関西の酒と食の面白さを、酒場を愛するライターが探る噺

提供:宝酒造株式会社

 

関西で甲類焼酎を使ったチューハイを独自の工夫で美味しく飲ませてくれるお店に伺って、その味わいを堪能するシリーズ関西チューハイ事情。日本酒を主役に、関西独自の食文化を深掘りした関西食文化研究。今回は、東京生まれ、大阪在住のライター・スズキナオさんが、独自の視点で関西のお店を巡った両シリーズを振り返っていきます。

 

 

最高の相性「純ハイ」と「串カツ」

【関西チューハイ事情】シリーズでまず訪れたのは、大阪生まれの「純ハイ」が定番酒となっている「ヨネヤ」の梅田本店です。

スズキナオ/東京出身、大阪在住の酒場ライター。酒噺で「関西食文化研究」や「関西チューハイ事情」連載を担当。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』などがあるが、テクノラップユニット「チミドロ」のリーダーとしても活動する

 

「純ハイ」とは、宝焼酎「純」をベースにした「酎ハイ」のこと。「純」は宝酒造が誇る11種類の樽貯蔵熟成酒を13%ブレンドした、まろやかで口当たりのよいワンランク上の甲類焼酎です。

 

「ヨネヤ 梅田本店」ではアルコール度数35%の「純」を使用することで、飲みごたえがあり、割ってもお酒の風味が薄れないおいしさに仕上がっています。また、ガス圧を強めに設定した専用ディスペンサーから注ぐことで、キレと爽快感も抜群です。

↑「純ハイ」を安定した品質で提供するためだけに作られた専用のディスペンサー(「純スペ」と呼ばれるそう)

 

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どんな料理にも合う「純ハイ」ですが、大阪名物「串カツ」との相性は抜群です。【関西チューハイ事情】も第3回では「串カツ」の人気店「串かつだるま」を紹介。大阪・浪速の繁華街、新世界で1929(昭和4)年に創業された「串かつだるま」は、「串カツ」を大阪名物へと押し上げた立役者。大阪市内と京都に10数店舗を展開し、その魅力を発信してきました。

 

その老舗で、新名物として親しまれているお酒が「だるまハイボール純」。こちらは同社の常務取締役・藪口征平さんが、ミナミの有名焼肉店で「純ハイ」を飲んで感銘を受けて誕生しました。35度の「純」と強炭酸水、レモン風味のオリジナルエキス、そしてカットレモンがおいしさの決め手です。

 

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京都ローカルの「赤い」お酒

「純ハイ」以外に個性を放っている「酎ハイ」があります。それが「あか」や「ばくだん」と呼ばれる甘酸っぱくて赤いお酒。こちらは関西というか京都のローカル酒で、京都市下京区のお好み焼き店「やすい」発祥といわれています。

 

そんな酎ハイを紹介したのが第4回の「お好み焼 吉野」。「あか」も「ばくだん」も、赤ワインを加える「酎ハイ」。作り方には店ごとに細かな違いがあり、ワインの種類も違えば、甲類焼酎を炭酸水ではなくサイダーで割って甘くするスタイルも。「お好み焼 吉野」では35度の宝焼酎「純」に、強炭酸と絶妙な量の赤ワインを注ぎ入れることがおいしさのこだわりです。

↑35度の宝焼酎「純」に、強炭酸と絶妙な量の赤ワインをいれて作る「お好み焼き 吉野」の「あか」

 

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「レモンサワー用焼酎」で、ひと味違う「酎ハイ」を楽しむ

京都では「夢処 漁師めし 雑魚や」も紹介しました。こちらは現地で人気の飲食企業「雑魚やグループ」が展開する一軒。どの業態もとびきり新鮮な海の幸を主体としており、同店では鮮魚に合う「生レモン酎ハイ」が人気。

 

この「生レモン酎ハイ」のベースとなっているのが、アルコール度数35%の宝焼酎「レモンサワー用焼酎」です。レモンの爽やかな成分との相性を追求した、レモン系の香り成分を持つハーブを原材料の一部に使用しており、その香り高さと爽快感が、多くの食通酒好きをトリコにしています。

↑アルコール度数35%の宝焼酎「レモンサワー用焼酎」を使った「生レモン酎ハイ」が料理にマッチ!

 

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第5回で紹介した「焼肉ホルモン おときち 堺駅南口店」も「レモンサワー」には宝焼酎「レモンサワー用焼酎」35度を使用していました。2021年にオープンした同店では、各席に強炭酸の卓上サーバーが設えられていることが特徴。お客さんは飲み放題をオーダーすることで、このサーバーを使って自由に注ぐことが可能になります。

 

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関西でも浸透しつつある関東流の飲み方

【関西チューハイ事情】シリーズでは、東京から関西に進出した「立呑み晩杯屋」にも訪問。同店は2009年に東京・武蔵小山で1号店が開業し、2022年に大阪の十三(じゅうそう)に関西1号店がオープンしました。

 

創業者は、東京・赤羽の老舗立飲み店「いこい」出身で、「立呑み晩杯屋」にもそのおいしくて安いDNAが色濃く継承。甲類焼酎を「バイス」「ホッピー」「ハイサワー」など東京生まれの割り材で割って飲む「酎ハイ」や、「甲類焼酎=ナカ」と「割り材=ソト」で個別に提供し、好みの濃度で楽しむ東京流の飲み方を関西でも貫き、そのカルチャー浸透に一役買っています。

↑東京生まれの「バイス」が関西で飲めるのもうれしい

 

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日本酒を主役に関西の食文化を巡る

日本酒を主役に、関西独自の食文化を深掘りした【関西食文化研究】シリーズ。初回に訪れたのは、京都市東山区のうなぎ料理店「うぞふすい わらじや」です。

 

まずは、「鰻の白焼き」とスパークリング日本酒の先駆けである松竹梅白壁蔵「澪」で一献。そして同店の名物である、やさしい出汁と筒切りにしたうなぎが主体の鍋「うなべ」を松竹梅「豪快」の熱燗でペアリング。料理と酒のうまみ同士が引き立て合ううえ、鍋の隠し味にはタカラ料理清酒のほかに「豪快」も使われているとのこと。温かいもの同士でもあり、ますますお酒が進むご馳走だったことでしょう。

 

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斬新な日本酒の提供方法

第2回では、大阪・京橋を代表する立ち飲み店「酒房まつい」へ。こちらの特徴的な日本酒の提供法が、一升(1.8L)強入るという巨大な錫製の徳利から、同じく錫のコップに注ぐスタイル。これは、大の日本酒通だった創業者が発案したそうです。

↑一升(1.8ℓ)ちょっと入るという大きな錫製の徳利

 

取材では、この店の定番酒である松竹梅「豪快」をお燗に。錫のお猪口や盃などは味わいをまろやかにする特徴があるといわれますが、徳利まで錫製という同店の味はよりふわっとやわらかに。名物の串カツにおでん、どて焼きとも好相性で、日本酒好きにはぜひ訪れていただきたい関西の名店です。

 

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神戸牛と日本酒のマリアージュを楽しむ

第3回では兵庫県の神戸へ。「京都・伏見」と並ぶ酒都の「灘」があるうえ、同県は“酒米の王様”と称される山田錦や、ブランド黒毛和牛のルーツとも呼ばれる但馬牛のふるさとであるなど、優れた食材の宝庫。

 

そんな兵庫で、神戸牛と日本酒とのペアリングを探ったのが「神戸牛 八坐和 阪急三宮店」。コース序盤の肉寿司にはスパークリング日本酒「澪」、赤身ステーキには「松竹梅白壁蔵」<生酛純米>、霜降り肉には「松竹梅白壁蔵」<純米大吟醸>をペアリング。日本酒がお肉それぞれのおいしさをより高めてくれるお酒であることを、スズキナオさんも実感したようです。

↑贅沢に前菜感覚で味わう神戸牛肉寿司とスパークリング日本酒「澪」

 

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京都の焼肉カルチャーを堪能する

兵庫にはステーキの名店がひしめく「神戸」、大阪にはコリアンタウンの「鶴橋」など、関西には各地に個性的な肉食文化圏がありますが、京都にもこの地ならではの特色が。第4回にうかがったのは、2021年に東京へ進出して話題にもなった「焼肉・塩ホルモン アジェ」の松原本店です。

 

京都の焼肉店でよく見られる特徴のひとつが「洗いダレ」。出汁や酸味を感じるあっさりした味わいで、「アジェ」でも欠かせないタレとなっています。同店名物の「ホソ(牛の小腸) 塩」にはスパークリング日本酒「澪」、「上ハラミ 塩」には松竹梅「豪快」を。脂の甘み豊かな部位には甘口、肉汁とうまみがあふれる部位には辛口がよく合います。関東の人は、ぜひ東京・有楽町店へ。

↑ホソ塩専用に作られた“洗いダレ”

 

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いかがでしたか? 東京まれ・大阪在住のスズキナオさんの独自の視点で選ばれたお店の数々。あなたはどのお店に通いたくなりましたか?

 

 

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数量限定、コーラ好きに朗報!タカラ「焼酎ハイボール」特製コーラ割り

宝酒造は、タカラ「焼酎ハイボール」ブランドから、「5%<特製コーラ割り>」を2025年3月11日に数量限定で発売しました。

記事のポイント

昨年も発売したフレーバーが再び登場です。もともと、タカラ「焼酎ハイボール」ファンからの「コーラ味を飲んでみたい」という声を受けて生まれた商品です。今回のリニューアルに際しても、前回発売時にユーザーから寄せられた意見を反映させているようです。前回の味を知る人は、思い出しつつ飲み比べてみては。

 

「5%<特製コーラ割り>」は、ベースアルコールには「宝焼酎」を、さらに独自に開発した「特製スパイスエキス」を使用。これにより、コーラならではの爽やかな香りが実現しているそう。

 

昨年発売した際に「甘くないコーラの味わいが良い」と好評だった一方で、「もう少しコーラ感がほしい」という声も寄せられたとのことで、今回のリニューアルでは辛口な味わいはそのままに、コーラフレーバーをアップさせ、より満足感のある味わいを追求したといいます。

 

宝酒造
タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製コーラ割り>
アルコール分:5%
容量/容器:350ml、500ml/アルミニウム缶
参考小売価格:350ml/159円、500ml/217円(いずれも消費税抜き)

どう違う? 酒場ライターが「関東と関西の酒場事情」を語り合う噺【前編】

提供:宝酒造株式会社

 

飲み物、つまみ、店構えからお客さんの特徴まで、同じようで実は異なる「関東」と「関西」の酒場事情。その内実を、関東出身・関西在住のスズキナオさんと、酒の可能性を追求するユニット「酒の穴」のパートナーであるパリッコさんが、実体験を交えて語り合います。

 

前編となる今回は「お店の違い」について。お邪魔したのは、東京・東向島の「丸福酒場」。以前は大阪で営業していた同店の店主・福永晴行さんも交え、「関東・関西のお店の違い」について探っていきます。

●パリッコ(左)/東京出身の酒場ライター。著書に『酒場っ子』『つつまし酒』『天国酒場』などがあるが、漫画家/イラストレーター、DJ/トラックメーカーとしても活動し、多才な顔を持つ。ライター・スズキナオとのユニット「酒の穴」としても活動し、共著に『ご自由にお持ちくださいを見つけるまで家に帰れない一日』などがある。
●スズキナオ(右)/東京出身、大阪在住の酒場ライター。酒噺で「関西食文化研究」や「関西チューハイ事情」連載を担当。著書に『深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと』『思い出せない思い出たちが僕らを家族にしてくれる』などがあるが、テクノラップユニット「チミドロ」のリーダーとしても活動する。パリッコとは同い年であるほか、酒場や音楽などライフワークの共通点が多い。

 

 

パリッコさんとスズキナオさんが出会ったのは、ライターになる前の会社員時代。「20年ぐらい前かも」というほど交流は長く、初対面は音楽関連のイベントだったとか。

 

ともにお酒好きであるなど意気投合したふたりは、以後個別に飲み交わすことも増え、一緒に酒場巡りにも行くように。そしてこれまた運命的にお互いライターとして独立し、ふたりでユニット「酒の穴」を結成。「チェアリング」を生み出し提唱するなど業界内でも存在感を示していきます。

 

スズキナオさんは2014年に奥様の実家がある大阪へ移住し、その後は関東と関西それぞれのカルチャーを知るライターとしても活躍。こうした経緯から、パリッコさんと東西の酒場の違いについて語ってもらいました。

 

そもそも酒場に東西の違いがあるのか?

まず伺ったのは、そもそも「東西で酒場に違いはあるのか?」ということ。

↑まずは、下町の焼酎ハイボールで乾杯!

 

スズキナオ 関西に住んで10年以上経ちましたけど、関東とはメニューも雰囲気にも違いがありますよね。

 

パリッコ わかりやすいところで例えると、関西は関東より串カツ屋が多くて、逆にもつ焼き屋はあまりない。ほかにも業態の違いはたくさんありますけど、要は食文化が違うんですよ。

↑東京を代表する大衆酒場のひとつ「宇ち多゛」(葛飾区・立石仲見世商店街内)。「宇ち多゛」のもつ焼きを求める行列が絶えることはない

 

スズキナオ お酒にも特徴がありますね。特にチューハイ。関西はあらかじめ甘酸っぱい味に調整されたものが主流ですが、関東は味も飲み方も多様的です。東京下町の秘伝のエキスで割る焼酎ハイボールがあったり、バイスのような個性派割り材が豊富だったり。東京には「酎ハイ街道」(※)と呼ばれる通りもありますよね。

※京成押上線「八広駅」と東武伊勢崎線「鐘ケ淵駅」を結ぶ鐘ヶ淵通りは、下町大衆酒場に欠かせない酎ハイの名店が多いことから名付けられた。

 

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そのほかに客層や雰囲気などの違いはあるのでしょうか(※)?

※お酒やおつまみの違いに関しては、後編でより深堀していきます

 

スズキナオ 関西のほうが、安価な大衆店と小料理屋的な居酒屋が明確に分かれていると思います。特に安さを売りにしているお店が多い印象です。

 

パリッコ 確かに。特に大衆酒場の存在感は関西のほうが大きいかも。お店の絶対数に対する割合でいえば、関西のほうが多いイメージがあります。

 

スズキナオ そうそう、角打ちとか立ち飲みも含めてね。関西のほうが短い時間でサッと酔いたい人が多いからという気がしますね。特に大阪は。

 

パリッコ 関東にもクイックに立ち寄って飲んで、足早に帰るか次の店に行く、というスタイルの人はいますけど、関西のほうがその割合は多いかもですね。

 

スズキナオ ええ、ゆっくり飲みたいときはもう少し高級なお店に行くというか。

 

パリッコ お客さんの性格も、関西はサラッとした感じの人が多い気がしますね。ただ、人懐こいというか距離感は近いんです。遠慮せず話しかけてくるし。

 

スズキナオ それも、大阪のおじさんたちに顕著な気がします。

 

パリッコ でも、深追いはしなくて。例えば標準語で話してると「お兄ちゃん、どっから来たの?」って声かけられて、「東京からです」って返すと、「じゃあ、あそことあそこに行ってみ? ほな楽しんでな」で会話が終わるみたいな。

 

スズキナオ わかるわかる!

 

パリッコ 偏見かもしれませんけど、関東はもうちょっと自分語りが多かったり、質問攻めになったり。そもそも、誰かと話したくて飲み屋に来てる人も一定数いる気がするんですよね。でも、大阪は相手に合わせるというか、人との距離感をつかむのがうまくて。僕はいまのところ、ちょっとめんどくさかったり、嫌な思いをしたようなことはないです。

 

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東西味付けの違いはペアリングにも差が出る?

ここで「丸福酒場」の店主・福永晴行さんにも、東西で酒場に違いはあるのかを聞きました。福永さんは宮崎で生まれ、高校卒業後に大阪で飲食業のキャリアをスタート。板前修業ののちに独立して約10年働き、2012年に上京してお店ごと移転し「丸福酒場」を東京・墨田区に開業しました。

↑「丸福酒場」の店主・福永晴行さん。大阪から移転したきっかけは、東京に遊びに来た際にいまの店がある下町の雰囲気が気に入ったから

 

福永 東西の違いで特に印象的だったのは味付けです。簡単に言うと全体的に東京は味が濃くて、大阪は東京ほど濃くない。しょうゆは、関西で主流の薄口のほうが塩分は強いんですけど、コクは濃口のほうが強いですし、関西ダシは昆布主体で関東ダシはかつおというのもあると思いますね。

 

福永さんは、ホッピーとペアリングしたときに、特に東西の違いを実感したと言います。

 

福永 東京で飲んだホッピーがおいしかったので、大阪の自分の店でも試したんです。でも、「あれ、なんかちゃうなぁ」って。いくつかの料理と合わせて気付いたのは、大阪の味付けとホッピーはビシッと合わないというか、ホッピーはやっぱり東京の味付けありきで生み出されたんだろうなということです。

↑「丸福酒場」には関西のご当地つまみもあり、こちらは「とん平焼」400円。ソースは福永さんが慣れ親しんだ味にするべく、独自にブレンド

 

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続く話題は昼飲みについて。スズキナオさんは、関西のほうが昼飲み文化が日常に馴染んでいると言います。

 

スズキナオ もちろん東京にも昼から飲める店はたくさんありますし、そういう酒場が多い街も点在しています。ただ、関西は昼から飲める店や街に対する特別感が薄く、いい意味で普通なんです。

 

パリッコ 後ろめたさがない感じですよね。定食屋とかファミレスぐらいの空気で当然のように、平日の昼間から老若男女が楽しそうに飲んでいる。僕はそれが心地いいなって思います。

 

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関西酒場のお客さんは団結力がある

関西だけ、関東だけで展開している代表的なチェーン店について語ってもらいました。

 

スズキナオ 僕がよく行く関西ローカルチェーンは「赤垣屋」「正宗屋」「丸一屋」「得一」ですね。東京にいたときは「酒蔵 駒忠」とかによく行ってました。

 

パリッコ 「駒忠」好きです。ほかに東京だと「加賀屋」「ニュー加賀屋」「加賀廣」「かぶら屋」「春田屋」とか。「かぶら屋」は池袋で働いてた当時、最初の1、2号店しかない草創期によく通ってましたね。それがいつの間にか数十店舗に増えて。

 

スズキナオ 多店舗展開だと一括仕入れなどのメリットを生かせるので、より価格帯が低めのチェーンが多い印象です。でも、近年は大阪から東京へ、東京から大阪へと進出するケースも増えてますよね。関西進出した有名店だと「立呑み晩杯屋」とか「四文屋」とか。

↑関西初となる「立呑み晩杯屋 十三店」。関西でも人気を集めている

 

パリッコ 関西から東京へというケースだと、2022年7月、有楽町(千代田区)に東京1号店を開業した「徳田酒店」は話題性が大きかったですね。でも東西の有名店が各地に進出することで、例えば東京のホッピーとかバイスとかも各地に広がっていくわけであって、重要な役割を担ってる気がします。

 

スズキナオ そうですね。ひと昔前だと「村さ来」が東京で人気だったカクテルスタイルのチューハイを全国に広めたと聞きますし。

 

「村さ来」のように全国展開されているチェーンの場合、東西で違いはあるのでしょうか?

 

パリッコ 企業ごとに違うと思いますが、例えば「餃子の王将」は店舗によって独自のメニューがあったり、地域によって価格を変えたりしてますよね。全国で統一しているチェーンもあるかもしれないですけど、やっぱり地域によって食文化が違うので、個々で変えているほうが多い気はします。

 

スズキナオ 企業ごとの方針や、直営店なのかフランチャイズなのかでも変わってくる気がしますね。自由度が高い企業なら各店独自のメニューもあっても不思議じゃないし、フランチャイズはもっと自由でしょうし。

 

では、立ち飲みや角打ちで東西の違いはありますか?

 

スズキナオ なんとなく角打ちに関しては、主役は完全にお酒で、おつまみはあくまで脇役というオールドスタイルのお店は関西のほうが多い気がします。大阪や兵庫の老舗は特に。

神戸御影・榊山商店。100年以上続く老舗の角打ち。おつまみは、缶詰や乾き物が中心

 

パリッコ そうですね。関東の角打ちは、本当に簡易的なテーブルしかない昔ながらのところもあれば、まるでバーのようにおしゃれなお店も増えているし、どんどん多様化している気がします。

 

スズキナオ 立ち飲みに関しては、関西のお客さんの間は連帯感のようなものがある気がします。例えばお店が混んで来たら詰め合って次のお客さんのための場所を空けるとか。

 

パリッコ ダーク(※)とか。

※ダークダックスとも。立ち飲み店で、テーブルに対して斜めに立ちスペースを詰めること。往年のコーラスグループ「ダークダックス」が斜め立ちして歌っていたことに由来

 

スズキナオ そう。「ダークしよか」という言葉はよく耳にしますね。ほかの人も嫌な顔せず協力的で、関西は団結力がスゴいなって思いました。

 

パリッコ その距離感に最初は躊躇してしまうかもしれませんが、とにかくみんな人がいいので、最後は居心地が良くて抜け出せなくなってしまうんですよね。

 

スズキナオ それに、関西に来る前は標準語を話したら嫌がられると思ってましたが、全然そんなことないです。

 

パリッコ むしろやさしいですよね。「ここあいてるで」とか「この店初めてならこれオススメや」とか、積極的に共有してくれるイメージ。

 

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「会館飲み」や「ビニシー」は他の地域ではどう?

関西独自の酒場文化として知られる、「会館飲み」の現状についてはどうでしょうか。まずは改めて、その特徴から解説してもらいました。

↑西院(右京区)の「折鶴会館」

 

スズキナオ 「会館飲み」が根付いている地域は、基本的に京都です。西院(右京区)の「折鶴会館」や中京区富小路の「四富会館」とかが有名で、これら会館と呼ばれる建物のなかで複数の飲食店が営業しているスタイルですね。

 

パリッコ 京町屋を再利用した商業形態がルーツといわれており、それもあって基本的には各店が狭く、小箱の飲み屋さんをハシゴする楽しさがありますよね。2010年以降ぐらいからの新世代大衆酒場ブームとともに、「会館飲み」も人気になってきた印象です。

 

【会館飲みについてはコチラ】
京都で注目を集める「会館飲み」って何だ!? の噺
会館飲み実践編① 四条大宮・新宿会館の噺【前編】

 

同じような楽しみ方ができる施設やカルチャーは、関東にはないのでしょうか?

 

スズキナオ 似たような場所は関東だけじゃなく、全国的にあると思います。例えば大阪の「大阪駅前ビル(北区梅田)」、東京の「新橋駅前ビル(港区新橋)」なら「会館飲み」っぽい楽しみ方ができますよね。ただ、会館があるのは基本的に京都なので、「会館飲み」といえるのは京都だけかなと。

 

パリッコ 会館の成り立ちは戦後の風営法とかが関係してると言われていて、関東で近しい有名なスポットは「新宿ゴールデン街」ですかね。ほかには新宿西口の「思い出横丁」とか、横浜の「野毛都橋商店街ビル(中区・宮川町)」とかもありますけど。

↑新宿ゴールデン街。近年では観光スポットにもなっている。写真提供:PIXTA

 

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もうひとつ、関西独自の酒場文化「ビニシー」についても特徴から伺いました。

 

スズキナオ 出入口に、ビニールシートやビニールカーテンと呼ばれるものを設えた飲食店のことです。「ビニシー」と略されることが多いです。これも2010年以降ぐらいから、特に大阪の天満(北区)を中心に増え、いまでは「ビニシー通り」と呼ばれるスポットもあります。

↑大阪・裏天満ちょうちん通り。写真提供:PIXTA

 

パリッコ もともとは市場周りのちょっとした立ち飲みとか、簡素なつくりの飲み屋さんみたいなものだったんだと思うんですけど、その雑多な雰囲気が大衆酒場ブームとマッチして流行ったんじゃないかな。

 

スズキナオ 東京にも、寒さ対策で冬だけビニシー仕様にするお店は昔からありますけど、ビニシーとカテゴライズされるほど定着しているのは大阪特有かもしれませんね。

 

パリッコ ちなみに、多いのは居酒屋系ですけど、ワインバルみたいな洋業態もあります。最近だと中華、ベトナム、タイ、メキシカンなどもありますし、その辺は自由ですね。

 

最後に、東西における接客の違いについて教えてもらいました。

 

パリッコ つい先日、ふらりと入ってみた東京下町の居酒屋が、ものすごく素っ気ない感じの接客だったんですね。

 

スズキナオ 傾向として、大阪は積極的にコミュニケーションを取り合うような接客が多いかもしれないですね。お客さんも、そういう会話を楽しみに来ている節がありますし。もちろんそういうお店ばかりではないんですけど、割合的には多い印象ですね。

 

前編はここまで。後編では、「お酒やおつまみの違い」をテーマに東西の酒場を語っていただきます。

 

 

撮影/鈴木謙介

 

<取材協力>

丸福酒場

住所:東京都墨田区八広5-20-18
営業時間:17:00~23:00、日曜15:00~22:00
定休日:月曜

 

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【東京・沿線ぶらり酒】松尾貴史さんと語る、下北沢の酒場とカルチャーとカレーの噺

提供:宝酒造株式会社

 

街を結ぶ沿線には、その地ならではの名酒場と酒文化がある――。本企画では、首都圏沿線の路線ごとに、奥深いカルチャーを探っていきます。ナビゲーターは『古典酒場』の倉嶋紀和子編集長。沿線に縁のあるゲストとともに、街と酒場の魅力を語り尽くします。

松尾貴史(右)/大阪芸術大学を卒業後、デビュー。TV、ラジオ、映画、舞台、イベント、エッセイ、イラスト、折り紙(折り顔)制作など幅広い分野で活躍。近著に『人は違和感が9割』(毎日新聞出版)がある
倉嶋紀和子(左)/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任

 

第1~4回にお届けしたJR中央線に続いては、小田急線。前回の新宿では、作家や編集者、映画関係者などが集った「新宿ゴールデン街」にフォーカスしましたが、今回は同じ文化人でも役者やバンドマンの聖地として知られる下北沢(東京都世田谷区)を訪問。下北沢が職場であるとともに、飲み歩く街としても通い続ける俳優・松尾貴史さんをゲストに迎え、酒や食を中心としたカルチャーについても語ってもらいました。

 

演劇、音楽、古着、カレー。独自の文化が刺激的に香る下北沢

 

下北沢駅が誕生したのは1927(昭和2)年のこと。小田原急行鉄道(現在の小田急電鉄)小田原線の駅として開業し、1933年(昭和8)年には帝都電鉄(現在の京王電鉄)井の頭線も開通。

 

1923(大正12)年の関東大震災以降、現在の世田谷区をはじめとする界隈の農村地には移住者が増加しており、2路線が重なる新駅が誕生した下北沢は急速に発展していきました。そして戦後には駅前に闇市が誕生。なかでも「下北沢駅前食品市場」は2017年まで存在し、いまでも人々の記憶に強く刻まれています。

 

市場の消滅は、駅前を中心とした近年の再開発によるもの。2013年の駅地下化、それに伴う線路の跡地開発によって2020年に「下北線路街」、2022年に複合商業施設「ミカン下北」が開業。2025年には駅前広場にバスロータリーが完成予定です。

 

戦前から文士のサロン的な街であった下北沢ですが、ユースカルチャーが芽吹くのは、1970年代。特にティッピングポイントとなったのは、ジャズバー「LADY JANE(レディ・ジェーン)」と、ライブハウス「下北沢ロフト」が開業した1975年です。各店主は1979年に「下北沢音楽祭」を開催し、次第に若者の街というイメージが浸透していきました。

 

そして、「LADY JANE」のマスターは1980年になると、多目的劇場「スーパーマーケット」を開場します。また、翌1981年には現在の本多劇場グループが、最初の劇場となる「ザ・スズナリ」を、その翌年には「本多劇場」をオープンさせます。こうして、下北沢は演劇の街としても知られるようになります。また、劇団の関係者や役者たちが多く住むようにもなりました。

↑「ザ・スズナリ」のほかにも「本多劇場」「駅前劇場」など多くの劇場があり下北沢は「演劇の街」として広く知られている(写真提供:PIXTA)

 

ファッションの街としての顔は、1960年代から。当初はレディースの洋品店が多く、働き始めた若い女性がお洒落を楽しむ目的に訪れ、そのなかから「下北マンボ」という細身で派手な柄パンツが生まれたといわれています。やがて1970年代になると古着店も増え、ユースカルチャーとの親和性から徐々に台頭。いまや古着は、演劇や音楽と並ぶ下北沢のアイコンです。

 

そのなかに、比較的近年に加わったカルチャーがカレー。最古参といわれる1990年オープンの「茄子おやじ」、スープカレーを東京に広めた名店のひとつであり、2002年に開業(札幌本店は1993年創業)した「マジックスパイス 東京御殿」をレジェンドとし、大阪スパイスカレーの大家「旧ヤム邸」のシモキタ荘が2017年にオープンすると、より下北沢のカレー色が濃厚になっていきます。

 

少年時代からカレー好きだった松尾さんも、2009年に自身のカレー店「般゚若(パンニャ)」を下北沢にオープンします。まずは、「般゚若」でカレーとお酒の関係などについて伺いました。

 

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きっかけは、竹中直人に連れて行かれた老舗のバー

倉嶋 松尾さん、今日はありがとうございます! まずは再会を祝して。

 

二人 カンパーイ!

 

松尾 こちらこそ、「酒噺」の連載に呼んでいただけるとはうれしいです。しかも街のテーマが下北沢ということで、感激ですよ!

 

倉嶋 初めて松尾さんとお会いしたのは立石(東京都葛飾区)でしたもんね。

 

松尾 そうそう! 16時に集まって、いろんな店をハシゴして。

 

倉嶋 懐かしいです。今日は下北沢のこと、たくさん教えてください!

 

松尾 もちろんですけど、倉嶋さんって下北沢にはあまり来ないんでしたっけ?

 

倉嶋 演劇、音楽、古着など、ちょっと私にはハードルが高い街でして(笑)。もちろん名酒場もたくさんありますけど。

 

松尾 そっか、確かに倉嶋さんと下北沢で飲むのははじめてですよね。

 

倉嶋 そうなんです。プライベートでも、お仕事でも訪れる街ではあるんですけど。やっぱり詳しく教えてもらうなら松尾さんだなって。

 

松尾 光栄ですね!

 

倉嶋 ではまず、松尾さんが下北沢の酒場文化に惹かれたきっかけから教えてください。

 

松尾 劇場には出させていただいていたんですけど、お店で衝撃的だったのは竹中直人さんに連れて行ってもらった「LADY JANE」。40年ぐらい前です。竹中さんが、「松田優作がいたら嫌だなぁ……。松田優作がいたら帰ろうよ」なんてつぶやきながらお店に行って、「松田さん来てますか?」とマスターに聞いたら「今日はまだお見えじゃないですね」って。そしたら「じゃあ、また来ます」って寂しそうな顔してさ。なんだ、会いたかったんだってね(笑)。

 

倉嶋 めちゃめちゃ面白い(笑)!

 

松尾 でも、それがきっかけで僕も通うようになりました。するとミュージシャンやジャズマンのほか、役者さんとか舞台や演劇の関係者の人ともいっそう仲良くなって。

 

倉嶋 同業者のつながりもできていったってことですよね。

 

松尾 そう。いつ行っても迎え入れてくれるような感じのゆるい雰囲気があって、ほかのお店にも行くようになったんです。街全体が、なんかゆるい新宿ゴールデン街みたいな感じなんですよね。

 

倉嶋 表現するお仕事の方が多いと、やっぱりそういう雰囲気になるんですね。

 

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車が通れない道の狭さが下北沢のニッチな文化を育んだ

松尾 街として下北沢を好きになったのは、車が通りにくくて、人がそぞろ歩きできるからなんです。

 

倉嶋 確かに、道が狭くて車は入りにくいですよね。

 

松尾 それって、車社会になる前の区画が残ってるからなんです。この辺は東京大空襲のときも奇跡的に守られたので、焼け野原になりませんでしたし。それに、昔から水路がいっぱいあったので行き止まりの道が多いんです。たぶん駅の改札口から半径数百メートル以内に、信号はひとつもないんじゃないかな。

 

倉嶋 都心部の駅では、なかなか珍しいですよね。広めな道は茶沢通り(※)ぐらいでしょうか。

※三軒茶屋と下北沢、東北沢を結ぶ世田谷区道の通称

 

松尾 そんな区画だから、店舗も小さい物件が多いですよね。だから個人店も出しやすい。結果、個性的な店が多くなってサブカルチャーのムードが醸成される。もっとも、いまは道を広げてバスを引き入れようとしてますけどね。僕はどうかと思いますよ。

 

倉嶋 著名人の方と地域の方で協力して、署名活動や反対運動をされていましたよね。

 

松尾 諸外国の観光名所の多くは、駅前からどんどん車を排除してるんです。でも、日本は逆なんですよ。もちろん、踏切がなくなったり茶沢通りの渋滞が軽減したり、便利になった部分もあるんですけど。

 

倉嶋 お店はどうなっていくと思いますか?

 

松尾 なんとかまだ、新規開業は個人のお店が頑張っているので救いです。でも、変に人気が出すぎて家賃が高くなると危ないですね。そうなると、資本力のある企業の店舗しか出せなくなっちゃうので。

 

倉嶋 再開発という点では、それこそ私たちの大好きな立石と似たような課題を抱えているんですかね。

 

松尾 そうですね。それに、下北沢のこぢんまりとした雰囲気は、下町にも似た感じがあります。

 

倉嶋 私が下北沢で印象的に残っているのは、北口にあった市場(下北沢駅前食品市場)です。もう17~18年ぐらい前ですかね。あのなかに、年配の女将さんがやられていたおでん屋さんがあって、立ち退き閉店するまで何度か行きました。素敵なお店でしたねぇ。

 

松尾 「おでん屋 節子」かな。いまでも分店の「せっちゃん」は、お好み焼きとおでんを名物に営業してますよ。

 

倉嶋 今度行ってみます! でも、松尾さんは20代のころからこの街で飲んでいますよね。それから約40年が経ったいま、酒場の楽しみ方はどう変わりましたか?

 

松尾 お店の探し方はなんとなくわかってきたかもしれません。下北沢も若者向けからシニア向けまで多彩にあるなか、年配でも楽しめるお店を見分けるポイントがあって。これは地方で居酒屋を探すときにも、すごく使えるんです。

 

倉嶋 ぜひ教えてください!

 

松尾 歳をとると食の経験値が増えるぶん舌が肥える。それから、前頭葉が弱くなるので我慢が効かなくなる(笑)。そうすると、料理がうまくて居心地もいい店で飲みたいじゃないですか。ということは、人生の先輩方が機嫌よく飲んでいるお店は、間違いないということなんですよ。

 

倉嶋 ご年配の方がにこやかに飲んでいるお店はひとつの指針ですよね(笑)。やっぱり酒場は人ありき、あらためて勉強になります!

 

 

カレーにはチューハイや日本酒が合う!

松尾 うちの名物はカレーなので、ぜひ召し上がってください。こちらは一番人気の「マハーカツカレー」です。

↑般゜若の「マハーカツカレー」(1580円)

 

倉嶋 いただきます……。あぁ、スパイスの香りが抜群に効いていて、グラデ―ションのように変化していく感じもたまりません! 思わずガーッと一気に食べてしまいそうな魅惑の味わいです。

 

松尾 お口に合ってよかった。うちはワンパクなイメージがあるカツカレーでも男女ともに人気で、トータルで食べやすく仕上げているのもポイントなんです。

 

倉嶋 ええ、黒いカツは見た目のインパクトだけじゃないですね。イカ墨を使った衣は重すぎずサクサク、肉の甘みと調和した正統派のおいしさです。もち麦入りのターメリックライスと、さらりとしたカレーソースとのマッチも絶妙!

 

松尾 うれしいです。お酒だとどんなものが合いそうですか?

 

倉嶋 この焼酎ハイボールは、シュワッとした爽快感がカレーの辛みやカツとマッチして最高にイイですね! 宝焼酎の絶妙なコクがフックになって、スパイスとの調和もゴキゲン。あとは、カレーライスのライスはお米ですから、日本酒も当然のように合うと思います。

↑タカラ「焼酎ハイボール」の爽快感がカレーの辛みやカツとマッチ

 

松尾 僕も、当店ではハイサワーとのペアリングを推しているんですが、このカレーとチューハイはすごく合うんですよ。

 

倉嶋 お酒好きの松尾さんがペアリングも考えて作ったんですから、絶対間違いないですね。でも、松尾さんにとってカレーの魅力はどんなところにあるんですか?

 

松尾 そうですね。子どものころから変わらず大好きというノスタルジー。一方で、辛い大人の料理という魅力もあって、辛口を背伸びして食べたかった幼少期の思い出を、ずっと引きずってるんだろうなっていう気がします。

 

倉嶋 奥深い考察ですね!

 

松尾 とはいえ、辛さや味わいよりも大きな魅力を生み出しているのは香りなんです。香りが持つ情報量はすさまじく、カレーの場合はスパイスやハーブのエッセンスが情報となって、様々な方向から一瞬で脳に突き刺さる。それがクセになって、詳しく説明はできないけどハマッちゃうところがカレーの魅力だと思いますね。

 

倉嶋 香りが持つ情報量と、魅惑的なおいしさ。お酒にも当てはまりますね!

 

松尾 最初はただただ「カレーはおいしい」という感想でした。原体験は親父に連れて行ってもらっていた、神戸のオリエンタルホテルで提供されていたカレーです。やがて小学校になると、小遣いで食べに行くようになりました。当時「そごう神戸店」の向かい辺りにあった「神戸カレーショップ」です。

 

倉嶋 小学生が行くお店じゃない気もしますが(笑)、それだけカレー好きだったんですね!

 

松尾 中学に上がると、阪急西宮北口駅(兵庫県西宮市)付近にあった「サンボア」にどっぷり。最初はマズく感じて「もういいや」って思ったんですけど、その後いとこの友人だった3歳年上の兄ちゃんに連れていかれて、断れなくて食べたら「あれ? 悪くないな!」と思って。気になって3回目に行ったらハマッちゃいました。

 

倉嶋 そう考えると「般゜若」さんをオープンするのも必然だったんですかね。きっかけは何だったんですか?

 

松尾 昔、上馬(東京都世田谷区)の交差点付近に通ってるバーがあったんです。大きなガラス窓から国道246号をぼんやり見下ろしながら飲むのが好きでね。でもあるときマスターから、閉店してまっさらにしちゃうと聞いたんです。

 

倉嶋 なんだかもったいないですね。

 

松尾 でしょ。だから落語家さんとかコピーライターさんとか、友人8人に声かけてお金を出し合って、保存会みたいにして営業してたんです。数年やって、結局そこも閉めちゃったんですけど。

 

倉嶋 行ってみたかったです。

 

松尾 で、当時「シメになにか一品欲しいな」となってね。山梨県の富士吉田にある「糸力」という居酒屋の名物カレーがもたれなくておいしいという話があがったので、冷凍品を送ってもらい、湯煎で温めてカレーライスにして出してたんです。

 

倉嶋 そのカレーがモチーフなんですか?

 

松尾 最初はそうだったんですが、サラッとしたカレーを自分でも作ってみたいなと思って、当時のバーテンダーさんと試行錯誤してね。それが数年後に完成しまして、「これは単体でも店出せるぞ!」なんて盛り上がってるところに、知り合いから「下北沢に古着屋さんの空き物件が出るよ」とチャンスが。ここぞとばかりに入れ替わりでオープンしたのが2009年です。

 

倉嶋 今年で15周年。しかもカレー激戦区となった下北沢で、スゴいです!

 

松尾 ありがとうございます。最初はもう少し東北沢駅寄りの場所にあって、手狭になった関係でいまの場所に越してきたのが2017年。でも、それからすっかり7年が経ちました。ちなみに倉嶋さん。すっかりなんて言ってたら、そろそろ夜の営業時間が近づいてきまして……。

 

倉嶋 あら、あっという間に!

 

松尾 うちもお酒はあるんですけど、より本格的な居酒屋に移動しましょうか。

 

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飲むと楽しい人に付いていく

松尾 ということで、あずま通りからひとつ路地に入った「まぼねん」にやってきました。

↑若いお客さんで賑わう下北沢の晩酌屋「まぼねん」の店内

 

倉嶋 駅前は近代的になりましたけど、ちょっと路地を入れば昔と変わらない風景。イイですね! お店もこじんまりとして良い雰囲気。メニュ—も豊富だしリーズナブルで、若いお客さんが多いのも納得です。

 

二人 ではあらためて、カンパーイ!

↑まずは、チューハイで乾杯!

 

↑「まぼねん」はリーズナブルでオリジナリティのあるメニューが人気。写真は「厚焼き玉子」

 

倉嶋 松尾さんもお酒が潤滑剤となって交友関係が広がっていったと思うのですが、昔からお酒好きだったんですか?

 

松尾 家柄といいますか、父親がバーテンダーだったので、その影響は大きいですね。神戸という土地柄か、実家には日本酒もたくさんありました。

 

倉嶋 神戸といえば灘五郷。日本酒の聖地で生まれ育ち、しかもお酒に関するサラブレッドだったとは!

 

松尾 二十歳のときは大学生で、さっそく教授の部屋で飲んでましたね。当時は北新地のディスコにDJ見習いで入っていたのですが、クリスマスだ!年越しだ!なんつって、しじゅう飲んでは遊んでました。

 

倉嶋 好きなお酒の種類はオールジャンルですか?

 

松尾 倉嶋さんと一緒ですよ(笑)。焼酎、日本酒、バーボンにウイスキー、ビールなどなど。甘いカクテルとかは好んで飲まないですけど、お酒はなんでも好きです。

 

倉嶋 松尾さんが以前私の講座(倉嶋紀和子の古典酒場部)にご登壇いただいたときは、日本酒がテーマでしたよね。その際、利き酒をされる際の口に含む感じとか、お酒を利かれるときの姿がとても麗しくて。

 

松尾 本当ですか? なんか照れちゃいます。

 

倉嶋 でも松尾さんの交友関係の広さは、そういった場での素敵なふるまいにあるんじゃないかとも思います。

 

松尾 そうなんですかね? でも確かに、お酒のおかげで宝物のような出会いもたくさん得られました。

 

倉嶋 コミュニケーションの極意はあるんですか?

 

松尾 うーん、極意とはちょっと違うんですけど、飲みの場の性格って、本性に近いと思うんですね。

 

倉嶋 なるほど。よく、酔った勢いとか、酔うと性格変わるといいますが、そちらこそが本当の性格だと。

 

松尾 その通り。酔って変わった性格のほうが、隠された本性なんですよ。本音や愚痴なども、酔ったときのほうが言いやすいじゃないですか。だから僕は、酔って悪態つく人は信用しません。逆に、飲んでいるときに素敵だな、この人と飲むと楽しいなっていう人には付いていくようにしています。

 

倉嶋 勉強になります! そうやって飲み歩く機会もたくさんあると思いますし、なかでもやっぱり下北沢はお仕事柄でも多いのかなと。そんな下北沢の酒場は、ほかの街と比べてどんな特徴がありますか?

 

 

下北沢酒場ならではの特徴、いい店の条件とは?

松尾 おつまみの個性やお酒のバリエ―ション、また空間デザイン的な部分などは店主のセンスなので、下北沢に特化したものは見当たらないかな。ただし、やっぱり街柄なんですかね、なんとなく役者への気遣いがあるお店が多い気はします。

 

倉嶋 松尾さんならではの視点で興味深いです。それは下北沢のどのお店も役者さん慣れしているからなんでしょうか?

 

松尾 それも一理あるのかな。若手からベテランまで、それこそ俳優の卵みたいな駆け出しの若者にもやさしいお店が多いと思います。あとは、打ち上げにも寛容かもしれません。あくまで傾向ですけどね。

 

倉嶋 酒場自体が、夢を追う若者を応援している。素敵ですね!

 

松尾 あとは、小さい物件が多いので家賃が比較的まだ安く、個人店が多いぶんチェーン店は少なめというのも特徴ですね。

 

倉嶋 私も、下北沢は個人店主さんがすごく頑張ってらっしゃるイメージがあって、その点は中央線でいうと西荻窪によく似てると思います。フラッと入っても拒絶感がなくて、うまく馴染ませてもらえる居心地のよさがあって。

 

松尾 なるほど、確かにそうですね! 商業地と住宅街のバランスがよく、常連ばかりで閉鎖的な雰囲気という店は、下北沢には基本的にないですからね。

 

倉嶋 業態のバランスもいい気がします。そこまで大きな街ではないものの、居酒屋に和食、イタリアンやフレンチにバー、中華やエスニックなどもあって、価格帯もピンキリで。

 

松尾 その辺も、いい意味での多様性ですかね。舞台やライブハウスに関しても、新米から超大御所までが出演しますから。

 

倉嶋 勝手なイメージなんですけど、役者さん同士が演技論を巡ってケンカすることもあるんですか?

 

松尾 それはゴールデン街じゃないですか(笑)? まあ、いまは新宿でもケンカなんてないと思いますけど、あったとしても昭和の時代ですよ。平成と令和は、至って平和。

 

倉嶋 ええ、下北沢は“ラブ&ピース”がよく似合います! では、松尾さんが好きなお店もいくつか教えてください。

 

松尾 たくさんあるんですけど、この辺ですとすぐそこに「和みや 晃月」があって、ここはBUCK-TICKのヤガミトールさんに連れて行ってもらってから通い始めました。演劇関係者とよく行くのは「和楽互尊」や「ふるさと」ですね。「ふるさと」は広い座敷もあるので、打ち上げで行くこともありますよ。

 

倉嶋 それぞれ、オススメのメニューにはどんなおつまみがありますか?

 

松尾 「和楽互尊」は博多串焼きが名物ですけど、どのお店も何を食べてもおいしいです。ほかには中華でしたら「新雪園」、魚でしたら「にしんば」や「酒肴 みうら」とかね。太田和彦さんや角野卓造さんとの思い出の店で「両花」という銘酒酒場もあったんですけど、ここは閉店してしまいました。

 

倉嶋 一緒に行きたかったです。

 

松尾 そうなんですよ。そしたら、倉嶋さんイチオシのお店はどちらですか?

 

倉嶋 昔の北口側にある「あおもり」さんですね。末井 昭さんら哀愁の親爺バンド・ペーソスさんと番組でご一緒したときに、舐め達磨親方・島本慶さんが行きつけだということでご紹介いただきました。

 

松尾 名物はやっぱり、青森の?

 

倉嶋 そうですね、青森の郷土料理を中心に旬のオススメが黒板にびっしり書いてあって、青森の地酒とペアリングを楽しむお店ですね。

 

小田急線に住む人の特徴。中央線との違い

倉嶋 今回は小田急線のなかから下北沢にスポットを当てているのですが、例えば新宿から世田谷に絞ると、沿線ならではの魅力には何がありますか?

 

松尾 芸術家が多く住む沿線だなとは思います。より細分化すると、音楽系の人はなぜか代々木上原(東京都渋谷区)に多かったり。それが世田谷に入って下北沢になるとジャンルがさらにロックやジャズ寄りになって、演劇人も増えて。さらに西へ行くと画家やアート関係の色が濃くなり、千歳船橋辺りに行くと森繫久彌さんなど、また役者さんのイメージもあって、祖師谷大蔵からは映画関係者、成城学園前になるとクラシック関係の方が多くなる、みたいな。

 

倉嶋 駅ごとに職業などの特色が出てくるイメージですかね。面白い!

 

松尾 沿線の特色というよりは、それぞれの街に個性があって、住んでいると芸術的な感覚に触れやすいという面白さはあると思いますね。あくまで個人の感想ですけど。これが中央線になると作家さんや漫画家さんも多いですよね。

 

倉嶋 この連載の初回でお世話になった角田光代さんとは西荻窪でご一緒しましたし、確かに作家さんは多いと思います。

 

松尾 あとは芸人さんだと高円寺や阿佐ヶ谷も多いんですかね。高円寺はパンクロック、阿佐ヶ谷はジャズのイメージもありますけど。

 

倉嶋 あの辺の中央線はストリートというか。でも全体的に、なんとなく地べた感があるんですよね。私はそれが居心地よくて(笑)。

 

松尾 そんな話をしていたら、中央線沿線酒場でハシゴしたくなりました。また一緒に飲みましょうよ!

 

倉嶋 ぜひぜひ。また何軒でも付き合いますので!

 

下北沢のカルチャーと酒場文化について語り尽くした倉嶋さんと松尾さん。次回も街と魅力的な酒場について倉嶋さんがゲストと語り合います。お楽しみに!

 

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【せんべろnet監修】ひとり飲み初心者にオススメなお店の噺
女性ひとり(初心者)でもできる「酒場」の楽しみ方を、「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していきます。

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撮影/鈴木謙介

 

<取材協力>

般゜若 PANNYA CAFE CURRY(パンニャ)

住所:東京都世田谷区北沢2-33-6
営業時間:11:30~16:00(L.O.15:30)、17:30~21:30(L.O.21:00)
定休日:水曜
https://pannya.jp/

 

まぼねん

住所:東京都世田谷区北沢2-9-3 三久ビル 1-C
営業時間:17:00~翌3:00(L.O.2:00)、日曜17:00~24:00(L.O.23:00)
定休日:なし
https://www.instagram.com/maboneng_tokyo/

 

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・タカラ「焼酎ハイボール」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/golden/

 

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「超強炭酸×りんご」の爽快コラボを楽しんで! タカラ「焼酎ハイボール」<強烈りんごサイダー割り>数量限定で発売

宝酒造は“タカラ「焼酎ハイボール」<強烈りんごサイダー割り>”を、10月22日(火)に全国で数量限定で発売します。

 

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ(※1)・甘味料ゼロ(※2)である点も特徴です。

 

<強烈りんごサイダー割り>は、強炭酸が特徴のタカラ「焼酎ハイボール」の中で、最も強い炭酸が楽しめる「強烈シリーズ」の数量限定フレーバー。大衆酒場で人気の「焼酎の地サイダー割り」をイメージしたチューハイで、“超強炭酸”の刺激的な飲みごたえが特徴とのこと。りんごの旬の時期に合わせて、すっきり甘くない爽やかな“りんごサイダー”の風味を糖質ゼロ(※3)で楽しめるといいます。

※1 100ml当たりプリン体0.5㎎未満をプリン体ゼロと表示。
※2 食品添加物としての甘味料は使用していません。
※3 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。

 

商品名:タカラ「焼酎ハイボール」<強烈りんごサイダー割り>
参考小売価格(消費税別):350ml/159円、500ml/217円

糖質ゼロ、秋にピッタリの「焼酎ハイボール」。タカラ「特製梨サイダー割り」

宝酒造は、“タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製梨サイダー割り>”を、全国で10月8日から数量限定販売します。

 

記事のポイント

新フレーバーは、秋にピッタリの「辛口で食事に合う梨サイダー」。ベースアルコールに「宝焼酎」を使用し、アルコール分5%でも飲みごたえのある辛口の味わいに仕上がっています。

 

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロである点も特徴です。

 

今回発売する、5%<特製梨サイダー割り>は、和梨ピューレを独自の方法で抽出・ろ過した「特製果実エキス」を使い、爽やかな香りとみずみずしい味わいに仕上げているそう。

 

宝酒造
タカラ「焼酎ハイボール」5%<特製梨サイダー割り>
参考小売価格(税別):350ml/159円、500ml/217円

【せんべろnet監修】“ひとり飲み”初心者が平日にサクッと「家飲み」する噺

提供:宝酒造株式会社

 

「酒噺:東京・大衆酒場の名店シリーズ」で一連の酒場知識を習得したお酒好きタレント・中村優さん。実践編に入って、女性一人(初心者)でも出来る「酒場」の楽しみ方を「せんべろnet」管理人のひろみんさんに教えてもらいながら体験していく第7回目。今回は趣向を変えて、平日に家でサクッと楽しめる「ひとり飲み」に挑戦します。

 

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

せんべろの達人が説く家飲みの醍醐味

明日は早朝から仕事があるものの、軽くでもお酒を嗜みたい気分の中村さん。そこでこの日は、早めに帰宅してサクッと飲むことに。おつまみは「せんべろnet」管理人ひろみんさんの著書『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』(ワン・パブリッシング・刊)からセレクトしました。

 

本書では名酒場に教わった絶品レシピをはじめ、冷蔵庫にある食材で簡単に作れる料理や、コンビニアレンジおつまみなどを写真付きで紹介しています。

↑右が今回参考にした、『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』。左は大好評によって生まれた第2弾で、酒場紹介とレシピで構成された『せんべろnetのひとり酒場 家飲み手帖』

 

~家飲みの魅力~

・自分好みのお酒とおつまみを自由に楽しめる

・外出する手間や時間がかからない

・ラフな格好で飲める

・万が一酔い過ぎても安心で、とにかく気楽

 

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【せんべろnet監修】ひとり飲み初心者にオススメなお店の噺
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お酒が進みまくる簡単おつまみ2品をクッキング

数あるレシピのなかから選んだのは、暑い日にぴったりとおすすめいただいた「さば缶ときゅうりのごま酢和え」と「やみつきみょうが肉巻き」の2品。さっそく調理といきましょう。

 

さば缶ときゅうりのごま酢和え

■材料

・さば水煮缶:1缶(150g)
・きゅうり:1本
・塩:少々
・ポン酢:大さじ2
・砂糖:小さじ1
・煎りごま(白):適量

 

■作り方

1)まずは、きゅうりをスライサーでスライスします。

 

2)塩もみして5分ほど置いたあと、塩を洗い流して水分を絞ります。

 

3)ポン酢大さじ2と砂糖小さじ1を合わせます。

 

4)そのなかにきゅうりと水気を切ったさば缶を入れて混ぜ合わせます。

 

5)器に移して、煎りごまをかければ完成!

 

ひろみんさんのアドバイスとしては、きゅうりには時短になるスライサーを使うのがオススメとのこと。

 

また、100円ショップなどで販売されているシリコン素材のざるもあると便利。柔らかくざるごと絞れるので、簡単に水切りがしっかりできるのだそうです。

↑シリコン素材のざるはそのまま水を切れるので便利

 

材料のさば水煮缶は、国内水揚げ・化学調味料無添加のものがおいしく仕上がるのでオススメ。

 

そして味つけのコツは、少量の砂糖でほんのり甘さを加えること。きゅうりやポン酢の爽快感のなかに甘みがあると、よりお酒が進む味わいになるとのこと。

↑味見をする中村さん。真剣な眼差し!

 

切って和えて混ぜるだけの気軽さ。それでいて、さっぱりした味わいでお酒も進むという絶品おつまみの完成です。続く2品目は「やみつきみょうが肉巻き」。

 

やみつきみょうが肉巻き

■材料

・みょうが:お好みの量
・豚バラスライス:お好みの量
・塩:適量
・こしょう:適量(スパイスソルトでもOK)
・サラダ油

 

■作り方

1)みょうがを好みのサイズで縦半分~縦4等分にカット。

 

2)これらを豚バラスライスで巻き、塩・こしょう、もしくはスパイスソルトを振ります。

 

3)サラダ油をひいたフライパンに上記の豚バラみょうがを入れ、こんがりと焼き目が付くまで中火でソテーすれば完成。フライパンは、ホットプレートで代用してもOKです。

 

こちらも簡単かつスピーディーで、10分程度ででき上がり。

 

ちなみに、塩・こしょうの代わりにスパイスをふったり、仕上げにポン酢や七味唐辛子をかけるのもアリとのこと。さらに、トッピングとして大葉やクリームチーズなどがあると、いろいろなバリエーションも作れるのでオススメです。

 

合わせるお酒は?

さて今回、合わせるお酒は、2024年9月10日発売の新商品、タカラ「発酵蒸留サワー」です。

↑タカラ「発酵蒸留サワー」。フレーバーは、<クリア><レモン><ぶどう>の3種類がラインアップされています

 

タカラ「発酵蒸留サワー」の特長は、アルコール分3%と軽やかでありながら、しっかりとしたお酒の満足感が楽しめること。口に含んだ瞬間から複雑な香りと厚みを持たせる“果皮発酵スピリッツ”と、口に含んだあとの厚みを持たせる専用の「宝焼酎」を新たに開発することで、低めのアルコール度数でもお酒好きな人が求めるしっかりとした飲みごたえを実現しています。

 

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作った2品にお酒を合わせて家飲み開始!

ということで、「さば缶ときゅうりのごま酢和え」「やみつきみょうが肉巻き」とお酒を前に、いざ晩酌スタート。まずはタカラ「発酵蒸留サワー」をプシュッと開け、1日を振り返りながら乾杯です。今日もお疲れ様でした。

 

 

氷を入れたグラスに注いで香りを満喫し、すぐさまゴクリ。味はどうでしょうか?

 

「とっても爽やか! 口当たりはライトですけど、大衆酒場で飲む本格チューハイのような飲みごたえがあっておいしいです。後味はスッキリしていて、どんな料理にも絶対合うに決まってますね! 私はお酒は好きですがそこまで強くはないので、まさに待ってましたって感じ。あまり酔いたくないとき用に常備したいちょうどよさです!」(中村さん)

そして、おつまみにも食指が動きます。まずは「さば缶ときゅうりのごま酢和え」から。

 

「シャキッとした瑞々しいきゅうりと、脂がのったさばはナイスコンビ! ほんのり甘いポン酢がさばのうまみと調和して、ごまのアクセントもイイ感じ。それになんといっても『発酵蒸留サワー』がスゴく合う!」(中村さん)

 

なお「さば缶ときゅうりのごま酢和え」は、お好みでラー油やごま油をかけるのもひろみんさんのオススメとか。実践する際はぜひお試しを。続いては、「やみつきみょうが肉巻き」もパクり。

 

「うんうん、これは新発見のおいしさ! みょうがは昔から好きなんですけど、薬味としてばっかり食べてました。でもこちらはみょうががメインで、ほんのりとした苦みや辛さに豚肉の甘い脂が染み込んで、超ジューシーでおいしい!」(中村さん)

 

では、こちらと「発酵蒸留サワー」の組み合わせはどうでしょう?

 

「ドンピシャです! みょうがの苦みや肉汁のこってり感・油を、『発酵蒸留サワー』がスカッと流してくれます。それでいてお酒のコクが余韻で広がり、至福な気分になれる。甘くないので料理の邪魔をせず、お刺身などの繊細な料理からこってりした揚げ物まで幅広く合うと思います。

それに、これなら翌日の仕事が気になったり、夕食後の家事が残っているので“夕食時に飲みたいけど酔いたくない”という時にいいですね!」(中村さん)

↑「発酵蒸留サワー」のアルコール度数3%というやさしさも、「私にはぴったり!」と中村さん

 

ちなみに、「やみつきみょうが肉巻き」は、みょうが以外にアスパラガス、ヤングコーン、ピーマン、なすなどを具材にしてバリエ―ションを増やしてもOK。こちらは「肉巻きパーティー」というレシピで『せんべろnetの酔っても作れる宅飲みおつまみ』に載っているので、ぜひ参考に。

 

アイテムを活用してワンランクアップの家飲みへ

最後は、家飲みがより充実する調味料やグッズを、ひろみんさんの解説とともに紹介します。まずは調味料や食材について。

 

「調味料は、ポン酢、スパイスソルト、粒生こしょう、昆布のダシ醤油がオススメです。特に、昆布のダシ醤油はどんなものにも合う万能な調味料。オイルも、ごま油とオリーブオイル、ラー油を常備しておくとなにかと便利です。それと、チーズ、大葉、かつお節を常備しておくとアレンジに重宝しますよ」(ひろみんさん)

 

そして、ひろみんさんが家飲みグッズとして愛用しているのが保冷缶ホルダー。

↑保冷缶ホルダー

 

「缶チューハイや缶ビールをホルダーに入れるだけで、冷たさが長持ちする優れモノ。家飲みはもちろん、BBQなどの外飲みでも大活躍してくれます」(ひろみんさん)

 

甲類焼酎やウイスキーなどの4リットルペットボトルに装着するワンプッシュ定量ディスペンサー。4リットルペットボトルはそのままでは重いため、こぼしてしまったり勢いよく注いでしまったりする問題をスマートに解決してくれます。

↑ワンプッシュ定量ディスペンサー

 

「押すだけで適量を注げるのでノンストレス! 日々の晩酌が超快適に。慣れればワンプッシュだったり、半分や2プッシュだったり、好みの分量がわかるようになりますよ」(ひろみんさん)

 

3つめは薫製シート。スモークフレーバーを浸透させた特殊シートで食材を包むだけで、煙を出さずとも薫製できる技アリのグッズです。

↑薫製シート

 

「チップを焚くスモークは、火加減が難しかったり、チーズを溶かしてしまったり、準備や後片付けが大変だったりと、何かと手間がかかります。でもこのシートなら巻いて冷蔵庫で寝かせるだけと簡単。私はお刺身やチーズ、スナックなどをよく薫製しています」
(ひろみんさん)

 

保冷缶ホルダーやワンプッシュ定量ディスペンサーは、一度買ってしまえば何回も使えます。そこまで高価でもないので、気になる人はぜひ手に入れてみてください!

 

~あると便利な家飲みお助けアイテム~

・調味料は、ポン酢、スパイスソルト、粒生こしょう、昆布のダシ醤油がオススメ

・オイル系は、ごま油、ラー油、オリーブオイルが使いやすい

・食材は、チーズ、大葉、かつお節を常備しておくとアレンジに重宝する

・保冷缶ホルダーやワンプッシュ定量ディスペンサーなどは、家飲みに便利

・食材を包んでおくだけで薫製になる「薫製シート」はあると重宝する

 

ひろみんさんが今回教えてくれたレシピの数々。これらの多くは、日ごろ飲み歩く絶品酒場がヒントになっており、中村さんもあらためて酒場へ行きたいと思ったのでした。次回はまた街へ繰り出し、外飲みの楽しみ方を学んでいきます。

 

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・タカラ「発酵蒸留サワー」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/hakkoujoryu/

 

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撮影/我妻慶一

「大衆酒場ファンの聖地」と呼ばれる名店が監修! タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>9/3より発売

宝酒造は、タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>を、9月3日に全国で数量限定発売します。

↑左から、タカラ「焼酎ハイボール」<立石宇ち多゛のぶどう割り風>350ml、500ml

 

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイ。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロといった機能面でもユーザーに好評とのこと。

 

立石宇ち多゛のぶどう割り風は、「名店の味」シリーズ第2弾として、東京都葛飾区立石にあるもつ焼き・もつ煮込みの有名店「宇ち多゛」の店主が監修した新フレーバーです。

 

同店は、「大衆酒場ファンの聖地」とも呼ばれ、宝焼酎ベースの無炭酸の「うめ割り」と「ぶどう割り」が、二大看板商品。その「ぶどう割り」を参考に、芳醇で飲みごたえのある独自の味わいに仕上げたとのこと。

 

なお、同商品の収益の一部は「宇ち多゙」店主により、葛飾区の子ども食堂に寄付されます。

 

【商品概要】
アルコール分:7%
容量/容器 :350ml・500ml/アルミニウム缶
参考小売価格(消費税抜き):
350ml/166円、500ml/227円 (9月30日出荷分まで)
350ml/171円、500ml/233円 (10月1日出荷分より)

強炭酸で甘くない、爽やかな限定フレーバーのタカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>登場!

宝酒造は、2022年の発売以来好評の“タカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>”を、8月20日に全国で数量限定発売します。

 

糖質ゼロ・プリン体ゼロ・甘味料ゼロ!

タカラ焼酎ハイボールは、チューハイ(酎ハイ)の語源にもなったと言われる昭和20年代後半の、東京下町の大衆酒場で生まれた元祖“焼酎ハイボール”の味わいを追求した辛口チューハイです。宝焼酎ならではの飲みごたえと、キレ味爽快で辛口な味わいに加え、プリン体ゼロ・甘味料ゼロといった機能面でもユーザーに好評とのこと。

 

強烈白ぶどうサイダー割りは、強炭酸が特徴のタカラ焼酎ハイボールの中で、最も強い炭酸が楽しめる「強烈シリーズ」の数量限定フレーバーです。大衆酒場で人気の「焼酎の地サイダー割り」をイメージしたチューハイで、“超強炭酸”の刺激的な飲みごたえが特徴としています。また白ぶどうはこれからの時期に旬を迎える果実で、すっきり甘くない爽やかな“白ぶどうサイダー”の風味を糖質ゼロで楽しめるそうです。

 

宝酒造

タカラ「焼酎ハイボール」<強烈白ぶどうサイダー割り>

参考小売価格(消費税抜き):350ml/154円、500ml/211円

夏にピッタリ! タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>が今年も数量限定で発売

宝酒造は2019年の発売以来人気の“タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>”を、7月30日(火)に全国で数量限定発売。

 

<強烈パインサイダー割り>は、強炭酸が特長のタカラ「焼酎ハイボール」の中で、最も強い炭酸が楽しめる「強烈シリーズ」の数量限定フレーバー。大衆酒場で人気の「焼酎の地サイダー割り」をイメージしたチューハイで、“超強炭酸”の刺激的な飲みごたえと、夏にピッタリな甘くない爽やかな“パインサイダー”の風味を糖質ゼロ(※)で楽しめます。

※ 食品表示基準に基づき、100ml当たり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示

 

【商品概要】

メーカー:宝酒造
商品名:タカラ「焼酎ハイボール」<強烈パインサイダー割り>
参考小売価格(消費税抜き):350ml/154円、500ml/211円
発売日:2024年7月30日(火)