【立ち食いそば】病院を抜け出してでも食べたい味! 衣サクサク中は柔らか「いかそば」が名物の秋葉原の名店

「川一」は平成9年創業。ご主人の父親も近所で昔、別の立ち食いそば店を営んでいたという。秋葉原という立ち食いそばの激戦区で、二代にわたって支持されてきたわけだ。

 

丁寧な仕事ぶりが光るいかそばが絶品!

20180222kawaiti€_main↑「いかそば」(480円)のかき揚げは、いかの部位ごとに異なる食感が楽しめる

 

店の看板は、するめいかを使った「いかそば」。切り身を一本揚げるのでなく、えんぺらから身、ゲソまでをぶつ切りにしてかき揚げにする。揚げ置きながらサクサクの衣をまとったいかは、食感が驚くほど柔らかい。いかをゲソまで皮むきしているため柔らかいうえに揚げ油が汚れず、天ぷらを食べたときに胃がもたれないのだそうだ。

 

さば節と宗田節からだしを取ったつゆは、鮮烈な香りとほどよいコクが特徴。ヒゲタの薄口特撰しょうゆにより味もまろやかだ。

20180222kawaiti€€_sub↑「おろしそば」は注文が入ってから大根をおろす。おろしたてだからこそ味わえる鮮烈な辛味がクセになる

 

近くには三井記念病院があり、入院患者がパジャマ姿で食べにくることもあるらしい。確かに病院を抜け出してでも食べたくなる味だ。

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川一
住所:東京都台東区台東1-2-7
営業時間:7:00~17:00(月~金)、10:00~13:30(土、祝日)
定休日:日

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】

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立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス

【立ち食いそば】打ちたて「戸隠そば」がこの価格でいいの!? 自家製麺に「2か月寝かせたかえし」が効いた岩本町「みのがさ」

「みのがさ」は岩本町~秋葉原で4店舗を展開する店。その本店は岩本町3丁目の路地にある。昭和50年に定食・弁当店として創業。立ち食いそばを始めたのは20数年前で、現在は夜に居酒屋も営む三毛作店となっている。

 

外観は地味だがそばとつゆへのこだわりは格別

20180201_minogasa_ main↑春菊天そば(420円)は、固めの春菊天がつゆを吸い、適度にほぐれる。そばにつゆがよく絡み、箸が止まらない

 

実はこの店、そばとつゆのグレードが極めて高い。信州・戸隠の専用畑で作付けしたそばの実を挽いたそば粉を使い、自社の工房でその日使う分だけを製麺する。打ちたてゆでたてのそばは色白で角がピッと立っており、そのコシとのどごしは驚くほど。特に、もりや冷やがけで食べると、芳醇なそばの香りがより鮮烈に感じられる。

 

つゆは、かつお節、宗田節、さば節で引いただしと、かめで2か月寝かせたかえしを合わせて作る。色は透き通った赤色で、甘さが抑えられて塩気もまろやか。さっぱりと上品な味わいは、そばとの相性も抜群だ。

 

天ぷらは揚げ置き。人気のかき揚げや春菊天、ごぼう天、にんじん天、唐揚げなどバラエティに富んでいる。

20180201_minogasa_sab1↑「なめ茸おろしそば」(470円)はなめこの甘みと大根おろしの辛味が絶妙にマッチした夏の人気メニュー

 

客はビジネスマンが主で、8割が常連。なかには開業当時からずっと通っている人もいるという。昼食時になると、そばを食べる人、弁当を買う人で店の前はごった返す。店構えは地味だが、この「みのがさ」は岩本町の堂々たる名店のひとつだ。

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みのがさ本店
東京都千代田区岩本町3-10-5
営業時間:11:30~14:00(17:30~23:00は立ち飲み店として営業/月~金)
定休日:土、日、祝日

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】

20171228-s500

立ち食いそば名鑑120 首都圏編

定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス