進化した電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」でGetNaviスタッフの仕事とプライベートがはかどった18のポイント

「ペーパーレス」という言葉が定着した一方で、いまもデスク周りに“紙”を積んでいる人も多いのでは? PCモニターより紙で確認したほうが誤りに気付ける、図解したほうが伝わりやすい、手を動かして書くと記憶に残りやすいといった、“紙に手書き”を推す声も根強くあります。

 

↑まるで紙に書いているかのような書き心地の電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」

 

「FMV」で知られる富士通クライアントコンピューティングが販売する電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)」は、そんな「手書き」ならではの強みとペーパーレスを同時に叶えるツール。2024年11月には、画面がカラーになった新モデル「QUADERNO(Gen.3C)」が登場しました。そして現在、仕事がはかどる文房具のナンバーワンを決めるアワード「文房具総選挙2025」にもノミネート中。

 

新型QUADERNOは本当に仕事をはかどらせるのか? 真偽を確かめるべく、GetNavi webのスタッフ2名が、実際に使って検証してみました。

 

外勤とデスクワーク。それぞれの日々の業務で徹底検証!

QUADERNOがあらゆる職種の人にとってのはかどりツールとなるかを試すために、フィールドワークが多い営業スタッフ・秋山と、オフィスワークが多い編集スタッフ・玉造という業務スタイルが異なる2名に試してもらうことにしました。

富士通クライアントコンピューティング
QUADERNO(Gen.3C)←製品詳細はこちら

本物の紙とペンのような書き心地で人気の電子ペーパーの最新モデル。前モデルは画面がモノクロ表示だったが、本モデルからカラー表示が可能になった。A4とA5の2サイズ展開。

 

一日の大半を社外で過ごす営業スタッフがお試し!

クライアント訪問など、一日の大半を社外で過ごすスタッフのリアルな声からお届け。QUADERNOを使う前は、PCと出力した書類、そして資料として雑誌「GetNavi」をカバンに入れて持ち歩いていたとのこと。どのように変わったのでしょうか?

 

【フィールドワーカー代表として私がレビューします!】

GetNavi web営業担当・秋山浩志/クライアント先を訪問するなど、1日の大半は外で過ごす。また、「家電大賞」などGetNaviが主催するイベントの現場で、裏方として走り回ることも多い。今回はA5モデルを使用。

 

【シーン1:移動中】持ち歩いていることを忘れるくらい軽い! 急な電話対応にも活躍

カラーであることの魅力をお伝えする前に、まず言いたいのがとにかく薄くて軽いということ。箱を開けて取り出したとき、モック(形だけをもした模型)かと感じてしまうほど!

 

タブレット端末よりも薄くてかさばらず、大学ノートのような存在感でカバンに入れて持ち歩いても負担がありません。また、最長約2週間(※)使える長時間バッテリーで、電源があるカフェを探さなくて済むのもうれしいですね。

 

※ Wi-Fi機能およびBluetooth機能オフの状態で、PDFドキュメントを160分間/30ページを閲覧し、閲覧中にペンによる書き込みを計1分間行った場合。(使用時以外、本体はスリープモードに入れる)

 

↑QUADERNOの薄さと軽さは写真の通りで、カラー非対応の旧モデルとほぼ同じサイズ。一般的な大学ノートと同じ薄さ、軽さで持ち運べ、大学ノート約20万冊分のデータの保存が可能です。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

出先で急な電話対応が入ったとき、手帳やノートだとページを開くのにもたつきますが、QUADERNOなら電源ボタンを押せばすぐにスリープモードが解除できるのもいいですね。

 

慌ててカバンに入っている資料の裏にメモすることもありますが、書いたことを忘れてその資料を捨ててしまうことも……。でもQUADERNOなら、それがありません。

 

【シーン2:商談・打ち合わせ中】あらゆる資料を入れられるから臨機応変な提案が可能に!

クライアントの前でQUADERNOを出すと、最新ガジェットを使いこなしているように見えるらしく「さすがGetNaviの営業さんですね!」と言われます。相手にスマートな印象を与えられるというのは意外な発見でしたが、営業としてはメリットだと思います。

 

あらゆる資料を一台に集約できるので、打ち合わせをするなかでGetNavi web以外の自社メディアのほうが相性がよさそうだと判断したときには、取り込んでおいていた別メディアの資料を見せながら説明できたのもよかったです。

 

過去の事例を紹介したいときにも、当時の資料をお見せすることができ、重たいPCを持ち歩かなくても済むのはありがたいですね。

実際にモノクロ表示の旧モデルも見させていただきましたが、やっぱり新モデルは、画面がカラーなのでグラフなどのデータが圧倒的に見やすい。お客様に資料を見せながら説明をする窓口業務の方などにも役立つのではないでしょうか。データを簡単に消せるので、個人情報を書いてもらった紙をシュレッダーにかけるといった手間もなさそうです。

 

「これは便利!」と思ったのが、スマホ専用アプリを使うと、PCとつなげなくてもQUADERNO内の情報を取り出せること。打ち合わせ後、チームメンバーに急ぎ手配してほしいものがあるときなどに、すぐにシェアできます。

 

スマホアプリとの連携は、外回りをしているときもそうですが、イベントの仕事のときにも役立つと思います。というのも営業職の場合、イベント中であれ急なクライアント対応が必要になることがあり、資料の共有が必要なのにその資料が入ったPCは楽屋にある、でも持ち場から離れられない……という状況は珍しくありません。

 

そうならないためにイベント中にPCを持ち歩くこともできますが、会場で動き回るときにはやはり荷物に。その点、クアデルノとスマホがあればサクッと対応できます。

 

イベントについての打ち合わせをする際には、QUADERNOへの書き込みをリアルタイムでPC画面に投影し、オンライン会議で画面共有してみました。見取り図に書き込みながら説明できたので伝わりやすかった気がします。オンラインのワークショップやセミナー講師をしている方などにも役立ちそうな機能だと思いますね。

 

【シーン3:イベント中】屋外でも資料がバラバラにならず、画面も反射せず見やすい

これまでイベントの現場に立つときは見取り図やトークイベントの台本、タイムテーブルなどを出力してクリップボードに挟んでいましたが、今回はQUADERNOにまとめてみました。

 

屋外イベントは風が強いと書類が風でばさばさめくれたり、バインダーから外れて飛んでいきそうになったりしましたが、QUADERNOならそういったストレスがないですね。建設現場の現場監督の方なども重宝するのではないでしょうか。

 

一般的なタブレットは画面が反射して見にくくなりますが、QUADERNOの画面は太陽の下でもコントラストが効いているので見やすかったです。イベント中ってけっこうバタバタしているんですが、カラー画面なら急遽変更になったことなどを目立つ色で書き込めるので、慌ただしいなかでも見逃しが防げると思いました。

 

【総括】使ってわかった! はかどりポイント

実際に使って、最も強く感じたのは資料が1箇所にまとまっていることの安心感です。もちろんこれはほかのタブレット端末でもできることではありますが、この軽量ボディでできるということがかなりのメリット。軽くて薄いということは、外回りに持っていくことや、屋外で取り出すときの心理的なハードルが下がるということでもあり、レスポンスがより早くなったように感じます。これはまさに“はかどる”ということなのではないでしょうか。

 

そしてカラー表示により重要なメモも見逃しにくくなり、ミス削減につながると感じました。グラフなどの資料を読み込む必要がある人にも役立つと思います。

 

文房具総選挙2025の投票はこちらから

 

デスクワークやクリエイティブな作業でお試し!

続いては、原稿のチェックや制作物の進行管理などのデスクワークや、企画を考えるなどのクリエイティブな業務をこなす玉造のリアルな声をお届け。これまでは原稿を紙に出力し、赤字を入れたらスキャンして……というアナログの手法をとっていたとのこと。作業効率はどのように変わったのでしょうか?

 

【オフィスワーカー代表として私がレビューします!】

GetNavi web副編集長・玉造優也/モノ雑誌や漫画雑誌の編集を経て、2017年よりGetNavi web編集部へ。漫画連載を中心に担当する。YouTubeチャンネルの運営やwebサイトのディレクションなどもこなす。今回はA4モデルを使用。

 

【シーン1:原稿チェック】スキャンの手間が不要! カラー表示で書き間違いも防げる

これまで漫画家さんからあがってきた原稿は紙に出力して赤字を入れていたんですが、赤字を入れたあと、いちいち複合機のところまで行ってスキャンをしなければならず、ページ数が多いと1ページだけ上下が逆になっていた……なんてこともあってプチストレスでした。

 

でもQUADERNOならそういった不満はないですし、原稿を受け取ってから著者さんに戻すまで、全工程がデスクに座ったまま完了。赤字入れのスピードがぐんと上がりました

 

旧モデルだと、ペンの色は変えられても画面ではモノクロ表示なので、いま自分が何色で書いているのかがわかりにくく、色の使い分けを間違えてしまうことがあります。その点、新モデルは使っている色が見え、スムーズに書き込めますね。

 

↑QUADERNOのペンは8色から選ぶことができます。

 

紙の束を広げる必要がないので、たとえば出張で新幹線に乗ったときなどにも、原稿チェックの作業ができるのではないでしょうか。

 

あと、マニアックだけど便利だなと思ったのが、手書きで書き込みをしたページだけを検索できること。漫画の単行本などページ数が多い書類の場合、どのページに赤字があったかわからなくなってしまうのですが、この機能を使えば書き込んだページだけを検索できます。修正原稿が戻ってきて、赤字が全部反映されているかチェックするときに活躍しました。

↑手書きで「☆」や「*」を書いたページだけを検索する機能も。もう一度見直す必要があるページなどに書くと便利。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」」公式サイトより。

 

テキスト原稿のチェックにも使ってみましたが、デジタルとはいえ机の上に置いて書き込むからか、紙に出力してチェックするときと感じ方に差がなく、PCの画面で見るときよりも間違いに気付きやすいと思います。

 

【シーン2:進行管理】進行表をスリープ画面に設定すると〆切を見逃すことがない!

打ち合わせや取材などの予定はOutlookのスケジューラーを使っていますが、タイアップ記事など〆切のある制作物の進行管理は、常に視界に入れておきたいので、QUADERNOのスリープ画面に設定してみました。

スマホスタンドなどを使うと卓上カレンダーのように机に立てられるので、〆切の把握の抜け漏れを減らせます。スケジュールが変更になったときも手書きでパッと書き込めますし、常に視界に入っていることで「あれやらないと!」と刷り込まれるのか、早め早めに動けるようになりました。

 

人によっては推しのキャラクターのカラーイラストや、手書きした目標をスリープ画面に設定してモチベーションを上げるといった使い方をするのもアリですね!

 

【シーン3:絵コンテ・ラフ作成】色分けでコンテが伝わりやすく! 立ったままの打ち合わせにも使える

YouTubeチャンネルのディレクションも担当しているので、絵コンテを描くときにも使ってみました。1カメ、2カメなどシーンごとに使うカメラを色分けしたりすることで、情報が整理できてカメラマンにも伝わりやすいと感じました。

 

また、現場で立ったまま絵コンテを見ながら内容の擦り合わせができたのもいいなと思ったポイント。薄くて軽いので、手に持って書き込みながら話をしていても手が疲れません。

 

そして、スマホアプリを使えば修正や情報を補足したデータをその場で制作スタッフ全員に共有できるので、「今送ったのが最新版で、赤字が追記箇所です!」と伝えれば、どこが変わったのかもすぐに伝わり、効率よく進行できたと思います。

 

「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトでは、様々なテンプレートを無料でダウンロードできます。玉造もここで提供されている「絵コンテ」のテンプレートをダウンロードして使用しました。

 

【総括】使ってわかった! はかどりポイント

一般的なタブレット端末のようなツルツルした画面ではなく、実際に紙とペンを使って書いているような書き心地が気持ちよくて、むしろ書きたくなるツールだと感じました。カラー表示できるようになっただけでなく、ペンの色数も増えたので、背景の色にあわせてより目立たせられる色が選べるようにもなりました。総じて、より伝わりやすい資料を作れるようになったと思います。

 

そしてどの作業シーンでも共通して感じたのが、作業への没入感が高まるということです。QUADERNOは、インターネットにつながるのがファイルの送受信時など必要なときだけなので、メールなどの通知に気を取られず目の前の作業に集中できるんです。それにより作業効率が上がりました。

 

文房具総選挙2025の投票はこちらから

 

ビジネスシーン以外でも活躍! プライベートでの活用術

ここまでビジネスシーンでどのようにはかどるかをお伝えしてきましたが、秋山と玉造からビジネスシーン以外でも使えたという声があったので、最後に少しだけご紹介します。

 

【子どもの勉強】学習教材を取り込めば、繰り返し勉強できる!

3人の子どもの父でもある秋山。3人分ともなると、自宅には計算ドリルなどの教材がたくさん。それらをスキャンしてQUADERNOに取り込むと、教材の山がすっきり!

「データを複製すれば正解できなかった問題に繰り返し挑戦できますし、上の子が使ったドリルに、翌年には下の子が取り組むといったこともできると思いました。バックライトがないので、タブレット端末を使うよりも目にやさしいところも親としては安心です」

 

↑暗記モードを使うと、グリーンのマーカーペンで色を塗った箇所をマスキングし、赤シートを使った暗記と同じことができます。子どもの勉強はもちろん、資格試験など大人の勉強にも活躍します。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

【楽器演奏】演奏に集中できる機能が充実!

学生時代から、趣味でバンド活動もしている玉造。ギターの練習をするときのお供としてもQUADERNOが活躍したと言います。

「楽譜って数が増えると意外と重いので、コンパクトに持ち運べたらと思って、QUADERNOに取り込んでみました。紙の楽譜と同じように注意点などを書き込めますし、過去に演奏した曲の楽譜も一緒に取り込めば、昔弾いたあの曲を弾きたい、というときにもパッと開けるので便利だと思いますね」

 

左の写真のように見開きで表示することもできます。書き込みをするときは、そのままだと小さくて書けないので、スマホを操作するときと同じように指でピンチアウトすると拡大も可能です。

 

このとき、書き込みをしたい1ページだけが拡大表示されるので記入しやすくていいですね。書き込みを終えて等倍に戻すと自動で見開き表示に戻るので、すぐに演奏に戻れますよ。

 

↑市販のフットペダルとBluetoothでつなげば、演奏中に楽器から手を離すことなく譜めくりが可能に。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

 

↑先読み機能を使うと、つねに次の1ページが見開きのどちらかに表示されるようにできます。ページをまたぐメロディを演奏するときに役立ちます。写真は「QUADERNO(クアデルノ)」公式サイトより。

 

ビジネスシーンはもちろんプライベートまで、アイデア次第で多彩に使えるQUADERNO。ふたりの結論は、「仕事も趣味も勉強もはかどる!」とのこと。

 

冒頭でもお伝えした通りQUADERNOは、はかどり文房具のナンバーワンを決める投票イベント「文房具総選挙2025」の「記録する」部門にノミネート中。家電量販店の店頭で実機に触れることもできるようなので、気になった人は試してみて、投票に参加してはいかがでしょうか。

 

文房具総選挙2025の投票はこちらから

 

 

取材・文/鈴木翔子 撮影/鈴木謙介

【プロが推す高コスパ家電】カラー表示でペン入力も使える! 6万円台の電子ペーパー搭載タブレット

「コスパ」=「激安」とは限らない——。ここでは、家電のプロたちが実体験を踏まえた各自の指標で、「価格以上のパフォーマンス」を保証できる逸品を厳選。その魅力を語り尽くす。今回紹介するのはOnyx Internationalの「BOOX Tab Mini C」。

※こちらは「GetNavi」2023年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が推します!】

モバイルライター・井上 晃さん

モバイルガジェットを中心に取材し、雑誌やウェブメディアに寄稿。国内外で取材を重ね最新のモバイル事情に精通する。

 

カラーの電子ペーパーを搭載し読書用や手帳用としてユニーク

Onyx International
BOOX Tab Mini C

実売価格:6万9800円

7.8インチのカラー「Eink Kaleido3」電子ペーパーディスプレイを採用したAndroidタブレット。前モデルと比べて彩度とカラー解像度が大幅にアップした。独立GPUである「BSR(BOOX Super Refresh)」を搭載し、高速レスポンスを実現。

SPEC●OS:Android 11●CPU:クアルコム8コア●ディスプレイ:7.8インチ(702×936 [150dpi、カラー])●メモリ+ストレージ:4GB+64GB● サイズ/質量:W136.5×H194×D8.3mm/308g

 

↑様々なテキストや画像ファイルのフォーマットに対応。Google Playストアから各種アプリをインストールすることもでき、クラウドストレージと連携すればファイルのやり取りも手軽に行える

 

↑フロントライトは、ディスプレイの表面から反射されるブルーライトの量を減らすように設計された「E Ink CmfortGaze」を採用。読書による目の疲れや頭痛を軽減できる

 

↑白黒モードでは16階調のグレー、カラーモードでは4096 色の豊かな色彩表現が可能。電子書籍リーダーやノート、ブラウザなどで画像や文字情報をカラフルに表示できる

 

電子書籍派で手帳用の端末を探している人に。価格も魅力

電子ペーパー搭載の電子書籍リーダーは一般化してきましたが、昨今はAndroidベースのOSで駆動している端末が増えてきていることがトピック。私がそうした端末に触れたのは数年前の海外の見本市でしたが、ここにきて日本市場でも目に入るようになってきた印象です。

 

今年登場した本機は、カラー表示対応や、ペン入力が使えることなどがポイント。Playストアから一部のアプリをインストールして使うこともできます。電子書籍リーダーとしての運用はもちろん、例えば、ノートアプリやカレンダーアプリでメモを取るうえで色付きの線をサッと描けるのが便利。ペンの筆跡が表示されるまでには少しタイムラグがあるので、本格的な絵を描く目的では物足りなさも感じますが、丁寧に文字を書くぶんには実用的です。

 

ペンを側面に固定できることや、電子ペーパー特有のバッテリー持ちの良さなど、取り回しの良さも魅力。電子書籍派で手帳用の端末を探している人は、他社同等品が10万円弱であることも念頭に、検討してみると面白いモデルです。

実は文房具総選挙2022「最も欲しい文房具」第1位!「クアデルノ」がもうひとつの“No.1”に輝けた理由

仕事や勉強がはかどる機能をもった文房具の年間No.1を投票で決める「文房具総選挙 」。今年、大賞は逃したものの話題を集めた商品がある。それが、富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー端末「QUADERNO(クアデルノ)Gen.2」。投票イベントで、来場者から「最も欲しい文房具」の第1位に選ばれた魅力を、今回は掘り下げてみたい。

富士通クライアントコンピューティング「QUADERNO(クアデルノ)Gen.2」

本物の紙とペンのような書き心地を叶える電子ペーパー。2021年に発売された第2世代は筆圧感知に対応し、より自由な手書き表現が可能になった。

 

いま最もホットな「SDGs文房具」部門で第2位を受賞!

「文房具総選挙2022」では、2021年度に発売された100点の高機能文房具がノミネート。前年の約2倍の人が投票に参加するなど盛り上がり、熾烈な戦いが繰り広げられた。

 

「クアデルノ」は、昨今話題のSDGs的視点をもつ文房具が選出された「SDGs文房具」部門にノミネート。大量のメモや書類が一台にまとまり、ペーパーレスを推進できる点が、SDGs文房具にふさわしいと選出された。もちろん大前提として、デジタルツールでありながら、本物の紙とペンのような書き心地を実現しているという点で、文房具としても高く評価されている。

 

1か月間の投票受付を経て、結果、同部門の第2位を受賞! ちなみに部門第1位のスカパーJSATの「海のクレヨン」は、大賞受賞商品。いかに本部門が激戦だったことがわかるだろう。

 

来場者が実際に試して選んだ「最も欲しい文房具」第1位に!

しかも「クアデルノ」が成し遂げた快挙は、実はもうひとつある。イベント参加者が選ぶ「最も欲しい文房具」第1位だった、ということ。

 

4月24日にイオンスタイル新浦安店で開催した投票イベントには、入場制限がかかるほど多くの文房具ファンが来場。彼らが実際にタッチアンドトライした結果、「最も欲しい文房具」として最も多く名前を挙げたのが「クアデルノ」だったのだ。では来場者たちの声をもとに、「最も欲しい」と感じる理由を探っていこう。

 

「持っていたくなるカッコよさ!」(コージーさん・38歳)

↑約5.9mm(A5サイズの場合)と圧倒的に薄く、重量も約261g(A5サイズの場合)と一般的なサイズのリンゴよりも軽い

 

薄くスタイリッシュなデザインは、スーツはもちろんカジュアルな服装にも馴染み、職種を問わず取り入れやすい。もちろんオフシーンにもマッチ。さらに驚くほど軽いので、立ったまま長時間メモを取っても疲れ知らずだ。

 

「初めて触ったが、思った以上に紙のような感触だった」(RYOUさん・29歳)

↑「Wacomデジタイザ」を搭載したバッテリーレスのペン。筆記機能はこのペンのペン先のみに反応するため、片手を添えたり、ペンを握る手の側面が画面に触れたりしても誤動作がない

 

液晶の表面に施されたざらつきが、適度な筆記抵抗を生み、本物の紙とペンのような書き心地を実現。一般的なタブレット端末のように、ペン先がツルツルと滑ったり、カツカツと音が鳴ったりしないため、手書きデジタルツールに移行したときに感じる違和感はほぼゼロだ。

 

↑スタイラスの後端のテールスイッチと、軸側面にあるサイドボタンには、消しゴムやマーカーなどの機能を割り当てられる

 

「書き心地が気持ちよかった。書き方で線の出方が変わるのもいい」(まっちゃさん・年令不明)

↑適度な筆記抵抗のおかげで、ペンが滑りすぎず、紙に書いたときと同じ自分らしい字を書ける

 

4096段階の筆圧感知に対応し、ペンの種類で万年筆、もしくは筆ペンを選んだ場合、はね・はらいも表現可能。また、本体設定で自身の書きグセを設定すれば、ペン先と筆記線の位置がより高精度で一致する。

 

↑上からボールペン、万年筆、筆ペン、マーカー。ちなみにクアデルノの画面上ではすべて文字色は黒だが、黒、赤、青、白、マーカーは赤、黄色、青、緑の任意の色で記録されている

 

「保存も検索もできて非常に便利」(まさがきさん・32歳)

↑検索の仕方もさまざま。メモや書類の全体像を確認したくなったら、画面上でピンチイン。16ページぶんのサムネールが一覧表示され、目的のページを簡単に探せる

 

読み込んだ書類へのメモやノートページへの書き込みも、すべて自動保存。パッとメモを取り、サッとカバンにしまって持ち運べ、必要になったらスリープモードを解除し、すぐ書き始められる。そんな機動力の高さも魅力だ。

 

↑ほかにも、デジタルギアならではの機能も満載。PCアプリのスクリーンキャプチャー機能を使うと、「クアデルノ」に書き込む様子がリアルタイム、かつカラーでPCに表示される。zoomなどのウェブ会議システムで画面共有すれば、オンラインホワイトボードとしても活躍

 

↑スマホアプリ「QUADERNO Mobile App」があれば、PCがない場面でもデータの出し入れが可能に。外出先でも、書類を取り込んで書き込みをし、誰かにシェアという一連の操作を簡単に行える

 

「書き心地が紙のようにいい。でも紙ではない点がエコでさらにいい」(リンリンさん・17歳)

↑E Inkディスプレイを搭載し、液晶ディスプレイより消費電力が少ない点でもエコ。ほぼ電力が消費されないためスリープ状態にするだけでOKで、フル充電すれば最長で2週間利用できる

 

テレワークの増加とともに、自宅に仕事の書類が増えて困っている人も多いのではないだろうか。「クアデルノ」は、薄型軽量ボディにもかかわらず、約1万ものPDFファイルを保存可能。それにより、膨大な紙書類やメモが「クアデルノ」一台にまとまり、ペーパーレスを促進できる。

 

「ペーパーレスなんて、まさにSDGs!」(ひまわりさん・52歳)
「一番仕事が“はかどる”と思った」(ポン太さん・40歳)

書類やメモが一台に集約できることで、紙の使用量に加え、散らばりがちな書類やメモを探す手間も紛失するリスクもカットでき、仕事効率はぐんとアップ。まさにSDGs文房具であり、はかどり文房具である。

 

ユーザーが待っていたクラウドサービスが登場!

そんな「クアデルノ」は、強みの一つであるモバイル性をさらにパワーアップする機能を獲得。そのクラウドサービス「My Note Cloud」にも触れておきたい。

 

「My Note Cloud」は「クアデルノ」をクラウドと連携させるサービスだ。現在β版が公開中の同サービスを活用すると、「クアデルノ」で書いた手書きメモをクラウドに保存し、PCやスマホで閲覧できる。逆にPCやインターネット上のPDFファイルを「クアデルノ」に取り込むことも可能。また、「クアデルノ」を買い替えたときは「My Note Cloud」でデータの移行ができるから安心だ。

 

そもそも「クアデルノ」には約22GBと十分な使用可能領域を持つメモリが搭載されており、大量のファイルのなかにはうっかり消去しては困る大事なメモも含まれているはず。本サービスを使えば、クラウドにバックアップしたり、ブラウザ上で簡単にドキュメントを管理できるようになるのだ。

 

「My Note Cloud」は近日、正式にサービス開始予定。β版でアカウント登録した人には、正式サービス移行時に特典も用意されているというので、「クアデルノ」を持っているなら登録しない手はないだろう。

 

また、「My Note Cloud」の面白いところは、サービスが短期間でどんどんアップデートしていること。「ユーザーフォーラム」というユーザーが気軽に意見を発信できる投稿フォームが用意されており、開発者へ要望を直接届けることができるのも魅力だ。それをもとに、β期間中は1ペースで機能がアップデートされている。

 

最新のアップデートではユーザーから寄せられたプチストレスを解消

実は6月28日にも新機能が加わったので、最後に少しだけご紹介する。

 

・ホームメニューからWi-Fiのオンオフ操作が可能に

↑これまで本体設定の画面に遷移しなければできなかったWi-Fiのオンオフが、ホームボタンを押すだけで操作可能に。Wi-Fi機能を気軽にオンオフできることで、バッテリー消費をより抑えられる

 

・充電中でもバッテリー残量を把握できる

これまで本体の充電中は、「チャージ」の文字が表示され、どのぐらい充電できているのかがわからなかったが、充電中でもバッテリー残量が表示されるように

 

・上下スワイプでE Inkディスプレイ特有の残像をリセット

↑E Inkディスプレイ自体の仕様により、消し跡や前ページの残像が残ることがあるが、画面を上下方向にスワイプし、手軽に消せるようになった

 

・任意のフォルダに新規ノートを作成できる

↑これまで「クアデルノ」本体上で新たにノートを作成した場合、データは自動で「Note」フォルダ内に保存されていたが、今回から任意のフォルダ内に保存できるように。これにより後からPCアプリでデータの保存先を修正する手間が不要になった

 

・「クアデルノ」本体を買い替えたときのデータ移行がスムーズ

↑専用のPCアプリ上で、「クアデルノ」内のデータのバックアップを取れるように。「クアデルノ」を買い替えたときに、旧「クアデルノ」のデータをスムーズに移行させられる

 

大手メーカーとは思えないユーザーボイスの反映力で今後の展開にも期待大

正直、今回のアップデートを、やや地味だなと感じる人もいるかもしれない。ただ、ちょっとした不便の蓄積が、使いにくさを生み、やがて使うこと自体が面倒になるのは本末転倒だ。

 

そんなユーザーの不便を解消するためにも、富士通クライアントコンピューティングでは、社内の「クアデルノ」チームがTwitterを中心にSNSに届くユーザーのリプライやDMをチェックしたり、エゴサーチをすることで、ユーザーの声を漏れなくキャッチしているという。ツイートの内容が気になるときは、公式アカウント自らユーザーの方に質問をし、更なるヒアリングをすることも。そんな前のめりの姿勢が、日々のアップデートに生かされているのだ。

 

商品の魅力はもちろん、いまより少しでも商品を良くしていこうという、ブランドチームの熱量の高さをお分かりいただけただろうか。もちろん、現時点での書き心地および機能性の高さは「最も欲しい文房具」1位に選ばれたとおり、文房具好きのお墨付き。現在は、家電量販店でも商品を試せるので、まずは、「クアデルノ」ならではの“いつまでも書いていたくなる書き心地”を試してほしい。

 

 

文/フクノシマショーコ 撮影/湯浅立志

コントラストと彩度を改善し、より鮮明に! カラー電子ペーパー「BOOX Nova Air C」4月22日発売

ONYX Internatinalの正規代理店であるSKTは、7.8インチカラー電子ペーパーをパネル面に用いてGooglePlayが使用可能なAndroid 11タブレット「BOOX Nova Air C」を、4月22日に販売開始します。市場想定価格は5万9800円前後。

 

同製品は、最新のオンセルテクノロジーの採用により、コントラストや彩度が改善された7.8インチカラー電子ペーパーAndroid 11タブレット。各種電子書籍アプリの利用や、PDFやePubなどの読書、筆圧検知に対応したワコムスタイラスによる書き込み、ステレオスピーカーを使用してアプリによる語学学習など、様々な用途で使うことができます。

 

EInkによって開発された最新のePaperモジュール「Kaleido Plus On-Cell ePaper」を、EInkパネルとして採用。前作の「BOOX Nova3 Color」と比較し、フロントライトがオンの場合、色のコントラストが30%、彩度が15%改善。オフの場合でもコントラストは6%、彩度が14%改善されています。フロントライトは、従来の寒色のほか、暖色も追加されました。

 

GooglePlayから各種電子書籍アプリをインストールすれば、カラー電子ペーパーをより活用できます。電子ペーパーは長時間使用でき、子ども向けの学習アプリや、図や表や音声を用いた語学アプリなどにも最適です。「Kindle」「honto」「Sony Reader」「BOOKWALKER」「booklive」「DMMブックス」「Kinoppy」「doly」などの電子書籍アプリでは、音量ボタンでページめくりができたり、ページめくり効果オフに対応しています。

 

電磁誘導方式採用で4096段階の筆圧検知が可能なワコムスタイラス「BOOX Pen PLus」は、本体と同一の色合いにカラーリングを変更。タブレットの側面に磁力で取り付けられます。物理ボタン付きマグネティックケースを使用すると、本体とPogoピンで接続され、指による物理ボタンへのクリックで、ページをめくることができます。

アップデートでペン機能を拡充! 筆圧感知でさらにリアルな“紙”に近づいた「クアデルノ」

富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(以下クアデルノ)」の本体ソフトウェア機能のアップデートを、10月12日より開始しました。アップデート対象機種は、「QUADERNO A5 (Gen. 2) FMVDP51」「QUADERNO A4 (Gen. 2) FMVDP41」です。

 

アップデートではペン種の追加と筆圧対応(万年筆、筆ペン)が行われ、5種類のペン(ボールペン、万年筆、筆ペン、マーカー、ハイライト)が使えるようになりました。本物の紙とペンのような、はね・はらいなど繊細な表現が可能となり、筆圧をダイナミックに反映し、文字やイラストでも、表現に深みや奥行きを出すことができます。同製品は、紙のような使い心地で、アナログの良さを活かすことにこだわっていましたが、筆圧感知が追加されたことで、よりリアルな紙の体験に近づいています。

 

また、これまでハイライトは、テキストの上にしか引くことができず、利用用途が制限されていましたが、「手書きの上にマーカーを引きたい」や「グラフなどの図表の上にもマーカーを引きたい」などといったユーザからの要望があり、新しく赤・黄・青・緑の4色のマーカーとハイライトが使えるようになりました。ボールペン、万年筆、筆ペンの3種に新色の白色も増え、色のバリエーションも豊かになり、スケジュールやノートにも自由にマーカーを使って楽しむことができます。ペンの色に白が追加されたことによって、PDFを簡単に手書きで修正したり、まるで印刷された紙を修正ペンで消すかのような、白色のペンの使い方もできるようになりました。

↑左:PCやスマホ上の表示/右:クアデルノ上の表示

 

ペンツールパネルも進化し、消しゴムやハイライトへの切り替え、色・太さ等を1タップで切り替えることが可能。ペンや色が増えても、複雑な設定は必要なく、簡単にペンの設定を選ぶことができます。

アイデアがどんどん湧きデルノ! ペンの追従性と反応速度が向上した「クアデルノ」

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル」からセレクト。識者陣がヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!! 今回は「クアデルノ」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

アイデアがどんどん湧きデルノ!

ペンの追従性と反応速度が向上しサクサク動いてスイスイ書ける

スタイラスペンにワコム社の技術を新搭載し書き味が向上!

【電子ペーパー】2021年7月発売

富士通クライアントコンピューティング

クアデルノ

実売価格4万9800円(A5)、6万9800円(A4)

本物の紙とペンのような使い心地と、軽量・薄型ボディで人気の電子ペーパーの新モデル。ワコム社製デジタイザと最新のE Inkディスプレイを新搭載し、より滑らかな書き味と画面の見やすさを実現した。反応速度は約20%以上、保存容量は約2倍にアップ。

 

LAMYとコラボしたスタイラスペンもラインナップ!

↑ドイツを代表する筆記具メーカー・LAMYとコラボした「ラミースタイラスペン(6600円)」も登場。本体にマッチするグラファイトカラーだ

 

↑新モデルではペンの充電が不要に。サイドボタンとテールスイッチには、文字色の切り替えや消しゴムなど5つの機能から好きなものを割り当てられる

 

↑テールスイッチに消しゴムを設定すれば、シャープペンと同じ動作で筆跡を消せる。スイッチは押し込み式で、意図せず触れたときに誤作動が起きにくい

 

【トレンドのツボ】初月販売数は前モデルの約7倍、レビュー動画の再生回数1万超え

初月の売り上げは、2018年に発売した前モデルの同時期の約7倍を記録。発売後すぐに公開されたガジェット系YouTuberによるレビュー動画は、再生回数1万以上、高評価も150件超えと、注目度の高さがうかがえる。

文具ソムリエール

菅 未里さん

テレビや雑誌、ウェブなどで文房具の魅力を発信し、関連著作も多数。「クアデルノ」は前モデルから愛用している。

 

テレワーク時の手書き需要と目にやさしい画面でヒット

テレワークの普及とペーパーレス化の推進で、手書きデバイスへの注目が高まっている。なかでも7月に登場した「クアデルノ」の新モデルは、一時欠品になるほど人気だ。

「書き心地が向上し、前モデル以上に“紙感”が増しました。ペンの追従速度が上がっているので、斜めの線も滑らかですし、拡大しなくても細かく書き込めます。テレワーク中のメモや取り込んだ書類への書き込みを快適に行えますね」(菅さん)

また、旧モデルからだが、バックライトのないディスプレイを搭載し、目にやさしい点も見逃せない。

「在宅時間の増加とともに、動画やSNSを見るなど、スマホやPCを眺める時間が増えた人は多いでしょう。それにより、メモをとるときやアイデアを練るときくらいは、目にやさしい端末を使いたいと思う人が増えたはず。本来は紙のノートがその役割を担いますが、共有や保管のしやすさを重視するならデジタル機器が使いやすい。本機はそんなニーズにもマッチしているのだと思います」(菅さん)

 

【手書き派の編集部員がお試し!】思いつきをタイムラグなく書き出せて思考を妨げない

本誌文房具担当

鈴木翔子

 

「前モデルでは直線以外の線が少しガタつき、普段の自分の字とは違うなぁと感じていたのですが、新モデルは自分の字そのもの! 曲線の多いひらがなも自然です。また、反応速度が上がったことで、手書きをしながらの思考がスムーズに。頭の中をタイムラグなくアウトプットできます」

第二世代になった「クアデルノ」はどう進化した? 商品企画担当の「こだわり」

ノートパソコンやタブレットではなく、紙に向かってじっくりと思考したいーーそう考えるビジネスパーソンに絶大な支持を得ている電子デバイスをご存じですか?それは富士通クライアントコンピューティングの電子ペーパー、「QUADERNO(クアデルノ)」です。

↑電子ペーパー「QUADERNO (Gen. 2)」(左がA4サイズ、右がA5サイズ)

 

クアデルノは2018年12月に販売を開始、その薄さと軽さ、そして書き心地の良さが評価され、ビジネスパーソンが手帳の代わりとして使い始めました。その後ソフトのアップデートを経つつ、その使い勝手の良さからビジネス用途以外にも使われるようになり、勉強やイラストのラフ書き、リモート会議中のメモ書きへと活用シーンが拡がっています。

 

そのクアデルノが2021年6月にハードウェアを一新し、大きな進化を遂げました。生まれ変わった「QUADERNO (Gen. 2)」の魅力と開発にあたっての指針について、コンシューマ事業本部 マーケティング支援統括部 松下季氏、小池泰弘氏に話を伺いました。

↑小池泰弘氏(左)、松下季氏(右)

 

純増パーツの重さを開発とデザイナーがカバー

新クアデルノのもっとも大きな進化は、ワコムのデジタイザを搭載したこと。これにより、ペンで書く際のレイテンシー(遅延)が改善され約30%スピードアップ。さらに、専用ペンがバッテリレスになり、充電をする必要がなくなりました。

 

「デジタイザにより、曲線や斜め線が従来よりもなめらかに書けるようになりました。さらに垂直気味に書いても、寝かせ気味に書いても傾きを検知して補正をかけるため、本体を縦・横どちらにしても、どの方向から書いてもなめらかに書くことができます。これにより、旧モデルでは必要だった右利き、左利きの設定も不要になりました」(松下氏)

↑旧モデルより線がなめらかに。また、本体が縦・横どちらでも

 

デジタイザによるメリットの一方で、苦労した点も。

 

「デジタイザを搭載したことで単純にパーツが増えたため、重さや厚さもその分増えてしまいそうでした。しかし、クアデルノの良さは薄くて軽いこと。ユーザーの皆さんからも薄さと軽さは維持してほしいという要望が寄せられていましたので、開発に無理をお願いして何とか軽さを維持するように頑張ってもらいました。デザイナーにも、持ったときに薄さを感じるようにエッジを工夫してもらうなど、薄さと軽さにはこだわっています」(松下氏)

↑商品企画を担当した松下氏

 

その結果、厚みに関しては旧モデルと比較してA4サイズが約0.2mm薄くなっており、A5サイズは同じ厚みを維持。重さは、A4が約18g、A5が約10g重くなっていますが、本来は50gほど重くなってしまうところを最小限に抑えたとのこと。さらに、アクセサリーを軽量化することで、ペンとカバー、そしてクアデルノを足したときの総量は約100g軽くなっているそうです。

↑アクセサリーを付けた総量は軽くなった

 

クアデルノらしい機能のみを選択

クアデルノはメモを取る、または取り込んだPDFにメモを上書きするなど、ビジネスシーンでよく使われていましたが、ユーザー層が拡大するにつれて、プライベートでも利用もされることが増えたそう。今後もビジネスパーソンがメインターゲットではあるものの、英語を学ぶ人や資格を取りたい人、ペーパーレスで自宅やシェアオフィスを行き来するテレワーカー、サスティナブルな生活を送りたい20~30代女性にも訴求してきたいそうです。

 

となると、タブレットのように機能を拡充していくことがユーザーの要望になりそうですが、調査ではそういった声は挙がってこなかったとのこと。

 

「クアデルノのユーザーはビジネスにもプライベートにも意欲的で、最新ガジェットにも強い人が多い。でも、クアデルノに余計なことをしてくれるなという要望が多いんです。カメラはスマホにあるし、メールはタブレットで読めます。商品企画としては、新モデルでいかに使いやすく進化させ、お客様のニーズに応えるかというところが非常に難しかったですね。将来のアップデートまで見据えて、何度も議論を重ねました」(松下氏)

↑第2世代を開発するにあたり、どのように進化させるか、ユーザーの声をもとに議論を重ねたそう

 

新クアデルノでは、ラフデザインや綺麗な文字を書くことなど、通常の文具と同じような感性で扱えるデバイスとなっています。凝ったイラストは、紙やパソコン、タブレットに担当してもらうと割り切ることで、棲み分けにもなると考えているそうです。

 

ペンとディスプレイも進化

ワコムのデジタイザが搭載されたことで、専用ペンがバッテリレスになりました。これにより、ペンを充電する必要がなくなり、うっかり充電を忘れて書けなくなった、ということもなくなります。さらに、従来のサイドボタンに加え、ペンの頭部分にテールスイッチが追加され、それぞれに消しゴムや範囲選択など好みの機能を割り当てて使うことができます。

 

「従来の専用ペンはテールの部分は蓋だったんですが、消しゴムと勘違いしてひっくり返す人が多かったんです。そこで、テール部分に消しゴムなどの機能を割り当てられるようにしました。私はクアデルノに走り書きしたものを、あとで範囲選択して位置を入れ替え、思考を整理するといった使い方をしています」(松下氏)

↑新しくなった専用ペンは2か所にボタンがあるので、より効率的に作業できる

 

ここで旧モデルと新モデルを並べて試し書きをさせて頂いたところ、新モデルは旧モデルよりも反応が速く、かなり書き心地が良くなっていると感じました。バッテリレスになったことでペンも軽くなっており、図や文字もさらさらと書けます。紙に書いているような感覚がより強くなっていると感じました。

↑新しいクアデルノはペンへの追従性が高くなり、より紙に書いているような感覚が強くなっている

 

また、「読む」についても進化しました。プロセッサが進化したことにより、反応速度が約20%アップ、E Inkディスプレイも最新となったことでコントラストがアップしました。また、メモリ容量も約2倍(22GB)になり、ノート約20万冊相当が格納できます。

 

「ノートのサムネイルを表示させることもできるようになったので、直感的に欲しい情報を探せるようになりました」と松下さん。旧機種ではファイル名で探すしかありませんでした。細かなUIの改善も嬉しいですね。

 

今後も使い方が拡がるアップデートをしていく

クアデルノは文房具としての面白みもあります。普段持ち歩くものだから、やはりおしゃれなカバーは着けたいところ。新しいクアデルノでは、A4/A5サイズのそれぞれにベージュとネイビーの2色の専用カバーがアクセサリとして同時発売されます。旧モデルでは、カバーを付けるとあまりにも重くなるためA4サイズは専用カバーが用意されませんでしたが、今回は大幅な軽量化に成功したため、A4サイズでもカバーが販売されます。

 

また、ペンには1930年創業のドイツ文具メーカー「LAMY」とのコラボである「LAMYスタイラスペン」も発売されます。試用させていただきましたが、握ったときの感触が非常によく、私は筆圧が強い方なので、本当のペンで書くときのように力を入れられました。標準のペンだと少し細すぎると感じる人にオススメです。ただ、こちらは機能を割り当てられるボタンはサイドボタンのみ。贈答用に購入されることも考えて、箱にもこだわったそうです。

↑「LAMY」とのコラボである「LAMYスタイラスペン」

 

進化し続けるクアデルノ

ハードウェアの大きなアップデート、そして機能面でもきっちりクアデルノらしさを維持した今回のモデルチェンジですが、今後はどのように進化していくのでしょうか。

↑今後もアップデートを続けていくと語る小池氏

 

「これまでクアデルノは2回アップデートをしてきましたが、スキャナーからダイレクトに取り込めるなどの進化をしてきました。クアデルノ自体の進化というよりも、連携によって使い方が拡がるようなアップデートをしていけたらいいなと思います。」(小池氏)

 

新クアデルノには、本体のみでソフトウェアアップデートができる機能が用意されていますが、これには「今後も継続してアップデートをしていきますというメッセージを込めています」と松下氏。進化したばかりのクアデルノですが、長いお付き合いができそうですね。

 

新クアデルノの予約はすでに開始されています。発売は7月8日。実売想定価格はA5サイズが4万9800円、A4サイズが6万9800円(いずれも税込)となります。製品の詳細なスペックについては、発表会の記事もチェックしてみて下さい。

 

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スマホ対応でめちゃ便利に! 従来機ユーザーがソニーの電子ペーパー新サイズ「DPT-CP1」を試した

以前に本誌で筆者がレビューしましたソニーのデジタルペーパータブレットに、新しいA5版サイズの「DPT-CP1」が6月5日より発売されます。従来のA4版「DPT-RP1」との違いや、本機の発売に合わせて追加したPCアプリの新機能をレポートしたいと思います。

↑左が新しいA5版のDPT-CP1。右側のA4版DPT-RP1に比べるとサイズが一段と小さくなったことがよくわかります

 

デジタルペーパーの特徴は書かれた文字の視認性が高く、消費電力がとても少ないこと。液晶タブレットのように表示のためのバックライトを必要としないため、薄型の製品が開発できます。ソニーは以前にデジタルペーパーを搭載した電子書籍「Reader」を商品として販売していたこともありますが、当時と比べて今のデジタルペーパーは描画応答速度も格段に速く安定しています。iPadのようにカラー表示はできませんが、液晶の画面にスタイラスペンがコツコツと当たる書き味が苦手という方には、このソニーのデジタルペーパーのサラサラとした、鉛筆で紙に文字や絵を描くのに近い感覚をぜひ一度は体験してみることをおすすめします。

 

筆者はいま、昨年発売されたA4版デジタルペーパーのDPT-RP1を仕事用として愛用しています。これまでは原稿のアイデアを書きとめたり取材のメモを取るときは紙のノートと、“こすると消えるフリクション”を使っていましたが、DPT-RP1を使うようになってから、ノートとフリクションの替え芯を買う機会がめっきりと減りました。ノートに書いたメモはしばらくすると書き込んだところがわからなくなりがちですし、ノート自体が場所を取るようになってやがては捨ててしまいます。DPT-RP1のドキュメントはPDFファイルとして電子化して保存できるので、例えば半年以上前に発売された製品をレビューする依頼が急に舞い込んできた時にも、当時の取材メモをすぐに参照できるのが頼もしいところ。

 

さらにDPT-RP1は重さが約358gと下手な紙のノートや手帳よりも軽く、ページめくりは左右スワイプでOKなので、展示会やイベントを取材している時に落ち着いてメモが取れるようになりました。

 

それから、ニュースリリースや製品のプレゼンテーション資料のデータファイルをPDFにして、DPT-RP1に読み込んでから移動中にチェックするという使い方も便利。電子ペーパーディスプレイの解像感が高いので、文字がとても読みやすいですし、取材の時に撮影した写真をコンタクトシートファイルにしてDPT-RP1に読み込んでから、使えそうな写真をピックアップするときの時短にも役立ってます。

↑デジタルペーパーの解像度が高いので、PCで作成したドキュメントのビューワー用途にももってこい。読み込めるのがPDFファイルのみなのがやや残念。電子書籍やPPT、DOC、JPEGファイルなどもダイレクトに読めるようになればうれしいのですが

 

A5版のDPT-CP1はA4版モデルから基本的な機能を踏襲して、デザインもそのまま小さくなったといっていいほど。では、変わった点はどこでしょうか。

 

ひとつは当然ながら小さく・軽くなっています。ディスプレイのサイズは10.3型。A5と言えば、わが家にある比較対象的なデジモノではiPad Pro 9.7インチのサイズ感が比較的近かったので、参考までに写真を撮ってみました。

↑10.3インチのCP1を9.7インチのiPad Proとサイズを比較するとだいたいこんな感じ

 

↑A4変型のGet Navi誌とサイズを比較

 

質量は約240gと、A4サイズのDPT-RP1よりも118gほど軽くなっています。本体の厚みは5.9mmと変わりません。サラサラとしたリアパネルの触り心地、カラーはA4版と一緒です。

 

16階調グレースケール表示のディスプレイはE-ink社の電子ペーパー「Carta」を採用。解像度は1404×1872ドット(220dpi)。ディスプレイがより小さくなったぶん、DPT-RP1よりも約10%の精細な表示が可能になっています。

↑PhotoshopのコンタクトシートをPDFにして送っていただいたファイルをRP1でチェック。記事で使う写真をザッと確認する作業が捗ります

専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)はDPT-RP1に付属するものとまったく一緒。サイズまで一緒なので、A5版のDPT-CP1の側面に装着すると、本体がペンに“だっこされてる感”がDPT-RP1よりも少し強いです。

↑専用のスタイラスペン(DPTA-RS1)

 

↑専用のスタイラスペンを装着したところ

 

このスタイラスペンは鉛筆やボールペンのように“替え芯”が必要で、フェルトタイプとポリアセタール樹脂素材の2種類が用意されています。筆者は筆圧が強いので、RP1をほぼ毎日使っていて、だいたい3~4週間で交換時になります。替え芯のランニングコストがかかるところがiPad Pro×Apple Pencilとのひとつの違いにもなります。

↑替え芯が必要な点が特徴

 

何はともあれ、DPT-RP1よりも圧倒的に小さくなったA5版モデル。まわりによく「ブラックジャック(間 黒男)が往診の時に持ってるカバンみたいだね」と言われるほど大きなバッグを持ち歩く筆者のようなノマドワーカーにはA4版のサイズ感も気にならないものですが、実はデジタルペーパーの購入をためらっていた理由はサイズ感だったという、女性のビジネスパーソンの皆さんにはDPT-CP1をぜひ手にとってみてほしいです。これなら普段から持ち歩けそうですね。

 

筆者も使ってみて、展示会のイベント取材に出かける機会には、片手でよりいっそう持ちやすくなったA5版のDPT-CP1のほうがベターだと感じました。ただ、原稿のアイデア出しの時には画面を大きく使えるA4版のほうが、なぜか伸び伸びと頭が働いている手応えがあります。懐に余裕があれば両方ほしいです。RP1を持っている人はCP1を安く買える優待サービスみたいなのはアリでしょうか、ソニーさん?

 

スマホアプリ対応で使い勝手が大幅アップ

DPT-CP1の発売に合わせて、先行発売のDPT-RP1でも使える便利な「モバイルアプリ」のローンチと、PC用アプリ「Digital Paper App」の機能強化が実施されています。筆者もそれぞれを試してみました。

 

まずモバイルアプリの「Digital Paper App for mobile」は、Andorid版とiOS版がどちらも無償でダウンロードできます。当初アプリが対応するモバイル端末は“スマホだけ”で、タブレット向けにネイティブ化はされていないのでご注意下さい。

↑モバイルアプリ「Digital Paper App for mobile」。デジタルペーパーのドキュメントをスマホでチェック、送信ができるようになりました

 

モバイルアプリはデジタルペーパーとスマホを同じWi-Fiネットワーク、またはNFCなどでペアリングしてWi-Fiダイレクト接続で使用します。PC用アプリに比べるとできることはシンプルですが、デジタルペーパーで作成したPDFファイルをスマホにワイヤレスで送って閲覧したり、外出先から共有することが可能になるのは便利。クラウドストレージへの保存も楽々。スマホ→デジタルペーパーの方向へPDFファイルの取り込みもできるので、会議やプレゼンに必要なファイルをクラウドに入れておけば、外出先にいてもデジタルペーパーでピックアップできます。

↑デジタルペーパーを直接Wi-Fiにつなぐことができなかったので、スマホにインストールされているアプリを使ってPCレス環境でも共有が可能になるのは大歓迎です

 

読み込んだPDFを、別途PDFファイルの編集に対応するアプリがスマホにインストールされていれば、簡単なコメントを付けて仕事仲間に送ることもできそうです。ただPDFファイル編集などについてはやはりPCに読み込んだ方が何かと楽でしょう。

↑Adobe Acrobatアプリで開いて簡単なコメントを付けてから送ることもできました

 

PC用アプリに追加された機能の数々は何気にとても画期的です。まず今回は取材のために借りたDPT-CP1をPC用アプリ「Digital Paper App」に接続するときに、筆者がいつも使っているDPT-RP1とのペアリングが接続するたびに解除されるのは面倒だなと思ったのですが、アップデートによって複数台のソニーのデジタルペーパーをペアリングしておいて、切り替えながら使えるようになりました。メニューの「Digital Paper App」のプルダウンメニューに「デジタルペーパーの切り替え」が項目として加わっています。

↑PC用「Digital Paper App」もバージョンアップにより機能を追加。複数台のデジタルペーパーのペアリングが切り替え可能になります

 

デジタルペーパーをPC用アプリに接続している最中に、スクリーンに表示されている内容をプロジェクターなど外部の映像機器に出力(スクリーンキャプチャー)できるようになりました。アプリの右上メニューから「スクリーンキャプチャー」を選択します。

 

複数ページにまたがるファイルは、ツールバーを表示してから選択できるようになる「ページ一覧」を選択するとページ数が表示されるようになっています。任意のページに一発で移動できるダイレクトページジャンプも新機能。ほかにもドキュメント表示をページの向きに合わせて自動で回転させる機能が乗ったり、Adobe Acrobatで作成したPDFフォームも読み込めるようになっています。

 

A4版のRP1でびっしり詰めて書いたファイルを、A5版のCP1に読み込んでみても読みやすく最適化して表示してくれます。スマホやタブレットほど万人に受けるアイテムではないかもしれませんが、ハマる人にはピッタリハマる電子ペーパーといえるでしょう。2種類のサイズ使いこなせば、最強のライターになれそうな気がしてきます。今回のレビューで試用してすっかり物欲を刺激されてしまいました。

 

iPhoneの背面をセカンドスクリーンとして使う電子ペーパー内蔵ケース「InkCase IVY」

ソフトバンクは、iPhoneの背面に時計や予定などを表示できるOaxis製のE-Ink搭載iPhoneケース「InkCase IVY(インクケース・アイヴィ)」を、クラウドファンディングプラットフォームの「+Style」で販売開始しました。カラーはブラック、ホワイト、ウッドブラック、ウッドホワイトの4色展開で、価格は4980円です。

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InkCase IVYは、背面の一部が電子ペーパーを使ったディスプレイになっていて、時計や予定などの情報を表示できるiPhone 7/iPhone 8向けのケース。厚さ3.1mmながら耐衝撃性能も備えています。

↑TO DOリストなどを表示可能↑TO DOリストなどを表示可能

 

iPhoneとケースは、Bluetooth接続を利用して連携。2.13インチのE-InkディスプレイにiPhoneの通知やスケジュール、TODOリスト、時計などを表示できます。ケースに内蔵されたバッテリーで駆動するため、iPhone本体のバッテリーを消費せずに使えることが特徴で、ケース内蔵のバッテリーは、1回の充電で最大2か月持続します。

↑ケースは薄型↑ケースは薄型で装着しても厚みが気にならない

 

表示方法は自由に選べ、顔文字、画像、パターン、ロゴ、アイコンを送ればiPhone背面のスタイルをカスタマイズできます。また、名前をInkCase IVYに登録しておけば不在着信、SNSメッセージ、電子メールなどの通知を受信すると、受信のお知らせもしてくれます。

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iPhone 7/8の背面をセカンドスクリーンとして活用できる「InkCase IVY (インクケース・アイヴィ)」。iPhone 7/8ユーザーはぜひチェクしてみてください。