高い除湿力と静かさを両立!シャープのコンプレッサー式除湿機「CV-T190」

シャープは、高い除湿力と低騒音化を両立したコンプレッサー式除湿機「CV-T190」を発表しました。3月13日の発売で、家電量販店での実売価格は7万9800円(税込)。

記事のポイント

最大の特徴は除湿能力の高さ。1日あたり最大18.5L(60Hz時)の除湿と最短74分の速乾が可能で、これは同社の従来モデルと比較してもトップクラスです。部屋干しが多い家庭や、梅雨時期の湿気対策を重視するユーザーにとって、快適な室内環境を実現する強力な味方となりそうですね。

 

コンプレッサー式の除湿機は、除湿能力が高い一方で、運転音が気になるという声も聞かれます。しかし、CV-T190は、新構造の採用により低騒音化を実現。除湿であれば42dB(衣類乾燥だと43dB)という静音性は、図書館並みの静けさで、夜間や、赤ちゃんのいる家庭でも、運転音を気にせず使用できます。

 

排水タンクには、水の捨てやすさに配慮したという「感動タンク」を搭載。タンク上部にハンドルを設けることで、ラクな姿勢で引き出し、タンクを取り出せるとしています。さらに、タンクを傾けると水圧でフタが開く構造により、手軽に排水できるそう。

 

運転モードは衣類乾燥モードや除湿モード、衣類消臭、内部乾燥をそろえています。

 

外形寸法は幅359×奥行248×高さ665mm、重さは約16.9kgです。

シャープ
CV-T190
7万9800円(実売価格、税込)

アイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」を部屋干し派の家電ライターがレビュー!

雨の日や風が強い日は、浴室乾燥機能を使って洗濯物を乾かすのが便利です。しかし、筆者の家には浴室乾燥機がないので、梅雨の時期や悪天候の日は部屋干しをしています。部屋干しでは洗濯物がなかなか乾かないうえに、生乾き臭がしやすいのが難点ですよね。そこで活用したいのが、衣類乾燥除湿機です。さまざまなメーカーから製品が出ているので、どれを選んだらいいのか迷う人も多いと思います。

 

そこで、今回は価格と機能に定評のあるアイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機 KIJDC-K80」をレビュー! 家電を愛する筆者が、2週間しっかり使ってわかった同社の衣類乾燥除湿機の魅力をご紹介。ぜひ、購入のヒントにしてみてください。

 

サーキュレーターとしても活躍する衣類乾燥除湿機

KIJDC-K80は上部にサーキュレーターが付いており、サーキュレーター、除湿機、衣類乾燥機として使える1台3役の製品です。各機能単体での使用もできるので、汎用性の高さはピカイチ。サイズは幅約334×奥行き285×高さ739mm、重さは11.5kgとなっており、想像していたよりもコンパクトでした。

↑消費電力は720W、定格除湿能力は8.0L/日

 

ただし、キャスターが付いていないので、移動させる際は本体側面の取手を掴んで動かす必要があります。衣類を乾かす場所が決まっているのであれば問題ありませんが、毎回動かすなら少し不便さを感じました。

 

そして、衣類乾燥除湿機を選ぶ際のポイントになるのが除湿可能面積の目安。部屋の広さと照らし合わせて選ぶことで、洗濯物が短時間できちんと乾きます。その際、木造、プレハブ、鉄筋など建物の構造により対応する広さが変わる点にも注意してください。できれば、実際の部屋の広さよりも少し広めの除湿可能面積のモデルを選ぶと安心です。筆者が設置したいのは6畳の仕事部屋なので、木造17㎡(10畳)、プレハブ25㎡(15畳)、鉄筋コンクリート33㎡(20畳)に対応した本モデルならばっちりです。

 

自由自在な首振りで洗濯物をしっかり乾燥

KIJDC-K80は、強力な乾燥風を洗濯物に当てて湿気を飛ばし、除湿機で湿気を取り除くという仕組みです。除湿機は「デジカント式」で、乾燥剤を使用し、フィルターに水分を吸着させて除湿。吸着した水分はヒーターで暖めて熱交換器内で冷やし、水滴にして内蔵タンクに排出します。除湿した水を溜めるタンクの容量は約3.5Lとなっており、1人分の衣類乾燥中では満水になるということはありませんでした。2人分の洗濯物を乾かしてみたところ、タンクが8割ほどいっぱいになる程度でした。満水になるとランプが点灯して運転を停止するので、そのまま溢れてしまうことはありません。使うたびに排水するのが良さそうです。

↑エアフィルターは背面にあり、1か月に1回程度、掃除機での掃除が必要

 

↑本体背面の下部にある水タンク。タンクには取手が付いているので扱いやすい

 

↑タンクの蓋の隅だけが開くようになっており、そこから溜まった水を流す

 

サーキュレーター部分は上に90度まで動かすことができ、さらに振り幅約3.6mの首振り機能を搭載。首振り角度は50/70/90度の3段階となっており、洗濯物が多いときは90度にすると広範囲に風が当たります。

↑サーキュレーターの角度を調整できるので、洗濯を干している場所の高さに関係なく使える

 

操作は天面の「運転 切/入」「サーキュレーター」「除湿」「首振り」「タイマー」の各ボタンを押して行うシンプルな仕様。運転をオンにすると「湿度ランプ」が点灯します。このランプは温度と湿度を測定して、空気中に含まれる水分量の目安を色で知らせてくれます。ランプを見るだけで洗濯物や部屋が乾燥しているかどうかがわかるので、便利な機能です。

↑洗濯物を乾かす際は濃いブルーになった。空気中の水分量が多いほどブルーになり、少ないとグリーンで表示される

 

「おまかせ運転モード」は、部屋の湿度が55%以上だと除湿を行い、それより低いと自動的に送風に切り替えてくれるモードとなっています。手動で切り替える必要がないのは、衣類乾燥除湿機を初めて使う人にもうれしい仕様です。カビは湿度60%を超えると繁殖しやすいと言われているので、洗濯物だけでなく、押入れや下駄箱のなかをカラッとさせたいときにも活躍するでしょう。

 

日中でも別室なら問題なく使える静音仕様

実際に洗濯物を乾かすときに気になったのが駆動音です。除湿の弱モードなら34dBと静かなのですが、洗濯物を早く乾かしたいときはサーキュレーターを「強」、除湿を「おまかせ」にするので、サーキュレーターの駆動音が「ゴーゴー」と大きめの音を立てます。このモードでは、リビングに洗濯物を干しながらテレビを観るといったことは少し厳しい印象です。

 

また、乾燥時は部屋の湿度が一気に上がるので、夏場は同じ部屋に居て何かをするのは難しいです。人がいない部屋や浴室などで利用するのがベストだと言えます。

 

サーキュレーターを「強」、除湿を「おまかせ」モードにして2人分の洗濯物を乾かした場合、2時間ではまだしっとりしていました。4時間ならどうかと試してみると、8割乾いたものの、厚手のバスタオルや靴下、服の脇の下などが乾いていませんでした。そこで、さらに2時間追加して計6時間乾燥したところ、バスタオルなどの部屋干しでは乾きづらい洗濯物もしっかり乾燥しました。もちろん生乾き臭も一切ありません!

↑洗濯物から衣類乾燥除湿機を1mほど離して全体に風が当たるようにして乾燥させた

 

KIJDC-K80には、2時間/4時間/8時間のタイマー機能が搭載されています。8時間あれば洗濯物は問題なく乾くので、タイマーをセットしたまま就寝したり外出したりするといいかもしれません。

 

[まとめ] 年中使えるからコスパが高い

KIJDC-K80の価格は4万400円(税込)となっており、同社の衣類乾燥除湿機のなかではもっとも高い価格設定となっています。そのぶん、おまかせモードで電気代を節約できるだけでなく、サーキューレーター単独で使えばエアコンとの併用が可能など、納得のいく機能が揃っています。

 

筆者の実家では「安い」という理由だけで同社のエントリーモデルを購入。そして、衣類乾燥除湿機をよくわかっていなかった母が洗濯物を干す場所の広さや機能をあまり把握しないまま使ったところ、思ったように乾燥しなかったと聞きました。干す場所や使い方を見直してようやく上手く使えるようになったそうなのですが、今回レビューしたKIJDC-K80であれば除湿可能面積や機能、使いやすさなどあらゆる点をクリアしているので、初めて衣類乾燥除湿機を使う人でもスムーズに使えること必至です。

 

雨が多い時期だけでなく、部屋干し派の人にとってもアイリスオーヤマの衣類乾燥除湿機は魅力的なアイテムです。カラッと乾いた洗濯物で気持ち良く過ごしましょう。

パナソニックから新「ナノイーX」搭載の「ハイブリッド方式」衣類乾燥除湿機が登場!

パナソニックは、ナノイーXを搭載し衣類を除菌しながら乾燥できるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機 F-YHVX200など3種と、デシカント方式の衣類乾燥除湿機 F-YZVXJ60を5月11日より発売します。

※以下の価格は全て実売予想価格、税込です

 

ナノイーXを搭載したいいとこ取りのハイブリッド方式

衣類乾燥除湿機には、「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3つの方式があります。「コンプレッサー方式」とは、湿った空気を冷却器で冷やし、湿気を水滴にして除去する方式で、消費電力は抑えられますが冬場は除湿能力が低下するデメリットがあります。「デシカント方式」は、ヒーターを搭載しているので冬場でもしっかりと除湿でき、一年を通して快適に使用できる一方、消費電力が多く部屋の湿度が上がるため、夏場には不向きという欠点があります。上記2つの方式のメリットを取り入れたのが「ハイブリッド方式」で、今回登場したF-YHVX200、F-YHVX120、F-YHVX90は、梅雨・夏に強いコンプレッサー方式と秋・冬にも強いデシカント方式の運転比率を、気温に合わせて自動的に判断して切り替える方式となっています。さらに48兆個/秒のOHラジカルを含む新 「ナノイーX」を搭載することで、一年中スピーディに衣類を乾燥することに加え、部屋干し臭の脱臭とニオイの原因菌の除菌を実現。

↑ハイブリッド方式衣類乾燥除湿器「F-YHVX200」(左)、「F-YHVX120」(中)、「F-YHVX90」(右)

 

今回発売されるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿器の3種は、在宅時間の増加に伴い、部屋干し時の悩みが顕著化していることが同社の調べにより判明していることから、ライフスタイルに合わせて選べるラインナップとなっています。「F-YHVX200」(11万円前後)と「F-YHVX120」(7万2000円前後)は、左右独立したルーバーが異なるスピードでスイングし、洗濯物を揺らして広げながら風を送り込む送風技術「ツインルーバー」を搭載。詰めて干した洗濯物でもスピーディーに乾かすことができます。「F-YHVX90」(6万1000円前後)は、高さを約33.5㎝に抑えたコンパクトなボディで洗濯物の真下にも設置できるモデルです。

↑洗濯物の真下に設置できる

 

単身世帯にも使いやすい「デシカント方式」の衣類乾燥除湿器

同日に発売される「デシカント方式」の衣類乾燥除湿機「F-YZVXJ60」(4万4000円前後)は、特に部屋干し比率が高い20代〜30代の単身世帯へのアプローチとして、コンパクトで軽量な衣類乾燥除湿機となっています。本体の高さを約33.5cmにおさえたことで洗濯物の真下に設置でき、省スペースで衣類乾燥ができます。また、「ナノイーX」を搭載しているので、部屋干し臭を脱臭し、原因となる菌まで除菌。本体質量は約6 kgと軽量なので、クローゼットや脱衣所などに持ち運んで除湿・除菌できます。衣類ケアだけでなく、寝具ケアモードやお部屋ケアモードで運転すれば、布団の湿気や部屋に持ち込んだ花粉を抑制してくれます。ワンルームや1Kといった単身世帯の部屋を、丸ごとケアできる製品です。

【2018年版】梅雨に必須の「衣類乾燥除湿機」はどれがいい? 家電のプロが選ぶべき「方式」と「最新モデル5選」を伝授

NEW! 2018年6月8日更新

6月6日、気象庁は近畿、東海、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。これから洗濯物の外干しがしにくい季節になるため、注目したいのが「衣類乾燥除湿機」だ。昔からある「除湿機」と同じだが、最近のモデルは衣類乾燥にフォーカスした機能を搭載したモデルが増えており、「衣類乾燥除湿機」として販売しているケースが多い。そこで今回は、梅雨時期だけでなく冬の結露対策、部屋干しにすることでPM2.5や花粉対策にもつながる衣類乾燥除湿機のオススメモデルを紹介しよう。

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選ぶなら断然「コンプレッサー方式」か「ハイブリッド方式」

衣類乾燥などで日常的に使う上で重要なのが除湿機の運転方式だ。除湿機は大きく「コンプレッサー方式」と「デシカント方式」の2つに分かれる(2つを組み合わせた「ハイブリッド方式」もあるが)。

 

これは洗濯乾燥機の乾燥機能の違いと同様で、コンプレッサー方式は洗濯乾燥機の「ヒートポンプ方式」、デシカント方式は「ヒーター方式」とほぼ同じと考えていい。コンプレッサー方式は空気を圧縮して内部の湿気を凝縮して水に変える方式だ。デシカント方式は内部のゼオライトと呼ばれる乾燥剤に吸着した湿気をヒーターによって蒸発させて、熱交換器で凝縮させて水に変える方式となっている。

 

コンプレッサー方式は構造が複雑で小型化しにくいことや、低価格化しにくいことがデメリットだが、熱を使わないため省エネ性が高く、室温が上がりにくいというメリットもある。ただし室温が低い場合は除湿性能が下がるため、冬場の結露対策を中心に使う人にはあまり向いていない。

 

一方のデシカント方式は構造がシンプルで小型化しやすい一方、ヒーターを用いて水分を蒸発・凝縮させるため消費電力が高く、室温も上がりやすいというデメリットがある。そのため、以下で紹介する「オススメのモデル」では梅雨での使用を想定し、デシカント方式以外を挙げることとした。

 

両方を組み合わせたのがハイブリッド方式だ。コンプレッサー方式とデシカント方式を切り替えて使えるというもの。1年中活躍するが、より大型化して価格も高くなるので、その点だけ注意してほしい。

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↑パナソニックのハイブリッド式モデルの乾燥イメージ

 

【一人暮らしなど少人数世帯にオススメのモデル】

まずは一人暮らしや夫婦2人世帯などにオススメの、コストパフォーマンスの高いモデルから紹介しよう。

 

A4サイズの設置スペースに置けて消臭機能も搭載

↑画像クリックで楽天市場の最新価格比較情報ページにジャンプします(以下同)

【コンプレッサー方式】

シャープ

プラズマクラスター除湿機 CV-H71

実売価格3万5760円

本機は空気浄化技術、プラズマクラスターを搭載しており、部屋干し衣類の「生乾き臭」(約3時間後の効果)や衣類に付いた「汗臭」(約6時間後の効果)のスポット消臭が可能なモデル。幅304×奥行き203mmと、ほぼA4用紙サイズに収まるコンパクトさなので、湿気やニオイの気になるさまざまな場所に置いて使いやすい。定格除湿能力は6.3L(関東などの50Hz地域)/7.1L(関西などの60Hz地域)/日と十分な能力を備えており、衣類乾燥時間(約2kg)は約180分。

 

吹き出し口は上下90°に手動で切り替えられる程度で、左右への吹き分けには対応していないなど、プラズマクラスター機能以外の機能はかなりシンプルだ。ただし衣類乾燥、除湿ともに消費電力は1時間あたり165W(約4.5円 ※50Hz地域の場合)/180W(約4.9円 ※60Hz地域の場合)と低いため、安心して使える。

 

コンパクトかつハンドル一体型で持ち運びもカンタン

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【コンプレッサー方式】

デロンギ

タシューゴ アリアドライ マルチ 衣類乾燥除湿機 DEX16FJ

実売価格2万2390円

本機はオイルヒーターやコーヒーメーカーなどで有名なデロンギが、生活家電として初めて日本市場に送り込んだモデルだ。こちらもシャープのCV-H71と同様、幅335×奥行き225mmとかなりコンパクトで、定格除湿能力は6.5L(50Hz地域)/7.2L(60Hz地域)/日とシャープより若干高い。

 

こちらはルーバーの角度が変えられないため、衣類乾燥に用いる場合はハンガーラックの下などに置く必要がある。とはいえ、発売から1年が経過し、価格が2万円台前半とこなれてきたのは大きな魅力だ。

↑衣類の下に置いて使う
↑衣類の下に置いて使用。ハンドル一体型で持ち運びもラク

 

↑付属の排水ホースをつなげば連続排水にも対応する
↑付属の排水ホースをつなげば連続排水にも対応する

 

【ファミリー向けのオススメモデル】

続いてはファミリー向けの、除湿能力の高いモデルを紹介したい。

 

空気清浄機能付きで除湿能力も高いおトクなモデル

【コンプレッサー方式】

アイリスオーヤマ

空気清浄機能付除湿機 DCE-120-2

実売価格3万4250円

粒径0.3μmの超微小粒子状物質を99.97%除去できる「HEPAフィルター」や、タバコやペットのニオイを吸収する「活性炭フィルター」などを備える空気清浄機能付きの衣類乾燥除湿機。定格除湿能力が12L/日と高く、空気清浄機の適用床面積も約28㎡(約17畳)と広いので、年中活躍してくれるのが魅力だ。

 

左右に吹き分けるルーバーは付いていないが、本体の「スイング」ボタンを押すと上下に自動スイングする機能を備えている。幅343×奥行き300mmと設置スペースはある程度必要になるが、能力が高いので利用シーンは幅広いだろう。約4Lの水タンクを備えており、市販のホースを使うことで連続排水にも対応する。

 

「光ガイド」で除湿機能が“見える化”した高性能モデル

【コンプレッサー方式】

三菱電機

サラリ MJ-M120NX

実売価格4万2700円

センサー機能の「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載することで室内にある濡れた衣類を識別し、それらに対して重点的に乾燥した風を送る機能を備えた衣類乾燥除湿機。

 

「3次元広角狙えルーバー」と「ロング気流」によって、本体の上方から前方まで上下約160°、左右約100°と幅広い場所に送風できる。赤外線センサーを使った「部屋干し3Dムーブアイ」が洗濯物の乾き具合を常にチェックし、湿っている箇所にだけ送風するため、効率的に衣類を乾かせるのが大きな特徴。最新モデルでは、部屋干し3Dムーブアイがセンシングしている箇所を光でお知らせする「光ガイド」を搭載する。どこに重点的に送風しているのかがひとめで分かるので安心感が強い。

↑ルーバーの中央部分に「部屋干し3Dムーブアイ」と「光ガイド」を搭載する
↑ルーバーの中央部分に「部屋干し3Dムーブアイ」と「光ガイド」を搭載する(写真は同じ機能を持つ従来モデル)

 

この光ガイドを使って、大急ぎで乾かしたい衣類だけを重点的に乾燥する「ズバッと乾燥モード」も搭載。定格除湿能力は11L(50Hz地域)/12L(60Hz地域)/日で、約3Lの水タンクを備える。幅360×奥行き210mmと、奥行きがそれほどないため設置スペースは比較的コンパクトになっている。市販のホースを使うことで連続排水も可能。

↑部屋干し3Dムーブアイを使って室内をセンシングしているところ。光ガイドが動き回るため、機能が“見える化”されているのが安心感につながる
↑部屋干し3Dムーブアイを使って室内をセンシングしているところ。光ガイドが動き回るため、機能が“見える化”されているのが安心感につながる(写真は同じ機能を持つ従来モデル)

 

最大12.5L/日の除湿とワイド送風が可能なハイブリッドモデル

【ハイブリッド方式】

パナソニック

ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHRX120

実売価格4万9600円

梅雨や夏に強いコンプレッサー方式と、秋・冬にも活躍するデシカント方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用するモデル。

 

吹き出し口から約50cmの高さで送風幅約165cm、100cmの高さでは約230cmというワイド送風が可能な点が魅力だ。また、真ん中を中心に広範囲までカバーする「ウェーブ送風」、厚手の衣類などを乾かすために風を集中して送る「スポット送風」、靴などを乾かす際に低いところにしっかり風を送る「下向き送風」などの機能も備えている。

 

こちらもシャープのCV-H71のプラズマクラスターと同様、微粒子イオン「ナノイー」放出機能を備えている。「衣類乾燥」、「除湿」、「送風」それぞれのモードで自動的にナノイーを放出し、洗濯物の除菌や部屋干しの臭いの抑制(約6畳空間での約7時間後の効果)、衣類にしみついたニオイの脱臭(約6畳空間での約60分後の効果)にも役立ってくれる。

 

湿度を低めの約40%にキープしながらナノイーで収納衣類をケアする「クローゼットモード」も搭載している。ウォークインクローゼットのあるお宅には最適のモデルだろう。

 

定格除湿能力は9L(50Hz地域)/10L(60Hz地域)/日で、最大除湿能力は11.5L(50Hz地域)/12.5L(60Hz地域)/日。約3.2Lの水タンクを備える。幅370×奥行き225mmと、こちらも三菱のMJ-120MXと同様に比較的コンパクトだ。こちらのモデルは連続排水には対応していない。

 

しっかり乾かしたいなら予算に応じたコンプレッサー方式を選べばOK

ここまで5機種を紹介してきたが、どれも決して安くはない。とはいえ、1万円台で買えるデシカント方式のモデルは梅雨や夏の時期にはかなり暑くなってしまうので、あまりオススメできない。ベッドルームなど狭い部屋で衣類乾燥するならエアコンの除湿機能を使う手もあるが、やはり衣類をしっかりと乾かしたいのであれば衣類乾燥除湿機をオススメしたい。

 

コンプレッサー方式を採用したモデルなら、今回紹介したモデルよりももっと安い型落ちモデルでももちろんOKだ。風をしっかりと衣類に当てられれば確実に乾燥するので、センサーなどを搭載していなくても大丈夫。センサー機能などがあればより確実に乾かしてくれるが、予算が厳しいという人は、コンプレッサー方式のモデルの中からコスパ重視で選んでも問題なし。これらをうまく活用して、衣類の乾きにくい梅雨時期を乗り切ってほしい。

「置いただけ…?」のデザインを払拭! 「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」がスタイリッシュに進化した

アイリスオーヤマは、除湿機とサーキュレーターの一体化により短時間で衣類を乾燥できる「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」を12月1日に発売します。価格は2万4800円(税別)です。

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冬場に強いデシカント方式を採用し、デザインの一体感も向上

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サーキュレーター衣類乾燥除湿機は、サーキュレーターにより業界最大クラスの風量を実現。デシカント式除湿機のヒーターの熱を利用した乾燥風を、サーキュレーターで室内に循環させ、効率的に洗濯物の湿気を取り除くことが可能。これにより、70分のスピード衣類乾燥を実現しました。

 

なお、デシカント式とは、ゼオライトという乾燥剤に水分を吸着させ、吸着した水分はヒーターの熱で取り除くという方式。低温での除湿力が大きく、冬場でも安定した除湿能力を発揮します。また、ヒーターの利用による発熱があるため、部屋が暖かくなるという効果も得られます。

 

また、自動首振り機能を搭載しており、左右の首振り角度は50°、70°、90°の3段階にボタンひとつで切り替え可能。上下の角度は水平から90°の範囲を手動で調節することができます。洗濯物の量が多いときは広範囲に、少ないときは角度を絞って集中的に乾燥風を当てるなど、洗濯物の量に合わせて使用できるのが便利です。

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さらに、除湿機とサーキュレーターはそれぞれ単独でも使用でき、季節に応じて1年中いつでも活用できます。たとえば、サーキュレーター単体でエアコンと併用することにより、部屋全体の空気を循環させ室内の温度ムラを解消するといった使い方も可能。設置面積は約A4サイズと省スペースで設置ができるのも便利です。

 

運転音は29dB(※)と静かで、就寝中でも音を気にせず使用できます。また、切タイマー機能も搭載しており、外出中や就寝中などでも切り忘れを気にせず衣類が乾燥できます。

※騒音(dB)の目安:40dB…図書館内、30dB…深夜の郊外、ささやき声、20dB…木の葉の触れ合う音

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ちなみに、本機のベースとなったのは、同社の従来機「DCC-6515C 衣類乾燥除湿機(ヒーター付き)(※)」(上写真左)。従来モデルは、「(除湿機の上にサーキュレーターを)置いただけではないのか?」と言われかねないデザインでしたが、今回は除湿機とサーキュレーターの一体感が高まり、デザインも洗練されています。

 

また、サーキュレーターと除湿機がそれぞれ単独で使用できる点、上下左右に首振りが可能な点、ボタン一つで左右の角度を自動で調節できる点など、使い勝手も従来機より大幅に向上しています。今回の進化により、さらに幅広い層に受け入れられることは間違いありません。

※従来機(DCC-6515C)は、高温時の除湿力が大きく、室温上昇が少ないコンプレッサー式を採用

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アイリスオーヤマ

サーキュレーター衣類乾燥除湿機 DDC-50

●発売:12月1日●価格2万4800円(税別)●サイズ/質量:W287×H640×D234㎜/7.8kg●電源電圧:AC100V、50/60Hz●消費電力:590W●タンク容量:約2.5L●使用温度:0~40℃●コードの長さ:約1.6m