コストコで買い過ぎても無問題! コス子さん直伝常備菜レシピと上手な保存方法

先週末、以前から行きたいと思っていたコストコに初めて行ってきたわ! でも、商品と施設の大きさに圧倒されて、なんだか疲れちゃった。安かったからついつい買いすぎちゃったけど、使い切れるかも心配だし……。冷凍しておくにしても、どうしたら長持ちするのかもわからないし、どうしようかしら。

 

そうだ! ご近所に住んでいる、コストコのおすすめブログ「コストコ通」管理人のコス子さんに、コストコ食材を使った常備菜レシピを教えてもらおう!

参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお母さんが、なにやら困っているようです。

参田家の人々とは……
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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

コストコで買い物上手になるためのテクニックが知りたい!

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お母さん「この前初めてコストコに行ってきたんですけど、取り扱っている商品も幅広くて、欲しいものを手当たり次第カゴに入れていたら、ついつい買いすぎちゃって……。コストコで、上手に買い物をするコツってあるんですか?」

 


コス子さん「コストコはレジが入口付近にあり、食品売り場が入り口から一番遠い場所に配置されているんです。なので、冷蔵品と冷凍品は、最後にカゴに入れるのがいいですね。さらに、冷蔵品や冷凍品を買うならクーラーバッグや保冷ケースは必須。コストコのレジ横で販売されているドライアイスは、少量しか出てこないので、私はいつも冷凍のお肉やジュースを保冷剤がわりにして、持ち帰っていますよ」

 

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お母さん「なるほど。お肉やジュースは、買ってきた後にどうせ自然解凍しなくちゃいけないものですものね! そうそう、この前はコストコで人気と噂の『プルコギビーフ』を買ってみたんです。でも、使い切れるか不安で……」

 


コス子さん「プルコギビーフは、味付けされた状態で売られているので、炒めるだけでご飯のおかずになって便利ですよね。100g約160円という価格で約2kg入っているので、いかに使い切るかが勝負です。でも、ずっと同じ食べ方だと飽きてしまいますよね(笑)。なので私は、卵でとじたり、春巻きにしたりしています。ミンチにして火を入れてそぼろ状にすれば、炒飯やコロッケのアレンジにも使えて便利ですよ」

 

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お母さん「そぼろ状にしてご飯に混ぜれば、お弁当にも活用できそうですね! ほかにも、コス子さんおすすめのコストコ食品を教えてください!」

 


コス子さん「鶏を1羽まるごと串に刺してあぶり焼きにした『ロティサリーチキン』がおすすめです。部位ごとに切り分けると使いやすいんですよ。ささみはほぐしてサラダに、もも肉は煮込みに、骨は鶏ガラスープなどに活用できます。塩気とスパイスが効いているので、調理するときは必要最低限の調味料で十分おいしく仕上がります! 」

 

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お母さん「そんな商品があったとは。見逃していました! コストコって、とにかく大容量な商品を取り揃えているイメージでしたけど、普通のスーパーにはないようないいものがたくさんあるんですね」

 


コス子さん「コストコで売られている食品には、“大味”なイメージがあるかもしれませんが、実は品質の良さがウリなんですよ。例えば『アメリカンビーフ』。なんと、アメリカンビーフの最高級グレード“プライム”と、そのひとつ下の“チョイス”という高品質のお肉のみを取り扱っているんです。しかも、そんな上質なお肉がグラム200円台で購入することができるんですよ! 専門のバイヤーが厳選した商品を取り揃えているので、無条件でいいものが選べるのがうれしいですよね」

 

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お母さん「なんだかコストコのイメージがガラリと変わっちゃっいました! これからはコストコの食品に合う調理、保存方法を覚えてうまく利用していくべきですね」

 


コス子さん「あとは、『アトランティックサーモンフィレ』を買うことが多いですね。1kg以上の大きなお刺身用サーモンは、一度も冷凍されずにノルウェーから空輸で届くので新鮮そのもの。たっぷり脂が乗っていて、どんな食べ方をしてもおいしいので、おすすめです。そのままカットしてお刺身にするのはもちろん、レモン汁とオリーブオイルをあえたマリネや塩焼き、ホイル蒸しなど、いろいろなアレンジで飽きずに食べています。切り分けている間にまな板に落ちる小さな切身を集めて、鮭フレークにするのもいいですよ!」

 

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お母さん「へえ……! 小さな切れ身を、そのまま鮭フレークにすることができるのはうれしいですね。今度行ったときに買っておかなくちゃ!」

 

お弁当にも!「アトランティックサーモンフレ」で作る鮭フレーク


Step1
背中側や背骨の上あたりの比較的あっさりした身を選ぶ。お腹側の身は脂が多く、鮭フレークには向かないのでご注意を。

 


Step2
細かくカットしたサーモンを耐熱容器に入れ、少量の酒を振り600ワットの電子レンジで2分ほど加熱。

 


Step3
火力を弱~中火に調整しフライパンで水分を飛ばしたら、白だし、塩で味を整え、いりゴマを混ぜる。

 


Step4
粗熱が取れたら、清潔な瓶に詰めて冷蔵庫で保管する。

 

【材料】
アトランティックサーモンフィレ…150g
酒…少々
白だし…小さじ1
塩…少々
いりゴマ…大さじ1

 

まとめ

コストコで調理も買い物時間も短縮

コス子さんに教えてもらったアトランティックサーモンフィレは、お刺身で食べてみると新鮮でびっくり!皮や骨が取り除かれた状態で店頭に並んでいるから、鮭フレークを作るのも楽チンだったわ。コストコの食品をまとめ買いすることで、毎日スーパーに行く必要もなくなっちゃった。空いた時間は他の家事の時間に活用できるし、コストコさまさまね!

 

教えてくれたのは……

コストコのおすすめ商品ブロガー/コス子さん

コストコのおすすめ商品を紹介するブログ「コストコ通」管理人。2児の母。月2回のペースでコストコに通いながら、実際に使用したリアルなアイテムレビューを毎日更新中。コストコの第一人者としてテレビ出演や雑誌への寄稿なども行っている。
https://costcotuu.com

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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ニューヨーカーは食料品をどこで買う? 複数の「ネットスーパー」を使いこなすNY流買い物術

仕事に遊びに毎日多忙なニューヨーカー。「スーパーマーケットに食料品の買い出しに行く時間がもったいない!」「重い食料品を持ち歩くのはイヤ!」と、なかなかワガママです。それでいてベジタリアンやビーガン、オーガニック派など、健康的な食生活を心掛けている人が多いのも事実。そんなニューヨーカーたちはどのようにして食料品の買い物を効率的に済ませているのでしょうか。

 

ここで欠かせないのはオンラインスーパーです。ニューヨーカーたちは複数のオンラインスーパーを組み合わせながら、賢く使いこなしているのです。

 

オンラインスーパーの大御所「FreshDirect」

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FreshDirectは1999年に設立されたオンラインスーパーの老舗です。スーパーでよく見かける有名ブランドの商品はもちろん、オーガニックやローカル食材も豊富に取りそろえています。

 

「Just FreshDirect」というストアブランドも展開しており、高品質でありながら大手ブランド商品に比べると低価格なため、筆者もよく購入します。1回あたりのデリバリー料金はニューヨーク市内で6ドル。私は週に1度は利用するため、年会費129ドルを支払って、1年間デリバリーが使い放題になるデリバリーパスを利用しています。

 

また、ニューヨーク州内であればアルコールもオーダー可能。重いワインボトルやビールを家まで配達してもらえるのは、クルマを持たないニューヨーカーにとっては大変便利です。

 

FreshDirectのライバルとされる 「Amazonフレッシュ」

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日本でも関東の一部のエリアでサービスが始まった「Amazonフレッシュ」。2007年にシアトルでテストとして始まったAmazon.comの生鮮食品配達サービスで、現在ではニューヨーク市内でも展開しています。

 

Amazonフレッシュを利用するためには、年間99ドルのプライム会員メンバーシップが必要で、それに加えAmazonフレッシュ会員料として月に14.99ドルを支払う必要があります。1回のオーダーが50ドル以下の場合には、さらに9.99ドルの配達料がかかります。少々割高に感じられる会員料と配送料ですが、買い物はすべてオンラインで済ませたいというオンラインショッピング派にとっては、慣れ親しんだAmazonのプラットフォームで食料品の買い物も済ませることができるので、大変人気のあるサービスです。

 

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また、AmazonがWholeFoods(ホールフーズ)を買収したことにより、WholeFoodsのストアブランド、「365 Everyday Value」が使えるようになったことも大きな魅力。マンハッタン内のWholeFoodsは、どこもレジでの待ち時間が長く足を運ぶのをためらいますが、オンラインで買えるならと、ナッツ類やクラッカー、シリアルなどの「オフィス用スナック」を直接オフィスへ配達して受け取る人も少なくありません。

 

AmazonのWholeFoods買収により、WholeFoodsの一部の商品が値下げされたことも事実です。また、店舗を持たないAmazonはWholeFoodsを利用して、Amazonエコー、Fire TV、Kindleなどの商品を実際に手にとって試すことができるように、Amazonポップアップストアを一部の地域のWholeFoods内に設置し始めました。ニューヨークの店舗では現在、Amazonエコーが店頭に並んでいるのを見かけるのみですが、自然派である店内で、その対極にあるようなデジタル商品は不思議な存在感を放っています。

 

質、便利さ、サービスはリアルなディスカウントスーパーよりも上

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FreshDirectはローカル食材を多く取り扱い、農場から消費者へ届けられるまでの時間を最短に抑えることに力を入れています。そのため、大手スーパーで買うよりも野菜や果物の日持ちがいいことも事実。また、需要が少ないせいか、ディスカウントスーパーではオーガニック食品が割高なことが多く、コープなどで買い物ができない限り、オーガニック派はオンラインスーパーを利用した方が安上がりになる場合も少なくありません。

 

そして、FreshDirectのもう1つの強みは携帯アプリ。よくデザインされたこのアプリはウェブブラウザで買い物をするよりも整理されていて使いやすいと感じるほどです。私も食料品の買い物はもっぱらFreshDirectの携帯アプリを使い、通勤時間中に済ませています。

 

もちろんカスタマーサービスも優れています。例えば配達された卵が割れていたり、何らかの不具合があったりした場合、メールまたは電話をすれば、すぐにストアクレジットの形で返金してくれます。配達は2時間の枠の中から選ぶのですが、10年以上使用していて予定の時間より遅れたことはほんの数回しかありません。何かの都合で遅れた場合でもカスタマーサービスからあらかじめ遅れる旨の電話があるか、ドライバーと連絡を取り、あとどれくらいで到着予定かを知らせてくれるなど、サービスが悪いことで知られるアメリカでは驚きのサービスの良さです。

 

オンラインショッピングはオーダーしてから届くまでに時間がかかるのでは、なんていう心配の必要もありません。Amazonフレッシュは朝6時までにオーダーすれば当日の夜10時までに配達、夜10時までのオーダーは翌朝6時までに配達可能です。

 

FreshDirectもサンクスギビングやクリスマス、スーパーボールといった大型イベントの日を除いては、大抵、翌日の配達指定ができます。それでも不十分という人には、FreshDirectの兄弟会社である「FoodKick」が便利。FoodKickのデリバリーエリアはまだ狭いものの(現段階ではマンハッタン、ブルックリン、クィーンズのみ)オーダーから最短で1時間以内に配達も可能。デリバリー料金は通常3.99ドルで、1時間以内にデリバリーして欲しい場合は5.99ドルと「それくらいなら払ってもいいかな」と思わせる値段に設定されているのも魅力です。

 

時間と労力を惜しまなければ、地元のスーパーを数件めぐりつつ、もっと安く食材を買いそろえることも可能でしょう。ただ、質、便利さ、カスタマーサービスのすべてを考慮して、「少し高くてもオンラインスーパーで」という結論に至るニューヨーカーが数多くいるのも事実です。

 

平日は仕事、週末は家の掃除に洗濯、それに少しでも子どもや家族との貴重な時間を過ごしたいと常に時間を作り出すことに苦労する私も、オンラインスーパーなしでの生活はもう考えられません。