WO BIKESはe-Bike(スポーツタイプの電動アシスト自転車)をリリースしてきたeモビリティブランド。特定小型原付は「WONKEY」が一号機となります。コンセプトとしてイメージされているのはオーストラリアに生息するウォンバットで、小さく愛らしいルックスながら素早く動く機動性を実現しているとのこと。車体はコンパクトですが、特定小型原付の上限である時速20kmで走行することができます。
そのBOSCH製ドライブユニットのトップグレードである「Performance Line CX」が、新たに「Smart System(スマートシステム)」対応モデルとして生まれ変わりました。この新しいドライブユニットを搭載したマウンテンバイクタイプのe-Bike「e-MTB」に試乗することができたので、その乗り味と進化の詳細をお伝えします。
コントローラーのみで動かす新システムに対応
e-Bikeの心臓部といえるのが、アシストを発生するモーターなどが一体となったドライブユニット。近年は、そのドライブユニットを自転車メーカーに提供する企業が増えていますが、そこでトップを走り続けているのがBOSCHです。同社のドライブユニットには、街乗り向けのモデルに搭載される「Active Line Plus」と、スポーツ向けモデルに採用されるPerformance Line CXがあり、今回リニューアルされたのは上位グレードのほうです。
↑大きな出力が必要なe-MTBなどに採用されるPerformance Line CXドライブユニット
↑こちらはPerformance Line CXのカットモデル。モーターと減速機、ペダルを踏んだ力を感知するトルクセンサーなどが一体となっている
新型のドライブユニットは、BOSCHが「The smart system」と呼ぶアシストシステムに対応しています。このシステムはPerformance Line CXドライブユニットを中核に、組み合わせるコントローラーとバッテリーの自由度を高めたもの。従来はコントローラーとディスプレイの2つを装備する必要があったのですが、新システムではコントローラーのみで動かすことができるようになりました。また、バッテリーサイズは750Whという大容量のものを選べるようになっています。
今回The smart systemに対応したe-MTBで専用コースを試乗。用意されていたのはトレックのe-MTB4車種でした。ハードテイルと呼ばれるフロントのみにサスペンションを搭載した「Powerfly(パワーフライ) 4 Gen 4」と、前後にサスペンションを装備する“フルサス”と呼ばれるタイプの「Powerfly FS 4 Gen 3」、「Rail(レイル) 5 Gen 3」、「Rail 9.7 Gen 4」の4モデルです。ドライブユニットはすべてPerformance Line CXを搭載しています。
出だしのアシストがコントローラブルになっていることは、ハードテイルタイプのPowerfly 4 Gen 4に乗った際にさらにありがたく感じました。リアタイヤを路面に押し付けるサスペンション機構がないため、ペダルを踏み込むとリアタイヤが滑りやすい傾向にありますが、Powerfly 4 Gen 4はコントロールしやすくなっているので、滑りやすい路面でも滑ってしまうことはありませんでした。
↑Powerfly 4 Gen 4のフロントサスペンションは120mmのストロークを確保。ホイール径は29インチですが、XSとSのサイズは27.5インチとなります
初心者が乗っても快適そうなフルサスモデルに好印象
そして、今回試乗した中で最も好印象だったのが、追加されたフルサスモデルのPowerfly FS 4 Gen 3。フルサスモデルは凹凸の激しい下り斜面にフォーカスしたモデルが多いのですが、新モデルはどちらかというと普通の山道を走る際の快適性を重視したような設計となっています。サスペンションのストロークは「Rail」シリーズがフロント160mm、リア150mmであるのに対して、Powerfly FS 4 Gen 3はフロント120mm、リア100mm。凹凸の大きな路面を走らなくても、フルサスのメリットを感じることができます。
新しいドライブユニットとの相性も良好で、抑制の効いたサスペンションがしっかりとタイヤを路面に押し付けてくれるうえ、アシストのコントロール性が高いので、自分の脚力が強くなったと錯覚するほどスルスルと山道を登って行くことができました。フルサスタイプのe-MTBはどちらかというと中級以上のライダー向けというイメージでしたが、Powerfly FS 4 Gen 3は初心者や女性が乗っても快適にトレイルを楽しめそうです。
本格的なサイクリングが楽しめるe-クロスバイクは、取り回しの良さがポイント。変速機の段数やアシストモードの切り替えの充実を重視したい。本記事では、自転車ライターの並木政孝さんが厳選したモデルから、ダウンチューブと一体化したスマートなデザインのジャイアント「ESCAPE R E+」のレビューを紹介しよう。
今回、走らせてもらったルートはRail 9.7 Gen 2のようなフルサスe-MTBでなくても走破できます。e-Bikeはほしいけど、どう楽しんだらいいのかわからないという人は、こうやって少しいつもの道を外れて探索するだけでも十分にその魅力が感じられるはず。e-Bikeだと坂道も気にならないし、帰り道の体力も心配しなくていいので、積極的に寄り道や探索ができるのがおもしろいところです。
順番が前後しますが、今回乗らせてもらったTREK Rail 9.7の詳細を紹介しておきましょう。登場したのは2020年のことで、その際にも試乗はしているのですが、今回乗ったのは2022年モデルでGen2に進化しています。細かいコンポーネントも刷新されていますが、「Gen1」から大きく違うのはドライブユニットの制御です。「Performance Line CX」のドライブユニットはハードウェアは同じですが、最大トルクが75Nmから85Nmに高められているだけでなく、ペダルを踏み込んだ瞬間に強力なアシストが立ち上がるような設定が追加されています。山の中の急な登り坂などで役立ちます。
登り斜面でも前後のサスペンションがタイヤを押し付けてくれるので、アシストによる駆動力を余すことなく伝えることができます。e-Bikeのメリットを最も強く感じられるのが、このフルサスe-MTB。その中でもトップグレードに当たるRail 9.7 Gen 2は機会があれば一度乗ってもらいたい完成度の高いモデルです。
e-Bikeの心臓部となるのはドライブユニット(モーター)とバッテリーですが、「E-OMNIA」にはどちらも最高峰のものが採用されています。ドライブユニットはBOSCH製の最高峰グレードとなる「Performance Line CX」を搭載。これはマウンテンバイクタイプのe-MTBにも採用されているもので、85Nmという高トルクを発揮します。バッテリーもBOSCH製では最も容量の大きい625Whのものが搭載されています。
↑クロスバイクタイプにはあまり採用されないハイパワーなBOSCH「Performance Line CX」ドライブユニットを車体中央に搭載
搭載される「Performance Line CX」というドライブユニットは、BOSCHのラインナップの中でも最高峰に位置するもの。85Nmという高トルクを発揮し、山の中の激坂も登れるスペックを備えています。バッテリーも最も容量の大きな625Whを採用しており、街乗り向けのe-Bikeとしてはなかなかないほどのハイスペック。アシスト可能な走行距離は参考値ですが約170kmとされています。
電動アシスト付き自転車はコロナ禍以降、“密”を避ける新しいライフスタイルの拡大もあって、さらに普及が進んでいます。なかでも人気が高いのが、径の小さいタイヤを装着した小径モデル。乗り降りしやすく、オシャレな雰囲気なのが支持される理由ですが、価格的にはちょっとお高めなものも……。そこで注目したいのが、ドン・キホーテのプライベートブランド“情熱価格”から登場した「EVA PLUS mini(エヴァ プラス ミニ)」です。
全部入りで6万円半ばの高コスパ!
電動アシスト付き折りたたみ自転車EVA PLUS miniの価格は6万5780円(税込)。10万円オーバーのモデルも多い中で、圧倒的なコストパフォーマンスの高さです。とはいえ、毎日乗るものですから“安かろう悪かろう”では困ります。どんなパーツが採用されているのか、どんな乗り味なのかを実際に乗り回して確認してみました。
装着されているパーツを見る限り価格以上のクオリティを持っていると感じられるEVA PLUS miniですが、続いては実際の乗り心地を検証してみます。街中を中心に気になる坂道の登坂性能なども体感してみました。
まず、ペダルを漕ぎ出して感じたのは発進のスムーズさ。電動アシスト自転車の中には軽くペダルを踏み込んだだけで、グイッと車体が押し出されて慣れないとちょっと怖いモデルもありますが、EVA PLUS miniはスムーズな加速感。逆に押し出されるようなパワーを期待していると少し非力に感じるかもしれませんが、近年はこうしたスムーズな加速感のほうが乗りやすいとされ、多くのメーカーがこちらに舵を切っています。筆者は多くの電動アシスト付き自転車に試乗していますが、このスムーズさは結構レベルが高いと感じました。
個人的に気に入ったのはブレーキの握り心地です。低価格の自転車に乗ると、ブレーキにコストダウンの跡を感じることが多いのですが、EVA PLUS miniは剛性感のあるブレーキレバーでしっかりと握り込むことができます。後輪には高性能なローラーブレーキを装備していて、雨の中を走っても音が鳴りにくいのだとか。重さのある車体(約24.5kg)なので、制動装置はしっかりしていてほしいところですが、その辺りに手を抜いていない点に好感が持てます。
↑剛性感があってしっかり握り込めるブレーキレバー。制動力も信頼できます
実際に試乗してみて、感じたのは6万円台の車体としては想像以上によくできているということ。サドルの座り心地も良く、使い勝手につながる部分にはしっかりと手をかけている印象です。小径車だと、段差を乗り越えた際などにハンドルが振られるような挙動をするモデルもありますがEVA PLUS miniではそんなこともありませんでした。
電動アシスト自転車「HONBIKE(ホンバイク)」を発売するClick Holdingsは、応援購入サイト「Makuake」にて、「HONBIKE Made in Japan」プロジェクトを始動しました。価格は13万8000円~で、プロジェクトは11月29日18時まで実施されます。発送は2022年2月末から順次行われる予定です。
MADE IN JAPANにちなんで、初期生産は「和」に注目し、ホワイト「FLOWER OF LIFE」(生命の花)、ブルー「SEIGAIHA BLUE」(青海波)、シルバー「ASANOHA SILVER」、限定製品のゴールド「SCALE GOLD」と、4つの「和柄モデル」を特別にセレクトしデザイン。
フロントサスペンション(フォーク)は「ROCKSHOX YARI RC boost」でストロークは160mm。フロントとリアのサスペンションが常にタイヤを路面に押し付けている感覚が強く、路面をしっかり掴んで走っている感覚があり、一般的な軽いマウンテンバイよりもリアが浮きにくいのでフルブレーキングもとても楽でした。すべてに高性能な分、ブレーキのコントロールやモードセレクトに若干の慣れは必要でしょう。
先日ハーレーダビッドソンが発表した電動自転車は「シリアル・ワン(Serial 1)」。これは、同社の元社員たちが幹部をつとめる新会社「シリアル・ワン」が手がけたもので、ハーレーダビッドソンが1900年初頭に初めて開発したバイク「シリアル・ナンバー・ワン」の愛称にちなんで付けられているそう。自転車にも「Powered by Harley-Davidson」と書かれています。
Alpe d’huez man!!! Wow!! Yesterday was a dream come true, today is just insane. Lost for words. The boys were incredible today and the support is amazing!! Thanks for all your messages and support on the road, means a lot!!pic.twitter.com/oagM9QkrIL
自転車専門店のあさひは、都市型サイクリングイベント「NIGHT RIDE」の第1弾として、ビジネスマンを対象としたビギナー向けサイクリング体験会「TOKYO NIGHT RIDE」を3月7日に開催します。会場・集合場所は、東京・五反田のサイクルベースあさひ五反田TOC店。参加費は無料で、定員は10名。