「ハマスタでも売って!」 MLB1年目から躍進!今永昇太の特製“SHO TIME TEE”にファン興奮!

9月22日、MLBのシカゴカブスは今永昇太投手の本拠地登板に合わせ、特製Tシャツを球場限定で配布した。カブス公式SNSの投稿には今永投手本人がTシャツ姿で登場し、日本人ファンからのメッセージも数多く寄せられ、注目を集めている。

 

 

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先着1万人を対象に、球場限定で配布されたこの特製Tシャツは“SHO TIME”の文字とともに、7人の今永投手を大胆にプリント。投球モーションやガッツポーズ姿など、印象的なシーンをコラージュした往年の大リーグデザインだ。

 

これら一連の“SHO TIME TEE”に対して、「今永満載Tシャツ最高だね!」

「おぉ〜、めっちゃ欲しいな〜」

「今永七福神Tシャツ! ハマスタでも売って欲しい!!」

「今永先生超キュート☆」

「めちゃめちゃレアじゃない?」

「開幕からずっと良い表情してるよな〜」

「無事にゲットできて嬉しい♡ 昇TIMEが楽しみ(現地日本人ファン)」

など、数多くのコメントが寄せられ、今永投手の凛々しい表情も相まって現地ファンに相当ウケているようだ。

 


なお、この日ナショナルズ戦に登板した今永投手は7回無失点の好投を見せ、見事15勝目を手にした。またカブスX公式アカウントで9月の月間最優秀選手の投票を行ったところ、SHOTA IMANAGAと答えたファンが64.1%で、4人中トップの票数を記録している。

 

ポストシーズン進出は残念ながら逃してしまったカブスだが、今永のメジャー1年目は大いなる飛躍のシーズンとなった。16勝目を賭けた次戦の登板に期待がかかる。

子どもたちに野球体験や体を動かすことの楽しさを知るための場として「New Balance Kids Ballpark」を開催

ニューバランスジャパンは、9月21日から9月23日の期間、都立明治公園(東京都新宿区)にて、子どもやファミリーを対象としたイベント「New Balance Kids Ballpark」を期間限定で開催します。New Balance Kids Ballparkは都立明治公園を管理・運営するTokyo Legacy Parks(以下TLP)が行うイベント「Baseball Park」の中で実施。子どもたちに野球との出会いを作りたい、その体験を通して体を動かすことの楽しさを知ってもらいたい、というコンセプトから実現。野球にまつわる様々なコンテンツや家族で楽しめるフィールドゲームなど、体を動かす遊びが大集合しています。

 

この機会に野球に触れ、思いきり体を動かしてみませんか

今年3月に発表した大谷翔平選手のシグネチャーロゴに込めた“野球そのものを楽しむ野球少年の姿”。大谷選手のように、まず、好きなことに真摯に向き合い、思いっきり楽しむことが大切という、想いやメッセージが込められています。スタジアムをモチーフにした会場では、都心の公園ではなかなか体験できない、キャッチボールやベースランニングトライアルの体験、また、ストラックアウトやバッティングブースなど野球をゲーム感覚で楽しめる体験コンテンツを展開します。そのほか、ファミリーで楽しめるフィールドゲームや、ストアブース、Tシャツのカスタマイズ、キッチンカーなど、どなたでも楽しめるイベントです。

 

① INFORMATION

② STADIUM  CATCH BALL / BASEBALL 5/ BASE RUNNING (事前予約優先)

③ STRUCK OUT

④ TEE BATTING

⑤ New Balance TRY ON SHOES

⑥ SHOP

⑦ FACTORY

⑧ DRINK BOOTH

⑨ FOOD COURT

⑩ FIELD GAME

※一部のコンテンツは事前予約優先となります。

※コンテンツによって、対象年齢がある場合あり。

※コンテンツの詳細は、ウェブサイトより確認してください。https://newbalance-ohtani.com/

 

イベント開催中にNew Balance公式ストアアプリではNew Balance Kids Ballparkをさらに楽しめるスタンプラリーを実施します。会場内のコンテンツを体験してデジタルスタンプをためると、先着でオリジナルワッペンをプレゼントします。New Balance公式ストアアプリ(無料)をダウンロードしてスタンプラリーに参加しよう!

 

【イベント概要】

開催場所:都立明治公園(〒160-0013 東京都新宿区霞ヶ丘町5−7)

TLP実施イベント「Baseball Park」内にて

開催期間: 9月21日~9月23日

開催時間:10:00~17:00(公園会場内のコンテンツ終了時間)

光る“ライトセーバー型バット”だと!? MLBで選手が使ったバットやスパイクが個性的すぎてヤバい

8月17日〜19日にかけて行われたMLB「プレイヤーズウィークエンド」。選手たちが行っている慈善活動の内容や、趣味など各選手たち個人の関心ある分野を大きくピックアップして行われるこのイベントは、2019年以来5年ぶりの開催となった。

 

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期間中、選手たちは特別にデザインしたバットやスパイク、グローブなどを着用し普段とは異なる装いでプレーした。そんな中、日本でも大きくピックアップされたのが大谷翔平のスパイク。大谷は自身の愛犬・デコピンを全面的に描いたスパイクで登場し、SNSではドジャースファンのみならず、多くの野球好きが彼のスパイクに反応を示した。

 

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各選手が個性的なアイテムを用意する中、世界中で大きな話題を呼んだのがサンディエゴ・パドレスに所属するジャクソン・メリルが用意したというバット。

 


なんとこのバット、世界的な名作映画『スター・ウォーズ』で使用されている武器であるライトセーバーをモチーフにしたもの。見た目はもちろん、その“性能”もまさにライトセーバーさながらなのだ。なんと持ち手の部分以外の外側は暗闇の中で光る仕様になっている。

 

このバットについて、MLB.comの公式SNSが取り上げると「めちゃめちゃほしい!」「イカしてる」「これはマズイって!ボールを粉砕しちゃったら審判はなんてコールすれば良いんだよ!」などコメント欄もお祭り騒ぎとなっていた。

 

2017年から2019年はニックネームが刻まれた特別なユニフォームが着用されていたが、今年はキャップのみ背番号が刻まれた特別仕様だった。それゆえにスパイクやバットに注目が集まったが、この流れで来年以降も“面白グッズ”が登場するかもしれない。

ドジャース大谷翔平はどうなる?再確認したい取り巻く環境と球団との縁、そこで期待される夢の記録とは

日本野球への影響は言わずもがな、今や“メジャー史上最高の選手”と謳われる大谷翔平選手。2024年は電撃結婚や二人三脚で歩んできたと思われた通訳者との決別など、野球以外の話題にも事欠きません。とはいっても、2024年最大のニュースはやはり「ドジャースへの移籍」でしょう。

 

ドジャースといえば、メジャーリーグで成功した初めての日本人・野茂英雄投手が最初に所属した球団であり、日本とは深い縁で結ばれています。ドジャースという球団や、大谷選手がドジャースで目指す新たな高みについてなど、ロサンゼルス在住のジャーナリスト・志村朋哉さんに、今後の“ドジャース大谷”を楽しむために知っておきたいポイントを解説していただきました。

 

日本と縁深い「ドジャース」とは
どんな球団なのか?

 

まず、アメリカ合衆国のプロ野球=「メジャーリーグベースボール」(MLB)の基本的な構成を簡単に紹介しましょう。

 

MLBは、アメリカンリーグ(ア・リーグ)とナショナルリーグ(ナ・リーグ)の2リーグ制。各リーグはそれぞれ東部・中部・西部の3つの地区に分かれており、各地区にはそれぞれ5球団が所属。合計30球団で優勝を競います。大谷選手が在籍する「ロサンゼルス・ドジャース」は、ナ・リーグ西地区の球団です。

 

全30球団とその本拠地。@Living編集部制作

 

アメリカ人にとって、ドジャースとは?

ロサンゼルスの高層ビル群を背景にするドジャースのホーム球場、ドジャー・スタジアム。

 

ロサンゼルス・ドジャースは、ニューヨーク・ヤンキースやボストン・レッドソックスに匹敵する、MLBでもっとも人気のある球団の一つです。人気の背景にはなにがあるのでしょうか?

 

「ドジャースを一言で表現するなら『エンターテインメントの都を拠点とする名門球団』。ロサンゼルスは世界中が憧れるきらびやかな街。そこでもっとも愛されているスポーツチームがドジャースです」

 

そんなドジャースですが、1883年の創設当初はニューヨークのブルックリンが拠点でした。

 

「ロサンゼルスに並ぶ大都市に誕生した球団ということで、最初から人気があったようです。その人気をさらに高みへ押し上げたのが、1947年に登場した伝説のMLB選手・ジャッキー・ロビンソン。彼は近代メジャーリーグ初のアフリカ系アメリカ人選手として大成功を収め、アメリカのスポーツ界における人種の壁を平和的な方法で打ち破りました。教科書にも載るような英雄が所属していた球団とあって、ドジャースは全米でも特別な球団になりました。
1958年にロサンゼルスへ移転した後も、ニューヨークには家族代々ドジャースファンだという人が多くいます。アメリカの2大都市にファンを持つ、数少ない球団でもあります」(ジャーナリスト・志村朋哉さん、以下同)

 

ドジャーススタジアムに設置されているジャッキー・ロビンソン選手の銅像。

 

「アジア人でもMLBで活躍できる」
野茂英雄が見せた夢

日本とドジャースの縁はどこから始まるのか……「やはり野茂英雄選手でしょう」と、志村さんは答えます。野茂選手が日米野球界に与えた影響について伺いました。

 

「野茂選手が入団する直前、MLBではサラリーキャップ導入を巡る選手会とオーナー側の対立により史上最長のストライキが起きていました。1994年はシーズンが途中で終了し、ワールドシリーズも中止されるという異例の事態に。MLBの人気もこれまでかと思われた1995年に、野茂選手はドジャースでデビューしました。彼の独特なピッチングスタイル『トルネード投法』は、バッターだけでなく観客をも驚かせ、ルーキーイヤーにはナ・リーグの新人王を獲得。日米両方で『野茂フィーバー』を巻き起こし、アメリカ野球界の暗い雰囲気を一変させたのです」

 

ヒーローの登場、それは多くの人に誇りと勇気をもたらす瞬間でもあります。

 

「1980年にフェルナンド・バレンズエラというメキシコ系選手がデビューし、ルーキーイヤーに新人王とサイ・ヤング賞を同時受賞というMLB史上初の快挙を達成しました。このときもロサンゼルスがフィーバーになり、とくにヒスパニック系コミュニティが一気にドジャースの熱狂的なファンになるという出来事がありました。バレンズエラ選手がヒスパニック系のヒーローであったように、アジア人でもMLBで活躍できることを証明した野茂選手もまた、アジア系のヒーローになったのです。日本人選手やアジア人選手がドジャースに強い思いを抱くのも無理はありませんね。
野茂選手を皮切りに、ドジャースでは石井一久投手(2002-2004)、黒田博樹投手(2008-2011)、前田健太投手(2016-2019)、ダルビッシュ有投手(2017)など多くの日本人投手が活躍しました。そして、9人目の日本人選手としてやってきたのが大谷選手。現地の日系コミュニティはもちろん歓喜に沸いたのですが、アジア系コミュニティもみんな大谷選手を誇らしく歓迎しました」

 

ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はMLB史上初の日本生まれの監督。

 

「ドジャースと日本の縁といえば、デーブ・ロバーツ監督も日本にゆかりのある人物。沖縄生まれで、母親が日本人です。また、ロサンゼルスという街も日本と深いつながりがあり、全米最大級の日系コミュニティが存在します。約40の県人会や全米日系人博物館があり、多くの日系企業も進出。ドジャーススタジアムでは、スポンサーの多くが日系企業なんですよ! 大谷選手の移籍で、ドジャースと日本の関係はますます深まることでしょう」

 

2024年注目の記録!
“ドジャース大谷”の見どころ

写真提供=志村朋哉

 

そもそも、大谷選手がドジャースへの移籍を決意した理由はなんだったのでしょうか?

 

優勝への執念、その一択でしょう。大谷選手はドジャースと10年契約を結びました。つまり、ドジャースは大谷選手の引退まで常に優勝を狙い続けられる球団だということです」

 

球団の強みとは?

 

MLBで優勝するためには、スター選手をお金で買うだけでなく、若い選手を育成する下部組織(マイナーリーグ)の存在が不可欠だといわれています。ドジャースの下部組織の優秀さは30球団中でも5本指に入る評価を得ており、下部組織を通じて有望な若手選手を発掘し、MLBで活躍できるよう育成しているんですね。その結果、ドジャースは11年間連続でプレーオフ(レギュラーシーズン終了後に上位12チームで行われるトーナメント)に進出しています。
大谷選手も下部組織の重要性は理解していましたから、契約前の面談時には下部組織の現状や育成システムについて詳しく尋ねたそうです。スポーツ界における史上最高契約額7億ドル(約1015億円)のうち97%を後払いにしたのも、『今はこの資金をチームの補強に使い、10年間、ずっと優勝をねらい続けられるチームにしてほしい』という大谷選手の希望の表れ。優勝を長期的に見据えると、資金が潤沢で下部組織がしっかりしているドジャースへの移籍は、誰もが納得の選択だったと思います」

 

大谷翔平が104年ぶりの偉業達成! 在米スポーツライターが解説する、大谷選手の凄さとメジャーリーグの楽しみ方

 

2024年は打者に専念!
バッターとして期待される記録は?

日本ではホームラン王や三冠王に注目が集まりますが、アメリカでファンが沸く記録は異なるといいます。アメリカ人が大谷選手に期待する記録とはなんでしょうか?

 

『40本塁打40盗塁』をご存じですか? 選手が1シーズンで40本のホームラン(本塁打)を打ち、かつ40回の盗塁を成功させる記録のことで、達成したのはメジャー史上5人のみ。MLBでは、強打力と俊足を持ち合わせた選手としてMVP候補に挙がることも多く、ファンやメディアから大きく注目されます。この記録が大谷選手には期待されているというわけです。

 

大谷選手は例年6月頃から調子が上がってくる選手ですが、今シーズンは5月までの記録でも十分に好スタートを切っています。今後さらに調子を上げていけば、『50本塁打50盗塁』という史上初の大記録も夢ではないかもしれません!

 

肉体的にもピークを迎えている大谷選手が、ベーブ・ルースやバリー・ボンズといったMLB史上最高バッターの全盛期に並ぶような打撃での活躍ができるかにも注目です。

 

「アメリカでは選手のバッティング能力をOPS(出塁率と長打率を足し合わせた指標)やwRC+(選手の得点貢献度をリーグ平均と比較した指標)で計測します。ベーブ・ルース、バリー・ボンズ、大谷選手の数値は以下の通り。

 

・ベーブ・ルース:OPS 1.382、wRC+ 234(1920年)
・バリー・ボンズ:OPS 1.381、wRC+ 244(2002年)
・大谷翔平:OPS 1.066、wRC+ 180(2023年)

 

wRC+は時代や球場の違いを考慮しているため、過去の名選手と現役選手を比較することも可能です。順調にいけば2025年には二刀流も復活します。ピッチングでは大谷選手が圧倒的なエースとして期待されることでしょう。大谷選手ほどの怪物だからこそ、伝説的な記録をも塗り替えてしまうのではないかと期待してしまいます

 

写真提供=志村朋哉

 

ドジャースは大谷だけじゃない!
注目のスター選手は?

最強打線と呼び声高いドジャースの野手陣。ドジャース観戦ではどの選手に注目すればいいでしょうか?

 

「必ず見てほしいのは、MVP受賞歴があり、大谷選手の前後を打つムーキー・ベッツ選手フレディ・フリーマン選手です。とくにベッツ選手は、大谷選手と並んでもっとも才能のあるアスリートの一人。卓越したバッティング能力と、どのポジションでも守れる一流の守備力を武器としています。
さらに、野球だけでなく、ボウリングやルービックキューブ、バスケットボールでもその才能を発揮。最近では、トークが上手いことからポッドキャストやYouTubeで司会を務めたりと、なんでも器用にこなすマルチタレントとして活躍しています。多才なベッツ選手はファンの間で圧倒的な人気を誇り、子どもたちもみんなベッツ選手の背番号50のユニフォームを着たがるんです

 

背番号50・ムーキー・ベッツ選手。出塁率が高くスピードもあるため、大谷選手の前にランナーとして出塁し得点につなげる。

 

「フレディ・フリーマン選手は、安定した打撃の要としてドジャース打線になくてはならない存在です。打率も高くてホームランも打てる、一塁手としてゴールドグラブ賞も受賞しているという才能の持ち主。おまけに家族思いの紳士としても知られています。フリーマン選手は息子のチャーリーくんをよく練習場に連れて行くのですが、チャーリーくんと大谷選手が仲良くしている姿は、日本でも放送されているようです」

 

背番号5・フレディ・フリーマン選手。バットにボールを確実に当て安定して出塁するため、大谷選手の後に続く打者として優れた活躍を見せる。

 

「もう一人、ぜひ紹介したいのがプエルトリコ出身のエンリケ・ヘルナンデス選手。“キケ”の愛称で親しまれています。ユーモラスで明るく気取らない性格や、パートナーを大切にする姿が、多くのファンを引きつけてやみません。
また、大谷選手がドジャースに移籍してから新しいポーズを披露するようになりましたよね。両手を上げて上体を傾けながら左足を上げる、あのポーズの由来は、ヘルナンデス選手がヒットを打ったときなどにやっていたポーズなんです。通称“キケポーズ”は、今や同僚たちにも大人気で、みんなが楽しんでポーズを取っています。チームメイトやファンにも愛されるムードメーカーなのです」

 

エンリケ・ヘルナンデス選手。“キケポーズ”は本人のInstagramでも確認できる。(写真は背番号14時代のもの)

 

ズバリ!今シーズン必見のポイントは?

優勝できるかどうか、それがすべて! 野手として勝利に貢献し、7億ドルという莫大な契約金のプレッシャーを跳ね返し、2023年のWBC優勝で見せたドラマを再び全米に見せることができるのか! 期待に応えられなければ容赦ないバッシングが待っているのがアメリカ。しかし、優勝すれば野球界は確実に盛り上がり、大谷選手のステータスはさらに一段上がるでしょう。こんなにエキサイティングな夢を見せてくれる選手は滅多に現れませんよ。まずは10月から開催されるプレーオフへ進出できるよう、応援していきましょう!

 

 

Profile


ジャーナリスト / 志村朋哉

5千人以上のアメリカ人への取材と世論調査、報道分析をもとに情報を発信する、米国内事情に精通するジャーナリスト。米新聞社で唯一の日本人記者として働き、現地報道賞を受賞。英語と日本語で執筆する傍ら、テレビなどでニュース解説を行う。ヤフーニュース総合アクセスランキング第1位も獲得。著書に『ルポ 大谷翔平』『米番記者が見た大谷翔平』(ともに朝日新聞出版)がある。
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東京ドームに再びゴジラ襲来!? ジャイアンツ90周年の節目に奇跡の「55」コラボが実現

球団創設90周年の節目を迎える読売ジャイアンツは多くの特別イベントを企画しているが、4月24日(水)、25日(木)に東京ドームで開催される中日ドラゴンズ戦での注目イベントが公式SNSで発表された。


春季キャンプでは臨時コーチとして、“ゴジラ”ことOBの松井秀喜が特別コーチとして参加し、松井の背番号「55」を受け継ぐ秋広優人への指導が話題となったが、今回の企画はこの2人と本家ゴジラが合体したもの。


昨年11月、ゴジラ生誕70周年記念作品として公開され、日米で大ヒットを記録した「ゴジラ-1.0」。今度は巨人の創設90周年という節目の年に、新旧「55」も加わった奇跡のコラボ「ゴジラ55」が実現する。

 

24日には来場者全員に、ジャイアンツの帽子をかぶったゴジラをモチーフにしたかぶり物「ゴジラファンキャップ」がプレゼントされ、25日にはオリジナルグッズ(「コラボビジュアルオリジナルTシャツ」と「ボールチェーン付きゴジジャビくんぬいぐるみ」)の特典付き「ゴジラ55シート」を販売されると公式SNSで発表。

 

これに対しファンからは「ゴジジャビ可愛すぎます!!」「ゴジラ演出の日行ったことあるけどワクワクしたなあ。行きたすぎるぅ。」「秋広ちゃんと活躍して一軍にいてくれよ。」など期待のコメントが寄せられた。

 

巨人とゴジラは、これまでにもコラボ企画を実施しており、2019年5月の阪神戦では映画『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』の公開を記念したイベントを開催。そこで登場したのが、巨人のマスコットであるジャビットとゴジラがコラボした「ボールチェーン付きゴジジャビくんぬいぐるみ」だった。今回、好評だったグッズが復活する。


昨年10月には、「ゴジラ-1.0」公開を前にヤクルト戦でコラボ企画が行われ、主演を務める 神木隆之介 さんが始球式に登場し背番号「55」の秋広がキャッチャーを務めた。


今回はグッズの他にもゴジラが登場する映像を使った場内演出が予定されているが、どのような演出が行われるのか。巨人ファンはもちろんだが、ゴジラファンにとっても気になるところだろう。

大谷翔平&アクーニャJr.「2人のMVPは何を話している?」“写真で一言”に爆笑回答が続々!

ロサンゼルス・エンゼルスで昨季、最優秀選手(MVP)に輝いた現ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が、全米野球記者協会(BBWAA)のニューヨーク支部が主催する「アワードディナー」に出席。そこで撮られた1枚の画像に、日米のファンから爆笑コメントが寄せられている。


まずは昨季のMLBで活躍した選手への表彰式が行われ、MVPを受賞した大谷の流暢な英語スピーチが話題になった。


その後に開かれた夕食会では、60ほどの円卓が用意され、錚々たる選手や監督らが着席。大谷は昨季のナショナル・リーグ(ナ・リーグ)でMVPを受賞したアトランタ・ブレーブスのロナルド・アクーニャJr.と同席となった。

 

そこで撮られたい1枚の画像に、MLB公式X(旧ツイッター)「cut4」が「ショウヘイとアクーニャJr.はここで何を話していると思う?」と投稿。アメリカ版“写真で一言”に日米のファンが会心のコメントを寄せた。

 

アメリカのファンからは、「おい、一平はどこだ?」と2人の間の席にいた大谷の通訳、水原一平をアクーニャJr.が心配するものから、「飛行機の中でフレディ(・フリーマン)の近くに座ってはいけない、彼はいびきをかくから」と元チームメイトで現在はドジャースの主砲をいじったもの、さらには「このパーティーの後、デコイと遊びませんか?」と大谷が提案するなど。

 

日本のファンも負けてはいない。「大谷さん『俺トマト苦手だから食べてくんない?』アクーニャ『OK〜そのかわり後でデコピン抱っこさせてね』」や「ナイスちょんまげ」「その髪型はどのくらい時間かかった?」など、ネット上が大いに盛り上がった。

 

コメントに出てきた大谷の愛犬“デコピン”も家族として同行しており、夕食会後に大谷はデ

コピンとの画像を「どうして彼が落ち込んで見えるのか分からない」と英語のコメントを付けて投稿。MLB公式Xでも紹介され話題となった。


昨季、MLB史上初のシーズン40本塁打・70盗塁を達成し、大谷とともに満票でMVPを受賞したアクーニャJr.。


(出典:MLB.com

 

夕食会では笑顔でツーショット撮影にも応じた2人だが、


大谷が移籍したことで、今季からは同じナ・リーグで対戦することに。2人のMVPの熾烈な戦いからは目が離せない。

「タイトル取らないと没収される笑」阪神・佐藤輝明に糸井嘉男がサプライズプレゼント!

まさかの豪華プレゼントに思わず仰天だ。

 

今季、38年ぶりとなる日本一に輝いた阪神タイガースの佐藤輝明は、12月2日に自身のインスタグラムを更新。「糸井さんがアレ(A.R.E.)祝いをしてくれました!」と文面に綴れば、レストランで近畿大学の先輩にもあたる阪神OB・糸井嘉男氏からサプライズプレゼントを受け取り、手を広げて感激している一枚の写真が公開された。

 

その中身は、スイス高級時計メーカーのオーデマ ピゲだ。世界三大高級時計ブランドの一つに数えられる逸品を受け取った佐藤は、「超人サプライズプレゼント️がヤバすぎて、嬉しすぎました!本当にありがとうございます」と感謝のコメント。「来年タイトル取らないと没収されるので(冗談)笑 頑張ります」と続けている。

 

「#アレ祝い #超人 #AP #オーデマピゲ」とハッシュタグが添えられたこの投稿には、ファンからも反響の声が続々。「佐藤選手よかったですね!」「糸井様はサンタクロース」「地に足をつけて、来年しっかりとした活躍を!応援しています」「来年タイトルとってもう一つもらって下さい」などと、さまざまなコメントが相次いだ。

 

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一方、糸井氏の公式インスタグラムには、実際に佐藤をもてなした際の動画が掲載されており、「アレンパ 頑張れー #アレのアレ #おめでとう #佐藤輝明」との記述。そこには、「阪神優勝おめでとうございます」というメッセージ入りのケーキが届くと、時計の入った紙袋を手渡され、大喜びしている佐藤の姿が収められている。

 

ちなみに、「アレ(A.R.E)」とは、阪神の岡田彰布監督が今季、優勝を意識しすぎないように使っていたチームスローガン。そして、「アレンパ」は、「アレ」と「連覇」を掛け合わせた来季のスローガン候補となっている。

FA大谷翔平、交渉解禁で各球団のファンから“ラブコール”続々!「ドジャースと契約」「レンジャーズだ」「エンゼルス一筋」

SNS上でも二刀流スターへの“ラブコール”が止まらない。

 

今オフにロサンゼルス・エンゼルスから自身初のフリーエージェント(FA)となり、その去就に熱い視線が注がれている大谷翔平。球団との独占交渉期間が終了した現地11月6日、全球団との交渉が解禁となり、いよいよ二刀流スターの獲得を巡る争奪戦が本格的にスタートしたが、はたして来季は、どの球団でプレーするのだろうか。

 

同日にX(旧ツイッター)、インスタグラムを更新したMLB公式は、「FA争奪戦が正式にスタート」と書き始めると、しばしば大谷の代名詞とされている伝説の生き物“ユニコーン”を絵文字に添え、「獲得するのはどの球団?」と疑問符。さらに、掲載した大谷の画像内では、「ショウヘイ・オオタニはどこに行き着くのか?」とフォロワーに投げかけた。

(※11月14日現在、このポストは削除されています)

 

この返信欄には、「(ロサンゼルス・)ドジャースと契約する」「アーリントンで彼に会うのが待ちきれない。テキサス・レンジャーズだ」「ヒューストン(・アストロズ)に来てくれ、オオタニ。誰もがすぐにあなたのジャージを買うだろう」「エンゼルス一筋」などなど、各球団のファンから熱のこもった反応が続々と寄せられている。

 

2018年にエンゼルス入りした大谷は、前人未到の二刀流を両立させ、21年には、満場一致でア・リーグMVPを受賞。その後も快進撃は止まらず、今季44本塁打で日本人史上初の本塁打王に輝くなど、メジャーの記録を塗り替え続けている。ただ来季は、今年9月に右肘の手術を受けた影響で打者専念が濃厚。投手としての復帰は、25年になる見込みだ。

 

今や世界的なスター選手となった大谷。とにかく今は、その去就動向を温かく見守りたい。

今季メジャーで最も人気があったユニフォームTOP 20が発表!大谷翔平がここでも快挙

現地9月30日、MLB公式サイトは、今季最も人気があったレプリカユニフォームのランキングを発表。公式オンラインショップのデータをもとにトップ20の選手名が公開されており、そのなかでエンゼルスの大谷翔平は、メジャー全体1位に選出された。日本人選手がトップに立つのは、史上初の快挙だ。


10勝&44発と今季も投打で躍動し、日本人選手として初のアメリカン・リーグ本塁打王に輝いた大谷。その活躍ぶりを受け、今回の記事内では、「2023年シーズンもダイヤモンドの上で畏敬の念を抱かせるようなパフォーマンスを披露し、世界中にいるファンの心を揺るがし続けた」と称賛の言葉が綴られている。


大谷に次ぐ2位は、史上初の40本塁打&70盗塁を達成したブレーブスのロナルド・アクーニャJr.だ。前半戦終了時点では、ユニフォームの売上でメジャー全体トップに立っていた25歳。後半戦で惜しくも二刀流スターに逆転されているが、今季最も存在感を示したプレーヤーの一人であることは間違いないだろう。


アクーニャJr.が所属するブレーブスからは、他にマット・オルソン(8位)、オースティン・ライリー(12位)、オジー・オルビーズ(18位)が上位入り。トップ20に4名というのは今回、同ランキングに掲載されている選手が最も多いチームであり、それぞれポストシーズンでの活躍にも大きな期待が注がれる。

 

また、大谷の同僚では、過去3度MVP受賞のマイク・トラウトが10位。12年のデビュー以来、同ランキングの常連として君臨し続けているエンゼルスの主砲は今季、7月の左有鉤骨骨折によって出場が82試合にとどまり、打率.263、18本塁打、44打点、OPS.858と振るわなかったが、依然としてその人気は絶大だ。

 

今回掲載されたトップ20の顔ぶれは以下の通り。

 

1位 大谷翔平(エンゼルス)

2位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)

3位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

4位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)

5位 ムーキー・ベッツ(ドジャース)

6位 ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)

7位 フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)

8位 マット・オルソン(ブレーブス)

9位 アレックス・ブレグマン(アストロズ)

10位 マイク・トラウト(エンゼルス)

11位 フレディ・フリーマン(ドジャース)

12位 オースティン・ライリー(ブレーブス)

13位 ジョーイ・ボットー(レッズ)

14位 コリー・シーガー(レンジャーズ)

15位 ブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)

16位 エリー・デラクルーズ(レッズ)

17位 マニー・マチャド(パドレス)

18位 オジー・オルビーズ(ブレーブス)

19位 フランシスコ・リンドーア(メッツ)

20位 アドリー・ラッチマン(オリオールズ)

大谷翔平、特大ファウル直撃で壊した電光掲示板の一部がまさかのオークションに!気になる落札価格は?

“まさかのアイテム”が高額落札された。

 

今回、話題となっているのは、 MLB公式オークションが「壊れたシティ・フィールドのビデオボードパネル」という名前で出品していた電光掲示板の一部。これは、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が現地8月26日、敵地ニューヨーク・メッツ戦で特大ファウルを放った際にその打球が直撃し、画像が表示されなくなってしまったものだ。


現地9月5日から始まり、落札終了の現地17日まで計14件の入札があったこのオークション。最終的な取引価格は、なんと7010ドル(約103万6000円)だ。商品説明欄には、「このユニークなメッツの記念品を手にする機会は見逃せない」と記されていたが、その言葉通り、ファンにとって魅力的なグッズだったことは間違いないだろう。

 

また、大谷が電光掲示板を破壊したこのメッツ戦では、「請求書を送るよ、ショウヘイ」というジョークがシティ・フィールドの電光掲示板に表示され、SNSを中心に反響。さらに、翌日の試合でも、「もう何も壊さないでくれよ、ショウヘイ」と大谷をいじったメッセージが掲示され、スタジアムの観客を大いに盛り上げていた。


ちなみに、ファウル直撃の電子掲示板に表示されていたのは、クアーズ社が販売しているライトビール「クアーズ・ライト」の広告。現地9月5日には、その壊れているデザインを再現した記念缶が限定販売され、こちらもファンの間で大きな話題に。すでに完売となっているが、その価格は、大谷の背番号にちなんだ17ドル(約2500円)だった。


あらゆる角度から爆発的な人気ぶりがうかがえる大谷。現地16日に負傷者リスト入りし、すでに今季終了を発表している二刀流スターだが、その存在感は凄まじいとしか言いようがない。

動員数7万人突破! 野球×アウトドア体験が楽しめる、日本初 “ボールパーク” の見どころをプロが解説!

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「アウトドア編」から、日本初のボールパーク「北海道ボールパークFビレッジ」をピックアップ。グランピングやサウナ、レストランなどが揃うほか、愛犬と野球観戦を楽しめる専用エリアまである話題の施設。GWには7万3000人を動員したほどの人気の秘密をアウトドアライターの澄田直子さんに教えてもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

宿泊、飲食、レジャーが揃う日本初のボールパークが誕生

2023年3月30日に開業し話題を集めているのが「北海道ボールパークFビレッジ」。北海道日本ハムファイターズの本拠地となるエスコンフィールドを中心に、ホテルやグランピングなどの宿泊施設、BBQ設備にレストラン、サウナ、レジャー施設が揃う。

 

「核となる球場は、フィールドを一望するブルワリーやサウナといった施設に加え、360度回遊できるバリアフリーのコンコースや、キッズスペースを用意。アメリカではよく球場に遊びに行きますが、日本ではこれまでにないスタイル。アウトドア色を強めた点にも注目です」(澄田さん)

 

1棟貸し切りのヴィラや日帰りでも楽しめるデイキャンプスペースも備える。全国区の人気店と北海道の味を楽しむレストランがバランス良く配置され、地元客も観光客も楽しめる。試合のない日でも訪れたくなる魅力が満載だ。

 

野球×アウトドア体験を提供する新時代の総合レジャー施設

北海道ボールパークFビレッジ

北海道の北広島市に開業したファイターズの本拠地、エスコンフィールドに隣接して誕生したアウトドア施設。北海道の食材を楽しめる飲食店やBBQスペース、アスレチックのほか、グランピングなどの宿泊施設も備える。

 

↑エスコンフィールドの2階、一塁側に用意された愛犬と観戦できる専用エリア。専用エントランスから入れるので周囲に気を遣わなく済む

 

↑球場ビューのグランピング施設。プライベート空間に、キッチン、リビング、トイレ、シャワー、ベッド、冷暖房設備を完備する

 

↑全国から選りすぐりの名店が揃う七つ星横丁や北海道の素材を用いた飲食店も充実

 

2023年6月3日にアドベンチャーパークがオープン

北海道ボールパークFビレッジ アドベンチャーパーク

地上8mの高さに作られた空中アスレチックや、スリル満点の大型ブランコなど、これまでにないアクティビティが揃う施設。大人も子どもも夢中になること間違いなしだ。

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>アウトドアライター 澄田直子さん
キャンプ歴17年。ブームでキャンプ場の予約がとれず、ギアを眺めてストレスを解消する日々。

 

野球×アウトドアの相乗効果でGWには7万3000人を動員

「スポーツとアウトドアという、相性が良さそうで意外と接点がなかった2つのジャンルをシームレスにつなぐ新施設。相乗効果で双方のファンを獲得しています。今後の展開にも期待です」

動員数:★★★★★
革新性:★★★★★
影響力:★★★★

最もおしゃれなメジャーリーガーは? 大谷翔平の“ユニフォーム&スーツ姿”がMLB番組内で脚光「まるでアイアンマン」

フィールド上の驚異的な二刀流パフォーマンスだけでなく、ユニフォームやスーツの着こなしにも脚光が注がれている。

 

現地8月19日、 MLB公式ネットワーク局『MLB Network』は、公式X(旧ツイッター)を更新。掲載された番組「MLB Central」の動画には、「最もおしゃれなメジャーリーガー」というテーマについて議論を交わす出演者たちの様子が収められており、今回、その一人として挙げられていたのが、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平だ。

 

まず、番組の司会者を務めるロバート・フローレス氏は、「ユニフォーム姿がかなり格好いい」と話し始めると、着用しているギアの中でも、手足のプロテクターに注目。「未来的な見た目だ」と続け、ダグアウトから打席に向かう様子については、「まるでアイアンマンのよう」とマーベルコミックの人気ヒーローに例えながら絶賛した。


さらに、司会者兼レポーターのローレン・シェハディ氏は、オールスター・ゲーム前日に開かれるレッドカーペットショーでの着こなしについて言及。よく奇抜なファッションが話題となる同イベントだが、大谷は毎年、シンプルなスーツ姿で登場しており、「彼はただスーツを着ていたけれど、ハンサムだからあれで十分」と高評価のようだ。


ファッション的な視点でも熱い視線を集めるようになった大谷。なお、今回の番組内では、その他にニューヨーク・メッツのフランシスコ・リンドーア、テキサス・レンジャーズのアロルディス・チャップマン、ダイヤモンド・バックスのケーテル・マルテの3選手が「最もおしゃれなメジャーリーガー」候補として言及されていた。

大谷翔平の球宴ユニフォームを世界的ラッパーが着用し話題に!「ベースボール・イズ・バック」

今季も投打で圧倒的な存在感を放ち、米球界を沸かせている大谷翔平(ロサンゼルス・エンジェルス)。その注目はもはや、スポーツ界にとどまらない。

 

このほど、X(旧ツイッター)上で話題を集めていたのが、あるトップアーティストの姿を捉えた写真だ。MLB公式が運営するカルチャー専門アカウント『MLB Life』の投稿した画像には、世界的ラッパーのドレイクが、背中に「OHTANI 17」と入った大谷のオールスター・ユニフォームを着用し、車に乗り込む様子が収められている。


デビューアルバムから8作連続で全米1位を獲得するなど、ヒップホップシーンで数々の記録を打ち立ててきたドレイク。今回の着こなしには、現地からも反響が相次ぎ、米放送局『ESPN』のアルデン・ゴンザレス記者は、「オオタニのジャージを着ているドレイクの姿が目撃された。ベースボール・イズ・バック」と呟いていた。

 

さらに、米スポーツチャンネル『Fox Sports』のアナリストを務め、大谷の熱狂的なファンとしても知られるベン・バーランダー氏は、「ショウヘイ・オオタニのジャージを着用するドレイク。野球界は今、最高の瞬間を迎えている」と喜びのコメント。このホットな話題を受け、野球界の盛り上がりを確信していたようだ。

 

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今や野球の枠、スポーツの枠を飛び越え、高い支持を集める大谷。今季も6、7月に月間MVPを受賞するなど、その快進撃は止まらない。なかでも7月は、打者として打率.282、9本塁打、14打点、OPS1.152と大暴れ。投手としては、2勝2敗、防御率4.97と振るわなかったが、現時点でア・リーグMVPの最有力であることは間違いない。

 

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果たして残りのシーズンでは、どんな活躍が見られるだろうか。今後のパフォーマンスも楽しみでならない。

他のオールスター選手と比べても凄まじい人気ぶり! 大谷翔平の球宴ユニフォーム、ヘルメットが高額落札

二刀流スターの人気ぶりが凄まじい。今季も投打で米球界を席巻している大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)だ。

 

現地7月11日、シアトル・マリナーズの本拠地T-モバイル・パークで開催のオールスター・ゲームに出場した大谷だが、MLB公式オークションは今回、その“お宝アイテム”を次々と出品。着用したヘルメットに9万8010ドル(約1370万円)の高値がつけられ、未使用のサイン入りユニフォームには、5万10ドル(約700万円)の高額落札がなされた。

 

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今年もア・リーグのDH部門、投手部門で球宴選出された大谷だが、右手中指の割れた爪とマメの影響により、投手としての出場は辞退。昨年に続いて打者専念となり、1打数無安打、1四球という結果に終わったが、マリナーズファンから「Come to Seattle!(シアトルに来て!)」の大チャントが送られるなど、その存在感はピカイチだった。


さらに、オールスター前日の現地10日に開かれたメディアデーでは、大谷の会見場に凄まじい報道陣の人だかりができ、ここでも圧倒的な人気ぶり。米スポーツチャンネル『FOX Sports: MLB』や、メジャーリーグ選手会(MLBPA)の公式ツイッターなどが現地の映像を公開すると、日米ファンからこの光景に驚く声が数多く上がっていた。


また、他のオールスター選手と比べれば、大谷の落札価格がいかに圧倒的なものかわかる。今回、出品されたヘルメットの中で大谷に次ぐ2位は、ムーキー・ベッツ(ロサンゼルス・ドジャース)の2270ドル(約32万円)。未使用のサイン入りユニフォームは、ロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)が3590ドル(約50万円)で2位だった。

 

現在、ア・リーグ本塁打ランキングでトップ独走中の大谷。8月のトレードの噂も囁かれたがエンゼルス残留も決まり、2年ぶりのア・リーグMVP受賞にも期待が高まっているだけに、この“フィーバー”は今後も続いていきそうだ。

MLB前半戦のユニフォーム売上ランキング! 大谷翔平を抑えて1位に輝いた選手とは?

現地7月10日、 メジャーリーグ機構(MLB)は、前半戦における選手ユニフォームの売上ランキングを発表。公式オンラインショップのデータをもとにトップ20の選手名が掲載されており、その中でロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平は、アメリカン・リーグ1位、メジャー全体2位に選出された。


今季も投打で驚異的な活躍を見せている大谷。17試合に登板し投げては、ここまで7勝4敗、防御率3.32、132奪三振をマークし、打っても89試合の出場で打率.302、32本塁打、71打点という好成績だ。特に本塁打争いでは、メジャートップを独走しており、2年ぶり2度目のア・リーグMVPを期待する声も大きい。


ただ今回、そんな大谷を抑えてメジャー全体1位に選出されたのは、ナショナル・リーグのMVP最有力として注目されているロナルド・アクーニャJr.(アトランタ・ブレーブス)。今季89試合で打率.331、21本塁打、55打点、41盗塁をマークしており、オールスターの前に“20発&40盗塁&50打点”を達成するのは、史上初の快挙だった。


このリストを踏まえて、MLB公式のデビッド・アドラー記者は、「MLBスーパースターの多様性を表している」と指摘。「トップ20のうち9人が米国外で生まれた選手であり、ベネズエラ出身のアクーニャJr.、日本出身のオオタニをはじめ、ドミニカ共和国、キューバ、キュラソー、カナダ、プエルトリコの選手が含まれている」と記述していた。

 

オールスター・ゲームのファン投票でも、同じく得票数1位、2位となっていたアクーニャJr.と大谷。果たしてシーズン後半戦では、どのようなパフォーマンスが見られるのだろうか。歴史的な活躍を続ける二人に今後も注目だ。

 

なお、今回掲載された「ユニフォーム売上ランキング」の上位10名は、以下の通り。

 

1位:ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)

2位:大谷翔平(エンゼルス)

3位:フェルナンド・タティスJr.(パドレス)

4位:アーロン・ジャッジ(ヤンキース)

5位:ホセ・アルトゥーベ(アストロズ)

6位:ムーキー・ベッツ(ドジャース)

7位:フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)

8位:マット・オルソン(ブレーブス)

9位:アレックス・ブレグマン(アストロズ)

10位:マイク・トラウト(エンゼルス)

MLB公式が“今年の球宴ユニフォーム”をお披露目! 大谷翔平は3年連続の二刀流選出も…

今年の球宴ユニフォームがお披露目だ。

 

現地6月30日、MLB公式サイトは、オールスター・ゲーム(現地7月11日、T-モバイル・パーク)で両リーグの選手が着用する特別ユニフォームを公開。開催地シアトルの海や森、地形などをイメージしたプリントが施されており、アメリカン・リーグが淡いグリーン、ナショナル・リーグが濃いネイビーというカラーリングだ。


近年、米最大のスポーツメーカー「NIKE」がデザインを手掛け、ファンの間でもさまざまな意見が飛び交うオールスター・ゲームの特別ユニフォーム。ア・リーグの昨年はチャコールグレーにゴールドの文字を配したデザイン、一昨年は濃いネイビーを基調とし、アクセントにレッド、ホワイトを使用したカラーリングだった。


開幕まで1週間を切っているオールスター・ゲームは、日本人選手からエンゼルスの大谷翔平が出場予定。ただ、ア・リーグの指名打者(DH)、投手の2部門で選出された二刀流スターは、現地7月4日のパドレス戦で「右手中指のマメ」を負傷した影響により、投手としての出場を辞退し、打者に専念する見通しを明かしている。

 

エンゼルスレッドから一転、新鮮なグリーンのユニフォームでオールスター・ゲームに臨む大谷。今季もここまで投打両面で好成績を残しており、2年ぶり3度目のア・リーグ月間MVPに選出された6月は、打者として27試合で打率.394、15本塁打、29打点、投手としても5試合で2勝2敗、防御率3.26、37奪三振をマークしていた。


果たして“球宴の舞台”では、どのような活躍が見られるだろうか。今年もそのパフォーマンスから目が離せない。

大谷翔平が着用していた“お洒落なスニーカー”に米注目!「ニューバランスの未発売シューズでテキサス入り」

現在、同地区首位に立つテキサス・レンジャーズと4連戦中の大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)。圧巻の二刀流パフォーマンスで米球界を沸かせている28歳だが、そんななか今回は、フィールド外の“ワンシーン”にも現地から熱視線が注がれている。

 

現地6月12日、MLB公式のカルチャー専門ツイッター『MLB Life』は、敵地グローブライフ・フィールドに球場入りし、スタジアムの廊下を歩く大谷の私服姿に注目。今季から契約している有名スポーツメーカー「ニューバランス」のTシャツ、スウェットパンツを上下グレーで合わせ、後ろ向きに被ったキャップ、首にかけたヘッドホン、そしてリュックを黒で締めているラフなコーディネートだ。


こうしたシンプルな着こなしの中で目を引くのが、特徴的なカラーリングの足元だろう。白とパープルを基調としたニューバランスのスニーカーだが、これは、投稿の文面に「ショウヘイ・オオタニが本日、ニューバランスの未発売シューズを履いてテキサス入り」と紹介されている通り、着用していた時点でまだ世に出回っていないアイテム。同ツイートは、「いいね」が1万件を超えるなど、大反響だった。


なお、同日に「2番・指名打者」としてスタメン出場したレンジャーズとのシリーズ初戦では、7回に同点の19号ソロ、延長12回に勝ち越しの20号2ランを放っている大谷。4打数2安打、4打点、1四球と躍動し、今季のアメリカン・リーグ最速で20号に到達した。これで3年連続、4度目のシーズン20本塁打となり、この止まらない活躍ぶりは、まさに驚異的としか言いようがない。


6月に入って本塁打ペースを上げているが、果たして残りのシーズンはどんなパフォーマンスが見られるか。その存在は今後もメジャーを賑わせていきそうだ。

大谷翔平の同僚が見せた“紳士的な振る舞い”に脚光。衝突しかけた相手ファンの少年にボールをプレゼント

2014年以来、9年ぶりのプレーオフ進出を目指すロサンゼルス・エンゼルス。やはり大谷翔平の二刀流パフォーマンスは圧巻だが、その影で印象的な活躍を見せている同僚も少なくない。

 

現在、注目度を高めている一人が、若手のミッキー・モニアックだ。16年のドラフト全体1位でフィラデルフィア・フィリーズ入りし、昨季エンゼルスにトレード移籍してきた25歳。6月7日(日本時間8日)の本拠地シカゴ・カブス戦では、攻守にわたって躍動するだけでなく、少年への“神対応”が脚光を浴びたのも記憶に新しい。

 

MLB公式の動画サイト『CUT4』がツイッターで紹介しているのは、両チーム無得点で迎えた3回2死走者なしの場面。高めのストレートを捉えきれなかった1番打者ニコ・ホーナー(カブス)の打球が高々と舞い上がり、右翼のファウルゾーンへ。これに素早く反応したモニアックは、観客席に身を乗り出しながら好捕してみせた。

 

実はこの瞬間、カブスファンの少年と接触しかけていたモニアック。気迫のファインプレーに会場が沸くなか、一度ベンチに引き上げようとしたエンゼルスの背番号16は、ふと何か気づいたように方向転換すると、握っていたボールを少年にプレゼント。この粋なファンサービスには、少年もうれしそうに笑顔を浮かべていた。


紳士的な振る舞いで観るものを魅了したモニアックはこの日、3打数1安打3打点。1点リードの6回2死満塁という局面では、カブスの2番手右腕マーク・ライターJr.が投じた83.4マイル(約134.2キロ)のスプリッターをライト方向へ打ち返し、これが走者一掃の3点タイムリー二塁打に。エンジェルスはその後、6対2で勝利している。


プロ入り後、思うような結果を残せていなかったモニアック。20年にメジャーデビューし、21年に初本塁打を放つが、22年の開幕直前に右手を骨折すると、同年8月のエンゼルス移籍後にも左手中指を骨折。ただ、メジャー昇格を果たした今年5月には、3本の先頭打者本塁打を放つなど、このところ存在感を強めているのは間違いない。


現時点でア・リーグ西地区3位に位置しているエンゼルスだが、果たして今後の戦いはどのようなものとなるだろうか。大谷個人の活躍に加え、同僚たちのパフォーマンスにも注目だ。

ChatGPTが選出したMLBベストナインが話題! 右翼にはイチローの名前も

米OpenAIが提供している対話型AI『ChatGPT』の興味深い回答が話題だ。

 

現地5月25日、米スポーツベッティングサイト『DraftKings』は、公式ツイッターを更新。「ChatGPTが誤ったポジションを教えてください」と文面に綴ると、評判の人工知能に聞いた「MLBベストナイン」を紹介しており、その顔ぶれを見たファンの間で小さくない反響を呼んでいる。気になる回答は以下の通り。


捕手:ジョー・マウアー

一塁:アルバート・プホルス

二塁:チェイス・アトリー

三塁:アレックス・ロドリゲス

遊撃:デレク・ジーター

左翼:バリー・ボンズ

中堅:マイク・トラウト

右翼:イチロー・スズキ

DH:デビッド・オルティーズ

先発:クレイトン・カーショウ

抑え:マリアノ・リベラ

 

錚々たるレジェンドたちの名前が並んだ同リストだが、中でも日本の野球ファンにとって目を引くのは、やはりイチローの存在だろう。

 

日本時代から7年連続の首位打者に輝くなど、球界を席巻していたイチローは2001年、活躍の場をメジャーに移すと、シアトル・マリナーズの1年目に新人王、MVPをダブル受賞。さらに首位打者、盗塁王、シルバースラッガー賞、ゴールドグラブ賞と様々なタイトルを獲得し、日本人初の快挙を数多く成し遂げた。


その後も卓越した野球センスで異彩を放ったイチローは04年、シーズン最多記録の262安打をマークし、自身2度目の首位打者を獲得。19年に引退するまで一線で戦い続け、メジャーの通算成績は、2653試合で打率.311、3089安打、117本塁打、780打点、509盗塁、OPS.757という驚異的な数字だった。


25年の米野球殿堂入りも確実視されているイチロー。球史に刻み込まれたその功績は、話題のChatGPTにとっても偉大なようだ。

江川卓・掛布雅之・福本豊・村田兆治……「昭和の野球人」37人の「一球」に込めた想いとは!?

新元号「令和」となって、早くも5年目を迎えた。「平成」もすでに過去のものとなり、「昭和」はますます遠くなった。2023年、新型コロナウイルス禍に揺れ続けた混乱の時期を経て、今シーズンからは入場制限も撤廃され、声出し応援も解禁となり、令和のプロ野球はようやく本来の姿を取り戻しつつある。

 

昭和のプロ野球に魅せられたすべての人たちに

海の向こうでは大谷翔平が異次元の活躍を見せ、吉田正尚が小さな身体でヒットを連発。国内では佐々木朗希が160キロを超える豪速球を披露し、今季は不調に苦しんでいるものの、昨シーズン「令和史上初の三冠王」に輝いた村上宗隆など、次代のスターは着実にファンの心をわしづかみにしている。

 

しかし、令和のプロ野球に魅了されつつも、無性に昭和のプロ野球が恋しくなるときがある。現在のような「アスリート」ではなく、「野球の上手なオジサン」たちが、ときには勝敗を度外視して自らの威信をかけて男と男、個と個の戦いに殉じていた時代が確かにあった。宇都宮ミゲルの新刊『一球の記憶』(朝日新聞出版・刊)には、そんな時代の男たちの生きざまがしっかりと活写されている。

 

460ページを超える大著には、昭和プロ野球選手たちの生々しい証言が記録されている。山田久志、東尾修、村田兆治といったパ・リーグ各球団のエースたち、数々の名勝負を繰り広げた掛布雅之と江川卓などなど、実に37名もの貴重な証言を集めた力作である。本書が秀逸なのは、それぞれの選手に「あなたにとって、記憶の中に残り続ける一球とは?」という共通の質問を投げかける点にある。

 

阪急のスラッガー・長池徳士のように「32試合連続安打の記録を作った試合ですね」と即答する者もいれば、同じく阪急OB、「世界の盗塁王」福本豊のように、自身のプレーではなく、敗れた試合における、味方投手の失投を挙げる者もいる。選手たちのプロ野球人生を振り返りつつ、「記憶に残る一球」というコンセプトがあるために、決して総花的にならず、個別のインタビュー集でありながら、一冊の本としての核が成立しているのである。

 

怪物・江川卓の「一球」とは?

本書において印象的だったのは「怪物」と称された江川卓だ。84年のオールスターゲームで、江夏豊以来となる「9連続奪三振」をあと一歩のところで逃したエピソードは有名だが、実は江川は9番目の打者・大石大二郎を振り逃げで出塁させた後に次の打者を三振に取り、史上初となる「10連続三振」を目論んでいたのだという。記録上、振り逃げも三振である。

 

さらに江川は、振り逃げを活用すれば、「1イニングで三振を6つ取れるから、既定の3イニングなら18個の三振が記録できるんじゃないか」とまで、考えていたということが明かされる。まさに、怪物らしい逸話であるが、江川の語る「記憶に残る一球」はこの場面ではない。

 

彼が口にしたのは81年、日本ハムと激突した日本シリーズ。3勝2敗で日本一に王手をかけた第6戦2アウトの場面だった。実はこの場面、江川は「誰もやったことのない形で日本一を決めたいと考えていた」という。事前に調べた結果、「投手が最後に球を捕って日本一を達成し、しかもこれまでなかった場面というのはピッチャーライナーだった」と知る。

 

ここまで言えば、もうお分かりだろう。日本一のかかった大事な場面で、江川は「ピッチャーライナーで終わりたい」と、野球の神様にお願いをしてマウンドに上がっていたのである。ご記憶の方も多いと思うが、結果はピッチャーフライとなり、この飛球を江川は自らキャッチ。見事、日本一に輝いた。ピッチャーライナーではなく、ピッチャーフライだったことについて、江川は言う。「ひょっとすると神様は野球にあまり詳しくなかったのかもしれません」、と。まさに怪物の面目躍如である。

 

この本には、このようなエピソードが山のように詰まっている。昭和の野球に魅せられた人たちにとって、本書を開くことは思い出の宝箱を開けることと同義なのかもしれない。男たちの誇りと矜持は、こんな時代だからこそ、何かを訴えかけてくるかのようだ。

 

担当編集者の隠れた想い

本稿の結びとして、「番外編」のささやかなエピソードを披露したい。本書刊行後、この本を担当した編集者と酒席を囲んだ。日本酒の心地いい酔いが全身に回り始めた頃、彼は高校球児だった自らの思い出を語り始めた。高校2年時の新チームにおいてエースを託された彼は、ある試合で四死球を連発する大乱調で大敗を喫したという。それ以来、エースの座は剥奪され、最後までその地位を取り戻すことはできなかった。

 

「あの試合、僕は逃げたんです。その後も、野球に対して本気になることは一度もなかった。もう、あんな思いは二度としたくない。そんな思いで、再び野球と向き合い、この本を作ったんです……」

 

40年も50年も昔のシーンを再現するために、スポーツ新聞の記録のエキスパートを訪ね、徹底的に事実検証にこだわった。この本に登場する37名、一人ひとりに手紙を書き、掲載の許可を得た。完成後にも丁寧な礼状とともに本書を贈り、元中日・宇野勝からは感謝を伝える手紙が届いた。あるいは、デザイナーとも、印刷所とも丁々発止のやり取りを続けた。こうして完成したのが本書だった。「自分は逃げた」という高校時代の悔恨を、この本を作ることで彼は払拭できたのだろうか? 読後、ふと、そんなことも頭をよぎった。

 

(執筆:長谷川晶一)

 

【書籍紹介】

一球の記憶

著者:宇都宮ミゲル
発行:朝日新聞出版

村田兆治、山田久志、東尾修、江川卓、掛布雅之、高橋慶彦、石毛宏典など、昭和のプロ野球で活躍したあの名選手37人が、絶対に忘れない1球を告白する。それは誰もが記憶するあの名場面だったり、球史にも残らない小さなワンプレーだったり……。スタジアムのカクテル光線に照らされた男たちが放った、まばゆい一瞬の輝きは、私たち野球ファンの目に灼きついて何十年経っても色あせることがないが、それは当事者である元プロ野球選手たちにとっても同じだった。永久保存版のベースボールドキュメント。

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吉田正尚が極レアな“母の日”着用アイテムをオークションに出品中!

ボストン・レッドソックスの吉田正尚が5月14日、“母の日”に関連したチャリティー企画への参加を報告している。

 

インスタグラムの文面に「感謝を込めて」と書き始めると、花束の絵文字を添え「試合で使ったアイテムはオークションに出品します。オークションで得た収益はお母さんを元気にするプロジェクトに寄付いたします」と告知。現地14日のセントルイス・カージナルス戦では、“母の日”仕様の特別ギアを使用していたが、その一部がオークションに出品されるという。


3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、大会新記録の13打点を挙げ、侍ジャパンの世界一奪還に貢献した吉田。メジャー開幕後もその勢いは衰えることがなく、現地4月20日から16試合連続安打をマークすれば、現地5月8日には、アメリカン・リーグの週間最優秀選手(MVP)に初めて選出されるなど、今やその実力は誰もが認めるところだ。


そして今回、参加を表明したのが、有名スポーツメーカー「アンダーアーマー」開催のチャリティー企画「UAマザーズデー2023」。本人のインスタグラムで説明されているとおり、直筆サイン入りの着用アイテムがオークションサイト「HATTRICK」に出品され、その収益が、国際協力NGOジョイセフを通じて「お母さんを元気にするプロジェクト」に寄付されるという。


高い人気を誇る吉田の関連アイテムは、スパイク×2、バッティンググローブ、バット、リストバンドの5種類。いずれも“母の日”を象徴するピンクが配色された華やかなデザインだ。5月14日の12時にスタートした同オークションは、21日の22時に終了予定。18日時点で入札額30万円を超えたものもあるが、最終的にどれほど跳ね上がるだろうか、その行方に注目だ。

 

なお、同オークションには、吉田を含め日本スポーツ界で活躍する13選手、7チームのサイン入りアイテムが出品中。プロ野球界からは、福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐、今宮健太、読売ジャイアンツの松田宣浩、横浜DeNAベイスターズの山﨑康晃、千葉ロッテマリーンズの藤原恭大、広島東洋カープの小園海斗が参加している。

大谷翔平のWBC着用ユニフォームが約1700万円で落札! 海外メディアはどう報じた?

今年も圧巻の二刀流パフォーマンスで日米ファンを沸かせている大谷翔平(エンゼルス)。3月には、野球日本代表「侍ジャパン」の一員としてワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に初出場し、14年ぶりの世界一奪還に大きな貢献を果たしたが、同大会での着用ユニフォームが今回、MLB公式オークションで高額落札された。

 

凄まじい落札価格で話題を集めているのは、3月12日に東京ドームで行なわれたWBC1次ラウンド・オーストラリア戦の着用ユニフォーム。現地4月28日の12時から始まり、現地5月7日の20時過ぎに締め切られたこのオークションには、最終的に125件の入札があり、なんと12万6110ドル(約1700万円)という高値がつけられた。

 

「3番・指名打者」として先発出場したオーストラリアとの1次ラウンド最終戦では、先制3ランを含む2打数1安打4打点、2四球と躍動し、7対1の快勝でチームを準々決勝進出に導いた大谷。初回無死一、二塁の場面では、相手先発が投じたカーブを完璧に捉えると、これが看板直撃の特大アーチとなり、会場に熱狂の渦を巻き起こしていた。


この印象的な一発が見られた試合の“お宝ユニフォーム”を巡っては、やはり現地の視線も熱い。米野球データサイト『Codify Baseball』は、オークション終了まで残り2日となった現地5日にツイッターを更新。7万4030ドル(約1000万円)という入札額の途中経過を報告し、他選手の数字とともに大谷の圧倒的な人気ぶりを伝えている。


なおこの時点で、村上宗隆(ヤクルト)が決勝の米国戦で着用したユニフォームは1万100ドル(約137万円)、米国主将のマイク・トラウト(エンゼルス)がコロンビア戦で着用したものは8030ドル(約109万円)、ラーズ・ヌートバー(カージナルス)が決勝の米国戦で着用したものは6000ドル(約81万円)という入札額となっていた。

 

そして最終的には、村上が1万6010ドル(約216万円)、ヌートバーが1万2550ドル(約170万円)、トラウトが1万2070ドル(約163万円)でオークション終了。その他、日本代表が決勝で着用したユニフォームでは、高橋奎二(ヤクルト)に6020ドル(約81万円)、大勢(巨人)に6010ドル(約81万円)の値がつけられている。

 

記念品のオークションでも周りとの違いを見せつける大谷。ちなみに先月は、大会期間中にロッカールームで使用していたネームプレートが出品され、最終的に11万6010ドル(約1560万円)という価格で落札されていた。


まだまだ投打で球史に残るパフォーマンスが期待されるだけに、こうした大谷関連アイテムの高騰は今後も続いていきそうだ。

大谷翔平、トラウトらがかぶった話題の“ホームラン兜”。米記者、アナリストの評判は?

ロサンゼルス・エンゼルスの新たなホームランセレブレーションが話題だ。

 

昨季は本塁打の際にカウボーイハットをかぶせ、ベンチ内で選手を祝福する儀式が恒例だったエンゼルス。現地3月30日に開幕した今季は、開幕6試合目までNBAゴールデンステート・ウォリアーズの麦わら帽子を“代用”していたが、現地4月7日の本拠地トロント・ブルージェイズ戦から、さらに興味深いアイテムが持ち出されている。

 

この試合、初回無死一塁で先制2ランを放ったマイク・トラウトの頭にかぶせられたのは、なんと日本の兜。鹿児島県薩摩川内市に本社を構える「甲冑工房丸武産業」が製造した逸品だ。

 


トラウトの兜姿は反響を集め、 MLB公式サイトのツイッターが、「新しいサムライホームランヘルメットが似合っている!」と呟けば、同サイトの記者からも反応が続々。兜の写真を投稿したレット・ボリンジャー氏は、「どれだけの重さか知りたい」と呟き、サラ・ラングス氏は、「ホームランセレブレーションの黄金時代だ」と興味津々の様子だった。

 


続く現地8日のブルージェイズ戦でもトラウトの兜パフォーマンスが見られたが、やはり日本ファンが心待ちにしていたのは、大谷翔平のそれだろう。「3番・DH」でスタメン出場した現地9日のブルージェイズ戦では、花巻東高校の先輩である菊池雄星と対決。3回1死一塁の第2打席で3号2ランをマークし、ついに兜姿が初のお披露目となった。


これに対し、米放送局『FOX Sports』のアナリストを務めるベン・バーランダー氏は、「ショウヘイが今日初めてサムライホームランヘルメットをかぶった」とすぐさまツイッター上で反応。日本人スターの注目度は凄まじく、MLB公式サイトのラングス氏も再び、「ベースボール・イズ・ザ・ベスト」とツイートしていた。

 

トラウト、大谷の他にもハンター・レンフロー、ルイス・レンヒーフォ、ローガン・オーハッピーなど、エンゼルスから本塁打が出る度にクローズアップされ、現地で好評を博している日本の兜。このように野球というスポーツを通じ、日本の伝統的な文化が世界に発信されるのは喜ばしい限りだ。

横浜DeNAベイスターズのスポンサーに「ハイセンス」が就任した背景とは?

時が経つのは早いもので、プロ野球の2023年シーズンが始まってから、2週間あまりが経過した。今シーズンの注目の的といえば、北海道日本ハムファイターズの新球場・エスコンフィールドHOKKAIDOだが、ほかの球場でも変化が起きていることをご存知だろうか。この記事では、横浜スタジアム(以下、ハマスタ)の例を紹介しよう。

↑横浜スタジアムの様子

 

ベイスターズの新スポンサーにハイセンスが就任、180台のテレビ設置

横浜DeNAベイスターズの本拠地である”ハマスタ”。オープン戦から使われており、シーズン開幕後すでに読売ジャイアンツとの試合が行われた。実はこの球場の“目に見えるところ”が、2022年から変化しているのだ。

 

それは、コンコースやVIPルームなどに設置されたテレビだ。2023年シーズンからベイスターズのスポンサーに就任したハイセンス製のものに、すべて置き換わっている。その数は180台に及ぶ。またマウンド後方には、「テレビはHisense」の文字が入っているほか、4回裏終了時のイベント「ハマスタバトル」やリプレイ検証中のビジョンには、同社のロゴが表示されるようになった。

↑コンコースにはハイセンス製のテレビが多数設置されている

 

↑中継画面で映るマウンド後ろからの視点。「テレビはHisense」の白文字が見える

 

ハイセンスがベイスターズのスポンサーに就任した背景には、ルールの変更があった。昨シーズンまで、ユニフォームに掲示できるスポンサーロゴが1枠に決まっていたのだが、日本野球機構の定める規程が変わったことで、今季からは2枠に増枠。そのうちの1枠に、ハイセンスが名乗りを上げたのだ。

↑スポンサー就任記者会見の様子。三浦大輔監督も登壇した

 

ともに目指すのは世界/セ界の頂点。練習でも大活躍のハイセンステレビ

ハイセンスは中国の企業ではあるが、日本法人は拠点をベイスターズと同じ神奈川県に置いている。今回、スポンサーとして手を挙げた狙いを、同社のブランドマネージャー・家倉宏太郎さんに伺った。

 

「ハイセンスは、テレビの出荷台数で現在世界2位の地位にいます。これから1位を狙っていく立場なわけですが、ベイスターズも昨年セ・リーグ2位で、両者は世界・セ界の頂点を狙うという点で共通しています。同じ神奈川に拠点を置いているという縁もあり、協賛を開始する運びとなりました」

 

家倉さんはこう続ける。

 

「スポーツへの協賛はハイセンスが以前から力を入れていた取り組みですが、プロ野球球団のスポンサーになったことはありませんでした。野球は日本で最も注目を集めているスポーツのひとつですし、球団スポンサーはずっとやりたかったことでもあります」

↑スポンサー就任により、ユニフォームの左袖にハイセンスのロゴが掲出された

 

そうして、ハイセンスはベイスターズのスポンサーに就任。両者のパートナーシップは早速発揮され、2月に行われた沖縄キャンプでは、ハイセンスがベイスターズに75インチの大型テレビ4台を寄贈。選手食堂や室内練習場、監督室に設置されたほか、データ分析用にも活用された。ベイスターズの球団職員で、ハイセンスとの取り組みを牽引した小山田保裕さんによれば、キャンプ地のテレビはチームから好評だったという。

↑談笑する小山田さん(左)と家倉さん(右)

 

「選手食堂に設置したテレビは、特に選手から好評でした。グラウンドの様子をリアルタイムに放映していたおかげで、『食後の練習に入りやすくなった』という選手もいましたね。これまでも食堂のテレビ自体はあったのですが、大型のものではなく、選手全員で見るには厳しかったので、チームとしてはありがたかったです」(小山田さん)

↑キャンプ地の選手食堂に設置された75インチテレビ・75U7H

 

5月3日には冠試合が開催。「ハマスタバトル」に新競技も

家倉さんと小山田さんは、パートナーシップのさらなる発展を計画中だ。来る5月3日には、ハイセンスの冠試合「ハイセンス大画面デー」の開催が決定。著名人による始球式などのイベントを開催する。

 

また、4回裏終了時に実施しているイニングイベント「ハマスタバトル」は、現状ではベイスターズのオフィシャルパフォーマンスチーム・dianaのメンバーと当日抽選で選ばれたファンクラブ会員による3人リレー競走だが、今後は別の競技も導入する予定だ。ちなみにこのリレー競争は、dianaのメンバーが容赦ないスピードで走ることからファンクラブ会員がなかなか勝てず、ファンの間ではすでに話題になっている。

↑4回裏終了時のハマスタバトル。ビジョンにはハイセンスのロゴが映る

 

↑相川七瀬さんをプロジェクトリーダーとして起用した「大画面大応援プロジェクト」も進行中だ

 

さて家倉さんと小山田さんには、今後両者で取り組んでいきたいことがあるという。それが、地域&野球の振興だ。

 

「同じ神奈川県に本拠を置く者として、やはり地域振興はやりたいことなんです。ハイセンスとしては昨年から特に注力をしていますし、ベイスターズさんも地域への貢献には力を入れてらっしゃいます。両者で一緒にできることがあると思うんです」(家倉さん)

 

「私としては、野球振興をしていきたいですね。現在でのコラボレーションは球場内にとどまっていますが、街に染み出していくような取り組みをできないか、考えています」(小山田さん)

 

ペナントレースの展開が気になるプロ野球だが、熱い試合の裏で進む取り組みにも注目だ。

↑家倉さん(左)と小山田さん(右)。実は同い年のコンビだ

 

【キャンペーン開催中! 】スイートルーム観戦チケットが当たる

ハイセンスでは、「大画面大応援プロジェクトキャンペーン」として、ハマスタのスイートルーム観戦チケットや、選手のサイン入りユニフォームが当たるキャンペーンを実施中だ。Twitterでハイセンスのアカウントをフォローし、下記のツイートをリツイートすることで応募できる。応募期限は、4月20日(木)まで。

 

↑ホームベース側最上階にあるスイートルーム。球場を一望できる

千賀滉大のお化けグローブに大谷翔平の“アレ”。今季のMLBは「ディテール」に注目すると楽しい!

現地3月30日に開幕し、各地で熱い試合が繰り広げられているメジャーリーグ。ハイレベルなプレーが野球ファンの視線を集めるのはもちろんだが、それ以外に選手たちが使用している「モノのディテール」に注目してみても、新たな視点で試合観戦を楽しめるかもしれない。

 

まず取り上げたいのが、現地4月2日にメジャー初勝利を挙げた千賀滉大(ニューヨーク・メッツ)のユニークな着用アイテムだ。『お化けフォーク』が代名詞の30歳だが、そのグローブには、フォークを持ったお化けのモチーフ、出身地・愛知県蒲郡市の形がデザインされ、側面にオレンジと黒で「S3NG4」と刺繍が施されている。

 


米メディア『Sporting News』が「センガのお化けフォークグローブがアメージングだ」と呟くなど、反響を集めたこの特別モデルは、野球用品メーカーとして有名なZETT製。今年1月には、本人の公式ツイッターでも「カッコよすぎました」と画像付きで紹介されており、青を基調とした今回のグローブだけでなく、赤、黒、青×オレンジ、赤×黒といったカラーバリエーションが提供されているようだ。

 


また、すでに2試合連続本塁打をマークしている大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)のチーム内では、ホームランセレブレーションでの“意外な小道具”が話題を集めた。昨季は本塁打の際にカウボーイハットをかぶせ、ダグアウトで祝福する儀式が恒例だった同球団だが、今回使用しているのは、なんと麦わら帽子。さらによく見ると、そこにはNBAゴールデンステート・ウォリアーズのロゴが入っていたのだ。

 


こうしたパフォーマンスの背景について、米カリフォルニア州地元局『Bally Sports West』のレポーターを務めるエリカ・ウェストン氏は、現地2日の放送内で説明。ここまで大谷、マイク・トラウト、テイラー・ウォード、ローガン・オーハッピーにかぶせられた麦わら帽子だが、「現時点では、一時的なホームランセレブレーション」だといい、しばらくすれば別のものに変更するとのことだ。

 


さらに、「これからもっといいものが登場すると聞いている」と続けると、「(まだそのアイテムは)まだ到着していない」と情報が付け加えられた。果たして今後はどのようなものが持ち込まれるのだろうか、新しい儀式からも目が離せない。

エスコンフィールド×パナソニックが目指す、「球場×企業」の新たな形

ついにオープンした、北海道日本ハムの新球場・エスコンフィールドHOKKAIDO(以下、エスコンフィールド)。4月1日には、清宮幸太郎のサヨナラタイムリーで、北海道日本ハムファイターズが新球場初勝利を飾ったのも記憶に新しい。

 

この新球場には、多くの企業がスポンサーとして参画している。そのうちのひとつがパナソニックだ。同社はパートナーシップ契約という形でエスコンフィールドをサポートしている。球場内の照明やサイネージを提供しているほか、3塁側ダグアウトクラブの命名権も取得。球場と企業の、単なるコラボレーションにとどまらない、新基軸の取り組みを取材した。

↑球場内部の全景

 

【エスコンフィールドの「照明」の見どころをギャラリーで紹介】

かつてない球場のために設計した照明配置&映像システム

新球場の照明環境は独特だ。全面ガラス張りで開閉式の屋根を備えたエスコンフィールドには照明塔を設置することはできないし、ガラスウォールにも照明の取り付けは不可能だ。また、照明の設置は大型ビジョンの付近を避けることも求められる。

 

結果として、投光器の設置可能箇所は天井の一部に限られ、台数も少なくなった。球場のフィールド照明としては、500〜700台の投光器を設置するのが一般的というが、エスコンフィールドではより少ない数で、十分な明るさを実現しなければならなかった。

↑全面ガラス張りの球場には、照明塔を設置することは当然できない

 

そこで同社は、出力の異なる2kWと1kWのLED投光器を混合して設置。強い光を放つ2kWの投光器によって必要な明るさを確保しつつ、1台1台の照射角度を微妙に変えることで、選手がまぶしく感じないように工夫を凝らしている。

 

ちなみにフィールド向けの投光器は全部で354台設置されており、その内訳は、1kWが226台、2kWが128台。外野側から内野を照らす照明はすべて2kW・162台で構成しているが、内野側から外野に向けた照明は2kW・64台と1kW・128台を混合している。

↑内野側から外野を照らす照明。明るさの異なる照明が併置されていることがわかる

 

↑投光器(実物)。手前が2kW、奥が1kW

 

↑バナソニックの馬杉道裕さん。エスコンフィールドへの照明納入を担当した

 

パナソニックが提供しているのはフィールド照明だけではない。球場内に設置されている照明約9000台、外構照明約450台、サイネージ約600台、映像制作用のカメラ10台、映像制作システムも同社製のものだ。

 

なかでも映像制作システムのKAIROSは、球場内で撮影した素材などから、大型ビジョン・サイネージに映す映像を効率的に作り出す。ケーブルテレビでも使用される技術を導入したことで、600台のサイネージに映し出される映像の遅延は、0.5秒以下だという。

 

またKAIROSは、画面の縦横比に左右されることなく、複雑で高度な映像制作・出力ができる。エスコンフィールドに設置された横長の大型ビジョンは、多彩な映像演出によって試合を盛り上げるが、それを支えているのがKAIROSなのだ。

↑球場のいたるところに取り付けられているサイネージ

 

↑球場のビジョン。この大型ビジョンが2基設置されている

観戦・食事・体験の3要素を備えたプレミアムラウンジ

パナソニックは、エスコンフィールドの3塁側ダグアウトクラブの命名権を取得している。「Panasonic CLUB LOUNGE」と名付けられたこのエリアには、観戦・食事・体験の3要素で構成される。

↑ラウンジの入り口からも高級感が漂う

 

このラウンジは、3塁側ダグアウトクラブシートのチケットを購入した人のみが利用できる。ダグアウトクラブシートはラウンジと直結していて、選手目線での観戦が楽しめるプレミアムシートだ。エスコンフィールドのファウルグラウンドにはレンガを砕いて作られた砂が使用されているのだが、選手たちのプレイの拍子に、シートに砂がかかってくるという。この座席はそれほどに、選手たちに近い場所なのだ。

↑3塁側ダグアウトクラブシート。全面にクッションがついており、高級感のある座り心地だ

 

シートは全89席。チケットは年間契約のものが大半だが、一部は通常購入が可能で、その価格は1万3000〜2万7000円。価格は試合日によって異なるという。

↑シート最前列からの眺め

 

ダグアウトクラブシートのチケットを持っていれば、ラウンジ内で無料の飲食が楽しめる。なお、ここで提供される食材には北海道産のものを使っているそうだ。

↑ラウンジ内の飲食カウンター

 

さて、ラウンジ内では、パナソニックの最新製品が多く並べられている。そのラインナップは多種多様で、エアマッサージャー・レッグリフレ、フェイススチーマー・ナノケア、高級マッサージチェア・リアルプロといった美容健康製品をはじめ、空間除菌脱臭機・ジアイーノ、温水洗浄便座・アラウーノなどを触って体験できる。

↑空間除菌脱臭機ジアイーノ。次亜塩素酸の力で“空気を洗い”、除菌・脱臭・集じん・加湿をこの1台で行う

 

↑通路に設置された照明は、木漏れ日をイメージしたもの。ダウンライト型プロジェクター・バイオシャドーで、葉が揺れ動く様子を表現している

 

この空間について、ファイターズスポーツ&エンターテイメントの河原井建吾さんは「露出機会の枠を超えた、商品・サービスのショーケーシング」と語っている。このラウンジはただ製品を並べただけでなく、観戦や食事を楽しみながら“自然に”パナソニック製品を体感できる空間なのだ。

↑ファイターズスポーツ&エンターテイメント 河原井建吾さん

 

まだオープンしたばかりで話題が尽きないエスコンフィールド。その裏には、新球場を力強く支えるパートナーの存在と、オリジナリティあふれる取り組みがあるのだ。

マニア垂涎。大谷翔平、トラウトのボブルヘッド人形にMLB公式記者も熱視線!

メジャーリーグのレギュラーシーズン開幕が直前に迫る3月27日(日本時間28日)、恒例の「メディアデー」を開催したロサンゼルス・エンゼルスは、今季の本拠地試合で来場者にプレゼントする新グッズとその配布スケジュールを公開。中でも、同球団のスーパースターコンビに関連したアイテムには、MLB公式記者から熱い視線が注がれている。

 

まず今回、MLB公式サイトのエイドリアン・ガロ記者がツイッター上で取り上げたのは、4月21日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦で配布されるマイク・トラウトのボブルヘッド人形。掲載された写真の通り、『スターウォーズ』とのコラボグッズとなっており、「ライトセーバーをバットに見立てたマイク・トラウトとBB-8!」と説明がなされた。

 

 

そして次に注目されているのが、大谷翔平のボブルヘッド人形だ。写真付きのツイート内では、「4月8日(トロント・ブルージェイズ戦)、昨年6月に行なわれたロイヤルズ戦のキャリアハイ13奪三振を記念し、ショウヘイ・オオタニのボブルヘッド人形が配られる」との紹介。ユニフォーム姿の大谷が13球のボールを抱えたデザインとなっている。

 

 

 

スター選手としてエンゼルスを支える二人。21日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝、日本vsアメリカ戦で夢の同僚対決をしたのは、記憶に新しいだろう。1点リードの9回2死走者なしでトラウトを空振り三振に仕留めた大谷は、侍ジャパンを3度目の世界一に導き、この劇的なエンディングが世界中の野球ファンを熱狂に包み込んだ。

 


もちろん、エンゼルスが配布する予定なのはこれらだけでない。今回公開された大谷、トラウト関連グッズは以下の通り。

 

4月8日 ブルージェイズ戦 13奪三振を記念した大谷のボブルヘッド人形

4月9日 ブルージェイズ戦 大谷のクリアバッグ

4月21日 ロイヤルズ戦 BB-8とトラウトのボブルヘッド人形

4月22日 ロイヤルズ戦 大谷のTシャツ

4月25日 オークランド・アスレチックス戦 大谷とトラウトのブランケット

6月11日 シアトル・マリナーズ戦 トラウトのユースジャージ

6月27日 シカゴ・ホワイトソックス戦 大谷のパズル

7月1日 アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦 トラウトと大谷のシティーコネクトボブルヘッド人形

8月4日 シアトル・マリナーズ戦 トラウトのダッフルバッグ

9月8日 クリーブランド・ガーディアンズ戦 トラウトのホッケージャージ

9月15日 デトロイト・タイガース戦 シルバースラッガー賞を記念したトラウトのボブルヘッド人形

 

大谷、トラウトという球界屈指のスーパースターを擁するエンゼルス。昨季は、73勝89敗のア・リーグ西地区3位に終わり、8年連続でプレーオフ進出を逃しているが、今季こそ、巻き返しを図れるだろうか。まず、30日(日本時間31日)に行なわれる敵地アスレチックスとのシーズン初戦では、大谷が開幕投手を務める予定だ。

大谷翔平のキャップ、吉田正尚のバット……WBC終了後、米野球殿堂博物館に寄贈された”豪華な記念品”の数々とは?

3月22日、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の野球日本代表「侍ジャパン」は、アメリカ代表との決勝に3対2で勝利。連覇を飾った2009年大会以来、14年ぶり3度目の世界一に輝いた。

 

大会終了後、一部で話題となっているのが、米野球殿堂博物館に収蔵される”豪華な記念品”の数々だ。ニューヨーク州クーパーズタウンにある同博物館の公式ツイッターは22日、優勝した日本代表、準優勝したアメリカ代表から使用道具の寄贈を受けたと発表。その中には、今大会のMVPに輝いた大谷翔平の貴重アイテムも含まれている。

 

今やメジャーリーグを代表するスター選手の大谷。アメリカ代表との決勝では、1点リードの9回からマウンドに上がると、2死走者なしで相手主将のマイク・トラウトを迎え、空振り三振で試合を締めくくった。歓喜の瞬間、感情を爆発させた大谷がキャップを投げる姿は大きな反響を集めたが、今回、このアイテムが寄贈されるというのだ。

 

 

野球ファンを興奮させる記念品はこれだけではない。今回、同博物館の公式サイトが代表選手から寄贈されたと発表しているリストは以下の通り。

 

【日本代表】

・大谷翔平が決勝で着用したキャップ

・吉田正尚がWBC期間中に使用したバット

・村上宗隆が決勝で着用したバッティンググローブ、WBC期間中に着用したヘルメット

・今永昇太が決勝で着用したユニフォーム

・栗山英樹監督が決勝で着用したプルオーバー

 


【アメリカ代表】

・アダム・ウェインライトがWBC期間中に着用したキャップ

・トレイ・ターナーがWBC期間中に着用したスパイク、準決勝のキューバ戦で着用したバッティンググローブ

 

 

自身の道具を寄贈した吉田正尚は今大会、13打点でWBC歴代記録を塗り替え、外野手部門でのベストナインにも選ばれている。村上宗隆は、大会序盤こそ打撃不振に陥ったものの、メキシコとの準決勝でサヨナラ打を放ち、決勝で今大会最速(打球速度115.1マイル=約185.2キロ)の弾丸ソロを打ち込んだ。さらに、今永昇太は決勝に先発し、2回1失点で勝利投手となっている。

 

また、アメリカ代表のアダム・ウェインライトは、1次ラウンドのイギリス戦と準決勝のキューバ戦に先発し、2勝をマーク。トレイ・ターナーは、WBC歴代記録タイの5本塁打を記録していた。

 

ついに今大会も幕を閉じたが、代表選手たちが見せた熱いパフォーマンスは、これからも野球ファンの記憶に残り続けていくことだろう。

球春到来!ベールを脱いだ「エスコンフィールドHOKKAIDO」の詳細現地レポ!

オープン戦も佳境に入り、ペナントレース開幕が迫ってきた日本のプロ野球。2023年シーズンの大きな話題といえば、北海道日本ハムファイターズの新球場、「エスコンフィールドHOKKAIDO(以下、エスコンフィールド)」だ。3月14日・15日にはオープン戦・西武ライオンズ戦も開催され、同球場はついにベールを脱いだ。

 

この記事では、まだ新球場に足を運んでいない皆様のために、同球場の魅力を野球ファン目線でお届けする。ガラス張りの壁面、ホテル、サウナ、温泉、ミュージアム……もはや球場とは思えない、その全貌をご覧あれ。

 

屋外球場と異なる独特の開放感。座席は広く座りやすい

エスコンフィールドは、北広島駅から1.7km、徒歩で22分ほどの場所に位置している。周囲に大きな建物はなく、広大な自然のなかに佇むその存在感は大きい。ガラス張りの外観はなんともいえぬ威圧感すらある。もし筆者がエスコンフィールドのことを全く知らずこの建物を見たら、球場だとは思わないだろう。

↑正面(外野側)からの全景

 

↑3塁側ゲート側の全景

 

いざ、ホームベース側のFulltech GATEをくぐり中に入ってみる。目の前にあったのは、ダイヤモンドクラブラウンジ。こちらは、ネット裏のダイヤモンドクラブシートを契約した人のみが利用できるプレミアムラウンジで、軽食やアルコールを含むドリンクが楽しめる。

 

ダイヤモンドクラブラウンジの入り口を直進すると、そのままダイヤモンドクラブシートにつながっている。ラウンジから座席につながる部分の間口は広く設けられており、内部からでも試合の様子が見れそうだ。

↑Fulltech GATE正面

 

↑ゲートをくぐると、目の前にダイヤモンドクラブラウンジの入り口がある

 

↑ラウンジに入って直進すると、そこはもう観客席だ

 

この球場のデザインの特徴として、コンコースと座席の距離が近いことが挙げられるだろう。壁面はガラス張りだし、グランドも見える。コンコースを歩いているときにすら開放感を味わえるのは、新しい感覚だ。

↑1階のコンコース。左側を向けば、ここからでもグラウンドがしっかり見える

 

↑1階コンコースには大型のグッズショップも設置されている

 

↑2階のコンコースには座席もあった

 

エスコンフィールドは、3つの階層から構成されている。これまで主に紹介してきたのは、「FIELD LEVEL」と名付けられた1階部分。2階は「MAIN LEVEL」、3階は「STAR LEVEL」と称されており、それぞれに特徴がある。ここからは、座席、飲食の両面で、各階の違いを語っていこう。

↑外野2階席からの眺め。対面のスタンドを見ると、1〜3階席まであるのがわかる

 

座席に関していえば、この球場はファンにやさしい。全体に共通していえるのは、横幅が広いことだ。たとえ外野席であっても、体重90kgほどある大柄な筆者が座って余裕のある作りになっているし、背もたれもある。

 

一部の席は座面のクッションがないが、その問題は自前で持ち込めば解決するだろう。筆者の感覚とて述べると、座席そのものについて、他球場と比較してもそのクオリティに不満はない。

↑座席にはちゃんと背もたれがついている(写真は3階外野席)

 

眺望の話をすると、各階にそれぞれの良さがある。今回は、すべてのフロアの同じ箇所から、その眺めがわかる写真を撮影してみた。

↑1階席最上段。最上段なのに、グラウンドへの近さを如実に感じられる

 

1階は、とにかくグラウンドとの距離が近い。選手の躍動を間近で見たいなら、間違いなくこのフロアだ。ただ、選手と目線が近いがゆえに、遠近感はややわかりにくいかもしれない。野球というゲーム全体を見るなら、より上のフロアを選んでもよさそうだ。

↑2階席最上段からの眺め。ほかの球場に行き慣れている筆者は、1階席かと見紛うほど、グラウンドを近くに感じた

 

2階は、他球場の1階席に近いように感じた。フロアを上がっているのだから、グラウンドから遠くなると思われるかもしれないが、この球場ならそんなことはない。

↑3階席最上段からの眺め。2階と比べ、一気に高くなった印象を受ける。左を向けば大型ビジョンが目に入る

 

3階席の特徴は、グラウンドを俯瞰できることと、大型ビジョンに近いことだ。ビジョンはグラウンドの左右に設置されているから、どの位置からでも見やすいが、3階席にもなるとその大きさを如実に体感できる。1階席や2階席とはまた異なった迫力があるのだ。

 

ちなみに、上階に行くほど階段が急になっていて、3階席には結構な傾斜がある。その傾きのおかげで、満員時でもグラウンドの視認性が高くなっているのだが、高所恐怖症の方にしてみれば、若干の恐さはあるかもしれない。

 

2階出現した“飲み屋街”。そこにはまさかの人が!?

続いて、飲食店について書こう。各階に店舗があるのだが、それらが特に集中しているのが2階フロアだ。特筆すべきは「七つ星横丁」と呼ばれるエリア。ここは、試合後にファンが歓談できるスペースとして設けられており、テーブルも設置され、フードコートのようになっている。

↑七つ星横丁には、多彩な飲食店が軒を連ねている

 

↑中央にはテーブルや椅子がある。居合わせたファン同士で飲み、盛り上がれそうだ

 

野球観戦を堪能したあと、お酒を一杯引っ掛けたいというファンは多い。そのニーズを満たしてくれるエリアがまさに七つ星横丁なのだ。

 

そして、筆者がここを訪問したとき、超絶びっくりする事態が起こった。正直、今回の取材で最大のサプライズといっても過言ではない。炎の飛龍・藤波辰爾がそこにいたのだ。(筆者はコテコテのプロレスファンである)

 

藤波さんといえば、WWEで殿堂入りしている4人の日本人プロレスラーのうちの1人。69歳になったいまも現役を続けている彼は、名実ともにプロレス界のレジェンドの一人である。彼がそこにいた理由、それは、藤波辰爾プロデュースメニューがここで販売されているからだ。

↑藤波辰爾さん。遠くから見ても、ただならぬオーラが漂っていた

 

そのメニューがある店は、「大衆割烹 三州屋」。和風料理を中心に販売しているこの店の看板メニューが「藤波辰爾のスタミナ豚肉丼」(1350円)だ。北海道産の厚切り豚肉がたっぷり使用されたこのメニューは、藤波家の家庭の味を再現したものだという。これをガツガツ食べれば、あなたもドラゴンになれるかもしれない。

↑藤波辰爾のスタミナ豚肉丼。スタミナというからには、ニンニクがガツンときいているのかなと思いきや、味付けには甘みがあった。彩りを加えている野菜には、シャキシャキ感が残っている

 

七つ星横丁には、ほかにも寿司やたこ焼きなど、多彩なバリエーションの店が軒を連ねている。店選びには迷いそうだ。

↑ちなみに、エスコンフィールド内での決済は、飲食店はもちろん売り子も含めてすべてキャッシュレス化されている。利用の際は注意を

 

↑外野バックスクリーンにあるブリュワリー「そらとしば」も話題だ。入り口は1階にあり、上階はビアガーデンになっている

 

エスコンフィールドの個性が凝縮された「Tower 11」

さて、エスコンフィールドで特に話題の施設といえば、レフト後方にそびえ立つ「Tower 11(タワーイレブン)」だろう。ファイターズのスター選手であった、ダルビッシュ有や大谷翔平の背番号を冠したこのタワーには、ミュージアムやスパ、ホテルといった、他球場にはない施設が集まっている。ひとつひとつ見ていこう。

↑Tower 11の外見。レフト側スタンドの上段に位置している

 

↑Tower 11の名の由来は、ファイターズの歴史に残る、2人の背番号11だ。タワーの入り口には彼らを描いたアートがあった

 

タワー内は、2階がミュージアム、3階が温泉・サウナ、4階がホテルという構成になっている。ミュージアムにはファイターズの歴史が詰まった野球関連の展示がある……と思いきや、そこで催されていたのは「WHAT IS LIFE展〜いのちってなんだろう〜」という、主に小中学生を対象にしたと思われる企画展だった。

 

担当者に話を聞くと「野球の展示をするか迷った部分もあったが、この球場を野球だけではない空間にするため、このような方向性にした」という。展示の内容はある程度の期間ごとに入れ替えるそうで、「現状では1年程度の会期を想定している」という。

↑ミュージアムの入り口

 

↑壁に書かれていた、企画展についての説明文

 

3階のスパ施設、その名も「onsen & sauna」は、野球観戦をしながら入浴できることが話題になっているが、なかの構造も面白い。サウナにはなんと立ち席があるのだ。試合を見ていて興奮すると立ちたくもなるものだが、そんなときでも安心の作りである。このスパ施設に連結した指定席「ととのえテラスシート」も用意されているが、座席数はわずか24席なので、確保するのは骨が折れそうだ。

↑onsen & saunaの入り口

 

最上階にあるホテルには、フィールド側、山側に面した部屋が、全12室備えられている。各部屋の内装には、野球に絡めた工夫が施されており、たとえばスイートルームには、ダルビッシュと大谷を描いたアートと2人のユニフォームが飾られている。

 

また、夕張岳を一望できる山側の部屋には、スポーツ誌「Number」とのコラボルームも設置されている。壁に同誌の歴代の表紙がプリントされているのがこの部屋の特徴だが、よく見ると、清宮幸太郎のサインがあった。これは、彼がここをわざわざ訪れて書いた直筆のものだという。

↑ロビーに飾られていた、グラブ・ボール・バット。ダルビッシュ・大谷の直筆サイン入り

 

↑スイートルームの内装

 

↑スイートルームのバルコニーからの眺め

 

↑Numberとのコラボルームにあった、清宮の直筆サイン(中央)

 

スタジアムツアーで、ファイターズガールが球場の裏側を案内

新機軸の施設が目を引くエスコンフィールド。だが、球場としての機能も忘れてはいけない。ここは選手たちが戦いを繰り広げる場所であり、彼らのパフォーマンスを支える場所でもある。

 

そんな球場の裏側を知ることができるよう、一般のファンも参加可能なスタジアムツアーが用意されている。試合がない日に行われるというこのツアーに参加すると、ダグアウトやベンチ、グラウンドはもちろん、ミーティングルームや監督室にまで入ることができる。

 

しかも、案内してくれるのは、キツネダンスで一世を風靡している、あのファイターズガールなのだ。撮影禁止のエリアが多いゆえ、文字での情報ばかりにはなってしまうが、筆者が見たものについて、下に記していく。

↑筆者たちを案内してくれた、ファイターズガールの鈴木穂乃花さん。2023年から加わった新メンバーだ

 

スタジアムツアーで見られるのは、ファイターズの選手たちが使用するホームチームエリアと、グラウンドに分かれる。ホームチームエリアは、ラグジュアリー感とスポーティ感が交わった、非日常なものだった。

 

新庄監督の「ファンにも監督室を見せたい」という意向のもと、ツアーでの公開が決まったという監督室は、貴族の館を思わせるほどに豪華絢爛な空間。室内に備え付けらえれた複数のモニターからは、練習する選手の様子や他球団の映像などを、同時にチェックできるという。

↑ホームチームエリアの入り口。壁面には、北海道遺産にも指定された、江別のレンガを使用している

 

監督室と対照的だったのが、選手たちのためのスペースだ。日本の球場で最も広い316平米の面積を誇るホームロッカールームは、選手たちがくつろぎ、あるいは試合前に戦闘ムードを高めるための空間。中央にはソファーが配置され、それを囲うように、外周に40個のロッカーが並んでいる。

 

それぞれのロッカーにはマグネット式のネームプレートがつけられており、年長の選手から好みの位置のものを選んで使用できるそうだ。天井につけられているLED照明は、リラックスしたい、戦闘モードに入りたいといった、その時々のニーズに合わせて色を変えられる仕様になっている。

 

ホームロッカールーム以上に広いのが、600平米のウエイトルーム。最新鋭のマシンがズラリと並んでおり、選手たちはここで肉体を鍛えることになる。ちなみに、ファイターズの黄金時代を支えたダルビッシュは、いち早くウエイトトレーニングを導入し、その成績に結びつけている。この部屋から、新たなダルが誕生するかもしれないと思うと、胸が熱くなった。

 

ミーティングルームは、小さな映画館のような作りになっていた。ここでは前方の大画面に相手選手などのデータを映し、アナリストの分析のもと、その情報をチームに共有しているという。ほかにも、欧州のバルをイメージしてデザインされたというダイニングも見学できた。プロ野球選手になり、1軍に上がるのは当然大変なこと。そんな彼らのために整えられた空間は、苦労と日々の鍛錬に応えるための、最上級なものばかりであった。

※スタジアムツアーは、プレミアムツアーとベーシックツアーの2種類が用意されており、ホームチームエリアに入れるのはプレミアムツアーのみ

 

ついにグラウンドへ。選手レベルの目線を体感

スタジアムツアーの終着点が、天然芝の広がる広大なグラウンドだ。ホームチームエリアからベンチ裏の通路を通ってそこに飛び出すと、いやがうえにも気持ちが昂る。

↑ベンチに通ずる通路には、ジョー・ディマジオの言葉が掲示されていた

 

ファウルゾーンからウォーニングゾーンにかけては、アメリカから輸入したレンガを砕いたという砂が使用されている。青々と茂る芝の美しさが印象的ではあるが、それを際立たせているのは、このレンガの赤みなのだ。

↑砂と芝生のコントラストが映えている

 

天然芝には寒冷地でも育つ品種を使用しており、現在の芝は、千歳市で2年育てた4cmのロール芝。この下に30cmもの厚みの砂が敷かれており、さらにその下にはロードヒーティングと呼ばれるヒーターが入っている。芝を育てるために人工的な光を当てる機械も導入しており、1年を通して安定したグラウンドコンディションをキープするための工夫が盛りだくさんだ。

↑ふかふかの芝が、選手たちのプレーを支えている

 

↑グラウンドには、芝に光を当てるための巨大なマシンが並んでいた

 

ベンチの椅子には木材を使用。その椅子はなかなかに高く、筆者では足がつかなかった。日本にはあまりない、個性的なデザインだ。

↑木製ベンチの座り心地は独特

 

↑ベンチ脇のブルペンモニターとホワイトボード

 

新しい球場で躍動する若いチーム。ここから新たな伝説が生まれるか

2022シーズンこそ最下位に終わった日本ハムファイターズだが、現在は世代交代の過渡期にあるといえるだろう。多くの若い選手たちがその才能を開花させつつあり、2022年ドラフト1位で入団した二刀流ルーキー・矢澤宏太も、オープン戦で結果を残している。今後が楽しみなのはいうまでもない。

 

エスコンフィールドは、大いなる可能性を秘めた若いチームにとって、格好の舞台。こけら落としとして行われた3月14日のオープン戦ではファイターズは負けてしまったが、翌日はロースコアの試合を制してエスコンフィールド初勝利を飾った。その試合では、開幕投手に内定しているエース・加藤貴之が、5回を1安打に抑えるベストパフォーマンスを見せている。

 

新しい球場で躍動するのは、将来が楽しみな若いチーム。エスコンフィールドで繰り広げられる、ファイターズの戦いに注目したい。

「まあまあやるやん」大谷翔平が“後輩”を称えるツイートに佐々木朗希は?

東日本大震災から12年目の「3.11」にワールド・ベースボール・クラシック(WBC)デビューを飾った“令和の怪物”佐々木朗希。チェコ共和国を相手に3回2/3を投げて被安打2、失点1(自責点0)、8奪三振と好投。最速164kmもマークした快投にWBC公式ツイッターも「21歳の天才ロウキ・ササキを知ろう。彼の球はえげつない!」と絶賛した。

 

岩手県陸前高田市出身の佐々木は12年前、当時9歳で被災し、津波により父と祖父母を亡くしている。そんな特別な日に迎えたWBCデビューを飾った。

 

大谷翔平も花巻東高校の1年生だった16歳の時に被災。大谷にとっても特別だったこの日、好投した岩手県出身の後輩に、先輩らしい心のこもった称賛をツーショット写真とともに、自身のインスタグラムに投稿した。

 

すると1時間後に佐々木が「ありがとうございます」と返信。佐々木も大谷とのツーショット写真を自身のインスタにも投稿。大谷との写真と微妙にアングルが違うので、それぞれのスマホで撮影したのだろう。そこには「応援ありがとうございました! まだまだ頑張りましょう」のコメントともに「#がんばろう東北」のハッシュタグを付けて投稿したことで、ネット上では感謝のコメントが多く寄せられた。

 

また、今回のWBCでは最年長でチームの精神的支柱であるダルビッシュ有も、佐々木をはじめ、佐々木のあとの打者を三振で締めた宇田川優希、その後の5回を被安打2、失点1、7奪三振でチームの3連勝に貢献した宮城大弥の3投手の写真を、「今日のヒーロー お疲れ様でした!」のコメントも添えて投稿。閲覧数は1日で600万件を超えた。

 

米メディアもこぞって絶賛した佐々木のWBCデビュー。日本を、そして東北の人たちを元気にしてくれる佐々木。決勝ラウンドの地・アメリカではどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか、今後のコメントや投稿にも注目したい。

ラグビー日本代表で“侍ジャパン”を組んでみた。投手はリーチ、4番は“笑わない男”稲垣!?

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕で大いに盛り上がっているが、他競技もWBCには注目している。その中で、ラグビーワールドカップを主催するワールドラグビー(WR)の日本公式ツイッターが、ラグビー日本代表で野球チームを作り投稿。ファンを楽しませている。

 

投手は2014年から2019年まで日本代表のキャプテンを務めたサウスポー、リーチマイケル。ラグビーボールでバスケをする動画を自身のインスタでアップし話題になったことも。今回はそのコントロールを買われて先発に?

 

ちなみにスケートボードを乗りこなすなど、スポーツ万能だ。

 

快足が持ち味の山田章仁が切り込み隊長として1番、センターに。山田はすぐさま投稿に戦略をつけて返信。

 

バントからの盗塁。2番の堀江翔太はど真ん中を狙うので、そのときはスタートを切ってホームへと得点のイメージがふくらんでいるようだ。

 

そして4番の“笑わない男”こと稲垣啓太は、自身も小中は捕手として活躍。小学生で100キロを超えていた体躯をすでに生かしていた。この経験を見越して、2020年にはスポーツバラエティ番組「炎の体育会TV」に野球で参戦している。

 

番組の公式ツイッターに投稿された宣伝動画でも、その実力を披露。

 

それぞれのポジションや経験、性格なども含めて組み上げる仮想メンバー。これはどのようなチームスポーツでも楽しめそうだ。ラグビー日本代表、サッカー日本代表、バスケ日本代表などの選手で、あなただけの「DREAM9」を作ってみては?

大谷翔平、ダルビッシュだけじゃない!「WBC」初心者が知るべき2023年大会のポイントは?

2023年3月8日からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されます。大谷翔平選手やダルビッシュ有選手など多くのメジャーリーガーが参戦する今大会は特に盛り上がりを見せており、大会直前の宮崎キャンプには9日間で18万人以上のファンが訪れました。なぜこんなにも多くのメジャーリーガーが集まったのか? 侍ジャパンの注目選手は? など今大会のポイントについて、3大会連続でWBCを取材しているスポーツジャーナリストの氏原英明さんに教えてもらいました。

 

野球人口を広めるためにはじまった世界一決定戦

WBCはメジャーリーグ(MLB)とMLB選手会が主催する野球の世界一決定戦。世界的に見るとまだまだ野球人口は少ないため、競技の魅力を広める目的で始まりました。2006年の第一回大会を機に4年に1度のペースで続いていましたが、第五回大会となる今回はコロナ禍で延期となり約6年ぶりの開催です。

 

今大会は2017年大会で本戦に出場していた16カ国と、2022年に行われた予選の勝者4カ国の計20カ国で争います。1次ラウンドでは20カ国がプールA~Dの4組に分かれてリーグ戦形式で戦い、上位2カ国が準々決勝ラウンドに進出。準々決勝ラウンド以降は負けたら終わりのトーナメント形式です。

↑1次ラウンドB組と準々決勝は東京ドームで行われます

 

メジャーリーガーが集結する2023年大会は、過去最高の盛り上がりに

正直、FIFAサッカーワールドカップに比べるとWBCの注目度はやや劣るイメージがありませんか? それもそのはず、サッカーよりも競技人口が少ないうえ、メジャーで活躍する野球選手は国際大会ではなくリーグ戦に本腰を入れる風潮があったので、これまでWBCにはメジャーリーガーがあまり参戦していなかったんです。

 

ところが今大会は各国のメジャーリーガーたちがこぞって参戦! アメリカや日本をはじめ多くの国が過去1番と言っていいほど強力なチームになっており、ファンの熱量もぐっと高まっています。

 

「前回大会ではじめて観客動員数が100万人を突破しました。その盛り上がりを受けてロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が『出たい』と言い、彼に続くようにほかのメジャーリーガーたちも次々と出場の意向を示しはじめたのです。

 

ダルビッシュ有選手もチームメイトとの会話でWBCの話題が出るようになったと話していて、韓国代表の金河成(キム・ハソン)選手からは『出ないでくださいよ、ダルさん』なんて冗談を言われたとか。

 

昔のWBCはどこかお祭りのような位置づけで全野球選手が目指す先とは言い難かったですが、最近はメジャーリーガーたちにも『出てみたい』と思われる大会へと変化してきたみたいですね」(氏原英明さん、以下同)

ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手

 

【関連記事】大谷翔平が104年ぶりの偉業達成! 在米スポーツライターが解説する、大谷選手の凄さとメジャーリーグの楽しみ方

 

今年の侍ジャパンはひと味違う! 世界を意識したチーム編成

今大会の侍ジャパンは2021年まで北海道日本ハムファイターズを率いた栗山英樹さんが監督を務めます。チームの特徴について氏原さんに教えてもらいました。

 

「前回大会まではテクニック重視の良くも悪くも日本らしいチームでしたが、今大会は力強さを武器にした、より世界基準に近いチームという印象があります。

 

例えば、これまではヒットで着実に塁に出て次の人にバトンを渡す『つなぎのバッティング』をしていたのに対し、今回は村上宗隆選手や山川穂高選手、岡本和真選手など、常にホームラン狙いの豪快なバッターが集まっています。

 

また、今までは速い、曲がる、落ちるなどさまざまな特徴のピッチャーを揃えていたのに対し、今回は速くて落ちる球を投げられる選手が多く選ばれています。メジャーで活躍しているピッチャーの特徴と重なることから、かなり世界を意識していることが伺えます。バッティング、ピッチングともに力強くて、豪快なプレーが期待できそうです」

↑「宮崎キャンプ中、ダルビッシュ有選手は若手選手によく話しかけ、コミュニケーションをとっていました。取材対応にも積極的に応じてほかの選手の負担を軽くする動きをしていたのが印象的です」と氏原さん

 

野球界の三苫に⁉ 侍ジャパンの注目選手3名

大谷翔平選手やダルビッシュ有選手といった現役メジャーリーガーに注目が集まる今大会ですが、日本のプロ野球で活躍する選手の中にも将来が期待される逸材がたくさんいます。 “野球界の三苫” になり得る期待の星は一体だれなのでしょうか。

 

山本由伸選手(背番号18、投手、1998年8月17日生まれ)
「これからメジャー挑戦が期待できる選手です。高校時代やドラフトでの注目度はさほど高くはなかったのですが、信念をもって野球に打ち込み、日本トップクラスのピッチャーになりました。178cmと決して身長が高いわけではないのですが、速い球と変化級でメジャークラスの選手に立ち向かう力があると思います」

 

佐々木朗希選手(背番号14、投手、2001年11月3日生まれ)
「去年、完全試合を達成しノリに乗っている佐々木選手。190cmの長身を生かしたスケールの大きなピッチングは圧巻です。この歳で164キロの球を投げられる選手はそうそういません」

 

村上宗隆選手(背番号55、内野手、2000年2月2日生まれ)
「2022年に計56本のホームランを打ち、シーズン最多本塁打記録を更新しました。最近メジャーで活躍している日本人選手はピッチャーがほとんどのため、イチロー、松井秀喜に続いて世界で活躍するバッターになれるのか、期待が高まる選手です」

 

注目の選手はまだまだいます。

 

「もしコロナの影響を受けずに甲子園を開催できていたらきっと有名になっていた髙橋宏斗選手や、初の日系人選手であるラーズ・ヌートバー選手も近い将来メジャーで大活躍するであろう逸材です。ぜひ注目してみてください」

 

氏原さんが「これだけは見るべき」と話す試合とは?

侍ジャパンは1次ラウンドで4試合、準々決勝、準決勝、決勝と勝ち進めば最大で7試合行います。どれも見逃せないですが、氏原さんは「準々決勝は手に汗握る展開になりそう」と話します。

 

「1次ラウンドでぶつかる韓国を恐れる人が多いようなのですが、リーグ戦なのでたとえ負けても巻き返しのチャンスがあります。なので僕は負けたら終わりの準々決勝のほうが、より緊張感があると思っています。

 

準々決勝ではプールAの1位か2位と戦います。おそらくチャイニーズ・タイペイ、キューバ、オランダのどこかだと思うのですが、特にキューバは強敵です。国技として野球に取り組んでいて、野球がはじめて五輪正式種目となった1992年のバルセロナ大会から5大会連続で出場し、金メダルを3回獲得。2006年のWBC第一回大会では準優勝しています。

 

最近は金銭問題などで強い選手が次々と亡命しチームが弱小化していたのですが、今回のWBCでは亡命した選手もキューバ代表として出場可能に! さらに福岡ソフトバンクホークスのリバン・モイネロ選手、中日ドラゴンズのライデル・マルティネス選手など、いつも日本でプレーしているうえ日本人選手が打ちづらいピッチングをする選手も代表入りしています。もし準々決勝でキューバと当たることになれば、熱い戦いになりそうです」

 

優勝候補ドミニカ共和国の強さの秘密

最強チーム揃いの今大会。一体どこか栄冠を勝ち取るのでしょうか…! 氏原さんの優勝予想をお聞きしました。

 

「個人的にはドミニカ共和国が優勝するのではないかと思っています。アメリカに次いで多くのメジャーリーガーを輩出している国で、2022年の最優秀投手に選ばれたサンディ・アルカンタラ選手イチローさんの愛弟子で去年新人王を獲得したフリオ・ロドリゲス選手など、ドミニカ代表はメジャーのスーパースターばかりです。日本があたるのはおそらく決勝なので、ぜひ勝ち進んでもらって、メジャーリーガーたちと日本人選手の激闘を見てみたいですね」

↑シアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲス選手

 

WBCだからこそ見られる「フェアプレー」って何?

世界中の野球選手が集まるWBCは、試合の内容や結果以外にもたくさんの注目ポイントがあります。中でも日本のプロ野球ではなかなか見ることができないのがフェアプレーです。

 

「スポーツには正々堂々戦うことを意味する『フェアプレー』という考え方がありますが、海外の野球だとその考え方を行動にも示す風潮があります。例えば敵チームの選手が好プレーをしたら、帽子をとったり頭を下げたりして『ナイスプレー』と敬意を示すんです。僕はそのシーンを見る度に、なんだか感動してしまいます。アメリカ、オランダ、メキシコ、オーストラリアの選手がやることが多いので、ぜひチェックしてみてください。

 

また、スポーツ総合サイト『THE DIGEST』では、MLB専門誌『Slugger』との連動記事が配信されています。国内唯一のメジャーリーグ専門誌がお届けする記事なので、メジャーリーガーが多数参戦するWBCについてもコアな情報がゲットできるはずです。試合とあわせてチェックすることで、WBCがもっと面白くなるかもしれません」

 

「野球ファンでない場合、おそらくニュースで大谷翔平選手やダルビッシュ有選手の話題を耳にするくらい。日本のプロ野球選手やほかのメジャーリーガーたちについてよく知らないという人も多いと思います。WBCをきっかけに、まずは日本のプロ野球選手やメジャーリーガーたちを覚えてもらえるとうれしいです」

 

プロフィール

スポーツジャーナリスト / 氏原英明

新聞社勤務を経て2003年フリージャーナリストとして活動開始。高校野球からプロ、メジャーリーグまでを取材している。甲子園大会は21年連続、日本シリーズは6年連続。WBCは3大会連続で取材。高校時代に見た選手をメジャーやWBCで見ることを大きな財産としている。『Number』(文藝春秋)『slugger』などの紙媒体のほかWEBでも連載を持つ。そのほか、Voicyやstand fmなど音声アプリのパーソナリティーを務めるほか、YouTubeチャンネルを開設。野球指導者のためのオンラインサロンを運営している。2018年8月に上梓した「甲子園という病」(新潮新書)が話題作。2019年には「メジャーをかなえた雄星ノート」(文藝春秋 著者 菊池雄星)の構成を担当。2021年には「甲子園は通過点です」(新潮新書)、ビジネスマン向けの著書として「baseballアスリートたちの限界突破〜野球で人生を学ぶ」がある。
Twitter https://twitter.com/daikon_no_ken

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

大谷翔平、ダルビッシュだけじゃない!「WBC」初心者が知るべき2023年大会のポイントは?

2023年3月8日からワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開催されます。大谷翔平選手やダルビッシュ有選手など多くのメジャーリーガーが参戦する今大会は特に盛り上がりを見せており、大会直前の宮崎キャンプには9日間で18万人以上のファンが訪れました。なぜこんなにも多くのメジャーリーガーが集まったのか? 侍ジャパンの注目選手は? など今大会のポイントについて、3大会連続でWBCを取材しているスポーツジャーナリストの氏原英明さんに教えてもらいました。

 

野球人口を広めるためにはじまった世界一決定戦

WBCはメジャーリーグ(MLB)とMLB選手会が主催する野球の世界一決定戦。世界的に見るとまだまだ野球人口は少ないため、競技の魅力を広める目的で始まりました。2006年の第一回大会を機に4年に1度のペースで続いていましたが、第五回大会となる今回はコロナ禍で延期となり約6年ぶりの開催です。

 

今大会は2017年大会で本戦に出場していた16カ国と、2022年に行われた予選の勝者4カ国の計20カ国で争います。1次ラウンドでは20カ国がプールA~Dの4組に分かれてリーグ戦形式で戦い、上位2カ国が準々決勝ラウンドに進出。準々決勝ラウンド以降は負けたら終わりのトーナメント形式です。

↑1次ラウンドB組と準々決勝は東京ドームで行われます

 

メジャーリーガーが集結する2023年大会は、過去最高の盛り上がりに

正直、FIFAサッカーワールドカップに比べるとWBCの注目度はやや劣るイメージがありませんか? それもそのはず、サッカーよりも競技人口が少ないうえ、メジャーで活躍する野球選手は国際大会ではなくリーグ戦に本腰を入れる風潮があったので、これまでWBCにはメジャーリーガーがあまり参戦していなかったんです。

 

ところが今大会は各国のメジャーリーガーたちがこぞって参戦! アメリカや日本をはじめ多くの国が過去1番と言っていいほど強力なチームになっており、ファンの熱量もぐっと高まっています。

 

「前回大会ではじめて観客動員数が100万人を突破しました。その盛り上がりを受けてロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手が『出たい』と言い、彼に続くようにほかのメジャーリーガーたちも次々と出場の意向を示しはじめたのです。

 

ダルビッシュ有選手もチームメイトとの会話でWBCの話題が出るようになったと話していて、韓国代表の金河成(キム・ハソン)選手からは『出ないでくださいよ、ダルさん』なんて冗談を言われたとか。

 

昔のWBCはどこかお祭りのような位置づけで全野球選手が目指す先とは言い難かったですが、最近はメジャーリーガーたちにも『出てみたい』と思われる大会へと変化してきたみたいですね」(氏原英明さん、以下同)

ロサンゼルス・エンゼルスのマイク・トラウト選手

 

【関連記事】大谷翔平が104年ぶりの偉業達成! 在米スポーツライターが解説する、大谷選手の凄さとメジャーリーグの楽しみ方

 

今年の侍ジャパンはひと味違う! 世界を意識したチーム編成

今大会の侍ジャパンは2021年まで北海道日本ハムファイターズを率いた栗山英樹さんが監督を務めます。チームの特徴について氏原さんに教えてもらいました。

 

「前回大会まではテクニック重視の良くも悪くも日本らしいチームでしたが、今大会は力強さを武器にした、より世界基準に近いチームという印象があります。

 

例えば、これまではヒットで着実に塁に出て次の人にバトンを渡す『つなぎのバッティング』をしていたのに対し、今回は村上宗隆選手や山川穂高選手、岡本和真選手など、常にホームラン狙いの豪快なバッターが集まっています。

 

また、今までは速い、曲がる、落ちるなどさまざまな特徴のピッチャーを揃えていたのに対し、今回は速くて落ちる球を投げられる選手が多く選ばれています。メジャーで活躍しているピッチャーの特徴と重なることから、かなり世界を意識していることが伺えます。バッティング、ピッチングともに力強くて、豪快なプレーが期待できそうです」

↑「宮崎キャンプ中、ダルビッシュ有選手は若手選手によく話しかけ、コミュニケーションをとっていました。取材対応にも積極的に応じてほかの選手の負担を軽くする動きをしていたのが印象的です」と氏原さん

 

野球界の三苫に⁉ 侍ジャパンの注目選手3名

大谷翔平選手やダルビッシュ有選手といった現役メジャーリーガーに注目が集まる今大会ですが、日本のプロ野球で活躍する選手の中にも将来が期待される逸材がたくさんいます。 “野球界の三苫” になり得る期待の星は一体だれなのでしょうか。

 

山本由伸選手(背番号18、投手、1998年8月17日生まれ)
「これからメジャー挑戦が期待できる選手です。高校時代やドラフトでの注目度はさほど高くはなかったのですが、信念をもって野球に打ち込み、日本トップクラスのピッチャーになりました。178cmと決して身長が高いわけではないのですが、速い球と変化級でメジャークラスの選手に立ち向かう力があると思います」

 

佐々木朗希選手(背番号14、投手、2001年11月3日生まれ)
「去年、完全試合を達成しノリに乗っている佐々木選手。190cmの長身を生かしたスケールの大きなピッチングは圧巻です。この歳で164キロの球を投げられる選手はそうそういません」

 

村上宗隆選手(背番号55、内野手、2000年2月2日生まれ)
「2022年に計56本のホームランを打ち、シーズン最多本塁打記録を更新しました。最近メジャーで活躍している日本人選手はピッチャーがほとんどのため、イチロー、松井秀喜に続いて世界で活躍するバッターになれるのか、期待が高まる選手です」

 

注目の選手はまだまだいます。

 

「もしコロナの影響を受けずに甲子園を開催できていたらきっと有名になっていた髙橋宏斗選手や、初の日系人選手であるラーズ・ヌートバー選手も近い将来メジャーで大活躍するであろう逸材です。ぜひ注目してみてください」

 

氏原さんが「これだけは見るべき」と話す試合とは?

侍ジャパンは1次ラウンドで4試合、準々決勝、準決勝、決勝と勝ち進めば最大で7試合行います。どれも見逃せないですが、氏原さんは「準々決勝は手に汗握る展開になりそう」と話します。

 

「1次ラウンドでぶつかる韓国を恐れる人が多いようなのですが、リーグ戦なのでたとえ負けても巻き返しのチャンスがあります。なので僕は負けたら終わりの準々決勝のほうが、より緊張感があると思っています。

 

準々決勝ではプールAの1位か2位と戦います。おそらくチャイニーズ・タイペイ、キューバ、オランダのどこかだと思うのですが、特にキューバは強敵です。国技として野球に取り組んでいて、野球がはじめて五輪正式種目となった1992年のバルセロナ大会から5大会連続で出場し、金メダルを3回獲得。2006年のWBC第一回大会では準優勝しています。

 

最近は金銭問題などで強い選手が次々と亡命しチームが弱小化していたのですが、今回のWBCでは亡命した選手もキューバ代表として出場可能に! さらに福岡ソフトバンクホークスのリバン・モイネロ選手、中日ドラゴンズのライデル・マルティネス選手など、いつも日本でプレーしているうえ日本人選手が打ちづらいピッチングをする選手も代表入りしています。もし準々決勝でキューバと当たることになれば、熱い戦いになりそうです」

 

優勝候補ドミニカ共和国の強さの秘密

最強チーム揃いの今大会。一体どこか栄冠を勝ち取るのでしょうか…! 氏原さんの優勝予想をお聞きしました。

 

「個人的にはドミニカ共和国が優勝するのではないかと思っています。アメリカに次いで多くのメジャーリーガーを輩出している国で、2022年の最優秀投手に選ばれたサンディ・アルカンタラ選手イチローさんの愛弟子で去年新人王を獲得したフリオ・ロドリゲス選手など、ドミニカ代表はメジャーのスーパースターばかりです。日本があたるのはおそらく決勝なので、ぜひ勝ち進んでもらって、メジャーリーガーたちと日本人選手の激闘を見てみたいですね」

↑シアトル・マリナーズのフリオ・ロドリゲス選手

 

WBCだからこそ見られる「フェアプレー」って何?

世界中の野球選手が集まるWBCは、試合の内容や結果以外にもたくさんの注目ポイントがあります。中でも日本のプロ野球ではなかなか見ることができないのがフェアプレーです。

 

「スポーツには正々堂々戦うことを意味する『フェアプレー』という考え方がありますが、海外の野球だとその考え方を行動にも示す風潮があります。例えば敵チームの選手が好プレーをしたら、帽子をとったり頭を下げたりして『ナイスプレー』と敬意を示すんです。僕はそのシーンを見る度に、なんだか感動してしまいます。アメリカ、オランダ、メキシコ、オーストラリアの選手がやることが多いので、ぜひチェックしてみてください。

 

また、スポーツ総合サイト『THE DIGEST』では、MLB専門誌『Slugger』との連動記事が配信されています。国内唯一のメジャーリーグ専門誌がお届けする記事なので、メジャーリーガーが多数参戦するWBCについてもコアな情報がゲットできるはずです。試合とあわせてチェックすることで、WBCがもっと面白くなるかもしれません」

 

「野球ファンでない場合、おそらくニュースで大谷翔平選手やダルビッシュ有選手の話題を耳にするくらい。日本のプロ野球選手やほかのメジャーリーガーたちについてよく知らないという人も多いと思います。WBCをきっかけに、まずは日本のプロ野球選手やメジャーリーガーたちを覚えてもらえるとうれしいです」

 

プロフィール

スポーツジャーナリスト / 氏原英明

新聞社勤務を経て2003年フリージャーナリストとして活動開始。高校野球からプロ、メジャーリーグまでを取材している。甲子園大会は21年連続、日本シリーズは6年連続。WBCは3大会連続で取材。高校時代に見た選手をメジャーやWBCで見ることを大きな財産としている。『Number』(文藝春秋)『slugger』などの紙媒体のほかWEBでも連載を持つ。そのほか、Voicyやstand fmなど音声アプリのパーソナリティーを務めるほか、YouTubeチャンネルを開設。野球指導者のためのオンラインサロンを運営している。2018年8月に上梓した「甲子園という病」(新潮新書)が話題作。2019年には「メジャーをかなえた雄星ノート」(文藝春秋 著者 菊池雄星)の構成を担当。2021年には「甲子園は通過点です」(新潮新書)、ビジネスマン向けの著書として「baseballアスリートたちの限界突破〜野球で人生を学ぶ」がある。
Twitter https://twitter.com/daikon_no_ken

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

一見普通の後ろ姿画像が話題に! 気になる大谷翔平のジャケット&グローブは?

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参加中の、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が自身のインスタグラムに投稿した画像が話題に。

 

侍ジャパンの合宿に合流するためプライベートジェットで帰国の途に就いた大谷は、飛行機に搭乗する前の動画などを投稿。

 

これまであまりインスタを更新しなかった大谷だが、侍ジャパンでWBCに出場が決まると頻繁に更新するようになった。話題となった先述の画像は、日本到着後に空路で名古屋に向かうタイミングで投稿された。

 

そこでファンが気になったのがジャケットとグローブ。ジャケットは大谷が今年になってブランドアンバサダー契約を結んだヒューゴボスが大谷と共同製作したもので、胸にはイニシャル「SO」、右腕にはWBCでの背番号「16」、後ろ襟にはWBCのロゴが入っている特注品。

 

そして、バックパックにつけられているグローブは、こちらも今年になって契約を結んだニューバランス製。

 

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キャンプ中に球場入りする大谷が着用していたラフなファッションもすべてニューバランスのもので、ロッカールームにも同ブランドのアイテムが並んでいる。

 

日本ではこれまでにない盛り上がりを見せている今回のWBC。その中心となっているのが大谷だ。侍ジャパン合流後にはチームメイト全員との画像も投稿。

 

これには侍ジャパン初参加の日系選手、ラーズ・ヌートバーも「Kyodai」のメッセージを添えて返信するなどムードも最高。今後、WBC開催中、そして新シーズンが始まってからは、海の向こうからどんな投稿があるのか。今年の大谷はプレー以外も見逃せない。

 

※Kyodaiのoは、マクロン付きが正式な表記です

ダルビッシュ「宮崎キャンプの初日から行きます」ツイートで侍ジャパンへの期待高まる!

ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)公式アカウントが投稿した、第2回WBCで侍ジャパンが連覇を達成した瞬間の動画をサンディエゴ・パドレス所属のダルビッシュ有がリツイート。自身のツイッターで宮崎キャンプからの参加を表明した。

 

日本では、メジャー組の参加が大幅に遅れることが報道されていた中でのツイートにファンは歓喜。同日、ユーザーからのリプライに対し「嘘はついていなく、早期合流が難しいのは確かです。ただ自分の場合はベテランであるためパドレスが融通をきかせてくれました」と経緯を説明。

 

これまで、メジャーリーガーの参加は保険などの問題で大会会開幕直前の強化試合からしか出場できなかったが、日本野球機構(NPB)が主催者側と交渉し、2月からの参加も可能になったようだ。

 

交渉は球団ごとになっており、現在は大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)、鈴木誠也(シカゴ・カブス)、吉田正尚(ボストン・レッドソックス)、ラーズ・ヌートバー(セントルイス・カージナルス)らの合流は大会直前になる見通しだが、今後の展開では参加が早まる可能性もある。

 

そんな中、大谷は自身のインスタグラムのストーリーズで豪快な打撃動画を投稿。すかさずメジャーリーグ(MLB)公式SNSが「ショウにオフシーズンはない」と紹介するなど、調整は順調に進んでいるようだ。

 

また、国内では各チームのキャンプがスタートしたが、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆はキャンプインの1週間前から自主トレを開始。

 

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昨年パーフェクトゲームを達成し、MLBからも注目されている千葉ロッテの佐々木朗希はキャンプ前日の自主トレですでにWBCで使用する国際球で100球以上を投げ込むなど準備を進めている。

 

3大会ぶりに複数の日本人メジャーリーガー(過去最多5人)が参加するWBC。第5回大会となる今回は、前回優勝のアメリカをはじめ、前々回優勝のドミニカ共和国など、各国が最強チームで世界一に挑む。

 

侍ジャパンは2月17日から宮崎でキャンプが始まり、25、26日には宮崎で福岡ソフトバンクホークス、3月3、4日には名古屋で中日ドラゴンズと強化試合を行う。そして、3月9日から東京ドームでWBCが開幕する。

 

シーズン開幕前の大一番、大会史上最多2度優勝の侍ジャパンが3度目の世界一となり、再びダルビッシュが雄叫びを上げることができるのか。期待が高まるWBC、気になる選手の動向を知るためにも、それぞれのSNSも見逃せない。

プロ野球新人選手が続々入寮! 彼らの“可愛すぎる”マイフェイバリットが話題に

2022年10月に行なわれたドラフト会議で指名され、入団を決めた各球団の新人選手が年明けに選手寮へ続々と入寮した。初々しい表情を見せる選手たちだが、入寮の際に持ち込んだマイフェイバリットが「可愛すぎる」と話題になっている。

 

中日ドラゴンズから育成2位で指名された野中天翔(ノースアジア大明桜高)は「昇竜館」への入寮一番乗りとなったが、右手でキャリーケースを引き、左手にはアンパンマンぬいぐるみが詰まったバッグを持って入寮。

「アンパンマンは悪いところがない。常に勝っているイメージがあるので、自分もそういった人間になりたい」とコメントはいたって真面目。

 

同じく「昇竜館」の新人10選手のうち最後に入寮したドラフト3位の森山暁生(阿南光高)が持参したのは、「ポケットモンスター」(ポケモン)のキャラクター「カビゴン」。中学時代から抱き枕代わりとして愛用しているそうだ。

 

埼玉西武ライオンズでは、「若獅子寮」に一番乗りしたドラフト1位の蛭間拓哉(早稲田大)が地元愛の象徴として、出身地である群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」のぬいぐるみを。

 

こちらも“大トリ”で入寮したドラフト3位の野田海人(九州国際大付高)は、「これがないと寝られない」と、妹から譲り受けたというサメの抱き枕を持ち込んだ。

 

他にも広島東洋カープでは、ドラフト2位の内田湘大(利根商高)は母からプレゼントされた巨大な「コツメカワウソ」、ドラフト1位の斉藤優汰(苫小牧中央高)は友人にプレゼントされた「ニャッキ」のぬいぐるみと一緒に入寮。

 

オリックス・バファローズのドラフト3位斎藤響介(盛岡中央高)も、出発直前に高校のチームメイトからもらったポケモン3体(プラスル、ピカチュウ、モルペコ)のぬいぐるみを持ち込んだ。

 

夢のプロ野球選手に向けて大きな一歩を踏み出した新入団選手たち。これからの厳しい競争社会のなかで、彼らが手放せなかったモノは心の支えになるだろう。もちろん、ここで紹介したぬいぐるみも疲れた心を癒してくれるはずだ。そしていつかトップ選手へと成長したときに、入寮時とのギャップがまた話題となるのかもしれない。

開幕まで2か月を切ったWBC、王座奪還へ侍ジャパンが始動!

2006年、09年の第1・2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一連覇を達成した侍ジャパンが、3月9日から始まる第5回WBCに出場予定の先行メンバー12名を発表した。

 

2017年の第4回大会ではアメリカ代表がついに優勝を手にし、連覇を狙う今大会はアメリカもベストメンバーを選出。日本もメジャーリーグで活躍する日本人選手も多く出場する予定だ。

 

こうした中、ダルビッシュ有や鈴木誠也ら主力選手がすでに始動。SNSでトレーニングの様子を伝えている。

 

 

 

発表された先行メンバーは以下。公式サイトに掲載されたコメントを抜粋し紹介する。

源田壮亮(埼玉西武ライオンズ)
「初めてのWBCになりますが、自分らしさを出して、日本の優勝に貢献できるよう精一杯プレーします」

牧 秀悟(横浜DeNAベイスターズ )
「世界一になるために自分の全力をぶつけたいと思います。」

近藤健介(福岡ソフトバンクホークス)
「最大のモチベーションは栗山監督を世界一の人にしたいという気持ち」

甲斐拓也(福岡ソフトバンクホークス)
「投手としっかりコミュニケーションをとり、自分が求められているプレーのために最善を尽くします」

ダルビッシュ有(サンディエゴ・パドレス)
「世界一に向けて、チームを引っ張る投球ができるようにしっかり準備していきます」

戸郷翔征(読売ジャイアンツ)
「今後の野球人生に生かすためにも自分ができる精一杯の投球をしたいです」

佐々木朗希(千葉ロッテマリーンズ )
「日本の優勝のために自分が出来る精一杯のピッチングが出来ればと思っています」

大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)
「素晴らしい選手が集まっているので優勝だけを目指していきます」

山本由伸(オリックス・バファローズ)
「日本の世界一に貢献できるように全力で腕を振りたいと思います」

今永昇太(横浜DeNAベイスターズ)
「野球を観たことのない方々にも興味を持ってもらえるようなプレーをしていきたいです」

鈴木誠也(シカゴ・カブス )
「今回こそは栗山監督を胴上げする事を目標に、侍ジャパンの世界一に貢献できるよう精一杯プレーしたいです」」

村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ)
「皆さんに夢を与えられるように、そして世界一になれるように全力でプレーします」

 

なお、大会スケジュールは以下の通りで、宿敵韓国とは2日目の第2戦で対戦する。

・3月9日~13日
1次ラウンド(プールB) 東京ドーム
日本、韓国、オーストラリア、中国、チェコ共和国

・3月15、16日
2次ラウンド(準々決勝1) 東京ドーム

・3月20、21日(日本時間)
決勝ラウンド(準決勝) ローンデポ・パーク(アメリカ/マイアミ・マーリンズ本拠地)

・3月22日(日本時間)
決勝ラウンド(決勝) ローンデポ・パーク(アメリカ)

 

侍ジャパンが王座を奪還できるか、アメリカ代表が連覇を達成できるか、第3回大会優勝のドミニカ共和国が10年ぶりの歓喜となるか、2大会連続準優勝のプエルトリコが悲願の初優勝を飾るのか――開幕まですでに2か月を切ったWBC。今回はどのようなドラマが生まれるか、開幕が待ち遠しい。

千賀滉大入団のメッツの総年俸が最下位球団の7倍に! もしこれで優勝を逃したら……

契約情報専門サイト「スポトラック」の公式ツイッターが、2023年メジャーリーグ(MLB)の、贅沢税を含む総年俸を発表。1位のニューヨーク・メッツの総額が、最下位オークランド・アスレチックスの約7倍となり、SNS上をざわつかせている。

 

メッツの総年俸は、なんと5億200万ドル(約666億円)。2位ニューヨーク・ヤンキースの3億1000万ドル(約412億円)に1億ドル以上の差をつけた。

 

ストーブリーグの主役と言っても過言ではないメッツ。福岡ソフトバンクホークスから育成ドラフト出身選手として初のメジャーリーガーとなった千賀滉大と5年7500万ドル(約100億円)の契約を結んで日本でも話題になったばかり。

 

最大8球団での争奪戦となった千賀がメッツを選んだ理由の一つが、「レジェンドであるシャーザーやバーランダーという2人の存在が僕にとって大きかった」ことだった。

 

今季入団した、サイ・ヤング賞通算3度受賞のマックス・シャーザーに加え、今季の受賞を併せ、シャーザーと同じサイ・ヤング賞3度のジャスティン・バーランダーが2年8667万ドル(約115億円)で入団している。

 

さらには、サンフランシスコ・ジャイアンツとの契約が決まりかけていた、球界最強遊撃手といわれるカルロス・コレアを12年3億1500万ドル(約419億円)で獲得するなど、空前の大補強を敢行したメッツ。1986年以来35年以上も遠ざかっているワールドチャンピオンに向けて勝負をかけてきた。

 

今季は地区2位から6年ぶりにプレーオフ進出も、ワイルドカードゲームであっさりとサンディエゴ・パドレスに敗れたメッツ。この歴史的な大補強で優勝を飾ることができなければ、“MLB史上最大の失敗”として歴史に残る可能性もあるだろう。

タイガースの来季スローガン「A.R.E.」にファンが騒然! 「知らんけど」の次は「アレ」が流行語に!?

12月17日午後、阪神が来季のスローガン「A.R.E.」を公式ツイッターで発表すると、瞬く間に視聴数は40万回を超えた。

 

岡田彰布新監督が動画で発表した新スローガンは「A.R.E.」。AはAimで「チームとしての明確な目標、RはRespectで「野球や諸先輩方に対して敬いの気持ち」、そしてEは「個々のパワーアップ」で、球団としては“えーあーるいー”と呼ぶ方針だ。

 

しかし、このスローガンを見た阪神ファンから“ツッコミ”コメントが殺到。岡田監督は監督就任時から、選手にプレッシャーをかけないために「優勝」という目標を掲げず「アレ」と表現。「A.R.E.」は「アレ」と読めることからファンが騒然となった。

 

岡田監督が「アレ」を口にしたのは、2004~08年の阪神監督から2年後、1994年から2年間在籍した、オリックスの監督に就任した2010年。チームはセ・パ交流戦で優勝を狙えるポジションにいたが、岡田監督は選手へ優勝を意識させないために「優勝」という言葉は使わず「アレ」と表現した。

 

そして、2022年10月の阪神監督復帰就任会見でも「『優勝します』とは言わない。ずっと優勝は『アレ』しか僕は言ってなかったんで。シーズン終わる頃には楽しみにしてもらったら僕はいいと思いますね」とコメント。

 

16日に行われた新人選手入団発表会でも、新入団選手は「『アレ』に貢献できるように頑張ります」などと意気込みを口にしていた。そのため、今回の発表でもファンは“アレ”として大いに盛り上がった。

 

中には、早くも来年の流行語大賞に推す声もあるが、「優勝」ではなく「アレ」を達成すればその可能性もなくはないだろう。

 

さらに、ファンのための雑誌『月刊タイガース』の告知ツイートに対しても、タイトル「2023猛虎であれ!」の「~あれ!」を「~アレ!」と読み取ったコメントが寄せられた。

 

来季、阪神が快進撃を続ければ、きっと出てくるだろう“アレ”。そのときに迷わないよう、来年は関西では“アレ”は“優勝”のことを指すことを覚えておこう。

49着限定生産の大谷翔平モデル「水沢ダウン」発売決定! デサント「DESCENTE × SHOHEI OHTANI 2022 Anniversary Collection」12月9日から

デサントジャパンが展開する「デサント」は、アドバイザリー契約を結んでいる大谷翔平選手の、2022年シーズンの活躍を記念し、「DESCENTE × SHOHEI OHTANI 2022 Anniversary Collection(デサント×ショーヘイオオタニ 2022 アニバーサリー コレクション)」4アイテムを発売します。

 

同コレクションでは、大谷選手が今シーズンに成し遂げた「投手として15勝、打者として34本塁打」「打席数と投球回数のダブル規定到達」「投手として219奪三振、打者として34本塁打」という、二刀流ならではの「3つの史上初」達成を記念して展開。

 

高機能ダウンジャケット「水沢ダウン」の特別モデル「MIZUSAWA DOWN FOR SHOHEI OHTANI」は、大谷選手の出身地でもある岩手県奥州市にあるデサントアパレル水沢工場にて、職人の手によって生み出される、水沢ダウンのハイスペックモデル「MOUNTAINEER(マウンテニア)」をベースにした、大谷選手モデルのスペシャル仕様です。

 

裏地の背中部分には金色で大谷選手直筆の「二刀流ロゴ」をプリントし、背裏のブランドネームの下には「SHOHEI OHTANI SPECIAL EDITION」の文字とシリアルナンバー、右腕には大谷選手の背番号「17」のエンボス加工が施されています。

 

 

左胸の内ポケットには、3つの史上初を記録したブランドタグが付いています。今シーズンの投手としての勝利数と打者としてのホームラン数を合計した49着限定で生産し、大谷選手へ贈呈するシリアルナンバー「17」の1着を除く48着を、抽選で販売します(シリアルナンバーは選択不可)。税込価格は18万7000円。

 

 

そのほか、3つの史上初の記録や二刀流ロゴをプリントしたオリジナルTシャツを1000着、オリジナルタオルとオリジナルキャップを各600個限定で販売開始します。税込価格は、Tシャツが6600円、タオルが2200円、キャップが6600円です。

 

12月9日12時から、デサント公式通販「DESCENTE STORE オンライン」特設ページにて、「水沢ダウン」特別モデルは抽選販売への応募申し込み、そのほかのアイテムは先着での販売を開始します。

西武の松井稼頭央新監督からノックを受けられる! 西武ファン垂涎の福袋が3年ぶりに復活

そごう・西武は2023年の福袋に、2020年以来3年ぶりとなる、埼玉西武ライオンズの監督から直接ノックを受けられる福袋「松井 新監督から“獅子魂ノック”を受けられる!夢のノック体験&ベルーナドーム満喫福袋」を販売します。

 

10年以上実施していた、埼玉西武ライオンズの監督から直接ノックを受けられる福袋は、コロナ禍の影響もあり2020年の募集を最後に中止。ファンからの復活の声にこたえる形で、2023年福袋として募集を再開します。西武池袋本店、西武所沢S.C.、そごう大宮店の3店舗で応募を受け付けます。

 

福袋の内容は、「ベルーナドームで松井 新監督の“ノック”を受けられる権利」のほか、「松井 新監督との記念撮影、直筆サイングッズプレゼント」「ベルーナドームスタジアムツアー体験」「ベルーナドーム内野指定席観戦チケット(オープン戦・4名さま席)」となっています。

 

税込価格は2023円。販売個数は5組10名(1組親子ペア2名)。応募受付期間は12月26日~2023年1月3日です。

大谷翔平はMVPを取れないというが……ジャッジ不振でヤ軍終戦。MVP論争が再燃!?

ニューヨーク・ヤンキースの主砲アーロン・ジャッジとロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平の一騎打ちとなっているアメリカン・リーグのMVP争い。

 

ア・リーグの本塁打記録を61年ぶりに更新し、打率はトップとわずか5厘差の2位で三冠王は惜しくも逃したジャッジ。そして、メジャーリーグ(MLB)史上初の同一シーズンで規定投球回と規定打席に到達した大谷。

 

 

その功績は甲乙つけがたく、MVP獲得のポイントはジャッジがヤンキースのポストシーズン進出に貢献したことが挙げられていたのだが……。

 

クリーブランド・ガーディアンズと対戦した地区シリーズは、3勝2敗で辛くも勝利したヤンキース。ジャッジもシリーズで2本塁打を放った。

 

しかし、次に迎えたヒューストン・アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でヤンキースは4連敗。ジャッジはシリーズ16打数でわずか1安打、第4戦の9回裏、2死走者なしからの投ゴロで最終打者となり、ヤンキースとジャッジのシーズンがそこで終了した。

 

この結果に対して、現地メディア「ファンタジー・プロス」スタッフのライアン・ウォメル氏が自身のツイッターでコメントを投稿。

 

「オオタニがMVPではないと言うけれど、彼のチームは、ALCSでアーロン・ジャッジと同じ数の勝利を収めた」と、エンゼルスはポストシーズンに進出できなかったが、ALCSではヤンキースも同じ0勝と皮肉ったことでMVP論争が再び熱を帯びた。

 

注目のMVP結果は、まず現地11月7日(日本時間8日)に最終候補が発表され、17日(同18日)に受賞者が発表される。MVPは歴史的な活躍を見せた2人のどちらに輝くのか、論争はまだ終わりそうにない。

特別付録の「ドカベン」殿馬一人キラカードで、ついに「明訓四天王」が揃う! “プロチ”50年を振り返る「カルビープロ野球カード 50YEARS ANNIVERSARY BOOK」

「カルビープロ野球カード 50YEARS ANNIVERSARY BOOK」、10月24日発売!

 

1973年に販売を開始した、おまけ付き菓子の金字塔、“プロチ”こと「カルビープロ野球チップス」(当時の名称は「プロ野球スナック」)。本書は50年目のアニバーサリーを迎えた「カルビープロ野球カード」の歴史を振り返る、永久保存版の一冊です。

 

ここでしか読めないスペシャルインタビュー!

カルビーで現在プロ野球チップスの開発担当を務める三井 剛さんの秘話をはじめ、カルビープロ野球チップスとゆかりのある人物にインタビューを行い、思い出をたっぷりと語ってもらいました。ここでしか読めないエピソードが満載です!

 

ONから村上宗隆、佐々木朗希まで……野球界とともに歴史を振り返る

1973年から続くカルビープロ野球カードの歴史を、年代ごとに振り返る渾身の特集、「カルビープロ野球カードクロニクル」。選手の写真が載せられたオモテ面に加えて、ユニークなコメントが楽しいウラ面もたっぷりと紹介。プロ野球界の出来事と合わせて、当時の思い出にたっぷりと浸れるはず!

 

カルビープロ野球カード「ドカベンedition殿馬一人」が特別付録に!

カルビープロ野球チップスが50年目、そして「ドカベン」は50周年という、野球ファンにとって記念すべき年に、スペシャルなコラボ企画が実現。「ゲットナビ」の付録となっていた山田太郎里中 智岩鬼正美に続き、本書には殿馬一人のキラカードが1枚付いてきます!

 

【商品概要】

カルビープロ野球カード 50YEARS ANNIVERSARY BOOK

定価:1100円(税込)

判型:A4

メジャーリーガー続々参加表明! 大盛り上がり必至のWBCに大谷翔平の参戦は?

来春3月開催予定の第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。ドイツ、パナマで行われた予選組みのトーナメントも終了し、大会史上最多となる本戦出場20の国と地域が決定。予選を通過した4チームのプール分けも決定し、本戦の準備が整った。

 

前回の2017年大会でアメリカが初優勝。2020年の大会は新型コロナウイルス感染症の流行のため延期となったが、連覇を目指すアメリカをはじめ各国から大物メジャーリーガーが続々と参戦を表明。今大会はかつてない盛り上がりを見せそうだ。

 

7月に、大谷翔平の同僚であるロサンゼルス・エンゼルスの主砲マイク・トラウトが早々にアメリカのキャプテンとして名乗りをあげると、フィラデルフィア・フィリーズのブライス・ハーパー、ロサンゼルス・ドジャースのムーキー・ベッツも参加を表明した。

 

そこで、現時点でのプールごとの主な出場選手を見てみよう。

 

プールA 台湾・台中

台湾・キューバ・イタリア・オランダ・パナマ

 

イタリアの指揮を執るのはマイク・ピアザ。選手では、大谷の同僚でもあるエンゼルスのデビッド・フレッチャーやマックス・スタッシーなどもイタリアの選手として参加を表明している。

 

プールB 東京

日本・韓国・中国・オーストラリア・チェコ

日本代表は11月5日からの強化試合に向け、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆、阪神タイガースの佐藤輝明など国内組のロースターを発表。本戦での参加が期待されるエンゼルスの大谷翔平やシカゴ・カブスの鈴木誠也は、チームからのゴーサインはすでに出ている。

 

また、東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大は自身のツイッターで、「簡単なことではないのは重々承知の上ですが、出場したいです」とメッセージを投稿。本戦に向けてのメンバー構成は目が離せない。

 

プールC フェニックス

アメリカ・カナダ・メキシコ・コロンビア・イギリス

カナダは、昨年のワールドシリーズMVPのフレディ・フリーマン(ドジャース)が。メキシコも今季17勝のフリオ・ウリアス(ドジャース)らの参加が決まっている。

 

そして前回王者アメリカは、前出のトラウトやハーパーをはじめ、セントルイス・カージナルスのポール・ゴールドシュミットにノーラン・アレナド、ニューヨーク・メッツのピート・アロンゾなど現役のトップ選手が参加を表明。

 

監督やコーチ陣も、アンディ・ペティットやケン・グリフィーJr.など、レジェンドの参加が発表されている。

 

プールD マイアミ

プエルトリコ・ベネズエラ・イスラエル・ドミニカ共和国・ニカラグア

プエルトリコは、今季で現役を引退したカージナルスのヤディアー・モリーナの監督を発表。ベネズエラでは、ヒューストン・アストロズのホセ・アルトゥーベ。ドミニカ共和国は、トロント・ブルージェイズのブラディミール・ゲレーロJr.、サンディエゴ・パドレスのフアン・ソトなども参加を表明している。

 

日本の2大会連覇で始まり、ドミニカ共和国、アメリカが優勝を飾り迎えた第5回大会。通常のレギュラーシーズンとは違い、祖国の威信をかけて戦うもう一つの真剣勝負。昨年の東京オリンピックで悲願の金メダルを獲得した日本が再び頂点に返り咲くか、アメリカの連覇か、それとも新たなチャンピオンが生まれるか。真の世界一へ向けての戦いがいよいよ始まる。

サッカーではお馴染みの“ゆりかごポーズ”。MLBでは禁断の挑発行為?

現在メジャーリーグ(MLB)はシーズンを締めくくる「ポストシーズン」の真っ只中。連日熱戦が振り広げられているが、日本時間10月17日に行われたアメリカン・リーグの地区シリーズ、クリーブランド・ガーディアンズ対ニューヨーク・ヤンキース戦でのワンシーンが話題となっている。

 

1勝1敗のタイで迎えた第3戦、3対1でリードされていたガーディアンズは4回裏、ジョシュ・ネイラーがヤンキースのエース、ゲリット・コールからソロアーチを放つ。大興奮のネイラーがダイヤモンドを周る際に見せたのが“ゆりかごポーズ”だった。

 

サッカーではよく目にする微笑ましいゴールパフォーマンスだが、MLBでは禁断の挑発行為。赤ちゃん(対戦相手)をあやす動きで、ゲームを支配していることをアピールする。

 

発端は2018年のNBA、当時オクラホマシティ・サンダー所属のラッセル・ウェストブルック(現ロサンゼルス・レイカーズ)が始めたパフォーマンス“Rock the Baby”。その意味は、「小さい奴がいると、赤ん坊みたいに扱わないといけない」とポイントを決めたあとに挑発したことから広まった。

 

この“ゆりかごポーズ”。起源はサッカーだといわれている。1994年のアメリカW杯準々決勝、オランダ戦でのちに鹿島アントラーズでもプレーしたブラジル代表の“ベベット”ことジョゼ・ロベルト・ガマ・デ・オリベイラが始めたパフォーマンスだった。

 

2日前に生まれた自身の子どもを祝うダンスが話題となり、現在も「赤ちゃんが生まれたお祝い」として頻繁に披露されている。ちなみに、そのときに生まれた息子のマテウスは現在ポルトガルのCDマフラに在籍するプロサッカー選手だ。

 

「所変われば品変わる」。同じポーズでも、タイミングやシチュエーションが違えば、意味合いが大きく変わってしまうことも。特にMLBでは無礼なポーズとして、今回は識者から非難の声があがっていた。

大谷翔平かアーロン・ジャッジか。白熱のMVPレース。発表はいつ? 選考はどうなる?

“野球の神様”ベーブ・ルースが1927年にメジャーリーグ(MLB)史上初のシーズン60本塁打を放ち、34年後の1961年に同じニューヨーク・ヤンキースのロジャー・マリスが61本塁打を記録。それから21年間破られなかった記録を、またもヤンキースのアーロン・ジャッジが更新した。

 

その快挙と、打率はわずか5厘差の2位で、本塁打王、打点王との三冠王を逃したジャッジのア・リーグMVPは確実かと思われた。

 

そこに割って入ったのがロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平だ。8月に10勝目を挙げ、ルース以来史上2人目の「シーズン2桁勝利&2桁本塁打」を達成すると、9月にはそのルースの「13勝&11本塁打」を更新する14勝目をマーク。

 

さらに、レギュラーシーズン最終戦ではMLB史上初の「投打でのダブル規定」を達成。2年連続MVP受賞に向け、ジャッジとの一騎打ちが勃発した。

 

気になるMVPの行方だが、答えはすでに出ている。MVPの選出は、全米野球記者協会(BBWAA)の会員30人の投票で決定するが、その投票はすでに締め切られている。

 

公平を期すため、現在行われているポストシーズンの成績は反映されない。あくまでもレギュラーシーズンの活躍を判断するもので、今さら「大谷だ!」「ジャッジだ!」と議論しても、その答えはすでに決定している。ならば、その“ジャッジ”を早く知りたいと思うのだが、メジャーリーグは現在プレーオフの真っただ中、ワールドシリーズで世界一が決定するまでは教えてくれない。

 

昨年、ブレーブスが26年ぶり4度目のワールドシリーズ優勝を決めたのが日本時間の11月3日。その後、9日に新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの候補が発表され、2週間後の16日に新人王を発表。MVPは20日に発表された。今年のワールドシリーズは、早くて11月4日、7戦までもつれ込めば6日には終了する。そのため、気になるMVPの発表は20日頃が予想されるので、議論はもうやめて結果発表を待とう。

 

ちなみに、ジャッジと大谷の“同時受賞”の声も聞かれるが、実はそんな偶然が1度だけ実現している。1979年のナ・リーグでは打率.344で首位打者となったキース・ヘルナンデス(カージナルス)と、打率.281、32本塁打、82打点のウィリー・スタージェル(パイレーツ)が、獲得票がそれぞれ奇跡的に216ポイントで並び、史上唯一ダブル受賞となった。

“オオタニ推し”のヤンキースOB、ついにジャッジMVPを認めるも裏では大谷翔平を絶賛

ニューヨーク・ヤンキース、ミルウォーキー・ブルワーズなどでメジャー通算251勝、3093奪三振を記録したレジェンド左腕、CC・サバシアが投稿したヤンキースファンへの“心変わり”の画像が話題に。

 

「メジャーで一番のオオタニ・マニア」を公言するサバシアは、今年の7月にはエンゼルスの大谷翔平の誕生日を祝うツーショット画像を自身のSNSで投稿するほど大谷を推している。

 

「MLBネットワーク」の番組内でも「オオタニは史上最高の選手、彼こそMVPだ」と力説していたが、ここにきてついに心変わりしたようだ。

 

「わかった、わかったよヤンキースファン、これでどうだ」と題し、「OK、ジャッジがMVPだ」と、ヤンキースの後輩で現在、ヤンキース史上最多と同時にリーグ史上最多の本塁打に迫り、三冠王の可能性もあるアーロン・ジャッジをプリントしたTシャツを着た画像を投稿。ヤンキースファンから喜びのコメントが集まった。

 

だが、そのTシャツの背面には「しかし、オオタニが地球上最高の選手だ」とサバシアの“オオタニ推し”は健在。大谷ファンからも納得の投稿が寄せられた。

 

リーグ史上最多本塁打&三冠王のジャッジか、二刀流で史上初の投打W規定達成の大谷か。ますます過熱する今季のア・リーグMVP争い。シーズンは残り試合わずか。そしてMVP投票の結果はワールドシリーズが終了した後。この論争はまだしばらく楽しめそうだ。

MLBが大胆な新ルールを来季から導入! ベースボールはどう変わる?

日本時間9月10日、メジャーリーグ(MLB)が公式ツイッターで投稿した、2023シーズンから導入される3つの新ルールが話題に。MLBの狙いとは。ルール導入でベースボールがどう変わるのか。

 

1つ目は「ピッチタイマー」の導入。試合時間短縮のため、無走者の場合は15秒、ランナーがいる場合は20秒以内に投球しなければならず、打者のタイムアウトは1度まで。投手が時間を超過すればボールがカウントされ、打者が超過すればストライクがカウントされる。

MLBニュースのツイッターでも時短が検証され、これにより9回で28分短縮されるとみられている。

 

2つ目は「ベースサイズの拡大」。一塁、二塁、三塁の各ベースが現状の15インチ四方(約38.1cm)から18インチ四方(約45.72cm)に拡大することで、野手と打者の接触などに怪我を防ぎ、塁間が短くなることで盗塁増も期待される。

 

最後は「守備シフト制限」だ。二塁ベースの両サイドに2人ずつ配置しなければならず、これまでの極端なシフトが禁止される。

 

これらのルール変更で期待できる効果は時短。守備シフトもシフト変更に時間がかかるとも言われている。そして大きく変わりそうなのが盗塁の増加だ。塁間が短くなるだけでなく、ピッチタイマーの導入で3度目の牽制球で走者を刺せなければボークとなる。

 

現在は本塁打での得点が偏重され、盗塁数は年々減少しているが、これにより試合時間とともに攻撃もスピーディーなベースボールが帰ってくることに期待されているようだ。

大谷翔平が104年ぶりの偉業達成! 在米スポーツライターが解説する、大谷選手の凄さとメジャーリーグの楽しみ方

世界最高峰のプロ野球リーグ「メジャーリーグベースボール」(MLB)。野茂英雄さんやイチローさん、松井秀喜さんなど、そうそうたる顔ぶれの日本人選手が挑戦してきた中で、かつてないほど注目を集めている存在が、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手です。2022年8月9日(日本時間10日)、1918年のベーブ・ルース以来、104年ぶりに2桁勝利・2桁本塁打の歴史的偉業を達成しました。

 

今、わたしたちはこの先、数百年と語り継がれるであろう、名選手の活躍をリアルタイムで見られる幸運期に生きている、といっても過言ではありません。今回、ニューヨーク在住のスポーツライターとしてメジャーリーグを取材してきた杉浦大介さんに、メジャーリーグの楽しみ方と、大谷選手の記録の裏側にある凄さを、野球初心者でもわかるように教えていただきました。

 

あらためて知りたい、
大谷君が世界のオータニサンになるまで

インタビューを受ける大谷翔平選手。黄色い囲み内が杉浦さん。(写真提供=杉浦大介)

 

社会人野球の選手だった父とバドミントン選手だった母の間に、1994年7月5日に3人兄弟の末っ子として、岩手県水沢市で生まれた大谷翔平選手。小学3年生のときに、地元のリトルリーグで野球を始め、小学5年生の頃には、すでに中学生レベルの球速110kmを出すように。その後、岩手県を代表する高校野球の名門校・花巻東高校へと進学し、高校2年生の春に出場したセンバツ高校野球で球速150kmを出しています。そして、高校3年生では球速160kmを記録。これはアマチュア史上最速であり、投手・大谷翔平選手への注目が集まる出来事になりました。

 

「大谷選手は高校を卒業した2013年に北海道日本ハムファイターズに入団していますが、その当時からメジャーリーグ挑戦を表明していました。日ハムへの入団の決め手となったのは、投手としてだけではなく、野手としてのスキルも上げる“二刀流起用”の育成プランだったそう。その育成プランはすぐに結果として表れていきます」(スポーツライター・杉浦大介さん、以下同)

高校生ルーキーとして出場した開幕戦では、1960年以来53年ぶりの2安打1打点。一軍初登板では新人投手最速の157kmを記録。パ・リーグ史上最速の160kmを記録した後は、自分で記録を塗り替えていき、20歳のときには、日本プロ野球史上最年少で16奪三振の最年少記録を打ち立てます。

 

「高校卒業後、わずか3年で年俸1億円プレイヤーになったかと思えば、2018年には、ついにメジャーリーグへの進出のチャンスをつかみます。当時、まだプロ選手としての経歴条件として海外FA権の取得ができなかった大谷選手は、所属球団の許可とメジャー側の単独交渉で行う“ポスティング・システム”を使って、メジャーリーグへの移籍を希望し、二刀流への考え方や育成方針を大切にしているチーム『ロサンゼルス・エンゼルス』に入団しました」

 

日本の球団でトップレベルの活躍をしてきた選手でも、メジャー入団後、最低3年は育成期間が必要とされる中、入団1年目の3月29日の開幕戦で初打席初安打、4月1日には初登板初勝利を成し遂げる快挙ぶり。

 

「史上もっとも偉大な野球選手とされるベーブ・ルース(George Herman “Babe” Ruth, Jr)以来、100年ぶりの本格的二刀流選手が現れた、ということで、日本だけではなく、アメリカでも一大センセーショナルになりました。大谷選手は『歴史に残る選手』という表現ではチープすぎる、あり得ないレベルでの偉業を成し遂げています。そして、現在も成長を続けている大谷選手。今まで野球にそれほど関心を持ってこなかった方も、見て損はないことが伝わるのではないでしょうか」

 

メジャーリーグの過酷な環境と、
そこで結果を出す凄みとは?

2022年7月5日、28歳の誕生日を迎えた大谷選手。(写真提供=杉浦大介)

 

高校野球では、投手としても野手としても活躍する選手はたくさんいます。しかし、プロの世界、特にメジャーリーグという舞台においては、どちらかに絞らないとやっていけない世界。そのため、二刀流で活躍するというのは、驚異であり、神業とも言えることです。

 

「日本とアメリカのベースボールを比較したとき、その大きな違いはチーム数とパワーです。日本は12チームをセリーグとパリーグに分けていますが、アメリカは30チームをアメリカンリーグとナショナルチームに半々に分けています。

稼働シーズンは3〜10月で、どちらの国もほぼ同じ期間。日本に比べてアメリカは、国土も広いしチーム数も多いので、移動距離や試合数が増えることで、結果的にかなりハードワークになります。日本のプロ野球は基本的に月曜がお休みですが、アメリカはシーズン中にほとんど休みはなく、毎日のように試合があります。高い集中力を維持するためにも、コンディションを調整するためにも、本来であれば、打つのか守るのか、どちらかに絞らないとやっていけません。そんな中、大谷選手は打っても投げてもトップレベルの結果を叩き出しているのです」

 

MLBオールスターゲームが行われたロサンゼルスの空港。(写真提供=杉浦大介)

 

メジャー1年目に22本塁打を記録していますが、これは日本人メジャーリーガーのホームラン記録を塗り替えました。同じく1年目に10登板20本塁打10盗塁という、メジャー史上誰もなし得ていない記録を出しています。

 

「2021年5月11日のアストロズ戦では、2番投手として7回4安打1失点10奪三振後、ライトの守備につき、試合終了まで出場。『投げて、打って、守る』三刀流の活躍を見せています。2021年のオールスターゲームでは、メジャー史上初の投打両方スタメンとなり、同じ選手の名前が並ぶ異常事態を起こしました。スポーツライターとして、大谷選手のプレーを見続けているので、少し麻痺してきていますが、これは本当にすごいこと。

1920年代にアメリカで二刀流の快挙を成したといえば、ベーブ・ルース選手が知られていますが、大谷選手の活躍は、ベーブ・ルースと並び、超えていくレベルです。この先何年間も教科書に名を残すことはまちがいなく、何百年にも渡り語り継がれるはずです。数年前に大谷選手の3ランに興奮した現地実況が『ビッグフライ、オオタニサーン』と叫んだことがニュースになっていましたが、球場では、翔平ゆえに『ショータイム!』という掛け声で賑わっています」

 

メジャーリーグでは何が評価される? 日本との評価の違い

ニューヨーク・ヤンキースvsロサンゼルス・エンゼルスのスター対決。(写真提供=杉浦大介)

 

メジャーリーグで活躍する日本人選手には、和を尊んだり、緻密な戦略を駆使したりするような日本人らしいプレーというものが評価されているのでしょうか?

 

「基本的に日本人選手は“野球のIQ”が高く、戦略の理解度が高いと言えます。職人気質と言いますか、匠と言いますか。しかし、メジャーリーグで活躍する選手は、日本人らしいプレーという部分を期待されているわけではないし、そこが評価されるわけではありません。

イチロー選手はメジャーリーガーとしては華奢で小柄でした。でも、天才的なプレーと足の速さで活躍。そういう部分は、日本人らしいと言えるかもしれません。しかし、イチロー選手の後、何名か同じようなタイプの選手がメジャーに挑戦しましたが、うまくいきませんでした。イチローはやはり、イチローなのです。日本人だからというより、ひとりの天才プレーヤーとして評価されていました。

今やベテランクラスになっているダルビッシュ選手も、イチロー選手とは活躍シーンが違いますが、芸術的な技量が魅力です。狙った場所に投げられるし、多彩な球種でバッターを混乱させます。匠の技と言えますが、日本人らしい選手という視点で評価されているわけではありません。

どこの国から来た選手でも、基本はパワーが求められます。投手ならばより速い球が投げられて、野手ならばより遠くまで打てることが期待されています。つまり、見応えのあるプレーをしてくれる選手であれば、惜しみない賞賛が与えられる。プレーも評価もシンプルなのがメジャーリーグと言えます」

 

野球発祥の地と言われているニューヨーク州・クーパーズタウンの「アメリカ野球殿堂博物館」に展示されているイチローのユニフォーム。「イチローは匠のプレーで魅了してくれた天才プレーヤー。日本人らしいというよりも、唯一無二の存在として評価されています」(写真提供=杉浦大介)

 

大谷翔平選手のヘルメットやキャップも展示されています。「現役選手ですが、こうして野球殿堂博物館に展示されるところからも、彼がどれだけ評価されているのかがわかります。大谷選手の数ある構成のひとつに、2021年4月の先発投手として160kmの豪速球を投げたすぐ後の攻撃でホームランを打った名シーンがあります。YouTubeなどでも見られるので、チェックしてみてください」(写真提供=杉浦大介)

 

大谷選手以外にも注目!
今後の活躍から目が離せないメジャー選手とは?

(写真提供=杉浦大介)

 

大谷選手以外に、今、杉浦さんが注目しているMLB選手を教えてもらいました。

 

「日本人選手ならば、2021年からシカゴ・カブスに入団した鈴木誠也選手はこれからの飛躍が楽しみですね。彼はメジャーリーグに来てまだシーズン1年目なので、こちらの環境にコンディションを合わせる調整段階にいます。しかし、すでに5年契約を結んでいるので、こちらでも活躍できる選手に育っていくと思います。鈴木誠也選手は、足が速くて守備もしっかり、打者としても期待できる3拍子揃い。メジャーリーグで長く活躍できるのではと感じます」

 

(写真提供=杉浦大介)

 

日本人選手以外でも、一人ピックアップするなら?

 

「ニューヨークヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の活躍はすばらしいですね。画像は7月31日、2回、右翼席に2ランを打ち、今季42号、通算200号に到達し、過去9試合で9本塁打したときのもの。7月の月間MVPに選ばれていますが、打者としての好成績でチームの勝利に貢献しています。メジャーリーグは、いかに速い球を投げるか、そして、いかに多くのホームランを打つかが大事なポイント。投げるのも打つのもパワーのあるプレーが評価されるし、期待されています」

 

最新情報はココから!
チェックすべきニュースアプリとSNS

メジャーリーグの最新ニュースをいち早く手に入れて楽しむには、ここをチェックして。

 

「日本語サイトならば、Yahooが運営している『スポーツナビ』はいいと思いますよ。『MLB』というカテゴリがあるので、そちらをクリックしてもらえれば、最新ニュースが確認できます。ほかには、選手の個人的なTwitterアカウントや僕のようなスポーツライターのTwitterアカウント。英語が読めるのであれば、MLB関連の媒体やライターのアカウントをチェックするといいでしょう。ダルビッシュ選手のようにインスタグラムのアカウントで積極的に発信している選手もいるので、気になる選手名でインスタグラムのアカウントがないかを確認してみるのもいいかもしれません」

スポーツナビ https://baseball.yahoo.co.jp/mlb

 

ロサンゼルスのドジャースタジアム(写真提供=杉浦大介)

 

大谷翔平選手の活躍は、野球好きを楽しませるだけに止まらない、と断言する杉浦さん。そのプレイをチェックすることで、元気や勇気をもらえるかもしれません。

 

メジャーリーグを楽しむ秘訣として、杉浦さんが力を込めて話していたのは、リアルでの観戦体験の価値。メジャーリーグが開催される球場は、場所によっての特徴があり、また、楽器に頼らない、歓声というエールの迫力に心が揺さぶられるそうです。歴史上、長く語り継がれるであろう日本人選手が活躍している今、メジャーリーグ観戦をこの先の実現したい夢の一つに掲げるのもよさそうです。

 

【プロフィール】

スポーツライター / 杉浦大介

高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。1999年に渡米し、現在はニューヨーク在住。 『スポーツナビ』『SPORTS COMMUNICATIONS』『スラッガー』『ダンクシュート』『アメリカンフットボールマガジン』『ボクシングマガジン』『日本経済新聞・電子版』『NBA Japan』等、多数の媒体に記事、コラムを寄稿している。
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ヨウジヤマモトとのコラボ企画“漆黒のG”が待望のデビュー! 電車ジャック動画も公開

7月5日、日本を代表する世界的デザイナー、山本耀司氏が手掛けるブランド「ヨウジヤマモト」とのコラボ企画を発表した読売ジャイアンツ。ブランドを象徴する漆黒のデザインが話題となったが、ついに、9月6日から東京ドームで行われる横浜DeNA3連戦で、選手が着用して試合に挑む。

 

コラボ企画実施を前に、渋谷スクランブルスクエアや駅構内、さらには車両内を告知ポスターなどで染める電車ジャックも行われ、公式ツイッターでは電車ジャックを準備するレアな動画も公開された。

 

また、9月6日の始球式には「Yohji Yamamoto 2023春夏コレクション」にモデルとして出演した、俳優の伊藤英明さんが務めることも発表。

 

この3日間、各日来場先着1万5000名には「Yohji Yamamoto特別ユニホーム」がプレゼントされるが、東京ドーム23ゲート横の直営グッズショップ「G-STORE」では、9月6日11時(予定)より数量限定で選手/番号なしのレプリカユニホームが販売される。

 

ジャイアンツオンラインストアでは「レプリカユニホーム(税込2万5000円)」、「プロコレクションユニホーム(税込6万6000円)」の予約販売が行われている。商品が届くのは10月下旬から11月下旬となるので、9月6~8日のゲームには間に合わないが、オシャレにもこだわりたいG党ならばチェックしよう。

 

また、9月6日の正午からは「コラボレーションロングTシャツ(税込2万2000円)」、「コラボレーションキャップ(税込1万6500円)がジャイアンツオンラインストアとNEW ERA公式オンラインストアで発売される。

全米が感動した! リトルリーグで起きた「真のスポーツマンシップ」が話題に

リトルリーグの全米ナンバーワンを決定するワールドシリーズが現在行われているが、その大舞台の出場権をかけたサウスウエスト地区のチャンピオンシップゲームで感動的なシーンが生まれた。

 

 

テキサス州ウェーコのマーヴィン・ノークロス・スタジアムで行われた、オクラホマ州代表のタルサとヒューストン近郊の都市、パーランド代表のテキサスイーストとの試合。

 

初回、3点を先取されたタルサは2点を返し、2死一・二塁で打席にはアイザイア・ジャービス。対する先発のケイデン・シェルトンによる0-2からの投球が、ジャービスの頭部を直撃。その瞬間、ジャービスは倒れ込むもすぐに立ち上がって一塁へ向かった。このシーンで動揺したのが、投手のシェルトンだった。

 

 

マウンドに立つシェルトンは明らかに動揺し、うつむいていると、一塁からジャービスが歩み寄りハグした。さらにジャービスは「いい球だったよ、さあ頑張ろう!」と声を掛けると会場が温かい拍手で包まれた。この動画がスポーツメディア「ESPN」のツイッターでも投稿されると、再生回数は370万回を超えた

 

 

この試合は9対4でテキサスイーストが勝利し、ペンシルベニア州ウィリアムズポートで開催されるワールドシリーズに進んだ。

 

タルサのコーチ、ショーン・コープレンは「ジャービスにシェルトンを慰めるように言ったわけでなく、彼が投手に向かっているのを見たとき、ジャービスの性格に基づいて前向きな行為を期待した。彼がなにか親切なことをしようとしているのはわかっていた」とコメント。

 

そして、真のスポーツマンシップの行動を取ったジャービスについて、父親のオースティン氏は「優れた選手であることよりも、優れた人間であることの方が重要です。それを私は本当に誇りに思います」と語った。

甲子園のヒーロー「斎藤佑樹」が今思うこと、これからのこと。そしてお気に入りのモノとは?

昨季限りでプロ野球のユニフォームを脱いだ斎藤佑樹は、言わずと知れたかつての“甲子園のヒーロー”だ。2006年夏、早実のエースだった斎藤が駒大苫小牧・田中将大選手(現東北楽天ゴールデンイーグルス所属)と繰り広げた、引き分け再試合に持ち込まれたほどの死闘は、今も語り継がれている。そして16年後、今年の甲子園では始球式をつとめたうえ、仙台育英が悲願を果たした決勝戦では解説席に現れ、“神解説”と大きな話題を集めた。

 

斎藤佑樹はいま何を考え、どこへ向かうのか。これまであまり明かされなかったプライベートも含めて、ざっくばらんに語ってもらった。

 

↑インタビューの間は常に笑顔が絶えず、気さくにトークを展開。現役を引退してから、「表情が穏やかになった」と言われることが多いという

 

「ゲットナビ、めちゃめちゃ好きなんですよ! この3年くらい毎号読んでます。インタビューのオファーをいただけて本当にうれしかったです」

 

ポーカーフェイスで、寡黙で、ストイック。筆者が野球選手としての斎藤佑樹に抱いていた印象とは異なる——多少のリップサービスはあったにせよ——社交的で自然体な青年の姿がそこにあった。家電やガジェット、時計、クルマなどモノ全般の情報に広くアンテナを張るという斎藤さんが、いま特に凝っているのは写真撮影だという。

 

「風景や空を撮ることが多いですね。月の周期は常にチェックしていて、満月を撮ったり、逆に星がキレイに見える新月のときを狙ってみたり。星空を撮りたいときは、街の灯りが少ないところまでクルマでパッと出かけることもあります。この間、北海道の美瑛町にある白金青い池という有名な観光スポットに行ったんですが、かなり良い写真が撮れました」

 

「達成感を得られるのが写真の魅力。いつか個展を開いてみたいです」

 

愛用するソニーα7SⅢは元々、現役時代に自身の投球フォームを記録してチェックするために購入したもの。趣味としての撮影を本格的に始めたのは現役を退いてからのことだが、すぐにのめり込んだ。

 

「カメラが好きなのは、撮影で達成感を得られるからかもしれません。僕は子どものころから野球の練習やトレーニングをして、試合で結果を出すことで達成感を得てきました。写真もそれと似ているところがあって、撮るものを事前にリサーチしたり、自身の撮影技術を高めたり、色々な準備をして撮影に臨みます。その結果として良い写真が撮れたら達成感を味わえる。写真を見た人からそれを褒めてもらえればさらにうれしいですね。腕を磨いて良い写真がたくさんストックできたら、いつか個展を開いてみたいと思っています」

 

斎藤佑樹のフェイバリットアイテム 1

●ミラーレス一眼
ソニー「α7S Ⅲ」実売価格44万9900円(ボディ)

有効1210万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載。画像処理エンジンは新開発のBIONZ XRを採用し、最高感度は拡張でISO409600を実現する。新開発の放熱構造により、長時間の4K動画記録も可能だ。

 

「フォームチェック用カメラが、趣味での相棒になりました」

「投球フォームを動画で記録してチェックするために購入しました。現役引退してその用途はなくなりましたが、いまでは趣味の撮影での相棒となりました。特に星空や夜景を撮るのが好きで、いつでも撮れるよう持ち歩いています」

 

カメラに限らず、あらゆることに対してこだわりが強いほうだという。現役時代はもちろん、引退したいまでも身体のケアには人一倍気を使っているが、特に意識を高く持つのが「睡眠」だ。

 

「2020年の秋にヒジの靭帯を断裂して新しい医療を受けていたんですが、そのときに先生から『再生に必要なテストステロンと成長ホルモンの分泌には、質の良い睡眠が必須』と言われたことがきっかけで、こだわるようになりました。たまに寝違えることがあったので、まずはしっかりデータを取ってマットレスの硬さを見直し、シーリー製の柔らかいものに変えました。これは肌触りも良くてストレスを感じることがなく、とても気に入っています。寝室のエアコンと加湿空気清浄機は国内メーカー製の高性能モデル。あとは、ディフューザーを使って、リラックスできるシトラス系の香りで部屋を満たすのもポイントです。天井に取り付けたポップインアラジンでヒーリング系の映像と音楽を流しながら寝ています。現役時代から移動中に寝るタイプじゃなかったぶん、自宅の睡眠空間にこだわりを持っているんです」

 

毎日欠かさないジムトレーニングも、ボディメンテナンスに対するこだわりのひとつだ。パーソナルトレーナーをつけて、ハードなメニューで自分を追い込んでいる。

 

「現役時代よりしっかりやってるんじゃないかっていうくらいで、終わったあとはヘロヘロになってます。スーツをカッコ良く着こなせる肉体を目指していて、ベンチプレスをしっかりやっています。現役時代は胸回りの可動域を広げるためにベンチプレスをやっていなかったので新鮮です。魅せる肉体に仕上がってきてますよ」

 

本来は「とても好き」だという酒も、質の高い睡眠やジムトレーニングといった毎日の“ルーティン”を守るために控えている。

 

「20代のころはチームメイトとハメを外すこともありました(笑)。米国アリゾナでのキャンプ中、後輩の(杉谷)拳士とクラフトビール専門店に繰り出したり……。ただ30歳を過ぎてから節制し始めて、引退後も酔うほど飲んだ日はありません。毎日活動するなかで、酒に酔ったことで思うようにいかなくなってしまうのがイヤなんです。翌日に何もなければハメを外しても良いのですが、毎日やるべきことはあるので、あまりそういう気になりませんね。最近流行っている低アルコール飲料や、お酒テイストのノンアルコール飲料は結構好きです。この間初めてノンアルワインを飲みましたが、思っていた以上に美味しくて驚きました」

 

↑本誌を毎月愛読する理由は「モノだけじゃなくて、トレンド全体を把握できるのが良い」から。ほかにも様々なメディアをチェックしている

 

「メタバース空間を活用して、何ができるか考えています」

 

インタビューの合間にも本誌をパラパラとめくり、「このカメラが欲しいんですよね〜」とか「この家電って本当に良いんですか?」と気さくに尋ねてきた斎藤さんが、最も興味を示していたのは「メタバース」の特集記事だ。

 

「新しいことがやりたくて、いま勉強しているところです。コロナ禍で気軽に外出できない状況が続くなか、スポーツ界にもメタバースの波が必ず来ます。例えば、北海道日本ハムファイターズの本拠地は2023年に新球場へ移転することが決まっていますが、道内の人でないと実際に訪れるのは難しい。そこで、メタバース空間内に球場や周辺施設を再現できれば、これまでにないエンタテインメントビジネスが生まれると思うんです。アバターが着るユニフォームなどグッズも販売できるし、バーチャルならファンと選手との交流もさかんになるはず。僕も何かアイデアを出してファイターズや野球界を盛り上げたいという気持ちがあります。メタバース空間内に僕が撮った写真を並べて個展を開くというのも良いですね(笑)」

 

次のステージへ進むためインプットを続ける斎藤さんに、“いま一番やりたいこと”を聞いた。

 

「色々とありますが……今年の夏に富士山に登る予定です。そこで達成感を味わえると思いますし、ビジネスへの活力も得たいですね」

 

野球界で幾度も頂点に立った斎藤佑樹は、新たなる高みを目指してスタートを切ったところだ。

 

斎藤佑樹のフェイバリットアイテム 2

●一体型VRヘッドセット
Oculus「Oculus Quest 2」実売価格3万7180円(128GB)

Meta(旧Facebook)が展開するシリーズ最新モデル(現在はMeta Quest 2に名称変更)。スマホやPCなどと接続せずに使えるスタンドアローン型で、頭部だけでなく全身の動きに対応する高いトラッキング性能を備える。

「メタバースを楽しむため、真っ先に購入しました」

「『メタバース』に興味を持って勉強するようになり、まず購入したのがコレです。いまのところはVRChatを楽しんだり、シューティングゲームをプレイしたりといった用途ですが、今後どんどんやりたいことが増えるはず!」

 

斎藤佑樹のフェイバリットアイテム 3

●照明一体型プロジェクター
ポップイン「popIn Aladdin 2」実売価格9万9800円

LEDシーリングライトとプロジェクター、スピーカーが一体となったデバイス。Android 9.0を搭載し、YouTubeなどの動画配信サービスをはじめとする様々なコンテンツを楽しめる。フルHD画質で最大120インチの投写が可能。

「ベッドルームに設置して、月の映像に癒されています」

「ベッドルームに設置して映像と音を楽しんでいます。以前は寝る前にNetflixで映画をよく見ていたのですが、いつも途中で落ちてしまって最後までたどり着けなくて(笑)。いまは月の映像を見て癒されながら寝ています」

 

斎藤佑樹のフェイバリットアイテム 4

●電子レンジ
バルミューダ「BALMUDA The Range」実売価格4万7850円

ムダを削ぎ落としたシンプルなデザインが特徴。自動/手動での温めや解凍モードなどをダイヤルで直感的に設定できる。オーブン機能も備え、パンなどの発酵にも対応。操作音にギターサウンドを採用しているのもユニークだ。

「シンプルなデザインが気に入り、バルミューダで揃えています」

「白物らしくない、シンプルでオシャレなデザインのバルミューダがお気に入り。このレンジのほか、BALMUDA The ToasterやBALMUDA The Potなどを揃えて、キッチン回りで統一感を出していますね」

 

Profile

斎藤佑樹

早実高3年時の夏の甲子園で激闘の末に優勝を飾り、一躍全国区のスターに。早大入学後からすぐに主戦投手として活躍し、4年時には主将も務めた。2010年のドラフト会議では1位指名で4球団が競合した後、北海道日本ハムファイターズに入団。プロ入り後は度重なるケガに悩まされながらも11シーズンを送り、21年に現役引退。同年12月に株式会社斎藤佑樹を設立した。
Instagram @yuki____saito

 

撮影/千葉タイチ

 

※『GetNavi』2022年4月号のインタビュー記事を再構成し、転載したものです。

“野球カード界のモナ・リザ”がスポーツカード史上最高額更新の約10億円で落札

日本時間8月5日、オークション会社「ゴールディン・オークションズ」にて落札されたスポーツトレーディングカードが、史上最高額を更新する725万ドル(約9億7900万円)だったことを発表した。

 

 

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このカードは、1897年からアメリカのたばこ会社が、たばこの箱の中に景品として入れた500種以上の野球カードシリーズの一枚。希少性の高さから“野球カード界のモナ・リザ”とも呼ばれ、昨年8月に660万6000万ドル(約7億2600万円)で最高額となっていたが、今回同カードが最高額を更新した。

 

カードナンバー「T206」。1909年当時ピッツバーグ・パイレーツに所属していたホーナス・ワグナーのカードで、ワグナーは首位打者8回、打点王5回、盗塁王5回を獲得した強打者で、1936年に初めて選出された野球殿堂入り選手5人の中の一人だった。

 

しかし、諸説はあるが、非喫煙者だったワグナーがカードの回収・廃棄を命じたため、流通量が圧倒的に少なかったという。現存するカードは60枚未満とされ、今年の2月には大半が破れていたカードでも5000万ドルを超える値段がついた。

 

 

現役メジャーリーガーで最高額のカードは、トップス社「2009 Bowman Chrome Superfractor」の、マイク・トラウト(エンゼルス)のルーキーカードで、2020年8月に393万6000ドル(約4億3300万円)の値がついた。

 

 

ちなみに、同じくエンゼルスに所属する大谷翔平のサイン入りルーキーカード「2018 Bowman Chrome Superfractor Autograph」は2018年9月に2000万円超えとなったが、現在はもっと価値が上がっているはず。今後どれほどの高額で取引されるのか楽しみだ。

来年が待ちきれんって!新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」とパナソニックのタッグが期待感しかない

野球ファンだけにとどまらない人気を獲得している「きつねダンス」、BIGBOSS(新庄剛志)監督による積極采配、2023年の新球場「エスコンフィールドHOKKAIDO」(以下、エスコンフィールド)への本拠地移転など、球界に多くの話題を振りまいている北海道日本ハムファイターズ。そのファイターズが、新球場移転に伴ってパナソニックとのパートナーシップ契約を新たに締結、パナソニックが新球場に提供する照明技術などとあわせた発表が行われた。

 

「エスコンフィールドHOKKAIDO」と、その周囲に広がるボールパーク「Fビレッジ」。その具体像はどのようなものなのか。両社のパートナーシップに注目しながらレポートする。

 

世界初・日本初が満載の、球場を中心にした“街”

2023年3月に開業予定のエスコンフィールドは、北海道日本ハムファイターズが球団初の“自前球場”として、建設工事が行われている。ガラス張りの壁面や、開閉式屋根と天然芝の組み合わせなど、これまでの球場にはなかった画期的な試みが多く詰まった、“21世紀型”ともいえる球場だ。

 

球場内では、宿泊しながら観戦が楽しめる宿泊施設や、世界初の球場内温泉・サウナ施設が入った5階建てのビルや、センター後方からフィールドを一望できるブリュワリーレストランなど革新性あふれる施設がグラウンドを囲っている。

↑エスコンフィールドと周囲の施設。球場の形状が異彩を放つのはもちろんのこと、近くに建つマンションなど、“従来のボールパーク”からも進化した全容になっている

 

球場周辺の32ヘクタール(東京ドームの建築面積の7倍弱)にもおよぶ敷地には、エスコンフィールドを中心としたボールパーク「Fビレッジ」が広がる。土地を新規開発できるという強みを活かした広大なボールパークには、ショッピングモールや宿泊施設はもちろん、体験型農園、認定こども園や子ども向けの遊戯施設、さらにはマンション、シニア向けのレジデンス・メディカルモールなどが立ち並ぶ。「世界がまだ見ぬボールパークを創る。」というコンセプト通り、球場を中心としたひとつの街がそこに完成しているといえよう。

↑Fビレッジに立ち並ぶ施設の地図

 

球場と街を照らす、選手にも人にもやさしい灯り

そのボールパークを電気設備の面で支えているのが、パナソニックだ。球場内の照明や、演出に用いられる約600のサイネージ、映像制作プラットフォーム、球場全体の冷暖房熱源装置を納入している。特に、球場の照明では、エスコンフィールドのために開発したオリジナルのLED投光器を合計354台設置。プレイヤーファーストの競技環境実現のため、各照明が照らす方向を微妙に変えるなどして眩しさを抑制、「照明の光が選手の目に入ってフライボールを落としてしまう」などの事態を防いでいる。

 

照明の演色性の高さもポイントだ。演色性とは「太陽の光に近い色を出せるか」を表した指標で、Raという単位を用いて表される。演色性が最大の場合はRa100となり、虹色の7色で構成される太陽の光と同じ鮮やかさが再現できていることになる。現在の技術では、Ra100の照明はまだ実現していないのだが、エスコンフィールドではそれに迫るRa90以上の照明を導入した。

 

これにより、球場の魅力である天然芝や、選手たちの姿がより映えて見えるというわけだ。せっかくの天然芝球場なのだから、その魅力を活かすという意味でも、この照明の存在意義は大きい。このRa90以上という数値は、国内の他球場と比較しても最高級のものだ。

↑演色性が高い照明を使用すると、モノの色が鮮やかに見える。球場での生観戦はもちろん、テレビのモニターを通しての観戦でもこのメリットは発揮される

 

また、エスコンフィールドには、世界の球場でも最大級の大型ビジョンが2つも設置されている。同球場のLED投光器は、瞬時の滅点灯と、1台ごとの制御に対応してるため、スタメンの発表時や得点時などには、ビジョンと照明が連動した圧巻の演出が繰り広げられる。

 

その模様については、下記の3D動画を参照してほしい。前半では、照明の照射角度のシミュレーションが、後半では実際に行われる演出の様子が収録されている。(ビジョンに写っている演出は2022年時点のもの)

 

エスコンフィールドの照明は、選手、観客双方にとって、魅力のあるものに仕上がっている。しかし同球場の革新性ゆえ、その照明を実現するためには、独自の取り組みが必要だったと、担当者は語る。その最大の難点は、照明を設置できる場所が限られていたことだった。球場の仕組みの都合上、投光器を設置できる場所は天井のわずか6か所。

 

しかも、ライン状に設置しなければならないという、いまだかつてない形状だった。そこでパナソニックでは、VR技術を使い、工事前に照明環境を事前検証。従来のような図面ではなく、各地点からの見え方を「サイバードーム」という1/1スケールで体感できる装置などを使って入念なプランニングを行なったという。

↑エスコンフィールドの照明設置位置。赤枠部分と青枠部分で取り付けられる照明が異なる。赤枠には明るい2kW相当の照明、青枠には出力を抑えた1kW相当の照明が設置されるという

 

球場の周囲、ボールパーク内の照明もパナソニックが担当している。全周への確かな明るさが必要な駐車場は高さのあるポールライト、人々が集まる広場には広い範囲を照らせるライトを、沢の周囲に広がる自然あふれるエリアにはその雰囲気を醸し出す低い位置で淡く光る街灯など、場所ごとのニーズに応える照明を設置した。球場外・ボールパークエリアの照明は約450台に達している。

 

球場にマッサージチェア!? 3塁側ダグアウト「Panasonic CLUB LOUNGE」に注目

さらにパナソニックは、ファイターズとのパートナーシップを象徴する取り組みとして、球場内3塁側ダグアウトに設置されるラウンジのネーミングライツ(命名権)を取得。スポンサーとしても球団を後押ししている。「Panasonic CLUB LOUNGE」と名付けられたこのスペースは、選手と同レベルの目線から観戦できる座席を備えたシート部分と、その座席裏にある室内部分から構成される。

 

室内には、食事や歓談ができるエリアが広がり、その一角には、マッサージチェアなどのパナソニックの最新製品を体感できるスペースもあるという。ガラス張りの壁面、球場内の温浴施設など、他に例を見ない設備を数多く備えるエスコンフィールドだが、マッサージチェアがある球場も、おそらくここだけだろう。

↑Panasonic CLUB LOUNGEで体感できる、パナソニック製品の例

 

2020年5月に着工したエスコンフィールドおよびFビレッジの工事は、すでに佳境に入っており、竣工予定は2023年1月。同年3月には開業予定だ。北の大地に現れるその球場と街の誕生が、いまから楽しみだ。

話題の“きつね”に対抗!? オリックスの「たぬきダンス」がSNSでバズり中

オリックスは7月23日、京セラドームで行われた福岡ソフトバンク戦を「バファローズ☆ポンタ DAY 2022」として、様々なファンサービスを実施。同イベントは3年ぶりの開催で、3回終了時に球団公式ダンス&ボーカルユニット「BsGirls」が初披露した「たぬきダンス」が、野球ファンの間でバズっている。

 

 

たぬきの耳と尻尾をつけ、チームの応援キャラクター「バファローズポンタ」の「ポンタのうた。」に乗せて「BsGirls」が振り付けを考案したダンスを披露。すでにブームとなっている北海道日本ハムの「きつねダンス」にそっくりと話題に。

 

 

それもそのはず、オリックスが投稿したツイッターには「#青いきつねと紺のたぬき」とのハッシュタグがついているので、「きつねダンス」に対抗したのは間違いない。このダンスは、この日のイベントのみの限定企画で次回の予定はないそうだが、これだけ話題になると、商魂たくましい関西の球団だけにこのままでは終わらないだろう。

 

アップテンポでノリノリな「きつねダンス」と、スローテンポでほのぼのする「たぬきダンス」。さて、あなたはどっち派?

 

「たぬきダンス」が気になる方は、イベントの前にオリックスがツイッターで詳しいダンス動画を投稿しているので、こちらもどうぞ。

 

やらない言い訳が尽きた? ジーターのSNS開設をヤンキース、MLBが歓迎!

2014年の引退まで、ヤンキースひと筋20年。ワールドシリーズ制覇に5度貢献したメジャー最強のショートストップ、デレク・ジーターがついに自身のSNSを開設した。

 

 

現役時代からプライベートに触れられることを避け、執拗なニューヨークのタブロイド紙の追撃とも戦ってきたジーター。そうしたことからSNSに関心を示さず、「アンチ・ツイッター」でもあったジーターがSNSを開設したことで、ファンはもちろん、ヤンキースやメジャーリーグ(MLB)が歓迎の意向をSNSに投稿した。

 

 

MLB公式ツイッターでは、「新しいアカウント、誰ですか?」のコメントとともにジーターの会見動画をアップ。ヤンキースの公式ツイッターでも「ヤンキースファンのみなさんこんにちは。ジーターのツイッター入りを歓迎しよう」と報告。

 

そのジーターの初ツイートは日本時間5月31日午後10時32分の「もう(SNSをしない)言い訳は尽きたようだ」とのメッセージのみ。この最初の投稿から24時間で約20万人がフォロー。すでにファンからの質問にも答えている。

 

 

そして、インスタグラムでは「みんな、どうしてる? これから忙しい夏が始まるので、もう少しクレイジーになって、ここ(SNS)に飛び込んでみようと考えたんだ。しかし、私はこのことに慣れていないので、お手柔らかにお願いします(笑)」とメッセージ動画を投稿。

 

 

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こちらも最初の投稿から24時間で約20万人がフォローしている。

 

プロフィールには、「3人の素晴らしい娘たちのせいで睡眠不足の父」とつづり、自身のプライベートも見せているジーター。今後どのような投稿があるのか。ファンだけでなく、球界も大いに注目している。

CO2排出量60%削減に成功した甲子園で「エコナイター」が開催。山田杏奈さんがファーストピッチに登場

すべての照明をLED化したことで、照明起因のCO2排出量を60%削減に成功した阪神甲子園球場(以下、甲子園)。瞬時の滅点灯や1基ごとの制御に対応しているというLEDの特性を活かしたオリジナルの演出も導入され、阪神ファンはもちろん野球ファンの間で話題になっています。

 

エンターテイメント性を高めながら、脱炭素化を進展させた甲子園。その試みをアピールすべく、照明の改修を担当したパナソニックが冠協賛した「パナソニック エコナイター」が5月24日に開催されました。

 

女優の山田杏奈さんがファーストピッチセレモニーに登場!

↑ファーストピッチセレモニーで、ダイナミックな投球を披露する山田杏奈さん

 

当日のファーストピッチセレモニー(始球式)には、女優の山田杏奈さんが登場。話題の映画や舞台などへの出演が増えている、いま注目の若手女優である山田さんは、甲子園のLED照明を開発したパナソニック エレクトリックワークス社のCM(下の動画)にも出演しています。

 

山田さんが大きく振りかぶって投じた球は、ホームベース手前右でワンバウンドしてから捕手のミットに収まりました。「ノーバウンド投球をしたかった」という山田さん。しかし、マウンドからホームベースまでの18.44mという距離は「思ったより全然遠かった」そうです。

 

甲子園でのCM撮影も経験している山田さんですが、多くの観戦客がつめかけたスタジアムでのファーストピッチセレモニーは初めて。「球場に向かっている時はそうでもなかったのですが、あの場所に立った瞬間にすごく緊張しました」と語りながらも、大役をしっかり務めあげました。

 

ノーバン投球ができなかったことに悔しさをにじませた山田さんは「もしまたこういった機会があれば、次はもっと事前に実家で練習しておこうと思いました」とも語っています。彼女の次回登板でのリベンジにも期待したいところです。


 

↑新しい照明演出のなかでも山田さんが特に注目してほしいという、虎が駆ける演出。スクリーンを疾走する虎と連動して、照明塔にも虎が走ります

 

ちなみに、5月24日はセ・パ交流戦の開幕日。前半戦で苦戦を強いられている阪神タイガースにとっては、パ・リーグ首位の東北楽天ゴールデンイーグルスと対戦する大切な試合でもありました。

 

結果は、1-0というエコ(?)なスコアでタイガースが勝利。勝利した試合限定の演出がスタジアムを盛り上げました。照明塔に流れるVICTORYの文字を見られる機会が、これからもたくさん訪れることを期待しましょう。

↑タイガースが勝利すると、スクリーンに加え、照明塔にもVICTORYの文字が流れます

ダルビッシュがオフショット画像を投稿。変わらない“ファイターズ愛”にファン歓喜!

日本時間5月20日、敵地フィラデルフィアでのフィリーズ3連戦、最終戦に7回6安打無四球5奪三振無失点で今季4勝目を挙げたサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有。試合終了後に球団公式ツイッターで投稿された、ダルビッシュらのオフショットが話題になっている。

 

 

5月14日からアトランタでのブレーブス3連戦、そしてフィラデルフィアでの3連戦を終え、23日からサンフランシスコでのジャイアンツ戦に向けて球場をあとにする選手たち。マニー・マチャド遊撃手、エリック・ホズマー一塁手らとともに、トレント・グリシャム外野手と談笑しながら移動するダルビッシュの画像がツイッターに投稿されている。

 

そのダルビッシュが頭に被っているのが、古巣・北海道日本ハムファイターズのキャップだったため、それを見た日本のファンからのツイートが殺到。ダルビッシュも自身のツイッターで「帽子は大体ファイターズのを被ってます」のコメントをつけて投稿した。

 

 

さらに、その写真でダルビッシュの左目が赤いのを気にしたファンからのリプライに、「結膜下出血です。4日ほど前に起きたらなっていました。痛みとかは何もなくかなり治ってきているので大丈夫です」と即返答する“神対応”を見せた。

 

 

ダルビッシュが言うとおり、この日の試合後の会見でもファイターズのキャップを被って答えており、スプリング・トレーニングでもファイターズのキャップで席についていた。

 

今年の3月、ダルビッシュは自身の名前と背番号が入ったファイターズの新ユニとキャップの画像を、「注文していたファイターズのユニフォームが届きました。軽くて着やすいです」のコメントをつけてインスタグラムで投稿。

 

 

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このときも、ダルビッシュの“ファイターズ愛”に感激したファンから感謝の声が多く寄せられたが、同時にツイッターでは、送られてきたファイターズのタンブラーと複数のキャップの画像も紹介。

 

 

これだけあれば、当分キャップには困らないだろう。次はどこで、どのファイターズのキャップを被ったダルビッシュの姿が見られるのか、ファンの楽しみもまたひとつ増えたのではないだろうか。

米独立リーグで史上初の先発出場した“大谷の女性版”選手が初登板も果たす!

日本時間5月2日、メジャーリーグ(MLB)と提携している米独立リーグのアトランティックリーグで、女性選手として史上初のスタメン出場を果たしたケルシー・ウィットモア(23歳)。話題となっていた彼女が、5日には投手としてリーグ史上初の登板も果たした。

 

 

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自身のインスタグラムで初先発の動画を、「今日この瞬間を私と共有し、支持してくれた人々に感謝します」とのコメントともに投稿。アトランティックリーグも公式ツイッターでその快挙を伝えると、所属するスタテンアイランド・フェリーホークスも公式ツイッターでその模様を公開した。

 

 

アトランティックリーグはかつて、仁志敏久氏や坪井智哉氏らが所属。フェリーホークスはメッツなどで活躍し、2009年に巨人でもプレーしたエドガルド・アルフォンゾが指揮を取っている。

 

ウィットモアは2016年、18歳で独立リーグ、パシフィックアソシエーションのソノマ・ストンパーズでプロキャリアをスタートさせ、2022年4月9日にフェリーホークスと契約。2014年から2019年は女子野球のアメリカ代表として投手と外野手の“二刀流”でプレーしている。その間の防御率は1.35。2019年のパンアメリカ競技大会では打率.348を記録した。

 

これまでMLBと提携しているリーグでの女性選手の出場は、ハワイ・ウインターリーグで2人の女性選手が出場しており、ウィットモアは4月23日に代走として史上3人目の出場を果たしたが、スタメンは今回がリーグ史上初。さらに、5月5日には女性選手として初めてマウンドに立った。

 

 

フェリーホークスの6番手としてマウンドに立ち、元メジャーリーガーのライアン・ジャクソンと対戦。4球目でライトフライに打ち取った。

 

 

アトランティックリーグでも「投手兼DH」が可能な“大谷ルール”が採用されているので、女性初のリアル二刀流も今後見られるかもしれない。

 

もちろん彼女の究極の目標は「MLB」。最近では女性コーチがMLBの公式戦で初めてグラウンドに立ち、マイナーリーグでは女性監督も誕生するなど、女性の進出が顕著なMLB。ウィットモアの目標も近い将来実現するかもしれない。

言われてみればなかった! MLBのユニフォーム広告がついに解禁!

日本時間4月20日、ダルビッシュ有が在籍しているサンディエゴ・パドレスが、ユニフォームの袖にスポンサーロゴを付けることをツイッターで発表。この投稿にファンからは賛否の声があがっている。

 

 

「最新のパートナー、モトローラをご紹介!」と題した動画では、中心選手の迫力あるプレー動画に続き携帯電話メーカー「モトローラ」のロゴパッチを紹介。2023年シーズンから左打者と左投手には右袖、右打者と右投手は左袖にパッチが付くという。

 

今回、オフに行われた労使交渉が決裂しロックアウトに突入。開幕が当初の予定より1週間ほど遅れたが、そこで決まった新労使協定のなかで、ユニフォームへのパッチ広告とヘルメットへのステッカー広告が合意された。

 

言われてみれば、これまであまり気にしていなかったが、各チームのユニフォームやヘルメットに広告は見当たらない。サッカーや日本プロ野球ではよく見るが、メジャーリーグ(MLB)ではこれまで許可されていなかったのだ。2019年に行われた日本開幕戦などは、見ていてどこか違和感を覚えたのは袖に広告が付いていたからかもしれない。

 

Game Recap: Mariners power past A’s on Opening Day (3/20/19)(クリックでYouTubeへ)

 

よく見ると、全チームのキャップに「NEW ERA」ロゴ、ユニフォームの右胸には「ナイキ」のロゴが入っているが、これはどちらも全球団に採用される公式サプライヤーだ。

 

なお、2020年にナイキが採用された際には、MLBがロゴを入れることを公式ツイッターで発表し、賛否両論の物議を醸している。

 

 

ユニフォームのパッチ広告は2023年シーズンから、ヘルメットのステッカー広告は今年のポストシーズンから解禁される予定。

 

ちなみに名門ニューヨーク・ヤンキースのホームユニフォームには、広告はおろか背ネームさえ入っていない。今後パッチ広告が付くのだろうか。またその広告料はどれほどの額になるのか。関心は尽きない。

MLB始球式史上最速!? レジェンド・イチローによる伝説の投球を振り返る

日本時間4月16日、マリナーズの本拠地、シアトルの開幕戦で球団会長付特別補佐を務めるイチローが始球式を行なった。

 

 

2020年のシーズン開幕戦で始球式が予定されたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となったこのイベント。昨年の地区王者ヒューストン・アストロズを迎え、ゲーム開始前に大型スクリーンで功績が流されたあと、イチローがグラウンドに姿を現した。

 

 

この日は、人種の壁を破った黒人初のメジャーリーガーを称える「ジャッキー・ロビンソン・デー」として全選手・コーチ・審判らが「42」の背番後をつけるなか、イチローは「51」。しかも、イチローが衝撃のデビューを飾り、チームは球団史上最多の116勝を挙げた、伝説の2001年シーズンモデルのユニフォームで登場。それぞれ、左袖には同年シアトルで行なわれたオールスター、右袖にはア・リーグ100周年記念、そして背中には「9.11」のテロからの復興を象徴する星条旗のパッチがついている。

 

マウンドに上がったイチローを見守るスタンドでは、「ICHIRO」の応援バナーを用意したファン、さらに「イチメーター」で熱い応援を続けたエイミー・フランツさんが、イチローのメジャー通算安打「3089」と日米通算「4367」の数字を記したボードを掲示。そこは、まさにあの頃の時代にタイムスリップしたようだった。

 

現役時代と変わらない軽快な動きでボールを投じたイチロー。そのスピードは、ネット上では93.6マイル(約151キロ)と伝えられ、「始球式史上最速」と大きな反響を呼んだ。

 

 

実は、イチローは現役時代、マーリンズ在籍時の2015年10月5日にメジャー初登板を飾っており、1.0回、18球を投げ、最速88マイル(約143キロ)をマーク。被安打2、1失点だったが、いま思えばこれぞ日本人選手の投打二刀流の始まりだった。

 

 

現役から離れ3年。公式戦ではないが、現役時代の登板よりもそのスピードは増していた。レジェンドは選手を指導するだけでなく、自らのパフォーマンスも向上させていたのである。

MLB史上初! 女性コーチが公式戦のフィールドに立った歴史的瞬間にネット反響

日本時間4月13日、サンフランシスコのオラクル・パークで行われたサンフランシスコ・ジャイアンツとサンディエゴ・パドレスとの試合。3回裏、ジャイアンツの一塁コーチが退場処分を受け、急きょコーチスボックスにアシスタントコーチのアリサ・ナッケンが入った。

 

よくあるコーチの交代だが、ボックスに入ったのは女性。MLB史上初めて女性コーチが公式戦のグラウンドに立った歴史的瞬間となった。

 

 

パドレスのダルビッシュ有が、今季2試合目の先発登板で9失点、自己最短の1回2/3で降板した。そして、ダルビッシュ降板後の3回にナッケンが出場すると、歴史的な瞬間に対しスタンドからは温かい拍手が送られた。

 

メジャーリーグ(MLB)公式ツイッターが動画を投稿しただけでなく、ジャイアンツもツイッターで画像を投稿し大きな反響を呼んだ。

 

 

ナッケンに対し、パドレスの一塁手、エリック・ホズマーは祝福の握手を求め、ベンチに戻るとジャイアンツの捕手、カート・カサリからはハグで迎えられた。

 

大学ではソフトボール選手として活躍したナッケンは、2014年からジャイアンツのインターンとして働き、2020年にMLB史上初のフルタイムのアシスタントコーチに指名された。その年、エキシビションゲームでは一塁コーチを務めたが、公式戦は今回が初出場となった。

 

ホズマーは「彼女にとって特別な瞬間であり、彼女が誇りに思うべきだ」と祝福のコメント。ナッケン自身は中継局のインタビューで「この瞬間のためにやってきた。いつでも出られるように準備していた」と答えている。

MLBが「ピッチコム」を許可。試合時間の短縮へ

米メジャーリーグ機構(MLB)は日本時間4月6日、2022年のレギュラーシーズンにおいて、ピッチャーとキャッチャーが行うサインの伝達を電子化する「PitchCom(ピッチコム)」の使用をオプションで許可する方向であると各球団に通達したことを発表しました。

↑MLBが2022年レギュラーシーズンへの導入を進めている「PitchCom」

 

日本プロ野球(NPB)と同じように、MLBでもこれまでサインの伝達は手や腕の動きをくみあわせた物理的なサインで行っていました。しかし、このサインには相手チームから内容を読み取られる可能性があり、またそれを防ぐためにサインが複雑化し伝達に時間がかるなどの問題が発生しています。

 

今回、許可されたピッチコムとは、キャチャー(捕手)からピッチャー(投手)に対して無線で信号を送信するウェアラブルデバイス。捕手は腕にリモコンを装着し、9個のボタンで球種やコースをピッチャーに送信。ピッチャーは帽子の中のレシーバーにてサインを受信します。また、最大3人までの野手(通常はセカンドとショート、センター)も、サインを受信することも可能。

 

通信は暗号化されており、サインが盗まれることを防いでいます。さらに、多言語に対応していることも特徴で、「ファストボール(直球)」や「カーブボール」などの単語を英語以外の言語に変換することも可能です。

 

MLBにおけるピッチコムはすでに春のトレーニングにてテストが成功しており、今年のレギュラーシーズンでの利用が期待されています。今回の導入はMLBに限らず、日本のプロ野球などにも影響を与えるかもしれません。

 

Source/Image: MLB.com

NPBが承認! 新庄剛志あらため“BIGBOSS”で登録へ。知って納得。ネーミングの由来は?

プロ野球開幕の前日となった3月24日の午後4時24分、日本野球機構(NPB)が驚きのツイート。北海道日本ハムファイターズの監督、新庄剛志の登録名を“BIGBOSS”に変更することを発表した。

 

 

するとネットが騒然。ツイッターのトレンドに「BIGBOSS」が急浮上する騒ぎとなった。

 

「ビッグボス」といえば、2021年11月4日に監督就任会見を行った際、「監督ではなく、ビッグボスと呼んで」と公言したことでニックネームとして定着。

 

 

その後も、ド派手な乗り物で登場したり、試合のオーダーを“ガラポン抽選機”で決めるなど、つねに話題を提供していたが、今回の登録名変更は開幕前の最後の仕上げとなった。

 

しかし、実は2月15日の巨人との練習試合でグラウンドに現れた新庄は、背ネームが「SHINJO」ではなく「BIGBOSS」で登場。球団公式ツイッターでも紹介され、メディアもこぞって取り上げたが、そのときにすでに構想はあったのかもしれない。

 

 

試合後の記者会見の最後には、しっかり「BIGGBOSS」をアピールしていた。

 

 

ちなみに「ビッグボス」の由来は、現役引退後にバリ島に移住した際、ハーレーダビッドソンをショップに入って2分後に購入を即決し現金を出したところ、スタッフが驚いて「ビッグボス」と呼んだことから。その響きがよかったことから、現地ではみんなに「ビッグボスと呼んで」とお願いしたそうだ。

 

シーズンは始まったばかりだが、これからどんなビッグサプライズが飛び出すのか。新庄剛志あらため“BIGBOSS”からは今後も目が離せない。

甲子園のカクテル光線がLEDで超進化! 今季の虎を後押しする世界初の技術とは

日本最古の球場・阪神甲子園球場(以下、甲子園)。世界中に現存する球場のなかでも3番目に古い同球場は、1924年(大正13年)に誕生して以来、多くの野球人やファンから愛され続けてきた。世界に燦然と輝く「聖地」である。

もうすぐ100年を迎えるその長い歴史のなかで、甲子園は幾度もの改修を受けた末に、現在の形になっている。そして、2021年のオフシーズンにも、球場の歴史に残る大きな改修が行われた。4月5日に行われる阪神タイガースの甲子園初戦がもっと楽しみになる、そんな改修レポートをお届けしたい。

 

甲子園を照らし続けてきた2色の光

2021年のオフの改修ポイント、それは球場内を照らす照明だ。今回の改修の意図・内容は、甲子園の歴史と深く関わっているので、まずはそこから説明しよう。

 

甲子園にナイター用の照明設備が竣工したのは、戦後間もない1956年4月25日のこと。その当時から現在に至るまで、聖地のグラウンドをずっと照らし続けてきたのが、「カクテル光線」と呼ばれる独特の照明だった。

↑2016年に筆者が撮影した、甲子園のカクテル光線。よく見ると、照明の灯りのなかに、オレンジと白が混在していることがわかる

カクテル光線とは、オレンジと白、2色の光源を混ぜてつくられた照明を意味する。その照明が誕生したきっかけは、オレンジがかった光を発する白熱電球だけでは野球のナイターに必要な明るさを満たすには不十分だったことから、より明るい白色の光源・水銀灯を併置したことにはじまる。これにより、太陽の光のような温もりと、十分な明るさを兼ね備えた照明が実現したのだ。カクテル光線を導入したのは甲子園が初で、その後多くの球場、スポーツ施設へと普及していった。

 

しかし、よりエコで高性能なLED照明が登場したことで、カクテル光線の立場は厳しくなっていく。現在では、カクテル光線の温かみを感じられる場所は、ほとんど存在しない。そんな時勢にあって、甲子園はずっと、オレンジと白の光にこだわり続けてきた。球場がどれだけ変化しても、聖地のグラウンドを照らす光の色は、伝統の一部として守られている。1974年の改修で、光源の素材こそメタルハライド灯と高圧ナトリウム灯に変わったものの、オレンジと白の色味はそのままだ。

 

“カクテル光線なくして甲子園なし”。それが甲子園の歴史と伝統である。

 

2年の歳月をかけて開発した”カクテル光線LED”

2021年オフ、甲子園のカクテル光線がついにLED照明へと変わった。しかし、ほかの球場と同じようなLEDではない。これからの聖地を彩る照明は、2年の歳月をかけて独自開発された、世界初の”カクテル光線LED”だ。

↑新しくなった照明をグラウンド内から撮影。色味、明るさともに、従来のカクテル光線とほとんど変わらない印象を受けた。あくまで個人的な印象として、かつての照明より微妙に明るいようにも感じたが、改修が行われたという事実を知らされなければ、その違いにはまず気付かないだろう

 

↑今回の改修で、銀傘に設置されている照明もLEDに切り替えられた

 

甲子園に新規導入されたこのLED照明は、カクテル光線のオレンジと白の色味を極限まで再現している。しかし、LEDは単色で使用するのが一般的であり、2色のLED照明を併置する、ましてやカクテル光線を再現するという試みは前例のないものだった。

 

2年という長い開発期間は、その難問を解決するために試行錯誤を繰り返した証だ。この照明の開発を担当したパナソニックの技術者・岩崎浩暁さんによれば、色温度2050ケルビン・5700ケルビンの照明を2つを組み合わせることで、カクテル光線の色を再現するという課題を達成したという。

↑新たに設置された照明のサンプルを間近で撮影。色温度は、オレンジのほうが2050ケルビン、白いほうは5700ケルビンに調整されている

 

LEDが生む、新たな甲子園名物とは

球場照明をLED化するメリットは、大きく分けて2つある。まずひとつは、CO2排出量の削減だ。甲子園の例では、照明の完全LED化により、CO2排出量を従来比で約60%も抑えることに成功した。甲子園では、球場が100歳の誕生日を迎える2024年8月1日を控え、「KOSHIEN “eco” Challenge」と題した、環境にやさしい次の100年に渡っても愛されるスタジアムをつくるプロジェクトを進めている。

 

LED化によるもうひとつのメリット、それは、甲子園独自の演出を導入できたことだ。タイガースのチャンス・得点・ホームランや、コロナ禍以前はジェット風船が舞っていたラッキーセブンの盛り上げ、試合後に流れる勝利の六甲おろし……ファンの興奮が高まる多くのシーンで、ほかの球場では見ることのできない光景が出現する。

↑写真左下の照明塔に、タイガースのTHマークが浮かび上がっている様子。このような演出が多くのシーンに導入されている

 

↑周囲が暗くなった状態で、THマークを再び撮影。この写真は露出を抑えているので暗く見えるが、肉眼では断然明るく見える


↑ラッキーセブンと、勝利後の六甲おろしの演出を通しで動画撮影。勝利の余韻を堪能できる六甲おろしフルバージョンは、やはり格別だ

 

これらの演出は、LEDの導入無くしては到底不可能なものだ。従来の照明では、一度照明を消してから再度点灯するのに10分以上の時間を要するうえ、照明器具1基1基を個別制御することはできなかった。一方で、LEDは瞬時の滅点灯が可能で、球場全体で756基も設置されている照明のひとつひとつを個別に制御できる。

↑バックスクリーンを虎が疾走。それと同時に、照明にも虎が走る様子が映し出される


↑虎が走る演出を動画に収めた。バックスクリーンと照明の連動性がよく分かる

 

甲子園スタッフの赤楚勝司さんによれば、これらの演出が導入された背景には、コロナ禍による影響もあったという。あの忌まわしいウイルスが流行してからというもの、球場の名物であったジェット風船は感染防止のため禁止になり、声を出しての応援すらもできなくなってしまった。大声で六甲おろしを歌えるあの興奮は、なかなか帰ってきそうにない。

 

そんな苦境の時代でも、「どうにかしてファンを楽しませたい」という思いから開発されたのが、LED照明による目新しい演出だった。今回の試みは、コロナ禍の制限のなかで模索された、ファンサービスの新たな形でもある。

↑かつてのラッキーセブンでは、タイガースの攻撃前に無数のジェット風船が聖地の空を舞っていた(写真は2017年、筆者撮影)

 

新たな照明を背に躍動する、阪神の選手たちの様子が頭に浮かぶ

ここまで記事を読んでくださった方はお気付きかもしれないが、筆者は何を隠そう、20年来の阪神ファンである。タイガースの優勝・日本一を祈り続けている身としては、照明が切り替わったことによる選手への影響が気になるところだ。

 

それについて赤楚さんに伺ってみると、3月4日のナイター練習でチームへの確認、微調整が行われた際の話を教えてくれた。新しい照明は選手に好評で、「以前より守りやすい」という声もあったという。ここ数年のタイガースは守備を大きな課題としているが、”新しいカクテル光線”は、チームの背中を強く押してくれることだろう。

↑照明の取材の前には、デイゲームのオープン戦、阪神×広島戦を観戦。快く勝利……といきたいところだったが、試合は引き分けに終わった

 

今回の取材では、照明演出のデモンストレーションとして、勝利の六甲おろしを聞いた。今シーズン、あれが幾度となく球場にこだますれば、必然と阪神の優勝は近づいてくる。秋には、”湧き立つ大地に輝る”かの如く、この照明に照らされた矢野監督が宙を舞う姿が見れることを信じたい。

東京ヤクルトが医療従事者へ感謝のチャリティーオークションを開催。山田哲人のバットはすでに40万円超え!

東京ヤクルトスワローズが3月12日20時からチャリティーオークションをスタート。3月21日の22時で入札は締め切りとなるが、開始から2日目の3月14日時点で、既に40万円を超えているものも。

 

 

このチャリティーオークションは、新型コロナウイルス感染症対策に取り組む医療従事者への感謝の思いが込められており、オークションの売り上げは、東京都の医療従事者への支援を目的として「東京都福祉保健課」へ寄付される。

 

東京ヤクルトも昨年1月に村上宗隆が自主トレ先で感染し、青木宣親をはじめ5選手が濃厚接触者に。シーズン開幕直後にも西田明央と球団スタッフが陽性判定を受け、山田哲人ら5選手が濃厚接触者の疑いがあるとして登録抹消。そうした際に選手やチームのために尽くしてくれた、医療従事者への感謝の気持ちから開催されたという。

 

出品されているのは、村上や山田のほか、奥川恭伸、小川泰弘ら8人の、選手直筆サイン入り実使用アイテム14点。

 

 

なかでも注目されているのが、山田の実使用・直筆サイン入りバット。5000円からスタートすると、2日で入札は80件を超え、価格も40万円をオーバーしている。

 

 

クライマックスシリーズ、シリーズ史上最年少でMVPを獲得した奥川は、投手では珍しく使用済みバットを出品。そのバットも12万円まで価格は上がっている。また、昨季のセ・リーグMVP村上は実使用スパイク、チームの新たな選手会長となった小川はパーカー、スパイク、グランドコート、キャップなど多数出品している。

 

変わり種は、マスコットのつば九郎が出品した実使用・直筆サイン入りのおもちゃマイク。つばみの実使用・直筆サイン入りの手書き応援旗もあり、それぞれ、名前にちなんで2896円と283円の開始価格でオークションをスタートした。

 

 

2年連続最下位から、昨年は20年ぶり6度目の日本一に輝いた東京ヤクルト。今季は2連覇を狙うチームにとって、ファンの力は欠かせない。今回、選手とチーム、そしてファンが力を合わせてどこまで売上金を集めることができるかも気になるところだ。

イケメンゴリラも登場!? 中日がユニフォームのニックネームを発表し、ファン歓喜

中日ドラゴンズは、開催6年目となった今季のFC(ファンクラブ)スペシャルゲームで、選手がユニフォームの背ネームを、それぞれの「ニックネーム」で表記することを発表した。

 

シンプルなものから、なぜ? と考えてしまうものなど様々。「よりファンの皆さまに選手をより身近に感じてもらう」ことを目的としているが、ファンでないとわからないニックネームも。

 

例えば、京田陽太の「KAICHO」は選手会長にちなんだもので、石岡諒太の「EVA」は動きがエヴァンゲリオン初号機の動きに似ているからとか。

 

なかでも気になるのが、中継ぎの福 敬登の「SHABANI」。「シャバーニ」といえばドラゴンズの地元・名古屋の東山動植物園で人気の、あの“イケメンゴリラ”。

 

 

福はゴリラ顔としてチームメイトにいじられており、それは本人も納得している。ラジオに出演した際、シャバーニと呼ばれることについて聞かれると「最高です! ゴリラに似ているはわかる。ゴリラ顔なので。そこにイケメンが付いた。ゴリラ界のイケメンなんですよ」と答えている。今回は東山動植物園とのコラボで実現したそうだ。

 

 

このイベントはセ・リーグでは初となる。パ・リーグでは2019年に千葉ロッテマリーンズが行い、ブランドン・レアードの「SUSHI BOY」が話題になった。また、2021年のオリックスバファローズでは杉本裕太郎が「RAOH」、吉田正尚は憧れのメジャーリーガー、昨季のナ・リーグMVPブライス・ハーパー「HARPER」で登場したことも。

 

 

また、MLB(メジャーリーグ)では2017年から「PLAYERS WEEKEND」のスペシャル・ユニフォームデーとしてニックネームを採用。前田健太は「MAEKEN」、イチローは「ICHI」など。2018年にメジャーデビューした大谷翔平は、すでに「SHOW TIME」だった。

 

当日の試合では球場アナウンスやスコアボードはどうなるのか、中継もニックネームで放送するのかも楽しみだが、これまでファンではなくても、ユニークなニックネームからお気に入りの選手が見つかるかもしれない。

200万円超えのフランクミュラーを贈呈! 千葉ロッテが発表した今季の「MVP賞」が豪華すぎる

2年連続でファイナルステージに進出している千葉ロッテマリーンズ。ファンが選ぶ年間MVP賞として、昨季はオフィシャルスポンサーからジープが和田康士朗外野手に1年間無料貸与され話題となったが、今季はスイスの高級腕時計フランクミュラーが贈られる。

 

 

このニュースが発表されると、ファンからは「ジープだったりフランクミュラーだったり大盤振る舞いやな」「高そう…」とのコメントが。

 

自身もスーツや私服のときは、いつもフランクミュラーの時計をつけているという井口資仁監督は、「頂点を掴む2022年シーズンでもっとも1年間、充実した時を刻んだ選手にこの時計を受け取ってもらいたいと思っています。選定に関しては私というよりはファンの皆様に決めてほしいと思っています」とコメント。

 

 

実際に贈られるのは「ヴァンガード ヨッティング クロノグラフ」で、マリーンズにピッタリな「航海」のデザインとなっている。税込価格は214万5000円だそう。

 

昨年、「ジープ グランド チェロキー リミテッド」が贈られた和田は、24打席の出場ながら24盗塁でタイトルを獲得。BCL(独立リーグ)出身者としては初のNPBタイトル獲得という躍進を見せた。

 

 

今季は、3年連続ファイナルステージ出場と、さらにはシーズン3位から下剋上を果たした2010年以来の日本一に向けて、新たなスター選手が生まれるのか。

 

シーズン終了後、ファンによって選ばれる「フランク ミュラーMVP賞」。そのときには再び、この高級腕時計がクローズアップされるだろう。

衝撃の0封! オーストラリア初の女性プロ野球選手が歴史的なデビュー

オーストラリア初の女性プロ野球選手の快投に、世界中の野球ファンが舌を巻いた。SNS上で話題となっているのが、オーストラリアのプロリーグ・ABLにてデビューを飾ったジェネビーブ・ビーコム投手のピッチングだ。

 

メルボルン・エーシズにて、ABL初の女性投手としてデビューを飾ったビーコムは、アデレード・ジャイアンツ戦の6回に救援登板。先頭打者に出塁を許すほか、四球でピンチを招いたものの1回を無失点に抑える好投でデビュー戦を終えた。

 

 

日本人にとって、ABLはあまり馴染みがないかもしれないが、出身選手がメジャーリーグ(MLB)で活躍した例も多数ある強豪リーグ。その中で女性投手として登板を果たすことは並大抵のことではない。MLBを中心に、投手の解説や投球分析を行う「ピッチングニンジャ」ことロブ・フリードマン氏も彼女の投球に注目している。

 

 

キレのあるカーブと直球を武器に、打者に的を絞らせない投球はまさに本格派。彼女の投球にSNSでは「このカーブは反則だ!!」「歴史的な瞬間」「リスペクトしかない」と、女性初のプロ投手に称賛の声が集まった。

 

 

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MLBの世界でもニューヨーク・ヤンキースの傘下である1Aタンパ・ターポンズでマイナーリーグ史上初の女性監督が誕生するなど、近年女性の活躍に注目が集まる野球界。ジェンダーの垣根を超えた、競技の発展に期待が高まる。

ボールパークに生まれ変わった「メットライフドーム」は何が凄いのか?

コロナ禍になって以降、競技場から足が遠のいたというスポーツファンは多いだろう。かくいう筆者も野球ファンではあるが、ここ2年近く球場に足を運んでいなかった。だがそんな厳しい状態に置かれていても、チームを支える裏方は、着々と進化を遂げている。

 

今回は、調査・構想から7年を経て改修が完了したメットライフドーム(西武ドーム)を取材する機会を得た。なにがどれほど変わったのか、その様子をレポートしていこう。

 

巨大遊具や77店舗の飲食店が出現

埼玉西武ライオンズが本拠地として使用するこの球場は、自然豊かな埼玉県所沢市に立地している。周囲を森に囲まれた球場は、日本のプロ球団が使用するものとしては珍しい。今回メットライフドームで行われた設備改修は、そんな球場の特性を活かす内容となっている。

 

改修の要点は3つだ。「解放感と四季を感じるボールパーク化」「場内エリアを拡充することによる回遊性の向上」「あらゆる世代の体験価値を高めるための、フードエリア・遊具などの新規施設の設置」だ。

 

球場内で最も分かりやすい変化は、外野席が”芝生”だったところに座席が設置されたことだろう。この改修は2020年オフに行われたもので、普段から野球を見ている方であればご存知の方も多いだろう。

↑シートへの改修が行われた外野席。座席カラーは以前の芝生席を想起させる緑色だ

 

↑外野席に座って感じたのは、前の座席との感覚が広めにとられていること。立って応援するファンに向けての配慮がされている

 

筆者は10回以上かつての芝生席に座ったことがあるので、昔懐かしさが失われたことへの寂しさはある。だが、新たに設置された外野のクッションシートは、1席あたりのスペースの広さやクッションによる座り心地の良さなどを考えれば、観戦時の快適性を確実に向上させている。また、内野の座席もクッションシートへと改修が行われている。

 

座席の改修は内・外野席にとどまらず、球場全体に及ぶ、たとえば、バックネットエリアの地下、グラウンドと同高度のエリアには、バー・ビュッフェを備えた「アメリカン・エキスプレス プレミアムエキサイト シート」が設置された。総収容人数483人、広さ約1000平方メートルという収容人数・広さは、12球団のバックネットエリアとしては最大である。

↑アメリカン・エキスプレス プレミアムエキサイトシートからの眺望

 

↑併設のラウンジでは、松坂大輔選手、デストラーデ選手など、ライオンズの歴史を彩った名選手たちのユニフォームや、優勝時のチャンピオンフラッグなどを展示

 

また、ネット裏前列には、「アメリカン・エキスプレス プレミアムシート」が登場。プロ野球史上最高をコンセプトに開発したという、フランスのメーカー・QUINETTE GALLEY社製のシートは、ここが球場であることを忘れさせるほどの座り心地の良さだ。

↑アメリカン・エキスプレス プレミアムシートSは、ずっと座っていたくなる座り心地の良さだった。ちなみに筆者が座っているエリアのシーズンシートは4席セットで374万円と高額ながら、すでに完売しているそう

 

↑アメリカン・エキスプレス プレミアムシートは、AとSの2種類がある。Sは充電用のUSBポートを装備している

 

↑アメリカン・エキスプレス プレミアムシートの目の前には、スコアラー席が設置されている。プロと同じ目線で観戦できる座席といえる

 

また、L字型4人掛けの「ネット裏テーブル4」、カウンターがついた「ネット裏カウンターシート」、6〜8人向けのソファ付き「ネット裏パーティテラス」と、席種のバリエーションがとにかく豊か。そのほか、中継ぎ登板に向けて投手が準備をするブルペン目の前には「ブルペンがぶりつきシート」など、ユニークな座席が多く新設された。席種の数は全28種類に及んでいる。

↑「ネット裏テーブル4」は、まるでオフィスの一室のよう

 

↑「ネット裏カウンターシート」。野球場の座席にカウンターがついているという発想が新しい

 

↑6〜8名での利用を想定した「ネット裏パーティテラス」。ビビットな赤も取り入れた、華やかな雰囲気の座席だ

 

↑ブルペンとスタンドの距離が近いことから、ファンに喜ばれていたメットライフドーム。そこでブルペンの目の前に「ブルペンがぶりつきシート」を設置した

 

↑最上段の立ち見席には「THERMOS ステンレスカウンター」が設置されている。飲食物などの置き所に悩まされがちな立ち見席の観客にとって、カウンターがあるのはありがたい

 

座席以外の改修ポイントでは、コンコースに設置されていた飲食店が刷新されたのも印象的だ。日本唯一のMLB公認カフェ「MLB Café」が「MLB café SAITAMA」としてNPBの本拠地球場としては初めてオープンするほか、英国風パブ「HUB」やライオンズOBの米野智人さんがオーナーを務めるヴィーガン料理店「バックヤードブッチャーズ」も登場。店舗数は77、総メニュー数は1000種類を超えた。

 

ファストフードから本格的な料理、カフェメニューからアルコールと、バリエーション豊富に取り揃えている。同球場の球場飯は、野球ファンの間では評判が高かったが、今回の改修でそのクオリティは格段にアップしたようだ。

↑球場の外周部には、多彩な飲食店が軒を連ねる

 

場外には、試合前から利用できる子ども向けの遊戯スペースが誕生した。低年齢向けの屋内遊具スペース「テイキョウキッズルーム」、6~12歳が対象の大型遊戯施設「テイキョウキッズフィールド」、西武鉄道で使用されていた列車を活用した「トレイン広場」の3つだ。

↑大型遊具が設置された「テイキョウキッズフィールド」。帝京大学との施設命名権契約を交わしており、「テイキョウ」の名を冠している

 

↑球場一塁側の外にあるトレイン広場には、実際に西武鉄道を走っていた101系電車をラッピングして展示。この電車のラッピング作業には2021年の新入団選手も参加した

 

そして、これらのドーム外施設を球場に入ったあとでもシームレスに利用できるよう、ゲートを西武球場駅の目の前に変更した。以前は球場内の1塁側・3塁側に分けて2つのゲートが設けられていたが、駅からスタジアムに向かう道の途上の1箇所に統一した形だ。このおかげで、毎回入退場をしなくてもスタジアム外周の施設を利用可能になっている。

↑西武球場前駅の改札を出ると、目の前に出現するスタジアムのゲート

 

観戦席から離れても、試合からは離れさせない演出の力

今回の改修でさらに注目したいポイントが、照明やサイネージだ。球場内外で試合展開をリアルタイムで共有しながら盛り上げる、さまざまな演出を導入。座席を立って試合から目を離している間でも、映像はもちろん、音や光で試合展開とその興奮をリアルタイムで伝えていくのだ。

 

たとえば、通常時なら販売メニューなどが表示されている売店のサイネージ。得点時などにはこれらの表示が瞬時に切り替わる。また、先ほど紹介した子ども向けの遊戯施設「テイキョウキッズフィールド」「トレイン広場」などにもサイネージが設置され、試合の展開を映し出すほか、試合展開にあわせた演出も場内と同様に行っている。こういった演出に使われる球場内外のサイネージの数は301にのぼる。

↑飲食店に設置されたサイネージ

 

野球の試合は長い。NPBのデータによれば、2021年のプロ野球の試合時間の平均は3時間11分もあったそうだ。家族連れでの野球観戦では、試合途中に子どもが観戦に飽きてしまうケースもあるだろう。だがメットライフドームでは、そんなときに子どもを併設された遊戯施設に連れていける。それと同時に試合の興奮も楽しめるというわけだ。試合の緊迫を伝える演出を見ながら遊んでいたら、遊具で遊んでいる子どもも「また試合が見たい!」と言い出すかもしれない。

 

球場の照明やビジョンにも変化があった。場内の照明はフルLEDとなり、水銀灯では不可能だった瞬時の滅点灯や照明の一括制御に対応。これにより、ヒーローインタビュー時の照明演出「ビクトリーロード」や、ホームラン時に選手の走路方向に合わせて照明の滅灯を走らせる演出が可能になった。

↑選手が守備位置につく際も、照明の輝度がゆるやかに切り替わる演出がある。選手がプレイをする直前に出る演出なので、プレイヤーの目がチカチカすることのないよう配慮している

 

↑ヒーロインタビュー時の照明「ビクトリーロード」では照明が落ち、インタビューが行われる1点が明るく映し出される

 

またこれらの照明器具は、選手のパフォーマンス向上を助ける存在でもある。照明の設置を担当したパナソニックによれば、過度な眩しさの原因となる光だまりをつくらないよう、VRソフトで照明の照射方法を検証し、最終的には選手やチーム関係者の確認・修正を経て現在の形になったという。事前に、照射方向が十分に分散するような設計で証明を設置していたが、選手やチーム関係者の要望が加わり、さらに光が散るよう調整を行ったそうだ。

↑照明機器をよくみると、向いている角度がひとつひとつ異なっているのがわかる。なお、球場内に設置されたLED照明は、すべてあわせて552台だ

 

野球場の照明は、競技の特性上、十分な明るさが求められる。だがそれが極地的な眩しさを生んでしまえば、選手がボールを見失ってしまうなど、試合結果を左右する問題を起こしかねない。プロ野球選手の輝かしいプレーは、”それを支える側のプロ”の技術があってこそ輝きを増すのだ。

 

さらに今回の改修では、センターバックスクリーンのビジョン「Lビジョン」を従来比約2倍のサイズに大型化。また、ホームベース側に横幅約10mのサブビジョンを新設した。また、バックネットのLED広告ビジョンをサイズアップし、イベントでの活用も見据えた球場外の「DAZN デッキ」には大型ビジョンを新設している。

 

そしてここまで紹介した、多数のサイネージや照明、大型ビジョン、場内のスピーカーなどの演出は、「コントロールルーム」で一括制御されている。ボタンをひとつ押すだけで球場内外のサイネージやLED照明、スピーカーが瞬時に連動して作動するというのだから驚きだ。

↑バックスクリーンの新「Lビジョン」は高さ13m、面積は600㎡。従来のものより、縦のサイズが大きくなった

 

↑バックネット側には、外野席からでも見えやすいサブビジョン(写真右上)、LED広告ビジョン(写真中央下)を設置

 

↑3塁側コンコース外に新設された「DAZN ビジョン」。試合の中継のほか、イベントにも活用される予定だ

 

↑コントロールルームの様子。演出担当だけでなく、試合のデータやカウントを打ち込むスタッフ、スロー映像を作るスタッフなどがおり、試合中は12名程度で運用しているという

 

なお、映像や照明と連動するスピーカーシステムはBOSE製のものを採用している。球場の音響は、空間の広さゆえ座席によって音の遅延が発生しやすいが、同球場ではドームの屋根に77台の分散型スピーカーを設置することでその問題をクリアした。そのほかのものもふくめ、スピーカーは球場内197台、球場外26台と、合計223台のスピーカーを設置。改修前のスピーカー数はわずか6台だったというから、この数字だけを見ても「ボールパーク化」に臨むライオンズの本気が垣間見えるだろう。

 

生まれ変わったメットライフドームでのバッティング体験を無駄に熱くレポート

さて、ここまで真面目にメットライフドームの改修内容についてレポートしてきた。だが、筆者的にはこの記事の本番はむしろここからである。というのも、今回メディア向けに行われた見学会では、取材陣がバッターボックスに実際に立って球を打つというバッティング体験が催されたのだ。こんなまたとない機会。野球は観る専門の筆者も、誠に僭越ながらバッターボックスに立たせていただくことになった。

 

今回の見学会の目玉のひとつが演出の刷新であることから、バッターボックスに入る際や打撃結果に対する演出に、プロと同様のものが使用される。ここまでは筆者も事前に聞いていた。

 

だが当日、驚きのサプライズが用意されていた。なんと、ウグイス嬢によるアナウンスがついてくるというのだ。メットライフドームのアナウンスといえば鈴木あずささん。北海道日本ハムファイターズの杉谷拳士選手いじりで一躍有名になったあの鈴木あずささんである。

 

バッティング体験に挑む取材陣は、自らの写真などともにコメントを事前提出していた。これらのデータはバックスクリーンに表示するためのものなのだが、鈴木あずささんは、このコメントについても即興の一言を加えてくれるという。なんと恐れ多い。というわけで、筆者が提出していたコメントは下の画像のとおりである。

 

 

「ボカスカ打つ」

 

細かすぎるネタだろうか。だが西武ファンなら聞き覚えがあるかもしれないフレーズだ。元ネタは、2008、2009年シーズン、ライオンズに在籍していたヒラム・ボカチカ選手である。彼は、2007年オフ、クレイグ・ブラゼル選手、マシュー・キニー選手と同時にライオンズに入団。そんな彼らの活躍を祈り、当時の球団社長がこうコメントした。

 

「ボカチカにボカスカ打ってもらって、チャンスは(クレイグ・)ブラゼルにがんばってクレイグとお願いする。最後は白星をおおキニーでいきましょうか」

 

当時、このコメントをスポーツ紙で読んだとき、本職が阪神タイガースファンの筆者は真っ先に「打ってクレイグたのんマース」を思い出した。このダジャレが登場したのは1996年。当時まだ7歳だった筆者はリアルタイムでこのダジャレを目にしたわけではないのだが、この見出しの存在を中学生になってから知ったときに、力の抜けるようなこのダジャレが無性にツボったのだった。

※1996年シーズン、阪神タイガースにクレイグ・ワーシントン選手、ケビン・マース選手が入団。当時のスポーツ紙は、彼らへの期待を込めて「打ってクレイグたのんマース」との見出しを躍らせた。

 

「打ってクレイグたのんマース」が笑いのツボにハマる筆者は、「ボカチカにボカスカ打ってもらって(後略)」も、無論好きである。それゆえ、「ボカスカ打つ」というワードをコメントに入れたのだ。

 

しかし、メットライフドームのグラウンドに立った筆者は、このコメント内容を猛省していた。あれでは、ボカチカネタが伝わらんかったらどうしようとか、ヒヨっているようにしか読み取れないではないか。

「ボカスカ打ちます!」

シンプルに、これだけでよかっただろう。文末の(笑)も不要である。

↑なんとか気合を入れようと、バッティング前にポーズをとる筆者。緊張しながらも心ははしゃいでいる

 

バッターボックスに向かいながら、後悔の念を消しきれない筆者。だがその背中を後押しするかのように、しかし、鈴木あずささんは「打ちます!ボカスカと!!」といつもの声でアナウンスしてくれた。もはやネタがどうとかの前に、ボカスカ打つしかない。男は黙って打つだけだ。

↑なぜか4番にラインナップされた筆者。成績はもちろん架空のものだが、打率2割9厘、ホームラン40本は、なんとも味わい深い数字である。また、対戦相手のオーダーには実際のライオンズの選手名が並んでいるが、ベストオーダーではなさそうだ

 

打てるのは5球。打順が4番だったので、前の方々の打席を見ながらタイミングを取れるようにイメージはしていた。だが、案の定というべきか、最初の2球をあっさり空振りしてしまう。打席に入る前は外野に飛ばすことを目標にしていたが、これだとせめて1球でも当てることを目標にするしかないじゃないか。

追い詰められた筆者に、ベンチから声が飛ぶ。

「ハタノ、がんばれー!」

おそらく、バッティング体験前にお話をしていた他メディアの取材陣の方からだ。この応援のおかげか、3球目がようやくバットにヒットしてくれた。3塁線、ボテボテのファールではあったが、最低限の目標をクリアできたことでホッと胸を撫で下ろす。

 

さて、バッティング体験は残り2球。バットに当てることはとりあえず達成できたので、次はフェアゾーンに飛ばしたい。だが、4球目も3球目と同じようなファールで、最後の1球となってしまった。しかもその結果次第で、今回の改修の目玉のひとつであるLビジョンに3通りの演出が出ることになっていた。

 

演出の内容は、フェアゾーンの打球ならホームラン、ファールならファール、空振りであれば三者凡退。筆者の前にバッターボックスに入った方々は、結構な数の方が”ホームラン”を打っていた。ファールならともかく、ボテボテの打球でホームラン! と出てくるのも気恥ずかしいから、できるならヒット性の打球を飛ばしたい。だが、余計なことを考えていたらまたバットが空を切りそうだ。

 

もし空振りしたら、三者凡退の演出ではなく「ストラックアウト!」とでも流してほしい。いずれにせよフルスイングすることだけは心に決めた。

 

「5球目いきまーす」

スタッフの方から声がかかり、バッティングマシンから5球目が放たれる。

 

結果は…

 

ホームランという名のサードゴロ。3、4球目と似たような、勢いのない打球ではあったが、ボールはフェアゾーンに転がってくれた。

 

なお打席に入っているときは緊張しすぎて、今回の改修箇所である照明や演出に集中する余裕がまるでなかった。しかし、打撃を終えた直後、ホームランの演出で音や映像に加えて”光”の演出があるのは斬新であることにすぐ気付かされた。まさに「目の覚めるような演出」である。球場の座席や周囲の施設に加え、こういった新しい演出は、メットライフドームを久々に訪れる方を驚かすだろう。

 

たくさんの観客と興奮の渦が、早く戻ってきてほしい

新しい球場といえば、北海道日本ハムファイターズの「エスコンフィールドHOKKAIDO」が注目を集めている。だが、長期の改修を経て生まれ変わったメットライフドームも、オンリーワンな魅力を持つ球場であることを今回の取材で確信した。

 

コロナ禍のいま、球場やスタジアムが最大限のスペックを発揮するのはどうしても難しい。だがいつの日か、かつての日常が戻り、溢れんばかりのファン、選手たちの奮闘がもたらす興奮が、この球場を包むことを心から祈っている。

今年一番の目玉選手!? ヤクルト・つば九郎のFA宣言にSNS上でオファー祭り

今年のストーブリーグの目玉となるか? シーズンを終え、来季に向けて選手の移籍や新外国選手の加入など編成で盛り上がる日本プロ野球。今季は例年にもましてFA宣言を行う選手が少なく、現状では中日ドラゴンズから福岡ソフトバンクホークスへ移籍する又吉克樹以外は、在籍チームに残留となる見込みだ。

 

そんな静かなオフシーズンに話題をかっさらっているのが、今季日本一を果たした東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」だ。2012年以来のFA宣言を行なったつば九郎は、「すこしかんがえるじかんをください」とコメント。他球団への移籍をほのめかしている。しかも、宣言直後から獲得に乗り出そうとしている“団体”が殺到しているのだ。

 

 

早速獲得に乗り出したのは、独立リーグの新潟アルビレックスBC。「3年契約」「日本酒飲み放題」「新潟県産コシヒカリ食べ放題」という条件で獲得に乗り出すことを公式SNSで発表した。

 

 

さらに、同じく新潟県の燕市は市の新たなポスト「チーフマーケティングバード(CMB)の就任」「つば九郎米2896g+スプーン&フォークの出来高払」「4年複数年契約」に加え、追加条件も検討の上獲得を検討している。同じ「ツバメ」繋がりとしても、なんとか“大物選手”を獲得したいところなのだろう。

 

 

さらに、世界的に有名なレーシングサーキット「鈴鹿サーキット」もSNSで条件を提示。「国際レーシングコース走り放題 ※ただし営業時間外に限る」「タイヤカスさきいか食べ放題」という条件で提示の見込みだ。

 

 

 

その他、G-SHOCKや東京タワーなど他業種の有名どころからのオファーが続くつば九郎。話題の少ないストーブリーグで「一人勝ち」とも言える状態となっている彼が、どの団体を選ぶのか注目したい。

平成の怪物も号泣! イチロー氏登場の松坂大輔。引退セレモニーに感動の声続出

平成の怪物がグラウンドを去る。今シーズン限りでの引退を発表した西武の松坂大輔がファン感謝祭での引退セレモニーに臨んだ。ホーム球場でメットライフドームの駅では引退登板の写真がプリントされた記念乗車券が販売されるなど、まさに松坂一色になったこの日。球場では出身校である横浜高校の元監督・渡辺元智氏の他、WBCで監督を努めた王 貞治球団会長、巨人の原 辰徳監督など、松坂とゆかりのある人物からのビデオメッセージが放映された。

 

 

その後、ファンやチームメイトへの感謝の他、様々な苦労があったことなど、自らの思いを引退スピーチで語った松坂はグラウンドを1周。ファンへの最後の挨拶を終え、グラウンドを立ち去ろうとしたその時、「もうひとつスペシャルメッセージをお預かりしています」とアナウンスされビジョンを注目すると、そこにはシアトル・マリナーズのユニフォームを着用したイチロー氏の姿が。

 

 

このサプライズに松坂は驚きの表情を隠せず頭を抱えた。動画内では「大輔、どんな言葉をかけていいのかなかなか言葉が見つからないよ」「だから僕にはこんなやり方しかできません。許せ大輔」と語りかけるイチロー氏。その後、ビジョンに松坂の背中が映し出されるとどよめくスタジアム。なんと、イチロー氏本人が登場し、松坂に花を渡したのだ。このダブルサプライズに松坂も涙をこらえきれずに号泣。固い握手を交わすと、イチロー氏は一礼して颯爽とスタジアムを去っていったのだ。

 

 

球界を代表するレジェンドの粋なはからいにSNS上では「許せ大輔はかっこよすぎるでしょ……」「まさに平成が終わった瞬間だった」「こんなの泣くしかないやん」「震えた」と感動の声が続出した。WBCでのMVP獲得など、日本球界のみならず世界を驚かせた平成の怪物。次なるステージではどのような活躍をみせるのか、期待しよう。

首相官邸も異例のメッセージ! 満票MVP受賞の大谷に各界からお祝いの声続々

またひとつ新たな歴史を刻んだ。メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平が、今季のア・リーグMVPに選出された。

 

 

全米野球記者協会の会員、全員の支持により「満票」でMVPに選出された大谷。満票での獲得は、2015年のブライス・ハーパー以来という快挙だ。今季は打者としてホームラン46本、打点100、盗塁26という成績を残しながら、投手としても9勝、156奪三振という、まさに二刀流として最高の結果を出してみせ、下馬評通りのタイトル獲得となった。

 

 

 

 

この快挙に、とんねるずの石橋貴明は「大谷さぁーーーーーん! MVP おめでとうーーーーー! 満票!!!!!!!!!! 当然ですね!!!!!!!!」と自身のSNSで投稿。一人の野球ファンとして喜びを爆発させた他、野球好きとして知られている芸能人たちから続々とお祝いのメッセージが投稿された。

 

 

大谷へお祝いのメッセージを投稿したのは芸能界だけではない。なんと、首相官邸の公式SNSも「大谷翔平選手のシーズン MVP !大変な偉業であり、国民として大変誇らしく思います。心から祝福します。」と投稿。政府機関までもが、大谷の偉業を祝福したのだ。

 

 

今季の活躍で、来年以降の起用法がますます注目されることになる大谷。負傷によりシーズンのほとんどを欠場したマイク・トラウトの復帰や、メッツから移籍が発表されたノア・シンダーガードなど戦力が充実することで大谷の成績もより一層伸びる可能性がある。さらに進化していくであろう二刀流・大谷の来季にも注目だ。

ダルビッシュも感嘆! プロ経験なしの日本人ブルペン捕手がSFジャイアンツのコーチに就任

日本人選手としては、イチロー以来のシルバースラッガー賞を受賞したほか、今年度のア・リーグMVPも確実視されるなどフィーバーを巻き起こしている大谷翔平。名実ともに世界最高峰のプレイヤーに成長した大谷に全米が熱狂しているなか、とある一人の「サムライ」の偉業に、日本の野球界から大きな賛辞の声が集まっている。

 

 

先日、サンフランシスコ・ジャイアンツにて14年間ブルペン捕手を努めた植松泰良氏が、来シーズンからアシスタントコーチに昇格することが発表された。フルタイムでメジャーのコーチを務めるのは、日本人としては初めてとなる偉業だ。

 

植松氏は高校卒業とともに、トレーナーを目指し単身でアメリカへ留学。その後ジャイアンツ傘下のチームにてインターンとして採用された後、ブルペン捕手として正式に採用されたという経歴の持ち主。プロでの経験は一切ないものの、ブルペン捕手としての実力の他、打撃投手など裏方での仕事が評価され、今回コーチとして採用されることになったという。

 

 

そんな苦労人の偉業に対して、メジャーリーグ(MLB)で活躍する名投手も感嘆の声をあげている。サンディエゴ・パドレスに所属するダルビッシュ有は、このニュースが報じられたSNS投稿を取り上げ「凄いなぁ。。」と反応。長年MLBの一線で活躍しているダルビッシュからも、大きなリスペクトが寄せられた。

 

 

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今シーズン、MLB最多の107勝を挙げた名門にてコーチを務める植松氏。彼の手腕がチームにどのような影響を与えるのか、早くも来シーズンが楽しみだ。

やはりスターだ! 新庄剛志・日ハム監督就任の裏で仲間たちの組閣匂わせ投稿にファン大注目

これまでの常識を覆す、新たな監督像を作り上げていく。北海道日本ハムファイターズ新監督への就任が発表された新庄剛志。

 

 

北海道移設1年目から選手として活躍し、北海道での初優勝の立役者となっただけでなく、現在におけるパ・リーグ人気の礎を築いた男が新たなチャレンジに挑む。昨年、現役復帰を目指しトライアウトを受けたものの、NPBからのオファーがなく、野球に関する活動を終了するかと思われたが、まさかの監督就任。

 

先日行われた就任会見でも、ド派手なオーダーメイドスーツで登場した新庄。「選手兼監督として契約を結んでもらい」「これからは顔を変えずチームを変えていきたい」とジョークを繰り広げ、会場を笑いに包んだだけでなく「優勝なんか目指さない」「背番号1は自分が付ける」と、新庄らしい会見となった。

 

新庄監督就任に関して、もうひとつ盛り上がっているのがコーチ陣の選定だ。ファンの中では「日ハム優勝メンバーが揃うのでは!?」とにわかに噂されているが、SNS上ではその当事者たちが“匂わせ”発言をして話題となっている。

 

 

新庄と共に、外野手として日本ハムを盛り上げた森本稀哲氏は「近日中にはお出しできるかな~」と投稿。これに対して「外野守備は任せたよ」「エンタメコーチですか!?」と、新庄監督の脇を固めるコーチ陣としての入閣を期待するコメントが殺到した。

 

 

また、日本ハムのエースとして活躍した岩本 勉氏も「ネットニュースって凄いなぁ」と投稿。これに対しても、岩本氏の投手コーチ就任を期待する声が集まっている。

 

 

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「自身で新たな監督像を作っていく」と宣言している新庄。2023年に新球場開業を予定している日本ハムファイターズが、新庄と共に新たなムーブメントを巻き起こすのか? ユニフォームに身を包む新庄の姿を全ての野球ファンが待ち望んでいる。

育ての親も涙。栗山監督退任セレモニー「世界の大谷さん」登場に感動の声続出

今季限りでの退団が発表されている、北海道日本ハムファイターズの栗山英樹監督。10年という長期政権を築いた名将の退団は、球団にとってもひとつの節目となる出来事だろう。

 

 

現在、日ハムで活躍する選手の中には、栗山監督が育て上げた「栗山チルドレン」の姿も目立つ。近藤健介、西川遥輝らスタメンを張る選手のほか、今シーズン途中に巨人にトレードとなった中田 翔など球界を代表する選手が数多く育ったのは事実。こうして様々な選手が大きく成長した中でも、栗山監督の最も大きな功績として語られるのが大谷翔平の二刀流育成プランだろう。

 

 

高校卒業後、直接のメジャー挑戦を表明していた大谷をドラフト一位で強行指名。当初は、入団を拒否しての渡米の可能性が高いと言われた中、丁寧な二刀流育成プランを説明し、NPBでの二刀流挑戦に力を貸すことを約束。

 

 

言葉通り、二刀流としての起用を続けた栗山監督の期待に応えるかのように、日本で圧倒的な成績を残した大谷はポスティングシステムを利用してMLBに挑戦し、今季はついにMVP候補となるほどの活躍をみせ、メジャーの舞台でも二刀流を成功させたのだ。

 

 

そんな“息子”から“父”へ。栗山監督の最終戦で行われたセレモニーで、素敵なプレゼントが届いた。試合後に行われたセレモニーの動画に、シーズンを終えた大谷翔平がサプライズ出演。「今こうして周りの人に少しずつ受け入れてもらえているのは、栗山監督がいてくれたからです」と、退任する栗山監督へ感謝のメッセージを送ったのだ。

 

VTRを見ながら涙を堪えるような表情を見せた栗山監督に、ファンからは「栗山監督は皆の監督であり皆のお父さんのような、そんな存在だったのかなと思ってます」「大谷も泣きそうになってるし」「どこファンとか関係なしに栗山監督はみんなに愛されていたと思う」と、感動の声や10年間の栗山監督の功績を労う声が殺到した。

 

 

新監督として、OBである新庄剛志氏の就任が正式発表された日ハム。名将が残したDNAと新たな戦力の融合により、最下位からの逆襲となるか注目したい。

涙に笑いに感情が爆発! 斎藤佑樹の引退試合でチームメイトがしかけたサプライズが感動的

世代を代表する投手がマウンドを去る。先日引退を発表した北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹が、ホームゲームで引退登板を迎えた。

 

 

1点リードの7回、先発・上沢直之の受け2番手として登場した斎藤。自身の名前である「佑樹」にちなんで使用していたテーマソング「勇気100%」をバックにマウンドへ上がった。現役最後の投球で、フルカウントまでもつれた福田周平との対戦。結果は惜しくも四球となったが、スタンドからは大きな拍手が。笑顔でマウンドを後にした斎藤だったが、ベンチで栗山英樹監督に声をかけられると、我慢していた涙が頬を伝った。

 

 

1988年生まれの野球選手がみな「ハンカチ世代」「斎藤佑樹世代」と呼ばれるなど、世代を象徴する投手として背負った重圧は相当なものだっただろう。試合後に行われたセレモニーでは、ファンに向かって自身の想いを伝えながら涙を流した。

 

 

そんな中、球界を代表するムードメーカー杉谷拳士が日本ハムの2軍球場である鎌ヶ谷で汗を流す選手たちとともに、ビッグサプライズを用意した。セレモニー後、突然スクリーンに現れた杉谷。「ここ鎌ヶ谷で、佑樹さんにアツい気持ちを届けます」と、2軍の選手たちとともにテーマソング「勇気100%」を大熱唱。

 

1番手に登場した清宮幸太郎が、美声を響かせると次々に2軍選手が登場。斎藤と同じく甲子園で注目を浴びた吉田輝星は、まるで校歌を歌うかのように背中を反らせて歌うなど、非常に個性的な動画となっている。この動画がパ・リーグTV公式チャンネルから配信されるとたちまち話題となり、わずか1日で60万再生を超え「札幌にはこんな暖かい球団があることを誇りに思う」「色々あったけど日ハムって最高の球団」「杉谷はみんな笑顔にできる最強のムードメーカーだよ」と、コメント欄は感動の声で溢れた。

 

 

「きっとまた、お会いしましょう」とスピーチで語った斎藤。日本の野球界を盛り上げたハンカチ王子が、第二の人生としてどのような道を選ぶのかも楽しみだ。

「守備だけでお金が取れる」と話題! ロッテ・エチェバリア驚異の身体能力に驚愕の声続出

連日のように活躍を見せるロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平。日本人だけでなくアメリカのファンの熱狂をみても、やはり野球の醍醐味といえば、打者が放つ特大のホームランに、投手による160km/hを超える豪速球をイメージする人が多いだろう。実際、年俸ランキングの上位選手を見ても、そういったド派手な活躍をしている選手が多い。しかし、野球界には守備のワンプレーだけで観客を沸かせることができる、類まれなる才能をもった選手もいるのだ。

 

 

SNS上で話題になっているのが、千葉ロッテマリーンズに所属するアデイニー・エチェバリアの美しすぎる守備。「【今季イチ】エチェバリア『“宇宙級”の超ダイビングキャッチ』【かもしれない】」と題されたこの動画は、日本ハムファイターズ戦でみせた衝撃のプレーの一部始終を映したものだ。

 

8回裏、1-0でリードしながらも1死2・3塁とピンチのロッテ。打者の西川遥輝が放った鋭い打球は、ピッチャー横を抜けセンターへ抜けそうなライナー性。日本ハムが同点に追いついたかのように思われたが、ショートのエチェバリアがダイビングで飛びつきダイレクトキャッチ。見事ノーバウンドで捕球し、ピンチを救ったのだ。このプレーにコメント欄では「何度見てもすごい」「打てなくても守備で魅せてくれる」「これぞ、お金を取れる守備」とエチェバリアに称賛の声が相次いだ。

 

 

この衝撃的なプレーを支えているのが、驚異の身体能力。千葉ロッテマリーンズの公式チャンネルが公開した動画でエチェバリアは「バスケットボール選手並に跳躍力がある」「神様にもらった才能」と語り、ジャンプ力を図る特殊な器具にチャレンジ。最高到達点が約315cmと余裕でダンクシュートができる跳躍力を披露している。

 

 

打撃面ではパッとしない成績ながらも、守備面での貢献だけで助っ人としてチームを救っているエチェバリア。千葉ロッテマリーンズ優勝のためのキーマンの1人であることは間違いないだろう。

2024年の大統領に!? 世界で最も影響力のある100人に選出された大谷翔平に祝福コメント殺到

世界初のニュース雑誌として知られているアメリカの「タイム」が、2004年より毎年発表している「世界で最も影響力のある100人」という企画。各分野において、世界を変革させるほどの影響力を持つ人物ばかりがピックアップされるこの企画で、メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平が「ICONS」の部門にて選出された。

 

 

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もはや、大谷の影響力は球界だけにとどまらないようだ。MLBデビュー時から前代未聞の「二刀流」を続け、今季はMVP、本塁打王争いに絡むまでの大ブレイク。“野球の神様”と称されるベーブ・ルースとも度々比較されるなど、名実ともにトッププレイヤーとなった大谷。記事内では、ヤンキースで活躍した「Aロッド」ことアレックス・ロドリゲスが「40本超えのホームランにシーズン20盗塁。そして160km/hの投球を行う者はいない」「まさに現代のベーブ・ルース」「大谷翔平にしかできない」と紹介。大谷の活躍がいかにセンセーショナルなことかを力説した。

 

MLB公式SNSがこの異例の快挙を報じるとコメント欄は「一生に一度見られるかどうかの才能だよ」「彼がMVPじゃないなんてことは考えられないよね」「まさにレジェンドだ」と祝福の声に包まれた他「2024年の大統領選挙では、大谷を大統領にしよう!」といった驚きのコメントまで飛び出した。

 

 

また、アメリカの権威あるスポーツ雑誌『スポーツ・イラストレイテッド』にて、大谷翔平が表紙となった号が発売。なんと、ピッチャーとバッター2種類の姿で表紙を飾る、異例の大抜擢となったのだ。

 

 

ライバルたちが後半戦に入ってから絶好調の中、本塁打の数が激減している大谷。しかしながら、MVPレースでは依然として1番手に名前があがっている。残り試合で復調し、日本人初の本塁打王、MVPのダブル受賞する姿に期待したい。

日本の宝だ! パドレス公式SNSが大谷&ダルビッシュの2ショットを日本語で投稿

日本が誇る2大スターの2ショットにSNS上がざわついた。話題になっているのは、サンディエゴ・パドレスの公式SNSが取り上げた1枚の写真。

 

 

その写真とは、パドレスの本拠地にて行われた、エンゼルス戦にてダルビッシュ有と大谷翔平が再会、肩を組んで写ったこの2ショットだ。「日本の宝 大谷翔平&ダルビッシュ有」と日本語でツイートされると、日本のファンのみならずアメリカの野球ファンも「ハンサムすぎる」「2人ともキュート」と大いに湧いているのだ。

 

この2人といえば、日本プロ野球(NPB)時代、ともに高校卒業後、北海道日本ハムファイターズにドラフト1位で指名され入団。背番号11を背負ったエース。互いに海を渡り、アメリカの地で奮闘しているだけに、日本時代を知っているファンからすると、まさに感動的な1枚と言えるだろう。

 

 

また、メジャーリーグ(MLB)公式SNSもこの2人の写真をピックアップ。「Japanese legends(日本のレジェンドたち)」と添えて投稿すると、こちらも2.6万以上の「いいね!」が集まるなど話題となった。

 

 

敵地サンディエゴにも関わらず、代打で登場した際には観客からスタンディングオベーションで迎えられるなど、全野球ファンから注目されている大谷翔平。本塁打王に加え、MVPの期待がかかる今シーズンも残りはあとわずか。ベーブ・ルース越えを果たし、文字通り「伝説」となるかどうか。「日本の宝」から目が離せない。

日本の宝だ! パドレス公式SNSが大谷&ダルビッシュの2ショットを日本語で投稿

日本が誇る2大スターの2ショットにSNS上がざわついた。話題になっているのは、サンディエゴ・パドレスの公式SNSが取り上げた1枚の写真。

 

 

その写真とは、パドレスの本拠地にて行われた、エンゼルス戦にてダルビッシュ有と大谷翔平が再会、肩を組んで写ったこの2ショットだ。「日本の宝 大谷翔平&ダルビッシュ有」と日本語でツイートされると、日本のファンのみならずアメリカの野球ファンも「ハンサムすぎる」「2人ともキュート」と大いに湧いているのだ。

 

この2人といえば、日本プロ野球(NPB)時代、ともに高校卒業後、北海道日本ハムファイターズにドラフト1位で指名され入団。背番号11を背負ったエース。互いに海を渡り、アメリカの地で奮闘しているだけに、日本時代を知っているファンからすると、まさに感動的な1枚と言えるだろう。

 

 

また、メジャーリーグ(MLB)公式SNSもこの2人の写真をピックアップ。「Japanese legends(日本のレジェンドたち)」と添えて投稿すると、こちらも2.6万以上の「いいね!」が集まるなど話題となった。

 

 

敵地サンディエゴにも関わらず、代打で登場した際には観客からスタンディングオベーションで迎えられるなど、全野球ファンから注目されている大谷翔平。本塁打王に加え、MVPの期待がかかる今シーズンも残りはあとわずか。ベーブ・ルース越えを果たし、文字通り「伝説」となるかどうか。「日本の宝」から目が離せない。

大谷翔平の偉業が続々とトレカに収録。プレミア必至の1枚をゲットするなら今だ!

プレーする度に、新たな記録を生み出し続けている大谷翔平。今や日本での報道だけでなく、アメリカ全土でも注目の対象となっており、ファンたちを熱狂させている。

 

 

そんな大谷の偉業を称えて発売されているトレーディングカードが人気を集めている。MLBの公式トレーディングカードを取り扱うTOPPS社が発表したのは、球団史上初となる40本塁打20盗塁「40-20」の達成を記念して発売する特別な1枚。記念すべき20盗塁を決めた瞬間を収めている。

 

この「TOPPS NOW」というシリーズは、節目の記録や偉業達成の際に登場する限定カード。ネット上で24時間限定で販売されているが、このシリーズに登場するということだけでも選手にとってはステータスとなるのだ。

 

 

 

ちなみに、大谷のカードはこれ以外にも大人気。先日発売された「Project70」というシリーズでは、人気ゲーム「ゴースト・オブ・ツシマ」のキャラクター「境井 仁」風にデザインされた大谷のカードが登場。武士をイメージした1枚は、片手にボール、片手にバットを携えており、まさに二刀流を象徴している。ゲーム開発元「サッカーパンチ」の公式SNSもこの1枚を取り上げ「このインスパイアカード最高!」と投稿するなど大きな話題に。

 

 

本塁打王にMVP、どちらも射程圏内としている今季の活躍は、まさに歴史的ともいえる。今後も記録達成の度に、限定のトレーディングカード発売が予想されるので、記念の1枚をゲットしたいという人は、ぜひともTOPPS社のホームページをこまめにのぞいてみてほしい。プレミア必至の高額カードが入手できるかもしれない。

絶対に笑ってはいけない“新投法”! ロッテの守護神・益田が緊迫の場面で投じた一球が話題に

緊迫した場面だからこそ、クスッと笑ってしまうようなプレーがある。SNS上で話題になっているのが、千葉ロッテマリーンズ対北海道日本ハムファイターズの一戦で発生した「珍事件」だ。3-3の同点で迎えた9回の裏。マウンドに立つのはロッテの守護神・益田直也。

 

 

セットポジションから投球フォームに入ると、投げる直前にふらつき倒れそうになっているのがわかる。しかし、これに動じず投げられた1球は外角低めに一直線。これ以上ないというほどのナイスボールとなったのだ。

 

この投球フォームを収めた動画を、YouTubeのパ・リーグTV公式チャンネルが「【ジワる】益田直也『絶対に笑ってはいけない“新投法”』」と題して公開すると、みるみるうちに再生数が伸び80万再生を超えるほど話題となったのだ。コメント欄では「グラグラなフォームからのくっそ良い球で草」「2人とも笑い堪えてるような顔で笑う」「ふざけていい場面じゃないっていうのが余計おもろい」と、緊迫したシーンでの珍プレーに大興奮の様子。

 

 

絶対的守護神として9回を任されながらも、今季は同点の場面での登板が多く、この日まで13試合引き分けのシーンで投げるという珍しい記録も樹立している益田。どんな体勢からでも自身の球を投げられる、圧倒的なコントロールが今シーズンの躍進の要因となっているのかもしれない。

「最高のリスペクトだ」大谷のライバル、ゲレーロJr.が履くコービー追悼スパイクが話題

メジャーリーグ(MLB)アメリカンリーグのホームランランキングで、現在トップを走っている大谷翔平。オールスターブレイクを終え、後半戦に突入後は本塁打のペースが落ちているものの、50発、60発といった「夢の大台」にも期待が高まっている。

その大谷とランキングを争っているのが、トロント・ブルージェイズに所属するブラディミール・ゲレーロ・ジュニアだ。ランキング2位につけるゲレーロは、現在22歳ながらブルージェイズの顔となっている期待の若手。父親も元メジャーリーガーという、いわば二世選手だ。

大谷とゲレーロは、ホームランランキングだけではなくアメリカンリーグのMVP候補としても名を連ねており、両者ともに打撃成績が拮抗している。そんな2人が、10日からの変則的な4連戦で魅せた直接対決を、全米メディアも大きく報道している。

後半戦のタイトル争いを占う大切なゲーム。12日は大谷が14試合ぶりの38号本塁打を放った他、13日の試合では大谷が投手として登板。文字通りMVP候補同士のマッチアップが実現するなど、見どころが満載のゲームが続いた。

日本人だけではなく全米が注目するこの連戦。プレーはもちろんだが、ゲレーロの足元もちょっとした話題になった。

1戦目でゲレーロが履いたのは、いつもとは異なる特注スパイク。実はこれ、NBAのレジェンドで、2020年に事故で亡くなった故コービー・ブライアントを追悼するための特別な一足なのだ。コービーのファンだったというゲレーロは、氏が所属していたレイカーズゆかりの街・ロサンゼルスでの試合に向けて準備していたのだという。

コービーだけではなく、娘のジアナのイラストも描かれたこのスパイクにはファンたちも大興奮。「最高のリスペクトだ」「MVPはお前のものだよ!」「めちゃかっこいい」など、コメント欄は称賛の声で溢れていた。

金メダルを直接報告! 田中将大の公式YouTube動画に米国ファンから「We miss you」の声

東京オリンピックにて、37年ぶりとなる悲願の金メダルを獲得した野球日本代表。変則的な対戦方式となった今大会において、予選リーグから全勝で勝ち上がり野球大国アメリカを2-0で下すなど、その強さが際立った。

 

そんな中注目されたのが、今季から8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大。メジャーリーグ(MLB)でも通算78勝を記録し、「アメリカを知る男」として本戦での活躍が期待された。予想通り、田中はノックアウトステージ初戦のアメリカ戦で先発。4回途中で降板と成績自体は振るわなかったものの、大黒柱としてチームを支える重要な役割を担った。

 

 

金メダル獲得直後、田中は自身の公式YouTubeチャンネルを更新。自身の思いを直接ファンに伝えた。「嬉しさと悔しさと感謝の金メダル」と題された動画では、田中が率直な気持ちを語っている。

 

この動画に対して「田中将大という存在があったからこその金メダル」「プレー以外でもチームを最年長として引っ張る存在として貢献していた」など、田中の貢献を賛称する声に加え「congratulation Tanaka-san」「We miss you」など、決勝を戦ったアメリカのファンからも祝福の声が届いているのだ。

 

 

 

自身の公式SNSでは、坂本勇人らチームの年長者である「88世代」との記念写真や、母校・駒澤大学附属苫小牧(駒大苫小牧)高校の後輩である伊藤大海らとの写真を公開している田中。8年ぶりの日本球界復帰ながら、持ち前の明るさとコミュニケーション能力で溶け込み、チームを支えていたことは間違いないようだ。

これは衝撃! イチロー、まさかのキャッチャー姿に野球ファン大興奮!

日本が誇るレジェンドの衝撃的な姿に、ファンも大興奮だ。メジャーリーグ(MLB)シアトル・マリナーズの、会長付き特別補佐兼インストラクターとして活躍するイチロー氏の、レアな写真が野球ファンの間で話題になっている。

 

MLB公式SNSが公開したのは、チームの左腕ピッチャー、ジャスティス・シェフィールドと共に写った1枚の写真。シェフィールドの隣に写るイチローは、なんとキャッチャーのプロテクターとレガースを身に着けている。キャッチャーとして、ブルペンでボールを受けているようだ。

 

 

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「想像してみて、ブルペンでイチローがあなたの球を受けているシーンを」と添えられた、この激レアな「キャッチャー・イチロー」の写真に野球ファンは大興奮。「イチローはいつまでも野球を辞めないんだよ!」「彼は野球を本当に愛しているんだね」「この男はマジでなんでもできるのか……」「レジェンドだ」などのコメントが殺到。これまでに16万以上の「いいね!」がついている。

 

 

現役時代は投手としてマウンドにあがったこともあるイチローだが、キャッチャーはもちろん未経験。今回のシェフィールドとのレアな1枚はファンには堪らないサービスショットとなっただろう。

 

一線を退いてもなお、様々な形で野球ファンに話題を提供してくれるイチロー。次はどのような形でメディアに登場してくれるのか楽しみだ。

オリンピックの裏で巨人が実施した「リアルジャイアンツカップ」が面白すぎるとSNSで話題

ついに開幕した東京オリンピック。今大会から復活した種目・野球の日本チームは、12球団からトップ選手が代表として選ばれた「ドリームチーム」となっている。そのためオリンピック期間中はNPBの通常日程が中断となり、各球団が様々な調整法を検討しているようだ。

 

そのなかでも、特にプロ野球ファンを驚かせたのが、読売ジャイアンツが実施した「リアルジャイアンツカップ」だ。先攻・中攻・後攻での7イニング変則紅白試合は、元木大介・阿部慎之助・二岡智宏のコーチ陣3名がドラフト形式で選手を選びチームを形成。

 

 

 

 

オリンピックで主力が抜ける中、若手たちがアピールするチャンスの場としても注目された。

 

 

試合前から話題になったのが、各コーチ陣によるドラフト。それぞれがどのようなチームカラーになるのかが注目される中、1巡目氏名では3人共に丸 佳浩を指名。

 

 

通常のドラフト通り、くじ引きによる結果、阿部2軍監督が見事引き当てチームの主砲として丸を獲得した。その他でも、岸田行倫が重複するなど、ドラフトの時点から大盛り上がりしたこの試合。結果は「二岡軍」が5得点を奪い勝利。MVPは3安打2打点の湯浅 大が獲得する結果となった。

 

 

オリンピックブレイク中は、12球団によるエキシビジョンマッチが開催されるなど、例年とはまた違う楽しみがあるプロ野球。代表チームの戦いとともに、イレギュラーな形でのエキシビジョンマッチにも注目だ。

どっちが凄い? 大谷翔平とベーブ・ルースを比較する特別番組の内容がとんでもない!

連日の活躍により、アメリカでの知名度と評価もうなぎ上り状態の大谷翔平。

 

 

先日のボルチモア・オリオールズ戦では、1試合2HRで早くも30号に到達しただけでなく、9回裏に四球で出塁すると、俊足を活かし盗塁も成功。ジャレッド・ウォルシュの右前安打で一気にホームを陥れ、サヨナラの生還を果たしファンを熱狂させた。

 

また、日本人野手としてはイチロー、松井秀喜に次ぐ3人目の月間MVPも獲得。メジャーリーグ(MLB)の公式サイトでは今年度のMVP大本命というアンケート結果も出ている。そんな大谷の比較対象として挙げられているのは、“ベースボールの神様”と語られることも多い名選手ベーブ・ルース。大谷同様、二刀流で活躍したルースとの比較報道は日を追うごとに加速しており、「大谷翔平とベーブ・ルースはどっちが凄いのか」といった討論を行うまでになった。

 

 

先日MLB公式SNSが公開したのは、実際に大谷とベーブ・ルースの数字を比較した議論の動画。68試合を消化した時点での、両者の成績を比較しながらの討論だが、打撃成績に関しては「非常に似通った成績だ」「ルースは投手・野手として驚異の存在でした。今年の大谷翔平と同じです」と大谷の今季の活躍ぶりを称賛しているのだ。

 

また、投手成績では「防御率と奪三振数は大谷翔平がルースに圧勝している」とした上で「ルースは決して投手としては圧倒的ではなかった」「大谷はルース並みのバッティングで本塁打数は軽く彼を超えるペース」として、今季の大谷は“神様”ベーブ・ルースすら上回るパフォーマンスを見せていると結論づけている。

 

 

さらに驚いたのは、大谷の比較対象としてボー・ジャクソンの名が挙げられたことだろう。「現代野球でこんな選手はいなかった」とした上で、「唯一比較できそうと言えば、ボー・ジャクソンだろう」と、MLBとNFLという異例の二刀流を果たした名選手を引き合いに出したのだ。

 

 

まさに、100年に1人の才能と行っても過言ではない大谷。オールスターゲームで史上初となる二刀流出場を果たすのかどうか、今やチームの垣根を超えて野球ファン全体が彼のプレーに注目している。

大谷翔平も出場するMLBオールスター「ホームランダービー」。過去の名場面を振り返る

メジャーリーグ(MLB)の舞台で歴史的な大活躍を続ける大谷翔平。投げては160km/h、打ってはホームランランキングのトップ争いをするという並外れた身体能力は、現役MLBプレーヤーからも称賛の声が多く聞こえてくるようになった。

 

 

そんな大谷がまたひとつ歴史的な快挙を成し遂げようとしている。7月12日(日本時間13日)に開催されるMLBオールスターゲームの「ホームランダービー」に出場することを自身のSNSで表明。実際に参加することになれば、日本人初の快挙となる。

 

大谷は「2021年のホームランダービーに参加を発表することにとても興奮しています。コロラドで会いましょう!」とコメントを添え、今年度のホームランシーンをコラージュした動画を投稿。この投稿にはファンだけでなくMLB公式が「ショーの時間だ!」とコメント。さらにMLBのトレーディングカードを販売するトップス社も「レッツゴー!」と反応するなど、大反響となっているのだ。

 

 

 

近年は、アーロン・ジャッジ、ブライス・ハーパーといった、現在各球団で主軸を張るスラッガー達の激しい闘いが繰り広げられてきた。今年度の大会では、現在(7月1日時点)ホームランランキング2位のブラディミール・ゲレーロJr.が出場を辞退していることから、大谷がキングに輝く可能性は十分にありえる。

 

 

過去には、現在レジェンドとされているそうそうたるメンバーが参加している。サミー・ソーサ、バリー・ボンズ、マーク・マグワイアなど、MLBを代表するホームランバッターがチャンピオンに名を連ねてきたが、この中に大谷の名前が刻まれるのかどうか。日本人ファンだけでなく、世界中の野球ファンが注目する一夜になりそうだ。

助っ人たちが感動の涙! 西武ライオンズが「父の日」に行った粋な計らいに称賛の声

6月20日にメットライフドームで行われた、埼玉西武ライオンズ対千葉ロッテマリーンズの一戦。この日の試合前に行われたセレモニーがSNSを中心に絶賛されている。

 

 

「父の日」にちなんだこのセレモニーの主役は、ライオンズに所属する助っ人外国人選手たち。バックスクリーンのビジョンで流された映像では、辻発彦監督や日本人選手が「一緒に頑張りましょう」「私達は家族です」といったメッセージで助っ人たちを激励。コロナ禍の影響で、家族と離れ離れになりながらも懸命にプレーする彼らに、心のこもったメッセージを送った。

 

さらに、海外から家族直々のメッセージ動画も公開。妻や子どもからの直接届けられたメッセージを目にすると、助っ人たちの目はみるみるうちに潤み、人目をはばからず涙を流していた。

 

 

この粋な計らいに、SNSでは「全球団でやればいい」「泣ける」「他球団ファンですが感動しました」といった称賛の声が相次いでいる。また、現役選手からもこのセレモニーに対する絶賛の声が。北海道日本ハムファイターズに所属する上沢直之は自身のSNSを更新。「他球団ですけど素晴らしい企画だと思いました。」「球界全体に広がるといいなぁ。」と、心のこもったライオンズの企画を絶賛した。

 

 

 

この日の試合で先発したザック・ニールは6回途中2失点。引き分けに終わったが、家族からのメッセージを力に好投をみせた。試合後は、自身のSNSを日本語で更新。「今日は本当に特別な日になりました。動画を作っていただいた球団を始め、監督・コーチ、チームメイト達にありがとうと言いたいです。今日のことはいつまでも忘れないですし、大切にしたい思い出となりました。ありがとうございました!」と感謝のメッセージを綴った。

平凡なサードゴロがまさかの!? チームメイトも大爆笑のMLB史に残る珍プレーが爆誕

メジャーリーグ(MLB)の長い歴史の中で、こんなプレーがいまだかつてあっただろうか? MLBのシカゴ・カブス対ピッツバーグ・パイレーツの1戦で飛び出した衝撃プレーがSNSで大きな話題となっている。

 

 

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1点を先制したカブスの3回の攻撃、バッターは守備の名手として知られている“魔術師”ハビアー・バイエズ。

 

 

2死ながらランナーを2塁に置いているため、長打が出れば追加点となるこのシーン。バイエズが放ったのは勢いのない平凡なサードゴロだった。通常であれば、3塁手が1塁手に送球してベースを踏めば3アウトチェンジなのだが、3塁手の送球が少し逸れたため、1塁手はバイエズにタッチしに行った。

 

ここでバイエズは衝撃の行動に出る。タッチをかいくぐる素振りをみせると、そのままホームベース方向に引き返していったのだ。多少なりとも野球のルールを知っている人ならば、このプレーが「普通じゃない」ことは理解できるはず。2アウトだったため、スタートを切っていた2塁ランナーのウィルソン・コントレラスは、まさかの行動を見て3塁を回りそのままホームへ。バイエズを追うことに必死だった1塁手は、コントレラスを見逃しており、ホームイン直前にキャッチャーへ送球。しかし、間に合わずコントレラスは見事にホームインを果たしたのだ。

 

 

その後、キャッチャーがバイエズを1塁でアウトにしようとした送球が逸れたため、バイエズは一気に2塁へ。“魔術師”バイエズが放った平凡なサードゴロが、まさかの試合展開を呼んだのである。このプレーがSNSで拡散されると、「世紀の大ボーンヘッド」「狂気だろ」「マジックだ!」といった驚きのコメントで溢れかえった。このプレイに驚いたのはファンだけではない。チームメイトたちもベンチで腹を抱えて大爆笑しているのだ。この反応を見る限り、選手側としても見たことのない前代未聞のプレーだったのだろう。

最近話題の始球式。元ロッテ里崎が語る「やめてほしい始球式」の動画に納得の声

千葉ロッテマリーンズ対埼玉西武ライオンズの試合で始球式を行ない話題となった、とんねるず・石橋貴明。

 

 

高校時代に163km/hを投げるなど、注目を集めたドラフト1位ルーキー佐々木朗希のデビュー戦ということもあり「マウンドを汚したくなかった」と、マウンドより前から投げるなど、野球愛に溢れた始球式はファンから称賛の声が上がった。人気芸能人やアイドルが登場するため、野球ファン以外からも注目を集める始球式だが、「実際にグラウンドに立っている選手たちはどういう心境で見ているのだろうか?」と思ったことはないだろうか。

 

 

そんな素朴な疑問に答えてくれたのが、元プロ野球選手・里崎智也のYouTubeチャンネルだ。「最近注目の始球式!選手が思う『やめてほしい』事とは!?」というタイトルでアップされたこの動画では、選手が感じる始球式に対する率直な感想を含め、やめてほしいことの他、現役時代に自身が体験した“良かった”始球式について熱く語られている。この動画に対して「貴さんは紳士だった」「面白かった」「始球式あるあるですね」など、コメント欄では多くの野球ファンから納得の声が殺到した。

 

 

 

 

最近ではお笑い芸人のティモンディ・高岸宏行が140km/hを投げる本格派始球式を行なうなど、なにかと話題に上がることも多い始球式。選手側の気持ちが上手く説明されているこの動画を見ると、普段の始球式も少し違った視点から楽しめるようになるかもしれない。

アメリカの辛口ファンも黙らせた! 今シーズン大谷翔平が達成した歴史的偉業をまとめてみた

メジャーリーグ(MLB)ロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平の勢いが止まらない。トミー・ジョン手術を経て、本格的な「二刀流」復帰となった今シーズン、開幕から歴史に残る記録を連発している。

 

 

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まず、4月4日のホワイトソックス戦に2番ピッチャーで先発出場。メジャーの公式戦初となるDH解除による投打の同時出場「リアル二刀流」を果たした。ピッチャーが2番バッターとして出場すること自体が1903年以来の出来事だが、さらにすごいのがその結果だ。

 

なんと第一打席で完璧なホームランを放ってみせたのだ。この試合、4回まで無失点に抑えたものの、5回に不運な接触プレーで降板したことで、勝利投手の権利を得ることはできなかったが、MLB公式SNSでも「We are witnessing history.(私達は歴史を目の当たりにしている)」と興奮をもって報じられた。

 

 

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そして4月26日のレンジャーズ戦。この日までに打者として7本の本塁打を放ち、ホームランダービートップに躍り出ていた大谷が、再び2番ピッチャーで先発出場。ホームラントップの選手が先発投手として試合に挑むのは、なんと1921年のベーブ・ルース以来という快挙。出場しただけでも歴史的快挙を果たしてしまった大谷だが、この試合では3打数2安打のマルチヒットを放ち、投手としても自身1072日ぶりの勝利を挙げる大活躍。名実ともに「野球の神様」と肩を並べる形となった。

 

 

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この活躍ぶりに、これまで大谷に辛辣だったアメリカのMLBファンも「こいつは異次元だ」「最も才能のある選手だよ」「MVPだ」と掌返しで称賛。「ショウヘイは過大評価だと言っていた奴らはどこに行った?」といったコメントもあるなど、まさに大谷は自らの活躍でアメリカ人ファンを黙らせた形となった。

 

MLBのトレーディングカードを取り扱うTopps社は、この100年ぶりの快挙を受け「Topps now」シリーズで大谷のトレカを24時間限定発売。「Topps now」とは記録達成や引退試合などの際に発売されるリミテッドシリーズ。ここに名を連ねることもまた、一流プレーヤーとしての証なのだ。

 

 

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現在、MLB公式が考えるアメリカンリーグのMVPランキングでも上位につけている大谷翔平。このままの活躍を維持すれば、二刀流でのMVP獲得も夢ではないだろう。

無言の抗議!? MLBのピッチャーがボールを延々と交換し続ける理由にSNSでも「納得」の声

声を上げるよりも効果のある、まさに“無言の抗議”だった。メジャーリーグ(MLB)の試合で見られた、ピッチャーの“とあるプレー”がSNS上で話題になっている。

 

先日行われたシンシナティ・レッズ対アリゾナ・ダイヤモンドバックスの一戦。8回の時点で4-4の同点で進行していたこの試合、1アウト二塁・三塁のピンチでマウンドに上がったのはレッズの中継ぎルーカス・シムズ。雨が降りしきる中での試合となっていたため、制球に苦しむシムズは、2連続で死球・四球を与え押し出しに。確かに、この大雨では制球を乱すのも無理はない。ここで、シムズはある行動に出る。

 

 

なんと、審判から渡されたボールをフィールド外に投げて交換を要求。しかし、再度渡されたボールもまた拒否し交換。このやりとりが4回も続く珍事となったのだ。このやりとりにより、審判も試合続行は不可能だと判断。試合は中断となり、翌日再開となった。

 

この“無言の抗議”ともいえるシムズの行動がSNSで報じられると、「選手の安全を考えての行為だな」「なかなかおもしろい光景だ」といった称賛コメントに加え、「みんな同じ条件なんだから我慢するべきだ」といった批判的な意見など、様々な声が寄せられた。

 

 

試合後、シムズは「本当に全部のボールが濡れていたんだよ。安全面を考えると、様々な問題があったんだ。放ったボールが制球できずどこに飛んでいくのか心配だったんだ」とコメント。映像だけ見ると抗議のような形に見えるかもしれないが、ボールが大雨によりすべて濡れていたのは事実で、抗議の意図はなかったのだそう。

 

 

日本では比較的早い段階で降雨によるノーゲームやコールドが宣告されるため、こういったシーンはなかなか見られない。しかし、今年の開幕戦でも視界があきらかに悪い降雪の中で、ゲームを繰り広げるシーンが見られた。MLB特有ともいえる悪天候での試合も、観客にとってはひとつの楽しみということだろうか。

これってどういうこと!? ソフトバンク対楽天で起きた謎の「振り逃げ事件」にSNSも大注目

野球ファンも目が点になる、珍しいプレーが起きた。11日に行われた福岡ソフトバンクホークス対東北楽天ゴールデンイーグルスの一戦で、世にも珍しい「振り逃げ事件」が発生した。

6回のソフトバンクでの攻撃。先頭バッターの今宮健太に対して、楽天先発の早川隆久が対峙し2ストライクと追い込んでからの3球目。早川が投じたストレートを見逃した今宮だったが判定はストライク。通常であれば見逃し三振の場面なのだが、楽天のキャッチャー太田光がボールをしっかりと掴めず行方を見失ってしまう。これを見て今宮はおもむろに一塁に向かってダッシュを始めた。

このプレーは「振り逃げ」と呼ばれるものだが、通常の振り逃げはバッターが空振りをした後にキャッチャーが後逸、もしくはワンバウンドを身体で止めるなどした際に行われるプレー。「見逃し三振でも適用されるのか!?」と疑問に思ったかもしれないが、実はルール上見逃し三振だとしても振り逃げは成立するのだ。

この「振らない振り逃げ」にコメントが殺到。「見逃しで振り逃げが成立することを初めて知った」「ハヤカワくん好判断すぎです」「また新しくルール覚えられた」など、珍しいプレーに対して野球のルールを再認知したという声が非常に多く集まった。

野球の世界ではよく見られる「振り逃げ」。ピッチャーが三振を奪う良い投球をしても、キャッチャーが捕球をしなくてはアウトにできない。先日、リアル二刀流としてデビューした大谷翔平の試合でも「振り逃げ」がきっかけとなり、勝利投手の権利目前での降板となってしまった。何気ないプレーではあるが試合の流れを大きく変える「振り逃げ」。今後の野球観戦の際は、注目してみてほしい。

レジェンドは考え方が違う! イチローの哲学が分かるYouTube動画が話題

メジャーでもレジェンドとして君臨した名選手は、考え方も「イチ流」だった。証券会社のWEBコンテンツシリーズとして公開されている、イチロー氏出演の動画が大きな話題となっている。

 

 

「もしもイチローが社長だったら!?」というシリーズで公開されているこの動画は、イチロー氏がビジネス視点で自身の哲学を語っている、非常に珍しい内容。「有能だけど不真面目な社員と真面目だけど能力に欠ける社員がいた時どちらを評価しますか?」「会社を作るとしたらどんな業種・事業をやってみたいですか?」といった、ビジネスに関する質問に対して真剣に答えるイチロー氏。MLB(Major League Baseball)殿堂入りも確実と言われている男が語る回答は、ひとつひとつが非常に深く、哲学に溢れている。

 

 

彼の言葉で語られる哲学は、野球に関連しつつも一般人にも非常に役立つ内容として、視聴者からは「めっちゃ深い」「イチローはなにやっても成功しそうだな」「やっぱり自分にも他人にも厳しめ」「イチローの元でなら金払ってでも働きたい人ごまんといそう」など、様々なコメントが寄せられている。

 

 

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また、「会社を作るとしたらどんな社名にしますか?」「これだけは外せない社食のメニューはありますか?」といった、面白い質問もされているこの動画。イチロー氏の「格言」を聞けば、スポーツに打ち込む人も、ビジネスマンも、きっと刺激になるはず。気になる人はぜひYouTubeで全編を視聴してみてほしい。

豪雪の中でのMLB開幕! ホームランなのにスライディングの三冠王カブレラに爆笑の声

2021年のMLB(Major League Baseball)がついに開幕した。

 

 

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今季はサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有、ミネソタ・ツインズの前田健太が開幕投手に指名されるなど、日本人選手が大役を務めている他、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平が「リアル二刀流」に挑戦するなど注目が集まっている。

 

 

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各地で熱戦が繰り広げられているが、この時期ならではの悪天候でのゲームとなった試合がある。それが、デトロイト・タイガース対クリーブランド・インディアンスの1戦。動画を見るとわかるように、ものすごい吹雪の中で開幕ゲームを行っているのだ。

 

 

不慣れな雪に加え、雨よりも一層視界が悪くなるであろうこのゲーム内では、まさかの面白プレーも飛び出している。SNS上で注目されたのは、タイガースに所属する2012年の三冠王ミゲル・カブレラの初打席。外角のボールを上手くさばくと、打球は一気にライトスタンドへ。しかし、カブレラはボールの行方が追えず、ホームランになったかどうかの判断がつかなかったようで、セカンドでまさかのスライディング。その後、審判にホームランが告げられ、悠々とホームへと向かった。

 

 

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この、まさかのプレーにSNSでは「雪がすごすぎる」「なんて天気だよ!」などと、豪雪での試合に驚くコメントの他「おもしろい」「だからミゲルが好きなんだ」など、全力プレーのカブレラへ愛のあるコメントが続出した。今シーズンはキャリア通算500号が期待される主砲が、開幕戦で放った幸先の良い1発。今季の記録達成を十分に期待できそうだ。

移籍2年目にしてチームの顔に!ツインズ・前田健太がメディアガイドの表紙に選出

昨年の大活躍が、チーム内外での高評価につながっているようだ。ミネソタ・ツインズに所属する前田健太が、今季のチームメディアガイドの表紙に選出された。

 

 

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メディアガイドブックとは、球団の歴史や、選手の成績等を掲載している本のこと。これを読めば、ツインズの成績、記録をすべて把握できるという、ファンにとっては必須とも言えるものなのだ。前田がこのガイドブックの表紙に単独で選ばれたということは、チームだけではなくファンからも厚い信頼と評価を得られているということに他ならないだろう。

 

 

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この快挙を受け、前田本人もSNSを更新。「2021年ツインズのメディアガイドブックの表紙に選んで頂きました。嬉しい」と、写真付きで投稿を行った。この投稿に対して、「頑張ってください」「さすがマエケン」といった日本のファンからのコメントに加え「Dope(かっこいい)」「LAは前田を恋しがっているよ」といった海外ファンからの声も相次いだ。

 

 

昨年はアメリカンリーグのサイヤング賞レースで見事2位に輝いた他、ノーヒットノーランまであとアウト3つに迫るなど、ドジャースからの移籍初年度で大活躍をみせた前田は、今季もローテーションの一角として、先発を務めることが予想される。チームの顔に選ばれたことで、よりファンの期待が高まる2021年。昨年以上の成績を収められるかどうか、注目だ。

180万円のVIP版が14分で完売! 田中将大のファンクラブ「マー君クラブ」の気になる中身は?

まさに前代未聞の個人ファンクラブが開設された。MLBのニューヨーク・ヤンキースからNPB楽天イーグルスに復帰した田中将大の個人ファンクラブ「マー君クラブ」のことだ。

 

 

チームが、選手個人のファンクラブを開設するのもなかなか珍しいことだが、驚きなのがその金額。1000名限定の通常版「マー君クラブ」は、年会費1万8000円。限定デザインのタオルやキャップに加え、チケット完売日であっても田中の登板日チケットを購入できる権利のほか、オンラインイベントの参加権利、試合球の抽選プレゼントといった内容になっている。

 

そして、「マー君クラブVIP」と名付けられたVIP版ファンクラブ。こちらのお値段は、なんと180万円。内容は、通常版「マー君クラブ」の全特典に加え、額入りシリアルNo.が記載された直筆のサイン入りプロモデルユニフォーム、プロモデルキャップ、マー君クラブ限定デザインとなっているNEW ERAのプルオーバーフーディーがゲットできる。

 

さらに、販売価格50万円相当の「1-Day Premium VIP Ticket」が1試合招待される。これは、専用ルームで選手とガラス越しに対面できたり、打撃練習見学、一般では購入できない特等席での観戦、スタメン選手のサインボードがもらえるという、楽天ファンにとってはたまらない内容になっている。

 

 

通常版ならともかく、「180万円のVIPクラブはさすがに高すぎる……」と感じた人がいるかも知れないが、なんと驚くべきことに会員募集開始からわずか14分で完売。この異例の売れ行きに「まじか」「楽天ファンお金持ち多い」と、SNSでは驚きの声が多くあがった。

 

 

プレー以外でもまだまだ収まりそうにない「マー君フィーバー」。球春の到来が待ち遠しい。

レッドソックスに移籍の澤村! SNSでは「上原Ver2だ!」と早くも話題に

千葉ロッテマリーンズから海外FA権を行使してMLB移籍を目指していた澤村拓一が、ボストン・レッドソックスと正式に契約を交わした。MLBきっての名門球団に、澤村が挑戦する。昨年、トレードで巨人からロッテに移籍した澤村。巨人では度重なる不調で3軍での調整も余儀なくされていたが、ロッテでは心機一転勝ちパターンでの登板が続き、ソフトバンクとの優勝争いに欠かせない大切なピースとして大活躍した。

 

 

そんな豪腕が、海外FA権を獲得して挑戦に踏み切ったMLBへの道。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、移籍市場が例年以上に停滞している中、キャンプイン直前にレッドソックスとの正式契約が伝えられたのだ。

 

 

「新たな侍」との契約をレッドソックス公式SNSが伝えると、「頑張れ!」「新天地でも応援しているぞ!」といった日本のファンからの声援に加え「ようこそボストンへ!」「サワムラ?ダイヤのエースか?」といった、レッドソックスファンからのコメントが多数集まった。

 

 

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レッドソックスといえば、過去に松坂大輔や上原浩治、岡島秀樹、野茂英雄らが在籍したことでも知られるアメリカンリーグ東地区の名門。

 

 

アメリカ人ファンにとっては、鳴り物入りで入団した松坂と、2013年のワールドシリーズ制覇に大貢献した上原のイメージが強いようで「ダイスケみたいな感じなのか?」「上原Ver2だ!」など、過去の名プレイヤーと比較しているコメントも目立つ。

 

 

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澤村本人も、自身のSNSにおいて、雪で覆われたフェンウェイ・パークをバックに、笑顔で写る写真を添えて移籍を発表。「海外FA権を行使してからの今日に至るまで、悩み抜いて決断しました。」と、今回の移籍に関して語っている。

 

チームの主力を大量放出するなど、再建モードに入っているレッドソックスにとって、澤村は勝ちパターンでの重要な場面や、抑えでのシーンで登板することが予想される。ブルペン整備が最重要課題とされていた名門の復活に一役買うことができるのか、澤村の挑戦が始まる。