雪印メグミルクの「トロチ」が斬新!パウチなのに伸びるチーズが美味しすぎた

チーズハットグやチーズタッカルビ、ラクレットなどのブームで、とろとろチーズをかけて食べる文化が定着しつつある日本。それを一層裏付ける商品が、雪印メグミルクから今秋発売されました! その名も「torochi モッツァレラチーズ入り」。同商品を、さまざまな角度からレビューしていきます。

↑「torochi モッツァレラチーズ入り」(以下「トロチ」)は2023年9月1日にデビュー。100gで実売価格は税込311円(ライター調べ)

 

濃厚テクスチャーで糸を引くほど超伸びる!

「トロチ」のプレスリリースによると、開発背景には料理用チーズの市場規大が関係しているそう。特にコロナ禍以降は手作り需要が堅調に推移し、さらにタイプ別ではシュレッド、スライス、粉チーズで全体の8割以上を占めているのだとか。

 

そのうえで、食のトレンドは外食から家庭の食事メニューに流れる傾向があることに着目。冒頭で述べたようにとろとろのチーズメニューがトレンドになっていることから、調味料タイプの簡単な「トロチ」が生まれたというわけです。

↑「トロチ」のパッケージ裏側。公式サイトにはオススメのメニュー例ものっています

 

さっそく味見へ。とりあえずそのまま味わおうと、中身を出してビックリ。これは想像以上のとろとろ感です。そして伸びもスゴい! 世には様々なとろけるチーズがありますが、こうしたパウチから出すのは新感覚です。

↑冷たくてもびよ~んと、まるで糸を引くかのように長く伸びます

 

味は、塩気はやさしく酸味はほのか。チーズらしいコクはあるものの、全体的にマイルドでクセがなく、様々な料理に使いやすいと思いました。また、テクスチャーはねっとり濃厚ですが、そこに油っこさはなくて実に好印象です。

↑時間が経ってもまったく硬くならず、乾く様子もなし。これはイイ!

 

肉、魚、野菜にそれぞれかけて試食。その味は?

ここからは応用編ということで、肉、魚、野菜とジャンル別にかけてテイスティング。1品目は朝昼晩におつまみ、アウトドアにと万能極まりないソーセージとベーコンのシャルキュトリーコンビで試します。

↑このままでも絶対に美味しいですが、かけるとどうでしょうか

 

これは、肉の味にミルキーな「トロチ」のコクが加わって上品リッチな美味しさに。チーズはスモークの香りや肉汁ともマッチし、ケンカはしません。世のなかにはスモークチーズもありますからね。ケチャップやマスタードと並ぶ“味変”アイテムとして活用できるでしょう。

↑チーズの味がマイルドなので、タッカルビのように辛いものに使えば刺激を中和してくれそうです

 

次も、幅広い食シーンで重宝する鮭ときのこのホイル焼き。「トロチ」の味をしっかりチェックするため、下味なしの素焼きで調理しました。果たして、調味料としても使えるのでしょうか。

↑秋の味覚を代表する、秋鮭ときのこをシンプルにホイルの素焼きで

 

あ、これもナイス! 下味をつけなくても「トロチ」の味が十分にカバーし、鮭本来の味もダイレクトに感じられます。もし濃さが物足りない人は、塩こしょうや醤油などをかければいいでしょう。

↑ホイルバター焼きも美味しいですが、とろけるチーズも超アリ

 

ラストは野菜。マヨネーズが合いそうな素材を選び、ブロッコリーとアスパラガスはシンプルに数分ボイルしました。ドレッシング代わりになるのか、いざ試食。

↑ブロッコリー、アスパラガス、トマトで試しました

 

まず、テクスチャーがマヨネーズ以上にしっかりしているので、サラダ感覚に使うのは非常にオススメ。水っぽいサラダにも、しっかり馴染んでくれるでしょう。ただ「トロチ」の味は濃厚ではないため、ドレッシングとして使うにはやや薄味に感じるかもしれません。とはいえ、普段から塩分を控えている人には十分な塩梅だと思いますし、筆者も物足りなさは感じませんでした。

↑サンドイッチや自家製ハンバーガーのスライスチーズ代わりに「トロチ」を使うのもありかも

 

3ジャンルで試してわかったことは、味や使いやすさなど、多くの観点で非常にポテンシャルが高いということ。ちなみにこうしたユニークチーズ商品としては、2023年2月にハウス食品から「まぜのびチーズソースの素」も販売されています。

↑「まぜのびチーズソースの素」は1袋でハンバーグ約4個分と、なかなかたっぷり。税別参考小売価格258円です

 

「まぜのびチーズソースの素」は顆粒にお湯を注いで作るという個性派で、常温保存できるのも便利。今回紹介した「トロチ」とともに、要チェックです。

 

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ブルガリア人が「日本のヨーグルト」を評価したらどうなる? やっぱりあのロングセラーが強かった

「日本の人気商品は海外の人にも通じるのか?」がテーマの本連載。今回は「明治ブルガリアヨーグルト」で知られる、ブルガリアの方を招集しました。その名作を含む、日本で有名な4つのヨーグルトをテスト! 5点満点で評価してもらいました。

 

【採点した人】

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左)ニーナ・イレヴァさん
ソフィア出身。ヨーグルトをスープに入れて食べることもあります。

(中央)ミグレナ・ジェレヴァさん
チルパン出身。朝はもちろん夜も、1日約450gのヨーグルトを食べます。

(右)ボジャナ・スラヴェヴァさん
ソフィア出身。ヨーグルトを果物やオーツ麦と一緒に食べるのが日課です。

 

【テストした日本のヨーグルトはコレ!/エントリーNo.1】

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雪印メグミルク

ナチュレ 恵 megumi  259円(400g)

2つの善玉菌、ガセリ菌SP株とビフィズス菌SP株を使用した特定保健用食品です。

 

【5点満点で評価】

ニーナさん:4.0

ミグレナさん:2

ボジャナさん:3.5

→total 9.5/15.0

「クリーミーすぎて、ブルガリアの味とは違う印象。これで甘かったらデザートね」(ミグレナさん)

「酸味が弱くて日本人向けかもしれないけど、私は好きな味よ」(ニーナさん)

 

【テストした日本のヨーグルトはコレ!/エントリーNo.2】

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森永乳業

ビヒダス プレーンヨーグルト 226円(400g)

腸内の調子を整えるトクホ食品で、酸味を抑えたまろやかな味になっています。

 

【5点満点で評価】

ニーナさん:3.0

ミグレナさん:3.0

ボジャナさん:3.5

→total 9.5/15.0

「プルンとしていて色が白すぎ。ちょっと不自然ね」(ニーナさん)

「ブルガリアのヨーグルトらしい酸味がなくて、ほんのりビターなテイストを感じるわ」(ミグレナさん)

 

【テストした日本のヨーグルトはコレ!/エントリーNo.3】

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グリコ

BifiX ヨーグルト 197円 (375g)

ほのかな甘みの加糖タイプで、寒天を使った固めの食感も特徴です。機能性表示食品。

 

【5点満点で評価】

ニーナさん:2.0

ミグレナさん:2.5

ボジャナさん:4.0

→total 8.5/15.0

「ゼリーのような口当たりで、甘酸っぱい。これはヨーグルトというよりデザートね」(ニーナさん)

「私は甘いヨーグルトとしてなら、おいしいと思うわ!」(ボジャナさん)

 

【テストした日本のヨーグルトはコレ!/エントリーNo.4】

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明治

明治ブルガリアヨーグルト LB81プレーン 280円(450g)

ブルガリアで使われているヨーグルト菌を使った約40年売れ続けるロングセラーです。

 

【5点満点で評価】

ニーナさん:4.0

ミグレナさん:5.0

ボジャナさん:5.0

→total 14/15.0

「これこれ! 酸味のある爽やかなアフターテイストがブルガリアの味よ!」(ミグレナさん)

「おばあちゃんが作る懐かしいヨーグルトの味がするわ!」(ボジャナさん)

 

酸っぱくて爽やかなのがブルガリアの味の特徴

「ブルガリア」といえば、ロングセラー商品の名前になっていることもあり、ヨーグルトを連想する人は多いはずです。事実、ブルガリアにおいてヨーグルトは、記念日があるほど国民的な食べ物です。そこで今回は大手メーカーの定番ヨーグルトを集め、食べ比べてもらいました。

 

「ゼリーみたいなタイプやクリーミーな口当たりは、伝統的とは言えないわね」(ミグレナさん)

 

彼女たちが親しんできたのは、自然に固まったヨーグルト。固すぎ、柔らかすぎの食感はNGらしい。では、味のほうはどうでしょうか。

 

「ミルクの香りと酸味が大切ね。日本のヨーグルトに比べると、ブルガリアの味は酸っぱくて、香りも爽やかだと思います」(ボジャナさん)

 

そのなかで、彼女たちを感動させたのはやはりあの名作でした!

 

「明治はまさにブルガリア! 故郷の味がするわ」(ニーナさん)

 

結果は揺るがず点数も圧倒的。商品名は伊達じゃなかった!

 

【今月の1番人気】開発時の努力が ブルガリアと同じ味を生み出した

 

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本場の味を再現するために、本国からサンプルを持ってきて試行錯誤を重ねたといいます。そしてブルガリアから国名の使用許可も取得。すでにお墨付きの味でした。

 

取材協力:LIFE PEPPER

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外国人ネットワークを活用し、日本企業の海外進出支援とインバウンド観光支援を行う総合海外マーケティングの企業。市場調査からWeb広告までサービスの幅は広く、外国人のアサインも可能。本記事はLIFE PEPPERの協力のもと提供しています。