車中泊バン&手作りキャンパーのアイデア満載!『dopa(ドゥーパ!)』154号の内容を紹介!

DIYライフマガジン『dopa(ドゥーパ!)』2023年6月号が、5月8日(月)に発売!

特集は「車中泊バン&キャンパーDIY」「単管パイプで物置小屋作り」の2本立て!

 

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特集は「車中泊バン&キャンパーDIY アイデア130」

今やdopaの人気コンテンツとなった手作り旅車特集。154号では、dopaの持つ膨大なアーカイブを再編纂し、キャンピングカー作りのアイデアを13のカテゴリーに分けて徹底紹介。これぞ、まさに保存版! バラエティあふれる旅車作りのポイントを比較できる、唯一無二のDIYテクニックカタログをじっくりとご堪能ください。

 

バラエティ豊かな旅車が集合! 車中泊バン&手作りキャンパー最新実例集

ヴィンテージのトラックをベースにした移動酒場を筆頭に、幌馬車デザインのシェル、軽トラベースの動く寝室や喫茶空間、バンをカスタムした釣り仕様のキャンピングカーなど、バラエティあふれるDIY旅車事例を紹介。製作エピソードはもちろん、細かな製作ポイントまで迫った渾身の実例集。

 

第2特集は「単管パイプで物置小屋を作る」

単管パイプを使った物置小屋作りの実践リポートをメインコンテンツに、単管DIYの基礎知識と実例集がドッキング! 作業に役立つ実用情報から、知っておくとより製作が楽しくなる豆知識まで、単管パイプ活用術を20Pにギュッと詰め込みました。この特集を読めば、きっとこう思うはず。「タンカンDIYはカンタンだ!」。

 

バラエティあふれる連載にも注目!

車中泊や旅を楽しむための軽バンカスタム、レザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。

『dopa(ドゥーパ!)』特別編集のムック本『DIYでキャンピングカーを作る』の中身をチラ見せ!

DIYライフマガジン『dopa(ドゥーパ!)』特別編集のムック本が好評発売中!

トラックの荷台に自作の小屋を載せて。

バンの荷室をベッドルームに変えて。

DIYで愛車を車中泊仕様にして、気ままな旅に出かけよう。

そのためのノウハウが詰まった一冊です。

 

 

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<記事内ギャラリー>

 

巻頭は、一般の人々が手作りしたキャンピングカーの実例集。

トラックの荷台に自作の小屋を載せた例と、バンの荷室を宿泊スペースに変えた例の2パターンに大きく分かれ、それぞれにこだわりの装備と会心のアイデアがちりばめられています。

シンプルなベッドルームから、キッチン、リビングと多様な空間を有するもの、エアコン、テレビ、電子レンジなど自宅と変わらない快適装備を備えたものまで、その仕上がりは多種多様で、ベース車もさまざま。その中に、自分がイメージする車中泊空間に近い実例や、真似したいアイデアを見つけられるに違いありません。

 





 

巻頭の実例集と並ぶ本書の目玉企画は、軽バン(スズキ・エブリイ)を編集部が実際にDIYで車中泊仕様に変えるまでの作業手順を詳しく紹介するリポート記事。

車体のオールペンに始まり、フロア、ベッド、デスクを取り付けるパターン、天井を断熱・木装・電装するパターン、車上泊ができるようルーフデッキを取り付けるパターンと、さまざまなカスタム術を紹介しています。

 




さらに巻末では、車中泊カスタムの基礎知識&車中泊カスタムに必須のDIYテクニックを収録し、ビギナーに有用な情報も満載。

ぜひ本書をガイドに、自分仕様のキャンピングカーを作って、宿の予約が不要な気ままな旅を楽しんでください。

 

[商品概要]
DIYでキャンピングカーを作る
著者:dopa編集部
定価:1,870円(税込)
発売日:2022年8月29日
判型:A4変形

商用バンをシンクつきの快適ルームにカスタム!/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(7)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

【記事内ギャラリー】

 

File07 商用バンの後部をシンク付き快適マイルームに

右側奥にシンクがある。右側手前下のボックスの中にはサブバッテリー(キャンピングカー用ディープサイクルバッテリー)が収まる

 

この外見からは中の様子は想像できない

 

<DATA>
製作者…Kさん(DIY歴15年)
ベース車…トヨタ・プロボックス
製作費用…約5万円(サブバッテリーシステム15万円を除く)
製作期間…約20日

 

キャンピングカー仕様へのカスタム経験が豊富なKさん。以前は大型車をベースにしていたが、新たに目を付けたのがトヨタ・プロボックス。「外見は変哲のない商用バン。でもドアを開けてビックリ!ってのが面白いでしょ」という狙いだが、実際にカスタムしてみて、シンプルな形状でスペース効率のいい商用バンはキャンピングカーのベースに向いていると感じたそう。

後部座席の背もたれをたたんで荷室とフラットにした床は、12mm厚の合板を敷いて市松模様のクッションフロアでカバー。側面の収納ボックスやシンクは18mm厚のパイン集成材で組み立て、黒の合皮を張っている。モノトーンで都会的な空間は、確かに地味を極めた車体デザインからはちょっと想像できない仕上がりだ。

なお、登録上はあくまで4ナンバーの商用車。車検時には荷室の開口サイズが適合するように側面の製作物を一部撤去したり、シンクやサブバッテリーシステムを取り外したりして対応しているとのこと。

 

リアゲートを閉じた状態。リアゲートの内側は合皮張りの薄ベニヤで覆っている

 

2列目シートの背もたれをたたみ、合板を載せてクッションフロアを張っている。合板の木口はメッキモールでカバー

 

キャンピングカー用のシンク部品を使用。シンク下には上水用、下水用に各10Lのタンクを置き、上水用には電動ポンプをセットしている

 

集成材同士を接合するビスはスナップキャップで隠している

 

収納ボックスの固定にはコーナーブロックを多用。ビスを打ってからフタをする。集成材を車体に直接ドリルビスで留めている部分もあるそう

 

外部電源からサブバッテリーに充電できるようにソケットをつけている

 

サブバッテリーの電力を使うためにコンセントを装備

*掲載データは2017年2月時のものです。

軽トラの荷台に角パイプでボート用のフレームキャリアをつけました!/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(6)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

【記事内ギャラリー】

 

File06 分解できる角パイプフレームでカートップボートを楽々運搬

サンドベージュ色に塗装したNさんの軽トラ。普段は通勤や薪ストーブ用の薪運びで活躍しているそう。ボートを載せても荷台に船外機や釣り竿が積めるのが便利

 

<DATA>
製作者…Nさん(DIY歴35年)
ベース車…スズキ・キャリイ(DC51T)
製作費用…約1万円
製作期間…約1日

 

休日はカートップボートでの海釣りを楽しむNさん。これまでボートの運搬に使用していたスバル・レガシィを手放したのを機に、6年前に知人から格安で譲ってもらった軽トラにキャリアを製作した。

主な使用資材は平鋼と角パイプ(40、50mm角)で、なるべく軽くなるようにと厚さは1.6mmをチョイス。鉄鋼の技術職が本業のNさんは、半自動溶接機(SUZUKID アーキュリー80ルナⅡ)で各パーツを作った。製作で重視したのは、約80kgのボートが載るための強度はもちろんのこと、シンプルで簡単に分解できるという点。そこで、パーツの接合部分は差し込み式にし、固定にはボルト留めでガッチリと組む構造にしたのが特徴的だ。

 

フロント側。角パイプを軽トラの鳥居にボルトで固定している

 

フレームキャリアのみのサイズは幅1405×長さ2080×高さ約1070mm

 

接合部。50mm角パイプの穴に40mm角パイプを差し込み、ボルトで固定して組んでいく

 

リア側のフレームは荷台床面にボルト留めしている

*掲載データは2017年2月時のものです。

荷室を余すことなく活用!丈夫な2段棚+吊り下げ棚をDIY/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(5)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

【記事内ギャラリー】

 

File05 丈夫な2段棚+吊り下げ棚で荷室を余すことなく活用

取り出しやすいように種類ごとに分けて収納している。半透明のボックスとメッシュのカゴを使っているので、どこに何が入っているのかが一目瞭然

 

<DATA>
製作者…Iさん(DIY歴20歳から)
ベース車…ホンダ・ステップワゴン(RG)
製作費用…約6000円
製作期間…約1日

 

沖縄で補修業を営むIさんが、仕事用に購入したステップワゴンをカスタムした例。塗料や接着剤、コンプレッサーなど大量の資材と工具類を持ち運ぶ必要があるため、車の3列目のシートを撤去し、2種類の棚を作って荷室を立体的に使えるようにした。

棚は25mm角パイプを溶接した棚受けに、表面にメラミン化粧板を張ったランバーコア合板(18mm厚)を載せるというシンプルかつ頑丈な作りに。カゴやボックスが10個以上も収納できる収納力の高さが自慢だ。また、900×1800mmサイズのベニヤ板やメラミン化粧板を運ぶために、25×13mmの角パイプと金属メッシュで車内用キャリアを製作。材は荷室と後部座席の頭上に収めることができ、資材店やお客さんから「こんなところに板材が入るんだ!」といつも驚かれるそう。

 

荷物を降ろした状態の荷室

 

荷室の床板はパネコート。友人がジグソーで荷台の形に沿って切り出してくれた

 

棚受けは角パイプを溶接で接合したもの。固定方法は床板にビス留め

 

車内用キャリアに荷物を積むときは、ゴムバンドを巻いて落下を防止。また、ボイド管を長物の収納に使っている点もポイントだ

 

キャリアはタッピングビスや結束バンドで組み、アシストグリップにU字金具を引っかけてつり下げ式にしている

*掲載データは2017年2月時のものです。

シンプルかつ実用的!軽ワンボックスの荷室棚を大改造!/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(4)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

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File04 シンプルでいて実用的!軽ワンボックスの荷室棚

仕事道具を2段に分けてきれいに整理している

 

<DATA>
製作者…Tさん(47歳/DIY歴20年)
ベース車…スズキ・エブリイワゴン
製作費用…約2万円
製作期間…約2日

 

山梨県北杜市を拠点に森林整備などを行なっているTさんのエブリイワゴンは、ランバージャック(木こり、木材切り出し作業員)仕様。荷室を半分に分けるように棚をつけ、チェンソーをはじめとする仕事道具をきれいに整理して収めている。

棚受けとなる板は、荷室側面にもともとあいていたボルト穴を使って固定。構造はシンプルだが、棚板の前後にこぼれ止めをつけたり、すべり防止のゴムマットを敷いたりと実用面での抜かりはない。

また、荷室の床面には合板を敷いているが、その隅を丸くカットしたり、端部に木目調のプラスチックアングルをかぶせたりして、角やバリで収納物が傷まないようにしている。

ヘビーデューティーな愛用品へのいたわりが伝わってくる荷室収納だ。

 

棚材はウエスタンレッドシダー。両サイドの棚受けのほか、支柱を1本入れている

 

床に敷いた合板の前端は隅を丸め、後端部にはプラスチックアングルをかぶせて、角やバリで布製のバッグなどが傷まないようにしている

 

もともとあいていた穴にボルトを差し込んで棚受けを固定

 

棚に敷いたゴムマットは、後端のこぼれ止めに鋲で固定

 

棚の両脇にはワイヤーネットを設置。グローブやロープをつるしている

 

床面がフラットになるよう、前端裏面に細材を留めて調節

 

*掲載データは2017年2月時のものです。

後部座席を活用!ゆったり仕様の鉄製フレームの簡易ベッド/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(3)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

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File03 鉄製フレームの簡易ベッドは後部座席も使ってゆったり仕様に

車内。細い単管パイプと角パイプで組んだフレームに、エアーキャップ+革張りしたコンパネ(12mm厚)を載せただけのベッドがある

 

ベッド下は収納スペースとして使用可能

 

元は白色だった車体をウレタン樹脂塗料で黄色にオールペン。バックドアのハシゴや自転車用キャリア兼足場もDIYしたもの

 

<DATA>
製作者…Nさん(40歳/DIY歴20年)
ベース車…ニッサン・ダットサントラック(キングキャブAX 32D)
ベース車…トヨタ・ハイエース(100系・ロング)
製作費用…約3万円
製作期間…約4年

 

鉄工、電子工作、料理、バイクいじりといったモノづくりを楽しんでいる様子をホームページで日々発信しているNさん。約20年前から本業の溶接工のスキルを活かしてカスタムしたスバル・サンバーを愛車に各地を旅したり、アウトドア趣味を楽しんだりしていたが、積載量と車内の広さに限界を感じ、ハイエースへの乗り換えを決意した。

ハイエースは約8年前に中古で購入。まず荷台床にコンパネを張り、鉄の廃材で組んだフレームにコンパネを載せた簡易ベッド、屋根付きルーフキャリア、照明など、以前のサンバーのときと同様に装備を充実させていった。

その後は子どもの成長に合わせ、後部座席もベッドの一部として使えるように改造。車内では最長で6泊過ごしたというから居住性は上々のようで、家族と道具を運ぶハイエースとして活躍中なのだが、「ごちゃついている配線を一度見直したいんですよね。まだいろいろやりたいことがあるから、こうなったらいっそ一から作り直そうかな…」と、Nさんはまだまだハイエースのさらなる進化をもくろんでいるようだ。

 

後部座席の背もたれ裏には板が張ってあり、座席を倒すとベッドの増床部分がお目見え

 

元々のベッド部分と後部座席との間に生じたスペースには、フレームを追加して板を載せている

 

ベッド床は4分割にしたことで、取り扱いが楽になり、床下収納の荷物も取り出しやすくなった

 

また、床がたわまないように中央にくる部分を裏側からアングルで補強している

 

ベッドのフレームの素材は角パイプ。簡単に取り外すことができる。フレームの脚は細い単管パイプを組んだパーツをコンパネの床にビス留め

 

フレームの高さはタイヤハウスよりも高くなるように設計した

 

ルーフキャリアの屋根はFRPで製作。キャンプ用品をまとめて収納している

 

ルーフキャリアの取り付け金具も、市販品を参考にベンダーを駆使して鉄板から自作した。溶接工が本業のNさんでもかなり苦戦したそう

 

*掲載データは2017年2月時のものです。

三角屋根のかわいいキャンパートラックで自由気ままな旅へ!/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(2)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。

 

File02 パネル工法と軸組工法をミックス!三角屋根のかわいいキャンパートラック

赤いダットサントラックをベースにした三角屋根のキャンパーシェルは、ひと目見たら忘れられないインパクト。シェルのサイズは幅1800×長さ4800×高さ2000(地上高2900)mm。屋根についた流線形のドーマーもユニーク

 

100Wのソーラーパネルが2枚載せられた屋根。骨組みの上に4mm厚の合板(すき間をパテ埋め)、透湿防水シートを張り、ビールの空き缶で作ったアルミルーフとベニヤのウロコ板で仕上げている

 

キャンパーシェルの後部。停車中はアオリを下げ、木製のデッキを張り出すことで多目的に使えるスペースを創出

 

<DATA>
製作者…Aさん(61歳/DIY歴45年)
ベース車…ニッサン・ダットサントラック(キングキャブAX 32D)
製作費用…約30万円
製作期間…約5カ月

 

入口正面から見たキャンパー内部。トラックのルーフ部分が寝室となっている

 

ベッドから出入り口に向かって見たキャンパー内部。左右壁面を余すことなく収納に使用。右側には折り畳み式のテーブルおよびキッチンシンクを設置

 

東日本大震災をきっかけに、動く非常持ち出し袋をコンセプトにした軽トラキャンパーを製作したAさん。そんな彼が次に製作したのが、ダットサントラックをベースにしたキャンパートラックだ。

気になるシェルの作り方だが、手近にある木材をあらかじめ、20mm、40mm、80mm幅に加工。自ら扱いやすいサイズの規格材を作って組み立てをスタート。シェルのフレームはパネル工法で組み立てているのだが、そのパネルの組み立てには継ぎ手とボルトを多用し、各部をがっちり接合。パネル工法と軸組工法をミックスしたユニークな作り方で、走行時の振動や強風に負けないシェルを作り上げた。また壁パネルには単管パイプを通してあるのだが、このパイプがシェルを補強すると同時に積み下ろしの際にも役立つアウトリガーに変身するのがミソだ(詳細は後述参照)。

また、パーマカルチャー講師を務めるAさんのキャンパーにはオフグリッドなアイデアも満載。屋根にソーラーパネルを載せ、太陽光エネルギーを室内の照明や電化製品に利用するのはもちろん、天ぷら廃油を燃料に走行できるよう改造された地球に優しいキャンパートラックでもあるのだ。

 

正面飾りに書かれた「PADDLE FOR THE PLANET」のメッセージがなんともAさんらしい。なおシェルの壁面は柿渋で塗装されている

 

小さなキッチンシンク。普段はフタをしてミニテーブルとしても使用できるよう工夫されている

 

キャンパーシェルと運転席上部のルーフには、木材で台座を差し込み固定。走行中のシェルの揺れを軽減

 

シェルはアイボルトとターンバックルを使い、荷台にしっかりと固定している

 

屋根材に使われたビールの空き缶の数はなんと700本。「自分が飲んだものしか使わない」とルールを決め、半年で飲みきったのだとか

 

扉が丸く仕上げられたアッパーキャビネット。頭をぶつけるのを防いだり、空間を広く見せる、狭小空間ならではの工夫だ

 

「狭いシェル内でのベンチレーションはかなり重要」とAさん。背面後部2カ所に換気口を固定。これに加え、前後左右の窓を開閉することにより、室内の換気を行なう

 

2枚のソーラーパネルで作られるエネルギーは、MPPT制御方式のチャージコントローラーを介し、115Ahのディープサイクルバッテリー2個に蓄えられる。写真は壁面に取り付けたチャージコントローラー類

 

シェルの積み降ろし方法

Aさんのキャンパーシェルは、左右壁面に取り付けられた計4本のアウトリガーを地面に直立させることで自立させることが可能。これで簡単にシェルを脱着できてしまうというわけだ。

 

Aさんのキャンピングシェル製作ダイジェスト

パネル工法と軸組工法をミックスしたという、Aさんのシェル本体の製作を大公開!

写真◎佐藤弘樹、製作者提供

*掲載データは2017年2月時のものです。

軽トラの荷台にスッポリはまるDIYキャンピングシェルの作り方/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(1)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような、自作の荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のキャンピングカーとなるDIYカスタム術が学べます!

 

【ギャラリー一覧】

 

File01 水対策バッチリ!荷台にスッポリはまるDIYシェルは機能が充実

シェルの後部ハッチのオレンジ色がアクセントになっている。固定は荷締めベルトのみだが、シェルの床下収納箱は荷台に収まっているのでずれることはないそうだ

 

シェルのサイズは幅1430×奥行2110×高さ1550mm。室内では寝る・座ることができればよかったのでコンパクトに収めた(室内高1400mm)

 

<DATA>
製作者…Wさん(65歳/DIY歴45年)
ベース車…スバル・サンバートラック(5MT・セレクティブAWD)
製作費用…改造を繰り返しているので不明
製作期間…約3カ月〜完成未定

 

屋根上には換気口とソーラーパネル(100W2枚)が見える。室内照明、炊飯器、PC、iPadの使用の電力が十分賄えているそう

 

後部ハッチは跳ね上げ式。扉を軽い力で持ち上げられるようにガススプリングをステーとして使用

 

これまで、荷台に1人用のテントを張った「1号機」、3枚重ねにしたスタイロフォームをカプセルのように三角に組んだ「2号機」で、たびたび軽トラの荷台泊にチャレンジしていたWさん。だが、どれも使い勝手は良いとは言えなかったので、2015年の秋頃から本格的なシェル作りに着手した。

荷台には普段、大工道具や草刈り機などを積んでいたため、3号機はアオリの上に載せるタイプに。壁は角材で組んだフレームにスタイロフォーム(30mm厚)を入れ、両面に合板(3mm厚)を張り、2×4工法のようにパネルにして組み立てた。屋根はさらにルーフィングを巻き付け、アルミ板を見切り材として使用。「軽トラキャンピングカー自作の難点は水対策に尽きる」と話すWさんは、継ぎ目のコーキングは念入りにし、外壁はベランダや屋上に使う防水塗料を塗り、1液水性ウレタン塗料で化粧。屋根は平らだと水が溜まりそうで嫌だったのでアーチ状にしたそうだ(後述参照)。

その後は、ベンチレーターの取り付け、多機能なキャビネットの設置、荷台部分があいたため床下に収納箱をつけるなど、改良を繰り返したことで居住性がアップ。現在は「3号機改」として、Wさんの旅のお供に活躍している。

 

シェル内部。右側のあいている部分にマットを敷いて寝る

 

コルクシートを張った床パネルは取り外しができ、床下収納として活用できる

 

就寝時、運転席側の窓はコルクシートのパネル、それ以外の窓にはスタイロフォームをはめている。スタイロフォームには銀マットを張ることで、より効果的に外からの光が遮られるそう

 

シェルにはハシゴを引っかけて乗り降りする。アズサ(カバノキ科。ミズメとも呼ばれる)の木で製作

 

普段はシェル内部の壁面に立てかけている

 

キャビネットの天板にはピアノ蝶番を取り付け、天板全体が開くようにしている

 

床パネルを立てて天板を置けば、キャビネットが掘りごたつのようなテーブルに早変わり!

 

走行中、引き出しが勝手に開かないように、奥にネオジウム磁石を取り付けているのもポイント

 

10Lの水が入るタンクと、漬物用のバケツ&ステンレスボウルで作った簡易シンク

 

簡易シンクの横にはカセットコンロ台が。木材で組んで表面にステンレス板を張った

 

デッドスペースになりがちな頭上も収納に活用。奥には太陽光発電の充電コントローラがあり、バッテリーは床下に収納している

 

シェルの積み降ろし方法

積み降ろしには単管パイプで組んだ架台を使用。両側のアオリを開いてシェル本体の床下に単管パイプを渡したら、架台のスタンドジャッキを回してリフトアップし、軽トラを出し入れする。

 

Wさんのキャンピングシェル製作ダイジェスト

Wさんの木工スキルが光るシェル本体の製作を大公開!

*掲載データは2017年2月時のものです。

ベッドを2台完備したDIYキャンピングカー/拝見!自慢の車中泊カスタム(5)

愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!

 

File5 ベッドを2台完備した収納力たっぷりのキャンピングカー

ノーマルモード。走行時はこんな感じ。Iさんの旅のお供である自転車が2台積載できる

 

フルオープンモード。ベッド、テーブル類を展開した様子

 

<User&Car Data>
製作者…Iさん(71歳)
ベース車…トヨタ・ハイエース
製作費用…約10万円
製作期間…約20日

 

長年ヨット遊びに興じていたIさんだったが、年齢とともにヨットに乗るのが体力的にきつくなり、車での旅行を趣味にすることを計画。しかし、自分の旅には大型の本格的なキャンピングカーである必要性を感じなかったので、ハイエースを車中泊カスタムすることにした。

製作には以前乗っていたヨット内の装備を参考にした。床は断熱材としてグラスウール、コンパネ(9mm厚)を敷き、フローリング材を張った。キャビネット付きベッドはコンパネと集成材(20mm厚)で製作。左側面には折りたたみ式のベッドもあり、奥さんとふたりでの旅行のときに使っているそう。これらの固定は木装した壁と床にビス留めしている。Iさんはほかにも網戸、ソーラー発電システム、オーニング付きのルーフキャリアなどを自作。そんな充実装備のDIYカーでこれまでに20回以上、全国各地の車中泊旅行を楽しんでいる。

 

自転車の車輪留めは、アルミ製のチャンネル材(幅80×深さ40×長さ1500mm)を床材にビス留めし、溝の前後に丸棒を取りつけている

 

キャビネット一体型のベッド。ベッド下にはバッテリーや寝袋などのキャンプ用品を収納。キャビネット側面には折りたたみ式のテーブルがある

 

自転車を降ろせば予備のベッドが展開できる。折りたたみテーブルを設置してくつろぎスペースとして使うことも多い

 

ルーフキャリアもIさんがDIY。アルミの角パイプとアングルで組み、ソーラーパネルを載せている。側面にあるのは塩ビパイプを加工して作ったオーニングケース

 

Iさんの車中泊エピソード

実際に車中泊で使ってみることで改善するところが見つかりますね

「この車では地方ごとに分けた旅行を23回行ないました。なかでも北海道には4回(最長45日間)行きましたが、とくに道東がよかったですね。製作期間は20日くらいですが、『ベッド上段の荷物置き場は折りたためるようにしたほうが、ベッド下の荷物が取り出しやすくなるな』とか、旅行中に改善ポイントが見つかるたびに、手を加えていきました。とくにキャビネット側面のテーブルは、コンロとコップ置き場としての出番が多いので重宝しています」

 

*掲載データは2017年6月時のものです。

DIYで楽しむ「車中泊&バンライフ」特集!『ドゥーパ!』2022年6月号(148号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年8月号」(発行:株式会社キャンプ)が5月7日に発売!

 

 

第1特集は、DIYで楽しむ車中泊&バンライフ情報が満載!「旅とクルマとDIY」

2022年も衰えるどころか勢いを増す気配をビンビン感じる車中泊&バンライフムーブメント。

軽トラ、軽バン、ハイエースにモバイルバス……今年もさまざまなベース車のDIYカスタム実例を集め、それぞれの車にまつわるテクニックやアイデアを大公開。

その他、人気コミック連載「車のおうち」特別編やDIYライターが伝授する車中泊カスタムの基礎知識も収録。

 

 

 

 

編集部のDIY実践リポートは、スズキ・エブリイをベースにした軽バンキャンパー作りの模様を紹介。

Vol.1は車内天井を断熱、木装、電装を施し、本場アメリカのバンライフ車のような車内カスタムを実現。

Vol.2はキャリアを利用したルーフデッキ作りの模様をお届け。

車中も車上も120%楽しむ、ドゥーパ!ならではの旅車カスタムをご覧あれ!

 

 

 

 

第2特集は「自然エネルギーと自然素材の家」

自然エネルギーと自然素材を活用した3件の家を徹底解剖。

オフグリッドでエネルギー自給のシステムを備えた家は、まさに温故知新。

昔からの建築テクニックを取り入れつつ、現代に合わせてアップデートされた家とその暮らしは、これからのセルフビルドやリノベーションのヒントが満載です。

 

 

 

 

 

バラエティあふれる連載にも注目!

トリマー&ルーター木工、レザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。

その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

[商品概要]
ドゥーパ! 22年6月号(NO.148)
著者:ドゥーパ!編集部
定価:1,100円(税込)
発売日:2022年5月7日
判型:A4変形

<本書のご購入はコチラ!>
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セブンネット

荷室をフル活用!長旅仕様のDIY軽キャンパー/拝見!自慢の車中泊カスタム(4)

愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!

 

File4 約2.5平米の荷室をフルに活用した長旅仕様の軽キャンパー

通常モード。運転席後部に遮光カーテン、窓にはお手製の断熱シェードでプライベートの確保はばっちり

 

フルオープンモード。収納付きベッドとテーブルを展開した様子。リア側がくつろぎスペースになる。頭が天井にあたらないギリギリのサイズに設計されている

 

<User&Car Data>
製作者…Fさん(65歳)
ベース車…スバル・サンバーバン
製作費用…約25万円
製作期間…約3カ月

 

長年の夢だった日本一周の旅に向け、リタイアを機に軽商用車の車中泊カスタムを始めたFさん。12mm厚合板+クッションフロアによる床張り、シンクとソーラーシステムを組み込んだギャレー、収納付きスツールなどを製作し、まずは10日間のお試し車中泊。すると、車中泊生活をするうえではいくつか改善が必要だと感じ、本番の旅に出る前に大幅な改装を施した。

それまでは床にマットを敷いて寝ていたが、就寝前の車内の整理整頓が思った以上に手間で、マット自体も大きな荷物に。衣類や生活用品といった大量の荷物がしまえるスペースを増やす意味も込めて、収納付きのソファベッドを製作。そして、キャンプ場以外では炊事を行なうことがなく、汚水の処理も長旅では面倒だったためギャレーは撤去。ソーラーシステムの収納ボックス兼テーブルに作り変えた。

改装を終えたあとはいよいよ本番。東西に分けて全国を回り、旅は約9カ月かけて見事に達成。現在もそのときの経験をもとに、のんびりと2周目の旅を楽しんでいるそう。

 

収納ボックスはもともと車内にあった荷物固定用のフックに引っかけて固定。扉がテーブルの天板になる。脚は裏面の受けに丸棒をはめる仕組み

 

収納付きソファベッド。跳ね上げ式の側板を展開すると、幅700×長さ1700mmのベッドになる。マットは天板にウレタンチップスポンジ(20mm厚)、高弾性ウレタンスポンジ(10mm厚)の順に重ね、厚手の布でカバー。取りはずすと収納ボックスとして使える

 

車内右側面にアイソレーター(走行充電器)、350Wのインバータ、チャージコントローラ、電流測定用シャント抵抗器、80Ahのディープサイクルバッテリーなどを収納。使用パネルは80Wの多結晶系で、パネルのコードはバックドアの側面から引き入れている

 

シェードも自作品。キルティング生地と遮光カーテンの裏地を縫い、窓のサイズに合わせて裁断。縁はバイアステープで処理。最後に固定用の吸盤を取りつけた

 

こちらが改装前の車内。右側にあるのがシンクとソーラーシステムを組み込んだギャレー

 

Fさんの車中泊エピソード

日本一周で気づいた点に手を加えて2周目にチャレンジしています

「車中泊場所は道の駅がほとんどでした。北海道は無料のキャンプ場が多く、同じ旅人からいろんな話が聞けたし、訪れたのが5~8月だったので花がきれいで非常によかったですね。夏~冬前は西日本を回りましたが、車中泊は暑さがつらいです。スライドドアに取りつける網戸と換気扇も作りましたが、どうしようもないときはビジネスホテルやネットカフェに避難することもありました。また、寒い時期はシェードや遮光カーテンだけでは窓の結露は防げなかったので、何か対策できないかと考えています」

「電気は走行充電も行なっていましたが、それでも電力不足になることがしばしばありました。古いノートパソコン(消費電力40W)、さらに旅の後半はポータブル冷蔵庫(エンゲル製)も使っていたからでしょうね。パネルとバッテリーはなるだけ容量の大きなものを選択したほうがいいと感じました」

 

*掲載データは2017年6月時のものです。

工具なしで組める木製ベッドをDIY/拝見!自慢の車中泊カスタム(3)

愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!

 

File3 工具なしで原状復帰できる組み立て式の木製ベッド

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finish!ベッド展開後の車内。ふたりが楽に寝られる広さだ。業者に張ってもらったベッドのマットは肌触りがよく寝心地も良好!

 

<User&Car Data>
製作者…Eさん(65歳)
ベース車…トヨタ・ヴェルファイア
製作費用…約7万円
製作期間…約20日

 

スポーツオリエンテーリングで全国各地に訪れる機会が多くなったことをきっかけに、車中泊に目覚めたEさん。20代のころからダイナ→コースター→ハイエースを乗り継ぎ、たびたび車中泊を楽しんでいたが、2年半前に大型ミニバンのヴェルファイアを購入。本格的に使用状況に応じてレイアウト変更ができる組み立て式ベッドを後部座席に製作した。

作り方はまず、跳ね上げたサードシートを囲うように集成材Aでカバー。次に床のセンターにベースとなるプレートBを敷き、セカンドシートを倒したらシート間に集成材Cを立ててそれぞれを固定。最後にA、B、Cを利用して角材でフレームを組み、マットを載せればベッドの完成だ。マットはカットした4枚のコンパネを業者に持ち込んで、ウレタンとベロア調のシートをきれいに張ってもらった。カバーはターンバックル、フレームは各パーツに埋めた鬼目ナット(Eタイプ)に蝶ボルトを手で回して固定する仕組み。そのため、工具がなくてもすべて簡単に脱着できるようになっている。

 

リア側から見たベッド展開後の様子。ベッド下には旅のお供である自転車を積んでいる

 

ソロキャンプのときは片方のセカンドシートを起こしてくつろぎスペースに。コンソールボックスとフックにミニテーブルを引っかけて、ミニバーの雰囲気を演出

 

サードシートのカバーはターンバックルのみで支えている

 

アングルと鬼目ナットを埋めた骨組みパーツ類。これらを蝶ボルトで接合して組み立てる

 

自転車を2台積み込むときはベッドを解体し、サードシートのカバーに取りつけたフックとバーを利用して自転車を固定

 

Eさんの車中泊エピソード

自転車での全国制覇まであと4県!夏場は無理せず素直に宿に泊まっています

「以前の車ではファミリーキャンプもしていましたが、1年前ぐらいにリタイアしてからはソロキャンプにハマっています。また、約10年前からチャレンジを始めた、自転車での全国制覇(50km以上走ったらその県は回ったことにしている)の旅の足&宿泊場所としても活躍しています。制覇まであと4県まできました!」

「何日か泊まるときは、宿と車中泊を組み合わせることもあります。事前に車中泊スポットをネットで調べてから行くので、行き当たりばったりはありませんね。また、車中泊ではエンジンをかけないので夏がつらいです。寒いのは寝袋や衣服でなんとかなりますが、暑さはしのげないので夏は宿泊オンリーです」

 

*掲載データは2017年6月時のものです。

シンクやトイレまでも搭載したキャンピング・バン/拝見!自慢の車中泊カスタム(2)

愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!

 

File2 シンクやトイレまでも搭載した“キャンピング・バン”

Bed room

 

Utility room。リアゲートをあけると水回りスペースがお目見え。トイレやシンクは側面にすっぽりと収まるように合板で設置台を製作。表面は木目調のシートで化粧した

 

<User&Car Data>
製作者…Kさん(57歳)
ベース車…日産・NV350キャラバン
製作費用…約60万円
製作期間…約2週間

 

以前からミニキャンピングトレーラーや軽キャンパー(スバル・サンバーバン)を自作して、たびたび車中泊をしていたKさん。しかし、天体観測、釣り、キャンプなど多趣味なKさんには収納スペースが足りなく、さらに軽キャンパーのときよりも楽に寝泊りしたいという思いも強くなったため、立体駐車場にも入れる商用バンでキャンピングカーを製作することにした。

モーターホーム(大型キャンピングカー)並みの静粛性と設備を目指したということで、車内には連結式のベッド兼収納ボックス、折りたたみデスク、ソーラー発電システム、カセットトイレ、シンク付きギャレーと充実した装備が並ぶ。また、間仕切り壁(21mm厚の合板)によって寝室と水回りスペースに分かれているのが特徴だ。寝室の床はランバーコア合板を敷いたあとにグレーの木目調のクッションフロアでカバー。シンク&トイレ前の床には防水パン(穴なし)を敷いた。

なお、これらの装備はすべてユニット化され、簡単に脱着できるので、車検時や仕事で多くの荷物を運ぶときは、製作物を撤去することで対応している。

 

ランバーコア合板で製作した収納ボックスのフタがベッドのマットになる。ベースマット(ジョイントマット15mm厚)に固めのウレタン(50mm厚)を重ね、ビニールレザーを巻いてタッカーで固定した

 

トイレ使用時はあけたドアが間仕切り壁を塞ぐドアになる

 

 

間仕切り壁は、もともと車内にあけられていた穴(ラゲッジユーティリティナット)にアングルとボルトで固定

 

右側面には折りたたみ式デスク。こちらも固定には、もともと車内にあけられていた穴を利用した

 

インバータは1000Wと350Wの2種類。チャージコントローラは最大入力電圧50V以下用を使用。115Ahのディープサイクルバッテリーは収納ボックス内にあり、ソーラーパネルは155Wの多結晶系を屋根に装着。なお、走行充電も兼用しているので、電力は十分確保できているそう

 

ギャレーの天板にはキッチンパネルを後張り。スライド扉をあけると、上下水用のポリタンクが現れる。また、水が流れっぱなしにならないようにフットスイッチを接続したのも大きなポイント

 

Kさんの車中泊エピソード

商用バンの車中泊カスタムはおすすめ!電力・節水・換気に気をつけて快適に過ごしています

「キャンプではキャンピングトレーラーをけん引して参加することが多いので、車中泊スペースは主に仕事の移動事務所、出先でのショートステイ場所として活躍しています。キャンピングカーだと壁が薄いからなのか、SAなどでトラックのエンジン音がうるさいときがあるのですが、この“キャンピング・バン”なら騒音も問題なし。商用車としては乗り心地もいいし、車中泊カスタムは大成功です!」

「あと、シンクのポリタンクは10~20Lのサイズをよく見かけますけど、経験上30Lは欲しいですね。フットスイッチのおかげで必要範囲内の水が手軽に出せるようになったので、補充しなくても2~3日は持つようになりました。また、換気も重要ですね。自分の場合はリアワイパーがついていた穴に小型ファンをつけ、トイレの臭気抜きとしてオプション品の排気管を床下から車外に延ばしています」

 

*掲載データは2017年6月時のものです。

パイプ+コンパネのお手軽ベッドをDIY/拝見!自慢の車中泊カスタム(1)

愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!

 

File1 運転席までフルフラット!パイプ+コンパネのお手軽ベッド

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finish!ベッドの床面にはビニールレザーを張ったおかげで高級感のある仕上がりに。サードシートは床下に格納して4人乗りで使っており、後部は荷物の収納に活用している

 

<User&Car Data>
製作者…Iさん(44歳)
ベース車…トヨタ・エスティマ(GSR50W)
製作費用…約4万円
製作期間…約20日

 

年に数回の家族旅行の際、もっともお金がかかる宿泊費を少しでも抑えるために車中泊をするようになったIさん。ただ、後部座席のキャプテンシートを倒してもこの車は完全にフラットな状態にはならない。そこで快適に寝られるように、フラットな組み立て式のベッドを自作することにした。

骨組みに使ったのはスペーシアパイプという製品。手で締められるネジ式のジョイントパーツで接続できる点が、採用の決め手になったそうだ。スペーシアパイプはパイプカッターを使って長さを調整した。ベッド床面は、車内の壁の形状に合わせて切り出したコンパネの裏面に厚手のアルミマットを張り、薄いアルミシートを巻く。最後にシワにならないように注意しながらビニールレザーを巻き、タッカーで固定したらパーツの完成だ。

 

運転席までベッドを延ばすときは、ハンドルを上げてから展開。車内をフルに使った車中泊スペースだ

 

ジョイントのナット部分を回せば、取りつけと分解が簡単に行なえる

 

なるべく端材が出ないように切り出したので、天板の数は11個と多め。また、シートが破れないように、あらかじめコンパネの角を丸く加工しておくのもポイント

 

車中泊に欠かせないシェードはダンボールで自作。少し大きめに作り、内側から窓枠にはめるだけと、これまたお手軽仕様

 

各パーツはルーフボックスに入るようにサイズを調整。未使用時はここに収納している

 

Iさんの車中泊エピソード

組み立て時間は4人用テントを設営するのと同じくらいです

「旅行は東北地方(2泊3日程度)に行くことが多いです。車で北海道に向かったりすることもあるので、けっこう費用の節約になっていると思いますね。ベッドの展開は荷物の片付けも含めると、40分ほどかかります。寝るだけならとくに問題はないのですが、空間の高さに余裕がないのが気になっています。普段の乗り心地を考えてセカンドシートははずしたくないし、車に加工はしたくないので、解決はなかなか難しいかな…。あと、運転席までベッドを延ばすと、朝すぐにエンジンをかけたいときに面倒だったり(笑)。でも、おおむね満足しています!」

 

*掲載データは2017年6月時のものです。

子ども連れでも安心のアウトドア体験! キャンプ歴15年のベテランライターが選ぶ「キャンピングカー」

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をオールジャンルでリサーチ。今回は、キャンプライター澄田直子さんの買い物リストから、キャンピングカーを紹介!

※こちらは「GetNavi」2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

子ども連れでも安心して新しいアウトドア体験を!

キャンプライター澄田直子さんの買い物リスト

キャンプ歴15年のベテランキャンプライター。夫と3歳の子どもとの3人家族で、近年は車中泊が定番スタイル。

 

【キャンピングカー】

AtoZ

AMITY

437万8000円~

コンパクトながら広々とした居住空間で、最大6人就寝できるキャンピングカー。ベッドが常設のため、就寝時に煩わしいセッティングが不要だ。車体カラーやインテリアの素材が異なる3つのタイプを用意(写真はFioreシリーズ)。

SPEC●全長×全幅×全高:4690×1950×2770mm●パワーユニット:1798cc直列4気筒●最高出力:102PS(75kW)/5300rpm●最大トルク:15.0kg-m(147Nm)/4000rpm

 

 

最近は家族での車中泊スタイルがマイブームというキャンプライター・澄田直子さんは、バンシェアサービスで出会ったキャンピングカーに心を奪われたという。

「車高や全長がほどほどのサイズで、日本の道路や駐車場での取り回しがラク。キャンピングカーにしては手ごろな価格も魅力です。広々とした車内にはテーブルとイスを備え電源も使えるので、キャンプ場でも高速道路の駐車場でも、好きな場所でテレワークができます。子どもが産まれてから冬のテント泊は難しいなと感じていましたが、たとえ屋外が氷点下でも快適に就寝できるキャンピングカーがあれば、子ども連れでも冬のアウトドアが可能。小さな子どもがいてキャンピングカーライフに興味があるなら絶対オススメです!」

 

↑エントランスドア上部に配備した、室内電源の集中スイッチは使い勝手良好。室内照明にはすべて、省電力のLEDを採用している

 

【私はこう使う】ホテル施設を利用しつつ車中泊の非日常を楽しむ

バンクベッドに登るだけでも子どもにとってはワクワク。子どもと一緒にたくさん旅をしたいです。最近は車中泊歓迎のホテルも多く、施設内のレストランや浴場を利用する新しい楽しみ方も◎。

あらゆる非鉄金属を好きなサイズでお取り寄せ!プロ御用達の「白銅ネットサービス」が超便利だった!

白銅ネットサービスを活用すれば、こんな非鉄金属DIYが思いのままに楽しめる!

 

うまく活用すればもの作りの幅が大きく広がる!

アルミやステンレスなどの非鉄金属、鋼、プラスチック材料がインターネット上で24時間365日見積もり・注文できる「白銅ネットサービス」をご存知だろうか? 標準的なグレードはもちろんのこと、より耐熱性・強度にすぐれたタイプなど、ホームセンターではなかなか手に入らない素材を数多く取りそろえている。

特筆すべきは素材の豊富さだけでなく、注文した素材は任意のサイズでカットしてもらえるうえ、なんと最短で翌日納品。ホームセンターでのカットサービスは木材以外の加工に対応していないことも多いため、このサービスはうれしい。もともとは法人向けに展開していたサービスなので、品質の良さは折り紙つきだ。

 

注文した素材は全国に5カ所ある工場で加工され…

 

しっかり梱包して自宅までお届け!

 

白銅ネットサービスの使い方は以下で紹介しているとおり非常に簡単。木工以外のDIYにチャレンジしてみたいという読者は必見だ。キャンプギアやジグ作り、機械工作や小屋の建築材としてなど、用途はさまざま。こんな便利なサービス、利用しない手はないですぜ。

 

白銅ネットサービス
●問い合わせ
東日本お客様センター:eordertoubu@hakudo.co.jp
西日本お客様センター:eorderseibu@hakudo.co.jp
*サービスの利用にはユーザー登録が必要。登録完了には時間を要する場合がある

 

商品注文の流れ

*写真はPCでのお試し版のキャプチャー画面

 

1、素材・形状・商品名を選択

素材の品種、形状(板、丸棒、アングル、管・パイプなど)を選ぶと商品名の一覧が更新される。商品名にカーソルを合わせると簡単な特徴が表示されるが、詳細を知りたいときは同HPにある電子カタログを見ながらチョイスしよう

 

2、加工方法を選択

商品名を選択すると、それに応じて指定可能な加工方法が表示されるので選択する。標準切断に加えて、円形切断やフライス加工などに対応(加工パターンは電子カタログ「加工案内」の項目で確認できる)

 

3、寸法や個数などを決めて見積もり・発注

サイズ・個数を入力したら見積もり。下部に価格や納期など見積もり内容が表示されるので、そのまま注文登録へ。また、コーナー加工や面取りの有無、加工公差(指定の寸法との誤差の許容範囲)といったオプション加工も指定可能

 

ココがスゴい!1 調達するのが難しい材料が好きなサイズですぐに届く

商品のバリエーションはなんと5000を超える! アルミ、伸銅、プラスチックといった素材が、ホームセンターにはない形状・サイズで手軽に購入できるのが魅力だ。サイズは、たとえばアルミの平角棒なら約150種類(厚さ×幅 : 2×10~40×100mm)、アルミ板材は約60サイズ(厚さ1~350mm)をラインナップ。これらは1枚・1本からオーダー可能だ。さらに15時までにオーダーすれば、最短で翌日納品というスピーディーさもうれしい。

工業用として広く利用されている銅・真中(真鍮)。インテリアや家具の装飾に最適だ。とくに真中は磨けば金色に輝き、使い込めば経年変化で味わいのある色味も楽しめる

 

プラスチックもポリカーボネート・ポリエチレン・塩化ビニル・フッ素樹脂など、素材・形状ともに豊富にラインナップされている

 

アルミは多種多様な板材だけでなく、丸棒・四角棒・丸管・四角管・平角管・アングル・チャンネルと多くの形状を取りそろえている

 

写真のような極小サイズでの注文も可能

 

編集部注目の素材をピックアップして紹介!

<304#400研磨切板>

白銅オリジナル商品。一般的なステンレス板を上下両面とも#400研磨(鏡面に近いきれいな光沢を持った仕上げ)しためずらしい素材。建材、浴槽、キッチン用品によく使われる

 

<輸入52S縞板(切)>

アルミ板に滑り止めの突起模様をつけたアルミ板。チェッカープレートとも呼ばれている。床や階段、トラックのステップによく使われる。無骨な雰囲気で、室内の装飾にも良さそう

 

<PPSジュラファイド(R)切板(白)>

耐熱性、耐薬品性、耐摩耗性、機械加工性などすべての特性にすぐれたエンジニアリングプラスチック板。耐薬品性においてはフッ素樹脂やPEEKといった樹脂に代わる素材として注目されている

 

<S50C切板>

鋼は炭素量の含有率が高いほど硬くなるが、一方でもろくなっていく性質を持つ。S50Cは炭素量0.47~0.53%とちょうどいい量の炭素が含まれており、硬さと強さを兼ね備えた鋼材といえる

 

ココがスゴい!2 プロ仕様の高品質な仕上がり

各素材は専用の加工機で高精度に加工。たとえば長さ100mmのオーダーに対して、丸鋸切断では100~101mmの範囲で切り出されるが、フライス加工で注文すると99.95~100.05mmと、オーダーに対しての誤差をさらに小さくできる。DIYでここまで正確に加工するのは至難の業。寸法精度の高い材料が手軽に買うことができるのは非常に魅力的といえるだろう。

*素材や寸法によって対応できる加工・公差が異なる

通常の切断面(丸鋸切断)。刃の跡が残っているのがわかる

 

なめらかに仕上げたいときはフライス加工をオーダーしよう。*写真はコーナー加工済みのもの

もっと便利に!もっと楽しく!軽トラの荷台活用DIYアイデア集/新、田舎暮らし派、注目!サトヤマ通信(12)

今さらながらの感もあるが、軽トラはやっぱりエライ! よく働くし、コストも安い。軽トラを使わずに何が田舎暮らしなのさ! と興奮ぎみにしゃべる人もいれば、軽トラがなかったら里山では生きていけない! と断言する人も実際にいる。で、もっとすごくて楽しいのは、その軽トラをさらに便利にしようといろいろなDIY的アイデアを凝らすことだ。

 

荷台の収納力をアップしたアイデア軽トラ。オーナーはチェンソーカービングの世界チャンピオン、栗田さん

 

ポイントは荷台の活用

軽トラがエライ理由はいくつかあるが、たとえばこんなことだ。

◎4WDなら田んぼの畔道(あぜみち)だってフツーに走れる。

◎荷台に猟犬を入れたケージを積み、森深く分け入り、猪を撃ちに行く。

◎小回り力がすごい! 最小回転半径が3.6mだって!ちなみに筆者の愛車、スバルの場合は5.5mだ。

◎軽トラにはダンプだってある。以前、ガーデン木工の連載をしていたアポロ佐藤が、運んできた砂を下ろすとき、感動した。中古で35万で買ったらしい。土木系DIY派にはおすすめ。

◎荷台の寸法を知ってるか?内寸で長さ1940mm、幅1410mm。これはサブロク合板を置いてみて、合板の両側に両手が楽に差し込めて荷捌きに都合のいい寸法だ。これをすごいと思わなかったら、君はDIYerじゃない!フルフラットにしたワゴンやSUVの室内にフルサイズの合板を載せるときって、けっこう大変なんだよね。

 

とまあ、挙げればきりがないが、今回はとくに、里山で活躍しているいくつかの軽トラSpl.バージョンを紹介したい。

ポイントは荷台だ。まず、ライトな例から。プラスチック製の結束バンドで、太い塩ビ管を軽トラの鳥居(キャビンのリヤ外側の骨組み)に固定し、ホウキや測量用の標尺など、長尺物の収納にしている建設業者の軽トラ。塩ビ管と結束バンド。これだけで荷台の整理力がめっちゃ違ってくる好例。これはぜひ真似をしたい。

 

千葉県いすみ市のホームセンターの駐車場に停めてあった軽トラの荷台には、太い塩ビ管を結束バンドで鳥居の柱にくくりつけ、中にホウキや計測用の標尺を入れてあった。ぜひ、マネしよう

 

もうひとつ。コンパネで自作のアオリを立てて、積載力を高める方法はよく見るが、これはアングルと木材の骨組みにブリキの波板を打ち留めて左右のアオリにした軽トラ。ブリキを斜めカットしてあるのがなぜかおしゃれ。もちろん、荷台のリヤ側に長尺物を載せるためのフレームもついていた。ちなみにオーナーは建築塗装業。

 

千葉県いすみ市の国道沿いで見た軽トラは、斜めにカットしたブリキを張って高いアオリを装備していた。建築塗装が本職というオーナーの自作だ。長尺物を積むためのフレームはアングル

 

また、もうひとつのポイントは塗装。これはわかりやすい。実用的な工夫じゃなくて、イメージアップあるいはイメージチェンジが狙い。ドゥーパ!本誌のスタッフも元は白かった軽トラの車体を緑に塗っちゃって、けっこう満足してるらしい。写真は千葉県いすみ市で見つけた真っ赤な軽トラ。ボロボロの車体を隠すために自分でスプレー塗装したとか。ラフな塗り方がなんかかっこいい。

 

真っ赤に塗装した軽トラ。とにかく目立つ

 

ハードな例では、荷台にクレーンを取り付けちゃった例。オーナーは釣り好きで、川でFRPのボートを積み下ろしするときに重宝しているとか。このクレーンは荷台の床に支柱をボルトで固定、アームの昇降は油圧式、アームの長さを調整しながら、ハンドウインチで重量物を巻き上げる方式。オーナー曰く最大荷重は500kg。8年前、約1万5000円で購入し、自分で取り付けた。本誌で調べた限りでは、この商品は現在売っていないが、これとかなり似ている「トライパワートラッククレーン」という商品が売られている。ちなみに「トライパワートラッククレーン」は、最大荷重450kg、価格は税込で2万5000円くらい。

 

キャビンの後ろの左側にクレーンを取り付け、重量物の積み下ろしに使用

 

アームは手押しで昇降する油圧式。アーム自体も360度回転できる

 

使用しないときはこの状態。支柱からアーム(赤い部分)をはずすことも可能

 

支柱は荷台の床にボルト締め。補強の鉄材(赤い部分)も入れた

 

荷台の下からも補強の鉄材(赤い部分)を入れた

 

ちょっと流れが違うが、その迫力に負けてつい紹介したくなるのが焼き芋屋の軽トラ。まず荷台に薄い鉄板を張った厚めの板を敷き、その上に断熱ボードと薄い石を敷く。その上にストック用の芋を収納し、さらにその上に自作の鉄板ストーブを載せ、薪をくべ、芋を焼きながら、路地から路地を回る。ちなみにこのストーブ、作ってから25年間、トラブルなしとか。ついでに買っちゃった焼き芋、おいしかったです。

 

鉄板を加工して作った大型のストーブを荷台に載せた軽トラ

 

荷台の右側のアオリを下ろすとしっかり断熱しているのがわかる。薄い鉄板を張った厚めの板を敷き、その上に断熱材を敷き、さらに薄い石を敷く。ここがまだ焼いていない芋の貯蔵スペース

 

これが正統派軽トラDIY仕様

最後に、ドゥーパ!的な実例をひとつ。

これは、去年の107号でも簡単に紹介したことがある軽トラDIY仕様なのだが、あれから進化を重ね、現在はこのような状態になっている。オーナーはドゥーパ!本誌でおなじみのチェンソーカーバー、栗田宏武師匠(千葉県市原市)。チェンソーワークの現場まで資材と道工具を運び、作業し、戻ってくるための軽トラだ。荷台の前にセットしたピックアップ用の大型コンテナに細かい道具を収め、2分割に取り外しできる合板(トノカバー)の下にはチェンソーや燃料、大型工具類、合板の上には長尺物や資材などをロープで固定して運ぶ。

構造はシンプルだ。2×材で脚を立てて、合板を載せるフレームを組む。その上に左右の合板(トノカバー)を載せるだけ。簡単に分解でき、簡単に組み立てられる。これだけで収納力もアップするし、場合によっては合板のトノカバーを作業台代わりにできそうだ。

 

荷台の奥にコンテナボックスを設置。このコンテナボックスは、アメリカ製のもので、ピックアップ(小型トラック)の荷台用のもの

 

2×材で組んだ骨組みをこのようにセット

 

骨組みの左側に合板をセット。合板の出し入れがしやすいように持ち手がついている

 

骨組みの右側に合板をセット。合板がトノカバーの代わりになった。これで完成!

 

合板の上に資材や道具を積み、さらに合板の下にも荷物が積み込める。走るときはロープで荷物を固定する

 

その状態で、アオリは下げられるので、合板下の収納物の出し入れは楽

取材・文◎脇野修平

*掲載データは2015年12月時のものです。

 

『庭遊びの達人が教える野外DIY実践術』好評発売中!

ドゥーパ!創刊編集長、脇野修平が20年間のDIY雑誌のロケ体験、取材体験、施工体験を綴った書籍『庭遊びの達人が教える 野外DIY実践術』が好評発売中。約40点の面白作品の施工レシピや思い出コラムなど、本誌読者には見逃せない内容だ。カラー176ページ、学研プラス刊。本体2000円+税

炎のある暮らしを手作りで愉しむ「火とDIY」特集!『ドゥーパ!』2022年2月号(146号)発売

日本で唯一のDIY雑誌の最新号「ドゥーパ!2022年2月号」(発行:株式会社キャンプ)が1月8日に発売!

 

第1特集は炎のある暮らしを手に入れる「火とDIY」

2022年一発目のドゥーパ!は、炎と暮らしにまつわるDIYを大特集。囲炉裏暖炉、ペチカ風の蓄熱ストーブなんて唯一無二の暖房器具から、三層式石窯、ロケストコンロ、キャンプ用クッキングストーブなど人気の野外火遊び道具、さらには薪風呂や塩釜まで。DIYerたちの渾身の火遊び道具、火遊び場を紹介しつつ、そのライフスタイルの魅力を紹介します。

 

今回の編集部実践リポートは、自然石を円形に並べて作るシンプルなファイヤーピット作り。地面を掘り込んで作るタイプの大小2パターンの焚き火が楽しめるワイルドな二重サークルを創出する。特集の最後を飾るのは、世界を旅するライター&カメラマンコンビが紹介するファイヤープレイス紀行。ヨーロッパ、中東、南米、アジア、オセアニアを巡る火話をお楽しみください。

 

 

第2特集は「超実践的セルフビルドガイド」

自分で我が家を建てる、それは決して叶わない夢じゃない! 第2特集では、DIYで挑戦するセルフビルドの魅力と役立つ情報を徹底ガイド。土地の探し方・選び方から、気になる法律知識、図面の設計・提出、選ぶべき工法、実際に建てる過程やコツ、起こりがちなトラブルなど実用情報満載でお届けします。自分の住処を自分で作る自由と感動を、この手で。

 

バラエティあふれる連載にも注目!

車中泊や旅を楽しむための軽バンカスタム、トリマー&ルーター木工、さらにはレザーソーイングやグリーンウッドワークなど、さまざまなジャンルのもの作りの魅力を個性あふれる作家とともにお届けします。その他、自給自足の田舎暮らしエッセイなど読み物も充実。こちらもぜひお楽しみください!

 

<商品概要>
ドゥーパ!2022年2月号(No.146)
著者: ドゥーパ!編集部
定価: 1,100円(税込)
発売日: 2022年1月8日
判型: A4変形

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ハイエースをまるでホテルのように超快適な車内に!DIYバンコンファイル

軽バン、ミニバン、ワゴン、ハイエース、軽トラなどなど……アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな車中泊旅に出かけよう!

 

随所に“折りたたみ式”を取り入れた作りで一級品のバンコンを実現

リアからの車内。ソファでくつろぎながら景色を楽しむことができる作りになっている。装備も充実しているので、車内に一日中いても快適に過ごせそうだ

 

【ベースカーDATA】
車種=トヨタ・ハイエース/グレード=スーパーGL 4WD/走行距離=13万9000㎞/ボディのカラーリング=ホワイトパールクリスタルシャイン/搭載家電・装備=シンク、カセットコンロ、換気ファン、テレビ、温冷蔵庫、電子レンジ、カセットガスストーブ、Wi-Fiスポット、走行充電器、LED照明(自作)

 

ソファベッド。単色だと味気ないと感じ、ツートンカラーにしたのがポイント。もちろん座面下は収納スペースとして活用

 

ソファの座面と脚は折りたためるので、大きな荷物を運ぶ際に荷室を広くしたいときに便利

 

01 ソファからベッドへの展開手順。背もたれ裏に収納していたアルミ角パイプを、ギャレーの穴に差し込み、ソファ脚に3本引っかける

 

02 背もたれを取り外し、フレームにはめ込む

 

03 ピッタリ収まり、ベッドの完成。取り外し式のテーブルを設置すれば、お座敷としても使える

 

収納スペースたっぷりのギャレー。サイズは幅1510×奥行380mm。フレームは角材で組み、天板は15mm厚の合板にメラミン化粧板を張った

 

ギャレーの天板は開くことができ、中には食料や温冷蔵庫を収納している

 

取り外し可能な拡張テーブルの裏面。左右の脚は折りたためるので収納時も場所を取らない

 

シンク内部。給排水は10Lタンクにポンプを装着して行なっている。また、蛇口はシャワー式で、ホースを引き出すことで外でも使える

 

ギャレーのフロント側には調理器具などを収納。最下段の扉は縦開きの屏風式にすることで、車内と車外の両方からアクセスしやすい設計になっている

 

ギャレー上には天井収納ボックスが。もともとあった穴を利用して棚受けを取りつけ吊っている。扉はスライド蝶番で下開きに設計

 

シェードの役割も兼ねているサイドウインドウのパネルは折りたたみ式。合板に銀マットとクッションフロアを張りつけて製作した

 

【オーナーDATA】

舛重栄治さん(50歳)、兵庫県在住、DIY歴10年

製作期間/3年(現在も進化中)

製作費用/約25万円

ベッドサイズ/幅1100×奥行1950×高さ400mm(ベッド寝床から天井の高さ890mm)

ベッド寝床の素材/合板(12mm厚)2枚+ウレタンチップスポンジ(40mm厚)+ビニールレザー

車中泊をするようになったきっかけ/昔からアウトドアが好きで、バイクでキャンプツーリングをしていました。彼女がチワワを飼うようになって車で旅をするようになり、宿泊が多くなると急なお出かけの際、ペット可の宿は埋まっていることが多いんです。それでキャンピングカーを購入しようと思い、どうせなら普段使いにも便利なハイエースで車中泊カスタムをすることにしました。

車内のカスタムテーマ/エンジニアで前からもの作りは好きだったので、ビルダーに負けないような作りを目指しました。また、木材の表面には木目調のシートを貼って見栄えをよくする白と茶色を基調に、デザインに統一感を出すようにしました。

寝るときのスタイル/山用の高性能な寝袋を使っています。

夏・冬の対策方法/夏は換気ファンと自作網戸があるので、とくには対策していません。冬は就寝中以外はカセットガスストーブを使っているので、念のため窓に一酸化炭素チェッカーを設置しています。

車内での自炊事情/カセットコンロ、電子レンジ、エンゲルの温冷蔵庫などを常備していますが、車中泊では軽食を作る程度で、ご当地のものを食べることが多いです。

思い出の旅ルート/青森方面へ向かった車中泊旅でしょうか。宮城→岩手→青森→秋田→新潟というルートを1週間近くかけて巡りました。

車中泊カスタムのアドバイス/キャンプ雑誌や、キャンピングカーショーで展示されている車の内装が、構造を考えるうえでとても参考になりました。ちなみに、天井裏は制振シートのレアルシルトと、発泡樹脂のスタイロフォームで防音&断熱しています。これで豪雨の日でも寝やすくなったのでおすすめです。

*この記事のデータや内容は2019年6月時のものです。

シンプルながら機能は充実!DIY軽キャンパーファイル【7】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

写真◎竹内美治

 

シンプルながら機能は充実!車中泊を知り尽くした男の軽キャンパー

リアからの様子。右側にキッチン、左側にバーカウンターを設えている。ベッドは普段から展開しており、ふたり乗りに構造変更を行なった

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・エブリイ/グレード=PC/走行距離= 13万km/ボディのカラーリング=オリジナル(全体はタカラ塗料の世田谷ベースカラー、バンパーはマットブラックをエアブラシで塗装)/搭載家電・装備=ソーラーパネル、シンク、FFヒーター、カセットコンロ、換気ファン、ノートパソコン、クーラーボックス

 

フロントからの車内。奥にはミニバーカウンターを設えた。バーカウンターの下スペースにはFFヒーターを設置

 

収納もたっぷりなキッチンスペース。アイアン塗装やカッティングシートを張ってブルックリンスタイルに演出した

 

シンク構造。ベッド下に収納したポリタンクからホースで給水している。排水管はもともとの穴を利用して車外へ出し、バケツにためてから流している

 

両サイドの上部には扉つきの収納スペースが。その下のパイプは濡れたタオルなどを乾かすのに便利だとか

 

白い布製の自作カーテンの縁には磁石が仕込んであり、しっかり固定できるようになっている

 

ベッドのフレームには角材や2×材を使用。スタイロフォームを敷き詰め、その上に車中泊グッズを収納している

 

ベッドフレームをはずし、サイドの棚を残した状態。棚は直接ビス留めして固定した

 

【オーナーDATA】

ATさん(47歳)、福岡県在住、DIY歴3年

製作期間/1年

製作費用/約15万円

ベッドサイズ/幅1000×奥行1900×高さ約100mm(ベッド寝床から天井の高さ約1000mm)

ベッド寝床の素材/ファルカタ集成材(12mm厚)+ウレタンフォーム(50mm厚)+合皮生地

車中泊をするようになったきっかけ/ITの仕事を辞めたあとに、テントを背負って歩いて九州1周にチャレンジしました。その道中で軽トラキャンパーを発見して、帰宅後に作ってみたいと思ったのがきっかけですね。まずは車のことを知ろうと思って整備士の仕事を始め、中古で買った傷だらけのエブリイをカスタムしました。

車内のカスタムテーマ/手探りの精神でとりあえず作ってみて、旅をして使ってみての繰り返しです。旅をしながらビルダーさんにインタビューして、面白そうなことや良さそうな部分を取り入れています。

寝るときのスタイル/夏はゴザを敷きタオルケット。冬は布団を持ち込んで、極寒のときは寝袋も使っています。

夏・冬の対策方法/夏は換気ファンを回しながら、リアの自作網戸を下ろしてリアゲートを少し開きながら固定して寝ています。また、1万円台という安さに魅かれてFFヒーターを設置しましたが、起動時に最高5kwは電力を食うしパワーも高すぎてあまりおすすめはしません(笑)。でも「寒くてもこれがあるから大丈夫」という安心感は得られました。

車内での自炊事情/自炊するときはパスタを茹でたり、米を炊いたりすることが多いです。長旅が多いのでサラダを買って野菜をとるようにしています。

思い出の旅ルート/日本海沿いに北海道まで進むルート。日本って大きいなぁと思いました。日本2周ぐらい旅しましたが、九州って改めていいところだなと思いましたね。日帰り温泉施設が多くて安い!(笑)

車中泊カスタムのアドバイス/車内全体にはGAINAという断熱塗料を塗りました。正直、断熱効果は真夏以外はそこまで体感できていないのですが、防音や結露防止につながったのが大きかった。激しい雨の日は天井の雨音が鳴り響いて寝られない。また、冬場朝起きたときに断熱していない鉄部分は水滴がすごい。極寒地ともなると、その結露が凍っていたりもするので、断熱って大事だなと思いました。

イレクターパイプをフル活用!DIY軽キャンパーファイル【6】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

イレクターパイプをフル活用した車内は狭さを感じさせず快適

サイドから見た車内。中央にはイレクターパイプを支柱にしたダイニングテーブルがある

【ベースカーDATA】
車種=ダイハツ・アトレー/グレード=カスタムターボRS“リミテッドSAⅢ”/走行距離=10万9000km/ボディのカラーリング=ブラックマイカメタリック、ボンネット:オレンジ(ラバースプレー)/搭載家電・装備=ソーラーパネル、テレビ、換気ファン、扇風機、電気毛布、デジタル温度計

 

ベッド展開時はテーブルをバラし、床板パーツをはめ込む。フロントシートを傾けてできたすき間にも床板パーツを入れることで、奥行1900mmの広さを確保することができた

 

ベッドのフレーム。脚底にはネジを回すと高さが微調整できるパーツを取りつけている

サイドのフレームにはメッシュパネルを固定し、ハンギング収納。また、11.6インチのテレビは好きな位置・角度に調整できるようになっている

 

ポータブル電源「suaoki PS5B」を搭載。フレームにバンドを巻きつけて固定している

 

【オーナーDATA】

田島輝久さん(54歳)、群馬県在住、DIY歴20年

製作期間/1カ月

製作費用/約13万円

ベッドサイズ/幅1200×奥行1900×高さ250mm(ベッド寝床から天井の高さ890mm)

ベッド寝床の素材/コンパネ(9mm厚)+ウレタンフォーム(60mm厚)+合皮生地

車中泊をするようになったきっかけ/「ニッポン城めぐり」という位置情報アプリにハマり、全国の城跡を巡るのが趣味になりました。遠い場所だと宿泊しなければならないので、節約するために車中泊仕様にカスタムしました(取材時は1745/3000城を制覇!)。

車内のカスタムテーマ/軽ワンボックスという狭い空間をいかすため、大人ふたりがくつろげて楽に就寝できることを優先した作りに。軽キャンパーの雑誌などを参考に構造を決め、ベースはすべてイレクターパイプで作り、バラせば元の状態に戻せるようにしています。

寝るときのスタイル/コールマンの3シーズンシュラフを1年中使っています。

夏・冬の対策方法/夏はスライドドアに取りつけた網戸と、パソコン用ファン3連で自作した換気ファンを回して換気。ファンはスピードコントローラーで無段階調整ができます。冬は電気毛布を使えば快適です。

思い出の旅ルート/四国での城跡巡りが思い出深いです。風景がなんとなくいいなぁと思い、走行中もとても楽しかったです。テレビを設置したことで、地方の番組を楽しめるようにしたのもよかったですね。

車中泊カスタムのアドバイス/大容量のポータブル電源を使っていますが、車中泊するなら導入をおすすめしたいですね。100Vコンセント、シガーライターソケット、USB出力など多用途に使えて非常に便利です。

釣り仕様の車中泊カスタム!DIY軽キャンパーファイル【5】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

アウトドアギアをたっぷり収納できる釣り仕様の車中泊カスタム

リアから見た車内。ベッドに使った赤色の生地が、chiharuさんの好きなブランドCHUMSのカラーとマッチしている

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・エブリイ/グレード=JOINターボ/走行距離=7000km/ボディのカラーリング=ムーンライトバイオレットパールメタリック/搭載家電・装備=ソーラーパネル、扇風機、USBランタン、ノートパソコン、タブレット

両サイドの天井部のシェルフ。棚板はもともとあった穴を利用して大サイズのL字金具でビス留め。丸棒を柱に立て、自転車用のゴム紐で落下を防止

 

リア側のテーブルは滑り止めシートを張った棚板に載せているだけなので、折りたたみの脚を展開すれば好きな位置にすぐ移動できる

 

ベッド下引き出しの化粧板はカウンターテーブルとしても使える

 

両サイドの下段の棚&テーブルの受けは、棚受け金具でもともとあった穴に固定

 

木製のロッドホルダー。もともとあった穴を利用し、ボルトで天井に固定。中央側の棚板はコードストッパーで吊っているので高さの調整もできる

 

【オーナーDATA】

chiharuさん、東京都在住、DIY歴5年

製作期間/2カ月

製作費用/約3万円

ベッドサイズ/幅1200×奥行1800×高さ350mm(ベッド寝床から天井の高さ1000mm)

ベッド寝床の素材/ユニット畳+グランドパット(クッションフェルト)+3層構造のレジャーシート(表面:裏起毛、中:クッション、裏面:防水加工)

車中泊をするようになったきっかけ/出かけるときに気軽に休憩できる場所が欲しかったのと、身軽に出かけたかったからですかね。まだ、車中泊を始めたばかりなので、これからたくさん思い出を作っていきたいです。

車内のカスタムテーマ/大好きなCHUMSギアとともに空間を作りあげることと、車体に穴などをあけることなく作ることを意識しました。リアの車内のテーブルは取り外しができ、さらに脚をつけたので外でも使えます。

寝るときのスタイル/ベッドに敷きパッドを敷いて、チャムスのシュラフとコールマンのインナー毛布を使っています。

夏・冬の対策方法/まだ、猛暑を体験していないのですが、リアに自作網戸を取りつけ、USB扇風機を回して過ごしています。冬は湯たんぽを使いながら防寒着を着込んでいます。

車内での自炊事情/まだ、コーヒーを淹れるくらいですが、これからいろいろと調理もしてみたいです。

車中泊カスタムのアドバイス/ベッドには荷物をなるべく置かないようにすると居心地も快適に! そのため、収納スペースは多く作るといいと思います。

2匹の愛猫と快適に過ごせる!DIY軽キャンパーファイル【4】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

2匹の愛猫と快適に過ごせる広々ベッドの軽キャンパー

リアから見た車内。テーブルは1×材で組んだ脚に集成材の天板を載せて製作。さらに両サイドに棚を設置した

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・エブリイ/グレード=JOINターボ/走行距離=3万1516km/ボディのカラーリング=ブルーイッシュブラックパール3/搭載家電・装備=扇風機、換気ファン、地デジアンテナ

荷台部分のベッドのフレームにはピッタリサイズの本棚を利用。幅600×奥行170×高さ890mmサイズのものを2セット寝かして設置した

 

純正アクセサリーのバー、ロッドホルダー、メッシュパネルなどを使って製作した天井収納

 

リア側のカーテンレールは長いL字金具を使って固定

 

サイド上部のミニシェルフ。アシストグリップの接合部にL字金具を挟み固定している。側板を曲線切りして、ぴったり収めたのもポイント

 

運転席にあるのは猫用のお立ち台。ハンドルがあたる部分は切り抜いて、水平になるようにしている

 

【オーナーDATA】

高田日出男さん(59歳)、北海道在住、DIY歴11カ月

製作期間/1カ月半

製作費用/約3万5000円

ベッドサイズ/幅1200×奥行2500(助手席部分込み)×高さ210mm(ベッド寝床から天井の高さ960mm)

ベッド寝床の素材/コンパネ(12mm厚)+ウレタンフォーム(30mm厚)+高弾性ウレタンスポンジ10mm+合皮生地

車中泊をするようになったきっかけ/2匹いるうちの1匹は事故にあった拾い猫なのですが、背骨が折れていて下半身付随でオムツ猫になってしまいました。旅行に行きたくても置いて行けないので、愛車で車中泊できるようにDIYしました。

車内のカスタムテーマ/ベッドは市販の軽自動車用ベッドキットを参考に製作。助手席を倒した高さにベッドの高さも合わせました。猫のためのバリアフリーです。

寝るときのスタイル/パジャマに着替えてシュラフと毛布を使っています。

夏・冬の対策方法/北海道なので夏は網戸と扇風機で十分です。基本的に出かけるのは4~10月なので、冬は車中泊をしていません。

思い出の旅ルート/北海道最北端の宗谷岬に行ったとき。記念碑の向かいの高台においしいホタテラーメン屋があって、食べ終わって店を出たら、同じエブリイバンで旅行中の子どもと猫連れの若夫婦に遭遇。話を聞くと車中泊で沖縄から来たとのことでビックリ!

車中泊カスタムのアドバイス/ランタンの持ち込み、目隠しの方法、平らなベッド作りが大事になるでしょうか。ベッドのクッション材は板材より各サイズ5㎜ずつ大きくすると、端の中央部分が膨らんで、車内にキチッと収められるような感じがします。

ナチュラルテイストの軽キャンパー!DIY軽キャンパーファイル【3】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

木装+鉄素材+エイジング塗装ナチュラルテイストの軽キャンパー

リアから見た車内。天井と壁には断熱材を詰め、全体をスギの羽目板で木装

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・エブリイ/グレード=JOINターボ/走行距離=4万2000km/ボディのカラーリング=オリジナル(タカラ塗料のサンドカーキをハケとローラー、バンパーはチッピングブラックをスプレー缶塗装)/搭載家電・装備=ソーラーパネル、換気ファン、ノートパソコン、クーラーボックス

使用済みのスケートボードをリサイクルして作った吊り棚。ボルト、蝶ナットを支柱に使い、ねじ込T足という金具で天井に固定

 

天井には流木を使用したスノーボードラックを設置

 

右サイドの棚。コーヒーアイテム、バッテリー、ペーパーを収納

 

ベッド下引き出し。しまう道具の大きさに合わせて、仕切りのサイズを決めた

【オーナーDATA】

Tenカラーズさん(37歳)、愛知県在住、DIY歴10年

製作期間/1年

製作費用/約3万円

ベッドサイズ/幅1770×奥行1200×高さ120mm(ベッド寝床から天井の高さ1050mm)

ベッド寝床の素材/構造材に1×6材や1×2材、天板にパイン集成材(18mm厚)

車中泊をするようになったきっかけ/スノーボードと釣りが趣味なので、良い条件を求めて車中泊するようになりました。

車内のカスタムテーマ/パタゴニアの「worn wear プロジェクト」に登場する、木装したトラックに感動して同じようにデザイン。木と鉄の組み合わせた雰囲気がお気に入りです。また、フォスター・ハンティントンの書籍『VANLIFE』にも影響を受けました。

寝るときのスタイル/木材の寝床に登山用のクローズドセルマットを敷き、その上にインフレーターマットを敷きます。寝袋は季節に合わせて変えます。真夏はブランケットをかけて寝ます。

夏・冬の対策方法/夏は扇風機、網戸、簡易的な換気扇を使用。基本的には標高の高い場所に泊まっています。とくに長野県が多いですね。寝袋はスペックの高いものを使い、着るもので調整しているので、冬もとくに不便はありません。

車内での自炊事情/基本はお湯を沸かすだけ。コーヒーだけはこだわって淹れています。食事は旅先のおいしいものをリサーチして食べています。

思い出の旅ルート/夏の北海道。数年前に妻と一緒に10日間かけて1周したことが思い出です。

車中泊カスタムのアドバイス/キャンプ場以外の場所では、すべての動作が車内で完結できるようにしています。自分は積載するアイテムに合わせて、収納を考えて製作しました。おかげで、無駄なものはなく、片づいた状態が維持しやすいので、撤収・移動が素早くできます。トランポとして使う予定がある方は、寝床にマットなどを張りつけずに「敷く」というのも快適度を上げるポイントかと。

車とDIY大好きオヤジが作る収納たっぷり軽キャンパー!DIY軽キャンパーファイル【2】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

車とDIY大好きオヤジが作る収納たっぷり軽キャンパー

フロントから見た車内。リア側の棚は取り外し可能。さらに突っ張り棒を使い、2段にしている

【ベースカーDATA】
車種=ダイハツ・アトレーワゴン/グレード=カスタムターボR/走行距離=3万8000km/ボディのカラーリング=プラムブラウンクリスタルマイカ/搭載家電・装備=ソーラーパネル、カセットコンロ、換気ファン、冷蔵庫、カーボンヒーター、送風機、テレビ、スピーカー

リサイクルショップで入手した本棚をリメイクした収納スペース。小分け用の箱はゴム紐で動かないように固定。テーブルは折りたたみ式

 

イレクターパイプでフレームを組んだベッド下には1×材で製作した引き出しを設置

 

スピーカーを仕込んだ扉を開くと、掛け布団と枕を収納したスペースがお目見え

 

大川さんが最初に作ったオーバーヘッドシェルフ。化粧合板をサンバイザーと天井の間に固定し、縁にL型ウレタンスポンジを貼りつけた

 

天井にもイレクターパイプをビスで取りつけ、送風機やティッシュの固定に使用

【オーナーDATA】

大川博士さん(53歳)、東京都在住、DIY歴20年

製作期間/約4年

製作費用/約10万円

ベッドサイズ/幅1220×奥行1780×高さ1000mm(ベッド寝床から天井の高さ960mm)

ベッド寝床の素材/コンパネ(12mm厚)+ウレタンフォーム(30mm厚)+合皮生地

車中泊をするようになったきっかけ/年齢も年齢なので外装はいじらず、でも車内は充実したものにしようと思い、キャンピングカーが好きだったこともあって車中泊仕様にしてみました。

車内のカスタムテーマ/いろいろと荷物を積んだままでもくつろげるように、収納はたくさん作るようにしました。

寝るときのスタイル/寝袋の窮屈した感じが苦手なので、マットレスと布団を持ち込んでいます。

夏・冬の対策方法/夏は冷風機+寒気ファンを使用。リアには網戸も取りつけたので、リアゲートを少し開いて固定すれば快適に過ごせます。いつか冷風機も自作してみたいですね。冬はカーボンヒーターで車内を暖めています。

思い出の旅ルート/車いじりが好きすぎて、ちゃんとした車中泊は実はまだ近場で数回しかしたことがないんです(笑)。でも仮眠はよくするのですが、今のところ居心地は上々ですよ。

車中泊カスタムのアドバイス/ベッドはガタつかないように、ぴったりサイズで作ることが一番大事ですかね。ぐらついていると走行中に音が鳴るのが気になりますし、寝心地にも非常に関わってきます。

車内収納・車中泊アイデアが盛りだくさん!DIY軽キャンパーファイル【1】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

写真◎製作者提供

 

木目調のシェードと天井収納で新型ジムニーをより使いやすく

フロントからの車内。シェードは黒のプラダンボールに、木目調のシートをすき間をあけながら張りつけた。中に仕込んだネオジム磁石で窓に固定

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・ジムニー/グレード=JB64/走行距離=4000km/ボディのカラーリング=シフォンアイボリーメタリック/搭載家電・装備=モバイルソーラーパネル、ポータブル電源、電気毛布、ノートパソコン、クーラーボックス

 

イレクターパイプとネットで作った天井収納。カラビナでいろいろなアイテムを吊るせる

ベッドモードにするときはフロントシートを倒し、イレクターパイプと合板で組んだ寝台を置いてフラットに。この上にマットを敷いて就寝している

 

助手席に作ったミニテーブル&ドリンクホルダー。L字金具でダッシュボードに固定

 

道具入れのボックス。リア側のフレームにアイボルトを取りつけ、ロープをヘッドレストまで延ばして動かないように固定している

 

【オーナーDATA】

halichi64さん(42歳)、三重県在住、DIY歴5年

製作期間/約2週間

製作費用/約1万5000円

ベッドサイズ/片側の幅500mm×奥行1700×ベッド寝床から天井の高さ800mm

ベッド寝床の素材/コンパネ合板(21mm厚)+サーマレストマット

車中泊をするようになったきっかけ/もともと車中泊には興味があったが、当時乗っていた車がダイハツ・コペン(オープン2シーター)で車中泊ができなかった。そして新型ジムニーの購入を機にやりたかった車中泊を始めました。まだあまり車中泊できていないのですが、今後は野営などもしてみたいです。

車内のカスタムテーマ/シンプルな作りにして展開・撤収を簡単にできるように考えた。また、天井収納もいろいろなものを吊り下げられるような構造にしています。

寝るときのスタイル/モンベルの寝袋(ダウンハガー800#1)を使っています。

夏・冬の対策方法/冬はポータブル電源で電気毛布を使っています。最近、マキタの充電式ファンを導入したのでこれから活躍してくれそうです。

車内での自炊事情/車内での料理はあまりしないですが、コーヒーが好きなのでお湯を沸かして豆を挽いて飲んでいます。

車中泊カスタムのアドバイス/サーマレスト1枚じゃクッション性が足りないかもと感じているので、エアマットの購入を考えています。

【車中泊編】今、ベストバイ・ポータブル電源はオウルテック「PORTABLE POWER STATION」だ! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術

アウトドアブームや防災意識の高まりで、GetNavi webで人気の記事カテゴリーとなっているポータブル電源。大容量のバッテリーや、様々な電源プラグを備えていることなどが特徴で、キャンパーを中心に必携のアイテムとなっています。

 

なかでもいま、最も注目を集めているのが2021年5月に発売されるオウルテック「PORTABLE POWER STATION」。スマホなどのガジェットはもちろん、電気毛布やポータブル冷蔵庫などのアイテムも長時間駆動も可能な高性能な新作です。今回は新たなアウトドアスタイルとして人気の車中泊に、スペシャルゲストが本機を持ち込んで体験。車中泊ならではの問題を、ポータブル電源がどう解決してくれるのか、編集部と一緒に考えました。

【スペシャルゲスト】

写真家 桐島ローランドさん

フォトグラファー。3DCG動画やフォトグラメトリーを制作するCyberHuman Productions取締役。国内外のカンファレンスを足しげく通うほどのガジェット好きでアウトドア、キャンプに造詣が深い。

 

【関連記事】キャンプ編/防災編はこちらから

話題の「ポータブル電源」選ぶならオウルテック「PORTABLE POWER STATION」一択! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術【キャンプ編】

話題のポータブル電源は「一家一台」にあるべき。ママインフルエンサーと考えた「防災活用術」4選

 

【今回紹介するモデル】

オウルテック「OWL-LPBL112001

SPEC●内蔵バッテリー:リチウムイオン電池 3.6V 112000mAh/403.2Wh●充電時間:付属AC充電器=約6時間、付属AC充電器+PD100W充電器=約3時間、120Wソーラーパネル=約8時間●サイズ(本体):約240(W)×196(D)×192(H)mm/約5.0kg

400Wまでの家電やデジタル製品に対応するポータブル電源。出力ポートは、USB Type-C(PD100W対応)がひとつ、USB Type-Aが3つ、DCシガーソケットがひとつ、ACコンセントを2つ備えます。背面にはLED照明を搭載し、足元や手元を照らすことが可能。

 

充電はDCプラグを使って付属のAC充電器(90W)のほか、USB Type-C(PD100W対応)、別売のソーラーパネル(120W)が使えるなど様々な手段が使えます。AC充電器(90W)を使った際の充電時間は約6時間、AC充電器(90W)とPD100W対応USB Type-Cを併せて充電したときは約3時間で充電が完了。

■OWL-LPBL112001の購入はこちらから

・オウルテックダイレクト本店
https://direct.owltech.co.jp/shopdetail/000000002057
・amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B093H5PCN5/
・楽天
https://item.rakuten.co.jp/owltech/owl-lpbl112001/
・Yahoo
https://store.shopping.yahoo.co.jp/owltech/owl-lpbl112001.html
・auPAY
https://wowma.jp/item/502056653

 

オウルテック「OWL-LPBL172801

SPEC●内蔵バッテリー:リチウムイオン電池 3.6V 172800mAh/622Wh●充電時間:付属AC充電器:約9時間、付属AC充電器+PD100W充電器:約5時間、120Wソーラーパネル:約8時間●サイズ (本体):約290(W)× 210(D)× 205(H)mm/約6.8kg

112000mAhモデルと同じ出入力ポートやLED照明を搭載しながら、バッテリー容量を1.5倍以上にしたモデル。600W以内の家電やデジタル製品に対応します。AC充電器(90W)を使った際の充電時間は約9時間、AC充電器(90W)とPD100W対応USB Type-Cを併せて充電したときは約5時間で充電が完了。112000mAhモデルと同様、異常を感知した場合には、自動で動作を停止するため、安全面でも安心です。

■OWL-LPBL172801の購入はコチラから
・オウルテックダイレクト本店
https://direct.owltech.co.jp/shopdetail/000000002058
・amazon
https://www.amazon.co.jp/dp/B093H62FTR/
・楽天
https://item.rakuten.co.jp/owltech/owl-lpbl172801/
・Yahoo
https://store.shopping.yahoo.co.jp/owltech/owl-lpbl172801.html
・auPAY
https://wowma.jp/item/502057044

 

今回車中泊で使用したのは、ルノーのカングー。愛らしいデザインながら積載量や収納性はピカイチのモデルでキャンプや車中泊でも人気の一台です。後席上部には照明を付けられるフックがあり、実用性も抜群。

 

車中泊を快適にする「PORTABLE POWER STATION」、4つの使い方術

それでは夏の車中泊の大敵である虫や蒸し暑さへの対策など、4つの活用シーンを紹介。桐島さんと山田が「PORTABLE POWER STATION」に様々なアイテムを接続して使いつつ、感想などを対談形式でお伝えします。

【オウルテック「PORTABLE POWER STATION」の使い方をギャラリーで先見せ!(画像をタップすると詳細が表示されます】

 

【その1】虫除け対策もバッチリ

「安眠のために対策必須」(桐島)

「車中スペースを取らない」(山田)

アウトドアにおける蚊対策といえば蚊取り線香。ただし火を使ううえ、煙も出るのでテントや車内では使えません。そこで車中泊に重宝するのが、リキッドタイプの電気蚊取り器です。

山田「寝ようと思ったときの蚊は大きなストレスです。プーンという音も嫌ですし。起きたらたくさん刺されていたなんてときは最悪です」

桐島「ふつう車内は締め切るから、蚊も出れないしね。それに蚊の音がしなくても、安眠のために対策は必須。でも火を使うタイプは使えないから電気蚊取り器で身を守ると」

山田「使用電力が少ないので、『PORTABLE POWER STATION』ならひと晩つけっぱなしでも問題ありませんし、112000mAhモデルなら設置スペースも取りません」

桐島「電気蚊取り器があると快適度が違うよね。個人的には蚊取り器のニオイが苦手なのだけど、今回使ったのはリキッドタイプで気にならない程度。夏の車内にはポータブル電源とセットで常備しておきたいよ」

山田「ちなみに、蚊取り器を使うときは、窓を開けて換気状態にしておくのがマスト。次に紹介するサーキュレーターと合わせて使うとより安心です」

 

【その2】サーキュレーターで蒸し暑さを吹き飛ばす

「車内の換気から一日が始まる」(桐島)

「換気対策にはサーキュレーターが重要」(山田)

家庭では、エアコンの冷風を循環させて効果をアップさせるサーキュレーター。車中泊は蒸し暑くなりがちなので、快適な室内環境にするために活用したいアイテムです。

桐島「日本のサーキュレーターは高性能で素晴らしいよ。僕がアメリカの家で使っているやつより首振りの機能がケタ違いにイイ」

山田「そうなんですね。日本は欧米に比べると蒸し暑いですよね」

桐島「うん。夏は特にね」

山田「標高の高い場所なら夏でも平地よりは涼しいんですけど、湿気はあまり変わらない気がします。特に陽がのぼると夜露が蒸発するのか、早朝でもけっこう蒸してきて」

桐島「朝はテントや車内の換気から一日が始まるよね」

山田「寝るときもそうですけど、換気対策にはサーキュレーターが重要ですよね」

桐島「『PORTABLE POWER STATION』だとどれぐらい使えるのかな?」

山田「30Wのサーキュレーターなら112000mAhモデルで10.7時間、172800mAhモデルで約16.5時間使えます」

桐島「それなら日中にも使えるし、すごくありがたいね」

 

【その3】車内で映像鑑賞に浸る

「真っ暗だから集中して鑑賞できる」(桐島)

「寝付けない車中泊の夜を有効活用」(山田)

スマホよりも画面が大きく、仕事や動画鑑賞をするのに適したタブレット端末。桐島さんのように仕事で映像を扱うクリエイターには、公私ともに欠かせないガジェットのひとつです。

山田「テント泊のキャンプなら焚火しながらまったり飲んだりするんですけど、車中泊の夜は意外とやることないと思ってまして。そうなると、僕はついついスマホやタブレットに手が伸びてしまいます」

桐島「僕だってガジェット大好きだし、すぐネット見ちゃうからアウトドアでもタブレットを使って動画を観たくなっちゃうよ」

山田「観るのは映画ですか?」

桐島「うん。映画とか、Netflixや動画サブスクとかね」

山田「僕は夜型なので20時や21時に寝ようと思っても寝れないという」

桐島「そうそう。当日朝3時や4時起きの場合ならキャンプの疲れもあってまあ眠れるけど、そうじゃなければ、そんなに早く眠れないっていうね」

山田「そうなんです。だから、車中泊ってその時間を映画やVOD鑑賞に充てるのは悪くないのかなって」

桐島「一理あるかも。それに、真っ暗だから集中して観られるよね」

山田「いつもは見ないジャンルの作品を楽しんだり、ドラマ系を一気に観たりするのに、いいかもしれませんね」

桐島「確かに。そして長時間観るなら、やっぱりポータブル電源があると助かるよ」

山田「ちなみに、iPad8世代なら112000mAhモデルで約7.5回、172800mAhモデルで約11.5回分は『PORTABLE POWER STATION』で充電できます。朝まで見ても大丈夫ですね」

 

【その4】PC作業が捗る

「電池残量を気にせず仕事に集中できる」(桐島)

「安心して作業できる車内環境が実現」(山田)

メールチェック程度ならスマホやタブレット端末でも作業できますが、複数のファイルを元に資料を作ったり、容量の大きなデータを扱ったりする作業ならPCの出番です。時間や場所に問われない働き方が進んだぶん、いざというときのためにアウトドアシーンでもPCを携帯する人は多いでしょう。

山田「僕は編集長という立場上、スマホやタブレットはもちろんPCは欠かせません。桐島さんはどうですか?」

桐島「写真や映像はバックアップが命綱だから、アウトドアでの仕事でもPCは必ず持っていくよ。現像もできるときはやっちゃいたいし」

山田「アウトドアシーンだけじゃないですけど、外出先からノートPCで長時間作業するなら電源の確保は必須です。仕事の内容によっては終わらせるのに時間がかかりますし」

桐島「長時間になってくると、PCのバッテリー残量は気になるもんね。集中したいから、そこに気を取られたくないし」

山田「そこで『PORTABLE POWER STATION』の出番ですね。緊急の場合はシガーソケットつなげばいいんでしょうけど、深夜早朝にエンジンかけるのはよくないですもんね」

桐島「車中泊時のアイドリングはマナー違反だと思うよ。エンジン音もそうだし、環境にもよくないから」

山田「結果的に深夜早朝のカーエアコンもご法度ですよね。だから『PORTABLE POWER STATION』にサーキュレーターや電気毛布をつないで車内の室温管理や体温調節をすると」

桐島「うん。すごく大事!」

 

【コラム】桐島ローランド流の車中泊×ポータブル電源の楽しみ方

最後に、本稿で紹介できなかった、アウトドア通の桐島さんならではのアウトドア×ポータブル電源の楽しみ方を紹介。【キャンプ編】では、e-bikeを使った遊び方を教えてくれましたが、今回はこれから桐島さんがチャレンジしたいことを聞いてみました。

 

【その1】愛車のテスラ モデル3で車中泊

山田「桐島さん、これが最近買ったというテスラのモデル3ですか!」

桐島「うん。すごい人気で、納車まで半年ぐらいかかったよ」

山田「リアシートを倒すとトランクまで貫通していて、そのまま寝られるんですよね」

桐島「185cmの僕が横になっても足を伸ばせるから快適。だから車中泊もできちゃう」

山田「テスラでアウトドアってイメージが湧かなかったですけど、車中泊できるならテスラは電気自動車ですし、いろんなガジェットが使えて楽しそうです」

桐島「そう。すべてを電気でまかなう車中泊にトライしてみたいと思って。でもテスラの電気は走行用がメインにして、カジェット類は『PORTABLE POWER STATION』につなぐよ」

山田「なるほど!」

桐島「寝るときのエアマットレスも、電池じゃなくて電気でね」

山田「モデル3はガラスルーフだから、星を見ながら寝ることもできそう。贅沢な車中泊が楽しめますね!」

 

【その2】テスラ モデル3にトレーラーを付けて牽引して部屋を作る

桐島「このリアバンパー下のパーツは牽引に使うんだけど、トレーラーハウスをつなげたら面白いなと思って」

山田「トレーラーハウスとは、アメリカンな発想ですね。さすがは桐島さん」

桐島「近未来的なテスラに、武骨なトレーラーハウス。このギャップがいいかなって」

山田「トレーラーハウスの電気は『PORTABLE POWER STATION』でまかなうってことですか」

桐島「その通り。何台か用意しようかなと思ってる」

山田「そのときはぜひまた見せてください!」

 

4つのシーンと桐島さんならではのメソッドで、「PORTABLE POWER STATION」の活用法をレポートしました。車中泊ではほかにも、プロジェクターにつないで使ったり、車内の照明にこだわれたりと用途は多数。

↑「PORTABLE POWER STATION」に電気毛布をつないで山田と談笑する桐島さん。本企画には【キャンプ編】や【防災編】もあるのでぜひ一読を

 

初夏が近づきアウトドアがますます盛り上がるこれからの時季。その先には台風シーズンも控えていて、停電や防災対策にポータブル電源があると心強いのは間違いありません。【キャンプ編】と【防災編】も参考に、「PORTABLE POWER STATION」の検討を。

 

【関連記事】キャンプ編/防災編はこちらから

話題の「ポータブル電源」選ぶならオウルテック「PORTABLE POWER STATION」一択! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術【キャンプ編】

話題のポータブル電源は「一家一台」にあるべき。ママインフルエンサーと考えた「防災活用術」4選

 

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撮影/福永仲秋(ANZ) 執筆/中山秀明 取材協力/CAMP SPACE DOSHI 2.0(https://csd20.site/

 

【キャンプ編】話題の「ポータブル電源」選ぶならオウルテック「PORTABLE POWER STATION」一択! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術

大容量のバッテリー容量を持つ「ポータブル電源」が、いま大きな人気を集めています。その背景には、近年続くアウトドアブームのほか、停電や地震などの災害対策意識の高まりが挙げられ、ポータブル電源はGetNavi webでも読まれるコンテンツのひとつとなっています。

 

今回は2021年5月に発売されるオウルテック「PORTABLE POWER STATION」の最新モデルを使用し、一歩踏み込んだ活用術を考えました。【キャンプ編】【車中泊編】【防災編】と3回に分けて紹介していきましょう。

 

【関連記事】車中泊編/防災編はこちらから

今、ベストバイ・ポータブル電源はオウルテック「PORTABLE POWER STATION」だ! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術【車中泊編】

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【キャンプ編】【車中泊編】では、写真家で、3Dモデル技術のトップランナーである桐島ローランドさんにスペシャルゲストとして参加いただきます。山梨県道志村にあるサブスク型キャンプ場(今風!)である「CAMP SPACE DOSHI 2.0」でPORTABLE POWER STATIONの2モデルを、GetNavi web編集長の山田佑樹と様々なケースで使ってみました。

写真家 桐島ローランドさん

フォトグラファー。3DCG動画やフォトグラメトリーを制作するCyberHuman Productions取締役。国内外のカンファレンスを足しげく通うほどのガジェット好きでアウトドア、キャンプに造詣が深い。

 

【今回紹介するモデル】

オウルテック「OWL-LPBL112001

SPEC●内蔵バッテリー:リチウムイオン電池 3.6V 112000mAh/403.2Wh●充電時間:付属AC充電器=約6時間、付属AC充電器+PD100W充電器=約3時間、120Wソーラーパネル=約8時間●サイズ(本体):約240(W)×196(D)×192(H)mm/約5.0kg

400Wまでの家電やデジタル製品に対応するポータブル電源。出力ポートは、USB Type-C(PD100W対応)がひとつ、USB Type-Aが3つ、DCシガーソケットがひとつ、ACコンセントを2つ備えます。背面にはLED照明を搭載し、足元や手元を照らすことが可能。

 

充電はDCプラグを使って付属のAC充電器(90W)のほか、USB Type-C(PD100W対応)、別売のソーラーパネル(120W)が使えるなど様々な手段が利用できます。AC充電器(90W)を使った際の充電時間は約6時間、AC充電器(90W)とPD100W対応USB Type-Cを併せて充電したときは約3時間で充電が完了。

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オウルテック「OWL-LPBL172801

SPEC●内蔵バッテリー:リチウムイオン電池 3.6V 172800mAh/622Wh●充電時間:付属AC充電器:約9時間、付属AC充電器+PD100W充電器:約5時間、120Wソーラーパネル:約8時間●サイズ (本体):約290(W)×210(D)×205(H)mm/約6.8kg

112000mAhモデルと同じ出入力ポートやLED照明を搭載しながら、バッテリー容量を1.5倍以上にしたモデル。600W以内の家電やデジタル製品に対応します。AC充電器(90W)を使った際の充電時間は約9時間、AC充電器(90W)とPD100W対応USB Type-Cを併せて充電したときは約5時間で充電が完了。112000mAhモデルと同様、異常を感知した場合には、自動で動作を停止するため、安全面でも安心です。

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シーン解説に入る前に、ポータブル電源の用途といえば、まずはスマホ充電。112000mAhモデルはiPhone 12を約21.5回、172800mAhモデルは約33回充電可能。家族4人で使った場合でも、1泊2日分は容易に確保できる計算になります。

 

5つのシーンから読み解く「PORTABLE POWER STATION」の使い方

それでは本題。桐島さんと山田が「PORTABLE POWER STATION」をキャンプ場で使い、ガジェットや家電をつないで得られるメリットや印象を対談形式でお届けしていきましょう。

【オウルテック「PORTABLE POWER STATION」の使い方をギャラリーで先見せ!(画像をタップすると詳細が表示されます】

 

【その1】電気毛布

「冬は100%。夏でも山の朝は寒いから必携」(桐島)

「子どもが一緒のキャンプでは大活躍」(山田)

電気毛布は、冬場の寒さ対策の筆頭アイテム。膝掛けとして使って足元を温めてくれるほか、寝具に挟んで使うことで布団に入った際の冷たさを緩和してくれます。もちろん、キャンプやアウトドアでも活躍。桐島さん的には一番に挙げてくれたイチオシアイテム。単に暖かいだけではないメリットもあるといいます。

↑172800mAhモデルなら60Wの電気毛布を約8.3時間使用可能。112000mAhモデルでも約5.4時間使えます

山田「電気毛布は、桐島さんのアウトドアシーンにおけるマストアイテムなんですね」
桐島「個人的には一番これが助かる。冬は100%マスト」
山田「夏場も使いますか?」
桐島「うん、夏も標高の高いサイトだと朝は寒いからね。標高600mを超える場所の場合は必携だよ」
山田「なるほど。標高が高いと夕方前から一気に気温が下がりますからね」
桐島「特に寒いのは寝る前や、起きてすぐの時間。タイマー付きの電気毛布なら午前3時ぐらいにセットしておけば、すぐ寝袋から出られるよ」
山田「午前3時からだと結構な時間使いますね。だからこそ、大容量のPORTABLE POWER STATIONなら安心だと」
桐島「その通り! 夜間の火器類は危ないからさ」
山田「安全面でも電気毛布がいいですね。キャンプでは即効性のある暖房ってなかなかないので、お子さんがいるファミリーキャンプでは特に活躍しそうです」

 

【その2】ドローン&アクションカメラ

「予備バッテリーは持っていくけど、あるとさらに安心」(桐島)

「キャンプの非日常感を心置きなく楽しめる」(山田)

飛ばして遊んだり、ダイナミックな空撮ができたりするドローンは、広大で自然あふれるキャンプ場で活躍するガジェットのひとつ。また、ハンズフリーで迫力ある映像が撮れるアクションカメラも、アクティビティを記録するには必須のアイテムです。桐島さんは職業上、ハイスペックな機器を所有。手慣れた様子でドローンを飛ばしながら語ってくれました。

↑PORTABLE POWER STATION は5種類以上の出力ポートを備え、様々なアイテムを充電できます

山田「一般的にドローンって、バッテリーはどれぐらいもつものですか?」

桐島「気象条件によるけど、このモデルの場合は、風の強い日は20分。弱い日でも30分ぐらいかな。遊びで使うならそれでも満足できるけど、やっぱりポータブル電源があると心強いよ」

山田「桐島さんのように仕事で使う場合は、ポータブル電源が必須ですよね」

桐島「もちろん。予備バッテリーも複数持っていくけど、ポータブル電源があると安心。数日間かけてドローン撮影することもあるし」

山田「それは、アクションカメラでも同様ですね」

桐島「うん。タイムラプス(低速度撮影)で撮りっぱなしのこともあるから」

山田「ドローンやアクションカメラがあると普段とは全く異なる映像や写真が撮れるので、非日常感を味わえるんですよね。ついつい使っちゃうから、一般ユーザーでもPORTABLE POWER STATIONがあると安心です」

桐島「やっぱりポータブル電源は、いざというときに助けられるんだよね」

山田「わかります。オートキャンプだとクルマがあるから、シガーソケットから給電できますが、ガソリン車だとエンジンをかけなくてはいけない。環境の観点でも、マナーの観点でもNGですね」

桐島「そう。もうそういうのが許容される時代ではないからね」

山田「遊びの幅も広がるし、今の時代にも即していますね」

 

【その3】ポータブル冷蔵庫

「テントサイトでも冷やせるって最高」(桐島)

「キャンプの風景を激変させる」(山田)

ラグジュアリーなキャンプを演出してくれるポータブル冷蔵庫。コンパクトなサイズならではのスピーディな冷却性能があり、クーラーボックスに代わるアイテムとして注目を集めています。今回取材で使用したのは、オウルテックのポータブル冷凍冷蔵庫「ICECO」(アイセコ)。

↑オウルテックICECO T20S-WH。20Lの容量を持ち、500mlのペットボトルを約18本、350mlの缶を最大28本収納できる冷凍冷蔵庫。-18℃〜10℃の温度設定ができます。庫内は仕切り版を使って、2部屋にわけることができ、それぞれで異なる温度設定が可能

桐島「しっかり冷えてておいしい! この冷蔵庫は大きいからたくさん入るし、しっかり冷えるし、デザインもクール。しかも冷凍までできるなんてスゴい! 今まで使ったポータブル冷蔵庫のなかで一番すぐれてるよ」

山田「従来型のクーラーボックスに板氷を入れて、という方法もありますけど、庫内がびちゃびちゃになるんですよね。でもICECOなら氷の処理もいらないですし、スマートです」

桐島「家にいるときから冷やしておいて、クルマでの移動中はこの冷蔵庫とシガーソケットでつないで、キャンプ場ではPORTABLE POWER STATIONで冷やすと」

山田「はい。車内でもキャンプ場でも、キンキンのドリンクを飲めるのは最高です!」

桐島「何時間ぐらい使えるのかな?」

山田「50Wの冷蔵庫で172800mAhモデルなら約10時間、112000mAhモデルの場合は約6.5時間ですね。別売のソーラーパネルを使えば、晴れていれば充電量のほうが消費電力を上回ります」

桐島「それなら、日中はつけっぱなしでも大丈夫なんだね」

山田「はい。キャンプに冷蔵庫を持ち込むと、アウトドアの風景も変わりますね。PORTABLE POWER STATIONは次世代キャンプも実現してくれます」

 

【その4】ポータブル洗濯機

「夏場の連泊には洗濯機が役立つ」(桐島)

「フラッグガーランドに添えると絵になる」(山田)

ふだんの洗濯物とわけて洗いたい衣類用として、家庭でサブ機として重宝される小型洗濯機は、キャンプでも連泊する際に便利。今回は取材先に持ち込みませんでしたが、ポータブル電動シャワーも、シャワーや炊事場がないキャンプ場では欠かせないアイテムです。

↑超音波式のポータブル洗濯機を使って、洗剤を使わずに洗濯をしています

山田「これは、汗っかきの人はあると嬉しいです。脱いだ服をそのままにせず、洗って干せばニオイませんし」

桐島「夏場の連泊のときにも役立つよね」

山田「はい。フェスのキャンプでは、すごく重宝します」

桐島「確かに。山の会場だと天気が急変して、土砂降りとかもあるからね」

山田「今日は晴れているからいいですけど、普通のキャンプでも雨のときは泥で汚れやすいから洗えるといいですよね」

桐島「靴下とか、よく汚れるよね。あと僕はオフロードバイクにもよく乗るから、泥だらけになることがあって。その服を脱いだあとにすぐ洗えるってのはいいね」

山田「泥だらけといえば子どもですよね。走り回って転んだりしますから。すぐ洗いたい親には大助かりだと思います」

桐島「あとはポータブル電動シャワーをつなげるのもアリだね。雨が降ると色んな物が濡れるから。泊まった翌日が晴れなら、テントやタープの泥汚れを落としてから乾かしてしまえるし」

山田「キャンプ以外のアウトドアでいえば、家族での海水浴とか、サーファーにも重宝しますね」

桐島「そういえば、さっき洗っていた服を乾かしてるけど、こういう光景もキャンプの醍醐味だよね」

山田「最近フラッグガーランドでキャンプサイトをデコレーションするのが定番ですけど、アクセントとして洗濯物があってもいいのかなと。ポータブル冷蔵庫同様、PORTABLE POWER STATIONがあるとキャンプサイトの見た目が変わりますね」

 

【その5】ソーラーパネル

「精神的にゆとりが出る。クリーンなのもイイ」(桐島)

「発電すれば、より豊かなガジェットキャンプに」(山田)

太陽エネルギーを電気に変えられるソーラーパネルは、スマホやPCなどのガジェットを手軽に充電できるお助けギア。ポータブル電源と組み合わせれば蓄電できるので、さらに効果的。連泊でキャンプするときには、ぜひ揃えておきたいものです。

↑「PORTABLE POWER STATION」と同時発売の「SOLAR PANEL CHARGER 120W」を使用。3つに折りたたんで持ち運べ、スタンド付きなので設置も簡単です

山田「先ほど軽く触れましたけど、ソーラーで自家発電すれば、より豊かなガジェットキャンプが実現できます」

桐島「電気を気兼ねなく使えるという精神的なゆとりが出るよね。PORTABLE POWER STATIONが大容量とはいえ、高ワットのアイテムをバンバン使ったり、大勢で一気にスマホ充電しちゃったりすると、そこそこ減っちゃうから」

山田「クリーンエネルギーだから環境負荷もなし」

桐島「パネルとポータブル電源のメーカーが一緒なのも安心。連泊するならマストでそろえたいよ」

山田「確かに、1泊程度ならもちますけど、連泊するならソーラーがあるとより安心ですね」

桐島「しっかり設営するなら、本当は連泊なんだよね。海外なら1週間連泊も一般的」

山田「日本はキャンプ場に着いたらテント設営して、料理作って食べて寝て、起きたら朝食とって片づけて午前中に帰る。みたいな」

桐島「まあ連泊の場合は食材の鮮度の問題があって、なかなかコツがいるんだけどね」

山田「そこでいうと改めて、このソーラーが役立つと思いました。冷蔵庫とクーラーボックスを駆使して食材をしっかり冷やせれば、うまくいけそうです」

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【コラム】桐島ローランド流のアウトドア×ポータブル電源の楽しみ方

最後に、本稿で紹介できなかった、アウトドア通の桐島さんならではのアウトドア×ポータブル電源の楽しみ方を紹介。

 

e-マウンテンバイクを載せて、オフロードの登り坂も走り倒す

山田「桐島さん、最近e-bikeにハマッてるらしいとお聞きしました」

桐島「快適だよ。e-マウンテンバイクも持っていて、オフロードを駆け抜けるときはとてもラク。最近の電動自転車は優秀だから、バッテリーの心配はあまりないかな」

山田「走行距離にもよりますかね」

桐島「そうだね。ただ、オフロードの坂道をバンバン走ったらそこそこ減っちゃうかも。そこでいえば、PORTABLE POWER STATIONがあるといいかなと思ってる」

山田「なるほど!」

桐島「ちなみに、僕が乗ってるテスラ(モデル3)には自転車を載せられるパーツがあって、最近それをアメリカから取り寄せたんだよ」

山田「あ、このリアバンパー下のパーツから付けるんですね」

桐島「これがあればEV×e-bikeっていう遊び方ができる。しかも電源もポータブル電源なら2020年代的だよね」

 

5つのシーンと編集部&桐島さんならではのメソッドで、「PORTABLE POWER STATION」の活用法をレポートしました。アウトドアではほかにも、扇風機につないで使ったり、小型炊飯器や小型ポットにつないで使ったりと用途は多数。

 

↑車中泊で「PORTABLE POWER STATION」にサーキュレーターをつなぐ桐島さん。本企画には【車中泊編】や【防災編】もあるのでぜひ一読を

 

初夏が近づきアウトドアがますます盛り上がるこれからの時季。その先には台風シーズンも控えていて、停電や防災対策にポータブル電源があると心強いのは間違いありません。【車中泊編】と【防災編】も参考に、「PORTABLE POWER STATION」の検討を。

 

【関連記事】車中泊編/防災編はこちらから

今、ベストバイ・ポータブル電源はオウルテック「PORTABLE POWER STATION」だ! アウトドア通・桐島ローランドと考えた活用術【車中泊編】

話題のポータブル電源は「一家一台」にあるべき。ママインフルエンサーと考えた「防災活用術」4選

 

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撮影/福永仲秋(ANZ) 執筆/中山秀明 取材協力/CAMP SPACE DOSHI 2.0(https://csd20.site/