青文字系モデルの第一人者・武智志穂が語る……30代の頑張りすぎない生き方【後編】

現役のファッションモデルが実践する、おしゃれの秘訣を教えていただいた前編。ファッションはもちろん、やっぱり気になるのが美容やダイエットでしょう。
そこで次は、スキンケアやボディケアについて聞いてみたけれど、前編に続いて意外なことの連続! お洋服を持たない収納術からメイクをしない美容術、さらに30代を迎えたからこそ見えてきた上手なお金の使い方まで。生活も気持ちもラクに過ごせるヒントが満載です。

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モデル・武智志穂さん
1985年5月31日生まれ。“青文字系”という言葉が生まれた時代、そのトップモデルとして多くのファッション誌を飾った“青文字系モデルの第一人者”。初めて雑誌の誌面に登場した18歳から現在に至るまで、雑誌はもちろん、テレビやラジオ出演など幅広く活躍中。
https://ameblo.jp/asbs-shiho/

 

若いころの失敗から見えてきた、ラクに生きる生活術

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武智さんは、かなりの量のお洋服を持っていると思うけれど、収納はどうしているの?

 

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それが私、夏物も冬物も、それぞれ布団圧縮袋2枚に収納できるほどしか持っていなくて。1着購入したら、手持ちの1着は処分する感覚です。

 

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本当に!? いつも素敵なコーディネートの理由は、お洋服の多さだと思っていたわ。やっぱり着回しテクニックがモノを言うということかしら?

 

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私の着回しはお洋服より、靴に支えられているかもしれません。「おしゃれは足元から」とは、本当によく言ったもの。お洋服はシンプルなものを揃えつつ、靴に関してはトレンド感のあるものを選んでいます。シューズの場合、流行が去った後にも取り入れやすいから、ワンシーズンでお蔵入りという無駄使いも回避できるんです。

 

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お洋服が少なく済むのは、靴にも理由があったのね! けれど着なくなったお洋服は、潔く処分するんでしょう? 断捨離の秘訣も教えてほしいわ。

 

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2年間一度も着なかったら処分の候補。あらためて考えてみて、「着るのかな?」と疑問符が付いたアイテムは処分決定です! おかげで部屋がすっきり。いつでもお客さんをお迎えできます(笑)。

 

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ご自身もお部屋もきれいだなんて、同じ女性として歯が立たないわ(笑)。さすがね!

 

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いえいえ、変なところで神経質なだけなんです(笑)。お部屋はきれいじゃないと気が済まないのに、バッグの中はグチャグチャ。あまりに整理整頓が苦手なので「物を持ち歩かない」という選択に至りましたね。今日も小さなバッグにお財布とカギ、ミラーとリップくらいしか入れていません。カメラが趣味なのでいつも携帯していますが、これさえも重く感じるくらい(笑)。

 

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そんなに荷物が少ないなんてびっくり。でも、お化粧直しのときはどうしているの?

 

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これも数年前から「崩れるくらいなら、化粧をしない」という結論に至りましたね(笑)。昔はメイク崩れを恐れて厚塗りをしていましたが、塗れば塗るほど、崩れたときが大変。「だったらベースメイクはしない」という選択です(笑)。

 

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まぁ、そうだったの! もしかして、今日もベースメイクはしていないの?

 

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目元のコンシーラーだけです(笑)。メイクを薄くしてからは、本当にラクになりました。お化粧にかける時間も減ったし、崩れる心配がないから気持ちもラク。その分、毎夜のパックは絶対です。入浴中に泥パック、お風呂上がりに化粧水パックが基本です。

 

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だけど、パックって続けるのが大変じゃない? 毎日となるとお金も掛かるし……。

 

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だから私が使っているのも、いわゆるプチプラです。「ルルルン」のフェイスパックを愛用していますが、こだわりは大容量タイプではなく、7枚入りのタイプをストックしておくこと。すぐに使い切れるから未使用のマスクの乾燥が防げるし、旅行にも楽に持って行けます。旅行に出かけるときも荷物の少ない私ですが、パックだけは欠かせません(笑)。

 

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スキンケア以外にも、美容のために続けていることってある? 例えば私の場合、ダイエットのためのストレッチとかまったく続かないの。

 

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「これって意味があるの?」と思うと、すぐに怠けてしまいますよね。だからこそ、お金をかけることにしました。昨年の3月から、パーソナルジムに通い始めたんです。マンツーマンの分、確かにお金はかかります。けれど、信頼と効果が圧倒的に違う。以前はジムもエステも価格の安さにつられ、結果が出ずじまい。通う場所を変えては続かないことの連続で、“安物買いの銭失い”になっていたと痛感しましたね(笑)。

 

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安物買いの銭失い! それは本当にそうね。お金をかけるべきところにはしっかりかけ、かけた分だけ、効果を得ることが大事ということかしら?

 

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効果が得られれば無駄づかいにはならないし、効果を実感できれば継続できます。参田さんとお話をしていて思いましたが、私、30代になってから、お金の使い方が上手になったのかもしれない。ジムもそうだし、スキンケアもファッションもそう。どこにお金をかけることが正解なのかが見えてきた気がします。

 

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どこにお金をかけるのが正解なのか、それは家族のお財布を守るという立場でも持つべき観点ね。どうすれば、正解が見えてくるのかしら?

 

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分かりやすいのがファッションでしょうか。昔は、とにかく質より量のお買い物。けれど大量に買ったお洋服から「ああじゃない、こうじゃない」と失敗を繰り返したことで、自分に似合うテイストやシルエットが、やっと見えてきました。「これは自分に似合う」という確信があれば、上質なお洋服を買うにも自信が持てます。すると上質な分、何年も着ることができるから、掛けたお金も無駄にならない。

 

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パーソナルジムのお話にも通じるわね。自分に合うものなら長く続けられるし、服だってずっと着ていられる。

 

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生活スタイルも一緒です。数年前に「メイク直しは面倒!」と割り切ってからは、本当にラクになりましたから。30代を迎え、若い頃に繰り返した失敗を見返せるようになったからこそ、今の気張らない生活がある気がします。

 

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昔を冷静に振り返られる年齢になった今こそ、自分にとっての「正解」を見極めるチャンスということね! 今日はたくさんの貴重なお話をありがとう! まずは自分に似合う色を見極め、お父さんに新しいパンプスをおねだりしてみるわ(笑)。

 

【後編のまとめ】

若い頃は、ファッション雑誌や美容雑誌とにらめっこする毎日だった私。最近は雑誌を読む時間もなかなか取れないけれど、武智さんのお話から見えてきたのは「若い頃の失敗から学ぶこと」の大切さね。

 

昔の失敗から自分に似合うもの、似合う生活習慣を見つけることができれば、結果的に無駄づかいも減らせる……。おしゃれや美容の観点だけでなく、お金の使い方を見直す機会ができて、武智さんには本当に感謝! 今後の生活にしっかり生かさなくちゃ。

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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青文字系モデルの第一人者・武智志穂が語る……30代の頑張りすぎない生き方【前編】

おしゃれや美容は後回し。家事や育児に奮闘する毎日が、母としての誇りでもある一方、ふと鏡に映った自分を見て「あら、私もしかして老けたかしら?」なんて悲しくなる瞬間があるのよね……。けれど、例えばモデルさんだって、忙しい毎日送っているのは一緒。それなのに常に美しく、キラキラと輝いて見える理由は何なのかしら……?

 

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんがなにやら悩んでいるようです。

参田家の人々
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

そこで今回は、読者モデルとして活動を始め、約15年間第一線で活躍し続ける武智志穂さんを我が家にご招待。前編では、厚着が欠かせない冬にこそ悩みが深まるファッションについて聞いてみたわよ! 私にも簡単に真似できるテクニックを教えてもらえるかしら。

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モデル 武智志穂さん
1985年5月31日生まれ。“青文字系”という言葉が生まれた時代、そのトップモデルとして多くのファッション誌を飾った“青文字系モデルの第一人者”。初めて雑誌の誌面に登場した18歳から現在に至るまで、雑誌はもちろん、テレビやラジオ出演など幅広く活躍中。
https://ameblo.jp/asbs-shiho/

 

モデル歴15年の武智さんが実践する、おしゃれの秘訣

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モデルさんって、いつもおしゃれで感心しちゃう。私なんて、冬場はつい寒さをしのぐことが最優先になって見た目は疎かになるのよね。防寒とおしゃれを両立させる方法ってないものかしら?

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コートのようなヘビーアウターとライトアウターの重ね着がおすすめです。今の時期、Gジャン1枚では寒すぎますが、2枚重ねることで真冬にも対応できます。こうすると、春と秋にしか出番がなかった薄手のアウターが冬にも着られるし、ちょっと大胆なレイヤードによって、こなれた印象にも見せられるんです。

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そう! その“こなれ感”に憧れていたの! しかも手持ちのアウターを重ねるだけでおしゃれに防寒できるなんて、ありがたい話ね。けれど重ね着って、バランスの取り方が難しいでしょう? 重ね着を成功させるコツも教えてほしいわ。

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コツより何より、とにかく合わせてみること。ルールを決めずにどんどん試してみることで、意外なおしゃれが生まれる気がします。例えばチェスターコートとロングカーディガン。丈の長いアイテム同士、重ねるとゴテゴテしそうな気がしますが、実際に着てみるとかわいい! 日々のコーディネートは、こうしたチャレンジの賜物です(笑)

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武智さんでさえ「ルールよりも試すこと」なのね、ちょっと安心したわ。だけど私のようにファッションに自信がない人間だと、自分の考えたコーディネートが正解なのか分からなくて……。

 

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お洋服自体の個性もあるから、なかなか正解って見つかりませんよね。私もいまだに雑誌のチェックが日課です。今ではおしゃれな方のInstagramやWEARのフォローをしているから、チェックする媒体量で言えば、むしろ昔より増えているくらいです。特にスタイリストさんの投稿は重ね着のバランスから色の取り入れ方まで、参考になることばかり。ピンと来るスタイリングを見つけると、即座にスクリーンショットを撮ります(笑)。

 

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気になるコーディネートを保存しておくことで、スマホの中に“自分だけのスタイルブック”を作るイメージね!?

 

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まさにその感覚です! 自分好みのコーディネートだけをストックできるし、専用フォルダに画像を残しておけば、お買い物をするときにも「このアイテムを見せてください」だけで間違いなく伝わります。だから最近は、雑誌を買うときも電子書籍を利用するようになりましたね。本当に便利!

 

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電子書籍って、そういう便利さもあったのね! ところで、武智さんもお洋服をネットで買うこともあるの?

 

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実は私、ネット通販歴は10年以上です(笑)。国内はもちろん、海外のインポートブランドまで手軽に買えるから、コーディネートの幅も広がりますよね。

 

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10年以上とは、さすがね! けれど私の場合、サイズ選びに失敗することが多くて……。お買い物に出なくていい分、時間の節約にはなるけれど、結果的に無駄使いになってることも少なくないの。

 

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これまでネット通販で購入したアイテムのサイズを着丈から身幅まで、細かくメモしておくと失敗が少なくなります。購入履歴から見れるアイテム詳細をスクリーンショットで保存しておくだけでもいいですね。それぞれのサイズを照らし合わせ、自分が前に買ったのと近いサイズなら着たイメージが想像できるから、購入に踏み切るという感じですね。

 

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なるほど。S、M、Lのサイズ表記に惑わされず、細かな数値で管理すれば、失敗を減らせるのね。けれど海外通販には勇気がいるわ。外国人とは体型も違うし、さらにハードルが上がりそう。

 

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それが意外や意外、体型にお悩みの方にこそ、海外通販がおすすめです! と言うのも日本のサイトに比べ、海外サイトはサイズ展開が豊富。日本ではS、M、Lの3サイズ展開が多いですが、欧米では6サイズ展開も珍しくありません。実は私、体型の割にお尻が大きめで(笑)。フィットするボトムスが少ないことが悩みでしたが、海外通販を覚えてからは、見事に解消しました!

 

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確かに日本に比べ、欧米は人種のるつぼ。サイズ展開が多いのも納得だわ!

 

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それに海外のサイトでは、動画を導入しているところも割と多いです。動画ならサイズ感だけでなく、素材や着たときの雰囲気も分かりやすい。あと、ネット通販の場合、海外の高級ブランドが国内デパートよりも安く買えたりして。お高めのアイテムを買う場合は、デパートで現物をチェックしてから通販で購入すると、失敗も出費も抑えられます。まさに一石二鳥!(笑)。

 

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ネット通販にはいいところがたくさんあったのね。今まで敬遠していて損してたかもしれないわ。よ〜し、今年の春服はネットで探しましょう!

 

【前編のまとめ】

武智さんとお話しする前は、心のどこかで「モデルさんだもの。天性の美しさとセンスがすべてよね」なんて、偏った見方をしていた私……。けれど実際には、手持ちのお洋服を重ねたり、スマホやネットの活用から効率的なお買い物を実践していたり、意外にも、そのおしゃれの作り方は地道だったのね。

 

「私にも真似できそう」と自信が付いたところで、後半ではファッションの話題だけでなく、美容やメイク、さらに30代という年齢との向き合い方まで、もっと根掘り葉掘り聞いていくわよ!

 

後編では……

洋服を持たない収納術からメイクをしない美容術、さらに30代を迎えたからこそ見えてきた上手なお金の使い方まで。生活も気持ちもラクに過ごせるヒントが満載!

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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