を集め、それぞれの車にまつわるテクニックやアイデアを大公開。

その他、人気コミック連載「車のおうち」特別編やDIYライターが伝授する車中泊カスタムの基礎知識も収録。

 

 

 

 

編集部のDIY実践リポートは、スズキ・エブリイをベースにした軽バンキャンパー作りの模様を紹介。

Vol.1は車内天井を断熱、木装、電装を施し、本場アメリカのバンライフ車のような車内カスタムを実現。

Vol.2はキャリアを利用したルーフデッキ作りの模様をお届け。

車中も車上も120%楽しむ、ドゥーパ!ならではの旅車カスタムをご覧あれ!

 

 

 

 

第2特集は「自然エネルギーと自然素材の家」

自然エネルギーと自然素材を活用した3件の家を徹底解剖。

オフグリッドでエネルギー自給のシステムを備えた家は、まさに温故知新。

昔からの建築テクニックを取り入れつつ、現代に合わせてアップデートされた家とその暮らしは、これからのセルフビルドやリノベーションのヒントが満載です。

 

 

 

 

 

バラエティあふれる連載にも注目!

トリマー&ルーター木工、レザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。

その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

[商品概要]
ドゥーパ! 22年6月号(NO.148)
著者:ドゥーパ!編集部
定価:1,100円(税込)
発売日:2022年5月7日
判型:A4変形

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こどもの日特別企画!子ども部屋のDIY家具実例集・収納&リフォーム編

机、椅子、ベッド、収納から部屋の仕切りまで。パパ、ママ、ジイジが愛情込めて作った子供のための家具は、どれもDIYならではの独創的なものばかり!

*机&椅子編はコチラ
*ベッド編はコチラ

 

File8 大人も欲しくなる!書類収納に便利な仕切り板つきランドセルラック

小学校に入学する息子さんのために作ったランドセルラック。当初、既製品の購入を検討していたが、高価だったためDIYすることに。

デザインは購入を検討していたものに合わせた。棚の仕切り板を縦横自由に変えられたり、引き出しも深さの異なるものを設け、実用的なものになっている。また、引き出しを使いやすくするため、上段は上、下段は下に引手の切り欠きをした。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅960×奥行640×高さ1100mm
製作者…Iさん(42歳)
DIY歴…約2年
製作期間…3カ月
制作費用…約1万5000円

 

File9 椅子まで内蔵!ままごとキッチン型収納

姪御さんにプレゼントするため、DIYしたままごとキッチン。大人になっても使えるように作られている。ままごとキッチンの天板は収納部にネジで固定されており、ネジをはずして収納用の天板に付け替えるだけでシンプルな収納に早変わり! さらに一番下の収納は椅子としても使えちゃう、盛りだくさんな作品だ。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅450×奥行300×高さ600mm
製作者…Kさん(41歳)
DIY歴…約10年
製作期間…1カ月半
制作費用…約7000円

 

ままごとキッチン型の天板と収納用の天板をつけかえるだけで、このようなシンプルな引き出し収納になる

 

File10 子犬が親犬に収まる犬形ハンガーラック

犬形デザインのハンガーラック。子犬はキャスター付きで動く

 

親犬がくわえている骨に服を掛ける子ども用ハンガーラック。かわいいデザインなら娘も喜ぶはずとDIYした。親犬頭部に棚があり、耳はフックになっていてバッグなどを掛けられる。セットで作った子犬はキャスター付きの小物入れ。片づけるときは、親犬の中に子犬を収納する。

 

<Data&Profile>
親犬:幅500×奥行300×高さ900mm
子犬:幅300×奥行250×高さ450mm
製作者…Mさん(37歳)
DIY歴…約3年
製作期間…3日
制作費用…3000円

 

親犬の底板に犬の足跡形の滑り止めフェルトがつけられている

 

File11 壁・天井を傷つけずに設置!本棚つき仕切り壁

写真上が長女、写真下が次女の部屋。壁は全体を木材で覆うと、北側の部屋(写真下)が暗くなってしまうため、上側は中空ポリカのはめ込み窓にして明かり取りにした

 

大きくなったら部屋を仕切ることを想定して、ふたり娘が10畳間を使用していた。成長し、いよいよひとり部屋が欲しい!と懇願され、部屋を仕切ることに。

仕切り壁は、壁や天井に直接ビスやクギを打たず、傷をつけずにすむ方法を考えてDIY。仕切り壁があたる部位にコルクボードを張り、仕切り壁の枠を作る。仕切り壁の縦枠の材は長めに設置し、突っ張らせた状態で上枠に固定した。これによりビクともせず収まったのだとか。その後、壁材を張り、本棚を作った。それぞれの希望や趣味に合わせて作り、とても喜ばれたそうだ。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅2600×奥行270×高さ2400mm
製作者…Yさん(44歳)
DIY歴…7年
製作期間…5日
制作費用…8万円

 

製作時の写真。仕切り壁の縦枠と上枠はL字金具で固定した

 

コンセントは仕切り壁に移設。幅木などに当たる部位は切り欠いた

 

File12 強度も安全対策も万全!ミニロフトは秘密基地

ミニロフト。洋書に出てくるような部屋をイメージして製作した。階段は引き出し収納になっている。床からロフト床までの高さは1290mm

 

おばあさんが住んでいた家に引っ越し、リノベーションにすっかりはまったIさん。その勢いのまま「息子のためにワクワクするような子供部屋も作ってやろう!!」と秘密基地風のミニロフトをDIY。

やんちゃな男の子のために作ったため、十分な強度を持つように心がけた。柱を4本立て、ロフト床板を受ける土台も作った。さらに階段側は間柱を2本設置した。ロフトの床板は通気性をよくするため、スノコ状に張っている。また、安全性も考慮し、窓にアイアン製のフェンスを取りつけた。

今では、おもちゃを持ちこんで楽しむほど息子さんお気に入りの場所になっている。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅1905×奥行1010×高さ1090㎜(ロフト部分のみ)mm
製作者…Iさん(35歳)
DIY歴…約10年
製作期間…1カ月弱
制作費用…約3万円

 

製作時の写真。2×4材の柱にロフトの枠を取り付けている

 

階段を製作中。ロフトに壁も張られている。安全に上り下りできるように手摺りも作った

 

床はスノコ状に張った

 

引き出しにはキャスターをつけてスムーズに引き出せるようにしている

*掲載データは2015年2月時のものです。

こどもの日特別企画!末永京さんが作る、絵本から出てきたようなかわいらしい子ども家具実例集

DIYママ・末永京さんが作る子ども家具は、ランドセルラックやテーブル&椅子などのベーシックなものから、レゴのためのテーブルといったユニークなものまで多岐にわたる。絵本に出てくるような雰囲気をテーマに作られた家具は、どれも曲線的なフォルムでかわいらしい。それらにちょこっと足された遊び心のあるアイデアは楽しく、DIYの参考になるはずだ。

次女と遊ぶ末永さん。子ども部屋は家具のほか、天井に木目柄の壁紙を張ったり、壁に漆喰を塗ったりとDIYリフォームもしている

 

<末永 京さんProfile>
3児のママ。DIYアドバイザーの資格を持ち、埼玉県川口市で『シェアショップ ToiToiToi Apartment』を経営。著書に『シェルフを作ろう はじめてのDIY』(パッチワーク通信社刊)がある。
ブログ「ママに嬉しい木工**子供に優しい木工

 

末永さんの子ども家具作りのポイント
  1. 角をなくし、丸くなるように仕上げる。
  2. 塗料は自然派塗料を選ぶ。
  3. できるだけダボでビスを隠して安心して使えるようにする。
  4. 子どもの好みも意識しつつ、空間に似合うものを作る。

 

File1 テーブルが半分になる!円形テーブル&椅子

脚を白く塗装し、天板、座板をワックスで仕上げた。おままごとセットのようでかわいらしい

 

兄妹や友達みんなで一緒に使える円形テーブルとチェア。テーブルはひとりで使うことも想定して作られており、中央から半分に分かれて半円形になる。円形にするときのテーブルの固定はボルト&ナット。テーブルの天板は18mm厚パイン集成材、脚は2×2材。チェアは脚が2×2材、座板が1×4材。

[サイズ]
円形テーブル:直径760×高さ445mm
椅子:幅340×奥行267×高さ460(座面高270)mm

 

ボルト&ナットで天板受け同士をつないで円形にする。接合面の天板と天板受けはフラットに

 

天板受けにボルトの穴があいている

 

ひとりずつ使うときはこのように半円形にする

 

File2 子どもと一緒に成長する!? 3wayチェア

座面高140mmで使用しているところ。使用した材は座板&背板にパイン集成材、脚に2×2材

 

子どもが大きくなって1年もたたずに使えなくなっちゃった……。なんてことがないミラクルな椅子。子どもの成長に合わせて、使える椅子なのだ! 上下を逆さにするだけで座面高が変わり、背板を上面にすれば座卓として使用できる。保育園で使われることもあるデザインなのだとか。

[サイズ]幅340×奥行270×高さ340mm

 

座卓として使うとこんな感じに

 

File3 自然木がアクセント!綿菓子みたいなランドセルラック

棚の内寸は、ランドセルに合わせて、幅410×奥行345mm。1段目の棚の高さはランドセルに合わせて305mm、2段目の棚の高さは大判の絵本に合わせて315mmとした

 

小学校に入学する長男のために作ったもの。ひとり分だけ作ると妹がうらやましがるため、2個DIYした。綿菓子のようにモコモコとカットされた側板が印象的なデザイン。ランドセルを置く1段目の棚は床面から700mm程度。身長110cm前後で胸のあたりにくるので、楽に出し入れできる。棚本体は18mm厚シナ合板(背板は2.5mm厚合板)、引き出しはファルカタ集成材(底板はシナ合板)。

[サイズ]幅446×奥行400×高さ1100mm

 

引き出しは上の段が高さ95mm、下の段が170mm。引き出しの取っ手はインターネットで購入したものを使用

 

引き出しには文具や好きな小物を収納している

 

大きくなったら天板にランドセルを置けるように桟と縁を設けた。桟は子供たちとドングリ拾いに出かけた先で、拾ってきた自然木

 

側板には体操着を入れた巾着などがかけられるフックが取り付けられている

 

File4 押し入れに収納可能!遊べるレゴテーブル

拡張部分の天板は長さ280mm。テーブル下の収納はレゴボックスに合わせたサイズ。脚は2×4材。そのまま使うとゴツイ印象になるのでジグソーで曲線カットした

 

レゴにハマった長男のために作ったテーブル。長男と相談し、「レゴで遊べて、収納できるテーブル」をテーマにDIYした。天板は黒板塗料を塗った。道や街並みを描いて、レゴの車や人を動かして遊ぶなんてこともできる。天板は長男の「大きくしたい」と末永さんの「コンパクトに収納」の両方を叶えるため、バタフライテーブルにした。

[サイズ]幅750×奥行500×高さ470mm *天板を折りたたんだ状態のサイズ

 

天板につけたダボを、天板受けのダボ穴が受ける

 

天板受けと脚は蝶番で接合している

 

折りたたむと押し入れに収納可能に。作ったレゴを壊さずに収納するため、テーブル天板と押し入れの前カマチとの間を大きくした。天板に革の取っ手をつけている

 

File5 合板で製作できる!木製レール用転車台

転車台につけられた連結部品を通じて、木製レールがつながる。内側の円形の材が回転部分で、外側の八角形の部分がレール連結兼土台

 

木製レールで電車遊びをするときに使う転車台。車両の向きをクルッと変えてほかのレールに移したり、Uターンさせるためのアイテムで、市販のものは高い! ならば、作っちゃおうとDIY。使用した材料は合板(4mm厚)のみで、組み立てに使ったのは木工用接着剤だけ。回転台とレール連結兼土台を作り、最後にふたつを割りピンでつなげばできあがり。

 

製作ダイジェスト。まず、合板3枚を八角形に切り、墨つけする

 

カットを終えた材。土台とレール連結部の受けとレール連結部の部材、回転台と回転台の受けをそれぞれ木工用接着剤で接着し、回転台とレール連結兼土台を作る

 

連結部品が入る穴は糸ノコで切った。回転台とレール連結兼土台は割りピンでつないだ。ダボで回転させる

 

写真◎佐藤弘樹

*掲載データは2015年2月時のものです。

こどもの日特別企画!子ども部屋のDIY家具実例集・ベッド編

机、椅子、ベッド、収納から部屋の仕切りまで。パパ、ママ、ジイジが愛情込めて作った子供のための家具は、どれもDIYならではの独創的なものばかり!

*机&椅子編はコチラ

 

File4 飛び跳ねても大丈夫!わんぱくキッズの2段ベッド

ハシゴの1段目と4段目の踏み板はベッドの枠板。2段目と3段目の踏み板は1×4材2枚を凸型に組み立て、2×4材の柱と1×4材のハシゴの柱に固定している

 

息子さんふたりのために作った2段ベッド。サイズは寝てしまった子どもを抱いて上の段に載せられる高さ、ドアの開け閉めに干渉しないこと。さらに、IKEAの子どもサイズのベッドマットに合うようにした。

まず、ベッドのスノコ床板から製作。枠を作り、桟を固定し、そこに床板を張る。スノコ床板ができたら、柱、ベッドガードをつけてできあがり。

桟と床板を多めに使い、わんぱくな子どもたちが跳びはねてもOKなベッドに仕上がった。「お母さんと一緒じゃないと寝れなーい」と言っていた下の子まで、ひとりで寝られるようになったそうだ。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅1600×奥行780×高さ1400mm
製作者…Mさん(39歳)
DIY歴…1年
製作期間…約1日
制作費用…約8000円

 

「日曜大工支援3D設計ソフト2xBuilder」という木取り表まで出してくれる設計図アプリで設計し、それを元にホームセンターで材のカットを済ませた

 

まずスノコ床板を作る。長辺の枠に2×4材を使った。それ以外は1×4材

 

ビス打ちしやすいようにスノコ床板を立てて、2×4材の柱を固定した

 

File5 既製品のベッドを有効活用!収納と一体型のベッド

両サイドの収納がベッドの土台。ベッド前の飾り棚は収納同士の固定と、落下防止柵を兼ねて作ったもの

 

お子さん3人分の寝床と収納をひと部屋に集約させるために、末息子専用の収納一体型のベッドが作られた。

ベッドは既製品で、そのベッドの土台となる収納をDIY。使用したのは18mm厚パイン集成材。収納の高さは、ハシゴなしでベッドによじ登れて、さらに既製品の収納ケースに合うように作られている。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅1970×奥行1100×高さ670mm
製作者…Uさん(44歳)
DIY歴…約10年
製作期間…約1週間
制作費用…不明

 

大きな引き出しの底板にキャスターがついており、スムーズに動く

 

製作時の写真。ベッドの土台の収納と既製の収納ケースのサイズがピタリとそろっている! 収納ケースは前後を入れ替えるだけで衣替えが済むそう

 

File6 ゆりかごみたいに使える!?移動式ベビーベッド

便利機能満載のベビーベッド。床からベッド面の高さは640mm

 

娘さんの出産祝い&孫娘の誕生祝いを兼ねて作ったベビーベッド。市販のベビー用布団に合うサイズで製作した。赤ちゃんが使用するため、ダボでビスの頭を隠している。娘さんが赤ちゃんのお世話を楽にできるように前枠は開閉式で、移動できるようにキャスター付き。さらにベッド下にはベビー用品を収納できる棚もありと、各種機能を備えたベビーベッドだ。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅960×奥行640×高さ1100mm
製作者…Gさん(60歳)
DIY歴…約25年
製作期間…約2日
制作費用…約2000円

 

ベッド側面。孫娘がウサギ年のため、ウサギ形にくりぬいた

 

前板を閉じるときは丸落とし金具で留めておく

 

File7 狭小部屋にベッドも机も置けた!畳利用のロフトベッド

ベッドガードのデザインは、弟さんのイニシャルのHがモチーフで、この部分は弟さんによるDIY。延長コードが取り付けられている板は補強材

 

ハシゴの踏み板に滑り止めの溝を掘った。支柱と踏み板は大入れ継ぎで組み立てた

 

同室だったお兄ちゃんの「ひとり部屋が欲しい」がきっかけで、弟さんが3畳の納戸へ引っ越すことに。

狭いけどベッドも机も置きたい! その希望を実現させるため、ママと子のふたりでロフトベッドを作ることになった。

まず、ベッドの枠板を作り、4隅に立てた柱に枠をビス留めして、躯体を製作。ベッドの枠内は床板をスノコ状に張り、柱には補強材と棚板を取り付けた。最後にベッドガードをベッドに取り付け、マットレス代わりの畳を載せて完成。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅1980×奥行1115×高さ1900mm
製作者…Kさん(41歳)
DIY歴…11年
製作期間…24日
制作費用…2万円

 

ロフトベッド下に補強を兼ねた本棚が作られている(写真最上段部分)。学習机の卓上棚とセットで使用している。補強のため、ベッド枠と柱にシンプソン金具の棚取り付け金具を取り付けている(写真右上)

 

ベッドのサイズの決め方

ベッドは直接体に触れるマットレス選びが重要なポイント。しかし、人は1回の睡眠で20回程度は寝返りを打つ。小さすぎると寝返りが打てず、睡眠の質が落ちる可能性が高い。ここでは、そんなベッドの最適なサイズを紹介したい。

*掲載データは2015年2月時のものです。

こどもの日特別企画!子ども部屋のDIY家具実例集・机&椅子編

机、椅子、ベッド、収納から部屋の仕切りまで。パパ、ママ、ジイジが愛情込めて作った子供のための家具は、どれもDIYならではの独創的なものばかり!

 

File1 学習机に変身するままごとキッチン

ままごとキッチン状態のとき。シンク前には蛇口も作られている。シンクは100円ショップで買ったバット。BOOK STOREの看板がついた本棚は学習机完成後に製作したもの

 

娘さんの2歳の誕生日プレゼントにDIYしたもの。せっかく作るなら長く愛用してもらえるようにしたいと、ままごとキッチンから学習机に変身するものを作った。

市販の学習机の機能をすべて兼ね備えながら、デザインは超ユニーク。テーブルがコンロ&シンク、椅子がキャビネット、デスクキャビネットがオーブン、上部棚が電子レンジと、すべてキッチンツールになっている!

今、ままごとキッチンで遊んでいる娘さんが、数年後に勉強用で使ってくれるのを楽しみにしているそう。

 

<Data&Profile>
机:幅950×奥行470×高さ1400mm
椅子:幅540×奥行420×高さ370mm
製作者…Nさん(44歳)
DIY歴…7年
製作期間…1週間
制作費用…不明

 

天板を裏返しにすると学習机モードになる。椅子の下は収納でランドセルを入れられる。デスクキャビネットは天板も開閉する

 

製作時の写真。天板部分の構造はこのようになっている。角材にコンロ&シンク面、学習机の面を固定している

 

File2 指を挟まない机&キャスター付きの椅子

角度のついた机。紙が落ちないようにストッパーが取り付けられている

 

息子さんの小学校入学に合わせて、机に向かう時間を少しでも作れるようにとDIYした。製作するときに参考にしたのは、ノスタルジックな小学校の机と椅子。

机は美術室などで使われるような角度のついたタイプで天板が開閉する。天板で指を挟んでケガをしないようにドアダンパーを取り付けた。これにより、ゆっくりと閉まっていく。

また、椅子が重く上手に引けなかったため、椅子にキャスターをつけたり、机と椅子の脚を金物でつなぎアシスト機能をつけた。安全かつ快適に使えるように、工夫が施されている。

 

<Data&Profile>
机:幅670×奥行470×高さ650mm
椅子:幅310×奥行320×高さ600(座面高330)mm
製作者…Oさん(45歳)
DIY歴…1年
製作期間…2日
制作費用…2000円

 

天板をあけたところ。万が一、指を挟んだときに備えて、クッションをつけている

 

ドアバンパー部分

 

可動式のストッパーを立てれば、机を水平状態にして使うことができる

 

両脇にあるのが可動式のストッパー

 

素朴なデザインの椅子にはキャスターがつけられている。また、椅子をスムーズに引くためのアシスト機能を机の脚と椅子の脚につけている

 

アシスト機能は蝶番と鉄板、角パイプを溶接して作ったもの

 

File3 天板が折りたためるライティングビューロー

壁にピタッとつけているので背板はなし。使用した材はパイン集成材。ワトコオイルのウォールナット色を塗り、仕上げに蜜蝋ワックスを塗った。机面高は670mm。天板下の収納部は幅600×奥行370×高さ160mm

 

勉強や工作などをリビングで行なう小学生の息子さんのために作った机。「自分で片づけがしやすい」、「リビングのほかの家具に合うデザイン」をテーマにDIY。

使わないときはスッキリとした印象になるようライティングビューロータイプにした。側板に天板、棚板、上板をビス留めすれば本体のできあがり。天板と扉兼デスク面は長蝶番(長さ450mm)で、収納部の観音開き扉はスライド蝶番でそれぞれ組み立てた。

天板下の収納のほか、天板上にも教科書やペン立てなどを置くスペースがある。息子さんは「使いやすいし、片づけるのも楽になった」と、喜んでいるそう。

 

<Data&Profile>
サイズ:幅640×奥行400×高さ1120mm
製作者…Iさん(40歳)
DIY歴…5年
製作期間…2日
制作費用…8000円

 

側板にフックをつけてランドセルを掛けられるようにしている。扉兼デスク面のサイズは幅600×奥行450mm

 

扉兼デスク面を閉じる際はマグネットキャッチで保持する。天板上の積み木風の棚は教科書やペン立て、工作道具などのサイズに合わせて作った

 

椅子と机のサイズの決め方について

まず椅子を作ることから始める。机はその椅子に合わせて作る。サイズは、子どもと大人では人体比率が異なるので、単純に大人の家具を縮尺して作ろうとすると使いにくくなってしまう。心地よいものにするには、子どものサイズを元に作るといい。サイズの決め方は表のとおり。ただし、成長期を過ぎてからも継続して使用することを想定する家具は既製品のサイズを参考に作ることをおすすめしたい。

*掲載データは2015年2月時のものです。

塗装で家具を蘇らせる(2)/アンティークワックスをスチールウールで塗装する

使い込んだり、年月を経ることで家具は徐々に劣化していく。一番顕著に表れるのは塗装部分だ。一番目立つ部分でもあるので、再塗装は家具を蘇らせるには効果的だ。

ちょっと飽きた家具は再塗装でイメージチェンジ!

古ぼけても愛着のある家具を塗装で再生しよう。

今回の記事ではふたつの家具をモデルにして水性多用途塗料を使う方法と、ワックスを使う方法で実際にリペインティングしている。

*CASE1 水性多用途塗料を重ね塗りするエイジング塗装のやり方はコチラ

 

CASE2 アンティークワックスをスチールウールで塗装する

Before。ワックスで塗装する曲げ木のチェア。二ス仕上げだがひどく劣化している

 

After

 

下地調整の手順例

  1. 水で濡らして固く絞ったウエスで全体の汚れを落とす。
  2. 研磨カスを受ける下敷きを敷いた上に載せる。
  3. 1回目の研磨。80番のサンディングパッドで材のとげ、キズなどを落とす。
  4. 研磨カスをぬぐい落とす。
  5. 2回目の研磨。120番のサンディングパッドで、全体を平滑にしていく。
  6. 研磨カスをぬぐい落とす。
  7. 3回目の研磨。180番のサンディングパッドで、全体がサラサラになるように研磨する。
  8. 全体を水拭きして、木部に残った繊維を毛羽立たせる。
  9. 乾いたウエスで空拭きする。
  10. 4回目の研磨。320番のサンディングパッドで、毛羽立ちを取り去り、よりサラサラに研磨する。

 

丸棒や曲面のある家具を研磨するケース

ワックスを使った塗装の場合も、やはり大切なのは下地調整になる。とくにワックスは仕上がり後に木地が透けて見えるので、できるだけなめらかに下地調整することが大切だ。

再塗装する椅子は、ワックスを塗る前に段階的に研磨して、ガサガサを取り去りサラサラの面へと下地調整する。

この作例の研磨で注意する点は骨組みの材が丸棒なので、研磨面が平面のサンディングブロックや電動サンダーでは、十分に研磨することができないところだ。そこで柔軟な素材をベースにした、スリーエムのサンドブラスターと呼ばれるサンディングパッドを使用して研磨した。

水に浸し固く絞ったウエスで汚れを拭き取ったら、80番のサンディングパッドから研磨を始め、研磨し終わったら、研磨カスをよくはき落とし120番、180番と番手を細かくしながら研磨していく。180番のサンディングパッドを使った研磨が終わったら全体を水拭きし、乾いたウエスで水気を拭き取ってから、320番のサンディングパッドで最後の研磨をする。水拭きすることで、微細な木の繊維が毛羽立ち、これを研磨することで最終的になめらかな面になるのだ。

スリーエムのサンドブラスターから必要な番手を選ぶ。これは320番

 

<ワックス塗装のサンディング例>

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ワックス塗装の手順例

  1. スチールウールにワックスを取り、研磨するように下地調整の済んだ面にすり込む。塗り残しのないように注意する。
  2. DIY用のペーパータオルやウエスで、ワックス面を拭きならす。
  3. 塗装面がなじんだら、状態を観察し、必要なら手順1と2の工程を繰り返す。
  4. 色つきワックスを使った場合は、色つきワックスがなじんだらクリアのワックスを塗って色移りを防いでおく。
  5. (おまけ)たまに乾いたウエスなどで空拭きしてやるとツヤを保てる。

 

スチールウールでワックスを塗装する

今回使用したワックスは、自然素材で作られたターナー色彩のアンティークワックス。ミツロウを主原料として、オイルは植物油、溶剤には口紅などに配合されるイソパラフィンを使用した安全性の高いワックスだ。

ワックスは、木材に浸透し木部を保護着色する塗装の仲間だ。今回はアメリカの家具作家が基本的なワックスがけの方法として用いている、スチールウールを使ってワックスをすり込むように塗る方法を紹介する。

スチールウールはスーパーなどで洗浄用に売られている極細で洗剤が含まれないタイプを使用する。インターネットで探すとワックス塗装用スチールウールもあるはずだ。

スチールウールを使ったワックス塗装はいたって簡単。適量のワックスをスチールウールですくい取り、きれいに下地調整された面に、木目に沿ってすり込むように塗ればいい。そして目で見てこれで十分となるまで塗装を繰り返す。あまり厚く塗ることはできない。無理に厚塗りすると、できあがってもワックスが乾燥せず、ベタベタになってしまうので注意する。しかしベタベタにしてしまっても、ウエスなどでぬぐい取れば簡単に修正できる。素手だとワックスで手が汚れるので、必ずゴムやプラスチックの手袋をして作業したい。ワックス塗装が済んだら、写真のようにウエス状のペーパーなどでよく磨いてやればいい。よく拭くほどにツヤが出てくる。

色つきのワックスの場合、塗布したワックスに衣服などが触れて汚してしまう可能性があるので、好みの色で塗装後、数日してワックスが硬化したのを見計らって、クリア色のワックスを全体に塗り、ごく薄い透明な被膜を作ってやると安心だ。この工程を加えるとツヤを増すこともできる。

 

使用したのはターナー色彩の新製品「アンティークワックス」。容量120g(1平米当たり20~30g)、カラー全8色(クリア、ホワイト、チーク、ラスティックパイン、チューダーオーク、ダークオーク、ジャコビーン、ウォルナット)

 

ワックスを塗るために使うのはスチールウール。スーパーなどでスチールウールたわしとして売られているものから洗剤分の配合されていない極細タイプを選ぶ

 

ワックスのついたスチールウールは素手でさわると手が汚れるので、写真のようなプラスチックやゴムの手袋は必須だ

 

<ワックス塗装の手順例>

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*掲載データは2015年12月時のものです。

塗装で家具を蘇らせる(1)/水性多用途塗料を重ね塗りするエイジング塗装のやり方

使い込んだり、年月を経ることで家具は徐々に劣化していく。一番顕著に表れるのは塗装部分だ。一番目立つ部分でもあるので、再塗装は家具を蘇らせるには効果的だ。

ちょっと飽きた家具は再塗装でイメージチェンジ!

古ぼけても愛着のある家具を塗装で再生しよう。

今回の記事ではふたつの家具をモデルにして水性多用途塗料を使う方法と、ワックスを使う方法で実際にリペインティングしている。

 

CASE1 水性多用途塗料を重ね塗りするエイジング塗装

Before

 

After

 

下地調整の手順例

  1. 全体のほこりやチリをぬぐってしまう。
  2. 研磨カスを受ける下敷き、滑り止めを敷く。
  3. 1回目の研磨。60番か80番のサンドペーパーで研磨し、古い塗装を落としていく。
  4. 研磨後は研磨カスをはき落とす。
  5. 2回目の研磨。120番で1回目の研磨すじを削り落とすように研磨する。
  6. 研磨カスをはき落とす。
  7. 3回目の研磨。180番で2回目の研磨面をよりなめらかに研磨していく。
  8. 研磨カスをはき落とす。
  9. 4回目の研磨。240番で研磨面をならすように研磨する。
  10. 研磨カスをはき落とし、よく絞ったウエスで全体を水拭きする。
  11. 全体を完全に乾燥させる。

 

きれいな塗装の7割は下地調整で決まる

塗装は、劇的に色調や雰囲気を変えることができるので、塗料を塗ることに気を取られて当然だが、塗装の本当の醍醐味は、下地調整と呼ぶ塗装する面をなめらかに研磨する工程にある。

今回塗装したカラーボックスはMDFボードに樹脂のシートを張った素材なので、下地調整は塗装が載りやすいように、面全体を均一に荒らすという工程になる。荒らすといっても、ザラザラにするのではなく、少しずつサンドペーパーの番手を細かくしながら、研磨によってつくスジをだんだんと細かいものにし、最後に塗料がなめらかに載りやすい、微細なスジのついたなめらかな面を作る作業になる。

下地調整の最終段階は、手でさわった感じがサテン調のサラサラした感じにするのが目標になる。一般の木材でも工程は同様だ。

市販のサンドペーパー(紙やすり)を使ってサンディングする

 

やすり目の程度は裏に印刷された数字で判断できる。写真のサンドペーパーは120番

 

電動サンダーを利用してスピーディに均一に下地調整する

研磨には紙やすりとも呼ばれるサンドペーパーを使う。サンドペーパーは鋭い鉱物の粒を用紙に接着したもので、用紙に印刷される番号が小さいほど粗く、番号が大きいほど細かくなる。木工では60番、80番、120番、180番、240番、320番、400番などが多く使われる。

基本的なサンディングは現在では電動工具のサンダーを利用する。以前はサンディングブロックという、硬木の角材にサンドペーパーを巻いたもので面を研磨するのが基本だったが、あまりに時間がかかるのと、熟練しないと研磨むらを作ってしまうので、ごく小さな研磨以外、現在はDIYからプロまで電動サンダーが使われる。

電動サンダーにはいくつかの種類があるが、今回のような家具の場合はオービタルサンダーと呼ぶ種類のサンダーを選びたい。オービタルサンダーはサンダーの中で一番作動が穏やかで下地調整に使いやすいモデルだ。市販のサンドペーパーが使えるのでコストパフォーマンスも有利だ。

 

平面下地調整のメイン工具

スプリングを使って適切なテンションでサンドペーパーが固定でき、アルミダイキャストベースで正確な平面を保持できる。中上級者にも使いやすいオービタルサンダー

 

<オービタルサンダーのセッティング例>

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エイジング塗装の手順例

  1. 下地調整が済んだ面に下塗りの塗装をする。下地が透ける部分があってもよい。
  2. 塗装面が完全に乾くまで十分乾かす。
  3. 下塗りの塗装の上に上塗りする。多少まだらに透けるように薄めに塗ってもよい。
  4. 上塗りの塗装が下塗りの塗装面に密着し、完全に乾燥するまで待つ。
  5. 180番のサンドペーパーで必要な部分を削り、下の塗装面を出したり、木地面を出したり使い込んだ感じに加工する。
  6. (おまけ)塗装が完全になじんだ頃を見計らって、アンティークワックスなどクリアのワックスを塗ると、より自然な感じになる。

 

明るい重ね塗りで塗装に表情をつける

異なる色を塗り重ねておいて、塗装が乾燥したら部分的に塗装をはがして、下地と下塗りと上塗りの兼ね合いやはげ具合で、使い込んだ雰囲気を出すのがエイジングだ。今回はこのテクニックを使って、暗い(黒い)感じの棚を正反対の明るく軽やかな雰囲気に塗装する。塗装のはがしはエイジングの一種であるが、今回は補助的な工程として、下塗りに対して上塗りを少しむらに塗って、下塗りの色味も見える状態で塗装するエイジング塗装とした。

使用した塗料はアサヒペンのマグカラーと呼ばれる水性多用途塗料。屋内外木部だけでなく鉄、プラスチックなどにも塗れる多用途塗料で、暖かな雰囲気の色調で35色をラインナップする家具塗装に使いやすい塗料だ。

塗装に使った塗料はアサヒペン・水性多用途マグカラーの水色、カーキー、アイボリー。マグカップ型の容器ひとつで0.8平米程度塗れる

 

下地調整の済んだ上に下塗りをするが、古い家具の下塗りプライマーは大体が白色なので、それを意識してアイボリーをベタ塗りする。下塗りは入隅や細かな部分まで塗っておく。広い平面は多少かすれても大丈夫だ。下塗りが済んだら十分に乾燥させる。乾燥時間は塗料の指示時間以上はとりたい。下塗りが十分乾いたら上塗りする。塗り色は水色をチョイスした。わざとかすれさせて塗り、下塗りが透けて見える部分を残したりすると、水性多用途塗料でも変化のある表情をつけることができる。上塗りが乾いたら全体を見渡して必要な部分にサンドペーパーをかけて下塗りや下地の見える部分を作れば完成だ。重ね塗りは事前に端材などで練習しておくと雰囲気がつかみやすいだろう。

 

<簡単!サンディングブロックの作り方>

<水性多用途塗料を使ったエイジング塗装例>

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*掲載データは2015年12月時のものです。

使い方に合わせて取りはずしできる間仕切りを作ってみた/祝・成長!子ども部屋に間仕切りを(3)

「大きくなった子どもに自分の部屋を与えたい」。そんなお父さんたち必見の空間改造術を公開!

 

File03 使い方に合わせて取りはずしできる間仕切り

右側がお兄さん、左側が弟さんの部屋。計7枚の引き戸を製作した

 

 

中学2年生と小学3年生の息子たちのために、2階にある12畳のスペースを間仕切りして6畳×2部屋に個室化。間仕切りは完全な壁にするのではなく、梁にレールを張り、引き戸を取りつけて仕切る方法をとった。引き戸は上吊式を採用。そのため簡単に取りはずしができ、床面はフラットな状態のままなので、個室と開放的な空間を使い分けることができる。家の雰囲気に合うようシンプルに仕上げたデザインは子どもたちも気にいってくれたようで、大満足のリノベーションとなったようだ。

 

引き戸の下端部分。L字形のガイドは床にビス留め。引き戸の溝加工は丸ノコで行なった

 

弟さんの部屋からの眺め。入口引き戸を開け閉めした様子。引き戸は24mm厚のシナランバーコア合板を使い、自然系塗料のクリアオイルを塗装

 

使ったのは上吊式引き戸金具。パイン材(幅70×厚さ10mm)で戸当たりや下地を作り、専用レールを装着した

 

Before

手前側を個室化。中央の柱と梁を敷居として引き戸を取りつけた

 

<Renovation Data>
製作者…Aさん(43歳・生活支援員)
リノベ開始時のDIY歴…12年
家族構成…夫婦、子ども2人
物件形態…戸建て
築年数…7年
施工期間…14日
材料費…14万円

*掲載データは2018年2月時のものです。

幼い兄妹のためにゆるやかに空間を分ける間仕切りを作ってみた/祝・成長!子ども部屋に間仕切りを(2)

「大きくなった子どもに自分の部屋を与えたい」。そんなお父さんたち必見の空間改造術を公開!

 

File02 幼い兄妹のためにゆるやかに空間を分ける間仕切り

上部を吹き抜けにした間仕切り。壁の高さは、Bさん自身が「背伸びをしないと覗けない程度」を目安に決めた。オーク材をさまざまな長さにカットして乱尺張りで仕上げている

 

 

ライフスタイルの変化に応じて間取りを変えられる、間仕切りの少ない家を建てたBさん。2年前、長男が小学生になるのを機に、2階の10畳ほどのスペースに間仕切り壁を立て、部屋を作った。といっても、まだ幼い子どもたちのスペースを完全に仕切りはしない。1面は開放したままで、間仕切り壁の上部は吹き抜けにしてある。間仕切り壁の反対側はもうすぐ、3歳違いの妹さんの部屋になる予定。つながりを感じられる間仕切り壁は、仲のよい兄妹にほどよい安心感と自立感をもたらすだろう。

またBさんは、間仕切り壁により長男の部屋に窓からの光が届きにくくなったと、既存の壁を切り抜いて固定窓を設置。親心によるキメ細かいフォローが効いている。

 

長男の部屋。完全に仕切られてはいないが、すっきり片づいた様子に、自分のスペースとしての愛着を感じる。ベッドの横に増設した固定窓がある

 

間仕切り壁の反対側は、もうすぐ妹さんの部屋になる予定

 

Beforeその1

10畳ほどある2階の1室。以前は多目的に使っていたスペース

 

2×4材でフレームを組む。下辺の材を切り欠いて柱を差し込み、さらにビスで固定。部屋の床にもしっかり固定している

 

フレームの完成。端の柱を梁まで伸ばし、金具を介して固定

 

壁の高さを少し上げることにして、フレームに合板を張っていく。また、笠木として2×6材を取りつけた

 

合板の継ぎ目とビス頭をパテで埋めて平らに仕上げる

 

2.2mm厚のオーク材を両面テープと速乾接着剤で張っていく。最初、水性の木工用接着剤を使ったが、板が反ってしまったため、水性ではない速乾接着剤に変更した

 

Beforeその2

間仕切り壁によって暗くなった部屋に、明かり取りのための固定窓を増設する。まずはマスキングテープを張って窓の位置を確定する。裏側は階段で、壁に窓がついているので、その光を取り込む

 

壁は業者に抜いてもらった(奥さんの希望による。Bさんいわく「当時はまだ自分のDIY経験が浅くて信頼がなかった。今ならまかせてもらえるはず…」)。その後、開口部の四辺のすき間にスギ板をはめ、メッシュテープを張ってパテを塗ってから漆喰塗り。さらにアクリル板を固定する枠を取りつけた

 

枠にぴたりとあてたアクリル板を挟むように、手前側にも枠を取りつけて固定する

 

<Renovation Data>
製作者…Bさん(35歳・医療系専門職)
リノベ開始時のDIY歴…3年
家族構成…夫婦、子ども2人
物件形態…戸建て
築年数…3年
施工期間…約1カ月
材料費…約6万円

*掲載データは2018年2月時のものです。

吊りベッドに大型クローゼット!姉妹の要望に応えた間仕切りを作ってみた/祝・成長!子ども部屋に間仕切りを(1)

「大きくなった子どもに自分の部屋を与えたい」。そんなお父さんたち必見の空間改造術を公開!

 

File01 吊りベッドに大型クローゼット!姉妹の要望に応えた間仕切り

RoomAは長女(19歳)の部屋。仕切り壁の前にベッドとデスクを組み合わせたスタイル

 

RoomAはベッド下を利用してデスク付きの学習スペースに。頭上のベッド裏にはLEDライトとスピーカーを仕込んだ。壁には漆喰「うま~くヌレール」を塗装

 

ベッドはロフトわきを走る梁に吊り下げるようにして固定。強度を出すためにシンプソン金具を使用

 

ベッド横の壁に作った小さなニッチ。目覚まし時計を置くスペースにぴったり

 

自宅新築の際、子ども部屋を分割できるよう、最初から壁に補強下地を入れていたというNさん。それから13年、次女が高校生になるタイミングで間仕切りプロジェクトがスタート。

仕切り壁自体の製作は簡単。小屋の壁のように2×4材で壁パネルを作り、部屋の真ん中に固定すればいい。Nさんが面白いのはその壁を利用して、それぞれの部屋の設えまで作ったところ。デスクやニッチに加え、長女の部屋には上部から吊り下げるベッド、次女の部屋にはクローゼットと仕切った空間をうまく活用している。

また音響用スピーカーや色の変わるLEDライトなど、年ごろの女の子が喜びそうなアクセサリーをうまく組み込んでいるのはお見事。こりゃ娘さんたちも喜んじゃいますよね。

 

 

RoomBは次女(17歳)の部屋。仕切り壁を利用し、幅1800、高さ2000mmという大容量のクローゼットを据えつけた

 

RoomBは仕切り壁の前に大きなクローゼットを製作。集成材などで内側の棚を組み、既製品の折れ戸を取りつけることで仕上げている

 

クローゼット側面と学習机をつなぐコーナーには、合板を使いアールをつけることで空間に柔らかさをプラス

 

仕切り壁とロフト床面の間を利用し、頭上にLEDライトとスピーカーを仕込んだ1×4材を固定。ライトはリモコンで色を変更可能。気分に合わせて部屋の雰囲気を変えられる

 

デスクわきのニッチにスマホ置き場を製作。ニッチにはケーブルを引き込んであり、頭上のスピーカーに接続でき、いつでも好きな音楽をかけることができる

 

Before

2×4材で仕切り壁のフレームを作り、壁に固定。RoomAの梁にはベッドを吊り下げるための角材も固定

 

壁パネルに石膏ボードを固定する。こちらはRoomB。デスク天板やクローゼットの棚板など、壁上から固定したいものに合わせて、パネルの内側に横桟を入れておくのがポイント

 

RoomB。仕切り壁ができたら、その上からクローゼットや棚、ニッチを作っていくというわけ

 

<Renovation Data>
製作者…Nさん(46歳・機械メーカー営業)
リノベ開始時のDIY歴…13年
家族構成…夫婦、子ども2人
物件形態…戸建て
築年数…13年
施工期間…約3カ月
材料費…約12万円

写真◎谷瀬 弘、製作者提供

*掲載データは2018年2月時のものです。

棚板の留め方見本帳(5)・棚柱の可動棚&スライド式の棚の作業手順を詳しく紹介!

棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

パターン1&2の製作手順はコチラ
パターン3&4の製作手順はコチラ
パターン5&6の製作手順はコチラ
パターン7の製作手順はコチラ

 

パターン8 棚ダボをつけて可動棚にする

側板に棚柱をつけ、そこに専用金具を差し込めば棚受けになる。棚柱には、上から下まで細かい間隔で金具の差し込み口があり、棚板の高さを変えられる。

 

5×15×715mmの棚柱と、別売りの棚受け金具

 

<作業手順>

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パターン9 レールをつけてスライド式の棚板にする

側板にスライドレールをつけ、そのレールに棚板をつければ、引き出すことができるスライド式の棚板になる。

 

10×17×246mmのスライドレール。前後どちらにもスライドする

 

<作業手順>

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施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公

*掲載データは2012年12月時のものです。

建具に使う金具の種類と選び方を解説!・後編/ドゥーパ!資材館(15)

今回は、建具の開け閉めの動きを支える蝶番以外の金具類を用途別に紹介。デザインのバリエーションを知り、各パーツをうまく使いこなすことができれば、建具作りの幅がうんと広がるはず。

戸締り、角度保持のための金具を紹介した前編はコチラ

 

開閉するために手を掛ける金具

ドアの開閉に欠かせないのが取っ手やノブなどの金具類。指を引っかけるためだけのシンプルなものから、ロック機能を組み合わせた複雑なものまでと種類は豊富。エクステリア用には、鉄製の黒塗りで素朴なデザインのものが多い。

 

エクステリア向きの取っ手

■ラッチ一体型の取っ手

取っ手にラッチを組み合わせたモデル。取っ手側のボタンを押すと、テコの原理で裏側のレバーが持ち上がりロックを解除する

 

■回転取っ手

主に床下収納のフタ部分に取りつける。取っ手を上下に回転させることができ、使わないときは取っ手が床面とツライチに収納される

 

■ネームプレート

ネームプレートを差し込める窓がついた取っ手。フォルダーケースや書類棚に使うと内容物の検索が簡単にできる

 

■大型取っ手

大きく、厚みのある取っ手。開閉に力のいる大きなドアや引き出しに使う。作品に威厳のある雰囲気を持たせることもできる

 

インテリア向きの取っ手

■ハンドル

エクステリア用よりも少しサイズが小さい取っ手。デザインや材質のバリエーションが豊富。建具の裏側からネジ留めするタイプは表面からビスが見えないため見た目がいい

 

■ツマミ


指でつまんで開け閉めする金具。ハンドル同様、デザインはかなり豊富にそろう。中心を押すとツマミの手がかりが引っ込んだり飛び出したりするプッシュ式なんてのもある

 

 

スムーズに開閉するための金具

ゲートや引き戸をスムーズに開閉するために使うのが戸車と呼ばれる金具。扉の場所、大きさ、重さによって使う戸車のサイズを選ぼう。扉が大きくなるにしたがって戸車も大きなサイズを使うと、スムーズに動かすことができる。

 

■丸戸車用レール

上面に丸みのついた専用レール。真ちゅう製、鉄製などがある。頭が引っかからないように小さなクギで固定する

 

■丸戸車

車輪の形状が丸く凹んだタイプ。丸みのついたレールの上を走らせる

 

■V戸車

車輪の形状が山型になっているタイプ。V字の溝が彫られたレールの上を走らせる

 

■平戸車

レールは使わず、敷居の溝を走らせるタイプ。車輪の形状がフラットになっている

 

■重量戸車

車輪の直径が50mm以上ある大型の戸車。高耐久のステンレス枠、ボールベアリング内蔵で、重量物の開閉が可能になっている

 

戸車は扉の底面に内蔵して取りつけるのが基本。戸車にはレールに載せて使うタイプと、敷居に掘った溝を走るタイプがあるので、施工方法に合わせて選択しよう

 

■吊り戸車

扉の上部に固定し、鴨居に取りつけたレールを走らせるタイプ。車輪は耐摩耗性、静音性にすぐれたジュラコン製が多い

 

 

*掲載データは2017年10月時のものです。

建具に使う金具の種類と選び方を解説!・前編/ドゥーパ!資材館(14)

今回は、建具の開け閉めの動きを支える蝶番以外の金具類を用途別に紹介。デザインのバリエーションを知り、各パーツをうまく使いこなすことができれば、建具作りの幅がうんと広がるはず。

 

戸締りに使う留め金具

主にガーデンハウスやフェンス、物置のドアや扉、窓をロックするために使う留め金具。現在は雰囲気のあるデザインでエクステリア作品によく似合う製品も多い。

 

ラッチ

オートキャッチラッチの取りつけ例。ロックした状態で、本体に南京錠を掛けて施錠できる

 

■オートキャッチラッチ

ドアの戸締りとしてよく使われる、オーソドックスな形をしたラッチ。鉄棒がラッチ本体のロックを押し上げながら進み、鉄棒が進み切るとロックが落ちて固定される

 

■ゲートラッチ

オートキャッチラッチの簡易型ともいえるモデル。南京錠を掛けることができる

 

■ステンレスキャッチ

住宅のトイレや勝手口などに使われるオーソドックスなモデル

 

■ストレートオートヌリラッチ

プッシュボタンでロックを解除できるモデル。「ヌリ」とは塗装済みだということを指す

 

掛け金

打ち掛け型の使用例。窓同士を室内から留めたり、物置のドアを留めるためなどあらゆる場所で使われている

 

■ダム掛け金

帯金具の別タイプ。南京錠を掛けてロックすることができ、取りつけるビスが帯の下に隠れるので防犯上も有利だ

 

■帯金具

倉庫、物置、納戸などの施錠などに使われてきた掛け金の一種。ロックするつまみの部分に南京錠を掛けて施錠できる

 

■打ち掛け型

昔から多用途に利用されてきたタイプ。価格も手頃で使いやすい

 

キャッチ

マグネットキャッチの使用例。ラッチや掛け金とは違い、表面に金具が見えないので、作品がスマートなデザインに仕上がる。磁気を嫌う電化製品を置く家具には、ローラーキャッチかプッシュキャッチを使おう

 

■プッシュキャッチ

扉を押すとスプリングの作動によってロックが解除される、プッシュ解除機能を持たせたタイプ

 

■ローラーキャッチ

2個のローラーに扉側に取りつけた突起が挟まって保持するタイプ

 

■マグネットキャッチ

磁石の力で保持するタイプ。黒い箱状のマグネット部を本体に取りつけ、小さな鉄板の方を扉に取りつけて使う

 

アオリ止め

■真鍮アオリ止め

もっとも一般的なタイプのアオリ止め。簡易的な止め金物として使えて価格も手頃。軸が長いタイプもあり、軽量の扉ならこれで保持することができる

 

■ウエスタンアオリ止め

各パーツが太めに作られた丈夫なタイプ。エクステリア作品向け。これなら重量のあるゲートの止め金物としても使うことができる

 

落とし

窓枠の内側にストレートヌリラッチを取りつけた例。軸棒をキャッチする金具は窓枠に取りつけ、縦横両方向で使うことができる

 

■ストレートヌリラッチ

ヌリ(保護用の塗装)済みの落とし。取りつけ方に応じて選べる2タイプのキャッチが用意されている

 

■丸落とし

落としのバリエーションのひとつで、曲げ軸を使ったタイプ。簡易的な扉の固定に便利だ

 

■貫抜

ドアの左右につける金具。木材などを通してドアが開かないようにする

 

一定の角度で保持するための金具

窓や折りたたみ作業台の天板などを展開する際、任意の角度で保持しておきたいときに使うのが、ステーという金具。耐候性のあるモデルは少ないので、雨に濡れる心配がない箇所に利用するのがいいだろう。下記以外にも、丸棒がスライドする回転式、少ない力で開け閉めできるトルクステー(ダンパー)などもある。

 

■折りたたみステー

一般的なタイプのステー。横開き用、上開き用があり、さまざまなサイズ・デザインがラインナップされている。材の側面に取りつけて使う

 

■ソフトダウンステー

重量に応じてゆっくりと折れ曲がるステー。押し開き式の窓に使うのに最適。窓を蝶番で固定したら、ソフトダウンステーを折りたたんだ状態で取りつけよう

*掲載データは2017年10月時のものです。

棚板の留め方見本帳(4)・棚ダボによる可動棚の作業手順を詳しく紹介!

棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

パターン1&2の製作手順はコチラ
パターン3&4の製作手順はコチラ
パターン5&6の製作手順はコチラ

 

パターン7 棚ダボをつけて可動棚にする

側板に埋め込んだメン(メス)に、オン(オス)をはめて棚受けにする棚ダボ。さまざまな高さにメンを埋めておけば、オンをはめる位置によって、棚板の高さを変えられる。

 

ネジで付けはずしができるメンとオンからなる棚ダボ。今回は9mm径を使用

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

memo 代表的な収納物のサイズ

棚間の高さは収納物の高さ+α、棚板の奥行きは収納物の奥行き(本やCDの場合は幅)+αに設定すれば、ムダのないサイズの棚を作ることができる。代表的な収納物のサイズを列記しておくので、棚作りの設計にお役立てを。

 

施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公

*掲載データは2012年12月時のものです。

棚板の留め方見本帳(3)・ビスを使わない大入れ継ぎでの作業手順を詳しく紹介!

棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

パターン1&2の製作手順はコチラ
パターン3&4の製作手順はコチラ

 

パターン5 大入れ継ぎで留める(トリマー編)

側板に溝を掘り、そこに棚板を収めるのが大入れ接ぎ。ある程度、作業の精度が要求されるが、接合のための部材が必要ない。

 

<作業手順>

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パターン6 大入れ継ぎで留める(丸ノコ編)

トリマーを持っていない場合は、丸ノコを細かくずらしながら切り込みを広げていき、溝を掘れば、大入れ接ぎが可能。

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公

*掲載データは2012年12月時のものです。

棚板の留め方見本帳(2)・木製&アングル金物を棚受けに使う作業手順を詳しく紹介!

棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

パターン1&2の製作手順はコチラ

 

パターン3 木製の棚受けをつける

側板に棚受けをつけ、その上に棚板を載せる方法。面木や角材など、木製の棚受けにすればさりげなく仕上がる。

 

木製の棚受けで代表的なのは細い角材(真ん中の2本)。一番奥は出隅材。L字型なので棚受けにぴったり。今回は手前の面木を使う。断面が三角形でスマートに仕上がる

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

パターン4 アングル金物を棚受けにする

アングルと呼ばれるL字型の金物を側板につけ、棚受けにする方法。メタリックなアクセントをつけたいならオススメ。

 

右奥のふたつが今回使う建築金物。大ぶりなので、メタリックな雰囲気を主張したい場合にいい。加工せずこのまま使える。右手前のふたつは30mm角のアルミアングルをカットし、ビス用の穴をあけた自作品。左は適当な長さにカットしたアルミアングル。このままタッピングビスを打っても側板に固定できる

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公

*掲載データは2012年12月時のものです。

棚板の留め方見本帳(1)・ビス留め&埋め木で棚板を留める作業手順を詳しく紹介!

棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

 

パターン1 ビスで留める

最もシンプルなのは、側板の外面からビスで留める方法。皿取りしてビスの頭を収めれば、スッキリ仕上がって完成度アップ。

*右側

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

パターン2 ビスで留めて頭を隠す

これも側板の外面からのビス留めだが、あらかじめダボ穴をあけてビスを打ち、その穴にダボを埋めることで、ビスがまったく見えないようにするテクニック。

*左側

 

<作業手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公

*掲載データは2012年12月時のものです。

編集部が実践!移動式の2ウェイ室外機カバーの作り方

ガーデニングによし、BBQパーティーでも大活躍!

あるときはガーデニング用シェルフ&作業台、またあるときは野外パーティー用の移動式ワゴンというふたつの顔を持った便利なヤツ。これが本誌スタッフが考案したオリジナル室外機カバーだ。難しい技術一切無しのビギナー向けだから、どんどん真似してもらっちゃったり、進化させてくれちゃってもOK。日本中の庭を楽しくしたいですから!

 

プランニング

単に室外機を隠すだけでなく、より積極的に利用できるものをということで考えたのが、普段は「ガーデニングの作業台」だが、休日にデッキなどで食事をするときに「移動式ワゴン」のような利用ができるという2ウェイの室外機カバー。脚にキャスターを取り付けるのと、天板を折りたたみ式にして広くできるというのがポイントだ。

材料は安価で軽いSPF 材を使い、接合は基本的にビス留めによる突き合わせ、最後に好みの色で塗装するというビギナー向けの内容になっている。プラスαとして、棚やトレリス調の背板をつけてみたが、他にもワゴンとして使うときの「取っ手」や「引き出し式の収納」などがあると便利かもしれない。

 

サイズを決めて骨組みを作る

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

棚板や天板を取りつける

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

ルーバー部分を取りつける

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

背の格子板を取りつける

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

ワイヤーを使って折りたたみ式の天板にする

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

キャスターを取りつける

脚の底にキャスターを取り付ける。ここも小さな下穴をあけてからネジ留めしたほうが安全。なおキャスターはストッパーつきのものを使用すること

 

塗装する

ここではキシラデコールのワイズを塗装した(木目が見えるステイン塗装)

 

完成!デッキ上におしゃれな家具が増えたって思っちゃいました!

 

さっそく室外機に合わせてみる。ばっちりでした。このぐらい余裕のサイズにしたほうが引き出しやすい

 

折りたたみ天板を上げれば使いやすい作業台になる!

 

キャスターがあれば、出し入れがかんたん!

*掲載データは2014年8月時のものです。

アイデア満載のDIY室外機カバーを拝見!(6)/アイアン風&イングリッシュガーデンに合う室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case11 パネルと漆喰塗りでスタイリッシュに仕上げた!

一見、アイアン製にも見えるパネルがアクセントになっている

 

<DATA>
Jさん(44歳・主婦)
DIY歴…1年ほど
製作日数…3日
製作費用…5000円

 

なんでも手作りするのが好きな主婦DIYerが、ベランダDIYの一環として手掛けた室外機カバー。

前面右側に取り付けた、木製のデザインパネルを使うところから構想を練り、サブロク合板を無駄なく切り出して枠を製作。枠はベランダの雰囲気に合わせて漆喰塗りで仕上げた。吹き出し口は、室外機からの風が外側に流れるようにルーバーの向きを調整している。

パネルの穴の大きさがちょうどよく、通気性を損なわず目隠しすることにも成功したいい例だ。

 

前面のルーバーだけは、パネルに合わせて黒のつや消し塗料で塗装

 

ベランダの様子。床は石畳調のポリエチレン製シートで、もともと敷いてあった防水シートを隠している

 

シートが届かない床は、砂利とレンガを敷いてペイビング

 

Case12 庭の景観に合わせて計4種類ものカバーを作った“室外機カバーマニア”に直撃!

森の中をイメージした中司邸の庭。パーゴラの下にはバーベキュー台がある

 

Nさん(37歳・会社員)
DIY歴…約4年
製作日数…1日
製作費用…4000円(1個)

 

庭先のパーゴラ製作の際に、外からの景観を大事にするために室外機カバーを作ることにしたNさんは「すべて同じだと面白みがない!」と感じ、それぞれ形の異なる4パターンのカバーを作りあげた!

形状は室外機上の空間をうまく活用するために、ガーデニングの植木鉢などを置けるスペースを完備。色は当初、アジアンテイストな庭にしようとオーク色にしていたが、緑に囲まれたイングリッシュガーデン風の明るい雰囲気になるように白に塗り替えた。「室外機カバーも庭の雰囲気を決める大事な要素のひとつ」だと考えており、いつでも作り替えることができるように、極力簡単な構造にすることを心がけたそうだ。

今後は、ピザ窯、和室の前にミニ庭園、サイクルガレージ、メインツリーの周りにベンチなど、作りたいものはいろいろとあるが、仕事が多忙でなかなか取り掛かれないのが最近の悩みなんだとか。

 

1作目となるシンプルな構造のカバー。白に塗り替える前の状態

 

室外機の2倍ほど横に伸びたカバー。レンガの上に置いてあるだけなので移動もラク

 

高さがあるカバー。ガーデニング用品などを置いているそう

 

天板に石材を使用したカバー。前面はルーバーになっている

*掲載データは2014年8月時のものです。

賃貸物件にも導入可能!国産スギの木材をフル活用して、部屋の一角にワークスペースを作る!

編集長の身に年一ペースでやってくる腰痛による寝たきりの日が再び訪れるのを阻止すべく、編集部メンバーが立ち上がった!

 

After

 

Before。これがドゥーパ!140号で編集長が製作したスタンディングデスク。天板の高さは、編集長の身長180cm+スリッパを履きながら立つことを想定して106cmに設定してある

 

最近、とある事情で編集部2階の和室をリノベーションした。床は畳からフローリングに、障子や襖はリメイク、壁は漆喰塗り……と、なかなかに大規模な作業となったため、リノベ開始前に本誌140号の同企画で編集長・設楽が導入した、腰痛持ちの同士に捧げるスタンディングデスクは撤去されてしまった(前述写真参照)。

リノベは昨年秋ごろから始め、今年の1月半ばに作業は完了。その期間、本誌編集長はデスクワークで半日ぐらい座りっぱなしという日も何度かあったはずだ。これではまた腰がいつ爆発(ギックリ腰)してもおかしくない。一刻も早くスタンディングデスクを復活させなくては。

 

ホームセンターでおなじみ加工しやすいスギ無垢材!
中国木材の建材でお手軽リノベ

<カフェ板>

木端(板の側面)の「目隠し加工」が特徴。三角形の凸部と凹部を重ねていくことで簡単にすき間なく材を並べることができる。サイズは30×200×2000mm。参考価格1400円

 

<リノベ柱>

カフェ板がぴったりはまる溝を設けた、2×4サイズの柱材。サイズは38×89×3000mm。溝は幅31×深さ18mm。参考価格1200円

 

<ムクボード>

国産スギ材をはぎ合わせた板材。サイズは24×910×1820mm。参考価格5000円

 

●問い合わせ…中国木材
TEL:0120・707・141

 

<木取り表>*リノベ柱2本、カフェ板5枚、ムクボード1枚使用

材の種類 長さ(単位はmm) 数量 使用部位
カフェ板 1000 7
600 2
580 1 棚板
リノベ柱 2355 2
ムクボード 600×1200 1 天板
垂木材(30×45mm) 435 2 脚(下横)・天板受け
985 2 脚(縦)
515 1 脚(上横)

<その他の材料>
ラブリコ2×4アジャスターアイアン×2セット、棚受け金具150mm×2個、ビス55mm、オールドウッドワックス(スモークグレー)、キシラデコールインテリアファイン(カスタニ)

<主な使用道具>
丸ノコ、ジグソー、インパクトドライバー(プラスビット1番/2番)、プラスドライバー、カナヅチ、角度定規、メジャー、鉛筆、ハケ、スポンジ、マスカー

材料費…約1万6000円(塗料は除く)

 

製作ダイジェスト

*すべての部材を木取りしたら、あらかじめ塗装しておくこと

*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。

 

POINT
柱の溝に壁材がうまく入らないときは、壁材の角をサンドペーパーで削ったり、カナヅチで叩いてへこませる(木殺し)とはまりやすくなる

 

というわけで製作したのがこのミニワークスペースだ。せっかくなので今回は中国木材の建材を使い、以前よりもちょっとグレードアップさせてみた。

作り方は、リノベ柱と突っ張り金具で柱を立て、カフェ板で仕切り壁を作り、ムクボードの天板を角材で作った脚と受けに固定するだけ。作業は丸一日あれば完成できるはず。壁や床にビス留めはしていないので賃貸物件でもOKだ。リモートワークで集中するための空間としてはもちろん、ちょっとしたDIYの作業場として使うのもおすすめですよ!

DIYで家を遊ぶ「セルフリノベの強化書」特集!『ドゥーパ!』2022年4月号(147号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年4月号」(発行:株式会社キャンプ)が3月8日に発売!

 

第1特集 DIYで家を遊ぶ -セルフリノベの強化書-

リノベーションの常識にとらわれない、遊び心あふれたセルフリノベが大集合! 昭和民家改装したモダンハウス、廃工場を改装したガレージハウス、自然エネルギーを活用した自給する家、クライミングウォールがある型破りな平屋……DIYだからこそ実現できる個性豊かな空間作りの実践術とその魅力的な暮らしぶりを解剖する。

 

 

風景を作るリノベーション・KITORIの空間創造術にズームアップ!

リノベーションは暮らしを便利にするという実利だけでなく、暮らしを楽しくさせる創造的なもの作りである。本企画では「物語を感じる空間」をテーマに、クリエイティブなリノベーションを手掛けるKITORI・山上一郎さんをフューチャー。作例はもちろん、そのデザインや発想の思考法、資材の入手方法や施工方法までを徹底取材。

 

第2特集 捨てない暮らしの作り方 ~循環するもの作りの場を訪ねて~

物をただ捨ててしまうのではなく、循環させることにより、よりよい暮らし・生き方を実践する動きが日本各地で起こり始めた。それは単なるもの作りや建築だけに留まらず、コミュニティをもビルドする。本特集ではそんな静かな生活革命を実践する人々とその暮らしぶりを紹介。物や人を循環させる「循環工場」、自然と寄り添うパーマカルチャーヴィレッジ、廃材を使った建築・家具工房という3つのスポットから、アップサイクルな暮らしの作り方を学ぶ。

 

バラエティあふれる連載にも注目!

車中泊や旅を楽しむための軽バンカスタム、トリマー&ルーター木工、さらにはレザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

 

<商品概要>
ドゥーパ!2022年4月号(No.147)
著者: ドゥーパ!編集部
定価: 1,100円(税込)
発売日: 2022年3月8日
判型: A4変形

 

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アイデア満載のDIY室外機カバーを拝見!(5)/水車小屋風&パーゴラつきキッチンの室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case09 田園風景に似合う水車小屋が室外機カバーとして現代に蘇る!?

カバーには所々、適度にすき間があけられている

 

<DATA>
Iさん(63歳・病院職員)
DIY歴…約10年
製作日数…約5日
製作費用…約1800円

 

勤務先の病院に室外機を設置することになったが、築山庭園の雰囲気に合わず、庭のイメージ回復のために水車小屋で覆うことに。吹き出し口はルーバーで、カバーは地面と接していないので見た目以上に通気性がよく、三角屋根は木材の上に茅を敷いて茅葺き屋根風にした。作製後は小屋に対して水車が小さく感じたので、小屋と水車のバランスを再検討中。屋根部分も完全な茅葺き屋根にできないか研究しているそうだ。

 

室外機がある庭の雰囲気によく似合っている

 

真横から。水車も回転できる本格的な作り

 

Case10 もはや室外機カバーの概念を超えたパーゴラ&ガーデンキッチン

正面。パーゴラ側面も完全には覆っていないので風通しもいい

 

<DATA>
Mさん夫妻(夫57歳・会社員、妻56歳・主婦)
DIY歴…約10年
製作日数…約6日
製作費用…約10万円

 

自宅の広々とした庭でガーデニングを楽しむMさんが、室外機の目隠し&作業台が欲しいと、ご主人にリクエスト。植物の植え替えなどで便利に使えるようにガーデンキッチン風にしようと、リサイクルショップをはしごして見つけたステンレスシンク(3000円の激安品!)を室外機の横に組み込み、幅広なカバーを作りあげた。その後、屋根をつけたほうが母屋とのバランスがとれると思い、パーゴラをつけて今のような形に。

ガーデンライトなどのお気に入りのアイテムを飾り、パーゴラには蔓植物を這わせることで、室外機の前が、庭にいる時間をますます楽しめる空間に大変身!

 

ラティスの奥に室外機が隠れており、その左横にシンクを設置。天板が広いので、使い勝手はかなりよさそう

 

シンク下には収納スペース。室外機前面も濡れた雑巾などをかけられる鉄棒がついている

 

側面にはデザインの異なるフェンスが。屋根材はオンデュビラタイルを使用。屋根が見えるように急こう配にした

*掲載データは2014年8月時のものです。

アイデア満載のDIY室外機カバーを拝見!(4)/飾り棚付き&漆喰塗りの室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case07 デッドスペースを限界まで活用した飾り棚付きのおしゃれなカバー

パーゴラには屋根としてポリカーボネイトを張った

 

<DATA>
Mさんの夫(53歳・団体職員)
DIY歴…約10年
製作日数…3日
製作費用…約1万2000円

 

小さな庭を有効活用したく、室外機の上に飾り棚が欲しいというMさんの要望に応えて、DIY好きの旦那さんが手掛けた作品のひとつ。あいたスペースをできるだけ活用できるようにと、母屋壁にある配電盤の高さまで立てた。柱や棚受けはホゾ継ぎで組まれ、資材は針葉樹のなかでは堅い部類に入る赤褐色の米マツを使用したので耐久性も◎。以前、デッキ上に建てたパーゴラ付きの庭カフェ空間にもマッチした、ナチュラルな雰囲気の飾り棚の完成にMさんも大満足!

 

飾り棚にはお気に入りの雑貨が並ぶ

 

柱を立てた様子

 

高さに変化を加えた3つの棚ができあがった

 

棚受けも背板にホゾ組みで取り付けた

 

case08 漆喰塗りで室外機の高級感がアップ!さらに表面温度が約30℃もダウン!

使用した漆喰は、ドゥーパ!本誌でもおなじみの「うま~くヌレール」

 

<DATA>
Nさん(40歳・ライター)
DIY歴…20年
製作日数…約3時間
製作費用…1800円

 

熱性などに優れた漆喰を、なんと室外機に直接塗り付け、省エネにつなげた例。Nさんの実測によると、夏の太陽熱を浴び続け、手で触るとヤケドしてしまうほど熱かった室外機の表面が、約30℃も下がったそう(後述写真参照)。エアコンの使用電力も25%以上削減できているというから驚きだ。その可愛らしい見た目からご近所さんも興味津々で、無機質な室外機が今では愛着が湧くほど、お気に入りの存在に!

 

飾りに使ったガラスや貝殻は、接着剤を使って固定

 

気温27.2℃の屋外に設置された室外機の表面温度は55.4℃

 

施工後は表面温度が25℃までに下がった!

*掲載データは2014年8月時のものです。

アイデア満載のDIY室外機カバーを拝見!(3)/竹垣風&三角形の室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case05 小さな竹垣風カバーは見た目もよくて強度もバツグン!

製作から年月が経ったので、青々しさはなくなったがいい味が出ている

 

<DATA>
Yさん(54歳・会社員)
DIY歴…10年
製作日数…1週間
製作費用…約3200円

 

既製品のカバーが華奢で、デザイン的にも気に入ったものがないため、山から切り出した竹を使って自作した例がこちら。作り方はまず、塗装済みの1×4材で枠を製作。前面と側面は、清水垣風にするため縦に細い竹を結束バンドで固定してから、太めの竹を横にしてシュロ縄で固定。天板は井戸蓋風に竹を組み、枠内にはめ込めんでいる。市販のカバーに比べて頑丈で見た目もよく仕上がったことに満足したYさんは、今では全3台の室外機にこのカバーをつけているそうだ。

 

製作途中の様子。枠はクギとL字金具、前面と側面の竹は結束バンドで留めた

 

Case06 角に設置された室外機の目隠しは三角形にすることで解決!

カバーを上から見た様子。三角形になっているのがわかる

 

<DATA>
Yさん(34歳・会社員)
DIY歴…約2年
製作日数…約2週間
製作費用…約2万5000円

 

自宅のお庭改造の一環として、飾り棚付きの背の高いカバーを作ることを決意。しかし、室外機が母屋の角にピッタリと設置されているために、壁とのすき間がほとんどなく、柱を立てたりすき間に板を挟んだりすることができない…。そこで知恵をしぼって導きだした答えが、柱は3点だけ立て、三角形にするというものだった。ルーバーは既成品を使い、さらにパーゴラ風の屋根をプラス。こうして何とか、念願だった植物をディスプレイできるカバーを手にすることができた。

 

製作途中。既製品のルーバーは上向きに設置。どこかで耳にした「室外機の温風で近くの植物を傷めずに済む」という話を参考にしたそうだ

 

下地の塗装。天板、飾り棚は茶色、それ以外にはブルーグリーンを使用

 

乾燥後、白色の塗料で上塗りし、ヤスリがけ&少量のオイルでエイジング加工を施してアンティーク風に

*掲載データは2014年8月時のものです。

アイデア満載のDIY室外機カバーを拝見!(2)/2段重ね&太陽光発電付き室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case03 2段重ねの室外機を隠すナチュラルテイストのカバー

カバーの中心には棚をつけた。屋根は奥から手前に100mmほどの傾斜がついている

 

<DATA>
Kさん(木工作家)
DIY歴…13年
製作日数…2日
製作費用…約4000円

 

庭作りをしていて2年ほど前から製作者の頭を悩ましていたのが、自身の高さほどにもなる2段に重なった室外機。その存在感を弱めるため、植物などで隠していたが、限界がきたためについにカバー作りに着手。普段はハンドメイドでさまざまなアイテムを作っているため、組み立て自体は問題なかったが、ここまで大きいものはあまり製作しないため、図面作りとペンキ塗りが大変だったそうだ。

 

製作前の庭の様子。室外機がそびえ立っている

 

Case04 植物スタンドに太陽光発電もつけたよくばり室外機カバー!

カバーはカントリー調にすることでナチュラル感を演出。日向きなどもしっかりと計算されている

 

<DATA>
Oさん(40代・プログラマー)
DIY歴…4年
製作日数…約3カ月
製作費用…約2万8000円

 

当初は、室外機の見た目の改善&エアコンの効率化アップが狙いだったが、よくばりなOさんは、プランタースタンドにソーラー発電システムといった機能を追加。製作は主に夜間に行ない、ソーラーシステムの構築やカバー構造の構想に1年、設計1カ月、組み立てに2カ月をかけた力作だ。組み立てではなるべくビスが見えないように打ち込んでおり、吹き出し口にはワイヤーネットを使用。なお、貯めた電力は、庭の外灯の点灯用として利用しているようだ。

 

チャージコントローラやバッテリーはカバーの中に収納

 

使用した太陽光パネル(単結晶・30W)

 

庭に設置している外灯。夜になると自動で点灯する

*掲載データは2014年8月時のものです。

DIY用のキャスター&タイヤの種類と選び方を解説!・後編/ドゥーパ!資材館(14)

木工を中心にいろいろな家具作りに取り組んでいると、ふと「この家具を自由に動かせると便利だろうなあ」と思うことがあるはず。そんな思いを簡単に実現してくれるのが、キャスターの活用だ。

選び方や機能性を解説した前編はコチラ

 

キャスターの材質とプレートの種類

キャスターの車輪にはさまざまな材質が使われており、材質によって耐久性、走破性、デザインなどが異なる。使われている材質は、ゴム、ナイロン、プラスチック、空気入りタイヤ、金属などが一般的。どれが最高のものということは難しく、転がる場所に対するキャスターの直径の選択と、作品のデザインとの兼ね合いで選べばいいだろう。価格も相当の差があるので、ホームセンターで実物を確認・検討しよう。実際にキャスターの陳列棚をじっくり見ていくと、いろいろなアイデアが出てくるはず。

また、キャスターの取りつけ方法も選択のポイントになる。普通の木工作品であれば、ネジ穴が4カ所ついたプレート型(台座・面付け形)が一般的。接地する部分が細い脚などの場合は、ねじ込み式や差し込み式など、取りつける面に差し込み穴の加工が必要なタイプを選択する必要もあるだろう。

 

知っておくとトクをする!? キャスターにまつわる3つの豆知識

キャスターの固定は確実に行なう

たとえばプレート型のキャスターの場合は、プレートの四隅にビス穴があけられているので、必ず四隅すべてをビスで固定する。ビスを減らして固定すると、そこに荷重が集中して破損の原因になる。また、ビス穴が皿取りされている場合は皿頭のビス、皿取りされていない場合はナベ頭のビスで固定するのが原則だ。

インパクトドライバーなどを使い、しっかりと確実に固定する

 

デザインを優先したインテリア用キャスター

比較的軽量な作品のキャスターにはボールキャスターを使う手もある。ボールキャスターは車輪が金属や樹脂の玉でできており、大きなボールベアリングのようなデザインをしているのが特徴だ。また、ボールキャスターは円形のターンテーブルを下から支えるなど、使用方向に上向き、下向きタイプがある。購入時は耐荷重だけでなく使用方向にも注意しておきたい。

ボールキャスター。ひとつのボールベアリングのようなデザイン

 

固定用のクギがついたタイプのボールキャスター。ごく軽量な作品の支持に使いたい

 

キャスターの動きをストップするアイテム

ストッパーのついていないキャスターを定位置に置いておきたいという場合には、キャスターの下に置く専用のストッパーを活用しよう。ストッパーは滑りにくい材質で作られており、車輪の下に置いて使えば、キャスターが勝手に動かないようにすることができる。

これはキャストップという商品。くぼみの中に車輪を置けば簡単にキャスターを固定できる

*掲載データは2017年8月時のものです。

DIY用のキャスター&タイヤの種類と選び方を解説!・前編/ドゥーパ!資材館(13)

木工を中心にいろいろな家具作りに取り組んでいると、ふと「この家具を自由に動かせると便利だろうなあ」と思うことがあるはず。そんな思いを簡単に実現してくれるのが、キャスターの活用だ。

 

キャスターの働きと選び方

ほとんどの家具は面で床に接していて、大きな家具になると大人ひとりで動かすことは難しい。そこでキャスターの登場だ。作品の底面にキャスターを取りつければ、誰でも簡単に押したり引いたりすることができるようになり、利便性が大幅にアップする。

ひと口にキャスターと言っても直径・形・機能など種類が豊富で、自分で作った家具にキャスターを取りつけようと思ったとき、どれを選べばいいのか迷うことが多い。キャスター選びの簡単なポイントは、キャスターが転がる場所の状態に合わせて車輪のサイズを選ぶといいだろう。

たとえば、室内のフローリングの上で使うなら、キャスターの直径が35mm以上あればスムーズに動かすことができる。ウッドデッキのようなラフな床面では直径60mm以上、ガーデンの締まった土の上だと直径100mm以上あると動かしやすい。

ガーデン作業用のカート。土の上を移動するために直径220mmの大型空気タイヤを採用している

 

キャスター付きのキッチンカート。スムーズなフローリングの上で使用するため、35~50mmのキャスターが最適。さらに、外からキャスターが見えにくくなるようにデザインしている

 

ウッドデッキや締まった土の上で使うために作られたガーデンキッチンワゴン。ラフなコンディションに対応するため、100mm以上のキャスターを採用している。状況によっては空気タイヤの採用を考えてもいい例

 

キッチンで使うことを想定したキャスター付き分別カート。こちらもフローリング上での使用が前提のため、デザインをそこなわない程度の小型サイズを取りつけている

 

キャスターのタイプとストッパー機能

キャスターには車輪が前後にしか動かない固定タイプ、台座にベアリングがついて360度方向を変えることができる自在タイプがある。普通の家具にはキャスターを4個つけるが、4個すべてを固定タイプにすると、前後にしか動かせない。自在に動かしたいときは4個を自在タイプにすればいい。自動車のように進行方向をコントロールしやすくするなら進行方向前側の2輪を自在タイプに、後側の2輪を固定タイプにする。作品と使用場面に応じてチョイスしよう。

また、それぞれキャスターにはストッパー付きのバリエーションもあり、車輪近くにあるレバーの操作でブレーキを掛けておくことができる、4輪のうち2輪をストッパー付きにしておくと作品の位置を確実に固定でききる。

キャスターの組み合わせ例。進行方向に自在タイプのキャスターを選び、ひとつはストッパー付きを選択。進行方向後ろ側は固定タイプを選ぶのが一般的だ

 

前述のガーデンキッチンワゴンへのキャスターの取りつけ方。写真左側が進行方向で、前側ふたつは自在タイプ(片方はストッパー付き)。写真右側の後部のキャスターは固定タイプにして、移動をコントロールしやすくしている

*掲載データは2017年8月時のものです。

アイデア満載の室外機カバーを拝見!(1)/収納スペースばっちり&スタンド付き室外機カバー

初心者向けのDIY定番作品と侮るなかれ!DIYだから実現できた個性あふれる室外機カバーたちを紹介。こんな室外機カバーならウチにも欲しい…!

 

Case01 吹き出し口を丸く切り抜き収納スペースも完備の3階建てカバー

片流れ屋根の物置のようにも見える室外機カバー。表面には防腐剤を塗っている

 

<DATA>
Iさん(62歳・会社経営)
DIY歴…16年
製作日数…1日
製作費用…約2000円

 

キャンプやツーリングが趣味で、日頃からDIYでバイクをカスタマイズしているIさんが製作した室外機カバー。高さは室外機本体の2倍ほどあり、上部2段は収納スペースになっている。資材は主に知り合いの大工さんからもらった端材を使用。吹き出し口を塞がないよう、カバー前面は吹き出し口に合わせながらジグソーで丸く切り抜いたので、まさにこの室外機のための専用カバーのような素敵なデザインに仕上がった。

 

屋根を開くと収納スペースが出現。庭の手入れ用具などを納めている

 

カバーの屋根は余っていたフロア材を使った

 

前面の取っ手を引くと現れる2階部分の収納スペース。掃除用品などをしまっている

 

配管にあたる部分を切り欠き、カバーを母屋の壁と密着させている

 

Case02 できるだけ幅を小さくした植物ディスプレイ用のツイン式カバー

左の室外機背面には母屋の窓があるため、右のカバーよりも背板が低くなっている

 

<DATA>
Tさん(ブリーダー)
DIY歴…不明
製作日数…3日
製作費用…約1万円

 

Tさんの自宅にある室外機は2台横に並んでおり、市販のカバーをそのまま置いてしまうと脇の通路が狭くなってしまうので、角材と1×4材でぴったりサイズのカバーを製作。背板は高くし、観葉植物などを置ける棚をつけた。なお、背板はカバーとガッチリ固定すると重くなって取りはずしが大変なので、L字金具で1カ所だけ固定している。

 

できるだけカバーの幅が小さくなるように側板は丸くカットし、室外機の出っ張りと出幅を合わせた

 

*掲載データは2014年8月時のものです。

雑誌類をおしゃれにディスプレイしよう!三角ブックスタンドの作り方/かんたん家具3D図面集(16)

 

2種類の角材をフレームに、60mm幅に割いた野地板を張って作るブックスタンド。まずは細いほうの角材と野地板で棚を作るのだが、角材の取りつけ位置に注意。正面・上面図を参考に正確な位置に固定しよう。次にできあがったふたつのパーツを太い角材(支柱)で組み合わせたら、最後に45度に角度切りした側板を取りつければ完成だ。

 

ブックエンドは横板のすき間に収まる構造。適当なサイズの2×4材と、野地板の端材で作ろう

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ドライバードリル(2mm径ドリルビット、ドライバービット)、ヤスリ、メジャー、角度定規

 

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

*掲載データは2017年8月時のものです。

作業台に便利機能をプラス!収納つきソーホースの作り方/かんたん家具3D図面集(15)

 

作業台として使うソーホースに収納スペースをつけたのが本作品。家具として、ガレージや工房の収納ツールとして使ってもいい。

脚や側板をはじめ、材の加工に斜めカットが多いので、ぜひとも丸ノコ用の角度定規を用意しておきたい。実際に合板の上に現物の設計図を書いた上で、材をあてがい、各材の角度を写し取ることをおすすめする。

収納スペースは手持ちの電動工具に合わせて広さを決定した。収納したいアイテムに合わせて、横桟の位置を調整するのもあり。自分流にカスタマイズして「使えるソーホース」作りを楽しんでほしい。

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、インパクトドライバー(ドライバービット1番/2番)、ドリルドライバー(18㎜径ドリルビット)、丸ノコ用角度定規、サシガネ、アングル、クランプ(F型クランプ/スプリングクランプ)、キリ、メジャー

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

角度切りさえできれば簡単!ハンギングシェルフの作り方/かんたん家具3D図面集(14)

 

2×4材を67.5度の角度で正確にカットして組み立て、正八角形の枠を作ることがすべてといってもいい。スライド丸ノコがあれば比較的簡単だが、丸ノコの刃を正確にセットし、墨線に忠実にカットできれば、初級者~中級者でも作れる作品だ。

ここではシンプルなビス留めで接合したが、ビス頭が目立つのが嫌だったら、枠の組み立ては座ぐり穴をあけてからビス留めする「埋め木」をすればいい。また、棚板(1×4材)の組みつけは木工用接着剤で仮止めしたあと、ビス留めすれば楽だ。もちろんビス留めはすべて下穴をあけてからすること。

 

2枚の棚板は水平にすることさえ気をつければ、任意のサイズでかまわない

 

横から見る。枠板の接合や、棚板を接合するためのビス頭も見える。できればビス頭を隠すために座ぐり穴ををあけてからビス留めしたい

 

裏側から見たところ。ビス位置がわかる

 

壁に吊り下げるための額縁用の金具。重量があるので「大」サイズとした

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ドライバードリルまたはインパクトドライバー(ドライバービット)、ヤスリ、メジャー、角度定規

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

写真のサイズも配置も自由自在!合板フォトフレームの作り方/かんたん家具3D図面集(13)

 

ラフな構造用合板をそのままフォトフレームにしてしまおうという発想。合板のサイズは自由。フレームのサイズや配置、形も好みで決めればいい。フレームの切り抜き方はいろいろあるが、ここではトリマーを使った。まず12mm径のストレートビットで深さ5mmの溝を彫る。トリマーにはガイドをつけて作業する(彫る位置によって平行定規とストレートガイドを使い分ける)。続いて、ガイドの位置はそのままにして3mm径のストレートビットにつけ替えて削る。9mm厚の合板に既に深さ5mmの溝が彫れているので、さらに深さ4mm以上で削れば、切り抜くことができる。

同時に、12mm径ビットと3mm径ビットの半径の差は4.5mmだから、切り抜いたラインの横には4.5mm幅、深さ5mmの溝ができる。それがアクリル板と背板を収める溝になるというわけだ。トリマーで彫った溝の端は丸いが、ノミで整えればOK。

 

<主な使用工具>
丸ノコ、トリマー(3mm径、12mm径ストレートビット)、ノミ、ドライバー、アクリルカッター、サシガネ、メジャー

 

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

組み継ぎで組み立てる、合板ゴミ箱の作り方/かんたん家具3D図面集(12)

 

あえて構造用合板のラフな感じをそのまま活かしたゴミ箱。組み継ぎで4枚の板を接合し、ビスやクギは使わない。底板は側板の内面に彫った溝に収める。溝彫りにはトリマーが便利だ。ここでは12mm厚の合板を収める溝を彫るのに12mm径のストレートビットを使っているが、1回彫っただけではきつくて収めづらいので、1mmずらして2回目を彫り、13mm幅の溝にしている。溝の深さは5㎜とした。仕上がりを左右するのは、やはり組み継ぎの精度。作例は胴付きノコギリとノミで切り欠いている。木目や印字が隣の面に連続するように木取りすると、面白い仕上がりになる。組み継ぎのピッチは50mmとしているが、好みのバランスにアレンジしてもいいだろう。また、12mm厚合板を使用したが、このサイズであれば9mm厚合板でもよさそうだ。もちろん、独自のサイズで作るなら、大きさに合わせて合板の厚さを検討してほしい。

 

<主な使用工具>
丸ノコ、トリマー(12mm径ストレートビット)、胴付きノコギリ、ノミ、カナヅチ、ケヒキ、スコヤ、ハタガネ、メジャー

 

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

かさばる靴類をすっきり収納!シューズラックの作り方/かんたん家具3D図面集(11)

 

棚板の取りつけ角度は約45度。傾斜をつけることによって、収納力はそのままに奥行きを狭めることができるため、場所を取らないのがうれしい。もちろんこのままだと靴を立てかけることができないので、棚板の下部に40mm幅の前板をつけている。各パーツは棚板の木口部分にビス留めして固定するが、割れを防ぐために、必ず下穴をあけてからビス留めするようにしたい。側板の上部の角はジグソーで丸くカットして意匠を凝らした。なお、このシューズラックは男性用の靴が3足×4段=計12足ほど収納できる設計。収納したい靴の量に合わせて自由に作品のサイズを決めよう。

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ジグソー、ドライバードリル(2mm径ドリルビット、ドライバービット)、ヤスリ、メジャー、直角定規

 

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

ワイングラスホルダー付きワインラックの作り方/かんたん家具3D図面集(10)

 

ワイングラスホルダーは、市販のものを取りつけた。これは1880円(税込)で購入したもの

 

38mmという厚さの2×4材に、ワインボトルの首を通すための30mm径のきれいな穴あけをすることが大きな関門。バリを防ぐために材料の下に適当な端材(捨て板)を敷き、30mm径のドリルビットで穴あけすること。

 

ボトルの首を通す穴は、30mm径に設定した

 

また枠板のコーナーの45度カットを正確に行なうことが次の関門となる。これは丸ノコの刃を45度に傾けた角度切りでクリアするが、いわゆる「留め継ぎ」のテクニックになるわけで、4カ所の角がすき間なくピタッと合うようにカットするのは非常に難しい。もしハードルが高いようだったら、角度切りをやめ、巴に組み、単純な突きつけ接合で枠板を作ってもかまわない。また、ビス頭を隠すために8mm径のドリルでわずかに穴あけしてからビス留めし、8mm径のダボで「埋め木」をした。

 

枠板のコーナーは「留め継ぎ」で接合。すき間なくピタッと合わせるのはけっこう難しい

 

枠板の接合は、8mm径のドリルビットでわずかに穴あけしたあとにビス留めし、ダボで穴埋めする「埋め木」と呼ばれる簡単なテクニックを使って、ビス頭を隠した

 

<主な使用工具>
丸ノコ、ノコギリ、ドライバードリルまたはインパクトドライバー(ドライバービット/8mm径ドリルビット)、電気ドリル(30mm径ドリルビット)、ヤスリ、メジャー

 

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

マジで野鳥を呼べる!巣箱の作り方と掛け方を伝授/新、田舎暮らし派、注目!サトヤマ通信(5)

「巣箱は庭のエクステリア」っていうのも悪くはないけれど、できれば本気で野鳥を呼び寄せ、野鳥観察を楽しみながら、彼らの子孫繁栄に手を貸してみたい。あなたがそう考えているならば、9割以上の確率で野鳥が入るという「まちがいのない巣箱作り」を目指したいものだ。で、今回は巣箱作りのスペシャリストに教えてもらった「正しい巣箱作り」の実践。

 

庭のマツの木に掛けられたシジュウカラの巣箱

 

これは、ビッグサイズのフクロウの巣箱。表面にスギの樹皮を張ってある

 

アオバズク(フクロウの一種)の巣箱。細長い形で、巣穴も大きい

 

子どもが自由な発想で塗装した巣箱も発見

 

3年前から巣箱作りに取り組んでいるというFさんのお宅を訪ねてみた。庭のマツの木に2カ所、母屋の裏手の柿の木に1カ所、シジュウカラ用の巣箱が掛けてあり、営巣する小鳥たちの様子を家の中から家族で観察できるようになっている。この他にも、アオバズク用(フクロウの一種)の大きな巣箱や大型のバードフィーダーなども用意され、かなりサスガな〝スバコロジスト〟(?)の香りが漂っている方なのだが、そんなFさんに、DIYで作る巣箱の作り方や巣箱の正しい掛け方を教えてもらった。

 

巣箱の作り方の基本

  • 素材はスギかヒノキの一枚板がおすすめ。合板は反るからダメ
  • 鳥の種類によって、適切な巣穴や巣箱のサイズの目安がある(下記表参照)
  • 塗装はしてもいいが、原色を使った過剰な模様や目玉のような模様は避ける。バーナーで焦げ目をつけてもいい
  • 屋根から雨水が入らないように気をつける
  • 底板の四隅に水抜き穴をあける
  • クギや蝶番はステンレス製にする

 

*留鳥:年間を通して同じ場所にいる野鳥 夏鳥:春〜夏にやってくる渡り鳥
*表内の数字は、ウェブサイト「森林管理局/巣箱作り資料」を参考としました。

 

1時間でできる、正しい巣箱の作り方

さっそくFさんにかんたんな巣箱を作ってもらった。対象となる鳥はシジュウカラ。日本全国の里山はもちろん、都会でも多く見られる。ヤマガラやスズメと並び、巣箱で繁殖する確率が最も高い野鳥だ。この形が、表にあるサイズの条件を満たしたオーソドックスな巣箱だ。慣れた人なら30分、子どもといっしょでもほんの1時間ほどで完成するはずだ。

 

<用意するもの>

スギ材野地板(12×120×1820mm)、ステンレス・スクリュークギ(32mm/34本程度)、ステンレス製蝶番(38mm程度のもの1枚)

 

<使用工具>

ノコギリ、定規、鉛筆、キリ、カナヅチ、ドライバー、ドリル、インパクトドライバー(ドライバードリル)、ドリルビット(28mm/10mm径)、トーチバーナー

 

 

<作り方手順>

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

シジュウカラがやってくる正しい巣箱の掛け方

せっかく作った正しい巣箱も、正しい掛け方をしなければダメ。シジュウカラが巣を作るためにどうしたらいいのか? Fさんに聞いた「必勝ポイント」がこれだ。

ドゥーパ!(以下D) 巣箱を掛ける時期は?
Fさん(以下F) シジュウカラ(留鳥)の場合11〜1月。繁殖期に入った春では遅い。アオバズクのような夏鳥の場合は春(3〜4月)がいいだろう。
 巣箱を掛ける場所は?
F 巣箱を掛ける高さは1.5〜3m。これより高いとスズメと競合して負けることもある。木でも電信柱のような人工物でもいい。木に掛ける場合、枝葉が茂っていないすっきりした場所がいい。枝葉が茂っているところは蛇などの外的侵入があるのでシジュウカラが恐れるからだ。東西南北の位置は関係ない。また、複数の巣箱を掛ける場合、巣箱の間隔は10m以上。ひとつのつがいで10m程度の縄張りがあるからだ。
D 巣箱の掛け方は?
F 巣箱はやや下向きに掛けること。雨水が入ることや明るくなりすぎるのを鳥は嫌うのだ。また、人工物に掛けるなら針金でもいいが、木に掛けるときはシュロ縄などで固定したい。水に浸して湿らせた状態で木に縛りつけると、あとで収縮してがっちり固定できることも知っておきたい。
 ワカリマシタ。
F 成功を祈る…

取材・文◎脇野修平

*掲載データは2014年2月時のものです。

 

『庭遊びの達人が教える野外DIY実践術』好評発売中!

ドゥーパ!創刊編集長、脇野修平が20年間のDIY雑誌のロケ体験、取材体験、施工体験を綴った書籍『庭遊びの達人が教える 野外DIY実践術』が好評発売中。約40点の面白作品の施工レシピや思い出コラムなど、本誌読者には見逃せない内容だ。カラー176ページ、学研プラス刊。本体2000円+税

一升瓶もたっぷり収納できます!酒棚の作り方/かんたん家具3D図面集(9)

上段には四合瓶(720ml)、下段には一升瓶(1800ml)のサイズの酒瓶が収納できるようになっている。

 

木取りを終えたら、組み立て前にまずは側板の加工を行なおう。棚板は大入れ継ぎで固定するので、側板にトリマーで幅19mmの溝を彫る。深さは5mm程度が適当だ。さらに転倒防止用の柵(10mm径の丸棒)を通す穴もあけておこう。組み立てでは最後に背板を取りつけるようにする。すっきりとした印象になるように、背板は全面につけていないのが特徴だ。

トリマーで大入れ継ぎの加工を施している様子。トリマーを所持してない場合は、丸ノコで溝を彫り、ノミで仕上げるという方法もある

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ドライバードリル(10mm径ドリルビット、ドライバービット)、トリマー(6mm径ストレートビット)、ヤスリ、メジャー、直角定規

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

炎のある暮らしを手作りで愉しむ「火とDIY」特集!『ドゥーパ!』2022年2月号(146号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年2月号」(発行:株式会社キャンプ)が1月8日に発売!

 

第1特集は炎のある暮らしを手に入れる「火とDIY」

2022年一発目のドゥーパ!は、炎と暮らしにまつわるDIYを大特集。囲炉裏暖炉、ペチカ風の蓄熱ストーブなんて唯一無二の暖房器具から、三層式石窯、ロケストコンロ、キャンプ用クッキングストーブなど人気の野外火遊び道具、さらには薪風呂や塩釜まで。DIYerたちの渾身の火遊び道具、火遊び場を紹介しつつ、そのライフスタイルの魅力を紹介します。

 

今回の編集部実践リポートは、自然石を円形に並べて作るシンプルなファイヤーピット作り。地面を掘り込んで作るタイプの大小2パターンの焚き火が楽しめるワイルドな二重サークルを創出する。特集の最後を飾るのは、世界を旅するライター&カメラマンコンビが紹介するファイヤープレイス紀行。ヨーロッパ、中東、南米、アジア、オセアニアを巡る火話をお楽しみください。

 

 

第2特集は「超実践的セルフビルドガイド」

自分で我が家を建てる、それは決して叶わない夢じゃない! 第2特集では、DIYで挑戦するセルフビルドの魅力と役立つ情報を徹底ガイド。土地の探し方・選び方から、気になる法律知識、図面の設計・提出、選ぶべき工法、実際に建てる過程やコツ、起こりがちなトラブルなど実用情報満載でお届けします。自分の住処を自分で作る自由と感動を、この手で。

 

バラエティあふれる連載にも注目!

車中泊や旅を楽しむための軽バンカスタム、トリマー&ルーター木工、さらにはレザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

 

<商品概要>
ドゥーパ!2022年2月号(No.146)
著者: ドゥーパ!編集部
定価: 1,100円(税込)
発売日: 2022年1月8日
判型: A4変形

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https://amzn.to/3qTGpUO

楽天市場
https://bit.ly/3JOH4zl

身の回りの小物整理に重宝!小物収納棚/かんたん家具3D図面集(8)

9mm厚合板で作る小物収納棚。デスクまわりにこれがあると、趣味の道具や、小さな資材、日用品まで、散らかりやすい小物がサッと整理できて重宝する。

 

天板、側板、底板の接合は組み継ぎ。胴付きノコギリとノミで加工した。背板のみ2.3mm厚合板を使ったが、これは溝を彫って接合。天板、側板、底板それぞれに後端から5mmあけて3mm幅、深さ5mmの溝を彫っている。溝彫りにはトリマーを使用した。棚板と仕切り板は相欠きで組み合わせ、天板、側板、底板を組んだ枠の中に収める。さらに棚板下端に転び止めを取りつけるが、これも側板と仕切り板を切り欠いて収めるため、パーツの形状はちょっと複雑になる。棚板と側板、仕切り板と天板および底板は接着剤で接合したが、ここにも相欠きなどを用いれば、より頑丈になるだろう。ただし、パーツの形状はいっそう複雑になり、把握するのに苦労しそうだが…。

 

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ、トリマー(3mm径ストレートビット)、胴付きノコギリ、ノミ、カナヅチ、ケヒキ、スコヤ、ハタガネ、メジャー

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

手軽に持ち運べる小物収納ボックス/かんたん家具3D図面集(7)

持ち手をつけ、手軽に持ち運べるようにした小物収納ボックス。4枚の側板および中央仕切り板の接合には組み継ぎを用い、底板と仕切り板の接合は大入れ継ぎ。ビスやクギをいっさい使わない構造となっている。

 

ここでは組み継ぎの切り欠きは胴付きノコギリとノミで、大入れ継ぎの溝彫りはトリマーで加工。使用したビットは8mm径ストレートビットで、いったん8mm幅で彫ってから2mmずらして再び彫り、10mm幅の溝にしている。溝の深さは中央仕切り板を除いて4.5mm。中央仕切り板は両面に溝を彫るため、深さ3mmとした。もちろん、ボックスのサイズや仕切り板の配置は、収納物に応じてアレンジするのがベター。また、作例は9mm厚の針葉樹合板を使いラフな仕上がりとしているが、堅木の無垢材などを使って緻密に仕上げようとすれば、なかなか作りがいのある木工課題となるだろう。

 

<主な使用工具>
丸ノコ、トリマー(8mm径ストレートビット)、胴付きノコギリ、ノミ、カナヅチ、ケヒキ、スコヤ、ハタガネ、メジャー

 

*掲載データは2017年8月時のものです。

サイズアップで大人仕様にも!キッズハンガー/かんたん家具3D図面集(6)

まず、左右のA型フレームを組み立ててから、左右のフレームをつなぐ横板を取りつけること。板材の斜めカットが多いが、これは型紙(合板など)に原寸大の図を描き、そこに板材をあてがい「現物合わせ」で墨線を引いてからカットすればクリアできる。材の接合は、すべて下穴をあけてからのビス留めが原則。さらに棚板の取りつけ以外すべて、ビス頭を隠すために「埋め木」をすること。これは8mm径の穴あけをしてから、穴の中でビス留めし、そのあとに8mm径のダボを打ち込んで行なう。また、ハンガーをかける24mm径丸棒を差し込む両側の板の穴は、両側の板を重ねて穴あけをするといい。

 

すのこ状の棚板以外の接合はすべて座ぐり穴をあけてからビス留めし、ダボを埋める。いわゆる「埋め木」の接合にしてビス頭を隠す

 

子どもに合わせたサイズ設定だが、高さを変えれば大人用の設定にできる

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ドライバードリル(8mm径、24mm径ドリルビット、ドライバービット)、ヤスリ、メジャー、直角定規

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

*掲載データは2017年8月時のものです。

ジグソーの練習にも最適!トイボックス付きキッズベンチ/かんたん家具3D図面集(5)

1×材を使った子ども用ベンチ。座板の下が収納スペースになっている。接合はすべてビスによる突きつけだが、座板のコーナー、側板や前後の板の波型など、各所に曲線カットがあるほか、背板の十字形のくり抜きなど、やや高度なジグソーワークも必要となる。

くり抜きは、20mm径の穴あけをして、そこにジグソーのブレードを差し入れてスタートする。時間をかけてゆっくりブレードを進めること。ただし、技術的に難しければ、より簡単な曲線加工や窓抜き加工にアレンジしてもかまわない。

 

座板の下は収納スペースになっている

 

前板、側板は波型に曲線カットしている。前板の中央に子どものネームをくり抜き加工している。難しければより簡単な模様に変えてもかまわない

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ジグソー(曲線用ブレード/直線用ブレード)、ドライバードリルまたはインパクトドライバー(ドライバービット、20mm径ドリルビット)、ヤスリ、メジャー、直角定規

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

*掲載データは2017年8月時のものです。

工具の持ち運びに便利!引き出し付きツールトレー/かんたん家具3D図面集(4)

ウッディでかわいらしい雰囲気のツールトレー。引き出し付きなので、ハンドツール類はもちろん、ビスや金具など細かい材料の持ち運びにも便利だ。

材料には1×4材と1×8材を使用し、それぞれ幅を割いて加工している。ホームセンターのカットサービスで対応してくれるようであれば、利用すると手間が省ける。

各材の固定は基本的にビスによる突きつけ。目で見てわかる箇所は木ダボを使った埋め木できれいに仕上げている。

引き出し留め具は端材を使った簡単なもの。ビスの打ち込み具合を調整して、ほどよくテンションがかかるように留めるといい。

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、インパクトドライバー(ドライバービット/9mm径、20mm径ドリルビット)、丸ノコ用角度定規、サシガネ、クランプ、メジャー

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

*掲載データは2017年8月時のものです。

デッドスペースを有効活用!すき間収納用キャスター付きラック/かんたん家具3D図面集(3)

側板に取っ手、底面にキャスターをつけた移動できるラック。資材は1×4材と厚さ10mmの板材を使い、スリムに仕上げている。使っているパーツの数は多いが、一定サイズの直線カットがほとんどで、構造も複雑ではないので製作自体は難しくないはず。側板や前板などは棚受けにビス留めして固定。棚板は作品のアクセントとなるように、金色の真ちゅうクギで留めている。

 

 

背の高いものを置くときは転倒防止用の柵をつけたり、小物が多い場合は棚板を増やしたりしてもいい。収納したいものや自宅の有効活用したいスペースに合わせて設計しよう。

 

この作品は幅208mm。写真のようにちょっとしたすき間にも収めることができる

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ(またはノコギリ)、ジグソー、ドライバードリル(2mm径ドリルビット、ドライバービット)、ヤスリ、メジャー、直角定規

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

*掲載データは2017年8月時のものです。

3枚のパーツを組み合わせるだけで簡単に作れる合板テーブル/かんたん家具3D図面集【2】

サブロクサイズの合板1枚、パーツ3枚で作れる簡単テーブル作り。前回のアームチェアと合わせれば、立派なテーブルセットになる。

脚のパーツは相欠き継ぎで加工。それぞれを組み合わせ4本脚にする。今回の場合、互いに長さ210mm分の溝を欠き取って、組み合わせている。丸ノコとノミがあればビギナーにも簡単に加工できる初歩的な継ぎ手なので、ぜひトライしてほしい。

 

 

なお、脚と天板は小さく加工した細材で裏面から接合している。細材は合板に限らず、端材など適当な材でかまわない。天板裏からビスを打つことになるが、天板表面にビスの先端が突き抜けないよう長さに気をつけよう。

 

脚と天板は、このように細い接続材を介して接合している。細材であれば、なんでもかまわない

 

<主な使用工具>
丸ノコ、インパクトドライバー(ドライバービット)、丸ノコ用角度定規、ノミ、サシガネ、クランプ、メジャー

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

掲載データは2017年8月時のものです。

サブロク板1枚で作れる合板アームチェア/かんたん家具3D図面集【1】

24㎜と厚みのある合板を使った家具作り。3×6(サブロク)板一枚からすべての部材を切りだせるのがうれしい。

がっちりとしたチェアの製作方法はシンプル。ポイントとなるのは側板の加工。脚の斜めカットと背もたれの斜めカットは、あえて角度を統一することにより、すっきりとした印象を持たせることを狙っている。実際に合板の上に寸法を落とし込み、設計図を書いた上で取りかかると作業しやすい。

 

 

上の写真では座面の上にクッションを載せて使用している。使用者にあわせて座面の高さや背もたれの角度を調整すると、よりフィット感の高い椅子となる。

 

チェア構造を下から見た様子。座板は前板と後板が補強となり支えている

 

 

<主な使用工具>
丸ノコ、インパクトドライバー(ドライバービット2番)、丸ノコ用角度定規、サシガネ、クランプ、メジャー

 

製作◎ドイトウィズリ・ホーム

掲載データは2017年8月時のものです。

小屋作りの実用的バイブル『小屋を作る本』の最新刊・2022年度版が発売中!

本気で小屋を作りたい人に向けた小屋DIY本『小屋を作る本2022』(発行:株式会社キャンプ/代表取締役社長:豊田大作)が、11月27日に発売開始!本書では、バラエティー豊かな小屋、リアルなノウハウ、小屋作りの面白さを紹介しています。

 

小屋の作り始めから完成までを詳しくリポートする「小屋作り実践」記事が5連発!

更地に基礎を作るところから、床、壁、屋根、建具などを作って小屋を完成させるところまでを実際に行い、その模様を詳細にリポートする「小屋作り実践」記事を5つ収録。5つの小屋はバラエティーに富み、多くの読者がそのうちのいずれかから自分が望む小屋作りのヒントを得られるはず。

5つの小屋の特徴は以下のとおり。
「セミ2×4工法で作る1.5坪小屋」
「軸組工法で作る東屋風の小屋」
「自然材と廃材で作るドームハウス」
「高効率基礎×キットで作るロフトつきの小屋」
「丸太の軸組で作るカーポート」

 

自然材や廃材を使った小屋、藁の小屋、土の小屋などを通じて小屋作りの自由さを表現

住宅の縮小版のように既存の規格や工法や技術に則った小屋作りも十分に面白いけれど、規格外の材料と自由なアイデアでチャレンジする小屋作りはさらにエキサイティング。

そこで、自然材や廃材を使った、設計しようのない現物合わせの小屋、藁を主材とするストローベイルハウス、土を主材とするアースバッグハウスなど、種々の小屋とその大まかな作り方を紹介し、小屋作りは自由な発想で楽しむべきであることを伝えています。

ぜひ本書で小屋作りの面白さに触れ、さまざまなノウハウを吸収してください。

 

[商品概要]
小屋を作る本2022
著者: ドゥーパ!編集部
定価: 1980円(税込)
発売日:11月27日
判型: A4変形判

【本書のご購入はコチラ】
Amazon https://amzn.to/3oVRdk7
セブンネットhttps://7net.omni7.jp/detail/1107251348

DIYでミニシェルフを作ろう/簡単カッコイイ!合板インテリアの作り方

24mm厚の針葉樹合板を使って、椅子、スツール、テーブル、シェルフを製作。コンセプトは"簡単に、かっこよく"。ビギナーからベテランまで楽しめる合板木工の世界へようこそ。

今回のミニシェルフは文庫本や単行本、雑誌、レコードが収納できるサイズ。真ん中に仕切り板をつけて、片側を棚ダボ付きの可動棚とし、もう一方を固定棚にした。可動棚の棚板は幅をやや小さくする。

*図面の単位はmm

 

[製作手順]

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

写真◎佐藤弘樹

白井 糺 Tadashi Shirai

世田谷区の工房では木工教室などを開催。クラフトマン世田谷代表として被災地支援活動などを行なっている。

DIYで棚付きダイニングテーブルを作ろう/簡単カッコイイ!合板インテリアの作り方

24mm厚の針葉樹合板を使って、椅子、スツール、テーブル、シェルフを製作。コンセプトは"簡単に、かっこよく"。ビギナーからベテランまで楽しめる合板木工の世界へようこそ。

今回は、子どもが勉強で使っていてもさっと教科書や参考書を片づけられる棚付きのテーブル。組み立ては主にビスによる突きつけ。天板の組み立てのみダボ継ぎとした。

*図面の単位はmm

 

[製作手順]

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

写真◎佐藤弘樹

白井 糺 Tadashi Shirai

世田谷区の工房では木工教室などを開催。クラフトマン世田谷代表として被災地支援活動などを行なっている。

昭和レトロな両開き窓/みんな手作り!こだわりのDIY二重窓コレクション【5】

開き方、デザイン、機能性などそれぞれが工夫を凝らした、バラエティあふれる自作二重窓を紹介!

 

細かな木工技が光る和風テイストの引き違い窓

窓サイズは幅1650×高さ955mm(右側)、幅1200mm(左側)。バランスと開口部の広さを考慮して、計5枚の引き戸タイプにした。木材はレッドシダーを使用

 

面材にはすりガラスを使用。中央だけ、古い建具から解体したダイヤガラスを入れ、レトロな雰囲気を演出している

 

上レールの溝に収まるように、窓フレームの横桟はL字に切り欠いた。また、フレームは組んだあとに埋め木でビスを隠しているのがわかる

 

まず、柱の壁紙と石こうボードをはがして板材を張り、トリマーで溝彫りしたレールを上下に固定して枠を製作した。出窓スペースにはタイルを張ってデコレーション(ご主人が担当)

 

窓フレームの下部には、木製引き戸用の戸車を埋め込んでいるので、スムーズに開閉できる

 

フレームの内側の角は面取りがされており、接合部分もその角度に合わせて切り欠き、すっきり収めている。クオリティが高い!

 

【DATA】
藤原真紀さん、健二郎さん/DIY歴5年/東京都
材料費…3万4000円
製作日数…約半年

藤原真紀さんコメント

5年ほど前にこの築30年以上の戸建てに越してきたのですが、冬になるとリビングがとにかく寒い! また、犬を飼っているので、近隣への騒音対策にもなればいいなと思い製作しました。

デザインは、リビングと和室を区切るために購入したガラスつきの引き戸を参考にしています。購入した建具店でその引き戸を見てから、建具の魅力に取りつかれてしまい、家中のほとんどの窓を二重窓にしちゃいました。もう作るところがなくなってしまったので、友人の家にも押しつけがましく作りに行くことが何度かありました(笑)。

窓枠がけっこう歪んでいたので、上下のレールを設置するときに平行になるようにするのに苦労はしましたが、無事作れてよかったです。以前より体感温度は高く感じますし、窓の結露もかなり減らすことができました。

 

まだまだあります!藤原邸の二重窓コレクション

リビング内の小窓に設置した片上げ下げ窓。開口部は2段階に調整できる

 

寝室の小窓に設置した上開き窓。既存の窓枠には蝶番で取りつけた可動式の支えがあり、二重窓を開けっぱなしにできる

 

キッチンの対面にも出窓があったため、引き違い窓を設置し、食器棚として活用している

 

トイレに設置した上開き窓。中央部分には鏡をはめ込んだ

*この記事のデータや内容は2019年12月時のものです。

収納ベンチつき二重窓/みんな手作り!こだわりのDIY二重窓コレクション【4】

開き方、デザイン、機能性などそれぞれが工夫を凝らした、バラエティあふれる自作二重窓を紹介!

 

子どもの遊び部屋を快適にする収納ベンチつき二重窓

窓サイズは幅1640×高さ1765mm(写真右)。下部は収納ベンチを置いてアクセスできないようにふさぎ、上部に二重窓を設置した。また、同室内にはカウンターテーブルつきの二重窓もある(写真左)

 

収納スペースたっぷりのベンチ。1×4材で製作した。背面の窓枠には固定していないので移動も可能

 

二重窓は4枚建て開き窓タイプ。ゴツくならないように窓枠は12mm角の角材を使用。そのため中央の蝶番は上下にずらして固定している

 

自然木風の取っ手。100円ショップで購入したものをフレームにビス留めして固定

 

窓フレームは2×2材を使用。中空ポリカをはめ込むための溝は、彫刻刀で地道に彫った。「この作業に一番時間がかかり、腱鞘炎になるほど大変でした(笑)」と中村さん

 

【DATA】
中村恵子さん/41歳/DIY歴3年/大阪府
材料費…約1万4000円
製作日数…3日

中村恵子さんコメント

築30年以上の戸建てということもあり、冬はすき間風があって結露やカビがひどく、カーテンにカビが繁殖するたびに洗濯するのが大変でした。どうにかしたいなぁと思っていた矢先、子どもが窓をあけて外へ出ていく行為が目立ってきたので、いっそのことふさいでしまおう!と思ったのが製作のきっかけです。

設置後はカーテンなしでも冷気を感じにくくなりましたね。前述の悩みは解消され、冬場のエアコンの設定温度も3~4℃下がり、大満足です。ベンチはオムツやおもちゃの収納、子どものお絵描きデスクとして活躍しています。

*この記事のデータや内容は2019年12月時のものです。

ホテルライクな折りたたみ窓/みんな手作り!こだわりのDIY二重窓コレクション【3】

開き方、デザイン、機能性などそれぞれが工夫を凝らした、バラエティあふれる自作二重窓を紹介!

 

格子窓を効果的に取り入れたホテルライクな折りたたみ窓

窓サイズは幅1600×高さ900mm。設置場所は寝室の小窓で、二重窓のおかげで夏冬の寝苦しさから解放されたそう

 

小窓は上開きに。100円ショップで調達した写真フレームを活用している

 

二重窓を全開にした様子。開口部が大きくとれる折りたたみ式にした

 

窓枠の上にはマグネットキャッチを設置。フレームを組む際に使ったL字金具が受け板の役割を果たしている

 

窓の下端に設置した棚の受け金具は、既存の窓枠に干渉しないように角を曲げて固定。板金業のご主人が加工した

 

二重窓の裏側。フレームはL字金具を使い組んだ

 

【DATA】
内堀裕梨さん/DIY歴約3年/神奈川県
材料費…約8000円
製作日数…約2日

内堀裕梨さんコメント

夏は強烈な西日、冬はヒンヤリとした冷気がカーテンをしてもすき間から入ってくるのを、どうにか解消したくて二重窓を設置しました。

テイストは欧米のホテルの雰囲気をイメージしています。機能性を考えて、空気入れ替え用の小窓、小物を置くための棚をつけたのがポイントです! 面材には中空ポリカを使っていますが、小窓部分には100円ショップのガラスシートを張って、デザインにアクセントをつけました。また、蝶番、取っ手、留め金具も100円ショップのものを使っています。近ごろの100円ショップってDIY用の資材も豊富ですごいって思いました(笑)。

二重窓を設置してからは寒さを感じることもなくなり、夏は小窓を開ければ適度に風が入ってくるので、とても過ごしやすくなりましたよ。

昭和レトロな両開き窓/みんな手作り!こだわりのDIY二重窓コレクション【2】

開き方、デザイン、機能性などそれぞれが工夫を凝らした、バラエティあふれる自作二重窓を紹介!

 

古民家に合うようデザインした昭和レトロな両開き窓

窓サイズは幅1570×高さ1525mm。網戸の横桟も隠せて満足のいく仕上がりになった

 

既存の窓の茶色いアルミサッシが、イマイチ気に入らなくて隠したかったそう

 

フレームはネットでいろいろ検索して、デザインを決めた。タッカーを使いステープルで組んでいった

 

中空ポリカは裏側からビス留めし、上下に金具を取りつけて挟むように押さえている

 

既存の窓枠にフレームが収まるか、サイズをチェックしている様子。古い長屋で窓枠が歪んでいたため、調整するのに苦労したそう

 

【DATA】
吉井 勇さん、真由美さん/56歳・52歳/DIY歴約20年/大阪府
材料費…約1万8000円
製作日数…1日

吉井真由美さんコメント

自宅兼絵画教室のアトリエである長屋をセルフリノベする中で、部屋のイメージにアルミサッシが合っていないように思ったのが製作のきっかけです。私がデザインとアイデアを出し、作業は夫にしてもらいました。

当初はフェイク窓のつもりでフレームを組み、ガラスの代わりにアクリル板を入れたかったのですが、大きなサイズが近くのホームセンターにはなく……。そこで中空ポリカの存在を知り、縦に模様が入ったレトロなガラスに見えなくもないと思い、採用してみました。

この二重窓を設置してから過ごす冬は今年が初めてなので、室温がどう変わるのか期待しています! 古い家で冬はけっこう寒いので……。この部屋で三線教室も行なっているのですが、音漏れは少しマシになったような気がします。

*この記事のデータや内容は2019年12月時のものです。

カフェ風インテリアにマッチした開き窓/みんな手作り!こだわりのDIY二重窓コレクション【1】

開き方、デザイン、機能性などそれぞれが工夫を凝らした、バラエティあふれる自作二重窓を紹介!

 

カフェ風インテリアに合うネイティブな4枚建て開き窓

窓サイズは幅1920×高さ1850mm。二重窓の大枠は幅60mmのアカマツ材を壁に直接ビス留めしている

 

既存の窓のサッシを隠すために、中央には取っ手を取りつけている。マスキングテープを使ってヘリンボーン模様に塗装

 

窓フレームの製作。19×28mmのSPF材を使い、6mm角材を木工用接着剤と隠しクギで留めた。中空ポリカを角材で挟んで固定する方法をとったことで、たわまなくなったそう

 

開閉のためのスペースが広く取れなかったので4枚建てタイプを採用。結果、1枚の重さも軽くなって開けやすくなった。窓はフラッシュ蝶番で固定しているので、取り外しも可能

 

【DATA】
製作者…tarezo33さん/52歳/DIY歴9年/大阪府
材料費…1万5000円
製作日数…1週間

tarezo33さんコメント

以前は、中空ポリカにプラスチックの枠をつけて、ガラス戸レールを敷居代わりにしていましたが、たわんで開閉しにくく見た目もダサかったので今の形に作り変えました。

設置してからは、室温が2℃程度アップ。ぴったりサイズで作ったので、すき間風が吹いてこない、窓の結露が減った、ホットカーペットをつけなくてもストーブだけで過ごせるようになったと、いいことずくめです!

予算を抑えるためにフレームはSPF材を使っていますが、経年変化での反りが心配なので、いずれはグレードの良い木材で作り変えたいと思っています。

*この記事のデータや内容は2019年12月時のものです。

テレワーク時代の「絶対に散らからない家」の作り方「収納DIY」特集!『ドゥーパ!』2021年12月号(145号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2021年12月号」(発行:株式会社キャンプ/代表取締役社長:豊田大作)が本日発売!

 

・第1特集は「収納DIYの極意 2021-2022」
いよいよ2021年も年末目前! 晴れやかな気持ちで1年を終えるために今年もドゥーパ!が収納DIYをご提案。特集の目玉は、編集部の一角を居住空間に見立てて作る収納実践リポート! リビングをイメージした大型壁面収納、趣味の小物に囲まれた書斎、天井まで使った大容量の玄関キャビネットの3作品をとおし、収納作りの基本から目からウロコのプロのテクニックまで、収納DIYの極意、盛りだくさんでお届けします!

 

実践に負けず劣らず充実した作品が集まったのは収納DIY実例集。庭、駐車場、外構から、リビング、キッチン、寝室、書斎、玄関に子ども部屋まで、DIYならではのアイデア満載の作品が集結。DIYだからこそ実現できる、そのフィット感は見ているだけで気持ちいい!

 

・第2特集は「丸太DIY入門」
ウッドショックが叫ばれて久しく、いまだに供給不足や価格高騰に悩まされる材木。そんな今だからこそ注目したい資材が「丸太」。実は購入しても木材より安く、作品にワイルドさやナチュラル感を演出可能。本特集では、この自然が育んだ造形を取り入れた、自由なもの作りやシンプルなもの作りをガイド。基礎知識を皮切りに、チェンソーを駆使した実践リポート、力作のログハウス実例までを網羅。これを読めば、丸太がより身近な存在になることをお約束します。

 

・バラエティあふれる連載にも注目!
溶接を駆使したアイアンDIY、トリマー&ルーター木工、さらにはレザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイやDIYにまつわる法律相談など読み物も充実。こちらもお見逃しなく!

 

【書籍概要】

著者:ドゥーパ!編集部

定価:1100円(税込)

発売日:2021年11月8日

判型:A4変形

DIYで背もたれ付きチェアを作ろう/簡単カッコイイ!合板インテリアの作り方

24mm厚の針葉樹合板を使って、椅子、スツール、テーブル、シェルフを製作。コンセプトは"簡単に、かっこよく"。ビギナーからベテランまで楽しめる合板木工の世界へようこそ。

今回紹介するのは背もたれがついた椅子。背もたれの角度は現物合わせで決めた。スツールと同様各部材のカットができれば組み立ては簡単。座板と脚の接合は隠しクギ(埋め木)。

*図面の単位はmm

[主な使用道具]
丸ノコ、ジグソー、ドライバードリル(8mm径ダボ錐ビット ドライバービット)、自由スコヤ、直定規、クランプ、カナヅチ、サンドペーパー(240番)、トリマー(10Rのボーズ面ビット)

 

[製作手順]

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

写真◎佐藤弘樹

白井 糺 Tadashi Shirai

世田谷区の工房では木工教室などを開催。クラフトマン世田谷代表として被災地支援活動などを行なっている。

DIYでスツールを作ろう/簡単カッコイイ!合板インテリアの作り方

シンプルな丸い座板のスツール。座板と脚の接合はダボ継ぎ。脚と座板のカットができてしまえば組み立てはあっという間。仕上げにトリマーで面取りを行なっているが省略してもOKだ。

[主な使用道具]
丸ノコ、ジグソー、ドライバードリル(8mm径ダボ錐ビット)、自由スコヤ、直定規、クランプ、ダボピン、カナヅチ、サンドペーパー(240番)、トリマー(10Rボーズ面ビット)

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

白井 糺 Tadashi Shirai

世田谷区の工房では木工教室などを開催。クラフトマン世田谷代表として被災地支援活動などを行なっている。

 

グリーンウッドワーク(生木の木工)本邦初の本格ガイド『生木で暮らしの道具を作る グリーンウッドワーク 増補改訂版』が10月26日に発売

株式会社ワン・パブリッシング(東京都台東区)は、久津輪 雅・著の「生木で暮らしの道具を作る グリーンウッドワーク 増補改訂版」(発行元:株式会社キャンプ)が、明日の10月26日に発売!

 

グリーンウッドワークの基本を完全網羅!

本書は、世界的に注目を集めているグリーンウッドワークの魅力とテクニックをたっぷり収録した、日本初の本格的ガイドブックの増補改訂版です。主な道具や材料の紹介はもちろん、木の伐り方や割り方、斧とナイフの使い方などの基礎知識から日用品の作り方をていねいに解説しています。

 

greenwood=生木、woodwork=木工、
だからグリーンウッドワーク。
他にgreen=エコロジカルな木工、という意味もある。

(手道具を使う)グリーンウッドワークなら、
鋭い刃物は気をつけて使う必要があるけれど、
機械に比べて安全だし、大きな音も出ないし、誰でもどこでも楽しめる。

近くの森に生えている木や、庭の手入れで伐った枝など、
目の前の木がそのままものづくりの素材になる。

自分が作ったスプーンやお皿で、
スープを飲んだりデザートを食べたりすると、なんだか嬉しい。

暮らしの道具は、身近な素材から自分で作る。
きっと昔はみんながそういう暮らしをしていたはずだ。

(まえがきより)

【書籍概要】

著者:久津輪 雅

定価:2750円(税込)

発売日:2021年10月26日

判型:AB版

DIYで2面開きのミニ収納庫を作ろう!

市販品にはないサイズ、デザイン、機能。市販品を買っちゃ味わえない自己満足。物置はぜひともDIYでいきましょう。

好みのカラーリングで仕上げよう

 

上からも正面からも出し入れ可能

 

約90×90×60㎝の収納ボックス。上蓋、正面扉の2カ所が開閉する設計。ボックス内は収納物に応じて棚を追加することができる。外装のカラーリングや金具使いによって雰囲気が変わるはずだから、自己流のアレンジを楽しんでほしい。

 

収納物に応じて棚を設置しよう

 

棚の設置例は記事の最後で解説!

 

 

Step1 本体の骨組みを作る

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下穴をあければ普通ビスでもOK

材の端部にスリムビスでなく普通サイズのビスを打つ場合、ドリルで下穴をあけておけば割れを防げる。ビス径より0.5mmほど細いドリルを使うといい。

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Step2 本体の壁を張る

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羽目板をスクリュークギで張る

壁材は雄ザネと雌ザネを組み合わせる羽目板を使用した。これなら材が乾燥してやせても、すき間ができない。羽目板の固定にはクギ頭が小さく目立たないスクリュークギを使い、すっきりとした仕上がりを目指した。

15mm厚の羽目板を使用したが9mm厚や12mm厚でもOK

 

使用したのは32mmのステンレススクリュークギ

 

Step3 正面扉を作る

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Step4 上蓋を作る

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Step5 扉と上蓋をつける

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好みに合わせてアレンジしよう!

収納物に応じて棚を作る

少しだけ骨組みを追加して、その上に合板を載せれば棚ができる。収納物のサイズや数にぴったりの棚を設置して、収納効率を高めよう。

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カラーリングで個性を出す

シンプルなボックス形だから、カラーリングで雰囲気はがらりと変わるだろう。今回は男っぽくミリタリー風に仕上げてみたが、例えば白系のエイジング塗装ならナチュラルガーデンに合うし、原色でカラフルに仕上げればキッズの遊具収納にぴったりになるはず。

ミリタリー風ならステンシルがお約束。ちなみにベースカラーはライトグリーンとダークブラウンをほぼ1:1で混ぜたもの、ステンシルカラーはイエローにダークブラウンを少し混ぜたもの

 

金具で使い勝手とルックスを向上させる

上蓋を開けたときの保持のためにステーを、閉めたときの密閉性アップのためにパッチン錠をつけた。今回は扉の留め具や取っ手に端材を使ったが、お好みならそれらを金具にしてもいい。鍵をかけられるようにしたり、両サイドに持ち手をつけて移設しやすくするのもアリだ。金具によって機能だけでなく見た目の印象も変わることだろう。

上蓋は重いので、ステーがあると便利

 

パッチン錠はミリタリー風のカラーリングにもマッチ

ガルバリウム波板張りの2×4工法物置を作ろう!

市販品にはないサイズ、デザイン、機能。市販品を買っちゃ味わえない自己満足。物置はぜひともDIYでいきましょう。

シンプル木製ドア仕様

 

中には棚をつけて効率的に収納しよう!

 

床面積は、ちょうど合板1枚分(1820×910mm)。2×4工法で小屋を作るように組み立てる。外壁の波板は錆びにくいガルバリウム。木のトリミングとの相性もよく、カラーリングと装飾次第で、アメリカンにもナチュラルにもモダンにも演出できる。

 

Step1 床を作る

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Step2 壁の下地を作る

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Step3 屋根の下地を張る

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Step4 外壁を張る

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Step5 トリミングを張る

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Step6 屋根を張る

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Step7 ドアをつける

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Extra ドアを波板バージョンにマイナーチェンジ!

木製ドアと波板ドア、あなたはどちらが好み?

 

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写真◎福島章公、ドゥーパ!編集部

削ればハマる!魅惑の木工機械=木工旋盤のための本格ガイド『木工旋盤の教科書』が10月15日に発売

株式会社ワン・パブリッシング(東京都台東区)は、和田賢治・著の「木工旋盤の教科書」(発行元:株式会社キャンプ)が、明日の10月15日に発売!

 

◆削るだけで器や日用品が作れる木工旋盤のためのガイドブック

木工旋盤はこれまでハイアマチュア向けのものと思われていましたが、体験できる教室やシェア工房が増え、近年、自分で使うものは自分で作りたいというDIY好きを中心に人気が高まっています。刃物をあてるだけで軽快にスルスルと木を削ることができ、そのリズミカルな心地よさは一度体験するだけでハマってしまうほど。本書はそんな木工旋盤、待望のガイドブックです。

 

 

著者は岐阜県岐阜市でシェア工房「ツバキラボ」を主宰する和田賢治氏。木工の世界に飛び込み、木工旋盤と出会い、惚れ込み、いつしか指導する側になっていた、そんな著者の経験をもとに、道具のそろえ方、削り方の基本、刃物の研ぎ方はもちろんのこと塗装までをていねいに解説しています。

 

 

作例はパン皿、コップ、丸い重箱などひとそろえ作りたくなる器と日用品、12アイテムを収録。経験者はもちろん初心者も楽しみながら作れます。

 

 

【書籍概要】

著者:和田賢治

定価:3300円(税込)

発売日:2021年10月15日

判型:AB版