山田邦子のあふれるリカちゃん愛。初代リカちゃんほか秘蔵コレクションから厳選5体紹介!

幼少期に夢中になったおもちゃの数々。子どもから大人になる途中で「思い出の品」となるのは誰もが通る道かもしれないが、還暦を過ぎても変わらずに愛おしむ稀有な存在も一定数いる。タレントの山田邦子さんは3歳の頃に買ってもらった1人目を皮切りに半世紀以上も「お人形遊び」をエンジョイしている。なんと、リカちゃん人形だけで所有数は1000体以上! それでも、自らをコレクターではなく“プレイヤー”だと断言する。その真髄や思い出を大いに語ってもらった。

 

山田邦子●やまだ・くにこ…1960年6月13日生まれ。東京都出身。お笑いタレント、漫談家、俳優、司会者、作詞家、小説家。80年代の漫才ブームの中で、女性として笑いの一時代を築いた。『オレたちひょうきん族』『スーパーJOCKEY』『天才・たけしの元気が出るテレビ‼』などで活躍したほか、『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』『山田邦子のしあわせにしてよ』など、自ら看板MCとなった番組も多数。俳優としても、NHK連続テレビ小説『ノンちゃんの夢』などに出演。最近では『M1グランプリ』で2年連続審査員を務めた。また、乳がん公表後、チャリティー活動にも精力的に参画している。公式ブログ

【山田邦子さん撮り下ろし写真】

 

コレクターではない“プレイヤー”は箱から出して遊ぶ!

 

──お人形を好きになったきっかけを教えてください。

 

山田 単純に目で見て「かわいい~♡」と感じたからだと思います。それこそ、物心がつく前から家にあった大きな「ミルク飲み人形」で遊んでいたそうです。女の子はお母さんごっこみたいな“ごっこ遊び”の中でもお世話する遊びが大好きじゃないですか? おんぶしたり抱っこしたりしていた記憶をかすかながらに残っています。

 

──最初に買ってもらった人形のことは覚えていますか?

 

山田 もちろん! 3歳の頃にお父さんに買ってもらった「ペッパーちゃん」が1人目。ちょうどその頃はビニール製の人形が店頭に並び始めた時期で、私もおもちゃ屋さんの前を通るたびに「なんて小さくてかわいい人形があるんだ!」と食い入るように見ていました。もう欲しくて欲しくてしょうがなかったの。とある日曜日に「ママごとの道具が足りなくなった」と居間でゴロゴロしていた父親に嘘ついておもちゃ屋さんに連れて行ってもらって……。

 

──どうして、わざわざ嘘をついたんですか?(笑)

 

山田 当時は何をするにも「お前にはまだ早い」と周囲に言われがちでした。2歳年上の兄と同い年の女の子たちが遊び相手になってくれていたんですが、ママごとをするにしても年下の私の配役は赤ちゃんばかり。みんながお母さんやお姉さんの役に収まるのに……。特に兄がお父さん役になってしまうと確実に赤ちゃんの役でした。それだけに、この時も「まだ早い」と言われるのが頭の中によぎったのでしょう。でも、おもちゃ屋さんに行ってしまえばこっちのもんです。一目散に陳列棚までダッシュして、「絶対に大切にするから!」と懇願して買ってもらいました(笑)。ちゃんと有言実行で遊び終わるたびにクッキーの缶に保管していましたよ。そこからは誕生日やクリスマスはもとより、お年玉や月のお小遣いを全て人形に捧げています。

 

──愛好家歴60年以上とは恐るべし……。

 

山田 長いでしょ(笑)。次に夢中になったのがファッションドールで有名な「バービー」。発売当時は「外国産のお人形はオシャレだな~」と感動した記憶があります。お母さんでも見たことがないハイヒールやマニキュアをしていたのが幼心に刺さりました。とにかくスタイルが絶品です。ボンキュッボンですからね。夢のようなスタイルにときめいていました。今回は風邪をひいたと嘘をついてお父さんに買ってもらいました。仮病で寝込んでいる私に「会社の帰りにメロンでも買ってこようか?」とお父さんが聞いてくれるんです。それで、「メロンはいらない! バービーがあれば元気になる」とお願いして買ってもらいました。

 

──優しいお父さんだったんですね。

 

山田 振り返れば、お父さんはチョロかった(笑)。お母さんから「絶対嘘なんだから甘やかしちゃダメよ」と言われても関係ありませんでした。でも、バービーが手に入る喜びと同時に一抹の不安もありました。というのも、お父さんは女の子のわびさびを理解できるような感性の持ち主ではありませんからね。特に吟味せずに最初に目についたものを買ってきがちでした。案の定、一番目立つとこに陳列されていたウエディングドレスを着たのを買ってきた。本当は水着やかっこいい系のドレスを着たのが欲しかったのに……。ペッパーちゃんを買うと他の人形のファッションブックみたいな冊子が付録で付いていたので予習だけは万全だったんです。これが幼稚園の頃でした。

 

──「ペッパーちゃん」「バービー」と女子人気が変遷する中でリカちゃんが登場しました。

 

山田 それは衝撃的な出会いでした。小学1年生の夏になるかならないかの頃に、近所のおもちゃ屋さんの前を歩いているとリカちゃんのポスターが貼られていたんです。近日発売予定と書かれていたと記憶していますが、とにかく小さくてかわいい! これが初代リカちゃんでした。親しみやすい主人公の顔をしているんですよ。一方でリカちゃんの登場によってバービーは恋敵などのヒール役に回されることが増えました。美人過ぎるゆえのジレンマなのでしょう。

 

──初代リカちゃんはどのような存在なのですか?

 

山田 最初に手にしたリカちゃん人形だけに「一生の大親友」です。もう、50年以上一緒にいます。子どもの頃は食事や寝るたびに一緒にいました。もちろん、お風呂にも一緒に入りましたよ。リカちゃんは頭髪を手入れできるんですよ。みんなお風呂でキレイに洗ってヘアアレンジをしていましたね。個人的には生活の中に溶け込ませるのが楽しみ方の1つ。自宅の階段やキッチンにもいてほしいんです。それなのに、「片づけろ!」と夫に言われまして……。結婚はつまらんものですよ!

 

──なんてことを……。ちなみにリカちゃんシリーズにはたくさんの友だちや家族も発売されています。こちらも購入されるのですか?

 

山田 もちろんです。まんまとメーカーの販売戦略にハマってしまいました(笑)。初代リカちゃんが発売した翌年に発売された「リカちゃんトリオ」と呼ばれるいづみちゃんとわたるくんもすぐに購入しました。その後にも友だちの兄弟や家族も発売されて、ボーイフレンドなんて今になって思えばいったい何人いるのか把握できません。どれだけ遊び人なんだとツッコミを入れたくなります。いずれにせよ、どんどん新商品が発売されるたびに気に入ったものを買い足していくので、現在までにリカちゃん人形だけで1000体以上を保有しています。ただし、断っておきますが私はコレクターではなく“プレイヤー”。今も昔も、箱から出して髪の毛をといたりお洋服を着替えさせたりして遊んでいます。

 

──お人形遊びにおいて“プレイヤー”という言葉を初めて耳にしました。どういう意味なのでしょうか?

 

山田 コレクターの方は購入したものを箱から出さずにそのまま保管されると思います。一方で私のようなプレイヤーは箱から出して遊ぶことが一番の目的なんです。結果的にコレクションになっていますが、そのほとんどの箱を潰して捨てています。よほど貴重なものであれば話は別ですが……。

 

──なんという徹底ぶり!

 

山田 遊べなきゃ意味がありませんから。そもそも、最近は購入時点で箱に入っていないリカちゃんもあります。「オリジナルデザインオーダーサービス リカちゃん」という商品で、その名の通りヘアスタイルからお洋服に至るまでを全てオーダーメイドできるんです。私の子どもの頃に黒髪や茶髪が主だったヘアカラーも青色、ピンク色、紫色などのたくさんの選択肢から選べるようになりました。お洋服もオリジナルのものを着させることもできるんですよ。もちろん、コレクター向けにオリンピックとタイアップした商品や十二単のような日本の伝統をモチーフにした商品もパッケージ版として発売されています。それらもかわいいと思えば購入するようにしています。もちろん、ほとんど箱から出して遊んでいます。

 

──購入するしないのジャッジはどのように下されるのでしょうか?

 

山田 完全に出会った時のインスピレーション。というより、箱の中から目が合うんですよ。「一緒に遊ぼう!」とテレパシーなのか、人形の思いが伝わってきます。リカちゃんにしても何でもかんでも買っているわけではありません。ちなみに、今日は私なりに選ばせていただいたスタメン5体を連れてきました! 本当に苦渋のセレクトでした。選ばれなかった子たちが「どうして、連れて行ってくれないの?」と棚の中から訴えかけてくるんですから……。

 

こだわりのオーダーメイド、貴重な初代、自らの分身までを一挙紹介

──それでは、1人ずつ紹介してください。この子は女学生ですか?

 

山田 そうです。私の女学校時代を投影したリカちゃんになります。先ほども申しましたが、現在のリカちゃん人形はオーダーメイドができます。私が通っていた中高一貫校の三本線の制服を再現していただいて、髪の毛は三つ編みにしてもらっています。

 

──かなり細かい注文ができるんですね。

 

山田 当時の写真やヒアリングしてもらった情報を元に再現してくれるんです。ストッキングや靴の色、カフスやタイの細かいデザインも全く同じ。強いて違うところを言うならば、髪の毛を結っているゴムの色が白色な点。実際は黒色でないと校則違反で怒られていました。髪の毛が茶髪なのも本当はアウト(笑)。それでも、すごくお気に入りの1体です。

 

──いつでも中高生の若かりし日を思い出せますね。

 

山田 そうなんです。私だけでなくそれぞれのリカちゃん人形のファンが、自分たちの通っていた学校の制服を作って着せているみたいです。特に女子高出身者。やっぱり、自分の小さい分身を作ってアレコレ語りかけたいんじゃないかな?私もこの子を見ていると青春時代の切ない思い出が蘇ってきます。「あの先生に怒られたな‥‥」「あの友だちと交換日記をしたな‥‥」という具合に。

 

──あれ? よく見るとお化粧もしているような……。

 

山田 これも校則ではアウトです。目や唇の色も選べるので、理想を追求させてもらいました。確かに眉毛も少し細いかも……。

 

──隣の子のドレスは華やかですね。

 

山田 こちらはわりと最近購入したものです。とにかくピンク色のドレスがかわいくて! 髪の毛もクリクリパーマでゴージャスでしょ? 靴下を含めて全部ピンク色でコーディネートされています。

 

──これもオーダーメイド?

 

山田 いえ、既製品になります。オーダーメイドでなくてもバリエーション豊富なんですよ。サラサラヘアから前髪パッツンのおかっぱヘアなど何でもござれ。この子の設定は結婚式の新婦さんだと思います。手袋や靴下などの細かいアクセサリーを含めてハレの日が表現されています。ちなみに、耳に付いてあるイヤリングはどのリカちゃん人形にもデフォルトで付いているの。最初に紹介した制服のリカちゃんにも付いていましたが、流石に校則違反を重ねすぎると退学になっちゃうので私が外しました。ほら、ピアスの穴が空いているでしょ?

 

──仕事が細かい! さらに隣にいる子は年季の入った印象ですがまさか……。

 

山田 この赤いお洋服の子こそが初代のリカちゃんです。私が遊んでいる中でも初代中の初代。紛れもなく小学1年生の時におもちゃ屋さんで買ってもらったもの。もう髪の毛をイジリ過ぎて最初とは全く違うヘアスタイルになっています。実は初代は2パターンに分かれているんです。

 

──と言いますと?

 

山田 この最初に発売された初代パート1だと、片側の腕を動かそうとすると両腕が一緒に動いてしまいます。これは両腕を針金でつないだ構造だから起こる仕様です。腕を曲げるポージングも取れるんですけど、何回も変えているとポキッと折れてしまう可能性があるのでなるべく無理のないように遊んでいます。お腹から下肢を握って遊ぶことが多いだけに、この箇所に手垢が付くからよく洗わないといけません。服をめくってみるとちゃんとおへそがあって、この腰の部分に境目がないでしょ? 初代パート2だと腰部分が動かせる仕様に変更されています。

 

──それにしても、保存状態が良すぎます。人形をキレイに保つ秘訣はあるのでしょうか?

 

山田 ずっと遊び続けるのに尽きると思います。何でも使わないと劣化しちゃうんです。輪ゴムでも使わずに棚にしまったままだと、いざ使う時になってバチンと切れてダメになりますよね。それと同じです。

 

──4人目は洋風スタイルの印象です。

 

山田 71年にハワイ生まれで日焼けした「ピチピチリカちゃん」が発売されました。今日も持ってこようか迷ったんですけど、代わりにリカちゃんの友だちの「さわやかリーナちゃん」を持ってきました。肌が小麦色なのが特徴です。ちなみに、ピチピチリカちゃんは少し顔が傾いていたのが不味かったのかすぐに発売中止になります。ほどなくして、リーナも肌の色が問題視されて発売中止になっているんです。

 

──では、かなり貴重な1点なんですね。これは水着を着ているんですか?

 

山田 そうです。でも、私が勝手に着せているものなので純正のものではありません。頭に載せてあるサングラスもバービーのものですね。リカちゃんはかわいい、いづみちゃんは美人、そしてリーナはどこか憂いを帯びた雰囲気が魅力。すぐに心を奪われました。実はリーナだけで3~4体持っています。だって、かわいいじゃないですか?

 

──ところで、人形たちの前に配置したのは小さいリカちゃんハウスですか?

 

山田 気づいちゃいました? 私は人形が人形で遊んでいるような世界観が大好きなんです。こういう人形たちの小道具も自宅にはたくさんあります。今回、持ってきたのはリカちゃんハウスのミニチュアバージョン。つまり、リカちゃんの所有するリカちゃんハウス。ちゃんと付いて来られていますか?

 

──……はい。

 

山田 今日もリカちゃんハウスに入れてきましたよ。よく出来ているでしょ? 最初はクッキーの缶に入れて保管していたんだけど、リカちゃんハウスを購入してからはそこに入れて持ち歩くようになりました。この子たちもミニチュア版を持ち歩けるだけに、全く私と同じ行動をとれるわけです。少し気持ち悪いでしょ?(笑)

 

──いえいえ、当時の女の子たちの夢が叶ったんです。ただ、悩ましいのが少女時代にリカちゃんハウスを買ってしまうと肝心のリカちゃん人形が買えなくなってしまいます。

 

山田 幸いなことに、優しいお父さんの会社の部下や親せきのおじさんたちに恵まれました。家に来るたびにお土産を持ってきてくれて、毎回「人形を持ってきて!」と答えていました。兄は鉄道模型を買ってもらって、部屋中にレールを組み立てていましたが、私の場合は兎にも角にも人形! 中でも、お父さんの会社の後輩で海外出張から帰ってくるたびにお土産をくれた方は最高でした。いつもは外国のお菓子を買ってくれていたんですけど、ある日「外国ならお菓子よりバービーがいい」と正直に伝えたら「わかった。買ってくるよ」と良い返事があったんです。でも、先ほども話したようにお父さんをはじめ男の人の人形選びのセンスって怪しいじゃないですか。何も考えずに一番目立つとこにあるやつを買ってくると思ったから、「私に選ばせてほしい‥‥」とさらに伝えたんです、。そうしたらお小遣いをもらえるようになって(笑)。これで味をしめて、お父さんの会社の部下や親戚を金額で呼ぶようになりました。「5千円さん」や「1万円おじさん」よいうように(笑)。

 

──文字通りの「現金な人」ですね(笑)。

 

山田 それでも、全部を買えていたわけじゃありません。初代リカちゃんは600円でしたが、それがすぐに700円、1000円と値上げされますし。お洋服も買ったり作ったりしなきゃだし……。

 

──自分でリカちゃん人形の洋服を作ることもあったんですか?

 

山田 一応、ハンカチで人形を包んで簡単なワンピースを作っていました。そんな私を見かねて母がいろいろなものを作ってくれたっけな。リカちゃんのために残り布で作ってくれたお布団は今でも残っています。私が欲しかったのは布団じゃなくてベッドだったんですけどね。あと、焼鳥の串を2本使ってセーターも編んでくれました。振り返れば、お母さんは裁縫が上手でしたね。

 

──とても愛情深いお母さんですね。

 

山田 感謝しています。でも、人形の付録で付いてくるファッションブックに掲載された純正のドレスや着物の方が欲しかった。とにかく物欲に天井がありません!

 

──そして、最後に紹介いただくのが「クニちゃん人形」ですか!

 

山田 これが発売された時は言葉では表せないレベルで感激しました。単なる私のソックリさん人形ではなく、リカちゃんのお友だちの1人としてストーリーに登場したのがうれしかった。私のような愛好家にとって死んでもいいと思えるぐらいの誉でした。リカちゃんと同じ小学5年生で子役タレントをやっている設定。クニちゃんが地方ロケで衣装が足りなくて困っているところにたまたまファッションデザイナーをしているリカちゃんのママが通りかかって助けてあげるの。そこからリカちゃんにも繋がって2人は仲良しになります。クニちゃんとリカちゃんは体の大きさも一緒。それだけに同じお洋服が着られるんです。だから同じ服を2着買うようになりました。まさにペアルックで「やまかつWink」も可能になるんです(笑)。

 

──あれ? よくよく見てみたら今日の山田さんの服装と同じ気が……。

 

山田 私のお気に入りと同じ衣装を作ってもらいました。お揃いの服は他にもあります。今日私が着ている羽織ものまで再現されています。

 

物持ちの良さのルーツは爪切りにあり。同級生にドン引きされた収集品とは!?

 

──プレイヤーとはいえ、貴重なコレクションも多数保有していると聞きます。還暦を過ぎて「終活」について考えることもあると思います。人形たちはどうする予定?

 

山田 リカちゃん人形は福島にある「リカちゃんキャッスル」に寄贈するように遺書に書いています。さすがに棺桶に一緒に入れて燃やすにはもったいないものもあるんです。キャッスルや他の人形館にも所蔵されていないような代物もありますからね。

 

──全部の人形と遊べているわけではない?

 

山田 50体ぐらいは箱からも出していないものがあります。一応、遊ぶ前提で購入しているんですけどね。やはり、遊んでない人形があるのはダメですね。死んでも死にきれなくなります。ただ、一度遊ぶとなると8時間は欲しい。

 

──え、そんなに長時間遊ぶもんなんですか?

 

山田 人形を着替えさせるだけでも一苦労なんですよ。というのも、物語に出演する十数体を着替えさせなきゃならないの。

 

──1人で何役も演じちゃうんですか?

 

山田 そこは人形に任せています。みんながアドリブでなんとかしてくれますから(笑)。8時間でも足りません。全部と一斉に遊ぼうと思ったら、一週間徹夜しても足りないと思います。今日もスタメン争いにギリギリで敗れたのが4体ほど自宅で横になっているので、帰ったらちゃんとフォローしてあげないといけません。

 

──リカちゃん人形以外にも人形をお持ちなんですよね?

 

山田 ウルトラ怪獣のソフビ、MCハマー、マリリン・モンロー、ハリーポッターなどあらゆるジャンルのものを購入しています。最近は長州力や丸藤正道などのプロレスラーの人形もお気に入り。よくリカちゃんたちと合コンをさせています。なぜかオカダカズチカとジャイアント馬場の人形が小さいから、それぞれの持ち物という設定にして「俺は馬場の人形を持っているんだ」と長州が自慢すれば、「私なんてカズチカを持っているのよ」とリカちゃんがレスポンスするような掛け合いを生み出しています。

 

──脚本は無限大ですね。

 

山田 私のような「夢見る夢子」にとってはおちゃのこさいさい(笑)。2歳上の兄が病気で大変な時期があって、家族も付きっきりだったから、私は1人で過ごす時間も長く、よく1人で妄想の世界に浸っていました。兄が良くなったら今度は弟も体調を崩しちゃって。体質改善のために隔離されたり、親がワンワン泣いたりで大変でした。そんな状況だけに「なんか大変なことが起きているわね」と人形同士でしゃべらせて紛らわせていたっけな。

 

──ライフステージの変化で卒業のタイミングもあったと思います。

 

山田 しつこい性格なのかもしれません。もう捨てちゃったんですけど、中学2年生くらいまで自分で切った爪をクッキー缶の中に保管していました。たぶん、自分で爪を切るようになった小学校に入る前ぐらいからかな。なんか捨てられなかったんですよね。

 

──へその緒や乳歯を取っておくのと同じ感覚なのでしょうか?

 

山田 近いかもしれません。女学校で出会ったお友だちを家に招いたときに缶の中を見せたらドン引きされました。「気持ち悪いから捨てなさい」と。それで捨てちゃった。

 

──実にもったいない! 今となってはどれほどの価値のあるものなのか計り知れません。爪の垢を煎じて飲むと言いますし。

 

山田 我ながらお宝だったと思います。たぶん、腐ってなかったし(笑)。将来、芸能の仕事をすると知っていたら残していたと思います。捨てたことを伊東四朗さんに話したら「お前バカなことしたな……」とすごく残念がってくれました。果たして、どっちの行為に対してのバカなのか……。

 

──最後に今後の夢を教えてください。

 

山田 リカちゃん人形の愛好家を集めたパーティーを開催したいです。17年に50周年をお祝いしたパーティーがありました。25周年の時に届いた「50周年で会いましょう」と書かれた招待状を参加者全員が持参していたんです。25周年当時は「もう25年も経つのか」と感慨にふけっていましたが、無事に50周年を迎えることができました。流石に100周年の頃にはお墓の中に入っているでしょうから、もうちょっと刻んで周年イベントを企画したいです。「リカちゃんキャッスル」のアンバサダーでもあるので、一度メーカーさんを交えてミーティングをしたい。あとは、死ぬまでリカちゃんと一緒にいたい。何度だって言いますけど、半世紀以上一緒にいる大親友なんだから!

 

 

構成・撮影/丸山剛史 執筆/多嶋正大

累計10億台販売! 55周年の「トミカ」が仕掛ける4つの挑戦と注目の新製品とは?

手のひらに乗るミニカーの代表格「トミカ」が、今年で55周年を迎えた。各方面から祝福の声が上がる中、タカラトミーが次々と新たな施策を発表。財布の中身を気にするのは後回しでOK。ちなみに、あの「オッパッピー」の人がキーパーソン⁉ その詳細も本稿後半で明らかに!

↑自動車メ―カーコラボプロジェクトのひとつ「スズキジムニートミカ55周年記念仕様」。ミニカーとして販売するのはもちろん、実車を製作してイベントなどで展示する予定だ。

 

 

トミカ55周年記念! 自動車メーカーとのコラボプロジェクト

トミカは誰もが、免許なしに手にできるマイカーだ。振り返れば、車やバイクへの興味は、トミカとの第一次接近遭遇があればこそ。そしてそれはたぶん、的を射ている。日本を代表する車メーカーはトヨタではなくトミカかも知れない……なんて冗談、いや本気?

 

1970年発売の「黒箱」から始まった55年の歴史

↑1970年発売の最初の6車種。黒い背景の大人びたパッケージは通称「黒箱」。ドア開閉、スーパースピードサスペンションなど可動ギミックは現在に通じる内容だ。

 

筆者にとっての「お初トミカ」は、日野ダンプトラックだったか、古河ホイールローダーだったか…。どちらにしても“働く車”だった。発表会場でトミカのスタッフはこう話してくれた。

 

「最初は働く車に興味を持ち、その後マイカーや街で見かける車へと関心が広がり、最終的にはスポーツカーなどの趣味性の高い車種へと移っていく傾向があります」

 

子どもたちには手にして、走らせて、動きを楽しむおもちゃとして。保護者世代ならコミュニケーションツールとして。シニア世代には懐かしくも、安心してあげられるプレゼントとして。トミカは世代を超えて愛される「小さな傑作品」と言っても過言ではない。

 

↑発表会場を飾った55周年特製ディスプレイ。白と赤のトミカ953台を使用している。なお中央上の「トミカ」ロゴ部分はちょうど55台分のスペース。これまた55周年にかけたこだわりなのか、もしかして⁉

 

そのトミカが今年、55周年を迎え、大々的な取り組みを複数実施するという。原宿で開催された発表会には“キーパーソン”としてお笑い芸人の小島よしおさんも登場。トークと独特の動きで場を盛り上げた。

↑1980年生まれの小島よしおさん。同級生となるクラウンパトカー(右手)と、現行クラウンパトカーを手に。「この感触。手がトミカを覚えています」と小島さん。

 

55周年記念の取り組みは4つ!

順を追って紹介しよう。

 

1. トミカ55周年自動車メーカーコラボプロジェクト

これは各自動車メーカーがトミカのためにデザインを考案し、そのデザイントミカの発売と、イベント展示用実車の製作が行われるという豪胆なプロジェクト! 5台の車をあちこち運ぶことを考えるだけでも「お疲れ様です!」と担当者をねぎらいたい気分だ。

 

 

2.「TOMICA OWNERS MEETING」開催

トミカには熱心なコレクターも多くいる。従来メーカーとコレクターの直接交流はあまりなかったが、55周年でとうとう実現。コレクター、マニアも楽しめるよう、ヒストリー、工場見学ほか分厚い内容を予定し、開催は12月だ。記念イヤーを締めくくる大感謝祭の詳細は、続報を待て!

 

3. 待望の新製品登場

・「トミカ・プラレールブロック」
トミカやプラレールと一緒に遊べるブロック玩具、という初提案が「トミカ・プラレールブロック」。

 

・「グランドモールトミカビル」
次いでトミカ随一のロングセラー「トミカビル」最新版「グランドモールトミカビル」爆誕!(いまどきの子どもたちにはスーパーよりもモールの方が通りがいいのだ!)

↑下段中央が「グランドモールトミカビル」。こりゃ子供たち狂喜乱舞間違いなし! 保護者の皆様におかれましては、おさいふ覚悟の上、モールのおもちゃコーナーへ!

 

↑会場に展示された1970年代のトミカビル。「懐かしい~」うんうん、激しく同意!

 

・「tomica+(トミカプラス)」
そしてゲットナビウェブ読者も刮目すべき新シリーズは、大人の遊び心をくすぐるキダルト(遊び心をもつ大人)向け新ブランド、その名も「tomica+」(トミカプラス)。大人も手を動かして遊びたくなる、トミカの新たなる魅力の提案だ。

↑「tomica GARAGE」はコレクションをニンマリ飾ることができるガレージで、照明のオンオフ、シャッターの電動開閉が可能とこだわり満タン! 写真の特色NSX(1台)が付属する。また付属のシートによって、ガレージ内壁面と床面のデザイン変更も可能なのも涙ちょちょぎれ! 税込6600円。ランボバージョンもあり。

 

↑「トミカプレミアムunlimited DRIFT TURN TABLE」。基本はターンテーブル。しかしてその実態は、ミニカーがドリフトしながらタイヤの摩擦煙(実際は水蒸気)とBGM、そして7色LEDで走りを演出するニクいやつ! 頭文字D仕様、ワイルド・スピード仕様の2種展開。各税込6600円。

 

4. テレビでトミカ!

この4月から小島よしおさん等がMCを務める『トオミプラワールド のりのりタイムズ!!』がテレ東系列で放映開始! 大好きな乗り物を通じて子供たちの社会性や冒険心、夢をはぐくむと同時に、トミカやプラレールの魅力を伝えるぞ。

 

トミカの未来と世界展開

ゲットナビウェブ読者諸兄にとって、特に気になるのがモノ、つまり(3)だろう。なかでもオトナ世代の注目が新ブランド「tomica+」。筆者は当初、この”キダルト向け新商品”はより精密なトミカだと予想していたのだが、それは見事に裏切られた格好だ。

 

同社グローバルトミカ事業室トミカ事業部ブランドマーケティング課課長の吉原有也さんを直撃した。

↑タカラトミーグローバルトミカ事業室トミカ事業部ブランドマーケティング課課長の吉原有也さん。

 

「tomica+は、トミカを末永く愛して頂きたいという思いから生まれたブランドです」(吉原さん)

 

とはいえ、いま現在でも末永く愛してもらえていると思いますが?

 

「はい。子どもたちはもちろん、長じてコレクターやマニアととなった方々にも愛されています。しかしその“中間”には、たすきをつなぐ大人たちがいます。そういった大人たちがトミカで遊びたくなるような商品としてtomica+を提案しました!」(吉原さん)

 

なるほど! 確かに保護者世代になれば子供たちとの共通言語としてトミカを手にしても、あくまで道具。今回はその一歩先、大人自身がトミカを遊び続けるための商品化なのだ。この点で精密な作りを標榜する「トミカプレミアム」や、トミーテックの「トミカリミテッド ヴィンテージ」とは意味合いが異なる。

 

「元トミカっ子のおとなたちにも、ミニカーを手で動かして、トミカで遊び続けて頂きたい。そのため、精密なミニカーにふさわしい「tomica GARAGE」や「unlimited DRIFT TURN STAGE」を企画したのです」(吉原さん)

 

トミカはシンプルな玩具だ。同時に、遊び方を、遊び手に考えさせる玩具でもある。55年という歩み自体立派だが、より重要なのは、子供から大人~シニアまでが、自分事として見られるポジションにトミカが輝き続けていること。

 

↑登壇者勢ぞろい、で「はいトミカ!」

 

今回の55周年プロジェクトは、コンテンツの充実により、より幅広い子どもたちの興味関心を喚起し、大人たちに対してはコレクターやマニア対象にとどまらない広いファンを創出する。これは、野球などスポーツのファン創出に似ている。世代を問わず楽しむ(観戦、応援)ことができ、プレイする人もしない人も熱中し、長くファンであり続ける……。

 

トミカはいま世界中でファンを獲得し続けている。なにしろトミカシリーズは「1.8秒に1台売れている」世界標準ミニカーなのだ!

 

↑いまや世界中の観光客が集う東京駅一番街 東京キャラクターストリートの「トミカ・プラレールショップ東京店」(写真)が2025年2月19日(水)リニューアルオープン! 昨年には初の海外オフィシャルショップ「トミカブランドストア」を上海にオープンするなど、その歩みは止まらない。

 

プラレールと「星のカービィ」が初コラボ! 「星のカービィ ラッピングトレイン」

タカラトミーは、プラレール「星のカービィ ラッピングトレイン」を2025年2月15日に発売します。全国の玩具専門店をはじめ、プラレール専門店「プラレールショップ」、インターネットショップ、「タカラトミーモール」などで購入できます。

 

記事のポイント

車掌に扮したカービィや、“でんしゃごっこ”で遊ぶかわいらしいキャラクターたちが描かれた、ピンク色のプラレールです。連結・切り離しができる3両編成で、飾って楽しめるのはもちろん、単3電池1本で動きます(電池は別売)。1スピードで電動走行、スイッチOFFで手転がし遊びもできます。

 

同商品は、「星のカービィ」とコラボレーションしたプラレールのラッピングトレイン。車両全体に車掌に扮したカービィと、“でんしゃごっこ”をするワドルディたちをはじめ、人気キャラクターが描かれています。

 

車両は3両編成でそれぞれ連結・切り離しが可能。飾って楽しむだけでなく、別売のレールと組み合わせて1スピードでの電動走行もできます。

 

タカラトミー
プラレール「星のカービィ ラッピングトレイン
希望小売価格 : 2420円(税込)

見せてもらおうか「竹製」モビルスーツの実力とやらを! 全358ピース「シャア専用ザクII」立体パズル

プレックスは、「Bamboo Art wa-gu-mi MS-06S シャア専用ザクII」を「プレミアムバンダイ」で12月10日に発売しました。

 

記事のポイント

厚さ2mmの竹板に、高精度なレーザー加工を施した超精密な立体パズル。全358ピースあり、工具や接着剤を使わずに組み立てられます。優しい風合いながらもスタイリッシュで、存在感のあるインテリアです。

 

同製品は、アニメ「機動戦士ガンダム」に登場する「シャア・アズナブル」の愛機「MS-06S シャア専用ザクII」をモチーフにした立体パズル。工具や接着剤を使わずに簡単にパーツを組み立てることができます。


↑環境に配慮した竹素材と、超精密なレーザーカット技術が融合

 

全358ピースから成り、完成時には高さ約265mm、幅約180mm、奥行き約120mmとボリュームのあるサイズに。

 

また「MS-06S シャア専用ザクII」の丸みを帯びた肩のアーマーやふくらはぎの曲面を再現するために、スリット加工を施すことで、特徴的なデザインを忠実に再現しています。

 

発売中の「Bamboo Art wa-gu-mi RX-78-2 ガンダム」と並べて飾ると、迫力も魅力もアップ。

 

プレックス
Bamboo Art wa-gu-mi MS-06S シャア専用ザクII
価格:1万3200円(税込)

飾ってヨシ、走らせてヨシ! 「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」登場

タカラトミーは、「飾る楽しみ」と「走らせる楽しみ」を両立した、大人向けプラレールシリーズ「プラレール リアルクラス」から、「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」と「プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)」の2種を、2024年11月23日に発売しました。実売価格は各7700円(税込)。

 

記事のポイント

細部まで再現した大人向けプラレールは、飾るだけでなく実際に走らせることができる点が魅力! リアルなジオラマを作って走らせてみてはいかが?

 

プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス

平成元年に大阪~札幌間を走る寝台特急列車として登場した「トワイライトエクスプレス」。1両目の動力車はEF81形電気機関車、2両目は寝台列車ならではのB寝台2段ベッドとはしご、3両目は天井近くまである大型窓が特徴的なサロンカー「サロン・デュ・ノール」、4両目はA個室車両で「スイート」と「ロイヤル」の豪華な客室を造形で表現しています。

 

商品サイズは、約W570×H66×D40(mm)(※パンタグラフ ハイタイプ使用時)。

 

プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)

1979年(昭和54年)に登場した国鉄の通勤形電車「201系」。ウグイス色の201系は現在、大和路線(関西本線)の普通列車で活躍をしています。通勤形電車ならではの運転台やロングシートの座席を表現しており、特徴的な車体のカラーは、かつての山手線と同じウグイス色で、前面の窓の下に白いラインを加えたデザインです。

 

商品サイズは、約W570×H62×D40(mm)(※パンタグラフ ハイタイプ使用時)。

 

このほか、リアル曲線レール(別売)と合わせて車両の並行・すれ違い走行が楽しめる「リアル複線外側曲線レール」(4本入/税込770円)や、階段・売店・ベンチがついた4つのリアルなホームが付属し、組み換えることで長いホームや対面式ホームなど様々な駅が作れる「島式ホームキット」(税込2750円)もあわせて発売。

「リアル複線外側曲線レール」

 

「島式ホームキット」

 

タカラトミー
「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」「プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)」
2024年11月23日発売
実売価格:7700円(税込)

 

飾ってヨシ、走らせてヨシ! 「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」登場

タカラトミーは、「飾る楽しみ」と「走らせる楽しみ」を両立した、大人向けプラレールシリーズ「プラレール リアルクラス」から、「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」と「プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)」の2種を、2024年11月23日に発売しました。実売価格は各7700円(税込)。

 

記事のポイント

細部まで再現した大人向けプラレールは、飾るだけでなく実際に走らせることができる点が魅力! リアルなジオラマを作って走らせてみてはいかが?

 

プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス

平成元年に大阪~札幌間を走る寝台特急列車として登場した「トワイライトエクスプレス」。1両目の動力車はEF81形電気機関車、2両目は寝台列車ならではのB寝台2段ベッドとはしご、3両目は天井近くまである大型窓が特徴的なサロンカー「サロン・デュ・ノール」、4両目はA個室車両で「スイート」と「ロイヤル」の豪華な客室を造形で表現しています。

 

商品サイズは、約W570×H66×D40(mm)(※パンタグラフ ハイタイプ使用時)。

 

プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)

1979年(昭和54年)に登場した国鉄の通勤形電車「201系」。ウグイス色の201系は現在、大和路線(関西本線)の普通列車で活躍をしています。通勤形電車ならではの運転台やロングシートの座席を表現しており、特徴的な車体のカラーは、かつての山手線と同じウグイス色で、前面の窓の下に白いラインを加えたデザインです。

 

商品サイズは、約W570×H62×D40(mm)(※パンタグラフ ハイタイプ使用時)。

 

このほか、リアル曲線レール(別売)と合わせて車両の並行・すれ違い走行が楽しめる「リアル複線外側曲線レール」(4本入/税込770円)や、階段・売店・ベンチがついた4つのリアルなホームが付属し、組み換えることで長いホームや対面式ホームなど様々な駅が作れる「島式ホームキット」(税込2750円)もあわせて発売。

「リアル複線外側曲線レール」

 

「島式ホームキット」

 

タカラトミー
「プラレール リアルクラス トワイライトエクスプレス」「プラレール リアルクラス 201系通勤電車(JR西日本・ウグイス)」
2024年11月23日発売
実売価格:7700円(税込)

 

子どものカメラデビューにも! 「ムーミン」ファン必見デジカメ「ポケットメモリー」

ハシートップインは、「ムーミン」がデザインされたデジタルカメラ「ポケットメモリー」を、10月下旬から販売しています。

 

記事のポイント

コンパクトサイズでお手軽に撮影できる、かわいいトイカメラです。ムーミン好きな方はもちろん、子どものカメラデビューにもいかがでしょうか。

 

本体は、およそ幅78×奥行40×高さ72mmの手のひらサイズで、写真も動画も撮影可能なデジタルカメラ。ムーミンや、仲間たちの姿を描いたキャラクターフォトフレーム10枚を内蔵しており、写真と組み合わせて遊べます。

↑作中に登場するキャラクターたちを描いたフォトフレームで写真を彩れます

 

容量32GBまでのmicroSDカードを装着でき、撮影した画像・動画を保存できます。バッテリーはUSB給電式で、パッケージには長さ200mmのカメラストラップ、USBケーブルが付属。

 

ハシートップイン
ポケットメモリー
販売価格:1万1000円(税込)

 

育て方で性格が変わる!? 人を癒して成長するAIペットロボ「Moflin」発売

カシオ計算機は10月10日、AIペットロボット「Moflin(モフリン)」を発表しました。本日から公式ECサイトで先行予約販売を開始し、11月7日より発売します。

 

記事のポイント

何とも言えないモフモフとした姿がインパクト大のペットロボットです。無性に何かをモフりたいけど動物を飼うのはちょっと……というあなたに。

 

Moflinは、「人々を癒し感情豊かに成長する」をコンセプトにしたAIペットロボット。特別なしぐさや可愛い鳴き声で呼びかけに応えてくれるなど、モフモフな毛並みの愛らしい姿で飼い主を癒してくれるのが特徴。よく話しかける人を飼い主として認識するだけでなく、撫でる・抱きしめるなどの愛情表現から飼い主が好むしぐさを認識し、自ら進んで行うようになるとのこと。育て方次第で性格が形成され、400万通り以上の個性が生まれるとしています。

↑ゴールドカラーの「PE-M10GD」

 

シルバーカラーの「PE-M10SR」

 

専用アプリ「MofLife(モフライフ)」により、Moflinの現在の感情をアニメーションで視覚的に確認したり、気持ちの変化をグラフやメッセージで把握可能。入院(修理)費用や、ファー(毛皮)のお手入れ費用を割引する有料会員サービス「Club Moflin(クラブモフリン)」も用意されています。

 

カラバリはゴールドとシルバーの2色。

 

カシオ計算機
PE-M10GD/PE-M10SR
市場想定価格:5万9400円(税込)

 

顔認証改札にAI 音声案内まで! 65周年のプラレールに登場した“大型駅”が最新技術てんこもりで大人の“鉄”もビックリのクオリティ

玩具メーカーのタカラトミーは、レバーで車両や乗客を操作できる駅、プラレール「レバーでアクション&サウンド!ビッグステーション」を9月28日から発売することを発表。

 

本商品は都会の大型駅をイメージしたプラレールで、レバーやボタンで車両の停発車ができるほか、シーンに合わせたアクションに連動する90種以上のサウンドや、駅の組み換えなどを楽しめます。3路線が駅に入線するダイナミックさや、トミカとの連動遊びといった子どもが夢中になる要素が詰まっているとのことですが、電車を好む大人もテンションが上がるかも!?

↑3路線が入り込む図

 

大きな特徴は、鉄道各社で導入が進められている「顔認証改札」や「AI 音声案内」などの最先端技術をプラレールの世界にも取り入れ、疑似体験できる点です。

・顔認証改札……改札機をチケットレスにすることで、ストレスフリーな移動を実現し、車イス利用者や高齢者、小さな子どもを連れた人でもスムーズに通行できることを目指した最新の改札。

・AI 音声案内……人工知能を活用し、音声を自動生成する「音声合成技術」を使った駅のアナウンス。近年、駅構内の案内放送として活用されている。

 

触る・動く部分がたくさん盛り込まれている本商品。駅をカスタマイズする発想力にくわえ、鉄道の進化にも学びや発見を見出せそうです。

 

タカラトミー
プラレール
レバーでアクション&サウンド!ビッグステーション
8800円(税込)

ディテールを忠実に再現してる!大人レゴシリーズにトランスフォーマー「バンブルビー」がラインナップ

レゴジャパンは、没入型の組み立て体験によりクリエイティブなリラックスタイムを提供する「大人レゴ」。同ラインから、今年40周年を迎える変形ロボットキャラクター「トランスフォーマー」シリーズ(発売元:タカラトミー)の新製品「レゴアイコン トランスフォーマー バンブルビー」を7月4日より販売開始します。

 

ロボットモードとビークルモードへ切り替え可能

本セットは、世界中で愛される変形ロボットキャラクター・トランスフォーマーの正義の組織、オートボットの戦士「バンブルビー」をレゴブロックだけで細部まで再現したセットになっています。自分へのご褒美としてはもちろん、コレクターアイテムとしても最適です。

↑「レゴアイコン トランスフォーマー バンブルビー」1万2980円(税込)

 

レゴアイコン トランスフォーマー バンブルビーは、2022年に販売した「レゴオプティマスプライム」と同様のスケールを保ちながら、象徴的なオートボットであるバンブルビーを組み立てることができます。バンブルビーは、 レゴオプティマスプライムが信頼を置く重要な仲間として、ファンはこの象徴的な2つのキャラクターを通して、壮大な戦いや冒険も再現することができます。また、ロボットモードとビークルモードをシームレスに切り替えられることがこのモデルの大きな特徴となっています。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

40年以上前に作られた「任天堂初の米国向けCM」が復元! 斬新な切り口だった

任天堂はファミコン(米国ではNES)を引っさげて米国市場に参入し、1980年代後半から90年代にかけてセガとテレビCMなどで広告合戦を繰り広げていました。しかし、それ以前の液晶ゲーム機「ゲーム&ウォッチ」時代については、振り返られることがほとんどありません。

↑ネットで公開された「Time Out」のCM(画像提供/VGHF/YouTube)

 

そんなゲーム&ウォッチを宣伝する、「米国初の任天堂CM」と見られる映像がネット上で公開されています。

 

当時、任天堂は米国のおもちゃ会社・Megoと提携し、ゲーム&ウォッチを「Time Out」というブランドで販売していました。今回の映像は、そのMegoが米国ユーザーに売り込むために放送した30秒のテレビCMです。ちなみにMegoは1983年に廃業し、現在は存在していません。

 

さて今回の映像は、ビデオゲーム歴史財団(VGHF)が初期の「Time Out」CMを高画質で復元したうえで公開。「これが米国における任天堂製品の最初のCMだと信じている」と同財団は述べてます。

 

ちなみに、ゲーム&ウォッチはゲームボーイの前に「携帯ゲーム機」を世に知らしめた製品の一つ。カートリッジ式ではなく「ゲームとハードは一体」であり、1台ごとに一つのゲームしか遊べません。それでも、テレビにつながず「どこにでも持ち運べるゲーム機」は斬新でした。

 

このCMも、携帯ゲーム機というアイデアそのものを一般大衆に売り込む必要があった時代のもの。そのため、まず「新しい電子スポーツ」という切り口を打ち出しています。

 

例えば、仲間たちがジョギングしているなか、車椅子に乗ったおじさんがTime Outをプレイ。骨折した腕を吊ってるテニスプレイヤーやタンカで運ばれているアメフト選手なども登場し、「ケガしていてもプレイできる、もう一つのスポーツ」とTime Outを位置づけています。

 

さらに「簡単なゲームと難しいゲーム」を選べること、ハイスコアの記録、時間の表示など、ゲーム&ウォッチのごく基本的な機能もわざわざ紹介しています。ローラースケート選手がパンツの後ろポケットに収めることで「とてもスリムでどこでもプレイできる」とも強調していますが、そのまま座らないかヒヤヒヤしそうです。

↑パンツの後ろポケットにしまって大丈夫?(画像提供/VGHF/YouTube)

 

任天堂初の米国CMは、正確には「失われた映像」ではありません。ネット上では不鮮明なビデオテープ版も公開されたりしていましたが、ゲームコレクターが16ミリフィルムの原本を入手し、VGHFに提供。この40年以上前のフィルムを専門家に修復してもらい、色調を補正して、完全な2K解像度にエンコードした次第です。

 

この歴史的に貴重なCMについて、VGHFのフィル・サルバドール氏は「電子おもちゃを買えるだけの可処分所得のある、80年代の外出好きヤッピー(若手で都会に住むエリートサラリーマン)にターゲットを絞り込んでいた感じがする」と述べています。

 

今の任天堂もゲームを遊んだ経験があまりない一般ユーザーを強く意識しているようですが、さすがに「タンカで運ばれているアメフト選手」に売り込むつもりはなさそうです。

 

Source: VGHF
via: Ars Technica

『スーパーマリオ64』にChatGPTが挑戦! 露呈した課題とは?

これまでAIはチェスやポーカー、囲碁などで人間を打ち負かし、複雑なゲームやパズルでも優れていることを証明してきました。最近では新たに、あるYouTuberがAIに『スーパーマリオ64』のプレイに挑戦させた動画を公開しています。

↑AIはゲームを攻略できる?(画像提供/Josh Bickett/YouTube)

 

YouTuberのジョシュ・ビケット氏は、GPT-4-Vision(テキストと画像を同時に処理して理解できるAI)にさまざまなゲームをプレイさせる新たなAIフレームワークを作成し、その手始めに『スーパーマリオ64』をプレイさせました。

 

今のところGPT-4-Visionはゲーム内の状況に応じて「プレイ」はできますが、情報を処理するのに時間がかかるため、達人級とは言えないようです。

 

AIビジョン(AIによる画像解析)は急速に成長している分野であり、現実世界に何が起きているかを分析し、カメラで捉えることができる情報に基づいて判断を下すことが可能。この技術をネコ用ドアに搭載することで、口に獲物をくわえている場合はドアをロックする技術も公開されていました

 

まずピケット氏は、マルチモーダル(テキストや動画、音など複数の異なる情報を組み合わせて処理できること)のフレームワークを構築。これにより画面を見て何があるかを判断し、コントローラへの入力を制御できるようになります。

 

今回の動画では、画面上のマリオの位置とルートを検出し、そのルートを進むよう指示もできています。また、マリオを移動させたり、ジャンプさせたり、障害物をかわしたりするために、どれぐらいの時間キーやボタンを押し続ければいいのかの判断にも成功しています。

 

ただし、最大の問題はタイムラグ。GPT-4-Visionが画面を見てから、マリオに何をさせるかの判断を下すまでに時間がかかり、その間にたびたび敵の攻撃を受けてしまっています。

 

最後に、ピケット氏はテストしながらコードを何度か調整した結果、AIモデルは自発的に動き回り、ジャンプしたり敵に反応したりできていますが、とうてい完璧とは言えません。本当のゲーマーがプレイしているというより、子どもが適当にプレイしているような印象があります。

 

もしこの技術が今後も進化を続ければ、いずれは人間が指示するまでもなくAIが最後までゲームをクリアしたり、攻略動画を自動作成してくれたりする未来が来るのかもしれません。

 

Source: Josh Bickett(YouTube) 
via: Tom’s Guide

実際にポケモンを識別できるポケモン図鑑を自作したYouTuber現る。ChatGPTを活用

かつて『ポケットモンスター』のテレビアニメが初めて放送された当時、子供たちには劇中さながらのオモチャ「ポケモン図鑑」が大人気でした。赤い電子手帳型であり、十字ボタンや各種ボタンが付いており、ポケモンのデータを見ることができました。

Image:Abe Haskins/YouTube

 

それから20年以上が経過したいま、あるYouTuberがポケモン図鑑を自力で作成し、ChatGPTを入れてフィギュアやオンライン画像のポケモンを識別できるようにしました。

 

元GoogleのエンジニアであるAbe Haskins氏は、実際に動くポケモン図鑑(英語では「Pokedex」)を自作する作業を紹介した動画をYouTubeに公開しています。

 

Haskins氏は、アニメや漫画、SFに登場するアイテム実生活で再現する製品の大ファンではあるものの、それらは見かけが似ているだけで、ほとんど役に立たないと指摘。そこで、実際に機能するポケモン図鑑を作ろうと思いついたと語っています。

 

このプロジェクトの目標は3つ。アニメに出てくるポケモン図鑑と同じ見た目にすること、ほとんどの場合にポケモンを認識できるようにすること、そしてアニメに出てくるのと同じ機械音声にすること。その計画の簡単なスケッチを描いてから、すぐHaskins氏は作業に取り掛かりました。

 

まず、ボディとなる長方形の赤いケースを3Dプリント。このケースに、ポケモンを視覚的に捉えるカメラや機械音声用のスピーカー、バッテリーや基板などを収納しています。

 

そしてポケモンの識別は、ChatGPT-4が担当。OpenAIのツールを使ってカメラが撮影した映像を分析し、ポケモンのデータを取得できるPokeAPIと照合。さらに米国版でポケモン図鑑の声を担当した俳優Nick Stellate氏の声を、AI音声生成ツールPlayHTにより再現し、ポケモンの説明を読み上げさせています。

 

この自作ポケモン図鑑を開発している途中、表示が文字化けを起こしたり、音声がおかしかったり様々な不具合に出くわしていますが、最終的には満足のいく仕上がりとなっています。ポケモンのぬいぐるみを上手く識別できていませんが、アクションフィギュアやオンライン画像を認識することはできました。

 

Haskins氏は、これは信じられないほど難しいプロジェクト遭ったと振り返っています。YouTubeのコメント欄でも多くの称賛が寄せられており、その中には「販売する予定はないの?」という声もあり。

 

が、ご本人の答えはノーです。「私が目指すことは、人々が自分のプロジェクトに取り組むよう励ますことです。単に、私が作ったものを買うことではありません。それは楽しくない」とコメントしています。

 

ポケモン関連、しかも実在したオモチャ再現したものを販売するのは、権利的にも問題があるはず。ひとまず、Haskins氏の頑張りに拍手を送りたいところです。

 

Source:abe’s projects(YouTube)
via:Kotaku

 

※Pokedexの1つ目のeは、アキュートアクセント付きが正式な表記です

お得な「クリスマスラッキーバッグ」も数量限定販売! トイザらス&ベビーザらス「ブラックフライデー」後半はおもちゃ・子ども用品

日本トイザらスは、全国のトイザらス、ベビーザらス店舗(併設型店舗含む)とオンラインストアにて、おもちゃ・子ども用品を対象にした「ブラックフライデー」セール第2弾を開催。全国のトイザらス、ベビーザらス店舗では11月17日より、オンラインストアでは前日の11月16日12時より実施します。

 

11月26日まで、「おもちゃ・子ども用品」のブラックフライデーセールとして、毎年人気となっている、1万2000円以上相当のアイテムが入った「トイザらス Black Friday おたのしみ袋(COOL/CUTE)」をはじめ、キャラクター玩具や、ぬいぐるみ、知育玩具、キッズ衣料品などを、お買い得価格で販売します。

↑左から、トイザらス Black Friday おたのしみ袋(COOL/CUTE)(税込各3999円)、ナーフ フォートナイト SMG-ZESTY(税込1997円、60%オフ)、フレンズフォーライフ ジャンボホワイトドッグ(約80cm)/ジャンボゴリラ(約80cm)(税込1997円、50%オフ)

 

トイザらス・ベビーザらス ポイントカード会員のみ特別価格で購入できるスペシャルアイテムを今年も用意。キックスクーター「GLOBBER プリモ フォールダブル ライト マットブラック」などを、会員限定価格で提供。トイザらス・ベビーザらス ポイントカードは店頭のほか、公式アプリかウェブサイトから登録可能で、当日の会員登録でもスペシャルアイテムを購入できます。

↑左から、GLOBBER プリモ フォールダブル ライト マットブラック(税込5497円、50%オフ)、Disney HELLO! WOODEN WORLD ミッキーマウス / ワクワク冒険号!(税込2497円、50%オフ)、塔の上のラプンツェル プリンセスドレッサー(税込5997円、33%オフ)

 

また、今年はトイザらスのオリジナルブランドを中心としたアイテムを詰め込んだ「クリスマスラッキーバッグ」も11月17日より発売します。クリスマスラッキーバッグは「Preschool」「Cool」「Cute」の3種類を用意し、それぞれ7000円以上相当のアイテムが入っているほか、「500円OFFクーポン」も付いています。全店・オンラインストア合計各5500個限定販売。

トイザらス&ベビーザらス「ブラックフライデー」開催中! 前半はマタニティ・ベビー用品

日本トイザらスは、全国のトイザらス、ベビーザらス店舗(併設型店舗含む)とオンラインストアにて、マタニティ・ベビー用品の「ブラックフライデー」セールを開催しています。

 

11月16日まで、「マタニティ・ベビー用品」のブラックフライデーセールとして、全国のトイザらス、ベビーザらス店舗にて、プレママと新生児から2歳くらいまでの子ども向けの対象アイテムを特別割引価格で提供。ベビーカーやチャイルドシート、マタニティインナー、粉ミルク、ベビー小物などのお買い得アイテムを用意しています。「トイザらス・ベビーザらス オンラインストア」では、11月16日23時59分まで特設ページにて、店舗と同様の対象アイテムを用意し、同セールを開催しています。

↑左から、いつかは立っちで…遊びたイッス(税込1997円、66%オフ)、エルゴベビー OMNI Breeze タイダイグレー(税込1万6497円、51%オフ)、ウィゴー サイドプロテクション エッグショック LH ブラック(税込1万6497円、50%オフ)

 

トイザらス・ベビーザらス ポイントカード会員のみ特別価格で購入できるスペシャルアイテムを今年も用意。トイザらス・ベビーザらス ポイントカードは店頭のほか、公式アプリかウェブサイトから登録可能で、当日の会員登録でもスペシャルアイテムを購入できます。

↑左から、メロディいっぱい♪ やわらかガラガラメリー プレミアム ディズニーキャラクター(税込5297円、50%オフ)、キルトスリーパー(クマ/アニマル/ミモザ/レモン)(税込1249円、50%オフ)、ラクーナ クッション AE Be LIMITED グレー(税込3万7997円、34%オフ)

 

また、11月17日から11月26日までは、おもちゃ・子ども用品を対象にセールが行われます。

これが究極のマジンガーZだ!! アニメ化50周年記念のDX超合金魂がすごすぎる!

1972年12月のアニメ放送開始50周年イヤーもいよいよクライマックスに差しかかってきた「マジンガーZ」。そのクライマックスのタイミングに合わせ、50周年を記念した、まさに現時点での決定版といえるビッグアイテムが12月、BANDAI SPIRITSより「マジンゴー!」する。

(取材・執筆:太田サトル)

(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

DX超合金魂 マジンガーZ 50th Anniversary Ver.

・メーカー希望小売価格:8万4700円(税込)
・発売予定:2023年12月
・全高:約300mm
・材質:ダイキャスト、ABS、PVC製

■セット内容
マジンガーZ本体/ホバーパイルダー/ジェットパイルダー/各部装甲一式/カットモデル装甲一式/メカニカルモデル装甲(頭部)/発光ルミナスシート内臓ブレストファイヤー(左右)/ミサイル発射口開口状態腹部装甲//可動式拳(左右)/メカニカルモデル拳(左右)/アイアンカッター付き腕部装甲(左右)/マジンガーZ専用格納庫/ジェットスクランダー/ジェットスクランダー発射台/赤外線リモコン/解説&取扱説明書ブックレット

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

超合金”ブランドの象徴的存在

「DX超合金魂 マジンガーZ 50th Anniversary Ver.」。いまさら細かい説明の必要はないかもしれないが、BANDAI SPIRITSが展開する「超合金」は、もともと「マジンガーZ」の装甲に用いられた架空の金属「超合金Z」にそのブランド名を由来する。

 

毎回来襲する機械獣たちの攻撃をものともしない、まさに“くろがねの城”をイメージさせてくれるようなダイカスト合金の質感と重量感、そして精密感は当時衝撃的で、1974年2月に発売された超合金「マジンガーZ」は大ヒット。その後、マジンガーシリーズに限らずさまざまな作品のキャラクターが「超合金」のブランド名のもとに製品化され、のちに合体や変形の機構を盛り込んだ「DX超合金」、そして1997年には対象年齢を15歳以上に設定した大人向けブランド「超合金魂」の販売がスタート、第1弾として選ばれたのは、やはりマジンガーZだった。

 

「“超合金”のブランドを受けついた“超合金魂”は現在もメインのアイテムラインのひとつですが、マジンガーZは中でも最重要キャラクターとして、超合金魂の中だけでも何度も商品化されてきました」と、開発を担当するBANDAI SPIRTSコレクター事業部シニアアドバイザーの岡崎聖さんは語る。

 

いわば“超合金”ブランドの象徴的存在のマジンガーZは、「超合金魂」のブランドの中だけでもデザインのバリエーションや機構の進化などに合わせ何度もリニューアル発売され続けている。そんな中でのアニメ化50周年記念のDX超合金魂なのだ。

 

目でも耳でも楽しめる豪華なてんこ盛り!

今回の「DX超合金魂 マジンガーZ 50th Anniversary Ver.」は、通常約16〜17センチのサイズで展開されるスタンダードサイズの倍近い、全高約30センチ。見た目の迫力はもちろん、手に取ったときの重量感もまさに「これぞ超合金だ!」という感動を大人になってあらためて体感できる。

↑テレビ版の究極的アイテムを目指した、こだわりぬいたプロポーション。(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 

大きさばかりではない。今回大切なのは、“テレビ版のマジンガーZ“の50周年ということ。

 

「テレビ版のマジンガーZをより忠実に再現するため、顔つきや全身のプロポーションにこだわり設計し、テレビ版の究極的アイテムを目指しました」(岡崎さん)。当時の子どもたちを熱狂させた魅力は、もちろんそのフォルムばかりではない。石丸博也さん演じる兜甲児の声やの声や武器の発射音や足音といった効果音、いさましい戦闘BGM、そして水木一郎さんが歌うあの主題歌……それらが聞こえるだけで一瞬でアニメの世界に飛び込めるような部分も、テレビアニメ版「マジンガーZ」の重要な要素である。本商品ではその音声要素にも大きなこだわりがある。

 

付属の赤外線リモコンのスイッチを押すと、起動音が流れ、ボタンを押せば、「くらえ、必殺の光子力ビーム!」「こいつでとどめだ、ブレストファイヤー!」と、兜甲児が叫び、“アニキ”水木一郎さんが歌う主題歌「マジンガーZ」や印象的な挿入歌「Zのテーマ」など4曲も流れ、耳からも「マジンガーZ」の世界を楽しむことができるのだ。

↑兜甲児の声で叫ぶ各種必殺技は 各機能が表記されたボタンを押す操作で発動。 そして水木一郎アニキの歌うマジンガーソング4曲を搭載(収録楽曲:マジンガーZ/Zのテーマ/ぼくらのマジンガーZ/空飛ぶマジンガーZ)。(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 

さらに、本製品は外部の装甲を取り外すことも可能。半分取り外した状態は……そう、なつかしのテレビアニメ版のエンディングで印象的なマジンガーZの内部図解状態が再現できるのである!

↑緻密なディティールで内部メカを再現。左半身、右半身ともに外装を取り外すことが可能。(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 

その状態でボタンを押してエンディングテーマ「ぼくらのマジンガーZ」が流れてくると、目の前にあのエンディングが! となること間違いない。

 

両眼などの発光ギミックも搭載、なかでもブレストファイヤーの放熱板部分が赤く均一に発光するところは、「ルミナスシート」という最新技術の導入によってもたらされたもの。

↑決め技「ブレストファイヤー」を放つ両胸の放熱板には平面発光するルミナスシートを内蔵!放熱板全体が光る。(C)ダイナミック企画・東映アニメーション

 

「40周年の段階ではまだこの表現は技術的にできませんでした。音の魅力はすごく大きいですので水木一郎さんの歌う4曲、石丸博也さんの兜甲児の声を実装しよう。光らせられるところはしっかり光らせよう、ジェットスクランダーやジェットパイルダーはもちろん、アイアンカッターやドリルミサイルといった後期に登場したアイテム……せっかくの50周年なので、全部のせで豪華にいっちゃおう! というところです」(岡崎さん)

 

まさにテレビアニメ50周年の締めを飾るにふさわしい、「ぼくたちが欲しかった究極のマジンガー!」といえるかもしれないが、「キャラクターアイテムや音楽って、ある意味タイムマシンだと思うんです」と、岡崎さんは語る。

 

「眺めるだけで、聴くだけで、当時の記憶がきっと美しいものとしてよみがえってくる。おもちゃって、たとえば会社に行く前、寝る前のほんの1、2分眺めるだけでもリフレッシュできるような不思議な存在でもあるんです。その人の思い出に深く刺さるキャラクターだと特にそうですよね。そういう気持ちを呼び起こす、私たちはそのお手伝いをしているのかなと思うんです。そんなタイムマシンだと思っていただければ、お値段も納得いただけるかと(笑)」

 

価格は8万4700円(税込)。年末までにどうにか予算確保すべきだという気がしまくる。

 

「シンプルなキャラクターだけに、トライアルする価値もある」というマジンガーZ。きっと60周年、70周年(もしかしたら超合金50周年となる来年2024年も……?)、その時代ごとの新たな技術や解釈が盛り込まれ、マジンガーZの“究極”は、この先も更新され続けるだろう。

「アーマーモデリング」の名物副編集長が伝える「ミリタリーモデル」の魅力とは?

初心者には敷居が高いイメージの戦車、戦闘機などのミリタリーモデル。その魅力や楽しさを味わうためにはどんな気構えで臨めばいいのか? ミリタリー模型専門誌で活躍する編集者の佐藤ミナミさんに聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【ナビゲーター】


月刊「アーマーモデリング」副編集長
佐藤ミナミさん

神奈川県出身の30代。戦車模型専門誌「アーマーモデリング」副編集長。航空機模型専門誌「スケールアヴィエーション」のグラビアページのキャスティングや読者参加型コラム『ミナミ通信』の担当。SNSやYouTubeなどミリタリーモデルの認知拡大のための活動を積極的に行っている。X(Twitter)【@Minami_chanko

↑先輩で元上司の「スケールアヴィエーション」編集長・石塚 真さん(写真右)と。石塚さんは表紙など模型の撮影も自ら行っている

 

雑誌だからできることを伝えるための企画

SNSやYouTubeなどで情報発信を積極的に行い、ミリタリー模型専門誌の名物編集者として活躍する佐藤さんは、実はミリタリー知識に関しては素人レベル。そんな佐藤さんが専門誌で活躍するようになったきっかけは、“知識のある人とのコミュニケーション”を取ることだった。

↑2023年7月号掲載 小田博之製作。ドイツIV号戦車G型。淡くぼやけてしまいがちな砂漠の汚し表現を克服し、メリハリの効いた印象に仕上げている

 

「毎号特集する戦車や飛行機に関して、スタッフやプロのモデラーの方など周りにはそれらを熟知する人がいるので、“その戦車や飛行機の何が好きなのか?”をよく聞いていました。本を読んで勉強しようにも、幅が広すぎるので、その良さをかいつまんで教えてもらう。そうすることで、特集する戦車や飛行機の魅力を知ることができるんです。私はミリタリー関係を好きな方々に興味があって、そういう方たちと対話しながら仕事を進めていきました。そこから戦車や飛行機の形を覚えて、だんだん種類の見分けがつくようになると、知識は浅くても楽しめるようになりました」

↑2023年8月号掲載 カルビン・タン製作。1/35 ドイツ兵。タミヤの新作フィギュアを使い、約5㎝というサイズを疑うほどの精度で塗装されている

 

佐藤さんがミリタリー模型専門誌で編集者として買われている能力は、企画力と人脈。

 

「気になることは何でも聞いてみたいと思い、雑誌だからできることを考えた結果できたのが、「専門家に聞く」ということでした。戦車やジオラマと縁が深い「泥」や「錆び」の専門家に話を聞くという企画は好評でした。また、リアルな女性フィギュアをかわいく塗装するノウハウに関しても、実際のメイクの技術と合わせて紹介するようなやり方を提案するなど、普通の模型誌ではやらないことをどんどんやっています」

↑フィギュア製作において最も難しいとされる女性の顔の塗り方を、実際にメイク道具を使ってわかりやすく紹介したヒット企画

 

そして、佐藤さんがもうひとつ能力を発揮しているのは、模型誌では珍しいグラビア企画だ。

 

「『ノーズアートクイーン』などのグラビアも模型雑誌だからできる企画ということで、キャスティングも含めて担当しています。元々、ギャルやレースクイーンなどのかわいい女の子の写真を見るのが好きだったので、担当できるのはうれしかったんですが、キャスティングをどうやっていいのかわからなくて。いろんな人に聞いたり、紹介してもらう形で、自己流でやっています。モデルの女の子のファンの方が、『スケールアヴィエーション』という雑誌を買って、それをきっかけに「飛行機ってカッコイイ」と模型を作りはじめたという感想をいただくと大変うれしいですよね」

 

最後に雑誌編集者の立場からミリタリーモデルを手にしてみようとしている人に向けてアドバイスをもらった。

 

「例えばタミヤさんのキットはストレスなく組み立てられるので、作っていて楽しいです。私が模型の簡単な楽しみ方として教えてもらったのは、どの機体でもいいから飛行機は銀色で筆塗りするという方法。サクッとできて完成させた充実感が味わえます。戦車もサンドイエローやオリーブドラブで塗って、ちょっと汚すだけでそれっぽくなる。SNSで写真をアップして、反応をもらえたら、楽しいですからね。私のようにミリタリーを知らなくても雑誌作りができるくらいなので、模型を作るのはもっとハードルが低いと思います。気になったらぜひ手を動かしてみてください」

「アーマーモデリング」(大日本絵画刊)は、毎月13日発売。

 

佐藤さんのオススメテクニック

●スミ入れ

「薄く溶いたエナメル塗料や油絵の具を、模型の凹凸部分に流し込むと立体感が高まります。溝に沿って、塗料がスーッと流れていくのが楽しい!」(佐藤さん)

 

●ドライブラシ

「塗ってある色よりも少し明るめの色を筆にとり、バサバサになるまで拭き取ります。それを模型に素早く擦り付けると、あら不思議! 簡単にハイライトが入って模型の凹凸が際立ちますよ」(佐藤さん)

 

●スポンジチッピング

「千切ったスポンジに、鉄の地金や錆びのような色を付けて、塗料が剥がれそうなところにポンポンすると……塗装が剥がれたような表現が簡単にできちゃう!」(佐藤さん)

 

コレもCHECK!

「ノーズアートクイーン3Dフィギュアシリーズ Vol.1 1/20近藤みやび」。
モデルカステンより発売中 http://www.modelkasten.com/

 

●近藤みやび
モデル・タレント。レースクイーン・オブ・ザ・イヤーを史上初の2度受賞したトップレースクイーン。

「ノーズアートクイーンは本当にカッコよくて大人気のグラビア。いつも楽しく撮影をさせてもらっています! 今回最新グラビアをフィギュア化してもらうことになり、密かに願っていたことが叶ってとてもうれしかったです。たくさんの方の手に渡りますように!」

 

GALLERY of the NOSE ART QUEEN

撮影/KEN U。こちらは航空機模型雑誌「スケールアヴィエーション」(大日本絵画刊)内コーナー、「Gallery of the NOSE ART QUEEN」に掲載されたグラビア写真。ノーズアートとは、航空機の機体に描かれた絵画で、第二次世界大戦時は特にアメリカ空軍機には、愛着や戦意高揚を促すといった目的でセクシーな女性の絵柄が好んで描かれた。同誌では、それらやミリタリーをモチーフとしたスタイリッシュなグラビアを掲載しており、2008年から続いている人気企画のひとつだ。

高価格帯でも大人気!オトナ心を掴むカプセルトイ「ケンエレ」の魅力に迫る

1個400〜500円とカプセルトイとしては高価格帯ながら、大人を中心に絶大な人気を誇るメーカー・ケンエレファント。大人が思わずコレクションしたくなる商品作りのカギは何か。同社ならではのこだわりをプレス担当の森江さん教えてもらった。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2000年創業。東京・神田猿楽町に本社を構える。飲料のおまけやご当地フィギュアなどの企画・販売を経て、2017年よりカプセルトイの製造・販売に本格参入。リアルミニチュアのほか、絵本のキャラクターやアーティスト作品をフィギュア化した商品も多数展開。

↑本社の棚には歴代の商品がズラリと並ぶ。カプセルにはシュリンクが巻かれ、そのままプレゼントやお土産にしても喜ばれそうだ

 

元のプロダクトが持つ世界観をリアルに再現!

近年のカプセルトイは、緻密な造形のフィギュアや、ギミックを搭載した豪華な仕様など、大人をターゲットにしたハイクオリティな商品が増えている。なかでも、公式ライセンスを取得した大人向けのリアルミニチュアを多数展開し、根強い支持を集めているのがケンエレファントだ。同社がリアルミニチュアに注力し始めたきっかけとは何だったのだろうか。

 

「会社の創業は2000年なのですが、当初はフィギュアメーカーの海洋堂さんによる造形で、ペットボトル飲料のおまけを作っていました。リアルミニチュア路線に転換したのはいまから約10年前。JR東日本リテールネット(現・JR東日本クロスステーション)さんとの共同開発で、『Lucky Drop(ラッキードロップ)』というご当地カプセルトイシリーズを作ったんです。カプセルの中に各地の名産品のフィギュアを入れ、空港や駅で販売したところ、お土産として大変好評でした。これが『カプセルトイでもっと色々な展開ができるのでは?』と考えるきっかけとなり、2017年にカプセルトイに本格参入します。リアルな造形へのこだわりは、海洋堂さんから学ばせていただいた部分が大きいです」

↑「ポケベル ボールチェーンマスコット」(8月発売予定)は、平成初期に大流行した「mola」を再現。音楽が流れると同時にブルブルと震える

 

現在では、企業とコラボしたリアルミニチュアのカプセルトイが同社の主力商品となっている。

 

「当社のカプセルトイはすべて正式なライセンスを取得しているので、元となるプロダクトの魅力や世界観が伝わるようなフィギュアを目指して制作しています。また、大人がコレクションを楽しめるように細部まで徹底的に作り込んでいるので、そこはぜひ注目してほしいですね。例えば、7月下旬に第2弾が発売される『楽屋弁当』は、割り箸やおしぼりなども付属し、1個買うだけで卓上の雰囲気を演出できます。パーツが増えるほどフィギュアの成形に使う金型の数も増えるので、コストは高くなってしまうのですが……(笑)。ほかにも、お弁当の帯や箸袋の文字まで読めるようにするなど、まるで実物をそのまま縮小したかのような再現にこだわっています。私たちは『世界中のモノをリアルミニチュアにしたい』という想いで企画を考えていて、商品化するのは誰かの日常にあるモノや、誰かにとって懐かしいモノばかり。フィギュアを通して元の商品に思いを馳せたり、会話が弾んだりする機会が生まれるとうれしいです」

 

最近は、企画・製造に加え、直営店にも力を入れているという。

 

「近年カプセルトイ専門店が続々と増えていますが、当社も『ケンエレスタンド』というショップを駅ナカに展開しています。2020年7月にJR秋葉原駅とJR新橋駅にオープン。その後、JR上野駅、JR東京駅にある商業施設・グランスタ八重北にもオープンしました。気軽に立ち寄れる駅ナカなので、ライトなファン層にも商品を知ってもらうきっかけになっていると思います。また、直営店を持つことでお客さまの生の声が届きやすくなり、企画の参考になりますし純粋にうれしさもあります。7月20日にはJR上野駅の店舗がリニューアルオープンしたので、ぜひ遊びに来てください!」

↑約80台のマシンが設置されている、JR新橋駅構内のケンエレスタンド。移動中にふらっと立ち寄れるため、幅広い年代の大人たちで毎日賑わっている

 

【新作をCHECK!】

おしゃべり!  ビッグクラッピー
500円
全4種 7月下旬発売

拍手ロボット「ビッグクラッピー」の特徴を再現し、音声が流れる仕掛けを搭載。挨拶や応援メッセージを話したり、メロディに合わせて歌ったりする。高さ約12.5㎝の組み立て式。

楽屋弁当 ミニチュアコレクション 第二弾
500円
全4種 7月下旬発売

芸能人の楽屋弁当として紹介されることも多い「利久」「津多屋」「金兵衛」「ポパイ」のお弁当を再現。パッケージから箸、おしぼりまで本物のような精巧さだ。ラッキーアイテムとしてお茶もランダムで付属。

 

昭和ノスタルジックシリーズ
おかあさんの想い出
500円
全4種 7月下旬発売

昭和雑貨コレクター/人形・マスコット作家の宇山あゆみ氏がプロデュースする人気シリーズ最新作。乳母車や買い物かごなど、昭和時代のおかあさんの愛用品を忠実に表現している。

↑1971年発売のジャノメのミシン「ジャノメ・トピア801型」に、糸切りハサミが付属。左サイドの補助テーブルは、折りたたむことも可能だ

 

●価格は販売形態により異なります。カプセルトイ版:1個500円、ブラインドBOX版:1個550円
©BYE BYE WORLD Inc. All Rights Reserved.

 

カプセルトイ愛好家に聞いた記憶に残るケンエレの名品

これまで約200点以上の商品を展開してきたケンエレファント。数多くのカプセルトイに触れてきた2人に、個人的なヒットアイテムを教えてもらった。

*店舗での取扱いは終了している場合があります

 

一般社団法人 日本ガチャガチャ協会
代表理事・小野尾勝彦さん

大手玩具メーカーを経て独立し、2019年に協会を設立。歴史探求や講演、コンサルティングなど幅広く活動中。

「『PEZ〜』はブリスターパック入りで、ディスペンサーも付属のキャンディもリアルを追求した質感が素晴らしい! 企業のブランド価値や歴史までをも再現し、大人でも納得できるクオリティの高さが、ケンエレ商品の魅力です」

PEZ ボールチェーンマスコット
500円 全8種

 

ガチャガチャ評論家
おまつさん

カプセルトイの魅力について、テレビやラジオなどメディアを通じて発信している。朝日新聞社のウェブサイト「withnews」にてコラム連載中。

「ケンエレ商品は大人向けに特化し、造形のデザインと精巧さが秀逸! なかでも「隈研吾ARCHITECTURE〜」は、手のひらサイズながら日本の建築物の質の高さが見事に表現され、日本の文化を伝える役割も担っています」

隈研吾 ARCHITECTURE
MINIATURE COLLECTION
500円 全4種

 

(C)& TM by PEZ AG, 2023 (C)KENGO KUMA & ASSOCIATES JR東日本商品化許諾済

レトロブームで躍動!「モンチッチ」が50年も日本と世界で長生きしている理由

1974年の発売当初から日本で大ブームを巻き起こし、その人気が海外へと広がっていったモンチッチ。2023年の今なお世界で愛され続け、いよいよ2024年には “50歳” を迎えます。なぜモンチッチはこれほど人気者なのか?___誕生した背景から隠された魅力、そして今若者の間でどのように受け入れられているかまで、モンチッチを生み出した玩具メーカー、セキグチを直撃し、解き明かします。

 

「まったく新しい人形」として受け入れられたモンチッチ

↑発売当初のモンチッチ。「製造が難しいこともあり、実は今でもモンチッチ以外で、ボディはぬいぐるみ、顔と手足はソフトビニールで作られている商品はあまり見かけません」

 

モンチッチは、1974年にセキグチから発売。ボディはぬいぐるみ、顔と手足はソフトビニールで作られている点が「今までにない」と話題になり、たちまちブームになったといいます。ヒットの要因となった “新しさ” はどのようにして生まれたのか、まずはモンチッチ誕生の背景に迫ります。明かしてくれるのは、株式会社セキグチ マーケティング部 シニアマネージャーとして、モンチッチのコラボレーション企画やライセンス業務、広報など、モンチッチに関わる業務を担当している幡野友紀さんです。

 

「セキグチは1918年に創業し、昔からソフトビニールを使った人形の製造販売を行ってきました。そんな当社がぬいぐるみにチャレンジし始めたのは、1960年代の後半ごろ。当時から人形を海外にも輸出していたのですが、世界に幅広く展開していくためには、人形だけでなく、動物やかわいらしいキャラクターのぬいぐるみにもチャレンジしたほうが良いのでは、と考えたことがきっかけでした」(幡野さん、以下同)

 

とはいえ、最初は苦労も多かったのだとか。

 

「人形とぬいぐるみは作り方がまったく異なるため、最初は苦労することも多かったようです。その状況を打破するきっかけになったのが、現・会長が当時のヨーロッパで見かけたというぬいぐるみ。しっかりとした型紙で作られていない、クタッとしたぬいぐるみのかわいらしさに感銘を受けたのだそうです。その後、当社でもそれをヒントにぬいぐるみ作りが行われるようになりました。しかし、ぬいぐるみの “表情” を作ることはどうしても難しかったため、当社がこれまで人形の会社として培ってきた技術を活かして顔はソフトビニールで作ることに。そして1972年に、ボディはぬいぐるみ、顔と手足はソフトビニールで作られた『くたくたシリーズ』が誕生しました。これがモンチッチの前身となるぬいぐるみです」

↑1972年に誕生した「くたくたモンキー」

 

『くたくたシリーズ』の翌年に発売した『マドモアゼル ジェジェ』も、モンチッチの誕生を語る上で欠かせない存在。

 

「ジェジェは、ソフトビニールで作った人形で、表情の愛らしさはもちろん、指しゃぶりをしているところがかわいいと評判になりました。指しゃぶりの仕草を取り入れたのは、当時女性が外に働きに出ることが増え始め、『お母さんを待っている間に指しゃぶりをする子どもが増えた』と言われていたから。こうした社会的な背景を取り入れたところも、人気の理由の一つになっているのではないでしょうか」

↑1973年に誕生した「マドモアゼル ジェジェ」

 

「そして1974年、赤ちゃんをイメージした新たな『くたくたシリーズ』を作る際に、ジェジェの指しゃぶりの仕草をヒントにして誕生したのがモンチッチです。フランス語で『私の』を意味する『モン』と『小さくてかわいいもの』を意味する『プチ』、またモンキーのモンとおしゃぶりをチュウチュウ吸っているところから、『モンチッチ』と名付けられました

↑クマ、タヌタヌ、チムたん、チャムは、「くたくたシリーズ」の時からいるキャラクター。現在も「モンチッチフレンズ」としてグッズなどを展開している

 

【関連記事】タカラトミーが明かす「リカちゃん」にまつわる驚きの事実10

 

海外でも人気者に! モンチッチが愛される理由とは?

↑リニューアルを経た、現在のモンチッチ

 

モンチッチは国内での発売後、海外にも輸出され、世界中で人気者になりました。そんなモンチッチの特徴の一つが、詳細なプロフィールが作られていないこと。その理由について、幡野さんに伺いました。

 

「ぬいぐるみはたとえ量産品であっても、自分の家に迎えた一体に名前をつけたりかわいがったりしていくうちに、替えのきかない存在になっていきますよね。モンチッチも、手にした方それぞれに自由にかわいがってもらいたいという思いから、詳細なプロフィールは決めていないんです」

 

さらに、モンチッチが長年愛されてきた背景には、時代やトレンドにあわせて少しずつアップデートしてきたことがあるのだとか。

 

「モンチッチはこれまで大きなリニューアルを2回行っています。1回目は1985年で、それまでブルーだった目の色を茶色に変えました。当社ではもともと西洋的な人形を作っていたためモンチッチもブルーアイだったのですが、日本生まれだということがより伝わる茶色にしようと考えたことが、変更した主な理由です。

 

2回目は2016年で、時代やトレンドに合わせたビジュアルへと進化しました。例えば今の若者たちにも受け入れてもらいやすいよう、肌の色を赤みをおさえたナチュラルな色に調整しています。また、ぬいぐるみの生地もトレンドにあわせて変更。現在は柔らかくてふわふわした触り心地のぬいぐるみが人気になっているため、硬めの手触りだったモンチッチも、洋服を着せられるくらいの硬さは残しつつ、触ったときになめらかさを感じられるようアップデートしました」

 

イベントやコラボ企画を通して、モンチッチと出会うためのきっかけをつくる

時代やトレンドに合わせて進化してきたモンチッチは、これまでさまざまなイベントやコラボ企画なども実施してきました。とくに代表的・特徴的なものを幡野さんに聞きました。

 

「モンチッチの歴史の中でも大きな挑戦だったのが、2010年にエアギターの日本大会に出場したこと。このときのことは、社内でも社外でも今なお語り継がれています(笑)。きっかけになったのは、モンチッチがたびたび売り場応援に行っていたお店で、エアギターのデモンストレーションイベントが開催されることになり、『モンチッチもやってみない?』と誘われたこと。迷いながらもステージに立ってみるとイベントは大いに盛り上がり、大会にも出場することになったんです。その後、モンチッチ自身が懸命にエアギターを練習した甲斐もあって、予選1位で日本大会に出場することができました。しかし世界大会への出場をかけて挑んだ日本大会は、1位と0.1ポイント差の準優勝という結果に……。私自身もすごく悔しかったのですが、エアギターに挑戦したことでモンチッチのパフォーマンスの幅が広がり、それ以降さまざまなイベントに参加するようになりました」

↑2010年エアギター日本大会決勝に出場したときの様子

 

「そのほか、さまざまなコラボレーション企画も行っています。例えば、2019年に実施したのが『男はつらいよ』とのコラボ。作品の舞台である葛飾は、セキグチがオフィスを構える場所でもあり、『葛飾柴又寅さん記念館』で、寅さんの衣装をまとった『寅チッチ』のグッズを販売したり、イベントを実施したりしました。また、ティーンズメディアとのコラボでは、女子高生たちと一緒に商品開発を行ったことも。女子高生たちのアイデアを取り入れた『JOLモンチッチ』を制作しました」

↑寅さんとコラボレーションした「寅チッチ」。©松竹 ©SEKIGUCHI

 

↑女子高生たちのアイデアを取り入れて生まれた「JOLモンチッチ」

 

モンチッチのイベントやコラボレーションで意識しているのは、あまり縛りを設けず前向きにやってみる、ということ。モンチッチはぬいぐるみ商品なので、商品自体を手に取ってもらえなくなると、モンチッチが存在していることを伝える手段がどんどん減ってきてしまうからなんです。実際、お客様のなかにはコラボレーショングッズを購入して、そこからスタンダードのモンチッチを好きになってくださった方もいらっしゃいます。さまざまな層にアプローチできるようなイベントやコラボレーションを行うことで、今後もモンチッチと出会うためのきっかけづくりを積極的に行っていきたいです」

 

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いよいよ50周年へ。 “レトロの象徴” を強みに、若者にもアプローチ!

2023年6月からスタートした、モンチッチの50周年プロジェクト。プロジェクトの具体的な内容や、若者を中心としたレトロブームとの親和性など、「モンチッチの今」について伺いました。

 

「2024年のモンチッチ50周年に向けて、今年6月に『株式会社モンチッチ』を設立し、『レトロで元気ッチ!プロジェクト』を発足しました。このプロジェクトは、 “レトロの象徴” であるモンチッチが、少子化や高齢化といった課題を抱える日本の地域・地方を元気にするために、全国のレトロ文化を支援しようというもの。第一弾として、6~7月に浅草でスタンプラリーを実施しました。今後もさまざまな場所でイベントを開催していく予定です」

↑浅草で実施された「レトロで元気ッチ!プロジェクト」の様子

 

「モンチッチは今の時代、『レトロを象徴する存在』『昭和を代表するおもちゃ』として捉えられることが多く、モンチッチを見た人からは必ずと言っていいほど『懐かしいね』と言われてきました。しかし、『懐かしい』という言葉にはポジティブな意味もある反面、『昔の方が良かった』『今の印象が薄い』という意味もあるような気がしていて……。今でも新たなグッズを販売し、さまざまなイベントやコラボ企画を実施している私たちからすると、昔のブームを追い越せていないのではと課題に感じていました。

 

しかしここ最近でレトロブームが到来し、昔のものが逆に新しくてかわいいと捉える人が若者を中心に増えていますよね。モンチッチがこれからも長く愛されるキャラクターでいるためには、若者への認知を広げていくことが不可欠なので、私たちは今の状況を大きなチャンスだと捉えています。そのため今は、50周年プロジェクトとしてレトロを全面に打ち出した企画を実施したり、レトロなテイストをグッズに取り入れたりと、 “レトロの象徴” であることを強みとして活かしていく方法を考えているところです。レトロは一過性のブームではなくカルチャーになりつつあると感じているので、今後もレトロが好きな層に向けたアプローチも続けていきます」

 

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モンチッチのおすすめグッズを紹介!

最後に、現在販売されているモンチッチのグッズの中から、幡野さんのおすすめをピックアップ、それぞれのおすすめポイントについても教えていただきました。

 

・50周年記念の第1弾

「レッツ!パレードモンチッチ」シリーズ
レッツ!パレード モンチッチ やわらかL 男の子 9680 円 (税込)
レッツ!パレード モンチッチ S 男の子/女の子 各3300 円 (税込)
レッツ!パレード ベビチッチ S 男の子/女の子 各3080 円 (税込)
レッツ!パレード モンチッチ 顔でかSSキーチェーン 男の子/女の子 各 2420 円 (税込)
レッツ!パレード モンチッチ マスコット 770 円 (税込)
レッツ!パレード モンチッチ ポーチ 1980 円 (税込)

「50周年記念の第1弾として販売しているシリーズ。『50周年の始まりを皆で行進して始めよう!』というイメージで、パレードのコスチュームを着たモンチッチや仲間たちのグッズを展開しています。ぬいぐるみのほかに、キーホルダーやポーチなども!」

 

・ポップなカラーリングとさらりとした肌触りが特徴

「モンチッチCOLORS キーチェーン」
左から、パープル・イエロー・ピンク
各1980 円 (税込)

「ポップなカラーリングとさらりとした肌触りが特徴の手のひらサイズのキーチェーンです。柔らかいボディなので、座らせることもできますよ。カラーは、パープル・イエロー・ピンクの3種類です」

・素材サイト『いらすとや』とコラボ

©Takashi Mifune ©SEKIGUCHI

「いらすとや×モンチッチ 顔でかSSキーチェーン」
(左から)うさぎ・いぬ・ねこ・くま
各2420円

「大人気の素材サイト『いらすとや』さんとコラボし、おなじみのキャラクターである、うさぎ・いぬ・ねこ・くまの着ぐるみを着たモンチッチのキーチェーンを展開しています。また、いらすとやさんに作画いただいたLINEスタンプも販売中です!」

 

50周年を迎え、さまざまなグッズが販売されたり、イベントが開催されたりと、盛り上がりを見せているモンチッチ。昔からのファンも新規のファンも、その魅力にあらためて触れてみてはどうでしょうか?

モンチッチ 公式サイト

今年も期間を分けて開催! トイザらス&ベビーザらス「ブラックフライデー」……ポイントカード会員限定特価も

日本トイザらスは、全国のトイザらス、ベビーザらス店舗(併設型店舗含む)と、トイザらス・ベビーザらス オンラインストアにて「ブラックフライデー」セールを開催。

 

2020年よりそれぞれ期間を分けて実施しており、第1弾となる11月11日(オンラインストアでは11月10日18時)~11月17日は「マタニティ・ベビー用品」が対象で、第2弾となる11月18日(オンラインストアでは11月17日18時)~11月24日は「おもちゃ・子ども用品」が対象です。オンラインストアでも、店舗と同様の対象商品を用意します。

 

第1弾では、プレママと新生児から2歳くらいまでの子ども向けの、ベビーカーやチャイルドシート、マタニティインナー、紙おむつ、ベビー小物などを、特別割引価格で提供します。

↑左から、ジュニアプラス メトロポリタン(税込4997円、54%オフ)、Baby cle ブランコパークDX(税込9997円、50%オフ)、ラクマグ ストロー&コップ はじめてセット(きょうりゅう/くも)(税込各1367円、50%オフ)

 

第2弾では、知育玩具、人気キャラクターの玩具、アウターなどの衣料品など、遊びやおでかけの時間を楽しく過ごせるアイテムをお買い得価格で提供。また、毎年人気の、1万2000円以上相当の商品が入った「トイザらス BLACK FRIDAY おたのしみ袋(男の子/女の子)」や、今回はトイザらスのオリジナルブランドより、乗り物おもちゃの「スピードシティHAPPY BAG」、人形遊びの「ベビーブラッシュHAPPY BAG」など、トイザらス限定おもちゃの福袋も用意しています。

↑左から、トイザらス BLACK FRIDAY おたのしみ袋(男の子/女の子)(税込各3499円)、ナーフ ウルトラ 5(税込1497円、57%オフ)、すいすいおえかき はじめてのABC(1497円、58%オフ)

 

また、第1弾・第2弾ともに、トイザらス・ベビーザらス ポイントカード会員限定特別価格で購入できるスペシャルアイテムも用意。ポイントカードは店頭や公式アプリ、公式サイトから新規登録可能で、当日の会員登録でもスペシャルアイテムを購入できます。

↑左から、スゴカルα 4キャス Light エッグショック Simplight カルムネイビー(税込2万4997円、50%オフ)、エルゴベビー OMNI 360 クールエア ダークブラウン(税込1万5947円、50%オフ)、イブルキルト スリーパー(くま柄/うさぎ柄/星空柄)(税込各999円、50%オフ)

風が強くても遊べるバドミントンやフィンランド発の新感覚スポーツも! 親子で没頭できるアウトドア遊具8選

木登りをしたり、川遊びをしたりと自然を満喫できるのがキャンプの醍醐味。でも都会育ちの親子は、時間が経つと次第に間が持たなくなってくる。そんなときに役立つ遊具をソト遊びの達人が厳選!

※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がオススメします!

Green Summit
ソト遊びの達人

山下克治さん

東京の南町田グランベリーパーク内に店舗を構えるアウトドアセレクトショップ「Green Summit」のオーナー。数多くのインストラクター資格と経験を持つ“ソト遊び”の達人としても知られる。

 

【その1】専門メーカーの本格派だから大人も負けじと白熱対戦

ペトロン

クロスボウ

実売価格4290円

アーチェリーとダーツ、的がセットになった遊具。アーチェリーメーカーが開発しており、本格的なゲームを楽しめる。「徹底的に安全性と正確性にこだわったイギリス発のアクティビティ。屋内外を問わず家族で楽しめます!」(山下さん)

 

遊び方

↑ダーツ6個とターゲット(的)が付属。サッカーダーツ(吸盤付きダーツ)なので、子どもでも安心して遊べる

 

↑フロントとリアのサイトで照準を合わせる。バネはスプリングスチール製で耐久性に優れ、精度も高い

 

【その2】ブレボーとスケボーが合体した“3輪スケボー”でサーファー体験

ストリートサーフィン

スイングボード

実売価格1万3200円

前輪が360度回転して様々なターンが楽しめる3輪タイプのスケートボード。一見難しそうだが、板に力が加わりやすく子どもでも容易に操作できる。「4輪タイプと違い、子どもから大人まで幅広く楽しめます」(山下さん)

 

遊び方

↑前輪が一輪で板に力が伝わりやすく、体重が軽い子どもでも操作可能。バランス感覚が養え、体幹も鍛えられる

 

【その3】自分流にアレンジして好みのアスレチックが作れる

スラッカーズ

スイングライン

実売価格1万4960円

昨年夏に日本へ初上陸した最新遊具。木や柱の間にラインを張り、好みに合わせてブランコやリングを引っ掛けて遊ぶ。「いま最注目のソト遊び・キャンプ遊びアイテム。10分程度で簡単に設置ができます」(山下さん)

 

遊び方

↑対象年齢は3歳以上で、家族揃って楽しめる。耐荷重は1134kg(ひとつのパーツあたり113kg)と頑丈なので安心だ

 

↑ラインを利用して本格的なハンモックも設置可能。木漏れ日を浴びながら、思い切りリラックスタイムを満喫できる

 

【その4】スマホが星を探してくれる最先端の望遠鏡

セレストロン

スターセンス天体望遠鏡

実売価格2万9700円

本体にスマホを取り付けて専用アプリを起動すると、その日に見るべき星を教えてくれたり、鏡筒の動かし方をナビゲートしてくれたりする望遠鏡。「来店して購入された芸能人の方々からも大絶賛されました」(山下さん)

 

遊び方

↑スマホに専用アプリをダウンロードし、本体のドックにセット。アプリを起動してその夜見られる星のリストから見たい星を選ぶ。画面の矢印方向に鏡筒を動かし、照準が緑色に変わったら導入が完了。目当ての星が見られる

 

【その5】誰でも簡単に遊べる安心・安全なゴーカート

イージーローラー

クラシック

実売価格1万4300円

シートに座って足を左右に蹴り出すだけでスイスイ進むゴーカート。車体が低く転倒の危険性が小さいので、はじめての乗り物に最適だ。「3サイズを用意しており、子どもから大人までお楽しみいただけます」(山下さん)

 

遊び方

↑写真はスタンダード(4歳以上)。ほかにミニ(2歳以上)とドリフト仕様(6歳以上)もラインナップしている

 

【その6】とにかく風に強く屋外でも存分に楽しめる

タルボット-トロ

アウトドアバドミントン

実売価格5940円

風の影響を受けにくい特殊構造のシャトルを採用し、風のある場所でもプレーが可能。ラケットもフェース面が広く、先端が広がった形状なので初心者でも扱いやすい。「風のある外でもラリーが続くので夢中になれます」(山下さん)

 

遊び方

↑少々風が強くなってもコントロールが可能。めいっぱい強打せずとも、ストレスなくラリーが続けられる

 

↑2本のラケットのほか、2種類3個のシャトルとキャリーバッグが付属。まとめて持ち運べるので便利だ

 

【その7】フィンランド発の要注目ニュースポーツ

TACTIC

モルック

実売価格6028円

数字が刻印された12本のスキットルにモルック棒を投げて倒し点数を競い合う競技。素朴な木箱が付属し、見た目もオシャレだ。「老若男女問わず“勝負”できるゲーム。シンプルながら奥の深い戦略性が人気の秘密です」(山下さん)

 

遊び方

↑木製のピン(モルック棒/左下、スキットル/右上)。スキットルを配置し、3〜4m離れたところからモルック棒を投げて倒す。倒したピンの本数(1本の場合は刻印の数字)の合計が最初に50点になった人が勝ちとなる

 

【その8】地面を蹴ることなくスイスイ前に進む

スペーススクーター

スペーススクーター X560

実売価格1万8480円

2014〜16年の間、カナダ・アメリカのトイ部門大賞を連続受賞。デッキ部をシーソーのように上下に踏み込むと、軽快に進んでいく。「ステップで加速する新感覚キックボード。結構スピードが出て大人でも楽しめます」(山下さん)

 

遊び方

↑デッキ部分を足でシーソーのように上下させることで前進。リズミカルに踏み込んでいくとグングン加速する

 

↑「ハンドブレーキ」システムを採用。後輪を制動するので、前輪制動と異なり急にバランスを崩すことがない

夏らしさ全開! タカラトミーの「そうめんスライダー ハワイ」は子どもの笑顔も満開必至だ

今年もそうめんのウマい季節が到来! そうめんをよりおいしく感じさせてくれる風物詩といえば、流しそうめん。そこに流しそうめんマシンがあれば、より楽しめること必至です。各社からさまざまな新作が発売されていますが、筆者が注目したのはタカラトミーアーツの「ビッグストリーム そうめんスライダー ビッグハワイ」。大人向けの製品は、卓上で使える回転式が多いですが、こちらは本格的な”流し”スタイル! おもちゃだとあなどることなかれ!?

 

本稿では、子どもと一緒に流しそうめん開きを楽しんだ様子を紹介していきます。

↑「ビッグストリーム そうめんスライダー ビッグハワイ」1万6280円(税込・以下同)。写真のコースで約幅1090×高さ640×奥行き270mmと、A4変形判のGetNaviより断然巨大です

 

デカいゆえ3パターンのコースチェンジができる

そうめんスライダー ビッグハワイの最大の特徴は、その名の通りハワイをテーマにした南国感あふれるデザイン。また、豊富なパーツでダイナミックなコースを作れるうえ、組み合わせを変えることで3種のコースを楽しめます。

↑パーツがたくさんあり、組み立てから存分に遊べます

 

↑長いストレートが特徴の「スーパーロングコース」、中央のタワーから左右に広がる「エンジェルコース」、適度なサイズの「スタンダードコース」の3タイプに変形可能

 

筆者は「スーパーロングコース」にトライ。まずは組み立てから開始します。工具を使う部分は電池ボックス開閉用のネジを回すプラスドライバーのみで、ほかは素手でOK。子どもでも簡単に組み立てを楽しめ、説明書を見ながら10分程度で設置できました。

↑コースを組み立てたら、最後にヤシの木や虹のデコレーションをして完成

 

↑電源は別売りの単1形電池を3個使用。電池式なので、屋外でも使えます

 

電池ボックスはモーターユニットと接続。この動力で水流を起こし、そうめんをウォータースライドさせる構造です。ということで「プール」というパーツに水を注ぎ、いざ流しそうめん開きへ!

↑電池ボックスとモーターユニットはこのように接続。モーターユニットはプール内に設置するとともに、支柱をつなげてタワーにします

 

↑電池ボックスはプールの側面にはめ込んで固定。水はたっぷり使います

 

清涼感抜群の水流でアトラクション感も満点

スイッチを入れると、すぐに水が流れ出します。それはまさに、アトラクション系プールのウォータースライダー。そうめんは、頂上のクリアイエローのパーツ「めんトレー」から投入します。するとそこから3回転し、直線の水路を通ってカーブを経てからラストの直線へ。

↑そうめんの量は多すぎると水がこぼれやすいので、少なめがオススメ

 

↑水色半透明のパーツによる視覚効果で、清涼感は抜群です

 

流れは想像以上にスピーディーで、アトランクション感満点。ひとりで流してキャッチしようとすると、めまぐるしさを覚えるほど。やはり流しそうめんは、数人で行うと楽しさも倍増します。

↑うまく構えて上手にキャッチ。子どもはキャッキャと、食べることをそっちのけで夢中になります

 

↑キャッチし損ねたそうめんはプールへダイブ。再度すくって「めんトレー」から流し、リトライします

 

ギミックとして面白いのは、南国の花をモチーフにした「ハイビスカスファウンテン」。花の中央部から噴き出す噴水と、サイドから出る水流によって花びらがリズミカルにパタパタと動く仕組みとなっています。

↑花びらのパタパタは竹筒を用いた庭園装飾「ししおどし」のような仕組みで、華やかさと涼しさを演出します

 

ほかにも、スライダーの水流でクルクル回転する水車パーツ「サンシャインフィン」も付属。サーフィンをしているキャラクターを用いており、ここでも夏らしさを感じさせてくれます。

↑「サンシャインフィン」。そうめんを入れ過ぎると、ここに詰まって水がこぼれるので注意を

 

後片付けに関しては、パーツがたくさんあるぶん洗う点数も多いものの、油を使うわけではないのでスムーズ。乾かしてしまい、次に遊ぶときは別のコースにチャレンジするという楽しみ方がオススメです。

↑重いパーツはないので、サッと洗えます

 

1万6280円という価格はなかなかプレミアムですが、安価なタイプより大きいのでダイナミックかつ水流もパワフル。また3パターンのコースチェンジができるという自由度も利点です。例年の如く酷暑が予想される今夏、本機を使った流しそうめんで乗り切るのもアリですよ!

ウルトラマンからモルカーまで! 動くペーパークラフト「パピるんず」が全国発売

バンダイグローバルトイ企画部は、専用アプリで撮影するとキャラクターが動き出すペーパークラフト「クラフトフレンズ パピるんず」を、6月25日に全国発売します。

 

パピるんずは、数枚のオリジナルペーパーを自分で折って組み合わせることで、手のひらサイズのキャラクターが完成し、専用のアプリでスキャンすると、まるで命が吹き込まれたかのようにAR空間でキャラクターが動き出す“新感覚クラフトトイ”。3月に仮面ライダーストア限定で「仮面ライダーシリーズ」を先行販売しています。

 

今回は最新ラインナップとして、「仮面ライダーシリーズ」(キャラクター5種+スペシャルキャラクター1種、3アイテム)、「ウルトラマンシリーズ」(キャラクター5種+スペシャルキャラクター1種、3アイテム)、「PUI PUI モルカーシリーズ」(キャラクター5種、2アイテム)、「ワイルドライフシリーズ」(キャラクター4種+スペシャルキャラクター1種、2アイテム)の4シリーズが登場。全国の玩具店、百貨店・家電量販店の玩具売場、オンラインショップなどで販売を開始します。

 

対象年齢は3歳以上。作れば作るほどアプリ内で動くキャラクターたちが増えていきますが、仮面ライダーシリーズ、ウルトラマンシリーズ、ワイルドライフシリーズでは、各アイテムにおまけの「シークレットペーパー」を同封。同一シリーズのアイテムを揃えてシークレットペーパーを組み合わせることで、「スペシャルキャラクター」を作成できます。

 

ラインナップの詳細や税込価格は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません)。

 

【仮面ライダーシリーズ】

 

【ウルトラマンシリーズ】

 

【PUI PUI モルカーシリーズ】

 

【ワイルドライフシリーズ】

 

(c) 2021 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (c)石森プロ・東映 (c)2019 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 (c)見里朝希 JGH・シンエイ動画/モルカーズ (c)円谷プロ (c)ウルトラマンデッカー製作委員会・テレビ東京 (c)ウルトラマンZ製作委員会・テレビ東京 (c)BANDAI

ARで楽しむ新感覚折り紙「パピるんず」で遊んでみた! 対象年齢3歳以上の玩具に隠されていた意外な難しさとは

日本生まれの遊び・折り紙。一説によれば、そのルーツは平安時代まで遡るといいます。当時の紙は非常に貴重なものでしたが、貴族の間で供物や贈り物をきれいに包装しようとする試みが発展し、さらに長い時を経て、今日のような折り紙が誕生したそうです。

 

長い歴史と伝統を持つ折り紙の遊びはいかにも”アナログ”な存在ですが、現代ではデジタルと融合したものも登場しています。この記事で紹介するのは、まさにそんな現代の折り紙「パピるんず」(1キット税込440円)。今春バンダイが発売したこの製品は、完成した折り紙をスマホでスキャンし、AR(拡張現実)のなかで楽しむというユニークなものです。

 

対象年齢が3歳以上だから簡単と思いきや……

パピるんずの遊び方は、ハサミやのりを使いながら折り紙を組み立てて完成品をスマホでスキャンすると、それが画面のなかで動き出す、というもの。製品のキャッチコピーに「クラフトフレンズ」とある通り、その製作工程は折り紙とペーパークラフトを足して2で割ったような感覚です。その対象年齢は3歳以上。パッケージに印字されている主なターゲットの年齢も小学校低学年であり、それを見ただけでは簡単に作れそうな印象を受けます。

↑パッケージ。現在、仮面ライダー関連のキットが3種類ラインナップされています

 

↑パッケージにある対象年齢の表示。「クラフトレベル」は、製作の難易度を表しており、キットによって微妙に異なります

 

しかしこのパッケージを開けてみると、幼稚園児が一人で作るにはさすがに厳しそうな材料が出てきます。そして、実際に作ってみたところ、そのイメージ通りの印象を受けました。パピるんずの難しさの理由は、指示の細かさと、“判定”の厳しさです。

 

パピるんずの材料となる小さな紙には、それぞれ番号が振られた「はさみ」「やまおり」「たにおり」の指示が並んでいます。そのなかから若い番号を探しては、指定された作業を行なっていくと、キャラクターができあがるというわけです。なかには非常に小さいスペースに詰め込まれたような指示もあり、筆者が製作してみた限りでは「これ、小学3年生には難しいのでは?」と感じました。手先が器用な子ども向けといえそうです。あるいは、大人が一緒になって、ときには助けながら作り上げる必要があるでしょう。

↑仮面ライダー1号、ショッカー戦闘員のキットを開封。すると、1号の顔の材料が姿を現しました

 

↑紙に記された番号と指示

 

↑顔部分だけ作るとこんな感じです

 

↑こちらは、仮面ライダーオーズ / OOO タトバ コンボに含まれるキットの脚部分のパーツ。かなり細かい指示があるのがわかります

 

↑完成した仮面ライダーオーズ / OOO タトバ コンボ。パッケージには、作業時間60分との記載がありましたが、筆者がトライした際はだいたい45分くらいでした

 

また、完成品をアプリでスキャンする際の”判定”は、かなりシビア。少しでも折り方を間違えていると、ちゃんとスキャンしてくれないのです。なので、子どもが「せっかく作ったのに、なかなかスキャンできない!」なんてことも起こりそう。たとえば、仮面ライダー1号の、マフラーの向きがちょっと違うだけでNG。もしスキャンが成功しないならば、パッケージにある見本と見比べて、ちゃんと合っているか確認する作業が発生します。もしこれを子ども一人で完成させたのなら、その子は高い水準の問題解決能力を持っていそうです。

↑筆者が作った仮面ライダー1号。間違っている箇所がひとつあり、当初はうまくスキャンできませんでした

 

↑間違っていたのは、マフラーの向き。上の写真との差異をご確認ください

 

なお、パッケージの裏面には、折り方の説明が印字されています。公式サイトには各製品の折り方を説明した動画の用意もあるので、いざスキャンをしようとして頓挫したときには、これらが参考になります。また、動画を見ながら作るのもおすすめです。

 

難しいぶん、ちゃんとスキャンできたときの喜びは大きい

ここまで書いてきたように、パピるんずを“ちゃんと”完成させるのはなかなかに大変。だからこそ、スキャンに成功し、画面の中で動いてくれたときの喜びはひとしおです。大人の筆者ですら「やっと動いてくれた」という感覚だったので、子どもなら、それも仮面ライダーが好きな子であれば、達成感はより大きくなるでしょう。

↑「パピるんず」のアプリを通して、仮面ライダー1号を読み込む様子。カメラがパピるんずを認識しているときに、スキャンボタンを押せばスキャンできます

 

↑パピるんずがARの世界に登場!(写真右がAR)画面の左右下部には、動画・写真撮影のボタンがあります

 

画面内のパピるんずは、タップすることで独自のアクションをしてくれます。また、画面を別の方向に向けたり、自身が移動したりしても追従してくれるため、好きな場所に移動して遊ぶことも可能。現実の背景のほかにも、アプリ内に複数の背景が用意されているため、それを使って遊ぶこともできます。

↑夜景のなかを漂うパピるんず。デスク上でスキャンしてから、窓の外の世界に移動してもらいました

 

↑アプリ内にある背景を使用してみました。パピるんずをタップしながら撮影したので、独自のアクションをしています

 

 

夏にラインナップ追加予定! 無料のお試し版も

パピるんずには、家庭のプリンターで印刷できる無料のお試し版も用意されています。新感覚の玩具なので、どのようなものか知りたいという方は、まずはそれを手に取るのがおすすめです。また、現在は仮面ライダーシリーズのみとなっているラインナップも、この夏以降、続々と追加されていくことが決まっています。

 

キャラクターの魅力も相まって、子どもに大きな達成感を与えてくれるであろうパピるんず。仮面ライダー好きのお子さんをお持ちの方は、手に取ってみてはいかがでしょうか?

人気YouTuber、「世界一高価なポケモンカード(約7億円)」を身につけてプロレスデビュー

世界的な人気YouTuberのローガン・ポールが、先週末に米WWEによる「レッスルマニア38」にてプロレスデビュー。タッグマッチで初戦を勝利に飾りましたが、そのとき「世界で最も高価なポケモンカード」を身につけてリングインしたことが話題を呼んでいます。

 

対戦カードは、ポールとザ・ミズVSドミニク・ミステリオとミステリオJr.チームによるもの。ポールのトップヒール(悪役)にもなれそうな運動能力以上に注目を集めたのが、首にぶら下がっていたレアなピカチュウのカードでした。

 

このカードは「ポケモンイラストレーター」と呼ばれるものの1つ。1998年頃にコロコロコミックが主催したイラストコンテストの入賞者に対して39枚が配られた限定カードであり、そのうち良好な状態は10枚ほどしかないと言われる超レアものです。

 

ポールがリング上で勝利した後、ギネスブックは控え室にて公式認定証を授与。「個人売買で最も高額で取引されたポケモントレーディングカード」として認定されました。ギネスによれば、手数料を合わせた合計額は600万ドル(約7億円)に上るとのことです。

 

ポールがポケモンカードを身にまとって試合をするのは、今回が初めてではありません。昨年も元5階級制覇王者フロイド・メイウェザーとのボクシングの試合でも世界に3枚しかないという初期版リザードンのカードを付けてリングに上がり、100万ドルの価値があると主張していました。

 

しかしポールは1月、350万ドル(約4億円)で購入した初期の『ポケモンカードゲーム』ボックスが偽物であり、箱の中にはG.I.ジョーのカードが詰まっていたことがあります。これには自作自演説との疑いも掛けられていましたが、やること全てが派手で演出に見えてしまう超人気YouTuberは、なかなか信じてもらえないのかもしれません。

Source:MotherBoard

「R2-D2」を世話してスキルアップを楽しめる「たまごっち」が登場

 

バンダイ ネットワークトイは、「たまごっち」シリーズにおいて、『スター・ウォーズ』に登場する大人気ドロイド「R2-D2」のお世話が楽しめる「R2-D2 TAMAGOTCHI」を発表。11月13日から全国の玩具店ほか、百貨店・量販店・家電量販店の玩具売場などで販売します。価格は2530円です。

 

R2-D2 TAMAGOTCHIでは、エネルギーをチャージしたり、クリーニングによってご機嫌を取ったりと、R2-D2ならではのお世話を楽しむことができるとしています。また、育成方法によっては、さまざまなスキルを持ったR2-D2にスキルアップさせることも可能。スキルアップしたR2-D2は、パイロットモードやスペシャルスキルモードなど、全部で19種類用意されています。

 

 

 

さらに、映画の世界観を楽しめるミニゲームを全9種類収録。映画の名場面をモチーフにしたミニゲームや、人気キャラクターと一緒に遊べるミニゲームなどで遊ぶことができます。

 

 

ラインアップは、R2-D2のボディをイメージした「R2-D2 TAMAGOTCHI Classic color ver.」と、クリアなブルーが特徴的なホログラム調デザインの「R2-D2 TAMAGOTCHI Holographic ver.」の2種類。対象年齢は8歳以上です。

 

癒し系キャラがLED提灯ライトに、「コウペンちゃん 提灯ライト」がカプセルトイで発売

 

キタンクラブは、「コウペンちゃん 提灯ライト」を8月11日からカプセルトイで発売します。ラインアップは全4種で、価格は各300円(税込)です。

 

人気の癒し系キャラクターであるコウペンちゃんが、LED搭載の提灯型ライトになって登場です。商品はカプセルレス仕様になっており、カプセルと中のパーツを組み立てると、高さ約70mmの提灯ライトになります。

 

本体上部には取り外し可能な取っ手が付いており、提灯のように吊るしたり、置いて飾ったりできます。また、電池交換ができるため、ライトとして繰り返し楽しめます。

 

ラインアップは、「コウペンちゃん」「コウペンちゃん(しあわせ)」「コウペンちゃん(ブルー )」「 コウペンちゃん(ピンク)」をそろえています。

「ちいかわぬいぐるみBIG」がカプセルトイで発売、キタンクラブから

 

キタンクラブは、「ちいかわぬいぐるみBIG」を8月5日からカプセルトイで発売します。価格は500円(税込)で、ラインアップは全5種類です。

 

SNSを中心に人気を誇るキャラクターのちいかわが、高さ約100mmのビッグサイズぬいぐるみになって登場です。カプセルにギュウギュウに入っている姿に注目してほしいとしています。

 

ぬいぐるみはボリューム感があるうえに、刺繍やフェルトパーツなどの細部までこだわっており、500円とは思えないクオリティを実現したとのこと。また、ゴム紐が付いており、バッグやリュックに取り付けることも可能です。

 

ラインアップは、「ちいかわ」「ちいかわ(えがお)」「ハチワレ」「ハチワレ(えがお)」「うさぎ」の全5種。ファンであればぜひとも全種類コンプリートしたいところでしょう。

 

なお、ちいかわ×キタンクラブのアイテムは今後も展開予定とのこと。どんなアイテムが登場するのか、期待して待ちましょう。

 

子どもと過ごす夏休み! おうち時間におすすめの「家庭用プール」3選

子どもと過ごす夏休みは、“おうちプール”で涼んでみては? もう少し長引きそうなおうち時間を活用し、子どもと一緒に楽しめるアイテムで、夏の思い出を作りましょう。今回ご紹介するのは、シンプルなものから滑り台付きのものまで、バラエティーに富んだ「家庭用プール」です。お好みのものを見つけてみてくださいね。

目次

 


シンプルさが魅力! 初めてのプールにも


Sable ベビープール

1~3歳くらいまでの子供を遊ばせるのに便利なサイズ。スペースが限られる場所でも設置しやすい大きさです。環境PVC素材を使用しており、フタル酸不使用なので、赤ちゃんが舐めたりしても安全です。プールの底面にエアークッションを採用しており、小さな子どもとも安心して水遊びができます。3色のかわいいカラーリングも魅力。ユーザーからは「空気を入れるのが少し苦労しますが、耐久性はよさそうです! 床にも空気を入れるタイプですが、クッション性があり、良いと思いました!」と満足する声が。

【詳細情報】
サイズ:直径147×33cm
重量:2.59kg


家族みんなで楽しめる大きなプール


ドウシシャ 大型ファミリープール

家族みんなで楽しめる大きなファミリープール。ビッグサイズの家庭用ビニールプールで、自宅の庭や広いベランダで楽しめます。190cm・254cm・296cmと、3種類の大きさを選べます。ユーザーからは「プールのデザインは、サイドが透けているので監視しやすいし、子どもも水の外が見えるので安心みたいです」「買ってよかったです! 大きさも、ベランダにおけて丁度良かったです。兄弟2人で使えています」という声も。

【詳細情報】
サイズ:190×136×40cm(「190cm」の場合)
発送重量:3kg


滑り台・輪投げ・シャワー……楽しみいっぱいの“プレーセンター”


INTEX レインボーリングプレーセンター

滑り台の付いた丸みのあるシャワープールです。水道のホースにつなぐと虹の部分からシャワーが出ます。ウォータースライド、浅いプール、ウォータースプレー輪投げゲーム(輪×4)、ボールローラーゲーム、ボール投げゲーム(ボール×6)など、遊びの幅が広がります。ユーザーからは「空気を入れるのはかなり時間がかかるので電動空気入れは必要! また、抜くのも時間がかかります。子どもたちは嬉しいと思う」という声が。

【詳細情報】
サイズ:297×193×135cm
重量:6.6kg

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リカちゃんシリーズ初の仕掛け、髪の長さを変えられる「マジックロングヘア リカちゃん」が発売

↑© TOMY

 

タカラトミーは6月18日、着せ替え人形「リカちゃん」シリーズの新商品として、髪を好みの長さに変えることができる「マジックロングヘア リカちゃん」を発表。6月19日から全国の玩具専門店、百貨店・量販店の玩具売り場、インターネットショップ、タカラトミー公式ショッピングサイト「タカラトミーモール」などで販売します。希望小売価格は4950円(税込)です。

 

タカラトミーによると、リカちゃんにまつわるエピソードとして「小さい頃、リカちゃんの髪の毛を切ってしまった!」「切った髪の毛が元に戻らなくて悲しかった」といった思い出を聞くことが多かったとのこと。

 

そこで、髪を切ることなく短くしたり長くしたりできれば、さまざまなヘアスタイルを楽しめるのではないかと着想し、実現したのがマジックロングヘア リカちゃんだとしています。

 

髪を伸ばすには、付属の「マジックヘアアイロン」に髪を挟んで引っ張るだけ。最長約30cmまで伸ばすことができます。また、伸ばした髪は付属の「マジックスティック」を使って、簡単に元の長さに戻すことが可能です。さらに、ヘアアレンジを楽しむために、クシやキャンディヘアクリップ、ハートヘアゴム×2個などが付いてきます。

↑© TOMY

 

↑© TOMY

 

髪が伸びる仕掛けはリカちゃんシリーズの歴史の中で初めてだそうです。なお、これまでのリカちゃんシリーズについてはこちらの記事でおさらいすることができます。合わせてご覧ください。

大迫力のそうめんスライダーを再現したペーパークラフトが雑誌「幼稚園」9月号の付録に!

タカラトミーアーツは6月16日、流しそうめん器「ビッグストリーム そうめんスライダーメガラスベガス」のペーパークラフトが、雑誌「幼稚園」9月号の付録になったと発表。「幼稚園」9月号は7月30日ごろ発売です。

 

ビッグストリーム そうめんスライダーメガラスベガスは、昔ながらの流しそうめんにウォータースライダーの要素を追加した、そうめんがスライダーを流れるトイ。使用用途に合わせて4パターンのコースレイアウト変更が可能なほか、4色のLEDが輝く噴水を搭載するなど、エンターテインメントの要素を盛り込んだそうめん流し器です。ヨドバシ.comでの価格は1万1080円(税込)となっています。

↑ビッグストリーム そうめんスライダーメガラスベガス

 

「幼稚園」9月号の付録は、実物の商品さながらの造りになっており、高さ54cm、総距離167cmと大迫力なスライダーを実現しています。そうめんはペーパーを丸めた「そうめんだま」で模造しており、スライダーを流れていくため、流しそうめんを十分に楽しめるとしています。なお付録の内容は、そうめんスライダー本体とそうめんだま×8個、はしとつゆボウル×2セットです。

↑そうめんだま

 

幼稚園生が作るペーパークラフトとしては難しそうに見えますが、親子で作って遊ぶのは楽しそうです。おうち時間で挑戦してみてはいかがでしょうか。

アディダスのスーパースターを再現したレゴセットが登場

レゴ ジャパンは、ストリートスポーツウエアブランド「adidas Originals」とコラボし、レゴとアディダスのアイコニックなデザインを融合させた「レゴ アディダス オリジナルス スーパースター」を7月1日に発売します。

 

レゴ アディダス オリジナルス スーパースターは、レゴとアディダスが2020年10月に締結した、複数年におよぶパートナーシップの一環として発売される商品。大人向けのレゴセットである「大人レゴ」シリーズから登場しました。

 

デザインは、本物のスーパースターと同じようにアイコニックなグラフィック、シェルトゥ、トレフォイルロゴ、ギザギザのスリーストライプスが再現されています。また、商品のパッケージは、本物のシューズボックスのようなデザインに仕上がっているほか、シューレースも付属します。

 

1セットで右足もしくは左足を作成でき、もう1セット追加で購入することで両足のセットが再現できます。サイズは幅9×長さ27×12cmで、対象年齢は18歳以上です。

トヨタと初コラボ! GRスープラを細部まで再現したレゴが登場、子どもも大人も夢中になれるかも

レゴジャパンは6月1日、トヨタのGRスープラをモデルにした「レゴ スピードチャンピオン トヨタ GRスープラ」を発売。全国のレゴストアおよび、レゴ認定販売店ベネリック レゴストア 楽天市場店を含む、全国のレゴ商品取扱い店舗およびオンラインショップで販売します。楽天市場店での価格は2798円です。

 

レゴ スピードチャンピオン トヨタ GRスープラは、トヨタ自動車と初めてコラボレーションし、スープラの35周年を記念した製品。シャーシは幅広く取られたほか、2シーターコックピットやリアルなパッケージングなど、GRスープラを細部までリアルに再現しており、子どもだけでなく、大人も夢中になれるとしています。

 

また、ドライバーはTOYOTA GAZOO Racingのレーシングスーツとヘルメットを着用。さらにレンチを装備しているなど、細かい作り込みも特徴です。

 

対象年齢は7歳以上。ピース数は299個。サイズは幅7×長さ16×高さ4cmとなっています。

 

大人のお友達や父の日のプレゼントにも喜ばれそうな気がします。車好きはぜひチェックしてみてください。

1000万円オーバーの商品も!? ビンテージ玩具の深い沼について「まんだらけ」社長に訊いてみた

モノによっては数十万、数百万の値がつくビンテージキャラクター玩具の世界。中には稀に1000万円を超えるモノもある。はたして、それらの価値=値段はどのように決まっていくのか? ビンテージ玩具を扱う業者の最大手「まんだらけ」の代表取締役社長・辻中雄二郎(つじなか・ゆうじろう)氏と、まんだらけ中野店のビンテージTOY担当・辻聖(つじ・さとし)氏にそのあたりの事情をうかがってみた。

(構成・撮影:丸山剛史/執筆:宮地菊夫)

 

代表取締役社長・辻中雄二郎(つじなか・ゆうじろう)氏(右)と、まんだらけ中野店のビンテージTOY担当・辻 聖(左)

 

激レアキャラクター玩具の驚愕プライス

今年の3月末、ヤフーオークションで落札されたあるオモチャの値段が、世間を軽くざわつかせた。モノはビンテージキャラクター玩具きってのレア物件「ジャンボマシンダー 恐怖の悪魔軍団 ガラダK7」で、その落札価格は1000万円!

 

↑落札価格1000万円で終了したヤフオク出品の「恐怖の悪魔軍団 ガラダK7」

 

ジャンボマシンダーは、1973年から1982年までの約10年、ポピー(※1983年にバンダイと統合)から発売されたポリエチレン製玩具の人気シリーズだ。商品化第1号は「超合金」の元祖としておなじみ、巨大ロボットの金字塔・マジンガーZ。ダイキャスト(亜鉛合金)を用いて「重さ」と「質感」にロボットらしさを表現した超合金に対し、ジャンボマシンダーは軽量な素材で、名は体を表す全高約60cmのビッグサイズを実現。異なる魅力でともに当時の子どもたちのハートを鷲掴みにしたのである。

 

そんなジャンボマシンダーの対戦相手として登場したのが、敵キャラクターを商品化した「恐怖の悪魔軍団」だった。ラインナップは、マジンガーZの敵=機械獣6体(ガラダK7、ダブラスM2、キングダンX10、スパルタンK5、グレンゴーストC3、ロクロンQ9)と、シリーズ第2弾として発売された仮面ライダーV3の敵=デストロン怪人4体(ハサミジャガー、カメバズーカ、レンズアリ、タイホウバッファロー)。いずれも現存数は極端に少ない。キャラクターによって振り幅はあるし、もちろんコンディションにも左右されるが、現在はザックリ数十万〜数百万円で取引されるビンテージキャラクタートイ界のドル箱軍団だ。

 

なかでもガラダK7はほとんど中古市場に出回らず、一部ではその存在自体が疑われていたこともある幻の1体。そんなものが箱付きのパーツ欠品なしでオークションに出品されたら価格が高騰するのも必然だ。とはいえ、まさかの4桁万円。興味のない向きからすれれば、もはや意味不明の驚愕プライスだろう。というか、玩具コレクターでもこの金額は普通にたじろぐ。

 

「今回、業者間やお客様との間でも話題にはなりました。『あれ、どうなの?』『ピッタリ(1000万円)だったね』って。で、そのあとキャンセルになったという話も同じくらいのタイミングで回ったんですけど」(辻中)

 

実はこのガラダK7、落札後にキャンセルされたため取引は成立してない。そのため、さてはイタズラ入札か? はたまたヤフオクの手数料逃れの直接取引か? ……などなど、様々な憶測を呼ぶこととなった。ただし、それだけの値がついてもおかしくないとマニアに思わせるほど、極めてレアな物件であることは疑う余地もない。

 

「あのガラダK7は当社にも1回しか入ってきたことがなくて、それまではバンダイミュージアムにある個体だけが唯一、実際に存在している証明になっていました。大々的に市場に出たのはウチのオークションがおそらく初めてで、以降はたぶん市場に5体くらいしか出てないですね。箱付きは私が知る限り今回が2回目で、5年くらい前の横浜のイベントで1回出てきただけです。」(辻)

 

ちなみに現在、まんだらけのウェブサイトでは買取情報のページに買取価格1000万円でこのガラダK7を掲載中。その事実からも、いかに希少な物件か明白だ。国産キャラクター玩具のビンテージ価格においては現状、間違いなく最高峰だろう。

 

ガラダK7を凌ぐ、正真正銘“幻の1体”の衝撃

だが、その少し前、そんなガラダK7を遥かに凌ぐ高額アイテムが、まんだらけ大オークション(※2021年2月15日〜3月7日開催で現在は終了)で落札されていた。モノは、野村トーイ製のバットマン歩行ブリキ人形。同商品の出品が告知されたカタログ誌「まんだらけZENBU 102号」の表紙には、原寸サイズの商品写真とともに「現存確認1体」というキャッチが踊る。希少価値という点において、これ以上のインパクトはあるまい。では、なぜそこまで希少なのかといえば、これが正式にリリースされた商品ではなく試作版だからだ。

 

↑1966年に製作された野村トーイのバットマン歩行ブリキ試作版。現状、この世に1体しか存在しない究極のビンテージ玩具だ(※詳細は本文参照)

 

1966年にスタートしたアメリカのTVドラマ『バットマン』をフジテレビが日本国内で放送し、それに合わせて玩具メーカーの野村トーイが商品化を検討。ボディに同社が当時発売していた鉄人28号(No.1)の型を流用して試作が行われた。ところが、当時の社長から「インパクトが薄い」とダメ出しを食らい、新たに別の商品(※全高210mmの試作版に対し、完全に新規の型で作られた全高305mmの電動歩行バットマン)を開発。その結果、お蔵入りすることになった正真正銘“幻の1体”なのだ。

 

「カタログを見た一部のマニアの方から『1体だけじゃない』という声も聞かれて、だったら写真を見せてほしいという話になったんですが、現実的にはどなたも写真を出せず、結局1体しかないのかという流れのなかでオークションに突入したので、その喧々諤々もウチとしてはいいコマーシャルになったかなと」(辻中)

 

キャラクター自体はアメコミの代表選手で、カテゴリはティントイ。しかも商品ではなく試作品ということで、前述のガラダK7と単純な比較はできないが、国産玩具としては問答無用の激レア物件。出品価格900万円でスタートしたオークションは、落札価格1530万円(!)で幕を閉じた。

 

「500万くらいじゃないかという声もマニアの方の間であったんですが、このバットマンだったら1000万円くらいのポテンシャルは絶対にある。まんだらけとしてはそう思っていたので、900万円スタートで出したんです。それが結果的には元(500万)の3倍ですからね。やっぱり1500万という値段はそれなりのパワーがありました」(辻中)

 

確かにパワフルなお値段だが、それは額のことだけにあらず。この結果を受けて市場自体が活性化する、新たなお宝の出土につながる、そういう効果を含めてのことだ。

 

「実際、あれが1500万という話になって、同じように1体しかないものだったり、野村トーイで試作が作られたと言われる別のモノを持っている、という話がそのあとに来たりしましたからね。ブリキというのは90年代までが究極に相場が上がった時期で、それから先はもう上がらないんじゃないかと言われていたこともありましたが、まだまだポテンシャルはあるのかなと。」(辻中)

 

その点、今回のブリキ歩行バットマンは極めて特殊な例だが、普通に一般流通した商品でも古いオモチャの中には詳しい資料や記録が残されてないケースが多々ある。そういったモノの素性は、どのように特定されていくのか?

 

「やっぱりお客さんとのコネクションが一番ですね。たとえば、あの試作版バットマンでいうと、最初にモノが出てきた時点で調べようとしても、ネットに情報が出てくるかといえば1件も出てこないんですよ。ただ、ウチで働く人間にも詳しい者がいますし、詳しい人間は他に詳しい人を知っています。その伝手である方に話を訊いたら、『北原(照久)さんのあのムックに出てたよ』とスパッとひと言で返してくれて。そういうお客さんと話していくなかで、どういったモノなのかが明らかになっていくんです。それで、『でも1点しか存在しないモノが北原さんのとこにもあったらおかしくないか?』という話になって、そのムックを確認してみたら、『あ、傷の位置が一緒だ』『同じモノだ』と」(辻中)

 

「まんだらけZENBU 102号」の解説によると、もともとこのバットマンはあるコレクター(野村トーイ関係者)が所有。テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」出演などでおなじみの玩具コレクター・北原照久氏(株式会社トーイズ代表/横浜市・北原照久のおもちゃ博物館 館長)に長らく貸し出されていたが、返却されたのちに所有者が変わり、今回のオークション出品に至ったという。

 

わずかな手掛かりから歴史の真実にたどり着く、マニアの見識&ネットワークの底力。売る側がプロなのは言わずもがな、買う側もある意味プロだ。

 

「我々がポイントにしているのが、マニアの方たちとつながる場所をどう作るかということです。当社では毎年5月のゴールデンウィークに『大まん祭』というイベントを開催し、商品の即売やオークションのほかに、ソフビ(創作ソフビ決起集会)、同人誌(資料性博覧会)、シール(さん家祭り)のイベントを3本立てで行っています。そこに来てくださる方はディーラーもお客さんもオタクの上流の人なんですよ。もうヤバい人たちしか来ない(笑)。参加サークルがそれぞれ50~100で、お客さんが各1000人くらいなので、数字だけだとそれくらいかよと思われるかもしれません。ただ、そのほとんどがマニアの中の特に濃い人たちなので、上流というとその他の方に失礼かもしれないけど、オタクの中のトップたちとそこで関係が持てる。ほとんどそのためだけにやってますね。会場に中野サンプラザを借りて、出店するのに1ブース3000円くらいでお貸ししても、金銭的には全然割りに合わないんです、本当のところを言うと(笑)。でも、そこで情報が常に更新されるし、新しく若い層が入ってくるという流れもあるので、まんだらけの戦略というか遊びの一環としてやっている側面はあります」(辻中)

 

ビンテージキャラクター玩具の王者・ガラモン第1期の実力

いまだに謎が多いビンテージキャラクター玩具の最古参に、初めて怪獣ソフビ(ソフトビニール人形)を世に送り出した玩具メーカー・マルサン製のガラモンが挙げられる。

 

ガラモンは、1966年放送の特撮番組『ウルトラQ』に登場した人気怪獣。その後、シリーズは『ウルトラマン』へと続き、ほぼ同時期に放送された『マグマ大使』とともに第一次怪獣ブームを巻き起こした。マルサンの怪獣ソフビは大ヒット商品となり、成型色や塗装を変えて複数のバリエーションが登場。これが数十年の時を経て、コレクターや業者をビンテージの沼にズブズブ引きずり込むことになる。

 

↑怪獣ソフビの元祖メーカー・マルサンが発売したなかで最高にレアな物件が、このガラモン第1期(※詳細は本文参照)。もし現物をナマで拝めたら、それだけで贅沢すぎる目の保養

 

「マルサンのガラモンは今までにウチを通過したのが6体か7体あるんですが、グラム数(重さ)がけっこう違ってブレブレなんです。初期は重たいとかシンプルに言う方もいますが、期によってかなりの違いがあって。それこそ第3期の赤いヤツのほうが第1期より重かったりしますし、モノによってはソフビの厚みが極薄だったりもして、当時のソフビは個体で全然違いますね。特にガラモンに関しては」(辻)

 

「赤いヤツにも重くないのがあったり、けっこうブレが激しくて。我々としては期ごとの違いがグラムで分かれば最高だという話になったんですけど、あれは分からないです」(辻中)

 

マルサンのガラモンのなかでも圧倒的にレアなのが、最初に発売された第1期だ。第2期以降はボディと一体成形になった尻尾が別パーツで、グリグリ可動するのが最大の特徴。ただでさえ現存数が少ない上に、この尻尾が破損・紛失しているケースが多く、完品でお目にかかれることは滅多にない。まんだらけでは2002年の大オークションで初めて完品が出品され、落札価格は500万円を数えた。

 

「その前に尻尾のないヤツは入ってきていましたが、完品が初めてウチに持ち込まれたのは2000年代初頭でした。ちなみに、持ってきたのは小学3年生。父親の実家に帰ったときに見つけたらしく、夏休み明けにウチに持ち込んできたんです。それで、(古川益三)会長と話して、当時の価格で『300万買取だ』と。その子もビックリしますよね(笑)。当時はまだ条例(※青少年保護育成条例における未成年からの古物買取に対する制限)がなくて、その子に払うことはできました。でも、さすがにそれは払えないから、お母さんに電話をしたらお母さんも慌ててしまって。お父さんにも話さなきゃいけないし、『とにかく一度持って帰ってこい』と。ただ、会長はそれまでの経験則から1回持って帰られちゃダメだということがあったので、今度は電話をお父さんにつないでいただいて『オープンスペースで買取をしているので、持ち帰らせるのは持ち帰らせるなりに危険ですよ。お預かりしておくので、お父さんが休みの日に来られたとき、買取価格が希望に沿わなければお持ち帰りいただいて大丈夫です』とお伝えして。そしたら、『希望に沿う沿わないじゃなく、親戚にも話さないといけないし』みたいな話になりつつも、『とはいえ、お持ち帰りいただくのは息子さん的にも気が気じゃないかと』『そうですよね、分かりました』ということで、結局それがウチに最初に入ってきたガラモン第1期になりました。当時で300万は適正な買取価格だったと思います」(辻中)

 

ビンテージキャラクター玩具の王者にふさわしく、値段も破格なら入荷エピソードも超破格。ちなみにこのガラモン第1期、約10年ほど前だと完品で700〜800万円の値がついていたが、現在もそのポテンシャルに衰えはないのか?

 

「そうですね。今でもそれくらいの値段は狙えるかなと。2018年のまんだらけ大オークション大会では、890万円で落札されました」(辻)

 

「3、4年くらい前に『いや、300~400万だろう』とか『もうそんな時代じゃない』という声も出ましたが、実際はいまだに変わらないという(笑)」(辻中)

 

その人気と実力に微塵も衰えなく、王者の貫禄今も健在なり。

 

独自に開発したPOSシステムによる、商品の動向と価格の管理

以上、群を抜いてレアな物件ばかり紹介してきたが、ビンテージキャラクター玩具にはその他にも数え切れないほどのアイテムが存在する。そして、古ければ何でも価値があるわけではなく、逆に新しくても高値がつく場合も多々。その価値はピンからキリまで千差万別だ。骨董の類いと同じく、値段はあってないようなものだが相場はもちろんある。あまり興味のない向きからすると、海千山千の目利きが相場感覚でザックリいくらみたいな言い値の世界をイメージしがちかもしれないが(実際そういう側面もゼロではないだろうが)、モノの値段はそんなにアバウトには決まらない。

 

骨董に限らず何においても、価格を決めるのは需要と供給のバランスだ。ほしがる人が多く、数が少ないモノほど値が上がる、至極当然の市場原理。そこで値段をつけ間違えるとモノは売れないし、仕入れ値を間違えると上手く儲からない。商売である以上、これまでの流通データをもとに市場の傾向を鑑みて、できるだけ適正な仕入と売買を行う必要がある。

 

「当社における商品のお値段に関しては、内部でのこれまでの蓄積が絶対的な基準としてあります。たとえば、漫画・イラストなどの原画やアニメのセル画に関しては原則として1個しか存在しない商材ですが、ウチに入ってきたものは全部データを蓄積しています。原画だけでも30万くらいのデータを溜めているので、それとの照合で買取価格と販売価格が決まっていきます。数が多いオモチャにおいても同じで、まんだらけでは独自に作ったPOSシステムで仕入れ状況や販売実績のデータを管理しています。通常の業者さんはほとんどPOSデータを販売する企業から提供されたデータをベースに、自分たちなりに数量を見ながら値段をコントロールしていると思いますが、まんだらけは2000年から自分たちでデータを持とう、POSのシステムを自分たちで作ろう、という流れになったので」(辻中)

 

果たして、その具体的なメリットは?

 

「中古商材店が2010年ごろまではあまりなかったじゃないですか。要するに、2000年から2010年までに扱われたモノのデータ数って基本的に少ないんです。もちろんヤフオクを見れば、その辺りの数字も分かるには分かります。ただ、ヤフオクって売れるものはたくさん出品されるけど、売れないものはマニアの方が出さなくなるので、データの傾向が偏っていて。その点、ウチはそういうものもずっと買い続けているので、一番正しいデータを持っているのはまんだらけだという自負はあります。その10年間で入ってきた数は明確に分かるし、そのデータは世の中に出していませんから、外には出てないまんだらけの分を無視した数量でコントロールをしても正確なところは分からないんじゃないかなと。それくらい業界内でのシェアはあると思っていますし、POSシステムを作るのはすごく大変でしたが、そこはやった意味があったんじゃないかなと思います」(辻中)

 

まんだらけの買取窓口にモノを持ち込むと分かるが、大量の客を相手に大量の商材を扱いながら基本的に査定が早い。前述のPOSシステムによって商品のデータを入力すれば買取価格が即座に出てくるし、売る側も商品ごとの買取価格を一目で確認できる。また、データが不足している珍しいモノがあれば、該当ジャンルに詳しい担当者が確認して査定。なので、買取窓口の担当者がそこまで対象に精通していなくとも、概ね間違いのない価格で買い取ってもらえ、それが売る側の安心感にもつながるのである。

 

「それは、まさにデータがあればこそですね。で、これは声を大にして言いたいですけど(笑)、そのデータがオリジナルであることが大きいと思います。今の時代を考えると、いずれAIが査定するということあるかもしれません。でも、AIではデータがなくて判断ができないものは必ずあります。今回お話ししたような市場にほとんど出回らないものは間違いなく。そういう意味で大切なのが先ほど申し上げた通りお客様とのつながりなので、トップ(コレクター)の方が無視できないお店でありたいとは常に思っています」(辻中)

 

コロナ禍が市場に与えた影響、コロナ以降のコレクターライフの在り方

話は変わるが、昨今の情勢ということで気になるのがコロナ禍以降の動向だ。言ってしまえば、玩具のコレクションは道楽の極み。生活維持を優先せざるを得ない世の中の状況は、この業界にも少なからず影響を及ぼしたに違いあるまい。

 

「確かにコロナの影響で、去年の4月、5月なんてお客さんの数がそれまでの20分の1、30分の1くらいになりました。ただ、実は仕入れは8割あったんです。東京は特にフリーランスで働いてる方が多いので、そういう方々が仕事の減少などで本当に困ってコレクションを売りに来てくださるんですが、10年20年とこだわって集めてこられた方たちなので、本当にいいモノを持ってこられるんですよ。だから、仕入れの点数的にはそれまでの10分の1程度だけど金額は8割くらいあるということに。そこでみなさんが口々におっしゃるのが『モノに助けられる』と。『遊びで10年集めてたけど、これに救われるとは思わなかった』ということでパッと200万、300万ほどの資金ができて、ちょっと頑張れるという方が本当に多かったですね」(辻中)

 

最初から手放すことを想定してモノを買うコレクターは基本的にいない。彼らが大切に集めてきたモノを手放さざるを得ない状況が、仕入れにおいて量より質の充実につながったのはちょっと切ない話だ。ただ、コツコツ集めてきたモノが自身の苦境を救う。ある意味、それもコレクターならではの甲斐性だろう。その一方、派手に客足が落ち込んだ影響で、売り上げの減少は免れなかったのでは?

 

「もちろん100%一昨年の規模に戻ってるかといえば戻っていません。特に近年は大きな売り上げを占める外国のお客さんが日本に来られない状況なので、その影響は大きかったですね。そのなかで実は通販の売り上げは2倍くらいになっていまして、トータルで考えるとコロナ以前の9割くらいで足踏みしている感じです。みなさんの生活スタイルが変わったんだなというのはすごく感じます」(辻中)

 

「電話での問い合わせが本当に増えましたからね。通販サイトを見ていただいて、新規のお客さんは本当に増えた印象です」(辻)

 

もう1点、気になるのが価格への影響。単純に考えて、先行きが不透明ななか、コレクターの売りが買いに先行すれば売れ行きは下がり、自ずと相場も下落傾向になるような気がするのだが……。

 

「基本的に下がってはいませんね。ただ、やっぱりマスなもの……特に2005年以降の海外の方が好まれるようなアニメ作品系のアイテムはちょっとダブつく感がありました。なので、そこをどういうふうにアプローチしようかという話にはなったんですが、結局それも通販でまかなえたんです。その結果、そういった商材のなかでレアなものがけっこうあぶり出され、特にこの1年でプライズ(クレーンゲームの景品)のレアアイテムが値上がりしました。傾向的に、今あるモノより完成度の高い商品が出てきたらそっちに乗り換えるという考え方のコレクターと、商品の良し悪しを問わずどのバージョンもきっちり全部ほしいというファンと、二分するようなところがありました。前者には『プライズはちょっと商材として落ちるんじゃないか』と言われていたところがあったんです。でも、『このサイズはプライズしかないよね』みたいなノリで集める方が増えて、プライズの評価も徐々に上がる。この10年くらいでそういうふうに状況が変わってきたなか、この1年でそれがさらに進んだかなと」(辻中)

 

「あと、コロナ前とコロナ後でお客さんが話される内容が変わりました。今まではみなさん忙しくて、買うだけ買って愛でる時間はあまりないのかなという印象だったんですが、仕事の状況が変わったり在宅の時間が長くなったことで、買ったあとに飾ったりメンテナンスする時間ができたようですね。前は『アレを買いましたよ』だったのが、『こないだ買わせてもらったアレのここがすごく良くて』とか他に話が移ることが多くて、自分のコレクションを楽しむ幅が広がってきているというか。その結果、また買う量も増えてきたんじゃないかなと。だから値段は全然下がってないですし、楽しみ方の質が変わったような気がしています」(辻)

 

「去年の4~6月くらいまでは確かに先が見えない状況でしたが、夏くらいになると給付金が一律10万円支給されたり、仕事の状況もそれなりに戻ってきたという方が多くて、日本国内に関していうと買いの状況はそんなに大きく変わってないのかなと思います。当座の資金繰りで手放されたモノをもう一度買い戻されてる方もけっこういますね。『なんだ、ちょっと焦りすぎたな』とか言いながら。あと、こないだお客さんがおっしゃっていたのは、『どうしようもできないものは手放さず、状態の悪いものから手放したから、かえってコレクションが整理できた』と。その上、改めてコンディションのいいものを買い直して『よりコレクションが強化された』みたいな、そんなお客さんもいらっしゃいました(笑)」(辻中)

 

さすがオモチャに人生をほぼ全振りしているコレクターはお強い。タダでは転ばない。というか、そもそもオモチャに何万、何十万、何百万、何千万とつぎ込み続ける、汲めども尽きぬ物欲の持ち主たちだ。その業の深さを侮ってはいけない。

 

ビンテージ玩具の売買を通じて、残るべきモノをちゃんと残すこと

ちなみに、ここまでまだ言及していない玩具のカテゴリで、近年の主流となっているのが「超合金」に代表される合金トイだ。そのメカニカルな性質から、商品化の大半がアニメや特撮に登場するロボットたち。ビンテージ玩具に限らず現行品も数多のメーカーからリリースされ続ける、マニア向け玩具市場の最大勢力である。

 

↑合金トイの代表選手といえばポピーの超合金だが、主にヒーローが搭乗するビークルを商品化した「ポピニカ」(※ポピーのミニカーが語源)も負けず劣らずの大人気シリーズ。そのなかでも群を抜いて高額なイアテムが『科学忍者隊ガッチャマンⅡ』の「DX NEWゴッドフェニックス 火の鳥ver.」で、まんだらけにおける過去の販売価格は250万円!

 

「コロナ禍の状況下でウチの売り上げをずっと支えてくれたのが超合金です。ソフビやブリキはちょっと落ちてしまったんですが、超合金は安定してましたね。国内に限らず海外の方も親子2世代、3世代で観ている日本のロボットアニメが各国にあり、代わる代わる探求があるので、ロボットはやっぱり強いです。プレミアムバンダイを筆頭にいろんなメーカーさんから新製品がどんどんリリースされているのはもちろん、今はインターネットで情報が見られるので、海外の新興メーカーさんが日本の大手メーカーではなかなか商品化されそうにないモノを出されたりしています。コロナ禍があったので今はそういう動きもちょっと落ち着いていますが、特に香港や台湾などアジア系の方が80年代や90年代の『これ、バカだなー』みたいなマイナーなタイトルの商品をけっこう作っていて、そこを突くのかーみたいな(笑)。しかも『それをそのクオリティで作るのか』というレベルの商品も多くて、その辺は動きとして面白いかなと思います」(辻)

 

一例を挙げると、香港のメーカー・AWAKEN STUDIOは、『銀河烈風バクシンガー』『戦国魔神ゴーショーグン』など、バンダイの超合金魂シリーズで商品化されてないマイナーなアニメロボットを超ハイクオリティで合金トイ化。バクシンガーに至っては、鳥型メカが基地形態に変形する移動基地バクシンバードもリリースする徹底ぶりだ。

 

「あとは、雑貨系とか文房具のような単価の低いものはヤフオクとかだとあまり出ないんですが、まんだらけはそういう小物系もいいものであればきっちり買い取ります。それを専門で出している店舗もあるので、今までは高いものを買っていた海外の方が逆に雑多な小物系とかを買ってくださったり、昨今の情勢を受けてコレクションの集め方が変わってきているというのもありました」(辻)

 

時代が変わればモノの価値も変わる。ブリキや古いソフビがビンテージ玩具の主流だった80年代〜90年代初頭、現在のメインストリームを走る超合金や、軒並み高額アイテムが並ぶジャンボマシンダーも今ほどには評価を得てなかった。コレクター人気が高いタカラのオリジナルSF玩具も「変身サイボーグ」こそ一定の評価はされていたが、後継シリーズの「ミクロマン」は完全にキワモノ扱いだった。

 

↑高額アイテムが並ぶプラトイにあって、かつて販売価格80万円の値がついたレアアイテムのひとつが、このポピーの「スタージンガー 透明基地クイーンコスモス」。原作:松本零士によるTVアニメ『SF西遊記 スタージンガー』に登場する基地という、かなりマニアックな商品だ

 

「90年代の前半まではプラトイ(プラスチック製の玩具)がそうでしたね。そんなもの集めるのか、みたいな。でも、そのなかでコツコツ集めていた方は『これは(数が)ないな』って分かるわけじゃないですか。基本的にビンテージトイはレアであるかどうかというところでの値段のつき方なので、2000年の時点で同じ50万円同士だったモノも、そこから出てきたのが片や5個で片や1個しかなかったら、どうしても1個のほうにオーラが見えてくるんですよ。あれって、どうしてですかね?(笑)モノの形とかを乗り越えた希少性、時代が生み出す説得力的にオーラが見えてくるというか。この仕事はそういうことの連続ですね」(辻中)

 

かつてはキワモノでしかなかったプラトイも今や価格急上昇の筆頭株。ロボットアニメや特撮ヒーローの基地、ビークル系のプラトイは細かいパーツが多く、欠品なしの箱付きでお目にかかることは稀だ。ゆえに、現在は販売価格数十万レベルのものがザラだし、なんなら100万超えのアイテムも少なくない。かつてを思い返すとそんな現状に少なからず驚きを覚えるが、裏を返せばどんな商品にも可能性は残されているということだろう。

 

いずれにせよ、話はモノがあってこそ。今後、ビンテージキャラクター玩具の出物が新たに掘り起こされる余地は果たしてどれくらい残されているのか?

 

「超合金がギリギリで、初期のソフビだともう新しいモノはさすがに発見されないんじゃないかなと思いますが、1975年くらい以降のモノはまだ可能性があるんじゃないでしょうか。プラトイなんかはまだ掘られてないモノが田舎の実家から出てきた、みたいな話がいまだにあるので。あと、昔は箱がないんじゃなくて痛みがひどいから箱は捨てて持ってきたということで、箱アリはなかなか出回らなかったけど、今はどんな状態でも箱があれば箱付きで持ち込まれる流れになっているので、そういうものが出てくることはありますよ。ただ、本来残るべきモノが捨てられていくことはまだまだありますから、そこは本当に気になりますね(笑)」(辻中)

 

思えばコロナ禍の自粛ムードのなか、断捨離が流行り、捨てることを是とする方向に世の中がいっそう傾いた気もするが、そんな風潮は言わずもがな言語道断。玩具に限らずビンテージアイテムはすべて限られた資源だ。今、地上に残されている現物がすべての世界だ。

 

そして、それらに値段がつくことでモノの価値が目に見えて分かり、その価値が認識されることで、まだどこかで眠っている希少なオモチャがサルベージされ、消滅を免れる。その結果、モノが人の手を渡り続け、残されていく。

 

今回、話題がモノの価値/値段のことに終始して、記事の主旨が些か下世話に思われるかもしれないが、そこはビンテージ玩具を語る上で外せない大事なポイントだ。高いモノには高いだけの理由があるし、高いからこその意味も確実にある。

 

「我々も市場の傾向に影響されますが、まんだらけとしては『ないモノはないよね』という位置をキープしたいとは思っています。そこがヤフオクとはちょっと違うところで、オークションサイトの需要は最大瞬間だけなので、人気がなくなってきたジャンルに対してはそっぽを向く傾向があるというか。一番分かりやすい例が『がんばれ!ロボコン』ですよね。90年代にロボコンの超合金が復刻されたとき、それまで高かった相場が一気に下落したじゃないですか。でも、そういう時期に賢いマニアの方たちは、当時のモノをきっちり美品で揃えるんですよ。それで、今はまた値上がりしてますからね。だから、価値が上がるという話だけではなく、下がるタイミングにどういう目配せでモノを集めるか、買うか、というのは、モノの集め方としてすごく問われていて。なので、まんだらけの姿勢としても目先の傾向のみにとらわれず、『いいモノはいい、レアなモノはレア』ということで適正な評価を行い、できるだけモノを残す方向でやっています。だって、残すほうがカッコいいですから」(辻中)

おうち時間が盛り上がる、Netflix「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」を再現した恐竜フィギュアセットが登場

Jurassic World franchise © Universal City Studios LLC and Amblin
Entertainment, Inc. Series © DreamWorks Animation LLC. All rights reserved.
© TOMY

 

タカラトミーは、Netflixで独占配信中のアニメ「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」の世界を再現したプレイセット「アニア ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ 決戦!バトルマウンテン」を、6月24日から発売します。

 

販売は、全国の玩具専門店、百貨店、量販店などの玩具売り場、インターネット、直販サイト「タカラトミーモール」などで、希望小売価格は7920円。

 

アニア ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ 決戦!バトルマウンテンは、手のひらサイズの1ギミック付き動物フィギュア「アニア」シリーズの新商品。アニアシリーズは、恐竜シリーズが高い人気を誇るとしています。

 

商品はバトルステージ、バトルレバー×2、恐竜台座×2、見晴台、ジュラシック・マウンテン、マウンテンスタンド×2、溶岩ボール×3、アンキロサウルス、バンピー、カルノタウルス(ブル)で1セット。バトルステージに乗せたフィギュアを、恐竜の足型をしたバトルレバーで操り、迫力ある恐竜バトルを再現できます。

 

フィギュアを乗せる台座とバトルレバーには磁石が内蔵されており、バトルレバーを動かすことでフィギュアが自由自在に動作。

 

また、恐竜がぶつかると倒壊して溶岩ボールがステージに乱入する見晴台や、バトルレバーを素早くグルグル回転させて攻撃を仕掛けるスピンアタック、場外からのアタック攻撃ができるギミックなどを搭載。1人でも対戦でも遊ぶことができます。

 

タカラトミーは、おうち時間に映像作品と合わせて、家族や友人と楽しめるとしています。ちなみに「ジュラシック・ワールド/サバイバル・キャンプ」のシーズン3が5月21日から配信スタート。配信を見てから遊ぶのがよさそうです。

コロナ禍でも業績アップした「レゴ」の戦略とは?

2020年は世界的に新型コロナ感染症の影響が広がり、業界・業種によって浮き沈みの差の大きい1年となった。そのなかで、テレワークやステイホームなどの需要に対応できた分野は業績を伸ばしているが、ゲーム・ホビー分野もコロナ禍で伸長した業界のひとつである。

 

玩具メーカーのレゴジャパンは、2020年のレゴグループの決算と2021年の戦略について、「レゴジャパン メディアデイズ#1」と称したメディア向け説明会を開催した。

↑レゴジャパンのオフィス入り口に飾られている巨大なレゴ作品

 

まず2020年の決算だが、世界的にコロナ禍の影響によりステイホームが推奨されるなかで、屋内で子どもや家族と楽しめるレゴは好調な売り上げを記録。グループの売り上げは昨年比13%増の7600億円、販売額は同21%増で、利益は19%増の2240億円となった。

 

好調を牽引した要素のひとつはEコマースへの投資の強化だ。同社はデジタル分野に注力しており、グループのEコマースプラットフォームをアップグレードした結果、2020年は前年比で約2倍のアクセス数を記録。もちろんこれはコロナ禍で店舗を開けることができなかった期間に、オンラインに客が集中したことも考慮すべきだが、かなり高い伸びを見せているといえよう。

 

デジタル分野における取り組みはEコマースだけに限らず、パッケージに同梱される組み立て説明書をアプリ上で確認できるようにしたり、子どもが自分の作った作品を世界中に公開できるSNSサービス「レゴライフ」を展開したりと、デジタルネイティブないまどきの子どもたちを意識したものとなっている。

 

趣味として楽しむ「大人のレゴ」

また、従来は子ども向けのラインナップが中心だったレゴの世界に、新たに“大人が趣味として楽しむレゴ”を追加したことも成長の要因となっている。この「大人のレゴ」は、余暇にゆっくりレゴを作って楽しむことをイメージしたもので、従来よりもディテールにこだわっており、価格帯もやや高くなっているのが特徴。特にコロナの影響を受けて企画されたものではなかったが、自宅で過ごす“すごもり需要”が追い風となった形だ。

 

ラインナップは、大人の趣味を意識したものが中心となっており、盆栽のようなものやカラフルなフラワーアレンジメント、グランドピアノ、スポーツカーなど、作って飾りたくなるようなアイテムが用意されている。2020年に約60種を上市したが、2021年はさらに倍増し約120種を展開する予定という。

↑テクニック フェラーリ 488 GTE AF コルセ #51

 

↑子ども向けのモデル(写真右)と比べると、その大きさやディテールの細かさは一目瞭然

 

↑クリエイターエキスパート 盆栽 10281

 

4月1日には、1990年4月に打ち上げられたNASAのスペースシャトル「ディスカバリー号」を忠実に再現したレゴセットを発売。こちらは2354ものピースからなり、スペースシャトルの着陸装置や3つのメインエンジン、さらにハッブル宇宙望遠鏡なども忠実に再現されている。サイズはW34×H21cm×D54cmとかなりの大きさで、作るのに時間がかかりそうなぶん、出来上がったときの満足度も高くなっている。

↑4月1日発売の「NASA スペースシャトル ディスカバリー号」

 

2021年の戦略としては、Eコマースへの注力と同時に、実際に製品に触れる体験を提供する場として、実店舗であるレゴストアの拡充が上げられた。国内のレゴストアは3月末時点で28店舗となっており、そのうち21店舗が2018~2020年の3年間にオープンしたもの。2021年にも数店の出店を予定しているという。

 

また、2020年にヒットした任天堂とのコラボによる「スーパーマリオ」シリーズのように、パートナー企業とのコラボ製品にも力を入れていくとのこと。イケアやアディダス、ディズニーなどの世界的な企業のほか、国内企業とのコラボ製品も予定されている。

↑2020年夏に発売されたスーパーマリオシリーズは、当初計画の2倍売れているというヒット作

 

このほか、環境に配慮したサステナブルな植物由来のプラスチック素材の採用や、子どもに安心・安全なデジタル環境の構築などの企業目標についての説明も行われた。

 

新型コロナ感染症による世界経済へのダメージは計り知れないが、今回のレゴの決算報告および戦略発表は、アフターコロナの世界で企業が生き残るためのヒントが得られる内容となった。

 

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発売から50年以上のロングセラー知育玩具がリニューアル! 作品コンテストも開催

学研ステイフルは、新商品の発売とロゴのリニューアルを記念し、4月1日~8月31日まで「第11回Gakkenニューブロック作品コンテスト」を開催します。

 

同コンテストは、「Gakkenニューブロック」ロゴと公式ホームページのリニューアル、製品ラインナップの刷新を記念したキャンペーンです。

↑新製品「Gakkenニューブロック はじめようボトル」

 

今回はプラットフォームにInstagramを採用。Gakkenニューブロック公式アカウント(@gakken_newblock)をフォローし、ニューブロックを使って創り上げた作品画像(または動画)を、「#ニューブロック作品コンテスト2021」を付けて投稿することで応募でき、より気軽に作品をコンテストに応募できるようになりました。

 

キャンペーンでは、応募作品の中から毎月5名の優秀作品を選定。優秀作品に選ばれた人には、「ニューブロックマイスター認定証」「Gakkenニューブロック 3種(トンカチ・タイヤ・ギア)パック」「『はっけんずかん』4種セット」をプレゼントします。

 

また、Wチャンスとして、各賞に豪華賞品を用意。期間中最も優れた作品を制作した1名に「最優秀作品賞」として、バルミューダ「バルミューダ ザ・トースター」、アイデアに満ちた作品を制作した2名を「ひらめきのタネ賞」として、アックスヤマザキ「子育てにちょうどいいミシン」をそれぞれ進呈します。

 

また、今回も2020年同様、学研教育みらいとの共催で、「団体部門」を設置し、乳幼児施設(幼稚園・保育園・こども園など)で子どもたちが作った作品を募集します。

 

キャンペーンの詳細は、3月下旬にGakkenニューブロック公式ホームページで公開されます。

↑新製品「Gakkenニューブロック はやぶさバッグ」/JR東日本商品化許諾済

 

単純なブロックに見えて表現の自由度が高いのがGakkenニューブロックの特徴。開催期間も長いので、GWや夏休みなど長期の休みを利用して家族で作品作りを楽しむと、充実した時間を過ごせそうです。

 

遊んでも飾っても楽しい! 親子で楽しめるミニサイズのクレーンゲーム5選

最近では“オンラインクレーンゲーム”が注目を集めているようですが、やっぱり実物でも遊びたい! でもゲーセンサイズは置き場所や消費電力の兼ね合いで、あまり現実的ではない……。それなら小さな子どもと遊べる、ミニサイズのクレーンゲームがおすすめ。あのドキドキワクワクをおうちで手軽に。使わなくなったらかわいいインテリアにもなりますよ。ちなみに「UFOキャッチャー」はセガの登録商標って、知っていましたか?

 

目次

 


光とBGMで本格的な演出!


FlyCreat クレーンゲーム

取り出し口より小さいものなら何でも好きなものを入れることができます。光とBGMで本格的な演出。残り時間が少なくなるとBGMの速度が速くなり、ハラハラ・ドキドキ! コイン不要で、力強いクランプのおかげでつかみ取り率もアップしており、達成感たっぷりです。ユーザーからは「クレーン操作は簡単なのですが、意外に難しいです」「意外と簡単にはとれないので長く遊べるしコスパがよいと思いました」と高評価。

【詳細情報】
サイズ:295×195×163mm
重量:950g

 


景品を取るとボーナスタイムが発生でさらに楽しめる!


地球doctor 卓上 キューティ クレーン キャッチャー

付属のコインを入れると約1分のゲームが開始。景品を取ると10秒延長でさらに楽しめます。景品はキャンディやおもちゃなど、取り出し口より小さいものなら何でも入ります。番号を書いた紙を丸めて、キャッチした番号の景品がもらえるといった楽しみ方もできます。動力は単一電池3つ、もしくはUSB給電です。ユーザーからは「ファンシーな外観で気に入っています」「お正月に大人の方がアツくなるときも」という声も。

【詳細情報】
サイズ:258×196×340mm
発送重量:1800g

 


みんな大好きアンパンマンのクレーンゲーム


アガツマ アンパンマンNEWわくわくクレーンゲーム

子どもたちから絶大な支持を得ている「アンパンマン」。人気キャラクターのアンパンマン、コキンちゃん、ドキンちゃん、ばいきんまん、あかちゃんまん、メロンパンナちゃんの6つのカプセル付きです。取れるとファンファーレが鳴るので達成感もバッチリ。対象年齢は3歳以上。

【詳細情報】
サイズ:305×358×193mm
発送重量:1900g

 


映画「トイ・ストーリー」さながらのクレーンゲーム


タカラトミー トイ・ストーリー4 スペースクレーン

映画にも登場する「スペースクレーン」のおもちゃです。モーター駆動でクレーンが動きます。劇中同様に、スティックとボタンを操作してエイリアンを捕まえられます。クレーンを動かしてつかむとエイリアンがしゃべる仕様になっています。エイリアンフィギュアは6体入り(彩色済み3体+彩色なし3体)。ユーザーからは「子ども(5歳児)は大喜び!! 割と簡単に操作でき毎日遊んでいます!」という声も。

【詳細情報】
パッケージサイズ:225×340×225mm
発送重量:1300g

 


作るところから楽しめる! 紙で作るクレーンゲーム


hacomo WOW クレーンゲーム

ノリやハサミを使わずに組み立てる事ができ、使い終わったらリサイクルできるダンボールクラフトです。輪ゴム1つあればクレーンゲームが出来上がり。お菓子などを入れて楽しみましょう。レビューでは「作るのも使うのも楽しく長く使える!」といった声のほか、「お手伝いしたら1回まわして良いというルールにしたら、お菓子欲しさにたくさん手伝ってくれるようになりました」と子どものお手伝いに活用しているユーザーも。

【詳細情報】
サイズ:300×162×150mm
発送重量:349g

 

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これドローンなの?? キュートな鳥型ドローン「Go Go Bird」がかわいい

ドローンといえばヘリコプターのようなデザインのものが一般的ですが、子どもが遊ぶのにピッタリな愛らしい鳥型デザインのドローンがMakuakeに登場しました。

 

「Go Go Bird」は、まるで本物の鳥のように翼を羽ばたかせて空を舞う姿が特徴の玩具用ドローン。簡単なコントローラー操作で、左右方向の旋回や、上昇下降も可能。障害物を回避するための赤外線センサーも備えています。

↑鳥型ドローン「Go Go Bird」

 

風上に向かって飛ばせば空中で静止したようにホバリングや、空中で羽ばたきを一時的に停止させればグライダーのような滑空も楽しめます。

 

製品にはバッテリーが2個付属。バッテリー1個で最大約7分の飛行が可能です。本体のカラーはパープル、イエロー、グリーン、ブルーの全4色をラインナップしています。

↑全4色をラインナップ

 

Makuakeでは、先着150台で本体価格が37%オフの3980円となる超早割コースのほか、2台セットや4色コンプリートセットなどの支援コースを展開中。さらに長い時間遊べる予備バッテリーセットなども用意されます。

 

自宅でも屋外でも飛ばすことができるかわいらしい鳥型デザインのドローンを、お子さんへプレゼントしてみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

とあるキックボクサーが「フィギュアメーカー」で成功するまでの紆余曲折。玉袋筋太郎が迫る!!

〜玉袋筋太郎の万事往来
第7回 CCP代表・延藤なおき

 

全日本スナック連盟会長を務める“玉ちゃん”こと玉袋筋太郎が、新旧の日本文化の担い手に話を聞きに行く連載企画。第7回目のゲストは、『ウルトラマン』『キン肉マン』『北斗の拳』など、リアルな造形にこだわった限定フィギュアがマニアから圧倒的な支持を集めている「CCP(キャラクターコンテンツプロダクション)」の代表・延藤なおきさん。自衛隊、キックボクシングのプロ選手、ボディーガードなどを経てフィギュアメーカーを立ち上げた延藤さんの濃密な激動人生に迫ります!

 

CCP公式サイト

(企画撮影:丸山剛史/ライター:猪口貴裕)

 

キックボクサーがフィギュアメーカーを立ち上げるまでの紆余曲折

玉袋 ソフビというと俺なんかはブルマァク(註1)ぐらいしか知らないんですけど、今もブルマァクはあるんですか?

 

延藤 創業に関わった鐏(いしずき)さんという方が現在も継続していますね。

 

玉袋 まだやられているんですか。ちっちゃい頃の記憶といえば、ソフビの裏に書いてあるブルマァクですから。俺が買ったのは『怪獣ブースカ』が最後かな。

 

延藤 前身がマルサン(註2)というメーカーで、そこからブルマァクが立ち上がったんです。

 

玉袋 いま延藤社長はお幾つですか?

 

延藤 52歳です。

 

玉袋 俺と同じ年ぐらいですね。じゃあ、物心ついたときからソフビは身近にあったんですか?

 

延藤 出身が北海道の別海町という小さな町なので、そこまでソフビは売ってなかったです。

 

玉袋 じゃあ、ソフビの代わりに木彫りのクマで遊んだりして。

 

延藤 それもありました(笑)。

 

玉袋 うちにもあって、木彫りのクマとソフビのウルトラマンを戦わせたりしてましたよ。

 

延藤 自分は『マジンガーZ』とかの超合金ですね。

 

玉袋 超合金といえば『マジンガーZ』『グレートマジンガー』、そこから『がんばれ!! ロボコン』シリーズですね。俺も「ロボプー」を買ったな。「ガンツ先生」は点数が出るんだ。

 

延藤 よくご存じで。

 

玉袋 「ジャンボマシンダー」(註3)なんてのもありましたよね。社長は子供の頃からおもちゃが好きで、その後の人生はいろいろあったとお聞きしたんですけど、ざっとキャリアをお伺いできますか?

 

延藤 いろいろやっているんですよ。最初は航空自衛隊の三沢基地に入って、空手をやっていました。

 

玉袋 極真ですか?

 

延藤 極真ではなくて、全空連(全日本空手道連盟)ですね。自衛隊大会では優勝とかもしていたんです。その後、自衛隊を辞めて、プロのキックボクサーに転向するんですね。ちょうど、その頃はドン・中矢・ニールセン(註4)の時代でした。

 

玉袋 出ました! ニールセン。もう亡くなっちゃいましたけどね。

 

延藤 亡くなったんですか?

 

玉袋 そうなんですよ。ということは全日本キック(註5)の時代ですか?

 

延藤 そうそう。金田(敏男)会長の時代です。僕がいたジムは玉城(良光)会長のジム。

 

玉袋 なんだ! そうかぁ。玉城会長のところは『SRS』(註6)で行ったな。

 

延藤 玉袋さんが番組の取材で来たとき、確かチャモアペット(註7)の技の特集か何かで、「やられ役」が自分だったんですよ。

 

玉袋 そのときに会ってるんですね! 玉城会長はタイ料理屋のオーナーもやってましたよね。

 

延藤 一昨日も玉城会長と飲みましたよ。

 

玉袋 会長はお元気ですか?

 

延藤 元気ですねー。

 

玉袋 キックはどれぐらいやっていたんですか?

 

延藤 8年ぐらいやっていたんですけど、内臓破裂しかけて、もう現役はできないなと。玉城会長も現役時代に内蔵が破裂したんですけど似ていますね。自分の場合、天気予報を観なくても気圧の影響で腹が痛くなるんですよね。そうすると100%雨が降る。『ど根性ガエル』のピョン吉並みです。腹の中にピョン吉が……(笑)。それで引退をして、ボディーガードの会社に入ったんです。あまり詳しいことは話せませんが、元自衛官と元警察官で構成されていたボディーガード会社に入りました。

 

玉袋 全然、ソフビの話が出てこないよ(笑)。

 

延藤 (笑)。ボディーガード会社を辞めた後に、GMOインターネットグループの前身である会社の系列「株式会社JDD」に入って、初めてビジネスに触れました。新鮮でしたねー。ここが自分の転機となり、そこから紆余曲折し、さらに別会社に入り玩具事業部みたいな部署を立ち上げる(笑)。

 

玉袋 ようやく繋がってきましたね。ハードな世界から一転して、ソフトな業界に転身したんだ。ソフビだけにね。

 

延藤 うまい(笑)。ヒーローに憧れて格闘技を始めて、ずっとヒーローを追い続けていましたから、じゃあ小さいころに夢見ていたヒーローに関わる仕事は何かと考えてフィギュアをやろうと考えたんです。その部署からオリジナルで『スペクトルマン』のソフビを出して、まあまあ売れたんです。それを機に独立させていただきました。それが33歳のときですね。

 

玉袋 ソフビって言っても、権利関係も大変ですし、原型師を探すのも大変でしょう。

 

延藤 まずはツテを辿って、個人の原型師さんに原型(※フィギュアの元となる彫刻)はどう作るのか教えてもらいながら、独学で学んでいきました。

 

――社長自身が原型を作っていたんですか?

 

延藤 最初はやりましたが、上手い人たちはいっぱいいるんで、その時間は買っちゃったほうが早いだろうと。それでプロデュースに徹して、美大出身の方や、元円谷プロダクションにいた個人の原型師の方にお願いするという形でした。

 

玉袋 独立したときにライバル社はいっぱいあったんですか?

 

延藤 第一次フィギュアブームの少し後ではあったんですけど、そこまではなかったですね。(手元にあった『フィギュア王』(註8)創刊号を手に取りながら)『フィギュア王』が創刊されて数年後ですね。この本が出てから、“フィギュア”って言葉が一般的になりましたよね。

 

玉袋 表紙に写っている綾波レイの造形も荒っぽいなぁ。

 

延藤 『新世紀エヴァンゲリオン』といえばボディーガード時代に『Air/まごころを、君に』(註9)という映画が公開されて、セガからゴールドの初号機なんかが出たんですよ。それを買うために並びましたよ。今でも整理番号が32番目だったのを覚えてます(笑)。

 

玉袋 (『フィギュア王』をパラパラ見ながら)この両津勘吉は持ってるな。たけし軍団には、なべやかんというド変態がいるので、少しはなじみがあったんですよ。

 

延藤 フィギュアのイベント会場に来た時は話しますよ。彼は特別ですね。誰も持ってない物を持っている(笑)。

 

玉袋 『フィギュア王』創刊のころ、社長は何をやっていた時代ですか?

 

延藤 まだボディーガードです。子どものころからおもちゃは好きでしたから、黒塗りのハイエースの中で待機しながら、みんなで回し読みしてましたよ。「近くにあのフィギュアメーカーがあるんだ」なんて言いながら。

 

玉袋 フィギュアが普段の仕事の緊張感を和らげる緩和剤になってたんですね。

 

延藤 この仕事を始めた下地はボディーガード時代にあって、『フィギュア王』を読みながら、「そういえば子ども時代こんなおもちゃを集めてたな」って思い出したんです。

 

(註1)ブルマァク:1969年設立の玩具メーカー。1970年代初頭、『ウルトラマン』シリーズのソフビで一世を風靡する。超合金ブームに乗り遅れて1977年に倒産するが、2008年に創業者の一人だった鐏三郎が事業を再開。
(註2)マルサン:1947年設立の玩具メーカー。当初は「マルサン商店」という社名で、ブリキ玩具やプラモデルでヒットを飛ばし、日本初のソフビ怪獣を発売して人気を博すも、1968年に倒産。1969年にマルザンとして再建するが、ソフビ怪獣関連の業務はブルマァクが引き継ぐ。
(註3)ジャンボマシンダー:1973年にポピー(現、バンダイ)から発売された全高約60cmの巨大ヒーロー人形シリーズで、「ジャンボマシンダー マジンガーZ」は「第4回国際見本市おもちゃコンクール」でグランプリ受賞。
(註4)ドン・中矢・ニールセン:1960年7月8日-2017年8月15日。アメリカ合衆国出身の日系人キックボクサー。1986年に初来日、プロレスラーとの異種格闘技戦が話題を呼び、80年代後半から90年代前半まで日本の格闘技界をリード。
(註5)全日本キックボクシング連盟:1987年結成、2009年に解散したキックボクシング団体。
(註6)SRS:1996年4月~2008年10月までフジテレビ系で放映された格闘技情報番組。番組開始当初は準レギュラーだった浅草キッドが、後に司会を担当。
(註7)チャモアペット・ハーパラン:元ラジャダムナン・スタジアム(※註13参照)9冠王のムエタイ選手。
(註8)『フィギュア王』:1997年2月4日にワールドフォトプレスから創刊されたフィギュア専門誌。
(註9)『新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に』:1997年7月19日に全国公開された『新世紀エヴァンゲリオン』の劇場版第2弾。

 

「スペクトルマン実行委員会」を名乗ってソフビの権利を単身で交渉

玉袋 フィギュアの第一次ブームがあって、『開運!なんでも鑑定団』(註10)の影響でレトロブームもあってで、社長が会社を始めるときは後発だったと思うんです。その状況で参入して、かなり苦労したんじゃないですか。

 

延藤 それが、そうでもなかったんですよ。最初は一人でやっていましたし、そんなに経費もかからなかったですから。

 

玉袋 とはいえ、当時はネットもそこまで普及してなかったですし、うまくマニアの気持ちを読まないといけないですよね。

 

――独立後、最初に仕掛けたフィギュアは何だったんですか?

 

延藤 マスダヤ(註11)に「公害怪獣シリーズ」というのがあって、その中に「三つ首竜」という『スペクトルマン』の怪獣ソフビがあったんです。当時、僕の知っている限りでは3人しか現物(ソフビ)を持っていなかったんですよ。

 

玉袋 それは貴重だ。

 

延藤 『開運!なんでも鑑定団』でマルサンの第一期に作られたガラモンに1000万円ぐらいの値が付いたんですけど、その当時で三つ首竜は500万ぐらいの値が付くんじゃないかと言われていました。3体のうちの1体をソフビメーカーの代表の方がお持ちだと知り、それを借りたんです。そこから型を作ったんですけど、借りるのにン百万かかりました(笑)。

 

玉袋 借りて型を作るのは自由なんですか?

 

延藤 自由です。もちろん権利元から許可は取りますけどね。三つ首竜のソフビをお持ちの方と権利元のピープロダクション(註12)さんから許諾を頂いたので、これで「三つ首竜いけるぞ」と。そのころは独立したばかりですから屋号がないので、ピープロダクション代表の故うしおそうじ先生に「スペクトルマン実行委員会」と名乗らせてくれと言ってマスダヤさんとは交渉しました。実際は一人ですけどね(笑)。

 

玉袋 一人で実行委員会を名乗って行くって度胸がいりますよ。そこは、これまでのキャリアで備わった度胸が生きてきたってことなのかな。

 

延藤 ですかね(笑)。

 

玉袋 『スペクトルマン』の世界って、『ウルトラマン』に比べたら、国際プロレスと全日本プロレスぐらいの差があったわけじゃないですか。でも、そのほうがマニアは食いつくんですよね。

 

延藤 そうですね。当時、『新スペクトルマン』という新たなシナリオを制作し、ナレーションにスペクトルマン役の故成川哲夫さんを抜擢してお願いしました。ソフビのほうも公害怪獣シリーズが全部で11体あって、一番難しいと言われていた三つ首竜の権利が取れることが分かって、残りの10体もいったんです。市場に出回っている中古の「ゴキノサウルス」や「クルマニクラス」を買い、そこから型を取り始め、本格的なフィギュアメーカーへ進み始めました。

 

玉袋 すぐに注目されたんですか?

 

延藤 最初は全く売れない。当時、独立して初めての支払いで50万円ぐらいの請求が来て、それすら支払えるかどうか……。もうガクガクブルブルです。でもフィギュアイベントに出たら、今でいう転売ヤーがうわーっと来たんです。小さい会社で法人化もしていないから、流通していていないと思ったのか、それで在庫が一気になくなって、支払いができたところから進み始めました。

 

玉袋 自転車操業ですよね。

 

延藤 順番で言うと三つ首竜は当たると分かっていたんですけど、その手前にまず他の公害怪獣をやったんです。それで出足は遅かったんですけど、三つ首竜で当たりました。あ、今思い出したんすけど、公害怪獣シリーズを始めたころって、ニュージャパンキックボクシング連盟(註13)の事務員もやっていたんです。いきなりフィギュア1本でやるのは、さすがに不安でしたからね。

 

玉袋 当時、ニュージャパンキックボクシング連盟のトップって誰ですか?

 

延藤 当時は藤田眞理事長ですね。もともと全日本キックのスポンサーだったトーワさんが出資していた会社です。

 

玉袋 トーワさん! パンフレットに名前が入ってましたよね。

 

延藤 めちゃめちゃ詳しいですね。当時、トーワさんは千葉県一番の印刷会社だったんです。

 

玉袋 空手にも「トーワ杯カラテトーナメント選手権大会」というのがありましたよ。社長とは、そっちの話も広がるから最高だね。俺の大好物です。でも、今日はやめときましょう(笑)。

 

延藤 ですね(笑)。それで三つ首竜が当たって、ニュージャパンキックボクシング連盟を辞めて、フィギュアに集中することになりました。

 

(註10)『開運!なんでも鑑定団』:1994年4月19日に、テレビ東京系で放送開始した鑑定バラエティ番組。おもちゃ関連の鑑定は、玩具コレクターで「ブリキのおもちゃ博物館」館長などを務める北原照久が主に担当。
(註11)マスダヤ:享保9(1724)年創業の老舗玩具メーカー。商号は「株式会社増田屋コーポレーション」。
(註12)ピープロダクション:1960年に漫画家のうしおそうじこと鷺巣富雄が中心となり設立した映像製作会社、1960年代から1970年代にかけて、『ハリスの旋風』(1966年)『マグマ大使』(1966年)『宇宙猿人ゴリ』(1971年 ※後に『宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン』『スペクトルマン』に改題)『快傑ライオン丸』(1972年)『電人ザボーガー』(1974年)など、主にフジテレビでアニメ・特撮番組を数多く制作。
(註13)ニュージャパンキックボクシング連盟:全日本キックボクシング連盟が分裂して、1996年9月に結成されたキックボクシング団体。

 

経営が分からず巨額の借金を抱えるも自分を見直して再起

玉袋 三つ首竜の次は、どこに触手を伸ばしたんですか?

 

延藤 資金も溜まったので、次は『ウルトラマン』だと。

 

玉袋 『ウルトラマン』はラジャダムナン(註14)ぐらいすごいでしょう。大変な険しい山じゃないですか。

 

延藤 最初は断られたんですよ。でも自分も人生がかかっていますから、諦めきれなくて、もう一回電話したら別の担当者が出てくれて。申請書を送ってくださいと言われたから、FAX一枚流したら、それでOKが出た。そのときに出したのが『ウルトラマンA』の「ヒッポリト星人」です。

 

玉袋 おー、ヒッポリト!

 

延藤 こういう話をしてなんでも伝わるのって、玉さんすごいですよ。ヒッポリトを説明しなくていいんですから。こんなこと1年に1回あるかないかです(笑)。話はそれましたが、ヒッポリトとヒッポリトタールで固められたウルトラマンAとウルトラ兄弟をトータル7体作ったんです。

 

玉袋 名シーンだね。

 

延藤 それが『ウルトラマン』フィギュアのスタートです。当時はレトロ系のソフビフィギュアしかなくて。まだリアル系の30センチのソフビはうちぐらいしかなかったんです。

 

玉袋 リアル系の先駆けだったってことですね。

 

延藤 「ビリケン商会」さんがガレージキット(※無彩色未組み立てキット)でリアルなソフビを出していましたけど、彩色済み完成品のリアル系ソフビはうちが初めてだったと思います。

 

――どうしてリアル系にこだわったんですか?

 

延藤 先ほどお話しした通り、子どものころはレトロ系のソフビで遊んだことがなくて、超合金で遊んでいたんです。だから『ウルトラマン』をやるときもリアル系でいこうと。

 

――当時は社長の独断でラインナップを決めていたんですか?

 

延藤 アンケートも取っていたんですけど答えがバラバラだから、あまりアテにならないんですよね。そのときは感覚でやっているので、今みたいに計画的ではなかったです。経営学だとか組織についてなど全く勉強してないから、趣味の延長みたいなもので。それが災いして、一時期は2億ぐらいの借金を抱えてしまいました。

 

玉袋 あららら。

 

延藤 もう終わりかなと思いましたね。今思えば「経営者あるある」でキャッシュフローの問題だけなんですけど、保険金でも返せない額とはいえ、飛行機に乗るたびに一番高い保険をかけてました。

 

玉袋 めったに飛行機は落ちないよ(笑)。

 

延藤 飛行機が一番安全なんですもんね(笑)。

 

玉袋 車のほうが危ないんだから。

 

延藤 そういう状況に立たされると、自分では震えている感覚がないのに全身が震えているんですよ。

 

――経営難は無計画がたたってですか?

 

延藤 そうです。資金調達は得意でしたから(笑)。それで、どんどん借りていたら首が回らなくなったんです。そのときに思い出したのは『グラップラー刃牙』の9巻で、家や道路に落書きを書かれたあのシーン。それで死ぬ気でやらないとダメなんだと気づいて、心の勉強からやり直しました。

 

玉袋 真面目にやることでどん底から這い上がれたってことですか? それとも一発逆転を狙って、起死回生のアイテムが出たとか?

 

延藤 一発逆転できるような商品は難しいですね。会社を立て直したいなら、まずは自分の心から直すことが先だと。キックをやっていたときは、朝から寝るまで、それどころか寝ているときもキックのことばかり考えていました。試合が近くなると夢の中でキックの試合をしていて、寝ながら嫁を殴っているんですよ! だから試合が近づくと、嫁は隣で寝ないようになりました(笑)。そのぐらい、体のどの部分を切ってもキックしか出てこなかったんです。それだけ集中して自分を追い込んでいるから、いろんな対策を考えられていた。この仕事を始めて、キック時代と同じ気持ちではなかったなと。ぜんぜん愚直じゃないし、一生懸命さが欠けていると反省をして、自分を見直していくうちに、徐々に状況も変わり始めました。

 

(註14)ラジャダムナン・スタジアム:1941年に開設されたタイ・バンコクにあるムエタイおよびボクシング専用の競技施設。ムエタイ試合会場の聖地と言われている。開設当初は王室財務局が運営していたために「王室系」と呼ばれていたが、1953年よりラチャダムヌーン・スタジアム株式会社が管理。

 

2021年は『シン・ウルトラマン』のフィギュアに命のすべてをかける

玉袋 話を戻すと、『ウルトラマン』で成功して、どんどん他作品の権利許諾も獲得していくわけですが、大手会社が巨大資本で追従したらどうするんですか?

 

延藤 契約期間、先に製品化していると実績があるから権利元が保護してくれる場合があります。逆に言うと、たとえばメインスポンサーさんや他メーカーさんがやっているフィギュアのサイズや価格帯、素材感と同じ物を作るのは許諾が降りなかったりします。

 

玉袋 なるほど、そういうことか。その子どもたちが大人になったら、大人向けの商品が欲しくなるだろうし、うまくレールが敷かれていますよね。言える範囲で、次に狙っているのは何ですか?

 

延藤 やっぱり来年公開の『シン・ウルトラマン』でしょう! 僕の命のすべてをかけるつもりでやりたいと思っています。なぜなら特撮が好きで会社を立ち上げ、『スペクトルマン』から始まり『ウルトラマン』のソフビを約20年間作り続けて来ました。今回一生に一回のチャンスだと。

 

玉袋 それはフルスイングですね。

 

延藤 もう来年はフル回転でいきます。

 

玉袋 『シン・ゴジラ』の映画の内容を考えると、『シン・ウルトラマン』も子ども向けじゃないだろうし、半端じゃないものができるだろうな。それは楽しみです。

 

延藤 現時点で『シン・ウルトラマン』の情報はほぼ出てないんですけど、庵野監督の着眼点が『シン・ゴジラ』同様なら、「こうかな?」「いやこうするでしょ?」などと考えるのが楽しいです。

 

玉袋 感覚が分かるってのはいいですね。

 

延藤 映画とフィギュアを通して、その答え合わせが楽しみです。

 

玉袋 答えが全然違ってたら、また一番高い保険をかけなきゃいけないな(笑)。『シン・ウルトラマン』の先の夢は何ですか?

 

延藤 今はマニア向けですけど、将来的には子どもに向けた物作りをしたいですね。自分が『マジンガーZ』などの超合金に触れて育って今があるように、新しい世代の子供たちに、自分たちの作った造形物で何がしかの影響を与えられる仕事が出来ればいいなと。それをきっかけに、「造形師をしたい」とか「デザイナーをやりたい」など、子供たちの夢に繋がるきっかけになるような、そんな影響力がある作品を作っていきたいですね。

 

 

玉袋筋太郎

生年月日:1967年6月22日
出身地:東京都
1987年に「浅草キッド」として水道橋博士とコンビを結成。
以来、テレビ、ラジオなどのメディアや著書の執筆など幅広く活躍中

一般社団法人全日本スナック連盟会長
スナック玉ちゃん赤坂店オーナー(港区赤坂4-2-3 ディアシティ赤坂地下1 階 )

<出演・連載>

TBSラジオ「たまむすび」
TOKYO MX「バラいろダンディ」
BS-TBS「町中華で飲ろうぜ」
CS「玉袋筋太郎のレトロパチンコ☆DX」
夕刊フジ「スナック酔虎伝」
KAMINOGE「プロレス変態座談会」

工具メーカー・KTCの若年層向け「技育」アイテムを使ってみた!

ホームセンターにはドライバー、スパナ、レンチといった工具やねじ類がズラリと並んでいます。特に工具は安価なものから本格的なものまで様々ですが、バイクや自動車いじり好きの人の間で絶大な支持を誇る工具メーカーがKTC。プロメカニックからの信頼も厚く、自分のバイクや自動車を修理に出す際には、工場でもよく目にする工具です。

↑今年で創立から70周年を迎えたKTC。高品質の工具ばかりをリリース。日本が世界に誇る高品質の自動車産業を後押ししました

 

そのKTCが近年提唱しているのが「技育」。言葉通り、技術者育成のための活動で、工具やボルトなどをコンプリートした若年層向けのキットもリリース。対象年齢は「15歳以上」としながらも、保護者監督のもとであれば小学生から遊べるもので、前述のようなプロユース同様の工具、部品類が採用されています。今回はKTCが展開する「技育」向けアイテムのうち、「ねじブロック×KTC チャレンジャーキット」を実際に使い、その中身に迫ります。

↑KTCが近年提唱する「技育」にまつわるアクティビティ。関連商品が複数展開されています

 

KTCの「技育」アイテムの2つをゲット!

今回、筆者がゲットしたのは、「技育」入門編となる「ねじブロック×KTC チャレンジャーキット」と、工具のなんたるかが分かる「なるほど!工具ノート~ねじを回すための工具編~」。ねじブロックとは、ねじでブロック同士をつなぎ合わせ組み立てる橋本螺子による玩具で、2016年には「第10回キッズデザイン賞・TEPIA特別賞」を受賞。このねじブロックにKTCの工具をセットしたものが、ねじブロック×KTCです。

 

そして、工具に親しみのない方に対し、種類や特徴をイラストによって分かりやすく解説している「なるほど!工具ノート」。この2つで工具の種類、選び方、使い方を、老若男女誰でも知ることができそうです。

↑左が「ねじブロック×KTC チャレンジャーキット」3300円(税込)。右が「なるほど!工具ノート~ねじを回すための工具編~」880円(税込)

 

↑ケースを開けると、スパナ、スタッビドライバを含む45点の部品類がコンプリート。組み立て好きのお子さんなら、開けた瞬間に高揚するはずです

 

↑スパナ、スタッビドライバはKTCのプロユースそのまま。扱い次第では、一生涯にわたり使い続けることもできる工具です

 

↑なるほど!工具ノート~ねじを回すための工具編~より。工具に不慣れな方の思いから生まれた、お子さんにも分かりやすい一冊です

 

↑一口に「ねじ」といっても様々なタイプのものがありますが、この種類を分かりやすく解説

 

↑様々なねじに対し、どんな工具を使うべきかも種類ごとに解説。同じ六角ボルトを回すためであっても、複数の工具が存在することも教えてくれます

 

設計図もまた、プロ用の図面やパーツリストを見ているかのよう

さっそくねじブロック×KTC チャレンジャーキットを使い、同梱の設計図にしたがって「レーシングカート」を組み立てていきます。設計図には、かなり細かく指定部品の番記と、組み立て順が書かれており、まるでバイクや自動車の図面やパーツリストを見ているかのようです。しかし、これがまた楽しく、特にブロック玩具で何かを組み立てることが好きなお子さんにとっては、この「プロっぽい」感じもたまらなく集中できる商品のように思いました。あまたある従来の「玩具」に満足できないお子さんのハートを鷲掴みにしてくれそうです。

↑プラモデルなどの設計図よりも簡潔かつ複雑に映りますが、この感じもまたプロっぽくてたまりません

 

↑さっそく組み立て始めてみました。ねじとボルト類のつなぎ合わせのうち、手で回せるところは仮で組み込みます

 

↑仮で組み込んだねじとボルトの最後の締め付けをスパナでキュッとしめます。この感触はプラモデルにはないから、お子さんにとっては特に真新しく感じるかも?

 

↑設計図には、「組み立て順」の記載はなく、部分ごとに作り上げて、最後に合体させ仕上げる仕組み。このおかげでお子さんと親、兄弟、友だちとの共同作業もできそうです

 

↑部分ごとに作り上げたものを、最後に合体させていよいよ完成へ

 

完成の喜びと合わせて、部品個々の合理性もよくわかる

ついに完成しました、レーシングカート! こちらです。

↑筆者の場合の完成までの所用時間は約20分でした!

 

それなりに感慨深く思う筆者でしたが、完成するまで不思議に思うこともいくつかありました。「なぜ、ここでゴム製のワッシャーを挟むのか」「なぜここに可変させる組み立てを行うのか」というようなことです。

 

しかし、こういった疑問も完成後に判明。「カートを走らせた際の衝撃吸収のためにゴム製ワッシャーを用いている」「直進だけでなく左右に走行を変えられるようにするため、後輪部品に可変部品を用いている」といったことが分かりました。こういった「不思議に思うこと」が、組み立てによって「なるほど!」に変わる点もねじブロック×KTC チャレンジャーキットの利点で、特に若年層にとっては、技術体験と合わせて、想像力も膨らむように思いました。

↑今回作ったレーシングカート以外にも、様々なものを作ることができます

 

作品の幅を自由に広げ、「将来の技術者に繋がること」に期待!

最後にKTCの広報担当者の方に話を聞いてみました。

 

ーー従来の工具ユーザーだけでなく、KTCが特に若年層向けに開発した「技育」商品をリリースした経緯と思いを聞かせてください。

 

担当者 「技育」とは「ものづくり」への知識や技術、こころを育み、新しい世代の技術者を育成するためにKTCが提唱しているアクティビティです。これら関連商品の対象年齢は「15歳以上」としていますが、保護者監督のもと小学生のお子様から遊んでいただけます。また、お年寄りの方にも手を動かすリハビリとしてお使いいただけます。

特に、ねじブロック×KTCはものづくりに興味を持ってもらう、ものづくりの楽しさを伝えたいという思いから誕生した商品で、ねじブロックの生みの親、橋本螺子さまとのコラボレーションにより誕生しました。

 

ーーオプション品があったりして、設計図以外のものを作る自由度があるのも良いですね。

 

担当者 作れるものに決まりはなく、自由な発想で動物やクルマなど様々なものが作れます。オプションキットを追加したり、本キットに使用しているねじ(JIS規格 M6×1.0)と同規格の市販のねじを組み合わせたりすることで、さらに作品の幅が広がります。

 

ーー実際に使われた方の反響と、今後の展望を聞かせてください。

 

担当者 ねじブロック×KTCを発売した2017年に「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2017」という展示会へ出展した際のワークショップでは、多くのお子さまに体験いただき、保護者の方からも「これはいい!」との高評価をいただきました。また、お子さまやお孫さまのプレゼントとしても人気の商品です。

今後もさらにアイテムを充実させ「技育」を広めていきたいと考えています。今ねじブロックで遊んでいる子どもたちが、数年後、KTCの工具を使うような技術者に育ってくれていれば、本当に嬉しいですね。

↑「ねじブロック×KTC プロフェッショナルキット」6270円(税込)。今回使ったチャレンジャーキットがスパナ、スタッビドライバを含む45点入りだったのに対し、こちらは64点入り。さらに複雑なものを作ることができそうです

 

↑「ねじブロック×KTC オプションキット」2200円(税込)。チャレンジャーキット、プロフェッショナルキットに、31点の部品を追加するためのもの。ものづくりの可能性がさらに広がる商品です

 

↑「両開きペーパーケース」1650円(税込)/サイズ:W200×H107×D110mm。KTCの「両開きメタルケース」(EK-1A)を模したペーパークラフト。シャレのきいたかわいいアイテムです

 

これからの時期、お子さんがいる家庭ではクリスマスプレゼントなどを意識すると思いますが、KTC提唱の「技育」にまつわるこれらの商品は「あげて楽しい」「もらって嬉しい」「学びにもなる」という、まさに三方良しなアイテムだと思いました。プレゼント選びに困っている方、ぜひ候補にしてみてください。本当に楽しく有意義なプレゼントになると思いますよ!

 

撮影/我妻慶一

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

「水遊び」の季節ーー近場の公園や自宅の庭で子どもが遊べる「水のおもちゃ」5選

子どもたちにとっては水遊びが楽しい季節。今年は海遊びやプール遊びが難しいので、自宅にミニプールを用意したり、近場の公園で遊ぶ需要が増えると、GetNavi webでは考えています。そこで今回は、大人も一緒に楽しめて、夏の思い出を作れる、水遊び専用のおもちゃを紹介。

 

目次

 


大容量タンクで長時間の撃ち合いが楽しめる水鉄砲


Heytoos ウォーターガン

1000ccのタンクを備えた大容量の水鉄砲。大きな注水口には氷も入れることができるので、冷水が飛び出し、より刺激的な水遊びが楽しめます。タンクに水を入れ、前面下部にあるポンプを前後に動かすことで水が勢いよく飛び出します。飛距離は約10~12m。一度水を入れれば残量を気にせず長時間の撃ち合いを楽しむことができる大容量が、嬉しいポイントです。

【詳細情報】
サイズ:40×19.5×6.5cm
発送重量:272g
カラー:ブルー・ホワイト
対象年齢:6歳以上


結ばなくて良いから楽々! 大量の水風船が作れるセット


WTOR 水風船 1110個

思いっきり水風船をぶつけ合って遊ぶのも水遊びの定番ということで、こちらはたくさんの水風船を同時に作ることができるセットです。使い方も簡単で、ホースにアタッチメントをつなげて風船に水を入れ、水が溜まったところで風船を振り落とせば完成。わざわざ水風船を手で結ばなくていいので、水風船の投げ合いを気軽に楽しめます。ユーザーからも「水風船が大量生産でき、子どもが大喜びです。たくさん入ってるので、子供の体力が続くまで遊べます」と好評。

【詳細情報】
発送重量:599g
内容量:1110個(37個×30束)、ホースアダプター付き


室内プール向け! 水の上でくるくる回って楽しむウォーターホイール


ドウシシャ フロート ウォーターホイール 117cm

水の上をくるくる回るなど、普通の浮き輪とは違った楽しみ方ができるウォーターホイール。風の影響を受けやすいので、室内プールでの使用がおすすめです。レビューでは「空気を入れる口が大きく、準備も楽々。もちろん電動の空気入れを使用しました。片付けも栓を取るだけで空気がすぐ出て楽々。子ども達に大人気でした」と使い勝手の良さを評価する声も。

【詳細情報】
サイズ:117×80cm
重量:800g
対象年齢:6歳以上


庭で使える! 写真映えする椰子の木モチーフのスプリンクラー


Cozyswan 椰子の木 ウオータスプレーインフレータブル

ポップな椰子の木デザインが目をひくこちらは、庭でもダイナミックな水遊びができるウォータースプレー。ガーデン用のホースにつなぐだけで、勢いよく水が吹き出すスプリンクラーとして楽しめます。ユーザーからは「結構、勢いよく水が噴き出して、期待通り、噴水が楽しいようで、とっても楽しそうに遊んでます」「見た目がかわいいので、子どもたちも楽しそうでした。お水遊びが好きなので、特に噴水の様にして大興奮で遊んでます」という声も。

【詳細情報】
サイズ:膨張後およそ160cm
重量:約700g

 


幼い子どもでもダイナミックな水遊びが楽しめる噴水マット


VATOS 噴水マット

まだ海やプールに連れていけない、小さな子どもの水遊びにおすすめなのが、こちらの噴水マット。セットアップも簡単で、空気を入れる必要はなく、ホースを接続するだけ。水を流しておけば膨らみ、水圧によって噴水の高さが変わります。噴水遊びに飽きたら、中央に溜まった水で水遊びもできます。マットの直径は150cmあるので、2~4人の子どもが同時に遊べます。

【詳細情報】
サイズ:150cm
重量:800g
対象年齢:18か月以上

 

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「モンテッソーリ教育」幼児向け知育玩具おすすめ4選

「モンテッソーリ教育」は、イタリアの医師であり教育者でもあるマリア・モンテッソーリ氏が考案した、子どもの自立心、自主性、知的好奇心などを育む教育法。「我が子を自立した子どもに育てたい」と願う親を中心に、昨今注目を集めています。

 

同教育は、子どもたちが興味のあることに自発的かつ、好きなだけ取り組むことを尊重するのが特徴で、遊びながら、知的好奇心をくすぐり自発的に考える意欲を伸ばせる玩具も増えつつあります。そこで今回は、そんなモンテッソーリ教育を家庭でも取り入れることができる、小さな子どもでも夢中になる、幼児向け玩具を紹介します。

 

目次

 


万が一舐めてしまっても安心のテトリス風木製パズル


2YDS テトリスブロック 木製パズル

カラフルなパーツを組み合わせて遊ぶ、木製のテトリス風パズル。やさしいブナの素材と人体に害のない安全な塗料で作られているため、おもちゃを投げたり物を口に入れたりしてしまいがちな小さな子でも遊べます。ユーザーからは「薄くて軽いので外出先にも持っていきやすいです」「ブロックのように組み合わせたり、パズル以外としての使い方も自分で探して遊んでいます」という声も。

【詳細情報】
サイズ:約26.8×17.5×1.0cm
重量:195g
対象年齢:12か月~

 


遊びながら思考力を高められるひも通し


Loobani ひも通し チーズ迷路

こちらは木製のチーズに空いた全ての穴にひもを通していくことで、子どもの思考力を高められるおもちゃ。塗料には無毒な水性塗料を使用しているので安全です。軽いので出先への持ち歩きにも問題なし。レビューでは「子供もトムとジェリーが好きなのでアニメのようなチーズに大喜びでした」「軽くて丈夫で簡単に子どもらしい遊びができて、とてもいいと思いました」と評価も上々。

【詳細情報】
サイズ:10.5×4.5cm
重量:90g
形:チーズ
対象年齢:18か月頃~

 


12種類の形と6種の色の組み合わせが想像力を刺激


Sendida 12カラーシェイプ マッチングエッグセット

楕円形、円形、四角形、梯形、三角形、多辺形、星形、ハート形、花形など12種類の形状と色を認識しながら形を合わせていくおもちゃで、子どもの想像力を刺激します。卵の表面には絵を描いたり、飾りの接着もできるので、イースターの卵探しゲームとしても楽しめます。ユーザーからは「おもちゃのおかげで色と形の勉強も出来ます。すごく良かったです」「商品が届いてから子どもが毎日遊んでいます」と高評価の声が多数。

【詳細情報】
サイズ:パッケージ…30×6.3×5.1cm、卵…6×4.5cm
重量:400g
対象年齢:18か月~

 


子どもの集中力を育む円柱さし


Bajoy 円柱さし 4本セット

大きさや高さ、直径がそれぞれ異なる円柱を、正しいサイズの穴にさしていくおもちゃ。円柱のつまみ部分を持って遊ぶので、指先の動きの訓練にも最適。サイズが異なる円柱をどこに合わせるかを考えるなかで、集中力を育てることもできます。ユーザーからは「全部が揃った時には達成感を感じてか、すごく嬉しそうです。こどもの成長を感じることの出来たおもちゃでした」という声も。

【詳細情報】
サイズ:約15×16×3.5cm
対象年齢:3歳~

 

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【本日発売】オシャレすぎてもはやインテリア!! 北欧デザインの「ボールプール」が伊勢丹新宿で先行発売

face2faceは国内正規代理店としてデンマークのベビーキッズファニチャーブランドMISIOO (ミシオ)と正式契約を締結。その第1弾としてヨーロッパを中心に27万セットを販売した大人気ボールプールの販売を開始します。まずは6月13日(水)より伊勢丹新宿店にて期間限定の特設売場を設置し、先行販売を開始。今後はプレイマットやソファ・キャノピーなど子ども部屋を中心とした商品展開も予定しています。

 

アジア初上陸! インテリアとしての質やデザインにこだわったボールプール

日本でも働き方改革が叫ばれ、プライベートでの充実、そして子どもとの関わり方の大切さが求められるなか、その最先端を行く北欧のデンマークにおいてデザイン・開発されたのが今回発売されるMISIOOのボールプールです。

特徴的なのは、既存の赤や青などのカラフルなボールプールとは一線を画したオシャレなデザイン。北欧デザイン特有のナチュラルでシンプル、そして洗練されたモダンなフォルムとパステルカラーを採用しています。働き方改革によって家にいる時間が長くなり、子どもと接する機会が多いからこそ、ボールプールもインテリアとしての質やデザインにこだわって作られたそう。確かにこのデザインなら、スペースさえあればいちいち収納しなくても部屋のインテリアとしてなじみそうですね。

 

またプール、そして中に入れるボールの素材は「エコテックス」「CEマーク」という世界トップレベルの厳しい検査基準をクリア。さらに、安全面に配慮してボールプールの外側はマットで作られています。こうした安心安全がしっかり担保されているのも親としてはうれしいですよね。

 

■ 伊勢丹新宿店先行発売 ボールプールMISIOO製品概要
ボールプール <MISIOO> ROUNDシリーズ
1) ROUND40 LIGHT GREY 価格2万5000円(税抜)
2) ROUND40 LIGHT PINK  価格2万5000円(税抜)
3) ROUND40 VELVET MARBLE 価格3万円(税抜)
・ カバー コットン95% ポリウレタン5%
・ マット ポリエチレンフォーム
・ ボール 低密度ポリエチレン(LDP)200個付属
・ カバー 取り外し可能
・ 安全基準 CEマーク取得 エコテックススタンダード100 食品安全基準クリア

■ 伊勢丹新宿店での取扱について
売場:伊勢丹新宿店本館6階 玩具
特設売場展開期間:2018年6月13日(水)〜6月28日(木)

 

冷蔵庫に隠せそうなガンプラとは!?――ガンプラが好きすぎる片桐仁がレコメンド

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題字/片桐 仁

 

ガンプラが好きすぎる片桐仁がその魅力を伝える連載。今回のテーマは「冷蔵庫に隠せそうなガンプラ」を紹介します!

 

【Profile】片桐 仁:コメディアン・俳優・芸術家。新刊「粘土道大百科」がヴィレッジバンガード店舗で発売中

 

 

18年ぶりのMG化! 合体変形を見事に再現

今回紹介するのは、MG 1/100 ダブルゼータガンダムVer.Ka 。MGのダブルゼータガンダムは99年に発売されて以来なので、18年ぶり! しかも今回はメカニックデザイナー、カトキハジメ先生が監修する「Ver.Ka」(バージョンカトキ)ということで、いたるところにこだわりが詰まっためっちゃカッコいい仕上がりになってます。

 

ダブルゼータガンダムといえば、秋元 康作詞のアニメの主題歌の「アニメじゃない」と共に忘れられないのが合体変形! コア・トップとコア・ベースっていう2つの飛行形態が合体してダブルゼータガンダムになるんですけど、さらにGフォートレスという大きな飛行形態にも変形するんですよね。

 

↑コア・トップとコア・ベース。2体が合体変形してダブルゼータガンダムになります

 

↑こっちがコア・ベースね。横から見たときにガタツキなくスタンドがちゃんと設置されているのがなにげにすごい!

 

↑こちらがもうひとつの変形形態、Gフォートレス。でかい!

 

で、このキットでは、アニメ同様に変形が可能! 複雑な変形ギミックがたくさん詰まってるんですけど、正直、作ってる最中は、どういった動きをするのかよくわかんないし、作るのも面倒なんですけど、完成して変形させると、あっ、あのめんどくさい部分がこう動くのか!ってことが、わかって超面白いんです。

飛行形態の底部分を回転させると折りたたまれた足が出現。それと同時にバーニアが収納されます。逆だとバーニアが飛び出してくる。こういうギミックがたくさんあるから、変形は複雑だけど楽しめます。

 

↑コア・ベースが下半身に変形。変形の構造は結構複雑なので、覚えるまで変形にはかなり時間がかかります

 

↑機首を外すと中から上半身が出現。ちなみに機首の先っぽ部分にコクピットが付いてるんですけど、この部分はなんとライフルに変形します。危険すぎる!

 

↑アンテナはこんな感じで折りたたまれてます

 

↑変形完了! プロポーションも抜群。ボディに厚みがあるのにウエストが細い!

 

↑99年に発売されたMGでは、変形と引き替えにあまり動かなくなっていた関節や腰も今回のモデルではグリグリ動くのでカッコいいポーズがバシバシ決まります

 

ダブルゼータガンダムの魅力でもある腰から脚にかけてのゴチャっとしたメカもうまく再現されていて、しかもこれだけパーツがガチャガチャしてるのに絶妙な配色のおかげで不思議とまとまって見えるんですよね。設定画では緑がかっていた部分がアニメ劇中の白になって、青い部分はトーンを落として少し暗めのブルーになってる。この絶妙な色味によって統一感が出すのがVer.Kaのこだわりなんですよね。

というわけで今回のお題は冷蔵庫に隠せるガンプラ。

 

ガンプラを買いすぎたことが奥さんにバレそうなときも、このダブルゼータガンダムなら分厚いGフォートレス形態に変形させてヒモで縛ればローストビーフの塊に見える!  奥さんの目をかいくぐれるはずです。

 

↑Gフォートレスを縛ってみました。重量感がローストビーフっぽいですね

 

↑冷蔵庫に入れてみると違和感なし! 肉っぽい色に塗装すればさらに気づかれないはず。というか、気づかずに食べてしまう可能性も!
※実際には食べられませんのでご注意ください。

バンダイ

MG 1/100 ダブルゼータガンダムVer.Ka

価格:6,480円

 

©創通・サンライズ

 

【最速体験レポ】懐かしの「カードダス20自販機」がミニサイズで復活! コイン2枚でカリカリ回せるこの自販機、覚えてますか?

2018年に30周年を迎えるバンダイの「カードダス」……かつては10円玉を2枚入れて回す仕様だったの、覚えてますか? 今回は、特にドラゴンボール、SDガンダム直撃世代にとってはたまらない話題ですよ。

 

日本中で活躍した自販機のミニサイズ版。セットで買いたいカード&ディスプレイも

1988年、自販機で買えるカード商品としてバンダイから発売された「カードダス」。アニメから飛び出した人気キャラクター、なかなか手に入らないキラカード。そしてカードダス自体から最速で発信される情報・遊びの数々。集めたり、友だちとバトルしたり……小学生を中心とした日本中のキッズたちがこれに熱狂しました。

 

以後、現在に至るまで続く長寿ブランドになったカードダス。その誕生30周年を記念する商品として、懐かしのカードダス20自販機をミニチュア化した「30周年記念カードダスミニ自販機」が限定発売されます。

↑30周年記念カードダスミニ自販機(価格:税込6480円)

 

お店に並んでいた実機のミニチュアという扱いですが、横幅110×高さ180×奥行き110mmと、小さすぎず“遊べる”サイズ感。実際にカードダスを中にストックし、コインを入れ、ハンドルを回してカードを出す……という一連の動作を楽しめるのが特徴です。価格は税込6480円で、バンダイのショッピングサイト「プレミアムバンダイ」で現在予約を受け付け中。

 

「30周年記念カードダスミニ自販機」で遊ぶには、カードダスの商品(カードそのもの)が別途必要ですが、今回はセット買いにうってつけの記念アイテムも同時発売されます。それが「カードダス30周年記念ベストセレクションセット」。

 

これら各セットにはそれぞれ32枚に厳選されたプリズムカードに加え、ミニ自販機の本体に差し込める「オリジナルディスプレイシート」5枚、ミニ自販機用デコレーションシールがついてきます。

↑カードダス30周年記念 ベストセレクションセット ドラゴンボール カードダスver-(価格:税込4104円)

 

↑カードダス30周年記念 ベストセレクションセット ドラゴンボール スーパーバトルver-(価格:税込4104円)

 

↑カードダス30周年記念 ベストセレクションセット SDガンダムワールドver-(価格:税込4104円)

 

↑カードダス30周年記念 ベストセレクションセット SDガンダム外伝ver-(価格:税込4104円)

 

「ベストセレクションセット」はドラゴンボール、SDガンダムの超人気シリーズからそれぞれ2種類ずつ、計4種というラインナップになっています。ここに収録されるカードは、特にメモリアルなもの、当時入手困難だったものなどを中心に“キラキラ”ばっかり32枚。古いカードダスをいまから集めるのは大変なのでちょっと……という人にやさしく、マニアにとっても楽しめる構成なんです。

 

まさに一家に一台!? 実機のサンプルを触らせてもらった

今回は、着々と開発が進んでいる「カードダスミニ自販機」の最新実機サンプルを特別に体験することができました。

こちらのサンプルでは、外観(カラーリングやシールなど)が最終仕様ではないものの、銀メッキ加工のハンドルやカード払い出しの動作などは製品版にかなり近い仕様になっているとのこと! 期待を胸に、さっそく遊んでみます。

↑投入口に10円玉を2枚入れて……

 

↑ハンドルを回せばカードが出てきます

 

なんてことはないシンプルなギミックですが、「コインを2枚入れないとハンドルが回らない」という仕掛けは重要なポイントに。本製品では、10円ではなく1円玉や5円玉(あるいは海外の硬貨など)でも遊べますが、コインはあくまで2枚入れる必要があります。というのも、カードダス自販機はかつて「カードダス20」……すなわち「20円でカード1枚」という仕様だったからです。

 

お金を入れてカードを出すところは、その雰囲気をぜひ動画でも見てもらいたいと思います。

10円玉を入れたあと、ハンドルのカリカリッ、カリカリッ…という音とともにカードが出てくる手ごたえまでもが再現されています。カードダス20世代にとっては、“一家に一台”レベルの仕上がりなのではないでしょうか……!

カードダス自販機オーナー気分を味わえる各部仕様

もう少し詳しく本体をチェックしてみます。まずは前面のディスプレイシート部から。

ディスプレイシートは上から出し入れができ、製品本体に付属しているものから別のシート(「カードダス30周年記念ベストセレクションセット」などに付属)に交換可能。このシートは当時カードダス自販機で使われていたディスプレイシートを縦横比そのままに縮小したものとのことで、カードダスよりもやや小さいサイズになっています。

本体背面には2枚のフタがあります。上を外すとカードダスの補充が、下のほうを外すとコインの出し入れが可能。カードを出すたびにお金を入れることになるので、貯金箱としての使い方もできます。

↑バネが入ったパーツを上に押し込みながらカードを補充。最大約50枚程度がセット可能

 

↑本体下部にお金がたまっていく仕組み

 

ドラゴンボールの懐かしカードダス(筆者私物)を並べてみました。実際にカードと一緒に置くことでノスタルジーがかなりアップしますね……。今度はぜひ、本体のディスプレイシートも差し替えて並べてみたいところ。

 

約20年前に発売された“幻のミニ自販機”と比べてみる

ここからはちょっとディープな話題。かつて販売されたカードダスのミニ自販機との比較です。

 

実は、カードダスのミニ自販機が発売されたのは今回が初めてではなく、かつて同じような大きさの商品が発売されていたことがあります。再び筆者私物との比較ですが、こちらをご覧ください。

↑左が「NEW カードダスミニ」(1995年発売、現在は生産終了)、右が「30周年記念カードダスミニ自販機」のサンプル品(以下、同じ)

 

↑上から見たところ

 

↑背面から見たところ

 

ハンドルの位置が異なるものの、2台のサイズ感はかなり近い。そのため、現物を見るまでは「30周年記念カードダスミニ自販機」は旧商品をベースにしたリメイクなのでは……と思っていました。しかし、並べてよ~く見ると、正面のデザインも背面のフタ類の配置もまったくの別物だとわかります。

 

さらに「コイン1枚でカードが出せる」旧商品に対して、新商品では「コインは2枚必要」という仕様を実現したのも大きな違い。バンダイの開発担当者いわく、「旧商品を参考にしている部分はありますが、今回のミニ自販機はあくまで一から新規に起こした商品になっています」との証言も。

 

何より動画でもお見せしたとおり、ハンドルを回したときのカリカリッ、カリカリッ…という音や感触は旧商品にはなかったもの。ここにこだわってもらえたのはうれしいところです。

 

“インテリアとしても最適!”はダテじゃない

懐かしの自販機を再現するというのは、一見ものすごくマニアックなようで、それが好きな一定の世代にとっては「そうそう、これこれ!」と深く納得できること。「スペースインベーダー」の筐体そのものに憧れる人がいるのと同じことです。

 

筆者は、小学生時代にカードダスを回しまくっていたドンピシャ世代。大人になってからというもの「あの頃のカードダス自販機、いつか実機を家に飾って遊べるようにできないかなぁ」と思いをめぐらせることもしばしばでした。しかし、かつて店頭に並んでいた自販機の中古品って、ネットオークションでは(状態が悪くても)数万円~数十万円で取引されていたりして……さすがにちょっと手が出ない。

 

そんななかに登場した「30周年記念カードダスミニ自販機」。商品を告知したWebサイトを見てみると、さりげなく「インテリアとしても最適!」と書いてあるのが笑えました。そうそう、これが欲しかったんだよね。

 

今回紹介した「30周年記念カードダスミニ自販機」サンプル品は、2018年5月10日(木)~13日(日)開催の「第57回 静岡ホビーショー」にも出展予定とのこと。予約前にひと目見たいという方はこちらへぜひ。

 

■バンダイ「30周年記念カードダスミニ自販機」
http://p-bandai.jp/item/item-1000124297

■静岡ホビーショー
http://www.hobby-shizuoka.com/

 

©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション
©創通・サンライズ

タイムカプセルとして埋めたいプラモとは!?――ガンプラが好きすぎる片桐仁がレコメンド

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題字/片桐 仁

 

ガンプラ大好き片桐仁がその魅力をお伝えする連載。今回は特別編として、ガンプラではなく、ドラゴンボールのプラモを紹介します!テーマはタイムカプセルとして埋めたいプラモを紹介します!

2016年にスタートしたFigure-riseStandard(フィギュアライズスタンダード)は、ひさびさに登場したドラゴンボールのプラモシリーズ。先日、放送が終了した「ドラゴンボール超」を、含むこれまでのドラゴンボールシリーズの主要キャラが発売されていてフィギュアのようにガシガシポーズをつけて遊べるのが特徴です。

 

ドラゴンボールのプラモは、2009年頃にMG(マスターグレード)でも出てたんですよね。

 

MGシリーズって、ガンダムプラモって印象が強いですけど、過去には「機動警察パトレイバー」とか「聖戦士ダンバイン」に出てくるメカも発売されてるんです。で、MG Figure-riseっていう「フィギュアプラモデル」のシリーズで「ドラゴンボール改」の孫悟空と超サイヤ人孫悟空が発売されたんですよね。力こぶが出るギミックがあったり、いろんなポーズがとれるので当時話題になりました。

 

 

今回紹介するのは、そのFigure-riseStandard の派生商品、フィギュアライズメカニクスのトランクスのタイムマシン。このシリーズは、劇中に登場するメカをFigure-riseStandardのフィギュアと同スケールでプラモ化しているんです。つまり、フィギュアを乗せて遊んだり、一緒に飾ったりできる。

 

↑このサイズ感! トランクスのフィギュアありきで作ってるのでとにかくでかい!

 

で、フィギュアにスケールを合わせてるから、めちゃめちゃデカい! たしかに漫画やアニメでも大きかった記憶があるけど、こんなに大きいとは! 高さが30センチもありますからね。とにかくこのサイズで発売してくれたのがうれしい! パーツ1つ1つが大きいんですが、コックピットのモニターまわりのディテールの作り込みとかほんとすごい。

 

↑ほぼパーツ2枚を重ねてあとはシールを貼るだけでこの完成度!

 

別売のFigure-riseStandard の超サイア人トランクスには、ちゃんとノーマル版のトランクスの顔も付いてるので、あの有名な初登場のシーンを再現できます!

 

↑トランクスが乗るとこんな感じ。ハンドルも握れます。

 

で、このトランクスの顔の造形がまた細かい! 目の青い部分、白い部分、眉毛が全部別パーツになってて、あのアニメの顔をうまく3D化しています。

 

↑謎のパーツを重ねていくと顔が完成!

 

 

 

↑この大きさでこの再現度、すごくない!?

 

今回のお題はタイムカプセルということで、息子の描いた絵や大事にしてるおもちゃをぎゅうぎゅうに詰めてみたんですが、中の空間が大きいので、たっぷり入りました。でも、こんなでかいもの、どこに埋めんのよ?って話ですね。

 

↑コックピットの部分が深いので思ったよりもたくさん入ります。

 

僕が小学校の頃は子どもの数が多かったこともあってか、未来の自分へメッセージ的なイベントもよくやっていて、僕も2度ほど自分宛に書いた手紙をカプセルに詰めて埋めた記憶がありますけど、最近はあんまやらなくなってるみたい。それこそ埋めるスペースもなかなかないしね。息子たちもやったことないって言ってました。でも、そういえば、僕も埋めたのは覚えてるんですが、掘り起こした記憶がまったくない! というわけで詰め込んだあとは、このまま押し入れに入れるのが安心!

というか、普通にカッコイイ収納ケースとして使えます。めちゃめちゃかさばるけど!

 

■商品情報

バンダイ Figure-riseStandard
超サイヤ人トランクス
2700円

ノーマル状態、超サイヤ人状態の2種の頭部パーツが付属。バーニングアタック、魔閃光のエフェクトパーツでバトルシーンが再現可能に!

 

 

Figure-riseMechanics
トランクスのタイムマシン
7344円

全長30㎝の特大サイズのためトランクスと併せてディスプレイ展開が可能。劇中に登場したセルの抜け殻も付属する。

 

 

©バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

【90年代の伝説ロボ!】ダイレンジャー「DX大連王」25年ぶりの再会に思うこと。地味なようで超スゴイ“豪華復刻版”というあり方

1993年に放送された、スーパー戦隊シリーズ第17作「五星戦隊ダイレンジャー」。最近では、女優の有村架純さんが作品の大ファンぶりを公言したことでも話題になった作品です。今回はこの「ダイレンジャー」に登場した合体ロボがとにかくスゴかったというお話。

↑バンダイ「五星戦隊ダイレンジャー 五星合体 DX大連王」(2017年「戦隊職人」版。以下の写真はすべて本製品のもの)

 

25年前とそっくりの巨大なパッケージ

中国武将をモチーフにした斬新なデザインと、鎧をまとうような美しい合体。「大連王」(だいれんおう)と呼ばれた巨大ロボは、バンダイから発売されたおもちゃのクオリティも相まって伝説的存在になった一体です。

 

それから20年以上が経った昨年、ファンからの声に応えるカタチで、バンダイは1993年発売のおもちゃ「DX大連王」を現代によみがえらせることを発表。単なる再発売ではなく、旧商品の細部を改善してクオリティアップを図る、言わば“豪華復刻版”としてのプロジェクトでした。

 

価格は2万3760円(税込)。さまざまな条件から、大人が本気を出さないと買えないレベルの値段が付くことになりました。そのうえで、一定数の予約申し込みがあって初めて販売が決まる「リクエスト販売」形式がとられ、2017年7月までの期間限定で受注を実施。

 

結果、この高価格ながらも受注開始後わずか1日でリクエストを達成し、販売が決定。さらに開始3日でリクエスト数は3000個を超えるなど、当初よりかなりの注目を集めながら受付を終了しました。

 

あれから待つこと8か月……。ついに商品がファンの手元に届く日がやってきました。

↑高さ50cmとなかなか巨大な「DX大連王」のパッケージ。このパッケージ自体も1993年版の見た目をほぼ忠実に再現しているのがポイント

 

5体の伝説獣が合体!

「大連王」は、龍や獅子など5体の伝説獣=“気伝獣”が合体して完成する巨大ロボ。「DX大連王」にはダイレンジャー5人のミニフィギュアも付いており、5体の気伝獣に乗せて遊べるようになっています。

↑気伝獣・龍星王(りゅうせいおう)。リュウレンジャーのミニフィギュアを頭に乗せることができる

 

↑細かく動く関節で、ウネウネした龍の体つきを巧みに再現している龍星王。気伝獣の状態で全長約54cmとかなり大きい

 

↑気伝獣・星獅子(せいじし)とシシレンジャーのミニフィギュア

 

↑気伝獣・星天馬(せいてんま)、星麒麟(せいきりん)とテンマレンジャー、キリンレンジャーのミニフィギュア

 

↑気伝獣・星鳳凰(せいほうおう)とホウオウレンジャーのミニフィギュア

「龍星王」25年ぶりの再会と感慨

「大連王」は、スーパー戦隊で活躍するメインのロボ(いわゆる1号ロボ)としては劇中での出番が遅めで、初登場は第8話まで待つことになります。そのかわりに、5体合体の中心になる「龍星王」は単独でも人型ロボに変形することができ、番組初期より活躍。当時は「龍星王」のおもちゃが単体でも発売されており、筆者の子ども時代にも「龍星王」だけは買ってもらえたことを覚えています。

 

この「龍星王」は単体で商品化されただけあって、当時から非常によくできていました。人型ロボが股を広げた状態を龍に見立てる変形機構が秀逸で、わりとシンプルな変形なのにとても楽しい。この変形を25年ぶりに体感できたのは感無量……! しっぽの黒いパーツ、当時はわりとすぐになくしたような気がする(笑)

↑龍星王の変形。まずは龍の頭と尾の部分を外す

 

↑龍の首の部分がロボの足に、前足・後ろ足はロボの両腕に変形する

 

↑龍のしっぽと頭部のパーツを取りつけて気伝武人・龍星王が完成

 

↑右の拳はパーツの差し替えに対応。新たに、手首を回転させロッドを振りかざす劇中のアクション(「飛龍棍大風車」)を再現できるようになった

 

5体合体のわくわく感が半端じゃない

そして、(個人的には25年越しの初体験になる)5体合体です。しかしその前に、「龍星王」以外の4体が合体するという設定がありました。

↑気伝獣・星獅子(せいじし)、星天馬(せいてんま)、星麒麟(せいきりん)、星鳳凰(せいほうおう)の4体を合体させた「天空気殿」

 

この「天空気殿」、プレート状の台座(台車)に4体をちょこんと乗せているだけなので“合体感”はそれほどないものの、合体前にワンクッションがあることで遊びの幅が広がっています。あと、台車を使ってコロコロ転がせるようになっているのがうれしい。子どもの大好きな転がし遊びは大人向けのおもちゃで省略されがちなギミックですが、当時ものの復刻版である「DX大連王」にとっては案外大事なポイントだったりします。

 

「天空気殿」に「龍星王」を加えたら、いよいよ5体の合体です。

↑気伝武人・龍星王を天空気殿に乗せた状態

 

↑5体が合体体制へ……

 

↑「星天馬」「星麒麟」が両足に、「星鳳凰」は腰に。「龍星王」を包む鎧のように合体していく

 

↑そして「星獅子」が胴体と両腕に

 

↑最後に兜のパーツを取りつければ完成!

 

↑腰には剣(大王剣)を携える

 

全高約34cmとボリューム満点、「DX大連王」の完成です。全身にはけっこう細かい模様が施されているのがわかりますが、1993年発売版ではそのほとんどが購入後に貼るシールで表現されていました。新しい「DX大連王」では全身が塗装済みになり、シールを1枚も貼らなくても写真のように完璧な出来ばえになるのがすごい。

細かいパーツの交換で必殺技シーンを再現!

完成したら直立させておくだけでも画になる「大連王」ですが、遊びはもうちょっと続きます。金・銀メッキがきらめく立派な武器を構えさせてみましょう。

↑ダイジャベリン(槍)と大王剣という2種類の武器を持たせることができる

 

劇中での「大連王」には、稲妻ほとばしる「大王剣」を構えてとどめの一撃とする「大王剣・疾風怒濤」なる技があります。新しい「DX大連王」では、この印象的な必殺技を再現するために細かい工夫が加えられました。

↑“疾風怒濤バージョン”の交換用マスクと大王剣

 

1つは、技を決める瞬間のイメージに近い黄色のクリアパーツ版「大王剣」。そしてもう1つは、(ゴーグルの奥に見える)両目が発光した瞬間を表現した頭部のマスク。これらが新たに付属し、付け替えが可能になっています。

 

さらに、旧商品の「DX大連王」ではロボの首部分が回らなかったため、これを改善し可動式にしたことで首の向きも調整できるように。実際にパーツを差し替え、写真を撮るときのライティングなどを工夫したらここまでイイ感じになりましたよ。

↑「大王剣・疾風怒濤」!!

 

実質的には作り直しなのに……“復刻”にこだわったすごさ

とにかくカッコよく、デカく、リッチな合体ロボとしてマニアには有名な「DX大連王」。中古玩具ショップではプレミアがつき、見かけるたびに「うらやましい……」と思っていた、あの憧れのロボがいま新品で遊べることがまず奇跡的でした。

 

20年以上前に生産が終わったおもちゃゆえに、当時の金型や設計データは残っておらず、実質的にはほぼ作り直しになったという本製品。それでも“リメイク”ではなく“復刻”の作りかたにこだわったのは、当時のおもちゃを知るファンからすると英断だったと思います。しかも、普通だったら「リニューアルVer.」など銘打つところを“商品名まで当時と同じ”にするという徹底ぶり(記事を書いていて、実にややこしい)。しかし、そうした常軌を逸したレベルのこだわりが、新しい「DX大連王」を輝かせてくれたことは間違いないでしょう。

↑「天宝来来(てんぽうらいらい)の玉」。「DX大連王」リクエスト販売3000個達成を記念した特典として商品に付属

 

そして現在。「DX大連王」の好評を受け、「ダイレンジャー」の2号ロボが再びリクエスト販売というカタチで予約を受け付けています。

↑バンダイ「五星戦隊ダイレンジャー DXウォンタイガー」(1万4400円/税込) ※画像は開発中のものです。(リクエスト販売の受付ページより転用)

 

ダイレンジャー6人目の戦士・キバレンジャーの専用ロボで、虎から人型に変形する「ウォンタイガー」。こちらも1993年当時の玩具をベースに、全面的にクオリティーを向上した豪華復刻版です。「DX大連王」のデキを見る限り、こちらもかなり期待できそう。

「DX大連王」を持っていれば、星天馬、星麒麟、星獅子、星鳳凰の4体を合体させて新たなロボ「牙大王」(きばだいおう)にすることもできます。

 

「DXウォンタイガー」の予約受付は2018年3月30日(金)23時まで。「これは!」と思った方はいますぐWebサイトにアクセスを。

 

■プレミアムバンダイ「五星戦隊ダイレンジャー DXウォンタイガー」リクエスト受付ページ
http://p-bandai.jp/item/item-1000119963/

 

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