【新発売】プルーム・オーラ専用タバコスティックに「ベリー」「バナナ」の2種登場! 試喫レビューで味わいを解説

7月1日から全国のコンビニなどで発売された、JTの新型加熱式タバコ用デバイス「プルーム・オーラ(Ploom AURA)」。同時に、専用タバコスティック「エボ(EVO)」も3種類の銘柄でデビューを果たしましたが、8月1日に2種類の新フレーバーが発売されることが発表されました。ひと足先に、試喫レビューを交えて紹介します!

↑「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」。各550円(税込)。
「プルーム・オーラ」(カラーは左から、ローズゴールド、ネイビーブルー、ルナシルバー、ジェットブラック)。各2980円(条件により980円~)。

加熱式タバコ市場で注目の“トロピカル系”フレーバーとは?

8月1日に発売される新フレーバーは、ともに「トロピカル」と銘打っているように南国チックな味わいが特徴。JTの加熱式タバコには「メビウス」と「キャメル」もあり、これらも「プルーム・オーラ」で吸えますが、トロピカルなフレーバーは初であり、2種類が同時発売されることは異例といえるでしょう。背景には、市場トレンドが関係しています。

↑近年、加熱式タバコ市場ではトロピカルフレーバーの存在感が拡大。

新フレーバーの開発背景をJT担当者にインタビュー

JTの発表資料によると、近年フルーツフレーバーの中でもトロピカルの人気が高まっています。このニーズに応え発売されたのが、今回の2銘柄です。「エボ」新フレーバー発表&試喫体験会で登壇した、JTのRRP商品企画部 村谷泰志担当部長に、トロピカルフレーバーがなぜ人気なのかを聞きました。

↑村谷担当部長。

「タバコ葉を直接燃やすのではなく、デバイス内のヒーターで加熱するタイプのタバコは、メンソールの冷涼感やフルーティーな香りの表現を得意とします。他方、南国果実は甘味や酸味が濃厚な品種が多く、トロピカルな個性がデバイスとの親和性によって、より伝わりやすい。いわば、果実味のわかりやすさが受け入れられているのだと考えています」

今回の2銘柄はともに、爽快なメンソールに調和する完熟マンゴーの果実味がベース。そのうえで「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」は、みずみずしいベリーの魅力をカプセルに凝縮。「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、クリーミーなバナナの甘さをカプセルに閉じこめているのが特徴です。

↑JTが21歳以上の喫煙者30人に行った調査結果。

実際に試喫! 2種の「エボ」を吸ってみた

↑試喫もできる発表会はPloom Shop 銀座店で行われた。

実際に吸ってみると、2種類のフレーバーの個性が実感できます。メンソールのスースーとした冷涼感に、マンゴーのエネルギッシュな甘酸っぱさがブレンドされ、まろやかなタバコ葉のコクともマッチ。

エボ・トロピカル・ベリー・クリスタルの味わい

そのうえでカプセルをつぶすと、さらなる果実味が重なって複層的なおいしさに。「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」は、ブルーベリーを思わせる若々しい甘酸っぱさがマンゴーとひとつになって、口いっぱいに広がります。

エボ・トロピカル・バナナ・クリスタルの味わい

「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、より個性の強さを感じました。というのも、そもそもバナナフレーバーのタバコは珍しく、競合メーカーも発売していません。初体験ともいえる、インパクトのある味なのです。

以前販売されていた、JTの紙巻きタバコ「メビウス イーシリーズ メンソール サニーゴールド」がバナナ系のカプセルタイプだったと記憶していますが、ここに来て進化するとは、まさに「エボ(エボリューション=進化)」!

↑「プルーム・オーラ」でしか吸えない珍しいバナナフレーバー。

味わいは、マンゴーの甘酸っぱい南国風味にはない、ミルキーなニュアンスをもったバナナの、まろやかなトロピカルテイストが印象的。「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」より酸味がやさしいため、メンソールの爽快感もおとなしく、ただしそのぶんやわらかな甘みを豊かに感じます。

↑「プルーム・オーラ」の「ストロングモード」で、「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」をテイスティング。

「プルーム・オーラ」のヒートセレクトシステムでよりふくよかに

「プルーム・オーラ」はデバイスとスマホをBluetooth接続することで、様々な設定変更ができ、加熱モードは4種類から選択可能(ヒートセレクトシステム)。基本の「スタンダード」と「ストロングモード」とで吸い比べたところ、どちらのフレーバーも「ストロングモード」の方が、タバコ葉のコクもメンソールのミントやフルーツの果実味も、よりふくよかに感じられました。

↑「エボ」は全5種類のラインナップに。

加えてもう一点、新作で特徴的に感じたのは、ベースの果実味に別のフルーツフレーバーを加えるという重ね方。一般的に、カプセル式のフレーバー系メンソールは、ベースのミント風味にカプセルオンで果実味をプラスするのですが、今回の2銘柄は最初からマンゴーの味があって、そこにベリーまたはバナナを加えて“味変”できる仕様となっているのです。ダブルの果実味によるジューシーさも抜群で、フレーバー系が好きな人はぜひお試しを!

先行試喫できる「Ploom Shop」の詳細と限定ドリンク特典

今回紹介した「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」の発売は8月1日ですが、実は先行で試せる場所が存在。それが、全国7店舗のPloom Shop(札幌店、銀座店、東京駅店、名古屋店、なんば店、広島店、天神店)。各店では、新作2銘柄を含む全ラインナップのテイスティングができます(購入は8月1日より)。

↑Ploom Shop銀座店。同店はカフェを併設していて、8月31日までの期間は限定ドリンクキャンペーンを実施中。

そのうち、カフェ併設店舗(札幌店、銀座店、名古屋店、なんば店、天神店)では8月1日から8月31日まで、「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」を購入しアンケートに回答すると、「フローズン・マンゴー × ベリー」または「フローズン・マンゴー × バナナ」のどちらか1つがもらえます。

↑「フローズン・マンゴー × ベリー」と、「フローズン・マンゴー × バナナ」。

この限定ドリンクも試飲させてもらったところ、微細な氷のシャリッとした冷たさと、シェイクのように乳化したテクスチャーが絶妙。そこにフルーツの濃厚な甘酸っぱさが効いて、新作を吸いながら味わうと、実に至福のマリアージュ体験ができます。気になる人は、ぜひカフェ併設店へ行ってみてください!

Ploom Shop 銀座店
住所:東京都中央区銀座4-3-5銀座AHビル
営業時間:11:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日:なし

よくある質問(FAQ)

Q. エボ・トロピカル・ベリー・クリスタルとバナナ・クリスタルの違いは?

A. ベリーは甘酸っぱく爽快、バナナはクリーミーでまろやかな味わいが特徴です。

「ストロングモード」の使い方は?

A. 専用アプリを使ってデバイスとBluetooth接続し、モードを切り替えることが可能です。

撮影/中山秀明、坂田邦雄

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【新発売】プルーム・オーラ専用タバコスティックに「ベリー」「バナナ」の2種登場! 試喫レビューで味わいを解説

7月1日から全国のコンビニなどで発売された、JTの新型加熱式タバコ用デバイス「プルーム・オーラ(Ploom AURA)」。同時に、専用タバコスティック「エボ(EVO)」も3種類の銘柄でデビューを果たしましたが、8月1日に2種類の新フレーバーが発売されることが発表されました。ひと足先に、試喫レビューを交えて紹介します!

↑「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」。各550円(税込)。
「プルーム・オーラ」(カラーは左から、ローズゴールド、ネイビーブルー、ルナシルバー、ジェットブラック)。各2980円(条件により980円~)。

加熱式タバコ市場で注目の“トロピカル系”フレーバーとは?

8月1日に発売される新フレーバーは、ともに「トロピカル」と銘打っているように南国チックな味わいが特徴。JTの加熱式タバコには「メビウス」と「キャメル」もあり、これらも「プルーム・オーラ」で吸えますが、トロピカルなフレーバーは初であり、2種類が同時発売されることは異例といえるでしょう。背景には、市場トレンドが関係しています。

↑近年、加熱式タバコ市場ではトロピカルフレーバーの存在感が拡大。

新フレーバーの開発背景をJT担当者にインタビュー

JTの発表資料によると、近年フルーツフレーバーの中でもトロピカルの人気が高まっています。このニーズに応え発売されたのが、今回の2銘柄です。「エボ」新フレーバー発表&試喫体験会で登壇した、JTのRRP商品企画部 村谷泰志担当部長に、トロピカルフレーバーがなぜ人気なのかを聞きました。

↑村谷担当部長。

「タバコ葉を直接燃やすのではなく、デバイス内のヒーターで加熱するタイプのタバコは、メンソールの冷涼感やフルーティーな香りの表現を得意とします。他方、南国果実は甘味や酸味が濃厚な品種が多く、トロピカルな個性がデバイスとの親和性によって、より伝わりやすい。いわば、果実味のわかりやすさが受け入れられているのだと考えています」

今回の2銘柄はともに、爽快なメンソールに調和する完熟マンゴーの果実味がベース。そのうえで「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」は、みずみずしいベリーの魅力をカプセルに凝縮。「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、クリーミーなバナナの甘さをカプセルに閉じこめているのが特徴です。

↑JTが21歳以上の喫煙者30人に行った調査結果。

実際に試喫! 2種の「エボ」を吸ってみた

↑試喫もできる発表会はPloom Shop 銀座店で行われた。

実際に吸ってみると、2種類のフレーバーの個性が実感できます。メンソールのスースーとした冷涼感に、マンゴーのエネルギッシュな甘酸っぱさがブレンドされ、まろやかなタバコ葉のコクともマッチ。

エボ・トロピカル・ベリー・クリスタルの味わい

そのうえでカプセルをつぶすと、さらなる果実味が重なって複層的なおいしさに。「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」は、ブルーベリーを思わせる若々しい甘酸っぱさがマンゴーとひとつになって、口いっぱいに広がります。

エボ・トロピカル・バナナ・クリスタルの味わい

「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」は、より個性の強さを感じました。というのも、そもそもバナナフレーバーのタバコは珍しく、競合メーカーも発売していません。初体験ともいえる、インパクトのある味なのです。

以前販売されていた、JTの紙巻きタバコ「メビウス イーシリーズ メンソール サニーゴールド」がバナナ系のカプセルタイプだったと記憶していますが、ここに来て進化するとは、まさに「エボ(エボリューション=進化)」!

↑「プルーム・オーラ」でしか吸えない珍しいバナナフレーバー。

味わいは、マンゴーの甘酸っぱい南国風味にはない、ミルキーなニュアンスをもったバナナの、まろやかなトロピカルテイストが印象的。「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」より酸味がやさしいため、メンソールの爽快感もおとなしく、ただしそのぶんやわらかな甘みを豊かに感じます。

↑「プルーム・オーラ」の「ストロングモード」で、「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」をテイスティング。

「プルーム・オーラ」のヒートセレクトシステムでよりふくよかに

「プルーム・オーラ」はデバイスとスマホをBluetooth接続することで、様々な設定変更ができ、加熱モードは4種類から選択可能(ヒートセレクトシステム)。基本の「スタンダード」と「ストロングモード」とで吸い比べたところ、どちらのフレーバーも「ストロングモード」の方が、タバコ葉のコクもメンソールのミントやフルーツの果実味も、よりふくよかに感じられました。

↑「エボ」は全5種類のラインナップに。

加えてもう一点、新作で特徴的に感じたのは、ベースの果実味に別のフルーツフレーバーを加えるという重ね方。一般的に、カプセル式のフレーバー系メンソールは、ベースのミント風味にカプセルオンで果実味をプラスするのですが、今回の2銘柄は最初からマンゴーの味があって、そこにベリーまたはバナナを加えて“味変”できる仕様となっているのです。ダブルの果実味によるジューシーさも抜群で、フレーバー系が好きな人はぜひお試しを!

先行試喫できる「Ploom Shop」の詳細と限定ドリンク特典

今回紹介した「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」の発売は8月1日ですが、実は先行で試せる場所が存在。それが、全国7店舗のPloom Shop(札幌店、銀座店、東京駅店、名古屋店、なんば店、広島店、天神店)。各店では、新作2銘柄を含む全ラインナップのテイスティングができます(購入は8月1日より)。

↑Ploom Shop銀座店。同店はカフェを併設していて、8月31日までの期間は限定ドリンクキャンペーンを実施中。

そのうち、カフェ併設店舗(札幌店、銀座店、名古屋店、なんば店、天神店)では8月1日から8月31日まで、「エボ・トロピカル・ベリー・クリスタル」「エボ・トロピカル・バナナ・クリスタル」を購入しアンケートに回答すると、「フローズン・マンゴー × ベリー」または「フローズン・マンゴー × バナナ」のどちらか1つがもらえます。

↑「フローズン・マンゴー × ベリー」と、「フローズン・マンゴー × バナナ」。

この限定ドリンクも試飲させてもらったところ、微細な氷のシャリッとした冷たさと、シェイクのように乳化したテクスチャーが絶妙。そこにフルーツの濃厚な甘酸っぱさが効いて、新作を吸いながら味わうと、実に至福のマリアージュ体験ができます。気になる人は、ぜひカフェ併設店へ行ってみてください!

Ploom Shop 銀座店
住所:東京都中央区銀座4-3-5銀座AHビル
営業時間:11:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日:なし

よくある質問(FAQ)

Q. エボ・トロピカル・ベリー・クリスタルとバナナ・クリスタルの違いは?

A. ベリーは甘酸っぱく爽快、バナナはクリーミーでまろやかな味わいが特徴です。

「ストロングモード」の使い方は?

A. 専用アプリを使ってデバイスとBluetooth接続し、モードを切り替えることが可能です。

撮影/中山秀明、坂田邦雄

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リモワ・ゼロハリ超えてきた!「Magne」スーツケースの世界初マグネシウム合金ボディ&世界最軽量2.9kgから見えた勝ち筋とは?

金属製スーツケースと言えばリモワか、ゼロハリバートンか? それともMUJI? 競合ひしめくホットスポットに“世界最軽量”の旗印を掲げて参入したのが「Magne」(マグネ)だ。マグネシウム合金を主素材として重さ2.9kgの超軽量を達成した「Magne」の社長直撃インタビュー、お届けします。

一“持”瞭然の軽さだ

「『Magne』は金属製として世界最軽量、そして世界で初めて主素材にマグネシウム合金を採用したスーツケースです」

そう語るのは「Magne」を開発・発売する旅行ジャパン株式会社の猿渡歩社長。猿渡社長はモバイルバッテリーで有名なアンカージャパンの社長(兼務)でもあるが、両社に業務・資本関係はない。(以下「」内コメント同)。

↑旅行ジャパン株式会社の猿渡歩社長。

旅行用品の企画・製造・販売を手掛ける旅行ジャパン株式会社の立ち上げはおよそ1年前。「Magne」は「あなたの旅と行動力に、強さと軽さを。」をコンセプトとする日本発の旅行用品ブランドで、誕生の背景にはアフターコロナの旅行需要の高まりもある。

「スーツケースは旅行の必需品。ユニークな機能やデザインも増えてきた昨今ですが、「Magne」は頑丈で持ち運びやすいというスーツケースの基本性能にこだわりました」

↑金属製なのにヒョイっと持てる。これが2.9kgの実力!

持ってみれば、100人が100人「え?」と驚くだろう軽さである。特に同サイズの他社製品と比べればよくわかる。金属製スーツケースってこんなに重かったっけ? というくらいだ。

↑発表会当日並べられた他社の金属製スーツケース。同サイズながら重さの違いにびっくり。

「当初は2.0kgを切りたいと考えていましたが、それはさすがに無理筋だと(笑)協力メーカーに言われまして、じゃあどうする? 3.0kgなら軽いよね? いや2.0kg台じゃないとインパクトがないだろう……と社内で検討した結果が2.9kgなのです」

価格設定の裏話

ちょっと早口で「Magne」に対する思いや経緯を伝えようとする猿渡社長は、実はかなり正直な人でもあった。

↑セットアップ可能なボストンバッグとポーチは同時発売のオプション品。

「販売に関しては7月1日よりMakuake先行。オプションのボストンバッグ(9980円)とポーチ(4980円)をセットして総額で実質割引30%OFFとなる7万9840円(いずれも税込)となりますが、ちょっと高い……ですか? 開発スタート時はスーツケース単体5~6万円位を狙っていたのですが」

意地悪くも「超えちゃいましたね?」と尋ねると、

「ここ1~2年でモノ作りのコスト全体が上がりました。特にマグネシウム合金の加工費がかなりかかりました。しかし持った瞬間に『軽い!』と実感する“アハ体験”をしていただければ、この価値を感じて頂けると信じています」

なぜマグネシウム合金か。なぜ最軽量か。

軽量性だけを狙うなら樹脂素材を採用すればいいが頑丈さはどうか。またそこに後発として市場参入する意味があるのか? 樹脂スーツケースなら有名無名ブランドがあまたあり、価格も数千円(!)から選り取り見取りなのが実態なのだ。

↑スーツケースボディにマグネシウム合金を使うのは世界初。同じ強度の場合、マグネシウム合金はアルミの2/3、鉄の1/4の重さになるという。

旅行や仕事の移動は特別な体験だから、頑丈で軽く信頼できるモノを選びたくなるだろうし、金属製であれば所有欲も満たされるはず。「Magne」が世界初のマグネシウム合金(実用金属中の最軽量素材なのだ!)製スーツケースにこだわったのは、そこに勝ち筋を見出したからだ。

「最軽量を重視したこともありますが、昨今の便利機能満載のスーツケースに比べて『Magne』ではシンプルさを徹底しました。サイドハンドルも、内部の仕切りも設けていませんが、安心安全にものを運ぶというスーツケースの本質に立ち返り、装飾的な要素を省いたデザインです」

↑いわゆる移動する箱としてのシンプルネスに徹したインテリア。
↑そしてこちらはエクステリア。旅上手なら特にこれを評価するはず。

金属製スーツケースによくみられるリブもないし、実はブランドネームさえ本体にはない(トップハンドルに明記)。ただし静かでタフと定評あるエラストマーキャスターを採用するなど、部材選択にメリハリをつけている。

「これはアンカージャパンでの経験ですが、当初は大勢のモバイルバッテリー業者のひとつ。しかしより高性能で信頼できるモノづくりを続けると、レビューなどで評価が高まりブランドとなりました。ですから『Magne』も“頑丈で軽い旅行アイテム”にこだわってモノ作りを磨けば、ブランドとして育つのではないかと考えています」

↑ピタリと収まるオプションのポーチ。

「Magne」と一緒にどこへ行く?

インタビュー最後の質問として、「猿渡社長なら『Magne』と一緒にどこを旅したいですか?」と尋ねた。すると一瞬「え?」ともらしつつ「完全に、想定外の質問ですね(汗)」とこれまた正直な猿渡社長。

「そうですね。機内持ち込みサイズから言っても国内、飛行機、2~3泊の旅行。金属製スーツケースですから海や山のレジャーというより、都市部で観光やショッピングを思いっきり楽しむ上質な旅のイメージでしょうか。近場の海外も合うでしょうね」

モノにこだわるGetNavi web読者には、まず実際に「Magne」でアハ体験されることを願いたい。デザイン、使い勝手が自らに合うかどうかの検討は【金属製スーツケース世界最軽量2.9㎏】の実力に驚いてからでいい。

Magne公式 https://www.magne.co.jp
Makuake応援ページ https://www.makuake.com/project/magne/

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なぜ量販店が「国内初の食洗機」を作れたか? エディオンPB家電「e angle」躍進のカギは”生の声”だった!

各メーカー製品を販売する量販店でありながら、自らも「作る」立場でもあるのは、かなりアドバンテージがあるのではないでしょうか。家電量販店のプライベートブランドは複数ありますが、エディオンが手掛ける「e angle(イーアングル)」は2018年に年間売上目標200億円を掲げてスタートして以来、年々ラインナップを拡充し、2024年度は20アイテム以上を展開するまでに至るなど、今後も成長路線を見込んでいます。

↑やわらかな曲線をもった丸みのあるフォルムと、柔らかく味のある”くすみカラー”が特徴のオシャレな家電シリーズ「カラーデザインシリーズ」。

業界初の商品も生み出すなど、業界で急速に存在感を高めつつある理由は何なのでしょうか。商品企画統括部長の安倍寛さん、商品開発部長の池田幸弘さんを取材し、製品づくりにおける他社との差別化ポイントを聞きました。

店頭で得る「お客様の声」がとにかく多い!

いえ、そのような考えはありません。メーカー様とは競合ではなく、共存共栄していく関係を目指しています」。筆者からの「いずれは家電メーカーに取って代わりたい……みたいな狙いがあるのでは?」という直球質問に安倍さん、池田さんは揃って即答しました。そうですよね、いきなり勘ぐってしまってすみません。

「開発企画段階の時に、特定の品種で既存メーカーさんの商品があることはもちろん調査します。そのうえでどういった価格帯をターゲットにするのか、どういった機能をつけていくのかといった考え方を持って商品の企画をしていますし、既存メーカーさんの商品の取り扱いをやめてPB商品に置き換えるという考え方はありません。基本的には棲み分けはしっかりできていると考えています」(池田さん)

↑左から、商品開発部長の池田幸弘さん、商品企画統括部長の安倍寛さん。

「e angle」は「お客様の”あったらいいな”を解決する商品を作る」ことを目標に掲げているプライベートブランドです。

 「ご来店くださるお客様から直接うかがう、今お使いの家電へのご不満、そちらを踏まえての『こんな機能があったら便利なのに』といったニーズを製品開発に反映させたいという思いと、『より早く、スピーディーに自社でお客様の声を商品化したい』などの考えから、数年の準備期間を経て誕生しました」(安倍さん)

 「くらしを、新しい角度から」というコンセプトを体現するうえで、“お客様の声”こそがブランドの核と言っても過言ではなさそうです。ユーザーの声を拾い上げるアンケートなどはさまざまな業種・業界で行われていますが、e angleの場合は意見を吸い上げるプロセスがしっかりと確立され、月間の収集量も凄まじいものがあります。

 「できるだけ簡易的に入力ができるフォームを用意し、日々お客様との接点を持っている店頭スタッフに入力してもらうようにしています。月平均でおおよそ500〜1000件の声が集まります」(池田さん) 

収集した声は品種ごとに分類され、特に数の多いものから開発の検討が始まります。またエディオンカード会員(483万)からヒアリングを行ったり、特定のターゲット顧客を集めた座談会なども開催し、意見を直接聞く機会も設けたりしているそうです。

↑「家電メーカーさんの製品と競合するということではなく、当社だからこそ出せる新しいアイデアや切り口をお客様に提案していきたい」と池田さん。安さで勝負しているわけでもない、と話します。

「洗濯機」のトレンドを、「食洗機」に反映⁉

その熱意が形になった例として、2023年12月に発売した洗剤自動投入機能付き食器洗い乾燥機「ANG-DW-A13」を挙げました。洗濯機と食洗機という、「洗う」という共通点はあっても活躍する場所が全く違う二つの家電が「お客様の声」によって結びつき、新たな製品開発につながったケースです。

↑洗剤自動投入機能付き食器洗い乾燥機「ANG-DW-A13」。設置方法が選べて、水栓取り付け工事をしなくても使えるので、賃貸で食洗器が取り付けできなかった人からも好評を得たのだとか。

自動投入機能は、洗濯の度に洗剤を量る・入れる手間がなくなって時短になりますし、入れ過ぎも防いでくれるのがメリットです。洗剤の使用量はコースによっても変わりますが、標準コース・標準量で約8gです。1日2回使用の想定で、洗剤の自動投入量を標準にしている場合だと約3週間(約40回)、多めの設定だと約2週間(約30回)使用できるとのこと。

 「洗濯機において、洗剤の自動投入機能が普及し始めつつある時期でした。それが非常に便利だ、食器洗い機にも同じ機能(洗剤の自動投入)を持たせられないかという声がありました」(池田さん)。 

「家電量販店として様々なカテゴリーの家電を扱っているからこそ、お客様のご要望や、まだ気づかれていないニーズを感じ取ることができます。その気づきを商品開発に活かせるのが、私たちの強みだと考えています」(安倍さん)。

↑洗剤タンク容量は約350g。

自動投入機能は、洗濯の度に洗剤を量る・入れる手間がなくなって時短になりますし、入れ過ぎも防いでくれるのがメリットです。

据え置きタイプで洗剤自動投入機能を搭載した製品の開発は国内初。それだけに池田さんによれば、周りからは「本当にできるの?」「無理なんじゃないか」といった反応があったようですが、実務担当者たちは「作ってやる!」と強い熱意をもって集結。同社内の食洗機担当だけでなく、洗濯機や修理部門の担当者までもがデータや知識を持ち寄って試行錯誤を重ねました。

結果、製品は約2年で完成! 社員が垣根を越えて協力し、トレンドやノウハウを製品に反映できるこのスピード感こそ、まさにプライベートブランドの強みです。

「想像以上の効果」生んだ、カラー展開

カラーバリエーションの豊富さも、「e angle」独自の強み。池田さん曰く「人口も世帯数も今後増える見込みがないなか、大手家電メーカーさんでは効率化が進み、カラーバリエーションが減っている傾向があります。逆にお客様からは『もっといろいろな色の商品があったらいいのに』という声が多くなってきています」とのこと。その声は、ブランド誕生当初に発売したレトロ冷蔵庫から、いかんなく反映されています。

「丸みを帯びた形で、取っ手をレトロ調デザインにした150リットルくらいの冷蔵庫を出したところ、非常に好評でした。その時、白黒が多い市場の中で、赤色や薄い緑色などのカラーも展開したことが想像以上に効果がありました」(安倍さん)

2024年に発売して「入荷が間に合わないほど」の人気ぶりを博したDCモーター搭載のリビング扇風機シリーズも、2025年にカラーバリエーションを増やし、3色展開で販売しています。扇風機と言えばホワイト系のイメージが一般的ですが、グレーとピンクベージュが用意されています。

色の選択肢を増やすのは簡単そう……に思えますが、そうではないようです。年代によって好意的に受け止められる色が異なること、イメージ通りの色を表現できないことなど、リサーチから製品化までのあらゆる過程で課題は山積み。それでも「リビングなどにマッチするようなカラー、デザインの扇風機」を求める声が多く寄せられるため、調査や試行錯誤を重ねて対応したのだとか。

↑左から、ホワイト、グレー、ピンクベージュ。電気代が高騰する昨今、消費者の節電意識は高まる一方。そのため消費電力が少なく、電気代を節約することができる「DCモーター」を搭載した扇風機が求められています。

「お客様の声に応える」だけでは、ある種“待ち”の姿勢ともいえますが、特定の層を狙った攻めの提案にも余念がありません。

「2024年に立ち上げた『カラーデザインシリーズ』は若年層をターゲットにしています。家電量販店にご来店される方が高齢化し、若年層のお客様が減ってきているという状況が根底にあり、おしゃれなデザイン家電を販売する雑貨店が増えているという背景を踏まえ、当社としても若年層の方に再度ご来店いただけるような商品を作ろうと考えました」(池田さん)

「推し活」がブームになって久しい昨今、家電そのものの色を自身の「推し」になぞらえる人もいます。このように、多様化するニーズにもカラー展開で応えています。

↑「ティール」というカラー。この3製品(オーブントースター・グリル鍋・タンブラーミキサー)について、他にピンクベージュやモカホワイトも用意しています。

メーカーと競合できそうなモノ作り体制……それでも

e angleの特色は製品の企画・開発段階だけでなく、「品質テスト体制」にもあります。商品を開発する際、製造工場から送られてきた試作品を一度分解し、使われている部品の安全性、操作性、耐久性といった基本性能はもちろん、「操作ボタンの押しやすさ」や「作動音の静かさ」といった使い心地なども含め、いち早くチェックする部門が自社内にあるとのこと。「自分たちの目で品質を確かめ、自信をもってお届けする。これが私たちの大きな強みだと考えています」と安倍さんは述べています。

しっかりとしたチェックを経て製品が世に出た後は、バトンが再び店頭スタッフへ戻ってきます。商品ごとに「どのような要望からこの機能を搭載したか、それによって生活シーンがどう便利になるか」などのマニュアルを作成し、店舗へ案内・発信しているほか、商品によっては勉強会動画なども作り、来店者に伝えるべきポイントを確実に落とし込むようにしているといいます。

今後はどのような製品づくりに注力していくのでしょうか。

「今後も家電市場には成長余地があると見ています。成長の軸は従来の『機能・価格』重視から、『ライフスタイル提案型』『省エネ・サステナビリティ対応』『スマート化』へとシフトしていくと考えています。具体的には環境配慮省エネ製品、若年層・単身世帯向けのミニマル家電、スマート家電とのサービス連携に注目が集まるのではと予想しています」(池田さん)

キーワードは「若年層に共感される機能性とデザインの両立」、「省エネ対応」、そして「IoTとの親和性」。これらを踏まえた商品開発を進めていくようです。

e angleの動向を追えば、現代のライフスタイルやユーザーのニーズを捉えた家電展開がいち早く見えてきそう。何より、私たち消費者の「こんなのあったらいいのに」との何気ない声が、商品として形になる可能性があると思えばワクワクしませんか? 実現が難しそうな要望でも、ダメもとで店頭スタッフにこそっと相談したら……その一言が、次の「業界初」のきっかけになるかもしれませんね。

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ありそうでなかった!パナソニック本拠地で新EV充電器&新スポットライトが示した、電池と電気のちょっと未来

大阪府門真市と言えば、パナソニックの本拠地。この敷地内に新設された「Culture Base.」(以前は社食棟だったらしい)に招かれた取材班は、「電池=EV用充電器」と「電気=スポット照明」の(ちょっと先の)明るい未来とご対面したのだった!

お悩み解決型EV充電器、参上!

「はい、この中でEVもしくはPHEVに乗っている方は……あ、いらっしゃらない。日本でのEV普及率ってそんなもんです(笑)」とユーモアを交えて話す福々しい御仁こそ、パナソニックでEV用充電器の企画を担当する田中政行課長である。

↑パナソニック エレクトリックワークス社の田中政行課長。

ご指摘の通り「2035年にはすべての新車を電動化へ!」と政府の掛け声はあるものの、その進展が肌身に感じられることは少ない。事実、2024年新車販売における日本のEVやPHEV普及率はわずか2%。9%の米国、33%の欧州、38%の中国の背中は遠くなるばかりだ。

それでもクルマの未来は電池にある。燃費に比べ電費に優れる、環境性能が高い、有事の非常用電源にも使えるからだ。パナソニックでは2010年からEV、PHEV用普通充電器を手掛けており、もっとも手ごろな「EVコンセント」製品においては市場をほぼ占めているという。

↑3年連続国内軽規格EV販売台数№1「日産サクラ」。

「まだまだ、とは言いながらも、街中ではプリウスをはじめとするHVや三菱アウトランダーなどのPHEVはよく走っていますし、日産のリーフやサクラ、テスラなどのEVも見かけるようになってきました。そんな現ユーザーにもお悩みがありまして、たとえば『満充電まで時間がかかりすぎる』とか『車載充電ケーブルの出し入れが面倒』『充電器の仕様が設置場所の実態に合わない』。それらをまるっと解決するのが今回の新製品なのです!」と田中さん。

↑別体型となった新ELSEEV hekia S(左)と一体型の従来品(右)。

お悩み解決型EV用充電器「ELSEEV hekia S」2025年モデルの特長は以下の3点。

1.本体とコネクタホルダを別体に……これまで充電器本体と一体だったコネクタホルダを分離したことで設置自由度を向上! 

2.4.8kWhモデルを追加……普及している3kWhモデルに比べ出力をUPさせ、充電時間を約35%短縮!

3.リニューアルも簡単……3kWhから4.8kWhへのリニューアルは本体(場合によりブレーカーも)交換でOK!

特に家庭用ユーザーからの「充電って、思ったより時間かかるのよねえ~」という声は切実で、たとえば~夜遅く仕事から戻ったパパのEVを翌朝の保育園送迎に使ったら残量が残り少なく、出先で立ち往生しないか心配! なんてお悩みは「あるある」だそう。このあたりがEV乗り換えへの心理的なハードルとなっている。

↑盗電防止用カギ付きもラインナップ。

そこで充電器の出番! もっとも一般的な3kWhを出力が倍の6kWh充電器に換えれば単純に充電時間は半分になるが、この場合、宅内配線も6kWhに対応するタフ仕様にする必要がありかなり大掛かりな工事となってしまう。しかしその中間の4.8kWhなら本体の交換のみ(ブレーカー交換が必要な場合もある)で充電時間を約35%短縮できるのだから、「だったらウチもやっちゃう⁉」となること間違いなし!

↑住宅や施設などの建物から離れた駐車場へELSEEV hekia Sを設置するときに使用する専用Dポールも同時発売。

「複数の充電器を設置するため左右間隔を詰めたい」「右側ホルダだと左利きには使いづらい」といったお悩みに対してはコネクタホルダ別体化で応え、充電ケーブルの長さ変更も実現(前モデルは5mのみ)。充電器をふたつ取り付けできるポールの開発は、EVやPHEVなどのクルマ2台に1ポールで対応するためだ。これってシンプルだけど“患部によく効く!”改良なんだなあ~。

↑車庫の状況によりそい、使い勝手に即した設置ができる新「ELSEEV hekia S」。

「日本の普及率が低いことを伸びしろがあると捉えています。ビリビリ、いやバリバリ「ELSEEV hekia S」の応援よろしくお願いします!」と鼻息荒い田中さんでした。

↑田中さんをもう一度!

そのオフィス、照明で「あかぬけ」ちゃえ!

お次は明かりだ。

↑新・旧モデル、展示用スケルトンモデル勢揃いの図。

「照明は場の印象や雰囲気を変えることができる手段であるため、近年特に採用事例が増えています」。そう語るのはパナソニック ライティング事業部でオフィスライティング「TOLSO」の商品企画を担当する上田泰佑さんだ。

↑パナソニック エレクトリックワークス社の上田泰佑さん。

この日お披露目された「TOLSO+ BeAm Free」(トルソープラス ビームフリー)はそんなイマドキの明かり最前線と言えるだろう。なにしろ上田さんご自身「今までにないスポットライトです!」と、まるで久米宏のように宣言するのだから。

↑新製品「TOLSO+ BeAm Free」。カラーはブラックとホワイトをラインナップ。

スポットライトは対象物をピンポイントで照らしより魅力的に見せる照明器具で、これまで主に店舗照明として使われてきた。しかし近年オフィスでの採用が増えている。背景にあるのはエリア分けされたフリーアドレスオフィス=ABWオフィスの増加だ。ABWとはアクティビティ・ベースド・ワーキングオフィスのことで、目的ごとにエリアを分けて構成されるオフィス空間である。

ABWオフィスではスポットライトなどを活用した照明の種類、照度によるメリハリがシームレスにエリアを分ける。他方、中心部が集中的に明るいスポット照明の特性上、目が疲れやすいという意見もあった。え、オフィスには不向きなの?

↑左がベースライトを使用した均一照明。右がベースライト+スポットを使用したメリハリ照明の一例。

「スポットライトは光の均斉度(きんせいど)が低いため中心と周辺の明るさムラが大きく、実際、目が疲れやすいとも言われていました。そうしたオフィス導入における障壁を打破したのが「TOLSO+ BeAm Free」なのですよ!」と上田さん、照明のようにアツく語ります。

↑「TOLSO+ BeAm Free」。無線対応モデルもスタンバイ!

目が疲れやすいお悩みに対しては、従来品「TOLSO」に比べ約3倍の均斉度をもたせデスクなど作業面を広く照らすように。

↑均斉度の高い配光を実現した「TOLSO+」(左)と従来モデル(右)。

また「弁当箱みたいな電源部がデカいし視覚的にもちょっとなあ~」とのお声に対しては「やればできるじゃん!」(っていうか最初からやってよ!)の電源一体型を実現。

↑左・従来品。右・電源一体となりコンパクト化された新製品。

さらに配光角度を変えられる「BeAm Free」機構によって狭角度~広角度まで自在なライティングが可能だ。

↑左・挟角。右・広角。カメラのズームレンズのようにスポット幅調整は自在だ。

ここだけの話だが、実は「TOLSO+」となって威力を発揮したのがコスパ。

従来製品より広角度を照らせるため、2席を1台でまかなえるようになった。つまり設置台数を半減させられるから、イニシャルコストだって最大半減(どっかのスマホの宣伝みたいだが・笑)というわけ! 

昨今、企業においては社員=人財との認識が高まり、いかに優秀な人材にアプローチしうるかが課題となっている。その意味でも、スポットライトでめりはりのある「あかぬけたオフィス空間」「働きたくなるオフィス空間」を整えるニーズは高い。明かりが果たす役割は大きいのだ。

↑今回の発表会会場となった「CULTURE BASE」。基本、社食なのだけど社員の課外活動スペース(!)としても活用されるほか、ジェンダーフリートイレや祈禱部屋の設置など実験的要素も盛り込む。

大阪万博、昭和100年、ちょっと先の未来

ここわずか数年で、移動も働き方も大きく変わった。むろんその撃鉄はコロナショックだ。今年は昭和100年でEXPO70から55年目、二度目のバンパク絶賛開催中の2025年である。パナソニックが手掛けるEV充電器の刷新とあかりによる快適オフィスの提案は万博みたいな空想的未来ではなく、ちょっと先行く利便への水先案内となるはずだ。

パナソニック
EV・PHEV用充電設備「ELSEEV」
電源一体型スポットライト「TOLSO+ BeAm Free」

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新型マシンを徹底解説!ブリヂストンが冠スポンサーを務める世界最大のソーラーカーレースで王座奪還を目指す日本最強チームを取材

東海大学は6月16日、神奈川県平塚市にある湘南キャンパスにおいて、同大学が誇るソーラーカーチームが8月にオーストラリアで開催される世界最高峰のソーラーカーレース「Bridgestone World Solar Challenge 2025」(BWSC2025)への参戦体制発表会を実施しました。同大学はこのレースで過去に2度、総合優勝を果たし、それ以外でも常に上位に入賞している強豪チーム。今大会での活躍が期待されています。

 

太陽の力だけで豪州を縦断! 世界最大級のソーラーカーレース

BWSCとは、1987年から2年に一度開催されているソーラーカーレース。オーストラリア北部のダーウィンから南部のアデレードまでの約3000kmを太陽光発電のみで走り、その勝敗は走破するのに要した総走行時間によって決定されます。

↑実際のコースの地図。文字通りオーストラリアを縦断。コースは赤土が続く砂漠地帯の一般道で、オーストラリア人でさえ足を踏み入れることは稀。サソリや毒グモに遭遇することもあるそうです。そんななか、夜は自分たちで張ったテントに泊まり、翌日に備えます。

 

東海大学の資料によれば、今回の大会には18カ国37チームが参加。レースは8月24日にスタートし、5日後の28日にアデレードにゴールする予定で進められます。

 

説明会当日は、今回の参戦体制についての説明が行われたほか、レースで実際に走行する最新のソーラーカー「2025年型 Tokai Challenger」を初お披露目。さらに説明会終了後には、東海大学・湘南キャンパス内でデモ走行も行われました。

↑お披露目された「2025年型 Tokai Challenger」。その車体には、協賛企業の名前がズラリ。東レと東レ・カーボンマジックが軽量で高強度な素材「炭素繊維」と成型技術を提供したり、大和リビングが先発隊の宿泊先を提供したりと、車体から大会中の生活まで、様々な企業に支えられています。

 

ソーラーカーチームの総監督を務める佐川耕平氏(工学部機械システム工学科 准教授)は、「(BWSCへの参戦目的は)再生可能エネルギーと次世代モビリティの可能性を追求し、このレースで培った技術を社会に還元することにある」と述べるとともに、「協賛企業との協業のもと、2011年に勝ち取った栄冠(総合優勝)を再び奪還することも大きな目標」と話しました。

↑右から、今回チームの総監督を務める佐川耕平氏、広報班の鬼頭優菜氏(経営学部3年)、学生ドライバーの小平苑子氏(大学院 工学研究科機械工学専攻修士1年)。

 

レースの過酷度がより高まった!? 今大会の新レギュレーション

そうしたなか、今回のレースで見逃せないのがレギュレーションの変更です。影響の大きな変更点を中心に紹介しましょう。

 

車体サイズが大きくなりソーラーパネルの面積も約1.5倍に!

一つめの変更点は車体サイズの大型化です。従来の全長5000×全幅2200×全高1600mmから全長5800×全幅2300×全高1650mmにサイズアップされ、これに伴ってソーラーパネルを載せる面積も広がったのです。

 

東海大学ではこれに合わせて、ソーラーパネルの面積を従来比1.5倍の6m2まで拡大して対応することにしました。

↑「2025年型 Tokai Challenger」のソーラーパネル部分(ドライバーが乗り込むために車体上部が開いた状態になっています)。パネルの枚数は2023年は258枚だったのに対し、今回は384枚と126枚も増えました。

 

バッテリー容量が約半分に減り難易度がアップ

一方でやっかいなのが、バッテリーのレギュレーション変更です。これまではバッテリーの種類ごとに総質量規定が定められており、バッテリー容量は最大でおよそ5kWhまで認められていました。しかし、今回からはすべてのバッテリーに対して容量が「約3kWh」に統一されたのです。

↑これは従来の半分近くの容量です。満充電できる量が減るため、蓄電したバッテリーでの走行距離がおのずと短くなることを意味します。

 

開催月が変わり、ソーラーカーの命綱「日照時間」がぐっと短く

レースの開催日程も今までの10月開催から8月へと変更され、ソーラーカーにとって厳しいものとなりました。オーストラリアは南半球にあるため、8月は冬に相当し、気温が低くなるだけでなく、雨季となって太陽が顔を見せる時間がぐっと短くなります。ソーラーカーにとってかなり厳しい条件となることは間違いないでしょう。

↑日照時間が短くなるため、平均日射量が2/3以下に減ってしまいます。

 

このほかにも車体のオーバーハング(タイヤの中心から外側にある車体部分。前輪はフロントオーバーハング、後輪はリアオーバーハングという)をホイールベース(前輪/後輪間の長さ)の60%以内に収める規定が追加されました。

 

「2025年型 Tokai Challenger」ではこれに対応するため、ホイールベースの長さを2900mmに延長し、その結果、フロントのオーバーハングは1200mm、リアのオーバーハングは1680mmに変更。

↑さらに、路面の「スピードハンプ」を乗り越えられることが条件に加えられたことで、最低地上高の制限がなくなったのもポイントになります。

 

ノウハウの蓄積がある東海大チームだからこそできた新規定対策

こうしたレギュレーションの変更により、どの出場チームもレースを展開するうえで新たに様々な対策が必要となりました。そこで東海大学では、主に「基本形状」「空力性能」「エネルギーマネジメント」の3つを再検討したと言います。

 

検討ポイント1. 基本形状

ソーラーカーの形状は、基本的に“カタマラン型”と“モノハル型”の2つのいずれかを選ぶことになります。今回、東海大学は、どちらの基本形状を選ぶかを改めて検討しなおしたそうです。

 

カタマラン型は双胴型ともいい、その名称の通り、二つのボートを甲板でつないだような形状をしていることが特徴で、ソーラーパネルの面積を広く取れるのがメリットです。一方のモノハル型は単胴型とも呼ばれるモノコック型の形状で、ソーラーパネルの面積に制約は出るものの、空気抵抗の少なさで優位に立つことができます。

 

東海大学ではかつて、カタマラン型を採用していた時期もありましたが、2017年大会からはモノハル型へと変更。以来、高い発電予測技術と空力技術の蓄積により、モノハル型でも高い性能を実現できることが改めて確認され、結果として、今大会でも高い運動性能と安定した走行が期待できるモノハル型を採用することになったそうです。

↑2015年の大会出場時の車体。このときまではカタマラン型が採用され、その後はモノハル型を採用し続けてきました。今回、どちらの形状がふさわしいかを改めて検証し直し、モノハル型を継続して採用することが決定。

 

検討ポイント2. 空力性能

レギュレーションの変更により、空気抵抗を抑えて走行するための力「空力性能」をより高める工夫も求められるようになりました。車体の大型化やホイールベースの延長は当然ながら空気抵抗の増大につながりますし、さらに最低地上高の規定がなくなったことでフロア下の形状がより空気抵抗の影響を受けやすくなったからです。

 

そこでチームでは協賛企業であるトヨタシステムズから提供された計算機資源をフル活用。100以上にも及ぶ形状を検討し、機械学習も併用した空力開発も実施できることを活かして他チームにはない床面形状を実現しています。これがより高い空力性能の確保につながりました。

↑東海大学チームの車体では、多数の形状から床面形状を検討した結果、フロントタイヤ内側の底面を凹ませることで、空気抵抗力を3.5%減少することに成功。

 

その効果は抜群で、東海大学によれば、2023年型に比べてソーラーパネル面積が1.5倍に拡大したにもかかわらず、空気抵抗の増大は1.3倍を大幅に下回ることができたそうです。

 

検討ポイント3. エネルギーマネジメント

そしてレース勝敗の鍵を握るのが「エネルギーマネジメント」です。車体サイズの大型化により、ソーラーパネルの搭載可能面積こそ増えましたが、一方でバッテリー容量が実質半減しているのは大きなハンデとなります。

 

そこでチームでは、気象衛星ひまわりによる天候予測と高度なリモートセンシング技術を駆使して、詳細な日射量や風速分布といった気象データを入手。これらのデータを、より効率的で最適なエネルギーマネジメントに結びつけて、勝利につなげていこうというわけです。

↑センシング技術を用い、単位面積あたりどのぐらいの太陽エネルギーが届いているかを分析。ドライバー以外のメンバーはサポートカーに乗って並走し、これらの気象データをもとに、走行計画を立て、ドライバーに伝えます。

 

目指せ王座奪還! BWSC2025にかける東海大学チームの思い

長年に渡って東海大学のソーラーカーレース参戦に携わり、この春、東海大学学長に就任した木村英樹氏は、発表会の冒頭、「大学としてはチャレンジする学生たちを応援していきたい。経験上、優勝する難しさは重々わかっているが、チャレンジしなければなかなか手が届くものではない。皆さんには(優勝する目標に向けた)気概を持って、ぜひオーストラリアでチャレンジしてもらいたい」と挨拶。

↑1996年からこの大会に出場し、チームへの指導を続けてきた木村英樹学長。この春、東海大学学長に就任されました。

 

また、2023年大会に続いて今大会でもドライバーとして参加する小平苑子氏は、「前大会では5位でも完走できたことで満足していたが、2年間の活動を続けるなかで悔しさも感じるようになった」とし、今大会では「23年の時に自分たちの前を走っていたチームよりも早くアデレードに到着し、メンバー全員の力を100%出し切って優勝を果たしたい」と参戦への意気込みを語りました。

↑小平苑子氏。

新型車両の走りはいかに!? いよいよデモ走行スタート!

記者会見後は、湘南キャンパスの中央通りへと場所を移しデモ走行へ。車体は、チームメンバーによって試走会場へと運ばれました。

↑軽量素材で作られているため、総重量は150kg程度。チームメンバーによって軽々と持ち上げられました。

 

 

コックピットには、小平苑子氏が乗り込み、協賛企業の関係者と多くの記者が見守るなか、快走を見せました。太陽電池で走るため、現場に響くのはタイヤが地面を擦る音のみ。かなり静かに走り抜けて行きます。速度は、太陽電池のみで90 km/h、電池を合わせると最大時速は130︎km/hまで出せるそうです。

 

↑コックピットに乗り込んだ小平苑子氏。エネルギーを無駄なく走行に使用するべく、コックピット内にはいっさい冷暖房設備がなく、小さな空気取り入れ口があるのみ。そのためレース中のドライバーは、体力的にも過酷な状況に置かれます。

 

↑操縦席も極限までコンパクトな設計で、小柄なドライバーでも窮屈に感じる狭さです。体はほぼ動かせないため、すべての操作系統はハンドル部分に集約。アクセルやブレーキもダイヤルつまみになっています。

 

↑東海大学ソーラーカーチームのユニフォームを着たチームメンバー。BWSCは参加チーム間の交流が盛んで「ユニフォーム交換」まで行われるとか。なかでも東海大学チームのユニフォームは、海外チームから「交換して欲しい」と声をかけられるくらい大人気なんだそう。

 

今大会で16回目となるBWSC2025は、8月23日の予選を経て24日にレースがスタート。そこから5日かけて走行し、28日にアデレードでのゴールが予定されています。レースの様子は、InstagramとFacebookの公式アカウントにて随時、紹介されるとのこと。これまで培ってきた経験とノウハウが、再び優勝という栄冠を勝ち取れるか。活躍に期待したいと思います。

 

 

資料提供/東海大学 撮影/鈴木謙介 編集/鈴木翔子

「日本は最後の空白地帯」TCLの中国本社とディスプレイ製造工場で取材した日本市場攻略の狙いと驚きの技術力

日本のテレビ市場には「レグザ」「アクオス」「ブラビア」「ビエラ」などの著名ブランドがひしめく。そのなかでいま着実に存在感を増しているのが、ハイセンスやTCLといった中国メーカーだ。今回GetNavi webは、TCLの本拠地を訪れる機会を得た。5月に発売された新製品「C8K」の企画と製造の両現場で見た、同社の技術力と日本におけるマーケティング戦略、そして次の一手とは?

↑TCLの本拠地、中国・深圳の本社を訪ねた。

 

日本市場は「攻略できていない最後の空白地帯」

現在の日本のテレビ市場は、いわば“群雄割拠”の状態といっていい。2024年における販売台数シェアはTVS レグザが約25%で首位、続いてシャープ(約20%)、ハイセンス(約16%)までで過半を占め、10%を下回ったソニーとパナソニックを、TCLが約10%で上回る結果となった。冒頭でも触れたように、この市場を席巻するのは中国メーカーだ。特にTCLは、近年のMini LEDテレビの投入などで“プレミアムゾーン”への進出も進めており、従来の中国ブランドに想起しがちな“低価格帯ブランド”の枠を超えつつある。

 

とはいえ、いまだ10%程度にとどまっている、ともいえる上、金額ベースとなると状況は異なる。

 

「日本市場は、TCLにとっていまだ攻略しきれていない最後の“空白地帯”です」──そう語ったのは、TCLの製品全体を統括する宦 吉鋒(カン・キチホウ)氏だ。

↑TCL BU プロダクトマネジメントセンターの宦 吉鋒氏。プロダクトの全体的な責任者を務める。

 

TCLはこれまで、北米・欧州・東南アジアなど多くの地域で高いシェアを獲得してきたが、日本市場では“ブランド”という壁が厚い。だが、同社はそれを「挑戦すべき特異な市場」と捉えており、戦略的に大きな意義を見出しているようだ。

 

「日本が非常に大きな市場であることは間違いありません。しかも、LEDが生まれた国(※編集部注:中村修二氏が1993年に高輝度青色発光ダイオードを発明し、白色LED化を可能にした。2014年にノーベル物理学賞を受賞。)であり、技術革新の最前線でもあります。長年にわたり、ソニーやパナソニックといった世界的に著名なブランドをはじめ、カラーテレビ以外でも、ダイキンや三菱電機など、家電業界全体において常に業界の技術の最前線に位置してきました。
ですから、東南アジア市場に代表されるように、日本ブランドに対して非常に強い好意と信頼を寄せている地域は多いのです。その日本市場において消費者に認めてもらうことができれば、TCLのグローバルブランドとしての信頼性はさらに高まるでしょう」(張 国栄氏)

↑TCLでアジア・ロシア・オセアニア地域のマーケティング責任者を務める、張 国栄(チョウ・コクエイ)氏。

 

TCLが掲げる日本市場での中期目標は、「トップ3ブランドの一角を担う」こと。具体的には「シャープの位置を狙いたい」という発言も飛び出したが、その実現には、製品の性能だけでなく、“ブランド”と“サービス”の信頼性を積み上げることが不可欠だという。

 

「日本の消費者は製品だけでなく、サポート体制やローカライズにも厳しい目を持っています。我々はアフターサービスにも注力し、地域に根ざした信頼獲得を目指しています」(宦 吉鋒氏)

 

↑2025年2月に、オリンピックのオフィシャルパートナーとしての契約締結を発表したTCL。そこかしこにオリンピックのロゴマークが。

 

日本市場に投入した新製品「C8K」に込められたもの

「C8Kは、従来の液晶テレビの常識を再定義するモデルです」と、製品責任者である宦 吉鋒氏は語る。TCLが2025年5月に日本市場で投入した新製品群のうち、同モデルは同社の次世代技術とデザイン哲学を象徴するモデルで、TCLが得意とするMini LED技術を中心に、画質・音質・デザインのすべてにおいて飛躍的な進化を遂げている。3つのポイントに絞って確認していこう。

 

1.画質へのこだわり──“Mini LEDのパイオニア”としての画づくり

Mini LEDとは、従来のLEDよりも小型(約0.1mm)のLEDを多数使用したバックライト技術で、高密度配置により画面の明暗を細かく制御でき、高コントラスト・高輝度・色再現性に優れた映像表現が可能になる。現在、各社のプレミアムモデルに採用されているが、TCLは、このMini LED搭載テレビ(「X10」シリーズ)を2019年に世界で初めて発売したパイオニアだ。

 

「Mini LEDの核心技術は、より高い分割数と輝度で、コントラストを劇的に向上させることにあります。『C8K』では、3600分割に迫るローカルディミングと5000ニトのピーク輝度によって、これまでにないリアルな映像体験が可能になりました」と宦氏は語る。

↑「C8K」(写真提供/TCLジャパン)

 

とはいえ単に分割数を増やすだけではなく、効率的なバックライト制御技術が重要だという。

 

「通常、超高コントラストの映像表現には1万分割以上の制御が必要とされますが、当社のMini LED技術では、5000分割でも同等の画質が得られる制御アルゴリズムを開発しています。これは、Mini LEDの本質を理解し、それをいかに精密に操るかにかかっているんです」(宦 吉鋒氏)

 

また、TCLはMini LEDを単なる高画質技術にとどまらず、「持続可能な映像体験のコア」と位置付けている。省エネ性能や長寿命設計との両立も進めており、「パフォーマンスと環境配慮の両立は、今後のディスプレイ開発において避けて通れないテーマ」と宦氏は強調する。

 

「C8K」は、こうしたTCLのMini LED開発思想の集大成であり、最新のWHVAパネルや量子ドットフィルム、ハロ現象の制御システム等との組み合わせによって、明暗差の豊かな映像と映り込みの少なさ、視野角の広さを両立させている。

 

「消費者が映像に求める“深み”と“鮮やかさ”を両立すること。これが『C8K』の画づくりの根本思想なんです」(宦 吉鋒氏)

 

2.音質へのこだわり──Bang & Olufsenとの共同設計

この没入感は、音響面でも補強されている。デンマークの高級オーディオブランド「Bang & Olufsen(バング&オルフセン)」とのコラボレーションは、話題性もじゅうぶんだ。

 

「音は、映像と同じくらい重要な要素です。リビングという空間において、没入感のある体験を生み出すには、テレビからの“音の出し方”まで徹底して設計しなければなりません」(宦 吉鋒氏)

↑「C8K」に搭載されたBang & Olufsenの音響システム。スピーカーはテレビの裏側に位置している。(写真提供/TCLジャパン)

 

「C8K」では、筐体内のスピーカー配置や振動制御をBang & Olufsenの設計思想に基づいて最適化。さらに、TCL独自のオーディオアルゴリズムによって、低音の厚みと中高音の明瞭感を両立させることに成功している。特に注目すべきは、映像と音の一体感である。

 

「『C8K』では“音が画面から聞こえてくる”ような定位感を大事にしました。そのために、視聴距離・角度・反響特性などのデータを取り込み、AIで自動補正する技術も盛り込んでいます」(宦 吉鋒氏)

 

また、テレビスピーカーにありがちな“こもった音”を回避するために、スピーカーボックスの内部形状にも工夫を加え、クリアな音像と響きを実現。これにより、別体のサウンドバーがなくてもじゅうぶんな音響体験を提供できる仕上がりとなっている。

 

「テレビはもはや“見る”だけの機械ではなく、“空間を演出する道具”です。だからこそ、音にまで責任を持つ必要があるのです。Bang & Olufsenとの提携は、その哲学の現れです」(宦 吉鋒氏)

 

↑本社ロビーに展示されていた、日本でも発売され話題となった「A300」。

 

↑展示されていたのは、Bang & Olufsenと共同開発したサウンドバーが付属する「A300 Pro」。日本未発売。

 

3.デザインへのこだわり──極限まで削ぎ落とした“黒縁”処理

↑「C8K」のベゼル部分。

 

テレビは“空間を演出する道具” ──それを体現するもうひとつの特長に“黒縁”の処理がある。「ベゼルレスデザイン」を徹底的に追求しており、液晶パネルの表示エリアと物理枠の間に残されていた“表示されない黒”の領域──黒縁部分すらも排除した設計となっているのだ。

 

「多くのテレビは“ベゼルレス”と謳ってはいても、実際には6〜10mm程度の非表示領域が存在しており、それが視覚的な没入感を損なう原因となっているんです。『C8K』ではその固定観念を壊し、“画面が浮いて見える”ような視覚体験を目指しました」(宦 吉鋒氏)

 

TCLは、過去10年以上にわたり液晶テレビのベゼル縮小に取り組んできたが、「C8K」では従来の“狭額縁設計”からさらに進化し、表示エリアのすぐ外側にある黒いマージン領域(非表示領域)を、22もの特許を駆使してほぼゼロに抑える設計に成功している。

 

「第1世代の幅広ベゼルでは、30mmの物理フレームと10mmの黒縁がありました。第2世代では10mm+8mm、第3世代の“ベゼルレス”でも非表示領域が6〜10mmほど残っていました。『C8K』ではこれをほぼ0mmまで抑え、“視界の中に枠が存在しない”映像体験を実現。我々はこれを“第4世代液晶テレビ”と位置づけています」(宦 吉鋒氏)

↑左が「C8K」。黒縁部分の差は一目瞭然だ。(写真提供/TCLジャパン)

 

↑こちらは同じくベゼルレス技術を搭載した98インチのテレビ。

 

この設計には高度なパネル貼り合わせ技術と、表示エリアの精密な制御技術が不可欠。これを担い実現するのが、TCL Technologies傘下のTCL CSOT(TCL華星)だ。続いて、同社の深圳と恵州にある同社の工場も訪ねた。

 

日本ブランドをも支える、TCLのディスプレイ技術

TCLが世界市場で競争力を高めている背景には、傘下にあるディスプレイ製造会社、TCL CSOTの存在が大きい。「TCLはおよそ2700億元(約6兆円)超もの投資を行ってきた」(張氏)という同社は、Mini LEDやOLED(有機EL)、Micro LEDといった次世代パネル技術の研究開発・量産で世界をリードしている。

↑TCLの本社と同じく深圳にあるTCL CSOTの本社工場。

 

↑こちらは深圳から120km離れた恵州の同社工場。

 

TCLのディスプレイ製造部門として2009年に設立されたTCL CSOT。中国国内だけで11の製造ラインをもつ。現在では世界の主要テレビメーカーへのパネル供給も行っており、「シェア上位に位置する某日本メーカーのハイエンドMini LEDモデルは、その大部分にTCL CSOT製のパネルが使われています」(周 明忠氏)という事実が、同社の技術信頼性を物語っている。

 

↑取材に答えたTCL CSOT技術企画センターの周 明忠(シュウ・ミンチュウ)センター長。

 

↑TCL CSOT深圳工場の全景を模型で確認。今回は第8.5世代(約2500×2200mm ・40〜55インチのテレビに使われる)のパネルを月間16万枚生産する「T2」を見学した。

 

まず特徴的なのは、垂直統合的ビジネスモデルだという。TCL CSOTは、開発・設計・製造・供給までを一貫して担う体制を構築しており、パネル技術の上流から下流までを自社グループ内で完結させることで、スピードと柔軟性のある対応を実現している。

 

「例えばソニーのような外部ブランドに対しても、非常に細かい仕様変更に対応できる体制を構築しているのです」(周 明忠氏)

 

しかも、液晶ディスプレイと有機ELディスプレイそれぞれの多様な製造方式に対応できるコア技術を複数保有しているのも武器だ。

 

「あらゆる製品カテゴリに柔軟に対応できる“技術の全方位展開”がTCL CSOTの強みです。単に技術を持つだけでなく、常に“市場が何を求めているか”を重視しています」とも語る。

 

↑同じく深圳工場の模型。左手前は日本のガラスメーカー、AGC(旧・旭硝子)の工場。ここで液晶パネルのベースとなるガラスが製造され、隣接するディスプレイパネルの製造ラインへ自動で運ばれていく。

 

↑こちらは恵州の工場外観。内部の撮影は許されなかったが、製造ラインは完全自動化されており、人間が担うのはクオリティコントロールや製造機械の点検のみ。300mにも及ぶラインで、見学中に見かけた“人”はたった3人だった。

 

↑工場で使用する電力のうち年間で1900万kWh以上の電力は屋根に設置された自社製の太陽光パネルで賄われている。この太陽光パネル事業は今後、日本市場へも参入を予定しているという。

 

↑恵州の工場は、隣に工場で働くスタッフのための寮も用意されている。“寮”と表現するにはあまりに立派な建物だ。

 

さらに2024年4月、TCL CSOTはLGディスプレイの中国・広州工場を総額108億元(約2228億円)で買収。この買収によって、従来の液晶製造ラインに加え、WRGB OLEDなどの製造技術や大型CID(商業用ディスプレイ)製品への対応力が大きく広がったという。

 

「買収によって技術のラインナップが一段と充実し、航空用ディスプレイや屋外大型パネル、セキュリティ用途など、多様な製品カテゴリーに対応可能になりました」(Tony Kim氏)

↑TV・業務用ディスプレイKA部の副部長、Tony Kim(トニー・キム)氏。

 

このカバー範囲の広さは、工場内に設けられたショールームからもうかがい知れる。民生品を中心に一部を紹介しよう。

 

RGB独立駆動パネルにAIによる画質・音質最適化…
“次世代テレビ”への取り組み

2025年に入っても、日本のテレビ市場では新技術の話題が続く。3月にソニーは、RGBが独立発光するバックライトを採用したディスプレイシステムを発表、5月にはTVSレグザが、国内初採用となる“RGB4スタック有機ELパネル”を搭載するモデルを市場投入した。また同ブランドは、AIとセンシング技術を組み合わせた「レグザ インテリジェンス」を横断的に展開、生活に寄り添うAIテレビを標榜し、視聴体験を根底から変えようとしている。

 

こうした状況の中、もちろんTCLおよびパネル製造を担うTCL CSOTも、AIを重要な技術ドライバーと捉えており、「C8K」をはじめとするプレミアムモデルにはAI映像処理エンジン「AiPQ PRO エンジン」を搭載している。

 

「AIは今後のディスプレイにおいて不可欠な技術です。TCL CSOTではAIによる映像最適化処理や、視聴環境に応じたダイナミック制御の研究も進めています」(TCL CSOT/Tony氏)

 

さらにTCLの宦氏は、「TCLではAIを“画質向上のための道具”としてだけでなく、“使いやすさ”の文脈でも重視しており、音声制御やUX設計にも深く関わってきます」と、“体験価値の革新”を目指す姿勢は明確だ。

 

グローバルにおける圧倒的スケールを携えて日本進出を進めるTCLは、技術、そして開発思想によって今後どのように市場へインパクトを与えるのか? しばらく目を離せそうにない。

 

欧州ブランドの世界戦略は「日本製」だった!ドイツのツヴィリングが20年目に明かす、包丁「MIYABI」ブランドの裏側

眼鏡の里・鯖江。鞄の里・豊岡。金属加工の里・燕三条などと同様、刃物と言えば岐阜県の関市! ここに本拠を構えるツヴィリング関工場の包丁「MIYABI」が20周年を迎えた。切れ味はもとより、仕上げ、ヒストリーに至るまでJAPANにこだわる「MIYABI」の最高到達点「MIYABI 粋-IKI-」誕生の現場に潜入だ!

 

関鍛冶の歴史は700年超

「普段、一般の方へのファクトリーツアーなどは実施しておりませんが、今回はMIYABIがどのような環境、どのような職人によって生み出されているかご覧いただけます」。そう語るのはツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパン株式会社の製造管理マネージャー、中村好氏。

 

岐阜県関市と言えば刃物のまちというイメージが定着しているが、それもそのはず、日本刀を手掛ける関鍛冶の歴史はもう700年を超える。鍛冶の歴史、伝統、技術があってこその、現在の「刃物のまち関市」なのだ。

↑古の、神事としての刀鍛冶を伝える展示。

 

↑見どころ満載! 700年に及ぶ関鍛冶の技を伝えるミュージアム「関鍛冶伝承館」

 

ツヴィリングが関で包丁を作ることに決めた理由

さて今回の主役、ツヴィリングの「MIYABI」が掲げる「MADE IN JAPAN」の背景にあるものはなにか? まずは「MIYABI」ブランドがスタート時(2005)から海外マーケットに狙いを定めていたこと。そして、時を同じくして北米・欧州で大きなうねりとなっていた日本食ブームに欠かせない“世界一の包丁を作る”という高い目標であり、それを実現しうるのは「MADE IN SEKI JAPAN」に他ならないという自負である。

↑「MIYABI」の刃にある「雅」と日の丸のアイコンがMADE IN JAPANの証。

 

刃物のまち関市で製造される刃物はもちろんツヴィリング製品だけではないが、ツヴィリング関工場のように、工程の多くを一貫して内製できるメーカーは多くない。関市はまち全体がひとつの工場のように機能し、工程ごとに職人が手を動かす刀鍛冶同様の事業構造をもっているためだ。その意味でツヴィリング関工場は関市全体の縮図と言えるし、逆説的には多くの工程を内製できる環境だからこそ「MIYABI」を生み出すことができたのだ。

 

包丁が生みだされる現場とは?

工場というイメージには、こだわるがゆえの気難しそうな職人たち、黙々と手を動かすベテランといった定型がつきまとう。しかしそれと異なるのがツヴィリング関工場だった。

↑ハンドル部の研磨工程。若手、男女を問わず職人が作業に集中する。

 

さすがに機械音こそ盛大だが、クリーンで、整然としている。刃物を扱うコワモテの職人集団……という取材陣の妄想とは異なるジオラマが展開されていた。気温35℃以上の日には自由に食べていいアイスクリームの冷蔵庫まであるくらいだ(記名式なのがちゃんとしてますね・笑)

 

「包丁作りの主工程は、熱処理~ブレード研磨~ハンドル加工に分類されます」。とは工場責任者の山田昌之氏 。

↑ちょっと「刃物の露天商」のような(失礼!)雰囲気をまとう工場責任者の山田昌之氏。

 

時にユーモアを混ぜながらツヴィリング関工場の価値を取材陣に話す同氏は、いわばツヴィリング関工場の語り部的存在だ。

 

「ツヴィリングは1731年にドイツ・ゾーリンゲンで創業した刃物メーカー『ツヴィリング・ヨハン・アブラハム・ヘンケルス』社が運営する主要ブランドですが、その中でももっとも手作業にこだわるプレミアムブランドこそが「MIYABI」です。というのも、たとえば刃物づくりにおいて魂を入れる作業に等しい「研ぎ工程」でも、ドイツでは普及品から高級品まですべて工作機械で自動化しています。日独はともにモノづくり大国ですが、モノづくりに対するドイツらしい合理性とも読めそうで興味深いですね。くくって言いますと、ツヴィリング関工場の手作業には本国からも大きな価値と期待が寄せられているわけです!」。山田氏の表情は、どこか誇らしげだ。

↑本国で使用している刃物研磨機械も稼働中。ツヴィリング関工場では普及ラインの商品に使用している。

 

「Meister  Workshop」だからできる「MIYABI 粋-IKI-」

ツヴィリング関工場の特色として第一に指を折るのが「Meister Workshop」の存在だろう。これ、つまりは「職人工房」。

↑選抜された匠たち9名が作業に没頭する「Meister Workshop」。

 

「『Meister Workshop』はツヴィリング関工場に勤める職人およそ200名から選び抜かれた匠たち9名の作業場です。彼らだけに着用が許される黒いキャップがその証で、この工房自体、床も、壁も、装飾も、作業場のレイアウトも、職人たちがDIYで作り上げたもの。どうです、かっこいいでしょ!」と山田氏。確かにF-1サーキットのピットよろしく、雰囲気も、色使いもメリハリがあって洒脱な印象だ。

 

「Meister Workshop」では20周年記念モデル「MIYABI 粋-IKI-」の量産を行っているが、近い将来にはテストサンプルの製作、オーダーメイド品の製造なども行っていく予定だという。

 

製造現場のリーダーであり関の卓越技能者である加藤伸一氏に「MIYABI 粋-IKI-」ならではの製造上の特長を尋ねた。

↑ツヴィリング関工場製造現場のリーダーの加藤伸一氏。「MIYABI」のほかツヴィリングの高級ライン「ボブクレーマー」も手掛ける刃物の匠だ。

 

「とことん手作業にこだわる点です。私が担当するハンドル加工でもっとも重視するのは握った時の微妙な感覚。左右対称は当然として、指掛かり、フィット感を仔細に検討しながら、太さや角度を研削していきます。どう仕上げるかというより“握った時の違和感を消す作業”と言えますね」。

↑「MIYABI 粋-IKI-」のハンドル研削工程。「「MIYABI 粋-IKI-」は直線、曲線のつながりが複雑なので他製品より精緻な作業が求められます」と加藤氏。

 

↑水研ぎ工程。

 

↑ブレードとハンドルのウッドブロックを接着する工程。

 

事実、「MIYABI 粋-IKI-」製造における手作業の割合は約8割、工程数はおよそ140にも及ぶというから驚きだ。これらの事実からも、普及品の数十倍に及ぶ手間、時間、工程をかけて生まれるのが「MIYABI 粋-IKI-」であることが判るだろう。

 

岐阜・関市・そして「MIYABI 粋-IKI-」 

↑「MIYABI 粋-IKI-」のインスピレーションの元となったのは岐阜の夜、景色、川面に映る月などの雅やかさだ。

 

「世界へ向けてMADE IN JAPANの包丁「MIYABI」を提案し、走り続けて20年。これを期にもう一皮むけたい、そんな思いを込めて生み出したのが記念モデル「MIYABI 粋-IKI-」です」と語るのは、長く「MIYABI」のプロダクトマネージャーを務める石井彦次氏。

 

「インスピレーションの元となったのはずばり岐阜の夜。自然、伝統、川面に映る月、そんな雅やかなシーンを包丁に表現したいと考えました。「MIYABI 粋-IKI-」のハンドルは直線と曲線を組み合わせた複雑な形状をしています。ハンドルは一本ごとに異なる木目をもつ天然のメープル瘤材を使用しており、ぬくもり、エージング等をお楽しみいただけるよう、職人が丁寧に仕上げています」と石井氏。

↑通常ハンドル材として使われることの少ないメープル瘤材を採用。独特の木目が使い手を魅了する。

 

「敢えて困難に挑む」のは職人の本能なのかも知れない。すでに世界のキッチンナイフ市場においてプレミアムブランドの地位を築いている「MIYABI」が周年とはいえなぜその上を、はっきり言えば、より困難な道を歩もうとするのだろうか?

 

「ドイツ本国では当初、トップ・オブ・トップに位置する「MIYABI 粋-IKI-」を“敢えて”製造しようとすることに懐疑的でした」と笑顔を見せるのは、ツヴィリング日本法人のアンドリュー・ハンキンソン代表だ。

↑ツヴィリング日本法人の代表アンドリュー・ハンキンソン代表。

 

「彼らがそう言う理由は明白です。「MIYABI」はすでに世界一の包丁だから。しかしようやく完成したサンプルを本国へ送ると、世界中のディーラーから注文が舞い込む事態になってしまいました! 嬉しい反面、とてもそんな需要に応えることはできません。そこで私は本国に伝えました。これを日本だけで売りたい、と」。

 

「MIYABI」が歩んだ20年。それはわれわれ日本人自身が気づけなかった包丁作りの価値を、ドイツ目線で世界標準化してきた歳月と言える。そしてその集大成こそが20周年記念モデル「MIYABI 粋-IKI-」なのだと知れば、6万円を超えるプライスタグが高いか否か、モノこだわり派の読者の皆さんには……もう、おわかりですね?

ツヴィリング
MIYABI 20周年記念ナイフコレクション「MIYABI 粋-IKI-」
「小刀(100㎜)」3万8500円/「牛刀(200㎜)」6万6000円/「三徳(180㎜)」6万500円 ※すべて税込