犬の帰巣本能を描いた小説に胸が熱くなる−−『名犬ベラの650kmの帰宅』

帰巣本能とは、動物が遠く離れた場所からでも自分の巣に戻ることができる能力。犬の場合は優れた嗅覚により、風に乗って運ばれてくる匂いを感じ取り、方向を間違えることなく自分の巣、つまり飼い主の元に戻って来られるのだという。実際に愛犬が何か月も、何年もかけて長い長い旅をして戻ってきたという例は世界各地から報告されている。

 

今日紹介する『名犬ベラの650kmの帰宅』(W・ブルース・キャメロン・著、青木多香子・訳/新潮社・刊)も犬の帰巣本能を扱った小説だ。W・ブルース・キャメロンは犬好きの作家で、デビュー作は『野良犬トビーの愛すべき転生』。主人公の犬が輪廻転生を繰り返す話で、『僕のワンダフル・ライフ』として映画化もされ大ヒットした。また、本作も映画になり『ベラのワンダフル・ホーム』というタイトルで公開され、犬好きの人々を感動させてくれたのだ。

 

ピットブルは危険な犬なのか?

本書の主人公である子犬・ベラは雑種だが、ピットブルの血が混ざった危険な犬と見なされ、飼い主と離れ離れになってしまう物語だ。

 

ピットブルは闘うために生み出された犬で、世界最強とも言われている。最近の映画でピットブルが登場した作品があったのを覚えている方も多いだろう。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』がそれ。ブラッド・ピット扮するクリフの愛犬がピットブルだった。飼い主にとても忠実な犬として描かれていて、クライマックスシーンではクリフの合図で進入した犯人に噛みつきヒーロー犬となった。演じたピットブルは名優犬としてカンヌ映画祭でパルム・ドックも受賞した。

 

しかし、実際にはピットブルによる咬傷事故も多く報告され、国や地域によっては飼育を禁止しているところもある。ピットブルの他には、ロットワイラーやマスティフ、ブルテリアなども危険な犬とされている。でも、どんな犬も飼い主のしつけ次第なのかもしれない。わが愛犬ラブラドールの友だち犬にマスティフがいた。強面で歩く姿は猛獣みたいだったが、飼い主のおばあちゃんがとてもよくしつけていて、やさしくとてもいい子だった。要は飼う前に犬種をよく知った上でしつけていくことが大事ということかもしれない。

 

野良猫に育てられた子犬

さて、ベラの物語は解体間近の廃屋の床下からはじまる。そこには野良猫の群れがいて、その中に雑種の子犬が一頭混ざっていた。親犬を失い母猫に育てられていたのだ。床下にまだ生き物がいるにもかかわらず、業者は乱暴に建物を壊そうとしていたが、それを救ったのがやさしい青年ルーカスで、彼は子犬を保護し、ベラと名付け家族の一員とした。ルーカスの母親はアフガニスタンでの兵役により心に傷を負っていたが、ベラにはそれを癒す能力があった。そればかりかルーカスの職場である退役軍人病院に連れていくとべラはたちまち患者たちに愛される存在となる。そう、感情支援動物の素質がべラにはあったのだ。

 

しかし、動物管理局の見方は違った。ルーカスやべラが暮らすアメリカ、デンバー市では、子どもがピットブルに殺された事件をきっかけに市議会はピットブルの飼育禁止令を可決していたのだ。

 

問題はべラがピットブルかどうかではなく、動物管理局がべラはピットブルだと言っていることなんだ。管理官のひとりがそう言うだけで、彼女は捕まえられるんだよ。さらにふたりの管理官がべラはピットブルだと同意すれば、彼女はピットブルだと法律で規程される。無茶苦茶な制度だが、そうなっているんだよ。

(『名犬べラの650kmの帰宅』から引用)

 

愛犬家の作者は本作を通じてピットブルなど犬種を巡る問題提起をしているのだ。

 

650kmの彼方へ

ルーカスはべラを守るために、デンバー市外への引越しを決意するが、一刻の猶予もないため、一旦はデュランゴ(コロラド州南西部)に避難させる。そこには没収されることが決まったピットブルを始終引き取ってくれる里親がいたのだ。

 

「なるべく早くに迎えに行くから」。ルーカスはべラにそう告げるが、当然、犬には伝わらない。べラは車に乗せられ故郷から遠ざかっていく。が、遠ざかるにつれ、べラの嗅覚はするどくなっていった。

 

車で進むにつれて、こういった背景の匂いが徐々に合体してまったく異なる存在感を風に乗って放ち、私にとって故郷の特徴である強力な匂いの集まりになったのだ。他の似たような匂いの集まりも通り過ぎていったけれど、私が暮らした場所の強力な香りの取り合わせはたやすく嗅ぎ分けられた。

(『名犬べラの650kmの帰宅』から引用)

 

こうして安全な里親の元へ着いたのにもかかわらず、べラはルーカスから教わった「家へ帰れ」を実行に移すことになる。

 

ピューマの子どもと大自然を行く

べラは猫に助けられ育てられた犬だが、帰宅途中ではなんとピューマの子どもを助けることになるのだ。二頭は助け合いながら共に旅を続けるが、ピューマはどんどん成長し大きくなる。

 

ビッグキトゥンは今では私より大きくて重かったが、私と取っ組み合いをしにくると、変わらず私に敬意を払った。私が群れのリーダーなのだ。(中略)私は時々彼女にイラついて、彼女が仰向けになっている間に喉に歯をあてることがあった。嚙むのではなく、彼女のほうが大きくても私が群れの中の犬なのだと思い知らせるためだった。

(『名犬べラの650kmの帰宅』から引用)

 

こんな風に本作には動物の習性がよく描かれている。ネタバレになってしまうので詳しくは書けないが、ピューマは街には入れないから、やがて二頭は別れることになるのだが、そのシーンはとても感動的だった。

 

そして、べラはさまざまな苦難の末、二年間をかけて故郷のデンバーに戻ってくるが、そこには再び動物管理局が待ち構えていた。最後までハラハラ、ドキドキの冒険物語。動物好き、犬好きの人にはたまらない一冊となるだろう。

 

【書籍紹介】

名犬べラの650kmの帰宅

著者:W・ブルース・キャメロン
発行:新潮社

野良猫の群れの中で育った子犬のベラ。拾ってくれたルーカスの家で幸せに暮し始めたのもつかの間、動物管理官に捕獲され処分されそうになる。危険を避けるためにルーカスはベラを里親に預けたが、そこは650キロも離れた田舎町だった。ルーカスに会いたい。強い思いに駆られたベラは匂いを頼りにひとり歩き出す。野を越え山を越え、二年に及ぶ苦難の旅の結末はー胸熱くする子犬の冒険物語。

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どんな専門書よりも犬と生きることが理解できる――馳星周『ソウルメイト』は犬を飼いたいと思う人の必読書だ

“犬の十戒”をご存じだろうか? インターネット上で広く世界に伝わっている有名な詩で、原文は英語で作者は不明、犬を愛する人々が何度も何度も読み返しては、飼い主のあるべき姿を模索しているのだ。

 

馳星周氏といえばノワール小説の旗手だが、犬のために東京から軽井沢へ引っ越してしまうほどの愛犬家としても知られている。『ソウルメイト』(馳星周・著/集英社・刊)は、犬と生きる意味を私たちに教えてくれる家族小説だ。7つの犬種と7つの家族の心温まる物語が収められているが、そのイントロに出てくるのが“犬の十戒”だ。

 

 

馳星周・訳“犬の十戒”

1 ぼくは10年から15年ぐらいしか生きられないんだよ。だから、ちょっとでも家族と離れているのは辛くてしょうがないんだ。ぼくを飼う前に、そのこと、考えてみてよね。

2 父ちゃんがなにをして欲しがってるのか、ぼくがわかるようになるまでは忍耐が必要だよ。

3 ぼくのこと信頼してよ。ぼくが幸せでいるためには、みんなの信頼が必要なんだから。

4 長い時間怒られたり、罰だっていって閉じ込められたりするのはごめんだよ。みんなには仕事だとか遊びだとか友達がいるでしょ? でも、ぼくには家族しかいないんだよ。

5 いっぱい話しかけてよ。人間の言葉はわからないけど、話しかけられてるんだってことはわかるんだ。

6 ぼくにどんなことをしたか、ぼくはずっと覚えてるからね。

7 ぼくをぶつ前に思い出してよ。ぼくはみんなの骨を簡単に噛み砕けるんだよ。でも、ぼく、絶対にそんなことしないでしょ?

8 言うことを聞かないとか、頑固になったとか、最近怠けてばかりだとか言って叱る前に、ちょっと考えてよ。食事が合ってなかったのかも。暑い中ずっと外にいて体調が悪くなったのかも。年をとって心臓が弱くなってるのかも。ぼくの変化にはなにかしら意味があるんだから。

9 ぼくが年をとってもちゃんと面倒見てね。みんなもいつか年をとるんだからさ。

10 ぼくの嫌なところに行くときは、お願いだから一緒にいてよ。見てるのが辛いとか、見えないところでやってとか、そういうことは言わないでよ。そばにいてくれるだけでいろんなこと、頑張れるようになるんだ。愛してるよ。それを忘れないでね。

(『ソウルメイト』から引用)

 

犬を飼いたいと思ったら、まず、この犬の十戒を守れるのか、家族でよく話し合う必要があるだろう。

 

 

最高のソウルメイトと出会うために

犬の十戒を守ると誓ったら、次は犬種選びだ。本書には、チワワ、ボルゾイ、柴、ウェルシュ・コーギー・ペンブローク、ジャーマン・シェパード・ドッグ、ジャック・ラッセル・テリア、バーニーズ・マウンテン・ドッグという7種の犬が登場する。

 

犬を扱った小説を私はこれまで何冊も読んだが、犬種の特徴、性格がそれぞれのストーリーの中で、さりげなく、しかし的確に描かれていると感じたのは、この本がはじめてだった。七種の犬と、彼らと暮らす人間たちが織り成す物語を読んでいると、この犬種を飼ったらこんな生活になるかもと疑似体験ができてしまうのだ。

 

犬種選びはとても重要だと思う。住んでいる環境、家族構成などによってベストな犬は違ってくるからだ。

 

 

ダルメシアンか、ラブラドールか?

わが家の場合はラブラドール・レトリバーを選んだ。が、そもそもは『101匹わんちゃん』が大好きだった当時6歳の娘は、ダルメシアンを飼いたいと言い張っていた。しかし犬にとても詳しい知人が「ダルメシアンは猟犬だから全速力で走るのが好きな犬。映画の中でも走るシーンが多かったでしょ? 都会で飼うのは犬のストレスがたまるし、しかも子どもにひとりで散歩させるのは難しいと思う。妹として犬を飼うならラブラドールの雌にしなさい、きっといい相棒になれるから」とアドバイスしてくれたのだ。

 

それで娘を説得してラブラドールを家族の一員として迎えたが、これは大正解だった。社交的で温厚で、ぼんやりとした妹犬はどんなときも、一人っ子の娘を姉として慕い、寄り添い、支え続けて十数年を共に過ごし、共に成長してこられたのだ。

 

いっぽう、もしも私たち家族が大自然の中で暮らしていて、ノーリードで自由に散歩ができる環境だったならば、ダルメシアンは最高の家族の一員になっていたに違いないとも思うのだ。

 

 

人間を癒してくれる愛すべき犬たち

本書を読んでいると、言葉を発しない犬が、家族の心情をとてもよく理解し、必要なときにそっと寄り添ってくれることがわかる。

 

「チワワ」は不治の病に冒された妻が、ワンマンな夫に遺していく唯一の家族。大型犬しか犬と思っていなかった夫が、小さなチワワのつぶらな瞳に救われていく。

 

「ボルゾイ」は継父の犬で、息子の言うことはまったく聞かずにときには牙をむいていた。が、ある日、大切な家族を犬が自らの意思で勇敢に救い出すことになる。

 

「柴」は震災で命を落とした母の犬。警戒区域で野犬となったことを知った息子がボランティアに参加して大切な家族の一員を捜しに行く。

 

「ウェルシュ・コーギー・ペンブローク」は前飼い主に虐待を受け、捨てられた犬で人間を恐れていた。新しい家族に迎えられてもなかなかケージから出てくることはできずにいた。

 

「ジャーマン・シェパード・ドッグ」は引退した警察犬。その飼い主が、ある日、登山で犬が怖くてたまらない女性と出会い、恋がはじまる。

 

「ジャック・ラッセル・テリア」のしつけが出来ず、困り果てた都会暮らしの母子が、軽井沢に住む別れた夫に助けを求める。

 

「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」は病に冒され余命がわずかだと宣告された夫婦の愛犬。友人の別荘を借り、残された日々を大自然の中で過ごすことになる。

 

どの物語も、心にじんわりと響き、「ああ、犬と一緒に生きるってなんて素敵なんだろう」と思わせてくれる。愛犬家はもちろん、犬を飼ったことのない人にも、ぜひ読んでほしい一冊だ。

 

【書籍紹介】

ソウルメイト

著者:馳星周
発行:集英社

人間は犬と言葉を交わせない。けれど、人は犬をよく理解し、犬も人をよく理解する。本当の家族以上に心を交わし合うことができるのだ。余命わずかだと知らされ、その最期の時間を大切に過ごす「バーニーズ・マウンテン・ドッグ」、母の遺した犬を被災地福島まで捜しに行く「柴」など。じんわりと心に響く、犬と人間を巡る7つの物語。愛犬と生きる喜びも、失う哀しさも包み込む著者渾身の家族小説。

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捨てられたり、被災した犬猫を一頭でも多く救いたい ━『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』

ペットも家族の一員だから、その一生に責任を持つのが当たり前と大半の飼い主は考えている。が、それでも捨てられる犬猫の数はなかなか減らない。“殺処分ゼロ!”を目標に各自治体が対策に取り組んでいて、殺処分の数は確実に減ってきているが、それでもなお、国全体としては年間5万もの犬猫の命が消えているのも現実だ。

 

そんな中、一頭でも多くの命を救いたいと各地では民間の動物保護団体の活動も活発化している。『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』(沢田俊子・著 野寺夕子・写真/学研プラス・刊)を読むと、犬や猫がどのように保護され、命を守られていく様子がとてもよくわかる。

 

 

命を守る舞台

ハッピーハウスは大阪府の人里離れた山の中にある。2000坪近い敷地内には約600頭の犬猫が保護されているそうだ。被災したり、迷子になったり、捨てられたり、保護の理由は様々だが、行き場をなくした犬猫はここで命を守ってもらっている。

 

スタッフは40名ほどで、受付班、飼育班、訓練班、募金班、事務・広報班に分かれている。さらに、診療所もあり獣医、看護師、訓練士もいるというからその活動は本格的だ。

 

新たに犬や猫を保護した場合の対応は次の順序で行われる。

 

写真をとり、一頭ずつファイルを作る。
    ↓
診療所で健康診断をし、カルテを作る。
    ↓
病気の予防接種をうつ。
    ↓
警察や動物愛護センターにとどけでる。
    ↓
迷子の可能性があるようなら、元の飼い主をさがす。
    ↓
犬は役所で登録する。
    ↓
けがや病気があれば、診療所で治療をする。
    ↓
かみぐせのある犬は、訓練士がしつける。
    ↓
飼い主がわからない犬やねこは、避妊や去勢の手術をする。

 

そして、次にすることは、新しい飼い主を見つけること。それがハッピーハウスの役目です。

(『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』から引用)

 

里親のもとで、幸せに暮らせるようになった犬猫は、これまでに4000頭以上にもなっているそうだ。

 

 

動物の孤児院誕生の秘話

ハッピーハウス代表の甲斐尚子さんが、犬猫を保護するようになったきっかけは、愛犬の死だったという。その愛犬も保護犬だったそうだが、老犬になったとき不慮の事故で命を奪われてしまった。

 

しばらくはペットロスに陥り、それからは、捨てられた犬猫を見つけるとますます無視できなくなり次々と保護していくうちに家では飼いきれない頭数に増えていったのだそうだ。どこかに動物をたくさん飼えるところはないかと探しはじめたとき、甲斐さんは心優しいひとりの地主に出会った。

 

当時八十歳の地主さんは、こういってくれました。「もともと土地いうもんは、個人が独占するべきもんやないんや。かわいそうな犬や猫のために使うんやったら、使うてんか。土地もよろこぶやろ。」

(『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』から引用)

 

これが1990年のことでハッピーハウスの始まりだった。

 

現在は保護活動に専念している甲斐さんだが、当時は昼間は犬猫の世話を手伝ってくれる人に任せ、自らは動物たちのえさ代を稼ぐために山奥から街まで会社通いをし、夜はたったひとりで動物たちを見守るという日々を送っていたそうだ。

 

 

命の大切さを学ぶ場にも

本書の表紙の犬は「海」という名で、高知県の保健所で殺処分が決まっていた一頭だった。穏やかで人懐こい性格だったため動物保護団体の人が救い出し、京都府にもらわれていったものの、海はそこでもあまり大切にはされなかった。そこで再び保護され、ハッピーハウスにやってきたのだ。

 

ハッピーハウスでは動物を安楽死をさせることがけっしてない。甲斐さんはこう言っている。

 

来たときは、とてもやせていて、右前足を引きずっていましたが、まだ目は見えていました。ハッピーハウスで引きとったあと、緑内障を発症して、目が見えなくなりました。今は、受付スペースで、自由にのんびりとくらしています。(中略)ハッピーハウスにいる動物たちは、目が見えなくても、足が不自由でも、どんなつらいときでも一生けんめい生きてきました。みんなも一生けんめい生きてください。そして、自分の命も、ほかの命も大切にしてあげてください。

(『助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語』から引用)

 

ハッピーハウスは見学もできるため夏休みなどの長期休暇中はもちろんのこと、それ以外の日にも家族連れがやってくるそうだ。犬や猫を撫でたり、抱いたり、また、世話をする体験もさせてくれるという。

 

生まれたばかりの赤ちゃん猫から、寝たきりになった老犬までいるハッピーハウスでの体験は、命の大切さを学ぶよい機会になっているようだ。

 

もし、今後、犬や猫を飼いたいと思ったらペットショップを訪ねる前に、保護施設やボランティア団体に出向き譲り受ってもらうのもいいだろう。

 

そういえばペット大国フランスの”ファースト・ドッグ”も保護犬だった。マクロン大統領夫妻が一頭の犬を保護団体から譲り受けたおかげで、かわいそうな捨て犬はエリゼ宮で暮らせるようになったのだ。

 

私も次に犬を飼うときは、保護犬の中から選ぼうと決めている。

 

 

 

【書籍紹介】

 

助かった命と、助からなかった命 動物の保護施設ハッピーハウス物語

著者:沢田俊子、野寺夕子、公益財団法人日本アニマルトラスト
発行:学研プラス

大阪にあるハッピーハウスは、行き場のなくなった動物たちを保護し新しい飼い主をさがす団体で、約550頭の動物が生活する。その多くは飼い主に捨てられたり、虐待されたり、高齢で飼えなくなったりした犬や猫たちだ。そんな動物たちそれぞれの命の物語。

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軽井沢にクマを傷つけずに森へ帰す「クマ対策犬(ベアドッグ)」がいた!――『クマを追え!ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり』

またひとつ人と犬の素敵な物語に出会った。

 

クマを追え!ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり』(田中純平 あかいわしゅうご・文 北村人・絵/学研プラス・刊)を読むと、あらためて犬たちがどれほど人間に忠実で、どれほど人のために尽くしてくれるのかがよくわかる。

 

警察犬、介助犬などなまざまな現場で働く犬たちがいるが、この本の主人公のブレットも使役犬だ。野生のクマを人里へ近づけないために特別な訓練を受けたベアドッグ(クマ追い犬)なのだ。

 

 

カレリア地方原産の狩猟犬

世界にはまだまだ知らない犬種がいるものだ。ベアドッグとして活躍しているカレリア犬についても、私はこの本ではじめて知った。カレリア犬はフィンランドとロシアの国境にあるカレリア地方原産の狩猟犬で、飼い主から離れて獲物を探し、追いつめるのが仕事。アメリカやカナダではペットとしても人気になっているそうだが、しつけが難しいことに加え、吠え声が大きく、一日の運動量もかなり必要なため、手を焼いて手放してしまう飼い主も少なくないという。やはり犬を飼うときには、犬の特性を知り、ふさわしい環境に適した犬種を選ぶべきだろう。

 

動物行動学者のアメリカ人女性、キャリー・ハントさんは、人里にきたクマを殺さずに森へ返すことに取り組んできた第一人者だ。

 

キャリーさんは、ベアドッグ(クマ対策犬)にどんな犬がふさわしいか、世界中の犬種を調べました。そして、注目したのがヒグマやヘラジカ狩りに使われていたカレリア犬でした。(中略)カレリア犬はえものを木の上に追い上げて、主人がくるまでとどめておくという性質があります。クマをきずつけないで、人のすむ場所から遠ざけるという目的に、ぴったりの犬でした。

(『クマを追え!ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり』から引用)

 

キャリーさんはカレリア犬の子犬の中からクマに興味を持ち、かつ、クマを怖がらない性格の子を選び、ベアドッグとして訓練し、各地で活躍させている。

 

 

ブレットの来日

さて、ブレットは生後5ヶ月のとき、アメリカから軽井沢へやって来た。キャリー・ハントさんから譲り受けたカレリア犬だ。

 

ブレットの日本の飼い主は田中純平さん。田中さんは野生動物保護管理を学んだ専門家で、軽井沢で動植物を調べて豊な自然を残していこうと活動する『ピッキオ』に勤めている。

 

田中さんは渡米し、ブレットと共にキャリーさん元で訓練を受け、慣れたところでブレットを連れて日本に戻ったのだ。ちなみに、ベアドッグのハンドラーは、ただ犬や動物が好きというだけの人はなれないという。その場所に住むクマを知り、その対策の経験が求められるからだ。

 

 

クマはとても臆病な動物

ところで、人間がクマに襲われたいうニュースが流れることがある。しかし、本書によるとそれはあやまりのようだ。

 

多くの場合は、山の実りが少ない年に、人里のクリやドングリ、果樹や畑の野菜に引かれてやってくるのです。人里まで下りてきたときに、とつぜん、人に出会っておどろき、どうしてよいかわからなくなり、思わず攻撃してしまったのです。(最初から人をおそおうとしたのじゃないのに)と、クマは言いたいかもしれません。できれば、人にあまり会いたくないのです。クマはもともとおくびょうな動物なので、いったんおどろいてしまうと、パニックになってしまうことがあるのです。

(『クマを追え!ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり』から引用)

 

危険な動物は殺せという人、動物の命を守れという人。どちらが正しいかを決めるのは簡単なことではない。

 

田中さんは「クマの目をもち、人の心をわすれない」常にこの言葉を心に仕事をしているそうだ。彼はブレットと一緒にクマを殺さず、森に返すことを日々実践している。そのためにはクマに、“人にも犬にも会うのはもうこりごり”と思わせることが必要になるのだ。

クマを森へ放す学習放獣とは?

森の中で響き渡るカレリア犬の大きな吠え声はクマ追いにはぴったりなのだろう。犬の優れた嗅覚でクマを見つけ、「近づくな!」とばかりに吠えてクマを森の奥へと追いやり、人里へ下りてこないようにハンドラーと共にパトロールをしている。にもかかわらず、夜間や早朝にゴミをあさりに人里に入り込んでしまうクマもいる。軽井沢では仕掛けた檻にクマが入ることがしばしばあるそうだ。

 

そして、捕らえたクマを再び森へ放すことを「学習放獣」というのだそうだ。檻に捕らえたクマはいったん麻酔注射で眠らせ、このとき首輪式の電波発信機を取り付ける。放獣のあともそのクマの動向を観察できるからだ。

 

さて、檻は中が見える鉄格子のものではなく、中は真っ暗な赤いドラム缶だ。放獣の日、そのドラム缶に向かってブレットはワンワンと激しく吠え立てる。クマには人と犬の怖さを感じてもらわなくてはならないからだ。

 

そしていよいよ放獣だ。

 

ロープを引っぱると、とびらが持ち上がりました。

ワン!ワンワンワンッ!

ホウ! ホウッ! ホウッ!

純平さんやスタッフが全員より集まって、声を上げます。出ろ! ブレットは大声でそう言っているようです。

あッ、黒いかたまりがとび出しました。一瞬、(どっちへにげようかと迷ったように)立ち止まり、そのままミズナラの枝をくぐりぬけ、いちもくさんにカラマツ林へ向かって走りました。バクチクが投げられ、花火とゴム弾が打たれます。ブレットはからだじゅうに力をみなぎらせ、もうぜんとおとを追いかけます。

「ゴー!(ゆけ!)ブレット。」

(『クマを追え!ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり』から引用)

 

このときリードを腰のベルトに繋いだ田中さんも一緒に走るそうだ。リードを放せばブレットはどこまでも追いかけてしまうからだ。そして山の斜面の途中で「リーブ・イット!(はなれろ)」と言ってブレットに追いかけをやめさせる。そうやってクマにここからそっちならいいよと教えるのだ。

 

 

ブレットはやさしい家庭犬でもあった

ベアドッグとして活躍するブレットだが、田中家の愛すべきペットでもあったようだ。幼い三人の娘さんともブレットは仲良しで、庭でボール遊びをしたり、抱きついて一緒にころがったり、とても楽しい日々を過ごしていたようだ。

 

ところが、普段はとても元気で勇敢なブレットだが、実は“てんかん”持ちだったのだそうだ。100頭に1~2頭はあるという犬のてんかん。ブレットも3週間に一度くらいの頻度で突然倒れ、痙攣で苦しんでいたという。獣医である田中さんの奥様、そして子どもたちが、その度に「大丈夫だよ」とやさしくブレットの背中をやさしく撫であげた話には涙が出る。

 

 

この夏も軽井沢でブレットの後輩たちが活躍する

その後、この本が発行された翌年、ブレットは急性骨髄性白血病で9歳という若さで天国へ旅立ってしまった。まだまだ、ベアドッグとして活躍できたのに……。田中さんもご家族もさぞ悲しんだことだろう。

 

が、その後、ブレットの後継者としてアメリカからやってきたタマとヌイックいう2頭のカレリア犬がクマ追いの役目を受け継いでいる。

 

同時にピッキオでは“ベアドッグ繁殖プロジェクト”も始動し、今年はじめにアメリカからやって来た雄犬と雌のタマとの交配が成功。この春、タマが6匹の子犬を産んだという嬉しいニュースが飛び込んできた。国内でのベアドッグの誕生はこれが初めてだそうだ。

 

これからも軽井沢のカレリア犬たちは、人とクマの共存のために大活躍してくれることだろう。

 

 

【書籍紹介】

クマを追え! ブレット 軽井沢クマ対策犬ものがたり

著者:田中純平(協力)、あかいわしゅうご
発行:学研プラス

軽井沢でたびたび目撃される野生のクマ。クマたちがすむ自然と地域の住民を守るためにアメリカ生まれのブレットとハンドラー田中純平さんが立ち上がる。飼育が難しいベアドッグのブレットと暮らしながら、家族、住民、自然に向き合う田中さんとの感動の記録

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犬猫を室内飼いするには? ペットと快適に暮らせる家づくり

ペットとの暮らしは、いつでもわたしたちの心を癒し、支えてくれます。ペットがいると自宅で過ごすのが楽しくなり、休日のお出かけや散歩を通して世界が広がったり、心を満たされたりする方は多いでしょう。空前のペットブームである今、特に都心の住宅事情から、犬も猫も室内で飼うことが一般的となり、ペットが室内で快適に過ごせるようなマンションや設備やアイテムが充実しています。

 

今回は、ペットの住宅事情にくわしいペットホームウェブの有瀧さんと中根さんに、室内でのペットの飼い方やおすすめのペットグッズ、ペット可賃貸の選び方など、ペットと家にまつわるあれこれを伺いました。室内で飼えるペットと言ってもさまざまですが、ここでは室内で飼える小型犬と猫に焦点を当てています。

 

犬を室内で飼うときに大切にしたい3つのポイント

1.室内犬を飼うときは床への対策が必須!

犬を新たに迎えるときに、サークルやベッド、食器などを揃えるのはもちろんのことですが、室内で飼うときに必ず考えてほしいことがあります。

「もっとも必要なのは、フローリングへの対策です。犬の足先は爪で地面をグリップする構造のため、どうしても床を傷つけてしまいます。とくに、小型犬は遺伝的に股関節や膝蓋骨が弱いため、ラグやタイルカーペット、クッションフロア、コルクマットなどを敷き、滑りや衝撃から守ってあげる必要があります。お部屋全体でなくてもいいので、犬が遊んだりくつろぐ場所、通り道に敷いてください。階下などへの騒音防止にもつながります」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【対策】ペット用のタイルカーペットを使う

「フローリングのペット可賃貸に入居された方におすすめなのは、裏に吸着加工がされたペット用タイルカーペットです。必要な部分に置くだけで固定でき、ペットが汚したところだけ外して洗えます。さまざまな色があるのでインテリアに合わせてみては? 2色使いなども楽しいですよ」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

【おすすめアイテム】

東リファブリックフロア
「アタック270 キャンバスファイン」
6500円/㎡ 1040円/枚  全14色 40cm角
「スクエア2400 ソワレ」
8000円/㎡ 2000円/枚 全9色50cm角
東リ(広報企画部)Tel:06-6494-6605
https://www.toli.co.jp

 

2.きちんとしつけをする

どんな犬にもしつけのトレーニングは欠かせませんが、マンションなどの集合住宅で暮らす室内犬には、室外犬に比べてより多くのトレーニングが必要となります。

「マンションなどで暮らす犬には、トイレのしつけや無駄吠えさせないトレーニングが必要です。これはご近所と良好なおつきあいをするための、必須事項といえます。また、廊下やエレベーターでほかの住人に吠えたり、飛びつくといったトラブルを避けるためにも、どんなときでも犬をコントロールできるように、犬との信頼関係を築きあげておくことが重要です。日ごろから犬としっかりコミュニケーションをとって、犬に信頼される飼い主になってください」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

【対策】用途別に部屋を3つに分ける

「自由奔放に広い家の中を駆けずりまわることが幸せのように考えがちですが、安心して寝る場所(クレート)、トイレをする場所(サークル)、遊ぶ場所(サークルや部屋の一部)という3つに分けておくのが、犬の安心につながります。クレートもサークルもつい大きいものを買ってあげたくなりますが、必ずしもそうではなく、くるくる回って丸くなって寝る、あるいは、トイレをするのにちょうどよいサイズか、少し狭いぐらいのほうが落ち着くのです」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【おすすめアイテム】

・ペットが安心して眠れるキャリーバッグタイプのクレート

リッチェル「キャンピングキャリー」3サイズ展開
4320円〜8640円
https://www.richell.co.jp/shop/pet/detail/58381/58391

「室内でも、車移動にも使えるので、犬も安心して眠れます。洗いやすいのがポイントです」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

・お掃除しやすいサークル

リッチェル「ペット用 お掃除簡単サークル」3サイズ展開
1万800円〜2万7000円
https://www.richell.co.jp/shop/pet/detail/89201

「柵が床になる受け皿よりも外側なので、柵が傷みにくく、お掃除もラクでおすすめです。受け皿が木枠で柵が受け皿の中に入る商品は、トイレのはみ出しで木枠が傷んで匂いを消すことが難しくなりますので、注意しましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

3.肥満させないように管理する

最近、獣医師の間でとても問題になっているのが、犬の肥満だとペットホームウェブの有瀧さんは言います。肥満の原因の多くは、飼い主による食事やおやつの与えすぎによるもので、犬も人と同じように肥満から生活習慣病が引き起こされてしまいます。当たり前のことですが、飼い主がきちんと良質なフードを選び、適正な分量を与えて飼育することが、飼い主の義務と言えるでしょう。

 

【対策】規則正しい生活リズムをつくる

「室内で飼育する小型犬にも、きちんと食事の管理をしてあげることが大切になってきます。人間の食べる塩分の強いものを与えたり、かわいいからと言っておやつを頻繁にあげたりすれば、当然肥満や病気の原因につながります。また、人と同じで毎日のリズムをつくって過ごすことも、ペットにとって必要です。食事の時間、散歩の時間、と時間割を決めて習慣化することでストレスを軽減できます。なるべく毎日同じ時間に同じことをするスケジュールを決めてあげましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

以上、ここでは犬を飼うときのポイントをまとめましたが、続いて、目下大ブームの猫。

 

猫を飼うときに大切にしたい3つのポイント

1.爪とぎは猫にとって本能であると理解する

猫に自由に爪とぎをさせると、壁のクロスが破れ、床や柱が傷つき、部屋中がボロボロになってしまいます。また、爪とぎの音が近隣の方との騒音トラブルの原因になる場合も。とは言え、爪とぎは猫の本能ですからやめさせることはできません。

 

【対策】爪とぎできる場所を用意する

「賃貸物件で猫を飼う場合は爪とぎへの対策が重要です。猫がきちんと爪とぎできるよう、好みに合った爪とぎを用意してあげたり、爪とぎをしてほしくない場所を爪とぎ防止シートなどでガードしたりして、猫がストレスなく室内で過ごせるように工夫してあげましょう」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

2.責任を持ってにおい対策を行う

「猫は肉食動物なので、排泄物の臭いが強いのが特徴です。そのため、猫トイレの臭い対策は猫の飼い主の必須事項となります。基本はこまめに掃除をしてあげ、消臭効果の高い猫砂やシステムトイレを使いますが、必要に応じて空気清浄機や脱臭機、消臭ビーズ、消臭スプレーなどを使いましょう。使用済みの猫砂やうんちは防臭袋に入れて、におい漏れにご注意ください」(ペットホームウェブ・中根さん)

※お住まいの市区町村やトイレのタイプによっては、うんちをトイレに流せない場合もあるのできちんと調べておきましょう。

 

【対策】におい専用のグッズを用意する

・においをシャットアウトするエチケット袋

「うんちが臭わない袋BOSペット用」(Sサイズ15枚入り)170円
「うんちが臭わない袋BOSネコ用」(Mサイズ90枚入り)1000円
https://bos-bos.com/

「犬用、猫用、ペット用と、用途・サイズ展開も豊富な防臭袋です。犬のお散歩用から、室内のゴミ箱用の大きなサイズまで揃っています」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

・消臭効果だけじゃないペット用に開発されたスプレー

ハーパーベンソン「ミラクリーンP 500ml」4860円
http://harper-benson.com/item/mira/how/pet

「舐めても安心の消臭抗菌スプレーです。消臭だけでなく、ダニやカビなどからもペットを守ることができ、無臭なのでとても使いやすいです」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

3.猫の飼育にも床対策を

猫は犬と違って爪を出し入れできるのですが、フローリングの床対策は必要です。「歩いているときや軽く走るだけのときは爪を引っ込めていますが、走ったり飛び上がったり、急に止まるとき床に爪を立てます」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

【対策】ぺット用タイルカーペットなどを用意する

「犬の床対策と同じように、ペット用タイルカーペットやクッションフロアを猫の通り道や遊び場に敷いてください」(ペットホームウェブ・中根さん)

 

犬・猫の室内飼いの注意点や家づくりのコツに続き、最後に物件探しについても教えてもらいました。

 

「ペット可」の賃貸物件を探すときの注意点

1.そもそも「ペット可」でない物件ではペットを飼育できない

室内でペットを飼いたい、と思っても、賃貸物件はペットが飼える物件でなければ、もちろん飼うことができません。ペット可でない物件でペットを飼った場合、ペットを手放すか、貸主から提示された期日までに退去しなければならなくなりますし、場合によっては違約金を請求されることもあります。ペットを飼うときには、その物件が「ペット可」であることが必須です。

 

2.「ペット可」の注釈をよく確認する

インターネットでペット可賃貸を検索していると、「ペット可」とだけ記載された物件と、詳細欄などにペットの条件が書いてある物件があります。《小型犬一匹まで、小型犬二匹まで》などの記載がある物件は、そのほかの中型犬や大型犬、そして猫は飼ってはいけない、という意味です。「ペット可」とだけ記載された物件は、あえて詳細を記載していないことも考えられます。

 

「じつは少し前の時代は、賃貸物件でペット可というと、小型犬1匹だけ、という認識でした。猫は爪とぎの習性と強烈なオシッコのにおいから、賃貸物件のオーナーさんにいやがられる存在だったのです。しかし、猫砂が改良され、猫の爪とぎを防止する方法や飼育マナーが広まると、猫へのイメージを改める賃貸オーナーさんが増えてきました。猫OKのペット可賃貸は増えつつあります。猫と暮らせるペット可賃貸をお探しの方は、詳細欄に猫可や猫1匹まで、などの記載がある物件をチョイスしてください」(ペットホームウェブ中根さん)

 

3.ペットが住みやすいお部屋はペット目線で探す

・犬や猫が落ち着けるエリアであること。車が多い道沿いや繁華街はNG!
・カーペットやクッションフロアの物件で探すのもおすすめ
・家の中でペットが落ち着いて眠れ、排泄できる場所を確保できる間取りであること
・ペットがほとんどの時間を家で過ごすこと、留守番させることを考えたお部屋探しをする→風通しを考えた立地と間取り、夏の暑さを想定してマンション最上階や南向きは要注意
・周囲に安全で快適に散歩できる大きな公園や川沿いなどのスポット、コースがある
・若い猫を飼う場合は、上下運動ができるロフト付きやメゾネットの物件もおすすめ

 

「ペット可」の賃貸物件で暮らすときの注意点

1.「ペット可」であってもマナーは守る

「ペット可」のマンション、ペット可住宅にはペットと暮らしていない人も入居しており、なかにはペットが苦手だったり好きでない人が住んでいる場合もあります。そのため、どうしてもトラブルが起こりがちです。その点、ペット共生型の集合住宅は、ペットと暮らす人だけが入居しているのでトラブルは少なく、安心してペット暮らせる物件といえます。また、ペット可物件であっても、フローリングの床をペットの爪から保護しないで使っていたり、壁紙が猫の爪とぎでボロボロだったり、においが染みついてしまったりしていると、床材や壁紙の張替えとなり、原状回復費が高額になってしまうので、きちんと対策をしながらマナーを守って住みましょう。

 

・「ペット共生型物件」という選択
ペットと住める物件のなかには、「ペット共生型」と呼ばれるペットのための施設や設備の整えられた物件があります。ペットと居住者のことを考えて作られており、そのほとんどがペット用カーペットやペット用クッションフロア仕様になっています。
一般的なペット可賃貸では、猫用の設備がある物件はほとんどありませんが、猫専用賃貸にはキャットステップ、キャットウォーク、猫トイレ置き場、くぐり戸、猫の脱走を防止する二重扉や窓柵、猫の爪がひっかからない腰壁などの設置された共生型の物件もありますから、ペットが気持ちよく過ごせる部屋を探してみましょう。

 

・戸建への住み替えを機にペットとの暮らしをスタート!
ペットと一緒に長く住むことを考えると、戸建て住宅への引っ越しを考える方も多いでしょう。大和ハウスからは、賃貸住宅の管理運営を行う関連会社、大和リビング「D-room」の入居者向けに、ドッグハウスやドッグランを備えた分譲住宅が販売をスタートしています。

↑プロダクトデザインを手掛けるクオリクスと大和リビングが共同開発した、オリジナルドッグハウスとミニドッグランを標準搭載

犬小屋付き賃貸併用分譲住宅「SEJOUR DD-1」http://www.daiwahouse.com/about/release/house/20180308095332.html

 

2.騒音には特に注意する

室内で一緒に過ごしている間は無駄吠えがなくても、外出して、犬だけでお留守番のときが課題となるケースも多くあります。

「たとえばFurbo(下部参照)という、スマホで遠隔操作をしておやつをポーンと出す機器などは、外出の多い方におすすめです。カメラつきで音声のやり取りもできるので、コミュニケーションを図りながら、おやつをあげることができるので人気です。また、慣れるまでは遠隔カメラを活用して、お留守番がちゃんとできているか確認してみることをおすすめします。インターフォンの音が無駄吠えのきっかけになるケースも多いので、普段から音に慣れるようなトレーニングもしておきたいものです。騒音問題は、ペットに限ったことではなく、集合住宅の大きな課題です。犬だから吠えるのが当然と考えるのではなく、できることをしましょう」(ペットホームウェブ・有瀧さん)

 

【おすすめアイテム】
・遠隔操作でおやつが出せるコミュニケーションツール

Furbo「ドッグカメラ」2万7000円
https://shopjp.furbo.com/
問い合わせ先 hello.jp@furbo.com

「お留守番中のペットを見ることができるカメラですが、ペットが吠えたり寝起きしたりすると、スマホにアラートが出て確認できたり、遠隔操作でおやつをあげることができます」

 

ペットとの生活は楽しいことや癒されることもたくさんありますが、飼い主がすべきことも多くあります。お部屋に一番長くいるのはペットですから、ペットが快適にストレスなく過ごせるように考えて飼いましょう。

 

※価格はすべて税抜です

 

【プロフィール】

ペットホームウェブ https://www.pethomeweb.com
「ペットを飼っているみなさんが、引越し先を探すのに苦労している現状を変えたい!」という思いからはじまった、ペットと住まいの総合情報サイト。ペット可物件の検索では、業界最大掲載数の全国約27万件のペット可賃貸から、大型犬・中型犬・小型犬・猫からの絞り込みができます。

 

監修=ペットホームウェブ 取材・文=吉川愛歩 構成=Neem Tree

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

at-living_logo_wada

干支は関係なさそうですが、北米スバルの人気CMが復活

スバル・オブ・アメリカはこのほど、新型SUV「スバル・アセント」の発表を記念したテレビスポットCM動画をYouTubeのスバル公式チャンネルで公開した。

 

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このCMのタイトルは「Dog Tested.」、つまり「犬のテスト済み」で、人気の高いペットに焦点をあてたもの。CM動画のバリエーションは「CAR WASH」や「DROP OFF」、「DRIVING LESSON」、「DRIVE WAY」と4パターンを設定され、ぞれぞれ30秒で展開。テーマごとに、犬のファミリー、バークレイズ家が織りなすショートストーリーが楽しめる。

 

愛犬家はもちろんのこと、犬がスバル車をドライブするという、なんともユニークなこれらの動画、気になる方は一度チェックしてみてはいかがだろう。

 

 

 

なぜ犬は“うんち”を食べてしまうのか?

今年は戌年! 「うちの子の年だ! 巷は猫ブームだけど、やっぱりうちの犬がいちばん!」と思っているワンコの飼い主さんは多いはず。私もそのひとりで、愛すべきラブラドールのお母さんなのだ。

 

うちの犬は娘の妹としてわが家にやってきたのだが、育ててみてわかったのは、ふたり(いや、一人と一匹)のキャラクターがそっくりになったということ。犬が飼い主の性格に似るというのはどうやら本当のことらしい。

57026697 - smiling veterinary examining dog at clinic

 

ドッグランで犬観察

争いごとがきらいな平和主義、寂しがり屋、甘えん坊、でも頑固な一面も。これはわが娘とわが愛犬の共通した性格だ。

 

で、まわりの犬友だちを観察していても、みんな飼い主と犬の性格は似ているように思う。以前、ドッグランで出会った70代のおばあちゃんが「これが私の人生の最後の愛犬よ」と言って紹介してくれたのは、なんと大型犬の強面のボクサー。どうしておばあちゃんは自分の体力に合わせた小型犬を選ばなかったのだろうと思ったが、まぁ、犬種の好みは人それぞれだ。

 

さて、ボクサーはノーリードではかなりアクティブに走り回り、活発な犬なので、私は正直、おばあちゃんが犬に引っ張られて転んだりしないか心配していた。が、「さぁ、帰るわよ」とおばあちゃんがリードを持ったとたんに、ボクサーは急におとなしくなり、ゆっくりのんびりの動きになるのだ。その後、何回か顔を合わせたがボクサーの性格はどんどんおばあちゃんに似ていった。

 

ドッグランのおもしろいところは、いろんな飼い主と犬を観察できることだ。私が通ったドッグランは大型犬も小型犬も一緒に駆け回って遊ぶところだった。そこでは、気弱なマスティフ、勝気なマルチーズ、優しいシェパード、みんなからポリスと呼ばれ犬たちのまとめ役になっていたミニチュアダックス……など、犬種が持つ遺伝的な性質とはかなり違う犬たちと多く出会った。

 

 

犬の性格は生活環境によって作られる

教えて! 獣医さん 犬の悩みなんでも相談室』(佐藤貴紀・著/学研プラス・刊)によると、人間と同じように犬もそれぞれ性格が違うそうだ。

 

私が実際に病院に来る犬たちと接していて思うのは、「犬は飼い主さんの性格に似る」ということです。明るくて元気な飼い主さんの犬は、ちょっとやんちゃで活発なイメージ。一方で、物静かなおばあちゃんが連れてくる犬は、おっとりした性格の子が多いように思います。

(『教えて! 獣医さん 犬の悩みなんでも相談室』から引用)

 

犬の性格を決める要素は2つ。ひとつはその犬種の歴史からくる先天的なもの、もうひとつは、育った環境によって作られる後天的なものだと佐藤先生は解説している。

 

たとえばテリア系の犬は小動物を追いかける仕事をしていたので、好奇心旺盛で何事も諦めない性格。また、チワワやマルチーズやトイプードルは愛玩犬として生まれた犬種なので、やや受け身の性格。だたし、それら犬のルーツによる遺伝的な性格は、あくまでその傾向が強いというレベルの話だという。

 

後天的な性格とは、遺伝的な影響ではなく、その犬の生活環境によって作られていくものです。(中略)散歩が少なく室内にいる時間が多い犬は、社会性が不足しているため、ストレスがたまりやすく、内気で問題行動を起こす犬に育つ可能性が高くなります。(中略)犬はいつも飼い主さんのことを見ていて、飼い主さんの行動が性格に影響を与えることもあります。毎日のように犬を厳しく叱ったり、犬の見ている前で家族同士がケンカしたりすれば、攻撃的な性格になる恐れもありますので注意しましょう。

(『教えて! 獣医さん 犬の悩みなんでも相談室』から引用)

 

なるほど、“犬の振り見てわが振り直せ”なのかも?

 

なぜ犬は“うんち”を食べてしまうのか?

さて、本書はQ&A方式で、犬を飼い始めたときに、飼い主が直面するさまざまな疑問に佐藤先生が答えてくれている。犬の気持ちと習性、犬の行動と理由、犬の体と健康、お世話のコツなどありとあらゆるケースが取り上げられているのでとても参考になる。

 

なかでも私が注目したのは“食糞”の項目だ。うちのラブラドールは生後半年から2歳になるまで、あちこちで“うんち”を食べてしまい、その頃とても悩んでいたのだ。

 

この行為は犬にとって異常なことではありません。犬は人間のように「うんこ=汚い」とは考えていないのです。

犬がうんちを食べる理由

・確かな目的や理由はなく、遊び感覚でなんとなく
・栄養分が残っていそうなので、食べ物だと判断した
・飼い主さんにかまってもらいたい、注目してもらいたい

(『教えて! 獣医さん 犬の悩みなんでも相談室』から引用)

 

うちの犬の場合は食いしん坊なので、たぶん食べ物だと勘違いしていたのだろう。食糞をさせないためには、すぐ片付けることがいちばんの方法だそうだ。思い出すと、当時、私はビニール袋を何枚も持ち、道すがら、またドックランでも、犬より早くうんちを見つけて先に拾っていたが、やはり解決法はそれしかないようだ。

 

 

犬に薬をあげるのはひと苦労

もうひとつ、私が犬育てで苦労してきたのが薬を与えること。ドッグフードの中に薬を入れて食べさせてしまう飼い主が多いと聞く。気にせず、食べてしまう犬はいいが、うちの犬はしっかり薬だけを器に残す。ならば、とチーズの中に隠したり、バナナの中に隠して与えてみたが、どちらもチーズとバナナを食べて、器用にも最後に薬だけをプッと吐き出してしまうのだ。

 

結局、犬が私を噛むことはないと信頼し、口を強引に開け、手を突っ込んで喉の奥に錠剤をポトリの直接入れる方法をとったが、これは当然犬にとってストレスになる。「おくすり、くすり」という単語を耳にすると、うちの犬はそれが自分に関係ないときでもスタコラ何処かに逃げていくのだ。

 

本書によると、犬は苦味を嫌い、甘みを好む傾向にあり、最近ではおやつのような味になっている薬もあるそうだ。こういうタイプを選べば、大半の犬が抵抗なく食べてくれるそうだ。

 

このように本書は飼い主の悩みを獣医さんが解決へと導いてくれる。犬を飼い始めたばかりの人だけでなく愛犬家歴が長い人も「なるほど」と読める一冊だ。

 

 

【著書紹介】

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教えて! 獣医さん 犬の悩みなんでも相談室

著者:佐藤貴紀
出版社:学研プラス

飼い主さんの悩みに答えます!「犬のストレスの解消の仕方は?」「ドッグランは本当に犬にとって楽しい場所?」「お留守番はさせちゃだめ?」「やさしくなでても噛み付かれるのはなぜ?」「車酔いを治したい」など。動物病院の現場からのレポートもあり。

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わんこと暮らすと心身共に健やかになれる

2011年の春のある夜。筆者は羽田空港の貨物受け取り所にいた。新しい家族を迎えるためだ。

 

ケージを覆う段ボールをそっと開けると、その子は後ろ向きに座っていた。声をかけると、ゆっくり振り返り、差し出した人差し指を小さな舌で舐め始めた。もう、それだけでメロメロだ。

31226273 - smiling family of four with a dog

 

ちょっとでも飼いたいなら、絶対に飼うべきだと思う

犬がおうちにやってきた』(井原亮・監修/学研プラス・刊)は、初めてわんこを飼う女の子とその一家の体験を綴ったマンガと、飼う上で絶対に必要な知識と心構えを紹介する実用ページの2本立てで進む。

 

うちの奥さんは子どもの頃からずっとわんこを飼っていたが、筆者にとっては初体験だった。子ども時代の夢が叶ったのは50歳を目前にしたタイミングだったので、かなり時間がかかったことになる。わんことの生活は大変で忙しいが、それ以上に楽しくあり続けている。早くも6年以上が経ち、今では自他ともに認める立派な犬バカになってしまった。

 

本書は、そんな筆者の過去6年間を追体験するのに十分すぎる内容だ。今ならごく当たり前と思えることも、飼い始めた頃は知らなかった。たとえば子犬は、トイレのタイミングや回数が一定しないし、眠りが浅いから、夜に何度も起きたりする。食べさせちゃいけないものなど、NGな事柄も結構ある。

 

 

逆引き事典的にも使える本

お散歩デビューをいつにするのか、フードの種類を変えていく時期など、わんこのライフステージに合わせたトピックがマンガと実用ページでわかりやすく紹介される。それぞれのわんこに、それぞれの問題がある。ありがちな問題に関してもきちんと触れられ、対策が示される。

 

うちの子の場合は、先天的に皮膚が弱かった。ビション・フリーゼにはありがちなことらしいのだが、トリミングに行ってシャンプーが合わなかったり、食べ慣れないフードを食べたりするとすぐに痒くなるらしく、血がにじむほど体を掻きむしる。ブリーダーさんに問い合わせると、同じ親から生まれた兄弟姉妹は何でもないという。わんこには、こういう類いの個性もある。

 

4歳の冬に若年性白内障の手術をすることになった。一番小型のエリザベスカラーをつけていたが、それでも外れてしまいそうになるので、人間が飛行機に乗るときに使うポータブル空気枕の小さいのを装着したまま2ヵ月くらい過ごした。その姿はいじらしくて、けなげで…。あんな思いは二度としたくないし、させたくない。

 

 

わんこと暮らす10のメリット

飼わないという選択をすれば、わんこの病気やケガなどの心配をあえて背負わなくていいのは事実だ。でも、飼うという選択をした生活には、心配をしないで済むことよりもはるかに大きい喜びがある。

 

本書は、まだ飼っていない人たちに対してはわんことの生活の具体的なシミュレーションを提供し、すでに飼っている人たちに対しては、自分がどれだけ幸せな時間を過ごせているのかを気づかせてくれる。そしてもちろん、命を預かることの大切さや、避けられない別れについても触れられている。

 

わんこを飼うことのメリットは、医学的にもさまざまな形で証明されている。『メンタル・フロス』というアメリカのサイトで、以下のような10項目のメリットが紹介されている。

 

・病気をしなくなる

・アレルギーに強くなる

・循環器系の機能が高まる

・エクササイズをする時間が増える

・幸せを感じる瞬間が増える

・社会的なつながりが広がり、深まる

・犬にはガンを検知する力があるかもしれない

・仕事のストレスが軽減する

・自分の性格がよくわかるようになる

・子どもに思いやりの気持ちが生まれる

 

シニア層が得るメリットについての情報もある。『サイエンス・デイリー』誌上で発表されたミズーリ大学の2016年度の論文によれば、犬を飼うことで必要となる自分のペースでできる運動(お散歩)という身体的要素と、わんことの間に生まれる絆という心理的要素が相乗効果を為し、結果的に心身共に健やかになり、生活の質が向上する。こうした傾向は、特に60歳以上の独居老人に顕著であるという。

 

確かに、筆者の実体験から考えても、わんこを飼うことで外に出ることも、歩くことも多くなる。それに、お散歩中にほかの飼い主さんたちとのコミュニケーションも増える。何よりわんことの絆を深めながら‟会話“を重ねていく毎日が楽しい。

 

医学的なメリットにも触れたが、筆者が本当に強調したいのは、わんこが家に来た最初の日の、あの気持ちだ。そして、抱っこしたときの独特の柔らかさと温かさや、ミルクを飲んでるところとか、寝顔を見てるだけで感じられる幸せ。こうしたものを多くの人たちに体験していただきたい。やっぱりわんこは“マンズ・ベストフレンド”なのだ。

 

 

【著書紹介】

GKNB_BKB0000405916608_75_COVERl

犬がおうちにやってきた!

著者:井原亮
出版社:学研プラス

子どもたちの「犬を飼いたい」をまんがで叶える! 犬との出会い、お世話のしかたやしつけ、コミュニケーション方法など、犬と仲良く暮らす方法をまんがと写真でわかりやすく解説。かわいい写真が満載。子犬ポスターと、楽しい犬すごろくつき!

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