IQOSの吸い方が変わる加熱式たばこ互換機「jouz」を吸ってみた

IQOS本体の代わりにヒートスティックが吸える互換デバイスが発表されました。その名も「jouz(ジョウズ)」。jouzは、中国発IQOS互換の加熱式たばこデバイスで、世界に先駆けて日本で発売されることになりました。

 

今回発表されたのは、フル充電でヒートスティックが20本吸える「jouz 20」と12本吸える少しコンパクトサイズの「jouz 12」です。主に、公式オンラインストア、アマゾン、楽天などの通販で販売され、価格はjouz 20が6980円、jouz 12が6680円となっており、発売日は7月20日を予定しています。

 

また、jouz 20は6月20日より、公式オンラインストアとアマゾンにて先行予約が開始され、予約特価の5980円で購入可能となっています。販売元のジョウズ・ジャパンは、最初の1年間で50万台の販売を目指すそうで、日本での展開に自信をみせました。

 

↑jouz 20(左の2製品)とjouz 12(右の2製品)

 

チャージャーにホルダーを挿し込む手間が不要

jouzはスティック型の加熱式たばこデバイスで、IQOSのヒートスティックを挿し込んで喫煙することが可能なIQOS互換デバイスです。本体にバッテリーを搭載し、jouz単体で喫煙することができます。

 

↑起動ボタン。長押しすると加熱が始まり、LEDランプが全て点灯すると喫煙可能に。LEDランプはバッテリー残量や喫煙残り時間なども表示する

 

↑底面を押すと充電用のMicroUSBコネクタがこんにちは

 

↑ヒートスティックを取り外したあとは、ホルダー部分がマグネットで本体と吸着する

 

jouz 20とjouz 12の違いは、搭載するバッテリー容量。jouz 20は1250mAhで、フル充電するとヒートスティックを20本吸うことができます。重量は58g。一方、jouz 12は700mAhとなっており、フル充電で12本吸えて、重量44gとなっています。

 

↑jouz 20(左)とjouz 12(右)長さはほぼ同一

 

↑jouz 20(左)とjouz 12(右)、太さに差がある

 

jouzは純正のIQOSのように1本吸うごとにポケットチャージャーにIQOSホルダーを挿し込んで充電する必要がなく、jouz本体に直接充電することができます。そのため、何本も連続で喫煙する「チェーンスモーキング」が可能な点で、IQOSとは違った喫煙サイクルが実現可能となっています。

 

また、ポケットチャージャーがないぶん、重量やサイズもコンパクトなので、手軽に持ち運べるのもメリットの一つです。

 

↑jouz 20(左)とIQOSポケットチャージャー(右)

 

↑jouz 20(左)とjouz 12(中)とIQOSホルダー(右)

 

↑jouz 20(左)とjouz 12(中)とIQOSホルダー(右)

 

IQOSは、加熱ブレードと呼ばれる加熱された板状のものをヒートスティックに挿し込んで、たばこ葉を内部から加熱する世界唯一の機構を採用した加熱式たばこデバイスです。IQOSの心臓部とも言えるこの機構のおかけで、紙巻きたばこと遜色のない満足感が得られ、IQOSは世界中の愛煙家に絶大な支持を得て、トップシェアに君臨しています。

 

jouzは、この加熱ブレードと同様の加熱板を再現しており、ヒートスティックを内部から加熱する仕様。この仕様により、IQOSを使用したときと同等の味わいが楽しめるようになっています。ただし、両者には表面の素材や処理に違いがあります。IQOSは加熱ブレードの表面に金やプラチナを採用して、熱伝導や耐久性などを高めています。一方、jouzの表面素材はコバルトを使用しているとのこと。

 

↑IQOSの加熱ブレードを再現したjouzの加熱板

 

実際にjouzでヒートスティックを吸ってみます

 


↑jouz 20にてヒートスティックを試します!

 

筆者が普段から愛用しているIOQSヒートスティック「レギュラー」をjouzで吸ってみました。吸った感想は、加熱される温度の違いなのか、内部の空気の整流の違いなのか、少々薄く感じました。この味わいの違いは、IQOSユーザーであれば気づくレベル。ただし、満足感が得られないかというとそうでもなく、他のIQOS互換デバイスに比べると、十分に喫煙感が味わえると言えます。

 

加熱式たばこの新しい選択?

jouzはモバイルバッテリーで有名なAnkerが技術支援をして開発されています。そのおかげで、jouzに搭載されているバッテリーはAnker製品のクオリティと同等と考えてよいとのこと。また、jouzには12か月間のメーカー保証が付属し、ユーザーサポートも日本語で受けられるそうです。加えて、使用時に本体がさほど熱くならないなど、これまでの販売されていたIQOS互換機とは比較できないほどの安心感があります。

 

また、jouzのスタイリッシュなデザインやコンパクトな設計は、本家IQOSが重いと感じていたユーザー、特に女性にはポイントが高いはず。メイン機として常時携行するもヨシ、サブ機として使用するもヨシ。

 

ただし、IQOSキットが7980円なのに対して、jouzは6000円台と決してお安くないチャレンジングな価格設定。販売元のジョウズ・ジャパン曰く、気兼ねなく「上手」に楽しめる新しい加熱式たばこデバイスとして親しんで頂くための製品とのことで、製品の完成度には自信があるようです。確かに、加熱式たばこデバイスとしてのクオリティは高いので、価格設定のハードルを乗り越えて、これから愛用者が増えるかもしれません。

IQOSを吸っても周囲の人の健康被害がないってホント?

皆さんの周囲でも紙巻きタバコから加熱式タバコに切り替えている人は多いと思います。中でもフィリップ・モリスが販売している「IQOS」は、満足度の高さから愛用者が増加中。加熱式タバコは紙巻きタバコに比べて、健康に対する被害が少ないとされ、シェアが拡大しつつあります。果たして、本当にそうなのでしょうか。

↑日本で流通している加熱式タバコ。glo、IQOS、PloomTECH

仮に、加熱式タバコの健康被害が紙巻きタバコと同等だったとしても、喫煙者にとってはある意味、自業自得なところ。問題なのは非喫煙者が受動喫煙によって受ける健康被害です。

 

IQOS使用による健康被害はなかったという研究結果

IQOSを販売するフィリップ モリス インターナショナル(PMI)は、今年4月、「IQOS使用による周囲の人への悪影響はなし」という主旨の研究結果を発表しました。

↑研究結果を発表するPMIサイエンス&イノベーションR&D サイエンティフィック・メディアカル・アフェアーズ ディレクターのパトリック・ピカベット氏

 

PMIによると、タバコの煙に含まれるアセトアルデヒドなどの有害物質は、タバコを吸わない日常的な環境にも微量ながら存在するとした上で、IQOSを使用しても、空気中のそれらの物質が増加しないことが臨床試験によって明らかになったとのこと。

↑食事や調理、スポーツジムでのアクティビティなどの日常的な環境にも微量ながらも有害物質が存在する

 

日常的な環境というのは、例えばレストランで調理や食事をしたり、スポーツジムなどで汗をかいたり、人の呼気などが排出されるようなシチュエーションのこと。そんな中にも、厳密に言えば有害物質は漂っているとのこと。ただし、基準値を大幅に下回る数値のため、人体に影響はないとされているほど、ごく微量という結果が出たそうです。

 

 

実際のレストランにて臨床試験

では、どのようにしてIQOSを吸っても周囲の人に悪影響がなかったと検証したのでしょうか。PMIによると、実在のレストランに約400人の被験者を数回に分けて、臨床試験を行ったそうです。被験者の中には、紙巻きタバコ喫煙者、IQOS使用者、非喫煙者が含まれ、試験の前後に尿のサンプルを採取して、数値を比較しました。また、レストラン内の空気も試験の前後でサンプルを採取し有害物質の含有量を比較するという試験方法です。

↑試験会場となったレストランの概要図

 

試験中は、実際のレストランと同じように会食をしてもらった上で、IQOS使用者がIQOSを吸った場合と、誰もIQOSを吸わなかった場合の2パターンで行われました。試験中に吸われたIQOSのヒートステックは170~220本前後。その結果、双方のパターンにおいて、被験者の尿サンプルや空気中に含まれる有害物質の量に違いがなかったということが、今回のPMIの臨床試験によって明らかにされました。

↑空気中のニコチンとたばこ特異ニトロソアミンの試験結果。表の最下段に使用したヒートスティックの本数が記載されており、有害物質は検出されないか、もしくは基準値以下となっている

 

↑ニコチンへの曝露、つまり尿検査によって得られたニコチンの人体への影響を示す試験結果。IQOSの使用ありなしで数値はほぼ変わらず。ただし、IQOS使用者は非喫煙者に比べて約100倍のニコチン量

 

↑たばこ特異的にニトロソアミンの非喫煙者への影響を表す数値。レストラン内でIQOSを使用した場合と不使用の場合、双方で検出されずという試験結果

 

↑空気中のPM1およびPM2.5の数値。IQOS使用と不使用で数値は誤差レベル。いずれも基準値以下に収まっているという試験結果

IQOS使用者としての感想

今回のPMIの発表を鵜呑みにするわけではありませんが、IQOSは紙巻きタバコに比べて、健康被害が少ないと体感する出来事がありました。筆者は以前は紙巻きタバコを喫煙していましたが、現在はIQOSを愛用しています。紙巻きタバコを吸っていた頃は、咳や痰が出ていましたが、明らかにタバコを吸っていることに起因していました。ところが、IQOSにかえたとたん、それらの症状がピタリと止んだのは事実です。

↑喫煙者にとっても紙巻きタバコに比べて明らかに嫌悪感が少ないIQOS

 

かといって、IQOSもタバコ成分を含有する紛れもないタバコ製品です。IQOSを吸っている人は吸ってない人に比べて、有害物質の数値は当然あがるとPMIも明言しています。

 

加熱式タバコを販売している企業がいくら「周囲の人に健康被害がない」と言ったところで説得力に欠けるという意見もあります。しかし、PMIでは莫大な費用をかけてデータをとり、研究結果として公表しています。それを覆すには、同等のデータや研究結果を提示する必要があると筆者は感じます。闇雲に「そんなの信用できるわけない」と強弁するだけでは反論になっていません。PMIは、もしどこかの研究機関がデータを公表してくれるのであれば、是非、ディスカッションして今後の研究や試験に活かしたいと提案しているそうです。しかし、現在のところ、PMIの提案を受け入れた組織はないそうです。

 

 

有害物質が出なくても気遣いは必要

ここまで受動喫煙や健康被害が社会問題化しているのは、喫煙者のマナーの悪さが大きな原因となっています。いくら周囲の人への健康被害がないからといって、加熱式タバコも独特のニオイを発します。個人差はあれど、喫煙者ですら嫌悪感を抱く場合もあるので、非喫煙者にとってはニオイだけでも不快に感じる場合もあると思います。

 

喫煙者は、喫煙可能な場所であっても非喫煙者が同席していたり、換気が悪い場所では、たとえ加熱式タバコであっても、非喫煙者を気遣って別の場所で喫煙するなどの意識を持つ必要があると感じます。

 

 

メーカーに望むこと

IQOSもgloも現在の仕様では、若干の煙(蒸気)とニオイが発生します。紙巻きタバコほどではないにせよ、やはり非喫煙者にとっては気になるところです。そこで、なるべく非喫煙者に不快な思いをさせないためにも、各加熱式タバコーメーカーには、この蒸気とニオイを少しでも軽減された製品を開発して欲しいと、喫煙者としても思う次第です。

 

PMIは紙巻きタバコ事業からの完全撤退を目指すと明言しており、今以上に加熱式タバコの安全性が確立されれば、日本の喫煙事情が大きく変わることは間違いないでしょう。

 

今後とも健康被害についての研究を重ねていき、誰しもが納得できるデータ証明されることこそが、理想的な未来の喫煙環境が構築につながることでしょう。

↑良い喫煙環境を実現するためにも今後も製品開発と研究を!

 

“圧倒的電子タバコ”誕生! 「カイジ」とコラボした電子タバコに反響続出

電子タバコの開発・販売を行っている「eS magic(エスマジック)」が、この度人気漫画「賭博黙示録カイジ」とコラボした商品を発売した。この“圧倒的電子タバコ”の誕生に原作ファンから興味を寄せる声が続出している。

出典画像:「賭博黙示録カイジと電子タバコのコラボ!」エスマジック公式通販サイトより出典画像:「賭博黙示録カイジと電子タバコのコラボ!」エスマジック公式通販サイトより

 

「賭博黙示録カイジ」とコラボした電子タバコの登場にざわ…ざわ…

今回発売された商品は、「覚醒カイジの目覚めろ勝負師フレーバー」と「覚醒カイジの目覚めろ勝負師フレーバー『極』」の2種類。

 

両方ともドライハードメンソール風味の電子タバコなのだが、前者は頭に突き抜けるような強力な冷涼感と鼻抜け感が心地よい超爽快清涼感になっている。そして後者の「極」はメンソールに加えて、15mlのリキッドに150mgのカフェインが含まれており、眠気がぶっとび、圧倒的閃きが生まれそうな製品に。値段はそれぞれ1本15mlで税込2160円(15mlのリキッドでタバコ150本相当、約1500回吸える)。

 

このコラボには「カイジがギャンブルしながら電子タバコ吸ってるの想像してニヤけた」「これは是非とも一回試してみたい!」「このタバコ、キンキンに冷えてやがる!」「吸ってるうちに顎が尖っていきそう」「このコラボの方向性は嫌いじゃない」といった声が。

 

ちなみに、日本医療メーカー監修のエスマジック・“日本製”電子タバコは、ニコチン、タールが0mgで、全原料が厚生労働大臣の指定を受けた指定添加物を使用。サイト内で“圧倒的電子タバコ”と謡っている。

 

カイジのパチンコを、カイジのタバコを吸いながら打つ“圧倒的カイジ感”

「賭博黙示録カイジ」のコラボ商品といえば、パチンコ・パチスロも大人気。「CR弾球黙示録カイジ」や「回胴黙示録カイジ」といった機器がこれまでに生産されており、「カイジのパチンコ編見て、カイジのパチンコ打ってる俺、いいお客すぎる」「カイジのパチンコ楽しすぎて完全に沼にハマってる」「これまでにカイジのパチスロにいくら投資したんだろう」といった反響が。

 

そこで、パチンコ・パチスロをする時の良きオトモであるタバコを今回のカイジ商品にしてしまえば、“圧倒的カイジ感”を味わいながら僥倖にめぐりあうプレイができるに違いない。勝利したあかつきにはキンキンに冷えたビールで祝杯をあげよう。