肩こりは多くの人が悩まされている国民病。厚生労働省によると、「自覚している病気・けが」の男性2位、女性1位が肩こりで、国民全体ではなんと6割の人が肩こりを抱えているという調査結果も出ています。今回は肩こりの予防・改善策を見ていきましょう。
血流をよくする食事で肩こり対策
2月10日放送の「ジョブチューン ~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS)では、肩こりの原因と対策が紹介されました。そもそも肩こりは「僧帽筋」という筋肉の血流が滞るせいで起こります。僧帽筋は頭と腕に繋がっており、かなりの重さを支えている筋肉。日常生活でも酷使しがちなので、血流が滞りやすく疲労もなかなか抜けません。
同愛記念病院の副院長・中川照彦先生は、肩こり対策には血流をよくするのがおすすめだと教えてくれました。さらに、血流促進に効果的なビタミンEを多く含む食材としてアボカドを紹介。アボカドにはビタミンEの他に、疲労回復効果があるビタミンB1・B2も含まれているため、血流の促進や肩こり対策には最適な食材です。
番組では肩こりに悩む40~60代の男女各2名に10日間アボカドを食べ続けてもらい、効果を検証しました。はじめはどの参加者も肩を上げることさえつらそうな様子。40代女性に至っては、右腕を胸より上の高さにあげることすら困難な状況でした。筋硬度計と呼ばれる機械で数値を測定したところ、50代男性の左肩を除き、いずれの人も「酷い肩こり」を示す40以上の数値が。
10日間食べるだけで驚きの数値に
しかし6人がアボカドを10日間食べ続けたところ、全員の筋硬度が10前後の改善をみせました。右肩の上がらなかった40代女性も、10日前とは打って変わって大きく肩を回せるほどに。
さらに、アボカドにあるものをプラスするとより効果が出ます。管理栄養士の渥美真由美さんが紹介した「あるもの」とは焼き海苔。焼き海苔には疲労回復に効くビタミンB1・B2が多く含まれているため、肩こり対策にはうってつけの組み合わせです。つくり方も簡単で、サイコロ状にカットしたアボカドを焼き海苔・酢・醤油・わさび・オリーブオイルと和えるだけ。おつまみ感覚で食べられるので、メニューがもう一品欲しいときにも最適ですよ。
続いては豚肉との組み合わせ。豚肉も、肉類の中では特にビタミンB1・B2が多い食材です。つくり方もアボカドに巻いて調味料と共に焼くだけ。こちらは肉を巻いているので、おかずとしても取り入れやすいですね。放送後には「アボカドが肩こりに効くらしいから我が家でもさっそく取り入れた!」「肩こりにはアボカドがいいらしいからお昼にアボカドバーガー食べよう」と、さっそく実践した視聴者の声があふれました。
特別な治療やトレーニングをしなくても、手軽に買える食材だけで肩こり対策は可能です。長年悩まされていた人も、アボカドを取り入れた食事を試してみては?
文/プリマ・ドンナ