アナウンサーから女優へ。母・野際陽子が娘へ遺した言葉とは

あの野際陽子さんを母に、千葉真一さんを父にもち、自身も役者として活躍する真瀬樹里さんにインタビュー。

 

“役者一家”と聞けば、とても華やかなイメージがあるものの、実際の家族関係はどうだったのか? 母親からどんな影響を受け、どんな言葉をかけられて育ったのか? 母・野際陽子さんの生涯と素顔を綴った著書を出版したいま、あらためて振り返って語ってもらいました。

女優 真瀬樹里さん

1994年に映画「シュート!」でデビュー。2004年にはクエンティン・タランティーノ監督の映画「キル・ビルVOL.1」に出演し、殺陣指導も行うなど映画界のアクションシーンに貢献。その後もテレビドラマ・映画・演劇などで活躍し、2017年10月にスタートしたテレビ朝日帯ドラマ劇場「トットちゃん!」では、母である野際陽子さん役として出演。野際陽子さんの生涯と素顔を綴った著書『母、野際陽子 81年のシナリオ』(朝日新聞出版)を出版。
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役者一家に育ち、自然と役者を志した幼少期

「真瀬さんが書いた『母、野際陽子 81年のシナリオ』、読ませてもらいました。野際陽子さんって、クールで聡明な女性というイメージだったから、あまりの天然ぶりにビックリです!」

 

「私の母はとにかく、人を楽しませたい、笑わせたいという人。クールとはかけ離れた、ひょうきんな女性でした。トーク番組ではそういったひょうきんな一面も見せていましたが、視聴者の方からするとドラマで演じた母親のイメージが強いのでしょうか。役柄と実際の母を重ねると、コメディを演じているときのほうがずっと、素に近いくらいでした(笑)」

 

「本当にいろいろな役を演じていらっしゃいましたよね。 そんな名女優を母に持ち、父は名俳優の千葉真一さん。役者一家に育ったわけですから、真瀬さんが役者を目指したのも自然な流れだったんでしょうか?」

 

 

「物心がついたときから、将来の夢はずっと役者でした。幼いころから父や母に連れられて撮影現場にお邪魔して、芝居をいろいろ目にしていました。だから芸能界という華やかな世界への憧れというより、もっと素直に『役者って楽しそう! 私もやりたい!』という思いでしたね」

 

「親の背を見て子は育つ”なんて言葉があるけれど、真瀬さんが役者を目指したきっかけも、まさにその通りだったんですね」

 

「ところが、当時の母はそれに猛反対。私がどんなに強く『子役をやりたい!』と訴えても、『ダメ! 芝居を仕事にするのは高校を卒業してから』の一点張りでした。普段はひょうきんな母ですが、意志の強い女性でもあります。だから反発するなんて、もってのほか。5歳のときから、役者の道しか考えられないと思っていた私からすれば、抑圧されている感覚です。『どうして許してくれないの?』と思い悩み、その気持ちすら満足に伝えられない。泣いてばかりの思春期でしたね」

 

「ひとりの母として、学業を優先させたかったのかもしれませんね。私にも娘がいるから、野際さんの気持ちが分かる気がします。もちろん自分も子どものころは、お母さんに反発していたけれど(笑)」

 

「私が子どもだった当時は、子役がなかなか大成しない時代。今でこそ、子役からこの世界に入って成長し、大人の俳優になる方が多くいますが、当時は違いました。そこで母は、私の将来を思って『役者の仕事は高校卒業後から!』と言って、学業を優先するようにしてくれたのかもしれません。おっしゃる通り、親心からだったんですよね」

 

「そして真瀬さんは、大学在学中に役者デビュー。高校卒業後、すぐに夢を叶えたわけですね! デビューが決まったとき、野際さんはどんな言葉を掛けてくださったんですか?」

 

「特にお祝いの言葉はなく、『まずは現場を見てきなさい、経験を積んできなさい』とだけ(笑)。若いうちから仕事を始めることに反対していた母ですが、役者になりたいという夢そのものは応援してくれていました。私が中学・高校と所属していた演劇部の舞台についても、『台詞はこう発声しなさい』と実践的なアドバイスをくれましたし。そして、何より感謝しているのが、たくさんの習い事をさせてくれたことです」

 

 

「そうでしたね! バレエをはじめ、水泳にスキー、ピアノやエレクトーンにヴァイオリン、さらに書道も習っていたとか」

 

「実はそれも一部で、もっと多くの習い事をしていたんです。役者の仕事を禁じられていた幼い私にとって、習い事が心の拠り所でした。役者の養成所に入ると、歌や踊りのレッスンがありますが、『私は同じことを、もっと専門的に学べているんだ』『この頑張りが、いつか役者の仕事につながるに違いない』と、自分に言い聞かせていました。その結果、特技が多いということが私の特技と言えるようになりました(笑)。殺陣をやっていたことが『キル・ビル VOL.1』での殺陣指導や出演につながりましたし、もしピアニストの役が舞い込んだとしても、リアルに演じられる自信があります」

 

「小さいころの努力が、いつか仕事につながる。この言葉は、将来の夢が役者でなくとも言えることですね!」

 

ここまでのまとめ

役者をするお母さんの生き生きとした姿を見て育った真瀬さん。ところが、幼いころは子役活動を許されず、抑圧された子ども時代を過ごしたというのは意外でした。けれど、その子ども時代に頑張り続けた習い事が、真瀬さんの役者人生を今支えているとは、やはり何事も無駄にはなりませんね。

 

親が生き生きとした姿を見せること、そして習い事を続けることの大事さを学んだところで、ひとまずブレイクタイム。野際さんと真瀬さんの“母娘の恋バナ”から、野際さんの逝去から少し経った今だからこそ話せる秘話まで、つづきはGetNavi web本サイトで。

 

【書籍紹介】

『母、野際陽子 81年のシナリオ』真瀬樹里(朝日新聞出版)

 

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。今回はお母さんが「母として子どもにどう接するか」のヒントをもらうべく、野際陽子さんを母にもつ女優・真瀬樹里さんのもとを訪ねたようです。

参田家の人々とは……
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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「このバツイチ!」「恥を知りなよ」 毒舌ツッコミの娘と父の漫才が話題のお笑いコンビ・完熟フレッシュ

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の芸能人を紹介! 今回紹介するのは、お笑いコンビの「完熟フレッシュ」。

 

斬新すぎる親子漫才が話題の完熟フレッシュ!

出典画像:ワタナベエンターテインメント公式サイトより出典画像:ワタナベエンターテインメント公式サイトより

 

お笑いコンビの結成に当たってパートナーは重要事項。学生時代の友人同士だったり、カップルの関係にあったりと様々なお笑いコンビが存在している。しかしいま注目の完熟フレッシュはなんと、父と娘という異色のお笑いコンビ。

 

夫婦漫才ならぬ父娘漫才を見たファンからは「親子のコンビっていうところがマジで斬新」「完熟フレッシュは新しいタイプで面白いなwww」「え!? 本当に親子なの?」「父子家庭っていうのも珍しいし、親子のお笑いコンビってレアすぎるだろ…」と驚きの声が続出している。

 

完熟フレッシュの芸風は、モヒカンヘアの父・池田57CRAZY(ゴナクレージー)のボケをおかっぱ頭の娘・レイラが毒舌でツッコんでいくスタイル。可愛らしい外見をしたレイラの「このバツイチ!」「ママが男作って出てった」「恥を知りなよ」といった辛辣なワードセンスには定評があり、「レイラちゃんの視点が面白い」「年の割にしっかりしてるなあ」「レイラちゃんの毒舌は癖になる」と支持を得ているよう。2016年のM-1グランプリではナイスアマチュア賞を受賞し、2017年の開催時は準々決勝まで駒を進めた。

出典画像:M-1グランプリ2017公式サイトより出典画像:M-1グランプリ2017公式サイトより

 

着々と知名度をアップさせている完熟フレッシュは、2018年にワタナベエンターテインメントと契約。2月15日放送の「ぐるぐるナインティナイン」では「グルメチキンレース ゴチになります!」コーナーに参加し、さらに注目を集めた。「ゴチ」のコーナーではゲームに敗れてほかの出演者たちの飲食代も払う結果となったが、レイラの「生活の危機を感じ始めますね」といったリアルな声が大反響。また、毒舌キャラを忘れて美味しそうに食事をする姿に和んだファンも多いよう。

 

視聴者からは「ぐるナイで完熟フレッシュがめちゃくちゃ推されてた…」「お肉食べた後にお父さんの顔見るレイラちゃん可愛い」「ぐるナイに出るくらいだから、これもうブレイクするでしょ」「生活の危機を感じているレイラちゃんの顔がガチだった」と、興奮の声が相次いだ。

 

駄目オヤジの尻を蹴り上げる娘という斬新なスタイルで、さらなる笑いを生み出してほしい!

 

プロフィール
名前:池田57CRAZY(イケダゴナクレージー)
生年月日:1975年8月17日
出身地:山口県
身長:169cm

 

名前:池田レイラ(イケダレイラ)
生年月日:2005年3月1日
出身地:東京都
身長:142cm