【結婚・離婚の幸福論】元妻と再婚の長州力。実はよくある“離婚&再婚夫婦”に共通する3つの特徴とは?

プロレスラーの長州力さんが、離婚した元妻の女性と再婚したことを発表しました。長州さんは、1987年に12歳年下の女性と結婚。そこから約30年近く結婚生活を続け、3人のお子さんをもうけたものの、2015年に離婚しました。

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30年という長い時間のなかの夫婦生活では、何度も危機があり、それを乗り越えてきたはず。そのうえで夫婦がたどり着いた決断が「離婚」という形になったにもかかわらず、「なぜ同じ相手と再婚を?」と不思議に思う人もいるかもしれません。ところが、離婚後に同じ相手と復縁し、再婚にいたるケースはときどきあることです。

 

長州さんご夫婦の場合、夫婦関係が修復するきっかけとなったのは、お子さんの存在だと言います。離婚をした父と母がそれぞれお互いの近況をお子さんにたずねることが多くなり、気をきかせたお子さんが両親が再会する機会をもうけ、食事をする時間をつくった、とのこと。お子さんの協力のもと、夫婦が復縁できたというハッピーなケースです。

 

長州さんご夫婦のように、離婚後に同じ相手と復縁し、夫婦関係を修復できる人たちには3つの特徴があります。

 

1.離婚を「自分が変わるチャンス」ととらえる

離婚したことをいつまでも後悔したり、相手のせいだけにしている人より、「離婚があったから本当の幸せを考えられるようになった」というように、これからの自分の糧となるように離婚を活かせる人は復縁後も幸せになれる人です。長州さんの場合、かつて多いときは年間260もの試合に出場していて家庭にいる時間がなく、夫婦の時間も少なかったと言いますが、現在は「毎日のように映画を観ている」と幸せな夫婦の時間を過ごしているとのこと。昔、一緒にいることが叶わなかった分、自分たち夫婦のあり方や相手への思いやりの持ち方も変わり、夫婦として失った時間を取り戻しているようです。

 

2.100点満点を求めすぎない

離婚後に復縁して幸せになる人たちは、相手に求めすぎることをやめた人たちです。「これもやってくれない」「あれもやろうとしない」などと相手に求めることが多くなると、自分がつらくなるもの。そんな経験があるからこそ、「これをやってくれただけマシ」「やらないよりいいか」というように、相手に過度な期待をするのをやめると案外、スムーズにいくようになるものです。

 

3.「~すべき」と考えない

「~すべき」と考えるクセのある人は、自分も相手も必要以上に追い込んでしまうことがあります。その結果、「夫婦とはこうあるべき」という思いが募り、離婚にいたってしまうことも。復縁して幸せになる人たちの多くは、「あのときはお互いにダメなところがあったけれど、今はもう少し相手のことも自分のことも許せるようになった」というようにおおらかなスタンスで夫婦関係をとらえることができるようになっています。

 

このように、夫婦生活が長くなり近くにいるとどうしてもぶつかってしまうことが多くなるものですが、そんなときは一歩引いて、離婚したつもりになってもう一度あらためてパートナーとの幸せを考えてみるのもおすすめです。

 

【著者プロフィール】

結婚離婚カウンセラー 岡野 あつこ

All About「離婚」ガイド。TVのコメンテーター、雑誌取材も多く結婚離婚相談実績は27年3万件以上。岡野あつこのライフアップスクールも現在迄に2000人以上の門下生を創出する名門となっている。夫婦問題の悩みを解決するカウンセリング事業や、カウンセラーを育成するライフアップスクールなどを運営する、株式会社カラットクラブ代表取締役。NPO日本家族問題相談連盟理事長

岡野あつこの熱い想いのブログ:http://www.rikon.biz/

【結婚・離婚の幸福論】モラハラと何が違う? 西島秀俊や松岡修造が妻に厳しいルールを敷いても家庭円満でいられる理由

先日、俳優のいしだ壱成さんが離婚をしたことが話題になりました。こちらの連載でも紹介しましたが、「起床時には、コップ1杯ずつの水と白湯を用意しておくこと」「お風呂の温度は45度に保っておくこと」「サラダ用に7種類のドレッシングを用意しておくこと」といった独特なルールを設けていたことも離婚の原因のひとつになったのではないか、と本人は反省のコメントを出していた様子。ところが、振り返ってみると、芸能界でもいしださんのように、妻に対して厳しいルールを守らせていることがほかにもあるようです。

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有名なところでは、3年前に結婚した俳優の西島秀俊さん。16歳年下の妻に対し、「映画鑑賞は必ず(西島さんが)ひとりで行くこととする」「(西島さんからの)メールの返信がなくても文句を言わないこと」「夜遅くに帰宅しても、食事やお風呂、翌日の着替えまですべて用意すること」といったルールを守らせているという報道がありました。

 

ほかにも「熱い男」として好感度の高い松岡修造さんも「亭主関白」ぶりを発揮していると言われている人のひとり。「夕食のおかずに肉を焼くときは、一枚ずつフライパンで焼いて、焼き立ての状態でお皿に盛りつける」「すっぴんは見せない」といった夫婦間のルールがあるというエピソードは有名。「結婚したらオレは100%幸せになれる自信があるけれど、キミを幸せにする自信はない」と松岡さんが言ったとされるプロポーズの言葉についての驚きの噂もあるほどです。

 

ダイアモンド☆ユカイさんも、夫婦間にルールがあると公表しています。「電子レンジであたためるだけの料理は食事に出さないこと」「(ユカイさんが)帰宅したときは、適温のお風呂を用意していること」といった、外で働いている人なら男女の性別を問わず、うらやましいと思えるようなルールがあるようです。

 

そうした亭主関白ムード満点の情報が公開されると、「モラハラでは?」「今どきそんなルールありえない」といった批判の声がある一方で、「そういうタイプがいることにも納得できる」「なんだかんだうまく行っているのならいいのでは?」と寛容な意見が同じくらい聞こえてくるものです。

 

というのも、もともと亭主関白型の夫には2種類、存在するのも事実。ひとつは、仕事や人間関係のストレスなどから、妻に甘えてしまい、ワガママを押し付けてしまうタイプ。こういうタイプの夫は、家庭で妻に八つ当たりすることが、ストレス解消にもなっていることが少なくありません。もうひとつは、「自分はひとりで頑張って働いて、家族を養う分だけ稼いでいるのだから、妻であるあなたも全力でボクを支え、ついてきてほしい」というタイプ。ストレス解消からくる亭主関白とはひと味違っています。

 

実際、西島さんや松岡さん、ダイアモンド☆ユカイさんは、厳しいルールを押し付けているだけではなく、たくさん仕事をしてしっかり稼いでいるはず。家族を養い、守るためのルールということなら、亭主関白も男らしさのひとつとして妻や家族から尊敬の対象になるのではないでしょうか。

 

ただ威張っているだけの夫は妻や家族からリスペクトされるどころか、やがてソッポを向かれてしまう危険性がありますが、結果がともなう亭主関白なら魅力にさえ変わるもの。先の見えない時代だからこそ、「頼りがいのある夫」として求められる要素になっているのかもしれませんね。

 

【著者プロフィール】

岡野 あつこ

All About「離婚」ガイド。TVのコメンテーター、雑誌取材も多く結婚離婚相談実績は27年3万件以上。岡野あつこのライフアップスクールも現在迄に2000人以上の門下生を創出する名門となっている。夫婦問題の悩みを解決するカウンセリング事業や、カウンセラーを育成するライフアップスクールなどを運営する、株式会社カラットクラブ代表取締役。NPO日本家族問題相談連盟理事長

岡野あつこの熱い想いのブログ:http://www.rikon.biz/