「社会が母性を求めだしている」大人向け粉ミルク増産に“バブみ”の高まりを感じる人続出!

今年話題になった“大人向け粉ミルク”が、メーカー各社で増産されていることがわかった。これにSNSなどでは「日本全国に“バブみ”の時代が到来か?」といった声が上がっている。

出典画像:「雪印ビーンスターク」公式サイトより出典画像:「雪印ビーンスターク」公式サイトより

 

“粉ミルク”増産でバブみが拡大!?

11月25日に掲載された「NHK NEWS WEB」の記事によると、今年9月に発売された雪印ビーンスタークの粉ミルク型サプリメント「プラチナミルク」は、当初見込まれていた売り上げの2倍を記録。一般的なサプリメントに抵抗感がある人を中心に需要が高まり、工場の稼働時間を増やして増産に乗り出しているという。

 

さらに森永乳業の大人用粉ミルクも先月の売り上げが計画の3倍になり、一時は製造が追いつかない状態に。マーケティンググループの小菱悟さんは「NHK NEWS WEB」の取材に、「高齢化が進む中で今後も健康志向は高まり、需要も増えると思われるので、供給体制を整えたい」と答えていた。

 

“大人用粉ミルク”は大人用にビタミンなどを調整した飲みもので、乳児用の粉ミルクとは似て非なるもの。中高年の栄養補助などが主な使用目的なのだが、ミルク増産のニュースにネット上では「なんだろう… バブみの高まりを感じる」「きっとみんな疲れてるんだ! 大人だってたまにはオギャりたいんだ!」「社会が母性を求めだしている」「このニュースで“バブみ”を連想した人はネットに毒されすぎてる」といった声が続出した。

 

ちなみに“バブみ”とは2015年あたりからSNSで流行り始めたネットスラング。言葉の定義は“壁ドン”などと同じように今も変容しているが、甘えたくなるような“母性”を感じた時に使うスラングのようだ。

 

高齢化に影響される乳児用製品メーカー

何故大人用粉ミルクの需要が拡大されているのか。その理由は森永乳業の小菱さんも挙げていた“高齢化”にあるようで、“バブみ”とはあまり関係ないのかもしれない。実は近年“大人用おむつ”の売り上げも高まっており、オムツ業界最大手「ユニ・チャーム株式会社」の発表によると2013年に“ヘルスケア”と“ベビーケア”の市場規模が逆転。“ヘルスケア”の市場シェアが拡大し、一方で“ベビーケア”市場は縮小傾向にあるという。

 

また少し前には“ベビーフード”が健康志向の大人たちを中心に利用されていたことも、“大人向け粉ミルク”の需要に影響しているようだ。今年の1月には「ベビーフードダイエット」がテレビなどで取り上げられ話題に。そして雪印ビーンスタークの「プラチナミルク」も、同社の乳幼児用粉ミルクが大人に健康目的で利用されていたことを背景に開発されている。

 

高齢化と健康志向が、乳幼児用製品メーカーの商品開発にも影響を与えている昨今。“バブみ”の高い商品は、今度もどんどんリリースされそうだ。