「皮ごと、種ごと」が激ウマ! タイガーのミキサーで作る「フードロス対応レシピ」が想像を超えていた

フードライターを生業とする筆者は、取材のかたわらフードロスが課題という話もよく聞きますし、自身でもなるべくロスが出ない食生活を心掛けています。そんな折、GetNavi web編集者から「サステナブルを意識したフードロス対応レシピがあるミキサーが出た」との話が。そのミキサーとは、タイガー魔法瓶の「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」(実売価格1万7570円・税込)です。フードロス対応レシピとは何だ? 気になった筆者は、本機を借りて実際にそのレシピを作ってみることにしました。

↑タイガー魔法瓶「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」●消費電力:270W ●定格時間(分):連続運転(4分間運転、2分間停止のくり返し) ●回転数(「Powerful」運転時):約9000回/分(1000ml水負荷時) ●定格容量:1000ml ●サイズ(約)幅21.0×奥行19.0×高さ38.2cm ●本体質量:約2.8 kg ●コードの長さ:1.2m ●カラー:シルキーホワイト

 

通常なら捨てる硬い食材も粉砕するパワフルな仕様

↑A4変形サイズのGetNaviとの比較

 

本機が「フードロス対応」とは、どういうことか? それは、普段は捨ててしまうような硬い食材も砕いて利用できるからだといいます。具体的には、上下を均⼀に混ぜることのできるタイガー独⾃の「トルネード⽔流」と独自の6枚刃により、にんじんなど、砕き残りが起こりがちな硬い⾷材や冷蔵庫の氷なども簡単に細かく粉砕するとのこと。

↑「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせた6枚刃。素材はステンレスにブラックチタンをコーティングしています

 

「ギザ刃」は繊維質の多い食材を、「平刃」は硬い食材を、そして「波刃」は硬いものも繊維質も細かくカット。また、「Powerful(パワフル)」という強力回転モードを選ぶことで、より硬い食材もなめらかに仕上げることができるといいます。

↑運転モードは3つ。通常は「Comfort(コンフォート)」、より硬い食材には「Powerful(パワフル)」が活躍。ダイヤルを回している間だけ回転する「Flash(フラッシュ)」は、分離したジュースを撹拌(かくはん)したいときなどに便利です

 

このパワフルな仕様により、たとえばカボチャの種やアボカドの種といった、通常なら廃棄するしかないような部分も砕いてスープなどにできるとか。なるほど、これは気になります。そこで、公式サイトの「フードロス対応レシピ」も参考に、いろいろ調理してみました。

 

一瞬でなめらかスムージーが完成!

まずは野菜や果物がまんべんなくなめらかになるかをチェックすべく、スムージーにトライ。ベジタブル・ワンステップミールのブランド「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」で人気のスムージー食材のなかから、柑橘系のフレーバー「Orange Days」の食材を自宅に取り寄せ、ミキシングしてみました。

↑オレンジやレモンのほか、さつまいも、カボチャ、デーツ、クコの実などの野菜や木の実、種などを入れます

 

レシピは「グリーンスプーン」のカップに水(豆乳や牛乳もオススメ)を入れて軽くもみほぐし、本機のミキサーカップに移して混ぜるだけ。定格容量は1000mlと十分あるので、スムージーの材料も水もすべて入ります。

↑本機は安全を期して、フタが完全に閉まっていないと動作しないようになっています。そのため、フタを押さえながらスイッチを押しました

 

ジュースなら「コンフォート」、スムージーなら「パワフル」モードが推奨ということで、「パワフル」でスイッチオン。するとアッという間に食材が細かくなり、1分ちょっとで完全なスムージーができ上がりました。

↑元の形がなくなるまでのスピードは、カメラでとらえられないほど一瞬! まったくストレスがなく、なめらかな液体になりました

 

ミキシングに関しては、音が静かな点もメリット。これは過去のモデルから踏襲されているポイントで、調理物の衝突音やモーターの音漏れを低減し、実感音が従来より約45%カットされています。

↑砕き残しは一切ナシ。柑橘の爽やかな甘酸っぱさが野菜と調和した、清涼感あふれる味に仕上がりました

 

ドレッシングは手軽さ以上に味が最高!

次は公式レシピに従って、にんじんを皮ごと使った「にんじんドレッシング」を作ります。食材にはにんじん、りんご、玉ねぎ、しょうが、にんにくを用意し、それぞれを包丁でカット。調味料やオイルを加えてミキシングすれば完成です。

↑りんごも皮付きでOK。皮をむかずに使えるので、ロスが出ないうえ簡単です

 

調味料は酢、薄口しょうゆ、きび砂糖、塩こしょう。オイルはサラダ油とオリーブオイルを使い、撹拌は4分。時間が比較的長めとはいえ、食材はやはり一瞬で粉々になります。

↑モードは「コンフォート」でOK。すぐにとろとろのドレッシングになりました

 

出来上がったにんじんドレッシングは、自宅のガラス容器に移して保管。公式レシピは約味290mlの量なので想像以上に多く、ちょっとうれしい誤算でした。サラダにたっぷりとかけ、味をチェックすると、ここでも思いがけないうれしい誤算が! その味わいは予想を上回るレベルの高さで、筆者の手作りドレッシングでは過去イチ。にんじんの甘みやりんごのジューシーさが存分に堪能できて、ホテルやレストランのクオリティに負けないレベルです。作りたてなので酸化の心配もなく、市販のヘタなドレッシングよりもウマイと思いました。

↑色味も鮮やかなうえ、食べてみると予想を上回るレベルの高さにびっくり!

 

↑多くの市販ドレッシングは150~200mlボトルなので、290mlはなかなかのボリューム。自家製なのですぐ使い切ったほうがいいですが、おいしくて食が進み、自然となくなりました

 

かぼちゃの皮や種も使ったポタージュはプロレベルのウマさ

最後はかぼちゃの皮と種を丸ごと使った「種までまるごとかぼちゃのスープ」にチャレンジ。こちらはある程度の下ごしらえが必要で、かぼちゃは濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップを巻いて電子レンジで加熱します。粗熱をとったら2~3cm角に切り、水と一緒にミキサーカップに入れてミキシング。

↑モードは「パワフル」で、ミキシングの時間は約4分

 

ミキシングすると、完全なるかぼちゃペーストができ上がりました。これを鍋に移してバター、洋風チキンスープの素、牛乳を加えて数分コトコト。煮立ったら塩とこしょうで味を調え完成です。

↑いい感じにドロッとしたかぼちゃのペーストが

 

こちらも素材の甘みが生きていて、プロレベルといえるおいしさ。皮や種ごと入っているので少々ザラつきはあるものの違和感はなく、むしろ良いアクセントとなっていて、これはこれでアリです。

 

さらに、残ったスープは翌日にパスタソースとして使用。豊かなとろみのおかげで麺にしっかり絡み、クリーミーなスープパスタとしておいしくいただけました。

↑素材の味が活きた「種までまるごとかぼちゃのスープ」。冷やしても激ウマでした

 

↑使用後の洗浄も快適。6枚刃のパーツや各パッキンも取り外せるので、しっかり洗えて衛生的です。また、ミキサーカップとフタは⾷器洗い乾燥機にも対応するとのこと

 

パワフルで使い勝手がよく、音も静かという死角なしの本機。しかも、フードロス対応レシピは食材のロスやゴミが減って栄養も豊富、かつ思った以上においしいのが大きな魅力です。このほか、「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」といった植物性ミルクを使ったレシピもあるので、サステナブルな生活を重視する方は、ぜひ本機をチェックしてみてください。

「ソーダストリーム」のキットが35%オフの1万3000円、プライムデー限定セール

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。水から炭酸水を作る炭酸水メーカー「ソーダストリーム Spirit スターターキット 特別パッケージ(ブラック)」がお買い得です。

 

通常販売価格は2万130円(税込み)ですが、35%値引きされた1万3000円(税込み)で販売中。箱に不良のあるアウトレットとのことですが、中身はもちろん新品です。

 

約60Lの炭酸水が作れるガスシリンダーと、ループ紐付きの0.5Lのボトル、オーガニックシロップ(コンブチャ、コーラ各1本)などを同梱し、届いてすぐに炭酸水ライフが楽しめる特別仕様! 通常価格では購入をためらっていた人も、この機会に手に入れてみては?

イワタニの無煙ロースターや卓上グリルがお買い得価格でプライムデーに登場

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。カセットガス用品を多数開発・製造するイワタニの卓上グリルも、お買い得な価格で販売されています。

 

たとえば「スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1」は通常販売価格から16%オフの5550円(税込み)に。プレートの表面温度を一定に保つことで、肉の脂が煙化することを抑えてくれるというスグレモノです。

 

一方、1台で網焼きと串焼きが楽しめる「炉ばた焼器 炙りや CB-ABR-1」は、18%オフの5480円(税込み)で販売中。こんな製品が家にあると、いつもの晩酌も一層楽しくなりそうですね。

 

現時点で、どちらも特にお買い得です。ぜひ、イワタニの卓上コンロ製品を手に入れてみて、おうち時間を楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

プライムデーでデロンギ全自動コーヒーメーカーが5万円以下

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。デロンギの全自動コーヒーメーカー「マグニフィカS」が、通常価格6万3800円(税込み)から22%オフの4万9800円(税込み)で販売中です。

 

同社のコーホーメーカーの中ではエントリーにあたるモデルですが、円錐式のグラインダー(挽き機)や、ミルクを泡立てるミルクフロッサーを搭載するなど仕様は本格派。エスプレッソはもちろん、いわゆるレギュラーコーヒーの「ジャポーネ」に対応するのも魅力です。

 

暑い日が続きますが、氷をたっぷり入れてアイスコーヒーを作るのも良さそうですね。こうした製品はあまり高価だと買いにくいですが、5万円を下回る価格で、いつでも挽きたて、淹れたてのコーヒーを自宅で楽しむライフスタイルが手に入るなら、いいのではないでしょうか。

炊飯だけでも抜群なのに…「ライス&クッカー」を試した40代独身が「どうしても伝えたいこと」

炊飯器が壊れました。液晶画面には何も映らず、いまどんな状態なのかがまったくわからない。内釜のコーティングも剥がれてきているし、これはもう寿命か。もう炊飯をやめて麺類だけで過ごそうか……。そんな折、ふとパナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101(編集部調べ/実売価格4万2900円 税込・以下ライス&クッカー)の存在を思い出しました別の記事でごはんを試食したことがあり、とても美味しかったのが強く印象に残っていたのです。

↑パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101 ●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●レシピ:30(2022年6月17日時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイト

 

サイズもコンパクトだったし、手が届かない値段なわけじゃない。自動調理鍋としても使えるから、ほぼ100%在宅ワークの筆者だけに、自炊に重宝するはず。もしかしたら、私のような一人暮らしにはぴったりのアイテムなんじゃないか? というわけで、お借りして使ってみました。

 

家で旅館のようなごはんが炊けたことに感謝

キッチンと玄関がシームレスでつながっている、つまり狭小な筆者の自宅において、ここしかない! というキッチン脇の収納棚の上に設置。設置してみると、改めてコンパクトなのがわかります。白一色で天面には目立った突起物もなく、スッキリしたフォルム。質感は光沢のあるエナメル風で安っぽくなく、高級感のある佇まいです。

 

ちょうど昼時だし、まずは美味しいごはんを炊きたい! 無料でダウンロードできる「キッチンポケット」アプリを立ち上げ「家電登録」から本機を登録し、アプリの案内に沿って自宅の無線LANに接続すれば準備完了です。

↑敬意を込めて、ニックネームは「ライス&クッカーさま」としました

 

さて、どうやって炊くのかな……? なるほど、アプリ上で3つの「お気に入りコース」を作成・登録しておいて本体に送信。本体でコース1~3を選んで炊飯ボタンを押す、というわけか。アプリの「炊飯コースガイド」を見てみると…炊飯コース多いな! とりあえず、お米は「無洗米」、炊き方は「銀シャリ」、食感は「ふつう」を「お気に入りコース1」として本体に送信し、スイッチオン!

↑炊飯コースは25通りのなかから選べます

 

↑お米の種類、炊き方、食感の好みでコースを作成し、「設定を送信する」で本体に送信(左)。お気に入りコースは画面の「編集する」からいつでも変更できます。アプリでは炊飯の予約時刻の編集も可能(右)

 

↑天面はタッチパネルになっており、コース1を選択して炊飯を押せばOK。必要なときだけ天面にボタン(文字)が浮かび上がるのがカッコイイです

 

待つこと約50分、炊けました! 炊きたてを食べてみると、うう、やっぱりウマイ……。粒がしっかりしていて硬すぎず、やわらかすぎず。べたつきもなく、一粒ずつに薄い粘りの層がコーティングされているかのような絶妙な食感。甘みは控えめながら、噛むごとにお米の自然な風味が鼻から抜けていきます。まるで旅館の朝食で食べるような、洗練されたごはんでした。実家も含め、家でこのレベルは食べたことがありません。

↑見た目はつやつやで粒立ちよし。食感が絶妙でした

 

フタを開けてみたら、ガチの炊飯器だった

それにしても、なぜここまでごはんがウマイのか……? 実は本機、パナソニックの独自技術の「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しています。これにより底・底側面IHを切り替え、集中加熱することで強力な泡の熱対流を発生させて均一に加熱。ムラなくふっくら炊き上げるとのこと。さらに、最上位モデルにも採用されているダイヤモンド竈(かまど)釜も搭載しています。1台2役かつ価格も手ごろなので、炊飯機能もそれなりなのかな……? と思っていましたが違いました。ガチです。おしゃれな外観にだまされがちですが、フタを開けてみたら(炊飯器だけに)同社の技術を集約したガチの炊飯器だったのです。

↑こちらがダイヤモンド竈(かまど)釜。IHに最適化して素材を組み合わせ、高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現しているとのこと

 

↑釜の内側には、ダイヤモンドに硬質セラミック粒子を加えたフッ素コート「ダイヤモンドハードコート」を施しています。耐摩耗性が高いうえ、細かな泡を大量に発生させるため、お米一粒一粒に熱が効率よく伝わるといいます

 

なお、パナソニックの公式サイトにある動画では、本機で1週間分のごはんをまとめ炊きして冷凍で保存。ふだんは本機を調理用として使う方法を提案しています。確かに炊飯と調理は同時にできないので、その方法を取るのが賢明でしょう。筆者もこれにならい、コース2に「無洗米」「冷凍用」を登録し(冷凍用は食感は選べません)、多めに炊いて冷凍でストックしておきました。冷凍用の炊きたてを食べたら、ちょっと硬めで甘味も少なめ。しかし後日、冷凍を経て温めると美味しくなっていたのが不思議です。

↑「冷凍用」で炊いたごはんを、そのまま温められる耐熱容器に入れて冷凍しました

 

手作り風料理に心いやされる

本機が到着した日の夜、晩酌用のおつまみを作るべく、調理機能を試してみました。「自動調理」のメニューを見て、やっぱり惹かれてしまうのが「男の胃袋を掴む」で知られる「肉じゃが」です。準備は食材を切って鍋に入れ、調味料を加えるだけ。あとは自動メニューのプログラムを「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信し、本体の「炊飯」ボタンを押せば調理スタート。本当にカンタンです。

↑にんじん、じゃがいも、たまねぎ、豚ロース薄切り肉を入れ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、だし汁を入れます

 

↑自動メニューは、「キッチンポケット」アプリから選び、「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信して使用します

 

完成した肉じゃがを食べてみると、うん、これはうまい!  小料理屋で出されてもおかしくないレベル。チューハイとの相性も抜群で、とにかく酒が進みます。ちなみに今回、肉じゃがは4人分で作ったので、余ったぶんはタッパーに入れ、冷蔵庫で保存することに。こうしておけばいつでも食べられるし、味もしみ込むので一石二鳥ですね。

↑じゃがいもはねっとりと柔らかく、にんじんは甘い! 玉ねぎはとろっとろ。豚肉の薄切りはフレーク状のかたまりになりましたが、ほろほろ崩れるタイプで臭みもなく、味がよくしみていました。後日、豚肉の代わりに鶏もも肉を使って肉じゃがを作ってみましたが、こちらも絶品!

 

翌日は「鶏肉ときのこのおろし煮」を作り、その翌日の昼食は以下写真のような形に。画面が茶色いのが難点ですが、タッパーに保存しておいた肉じゃがときのこのおろし煮、冷凍ごはんをレンジで温めただけで充実した食卓になりました。この日も例によって在宅ワーク。仕事のプレッシャーで気持ちに余裕はなかったのですが、この昼食を食べたおかげでちょっと心が軽くなりました手作り(風)の料理って、やっぱりいいですね。お腹にたまるのに、違和感なく身体にしみこんでいく感じ。先ほどまでの不安が減って、「何とかなる」という気持ちになれました。

↑鶏おろし煮は少々油が多いですが、肉はほろほろで芳醇。鶏油ときのこの香りもフワッと立って絶妙です。 肉じゃがは煮崩れなく味もよくしみていました。この2つ、店で出せるんじゃない?

 

洋風のおしゃれな料理も失敗せずに完成

このあたりで趣向を変えて、洋風のおしゃれな料理にも挑戦してみました「牛肉とかぶのトマト煮込み」。一人暮らしだと、かぶなんてほぼ使わないのですが、たまに食べるといいですね。みずみずしく、きめ細かなかぶの身にトマトと牛肉の旨みがしみこんで美味しい! 本品をトマトソースに見立てて、とろとろの炒り卵に添えてみたら、こちらも完璧にマッチしました。

↑うまみたっぷりの牛肉とかぶのトマト煮込み。かぶの葉のシャキシャキとした食感も楽しいです。これもお酒(特にワイン)が進みます

 

↑炒り卵とのハーフ&ハーフも堪能。ソースとして使うなら、鶏ガラスープの素でちょっと味を足すのもオススメです

 

なお、こんな赤いどろどろした料理を調理して、お手入れは大変じゃない? と思われる方もいるかと存じますが、お手入れはカンタンでした洗うのはふたの内側にあるふた加熱板と内鍋(ごはんの場合はしゃもじ)だけ。気になるときは水を入れて加熱し、汚れやニオイを取る「お手入れ機能」もあります。しかも、鍋の周囲は凹凸がなくフラットなので、サッとひとふきすれば汚れは一瞬で落ちます。さらに鍋の内側は先述の「ダイヤモンドハードコート」仕様なので、そもそもごはんはくっつかず、調理の汚れもスルリと落ちます。

↑ふたの内側にあるふた加熱板は、簡単に取り外して洗えます

 

食のセレクトショップ監修のメニューでハーブを学ぶ

ライス&クッカーは自動調理メニューの調理レシピがどんどん追加配信され、調理できるアプリが増えていくのも魅力です。追加メニューのなかでも注目は、食のセレクトショップ 「DEAN & DELUCA」(ディーンアンドデルーカ)監修のメニュー。「牛肉のエストファド」「さばのトマト味噌煮込み」「アボカドのライムスープ」などなど、アプリでひねりの効いたメニューを見かけたら、たいていこの 「DEAN & DELUCA」監修のメニューです。筆者は同店との接点がほぼないので、これを機に雰囲気を感じてみたい。でも常備していない材料を大量に使うのはやだな、というわけでハーブだけ買い足せば作れる「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」をチョイス。豚バラ肉とじゃがいもの薄切りを層にして加熱し、ドライオレガノやローズマリーで香りづけをする料理です。

 

完成品を食べてみると、これもウマイ! 豚肉のうまみがしっとりとしたじゃがいもにしみこんで、ほどよい酸味とオレガノの香りが食欲を刺激します。チューハイとも合いましたが、料理酒としても使用した白ワインと合わせてみたら、相性は抜群でした。しかし、オレガノというハーブはあまり使ったことがないですが、食べてみるとなじみのある香りなのがわかります。ライス&クッカーのメニューを通して様々な食材と出合い、自分のものにする過程もなかなか面白いですね。

↑完成した「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」。1~2mmの薄さに切ったじゃがいもに豚バラ肉の薄切りをはさんで層にし、白ワインと水で溶いたチキンブイヨンをかけて加熱。黒く見える粒がオレガノです

 

↑ミルフィーユ状の断面は、うまく撮れば映えるはず。なお、本来はホールのローズマリーを使うのですが、売っていなかったので粉末で代用しました

 

ポトフが「通っちゃうレベル」の味だった

さて、そろそろトリとなるメニューを作ろうか。アプリでメニューを選んでいると、筆者の大好きなフランスの煮込み料理「ポトフ」を見つけました。えっ、じゃがいもは2等分となってるけど、デカすぎない? 火が通るのか? 作る段になり、鍋に材料を入れたときは不安で仕方なかったですが、完成したポトフを食べて納得。全ての食材が柔らかいのに、それぞれの食材の風味がしっかりと引き出されている! 芯までほくほくのじゃがいも、くたくたなのにどこか香ばしい野菜、ほろほろの鶏肉、全てが絶品で、お店で出されたら通っちゃうレベルじゃないか……? と思うほど。これなら寒い季節はもちろん、冷房に冷えた身体にもしみいるはず。

↑完成したポトフ

 

4人前で作ったのですが、気づいたら2人前くらいを夢中で食べていました。…しかし、筆者もポトフを作った経験はあるのですが、鍋をコンロにかけて調理しても、こんなにウマくはならない。ほかの料理もそうですが、ライス&クッカーで調理すると、どうしてこんなにもウマくなるのでしょう? ダイヤモンド竈(かまど)釜の効果か? 密閉して専用のプログラムで炊いているからか……? いずれにせよ、放っておいてこれだけの味が出せるなら、絶対こっちのほうがいいですよね。

 

そして記事を書いているいま、このポトフのさらなる可能性にも気づいてしまいました。もしもこの絶品ポトフに、カレーのルーを加えたらどうなるのか……。ああ、想像しただけでも恐ろしいッ! 通常メニューのカレーと同様、ルーを溶かして5分置けば完成するはず。よし、次回は絶対にやってみようと心に決めました。

↑じゃがいもは芯まで柔らか、ほっくほくでした

 

炊きたてごはん+保存したおかずというパターンもオススメ

複数のおかずを作って保存するうちに、通常の「冷凍ごはん+作り立ての料理」という組み合わせの逆パターンもアリだと気づきました。すなわち、「保存したおかず+炊きたてごはん」という方式です。この利点は何といっても、ライス&クッカーの絶品ごはんを炊きたてで食べられる点。例えば筆者は作り置きのポトフを温めて主菜とし、炊きたてのごはんを味わいました。この粒立ちと上品な味わい……改めて幸せを感じます。

 

もうひとつ、筆者の場合、炊きたてごはんは卵かけごはんで食べるのも楽しみ。特に、粒立ちのよいごはんで食べると最高です!

↑前日のポトフをおかずに、炊きたてごはんを頂く幸せ

 

↑卵かけごはんはもちろん、絶品でした!

 

ライス&クッカーで一人暮らしの食生活が大きく変わった

ライス&クッカーを使ってみて、自分の食生活が大きく変わったと感じました。いつも、昼食はほぼインスタントラーメンだったのに、美味しいごはんと手作り風のおかずが並ぶ食卓に変わりました。ほぼみそ汁を用意するだけで豪華な定食が完成すると思えば、調理のハードルが一気に下がります。それに、この食卓を前にすると、ありがたいなぁ、しっかり生きているなぁ……と、感謝と誇りが持てるというか。

 

さらに、一人暮らしといえば晩酌が最大の楽しみですが、ここで本機で作った、あるいは保存しておいたメニューがおつまみとして使えるのが大きい。一人暮らしの晩酌メニューは、つい同じものをヘビロテしがちですし、乾きもので済ますこともしばしば。しかし、ライス&クッカーが来てくれたおかげで、「今日の肉じゃがに合わせて、どんな日本酒を選ぼうか」とか、「ああ、今日の夜のおつまみがない…あっ、昨日作ったアレが残っていた!」 ……と、こんな感じで晩酌の満足度がとんでもなく上がるのです。

 

とにかく美味しいごはんが炊けるだけでも価値があるというのに、ごはんのお供とおつまみ作りにも大活躍。コンパクトでおしゃれなので、一人暮らしの限られたスペースにもぴったりです。新たな自動メニューや新たな炊飯コースもどんどん追加されていくし、工夫しだいで自動メニューのアレンジもできそう。今回は試しませんでしたが、鶏ハムなど手動メニューでも様々な料理が作れるはず。強いて難点を挙げるとすれば、料理とごはんが美味しくて太るのが心配、ということぐらいか……?

 

さあ、炊飯器が壊れた自分よ、買うのか? 買わないのか……? その答えは……みなさんのご想像にお任せします。筆者の場合、レビューした後に製品を自腹で購入することも多いのですが、今回は「かなりヤバイ」とだけ言っておきましょう!

 

ちなみに、「マイスペック」シリーズからは、IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A(編集部調べ/実売価格6万9300円・税込)も発売されています。こちらはレンジとオーブンの基本機能を搭載しながら、 「キッチンポケット」アプリと別売アタッチメントで、 後から自分仕様に機能をアップデートできるとのこと。こちらも機会があればぜひ使ってみたいですね。

↑IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A。別売アタッチメントのグリル皿(編集部調べ/実売価格4330円・税込)を追加購入すれば、グリル料理や「トースト」「フライあたため」が調理可能に。スチームポット(編集部調べ/実売価格5680円・税込)を追加購入すれば、茶わん蒸しなどの蒸し料理や餃子などの蒸し焼き料理が調理可能になります

 

5大人気メーカーの「自動調理鍋」、毎日使いやすいのはどれ? 編集部員が徹底調査

自動調理鍋の人気製品について、これまで「味」「操作性」「独自機能」と各回でじっくりチェックしてきた本企画。今回はそれぞれの「設置性・お手入れ」にフォーカスを当て調査します。

 

▶過去の調査記事はコチラ
「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!
「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた
「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!
自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明
自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査
時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

設置性は実生活においてとても重要。本体が重すぎると一度棚の奥にしまってしまうとなかなか取り出さなくなってしまうし、キッチンに置いたときや食卓に設置したときの圧迫感も、大事なポイントですよね。また、使用後のお手入れ方法も気になるところ。

 

今回も前回と同様、GetNavi webの家電担当とフードアナリストの中山(筆者)が、生活のシーンをイメージしながらユーザー目線で徹底調査しました!

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

 

【設置性】

コンパクトかつ落ち着きのあるデザイン

本機のサイズは幅300×高さ224×奥行き301mmで、重さが約3.9kg。今回の5製品のなかでは比較的小さく、重さは最軽量です(調理容量は2.0Lで大差なし)。卓上でグリル鍋としても使用することを想定し背が低く設計されており、コンパクトさは秀逸といえるでしょう。また、マグネットプラグ式の電源コードは約2.0mと、今回のなかでは最長でした。

↑一部に木目調のパーツを配したカジュアルなデザイン。そこまで重厚感はありません

 

カラーはブラック、グレー、グリーンの3色(使用モデルはグリーン)。欧米のキャセロール鍋を思わせるデザインや、マットやパステル系を用いた落ち着きのある配色で、インテリアにもマッチしそうです。

↑キッチンにもなじみ、極端な生活感は出ない印象

 

実寸、存在感ともに圧迫する要素がなく、キッチンやインテリアに溶け込むデザイン性は優秀。比較的コンパクトなのでしまう際にもかさばらず、しまわずに棚などに置いてあっても馴染むでしょう。

 

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

 

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

 

【お手入れ】

パーツが細かく洗いづらいという宿命があり

「電気圧力鍋ヘルシープラス」は圧力調理鍋のため、フタ内部の設計が緻密です。パーツも多くて洗浄にやや手間がかかりますが、これは圧力鍋ならではの宿命。洗う際にはなくさないよう注意が必要で、細かいパーツは食洗機(食器洗い乾燥機)で洗わないほうがベタ―です。なお、本機はグリル鍋としても活用できるようにフタが丸ごと外れるのもポイント。

↑パーツが細かく、パッキンが洗いづらい、水はけも悪いなどは圧力鍋の宿命。ただし本機の内鍋は持ち手がないうえに軽く、コーティングも優秀。扱いやすさでは好評でした

 

↑小さいパーツは洗浄もしづらいため、特に注意を

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【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

 

【設置性】

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

 

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【お手入れ】

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

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【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

実売価格3万3000円

 

【設置性】

大きさや重さを感じさせないスタイリッシュさ

2.3Lの調理容量で、サイズは幅285×高さ225×奥行き310mm。重さは約7.0kgと、今回のなかで最重量の「STAN.」。サイズも大きめながら、洗練されたデザインで強い主張はないといえるでしょう。この重さは、頑丈で直火調理ができるホーロー製の内鍋による部分が大きいのかもしれません。

↑「STAN.」は奥行きこそそれなりにありつつも、幅はすっきり。本体の持ち手は底部にあり、1.4mのマグネットプラグ式コードが付きます

 

インテリアに馴染む佇まいが「STAN.」のデザインコンセプトで、実際に置いてみても美しさはお見事。本体の大きさや重さはあるものの、落ち着いた印象です。

↑クリエイティブユニット「TENT」とコラボレーションした、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性がウリの「STAN.」。カラバリは写真のブラックと、ホワイトがあります

 

ホーロー製の内鍋は直火調理できるのも特徴。コンロ用の鍋としても使える点を踏まえれば、7kgという重さは気にならないかもしれません。編集部からもデザイン性の高さが好評でした。

 

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

 

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

 

【お手入れ】

課題があるとすれば炊飯後の洗浄だけ

洗うパーツが3点でOKと、手軽さでも好評だった「STAN.」。ホーロー製の内鍋は重いのですが、「気になるレベルではない」「熱効率のいいホーローのメリットのほうが勝る」という声のほうが多数でした。

↑内鍋、内フタ、水受け皿の3点。食洗器でも洗いやすく、細かいパーツがないので紛失する心配もありません

 

ホーローの内鍋にご飯がくっつくので、炊飯後のお手入れは大変な印象でした。コーティングされていないので、炊飯した後は漬け置きが必要。自動調理鍋で炊飯もしたいという人は、この点も考慮しておきましょう。

↑内鍋は取っ手までホーロー仕様。他パーツとのつなぎ目がなく、ガシガシ洗えます

 

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

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【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

 

【設置性】

コンパクトでデザインは丸くなめらかな印象

「クックフォーミー」は2.0Lの調理容量に対して、サイズが幅324×高さ268×奥行き314mmで重さが約4.798kg。同じ容量で圧力鍋の「電気圧力鍋ヘルシープラス」よりやや大きく、重さがあるのはハイパワーであること(消費電力900Wで100Vぶん高出力)、レシピ数など機能のバリエーションが多いからかもしれません。

↑「クックフォーミー」の3Lタイプで、調理容量は2L。レシピ数は210種、専用レシピ本要らずの「ナビするレシピ」など多機能

 

約1.5mの電源コードが付きますが、マグネット式ではありません。プラグが台形の形をしているので上下構わず差せるわけではなく、「地味な部分だけど意外に面倒かも」という声が上がりました。

↑カラーは、今回使用したホワイトのほかにブラックがラインナップしています

 

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

 

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメです」(松永)

 

【お手入れ】

大小様々なパーツがあるため要注意

今回比較したモデルで、最もお手入れパーツが多かったのが「クックフォーミー」。「電気圧力鍋ヘルシープラス」同様に圧力鍋の宿命を背負っているのですが、こちらはさらに注意が必要でした。

↑大小様々なパーツが取り外せます。画像中央の受け皿のような部品が内ブタから取り外しにくく、球状の部品が転がるので要注意

 

内鍋はしっかりしたコーティングで洗いやすいものの、両サイドの取っ手が大きめでやや難点という声も。また、細かいパーツが多く紛失のリスクも背負っているので手洗いを推奨。シンクの排水溝にも落ちないよう、注意が必要です。

↑セラミックコーティング加工された内鍋。底には凹凸があり、食材がこびりつきにくく洗いやすい

 

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、スピーディーに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

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【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

 

【設置性】

炊飯器をベースにしたコンパクトさと様式美

炊飯容量0.09~1.0Lに対し、W250×H201×D321mmで約5.0kgの「ライス&クッカー」。外観のデザインは炊飯器がベースになっており、幅や高さは今回のなかで最もコンパクトでした。

↑カラバリはホワイトのみ。また、使用時以外は表示されないタッチパネル式を採用しているので、文字情報が少なくスタイリッシュです

 

炊飯器をベースにしたデザインや設計には、編集部内でメリットとデメリットがあるとの意見で一致。メリットは、電源コードが本体に収納できる巻き取り式であること。長さが1.0mなので「もっと長いと嬉しい」という声がありつつも、収納式は高評価でした。

↑白一色で統一感のあるデザインは、キッチンやダイニングでの馴染み方も抜群。「黒もほしい」という声もありました

 

一方でデメリットは、ハンドルのバランスの悪さ。というのも、ハンドルをつかんで持ち上げた際に重心が不安定になるのです。とはいえ、ハンドル部分にしゃもじを収納できるコンパクトさ、洗練されたデザインには賞賛の声が多数上がりました。

 

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

 

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

 

【お手入れ】

洗うパーツは2点のみでお手入れ簡単

今回最も洗うパーツの数が少なかった「ライス&クッカー」。対象は内釜と内フタ(ふた加熱版)のみ。

↑内フタのパッキンは取り外し不要ですが、内側に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう

 

洗うパーツが2点のみというのは、実体験としてもきわめてスピーディー。また、内釜に持ち手がないので洗いやすいという点も高評価でした。

↑内フタには「うま味キャッチャー」という突起があるものの、こちらもパッキン同様取り外さずに流水洗いでOK

 

「『ライス&クッカー』はIoTで高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

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【設置性・お手入れの調査のまとめ】

アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」はコンパクトで軽く、カジュアルなデザインも良い。圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメ。

 

シャープ「ホットクック」は容量があるぶんサイズも大きめで、デザインには高級感があり。手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

 

象印マホービン「STAN.」はサイズが大きめながら、洗練されたデザインが秀逸。キッチンでも卓上でも圧迫感がなくスマートに使える。洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

 

ティファール「クックフォーミー」は比較的コンパクトで、丸みのあるデザインが特徴。洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

 

パナソニック「ライス&クッカー」は炊飯器がベースでサイズは小さめ。インテリアになじみやすい、すっきりとしたデザインも特徴。洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

 

次回は過去回をおさらいしながら「全体まとめ」をレポートします。

 
 
撮影/中田 悟

ミキサーがフードロス削減に貢献!? かたい種や氷も粉砕するタイガーの新シリーズ「value+Products」

タイガー魔法瓶株式会社は、新シリーズ「value+Products(バリュープラスプロダクツ)」の第一弾として、「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」(実売予想価格1万7800円・税込 以下同)、「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」(同9980円)の2製品を6月21日に同時発売。「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」(同1万4800円)を2022年8月上旬に発売します。

 

独自の「トルネード水流」と6枚刃でかたい食材も粉砕

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」

 

定格容量1000mlで最上位機種のSKT-G100は、タイガー独自の「トルネード水流」で上下を均一に混ぜることができ、残りがちな野菜の葉やくだものの皮を巻き込みしっかりと攪拌。また、ステンレス素材にブラックチタンをコーティングした「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃で、砕き残りが起こりやすいにんじんやアボカドの種などのかたい食材や角氷も細かく粉砕するとのこと。

↑ギザ刃、波刃、平刃と、3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃を採用

 

カップ・ふたは、食器洗い乾燥機に対応。カップは軽くて丈夫なトライタン製(樹脂製)で、お手入れもカンタンです。

 

このほか、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、従来品よりも実感音を約45%カット。食材の回転時の衝突音を低減する「トルネード水流」や食材同士の衝突音を和らげる「トライタン製(樹脂製)カップ」、振動による音を抑える「防振ゴム」を採用するなど、ミキサーの騒音の原因を一つずつ見直し、会話やテレビの音を妨げにくいといいます。

 

一方、定格容量1000mlのミルつきミキサー SKS-R100は、トルネード⽔流+原理の異なる3種のチタンコート6枚刃を採用し、ミルカップ・お茶ミルカップが付属しています。

↑8月上旬発売の「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」

 

定格容量400mlで幅11.9cmとコンパクトなSKR-W400は、トルネード⽔流+原理の異なる2種のブラックチタンコート4枚刃を採用。先述のSKT-G100と同様、実感音を従来品よりも約45%カットしています。

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」

 

日常では捨ててしまう野菜やくだものの種、皮などを活かす目線で開発した同シリーズ向けのレシピも公開中。「種までまるごとかぼちゃのスープ」「まるごと人参のチーズケーキ」など、フードロス削減に貢献しながら栄養も豊富なレシピを掲載しています。また、植物性ミルクを使った「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」や豆乳を使った「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」などヘルシーなレシピにも注目です。

 

3万円で憧れの「生ジュース生活」始めよう! 累計1000万台のHUROMからコンパクトなスロージューサー

累計1000万台を販売したスロージューサーのパイオニア、HUROM(ヒューロム)は、スリム型エントリーモデル「ヒューロムスロージューサー H310A」を6月20日(月)に発売します。参考価格は2万9800円(税別)。発売に先駆けて、6月1日よりヒューロムオンラインショップ限定の先行予約販売を開始しています。

↑ヒューロムスロージューサー H310Aのカラバリは左からホワイト、スカイブルー、ラベンダー

 

カットから圧搾・搾汁までを全自動で行う

本製品は、ジュースやスムージー、フローズンまで様々な搾汁がひとつで出来るオールインワン仕様のマルチスクリューを採用。スクリューとフィルターが⼀体化したシンプルなパーツで組⽴や⽚付けがカンタンとのこと。

↑幅広い用途に使えるマルチスクリュー(左)を採用

 

食材をホッパーに詰め込むだけで、カットから圧搾・搾汁までのプロセスをすべて自動で行ってくれるのも特徴。ホッパー内部の回転刃が食材を細かくカットし、そのままドラム部分へ押し出してマルチスクリューで搾汁します。

 

製品サイズは幅17.2cm、高さ39.5cmで、従来比で約20%コンパクトになり、重さも3.4kgと約半分に。落ち着いた3色のパステルカラーを採用しており、キッチンのテイストに合わせて選べます。

このほか、新たに低ノイズモーターを搭載。 騒音レベルは平均45 dB(デシベル)で、これは一般的なリビングルームよりも静かな数値とのこと。操作がシンプルかつコンパクトで、お手入れもカンタン。音も静かとのことで、手軽にフレッシュなジュース生活を始めたい方は、ぜひ注目してみてください。

アイリスオーヤマ「クッキングケトル」は誰にオススメ? 競合モデルとの違いは?【レビュー動画ダイジェスト】

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、アイリスオーヤマの「クッキングケトル ICK-M1200-B」(実売価格1万5450円・税込、以下クッキングケトル)のレビュー動画をダイジェストでお届け。

 

キッチンに溶け込むシックなデザイン

まずは小山くん、「クッキングケトル」のシックなデザインに注目。

 

「全体にブラックを基調としているんですが、ケトルの取っ手の部分が木目調になっていて、キッチンに溶け込んでくれそうなデザインをしています。ボタンもシンプルでわかりやすいですね。液晶パネルもあるので、土台の部分に関しては多少家電っぽさもあるかな。安っぽさもなく、1万円台とは思えないような質感になっています。ケトルも結構な大きさがあるので、袋麺が袋ごと入ってしまうぐらいの大きさ。鍋をするにも2人ぶんくらいなら余裕で作れそうです」

もうひとつ、気に入ったのが鍋敷きが要らない鍋底の工夫です。

 

「鍋の内側と外側の部分に若干の高低差があるんです。高低差があるので、熱い部分が机に接しないので、鍋敷きいらずで机に置ける。これは使い勝手が良さそうです! あと、ふたに湯切り穴が付いているんですね。ケトルで麺をゆでて、そのまま湯切りができちゃう。これは、パスタが好きな一人暮らしには、かなり便利な機能じゃないでしょうか!」

↑鍋底のヒーターと接する中央部分がわずかに凹んでいるため、机に置いても熱い部分が机に触れることはありません

 

↑ふたには麺をゆでるのに便利なメッシュ状の湯切り口が付いています

 

競合モデル「ちょいなべ」との違いは?

小山くんは、本機の競合モデルであるシロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」との違いについても言及。

 

「アイリスオーヤマはデザインは取っ手の部分が木目調になっていたりとか、操作部がボタン式になっていて、色々な操作ができるようになっています。シロカはつまみをスライドさせて温度を調整するような仕組みなので、シンプルなデザインの印象になっていると思います。自動調理機能はアイリスオーヤマの独自機能。温度を考えずに番号を指定するだけで最適な調理をしてくれるので、より直感的に使えるのかな、と思います」

↑参考:シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」(実売価格1万2980円)

 

↑アイリスオーヤマの「クッキングケトル」で自動調理できるメニューは、「自動メニュー」として、土台部分にプリントしてあります

 

3つのシンプル料理を実際に調理

では、実際に調理していきます。まずは、インスタントラーメンのサッポロ一番みそ味を調理。水を入れた鍋に麺を入れ、自動メニューの「2番」にセットして約5分、完成です!

「うん、ちゃんとできてます。水と麺を入れて放っておくだけなので、かなりカンタン。ただ、麺は硬めが好みなので、そのあたりを調整するには、お湯を沸騰させてから麺を入れるだけでもいいのかな。そうすれば自分好みの硬さにできるのでは」

続いて、パスタを調理。パスタをそのまま入れるには鍋の大きさが足りないと思った小山くん、手軽さを重視し、パスタを半分に折って「温度100℃の7分間」で調理スタート。7分後にふたについた湯切りを使って麺のお湯を切っていきます。

 

「カンタン! これだけでパスタの麺ができちゃいました! スゴイ!」

↑ざるを用意しなくても湯切りができる!

 

↑カンタンに麺がゆで上がりました!

 

次は小山くんの大好物、「赤から鍋」を作ります。スープを入れて、具材をどんどん入れていくと……。

 

「結構、具材の量が入りましたね! これだったら、2~3人前は入ると思います。一人暮らしなら余裕ですし、ご夫婦やカップルの方でも使えるかな、と思います」

自動メニューの「1番」を押してしばし待てば完成!

 

「お肉にも火が通っていて、いい感じです。簡単に使えたので、めちゃくちゃいいんじゃないかな、と。うん、すごく美味しくできました!」

 

 

台所のモノを増やしたくない一人暮らしに最適

レビューを終えた小山くん、本機は「特に一人暮らしにオススメ」とアツく語ってくれました。

 

「これならケトルもいらないし、もしかしたら鍋もこれ一台で代用できるかもしれない。台所をスッキリさせることができるんじゃないかと思いました。調理家電を増やしたくないな、と考えている方には最適。特に男性でインスタントラーメンやパスタをゆでることが多い方、鍋を食べることが多い人にはオススメ。普段のお手入れもめちゃくちゃカンタンですが、ひとつ気になるのは、土台の中の清掃がちょっと難しくて、そこは改善の余地があるかな。ただ、この完成度で2万円を切る価格は本当にスゴイ。これから一人暮らしをする方、友人が一人暮らしを始めて何かお祝いをあげたいな、という方には最適な一品だと思います!」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。ほかの調理家電もたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

本稿で伝えられなかったディテールもあるので要チェック!今回紹介した動画はコチラ

時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

「最近話題の自動調理鍋はメーカーごとに何が違うの?」というのを連載的にお届けしている本企画。前回は、各機種で最も差が出る「独自機能」にをお伝えしました。今回は、実際に購入後に気になる「お手入れ」についてレポート予定だったのですが、前回の記事で独自機能が紹介しきれませんでした!

 

カタログやリリースには大々的に記載されていなかった機能や仕様が、実際に使ってみると「いいじゃん!」となった次第で、この記事では2番手機能に着目してみました。前回の独自機能以上にバラエティ豊かな内容になっているので、ぜひご一読ください!

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

グリル鍋を持っていない人に特に便利な2WAY仕様

「ヘルシープラス」の独自機能には、グリル鍋として活用できる「2WAY仕様」があります。これは、ふだんの食卓やホームパーティーなどで重宝する機能。フタが一体型ではなく、取り外せるのもそのためです。また、卓上で使用する際、椅子に座った状態でも中身が確認できるよう、高さが低めに設計されているのもポイント。

↑フタを外せばグリル鍋に。卓上で取り分けしやすい高さ設計になっているのもポイントです

 

本体の設定にも「グリル鍋メニュー」があり、一般的なグリル鍋のようにダイヤルを回して火力を調節可能。これには「一石二鳥の素晴らしさ。グリル鍋を持っているけどあまり使わない家庭であれば、これに買い替えて旧モデルは処分するというのも手かもしれないですね」と、高評価の声が上がりました。一台で調理だけでなく卓上鍋など多様に使えるモデルを探している人にオススメです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

 

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

「上下2段同時調理」は忙しい人にうれしい機能

「ホットクック」には、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という独自機能もあり、例えば下段でアクアパッツァを作りながら、上段でポテトサラダを作ったり、下段でごはんを炊きながら上段でおかずを作るなどが可能です。

↑上段では蒸物やおかず、下段では汁物や煮物を同時調理できる。写真は上段でポテトサラダ(左)、下段でアクアパッツァ(右)を調理する例

 

「『上下2段同時調理』も、料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリットかなと。この機能をふだんは使わなくても、いざという時に助かりそうな気はします。あとはまだ公開レパートリーが少ないので、今後のダウンロードメニュー拡大に期待ですね」(山田)

 

「別の機能ですけど『ホットクック』って、声で『あと10秒です』とかお知らせしてくれるじゃないですか。あれも独自機能だと思うんですよね。時間を知らせてくれるのは、意外に便利だと感じました」(小林)

 

「ホットクック」は、忙しいけど自分で料理を作りたい人には、特に重宝する自動調理鍋です。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

ホーロー製の内鍋はメリットだらけ

「STAN.」の独自性としては、内鍋がホーロー製という点も見逃せません。こちらに関しては全員一致で、ある一点を除き「メリットしかない」という意見でした。その一点は、内部にコーティングがないため、炊飯をした際に米粒がくっつくということです。

↑ホーロー鍋を採用した内鍋。重量はありますが、メリットが多く調理の幅が広がります。専用の鍋ブタ付き

 

「蓄熱性の高さもいいですけど、コンロで直火調理できるのはうれしい」「ホーロー鍋は1万円ぐらいするものもあるから、それを考えるとお得」「ホーローも、本体もデザインがいい。このかっこよさも独自性といえそう」など、高評価の声がいくつも上がりました。直火調理用のホーロー鍋が欲しかったという人にオススメです。

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

 

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

搭載レシピの魅せ方にひと工夫、ふた工夫

「クックフォーミー」の独自性としてもうひとつ挙げたいのが「搭載レシピの多さ」です。和洋中210種のメニューが内蔵され、専用アプリを使えばどこでも簡単にレシピ検索が可能。献立も悩むことなく決められ、レシピのマンネリ解消にもなる本機能についても検証しました。

↑カラーのレシピブックも付属し、バラエティに富んだ料理を作れます

 

ここでは「レシピ数が多いのはいいこと」という声がありつつも、「多いのであれば、もっと検索しやすいとうれしい」という意見も。例えばレシピブックの各料理に番号をふり、それを本機で番号呼び出しできるような機能があればすぐに検索できる、というものです。

 

ただ、「クックフォーミー」はレシピブックがなくても本機のみで材料やその分量まで教えてくれる「ナビするレシピ」があるのも特徴のひとつ。こちらはユーザーの好みがわかれる部分ですが、「番号でも呼び出せるともっといい」という声が編集部の総評でした。

 

多忙な人には、この搭載レシピの多さはうれしいはず!

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ご飯派の人にとっては絶対うれしい「炊き分け性能」

本機は製品名が「ライス&クッカー」なだけに、炊飯機能も充実。コースは実に多岐にわたり、お米は玄米や雑穀米などにも対応し、エコ炊飯、早炊き、すし・カレー用、冷凍用、おかゆなど細かく炊き分けができます。この「炊き分け性能」について、編集部で意見を交わしました。

↑一般的な「銀シャリ」モードで炊き上げたご飯そのものも、専門性を生かしたワンランク上のおいしさでした

 

本機が炊飯にこだわっているのは、炊飯器のようなルックスや内鍋の目盛り、「炊飯ボタン」などからしても明らか。炊き分けに関しては「冷凍用のご飯を炊けるのはうれしい」「これ一台で調理も炊飯もする人にとっては、炊飯機能がワンオブゼムじゃなくてメインになっているのはすごくありがたいと思います」などの声が上がりました。

 

また、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載している点も高評価でした。炊飯器の買い替えを検討している人にはさらにオススメです!

 

撮影/中田 悟

自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査

前回の記事 自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明に引き続き、今回はそれぞれの調理鍋がもつ独自機能について検証します。というのも、自動調理鍋はメーカーによってできることに大きな差が出る家電のひとつ。

 

自動で調理してくれる点は一緒ですが、時短したいのか、ラクしたいのか、健康に気を遣いたいのか、新しい料理にチャレンジしたいのか、実現したいことが変わってきます。つまり、独自機能を押さえれば、あなたに合った自動調理鍋が見えてくるということ。

 

そこで、GetNavi webの家電担当とフードジャーナリストの中山が集結して、ユーザー目線で調査。実際の使い勝手を含めて調べてみました。

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

【今回テストした5機種はコチラ】

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

 

 

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

 

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

ナイスな着眼点!「カロリー選択機能」

本機の代表的な独自機能は、レシピをカロリーで選べる「カロリー選択機能」です。これが商品名「ヘルシープラス」の由来ともいえるでしょう。あると便利そうな機能ですが、編集部では「確かに珍しいけど使うかな?」という意見も。

 

実際に使ってみれば、その利便性を体感できるはず。ということで、今回は「カロリー選択機能」を介してセレクト。1人前100kcal以下のメニューから、92kcalの「りんごコンポート」にトライしました。

↑自動調理の中に「カロリーで選ぶ」があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めていきます

 

「りんごコンポート」以外の100kcal以下メニューには、「ふろふき大根」「ひじきの煮物」「とりハム」「玉こんにゃく煮」などがありました。「このリスト眺めるだけでも勉強になりますね。意外に低カロリーな料理があったりして、面白い」という声も。

↑内鍋に、カットして砂糖をまぶしたりんごとレモン、水を入れて準備完了。47分で調理は終了し、冷蔵庫で冷やして完成です

 

↑夜食やダイエット中にもうれしいデザート、92kcalの「りんごコンポート」完成!

 

味は、りんごとレモンの酸味が調和したあっさり系の甘酸っぱさ。やわらかさと、サクッとした歯触りが共存し、上品さを演出します。

 

改めて、編集部に「カロリー選択機能」の感想を聞きました。

 

「レシピの出合い方としては新しくて着眼点がナイスですね。ただ、ダイエットとなるとカロリーだけじゃなく糖質も気になるご時世なので、糖質で検索できるともっとうれしいと思います」(山田)

 

「『野菜シュウマイ』は1個39kcalで100kcal以下のメニューなんですけど、1人で4個食べたら116kcalですよね。食べる量でも変わってくるので、そのへんもカバーできたらいいなと思いました」(小山)

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【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

料理好きな人には特に便利な「まぜ技ユニット」

「ホットクック」最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」です。旧モデルでは加熱の進行に合わせてかきまぜることまでしかできませんでしたが、新モデルでは、調理の下準備の段階から活躍します。

 

また「まぜ枝ユニット」の回転数がアップしたことで、アイスやホイップクリームの泡立てにも活用できるように。今回は、下ごしらえの段階で活躍するメニュー「ポテトサラダ」で実力を検証します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態 ※:撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

 

↑内鍋にじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、水を入れてセット完了。メニューを選び「ポテトサラダ(ゆで~つぶし)」を選んで調理スタートです

 

かき混ぜながら加熱することで、人力では手間のかかるポテトサラダの茹でる、潰すといった工程を省いて時間短縮できることが「まぜ枝ユニット」の大きな魅力。なお、かき混ぜる動作中でも音は静かで気になりませんでした。本機での調理は25分で完了。仕上がりはどうでしょうか。

↑フタを開けてみると、ご覧の通り。玉ねぎは完全に熱が通ってしんなりと。じゃがいもはやや形を残した様子ですが、食感はいかに?

 

↑本記事では2人前だったのでつぶしの様子が伝わりにくいが、公式レシピ通りの4人分では画像のような仕上がりに

 

↑きゅうり、ハム、マヨネーズ、塩こしょうを加えて混ぜ、完成です

 

肝心の食感は、生のような硬さはなくて適度にホクッとしたやわらかさ。ムラも感じません。ポテトサラダの粒の状態は好みがわかれるところだと思いますが、個人的にはつまむのに適した食べごたえのサイズになっていると感じました。「まぜ枝ユニット」全体としての編集部員の感想を聞くと、様々な意見が飛び交う結果に。

 

「かき混ぜで作れる料理は、鍋を振って炒めるというよりも潰して混ぜるメニューのほうが多いですよね。ホイコーローはメニュー搭載されてますけど、野菜炒めとかチャーハンとかがあると、もっと身近なのかなと。あとは、餃子やハンバーグのタネなど、加熱せずに捏ねるだけの機能があるとより便利だと思います」(小林)

 

「お菓子作りで一番手間がかかると言える生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそうです。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという視点では、『ホットクック』はすごく便利な一台だと思います」(松永)

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【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

「パック調理」が重宝するかはユーザー次第

「STAN.」は、「パック調理」で2品同時に作れるのが独自機能。これは、市販のジッパー付き食料保存袋に食材や調味料を入れ、「STAN.」付属の「パックホルダー」を使えば2袋まで固定して調理できるというものです。今回は設定温度と調理時間が同じである「小松菜のあさり煮」と「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」を同時に作って実力を検証しました。

↑左が「小松菜のあさり煮」で、右が「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」

 

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いぎ、フタを閉めて調理していきます

 

「パック調理」はマニュアルコースで行いますが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです。今回はともに、温度は90℃、調理時間15分で完成するコースでした。

↑「小松菜のあさり煮」(奥)はそのままお皿に盛り付けて完成。「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」(手前)は、細切りきゅうりを加えて調味と盛り付けを経てでき上がり

 

「小松菜のあさり煮」は、だしの香りが豊かなやさしい味わい。あさりはプリッと、小松菜はしんなりして熱の入り方も十分でした。一方の「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」は、ほどよくむっちりした鶏肉とシャキシャキきゅうりのメリハリが絶妙。粒マスタードの効いた味でお酒が進みそうなおいしさです。

 

このように「パック調理」は同時に2品作れるメリットがあるものの、重宝するかどうかはユーザー次第という声が上がりました。

 

「惜しいのは、あまり大量に作れないところ。市販のジッパー袋っていくつかサイズがありますが、Lには対応してないんですよね。用途としては、作り置きして冷凍ストックを頻繁にするような人にはありがたいはず」(小山)

 

「今回は温度も時間も同じ設定でできましたが、組み合わせによっては同時調理できないパターンもあるから、使いづらさは否めないですね。ただ、鍋が汚れないというメリットもあるので、日常的にジッパー袋をよく使う人なら、抵抗なくやってみようという気になるのかも」(松永)

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【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短を叶える高性能な「圧力調理」は大きなメリット

「クックフォーミー」の独自機能は「圧力調理」。前述のアイリスオーヤマ「ヘルシープラス KPC-MA3」も電気圧力鍋ですが、「クックフォーミー」は消費電力が900Wでパワーが強く(「ヘルシープラス」は800W)、消費電力が高いほうが予熱時間も短くなるので、より時間短縮できるといえるでしょう。

↑「クックフォーミー」は圧力をかけるための密封構造となっており、フタを閉める際はガシャッとロックします

 

前回の検証記事で調理したカレーと豚の角煮の調理時間は、どちらも約30分で完成。「ヘルシープラス」ではともに60~65分かかりました。前者のほうが高価なぶんハイパワーということかもしれませんが、いずれにせよ「クックフォーミー」は本機ならではの「圧力調理」に着目して検証していきます。

↑今回、断トツのスピードで調理できた「クックフォーミー」製の豚角煮

 

圧力調理がなぜ時短につながるのか。それは、密閉して圧力を上げることで水の沸点温度が高くなり、具材への火の通りが早くなるためです。「クックフォーミー」は114℃の高温調理が可能に(普通の鍋は最高100℃)。編集部では販売元であるティファールの知見にも関係しているのでは?という意見も出ました。

 

「ティファールはコンロ用の圧力鍋でも有名で、フライパンもトップブランドですよね。内鍋の熱効率にも、これまで培ってきた様々なノウハウが注ぎ込まれている気がします」(小山)

 

「時短が求められる世の中において、やっぱり速く調理できるのは大きなメリット。起きてすぐ朝食や弁当の準備、帰宅してすぐに夕食といった、家事で大忙しなパパママの味方になってくれる一台って気がします」(山田)

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【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

時代にマッチしたお洒落さもナイスな「個性派レシピ」

IoT色が強い「ライス&クッカー」の独自機能として挙げたいのが、随時アップデートされるレシピを独自の「キッチンポケット」アプリを通じて本機にダウンロードできること。なかでも、米国発のフードセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修の「個性派レシピ」は異彩を放つお洒落さです。今回は「アボカドのライムスープ」を作って味わい、機能の独自性を検証しました。

↑カットした玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、ひよこ豆などを入れ、アプリから「アボカドのライムスープ」を選んで送信。本機の炊飯ボタンを押せば調理スタートです

 

その後、予熱を経て約20分で加熱は完了。ふたを開けて塩こしょうとライムで味を整えます。そしてボウルに移し、塩やタバスコで味を付けたアボカドをペーストにして盛り付ければ完成です。

↑出来上がり。お好みで、ライムとパクチーを飾りましょう

 

ルックスからして洗練された印象。食べてみると、うまみ、酸味、辛みが程よく調和した新感覚のおいしさです。未知なる料理との出合いが楽しめるのは、確かに本機ならではの独自性といえるでしょう。編集部では「これまでの自動調理鍋にはなかった新発想」など、高い評価の声が上がりました。

 

「多くの自動調理鍋は、ベーシックな料理を作るイメージ。でも『ライス&クッカー』のユニークなレシピは新体験を提案するという価値もありますよね。『DEAN & DELUCA』監修だから、より作ってみたくなるというのもポイント。レシピが随時追加されていくワクワク感も、本機の醍醐味だと思います」(山田)

 

「ここ数年でおうち時間が増えたなか、外食でトレンドメニューに触れる機会が減った人は多いはず。そういった層にもアプローチできるし、お洒落な料理はホームパーティーメニューとしても活躍してくれるので、この機能はいまの時代にすごくマッチしていると感じました」(小林)

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【独自機能の調査のまとめ】各モデルの独自機能はどんなユーザーにオススメ?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」はカロリーを意識している人にオススメ

 

●「ホットクック」は、忙しいけど自分で料理を作りたい人に。また料理が好きで、下ごしらえが要る凝ったメニューやスイーツもよく作る人には特に重宝する

 

●「STAN.」は、休日などにまとめて冷凍常備菜を作ることが多い人にぴったり。

 

●「クックフォーミー」は、料理が好きで手作りしたいけどあまり時間がかけられない多忙な人にイチオシ

 

●「ライス&クッカー」は、定番から海外メニューまで、様々な料理を自動調理鍋で作りたいという人向け。

 

次回は「設置性・お手入れ」を調査していきます。

 

撮影/中田 悟

自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデルです。今回は各モデルで実際に調理し、「操作性」の違いをチェック。マイナーな部分ではありますが、各モデルまったく違う方向性を目指していることから、調査の結果、極めて大きな違いがあることが判明。以下で詳しくお伝えしていきます!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

【調査内容】操作や検索のしやすさ、手順のわかりやすさをチェック!

まずは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。専用のアプリがある場合は、アプリの検索・操作のしやすさや拡張性も調査しています。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

多様な機能を本体だけでスムーズに操作できる

専用のアプリはナシ。メニュー検索などの操作は、前面の液晶パネルを見ながら木目調のダイヤルと「決定」「戻る」など4つのボタンで行います。ダイヤルなのでサクサクと選択ができ、その動きもスムーズ。パネルの大きさも十分です。

↑基本的なレシピは「自動メニュ―」に登録されており、全108種(ヘルシーメニュー52種+通常メニュー56種)の料理が選べます。このほか「手動メニュー」、よく使うレシピを登録できる「お気に入り」、内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れ」、代表的なメニューだけを表示する「かんたんモード」、レシピサイトのQRコードを表示する「レシピサイト」を用意

 

また、メニューは「カテゴリーで選ぶ」「五十音順で選ぶ」「食材で選ぶ」「レシピ番号で選ぶ」(番号は付属のレシピブック参照)など様々な方法で検索できるのが便利。なかでも、「カロリーで選ぶ」は“ヘルシープラス”というモデル名にも通じる、本機の独自性といえるでしょう。

↑自動メニューを「カロリーで選ぶ」機能がユニーク

 

詳細な作り方はレシピブックと公式サイトに掲載。分量も工程の順番も本体の操作に沿ってわかりやすく書かれているので、迷わず調理できます。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

 

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

 

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューがないぶん操作はシンプル

「STAN.」は、天面の液晶パネルとボタンで操作するタイプ。パネルは横に細長い設計で温度と時間を表記する数字の部分は大きく、それ以外の文字は小さめで、電源オフ時には時計としての機能を果たしています。各ボタンは「保温/取り消し」「予約」「スタート/再加熱」の3つが大きめ。押し心地はスムーズですが、「戻る」や上下のボタンがないので、数字の設定などで狙った位置を超えてしまった場合は後戻りができず、やり直す必要があるのが少し面倒でした。

 

パネルには、あらかじめ「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」といったカテゴリーが最初からすべて表示されています。そこからひとつ選んだのちに時間(メニューによっては温度も)を設定し、「スタート/再加熱」ボタンで調理を開始。

↑調理する際は、カテゴリー→時間(メニューによっては温度も)→決定と3ステップ。慣れるまでは、付属のレシピブックや公式サイトを見ながら操作することになるでしょう

 

自動メニューが本体にあらかじめ登録されているわけではなく、調理時間なども入力する必要がありますが、慣れてしまえば実にシンプル。ワンタッチでダイレクトにメニューを選びたい人と、ここは好みが分かれる部分かもしれません。

 

なお、アプリはないものの、公式サイトにはレシピブック掲載の33レシピに加え、公式サイトのオリジナルレシピ98種類のメニューを掲載(ミールキットを除く・2022年4月時点)。食材からレシピ検索ができるほか、特集記事や著名人ユーザーの声がまとまっていて、よりよいライフスタイルを提案する構成となっています。

↑公式サイトのレシピ検索で「じゃがいも」を検索した例

 

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

 

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

「クックフォーミー」は前面のカラー液晶と、OKボタン付きのダイヤルで操作します。検索カテゴリーは「材料」「レシピ」「マニュアル調理」「お気に入り」があり、メインとして使うのは「レシピ」になります。というのも、「材料」は「芋類」か「炊飯」しかないからです。

 

また、内蔵レシピ数が210と豊富な一方で「メニュー番号で探す」のような機能はなく、レシピ検索時は「メインディッシュ」→「豚の角煮」といった流れでカテゴリーから検索する必要があります。頻繁に作る料理は「お気に入り」に登録するといいでしょう。

 

本機には液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」という機能があり、付属のレシピブックがなくても下準備から調理までを行うことが可能。これにより、レシピブックを見なくても調理できるため、迷うことはありません。一方で、下準備はできたか、フタは閉めたか、など確認のフローが多く、都度OKボタンを押して進めていくので、煩わしいと感じる人がいるかも。

↑パネルはカラー液晶。イラスト付きの「ナビするレシピ」で調理工程を表示する点もユニークです

 

なお、本体とリンクすることはありませんが、専用アプリ「クックフォーミー」が用意されているのもポイント。食材やレシピ名からの検索が可能で、季節やイベント系レシピを掲載するなど、献立選びやメニュー作りをサポートしてくれます。

↑アプリのレシピ検索画面。冷蔵庫にある食材からレシピ検索することもできます

 

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

 

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

「ライス&クッカー」は、天面に浮き上がるように表示されたボタンに触れて操作するタッチパネル式を採用。操作が可能なボタンだけ表示されることや、独自のステータス表記(炊飯調理時は「Co」、お手入れ機能時は「CL」等)など、慣れるまではわかりづらさがありますが、使わないときに存在を消すことから生まれる引き算の美学は実にスタイリッシュ。スマホアプリを重視している点などからも、若者がコアターゲットであることがうかがえます。

↑スタイリッシュな天面ディスプレイ

 

基本的に専用のスマホアプリ「キッチンポケット」を駆使して操作するので、本体パネルはほとんど使いません。ふだんスマホを扱うのと同じ感覚で、写真やメニュー名を見ながら検索、決定、本体に送信という手順です。よって、スマホを使い慣れている人ならスムーズに操作できるでしょう。アプリには自動調理メニューが複数ラインナップ(2022年5月12日現在で28種類)。なおかつ今後もレシピは追加されていくので、拡張性も期待できます。

↑例えばカレーなら、「キッチンポケット」の「カレー」レシピを選び「炊飯器へ送信」ボタンを押して準備完了。その後、「ライス&クッカー」の「炊飯」ボタンを押すことで本体が送信内容を承諾し、調理が始まります

 

アプリ内の調理カテゴリーは「炊飯コース」と「調理コース」に分かれています。「炊飯コース」では炊飯だけで25種の炊き分けが可能。「調理コース」では「自動」と「手動」があり、「自動」に用意されたなかから直感的にメニューを選び、本体に送信して調理するという流れです。なお、本機にレシピブックは付属しませんが、これもスマホアプリで使うことを想定しているからでしょう。

↑自動調理のレシピ。写真付きで選びやすいです

 

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

 

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

 

【操作性の調査のまとめ】

●アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」は豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメできます。

 

●シャープ「ホットクック」は、大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

 

●象印マホービン「STAN.」はワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

 

●ティファール「クックフォーミー」は本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。「ナビするレシピ」があるのでレシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

 

●パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け。

 

次回は「独自機能」を調査していきます。

撮影/中田 悟

「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで実際に炊飯し、味や食感の傾向、炊飯器としての実用性についてお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ごはんの味・食感と炊飯器としての実用性をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

ごはんの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで豚の角煮を実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

肉の柔らかさや味のしみ込み具合をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

豚の角煮の味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルでカレーを実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

シンプルなカレーの手順と味をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

カレーの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そんな方たちのために、GetNavi webができることはないものか? いや、ならば我々が読者に代わって調査すれば良い! ……というわけで、編集部では自動調理鍋の人気モデ  ルを集め、その実力を徹底的に調査することに。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

今回取り上げるのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今後は、各モデルの「味・食感」「操作性」「独自機能」「設置性・お手入れ」を調査し、「まとめ」を含めた5本の連載記事として掲載。メーカーが謳う機能が生活にどう役立つか、実際のところはどうだったのか、使った者にしかわからない「本音の部分」を伝えるべく、調理と試食、ディスカッションを重ね、レポートしていきます。第1回となる今回は、「味・食感」を調査。カレーと豚の角煮、ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:6種類●内蔵レシピ:108●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W300×H224×D301mm/約3.9kg●カラー:ブラック、グレー、グリーン

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、甘み豊かでサラッとした味

●豚の角煮の味・食感は、脂のコクが強く、適度にジューシー

●ごはんの味・食感は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

SPEC●調理容量:2.4l●調理機能の種類:12種類(手動)●内蔵レシピ:145(うち手動メニュー12)●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg●カラー:レッド系、ホワイト系

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型

●豚の角煮の味・食感は、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●ごはんの味・食感は、もっちりして粘りが強い仕上がり

●素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい。ほったらかしで作れるレシピが多い点も魅力。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

SPEC●調理容量:2.3l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:7つのコース×時間設定(レシピブック掲載レシピ33、公式サイトオリジナルレシピ98 ※ミールキットを除く・4月27日時点)●予約機能:あり●消費電力:900W●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg●カラー:ブラック、ホワイト

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、とろみとコクが豊かなタイプ

●豚の角煮の味・食感は、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●ごはんの味・食感は、甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に鍋に米がくっつくのは難点ながら、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:210●予約機能:あり(※1)●消費電力:900W●サイズ/質量:W324×H268×D314mm/約4.798kg●カラー:ホワイト、ブラック(品番CY8708JP)

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※2)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※1:予約設定は、「圧力調理」時のみ設定可能です。 肉、魚介類、卵や牛乳などの生ものを調理するときは、予約設定をしないでください。食材は室温に置いておくと、状態が悪くなるおそれがあります ※2:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

●豚の角煮の味・食感は、シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●ごはんの味・食感は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

SPEC●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●内蔵レシピ:28(2022年4月時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイトのみ

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。カラバリはホワイトのみ。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がり

●豚の角煮の味・食感は、ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味

●ごはんの味・食感は、上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

●炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

↑まずはルーなしで55分間、具材を煮込んでいきます

 

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

↑時間を「25分」に設定してスタート

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑食材が準備できたらダイヤル中央のOKボタンを押します

 

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

 【味・食感の調査のまとめ】

3つのメニューの味と食感の傾向は?

カレーの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

 

豚の角煮の味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

 

ごはんの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

 

各モデルはどんなユーザーにオススメか?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

●「ホットクック」は、素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすいでしょう。ほったらかしで作れるレシピが多い点も見逃せません。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

●「STAN.」は、ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に米が鍋にくっつくのは難点ですが、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

●「クックフォーミー」は、質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

●「ライス&クッカー」は、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

次回は「操作性」を調査していきます。

撮影/中田 悟

 

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

「まぜ技ユニット」で料理の仕上がりが違う! プロが絶賛するシャープの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

質感が上品でパック調理が便利! プロが注目する象印のオシャレ自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

パック調理で洗い物を時短! ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

フードテックの今後を占う!? 話題の「ヘスタンキュー」を使ってみてわかったメリットデメリット

最近、「フードテック」という言葉を耳にしたことはありませんか? 「フード(Food)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、最新技術を使って新たな食品を開発したり、調理法を発見したりといった産業分野のことを指します。

 

これだけ聞くと難しそうですが、実はいま、私たちの生活にとって身近な存在になりつつあるのです。一例として、アメリカから上陸した「Hestan Cue(ヘスタンキュー)」という調理家電はまさにフードテックによって誕生したアイテムで、“未来の家電”とも言われています。

 

今回は数々の調理家電のレビューを手掛け“おいしいものナビゲーター”として活動する今西絢美さんに、ヘスタンキューやこれからの調理家電について聞きました。

 

【関連記事】注目のフードテック“代替肉”とは? 基本と世界の最新事情を解説

 

スマホと家電がつながるのは、いまや当たり前のこと

テレビやエアコン、冷蔵庫など、私たちが普段使う家電のなかには、インターネットにつながるものが続々と増えています。そういった家電を「IoT(アイ・オー・ティー)家電」もしくは「スマート家電」と呼び、家電がインターネットにつながるだけで便利なことがたくさんあるそう。

 

「たとえば、外出先からエアコンの電源をオンオフしたり、冷蔵庫内に設置されたカメラで買い忘れがないかをスマホで確認できたりと、家にいなくても家電を操作できるのはスマート家電ならでは。また、インターネットを介して機能をアップデートできるので、購入後の家電を進化させることも可能です」(おいしいものナビゲーター・今西絢美さん、以下同)

 

今西さんが最近気になっている家電として名前が上がったのが、2022年1月に日本での発売が開始したスマートキッチン家電の「ヘスタンキュー」。スマートIHヒーター、スマートフライパン、スマートソースパンの3アイテムがラインナップされており、これを使えば失敗することなくレシピを完璧に再現できるのだとか。

 

「ヘスタンキューは、調理器具とIHヒーターがインターネットにつながります。スマホの専用アプリにレシピが出ており、スマホとヘスタンキューを接続することで、レシピに沿った温度に自動で設定してくれるんです。料理は温度や加熱時間で仕上がりにばらつきが生じるものですが、ヘスタンキュー側が制御してくれるので、作り手の経験や技術に左右されることがありません」

 

日本のユーザーに向けた和食レシピも充実

専用アプリは無料で配信されています。

 

家電をインターネットに接続するのは難しいのでは? と不安に思うかもしれません。ところが、実際はアプリの操作手順に沿って操作するだけなので、そのハードルはかなり低くなっています。これまでさまざまなスマート家電を使ってきた今西さんも、操作のしやすさに驚いたそうです。

 

「IoT家電の多くはスマホのアプリを使ってインターネットに接続しますが、少し手順が複雑な場合もあります。ヘスタンキューの場合は、調理器具に内蔵されたセンサーを自動で認識してくれるので、アプリ上で接続したい調理器具を選択するだけ。この手軽さは始めてスマート家電を使う人でも安心して導入できるでしょう」

 

接続したい調理器具を選択すると自動でつながります。

 

導入しやすいことはわかりましたが、実際の使い心地が気になるところです。今西さんはいくつかの料理を作り、IoT家電ならではの魅力を感じたのだとか。

 

「アメリカからやってきた調理家電だと聞いていたので、最初にチェックしたのはアプリに出ているレシピです。レシピありきで使う調理家電はユーザーが作りたくなるレシピがどれだけ搭載されているかが肝心です。やはり、ステーキやタコスといったアメリカっぽい料理はたくさん出ているのですが、日本料理もしっかりカバーしているのが好印象ですね」

 

実際に作ったのは?

 

「豚バラ大根を作ってみたところ、アプリに沿って調理するだけで、家族にも好評な一品が完成しました。また、ソースパンで白ごはんも炊きましたが、こちらもしゃっきりした仕上がりでおいしかったです」

 

・豚バラ大根

豚バラ大根は準備20分、調理30分で完成。

 

・ごはん

ごはんは低温から徐々に温度を上げて沸騰させるというのが、日本の米の炊き方と違ったものの、炊き上がったごはんは炊飯器とほぼ遜色ない仕上がりに。

 

「レシピは文章だけでなく動画も見られるというのが今っぽいですね。アプリを見て次のステップに進んでいくだけで、IHヒーターの温度を自動でコントロールしてくれるので、料理の先生がいてくれるような安心感があります。
また、アプリ上で温度や時間を確認できるのもスマート家電ならでは。料理本やレシピサイトではわかりにくい火加減を、数値化して制御するのは面白いなと感じました」

 

「次の手順へ」をタップすると調理工程が進みます。加熱中は温度や時間が表示されるので失敗しにくくなっています。

 

「温度管理をしてくれることで、普段よりもおいしく作れたのがステーキですね。肉の厚みをアプリに入力すると、それに合わせた加熱時間に調整してくれるんです。自分ではそこまでのことはできないので、IoTが身近になることでよりおいしい料理が作れるんだなと実感した瞬間でした」

 

・ステーキ

肉を裏返すタイミングなどもすべてアプリを見て行います。

 

肉の焼き加減もアプリ上で設定できます。美しいミディアムレアに焼き上がりました。

 

日常に加わることで豊かな体験につながる

ヘスタンキューを使ってみて、その魅力に大満足だと話す今西さんですが、まだまだ課題も残されていると感じたそうです。一体何が気になったのでしょうか?

 

「機能面では当然満足できたのですが、掲載されているレシピ数が日常生活で使うにはまだまだ少ないというのは、今後の課題でしょう。この家電はレシピに沿った調理をすることで本領を発揮するので、自分なりのレシピで作るというのには向いていません。多少料理に慣れた人はつい自分の感覚に頼りがちなので、レシピどおりに作ることを意識する必要がありそうです」

 

・ホットケーキ

レシピどおりにパンケーキを焼いてみると、表面が少し焦げてしまったそう。レシピは自分で粉を配分していたので、ホットケーキミックスで済ませたのも原因かもしれない、とのこと。

 

表面はカリッと、中はふかふかのパンケーキが完成しました。

 

正直なところ、スマート家電はまだまだ高価格帯のアイテムが多いのが現状です。しかし、生活のなかに取り入れると、これまで何も感じていなかった家事が少し面倒なものだったということに気付かされるはず。家事の手間を減らせるだけでなく、気持ちの面での負担も減らしてくれるのが、ヘスタンキューをはじめとするスマート家電のいいところかもしれません。

 

【商品情報】

Felicidad
「Hestan Cue スマートIHヒーター」5万円+税
「Hestan Cue スマートフライパン」3万円+税
「Hestan Cue スマートソースパン」3万円+税

 

世界20か国以上で展開し、IHヒーターと調理器具、専用アプリがBluetoothで連動するスマート調理家電。メイン食材とソースを選択するだけの「Mix&Match」機能を搭載するほか、手動で温度と時間管理を行うマニュアル機能も選択可能。フライパンとソースパンは、直火にも対応する。

 

【プロフィール】

おいしいものナビゲーター / 今西絢美

2008年よりライター/エディターとしてのキャリアをスタート。2022年よりフリーランスとして活動中。得意とするジャンルは、グルメ、お酒、調理家電、ITなど。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。

 

業界最高クラスの圧力で豚角煮もホロホロに! プロが注目するシロカの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎ 調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

挟み焼きも同時焼きできる! 両面焼きホットプレート「HASAMIZE」発売

エムケー精工は、上下のプレートで挟んでも開いたままでも加熱調理ができる、両面焼きホットプレート「HASAMIZE(ハサマイズ)」を4月12日より発売します。実売予想価格は2万1000円(税込)となっています。

 

深さ3cmの下面プレートでふっくらとした仕上がりに

本製品は、上下のプレートより熱を加え調理する両面焼きホットプレートです。下面プレートは深さが約3cmあるので、食材が潰れることなく蒸気でふっくらと仕上がるのだとか。プレートサイズは、上面、下面とも直径310mmと大きく、直径30cmほどのお好み焼きなども裏返さずに調理ができます。上下のプレートは、それぞれ90℃から220℃まで10℃単位で温度調節が可能。

↑食材を潰すことなく”ふっくら”と仕上げる、深さ3cmの下面プレート

 

上面プレートは180度開くので、一般的なホットプレートとしての使用に加え、上面と下面プレートを同時に使った2品同時調理が叶います。この場合でもプレートごとに温度調節ができるため、異なる食材でも焦がさずに調理でき、同時に時短にもつながります。お手入れも簡単で、プレートを取り外して丸洗いするだけ。フッ素樹脂加工が施されているため、汚れもつきにくくなっています。

↑180度開くので、2品同時調理が可能

 

↑平面プレートと波型プレートがそれぞれ2枚ずつ同梱される

春の「おうちパーティ」が華やかに!「丸型IH調理器」が当たるキャンペーンを要チェック

電熱製品メーカーの石崎電機製作所と出版社のワン・パブリッシングがコラボし、両社の製品が抽選で2名に当たるTwitterのフォロー&リツイートキャンペーンを実施します。キャンペーン期間は3月24日(木)~3月30日(水)。商品は、石崎電機製作所「丸型IH調理器」とワン・パブリッシングが発行するレシピ本の3冊セットです。キャンペーン概要は以下の通り。

 

キャンペーン概要

商品:石崎電機製作所「丸型IH調理器」とワン・パブリッシングが発行するレシピ本「長谷美穂の10分でできる ごきげんレシピ」「体にいい煮込みおかず」「豚こま100レシピ」の3冊セット

当選人数:2名様

期間:2022年3月24日(木)~3月30日(水)23:59

応募方法:石崎電機製作所(@sure_ishizaki)とワン・パブリッシングのアカウントを(@ONEPUB_JP)をフォローし、キャンペーンツイートをリツイート

 

以下では、プレゼントのひとつで、おうちパーティにぴったりな石崎電機製作所の「丸型IH調理器」について紹介します。ぜひチェックして、どしどしご応募をお願い致します!

 

【石崎電機製作所「丸型IH調理器」とは?】

角をなくすことでコンパクト化した木目調のIH調理器

形状を丸型にし、角をなくすことで同社従製品より面積サイズ比約40%をカットした丸型のIH調理器です。操作もシンプルなダイヤル式操作で、コンロのようにダイヤルを回して火力や温度調節が可能。モードは加熱モード、揚げ物モード、タイマーモード(加熱モードのみ)の3種類を搭載しており、食卓でできる料理の幅が広がります。インテリアになじむ木目調のデザインも魅力。

SPEC●対応鍋サイズ:鍋底直径8〜24cm●火力調節:約100W相当〜1400W・6段階●揚げ物温度調節:約150℃〜200℃・6段階●タイマー:1分〜99分(加熱調理モードのみ)●サイズ/質量:幅260×奥行273×高さ58mm/約1.8kg(電源コード含まず)

↑机の上も広々使えるコンパクトな設計。木目調で卓上にもなじみます

 

↑揚げ物モードを使えば、卓上で揚げたてアツアツを楽しめます

 

↑操作パネルのボタンを最低限にまで減らしました。火力調節はダイヤル操作なのでカンタンです

 

↑フラットなのでお手入れもラク

 

 

 

 

プレート用か、鍋用か。向いているのはどっち?約5000円の無印良品「深型ホットプレート」を2つの視点でレビュー

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、無印良品の「深型ホットプレート MJ-HPFK1」(実売価格4990円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。「お好み焼き」と「鍋料理」で2つの気になるポイントを検証していきます!

 

シンプルな操作性とコンパクトなサイズがありがたい

無印良品の「深型ホットプレート」は、幅約220×奥行165×高さ145mmとコンパクトで、プレートの深さが43mmと深型なのが特徴。小山くん、まずはそのシンプルな構造とサイズに注目しました。

「ふたと内鍋、本体の3つのパーツで構成されています。これはめちゃくちゃお手入れも簡単そうです。レバーのところもスゴイ簡単そう。OFF→WARM→LOW→MID→HIGHとレバーをスライドさせて温度を調節するだけなので、操作で迷うこともないと思います。プレートのサイズは一般的なホットプレートの4分の1くらい。僕みたいに一人で暮らしている人間にとっては、小さめのサイズはありがたいですね」

↑ホットプレートのサイズ感は手の平より少し大きい程度。深さは人差し指の第二関節くらい

 

↑操作はレバーをスライドさせるだけ

 

厚みがあってもホットプレートとして使えるのか? お好み焼きで検証!

今回、小山くんは①「厚みがあっても平たいプレートとして使用できるのか」②「お鍋として使えるのかどうか」という点に注目しながら調理するとのこと。①を検証するために、まずはお好み焼きを焼いていきます。プレートに油を引き、レバーを「HIGH」に合わせてタネを投入。

「鉄板系の調理をしようとすると、少し小さいかも。もう1枚食べたいな、というときは焼き終わって取り出してから、もう1枚焼かなくてはいけないので、たくさん食べる方は物足りないと思うかもしれません」

↑ひっくり返すと、キレイに焼けていました

 

↑ソースとマヨネーズ、かつおぶしと青のりをかけて完成!

 

完成した焼きたてのお好み焼きを食す小山くん。

「めちゃめちゃアツアツで美味しいです! 使っている間は火力が弱いのかな、と思ったのですが、特にそんなことはなさそうです。一人でお好み焼きを食べるときは意外といいかも。ただ、ひっくり返すとき、もう少し余分なスペースがあれば、と思いました」

 

鍋として使ったらまったく違和感ナシ!

続いて、②「お鍋として使えるのかどうか」を検証するために、「赤から鍋」の調理に取りかかる小山くん。調理はカンタン。赤から鍋のスープを入れて、具材を入れるだけ。

↑容量を考えて、スープは少なめに、具材も少しずつ入れるのがオススメ

 

「けっこうな具材の量が入りました。全然お鍋でも行けちゃいそうですね。あったまってきたらレバーをスライドさせれば温度が落ちるので、このまま食べることができそう。一人鍋がめちゃくちゃはかどりそうです。レバーでの操作も、誰が見ても迷わないシンプルなつくりになっているので、そこはすごくいいと思います!」

具材に火が通り、「赤から鍋」が完成! そのお味は……?

「う~ん、美味しい! やっぱり『赤から鍋』、めちゃくちゃ美味しいです。それにしてもこの『深型ホットプレート』、鍋に関してはまったく違和感なく使えましたね。こうしたお鍋とか、鍋の厚さ(深さ)が必要な料理に使うのが向いているのかもしれません。あとは、ホットプレートとして使ったときは、ひっくり返す広さが足りなかったんですが、ひっくり返す工程が要らないもの……例えば焼肉なんかもできるんじゃないかな、と思います」

 

一人暮らし、一人鍋には大いにオススメ

最後に、小山くんから一人暮らしに「深型ホットプレート」をオススメする一言が。

 

「一台何役にもなるので、一人暮らしをされている方にはいい選択肢になると思います。これがあれば大きいホットプレートが要らなくなるかもしれないですし、お鍋が不要になるかもしれない。しかも、コンパクトでしまいやすく、お手入れもめちゃくちゃカンタン。『一人時間を楽しくする調理家電』だと思います。ひとつ注意しなければならないのは、内鍋に取っ手がないので、調理後に素手で持っていくのは難しいかな、と思いました。そこを除けば、コンパクトでシンプルで後片付けがカンタン、ということでコレはかなりいいですね! これから一人暮らしをする方、一人鍋を楽しみたいな、なんて方は、この『深型ホットプレート』を買ってみてはいかがでしょうか」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。ほかの調理家電もたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

【今回紹介した動画はコチラ】

 

ほったらかし調理家電からメタバースまで。2022年の「家電」トレンド10

ライフスタイルの変化ととともに、移り変わる消費者ニーズ。そしてそれに応えるように、年々進化を続けているアイテムのひとつが家電です。機能面の向上はもちろんのこと、リビングに馴染むデザインを取り入れたり、お店の味を楽しめるミールキットと調理家電を連携させたり。さまざまな角度から私たちのくらしをサポートするべく進化しています。

 

2022年、家電はどのような進化を遂げるのか? アイテム情報雑誌『GetNavi』の編集長として、そんな昨今の家電事情をウォッチしている川内一史編集長に、10個のトレンドキーワードに分けて解説していただきます。

 

1.高機能ほったらかし調理家電

在宅時間の増加により、食材を入れてスイッチを押すだけで本格的な料理が完成する自動調理家電が、ぐんと販売数を伸ばしています。川内さんによると、自動調理、すなわち“ほったらかし”でも料理が完成する調理家電は、第三次ブームに突入しているそうです。

 

「ほったらかし調理家電の第一次ブームは、2013-14年。象印マホービンの自動圧力IH鍋が市場を開拓し、シャープの『ホットクック』がそれを拡大させました。第二次ブームは、コロナ禍の在宅時間増加で市場が盛り上がった2020年です。そしてその盛り上がりを受け、いま各メーカーが改良機種を続々と発売し第三次ブームを迎えています。自動調理機能が強化されているだけでなく、小型化させたりデザイン性を高めたりと各社独自の付加価値が付いています」(GetNavi編集長・川内一史さん、以下同)

象印マホービン「STAN.自動調理なべ EL-KA23」

実勢価格3万3000円(税込)

自動調理なべのメインユーザーである30〜40代が求める「利便性」に特化させるため、加圧機能を排除することで低価格を実現。内蔵しているホーロー鍋は鍋単体で直火にかけることも可能。専用のフタをかぶせれば、料理ごと冷蔵庫に入れられます。

通常の調理のほか、食材と調味料を入れたジッパー付き食品保存袋を鍋に入れて調理する「パック調理」も可能です。

 

シャープ「水なし自動調理鍋『ヘルシオ ホットクック』」

KN-HW24G(2.4L/2人~6人用)実勢価格7万7000円(税込)
KN-HW16G(1.6Lタイプ/2人~4人用)実勢価格6万6000円(税込)

独自のかきまぜ機能の最大回転スピードが約2倍にアップ。加熱時以外でもかきまぜ機能を使えるようになり、ポテトサラダやコロッケの具を作るときのじゃがいもを茹でてから潰すまでの工程や、オープンオムレツを作るときの卵を溶いて焼き上げる工程なども自動でできるように。さらに、AIoT機能も強化。テーマごとにメニューを登録できる「クックリスト」機能や、ユーザーごとにおすすめメニューを提案する「使いこなし応援」機能が追加され、メニュー選びに悩んだときにも重宝します。容量はそのままにサイズが小さくなったのもポイント。

 

シロカ「おうちシェフPRO SP-2DM251」

実勢価格1万5800円(税込)

独自の「スマートプレッシャー技術」を新採用し、業界最高クラスの高圧力を実現。食材のおいしさを最大限に引き出しながらも、自動減圧により調理時間が短縮されました。圧力調理、無水調理、蒸し調理、炊飯、スロー調理、温め直しに加え、低温調理や炒め、発酵、好みの温度に設定する温度調理といった10通りの調理が可能に。「かしこい予約プログラム」を使うと、予約調理のスタート後すぐに加熱が始まり、菌の繁殖しにくい温度が維持されるので、食材が傷みやすい時期の長時間予約も安心です。

 

2.食材キット×調理家電

“おうちごはん”にこだわる家庭が増えるなか、プロの味を自宅で再現できる「食材キット」と「調理家電」のコラボサービスが注目を集めています。

 

「2021年6月にパナソニックが始めた調理家電のレンタルと食材配送サービスを掛け合わせたサブスク『Foodable』が計画比3倍のヒットを記録。シャープのヘルシオとホットクック専用の食材宅配サービス『ヘルシオデリ』もコロナ以降登録者数が大幅に増え6万人を突破しています。ユーザーとメーカーが直接つながる、新しい家電のあり方を感じますね」

 

パナソニック「foodable」

全コース月額3980円(税込・送料込)※画像はおうちでグランピング燻製コース

同社の新品家電をレンタルしながら食材のデリバリーを楽しめるサービス。「スモーク&ロースター」×燻製用食材、「オーブントースター ビストロ」×冷凍パン・パン生地セットなど、9種類のコースから選べます(各コース最低利用期間あり)。

 

シャープ「ヘルシオデリ」

同社のウォーターオーブン「ヘルシオ」と自動調理鍋「水なし自動調理鍋『ホットクック』」専用の料理キット宅配サービス。届いた食材と調味料のセットを対応家電に入れてボタンを押すだけで、本格的な料理が完成する手軽さで人気です。名店監修のメニューも多数。

※販売メニューは随時変わるため、写真のメニューの取り扱いが終了している場合もあります。

 

3.部屋なじみホットプレート

家族で食卓を囲んで調理から食事まで楽しめる、いわば“団らん家電”とも呼べるホットプレート。2020年には、「ホットプレートごはん」がクックパッドの「食トレンド大賞」を受賞するなど、ここ数年人気を集めています。利用頻度の増加とともに、使ったあと見える場所に置いたままにしても気にならないデザインのものが増えています。

 

「昨年登場しクラウドファンディングで話題になったアビエンの『マジックグリル』は、3mmというプレートの薄さや油がほとんどいらない、丸洗いできるなどの機能性が注目されていましたが、ホットプレートに見えないスタイリッシュなデザインも話題でした。使用頻度が増えれば、使うたびに戸棚の奥にしまうのは面倒くさいと感じるのは当然ですよね。ホットプレート料理のブームを受け、見える場所に置いても気にならない、おしゃれなデザインの製品が増えています」

 

エレコム「HOT DISH」

2万1780円(税込)

耐久性と熱伝導性に優れた焼きプレートと、プレートを均一に加熱できるIHクッキングヒーター、フタがセットになったお皿のような佇まいのIHホットプレート。プレートに適度な深さがあり、焼き・炒め調理だけでなく茹で・煮込み・蒸し調理にも対応します。

サイズはひとりぶんの料理にピッタリ。好きな温度に調整でき、クッキングヒーターを低温にしたまま食事をすれば、最後のひと口まで温かい状態をキープできます。

 

4.お手軽本格ティータイム家電

自宅で仕事をする人が増えたことで、コーヒーマシンを導入する人が増えるなど、仕事中や休憩タイムのお供として、飲み物にこだわる人が増えています。それを受け、コーヒー以外の飲料用家電にも面白い製品が登場しているそうです。

 

「自宅で淹れるのが難しい本格的な抹茶を手軽に楽しめるマシンや、湯沸かしとお茶の抽出の両方ができる電気ケトルなど、ティータイムを気軽に楽しめるアイテムが登場しています。これまで飲料用家電市場はコーヒーを淹れるための商品か炭酸メーカーが主でしたが、多様化を迎えている気がしますね」

 

World Matcha「Cuzen Matcha」

3万3000円(税込)

本体に専用の茶葉をセットしてボタンを押すだけで、挽き立て&淹れ立ての抹茶が完成。ストレートだけでなく抹茶ラテや抹茶トニックなども楽しめます。茶葉を本体内で粉砕するため、粉が飛び散らず片付けも楽チン。専用リーフは有機JAS認証を受けた100%オーガニックの茶葉のみを使用しています。

 

ティファール「テイエール 1.5L」

実勢価格1万4100円(税込)

取り外し可能な茶漉しに緑茶や紅茶などの茶葉を入れて、ティーポットとしても使える電気ケトル。沸かしたお湯をティーポットに移すという手間を省けます。紅茶を淹れたあとにフルーツを加えて煮出し、フルーツティーを作ることも可能。飲み物に合わせて温度を7段階に設定できるのもポイントです。

 

5.マイスペック調理家電

多機能な家電が増える一方で、結局使いこなせていないという声も少なくないそう。それを受け注目を集めているのが、機能をしぼったシンプルな家電です。

 

「最近は、家電の高性能化と並行して、単機能モデルに回帰する動きも感じられます。その流れを汲み、基本機能のみを搭載し、購入後にアプリなどから必要な機能だけを追加できる調理家電が登場しています。“フルスペックよりもマイスペック”がコンセプトで、この流れは調理家電以外にも広がっていきそうです」

 

パナソニック「IoT対応オーブンレンジ『ビストロ』NE-UBS5A」

実勢価格6万5000円(税込)

レンジとオーブンの基本機能を搭載し、付属品は角皿(オーブン皿)のみ。必要に応じて焼き物や揚げ物ができる「グリル皿」や蒸し料理ができる「スチームポット」を買い足し、専用アプリから機能をアップデートすると、対応できる調理法を増やせます。アプリで興味のあるキーワードを選択すると、自分に合ったメニューを提案してもらうことも可能です。

 

パナソニック「IoT対応IHジャー炊飯器『ライス&クッカー』SR-UNX101」

実勢価格4万5000円

スープや煮込み料理などを作れる、自動調理鍋にもなる炊飯器。強力な泡の熱対流でふっくらおいしいご飯を炊く「おどり炊き」にも対応。

食材をセットして専用アプリからレシピを送信すれば、食材の温度変化を検知し、適切な時間や火力で調理をしてくれます。

 

6.インテリア家電

家で過ごす時間が増えたことで、以前よりも部屋の居心地の良さを大切にする人が増えました。ソファの座り心地や照明の明るさ、室温や湿度など、居心地を左右する要素は数多ありますが、目に入る風景をどうコーディネートするかも大切な要素です。家具や家電の使い心地はもちろん、“目に入る風景”も居心地の良さを極める要素のひとつ。それにより、“部屋になじむかどうか”を家電選びの基準の一つにする人が増えています。

 

「家具を選ぶときと同じように、家電にもデザイン性を求める人が増え、家電然とした製品よりも部屋になじむ見た目の家電が人気を集めています。なかにはパッと見ただけでは家電には見えないものも。家電込みで部屋の見た目をコーディネートする時代が来ていると言えそうです。また、コーディネートという点では、テレビの“定位置=壁際”という定説を崩し、室内コーディネートの自由度を高めてくれるテレビも注目ですよ」

 

日立「Chiiil」

7万6780円(税込)※GREENFUNDINGにて3月27日までクラウドファンディング中

キッチン以外の部屋に置いたり複数台を組み合わせたりと好みに合わせて自在に使える小型冷蔵庫。インテリアショップACTUSとコラボレーションし、あらゆるテイストの部屋に合うようカラバリを10色も揃えます。3段階に調整できる冷蔵温度に加え、セラー温度(約8℃、約12℃、約16℃)にも対応。

 

ブルーエア「Blueair DustMagnet」

実勢価格6万2700円(税込)~

ボディにファブリックをあしらった空気清浄機。同社初の「DustMagnetテクノロジー」を採用し、独自の気流と帯電されたプレフィルター、2か所の吸引口の組み合わせにより、空気中の汚れを効率的に除去できます。天面が小物を置くサイドテーブルとして使えるのもポイント。家具のような丸脚を備えています。

 

パナソニック「レイアウトフリーテレビ ビエラ TH-43LF1」

実勢価格24万4200円

キャスター付きスタンドを備えたモニター部と、2TB HDD内蔵のチューナー部を分離させることで、設置の自由度を高めた43V型液晶テレビ。“テレビを置く位置から決める”“テレビは壁際に置く”という、リビングの家具レイアウトを考える際の大前提を覆したことに注目です。チューナー部からモニター部への映像伝送は無線ながらも安定しており、4K映像にも対応。

 

7.自動ゴミ収集ドック搭載ロボット掃除機

掃除に割く時間を減らしてくれる、室内を自動できれいに保ってくれるという点で人気のロボット掃除機。もはや現代の三種の神器のひとつともいえる普及ぶりですが、構造上ダストボックスが小さく、スティック掃除機やキャニスター掃除機に比べてゴミ捨て頻度が高いという弱点がありました。しかし最近では、そんな弱点を覆すタイプが主流になってきているそう。

 

「掃除が終わったあとに本体に溜まったゴミを、自動で回収するゴミ収集ドックを備えたモデルが主流になっています。これにより、大半のモデルはゴミ捨て頻度が2か月に1回で済むようになりました。面白いのは、スティック掃除機でも本体とは別にダストボックスを備えたモデルが登場していること。自動ゴミ収集ドックが掃除機市場全体の常識になる日が来るかもしれません」

 

アイロボット「ルンバ i3+」

実勢価格7万9800円(税込)

掃除終了後に本体内のゴミをクリーンベース(自動ゴミ収集機)内の紙パックに自動で排出。間取り学習機能をカットするなどして、8万円切りという価格を実現しています。独自のゴム性のデュアルアクションブラシとパワーリフト吸引で、大きなゴミからハウスダスト、ペットの毛まで逃さずキャッチ。

 

エコバックス「DEEBOT T9+」

実勢価格12万9800円

最大60日ぶんのゴミを収集可能な自動ゴミ収集機を搭載。3000Paのパワフル吸引と振動式水拭きを同時に行えます。業界で初めて芳香剤を内蔵し、掃除をしながら部屋全体を贅沢な香りで包み込める機能を搭載しました。

 

ロボロック「Roborock S7+」

実勢価格12万9800円(税込)※ヤマダデンキ独占販売

世界有数のロボット掃除機メーカー「ロボロック」の吸引&水拭き対応モデル。最大毎分3000回の高速振動モップと従来機の2倍の加重で、こびりついた汚れも力強く拭き取ります。自動ゴミ収集が紙パック式とサイクロン式の2通りから選べるのも特徴。

 

パナソニック「セパレート型コードレススティック掃除機 パワーコードレス MC-NS10K」

実勢価格6万5000円

ダストボックスを本体からセパレートさせた新発想のスティック掃除機。掃除後のゴミがクリーンドックに収集されるので、スティック本体のゴミ捨てが不要になりました。ダストボックスがないぶん、本体は軽くてスリム。掃除機がけをよりスムーズに行えます。

 

8.換気機能付きエアコン

新型コロナウイルスの感染拡大により、定期的な換気の重要性は多くの人が知ることとなりました。そんな換気作業をエアコンが担えるようになってきています。

 

「エアコンの2022年モデルは、換気機能を備えた製品が豊富です。元々換気機能付きモデルを出していたダイキンにおいては、上位モデルまで登場しています。これらの製品により、窓を開けて外気を取り込まなくても室内の空気が入れ替わるようになるので、冬の換気で寒い思いをする必要がなくなりますよ」

 

ダイキン「うるさらX( Rシリーズ)」

実勢価格26万1800円(6畳程度用・税込)

従来の給気換気に加え、排気換気機能を新搭載。新鮮な空気を取り込みながら冷暖房できるだけでなく、夏は熱気を排出しながら冷房したり、部屋干しの湿気を排出したりできます。室内機には抗ウイルス作用のある集塵フィルターを採用。

 

パナソニック「Eolia LXシリーズ」

実勢価格34万1000円(6畳用・税込)

室外機に「換気・除加湿」ユニットを新搭載。冷暖房しながらの換気が可能なほか、外気水分で加湿する「吸水レス加湿」も行えます。冷暖房を行わずに換気だけを行うモードも搭載。新「ナノイーX」で室内空気の清潔さも維持できます。

 

9.骨伝導ヘッドセット

オンライン会議が一般化し、マイク付きのイヤホンやヘッドセットを使う機会が増えた人は多いでしょう。しかし、オフィスなど人がいる場所で耳を塞ぐタイプのイヤホンやヘッドセットを使うと、周りの音が聞こえず周囲の状況を把握しにくくなるのが難点です。その悩みを克服できるアイテムとして、骨伝導ヘッドセットが今後注目を集めると川内さんは言います。

 

「骨伝導イヤホンは骨を通して脳に音を届けるため、耳を塞がずに使えるタイプが主流で、周囲の音がシャットダウンされません。また、数年前の出始めのころよりも格段に音が良くなっているので、オンライン会議での相手の声もしっかり聞き取れます。これなら社内で装着しているときに、上司や同僚に声をかけられたり電話が鳴ったりしても気が付けます」

 

Shokz「OpenComm」

1万9998円(税込)

Qualcomm 3024チップと第7世代の骨伝導技術で、人間の声に最適な中高域の周波数をクリアに聞き取れるようにしたオープンイヤー型のヘッドセット。フルチタン製なので、軽量ながらもしっかりとした装着感です。DSPノイズキャンセリング機能付きのブームマイクは、口元から6cmの巨Rで声をしっかりキャッチ。

 

10.メタバース用デバイス

昨年のFacebookの「Meta(メタ)」への社名変更により一躍注目ワードに躍り出た「メタバース」。自分のアバター(分身)を作って自由に活動できる仮想空間のことで、ウェブに続く新しいインターネットの世界を生み出す試みとして注目されています。

 

「メタバースは開発と基盤の整備に長い時間がかかるので、いきなり大きく盛り上がるかわけではなく、5年、10年とかけて進化していくものです。ただ、ゲームや3Dでのチャット、オンライン会議などを通じて体験できるようになってきています。実際にそれらのサービスを利用できるVR用の機器が続々と登場しているので、せっかくならいまから少しずつ触れていき、メタバースが作り上げられていく過程を楽しむのがオススメです」

 

Meta「Meta Quest2」(256G)

4万9280円(税込)

世界トップシェアの完全ワイヤレスのオールインワン型VRヘッドセット。Facebook改めMetaが本気で資金と技術者を投入し、機能も日々アップデートしています。従来機から処理速度は2倍、解像度は1.5倍に向上。

内蔵スピーカーが全方位からの迫力あるサウンドを奏で、まるで映画館にいるかのような臨場感と、これまでにない没入感を体験できます。

 

 

HTC NIPPON「VIVE Flow」

5万9990円

マインドフルネスな生活のために作られた超軽量小型VRグラス。VR機器としては一際軽く、メガネのようにかけられます。映像視聴やゲーム、リラクゼーションに対応。ブルーライトフィルターを搭載し、就寝前にも使いやすい点が魅力です。スマホがコントローラー代わり。

 

※価格はすべて10%消費税込み。実勢価格はすべて編集部調べによるものです。

 

【プロフィール】

雑誌『GetNavi』編集長 / 川内一史

アイテム情報雑誌「GetNavi」の編集長。2012年より同誌の編集に携わり、2020年より編集長に就任。専門はオーディオ・ビジュアルだが、各編集部員が持ち寄るネタを全てチェックしているため、オールジャンルのトレンドにも精通。最近は「家事ヤロウ」(テレビ朝日)、「ラヴィット」(TBS)など地上波テレビの情報番組にも出演多数。

ラクして食卓が豪華になる「パック調理」って? 話題の家電ブランド「STAN.」自動調理なべをレビュー

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は前回に続き、象印マホービンの家電ブランド「STAN.」(スタン)の新商品「自動調理なべ EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。今回は本機の特徴のひとつ、「パック調理」に挑戦します!

 

「パック調理」でポテトサラダとかぼちゃの煮物にチャレンジ!

 

前回はバターチキンカレーを作ってみて、「自動調理なべ EL-KA23」は「デザインがオシャレなだけでなく、日常に溶け込むような工夫がたくさんあった」と語った小山くん。今回は「パック調理」で2つの料理を同時に作っていきます!

「『パック調理』というのは、チャック(ジッパー)つきの食品保存用の袋に具材を入れて、自動調理なべにセットすれば、それだけで料理が作れてしまうというもの。かつ、今回は、こちらの2つのアイテム(付属品のパックホルダーおよびパックホルダーカバー)を使い、2つ同時に(料理を)作れるということで、どれくらい利便性が広がるのか、見ていきたいと思います! 今回作るのは、ポテトサラダとかぼちゃの煮物。この2品が食卓にあれば、手のかかった料理だな、と感じてもらえると思うので、そこも楽しみに見てください!」(小山くん・以下同)

 

それではさっそく調理スタート! といっても調理はカンタン。かぼちゃの煮物はジッパーつき保存袋にかぼちゃと調味料を入れてなじませ、ポテトサラダはきゅうりと調味料を除いた材料を袋に入れてなじませます。

↑ポテトサラダの材料。じゃがいも、たまねぎ、にんじん、ベーコン、きゅうり、マヨネーズ、あらびきブラックペッパーにオリーブオイルなど

 

↑かぼちゃの煮物の材料。かぼちゃとだし汁、しょうゆ、砂糖、みりん、塩など

 

↑具材をジッパーつき保存袋に入れた状態

 

2つの袋をパックホルダーに入れ、パックホルダーカバーをセットして湯せん用の水を入れ、「パック調理90℃」に設定すればOK。かぼちゃの煮物は25分で取り出し、ポテトサラダは追加でさらに35分加熱します。

↑2つの袋はパックホルダーに入れ、湯せん用の水を入れます。袋の口にパックホルダーカバーをひっかければ準備完了。なお、袋はポリエチレン製の耐熱温度100℃以上で、サイズ21×18cm以下のものを使用します

 

パック調理&2品同時調理が忙しい人の生活を変える!

加熱後のポテトサラダは袋の上から麺棒でじゃがいもを潰し、きゅうりと調味料を入れて混ぜれば完成! 果たしてそのお味は……?

 

「いただきます! う~ん、ちゃんとポテトサラダができてます! 潰し方によっては歯ごたえが残ってるものも作れそう。めちゃくちゃおいしいです。次、かぼちゃですね。このかぼちゃ、切るときはすごく固かったんですけど……めっちゃやわらかくなってる! う~ん、美味しい! 家庭の味がします! 普段の食事にこれが2品プラスされると豪華になりますよね。これはいいなぁ~」

さらに2品の同時調理で手間を省くには、調理時間が同じ料理を選ぶと良い、と小山くんは語ります。

 

「今回の2つの料理は調理時間が違っていたので、そこだけ工夫が必要かな、と。たとえば、ホームページで紹介されている『れんこんのきんぴら』とかぼちゃの煮物は同じ時間なので、その2つだったら同時に作れますね」

 

最後に、パック調理と2品同時調理の便利さまとめてもらいましょう!

 

「パックに具材を入れて、お湯に浸けるだけでできるのはめちゃくちゃ簡単ですし、洗い物も少なくなるので、この方法はかなり生活を変えてくれるんじゃないかと思います。忙しくて料理の品数が増やせなくて困っている方は、パック調理で2品の同時調理を試してみてはいかがでしょうか」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。本稿では触れられなかった製品のディテールやエピソードもあるので、こちらもぜひご覧ください!

 

【今回紹介した動画はコチラ】

インスタで話題の「STAN.」自動調理なべをレビュー!「お値段が張っても手に入れたい」理由とは?

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、象印マホービンの家電ブランド「STAN.」(スタン)の新商品「自動調理なべ EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。バターチキンカレーを作ってみて、その味と使い勝手はいかなるものか、じっくり検証していきます!

 

オシャレな外観とホーロー鍋の高級感に感動!

オシャレな外観からインスタグラムで話題の「STAN.」の新商品とあって、小山くんの期待値はかなり上がっている模様。開封時、さっそくのそのデザインにテンションが上がります。

「おおーカッコイイ! シンプルで統一感のある黒のカラーリングと、下のベージュのラインとかがめちゃくちゃオシャレで、部屋に置いておきたくなるようなそんなデザインです。このあたりはいままで見てきた自動調理鍋のなかでもダントツなので、かなり推したいポイントですね」(小山くん・以下同)

 

もうひとつ、小山くんが驚いたのが内鍋。内鍋はホーロー製で、想像以上のクオリティに感心しきり。

「ホーロー鍋もスゴイですね! めちゃくちゃカッコイイ! 鍋の質感は、自動調理鍋についているものとは考えられないくらい高級感があります。この鍋、直火OKらしんですよ。フタを閉じても高さがないから、そのまま冷蔵庫にもしまえるという。この内鍋は、『STAN.』の自動調理鍋を買うひとつの理由になるかな、と思います!」

↑シンプルな操作パネル

 

バターチキンカレーはペロっと行ける食べやすい味

では、レッツクッキング! 今回は、バターチキンカレーを作っていきます。

↑材料は鶏もも肉、牛乳、バター、塩、たまねぎ、プレーンヨーグルト、すりおろししょうが、にんにく、カレー粉、ガラムマサラ、カットトマトと鶏ガラスープなど

 

調味料やヨーグルトなどをもみこんだ鶏肉を内鍋に入れ、バター、トマト、鶏ガラスープを合わせてコースのカレー/シチューを選んで25分にセット。牛乳とバターを入れてさらに10分加熱して完成! 果たしてお味のほうは……?

「気になるのは、鶏肉がどうなってるか、ということですが……(一口食べて)う~ん、ちゃんと柔らかくなってる。めちゃくちゃ美味しいです! どちらかというと、インド料理屋さんのカレーよりはツルツルしているというか、水分量が多くなりましたが、めちゃくちゃ美味しいです。う~ん、ウマイ! 個人的にはバターがガツンときいてるものがいいですが、カットトマトが入っていて、これくらいあっさりしているのもいいですね。ペロッと食べられました」

続いて、使い終わったあとのお手入れをチェック!

「洗うのはめちゃくちゃ簡単! 洗うのはホーロー鍋と、ふたに付いているもの(うちぶた)と、つゆ受けの3つしかなくて、かつ面倒な突起や小さい部品もなく、めちゃくちゃ洗いやすい。ほかの自動調理鍋に比べて、これは相当お手入れが簡単です」

 

生活に溶け込んで、ずっと使い続けられる逸品

最後に、レビューを振り返ってみての感想をどうぞ!

「見た目がオシャレというだけじゃなくて、本当に生活に溶け込むような工夫が見られました。例えば、ホーロー鍋がそのまま冷蔵庫に入れられて、直火で温められるところもそう。お手入れも簡単で、洗うのはたった3パーツ。しかも小さいパーツのないシンプルな設計。メニューの選び方も全然難しくないので、毎日使っていくには適した商品だなと思いました。しかも、見た目のオシャレさが一級品なので、これは多少お値段が張っても手に入れたい家電です。手に取ってもらえば、ずっと使い続けられるのがわかる、そんな逸品です!」

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。本稿では触れられなかった製品のディテールや、レシピの詳細もあるので、こちらもぜひご覧ください!

【今回紹介した動画はコチラ】

 

ホテルのような自宅を目指す人が採り入れるべき「面妖なコーヒーメーカー」【愛用品コラム2-4】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-4: ネスカフェ「ドルチェ グスト エクリプス」】

●起

長らく活躍した「ドルチェ グスト ジュニオ アイ」が勇退し、現在我が家のコーヒーライフを支えてくれているのがエクリプスだ。すでにネスカフェのサイトには掲出がなく、市中在庫限りの製品かと思われる。

 

●承

まず言及すべきはこのデザインだろう。日蝕をモチーフにしたドーナツ型をしており、コーヒーを淹れるときは、本体上部が手前側に自動でスライドして抽出口が現れる。抽出時の出立ちもまた唯一無二である。

もう少し掘り下げていこう。エクリプスを使っていると「妖しさ」を感じるときがある。夜中、リビングの光量を落としたときに、輪郭が艶やかに色を放つ。リビングを移動すると、光の当たる角度も変わって、艶やかさが追いかけてくる感覚に陥る。エロスを感じる、とまではいかないが、面妖なのだ。

 

●展

だから、家から生活感をなくしたい人、ホテルのような自宅を目指している人、わかりやすくいえばモテを演出したい人には、これほど似合う家電もない。リビングだけでなく、自宅のキャラクターを決定づけるほど強烈だ。

 

ちなみに、ファミリー世帯バリバリの我が家との食い合わせは悪かったのかもしれない。ここのところ、お湯がぬるい現象が続いていて、ご機嫌ナナメだ。普通の家電だったら信頼度を損ねるところだが、そんな不具合も許せるほどの、個性を持ち併せていると言っておこう(近々修理に出す予定)。

 

●結

ミステリアスな形状の一方で、使い方はドルチェ グストだ。専用のカートリッジを設置してボタンを押すだけ。ボタンレスでタッチパネルで容量を選べる。水のタンク容量も「ジュニオ アイ」より多いから、コーヒー党の人も給水の手間が少ない。なお、現行ラインナップには、デザイン性を高めたモデルとして「エスペルタ」がある。こちらは未来を強く感じさせる一品で、エクリプスに惹かれる人はそちらもオススメだ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週2回程度公開しています。

食卓の「音数」が増える「ラッセルホブスの電動ミル」で五感も喜ぶ【愛用品コラム2-2】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-2:ラッセルホブス「電動ミル ソルト&ペッパー ミニ」】

●起

音叉ではない。商品名の通り電動ミルだ。ラッセルホブスらしくデザインに個性がある。以前我が家では、プジョーの手動ミルを使っていたが、壊れてしまい導入したのが本製品。

 

●承

食卓を彩るミニ家電だが、食卓の「音数」を増やす視点で今回は考えてみた。普通、食卓で響く音は、グラスの触れ合う音とか、食器とカトラリーがぶつかる音とか、もっと身近でいえば中濃ソースの白いフタを開ける音とか、もちろん食材や飲み物自体から発せられるものもある。おそらく、音数が多いほど食卓のバラエティ感は出ているはずだ。そこに電動ミルがあると、またひとつ音数が増す。

 

●転

とはいっても、やや甲高いモーター音が鳴り響くだけなので、美しい音色ではない。ただ、寂しい食卓の日や手抜きの夕食の日でも、これを使って音数を増やしてあげると、少しだけ賑やかになる。本来の目的である、ペッパーやソルトでの味変もできるから、味の数も増える。ペッパーでいえば香りも増える。

 

●結

「いや、それって手動ミルでも同じこといえない?」と言われれば反論できないが、電動はホントにラク。勢いだけで表現するなら、「見る見るうちにミルミルしてくれる」感じ。食卓が単に映えるだけではなくて、五感も一緒に彩ってくれるスパイスのような家電だ。

 

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つまみ作りに最高じゃない? 人気の象印「STAN.」自動調理鍋でオトナの宴(うたげ)を楽しむ

象印マホービンが2019年に立ち上げた家電シリーズ「STAN.」。シンプルな機能とスタイリッシュなデザイン、リーズナブルな価格で、同社でも大人気のブランドになっています。筆者も以前から「おしゃれだな~」と思っていましたが、2021年の9月に開催された説明会で「STAN.」シリーズのミッションのひとつが「デザイン先行でプロジェクトを進める」であることが発表されました。そして、同時に紹介された新商品が自動調理なべ「EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)です。デザインを含め、機能や使い勝手も気になる……ということで本機をお借りして使ってみました!

↑象印マホービン「STAN.」の自動調理なべ「EL-KA23」。カラーはブラック(写真)とホワイトの2色が用意されています

 

やっぱりおしゃれ。直感的な操作性も特徴

EL-KA23のフォルムは炊飯器と似ていて、サイズは幅28.5×奥行き31×高さ22.5cm、質量は7.0kg(すべて約)。マットな質感で、下部がキャメルカラーになっているな点など、これまでの「STAN.」のデザインイメージを踏襲しています。

↑上面パネルはシンプル。手前のボタンを押すとフタが開きます

 

機能面では利便性を重視しているのが特徴。直感的な操作性にこだわっていて、自動調理メニューは、材料を入れて「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」からコースを選ぶだけで料理が作れます。また「パック調理」「温度調理」「無水調理」はマニュアルコースで、自分で温度や時間を設定して使います。

↑付属品のうち、左下がレシピブック。後述するホーローのフタや、米調理用の軽量カップなども付いています。さすがは象印マホービン、炊飯機能も自慢ということでしょう

 

↑本体には内側に水位が書かれたホーローの鍋を内蔵。もちろん取り出せます

 

「パック調理」などを使った3品にトライ!

レシピブックには33種類の料理例が載っていて、ジャンルは前菜系、煮込み、ご飯もの、スイーツなど多彩です。また「STAN.」の公式サイトにはレシピブック以外の料理も掲載されており、今回はそのなかから3品にトライしてみました。

↑レシピブックのビーフカレー。写真からしてウマそうです

 

まずは「EL-KA23」のウリである「パック調理」を試してみたいところ。「パック調理」とは、食材を入れたジッパーつき食品保存袋をホーローなべにセットした「パックホルダー」に入れ、水を入れて調理時間を指定すれば、同時に2品まで調理できる機能。今回は「スナップエンドウとえびのタルタル」と「プルコギ」の2つの料理を同時に作ってみます!

↑パック調理には、パックホルダー(穴の開いた容器)にパックホルダーカバー(手に持っているカバー)をセット。これをさらにホーロー鍋にセットします

 

「パック調理」は仕込んでしまえばあとはカンタン

「スナップエンドウとえびのタルタル」は、殻をむき背わたを取ったえびに塩を振ってもみ洗いし、水気をふいてジッパー付き食品保存袋へ。そこに筋を取ったスナップエンドウを入れ、水と顆粒コンソメとともになじませます。これだけでひとまず準備OK。

↑ジッパー付き食品保存袋は別途用意。耐熱温度100℃以上、厚さ0.06mm以上、サイズ21cm×18cm以下のものを使いましょう。一般的なLサイズはサイズオーバーなので要注意です

 

次は「プルコギ」を仕込みます。ひと口大にした薄切り牛肉をにんにく、酒、砂糖、しょうゆ、コチジャン、ごま油と混ぜてもみ、10分ほど寝かせたら玉ネギ、にんじん、ニラ、もやしを入れて肉をほぐしながら全体を混ぜます。

↑こちらが仕込んだ「プルコギ」の素。これをいくつか作り、調理しないぶんは冷蔵庫や冷凍庫で保存するのが時短のコツです

 

仕込んだ「プルコギ」を「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋とともに、パックホルダーを付けた鍋にセット。なお、セットする際は、食品保存袋のジッパーは閉めません。開けたままにすることで、水圧によってパックがぴったりと貼り付き、しっかりと熱が伝わる調理が可能となるからです。

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いで準備完了

 

鍋を「EL-KA23」本体にセットし、フタを閉めたら「コース」キーから「パック調理」を選択。今回の料理はともに90℃で調理しますが、「プルコギ」が25分、「スナップエンドウとえびのタルタル」が20分なので、まずは20分で調理。完了後に「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋を取り出し、5分追加で調理して「プルコギ」を仕上げました。

 

なお、設定した時間は、内部の水が沸いてからの調理時間のこと。水が沸くまでに約25分かかるので、実際は設定時間よりも長くかかることになります。

↑「パック調理」はマニュアルコースですが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです

 

↑開けるとこのような感じ。しっかり熱が通っていました

 

↑調理後。それぞれ、最終工程の味付けをして仕上げていきます

 

冷ました「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋に、殻をむいて粗くつぶしたゆで卵を入れ、マヨネーズ、レモン汁、塩、黒こしょうを和えて盛り付けたら完成です!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」ができました!

 

続く「プルコギ」は終了のブザーが鳴ったら、よく混ぜ合わせて器に盛りつけ、お好みで白ごまをふるだけ。こちらもウマそうです。

↑「プルコギ」も完成

 

具だくさんでスパイシーなカレーに挑戦!

3品目は「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」にチャレンジ。こちらはパック調理ではなく「カレー/シチュー」のコースで調理します。まずはフライパンで玉ねぎなどをソテー。玉ねぎに十分に色が付いたら、スパイス類を加えてさらに炒め、鍋に入れます。空いたフライパンでブロックから1cm幅に切った豚バラ肉を炒め、焼き色が付いたら鍋に入れます。さらに、鍋にカットトマト(缶でOK)、だし汁、大根、まいたけも加えて調理開始。

↑フライパンにサラダ油を入れて温め、玉ねぎ、にんにく、しょうがを茶色くなるまで中強火で炒めます

 

↑「カレー/シチュー」で25分に設定して「スタート/再加熱」を押せば調理開始です

 

調理時間は沸くまでが約20分、設定時間が25分で合計45分。終了のブザー(メロディー)が鳴ったらガラムマサラを加えて混ぜ、かいわれ大根をのせたら完成です。

↑ごはんとともに「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」を盛りつけました

 

なお、本機は鍋が保温力の強いホーローになっているのもポイント。残ったぶんは冷ましてからフタをして冷蔵庫に入れてもよし。そしてまた食べるときはガスコンロの直火に直接かけられるので、温め直しが手軽にできるのです。

↑ガスコンロに直接かけられるホーロー鍋もおしゃれ。反射のためグレーっぽく見えますが、実際はブラックです

 

ほったらかしでこのウマさ。つまみ作りのパートナーにも最適

ここからは作った料理とお酒をペアリングしながら一品ずつ試食していきましょう! 「スナップエンドウとえびのタルタル」は、爽やかで甘みがあるスナップエンドウとプリッとしたえびのメリハリがナイス。ゆで卵とマヨネーズが全体をうまくまとめ、まろやかさと酸味も絶妙です。甘くなくて爽快なチューハイにもよく合う!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」には、今夏リニューアルした「キリン 氷結無糖 レモン」のアルコール7%のほうをペアリング

 

「プルコギ」は甘じょっぱくてほんのりピリ辛。野菜も数種入れたので、濃厚ながらそこまで罪悪感はありません。ごはんやお酒が進む味で、ガツンとパンチのあるレモンサワーがすこぶる合う!

↑「プルコギ」には今秋500mlの新サイズとしたデビューした「檸檬堂 ホームランサイズ 鬼レモン」を

 

「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」は、豚バラ、大根などがゴロッとしていて食べごたえあり。パンチはありながら、ルウではないのでサラッとしたテクスチャーかつ、和風だしのやさしさがあり、重くはないです。ごはんがなくてもつまみとして楽しめる、大人のカレーといえるでしょう。スパイス好きは、クミンはパウダーじゃなくホール(粒)でいいかも。このカレーには、炭酸の効いた辛口のワインサワーがよくマッチしました。

↑「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」には、秋に限定発売された「サントリーワインサワー 辛口ロゼ」を合わせました

 

↑パック調理は鍋を汚さないので楽ちん。またホーロー鍋は丸洗いできるとあって、全体的にお手入れは簡単でした

 

「EL-KA23」は、洗い物が少なくて済み、袋のまま保存もできるパック調理が便利ですし、ごはんにおかず、スイーツと、これ一台でいろいろ作れてホーロー鍋のアイデアもナイス。価格も3万3000円と手ごろなので、「自動調理器がほしいけどデザインがもう一歩……」と思っていた人は要チェックです!

簡単操作でヘルシー料理を作れる「Toffy」のフードスチーマーは安定の可愛さ!

ラドンナは、トロで親しみのあるデザインで人気のブランド「Toffy(トフィー)」から、簡単操作で蒸し料理が作れるフードスチーマー「Toffy コンパクトフードスチーマー」を2月4日より発売します。実売価格は4950円(税込)となっています。

↑「Toffy コンパクトフードスチーマー」ペールアクア(左)、アッシュホワイト(右)

 

コンパクト×簡単操作で蒸し料理を楽しめる

本製品は、本体に水を入れてダイヤルを回すだけで簡単に蒸し料理が作れる調理家電です。大・小2種類のスチームトレイが付属しており、大きいトレイでは最大4個のゆで卵調理が可能です。トレイを重ねて同時調理をすれば時短にもなるほか、どちらか1つのトレイのみでの調理も可能です。また、付属の調理用カップを活用すれば、茶碗蒸しや蒸しパンなども作ることができ、調理の幅が広がります。

↑付属の調理用カップは、大トレイで使用できます

 

サイズは、幅約236×高さ238×奥行き154mm(スチームトレイ大・小使用時)とコンパクトなので、一人暮らしでキッチンが狭い家やキッチンスペースを節約したい人にはうれしいサイズ感です。カラーもどこかレトロ感があり、料理のモチベーションが上がりそうです。

 

ヘルシーな主食からデザートまで、一台で作れるコンパクトスチーマー。キッチンだけでなく、テーブルの上でも活躍してくれそうです。

テスコムの無水調理電子鍋「テーブルクッキングポット」を使ったら、料理上手になった気がした

鍋がおいしいこの季節、調理家電の新作から見つけた注目商品が、卓上で無水調理の鍋やグリルとして活躍する、テスコムの「テーブルクッキングポット TGP70A」です。鍋の容量は3.5Lと大きく、3〜5人で食卓を囲むときも重宝します。用途別に使い分けができるプレートも付属して、実売価格1万4300円(税込)。これはコスパが良さそうな予感がします!

 

さまざまな調理家電をレビューしてきた筆者が、プロの目線で本機の実力をじっくりチェックしました。

↑テスコム「テーブルクッキングポット TGP70A」●サイズ:高さ200×幅380×奥行き300mm/質量:約3.8kg(深なべ取り付け時)

 

3種プレートやコンロでも使えるなど汎用性が高い

まずは調理家電としての特徴からチェックしていきましょう。ベースとなる「深なべ」は、無水調理だけでなく、煮る/焼く/蒸すといった調理も可能な1台3役。また、焼きものにピッタリな「溝つきプレート」と、たこ焼きが21個焼ける「たこ焼きプレート」が付属しているので、幅広いメニューに挑戦できます。

↑卓上IHクッキングヒーター(右下)の上に、深なべ/溝つきプレート/たこ焼きプレートのいずれかをのせて使います

 

↑A4サイズの雑誌「GetNavi」との比較

 

無水調理に欠かせないフタのパッキンは、厚く、耐熱性がありそうなゴム製になっています。これが鍋の縁に密着し蒸気を閉じ込めることで、食材から出る水分を無駄にすることなく無水調理できるのです。パッキンは着脱可能なので、料理に応じて使い分けることができるうえ、洗浄がラクというメリットもあります。

↑パッキンは着脱可能です

 

無水調理ができる調理家電には、鍋ブタを重くしたり密着性の高い構造にしたりすることで、蒸気を逃さない構造にするタイプが多数。しかし「テーブルクッキングポット TGP70A」の場合は、ガラスブタなので調理中でも中が見えるうえ、軽量で取り扱いしやすいのがポイント。また、鍋の縁を一段高くすることで吹きこぼれしにくい形状になっているとのこと。気軽に使うための配慮が随所に光ります。

↑「深なべ」は十分な深さがあり、大人数での食事にも活躍

 

「深なべ」は、ガスコンロやIHにも対応可能。途中までキッチンで下ごしらえをしておいて、卓上で仕上げの加熱や保温で食べる、といったこともできます。

 

ミルフィーユ鍋で実感! シンプルでも絶品料理ができる

ここからは実際に無水鍋料理を作っていきます。トライしたのは、白菜と豚バラ肉の重ね鍋。「ミルフィーユ鍋」とも呼ばれるアレです。それぞれ1枚ずつ白菜と豚バラ肉を交互に重ねて、適度なサイズに切って鍋に敷き詰めていけばOK。仕上げに青ねぎや白髪ねぎをあしらうと、見栄えも風味もアップします。

↑改めて、鍋の大きさを実感。白菜1/4、豚肉約500gがすべて収まりました

 

味付けはだしと塩。お好みでしょうがを切って加えるのもオススメです。ポン酢などをつけダレにして味わうなら、ベースの味付けは軽めでOKでしょう。準備ができたら電源を入れます。

↑ダイヤルは無段階式で、カチカチというクリック音が印象的。無段階とはいえWARM~LOW・無水~MED~HIまでガイドがあり、最高温度は220℃となっています

 

温度の高まりとともに熱が入り、やがて白菜から水分が出てきます。さらにグツグツ熱すると、やがてフタの内側に水滴が。これぞ無水調理の醍醐味。食材のうまみを濃縮するとともに、栄養を逃さないのでヘルシーに楽しめるのも魅力です。

↑フタの蒸気はやがて鍋の中に落ち、おいしい循環が繰り返されるのです

 

ころ合いをみてフタを取ると、白菜の水分がしみだして底部に自然のスープを作り出していました。こうなればもう食べごろでしょう。味わってみます。

↑白菜にも肉にもしっかり熱が入り、あとは食べるだけ

 

お、これは! 水を入れていないからか、白菜や豚肉の甘みがダイレクトに感じられる印象です。特に、豚肉に含まれている脂を白菜が適度に吸い、余計な油分はスープの中へと落ちていくので、脂の多いバラ肉ながらギトギトしていなく絶品。シンプルでもこれだけウマくできるとは、料理上手になった気分です。

↑ひと口目はタレなどにつけず、ぜひそのまま味わってみてください。薬味などを添えるなら、ゆずこしょうがオススメです

 

なお完成後、卓上IHクッキングヒーターは片付けてもOK。もし再加熱したいときや、鍋のシメを作るときはコンロで調理すればいいのです。パーティーで次の料理を並べたいときなど、テーブルの上をスマートに活用できます。

↑コンロでも使える点は、隠れた魅力といえるでしょう

 

「溝つきプレート」はサブプレートとして十分に活躍してくれる

続いて、「溝つきプレート」で焼肉にトライしました。大きなチェックポイントは3つ。脂切れのよさ、焦げ付きのなさ、焼き目のシズル感です。

↑肉、魚介、野菜を用意

 

焼肉専用のホットプレートではないので、水受け(脂の燃焼を防いで煙を抑える)などはありませんが、そこまで煙は気になりません。溝に脂が流れるので肉のベタッとした感じはなく、焼き目もおいしそうです。プレートの表面はコーティングされているので、焦げた汚れがガンコにこびりつくこともなし。付属のサブプレートとしては優秀なレベルだといえるでしょう。

↑最高220℃まで上がるので、熱の入り方もいい感じ

 

↑焼き目のシズル感も満点!

 

また、コーティングはもちろんメインの「深なべ」にもしっかりされていて、洗浄にも手間取りません。3種のプレートはすべて丸洗いできるというのも、衛生的で秀逸です。

↑プレートも本体も、基本的に手入れは簡単です

 

無水調理にはヘルシー料理の可能性がありますし、冬の鍋だけでなく、夏はカレーなどにも使えそうです。パッキンが着脱できたりコンロでも使えたりと汎用性が高いので、万能なホットプレートを探している人はぜひチェックを。

エレコムの調理家電に注目! お皿のように食卓に馴染むIHホットプレート「HOT DISH」

PC周辺機器メーカーのエレコムは、同社初となる家電プロジェクトの第一弾として、一台で調理から食事まで完結するIHホットプレート「HOT DISH(ホットディッシュ)」を発表。1月19日より、クラウドファンディングサイトMakuakeにて先行販売を開始します。実売予想価格は2万1780円(税込)となっています。

 

ホットプレートでは難しい汁物調理も可能

家電プロジェクトは、『人々の生活から切っても切り離せない「食」を通して、おうち時間をもっと豊かな時に変えたい』という想いのもと、発足しました。そして、同社のライフスタイルブランド「LiFERE(リフィーレ)」より、第一弾として登場した調理家電が「HOT DISH」です。

 

温度調整はレバー式スイッチで感覚的に操作可能。WARM、LOW、MID、HIGHの4段階で調整します。焼きプレートには伝熱性に優れたセラミックコーティングが施されており、焼く・炒めるといった調理でも焦げつきにくく、汚れも落ちやすいのでお手入れが簡単です。また、プレートは通常のホットプレートより少し深めの作りなので、豚汁やエビチリなどの汁物調理にも活躍します。

↑レバー式スイッチなので操作も簡単

 

↑少し深めの焼きプレート

 

お皿のように食卓に馴染むホットプレート

本製品の最大の特徴は、「機器っぽさ」をなくしたデザイン。インテリアの一部として、毎日の食卓の風景に自然に溶け込むデザインを目指したとのこと。サイズは幅268.7×高さ268.7×奥行き143.8mm(IHクッキングヒーター、焼きプレート、ふたを含む)となっており、一人暮らしにも便利なサイズ感となっています。”出しっぱなし”でも邪魔にならない大きさなので、卓上で調理して、そのまま一皿として食事を楽しむこともできます。

【飲み比べ】バルミューダのコーヒーメーカー「スタバモデル」と「通常モデル」の味はどう違う?

5万9400円(税込)と高額ながら、機能美や味わいで大注目を集めている「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」。2021年の10月に発売されましたが、まさかの続報に家電業界がまたザワつきました。「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION(バルミューダ ザ・ブリュー スターバックス リザーブリミテッドエディション)」、いわゆる“スタバモデル”の発売です。

↑カッパーのサーバーが目を引く「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」。価格は6万4900円(税込)で発売中

 

最初に商品情報を知った時は、「どんなデザインなんだろ?」ぐらいにしか思っていませんでしたが、常識破りのバルミューダをなめてはいけませんでした。なんでも、こちらはスターバックスで最上級のコーヒー豆のブランド「スターバックス リザーブ」をおいしく淹れるために最適化されているとのこと。「それはいっそう気になる!」ということで、体験会に参加。しかも、その場で特別に通常モデルとの味の違いをチェックさせてもらいました!

↑会場は、中目黒にある特別な店舗「スターバックス リザーブ ロースタリー 東京」。「スターバックス リザーブ ロースタリー」は世界4か国に6店舗しかないとあって、メチャメチャおしゃれです

 

コーヒーは水1mlの違いで味が変わる

体験会の前半は、両社の責任者によるトークセッション。スターバックスジャパンのコーヒースペシャリスト・江嵜讓二さんと、バルミューダの商品設計部・太田剛平さんが開発秘話などを語りました。

↑江嵜さん(左)と太田さん(右)。会社同士が互いのブランドやカルチャーに尊敬し合える関係性で、共同開発は楽しかったと振り返りました

 

協業は今回が2度目。過去には2019年に発売された電気ケトル「BALMUDA The Pot(バルミューダ ザ・ポット)」のスターバックス リザーブ限定モデルがあります。その企画と並行して今回のコラボモデル開発も進めていたとか。江嵜さん曰く、長年、スターバックスジャパンとしてもオリジナルのコーヒーメーカーを作りたいという思いがあり、今回のモデルは悲願だったそうです。

↑機能の独自性はボタンだけを見ても明らか。抽出モードはHotとIcedの2つ(通常モデルではICED、STRONG、REGULARの3つ)。また、店舗で注文するときと同様にShortとTallの2サイズから選べるようになっています(通常モデルでは1~3CUPS)

 

↑横から見ると、タンクの目盛りにも違いが。また、スタバモデル(右)のほうはサーバー下部に「★/R」のロゴが印字されています

 

江嵜さんと太田さんのトークで筆者が印象に残っていることのひとつが、コーヒーは水1mlの違いで味が変化する世界だという話。それは温度や注湯のタイミングもしかり。江嵜さんはもちろん、太田さんにもその認識があるため、機械の制御などを緻密に作り込み、毎回同じ味を安定して再現できるようこだわったとのことです。

↑デザインにもこだわりが。スタバモデル(右)はマットブラックとカッパーのカラーリング。表記のフォント(文字の書体)もスターバックス リザーブで使われているものをあしらい、トータルで世界観を体験できるようになっています

 

雑味が少ない豆を湯にしっかり浸らせる

続いて、今回のスタバモデルが通常モデルの「BALMUDA The Brew」とはどう違うのか、太田さんに聞きました。

 

「大きな違いの一例を挙げるとすれば、抽出時にどれだけコーヒー豆がお湯に浸かるか。浸かりやすいレシピで設計したのがスターバックスモデルです。より浸かっているぶん豆本来のポテンシャルを引き出せるのですが、雑味が出てしまう点も否めません。ただ、本機で推奨しているスターバックス リザーブの豆はもともと高品質で雑味が少ないので、おいしい部分だけを抽出できるのです」(太田さん)

 

一方で通常モデルの「BALMUDA The Brew」は、あらゆるコーヒー豆の使用を想定しているため、汎用性が高いレシピになっているとか。そのぶん、推奨している豆の量にも違いがあると太田さんは言います。

 

「1杯ぶんの量は、通常モデルが33gでスターバックスモデルが25g。どちらも『BALMUDA The Brew』独自のバイパス注湯(※)は行いますが、その湯量もそれぞれ違いますね」(太田さん)

 

※バイパス注湯……3/4ほどの湯量でコーヒーを抽出したあと、コーヒーサーバーに残り1/4ぶんのお湯を注ぎ“ストロング&クリア”を実現する「BALMUDA The Brew」ならではの機能

↑それぞれの豆の既定量がこちら。よく見ると左の通常モデルのほうが、コーヒー豆(挽いた粉)が多くなっています

 

では、スターバックスのコーヒー豆を使うならどんな種類がいいのでしょうか。こちらは、より詳しい江嵜さんに質問。すると、フレーバーに個性があるタイプがオススメと言います。

 

「ブレンドコーヒーとシングルオリジン(単一農園・単一品種)のどちらがよいかといえば、やはりシングルオリジンでしょう。なぜなら、基本的に豆の個性や繊細な風味をより感じられるのがシングルオリジンだからです。例えば、極めて希少で高価ですが『ゲイシャ種』のシングルオリジンなどはフレーバーが実に優美でオススメですよ」(江嵜さん)

 

スタバモデルはボディが豊かでまろやか&華やか

それではいよいよ、通常モデルで淹れたコーヒーと「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」で淹れたコーヒーの飲み比べをしていきましょう。今回使った豆は、スターバックス リザーブの「スマトラ」という高品質なタイプ。それぞれのコーヒーメーカーで同じ「スマトラ」を使い、通常モデルは「REGULAR」、スタバモデルは「Hot」で同時に抽出し、飲み比べを行いました。

↑左が通常モデルで右がスタバモデル。まずは蒸らし、そしてドリップ。太田さんの言う通り、注湯の強弱や「注ぐ・止める」のタイミングなどに違いがあります

 

「それぞれのフィルターの中をよく見比べてください。スターバックスモデルのほうが、豆のふちに見えるお湯が多いはずです。イメージでいうと“浸って落とす、浸って落とす”。つまり、十分に豆をお湯に浸らせてドリップする、という工程を繰り返すんです」(太田さん)

 

見てみると、確かにスタバモデルのコーヒー豆のほうがお湯を多く含んでいる印象。使用する豆の量が少ないことも関係しているかもしれません。

↑右のスタバモデルのコーヒー豆のほうがお湯を多く含んでいる印象があります

 

実際に飲み比べてみると、やはり明確な違いがありました。どちらも香り高く、「スマトラ」のコクの深さや甘やかでスパイシーな印象がしっかり出ています。そのうえで、通常モデルで淹れたほうはクリアでブライト。スタバモデルはボディの強さや、まろやかな口当たりをより豊かに感じました。また、酸味に関しては通常モデルがすっきり、スタバモデルは華やかな方向性に引き出している印象です。トータルで見ると、やはりスタバモデルのほうが豆の個性を強く引き出していると感じました。

↑同じ豆なので、コーヒーの色に違いはありませんが、味には明確な違いがあらわれました

 

というわけで、個人的にはコーヒービギナーや、色々なコーヒー豆を試したい人は通常モデルの「BALMUDA The Brew」。スタバ好きの人や、高品質なスペシャルティコーヒーにこだわっているような愛好家には「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」がオススメです。

 

厳選された豆を特別なモデルで淹れる体験は、家で過ごす時間をきっと豊かにしてくれるはず。スタバモデルを選んで、とことん豆にこだわってみるのも面白いのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

コスパもデザインも良し! アイリスオーヤマの「クッキングケトル」でおもてなし料理に挑戦

一人暮らしをしていると特に、調理家電の購入は慎重になりますよね。実際にどれくらいの頻度で使うか分からないので、キッチンスペースを圧迫するだけの置き物にならないか……という不安が最大の理由でしょう。

 

筆者もそんな一人ですが、最近注目している製品はアイリスオーヤマの「クッキングケトル ICK-M1200-B」です。アイリスオーヤマの調理家電といえばコスパの高さに定評があります。本製品も実売価格1万4080円(税込・以下同)で、作れる料理も幅広いのでコスパは抜群!

 

クッキングケトルの王道調理である”湯沸かし”や”ラーメン”を、今さら紹介しても面白くないですよね。そこで、今回はこのクッキングケトルを使って、おもてなし料理に挑戦してみました。

 

ぬくもりを感じるオシャレなデザインがイイ!

本製品を見て最初に感じたのが「デザインがオシャレで気分がアガる」ということでした。マットな質感のボディと木の組み合わせにはぬくもりが感じられ、つい写真を撮りたくなってしまう佇まい。本体サイズは幅280×奥行き200×高さ187mmで、キッチンスペースはあまり取らないサイズ感です。

↑マットな塗装と木の取っ手がオシャレ。重さは約1.8kg、定格消費電力は1200Wです

 

ケトルとコンロは分かれており、ケトルがセットされていない時は自動で電源がオフになる安全構造となっています。また、ケトルの底がテーブルに接しない形状なので、鍋敷きは不要。ちょっと気が利いていると思いませんか?

↑ケトルはそのまま水洗い可能。マグネットプラグ式の電源コードで、引っかかってもすぐに外れる仕組みです

 

ケトルの注ぎ口には湯切り口が付いているので、野菜やパスタなどの麺を茹でる際にも重宝しそう。コンロが一口しかない一人暮らしのキッチンでも、これがあれば同時調理がしやすくなりそうです!

↑注ぎ口は湯切りがしやすくなっています。これはクッキングケトルならではですね

 

5つの自動メニュー機能を使えば材料を入れるだけで完成!

本体は、細やかな温度制御が可能なマイコン式を採用。手動で温度や時間を設定すればその温度をキープしてくれます。

↑手動で40〜100℃に設定可能。調理時間は、40〜70℃のときは4時間まで、80〜100℃のときは30分まで設定できます

 

手動での設定だけでなく「鍋」「サラダチキン」「インスタント麺」「炊飯」「煮込み」の5つの自動メニューも搭載しています。手順は簡単。材料をケトルに入れたら「自動メニュー」ボタンを押して、1〜5のメニュー番号を選択し、「スタート」ボタンを押すだけ。ほったらかし調理が叶います。

 

おもてなし料理に挑戦

筆者が最初に作ってみたのは、寒い季節にぴったりな「キムチ鍋」です。本製品にはレシピブックが付属していないので、公式サイトで紹介されているレシピを参考にしました。

↑公式サイトではキムチ鍋のほかに、ラタトゥイユやプリンなどのレシピが紹介されています

 

自分で調理するのは下準備のみ。材料をカットしたらケトルに投入し、「自動メニュー:1」を選択。約15分待てばキムチ鍋の完成です! 完成後は自動で保温状態になるので、アツアツの状態をキープできます。鍋物といえば普段はカセットコンロで調理することが大半でしたが、ケトル調理では火を使わないので、つきっきりにならずに済みます。IHだからといって時間が長くかかることもなく、これからの季節には大活躍しそうです。

↑1人分の鍋の量としてはちょうどいい。今回は2人分だったので2回作りましたが、2回目の完成を待つ時間もそう長くは感じませんでした

 

煮込み料理、ごはんもの、低温調理と幅広い調理に大活躍

鍋物が作れることは想定の範囲内。さらにクッキングケトルの良さを感じようと「ラタトゥイユ」「炊き込みごはん」「ローストビーフ」にも挑戦してみることにしました。

 

ラタトゥイユは、ケトルにカットトマト缶やにんにく、白ワインなどを入れ、その上にカットした野菜を並べて、オリーブオイルを回しかけたら準備は終わり。「自動メニュー:3」で調理を開始したら、18分ほどで完成しました。

↑トマトの旨味が野菜に染み込んでいて、熱くても冷めてもおいしい。おもてなし料理の前菜としてはもちろん、作り置きしておくと良さそう!

 

炊き込みごはんは、お米、調味料、にんじん、生姜、いわしの缶詰などを入れて、「自動メニュー:5」で調理を開始したら、約45分で完成です。炊飯器のように早炊きはできませんが、保温できるので、鍋で炊くよりも便利と言えます。普段、なかなか炊き込みごはんを作る機会がなかったのですが、これだけ手軽ならもっと作ってみたいなと思えました。

↑生姜の香りがしっかりするので、缶詰の魚の生臭さは一切ありません

 

ローストビーフなどの低温調理は手動で温度と時間を設定してもいいですが、今回は「自動メニュー:4」で調理しました。300gの肉の場合、調理時間は125分が目安。今回は少し肉が小さかったこともあり、思った以上に火が入ってしまいました……。低温調理は温度管理が難しいので、少し慣れが必要かもしれません。

↑低温調理は手動で温度と時間を設定するのがオススメ

 

今回、いくつか料理を作ってみて「クッキングケトル=鍋料理か麺類を作るもの」というイメージが大きく覆されました。ただし、炒め物や揚げ物、焼き物には使えないので、長時間コンロを占拠しそうな料理を作るのに活用するといいでしょう。

 

「クッキングケトル ICK-M1200-B」は実売価格1万4080円と、普通のケトルとして考えれば割高です。しかし、調理もできると考えれば妥当。鍋料理やスープ、ごはんもの、お菓子作り、低温調理といった幅広いシーンで使えるので、「買ったもののあまり使わない」といったことはなさそうです。一人暮らしや二人暮らしにちょうどいい卓上調理家電が欲しいと考えているなら、このクッキングケトルは有力候補になりそうです!

家事えもんが予想! 2022年に爆売れ必至の調理家電はコレだ

インフルエンサーは、家電やガジェット、ファッションなどの様々な情報をライフスタイルとともに発信し続けています。 今回は「家事えもん」として親しまれる松橋周太呂さんに、2022年に爆売れ必至の調理家電を占ってもらいました!

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

3度目の戦国時代が到来! ほったらかし調理家電

2014〜15年ごろと、2020年ごろに続いて、いま“第3次ほったらかし調理家電戦国時代”が到来中。各社が革新的な新製品を投入しています。

 

直火OKのホーロー鍋

象印マホービン
STAN. 自動調理なべ EL-KA23
実売価格3万3000円

同時に2品のパック調理が可能になり、“時産”性が向上。高い蓄熱性を誇る厚さ2mmのホーロー鍋は直火にかけることができ、料理好きが使い込める仕様になっています。調理後は専用の蓋をすればそのまま冷蔵保存できて便利!

 

忙しい毎日でも多彩な料理を楽しめるホットクック

シャープ
ヘルシオ ホットクック KN-HW24G
実売価格7万4800円

2〜6人ぶん作れる容量はそのままに、従来機よりもコンパクト化。「まぜ技ユニット」の回転速度が強化され、ホイップクリームなどの泡立てが可能になりました。ケーキ作りを楽しむ際のサポート役としても秀逸です。

 

独自の加圧技術を採用したシロカの「おうちシェフ」

シロカ
おうちシェフPRO SP-2DM251
実売価格1万5800円

独自の「スマートプレッシャー技術」を採用し、おいしく素早い調理を実現。加圧時間と圧力値を自由に調整可能で、好みに合わせた細やかな調理ができます。予約調理時は細菌が繁殖しづらい温度を維持するので衛生的。

 

▼選んだのはこのインフルエンサー

[家電芸人]松橋周太呂さん
「家事えもん」の愛称で親しまれる家事・家電芸人。「調味料検定通」を取得した料理好きで、メディアでは時短テクを多数紹介する。

【2021年総決算】家電のプロが取材して厳選した「ベストバイ調理家電」3選

2021年も幕を閉じようとしています。引き続く”ステイホーム”をいかに充実させるか、考えを巡らせた読者も多いのではないでしょうか。同時に、QOL(クオリティ・オブ・ライフ)についてあらためて考えさせられた年でもありました。そこで、本記事では一年の総まとめとして、さまざまな調理家電を愛し使用してきた家電のプロに「今年QOLを爆上げしてくれた調理家電」を聞いてみました!

 

▼厳選したのはこの人!

今西 絢美(いまにし あやみ)

「おいしいものナビゲーター」として、調理家電や食に関する記事を執筆。フードツーリズムマイスター、唎酒師の資格も持つ。ウェブサービスやアプリのトレンドも追跡中。

 

【その1】焼き芋専門店さながらの蜜たっぷりの仕上がりに感動!

ライソン

超蜜やきいもトースター

実売価格:1万8480円

東京は西大井にある人気店「超蜜やきいもpukupuku」が監修・開発協力した、自宅で専門店さながらのおいしい焼き芋を焼けるトースター。サツマイモの甘さを引き出すのに最適な温度をマイコンで自動制御するので、誰でも簡単においしい焼き芋を焼けます。温度と時間を設定することも可能で、低温から焼き始め最後は高温で焼き上げる、焼き芋特有の焼き方も再現可能。

 

超蜜やきいもを作る場合は、完熟した紅はるかをアルミホイルで包み、水を入れた専用やきいもプレートに乗せて「超蜜やきいもモード」ボタンを押すだけ! とても簡単に蜜が溢れ出す焼き芋が完成します。通常のトースターとして普段使いもできるので、1年中使えるのが嬉しいですね。

 

<今西さんおすすめポイント>

「『お店クオリティ』というキーワードがピッタリな本製品。2時間かけて焼き上げたおいもの甘くてねっとりした口当たりは、ほぼスイーツ! 家にいながらこのクオリティの焼き芋が作れて&食べられて、QOLが上がりました。 ホカホカの状態だけでなく、冷蔵して『冷やし焼き芋』にするのもおすすめ。サツマイモの品種ごとに味わいがまったく異なるので、ぜひ食べ比べてみてください」

↑完成した焼き芋は、砂糖を使っていないのにスイーツのような甘さが楽しめます!

 

▼レビュー記事はコチラ

これはほぼスイーツだ!「超蜜やきいもトースター」でトロットロの焼きいも作り

 

【その2】生活に「抹茶」という新たな習慣が加わることで豊かな気分になれる!

World Matcha

Cuzen Matcha(空禅抹茶)

実売価格:3万3000円

2021年10月にアメリカで先行発売され、グッドデザイン賞など計6つもの賞を獲得した抹茶マシン。使い方はシンプルで、100%国産茶葉の専用抹茶リーフを茶筒に入れ、濃さを3段階から選択するだけ。その場で茶葉を挽き、本格的な”お抹茶”の出来上がり! ゴミは茶殻などもなく抹茶リーフの袋のみ。

 

しかも1スティックで20杯分(濃さレベル1で挽いた場合)なので、しばらくは袋1枚もゴミが出ません。環境に優しいマシンです。抹茶好きにはたまらないアイテムといえますね!

 

<今西さんおすすめポイント>

「普段抹茶を飲む習慣がない筆者。『フレーバー』ではない抹茶のおいしさを知るきっかけになりました! そのまま抹茶を飲むだけでなく、自分でラテを作ったり、炭酸水で割ったりと、いろいろな飲み方を楽しめるのは自宅ならでは。生活の中に新たな習慣を取れ入れる、いいきっかけになるはずです。また、自宅に人を呼んだときのおもてなしにもぴったり」

↑完成した抹茶は、苦味と甘みのバランスが絶妙で飲みやすかったです!

 

▼レビュー記事はコチラ

抹茶マシンの「ひきたて」が想像を超えていた! 海外で高評価「Cuzen Matcha」の衝撃をレビュー

 

【その3】テレワーク中の食事作りの頼もしい相棒がさらに進化!

シャープ

ヘルシオ ホットクックKN-HW24G

実売価格:7万4800円

2021年9月に発売された本製品は、幅345×奥行305×高さ256mmと従来モデルより幅がコンパクトになったことで、設置場所の悩みを解決。サイズに反して容量は2.4Lとたっぷりで、2人〜6人分の調理が可能です。さらに、食材の焦げ付き・揚げの染み込みのムラを防ぐ「まぜ技ユニット」が、料理の準備や仕上げにも使えるようになりました。

 

ポテトサラダを作る際も、食材の加熱からつぶす工程までホットクックが行ってくれるように。また、ホイップクリームを作ることもできるようになりました。メニュー集も付属しているので料理の幅が広がること間違いなし!

 

<今西さんおすすめポイント>

「ホットクックといえば『ほったらかし調理』に欠かせない調理家電ですが、さらにひとりでできることが増えたのが嬉しいポイント。自宅で仕事をしながら食事の準備をする日が多いなら、買って損はありません! また、幅が小さくなったことでキッチンに置きやすくなったのもオススメできるポイント。累計販売台数が40万台を超えているのも納得の自動調理鍋です」

↑まぜ技ユニットは食材の量や柔らかさなどに応じてかき混ぜを行います。新モデルでは芋を潰したり、ホイップクリームを作ったりといった準備に使えます

 

▼レビュー記事はコチラ

ついに買い時? 40万台突破の自動調理鍋「ホットクック」最新モデルの進化を実食レポート!

ホットプレートの歴史を変える薄さ3㎜の革命的な「abien MAGIC GRILL」

abien MAGIC GRILLは、クラウドファンディングで一躍注目を集め、半年で7万台を売り上げた大注目のホットプレートだ。薄さわずか3㎜ほどのプレートで、食材を驚くほどおいしく焼き上げる秘密に迫る。

 

【今回紹介する製品】

焼きムラ、煙、焦げのほか、お手入れや収納性など
ホットプレートのあらゆる欠点を解消!!
abien MAGIC GRILL

 

こだわり調理家電部門

GetNavi注目モデル

 

J-FUN

abien MAGIC GRILL

実売価格:1万9800円

独自の極薄ACフィルムヒーター技術により、均一な加熱と手入れのしやすさ、高いデザイン性を実現。低電力ながら高火力で肉や魚も焦げ付かせず、煙の発生を抑えて焼き上げる。脚と電源コードは着脱式で収納時もコンパクト。

SPEC ●ヒーター:サーキットヒーター●消費電力:約770W ●温度設定:2段階(強250℃/弱180〜200℃)●コード長:約1.8m ●サイズ/質量:約W400×H83×D300㎜/約2.5㎏

独自のヒーター技術で従来のホットプレートの課題を克服

 

本機はまさに、ホットプレート界の衝撃作だ。まず極薄プレートだけが台座に乗るビジュアルがインパクト抜群。本来はプレート下にあるヒーターが見当たらない。

 

実はこのプレート内にフィルム型ヒーターを内蔵。従来のホットプレートではヒーターが粗密な棒状で、これが焼きムラの原因だったが、本機はヒーター密度の高い「サーキットヒーター」を採用。温度ムラ問題を一気に解決した。

 

プレートは5層構造で、一番下には鏡面プレートを採用。輻射熱が鉄板に戻るため、従来のホットプレートの60%以下の消費電力ながら高火力で調理できる。

 

台座とコードは着脱式でプレートだけサッと洗え、収納も超ラク。ホットプレートの既成概念を変えてしまう革新モデルだ。

 

【POINT01】

プレート全面を高密度に覆うヒーターでムラなく加熱!

フィルム型ヒーターにより熱源と鉄板を一体化。プレート全面を覆うヒーターと、輻射熱を鉄板上に集める技術でムラなく効率的に食材に熱を伝え、みずみずしくふっくらとジューシーな焼き上がりを実現する。

 

【POINT02】

独自のコーティング技術で食材をこびりつきなく焼ける

独自の特殊コーティング技術とプレート表面の細かな凹凸により、油なしで焼いても肉や魚がくっつかず、プレートの焦げつきもなし。油汚れはキッチンペーパーなどで簡単に拭き取れて、後片付けもラクだ。

 

【POINT03

省電力なのに高火力!! 温度調節可能で焼き過ぎない

熱源・鉄板一体型で加熱ロスが少なく、省電力だが火力は抜群。食材が焦げる200℃を境に強(250℃)と弱(180〜200℃)の2段階で温度調節できる。基本は弱、焼き目をつける際は強、という使い方も可能だ。

 

<CHECK!>

ひとり暮らしにも最適なコンパクトタイプが登場

J-FUN

abien MAGIC GRILL S

実売価格:1万4800円

abien MAGIC GRILLの機能はそのままに、正方形のプレートを採用した小型モデル。プレートの端に21㎜の縁をつけ、幅広い調理に対応した。テーブルに置いても邪魔にならないサイズ感がうれしい。

 

 

 

今回紹介したJ-FUN「abien MAGIC GRILL」は現在開催中の2021年を代表する家電を決定する「家電大賞 2021-2022」の掃除機部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

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若者や女性に人気!“逆アルデンテ”ごはんも炊ける実力派電気圧力鍋を徹底分析

Re・De Potは、2020年5月の発売以来、シンプルで使いやすい機能とスタイリッシュなデザインでロングセラーとなっている。今回は白磁器のように美しいホワイトがノミネート。「高価格帯の炊飯器に引けを取らない」「コスパが優秀」と評判の実力に迫る。

 

【今回紹介する製品】

もはや高級炊飯器!? おかず調理はもちろん、ごはんも得意な多機能鍋
Re・De Pot PCH-20LW

 

キッチン家電部門

GetNavi注目モデル

A-Stage

Re・De Pot PCH-20LW

実売価格:1万4800円

最大1.8気圧(83kPa)の高圧で本格煮込み調理が時短でできる小型電気圧力鍋。ごはんもわずか25分で“外硬内軟”の食感に炊き上がる。調理容量1.2ℓは2〜3人家族に最適なサイズ感。ボディのマットで上質なテクスチャも食卓で映える。

SPEC ●定格圧力:83kPa ●調理容量:1.2ℓ ●調理モード:圧力、低温(スロー)、温め、自動調理 ●予約:最大12時間、1時間刻み(圧力調理、炊飯のみ)●自動メニュー:8種 ●サイズ/質量:W288×H244×D222㎜/約2.8㎏

 

食感抜群の炊飯機能も好評! 簡単操作で料理の幅が広がる

 

Re・De Potは、2020年にInstagramで人気に火がつき、21年も多数メディアに取り上げられるなどして話題に。ユーザー評価が特に高いのが炊飯性能。圧力炊飯でも米がベタつかない炊き方が追求されており、五ツ星お米マイスターの西島豊造さんはその炊き上がりを“外硬内軟”の“逆アルデンテ”だと絶賛する。

 

「粘り・柔らかさ・粒感のバランスが良く、甘みも上品で飽きがこない。現代の若者や女性が好む粒感のあるごはんを炊くのに最適です」

 

なお、21年発売の新色ホワイトはキッチンや食卓で映えるビジュアルも秀逸。調理モードも4種類に絞られ、直感的に操作できる。

 

炊飯にごちそう作りにとマルチに活躍する本機は、おうちごはんをさらに豊かにしてくれる逸品だ。

 

 

【POINT01】

従来の電気圧力鍋を超えた
おいしい炊き上がりをお米のプロも絶賛

従来の電気圧力鍋ではベタつきがちな炊き上がりを改良し、ごはんが最もおいしくなる圧力炊飯を実現。五ツ星お米マイスターの西島豊造さんも、昨今のトレンドである外がツルッとハリがあり中が柔らかい、“逆アルデンテ”な食感を絶賛している。

↑最大1.8気圧の高圧を保ち100℃以上の沸点で調理。加圧条件などを調整し、通常1時間程度かかる炊飯をわずか25分で完了する

 

【POINT02】

白磁器のような洗練された質感と
アクセントになる上品なメタルが洒脱

Re・De Potはデザイン性の高さも人気。スリムなデザインとマットな質感が食卓に映える。2021年5月発売の新色ホワイトは白磁器のような落ち着いたカラーのボディが洒脱。金継ぎをイメージした取っ手などのパーツも上品だ。

↑ドイツの権威あるデザイン賞「Red Dot Award 2021」の「レッド・ドット・デザイン賞2021」(※)を受賞。魅力あるプロダクトデザインが高く評価された(※:「Red Dot Award 2021」を受賞したのは2020年モデル。プロダクト・デザイン部門において受賞)

 

【POINT03

火加減の面倒がなく
ボタン操作もシンプルで使いやすい!!

電気圧力鍋の魅力は加熱中の火加減調節を自動で行ってくれる点にあるが、Re・De Potはさらに操作もシンプル。豚の角煮などの圧力調理はもちろん、ロールキャベツなどのスロー調理もボタンをいくつか押すだけで絶品の味に仕上げてくれる。

↑ボタンが6つ、調理モードも4種のみと超シンプル。「無水カレー」など自動モードでの調理なら、メニュー番号を選びスタートボタンを押すだけだ

 

【POINT04】

フードディレクター川上ミホさんが
プロデュースしたスペシャルレシピも!!

公式サイトには毎日の献立決めに役立つ基本レシピ69メニューに加え、人気料理家・川上ミホさんプロデュースの特別レシピも掲載。「ヨーロッパで愛されるビストロ」特集など特別な日に食べたいごちそうレシピが多数アップされている。

↑川上ミホさんの特別レシピは「本格カレーごはん」「旅する毎日特別ごはん」などテーマ別に5〜7品を掲載。レシピブックも同梱され、凝った料理も気軽に試せる!!

 

<CHECK!>

話題の体験型ストアでRe・Deの魅力に触れられる

2021年11月にオープンした最新ガジェットの体験型ストア「b8ta Tokyo – Shibuya」にRe・De Potが出展中。本機で炊いたごはんを店内のカフェスペースで試食できる(不定期開催)。

 

 

 

 

今回紹介したA-Stage「Re・De Pot PCH-20LW」は現在開催中の2021年を代表する家電を決定する「家電大賞 2021-2022」の掃除機部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

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ひとり暮らしなら文句なく“買い”! 約2000円の高コスパ電気ケトル

ニトリが展開する生活家電には「この使い勝手でこの価格はおかしい」と、ユーザーが呆れるほど評価の高い製品が多い。そのなかでも、日々たくさんの製品に触れている家電ライターをも唸らせたアイテムはこれ! 今回はひとり暮らしに役立つ「電気ケトル」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ひとり暮らしに1台あると助かる高コスパのケトル

電気ケトル ラマーレ4 SN-3228

1990円

必要な量のお湯を素早く沸かす電気ケトル。1カップぶん(120ml)を約1分30秒で沸かせる。注ぎ口に水切れを良くする形状を採用し、適量を注ぎやすくした。カラーは、5色展開。

SPEC●適正満水容量:約1.2L●定格消費電力:1000W●安全設計:空焚き防止機能、自動電源OFF機能●コード長:約1.2m●サイズ/質量:約W212×H205×D158mm/約0.78kg(給電スタンド含む)

 

↑フタ部分が広口設計なので、奥まで手を入れて洗浄可能。フタを開けたままの状態で固定できるため、給水時に便利だ

 

【Recommend】必要十分な機能がついてこの価格は文句なく買い!

「必要十分な機能を備え、使いやすい電気ケトルが約2000円とはお買い得。一般的なケトルに比べて、沸騰までに多少時間がかかりますが、価格差を考えると文句なく買いです」(平島さん)

コスパ度:9/10

 

私がセレクトしました

家電ライター

平島憲一郎さん

調理家電や掃除機、空調家電など生活家電全般の製品紹介記事、検証記事を執筆。私生活での製品購入時には“コスパ”をかなり意識する。

「大きくて邪魔」評を覆す! シンプラス「ノンフライヤー」でヘルシー揚げ物生活を満喫してみた

家で揚げ物を調理するのはハードルが高いと考える人が多いでしょう。油の処理は面倒ですし、揚げながら「カロリー摂り過ぎだよなぁ」と不安を覚える人もいるかと思います。でもアツアツの揚げ物とビールの相性は最高ですから、なかなか絶てないのが現実!

 

この「片付けが面倒」「カロリーが気になる」という揚げ物をするときの悩みを解決してくれるのが、「ノンフライヤー」。余分な油を使わずに熱風で食材を包み込みながら加熱する仕組みの調理家電です。ノンフライヤーはさまざまなメーカーから発売されていますが、置き場所の問題などから従来、筆者は正直あまり欲しいとは思っていませんでした。しかし、そんな筆者でも実際に使ってみて欲しくなったノンフライヤーがあったのです。本記事ではそんな気持ちにさせてくれた、Simplus(シンプラス)「ノンフライヤー 1.8L SP-FR01」(税込価格:6980円)の魅力をご紹介します。

 

キッチンに置きやすいサイズ

シンプラスのノンフライヤーがもつ大きな特徴のひとつが、そのサイズ。本体サイズは幅21×高さ28×奥行き26.8cmと小ぶりです。想像していたよりもひと回りほど小さいだけで、キッチンに置くハードルが一気に下がりました。

↑幅21×高さ28×奥行き26.8cm、重さは約2.5kg 。消費電力は1000W

 

分かりやすくサイズ感を例えると、5.5合炊きの炊飯器よりもひと回り小さいくらい。なお、背面に排気口があるので、壁や棚とは少し間を開けて設置しましょう。

↑筆者のキッチンでは、電子レンジの横がちょうどいい置き場所。ブラック以外のカラバリが出ることにも期待したい

 

庫内の容量は約1.8Lとなっており、1〜2人の世帯ならこれで十分。自宅での食事だけでなく、お弁当用に揚げ物を少し作るときにも重宝しそうです。しかし、「家族4人分の揚げ物をする」といった、一度に大量の揚げ物をするのには向きません。

↑ハンドルを手前に引くとフライヤー部分が現れる。加熱中に開けると加熱はストップするが、タイマーは止まらない

 

冷凍フライドポテトから自家製野菜チップスまでOK

使い方はシンプルで、フライヤー部分に食材を入れたら、温度とタイマーをセットするだけ。設定温度は0〜200℃となっており、タイマーは30分までセットできます。

↑天面にタイマー、正面に温度の設定ダイヤルがあり、それぞれを回す

 

まずは冷凍のフライドポテトを調理してみることにしました。あらかじめ180℃で3分予熱をしておき、そこに凍ったままのフライドポテトを入れ、16分加熱します。

↑フライドポテトの調理目安は10分から16分

 

加熱が開始すると、「ブォーン」と音がします。庫内の熱風を大型ファンで高速循環して、食材を包み込みながら加熱する仕組みで、この音は加熱が終了するまでずっと鳴っています。うるさいほどではないですが、最初は少し驚くかもしれません。

 

フライヤー部分を取り出すと自動で加熱がストップするので、調理ムラを防ぐために調理中にフライヤー部分のポットを取り出して軽く振ったり、食材を裏返したりすることもできます。今回は5分おきくらいに軽く振ってみました。

 

待つこと16分、完成したフライドポテトがこちらです。揚げていないので色は薄いですが、さっそく食べてみると、芋の味が濃い! 揚げたときのようなサクサク感はないのですが、しっかりベイクされてじゃがいもの味が際立っています。ファーストフードで少しふにゃっとしたフライドポテトが好きな人はおそらく好きなはず。これでカロリーが大幅カットできると考えれば、アリかもしれません。

↑じゃがいもが好きな筆者はこのポテトが気に入った。じゃがいもの味を楽しめる点は、ケンタッキーのフライドポテトに似ているかもしれない

 

食感や味わいは揚げたポテトともちろん違うのですが、これはこれで良さを引き出しているように思います。しかし、ひとつ気になったのが「冷めやすい」点です。揚げたものに比べると少し冷めるのが早いように感じたので、とにかくできたてを食べることが大事かもしれません。

 

もうひとつ、試したかったのが野菜チップスです。これまで作ったことはないですが、油を使わないという手軽さに惹かれて挑戦してみることに。れんこんをスライサーで薄くカットして庫内を予熱し、180℃で15分加熱します。まんべんなくパリパリにしたいので、先ほどと同じく、5分おきに中身をチェック。完成したのがこちらです。

↑パリッパリの食感のれんこんチップスが完成。ほかの野菜でも試してみたくなった

 

油を使っていないとは思えないほどパリパリのれんこんチップスです!塩気を効かせるとお酒のおつまみにも良さそう。と、カロリーオフにした意味を忘れそうになりましたが、何度も作りたくなる手軽さです。スーパーで買ったパック入りのれんこんを1本使ったのですが、あっという間に完食しました。かぼちゃやにんじんで作るのも良さそうですね。

 

温め直しで天ぷらの衣も復活

ノンフライヤーは揚げ物の温め直しもできます。スーパーで買ってきたお惣菜や、残り物の揚げ物などは150℃で5~10分ほど温めるだけ。ちなみに、ノンフライヤーには小さい食材を載せるためのプレートと、大きめの食材を載せるためのステンレスグリルの2種類の台が付属するので、この上に載せて温めましょう。

↑フライドポテトやナゲットの温めはプレート、とんかつやフライドチキンはステンレスグリルを使うといい

 

温めると下に余計な油が落ち、衣がサクサクに復活! もちろん中身もしっかり温められています。トースターよりも焦げにくいので、お惣菜などの温め直しはノンフライヤー一択になりそうです。しかし、コンパクトボディーなので、一度に温められるのはコロッケ2個、かき揚げ1個までが限界でした。天ぷらセットなどは2回に分ける必要がありそうです。

↑2人分を温め直しするときは2回に分ける必要あり

 

グリル機能でローストビーフも

ノンフライヤーといえば、揚げ物のイメージが強いですが、実はグリルやロースト調理にも役立ちます。例えば、ローストビーフのような塊肉は、200℃で8〜10分ほど焼いてから、そのまま庫内で10〜15分ほど寝かせるだけで完成しちゃうのです。

↑塩コショウした牛肉ブロックを200℃で8分加熱し、そのまま10分放置した

 

ノンフライヤーにはレシピブックが付属していないので、調理時間はいろいろな人が公開しているレシピを参考にしました。火加減の難しいローストビーフですが、初めて作る筆者でも上々の出来栄えでした。料理の仕上がりが少し不安だという人は、鶏肉と野菜のグリルなどしっかり火を通す料理から始めるといいかもしれません。

↑きれいなピンク色のローストビーフが完成した。低温で長時間加熱して作る方法もあるので、研究のしがいがある

 

今回のレビューで気になったのが、ノンフライヤーで揚げ物をするのは時間がかかる、という点でした。油を使えば、時間は半分以下で済むはずです。しかし、「油がはねてやけどする心配がない」「油の後片付けをしなくていい」「カロリーオフできる」という3つのメリットを考慮すると、一台持っていてもいいのかもと思えました。料理好きな人へのプレゼント家電としても重宝しそうです。また、「食生活を見直そうかな」と考えている人が一念発起するきっかけになるかもしれません。ぜひノンフライヤーで“揚げない揚げ物”の可能性を感じてみてください!

朝食から晩酌のつまみまで、すぐにアツアツが食べられる! 約1000円の「ミニホットプレート」がコスパ良すぎ

ニトリが展開する生活家電には「この使い勝手でこの価格はおかしい」と、ユーザーが呆れるほど評価の高い製品が多い。そのなかでも、日々たくさんの製品に触れている家電ライターをも唸らせたアイテムはこれ! 今回は“一人ぶん”がすぐに作れる「ミニホットプレート」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

卓上で“一人ぶん”がすぐ作れてそのまま熱々の料理を食べられる!

ミニホットプレート ロティ TK2131P

1037円

朝食から晩酌のつまみまで卓上で作れて熱々の料理が食べられるホットプレート。フッ素加工が施され、キッチンペーパーや濡れぶきんで汚れを簡単に拭き取れる。小型サイズで収納もラク。

SPEC●消費電力:700W●プレート有効サイズ:約W245×D165mm●温度ヒューズ:240℃●コード長:約1.4m●サイズ/質量:約W296×H78×D210mm/約0.78kg

 

↑スイッチは電源のオン・オフだけで、火力切り替えやタイマーはなし。シンプルに振り切ったコンセプトが好評だ

 

【Recommend】テーブルに出しっぱなしで朝から晩まで活躍!

「朝から晩まで食卓に出したままでも邪魔にならないサイズ感。シンプル機能ゆえに価格も安いので、プレートに食材がくっつくようになったら買い替えるのが吉です!」(平島さん)

コスパ度:10/10

 

私がセレクトしました

家電ライター

平島憲一郎さん

調理家電や掃除機、空調家電など生活家電全般の製品紹介記事、検証記事を執筆。私生活での製品購入時には“コスパ”をかなり意識する。

無印良品の新作「深型ホットプレート」を20代一人暮らしが試したら…油跳ね、臭い移りなしに感動!

無印良品から新しい調理家電「深型ホットプレート」が発売されました。見るからにシンプルかつミニマルなデザインが「無印らしさ」を感じさせる一品。税込で4990円と、この手の家電の中では手が出しやすい価格も嬉しいポイントです!

 

本記事では同製品を、一人暮らしをしている20代の女性ビジネスパーソンを代表して、GetNavi web編集部員の筆者がレビューしてみました。普段はあまり自炊をしないのですが、そんな筆者でも美味しい料理はできるのか?! 使い勝手やいかに!

1人前にちょうどいい!

本製品は、幅22cm×奥行16.5cm×高さ14.5cm(蓋を含む)となっており1人分を作るのに丁度いいサイズ。一般的に、ホットプレートというと、その名の通りプレート状の浅い加熱板をもつものが多いのですが、これは焼く・炒める以外に、煮る・茹でるなどの調理にも対応できる深さが特徴になっています。重さも約1.4kgと軽く、操作パーツも温度調整するレバーのみでシンプル。

 

↑温度は保温モードのWARM(50℃〜70℃)、LOW(120℃)、MID(160℃)、HIGH(200℃)の4段階

 

そのシンプルさとミニマルさに、とても無印らしさを感じます。サイズのみならず、落ち着いたマットブラックは主張が激しくないので、どこに置いても大人しく鎮座してくれます。狭い正方形のスペースにも難なく収納できるので、出しっぱなしOKの調理家電と言えるでしょう。

↑この様な狭いスペースに収まってくれています

 

実際調理するプレート部分も控えめなサイズですが、アヒージョなど1人前の量が多くないメニューなら2人分を作る余裕があります。

↑プレートのサイズもこぢんまりとしています

 

熱の通りが良くサクっと一品作れる

今回作ったのは「煮込みハンバーグ」。満腹感もありながら、女子力的にも満点に近いメニューです。

↑これらの材料に加え、ケチャップと砂糖も用意があるとなおよし

 

材料はこんな感じ。平日の慌ただしい夕食を想定して、ハンバーグは出来合い。いいのです、楽できるところは手を抜いて。さて、早速調理開始といきましょう!

 

あらかじめ、ホットプレートに少量のオリーブオイルを塗り広げておき、スイッチON。温度はHIGH(200℃)に設定し、プレートが温まったらまずはハンバーグから焼いていきます。

↑サッと油を引いて、ハンバーグから焼き始めます

 

深さがあるだけでなく、フッ素樹脂塗装によってこびりつきにくくなっており、あまり油を使う必要がないので、跳ねを気にせずエプロン無しで調理可能でした。この点は筆者の推しポイントの1つ!

 

また、肉を焼く時に必須なのは換気扇でしょう。でも今回のメニューではあまり匂いが気にならないので、上の写真のようにキッチンじゃない場所でも料理できちゃうのです。コンセントが近くにあればどこでも料理できちゃう、これも推せるポイント!

 

さて、ホットプレート調理だからと言って油断は禁物! 火力が強いので、1、2分ですぐ焼き目が綺麗につきます。

↑肉の焼けるいい音が響き渡ります

 

先ほど、プレートはこぢんまりとしていると記しましたが、一般的なフライ返しを使えるだけの幅はあるので、ハンバーグをラクラクでひっくり返せます。こうして両面に焼き色がついたら、ソースを流し込みます。ソースは、水で溶いたブラウンソースに、ケチャップを足し、砂糖も加えたもの。ひと手間ですが、甘めが好きな人にはピッタリな独自レシピです。独自ゆえ、それぞれの分量は目分量!味見しながらお好みで味を整えてください。

 

なお、公式のレシピブックは添付されていませんが、本製品を使用したオリジナルレシピをブログやSNSで公開してくれる人もこれから増えそうなので、楽しみです。

↑温度はHIGHのまま蓋をします

 

温度はHIGHに設定したままいったん蓋をして、MIDに下げて煮込んでいきます。インゲンやブロッコリーなど、固めの野菜を添える場合は、この時に一緒に煮込んでも良し。レバーを動かして温度を調整する際は赤いランプが点灯し、設定温度まで温度が上昇すると消灯します。

 

筆者は野菜の食感を残したかったので、グツグツと音がし始めたあたりで投入しました。ソースが煮立つまでの所要時間は3分程度。想像よりサクサクと調理が進みます!

↑インゲン、パプリカ、プチトマトで彩りをプラス

 

仕上げに、もう一度蓋をしてLOWに設定し、3分程煮込んでいけば完成。ここまでの所要時間、わずか10分! なのにしっかりと厚めのハンバーグに火が通っています。まるで圧力鍋で調理したかのような速さと、クオリティーに驚きました!

↑完成した煮込みハンバーグ。しばらくソースがグツグツしているのが食欲をそそります

 

↑一人用なので、プレートから直接食べたっていいのです。洗い物を増やしたくない人にはオススメ

 

食卓を圧迫しないサイズなので、ホットプレートから直接食べるというズボラさを発揮したって大丈夫! 洗い物もプレート一枚で済むし、温かいまま食べられるのが嬉しいですね。

 

少人数のパーティーにも大活躍!

先述したとおり、本製品は小さいながら2人前までなら調理可能。突然の来客や親娘での女子会、彼と過ごす時間、そんなシチュエーションにも最適でした。保温モードがあるので他の料理やお酒を楽しみつつ、たまに箸を伸ばしても温かいままだし、やはり省スペースなので、テーブルの真ん中に常備して1皿とすることが可能なのです。韓国料理の代表「トッポギ」も、まるで屋台で食べているかのようにアツアツを楽しめました。(写真ではコンセントを外しています)

↑トッポギ2人前も余裕です。韓国料理でまとめてみました

 

ホットプレート自体の熱が周囲に影響することもなく、冷えたビールを近くに置いても、冷菜を置いても問題なし。

↑割り箸でいいじゃない、美味しければ

 

[まとめ] ファミリー用にも時短調理におすすめ

洗うのが必要なパーツはプレートと蓋だけで、中性洗剤で洗うことが可能。フッ素樹脂加工で汚れが落ちやすくなっています。とはいえ、プレートに少し油っぽさが残ってしまう印象があります。筆者は何度か洗い直しました。本体は布でサッと拭うだけで綺麗になります。

 

今回は一人暮らしで1〜2人分の想定でしたが、例えば家族用に少量のつまみを作ったり、子どもの「腹へった攻撃」にサクッと一品作ったり。そんなシチュエーションでも活躍してくれそうです。置き場所を節約したい、サブとして使いたいという人も、見た目にもお洒落な方がいいという人も、ぜひお家に迎えて使い倒してみてください!

無印良品の新作「深型ホットプレート」を20代一人暮らしが試したら…油跳ね、臭い移りなしに感動!

無印良品から新しい調理家電「深型ホットプレート」が発売されました。見るからにシンプルかつミニマルなデザインが「無印らしさ」を感じさせる一品。税込で4990円と、この手の家電の中では手が出しやすい価格も嬉しいポイントです!

 

本記事では同製品を、一人暮らしをしている20代の女性ビジネスパーソンを代表して、GetNavi web編集部員の筆者がレビューしてみました。普段はあまり自炊をしないのですが、そんな筆者でも美味しい料理はできるのか?! 使い勝手やいかに!

1人前にちょうどいい!

本製品は、幅22cm×奥行16.5cm×高さ14.5cm(蓋を含む)となっており1人分を作るのに丁度いいサイズ。一般的に、ホットプレートというと、その名の通りプレート状の浅い加熱板をもつものが多いのですが、これは焼く・炒める以外に、煮る・茹でるなどの調理にも対応できる深さが特徴になっています。重さも約1.4kgと軽く、操作パーツも温度調整するレバーのみでシンプル。

 

↑温度は保温モードのWARM(50℃〜70℃)、LOW(120℃)、MID(160℃)、HIGH(200℃)の4段階

 

そのシンプルさとミニマルさに、とても無印らしさを感じます。サイズのみならず、落ち着いたマットブラックは主張が激しくないので、どこに置いても大人しく鎮座してくれます。狭い正方形のスペースにも難なく収納できるので、出しっぱなしOKの調理家電と言えるでしょう。

↑この様な狭いスペースに収まってくれています

 

実際調理するプレート部分も控えめなサイズですが、アヒージョなど1人前の量が多くないメニューなら2人分を作る余裕があります。

↑プレートのサイズもこぢんまりとしています

 

熱の通りが良くサクっと一品作れる

今回作ったのは「煮込みハンバーグ」。満腹感もありながら、女子力的にも満点に近いメニューです。

↑これらの材料に加え、ケチャップと砂糖も用意があるとなおよし

 

材料はこんな感じ。平日の慌ただしい夕食を想定して、ハンバーグは出来合い。いいのです、楽できるところは手を抜いて。さて、早速調理開始といきましょう!

 

あらかじめ、ホットプレートに少量のオリーブオイルを塗り広げておき、スイッチON。温度はHIGH(200℃)に設定し、プレートが温まったらまずはハンバーグから焼いていきます。

↑サッと油を引いて、ハンバーグから焼き始めます

 

深さがあるだけでなく、フッ素樹脂塗装によってこびりつきにくくなっており、あまり油を使う必要がないので、跳ねを気にせずエプロン無しで調理可能でした。この点は筆者の推しポイントの1つ!

 

また、肉を焼く時に必須なのは換気扇でしょう。でも今回のメニューではあまり匂いが気にならないので、上の写真のようにキッチンじゃない場所でも料理できちゃうのです。コンセントが近くにあればどこでも料理できちゃう、これも推せるポイント!

 

さて、ホットプレート調理だからと言って油断は禁物! 火力が強いので、1、2分ですぐ焼き目が綺麗につきます。

↑肉の焼けるいい音が響き渡ります

 

先ほど、プレートはこぢんまりとしていると記しましたが、一般的なフライ返しを使えるだけの幅はあるので、ハンバーグをラクラクでひっくり返せます。こうして両面に焼き色がついたら、ソースを流し込みます。ソースは、水で溶いたブラウンソースに、ケチャップを足し、砂糖も加えたもの。ひと手間ですが、甘めが好きな人にはピッタリな独自レシピです。独自ゆえ、それぞれの分量は目分量!味見しながらお好みで味を整えてください。

 

なお、公式のレシピブックは添付されていませんが、本製品を使用したオリジナルレシピをブログやSNSで公開してくれる人もこれから増えそうなので、楽しみです。

↑温度はHIGHのまま蓋をします

 

温度はHIGHに設定したままいったん蓋をして、MIDに下げて煮込んでいきます。インゲンやブロッコリーなど、固めの野菜を添える場合は、この時に一緒に煮込んでも良し。レバーを動かして温度を調整する際は赤いランプが点灯し、設定温度まで温度が上昇すると消灯します。

 

筆者は野菜の食感を残したかったので、グツグツと音がし始めたあたりで投入しました。ソースが煮立つまでの所要時間は3分程度。想像よりサクサクと調理が進みます!

↑インゲン、パプリカ、プチトマトで彩りをプラス

 

仕上げに、もう一度蓋をしてLOWに設定し、3分程煮込んでいけば完成。ここまでの所要時間、わずか10分! なのにしっかりと厚めのハンバーグに火が通っています。まるで圧力鍋で調理したかのような速さと、クオリティーに驚きました!

↑完成した煮込みハンバーグ。しばらくソースがグツグツしているのが食欲をそそります

 

↑一人用なので、プレートから直接食べたっていいのです。洗い物を増やしたくない人にはオススメ

 

食卓を圧迫しないサイズなので、ホットプレートから直接食べるというズボラさを発揮したって大丈夫! 洗い物もプレート一枚で済むし、温かいまま食べられるのが嬉しいですね。

 

少人数のパーティーにも大活躍!

先述したとおり、本製品は小さいながら2人前までなら調理可能。突然の来客や親娘での女子会、彼と過ごす時間、そんなシチュエーションにも最適でした。保温モードがあるので他の料理やお酒を楽しみつつ、たまに箸を伸ばしても温かいままだし、やはり省スペースなので、テーブルの真ん中に常備して1皿とすることが可能なのです。韓国料理の代表「トッポギ」も、まるで屋台で食べているかのようにアツアツを楽しめました。(写真ではコンセントを外しています)

↑トッポギ2人前も余裕です。韓国料理でまとめてみました

 

ホットプレート自体の熱が周囲に影響することもなく、冷えたビールを近くに置いても、冷菜を置いても問題なし。

↑割り箸でいいじゃない、美味しければ

 

[まとめ] ファミリー用にも時短調理におすすめ

洗うのが必要なパーツはプレートと蓋だけで、中性洗剤で洗うことが可能。フッ素樹脂加工で汚れが落ちやすくなっています。とはいえ、プレートに少し油っぽさが残ってしまう印象があります。筆者は何度か洗い直しました。本体は布でサッと拭うだけで綺麗になります。

 

今回は一人暮らしで1〜2人分の想定でしたが、例えば家族用に少量のつまみを作ったり、子どもの「腹へった攻撃」にサクッと一品作ったり。そんなシチュエーションでも活躍してくれそうです。置き場所を節約したい、サブとして使いたいという人も、見た目にもお洒落な方がいいという人も、ぜひお家に迎えて使い倒してみてください!

「この金額でもすぐ回収できる!」大ヒット商品「ホットクック」の最新モデルで無水カレーを作ってみたら

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、累計販売台数40万台を超えるシャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック KN-HW16G」(以下ホットクック・実売価格6万6000円/税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。さらに使いやすくなったホットクックで、トマトと手羽元の無水カレーに挑戦します!

↑小山くんがレビューするのは9月発売のシャープ「ヘルシオ ホットクック」。まずは新モデルの外観をチェック!

 

ワンタッチで開くボタン式なのが便利

9月中旬に発売された「ヘルシオ ホットクック」の新モデルにいち早く触れるということで興奮気味の小山くん。箱から本体を取り出し、チェックしていきます。

 

「(フタをあけると)なかには内鍋が入っています。内鍋のなかにあるのは蒸しトレイですね。こちらを使うことによって、なんと内鍋と蒸しトレイ、2段同時で調理ができるんですよ。これ、結構すごいですよね! 今までこういう調理家電って1台1品というイメージがあったので、ここだけで2品作れるのはすごい」

↑付属の蒸しトレイを使えば、下段でアクアパッツァ、上段でポテトサラダを作るなど二品調理可能

 

もうひとつ、小山くんが絶賛したのはワンタッチで開くボタン式を採用している点。

 

「それにしてもこのボタン式、いいですね。たとえば以前ご紹介したアイリスオーヤマの電気圧力鍋だと、1回回して開けるのが手間といえば手間だったんですよ。ボタンひとつで開けられるほうが、使い心地はいいと思います」

↑本体上部のボタンを押すとパカッとフタが開きます。片手で開けられて便利!

 

前モデルから進化したのはココ!

続いては前モデルから進化したポイントをチェック。サイズは従来モデルから若干コンパクトになっています。

 

「横幅は3cmくらいスリムになっています。やっぱり横幅が大きいと置き場所を選んでしまうので、スリムになっているのはうれしいですよね」

↑左が新モデル(KN-HW16G)。容量1.6Lモデルの場合、幅が3.4cmもスリムになりました

 

フタの内側にセットして、鍋のなかの材料を自動で混ぜてくれる「まぜ技ユニット」も進化しています。

 

「もともとかき混ぜることはできたんですけど、さらにパワーアップして食材を潰したり、卵を溶いたり、生クリームを作れたりするんですよ!」

↑手に持っているのが「まぜ技ユニット」。最大回転スピードが約2倍にアップし、お菓子作りの際の泡立ても可能に

 

さらに、無線LANで接続すると使えるクラウドサービス「COCORO KITCHEN」はさらに賢くなり、ユーザーに合ったメニューを提案してくれます。

 

「腕前に合わせたメニューというのがあるらしくて、使えば使うほどレベルに応じたメニューをヘルシオが提案してくれる機能もあるそうです。献立を選ぶときの楽しさにも気を遣っていただいているのは、さすが目の付けどころがシャープだなと思います!」

↑本体上部にある「COCORO KITCHEN」ボタン。400以上のクラウドメニューからユーザーの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれる「使いこなし応援」を搭載

 

また、カラバリに関しては1.6Lサイズにブラックが追加されるなど変更がありました。

↑2021年発売モデルのカラバリは1.6Lと1.0Lはホワイト系/ブラック系。2.4Lはレッド系/ホワイト系を用意

 

王道の「無水カレー」にチャレンジ!

それでは、王道ともいえる「無水カレー」に挑戦です。フタにまぜ技ユニットをセットし、玉ねぎ、トマト、おろしニンニク、おろししょうが、セロリ、手羽元にカレールーを入れて準備完了。あとは本体のボタンを押すだけで調理が始まります。

 

「中で動いている音がしますね。あと1時間と5分で完成するみたいです。やっぱりめちゃくちゃ簡単ですね! 基本的には材料を切って入れただけなので、どんな感じで出来上がるのか、楽しみに待ちたいと思います」

↑メニュー冊子が付属していて、その通りに材料を用意して順番に入れるだけなのでわかりやすいです

 

出来上がりを知らせるチャイムが鳴って、無水カレーが完成! 美味しそうな見た目に小山くんも大興奮! さて、お味はいかが?

 

「甘っ! 美味しいです。めちゃくちゃトマトの甘味があって美味しいですね! 手羽元ももうスプーンでほぐれるくらい柔らかいです。ちょっと火加減を間違えちゃうと焦げちゃうカレーを、これだけ簡単に作れるのはめちゃくちゃうれしいですね!」

↑水を一滴も入れていないのにこの仕上がり。このあと、小山くんはあっという間に完食しました

 

お手入れのしやすさに感動!

食事を終えて最後はお手入れ。ホットクックは洗いやすいのも長所です。

 

「今、持ってみてびっくりしたんですけど、内鍋に取っ手が付いているので作り終わったばかりでも、もう全然熱くないですね。あと、めちゃくちゃお手入れカンタンです! すごくいいなあと思ったのが細かい部品がひとつもないってところ。内側のフタを外すときもここ(レバー)を引いて上にすっと抜くだけ。こういう細かいところがさすがシャープさんだなと思います」

↑パーツの取り外しもカンタンで手入れしやすいです。内鍋以外は食洗機でも洗えます

 

調理家電としての完成度は抜群だった

最後に新モデルの「ヘルシオ ホットクック」を使ってみた感想で締めてもらいましょう。

 

「僕的には調理家電として非常に完成度が高い逸品だなと思いました。確かに安い買い物ではないと思うんですよ。ですけど、食事って毎日とるものなので、この金額を出してもすぐに回収できると思います。そのくらい便利だし、お手入れもカンタンで長く使い続けられると思いました。ホットクックを使うことで外食するより食費を抑えられると思うので、そういった先行投資としてホットクックをとらえてみるのもいいなと思います」

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。こちらもぜひご覧ください!

【今回紹介した動画はコチラ】

ShortとTallも選べる!「自宅スタバ」を実現するバルミューダのコーヒーメーカー発売

バルミューダは、スターバックスの体験を自宅で楽しめるコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」(バルミューダ ザ・ブリュー スターバックス リザーブリミテッドエディション)を発売しました。11月2日よりバルミューダオンラインストアにて予約受付を開始。発売は12月上旬を予定しています。スターバックス リザーブロースタリー東京および、スターバックスオンラインストアでは、11月8日より先行発売します。価格はり6万4,900円(税込)となっています。

スターバックスの豆に合わせた特別な抽出レシピ

本製品は、同ブランド独自の抽出法「Clear Brewing Method」(クリア ブリューイング メソッド)により、ストロングな味わいとクリアな後味を実現したオープン ドリップ式コーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」とSTARBUCKS RESERVEがコラボレーションした特別モデルで す。お店のおいしさを再現するために、スターバックス の豆に合わせた注湯メソッドを開発。温度制御、注湯の量と間隔、バイパス注湯とすべての過程において専用のレシピで抽出します。抽出モードはHotとIcedの2つです。また、店舗で注文するときと同様に、ShortとTallからサイズを選べるようになっています。

↑スターバックスの豆に合わせた注湯メソッドで、家に居ながらお店の味を楽しめます

 

カラーは、鮮やかなカッパーと、ダーククローム。スターバックス リザーブの洗練され た世界観を凝縮したデザインが魅力です。キッチンはもちろん、リビング、コーヒー コーナーなど、自宅のお気に入りの場所で楽しめます。

↑マットブラックとカッパーのコントラストが上品です

 

↑キッチン、リビング、どこに置いても◎

辛い鍋と辛くない鍋もお手のもの。「2食おやこ電気なべ」予約販売開始

家電製品の輸入・販売・開発を行うアズマは、同社初となる家電ブランド「NATUUL」より、大容量で2種類の料理を同時調理できる「2食おやこ電気なべ」を11月1日より予約を受けてつけています。楽天の公式ストア「iroiro」にて購入可能で、価格は9980円(税込)。

 

仕切りが高くて味が混ざらない

本製品は、食べたい料理や味付けを子どものために我慢している母親・父親に寄り添うべく、中央に仕切りを置き、ひとつの鍋で2種類の味や料理を楽しめる電気鍋となっています。また、仕切りが鍋の高さギリギリまであるので、味が混ざらないのが特徴。容量は4Lで、家族4人でも皆が満足できるサイズです。

↑中央の仕切りが最大限まで高く設計されているので、味混ざりの心配がなく、家族それぞれの食事を楽しめます

 

本体はHI、直火、両方に対応するのも嬉しいポイント。加熱のしすぎを防ぐサーモスタットに加え、保温モードも搭載されており、どの操作もレバー1つでシンプルに行えます。さらに、マグネットプラグを採用しているので、コードに足を引っ掛けても鍋本体が揺れたりズレたりしません。子どもがいる家族でも安心して食事を楽しめます。

↑マグネットプラグを採用

 

↑本体はIH、直火ともに対応しています

 

予約特典として、本製品に使える「たこ焼きプレート」か「グリルプレート」のどちらかを選べます。

 

同ブランドは「ちょっとしたアイディアを効かせ家族や仲間との時間を素敵な時間に変えていく商品」というブランドコンセプトのもと、社内の主婦たちの声を反映させて製品を企画。これからのシーズンは鍋料理が活躍しますが、子ども向けと自分たち(親)向けとを別メニューで作れるので、ヘビロテする機会が増えそうな一品です。

電気ケトルと鍋のいいとこ取り! アイリスオーヤマがクッキングケトルを発売

アイリスオーヤマは、電気ケトルと鍋を一台にまとめた「クッキングケトル」を、10月27日より発売します。価格は1万5708円(税込)となっています。

 

煮込みから低温調理まで幅広い料理を楽しめる

同製品は、電気ケトルと鍋の用途を一台にまとめ、湯沸かしのほか、鍋や煮込み料理など多彩なメニューを調理できます。

↑鍋や煮込み料理も楽しめます

 

加熱方式にはマイコン式を採用。温度や時間を細かく制御できます。温度は40℃~100℃(10℃単位)、時間は40℃~70℃のときは4時間まで、80℃~100℃のときは30分まで設定が可能となっています。鍋の温度を自動で一定に保つため、ローストビーフやチャーシューなどの低温調理も楽しめます。

 

また、「鍋」「インスタント麺」「煮込み」「サラダチキン」「炊飯」の5つの自動メニューを搭載しており、より手軽に料理を楽しめます。

↑5つの自動メニューを搭載

 

鍋底は加熱部分が接地しない形状で、食卓に鍋を置く際に鍋敷きが不要です。鍋と蓋はまるごと水洗いができるため使用後のお手入れもカンタン。本体デザインはマットな質感のブラックを基調に、取手には木目を採用することで、キッチンのインテリアにバランスよく調和します。

↑加熱部分が直接テーブルに触れないので鍋敷き不要

 

「料理が得意なケトル」は本当だった! 温度調節できる「Re・De Kettle」でハマった「絶品お湯だけレシピ」

電気ケトルといえば、最近はオシャレなデザインのものが続々と登場しています。A-Stageの「Re・De Kettle(リ・デ ケトル)」もスタイリッシュなデザインが魅力のケトル。さらに「料理が得意なケトル」というキャッチコピーも付いているんです。

 

料理をする上で電気ケトルの出番といえば、油揚げの油抜きや青魚の臭みを取るのに使うのをイメージしますが、Re・De Kettleは下ごしらえだけではなく、調理での活用を提案しています。実際に本機を使ってどんな料理が作れるのか試してみると、予想以上にいろんな使い方ができるのがわかりました!

 

ホーローをイメージしたカフェケトル風デザインを採用

Re・De Kettleは、琺瑯(ホーロー)をイメージした質感で、カフェケトル風デザインを採用。食卓に置いても違和感のないブラックとホワイトの定番カラーが選べます。容量は300〜1000mLとなっており、一度にたっぷりのお湯が沸かせるのが魅力。

↑ケトル本体のサイズは幅260×奥行き135×高さ207mm 、質量は約0.6kg。定格消費電力は1200W

 

一般的な電気ケトルと同じで、本体を電源プレートにセットし、電源ボタンをタッチして加熱を開始します。これまで電気ケトルを使ってこなかった人も迷うことなく使い始められる、シンプルな操作性です。

↑電源プレートには空だき防止機能を搭載。ケトルに水が入っていない状態で加熱すると、3回ブザーが鳴り、エラーコードが表示される

 

Re・De Kettleの最大の特徴は、8段階の温度設定が可能な点。100/95/90/85/80/70/60/50℃での温度設定に対応しており、飲み物や調理に合わせて温度を変更できます。たとえば、玉露なら50〜60℃、煎茶なら70〜90℃、抹茶なら80℃、コーヒーなら80〜90℃、烏龍茶なら90℃、ほうじ茶なら95℃、紅茶・ハーブティーなら95〜100℃が目安です。

↑「電源」ボタンをタッチすると「100」と表示されるので、約3秒経過すると100℃での加熱が開始する。温度調節する場合は、「温度調節」ボタンを約2秒間タッチし続け、「95」が点滅表示されたら、温度調節ボタンをタッチして温度を選択。約3秒経つとその温度での加熱が開始する

 

この温度設定は調理でも有効です。野菜を洗うなら50℃、味噌汁を作るなら85℃、肉を加熱するなら100℃といった具合。普段、料理の下ごしらえをするときにお湯の温度をいちいち計ることはほとんどなかったのですが、指定した温度で沸かせるのは便利です。

↑調理にお湯を使うなら、たっぷり沸かしておきたいところ。ケトルの内部には約1000mLのMAX目盛りと約300mLのMIN目盛りがある。また、底面付近には温度センサーを搭載

 

実際に95℃設定でお湯を沸かしてみたところ、まずディスプレイ上に「25」と表示されました。これは現在の水温で、徐々に指定した温度に上がっていくのを確認できます。1Lの水が95℃になるのにかかった時間は約4分30秒。他社の電気ケトルを見ると、1L前後のお湯を沸かすのに4〜6分程度かかるので、ほぼ平均的なタイムでしょう。

↑湯切れのいい注ぎ口で、お湯がこぼれにくい。これならドリップコーヒーなどもおいしく淹れられそうだ

 

それとは別に気になったのが、最低容量が300mLという点です。1回につきカップ2杯分のお湯を沸かす必要があり、家族がいる人なら多く沸かせるのは便利ですが、ひとり暮らしだと毎回2杯分というのは少し無駄があるかも。もちろん、30分間の保温機能があるので、ゆったりお茶を飲みたいときに活用できます。

 

Re・De Kettleは汁物作りに大活躍!

「料理が得意なケトル」とあるので、まずは「缶詰茶漬け」を作ってみました。作るというほどのものではなく、ごはんに鰹節、鮭缶の具を載せて醤油を回しかけ、そこに海苔、わさびをのせて、玄米茶を注ぐだけ。普段、お茶漬けの素しか使わないので自分で具を用意して作るのは新鮮でしたが……これはなかなかイケる! 包丁とまな板を出していないのにきちんと料理をした気がしてきます。

↑鮭をたっぷりのせたら鰹節がきれいに隠れてしまった。この組み合わせは旨みが強く、ごはんとの相性がいい。これまで鮭缶をお茶漬けにする発想はなかったが、いつでも食べられるようにストックしようと決めた

 

この“ちょっとのひと手間”をかけたレシピは公式Instagramに掲載されており、フードディレクターの川上ミホさんが監修しています。ケトルを使う料理がぱっと思い浮かばなくても、公式サイトでレシピを参照できるのはいいですね。

 

お茶漬けに満足し、続いて作ったのが「ホタテの春雨中華スープ」。とにかく簡単に作れる一品です。器にホタテ缶を汁ごと入れ、鶏ガラスープの素、春雨、ちぎったサラダ菜を入れたら、お湯を注いで春雨が浸るようにします。あとは、春雨が柔らかくなったら軽く混ぜて、ごま油を垂らせば完成。こちらも包丁とまな板いらずで、身体がホッとするスープ料理に仕上がりました。これなら、スープジャーに入れてランチにするのも良さそう。

↑家で手軽にヌードルスープが作れる。ホタテの旨みがスープに溶け出し、思った以上に深みのある味わいが楽しめた

 

「豚と白菜のピリ辛しゃぶしゃぶスープ」はリピ決定!

今回、筆者が「これはリピ決定!」となったレシピが、「豚と白菜のピリ辛しゃぶしゃぶスープ」です。まずは、白菜の葉の部分はひと口大、芯は千切りにして、大きめのボウルに入れます。そこに、しゃぶしゃぶ用の薄切りにした豚肩ロース、塩を入れ、100℃のお湯をたっぷり注ぎます。Re・De Kettleなら1Lのお湯が沸かせるので、そのたっぷりのお湯を使って白菜と豚肉を加熱するわけです。

↑鍋を使わずに食材を加熱するのが斬新。加熱しすぎないのでお肉がパサつかず、しっとり仕上がる

 

お湯の粗熱が取れたらザルにあげて水を切り、器に盛り付けます。あとは、鶏ガラスープの素、刻んだザーサイ、醤油をかけて熱湯を注ぎます。お好みでラー油かごま油をかければ完成。

↑ザーサイにも油分があるので今回はそのまま食べたが、辛めの味付けが好みならラー油をたっぷりかけてもOK

 

食材はお湯に浸しただけなのに、豚肉はしっとり、白菜はほどよくシャキシャキ感が残っているのがすごい! 鍋で作るときに食感までは気にしていなかったのですが、一度この作り方を覚えたらハマりそうです。

 

公式サイトには「納豆キムチゲご飯」や「トロトロ和風スープ」、「バジルみそ玉」や「ラクサ風みそ玉」など、プロ監修ならではの本格的なレシピが掲載されており、これらも作ってみたくなるものばかり。「料理が得意なケトル」というキャッチコピーにも納得です。

 

Re・De Kettleの肝心のお値段は9900円(税込)となっており、他社の温度調整機能付き電気ケトルと比べると、若干割高な印象です。しかし、もう少し安い価格帯の電気ケトルは容量が0.6〜0.8Lのものが多く、1Lの容量を考えると妥当なラインではないでしょうか。

 

デザイン性と使い勝手のバランスが良く、プレゼント家電としても重宝するはず。キッチンに置く家電にこだわりたい人にとって、新たな選択肢になりそうです。

開けばホットプレートに! ぶ厚~い「萌え断」ホットサンドが焼ける、長~い名前のアイテムをレビュー

アウトドアブームとともに、キャンプ飯としてのホットサンドの人気が高まっています。それに伴い、調理家電でもホットサンドメーカーにスポットが当たるかも、と思った矢先、興味深い新作が発売されました。それが、「プリズメイト グリルホットサンドメーカー 3種のプレートと 楽しく使えるレシピブック付 PR-SK033(以下、グリルホットサンドメーカー)」です。

↑2021年8月23日から発売されている「グリルホットサンドメーカー」8778円(税込)。カラバリはライトベージュ(写真)とレッドを用意

 

商品名が長いな! ……というツッコミはさておき、デザインがスタイリッシュかつ3種のプレートを入れ替えて使用できるため、使い勝手はよさそうです。

 

プレートは4枚付属し、レシピブックには30種のメニューを掲載

付属しているプレートは「グリルプレート」「たこやきプレート」「フラットプレート」の3種。「グリルプレート」は2枚入っていてほかは各1枚ずつですが、これで様々な料理が作れます。

↑プレートは全4枚。蒸し焼きなどに便利なフタが付いているのもうれしいポイントです

 

サイズは、ホットサンドだけを作るシンプルなタイプよりは大きめですが、これにはワケがあります。それは大きくふたつ。ひとつはさまざまな調理に対応するため。もうひとつは、近年人気の“萌え断サンド”に象徴されるような具材たっぷりのホットサンドにも対応するためです。

↑変形A4サイズのGetNaviとの比較。本体サイズは202×200×160mm(横幅×縦幅×高さ)で、質量は1800gです

 

ホットサンドを作るときは挟んで焼きますが、たこ焼きやホットプレートで料理するときには広げて使うこともできます。その際に入れ替えるプレートは、ワンタッチで簡単に着脱可能。

↑こちらは「グリルプレート」。プレート自体も軽く、スマートに扱えそう

 

レシピブックも充実の内容。ホットサンドは5種類掲載するほか、メインになりそうなおかずや副菜、つまみ、スイーツなど計30種類の料理が掲載されています。また、公式サイトにはほかにもアイデアレシピがアップされているので、献立に困ることはないはず。

↑レシピブックの一例。和洋中とさまざまな料理がのっています

 

プレートが深いから具だくさんでも余裕で焼ける

では、実際に調理していきましょう。まずはホットサンドのレシピを参考に、ツナメルトのホットサンドにトライします。あらかじめ、ツナに玉ねぎのみじん切りやマヨネーズなどを混ぜ、具材を用意。準備ができたら上下のプレートをHIGHの位置にして待ちます。すると数分で温まり、あとは挟んで焼くだけの状態に。

↑プレートは上下(左右)で独立していて、それぞれWARM(表示は「W」・70℃)~HIGH(表示は「H」・180℃)で温度調整が可能。運転中に点灯するランプも付いています

 

食パン、スライスチーズ、具材、スライスチーズの順にのせたら、食パンでフタをして上下のプレートで挟むだけ。プレートには十分な深さがあるので、具材がたっぷりでも余裕で挟み込めます。

↑食パンはホットサンドとしては厚めの6枚切りを使いましたが、これでも十分ゆとりがあります

 

↑あとは取っ手を持ってガチャンと挟み、ロックして待つだけ。5分待てば焼き目が付いて完成です!

 

でき上がりの焼き目は、「おいしいに決まっている」塩梅に。ホットサンドをすぐに手で持つと熱いので、ターナーを使ってゆっくりまな板のうえに移動。これを半分にカットすると、断面が見えてきました。うん、これは間違いない! 食べてみると、外はこんがり、中はもっちりしっとりで激ウマ。最高です!

↑グリルの焼き目がしっかりついて、かなりウマそうなビジュアル

 

↑最高の焼き上がりでした!

 

2種のプレートを併用し、ミートボールとライスバーガーに挑戦

次は、ほかのプレートを使った料理にトライ。こちらはレシピブックを一部参考に、ミートボールとライスバーガーを同時進行で作ることにしました。ミートボールは、ひき肉に玉ねぎのみじん切りなどを混ぜて「たこやきプレート」で調理。一方のライスバーガーはまず、具材を「フラットプレート」で調理します。この両プレートを使って、2つの料理を仕上げていきます。

↑「たこやきプレート」(左)は、これぐらいたっぷり盛り付けるのがきれいな球状にするコツ。フラットプレート(右)で焼くライスバーガーの具材は牛肉スライス、玉ねぎ、パプリカにしました

 

どのプレートもこびりつかないようにコーティングされているので、油は少量でOK。脂を多く含んでいる肉であれば、油をひかなくても問題ないでしょう。

↑ミートボールは串などを使い、たこ焼き同様の工程でクルンと回転

 

↑肉野菜炒めは、フタをすることで熱が早く通ります。全体がしんなりしたら焼肉のたれで味付けして完成

 

ライスバーガーはこのあと、ご飯のバンズを焼きつつ挟む工程へ。このバンズはご飯にしょうゆや片栗粉などを混ぜ、厚さ1.5cm程度の丸型に成形すればOKです。プレートをホットサンドのとき同じく「グリルプレート」にして、温度をHIGHに。温まったらバンズにサラダ油を塗ってプレートにのせ、上記で焼いた肉野菜炒めを挟む混む形でサンドし、ロックします。

↑ご飯のバンズの上に肉野菜炒めをのせます。これだけでもおいしそう

 

挟み焼きする時間は7分程度。表面がこんがり硬くなっていれば十分です。なお、こちらはバンズを小さくすれば一度に2個以上作ることもできるでしょう。

↑ライスバーガーも完成です

 

ミートボールとライスバーガー、それぞれを盛りつけたらでき上がり。ミートボールは好みでデミグラスソースを使ったり、ケチャップと中農ソースを混ぜたりして絡めましょう。

 

さっそく出来たてを食べてみると、ミートボールは、香ばしくもジューシーな仕上がりで、肉汁もしっかり。デミグラスソースがよく絡み、我ながら上出来のウマさ。ライスバーガーは、ご飯の表面がイイ感じのおこげで内部はふっくら。しっとり焼き上がった肉ともマッチしています。両者とも大満足の味に仕上がりました。

↑2つのプレートで調理できるのは時短面でも優秀です

 

なお、先述の通り、プレートはコーティングされているので洗う際もスマート。軽くコンパクトなので、シンク内で洗いにくいということもありません。1~2人暮らしで利用するには最適だと思います。

↑どのプレートも、もちろん丸洗いが可能です

 

ホットサンドを2枚同時焼きする場合は、耳をカットするなどの手間が必要だとは思いますが、特に2枚焼きを必要としない人にはかなりオススメ。厚焼きホットサンドだけでなく、挟み焼きのステーキやたこ焼き、ほかにもホットプレートを使ってさまざまな料理を作れる点も魅力です。価格もなかなか手ごろな8778円。四角いだけに、死角なしの一台だといえるでしょう。

ついに買い時? 40万台突破の自動調理鍋「ホットクック」最新モデルの進化を実食レポート!

シャープの「ヘルシオ ホットクック」といえば、自動調理鍋の代名詞ともいえる存在。放っておいて料理が完成する手軽さが魅力のほか、無水カレーや豚の角煮、いわしの骨までやわらか煮など、煮込み系の料理がとにかくウマいと評判で、累計販売台数40万台を超えるヒット商品となっています。現在、ホットクックは2〜6人分の調理が可能な2.4Lタイプ、2〜4人分の調理に対応した1.6Lタイプ、1〜2人分の少人数に向いた1.0Lタイプの3タイプから選べます。

 

今回紹介する「ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」は、2021年9月16日に発売されたばかりの最新モデル。筆者はこれまでの歴代ホットクックを使ってきましたが、最新モデルはさらに欲しくなる機能の数々が追加されていました。そんなヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの注目ポイントを以下でご紹介しましょう!

 

ひと回り小さくなっても機能は進化

ホットクックの購入を悩む理由のひとつに、「サイズが大きい」という意見があるはず。家族の人数が少なければ容量の小さなモデルを選べばいいですが、家族の人数を考えるとそうはいかないのが現実です。そんなサイズの悩みを抱えた人こそ、新モデルを選ぶべき!

 

なぜなら、今回登場した2.4Lタイプ(KN-HW24G)と1.6Lタイプ(KN-HW16G)は、本体幅が小さくなっているんです。2.4Lタイプは前モデルが幅395mmなのに対し、新モデルは345mmと、その差は50mmあります。1.6Lタイプも前モデルは364mm、新モデルは330mmとなっており、34mm小さくなりました。新モデルの2.4Lタイプは、前モデルの1.6Lタイプよりも横幅が小さくなったくらいなんです。

 

数字だけ見るとピンと来ないかもしれませんが、5cmもしくは3.4cm幅が小さくなることで、電子レンジと並べて置けたり、従来の炊飯器スペースに置けたりと、設置場所の悩みをスッキリ解決してくれています。

↑写真は2.4LタイプのKN-HW24G。サイズは幅345mm×奥行305mm×高さ256mm、重さ約5.8kg。最大予約設定時間は15時間

 

食材をつぶせるから自動調理の幅が広がった!

ホットクックといえば、調理中に鍋の食材をかき混ぜる「まぜ技ユニット」を搭載しているのが特徴です。調理中に自動で食材をかき混ぜることで、食材の焦げ付きや味の染み込みにムラが生じるのを防いでくれます。

↑まぜ技ユニットは食材の量や柔らかさなどに応じてかき混ぜを行う。取り外して丸洗いできるので衛生面も安心

 

このまぜ技調理が進化したのが、新モデルのもうひとつの特徴。従来モデルでは加熱調理の際にしか使わなかったまぜ技ユニットが、料理の準備や仕上げにも使えるようになったんです。

 

新モデルだからこそスムーズにできるようになったのが、ポテトサラダ作り。従来モデルでは食材を茹でることはできたものの、食材をつぶすのはマッシャーなどを使って自分で行う必要がありました。しかし、新モデルでは食材の加熱からつぶす工程まで、すべて全自動でできるんです。

↑内鍋にカットしたじゃがいも、玉ねぎ、にんじんを入れる。食材を茹でてつぶす面倒な工程をホットクック任せにできるのがありがたい

 

食材をセットしてメニューから「ポテトサラダ」を選択したら、あとは待つだけ。マッシュする作業は意外と力仕事なので、その作業をしなくていいのはありがたい限りです!

↑思った以上に上手くマッシュできていることがわかる。最後にハム、きゅうり、マヨネーズを加えて混ぜれば完成!

 

自家製のポテトサラダ作りが、材料をカットするだけでほぼ終わると考えると、なかなかすごいかも。にんじんと玉ねぎの火の通り具合も申し分ありません。お鍋ひとつで調理が完結できるので、洗い物が少なく済むのもうれしいポイントです。

↑普段はつい面倒でポテトサラダをスーパーで買っていたが、これだけ手間がかからないなら家で作るハードルも随分低くなりそう

 

ただし、ポテトサラダ作りで課題を上げるとすれば、4人分の食材の加熱に25分ほどかかったことです。しかし、その間にほかのおかずが作れると考えれば、この25分もそう無駄ではないのかも。今回はポテトサラダを作りましたが、コロッケの具なども自動調理できるので、思った以上に活躍しそうです。

 

このまぜ技機能の進化を活かして作れるもうひとつの料理が「オープンオムレツ」です。カットした野菜とチーズ、ウインナー、調味料、卵を入れれば、後は勝手に食材を混ぜて焼き上げてくれます。

↑いつもの癖で卵をかき混ぜてから入れた筆者。新モデルでは内鍋に直接卵を割り入れればいいのに、無駄な工程を増やしてしまった……

 

完成したオープンオムレツはしっとり仕上がっており、野菜の程よい食感も残っています。作る前は「オープンオムレツくらいならフライパンで作れるよね」と思っていたのですが、ホットクックに任せている間に筆者は仕事をしていたので、仕事中におかずが完成するありがたみを後から感じました。

↑4人分のサイズのオープンオムレツは完成に約1時間かかった。焦げたりぱさついたりといったことはなく、おいしく仕上がったのはホットクックさまさまだ

 

まぜ技機能単体で使えばホイップクリームも作れる

これまでは自動調理の工程としてのまぜ技機能の進化を紹介しましたが、「泡立て」に使えるようになったのも新モデルの特筆すべきポイントです。たとえば、生クリームと砂糖を入れて自動調理メニューで調理すれば、ホイップクリームが完成します。

↑約3分でホイップクリームが完成。ちなみに調理前に内鍋を10分以上冷蔵庫で冷やしておく

 

高速でまぜ技ユニットを回転させることで、ミキサーのような役割を果たすのは新モデルだけの機能です。おうち時間が増えてティーテイムを充実させたい気持ちはあるものの、ホイップクリームをいざ作るとなると面倒ですよね。この「ちょっと面倒なこと」を担ってくれるのもホットクックのいいところです。

↑市販のプチパンケーキにホイップクリームをたっぷり載せておやつに。ホイップはしっかり角が立つくらい固めに仕上がった。人気のマリトォッツォやフルーツサンドも自宅で作れそうだ

 

ヘルシオ ホットクック KN-HW24Gの実売価格は税込7万7000円(10月11日時点)と電気調理鍋のなかでも高額な部類に入ります。とはいえ、予約調理や自動調理に対応するので、「料理に時間をかける余裕がないけれど、手作りのようなおいしさがあって、健康を意識した料理が作りたい」という家庭にとっては救世主となるはず。ただし、圧力調理機能はないので、帰宅後などに時短で料理を作りたい人は要検討です。とはいえ、KN-HW24Gでは本体がコンパクトになったうえ、まぜ技調理がさらに進化して魅力的なメニューが追加されたのは大きなポイント。同等の機能を持ち、よりコンパクトな1.6Lタイプ(KN-HW16G・実売価格6万6000円)も用意しています。購入をこれまで悩んでいた人も、ついに買うべきときが来たかもしれません。

 

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シロカがレンジ解凍の悩みを解決、肉や刺身も上手に解凍できる電子レンジ

電子レンジで食材を解凍すると、どうしても加熱ムラなどによる失敗が多発します。その問題を開発すべく、家電メーカーのシロカが、独自のプログラムで上手に解凍できる電子レンジ「SX-18D132」を10月30日に発売すると発表しました。

 

電力のコントロールで、解凍のムラを除去!

 

本機は、シロカ独自の解凍プログラム「やさしさ解凍」を搭載。出力を細やかにコントロールすることにより、食材に熱を通しすぎない低出力でじっくりあたため、適切に解凍することができます。

 

電子レンジで上手に解凍するためには、電力を弱めて出力を下げる必要があります。本機は低い出力を断続的にかけることで解凍を行うため、冷凍保存したひき肉や刺身のサクといった加減の難しい食材も、熱が入りすぎることを防ぎ、加熱ムラを抑えます。

 

高速温め機能も搭載! 時間設定不要だからワンタッチで温められる

 

一方で、惣菜や弁当向けの高速温め機能も搭載。900Wの高出力インバーターと湿度センサーにより、食材をワンタッチですばやくあたためることができます。湿度センサーにより、自動で最適なあたため具合に仕上げてくれるため、時間設定不要で便利に使えます。

 

食品を自動で適温にあたためるオートメニューは11種、オートメニューでの仕上がりを4段階で設定できる仕上がりボタンも搭載。扉は運転時のみ庫内が見えるミラーガラスで、キッチンに置いてもすっきりとした印象になります。

 

庫内には、付着してから時間が経ってしまった汚れもふき取りやすい「さっピカコート」を採用。こびりついてお掃除しづらかった調味料や油分など、庫内の汚れを簡単にふき取れるため、お手入れも簡単です。

 

SX-18D132の市場推定価格は、1万6000円前後(税込)です。

開発者は筋金入りのマニアだった! バルミューダのコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」のこだわりを聞く

10月1日が「国際コーヒーの日」ということもあって、本格的な秋の到来とともにコーヒー業界がザワついている今日このごろ。コーヒーといえば、今年は家電業界もかなりアツいのです。なぜなら、あのバルミューダがコーヒーメーカーを発表したから。その名も「BALMUDA The Brew(バルミューダ ザ・ブリュー)」! 価格は5万9400円(税込)で、2021年9月8日からバルミューダのオンラインストアで予約受付が開始されています(※)。

※10月2日時点では11月中旬出荷予定

↑「BALMUDA The Brew」のサイズは幅140×奥行297mm×高さ379mm(取っ手含む)、質量は約3.4kg。サーバー容量は約500ml、水タンク容量は約490ml

 

新製品体験会では、密を避けるためにテーブルに分かれて説明がなされました。GetNavi/GetNavi webチームを担当してくれたのは、開発のリーダー・太田剛平(たけひら)さん。根掘り葉掘り聞いたことを中心に、味わいのレビューなどもお届けします!

↑「BALMUDA The Brew」の開発リーダーはこの方。バルミューダの商品設計部、ソフトウェア設計チームマネージャーの太田剛平さんです

 

濃く淹れたコーヒーにあとからお湯を注ぐ手法を採用

BALMUDA The Brewが目指した味は「ストロング&クリア」。コーヒー豆が持つ香ばしさ、苦み、華やかさを引き出しつつ透明感のある余韻を生み出せるのが特徴とのこと。この味わいを実現するのが「Clear Brewing Method(クリア ブリューイング メソッド)」という独自の抽出法です。

↑ブランドロゴはあえて側面などには表記せず、注湯口の部分に

 

蒸気で包み込んで焼くトースターなど、これまでもバルミューダは既成概念にとらわれない斬新なプロダクトを世に送り出してきましたが、「Clear Brewing Method」もまさにそれ。特に、3/4ほどの湯量でコーヒーを抽出したあと、「バイパス注湯」という手法でコーヒーサーバーに残り1/4ぶんのお湯を注ぐ点がきわめてユニークです。

↑指を指している部分が「バイパス注湯」の経路

 

「ストロング&クリア」という言葉通りの味わいだった

抽出について、より具体的に見ていきしょう。「Clear Brewing Method」は3つのテクノロジーから成り立っています。1つは先述の「バイパス注湯」。もう1つは注湯温度の緻密な温度制御。そして、コーヒー豆の個性を引き出す0.2ml単位の正確なドリップです。

↑コーヒーの種類は、レギュラー、ストロング、アイスと3つのモードから選べます。1回の抽出における量は1~3杯

 

操作はシンプルで、ペーパーフィルター、挽いたコーヒー豆、水などをセットしたら電源を入れてモードと杯数を選びスタートボタンを押すだけ。前回の設定は記録しているので、同じでいいならよりスムーズです。電源を入れると同時に加熱が始まり、60~90秒で適正温度に。注湯口には5つの孔があり、そこからシャワーのようにお湯が噴出します。最初は杯数に応じて25~40秒蒸らし、その後じっくりと本抽出。

↑抽出中は古時計の振り子をイメージした「チックタック」という動作音が。抽出中はオレンジ色のランプが灯るのも特徴です。お湯はプロのハンドドリップのように少しずつ、インターバルをおいて注がれます

 

3/4が注がれると「バイパス注湯」の出番。こちらは真空二重構造のステンレス製コーヒーサーバーに対して注湯されます。

↑「バイパス注湯」を行っているところ。なお、「バイパス注湯」はレギュラーモードのみに適用され、ストロングは4/4すべてが濃いコーヒーの味に。さらにアイスは氷で満たしたグラスに抽出するため、より濃い味となります

 

抽出時間は杯数などによりますが、4~7分で終了。完了音が鳴って自動的に電源が切れますが、同時に内部の水分を飛ばすためのヒーター加熱なども行われます。この一連の流れのなかで細かい温度制御がなされ、注湯口では93℃から82℃まで徐々に温度を下げて抽出。ラストの「バイパス注湯」では86℃のお湯で仕上げていきます。

↑温度制御の一例。太田さんによると「従来のコーヒーメーカーの常識を覆す緻密な温度制御」とのこと

 

レギュラーで抽出した一杯を飲んでみると、ボディはこっくりしていて余韻はスムーズ。華やかな香りもしっかり感じられます。確かに「ストロング&クリア」というのも納得。今回使用した豆はスターバックスコーヒーの「TOKYO ロースト」とのこと。この豆はコクやまろやかさに特徴があるタイプで、「BALMUDA The Brew」はその個性をまっすぐ届けてくれたのではないかと思います。

↑浅すぎず、深すぎずのミディアムロースト。ビター感と華やかな香りをしっかり感じられます

 

おいしい部分を抽出し、雑味を排除するので豆の種類は選ばない

その後、開発のリーダー・太田さんがわが取材班のテーブルに来てくれたので、いろいろとお話をうかがいました。まずはドリッパーの話から。

 

「ドリッパーの形は、一般的に台形か円錐形の2つ。前者はお湯を溜めつつ出すのでゆっくり、後者は溜めずに出すので速いという特徴があり、『BALMUDA The Brew』は後者ですね。遅いか速いかは一長一短で、台形は雑味が出にくいのですが、豆本来のおいしさも出にくいんです。一方、円錐形はおいしさをダイレクトに出しやすいぶん、雑味も出てしまいがち。

 

この雑味を防ぐために、適切な湯量を適切なタイミングでコーヒー豆に注げるよう、ソフトウェア制御でしっかりコントロールしています。温度管理もそうですね。いかにコーヒー豆のおいしい部分だけを抽出できるかを考えて、ネガティブな風味が出る温度までは上がらないようにしているんです」(太田さん)

 

このほか、味の劣化につながるためにサーバーを保温する機能をカット。そのぶん真空二重構造のステンレスを採用し、事前にスチームで温めることで温度の低下を抑えたことも隠れたポイントなのだとか。

↑円錐型のドリッパーを手にする太田さん。ちなみに、ぺーパーフィルターの端のほうにお湯がかかると、そこからお湯が抜けてしまうため注意が必要。その点、「BALMUDA The Brew」では、端にお湯がかからないようしっかり制御されています

 

筆者が気になったのは、豆の個性をどう生かすのか? というところ。例えば、今回のスターバックスの豆より酸味が豊かで、フルーティな豆を使った場合はどうなるのでしょうか?

 

「『BALMUDA The Brew』は豆の種類も焙煎の浅深も選びません。なぜなら、コーヒー豆のおいしい部分を抽出し、ネガティブなえぐみや雑味を排除するのが『Clear Brewing Method』だからです。酸味の豊かな浅煎りのタイプは、より繊細かつエレガントな味で抽出してくれますよ」(太田さん)

 

開発者はもともと筋金入りのコーヒーマニアだった!

ところで太田さんは、本機を開発するにあたってコーヒーについて勉強したのでしょうか?

 

「私がもともとコーヒー好きなんです。ハマり始めたのは中学生ごろからで、この10年ぐらいで焙煎もやるようになりました。個人所有は家庭用のロースターですが、プロ用の焙煎機を持っている友人がいまして、それを使ってロックフェスでコーヒーショップを出店したこともあります。海外のコーヒーの産地も訪れましたし、あくまでアマチュアですが、実はカッピング(コーヒーの香りや味を評価すること)の資格を持っているんですよ」(太田さん)

↑「BALMUDA The Brew」の目指す味として、どこかの喫茶店をベンチマークはしていないと太田さん。むしろさまざまな店を飲み歩いて、よりコーヒーの奥深さを学んだと言います

 

なるほど、プロジェクトが始まるはるか前から筋金入りのコーヒーマニアだったんですね! コーヒーメーカーの開発には、この上ない適任だというのがよくわかりました。

 

「もともとコーヒーメーカーの構想は2015年発売の『BALMUDA The Toaster』のときにはすでにありましたが、難航をきわめて時間がかかりました。ということで、コーヒー関連では先に『BALMUDA The Pot』が世に出たんです。今回の『BALMUDA The Brew』が本格始動したのは2019年ごろ。約2年半かかりました」(太田さん)

↑こちらはアイスで抽出。水出しで淹れたかのようにスムースで、深みがありながらもゴクゴク飲める軽快さがありました

 

外観やサイズ感のこだわりについては、まず抽出の所作を目で直接楽しめるようオープンスタイルにしているとのこと。また、キッチンなどにもすっきり置けるよう、横幅はスリムな14cmに収め、そこから抽出量を計算していまの高さにしているといいます。

 

いろいろ話を聞くと、やっぱりバルミューダのプロダクトは見どころが多くて面白い! 10月7日からは、バルミューダ製品の正規販売店にて順次販売を開始するとのことなので、ぜひチェックしてみてください。

「BALMUDAのトースター」には優れたプロダクトが持つ資質が完璧にある【愛用品コラム86】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 86:BALMUDA「BALMUDA The Toaster」】

●起

素晴らしいデバイスや家電が持つ共通の資質として「忘却」があると考えている。それまでのことをきれいさっぱり忘れさせてくれる。携帯電話が普及してからは、それまでどうやって待ち合わせしてたっけ?とか、パソコンが普及してからは、それまでどうやって仕事してたんだっけ?とかの系統の話だ。

 

●承

BALMUDA The Toasterもしっかりとその要素はあって、それまでパンってどうやって食べてたっけ?となる。もちろん、トースターで焼いていただろうし、グリルで焼いていた気もするし、そもそもトースターを持っていなかった人も一定数いたのではないかって。なんか色々忘れてしまって、ただ、今眼の前にあるのは、美味しいパンだけである。

 

●転

さて、BALMUDA The Toasterは植物を育てるような感覚に陥ることがある。それはもうわかりやすく、本体上部から注ぐ水のためだ。専用カップに水を5ccほど入れる行為は、植物に水を与えるよう。実際に内部で行われているのは、厳密な熱管理と水分管理なので、全く関係ないのだが、パンを育てているような気分でいつも焼けるのを待っている。

 

●結

先日、BALMUDAは初のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」を発表した。BALMUDA The Toaster同様、熱管理と水分(注湯)管理を徹底した一品だ。開発6年、一旦は開発をストップしたというので、ストーリーも盛りだくさんそう(発売は10月上旬)。コーヒーも「忘却」させてくれるのか?それはコッテリレビューしたい。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

低糖質パンが作れる最新「ヘルシー・ホームベーカリー」3選を家電のプロがレビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。今回のテーマは、低糖質なパンや健康に良い発酵食品などが手軽に作れる「ホームベーカリー」を紹介します。家電のプロが実際に使用して、3項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

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【その1】

糖質を約87%カットしたブランパンが自宅で焼ける

ツインバード

Take bran!ブランパンメーカー BM-EF36W

実売価格1万2150円(税込)

低糖質のブランパンが焼けるホームベーカリー。小麦の外皮である「ふすま」(ブラン)を主原料とした特別なパンミックスで作るので、一般的な食パンと比べて糖質が約87%カットできます。1斤と1.5斤の2サイズ(ブランパンは1斤のみ)に対応。通常の食パンやもち、焼きいも、甘酒も作れる18種類のメニューも搭載します。最大15時間、10分単位で設定可能なタイマー付。付属のレシピブックには、2週間分の低糖質ブランパンのアレンジレシピを掲載しています。

SPEC●サイズ/質量(約):約W240×D350×H280mm/4.2kg●消費電力:450W●容量:食パンの場合 1.5斤 / 1斤●タイマー:15 時間(焼き上がりまで )

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

専用のパンミックスで大幅な糖質カットが可能

ツインバードは低糖質ブームをいち早くキャッチし、低糖質なブランパンが自宅で焼ける専用コースを搭載したモデルを開発。鳥越製粉と共同開発したオリジナルの低糖質ブランパンミックスを使用することで、一般の食パンに含まれる糖質量を87%もカットしてくれます。ほかにも栄養価の高い全粒粉を使用した全粒粉パンメニュー、野菜ペーストを混ぜ込んで焼き上げるヘルシーなパンのレシピも用意しています。

↑焼きたてのブランパンが食べられます

 

【低糖質パンの味・食感】

ブランパンはもっちり食感で、口当たりは滑らか

ブランパンの練り工程を見たところ、生地の粘り気が強く、焼き上がりもフワッというよりもっちり練り上げた印象。とはいえ、中身自体はしっかり膨らんでいます。食パンのような伸びはありませんがやわらかく、口当たりも滑らか。ただ、半分ぐらい食べると、やはりブラン独特のボソボソした食感が気になってきます。ただし、そのぶんサンドイッチとの相性抜群! 見た目がおしゃれだし、具材とのなじみもよく、罪悪感なくたっぷり食べられます。

↑ブランパンはもっちりやわらか

 

↑サンドイッチにするとおしゃれ!

 

【収納・設置しやすさ】

奥行があるので設置スペースに注意

本体サイズは幅240×奥行き350×高さ280mm。高さを抑えているため、圧迫感はない一方、奥行きがあるので、ほかのモデルに比べると設置スペースが取られます。すっきりした白いカラーで、デザインは至ってシンプルな印象です。

 

【まとめのひとこと】

本気で糖質オフライフを始めたい人に

ダイエット中で糖質制限をしている人にとって、糖質87%カットのパンはかなり魅力的!  市販のブランパンと同様、少々食べにくい部分はありますが、サンドイッチにしたり、チーズをかけてトーストしたり、カレーをつけたりと、いろいろ工夫することで美味しく続けられると思います。本気で糖質オフライフを始めたい人におすすめです!

 

【その2】

低糖質パンのほか、マルコメ監修の⽢酒メニューも作れる

シロカ

おうちベーカリー SB-1D151

実売価格1万1760円(税込)

本体にはパンから乳製品までの20のプリセットメニューを搭載し、付属のオリジナルレシピブックには充実の103レシピを収録。ふわふわの生地とほんのりとしたやさしい甘さの生食パンもカンタンに作れます。160年以上の歴史を持つみそメーカー・マルコメが監修した⽶糀(こめこうじ)⽢酒が作れるのも大きなメリット。さらに塩糀・しょうゆ糀や、糖質オフの⼤⾖粉パンやブランパンなど、健康に配慮したレシピも豊富です。業界最小クラスのコンパクトサイズも特徴。

SPEC●サイズ/質量(約):約W232×D295×H253mm/3.6㎏(パンケース含む)●消費電力:500W●容量:1斤●タイマー:13 時間まで

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

食感が異なる甘酒が作れる

おいしさだけでなく「健康」をキーワードとしているだけあって、大豆粉パンやブランを使った「糖質オフパン」が楽しめます。近年は甘酒が健康に良いと話題ですが、発酵のプロであるマルコメが監修した甘酒メニューは、食感が異なる「さらさら甘酒」「つぶつぶ甘酒」の2種類から選べるのもうれしい点。さらに全粒粉パン、米粉パン(グルテンなし)など20の豊富なメニューを搭載しています。

↑マルコメが監修した甘酒のメニューを搭載。甘酒には腸内環境を整える食物繊維やオリゴ糖、お肌に良いとされるビタミンB群を豊富に含んでいます

 

【低糖質パンの味・食感】

糖質76%オフの食パンは続けられそうな味

レシピにある低糖質パンは、「糖質40%オフのブランパン」。強力粉とふすま粉(ブラン)をほぼ同量入れて作るもので、その名の通り糖質40%オフになります。クセはあるものの、いわゆるブランパンより食べやすく、ブランパンは食べにくいと感じている人にはちょうどいい感じ。ただ、材料としてふすま粉、小麦たんぱくを用意する必要があります。

 

一方、今年4月には、日本製粉と共同開発した専用の食パンミックス「毎日おいしい 糖質76%オフ食パンミックス」が発売されました。ドライイーストも同梱されているので、用意するのは水だけととても簡単。こちらはブランを使わず、食パンの原材料である小麦を難消化性でんぷんに大幅に置き換えることで、糖質76%オフを実現したそう。肝心の味はやはり少しパサパサした感じはありますが、「糖質オフでこの味なら続けられそう」という及第点の味でした。

↑糖質76%オフの食パン

 

【収納・設置しやすさ】

かなりコンパクトで設置性ではトップクラス

本体サイズは幅232×奥行295×高さ253mm。「業界最小クラス」をうたうだけあって非常にコンパクトなので、ほかのホームベーカリーが置けなかった場所でもすんなり置けるかも。落ち着いたブラウンのカラーで悪目立ちしないのも魅力です。設置性ではトップクラスといえるでしょう。

 

【まとめのひとこと】

コンパクトかつお手頃価格で初心者にオススメ

コンパクトかつ価格も手頃なので、ホームベーカリーを買おうか迷っている初心者の方におすすめ。糖質オフのパンも、ブランを使ったものとブランを使わない専用ミックスから選べるほか、甘酒もマルコメ監修だけあって美味しいです。もちろんふつうの食パンもおいしく焼けるので、万が一糖質オフパンに飽きてしまっても大丈夫ですよ!

 

【その3】

メニュー数は43種類! 糖質約60%オフのパンも焼ける

パナソニック

ホームベーカリー ビストロ SD-MDX4

実売価格5万1700円(税込)

プロの技法を取り入れ、パン生地を「たたく」「伸ばす」工程を3次元で行う独自の「3D匠ねり」と、室温と庫内の温度を見はり、環境に合わせてプログラムを変える独自の「Wセンシング発酵」を採用。一年中安定した焼き上がりのパンをつくることができます。​また、生食パンづくりに適した「リッチ パン・ド・ミ」メニューを新搭載。「ねり」と「発酵」のプロセスを見直し、しっとりとしたきめ細かくやわらかい食感に焼き上げます。​さらに、「低糖質パン」メニューを新搭載。新たに日清フーズが監修した「低糖質パンミックス SD-LCM10」を使うことで、糖質約60%オフを実現しました。メニュー数は43種類と豊富。

SPEC●サイズ/質量(約):約W263×D356×H353mm/6.0㎏●消費電力:430W●容量:1斤

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

ヘルシーなパンのレシピが多彩

同社オーブンレンジなどのブランド名となっている「ビストロ」の名を、初めてホームベーカリーに冠したハイスペックモデルです。プロの技法にならった「3D匠ねり」を新搭載したほか、室温と庫内の温度をはかり、最適なタイミングでイースト投入やプログラムを自動調整することで、一年を通して美味しいパンが焼けるのがウリ。新たに糖質60%オフの「低糖質パン」が焼けるメニューを搭載したほか、ライ麦パン、全粒粉パン、グルテンフリーのアレンジレシピなど、ヘルシーなパンのレシピが多彩です。

 

イースト自動投入機能も便利。気温や予約時間によって発酵が進んでしまうことなく、安定しておいしく焼くことができます。材料を入れるときも、「ドライイーストが濡れないように」と神経を使わなくていいのはうれしいですね。

↑「Wセンシング発酵」とイースト自動投入機能により、いつでも安定した品質のパンが焼けます

 

【収納・設置しやすさ】

スタイリッシュなデザインで出しっぱなしでも気にならない

本体サイズは、幅263×奥行356×高さ353mm。一見スリムに見えますが、実はほかのモデルに比べても意外と大きいです。ただ、カラーがブラックでスタイリッシュなので、収納せずに出しっぱなしにしてもいいでしょう。

 

【まとめのひとこと】

低糖質でも、美味しさにこだわりたい人はぜひ!

これまで「低糖質パンというと原料はブラン」が常識でしたが、本製品の低糖質パンミックスはブランを使わず、小麦粉から糖質成分を抜いたとのこと。この発想は意外でした。そして、そのぶん味も美味しい! しかも本製品の本当のウリ(?)は、生食パンのような味わいの「リッチ・パン・ド・ミ」が焼けるところ。食パンはとことんおいしく焼きたい、低糖質でも美味しさはあきらめたくない。そんなこだわりが強い人にぜひ使ってほしい1台です!

 

 

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ヒットの秘訣はデザイン先行!?「インスタでやたら見かける」家電シリーズ「STAN.」自動調理なべ説明会

インスタっ子の編集長・山田いわく、「最近、インスタで『STAN.』が投稿されているのをやたら見かけるんだよね~」とのこと。「STAN.」とは炊飯器でおなじみ、象印マホービンが2019年2月から発売している家電シリーズ。同シリーズではすでにIH炊飯ジャー、電動ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートが発売済で、使いやすさを重視し、シンプルなデザインと1~3万円台のリーズナブルな価格が特徴となっています。

↑すでに発売されている「STAN.」の4製品

 

さて、この「STAN.」シリーズに10月21日、新たに自動調理なべ EL-KA23(実売予想価格・税込3万3000円)が加わります。今回、本機の説明会がオンラインで開催され、「STAN.」シリーズのブランドコンセプトと新製品の特徴が明らかにされました。

↑「STAN.」シリーズの自動調理なべ EL-KA23。カラーはブラックとホワイトの2色を用意

 

「30代前後の新しい家族」がターゲット

同社のデザイン室長・堀本光則氏によると、今後の「STAN.」は「単なるシリーズではなく、サブブランド的な位置づけで確立していきたい」とのこと。つまり、「STAN.」を特別なブランドに育てたいというわけで、その事実からも人気のほどがうかがえます。そして今回、自動調理なべの発売にあたり、外部デザインチームを含めて議論を深め、「STAN.」のブランドコンセプトの明確化を図ったそう。

 

その結果、「STAN.」のミッションは①30代前後の新しい家族に向けて②ジャンル横断でシリーズをつくるために③デザイン先行でプロジェクトを進める、という3つに明確化されたそうです。

↑「STAN.」のミッションについて語るデザイン室長の堀本光則氏(写真右下)

 

「①30代前後の新しい家族に向けて、という点に関して、30代前後のいわゆるミレニアル世代の方々は、アンケートでもネット重視の傾向は顕著に出ていた。そのような傾向を見越し、デビュー当時にコンセプトショップのイベントやRoomClip(インテリア実例共有サイト)との取り組みを実施。ネットとリアルを融合させた広告宣伝活動を展開しました」(堀本氏)

 

30代前後といえば、当たり前のようにネットで情報を集める世代。ターゲットを明確に絞ったことで、活用すべき広告メディアも自ずと見えてきたわけですね。

 

デザイン先行でプロジェクトを進める

興味深いのは、③デザイン先行でプロジェクトを進める、という点。いままでの象印にはまったくなかったイメージです。

 

「ジャンル横断でシリーズを作るという形を取っているため、デザイン上も明確なデザインコンセプトが必要でした。当初から『うつわ』というキーワードをもとに、うつわらしい逆台形のフォルムと底の部分をあえて色と質感を変え、ほかにはないアイコニックなデザインを採用。何よりも周辺環境との調和、暮らしになじむデザインを最優先に考えていった結果、デザイン性の高さでお客様に支持・共感を頂いています」(堀本氏)

これらを統合した結果、「STAN.」の中核となる価値観=コアバリューは、「暮らしになじむスタンダードな商品をお届けする」に集約されたそうです。

 

「ターゲットとする方のライフステージは、新生活を始めるファミリーの方々。そのような方が憧れる、ネット上でみんなに見てもらいたい、見習いたいと思わせるもの、出しておきたくなるデザイン。なおかつ必要最低限のシンプルなスペックと納得できる価格……ということで、このようなコアバリューを定めさせて頂きました」(堀本氏)

 

頑張って買うような高級機は不要。機能はシンプルで価格は安いほうがいい。でも、どうせならデザインがよくてSNS映えするものはないかな……?  そんな、合理的でSNS大好き世代にハマったのが「STAN.」だったわけですね。

 

コアバリューに基づき、直感的な操作性にこだわった

続いて、製品の特徴を見ていきましょう。機能面では、「カレー/シチュー」・「スープ」・「煮物」・「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけの自動調理が可能。また、最大12 時間前から予約・保温ができるので、朝出かける前に材料をセットし、出来上がり時間を予約すれば、帰宅後すぐに食べられます。

 

なお、先述のコアバリュー「暮らしになじむスタンダードな商品をお届けする」に基づき、利便性を重視したとのこと。そのため、手順が煩雑になりがちな圧力調理やメニュー番号を採用せず、直観的な操作にこだわったといいます。

↑製品の説明は第一事業部の三嶋一徳さんが担当(写真右下)。操作パネルを左から右に操作するスムーズな流れに

 

パック調理は袋の端を閉めなくてもOK

ジッパーつき食品保存袋を活用した「パック調理」も可能。ホーローなべに付属の「パックホルダー」に袋を入れ、水を入れて、調理時間を指定してスタートさせれば、同時に最大2 品まで簡単に調理できます。手が汚れず、洗い物も少ないので、後片付けもカンタン。ジッパーつき食料保存袋にあらかじめ食材を入れ、冷凍・冷蔵保存しておけば、忙しい時に重宝するはず。

↑付属のパックホルダーを使って調理

 

↑パック調理で作れる料理の例

 

「パック調理」で面白いのは、調理前に袋のジップを完全に閉じなくてもOKな点。袋を厳密に脱気する必要もなく、袋の端をパックホルダーカバーのツメに引っ掛けるだけなので気がラクです。

 

利便性を高めるため、薄型化したホーローなべを採用

煮込み料理に適した蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用しているのもポイント。テーブルに映えるデザインなので、そのまま食卓に置いて使えます。ただし、通常のホーローなべだと重くて利便性を損なうため、通常のホーローなべが厚さ3mmのところ、2mmと薄型化することで軽量化を果たしています。また、なべはガスコンロの直火に直接かけられるので、温め直しなどが手軽にできるのもうれしいところ。なべはふたつきなので、そのまま冷蔵庫に入れてもOKです。

↑ホーローなべは薄型化して軽量化し、使い勝手を高めました

 

 

↑ホーローなべは直火OK

 

↑後片付けは3つのパーツを洗うだけ

 

こうしてみると、やはり「STAN.」の人気が出るのもわかる気がします。「デザイン先行」というものづくりは独自性がありますし、これならシリーズで揃えたくなるのが人情というもの。メーカーとしては「機能盛り盛り」に走りがちなところ、これに逆行してシンプル化するために力を注いでいる点も極めて興味深いです。「使いやすくてデザインがいい」。単純なことですが、たしかにこれでいいよな……と思います。その意味で、今度の自動調理なべ EL-KA23も人気が出そうですね。

肉が舌でほぐれるとは…! 1万円台で「電気圧力鍋の3要素」を満たすシロカ「おうちシェフPRO」試食会

水を使わず作るラタトゥイユ、しっとり柔らかいローストビーフ、真夏でも食欲の湧いてくるグリーンカレーや牛すじカレー、パーティに出せるフォトジェニックなアクアパッツァ、アヒージョ、サーモンのコンフィ! 骨付き肉をとろとろになるまで煮込んだマレーシアのバクテーや、身体がぽかぽかする薬膳スープ……などなど、自宅でおいしく簡単に作れたらいいのにな~と思いませんか?

 

とはいえ、こうした料理は手間がかかる割に上手に作れないこともありますよね。でも、シロカが9月24日に発売する電気圧力鍋「おうちシェフPRO」なら、これらが「手間なく、手早く、おいしく」作れるんです!

 

今回、本機の発売前にシロカを訪問し、開発の背景や上手な使い方を聞くとともに、試食する機会を得ることができました。その体験を通して、実はこのモデル、大変な掘り出し物なのでは……と感じた一部始終をお届けします!

↑おうちシェフPROのあるキッチンイメージ

 

「おうちシェフPRO」と「おうちシェフ」の2製品がラインナップ

「おうちシェフ」は、シロカが2016年に初めて発売した電気圧力鍋のシリーズです。2018年に現行機種が発売され、今回は3年ぶりの新モデル投入。上位機種「おうちシェフPRO」と、「おうちシェフ」の2製品によるラインナップとなりました。

 

このうち「おうちシェフPRO」は、MタイプとPタイプの2種類があります。両者の違いは、本体のカラーと流通経路。Mタイプは家電量販店などで販売し、Pタイプは通販専用です。機能や性能はまったく同じなので、好みのカラーに応じて購入先を選ぶと良いでしょう。

 

実売予想価格はおうちシェフPROが税込1万5800円前後、おうちシェフは税込1万2800円前後と、お財布に優しい価格帯です。

↑おうちシェフのラインナップ

 

おうちシェフPROが対応する調理方法は、従来モデルの「圧力調理」「無水調理」「蒸し料理」「炊飯」「スロー調理」「温め直し」のほか、「低温調理」「炒め(下ごしらえ)」「発酵」「温度調理」が追加されて、1台10役となっています(おうちシェフは、従来モデル同様の1台7役)。

↑おうちシェフPROは「圧力調理」「無水調理」「蒸し料理」「炊飯」「スロー調理」「温め直し」「低温調理」「炒め(下ごしらえ)」「発酵」「温度調理」の1台10役に対応

 

おうちシェフPROで作れるレシピの見本を見てみましょう。「キャベツと肉だんごのトマト煮」「ローストポーク」「アクアパッツァ」……どれも美味しそうじゃありませんか!

↑キャベツと肉だんごのトマト煮

 

↑ローストポーク

 

↑アクアパッツァ

 

圧力のキープと自動減圧でおいしい料理を時短で作る

おうちシェフPROがおいしい料理を短時間で作れる秘密は、独自技術の「スマートプレッシャー技術」にあります。これは圧力調理でおいしさと時短を両立するための、「高圧力」「一定圧力制御」「自動減圧機能」の3つを組み合わせた技術です。

 

おうちシェフPROの圧力調理は、最高圧力95kPaまで達します。一般的な圧力鍋の圧力は最高70kPa前後。しかも、圧力は上がったり下がったりして均一ではなく、ばらつきがあります。おうちシェフPROでは、高い圧力を均一に加え続ける特許出願中の新技術(一定圧力制御)を搭載。これにより、食材は柔らかく、味が染み込みやすくなる一方、栄養成分は逃しにくくなり、煮込み料理などがおいしくヘルシーに仕上がります。

↑一般的な圧力鍋に圧力のばらつきが生じる(右)のに対して、おうちシェフPROでは圧力が一定になるため(左)、おいしさをより引き出せるようになります

 

また、圧力調理は高圧力になるほど減圧に時間がかかります。一般的な圧力鍋では、この減圧時間をレシピの見込み時間に含めていないことも多く、「予定通りの時間に料理が完成しなかった」という声も耳にします。

 

その点、おうちシェフPROでは自動減圧機能によって、高圧力でも減圧時間を短縮し、料理がより早く完成するよう工夫されています。レシピブックの調理時間は減圧時間を計算に入れた記載なので、完成の目安がわかりやすくなっています。

↑自動減圧機能によって、自然減圧の場合よりも短時間で調理が完成。なお、レシピによって短縮できる時間の割合は変わります。自動減圧機能が利用できないレシピもあります

 

二年もの歳月をかけて減圧の制御機能を開発

減圧のコントロールは時間の短縮だけでなく、吹きこぼれの防止や具材の煮崩れ防止にも役立っています。加圧が終わった段階で圧力弁を一気に開放すると、気圧差が大きくなるため、炭酸水が噴き出すような勢いで蒸気が抜けてしまうので、とても危険です。鍋の中も圧力の急激な変化で具材がべちゃっと潰れて煮崩れしてしまいます。

 

このため、本機は少しだけ圧力を抜いてしばらく休止、また圧力を抜いて休止と、一定の圧力になるまで吹きこぼれないタイミングでゆっくりと抜いていきます。やがて、具材が煮崩れを起こさない圧力まできたら、一気に減圧していきます。

↑自動減圧により、野菜が煮崩れしにくくなります。左は減圧に失敗して煮崩れしてしまった例。右は減圧をコントロールしてキレイに仕上がった例

 

この減圧の制御は開発段階でとても苦労したポイントだそう。何度も繰り返し検証し、完成段階まで作り込むのに、およそ二年かかったとか。この機能が完成したからこそ、おうちシェフPROは製品化できたといえるのです。

↑おうちシェフPROの初期試作品。初期の段階から圧力調整弁を覆う蒸気ふたの左右には、まだ圧力表示ピンや手動排気ボタンがありません。取っ手などは後から変更が加えられたこともわかります

 

↑試作機の蒸気ふたを外したところ。この段階の圧力調整弁のデザインは従来モデルのもの

 

↑おうちシェフPROの圧力調整弁。弁のデザインが少し変化しているのが分かります。弁の左の白いボタンが圧力表示ピン、右のブラウンのボタンが手動排気ボタンです。現在は圧力表示ピンが下がっていて減圧(無加圧)の状態です。加圧中はピンがせり上がります

 

↑完成品の蒸気ふた(内側)。圧力調整弁から内部の蒸気が排出され、蒸気はこの蒸気ふたに当たって勢いが抑えられる仕組みです

 

↑蒸気ふたを分解したところ。蒸気ふたも改良が重ねられ、付け外しやパーツごとの分解がしやすくなっています。もちろん、すべて水洗いでき、お手入れもカンタン

 

食べたい時間においしく仕上げる予約調理が便利

おうちシェフPROの魅力は、スマートプレッシャー技術だけではありません。特に注目したいのが、出来上がり時間を設定して食材を入れておけば、食べたい時間に調理をおいしく仕上げる「予約調理」機能です。

 

こちらも予約プログラムの調整には試行錯誤を重ねたそうです。単にできあがりから逆算してタイマーで調理をスタートするだけでなく、仕上がりがおいしくなるよう下準備を自動で行います。具体的には、予約すると直後に食材に火を通し、細菌が繁殖しづらい温度帯で適温をキープします。

 

食材によってもっとも傷みにくい温度になるようレシピごとにプログラムされており、たとえば鶏肉を使うレシピでは保存時の温度が少し高めにするといった微調整を施します。予約調理を使えば、食材を入れてできあがり時間を指定するだけで、あとは「ほったらかし」で料理ができあがるわけですね。

↑予約プログラムは調理前の食材の保存だけでなく、調理が終わったあとの保温も、細菌の繁殖しやすい温度帯を避けるようになっています

 

このほか、おうちシェフPROは、マニュアルで温度調整も可能。低温調理の温度をレシピより低い温度で作ってみたり、煮物やスープを熱々の仕上がりにしてみたり、あるいはお肉の厚みやお魚の大きさに応じて加熱時間を加減したり、調味料の量を変えてみたり……と、いろいろと研究する楽しみもありそうです。

 

電気圧力鍋で作る「おいしい」とは何か? から始まった

新モデルは安全面も強化を図っています。圧力調理を行うときは、圧力調整弁のロックがきちんと密封状態になっていないと、スタートできない仕様になっています。

↑この状態では圧力調理はスタートできません。ロックはふたを閉じた後、ふたを反時計回りに回して、カチッと音がして鍵のマークと合わさればOK

 

こうして見てみると、おうちシェフPROには、多くの技術が注ぎ込まれた印象を受けますね。シロカでは既に発売中の人気トースター「すばやき」にも共通する「おいしさを科学的に引き出そう」という思想が、開発の根底にあります。

 

新モデルを開発するに当たり、そもそも「電気圧力鍋で作る『おいしい』って何だろう」という自問からスタートし、「食材の柔らかさ」「味の染み込み」「豊富な栄養素」の3つの要素を満たすことだと結論を出しました。電気圧力鍋でこれらを引き出すにはどんな工夫ができるか考えるうちに、高圧力と自動減圧に行き着いたのだそうです。「●●とは何か」から突き詰めて考えていくあたり、まるで哲学者のようですね。

↑おいしさを科学的に引き出す開発に取り組んだ、企画担当の峯村さん(左)と開発担当の佐藤さん(右)

 

試食した料理は、柔らかさと味の染み込み方が違う

実際におうちシェフPROで調理した料理を試食しました。まずは、厳密な温度制御が可能になったことで、新たに利用可能になった「低温調理」のメニュー「サラダチキン」用のチキンから。

 

あらかじめ内なべに水を入れて低温調理の設定温度まで温めておき、パッキン付きの密封パックに鶏のささみ、塩、バジル、ローズマリー、オレガノを入れ、内なべにパックごと入れてふたを閉めます。あとは完成まで待つだけと超お手軽! 調理時間は1時間です。

↑低温調理でサラダチキンを作る様子

 

とはいえ、試食会で1時間待つわけにもいかないので、用意されていた完成品をいただきました。柔らかくて、香りもしっかりしていておいしい!

↑できあがった鶏のささみ。試食すると柔らかくてとてもジューシー!

 

続いて、豚の角煮です。こちらは従来モデルでも作れるメニューで、スマートプレッシャー技術でどう変わるのか食べ比べました。先に従来モデルで作った角煮を食べたところ、こちらも味が十分染み込んでいるように感じます。しかし、最新モデルで作った方は、箸で崩した時点でお肉の柔らかさの違いがわかります。お肉のほぐれが良く、歯を使わず舌だけで食べられるほど。だしの味もよりしっかり染み込んでいました。これなら、歯に自信のない高齢者にもうれしいはず!

↑豚の角煮を作った様子。中央が新しいおうちシェフPRO、左奥が従来機

 

↑おうちシェフPROで作った豚の角煮。柔らかくて、歯を使わずとも舌だけでほぐれていく柔らかさ!

 

最後はふろふき大根です。大根にだしの味が存分に染み込んでいて、口の中で大根の繊維がほどけていきました。冬場におでんやブリ大根を作ってもおいしそうですね。

↑ふろふき大根。左の箸を付けているほうが従来モデルで作ったもの。右が最新モデルで作ったもの。あんまりおいしそうだったもので、撮影する前にうっかり食べてしまいました。大根、好きなんですよ!

 

シロカ広報のオススメは「簡単薬膳スープ」

レシピブックは、おうちシェフPROの高圧力や温度制御でおいしさが引き出せるメニューを厳選して掲載しているそうです。レシピブックは美麗な装丁で仕上がっており、ページを開いていくとカオマンガイやサムゲタンなど、海外のメニューも多く載っていて、食道楽の旅行気分に浸れるかも。

 

ちなみに、シロカ広報部に「特にオススメのメニューは?」と聞くと「簡単薬膳スープ」を教えてくれました。薬膳と聞くとマニアックな調味料や、特殊な生き物の干物などが思い浮かんで作りづらい印象もありますが、このレシピは普通のスーパーで手に入りやすい調味料でおいしく作れる構成になっています。また、シロカの社内では牛すじカレーも流行中だとか。夏場でも食欲が湧くように、生姜と山椒を使うレシピになっていて、牛肉がトロッと仕上がるのがポイントだそうですよ!

↑シロカ広報部のオススメだという簡単薬膳スープのレシピ

 

↑シロカ社内で流行中だという牛すじカレー

 

スマートプレッシャー技術によって、より味がしみこみ、より柔らかで本格的な料理が作れるおうちシェフPRO。おいしい圧力調理を自宅で作りたい。自炊のレパートリーを増やしたいけれど、手間や時間は割きたくない。家に帰ってきたら、食事ができあがっている生活に憧れがある。小さな子どもがいるので圧力鍋はちょっと不安があった……。そんな思いを抱く人に、ぜひ検討してみて欲しい電気圧力鍋だと感じました。

 

初めてでも簡単に「無水調理」ができる電気調理鍋3選を濃厚レビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第10回となる今回は「無水調理器」です。

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

「無水調理」とは、水を使わない調理方法のこと。水を加えないと焦げ付きそうな気がしますが、食材自身が持っている水分や脂を利用するので、焦げ付くことなく加熱できます。野菜は茹でたときにビタミンがお湯に溶け出してしまいますが、無水調理なら栄養を逃すことなく食べられるのが利点。水を使わないので素材本来の味わいをしっかり楽しめるのも無水調理ならではです。

 

そんな無水調理は気密性の高い鍋を使うのが一般的ですが、最近では無水調理に対応した電気調理鍋も登場しています。電気調理鍋なら火の番をする必要がなく、これまで以上に手軽に無水調理に挑戦できます。今回は数ある電気調理鍋のなかから、無水調理におすすめの電気調理鍋3モデルをご紹介しましょう。

 

【その1】

「バーミキュラ ライスポット」は炊飯から無水調理までOK

電気調理鍋のなかでも、料理好きの間で人気が高いのがバーミキュラの「バーミキュラ ライスポット」です。バーミキュラの鋳物ホーロー鍋は無水調理の定番ですが、バーミキュラ ライスポットならIHのポットヒーターがセットになっているので、温度と時間を設定した“ほったらかし調理”が可能になります。

↑5合炊きの「バーミキュラ ライスポットRP23Aシリーズ」は、幅311×奥行き296×高さ208mm、重さ約6.9kg。実売価格は8万7780円。3合炊きモデルもある

 

「バーミキュラ ライスポット」はその名の通り、おいしいごはんが炊ける炊飯器です。鍋は炊飯用にデザインを刷新。熱の伝わり方をコントロールするトリプルサーモテクノロジーでお米の旨みを引き出します。また、ポットヒーターには立体的に加熱するラップアップヒートテクノロジーを採用。かまどのような立体的な加熱が可能です。

↑フローティングリッドが、密閉性を保ちながら蒸気の吹き出し箇所をコントロール。吹きこぼれを最小限に抑えて、高火力でごはんを炊き上げる。ただし、保温機能は非搭載

 

さらに、フタと本体の密閉性が高いことを活かして、無水調理を手軽に楽しめるのも魅力です。冷蔵庫にある野菜でさっと蒸し野菜を作るだけでも立派なおかずの一品に。野菜の甘みが引き出され、シンプルながらも奥深い味わいが感じられます。

↑オリーブオイル、塩コショウを加えて加熱したら、最後にバターを加えてコクをプラス。2日目はカレーにアレンジしたところそちらも絶品だった

 

無水調理だけでなく、炒め調理や低温調理も可能。ポットヒーターは30度から95度まで1度刻みの温度設定に対応しており、ローストビーフやコンフィのようなハレの日の料理も手軽に作れます。

↑付属のレシピブックを参考にしながらローストビーフなどさまざまな料理に挑戦できる

 

【その2】

時短を意識した料理には「クックフォーミー エクスプレス」が強い

料理にかける時間を少しでも減らしたい人には、圧力調理に対応した電気調理鍋がおすすめです。ティファールの「クックフォーミー エクスプレス」は、圧力調理だけでなく、炒める、煮込む、蒸す、炊飯、保温、再加熱の1台7役の電気調理鍋です。

↑「クックフォーミー エクスプレス CY8521JP」は、幅38.0×長さ35.0×高さ32.5cm、重さ約6.5kg。6人分の調理に対応する。実売価格は約4万円

 

「クックフォーミー エクスプレス」は手動で強火・中火・弱火の3段階の火加減や調理時間を設定できるだけでなく、210のレシピを内蔵している点が大きな魅力。前菜、メインディッシュ、デザートまでさまざまな料理が作れるだけでなく、193種類の加圧時間15分以内の時短レシピも用意されています。

↑本体で作るレシピと人数を決めると、必要な材料や調理時間などを確認できる。手順をどおりに材料をセットして、加熱をスタートするだけ

 

ラタトゥイユなど通常はコトコト煮込む無水料理も、圧力調理なら短時間で完成します。短時間でも食材に味がしっかり染み込んでいることに驚くはず。また、搭載されているレシピ数が多いので、料理のバリエーションが増えるのもうれしいポイントです。

↑トマト缶の水分だけで野菜を煮込んだラタトゥイユは、野菜の栄養を余すところなく摂取できる

 

時短調理が可能なので、普段は敬遠するような煮込み料理などに挑戦する機会も増えるでしょう。すでに圧力鍋を持っている人は電気調理鍋を使い始めると、ほったらかし調理の虜になること必至! ひとつ注意したいのは、マニュアル調理の「圧力調理」以外では予約調理ができない点です。米を炊いたり、豆を煮るときなどはいいですが、肉や魚介類、卵や牛乳といった生ものは、室温に置いておくと傷むおそれがあるからです。そのため、帰宅後に多少の調理時間がかかるのを覚えておきましょう。

↑イカと大根の煮物も30分以内で完成。予熱時間は一般的な電気圧力鍋600〜700Wの約2分の1となっている

 

【その3】

「ヘルシオ ホットクック」は家族の人数に合わせた機種選びが可能

電気調理鍋を必要とする世帯はさまざま。家族が多いので少しでも料理の手間を減らしたいという世帯もあれば、1人もしくは2人分の料理を作るのを面倒に感じている世帯もあるでしょう。そんな世帯の人数に合わせてサイズを選べるのがシャープの「ヘルシオ ホットクック」の強みのひとつです。2〜6人分の2.4Lタイプ、2〜4人分の1.6Lタイプ、1〜2人分の1.0Lタイプの3種類から選べます。

↑「ヘルシオ ホットクック KN-HW16F」は、幅364×奥行き283×高さ232cm、重さ約5.2kg。2〜4人分の調理に対応する。実売価格は4万8000円前後。9月中旬には本体がコンパクトになり、まぜ技が進化した新モデル(市場想定価格5万5000円前後)も登場する

 

「ヘルシオ ホットクック KN-HW16F」は142のメニューを搭載しており、最大15時間の予約設定にも対応。予約調理では、セット直後に1度火を通し、その直後に味を浸みこませる工程を経て、食品が腐りやすい温度帯を避けた温度に調整してくれます。圧力鍋ではないので調理時間はそれなりにかかるものの、かきまぜや火加減のコントロールをしてくれるので、なかまで味がしっかり染み込みます。

↑加熱の進行に合わせて「まぜ技ユニット」でかきまぜを行うことで、煮崩れせず、薄めの味付けでも味が染み込みやすくなる

 

無水調理だけでなく、煮物やスープなどでも「まぜ技ユニット」が大活躍。完全に加熱されると回転し、ちょうどいい仕上がりまで自動調整を行います。適切なタイミングでかき混ぜるので煮崩れしないというのも、ホットクックならではだと言えます。

↑おでんなどの煮込み料理も味がまんべんなく染み込み、見栄えのいい仕上がりになる

 

また、低温調理や焼き物、発酵、蒸し物、スープなどの調理にも使えます。無線LAN接続すると、「COCORO KITCHEN」レシピサービスからメニューを追加したり、出先から予約調理の時間を変更したりといったことも可能です。

↑低温調理で作ったローストポークは絶品。内蔵メニューを使った調理の場合は、温度や加熱時間が自動で設定される。手動による設定も可能

 

2020年以降発売の機種で可能になった低温調理には、付属の蒸し料理用のトレイを使用します。トレイで食材が浮き上がるのを防ぐというシンプルな方法ですが、たったこれだけで手軽に低温調理も楽しめるのはいいですね。

↑トレイに食材を載せて蒸し料理が楽しめるだけでなく、低温調理にも活用する

 

無水調理が手軽に楽しめる電気調理鍋は、栄養バランスのとれた食事作りにも役立つお助け家電です。日々の食生活を充実させてみましょう。

 

 

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目が覚めるような味わいとクリアな後味を実現したバルミューダのコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」が登場

バルミューダは9月8日、オープンドリップ式のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」を発表。同日からバルミューダオンラインストアやブランドショップをはじめ、主要家電量販店・百貨店・インテリアショップなどで予約受け付けを開始します。価格は5万9400円(税込)です。

 

BALMUDA The Brewは、厳密な温度制御、コーヒー豆の個性を引き出す0.2ml単位の正確なドリップ、バイパス注湯の、3つの独自抽出方法を採用。これにより、目が覚めるようなストロングな味わいとクリアな後味を実現したといいます。

 

 

注湯温度は、独自のテクノロジーを採用し、蒸らしは93度、抽出は92~82度、仕上げは86度などと、工程ごとに最適な温度のお湯を瞬間的に沸かします。この温度制御によって、理想的な味わいを実現したとのこと。

 

 

また、ドリップにおいては、蒸らし時間や注湯の量、注湯の速度を自動で観測し、的確な間隔で適量の湯を0.2ml単位で落とします。これにより、豊かな香りや味わいを凝縮させるとしています。また、ドリッパーには、台形型ドリッパーに比べて、豆の成分を引き出しやすく、雑味が出にくい円錐型ドリッパーを採用しています。

 

さらにクリアな後味にするため、ドリッパーとは別の注湯口を搭載。仕上げ時に湯を加えることで、クリアな後味を実現しているそうです。

 

本体サイズは幅140×奥行き297×高さ379mmで、重さは約3.4kg。また、抽出量はレギュラーで約360mlまで、アイスコーヒー仕様で約225mlとなっています。なお、抽出時間は約4~7分です。

おひとりさまでも盛り上がる! 小型で日常使いしたくなる「エンタメ調理家電」11選

自宅で食事をする機会が増え、おうちごはんがマンネリ化している人は多いのではないでしょうか。誰かにふるまうならまだしも、ひとり暮らしとなると、適当に済ませてしまうなんてことも……。そんな“おざなりおうちごはん”になっているならオススメしたいのが、卓上で調理自体を“エンタメ”として楽しめる調理家電。

 

これまで“エンタメ調理家電”というと、例えば写真の大型プールのウォータースライダーを模したタカラトミーアーツの流しそうめん器「そうめんスライダー」のように、大人数でワイワイ楽しめるアイテムがほとんど。

↑グループでワイワイ楽しめる、タカラトミーアーツ「そうめんスライダー」の最新モデル「ビッグストリーム そうめんスライダーメガラスベガス」(税込1万4960円)。スライダー総距離は3.476m! 4色のLEDが噴水部分を美しくライトアップします。(写真提供=タカラトミーアーツ)

 

それが、最近は少人数向けのアイテムも増えてきています。今回はそういった、ひとり、もしくは少人数でごはんを楽しめる卓上調理家電を、モノトレンド情報誌『GetNavi』の副編集長であり、家電コーディネーターの資格も持つ青木宏彰さんに紹介していただきました。

 

毎日の食卓に、軽い“遊び”を取り入れる

「いままで“エンタメ調理家電”というと、遊びの要素が強い子ども向けのものが主流でしたが、最近はユニークなギミックに加え、実用性も備えた商品や大人も使いやすいデザインの商品が増えています。そこへ、ここ数年のトレンドである単身者向けの“おひとりさま家電”が融合し、ひとりでも気軽に楽しめるコンセプトをもつ商品が登場してきています」(家電コーディネーター・青木宏彰さん、以下同)

 

青木さんによると、少人数向けのエンタメ調理家電は、大掛かりな準備なしで使えるものが多いのが特徴だそう。

 

「週末のホームパーティで使うというよりも、平日のマンネリ化した食事に軽い“遊び”を取り入れるぐらいの感覚で使えるものが多いんです。場所を取らずに使え、収納性に優れている点も魅力です。少人数向けの流しそうめん器『流しそうめん Pocket』はまさにその代表例ですね」

タカラトミーアーツ「流しそうめんPocket」2970円(税込)

手持ちの器(直径16~23cm)にモーターパーツを入れて、スイッチを押すだけという手軽さ。収納ケースはそばちょこ、フタは薬味入れとしても使えます。食器棚に並べやすいシンプルなデザインも特徴。

 

「『そうめんスライダー』で流しそうめんをするとなると大掛かりなイベントになりますが、これなら思い立ったときにすぐ使えます。“麺を水に流すだけ”なのに、いつものそうめんがよりおいしく感じられるので、特別感が抜群。ぜひ試してみてください」

↑「手のひらサイズで場所を取らないのもポイントです。また、よくできているなと思ったのは、水の流れを右回りと左回り、どちらにも設定できること。利き手に合わせて使え、多様性を求める時代のニーズが反映されているのを感じました」(写真提供=タカラトミーアーツ)

 

青木さんによると、今年は「流しそうめんPocket」以外にも、コンパクトな“エンタメ調理家電”が続々と登場しているとのこと。加えて、すでに発売から数年経った商品にも、あらためて注目すべきアイテムが多数あるそうです。ここからは今すぐ試してみたくなる、青木さんお墨付きのアイテムを紹介していきます。

家電プロのお墨付き! 注目すべき小型の“エンタメ調理家電”

「エンタメ性のある小型調理家電の大半は、卓上調理で使えます。BBQのように、食卓で調理をしながら食べるということ自体がすでにエンタメ。それに加えて調理工程が楽しかったり、使っていて気分が上がるデザインだったり、そんなアイテムを集めました」

 

・炙りものから熱燗まで! 一台で居酒屋メニューが完成

ライソン「せんべろメーカー」8250円(税込)

2020年末に発売され、お酒好きの間で大ヒットしたアイテム。おでん鍋、焼き鳥網、炙り網、熱燗鍋、とっくり、おちょこがセットになっていて、一台で熱燗と居酒屋メニューを楽しめます。本体が約32×11cmとコンパクトなので、小さなテーブルの上でも使用OK。(写真提供=ライソン)

 

↑「焼き鳥は生の食材から調理してもいいですが、コンビニなどで買ってきたものを温めるのもアリ。余分な油が下に落ちるのでヘルシーですし、電子レンジで温めるよりもふっくら仕上がりますよ。熱燗鍋は、湯豆腐やチーズフォンデュにも使えます」(写真提供=ライソン)

 

・食パン1枚を折りたたんで作る、食べきりサイズのホットサンド

ラドンナ「Toffy ハーフホットサンドメーカー」4500円+税

“食パン2枚+具材”で作る一般的なホットサンドは、量が多すぎて食べきれないという人もいるでしょう。そこで試してほしいのがこちら。1枚の食パンを折りたたみ、ハーフサイズのホットサンドを作れます。(写真提供=ラドンナ)

 

 

・生地にプレートをひたす新発想! 自宅で手軽にきれいなクレープが焼ける

アイリスオーヤマ「クレープメーカー PCM-800-W」2508円(税込)
※8月27日時点。アイリスオーヤマ公式通販サイト限定販売

クレープ生地のタネに加熱用のプレートをひたし、プレートに生地がついたらくるっと返すだけで、簡単に均一な薄さの丸いクレープ生地を焼き上げられます。タネを入れる専用トレー付き。(写真提供=アイリスオーヤマ)

 

↑「プレートの上にタネを広げるのではなく、タネにプレートをひたすという真逆の発想がユニーク。きれいな生地を何枚も作れるので、簡単にミルクレープを作ることもできます。ガレット生地を焼くのもオススメ」(写真提供=アイリスオーヤマ)

 

・卓上で揚げたての串揚げを楽しめる安全設計の小型フライヤー

和平フレイズ「ほんわかふぇ 電気卓上串揚げ鍋 HR-8952」6600円(税込)

卓上で串揚げ作りを楽しめるコンパクトなフライヤー。油の温度は約140~180℃の間で調整できます。電源コードはマグネットで本体にくっつけるタイプで、うっかり足を引っ掛けてもコードがすぐに外れるので安心。(写真提供:和平フレイズ)

 

↑「着脱式の串掛けリングが付いていて、串を鍋のフチにひっかけられます。リングを外せばミニ天ぷら鍋としても活躍! フタを閉めれば卓上での油ハネを気にせず使えますよ」(写真提供=和平フレイズ)

 

・煙を気にせずに室内BBQを楽しめる

ラドンナ「Toffy スモークレス焼肉ロースター」1万8000円+税

低煙性能を備えたロースター。焼き網と平面プレートが付属し、バラエティ豊かな焼き料理を楽しめます。網とプレートはフッ素加工済みで、汚れのこびりつきを防止。(写真提供:ラドンナ)

 

↑「煙の出にくさの秘密は、ヒーターを両側面に設置する『サイドヒーティング方式』。食材から出た水分や脂が熱源に触れず煙が出ません。キッチンやダイニングテーブルに出しっぱなしにしておいてもいい、クラシカルなデザインもおしゃれですよね」

 

・深さの異なる2枚のプレートで“焼く”と“煮込む”を同時に!

サンコー「よくばりホットプレート」5980円(税込)

深さ6cmの浅型と深さ20cmの深型、2種類のプレートを備え、2品同時調理が可能。左右の熱源が独立しているので、個別に火力を調節できます。最大火力は230℃。(写真提供=サンコー)

 

↑「焼き料理と煮込み料理を同時に作れるので、朝は目玉焼きとスープ、夜は餃子とラーメンなど、これ1台で丸1食分のメニューを作れます。すき焼きと焼き肉を同時に行う強者も。加熱がスピーディなので、サクッと食事を済ませたいときにも重宝します」(写真提供=サンコー)

 

・1000Wの高火力で一台6役をこなす、キュートな見た目の小型電気鍋

ラドンナ「Toffy コンパクトマルチ電気鍋」5000円+税

消費電力1000Wの高火力で、「煮る・焼く・蒸す・揚げる・炊く・炒める」の6種類の調理法をこなす多機能鍋。コンパクトな見た目に反し、容量が約2.8Lあるので、2〜3人分の鍋料理にも対応します。(写真提供=ラドンナ)

 

↑「蒸し料理用のプレートとガラス製のフタが付属。調理の様子を確認しながらシュウマイや蒸しパンなどを作れます。鍋本体と取っ手、電源コードが分離するので、鍋だけを流しで丸洗いできてお手入れも簡単」(写真提供=ラドンナ)

 

・食材のおいしさを保ったままスモーキーに香り付け

ライソン「メタルスモーカー」5500円(税込)

好みの食材にスモーキーな香りを付け、手軽に燻製料理を作れるアイテム。ガラス製の密閉容器を使えば煙が充満する様子を楽しめます。旧モデルは本体内部がプラスチックでできていたのに対し、今年8月に発売した新モデル(本品)では、熱に強いメタル素材を採用。(写真提供=ライソン)

 

↑「食材を加熱するわけではないので、食材の食感や鮮度を損なわずに香り付けできます。お試し用に3種類のスモークチップが付いていて、買ってすぐ試せるのも特長。乾電池式なので、おうちごはんだけでなく屋外でのBBQやキャンプなどでも活躍します」(写真提供=ライソン)

 

・新しいビールとの出会いを楽しめる、会員制生ビールサービス

キリンビール「キリンホームタップ」月額8250円(税込・4L)~

工場つくりたてのおいしさを楽しめるビールが、月に2回定期配送される会員制サービス。会員になるとクリーミーな泡を作れる専用ビールサーバーをレンタルできます。

 

↑「『一番搾りプレミアム』に加えクラフトビールや期間限定ビールなど、豊富なラインナップから届くビールを選べるのが魅力。洗浄が必要なパーツが1つしかなく、しかも約10秒水洗いするだけでOKというお手入れのしやすさもポイントです」(写真提供=キリンビール)

 

・限られたお店でしか飲めない氷点下ビールを楽しめる

アサヒビール「THE DRAFTERS」月額7980円(税込・4L)~

新鮮な「アサヒスーパードライ」とプロ仕様の「本格泡リッチサーバー」が自宅に届く会員制サービス、今年5月にサービスが開始された新サービスで、サーバー台数に限りがあるため現在は抽選方式で会員を募集しています。次回の応募開始は9月21日(2021年8月末時点)。(写真提供=アサヒビール)

↑「−2~0℃の氷点下でビールを抽出できる『エクストラコールド・モード』を搭載しているのがポイント。限られた飲食店でしか飲めない『アサヒスーパードライ・エクストラコールド』を自宅で楽しめます。キレとシャープな喉越しを堪能できますよ。グラスをキンキンに冷やしておくのがオススメ」(写真提供=アサヒビール)

 

 

【プロフィール】

家電コーディネーター / 青木宏彰

モノトレンド情報誌『GetNavi』副編集長。生活家電全般を担当し、調理系から掃除機、空調アイテムまで幅広いジャンルの家電製品をレビュー。「家電コーディネーター Basic」の資格も保持。

 

抹茶マシンの「ひきたて」が想像を超えていた! 海外で高評価「Cuzen Matcha」の衝撃をレビュー

筆者は“コーヒーが苦手な人”です。飲めないわけではないものの、自分から積極的に飲むことはほぼありません。普段はコーヒーではなく紅茶や中国茶を飲むのですが、最近知って興味が湧いたのが「Cuzen Matcha(空禅抹茶)」という抹茶マシン。開発したのは日本人ながら、日本より先に海外で大評判になっているとか。これはぜひ試してみたい! というわけで、抹茶ビギナーの筆者が「Cuzen Matcha」を実際に使い、外国人もとりこにする魅力を探ってみました。

 

茶室をイメージしたスタイリッシュなデザインが好印象

我々が日常生活で出合う抹茶といえば、ラテやスイーツなど甘いものが多いでしょう。しかし、抹茶はただのスイーツの素材ではなく、ポリフェノールが多く含まれているのでアンチエイジングを期待できたり、旨味成分のテアニンにリラックス効果があったりと、海外では目下注目のスーパーフードなのだとか。

 

この抹茶に注目してCuzen Matcha を開発したのが、元サントリーの塚田英次郎氏。サントリー時代には新商品や新事業の開発を担当し、「伊右衛門 特茶」など多くのヒット商品を手掛け、サンフランシスコの抹茶カフェ「Stonemill Matcha」の立ち上げにも携わった人物です。

 

Cuzen Matcha は2020年10月にアメリカで先行発売され、 TIME誌が選ぶBest Inventions of 2020や世界三大デザイン賞のひとつiF Design Award 2021など、合計6つの賞を受賞。世界で高い評価を得て、現在では日本国内のホテルやレストランで導入され始めているようです。

↑本体サイズは幅225×奥行き120×高さ345mm、重さは約2.1kg

 

Cuzen Matchaをひと目見て感じたのが、「とにかくデザインがいい」ということ。エスプレッソマシンは大きくてゴツゴツした印象のものが多いですが、Cuzen Matchaは非常にコンパクトで、これなら置き場所に困るということはなさそうです。ちなみに、特徴的な円は茶室の円窓をイメージしているのだとか。日本的なモチーフをうまく取り入れるあたりに、塚田氏のセンスを感じます。

 

操作はたった3ステップで超カンタン

抹茶マシンというと、抹茶の粉を入れるのかな? と思う方がいるかもしれませんが、本機は茶葉(リーフ)を抹茶にするところからスタート。内蔵する臼で「ひきたて」の抹茶が味わえるのが最大の魅力です。イチから抹茶を淹れるとなると、少し面倒なのでは……と不安があったのですが、実際はたったの3ステップ。まずはマシンの‟茶筒”部分に茶葉を入れ、専用カップに水を入れてセットします。なお、この収納部には専用リーフ20gパック1本分を保管できるようになっているので、別途、保管用の容器を用意する必要はありません。

↑本体上部の茶筒に茶葉を投入。お茶の濃さレベルは調節でき、専用リーフ1パックで濃さレベル1なら約20杯分の抹茶が飲めるようになっている

 

続いて、抹茶の濃さを1〜3の3段階から選択したら、「START」ボタンを押すだけ。すると、専用カップ内のウィスク(泡立て器)が回転し、そこに本体の臼でひかれた、ひきたての粉が落ちていきます。

↑専用カップの中の黒いパーツがウィスク

 

↑ウィスクは磁力で回転する仕組みで、茶せんの動きを再現

 

いままでの抹茶のイメージが吹き飛ぶうまさ

30秒ほど待つと、抹茶が完成。まずはストレートで飲んでみます。グラスに顔を近付けるだけで、ふわっと抹茶のいい香りが感じられますね。口に含むと、茶葉の苦味と甘みのバランスが絶妙! 「抹茶=苦い」というイメージがあったのですが、まったくそんなことはありません。抹茶がダマになることもなく、のどごしも良好です。ちなみに、 濃さがもっとも薄いレベル1と、中間のレベル2のものを飲み比べたところ、ストレートで飲むなら濃さレベル1が飲みやすく感じました。

↑専用カップ内でウィスクが回るのを見ていたが、実際に飲んでもダマはできておらず、のどごしも良かった。茶せんを使った抹茶よりも泡立ちは控えめだが、機械まかせでここまでできることに驚いた

 

ここまで香り高い抹茶が楽しめるとなると、さぞかし茶葉自体の香りもいいのでしょうね、と思ったのですが、茶葉の香りを嗅いでも、そこまで香りを感じません。パウダー状にすることで、これだけ香りが引き立つんですね。

 

意外とイケる炭酸割りをお試しあれ

Cuzen Matchaで作った抹茶は、十分な濃さがあるのでほかの飲み物と混ぜるのもオススメ。たとえば、氷を入れたグラスに冷たいミルクを注ぎ、濃さレベル2か3の抹茶ショットを注げば「抹茶ラテ」が完成!

↑自分で甘さを調節できるだけでなく、豆乳やアーモンドミルクでラテにするなど自由にカスタマイズが楽しめる

 

ちなみに、アメリカで人気なのが「スパークリング抹茶」なのだとか。氷を入れたグラスに炭酸水を注ぎ、抹茶ショットを入れるだけの手軽なアレンジ。抹茶感は控えめなのですが、これがなんだかクセになるんです。お風呂上がりに飲むのがオススメですよ。とはいえ、多少好みが分かれる味かもしれませんが。

↑お茶と炭酸の組み合わせは初めてだったが、筆者はかなり好みの味だった。ただ、残念ながら家族には「ラテのほうがいい」と言われてしまった

 

本製品にはこれらのアレンジが紹介されたレシピブックが付属しており、専用カップに水を入れなければ、抹茶パウダーも作れると書いてありました。せっかくなので抹茶塩でも作ろうか……とパウダーを作ってみたところ、かなり細かい粉末が出てきました。パウダーはラテにあしらったり、料理にふりかけたりといろいろな使い方ができそうですね。

↑濃さボタンを一度押し、続いて長押しすると、3つのランプが点灯して粉だけのモードに切り替わる。このモードでは平均 6.1µmの細かいパウダーが作れる

 

使ったあとにゴミが出ないから手入れがしやすい

なお、コーヒーや紅茶は飲んだあとにはゴミが出るものですが、Cuzen Matchaは茶葉を本体内の臼でひくので、ゴミが一切出ません。日々の片付けは専用カップをすすぐだけなので、これならズボラな筆者でも安心して使えます。

↑丁寧に洗いたいときだけ、臼ユニットを分解して水洗いするといい

 

本体の臼ユニット、実はシャープ独自の「セラミック製お茶うす」にまつわる技術提供を受けているのだとか。そういえば、以前シャープからはお茶メーカーの「お茶プレッソ」が発売されていましたが(現在は生産終了)、そのDNAを一部受け継いでいるということですね。

 

本体の価格は高いが満足度も高い

意外だったのが、Cuzen Matchaに使用する茶葉のコスパの良さです。Cuzen Matchaでは専用茶葉を用意する必要があるのですが、100%一番茶の「プレミアム」は20gパックが3000円(税込・以下同)、60gパックが7500円、「シグナチャ」は20gパックが2000円、60gパックが4500円です。20gパックが約20杯分、60gパックが約60杯分と考えると、プレミアムは1杯125円〜、シグナチャは1杯75円〜と、1杯あたりの価格はそう高くありません。また、毎月もしくは2か月に1度届く定期配送プランであれば、さらに15%オフで購入できます。

↑プレミアムはストレートやオンザロックス、アメリカーノなどに使用。シグナチャはラテやスパークリングなど割って飲むときに向く

 

今回、ひととおりCuzen Matchaを使ってみて、デザイン、味、使い勝手といずれも満足度の高いアイテムだと感じました。ただ、1点悩ましいのが、税込3万3000円というなかなかの価格(ただし5000円分の茶葉とレシピブックを同梱)。抹茶のみに特化したマシンということを考えると、買う人を選ぶ印象です。

 

とはいえ、家にCuzen Matchaがあれば、来客があったときにも「それ何?」と注目を集めることは間違いなし。少人数のオフィスに置くのもアリですね。何より、ひきたての抹茶を使ったドリンクが飲めるのは最高の体験です。普段はなかなか飲むことのない抹茶の良さを、Cuzen Matchaを通して再発見してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

バルミューダからコーヒーメーカー登場か、サイトに製品チラ見せ

↑バルミューダのサイトから

バルミューダのWebサイトで、「新製品 BALMUDA The Brew 2021.9.8」というティーザーページが公開されています。

 

ページには、「バルミューダがお届けする、最良のコーヒー体験」と書かれているほか、コーヒーメーカーのようなシルエットが見えます。詳細は書かれていませんが、9月8日に「BALMUDA The Brew」という名称のコーヒーメーカーが登場するものと思われます。

 

トースターを始め、調理家電で話題を呼ぶ製品を次々に投入してきたバルミューダだけに、今回登場する製品にも注目が集まりそうです。

忙しくても充実した食卓にできる、同時に2品調理できる象印マホービンの「自動調理なべ」(EL-KA23)

象印マホービンは、「STAN.」シリーズから「自動調理なべ」(EL-KA23)を発表。10月1日から発売します。市場想定価格は3万3000円(税込)前後です。

 

STAN.シリーズは、象印マホービンが提案する「暮らしの道具」として、機能性と日常生活に溶け込むデザイン性を兼ね備えたシリーズ。そのSTAN.シリーズから発売するEL-KA23は、共働き世代や子育て世代に向けて利便性を高め、「忙しい中でも家族のために充実した料理を作りたい」「限られた時間の中で賢く料理して、家族のための時間を作りたい」というニーズに応えた商品にしたそうです。

 

 

カレー/シチューやスープ、煮物、米調理においては、火加減を気にする必要がないうえに、途中で材料を入れる必要もないとのこと。材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで自動調理できるとしています。また、最大12時間前から予約・保温できるため、朝出かける前に材料をセットし、できあがり時間を予約すれば、帰宅後すぐに食べられます。

 

自動調理なべのホーローなべは腐食しにくいうえに、色移りしにくいタイプを採用。また、蓄熱性が高いため、料理のおいしさを引き出してくれるそうです。さらに、できあがった料理をそのまま食卓に置けるよう、テーブル映えしたデザインに仕上げたとしています。これに加えて、後片付けも簡単で、洗い物はホーローなべ、内ぶた、つゆ受けの3点だけになっています。

 

さらに、専用の「パックホルダー」が付いており、手持ちのジッパー付き食品保存袋に食材を入れ、ホーローなべにセットしたパックホルダーに水とともに入れて、調理時間を指定してスタートボタンを押せば、同時に2品まで調理可能。ジッパー付き食品保存袋に好みの食材を入れて冷蔵・冷凍保存しておけば、忙しいときでもサッと取り出して、パックホルダーに入れて調理するだけで、充実した食卓にできるといいます。

 

 

このほか、食べごろ温度で保温できる機能や、無水調理、再加熱機能などを採用。

 

最大調理容量は約2.3Lで、ビーフカレーであれば最大6人前調理可能。本体サイズは約幅28.5×奥行き31×高さ22.5cm、重量は約7kgです。

家電のプロが愛する毎日が楽しくなる「ヘルシー調理家電」3選レビュー

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第8回となる今回のテーマは、美味しくて毎日使いたくなる「ヘルシー調理家電」。忙しくても手間なくほったらかしで調理でき、幅広い使い方が楽しめるモデルをご紹介します。家電のプロが実際に使用して、「機能」「操作性」「収納・設置しやすさ」「メンテナンス」の4項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

牛乳パックをセットすれば自家製ヨーグルトが完成!

アイリスオーヤマ

ヨーグルトメーカー KYM-013

実売価格3420円(税込)

プレーンヨーグルト・飲むヨーグルト・発酵食品が自宅で簡単に手作りできるヨーグルトメーカー。牛乳パック(1000mlまたは500ml)にヨーグルト菌を入れて本体にセットするだけで、簡単・衛生的に自家製ヨーグルトができます。酸味を抑えた液体状のヨーグルトに仕上がる「飲むヨーグルトモード」も搭載。菌・温度・時間を設定することで、塩麹や醤油麹、甘酒、納豆、天然酵母など、様々な発酵食品を作ることが可能です。

SPEC●サイズ/質量(約):約W156×D156×H274mm/630g●消費電力:40W●タイマー:1~48時間(1時間刻み)●自動メニュー: プレーンヨーグルト、カスピ海ヨーグルト、甘酒/塩麹、飲むヨーグルト(500ml/1000ml)●設定温度:25℃~65℃(1℃刻み)

 

家電ライター 近藤克己さんがチェック!

【機能】

ワンタッチで飲むヨーグルトが作れる

面倒な温度・時間設定をすることなく、自動メニューをワンタッチするだけで飲むヨーグルトを作れるのが最高! 自家製ヨーグルトは、出来上がった後に牛乳パックからかき出すのが最も面倒なのですが、飲むヨーグルトならコップに注ぐだけなので、手が汚れないし、洗い物も少なくてすみます。

↑飲むヨーグルトはコップに注いで楽しめます

 

ヨーグルトを作るときは、最初だけヨーグルト菌のタネとなる市販のヨーグルト、または飲むヨーグルトが必要ですが、1回作ればそれがタネとして使えるため、以降は牛乳だけで何度でも作れます。ヨーグルトは味、食感ともに市販の商品と比べても遜色なく、掛け値なしに美味しい。タネにするヨーグルトをいろいろ変えて、味がどう違うか試してみるのも楽しいです。豚肉に絡めて焼くと美味しい塩麹や、「飲む点滴」と言われる甘酒も自動メニュー化されていて、手軽に健康的な発酵食品を作れるのもうれしい!

↑栄養たっぷりの甘酒も作れます!

 

【操作性】

メニューから選ぶだけで迷わず使える

プレーン(ヨーグルト)、飲むヨーグルト500ml/1000ml、カスピ海(ヨーグルト)、甘酒、塩麹の5つの自動メニューから選ぶだけなので、操作はとっても簡単。水キムチなどのアレンジメニューも、レシピブック通りに温度と時間を設定するだけ。迷いなしです。

 

【収納・設置しやすさ】

出しっぱなしでも邪魔にならない

ボディサイズは電気ケトルくらいの大きさ。キッチンボードに出しっぱなしにしても邪魔になりません。筆者は炊飯器用スライドテーブルに炊飯器および電気ケトルと並べて置いており、出しっぱなしで使うことで使用頻度が上がりました。

 

【メンテナンス】

ほぼ汚れないのでメンテは不要

ヨーグルトを作る前に、柄の長い専用スプーンや混ぜ棒を熱湯消毒する手間はありますが、牛乳パックをそのまま使うので、スプーンと混ぜ棒以外の洗い物はなし。本体もほとんど汚れません。時々、本体の外側と内側を水拭きするぐらいです。

 

【まとめのひとこと】

健康的な発酵食品のレパートリーが増える!

付属のレシピブックにはギリシャヨーグルトや醤油麹、納豆、フルーツビネガーなどのアレンジレシピのほか、クリームチーズやヨーグルト漬物、タンドリーチキンなど、自家製ヨーグルトや甘酒などを使った料理も収録。発酵食品のレパートリーが増えて飽きがきません。在宅が長引いて食生活に不安を抱えている方、より健康的な食生活を目指す方にオススメの1台です。

↑キウイを使ったフルーツビネガーも作れます。炭酸水で割れば風呂上がりの一杯に最高!

 

【その2】

健康に良い料理が美味しく作れる1台6役のマルチオーブン

テスコム

低温コンベクションオーブン TSF601

実売価格1万6280円(税込)

庫内をムラなく加熱するコンベクションファンを搭載した1台6役のマルチオーブン。トースト、オーブン調理、油を使わないノンフライ調理、発酵や乾燥調理、低温調理などが可能です。低温長時間の加熱機能を搭載し、35℃~最高230℃で調理可能。タイマーは最長12時間(低温モード時)まで対応しており、ほったらかし調理が可能です。庫内は25cmのチルドピザもそのまま入るサイズで、食パンは4枚まで調理可能。あし付き網が付属し、ドライフルーツなどを2段で調理できます。全40レシピを収録したレシピブックが付属。

SPEC●サイズ/質量(約):約W346×D395×H243mm/4.7kg●消費電力:1200W●温度調節:35~230℃(20段階)●モード設定:高温、高温+ファン、低温、低温+ファン、トースト●タイマー(デジタル):高温30秒~60分、低温5分~12時間、トースト30秒~15分

 

IT・家電ジャーナリスト 安蔵靖志さんがチェック!

【機能】

低温調理とノンフライ調理でヘルシーな料理が美味しく仕上がる

35℃から90℃まで5℃単位(70℃からは10℃単位)での低温調理ができるので、最近流行のサラダチキンやローストビーフ、ローストポーク、鶏レバーなどを調理できるほか、ヨーグルトなど発酵食品作りにも使えます。サラダチキンは高温でゆでたものに比べて圧倒的にみずみずしく、鶏むね肉を使ってもパサパサにならないのが魅力。ローストポークはしっかりと中まで火を通しつつ、レア風のしっとり感が残っていました。鶏レバーも絶品で、箸で持つだけで崩れるくらいみずみずしく、ナイフでそのままパンに塗れるほどの柔らかさでした。

↑鉄分やビタミンAを豊富に含む鶏レバーも絶品に仕上がりました!

 

高温コンベクションオーブン機能も備えているので、油を使わない唐揚げなどのノンフライ調理も得意。ノンフライ唐揚げは、鶏の皮から出てくる油だけでも十分に「揚げ物感」が出るだけでなく、通常の唐揚げより衣がカリッと仕上がるのが面白いです。低温+ファン機能を使うことで、ドライフルーツやドライ野菜などを作れる点にも注目。こちらは味が凝縮されていて、生とはまた違う味わいと食感が楽しいです。

 

【操作性】

ジップロックが使えるのが圧倒的に手軽

低温調理はジップロックのお墨付き(ジップロック公認)になっており、同ブランドのフリーザーバッグやコンテナを使って調理できるのが魅力。通常、低温調理はお湯につけて調理しますが、本機だとジップロックに入れてそのまま調理できるので圧倒的に手軽です。

↑ジップロックを使って、様々な肉を同時に低温調理することも可能です

 

また、高温で30秒~60分、低温では5分~12時間と設定できる時間の幅がかなり広いことから、デジタルタイマーが採用されています。ダイヤルを回すだけで正確に調理時間を設定でき、残り時間も数字で出てくるので、かなり使いやすかったです。

↑タイマーはダイヤル式で、12時間まで設定可能です

 

【収納・設置しやすさ】

一般的なトースターに比べると一回り以上大きい

空気を対流させるファンなどが付いていることもあり、一般的なトースターに比べると一回り以上大きい印象です。電子レンジほど大きくはないですが、既存のトースターを置き換える場合、ギリギリのスペースだと入らない可能性があるので注意してください。

 

【メンテナンス】

下部のトレイを取り外すスタイル

一般的なトースターと同様、下部のトレイを取り外してパンくずなどを取るスタイル。食材から汁や油などが垂れやすいノンフライ調理の場合は手入れがしにくい可能性があるので、そこだけは注意してください。ちなみに、低温調理はフリーザーバッグやコンテナを用いるため、カスが出ることもなく、きれいに調理できます。

 

【まとめのひとこと】

調理の幅が広がる点でかなりオススメ!

トースターとして使えるだけでなく、低温調理やノンフライ調理を活用して健康的な料理ができるのでかなりオススメ。このほか、注目したいのが乾燥機能。ドライフルーツやドライ野菜もいいですが、自宅でビーフジャーキーやポークジャーキー、鮭とば風スティックができるなど、添加物なしのお手製おつまみを作る楽しみもあります。低温調理も水を使わず手軽にできて、調理の幅が広がるという点で圧倒的に魅力的な製品だと思いました。

↑乾燥機能で調理したポークジャーキー。カリッカリに仕上がっていて、豚肉のうま味が凝縮されていました

 

【その3】

なめらかな豆乳やスープがほったらかしで作れる

レコルト

レコルト ソイ&スープブレンダー RSY-1

実売価格1万1000円(税込)

豆乳やスープが簡単かつなめらかに作れるヒーター内蔵のブレンダー。豆乳を作るのに最適な「SOYMILKモード」、あたたかいスープやパスタソースなどが作れる「SOUP/PASTEモード」、加熱せずスムージーやジュースが作れる「JUICE/CLEANモード」など、ボタンで選べる3つの調理モードを搭載しています。食材を入れてボタンを押したら、あとはほったらかしでOK。細かく食材を刻みながらヒーターで加熱し、メニューに応じて温度を自動でコンロトールします。家庭用の氷も粉砕するパワフルなモーター&4枚刃を採用しており、スープが舌触りよくなめらかに仕上がるのも魅力。定番のスープやソースなどのレシピをたっぷり掲載したレシピブック付き。

SPEC●サイズ/質量(約):約W136×D104×H216mm/990g●容量:約350ml●消費電力:230W(SOYMILKモード、SOUP/PASTEモード)、95W(JUICE/CLEANモード)●定格時間:2分30秒(JUICE/CLEANモード)

 

家電ライター 田中真紀子さんがチェック!

【機能】

ポタージュはお店で出てくるような仕上がりに!

手間がかかるポタージュも、最初に材料を入れるだけで、ほったらかしで完成。どんな材料を入れても驚くほどなめらかに仕上がります。例えばコーン缶と玉ねぎ、牛乳で作ったスープは、お店で出てくるようななめらかさ。個人的には緑色の野菜を入れると、より栄養を摂っている感じがして満足感が高まります(笑)。

↑ポタージュは驚くほどなめらかな仕上がりに!

 

冷蔵庫の余り野菜も、有効に活用できるのがうれしいです。ブロッコリーやほうれん草、枝豆やジャガイモ、玉ねぎ、きのこ、ベーコンなど、冷蔵庫にあるものを入れれば、朝から野菜たっぷりのスープが食べられますよ。さらに風味豊かな豆乳作りもカンタン。特にできたては甘みと大豆の香りが感じられ、豆そのものの旨みが存分に味わえます。野菜のスムージーも作れるので、栄養不足が気になるときに大活躍しています。

 

【操作性】

材料を切ってボタンを押すだけ

材料をザクザク切って入れ、ボタンを押すだけという手軽さ。簡単に使えるので、週2~3回は使っています。

↑ボタンは3つだけなので、迷わず操作できます

 

【収納・設置しやすさ】

スリムなサイズで出しっぱなしでも映える

電気ケトルよりさらにスリムで、キッチンに置いておいても邪魔になりません。見た目もかわいいので出しっぱなしにしてもインテリアとして映えるはず。今は赤を使っていますが、白も買おうか検討中。出しっぱなしにしておけば目につきやすく、すぐ使えるので、自然と使用頻度が増える好循環が生まれています。

 

【メンテナンス】

丸洗いできないのでお手入れはやや面倒

丸洗いできないので、お手入れが少し面倒。いちおう洗剤と水を入れてブレードを回す(かくはんする)「JUICE/CLEANモード」はついていますが、底面の焦付きが落ちにくいので、結局はブラシなどでこそぎ落とさなければいけません。特に外れないブレードの下の汚れが取りにくく、毎回四苦八苦しています(笑)。

 

【まとめ】

「健康的な食事を作りたい、でも忙しい」というジレンマから解放してくれた

我が家のキッチン家電の中でも、特に使用頻度が高いのがソイ&スープブレンダー。自分や家族の健康のために、栄養を意識した食事を作りたいけれど、忙しくて手間をかけられない……そんなジレンマから解放してくれました。また、スープは市販のレシピ集からアイデアをもらいながら、オリジナルのレパートリーを増やして楽しんでいます。栄養不足が気になっている人に、ぜひおすすめしたいアイテムですね。

↑ざっくり切った材料を入れるだけなので、下ごしらえはとっても簡単!

 

 

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シャープ、アイスクリームなども簡単に作れる新「ヘルシオ ホットクック」

↑KN-HW24G

 

シャープは8月18日、水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」の新モデル3機種を発表。9月中旬に発売します。ラインアップは調理容量2.4Lの「KN-HW24G」、1.6Lの「KN-HW16G」、1.0Lの「KN-HW10G」で、価格はKN-HW24Gが7万7000円(税込)前後、KN-HW16Gが6万6000円(税込)前後、KN-HW10Gが5万円(税込)前後です。

 

新モデルは、メニューのレパートリーを自然に増やせるAIoT機能と、独自の「まぜ技ユニット」を進化。これに加えて、コンパクトなデザインを採用しています。

 

AIoT機能においては、ホットクックのさまざまな機能を活用できるよう、各ユーザーに合わせたおすすめのメニューを提案するクラウドサービス「使いこなし応援」を搭載。ホットクックを使い始めたユーザーには、無水カレーなどをおすすめし、定番メニューに慣れてきたら、蒸し物、低音調理メニューなどを提案します。

 

また、シャープの調理担当者や公認講師が使いこなしのヒントを紹介する「ヘルシオ教室」や、ユーザー同士が情報交換できるコミュニティサイト「ホットクック部」への案内もし、料理のヒントになる情報を提供するとしています。

 

まぜ技ユニットは、最大回転スピードを従来モデル「KN-HW24F」に比べて約2倍に高速化。これにより、ホイップクリームやアイスクリームを簡単に作れるといいます。

 

さらに、これまで加熱時にのみ活用できたかきまぜ機能を、準備や仕上げなどの加熱前後の作業に拡大。ポテトサラダやコロッケの具などは食材を茹でてからつぶすまでを自動で調理するほか、オープンオムレツは卵を溶くところから焼き上げるまで調理できるそうです。

 

なお、容量はそのままに、本体幅をKN-HW24Gは約13%、KN-HW16Gは約9%削減したコンパクトボディに仕上がっています。これにより、キッチンの収納棚などに設置しやすくなったとのこと。本体サイズはKN-HW24Gが約幅345×奥行き305×高さ256mmで、KN-HW16Gが約幅330×奥行き282×高さ240mmです。

 

↑KN-HW16G。カラバリにブラックを追加しています

 

このほか、1~2人向けのKN-HW10Gには、火加減や調理時間が難しいローストビーフ、ローストポークなどの低温調理メニューを搭載。また、オープンオムレツやじゃがいものガレットなどの焼き物メニューも追加されています。

 

↑KN-HW10G

「電気圧力鍋の丸パン」に幸せを感じた! ティファール「ラクラ・クッカー プラス」は3万円でもオトク感あり

電気圧力鍋といえば、時短調理の味方。数ある電気圧力鍋のなかでも、機能の多さを売りとするのがティファールの最新モデル「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP」(以下ラクラ・クッカー プラス)です。2020年に発売された「ラクラ・クッカー コンパクト 電気圧力鍋」が1台10役だったのに対し、ラクラ・クッカー プラスはなんと1台16役! さらに作れる料理の幅が広くなっています。

 

そんなラクラ・クッカー プラスを実際に使ってみると、従来の電気圧力鍋のイメージが大きく変わりました。それは、「電気圧力鍋は単に時短調理するための調理家電ではない」ということ。ひと手間かけた料理が作りたい人にもうれしい進化ポイントがあったんです! 一体どんな魅力がプラスされたのか、ご紹介していきましょう。

 

新搭載モード「発酵」と「ベイク」で憧れのパン作り

ラクラ・クッカー プラスは、4人分の調理や4合までの炊飯が可能な電気圧力鍋です。サイズは5.5合炊きの炊飯器と同じくらいで、サイズ感やシンプルなデザイン性は前モデルとほぼ同じです。

↑サイズは約幅260×奥行き285×高さ283mm、重さは約4.2kg。内容量は満水3.0L/調理2.0L。蒸し料理用の蒸し台、炊飯用カップ、レシピブックが付属する

 

今回、筆者が特に気になっていた新機能が「ベイク」モードです。パン生地の発酵から焼き上げまでが可能で、オーブンがなくてもパンやケーキが焼けるのだとか。わざわざオーブンを使うのは面倒だなというときも、これなら気軽に作れるのでは? ……と期待に胸が膨らみます。

 

筆者はパン作り初心者なので、今回はシンプルな「丸パン」を作ることにしました。まずはボウルで生地作り。ラクラ・クッカー プラスを使ったパン作りで大変なのはここだけです。生地ができたら鍋に薄くバターを塗り、生地を置いてフタを閉めます。

↑パン作りに慣れていないので、生地をこねるのは少し苦労した。この手間さえクリアすればかなり気軽にパン作りが楽しめそう

 

このときの調理モードは「発酵」。そう、ラクラ・クッカー プラスは発酵モードが搭載されたのも大きな進化なんです! 発酵モードではパン生地だけでなく、甘酒や塩麴なども作れるので、これも汎用性の高そうな機能ですね。

↑発酵モードでは22〜59度までの温度設定が可能。丸パンの一次発酵は35度で40分となっている

 

焼き上がった丸パンはほかほか&ふかふか!

一次発酵を終えた生地は2倍ほどに膨らんでおり、しっかり発酵が進んでいることがわかります。ここからは二次発酵へ。生地のガスを抜き、表面がなめらかになるように丸め直したら、再度35度で40分発酵させます。

↑一次発酵させたことで生地がふんわり膨らんでいるのがわかる。パン作りは発酵に時間がかかることに改めて気付いた

 

二次発酵を終えた生地は先ほどよりもしっかり膨らんだように見えます。約2倍になっていれば発酵は終わり。あとはフタを閉め、「ベイク」モードの130度で35分焼くだけ。

↑二次発酵を終えたら、ガスを抜かずにそのままベイク工程に移る。発酵が終わるタイミングで手を加える必要があるので、完成までほったらかしというわけにはいかない

 

焼き上がった丸パンはこちら。オーブンとは違い、鍋肌に接している部分のみ焼き目が付くので全体的には白っぽい仕上がりです。「まぁ丸パンってこんなイメージだよな」と思いながら食べてみると……ほかほか&ふかふかで幸せな気分に! 正直、少し手間はかかったのですが、“焼きたてのパン”で気持ちが満たされてチャラになった気がします。

↑パン作りに慣れていない筆者でもしっかりパンが焼けた。直径20cm以上あるのでかなり大きい

 

筆者の印象として、ラクラ・クッカー プラスでパンを焼くのは、ホームベーカリーに比べると面倒でした。しかし、ホームベーカリーを買っても頻繁に使うかどうかわからないという人や、家電を増やすのを躊躇する人には、パンを焼く以外の機能をたくさん備えたラクラ・クッカー プラスがおすすめです。

 

「発酵」モードで自家製クリームチーズも簡単に作れる

最近は発酵メーカーを持っている人も多いのではないでしょうか。自家製のヨーグルトや甘酒作りを楽しめるので、健康を意識するなら持っていて損はありません。ラクラ・クッカー プラスの「発酵」モードも専用機と同等の機能を備えるので、かなり大きな強みです。

 

筆者はチーズが好きなので、同梱のレシピブックに出ていた「クリームチーズ」を作ってみたところ、初めてでも失敗なく作れました。牛乳、生クリーム、プレーンヨーグルト、レモン汁、塩を混ぜて59度で40分発酵したら、ザルに流し入れて水分をしっかり切り、冷蔵庫で2〜3時間おけば完成です。発酵したあとに少し時間はかかるものの、フレッシュなクリームチーズはミルキーな感じがして、既製品とはまた異なるおいしさがありました。

↑水分を切るのに時間がかかるが、寝る前に冷蔵庫に入れておけば、翌朝に食べられる。自家製なら、食べる前にレーズンを加えるなどのアレンジがしやすい

 

この機能に関しては、わざわざ発酵メーカーを買わなくても、同じことができるのが大きなメリットになっていると感じます。ただし、甘酒や塩麴は調理時間が5時間ほどかかるので、その間はほかの料理に使えない点に注意が必要です。

 

「レシピモード」の角煮やカレーは時間設定不要で作れる

そして、最後にラクラ・クッカー プラスの基本機能にも触れていきましょう。本機は無水調理、圧力調理、炒め調理、低温調理、蒸す、煮る、もち米やお粥にも対応した炊飯といった機能に対応。加えてカレーや豆類、角煮、なべをワンタッチで作れる「レシピモード」を搭載しています。

↑「レシピ」ボタンを押して「角煮」を選ぶと、自動的に20分に設定された

 

前モデルでは「カレー」と「角煮」、「肉じゃが」だけでしたが、新モデルでは「肉じゃが」がなくなり、「豆類」と「なべ」が追加されています。いずれも使用頻度の高いメニューなので、これらの料理がレシピブックで時間を確認しなくても作れるのが便利。

 

今回は、「レシピモード」で「豚肉の角煮」を作ってみました。圧力がかかるまでの予熱時間は季節や気温、食材の温度、調理量などによって変わりますが、この場合は約10分かかりました。その後20分の圧力調理を終えたら、フタの蒸気排出ボタンを押して蒸気を抜きます。多くの電気圧力鍋は自然に圧力が抜けるのを待つことで味を染み込ませるのですが、時間がかかるのがネック。その点、ラクラ・クッカー プラスは一瞬で圧力を逃せるので完成までの時間が早いのがいいですね。

↑蒸気排出ボタンを押して蒸気を抜くと、圧力表示ピンが下がる。これがフタを開ける目印になる

 

豚肉の角煮は30分で作ったとは思えない仕上がりに

完成した角煮は、30分という短時間で作ったとは思えない仕上がりです。ただし、長時間煮込んだ角煮に比べると、肉の柔らかさや味の染み込み方がもう少し欲しいので、最後に「煮る」モードで煮詰めてもいいかもしれません。自分なりに作り方を工夫できる点は、通常の圧力鍋を使ってきた人にとってもうれしいはず。“家庭の味”を追求したい人にはこの自由度の高さが魅力です。

↑30分でここまでのクオリティに仕上がるのには驚くはず。ただし、作ってすぐに食べるより、少し時間を置くと予熱でじっくり味が染み込むのでそちらもオススメ

 

ラクラ・クッカー プラスの実売価格は税込で3万250円となっており、1台16役ということを考えれば、かなりのおトク感すらあるように思えます。特にホームベーカリー、発酵メーカーを持っていないけれど、気になっている人には響くはず。逆に、すでにそれらを持っている人は、電気圧力鍋としての時短の効果や、ほったらかし調理ができる点に着目するといいでしょう。

 

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朝食やおやつ作りにオススメ! おいしくて時短に役立つ「電気式ホットサンドメーカー」5選

食パンと具材を挟んでセットすればおいしいホットサンドが作れる電気式のホットサンドメーカー。調理がカンタンなうえ、カリカリのパンと具材を一緒に食べられるので、忙しい朝や小腹が減ったときに重宝します。今回は、そんなホットサンドメーカーのなかから、口コミ人気の高いものを中心に厳選してご紹介します!

 

目次

 


耳まで焼ける大きめサイズ

ヒロ・コーポレーション ビッグサンドメーカー HS-810

パンの耳まで焼けるビッグなホットサンドメーカー。6〜8枚切り食パン4枚とお好みの具材を使うだけで、耳はカリっと、中はサクッとしたホットサンドが簡単に出来上がります。フッ素コーティングされたアルミプレートはお手入れもラクラク。使用後は軽く拭くだけでOKです。収納時は背面ベースに電源コードを巻き付けておくことができるので便利。一度に2個焼ける2枚プレートなので、家族で使う際も重宝するはず。

【詳細情報】
サイズ:29.2×24.4×9.7cm
重量:約 1.6kg(コード含む)

 


ワッフルやグリルにも使える一台


GVDV ホットサンドメーカー

プレート着脱式のホットサンドメーカー。4枚のプレート(サンドイッチ用×2、ワッフル用×2)が付属しており、最大3cmの厚さのサンドイッチ、ワッフル、パニーニのほか、グリル料理などがこれ1台で作れます。和・洋・中・韓国風などのサンドイッチとワッフルのレシピを33品目記載したレシピブック付き。プレートはこびりつきにくいフッ素コーティング仕様で、ワンタッチで取り外せるためお手入れも簡単です。縦置きOKなので、省スペースで収納可能。

【詳細情報】
サイズ:220×137×89mm
重量:1.15kg(プレート含む)

 


おまかせ調理ができるタイマー機能付き


Vitantonio ワッフル&ホットサンドベーカー

人気のワッフルベーカーに、便利なタイマー機能が付いたモデル。ハンドル部分には最長10分のタイマー設定ダイヤルを搭載し、時間が来たら自然に電源が切れるのが便利です。900Wのハイパワーでスピーディな立ち上がりも特徴。深型のワッフルプレートと、耳なし食パンを使えば2枚同時にホットサンドが焼けるマルチサンドプレートの2種類が付属しています。プレートは本体から簡単に取り外して丸洗いできるので、お手入れも簡単。縦置き収納できるので置き場所にも困りません。

【詳細情報】
サイズ:約25.1×24.6×9.8cm
重量:約2.4kg

 


最大5cmのボリュームサンドが作れる!


recolte プレスサンドメーカー プラッド

分厚い具材をたっぷり挟んで耳までカリッと焼ける、厚焼きホットサンドメーカー。深型のプレートと5段階のハンドルロックの採用で、最大5cmのボリュームサンドが作れます。チーズやハムのほか、コロッケやグリルチキン、ゆで卵などを挟むのもオススメ。分厚いホットサンドはボリューム満点で、カットした際の断面が写真映えすること間違いなし。パンの耳までプレスするため、しっかり閉じて中身がこぼれないのもうれしいです。全50品目のレシピを掲載した豪華レシピ本付き。

【詳細情報】
サイズ:13×21×12cm
重量:約960g

 


朝からハッピーになるムーミンデザイン


BRUNO ホットサンドメーカー ムーミン

かわいいムーミンたちの焼き目が付いたホットサンドが作れるホットサンドメーカー。タイマーをセットして待つだけなので、時間のない朝でも焼きすぎる心配がありません。耳までカリッと焼ける大きめサイズなので、耳をカットする手間が省けるのもうれしいところ。プレートを本体から外して丸洗いできるほか、縦置きができてスッキリ収納できるのもポイント。

【詳細情報】
サイズ:約135×96×246mm
重量:約 1.3kg(プレートを含む)

 

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たまには「清涼系キャンプめし」はいかが? 手の平サイズの「流しそうめんPocket」でアウトドアの楽しさ倍増!

暑いですね。スーパーに行くと、そうめんが飛ぶように売れています。そして、そうめんには「流しそうめん」というエンタメがある点も見逃せません。最近ではホビーや家電のメーカーが流しそうめんマシンを複数販売していて、家族で楽しむ人も増えています。

 

アウトドアでも使いやすい手の平サイズ

一方でアウトドア人気もうなぎのぼりですが、キャンプでちょっと盛り上がることをやりたいな、と思う人は少なくないはず。そんな希望を叶えてくれるのが、今回紹介するタカラトミーアーツの「流しそうめんPocket」。本機を水が入った器の中央に置くことで水流を生み、そうめんを流して楽しむ仕組み。コンパクトかつ電池駆動で、持ち運びもカンタンなのが魅力です。

↑タカラトミーアーツが今春新発売した「流しそうめんPocket」。手前左が本体で右が専用ケース、奥は箱です。カラーはブラック(写真)とホワイトがあり、各2970円(税込)

 

どれだけコンパクトなのかは、本体を見れば一目瞭然。幅78×高さ85×奥行き78mmという設計で、大人なら手のひらにのるサイズです。

↑iPhone 8との大きさの比較

 

↑直径約8cmのケースにすっぽり収まります

 

電源には、別売りの単3形アルカリ乾電池を2本使用。天面のスイッチを押すだけで駆動するシンプルな構造です。

↑構造も操作もシンプル。スイッチ部分はクッション性のあるゴムでできています

 

機能面で秀逸なのは、水流の向きを変えられること。右利きの人がすくいやすい左回りと、左利きの人がすくいやすい右回りの2方向に簡単に切り替えられます。操作は、本体の底部にある「水流パーツ」を表裏で付け替えるだけ。これによってパーツに水が入る角度が変わり、水流が逆向きになるという仕掛けです。

↑写真の「水流パーツ」は右利き用で、裏返せば左利き用に。また、本体は水洗いできませんが「水流パーツ」は丸洗いができて衛生的

 

自然のなかで楽しむと冷涼感がおいしさを爆アゲ

ここからは、本機を使って流しそうめんを実践。アウトドアシーンを想定して屋外で試しました。中央に本体を置いて、器に水を注ぎスイッチをオン。すると「ブィーン」というスクリューの回転に合わせて水がぐるぐる流れるようになります。見ているだけで水流の清涼感が気分をアゲてくれますね。

↑水の量は説明書で示された目安(メッシュ部分の少し上)まで入れます。入れる器は直径16~23cmの大きさで、ある程度深いタイプが推奨されています

 

水流の速さは、そうめんを余裕を持ってすくえるちょうどいいスピード。器の中で回るタイプというのもあってそうめんを捕らえる難易度は低く、小さな子どもも簡単にキャッチできるはず。思った通りの量をつかめると、「獲物をつかまえてやったぜ!」という達成感があるので、家族と楽しむにはうってつけです。

↑一度に流すそうめんの量は半束以内がベター

 

うまく流れるようにするためは、本体のモーターパーツに麺が絡まないようにすることが大切。「器はなるべく底が水平のものを使う」「そうめんを流すより先に、本体を器に置く」「やわらかいそうめんは絡みやすいので、麺は茹ですぎない」「そうめんは少量ずつ入れる」などがコツです。

 

なお、本体を収納していたケースはつゆを入れればそうめん猪口(ちょこ)として、ケースのフタは薬味入れとして活用できます。少しでも荷物を減らしたいミニマルキャンプの際にはうれしい機能といえるでしょう。

↑ケースをそうめん猪口に、フタを薬味入れとして使えばこのようなスタイルに。ちなみに、つゆは薄まっていくため、最初は濃いめの味にするのがオススメ

 

さらに、今回筆者はそうめん以外も流して楽しんでみました。使ったのはぶどうとさくらんぼ。ほかには、流しやすいミニトマトもいいと思います。キャンプめしの主役はバーベキューやカレーライスなどの濃厚系になりがち。ゆえに、本機を活用して冷涼かつさっぱりしたそうめんやフルーツを取り入れると、より楽しめることでしょう。

↑キャンプの食後にフルーツ流しはいかがでしょう。子どもと一緒に楽しめば盛り上がること間違いなし

 

以前に紹介したウォータースライダー型やループ型にはインパクトの面では敵いませんが、本機はシンプルさやコンパクト性を突き詰めて、持ち運んで使えるという強みが画期的。設置や片付けがスピーディですし、何より自然のなかで食べる流しそうめんは開放感が段違い。暑さのなかで水流を感じる楽しさや清涼感が、おいしさを何倍にもアップさせてくれます。キャンプ好きの人、手軽に流しそうめんを楽しみたい人は、ぜひチェックしてみてください!

↑キャンプはもちろん、庭やバルコニーで楽しむのもよし。お好みのシチュエ―ションでご活用を!

 

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日々の野菜不足を一気に解消! いろいろ使える便利なジューサー3選

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第6回となる今回は、「ジューサー」です。

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

日々の食生活で野菜不足を感じている人は多いはず。忙しいと食生活が偏りがちになり、コンビニやスーパーで野菜ジュースやスムージーを慌てて手にした経験があるでしょう。たしかに、野菜ジュースやスムージーは野菜不足を解消できるありがたい存在ですが、コストや味のレパートリーの少なさが気になるのも事実。毎日続けるのは難しいかもしれません。

 

そこで購入を検討したいのがジューサー。“意識の高い調理家電”というイメージがあるかもしれませんが、実はいろんな場面で使えるアイテムなんです! 今回は編集部&ライターイチオシの3つのジューサー&ミキサーを紹介します。

 

ジュース作り以外にも使える「ファイバーミキサー MX-X701」

まず押さえておきたいのが、「ジューサー」と「ミキサー」の違い。ミキサーは「ブレンダー」とも呼ばれ、野菜や果物など固形の食材を粉砕してペースト状や粉末状にできます。それに対し、ジューサーは食材をすりおろして、液体と繊維質に分けてジュースを絞り出す仕様です。ジュース以外にも使いたいという人は、ミキサーを選ぶといいでしょう。

 

数あるミキサーのなかで、今回紹介するのがパナソニックの「ファイバーミキサー MX-X701」です。フタの部分に穴が開いているので、あとから食材を追加して食感の残ったスムージーが作れたり、水を加えてとろみの少ないスムージーが作れます。

↑「ファイバーミキサー MX-X701」のサイズは幅20.3×奥行き21.4×高さ37.2cm,重さ2.9kg。実売価格は2万円前後

 

ファイバーミキサー MX-X701は、パナソニック独自の「ブラックハードチタンコート ファイバーカッター」を搭載。繊維を細かく切れるするどい刃を搭載し、氷の粉砕も可能です。なので、スムージーはもちろん、シェイクなど氷を加えた飲み物も作れます。

↑ミキサーの容量は1000mlで自家製バナナシェイクもたっぷり作れる。

 

1人分の飲み物を作るときは、タンブラーミキサーを使うのがおすすめ。コップに移し替えずにそのまま飲めるので、洗い物を減らせるのがうれしいポイントです。少量なので飲み物だけでなく、パスタソースなど料理にも使えます。

↑タンブラーミキサーを外して付属のフタを装着すると、そのまま外に持ち出すこともできる

 

タンブラーミキサーに加え、ミルも付属しており、ふりかけやマヨネーズ、きなこなども自作できます。料理好きな人にとっても持っていると心強い調理家電になりそうです。

↑ミルはドライメニューとウェットメニューの両方に対応。タンブラーとともに大活躍しそう

 

45回転/分の低速回転でなめらかなジュースが作れる「低速ジューサー MJ-L600」

「ジュースさえ飲めえばいい」と考えている人や、スムージーよりもさらさらな口当たりのジュースが飲みたい人には、低速ジューサーがおすすめです。パナソニックの「低速ジューサー MJ-L600」は、コールドプレスジュース、あらごしジュース、フローズンが作れます。

↑「低速ジューサー MJ-L600」のサイズは約幅18.5×奥行き17.6×高さ43.2cm,重さ4.0kg。実売価格は2万円8000円前後

 

低速ジューサーの魅力は、スクリューをゆっくり回転させて食材を圧縮しながらすりつぶすことで、空気を含みにくく、ビタミンCなどの栄養素を高速ジューサーよりも多く含んだジュースが作れます。

↑左端のスクリューで食材を45回転/分でゆっくりすりつぶし、「さらさらフィルター」を通すことでなめらかなジュースが完成する

 

ジュースを作る際の絞りかすは排出される仕組み。この絞りかすをサラダやハンバーグのたねに加えたり、ポタージュスープにしたりと、料理に活用するのもいいでしょう。ジュースを作ると大量にこの絞りかすができるので、使い道をいろいろ考えるのも楽しいはず。

↑片方からジュース、もう片方から絞りかすが出てくる。付属のカップをセットして下に落ちないようにしよう

 

完成したジュースはまるで青果店のフルーツジュースのようで、かなり高級感があります。桃やマンゴーなどあえてとろみを残したい果物の場合は「あらごしフィルター」を使う手もあります。ドレッシング作りにもこのフィルターが大活躍。さらに、凍った食材にも使えるので、フローズン作りを楽しむのもこれからの季節にぴったりですね。

↑マンゴーとパイナップルでトロピカルジュースを作ってみた。果実の甘みがしっかり感じられ、まるで売り物のようなクオリティ!

 

ジューサーを使ううえで注意したいのが、パーツを分解して洗わなければならない点です。とはいえ、パーツの数は多くないので、慣れれば苦にはなりません。おいしいジュースが作れる反面、そのひと手間がかかることを覚えておきましょう。

 

コスパ重視で選ぶならアイリスオーヤマの「スロージューサー ISJ-56-W」

低速ジューサーはどのメーカーも気軽に買うには少し躊躇する価格帯なのが現実。そこで注目したいのが、アイリスオーヤマの「スロージューサー ISJ-56-W」です。

↑「スロージューサー ISJ-56-W」のサイズは幅15×奥行き16.5×高さ44cm,重さ約3.6kg。実売価格は1万円4000円前後

 

「細メッシュフィルター」ではフレッシュジュース、「粗メッシュフィルター」ではスムージー、さらに付属のアタッチメントを使えばフローズン作りもOK。レシピブックは付属しないので、レシピは自分で探すひと手間が必要です。

↑スクリューの形や1分間の回転数はメーカーにより異なる

 

使用時の音はミキサー、ジューサーともに大きいので、音が気になる場合はコンパクトなミキサーを選んだほうが良さそうです。ただし、その分パワーは小さくなるので、氷った食材が使えないことがあるので要注意。

↑りんご、マンゴー、小松菜でジュースを作ったところ、圧搾中はテレビの音が聞こえなくなるくらいの音が出る

 

回転数は50回転/分となっており、パナソニックの45回転/分の低速ジューサーで作ったジュースとの味に大きな違いは感じませんでした。普段飲むのであればこれで十分そうです。

↑葉物野菜を使ったジュースは普段飲まないが、果物と野菜だけでここまでおいしく作れることに驚いた。組み合わせのバリエーションが多いのが自家製ならでは

 

苦手な野菜もジュースにしてしまえば、朝に1杯飲むだけで野菜不足の手助けになります。おいしく健康的な食生活を送るための相棒として、ジューサーをぜひチェックしてみてください!

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

目玉焼きとトーストを同時に作れる、小泉成器「オーブントースター(KOS-0601/K・S)」が発売

 

小泉成器は、専用トレーを使って上段で目玉焼き、下段でトーストを同時調理できる「オーブントースター(KOS-0601/K・S)」を発売しました。直販価格は7300円(税込)です。

 

KOS-0601/K・Sは約幅176×奥行き243×高さ278mmと、コンパクトなサイズのオーブントースター。食パン1枚ほどの幅しかありません。庫内は、目玉焼き専用のトレーが乗る上段と、食パンを乗せて焼く下段が用意されています。

 

↑目玉焼き専用のトレー

 

↑A4サイズの用紙よりもコンパクトなため、キッチンの狭いスペースにも置けます

 

温度調節は約70~210度。また、タイマーは15分までを、1分刻みで設定できます。このほか、重量は約1.9kg。

 

トーストと目玉焼きを一緒に作れるうえ、火加減などを気にする必要がないのがポイントと言えそうです。また、キッチンの狭いスペースに置けるのもうれしいところ。一人暮らしであれば重宝するでしょう。

アラジンブランド初のコーヒーメーカーが来春発売、雑味のない1杯を味わえそう

 

日本エー・アイ・シーは、アラジンブランド初のコーヒーメーカー「アラジン コーヒーブリュワー」を、来春から発売すると発表しました。

 

アラジン コーヒーブリュワーは、「ブルーフレームヒーター」や、トースターでおなじみのアラジンから登場するコーヒーメーカーです。アラジンの人気モデル「グラファイトトースター」で焼いたトーストと一緒に、雑味のないおいしいコーヒーを提供したいと考えて開発に着手したとのこと。

 

本体には、コーヒー本来のおいしさを引き出すために、業界初をうたう特許技術「バイパスドリップ」を採用。この方式は、ドリップ前半のコーヒーのおいしい成分だけを濃い濃度で抽出し、ドリップ後半の雑味が出る前に抽出を止め、バイパスされた別ルートから差し湯することで、雑味のないおいしい1杯を提供するものとしています。

 

コーヒーの淹れ方は、さっぱりとして飲みやすい「アメリカンコーヒー」、バランスよく雑味のない「マイルドコーヒー」、独特の苦みと酸味を楽しめる「レギュラーコーヒー」、雑味のないコーヒーを贅沢に味わえる「ストロングコーヒー」の4種類から選択可能。ストロングコーヒーはミルクで割ってカフェオレとしても楽しめるそうです。

 

 

なお、製品名のアラジン コーヒーブリュワーはまだ仮名称とのこと。また、製品の詳細や発売時期は決定次第、順次アナウンスするとしています。

自宅ワッフルでカフェ気分! 焼きたてが手軽に楽しめる「電気式ワッフルメーカー」5選

カフェで食べる焼きたてのワッフル、何枚でも食べられる美味しさですよね。そんな焼きたてワッフルを自宅で手軽に楽しめるアイテムがワッフルメーカーです。アイスクリームやチョコレートソース、フルーツをのせてデザート系にしてもいいですし、ポテトやベーコン、チーズなどをのせて食事系にアレンジしてもOK。お餅を焼いた「モッフル」も人気ですよ。ここでは、取り扱いがカンタンな電気式のワッフルメーカー5モデルを紹介するので、ぜひお試しあれ!

 

目次

 


テッパンメニューからアレンジまで自由自在


applife ワッフルメーカー

リーズナブルで使い勝手のよいワッフルメーカーを求めている方におすすめのモデル。焼き加減は調理時間で調節可能です。生地を挟んで3分待つだけなので、忙しい朝に活躍すること間違いなし。リビングのテーブルなどに設置して、ホームパーティなどを楽しみたい方にもおすすめです。プレートの表面にはフッ素樹脂加工が施されているので、生地や食材が焦げ付きにくく、ワッフルが取り出しやすいのも特徴です。

【詳細情報】
サイズ:15.5×22×9.3cm
重量:900g

 


サンドイッチや焼きおにぎり、グリル野菜まで作れる一台多役


GVDV ホットサンドメーカー ワッフルメーカー

プレートが着脱式で一台でマルチに活躍するモデル。ワンボタンですぐプレートを取り外すことができ、また4枚のプレート(ワッフル用×2、サンドイッチ用×2)が付属しているので、ワッフル、サンドイッチ、パニーニなどが1台で楽しめます。さらに、西洋、和、中華、韓国風などいろいろな風味のサンドイッチとワッフルのレシピを33品目記載したレシピブック付き。朝食、おやつ、デザートなど、毎日使いたくなるレシピがいっぱいです。プレートはフッ素コーディング加工が施されていてこびりつきにくく、着脱式で丸洗いが可能。

【詳細情報】
サイズ:220×137×89mm
重量:1.15kg

 


メタリックブラウンのおしゃれなカラーが魅力


APIX  My Bistro ワッフルメーカー ブラウン


電源プラグをコンセントに抜き差しするだけのシンプルなモデル。電源を入れると点灯し、消灯すれば予熱完了の合図です。また、焦げ付きにくいフッ素加工のプレートなのでお手入れは拭くだけで完了。使い終わったら立てて収納もできる設計なので、ちょっとした隙間にも収まります。インテリアを邪魔しないメタリックブラウンのおしゃれなカラーも魅力のひとつ。

【詳細情報】
サイズ:23.3×22.7×9.2cm
重量:1.1kg

 


フォトジェニックなスイーツ作りに大活躍


レコルト スマイルベイカー ミニ


直径約9.5cmのフォトジェニックなスマイルパンケーキやワッフルを家で簡単に作れるモデル。カラバリのスマイルピンクとスマイルカカオのプレートにはかわいいスマイルが刻印されており、スマイルマークが入ったパンケーキが焼けます。一方、カラバリのワッフルイエロー(写真)とワッフルラテでは、表面が網状になったワッフルが焼けます。上下の固定式プレートで両面同時に焼くからひっくり返す手間もなく、キレイに短時間で調理可能。軽くて小さい手のひらサイズなので、置き場所にも困りません。

【詳細情報】
サイズ:13×15×10cm
重量:550g

 


ミッキー型のワッフルが簡単に作れる


ドウシシャ ワッフルメーカー ミッキーマウス


ミッキーの顔型ワッフルが簡単にできる電熱式のワッフルメーカー。途中で回転させて焼くので、売り物のような厚みのあるワッフルがキレイに焼き上がります。余熱完了はランプでお知らせするのが便利。また、プレートは取り外しができ、汚れがつるんと落ちるフッ素樹脂加工なのでお手入れも楽ちんです。購入者からは「ディズニーのワッフルカンパニーを思い出すサイズ感で焼き上がるので、毎回ニッコリします!」「可愛いミッキーの顔がイイです。小中学生の子ども達のテンション上がります」との喜びのコメントも。

【詳細情報】
サイズ:38.0×22.5×8.9cm
重量:2.5kg

 

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小さな便利が家庭を救う!「毎日の卵」をおまかせできるシンプル調理家電「エッグマイスター」の意義をレポート

コンビニの棚を見ていると、最近はさまざまな種類の高タンパク食品を見かけます。プロテインバー、サラダチキン、ギリシャヨーグルトなどがその代表。これは低糖質ダイエットブームの影響で、なるべく糖質が低くタンパク質の多い食事を意識している人が増えているため。

 

数ある高タンパク食品のなかでも、自宅で手軽に作れるのが「ゆで卵」。卵はビタミンCと食物繊維以外の栄養素を含み、9種類の必須アミノ酸がバランス良く含まれている食材です。筆者も最近は小腹が空いたときにゆで卵を食べることがあり、その都度鍋でゆでています。

 

この「鍋でゆでる」ことにそこまで不便は感じていなかったのですが、4月中旬に発売されたアピックスインターナショナルの「エッグマイスター AEM-420」という調理家電が人気らしいという情報をキャッチ。わざわざ買う必要があるのか……? と疑問に思いながら使ってみたところ、人気の理由が見えてきました。

 

サイズが小さいのでキッチンで邪魔にならない

「エッグマイスター」は、ゆで卵を作れるエッグボイラーです。1人暮らしなら1個ずつゆでる小さなエッグボイラーがいいかなとも思いましたが、2個食べたいときもありますし、おでんを作るときなどはまとめて何個かゆでたいので、やはり本機のように最低4個はゆでられたほうが効率的でしょう。エッグマイスターは、4個同時にゆでられるタイプとしては比較的コンパクトなサイズ感です。

↑本体サイズは約幅145×奥行き130×高さ135mm、重さは約730g

 

3段階のゆで加減をボタンひとつで設定可能

ゆで卵は、用途や好みに合わせてゆで時間を変えなければなりません。筆者は「水からゆでて沸騰してから13分」がマイルールで、これで固ゆでと半熟の間くらいの仕上がりになります。ただ、これだと沸騰のタイミングを見張っていないといけないので、コンロの前を離れられません。

 

しかし、エッグマイスターは火を使わずに「半熟卵」「固ゆで卵」「温泉卵」のボタンを押すだけで加熱時間が設定可能。また、「蒸し料理」モードもあります。

↑モードを選んで「ON/OFF」ボタンを押すと、調理がスタート

 

使い方はシンプルで、本体付属のゆで卵ケースに卵をのせて本体にセット。本体内側の「ゆでる」の線まで水を入れたら、フタをしてメニューを選んで調理を開始します。半熟は約11〜16分、固ゆでは約15〜20分、温泉は約18〜25分となっており、加熱終了のアラーム音が鳴るのを待てば完成です。

↑「ゆでる」と「むす」で水量が異なる。ゆで卵を上手く作るには、室温に戻した同じサイズの卵を使用し、先端が尖ったほうを下にして並べる

 

自分で加減するのが難しいのが半熟と温泉卵なので、今回は半熟卵をゆでてみることにしました。半熟にするには、加熱を終えたらすぐに取り出して水にさらす必要があるので実践したところ、筆者がいつも好んでいる固ゆでと半熟の間くらいの仕上がりに。「半熟」と聞くと、黄身がとろりとしたタイプのゆで卵をイメージしていたので、少し期待はずれではあったのが正直なところ……。想像している半熟卵を作るには、自分で適度なタイミングで加熱を終了するといった工夫が必要そうです。

↑半熟卵モードで仕上がったのは、普段よりも少し黄身が柔らかめのゆで卵。トロトロの半熟タイプにはならなかった

 

蒸し料理モードはお弁当のおかず作りに使えそう

エッグマイスターには、ゆで卵ケースのほかにも、蒸し料理ケース、オムレツケースが付属します。いずれも作れる量は少ないですが、お弁当のおかずとしてはちょうどいいかもしれません。

↑蒸し料理ケースとオムレツケースは、ゆで卵ケースの上に載せて使う

 

蒸したオムレツは全体にまんべんなく火が通っている印象で、焼いたときのようなトロトロな仕上がりにはなりませんが、お弁当に入れるならこれくらいが安心です。一度に作れるオムレツは2個なので、一度にそれ以上の数のお弁当を作る家庭では、この機能を使うのは要検討かもしれません。

↑オムレツは中心まで火が通っているので、形が崩れることはない。小ぶりだがチーズなどの具も少量なら入れられる

 

朝が忙しいファミリー層には便利なアイテム

今回、エッグマイスターを使って感じたのは、朝が忙しい家庭にとって少しでも手間を省けるのがメリットになる、ということでした。家族分のお弁当を用意して、朝食も作るとなるとコンロは埋まりますし、いろいろな作業を同時並行で行うには、のんびり火の番をしていられません。そんなときに、ほったらかしでゆで卵やオムレツなどのひと品が作れるのは、小さなことですがかなり負担を減らせるはず。また、火を使うのが危ない高齢者や子どもも、これなら安全に調理できます。

 

ひとり暮らしの筆者にとっては、心理的な面倒臭さが減るアイテムになりそうです。しかも実売価格は5470円(税込)と、毎日使うことを考えれば買いやすい価格なのも好印象。ただし、「イメージ通りのゆで加減にするには慣れが必要」という点には注意が必要です。ともあれ、毎日ゆで卵を食べる習慣がある人や、これから低糖質ダイエットを始める人にとっては、持っていて損はないのではないでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

フードライターが4項目でレビュー! カラダ作りに効く「おいしい&ヘルシー調理家電」3選

FYTTE × GetNavi webが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

 

本シリーズでは、9月までの12回、 カラダとココロに効く最新プロダクトをプロたちが解説。第1回となる今回は、「ヘルシー家電」です。

 

基礎代謝を上げて太りにくい身体を作る=筋肉量を増やすには、高たんぱく質で低脂肪の料理を心がけたいところ。また、栄養バランスの取れた食事を重視するなら、自炊して食事管理するのが一番ですよね。とはいえ、ただでさえ忙しいのに、イチから自炊をしていたらプライベートな時間がなくなってしまう……。そんな課題を解決するべく、ここでは放っておくだけでヘルシーかつおいしい料理が調理できる最新家電をご紹介。フードライターが実際に使用して、「機能」「操作性」「収納・設置しやすさ」「メンテナンス」の4項目をチェックした結果とともに見ていきましょう!

 

 

「カラダ、ココロ、整うプロジェクト」は7月〜9月まで毎週4本のヘルスケアやエクササイズにまつわる情報を集中的に配信中。無料の会員登録でプレゼントやモニター情報が届く特典も

 

【その1】

約2~3食分のしっとりサラダチキンが出来上がる!

プリズメイト

サラダチキンメーカー PR-SK023

実売価格4950円(税込・以下同)

その名の通り、低糖質で高たんぱく質なサラダチキンを手作りできる専用家電。材料を入れてボタンを押して放っておくだけで、ヘルシーなサラダチキンやサラダフィッシュが簡単に作れます。コンパクトながら、鶏胸肉300gがぴったり入るサイズで約2~3食分を一度に作ることが可能。柔らかモード・スピードモード・連続モードの3つのモードがあり、シーンに応じて使い分けることができます。サラダチキンやサラダフィッシュのレシピをはじめ、それを使ったアレンジレシピが50種類掲載されたレシピブックが付属。カラバリはレッド、ライトベージュ、ネイビーの3種類を用意しています。

SPEC●サイズ/質量:W235×D127×H155mm/952g●容量:700ml●消費電力:約450W●温度:やわらかモード時:65℃(±5℃)、スピードモード時:170℃、連続モード時:160℃●連続使用可能時間:約5時間●付属品:鍋、ふた、レシピブック

↑材料を入れてモードを選び、放っておけばOK。運転音はかなり静かです

 

フードアナリスト・中山秀明がチェック!

【機能】

しっとりジューシーなサラダチキンが完成

50種類以上のアイデアが載ったレシピブック付きで、多彩な料理が作れます。なかでも主役はサラダチキン。鶏胸肉1枚に最適なサイズで、しっかりスピーディに調理してくれます。さらに、自家製でも市販のものと遜色ないおいしさに作ることができるのが感動的。肉の弾力にハリがあり、しっとりジューシー。「作りたてのサラダチキンは本当においしい」と改めて気付くことができると思います。健康的かつ楽しい食生活を、手間なく送りたい人にぜひ!

↑完成したサラダチキンはしっとりしていてツヤツヤしています。絶妙な火の通り加減になりました

 

【操作性】

3つあるボタンから好みのモードを選ぶだけ

コンパクトなので1kg以下と驚くほど軽く、持ち運びも楽ちん。操作は3つあるボタンから好みのモードを選んで押すだけ、というスマートさ。シンプルでありながら、様々な料理を作れるので優秀です。鍋の持ち手が熱くならない点も、使いやすくていいですね。

【収納・設置しやすさ】

コンパクトで収納しやすい!

コンパクトなので収納しやすいのはうれしい点。また、そもそものルックスがインテリアになじみやすいスタイリッシュなデザインなので、キッチンやダイニングにそのまま置いていても映えると思います。

【メンテナンス】

鍋の部分を取り外して丸洗いできる

鍋の部分を取り外して、ジャブジャブと丸洗いできる点がいいですね。マットな質感で見た目にも落ち着いて見えるうえ、ツヤツヤのタイプよりも傷や指紋が付きづらく、拭き掃除が簡単です。

↑鍋は取り外して洗えます。コーティングされているのでこびりつきにくく、洗うのもラク

 

【まとめのひとこと】

コンパクトで使いやすい万能な電気小鍋

名称こそ「サラダチキンメーカー」ですが、平たく言えば万能な電気小鍋です。筆者はもつ煮を作ったことがありますが、1時間程度で十分おいしく仕上がりました。コンパクトで使いやすいので、特にひとり暮らしの方にはオススメです!

 

その2】

レシピを選び、ボタンを押すだけで自動で調理

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋 KPC-MA2

実売価格1万2925円

65種類のメニューの自動調理が可能。表示画面に従って料理のカテゴリーや食材からレシピを選択し、ボタンを押すだけで調理できます。30~100℃の温度調整ができるため、自動調理メニューには圧力調理だけでなく、ヨーグルトや塩麹などの発酵食品、ローストビーフや鶏ハムといった低温調理まで幅広い料理にも対応。使用頻度の多いレシピはお気に入り登録することで、お気に入りメニューからレシピを選択して調理できます。自動調理メニューのほか、圧力調理、温度調理、鍋モード、無水調理、蒸し調理、低温・発酵調理の6種類の手動調理メニューも搭載。予約調理機能を搭載しているため、帰宅時間に合わせて自動調理ができるのも便利です。また、ふたを開けて鍋モードにすることで、「グリル鍋」としても使用でき、卓上に置いて鍋料理やチーズフォンデュなどを楽しむこともできます。

SPEC●サイズ/質量(約):W282×D286×H213mm/3.6kg●容量:調理容量1.4L、満水容量2.2L●炊飯容量:白米3合、玄米2合●消費電力:800W

↑グリル鍋として使用することも可能。卓上で鍋ものをするときに便利です

 

ライター/おいしいものナビゲーター・今西絢美がチェック!

【機能】

幅広いメニューがおまかせで作れて、ヘルシーなレシピもたくさん!

付属のレシピブックでレシピの詳細を確認でき、自動メニューで作る料理を指定すれば本機におまかせにできるので楽チン。1台で幅広い調理ができるのも便利です。オススメは野菜を手軽にたくさん食べられる自動メニューの「無水カレー」。カレーはカロリー面や糖質面でダイエットの大敵ですが、野菜をたっぷり使って糖質オフのルーを使えば罪悪感は軽減されるはず。にんじんや玉ねぎなどの根菜にも短時間で火が通り、まるで2日目のカレーのような仕上がりです。低温調理でできる高たんぱく質、低脂肪の「とりハム」が作れるのも魅力。自家製ならではのしっとりした食感が楽しめますし、カレー味やにんにく味など、自分なりにアレンジを加えれば飽きずに食べられますよ。

↑しっとりしたとりハムが完成! お酒のおつまみとしても優秀です

 

↑野菜たっぷりの無水カレーもオススメ

 

操作性】

料理を選んでボタンを押すだけ

内なべに材料を入れたら、本体のつまみを回して作りたい料理を選び、「決定」ボタンを押すだけのシンプルな操作性です。もちろん、手動メニューもあるので、一般的な圧力鍋と同じ感覚で使えます。

 

↑自動メニューは本体で直接探すことが可能。レシピブックからレシピ番号を探して入力してもOK

 

【収納・設置しやすさ】

サイズは5.5合炊きの炊飯器とほぼ同じ

サイズ感は5.5合炊きの炊飯器とほぼ変わりません。スタイリッシュなデザインなので、キッチンに出しっぱなしにしても違和感がないのが強みです。

【メンテナンス】

フタが外れるからお手入れしやすい

多くの電気調理鍋は、炊飯器のように本体とフタが外れない仕様ですが、アイリスオーヤマの電気圧力鍋は一般的な圧力鍋のようにフタが丸ごと外れるのでお手入れにも便利。カレーなどのニオイが残りやすい料理を作ったときは、「お手入れ」モードを使ってキレイにするのがオススメです。

 

【まとめのひとこと】

1台で何役もこなすコスパの高さは抜群!

1万円台の価格で1台何役もこなすので、コスパの高さが際立った一台です。2人用のモデルだけでなく4人用のモデルもあるので、家族の人数に合わせて選びましょう。忙しいと手の混んだ料理を作るのがおっくうになりがちですが、本機を使えば、健康を意識した食事を手軽に作れるはず!

 

【その3】

たんぱく質が最もおいしくなる温度で加熱できる

葉山社中

BONIQ 2.0

実売価格2万2000円

累計出荷台数9万台を超える家庭用低温調理器の最新モデル。フリーザーバッグに調味料と食材を入れて空気を抜き、一定の温度で決まった時間、湯せんができます。たんぱく質が最もおいしくなる温度で加熱できるため、サラダチキンをはじめ、高たんぱく質で低脂質なレシピがおいしくできると評判です。初号機よりも約36%のサイズダウンで設置・収納しやすくなったほか、完全防水になり、丸洗いが可能に。クリップ式のホルダーを装着すれば鍋や大容量コンテナにも簡単に取り付けできます。ボトムキャップにはマグネットが装着されており、磁石がつく材質であれば自立も可能。専用アプリで操作できるのも便利です。カラバリはヘイズブラックとミスティホワイトの2色を用意しています。

SPEC●サイズ /質量: Φ53×H315mm(ホルダー含む)/1kg●温度範囲:5~95℃(温度誤差:+/- 0.1℃ ※冷却機能は有りません)●湯せん容量:5〜15l●コード長:1.5m

↑別売コンテナを使った調理イメージ

 

フードアナリスト・中山秀明がチェック!

【機能】

赤身肉を絶妙の食感に仕上げる

小刻みに温度設定できるコントロール性能が優秀で、肉のほかに魚、野菜、スイーツなどバリエーション豊富な料理が作れます。専用機器ならではの未知なる食感に、驚くことうけあい。たとえば、脂身が少ない赤身肉はヘルシーですが、火加減が難しくて硬い食感になりがち。その点、本機ならレアでジューシーな絶妙の食感に仕上げてくれます。レストランのようなクオリティが、家でも再現できるのはうれしい限り。発酵マシンとしても使えるので、ヨーグルト、甘酒、麹といった健康食を手作りするのにも向いています。

【操作性】

温度と時間を設定すればスピーディに調理スタート

温度と時間を設定してオンにするだけなので、操作はスマート。1000wとパワーも強く、設定時間までの到達がスピーディでストレスなし。調理中はほったらかしでOKなので、その時間をほかのことに使えるという点もいいですね。

【収納・設置しやすさ】

磁石やクリップ式のホルダーで鍋に固定できる

専用の鍋も用意されていますが、ふだん使っている鍋を活用することもできます。底面の磁石やクリップ式のホルダーで鍋に固定できるのも便利。本機は細長い形なので、しまう場所には困りません。スタイリッシュなデザインなので、頻繁に使う人はキッチンに置きっぱなしにしていてもOKです。

↑クリップ式のホルダーで鍋に装着しやすいです

 

【メンテナンス】

防水仕様で丸洗いできるのがうれしい

基本的に、調理といっても油などには触れないので汚れません。水には浸かりますが、本機が防水仕様になっているため丸洗いでき、衛生面は万全です。細かいパーツを外したりする必要もなく、メンテナンスは簡単です。

 

↑防水仕様なので、丸洗いもOK

 

【まとめのひとこと】

ユーザーの声を反映した間違いのないモデル

BONIQは日本初の低温調理器専門ブランドのため国内利用者が多く、ユーザーの声を反映して進化し続けている点がポイント。日本製のためサポートの安心感があるのも特徴です。パワーの強さ、設定温度の細かさに優れているのはもちろんのこと、スタイリッシュなデザインも魅力的。あらゆる面で間違いのないモデルといえます。

 

 

FYTTE × GetNaviwebが開催している「カラダ、ココロ、整う」プロジェクトは、コロナ禍になり、運動やエクササイズのあり方、栄養管理のあり方が大きく変わった新しい時代の「カラダとココロの整え方」を模索していくプロジェクトです。

後から機能追加で自分仕様にできる、パナソニックがIoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5Aを発表

 

パナソニックは7月7日、機能を絞ったシンプルな家電をスマホアプリと連携して自分仕様にアップデートできる、IoT対応のオーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5Aを発表。9月1日に発売します。市場想定価格は6万5000円前後(税込)です。

 

パナソニックによると、国内においては晩婚化や未婚、少子化による小世帯の増加など、世帯の形態が多様化しており、今までの「標準世帯」を前提とした商品・サービスだけではなく、多様な選択肢が求められているそうです。

 

また、調理家電に対しては、多機能によって料理のレパートリーが増やせることを期待している一方で、シンプルな機能やデザインを求める声が多かったとしています。

 

これらの理由から、基本機能の搭載に留め、必要な機能を選んであとから追加できるビストロを発売するとのこと。

 

ビストロは、基本機能としてはレンジとオーブンに絞り、必要になったタイミングで別売りのアタッチメント(グリル皿やスチームポット)を購入し、スマホアプリ「キッチンポケット」と連携すれば、自分仕様に機能をアップデートできます。あとから追加する機能は、必要なものだけを選ぶことも可能です。

 

 

また、キッチンポケット内では、興味があるキーワードを選ぶことで、一人ひとりに合ったメニューが提案されます。これに加えて、他企業とのコラボレーションメニューなどの新たなレシピも随時追加されるため、メニューが広がるとしています。

 

このほか、ビストロ本体は最小限の操作が可能なシンプルなUIを採用。また、本体デザイン自体もキッチンになじみやすい作りになっており、ユーザーの求める声を反映した形です。

 

本体サイズは約幅500×奥行き400×高さ347mmで、重量は約14.3kg。庫内の容量は25Lです。

持ち運んで使える炭酸飲料メーカー「ソーダガン」登場、アウトドアやジムでも活躍

モリリンは、「PRODI」ブランドから持ち歩ける炭酸飲料メーカー「【PRODI】ソーダガン」を発表。7月16日から全国の専門店で発売します。価格は1万780円(税込)です。

 

【PRODI】ソーダガンは、幅80×奥行き182×高さ300mm、ガスシリンダーを含む重量が1.25kgと、コンパクトで軽量なボディが特徴。これにより、いつでもどこでも炭酸飲料を作ることができます。

 

また、電源不要のため、アウトドアシーンやジムに持ち運んで使うことも可能。これに加えて、キッチンやオフィスの狭いスペースにも設置できます。

 

 

シリンダーは別売りで、30Lの交換用ガスが1760円(税込)、30Lの予備用ガスが2420円(税込)です。ガス1本で約30Lの炭酸水を生成できるので、1Lあたりのランニングコストは約54円とお得なのも魅力と言えます。なお、生成する炭酸の強さは調整可能です。

 

本体購入時に30Lのガスシリンダー1本と「専用ボトルS」1本が付属します。また、専用ボトルは追加で購入も可能で、専用ボトルSは990円(税込)、「専用ボトルL」は1100円(税込)です。

パナソニック、プロの技法採用で一年中おいしく焼き上げるホームベーカリー「ビストロ」発表

パナソニックは6月24日、プロの技法を取り入れた独自の「3D匠ひねり」および「Wセンシング発酵」を搭載したホームベーカリー「ビストロ SD-MDX4」を発表。9月1日から発売します。市場想定価格は4万9000円前後です。

 

パナソニックによると、2020年度はホームベーカリーの需要が9年ぶりに伸張したとのこと。特に同社のモデルは、室温の変化の影響を受けにくく、一年中おまかせでパンがおいしく焼き上がる点や、高級生食パン専門店「乃が美」監修のレシピでパンを作れる点などが好評だそうです。

 

SD-MDX4は、パンケースの突起とパン羽根の設計に加え、プログラムにより、生地の「たたく」「伸ばす」を3次元で行なうプロの技法「3D匠ひねり」を搭載。また、2つのセンサーで室温と庫内の温度を見張り、季節や運転時の室温の変化によってイーストの投入タイミングやプログラムを自動で調整する「Wセンシング発酵」を採用しています。これらの機能により、一年中安定した焼き上がりのパンを作ることができるとのこと。

 

また、従来モデルから対応していた、パンの中身を楽しむ「パン・ド・ミ」メニューを強化。ねりやねかしの工程を増やしたうえ、ねかしの際に粉と水の結合をうながしてしっとりとした生地に仕上げる「リッチ パン・ド・ミ」メニューを搭載しています。

 

 

このほか、糖質を約60%カットする「低糖質パン」メニューなど、43メニューを搭載。一度に作れる量は1斤で、本体サイズは約幅26.3×奥行き35.6×高さ35.3cm、重量は約6kgです。

 

なお、作れるメニュー数を41に抑えたSD-MT4(税込市場想定価格4万2000円前後)、リッチ パン・ド・ミメニューや低糖質パンメニューを省いたSD-SB4(税込市場想定価格2万8000円前後)も合わせて発表。それぞれ9月1日に発売します。

 

↑SD-MT4
↑SD-SB4

シャープ人気のホットクックが3万円台に! Amazonプライムデーで今だけ

Amazon.co.jpでは、6月22日の23時59分まで、年に1度のセール「Amazonプライムデー」を実施中。

 

これと合わせて、シャープのヘルシオ ホットクック「KN-HW16E-W」が3万4444円(税込)という格安価格で販売中です。製品ページはこちら

 

使い勝手のいい1.6リットルサイズで、2〜4人分の調理に対応。無水調理が可能で、食材を入れてスイッチを入れるだけで、かきまぜや、火加減もすべて自動でコントロールしてくれます。

 

加熱の進行に合わせて自動でまぜる「まぜ技ユニット」を搭載し、温度と蒸気を検知して火加減を調整することで、焦げやすいカレーやシチュー、味のしみ込ませ加減が難しい煮物も上手に調理します。

 

予約調理機能を使えば、朝に食材を仕込んで、帰宅後、調理が済んでいる状態にするといった使い方も可能。さらに無線LANに接続すれば、外出先からスマホで調理開始時刻を再設定することもできます。

 

本体の天面操作部には、大型のドット液晶を搭載。無線LANに接続することで、音声や文字によるメニューの検索、提案機能も使えます。このほかメンテナンス性もよく、パーツを簡単に取り外せるので、食洗機で洗うことも可能。

 

忙しいご家庭には、特にオススメしたい製品です。通常価格4万7000円前後のところ、3万円台とお得な価格で手に入る機会なので、以前から欲しかった人は、早めの注文が吉!

デロンギの全自動コーヒーメーカーが20%オフ、Amazonプライムデーで安い

Amazon.co.jpは6月22日の23時59分まで、年に一度のセール「Amazonプライムデー」を開催中。

 

これに合わせて、デロンギ製全自動コーヒーメーカーのエントリーモデル「マグニフィカS(ECAM22112B)」が、通常価格5万9800円(税込)から20%オフの4万7840円(税込)で販売されています。製品ページはこちら

 

自動で「豆を挽く」「タンピングする」「抽出する」工程を行なってくれるので、ボタンを押すだけで、いつでも自宅で挽き立てコーヒーが味わえます。また、コーヒーの濃さ(豆の量)や、コーヒーの量(抽出量)、抽出温度を好みに合わせて設定する機能をそなえるほか、日本人の好みに合うと言われる深蒸しレギュラーコーヒーを作る「カフェ・ジャポーネ」機能も搭載しています。

 

さらに、デロンギならではのシックなデザインと、気分に応じてさまざまなタイプのコーヒーが楽しめる点も大きな魅力です。

 

自宅で仕事をする機会が増えている人も多いと思います。お得なこの機会に全自動コーヒーメーカーを自宅に導入して、気分転換や休憩時においしいコーヒーを取り入れてみてはいかがでしょうか。

スイーツもおつまみも「ホットサンドメーカー」で作るごちそうレシピと選び方

長く家で過ごしていると、普段の食事でも“イベント感”のあるごはんが食べたくなりますよね。そんななか、キャンプブームも相まって注目されているのが「ホットサンドメーカー」。残りもののおかずも、ちょっと挟んで加熱するだけで、おいしくかわいく“リメイク”できる、便利なキッチンツールです。

 

今回は、料理家の今井真実さんにホットサンドメーカーの楽しさなどメリットと、タイプ別の選び方を解説していただきながら、3種類のホットサンドメーカーを使った3つのごちそうレシピを教えていただきました。

 

ホットサンドメーカーのメリットは?

ホットサンドメーカー自体は以前からありましたが、最近はコンパクト設計のものが続々と登場し、ひとり暮らしをしていたり、キッチンツールを増やしたくないという人からも人気を集めています。

 

“アウトドアごはん”のイメージが強いものの、もちろん家で楽しむこともできます。電気式ならスイッチひとつでできあがるので、バタバタした朝のごはんにもぴったり。直火式ならカセットコンロを持っていってベランダで調理、というシチュエーションに、非日常感が味わえて楽しいですよね。

 

そしてホットサンドメーカーの最大の魅力は、和洋の食材を問わず、何でも挟めばおいしくなること! きんぴらごぼうやポテトサラダなどの残りものはもちろん、チョコレートやバナナなどのスイーツも、カリッと香ばしいパンに挟むだけで、サンドイッチとは異なるおいしさを感じられます。

 

挟む食パンを8〜10枚切りの薄いものにすると、カリッと感が増し、スナックのように食べられます。お腹がすいているわけではないけれど、おつまみとして食べたいときや、食欲はないけれど何か口にしたい、そんなときなどにちょうどいいですね。4〜6枚切りの厚めなら、外側はカリッと、中はふっくらとして食べ応えがあり、柔らかいパンのおいしさも感じられます。こちらは夕飯にしたり、お弁当として持っていってもいいと思います。冷めてもこんがり焼けた香りがしておいしいですよ」(料理家・今井真実さん、以下同)

 

「電気式」と「直火式」、選ぶべきはどっち?

ホットサンドメーカーには、電気で温めて作るタイプと、直火で焼くタイプがあります。また、パンを2枚入れてひとつのホットサンドを作るタイプや、4枚使って2つを一度に作れるもの、1枚を折りたたんでサンドするタイプなども。

 

・電気式ホットサンドメーカー

「家電タイプは、タイマーがかけられるものが多いので、スイッチを押してしまえば、あとはほうっておくことができます。朝の忙しいときにはセットしておいて他の支度をする、ということができて便利ですよね。両面が一度に焼けるので、家族の分などたくさん焼くときに向いています」

 

・直火式ホットサンドメーカー

「一方、直火式は火で焼くので、片面ずつひっくり返す必要があったり、火加減を見るなどの手間がかかります。でも、自分好みの焼き加減に調整することができ電気式よりコンパクトなので収納にも困りません。丸ごと洗えるので、お手入れも楽ですね。また、直火式は、アルミや鉄といった熱伝導率が高い素材で作られたものが多く、一気に焼き上げられるので、パンの水分を飛ばしすぎずにしっかりカリッと焼くことができるんです

 

シーン別・今すぐ食べたいホットサンドレシピ3

ここからは、今井さん考案のホットサンドレシピを3つ紹介していただきます。

 

1. お腹がすいたときにガッツリ食べたい、牛肉をぎゅぎゅっと挟み込んだ「ビーフマッシュルームホットサンド」
2. おつまみや朝ごはんに食べたい「桜海老とパセリのピザ風サンド」
3. おやつにぴったりの、食パンの外側にごまをつけて香ばしく焼いた「あんごまサンド」

 

次のページで、1つずつレシピをチェックしていきましょう。


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

1. ザワークラウトでアメリカンダイナーの味「ビーフマッシュルームホットサンド」

3枚も挟んだチェダーチーズが、とろりと溶けるホットサンド。酸味のあるザワークラウトとピクルスを加えることで、まるでダイナーで食べるような外食の味に仕上がります。

 

「ザワークラウトは、千切りのキャベツでも代用できます。ただ、ザワークラウトには発酵した独特の風味があり、これがぐっと本格的な味にするポイントなので、できれば準備していただきたいですね。このレシピでは牛肉とマッシュルームを先に焼いておく手間がありますが、手間をかけただけのおいしさを感じられるはず」

 

【材料】

・牛切り落とし……70g
・マッシュルーム……2枚
・食パン(8枚切り)……2枚
・スライスチェダーチーズ……3枚
・ピクルス薄切り……8枚
・ザワークラウト(水気を絞る)……15g
・ケチャップ……適量

 

・ホットサンドメーカー
イタリア商事「バウルー(シングル)」
4500円+税

直火式。なんと1970年代に初代が発売された、ホットサンドメーカーの定番。熱伝導熱が高いアルミ製で、焼きムラなくこんがり仕上がります。フッ素樹脂加工が施されているので、焦げつく心配もありません。シンプルな作りで挟みやすく、ボリューミーな具材でもしっかり挟めます。

 

【作り方】

1. 牛肉とマッシュルームをフライパンで焼き、軽く塩を振る。

「それぞれにしっかり焼き色がつく程度に焼いてください。マッシュルームは水分を飛ばしたいので、強めの火で炒るように焼きつけましょう。牛肉はもしなければ、ハムでもおいしくできますよ」

 

2. ザワークラウトとピクルスの水気を絞っておく。

「ホットサンドをカリッと仕上げるポイントは、具材の水気をしっかり切っておくこと。ザワークラウトとピクルスは絞ってペーパーなどで軽く拭きましょう。水気があると、パンが水分を吸ってベチャッとなってしまうこともあります。ただ、多くのホットサンドメーカーはそうならないように工夫して製造されているので、そう神経質にならなくても大丈夫です」

 

3. 食パンの片面にケチャップを塗る。

「パンの中央にケチャップを塗っていきましょう。チューブのまま絞り出してもかまいません。上にのせる方のパンにも、同様にケチャップを塗っておきます。お好みでマヨネーズを加えてもおいしいですよ」

 

4. ホットサンドメーカーに食パン1枚をセットし、チーズ1枚、マッシュルーム、牛肉、ピクルス、ザワークラウト、チーズ2枚の順にのせる。

「チーズはパンと具材をつなぐ接着剤の役割もしています。チーズがない具材を挟むときは、パン同士が剥がれやすくなるので、食べやすさを求めるならチーズを入れてみてくださいね」

 

5. 最後に食パンをのせて挟み、弱目の中火で2分ずつ裏返しながら合計8分焼く。

「中の具材に火を通すためではないので、パンの焼き色がちょうどよくなったら完成です。焼き色がどのくらいついているか、確認しながら焼いていきましょう。焼き時間は目安なので、火力によって前後します。カセットコンロの場合、キッチンのコンロよりも火が強いことがあるので、様子を見ながら焼いてください。
また、注意したいのは、一度使ったあと2枚目を焼くとき。ホットサンドメーカーが余熱された状態からスタートするので、焼き上がりが早くなります」

 

完成

具材の密度が濃くなり、それぞれの味が重なり合った味に。たっぷり入れた牛肉は満足感が高く、パンなのにしっかり食事をした気分にさせてくれます。お肉やチーズばかりになりがちなホットサンドに、発酵食品であるザワークラウトやピクルスが入って、野菜がとれるのもいいですね。

 

2. サクサクでワインがすすむ「桜海老とパセリのピザ風サンド」

桜海老が香り立つ、おつまみ感覚のホットサンドです。たっぷり入れたパセリはプレスされて食べやすく、パセリ独特の青くささを感じません。

 

「桜海老とパセリで栄養もしっかりとれる上、サクサク食べられるレシピです。朝ごはんのメニューにしてもいいですし、夜食やおつまみにもぴったりの味。干した桜海老は保存食として常備しておけるので、アウトドアにも持っていきやすく、思いついたときに作れる手軽さがあります。トマトピューレに桜海老を混ぜて塗っただけでも、十分おいしいんですよ」

 

【材料】

・干し桜海老……大さじ2
・トマトピューレまたはトマトソース……大さじ2
・食パン(8枚切り)……2枚
・パセリ(みじん切り)……10g
・スライスモッツァレラチーズ……2枚
・にんにく(チューブでも可)……1片
・オリーブオイル……大さじ2

 

・ホットサンドメーカー
イデアインターナショナル「BRUNOホットサンドメーカー(シングル)」
6000円+税
電気式。10分のタイマーつきなので、セットしておけば両面とも焼けます。電気タイプのものの中ではコンパクトで、電気コードを巻いて収納できるような設計になっているのが便利。鯛焼きやワッフルなどの鉄板が別売りされており、鉄板を替えるだけでいろいろなものを焼けるのも魅力です。

 

【作り方】

1. 干し桜海老とトマトピューレを混ぜる。

「桜海老にピューレを吸わせることで、桜海老がふっくらします。ピューレの水分も桜海老に吸ってもらえるので、しらす干しやドライフルーツなどを挟むときにも、先にソースと混ぜておくといいですよ」

 

2. オリーブオイルににんにくを浸しておき、食パンに塗る。

「オイルに浸けてあったにんにくをハケ代わりにして、食パンに刷り込むようにしてオイルを塗っていきます。ガーリックトーストを作るときにも、この方法がおすすめです」

 

3.食パン、チーズ、桜海老のトマトソース、パセリ、チーズ、食パンの順に重ねる。

「パセリは落ちないよう中央に山を作るようにのせて、その上からチーズで覆って挟みます。パンの耳がホットサンドメーカーから出ないようにサイドを確認して、箸などで押し込みながら蓋を閉めましょう」

 

4. タイマーを4分にセットして焼く。

「耳がぎゅっとプレスされてカリカリに仕上がるのが、このBRUNOのホットサンドメーカーの特徴。具材をのせるときは、それを考えて中心にのせるようにしましょう」

 

5. 包丁で半分にカットする。

「盛り付けのときはカットした状態でもOK。パンを包丁で押しつぶしてしまわないよう、よく研いだ包丁の先を使い、サクッと刃を入れていきます」

 

完成

パンの耳と具材のあるところ、両方の楽しみがあり、なんとも桜海老が香ばしい一品です。加熱することでパセリのごわごわした食感はなくなり、ほろ苦さだけがふんわりと口に広がります。桜海老とトマトのソースは、覚えておくといろいろなレシピで応用できそうです。

 

3. 食パンがおだんごみたいにもちもち!「あんごまサンド」

あんこがたっぷり詰まったあんごまトーストは、画期的な発明レシピ。なんと内側ではなく、食パンの外側にごまとバターを塗って焼きます。

 

「ごまだんごのようなものが作りたくて考えてみました。ごまが直接ホットサンドメーカーに当たって焼けるので、香りがぐんとよくなり、バターも塗っているのでカリカリ感が増します。なんだか食パンなのにおだんごを食べているみたいな食感で楽しんでいただけます」

 

【材料】

・いりごま……大さじ2
・バター……10g
・砂糖……小さじ2
・食パン(6枚切り)……2枚
・つぶあん(市販品)……適量

 

・ホットサンドメーカー
イタリア商事「バウルー(ダブル)」
4500円+税

シングルと同じ直火式。こちらもアルミ製で、中央に仕切りがあるので、左右で違う具材を入れることもできます。仕切りのないシングルは食パンがふっくらと仕上がり、ダブルは中心でプレスする分、こんがりカリッと焼き上がります。

 

【作り方】

1.ごまとバターと砂糖をすり鉢に入れ、ごまをすりながら材料を混ぜる。

「すりごまを使うより、こうしてすったほうが香りがよくなります。砂糖とバターが入ってしっとりするので、よく混ぜていきます」

 

2. 食パン2枚の片面に1をしっかりと押さえながら塗る。

「塗るだけではごまが剥がれてしまうので、パンが潰れるくらいしっかりと指で押してごまペーストを馴染ませます」

 

3. ホットサンドメーカーに食パンを入れてあんこをはさみ、両面2分ずつ中火で焼く。

「ごまを塗った面を外側にして食パン1枚をセットしたら、あんこをのせます。もう一方の食パンも、ごまが外側にくるようにのせて挟みます。仕切りがあるので具材が出てしまわないよう、再度を確認しながら挟みましょう」

 

4. 焼き色を確認する。

「しっかりと焼き色がついていたら完成です。仕切りのところでカットしていただきましょう」

 

完成

食べた瞬間に新しさを感じるホットサンドは、外側がカリッとしているのに、食パンの内側はふっくらしているので、まさに揚げたごまだんごを食べているような食感。レトルトのあんこを用意しておけば、いつでも作れそうですよね。

 

最後に、上で取り上げた3点以外にまた違った楽しみを味わえる、編集部おすすめのホットサンドメーカー2モデルを紹介します。


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

編集部が選ぶ、おすすめホットサンドメーカー

最後に、上で取り上げた3点以外に、また違った楽しみを味わえるホットサンドメーカーを紹介します。

 

・1枚のパンを折りたたんで焼き付ける直火式

直火式。1枚のパンを折りたたむことでサンドする画期的な商品。ちょっとだけ食べたい! という願いも叶えてくれます。食パンを折りたたんでもパンが割れることがないようにするのが、このホットサンドメーカーを開発する上でもっとも大変だったそう。サンドしたときにパンがズレないので、ボリューミーな具材を入れても挟みやすいのが魅力です。

 

燕三条キッチン研究所「4w1h ホットサンドソロ」
4500円+税

 

・焼印がかわいい! 2分半で仕上がる電気式

かわいい焼印がつくのが楽しい、電気式のホットサンドメーカー。イエローの他にブラッドとブルームピンクがあり、キッチンに置いておくだけでもテンションが上がりそうです。熱伝導に優れ、固定式のプレートで、なんと2分半でこんがり焼けてしまうので、急いでいるときにもぴったり。従来品よりプレートが深くなったので、具材もたくさん挟めます。

 

レコルト「プレスサンドメーカー プラッド (スマイルイエロー)」
4500円+税

 

コンパクトで収納しやすいホットサンドメーカーがあれば、日常の食事作りにもサッと出せて使い勝手がよさそう。紹介したホットサンドメーカーには、品薄状態が続いているものもあるので、お早めにチェックを。

 

【プロフィール】

料理家 / 今井真実

神戸市生まれ。レシピ開発、調理に携わる。梅仕事、味噌作りの料理教室も季節ごとに開催。現在は宮崎県都農町のPRとして、月に一度のオンラインレッスンも行っている。作る人が楽しく、何度も作りたくなる、毎日を回すレシピを提案している。

 

パンだけじゃない!作れるメニューが増えて飽きないホームベーカリー5選

家で手軽にパンを作れるのが魅力のホームベーカリー。しかし、食パンを作るだけだとすぐに飽きて使わなくなってしまいそうと思っている人も多いのではないでしょうか。そこで注目してほしいのが、さまざまな種類のパンのほかに、パン以外のメニューも作れる多機能モデルです。乳製品やそば、ピザ生地、もち、発酵食品などを家で作ることができ、間違いなく料理の幅は広がるはず。今回は、料理で大活躍してくれる多機能なホームベーカリーを5つご紹介します。

 

目次

 


できたてチーズやそばも作れるホームベーカリー


シロカ ホームベーカリー SHB-712

材料をセットしてボタンを押すだけで手作りパンを焼くことができる全自動ホームベーカリー。パンの焼き方は、ふんわり柔らかな「みみやわらかめ」と、しっかり硬めで香ばしさを堪能できる「みみかため」の、2つのコースから選ぶことができ、好みのみみの硬さに仕上げることができます。また、できたてチーズが味わえるフレッシュチーズコースや、そば粉から作る本格的なそば生地コースなどの機能も搭載されており、パン以外の料理を作ることも可能。このほか、食べたい時間に焼き上げるタイマー機能や、操作音や焼き上がり時に鳴るブザーなどを消音するマナーモードを搭載し、細部にまでこだわったモデルです。

【詳細情報】
サイズ:260×360×310mm
重量:4.15kg

 


焼き上がりクオリティは抜群


パナソニック ホームベーカリー SD-MT3-W

パンのみみではなく中身を味わうワンランク上の食パン「パン・ド・ミ」を作ることができる、本格的なパン作りにこだわったモデル。焼き上げたパンは口どけがよく、甘くてリッチな味わいです。また、無添加パンや高級生食パン専門店「乃が美」が監修した食パンを作ることができ、充実の食パン生活を楽しめます。さらに、39のオートメニューを搭載しており、うどんやパスタ、餅、甘酒なども手作り可能。これに加えて、パン作りをサポートする専用レシピブックも付属するので、家庭で作れる料理の幅が広がります。購入者からは「驚異的なのは、やはりこのホームベーカリーの性能。わたしはパン作りにおいて全くの素人で、門外漢であるにも関わらず、全て説明書通りにやっただけでこれだけのパンを焼けるなんて」と驚きの声も。

【詳細情報】
サイズ:241×347×304mm
重量:5.7kg

 


1台で10種類のパンを焼ける


アイリスオーヤマ ホームベーカリー IBM-020-B

食パンはもちろん、ソフト食パン、フランスパン、全粒粉パン、米粉パンなど、パンだけで10種類も作れるホームベーカリー。パンの焼き上がりの色を「うすい」「ふつう」「こい」の3種類から選べるのも魅力です。さらに、ピザ生地やうどん・パスタ生地など、パン以外の生地を作ることができるうえ、もちやあんこ、ジャムまで手軽に作れます。このほか、最長13時間後まで10分単位で焼き上がり時間を指定できるタイマー機能や、シンプルな操作ボタンと調理の工程が一目でわかる液晶画面、部品を隅々まで洗えて清潔さを保てる点など、使い勝手にもこだわっています。

【詳細情報】
サイズ:249×362×294mm
重量:4.2kg

 


マルコメ監修の糀甘酒がお家で作れる


シロカ おうちベーカリー SB-1D151

パンはもちろん、乳製品などの毎日食べたいメニューを手作りできるホームベーカリー。本体に20のメニューを搭載しており、生クリームを使った生食パンや、天然酵母パンを手軽に作ることができます。また、発酵のプロであるマルコメが監修した本格発酵メニューにも対応。そのまま飲んでもおいしいうえに、料理にも使える糀甘酒などを作れます。なお、コンパクトな重量とサイズ感も人気で、購入者からは「以前使っていたものとは違い、軽いです。大きさも炊飯器を少し縦長にした感じで使いやすいです。焼き上がりも速いしメニュ-も豊富でうれしいです」とのコメントも。

【詳細情報】
サイズ:232×295×253mm
質量:3.6kg(パンケース含む)

 


小人数分のパンを焼ける優れもの


TWINBIRD ホームベーカリー PY-E731W

低糖質で話題のブランパンを焼けるホームベーカリー。また、食パンやソフトパンのほか、腹持ちがよくて米の風味をしっかり味わえる100%米粉パンなども焼くことができます。少人数分のパンを焼けることも特徴で、夫婦2人分の0.5斤、子どもを入れた3人分の0.8斤、家族4人分の1斤と、3サイズに焼き分けることが可能です。さらに、ピザ生地やもち、うどんなどパン以外を作るモードも充実しています。このほか、具入りパンを焼ける自動具入れ機能や、手軽にセットできる時計式のタイマーなどを搭載。朝から焼きたての具入りパンを味わうことだってできちゃいます。

【詳細情報】
サイズ:235×295×305mm
重量:5.3kg

 

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日々の食事を家族で楽しむアクティビティに!おうちごはんエンタメ化計画!!

外出の機会が激減しているこのご時世、毎日のおうちごはんは家族の貴重なコミュニケーションタイムに。今回は、食卓に遊びや非日常感といったエンタメ要素をプラスする調理家電&クッキングトイを紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2021年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】進化を続ける流しそうめんマシンがパーティシーンを盛り上げる!

多様なニーズに合わせた流しそうめんマシンが登場

日本の“伝統的エンタメごはん”ともいえる流しそうめん。本来「流す」のは冷たいそうめんを食べるための先人の知恵だが、近年はコンパクトな専用マシンが登場し、自宅で気軽に楽しめるようになった。

 

そして今年、コロナ禍を経て流しそうめんマシンは多様化が進んでいる。東京サマーランド仕様やナイトプール仕様などこれまで様々なマシンを生み出してきた「そうめんスライダー」シリーズ(タカラトミーアーツ)からは、「メガラスベガス」が新登場。シリーズ5周年の集大成となるゴージャス仕様で、海外旅行が難しいこのご時世にピッタリの演出が魅力だ。一方、同社からは持ち運び可能なサイズの「流しそうめんPocket」も発売され、“一人流しそうめん”を実現した。

 

そのほか、コースが2本に分かれて自由にアレンジできる「競そうめん」(ドウシシャ)といったアトラクション型も注目だ。

 

【No.1】華やかに光る噴水付き! 気分だけでもラスベガスへ

タカラトミーアーツ

ビッグストリーム そうめんスライダーメガラスベガス

実売価格1万1640円

ラスベガスをイメージした華やかさを演出する、そうめんスライダーの最新作。総距離は3.476mで、コースは3タイプ作れる。別売の拡張パーツ「カスタムAセット/Bセット」(実売価格1100~1320円)を組み合わせれば、さらにコースを延長可能だ。

 

↑水がダイナミックに舞い上がる新開発の噴水ユニット「龍神のしぶき」を搭載。4つのLEDによって様々な色に変化し、噴水ショーを彩る

 

★流しそうめんも多様性の時代に!

【No.2】高さと角度をアレンジして2つのコースで競争できる

ドウシシャ

競そうめん

実売価格5478円

支柱の高さとスライダーの角度を自由に組み替えられ、2つのコースで流れるスピードを競えるマシン。付属の連結コネクタとチューブを使えばひとつのコースにすることも可能で、最長約1.7mのロングコースを楽しめる。

 

【No.3】ポケットサイズだから持ち運びや収納がしやすい

タカラトミーアーツ

流しそうめんPocket

実売価格2610円

モーターパーツ、そばちょこ、薬味入れがW78×H85×D78mmのポケットサイズで収納でき、持ち運びにも便利。直径16~23cm程度の器にモーターパーツと水を入れるだけでそうめんが回転し、一人流しそうめんも可能だ。

 

【その2】親子で作れる! 調理家電&トイ

子どもと一緒に作る工程を共有できるアイテムをピックアップ。でき上がりも「おいしい!」「かわいい!」と盛り上がること間違いなし!

 

【No.1】コンパクトボディながら20分で本格アイスが作れる!

貝印

アイスクリームメーカー DL5929

実売価格3300円

冷凍庫に収納しやすいφ160×H165mmのコンパクトサイズ。空気が混ざりやすい独自設計の回転刃が材料をまんべんなく撹拌し、約20分(※)でふわふわ滑らかなアイスクリームが完成。オリジナルレシピが付属し、初心者でも簡単だ。

※:保冷ポットを12時間以上冷却してから使用する

 

【No.2】氷の細かさを調節でき、専門店のような食感に!

Toffy

電動ふわふわかき氷器

実売価格6600円

刃の調節レバーで氷の細かさを無段階に調節でき、台湾風のふわふわから、サラサラ、シャリシャリまで、様々な食感のかき氷を作れる電動マシン。一般的なバラ氷に加え、牛乳やジュースを使った味付き氷、冷凍フルーツにも対応。

 

【No.3】炭治郎や禰豆子がのり巻きに! 13種類の「鬼滅の刃」レシピ付き

(C)吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

バンダイ

くるりんまっきー 鬼滅の刃

参考価格5478円

テレビアニメ「鬼滅の刃」に登場するキャラクターやアイテムをモチーフとしたのり巻き13種類を作れるキット。レシピ通りに具材を並べ、ハンドルを回すだけで簡単に巻き上がる。のり巻きのほか、クレープやパンを巻いて作るレシピも。

 

【No.4】リアルすぎ! インパクト大のおもしろグミを作れる

メガハウス

グミップルラボ ドキッとステーション

参考価格3850円

リアルすぎる昆虫グミやカエルグミなどが作れるグミメーカー。ジュース、ゼラチンを混ぜたグミ液を専用の型に流し込んで冷やし、固まったパーツを組み合わせたら完成。12色のグミカラーチャートが付属し、作ったグミはおいしく食べられる。

 

【その3】ホットサンドメーカーは朝食にもベランピングにも!

コロナ禍のここ1年ほどは売り切れ商品も多く見受けられるホットサンドメーカー。朝食やべランピング、キャンプなど汎用性が高く、具材を変えて様々なメニューを楽しめるのが魅力だ。アウトドアにも向く直火式と、火を使わない電気式があるので好みで選ぼう。

 

【No.1】外はカリッと中はふんわり! 直火式ならではの仕上がりに

イタリア商事

バウルー サンドイッチトースター ダブル

4950円

50年以上愛されている定番ホットサンドメーカー。直火で焼き上げることにより、内部に旨みと適度な水分を閉じ込める。中央に折れ目が付き、半分にカットしやすい。本体内側はフッ素樹脂加工が施されているため、お手入れも簡単だ。

 

 

★火を使わない電気式も手軽!

【No.2】ホットサンド以外も作れる7種類のプレートが付属

ライソン

7DAYS サンドメーカー

参考価格7700円

ホットサンド用2種に加え、ワッフル、パンケーキ、ドーナツ、ベビーカステラ、焼きおにぎり用のプレートが付属した1台7役のサンドメーカー。フッ素樹脂加工&着脱式プレートなので、汚れにくく水洗いにも対応する。

SPEC ●消費電力:650W●温度ヒューズ:240℃●コード長:約0.9m●サイズ/質量:約W150×H110×D240mm/約1.1kg

 

【その4】無煙ロースターがおうち焼肉のニオイ問題を軽減!

一般的なホットプレートで肉を焼くと、どうしても気になるのが衣類や室内に付着するニオイ。快適におうち焼肉を楽しみたい人には、煙の発生を最小限に抑えた無煙ロースターがオススメ。広々としたプレートで焼ける電気式のほか、コンパクトなカセットガス式もある。

 

【No.1】0.2秒で発熱して予熱不要! 高温輻射で食材の旨みを凝縮

日本エー・アイ・シー

アラジン グラファイトグリラー百貨店モデル CAG-G13B

3万5200円

熱伝導率の高い「遠赤グラファイト」を搭載し、わずか0.2秒で発熱。高温輻射によりふっくらジューシーに焼き上がる。熱源が上部にあり、食材の脂はプレート下の水トレイに落ちるため、煙・油の飛び散りやニオイの発生を防ぐ。

SPEC ●消費電力:1300W●電力切替:325W/650~1300W(無段階調整)●コード長:約2.3m●サイズ/質量:約W550×H314×D310mm/約5.2kg(マジックプレート含む)

 

★カセットガス式は持ち運びにも便利!

【No.2】煙の発生を抑えつつこんがりおいしく!

イワタニ

スモークレス焼肉グリル“やきまる”

実売価格5550円

バーナーと焼き面の間に適度に熱がこもる構造で、プレートを高温化させず脂の煙化を軽減。さらに食材の脂を水皿に落とす仕組みによっても煙の排出を防ぐ。カセットガスを使用した直火式なので、立ち上がりが早く、こんがり焼ける。

SPEC ●ガス消費量:約76g/h●連続燃焼時間:約217分●点火方式:圧電点火方式●サイズ/質量:約W303×H149×D278mm/約2kg

 

【その5】楽ウマ家電で家飲みを格上げ!

家飲みの醍醐味は、酒やおつまみを自分好みにアレンジできる点だ。導入ハードルの低い定額制サービスで本格生ビールを味わえる「ドラフターズ」や、サンコーのおつまみ系メーカーなど、家飲み向け家電は急増中。自分のこだわりに合う家電で満足度をアップさせよう。

 

【No.1】泡にこだわったサーバーで氷点下の本格生ビールを!

アサヒビール

ドラフターズ

月額7980円(※)

5月25日サービス開始

独自開発の「本格泡リッチサーバー」を貸し出し、「スーパードライ」(ミニ樽2L)を毎月2回定期配送するサービス。業務用サーバーの技術を活用し、きめ細かい泡を抽出できる。

SPEC ●冷却機能:スタンダード・モード(約4℃)/エクストラコールド・モード(氷点下)●サイズ:W195×H478×D395mm(受け皿を含まず)

※:内訳は基本料金2990円(サーバーレンタル料込)、ビール料金4990円(ミニガス・配送料込)。追加発注する場合は「スーパードライ」(ミニ樽2L)1本あたり1980円

 

↑ビールを抽出する際は、通常の温度帯(4~6℃)または氷点下の温度帯(-2~0℃)から選択可能。好みや気分に合わせて楽しめる

 

【No.2】スモークレスだから卓上で焼き上がる過程も楽しめる!

サンコー

焼き鳥メーカー2

実売価格6280円

回転しながらじっくりと焼き上げる無煙焼き鳥器。最大10本まで同時調理が可能で、焼き鳥以外の串焼きにも対応する。下部に脂の受け皿があるため、後片付けもラクだ。

SPEC ●消費電力:800W●タイマー:最大60分●温度:60~240℃●コード長:1m●サイズ/質量:W210×H270×D210mm/2kg

 

↑市販の焼き鳥の温め直しも可能。じっくり焼き上げるため、電子レンジで温めるよりも香ばしく本格的な味わいになる

 

【No.3】ビーフジャーキーを好みの味付けで自作できる!

サンコー

自家製ジャーキーメーカー

実売価格4280円

温風で食材を乾燥させるドライフードメーカー。スライスした牛赤身肉を好みのタレにひと晩漬け込み、約8~10時間乾燥させれば、オリジナルのビーフジャーキーが完成する。

SPEC ●消費電力:250W●温度:35~70℃●コード長:1.085m●サイズ/質量:W245×H227×D240mm/1.6kg

 

↑ドライフルーツや干し野菜作りも可能。食物酵素が壊れるとされる48℃以下で低温乾燥できるため、よりヘルシーに仕上がる

 

★“おひとり様”用もエンタメ化!

【No.4】ニオイをほとんど気にせず、燻製おつまみを作れる!

ドウシシャ

もくもくクイックスモーカー S

実売価格3050円

直径約15cmのコンパクトな燻製器。固形燃料と燻製チップで手軽に燻製を作れる。フタの中で煙を循環させるため、調理中のニオイ漏れが少ないのも魅力。

 

【No.5】居酒屋の定番メニューをいつでも熱々で食べられる

ライソン

せんべろメーカー

参考価格8250円

おでん鍋、焼き鳥網、炙り網、熱燗鍋、とっくりが付いたひとり用家飲みセット。調理に火を使わないため、卓上でも安心して熱々のおつまみを食べられる。

SPEC ●消費電力:470W●コード長:約1m●サイズ/質量:約W315×H105×D105mm(本体)/約0.56kg(本体+トレイ)

バルミューダおなじみのBALMUDA The Toasterに限定カラーのグレーモデル登場

バルミューダは6月17日、「BALMUDA The Toaster」のカラバリに新色のグレーモデルを追加。同日からバルミューダオンラインストア、ブランドショップのみで販売します。価格は2万5850円(税込)です。

 

BALMUDA The Toasterは、スチームテクノロジーと温度制御により、窯から出したばかりの焼きたての味を再現するとうたうトースター。バルミューダおなじみの製品です。

 

今回発売したグレーモデルは、マットで落ち着いた質感を備えており、クールな印象を与えてくれます。

食卓が映える、琺瑯をイメージしたケトル「Re・De Kettle」が登場

A-Stageは、ライフスタイルブランド「Re・De」から、「Re・De Kettle」を6月25日に発売すると発表。また、6月11日から公式オンラインショップおよび家電量販店で予約を受け付けており、公式オンラインショップでの価格は9900円(税込)です。

 

Re・Deシリーズは、新しいライフスタイルを提案するとうたうブランド。「Re・De Kettle」はそんなブランドの中で、「料理が得意なケトル」として登場しました。

 

デザインは、あらゆる食卓や料理にも映える琺瑯をイメージしており、シンプルな見た目に仕上がっています。設計にもこだわっており、注ぎ量を調整しやすいうえに、湯切りの良い細口ノズルを採用。また、50度~100度までの間で8段階の温度調節機能や、最大30分の保温機能を搭載しています。

 

容量は1Lで、本体重量は約600g。本体サイズは幅260×奥行き135×高さ207mmです。

ボタンひとつで抹茶を楽しめる、世界で高い評価の家庭用抹茶マシンセットが発売決定

World Matchaは6月8日、家庭用抹茶マシンセット「Cuzen Matcha(空禅抹茶)」を7月上旬から発売すると発表。価格は3万3000円です。なお、6月8日から公式オンラインショップにて、期間・数量限定の特別価格2万9500円で先行予約を受け付けています。さらに、蔦屋家電+で先行展示および予約販売受け付けを実施しています。

 

Cuzen Matchaは、ひきたての抹茶を楽しむマシンと100%オーガニックの「MATCHAリーフ」で、抹茶体験を楽しめるセット。コーヒーの過剰摂取による健康問題が広がり、コーヒー代替飲料として抹茶への期待が高まっているアメリカで、誰でも家庭で簡単においしい抹茶を飲めるようにと先行販売したところ、アメリカだけでなく世界で高い評価を受けたとしています。

 

マシンは抹茶が本来持つうまみとフレッシュな香りをボタン操作ひとつで楽しめるエスプレッソマシンになっています。量産段階でシャープからの協力を受け、石臼技術を応用したシャープ独自の「セラミック製お茶うす」にまつわる技術提供があったとのこと。

 

使い方はMATCHAリーフをマシンに入れ、専用カップの水位線まで水を入れ、抹茶の濃さを選び、スタートボタンを押すだけです。片付けやゴミ捨ても簡単としています。

 

また、マシンから抽出された抹茶は牛乳で割ったり、アイスクリームにかけたりしても楽しめるそうです。

 

Cuzen Matchaのセットは、マシンとMATCHAリーフ×2本に加え、オリジナルレシピブックが付いています。なお、マシンのサイズは幅225×奥行き120×高さ345mmで、重量は約2.1kgです。

在宅勤務の「コミュニケーション不和」を改善するコーヒーマシン【愛用品コラム62】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 62:ネスカフェ「ドルチェ グスト ジェニオ アイ」】

●起

持ち物は、ある日突然、予期せず壊れるものだ。昨年買い替えたテレビも、前日まで壊れるそぶりなんてまったくなかった。逆に言うと、「そろそろ壊れるんじゃない?」と思っているうちは意外に壊れない。

 

●承

で、我が家で、ポンコツになってきつつ、なかなか壊れないのがドルチェグストの本体である。抽出が止まってもポタポタと垂れるし、カプセルをセットするレバーが固くなってきているが、いまのところは問題なし。いつ買ったかもおぼろげで、掃除してもこびりつきが取れないぐらいまで、使い倒している。

 

●転

同時に、山田家ではコミュニケーションツールとしての役割も大きい。「コーヒー淹れて」というとき、きちんと淹れるなら、お湯を沸かすところから始まって、仕事の合間の作業としては地味に負荷が大きい。

 

が、これなら全てが完了するまで1〜2分。妻にコーヒーを届ければ、ひと言ふた言会話が生まれる。ちょっとした気遣いも一緒にお届けできる。お互いに在宅勤務していると、相手の空間に入り込むのが難しくなるが、これなら軽やかに突破できる。

 

●結

ドルチェグストはカプセルの定期便もやっているので、頻繁に飲むならサブスクを利用すれば良い。だが、なぜか我が家では隔週ペースでスーパーで購入している。

 

日曜日に一週間分の食糧を買い込むとき、近所のライフのレジ前で「ドルグスあったっけ?」という会話をする度、そして、慌ただしく買い物カゴに入れる度に、週末が終わるのを感じ、変わらない日常を噛み締めている。言うなれば、マイルストーン家電だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

在宅勤務の「コミュニケーション不和」を改善するコーヒーマシン【愛用品コラム62】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 62:ネスカフェ「ドルチェ グスト ジェニオ アイ」】

●起

持ち物は、ある日突然、予期せず壊れるものだ。昨年買い替えたテレビも、前日まで壊れるそぶりなんてまったくなかった。逆に言うと、「そろそろ壊れるんじゃない?」と思っているうちは意外に壊れない。

 

●承

で、我が家で、ポンコツになってきつつ、なかなか壊れないのがドルチェグストの本体である。抽出が止まってもポタポタと垂れるし、カプセルをセットするレバーが固くなってきているが、いまのところは問題なし。いつ買ったかもおぼろげで、掃除してもこびりつきが取れないぐらいまで、使い倒している。

 

●転

同時に、山田家ではコミュニケーションツールとしての役割も大きい。「コーヒー淹れて」というとき、きちんと淹れるなら、お湯を沸かすところから始まって、仕事の合間の作業としては地味に負荷が大きい。

 

が、これなら全てが完了するまで1〜2分。妻にコーヒーを届ければ、ひと言ふた言会話が生まれる。ちょっとした気遣いも一緒にお届けできる。お互いに在宅勤務していると、相手の空間に入り込むのが難しくなるが、これなら軽やかに突破できる。

 

●結

ドルチェグストはカプセルの定期便もやっているので、頻繁に飲むならサブスクを利用すれば良い。だが、なぜか我が家では隔週ペースでスーパーで購入している。

 

日曜日に一週間分の食糧を買い込むとき、近所のライフのレジ前で「ドルグスあったっけ?」という会話をする度、そして、慌ただしく買い物カゴに入れる度に、週末が終わるのを感じ、変わらない日常を噛み締めている。言うなれば、マイルストーン家電だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

「カオマンガイ」のウマさに悶絶! 新人編集者がアイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-MA2」で感動体験【動画ダイジェスト】

GetNaviでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、新人編集部員・小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回はアイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-MA2」のレビュー動画をダイジェストでお届け。完成した「カオマンガイ」のウマさに感動する小山くんの様子をぜひチェックしてみてください!

↑この企画でさまざまなアイテムを紹介するGetNavi編集部の新人・小山雅斗くん

 

いきなり送られてきた「KPC-MA2」で料理に挑戦!

「実は僕の家に突然こんなものが送られてきまして…」と段ボール箱を取り出した小山くん。「これはアイリスオーヤマの『KPC-MA2』という電気圧力鍋なんですが、編集長の山田から送られてきまして…。『これを使って美味しいものを作って、製品の魅力を余すことなく伝えてください』とのことです。了解しました。これで何か美味しいものを作っていきましょう!」

↑小山くん宅に届いたアイリスオーヤマ「KPC-MA2」

 

編集長直々の指令とあって、張り切って開封した小山くん。本体を目にするや、「想像以上にスタイリッシュですね! めっちゃかっこいい!」とすっかり気に入った様子です。

 

「アイリスオーヤマの製品は『ザ・白物家電』のようなイメージを持っていたので、こんなカッコイイのが出てきてビックリです! 前面にスイッチが4つしかないしシンプルで、使い勝手も良さそう」

 

↑スタイリッシュなデザインに感激する小山くん

 

箱の中からは、本体や取扱説明書、電源コードをはじめ、計量カップや蒸し物に便利なプレート、レシピブックまで出てきました。小山くんが喜んだのはレシピブック。

 

「たくさんレシピが載ってます。これはありがたいですね。今回はこのレシピブックから何を作るかを探していきたいと思います!」

↑本体には蒸し物にレシピブックや便利なプレートなどが付属されています

 

レシピブックを見て、いよいよメニュー選びをスタート。

 

「何があるのかなぁ~。あ、電気圧力鍋で豚の角煮はもう王道ですよね。あ、カオマンガイがある~! めちゃくちゃおいしそう! え! カスタードプリンとか、甘いモノも作れちゃうんだ」

 

悩んだ末に選んだ料理は、「カオマンガイ」。こちらは鶏のスープで炊き込んだご飯の上に、ゆで鶏をのせたタイ料理です。選んだ理由は、「お米の料理を圧力鍋で作れるというのを知らなかったので、今回は作ってみたいと思います!」とのこと。

↑今回はカオマンガイを作ります

 

準備は不安になるほどカンタン

ここで、改めてレシピに目を通した小山くん、「え、これめちゃくちゃ工程少なくないですか? もしかしたら、調理するパートがすぐ終わっちゃいそう」と、簡単すぎて意外に思った様子。実際に準備は驚くほどカンタン。内鍋に水と鶏ガラスープ、塩、米を入れ、そこへ塩こしょうで味付けした鶏もも肉、ねぎとしょうがを投入したら準備完了です。

 

「これはフタしてスタートして大丈夫ですよね?え、めちゃくちゃカンタン。簡単すぎて不安になってきました。あとは自動メニューのレシピ番号を選んで……『フタをしめて弁を排気に合わせてください』と。あ、液晶画面で指示してくれるんだね。これであと1時間15分待つともうこれで出来上がるみたいです。めちゃくちゃ簡単!」

↑食材をすべて入れたら、レシピブックに載っているレシピ番号を選んで画面の指示に従えばOK。できあがり時間もディスプレイに表示されます

 

フタを開ければ本格的なカオマンガイが!

ここで、場面は調理が完了する1分前にジャンプ。「料理ができるまでの時間でけっこういろいろできましたね。洗い物をしたり洗濯物をしたりできました」と、待ち時間で色々なタスクを消化できたことに満足そう。

↑あっという間にでき上がり。フタを開ける前からワクワクします

 

そして、いよいよ料理が完成! フタを開けてみると、視線の先には完璧に仕上がったカオマンガイが!「うわぁ~おいしそう! めちゃくちゃいいニオイがします!」

↑フタを開けたら、本格的なカオマンガイができていました

 

まずは鶏肉をカット。「うわっ、やわらかい! やさしく切らないと崩れちゃう!」とその柔らかさにびっくり。さらに小山くん、YouTube担当だけに、盛り付けを「映え」させようと必死の努力を行います。お皿にはきゅうりとトマトを並べ、茶碗を利用してごはんをお皿に丸く盛り付けました。そこにさきほどの鶏肉をのせて特製ダレをかければ完成!「完璧にカオマンガイだ! 見て下さい! すっごいおいしそう!」

↑トングで掴んだだけで鶏肉が崩れそうなほど柔らかく仕上がりました

 

↑見事、おいしそうなカオマンガイが完成!

 

予想を超える味わいに大満足!

一口食べた小山くん。「おーいしい!完璧にカオマンガイができてる! ずっと放っておいただけなのに、う~ん、ホントおいしいです! やっぱり圧力鍋を使っただけあって、鶏肉がホロホロになってます。すっごいやわらかい……」と感動が止まりません。

↑あまりの美味しさにスプーンが止まらない小山くん

 

ここで小山くん、「KPC-MA2」で、実際に料理を作ってみて良かったところを振り返ってくれました。

 

「まず一つは、待っていれば勝手にできてるというところがホント最高だと思いました! スイッチを押してから完成するまでに、洗濯物とか洗い物ができるし、もう一品作りたい人は、これに一品まかせている間にコンロでもう一品作れます。あとは、圧倒的に簡単なので、これから料理しようと思っている一人暮らしの方とか、料理が面倒くさいな……という人にいいなと思いました。このぐらい簡単だったら、もっといっぱい料理したいと思えますね」

ここで、改めて試食に戻った小山くん、「いやぁ、ちゃんとお米に鶏の出汁がしみこんでて、最高においしいですね」という言葉とともに、カオマンガイを一気に完食!

 

小さいパーツを洗う必要があるのがやや面倒

料理が完成したところでレビューは終了! と思いきや、小山くんにはどうしても後片付けが気になるようで……。

 

「これだけいいものだと、たくさん使いたいなと思うので、毎回洗うのが大変だとイヤですよね。だから、実際に洗ってみたいと思います。コレが簡単だったらもう100点だ!」

 

ということで、水を入れると30分で汚れを落としてくれる「お手入れモード」をお試し。

 

「あ、これは(内鍋に)しつこい汚れやニオイが付いたときのためのモードですね。普段は洗剤とスポンジで大丈夫みたいです。今回は、とりあえずニオイが強いものを使ったので、試してみましょう。30分経つと…すごい油が浮いてますね。かなり汚れは落ちている気がします」

↑お手入れモードを試した小山くん。内鍋に鶏の脂が浮き出しました

 

続いて、手洗いを試してみた小山くん。「洗いやすさに関しては、特段洗いやすいということはありませんでした」とのこと。その理由は?

 

「内釜はスイスイ洗えるんですが、(フタの裏にあるパーツを手にして)こういう小さいパーツも洗わなければいけないんですよ。パーツを取るのが難しくて、この部品が洗いやすいわけではないな、と。だからといって、洗うのが難しいわけではないので、そこまで片付けがおっくになることはないのかな、と」

↑手洗いするときは、こうした小さな部品を外して洗う必要があります

 

では最後に、アイリスオーヤマの電気圧力鍋「KPC-MA2」を使ったシメのひと言を!

 

「思ったっより便利、思ったよりオシャレでした! ご家族がいらっしゃる方から、一人暮らしの方まで誰が持っていても役立つ商品だと思います。ただ、将来的には、小さな部品がないとか、もっと洗いやすくなれば、さらに使い続けるのがラクになるかな、と。とはいえ、めちゃくちゃいい商品でした!」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の掃除機や高級シェーバーを試した動画も公開中。ぜひチェックしてみてください!

 

【今回紹介した動画】

「ひとりテレワーカー」のランチを救う! 左右同時に調理できる「マルチ炊飯器」でアツアツほったらかし料理

テレワークを始めて1年以上が経ちますが、仕事と仕事の間の昼食の準備はやはり面倒なものです。そこで改めて活用を提案したいのが“ほったらかし調理”が可能な調理家電です。

 

とはいえ、ひとり分の食事を準備するだけなら、電気調理鍋を買うほどでもない……と感じる人もいるでしょう。そんな人にぴったりなのが、ソウイジャパンの「マルチ炊飯器 SY-110」です。このマルチ炊飯器では、2品同時調理が可能とのこと。今回はこちらを使って、テレワーク中の昼食作りに挑戦。また、オフィスでの使用も可能かどうかを検討してみました。

 

2つの容器で同時にスチーム調理が可能

マルチ炊飯器は、水蒸気で食材を蒸す調理家電です。大きな弁当箱のような見た目で、サイズは約幅250×奥行き130×高さ153mm、重さは約1.3kgとなっています。

↑幅は500mlのペットボトルとほぼ同じくらい。操作は本体前面のボタンを押して、調理モードと調理時間を設定する

 

フタを開けると、なかには陶器製の容器が2つ入っており、この容器に食材を入れて調理します。容器が陶器製なので、完成した料理をそのまま食卓に並べても、あまり違和感がないのが特徴です。

↑容器が陶器製なので、全体の重量が約1.3kgとやや重くなっている。フタには目盛りが付いており、そのまま冷蔵庫に保存する際に調理した日をセットしておける

 

実際に使用する際は、炊飯台となる本体に150~160mlの水を入れ、その蒸気で容器内の食材を蒸し上げます。蒸気の場合、100℃以上にならないので、少量のごはんの炊飯でもふっくら甘みのある仕上がりになるそうです。

↑本体に直接水を注ぐ。水がなくなるとエラー表示になり、多すぎると溢れるので注意

 

カレーとごはんを同時に調理

2品同時に作れるとのことですので、最初に「カレー」と「ごはん」を作ってみることにしました。カレーをイチから作るとなると火の番をしないといけないので、なかなかテレワーク中のランチに作ることはありません。

 

専用茶碗で炊けるごはんは80ml(約0.4合)~180ml(約1合)となっており、今回は1人で1合はちょっと多いので、お茶碗1杯分としてちょうどいい80mlで炊くことにしました。まずは、お米をといで専用茶碗に入れ、80mlの水を注いだら20分吸水させ、その間にカレーの準備をしておきます。

 

準備といっても、もうひとつの専用茶碗に、1cm角にカットしたじゃがいも、にんじん、玉ねぎ、お肉などの具材とカレールー1かけ、水約160mlを入れるだけ。これで準備は完了です。

↑専用茶碗をセットしたら炊飯台に水を入れ、「炊飯台フタ」を閉める

 

このとき注意したいのが、加熱中は専用茶碗に付属するフタを外しておくことです。筆者は最初使う際、間違えてフタをしたたま炊飯してしまい、ごはんが残念な仕上がりになってしまいました……。専用茶碗のフタはあくまでも保存の際に使うものとして覚えておきましょう。

 

さて、本体のメニューボタンを押して「蒸し米」に設定し、調理時間が40分になっているのを確認すれば、調理開始。あとは完成するのを待つだけです。40分経つと、ブザーが鳴り、自動的に2時間の保温機能に切り替わります。あとは、20分間ごはんを蒸らすと、カレーライスが完成!

↑こちらが完成したごはんとカレー。カレーはルーをよくかき混ぜてから食べる

 

カレーの味や仕上がりは大満足!

まずは炊きたてのごはんを食べてみたところ、たしかにふっくら炊きあがっています。普段柔らかめのごはんを好む筆者としては少し硬めに感じましたが、これは炊飯時に加える水の量を調整すればOK。柔らかめに仕上げる場合は、120mlの水を入れるといいようです。

↑標準の80mlの水を加えて炊飯すると、仕上がりは少し硬め。しかし、カレーとの組み合わせにはちょうど良かった

 

カレーのほうはというと、鍋で作るときのようなとろみは控えめですが、まさか蒸し調理で完成したとは思えない仕上がりです。今回、少し大きめに具材を切ってしまったからか、味の染み込みがやや物足りない印象だったので、食材の大きさは注意したいポイントといえるでしょう。

↑見た目は普段食べているカレーとほぼ同じ。1回で食べ切るのにちょうど良い量だった

 

全体的な味や仕上がりに関しては大満足! しかし、作り終えて気になったのは、調理に思いのほか時間がかかることでした。我が家の炊飯器は早炊きで45分なので、それよりも早いか同等の時間で作れるのが理想でしたが、吸水20分、加熱40分、蒸らし20分の計1時間20分かかってしまいました。あくまでも時短ではなく、“手間を軽減する”ことを目的に使うのが良さそうです。

 

ヘルシーにいきたい日は蒸し料理がぴったり

最近、筆者は白いごはんやパンを食べる量を少し減らしており、「主食以外の蒸し料理にどう使えるか」というのも気になるポイント。そこで、「蒸し野菜」と「鮭とささみの酒蒸し」を同時に作ってみることにしました。

↑冷蔵庫にささみも余っていたので、鮭と一緒に蒸すことにした(右)

 

蒸し料理の場合は、メニューボタンで「蒸し料理」を選び、調理時間を30分に設定します。調理が終わると蒸らしは不要で、そのまますぐに食べられます。

↑いずれの味付けも塩コショウとオリーブオイルだけだが、シンプルでおいしい

 

30分も蒸すと鮭とささみがパサパサになるかと不安でしたが、お酒を入れたおかげでふっくら仕上がり、ガスコンロを使って蒸すのとそう違いがないように感じます。始業前にセットしておき、予約調理機能を使って時間を設定しておけば、好きな時間ぴったりにアツアツの蒸し料理ができあがるのはなんとも魅力的。2品だけを考えればいいのも、毎日使うにはちょうど良さそうです。

 

会社に持ち出しての利用は悩ましい

テレワークでは大活躍しそうなマルチ炊飯器ですが、オフィスでの利用は人を選びそうです。とくに、電車通勤の人にとっては難易度が高いはず。容器が陶器製なので持ち運びに不安があることや、毎日持ち運ぶには少し重いというのがその主な理由。しかし、これはクルマ通勤の人なら問題ないので、容器に食材を入れておき、会社に着いたら予約調理を開始するといった使い方はできそうです。ただ、もし会社で使うなら、電源を使うので事前の相談は必要ですね。

 

なお、どうしても調理中にニオイは出るのですが、それは食べるときにも言えることなので、そこまで気にする必要はなさそう。火を使わないので安全性も高く、調理中は水がコポコポと沸く音が聞こえるだけなので、うるさくはありません。

↑フタに取っ手が付いているので、クルマ通勤ならこれでラクに持ち運べる

 

マルチ炊飯器の実売価格は5980円(税込)となっており、予約調理ができてこの価格ならお手頃ですね。筆者のようにテレワーク中のごはん作りに使いたい人はもちろん、家にほとんど調理家電のないひとり暮らしの人や、家のコンロが一口しかない人、また火を使うのが危ない高齢者の家庭などで役立つ調理家電になりそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

早起きするコツは朝からごほうびを作ること! 家電ライフプロデューサーが選ぶ“朝起きたくなる家電”

連休明けの朝、気が重い予定が入っている日の朝、真冬の寒い朝……。朝ベッドで目覚めてからすぐに、シャキッと起き上がれない日もあるでしょう。とくに昨今、在宅ワークの朝は「あと10分寝られる……」と思うと、ついベッドの中でだらだらしてしまい、今まで以上に目覚めの悪さを感じているという声も。図らずも手に入れた朝のゆとりによって、不規則な生活を招いてしまってはもったいないですよね。

 

無理矢理起きるのではなく、目覚めたらわくわくして自然と起き上がりたくなる。そんなきっかけは、家電に作ってもらいましょう。今回は、家電ライフプロデューサーの神原サリーさんに教えていただきました。

 

↑家電+ライフスタイルプロデューサーとして、テレビ番組出演や雑誌連載など数々のメディアで活躍する神原サリーさん

 

せわしない朝から贅沢に過ごす朝へ!
新しい価値観が暮らしを変える

飛び出すように家を出て、通勤ラッシュと戦う。そんな朝のルーティンが一変した人も多いのではないでしょうか? 食品産業新聞社の記事によれば、コロナ禍のなか、家で過ごす時間が増えたことで家庭で飲むコーヒーの需要が急伸。これは、朝時間に少し余裕ができたことで、朝食に豆から挽いたコーヒーを楽しんだり、食後のカフェタイムをゆっくり過ごしたりするニーズが増えている現れでしょう。

 

「以前なら、平日の朝にこだわりのコーヒーを淹れようなんて思ったこともない人が、今では朝のコーヒーだけは、豆から挽いてハンドドリップしないと一日が始まらない、というくらい生活スタイルに大きな変化の出ている時代です。自宅で過ごす時間が増えたことで、少し丁寧に暮らしを楽しみたいという欲求が芽生えるのは、自然な流れですよね。私はこれを“NEO丁寧”と表現しています。

このNEO丁寧な暮らしに貢献するような、朝時間が充実する家電はたくさんあります。気持ちのよい目覚めをサポートしてくれる照明や音楽、朝ごはんの質を上げてくれる調理家電などを取り入れれば、早起きが苦手な人でも、きっと起きるのが楽しみになるはずです」(家電ライフプロデューサー・神原サリーさん、以下同)

 

それでは具体的に、神原サリーさんがおすすめする、NEO丁寧をかなえる“朝家電”を見ていきましょう。

 

早起きしたくなる“朝家電”

1. 目覚めの幸福感を味わう「照明+プロジェクター+スピーカー」

popIn「popIn Aladdin 2」
9万9800円(税込)

照明、プロジェクター、高性能スピーカーを兼ね備えた3in1のLEDシーリングライト。部屋の壁に映像を映し出して、さまざまなコンテンツを楽しめます。通常の照明を設置するのと同じ手軽さで取り付けられ、追加の電源ケーブルを用意する必要もありません。

 

写真提供=神原サリー

 

「わが家では、初代機を玄関で、この『popIn Aladdin 2』は寝室で使っています。好きな音楽を流し、ライトや音楽が1時間後に消えるようにセットして眠りにつき、朝は小川や波打ち際、森林など、自然の風景が映し出されるようにタイマーをかけています。鳥のさえずりなどが耳に聞こえてきて、うっすら目を開けると大自然の景色が見えるので、目を覚ますことに幸福感が得られますよ。

ほかにも、映画を見たり、YouTubeなどの動画を写したりと、大画面テレビ以上の迫力でさまざまなコンテンツを楽しめます。朝からパワフルな音楽や映像をかけて、テンション良く目を覚ますのもいいですね」

 

2. 目覚めをサポートしてくれるスマートスピーカー

アマゾン「Amazon Echo Show 8」
1万4980円(税込)

Amazonのクラウドベースの音声サービス「Alexa」のデバイス。「アレクサ」と話しかけるだけで、音楽の再生や天気情報、テレビや照明操作などをしてくれます。8インチのスクリーンがあることで、動画を見たりビデオ通話をしたりとさまざまに活用できます。

 

「『popIn Aladdin 2』と同じく、ベッドから起き上がる前に寝起きを促してくれるツールです。『アレクサ、今日の天気を教えて!』と言えば、あらかじめ登録しておいた地域の天気情報を教えてくれます。次に、『アレクサ、今日のニュースを教えて!』と言って、ニュースに耳を傾けている間に、だんだんと目が覚めてきて、目を開ければ映像が入ってくるので、頭がスッキリとしてきます。その後に体を起こせば、テンポよく動き出せます。

コンパクトサイズなので、起きると同時にリビングへ持っていけば、ときどき画像を見つつもラジオ感覚で聞き流しながら、朝の準備がスムーズに進められます」

 

3.カーテンを開ける楽しみが増える水耕栽培キット

ボタニアムジャパン「BOTANIUM」
1万8150円(税込)

スモークホワイト、アッシュグレー、ローレルグリーンの北欧カラー3色がおしゃれな水耕栽培プランター。肥料や水やり、頻繁な植え替えの必要がなく、室内の省スペースで植物が育てられます。出張の多い人でも、枯らす心配はありません。

 

「『今日も大きくなっているかな?』と思うと、起きて植物の様子を見に行くのが楽しみになりませんか? 朝、カーテンを開けて植物に朝日を浴びせる幸福感も得られます。基本的にはどんな植物も育てられますが、バジル、ミントなどのハーブ類、とうがらしやイチゴ、トマト、パクチーなど、収穫して食べられるものがおすすめ。ここから摘んで、そのまま食卓に出せるので便利です。

3時間ごとの自動水やり機能があり、毎日のお手入れは一切不要なので、サボテンでも枯らしてしまう、なんて人にもぴったり。粘土を高温で焼いて発泡させた人工の土『ハイドロボール』で栽培するので、害虫が発生することなく、通常よりも早いスピードで植物が育ちます」

 

4. マスク荒れのケアとメイクのノリアップに「スチーマー」

フェスティノ「フェイシャル モイスト ナノスチーマー」
8800円(税込)

1mmの100万分の1というナノサイズのスチームで、毛穴を開き汚れを浮かせたり美容液の浸透をよくしたりするスチーマーです。メイクをオフする前や洗顔後、リラックスタイムに約3~15分程浴びるだけで、しっとりプルプルのお肌に。パサつく髪やマスクのこすれによる乾燥肌のケアにもぴったりです。

 

「美容家電はどうしても金額の高いものが多い中、こちらは手に入れやすい価格です。幅約12cm、高さ約20cm、約800gというコンパクトさで場所を取りません。ナノスチーマーなので、着替えた後に使用しても、服が濡れる心配はなく、朝から使いやすいと思います。

美顔器というと、夜寝る前の時間があるときに使うイメージが強いのではないでしょうか。実は、朝の洗顔後に数分間使うことで毛穴が開き、化粧水や美容液の浸透がよくなるので、お肌がプルプルに。メイクのノリの違いに驚くはずです」

 

5.野菜スープからスムージーまでおまかせの「ジューサー」

レコルト「ソイ&スープブレンダー」
1万1000円(税込)

生豆から作る豆乳が絶品の「ソイ&スープブレンダー」。豆乳やスープ、スムージーなどが手軽に作れます。直径約10cm、高さ約21.6cmというコンパクトなポットには、ヒーター内蔵でステンレス刃があり、豆乳、スープ&ペースト、ジュースモードの3機能が選べます。サリーさんは豆から作るあったかい豆乳が大のお気に入りとか。

 

「普段、健康のために豆乳を飲んでいる女性は少なくないでしょうけれど、大豆から煮て豆乳を作るのは難しいですよね。これを使えば、純度100%のできたて豆乳が味わえます。前の晩に付属の軽量スプーン2杯分の乾燥大豆を水に浸け、朝はブレンダーに大豆と水を入れてスイッチを押すだけ。これぞ、家電の力を借りて味わう“NEO丁寧”だと言えます。

搾りかすのおからは、溜めておいてハンバーグの具材にしたり、クッキーやサラダや卯の花にしたりすればフードロス対策もバッチリ。豆乳以外にも、冷蔵庫に余っている野菜にコンソメや昆布茶で調味した野菜スープ、バナナジュースやスムージーも簡単に作れます」

 

6.冷凍パンが焼きたてのような味わいになる「トースター」

パナソニック「オーブントースタービストロ NT-D700」
実勢価格2万7500円(税込)

全面スモークガラスのオールブラックのデザインがスタイリッシュなオーブントースターです。操作はダイヤル1つと「スタート」「取消」ボタンのみ。ダイヤルを回して液晶画面に表示されたパンの種類や厚みを選び、焼き具合の段階を決めれば、あとは自動でサクッとふんわり、中まで熱々のトーストに仕上げてくれます。

 

「パンを冷凍保存している人は少なくないですよね。でも、冷凍パンを焼くのって、意外と難しいもの。レンジでチンして解凍しようにも温めすぎでパンがパサついてしまったり、トースターで焼くと外側だけ焦げて中は半解凍のままだったり……。

このトースターは、遠赤外線ヒーターと近赤外線ヒーターを組み合わせた遠近トリプルヒーターが搭載されていて、パンの表面とパンの中の温度を感知します。冷凍パンをそのまま入れても、絶妙の焼き加減になり、クロワッサンやペストリー系のリベイクも絶品! パン屋さんで焼き立てを買ってきたような味なので、朝食が楽しみになるはずです」

 

7.美しいホワイトプレートで朝食をとれる「ホットプレート」

プリンセス「テーブルグリルミニピュア」
1万4300円(税込)

ホワイトのプレートに竹素材を使った台座のシンプルで洗練されたホットプレート。「美しすぎるホットプレート」というコンセプトを掲げ、グッドデザイン賞を受賞しています。そのコンパクト版が、こちらの「テーブルグリルミニピュア」。卵やベーコンなどを焼くだけでも、優雅な気分で味わえます。

 

「アルミの鋳物にセラミックコーティングされたパネルは、熱の伝導が早く、わずか3分程度で160〜180℃まで加熱されます。プレートの隅々まで短時間で適温にしてからは、遠赤外線でじっくりと焼き上げてくれるので、焦げ付きの心配はありません。

シュレッドチーズを溶かした上にトーストを乗せてひっくり返せばチーズトーストに。横でベーコンやソーセージ、卵を焼けば、短時間で朝食メニューの完成です。なんといっても見た目が美しいので、少し早めに起きて、トースト&ハムエッグの朝食を楽しみたくなると思います」

 

8. キッチンで邪魔にならないコンパクトサイズの「エスプレッソコーヒーメーカー」

ネスプレッソ「エッセンサ ミニ C30」
1万2100円(税込)

エスプレッソコーヒーが自宅で簡単に味わえる、カプセル式のコーヒーメーカーネスプレッソの機種の中で、最小・最軽量のモデルがこちら。幅はわずか8.4cm、高さ20cm、奥行きは33cmなので、キッチンやリビングのすき間にもすっぽりとおさまります。

 

「手軽に本格的なコーヒーが味わえるコーヒーメーカーが欲しいけれど、置き場所がなくて購入をあきらめてきた方もいますよね。こちらのモデルはコンパクトかつスクエア型でスッキリ。もちろん、コーヒーの味わいも納得の仕上がりです。

コーヒーの種類も豊富で、定番だけでも30種類もの味わいから選べます。濃厚なコーヒーの味わいを楽しむ『エスプレッソ』(40ml)と、よりたっぷりとした一杯を楽しむ『ルンゴ』(110ml)、2種類の抽出法をワンタッチボタンで選択。また、お好みに合わせて150mlまで調整することが可能です。朝時間を充実させる家電として欠かせないコーヒーマシーンは、リモートワークのおともにもあると便利です」

 

9.コーヒーを極めたい派に豆の挽き方が選べる「グラインダー」

コレス 「コーングラインダーC330」
2万2000円(税込)

大のコーヒー好きだというサリーさんが自宅時間の増えたライフスタイルになってから、手に入れた家電の一つがこちら。豆の挽き方が極細挽きから粗挽きまで無段階の設定で、豆の種類や飲み方の好みに合わせて、粒子のサイズを微調整できる高性能ブラインダーです。

 

「例えば、エスプレッソならば極細挽きに、ハンドドリップで淹れたいから中挽きに、鮮度のいい豆を粗挽きにしてフレンチプレスで味わいたい、など、豆の種類や自分の気分に合わせてどうやってコーヒーを味わいたいのかをイメージします。そして、こちらのブラインダーで豆を挽き、コーヒーを淹れて、思った通りの味わいが引き出せたとき、すごく幸せな気分になれるんです。

コーヒーじゃなくても紅茶やお茶などでも同じように茶葉に合わせた油温や量、カップにこだわってみるというのも暮らしに深みが増しますし、朝時間が楽しくなってくるので、早起きにつながるのではないでしょうか」

 

ここまでは単体で“朝家電”を紹介してきましたが、次のページでは“朝の定番”ともいえる、パンとコーヒーの組み合わせにフォーカスします。

朝家電の最強タッグ! パンとコーヒーの“マリアージュ”を楽しむには

スイッチをオンするだけで最上の状態で提供してくれる、ちょっとリッチなトースターとコーヒーメーカー、2つの家電を使うだけで、いつもの朝食からワンランクアップ。さらに、トーストメニューとコーヒー豆の組み合わせにこだわれば、まるでワインと料理のように、朝からパンとコーヒーのマリアージュを楽しめるのです。

 

選んだ朝家電は、三菱電機の高級トースター『ブレッドオーブン』と、UCCのカプセル式コーヒーメーカー『ドリップポッド DP3』。UCC認定講師・土井克朗さんおすすめのマリアージュレシピとともに紹介しましょう。

コーヒーマリアージュの基本的な合わせ方

コーヒーマリアージュを楽しむ場合、基本の合わせ方には2種類があります。

「同調」=似た味わいを組み合わせることで、隠れていた味わいを引き立たせます。
「補完」=お互いに足りない味を補い合うことで、味わいに複雑さが増し、奥行きが生まれます。

 

では、トーストと組み合わせることによる「同調」と「補完」それぞれのコーヒーマリアージュを具体的なレシピとともに解説しましょう。

 

・「ふわふわフレンチトースト×ブルーマウンテンブレンド」

ポイント=甘い系のパンには甘味のあるコーヒーを。

「甘いトッピングを施したフレンチトーストには、甘く優雅な香りがあり、苦味・酸味・コクのバランスがよいブルーマウンテンブレンドをチョイス。お互いの甘味がマッチングすることで、さらにそれぞれの味わいを引き出します」(UCC認定講師・土井克朗さん)

 

◎「ふわふわフレンチトースト」

【材料(1人分)】
・角食パン…(4枚切り) 1枚

<卵液>
・卵(Mサイズ)…2個
・牛乳…200mL
・砂糖…大さじ2

・バター…適量

<トッピング用>
・イチゴ…適量
・ホイップクリーム…適量

 

【作り方】
1. ボウルに<卵液>を入れて、よく混ぜ合わせる。
2. 食パンを4等分(十字)に切る。
3. バットに食パンを入れ、冷蔵庫で2時間浸す。
4. バターを『ブレッドオーブン』の加熱プレート全面にぬる。
5. 耳を外側にして、中央に寄せてメニューから「フレンチトースト」「4枚」「焼き具合 普通」を選択してスタートすれば完成。

 

◎「ブルーマウンテンブレンド」

“コーヒーの王様”の名にふさわしい、甘く優雅な香り。苦味・酸味・コクが見事に調和した品格ある味わいをもつカプセル。

 

・「ベイクドカレートースト×キリマンジァロ」

コクのある調理パンには酸味のあるコーヒーを。
「カレーのコクとトーストの香ばしさやほのかな甘味を引き立たせるには、酸味がありフルーティな味わいのキリマンジァロがおすすめです。食べ応えのあるメニュー後に飲むコーヒーで後味がすっきりします」(UCC認定講師・土井克朗さん)

 

◎「ベイクドカレートースト」

【材料(1人分)】
・角食パン(5枚切り)… 1枚
・レトルトカレー(キーマ)…50g
・バター…4g
・ポテトチップス(うす塩味)…45枚 ※ポテトチップスは袋の中で小さく砕く。

 

【作り方】
1. パンの縁に沿ってスプーンで押してくぼみを作る。(パンの厚さの半分程度)
2. くぼみにバターを塗って、カレーをのせてから『ブレッドオーブン』にのせる。「トッピングトースト」「5枚」「焼き色 濃いめ」を選択してスタート。

3. 焼き上がったら、小さく砕いたポテトチップスを振れば完成。

 

◎「モカ&キリマンジァロ」

アフリカで育った相性の良いコーヒー豆「モカ」と「キリマンジァロ」をブレンド。フルーティでなめらかな味わいを持つカプセル。

 

【トースター】
1枚の食パンをごちそうに仕上げる『ブレッドオーブン』

三菱電機「ブレッドオーブン 」
実勢価格3万円(税込)

食パン1枚のみ入る庫内は密封断絶構造で、上下にあるヒーターの熱と食パンから出る水分と香りを閉じ込めます。そして、耳までふっくら、焼き立てパンのような味わいに焼き上るオーブンです。食パンのトースト以外にも、チーズや具材をトッピングしたり、フレンチトーストにしたりとさまざまな焼き加減や調理法が楽しめます。

 

「こちらの製品は2019年に発売された製品ですが、食パン1枚の焼き具合をこだわるという点がが、“NEO丁寧”な今の時代のニーズにぴったりだと思います。おいしい生食パンやなじみの食パンを、自分好みの焼き加減で仕上げるだけでも楽しみが広がりますし、なんといっても一晩卵液に浸けたフレンチトーストが絶品なんです」(神原サリーさん)

 

【コーヒーメーカー】
世界中から厳選したコーヒーを味わえる『ドリップポッド』

UCC「ドリップポッド DP3」
1万3200円(税込)

1杯分を個性的な半円型カプセルに詰め込んだコーヒーは、「モカ&キリマンジァロ」「マンデリン&ブラジル」「鑑定士の誇りスペシャルブレンド」など、世界各地の味わいを常時11種ラインナップ。マシンには、プロのハンドドリップ技術を再現する独自の抽出メカニズムを搭載し、ボタンを押して約60秒で、この世界中から厳選されたコーヒーを抽出します。

 

「私好みの色味が気に入っているペールミントのマシンは、アトリエで使用しています。カップにたっぷりと抽出できるので、仕事中に飲むにはちょうどいい量。また、味わいの種類も豊富で紅茶や緑茶のカプセルもあるので、数種類を専用ホルダーに並べておき、ゲストの好みに合わせたものを1杯ずつ用意できます」(神原サリーさん)

 

抽出前のメニュー選択はとてもシンプル。「氷をたっぷり入れたグラスを用意し『アイスモード』にセットすれば、キリっとクリアなアイスドリンクに!」(神原サリー)

 

出社の機会が減っても生活リズムが変わっても、日々の暮らしにはどこかせわしなさがつきまとうもの。でも、ゆとりができた朝にひと手間を加えることができたら、早起きが苦にならなくなるだけでなく、暮らしの満足度も上がることでしょう。朝家電を取り入れることで、神原サリーさんが表現する“NEO丁寧”な暮らしを味わってみませんか?

 

【プロフィール】

家電+ライフスタイルプロデューサー / 神原サリー

新聞社勤務、フリーランスライターを経て、家電+ライフスタイルプロデューサーとして独立。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティング等幅広く活躍。テレビ、ラジオ、雑誌、新聞等のメディアへの出演・掲載も多数。
Blog= http://kaden.k-sally.jp
Twitter=@KamiharaSally
Instagram=sally0707

 

「フタがない問題」をついに克服。アイリスオーヤマの大ヒット商品「両面ホットプレート」の新作が「買い替え候補」に急浮上

巣ごもり需要の高まりに伴い、昨年からホットプレート人気が加速しています。筆者もひとり暮らしではあるものの、定期的にホットプレートを取り出しては、冷蔵庫にある色々な食材を焼きながら晩酌を楽しむ機会が増えました。

 

数あるホットプレートのなかでも、アイリスオーヤマの「両面ホットプレート DPOL-301」は人気モデルのひとつ。折りたたみ式かつ2面のホットプレートが使えることから、ホームパーティや少人数の世帯でも使いやすいのが魅力で、同シリーズの累計販売台数は17万台を突破(2021年2月1日時点アイリスオーヤマ調べ)を誇っています。

 

そんな両面ホットプレートですが、これまではフタが付属しておらず、少し不便を感じる点があったのも事実。しかし、3月のリニューアルでフタが付属するようになったんです! 小さな変化によって、どう使いやすくなったのかを実際に試してみることにしました。

↑新たにフタが付属したアイリスオーヤマの「両面ホットプレート DPOL-301」

 

3種類のプレートが付属するからお得感がある

アイリスオーヤマの両面ホットプレートは2015年に発売しており、今回初めてリニューアルしました。折りたたむと従来のホットプレートに比べて、かなりコンパクトになります。

↑折りたたみ時のサイズは、幅約15.9×奥行き33.6×高さ34.3cm。重さは約5.4kg

 

↑幅と高さは2リットルペットボトルに近い。これならひとり暮らしのキッチンでも収納しやすそう

 

収納時のサイズだけでいえば同等のサイズのホットプレートはほかにもありますが、広げるとファミリー向けのホットプレートとほぼ同じくらいの調理面になります。ホットプレートといえば、食器棚の上に置くなど、なんとなく置き場所に困る卓上調理家電のひとつ。その点、本製品なら「置き場所がないから」と購入を断念することもなさそうです。

↑使用時のサイズは幅約65×奥行き33.6×高さ9cm。小さい机に置くとホットプレートでいっぱいになるくらいだった

 

このホットプレートがいいのは、お好み焼きやホットケーキを焼くのにぴったりな「平面プレート」、アヒージョやケーキポップも作れる「たこ焼きプレート」、凹凸加工が施されて焦げ付きにくい「ディンプルプレート」の3枚が付属する点です。さらにフタが付属するのですが、この4点を本体に収納して片付けられるのも特筆すべきポイント!

↑プレートは1枚ずつなので、左右で別々の調理をしながら使える

 

さらに、これらをホットプレート内にまとめて収納できるので、肝心なときに必要なプレートが見つからないということもありません。フタの持ち手はシリコン製なので、収納時は押し込んで片付けられます。

↑ホットプレートのフタの持ち手が飛び出ているせいで片付けにくいことがあるが、本製品はやわらかいシリコン製なので押し込んで収納でき、プレートと一緒に本体に収納できる

 

冷凍食品をホットプレートで炒めてちょい呑みを満喫

ひとりでホットプレートを使うとなると、定番の焼き肉やお好み焼きだとちょっとヘビー……。そこで、冷凍庫にあったシューマイと冷凍野菜ミックスを使って簡単なおつまみを作ってみることにしました。

 

2面あるプレートはそれぞれ温度を調整可能で、保温(約80℃)のほか、140〜250℃の範囲で調節できます。クレープやホットケーキは約140℃、たこ焼き・お好み焼きは約200℃、焼き肉・ステーキなどの肉料理は約250℃で使うといいのだとか。今回は200℃でシューマイを蒸し、250℃で野菜ミックスを炒めていきます。

↑プレート手前のつまみを左右に動かして温度を調節する。加熱中はオレンジのランプが点灯するのでわかりやすい

 

シューマイを蒸し焼きにする段階でフタの出番! これまではフタがなかったのでアルミホイルで代用していましたが、フタがあるとこうした蒸し調理もしやすいですし、パエリアや煮込み料理などでも使いやすくなりますね。

↑付属するフタは1つなので、2品同時に蒸し調理ができない。もちろん、2品同時に完成させる必要がないなら気にする必要はないが、フタだけ追加購入できるようになるとありがたい

 

蒸している間にもう片方のホットプレートで野菜を炒めます。刻みニンニクを軽く炒めたら、そこに野菜ミックスを投入。調味料でさっと味付けすれば完成です。

 

シューマイを蒸し終えたら、あとは水分を飛ばして焼き上げるだけ。せっかくなので今回は両面をしっかり焼いて餃子のように仕上げてみることにしました。

↑ガス火よりも蒸し上がるのに時間が少し長くかかった。とはいえ焦げ付かずにふっくら仕上がったので、フライパンで焼くよりも失敗しにくい

 

焼きシューマイも野菜炒めもいい感じに完成! フライパンでも同じことができますが、ホットプレートを使うだけでひとりでもちょっとしたパーティ気分を味わえるだけでなく、調理中に洗い物を気にしなくていいのがうれしいですね。

↑シュウマイも炒めものもあっという間に完成。保温しながら食べられるのもホットプレートのいいところ

 

また、ホットプレートを朝食作りに活用するのもオススメ。食卓にいながら片面で食パンを焼き、もう片面でおかずが作れるので、キッチンを占有することもありません。その間、別の誰かがキッチンでお弁当作りに専念するといったことも可能です。

↑フタがあるので目玉焼きを蒸し焼きにすることもできる。すぐに食べなくても保温しておけるので、家族の朝食の時間がバラバラでも安心だ

 

手持ちのホットプレートを買い替えるか否か?

なお、筆者は来客があるときのことも考えてファミリーサイズのホットプレートを使っているのですが、正直「場所を取りすぎて邪魔だな」と思うことがあります。だからといって1〜2人用の小ぶりなホットプレートでは人を招いたときに困るので、買い替えには至らず……。

 

その点、アイリスオーヤマの両面ホットプレートは収納の面でもプレートの大きさの面でも最適。いままでも買い替えを検討したことはあったのですが、「フタがない」問題が気になって見送っていたのです。しかし、今回フタが付属するようになり、「買い替えてもいいな」と思えるようになりました。

 

ということで、本製品は筆者のように「ある程度のサイズは欲しいけど、収納しやすいホットプレートがいい」と考える人にはかなり強力な選択肢になりそうです。価格は1万6280円(税込)で、3種類のホットプレートが付いていることを考えると比較的リーズナブル。また、本体カラーはブラック、ブラウン、レッドの3色から選べるのも気が利いているポイントです。

 

おうち時間をあの手この手で楽しむことを考えたいいまこそ、アイリスオーヤマの両面ホットプレートの出番。卓上調理でラクをしながら気分を盛り上げましょう!

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

パンなどをきれいにカットできる人気の「電動ブレッド&マルチナイフ」に新モデル、安全性や操作性が向上

スタンレー ブラック・アンド・デッカーは5月19日、電動キッチンツール「電動ブレッド&マルチナイフ」の新モデル「FEL150W」を6月上旬から発売すると発表。希望小売価格は8800円です。

 

「電動ブレッド&マルチナイフ」は、2枚の波型ブレードが交互に高速運動することで、食材にブレードを軽く押し当てるだけでスムーズにカットできます。焼きたてのパンや食パン、ケーキなどの型崩れしやすい食材、巻き寿司、厚みのあるサンドウィッチなどをきれいな断面を残してカットできるとのこと。2013年の発売以来、国内で累計6.3万台以上を販売した人気モデルです。

 

新モデルの「FEL150W」は、誤作動を防止するスライド式のセーフティロック機構を本体上部に配置し、安全性が向上。また、右利きと左利きのどちらでも片手で操作しやすい設計を採用しています。

さらに、動作スイッチ部分にグリップ性を高めたラバー素材を採用するなど、電動工具製品などの技術をベースに快適な使い心地を追求したとしています。

 

このほか、ブレードはワンタッチで本体から着脱でき、丸洗いできます。本体サイズは幅60×奥行き460×高さ66mmで、重量は約690g。連続動作時間は約3分となっています。

憧れのバーミキュラの鍋は「魔女」と「お風呂」のような魅力だ【愛用品コラム54】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 54:バーミキュラ「オープンポットラウンド」】

●起

よく童話に出てくる「魔女の鍋」は弱火のイメージだ。弱目の火でコトコト。嫉妬や怨念、コンプレックスをスパイスに煮込んでいるのかもしれないが、実に丁寧な仕事ぶりだ。

 

●承

バーミキュラの鍋もまた弱火が基本である。鍋底に火がつくかつかないかの大きさでゆっくり煮込む。こちらは、食材の成分自体がスパイスとなり、設計と技術が丁寧な仕事ぶりを発揮。内部で自然な対流が起き、グルグルとかき混ぜる必要もない。

 

●転

バーミキュラの鍋を使うときは、「風呂」もイメージとして湧き上がる。熱い湯船にカラスの行水ではなく、少しだけぬるめの湯船にじっくり浸かって、ジワジワとポカポカとさせていく。強火で一気に味を閉じ込める料理も美味しいが、少しずつ具材の味を引き出す料理もまた旨い。

 

●結

何の話かというと、バーミキュラの鍋は妄想と想像を掻き立ててくれるプロダクトだということ。煮込む時間は仕事のときとは違うゆっくりとした時間軸が産まれ、どっしりとした重みはオンライン時代にリアルな感触を感じさせてくれる。という意味では、生活にスパイスを与えてくれる存在だと思う。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

ウマさUPにも時短にも!パナソニック「うま冷えプレート」の“いぶし銀”な活躍っぷり

今春、ありそうでなかったキッチンアイテムが新発売されました。それはパナソニックの「うま冷えプレート」。電動ではないアナログな日用品なのですが、料理の冷たさキープや、あら熱取りの時短ができるなど使い勝手がよさそう。ということで実際に使い、機能性をレポートしていきます。

↑「うま冷えプレート」。オープン価格となっています

 

料理の基本“冷たいものは冷たくして提供”を手軽に実現

使い方はいたってシンプルで、冷凍庫で冷やすだけ。ただ、効果を最大限発揮するためには24時間以上カッチカチに冷凍することがポイントです。

↑変形A4サイズのGetNaviとほぼ同じサイズ。実寸は幅302×奥行219×高さ25mmで、重さは1.2kgです

 

冷凍庫に入れる際はどんな向きでもOK。ほぼA4と同等のサイズとはいえ、薄めなので冷凍庫に収まらないことはないでしょう。

↑ガッツリ冷凍中。タテに入れてもOKです

 

しっかり冷凍してから取り出してみると、ステンレスの部分は何秒も触っていられないほどの冷たさに。これは期待できます。

↑24時間以上冷凍したものがこちら

 

まずは冷たさキープとあら熱取りの両方を試せる料理として、手巻き寿司にトライ。炊きたてのご飯から酢飯を作る際、扇風機で冷やしながらあら熱を取る人は少なくないでしょう。ただ扇風機を運んだり、風の当たる位置を調整したりと、なかなか手間がかかります。それをよりスマートに行えるのが、このプレートなのです。

↑ステンレス製のボウルを使えば、熱伝導率がよくなってより効果的。スピーディに冷ましながら酢飯を作れました

 

なお、本体裏側の四隅には滑り止めが付いているので、プレートの安定感も抜群。ご飯をかき混ぜる際にもスムーズな作業をサポートしてくれます。

↑滑り止め付きで、グラつきは皆無。また防水対応で水洗いができるなど、細部まで気が利いています

 

ご飯は冷やしすぎると硬くなるので、適度な温度まで下げたらプレートの上から外します。そして次は、手巻き寿司のネタを置いて冷たさキープの実力をチェックしました。すると、皿の温度も冷たいプレートの影響で冷えた状態に。

↑手巻き寿司は、家族や知人と作る工程を楽しみながらゆっくり味わう料理。時間が経ちすぎると温度上昇により刺身からドリップ(うまみを含んだ液体)が出がちですが、それがありません

 

料理の基本に、“熱いものは熱く、冷たいものは冷たくして提供”があります。レストランで提供される冷菜も、お皿が冷えているとよりおいしく感じるもの。あのちょっとしたサプライズ感を、このプレートが手軽に実現してくれます。

↑ワンランク上の手巻き寿司がスマートに実現!

 

ラップ冷凍ご飯にも、多忙な朝の弁当冷却にも

次は、あら熱を取りたいものの代表格といえる「ラップ冷凍ご飯」にトライ。ご飯を一度にたくさん炊き、個別にラッピングして冷凍保存し、食べたいときにレンチンで解凍するという生活の知恵です。ただしこの技は、炊いたご飯を冷ますのにわりと時間がかかります。できればご飯がやわらかいホカホカのうちに包んで冷凍したいところですが、それを冷凍庫でやってしまうと庫内の温度が一気に上がり、ほかの冷凍食材にも電気代的にもよくありません。

↑そこで、「うま冷えプレート」の出番!

 

なお「ラップ冷凍ご飯」は早く解凍できるよう、なるべく平らに薄く包んで冷凍させることが鉄則ですが、あら熱を取る場合も同様。厚みがあるとそのぶん内部に熱が蓄積するので、温度変化を鈍らせるのです。ということで、薄く包んでプレートの上に。すると、みるみるうちにラップご飯が冷えていくではありませんか!

↑なるべく早く冷やすことは生ぬるい温度帯を避けることにつながり、つまり鮮度の面でもメリットがあります

 

これは手作り弁当にも応用できます。作りたての料理を入れた弁当箱は温かく、そのままカバンに入れようものならカバン全体がホカホカ。また、食材の湯気で弁当全体が蒸し風呂状態に。フタを開けたらベチャベチャということもよくあることです。それを防ぐにはあら熱を取るべきですが、忙しい朝にそんなことをしている時間はありません。これを「うま冷えプレート」が手助けしてくれるのです。

↑なお、プレートを24時間以上冷凍してあれば、アツアツのものをのせてもすぐに温度が上がることはありません

 

冷たさキープに関しては、そうめんでも大きな効果を発揮します。そうめんを味わう際、麺を盛りつけた器に氷を入れて冷やすという食べ方がありますが、おいしさの観点でいえばよくありません。氷解した水に麺のうまみが溶けてしまううえ、水っぽくなった麺がつゆを薄くしてしまうからです。とはいえ、麺の温度上昇も避けたいもの。そこで活躍するのが「うま冷えプレート」です。

↑そうめんのほか、そば、つけ麺、サラダうどん、冷やし中華など用途は多岐にわたります

 

プレートの上にそうめんとつゆを置けば、氷を使わずとも冷たさをキープし、麺もつゆも水っぽくなりません。冷たい麺の本格シーズンはこれからかもしれませんが、上記の刺身のほかにビールやアイスなど効果的な料理は盛りだくさん。ルックスは白×銀とシンプルですが、“いぶし銀”の活躍を見せてくれること間違いなしの「うま冷えプレート」。今夏のおいしい時間の演出に、かなりアリだと思います。

1台なんと16役! 発酵→ベイク」でパンも焼けるティファール「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋」

グループセブ ジャパンは、ティファールから「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP」を発売します。参考価格は3万250円(税込)。

↑「ラクラ・クッカー プラス コンパクト電気圧力鍋 CY352AJP」のサイズは約W260×D285×H283mm、質量は約4.2kg。容量は3.0Lで、最大圧力は70kPa(一定)。蒸し台(蒸し料理用)、炊飯用カップ、レシピブックが付属

 

1台10役から16役にパワーアップ

本製品は、昨年発売した「ラクラ・クッカー コンパクト電気圧力鍋」が進化した新モデルで、従来の1台10役から16役に増強されました。デジタルディスプレイに表示される16種類のモード(調理モード:8種類/炊飯モード:4種類/レシピモード:4種類)から選ぶだけで、簡単に料理が作れます。

↑食材を入れて、ボタンを押すだけで料理が完成

 

調理モードは、従来の「圧力」「蒸す」「煮る」「炒め」「低温」のほかに、「無水」「発酵」「ベイク」が加わりました。これにより、食材の旨みが凝縮される無水モードで肉じゃがやラタトゥイユを作ったり、22~59℃で温度設定ができる発酵モードで、ヨーグルトや味噌などの発酵食品を作ったりすることもできます。さらに、この発酵モードでパンの生地を発酵させ、そのままベイクモードでふっくらモチモチのパンを焼くことも可能です。

↑新たに追加された「発酵」と「ベイク」モード

 

また、炊飯モードにはこれまでの「白米」「玄米」に加えて「餅米」「お粥」を追加。レシピモードには人気の定番料理である「カレー」「角煮」に加えて「豆類」「なべ」を新たに追加しています。

↑炊飯モードでは「餅米」「お粥」、レシピモードでは「豆類」「なべ」を新たに追加

 

このほか、従来モデルから踏襲する圧力モードでは、通常の鍋と比べて最大1/3まで調理時間を短縮することが可能。低温モードでは、60~90℃の低温でじっくり加熱してお肉料理を柔らかくジューシーに仕上げます。

↑圧力モードは調理時間を最大1/3まで短縮します

 

最大12時間の予約調理機能や最大24時間の自動保温機能も搭載。容量は3Lあり、料理は最大4人分、炊飯は4合まで炊くことができます。また、内ぶたやポット(内鍋)を取り外して洗うことができるので、使用後のお手入れもカンタン。105レシピを掲載するレシピブックが付属するので、忙しい平日は時短に活用し、時間のある週末には手の込んだ本格調理に挑戦するといった使い分けも可能です。より多機能に進化した「ラクラ・クッカー コンパクト電気圧力鍋」。新生活をサポートする心強い味方として、ぜひ注目してみてください。

パナの最上位オーブンレンジ、使う人によって「敬称」が変わるから面白い【愛用品コラム15】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 15:パナソニック スチームオーブンレンジ ビストロ「NE-BS2700」】

●起

インスタアカウントをリブートして1か月近く経過しようとしている。投稿に添えるテキストも頑張ろうと思っているのだが、毎回四苦八苦。妻に助言を求めることも少なくない。

 

●承

今日のスチームオーブンレンジ「ビストロ」もそんな感じだ。ストレートに紹介すると「コロナ禍であって良かった家電」「料理をするきっかけを作ってくれる」「時短や作りおきにも効く家電」というところに落ち着く。

 

確かに、その通りなのだが、そりゃフラッグシップモデルで機能全部入りだから、当たり前といえば当たり前。もう一歩踏み込んで、単に性能や機能軸ではなく、ビストロが愛用品であることを伝えたい。

 

●転

という話を妻としているときに、「ビストロ」の敬称は何が良いか、という話題になった。僕は圧倒的に「先生」派なのだが、妻は「さん」派だという。僕は、料理がからっきしだけど、専用アプリ&レシピに沿って作っていくときちんとした一品が出来上がる。料理を教えてくれる先生だ。

 

一方、妻は料理好きということもあって、調理をサポートしてくれたり、よりよい味を引出してくれたりするパートナーとして感じていて「さん」らしい。ビストロ先生さん。

 

●結

使う人によって、見せる魅力を変えられるプロダクトは強いと思う。そして、コミュニケーションの媒介となれるプロダクトも強いと思う。ビストロはその両方を持ち併せているから良い。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。

味付きジンギスカンでも視界良好!「循環吸引」で煙を吸い込む無煙グリル「ゼロスモークDX」の実力チェック

ホットプレート料理のなかでも、ご馳走といえば焼肉でしょう。おうち時間が増え、自宅で楽しんだ方も少なくないはず。ただ、自宅で焼肉をすると煙が室内に充満し、ニオイがずっと残ってしまう……なんてことも。そこで今回注目したのが、ROOMMATEの新商品「無煙グリル調理器 ゼロスモークDX」です。

↑ROOMMATEの「無煙グリル調理器 ゼロスモークDX RM-103TE」。実売価格は1万4080円

 

なんとこちらの製品、吸煙ファンで煙を循環吸引するというハイテク構造を採用しているとのこと。そこで、あえて煙が出やすい料理を作り、実力をチェックしてみました!

↑循環吸引のイメージ。プレート表面に風を送って煙を吸引します

 

白いルックスとブルーのライトでおしゃれ

3~4人に対応する大きさで、2人あるいは5人ぐらいでも使えそうな絶妙なサイズ感。白いカラーリングがスタイリッシュなイメージを演出しています。

↑変形A4サイズのGetNaviとの比較。実寸は、約幅495×奥行320×高さ190mm(フタ含む)です

 

鉄板はグリルプレート、フラットプレートの2枚を料理に合わせて交換するタイプとなっていて、どちらもアルミ鋳造フッ素加工仕上げ。前者については、表面の穴から水を入れたトレイに油が落ちる構造を採用していて、余分な脂を落として焼くことができます。

↑付属品や部品は取り外すことができ、プレート類は中性洗剤で水洗いができます。穴が開いているのが、焼肉などに適したグリルプレート。その下のフラットプレートは餃子などの蒸し料理や焼きそば、お好み焼き、ホットケーキなど幅広く使えます

 

温度調整は保温の80℃から高温調理の220℃まで、20℃単位で設定が可能。220℃の次は最大温度の250℃となり、ハイパワーでしっかりと焼くことができます。温度などを表記するパネルはブルーのライトを採用しているのがおしゃれです。

↑ボタン類はシンプル設計。プレートがしっかり装着されていないと動作しないなど、安全にも配慮されています

 

グリルプレートでジンギスカンを焼いてみる

ここからは実践編。まずは焼肉で吸煙ファンの循環吸引を試してみます。食材は、煙が出やすい味付きの肉や魚介などを用意しました。

↑手前の肉はタレにじっくり浸かったジンギスカン。ホタテやエビとともに北海道BBQスタイルで焼いていきます

 

焼く際には前述の「吸煙 入/切」ボタンを押すのですが、オンにするとファンが回り「フォーン」と音がします。これはなかなか近未来的な新感覚で、テンションが上がりますね。なお、ジュージューと焼いている音の方が大きいので、ファンの音はそこまで気になるレベルではありません。

↑焼いてみると、確かに煙がサイドのスリットに吸い込まれていくので、煙が立ち上り、家中に広がる気配はありません

 

味付きの肉は、タレのしょうゆや糖分が熱され焦げ付くことで煙が発生しやすくなります。確かに本機の場合も、プレートにはそれなりに焼き色が付いていましたが、吸煙ファンによって煙はすっきり。焼肉店のように換気扇で外に排気されるわけではないのですが、本機を使って部屋の中が煙ることはありませんでした。また、プレートは表面のコーティングによって、焦げがこびりつくこともありません。

↑ホタテやエビに関しても、焼いた煙がモクモク上がることはなく、プレート上の見通しはクリアです

 

↑白い本体のカラーリングとも相まって、食卓がおしゃれな雰囲気に

 

フラットプレートでソース焼きそばを作ってみる

次はフラットプレートで、ソース焼きそば作りにトライ。ソースもタレ同様、炒めると煙が出やすい調味料です。また、焼きそばは水を加えて蒸し焼きにする場合、蒸気が出やすい点も本機を試すにはもってこい。これらに注目しながら調理しました。

↑焼きそばを蒸し焼きにしていきます

 

↑水蒸気がサイドのスリットへ吸い込まれていきます

 

具材と麺を焼いて蒸し、ソースを入れて全体に絡める際も、煙が気になるようなことはありませんでした。焼きそばは焼肉のようにモクモクした白煙が出る料理ではありませんが、スマートに調理したい人には吸煙機能をオンにするのがオススメです。

↑完成! 最近気に入っているペースト状の紅しょうがを添えていただきます

 

前段で取り外して水洗いができることに触れましたが、実際に洗ってみると実に快適。プレートに取っ手が付いていて、持ち運びに便利なところも気が利いていると思いました。

↑フッ素コーティングのおかげで、ガンコな汚れがこびりつくようなことはありませんでした

 

本体が白いので汚れが目立ちやすくはありますが、常時清潔に使いたい人には、むしろ好都合といえるでしょう。できるだけ煙やニオイを抑えて焼肉を楽しみたいという人はもちろん、スタイリッシュなデザインを好む人にもオススメのアイテムです。

 

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おもしろ調理家電でヒット連発! 話題のメーカー「ライソン」社長に聞く「違いを出すものづくり」

家電メーカーのライソンは、従業員数が20名ほどの小規模な会社。にもかかわらず、「焼きペヤングメーカー」や「ギガたこ焼き器」「せんべろメーカー」などのユニークな製品を発売してヒットさせ、「なんなんだあの会社は?」と業界の注目を集めています。 差別化が図れなければ、あっという間に淘汰されてしまうこの時代にあって、次々と個性的な製品をリリースできる原動力とは何なのか? どんな哲学のもと、どのような方法で新たな商品を生み出しているのか? そこには、大いに見習うべきものがあるはずだ! というわけで、ライソンの代表取締役社長である山 俊介さんにインタビューを行い、ものづくりのヒントをいろいろとうかがってみました。

↑ライソンの山 俊介社長。手元にあるのが1台でおでん・焼き鳥・炙り&熱燗が楽しめる「せんべろメーカー」です

 

勝つ方法を模索した結果、自然とトガった家電が生まれた

ライソンは、ゲームセンター用景品の企画や販売などを行うピーナッツ・クラブという会社から2018年に分社化した企業。ピーナッツ・クラブでは、おもちゃなどを中国から輸入して卸していたものの、景品は法律で上限金額が定められているため、高額アイテムは扱えません。そこで立ち上げられたのが、ライソンの前身となる小売店向けの部署でした。この部署ではバラエティ色の強いアイテムを得意としていたため、当初はドン・キホーテやヴィレッジヴァンガードなどを販路にしていたとか。

 

「販路が広がったのはここ2年ぐらいですかね。だんだんと、家電量販店やホームセンターでも取り扱っていただけるようになりました。ただし後発ですし、正統派の家電を作っても他社に勝てないので、自然とトガったものづくりになっていったんです。またいまの時代、普通のものづくりをしていたら、価格の面で中国の製品に負けてしまいます。『どこかで違いを出さなければ』という思いはありましたね」(山社長)

 

ちなみに、同社はアウトドアやオーディオ製品も発売していますが、メガヒット作の多くは調理家電。その理由とは何でしょうか?

 

「家電の事業を立ち上げる際に、テーマが重要だと思ったんです。そこで考えたのが、パーティシーンを盛り上げる楽しい家電。ドン・キホーテさんが主要な取引先だったという点も大きいですね。パーティには料理が付きものですから、おいしいものを作れて面白いアイテムということで、自然と調理家電が多くなったのだと思います。また、パーティ向けですと使う機会は少ないのですが、家にある家電とかぶらないので、プレゼントやイベントの景品などのギフトにもウケがいいんです」(山社長)

 

確かに、ライソンの製品はユニークなだけでなくコンパクトで価格も手ごろ。持ち運びやすさもあって、二次会などの景品にはうってつけですね。

 

クラウドファンディングを活用し、宣伝と反響のリサーチを行う

転機となったアイテムについて聞いてみると、ライソンとして分社化して初めて発売した製品「ジャンボわたあめ屋さん」とのこと。こちらは、もともとピーナッツ・クラブでTOP3に入るほど人気だったわたあめ器を大きくしたもの。

 

「当時、アメリカ村や原宿で大きくカラフルなわたあめが、『コットンキャンディー』として流行っていました。あれを家でも作れたら面白いと思ったんです」(山社長)

↑2018年5月に発売された、「ジャンボわたあめ屋さん」。店頭参考価格9900円(税込)

 

この製品は、ユニークな企画性が受け入れられた一方で、クラウドファンディングをうまく活用できたことがその後の躍進につながったといいます。

 

「クラウドファンディングには宣伝の意味合いもありますから、そこでヒットすればメーカー名を知ってもらえます。また、お客様に直接販売できるだけでなく、売れ行きが可視化されるので反響がわかりやすいというメリットもあります。これが実績となって、次の商談へとつなげやすくなりました。クラウドファンディングを活用したライソンの商品の第2弾が『焼きペヤングメーカー』。こちらはメディアさんの反応がすごかったですね。おかげさまで、GetNavi webさんをはじめ、多くの媒体で取り上げていただきました」(山社長)

↑クラウドファンディングで2018年11月にプロジェクトが公開された「焼きペヤングメーカー」。参考店頭価格は3278円(税込)

 

開発のきっかけは、山社長自身が「ペヤング ソース焼きそば」を焼いて作ってみたところ、お湯で戻す一般的な調理法よりおいしかったから。また、ピーナッツ・クラブが以前から景品用の「ペヤング ソース焼きそば」を取り扱っており、その監修でメーカーのまるか食品と付き合いがあったことも大きかったとか。ある日、まるか食品の代表が来社した際に「焼きペヤングメーカー」の商品化を相談したところ、ふたつ返事でOKをもらえたそうです。

 

最大のヒット商品を生んだ要因は「開発スピード」だった

「焼きペヤングメーカー」は、大きな話題となっただけに、売り上げも歴代でトップだったのでしょうか?

 

「おかげさまで大好評をいただきましたが、売り上げで一番だった製品は『ウェアラブルスピーカー SP-14』です。こちらは当時、某バラエティ番組の影響で肩掛けスピーカー(ネックスピーカー)が大ヒットしており、人気の商品は品切れを起こしていたほどでした。これをもっと安価で提供できれば、さらなるニーズにリーチできるのでは? と思って出したのがこの商品です。このジャンルに関しては競争が激化すると思ったので、とにかく開発スピードを重視しましたね。その年の春に話題になってから、半年後には商品化にこぎつけました」(山社長)

↑2019年8月に発売された「ウェアラブルスピーカー SP-14」。参考店頭価格9900円(税込)

 

しかも、この商品は相場の半額以下で販売したのがミソ。低価格を実現できたのは、通信方式をそれまでの主流だった無線の2.4GHzから、Bluetoothに変更したからだとか。ステイホームやテレワークにおける需要で、いまでも売れていると山社長は言います。ちなみに、近年の売れ筋といえば?

 

「家飲み需要などの影響で2020年に最も販売台数が伸びたのは『焼き鳥グリル』です。発想は『焼肉を作る家電は多いけど焼鳥は少ないやん。あったらおもろいんちゃう?』というものでした。生の肉で作ろうとすると20分ぐらいかかるのですが、スーパーの焼鳥など『惣菜を温めるのに便利』というコンセプトで打ち出したところ、ホームセンターを中心に売れました。この成功事例をもとに進化させたのが、先日の記事でご紹介いただいた『せんべろメーカー』です」(山社長)

↑2019年5月に発売された「焼き鳥グリル」。参考店頭価格2618円(税込)

 

フランクな雰囲気が良いアイデアを生む

では、続いて商品開発の流れについてうかがっていきましょう。驚くべきことに、実はライソンにはマーケティング担当がいないとのこと。アイデアは営業や開発など部署を問わずに随時受け付け、毎週10人程度で行われる商品会議で開発の進捗確認とともに新作の議論をするそうです。

 

「会議はフランクな雰囲気でやっていて、私が最終決定を行います。ネタはふだんの雑談から生まれてくることもありますし、トレンドなどはだれかが『こういうのが売れてるみたいですよ』と教えてくれることもありますね。以前は毎週企画を出そうというルールにしていたんですが、前日に考えたようなネタが増え、アイデアの質が悪くなって結果的にムダが多いと気づいてやめました。それに、ノルマがなくても良いネタが出ているので、ノルマを設ける必要もないかなと。実際に、いまでは毎週1ネタは採用になっていると思います」(山社長)

↑記念すべき「ジャンボわたあめ屋さん」をオンライン取材で解説する山社長

 

テーマによっては開発に長期間を費やす商品も

開発において重視していることを聞くと、「ファーストサンプルを作る前のトライアンドエラーにある」とのこと。たとえば、1月15日までクラウドファンディングでプロジェクトが公開されていた「超蜜やきいもトースター」は、近年でもっとも力を入れた製品で、開発には苦労したそう。

 

「このテーマならほかに開発を進めているところも少ないだろう、との判断で、開発には2年ほどの時間をかけて取り組みました。おいしさは人によってバラバラですよね。そのおいしさの最大公約数を得られるポイントはどこなのか、決めていくのが特に大変でした。味を安定させる温度や、水分などの条件を詰める作業などに時間がかかりましたね」(山社長)

 

ちなみに、こちらは山社長が東京の人気店に直談判して実現したコラボ商品だそう。

 

「毎年『品川やきいもテラス』というイベントが開催(2021年は中止)されていまして、うちも品川に支社があるものですから、東京に行ったときに訪れたんです。そこで一番行列を作っていたのが『超蜜やきいもpukupuku』さん。『あの絶品焼き芋を家でも作れたら幸せだろうな』という熱意をもって、後日お電話して共同開発をお願いしたのが始まりです」(山社長)

↑「超蜜やきいもトースター」は2020年11月にクラウドファンディングでプロジェクトがスタート。通常販売予定価格は1万8480円(税込)

 

ネーミングと製品サイズで違いを出す

もうひとつ、オススメの最新作が2月15日に発売された「揚げ直し名人」です。最後まで葛藤したのが、商品コンセプトとネーミングだったと山社長は振り返ります。

 

「機能はいわゆるノンフライヤーで、それがとにかく小さいというのがウリです。ただ、惣菜を温めなおすとサクサク、ヘルシーに仕上がりますし、冷凍食品もおいしく調理できるので、『揚げ直し名人』という商品名とコンセプトに舵を切りました。小さいことで場所を取らず、価格も抑えられるという点も差別化ポイントですね。もともとうちでは電気フライヤーを数種類販売しているのですが、実は小さいのが一番売れるんです。また、コアなボリュームゾーンは大手が作っていますから、製品を大きくしてみたり、小さくしてみたりと、ニッチなニーズに提案するのがうちのやり方です」(山社長)

↑「揚げ直し名人」は参考店頭価格7700円(税込)で、2月15日に発売

 

今後は世界進出も視野に入れている

最後に、今後の展望について聞いてみました。

 

「価格は最初に『この値段なら欲しい!』という勘で決めているのですが、これまでは安さを求めすぎて機能を削ってしまった製品もあったので、もう少しバランスをとっていきたいと思っています。ジャンルも、調理家電以外にチャレンジしていきたいですね。新作に関しては、IoTなどの分野でライソンならではの『世界初』を作るために燃えているところです。また、5年以内には中国や欧米のマーケットも視野に入れていて、うちのアイデアを現地にローカライズし、独自の製品を展開したいなと考えています」(山社長)

 

その旺盛なチャレンジ精神で、いつか「世界のライソン」「世界の山社長」となる日が来るかもしれませんね。

 

今回のインタビューをまとめると、同社は、

●コンセプトやネーミング、製品サイズをはじめ、他社製品との違いを意識して差別化を図っている

●クラウドファンディングを宣伝とリサーチのツールとして賢く活用している

●アイデア出しはノルマより雰囲気を重視

●機を見て開発スピードで勝負することもあれば、テーマによってはじっくり開発する

……などなど、「違い」を出しつつも、自由で柔軟なものづくりを行っていることがわかりました。さすがヒットメーカーだけあって、学ぶべきところは多いですね。今後はどんな「ライソンらしい」商品が出てくるのか、みなさんもぜひ、注目していきましょう!

 

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スープから鍋の具がせり上がる!? サンコー「電動昇降グリル鍋」は前代未聞でした

春といえど、まだまだ夜は冷えるもの。おうちごはんの需要が高まる昨今、食卓で活躍する家電の鍋も、さまざまなタイプが発売されています。そんななか、ユニーク家電を得意とするサンコーがまたやってくれました。

 

今冬に発売した「電動昇降グリル鍋 S2LUADPB」(以下電動昇降グリル鍋)は、「鍋の中が昇降して具材とスープを分けられる」という斬新な機能を持ったグリル鍋です。この前代未聞の昇降機能は、ユーザーにどんなメリットをもたらすのか? 実際に本機を使ってみてレビューしていきます。

↑こちらが今回の主役。サンコーの「電動昇降グリル鍋 S2LUADPB」7980円

 

鍋の中にセットしたザルが上下に動く!

今回の鍋は見た目もスタイリッシュ。マットホワイトとタッチパネル式の操作パネルがシンプルで食卓にもなじみます。本体寸法は幅260×高さ230×奥行290mmと、1~4名ほどの利用にちょうど良い大きさ。

↑手ごろなサイズ感で取りまわしに便利

 

↑電源プレート(中央上)のほか、取り外しできる鍋(右)、ザル(中央下)、ガラストップで中が見えるフタ(左)がセットになっています

 

本機で最も特徴的なのが、やはり昇降機能。電源プレートの一部が電動で上下するようになっていて、そこに専用のザルをセットして使用します。鍋料理をするなら、鍋にスープを入れて、具材はザルの上へ。ザルの穴は小さめになっているので、粒や粉末でもない限り、ほぼすべての具材がキャッチ可能です。

↑ザルの穴は小さめに作られています

 

この仕様によって、具材がスープに沈んで中身が見えない時でも、具材を上昇させれば食べたいものが一目瞭然に。スパイスの実や出汁パックなどを間違えて箸ですくってしまう心配もありません。スープと具材を分離させることで、食材が煮込まれ過ぎてクタクタになることも防げます。

↑鍋は取り外し可能。鍋裏から電源プレートと接続します

 

↑ザルを電源プレートから出ているザル取付ポールにハメて使用します

 

操作パネルは電源、火力調節、ザルの上昇/降下ボタンなどがシンプルに並んだ、直観的に使いやすい仕様。火力は5段階に調節でき、じっくり火を通したり、高火力でグツグツ煮込んだりとさまざまな使い方が可能。鍋料理以外にも、低糖質炊飯や蒸し料理、さらにはザルが水を切ってくれるので、麺類を茹でる際にもよさそうです。

↑ザルのアップダウンはこちらのボタンで操作

 

↑火力は5段階で調節可能。いろいろな温度帯の調理に使えます

 

フタがガラストップになっていて、調理の工程が見えるのも特徴。具材が鍋の底に直接触れないので焦げ付かず、洗い物がラクなのもメリットです。

↑ガラストップのフタで、火の通り具合を見ながら調理できます

 

↑鍋の部分だけを取り外して洗えます。持ち手は熱くなりません

 

カレー鍋をやってみたら、ザル昇降が予想以上にイイ!

それでは「電動昇降グリル鍋」で実際に鍋料理を調理してみましょう。様々なスープや具材があるなかで、今回はカレー鍋をチョイスしました。カレー鍋はスープに色が付いていて鍋の底が見えにくく、しかも〆にはうどんが選ばれがちで、スープの飛び跳ねが死活問題。そんな課題を昇降機能で解決できるでしょうか?

 

まずはスープの用意から。今回は水で割るタイプのカレー鍋の素に、だしパックやローリエなどのスパイスをプラスしました。直接口に入れたくないスパイス類も、ザルで隔てられているので、具材と混ざらずに済みます。

↑パックやスパイスが具材と分けられるのは高ポイントです

 

スープの下準備の次は、鍋にザルをセットして、その上に具材を並べていきます。水を入れて食材が浸れば準備完了。ここから加熱していきます。

↑水餃子やソーセージ、ねぎやもやしなど具材は鍋料理によく登場する一般的なものを用意して加熱スタート

 

↑スープが煮立ってきました。カレー粉を追加して風味をアップさせます

 

次第に具材はグツグツと煮立ってアツアツに。この時点で野菜はしんなりして小さくなり、スープに完全に浸ってしまいました。ここで昇降機能の出番。タッチパネルのボタンを押して、具材だけを上昇させます。

↑こちらが上昇前。濁ったスープで中身が見えません

 

↑上昇後。何があるか一目でわかります

 

【動画】

ザル上昇の効果はてきめん。お好みの具材に狙いを定めやすくなりました。必要以上に煮込まれないので、食材のうまみや触感がいい具合に残っていて、おいしさもベストな状態をキープできています!

 

水餃子は普通の鍋では、底に沈んでいるのを気付かず箸で突っついて皮を破いてしまいがちですが、今回のように底上げしてピックアップすれば、やさしく取り分けられます。ほかにもワンタンや餅きんちゃくなどのデリケートな食材、挽き肉やコーンといった小さい食材にも有効でしょう。

↑水餃子の皮もほどよい固さをキープでき、皮が破けてしまう事故も起こりません

 

ひととおり具材を堪能したら、残ったスープで〆のうどんを作ります。ザルを沈めた状態で麺を投入し、頃合いになったらザルを上げます。こうすることで、麺が煮込まれてグズグズになったり伸びたりすることもありません。麺がスープのうまみを吸いつつ、食感やコシが適度に残りました。また、この状態だと麺を取り分けやすく、カレーが跳ねて飛び散りにくいのもうれしいところ。

↑シメのうどんの取り分けに必要以上に気を遣わなくていいのがラク。味もいい感じです

 

実際に鍋料理をやってみたら、想像以上の使い心地に驚きました。「ただザルが昇降するだけでしょ?」と侮るなかれ。これは鍋シーンで大活躍の予感です。

焼売と小籠包も卓上でおいしく蒸し上げる

「電動昇降グリル鍋」の鍋料理におけるポテンシャルを実感したところで、続いては調理バリエーションの豊かさに着目。最大で2合のお米が低糖質炊飯でヘルシーに炊けたり、蒸し料理に使えたり、麺料理の煮込み&湯切りをワンストップで調理できたりと、本機はさまざまなシーンで活用できます。今回は、そのなかの蒸し料理に挑戦。点心の定番料理である、焼売と小籠包を調理してみます。

↑今回は市販の焼売と小籠包を使用しました

 

作り方は簡単。鍋の底に水を張って、ザルの上に焼売と小籠包を並べて加熱すればOKです。コンロと蒸し器を使うよりも、お手軽に蒸し料理を楽しむことができます。

 

水蒸気でじっくりと加熱する蒸し料理は、電子レンジで温めるよりも加熱のムラがなく、均一に火を通すことができます。さらに食材の旨みや水分が溶け出しにくいのも魅力。小籠包は皮の水分量もちょうどよく、しっとりとした仕上がりに。焼売も肉のうまみが凝縮されていて、ジューシーな味わいになりました。手軽さでいえば電子レンジには劣りますが、やはり実際に蒸したおいしさは格別です。

↑おいしそうに蒸しあがりました!

 

↑スープたっぷり、本格的な味わいを家でも楽しめます

 

鍋ものにも便利で、蒸し物もおいしくカンタンに調理できる「電動昇降グリル鍋」。サンコーらしい面白さと実用性を兼ね備えた技アリ家電だと実感しました。

↑具材の焦げ付きがないので、洗い物も簡単。鍋裏のヒーター接続部は濡らさないように注意が必要です

 

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