25年のバス釣りトッププロ生活を支える!「チュアンヌ」サポーターの魅力に迫る

バス釣りを愛する者にとって、避けられない悩み。それは腰痛。バスプロ界のレジェンド・イマカツ社長の今江克隆さんも例にもれず、長年腰痛に悩まされてきた。それが、あるサポーターとの出会いで、ずいぶんと痛みが軽減したのだとか……。今江さんを直撃取材し、神サポーターの魅力を探ってきた。

 

腰痛。それはバス釣りを愛する者であれば避けられない苦難

今江さんがバス釣りを始めたのは、小学5年生のとき。以来、すっかりバス釣りに魅せられ、いまやバス釣り界のレジェンドと崇められる存在だ。そんな今江さんが長年悩まされているのが、腰痛である。

↑片足に重心をかけたまま、10時間以上を過ごす

 

「バス釣りの基本姿勢が、片側に重心をかけた状態なんですね。片足でモーターを操作しながら、進行方向を定めているので。大会となると、朝から夕方まで10時間以上を同じ姿勢で、ロッド(竿)を投げてリールを巻いての繰り返しです。1000投以上はするかな。それが10日間続きます。

↑今江さんご自慢のオリジナルボート

 

最近はスポットロックと言って、GPSで座標を読み、留まりたい場所にボートを固定できるようになったので、昔に比べたらぐっと楽になりました。とは言え、基本は立ち仕事なので、やはり腰への負担は大きいです。

 

それ以上に堪えるのが、波の揺れ。バス釣りって、時速100㎞以上のスピードで水面を駆け抜けるんですよ。誰よりも先に、獲物が多くいる場所へ駆けつけなくては勝てませんから。天候が穏やかな日であればいいですが、荒れ模様のときは波がすごい。そんな中を猛スピードで走ると、ひどいときは真上に15mくらい吹っ飛んで、一気に着地します。

↑地上15mの高さから急降下……想像を絶する恐怖

 

もう、言葉では表現できないほどの衝撃です。腰を浮かして膝で衝撃を受けるようにしていますが、ズドーンと頭蓋骨まで響きます。そんなわけで、バス釣りをしている者は皆、背骨も腰もボロボロですよ」

 

耐えられない痛みと二度の手術。そして出会った神サポーター

 

「最初に本格的な激痛を味わったのは、25歳のときだったかな。アメリカのトーナメントに出た際、嵐でものすごく荒れたんですよ。乗っていたボートの運転席のシートが薄くて硬く、しかもパートナーの運転が下手すぎて(苦笑)。そのときの衝撃が引き金になったんでしょうね、帰国してすぐに、生まれて初めてぎっくり腰になってしまったんです。

 

落とした携帯を拾おうと思ったら、ピキン!と来て、崩れ落ちた。それからまったく動けなくて。この世でこんなに痛いことがあるとは……という感じ。腰って、一度痛めると癖になるので、以降、何度も激痛に泣かされました」

↑できるだけ衝撃を吸収できるよう、運転席もスペシャル仕様に

 

これまでに今江さんが受けた手術は二回。背骨の2番目と3番目の間の神経を焼いて、痛みを感じないようにする、プロのスポーツ選手も行っているという特殊な手術だそう。そんな手術と通院を続けながら、探し求めていたのは、日常的に腰をしっかりと支えるサポーターだ。

 

「市販されているものは、ほとんど試しました。そしてついに、探し求めていた神サポーターに出会ったんですよ。それが、フランス製のチュアンヌです。最初は病院の先生に勧められたんだったかな。30代後半のときのことです。当時はネットもあまり主流じゃなかったから、通販だったと記憶しています。

 

ウエストから骨盤まで、かなり広範囲でガッチリ支えてくれる点が、一番の魅力です。だいたいの商品は、細いんですよ。高さがない。見栄えを重視してるのかな。でも、それじゃ全然ダメ。骨盤ベルトも使ってみたけど、基本姿勢を良くするだけなんですよね。

 

やっぱり、腰をしっかり固定してくれないと意味がない。チュアンヌくらい幅広いタイプじゃないとね、我々みたいな腰痛持ちには。おかげで、チュアンヌを使い始めてからは、ひどいぎっくり腰を回避できています。出会って以降、ずっと使い続けてます。これがないと、外出できないくらい。腰痛持ちの救世主ですよ」

↑かなり使い込まれたチュアンヌサポーター( 今江さんの私物)

 

使い方のコツは「見た目にこだわらない」こと⁉

 

より効果が感じられるようなつけ方のコツを尋ねると、「綺麗につけようとしないこと」との回答が。

 

「サポーターの上下を綺麗に重ねて合わせようとすると、どうしても上部が浮いてきちゃうんですよね。だから、筋肉に沿うように、斜めにクロスさせるのがコツです。ちょっと前下がりに巻く、という感じかな。

 

見た目は上下がズレているから、ちょっと気持ち悪いけど。素材自体がすごく伸びるし、自分の体に沿わせながらしっかり巻くと、めちゃめちゃフィットします。その状態で少し下げて骨盤にあてれば、完璧です」

↑斜めにクロスさせて装着するのがコツ(装着しているのはロンバスキンの旧モデル)

 

ちなみに、普段使っているのはロンバスキン(高さ21㎝タイプ)、外付けとして愛用しているのはダイナクロス(高さ26㎝タイプ)なのだそう。

 

「肌触りが良くて長時間つけていても快適なロンバスキンを、常に着用しています。そして、今日は作業的にヤバいぞ!と日はダイナクロス。マズイかもと思ったら、速攻でダイナクロスを絞めなおすと、大事には至りません。

 

昔は白色しかなかったけど、最近は黒やネイビーのモデルが出たから、黒い服を着たときでも目立たなくて助かってます。指をひっかけるループがあるのも、装着しやすくて良いですね。

 

良いことだらけだけど、強いて言うなら、飛行機に乗るときの保安検査で絶対に引っかかるから、一旦外さないといけないことが難点ですね。素材的に仕方ないことだけど。あとは、四六時中装着しているから、夏場はちょっと蒸れます。夏仕様のものとかあったら、さらに助かるかな。

 

あ! ひとつ大事なことを言い忘れました。ウエストサイズはしっかり測って、サイズを選ぶこと。しっかりフィットさせないと効果が半減しちゃいますから、自分に嘘をつかず、適正サイズを購入しないとダメですよ!(笑)」

↑リニューアルしたロンバスキンV3を早速試着

 

腰痛で悩むすべての人に使ってほしい、と今江さん。バス釣りを愛する人はもちろん、腰を痛めやすい人、長時間同じ姿勢で作業することが多い人に、ぜひ試してほしいサポーターだ。

 

ロンバスキンV3

カラー:ネイビー/ベージュ

サイズ:1~4(ウエスト60㎝~125cm)

 

ダイナクロス

カラー:白

サイズ:1~5(ウエスト52㎝~120㎝)

 

プロフィール

今江 克隆(いまえ かつたか)さん

日本最大のトーナメント組織JB(JAPAN BASS PRO ASSOCIATION)シリーズにおいて、すべてのメジャータイトルを複数回にわたり獲得、常に頂点に君臨し続けているトーナメントプロ。15年間の商社勤務を経て、2004年株式会社イマカツ設立、同代表取締役を務める。

 

撮影:増田えみ

バスプロ界のレジェンドがおすすめ! 真冬のバス釣りを楽しむ必携7つ道具

釣りにはさまざまな種類があるが、なかでもバスフィッシングにハマる人は多い。しかし、真冬のバス釣りは、寒さとの我慢比べ。そこで、幾多のトーナメントのメジャータイトルを獲得しているバスプロ界のレジェンド・イマカツ社長の今江克隆さんを直撃取材し、極寒の中でもバス釣りを楽しめる7つ道具を教えてもらった。

 

どんなに寒くても、腰が痛くても、やめられない。それがバス釣りだ!

今江さんがバス釣りに出会ったのは、小学5年生のとき。友人に連れられて行った近所の池で、初めて雷魚を釣り上げた。

 

「友人に借りたルアーを池に入れたら、めちゃめちゃ大きいやつが釣れました。父親の影響で海釣りにはよく行っていましたが、釣れた魚の大きさが桁違いで。その後、中学1年生のときだったかな、東条湖にブラックバスがいるという噂を聞いて行ってみたら、おもしろいくらい釣れたんです。以来、すっかりバス釣りにハマってしまいました」(今江さん)

↑色とりどりのロッド

 

↑自慢のボートの上で、バス釣りの様子を実演してくれた

 

バスの居場所を探し、一目散にその場所へ向かい、より大きな獲物を狙う。このうえなくエキサイティングなバス釣りであるが、楽しさの反面、ツラいことも……。

 

「基本的にずっと同じ体勢でいるので、冬の寒さは堪えます。大会となると、嵐のような悪天候の中でも、朝7時から夕方6時頃までぶっ通しですからね。寒さ対策は万全を期して臨みます。

あとは、腰痛対策が欠かせません。片足に重心をかけた状態をずっとキープしなくてはいけないし、そしてなにより、時速100㎞ を超える速さで水面の上を走るので、場合によっては真上に15mほど飛ばされることもあります。着地の瞬間の腰への衝撃は、想像を絶しますよ。バス釣りをやっている人は、みんな腰痛に悩まされているはずです。

でも、これだけ体を痛めつけられても、やめられない。それがバス釣りなんですよね」(今江さん)

 

今江社長厳選! 真冬のバス釣りに欠かせない7つ道具

ここからは、今江さんがバス釣りに行くときに欠かせない7つ道具をご紹介していこう。

 

【その1】

真冬の屋外でも足先が冷えない最強カイロ

小林製薬
桐灰カイロ くつ下用 甲に貼る
価格:5足分入550円(メーカー希望小売価格・税込)

 

「足先が冷えるので、カイロは欠かせません。ただ、カイロって、酸素に触れることで発熱しますよね。よく靴の中(足の下に)カイロを入れる人がいますが、それだと酸欠になって、効果が半減しちゃうんじゃないかと思って、昔から足の甲に乗せて使っていたんですよ。そうしたら、この商品が出たので、僕が言っていた通りだなと!(笑) 8時間は余裕であたたかさが持続するので、重宝しています」(今江さん)

 

【その2】

首元から耳までしっかりガードしてくれるネックウォーマー

IMAKATSU
3 LAYER WIND PROTECT HEAT NECK WARMER (WIND BOUNCER)
価格:5500円(税込)
カラー:全8種類(ブラック×ホワイト、ブラック×ライム、チャコール×ブラック、チャコール×ホワイト、カーキ×ブラック、カーキ×ホワイト、ライトグレー、グレー)

↑IMAKATSUオリジナルのネックウォーマー

 

「首をしっかり守ることは、寒さ対策の基本。このネックウォーマーは、うちのオリジナルです。国内アウトドアベンチャー企業MXと共同開発した、3レイヤー素材『WIND BOUNCER(ウインドバウンサー)』を使用しています。上部にゴムひものコードストッパーをつけているから、フィット感も抜群。上部がカーブしているのも、首元から耳までをしっかり守るための工夫です」(今江さん)

 

【その3】

カジュアルに見えて防寒力抜群のフーディー&パンツ

IMAKATSU
3 LAYER WIND PROTECT HEAT ZIP HOODIE
価格:2万3100円(税込)
カラー:ブラック、チャコール、カーキ
サイズ:S / M / L / LL

 

IMAKATSU
3LAYER WIND PROTECT HEAT PANTS
価格:2万3100円(税込)
カラー:ブラック、チャコール、カーキ
サイズ:S / M / L / LL

 

「ネックウォーマーと同じ素材のフーディー&パンツです。本当に風を通さない。研究に研究を重ねて、この素材を開発しました。内側がフリース素材だから、薄着でもあたたかいし着心地も良いです。若い人なら、この上下とネックウォーマーだけで、真冬でも十分ですよ」(今江さん)

 

【その4】

これに勝る防寒&防水ウエアなし! ホットスーツセットアップ

エバーグリーン
E.G.ホットスーツ2 EGHS-02
価格:6万6000円(税込)
カラー:ファイアーオレンジ/ブラック, ディムグレー/ブラック, ブラック/ブラック
サイズ:M / L /LL / 3L

 

「若い人は、うちのフーディーとパンツだけで十分ですが、僕みたいに寒さがダメな人にはコレです。エバーグリーンのホットスーツ。これ以上のものはないですね。というのも、バス釣りをする者にとっては防寒+完全防水が必須なんですよ。でも、多くのスーツはもう少しライト仕様になっていて、防水対策まで徹底しているものは少ないんです。船釣りとか磯釣りであれば動きやすさが求められますし、釣りをしている時間も、長くて午前中だけですからね。

一方バス釣りは、土砂降りの中ででも丸一日釣りをするので、着用するスーツは、寒さだけでなく水にも強くなくてはいけない。お値段は張りますが、この上下を持っていたらどんな天候でも無敵です」(今江さん)

 

【その5】

まるで素手感覚。一年中活躍するグローブ

 THIRTY34FOUR
超高感度グローブⅢ
価格:7150円(税込)
カラー:ブラック
サイズ:WF(ウーマンフリー) / M / L / XL

 

「指先の細かな感覚は、釣りにおいて欠かせませんが、このグローブはほぼ素手感覚なんです。しかも、極寒でも耐えられる。使いやすくてあたたかい、これに勝るグローブは、今のところないですね。なかでも、おすすめはタイプⅢ。親指、人差し指、中指の先がないから、季節を問わず、すごく使い勝手が良いです」(今江さん)

 

【その6】

熱さも冷たさも長時間お任せ!ケータイマグ

サーモス
真空断熱ケータイマグJNL-505
価格:3080円(税込)
カラー:カーキ/ディープブラック/ラベンダー/ローズレッド/スノーブルー/ホワイトグレー

↑毎日欠かさず持ち歩いているのだそう

 

「サーモスおそるべしですよ。真冬の朝6時に熱湯で淹れたカフェオレが、一日中屋外でロケをした後、夕方6時過ぎに飲んでも、まったく冷めていないんですから。むしろ、午前中は熱すぎて飲めないくらい(笑)。逆に真夏の暑いときは、氷を半分くらい入れておくと、ドリンクがずっとキンキンに冷えてます。片手で開けられるのもいいですね」(今江さん)

 

【その7】

腰痛持ちの救世主現る! 神サポーター

チュアンヌ
ロンバスキンV3
価格:1万4850円(税込)
カラー:ネイビー/ベージュ
サイズ:1~4(ウエスト60㎝~125cm)

↑しっかりと筋肉に沿ってフィットさせるのがコツ

 

「バス釣りをやっている宿命ですが、長年腰痛に悩まされていて、手術も2回しました。でも、このチュアンヌのサポーターに出会って救われましたね。使い始めたのは30代後半だったかな……もう20年以上は使ってます。

ほかのサポーターと違うところは、ウエストから骨盤までをガッチリと包み込むように支えてくれる、この高さ。出かけるときは常に着用していて、『あ、ヤバイな、ぎっくり腰になるかも……』という予兆を感じたら、すぐにぎゅっと締めなおします。そうすると、最悪の事態を回避できる。肌触りも良いので、長時間つけていても苦になりません。これからもずっと使い続けます」(今江さん)

 

今江さんおすすめの寒さ&腰痛対策アイテムをチェックして、真冬のバス釣りを楽しんでみては!

 

プロフィール

今江克隆(いまえ かつたか)さん

日本最大のトーナメント組織JB(JAPAN BASS PRO ASSOCIATION)シリーズにおいて、すべてのメジャータイトルを複数回にわたり獲得、常に頂点に君臨し続けているトーナメントプロ。15年間の商社勤務を経て、2004年株式会社イマカツ設立、同代表取締役を務める。

 

撮影:増田えみ

『図解でよくわかる海釣り入門』――GW、海釣りデビューしてみませんか?

ここ数年、毎年やろうと思ってしていないことがある。それが「海釣りデビュー」だ。

 

子どものころは、近所の沼や池、川でよく釣りをしていた。というか、僕が子どものころは、男子小学生はたいてい釣りをしていたように思う。沼や池ではクチボソやダボハゼ、マブナ、たまにタナゴなんかが釣れた。川では、鯉などを釣っていた。

 

 

釣りはしたことあれど海釣り経験はなし

僕の父親は、若いころは釣りが趣味だったという。家には結構たくさん釣り具があり、川釣りはもちろん、船に乗って海釣りもしていて、大会などで賞ももらったことがあるらしい。

 

子どものころは父親と川や池によく釣りに行っていた。ただ、海釣りは行ったことがない。なぜつれてってくれなかったのはわからないが、まあ、面倒くさかったのだろう。東京の下町からは結構海は遠い。

 

なので、僕は釣りはしたことがあるが、海釣りをしたことがないのだ。

 

 

東京近郊にも手軽に海釣りができるところがある

漠然と「海釣りをしたい」と思っているが、正直、海釣りのことは何も知らない。そこで『図解でよくわかる海釣り入門』(学研パブリッシング・著/学研プラス・刊)を読んでみた。

 

一口に海釣りといっても、いろいろな種類があるようだ。まずは場所。防波堤やイカダ、小磯、砂浜に加え、海釣り専用の釣り堀や海釣り公園という場所もあるという。

 

初心者の僕としては、やはり海釣り公園か釣り堀で海釣りデビューをしたいところだ。本書によると、東京から近いところでは、江東区の若洲海浜公園や大井ふ頭中央海浜公園に海釣り施設があるらしい。また、神奈川県の川崎市の扇島西公園や浮島つり園なども行きやすそうだ。

 

竿自体は父親のものを使えばいいだろうが、さすがにリールは古いので新しいものにしたほうがいいかもしれない。

 

 

仕掛けを作るときは海に向かって!

本書の冒頭に、「SAFETY FIRST」という項目が記載されている。感電に気をつけよう、知らない魚は素手で触らない、針が刺さったときは、というような項目が並んでいる。

 

そのなかに「仕掛け作りは海に向かって」という項目がある。

堤防などでの仕掛け作りは、絶対に海に向かってすること。手元に気をとられて大波が打ち寄せるのに気づかず巻き込まれる危険性があるからだ。また、風や波が強い日は海辺に近寄ること自体危険。

(『図解でよくわかる海釣り入門』より引用)

海というのは、実は危険な場所だ。こういうちょっとしたことを知らないと怖い。僕なんか、すぐに大波にのまれてしまいそうだ。

 

海釣りに行く前に、この本を読んで海釣りの基本を学んでおこうと思う。命あっての物種だ。

 

【書籍紹介】

 

図解でよくわかる海釣り入門

著者:学研パブリッシング
発行:学研プラス

ファミリーやビギナーでも楽しめる身近でローコストのレジャーとして、良く釣れると人気の高いのが海釣り。海釣りの種類と入門用の用具、釣り方など、海釣り入門のための基礎中の基礎を、イラストで解説します。管理釣り場のガイドつき。

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IWGP王者オカダ・カズチカが「なるほど」連発! バス釣り未経験者も納得できる「やさしいルアー講座 in 琵琶湖」

新日本プロレス×GetNavi Web オカダ・カズチカ選手が琵琶湖でのバス釣りに挑む!

現IWGPヘビー級チャンピオンであるオカダ・カズチカ選手のバス釣り好きはますます熱を帯び、ついには自らのシグネチャー・ルアー「サンデームーン・レインメーカーver.」が発売されるに至った。そんなオカダ・カズチカ選手のもとに、「サンデームーン」を手がけた「アカシブランド」の代表、明石光正さんから琵琶湖での釣りのお誘いが!  こうして関西でのシリーズの合間になんとかスケジュールをねじ込んだオカダ選手の琵琶湖への初挑戦が実現した。前編では強風に苦しめられ、釣果ゼロという結果に終わったが、今回は南湖から北湖へと移動して大物を狙う!

 

PROFILE

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オカダ・カズチカ

愛知県安城市出身、1987年11月8日生まれ。新日本プロレス所属。身長191cm、体重107kg。「レインメーカー」の異名を持つ現IWGPヘビー級チャンピオン。華麗なるドロップキックを得意とし、フィニッシュホールドとしてレインメーカーを持つ。趣味はルアーフィッシングで、フェラーリ好きとしても知られている。

オカダ選手のTwitterはコチラ

 

ガイドをしてくれたのはこの人!

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明石光正(あかし・みつまさ)さん

幼い頃からの釣り好きが高じ、ハンドメイドルアーの「アカシブランド」を立ち上げたのは、1997年のこと。近畿地方を中心に多くのルアービルダーが名乗りを上げた当時においてもユニークな造形と丁寧なルアー作りは大きな話題を呼び、頭角を現す。その後、ハンドメイドルアーだけでなく、オリジナルロッドやプラスチック製の量産型ルアー、さらには、他のルアーメーカーとのコラボレーション製品なども製作。ボディのシェイプ、パーツ選択、塗装、そして生み出されるアクションと、細部にまで魂の込められたその製品は実績も高いものばかりで、多くの釣り人から高い支持を受けている。また、「トップdeガイドサービス」を中心に、琵琶湖を舞台にトップウォータールアーでバスを釣る楽しさを広める活動も精力的に展開中。

 

南湖と北湖の違いとは……?

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午前中に実績のある南湖を攻めたものの、魚からの反応が得られなかったため、急遽、北湖へと移動した一行。

 

明石さんによると、北湖は南湖に比べるとこの日のような南風の影響を受けにくく、「まだマシ」な状況であることが多いという。特にそういうエリアを選んでくれていることもあり、確かに移動した先は、先ほどの南湖の東岸よりも、水面に立つ波も穏やかだ。

 

明石 本当は南湖でどうにかして釣りたかったんですよね。

 

オカダ 南湖のほうが釣れるんですか?

 

明石 「サンデームーン・レインメーカーver.」はどちらかというと虫を模していて、水面を掻き回してアクションをするタイプですよね。ほかにもダブルスイッシャー(前後にプロペラがついたタイプ)みたいなルアーで、ジャッ、ジャッと水しぶきを上げるようなアクションを試してもらいましたが、こういうタイプのルアーは、ウィード(水草が水中に茂っているポイント)が伸びている南湖のほうが向いているんです。

 

オカダ なるほど。ということは、北湖だと違うタイプのルアーのほうが有効なんですね。

 

明石 北湖は水面までウィードが伸びているようなところが少ないんですね。それと北湖のバスは小魚を主に補食しています。だから水面にボイル(大きな魚に下から追われた小魚が、水面まで逃げてバシャバシャと逃げている様子)が見られるような状況でないと、なかなかトップで釣るのは難しいですし、「サンデームーン」のようなルアーはあまり向きません。

 

オカダ となると、ここではどんなルアーを投げるんですか?

 

明石 小さめのペンシルベイト(鉛筆を思わせる細長いハードルアー)を使ってみましょう。水面で右、左、と首を振らせるように泳がせて魚を誘います。

↑ペンシルベイト↑ペンシルベイト

 

こうしてペンシルベイトを中心とした釣りへと移行した2人。

 

オカダ 水面で飛び跳ねる小さい魚はなんですか?

 

明石 ハス(※)の幼魚ですね。南湖だとブルーギルも多いので、バスはそれを食べることもありますが、今の季節、特に北湖のバスはハスを食べていますね。この群れを追って移動するバスもいます。

※琵琶湖淀川水系、三方湖に生息する淡水魚

↑ボートに飛び込んできたハス↑ボートに飛び込んできたハス

 

オカダ なるほど、ハスの群れがいるところがバス釣りではひとつの狙い目になるんですね。

 

明石 ただ、ハスの群れは移動が速いんです。だから昨日釣れたからといって、その場所で今日も釣れるとは限りません。群れに付いているバスは群れといっしょに移動してしまうんです。

 

オカダ 難しいですね。

 

こんな会話を交わしながら、2人はキャストを続ける。期待を込めてときおり「サンデームーン・レインメーカーver.」も投げてみるが、いずれのルアーにも反応はなかった。

 

明石さんオススメのうどん店で作戦会議!

こうして午前の釣りは不発のまま終了してしまった。昼食はマリーナからほど近い場所にある「小麦屋」というどん店へ。近畿地方ならではの薄い色のつゆに入った柔らかめのうどんが絶品だった。

20171128-s2 (1)

午前の釣りを振り返りつつ、会話はバス釣りのシーズンの話へ。

 

オカダ トップウォーター・ルアーだといつごろまで釣れるものですか?  やっぱり寒くなると釣りづらいですよね?

 

明石 僕は寒いのが苦手なので10月いっぱいでガイドサービスを終えてしまうんですが、11月くらいまではふつうに釣れますね。釣りの業界では毎年2月から日本の各地でフィッシングショーをはじめとしていろんなイベントが開かれるんですよ。11月からはそれに向けてルアー製作に集中します。

 

オカダ 春先はお忙しいんですね。でも春は釣りにいい季節ですよね?

 

明石 そうですね。スポーニングといって、バスは浅場で産卵行動に入るので、それに絡んで岸近くで大きいバスが釣れます。逆に冬は深場に落ちてしまうんで、メタルジグと呼ばれる金属のルアーを沈めて釣る人が増えますね。まあ、僕はやりませんが。

 

オカダ トップの釣りにおけるベストシーズンはいつごろなんですか?

 

明石 6月末から7月くらいですね。スポーニングで落ちた体力も回復してきて、釣りやすくなります。ただ、いずれにせよ「サンデームーン・レインメーカーver.」みたいなルアーは、本当は琵琶湖よりも、野池やダム湖の岸際のような場所のほうが向いているんですよ。

 

オカダ 「サンデームーン」が虫系だからですか?

20171128-s2 (16)↑オカダ選手がプロデュースし、明石さんが製作を担当した「サンデームーン・レインメーカーver.」

 

明石 木や草が水面まで覆い被さったような、オーバーハングと呼ばれるような岸際の場所だと、木から落ちてきたセミなどの虫を食べているので、そうですね、虫系のルアーで釣りやすい状況になります。

 

オカダ 勉強になります!

 

魚からの反応はないがオカダ選手は貪欲に知識を吸収

20171128-s2-(3-4)↑フィールドの状況を僚船の森口さんと確認する明石さん

 

こうして楽しい昼食のひとときを終えた後は、作戦会議を経て再び湖上へ。しかし吹きすさぶ風は午前よりも強くなり、その影響が少ない場所を選んでマリーナ周辺を皮切りに、東へ西へと大移動を繰り返した。どれも過去に実績のあるポイントばかりではあったものの、魚からの反応はない。ルアーを投げつつも、オカダ選手は明石さんからさまざまな情報を吸収していった。

 

オカダ お昼を食べながらもうかがいましたけど、琵琶湖の季節ごとのパターンをもう少し教えてください。

 

明石 琵琶湖は南端で瀬田川、下流は淀川と呼ばれる川へと流れ出していますが、そこにある堰で季節ごとに水位が調整されているんですよ。台風や長雨で増水する秋は最低で基準となる水位よりマイナス30センチ、逆に、岸際で魚が産卵するような時期は、プラス30センチくらいと、けっこう増減するんです。

 

オカダ 初めて知りました!  こんなに大きいのに、ダムみたいですね!

 

明石 理屈はいっしょですね。バス自身の産卵もありますが、水位の上昇にあわせてほかの魚も岸際に生えたアシなどに産卵したり、浅場に入ってくるので、その季節は岸際をずっと狙っていく、トップウォーターらしい釣りが楽しめますね。

 

オカダ なるほど! そして暖かくなってウィードが茂ると、狙い目も沖合に移っていくわけですね!

20171128-s2 (23)

明石 その通りです。水温が上がってくると、水面まで伸びたウィードに、切れて漂うウィードがさらに絡まったりして「この上歩けるんとちゃうか?」というくらいの状態になるんですよ。そういうところは水面下に日陰が出来ますよね。

 

オカダ あ、そこがバスの隠れ場所になるんですね!?

 

明石 そうなんです。日中は僕らだってまぶしいじゃないですか。だから、今日みたいに晴れて太陽が照りつける日ほど、ウィードが水面に顔を出すくらいに茂っているところがいいんです。

 

オカダ選手、ルアー選択のキモを学ぶ!

20171128-s2 (25)

オカダ ウィード以外に狙い目はありますか?

 

明石 取水塔みたいな人工物ですね。でもトップウォーター・ルアー(水面に浮き、そこでアクションして魚を誘うルアー)で狙うなら、琵琶湖の場合、人工物のそばのウィードとか、やっぱりウィードが中心になりますね。

 

オカダ どういう場所を狙うべきか、だいぶわかってきました。ルアーの使い分けについても教えてください!

 

明石 今日みたいに風があって波立っているようなときは、糸を結ぶ部分がカップ状になっていてそこで水を受けるポッパーと言われるタイプのものとか、午前中も投げたダブルスイッシャー(前後にプロペラがついたもの)みたいな、アピール力の強いものが基本になりますね。ペンシルベイトにしても大きめだったり、太めだったり、シルエットがはっきりしているものがいいですね。

↑ポッパー↑ポッパー

 

↑ダブルスイッシャー↑ダブルスイッシャー

 

オカダ 波立っている状況でも魚に気づいてもらえるようなルアーを選ぶといいんですね。

 

明石 もうひとつは、エサや水中の状況で変えていくパターンですね。ウィードで魚の視界が遮られるような状況だと、ルアーで魚を騙しやすいんですよ。だから、水面までウィードが伸びているような場所であれば、わりにどんなルアーでも釣りやすい状況になります。でも、ウィードの先端が水面から離れたり、北湖のようにウィードの密度がまばらになった状況だとなかなか魚を騙せません。そんなときは、そこでエサとなっている小魚により近いルアーを選ぶほうが、釣果は上がります。

20171128-s2 (18)

オカダ なるほど! だから今はペンシルベイトを中心に投げているんですね!

 

明石 同じブラックバスが相手の釣りではありますけど、どういう状態でいる魚を狙うかによって、選ぶルアーが変わっていきます。南湖でブルーギルをメインに食べているようなバスを釣るときは、ブルーギルを意識したルアーを使うわけです。

 

オカダ じゃあ、ブルーギルにそっくりなルアーを選べばいいんですか?

↑ブルーギルを模したルアーの例↑ブルーギルを模したルアーの例

 

明石 別にカタチがブルーギルに似ている必要はありません。ダブルスイッシャーでも、ポッパーでも、ブルーギルを演出できるルアーはいっぱいあるんです。ルアーを動かしたときの水のヨレ方であったり、立てる水音だったり、何かしらの要素でブルーギルを意識させればいいんです。

 

オカダ わかりました。これも勉強になります!

 

明石 魚だったり、虫だったり、ブラックバスはいろいろなものを食べるので、いろいろなタイプのルアーで釣れますね。これがたとえばシーバスになると、水面近くにいる魚ばかりを食べているので、「サンデームーン」みたいなルアーではなかなか釣れません(笑)。

 

トップウォーターでの釣りは、アクションも大事

20171128-s2 (15)

オカダ エサや状況でルアーを選んでいくことはすごく大事なんですね!

 

明石 ルアーそのものを変えるだけじゃなくて、動かし方も重要です。ひとつのルアーでも、ゆっくりリールを巻いていくとき、ロッドを大きく動かしたときでアクションが変わりますよね?

 

オカダ ロッドの動かし方でも変わりますね。ペンシルベイトを左右に首を振らせるように動かす、いわゆるドッグウォークも、慣れるまでは少し難しかったです。

 

明石 トップウォーター・ルアーでは、ペンシルベイトに限らず、ねちねちと左右に首を振らせる動きはアクションの基本となります。ルアーをどう動かすかで、ブルーギルにもアユにもエビにもなるんですよ。今日は「ジュボッ」と大きく波をたてるように動かしましたけど、あれはバスみたいな魚の補食音を演出してるんです。

 

オカダ 別の魚か何かを食べていて、エサが近くにあると思わせるんですね?

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明石 そうですそうです! でも、霞ヶ浦のような場所のアシ際で細かくターンさせて小さなしぶきを上げることで、ダブルスイッシャーはエビにもなるんです。プロペラが立てる飛沫が、エビが逃げるときに上げるものとそっくりなんですよ。エビを食べているようなバスには、それがめっちゃ効きます。

 

オカダ なるほど! スゴい!

 

明石 つまり、どんなエサに変身できるか、その種類が多いルアーこそが、いろんな状況に対応できる「むっちゃ釣れるルアー」ってことになるんですね、きっと。

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オカダ 水中を想像しながらワームを動かすのもおもしろいですけれど、トップはその動きがすべて釣り人から見えるのがいいですよね。しかも、いつ魚が出るか、ドキドキします! 明石さんに教えていただいていろんな動かし方を試していますけど、音や飛沫の立て方にちゃんと意味があるということがわかって、おもしろいです!

 

そんな会話を続けながらも、アシに囲まれた小さな川の流れ込みなど、さまざまなポイントで諦めることなくルアーを投げ続けた2人。夕刻のタイムアップ寸前、ポッパーをチェイスしてくる魚影を発見し、一気にテンションが上がった瞬間を迎えはしたものの、残念ながらこの日、トップウォーター・ルアーへ飛びつく魚はいなかった……。

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オカダ選手、来年のシーズンへ向けてリベンジを誓う!?

明石 今日は残念でしたね。せっかく来ていただいて、なんとか釣ってもらいたかったんですが……。

 

オカダ 大津で新日本プロレスの大会もあるんですよ!  会場のすぐ目の前が琵琶湖なんです。そのときにも時間があれば、ルアーを投げるつもりです!

 

明石 どうせならバスボートで会場入りしましょうか?(笑)

 

オカダ バス釣りの大会みたいに、トレーラーで牽引されたボートの上に乗って入場…というのもいいかもしれませんね!(笑)

 

明石 でも冗談抜きに、また琵琶湖にリベンジしに来てください!

 

オカダ はい、こちらこそぜひお願いします!  東京に戻ってからも、今日教わったことを活かして、トップウォーター・ルアーでの釣りを続けるつもりです。 「サンデームーン・レインメーカーver.」で釣ったら、写真を撮ってご報告しますね!

 

明石 吉報をお待ちしています!

 

前回、霞ヶ浦水系で川村光大郎さんの教えを受けて、バス釣りにますますのめり込んだオカダ・カズチカ選手。今回の琵琶湖釣行では釣れはしなかったものの、自然の中で起こるさまざまな知識や技術を学んだことで、また一歩、ランカーバスへの階段を昇ったようだ。オカダ選手が琵琶湖での釣果を報告する日は、そう遠くはないだろう。

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明石光正さんのルアーブランド「アカシブランド」のHPはコチラ

撮影協力:GEEZER  http://www.geezer.co.jp/

 

【オカダ選手プロデュースのルアー情報】

アカシブランド

サンデームーン・レインメーカーver.

akashi_catalog

オカダ・カズチカの趣味の一つでもあるバスフィッシング。バス釣り好きが高じて、ついに本人プロデュースのスペシャルルアーが誕生しました。制作するのは、琵琶湖のトップウォータースタイルを牽引してきた伝説のハンドメイドルアー工房「アカシブランド」。ベースモデルとなるのは、スローリトリーブから超高速リトリーブまで対応出来る絶妙のバランスを持つ名ルアー「サンデームーン」です。回収時にもボディが回転しにくく非常に扱いやすい三日月型のクローラーベイトとなっています。

 

オカダ・カズチカ本人がはじめてランカーバスを釣った際に使用していたルアーにちなんでいます。ウッドの削りだしから、全行程をひとつひとつすべて手作業で仕上げた逸品。特に、オカダ選手の入場コスチュームをインスパイアしたペイントは、黒いチェックパターンや細かなラメ入り意匠は、すべて手作業で仕上げており、ルアーを越えた工芸品に近い仕上がりとなっています。

 

バス用のルアーとして実戦使用が可能であるのはもちろん、オカダ選手がこのルアーに込めた、釣りへの熱い思いをアクセサリやディスプレイとしてお手元に置いておくのはいかがでしょうか。ハンドメイドゆえ大量生産ができず、生産本数100本限りの限定品です。

価格:1万3600円(税込・送料込)/100本限定販売・シリアルナンバー入り

公式ショップはコチラ

楽天市場店はコチラ

 

【大会情報】

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WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

特設サイトはコチラ

毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。

天気は大荒れもテンションMAX! バス・フィッシング愛が止まらないIWGP王者、憧れの琵琶湖に初アタック

新日本プロレス×GetNavi Web オカダ・カズチカ選手が琵琶湖でのバス釣りに挑む!

現IWGPヘビー級チャンピオンであるオカダ・カズチカ選手のバス釣り好きはますます熱を帯び、ついには自らのシグネチャー・ルアー「サンデームーン・レインメーカーver.」が発売されるに至った。

 

そんなオカダ・カズチカ選手のもとに、「サンデームーン」を手がけた「アカシブランド」の代表、明石光正さんからバスボートでの釣りのお誘いが!  関西でのシリーズの合間になんとかスケジュールをねじ込み、オカダ選手の琵琶湖初挑戦が実現したのだ。実はオカダ選手、琵琶湖が初めてなら、バスボートに乗るのも初めて。ついでに「トップウォータールアー限定の釣り」も初めてと、初挑戦尽くし。完全アウェー感の漂う釣行は、いったいどんな展開に……!?

 

PROFILE

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オカダ・カズチカ

愛知県安城市出身、1987年11月8日生まれ。新日本プロレス所属。身長191cm、体重107kg。「レインメーカー」の異名を持つ現IWGPヘビー級チャンピオン。華麗なるドロップキックを得意とし、フィニッシュホールドとしてレインメーカーを持つ。趣味はルアーフィッシングで、フェラーリ好きとしても知られている。

オカダ選手のTwitterはコチラ

 

ガイドをしてくれたのはこの人!

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明石光正(あかし・みつまさ)さん(左)

幼い頃からの釣り好きが高じ、ハンドメイドルアーの「アカシブランド」を立ち上げたのは、1997年のこと。近畿地方を中心に多くのルアービルダーが名乗りを上げた当時においてもユニークな造形と丁寧なルアー作りは大きな話題を呼び、頭角を現す。その後、ハンドメイドルアーだけでなく、オリジナルロッドやプラスチック製の量産型ルアー、さらには、他のルアーメーカーとのコラボレーション製品なども製作。ボディのシェイプ、パーツ選択、塗装、そして生み出されるアクションと、細部にまで魂の込められたその製品は実績も高いものばかりで、多くの釣り人から高い支持を受けている。また、「トップdeガイドサービス」を中心に、琵琶湖を舞台にトップウォーター・ルアーでバスを釣る楽しさを広める活動も精力的に展開中。

 

今夏の霞ヶ浦水系で釣具ブランド「ボトムアップ」の代表である川村光大郎(かわむら・こうたろう)さんにレクチャーを受け、劇的に釣果がアップしたというオカダ・カズチカ選手。最近では少しでも時間が空けば水辺へと向かい、また、同じユニットに所属する、外国人のロッキー・ロメロ選手を連れ出すなど、多いときには週に3〜4日も釣りをしていることがあるという。

 

そんなオカダ選手の胸中では、明石さんと交わしたひとつの約束がずっと大きな位置を占めていた。「『サンデームーン・レインメーカーver.』が発売されたら、ぜひこれを使っていっしょに琵琶湖でバスを釣りましょう」…

 

そう、オカダ選手はもう何か月ものあいだ、明石さんのガイドで「サンデームーン・レインメーカーver.」を投げ、琵琶湖バスを釣る日を心待ちにしていたのだ。

 

そして9月も終わろうとしていた某日、新日本プロレスの試合で近畿を訪れたオカダ選手と、ランカーバスの季節で多忙な明石さんのスケジュールが奇跡的に合致。ついに2人による琵琶湖釣行は実現することになった。

 

 いよいよ釣行当日!  ここで琵琶湖について簡単にガイド

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前泊、とはいえ、オカダ選手が宿へと到着したのは日付が変わった午前2時ごろ。それから3時間ほどしか寝てないはずなのに、早朝5時にホテルのロビーに元気いっぱいな姿で現れた。

 

オカダ とにかく楽しみです! バスアングラーにとっての憧れである琵琶湖で、それもバスボートに乗って釣りができるんですから、眠いなんて言ってられません!

 

——でも今日はかなり風が強いみたいですね。琵琶湖は湖とはいえ、海みたいなものなので、けっこう荒れるかも…… 荒れたときの琵琶湖は恐いですよ。

 

オカダ 明石さんが「出船できる」と判断されるなら、問題ありません!

 

さすが防衛を重ね続けるIWGPヘビー級王者、気持ちも強い。さて、ここで、改めて琵琶湖について説明しておこう。

 

言うまでもなく、琵琶湖は日本最大の面積、そして貯水量を誇る、日本一の湖。意外と知られていないことだが、誕生してから400万年以上が経過する「古代湖」としても世界有数の規模を誇る。そのため、ビワコオオナマズやホンモロコといった固有種のほか、ビワマスやニゴロブナなどの固有亜種も生息している。また、近江八幡市沖島町に属する琵琶湖最大の島、沖島は「架橋されていない淡水湖に浮かぶ島としては、世界で唯一の有人島」でもある。

↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス↑2009年に琵琶湖で釣り上げられ世界記録に認定された73.5cmのバス

 

なお、ブラックバスの一種でより大型化するといわれる「フロリダバス」が移入された歴史があり、それに起因するのか、近年になって世界記録クラスのビッグバスが相次いで釣り上げられ、バスアングラーがもっとも熱い視線を向ける釣場のひとつとなっている。オカダ選手が興奮するのも、無理はない。

 

 強風吹き荒れる琵琶湖へ、明石さんとともにいざ出船!!

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そして一行は明石さんの待つ「ビワコワニヨットクラブ」へ。

 

オカダ おはようございます!  今日はよろしくお願いします!

 

明石 おはようございます。今日は風がキツいらしいんですよね。それと、一昨日くらいから気温が下がっていて……。いきなりこんなことを言うのも気が引けるんですけど、今日はちょっと厳しいかもしれませんよ?

 

オカダ いえ! 初めての琵琶湖で、明石さんと、それも自分のシグネチャー・ルアーを使って釣りができるというだけで、今日は特別な、記念すべき1日ですから! 悔いのないように投げ倒します!

 

明石 ちなみに僕のガイドで釣りをしていただくからには、今日はトップ・オンリーでいきますからね。

 

「トップ」とは、「トップウォーター・ルアー」、つまり、水面に浮き、そこでアクションして魚を誘うルアーを意味する。「サンデームーン・レインメーカーver.」は“ノイジー”と呼ばれる、水面で騒がしいアクションを見せて魚を誘う、トップウォーター・ルアーのひとつ。手前に引くと左右に広がった羽根が水を受け、ルアーは身をよじり、クロールで泳ぐ水泳選手のような動きを見せるのだ。

20171128-s2 (16)↑オカダ選手がプロデュースし、明石さんが製作を担当した「サンデームーン・レインメーカーver.」

 

水面のエサを捕食するということは、鳥や動物などの天敵に襲われる可能性も激増するため、魚にとっては非常にリスクの高い行為だ。そのぶん、トップウォーター・ルアーでの釣りにはある種の難しさが生じる。季節や天候、気温、水温、そして魚の活性など、さまざまな条件にマッチした釣りをするには、やはり水中でアクションする、沈むルアーも使えたほうが有利なのだ。

 

しかし、魚が水柱を上げ、ルアーを食うその瞬間を目にできるトップウォーターでの釣りは、中毒性が高い。バス釣りを嗜む人たちのなかには、明石さんのように「トップウォーター・ルアーしか使わない」という、水面至上主義を貫く人が少なくないのだ。

 

オカダ トップ・オンリーですね。はい!  望むところです!  できれば「サンデームーン・レインメーカーver.」で釣りたいですね!

 

初めて見る琵琶湖の風景、初めて乗るバスボート、そして初めてのトップウォーター・ルアー・オンリーでの釣り。リフトによって水面へと下ろされる明石さんの船を見つめるオカダ選手の目は好奇心いっぱいの子供のよう。初めて尽くしの釣りに、オカダ選手の気合いは十分! こうして明石さんとオカダ選手の乗ったボートは、朝日きらめく琵琶湖へと滑り出していった。

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まずはマリーナ周辺で1匹、のはずが……!?

出船後、エンジンをかけて大きく移動、かと思いきや、ボートは岸沿いにゆっくりと流していく。さっそくの釣り開始だ。

 

明石 まずはこのマリーナ周辺の岸際で釣っていきます。

 

オカダ ここはいいポイントなんですか?

 

明石 朝イチは小魚がボイルしていることが多くて、有望なんです。ご存じかもしれませんが、ボイルとはエサになる小魚が、バスなんかに追われて水面で跳ねているような状態ですね。

 

オカダ まさにトップウォーター・ルアー向きのシチュエーションなんですね。

 

明石 はい。この時間帯に1匹釣りたいですね!
実は明石さん、この前日もまた同様の厳しい状況ではあったものの、ガイドサービスでなんとか1匹、かなり大きなバスを釣り上げていた。

 

——昨日も風が強くて気温、水温が低く、厳しい状況だったみたいですが、釣果が出ていましたね。

 

明石 なんとか1匹……。

 

オカダ それはこの場所で釣ったんですか?

 

明石 こことはまた別の場所です。思うに、昨日釣れたのは時間帯がひとつのカギだったんじゃないかと。なので、ベストな時間にそこに行くとして、まずはここで1匹釣っていきましょう!

 

オカダ はい!

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ボートからの釣りが初めてであるオカダ選手に、明石さんはキャストのコツや狙い方、ルアーへのアクションの付け方などのアドバイスを交えつつ、2人とも、「サンデームーン・レインメーカーver.」を中心に、トップウォーター・ルアーを投げ続ける……が、不発。魚の反応がまったくないために、南湖へと大きく移動することになった。

 

昨日釣れたポイントへと希望を託し……!?

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周囲235キロメートルにも及ぶ、日本最大の湖、琵琶湖。地形的にもっとも狭まった部分には、東西方向に琵琶湖大橋が架かり、そこから北は北湖、南は南湖と呼ばれている。北湖と南湖では水質や環境が大きく違い、周辺で暮らす人の数も、南から北に行くほど少なくなっていく。

 

北湖の西南に位置する和邇のマリーナを出たボートは、琵琶湖大橋をくぐり、南湖へと向かった。予報では北西の風とのことだったが、実際に吹いているのは南風。しかし、時間とともに、少しずつ強くなっていった。

 

やがてボートを減速させた明石さん。しかし、その表情が渋い。

 

明石 ここがいつも僕が釣りをするポイントです。ここはあまり南風の影響を受けないんですが、ちょっと先行者でいっぱいですね。

 

見れば平日だというのに、数隻のボートが浮かんでいる。そこで、再びの移動。次善の策として、「名鉄の導水管」と呼ばれる構造物のある周辺へ。しかし、ここでもかなり粘ったものの、魚の反応が得られない……。

 

明石 そろそろ8時ですね。だんだん日も高くなってきたので、昨日釣れたポイントへ移動します。

 

オカダ いよいよですね!

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ここまで魚からの反応は得られていないものの、オカダ選手のテンションはまったく落ちる気配がない。実はオカダ選手、初めて「ランカーサイズ」と言われる大きなバスを釣ったのが、トップウォーター・ルアー。それもやはり「サンデームーン・レインメーカーver.」と同じように、2枚の羽根が水を受けてアクションをするタイプなのだ。そのときの興奮が、シグネチャー・ルアーの製作につながり、この日のテンションを支えていた。

 

…が、しかし。

 

直前まで釣りをしていた場所の対岸、つまり東岸寄りの沖合、期待したポイントへ到着するも、かなりの強風が吹いていた。

 

明石 ちょっと風が強くて難しいですね。

 

オカダ こんな沖合で釣りをするんですか?

 

明石 ここはウィード、つまり水草が水中に茂っているポイントなんです。さっきのように、岸際を狙うことももちろんありますが、琵琶湖の釣りは、こうしたウィードを中心に組み立てていくのが基本なんです。いまの時期は水位が下がり気味で岸際が釣りづらいのと、そういう場所は釣り人がたくさん入るので魚がスレて釣りづらいんですよね。

 

オカダ なるほど!

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明石 沖合のウィードは新たな魚が入って来やすいこともあって、ウィードを狙うなら、岸際より沖合を狙うほうが有望ですね。

 

オカダ バスはウィードの間に潜んでいるんですか?

 

明石 そうですね。そこから水面近くを泳ぐ小魚とか、水面に落ちてきた虫なんかを狙っていますね。

 

水面まで伸びたウィードエリアめがけてキャストを続けるが、あまりの風に投げづらいうえ、やはり魚からの反応はなかった。その状況に、明石さんは南湖をあきらめ、北湖への移動を決断する──。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA <後編へ続く>

撮影協力:GEEZER  http://www.geezer.co.jp/

 

【オカダ選手プロデュースのルアー情報】

アカシブランド

サンデームーン・レインメーカーver.

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オカダ・カズチカの趣味の一つでもあるバスフィッシング。バス釣り好きが高じて、ついに本人プロデュースのスペシャルルアーが誕生しました。制作するのは、琵琶湖のトップウォータースタイルを牽引してきた伝説のハンドメイドルアー工房「アカシブランド」。ベースモデルとなるのは、スローリトリーブから超高速リトリーブまで対応出来る絶妙のバランスを持つ名ルアー「サンデームーン」です。回収時にもボディが回転しにくく非常に扱いやすい三日月型のクローラーベイトとなっています。

 

オカダ・カズチカ本人がはじめてランカーバスを釣った際に使用していたルアーにちなんでいます。ウッドの削りだしから、全行程をひとつひとつすべて手作業で仕上げた逸品。特に、オカダ選手の入場コスチュームをインスパイアしたペイントは、黒いチェックパターンや細かなラメ入り意匠は、すべて手作業で仕上げており、ルアーを越えた工芸品に近い仕上がりとなっています。

 

バス用のルアーとして実戦使用が可能であるのはもちろん、オカダ選手がこのルアーに込めた、釣りへの熱い思いをアクセサリやディスプレイとしてお手元に置いておくのはいかがでしょうか。ハンドメイドゆえ大量生産ができず、生産本数100本限りの限定品です。

価格:1万3600円(税込・送料込)/100本限定販売・シリアルナンバー入り

公式ショップはコチラ

楽天市場店はコチラ

 

【大会情報】

20171116-s1-(20)

WRESTLE KINGDOM 12 in 東京ドーム

2018年1月4日(木)@東京ドーム
OPEN 15:30/START 17:00

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毎年恒例、国内最大のプロレス興行 イッテンヨン東京ドーム大会の開催が今年も決定! メインカードは、王者のオカダ・カズチカに『G1 CLIMAX 27』覇者の内藤哲也が挑戦するIWGPヘビー級選手権。

 

東京ドームにおけるオカダvs内藤戦といえば、2014年1月4日にもIWGPヘビー級選手権が実現しているが、当時行われた“ファン投票”によって中邑真輔vs棚橋弘至のIWGPインターコンチネンタル選手権に敗れて、実質的なセミファイナルに降格した経緯がある。

 

そこから、4年。
両国のメイン終了後に、内藤が「2018年1月4日東京ドーム大会のメインイベント、IWGPヘビー級選手権試合は、オカダ・カズチカvs内藤哲也でよろしいでしょうか?」とファンにアピールすると大歓声が巻き起こったように、新日本プロレスの雌雄を決する両者による“ビッグカード”となって、オカダvs内藤によるタイトル戦が再び激突する。

 

オカダは昨年6月に大阪城ホールで内藤からIWGPヘビー王座を奪還して以来、なんと破竹の8連続防衛を記録中。どの試合でも壮絶な好勝負を残してきた“超人”オカダにとって、“最大の挑戦者”となる内藤をどう迎え撃つのか?

 

一方の内藤は、昨年6月のIWGPヘビーから陥落以降は、IWGPインターコンチネンタル王座を保持していたものの、常にIWGPヘビーを意識した発言を繰り返しており、今回は待望の再挑戦となる。因縁の両者による、因縁の舞台での再激突。新日本プロレスの流れを左右する大注目の一戦となりそうだ。