【数量限定】JR「Suicaペンギン」「TOICAのひよこ」が大人用腕時計に!

アサミズカンパニーは、JR東日本のICカード「Suica」のキャラクターであるSuicaペンギン、JR東海のICカード「TOICA」のキャラクター、TOICAのひよこをデザインした腕時計を発売しました。12月18日から予約を開始し、25年1月下旬頃から順次発送する予定です。

 

記事のポイント

Suica、TOICAユーザーなら、ひと目でそれとわかる印象的なデザインの大人用腕時計です。着ければ、手首に注目されること間違いなし!キャラクターファンや鉄道ファンはもちろん、ちょっとしたアクセントになるファッションアイテムを探している人にはうれしい一品では。

 

Suicaのペンギンウォッチは、フェイス柄・ハーフ柄の2種展開、TOICAのひよこは、カードをイメージしたデザインです。

↑アクセントになること間違いなしのファッションアイテム

 

アサミズカンパニー
JR東日本 Suicaのペンギンウォッチ大人用フェイス柄ハーフ柄
各価格: 3960円(税込)

 

 

アサミズカンパニー
JR東海 TOICAのひよこウォッチ 大人用
価格: 3960円(税込)

オンでもオフでもワンランク上のファッションに!北欧デザイン腕時計「About Vintage」のおすすめモデル

メンズ小物ファッションの定番といえば腕時計でしょう。ビジネスシーンでも日常でも、存在感のある腕時計をサラッと着けているだけで、ワンランク上のファッションになります。とは言え、100万円を超すような高級腕時計はなかなか手が届かないもの。そこでおすすめしたいのが、デンマークの新興ブランド「About Vintage(アバウトヴィンテージ)」です。

 

高見えするのに手に入れやすい価格帯!

アバウトヴィンテージは、デンマークの首都コペンハーゲンで2014年に創設されました。2024年3月現在、日本に実店舗は無くオンラインでの購入が主となっています。しかしながら、高い技術力でプロダクトされたスペックや洗練された北欧デザインが注目を集めており、愛用している芸能人も少なくありません。

 

そして、アバウトヴィンテージ最大の魅力は「高見えするのに手に入れやすい価格帯」です。商品価格のアベレージは5万円程度。「学生が着けているような1、2万円の腕時計は卒業したい」、「ビジネスで一目置かれる腕時計をしたいけれど、10万円を超す商品には手が出ない」といった人たちにうってつけです。

 

今回はそんなアバウトヴィンテージのおすすめモデル3選と嬉しいサービス、数量限定モデルをご紹介します!

 

「最高傑作」と自負する1934 TELECHRON(STEEL / OFF WHITE)

↑「1934 TELECHRON(STEEL / OFF WHITE)」5万3000円(税込)

 

アバウトヴィンテージのモデルは全て西暦で表現されています。これは時計史で重要な出来事のあった年に基づくものです。まず、ご紹介するのは「1934 TELECHRON(STEEL / OFF WHITE)」。1934年はクロノグラフにおいて2つ目のボタンが開発された年です。ストップウォッチのリセット機能が飛躍的に便利になった、進化の年と言えるでしょう。

 

そんな年代を冠した同モデルは日付とストップウォッチ機能に加え、遠く離れた音の移動距離を測るテレメーターが搭載されています。最先端技術が盛り込まれた腕時計のビジュアルはシンプルで端正。ダイヤルのオフホワイトと繊細な紺色文字はまさに、北欧デザインを象徴するカラーリングです。

 

「創設10年目。今まで学んできた事の全てを詰め込んだ最高の時計と自負している」と、アバウトヴィンテージも自信を持ってススメる1本です。

 

ダイバーズウォッチの歴史を紐解く1956 MARIN(STEEL / BLACK)

↑「1956 MARIN(STEEL / BLACK)」4万円(税込)

 

1956年は、フランス海軍マリーヌ・ナショナルが初めてオリジナルダイバーズウォッチを手に入れた年とされています。当然「1956 MARIN(STEEL / BLACK)」は200mの潜水用防水が施されたダイバーズウォッチですが、さらに「ヴィンテージ感」もプラスされているのが特徴です。

 

ダイバーズウォッチには無骨なイメージを持つ人が多いかもしれません。しかし1956 MARIN(STEEL / BLACK)は丸みのあるスタイリッシュなデザインです。ベゼルはアクリル製が採用されており、ビジネスシーンでもカジュアルシーンでも違和感のない高級感を醸し出しています。ダイヤルに刻まれた波を彷彿とさせるディティールも見事。モダンとヴィンテージが融合した、男心をくすぐるアイテムです。

 

カーレース好きにはたまらない1960 RACING(STEEL / OFF WHITE & BLACK)

↑「1960 RACING(STEEL / OFF WHITE & BLACK)」5万7000円(税込)

 

レーシングウォッチに敬意を表し、その時代を象徴する演出が施されている「1960 RACING(STEEL / OFF WHITE & BLACK)」はいわゆる“パンダクロノ”です。メリハリの聞いた白黒、力強い長針と短針、滑らかに動く秒針など、どこを見ていても飽きません。

 

スポーティーでありながら、高級感もヴィンテージ感もカジュアル感も併せ持つ「1960 RACING(STEEL / OFF WHITE & BLACK)」。レーシングカーのダッシュボードを思わせるビジュアルは、カーレース好きにとってたまらないデザインでしょう。

 

「WATCH ROLL」で3本を持ち運ぶ喜び

↑「WATCHI ROLL(BROWN)」1万9900円(税込)

 

複数の腕時計を所有すると、お洒落な収納ケースに入れたい欲求が出ることもしばしば。アバウトヴィンテージではそのようなアクセサリーも用意しています。特におすすめなのは「WATCHI ROLL(BROWN)」。耐性に優れたイタリア製プレミアムフルグレインレザーを使用しており、3本の腕時計を収納することができます。落ち着いた風合いのデザインで、持ち運びもスマート。経年変化も楽しみです。

 

追加ベルトでオンオフの二刀流がベスト

モデル本体のコスパの良さは当然ですが、追加ベルトも+1000円で手に入れることができます。しかも、アバウトヴィンテージのベルトはどれも専用工具を使わずスムーズに付け替えができるので、フォーマル用とカジュアル用の2本を保有しておくのがベスト。

 

例えば1956 MARIN(STEEL / BLACK)は普段「KHAKI CORDURA」のベルトでカジュアルに使います。軽くて丈夫なため、ノーストレス。アウトドアシーンでも活躍します。追加ベルトでチョイスするのは「SIGNATURE BRACELET」。付け替えると一気に重厚感が増します。これならダークスーツに合わせてもとグッと際立ちます。違和感なくフォーマルシーンに溶け込むファッションになりました。

 

刻印サービスはなんと無料!

裏面には無料で刻印することができます。刻印はコペンハーゲン本店で1本ずつ丁寧に作業。最大3列まで文字を入れることができます。大切な家族の名前や好きな言葉を刻んで、世界に一つだけの腕時計を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

例えば、小さな男の子を持つ親。息子の名前を刻印して、大きくなったらプレゼントする。それまでは自分で着けて、思い出を受け継いでいく、なんていうストーリーも素敵です。

 

新作モデルは鮮やかなティモシーブルー

↑「1964 Horizon Automatic ‘Timothy’」7万5000円(税込)

 

さて、アバウトヴィンテージでは3月に、世界100本限定で「1964 Horizon Automatic ‘Timothy’」を新発売しました。ダイヤルは鮮やかなティモシーブルー。上品なカラーがワンポイントとなり、あらゆるファッションをワンランク上に仕立ててくれる予感がします。日本国内では20本限定販売。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

オメガ&スウォッチのコラボによる「ムーンスウォッチ」の特別な11本セットがサザビーズオークションにチャリティ出品! 2/11まで銀座で限定展示

OMEGA X Swatchという史上初のコラボレーション、満月の日に18Kムーンシャイン™ ゴールドでクロノグラフ秒針をコーティングしたスペシャルバージョンを発売するなど、「ムーンスウォッチ」は様々なサプライズで注目を集め続けている。そして今回、チャリティ向けの「ムーンスウォッチ ムーンシャイン ゴールド スーツケース」が発表され、世界三大オークションハウスのひとつであるサザビーズに出品されることとなった。

「ムーンスウォッチ」による新たな価値の創造は2024年も続く

 

2022年3月のリリース以降、話題に事欠かない「ムーンスウォッチ」。オメガのブランドバリュー、傑作時計スピードマスター由来のデザイン、宇宙や惑星からのインスピレーション、スウォッチのカジュアルさなどが理由となり、世界中でヒットしている。その人気ぶりは発売から丸2年が経とうとしている現在でも、カラーによっては生産が追いつかずに購入しにくいことが証明している。

そんな「ムーンスウォッチ」から発表された「ムーンスウォッチ ムーンシャイン ゴールド スーツケース」は、オメガが支援するオービス インターナショナルへの寄付の一貫として企画されたユニークなコレクションだ。11本の「ミッション トゥ ムーン シャイン ゴールド(Mission to Moonshine Gold)」がスーツケースに収められたもので、ワンセットでの提供のほか、ディスプレイ専用の非売スーツケースも含まれている点も初の試み。2024年2月12日〜24日までの期間、サザビーズにオークション出品されるとのことで、時計コレクターが熱視線を送っている。


↑本オークションでの収益は、 2011年からオメガがパートナーシップを結ぶ「オービス インターナショナル」(主に発展途上国における失明の防止を目的とした国際的な非営利団体)に全額寄付される

 

なお、オークションのクローズに先駆けて「ムーンスウォッチ ムーンシャイン ゴールド スーツケース」は11都市(チューリッヒ、東京、バンコク、シンガポール、香港、北京、ニューヨーク、ロンドン、ミラノ、パリ、シドニー)にあるオメガ ブティックにて、2024年2月11日まで特別展示されている。“東京”の場合、オメガ ブティック銀座本店(ニコラス・G・ハイエック センター 2F)でのディスプレイだ。


↑「ムーンスウォッチ ムーンシャイン ゴールド スーツケース」は、ガラス張りのディスプレイ内に収納。11本の「ミッション トゥ ムーン シャイン ゴールド(Mission to Moonshine Gold)」には、環境に配慮したバイオセラミック素材のケースのサイドに、各都市の主要空港を表す3レターコード(3文字のアルファベットで示すコード)を刻印。東京モデルは羽田の「HND」

 

「ムーンスウォッチ ムーンシャイン ゴールド スーツケース」の落札価格も気になるところだが、オメガファンや時計好きならばこの機会にオメガ ブティック銀座本店を訪れてみるのもよいだろう。2024年も引き続き、「ムーンスウォッチ」の世界的ブームは続きそうである。

 

問い合わせ先:オメガお客様センター TEL. 0570-000087 https://www.omegawatches.jp/ja/

Text/山口祐也(WATCHNAVI) Photo/大泉綾平

人気ブランド6社から高コスパモデルを選出! WATCHNAVI編集部オススメ“溺愛ウオッチ”

スイス製の腕時計は敷居が高いイメージだが、比較的に手に取りやすい価格の本格派も用意されている。ここではコストパフォーマンスに優れ、初めて所有する機械式時計としても推奨したい6モデルを解説。各々の「〇〇〇だから!」にも注目。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

高精度航空時計の歴史を現在に伝えるGMTモデル

ロンジン
ロンジン スピリット Zulu Time

Ref.L3.802.4.63.2 47万1900円
問:ロンジン
tel:03-6354-7350

大空の冒険者たちに捧げるコレクションに、マルチタイムゾーン表示をいち早く開発したロンジンらしいGMT機能を追加。セラミックインサートに24時間表示をあしらった回転ベゼルを搭載。自動巻き。ステンレススチールケース。直径39mm、厚さ13.5mm。10気圧防水。

【溺愛の理由】第2時間帯表示にいち早く着手したから!

 

パワーリザーブの強化や小型化でより使いやすく

ベル&ロス
BR 03 ブラック マット

Ref.BR03A-BL-CE/SRB 58万3000円
問:ベル&ロス 銀座ブティック
tel:03-6264-3989

航空機の計器にヒントを得た“四角の中に丸”のシグネチャーデザインのBR 03を、縦横41㎜にダウンサイジングして装着性を高めた最新作。マットブ ラック セラミックのケースに、54時間駆動へと向上させた自動巻きムーブメントを備える。100m防水。

【溺愛の理由】無骨な計器に気品を与えた角形時計だから!

 

チタンベゼルとビスが力強さを感じさせる

ボーム&メルシエ
リビエラ ボーマティック

Ref.M0A10720 57万7500円
問:ボーム&メルシエ
tel:0120-98-8000

1830年から歴史を紡ぐボーム&メルシエが得意とするエレガントスタイルと、スポーティなルックスを掛け合わせた自動巻きモデル。高耐磁や約120時間駆動を実現する自社製のボーマティックを搭載。ステンレススチールケース。直径39mm、厚さ10.31mm。100m防水。

【溺愛の理由】スイス時計界でも屈指の歴史を持つ名門だから!

 

カーフベルトまで含めてヴィンテージ感溢れる意匠

レイモンド・ウェイル
ミレジム オートマティック スモールセコンド

Ref.2930-STC-65001 34万1000円
問:ジーエムインターナショナル
tel:03-5828-9080

同社初のジュネーブウオッチグランプリ(チャレンジ賞)受賞モデル。クラシック音楽や音楽家への讃美を表した優雅なデザインを特徴とし、精悍なイメージのセクターダイアルを採用。自動巻き。ステンレススチールケース。直径39.5mm、厚さ10.25mm。50m防水。

【溺愛の理由】ジュネーブウオッチグランプリ受賞作だから!

 

デザインもメカも納得のクオリティで勢力を拡大

ノルケイン
アドベンチャー ネベレスト グレーシャー

Ref.NN1001SC3CA/GL101/150SS 56万1000円
問ノルケイン・ジャパン
tel:03-6864-3876

2018年創業の新興勢力ながら、純粋なスイスメイドの機械式時計で注目を集め、国内30以上の店舗が正規販売を決定。特徴的なグレーシャー文字盤は、エベレストの氷瀑にあるクレバスをイメージしている。自動巻き。ステンレススチールケース。直径40mm、厚さ12.55mm。200m防水。

【溺愛の理由】全国時計店が注目する新星ブランドだから!

 

ウオッチ界の“異端児”は完全武装のハイスペック機

ボール ウォッチ
アウトライアー

Ref.DG9002B-S1CJ-BK 46万2000円
問:ボール ウォッチ・ジャパン
tel:03-3221-7807

堅牢かつ実用的な機械式時計を数多く展開するボール ウォッチの最新作は、最高品質の904Lステンレススチールを外装に使用したGMTウオッチ。5000Gsまでの耐衝撃性や1000ガウス耐磁性など、スペックの高さも魅力だ。自動巻き。直径40mm、厚さ13.8mm。200m防水。

【溺愛の理由】メカニカルタフウオッチNo.1だから!

 

所有感と満足感はこの上なし!WATCHNAVIが選ぶ「いつかは欲しい4大ハイブランド」

WATCHNAVI編集部が最新ウオッチ事情をご紹介。今回は「いつかは欲しい4大ハイブランド」。職人の手作業によるスイス時計の伝統を守り、美しく機能的な芸術品を輩出する老舗メゾン。所有感と満足感は、この上ないものとなる。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

究極の美を体現するシンプルなドレス時計

ブレゲ
クラシック 5157

Ref.5157BR/11/9V6
286万円
問:ブレゲ ブティック銀座
tel:03-6254-7211

手彫りギヨシェ模様のシルバー文字盤、ブルースチールのブレゲ針、側面に細かい溝を設けたフルート装飾の18Kローズゴールドケースといった、アブラアン-ルイ・ブレゲが発明した“アート”を盛り込んだ2針モデル。時計界のレオナルド・ダ・ヴィンチと称えられる創始者が求めた美を体感できる。自動巻き。直径38mm、厚さ5.4mm。

 

【名作の理由】創始者は時計の歴史を2世紀早めたから!

マリー・アントワネットの複雑時計を手掛けるなど、時の権力者の寵愛を受けたアブラアン-ルイ・ブレゲ。時計の発展に貢献した多くの発明は現行にも宿る。

 

斬新な反転式ケースのレクタングルウオッチ

ジャガー・ルクルト
レベルソ・トリビュート クロノグラフ

Ref.Q389848J
365万2000円
問:ジャガー・ルクルト
tel:0120-79-1833

機械式ムーブメントの製作において、ジャガー・ルクルトは圧倒的な技術と創造性を持つマニュファクチュールとして知られている。反転式ケースが特徴のレベルソの最新作に搭載されているキャリバー860は、表に時刻、裏にクロノグラフの表示を備える。自動巻き。ステンレススチールケース。縦49.4×横29.9mm、厚さ11.14mm。

 

【名作の理由】マニュファクチュールメゾンの代名詞だから!

世界最小や超複雑なキャリバーを発明し、他社にも供給するなど卓越した技術力で一目置かれる。また、ポロ競技者向けに考案されたレベルソも有名。

 

独創的な設計思想でシリコン部品も魅せる

ジラール・ペルゴ
フリー ブリッジ

Ref.82000-11-631-FA6A
283万8000円
問:ソーウインド ジャパン
tel:03-5211-1791

世界で4番目に古い時計ブランドのジラール・ペルゴは、1867年に初めてブリッジ機構を用いた懐中時計を発表。この設計思想と解放的なフリー機構を取り入れた本機は、脱進機とテンワにシリコンを使った自社製造のキャリバーGP01800-1170を搭載する。自動巻き。ステンレススチールケース。直径44mm、厚さ12.2mm。

 

【名作の理由】ムーブメントに装飾性を与えた先駆者だから!

ブリッジとフリーの両機構により、文字盤上にメカニズムを魅せるデザインを構築。独創的かつ大胆な発想はジラール・ペルゴのDNAとして継承されている。

 

最新スペックを纏う現代ダイバーズの模範

ブランパン
フィフティ ファゾムス
オートマティック

Ref.5015-1130-52A
211万2000円
問ブランパン ブティック 銀座
℡03-6254-7233

現存する世界最古の時計ブランドであるブランパンが、潜水時計の需要増大を見越して70年前に開発。その正統派後継モデルは、5日間駆動の自社ムーブメントや風防からベゼルまで硬質かつ透明度の高いサファイアクリスタル製とするなど先進機能を備える。自動巻き。ステンレススチールケース。直径45mm、厚さ15.5mm。30気圧防水。

 

【名作の理由】現代本格ダイバーズの必要要件を決めたから!

視認性の高い黒文字盤、ロック機構付き回転ベゼル、防水ケースといったモダンダイバーズの基本性能を初代機より押さえていた。いわゆる草分け的存在なのだ。

「タグ・ホイヤー カレラ」はなぜ名作と呼ばれるのか?WATCHNAVIが選ぶ「一生溺愛ウオッチ」3選

WATCHNAVI編集部が最新ウオッチ事情をご紹介。名作の最新世代を取り上げながら、それらの「名作たる理由」と合わせて取り上げていく。今回はブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパン エディション」、パネライ「ルミノール クアランタ」、タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

 

自社キャリバーの人気モデルにパンダ配色のマザー オブ パール

ブライトリング「クロノマット B01 42 ジャパン エディション」(写真・上)

Ref.AB0134101A1A1 138万6000円
問:ブライトリング・ジャパン
tel:0120-105-707

ユニークなデザインだけでなく装着感にも優れるルーローブレスなど、モダンレトロな要素を取り入れて進化したクロノグラフに、ホワイト マザー オブ パール文字盤の日本限定仕様が登場。垂直クラッチやコラムホイールを使った自社開発・製造のキャリバー01を搭載する。自動巻き。ステンレススチールケース。直径42mm、厚さ15.1mm。200m防水。

 

【名作の理由】多目的ウオッチの元祖的存在だから!

ルーツは1983年にイタリアのアクロバット飛行チーム「フィレッチェ・トリコローリ」と共同開発した航空クロノグラフ。以来、精度や防水性の高さ、洗練されたデザインのため全方位的に着用できるコレクションとして重宝されている。

 

圧倒的存在感の軍用ウオッチをニーズに沿ってダウンサイジング

パネライ「ルミノール クアランタ」(写真・中央)

Ref.PAM01371 103万5100円
問:オフィチーネ パネライ
tel:0120-18-7110

秘匿されてきた軍用ダイバーズという逸話が魅力のルミノールを、着用しやすいモダンなサイズとすっきりとしたホワイト文字盤でスタイリッシュにまとめた一本。「クアランタ」はイタリア語で「40」を意味し、ステンレススチール製ケースの直径を表す。薄型の自動巻きムーブメント、キャリバーP.900を搭載。アリゲーターストラップ。10気圧防水。

 

【名作の理由】世界初の軍用ダイバーズウオッチだから!

パネライは1860年にフレンツェにて創業し、長らくイタリア海軍のシークレットな軍需装備品とされてきた。転機は1997年で、初の民間向けコレクションが発表されると瞬く間に話題に。近年のデザインの多様化に注目が集まる。

 

グラスボックス型の風防などディテールの作り込みも秀逸

タグ・ホイヤー「タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ」(写真・下)

1963年に生まれた革新的なクロノグラフをアップデート。ピュアなラウンドフォルムとスマートなラグから構成されるステンレススチールケースに、カウンターまで象徴的なブルーで統一した文字盤やグラスボックス型のサファイアクリスタル風防を組み合わせた。自社製造のキャリバーTH20-00を搭載。カーフストラップ。自動巻き。直径39mm。100m防水。

Ref.CBS2212.FC6535 80万8500円
問:LVMHウォッチ・ジュエリー ジャパン タグ・ホイヤー
tel:03-5635-7054

 

【名作の理由】唯一無二のレーシングウオッチだから!

モータースポーツが隆盛を極めた1960年代、時計界の計時技術も培われた。そのなかで「ホイヤー カレラ」は時代を先取りするレーシングクロノグラフとして誕生。以来、同社はF1やフォーミュラEで存在感を示している。

ストーリー性はオメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」がNo.1! WATCHNAVIが選ぶ「一生溺愛ウオッチ」3選

WATCHNAVI編集部が最新ウオッチ事情をご紹介。名作の最新世代を取り上げながら、それらの「名作たる理由」と合わせて取り上げていく。今回はオメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」、IWC シャフハウゼン「ポルトギーゼ・クロノグラフ」、チューダー「ペラゴス FXD」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

 

NASAの公式装備品に選ばれた唯一無二の伝説的タイムピース

オメガ「スピードマスター ムーンウォッチ」(写真・左)

Ref.310.30.42.50.01.002 123万2000円
問:オメガお客様センター
tel:03-5952-4400

長年にわたってビジネスウオッチとしても愛されてきたクロノグラフで、現行では風防がサファイア製の本機はシースルーバック仕様。従来同様のヘサライト風防も選択可能だ。業界最高値となる1万5000ガウスの耐磁性を備えるキャリバー3861を搭載。テーパー加工のブレスレットも特徴だ。手巻き。ステンレススチールケース。直径42mm、厚さ13.18mm。5気圧防水。

 

【名作の理由】人類初の月面着陸に携行されたから!

アポロ11号のクルーの腕に巻かれて人類初の月面着陸に同行し、「アポロ13」として映画化された13号ミッションでは地球帰還をサポートするなど、NASAが認める腕時計として数々の栄光を打ち立てた。まさにストーリー性No.1!!

 

名門ブランドの技術を凝縮した永久不変の美麗クロノグラフ

IWC シャフハウゼン「ポルトギーゼ・クロノグラフ」(写真・中央)

Ref.IW371604 117万7000円 *価格は12月時点
問:IWCシャフハウゼン
tel:0120-05-1868

アラビア数字のアプライドインデックスやスリムなリーフ針、縦配列の2カウンターなどから構成される美しく読み取りやすい文字盤と、ピュアなラウンドケースを組み合わせた定番ドレスウオッチ。シースルーバックから自社製造の自動巻きムーブメント、キャリバー69355を鑑賞可能だ。ステンレススチールケース。直径41mm、厚さ13mm。3気圧防水。

 

【名作の理由】高精度な大型腕時計のパイオニアだから!

ポルトガルの商人による“マリンクロノメーター並みの精度を誇る腕時計”というオーダーから、IWCは懐中時計用キャリバーを使った「ポルトギーゼ」のオリジナルモデルを発明。以来、高精度と面積の広い文字盤が特徴となっている。

 

海軍潜水部隊が信頼を寄せる屈強な水中ナビゲーション

チューダー「ペラゴス FXD」(写真・右)

Ref.M25717N-0001 54万100円 *価格は12月時点
問:日本ロレックス / チューダー
tel:0120-929-570

仏海軍の戦闘ダイバー部隊の協力のもとに開発されたプロ仕様の2023年新作。1960年代に開発された「チューダー オイスター プリンス サブマリーナー」を彷彿とさせる外観に、伝統的で信頼性のあるストラップバー固定構造や、約70時間駆動を実現する最新のマニュファクチュールキャリバーなどを備える。自動巻き。直径42㎜、厚さ12.75㎜。200m防水。

 

【名作の理由】ネイビーシールズ結成時の装備品だったから!

特殊部隊「ネイビーシールズ」は、1962年の結成時から1980年代後半までチューダーを制式採用していた。その歴史的背景を称える本機は、ファブリックストラップに米海軍のダイバーが着用していた時代のカラーを取り入れている。

スクエアウオッチの決定版!「サントス ドゥ カルティエ」が名作と呼ばれるワケ【WATCHNAVI一生溺愛ウオッチ】

WATCHNAVI編集部が最新ウオッチ事情をご紹介。名作の最新世代を取り上げながら、それらの「名作たる理由」と合わせて取り上げていく。今回は「カルティエ」。

※こちらは「GetNavi」 2024年2・3月合併号に掲載された記事を再編集したものです

 

メゾンの象徴として君臨するスクエアウオッチの決定版

カルティエ
サントス ドゥ カルティエ
Ref.CRWSSA0029

106万9200円

問:カルティエ カスタマー サービスセンター
℡:0120-1847-00

ビス留めされたベゼルや印象的なローマ数字を配した文字盤、美しいカーブを描いたラグなど、アイコニックなディテールを備える代表作。ブレスレットと、付属のカーフスキンストラップを簡単に付け替えできる「クイックスイッチ」交換可能システムを搭載する。自動巻き。ステンレススチールケース。縦41.9×横35.1mm、厚さ8.83mm。10気圧防水。

 

【名作の理由】世界初の本格紳士用腕時計だから!

懐中時計全盛期、飛行家アルベルト・サントス=デュモンがルイ・カルティエ(3代目当主)に、飛行時でも時刻を読み取れる時計を依頼した。こうして1904年に誕生したのが「サントス」で、世界初の紳士用腕時計とされている。

Vincent Wulveryck, Cartier Collection (C)Cartier

 

【素材で選ぶ腕時計】軽量で質感よし「チタニウム」の魅力と注目の3モデル

Tシャツやサマーニットなどを着て、腕元がオープンになる季節。そこはぜひ、お気に入りの腕時計で飾りたい。休日をアクティブに過ごすのであれば、外装素材にこだわりのあるモデルをオススメする。今回紹介するのは「チタニウム」。鉄の60%程度の質量ながらステンレスのような質感を持つ「チタニウム」は、成形に高度な技術を必要とするほか、合金化や特殊な加工を施している例が多い。また、金属アレルギーを引き起こしにくいことも特徴である。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ザラツ研磨でチタンを美しく仕上げる

グランドセイコー
ヘリテージコレクション「花筏」
Ref.SBGA443 
83万6000円

独自開発のブライトチタンをケース&ブレスレットに使った、GSマスターショップ以上で扱われる店舗限定モデル。文字盤には風に舞い散った桜の花びらが川の水面を覆う「花筏(はないかだ)」と呼ばれる、日本らしい情景を美しく描いた。直径40mm。10気圧防水。

↑研磨機(ザラツ社製)の円盤を回転させ、パーツを押し当てて磨き上げる。巧みな技を持つ研磨師のこの作業により、歪みのない超鏡面の仕上げが成立している
↑9R65自動巻きスプリングドライブを搭載。最大巻き上げ時のパワーリザーブは約72時間で、平均月差は±15秒という高精度を誇る

 

【最新チタンウォッチ】

シチズン
アテッサ エコ・ドライブ
電波時計 ダイレクトフライト ムーンフェイズ
Ref.BY1006-62E
17万500円

表面硬化技術「デュラテクトDLC」を施した「スーパーチタニウム」を外装素材に用い、フルブラックデザインを構築。アナログ式で世界初の月齢自動計算機能「ルナプログラム」を搭載する。光発電エコ・ドライブ。

 

エドックス
クロノオフショア1 クロノグラフ
ジャパン リミテッドエディション
Ref.10242-TINB-BBUINGM
25万3000円

パワーボートのプロペラを模った裏蓋までチタンで作り上げたタフなケースに、セラミックの逆回転防止ベゼルを備えた日本限定クォーツ・ダイバーズ。ラバーベルトもホワイトに揃えた夏に映える一本だ。100気圧防水。

 

ステンレスの代替素材として技術発展が進みシェアが急伸

腕時計の定番素材と言えばステンレスだが、重いうえに腐食があり、肌荒れの心配もある。そこで1970年代に採用が始まったのが「チタン」で、その進化は著しい。

 

日本の四季の移ろいを桜模様の文字盤で表現した「グランドセイコー ヘリテージコレクション『花筏』」は、ステンレスよりも遥かに軽量なブライトチタンを使用。チタンの特性を保持しながら硬度を高めたこの素材を、1967年発売の名機「62GS」をモチーフとする現代的なデザインに仕上げている。平面と曲面、そして筋目と鏡面が複雑に連続する外装は、匠によるザラツ研磨によって工芸的な美を追求したものだ。

 

世界初のチタン製腕時計を手掛けたシチズンは、ステンレスの5倍以上の表面硬度を持つ「スーパーチタニウム」のモデルを多数展開している。またチタンは耐海水性に優れるため、ダイバーズに利用される例が多々あるのも特徴だ。

【素材で選ぶ腕時計】質感をキープできる「セラミック」の魅力と注目モデル

Tシャツやサマーニットなどを着て、腕元がオープンになる季節。そこはぜひ、お気に入りの腕時計で飾りたい。休日をアクティブに過ごすのであれば、外装素材にこだわりのあるモデルをオススメする。今回紹介するのは「セラミック」。高硬度で傷が付きにくく、新品の状態をできるだけ継続させたい人にとって打ってつけの時計素材だ。だが焼成により2割程度収縮するなど、製造は極めて難しい。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【POINT】製品の質感をキープ

↑大枚をはたく高級時計なので、キレイな状態のまま使いたい。その点で、摩耗の少ないセラミックは質感が失われにくいと言える

 

スクラッチ傷にも磁気にも強いダイバーズ

 

チューダー
ブラックベイ セラミック
Ref.M79210CNU-0001
64万4600円

マイクロブラスト仕上げを施したマットブラックのセラミックケースに、ブラック文字盤、レザーとラバーライニングによる同色のハイブリッドストラップを組み合わせたデザインが魅力。マスター クロノメーター認定の自動巻きムーブメントを搭載する。直径41㎜。200m防水。

↑高精度に加えて、1万5000ガウスまでの超高耐磁性と、70時間駆動を実現するキャリバーMT 5602-1Uを搭載。サファイアクリスタル付きオープンケースバックより鑑賞できる

 

【最新セラミックウォッチ】

ラドー
トゥルースクエア スケルトン
各41万4700円

時計界における素材開発の先駆者であるラドーより、ハイテクセラミック外装のブレスレット一体型スクエアウオッチが登場。カラバリはブラック、プラズマ、ホワイトがラインナップ。自動巻き。

↑ラドーは自社にハイテクセラミックの製造工場を構えている。これによって多彩なデザインの外装パーツを生み出せるのだ

 

仕上げや色合いの質が高まりセラミック時計は多様な時代

腕時計の大敵のひとつが傷だが、使用のうえで小傷が付くのは避けられない。これを克服するべく、耐摩耗性に優れる「セラミック」が注目を集めることに。現在では各社が開発でしのぎを削っている。

 

セラミックと言えば“黒”が定番色だが、チューダーの「ブラックベイ セラミック」はブラックセラミックケースにマイクロブラスト加工を施してマットな表面とし、側面と接するエッジをポリッシングすることで立体的な造形を主張。ダイバーズの機能美を保ちながら、美しさにもこだわった。また、METASによるマスター クロノメーター認定を受けており、機能面の満足度も高い一本である。

 

なおこのカテゴリにいち早く参入したラドーは、1986年に世界初のハイテクセラミックモデルを発表。極小かつ複雑なケースの量産化に成功し、知名度を上げた。最新作はブレスレットと統合されたスクエアケースに、涼しげなスケルトン文字盤をセット。メタルのような光沢を持つ3色から選べる。

【素材で選ぶ腕時計】限られたブランドのみ使用!「カーボン」の魅力と注目の3モデル

Tシャツやサマーニットなどを着て、腕元がオープンになる季節。そこはぜひ、お気に入りの腕時計で飾りたい。休日をアクティブに過ごすのであれば、外装素材にこだわりのあるモデルをオススメする。今回紹介するのは宇宙開発やF1マシンに使われている「カーボン」。炭素繊維と樹脂などを融合した先進素材で、成型加工が難しく、時計界では限られたブランドのみが使用している。表面に繊維パターンや斑模様が出るのが特徴のひとつだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【POINT】スポーティなイメージ

↑ カーボンの模様は様々だが、本機は積層成型によるストライプで全ケースが同じパターンとなる。これはカーボンファイバーコンポーネントを100%コントロールできているからこその技術だ

 

時計界唯一の特殊カーボンケースを採用

オリス
プロパイロット
アルティメーター
Ref.01 793 7775 8764-Set
88万円

カーボンファイバーと高分子化合物「PEKK」の複合素材をケースに使用し、金属よりも強靭な外装を実現。これは時計界初の技術で、インナーケースを必要としないため98gの軽量化も達成した。機械式高度計を備えるキャリバーOris 793を搭載。自動巻き。直径47㎜。10気圧防水。

↑チューリッヒに拠点を置くハイテク企業「9T研究所」が、積層造形と成型をもとに特別な3Dプリンターを駆使。同ケースの量産化に成功した

 

【最新カーボンウォッチ】

ノルケイン
ワイルド ワン スケルトン
Ref.NNQ3000QBQ1AS/B007/
3W1QBR.20BQ 
83万6000円

カーボン複合素材「ノルテック」のケースに、チタン製コンテナやターコイズブルーのラバー製ショックアブソーバーを組み合わせたスポーツウオッチ。78gという軽量性や堅牢性を特徴とする。自動巻き。200m防水。

 

ティソ
シデラル
Ref.T145.407.97.057.00
14万4100円

1970年代のアイコンピースをモダンに再解釈したフォージドカーボンケースモデル。ダイバーズとレガッタの目盛りを刻んだ逆回転防止ベゼルを備える。80時間パワーリザーブの自動巻きムーブメントを搭載。30気圧防水。

 

軽く、高強度で、腐食しないカーボンはデザインも個性的

時計ケースの素材として徐々に利用が増えているのが「カーボン」だ。製造方法で複数のグレードが存在しており、リシャール・ミルのような超高級時計からG-SHOCKまで採用例の幅がある。

 

そのなかでもオリスの新作「プロパイロット アルティメーター」のケースは、金属からの代替素材として注目が集まるカーボンと、熱耐性や機械的性質に優れるPEKKの融合物。タフな作りながらプラスチック並みに軽い独自のケースを実現した。さらにコストが抑えられている点も見逃せない。

 

またカーボンは、表層のルックスが製造方法の種類で異なるため、個性が生まれるのも特徴と言える。オリスの場合は積層が見えているし、カーボンファイバーとバイオ由来原料から成るノルケインの時計は大理石のような質感だ。一方、ティソの時計が使っているフォージドカーボンは、短い繊維を樹脂に含浸させて高温高圧でプレスして成型するため、一つひとつ異なるまだらなパターンとなっている。

 

【COLUMN】機械式時計なのに高度計! 東京スカイツリーで使ってみた

文字盤外周の回転マーカーが高度/気圧を示す

プロパイロット アルティメーターには高度計が付いており、最高6000mまで計れる。黄色マーカーが表示するが、地上階(右下写真)では0mを、天望デッキでは350m付近を示して正確さを証明した。さすがの本格機能だが、高層建築物に上ったり、登山中に高さを把握できて楽しめる機能と言える。なお、赤いマーカーは気圧計だ。

休日時計は「素材」で選べ! 夏に使える「注目の5大マテリアル」を解説

Tシャツやサマーニットなどを着て、腕元がオープンになる季節。そこはぜひ、お気に入りの腕時計で飾りたい。休日をアクティブに過ごすのであれば、外装素材にこだわりのあるモデルをオススメする。まずは特徴が異なる5つのマテリアルに注目せよ!!

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

あなたは腕時計に何を求める? 旬なマテリアルの特徴

タフ軽ウオッチで夏を制す!!
カーボン

ケースに使われる素材としては最も先進的な「カーボン」は、近年の進化が著しく種類が増加している。強靭ながら軽量な性質を持ち、表面に固有のパターンが現れる。夏の強い日差しのもとで、ブラックのケースが映える。

汗かく夏でも快適さの面ではNo.1
チタニウム

サビに強い金属である「チタン」は、成形技術が進んだためシェアを伸ばしている。光沢を抑えた表面仕上げが一般的だが、ポリッシュを施してステンレスに近い質感を持つ時計も登場。さらに軽いことからストレスが少ない。

 

褐色の輝きが焼けた素肌とマッチ
ブロンズ

装飾品としての「ブロンズ」は馴染みが薄いものの、エイジング素材として注目が集まっている。“育てる”感覚の楽しみはほかにない魅力であるし、個性ある赤銅色は夏にこそ着けたい。日常使用向けの銅合金ケースも登場。

 

スクラッチ傷が目立たない夏の最適素材
セラミック

「セラミック」も先端的で、耐摩耗性に優れるため傷が気になる人にとってセラミックウオッチは打ってつけ。定番のブラックやホワイト以外にも色彩が増えており、仕上げの幅も拡大。丸洗いしやすいので清潔さを保てる。

 

ステンレスの中でサビにめっぽう強い
904Lスチール

マテリアルの大定番ステンレスは種類が豊富で、グレードにより価格差が生じる。「904Lスチール」はその最高峰とされ、高硬度なうえ耐食性が高く、夏場の着用にも適する。ポリッシングによって光沢を持つことも特徴だ。

 

《番外編》涼しげなコーデに持ってこい
「スケルトンウオッチ」

ケースや文字盤をシースルーデザインとすることで、猛暑の中でもひとときの爽やかさが感じられる。透けたデジタル文字盤を実用化するなど、スケルトンの技術も驚くべき発展を遂げている。カジュアルな装いにピッタリだ!!

祝 G-SHOCK誕生40周年! 話題の新機軸3シリーズと歴代モデルを一挙紹介

日本が世界に誇るタフネスウオッチの金字塔「G-SHOCK」が祝40周年を迎えた。唯一無二のドメスティックブランド「G-SHOCK」が誕生したのは1983年。以来、G-SHOCKはたゆまぬ進化を続けてきた。 そして40周年の節目に、栄光の歴史の集大成ともいえる新機軸が続々お目見え。本記事では、話題の3シリーズを紹介する。あわせて、「G-SHOCK」の進化の歴史も一挙公開!

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】人気のスポーツ系ラインが懐古調デザインで大進化

様々なアクティビティやトレーニングに適した機能を搭載する「G-SQUAD」の最新作は、G-SHOCKの原点である初代DW-5000Cと同じ角型フォルムを採用。まさに節目にふさわしい “原点回帰” を思わせる展開だが、そのパフォーマンスは最新鋭だ。心拍計測が可能な光学式センサー、歩数計測が可能な加速度センサーを搭載し、ランニングやウォーキングなどの効率化を促進。トレーニング解析や睡眠による快復度の解析、呼吸エクササイズなども行うことができる。時代のニーズを最大限に汲み取った高機能の数々が、シンプルなデザインの中に集約されているのだ。

 

スポーツやワークアウトが楽しくなる機能が充実

G-SQUAD DW-H5600シリーズ
DW-H5600MB-1JR 4万4000円

Bluetoothで無料アプリ「CASIO WATCHES」と連携し、トレーニング分析やアクティビティ履歴の管理が行える。血中酸素レベル計測機能など、ワークアウトに役立つ様々な機能をベーシックな “5000系” デザインで実現。クオーツ。樹脂ケース&ストラップ。幅44.5mm、厚さ16.6mm。20気圧防水。

 

↑ケースバックにセットされた光学式の心拍センサーを用いることで、最大心拍数、最小心拍数、心拍数遷移グラフ、目標心拍数設定機能、心拍ゾーングラフィック表示など様々な項目の表示・実行が可能。また、ソーラー充電に加えてUSB充電にも対応し、バッテリー対策も万全だ

 

質感が高いメタルベゼルモデル

DW-H5600EX-1JR 6万500円

DW-H5600MB-2JR 4万4000円

外観上の大きなポイントとなるスクエアシェイプのベゼルに、堅牢かつ質感が美しいメタル素材をフィーチャー。持ち前のタフネスに高品位なイメージをプラスしている。

 

オリジンを受け継ぐ樹脂ベゼルモデル

DW-H5600-1JR 4万1800円

DW-H5600-2JR 4万1800円

初代のイメージをより強く感じさせるのは、旧来同様の樹脂ベゼル。「ベゼル」とはいえ樹脂製のケースと一体の形状のため、G-SHOCKらしいマッシブな存在感がより際立つ。

 

↑クラシカルな5000系ならではのスリムなデザインながら、光学式の心拍センサーを搭載。わずか17.4mm厚に心拍計測機能を収める。従来のフォルムをしっかりキープしつつ、新たな機能を見事に盛り込んでいる

 

【その2】新たな特殊技術を駆使したプレミアムで独創的な外装

G-SHOCKの40周年を謳ったアニバーサリーコレクションは、個性豊かな3モデルである。いずれも1983年の初代モデルをベースに、素材や仕上げのさらなる進化が図られているのが特徴だ。 「リクリスタライズド」と銘打ったこれらは、ステンレスの再結晶化と深層硬化処理を組み合わせた特殊技術をG-SHOCKに初採用したもので、くだんのステンレスは一般的なものに比べ強靭、かつ質感の美しさも魅力となっている。 “強さ” と “美しさ” はそもそもG-SHOCKに通底する要素だが、この試みによって両方がかつてないレベルで一体化。高品位で独創的な外観が実現した。

 

G-SHOCK史上初の煌めきと質感・強度を華麗に達成

G-SHOCK40周年記念リクリスタライズドシリーズ
左からGMW-B5000PG-9JR 12万1000円/DW-5040PG-1JR 3万8500円/GMW-B5000PS-1JR 12万1000円

独自の金属加工法であるリクリスタライズドを用いたスペシャル限定エディション。写真中央のDW-5040PG-1JRはケースバックにその意匠が採用されている。クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット(DW-5040PG-1JR/樹脂ケース&ストラップ)。20気圧防水。

 

↑ステンレス素材に再結晶化と深層硬化処理を施したのち、IP、DLC、TICなどの表面硬化コーティングを実施。スクリューバックも再結晶化と深層硬化処理を施し、コーティング(写真中央はGMW-B5000PG-9JRの裏蓋)を行っている。メタルケースのGMW-B5000PG-9JRとGMW-B5000PS-1JRはBluetooth搭載電波ソーラーモデルだ

 

【その3】プロ仕様の本格潜水モデルが最高クオリティの外装をまとう

2023年はラインナップで唯一、ISOの200m潜水用防水の規格に準拠したダイバーズ「フロッグマン」の30周年にもあたる。 ダブルアニバーサリーを祝して誕生した最新作は、アナログフロッグマン初のチタン外装を採用。ケースやベゼルだけでなく、小さなリューズやボタンなどもチタンとし、外装を構成する部品の総数はパーツ間の緩衝素材も含めると、実に70点以上に及ぶ。これらが高精度で組み合わさることでMR-Gが誇るフルメタルの造形美や耐衝撃性、フロッグマンの高気密構造が高度に融合する。30年目に “最強” フロッグマン爆誕。そのポテンシャルは日常でも信頼性抜群だ。

 

より強く美しくなった “MR-G” のフロッグマン

フロッグマン30周年記念
MRG-BF1000R-1AJR 59万4000円

本格ダイバーズとして君臨するフロッグマンのコンセプトをフルメタルのMR-Gで実現。電波受信感度を上げるために採用されたサファイアガラスのケースバックに、お馴染みのカエルのイラストを採用した。クオーツ。チタンケース、フッ素ラバーストラップ。直径49.7mm。

 

↑一部の緩衝素材を除き、基本的に外装パーツはすべてチタン製。70以上の部品を高精度で組み上げることで気密性と堅牢製を実現した

 

「G-SHOCK」進化の歴史を振り返る

G-SHOCKは誕生当初からタフネスウオッチというアイデンティティを軸に、多彩に進化してきた。40年に及ぶ革新のヒストリーは、世界の時計シーンに大きな影響を与え続けている。

 

1983年  記念すべきファーストモデルが誕生

G-SHOCKの生みの親である伊部菊雄氏が試行錯誤の末に完成させた初代モデル。いまなお多くのラインナップにデザインコードが継承されている。

↑画期的な耐衝撃構造の秘密は、モジュールのセット法。従来の構造は衝撃が直に機構に伝わってしまうが、緩衝パーツを用いて点で支える中空構造にすることで、衝撃は外に分散される

 

1993年 初の本格ダイバーズ フロッグマン

ISOのダイバーズウオッチ規格に準拠したフロッグマンが登場。G-SHOCKの新たな領域 “海” における可能性を切り拓いた。

 

1996年 冬の風物詩・ラバーズコレクション

毎年クリスマスの時期にリリースされる限定ペアウオッチ「ラバーズコレクション」が初登場。年ごとに機種が変わり、熱心なコレクターも多い。

 

2002年 G-SHOCK初の電波ソーラーが誕生

標準電波を受信して時刻を修正するソーラーモデルGW-300がデビュー。ラウンドフェイスを用いた斬新なデザインも話題となった。

 

2014年 GPSハイブリッド電波ソーラー

GPS衛星の電波と地上の送信所の標準電波を受信。世界のあらゆる場所で正確な時刻を表示することができるGPW-1000を発売した。

 

2018年 フルメタルの耐衝撃構造が誕生

ステンレススチール製のベゼルとケースの間に、ファインレジン製の緩衝材をセットした耐衝撃構造が実用化。GMW-B5000Dに採用。

 

2021年 オンラインのカスタマイズサービス「MY G-SHOCK」が始動

初期スクエアデザインのDWE-5610をベースに、好みのパーツを自由にアッセンブルして購入する新形態のサービスがスタート。選択肢はなんと100億通り以上になり、他者とカブりにくい “究極のG-SHOCK” が、オンラインで気軽に手に入る。

 

2022年 バイオマスプラスチックを採用

原料にひまし油やトウモロコシなど、再生可能な有機資源を用いる次世代素材を外装に初採用。環境保全をさらに推進する。

最新技術も搭載! エコとファッションを両立させた、「サステナデザイン」腕時計4選

資源を有効活用し、持続可能な社会をつくるためのキーワード「サスティナブル」。時計界にもその理念は浸透し、多様な手法が生まれている。本記事では、目下あらゆる分野で促進されている社会的なムーブメント、サスティナビリティのコンセプトを取り入れた腕時計を、4モデル紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

一度のフル充電で約1年間駆動!!

シチズン
Eco-Drive 365
上画像左から、Ref.BN1014-55E 5万8300円/Ref. BN1015-52E 6万3800円/Ref.BN1010-05E 11万円(世界限定1200本)

一次電池を用いず、太陽などの光で発電・駆動する独自の光発電エコ・ドライブモデルが進化。2023年の最新作では、一度のフル充電による連続駆動期間がなんと365日に。持ち前のエコな理念がより高度に実現した。クオーツ。ステンレススチールケース&ブレスレット(BN1010-05Eはカーフストラップ)。直径42.5mm。2023年秋冬発売予定。

 

17本のペットボトルから1本のアイコン#タイドが誕生

モーリス・ラクロア
アイコン #タイド Mahindra(アップリサイクル素材)
Ref.AI2008-04000-400-J 11万1100円

フォーミュラE世界選手権の参戦チーム、マヒンドラ・レーシングとのコラボ。海洋に流出したペットボトルの再生素材を使用した。クオーツ。オーシャンバウンド プラスチックケース、ラバーストラップ。直径40mm。

 

便利なGMT機能を備えたプロ仕様ダイバーズ

セイコー
プロスペックス セイコー腕時計 110周年記念限定モデル ダイバースキューバ Save the Ocean
Ref.SBEJ013 23万1000円

セイコーの腕時計110周年を祝した世界限定4000本(うち国内700本)のGMTダイバーズ。ペットボトルの再生原料を使用したストラップが付属。自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm。

 

↑国産初のダイバーズを手がけたセイコーは海洋保全活動に邁進。「プロスペックス」はその基盤だ

 

不朽の名作ダイバーズが最新技術でソーラー化

タグ・ホイヤー
アクアレーサー プロフェッショナル200 ソーラーグラフ(ソーラー駆動型)
Ref.WBP1180.BF0000 38万5000円

2022年、マリンスポーツ系の代表コレクション「アクアレーサー」に満を持して加わったソーラークオーツモデル。今年は軽量かつサビに強いグレード2チタンの外装をまとって登場した。チタンケース&ブレスレット。直径40mm。200m防水。

 

↑指針やインデックスには暗所で高輝度発光するスーパールミノバがセットされている

単なるカラートレンドじゃない! ひと味違う「技アリ青緑ダイアル」腕時計3選

腕時計の文字盤の定番色として認知されはじめたブルー。もっとも勢いのあるグリーン。この「技アリ青緑ダイアル」は、各々、個性的なトーンや手の込んだ仕上げなどで新境地を切り拓いている。時計の “顔” に、より繊細なニュアンスを加えることで、単なるカラートレンドと一線を画す目新しさがある「技アリ青緑ダイアル」から、本記事では、今おすすめしたい腕時計をカラー別に3モデル紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【カラー1】ブルーグラデーション

月齢をグラフィックで表す「ムーンフェイズ」を搭載

オリエントスター
メカニカル ムーンフェイズ M45
Ref.RK-AY0117L 30万8000円(公式オンラインストア限定45本)

星団「M45(すばる)」をイメージした文字盤は形打ち模様を施した原版に塗料を専用機器で塗布。クリア塗装を厚くすることで豊かな立体感を演出した。自動巻き。ステンレススチールケース、レザーストラップ。直径41mm。

 

【カラー2】ターコイズブルー&グリーン×ブロンズ

本格ダイバーズスペックとファッション性が融合

ブライトリング
スーパーオーシャン オートマチック
(左/44mm径)Ref.A17376211L2S1 59万9500円
(右/42mm径)Ref.N17375201L1S1 69万8500円

1957年誕生の名作ダイバーズが刷新。ターコイズブルー文字盤はシンプルなステンレススチールケースとの対比が軽快に際立ち、グリーン文字盤は経年変化で風格が増すブロンズケースと相まって艶やかな高級感が漂う。左/自動巻き。ステンレススチールケース、ラバーストラップ。直径44mm。 右/自動巻き。ブロンズケース、ラバーストラップ。直径42mm。

 

↑1970年代に人気を博した「スローモーション」に着想を得たデザイン。 “モダンな懐古調” が身上だ

 

【カラー3】カーミットグリーン

毎月初日にカーミットの顔が日付表示に登場

オリス
プロパイロットX カーミット エディション
Ref.01 400 7778 7157-Set 66万円

120時間のパワーリザーブを誇る自社製キャリバーモデルに、ディズニーマペッツ「カーミット」のカラーを配したスペシャルエディション。自動巻き。マルチピースチタンケース&ブレスレット。直径39mm。10気圧防水。

 

↑カーミットは愛らしいカエルのマペット。 “誰かを楽しい気持ちにさせる” という概念が相通ずることからコラボが実現した

工具不要でストラップ交換可能! 注目の「二刀流ストラップ」腕時計4モデル

多くの人々が毎日身に着けて使う腕時計は、普遍的な存在である一方、重要なファッションアイテムでもあり、時々のトレンドや世相を映し出す鏡の役割を果たす。 現在、シーンを沸かせている3つのキーワードは「二刀流ストラップ」「絶妙青緑ダイアル」「サステナデザイン」と実に多彩。選ぶなら、こうした潮流を投影した最新作がオススメだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

本記事では、3つのトレンドキーワードから「二刀流ストラップ」の腕時計3モデルをピックアップ。二刀流の別解釈として見逃せない「シェアウオッチ」も合わせて紹介。デザインだけでなく実用面でも利便性や汎用性を広げる賢明な手法として、ぜひ取り入れてみてほしい。

 

トレンドキーワード「二刀流ストラップ」って? 交換システムが進化してコーディネートが容易に!!

工具不要でストラップの交換ができる特殊機構を備えたモデルが台頭。交換用ストラップの選択肢も増えており、好みに合わせた使い方で楽しめる。

 

Zulu Time(GMT)機能で最大3つの時間帯を表示可能

ロンジン
ロンジン スピリット Zulu Time 42mm
Ref.L3.812.4.53.6 45万3200円

ロンジンの時計を用いて陸・海・空を開拓した先駆者へ敬意を捧げるコレクションに加わったGMTモデル。ムーブメントは精度規格の世界的権威、COSCの基準に準拠したキャリバーL844.4を搭載する。自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径42mm。

↑高精度なインターチェンジャブル機構を備え、工具不要でブレスの脱着が可能。別売りストラップとの二刀流が楽しめる

 

クラシカルなドーム型ダイアルをまとって刷新

ティソ
ティソ シュマン・デ・トゥレル 39mm
Ref.T139.807.11.048.00
11万8800円

創業地であるスイス、ル・ロックルの通りにちなんで命名された象徴的コレクションの一本。ドーム型の風防&文字盤や最新ムーブメントの採用で進化した。自動巻き。ステンレススチールケース&ブレスレット。直径39mm。

↑最大で約80時間もの連続駆動が可能な「パワーマティック80」を搭載する

 

↑レバーを内側にずらし、ブレスを着脱するインターチェンジャブル機構を装備

 

ブランドコンセプトは “手の届くラグジュアリー”

フレデリック・コンスタント
ハイライフ クロノグラフ オートマチック
Ref.FC-391WN4NH6 49万5000円

シームレスなデザインの41mm径ステンレススチールケースとバンドの接続は、ワンタッチ操作のインターチェンジャブル機構。カーフレザーとラバーのストラップ、メタルブレスレットが付属するので “三刀流” だ。防水性能は安心の10気圧。世界限定1888本。自動巻き。

 

↑堅牢なステンレススチール製のブレスレットが付属。その日の装いや使用目的など、TPOに合わせて使い分けることができる

 

腕時計をシェアする新発想が広がりを見せている「シェアウォッチ」

二刀流の別解釈として、「シェアウオッチ」も見逃せない。近年、メンズモデルの小型化&レディスモデルの大型化が顕著となったことを背景に、ひとつの時計をシェアする例が増加。ストラップ交換が容易な機種も多く、可能性はより広がっている。

ハミルトン
ジャズマスター パフォーマー オート 34mm
Ref.H36115640 14万9600円

ブランドの祖国であるアメリカの伝統的な音楽「jazz」の名を冠した代表コレクションに、コンパクトな34mm径の新バリエが誕生。レザーストラップは、交換を容易にするインターチェンジャブル方式を採用している。自動巻き。ステンレススチールケース。

200万円超えのフランクミュラーを贈呈! 千葉ロッテが発表した今季の「MVP賞」が豪華すぎる

2年連続でファイナルステージに進出している千葉ロッテマリーンズ。ファンが選ぶ年間MVP賞として、昨季はオフィシャルスポンサーからジープが和田康士朗外野手に1年間無料貸与され話題となったが、今季はスイスの高級腕時計フランクミュラーが贈られる。

 

 

このニュースが発表されると、ファンからは「ジープだったりフランクミュラーだったり大盤振る舞いやな」「高そう…」とのコメントが。

 

自身もスーツや私服のときは、いつもフランクミュラーの時計をつけているという井口資仁監督は、「頂点を掴む2022年シーズンでもっとも1年間、充実した時を刻んだ選手にこの時計を受け取ってもらいたいと思っています。選定に関しては私というよりはファンの皆様に決めてほしいと思っています」とコメント。

 

 

実際に贈られるのは「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」で、マリーンズにピッタリな「航海」のデザインとなっている。税込価格は214万5000円だそう。

 

昨年、「ジープ グランド チェロキー リミテッド」が贈られた和田は、24打席の出場ながら24盗塁でタイトルを獲得。BCL(独立リーグ)出身者としては初のNPBタイトル獲得という躍進を見せた。

 

 

今季は、3年連続ファイナルステージ出場と、さらにはシーズン3位から下剋上を果たした2010年以来の日本一に向けて、新たなスター選手が生まれるのか。

 

シーズン終了後、ファンによって選ばれる「フランク ミュラーMVP賞」。そのときには再び、この高級腕時計がクローズアップされるだろう。

太っ腹! 八村がチームメイト全員へプレゼントしたG-SHOCKがカッコ良すぎると話題

NBAワシントン・ウィザーズに所属する八村 塁が、チームメイトに贈ったビッグなプレゼントが話題となっている。

 

 

八村がプレゼントしたのは、自身が監修したシグネチャーモデルとして発売されている腕時計「G-SHOCK」のGM-110RH。ベゼル、裏蓋、バックル部分はカッパー色になっているほか、遊環は八村のルーツとなっているアフリカのベナン共和国をイメージした3色で構成されている、スタイリッシュかつ個性的な一本。

 

 

なんと八村は、この時計をチームメイト全員にプレゼント。全員のロッカーに置いておくサプライズで驚かせたという。1本約5万円の時計をさらっと全員に配れるあたり、さすがは日本を代表するスターである。

 

 

チームメイトのアンソニー・ギルが「最高の男からの最高のサプライズだよ」と喜ぶなど、同僚たちからの評判も上々。ルーキーイヤーから所属するチームに八村が完全に溶け込んでいることがわかる。

 

 

開幕前には個人的な事情によりチームを離脱していた八村だが、現在は復帰に向け調整中。次回の遠征には帯同が決定するなど、徐々に復帰に向けた動きを見せる八村の完全復活は、ファンだけでなくチームメイトも待ち望んでいるはずだ。

デンマークの時計ブランドNordgreenが最大30%オフになるブラックフライデー開催

デンマーク発の腕時計ブランドNordgreen(ノードグリーン)は、11月19日から29日までの期間、公式サイトにて最大30%オフとなるブラックフライデーセールを開催します。

※価格は全て税込。カスタムにより金額が異なります。

 

Nordgreen公式サイトにて、2021年のグッドデザイン賞を受賞した「Pioneer」や「Unika」をはじめ、ペア時計やカスタマイズセットなど、ほぼ全てのモデルが最大30%オフとなります。購入時、クーポンコードを入力することで割引が効きます。

 

セール対象モデル一例

Unika

2万3000円から

 

Pioneer

2万7900円から

登山やトレイルランニングなどに役立つ新機能搭載! 厳しい環境下でも対応できる「本格アウトドアウォッチ」11月25日発売

ポラール・エレクトロ・ジャパンは、アウトドアウォッチ「Polar Grit X Pro(ポラール グリット エックス プロ)」「Polar Grit X Pro Titan(グリット エックス プロ チタン」を、11月25日に発売します。

↑Polar Grit X Pro

 

Grit X Pro Titanは、ベゼルに航空宇宙産業用チタンを使用して、Grit X Proの機能性にさらに軽量性・耐久性を高めたモデル。税込価格はGrit X Proが7万3700円で、Grit X Pro Titanが8万2500円です。

↑Polar Grit X Pro Titan

 

Grit X Proのカラーはノルディックカッパー(M/Lサイズ)、ブラック(M/Lサイズ)、アークティックゴールド(S-Lサイズ)の3色で、リストバンド込みの重さは79g。アークティックゴールドのみ2サイズ(SとM/L)のリストバンドが同梱されています。Grit X Pro Titan(M/Lサイズ)は、リストバンドはGrit X Proと同じFKM(フッ素ゴム)と、より軽量なパーフォレーションレザー(穴あき加工レザー)の2つを同梱。重さはパーフォレーションレザーバンド込みで53gです。

↑左からノルディックカッパー、ブラック、アークティックゴールド

 

今回発売される2製品は、2020年発表「Polar Grit X」のアウトドア機能に加え、急な天候の悪化などでルート変更が必要なときに、事前に登録した別ルートが選択可能。ルートを登録すれば、ゴールまでの距離や標高プロファイルを確認できるため、疲労度が溜まっているときに、そのままゴールを目指すのか、無理をせずにショートカットコースを選ぶか引き返すかなどの判断ができるようになります。ルートを登録していない場合でも、「トラックバック機能」で通ってきたルートを記録し、途中でUターンしてスタート地点に戻るルートを表示できます。

 

夜明け・日の出・日の入・夕暮れの時間や、GPSで座標位置(緯度・経度)を確認でき、状況を判断するための情報が入手できます。予定とは異なる天気や体調になってしまったときに、最適な判断をするための情報を確認可能です。

 

ウォッチフェイスには、強度に優れるサファイアガラスを新たに採用。Grit Xと同様、アウトドアで重視される高い堅牢性を備え、耐久温度はマイナス20度~プラス50度で、高度は最高9000mまで対応できます。バッテリーは、登山やトレーニング時にGPSや心拍計測を高精細で記録する場合は最大40時間、心拍計測をオフ・GPSの記録間隔を変更できる省電力設定にした場合は、最大100時間の連続使用が可能。

 

また、2020年発表の「Polar Vatntage V2」に搭載された「ランニングパフォーマンステスト」「サイクルパフォーマンステスト」「脚力回復度テスト」といったテスト機能や、スマートフォンの音楽再生コントロール機能、週間トレーニングサマリーの表示などの機能も搭載しています。

↑11月25日発売「Polar Vantage V2」新色レッド(税込7万6780円)

いま選びたいスポーツウオッチの最新情報を大特集!「WATCHNAVI 2021 Autumn (Vol.83)」

「WATCHNAVI 2021 Autumn (Vol.83)」は100年以上におよぶスポーツウオッチの歴史的な転換点を象徴する3本の腕時計が競演した表紙が目印。タグ・ホイヤーの最新作を網羅した「パーフェクトガイド」の綴込付録も!

 

 

【巻頭特集】スポーツウオッチ大全

世界中の人々が愛してやまない人気ジャンル「スポーツウオッチ」。 これらの時計が圧倒的な支持を得ている理由を、 100年以上の歴史をさかのぼり黎明期から検証。 クロノグラフ機構とスポーツ競技の密接な関係、 なぜ軍用時計がスポーツ時計に置き換わったのか、 そこから高級化して現代のトレンドにいたるまで、 多くの名作の末裔モデルとともに、 この特集で1世紀におよぶスポーツウオッチの大枠が掴めます。

 

130名以上のリアルを大公開!「時計好きスナップ」

仙台、 金沢、 東京、 名古屋、 大阪、 岡山、 福岡の7都市で実施した時計スナップから、 リアルに売れている腕時計を導き出しました。 さらにレディスウオッチ、 リペア、 時計写真作品、 学生の時計製作ドキュメントなど連載記事に加え、 腕時計に欠かせないリューズのメカニズムの深掘りや高級時計のスマートな取り扱い方法まで幅広く特集。

 

[商品概要]

WATCHNAVI 2021 Autumn (Vol.83)
著者: WATCHNAVI編集部
定価: 950円 (税込)

【本書のご購入はコチラ】
・Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/B09BY81M1F
・セブンネット https://7net.omni7.jp/detail/1228925205

セラミックやカーボンなどトレンドの新素材を使った「25万円以下で注目の腕時計」7選

製造コストを抑え、価格以上のクオリティを実現するアクセシブル(手の届きやすい)ブランドに注目。一部はスマートウオッチと競合するが、時計専門メーカーならではの技術と個性で差別化している。なかでも、特殊な素材を使って個性を演出するモデルが増加傾向にある。

 

ステンレススチールやゴールド、チタンが中心だった時計の外装素材は、ここ最近で急速に多様化。機能性の高いセラミックやカーボンは特に注目で、これら“異素材”の低価格化も進んでいる。ここでは、価格を抑えつつ、異素材で個性を演出するモデルをピックアップ。時計ジャーナリスト・大野高広さん、GetNavi本誌の時計担当・青木宏彰のコメントともに紹介していこう。

 

新素材は長所と短所を熟知したうえで検討を!

ひと口で“ブラック”といっても、素材によって表情が異なるように、特殊な素材を使って個性を演出するモデルが増加傾向にある。

 

「ヴィンテージに通じるレトロ感を追求したエイジング仕上げやブロンズの人気が継続しています。これは経年変化による1点ものとしての魅力も大きいです」(青木)

 

「機能性を追求したハイテク素材も広まっています。その代表格がセラミックとカーボン。傷が付きにくく、外装の状態を新品同様にキープしやすいのがメリットです」(大野)

 

これらは一般的なステンレススチールに比べて修復しにくいなどのデメリットもあるので、素材の特性を理解したうえで検討しよう。

 

【セラミック】摩耗や腐食への耐性が高く成型技術も向上中

【その1】セラミックの巨匠ならではのニュアンスブラック

ラドー

トゥルー シークレット

Ref.R27107152

20万9000円

メタルよりも軽量で高硬度なハイテクセラミックスを流麗なケースとブレスに採用し、ニュアンスのある艶やかなブラックに仕上げたラドーを代表するモデル。12時位置にオープンハートを配したグラデーションダイアルとも好相性だ。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ハイテクセラミックスケース&ブレスレット●防水性能:5気圧●サイズ:Φ40㎜(厚さ10.4㎜)

↑80時間パワーリザーブを誇る高性能自動巻きムーブメントはシースルーバックから楽しめる。これだけの内容で税抜10万円台はコスパ高すぎ!

 

↑あえてインデックスを排して、時間確認の視認性よりもダイアルの美しさを追求。12時位置の小窓からは、テンプの精緻な動きが楽しめる

 

【その2】東京モチーフのデザインと異素材を巧みに融合

ゴリラ

ファストバック GT レガシー東京

Ref.FASTBACK GT LEGACY TOKYO

21万7800円

日の丸をイメージした世界250本限定モデル。2020年の記念に4時の「20」にゴールドを配した。ケースはアノダイズアルミとチェッカー柄のフォージドカーボンを重ね、セラミックベゼルとチタンバックで挟んだ異素材ミックス。10気圧防水。

↑信頼性の高い日本製の自動巻きCal.Miyota905を搭載。その精緻な動きと仕上げをシースルーバックから鑑賞できる

 

【こちらもチェック】硬質セラミックは製造が難しい

酸化ジルコニウムなどの原料を均一に押し固め、任意の形状に切削加工。これを高温下で焼結してセラミックを生成すると、約23%収縮する。その際の歪みを制御するのが難しい。

 

【 カーボン】 耐アレルギー性や強度に優れる超軽量素材

【その3】着けているのを忘れるほど軽快なカーボンボディ

JPN

130R チタニウムグレー

Ref.JPNW-001GR

13万2000円

ジャパンクオリティにこだわり、世界進出を目指す新ブランドのクオーツ(ソーラー)クロノグラフ。モデル名は鈴鹿サーキットの高速カーブに由来する。カーボンケースにサファイア風防とチタンバックを合わせるなど、素材にこだわった一本だ。

 

【その4】高耐久性と軽さが特徴のCARBONOX製ケース

ルミノックス

ネイビーシール 3500シリーズ

Ref.3503 NSF

4万9500円

米国特殊部隊ネイビーシールズのファミリーを支援する基金(NSF)との締結を記念して製作。3500をベースに、青文字盤やオレンジでアレンジ。超軽量で耐久性に優れた独自のCARBONOXケースを採用する。クオーツ。

 

【その5】過酷な状況に耐える強靭なカーボンケース

ビクトリノックス・スイスアーミー

イノックス カーボン メカニカル

Ref.241866.1

18万7000円

耐傷性に優れる独自のカーボンケースは、宇宙空間での使用を想定したテストもクリア。限定「スパルタンPS」ナイフとブラックバンパーがセットになったスペシャルパッケージだ。自動巻き。43㎜径。

 

【アセテート】 カスタマイズ可能な植物ベースの複合樹脂

【その6】人気のロングセラーをべっ甲柄でモダンに再解釈

ニクソン

タイムテラー アセテート

Ref.A327-646

1万7600円

クリーンでシンプルかつレトロモダンな雰囲気が特徴のロングセラーを、アセテートの鮮やかな色彩で再解釈。プラスチックの軽さと、べっ甲のような高級感を併せ持つモダンなデザインに仕上がった。クオーツ。

 

【環境配慮型】 トウゴマの種から抽出したバイオ素材を量産品に採用

【その7】大自然の恵みを受けたバイオ素材の初代モデル

スウォッチ

ISIKHATHI

Ref.SO28G101

8800円

1983年に誕生した初代スウォッチを革新的なバイオ素材でリバイバル。グレーのケースとストラップ、バックルはトウゴマの種から抽出した2種類のバイオ素材で製造されている。もちろんスイスメイド基準だ。クオーツ。

 

【おまけ】新しい時計の楽しみ方

ブロンズを深みのある表情に“育てる”

ブロンズ(青銅)は銅に錫などを含んだ合金で、腕時計に使う場合は色ムラを抑えたり、硬度などを調整済み。その魅力は自然に酸化し、ゆっくり退色すること。大気中の水分や汗のpHに影響されつつ経年変化するため“自分だけの1本”に育てる感覚が楽しめる。

 

かつて北海で活躍した潜水士たちに捧ぐ

エドックス

ノースシー 1967 オートマティック ヒストリカル リミテッドエディション

Ref.80118-BRN-N67

28万6000円

石油ブームに沸くノルウェーで、深海記録320mに到達した潜水士たちへのオマージュモデル。油田開発に必須だったヘリウム排出バルブを継承し、ケースにはヴィンテージ加工を施したブロンズを採用。世界限定320本。

↑シリアルナンバーやモデル名が刻印されたケースバック。腕に直接触れる部分のためステンレス素材で強化されている。ブロンズよりも肌荒れを軽減

 

デニムとブロンズの変化に緑文字盤が好相性

オリス

オリス×桃太郎ジーンズ 特別モデル

Ref.733 7707 4337

25万7400円

倉敷の「桃太郎ジーンズ」と異業種コラボ。インディゴ染めのストラップには岡山ゆかりの桃太郎が鬼退治で掲げた幟旗の二本線をあしらう。ベゼル回りにブロンズを配したレトロ感に、淡いグリーン文字盤がよく似合う。

 

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約30万円以下で選ぶ「ジャパンブランドの腕時計」珠玉の6選

時計製造において日本は、独自路線を貫きながら極めて高いクオリティとスペックを誇っており、 海外での知名度も高い。ここでは、そんな国産ウオッチの独自技術が詰まったタイムピースを取り上げ、GetNavi本誌の時計担当・青木宏彰のコメントともに紹介していこう。

 

似て非なるものを作り出す4社のジャパンブランド

いまの日本の時計製造は、セイコー、シチズン、カシオの3社が切磋琢磨している状況だ。先進技術に関して言えば、セイコーは世界中のあらゆる場所で高精度の時刻表示を可能にしたGPSソーラーウオッチを開発し、その分野の先駆者となった。

 

シチズンは50年以上のチタン開発の経験を生かした素材開発で、唯一無二の地位を確立。カシオは誰もが知るタフウオッチ「G-SHOCK」の絶え間ない進化を継続している。

 

「ほかに、エプソンの新興ブランドであるトゥルームの『スイングジェネレータ』も、サステナブル時代の要注目ウオッチです」(青木)

 

【その1】グリーンとゴールドの合わせ技で実用機に上質感をもたらす

セイコー

セイコー アストロン 時の記念日制定100周年記念限定モデル

Ref.SBXC071

30万8000円

2000本限定のGPSソーラーウオッチ特別モデルは、純チタンケースと光沢感のあるグリーンのセラミックベゼルが特徴。常に2つの時刻を表すデュアルタイム仕様は、サブダイアルの針にゴールドを合わせて上品に仕上げた。

SPEC●駆動方式:GPSソーラー●素材:純チタンケース&ブレスレット、セラミックベゼル●防水性能:20気圧●サイズ:縦50.3×横42.8㎜(厚さ14.9㎜)

↑文字盤下層に独自開発の小型GPSアンテナを装備。これが人工衛星からの時刻・位置情報を受信し、現在地の正確な時刻を表示する

 

↑GPSアンテナの小型化に伴ってダウンサイジングを実現し、実用性を高めた。ボタンとリューズにはブラックコーティングを施す

 

【ココが先進技術】

↑人工衛星は10万年に1秒誤差の高精度原子時計を備えている。セイコー アストロンは時刻や位置のデータを受信し、高精度に時を刻む。ソーラー発電で機能するというのも驚きだ

 

【その2】シンプルでも多機能なスーパーチタニウムを用いたGPSウオッチ

シチズン

アテッサ エコ・ドライブGPS衛星電波時計F150

Ref.CC3085-51L

18万1500円

アクティブなライフスタイルのパートナーとして開発された「アクトライン」の一本。「ライトレベル インディケーター」機能を備え、エコ・ドライブの発電量が確認できる。シャープなラグの多面設計に代表される、メリハリの効いたデザインも個性的。

SPEC●駆動方式:GPSソーラー●素材:スーパーチタニウムケース&ブレスレット●防水性能:10気圧●サイズ:Φ43.5㎜(厚さ13.2㎜)

↑スーパーチタニウム製のベゼルとバンドの一部にDLC(=ダイヤモンドライクカーボン)加工を施している。ラグのシャープさも際立つ

 

↑サブダイアルは曜日とライトレベル インディケーター(発電量)を表示。手の込んだ文字盤の多層構造が、高級感を醸し出している

 

【ココが先進技術】

↑左が通常のステンレスで、右がスーパーチタニウム (デュラテクトチタンカーバイト)。スーパーチタニウムの表面硬度はステンレスの5倍以上。本来軟らかいチタンに様々なコーティングを施し、硬度を高めたり、カラーを変えたりできるこの独自技術を開発した

 

【シチズンではこちらも注目!】4万通りでカスタマイズできる「シチズン FTS」が好評

累計販売10万本を超えるアテッサ「AT8040」をカスタムオーダーできる、シチズンのサービス「FTS」が好調だ。針まで自社製の強みを生かした4万通りに及ぶ組み合わせで、オリジナルの実用時計が作れる。ギフト需要も高い。

 

【その3】カーボン技術の熟成でメタル感を増したプレミアムなG-SHOCK

カシオ

G-SHOCK MTG-B2000BD-1A4JF

13万7500円

ボルドー色の12角形ベゼルが個性を放つ、G-SHOCKの上位ライン「MT-G」の最新作。外観に占めるメタルの割合が増し、細部の仕上げの美しさが際立っている。デュアルコイルモーターを3基搭載し、運針速度の高速化も実現した。

SPEC●駆動方式:ソーラー(Bluetooth対応)●素材:カーボン+ステンレススチールケース、樹脂+ステンレススチールバンド●防水性能:20気圧●サイズ:縦55.1×横51㎜(厚さ15.9㎜)

↑中空のメタルコマに肉厚ファインレジンを組み込んだ「新レイヤーコンポジットバンド」をセット。大幅な軽量化に貢献している

 

↑裏蓋はカーボン製。耐衝撃、耐震、耐遠心重力の「トリプルGレジスト」や、スマホと繋がるBluetooth対応など先進機能を備える

 

【ココが先進技術】

↑モジュールを収めるカーボンモノコックケースを、メタルフレームと12角型ベゼルで挟んだ「デュアルコアガード構造」。ボタンガードがなくとも、繊細な軸まで衝撃から守り切る

 

【その4】腕の動きで発電する 特殊機構を備えたアウトドアギア

トゥルーム

Lコレクション -Break Line- スイングジェネレータ

Ref.TR-ME2001

8万8000円

機械式時計の自動巻き上げ機構から電力を得て、クオーツ時計の機構を駆動させる「スイングジェネレータ」を初搭載。ケースにブロンズ色の表面硬化処理を施し、ベゼルもセラミックにして耐傷性を高めた。緑のバンドは高強力ナイロン織物のGAIFU製。

SPEC●駆動方式:スイングジェネレータ●素材:チタンケース、ナイロン(GAIFU)ストラップ、セラミックベゼル●防水性能:10気圧●サイズ:縦52.9×横45.4㎜(厚さ12.4㎜)

↑ねじ込み式ケースバックはトランスペアレントになっており、回転するローター越しにクオーツ機構のメカニズムを鑑賞できる

 

↑暗所で光る夜光はインデックスと時分針のほか、1日1周する第2時間帯表示針、セラミックベゼルの4か所の数字にも備えている

 

【ココが先進技術】

↑半円形の錘の回転運動を、コイルを介して電力に変換し、蓄電池に充電。その電力を使ってクオーツ機構を動かし、月差精度の正確さを実現している。定期的な電池交換は不要だ

 

【その5】ベゼルのレインボー色が鮮烈なフルチタン製ダイバーズ

カシオ

オシアナス カシャロ

Ref.OCW-P2000D-2AJF

27万5000円

ISO準拠の200m防水ダイバーズに加わった新色。スマホ連携機能により、約300都市の現在時刻への直感的な切り替えや、ダイビングログが可能だ。美しくシャープな仕上げも見どころ。縦51.8×横48.5㎜(厚さ15.9㎜)。

 

【その6】天と地の動きを宿した人気モデルの最新世代

オリエントスター

メカニカルムーンフェイズ

Ref.RK-AY0103L

19万8000円

水の流れを表現した装飾に、月が浮かぶ幻想的な文字盤が魅力。9時側では機械式時計の心臓部の動きが楽しめる。駆動時間を50時間以上に引き上げたF7M62キャリバーを搭載。自動巻き。5気圧防水。41㎜径(厚さ13.8㎜)。

 

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格調の高さはバツグン! 世界で定番化が進む「ブルーダイアル」腕時計6選

特別モデルや限定仕様に使われることが多かったブルーダイアルは、近年では世界的に定番化している。ひと口に青と言っても色合いや階調が同一ではなく、各モデルで異なる雰囲気を醸し出す。今回は、ハイブランドに匹敵するクオリティを備えたコストパフォーマンス抜群のブランドのなかから、ブルー文字盤モデルをピックアップ。GetNavi本誌の時計担当・青木宏彰のコメントともに紹介していこう。

 

各社こだわりの色彩や加工でブルーダイアルは千差万別

このところ、青文字盤の腕時計が連続して登場。いずれもそのこだわりは、半端なものではない。

 

「ニュアンスによって爽やかな印象を与えたり、格調の高さをアピールできたりするのがブルーの特徴です。またヴィンテージデザインとも相性が良く、新作が増えている傾向にあります」(青木)

 

文字盤に特殊な加工を行い、光の当たり方の加減で違った表情に見せるのもトレンドのひとつ。ブルーとの融合により、それらはさらに魅力的なものとなる。

 

【その1】迫力の48㎜ボディにクロノや飽和潜水用バルブを装備

ティソ

シースター 1000 プロフェッショナル リミテッドエディション

Ref.T120.614.11.041.00

27万2800円

ティソからプロユースの30気圧防水ダイバーズ・クロノグラフが登場。ニュアンスのあるブルーグラデーション文字盤が特徴で、ケース左に潜水時減圧用バルブを備える。セラミックベゼル。自動巻き。世界限定1000本。

↑シースルーバックから見える「バルジューA05.H21」は、最長60時間パワーリザーブ。ガラス面にタツノオトシゴをあしらう

 

【その2】逆パンダダイアルをブルーで彩った洗練のクロノグラフ

ハミルトン

イントラマティック オートクロノ

Ref.H38416141

29万5900円

1968年生まれのシグネチャーモデルに現代的な解釈を与えた、スポーティ&レトロな一本。簡単に長さ調節ができるミラネーゼブレスレットや、60時間駆動の「キャリバーH-31」の搭載など、高機能も光る。自動巻き。

 

【その3】歴史的な航空時計の真髄を凝縮

ロンジン

ロンジン スピリット

Ref.L3.820.4.93.6

40万4800円

1930〜40年代製の航空時計の意匠を発展させ、モダンなサンレイ加工の青文字盤とクロノグラフを採用。かつて高精度時計に授けていた星印に由来する、最高評価の5つ星でクロノメーター認定を表した。自動巻き。42㎜径。

 

【その4】名門ミネルバ社の技術やエッセンスを継承

モンブラン

モンブラン 1858 オートマティック

Ref.126758

31万1300円

傘下ミネルバ社のヴィンテージウオッチにインスパイアされた2針時計に、ネイビー色のバリエーションが誕生。40㎜径(厚さ11㎜)のケースに、イタリアの自社レザー工房製のスフマートカーフストラップを組み合わせた。自動巻き。

 

【その5】新たな流行を予感させる“青金”スタイルの逸品

レイモンド・ウエイル

マエストロ

Ref.2239-PC5-00509

20万3500円

文字盤中央に緻密なギヨシェ彫りを施し、ローマ数字と月の形状を表すムーンフェイズを配したクラシカルな外観が魅力。ローズゴールドPVD加工のステンレススチールケースも特徴だ。自動巻き。39.5㎜径。

 

【その6】クッションフォルムとミラネーゼブレスがマッチ

ミッシェル・エルブラン

ニューポート ヘリテージ

Ref.1764/42B

21万7800円

クッションケース、センターラグ、メッシュブレスレットなど、1970年代に流行したデザインを取り入れたレトロモダンなマリンウオッチ。トリコロールカラーも秀逸だ。自動巻き。世界限定1000本。

 

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手ごろな価格帯ながら見落としてはいけない「自社製ムーブメント搭載」腕時計5選

時計の性能を決めるムーブメントは製造が難しく、技術の結晶ともいえるパーツだ。各社は独自に搭載する機能を考案し、こだわりの仕上げも施すことで、コレクションに個性を与えている。

 

ここでは、ハイブランドに匹敵するクオリティを備えたコストパフォーマンス抜群のブランドのなかから、自社製ムーブメントを搭載するモデルをピックアップ。GetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔、時計ジャーナリスト・大野高広さんのコメントともに紹介していこう。

 

他社との差別化を図るにはムーブメントの内製がカギに

「高度な技術を必要とするムーブメント製造はコストがかさむため、一部のハイブランドしか行ってきませんでした。しかし近年は技術革新が進み、手の出しやすい価格帯からも優れたインハウス製モデルが登場しています」(大野)

 

「正確性はもちろん、現代の生活様式に合わせた長時間駆動や耐磁性の強化など、自社製ムーブのハイスペック化が進んでいます」(水藤)

 

自社製ムーブ搭載モデルの多くはシースルーバックで、その構造を眺められるのも魅力のひとつだ。

 

【その1】手の出しやすい価格帯ながら高性能な自動巻きメカを搭載

オリス

アクイス デイト キャリバー400

Ref.400 7763 4135-07 8 24 09PEB

37万4000円

新開発ムーブ「キャリバー400」(※)は、ユーザーが末長く使うことを想定し、パワーリザーブ120時間や耐磁性の強化など現代のライフスタイルに合わせたスペックを実現。まずはダイバーズ「アクイス」に搭載された。30気圧防水。

※キャリバー……自社開発のムーブメントにつけられた名称のこと

↑キャリバー400搭載モデルは、MyOris登録によって10年メーカー保証が付与。そのためオーバーホールは10年ごとの実施を推奨している

 

【その2】専門会社と共同開発した画期的なGMTムーブ

ノルケイン

フリーダム 60 GMT

Ref.NNZ2100ZG/N215/20EO.18Z

48万4000円

ハイブランドにもムーブメントを供給しているケニッシ社と協力して完成させた「キャリバーNN20/2」を搭載。先端の赤い針が第2時間帯を示す。レトロな趣を感じさせるシリコンアルミニウムブロンズ合金ケース。世界限定300本。

↑ローカルジャンピングアワー機能を備え、短針を1時間ずつ素早く調整できる。高精度の証明であるクロノメーター認定を取得済み

 

【その3】高精度かつ長時間駆動のボーマティックキャリバー

ボーム&メルシエ

クリフトン ボーマティック COSC

Ref.M0A10468

38万5000円

サテン仕上げを施したステンレススチール製のケース&ブレスレットに、印象的なグラデーションブルーの文字盤を組み合わせた人気3針時計。シースルーバックから、繊細な装飾のムーブメントを鑑賞できる。40㎜径。

↑自動巻きムーブメント「ボーマティックBM13-19 75A」を採用。スイス公認クロノメーターの高い精度や5日間パワーリザーブ、耐磁機能も備える

 

【その4】GSブルーのセラミックベゼルが鮮やか

グランドセイコー 60周年記念限定 スポーツコレクション クオーツモデル

Ref.SBGP015

44万円

スイス製に匹敵する国産最高峰の腕時計として1960年に生まれたグランドセイコーのアニバーサリーモデル。「紺色」の文字盤に赤針が映えるスポーティなデザインだ。40㎜径(厚さ12.4㎜)。世界限定2000本。

↑年差±10秒の新クオーツ、「キャリバー9F85」を搭載。時計を止めずに時針を単独可動でき、正確なまま時差修正できる

 

【その5】ドイツの技工ブランドによるスリムな手巻きムーブ

ノモス グラスヒュッテ

ラドウィッグ 38 エナメルホワイト

Ref.LD1A2EW238

28万6000円

懐中時計を連想させる意匠のダイアルを、光沢のあるエナメル調の純白で仕上げた手巻きウオッチ。針やムーブメントのネジは鮮やかな発色の青焼きで、価格以上のこだわりを感じさせる。37.5㎜径(厚さ6.8㎜)。

↑3/4プレートやグラスヒュッテストライプ装飾を施した「アルファ」キャリバー。シースルーバックから美しさを体感できる

 

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2020年、世界的に注目を集めた「ブレスレット統合型」腕時計7選

ここではハイブランドに匹敵するクオリティを備えながら、コストパフォーマンスは抜群なブランドを紹介する。なかでも、設計当初からケース&ブレスレットをトータルにデザインした「ブレスレット統合型」の注目度が急上昇。躍動感たっぷりの流れるようなフォルムは、スポーティにしてラグジュアリーだ。GetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔のコメントともに紹介していこう。

 

ラグジュアリースポーツの人気がトレンドの背景

夏に湿気の多い日本では、元々メタルブレスレットモデルの人気が高いが、2020年、“ブレスありき”の設計でケースとの一体感を重視した「ブレス統合型」が同時多発的に多くのブランドから発売され、世界的に注目を集めた。

 

「このトレンドを先取りしたのが、2019年発売のBR05。ベル&ロスのデザイナーは“1970年代の一体型ウオッチに触発された”と語っていましたが、現在のラグジュアリースポーツウオッチ人気が背景にありそうです」(水藤)

 

ハイブランドはもちろん、ニュースタンダードブランドを含め、ブレスレット統合型のジャンルにはすでに傑作が続々と登場している。

 

【その1】都会に似合う新感覚のラグジュアリースポーツ

ベル&ロス

BR 05 ブラック スティール

Ref.BR05A-BL-ST/SST

60万5000円

航空計器に着想を得た“四角の中に丸”という意匠や四隅のスクリューといったDNAを都会的に昇華させ、2019年発表直後から人気沸騰中のスタイリッシュな3針モデル。丸みを帯びたスクエアケースと一体型ブレスレットを見事に融合させた。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ステンレススチールケース&ブレスレット●防水性能:100m●サイズ:縦40×横40㎜(厚さ10㎜)

↑ブレスの第1リンクがケースの一部を兼ねた一体型。レトロモダンな雰囲気も味わえる

 

↑ラグ(ベルトやブレスを固定する部位)からブレスへと流れるようなラインを形成。存在感ある角型ながらスリムな10㎜厚なので、サイドビューはスマートだ

 

↑両開き式バックルを閉じるとコマが連続する設計。サテンとポリッシュを巧みに取り入れた仕上げも高級感たっぷりだ

 

【その2】クラシックとスポーツの要素をエレガントに融合

チューダー

チューダー ロイヤル

Ref.28600

25万800円

1926年の創立以来、独自の歴史を歩んできたチューダーが、1950年代に使用していた“ロイヤル”の名を復活。5連の一体型ブレスと個性的なノッチドベゼルを備えたスポーツシックな新コレクションで、実用的なデイデイト表示も装備する。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ステンレススチールケース&ブレスレット●防水性能:100m●サイズ:Φ41㎜

↑スマートで上品なケースにはラグがない。代わりにケースのエッジに角度をつけ、ダイレクトにブレスを連結させている

 

↑チューダーでは珍しい曜日表示を12時位置にレイアウト。41㎜モデルはほかにシルバーやブラックの文字盤を用意する

 

【その3】タフ&スマートな使い勝手抜群の GMTモデル

ボール ウォッチ

ロードマスター マリン GMT

Ref.DG3030B-S1CJ-BK

31万9000円

10時ボタンを押すと24時間針が1時間進み、8時ボタンで1時間戻るGMTを搭載。黒×青の回転ベゼルを併用すると第3時間帯まで読み取れる。ラグとブレスの間に段差がない流麗なフォルムも特徴だ。世界限定1000本。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:チタンケース&ブレスレット(一部ステンレススチール)、セラミックベゼル●防水性能:200m●サイズ:Φ41㎜(厚さ14㎜)

↑10年以上も常に光り続けるマイクロ・ガスライトを、針とダイアルに計28個も搭載。ベゼルは蓄光型のスーパールミノバだ

 

↑過酷な状況でも正確に時間を刻むため、防水性はもちろん耐衝撃性や耐磁性も凄まじい。外観からも強靭さがうかがえる

 

【その4】伝説的な防水時計がモダンなスケルトンに

 

エドックス

デルフィン メカノ オートマティック

Ref.85303-357RN-NRN

26万4000円

特許取得のダブル-Oリングと衝撃吸収構造により、非ねじ込みリューズで200m防水を実現した1961年モデルがルーツ。同様の防水技術を、スケルトンダイアル&一体型ラバーストラップに合わせた。自動巻き。200m防水。43㎜径。

 

【その5】スーツスタイルに似合うスタイリッシュ3針

モーリス・ラクロア

アイコン オートマティック

Ref.AI6008-SS002-430-1

21万4500円

1990年代のヒット作「カリプソ」に着想を得て、特徴的なポリッシュのツメをサテンベゼルにセット。エッジの効いたシャープな造形とクル・ド・パリ装飾のブルー文字盤、上質な作り込みで人気を呼んでいる。自動巻き。200m防水。42㎜径。

 

【その6】チタンの先駆者が描く硬質な造形美

シチズン

サテライト ウエーブ GPS F950 チタニウム技術 50周年記念モデル

Ref.CC4025-82E

55万円

1970年の世界初のチタンウオッチ発売から50年を祝した世界550本限定モデル。ステンレススチールの5倍以上の表面硬度を持つ、スーパーチタニウム製の光発電GPS衛星電波時計だ。世界限定550本。10気圧防水。47.5㎜径。

 

【その7】赤針で直感的な視認性を高めたクロノグラフ計器

ジン

144.ST.SA

Ref.144.ST.SA

36万3000円

脈拍を計れるパルスメーターとタキメーターをダブルで搭載したダイアルに、デイデイト表示も備えた41㎜径のコンパクトなクロノグラフ。ケースとブレスを一体化したクラシカルな意匠が力強い。自動巻き。20気圧防水。41㎜径。

 

【おまけ】ケースからブレスまで流れるような統合型デザインはいつ生まれた?

天才ジェラルド・ジェンタがデザインして、1972年に発売されたオーデマ ピゲのロイヤル オークは、現在も人気が続く定番。その一体型ブレスが、統合型デザインの元祖といわれる。ビス留めの八角形ベゼルが有名だが、それ以外にも膨大なアイデアが一本の革新的モデルに凝縮されているのだ。

 

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世界の度肝を抜いた新興ブランドの「希少すぎる腕時計」5選

腕時計の新進気鋭の小規模生産(マイクロ)ブランドは、クオリティにこだわりながら、既成概念を覆す革新モデルを少数生産している。ここでは将来、大化けする可能性もある実力派5ブランドを厳選。GetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔、時計ジャーナリスト・大野高広さんのコメントともに紹介していこう。

 

 新しい“スーパースター”を小規模ブランドから見つける

「作り手のこだわりが強いほど手間と時間がかかるもの。生産性は上がらなくとも素晴らしい工芸品を作る工房も評価すべき」(大野)

 

それは老舗でも新興マイクロブランドでも同じこと。たとえば徹底して手作業にこだわるモリッツ・グロスマンの時計は、熟練職人が手作業で製作するため、年間生産400本が限界といわれる。

 

「その希少性が時計の価値を高めているという側面も。すでに21世紀創業の新興ブランドからもスーパースターが誕生しています」(水藤)

 

【その1】HYT(エイチ・ワイ・ティ)

創業年=2012年 創業地=スイス/ビエンヌ

流れ続ける特殊な液体で止まることのない時を表現

H0 オールブラック オレンジ

Ref.H02387

680万9000円

時計や医療のスペシャリスト数名で設立した新興ブランド。医療用の細いガラスチューブの中をオレンジの液体が進み、レトログラード式に時表示するユニークな機構が好事家に大好評を博す。分表示は12時位置。

↑ドーム型サファイア風防の内側に手巻き駆動の独創的な機構を凝縮。液体に圧力をかける2つの独自装置なども見える

 

【その2】ROMAIN GAUTHIER(ローマン・ゴティエ)

創業年=2005年 創業地=スイス/ル・サンティエ

年間60本しか作れない革新モデル

ロジカル・ワン

Ref.MON00164

1980万円

エンジニアのローマン・ゴティエが、自身の理想の時計作りを目指して創業したプライベートブランド。2013年に由緒あるGPHGメンズコンプリケーション賞に輝いた本機は、現在も同社の代表作であり続ける。ケースは18KWG、文字盤はグランフーエナメルだ。

↑手仕上げによる美しい手巻きムーブメント。古典的なフュゼチェーン機構を再解釈した革新機構を搭載して世界の度肝を抜いた

 

【その3】RESSENCE(レッセンス)

創業年=2010年 創業地=ベルギー/アントワープ

回転式フラットディスクの10周年記念モデル

タイプ 5X

Ref.Type 5X

393万8000円

創立10周年を記念して名車ランチア・デルタ・フューチャリスタとコラボ。エンジン暖気やスタート、レース、ターボ冷却などの英字表記が入ったベゼル付き。針の描かれたディスクが回転して時刻を表示する。世界限定40本。

↑リューズはなく、巻き上げと時刻設定機能は、シリアルナンバー入りのケースバックで行う。遊び心たっぷりの特許取得機構とディスプレイが時計界を席巻

 

 【その4】MORITZ GROSSMANN(モリッツ・グロスマン)

創業年=2008年 創業地=ドイツ/グラスヒュッテ

19世紀の技法を用いたきめ細かなダイアル

ⅩⅡ バースデーエディション

Ref.MG-002802

418万円

繊細な極細針で有名な同社は、職人の手作業にこだわった高品質が持ち味。創業12周年を祝したこの新作は、19世紀の技法を用いたダイアル面はベルベットのようにきめ細かな仕上がりだ。世界限定6本の超希少な一本。

↑丁寧に磨いた針を手作業で焼き、ブルーに発色させる。極めて難度が高い作業

 

↑空気抵抗を抑え、大きな運動エネルギーを引き出すよう設計したテンプ。ほとんどの部品がこうした独自設計だ

 

【その5】D.DORNBLÜTH & SOHN(D.ドルンブルート&ゾーン)

創業年=1999年 創業地=ドイツ/カルベ

昔ながらの工作機器で創造する

クイントス2010.REG レギュレーター

Ref.Q-2010.REG.ST.BKWH

207万9000円

手作業にこだわるドイツ時計ブランドで、ほぼ受注生産のため年産100本ほど。人気のレギュレーターデザインは、センターに秒・分針、6時側で時、12時側で約52時間の巻き上げ残量を示す。手巻き。

↑コンピュータ制御やOA機器とは無縁。往年の工作機械で昔ながらの手作業で製作する。ドイツらしい質実剛健なブランドだ

 

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ビビッドな文字盤の人気が上昇! 2020年を彩った「カラーダイヤル高級腕時計」4選

腕時計のトレンド色として数年前から注目されているのがグリーンだ。技術の向上で発色も多彩になったうえ、文字盤表面の仕上げを変えたり、グラデーションを加えたりして魅力を広げており、選ぶ楽しみがある。今回は、GetNaviの時計担当・青木宏彰とGetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔のコメントともに、2020年を彩った「カラーダイヤル腕時計」を紹介していこう。

 

本格時計1本目は保守的でも2本目なら個性的な色に挑戦

最初の本格時計なら黒か白を選んでおけば間違いないが、もっと個性を主張できるグリーンやビビッドな文字盤色の人気が上昇中だ。

 

「息苦しいコロナ禍のなか、ロレックスのカラーダイアルが気分を盛り上げてくれました」(青木)

 

「鮮やかな明るい色は、これまで同じトーンできれいに仕上げるのが困難でした。塗料や塗装技術が進化したことも、カラーダイアルが流行している理由です」(水藤)

 

2本目以降なら、思い切ってビビッドカラーに挑戦してみたい。

 

【その1】ROLEX (ロレックス)

創業年=1905年 創業地=イギリス/ロンドン

5色のバリエーションをすべて揃えたくなる

© Rolex/Alain Costa

オイスター パーペチュアル 36

Ref.126000

58万8500円

知名度世界一の高級実用時計ブランドのロレックスが、日付のないスタンダードモデルに5色のバリエーションを追加。明るいラッカーダイアルは着けるだけで楽しい。約70時間駆動の新世代の自動巻きムーブを搭載。

↑グリーンのほか、ビビッドなイエローやオレンジ、フェミニンなピンク、ターコイズブルーも選べる。男女共に使える小ぶりな36㎜径だ

 

【その2】H.MOSER & CIE.( H.モーザー)

創業年=1828年 創業地=ロシア/サンクト・ペテルブルグ 

得意のグラデーションで優美なグリーンを演出

ストリームライナー・センターセコンド

Ref.6200-1200

236万5000円

1920〜30年代に活躍した高速鉄道の流線形に着想を得て、ラグを廃したブレスレット一体型モデル。幻想的なグラデーションが美しいアイコニックなフュメダイアルにグリーンを採用した。自動巻き。

↑最新クロノグラフはブルーフュメ。時分針とは別に、60秒積算針と60分積算針をセンター軸にセットした同軸4針の個性的な機構が特徴だ

 

【その3】IWC SCHAFFHAUSEN(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン)

 創業年=1868年 創業地=スイス/シャフハウゼン

名機の魅力を広げるバーガンディとグリーン

ポルトギーゼ・クロノグラフ

Ref.IW371616 87万4500円(2021年1月1日に価格改定の予定)

上品なインデックスと針、縦に並ぶ二つ目が特徴の人気クロノグラフが、2019年末に自社製ムーブメントにアップデート。2020年にその新色が追加された。艶やかなバーガンディダイアルが腕元を華やかに装う。自動巻き。41㎜径。

↑新色バリエーションには鮮やかなグリーンも揃う。オリジナルカラーのシルバーには、待望のブレスレット仕様が加わった

 

【その4】CARL F. BUCHERER(カール F. ブヘラ)

創業年=1888年 創業地=スイス/ルツェルン

鮮やかな4カラーで春夏秋冬を表現

パトラビ トラベルテック カラー エディション フォーシーズンズ

Ref.00.10620.08.93.03(オレンジ)

各146万3000円

10時ボタンでインターベゼルを回せば、最大3地域の時間がわかるGMTクロノグラフの新色。春(グリーン)・夏(イエロー)・秋(オレンジ)・冬(ブルー)を表現した鮮やかな色でリューズとストラップもコーディネート。自動巻き。

 

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2020年腕時計業界で話題になった6大ブランドの「復刻モデル」

本記事では、スイス時計界で実力・知名度ともにズバ抜けた名門6ブランドから、話題の2020年ニューモデルをピックアップする。キーワードは、十年来続く「原点回帰」。本年は、時計界の堅実路線と符合して新たな復刻版が数多く登場した。GetNaviの兄弟誌である時計専門誌「WATCHNAVI」編集長・水藤大輔、時計ジャーナリスト・大野高広さん、本誌時計担当・青木のコメントともに紹介していこう。

 

歴史あるブランドの “名機の復刻”を堪能する

「長い歴史を持つブランドが過去の傑作アーカイブを復刻するのだから、人気を呼ぶのも当然です。各社にとって確かなセールスが見込めるうえに、復刻モデルで自らの歴史をユーザーにアピールできるから、まさに一石二鳥」(WATCHNAVI編集長・ 水藤大輔)

 

「新興ブランドもヴィンテージ調の新作を出していますが、やはりオリジナルモデルがあるかどうかが、決定的なリアリティの差となって表れていますね」(時計ジャーナリスト・大野高広 )

 

復刻の手法は、オリジナルへの忠実ぶりで二分できる。リアルな再現か、現代的なアレンジを加えているか。ここで紹介した新作ではオメガが前者、それ以外が後者。今期はアレンジ復刻が優勢だった。

 

【その1】BREITLING(ブライトリング)

創業年=1884年 創業地=スイス/サンティミエ

アイコニックな意匠を統合し航空時計がマルチパーパスに進化

クロノマット B01 42 ジャパンエディション

Ref.AB0134101B2A1

97万9000円

1984年に誕生した初代クロノマットから、ルーローブレスやライダータブ、左右対称ケースといった意匠を継承しつつ、マルチパーパス(万能)クロノグラフに進化。シルバーのクロノグラフ秒針が日本限定仕様の証だ。

SPEC●駆動方式:自動巻き●素材:ステンレススチールケース&ブレスレット●防水性能:200m●サイズ:Φ42㎜(厚さ15.1㎜)

↑イタリア空軍のアクロバット飛行チーム、フレッチェ・トリコローリと共同開発した1983年のプロトタイプ。翌84年に市販化された

 

↑44㎜径×16.95㎜厚だった先代モデルに対し、こちらは42㎜径×15.1㎜厚とスマートに。シンプルなショートラグは初代モデル譲り

 

【その2】HUBLOT(ウブロ)

創業年=1980年  創業地=スイス/ニヨン

ブランドのルーツが40周年で堂々復活

クラシック・フュージョン 40TH アニバーサリー チタニウム

Ref.511.NX.1270.RX.MDM40

97万9000円

高級時計にいち早くラバーストラップを取り入れた原点モデルを、創業40周年を機に復刻。同時発売の18KYG、ブラックセラミックに比べて、仕上げや意匠の美しさをシンプルに楽しめるのが、このチタンモデルだ。自動巻き。世界限定200本。

↑創業した1980年に発表されたクラシックオリジナル。高級時計はメタルブレスレットかレザーストラップが常識だった時代に、ラバーを採用した

 

【その3】ZENITH(ゼニス)

 創業年=1865年 創業地=スイス/ル・ロックル

幻のプロトタイプをモダンに再解釈

クロノマスター リバイバル “シャドウ”

Ref.97.T384.4061/21.C822

96万8000円

1970年の試作品を再解釈。当時は珍しかったステンレススチールのブラックケースを、マイクロブラスト加工のチタンケースで表現した。ニュアンスのあるマットな質感のダークグレーと軽快な装着感は特筆ものだ。自動巻き。5気圧防水。

 

【その4】IWC SCHAFFHAUSEN(アイ・ダブリュー・シー シャフハウゼン)

創業年=1868年 創業地=スイス/シャフハウゼン

シンプル&上品な意匠の原点が現代に甦った

ポルトギーゼ・ オートマティック 40

Ref.IW358304

79万7500円

6時位置にスモールセコンドを配した端正なダイアルは、1939年に発表された元祖Ref.325から受け継いだもの。時代を経ても色褪せない格調高いフェイスに、ブルーの色彩をスタイリッシュに取り入れた。自動巻き。

↑繊細な意匠のルーツRef.325。ポルトギーゼの由来は、1930年代にポルトガル商人から大型高精度腕時計の依頼を受けたこと

 

【その5】TAG HEUER(タグ・ホイヤー)

創業年=1860年 創業地=スイス/サンティミエ

初代ホイヤー カレラのDNAをエレガントに受け継ぐ

タグ・ホイヤー カレラ キャリバー ホイヤー02 クロノグラフ

Ref.CBN2011.BA0642

63万2500円

初代ホイヤー カレラからスポーツ&エレガントなデザインコードを継承。3時と9時のカウンターを強調したダイアルやプレーンなベゼルが特徴的だ。42㎜径の絶妙なサイズに、約80時間駆動の自社製自動巻きムーブを搭載する。

↑1963年に誕生したオリジナルの二つ目仕様。フランジに配した1/5秒目盛りやバーインデックスなど、多くの意匠が新作に受け継がれた

 

その6【OMEGA(オメガ)】

創業年=1848年 創業地=スイス/ラ・ショー・ド・フォン

伝説の初代Cal.321を 徹底してリアルに再現

スピードマスター ムーンウォッチ 321 ステンレススティール

Ref.311.30.40.30.01.001

166万1000円

月面着陸50周年の2019年、伝説のキャリバー321が復活。2020年には待望のSSモデルが発売されて話題に。外装は米国初の宇宙遊泳で使われた第3世代を踏襲しつつ、ベゼルは最新のセラミック製だ。手巻き。

↑タキメーターの90の上に記された“ドット オーバー90”など、オリジナルのアイコニックな意匠も、復刻版で甦った

 

【おまけ】バランスの良い40㎜前後が流行中

主張の強い44㎜径以上のラージサイズの人気が急減速。最近は小型化とスリム化が進み、装着感と存在感のバランスが良い40㎜径前後が主流となった。クロノマスター リバイバル“シャドウ”(上写真)は、37㎜径(厚さ12.6㎜)と小ぶりだ。

 

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【デビルマン×ロックマン】イタリアの風を受けたダークヒーローの腕時計が“悪魔的”過ぎ!

今年で画業50周年を迎えたマンガ家・永井 豪さんの偉業を記念し、イタリアの腕時計ブランド「ロックマン」が同氏の作品をモチーフにしたウオッチを製作したとのこと。意外過ぎる組み合わせですが、出来上がったモデルは驚くほどの格好良さ! 10月27日に発売を控えた「デビルマン」「キューティーハニー」の2作品をモチーフにした特別モデルを、さっそく見ていきましょう。

 

 

オールブラックのなかに浮かび上がる「デビルマン」

デビルマンといえば、世界的にも知られた日本を代表するダークヒーローです。アニメ版では割とポップに描かれていましたが、永井 豪さんが描き上げた漫画版「デビルマン」は1話目から最終話まで衝撃展開の連続。読んだことのある人なら、人間と悪魔の狭間で葛藤しながらも闘い続けるデビルマンの姿が、いまも脳裏に焼き付いていることでしょう。※グロい描写もかなり多いので、これから読もうと思っている人はトラウマ注意!

 

そんな「デビルマン」の悪魔的世界観を腕時計で表現することに挑戦したのが、イタリアの時計ブランド「ロックマン」です。自社の時計工房を持つロックマンは、エレガントスタイルが好評の「1960」をベースにしながら、の真逆を行くオールブラックで作品の雰囲気を作り、文字盤には宿敵シレーヌとの激闘で見せたデビルマンの表情をプリント。一部に使われたゴールドの色使いが、モノトーンの世界のなかで残された「デビルマン」という希望の光を感じさせます。

 

 

「キューティーハニー」が腕時計でハニーフラッシュ!

ロックマンが手がけたマンガ家・永井 豪画業50周年記念モデルは、もう1本あります。それが、「キューティーハニー×ロックマン コラボレーションモデル」です。キューティーハニーといえば、ちょっぴりエッチな変身シーン、パンサークロートのシリアスな闘い、いまも歌い継がれるアニメ版のオープニングテーマなど、多くの事柄がすぐに連想できる変身バトルヒロインの元祖。2018年には「Cutie Honey Universe」としてテレビアニメ化もされるなど、いまも男女を問わず愛され続ける名作ですよね。

 

この時計、どこにもキューティーハニーとは明記していませんが、変身前の如月ハニーと変身後のキューティーハニーを想起させる文字盤カラーで作品を表現。鏡面仕上げのベゼルはレトロチックな楕円形となっています。こうした本体のデザイン面もさることながら、本機の最大の特徴は、やはり「変身」です。

このコラボレーションモデルのベースになっている「チェンジ ワン ドンナ」は、ストラップが簡単に取り外せるのが特徴。ストラップをぐっと引くだけで、本体から取り外せるのです。手入れした爪を傷める必要も、時計を傷つける必要もなく、時計の印象をガラッと変えられる点で好評を博しています。キューティーハニー×ロックマン コラボレーションモデルでは、文字盤と同色の赤・白・黄色の交換用ストラップに、なんとストラップ収納ポケット付きの携帯用ケースが付属。なんとも贅沢な一本となっています。

 

 

最後に取り上げる永井 豪画業50周年記念アイテムは、時計ではなく、扇子。コラボレーションの相手も変わり、海外でも人気のレザーブランドT.A.Sとなります。この扇子は、エチオピアンシープの独特のシボ感を残しながら京都伝統の技で徹底的に薄く梳いたレザーを使った一品。しなやかな開閉と十分な風量を実現しながら、高級感も併せ持つ一品です。開いたときには、ヌバックのような触り心地が得られる特殊印刷によるロックマンの表情が登場。煽いだときに漂うレザーの香りとともに、デビルマンの世界を堪能できるという仕掛けです。

 

 

これらのコラボレーションを仕掛けたのは、老舗アニメ誌「アニメディア」。上記のアイテムはすべて、アニメディアショップ特設サイトから購入できます。作品のファンはもちろん、周囲とは違ったものを探している人にとって、この上なく魅力的なアイテム。限定品なので、のんびりしていると売り切れてしまいますよ!

 

【予約・購入サイト】

https://animedia-shop.jp/cro-cri/

 

©永井豪/ダイナミック企画

どんな新製品が出た?? 気になるカシオの新製品発表会に潜入してみた♪

「中村 優の走って試して優言実行」 2018 Autumn & Winter CASIO時計新製品展示会

 

9月6日、都内で開催された「2018 Autumn & Winter CASIO時計新製品展示会」に中村 優さんが潜入。特設会場には“G-SHOCK生誕35周年”で盛り上がるカシオの新作モデルたちが勢揃い。さて、中村 優さんに女性視点を交えながら感想を語ってもらいます。

 

歴代のG-SHOCKに、ちょっぴり感動!

潜入したイベント会が場はライトの明るさが抑えられ、クールな印象に演出されていたのが印象的。展示スペースはブランドによってブースが区切られ、すべての製品を手に取って確かめることができました。会場のエントランスには歴代のG-SHOCKが展示され、35周年という歴史の長さを実感。マニアならずとも感動です(笑)。

 

注目の「BABY-G G-SQUAD」は女性の強い味方!

G-SHOCKはメンズ用のイメージが強いと思うのですが、そんなことはありません。レディースラインとしてラインナップされるBABY-Gはカラフルなモデルも多く、ケース径も少し小さめなのでおすすめです。

 

今回のイベントでは「BABY-G G-SQUAD」にピンクゴールドのフェイスを持つニューモデルがお披露目され、熱い注目を集めていました。このモデルは日々の運動を時計とスマホで管理できる便利な機能が与えられ、歩数計や消費カロリーを時計のダイヤル内に表示してくれます。

 

スマートフォンに「BABY-G Connected」という専用のアプリをインストールすれば、消費カロリーや歩数を運動記録として確認することができ、歩いたルートを運動強度別に色を変えてマップ上に表示。毎日の達成グラフをマンスリーカレダー上に表示できるので、運動の習慣化にも役立ちます。また、インターバルトレーニング用のワークアウトメニューを作ることもできるので“筋トレ女子”にもおすすめ!

 

腕時計の進化はここまで来たか……のプロトレック!

BABY-Gのほかに、私が注目したのが最新のPRO TREK。以前から、その存在は知っていましたが、実際に最新モデル(WSD-F30/2019年1月)を手に取ってみると、そのすごさに圧倒されてしまいました。展示されていた「PRO TREK Smart」はアウトドアに最適な機能が満載。カラーとモノクロの二重構造を採用した有機EL文字盤は自分の好みによってカスタマイズできるのが大きな魅力。まさに最新ガジェット♪

 

カラー画面には詳細な地図情報を表示することができ、内蔵されたGPSによって自分の位置情報も正確に知ることができます。もちろん、既存のPRO TREKと同様、高度、気圧、方位、タイドグラフ、日の出・日の入りなどアウトドアに最適な情報が表示でき、なんとスマホと同期させておけばメールやSNS、電話着信などの各種通知を画面上に表示(画面上でメッセージへの返信も可能)してくれます。本格的なトレッキングや登山にも最適な機能が満載されているので、山ガールにもおすすめ。安全な登山をサポートする強い味方になることは間違いありません。

 

さらに驚くことにGoogleが提供するサービスが受けられるので、自分が必要なアプリを腕時計にダウンロードしておけば、ボイスアクションを使って必要な情報を素早く検索することも可能。また、ミュージックプレイヤーとしても使えるのでランニングの時にもスマホやミュージックプレイヤーを持たなくてもOKです。新しいPRO TREKは腕時計の領域を越え、通話機能がないだけのスマホのような存在へと進化を遂げていました。

 

 

女性向けのアイテムでライフスタイルをエンジョイ!

各ブースには最新のアイテムが数多く展示され、腕時計の進化を楽しむことができました。腕時計は時間や日付を知るだけにとどまらず、ユーザーの趣味やライフスタイルにマッチした最新の機能が盛り込まれ、便利な存在へと姿を変えています。

 

これまでは「腕時計=男性の趣味」というイメージがありましたが、CASIOではアクティブな女性に向けた製品にも力を入れているのが印象的でした。ランニング、トレッキング、ワークアウト、ダイエットなど、自分にマッチした機能を持つモデルをチョイスして、充実した毎日を楽しんでみませんか?

 

女性向けのアイテムも数多く、ライフスタイルやワードローブに合わせてチョイスすることができます。腕時計を上手に使ってアクティブな毎日をエンジョイしましょう!

高級時計製造のノウハウを身近に感じる逸品!! 「ネオ・クラシック」腕時計のハイコスパモデル9選

高級時計は上を見ればキリがありませんが、現実的な予算でも良品は入手できます。しかも今年はコストパフォーマンスに優れた時計の当たり年。落ち着きある意匠に秘められた革新性にも注目です。ここでは、コスパに優れ、なおかつ2018年のトレンドである「ネオ・クラシック」なウオッチをセレクトしました。

 

【その1】

「山に挑む冒険の精神」を時計に反映

モンブラン

モンブラン 1858 オートマティック

Ref.117833

32万4000円

モンブラン傘下のミネルバの創業年をシリーズ名に冠した2針時計。文字盤外周のレイルウェイパターンやコブラ針など、古典的な意匠を満載しています。エイジング加工を施した自社製カーフストラップとブロンズベゼルが、使い込まれたツールの雰囲気を醸し出します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.MB24.15)●素材:SSケース、カーフストラップ●サイズ:φ40×D11.07㎜●防水性:10気圧

↑1858のデザインルーツは、1920年代に作られたミネルバ製クロノ

 

【CLASSIC POINT】

クロノグラフの名門の伝統を継承

1920年代製の手巻きクロノグラフの意匠を取り入れ、デッドストック品のような風合いに仕上げました。

 

【NEO POINT】

「山岳冒険家」という新境地

山岳冒険家が愛用するツールのような世界観とミネルバの伝統の融合は、モンブランの新機軸です。

 

 

【その2】

端正な表情に最新技術を集約した一本

ボーム&メルシエ

クリフトン ボーマティック COSC

Ref.M0A10436

35万6400円

ブランドが属するリシュモン グループと共同開発した自社製ムーブを搭載。2層のシリコンの角度を変えて結合するTwinspiner™技術を用いたシリコン製ひげゼンマイを筆頭に、最新素材を内部に採用。優れた精度と耐磁性に加え、120時間駆動も実現しました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.ボーマティックBM12-1975A COSC)●素材:SSケース、アリゲーターストラップ●サイズ:φ40×D10.3㎜●防水性:5気圧

↑1950年代の製品に着想を得たクリフトンは、流麗な形状が特徴

 

【CLASSIC POINT】

着け心地の良い王道ケース

かつての自社製品譲りの柔らかなラインを描くケースは、腕への干渉が少なく着け心地に優れています。

 

【NEO POINT】

革新的な新型ムーブメント

機能はシンプルでも標準性能は大幅に向上。日付表示も大きくするなど、実用性は極めて高いです。

 

 

【その3】

1943年製の耐磁時計の意匠を再現

ティソ

ティソ ヘリテージ 2018

Ref.T119.405.16.037.01

11万8800円(予価)

1943年に発表されたスモールセコンド仕様の耐磁ウオッチの意匠を現代に復刻。ヘアライン仕上げが施されたドーム型の文字盤にヘリテージロゴを配し、クラシックな雰囲気たっぷりに仕上げました。大型の手巻きムーブを搭載し、直径は42㎜の現代的なサイズです。

SPEC●ムーブメント:手巻き(Cal.ETA6498-1)●素材:SSケース、カーフストラップ●サイズ:φ42㎜●防水性:5気圧

↑ティソは1930年代より耐磁時計を製作。その先進性はいまも別格

 

【CLASSIC POINT】

1943年製モデルの復刻版

面積の広い文字盤にシンプルな書体のインデックスなどは、1943年製モデルそのものです。

 

【NEO POINT】

現代サイズで古典を味わう

大型ケースはシースルーバック仕様で、秀でた耐磁性能はないものの機械の動きが存分に楽しめます。

 

 

【その4】

防水性能から愛称がついた人気作が再誕

ブローバ

デビルダイバー

Ref.98B320

9万720円(予価)

欧米で“獣の数字”とされる666フィート(=20気圧)の防水性能を文字盤に記したことから、「デビル ダイバー」の愛称で呼ばれた1970年代製ダイバーズウオッチを復刻。個性的な柱形インデックスやオーバルケースがレトロな雰囲気を醸し出しています。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.8210)●素材:SSケース&ブレスレット●サイズ:φ44㎜●防水性:20気圧

↑文字盤色までオリジナルモデルを忠実復刻した限定666本の新作

 

【CLASSIC POINT】

味わい深い文字盤の表記

文字盤6時位置にある「SNORKEL」表記は、ダイビングがレジャーになった1970年代を象徴しています。

 

【NEO POINT】

力強く堅牢な作りに変更

ケースは直径44mmの現代的なサイズ。肉厚ブレスと合わせ、堅牢な雰囲気に仕上がっています。

 

【その5】

35年目のフルメタル化で形を変えずに進化を遂げる

カシオ

G-SHOCK

Ref.GMW-B5000D-1

6万4800

誕生35周年を迎えるG-SHOCKの原点であるスクエアケースを継承しながら、フルメタルケースを初採用。内部には、Bluetooth®+電波ソーラームーブメントを搭載。スマートフォントの同期で、世界中あらゆる場所で正確な時刻を示します。液晶版の視認性を高めるなど、細部も大幅に進化しました。

SPEC●ムーブメント:クオーツ(BLE搭載電波ソーラー)●素材:SSケース&ブレスレット●サイズ:W43.2×H49.3×D13㎜●防水性:20気圧

↑1983年に誕生した世界初の耐衝撃ウオッチのDW-5000C-1A

 

【CLASSIC POINT】

バンドのディンプル模様をSSで再現

G-SHOCKの樹脂バンドの特徴であるディンプル模様をメタルで再現。ケース形状だけでなく、細部までオリジナルデザインにこだわりました。

 

【NEO POINT】

構造もモジュールも現代的に進化

スマートフォンリンクに対応する新型モジュールを搭載しながら、オリジナルのサイズ感をキープ。6か国語の曜日表示にも対応しています。

 

 

【その6】

自動巻き版はさらに上質感が向上

モーリス・ラクロア

アイコン オートマティック

Ref.AI6008-SS002-430-1

21万600

1990年代のヒット作、カリプソに着想を得て2016年に誕生したコレクションに自動巻き版が加入。ベゼルやケースをシャープに仕上げ、文字盤には高級感漂うクル・ド・パリ装飾が新たに施されました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.ML115)●素材:SSケース&ブレスレット●サイズ:φ42×D11㎜●防水性:20気圧

 

【CLASSIC POINT】

特徴的なベゼルのツメが、往年のカリプソを彷彿とさせます。懐かしくも新しい印象。

 

【NEO POINT】

エッジの立ったケースがモダンな雰囲気を演出。11mmまで厚みを抑えた点も現代的です。

 

 

【その7】

現代に蘇った1970年代の名作

ミッシェル・エルブラン

ケイプ カマラ スペシャルエディション

Ref.1645/B04

14万7960円

南仏の避暑地にインスピレーションを得た新コレクションの特別仕様。コンパスをイメージした盤面や角形インデックスは、かつて製造していたスペースマスターというモデルに着想を得たものです。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.SW200-1)●素材:SSケース+ブレスレット●サイズ:φ40.5×D10.35㎜●防水性:10気圧

 

【CLASSIC POINT】

1970年代製モデルと同様のツートーンのダイアルを採用。針の形状も復刻されました。

 

【NEO POINT】

ビス入りのベゼルとシャープなケースで、モダンな雰囲気に仕上げています。

 

 

【その8】

レトロなケース形状が新鮮な一本

ゾディアック

オリンポス リミテッドエディション

ミステリーダイアル

Ref.ZO9704 

12万5000円(予価)

スティングレー型と呼ばれる独特なケース形状がユニークな、1961年製ミステリーダイアルウオッチを復刻。時針がプリントされた文字盤が回転し、まるで針が浮いているように時刻を表示します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.STP3-13)●素材:SSケース、レザーストラップ●サイズ:φ37×D11㎜●防水性:5気圧

 

【CLASSIC POINT】

毒棘を持つエイを想起させる形状がケース名の由来。当時の雰囲気が楽しめます。

 

【NEO POINT】

ブランドが属するフォッシル グループが製造した、スイス製高性能ムーブを搭載しています。

 

 

【その9】

四角へのこだわりが生んだ独創機

 

ラドー

トラディション 1965 M オート

Ref.R33019215 

22万6800円

1965年にラドーが手がけた角形時計を世界限定1965本で忠実復刻。ケース形状から、針、インデックスに至るまで、徹底して初号機を再現。9時位置の錨ロゴは時計の向きに合わせて回転します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.ETA2671)●素材:SSケース、レザーストラップ●サイズ:W35×D10.6㎜●防水性:5気圧

 

【CLASSIC POINT】

独特のデザインは、1965年当時のマンハッタンのスカイラインに着想を得たものです。

 

【NEO POINT】

トレンドカラーのブルーにヘアライン仕上げを施し、現代性をもたせています。

 

文/水藤大輔  撮影/山口雅則

誰もがうらやむ最新にして至高の逸品!! 2018年の腕時計トレンド「ネオ・クラシック」ハイエンドモデル6選

代表的な高級時計ブランドから発表された、ネオ・クラシックな新作をピックアップ。ロレックスもオメガも、タグ・ホイヤーも、お馴染みのロングセラーウオッチが大きく進化を遂げました。

 

【その1】

遂にSSで登場したペプシベゼル&ジュビリーブレス

ロレックス

オイスター パーペチュアル

GMTマスターⅡ

Ref.126710BLRO

95万400円(予価)

18KWGで発表されていた青×赤ベゼルが、SSケースでも登場。1955年の初代GMTマスターを彷彿とさせるデザインに仕上げました。ブレスレットは、ジュビリーブレスの愛称で親しまれている5連ブレスを採用。パワーリザーブ時間が約70時間に延長された新型Cal.3285を搭載します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.3285)●素材:SSケース&ブレスレット●サイズ:φ40㎜●防水性:100m

 

【CLASSIC POINT】

昼と夜の時間を区別する伝統の色使い

青×赤ベゼルは、旅客機パイロットに向けて1955年に開発された初号機の意匠。24時間針と合わせて、飛行中の昼夜判別を可能にしました。

 

【NEO POINT】

耐傷性に優れたセラミックベゼルで再現

先に赤のセラミックディスクを作り、焼成時の化学反応で残り半分を青にする製法を採用。24時間目盛りはプラチナPVDコーティングです。

 

 

【その2】

「経年変化」を克服した誕生25周年目の進化形

オメガ

シーマスター ダイバー 300M

マスター クロノメーター

Ref.210.32.42.20.06.001

55万800

海辺での強烈な日差しを浴び続けても褪色しにくいセラミック製のダイアルとベゼルを採用した定番ダイバーズの新世代機。超高耐磁性能と高精度を誇る自社製Cal.8800を搭載し、飽和潜水対応の300m防水も確保しました。文字盤には、レーザー加工で波型模様が施されます。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.8800)●素材:SSケース、ラバーストラップ●サイズ:φ42×D13.56㎜●防水性:300m

 

【CLASSIC POINT】

1957年に誕生した本格ダイバーズ

シーマスターは、1948年に誕生した初代を経て、1957年に本格ダイバーズウオッチへと発展。視認性や防水性が大幅に高められました。

 

【NEO POINT】

防水性だけじゃないハイスペック

オメガの最新自社ムーブメントは15000ガウスもの磁場に耐える性能を誇ります。新作シーマスターも高防水、高耐磁、高精度の三拍子が揃っています。

 

 

【その3】

かつての名優も愛した傑作を絶妙アレンジ

タグ・ホイヤー

ホイヤー モナコ キャリバー11 クロノグラフ

ガルフ エディション

Ref.CAW211R.FC6401

68万400

世界初の自動巻きクロノグラフ&角形防水ケースを実現して1969年に誕生した名作のバリエーション。名作映画「栄光のル・マン」で主人公が乗車したクルマと同じ、水色とオレンジの「ガルフカラー」を文字盤に配色。ブランドロゴも往時のものが採用されました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.11)●素材:SSケース、カーフストラップ●サイズ:WH39㎜●防水性:100m

↑スティーブ・マックィーンは「栄光のル・マン」劇中でモナコを着用

 

【CLASSIC POINT】

1969年来変わらない角形クロノの大定番

ホイヤー モナコはブランドの革新性を象徴する1本。レースドライバー憧れの時計としても有名です。

 

【NEO POINT】

いまになって新鮮なレトロカラーリング

新作は、ストラップのステッチにガルフカラーを採用。時計にまつわるエピソードを明確に表現します。

 

【その4】

〝古くて新しい〟ブライトリングのニューフェイス

ブライトリング

ナビタイマー 8 B01 クロノグラフ 43

Ref.A008C-1WBA

89万6400

1930年代に英国軍へ納入していたコックピット・クロックなどに着想を得て作られた新型。ダイナミックなコインエッジベゼルは、ポインター付きの回転式。文字盤外周やインダイアルにレイルウェイパターンの目盛りを使い、クラシックな雰囲気に仕上げました。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.01)●素材:SSケース、アリゲーターストラップ●サイズ:φ43×D13.97㎜●防水性:10気圧

↑新作のモチーフのひとつとなった、1930年代に作られたRef.768

 

【CLASSIC POINT】

航空時計製造の歴史を反映した設計

本機は1952年誕生の「ナビタイマー」の名を冠しながら、それ以前の航空時計のデザインを採用しています。

 

【NEO POINT】

回転計算尺を持たない新鮮なデザイン

ナビタイマーの代名詞である回転計算尺を本機では未装備。ブライトリングの新時代を象徴しています。

 

 

【その5】

一世紀半の節目を祝うブルーダイアル

IWC

ポルトギーゼ・クロノグラフ “150イヤーズ”

Ref.IW371601

84万7800円

ブランド創業150周年の節目に作られたジュビリーコレクションの一本。何層も重ねて仕上げたブルーラッカーダイアルと、シルバーの針やインデックスが特有の上品さを醸し出す。通常版とは異なり、自社製Cal.69355を搭載しています。世界限定2000本。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.69355)●素材:SSケース、アリゲーターストラップ●サイズ:φ41×D12.7㎜●防水性:3気圧

↑ポルトギーゼは、1939年に誕生。ポルトガル人の依頼で製作されました

 

【CLASSI CPOINT】

見やすく設計されたダイアルデザイン

面積の広い文字盤は初号機から継承。クロノ秒針に対応する目盛りの緻密さは高精度の証です。

 

【NEO POINT】

限定仕様の新型キャリバーを搭載

ポルトギーゼ・クロノグラフで初の自社キャリバーを搭載。ローターは限定仕様の装飾入り。

 

 

【その6】

国産ダイバーズ50年前の意匠に現代技術が融合

セイコー プロスペックス

マリーンマスター プロフェショナル 

1968 メカニカル ダイバーズ 復刻デザイン

Ref.SBEX007

59万4000

誕生50周年の節目に発表された限定1500本の特別版。1968年の機械式ダイバーズの意匠を忠実に再現しながら、毎時3万6000振動のハイビートで時を刻む先進Cal.8L55を搭載。独自のL字型パッキンや裏蓋のないワンピースケースにより、飽和潜水にも対応します。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.8L55)●素材:SSケース、強化シリコンストラップ●サイズ:φ44.8×D15.7㎜●防水性:300m(飽和潜水用)

↑1968年に発表された10振動ムーブメント搭載機。著名冒険家も愛用しました

 

【CLASSIC POINT】

伝統のケース構造と視認性の高い文字盤

高気密のワンピース構造ケースは、セイコー ダイバーズの特徴。往時を彷彿とさせる文字盤も魅力です。

 

【NEO POINT】

現代的な素材でスペックアップ

風防にサファイアガラスを使い耐久性を向上。ストラップもかつての意匠をシリコンで再現しました。

2018年の高級時計トレンド「ネオ・クラシックウオッチ」を代表するグランドセイコーの逸品

今年の高級時計は、「ネオ・クラシック」な新作ウオッチがこれから数多く店頭に並びます。本稿ではそのなかでも特に注目の、グランドセイコーによる国産最高峰のモデルを紹介。また、今年の高級時計の傾向や2大見本市についてもあわせて解説します。

 

世界で見せつけた国産最高峰の驚異的な高精度

グランドセイコー
キャリバー9S 20周年記念限定モデル

上(18KYG)/Ref.SBGH266
302万4000

中(プラチナ)/Ref.SBGH265
594万円

下(SS)/Ref.SBGH267
70万2000

国産最高峰の機械式ムーブメント誕生20周年を記念して製作された3部作。毎時3万6000振動を誇るCal.9S85の性能を段階的に引き出し、精度別に外装素材を使い分けています。GS規格に則った平均日差-3〜+5秒精度のSSが1500本、特別調整が施された-2〜+4秒精度の18KYGが150本、-1〜+3秒精度で調整されたV.F.A.(=Very Fine Adjusted)仕様のプラチナは20本の数量限定となります。

SPEC●ムーブメント:自動巻き(Cal.9S85)●素材:プラチナケース/18KYGケース+クロコダイルストラップ、SSケース&ブレスレット●サイズ:φ39.5×D13㎜●防水性:10気圧

 

【CLASSIC POINT】

世界最高峰に至った約10年の奇跡

グランドセイコーは、世界に挑戦する最高級の腕時計として1960年に誕生。徐々に性能を高め、1969年のV.F.A.で日差±2秒を実現しました。

 

【NEO POINT】

精度を限界まで高めた現代版V.F.A.

グランドセイコーの機械式キャリバー9S系20周年を機に、1969年の伝説を新作で再現しました。日差−1〜+3秒という、驚異的な高精度を記録。

 

 

先人たちの知恵の結晶を現代技術でさらなる高みへ

腕時計の二大祭典が終わり、主要な時計ブランドの新作が出揃いました。今年の傾向は、ずばり「ネオ・クラシック」。どこかレトロチックな雰囲気を残しながら、素材や機能は最先端という新作が多いのです。

 

このトレンドでは、グランドセイコーのような精度を対象にしたものやオメガのダイバー 300Mのリニューアルなど、単なる見た目の復刻版に留まらないという特徴があります。これらは各社の歴史と現代の技術が融合しており、いずれも今年のブランドの代表作といえる出来栄えとなっています。

 

もしこれらの時計を手にする機会があれば、外装デザインだけでなく、歴史や機構にまで目を向けてみてください。きっとブランドの製品哲学が伝わってくるはずです。

 

【豆知識】

ジュネーブサロンとバーゼルワールドは世界的な時計の祭典

高級時計界には時計の本場スイスで開かれる2つの見本市があります。ひとつは1月に開催され、約30社が出展するSIHH、通称ジュネーブサロンで、もうひとつが3月に開催され、数百社が出展するバーゼルワールド。ここでの発表作がその後1年の時計店を賑わすのです。

ダウンサイジン“G”降臨――G-SHOCK 新MT-Gはデイリーウオッチの決定版だ!

日本が誇る耐衝撃ウオッチのG-SHOCKの上位シリーズ、MT-Gが新構造でより薄く、着けやすく進化を遂げた。複合ケースの高級感溢れる仕上げにも要注目だ。

 

G-SHOCK(https://g-shock.jp/

 

G-SHOCK=カジュアルのイメージを覆す高品位な一本

MT-Gは、メタルと樹脂の融合をテーマに作られる、G-SHOCKの上位機種である。この時計は、2013年の大幅リニューアルを受けて以来、力強いケースの造形と、それらを徹底的に磨き上げたケースの美しさで好評を博してきた。

 

最新作は、Bluetooth®と電波受信の2アンテナを備え、定期的な電池交換が不要なソーラー駆動という仕様。正確な時刻情報を主にスマホに依存することで、国内はもちろん、海外でも正確な現地時間を瞬時に表示可能とした。各種通知などの報知機能はないものの、時刻表示の正確性は折り紙付き。また、これだけの条件があるため、先代機にあった大型のGPS受信アンテナは本機に搭載されていない。だからこそ、モジュールとケースのダウンサイズが可能となったわけだ。

 

厚さ14.4㎜のケースは、カーボン製インナーケースの採用も手伝って軽く、着けやすい。加えて、多面カットされたメタルケースには、平滑度が高く均一なミラー面を創出できる高級仕上げ「ザラツ研磨」を採用。上位機種に相応しい品格を備えている。当然、特有のタフ性能は保たれたままだ。

 

まだ「G-SHOCK=カジュアルウオッチ」という認識がある人もいるだろう。だが、その概念は本機を見ればきっと変わるに違いない。

 

 

作り込まれたケースと力強い赤が時計のタフさを強調

高級なザラツ研磨仕上げを採用

↑初採用のラバーバンドは、結合部にユニークな構造を採用。素材表面の仕上げ分けも見事!

 

 

↑GPSアンテナを搭載していた従来機から縦幅で3.0㎜、厚さは2.5㎜も小型化した

 

↑フルアナログ表示ながら、G-SHOCKらしくLEDライトを搭載。暗所でも視認性は抜群だ

 

 

【着用 Impression!】

カジュアルはもちろんスーツにも合う万能仕様

腕時計は一般的に15㎜を越えるとかなり厚いとされる。本機は14.4㎜なので、多くの製品と同じようなサイズ感で着用が可能。さらに高級感溢れる仕上げがケースに施されているため、上質な仕立てのスーツにも映える。もちろん、カジュアルスタイルとも好相性だ。

 

G-SHOCK
MT-G MTG-B1000
Ref.MTG-B1000B-1AJF

価格:10万8000円

スマートフォンとのBluetooth®接続と、電波受信機能により世界中のあらゆる場所で正確な時刻表示を可能にした新世代機。ケースに新コアガード構造を採用し、より信頼の置けるタフ性能とダウンサイジングを両立している。

 

 

 

新MT-Gの進化のPOINT

カーボンファイバー製のインナーケースを採用

新コアガード構造では、ケース内部に軽量かつ堅牢なカーボンファイバー製のインナーケースを採用。内部モジュールをあらゆる外圧から保護する。

 

複数の素材を駆使してバンド結合をより強固に

結合部の構造は複雑。ワッシャーを噛ませた共締めのパイプで中間ゴマを固定。そのコマにバンドの先端をはめ込み、裏から3点のビスで留めている。

 

 

金属部の面積が拡大した新コアガード構造

 

柱状のパーツで時計の四隅を支える構造だった旧型(写真左)に対し、新型(写真右)ではケース上下にプレートを追加。外からの衝撃をより広く分散できるようにした。

 

アプリとの連携により時間修正も思いのまま

多機能時計でネックになる煩雑な操作も、本機ならスマホの画面で迅速に設定可能。Bluetooth®接続時に自動で時刻が修正される点も便利。

 

 

屈強な製品イメージを際立たせたシルバーとレッドも展開

G-SHOCK
MT-G MTG-B1000
右/Ref.MTG-B1000B-1A4JF 10万8000円(7月発売予定)
左/Ref.MTG-B1000-1AJF 9万7200円

ステンレススチール無垢にブラックの樹脂を組み合わせた仕様と、黒く表面処理を施したケースにレッドの樹脂を組み合わせたバリエーション。スペックは右の時計と共通ながら、よりスポーティに仕上がっている。

もう野暮ったくならない! クールビズをスマートに着こなす方法

すっかり初夏の陽気。最近は、クールビズOKな会社が増えて、涼しく過ごせるのはありがたい反面、ビジネスマナーが気になって無難な格好になりがちなんだよなぁ。半袖シャツやポロシャツなど、クールビズ用のアイテムは増えてきたけどイマイチ着こなせなくて、「おじさんの休日服」みたいに野暮ったくなってしまう……。

 

よし、ファッションスタイリストの若梅貴志さんに、クールビズのスーツの着こなし術を教わりに行こう!

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお父さんが、なにやら困っているようです。

参田家の人々とは……
maitake_family
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

涼しくておしゃれなクールビズファッションって?

comment-father
お父さん「この前スーツを夏用に新調したんですが、なんだか野暮ったく見えてしまって……。いったいどんなアイテムを合わせれば、おしゃれに見えるんでしょうか?」

 


若梅さん「それなら、シャツの素材を変えてみてはいかがですか? 例えば、接触冷感素材で作られた“着るだけで涼しく感じるシャツ”のラインナップも多くなっています。ポロシャツと同じ“鹿の子”で作られたシャツも、クールビズにはもってこいですね。合わせるネクタイも、通常のネクタイからニットタイに変えるとオシャレになりますよ」

 

comment-father
お父さん「冷感素材のシャツ、お店でよく見かけるので気になっていました! クールビズといえばポロシャツのイメージが強いですが、おすすめはありますか?」

 


若梅さん「ポロシャツなら通常の鹿の子以外に、ニット素材で作られた「ニットポロシャツ」がおすすめですね。柔らかな素材でポロシャツでも上品な見た目になります。また、ポロシャツをジャケットのインナーに合わせるというのも今年ならではのコーディネートでおしゃれですね」

 

comment-father
お父さん「いつもと違う素材のトップスを着るだけで、一気にこなれた感じが出せそうですね! ちなみに最近よく見るアンクルパンツって、ビジネスマナー的にOKでしょうか?」

 


若梅さん「社外のクライアントに会う日さえ避ければ、大丈夫だと思います。足首を出すだけで、全身のコーディネートも涼しげな印象になりますね。ただ、裾幅が広いパンツはカジュアルになりすぎてしまうので、裾が狭めのスリムタイプを選びましょう。最近は、洋服のお直しサービスで裾を狭めてくれるお店があるので、新調せずに手持ちのパンツをリメイクすることもできますよ」

 

comment-father
お父さん「へえ〜、そんなサービスがあるなんて知らなかったです。これから暑くなるし、アンクル丈のパンツを1本持っておくと便利ですね」

 


若梅さん「“パンツの裾が広がっていると野暮ったく見えてしまう”というのは、トップスでも同じです。半袖を着たいときは、ポロシャツをセレクトするのがベター。シャツなら長袖を腕まくりした方がスマートに見えます。あと、洋服選びで一番大事なのはサイズ感。男性は大きめのサイズを買ってしまいがちですが、自分の体に合わない服を着ていると、コーディネート全体が幼く見えてしまうので注意してくださいね」

 

comment-father
お父さん「ギクッ……。タイトな洋服は苦手だから、ついついワンサイズ上のものを買ってしまいがちです。ちなみに、若梅さんおすすめの着こなしはありますか?」

 


若梅さん「シャツやパンツはベーシックなものを選び、カフリンクスや腕時計、靴などの小物にこだわってみてはどうですか? 特に夏場は、腕を見せることが多くなるので、腕時計に気を遣うといいですね。カジュアルな服装がOKな会社であれば、ブレスレットやバングルとの重ね着けもおすすめですよ」

 

comment-father
お父さん「たしかに、名刺交換するときなど、手元を見られる機会って多いですね。腕時計はさまざまなデザインがあるけど、どんなタイプがいいのでしょうか?」

 


若梅さん「涼しげなクールビズに合わせて、少しカジュアルなナイロンのリボンベルトタイプはどうでしょうか。腕時計で、ビジネスファッションに遊び心を加えるイメージです。別売りの替えベルトで、夏仕様にチェンジするのもいいですね。素材やカラーに変えるだけでも印象が変わりますよ」

 

comment-father
お父さん「ふむふむ。腕時計を買い換えるのはハードルが高いけど、ベルトを変えるだけなら気軽にできますね!」

 


若梅さん「そうですね。通年で同じ腕時計を使うなら、メタルベルトか、文字盤が白のシンプルなものを選ぶといいですよ。普段は、黒や茶系のレザーベルト、夏だけナイロンに替えてさわやかにするなど、アレンジが利きます」

 

comment-father
お父さん「なるほど……参考にしてみます! 今まで迷走していた着こなしもこれで軌道修正できそう。今年の夏は、おしゃれにクールビズを楽しみます!」

 

まとめ

おしゃれと機能性を兼ねたクールビズ

早速、若梅さんが教えてくれた鹿の子素材のシャツに挑戦! 袖に腕を通したら着心地が良くてリピートしてしまいそう。シャツを着るときもニットタイを合わせてみたら、一気におしゃれなビジネスマンに変身できた! せっかくだし、新しい装いに合うナイロンの腕時計も買っちゃおう。これからはクールビズのビジネスファッションを楽しもうっと!

 

教えてくれたのは……

ファッションスタイリスト/若梅貴志さん
ファッション誌や広告、カタログなど、さまざまな媒体でスタイリングを担当するほか、芸能人のスタイリストとしても活躍。モードからクラシックなスーツ、ドレスまで幅広い分野に精通。企業への講演や、イメージコンサルタントとしても活動している。
http://waka-ume.com/

 

【商品情報】

WANCHER「Traditional / トラディッショナル」
2000円(送料無料)
GLOSTER 楽天市場店にて発売中
https://item.rakuten.co.jp/gloster/ww-tr-wh/

 

夏のボーナスで狙いたい! 友達に差をつける2018年の新作腕時計3選――「WATCH NAVI 7月号2018 Summer」

いよいよ夏がやってきました!

 

夏にぜひ取り入れたいファッションアイテムといえば腕時計です。実は、夏になると腕時計がすごくよく売れるのだとか。みんなが半袖になり、腕元が露出するため、自然と腕時計に注目が集まりやすいからだそうです

 

 

夏は腕時計を手に入れるチャンス!

夏はいろいろなイベントが目白押し。休暇をとって海や山、フェスなどに行きたいと思っている人も多いことでしょう。帰省したとき、同窓会をする人もいるかもしれません。

 

人と会う場面で自分を主張したい、差をつけたいと思ったら、本格派の腕時計を手にしてみましょう。なにより、夏といえば、ボーナスが支給されます! 一生モノの腕時計を狙うなら、このタイミングで狙いたいものです。

 

WATCH NAVI 7月号2018 Summer」(WATCH NAVI編集部・編/学研プラス・刊)には、今年発表された新作腕時計の情報がてんこ盛りです。気になる新作を紹介してみましょう。

 

 

夏におすすめのダイバーズウォッチ

夏に身に着ける腕時計を選ぶとき、気にしたいのは“汗”です。また、海やプールなど、水回りで活動することも多くなることでしょう。精密機器である腕時計にとって、汗や水は天敵。内部に浸水すると故障の原因になります。

 

でも、ご安心あれ! 水に強い腕時計はたくさんあります。特に、ダイバーが使う“ダイバーズウォッチ”であれば、防水性能は文句なし。着けたまま海やプールにでかけても問題ありません。

 

ダイバーズウォッチの魅力は、なんといってもその男らしくて迫力のあるデザインでしょう。意外にもスーツにも合わせやすいので、オン・オフ気兼ねなく使えるのもうれしいポイントです。

 

 

完成度を高めた定番モデルの新作

長年、オリンピックで公式計時を務め、宇宙飛行士にも愛用されているブランドと言えばオメガです。そんなオメガの定番ダイバーズウォッチである「シーマスター」に、新作が登場しました。

 

「シーマスター ダイバー 300M マスタークロノメーター」(定価:56万1600円)は、文字盤にセラミックを使って高級感を高めていますが、300m防水という圧倒的な防水性能は変わりありません。

 

セラミックは劣化することがなく、いつまでも美しさが長持ちする素材。より完成度を高めた定番モデルなら、この夏だけでなく、長く愛せる逸品になりそうです。

 

 

元祖“デカ厚”時計の新作にも注目!

最近は、女性でも大きなサイズの腕時計を身に着ける人が増えています。男性向けモデルなら40mm超えのケースサイズは当たり前。かつて“デカ厚”時計ブームを牽引したブランドといえば、パネライです。

そんなパネライの新作「ルミノール ドゥエ 3デイズ オートマティック アッチャイオ-38mm」(定価:72万3600円)は、同ブランドでは初めての小さく薄いモデル。45mm超えが珍しくないパネライでは初となる38mmという絶妙なサイズ感で、男女問わず愛用できます。

 

ルミノールはもともと軍用時計として開発されたモデルですから、頑丈で機能的。小型化されても特有の存在感は変わりませんから、目を引きやすく、夏にぴったりの腕時計です。

 

 

あのG-SHOCKに記念モデルが登場

発売から35周年を迎えたG-SHOCK。落としても衝撃を与えても壊れないというタフさがウリですが、どんな服にも合わせやすいファッション性の高さから、愛用する人が多いブランドですよね。

 

そんなG-SHOCKから、記念すべき年にふさわしい特別モデルが登場しました。「GMW-B5000」(定価:6万4800円)は、初代モデルの完成されたデザインはそのままに、ボティもブレスレットもすべてメタル化されています。

 

銀色に輝く見た目がとにかくカッコイイ。それでいて20気圧防水ですから、もちろん夏でも問題なく使えます。その人気ゆえに入手困難な状態ですが、もしこのモデルを手に入れたら、間違いなく人と差をつけることができるはず!

 

 

腕時計購入の強い味方!

本書にはなんと、今年の新作腕時計の主なモデルが網羅された「バーゼルワールド&ジュネーブ・サロン&etc. 新作時計カタログ」が付録についています!

 

さらに、若者にも人気の高い「タグ・ホイヤー 完全マスターBOOK 2018」もセット。とてもお得な号になっていますので、本書を手に、購入計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

ページをめくって気になるモデルがあったら、ぜひ、お近くの時計店に足を運んでみましょう!

 

【書籍紹介】

WATCH NAVI 7月号2018 Summer

著者:WATCH NAVI編集部
発行:学研プラス

一体どれが価値ある時計? いまやヒト桁万円~1億円までと価格レンジが広がり、多様化する時計の魅力。巻頭特集では素材や機械の根本的な魅力から、全世界での生産本数、日本での取り扱い店数などまで考察し、その価値を再定義する。

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見えるところも、見えないところも 進化したNew G-SHOCK MT-G――美しきアーキティクチュラルタフネス

メタルと樹脂の融合からG-SHOCKの新たな魅力を提示するMT-Gが、ダウンサイジングとともに新世代機へと移行した。重厚な建築物を思わせる複合ケースの新型。その魅力に迫る。

 

G-SHOCK(https://g-shock.jp/

数多くのパーツからなる複合ケースの仕上げに注目

2013年にG-SHOCKの上位シリーズとして生まれ変わったMT-Gが、今年から機能も新たにバージョンアップする。新型となるMTG-B1000は、ケース構造を刷新。耐振動性能を備えたバンド接続部にパーツを増やし、テクニカルな印象を強めた。さらにラバーバンドを合わせ、スポーティな雰囲気も加えている。

 

モジュールは、ソーラー電波+Bluetooth®の最新仕様。スマートフォンのデータを基にした自動時刻修正はもちろん、300都市以上のワールドタイム都市設定も簡単に行える。時計にプリセットされている世界の時刻情報は、スマートフォンを介して最新のデータに随時更新。長年使っても、安心して時計のワールドタイム機能が設定できる。

 

こうした数多くの利点があることから、MTG-B1000ではアンテナが大きく電力消費の激しいGPS機能を持たない。その代わりにモジュールを小型化し、ケースもダウンサイジングされている。外装のメタル部分は、仕上げに平滑度の高い高級仕上げ「ザラツ研磨」を採用。その美しさをキワまで楽しめる造形は、44個ものパーツからなるコンポジットケース構造の利点でもある。

 

このように様々な素材や形状のパーツが結合してできたMTG -B1000は、コンクリートや木材、鉄、ガラスなどの素材を駆使して建てられた、機能美溢れる近代建築を想起させる。その計算し尽くされたタフネス形状は、かつてドイツの哲学者ヘーゲルが芸術の第1段階を「建築」と記したように、アート的でさえある。

 

New MT-G 見える進化

ダウンサイズ&新コアガード構造で質感とフィット感がさらにアップ

従来機から縦2.8㎜、厚さ1.1㎜サイズダウンしたケースは、44個のパーツの集合体。メタル部分にはザラツ研磨を採用。ブラックケースのミラー面に、独特の光沢感を作り出している。

 

New MT-G 見えない進化

簡単・正確な操作を実現するBluetooth®接続

時計単体では操作が煩雑になりがちなワールドタイム設定も、スマートフォンリンクで簡単に操作可能。MTG-B1000の充電量などがわかるステータスチェックや、携帯電話探索機能などもある。

 

無料G-SHOCK専用アプリG-SHOCK Connected

Bluetooth®搭載G-SHOCKに欠かせない専用アプリ。iOSandroidで展開中

 

New MT-Gの新構造解説

これまで共締めビスで固定していたケース四隅の4本の柱形状が、ラグと一体成型のボックスフレーム型に移行。バンド接続部には中間コマも加えられた。

↑ファインレジン製の赤いパーツをラバーバンドに埋め込み、3つのビスでメタルピースと強固に固定

 

↑モジュールを守るインナーケースは素材にカーボンファイバー強化樹脂を使い、タフネス性能を確保

 

 

金属塊が織りなす新たなG-SHOCK性能


MTG-B1000B-1AJF
10万8000円

従来機(MTG-S1000)からひと回り小型化した縦55.8×横51.7㎜、厚さ14.4㎜のサイズと初採用のラバーバンドにより、軽快な装着感を実現。2つの時刻を同時表示するデュアルダイアルのデザインに、ブランドカラーの赤いリングが映える。

 

↑アナログ表示でもG-SHOCKらしくライトを備える。サファイアガラス風防と合わせ、常に高い視認性を確保

 

 

【Variation】


MTG-B1000-1AJF
9万7200円

メタルの質感を押し出したシルバーケース仕様。衝撃力、遠心重力、振動の3つの重力加速度に耐える「トリプルGレジスト」を誇る新構造など、スペックは黒と共通

人と差をつける腕時計を選ぶための4つのポイント――「WATCH NAVI 4月号2018 Spring」

初任給が出て、ホクホク顔の新入社員も多いことでしょう。何か記念になるものを買おうか、はたまた将来に備えて貯金しようかと迷っている人もいると思います。

 

新入社員の皆さんに、数年後、昇進や仕事の成功のご褒美に、ぜひ購入を検討していただきたいのが腕時計です。特に、名だたる高級ブランドの腕時計は“自分へのご褒美”にぴったり。身に着けることでやる気を生み出してくれるに違いありません。

shutterstock.com

 

 

腕時計選びのために、この一冊

とはいっても、腕時計はブランドもモデルもさまざまですから、何を買えばいいのか迷ってしまいます。

 

そこで、腕時計が気になっている人には、「WATCH NAVI 4月号2018 Spring」(WATCH NAVI編集部・編/学研プラス・刊)を手に取ることをおすすめします。時計店に行く前に、あらかじめ欲しいモデルの目星をつけておきましょう。店員さんとのやり取りもスムーズになると思います。

 

今号では、腕時計選びのポイントを希少性、取扱店舗数、長期使用、そしてフレッシュブランドの4点から分析しています。人とかぶらない、差をつけるモデルが欲しいと考えている人には、ぜひ読んでいただきたい一冊です。

 

 

手に入りにくいレアモデルを買う

希少性”の高い腕時計といえば、アンティークモデルです。昨年10月、故ポール・ニューマン氏が愛用していたロレックスのデイトナが、約20億円で落札されたのは記憶に新しい出来事です。こうしたアンティークは世界中にコレクターがいるため、価値が高騰する一方ですが、実は腕時計には現行モデルでも手に入りにくい時計が存在します。

 

例えば、前出のデイトナは現行品でも人気が高く、ロレックスの正規店に行っても店頭に並ぶことは極めて少ないモデルです。定価127万4400円という高額であるにも関わらず、ネットの情報によると、入荷してわずか数秒で売れてしまったという話を耳にします。

 

“レアモノ”“限定品”を好むのは、人間の性というもの。希少な時計を運良く入手できれば、所有欲を高めてくれること、間違いなしでしょう。

 

取扱店が少ないブランドは長く愛用できる?

取扱店が全国にわずか21店しかないコルムや、8店のポルシェ・デザイン、9店のH.モーザーなど、“取扱店舗数”がそもそも少ないブランドは人とかぶることは少ないといえます。

 

また、世界最高級ブランドのパテックフィリップもわずか30店、オーデマピゲも13店しかありません。取扱店舗数を絞ることは、必然的に希少性を生み出します。また、量産を行わないぶん、万が一のことがあってもきめ細やかなサービスが受けられるのもメリットのひとつです。

 

腕時計は丁寧に扱えば、一生使い続けることができるケースも少なくありませんから、“長期修理”を受け付けているかどうかも、選ぶときのポイントになります。

 

例えば、パテックフィリップやオーデマピゲは、100年以上前のモデルでも修理を受け付けています。お値段は決して安くありませんが、そのぶん親から子へと受け継げるのですから、ロマンを託すにはぴったりですね。

 

新興ブランドも負けていません

腕時計の世界では創業から100年を超えるブランドが珍しくありません。あえて、“フレッシュブランド”に目を向けてみましょう。

 

2008年に創業したモリッツ・グロスマンは、まだまだ歴史の浅いブランドです。しかし、ドイツの時計づくりの伝統を受け継ぎ、少数の職人が手作業で制作し、そのクオリティに注目が集まっています。2001年に創業したリシャール・ミルは、1本1000万円超が当たり前という超高額な時計ですが、セレブの間で人気が急上昇。成功者のシンボルとして語られるようになっています。

 

国産ブランドでは、2005年に立ち上がったミナセが注目株です。秋田県の雪深い山奥で、職人が手仕事で組み立てています。30万円台から購入できますので、国産で質の高い時計にこだわる人におすすめです。

 

腕時計の奥深い世界に触れよう

いかがでしたでしょうか。本書には様々なブランドがずらりと紹介されています。腕時計といえばロレックスやオメガ、セイコーしか知らないという人にこそ、ページをめくっていただき、奥深い世界に触れていただきたいと思います。

 

「腕時計は選んでいる時が一番楽しい」と言う人もいます。じっくりと悩んで、オンリーワンの1本を手にしてくださいね。

 

【書籍紹介】

WATCH NAVI 4月号2018 Spring

著者:WATCH NAVI編集部
発行:学研プラス

一体どれが価値ある時計? いまやヒト桁万円~1億円までと価格レンジが広がり、多様化する時計の魅力。巻頭特集では素材や機械の根本的な魅力から、全世界での生産本数、日本での取り扱い店数などまで考察し、その価値を再定義する。

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これが35年&1億個出荷のG-SHOCKの集大成! 初代モデルの直系から生まれた最新世代GMW-B5000

1983年4月に誕生したG-SHOCKは、今年で35周年という節目を迎えました。「落としても壊れない腕時計」というコンセプトで開発された初代モデルDW-5000Cは、いまも語り継がれる腕時計史上のマイルストーンプロダクトであり、現在までに発表された数千型ものバリエーションの原点でもあります。そんな原点モデルが、35年の節目に「フルメタル化」という目覚しい進化を遂げました。そこで、初代DW-5000Cから最新作GMW-B5000まで、5000系の歴代モデルをプレイバック! G-SHOCKは、こんなにも形を変えずに進化し続けていたんです!!

 

 

1983年、カシオが発表した世界初の耐衝撃ウオッチ

2017年に累計出荷台数1億個を突破したG-SHOCKの原点モデル「DW-5000C」は、1枚の企画書に書かれた「落としても壊れない腕時計」という1行から開発プロジェクトが始まりました。企画を立案した伊部菊雄さんは、「簡単にできるだろう」と最初はタカをくくっていたそう。ですが、実際は10m上空からの落下試験に耐えるスペックを腕時計のサイズに落とし込むためには、実に2年もの歳月がかかりました。

 

ようやく完成した初代DW-5000Cは、5層構造ケースに中空構造のモジュール緩衝装置などを組み合わせ、10m上空からの落下に耐えるスペックを実現。20気圧防水も確保した世界初の耐衝撃ウオッチとしてデビューしたのです。

 

↑ボタンやガラスを樹脂ケースが保護する「全方位カバリング構造」で、あらゆる角度からの落下に対応

 

↑モジュールを激しい衝撃から保護するため、モジュールはケースに対して点で支持する「中空構造」を採用

 

当初のG-SHOCKは性能に疑いを持つ人が大勢を占めており、新作は出るものの販売は決して楽なものではありませんでした。当時のことを伊部さんも「製造が続けられていたのが不思議なぐらい低調だった」と振り返るほど、苦戦していたようです。一方で、便利な製品を積極的に生活に取り入れる土壌の整った北米エリアでは販売の微増が続いていました。これを足がかりにやがて逆輸入的に日本でも認知度が向上。ボードカルチャーやストリートファッション、アメカジなどの流行とともに1990年代には全国で一大G-SHOCKブームが巻き起こるに至ります。

 

↑左から/初代DW-5000C-1A(1983年)、-30度〜+50度の環境に耐える耐低温仕様のWW-5100C-1(1983年)、ショックレジストに加えて「マッドレジスト」性能も備えたDW-5500C-1(1985年)、初代角形モデルの完成型DW-5600C-1(1987年)、「ジュニアG」と呼ばれた小型モデルのDW-500C。BABY-Gのルーツとなった(1988年)

 

 

プレミア価格で取引されるレアG-SHOCK熱狂の1990年代

西海岸のスケーターがG-SHOCKを着けるなど、ファッションアイテムとして広く認知された1990年代は、日本での人気も急上昇。1990年には約1万本(3モデル)だった国内出荷数は、1991年に約3万本(5モデル)、1992年には15万本(11モデル)を超えたそうです。1994年に登場したELバックライトは、点灯時に浮かび上がるグラフィックにも趣向が凝らされました。

 

同年には映画「スピード」でキアヌ・リーブス演じる主人公が着用していたことが話題になり、G-SHOCK人気に拍車がかかります。ちなみに着用モデルだったDW-5600C-1Vは映画公開を機に「スピードモデル」との愛称が付けられ、誕生10周年記念モデルなどと同じくコレクターたちにプレミア価格で取引されていました。

 

 

↑左から/従来のミクロランプよりも輝度の高いELバックライトが初採用されたDW-5600E-1(1996年)、バンパープロテクター付きのDW-5600ED-8(1996年)。海外では1987年に発売されていた

 

 

G-SHOCKは流行から定番に。21世紀のG-SHOCKはソーラー電波へ進化

10年近く続いたブームが落ち着いた2000年以降、G-SHOCKは技術的に大きな発展を遂げます。1998年に初登場した独自のソーラー充電システム「タフソーラー」に加え、標準時刻電波を受信して時刻の自己修正を行う機能も備えた「壊れない」「止まらない」「狂わない」の三拍子そろったThe Gが2002年に登場。この技術をさらに小型化させ、スクエアケースへの搭載を実現したGW-5600J-1JFは、2005年に発表されています。

 

↑左から/従来の液晶サイズを保持しながらソーラー駆動を実現したG-5600-1JF(2002年)、「壊れない」「止まらない」「狂わない」という2002年のThe Gの開発を経て完成した電波ソーラー仕様のGW-5600J-1JF(2005年)、世界対応の多局受信「マルチバンド5」を5600系に初搭載されたGW-M5600-1JF(2008年)

 

G-SHOCK誕生25周年となった2008年よりカシオはバーゼルワールドへの再出展をスタート。アナログ表示で新たな道を切り開きながら、50万円以上するMR-Gのバーゼル限定などで高級時計市場でも頭角を表していきます。5600系もカーボンファイバーインサートバンドや新素材を使った新たな耐衝撃構造など、様々な取り組みにチャレンジ。2012年にはBluetooth®接続に対応したGB-5600B-1JFも登場するなど、時代の先端を行く製品を登場させました。

 

 

↑多局受信エリアに中国が加わり「マルチバンド6」となった現行のソーラー電波モデルGW-M5610-1JF(2012年/2万1600円)、スマートフォンとのBluetooth®接続を可能としたGB-5600B-1JF(2013年)

 

では、最新作となるGMW-B5000は、どのように進化したのでしょう。

 

 

進化するG-SHOCK、変わらないコンセプト

ここまで初代モデルの直系である5000系の歴代モデルを振り返ってみると、アイコンデザインであるスクエアケースを踏襲しながら、その内部では様々な進化を遂げてきたことがわかります。そして、このような35年間の歴代モデルの系譜に新しく加わるのが、GMW-B5000なのです。

 

↑1983年に誕生した初号機DW-5000Cのスクエアデザインを踏襲しながら、新たな耐衝撃構造によってフルメタル化を実現した最新作GMW-B5000D-1JF。W43.2×H49.3×13mm/167g。20気圧防水。6万4800円

 

ひと目でわかる通り、本機にはステンレス製のフルメタルボディが採用されました。スクエアケースの全方位カバリング形状を精密に成型するだけでなく、ポリッシュ仕上げでメタルの硬質感を強調。視認性に優れた新仕様の液晶ディスプレイを囲むベゼルに施されたヘアライン仕上げが、時計を印象的にしています。

 

フルメタル化を果たしたスクエアケースの内部には、新構造によってG-SHOCK共通の耐衝撃性能を確保。裏側は表面にDLCコーティングを施したスクリューバックで、20気圧防水を有しています。

 

その内部に搭載されているモジュールは、ソーラー電波+Bluetooth®仕様。無料の専用アプリ「G-SHOCK Connected」との組み合わせで、自動時刻修正や世界中の時刻情報の更新、ワールドタイム設定、ポイント記録などが可能。ケーブル充電要らずでここまで多機能に使えるのは、普通の腕時計以上に実用性が高く、頼もしいですね。

 

↑メタルバンドの固定はビス止め構造を採用。バンドは三本足構造で接続されており、連結パイプに加わる衝撃を分散する。複雑な側面の造形でも仕上げの良さが際立つ

 

 

↑裏蓋は初号機と同じスクリューバックを採用。表面に耐傷性に優れたDLC(ダイヤモンドライクカーボン)処理を施し、耐摩耗性を高めている

 

↑バンドピースに施されたディンプル加工も初号機から継承されているデザイン。プッシュ式の三つ折れバックルも肉厚で重厚感に溢れる

 

フルメタル化だけでなく最新の内部モジュールまで搭載したGMW-B5000は、35年前に誕生した初代モデルの“オールマイティ・タフ”という基本コンセプトを受け継ぐ5000系の集大成と呼べる一本。長らくスクエアG-SHOCKについて回ってきたカジュアルウオッチのイメージを払拭する上質デザインで、オンでもオフでも“オールマイティ”に使える本機は、まさに従来のG-SHOCKの常識を覆した、新時代のG-SHOCKと言えるでしょう。

 

 

シャイニーブロンズカラーが新鮮! 秋元康流にアレンジされたグランドセイコー

高級時計が持つ魅力の普及・啓発に努めるAJHHより新たな限定ウオッチが発表されました。手がけたのは、日本が世界に誇るグランドセイコー。500本のみで作られる特別仕様は、稀代のヒットメーカーである秋元康氏プロデュースによって、これまでに見たことのない一本に仕上がっています。

 

 

 

時計を着替えることが人生を変えるきっかけに

AJHHとは日本精機高級時計協会のことで、Association Japon de la Haute Horlogerieの略。高級時計の文化・伝統を次の世代に伝えることを目的に、2005年に設立されました。現在は全国17店舗が加盟中です(加盟店一覧→ http://www.ajhh.jp/ )。

 

このAJHHの企画から誕生した最新の特別モデルは、直径39mmのケースに鮮やかなシャイニーブロンズの文字盤を組み合わせた一本。ムーブメントには、機械式時計とクオーツ時計の機構が融合したスプリングドライブが搭載されています。

 

グランドセイコー「秋元康氏プロデュース AJHH特別限定モデル」49万6800円/Ref.SBGA371
国産時計の最高峰がAJHHのために作り上げた、限定500本の特別仕様。秋元康氏が監修した本機には、同氏のメッセージカードと、ブラウンのカーフストラップが付属する。スプリングドライブ自動巻き。直径39mm。ステンレススチールケース&ブレス。

 

裏蓋はシースルー仕様。サファイアクリスタル内面には、グランドセイコーを象徴する獅子の紋章と限定の文言を金色でプリント。

 

本機の製作に関してAJHHがプロデュースを依頼したのは、秋元康氏でした。作詞家として「川の流れのように」をはじめとした数々のヒット曲や、テレビ、CF、アイドルなどのプロデュースも手掛ける秋元氏は、実際にセイコーの開発者と何度も打ち合わせを行ったそう。

 

これまでにない文字盤色の採用や、付属のレザーストラップ、そして日々の生活の重要な時刻となる「9時」を朱色に染めるなど、数々のユニークな試みから秋元氏の強いこだわりが感じられます。

 

 

この時計に込められた製作陣の思いは、AJHHのコンセプトでもある「人生の節目に腕時計を」。秋元氏のアレンジによって誠実なグランドセイコーの表情にユニークさが加わった一本には「時計を着替えることは、人生を変えるきっかけになること」という提案が込められています。

 

心機一転、新たなことにチャレンジしようと考えている人は、自分に寄り添いながらも、ときに奮い立たせてくれるような特別な腕時計の購入を検討してみてはいかがでしょう?

 

 

【BW2018プレビュー】創業100周年を迎えたミドーは節目に相応しい意欲作を連発

世界最大の時計・宝飾見本市「バーゼルワールド2018」が、3月22日からスイス・バーゼルで開催されます。その本開催を前に注目ブランドの新作をプレビュー! 今回取り上げるミドーの新作は、ブランド創業100周年の節目を飾るに相応しいモデルとなっています。

 

 

 

アーカイブピースの意匠を現代技術で洗練のスタイルに

1918年、スイス・ソロトゥルンに設立されたミドーは、今年で創業100周年。バーゼルワールド本開催では、例年以上に力の入った新作が出てきそうな予感です。そう思わせてくれたのが、先行発表された新作「マルチフォート デイトメーター」と「コマンダー シェード」です。

 

マルチフォート デイトメーターは、1939年のカタログに登場したモデルで、時計の針で日付を表示する「ポインターデイト」が特徴。かつての王道デザインが直径40mmサイズのローズゴールドカラーPVD加工を施したケースと相まって、非常にクラシックかつエレガントなモダンウオッチに生まれ変わりました。

 

ミドー「マルチフォート デイトメーター」価格未定/Ref.M036.407.36.031.00

 

コマンダー シェードは、1970年代の終わりに誕生したモデルからインスパイアされたスペシャルエディションの2018年版。サンレイ仕上げを施したスモーク調のグラデーション文字盤が美しく、ミラネーゼブレスとともにレトロな雰囲気を醸し出しています。そのイメージをさらに盛り上げるのが、ドーム型アクリルガラスを備えた直径37mmの小ぶりなケース。性別を問わず使いやすそうな一本です。

 

ミドー「コマンダー シェード」Ref.M8429.4.27.11

 

これらの詳細はバーゼルワールドで明らかにされますが、スウォッチグループの中でも良心的な価格展開で知られるミドーですから魅力的なプライスであることは間違いないでしょう。

 

ちなみに、100周年記念モデルの第一弾「コマンダー ビッグデイト」は、すでに発表&発売開始済み。こちらは、発表イベントの模様と合わせ、こちらで取り上げています。

 

ミドー http://www.midowatches.com/

 

 

日本が知らないクロノグラフ革命【シンガー/トラック1】

ジュネーブ国際高級時計展(SIHH)の取材中、ジュネーブ郊外で見本見上陸のユニークなブランドを見つけました。ブランドの名前は、シンガー。ポルシェ好きならご存知かもしれませんが、クラシックなポルシェのレストアとモディファイを専門にするシンガー・ビークル・デザイン社の腕時計です。この製品、かなり革新的なクロノグラフムーブメントを搭載していました。

 

 

 

ポルシェ好きに知られたブランドが放つ衝撃作

シンガーが手がけた腕時計「トラック1」は、1960年代から70年代にかけて作られたクロノグラフに着想を得て作られました。滑らかな曲面を持つケースにヘアライン仕上げを施し、ユニークな形状を強調。ストラップのアイレットやリューズ、ボタンは、シンガーの手がけるクルマのディテールがモチーフとなっています。

 

シンガー「トラック1」文字盤のセンターを起点にすべての表示が回転する驚異のセンタークロノグラフ。1960年代のレーシングウオッチに着想を得たというトノーケースの2時と10時位置にプッシャーが配置されている。自動巻き。Tiケース。直径43mm

 

 

こうした美しい仕上げもさることながら、やはり注目はメカニズム。この時計は、センターにクロノグラフの60秒、60分、60時間(!)の積算計を備え、その外周のリングで時間と分を表示します。ちなみにパワーリザーブも60時間と60尽くし。

 

分積算針はステップ運針するので、クロノグラフ秒針との見間違えることもありません。計測時間が非常に見やすくなっています。肝心の時間は、外周2つのディスクで表示。6時位置の針の指す数字が現在時刻となります。

 

 

歯車なのに歯がない!? 超小型の革新クロノグラフモジュール

ムーブメントは、時計師ジャン・マルク・ヴィダレッシュが興したムーブメントやモジュールの開発・製造メーカー「アジェノー社」が設計したもの。独創的なムーブメント開発を得意とする同社でさえ約8年の歳月がかかったというだけあり、これまで見たことのない革新的なメカニズムとなっています。

 

ムーブメントの地板はドーナツ型になっており、中心の開いた部分に極小のクロノグラフモジュールがセットされているのです。動力伝達は水平クラッチ方式ですが、噛み合う2つの歯車の歯をなくす( !!)ことでボタン操作時のズレや針飛びのない高精度計測を可能にしています。

 

アジェノー社が開発した“アジェングラフ”Cal.AGJ-6361は、ベースプレートのセンターが空いたドーナツ形状が特徴。中央の空間にクロノグラフモジュールをセット

 

トラック1のクロノグラフのすべては、このモジュールが司るという。前代未聞のコンパクト設計!

 

歯を使わずに摩擦力をもたせる発想、実はスイスを代表するナイフブランドのビクトリノックスのマルチツールにあるヤスリがヒントになったそうです。

 

トラック1は自動巻きなのですが、シースルーバックからプレートやギアなどの全貌がローターに隠されることなく見渡せます。というのも、自動巻きローターは文字盤側に配置されているからです。これは自慢のメカニズムを存分にみてほしいというアジェノー社の意思表示と言えるかもしれませんね。

 

 

シンガーは、この第1弾モデルの他にも、世界の地域に合わせた限定モデルも考えているとのことで、すでに“ジュネーブ”エディションは完成していました。この時計もアンティークの風合い漂う14金ゴールドのような色味を、18金の比率で作り上げた特別な素材を使うなど、かなり個性的なモデルでした。

 

ぜひ日本に本格上陸して、トラック1の“ジャパン”エディションを見てみたいものです。

 

SINGER REIMAGINED http://www.singerreimagined.com/

 

 

 

時が経つことが待ち遠しくなる腕時計<HYT>

HYTは、機械式時計の弱点である液体を使って時刻を表示する前代未聞の腕時計を開発したジュネーブ発の新興ブランドです。腕時計の概念を変えたイノベーター。その最新作に迫りました。

 

 

 

時間を俯瞰し、受け入れる選ばれし人のための腕時計

日々の仕事に追われ続ける人にとって、腕時計は実用的であるほどいいのは間違いありません。ですが、他者が自分に時間を合わせてくれるような“成功者”に対したとき、腕時計はどんな役割を果たせるのでしょうか。

 

HYTは、世界初の“液体表示”ウオッチを手がけるブランドです。時計の見どころは、時間が経つにつれてガラス管内部の液体の割合が変わっていく点。とくに1日に6時と18時の2回だけ訪れる液体のレトログラード移動は、必見です。

 

このような製品の開発に際して、HYTではオーデマ ピゲ ルノー・エ・パピやクロノードという複雑時計開発のエキスパートたる会社と協力。彼らが得意とする高級時計製造技術に、化学や医療、宇宙開発など様々な分野の知恵を集結させた独自開発のマイクロ流体モジュールを組み込んで、革新的でも信頼の置ける腕時計を完成させたのです。

 

 

世界唯一の機構の全貌が遂に明らかになる

HYT「H20 ブルー」
1475万2800円/Ref.251-AD-46-BF-RU

 

 

HYTが開発した特殊構造を明らかにしたH2をベースにした発展型。新しいドーム型サファイアガラスにより、オーデマ ピゲ ルノー・エ・パピ社と共同開発した美しい手巻きムーブメントの動きと、液体を用いた時間の表示があらゆる角度から鑑賞できます。ケースはステンレス製で直径51㎜、厚さ19.95㎜と大型。30m防水。世界限定25本。同仕様でグリーンの液体×ブラックケースのバージョンもあります。

 

 

H0初の赤い液体“オールージュ”を採用

HYT「H0 オールージュリミテッド」各604万8000円/ガンメタル:Ref.048-AC-95-RF-RU シルバー:Ref.048-AD-95-RF-RU

 

 

時計上面を覆うドーム型サファイアガラスと、一見バネのように見える多層構造の金属ベローズ(ふいご)が強調されたデザインを特徴とする「H0」の限定仕様。内側にナノコーティングを施したガラスキャピラリーチューブ内を行き来する2つの不混和液体をはじめ、随所にレッドを配色。シルバーとガンメタルの文字盤があり、各限定8本。ケースはSS製で直径48.8㎜、厚さ18.7㎜。手巻き。30m防水

 

 

時間が経つにつれて蓄積される液体に心が躍る忘れかけていた時計を愛でる喜びを、いま再び

 

 

HYTの時計は、機構の緻密さ・複雑さゆえに大量生産はできず、価格も高額。もはや現代アートとして捉えるべき一本であり、腕時計に実用性を求める人には全く不向きです。しかし、もし時の流れを俯瞰し、喜んで受け入れられる人ならば、この時計が示す時間の蓄積を心から愉しめることでしょう。

 

HYT(本国サイト) http://www.hytwatches.com

HYT(日本語版) http://eaurouge.tokyo/brand/hyt/

問い合わせ先/オールージュ TEL:03-6452-8802

 

 

 

「最先端センシングテクノロジーと『アナログ表示』が融合」TRUMEの魅力を解き明かす––インプレッション編

国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、機能のおさらい編とコレクション一覧です。

 

 

多彩な情報を針のみで行う革新の表示

TRUMEはGPSや気圧・高度センサー、方位センサーなど多くの最先端センシングテクノロジーを持っています。一方で、そのすべてを針のみのアナログ表示で行うという、こだわりのコンセプトに基づいて作られているのです。こうした革新の個性を改めて見ていきましょう。

 

 

洋上での頼りに! 方位や気圧を針のみで示す

 

 

 

TRUMEは、8つの針で情報をアナログ表示します。6時に配されるインジケーターでBAR(気圧)、COM(方位)など計測項目を示し、方位であれば中央の赤針が北の方角を指すという具合。針の動きも“アナログ感”があるのが特徴で、コンパスのようにゆらゆら揺れながら方位を示します。

 

もちろんGPS受信で時刻もワールドタイムもアナログで表示する

 

 

 

TRUMEはエプソンが自社開発した「サテライトリンク」システムを搭載。国産衛星「みちびき」に対応したGPSモジュールを内蔵し、屋外でデュアルリングアンテナが現地タイムゾーンの時刻を確実に受信します。

 

 

スタイルによって楽しめるTRUMEコレクション

M Collection

 

 

 

TRUMEが持つセンシング技術が役立つシーンを連想させる「ヨット」にインスピレーションの源を得たコレクション。独自の最先端機能はそのままに、より“時計らしさ”を意識したデザインに仕上げられています。サイズ : 縦57.2×横15.5mm

 

C Collection

 

 

 

現行で最も端正なフェイスを持つモダンなコレクションは、方位計を除き、より機能を厳選。インナーベゼルに世界の都市名が記されており、世界の街で活躍する人にふさわしい雰囲気となっています。サイズ:縦57.2×横45.9mm

 

L Collection

 

 

 

2017年7月発表の1stコレクションで、TRUMEのすべての機能を包括。エクスパンデッドセンサーの併用で歩数や消費カロリーまで計測可能。立体的かつ流麗なラインを描くアーマーオーナメントは象徴的なアイコンです。サイズ:縦60.2×横48.6mm

 

歩数や消費カロリーまで計測できる「エクスパンデッドセンサー」

 

 

 

時計本体とBluetooth接続により、さらに多くの情報を取得するセンサー。歩数や消費カロリー、気温にUVインデックスなど日々の活動まで計測可能になります(L Collectionのみ対応)

 

TRUME https://www.epson.jp/products/trume/

TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285

 

 

 

「頼るモノのない洋上で“楽しむ”余裕を与える」TRUMEの魅力を解き明かす––インプレッション編

国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、海洋カメラマンの矢部洋一さんのインプレッション編です。

 

 

 

文字盤を彩るエンジはヨットの伝統的なカラー

TRUME「M Collection」25万9200円/Ref.TR-MB7005(ナイロンバンド付属)

 

 

世界中の「時刻」はもちろんのこと、光充電でGPSセンサーなどを駆動させる多機能時計「TRUME(トゥルーム)」は、高度、気圧、方位といった空間情報を計測する先端技術を備えながら、アナログウオッチとしての可能性まで追求するモデル。名前の由来は、TRUE(真実)+ME(自分)から。どんな状況でも常に自分を映し出す人生の羅針盤をコンセプトに、進化を続けています。

 

第2弾としてあら新たに発売されたのが、M Collection。インスピレーションの源になったのは「ヨット」でした。ヨットは、この時計が持つセンシング技術が役立つシーンを連想するアクティビティでもありますが、そのテーマカラーであるエンジと、澄んだ海をイメージするブルーを纏ったコレクションが発表されました。

 

なぜ、今回「TRUME」はエンジに注目したのでしょうか? 海洋カメラマンの第一人者である矢部洋一さんによれば、昔、船の帆として使われていたのはコットンの帆布だったそう。帆布は濡れたままだとカビが発生してしまうため、防カビ効果のために樹皮や柿渋などをつけた釜で帆布を染めていたとのこと。その処理を終えて乾いた帆布の色がエンジだったわけですね。

 

化学繊維が普及し、そういった処理が不要になったいまでもその伝統を守り、帆をエンジに染めたヨットは多いそうです。さらには、エンジ色のパンツやシャツがヨットマンのお気に入りで、エンジは彼らにとっては「タフネス」「冒険し」を連想させる色なのだと、矢部さんは語ってくれました。

 

M Collectionのの代表モデルであるTR-MB7005の文字盤にはそんなヨットの伝統に敬意を評し、エンジが使われているのです。

 

 

ヨットマンなら誰もが思い描くイメージに加え、実際に使える本格的な機能を備えるモデル

––洋上での喜びや危険を誰よりも知る海洋カメラマン・矢部洋一さんに、ヨットからイメージを想起したM Collectionのインプレッションを聞きました。

 

「海に出たら何があるかわからない。だから常に正確な時刻を刻み、方位などの情報を示すこの時計は信頼に値します。アナログ表示にこだわる精神や、エンジという色がヨットの持つロマンや心地良さを感じさせます。計器類がデジタル表示の多いヨット上で、TRUMEの針による表示は心が安らぐと思います。

 

 

矢部洋一_1957年生まれ。ヨット・海洋写真の第一人者として活躍中。アドミラルズ・カップやアメリカズ・カップ、オリンピックなどのヨットレースを撮影しながら、執筆や編集、翻訳も行う。近著に『海景』『京都』(舵社刊)など。

TRUMEは、自らヨットに乗り込む海洋カメラマンの矢部洋一さんをも唸らせる一本なのです。

 

 

TRUME https://www.epson.jp/products/trume/

TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285

 

 

 

「道具としての完成度は国産時計を支え続ける技術力がゆえ」TRUMEの魅力を解き明かす––ディテール編

国産マニュファクチュールとしてセイコーエプソンが培った技術の粋を結集したTRUMEという腕時計があります。このブランドに込められた先進機能やこだわりの外装。その魅力の所存を、最新作となる「M Collection」から解き明かしていきます。今回は、細部のこだわり編です。

 

 

 

最先端技術を備えながら「時計らしさ」を表現する

 

「TRUME」に宿るのは、1976年の時計製造の歴史を持ち、多くのムーブメントや先進技術を生んだウオッチメーカーとしてのエプソンの矜持です。

 

高度、気圧、方位、現在地からあらかじめ登録した地点に戻る「ウェイポイント機能」など、身に着ける人の瞬間を計り尽くす最先端の機能などは1stモデルから継承。さらに「時計らしさ」を意識したデザインに仕上げられているのが、今回の「M Collection」といえます。

 

アクティビティを標榜するモデルならば視認性は高める必要があると、文字盤やベゼルに刻まれたアラビア数字にはオリジナルの「T2フォント」を採用。これは古くから使われてきた機械彫刻用の文字を、このモデルのためにリデザインしたものです。

 

ポリッシュの具合がケースと好相性なベゼルはセラミックにレーザー刻印で目盛りを刻み、風防には傷に強いサファイアガラスを採用。これに光の反射を抑えるASRオーティング処理も施されています。

 

 

TRUMEを楽しむための3つのポイント

TRUMEは外装やデザインにも伝統の職人技が生きています。仕上げはもちろん、数字のフォント作りにまでこだわった粋な時計なのです。

 

POINT1/ケースの経年変化を楽しめる無骨なヘアライン仕上げ

 

ケースやブレスに用いた純チタンは無骨なヘアライン仕上げが素材感を強調。キズが目立つポリッシュ仕上げと異なり、静かに蓄積した使用キズを“味”として楽しめる出来栄えで、ユーザーとともに経年変化=エイジングする楽しさを享受できます。チタンの採用でアクティビティをより活発にする軽量性も獲得しています。

 

POINT2/古き良き時計作りの技を復古! こだわりのフォント作り

モード針は特殊な形状を採用。この針は国際信号旗を想起させる色使いで、細部にわたってヨットモチーフにこだわった

 

1人の時計師が1本ずつ腕時計を作っていた古来、文字盤に記される数字はすべて職人の手書きでした。TRUMEはその精神を現代に甦らせ、インダイアルやベゼルに配される数字に自社でゼロから生み出した「T2フォント」を採用。カメラのライカにも用いられているテイストで、質実剛健ながら色気のある印象となっています。

 

POINT3/腕時計ストラップで初めてホーウイーン社製レザーを採用

左は2か月使用したもの。右の新品と比べ明らかに味が出ている

 

 

ホーウイーン社製クロムエクセルレザーは一般の革と異なる個性を持っています。キズがついてもブラシで手入れすれば消えるようになじむ一方、革は表面のみを染めているため退色し経年変化による独特の風合いを醸し出していきます。着用時の体温によって革の柔らかさも変化するので、寄り添うようにフィットする点も特徴です。

 

CHECK!/バネ棒までこだわりのチタン製

 

 

本機は、バネ棒やそれを覆うパイプまでチタンにこだわっています。ここまで手をかけるにはコストとの戦いが想像されますが、これこそ細部にわたって道具としての強度を追求した結果なのです。

 

TRUME「M Collection」(右から)25万9200円/Ref.TR-MB7003
27万円/Ref.TR-MB7004
25万9200円/Ref.TR-MB7005(ナイロンバンド付属)

 

 

ケースなどの金属パーツはすべてチタンが使われていますが、バネ棒までチタンを使うこだわりようは圧巻。あらゆる分野とディテールを磨き上げた技術力が、本機を唯一無二のものにしているのです。

 

TRUME https://www.epson.jp/products/trume/

TRUMEお客様相談室 TEL : 050-3155-8285

 

 

 

WATCHNAVI編集長おすすめ。女性が自らに選びたい時計、大事な女性に贈りたい時計傑作選

春の訪れとともに、職場でも新しいシーズンがスタートします。気分を一新するきっかけづくりとして、腕時計も着替えてみませんか。仕事でキャリアを積んできた自分へのごほうびとして、モチベーションを高めてくれるようなちょっと背伸びした高級腕時計を、腕時計専門誌「WATCHNAVI」の 編集長である関口 優さんに選んでいただきました。

 

仕事中にネックレスやリングといった貴金属類の使用が禁止されている職種でも、例外として許されているのが腕時計。時間を確認するだけならスマートフォンで事足りてしまう現代でも、“腕時計はビジネスパーソンにとって唯一のアクセサリー”として重宝されているのもうなずけます。それだけに、腕時計は相手の目をひくもの。愛用している腕時計から、その人のセンスやキャラクター、さらにライフスタイルや経済力までもチェックされているので、かわいい、リーズナブルといったノリだけで決めるのではなく、自分をより輝かせてくれるようなステイタスのある1本を選んでみたいものです。

 

時計選びの基本は、色とサイズ感とデザインといわれていますが、ファッションと同じようにトレンドがあります。「最近は1950-1960年代に誕生した品のあるクラシカルなデザインが人気です。歴史のある名門ブランドが、自社のアーカイブから着想し、リデザインした時計も増えています」(関口さん)。関口さんによれば、時計にもデザインコードがあり、その基本型が白文字盤で針は2本、もしくは3本というオーソドックスなもの。クラシック回帰で、こうしたベーシックなタイプに注目が集まっています。「1950年代以前に生まれた、装飾のないシンプルなデザインのもので、アンティークのような雰囲気も魅力になっているようですね」(関口さん)。

 

それでは、こういったトレンドや選び方の基本をもとに、職種、嗜好別のベストモデルを関口さんにおすすめいただきます。

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業種別・嗜好別に選ぶ“ふさわしい腕時計”リスト

・好感度の高さが求められる接客業・営業職に就いている人

ゴールドやピンクゴールドといった高級素材を使っていたり、文字盤に宝石をあしらったタイプは、どこが自慢げで、嫌味にとられることもあります。接客や営業職には、無難なステンレス素材で、シンプルなデザインの方が好印象を与えるはずです。「商談相手が時計好きだと腕時計から会話が盛り上がることもあり、仕事にもプラスになります」(関口さん)。中でも腕時計ファンに人気が高く、レディースも豊富なオメガ、タグ・ホイヤーがおすすめです。

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オメガ
スピードマスター 38㎜
Ref.324.23
71万2800円
https://www.omegawatches.jp/ja/

オメガはもっとも有名なスイスの腕時計ブランドのひとつ。エレガントなタイムピースも数々生み出しています。その代表的モデル「スピードマスター」は人類初の月面着陸の際に使用されたことからムーンウォッチとも呼ばれています。そんな世界的傑作を、直径38mmと女性でも着けやすいサイズに。文字盤にある3つのインダイヤルもオーバル型になっています。

 

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タグ・ホイヤー
リンク レディ
WBC1318.BA0600
26万4600円
https://www.tagheuer.com/ja-jp

スポーツ&エレガントをテーマに新しいタイムピースを創造する「タグ・ホイヤー」も時計好きにはおなじみのスイスブランド。「リンク」は、ステンレスを鏡面に仕上げたスポーティなデザインと、人間工学にもとづいたS字型ブレスレットを特徴として1987年に生まれたコレクションで、2017年には新たに直径32㎜のエレガントなレディスモデルが誕生しました。装着感がよく、人目を引く強い個性をもっています。

 

・金融・士業など信用が大事な仕事に就いている人

「信用第一の堅い職種では、華美な印象をもたれるものは避けた方がいいでしょう。素材もゴールドではなく、ステンレスを。あるいは値段は高くなりますが、一見するとシルバーに見えるホワイトゴールドという選択肢もあります」(関口さん)。また、金属製のブレスレットではなく、レザーベルトを選べば、予算を抑えることができます。レザーベルトは、ブラックやブラウンといったオーセンティックな色以外に、バリエーションが豊富なことも魅力です。

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IWC
ダ・ヴィンチ
オートマティック・ムーンフェイズ 36
Ref.IW459306
93万4200円
https://www.iwc.com/ja/

IWCは創設150周年を迎えたスイス名門ブランド。その技術の粋を集めて誕生したのが「ダ・ヴィンチ」コレクションです。コレクションの中で、女性用としてつくられたこのモデルはフィット感に優れた直径36mmサイズ。半球形のリューズなどラグジュアリーを極めたデザインも時計の魅力を引き立てます。月齢による月の形の変化を表示するムーンフェーズを搭載。針やインデックスに合わせ、ダークブルーのサントーニ社製アリゲーター・ストラップが採用されています。

 

・ファッションに関わる仕事に就いている人、モードな服装が好きな人

ファッション関係の仕事は、堅い仕事のような制約が少なく、仕事用でも選択の自由度がグッと広くなります。高級素材もOKです。ただ。職業柄どうしてもセンスは問われます。コンサバ寄りではなく、個性の主張もほしいところです。「モードを意識して選ぶことも重要です。あまりにポピュラーなモデルもこの業界ではNG。これからのトレンドをリードしていくモデルがいいですね」(関口さん)。ブランド力、デザインをあわせた総合力で、シャネルの「ボーイフレンド」がイチ推しです。

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シャネル
ボーイフレンド ツイード
58万5900円
https://www.chanel.com/ja_JP/watches-jewelry/watches

マスキュリンとフェミニンを融合した、シャネルの人気コレクション。バリエーションが広がるなか、いまもっとも注目されているのが、金属製ワイヤーをメッシュ状に編み込み、シャネル伝統のツイードパターンをプレスしたストラップが特徴のこちら。ストラップの立体的な型押しも素晴らしく、ファッションに関わる人には不可欠なセンスのよさもアピールできます。

 

・スポーティ、メンズライクなものを好む人

メンズウォッチでは、この10年ビッグフェースといわれる大ぶりの腕時計がヒットしました。その代表的なブランドがパネライです。この流れを受けて女性にも、小ぶりで華奢なレディースではなく、あえてメンズモデルを選ぶ人が増えてきました。マニッシュなスーツスタイルに合わせやすいだけではなく、耐久性にも優れていることも人気の秘密。「周りで使っている人が少なく、カップルで同じ時計を楽しめるという理由で選ぶ方も多いようです。目立つのでファッションアイコンにもぴったりです」(関口さん)。

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パネライ
ルミノール デュエ
3デイズ アッチャイオ−42㎜
97万2000円
http://www.panerai.com/ja/home.html

クッション型ケースが特徴のパネライは、2000年代にはじまるビッグフェースウォッチ人気をリードしたイタリアブランド。世界初の本格ダイバーズウォッチを開発したことでも知られています。そのパネライが新機軸としてリリースしたのがこのモデル。直径42mmとケースは大型ですが厚さは10.5mmとスリムで、フィット感もバツグン。ゼンマイをフルに巻き上げた状態で72時間も動き続けます。パネライらしい堅牢なリューズガードも魅力的です。

 

・コンサバで女性らしい華やかで華奢なデザインを好む人

“冒険もしてみたいけど、やっぱり女性らしく華やかさのあるコンサバ系で”、という方に、関口さんがおすすめするのが、「レクタンギュラー」といわれる四角いケースの腕時計です。品格とラグジュアリー感をそなえたフォルムは、長く腕時計ファンに愛されていますが、丸型だけをつけてきた方は、つけるだけで気分も一新するはず。「女性の華奢な腕にはレクタンギュラーはとても映えます。知的な印象もアップします」(関口さん)。新しい自分に自信をつける、春の着替えにはもってこいですね。

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ジャガー・ルクルト
レベルソ・クラシック・ミディアム
スリム
Ref.Q254 81 20
70万2000円
http://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/home-page.html

腕時計のムーブメントまで自社で一貫製造する、マニュファクチュールブランドであるジャガー・ルクルト。その代表作が1931年に誕生したロングセラーコレクション「レベルソ」です。文字盤のある表面が裏返る反転式ケースが特徴で、手巻き式である「スリム」のプレーンになった裏面には、文字や図柄などをパーソナライズオーダーによって刻み込めます。アクセサリー感覚で使うには最適です。

 

ミッシェル・エルブラン
アンタレス レクタンギュラー
COF17048-26YB89SL
35万5320円
http://michel-herbelin.jp/

ミッシェル・エルブランは、1947年に誕生したフランスの老舗ブランドです。その日のファッションやシーンに合わせて簡単にストラップを替えられる“着替える時計”「アンタレス」は、ブランドのアイコンともいえるシリーズ。時計本体にはSSブレスとレザーストラップ2本(お好きな色のシングルストラップ2本、またはシングルストラップとロングストラップ各1本ずつ)が付属しています。このモデルは、文字盤にマザーオブパールを、レクタンギュラーケースにダイヤモンドをあしらっています。フランス製。

 

【プロフィール】

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WATCH NAVI 編集長/関口 優
1984年生まれ。芸能雑誌やモノ情報誌「GetNavi」の編集を経て、2016年より時計専門誌「WATCHNAVI」編集長に就任。バーゼルやジュネーヴなど世界的な時計見本市に必ず足を運び、自ら取材。自身で試すことをモットーとしており、腕時計は現在20本超を所有。

 

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『WATCHNAVI 2018 WINTER Vol.68』
880円/学研プラス
巻頭特集は毎年恒例、ウオッチナビ読者200人と全国の有名正規店のプロ32人が選出した“最強”の120本をランキング形式で紹介する「腕時計最強ランキング」。詳細なデータとユーザーたちの声に裏打ちされた、リアルな結果をまとめている。別冊付録として「12大ブランド高画質卓上カレンダー」が付く。

WATCH NAVI Salon  http://watchnavi.jp/

 

文=安藤政弘

 

何気ない日常を、大切な毎日に変えるウェブメディア「@Living(アットリビング)」

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日本ではじめてロンジンを身に着けたのは西郷どんだった! 

私にとってはじめての腕時計は高校にあがるとき両親が買ってくれたセイコーのメタルバンドで文字盤がブルーのものだった。とても気に入り10年以上も愛用した。1980年代後半からはカジュアルなスウォッチに夢中になり、ニューモデルが出るたびに買ってコレクションしたものだ。

 

その後、大枚をはたいてカルティエを手に入れた。すでにアンティークモデルになっている茶色の革ベルトのカルティエだが、メンテナンスをしながら今も正確に時を刻み続けている。一流ブランドの腕時計を身に着けたことで得るものは大きかったように思う。仕事上では名刺交換の際、相手がチラリと私の左腕を見ると対応がよくなったように感じることが増えた。やはりビジネスシーンでは“いい腕時計”が不可欠になることをその時に知ったのだ。

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西郷どんはロンジンを愛用していた!

ところで、一流ブランドの時計を日本ではじめて身に着けたのは誰なのだろう? というのが気になっていたが、それを教えてくれる一冊に出会った。『最新版 腕時計パーフェクト入門』(ウォッチナビ・編/学研プラス・刊)だ。

 

この本には腕時計にまつわる偉人、著名人の知られざるエピソードが載っていて、これがとてもおもしろい!

 

西郷隆盛が愛用していた懐中時計はスイスの名門ロンジン製だったのだそうだ。写真撮影機など欧米技術に造詣の深かった藩主の島津忠義から明治維新の功績を称えられ金無垢懐中時計が贈られたと伝えられている。1869年から製造されたロンジンの初期の懐中時計で日本最古の同社モデルだったという。現在は個人所蔵品となり、残念ながら一般公開はされていないそうだ。

 

 

パテックフィリップの日本人顧客第1号は?

また、ジュネーブにあるパテックフィリップ本社の顧客台帳にある最も古い日本人の顧客名は、江戸幕府最後の将軍・徳川慶喜の弟で、水戸藩最後の当主だった徳川昭武だという。昭武は1867年にナポレオン3世の要請を受け、将軍の名代としてパリ万博へ参加し、そのままパリに留学。その間に欧州を歴訪し、スイスに立ち寄った。このときパテックフィリップ本店を訪ね、イエローゴールドの懐中時計2点、ローズゴールド製1点を購入したと記録されているそうだ。

 

さらに本書には、昭和天皇がシチズンの懐中時計を愛用していた話、オークションで落札されたアインシュタイン愛用のロンジンの話、エルヴィス・プレスリーが愛用したハミルトン“ベンチュラ”の話も紹介されている。

 

 

一生ものの腕時計を見つけるために

さて、時計ブランドを一挙に見たい! 自分に似合う腕時計はどう選べばよいのか? メンテナンスの方法は? など、腕時計の基本のすべてを教えてくれるのが本書だ。

 

世界には多くの時計ブランドがあるが、この本では製品の紹介だけでなく、それらの歴史、哲学まで教えてくれる。

 

時計業界を牽引する巨大グループの存在をご存じだろうか? たとえば、スイス時計業界を支えるのが“スウォッチグループ”で、オメガ、ロンジン,ブレゲ、スウォッチ、ティファニー、ハミルトンなどがここに属する。“リシュモングループ”はカルティエを核とするグループで、ダンヒル、ピアジェ、ヴァンクリーフ&アーペルなどが属する。

 

“LVMHグループ”は高級ブランド市場を牽引する複合企業で、ルイ・ヴィトン、ブルガリ、タグ・ホイヤー、ゼニス、ディオールなどが属している。このほかにも、フランク・ミュラーが率いる個性派集団の“ウォッチランドグループ” アメリカ資本の“モバードグループ” などがある。

 

これとは別にグループには属さずわが道を進むブランドもある。家族経営のパテックフィリップ、オーデマピケなどがこれ。ロレックスについては公益財団法人という特殊な経営体制を敷いているため、今後もグループに属するなどの話題が出てくる可能性はほぼないそうだ。

 

本書には78ブランドの腕時計が一挙に紹介されている。それぞれのブランドの歴史、定番モデルなど知っておきたい情報が満載だ。

 

 

腕時計の基本をすべてマスター

さらに、この本では、どうやって機械式時計が正確に時を刻むのか? という原理から詳しく解説している。時計の仕組み、種類、買い方、使い方、ケアの仕方、機能の維持、保管法など知っておきたい基本知識を徹底レクチャー。加えて、時計を語る上で欠かせない時計師、デザイナー、カリスマたちの偉人列伝も読み応え十分。巻末にある時計用語391語の腕時計キーワード大事典もとても役に立つ。

 

 

【著書紹介】

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最新版 腕時計パーフェクト入門

著者:ウォッチナビ編集部(編)
出版社:学研プラス

腕時計専門誌「ウォッチナビ」総力編集。腕時計の仕組みやスペックなどの基礎知識からメンテナンス法、最新モデルを掲載したブランド名鑑まで、時計に関するトピックを余すところなく掲載。腕時計キーワード大事典付き。コレ一冊で腕時計のすべてがわかる!

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【SIHH2018速報】ジュネーブ御三家の一角ヴァシュロン・コンスタンタンの腕時計が今年は買えるかも!?

国際高級時計展(SIHH)は、毎年スイス・ジュネーブで行われています。“時計の街”とも呼ばれるこの国際都市で260年以上も経営を続けてきたヴァシュロン・コンスタンタンは、同じジュネーブを拠点とするパテック フィリップ、オーデマ ピゲと合わせて“ジュネーブ御三家”と呼ばれています。そんな高級時計界でも別格の雲上ブランドの最エントリーモデルを擁する新コレクションが、今年リリースされます。

 

レ・キャビノティエ・グランド・コンプリケーション・クロコダイル

9700C-001R-B187_DUO価格要問い合わせ 手巻き。18Kピンクゴールドケース。直径47mm、厚さ19.1mm

 

1755年の創業以来培ってきた機械式時計製造と芸術的装飾のすべてを投入し、ビスポークで作られる世界唯一の腕時計コレクション「レ・キャビノティエ」の新作。トゥールビヨン、ミニット・リピーター、パーペチュアルカレンダー、均時差、日の出・入り、天空図といった複雑機構を15、あるいは16搭載したムーブメントと、彫金職人による手彫り装飾が施されたアーティスティックなケースが融合した、雲上ブランドの名に相応しい一本となっています。

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トラディショナル・トゥールビヨン

6000T-000P-B347_R時価(SIHH発表時参考予価1860万円(税抜))/Ref.6000R/000P-B347 自動巻き。プラチナケース。直径41mm、厚さ10.4mm。世界限定25本

 

ヴァシュロン・コンスタンタンが初めて自社開発製造を行った自動巻きトゥールビヨン、キャリバー2160を搭載。複雑機構を188個のパーツで作り上げられたこの自動巻ムーブメントは、輪列の外周を回る22Kペリフェラルローターを採用することで厚みを5.65mmに抑えています。

 

本機は「コレクション・エクセレンス・プラチナ」バージョンで、世界限定25本。ケースだけでなく、文字盤にもプラチナを使用。さらにステッチもシルクとPt950の糸で手縫するというから驚きです。
 

メティエ・ダール・レ・アエロスティエ

Aerostiers_GROUP時価(SIHH発表時参考予価1690万円(税抜)) 自動巻き。18Kホワイトゴールドケース。直径40mm、厚さ12.74mm。世界限定各5本

 

芸術工芸と時計技術が融合する「メティエ・ダール」コレクションからは、5つの歴史的な気球飛行をテーマにしたアートピースが登場。

 

18世紀後半に空を飛んだ気球の姿をパウンス装飾の彫金技法を使って表現。その周囲見えるステンドグラスのような意匠は、下地を使わず作られるプリカジュール・エナメルです。このエナメル技法は、ヴァシュロン・コンスタンタンのアトリエで初とのこと。

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搭載ムーブメントは、ディスク式の時刻表示を採用したキャリバー2460 G4/1となっています。

 

 

フィフティーシックス・オートマティック

4600E_000A_B442_R_1133万円(税抜) 自動巻き。ステンレススチールケース。直径40mm、厚さ9.6mm

現実的に購入可能という点において、フィフティーシックスは間違いなく今年のハイライトといえるでしょう。

 

この新コレクションは、1956年発表のリファレンス6073にインスピレーションを得て制作されたもの。ラグの形状に趣向を凝らし、マルタ十字の一片を想起させるデザインとなっています。ヴァシュロン・コンスタンタンのエントリーとして位置づけられ、3針オートマティックのステンレススチール仕様が133万円。

 

自社開発の新型ムーブメントCal.1326はジュネーブ・シール未取得ですが、それ相応の仕上げが施されているのはもちろん、オープンワークが施された22K自動巻きローターを備えています。雲上ブランドの時計が150万円以下で手に入り、しかも22Kゴールドまで使われているのですから、破格としか言いようがありません。

 

3針モデルの他にデイ/デイト仕様とコンプリートカレンダー仕様があり、それらはジュネーブ・シール取得のムーブメントを搭載。

 

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これらは「エントリー」というフレーズに関係なく、デザインが気に入った方の声にもしっかり応えるラインナップとなっています。

 

 

ヴァシュロン・コンスタンタン http://www.vacheron-constantin.com/

月夜に舞う「桜吹雪」の風情を螺鈿細工で文字盤に表現––クレドール最新作は120本限定の芸術作

セイコーウオッチから展開されている高級ウオッチブランドのクレドールは、日本人の感性と精緻を極めた技術によって豊かな個性を持つシリーズとして1974年に誕生しました。そんな国産ハイエンドブランドが、「桜吹雪」をモチーフにした限定品を発表しました。本機に込められた匠の技の数々を、詳しく見てみましょう。

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技巧を凝らした漆芸ダイアルモデルの第2弾

最新作は、老舗漆器メーカーの山田平安堂とのコラボレーションによって2016年3月に第1弾が発表された漆芸ダイアルモデルの2作目となります。

↑クレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」108万円/Ref.GCLP989。手巻きCal.7R87。ステンレススチールケース。直径38mm、厚さ9.7mm。クロコダイルストラップ。120本限定。2018年3月9日発売予定↑クレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」108万円/Ref.GCLP989。手巻きCal.7R87。ステンレススチールケース。直径38mm、厚さ9.7mm。クロコダイルストラップ。120本限定。2018年3月9日発売予定

 

見どころは、何と言っても文字盤。ダイアルを横断する桜吹雪は螺鈿と蒔絵を織り交ぜて表現。ひらひらと花びらが舞う様子を螺鈿細工の白蝶貝で、その背景にプラチナ蒔絵を散らし入れることで絶妙なコントラストを生み出し、味わい深く仕上げています。

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ちなみに螺鈿細工とは、切り出した板状の貝片を漆で地板に接着し、上から漆を塗ったのち、貝片が見えるまで余分な漆を研ぎ出す装飾技法のこと。日本では、奈良時代より用いられている伝統工芸技法です。

 

本機では、熟練の職人が貝の向き、大きさ、色合いなどのすべてを計算して緻密に配置。もちろん1点1点、手作業で仕上げられています。

 

12時、3時、6時、9時のアワーマークには、白蝶貝の螺鈿細工を、そのほかのアワーマークにはプラチナ蒔絵を用いることで、審美性を高めるとともに視認性も向上させています。

 

文字盤の上部には、パワーリザーブ表示を配置。これを三日月に見立てることで、春の月夜の情景を華やかに表現しています。

 

このように古典技法で文字盤が作られるのとは対照的に、ムーブメントはセイコー独自の駆動機構「スプリングドライブ」Cal.7R87を搭載。ゼンマイのほどける力を動力にしながら、ICと水晶振動子で制御する先進的なものとなっています。

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職人が作り上げた美しい文字盤の裏を返すと、入念に組み立てられ、仕上げられた手巻きムーブメントの姿が楽しめるクレドール「シグノ スプリングドライブ螺鈿限定モデル」は、まさに「美と芸術」「伝統と革新」が融合した一本。108万円という価格は美術工芸品と考えても非常に魅力的で、120本の限定数も瞬く間に完売するでしょう。

 

クレドール公式サイト https://www.credor.com

セイコーウオッチ公式サイト https://www.seiko-watch.co.jp

スコアアップの最終兵器!?ウブロ初のゴルフウオッチは機械式でもここまでスゴい!

ハイクラスのスイスウオッチブランドであるウブロから、ブランド初となるゴルフウオッチが登場しました。最新作 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」は、本機のために開発された新型の自社ムーブメントを搭載し、超軽量に仕上げられた非常にユニークなタイムピースとなっています。

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機械式でありながらトータルスコアをカウント

数々のスポーツと関係の深いウブロが手がけた「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」は、ブランド初となるゴルフウオッチです。

↑ウブロ「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」360万7200円/Ref.416.YS.1120.VR。自動巻きCal.MHUB1580。カーボンファイバー&グレーテキサリウムケース。直径45mm、厚さ18.10mm。10気圧防水。2018年3月発売予定↑ウブロ「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」360万7200円/Ref.416.YS.1120.VR。自動巻きCal.MHUB1580。カーボンファイバー&グレーテキサリウムケース。直径45mm、厚さ18.10mm。10気圧防水。2018年3月発売予定

 

搭載する自動巻きCal.MHUB1580には、機械式でありながら3つの開口部でショット数、ホール、トータルスコアの数値表示を可能にした世界初のメカニズムが組み込まれています。

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具体的な使い方を見ていきましょう。

 

2時位置にあるパター形の「SHOT」ボタンを押すと、ストローク数を表示するメカニズムが作動し、各ホールのストローク数をカウント。4時位置の「HOLE」ボタンは、ストローク表示をゼロにリセットできます。

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6時位置のカウンターは、それまでの総ストローク数を表示し、同時に更新も行います。8時位置にあるティー形のボタンはメカニズムのリセット用で、ラウンドの最後に計測表示をゼロにできます。このボタンは、45度回転させることでロックでき、ラウンド中の誤操作が防げます。

 

このモデルの特徴は、上記のようなメカニズムだけではありません。ケースには、グラスファイバーとアルミニウムを融合させた「テキサリウム」を採用。硬く軽い素材を使うことで、ストラップを含んでも97.93gという軽量さを実現しています。

 

ストラップは、ラバーに縫合されたカーフレザー製と、ベルクロ付きのファブリック製の2種類が付属。ボタン一つで簡単にケースからストラップを取り外せるので、交換する際に専用工具などは必要ありません。

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この製品の価値は、プロゴルファーのダスティン・ジョンソンも認めているところ。彼は、10月に上海で開かれた 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」の発表会に登壇した際に以下のような言葉を述べました。

 

「ビッグ・バン ウニコ ゴルフは、現代的なデザインで使いやすい。表示が分かりやすく、 手首にはめても100グラム未満と、とても軽い。 ゴルフウォッチとして私が求めるすべてを有した、まさに最適な時計です」

 

ただスコアをカウントするだけでなく、着用する人の闘志を奮い立たせるだけのポテンシャルを秘めた 「ビッグ・バン ウニコ ゴルフ」。この時計を身に着ければ、あなたのスコアもきっとアップするはず!?

 

ウブロ公式サイト https://www.hublot.com/

クリスマスに男性にプレゼントしたい! おすすめの腕時計はこれ!

もうすぐクリスマスです。プレゼントはお決まりでしょうか? 男性に贈るプレゼントでおすすめなのは腕時計です。

肌身離さず使う腕時計は、仕事でも、プライベートでも身に着けることができるアイテム。プレゼントされた人は、贈ってくれたあなたのことを、時計を見るたびに思い浮かべるはずです。

 

 

彼氏に腕時計をプレゼントしよう

腕時計を買いたいと思ったら、「WATCH NAVI 1月号2018Winter」(WATCH NAVI編集部・編/学研プラス・刊)を手にしてみましょう。2017年に発売された、話題の最新モデルがずらりと並んでいます。この中から、魅力的な腕時計をピックアップしてみましょう。

 

本書が選んだ今年一番の腕時計を決める「2017新作グランプリ」では、ゼニスの「デファイ エル・プリメロ21」が1位に輝きました。エル・プリメロはゼニスが1969年に開発した、クロノグラフ(ストップウォッチ機能)の傑作ムーブメントです。この腕時計は優れたムーブメントの動きを観察でき、なによりデザインがかっこいいので、男心をくすぐります。

 

こんな腕時計をプレゼントされたら、大満足でしょう。しかし、残念なことに、人気があり過ぎて入手困難が続いているうえに、お値段は124万2000円。おいそれと手が出ないのがネックです…

 

 

手にしやすい価格帯ならこちら!

そこで、もうちょっと現実的な価格帯を見てみましょう。「2017ハイコストパフォーマンス部門」で1位になったのは、ティソの「バラード オートマティック」です。お値段は10万2600円で、これならがんばれば手が届きそう。

 

昔ながらのぜんまいがほどける力で動く機械式腕時計は、職人技や高級感が楽しめるぶん、腕にしていないと40時間ほどで止まってしまうのがネックです。ところが、この腕時計は80時間のロングパワーリザーブを実現しているので、週末に外しても月曜日にしっかり動き続けている実用性も嬉しいポイントです。

 

クラシックで落ち着いた佇まいと、裏側から見えるムーブメントも魅力的ですね。

ライススタイルに合わせて選ぼう

腕時計は身に着ける人のライフスタイルを映すものでもあります。贈る人のイメージや趣味に合わせて選ぶのもいいでしょう。

 

例えば、相手の趣味がスポーツなら、「スポーツシーンで使いたい時計」で4位のスント「スパルタン トレーナー リスト HR」がおすすめです。皇居のお堀でランニングをしている人が身に着けているのをよく見かけます。3万4452円とお手頃価格ながら、トレーニング機能など約80種類のスポーツモードを搭載しています。

 

ビジネスマンなら、「ビジネスウォッチ」で堂々1位のグランドセイコー「9Rスプリングドライブ」搭載モデルがイチオシ。国産ブランドならではのクオリティの高さで、スーツにもばっちり合います。できる男を演出してくれること、間違いなしでしょう。

腕時計は時計屋さんで買うのがベスト!

ちなみに、腕時計は写真と実物では、かなり印象が違って見える品物です。文字盤の色はもちろん、重さや質感などは、実物に触れないとなかなかわかりませんね。

 

ネット通販は確かに便利ですが、高価な買い物ですから、やはり時計屋さんで実物を見ることが大切です。

 

ロレックスなどの定番もいいですが、まだまだブランドはたくさんあります。時計屋さんはそうした時計に触れる機会にもなりますし、正しい使い方などのアドバイスにも乗ってもらえますよ。本書を参考に品定めをしてから出かければ、完璧ですね!

クリスマスの告白にもぴったり!

いかがでしたか。本書にはまだまだ、たくさんの腕時計が掲載されているので、迷ったらぜひ一読をおすすめします。

 

腕時計は告白のサプライズに使われることも多いそうです。今年のクリスマス、告白を考えている人もいると思います。きれいな夜景を見ながらワインを片手にディナーを楽しみ、帰り際にサプライズで腕時計を贈ったら、きっと喜ばれるはずですよ!

 

【著書紹介】

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著者:WATCH NAVI編集部
出版社:学研プラス

巻頭特集は毎年恒例の大人気企画、腕時計最強ランキング! 2017年、最も輝いた時計をはじめ、話題作のすべてをジャーナリストやセールスのプロ、一般読者の投票によりランキングする。

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(文:元城健)

時計の良さは“顔”に出る!視認性にも関係していた、ダイアル装飾技法【第2回】

時計の第一印象を決めるのはやはり文字盤。最近は腕時計の急速な進化で「文字盤の作りが良くなってきた」といいますが、実際はどのように作られているのか、気になる人も多いはず。そこで、2本以上の時計を見比べて悩んだときに注目しておきたいポイントを、3回に分けてご紹介していきます。第2回は、ダイアルの装飾技法を見てみましょう。

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代表的な装飾技法

 

ギヨシェ…18世紀後半に活躍した天才時計師ブレゲが考えた伝統的な装飾

 

【クルー・ド・パリ】「パリの鋲びょう」を表す言葉で、彫った溝が交差してピラミッド状の格子模様をなしているもの。ベゼルなどの外装に用いられることも多い

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【バーリーコーン】麦の穂のような微細な凹凸の彫り込みパターンからその名が付けられた模様。同義のフランス語で「グランドルジュ」と呼ばれることも

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【ウェーブ】名前の通り、波打つように模様を彫り込んだ装飾のこと。写真の時計は、文字盤を回転させながら彫る「フランケ」技法によって作られます

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【ソレイユ】ある一点から放射状に凹凸の付いた模様のこと。太陽の光を想起させることから、フランス語で「太陽」を意味するソレイユと名付けられています

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サンレイ…文字盤に付けられた放射状の筋目模様から命名された仕上げ。文字盤の他、ギアに施されることも。多くのドレスウオッチに採用されている意匠

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ブラスト…凹凸のサイズに応じて砂や金属、ガラスビースなどを盤面に打ち付ける仕上げ技法の総称。マットに仕上がるため、文字盤の光の反射を防ぐことができます

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懐中時計の時代から、文字盤の装飾には様々な技法が考えられてきました。ご紹介したように、これらの装飾は文字盤を華やかに見せるだけでなく、光の反射を抑えて視認性を高めるためのものでもあるのです。

 

 

 

【腕時計が多様化する今、何を選ぶ?】ブランドの個性を知るならムーブメントを見よ!(第①回)

ムーブメントは時計ブランドの技術力を見極めるうえで、特に欠かせない要素。各社はどんなところに注力しているのか?時計ツウの皆さんであれば知りたいであろう、ムーブメントの個性を探っていきます。

 

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本来は見えない部分を吟味するのが時計ツウ

 

ムーブメントは見えない部分の仕上げを省いたような機械ならそれなりの価格に収まり、受け板の裏側まで仕上げてあるようなマニュファクチュールムーブメントであれば高額になります。機械式時計は“人が作り上げる”工業製品であり、美術工芸品でもあるもの。超一流の職人たちが時間をかけて作ったものほど高額になっていくのは、当然のことと言えるでしょう。

 

 

完全マニュファクチュール

 

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数多くの特許技術や世界初の機構で時計界を牽引し続ける

 

一部の超ハイエンドブランドは例外ですが、真のマニュファクチュールは他社に供給するほどの量産体制を持っていると定義できます。独創的な自社製ムーブメントでも、頑張れば手の届く名門をピックアップしました。

 

ロレックス:オイスター パーペチュアル シードゥエラー(Cal.3235)

 

↑Ref.126600/116万6400円↑Ref.126600/116万6400円

 

 

1220m防水仕様の高性能ダイバーズの最新型。搭載するCal.3235は、14件もの特許を取得しており、日差±2秒という驚異的な精度を誇ります。パワーリザーブは約70時間。自動巻き。ステンレススチールケース。

 

 

ジラール・ペルゴ:ジラール・ペルゴ 1966 40㎜(Cal.GP03300-0030)

 

↑Ref.49555-11-131-BB60/90万7200円↑Ref.49555-11-131-BB60/90万7200円

 

ブランドを代表する王道ドレスウオッチのステンレススチール仕様。プレートの面取りや装飾が美しいCal. GP03300-0030は、厚さ3.2㎜の薄型設計。ケース厚も8.9㎜(直径40㎜)とスリム。自動巻き。3気圧防水。

 

 

ゼニス:クロノマスター エル・プリメロ(Cal.400)

 

↑Ref.03.2150.400/69.C713/86万4000円↑Ref.03.2150.400/69.C713/86万4000円

 

時計界で唯一、ゼニスだけが量産可能な毎時3万6000振動の自動巻きクロノムーブ「エル・プリメロ」を搭載。文字盤カラーと直径38㎜のサイズは、1969年の初代機を受け継いでいます。

 

 

ジャガー・ルクルト:レベルソ・トリビュート・デュオ(Cal.854A/2)

 

↑Ref.Q3908420/129万6000円↑Ref.Q3908420/129万6000円

 

反転式角型ウオッチの大定番「レベルソ」用の角型ムーブを搭載。表と裏の両面で時間を表示するなど、時計の特徴に合わせた機構を有します。ケースはステンレススチール製で縦42.9×横25.5㎜。手巻き。

 

 

かつては時計師でしか見ることができなかったムーブメントは、多くの時計がシースルーバックを採用するようになり、ガラス越しにいつでも鑑賞できる時代となりました。ツウな時計選びのポイントとして、これからはムーブメントから吟味してみるというのが、今後の新常識となっていくかもしれません。

 

 

 

入手困難なのにはワケがある! 大量生産できない「至高品」案内

希少な素材やこだわりの製法、匠の技などを用いたアイテムは量産ができないため、手に入るまで時間がかかります。だからこそ愛おしくもあります。そんな一点一点丁寧に作られた品々を紹介します。

 

【その1/包丁】一度使うと戻れない心地良い切れ味

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タダフサ
パン切り 1万260円(上)

万能170㎜三徳 9720円(下)

パン切り包丁は予約で2年待ち、次いで三徳包丁も入手が難しい人気商品。匠の技で作られた包丁は、どちらも抜群の切れ味です。さらに伝統を受け継ぎながらも現代の暮らしに合うモダンなデザインも愛される理由。使いやすさと機能美を兼ね備えた名品です。

 

感動的な使い心地の暮らしになじむ道具

タダフサは、世界に誇る鍛冶の 町、新潟県三条市に工房を構える老舗メーカーです。なかでもパン屑がほとんど出ない「パン切り包丁」 はメディアでもよく取り上げられる人気商品。なんと納品まで2年待ちだといいます。「本当に良いもの を届ける」を信条に、すべて熟練の職人たちによる手作業で作られているため、どの包丁を使っても感動的な使い心地が味わえます。

 

しかし、人々が何年待ってでも同社の包丁を手に入れたいと思う理由はそれだけではありません。伝統を継承しながらも、モダンで美しい佇まい。シンプルなのにぬくもりを感じるデザイン。それでいてどんな料理やキッチンにもなじむ。そんな包丁で食卓を作り上げる、その上質な時間を手に入れたいのです。

 

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先端の波型の刃できっかけを作り、そこに直線刃をスーッと滑らせて切ります。切り口が滑らかになるため、パン屑がほとんど出ません。

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ロゴマークは、職人が使う「火箸」をモチーフにしています。ダンボールで作られたパッケージはあたたかみがあります。

 

【入手方法】今すぐ購入したいなら工房に直接買いに行こう

公式のオンラインショップをはじめ大手ショッピングサイトでは売り切れや予約待ちが続きます。しかし、新潟の工房ならその場で購入することができます。

 

【その2/ウオッチ】進化したムーブメントとムーンフェイズにファン垂涎

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オリエントスター
メカニカルムーンフェイズ
RK-AM0001S
18万3600円

ブランド初となる機械式月齢時計。6時位置のインダイヤルに、夜空と星、そして月のモチーフがあしらわれ、29.5日周期で回転することで新月から満月までの月相を表します。精度を向上させた「46系F7」ムーブメントを搭載。

 

【入手方法】品薄になりがちだが正規販売店には在庫も

職人による手作業で製造しているため大量生産は難しく、品薄になりがち。全国のプレステージショップ(正規販売店)へ在庫の有無を問い合わせましょう。

 

【その3/鉛筆削り】ドイツのマイスターが作る世界でも品薄な鉛筆削り

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KUM
マスターピース
3240円(11月発売)

ドイツの老舗メーカーが作る高級鉛筆削り。マグネシウム製で100%職人の手作り。高い技術と品質が、鉛筆削りのなかでも最も鋭角な8度のコーンで削ることを可能にしています。

 

【入手方法】先行販売中の海外ではすでに入手困難に

大量生産ができず、先行販売している海外ではすでに入手困難に。日本でも手に入りづらくなる可能性が高いので、発売後すぐの購入がオススメです。

 

【その4/タンブラー】お酒をまろやかにする鹿児島が誇る伝統工芸

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薩摩錫器工芸館
タンブラー オンザロック
吹雪加工 260ml
1万800円

鹿児島県指定の伝統工芸品、薩摩錫器のタンブラー。割れないという特性に加え、錆びることがないので長く愛用できます。錫のイオン効果・抗菌効果によりお酒がまろやかに。

 

【入手方法】公式サイトから予約注文し待ちさえすれば入手できる

創業100年を超える工房で職人が手作りしています。タンブラーのなかでも、人気のサイズ・柄のため、届くまで20日ほど要しますが、待っていれば入手は可能です。

 

【その5/革靴】半年待ちのカジュアルレザーシューズ

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Nakamura
オーダーメイドシューズ
2万9160円

老舗の登山靴店で修業をしたオーナーが、奥さんと運営する靴店のオーダーメイドシューズ。履きやすさと丈夫さを備えたシンプルなカジュアルデザインが特徴です。

 

【入手方法】全工程手作業のうえ注文殺到で半年待ち

商品にもよりますが、日に5〜6足のペースで丁寧に手作りされています。現在はオーダーが殺到し、受け取るまで約半年かかります。注文は工房にて受け付けています。

 

 

【その6/折り紙】使うのがもったいないレースのような美しい折り紙

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バックストリートファクトリー
千代切紙
324円(1枚入)、972円(3枚入)

レーザー加工技術を駆使して作られた折り紙。1時間に約40枚しか作れない希少なアイテムです。SNS上で話題になったため最近まで品切れが続いていました。

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全9柄あり、文様には繁盛や円満などの意味が込められています。もったいなくて使えないという声も多数。

 

【入手方法】ネットで購入可だが全柄入手は難しい

精巧なカッティングにより大量生産不可。欠品が続いていたが、最近入荷され始めたので手に入れるチャンスです。柄によっては入手困難なものも。