象印史上最高の保温力を実現したシームレスせん「ステンレスマグ(SU-AA型)」は食洗機もOK

象印マホービンによる、栓(せん)とパッキンが一体化した「シームレスせん」シリーズに、「保温力」「コンパクト性」「お手入れ性」の3つの機能をより進化させたステンレスマグ(SU-AA型)が9月1日より発売決定。

 

「保温力」「コンパクト性」「お手入れ性」の3つの機能を進化!

新製品は、内側からの放熱を抑える独自の加工技術「サーモリング構造」の搭載により6時間後の保温力(※1)が、象印マホービン従来品SM-ZB型に比べて約6℃向上し、象印史上最高の保温力(※2)を実現したといいます。構造を見直したことで本体は従来品より約1cmコンパクトになり、さらに持ち運びしやすくなりました。

 

※1:保温効力とは、室温20℃±2℃において、製品に熱湯を取扱説明書に記載の位置まで満たし、縦置きにした状態で湯温95℃±1℃のときから6時間放置した場合におけるその湯の温度。
※2:象印マホービンステンレスマグボトル0.5L未満において(象印マホービン調べ)。

 

↑ステンレスマグ(SU-AA36)

 

↑ステンレスマグ(SU-AA48)

 

また、お手入れのしやすさで好評なシームレスせんに加えて、食洗機での洗浄が可能となったことで、お手入れ性がさらに向上。カラーラインアップには、癒しや馴染みにフォーカスしたやさしいカラーに、気持ちがパッと目覚めるような目を引くカラーも追加されています。

↑従来の「外して洗うパッキン」をせんセットに一体化。洗うたびにパッキンを外さなくていいから、お手入れがとても簡単

 

↑ふた・本体すべてのパーツが食洗機に対応

 

象印マホービン
ステンレスマグ(SU-AA型)
市場想定価格:
・ステンレスマグ(SU-AA36)3600円前後(税込)
・ステンレスマグ(SU-AA48)3800円前後(税込)

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

時短と本格調理を同時に叶える象印のオーブンレンジ「EVERINO」に、コンパクトな18Lと26Lタイプが登場

象印マホービンは、オーブンレンジ「EVERINO」シリーズにコンパクトな18Lタイプの「ES-KA18」と26Lタイプの「ES-GW26」を新たにラインナップ。発売日はそれぞれES-KA18が9月11日、ES-GW26が8月1日からとなっています。なお、価格はオープンです。

↑「EVERINO ES-GW26」スレートブラック(左)、ホワイト(右)

 

2022年に発売された初代EVERINOの、レンジとグリルを自動で切り替える「レジグリ」、付属のボウルを庫内で浮かせて調理する「うきレジ」、揚げ物をサクサクに温め直す「サクレジ」機能は継続し、ES-GW26では下ごしらえした冷凍食品を凍ったまま角皿にのせ、焼き上がるまで一気に調理する「凍ったままレジグリ」機能が新たに追加されました。

 

また、コンパクトでもちゃんと料理がしたいというニーズに応えたES-KA18は、奥行き40cmのラックにもスッキリと置けるスリムな設計になっています。先述した「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」機能はもちろん、食パンを裏返す必要なく4分で両面を焼き上げる「両面焼き パンレジ」も備えています。

↑「EVERINO ES-KA18」 ペールホワイト

 

時短はゆずれないけれど、しっかりと調理して食事を楽しめるオーブンレンジです。

象印「マルチロースター」はお酒好きの必携家電。ビール、ジン、ワインなんでもウェルカム

提供:象印マホービン

GetNavi webで“旬感家電”と命名し、シリーズでお届けしている製品が、象印マホービンから好評発売中の「マルチロースター EF-WA30(以下、マルチロースター)」です。

 

同機で得られる体験はまったく新しい食卓価値! スマートな操作で季節の恵みがご馳走になり、しかもお手入れも簡単な、良いこといっぱいの名品です。今秋冬の食卓をワンランクもツーランクも引き上げてくれること間違いないでしょう。

↑前回の記事では編集長のライフスタイル別に、牛串など3品を調理。お店で焼いたかのような美しい仕上がり!もちろん、味もウマい! https://getnavi.jp/homeappliances/906723/

 

↑初回の記事では本機の性能や目玉機能を紹介しながら、さんまなどを焼きました。美味しそうでしょう〜 https://getnavi.jp/homeappliances/900804/

 

締めくくりとなる3回目の記事では、お酒とのペアリングにフォーカスします。公式レシピをべースに、一部アレンジを加えた料理を作り、そのメニューによく合うお酒をフードアナリストがセレクト。今秋冬の食シーンを楽しく豊かにするコツを、「マルチロースター」とともに提案していきます。

 

【今回紹介する製品】

象印マホービン

マルチロースター EF-WA30

【SPEC】●消費電力:1100W●外形寸法 幅×奥行×高さ:約49.5×27×19.5cm●焼き網の寸法 幅×奥行:約35×17cm●本体質量(トレー含む):約4.6kg

 

【その1】タンドリーチキンのサラダ×ジンソーダ

1皿目は公式レシピのタンドリーチキンを活用したパワーサラダ。大ぶりにカットしたチキンがのるだけで、サラダでも主役級のご馳走になります。

 

インドを代表する鶏料理のタンドリーチキンは、ヨーグルトのやさしい酸味と、香り高いスパイスの風味が特徴の一皿。このままでも立派なおつまみとして成立しますが、サラダにアレンジすると別の魅力が生まれます。

 

まずは、一緒に野菜を摂れるため栄養バランスに優れたメニューになります。続いて、タンドリーチキンには十分な味が染み込んでいるため、ドレッシングをかける量も少なくすみます。また、野菜にお肉の彩りが加わることで、サラダがゴージャスな印象になることもポイント。ビタミンやたんぱく質が整ったパワーサラダは、昼夜はもちろん朝食にもオススメでパーティーでも映えること間違いなし!

 

【お酒との相性】タンドリーチキンのやさしい刺激にジンソーダの爽快な風味が調和

お肉は皮のパリパリ感と身のしっとりな食感がたまりません。さすが、マルチロースターの「上下ヒーター」と「こんがり反射板」の効果が料理にしっかり生かされています。厚みのある鶏肉でも上下にあるヒーターから熱を加えるだけでなく反射板が熱効率を高めるので、お肉は適度な水分を保ち、ジューシーな肉汁があふれてきます。

↑赤丸内が上下に配置されたヒーター。矢印のシルバーの部分が「こんがり反射板」。両面からしっかり熱を閉じ込めていきます

 

合わせたお酒は、近年ハマる人が増えているジンソーダ。ジンは「ジュニパーベリー」というスパイスを軸に多彩なボタニカルが香る特徴があり、タンドリーチキンのようにスパイスが香る料理には実にマッチするのです。

 

今回は「翠」に炭酸を加えた「翠ジンソーダ」をペアリングに使いました。合わせてみると、タンドリーチキンのやさしい刺激にジンソーダの爽快な風味が調和。酒質はクリアなのでお肉のうまみは邪魔せず、それでいてキレがしっかりリセットし、次のひと口を美味しくさせてくれます。また、野菜の青々しさやフレッシュな苦みともマッチ。ワンランク上の晩酌が楽しめました。

 

【その2】塩さばトマト×白ワイン

2皿目は海の幸を使った料理の提案。公式レシピに従って塩さばを焼き、そこにフレッシュトマトのソースを添えれば完成です。調理は簡単。まずは塩さばの皮目に切り込みを入れ、5分予熱した「マルチロースター」で約13〜15分焼くだけ。

 

改めて感じるのは、本製品の完成度の高さ。前述のチキン同様、素材の余分な脂を落としつつ、適度な水分を保ちながらふっくら仕上げるための熱効率の高さはもちろんのこと、「高性能触媒フィルター」が煙やニオイ成分を約90%(※)カットするので、部屋がモクモクで白っぽくなることは一切なく、焼き魚特有のニオイもありません。

(煙やニオイ成分の除去率は、触媒フィルター単体の試験結果であり、実使用とは異なります。触媒フィルターあり、なしでの象印調べ)
※煙の除去率: NBS発煙性試験装置(ASTM-E662に準拠)により、単位面積当たりの発煙量を測定し算出。触媒フィルターあり:4.0 触媒フィルターなし:46.7 (象印調べ)。
・ニオイ成分の除去率:ガスクロマトグラフィーにより、プロピオンアルデヒド(サンマを焼いた時に発生するニオイのもととなる成分)濃度を触媒フィルター単体で測定し算出。触媒フィルターあり:0.447ppm 触媒フィルターなし:5.000ppm(象印調べ)。
・ニオイのもととなる成分量を測定したものであり、実際のニオイの感じ方を比較したものではありません。
↑「高性能触媒フィルター」。これまでの取材時でも、ほぼニオイや煙が出ていないのを体感しています

 

「マルチロースター」で焼いている間に、トマトソースを調理。これも簡単です。玉ねぎとともにみじん切りにし、お好みでレモン汁や酢、ハーブなどを少量加えるだけ。塩さばには適度な塩味があるので、トマトソースには塩こしょうなどはなくても構いません。もし食べてみて味が薄いと感じたら、少々振る程度でOKです。

 

塩さばの味もチキンと同じく、外はパリッと中はふっくらした食感が絶品。しっとりした身はジューシーな肉汁をまとい、多幸感のあるおいしさです。そのうえでトマトソースは爽やかな甘みと酸味を演出し、一気に太陽と青い海が広がるような洋風テイストのシーフードに。

 

【お酒との相性】美味しく爽やかな余韻を約束

和風の塩さばなら日本酒や焼酎などが合いそうですが、この洋風アレンジはワインの出番でしょう。今回はシーフードなどによく合う白を合わせましたが、辛口のロゼやオレンジワインもよさそうです。

 

うん、グレープフルーツやりんごを思わせるフレッシュな果実味が、塩さば×トマトソースのジューシーで爽やかな風味と実にマッチ。これはまさにマリアージュ(=結婚)ですね。味に共通項をもつ白ワインが塩さばとトマトソースの相性をより高め、見事な仲人役を果たしています。

 

また、ワインのやさしい酸味とドライなキレがペアリングに起伏を生み、美味しく爽やかな余韻を約束。今回は、イタリアの有機白ワイン「タヴェルネッロ オルガニコ トレッビアーノ/シャルドネ」を使いました。試していただきたいアレンジと組み合わせですが、幅広い白ワインとマッチするでしょう。

 

【こちらも注目】殻付きホタテ×ワイン

魚介類はもう一品トライ。下半期はふるさと納税マインドが上がってくる時期でもありますし、今年はいつにも増して生産者を応援したい「ホタテ」も調理しました。

 

貝を味わう楽しみの一つが、貝殻付きでワイルドに焼き上げて素材の美味しさをダイレクトにいただく食べ方ではないでしょうか。「マルチロースター」ならこのご馳走感、エンタメ感も堪能できます。

 

こちらも調理は至ってシンプル。「マルチロースター」を5分予熱し、上の殻を取ったホタテを2枚のせ、10分焼くだけです。そのままでも絶品ですが、ワインとのマリアージュを楽しむなら、取り出したあとにバターや醤油をのせると一層マッチング度が高まります。

↑本体右側のタイマーつまみを回すだけの操作なので直感的

 

この調理で特筆すべきなのは、圧倒的な安定感。浜焼きなどで貝付きホタテを調理すると、火加減が難しく、水分が蒸発してパサパサになったり、焦げてしまったりすることもあります。しかし、上下のヒーターと「こんがり反射板」で焼き上げる「マルチロースター」なら、タイマーもあるから驚くほど簡単!

 

熱効率の高い空間で水分を逃がさず調理するため、うまみ満点のホタテの水分が凝縮。さながら蒸し焼きにしたようなふっくら食感と、甘みすら覚えるようなホタテのジュースを楽しめます

 

【お酒との相性】ワイン以外、日本酒との相性も◎

仕上げにバター醤油をあしらって食べたところ、これも絶品。ハリのいい弾力の貝柱と、プリッとしたヒモによる食感のメリハリがお見事。そしてホタテのうまみにミルキーなバターと香ばしい醤油のエッセンスが加わり、頬が落ちるような美味しさです。

 

ワインはもちろん、日本酒なら濃潤旨口タイプや、燗酒でクイッとやるのもよさそう。「この美味しさが家でも楽しめるなんて!」と感動すること間違いなしです。

 

【その4】チキンの北京ダック風×ビール

ラストは、今回最もユニークなアレンジ提案といえるでしょう。初回で調理した「マルチロースター」公式レシピの、グリルチキンを活用した北京ダック風の一皿を作ります。

 

焼き上げたグリルチキンの熱が下がったら細く切り、きゅうりや長ねぎも同様の細切りに。北京ダックを包む餅皮(カオヤーピン)は春巻きの皮で代用できるので、餅皮が入手できなくても大丈夫です。また北京ダックのタレも、専用ソースがなくてもOK。甜麵醬(テンメンジャン)をベースに醤油や蜂蜜などをブレンドすれば、近しい味わいのタレができ上がります。

 

本場の北京ダックは、ダック(あひる)を窯焼きにするなど手の込んだメニューですが、「マルチロースター」なら身近な鶏肉を使った簡単アレンジが可能。特にポイントとなるのが、繰り返しお伝えしている上下のヒーターと「こんがり反射板」の効果によるパリパリとした皮の美味しさです。

 

それぞれの素材がそろったら、タレを塗った生地の上に具材をのせて巻いて食べましょう。なお、北京ダックの肉は皮だけを味わうのが一般的ですが、今回の北京ダック風ではジューシーな身の部分も一緒にいただきましょう。甘じょっぱいタレと、肉の濃厚な味がひとつになって、きゅうりとねぎはシャキッと好アクセント。リッチな美味しさが口いっぱいに広がります。

 

【お酒との相性】うまみ、甘み、苦味、爽やかさが融合

合わせるお酒はビール。本格中華であれば紹興酒もいいですが、カジュアルに楽しむならビールがオススメです。麦汁のうまみと甘じょっぱい皮と肉の味がマッチし、ビールの苦味はきゅうりやねぎの爽やかさとフィット。なお、今回は「サントリー生ビール」を合わせました。

 

豪華でサプライズ感満点のこの料理は、特にパーティーにオススメ。手巻き寿司やタコスのように、具材を囲みながらわいわいと楽しむのもよし。あらかじめ包んでおけば、フィンガーフードとしても活躍します。

 

 

三方良しの最新家電が「マルチロースター」

日常のリラックスやリフレッシュに、また知人との大切な宴を盛り上げる存在がお酒です。さらに絶品のおつまみがあれば、その時間はより特別なものとなるでしょう。

 

なお、本記事では言及できませんでしたが、「マルチロースター」はお手入れも実に優秀(気になる方は初回の記事をご覧ください!)。背面上部にあるふた着脱用のボタンを押しながら引き上げるとふたを簡単に取り外しできるうえ、このふたは丸洗いができます(ふたのフィルター部はスポンジ洗いNG)元に戻す際もふた着脱用ボタンを押しながらセットするだけと簡単!

 

さらに、ステンレス製焼き網・こんがり反射板・水受皿も丸洗いが可能です。洗ったりメンテナンスしたりするのがここまでラクだと、次も使いたくなるモチベーションが高まりますし、そもそもデザインがスタイリッシュで洗練されているので、キッチンやダイニングに置いてもサマになり、気分までもが高まります。

 

食べて良し、片付けて良し、インテリアにして良しの、言ってみれば三方良しの名機といえるでしょう。

↑ふたを外したところ。右手で掴んでいるところに着脱用のボタンがあります

 

↑ふたはもちろん、ステンレス製焼き網・こんがり反射板・水受皿も丸洗いできます(ふたのフィルター部はスポンジ洗いNG)

 

季節は実りの秋から冬へ。さらには年末年始も控え、美酒と美食が楽しいシーズンの到来です。自宅用はもちろん、プレゼントにも「マルチロースター」を贈り、美味しい乾杯で最高の1年を締めくくったり迎えたりしませんか!

 

撮影/高原マサキ フードスタイリング/梶山葉月

象印マルチロースターで「調理家電沼」にハマってしまったよ!編集長の生活が変わった3つのシーン

秋は多彩な農作物が旬を迎える収穫の時季であり、まさにグルメなシーズン。このタイミングにドンピシャな注目の最新調理家電が、象印マホービンから好評発売中の「マルチロースター EF-WA30(以下、マルチロースター)」です。

↑前回の記事では実際にさんまを焼いてみました。外はパリッと、内はふんわりとして実に美味しかった。前回記事の様子はこちら→象印の「マルチロースター」は旬感家電と命名したい名品ぶり!使ってわかった優秀さ&多才さhttps://getnavi.jp/homeappliances/900804/

 

象印では以前よりロースター製品を手がけており、グリルやフライパンの調理で発生する手間を軽減する家電を提案しています。本機はその最新作であり、得られる体験はいわばまったく新しい食卓価値。スマートな操作で季節の恵みがご馳走になる、“旬感家電”ともいうべき名品なのです! しかもお手入れも簡単だから言うことなし!

 

GetNavi webでは全3回の記事で、本機の魅力を徹底解説。第2回となる今回は、GetNavi web編集長の山田佑樹が実生活におけるリアルな使い方を実践。公式レシピを参考にした料理を含む3品と、休日から日常までライフスタイルに合う点、マルチに使える点を食シーンとともにレポートします!

 

【今回紹介する製品】

象印マホービン

マルチロースター EF-WA30

【SPEC】●消費電力:1100W●外形寸法 幅×奥行×高さ:約49.5×27×19.5cm●焼き網の寸法 幅×奥行:約35×17cm●本体質量(トレー含む):約4.6kg

 

【まずは簡単に製品解説】インテリアになじみ機能美が光る

↑今回は編集長・山田の自宅で実際に長期使用してみました

「マルチロースター」はインテリアになじむデザインと、圧倒的な機能性の高さが特徴です。高性能を支えるのが、上下のヒーターと「こんがり反射板」(①)の効果による優れた熱効率。加えて、「高性能触媒フィルター」(②)によって煙やニオイ成分を約90%カット(※)してくれる点も見逃せません。

(煙やニオイ成分の除去率は、触媒フィルター単体の試験結果であり、実使用とは異なります。触媒フィルターあり、なしでの象印調べ)
※煙の除去率: NBS発煙性試験装置(ASTM-E662に準拠)により、単位面積当たりの発煙量を測定し算出。触媒フィルターあり:4.0 触媒フィルターなし:46.7 (象印調べ)。
・ニオイ成分の除去率:ガスクロマトグラフィーにより、プロピオンアルデヒド(サンマを焼いた時に発生するニオイのもととなる成分)濃度を触媒フィルター単体で測定し算出。触媒フィルターあり:0.447ppm 触媒フィルターなし:5.000ppm(象印調べ)。
・ニオイのもととなる成分量を測定したものであり、実際のニオイの感じ方を比較したものではありません。

また、操作も簡単。水受皿に水を入れて焼き網をセットするなどしたら、あとはタイマーつまみ(③)を回すだけ。タイマーつまみのすぐ横にはレシピや取扱説明書ページへアクセスできる二次元コード(③)があるので、献立考案やお手入れ方法を調べるときにも便利です。

 

さらには後片付けに関しても手間がかかりません。ふたの脱着が簡単に(④)行える仕様になっているため分解しやすいうえ、焼き網・反射板・水受皿までも丸洗いできる(⑤)のも嬉しいポイントです。

 

こうした機能やお手入れ性能の高さによって、積極的にグリル料理をしたくなる気持ちにさせるのが「マルチロースター」なのです。具体的な性能や機能は前回の記事で詳報しているので、商品詳細を知りたい方はこちらを参考にしてみてください。

 

【「マルチロースター」の機能①~⑤をギャラリー形式で紹介(画像をタップすると大きく表示されます)】

 

ここからは、山田が休日や平日に使ってみた実感をレポートしていきましょう。

 

休日の日中に使ってみた:ライブ感満点のベランピングで「牛串」をいただく

↑熱々の牛串をハフハフする幸せを感じる様子をレポートします

この日、私は串打ちに夢中になっていました。それは、「マルチロースター」で必ずや作りたい料理のひとつだったから。午前中から買い出しに行き、早足で帰宅、下準備をして、と自分でも驚くほどの高揚感。

 

牛串はこれまでも、キャンプやバーベキューでは作ってきましたが、家で焼くのは初めて。その原因はやはりニオイと煙。以前、リビングダイニングにコンロを置いて牡蠣を焼いたところ、リビングのソファはもちろん、スライド式のドアを隔てた寝室のベッドにまで生魚のようなニオイが染み付いてしまいました。以降山田家では、ダイニングやリビングでニオイや煙が出る料理はNGになっています。

 

でも!!「マルチロースター」は煙やニオイをしっかり軽減してくれるというじゃないですか!しかも、上下のヒーターで両面を一気に焼いてくれるから、焼いている途中で裏返す必要もないし、火加減を気にする必要もありません。まさに、いいことづくめ!

 

↑タレに漬けた牛肉と、野菜を彩りよく串に刺し、「マルチロースター」を約5分予熱して串を約11~13分焼けば完成。上下からの高火力により、ひっくり返さずともしっかりジューシー。お肉は旨みがギュッと詰まったおいしさで、野菜もみずみずしく絶品!

以前から、焼きたての料理をべランピング仕様にしたベランダで食べたいと思っていたのですが、「マルチロースター」なら完璧にこなしてくれそう。本機は屋外での使用は推奨されてないので、ベランダすぐ横のリビングに「マルチロースター」をセットして焼いてみました。

【詳細なレシピはコチラ→】https://www.zojirushi.co.jp/recipe/list/751.html

 

食べてみるととんでもない非日常体験が!牛肉と野菜のコラボレーションがダイナミックに口の中に広がり、牛肉のやわらかさと野菜のシャキシャキが交互にやってきます。最高!さらに、熟練の焼き師が1本1本を手作業で焼き上げたような丁寧な仕上がりも確かに感じられます。これが自宅で食べられるなんて、想像以上の非日常!

 

個人的には食べるのと同じぐらいテンションが上がったのが、配膳のとき。右手にお酒、左手に牛串を載せたお皿をキッチンからベランダに持ち運ぶときに、香り立つ料理の匂いと、牛串のジュージュー感にすでにメロメロ。「マルチロースター」は「食のエンターテイメント性」も極めて高い製品といえるでしょう。ちなみに、「マルチロースター」でできる料理はお酒とも相性が良いのですが、それは次回の記事でたっぷりお伝えします!

 

さて、「マルチロースター」は煙や嫌なニオイも少ないので、妻や娘からも大好評。これまでのNGがなんだったのか、「あれも焼いてみよう、これも焼いてみよう」のリクエストが続出。製品ひとつで食卓が変わるとはこのこと。

 

さらに、本機はふたが簡単に分解でき、焼き網と反射板、水受皿まで丸洗いできるので手入れも楽々。肉を焼いたあとについた油を落とす作業って大変だと思うのですが、本機ではそんなことなし! この手軽さも、日常的に使いたくなるポイントです。

 

休日の夜に使ってみた:窓付きグリルで絶妙おこげの「焼きおにぎり」に成功

↑髪を乱しながら一心不乱に食べるライブ感をレポート 

同じ日。日中の牛串では美味しさと盛り上がりで、家族全員食べすぎてしまいました。とはいえ、時間が経てば小腹がすいてきます。そこで、夜は軽めの焼きおにぎりに。

 

ということで、「マルチロースター」をダイニングテーブルに移動し、下ごしらえしたおにぎりを調理。調理工程が見える窓付きの仕様なので、ちょうどいい焼き加減に仕上げられること。これがフライパンの場合、絶妙なおこげを付けるのはけっこう難しいんです。

 

焼きおにぎりは、タレの甘く香ばしい風味とかつお節のうまみが合わさって滋味深い美味しさ。ごまのプチッとしたアクセントもたまりません。そして、私はここで別途ダシ汁とねぎを加えて焼きおにぎり茶漬けにアレンジ。サラサラッとしたライトな口当たりと、ほっこりやさしい味わいに癒されます。

↑しょうゆとみりんを加えたご飯に、かつお節と白ごまを加えてさらに混ぜ合わせて成形。約5分予熱した「マルチロースター」で、約7~8分焼けばでき上がりです

【焼きおにぎりは公式レシピもあります→】https://www.zojirushi.co.jp/recipe/list/755.html

 

そして「マルチロースター」が素晴らしいのは、「しまわなくてもいいかな」と思わせてくれる実用性とデザイン性の高さ。ホットプレートや電気鍋は食べたらしまうのが基本ですが、本機は利用シーンが幅広いのでそのままテーブルに出し、翌日も文字通りマルチに活躍してくれます。仕事は忙しいけど、上質なライフスタイルを実現したい層にはうってつけの製品といえるでしょう。

 

月曜日の朝に使ってみた:グルメなトーストで優雅なモーニング

↑「マルチロースター」は本体のとっ手も大きいので持ちやすく、移動が苦になりません。ダイニングテーブルに置いても「画」になります

こうして翌朝、再び「マルチロースター」でお世話になったのはパン調理。本機は本格的なグリルチキンも上下のヒーターで美味しく仕上げてくれるので、トーストもワンランク上のクオリティに焼けることは間違いないでしょう。

 

そこで今回トライしたのが、ナッツハニートースト。おつまみにも重宝するミックスナッツを少々アレンジして具材にする、プチリッチな一品です。

↑ミックスナッツを粗く刻み、はちみつとシナモンをブレンド。バターを塗った食パンにチーズ、ナッツとのせてアルミホイルを敷いた「マルチロースター」で約6~7分焼けば完成です

【詳細なレシピはこちら→】https://www.zojirushi.co.jp/recipe/list/753.html

 

バターやパンが焼ける香りって最高ですよね。しかもこの日はチーズやはちみつも加わって、食卓がエレガントに。月曜日の憂鬱な朝でも一気に様変わりして、一日のやる気があふれてきます。

 

トーストは、カリサクもちっと。そこにとろけるチーズ、クラッシュナッツのコリッとした食感もプラスされ、多彩なテクスチャーが多幸感を演出します。味も、甘みと塩味が香ばしさとひとつになり、ミルク、コーヒー、カフェラテとも相性抜群。最高の朝食となりました。

 

なお、ベースの食パンを4等分などにカットしてハニーナッツトーストにすれば、お酒のおつまみにも。バーボンをベースにしたハイボールや、赤ワインソーダなどがよく合うと思います。

 

外食以上のおうちご飯が叶う。それが「マルチロースター」だ!

我が家に「マルチロースター」がやってきてから、毎日の食シーンがより楽しくエレガントになりました。最近は出社が増えて外出や外食する機会も多くなり、「外食志向」に戻りつつあったのですが、外食以上のクオリティでおうちのごはんを楽しめるパワーがあります

 

そう、「おうち時間」全盛のときに調理家電にハマったのですが、それを今度は「制限のない生活」で実践したくなるような感覚。朝昼晩&休日平日に活躍してくれ、後片付けも簡単だからまた次の料理に使いたくなるーーこれ一台で、QOL爆上がりな「マルチロースター」。

 

私のような家電ファンだけでなくファミリーにもオススメ。プレゼントにもピッタリですよ!

 

まとめ/中山秀明 撮影/高原マサキ フードスタイリング/梶山葉月

象印の「マルチロースター」は旬感家電と命名したい名品ぶり!使ってわかった優秀さ&多才さ

秋は多彩な農作物が旬を迎える収穫の時季であり、さんまをはじめ脂がのった食材も増えていく、まさにグルメなシーズン。このタイミングにドンピシャな注目の最新調理家電が、象印マホービンが9月1日に発売した「マルチロースター EF-WA30(以下、マルチロースター)」です。

 

これさえあれば、前述のさんまをはじめ、“マルチ”の名の通り様々な山海の幸がより美味しく仕上がります。しかも、汚れがちな本体もカンタンにお手入れができ、清潔に使えるのも大きな特徴。

 

象印では以前よりロースター製品を手がけており、グリルやフライパンの調理で発生する手間を低減する家電を提案しています。本機はその最新作であり、得られる体験はいわばまったく新しい食卓価値。スマートな操作で季節の恵みがご馳走になる、“旬感家電”ともいうべき名品なのです!

 

GetNavi webでは全3回の記事で、本機の魅力を全体像から細かいディテールまで徹底解説。初回は、ポピュラーなメニュー3品の調理と実食レポートを踏まえた、基本的な内容をたっぷりお届けします!

 

【今回紹介する製品】

象印マホービン

マルチロースター EF-WA30

【SPEC】●消費電力:1100W●外形寸法 幅×奥行×高さ:約49.5×27×19.5cm●焼き網の寸法 幅×奥行:約35×17cm●本体質量(トレー含む):約4.6kg

 

高性能、扱いやすい、美しい。革新的なロースター!

「マルチロースター」は、高い性能と扱いやすさを兼ね備えた機能美がとにかく魅力。シックで端正なルックスは置く場所を選びません。デザイン性に優れているので、キッチンなどに置きっぱなしでもOK。この手の家電は一度、棚や収納にしまうと取り出さなくなることが多いので、インテリアの一部として映える点は使い続けるうえで非常に重要です。

 

操作は難しいことはなく、水受皿に水を入れて焼き網をセットするなどしたら、あとはダイヤル(タイマーつまみ)を回すだけ。そのダイヤルのすぐ横にはレシピや取扱説明書ページへアクセスできるQRコードがあるので、献立考案や調理時のナビゲーションにも大助かりといえるでしょう。

↑操作は簡単シンプル

 

火力面では、上下のヒーターと「こんがり反射板」の効果で熱を効率的に食材へ届け、パワフルかつムラを抑えた調理を実現。また両面が一気に焼けるので繊細な料理でも裏返した際に形を崩すことなくきれいに仕上げてくれます。

↑赤丸の中がヒーター。緑の矢印で指し示したシルバーの板が「こんがり反射板」

 

ロースターにありがちな課題への対策も抜かりはありません。本機では「高性能触媒フィルター」を搭載することで、煙やニオイ成分を約90%カット(※)

(煙やニオイ成分の除去率は、触媒フィルター単体の試験結果であり、実使用とは異なります。触媒フィルターあり、なしでの象印調べ)
※煙の除去率: NBS発煙性試験装置(ASTM-E662に準拠)により、単位面積当たりの発煙量を測定し算出。触媒フィルターあり:4.0 触媒フィルターなし:46.7 (象印調べ)。
・ニオイ成分の除去率:ガスクロマトグラフィーにより、プロピオンアルデヒド(サンマを焼いた時に発生するニオイのもととなる成分)濃度を触媒フィルター単体で測定し算出。触媒フィルターあり:0.447ppm 触媒フィルターなし:5.000ppm(象印調べ)。
・ニオイのもととなる成分量を測定したものであり、実際のニオイの感じ方を比較したものではありません。
↑天面に高性能触媒フィルターが搭載されています

 

↑高性能触媒フィルターの仕組み。ニオイ分子が触媒フィルターを通過する際に、ニオイのない成分に分解されます

 

また、ふたの脱着がワンタッチで行える仕様になっているため分解しやすく、ユーザービリティにも優れています。さらに分解しやすいふたに加え、ステンレス製焼き網・こんがり反射板・水受皿は丸洗いできるのも嬉しいポイント。手入れにも手間がかからず隅々まできれいにできるところも、「マルチロースター」の革新的なポイントです。

 

この「手間がかからず」という点についてはもう少し説明が必要でしょう。焼き魚や焼き野菜を調理する際、キッチンのガスコンロを使うのが一般的。ですが、「火加減が見づらい」「焼け具合も確認しにくい」「調理後はコンロ内部を分解できないから掃除するのが大変」「拭き掃除だとキレイになる限度がある」など、色々な課題があります。これらの作業を中腰もしくは膝立ちの姿勢で行うのも辛いですよね。

 

これらの手間を、マルチロースターは解決! そして、積極的に焼き料理をしたくなる気持ちさせてくれるのです。

↑ふたの取り外しのシーン。その手順はのちほど紹介します

 

 

旬を迎えた山海の幸を「マルチロースター」で焼きまくる

ここからは、実際に調理したうえで性能や使い勝手、料理の味わいをレポートしていきます。メニューは公式レシピを参考に、1皿目は「さんま塩焼」にトライしました。

 

【オススメレシピ1】さんま塩焼

↑「マルチロースター」を約5分予熱。両面に塩をふったさんまを、焼き網に並べて約13~15分焼けば完成です

 

さんまは長さ約35cmと十分な大きさのもの用意しましたが、「マルチロースター」は3尾がすっぽりと収まる余裕のサイズ感。頭を切り落とさずとも、丸ごと焼けます。高性能触媒フィルターのおかげで焼いている最中は煙やニオイが少ないものの、蓋を開けた瞬間、香ばしい香りが立ち上ってきました。焼き上がりについても両面ヒーターと、こんがり反射板のおかげで外はパリッと、中はふんわり焼けており、焼いている最中と焼き上がりの優秀さを実感。

↑さんま3尾も余裕です

 

焼き上がったらお皿へ。ここで活躍するのが、付属の魚取器。先端が焼き網と同じ間隔なので、スッと差し込んでさんまを抱きかかえることで、長くて折れてしまいそうなさんまもきれいに取り出せます。

↑右のさんまを載せているのが付属の魚取器

 

味わいは、皮はパリッとしていて身はふっくら。旬を感じさせる力強くジューシーなうまみに、ワタの苦味が好アクセントとなって美味しいです。そして、尾に近い部分はカリッとしていてこれまた美味。晩酌などで味わうならビールはもちろん、レモンサワーなどのさっぱりしたお酒がオススメだと思います。

 

さて、2皿目も秋を代表する味覚から、「焼きなす」にトライ。なすのように丸みがある野菜は、上下から均等に熱を入れることが難しいのですが、「マルチロースター」はムラを抑え調理できます。

 

【オススメレシピ2】焼きなす

↑「マルチロースター」は約5分予熱。ヘタをつけたままガクだけ切り取り、数か所穴をあけたなすを焼き網に並べ、約15~17分焼く。あら熱をとり、ヘタを切り落として皮をむき、切り分けたら完成。お好みでしょうゆ、かつお節、青ねぎをかけてください

 

皮の中で、なすそのものの水分だけで蒸し焼きになるので、うまみや甘みに凝縮感があって絶品。食感はとろみのある口どけで、ジューシーな美味しさです。これだけ濃厚な味が楽しめるのは、さすが最旬の秋。濃醇旨口や、ひやおろしの日本酒を冷酒や常温で合わせたいと思いました。

 

ラストの3皿目は、肉料理から「グリルチキン」を作ってみました。

 

【オススメレシピ3】グリルチキン

↑「マルチロースター」を約5分予熱。両面に塩とこしょうを振った鶏の一枚肉を、皮目を下にして並べて約12~14分焼き、仕上げに砂糖じょうゆを塗り1分焼けば完成

 

厚みがある肉は火加減が難しいですが、熱効率を高める「こんがり反射板」と上下のヒーターで両面を焼き上げる「マルチロースター」ならその点も頼りになります。

 

なお、「マルチロースター」は焼き網の高さを2段階で変えられるのもポイント。厚みのある一枚肉でも網が低くなるようにセットすれば焦がしませんし、スライス肉や魚の干物など薄めの食材なら網が高くなるようにセットすればスピーディーに焼き上げられます。

 

食べてみると、力強い火力によって皮はパリッと、身はしっとりプリッとした弾力でたまりません。そのまま噛めば、口いっぱいにジューシーな肉汁があふれ、とろける口どけは感動の美味しさです。鶏肉に四季的な旬はありませんが、美食の秋のご馳走にはもちろん、冬のホリデーシーズンにもオススメ。

 

お酒はピノ・ノワールのような穏やかめの赤ワインやロゼ、またはウイスキーハイボールなどがよく合うと思います。

 

 

お手入れも簡単と優秀すぎ。美食の季節にふさわしい“旬感家電”だ!

3品の調理後は洗浄へ。「マルチロースター」は背面上部にふた着脱用のボタンがあり、こちらを押しながら引き上げると、簡単に取り外せます。

↑背面上部の着脱ボタンを掴んで

 

↑取手を持って

 

↑上に持ち上げるだけで簡単にふたが取り外しできます

 

↑焼き網、こんがり反射板、水受皿は手前に引き出すだけで取り外せます。簡単!

 

そして、分解したふた、焼き網、こんがり反射板、水受皿はすべて丸洗いできるので、汚れをしっかり洗い流せて衛生的にも優秀(ふたのフィルター部分のスポンジ洗いはNG)。

 

ストレスがなく手入れができますし、煙やニオイも気にならないので、本機は良い意味で大がかりな調理家電という印象が湧かず、またすぐにでも使いたくなる身近さがあると感じました。

 

秋はシルバーウィークをはじめ休日が比較的多く、ホームパーティーにも適した季節。デザイン性に優れた「マルチロースター」はインテリアにもなじみますし、調理工程が見える窓付きの仕様はライブ感の演出にも一役買ってくれるでしょう。手間がかからず多才な“旬感家電”の本格グリルで、ワンランク上の美食を気軽に味わいたい方、必見ですよ!

 

 

撮影/高原マサキ フードスタイリング/梶山葉月

新規参入で選択肢増の「オーブンレンジ」最新事情…個性派か高機能か、選び方とおすすめ7機種

お弁当を温めたり冷凍食品を解凍したり、日々の暮らしの中で欠かせない存在となっている電子レンジ。自炊しないならこれで十分なのでは? と思ってしまいますが、レンジ機能にオーブン機能がついたオーブンレンジ市場に近頃、なにやら異変あり。ひとり暮らしでも使いたくなる、魅力あるモデルが続々と登場しているのです。昨今相次ぐ新規参入メーカー発モデルのポイントや、おすすめのラインナップを家電YouTuberのまさとパパさんに伺いました。

 

電子レンジで十分?「オーブンレンジ」のメリットとは

↑写真提供=日立

 

「オーブンレンジ」とは、電子レンジ機能にオーブン料理ができる機能がついたもの。買ってきた惣菜を温め直したり冷凍食品を解凍したりするだけなら電子レンジで事足りますが、もっともシンプルでわかりやすいメリットは、オーブン機能があると食材に焼き色がつけられる、という点でしょう。グラタンやピザを焼いたり、パンをトーストしたり、揚げ物をサクサクに温めたりすることができるのです。

 

「オーブンというと、クッキーを焼いたりグラタンを作ったり、料理が好きな人にしか必要ないと思われがちですが、それだけではありません。電子レンジでコロッケを温めると、どうしても衣がしなしなとしてしまいますよね。

例えば、わたしがイチオシしている象印のオーブンレンジには、コロッケや唐揚げを温めるときにサクサクジューシーに仕上がる機能がついているんです。冷凍食品の温めもとても上手にできるので、ただ温めるだけでいい、と思っている人にもおすすめです」(家電YouTuber・まさとパパさん、以下同)

 

オーブンレンジのトレンドは「コンパクト」で「複雑な機能なし」

↑写真提供=象印

 

オーブンレンジは電子レンジより機能が増える分、どうしても大きくなりがち。でも、電気ケトルにコーヒーメーカーにジューサーに……と家電が並ぶキッチンに置くなら、できるだけコンパクトなものがいいはず。

 

「従来のオーブンレンジは、家族4人分をイメージして作られた、大型のものが主流でした。クッキーが二段で焼けたり、庫内が広くてローストチキンも入ったりするような30L以上のものですね。たくさんの自動調理機能がつき、食材や調味料を入れるだけで料理が完成したり、一度に何品もの料理を同時調理できたりと、時短調理もできる優れものです。

でも、一人、または二人暮らしで、料理はそこまでしないという世帯には、それほど大型でハイスペックなものはいらないですよね。新規参入したメーカーのオーブンレンジには、自動調理機能やスマートフォンでの操作機能などはついていません。その分、安価でコンパクトな作りをしているので、ひとり暮らしのキッチンにも置きやすく、購入しやすい価格に抑えることでより身近な家電になっているんです」

 

オーブンレンジを選ぶときの手順

↑写真提供=パナソニック

 

では、実際にオーブンレンジを選ぶとなったら、どういった視点で選べばいいのでしょうか? 順を追って教えていただきました。

 

1.設置場所のサイズを測る

「まず決めなくてはならないのは、キッチンのどこに置くか。オーブン機能のあるレンジは周辺が熱くなるので、周辺に放熱スペースを取ることも必要です。ゆとりを持って測っておきましょう」

 

・幅50cm×高さ40cm程度→30Lくらいの大型商品も視野に入れられる
・幅45cm×高さ35cm程度→18L〜20L程度のコンパクトなものから探す

 

2.使いたい機能を決める

サイズが決まったら、どのような料理に使いたいかを考えます。クッキーやパンを焼いたり、オーブン料理を作ったりしたいのか、おいしく温められるくらい程度でいいのか、それによって必要な機能が決まってきます。

 

「極端なようですが、シャープの『ヘルシオ』か、そうでない商品にするか、です。過熱水蒸気のみで調理できるヘルシオだけは、他のオーブンレンジと調理法が違い、とても個性的なオーブンレンジなんです」

 

・ヘルシー調理がしたい → シャープ「ヘルシオ」
・日常的にオーブンを使ったり、パン・クッキーなどを焼いたりしたい → 30L以上のオーブンレンジ(東芝、日立、パナソニック)
・オーブン料理もしたいが、1人または2人分で → コンパクトなオーブンレンジ(バルミューダ、シロカ、象印)
・おいしく温められるだけでいい → 機能特化型のオーブンレンジ(バルミューダ、象印)

 

3.「上位モデル」「下位モデル」のどちらにするか検討する

サイズや必要な機能が決まってきたら、型番を入手して比較していきましょう。

 

「よく教えてほしいと言われるのが、上位モデルがよいのか、それとも下位モデルでもそんなに劣らないのか、という点です。ここに “型落ち” (新製品が発売されたことで旧機種となった製品のこと)も加わると、迷ってしまいますよね。

わかりやすいのは、30L以上の大型オーブンレンジを購入したいなら、迷わず各メーカーの最上位モデルを買いましょう、という点です。こちらのオーブンレンジで予算を下げていくとなると、どうしても機能が少なくなってしまい、パフォーマンスの引き算になっているものが下位モデルになってくるのです。たくさんの機能を必要としないなら、下位モデルに落とすのではなく、欲しい機能だけが備わっている新規参入メーカーのものをおすすめします」

 

家電YouTuberおすすめのオーブンレンジ7選

では具体的に、30L以上と大型のハイスペックモデルと、必要な機能だけが高性能で備わったミドルレンジモデル、それぞれから、おすすめモデルをまさとパパさんにおすすめしていただきました。

 

■ ひとり暮らし〜2人家族用にぴったり! 新規参入のコンパクトなオーブンレンジ

・スタイリッシュなデザインで唯一無二の存在感

バルミューダ「バルミューダ ザ・レンジ
5万2800円〜(税込)
サイズ:18L
発売年:2017年

2017年に発売して以来、ロングセラーとなっているバルミューダのオーブンレンジ。小型ながらも機能は抜群で、発酵機能もついているなど、オーブンとしての満足度も高い商品です。

「バルミューダのオーブンレンジの特筆すべき点はやはり高いデザイン性でしょう。レンジが終わるチン! という音には実際のギターの音色が使われているなど、操作音や調理中の効果音も洗練されていて、新しい価値を生み出しています。自動あたため機能や解凍機能など、できることをぐっと絞っているのも、使い勝手がいいですね。一般的に1000Wの電子レンジが多いなかで800Wしかありませんが、十分だと思います」

 

・ “解凍” 上手になりたいならシロカがおすすめ

シロカ「SX-20G151
3万4980円(税込)
サイズ:20L
発売年:2022年

2021年に電子レンジ市場に参入したシロカが発売したオーブンレンジは、SX-20G151。コンパクトで左右と背面に隙間を開けず設置できるのも魅力的です。

「シロカのオーブンレンジの特徴は、解凍の技術に優れているところで。ムラなくじょうずに解凍ができるので、冷凍ごはんや冷凍食品などを解凍したい人に向いています。また、価格的にも手が出しやすいので、電子レンジだけでいいかなと思っていた人でも、オーブンつきのものを検討することができます」

 

・揚げ物がサクサクに温められる “サクレジボタン”

象印「オーブンレンジ EVERINO(エブリノ) ES-GT26
オープン価格(実勢価格6万5780円・税込)
サイズ:26L
発売年:2022年

まさとパパさんイチオシのEVERINOは、象印が17年ぶりに再参入したと話題になった商品です。

「おすすめなのは、コロッケや唐揚げなどをカリッと温められる、サクレジボタンがあること。焼き魚やハンバーグなども、電子レンジだけで加熱するとべちゃっとしがちですが、EVERINOにはレジグリという機能があり、レンジで温めてからグリル機能で仕上げてくれます。オーブン料理をたくさんするというよりは、おいしくリベイクしたい、という方におすすめしたいです」

 

■ 2〜4人家族で料理中心に使いたいなら、30Lの大型オーブンレンジ

・過熱水蒸気のみで焼き上げる独自の調理法

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30
オープン価格(実勢価格17万4000円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

100℃を超える温度に加熱された水蒸気で調理するウォーターヒート技術を使い、焼き目をつけながら食材を焼き上げられるオーブンレンジです。

「油分や塩分などを落として焼くことができ、ヘルシー調理をしたい方にはヘルシオをおすすめします。2022年モデルは、あたため機能がバージョンアップし、焼き魚や照り焼き、冷凍パンなどをできたての状態に戻す “おいしさ復元” ができるようになりました」

 

・350℃でパンやピザもふっくら本格的

東芝「石窯ドーム ER-XD7000
オープン価格(実勢価格12万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

業界最高(2023年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて)という350℃の高火力と、丸みを帯びた天井で熱対流がよいのが特徴の石窯ドームは、お菓子作りやパン作りをする人から絶大な支持を得ています。

「石窯ドームを選ぶなら、やはり350℃という機能をどう活かせるか考えたいですね。お菓子やパンを作る人にはもちろんおすすめですし、深さ5cmの深皿がついているので、シチューやアクアパッツァなども作ることができます」

 

・熱風旨み焼きでお肉の表面はこんがり、中はジューシー

日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A
オープン価格(実勢価格10万5500円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

「熱風旨み焼き」という機能が備わっているオーブンレンジです。焼網の上に下味をつけた食品をのせ、液晶画面で肉の種類や形状を選択するだけで、赤外線センサーが食品の表面温度を見極め、ちょうどよく自動調理してくれます。付け合わせの野菜も一緒に調理できます。

「ヘルシーシェフはとにかく高機能で、自動調理に優れています。自動調理メニューが減ったりタッチパネルでなくなったりはしますが、機能としてはひとつ下のMRO-W1Aでも十分なくらいです」

 

・スチーム機能にすぐれている人気モデル

パナソニック「スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A
オープン価格(実勢価格15万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

スチーム機能にすぐれているオーブンレンジで、2022年モデルでは食器を入れると、ヒーターとスチームで除菌できるコースがつきました。グリル機能も進化し、自動調理のレシピも豊富です。

「塩分や脂を落とす調理や、餃子などもふっくらカリッと焼き上げられるスチーム&グリル機能など、毎日の料理のグレードをあげたい人にぴったりです。自動調理機能は忙しい人にも便利で、冷凍うどんなどもそのままグリルに入れて調理できます」

 

 

今やオーブンレンジは、自炊しない人にとっても必需品なのかもしれません。買ってきたお惣菜を今よりもっとおいしく温められたら、それだけでQOLが上がるはず。ライフスタイルに合うオーブンレンジを見つけて活用してみてはいかがでしょうか。

 

※価格はいずれも編集部調べ

 

プロフィール

家電YouTuber / まさとパパ

家電量販店での販売員歴10年のキャリアを活かし、家電YouTuberとして独立。業界にいたからこそわかる裏話やトレンド情報を発信している「まさとパパの家電チャンネル」は、チャンネル登録数6万人を超えるコンテンツに。家電を買う前にチェックすると失敗しないと、ユーザーから信頼されている。
YouTube

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

6つのヒーターで炊き上げる米は最高にモチモチ⁉︎ 家電のプロが厳選した象印の「圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き」

近年の炊飯器は、基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は、家電のプロが厳選した象印の炊飯器をご紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

象印の炎舞炊きは銘柄炊き分け非搭載ですが、6つの底IHヒーターでかまど炊きの激しく複雑な対流を再現。ふっくらでもっちりした食感に仕上げてくれます。自分好みの食感に自動調整する「わが家炊き」も、同社ならではの注目機能です。

 

ローテーションIH構造による大火力でモチモチ食感に

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き NW-LB10

実売価格10万4540円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:鉄−くろがね仕込み−豪炎かまど釜
炊き分け:121通り(わが家炊き)
保温時間:40時間

6つの底IHヒーターをローテーション加熱し、激しい対流を実現。弾力とハリのあるごはんに仕上げます。炊飯後のアンケートに答えると好みの食感に自動調整する「わが家炊き」機能はユニーク。水洗いは内釜と内ぶたのみで済むのも便利です。

SPEC●炊飯技術:ローテーションIH構造+うまみ圧力蒸らし●炊飯時消費電力:1240W●白米以外の炊飯メニュー:金芽米、雑穀米、玄米、麦ごはんほか●サイズ/質量:約W275×H235×D350mm/約8.5kg

 

↑6つの底IHヒーターのうち、2つのヒーターを切り替えて加熱する。高温の熱を米一粒一粒に伝え、甘みのあるごはんに

 

↑内釜には発熱効率と蓄熱性が高い鉄、熱伝導率が高いアルミなどを使用。内面のプラチナコートでごはんの甘みを引き出す

 

↑かたさと粘りの感想を選択すると、炊き方を自動調整。これを続けることで好みの仕上がり(121通り)となる

 

【IMPRESSION】6つのヒーター切り替えで米一粒一粒が超モチモチに

「6つのヒーター切り替えによる高火力で炊いたごはんはモチモチ感が圧倒的。『わが家炊き』は銘柄を問わず、簡単に好みの食感を実現できます。洗うパーツが少ないのも魅力です」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なります。好みに合わせて選びたいですね。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目です。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変でしたが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えています。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

ラクして食卓が豪華になる「パック調理」って? 話題の家電ブランド「STAN.」自動調理なべをレビュー

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は前回に続き、象印マホービンの家電ブランド「STAN.」(スタン)の新商品「自動調理なべ EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。今回は本機の特徴のひとつ、「パック調理」に挑戦します!

 

「パック調理」でポテトサラダとかぼちゃの煮物にチャレンジ!

 

前回はバターチキンカレーを作ってみて、「自動調理なべ EL-KA23」は「デザインがオシャレなだけでなく、日常に溶け込むような工夫がたくさんあった」と語った小山くん。今回は「パック調理」で2つの料理を同時に作っていきます!

「『パック調理』というのは、チャック(ジッパー)つきの食品保存用の袋に具材を入れて、自動調理なべにセットすれば、それだけで料理が作れてしまうというもの。かつ、今回は、こちらの2つのアイテム(付属品のパックホルダーおよびパックホルダーカバー)を使い、2つ同時に(料理を)作れるということで、どれくらい利便性が広がるのか、見ていきたいと思います! 今回作るのは、ポテトサラダとかぼちゃの煮物。この2品が食卓にあれば、手のかかった料理だな、と感じてもらえると思うので、そこも楽しみに見てください!」(小山くん・以下同)

 

それではさっそく調理スタート! といっても調理はカンタン。かぼちゃの煮物はジッパーつき保存袋にかぼちゃと調味料を入れてなじませ、ポテトサラダはきゅうりと調味料を除いた材料を袋に入れてなじませます。

↑ポテトサラダの材料。じゃがいも、たまねぎ、にんじん、ベーコン、きゅうり、マヨネーズ、あらびきブラックペッパーにオリーブオイルなど

 

↑かぼちゃの煮物の材料。かぼちゃとだし汁、しょうゆ、砂糖、みりん、塩など

 

↑具材をジッパーつき保存袋に入れた状態

 

2つの袋をパックホルダーに入れ、パックホルダーカバーをセットして湯せん用の水を入れ、「パック調理90℃」に設定すればOK。かぼちゃの煮物は25分で取り出し、ポテトサラダは追加でさらに35分加熱します。

↑2つの袋はパックホルダーに入れ、湯せん用の水を入れます。袋の口にパックホルダーカバーをひっかければ準備完了。なお、袋はポリエチレン製の耐熱温度100℃以上で、サイズ21×18cm以下のものを使用します

 

パック調理&2品同時調理が忙しい人の生活を変える!

加熱後のポテトサラダは袋の上から麺棒でじゃがいもを潰し、きゅうりと調味料を入れて混ぜれば完成! 果たしてそのお味は……?

 

「いただきます! う~ん、ちゃんとポテトサラダができてます! 潰し方によっては歯ごたえが残ってるものも作れそう。めちゃくちゃおいしいです。次、かぼちゃですね。このかぼちゃ、切るときはすごく固かったんですけど……めっちゃやわらかくなってる! う~ん、美味しい! 家庭の味がします! 普段の食事にこれが2品プラスされると豪華になりますよね。これはいいなぁ~」

さらに2品の同時調理で手間を省くには、調理時間が同じ料理を選ぶと良い、と小山くんは語ります。

 

「今回の2つの料理は調理時間が違っていたので、そこだけ工夫が必要かな、と。たとえば、ホームページで紹介されている『れんこんのきんぴら』とかぼちゃの煮物は同じ時間なので、その2つだったら同時に作れますね」

 

最後に、パック調理と2品同時調理の便利さまとめてもらいましょう!

 

「パックに具材を入れて、お湯に浸けるだけでできるのはめちゃくちゃ簡単ですし、洗い物も少なくなるので、この方法はかなり生活を変えてくれるんじゃないかと思います。忙しくて料理の品数が増やせなくて困っている方は、パック調理で2品の同時調理を試してみてはいかがでしょうか」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。本稿では触れられなかった製品のディテールやエピソードもあるので、こちらもぜひご覧ください!

 

【今回紹介した動画はコチラ】

インスタで話題の「STAN.」自動調理なべをレビュー!「お値段が張っても手に入れたい」理由とは?

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、象印マホービンの家電ブランド「STAN.」(スタン)の新商品「自動調理なべ EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。バターチキンカレーを作ってみて、その味と使い勝手はいかなるものか、じっくり検証していきます!

 

オシャレな外観とホーロー鍋の高級感に感動!

オシャレな外観からインスタグラムで話題の「STAN.」の新商品とあって、小山くんの期待値はかなり上がっている模様。開封時、さっそくのそのデザインにテンションが上がります。

「おおーカッコイイ! シンプルで統一感のある黒のカラーリングと、下のベージュのラインとかがめちゃくちゃオシャレで、部屋に置いておきたくなるようなそんなデザインです。このあたりはいままで見てきた自動調理鍋のなかでもダントツなので、かなり推したいポイントですね」(小山くん・以下同)

 

もうひとつ、小山くんが驚いたのが内鍋。内鍋はホーロー製で、想像以上のクオリティに感心しきり。

「ホーロー鍋もスゴイですね! めちゃくちゃカッコイイ! 鍋の質感は、自動調理鍋についているものとは考えられないくらい高級感があります。この鍋、直火OKらしんですよ。フタを閉じても高さがないから、そのまま冷蔵庫にもしまえるという。この内鍋は、『STAN.』の自動調理鍋を買うひとつの理由になるかな、と思います!」

↑シンプルな操作パネル

 

バターチキンカレーはペロっと行ける食べやすい味

では、レッツクッキング! 今回は、バターチキンカレーを作っていきます。

↑材料は鶏もも肉、牛乳、バター、塩、たまねぎ、プレーンヨーグルト、すりおろししょうが、にんにく、カレー粉、ガラムマサラ、カットトマトと鶏ガラスープなど

 

調味料やヨーグルトなどをもみこんだ鶏肉を内鍋に入れ、バター、トマト、鶏ガラスープを合わせてコースのカレー/シチューを選んで25分にセット。牛乳とバターを入れてさらに10分加熱して完成! 果たしてお味のほうは……?

「気になるのは、鶏肉がどうなってるか、ということですが……(一口食べて)う~ん、ちゃんと柔らかくなってる。めちゃくちゃ美味しいです! どちらかというと、インド料理屋さんのカレーよりはツルツルしているというか、水分量が多くなりましたが、めちゃくちゃ美味しいです。う~ん、ウマイ! 個人的にはバターがガツンときいてるものがいいですが、カットトマトが入っていて、これくらいあっさりしているのもいいですね。ペロッと食べられました」

続いて、使い終わったあとのお手入れをチェック!

「洗うのはめちゃくちゃ簡単! 洗うのはホーロー鍋と、ふたに付いているもの(うちぶた)と、つゆ受けの3つしかなくて、かつ面倒な突起や小さい部品もなく、めちゃくちゃ洗いやすい。ほかの自動調理鍋に比べて、これは相当お手入れが簡単です」

 

生活に溶け込んで、ずっと使い続けられる逸品

最後に、レビューを振り返ってみての感想をどうぞ!

「見た目がオシャレというだけじゃなくて、本当に生活に溶け込むような工夫が見られました。例えば、ホーロー鍋がそのまま冷蔵庫に入れられて、直火で温められるところもそう。お手入れも簡単で、洗うのはたった3パーツ。しかも小さいパーツのないシンプルな設計。メニューの選び方も全然難しくないので、毎日使っていくには適した商品だなと思いました。しかも、見た目のオシャレさが一級品なので、これは多少お値段が張っても手に入れたい家電です。手に取ってもらえば、ずっと使い続けられるのがわかる、そんな逸品です!」

 

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。本稿では触れられなかった製品のディテールや、レシピの詳細もあるので、こちらもぜひご覧ください!

【今回紹介した動画はコチラ】

 

つまみ作りに最高じゃない? 人気の象印「STAN.」自動調理鍋でオトナの宴(うたげ)を楽しむ

象印マホービンが2019年に立ち上げた家電シリーズ「STAN.」。シンプルな機能とスタイリッシュなデザイン、リーズナブルな価格で、同社でも大人気のブランドになっています。筆者も以前から「おしゃれだな~」と思っていましたが、2021年の9月に開催された説明会で「STAN.」シリーズのミッションのひとつが「デザイン先行でプロジェクトを進める」であることが発表されました。そして、同時に紹介された新商品が自動調理なべ「EL-KA23」(実売価格3万3000円・税込)です。デザインを含め、機能や使い勝手も気になる……ということで本機をお借りして使ってみました!

↑象印マホービン「STAN.」の自動調理なべ「EL-KA23」。カラーはブラック(写真)とホワイトの2色が用意されています

 

やっぱりおしゃれ。直感的な操作性も特徴

EL-KA23のフォルムは炊飯器と似ていて、サイズは幅28.5×奥行き31×高さ22.5cm、質量は7.0kg(すべて約)。マットな質感で、下部がキャメルカラーになっているな点など、これまでの「STAN.」のデザインイメージを踏襲しています。

↑上面パネルはシンプル。手前のボタンを押すとフタが開きます

 

機能面では利便性を重視しているのが特徴。直感的な操作性にこだわっていて、自動調理メニューは、材料を入れて「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」からコースを選ぶだけで料理が作れます。また「パック調理」「温度調理」「無水調理」はマニュアルコースで、自分で温度や時間を設定して使います。

↑付属品のうち、左下がレシピブック。後述するホーローのフタや、米調理用の軽量カップなども付いています。さすがは象印マホービン、炊飯機能も自慢ということでしょう

 

↑本体には内側に水位が書かれたホーローの鍋を内蔵。もちろん取り出せます

 

「パック調理」などを使った3品にトライ!

レシピブックには33種類の料理例が載っていて、ジャンルは前菜系、煮込み、ご飯もの、スイーツなど多彩です。また「STAN.」の公式サイトにはレシピブック以外の料理も掲載されており、今回はそのなかから3品にトライしてみました。

↑レシピブックのビーフカレー。写真からしてウマそうです

 

まずは「EL-KA23」のウリである「パック調理」を試してみたいところ。「パック調理」とは、食材を入れたジッパーつき食品保存袋をホーローなべにセットした「パックホルダー」に入れ、水を入れて調理時間を指定すれば、同時に2品まで調理できる機能。今回は「スナップエンドウとえびのタルタル」と「プルコギ」の2つの料理を同時に作ってみます!

↑パック調理には、パックホルダー(穴の開いた容器)にパックホルダーカバー(手に持っているカバー)をセット。これをさらにホーロー鍋にセットします

 

「パック調理」は仕込んでしまえばあとはカンタン

「スナップエンドウとえびのタルタル」は、殻をむき背わたを取ったえびに塩を振ってもみ洗いし、水気をふいてジッパー付き食品保存袋へ。そこに筋を取ったスナップエンドウを入れ、水と顆粒コンソメとともになじませます。これだけでひとまず準備OK。

↑ジッパー付き食品保存袋は別途用意。耐熱温度100℃以上、厚さ0.06mm以上、サイズ21cm×18cm以下のものを使いましょう。一般的なLサイズはサイズオーバーなので要注意です

 

次は「プルコギ」を仕込みます。ひと口大にした薄切り牛肉をにんにく、酒、砂糖、しょうゆ、コチジャン、ごま油と混ぜてもみ、10分ほど寝かせたら玉ネギ、にんじん、ニラ、もやしを入れて肉をほぐしながら全体を混ぜます。

↑こちらが仕込んだ「プルコギ」の素。これをいくつか作り、調理しないぶんは冷蔵庫や冷凍庫で保存するのが時短のコツです

 

仕込んだ「プルコギ」を「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋とともに、パックホルダーを付けた鍋にセット。なお、セットする際は、食品保存袋のジッパーは閉めません。開けたままにすることで、水圧によってパックがぴったりと貼り付き、しっかりと熱が伝わる調理が可能となるからです。

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いで準備完了

 

鍋を「EL-KA23」本体にセットし、フタを閉めたら「コース」キーから「パック調理」を選択。今回の料理はともに90℃で調理しますが、「プルコギ」が25分、「スナップエンドウとえびのタルタル」が20分なので、まずは20分で調理。完了後に「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋を取り出し、5分追加で調理して「プルコギ」を仕上げました。

 

なお、設定した時間は、内部の水が沸いてからの調理時間のこと。水が沸くまでに約25分かかるので、実際は設定時間よりも長くかかることになります。

↑「パック調理」はマニュアルコースですが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです

 

↑開けるとこのような感じ。しっかり熱が通っていました

 

↑調理後。それぞれ、最終工程の味付けをして仕上げていきます

 

冷ました「スナップエンドウとえびのタルタル」の袋に、殻をむいて粗くつぶしたゆで卵を入れ、マヨネーズ、レモン汁、塩、黒こしょうを和えて盛り付けたら完成です!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」ができました!

 

続く「プルコギ」は終了のブザーが鳴ったら、よく混ぜ合わせて器に盛りつけ、お好みで白ごまをふるだけ。こちらもウマそうです。

↑「プルコギ」も完成

 

具だくさんでスパイシーなカレーに挑戦!

3品目は「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」にチャレンジ。こちらはパック調理ではなく「カレー/シチュー」のコースで調理します。まずはフライパンで玉ねぎなどをソテー。玉ねぎに十分に色が付いたら、スパイス類を加えてさらに炒め、鍋に入れます。空いたフライパンでブロックから1cm幅に切った豚バラ肉を炒め、焼き色が付いたら鍋に入れます。さらに、鍋にカットトマト(缶でOK)、だし汁、大根、まいたけも加えて調理開始。

↑フライパンにサラダ油を入れて温め、玉ねぎ、にんにく、しょうがを茶色くなるまで中強火で炒めます

 

↑「カレー/シチュー」で25分に設定して「スタート/再加熱」を押せば調理開始です

 

調理時間は沸くまでが約20分、設定時間が25分で合計45分。終了のブザー(メロディー)が鳴ったらガラムマサラを加えて混ぜ、かいわれ大根をのせたら完成です。

↑ごはんとともに「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」を盛りつけました

 

なお、本機は鍋が保温力の強いホーローになっているのもポイント。残ったぶんは冷ましてからフタをして冷蔵庫に入れてもよし。そしてまた食べるときはガスコンロの直火に直接かけられるので、温め直しが手軽にできるのです。

↑ガスコンロに直接かけられるホーロー鍋もおしゃれ。反射のためグレーっぽく見えますが、実際はブラックです

 

ほったらかしでこのウマさ。つまみ作りのパートナーにも最適

ここからは作った料理とお酒をペアリングしながら一品ずつ試食していきましょう! 「スナップエンドウとえびのタルタル」は、爽やかで甘みがあるスナップエンドウとプリッとしたえびのメリハリがナイス。ゆで卵とマヨネーズが全体をうまくまとめ、まろやかさと酸味も絶妙です。甘くなくて爽快なチューハイにもよく合う!

↑「スナップエンドウとえびのタルタル」には、今夏リニューアルした「キリン 氷結無糖 レモン」のアルコール7%のほうをペアリング

 

「プルコギ」は甘じょっぱくてほんのりピリ辛。野菜も数種入れたので、濃厚ながらそこまで罪悪感はありません。ごはんやお酒が進む味で、ガツンとパンチのあるレモンサワーがすこぶる合う!

↑「プルコギ」には今秋500mlの新サイズとしたデビューした「檸檬堂 ホームランサイズ 鬼レモン」を

 

「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」は、豚バラ、大根などがゴロッとしていて食べごたえあり。パンチはありながら、ルウではないのでサラッとしたテクスチャーかつ、和風だしのやさしさがあり、重くはないです。ごはんがなくてもつまみとして楽しめる、大人のカレーといえるでしょう。スパイス好きは、クミンはパウダーじゃなくホール(粒)でいいかも。このカレーには、炭酸の効いた辛口のワインサワーがよくマッチしました。

↑「豚バラ肉の和風スパイシーカレー」には、秋に限定発売された「サントリーワインサワー 辛口ロゼ」を合わせました

 

↑パック調理は鍋を汚さないので楽ちん。またホーロー鍋は丸洗いできるとあって、全体的にお手入れは簡単でした

 

「EL-KA23」は、洗い物が少なくて済み、袋のまま保存もできるパック調理が便利ですし、ごはんにおかず、スイーツと、これ一台でいろいろ作れてホーロー鍋のアイデアもナイス。価格も3万3000円と手ごろなので、「自動調理器がほしいけどデザインがもう一歩……」と思っていた人は要チェックです!

家事えもんが予想! 2022年に爆売れ必至の調理家電はコレだ

インフルエンサーは、家電やガジェット、ファッションなどの様々な情報をライフスタイルとともに発信し続けています。 今回は「家事えもん」として親しまれる松橋周太呂さんに、2022年に爆売れ必至の調理家電を占ってもらいました!

※こちらは「GetNavi」2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

3度目の戦国時代が到来! ほったらかし調理家電

2014〜15年ごろと、2020年ごろに続いて、いま“第3次ほったらかし調理家電戦国時代”が到来中。各社が革新的な新製品を投入しています。

 

直火OKのホーロー鍋

象印マホービン
STAN. 自動調理なべ EL-KA23
実売価格3万3000円

同時に2品のパック調理が可能になり、“時産”性が向上。高い蓄熱性を誇る厚さ2mmのホーロー鍋は直火にかけることができ、料理好きが使い込める仕様になっています。調理後は専用の蓋をすればそのまま冷蔵保存できて便利!

 

忙しい毎日でも多彩な料理を楽しめるホットクック

シャープ
ヘルシオ ホットクック KN-HW24G
実売価格7万4800円

2〜6人ぶん作れる容量はそのままに、従来機よりもコンパクト化。「まぜ技ユニット」の回転速度が強化され、ホイップクリームなどの泡立てが可能になりました。ケーキ作りを楽しむ際のサポート役としても秀逸です。

 

独自の加圧技術を採用したシロカの「おうちシェフ」

シロカ
おうちシェフPRO SP-2DM251
実売価格1万5800円

独自の「スマートプレッシャー技術」を採用し、おいしく素早い調理を実現。加圧時間と圧力値を自由に調整可能で、好みに合わせた細やかな調理ができます。予約調理時は細菌が繁殖しづらい温度を維持するので衛生的。

 

▼選んだのはこのインフルエンサー

[家電芸人]松橋周太呂さん
「家事えもん」の愛称で親しまれる家事・家電芸人。「調味料検定通」を取得した料理好きで、メディアでは時短テクを多数紹介する。

家電のプロがレコメンド! いま持つべき最新「空調・調理家電」5選

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の空調家電や調理家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がCheckしました!

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

 

【その1】トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

【その2】ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

【その3】空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

【その4】時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

【その5】洗練されたデザインと ジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

保存袋で調理できる「パック調理」が便利! 象印のオシャレ自動調理なべをチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

洗練されたデザインとジッパー付き食品保存袋を使った「パック調理」は特筆!

自動調理鍋

象印マホービン

自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

デザイン性に優れた「STAN.」シリーズの自動調理鍋。ほったらかしでも手の込んだ料理を作れる「おまかせ自動調理」や、外出中に一品できる「おまかせ予約調理」に対応する。ジッパー付き食品保存袋で簡単に調理できる「パック調理」も行える。

SPEC●最大調理容量:2.3L●設定温度範囲:40〜100℃●消費電力:900W●電源コード長:1.4m●サイズ/質量:W285×H225(ふた開き時456)×D310mm/約7.0kg

 

↑煮込み料理に適した、蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用。ふた付きなので、調理後そのまま鍋ごと冷蔵庫で保存できる

 

↑「パック調理」では、食品保存袋に食材と調味料を入れてそのまま調理可能。手が汚れることなく、後片付けも簡単に行える

 

【平島’s Opinion】外出前に食材をセットしておけば帰宅時にはアツアツ料理が完成!!

内鍋に蓄熱性の高いホーロー鍋を使っているので、ゆっくりと冷めることで食材に味が染み込み、料理がおいしく仕上がります。予約・保温機能付きで、お出かけ前に材料をセットして時間を指定すれば、帰宅後にできたてを食べられる。共働きなどで忙しい家庭にオススメです。

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

庫内容量はクラス最大の14L! 大容量ノンフライオーブンを家電のプロがレコメンド

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

時短でヘルシーに複数調理が可能な大容量ノンフライオーブン

ノンフライオーブン

エペイオス

ノンフライオーブン CP247A

実売価格2万4999円

クラス最大となる14Lの庫内容量を誇るノンフライオーブン。油を使わないヘルシー調理に加え、大容量を生かした豊富なオーブンメニューが同時に(または別々に)作れる。ロティサリーチキンやフライドポテトなども同時に調理可能。

SPEC●オーブン温度調節:50〜220℃(10℃単位)●タイマー:1分〜9時間59分●消費電力:1400W●電源:100V(50/60Hz)●電源ケーブル長:約1.2m●本体サイズ/質量:W330×H380×D370mm/9.6kg

 

↑360度高速空気循環技術を採用。上部のヒーターで食材を均一に熱し、ヘルシーなノンフライ調理を実現する

 

↑本体正面に操作系を集約。16種のプリセットボタンに加え、回転機能やタイマー機能も備える

 

【平島’s Opinion】失敗せずに多くのメニューに挑戦できる!

油を使わないヘルシーな揚げ物のほか、ロティサリー機能を使って鶏の丸焼きを作ったり、ピザを焼いたりと、パーティメニュー作りでも大活躍してくれます。食材に合わせてメニューボタンを押すだけで失敗なく調理できるので、料理初心者でも本格的な料理を楽しく手軽に作れます。おうちごはんはコレで充実間違いなし!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「メンテがラクで助かる」加湿もできる空間除菌脱臭機「ジアイーノ」をプロが絶賛!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

空間除菌脱臭機に加湿機能が加わってさらに安心!

次亜塩素酸 空間除菌脱臭機

パナソニック

ジアイーノ F-MV4300

実売価格16万5000円

加湿機能を搭載した次亜塩素酸 空間除菌脱臭機。除菌・脱臭効果のある次亜塩素酸が部屋のニオイを素早く分解し、ニオイが衣服などの布製品に染み付くのを防ぐ。風路切替機構により、除菌脱臭しながら季節に応じて加湿量を選択可能だ。

SPEC●適用床面積:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)、〜11畳(木造和室)●定格加湿能力:650ml/h●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:W398×H710×D270mm/約11.8kg

↑上部の操作部では、デジタルで現在湿度の目安を1%単位で表示。エラーコードやチャイルドロック設定状況などもわかる

 

↑汚れた空気を吸引し、次亜塩素酸を含んだ除菌フィルターで除菌・脱臭。キレイな空気と気体状の次亜塩素酸を放出する

 

【平島’s Opinion】次亜塩素酸の生成と手入れのしやすさが魅力

本機では次亜塩素酸を水道水と専用の塩タブレットで生成しますが、塩タブレットの自動投入機能が付いていて、ユーザーは半年に1回くらい塩タブレットの補給をするだけでOK。お手入れも基本は週1回除菌フィルター等をすすぎ洗いするだけと、とにかくメンテがラクなのが助かります。

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

とてもガス炊きには見えない! デザイン一新のガス炊飯器を家電のプロがチェック

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ガス炊飯器ならではの強火力で新米がさらにおいしく炊ける

電子ジャー付ガス炊飯器

リンナイ

直火匠(じかびのたくみ) RR-055MTT

実売価格6万5780円

インテリアのトレンドに合わせ、フラットな形状とマット調のカラーを採用するなどデザインを一新したガス炊飯器。「本焚新米モード」の搭載により、ガス炊飯器ならではの強火力で新米をよりおいしく炊き上げられる。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合(0.09〜1.0L)●炊飯メニュー:本焚新米、本焚白米、白米、白米急ぎ、炊き込み、おかゆ、玄米●サイズ/質量:W277×H275×D413mm/10kg

 

↑直火による加熱に最適なアルミ製の内釜を採用。ガスならではの強火力で釜全体を加熱することができる

 

↑米の“粘り”や“こげ”の具合を、それぞれ5段階で調整可能。直火の強火力だけでなく、微妙な火加減も行える

 

↑つゆ受け枠はステンレス製。パッキン、内ぶた、蒸気口なども簡単に外して水洗いできるので、手入れがラクだ

 

【平島’s Opinion】ガス炊きの特徴と電気炊飯器の利便性を両立

ガスの強火力で炊いたごはんはふっくらモチモチの食感で甘み満点に炊き上がり、冷めてもおいしいのが魅力。そんなガス炊きの特徴と、電気炊飯器の利便性を兼ね備えています。電気炊飯器のように火加減を自動制御し、米の粘りや「おこげ」の具合をボタンひとつで調整できて優秀!!

 

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

「基本性能は文句なし」ダイニチの「ハイブリッド式加湿器」を家電のプロが高評価!

長引く巣ごもり生活を楽しく快適にする家電が百花繚乱だ。本記事では、最新の家電の実力を専門ライターにガチでチェックしてもらった!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

トレイカバーを交換するだけでアッという間にお手入れ完了!

ハイブリッド式加湿器

ダイニチ工業

HD-RXT521

実売価格2万3760円

取替えタイプのトレイカバーを採用したハイブリッド式加湿器。メンテナンスは使い捨てのトレイカバー(3枚1650円)を交換するだけで、水洗いする手間を省けるのが魅力だ。設定湿度に達するまで加湿量を約15%アップする「ターボ」モードを搭載。

SPEC●加湿量:500mL/h(※)●運転音:13〜30db(※)●連続加湿時間:10時間(※)●タンク容量:5L●サイズ/質量:W375×H375×D175mm/約4.6kg

※:「標準」モード時

 

↑トレイカバーが汚れたら新しいものに交換(1シーズンに1回程度)。面倒な手入れが不要なのがうれしい

 

↑天面の操作パネル。4つの運転モード(標準、静音、eco、のど・肌)、3段階の湿度設定(50/60/70%)が選べる

 

↑キャップに「Ag+抗菌アタッチメントEX」を装着。水中に抗菌成分が溶け出し、タンク内の雑菌の繁殖を抑える

 

【平島’s Opinion】基本性能が高くメンテナンスのしやすさも◎

加湿量や運転音、省エネ性にも優れており、ハイブリッド式なので加湿の立ち上がりも早い。基本性能は文句なしです。また、「カンタン取替えトレイカバー」は使い捨て式で、汚れたら取り外して新しいカバーと交換するだけで良いので、面倒なトレイのメンテナンスが不要。これは本当にラクですね。

 

家電ライター

平島憲一郎さん

調理系から空調・ヘルスケア系まで、生活家電全般に精通。幅広い媒体へ寄稿する。

シロカの電気圧力鍋が1万2800円! 人気家電が超おトクな「XPRICE」ブラックフライデー&サイバーマンデーは11月19日から

エクスプライスは、同社が運営する、エアコンや冷蔵庫などの家電を中心に販売するECサイト「XPRICE」にて、11月19日12時~11月30日18時の12日間、ブラックフライデー&サイバーマンデーセールを開催します。

 

期間中は最大50%OFFのお得な製品も登場し、シロカの電気圧力鍋を税込1万2800円などの特別価格で提供。「ブラック」フライデーにちなんで、総額96万円(クロ=“黒”)以上のクーポンを毎日配布します。

 

以下はセール対象アイテムです。

 

シロカ 電気圧力鍋(1台6役/スロー調理機能付き)SP-4D151(RD) レッド

↑ブラックフライデーセール価格1万2800円(税込)

 

スライヴ マッサージチェア(くつろぎ指定席)CHD-9200-BK ブラック

↑ブラックフライデーセール価格7万7777円(税込)

 

イワタニ カセットコンロ(カセットフー タフまる)CB-ODX-1-OL オリーブ

↑ブラックフライデーセール価格7777円(税込)

 

日立 エアコン白くまくんRAS-X40K2S(主に14畳用・単相200V)

↑ブラックフライデーセール価格10万8000円(税込)

 

象印 スチーム式加湿器EE-DC50-HA グレー(木造和室8畳/プレハブ洋室13畳まで)

↑ブラックフライデーセール価格1万9800円(税込)

 

東芝 有機ELテレビ REGZA 65X830(65V型地上・BS・110度CS 4K内蔵)

↑表示価格より1万円引きになるクーポンを配布(5名限定)

ヒットの秘訣はデザイン先行!?「インスタでやたら見かける」家電シリーズ「STAN.」自動調理なべ説明会

インスタっ子の編集長・山田いわく、「最近、インスタで『STAN.』が投稿されているのをやたら見かけるんだよね~」とのこと。「STAN.」とは炊飯器でおなじみ、象印マホービンが2019年2月から発売している家電シリーズ。同シリーズではすでにIH炊飯ジャー、電動ポット、コーヒーメーカー、ホットプレートが発売済で、使いやすさを重視し、シンプルなデザインと1~3万円台のリーズナブルな価格が特徴となっています。

↑すでに発売されている「STAN.」の4製品

 

さて、この「STAN.」シリーズに10月21日、新たに自動調理なべ EL-KA23(実売予想価格・税込3万3000円)が加わります。今回、本機の説明会がオンラインで開催され、「STAN.」シリーズのブランドコンセプトと新製品の特徴が明らかにされました。

↑「STAN.」シリーズの自動調理なべ EL-KA23。カラーはブラックとホワイトの2色を用意

 

「30代前後の新しい家族」がターゲット

同社のデザイン室長・堀本光則氏によると、今後の「STAN.」は「単なるシリーズではなく、サブブランド的な位置づけで確立していきたい」とのこと。つまり、「STAN.」を特別なブランドに育てたいというわけで、その事実からも人気のほどがうかがえます。そして今回、自動調理なべの発売にあたり、外部デザインチームを含めて議論を深め、「STAN.」のブランドコンセプトの明確化を図ったそう。

 

その結果、「STAN.」のミッションは①30代前後の新しい家族に向けて②ジャンル横断でシリーズをつくるために③デザイン先行でプロジェクトを進める、という3つに明確化されたそうです。

↑「STAN.」のミッションについて語るデザイン室長の堀本光則氏(写真右下)

 

「①30代前後の新しい家族に向けて、という点に関して、30代前後のいわゆるミレニアル世代の方々は、アンケートでもネット重視の傾向は顕著に出ていた。そのような傾向を見越し、デビュー当時にコンセプトショップのイベントやRoomClip(インテリア実例共有サイト)との取り組みを実施。ネットとリアルを融合させた広告宣伝活動を展開しました」(堀本氏)

 

30代前後といえば、当たり前のようにネットで情報を集める世代。ターゲットを明確に絞ったことで、活用すべき広告メディアも自ずと見えてきたわけですね。

 

デザイン先行でプロジェクトを進める

興味深いのは、③デザイン先行でプロジェクトを進める、という点。いままでの象印にはまったくなかったイメージです。

 

「ジャンル横断でシリーズを作るという形を取っているため、デザイン上も明確なデザインコンセプトが必要でした。当初から『うつわ』というキーワードをもとに、うつわらしい逆台形のフォルムと底の部分をあえて色と質感を変え、ほかにはないアイコニックなデザインを採用。何よりも周辺環境との調和、暮らしになじむデザインを最優先に考えていった結果、デザイン性の高さでお客様に支持・共感を頂いています」(堀本氏)

これらを統合した結果、「STAN.」の中核となる価値観=コアバリューは、「暮らしになじむスタンダードな商品をお届けする」に集約されたそうです。

 

「ターゲットとする方のライフステージは、新生活を始めるファミリーの方々。そのような方が憧れる、ネット上でみんなに見てもらいたい、見習いたいと思わせるもの、出しておきたくなるデザイン。なおかつ必要最低限のシンプルなスペックと納得できる価格……ということで、このようなコアバリューを定めさせて頂きました」(堀本氏)

 

頑張って買うような高級機は不要。機能はシンプルで価格は安いほうがいい。でも、どうせならデザインがよくてSNS映えするものはないかな……?  そんな、合理的でSNS大好き世代にハマったのが「STAN.」だったわけですね。

 

コアバリューに基づき、直感的な操作性にこだわった

続いて、製品の特徴を見ていきましょう。機能面では、「カレー/シチュー」・「スープ」・「煮物」・「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけの自動調理が可能。また、最大12 時間前から予約・保温ができるので、朝出かける前に材料をセットし、出来上がり時間を予約すれば、帰宅後すぐに食べられます。

 

なお、先述のコアバリュー「暮らしになじむスタンダードな商品をお届けする」に基づき、利便性を重視したとのこと。そのため、手順が煩雑になりがちな圧力調理やメニュー番号を採用せず、直観的な操作にこだわったといいます。

↑製品の説明は第一事業部の三嶋一徳さんが担当(写真右下)。操作パネルを左から右に操作するスムーズな流れに

 

パック調理は袋の端を閉めなくてもOK

ジッパーつき食品保存袋を活用した「パック調理」も可能。ホーローなべに付属の「パックホルダー」に袋を入れ、水を入れて、調理時間を指定してスタートさせれば、同時に最大2 品まで簡単に調理できます。手が汚れず、洗い物も少ないので、後片付けもカンタン。ジッパーつき食料保存袋にあらかじめ食材を入れ、冷凍・冷蔵保存しておけば、忙しい時に重宝するはず。

↑付属のパックホルダーを使って調理

 

↑パック調理で作れる料理の例

 

「パック調理」で面白いのは、調理前に袋のジップを完全に閉じなくてもOKな点。袋を厳密に脱気する必要もなく、袋の端をパックホルダーカバーのツメに引っ掛けるだけなので気がラクです。

 

利便性を高めるため、薄型化したホーローなべを採用

煮込み料理に適した蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用しているのもポイント。テーブルに映えるデザインなので、そのまま食卓に置いて使えます。ただし、通常のホーローなべだと重くて利便性を損なうため、通常のホーローなべが厚さ3mmのところ、2mmと薄型化することで軽量化を果たしています。また、なべはガスコンロの直火に直接かけられるので、温め直しなどが手軽にできるのもうれしいところ。なべはふたつきなので、そのまま冷蔵庫に入れてもOKです。

↑ホーローなべは薄型化して軽量化し、使い勝手を高めました

 

 

↑ホーローなべは直火OK

 

↑後片付けは3つのパーツを洗うだけ

 

こうしてみると、やはり「STAN.」の人気が出るのもわかる気がします。「デザイン先行」というものづくりは独自性がありますし、これならシリーズで揃えたくなるのが人情というもの。メーカーとしては「機能盛り盛り」に走りがちなところ、これに逆行してシンプル化するために力を注いでいる点も極めて興味深いです。「使いやすくてデザインがいい」。単純なことですが、たしかにこれでいいよな……と思います。その意味で、今度の自動調理なべ EL-KA23も人気が出そうですね。

忙しくても充実した食卓にできる、同時に2品調理できる象印マホービンの「自動調理なべ」(EL-KA23)

象印マホービンは、「STAN.」シリーズから「自動調理なべ」(EL-KA23)を発表。10月1日から発売します。市場想定価格は3万3000円(税込)前後です。

 

STAN.シリーズは、象印マホービンが提案する「暮らしの道具」として、機能性と日常生活に溶け込むデザイン性を兼ね備えたシリーズ。そのSTAN.シリーズから発売するEL-KA23は、共働き世代や子育て世代に向けて利便性を高め、「忙しい中でも家族のために充実した料理を作りたい」「限られた時間の中で賢く料理して、家族のための時間を作りたい」というニーズに応えた商品にしたそうです。

 

 

カレー/シチューやスープ、煮物、米調理においては、火加減を気にする必要がないうえに、途中で材料を入れる必要もないとのこと。材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで自動調理できるとしています。また、最大12時間前から予約・保温できるため、朝出かける前に材料をセットし、できあがり時間を予約すれば、帰宅後すぐに食べられます。

 

自動調理なべのホーローなべは腐食しにくいうえに、色移りしにくいタイプを採用。また、蓄熱性が高いため、料理のおいしさを引き出してくれるそうです。さらに、できあがった料理をそのまま食卓に置けるよう、テーブル映えしたデザインに仕上げたとしています。これに加えて、後片付けも簡単で、洗い物はホーローなべ、内ぶた、つゆ受けの3点だけになっています。

 

さらに、専用の「パックホルダー」が付いており、手持ちのジッパー付き食品保存袋に食材を入れ、ホーローなべにセットしたパックホルダーに水とともに入れて、調理時間を指定してスタートボタンを押せば、同時に2品まで調理可能。ジッパー付き食品保存袋に好みの食材を入れて冷蔵・冷凍保存しておけば、忙しいときでもサッと取り出して、パックホルダーに入れて調理するだけで、充実した食卓にできるといいます。

 

 

このほか、食べごろ温度で保温できる機能や、無水調理、再加熱機能などを採用。

 

最大調理容量は約2.3Lで、ビーフカレーであれば最大6人前調理可能。本体サイズは約幅28.5×奥行き31×高さ22.5cm、重量は約7kgです。

お米の甘味成分を引き出す、人気の象印マホービン「炎舞炊き」シリーズに新モデル「NW-PT」登場

↑NW-PT

 

象印マホービンは、「炎舞炊き」シリーズにおいて、釜底のIHヒーターが4つタイプの圧力IH炊飯ジャー「NW-PT」を7月21日から発売すると発表。市場想定価格は1升炊きの「NW-PT18」が9万1000円前後(税込)、5.5合炊きの「NW-PT10」が8万8000円前後(税込)です。

 

2018年に発売された炎舞炊きシリーズは、一般的にはひとつで制御するものだった釜底のIHヒーターを、業界で初めて複数個採用し、独立して制御する「ローテーションIH構造」を搭載したモデル。発売以来、出荷数量が好調に推移し、特に従来モデル「NW-P」が好調だといいます。

 

新モデルのNW-PTは、4つのIHヒーターを搭載し、対角線上にある2つのIHヒーターを同時に加熱することで部分的に集中加熱でき、激しい対流を起こせるとしています。さらに、沸騰工程で集中加熱の時間を見直し、より対流を激しくすることで、お米の甘味成分を引き出しているとのこと。

 

NW-PT18の本体サイズは約幅30.5×奥行き37×高さ24.5cmで、重量は約8kg。一方のNW-PT10は約幅27.5×奥行き34.5×高さ21.5cmで、重量は約6.5kgです。

 

なお、炎舞炊きの4合炊きモデルにおいて、釜底のIHヒーターを従来の2つから4つに増やした「NW-US07」と、圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」シリーズの「NW-MA07」も7月21日に発売します。市場想定価格はNW-US07が11万1000円前後(税込)、NW-MA07が6万6000円前後(税込)です。

 

↑NW-US07

 

↑NW-MA07

シリーズ最高峰「ハイテクロボット掃除機」もフラッシュセールでお買い得! いま揃えたい新生活家電6選

夏休みが終わって心機一転、はたまた職場の人事異動などで、秋に環境を変えたい人、変わる人も少なくありません。そこで楽天市場では、掘り出し物の家電製品をお値打ち価格で大放出するフラッシュセールを開催します。期間は8月31日午前10時~9月7日午前9時59分まで。さらに対象ショップで使える最大1200円OFFのクーポンも発行します(クーポン利用期間は9月1日0時~9月7日午前9時59分まで)。超お得な商品が目白押しなので見逃し厳禁ですよ!

 

セール特設ページはコチラ

 

[その1]

圧倒的な洗練フォルムを纏う軽量薄型設計のノートパソコン

HP
ENVY 13 x360
セール価格9万7000円

アルミニウムボディのスタイリッシュな13インチノートパソコン。重さ約1.31kg、最薄部わずか15mmの軽量薄型設計が特徴。最大約11時間駆動のバッテリーを搭載し、外出時も場所を問わず安心して使えます。また、ディスプレイを反対側に折りたためるタブレットモードにも対応。

 

【ここがポイント】

本体の一部分には、高級な包丁やナイフに使われるダマスカス鋼の模様をあしらっています。さらにスピーカーグリルやディスプレイとキーボードを繋ぐヒンジ部は、ジオメトリック(幾何学的)デザインを採用。一目見ただけでも分かる洗練されたフォルムが、所有欲を満たしてくれます。

 

[その2]

余計な機能を省いて徹底的に映像美を追求したハイビジョン液晶テレビ

maxzen
J40SK03
セール価格3万3500円

「高画質で視聴する」ことに特化したシンプル設計の40インチ液晶テレビ。高輝度の直下型LEDバックライト、広色域化した高品質パネルを搭載し、明るくクリアな映像美を楽しめます。本体はPC機器やAV機器を接続しても違和感なくマッチするシンプルなデザイン。

 

【ここがポイント】

2系統の「HDMI入力端子」を備え、ブルーレイディスクなどの映像出力にも対応します。従来モデルに比べてスピーカーも進化しており、音質、音の広がり感ともに向上。映画やコンサート映像を鑑賞する際はダイレクトな臨場感を味わえます。

 

[その3]

最先端のテクノロジーを搭載したシリーズ最高峰モデル

アイロボット
ロボット掃除機 ルンバ960
セール価格7万7950円

最先端のテクノロジーを駆使して家中の床を自動清掃してくれる「ルンバ」シリーズ最高峰モデルです。本体にはカメラが搭載され、フロアトラッキングセンサーなどの高性能センサーによりフロア全体をナビゲーション。清掃中にバッテリー残量が少なくなると自動でホームベースに戻り、充電後は残りのエリアを清掃します。

 

【ここがポイント】

ルンバの進入を制限したい場所には、付属の「デュアルバーチャルウォール」をセットすると便利。赤外線の見えない壁によって、円形の進入禁止エリアを作ってくれます。また「iRobot HOME アプリ」を使えば、別の部屋のルンバを遠隔で操作可能。ほかにも外出先から清掃開始を指示できたり、便利なスケジュール機能を備えるなど、最上位モデルならではの様々な便利機能を搭載しています。

 

[その4]

室外機にもこだわったシンプル&コンパクトなルームエアコン

ダイキン
E AN22VES 標準設置工事セット
セール価格5万9900円

シンプル&コンパクトなベーシックタイプのルームエアコン。高さ285mm×幅770mm×奥行233mmの小型ボディにスッキリしたデザインなので、洋室の袖壁や真壁(しんかべ)仕様の和室にも設置できます。室外機にも様々な工夫が施され、限られたスペースにも置けるコンパクト設計。マイナス15度から45度までの外気温に耐え、冷房・暖房ともにどんな状況でもしっかり可動します。

 

【ここがポイント】

冷房は上向きに吹き出し、暖房は足元から気流を届けてくれる「風ないス運転」機能を搭載。部屋の温度を効率良く調整するだけでなく、風が直接体に当たらないよう配慮されています。温度設定は0.5度単位で操作できるため、冷やし過ぎや暖め過ぎの心配もありません。なお、上記のセール価格は取付工事費込みの価格となります。

 

[その5]

充実した洗濯コースが魅力の全自動洗濯機

パナソニック
全自動洗濯機 NA-F70PB11
セール価格4万3000円

手入れがしやすい「抗菌加工ビッグフィルター」を採用した、バスポンプ内蔵タイプの洗濯機。洗濯機の底面に、3枚のビッグウイングと3個の突起を持つ「ビッグウイングパルセーター」を搭載、パワフルな立体水流を起こして水や衣類をしっかり攪拌する設計なので、水位が低いときでも衣類の汚れを効果的に落とします。

 

【ここがポイント】

洗剤液に衣類をひたす「つけおき」と「かくはん洗い」を4回繰り返す「つけおきコース」は、汚れを溶かし出して手軽に洗濯物をキレイにできます。また「香りしっかりコース」を使えば、最終すすぎの途中で柔軟剤の投入タイミングをブザーでお知らせ。洗い終えた衣類に、柔軟剤のやさしい香りが残ります。

 

[その6]

炊き方を微調整して好みの味に進化していく炊飯器

象印
圧力IH炊飯ジャー 極め炊きNP-BG10
セール価格2万800円

発熱効率を高めた「鉄器コートプラチナ厚釜」が特徴の圧力IH炊飯器です。釜の外側にはIH加熱と相性の良い鉄をコーティングし、ご飯の炊きムラを抑制。さらにプラチナコートの内釜は、触媒作用によって水を弱アルカリに変化させます。弱アルカリ化した水がお米の表面を覆うたんぱく質を分解するため、甘み成分がアップしたご飯を味わえます。

 

【ここがポイント】

お米の銘柄や季節に関係なく好みの食感に炊ける、「わが家炊き」メニューを搭載。前回食べたご飯の味を回答するだけで、炊き方を微調整してくれます。また本体の底についたセンサーは、保温に最適な火加減で温度をコントロール。水分の蒸発を抑え、30時間まで美味しく保温することができます。

 

提供:楽天市場

「社運かけました」炊飯器の象印、過去の栄光を捨て「絶対の自信」で送り出す新モデル「炎舞炊き」

象印マホービンは、国内の炊飯ジャーで長年大きなシェアを維持しているメーカー。1970年の電子ジャー発売以来、「美味しいごはん」を追い求めて、「IH」「圧力」「南部鉄器製の内釜」といった機能を進化させてきました。そんな同社が今年の7月21日から発売する「圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き(えんぶだき)”」は、これまで以上の美味しさを追求し、新しい加熱方式を採用した意欲的な製品です。

↑圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き”。左は5.5合炊きのNW-KA10、右は1升炊きのNW-KA18。カラーは「黒漆」(くろうるし)で、四角いフォルムは玉手箱をイメージしています

 

「おいしいご飯=かまど炊きの再現」を一貫して追求

「ごはんを美味しく炊くポイントは、お米に高温の熱を均一に伝えること。これによってお米の甘みや旨みが引き出されます」と話すのは、同社の第一事業部長の山根博志さん。同社は、以前から美味しいご飯のヒントは「かまど炊き」にあると考え、昔ながらの薪を使ったかまど炊きを一から検証してきました。こうして2011年に誕生したのが、伝統工芸品の「南部鉄器」および、羽釜(中ほどにつばがついた釜)の形状を採用した「南部鉄器 極め羽釜」シリーズです。同シリーズの実力は、最新モデルNW-A型のユーザーアンケートで88%が「美味しく炊ける」と評価したほど。

 

しかし、同社はその評価に甘んじることなく、もっと美味しく炊ける方法を研究し続けた結果、「かまどの炎は実は均一に熱を伝えていない」ということに気が付きました。かまどの炎は、焚き木の状態や風などの影響を受けて、揺らいでいます。それに伴って、強い火力が与えられる場所が移動し、釜は部分的に集中加熱されます。その際、釜の内部で温度差が生まれて、激しく複雑な対流が起こることがわかったのです。

↑かまどの炎で加熱された釜内を観察すると、炎のゆらぎで、部分的に高温になっているのがわかります

 

3つのIHコイルを独立制御し、炎のゆらぎと大火力を実現

また、同社では、かまどの炎の火力を電力で再現するには、どのくらいのエネルギーが必要になるのか検証したところ、かまどの炎を電力に換算すると約2750W。これを現代の炊飯器と比較するために単位面積あたりの火力に換算すると、約6W/㎡になることがわかりました。この約6W/㎡という火力は、日本の電力事情では実現が難しい数字でした。つまり、かまど炊きの美味しさを再現するには、「かまどの炎のゆらぎの再現」と「かまどの大火力を電気で実現する」という課題があるというわけです。これを解決するために同社が開発したのが「ローテーションIH構造」です。

 

従来のIHコイルは、本体底部に2重にコイルを配したIHコイルを1つのみ搭載していました。しかし、「ローテーションIH構造」は、それぞれを独立制御できるIHコイルを3つ搭載しています。これにより、炎のように部分的な集中加熱が可能となり、かまどで炊いた時と同様に複雑な対流を引き起こします。

 

「ローテーションIH構造の採用で火力もアップ。象印の現行モデルの単位面積あたりの火力は約3W/㎡ですが、新モデルの『炎舞炊き』は、約12.5W/㎡。かまどの炎を超えた大火力を実現することに成功しました」(山根さん)

↑新モデル「炎舞炊き」はIHコイルを3つ搭載(左)

 

【動画】
炎舞炊きの加熱中の釜内の様子。火力が強い部分が移動し、激しい対流が起こっていることがわかります

 

「南部鉄器」に替え、蓄熱性・発熱効率・熱伝導率に優れた内釜を開発

加熱方法が変わったなら、それに最適な内釜の開発も必要になります。これまで同社の最上位機種の内釜は、伝統工芸品の「南部鉄器」を採用していましたが、「炎舞炊き」では素材を一新。IHと相性がよく、発熱性・蓄熱性が高い「鉄」、優れた熱伝導性を持つ「アルミ」、蓄熱性と耐久性に優れた「ステンレス」を組み合わせた「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」を開発しました。こちらは羽釜の要素を取り入れ、釜のふちに厚みを持たせたのも特徴。「厚いふち」は、釜側面の熱を蓄え、内釜の外へ放熱せずに効率よく加熱します。また、新素材を使った新しい内釜は、従来の約2kgから約1.2kgへと軽量化し、扱いやすくなりました。

↑「炎舞炊き」の内釜「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

↑内釜の形状も一新。左が従来モデルの「南部鉄器 極め羽釜」で、右が最新モデルの「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

ご飯はふっくらもちもち、粒感があって甘みが広がる!

説明会の中で、「炎舞炊き」で炊いたご飯を試食する機会がありました。試食で使われたのは、佐賀県のお米「さがびより」です。もっちりとした食感と、適度なツヤ、豊かな甘味と香りが特徴とされるお米です。今回の試食は標準の「白米」コースで、炊きあがりから30分ほど経過した状態のものを試食。口に入れると、ふっくらともちもちした食感でした。粒感もしっかり感じられて噛むと甘みが広がり、おにぎりや塩気のある焼き魚などが欲しくなる味わいです。標準のコースでこれだけ美味しいごはんが食べられるとは、さすがは象印です。

↑試食で提供されたご飯。ツヤがあり、粒の形がはっきりとわかります

 

高評価だった「南部鉄器」を捨て、社運をかけたのが「炎舞炊き」

また、説明会で同社の広報部長、西野尚至さんは、今回の新製品にかける思いを次のように語りました。

 

「2011年から7年間発売してきた『南部鉄器 極め羽釜』シリーズは、お客様から高い評価を得ることができました。『高級炊飯器の中で一番美味しいのは南部鉄器の極め羽釜』というありがたい声も頂戴しています。しかし、今回の新製品は、その高い評価をいただいていた機能をすっぱり捨て去ったもの。『炎舞炊き』のリリースの際、当社の社長が『社運をかけた製品』と話すほどの位置づけです。我々は、『南部鉄器 極め羽釜』はとても美味しいと思っていましたが、『炎舞炊き』はそれを凌駕する製品だと自信を持っています」

 

炊飯ジャーのトップメーカー象印が、従来モデルで高評価を得た技術を捨て、社運をかけて開発した「炎舞炊き」。絶対の自信を持って世に送り出したのは明白で、今年の大きな話題となるのは間違いありません。

↑2つあるカラバリのうちのひとつ「雪白」(ゆきじろ)

 

「これは炊飯革命だ」象印、創業100年のプライドを込めた炊飯器「炎舞炊き」を投入

象印マホービンは、新フラッグシップとなる圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き(えんぶだき) NW-KA」を発表しました。発売は7月21日。実売予想価格は、5.5合炊きの「NW-KA10」が12万円前後(税抜)、1升炊きの「NW-KA18」が12万5000円前後(税抜)です。

↑NW-KA10。左から黒漆 (くろうるし) 、雪白 (ゆきじろ)

 

かまど炊きの炎のゆらぎから着想

本機の特設サイトのコンセプトムービーでは、本機の開発の経緯をわかりやすく伝えています。以下でそのナレーションを紹介していきましょう。

 

「おいしいご飯を追い求めて……象印は、いつの時代ももっと美味しく炊ける炊飯技術の研究・開発に取り組み続けている。これまでの象印は、圧力を生かす構造を採用し、炊きムラを抑える羽釜も取り入れてきた。しかし、彼らは、まだまだ美味しいご飯を炊く秘密が、かまどには隠されているはず、と考えていた……。そのとき、見慣れていたかまどの炎に、誰も気づいていなかった新たな発見があった。そう、炎のゆらぎだ」

↑かまど炊きの炎のサーモグラフィー画像。ゆらいだ炎が内釜に当たり、部分的に高温になっています

 

3つの独立したIHヒーターを搭載して大きな対流を起こす

「かまどの炎は、部分的に強弱をつけ、ゆらぎながら釜のなかで複雑な対流を起こし、ご飯を炊いていることがわかった。いままではひとつの底IHヒーターを制御しながら、内釜全体を均一加熱することを目的としていたが、かまどでの炎のゆらぎを実現するには、IHヒーターの構造を、根本的に見直す必要があった。そこで、いままでひとつしかなかったIHヒーターを分割し、独立制御する技術を開発。業界で初めてのIH構造を搭載した『炎舞炊き』が誕生したのだ」

↑2017年同社従来品(左)はIHコイルが本体底部に1つのみ。これに対し、「炎舞炊き」(右)はIHコイルを3つに増強しました

 

「『炎舞炊き』は3つの独立したIHヒーターを制御。(従来比)4倍以上の大火力で、釜内に大きな対流を起こすことに成功した。部分的な集中加熱で、複雑で激しい対流を起こし、違いは明らか。炎のゆらぎも見事に再現。しかも、甘み成分を引き出し、ふっくらおいしいご飯に仕上げた」

 

そして、同ムービーは「この炊き方は、象印の炊飯革命だ。舞え、炎。舞え、お米。炎舞炊き」との力強い言葉で締めくくり、この「炎舞炊き」がまったく新しい技術であることを強調しています。

↑内釜の対流イメージ。従来品(左)より、3つのIHコイルで複雑な対流を起こすことに成功(右)

 

「お家芸」といえる「南部鉄器 極め羽釜」を止め、軽量・コンパクト化を果たす

同社の意気込みは、内釜を見てもよくわかります。2010年から採用していた羽釜(中ほどにつばがついた釜)、および2011年から採用していた南部鉄器の内釜を廃止。代わりに、炎舞炊きの特性を生かすために、鉄、アルミ、ステンレスを組み合わせた「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」を採用しました。「南部鉄器 極め羽釜」は、長らく同社のフラッグシップの代名詞だったわけですが、新技術のために、おそらくは断腸の思いでこれを捨て去ったわけです。

 

これにより、従来品がW30.5cm×D40cm×H24.5cm/11.5kgだったのに対し、本機はW27.5cm×D34.5cm×H23.5cm/8.5kgとひと回り小さくなり、3kg軽量化したのもポイント。従来品は「デカくて場所を取る」「内釜が重くて扱いにくい」との意見も少なからずあったため、今回のダウンサイジングで、使い勝手は向上したといえるでしょう。

 

↑新たな内釜「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」の構造。アルミ、鉄、ステンレスのを組み合わせ、その内面に甘み成分と旨み成分を引き出すうまみプラスプラチナコートを施しています

 

↑羽釜は廃止しましたが、そのノウハウは、新たな内釜の「厚みのあるふち」に受け継がれています

 

上質感のあるすっきりしたデザインを採用

さらに、新製品では本体デザインも刷新。コンパクトでキッチンにすっきりと納めたくなるような形状、かつ上質感のある“玉手箱”のようなデザインに仕上げたとのこと。カラバリはダークトーンのキッチンにも合わせやすい、和を感じさせる<黒漆(くろうるし)>と、清潔感とやさしい印象の<雪白(ゆきじろ)>の2色展開です。炊飯ジャー本体の液晶も、従来品から白黒反転し、視認性を向上させました。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、好みの食感に調整できる121通りの「わが家炊き」メニューも、本機ではその炊き分け範囲をさらに拡大させています。

↑本体の液晶は、従来品(左)と違って白黒反転させました(右)

 

同社は1918(大正7)年、ガラスマホービンの中びん製造を開始して以来、今年で創業100周年。その間、「象印といえば炊飯器」というイメージを作り上げてきた同社だけに、創業100周年を記念して、気合の入ったモデルを投入してきました。その実力はいかなるものか、ぜひ確かめてみたいところです。

便利な家電を揃えてワンランクアップの新生活を! 快適環境を提供するイチ押し家電6選

4月になると新しい環境で生活を始める人が増えますよね。新生活に欠かせないのが、暮らしをサポートしてくれる家電商品。生活必需品以外にも日々の生活がワンランクアップするアイテムが数多くあるので、この機会にチェックしましょう。楽天市場では、掘り出し物の家電製品をお値打ち価格で大放出するフラッシュセールを開催します。期間は3月30日午前10時~4月4日午前9時59分までの5日間。お得な商品が目白押しなので必見です!

 

セール特設ページはコチラ

 

オールシーズン役立つ多機能脱臭機

富士通ゼネラル
PLAZION(R) 加湿脱臭機 DAS-303E-W

セール価格1万9800円

富士通ゼネラルの「DAS-303E」は、「脱臭」「集じん」「除菌」「加湿」などの機能が備わった加湿脱臭機です。ボタン1つでON・OFFが切り替えられる「加湿機能」には、電力使用量の少ない気化式を採用。冬の暖房時に加湿すると体感温度が上がるので、節電にも役立ちます。

 

【ここがポイント】

イチ押しの機能は、進化した脱臭力の「プラズィオン」が搭載された「トリプル脱臭」。本体に内蔵された「高速メガフィルターⅢ」が、気になるニオイを吸着&分解してスピード脱臭してくれます。4方向から漏れなく空気を吸い込んで、わずかなニオイも「オゾンユニット」で徹底分解。ニオイが気にならない快適な室内環境を実現してみては?

 

ダイエットにぴったりの体組成計

タニタ
体組成計 BC-751-WH

セール価格4280円

タニタが開発した体組成計「BC-751」は、体重だけでなく「体内年齢」や「筋肉量」、「内臓脂肪レベル」などの数値が計れます。体の状態を瞬時に分析してくれる「乗るピタ」機能が搭載されているので、あっという間に結果を表示。体の状況を把握して、日々の健康管理に活用してください。

 

【ここがポイント】

本体に生年月日や性別、身長などの個人データを登録できます。最大5人までデータ保存できるので、家族と共有して使う際に役立つはず。また乗るだけで登録者を認識する「自動認識機能」が備わっているため、設定など操作する手間が省けてラクチンです。

 

本格的な足マッサージを体感

ツカモトエイム
ポルト エアーフットマッサージャー エアロテックアイ AIM-012

セール価格7980円

「エアロテックアイ」は、疲れた足を癒してくれるエアーフットマッサージャーです。足先からふくらはぎまでしっかりとエアーバックが包み込んで、念入りにマッサージ。「美脚効果」もあるので、足のむくみが気になる女性はお見逃しなく!

 

【ここがポイント】

同商品には「ふくらはぎコース」や「足裏・足先コース」など4種類のマッサージコースを搭載。ふくらはぎやかかと、足裏全体を揉みほぐしてくれるので、自宅にいながら本格的なマッサージが体感できます。血行を促進させて足の疲れをスッキリ取り除いてみては?

 

米の栄養素を引き出す炊飯機能

象印
圧力IH炊飯ジャー 極め炊き NP-ZF10-TD

セール価格1万6900円

炊飯器「NP-ZF10」には、さまざまな白米の食感が楽しめる「炊き分け圧力」機能を搭載。「白米ふつう」や「しゃっきり」、「すしめし」の3種類に炊き分けてくれるので、好みに合った炊き方を選びましょう。また米の栄養素を引き出す「熟成炊き」を使用すると、米や玄米の甘味成分が約2.3倍にアップ。ほかでは味わえないうまみが詰まった白米を堪能してください。

 

【ここがポイント】

炊飯器に内蔵された「底センサー」は、保温の際に最適な火加減で温度をコントロール。水分の蒸発を抑え、30時間まで味を落とさずに保温してくれます。熱々のご飯が好みの人におススメなのが「高め保温」機能。ふっくらとした状態が持続するので、炊いた翌日でもおいしく食べられます。

 

映画やドラマ鑑賞にぴったりのパワフルサウンドのホームシアター

オンキヨー
BASE-V60(B)

セール価格3万7500円

ワンランク上の音質を実現したホームシアターシステム「BASE-V60」。同商品は「コンパクトスピーカー」や「スリムレシーバー」「サブウーファー」がセットになっていて、全て繋ぐとパワフルなサウンドが楽しめます。映画やドラマを鑑賞して、臨場感ある映像を満喫しましょう。

 

【ここがポイント】

新たに搭載された「AccuEQ機能」は、オンキヨーオリジナルの機能です。付属の測定用マイクを使うと、「音量レベルの調整」や「最適なクロスオーバー周波数」などを自動的に測定しセッティング。さらに部屋の環境により生じる音のひずみも補正してくれるので、クリアでバランスのよい音を届けてくれます。

 

任せて安心の“お掃除ロボット”

ツカモトエイム
ロボットクリーナー ミニ ネオ AIM-RC03

セール価格6980円

部屋を自動で掃除してくれる「ミニ ネオ」は、ツカモトエイムの“お掃除ロボット”です。業界最小サイズの全長23.5cmで、ソファーの下やベットの隙間などをスイスイ掃除。本体上部に付いたスイッチを押せば稼働するので、後はロボットに掃除を任せておけば自然と室内がキレイになります。

 

【ここがポイント】

同商品には、「らせん走行」「バンパー走行」「壁沿い走行」の動きがプログラミングされています。本体正面には「高感度ショックセンサー」が内蔵されているので、壁際にくると自動で進路を変更。また「落下防止センサー」も備わっているため、段差や階段から落下する心配もありません。

 

提供:楽天市場

プロが全力レコメンド! 3万円以下の「高コスパ生活家電」ベスト5

高級モデルではないが、「これで十分」と思える安くていいモノを紹介するコーナー。今回は、3万円以下で買える生活家電のおすすめ製品をピックアップ。家電のプロのオススメコメントとともに紹介します!

 

その1 コードレス掃除機

吸引口にブラシはないがヘッド設計に工夫あり!軽い使い心地でスリムなデザインもうれしい

20180222-yamauchi-003

アイリスオーヤマ

極細軽量スティッククリーナー

KIC-SLDC4-R

実売価格2万6784円

業界最軽量クラスの軽さを誇るコードレススティック掃除機。本体のスリム化や内部構造の見直しで質量約1.2㎏を実現し、高い場所もラクに掃除できます。ホコリセンサーでゴミの量を感知し、吸引パワーを自動調節可能。紙パック式なのでゴミ捨て簡単。ダストカップの掃除も不要です。専用紙パックは抗菌・防臭加工済み。

SPEC●使用時間:標準モード約20分、ターボモード約9分、自動モード約30分 ●充電時間:約3時間 ●集じん容積:0.3リットル ●サイズ/質量:W236×H1003×D162mm/約1.2kg

 

20180222-yamauchi-002

壁置きパーツを使って壁際にスマートに収納。パーツは壁に両面テープで取り付けできる。本体とパーツは磁石で固定。

 

【ココがポイント】

回転する気流で床上のホコリを99%集じん

ヘッド内に回転気流を発生させる独自構造でダストピックアップ率99%を実現。ヘッドと床の隙間が狭く、大きなゴミは上からヘッドを被せて吸引するなど使い方のコツは必要です。

 

ライター・平島憲一郎のレコメンド

掃除・メンテ・収納の手間を軽減する工夫が満載

「ヘッドのブラシを省略しつつ、吸い付きが強い設計で集じん力は高い。デザインもスリムで、部屋置きしても部屋になじみます。本体裏に磁石があり、掃除の途中に冷蔵庫などに立てかけられるのも便利。しかも、メンテの手間が少ない紙パック式で、ユーザーの負担を極力減らしてこの価格はエライ!」(平島さん)

 

その2 シェーバー

ツイスト式のふたがギミック的に面白く、剃り味も携帯用・旅行用としては十分!

20180222-yamauchi-052

ブラウン

モバイルシェーブ M-90

実売価格2260円

オフィスや出張先などで手軽に使える携帯型シェーバー。上位機種も採用するマルチパターン網刃が様々な方向に生えたひげを確実に捕らえます。キワゾリ刃装備で、口ひげやもみあげも手入れ可能。シェービング後にそのまま本体ごと水洗いできます。外出先でも出張先でも手間をかけずに手入れできます。

SPEC●刃の枚数:1枚刃 ●駆動方式:往復式 ●電源:乾電池式(単3形乾電池2本)●キャップ:ツイスト式 ●サイズ/質量:W57×H118×D23mm/120g

 

【ココがポイント】

浮き沈みする網刃である程度快適な深剃りが可能

一枚刃ながら網刃にはクッション性もあり、時間をかければまずまず深剃りができます。スライド式のふたを開けないと電源が入らず、誤作動を防げるのも◎。

 

【編集部家電担当・青木宏彰のレコメンド】

替刃を買うよりも安価でサブ機としては十分な剃り味

「深剃りでは1万円超えの機種に負けますが、サブとしては十分な剃り味。ひげが薄い人でこれをメイン使いする人も。替刃は販売していないですが、本体2000円強だし、替刃を買うより手ごろ!」(青木)

 

シェーバーならこちらもオススメ!

独立して沈む2枚刃で肌にやさしく深剃り

20180222-yamauchi-050

パナソニック

メンズシェーバーツインエクス ES4815P

実売価格2790円

2枚刃がそれぞれ独立して沈み、肌にやさしいシェービングができる携帯シェーバー。「60°鋭角内刃」を採用し、濃いヒゲもスムーズに剃れます。水洗いで清潔さを保ち、切れ味も回復。

SPEC●刃の枚数:2枚刃 ●電源:乾電池式(単3形電池2本) ●キワゾリ刃:非搭載 ●サイズ/質量:W58×H101×D31mm/100g(乾電池除く)

 

その3 コーヒーメーカー

豆から挽いて抽出まで1台で叶う! 全自動で1万円台はおトクすぎ

20180222-yamauchi-006

siroca

全自動コーヒーメーカーSC-A121

実売価格1万1200円

小型ながらミルを内蔵し、挽きから抽出まで全自動。ステンレスメッシュフィルターがコーヒー豆の油分まで抽出、蒸らし工程も入れ、コクのある味に仕上げてくれます。洗う部分は丸ごと取り外し可。

SPEC●抽出方式:ドリップ式 ●最大使用水量:0.58リットル ●消費電力:600W ●保温機能:30分 ●ミル段階:1〜4杯用(すべて中細挽き) ●サイズ/質量:W173×H270×D220mm/約2.2kg

20180222-yamauchi-008

淹れる杯数に応じて「中細挽き」の挽き方を適切にチューニング。これにより、いつでも安定したおいしさになります。

 

【ココがポイント】

「蒸らし」の工程により味に深みが増す!

20180222-yamauchi-007

抽出時に「蒸らし」を入れると、コーヒー粉の油脂分と水分がなじみ、お湯が全体に浸透しやすくなります。この“ひと手間”をプログラムしたことで、コーヒーが一気に深みを増しています。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

コンパクトで場所を取らずボタンひとつで本格派の味に

「抽出されるコーヒーは中細挽きで、ややワイルドな味わい。一度に4杯まで淹れられるので、ファミリーでも使えます。設置場所を取らず、デザインもシンプル。これが1万円そこそことはお買い得です」(戸井田さん)

 

その4 炊飯器

象印お得意の圧力技術は非搭載ながら内釜とIHで十分おいしく炊き上がる!

20180222-yamauchi-015

象印

IH炊飯ジャー 極め炊き NP-VJ10

実売価格1万9220円

IHの高火力と米が対流しやすい丸底の内釜でごはんをふっくら炊き上げます。吸水時間を長くし、お米の甘みを引き出す「熟成炊き」機能を搭載。白米の食感を「ふつう」・「やわらか」・「かため」の3種から選択可。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合 ●炊飯1回の消費電力量:156Wh ●保温1時間の時消費電力量:15.0Wh ●サイズ/質量:約W255×H205×D375mm/約4.0kg

 

【ココがポイント】

同社の基本的炊飯技術だけでもかなりウマい

 

圧力炊飯や南部鉄器なしでも、象印が長年蓄積してきた高いレベルの炊き上がりを実現できると証明。多彩な炊飯機能はありませんが、厚さ1.7mmで丸い形状の羽釜とIHの高火力により実においしく炊き上がります!

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

象印のIH炊飯の技術で上位機に迫る味わい

「象印お得意の圧力炊飯は非搭載ですが、厚さ1.7mmで丸い形状の内釜と、IHの高火力により、上位機種に迫るおいしさです。再加熱して炊きたて感を蘇らせる『あったか再加熱』も実用性の高い便利機能です」(戸井田さん)

 

その5 ドライヤー

ダブルファンによるパワフルな風でより早く美しく髪をブローできる!

20180222-yamauchi-032

コイズミ

モンスターダブルファンドライヤーKHD-W720

実売価格8610円

2つのファンを搭載し、2.0㎥/分の大風量で素早く髪を乾かせるヘアドライヤー。短時間で乾かすことで髪へのダメージも軽減できます。4か所からマイナスイオンをたっぷり放出し、髪に広く行き渡ります。

SPEC●消費電力(100V):1200W ●風量切換:ターボ/ハイ/ロー/クール ●マイナスイオン発生部:4か所 ●コード長:約1.7m ●サイズ/質量:約W270×H280×D100mm/約685g

20180222-yamauchi-030

押している間だけ冷風ドライになる「クールショットスイッチ」を搭載。デジタルスイッチ式で操作性も高め。

 

【ココがポイント】

形の異なる2つのファンでパワフルに風を押し出す!

20180222-yamauchi-031

実売価格8000円台で毎分約2.0㎥の大風量を実現できたのがスゴいところ。形状の異なる2つのファンで風を強く押し出し、より多くの風をより早く髪に届けます。

 

【家電コーディネーター・戸井田園子さんのレコメンド】

運転音は結構大きいけれどとにかく早く乾く!!

「内部に送風ファンが2つあり、ダイソンに迫る風量。マイナスイオンも大量に出るようで、髪が早く美しく乾くと高評価を得ています。運転音が大きいのが玉に瑕ですが、早く乾くので許容範囲!!ボディカラーが3色あり、老若男女問わず選びやすいのも魅力です」(戸井田さん)

炊飯器・最新5モデル「4つの結論」がコレだ! 8項目徹底テストまとめが導く「買い」のポイント

本稿は、最新高級炊飯器の主要5モデル(象印、パナソニック、三菱電機、タイガー、日立)を多角的に検証してきた連載企画をまとめたもの。これまで各モデルの「上質炊飯機能」(炊き立て・冷やごはん・冷凍ごはんの食感チェック)「食感炊き分け」「一合炊き」「保温」「操作性・メンテナンス性」「独自機能・設置性」の各項目をチェックしてきた検証結果をまとめ、各機種がどんなタイプのユーザーにオススメか考えていきます。どんな違いがある? どれを選べばいいの?…と感じている方、ぜひ参考にしてみてください!

 

【検証する機種はコチラ】

エントリーその1

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を採用し大火力で炊き上げる

20170810-s1-1 (2)

象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

実売価格10万2370円

発熱性・蓄熱性に優れた南部鉄器の羽釜を内釜に使用した炊飯器。大きく伸びた羽根で側面ヒーターの熱を釜内に伝え、最大1450Wの大火力と1.5気圧の圧力炊飯でごはんをふっくらモチモチに炊き上げる。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、121通りのなかから好みの食感に近づける機能「わが家炊き」の炊き分け範囲を拡大。従来機種より固めに、よりモチモチに炊けるなど、幅広い食感に炊き分けられる。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:151wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.1Wh●加熱方式:プレミアム対流●内釜:南部鉄器 極め羽釜●サイズ/質量:約W305×H245×D400mm/約11.5kg

 

エントリーその2

「Wおどり炊き」に「加圧追い炊き」を加え、甘みとモチモチ感がアップ

20170810-s1-2 (2)

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

実売価格8万2240円

IHの通電切り替えで激しい熱対流を生み出す「大火力おどり炊き」と、釜内を加圧状態から一気に減圧し激しい対流を生み出す「可変圧力おどり炊き」を組み合わせた「Wおどり炊き」を搭載。熱と水分を米に均一に行き渡らせ、ふっくらモチモチの銀シャリに炊き上げる。炊飯工程の終盤にさらに加圧して釜内を高温にする「加圧追い炊き」機能を新たに採用し、ごはんの甘みとモチモチ感がさらにアップした。50銘柄の銘柄炊き分け機能を搭載するほか、釜内を高温洗浄できる「お手入れ機能」も新採用。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:160wh●保温1時間あたりの消費電力量:14.4Wh●加熱方式:6段全面IH●内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜●サイズ/質量:W266×H233×D338mm/7.0kg

 

エントリーその3

発熱効率が高い「本炭釜」と連続沸騰技術でかまど炊きの味を再現

20170810-s1-3 (3)

三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

実売価格10万2370円

IHの発熱効率が高い純度99.9%の炭素材を使った「本炭釜」採用モデル。内釜全体の発熱と噴きこぼれのない連続沸騰技術により、粒感のいいふっくらとしたかまど炊きの味を再現する。沸騰力の向上と高断熱構造の強化で火力をさらにアップ。蒸気口に新搭載した密封弁が蒸らし時の蒸気の流出を抑え、潤いたっぷりのごはんに仕上げる。15通りの食感炊き分け機能「炊分け名人」に加え、35銘柄に対応する「銘柄芳潤炊き」機能も持つ。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:162wh●保温1時間あたりの消費電力量:17.2Wh●加熱方式:7重全面加熱+連続沸騰●内釜:本炭釜●サイズ/質量:W285×H249×D320mm/約5.7kg

 

エントリーその4 〔NEW!〕

土鍋に新成分を配合し、熱伝導が大幅に向上!

20171129-s4-(36)

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

実売価格13万8240円

陶器の本場・三重県四日市市 “四日市萬古焼”の本土鍋と本物の土のかまどを本体に搭載した炊飯器。土鍋に「炭化ケイ素」成分を新配合し、熱伝導が従来の約2.5倍に向上した。さらに土かまどの表面積も従来比で約11.4%アップし、高火力でふっくらごはんに炊き上げる。タッチパネル全体がスピーカーとして機能する新構造で、音声ガイドの音質もよりクリアに。

SPEC●炊飯容量:1〜5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:150Wh●保温1時間あたりの消費電力量:15.8Wh●加熱方式:土鍋圧力IH+可変W圧力IH●内釜:プレミアム本土鍋(四日市萬古焼)●サイズ/質量:約W261×H220×D325mm/約7.3kg

 

エントリーその5

内釜の底に鉄の粒子を打ち込み効率的な発熱と高い伝熱性を両立

20170810-s1-5 (2)

日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

実売価格7万2310円

水温を60℃以下で米にしっかり吸水させる「高温浸し」と独自の圧力スチーム技術を搭載。ふっくら艶やかで甘み豊かなごはんに炊き上げる。アルミ合金の内釜の底に発熱性の高い鉄の粒子を打ち込むことで効率的な発熱と高い伝熱性を両立し、内釜全体に素早く熱を伝えることで炊きムラを抑える。0.5合でもおいしく炊き上げる「少量炊き」機能も特徴。「蒸気カット」機能付きで、キッチン棚の中で使っても棚の天面が濡れず、設置場所の自由度が高い。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合●炊飯1回あたりの消費電力量:145wh●保温1時間あたりの消費電力量:13.7Wh●加熱方式:圧力スチーム炊き●内釜:高伝熱 打込鉄・釜●サイズ/質量:約W268×H237×D352mm/約6.6kg

 

【各機種の検証まとめ】

20170810-s1-1-(6)

高級炊飯器の購入動機は、何より「おいしいごはんが食べたい」ということ。従って、炊飯器選びの基本は、ユーザーの食感の好みになります。食感炊き分け機能があるとはいえ、炊き上がりの違いはどうしても出るため、各機種の“クセ”は事前に理解しておきたいところです。

 

一方、操作性やメンテナンス性は、各機種へのユーザーの向き不向きを判断する要因になります。特に内釜の材質はメンテナンス性に大きく関わってくるので、注意が必要。設置性も重要で、高級炊飯器はおしなべて大きく重いうえ、炊飯時に出る蒸気量も考慮し、実際に置けるか否かを確認する必要があります。以上に留意しながら、以下で各機種の特徴をまとめて見ていきましょう。

 

エントリーその1

象印

圧力IH炊飯ジャー『極め炊き』

“南部鉄器 極め羽釜” NW-AT10

「ふっくらもっちり」食感では全機種でトップクラス

ごはんの炊き上がりの特徴は、モチモチの弾力と豊かな甘み。「熟成」メニューで炊いた場合、炊き立ての香りが濃厚で、やや柔らかめに炊き上がりました。冷やごはんも冷凍ごはんを再加熱した場合も、もちもち食感をキープ。一方、1合を「熟成」メニューで炊いた場合、香りと甘みは豊かながら、やや粘りと弾力が少ない、硬めの食感になりました。

↑冷やごはん(おにぎり)。炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした↑炊き立てごはんがまとっていたつやは、冷やごはんになってもしっかりキープされています。モチモチした弾力も相変わらずでした

 

本機の食感炊き分けは7通り。最も「しゃっきり」で炊くともちもち感を維持しつつ、ほどける食感が前に出てきます。最も「もちもち」で炊いた場合、粘り・弾力に加え、柔らかさが強まりました。さらに初期設定を変えると、「よりもちもち」「よりしゃっきり」の食感も可能です。

 

保温に関しては、ごはんの乾燥や変色を抑える「極め保温」を使用。保温6時間後では香りとみずみずしさは弱まりましたが、もちもちした食感と甘みは維持していました。

 

“わが家好み”のごはんに簡単に調整できる

本機の炊飯における独自機能は「わが家炊き」機能です。手動の食感炊き分けはパナソニックや三菱電機に比べるとやや物足りないですが、「わが家炊き」の場合、炊飯後にアンケートに答えることで、121通りの食感のなかから最適な食感に調整します。玄米をふっくらもっちりの食感に炊き上げる玄米の「熟成」メニューも搭載しています。

↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わり。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「硬さ」と「粘り」の評価を入力すると、次回炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づきます↑「わが家炊き選択」ボタンを押すと、上の画面に切り替わります。毎回炊飯したあとに、炊き上がりの「かたさ」と「粘り」の評価を入力すると、次回の炊飯時にその評価が反映されます。これを何回か繰り返すことで、段々好みの食感に近づく仕組み

 

ふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が便利

操作性は、大型の液晶パネルに全炊飯メニューが表示されるのはわかりやすいですが、「進む/戻る」ボタンを何度も押してのメニュー選択はやや手間。メンテナンス性では、内釜がかなり重いのが難点で、本体も5機種のなかでは圧倒的に重く、持ち運びが大変でした。ちなみに、本機は炊飯器のふたを手で閉じる際に力を入れて押し込む必要があるため、ボタンを押すとふたが自動で閉まる「スマートクローズ」機能が搭載されているのが便利でした。

20170926-s2-27↑本体ふたの前側面にある「CLOSE(クローズ)」ボタン。炊飯器のふたが開いているときにこのボタンを押すと、ふたが自動で閉まります。力の弱い女性や年配の方は、これを押すことで確実にふたを締めることができます

 

上記をまとめると、以下の通りになります。

●とにかくもちもちの食感が好みの人。初期設定で最強の「もちもち」モードも選べる

●自分で食感設定を試行錯誤するのが面倒な人。「わが家炊き」機能で自分好みに調整可能

●玄米もふっくらもっちりに仕上げる。玄米で「熟成」メニューが利用可能

●その他、「スマートクローズ」機能はユニークだが実用性あり

 

エントリーその2

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器

Wおどり炊き SR-SPX107

バランスのよいごはんに炊き上げ、多数の銘柄炊き分けに対応

上質炊飯の「銀シャリ」コースで炊いたごはんは、ふっくらしつつも柔らかすぎず、弾力と甘みに富んだバランスのよい炊き上がりです。冷やごはんはもちもち食感にしっとり感も加わり、おにぎりやお弁当に最適。冷凍ごはんの再加熱では、炊きたての味と食感がほぼ復活しました。1合炊きは「少量」モードで炊くとさっぱり食感に。銘柄炊き分けの「おすすめ」モードのほうがふっくらもちもちの食感になりました。

↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりは、見るからにおいしそうです↑追い炊き時の高温スチーム投入によって、うまみ成分が米一粒一粒の表面にコーティング。つやつやと輝く炊き上がりに

 

食感炊き分けは10種類。最も「しゃっきり」に炊くとほどける食感ながら硬さは柔らかめ。最ももちもちに炊くと粘りは強いが、ほどける食感も出てくるなど、どんな食感に炊いても食べやすさを感じます。また、50銘柄の炊き分けも魅力で、各銘柄のなかで3種類の食感炊き分けもできます。

↑銘柄米の特性に合わせた火加減をプログラム、米のうまみを引き出す炊飯をしてくれます。本機では従来機種より4銘柄増え、50銘柄の炊き分けが可能になりました↑銘柄の特性に応じた炊き分けを行う「銘柄炊き分けコンシェルジュ」の銘柄選択画面

 

保温の検証では、6時間経つとややモチモチ感が減退するものの、甘みがすっきりして雑味のない、おいしいごはんでした。

 

本機は液晶パネルが大きく、表示も階層式でスムーズに設定できます。米の銘柄の特徴やごはんをおいしく炊くコツをパネルに表示できるのも便利。内釜が軽くお手入れも快適で、圧力式炊飯器の割には内ぶたの手入れもそれほど面倒ではありませんでした。

↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」はおいしいごはんが炊けるのに軽くて使いやすいとユーザーから高評価を受けています↑パナソニックの「ダイヤモンド竃釜」は軽くて使いやすいとユーザーからは高評価

 

独自機能は銘柄炊き分けや10種類の食感炊き分けなど、前述の通り。また本機はスチーム用の水容器を装備、保温中にスチームを投入してごはんのうるおいを維持、「再加熱」ボタンを押すと、ごはんに炊き立ての食感が戻ります。

 

以上をまとめてみると、以下の通りです。

●ご飯のバランスを重視する人。どんなメニューでも食べやすく炊き上げる

●多くのお米の銘柄を試したい人。50種類の銘柄炊き分けに対応

●お弁当や冷凍ご飯をおいしく食べたい人

●メンテナンスがラクなほうがいい人。内釜が軽く、減圧弁の採用で洗いやすい

 

エントリーその3

三菱電機

IHジャー炊飯器本炭釜

KAMADO NJ-AW108

ほろりとほぐれる食感が心地いい

本機は今回検証した5機種のなかでは唯一の“非圧力式”炊飯器。「銘柄芳潤炊き」の「ふつう」モードで炊飯したごはんは、噛むと口のなかでほどけつつ、しっかり弾力もある独特の食感です。また、香りのみずみずしさは特筆もので、米本来の風味が豊かに感じられました。冷やごはんはモチモチ感が強まり、炊き立てとひと味違うおいしさ。一方、冷凍・再加熱したごはんは、強いしゃっきり感がありつつ、かなり柔らかくなりました。ちなみに、同モードで1合を炊くと、ごはんの粒感はそのままですが、香りがやや控えめに。また、ご飯の場所によって食感にばらつきもありました。

 

食感炊き分けは15通り。最も硬めでしゃっきりな設定だと米の粒感は突出するも「ほどよく硬い」食感で、それほど食べにくさは感じませんでした。一方、最も柔らかでモチモチに炊くと、粘りはかなり強くなりますが、ほぐれる感じもあり、柔らかさもほどほど。この粒感のあるモチモチ加減が本機の特徴といえます。また本機は、パナソニックと同じく銘柄炊き分けが可能。対応銘柄はパナソニックより少ない35銘柄ですが、各銘柄で9通りの食感炊き分けができます。

20170828-s1-2-760x570↑「しゃっきり」モードで炊いたお米。粒感が際立っています

 

パネルの情報量はやや少ないが音声ガイドに安心感あり

保温性能は、温度低めの「たべごろ保温」で検証。6時間後のごはんは、香りは減退したものの、炊き立てごはんのハリや粒感はしっかり維持されていました。

 

操作性は、液晶パネルが象印やパナソニックに比べると小さく、一度に表示できる情報量が少ないのがやや難点。音声ナビが付いているため、特に炊飯器に慣れていない時期は使っていて安心感があると思います。

↑表示はすっきりして見やすいが、一覧性↑表示はすっきりして見やすいですが、一覧性はいまひとつ。ただし、音声ナビ付きなので、現在選択している内容を音声で知らせてくれます

 

内ふたが洗いやすく玄米や麦飯の炊飯メニューが豊富

メンテナンス性は“非圧力”式のため内ぶたが洗いやすいのが特徴。ただ、炭釜を使うため、取扱う際は割れないよう注意が必要です。サイズはそれなりに大きいですが、重さが約5.7kgと5機種中最も軽く、丸みを帯びたデザインも魅力的。設置性はまずまずという印象です。

↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます↑丸みのあるかわいらしいデザイン。キッチンはもちろん、ダイニングテーブルの上に置いてもなじみます

 

本機は15種類の食感炊き分けや、銘柄炊きでも9通りの食感に炊き分けできるのが特徴。「芳潤炊き(玄米)」「美容玄米」「麦飯(芳潤炊き)」など玄米や麦飯の炊飯メニューも豊富で、ごはんの食感にこだわる人にはオススメです。

 

以上をまとめると、本機にオススメな人は以下の通り。

●とにかくしゃっきりな食感が好きな人。特に米の粒感を重視する人にオススメ

●多彩な機能に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

●米の銘柄をいろいろ食べ比べたい人。35種類の銘柄に対応

●冷やご飯、玄米や麦飯を美味しく食べたい人

 

エントリーその4

タイガー

土鍋圧力IH炊飯ジャー

THE炊きたて JPG-X100

ごはんの香り、ふっくら感、おこげの香ばしさはトップクラス!

土鍋と土かまどの大火力で炊き上げる本機は、ふっくらもっちりの炊き上がりとおこげの香ばしさが楽しめるのが特徴。土鍋の素材を見直すなどして火力がアップし、香りとおこげのつき方がさらにアップしました。

 

「白米」モードで仕上がり標準、火加減「中」で炊飯したごはんは香りが濃厚。鍋肌にしっかりおこげを作りつつ、内側のごはんはふっくら柔らか。しかも弾力、甘みは強く、米の粒感も感じられ、食べ応え満点でした。冷やごはんにするとごはんが締まり、しっとりしつつもモチモチ感と甘みがアップ。冷凍・再加熱したごはんは、おこげの香りは弱まったものの、弾力と甘みは健在です。1合炊飯では、甘みは3合炊きと同等ながら、食感がより柔らかく、弾力も香りも少なめになりました。

 

食感炊き分けは従来の3段階から5段階に増え、より細かく食感設定できるようになりました。最も「しゃっきり」に炊くと柔らかながらほぐれる食感、最も「もっちり」に炊くとモチモチ度が前面に出てきます。「火かげん」キーでおこげの濃さも3段階に調整可能。特に、火加減「弱」にしたときに炊きたてごはんの香りが濃厚になり、味に深みが感じられるようになったのが斬新でした。

↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます↑「火かげん:強」にするとよりおこげがしっかりできています。米粒にもしっかりとしたハリが見られます

 

保温性能が格段に向上し、シンプル操作で使いやすい

保温に関しては、保温6時間後でもまだおこげの香りを維持していたのが見事。モチモチ感もキープしており、5機種の中でも6時間までの保温性能は1、2を争う優秀さです。

 

操作性に関しては、炊飯設定は「進む・戻る」ボタンで行いますが、食感(仕上がり)と火加減を専用キーで設定するため、煩雑さはありません。「モーションセンサー」がスリープするまでの時間が20秒から60秒に伸び、実用性が格段に向上。音声ガイド機能も声が聞き取りやすく、使っていて安心感があります。ただし、炊飯器の外ぶたが時々締めにくくなるのはかなり困りました(たまたまテストした機種がそうだったのかもしれませんが)。

↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています↑従来液晶の左側に2列4個並んでいたキーが1列3個になり、右側の「もどる・すすむ」キーも表示が「<|>」になってスリムに。これにより、液晶パネルが大きくなっています

 

土鍋をお手入れするときは丁寧に扱って

お手入れ面では、内ぶたに付いた調圧ボールと安全弁がやや洗いにくいです。土鍋も落として割れたりしないよう丁寧に扱う必要あり。ちなみに、掃除の手間は変わりませんが、新機種からスチームキャップが外ぶたの内側から着脱する方式になりました。サイズは5機種のなかではコンパクトなほうですが、重さがやや重く取っ手もないので、持ち運びがやや面倒です。

↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります↑「プレミアム本土鍋」に炭化ケイ素成分を配合し、より高火力な炊飯が可能に。鍋底には「波紋底」を採用しており、沸騰時の泡立ちを均一にし、お米がムラなく炊き上がります。お手入れの際は、割れないように注意を

 

まとめると、以下の通りになります。

●好みの食感が決まっていない人。しゃっきりでももっちりでも、香り豊かなふっくらごはんに仕上がる

●香ばしいおこげごはんが好きな人

●仕事の帰りが遅く、家族と食事時間がずれる人。数時間の保温機能が優秀

●多機能炊飯器の操作に慣れていない人。音声ガイドで操作をアシスト

 

エントリーその5

日立

圧力スチーム炊き

ふっくら御膳 RZ-AW3000M

ほどよい弾力や硬さのごはんに炊き上げ、少量炊飯が得意

本機の炊き上がりの食感は、ズバリ「中庸」。「極上炊き分け」の「ふつう」で炊いたごはんはふっくらしながら柔らかすぎず、弾力と粘り、米の粒感のバランスが取れています。

↑米粒のかたちはスリムで、しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります。食感と味のバランスの良さが、画像からも伝わってきます↑米粒の形はスリム。しゃっきり感を感じさせながら、つや感もしっかりあります

 

最初さっぱりしながら食べるうちに甘みが増してくる味わいも良好です。冷やごはんはややベタつきが出るものの、粒感のなかにモチっと感がもあり。冷凍ごはんを再加熱すると粘りが強くなり、やや硬めの食感に。1合炊飯では「少量」ボタンを使うことで、3合炊きとほぼ同じ味と食感を実現できました。

↑日立の「少量」ボタン↑視認性の高い縦型パネルを採用。パネルの左には「少量」ボタンがあります

 

食感炊き分けは3種類。「しゃっきり」は三菱電機に次ぐしゃっきり感で、「もちもち」で炊いた場合も、もっちり感は象印やパナソニック、タイガーの「標準」で炊いた場合より控えめでした。玄米を3種の食感に炊き分けられるのも特徴です。

 

保温性能は優秀で液晶パネルは視認性が高い

本機はパナソニック同様「スチーム保温」がウリ。保温温度の低いモードで検証したところ、保温6時間後は炊き立ての食感と味をほぼ申し分なく維持していました。

 

操作性では、本機は縦型の液晶パネルを採用。サイズも大きく、視認性は高いです。炊飯設定で、メニューを逆方向から選べるボタンがないのがやや不便でした。

 

「蒸気カット」機能の装備で設置の自由度は最優秀

メンテナンス性については、内ぶたが調圧ボール搭載の放熱板とプレート、蒸気口上ケースの3パーツ構成で洗浄がやや面倒。ただし、内釜が軽く丈夫で洗いやすいのは魅力です。一方、設置性は本機が最も優秀。他機種が炊飯中に大量の蒸気を放出するのに対し、本機は「蒸気カット」機能搭載で通常の炊飯なら蒸気がほとんど出ません。キッチン用収納棚などに置けるのはメリットです。

↑↑日立ふっくら御膳は「蒸気カット」機能により、設置の自由度が高いです

 

上記を踏まえた結果は以下の通りです。

●しゃっきり寄りの食感を好みつつ、バランス重視の人

●玄米を炊き分けて食べたい人。3段階の炊き分け機能や「炊込み」メニューあり

●少量炊飯することが多い人。専用モードあり

●設置スペースが限られている人。「蒸気カット」機能付きで置く場所を選ばない

 

本稿を参考に、条件やごはんの好みを勘案して最適な1台を選んでください。その先にはきっと、幸せな“絶品ごはん生活”が待っていますよ!

2017年、家電のプロが選ぶ一押しの全自動コーヒーメーカーはコレだ!

2017年は機能性を高めた高級モデルが登場して注目を集めたコーヒーメーカー。今回は注目のコーヒーメーカー4モデルをピックアップして、味わいや使い勝手を家電ライターの小口 覺さんが徹底テストしました。一押しモデルは果たして――!?

 

味と実用度を重視して4モデルを評価  

テストしたコーヒーメーカーは、いずれも豆を挽くミル内蔵のモデル。豆のまま購入することで、劣化(酸化)のスピードが抑えられ、挽き立ての味と香りが楽しめるのが特徴です。味の傾向は、フィルターの種類で大きく異なる結果となりました。また、本体がよりコンパクトなのは構造がシンプルなメッシュフィルター採用の2モデルです。

 

今回は味だけでなく、日常の扱いやすさも重視して4つのコーヒーメーカーをテストしました。評価項目は「味わい」「調節のしやすさ」「メンテナンス性」「使い勝手」の4つの項目で、各項目5点満点、合計の最高点は20点としました。それではテスト結果をご覧ください!

 

[エントリー01]

20171122_suzuki35

パナソニック

沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56-K

実売価格1万8327円

沸騰浄水機能により水のカルキを90%以上カット。フィルターはペーパーフィルターを採用。

●サイズ:約W220×H345×D245mm●質量:約2.9kg

 

[計19点]

評価項目01 味わい ★★★★★

コーヒーの苦みはしっかりあり、雑味がありません。4モデルの中でいちばん喫茶店のハンドドリップの味に近いと感じました。

20171122_suzuki12

 

評価項目02 調節しやすさ ★★★★★

挽き加減は「粗挽き」と「中細挽き」から、抽出コースは「マイルド」と「リッチ」から選べます。

20171122_suzuki11

 

評価項目03 メンテナンス性 ★★★★

バスケットごと本体から取り外すことができ、手を汚すことなくフィルターをごみ箱に捨てられます。

20171122_suzuki13

 

評価項目04 使い勝手 ★★★★★

水容器は着脱式なので、水道からも直接注ぐことができます。目盛りは両面に表記されます。

20171122_suzuki1

 

[エントリー02]

20171122_suzuki18

象印

珈琲通 EC-NA40

実売価格2万3300円

保温効果のあるサーバーが付属します。フィルターはペーパーフィルターを採用。

●サイズ:約W240×H375×D250mm●質量:約4.5kg

 

[計20点]

評価項目01 味わい ★★★★★

「濃い」では苦みもしっかり出ますが、全体的に上品な味。4モデルの中ではもっともあっさりしています。

20171122_suzuki16

 

評価項目02 調節しやすさ ★★★★★

挽き加減は「粗挽き」と「中細挽き」から、抽出コースは「普通」と「濃い」が選べます。

20171122_suzuki15

 

評価項目03 メンテナンス性 ★★★★★

フィルターケースのみ取り外すことができ、手軽に手を汚さず、フィルターをごみ箱に捨てられます。

20171122_suzuki17

評価項目04 使い勝手 ★★★★★

水容器は着脱式で、水を注ぐ場所を選びません。浄水カートリッジケースがセットされています。

20171122_suzuki14

 

[エントリー03]

20171122_suzuki36

シロカcrossline

全自動コーヒーメーカー SC-A121

実売価格1万400円

コンパクトながら4杯まで淹れられます。フィルターはメッシュフィルターを採用。

●サイズ:約W173×H270×D220mm●質量:約2.2kg

 

[計14点]

評価項目01 味わい ★★★★

苦みがしっかりあるコーヒーらしい味。表面にコーヒーの油分が浮いているのもわかります。

20171122_suzuki9

 

評価項目02 調節しやすさ ★★★

挽き方は中細挽き固定で、濃さは変えられません。淹れる杯数によって「豆モード」を選択します。

20171122_suzuki8

 

評価項目03 メンテナンス性 ★★★

メッシュフィルターをミル付きバスケットごと取り外して、流しなどで洗う必要があります。

20171122_suzuki10

 

評価項目04 使い勝手 ★★★★

水は肩の所にある吸水口から注ぎます。給水の目盛りは視認しやすく、本体の大きさは4モデル中もっともコンパクトです。

20171122_suzuki7

 

[エントリー04]

20171122_suzuki37

アイリスオーヤマ

IAC-A600

実売価格6780円

リーズナブルながら挽き方も選べます。フィルターはメッシュフィルターを採用。

●サイズ:約W177×H292×D286mm●質量:約2.5kg

 

[計16点]

評価項目01 味わい ★★★★

しっかりした味で、多少は渋みが感じられます。粗挽きだとシロカよりもマイルドになりました。

20171122_suzuki5

 

評価項目02 調節しやすさ ★★★★

豆の挽き方を「豆1(粗挽き)」と「豆2(中挽き)」から選べます。ダイヤルなので、切り替えは簡単。

20171122_suzuki4

 

評価項目03 メンテナンス性 ★★★★

メッシュフィルターをミル付き水タンクごと取り外して洗います。ハンドル付きで外しやすいのも◎。

20171122_suzuki6

 

評価項目04 使い勝手 ★★★★

水は本体の上部から注ぎます。目盛りが階段状の立体構造になっていて、視認しやすいのも嬉しい特徴です。

20171122_suzuki2

 

 

[20点満点の一押しモデルはコレ!!]

象印

珈琲通 EC-NA40

20171122_suzuki18

 

総評:誰にとっても飲みやすく 長時間保温できる点を評価

味わいについては、フィルターの種類によって傾向が異なりますが、そこは好みによるところも大きいですね。ただ、ペーパーフィルターのほうがやさしい味で多くの人にとって飲みやすいと感るのは確かでしょう。差が付いたのはメンテナンス性。使い終わったフィルターの捨てやすさなど、細かな気配りが「珈琲通 EC-NA40」には感じられました。魔法瓶効果のあるステンレスボトルで保温でき、長時間温かいコーヒーが楽しめるのもメリットです。

 

【解説してくれた人】

家電ライター

小口 覺さん

生活家電は体感で評価。専用ミルを購入するなど、とくにコーヒーの味にはこだわりを持っています。

 

 

協力:楽天市場