楽天ポイント還元で結構オトク!高コスパの人気スマホ「arrows We2」が楽天モバイルから

楽天モバイルは3月5日、FCNT製のスマホ「arrows We2」を発売しました。価格は2万4990円(税込)で、楽天モバイルの公式サイトおよび楽天モバイルショップで購入できます。

記事のポイント

FCNTのエントリースマホが楽天モバイルで発売。端末価格は量販店と見比べるとお買い得ですが、実施中のキャンペーン利用で、よりお得に購入できます。スマホデビューの1台やリーズナブルな1台を探している人によさそうです。

 

arrows We2は、Androidスマホとしていま人気のモデル。4500mAhの容量に加えて、独自技術によって4年後でも初期容量の80%を維持できるバッテリーを搭載しています。

 

また、パスワードを自動生成する「arrows passport」でパスワードの使い回しを抑止し、ID・パスワードを一括管理することで、情報漏洩リスクの最小化が可能。さらに、見知らぬ番号からの着信に対してけん制メッセージを送る迷惑電話対策機能や、通話の内容から還付金詐欺に関するキーワードを検出すると注意喚起と相手へのけん制をしてくれる還付金詐欺対策機能を搭載しています。

 

使用できるアプリの制限ほか、1日の使用可能時間や使用時間帯の設定もできるため、子どもが持つスマホとしても向いています。

 

加えて頑丈さも特徴で、1.5mの高さから落としても画面が割れないほか、MIL規格で23項目の耐久テストをクリア。さらにハンドソープで手洗いも可能です。

 

ディスプレイは約6.1インチで、SoCはMediaTek製のDimensity 7025を搭載。メモリーは4GB、ストレージは128GBです。カメラは広角5010万画素、マクロ190万画素の2眼構成を採用しています。このほかおサイフケータイや指紋認証/顔認証に対応。

 

なお、他社から番号そのままの乗り換えで「Rakuten最強プラン」を初めて申し込んだ場合、1万6000ポイントの「楽天ポイント」が還元されます。

 

楽天モバイル
arrows We2
2万4990円(税込)

「スマホ+サブスク」の必須2大サービスはどこのセット契約がお得?

スマホは生活に欠かせないものですが、定額で動画や音楽などを楽しめるサブスクもまた、必須のサービスと考えている人も多いのではないでしょうか。

 

必ず発生する支出こそ、できるだけ節約をしたいもの。そこで着目したいのが、スマホと各種サブスクをセットで契約するとお得になるサービスです。できるだけ支出を切り詰めたい物価高の今、必須サービスの見直しから節約を始めてみませんか。

 

「スマホ+サブスク」は楽天モバイルがお得度で一歩リード?

大手通信キャリアは4社とも、スマホとサブスクをセットで契約するとお得になる割引やサービスを展開しています。なかでもいま、要注目なのが楽天モバイルです。

楽天モバイルのサイトから

 

楽天モバイルは、契約者向けのサブスク関連サービスを数多くラインアップしています。まず、契約者は追加料金なしで「NBA Rakuten」や「パ・リーグSpecial」を利用できることが大きなポイント。バスケや野球ファンはこれだけでも乗り換えを検討する価値があります。

 

さらに2024年7月9日からは、新たなオプションサービス「トク得!エンタメセレクション」を開始。楽天モバイル経由で「Hulu」もしくは「DAZN」と契約すれば、それぞれの月額利用料に対して最大で20%の楽天ポイントが還元されます。

 

ほかにも、音楽のサブスク「楽天ミュージック」が月5時間まで無料で利用できる特典なども付帯するため、楽天モバイルはサブスク関連サービスの手厚さにおいて、大手通信キャリアのなかでも一歩リードと言える充実ぶりとなっています。

楽天モバイルのサイトから

 

ドコモはサブスクの料金をdポイントで最大25%還元

ドコモのサイトから

 

ドコモは、各種サブスクの月額利用料がdポイントで還元されるサービス「爆アゲセレクション」を提供しています。対象となるサブスクは「Disney+」「Netflix」「Spotify」など全7種類。どれも還元率が高く、たとえば月額料金が高額なDAZNの場合、月々764ポイントと大きな還元を受けることが可能です。

 

注意点は、対象となるプランが「eximo」と「ahamo」に限られること。格安プランの「irumo」は対象外、または還元率が低下します。

 

ドコモ「爆アゲセレクション」

サービス名 月額利用料 dポイント還元率 実質月額利用料
Disney+ 990円(スタンダードプラン) 20%(180ポイント) 810円
Netflix 1490円(スタンダードプラン) 20%(271ポイント) 1219円
Lemino 990円(Leminoプレミアム) 10%(90ポイント)※1 900円
YouTube 1280円(YouTube Premium) 20%(233ポイント) 1047円
DAZN 4200円(DAZN for docomo) 20%(764ポイント) 3436円
Spotify 980円(Standardプラン) 25%(223ポイント) 757円
Apple Arcade 900円 10%(82ポイント) 818円

※価格は税込(以下同)
※1 「DAZN for docomo」を除くほかの対象サービスと同時契約した場合は20%還元

 

auは各種サブスクとのセットプランあり

auのサイトから

 

auでは、スマホとサブスクがセットになったプランを提供しています。基本となるのは無制限プランである「使い放題MAX 5G/4G」。これに加え、各種サブスクとのセットプランが全部で5種類用意されています。

 

ここで注目してほしいのは、「個別に契約した場合との価格差」です。

 

たとえば、NetflixやDAZNに加え、電子書籍サービスのピッコマなども含まれる「使い放題MAX 5G ALL STARパック3」の場合、すべてを個別に契約した際にかかる料金と比較すると、月額7299円もお得に利用することができます。

 

スマホは無制限、サブスクもいろいろ契約するというヘビーユーザーにとって注目すべきプランと言えるでしょう。

 

auの使い放題プラン

プラン名 月額料金 含まれるサブスク
(カッコ内は通常の月額利用料金)
(使い放題MAX 5G/4G+サブスクの個別契約)-それぞれのプランの月額料金(割引適用前)
【参考】使い放題MAX 5G/4G ・7238円

・4928円(各種割引適用時)※2

使い放題MAX 5G with Amazonプライム ・8107円

・5797円(各種割引適用時)※2

・Amazon Prime(600円)

・TELASA(618円)

-349円
使い放題MAX 5G/4G Netflixパック2(P) ・8437円

・6127円(各種割引適用時)※2

・Netflix(広告つきスタンダードプラン、790円)

・Amazon Prime(600円)

・TELASA(618円)

-809円
使い放題MAX 5G/4G ドラマ・バラエティパック ・9108円

・6798円(各種割引適用時)※2

・U-NEXT(Paraviベーシックプラン ドラマ・バラエティパック専用、1017円)

・FOD PREMIUM(976円)

・TELASA(618円)

-741円
使い放題MAX 5G/4G DAZNパック ・1万208円

・7898円(各種割引適用時)※2

・DAZN(4200円) -1230円
使い放題MAX 5G ALL STARパック3 ・1万1187円

・8877円(各種割引適用時)※2

・Netflix(広告つきスタンダードプラン、790円)

・Amazon Prime(600円)

・TELASA(618円)

・YouTube Premium(1280円)

・DAZN(4200円)

・Apple Music(1080円)

・ピッコマ(700円)

・GeForce NOW Powered by au(1980円)

-7299円

※2 「auスマートバリュー」「家族割プラス(3人以上で加入時)」「au PAY カードお支払い割」適用時の価格

 

ソフトバンクはPayPayポイントで最大20%還元、対象サブスクが多い

ソフトバンクのサイトから

 

ソフトバンクにはユーザーが加入できる「ソフトバンクプレミアム」というプログラムがあり、PayPayポイントが通常よりも多く貯まるなどの各種特典を受けることができます。この特典の中に、エンタメ系サブスクの月額利用料金から最大で20%のPayPayポイントが還元される特典が用意されています。

 

大きな特徴は、対象サブスクの多さ。13種が対象で、他社では還元対象外のものも多く含まれています。

 

特におすすめなのは、ABEMAとSPOTV NOWの2つ。どちらも還元率が20%と高く、さらに双方ともドコモや楽天では還元対象外のため、これらのサブスクを利用している人は要チェックです。

 

ソフトバンクプレミアム「エンタメ特典」

サービス名 月額利用料 PayPayポイント還元率 実質月額利用料
Apple TV+ 900円 5%(41ポイント) 859円
Apple Arcade 900円 5%(41ポイント) 859円
Netflix 1490円
(スタンダードプラン)
5%(68ポイント) 1422円
U-NEXT 2189円(月額プラン、ポイント増量) 10%(199ポイント) 1990円
Hulu 1026円 10%(93ポイント) 933円
DAZN 4200円 10%(382ポイント) 3818円
ABEMA 960円 20%(175ポイント) 785円
DMM TV 550円 10%(50ポイント) 500円
バスケットLIVE 550円 10%(50ポイント) 500円
ベースボールLIVE 660円 20%(120ポイント) 540円
J SPORTSオンデマンド 2640円 10%(240ポイント) 2400円
SPOTV NOW 2000円 20%(364ポイント) 1636円
釣りビジョンVOD

for ソフトバンクプレミアム

1320円 20%(240ポイント) 1080円

 

U-NEXTユーザーは「y.u mobile」なら大幅節約に!

前述のとおり、大手通信キャリアは4社とも、サブスクに関連する特典や専用プランなどを展開しています。一方、同様のサービスを展開しているMVNOは多くありません。

 

そんななかで、要注目なのがU-NEXTとヤマダホールディングスが共同出資して設立したMVNO「y.u mobile」です。

y.u mobileのサイトから

 

y.u mobileの料金プラン

プラン名 月額料金・容量 U-NEXTの月額プラン料金込み 毎月もらえる

U-NEXTポイント

シングル 5GB:1070円
シングル U-NEXT 10GB:2970円 1200円分
シェア U-NEXT 20GB:4170円 1200円分

 

y.u mobileの料金プランは3つありますが、このうちプラン名に「U-NEXT」と入っているものは、U-NEXTの月額料金がプランに含まれています。たとえば、「シングル U-NEXT」の場合、月額2970円で10GBのデータ容量に加えて、U-NEXTの月額プランを利用することが可能です。U-NEXTを単体で契約した場合の月額利用料金は2189円なので、10GBを実質781円で利用できます。これは他社と比較してもかなり安価な水準と言えるでしょう。

 

さらに注目したいのが、毎月もらえる1200円分のU-NEXTポイントです。このポイントは電子書籍の購入や、映画館の割引クーポンへの交換などに使えますが、y.u mobileで10GB分のデータ容量と交換することも可能です。多くのデータを使う人はポイントをデータ容量交換に充てることで、データ容量20GB、さらにU-NEXTも使えて、月額2970円で利用できる破格のサービスとなります。

 

また、2人以上で使用できるプラン「シェア U-NEXT」もあり、うまく使えばさらなる節約も可能です。

 

大手通信キャリアと比較すると、スマホの通信速度や通信品質の面でどうしても劣ってしまいますが、お得度は圧倒的と言えるサービスです。すでにU-NEXTを契約している人も、これから契約を考えている人も、スマホごとの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

楽天モバイルがプラチナバンド対応モバイルルーター発売、Rakuten最強プラン加入で1円にも

楽天モバイルは、オリジナルモバイルWi-Fiルーターの新製品「Rakuten WiFi Pocket Platinum」を2024年7月11日から販売しています。楽天モバイル公式サイトおよび、楽天モバイルショップで購入できます。

↑4G対応、カラー展開はホワイトのみ

 

同製品は、楽天モバイルが6月27日から提供している、700MHz帯における商用サービス「プラチナバンド」に対応しています。また、本体画面に表示されるQRコードを読み取ると、最大16台の製品をWi-Fiに同時接続できます。最大通信速度は受信時150Mbps/送信時50Mbpsです。

 

2440mAhのバッテリーを内蔵し、最大約10時間の連続通信が可能。サイズは約65×96.5×15.3mm、重さ約103gです。

 

価格は7980円(税込)ですが、「1円」で買える方法もあります。現在実施中の「Rakutenオリジナル製品 1円」キャンペーンの対象製品に「Rakuten WiFi Pocket Platinum」が追加されたため、「Rakuten最強プラン」申し込みと同時に同製品を購入した場合、7979円(税込)割引が利きます。

ドコモも「ahamo ポイ活」で参入! 大手キャリアのポイ活・マネ活プランは本当にお得?

大手通信キャリアはそれぞれ、「ドコモ経済圏」「au経済圏」「PayPay経済圏(ソフトバンク)」、そして「楽天経済圏」と呼ばれる、ポイント経済圏を構築しています。

 

各社とも囲い込みのため、特定のスマホプランに加入するとポイント還元率などが優遇される「ポイ活・マネ活プラン」の展開を進めており、2024年4月1日にはNTTドコモも新料金プラン「ドコモポイ活プラン」の提供を開始しました。

 

本記事では、ドコモポイ活プランの概要を解説するとともに、他社のポイ活・マネ活プランもチェックしていきます。

 

ドコモは「ahamo ポイ活」が先行スタート

ドコモのサイトから

 

ドコモポイ活プランは、「ahamo ポイ活」と「eximo ポイ活」の2つがラインアップしています。このうち2024年4月にスタートしたのはahamo ポイ活です。eximo ポイ活は、2024年の夏~秋頃の開始を予定しており、詳細はまだ発表されていません。

 

ここからは、ahamo ポイ活の仕組みをチェックしていきましょう。

 

ahamo ポイ活の仕組み

月額料金 概要
ahamo 2970円 月間20GBのデータ容量+国内通話5分無料
大盛りオプション 1980円 月間80GBのデータ容量
ポイ活オプション 2200円 オプション加入でdポイントの還元率がアップ
合計 7150円

※価格は税込です(以下同)

 

ahamoは月額2970円で20GBのデータ容量が使えるワンプラン制が採用されています(国内通話5分無料も付帯)。

 

この基本プランに月額1980円で80GBのデータ容量を追加できる「大盛りオプション」と、月額2200円の「ポイ活オプション」を適用させた、合計7150円のサービスがahamo ポイ活と位置づけられています。注意したいのはポイ活オプションを付ける場合、必ず大盛りオプションも適用しなければならないという点。毎月100GBも使用しない人には不向きなサービスと言えるでしょう。

 

7150円を支払ってahamo ポイ活に加入し、さらにd払いを使って決済をすると、ポイント還元率が+3%になるという特典を受けることができます(上限4000ポイント/月)。

 

ポイ活オプション還元の仕組み

ポイント還元対象となる
支払い方法
d払い
特典内容 dポイント(期間・用途限定)
+3%還元
ポイント上限 4000ポイント

 

+3%は、他社と比較して際立って大きな還元というわけではありません。ただし、注目したいのは、サービス開始と同時に始まったキャンペーンです。上限は4000ポイント/月と変わりませんが、キャンペーン期間中は+10%還元と高水準になっています。

 

こちらのキャンペーンは当面継続が予想されるので、キャンペーン期間中に限ってahamoを契約するという使い方でも良いでしょう。

ahamoのサイトから

 

個性が異なる大手通信キャリアのポイ活・マネ活プラン

ほかの大手通信キャリアは、ドコモに先行してポイ活・マネ活プランを展開しています。ここからは各社のプラン概要を見ていきましょう。

 

特典内容の幅広さが魅力の「auマネ活プラン 5G/4G」

auのサイトから

 

auマネ活プラン 5G/4Gの概要

月額料金 7238円
(auスマートバリュー適用で1100円割引可)
データ容量 無制限
特典内容 ・最大800円相当(不課税)のau PAY残高付与

・au PAYゴールドカードで「auマネ活プラン」の料金を支払うと、12か月間のみPontaポイント20%還元

・au PAYゴールドカード+au PAY利用で最大2%還元

・au PAYゴールドカード決済で最大1.5%還元

・auじぶん銀行の円普通預金金利が最大で年0.33%(税引前)になる

・auカブコム証券のクレカ積立時、ポイント還元率が12か月間のみ合計最大3.0%になる(13か月目以降は2.0%)

 

auは、ポイ活・マネ活向けプランとして、「auマネ活プラン 5G/4G」を提供しています。このプランの大きなメリットは、特典内容の幅広さ。au PAYゴールドカード、auじぶん銀行、auカブコム証券など、au経済圏のサービスを使えば使うほどお得になる仕組みとなっています。

 

ただし、特典期間が12か月間のみなど、一部制限があることに注意が必要です。

 

なお、auマネ活プランには、自宅インターネットとのセット割引「auスマートバリュー」の適用が可能なため、セットで契約できる人は月額料金が上記の金額から1100円割引となります。

 

割引を適用できるかでお得度が変わるソフトバンクの「ペイトク」

ソフトバンクのサイトから

 

ペイトクの概要

月額料金 ・ペイトク30:7425円

・ペイトク50:8525円

・ペイトク無制限:9625円
(3プランとも各種割引適用で2497円割引可)

データ容量 30GB/50GB/無制限
特典内容 PayPay(残高/クレジット)支払時に
利用プランに応じてポイント還元率がアップ【ペイトク30】

・還元率+1%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+2%(月間上限1000円相当)

 

【ペイトク50】

・還元率+3%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+6%(月間上限2500円相当)

 

【ペイトク無制限】

・還元率+5%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+10%(月間上限4000円相当)

 

ソフトバンクは、プランに加入することでPayPayの支払い還元率がアップする「ペイトク」を提供しています。月間データ容量が異なる3つのプランがラインアップされており、それぞれ還元率と月間の還元上限に違いがあることが特徴です。

 

それぞれのプランを見て、まず気になるのは高額な月額料金でしょう。「ペイトク無制限」の場合、月額1万円近くと他社よりもかなり高い水準となっています。ただし、ペイトクには家族割引や自宅インターネット割引などを複数適用できるので、最大で2497円の割引を適用できます。仮にペイトク無制限に割引を最大限適用すれば月額は7128円となり、auマネ活プランとほぼ同水準になります。

 

ソフトバンクを使う場合、割引を適用できるかがお得の分かれ目であると覚えておきましょう。

 

SPUが+4倍とかなり魅力な「楽天最強プラン」

楽天モバイルのサイトから

 

楽天最強プランの概要

月額料金 最大3278円
データ容量 ・3GBまで:1078円

・3GB超20GBまで:2178円

・20GB超無制限:3278円

特典内容 SPU(スーパーポイントアッププログラム)が+4倍になる(月間獲得上限2000ポイント)

 

楽天モバイルは、auやソフトバンクのようにマネ活・ポイ活専用のプランは用意されておらず、「楽天最強プラン」のワンプランのみとなっています。

 

しかし楽天最強プランは、加入するだけで自動的にSPU(スーパーポイントアッププログラム)が+4倍になり、楽天市場での買い物がお得になります。

 

SPUは、楽天トラベル5000円以上利用で+1倍、楽天ブックス3000円以上利用で+0.5倍などが一般的。そんな中、プラン契約をするだけで+4倍になるのは非常に魅力的です。楽天経済圏でポイントを重点的に貯めたい人は、乗り換えを検討してみましょう。

 

ポイ活・マネ活プランは2つの傾向に分けられる

ここまで解説してきたとおり、大手通信キャリア4社のポイ活・マネ活プランを比較すると、各社とも特色のあるサービスを展開しています。

 

大きく分けると、

 

・ドコモとソフトバンクはd払いやPayPayなど、決済利用時の還元が手厚い

・auと楽天モバイルは、銀行や証券などのサービスを広く使うことで還元がより手厚くなる

 

という2つの傾向があると言えるでしょう。

 

月々のお金の使い方、決済方法、また家族構成などによってお得なプランが変わるので、各社の特徴を捉えたうえで自分に最適なサービスをチョイスしてください。

楽天モバイル「最強家族プログラム」はお得? 通信キャリアの家族割引を徹底比較

携帯電話料金の割引サービスのひとつに、家族で同じ通信キャリアに加入すると月額料金が割引になる「家族割引」があります。多くの通信キャリアが採用している割引ですが、大手通信キャリアの一角である楽天モバイルにはこれまで、その家族割引の設定はありませんでした。

 

ところが2024年2月、楽天モバイルが「最強家族プログラム」を突如スタートさせて話題になっています。元々安価な料金が家族割でさらに安くなると歓迎する声がある一方、他社と比較して割引額が少ないという声も聞かれます。

 

そこで本記事では、格安SIMやスマホのお得な情報・最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が、最強家族プログラムを始めとする各通信キャリアの家族割引を比較・解説していきます。

 

3GBまでなら月額1000円を切る楽天モバイルの最強家族プログラム

楽天モバイルのサイトから

 

まずは、楽天モバイルが2024年2月21日に開始した最強家族プログラムの仕組みをチェックしてみましょう。

 

このプログラムは家族全員の利用料金が月額110円(税込)割引となるもので、名字が同じなら離れて暮らす家族も対象となり、最大20回線まで適用することが可能です。

 

割引金額が110円とあまり大きくはありませんが、割引を適用させることで3GBまでの料金が1000円を切るのは魅力と言えるでしょう。

 

楽天モバイル「最強家族プログラム」

データ容量 通常月額料金 割引適用時の月額料金
~3GB 1078円 968円
~20GB 2178円 2068円
~無制限 3278円 3168円

※価格は税込です(以下すべて同様)

 

ほかの大手通信キャリアの家族割引は割引額が大きい

ドコモのサイトから

 

次に、楽天モバイルを除く大手通信キャリアの家族割引プログラムをチェックしてみましょう。

 

ドコモ・au・ソフトバンクの家族割引プログラム

会社名・割引名 割引額
ドコモ「みんなドコモ割」 ・2回線:-550円
・3回線以上:-1100円
au「家族割プラス」 ・2回線:-550円または-220円 ※1
・3回線以上:-1100円または-550円 ※1
ソフトバンク「新みんな家族割」 ・2回線:-660円
・3回線以上:-1210円

※1 プランにより割引額が異なる

 

楽天モバイルの最強家族プログラムは、プログラムに参加する家族の人数に関わらず一律に110円の割引になりますが、ドコモ・au・ソフトバンクの場合は、契約回線数によって割引額が変わる仕組みになっています。割引額はソフトバンクが若干大きいものの、ほぼ横並びの結果になっており、最大で1000円程度の割引を受けることが可能です。

 

以上を踏まえて、大手通信キャリア4社の無制限プランに家族割引を適用させた場合の料金を、一覧で比較してみましょう。

 

使用データ容量ごとの料金比較(家族割引適用後)※2

楽天モバイル

「Rakuten最強プラン」

ドコモ

「eximo」

au

「使い放題MAX 5G」

ソフトバンク

「メリハリ無制限」

~1GB 968円 3465円 4488円 4565円
~2GB 4565円
~3GB 6215円
~20GB 2068円 6215円 6138円
無制限 3168円

※2 家族で3回線以上契約した場合の割引金額を適用

 

ドコモ・au・ソフトバンクの3社は家族割引の割引額は大きいものの、楽天モバイルは元の価格が安価なため、割引を適用させてもなお楽天モバイルのほうが大幅に安いことがわかります。

 

格安SIMサービスにもある家族割、楽天モバイルとの価格差は?

元から安価な料金でサービスを提供している格安SIMサービスの場合、家族割引を提供していないケースが多く見られます。またキャリアのサブブランドであるpovo、LINEMOには家族割引の設定がありません。

 

まれに、期間限定の「家族割引キャンペーン」を開催して、数か月間のみ月額料金を割り引くこともありますが、家族割引を常設している格安SIMサービスは多くありません。

 

そんななかでも、常設の家族割引を設定している格安SIMサービスを3社ピックアップして紹介します。

 

格安SIM会社の家族割引プログラム

会社名・割引名 割引額
UQモバイル「家族セット割」 -550円
ワイモバイル「家族割引サービス」 2台目以降-1100円
mineo「家族割引」 ・2回線:-55円
・3回線以上:-165円

 

格安SIMサービスの家族割引は、大手通信キャリアのものと比較して価格が控えめであることがわかります。また、ワイモバイルの家族割引サービスは月額1100円割引と金額が大きく見えますが、割引が適用されるのは2台目以降で、1台目は割引されないことに注意が必要です。

 

次に、これらの割引を適用させた料金と楽天モバイルの料金を比較してみましょう。

 

使用データ容量ごとの料金比較(家族割引適用後)

楽天モバイル UQモバイル ワイモバイル※3 mineo※4
~1GB 968円 1727円(トクトクプラン) 1265円(シンプル2S) 1133円(マイピタ1GB)
~2GB 1815円(ミニミニプラン) 1353円(マイピタ5GB)
~3GB
~4GB 2068円
~5GB 2915円(トクトクプラン) 2915円(シンプル2M)
~10GB 1793円(マイピタ10GB)
~15GB 2013円(マイピタ20GB)
~20GB 4015円(シンプル2L)
~30GB 3168円
無制限

※3 2回線目以降の価格

※4 デュアルタイプ3回線目以降の割引額を適用した場合の料金

 

大手通信キャリア4社を比較した際は、どのデータ容量でも楽天モバイルが最安値という結果になりましたが、格安SIMサービスとの比較の場合は異なる結果となりました。特に、毎月5GB程度のデータ容量を使う場合、楽天モバイルは2068円、mineoは1353円と1か月で約700円の価格差が生まれています。

 

一方、3GBまでの小容量や30GB以上の大容量を使う場合、楽天モバイルが最安値となっています。

 

家族全員で乗り換えを考えている場合、それぞれが毎月どの程度のデータ容量を使用するかを把握してから、最適な通信キャリアを選択する必要があると言えるでしょう。もちろん、つながりやすさなどを考慮するとまた変わった選択肢になります。

 

モバワンではほかにも、楽天モバイルの最強家族プログラムに関する記事や、各社の家族割に関する記事などを多数公開しています。家庭の通信費削減を検討している人は、ぜひアクセスしてみてください。

楽天モバイルがつながりやすくなる? 今さら聞けない「プラチナバンド」の基礎知識

2023年10月23日、「楽天モバイルがプラチナバンドを獲得した」というニュースが大きく報じられました。

 

「念願の獲得」「これで楽天モバイルがつながりやすくなる」と話題になっていますが、そもそもどうしてプラチナバンドを獲得すると、スマホがつながりやすくなるのでしょうか。

 

本記事では今さら聞きにくいプラチナバンドの基礎知識を、格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説していきます。

楽天モバイルのサイトから

 

なぜ、楽天モバイルはプラチナバンドを求めていたのか

そもそもプラチナバンドとはなんなのかを知るために、電波について解説します。

 

公共財である電波は、周波数ごとに放送用の電波、船舶・航空機用のビーコン、警察無線や宇宙研究など、さまざまな局面で活用されています。このうち私たちの生活にとって身近な携帯電話には、主に700MHz~28GHzの周波数帯が使われます。

 

この周波数帯は、NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンク、楽天モバイルの4社に配分され、各社がサービスを展開しています。その割り当てを示したものが下表です。

デジタル変革時代の電波政策懇談会 移動通信システム等制度WG 説明資料から

 

この表を見ると一目瞭然ですが、ほかの3社が4G(LTE)で幅広い周波数帯を確保しているのに対し、2020年4月に本格サービスを開始したばかりの楽天モバイルには、1.7GHz帯しか割り当てられていません。

 

1.7GHz帯のように比較的高い周波数の場合、「遠くまで届きやすく、通信速度が速い」というメリットがある一方、「コンクリートなどで電波が遮断されやすく、建物内に届きにくい」というデメリットがあります。

デジタル変革時代の電波政策懇談会 移動通信システム等制度WG 説明資料から

 

一方、700~900MHz帯の比較的低い周波数の場合、「遠くまで届きにくく、通信速度が遅め」というデメリットはあるものの「電波が建物で減衰せず、屋内でつながりやすい」というメリットがあります。

 

電波が届きやすいという特性は、通信の品質を左右する重要な要素です。そのため、携帯電話にとって価値が高い希少な電波という意味で700~900MHzの周波数帯が「プラチナバンド」と呼ばれています。

 

楽天モバイルに対しては「屋内や地下でつながりにくい」というネガティブなイメージがありますが、これは4G(LTE)では1.7GHz帯しか持っておらず、エリアカバーを広げるのに苦心していることが原因なのです。

 

現在はKDDI(au)から800MHz帯をパートナー回線として借り受け、自社が持つ1.7GHz帯と組み合わせてサービスを展開していますが、これを自社回線でまかなうため、プラチナバンドの割り当てを総務省に対して求め続けていました。

 

そして2023年10月23日、新たに700MHz帯が楽天モバイルに割り当てられることになったのです。

 

楽天モバイルはすぐにつながりやすくなる? 今後の計画を読み解く

サービスインから間もない頃のソフトバンクは、つながりにくい携帯電話の代名詞のように言われていた時期がありました。

 

しかし同社は2012年、900MHzのプラチナバンドを獲得。以降は通信品質が大きく改善し、シェア拡大につなげています。これと同じことが、楽天モバイルでも起こることが期待されています。

 

契約者増につなげるためには、獲得した700MHz帯によるエリアカバー拡大が急務と言えるでしょう。そこでここからは、楽天グループの決算資料を参考に、今後のプラチナバンド展開を読み解いてみます。

 

下図は、2023年8月時点のプラチナバンド割り当てスケジュールです。これによると、2023年12月から2024年の年初以降にかけて700MHzの電波発射が開始される予定となっています。

楽天グループ株式会社 2023年度第2四半期決算説明会 CEOグループ戦略プレゼンテーション資料(PDF)から

 

また、プラチナバンドは既存の設備を活用して展開すると説明しており、設置済みの基地局に新しいアンテナと無線機を取り付け、ソフトウェアアップデートを実行すれば低コストで展開できるとしています。

楽天グループ株式会社 2023年度第2四半期決算説明会 CEOグループ戦略プレゼンテーション資料(PDF)から

 

しかし、この計画に対してほかの大手通信キャリアトップが、「新しいアンテナを立てずに700MHz帯を展開することは難しいのではないか」と疑問を投げかける発言をしています。

 

楽天モバイルの計画どおりに事が進むのか、それとも他社トップが指摘するとおりにアンテナの新設が必要になり、プラチナバンドの展開が遅れるのか、2023年末からの動きに注目が集まっています。

 

また、楽天モバイルは700MHz帯だけでなく、800MHzおよび900MHz帯の獲得も目指して動いています。こちらはまだ計画段階ですが、今後さらなるプラチナバンドの獲得が叶えば、「Rakuten最強プラン」など格安の料金プランを打ち出している同社がシェアを一気に伸ばす可能性もあるでしょう。

 

モバワンでは、今後要注目の楽天モバイルに関するさまざまな解説記事を多数アップしているので、ぜひアクセスしてみてください。

改悪かお得か。楽天モバイルユーザーから見た新SPU制度をおさらい

2023年11月1日、楽天グループが「SPUの特典内容変更について」という内容を発表しました。楽天プレミアムカードの特典が廃止になるなど、変更内容のインパクトは大きく、SNSでは終日トレンドを賑わす事態に発展。既存ユーザーからは「改悪だ」「ほかの経済圏に移るかも……」などの声が多く聞かれました。

 

厳しい意見が多い一方、楽天モバイルユーザーにとっては、改悪とは言い切れない変更となっています。

 

本記事では、楽天の新しいSPUについて、格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。

楽天のサイトから

 

大半のサービスで獲得上限ポイントが低下。本気のポイ活ユーザーには痛手

SPU(スーパーポイントアッププログラム)は、楽天グループのサービスを使えば使うほど、楽天市場で買い物をした際に付与されるポイントの倍率がアップするプログラムです。楽天グループが発表した「SPUの特典内容変更について」という内容は、12月1日午前0時から適用されます。

 

変更は多岐にわたりますが、ここでは楽天トラベルと楽天ブックスを例に、変更前後を比較してみます。

変更前 変更後
楽天トラベル 【ポイント倍率】
+1倍
【獲得上限ポイント】
・ダイヤモンド会員:1万5000ポイント
・プラチナ会員:1万2000ポイント
・ゴールド会員:9000ポイント
・シルバー会員:7000ポイント
・その他会員:5000ポイント
【SPUが適用される金額】
1回5000円以上の予約&翌々月までの利用
【ポイント倍率】
+1倍
【獲得上限ポイント】
一律1000ポイント
【SPUが適用される金額】
1回5000円以上の予約&翌々月までの利用
楽天ブックス 【ポイント倍率】
+0.5倍
【獲得上限ポイント】
1000ポイント
【SPUが適用される金額】
1000円以上購入
【ポイント倍率】
+0.5倍
【獲得上限ポイント】
500ポイント
【SPUが適用される金額】
3000円以上購入

※価格は税込み表示です。

 

まず、楽天トラベルのSPUは従来、楽天の会員ランクによって獲得上限ポイントが異なる仕組みとなっており、ダイヤモンド会員なら月1万5000ポイントまで受け取ることができました。しかし、今回の変更でランクによる優遇が終了。会員ランクに関わらず、一律1000ポイントが上限となってしまいました。

 

また、楽天ブックスのように、SPUが適用される金額が、1000円以上の購入金額から3000円以上になるなど、適用までのハードルが上がる変更もあります。

 

こうした変更は、ほぼすべてのSPUを対象としているため、SPUを活用して楽天市場で大きな買い物をするヘビーユーザーや、本気のポイ活ユーザーにとっては、大きな痛手となる変更と言えます。

 

楽天モバイルのSPUはポイント倍率上昇&獲得上限が低下

一方、楽天モバイルユーザーの場合、決して改悪とは言い切れない変更になっています。下表は、楽天モバイルに関連するSPUを変更前後で比較したものです。

変更前 変更後
Rakuten最強プランを契約
(ダイヤモンド会員)
【ポイント倍率】
+3倍
【獲得上限ポイント】
7000ポイント
【ポイント倍率】
+4倍
【獲得上限ポイント】
2000ポイント
Rakuten最強プランを契約
(ダイヤモンド会員以外)
【ポイント倍率】
+2倍
【獲得上限ポイント】
6000ポイント
下記いずれかの旧プランを契約
・スーパーホーダイ
・組み合わせプラン
・コミコミプラン
【ポイント倍率】
+1倍
【獲得上限ポイント】
5000ポイント
対象外
楽天モバイルキャリア決済を利用 【ポイント倍率】
+0.5倍
【獲得上限ポイント】
5000ポイント
【SPUが適用される金額】
2000円以上利用
【ポイント倍率】
+2倍
【獲得上限ポイント】
1000ポイント
【SPUが適用される金額】
2000円以上利用

※価格は税込み表示です。

 

まず、現行プランである「Rakuten最強プラン」を契約中の場合、これまではダイヤモンド会員とそれ以外の会員で、ポイント倍率と獲得上限ポイントに差がありました。

 

しかし、今回の変更で、会員ランクに関係なく一律+4倍・上限2000ポイントに変更となりました。

 

そして、楽天モバイルの旧プラン(スーパーホーダイ、組み合わせプラン、コミコミプラン)を契約している人は、SPU対象外に変更になっています。

 

次に、Google Playストアなどで購入したアプリやゲームを楽天モバイル経由で支払う「楽天モバイルキャリア決済」でも大きな変更があり、ポイント倍率が+0.5倍から+2倍に増加する一方で、獲得上限ポイントは5000ポイントから1000ポイントに減少しています。

 

このように、楽天モバイルに関しては、「ポイント倍率が上昇し、獲得上限ポイントが下がる」という変更になっていることがわかります。

 

楽天モバイルユーザー&楽天市場ライトユーザーを優遇

それでは実際に、今回の変更前後で楽天モバイルユーザーにどのような影響があるのかを試算してみましょう。

変更前
・ダイヤモンド会員がRakuten最強プランを契約:+3倍
変更前
・ダイヤモンド会員がRakuten最強プランを契約:+4倍
楽天市場1万円利用 300ポイント 400ポイント
楽天市場5万円利用 1500ポイント 2000ポイント(上限2000ポイント)
楽天市場7万円利用 2100ポイント 2000ポイント
楽天市場10万円利用 3000ポイント 2000ポイント
楽天市場20万円利用 6000ポイント 2000ポイント
楽天市場23万3000円利用 6990ポイント(上限7000ポイント) 2000ポイント

 

ここでは、ダイヤモンド会員の人が、Rakuten最強プランに加入した場合のSPU付与ポイントを比較していきます。

 

上の表のとおり、変更前は上限が7000ポイントだったので、楽天市場で約23万3000円購入するまでポイントが加算されていました。

 

一方で変更後は、楽天市場で5万円を利用すると獲得上限の2000ポイントに達してしまうため、それ以降のポイント獲得はできません。ただし倍率が+4倍にアップしているため、場合によっては同じ金額でも変更前より多くのポイントが付与されることがわかります。

 

ほかのSPUの獲得上限が低下しているため、トータルのお得さは慎重に判断する必要がありますが、少なくとも「楽天モバイルユーザーかつ、楽天市場での月間購入金額が多くない人」にとっては、今回の変更は改善と言える内容です。

 

楽天モバイルは、いわゆる「プラチナバンド」の獲得も決まり、今後はよりつながりやすくなることが期待されている通信キャリアです。これからも楽天経済圏をお得に使いたい人であれば、加入を検討してみるのも良いでしょう。

 

モバワンでは、楽天モバイルに関するさまざまな解説記事を多数アップしているので、ぜひアクセスしてみてください。

楽天モバイルはちゃんとつながる? 5Gは本当に速い? 「Rakuten Hand 5G」で試してみた

2022年2月4日に4Gの人口カバー率が96%に達したことを発表した楽天モバイル。加えて、大都市部を中心に5Gにつながるエリアも徐々に広がっているようです。

 

また、2月14日には、5G対応の楽天モバイルオリジナルスマホ「Rakuten Hand 5G」が発売されました。持ちやすいスリムなボディが人気を集めた「Rakuten Hand」を5Gにアップデートさせたモデルです。

↑「Rakuten Hand 5G」は、ただ5Gに対応しただけでなく、メインカメラが約4800万画素から約6400万画素へと向上したほか、防塵・防水はIP52からIP68に進化。さらに、4Gモデルでは1回線しか使えなかったeSIMは、2回線を同時に使えるよう、改良されています

 

着実に通信が可能なエリアが広がっていますが、気になるのはやはり、楽天モバイルのネットワークは、大手3キャリアと比べて遜色がなく使えるのか? という点でしょう。また、5Gエリアでは、どのくらいの実行速度が得られるのでしょうか? 今回は、Rakuten Hand 5Gを2週間ほど使い、検証してみました。

 

片手でサクサク操作できるコンパクトさが魅力

まず、Rakuten Hand 5Gの使用感から見ていきます。本体サイズは4Gモデルと同じ約138×63×9.5mm。重さは約129gからわずかに増えて約134gになりましたが、軽くてコンパクトであることに変わりはありません。片手でラクに持てて、ほとんどの操作も両手を使うことなくこなせます。

 

ただ、普段から大画面のスマホを使っている筆者が持つと、小さくて不安になったりもしました。ストラップ穴があるケースに収めて、首からぶら下げるなど、工夫するといいかもしれません。

↑縦に長いディスプレイを搭載し、横幅が約63mmに抑えられています

 

カラバリはブラック、ホワイト、クリムゾンレッドの3色。筆者が借りたのはブラックで、光沢が強めなほか、ツルツルとした手触りです。

 

【Rakuten Hand 5Gの外観をチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

Rakuten Hand 5G にはSIMスロットがなく、eSIM専用であることも大きな特徴。さらに、2回線に対応したので、楽天モバイルのeSIMに加えて、他社のeSIMもインストールして有効化できます。万が一、楽天回線につながりにくい場合は、他社のSIMを併用でき、海外渡航時にも重宝しそうです。

↑eSIM専用のため、物理SIMは装着できないので注意が必要

 

ディスプレイは約5.1インチの有機EL。解像度はHD+(1520×720ドット)なので、画質に不安を感じる人もいるかもしれませんが、実際には明るくパキッとした画質で、小さな文字もクッキリと表示されます。大画面化にともない、フルHDのディスプレイを採用する機種が増えていますが、Rakuten Hand 5Gの画面サイズでは、HD+がちょうどいいように思えました。

 

なお、指紋センサーはディスプレイ内に搭載されており、登録には多少時間を要しましたが、ロック解除自体はスムーズでした。

↑スペックだけ見ると少し不安ですが、ディスプレイの視認性は良好

 

パフォーマンスは及第点。電池持ちは1~2日程度

Rakuten Hand 5Gのスペックを見て気になっていたのがパフォーマンスです。4GモデルのRakuten HandのプロセッサーはSnapdragon 720G(最大2.3GHz)でしたが、Rakuten Hand 5GはSnapdragon 480(最大2.2GHz)。ミドルハイの7シリーズからミドルローの4シリーズにダウングレードしています。

 

しかし、実際に使ってみると、Rakuten Hand 5Gのアプリ起動やタッチレスポンスは的確で、ストレスなく操作できました。

 

「Geekbench 5」というアプリで処理速度のベンチマークを測定してみても、Rakuten Hand 5Gのスコアは、以前に測定したRakuten Handのスコアとほぼ同等でした。これは、5G向けのSnapdragonが、4G向けよりも性能が大きく向上していることを意味しています。数字はダウンしているものの、Snapdragon 480は、4G向けのミドルクラス相当のパフォーマンスを出せると期待していいでしょう。

↑「Geekbench 5」というベンチマークアプリでの測定結果。左がRakuten Hand、右がRakuten Hand 5G。5Gモデルのスコアは若干下がりましたが、実際に使用感には差がありません

 

メモリーはRAMが4GBで、ROM(ストレージ)は128GB。microSDには対応していませんが、よほどのヘヴィユーザーでなければストレージは足りるでしょう。

 

バッテリー容量は2630mAh。5Gスマホは4000mAh以上のバッテリーを内蔵する機種が多いので、かなり少ないという印象は否めません。ディスプレイやプロセッサーのスペックが低めなため、そもそも消費電力が少ない仕様にはなっていますが、電池持ちは1〜2日程度と考えるべきでしょう。

↑省電力機能はAndroid標準の「バッテリーセーバー」と「自動調整バッテリー」のみ

 

カメラの画素数は向上したが……

アウトカメラは2眼で、広角(約6400万画素)+深度測位(約200万画素)という構成。AIによる自動補正にも対応しています。ただ、実際撮影してみたときの画質は、昨今のスマホの中では低め。ナチュラルな色調で撮れるのですが、やや暗めで、鮮やかさに欠けるように感じました。

 

【Rakuten Hand 5Gのカメラをチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ただし、スリムで持ちやすいので、片手でサクッと撮影できることは利点です。また、1600万画素のインカメラはビューティー補正や「SNOW」のようなエフェクト機能を備えており、必要十分と言えます。ただ、やはりカメラ性能を重視するなら、ほかのモデルを選ぶべきでしょう。

 

都内ではほぼ全域で楽天モバイル回線につながる

さて、多くの人が気になっているであろう “つながりやすさ” について報告しましょう。ただし、ネットワークの状況は場所や時間帯によって大きく異なるので、あくまでも東京で行動する場合の例として参考にしてください。

 

楽天モバイルは自社回線だけではなく、パートナー回線としてau(KDDI)の回線も使っています。自社回線の人口カバー率は96%に達して、パートナー回線につながるエリアは徐々に少なくなっているのが現状です。東京都では、すでにパートナー回線へのローミングは実質的に停止し、パートナー回線につながるのは一部の地下や商業施設内などに限られています。

↑楽天モバイルのサービスエリアはWebで確認できます

 

筆者は、東京都世田谷区に住んでいて、自宅で仕事をし、取材や買い物などで、ときどき都心部に足を延ばします。その筆者の行動範囲では、ほとんど圏外になることはなく、楽天回線の4Gにつながりました。通信速度を測ってみると、50Mbpsを超えることが多く、快適にネットが使えています。

↑4Gでも下り70Mbpsを超える速度を記録する場所もありました

 

5G対応エリアでは600Mbps超を記録

筆者の日常的な行動範囲に、すでに5Gに対応しているエリアがあり、そこでは下り600Mbpsを超える速度を記録しました。ただし、渋谷や銀座に出かけたときに、5Gに切り替わることはなかったので、5Gエリアはまだまだ限定的という印象です。

↑東京・世田谷区の5G対応エリアでは600Mbpsを超えるスピードを記録

 

また、楽天回線にはつながらず、パートナー回線につながったのは、地下鉄、デパート、ホテルなど。なお、どちらの回線につながっているかは「楽天モバイル」アプリで確認できます。パートナー回線は5GBまでを高速で利用でき、5GBを超過すると最大1Mbpsに減速されますが、パートナー回線になる場所を把握しておけば、そこでの通信をセーブするなどの対策を取ることができます。

↑どちらの回線に接続しているかは「楽天モバイル」アプリで確認可能。「データ高速モード」をオフにして、パートナー回線用の5GBが消費されないようにも設定できます

 

ちなみに筆者が「地下鉄」と書いたのは、具体的には東急田園都市線の地下部分。東京メトロはすでに多くの駅・区間で楽天回線が開通しているそうなので、今後、私鉄の地下区域にも広がることを期待したいところ。

 

なお、渋谷の「スクランブルスクエア」や「ヒカリエ」など、比較的新しい商業施設では楽天回線につながりました。

 

以前、まだ東京都内にパートナー回線エリアが多かった頃には、楽天回線からパートナー回線への切り替えがスムーズにいかなかったり、電話が途切れたりといった不具合が報告されていました。しかし、今回筆者が使った範囲では、そうしたトラブルはなく、回線の切り替えを意識することなく使えました。

 

ただ、古い建物の奥のほうや地下では、つながりにくくなったり、圏外になったりすることもありました。飲食店などでは、なるべく窓に近い席を選ぶなどの意識づけが必要、と注意しないといけない部分があるのは惜しいところでしょう。

 

4Gモデルよりも高いが、実質1万4800円で買える場合も

最後に、Rakuten Hand 5Gの価格は3万9800円(税込)。4GモデルのRakuten Handは1万2980円(税込)なので、2万円以上高いのですが、それでも5Gスマホとしてはお手頃です。

 

また、初めての申し込みで5000ポイント、他社からの乗り換えで1万5000ポイント、さらに「10分通話かけ放題」の申し込みで5000ポイントの、合計最大2万5000円相当の楽天ポイントが還元されます。つまり、実質的な購入費用は1万4800円に抑えられるわけです。お手ごろに5G対応スマホを手にしたいのであれば、Rakuten Hand 5Gを選ぶのが得策でしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

楽天モバイル「Rakuten Hand」が進化した! スリムな5Gスマホ「Rakuten Hand 5G」

楽天モバイルは、国内で販売されている5G対応スマートフォンで最もスリムな、オリジナルスマートフォン「Rakuten Hand 5G(ラクテン ハンド ファイブジー)」を、2月14日から「楽天モバイル」公式サイト、「楽天モバイル公式 楽天市場店」「楽天モバイルショップ」で発売します。税込価格は3万9800円。

 

 

同製品は、国内で発売されている5G対応スマートフォンで最もスリムな横幅約63mmかつ、約134gの軽量な本体重量で、「手にしたくなる」デザインに作られています。本体のデザインは、4G対応オリジナルスマートフォン「Rakuten Hand」を踏襲しつつ、基本性能を進化させています。

 

約6400万画素のメインカメラと約200万画素の深度測位カメラ、約1600万画素のフロントカメラを搭載。カメラの撮影機能は、背景を柔らかくぼかす「背景ぼかしモード」や、暗い場所でも色鮮やかで高精細な撮影が可能な「夜景モード」、好みの補正によって自撮りを綺麗に撮影できる「美顔モード」など、様々な撮影モードを備えています。

 

約5.1インチの有機ELディスプレイや、動画再生最大20時間、音楽再生最大50時間が可能なバッテリーを搭載。IPX8の防水機能や、IP6Xの防塵機能、指紋や顔による生体認証、おサイフケータイなどの機能も搭載しています。デュアルeSIMにも対応。

 

オリジナル機能も搭載しており、カメラで商品のバーコードを読み取ることで、ウェブブラウザにて「楽天市場」で商品検索をすることが可能。初期設定時に「my 楽天モバイル」アプリにログインすることで、初期インストールされている楽天グループサービスのアプリに、ワンタップでログインすることができます。

楽天モバイルがauローミングを停波、楽天回線のメリットは何か

2021年8月末に、自社回線のサービスエリアが人口カバー率92.6%に達した楽天モバイル。これに伴い、10月1日以降、KDDI回線を用いるローミングサービスを順次終了し、楽天回線によるサービスに切り替わっています。

 

この切り替えのメリットはどこにあるのか、圏外エリアが生じるなどのデメリットはないのかなど、代表取締役副社長の矢澤 俊介氏にお話をうかがいました。

↑インタビューは、東京都が緊急事態宣言発令中だったこともあり、Zoomを用いてのオンラインで実施

 

パートナーとの協力、AI、ドローンなどの活用で人口カバー率約93%を達成

まずは、矢澤氏から楽天モバイルのサービスエリア展開状況について説明を受けました。

 

2020年に「携帯事業の民主化」を掲げて、携帯事業に本格参入した楽天モバイル。基地局はゼロから設営する必要があり、参入の2年前から準備を開始したとのこと。

 

基地局を建てる場所を探して、地権者に交渉し、実際に設営するまでの作業は、工事会社に一括して委託するのが一般的。しかし、楽天モバイルでは「楽天がなぜ携帯事業に参入するのか? 我々が目指す世界観について説明し、ご賛同いただいた会社に参画いただくというステップを踏みました」(矢澤氏)とのこと。

↑工事会社と対等な関係でパートナーシップを組んだことが、既存の携帯事業者との違いだそうです

 

用地確保においては、楽天が展開するさまざまな事業のパートナーの協力も得たとのこと。業務提携を進める日本郵政グループからは、全国に約2万4000あるすべての郵便局を基地局の候補として提供してもらっているそうです。また、用地確保のために、約800名の社員を楽天グループの他事業より動員し、社員自らが用地の確保・交渉に動いたと説明。

↑楽天グループがこれまでに培ってきたパートナーとの関係性が、迅速な用地確保につながったとしています

 

後発ながら、スピーディーにエリア拡張を進められた背景には、テクノロジーの活用もあります。「弊社には100人を超えるAIのチームがあります。さらに、ビッグデータを扱うチームが加わり、どこに基地局を設置すると最も効率的なのかを調べて、強力にサポートしてくれました」(矢澤氏)

 

また、アンテナを設置する場所と竣工後の調査にはドローンも活用。「本来なら人が登るところをドローンが調査ました。どれくらい正確に調査できるのかという課題はありましたが、実際にはカメラでズームすると小さなビスまで捉えることができ、人が登るよりも精密な検査が可能だったので、記録も取れました」(矢澤氏)

↑山間部などに建てる長いポールを使ったタワー型のアンテナは、従来は鉄製のものでコストがかかっていましたが、楽天モバイルでは軽量なカーボンを用いたことで、コストダウンにもつながったといいます

 

2020年4月のサービス開始時は、楽天回線エリアは東京23区、名古屋市、大阪市のみで人口カバー率は23.4%。それ以外のエリアでは、KDDI回線のローミングを用いていました。現在は、楽天回線エリアが全国に広がり、人口カバー率は約93%に達しています。

↑約1年半で楽天回線の人口カバー率は大幅に向上

 

10月1日から39都道府県で順次ローミングを停波

楽天回線エリアの拡張に伴い、実施されたのがローミングの停波。すでに一部のエリアでは昨年10月からローミングを停波して、楽天回線だけにつながるように切り替わっていますが、2021年10月1日からは全国の多くのエリアで切り替えがスタートしています。

↑2021年10月1日からのローミングサービスの切り替え対象エリアは39都道府県に及びます

 

↑岩手県、山形県、山梨県など8県ではローミングサービスが当面継続

 

矢澤氏によると「東京23区、名古屋市、大阪市以外のほとんどの場所では楽天とKDDIの両方の電波が飛んでいる状況。お客様がお使いの端末によっては、楽天回線が開通している場所でも、KDDI回線につなががってしまうことがあります。その場合、ローミングで月に5GBを超えると速度制限が課されてしまいます」とのこと。ローミングを停波することで、確実に楽天回線につながり、無制限のプランで安心して使えるようになるわけです。

↑楽天回線とKDDI回線の両方がつながる場所では、古いデバイスは低い周波数をつかんでしまい、KDDI回線につながってしまうこともあるそうです

 

「財政的な観点でも、我々はKDDI様にローミング費用をお支払いしていて、楽天回線につながる場所でも、KDDI回線につながると、その分は支払わなければなりません。それを改善することと、お客様のアクセシビリティを上げることが、今回の切り替えの目的です」(矢澤氏)

 

さらに、楽天モバイルは地下鉄のエリア化も進めています。東京メトロでは、すでに約9割のエリアを、地上と同じく10月1日以降にローミングを停波して、楽天回線に切り替えるとのこと。

↑地下鉄構内での基地局設置も進んでおり、東京メトロの多くの駅ではローミングが停波し、楽天回線に切り替わります

 

ローミングが停波することで、つながらなくなることを不安に思う人もいるでしょう。「その可能性がある方には、我々からお電話をさせていただいて、万が一、電波に不安があれば、至急改善することをお伝えしています。すでに1万人以上に電話させていただきましたが、98%の方からは『待ってました』とポジティブな声をいただいております。残りの2%の方には、MVNOの端末やモバイルルーターの貸し出し、自宅用の小型アンテナの設置など、個別の対応を行っています」(矢澤氏)。

↑ローミングから楽天回線への切り替えによって、つながりにくくなった場合の対応策も用意されています

 

↑電波状況の改善や調査は、Webなどから依頼できます

 

商業施設やオフィスビルでは引き続きローミングを実施

事前の説明を受けたうえで、編集部からの質問に答えていただきました。

 

―― 楽天回線エリアは、従来「夏頃に人口カバー率96%」という達成目標を発表していたと記憶していますが、やや遅れが出ているのでしょうか?

 

矢澤氏 結論から言えば、少し遅れています。その理由は半導体不足の影響によるものです。我々は約5万本のアンテナを建てる計画で、すでに3万本のアンテナが電波を発射しています。さらに1万本のアンテナがすでに建っているのですが、ひとつの部品だけ納入が遅れていて、そのアタッチメント待ちの状態です。本来は夏までに入って来る予定だったのですが、今のところ12月をメドに納入される見通しです。

↑今年4月にメディア向けに開催されたイベントでは、夏頃までに人口カバー率96%を達成する見込みが伝えられていました

 

―― そもそも96%は、参入当初の計画から5年前倒しにした目標だそうですが、基地局設置をスピーディーに進められた秘策があるのでしょうか?

 

矢澤氏 振り返ると、特別な魔法の杖があったわけではなく、工事会社のみなさん、NTT東西の関係者のみなさん、部品の納入会社のみなさん、そして社員の頑張りに尽きると思います。全員が同じ目標に向かってワンチームで動けたことが一番重要だと思っています。今は、コロナ禍でFace to Faceでお話しができない状況ですが、それ以前に、顔と顔を合わせて打ち合わせをして、信頼関係を築けたことが大きいと感じています。

 

―― 現状、商業施設やビル内などでは、まだ楽天回線につながらず、KDDI回線につながることが多いように感じます。建物内の基地局の進捗はいかがでしょうか?

 

矢澤氏 商業施設とオフィスビルでも、自前での工事を進めております。ただ、今回のタイミングでは、まだ工事が完了していないところが多く、東京都内、名古屋市、大阪市も含めて、大規模な商業施設とオフィスビルについては、引き続きKDDI様の回線をお借りしている状況です。次の切り替えのタイミングは来年3月になりますが、準備ができ次第、順次楽天回線に切り替えていく予定です。

 

―― ローミングに使っているKDDIの回線は800MHzのプラチナバンドですが、携帯事業を行ううえで、やはりプラチナバンドはあった方がいいのでしょうか?

 

矢澤氏 電波の特性上、低周波数に利点はあると思っております。ただ、いろいろな関係者の方々が、いろいろなご意見を持っていらっしゃるので、われわれが欲しいと言って、いただけるものではないということも理解しています。まずは、免許をいただいた1.7GHzでやれることを先にやらなければならないと思っております。

 

5Gエリアの拡大はやろうと思えばできる

―― 5G対応の端末が増えてきましたが、まだ楽天モバイルの5Gエリアは狭いように思います。今後の拡張予定についてお聞かせください。

 

矢澤氏 5Gの基地局もすでに数千局が開通しています。弊社の4Gの基地局には、5Gのアンテナが付けられるようになっています。なので、すでに開通している3万局については、順次5Gのアンテナを取り付けていきます。ただし、まずは4Gのエリア拡張を最優先にしているのが現状です。

↑5Gのエリア展開については、2022年に向けた具体的な計画は示されていません

 

―― 最初から4Gと5Gの共用のアンテナを設置することはできなかったのでしょうか?

 

矢澤氏 2つパターンがあります。アンテナの先端部分を「Radio Head(レディオヘッド)」と言いますが、すでに設営した4Gの基地局に5GのRadio Headを取り付けることもできます。また、4GのアンテナのRadio Headを変えずに、そのまま5Gに転用することも技術的には可能ですが、現状は、4Gの部品が先に揃っているので、それを先に付けている状況です。

 

―― 楽天モバイルが導入する「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」が、ネットワーク構築のうえで有利になることはあるのでしょうか?

 

矢澤氏 基地局のハードウェアをほとんど変更することなく、5Gに切り替えられることがメリットです。なので、これから、大きな威力を発揮するタイミングになると思っております。

 

―― Webサイトには2022年3月までの5Gサービスの拡大予定エリアが公表されていますが、5Gの基地局数や人口カバー率の具体的な目標は設定されていますか?

 

矢澤氏 社内的には、5Gエリアの拡張目標について、少しずつ固まりつつあります。しかし、他社のように何年までに何万局といったメッセージは、まだ発表していません。弊社の場合、4Gから5Gへの転用が容易にできるので、言い方はあれですが、やろうと思えばできます。しかし、どれくらいの規模で、どれくらいのキャパシティで5Gに変えていくのかは、パラメーターを見ながら検討する必要があります。

 

―― 最後に、KDDIのローミングを停波して、楽天回線に切り替わることで、ユーザーに直接的なメリットはありますか? ローミングコストが抑えられて、それがユーザーに還元されたりするのでしょうか?

 

矢澤 (ローミング費用については) 現時点でお話しできることはありません。それは、また違うタイミングで。ただ、地方は楽天回線とローミングのオーバーラップエリアがほとんどだったので、楽天回線で使えるようになることが、お客様にとって大きなメリットになります。それは、まだ楽天モバイルを利用されていない方々にもアピールしていきたいと思います。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

全国2万局以上に展開を目指す、郵便局で楽天モバイルの契約ができる「楽天モバイル 郵便局店」が期間限定オープン

 

2021年3月、日本郵政グループと楽天グループが業務提携を発表しましたが、両社の協業による取り組みが早くも始まっています。その一つが「楽天モバイル 郵便局店」です。郵便局内に楽天モバイルの申し込みカウンターやサービスの説明が受けられるブースが設置されるもので、まずは東京・埼玉・千葉の10か所の郵便局で、2021年6月から8月まで期間限定で営業しています。

 

7月1日に、この楽天モバイル 郵便局店が設置されている東京・文京区の本郷郵便局にて、メディア向けの説明会が実施されました。

 

↑楽天モバイル 郵便局店が設置されている本郷郵便局

 

楽天モバイル 郵便局店には二つの業態があります。一つは、実際に楽天モバイルのスタッフが対面で接客する「簡易店舗型」。スマホの在庫が用意されており、その場で契約手続きをして、SIMカードとスマホを受け取ることが可能です。

 

↑現在、深川郵便局、新宿郵便局、豊島郵便局、さいたま中央郵便局、美浜郵便局の5か所に設置されている簡易店舗型のカウンター。対面で説明を受けて、スマホを受け取ることも可能です

 

もう一つは、遠隔地にいるスタッフがディスプレイ越しに契約サポートを行なう「リモートブース型」。ただし、リモート対応とは言え、郵便局には楽天モバイルのスタッフが常駐し、ブースの利用方法などを案内してくれるとのこと。なお、リモートブースでもオンライン契約は可能で、その場合はスマホやSIMカードは後日郵送される仕組みです。

 

また、簡易店舗型もリモートブース型もWebサイトで事前の来店予約が可能です。郵便局に行く用事がある際や、時間が空いている時に予約・来店してスタッフからの接客を受けるのがいいでしょう。

 

↑周囲にいる人に見られない状況で利用できるリモートブース型。本郷郵便局、王子郵便局、荒川郵便局、葛飾郵便局、武蔵府中郵便局の5か所に設置されています

 

↑リモートブースの内部。ヘッドホンを装着して、ディスプレイを通してスタッフからの契約サポートを受けられます。契約する場合は自宅でオンラインからの契約と同じ手順ですが、不明なことをすぐに確認でき、よりわかりやすくナビゲートしてもらえるのがメリットです

 

本郷郵便局には、リモートブース型が設置されていますが、説明会では、簡易店舗型のカウンターで、実際に説明を聞きに来た人に対応する様子も披露されました。

 

↑実際に予約して訪れた20代の女性に説明する様子が公開されました

 

↑郵便局の近くに職場があり、「郵便物を出しに来た際に楽天モバイルの出店を知った」という女性。スタッフからの説明を受けた後、「料金がかなり安くなるので、後日契約したい」と話していました

 

楽天モバイル 郵便局店の事業を担当する中村 礼博さんによると、出店してから想定以上の反響があり、「各店で1日平均100人くらいに接客させていただいています」とのこと。先にも触れたように、Webサイトで予約してから来店したほうがスムーズですが、郵便局でたまたま見かけて説明を受ける人も多いそうです。「郵便局は月に何度も来られる方が多い。ブースやカウンターがあることを知り、次に来られる時に説明を聞いてくださる方も多いです」(中村さん)と説明していました。

 

↑メディアからの取材に応じた、日本郵便 本郷郵便局 局長 懸川 洋文さん(左)、 日本郵便 物販ビジネス部 専門役 中山 圭子さん(中央)、楽天モバイル ビジネスインキュベーション部 部長 中村  礼博さん(右)

 

日本郵便側の担当者である中山 圭子さんは、「郵便局は窓口のサービスの充実に取り組んでいますが、今回の取り組みはお客様からの関心も高い。窓口のさらなる活性化につながる」と、協業の効果を期待しているようです。

 

現在、期間限定かつ10か所で展開しているのはトライアルのため。利用ニーズやコスト面での効果を分析したうえで、将来的には「全国に2万局以上あるすべての郵便局での展開を目指している」(中村さん)そうです。また、契約サポートだけでなく、郵便局でのスマホ教室の開催も計画しているといいます。

 

2021年4月現在、楽天モバイルショップは614店舗あるそうですが、近くに実店舗がなくても、郵便局に行けば、詳しい説明を聞けて、契約できるようになるかもしれません。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

もう一度おさらいしよう! 続々と発表されたスマホの新料金プラン、最も安いのはどこ!?

今年の春は、スマホ料金はドーンと安くなります。大手3社が発表したオンライン専用の新料金プランが注目を集めていますが、これに対抗するべく、新興の楽天モバイルも大胆な値下げを発表しました。なんと1GBまでならタダで使えるという大胆なプランです。

↑楽天モバイルが1月28日に発表した新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、1GBまでは無料で使える

 

楽天モバイルの新料金プランは、どんなケースでも最安なのか? 契約してから後悔しそうなことはないのか? 大手プランとじっくり比べてみました。

 

楽天モバイルの新プランは、20GB以下なら月額0円〜1980

まずは、3社が3月に開始予定のオンライン専用プランと、楽天モバイルが4月1日から提供する新プランを比較してみましょう。

 

大手3社の20GBプランと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」の比較

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 ahamo povo LINEMO Rakuten UN-LIMIT VI
月額料金 2980円 2480円 2480円 〜1GB:0円(2〜5回線目は980円)
〜3GB:980円
〜20GB:1980円
20GB〜:2980円
月間データ容量 20GB 20GB 20GB 楽天回線:無制限
パートナー回線:5GB
超過後の通信速度 最大1Mbps 最大1Mbps 最大1Mbps 最大1Mbps(パートナー回線)
データ追加 500円/1GB 500円/1GB 500円/1GB 500円/1GB
通話定額 5分かけ放題:無料
かけ放題:1000円
5分かけ放題:500円
かけ放題:1500円
5分かけ放題:500円
かけ放題:1500円
「Rakuten Link」アプリでの国内通話は無料

 

楽天モバイルは、現行の「Rakuten UN-LIMIT V」が月額2980円で楽天回線が使い放題でしたが、4月1日にアップデートされる「Rakuten UN-LIMIT VI」からは、使ったデータ量によって支払い額が変わる段階式に変わります。この改定により、20GB以下であれば、楽天モバイルが圧倒的に安くなります。ただし、楽天回線エリア外では、パートナー回線であるau回線につながることが多く、月に使えるのは5GBまで。これは従来通りです。

 

大手3社の新料金プランでは、auの「povo」とソフトバンクの「LINEMO」が月額2480円で、ドコモの「ahamo」より500円安くなっています。ただし、povoとLINEMOの料金には通話定額が含まれていません。1回5分以内の通話がかけ放題になるオプションを追加した場合は、ahamoと同額の2980円になります。

 

大手3社と楽天モバイルのメリット・デメリットは真逆

各社のプランには、それぞれ下表のようなメリットとデメリットがあります。

 

各社プランのメリット&デメリット

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 ahamo povo LINEMO Rakuten UN-LIMIT VI
メリット ・オンラインで手続きができる ・店舗でもオンラインでも手続きが可能
・独自のメールアドレスを提供予定(2021年夏頃)
・300万人は1年無料(残り800万人程度)
・海外82の国・地域で、追加料金なしで利用可能 ・5分以内かけ放題(500円)、24時間データ使い放題(200円)などのトッピングを提供 ・LINEのトークや通話のデータ量がノーカウント
デメリット ・実店舗では申し込めない
・キャリアメールが使えない
・家族割引、固定回線とのセット割引などがない
・自社回線エリアが狭い

 

ahamoは海外利用について発表済み。82の国・地域で特別な申し込みや追加料金なしで、そのまま使えて、データ量は国内と同じく20GBから消費されます。povoは必要なサービスを簡単に追加できる「トッピング」を提供。200円支払うだけで、24時間データが使い放題になるトッピングは、長時間テザリングを利用したい時や、「Netflix」の海外ドラマを一気に見たい時などに重宝しそうです。LINEMOは「LINE」のデータがノーカウントになるのがセールスポイント。さらに、通常は月額240円でLINEクリエイターズスタンプが使い放題になる「LINEスタンプ プレミアム」も無料で使えます。

 

↑NTTドコモが2020年12月に、他社に先がけて発表した新料金プラン「ahamo」は業界に大きなインパクトを与えた

 

↑auの新プラン「povo」は、必要な時にだけ追加できるトッピングが特徴。トッピングのメニューは今後増える予定

 

大手3社の新プランはオンライン専用ですが、楽天モバイルはオンラインで実店舗でも手続きができることが利点。ただし、他社に比べるとサービスエリアが狭いという大きな欠点があります。データ無制限の楽天回線の人口カバー率は73.5%(2021年1月)で、3月末に80%、夏頃に96%に達する見通しです。一見、十分に思えるかもしれませんが、使いたい時に使いたい場所で使えないことは大きなストレスになるはず。また、楽天モバイルは、障害物に強いプラチナバンドを持っていません。建物内などで他社よりも繋がりにくい問題は、しばらくは改善されないでしょう。

 

↑楽天モバイルの自社回線エリアは順調に拡張されているが、大手3社に並ぶには、まだまだ時間を要するだろう

 

楽天回線エリア外での利用が多い場合は要注意!

楽天回線エリアだけで使うのであれば、楽天モバイルが最安であることは言うまでもありません。しかし、楽天モバイルはパートナー回線につながった場合は、月に5GBまでしか使えません。超過すると通信速度が最大1Mbps程度に制限され、制限を解除するには、500円/1GBのデータを購入する必要があります。そこで、パートナー回線のデータ量を使い切って、データを追加購入した場合の支払い額を計算してみました。

 

楽天モバイルでデータを追加した場合の支払い額

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

回線別のデータ量 支払い額(月額料金+データ追加料)
楽天回線1〜3GB+パートナー回線6GB(1GB追加) 980円+500円=1480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線7GB(2GB追加) 980円+1000円=1980円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線8GB(3GB追加) 980円+1500円=2480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線9GB(4GB追加) 980円+2000円=2980円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線10GB(5GB追加) 980円+2500円=3480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線11GB(6GB追加) 980円+3000円=3980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線6GB(1GB追加) 1980円+500円=2480円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線7GB(2GB追加) 1980円+1000円=2980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線8GB(3GB追加) 1980円+1500円=3480円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線9GB(4GB追加) 1980円+2000円=3980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線10GB(5GB追加) 1980円+2500円=4480円

 

楽天モバイルで月に使うデータが1〜3GBで月額980円の場合、パートナー回線のデータを4GB追加すると、amahoなどと同額の2980円になります。5GBを追加すると大手3社の月額料金よりも高くなり、6GBを追加すると、大手プランの月額料金にかけ放題オプションを追加した場合と同額になります。

 

月に3〜20GBの月額1980円の場合は、2GBの追加で他社と並び、4GBの追加で、かけ放題オプションを追加した場合と同額になります。楽天モバイルを契約する際は、自分の行動範囲でほぼつながるのかどうかを事前に確かめるべきでしょう。

 

大手3社の使い放題プランも値下げされたが……

大手3社は、データ使い放題のプランも発表しています。ドコモの「5Gギガホ プレミア」は4月1日から、auの「使い放題MAX 5G」(4G向けプランも使い放題で同料金)とソフトバンクの「メリハリ無制限」(5G/4Gの共通プラン)は3月に開始予定。楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」も楽天回線エリアでは無制限でデータ通信を行えるプランです。まずは、これら4つのプランの概要を押さえておきましょう。

 

大手3社の5G向け使い放題プランと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」の比較

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 5Gギガホ プレミア 使い放題MAX 5G メリハリ無制限 Rakuten UN-LIMIT VI
月額料金(割引適用前) 〜3GB:5150円
無制限:6650円
(定期契約なし)
〜3GB:5080円
無制限:6580円
〜3GB:5080円
無制限:6580円
〜1GB:0円(2〜5回線目は980円)
〜3GB:980円
〜20GB:1980円
20GB〜:2980円
月間データ容量 無制限 無制限(テザリングなどは30GBまで) 無制限(テザリングなどは30GBまで) 楽天回線エリア:無制限
パートナー回線エリア:5GB
家族利用割引 2人で利用:-500円
3人以上で利用:-1000円
2人で利用:-500円
3人以上で利用:-1000円
2人で利用:-600円
3人以上で利用:-1100円
なし
固定回線セット割引 -1000円 -1000円 -1000円 なし
指定カード支払い割引 -170円 -100円 なし なし
通話定額
5分かけ放題:700円
かけ放題:1700円
5分かけ放題:800円
かけ放題:1800円
5分かけ放題:800円
かけ放題:1800円
「Rakuten Link」アプリでの国内通話は無料

 

大手3社の料金はほぼ横並び。各種割引がフルに適用されると、3社いずれも月額4480円で使い放題が実現します。ただし、テザリング利用の上限を設定していないのはドコモだけ。auとソフトバンクはテザリングやデータシェアなどの合計は月に30GBまでという制限があります。楽天モバイルは、楽天回線であれば月額2980円で使い放題、テザリングも無制限。やはり、他社よりも圧倒的に安いです。

 

↑ソフトバンクの「メリハリ無制限」は、5G向けの料金は、従来プランより1900円も安くなった

 

割引が適用されると、大手のお得感がグ〜ンと向上

ドコモの「5Gギガホ プレミア」で各種割引が適用され、通話定額に加入した場合の支払い額は下記の通り。これを楽天モバイルの料金と比べてみましょう。

 

「5Gギガホ プレミア」の割引適用後の料金

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

通話定額非加入の場合 +5分かけ放題 +かけ放題
1人で利用 5480円 6180円 7180円
2人で利用 4980円 5680円 6680円
3人以上で利用 4480円 5180円 6180円

 

楽天モバイルで20GB以上を使って、さらにパートナー回線の利用も5GBを超えて、データを追加購入した場合の支払い額を計算してみました。

 

楽天モバイルで20GB以上を使って、データを追加した場合の支払い額

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

回線別のデータ量 支払い額(月額料金+データ追加料)
楽天20GB以上+パートナー6GB(1GB追加) 2980円+500円=3480円
楽天20GB以上+パートナー7GB(2GB追加) 2980円+1000円=3980円
楽天20GB以上+パートナー8GB(3GB追加) 2980円+1500円=4480円
楽天20GB以上+パートナー9GB(4GB追加) 2980円+2000円=4980円
楽天20GB以上+パートナー10GB(5GB追加) 2980円+2500円=5480円
楽天20GB以上+パートナー11GB(6GB追加) 2980円+3000円=5980円
楽天20GB以上+パートナー12GB(7GB追加) 2980円+3500円=6480円
楽天20GB以上+パートナー13GB(8GB追加) 2980円+4000円=6980円
楽天20GB以上+パートナー14GB(9GB追加) 2980円+4500円=7480円
楽天20GB以上+パートナー20GB(10GB追加) 2980円+5000円=7980円
楽天20GB以上+パートナー21GB(11GB追加) 2980円+5500円=8480円

 

このようにデータを1GB追加購入するごとに500円高くなります。ドコモの「5Gギガホ プレミア」の料金と比べてみましょう。「5Gギガホ プレミア」の各種割引適用前は6650円。つまり、パートナー回線の利用が12GB以下であれば、楽天モバイルのほうがお得です。なお、「5Gギガホ プレミア」に通話かけ放題を追加すると月額8350円になるので、楽天モバイルが得するゾーンがさらに広がります。

 

ただし、各種割引が最大限に適用される場合は、損得分岐点が変わります。「5Gギガホ プレミア」の最安料金は月額4480円。かけ放題サービスに加入しない場合は、楽天モバイルでパートナー回線を8GB使った場合(3GBを追加)と並びます。24時間かけ放題のオプションを付けた場合は、パートナー回線11GBまでは楽天モバイルが安く、12GB以上ならドコモのほうがお得です。

 

今回は比較対象には挙げませんでしたが、大手のサブブランドであるUQモバイルとワイモバイルも2月から新料金プランを提供しました。月に20GBも使わないという人は、それらのプランも選択肢に入れて、最適プランを検討してみてくださいね。

5Gを見据えた新時代の容量プランをチェック!

今春提供の新プランでは、NTTドコモとソフトバンクの大容量プランも通信量無制限に変更された。すでに無制限だったauも値下げを決行。5Gを見据えた新時代のプラン内容をチェックしよう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

5G時代の本格化を前に、容量無制限プランが揃う

MNOにおける通信プラン大容量化の流れで、無制限化の先陣を切ったのは、19年春に登場したauの「データMAXプラン」である。一方で、NTTドコモやソフトバンクは、当時から超大容量なプランこそ提供していたが、標準で無制限という仕様にはしていなかった。

 

しかし、3月からはソフトバンクが「メリハリ無制限」として、4月からはNTTドコモが「5Gギガホ プレミア」として、超大容量プランに置き換わる無制限プランの提供を開始する。文字どおり通信量の上限が撤廃されたほか、総務省から「複雑な料金体系」にメスが入ったおかげで、基本料金の経時変化もほぼなくなり、ユーザーにとってもわかりやすく魅力的な仕様になっている。このトレンドを追い、従来から通信量無制限プランを提供してきたauも、該当プランを「使い放題MAX」へと改めたうえで、料金体系をシンプルに変えて3月から提供。ほか2社に足並みを揃えてきた印象だ。

 

なお、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」については、無制限ではあるものの、楽天回線エリアから外れると上限5GBという縛りがある点に注意したい。月額料金が2980円と安く、1年間無料のキャンペーンも魅力的だが、実質的には他キャリアのプランと同列では語りづらい。

 

5G端末も出揃った今年こそが本格的なスタートに。エリアと価格の両面で競争激化!

安価なオンライン専用プランが登場した一方で、大手キャリア主力プランは通信量上限のない使い放題が常識に。5Gエリアの拡充も進んでおり、いよいよ本格活用の年になる。

 

 

 

 

 

【料金×エリア×将来性で見る5Gオススメ度】

私が解説します

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に広く精通。雑誌やウェブを中心に記事を寄稿する。

【NTTドコモ】オススメ度★★★★

企業との積極的な連携は将来的に成果が出そう

目先のエリア展開は遅くとも、「なんちゃって」ではない5Gの展開に関しては、期待感が大きい。企業とのコラボレーションも含め、積極的に5G技術の展開を図っており、関連サービスの充実やB2B展開にも注目だ。

 

↑公式サイトでの21年夏時点のエリア拡充予想。ピンク部分が5Gエリアで、かなり広がっている

 

【au】オススメ度★★★☆

端末を5Gで一本化しエリア展開にも本気

新規で取り扱うスマホを5G対応モデルのみに絞るなど、本格的に5Gに注力する姿勢が見られる。ソフトバンクとのインフラ連携をしていることもあり、基地局数もこれから順調に伸びていくと思われる。

 

↑公式サイトでは、地図上で5Gのミリ波およびSub-6対応のスポットを確認できるのが面白い

 

【ソフトバンク】オススメ度★★★

市場の動きを見つつ着実に5G化を図るか

エリア展開のスピード感は、インフラで連携するauとほぼ同じと思われる。4G/5Gプランが実質共通であるなど、ユーザーが5Gへと移行する際のハードルを低く見せている部分も上手い。堅実な進化に期待できる。

 

↑公式サイトで現時点と今後対応予定の5Gエリアが確認可能。大まかな面での表示が特徴的だ

 

【楽天モバイル】オススメ度★★

4Gと5Gを並行して整備中だがまだ途上

新参のMNOとして、4Gの自社回線エリアもまだカバー率が低いのが課題。5G着手のスタートは、他社と一緒とはいえ、ベースに差があることは否めない。料金の安さも鑑みながら長期的な目で見守るのが賢明だろう。

 

↑公式サイトでは、5G対応スポットの地図表示がない。エリアが箇条書きで記されるのみだ

 

<無制限でもテザリングには注意が必要>

テザリング上限が気になる人はサブ回線導入も検討を

 

楽天モバイル

Rakuten WiFi Pocket

実質価格0円

auとソフトバンクは無制限プランでもテザリング時に上限が存在する。気になる人はモバイルルーター導入がオススメ。本機は、通信プランとセットで、実質無料となるキャンペーン中。連続駆動時間は10時間だ。

 

★使い放題プラン、向いているのはこんな人

外で動画を長く見る人や家にWi-Fiがない場合に◎

Wi-Fi環境がない人や、通勤通学時に長時間ストリーミング動画を視聴する場合は無制限プランが狙い目だ。PCなどを日常的にテザリングする場合は、設けられた上限に注意しよう。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

超得すぎる楽天モバイル「スーパーホーダイ」の細かい変更点まとめ

楽天モバイルが6月14日、新製品・新サービスの発表会を開催しました。新たなラインナップとして発表されたのは、ファーウェイ製の「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 lite」。どちらもファーウェイが6月11日に発表済みのモデルですが、楽天モバイルで購入すると特典があります。

 

Webで購入した場合は、HUAWEI P20購入者に200個限定で「HUAWEI アクティブ ノイズキャンリング イヤホン」、HUAWEI P20 lite購入者には数量限定で「オリジナル手帳型ケース」と「オリジナル液晶保護フィルム」がプレゼントされます。

 

また、すでに楽天モバイルを使っていて、Webで機種変更する場合は、どちらのモデルも端末代金が10%割引され、ファーウェイ製品を使っている場合は、さらに1000円割引されます。

 

↑ライカのダブルレンズカメラを搭載する「HUAWEI P20」。ショップ価格は7万5384円だが、Webで機種変更+1000円割引適用後は6万6765円。

 

↑AI専用プロセッサーを内蔵し、被写体にレンズを向けるだけで、最適な設定が行われることが特徴

 

↑19:9の縦長ディスプレイ&デュアルカメラを搭載するミドルレンジモデル「HUAWEI P20 lite」。ショップ価格は3万4452円で、Webで機種変更+1000円割引適用後は3万4円

 

どちらも6月14日(木曜)20時からWebでの受付を開始。6月15日(金曜)からショップで発売されます。

 

好評の料金プラン「スーパーホーダイ」のリニューアルも発表されました。

 

新しい「スーパーホーダイ」は、最低利用期間を1年、2年、3年から選べて、3年を選んだ場合は、「長期割」として、月額基本料が毎月1000円×2年間割引されます。また、選択する最低利用期間に関係なく、楽天会員は「楽天会員割」として月額500円×2年間割引されます。

 

↑新「スーパーホーダイ」の割り引きの仕組み。おそらく全員が「楽天会員」にはなるはずなので、誰でも月額500円の割り引きは適用され、さらに、2年継続利用もしくは3年継続利用を選んだ場合は、割り引きが追加される。なお、契約した最低利用期間内に契約を解除した場合は、1万584円の契約解除料が発生する

 

たとえば、月に2GBまでの高速通信を使える「プランS」の場合、そもそもの月額基本料は2980円ですが、2年間は1480円で使えます。しかも、追加料金なしで10分以内の国内通話はかけ放題で、2GBを超過しても、最大1Mbpsで通信できます。

 

さらに、楽天の「ダイヤモンド会員」に達している人は、1年間だけですが月額500円の割引も追加されます。つまり、プランSなら月額980円から利用できるわけです。

 

↑従来は5分以内の国内通話がかけ放題だったが、7月からは「10分以内」に拡張される。これは、現行の「スーパーホーダイ」加入者も対象となる

 

従来の「スーパーホーダイ」は、プランS(2GB)、プランM(6GB)、プランL(14GB)の3つでしたが、月に24GBまで使える「プランLL」が追加されました。

 

「スーパーホーダイ」は、同じく国内通話のかけ放題を含むプランを提供するY!mobileとUQ mobileに対抗するプランと言っても差し支えないでしょうが、今日のプレゼンテーションでは、その競合2社に対する優位性を力説する一幕もありました。

 

↑楽天モバイルと同じく、順調に加入者を増やしているY!mobileとUQ mobileのプランに対するアドバンテージをアピール

 

さらに、複数回線を契約する人にお得な「プラス割キャンペーン」も始まります。2回線目以降は事務手数料と月額基本料が3か月無料になる割り引き施策は引き続き提供し、期間限定でスマホ本体が1円〜になります。もちろん、どの機種でも1円で買えるわけではなく、1万円未満の端末が1円になり、1万円を超える端末の場合は1万円が割引されるとのこと。家族で格安スマホに乗り替えようかなぁ〜と検討している人には絶好のタイミングかもしれませんね。

 

↑機種によっては、1円でスマホをもう1台買える